2
乙。
タイヤ待ち。
_,. -‐ '' " ",. ̄'' ̄` ''‐、
,.-' ,r'' _,,.. - 、 ` 、
,.r'/// / ,.-' `' 、. \
/ ,r' ,r' ,rfn、 \ '、
/ ///// ,' ,' ,rffn. '" ヽ ',
i ,.ァ .i '" ,riiニヽ. ',. ',
| ,.r '" |. { ,riiニヽ _. ', ', ヨコハマタイヤ様が素敵な笑顔で13GET!!
| .,.r' | ! ,.. _,,.. -‐' _,..r' i .i 轢き殺されたくなかったら道をあけろ!!
|,' ', ', '、., __ ,.. -‐''"゙ } | .|
| ', `、 ヽ ! } .}
', ', '、 ヽ ./ ! .|
>>6 タッチの差だな。タイヤ交換しろ!
'、 `、 \ `ヽ==='゙ ,' !
>>7 おせーよバカ 教習所からやり直せ(プ
`、 '、 ' 、 / .,'
>>8 クルマ乗る前にオンナに乗れよ(ゲラ
'、'-..,,_____ ___`、 `''‐- ..,, ,,.. r' /
>>9 ペーパードライバーって素人童貞のことだろ(ワラ
\ ヾヾヾヾヾ \ /
>>10 毎晩シフトレバー磨いてんじゃねーぞ(爆
` 、 、、、、、、、、 ` - ..,,, _ _,.r'゙
>>11 おめーの人生転がりっぱなしだな(ギャハ
`' - .,,_ _,. - ''"
>>12 ガキの頃俺の顔見て泣いてたの知ってるぞ(クス
`"'' '' '' ""
>>13-1000 ちゃんと空気圧チェックしろよ!
こっちを使おう
重複してる向こうはスレタイがあまりにもダサすぎる
けぃぉすはぃすれのぁぃどるrenιぁがはちげっとぉι
重複させてんじゃねえよ屑 さっさと削除依頼だして氏ね
すまん、h消し忘れた・・・
以下テンプレと一部+@
Revolter … 痛いPT名や職位の廃厨ギルド odin村2大廃ギルドの一つ
Colors … 表は普通のギルド 裏は廃厨という二面性のあるギルド odin村2大廃ギルドの一つ
WarMaker … 閉塞的現状の打破する目的のある攻め重視ギルド よく2大廃ギルドを潰す為のギルドと勘違いされる
ψHoly Castleψ … 厨房+Ryo+がギルマスだったギルド DNAやringo等、厨を集中させた末に内部崩壊、解散
朧月 … N i r v a n aと同盟の中堅 2つで1つ
NEVER_ENDING_STORY … 在日、BOT、知障、なんでも揃ってるギルド
しゃぶ … BOTter。セクハラ。元にゃあちぃむギルマス。別キャラ育成中。小bossカード多数所持。資産400M↑
めぐミルク … 多種多様な妄想をされる無口な微乳プリースト。廃スレ住民の性処理道具
アマラオ´ … Revoの♂Wiz。通称『魔羅男』。装備はキモイと大評判。めぐミルクの元ご主人様
Linka … WMのギルマス。信者とアンチが多い。厨が周りに集まる苦労性の♀槍騎士。強いらしい
Mu Guiying … Colorsのギルマス。ジゴロ。ナンパは正規のクライアントで出来るからいいんです。ふたなりハンター
ゆき. … フΞ‡リノ├⊃□〒冫のギルマス。♀WIZ。得意技はワープ大魔法
金正日 … 目立ちたいという理由でキモスレに降臨し一世を風靡した♂BS。BOTerしゃぶの装備を撒き引退。なぜか今でも時々廃スレに沸く
Filitia … 色のスパイ。色を抜け朧、WMに入りWMが色攻め宣言をした直後色に戻る。このスレに張り付いている為、サイトの更新が早い(今は削除)
涼風 春菜… WMを裏切って色に情報を漏らした♀プリ。対WMギルド作ろうとするも挫折
嘉神 焔 … 通称ござる。Linkaをりんちゃんと呼ぶ男。通称”愛なき伊達男”
CHAOSから出てくんな>れんしあ
前スレの出来事
・ござるがLinkaを篭絡成功
・青天貧乏です・・・
・きりんは女です
・砦とってWM叩かれてます
・色が移住成功 ウハウハです
・小説神が登場しました
立った時間が早いのはアッチだから移動しね?
