今からネトゲを始めようとしてる人を止めるスレ

元廃人体験談。今はもうやってません。

姉がFF（10まで）ファンで、FF11が出た時にオンラインゲームという事も知らずに買ってしまいました。
私の家にはオンライン用の道具は無かったけど「折角買ったんだから・・・」そう思って一通り揃えた。

最初は姉と「画像がきれいだね！」そんな微笑ましい感じで遊んでました。
遊んでいるFFの中に、私以外にも他の人がいる、たったこれだけの事が新鮮だったのかもしれません。
初めて一週間ごろ、姉は「何か今までのFFと違うから、一人でやっていいよ」とすでに飽きてしまった状態。
この辺から毎日５、６時間はテレビの前に座りっぱなし、夕食もテレビの前まで持ってくる、
お風呂も10分で済ます、当時19歳で大学生でしたが大学にはあまり行かなくなる。
最初のうちは家族も心配してPS2を取り上げられたり、説教されたりしましたが私は上の空。
早くインして遊びたい、ずっとそんな事ばかり思っていました。

この頃FFの中で一人、私の憧れの男性がいました。
プレイヤースキルも高く、友達からも慕われていて、美容師をやっているという人でした。
周りの人に聞いても「相談にも乗ってくれるいい人」、そして会った人はみんな「かっこいい」と言っていました。
今考えれば「キャラ＝本人」と完全に誤認していましたが、その時は全然そんな事も考えず憧れていました。

FFを始めて３ヶ月が過ぎた頃、姉が就職し一人暮らしを始めました。
今まで姉と一緒の部屋だったので姉が寝る時間には強制的にPS2の電源を落とされていましたが
もう邪魔者はいなくなりました。深夜、ひどい時は明け方までずっとFFをして朝寝る生活。
両親とも完全にすれ違いの生活になり、両親も私を見放しました。リビングに行くと千円札が置いてある生活。
でも面倒なのでご飯は作りませんでした。一日に一回コンビニに行ってお弁当を３つ買う。食べる時に温める。
まだ大丈夫、まだ大丈夫と思いながら毎日痩せていったのを覚えています。鏡を見る勇気もありませんでした。

FFを始めて半年、ついに両親が私に本気で説教をしました。
あまり口を出さない父親が本気で怒り、母は泣いていました。あまり覚えていませんが・・・。
それでも私は両親よりも、FFの中で一緒に遊んでいる「憧れの人」の方が大事でした。
何で怒られているのか分かっていなかったと思います。

廃人まっしぐらでしたがふと我に返った時期があります。
コンビニに行ってゲーム雑誌とファッション雑誌を買って家に帰って読んだ時です。
久々に美容院に行こうかな、メイク道具でも買おうかな、そうワクワクしていた時に久々に真剣に鏡を見ました。
髪型は見る影も無く、根元はプリン状態、目の下にはどす黒いクマ・・・
雑誌に出てるモデルの子と比べると、やけに汚い肌でメイクをしても全然化粧が映えない・・・。
服なんてもう半年買ってないんだ、いつも外に出る時はジャージ姿だ・・・
何でこんなになっちゃたんだろうと思って一日泣いていましたが、原因がFFという事には気づきませんでした。
泣きつかれた後、やっぱりFFにログイン。人間として駄目になっていたと思います。

FFにインすると憧れの人が、「元気無いね、どうしたの？」そう声をかけてくれました。
上に書いた悩み事、家族に怒られた事を全て話すと、その人は慰めてくれました。本当にいい人だと思いました。
「人は外見だけじゃ判断出来ないよ、それに○○ちゃんはいつもパーティで頑張ってくれるからね＾＾」
凄く嬉しかったのを覚えています。

そのちょっと後、オフ会の話が上がりました。この頃はもう半分パニック状態になりながらFFをしていました。
寝ないと肌が荒れる、でも寝るとレベル上がらない、食べないと痩せる、でも食べると狩り行けない
ずっとこんな事を思いながら、半泣きで時計をちらちら見ながらプレイしていたりしました。
・・・でも明け方までログイン。憧れの人と一緒に。駄目駄目です。
自分がどんどんブスになってくと泣いていました。
自分が劣化していく恐怖から、FFをしない時期が２週間程ありました。
大声で泣くたびに母が部屋に来てくれてずっと話を聞いてくれました。
「FFしたいけどブスになっちゃう」「ブスにはなりたくないけどみんなが待ってる」等ずっと繰り返していました。
母が凄く優しくて、もうFFを辞めようと思いましたが、ログインしていましました。

憧れの人が「みんな優しい人だから勇気出してオフ会に来てね」「○○ちゃんが来るの楽しみにしてるから＾＾」
と言って私を慰め、結局オフ会に行くことになりました。

こんなブスなのに憧れの人に会いたくない、ブスなのは嫌だ、そう思ってオフ会の前はエステに行ったり
美容院に行ったり・・・散々お金を使いましたorz結果は精神的な効果が出ただけで外見に影響は無かったと思います。
私的には「これでちょっとはましになった」と上機嫌だったのを覚えています・・・。

オフ当日、前日に買った洋服やメイク道具を使って当日だけでも見繕うと精一杯努力してオフ会に参加しました。
結果は、そこで目が覚めました。自分で考えても凄く性格の悪い人間だと思います。
「憧れの人」に会ったからです。

オフ会で憧れの人からカミングアウトもされました。
「ずっと好きだった、美容師というのは嘘だし、今働いてない。本当の事を言ったんだから許して欲しい」
「○○ちゃんの相談もいっぱい聞いてあげたし、今度は俺の事も支えてほしい」
「だから彼女になってほしい、ずっと一緒にFFをやってほしい」
頭の中が真っ白になりました。ああ、この人は現実で会ってもFFの中で一緒がいいんだな、そう感じてしまいました。
とにかくごめんなさいと泣いて、他の人もいるのにオフ会から去ったのを覚えています・・・。
その後は一度もFFにはログインせず、PS2からオンライン用の道具も外しました。

今は家族ともうまくやれていますが、あのまま続いていたらと思うと本当にぞっとします。
もう絶対オンラインゲームには手を出しません。