かつてこの世界は・・・
KENT王が治め、強大な軍事力を所持する大国Revolter
殷の王を影で操った妲己のように民衆を蟲惑するMu皇帝が治め、StarFlare、GardenHillsなどいくつもの分家を持つ帝国Colors
この二大国が特に争う事もせず退屈だが平和な時間が流れる世界であった。
その他にも芋羊羹王が治め隣国に名を轟かす女将軍Linkaを抱く/organize、超長距離射程冷気砲台「ゆき.」を持つフミキリノトコロテン、
裏世界を牛耳る+Ryo+率いるψHoly Castleψ、大神タイゾーを崇める癌胞教を国教とする宗教国家・神聖FLY AWAY国などの小国がその周囲で平和な生活を送っていた。
だがある日この均衡に亀裂が入った。
ψHoly Castleψが帝国Colorsの分皇家であるGardenHillsを急襲、その城を奪って立て篭もったのだ。命からがら脱出した分皇家GardenHillsの残党は主家であるColorsへ具申し、
自らの領地奪還を依頼する。帝国Colorsはこれを受け、近隣諸国と分家である/organize、StarFlareに応援を頼んだ。
しかし/organizeは軍を総括する将軍の意向とColorsの手先となることを嫌いこれを拒否、結果としてψHoly Castleψは帝国Colorsの攻撃に敗れるが、/organizeとColorsの間にしこりができる。
ψHoly Castleψの残党はある者は帝国Colorsに投降し、それを潔しとしないものはもう一つの大国Revolterに亡命、またある者は山野に逃れた。
ぜ っ た い や だ
そしてある日、/organizeの女将軍Linkaは「この停滞した世界を変える」と宣言し、彼女に呼応した軍の大半を率いて国を出奔した。
その軍の弱体化を見逃さなかった武装集団・朧Nirは/organizeを急襲、その領地を完全に我が物とする。
信頼していた部下と国を失った芋羊羹王はそれ以来抜け殻のようになり、退位。芋羊羹の息子ekou王が国名をNeverTearingLinksと名を改めて新王朝を成立させるが、
国土が無いがゆえに彼はしばらくの間欠地王ekouと呼ばれる。
その頃大国RevolterではKENT王の第一王子アマラオが最愛の恋人であるめぐミルクを失い乱心、めぐミルクを探して国土中を彷徨い、捜索隊を出し、この後数ヶ月は城に戻らない。
その数ヶ月の間に何があったかは別の機会に語るとするが、その間にRevolterの誇るマッドサイエンティスト御神 ジンが過去二回の失敗を経て全自動資金製造機「MITO参」を開発、
無限の資金力を得る事になる。
一方国を出奔したLinkaとその仲間達は山野に散っていたψHoly Castleψの残党や彼女の考えに同意を示す者を集め、武装集団WarMakerを結成、
直後に大国Revolterの領地の一部を襲撃し、無法地帯へと解放する。
この頃AnywhereTogetherなる謎の集団も世界の隅に台頭し始め、世界の混乱が始まろうとしていた・
何度も言われてるがフミキリのゆきは♂だっての
>>18 ネカマLinkaはこっちで引篭もってろ( ´,_ゝ`)プププー
武装集団WarMakerは大国Revolterが無法地帯と化した領地の平定をするよりも早く、もう一つの大国Colorsを襲撃し、大いにその存在をアピールするも実質的な被害はなし。
先頭で戦っていた美貌の女将軍Linkaが好色皇帝Muの御眼鏡に止まり、後々まで狙われる事となるがこれはまた別のお話し。
帝国Colorsに実質的被害を与えられなかったWarMakerはまず分皇家から狙おうと、次にGardenHillsを攻めることとなる。
今度も助けに入ると思われた帝国Colorsだが、なんとこれを見捨ててしまい、GardenHillsの領地はWarMakerの手に落ちる。
しかしGardenHillsが落ちてから動き出した主皇家Colorsが更にこれを奪取し、自らの領地としてしまう。
そう、皇帝Muはもう足手まといとなった分皇家GardenHillsを吸収するべくWarMakerを利用しただけだったのだ。
だがこれを見たもう一つの分皇家StarFlareも自らの危機を感じ取るや否や王室を解体、Colors皇家の追求から逃れるように表舞台から姿を消した。
StarFlareの消失によって混乱している帝国ColorsはWarMakerの追撃が出来ず、その隙を突いて脱出したLinkaたちは返す刀で更に帝国Colorsに攻め込む。
だがしかし、そこで今まで沈黙を保っていた隣国CrazySANXがWarMakerの背後を突如として襲撃したのだ。これには一たまりも無く散り散りになって逃げ出すWarMakerだった。
なおこの際、帝国Colorsのプリースト日向葵が「WarMakerは邪神バグリヨウの力を借りているでぃすの!」と発言し、後日Linkaがこの訂正を求めに皇帝Muに謁見、
群衆の前で調停を結ぶが、その際に皇帝Muが「邪神の力もこの世界にあるのならいくらでも使ってよいではないか(==;」という珍事も起きたが、これもまた別の機会に語るとしよう。
ほうほうの体で逃げ出す事の出来たWarMakerは次に神聖FLY AWAY国を狙う。城門前まで守備隊を追い詰めたWarMaker。しかしなんと言う事だろうか。
神聖FLY AWAY国宰相sphereが天に祈ると城門の入り口や旗が消えてしまうではないか。
「神は正しいものの味方なのだ! イアイアガンホー!イアイアタイゾー!」宰相の声が響く中、Linka達はやむなく退却するよりなかった。
何が正しいのか、神とはなんなのかを心の中で握りつぶすように考えながら・・・
アマラオ王子も乱心ながら国へ戻りMITO参のおかげで財政も潤ったRevolterは、かつてWarMakerに奪われ、今は無法地帯となった例の地域を気にせずとも十分な力を未だに保っていた。
そこでKENT王は他の国との国力に決定的に差を付けるべく、伝説の神器を探すための「ProjectX」を発動する。だがあろう事か「ProjectX」によって低下した軍事力の隙をつき、
WarMakerが領地に侵入してきたではないか。
KENT王は直ちに聖騎士軍団ドラグーネスト小隊を召集、彼等の宗教を国教として認めることを交換条件に城の警護にあてさせる。しかしWarMakerは既に城の内部に入り込んでおり、
玉座を破壊すると早々に立ち去ってしまった。屈辱の極みに落とされたKENT王。「ProjectX」を一時凍結とし、WarMaker壊滅作戦を展開するのだった・・・
その頃/organizeの末裔ekou王子は一時的に無法地帯と化していた領土をなんとか平定、NeverTearingLinks王朝を打ち立てた。しかし外敵や内部に不穏分子が多い事などの不安から、
自慢の弓を握り締め、もう見ることのない長い銀髪を思っては「彼女がいてくれたら・・・」とつぶやくのであった。
一方WarMakerは帝国Colorsと戦っている朧Nirの話を聞き、敵か味方かはわからないが利用価値があるかもしれないと考えるとすぐにColorsへの進軍を決意した。
だが、その背後からはコードネーム「GoZL」を戴く大国Revolterの対女性用調略家・嘉神焔が頭領Linkaを堕とすべく、ゆっくりと彼女に接近中なのであった・・・
っていうか32スカの方がいいからあっちにしようぜ。
こっちにいる奴は脂汗流しながら恥ずかしがっている
キモデブオタチェリー無職ヒッキーの負け組みwWw
帝国Colorsの玉座では皇帝Muが生まれたままの全裸で不快そうに顔をしかめていた。その股間には男のモノと女のモノが共に猛っており、
四人の女性のプリーストがさも当然のようにとろんとした目つきで一心不乱にソレを舐っている。玉座の両脇には二人の男が何をするでもなくただ静かに立っていた。
くっ、と笑みの形に唇を吊り上げると皇帝Muは誰にともなく
「おい、この世で一番美味いものはなんだと思う?(==;」
と、目の前の中空に向かって話しかけた。
すると両脇にいた二人の男のうち、貧弱そうな男・・・宰相light_stelleが言った。
「私は化け物のえさが一番ですザコ。あれほど美味なものを私は他に知りませんザコ。」
語尾にザコと付けるのはいつもの事だが、この答えでlight_stelleの駄目さ加減を再確認した皇帝Muははぁとため息をつき、お前は?と言う様にもう一人の男にあごをしゃくった。
するともう片方の頑強そうな男・・・将軍ケルブはひとしきりおとがいに指をあてた後、
「私はホワイトスリムポーションです。便利ですから。」
「お前等は話しにならん=□○_」
その一言で二人の言葉を一蹴すると、皇帝Muは自分のモノを舐るプリーストたちのうち一人に顔を上げさせた。
その艶やかな顎を指でなでると、それだけでプリーストは絶頂に達したように身をのけぞらせるのであった。
「この前、我が領土を攻めた集団の頭領を覚えているか?('A`)」
「ああ、Linkaという・・・」
「この世で最も美味いもの、それは処女だ。(´・ω・`)」
将軍ケルブが言い終わるが早いか、皇帝Muははっきりとそう言った。
「た、食べるのでございますかザコ!?」
宰相light_stelleが的外れな事を言うのを完全に無視し、皇帝Muは先ほど顔を上げさせたプリーストの顔を見つめる。
「あのLinkaという女は処女だ。それも極上のものだ。私はあれを食いたい(==;」
「はい・・・」
見つめられたプリーストは顔を紅潮させ、うつろな目で呟く。
「いいか、あの女を処女のまま私の前に連れて来い。腕や足の一本や二本は構わんが、貞操だけは失わせるな。いいな?=□○_」
「はい・・・Mu様の仰せのままに・・・」
翌日、WarMakerに一人のプリーストが加入した。そのプリーストは名をFilitiaといった・・・
>>24 今回はやけにWMをネタにしたがる2大ギルドスキッドが多いな
こっちの方がレス多いな
>>24 自分の事か?鏡くらいは毎日見ろよ
かつて王国Revolterは見目麗しい第一王子アマラオ、博学で神々しさを持つ第二王子Liperを抱える平和な国だった。
第一王子のアマラオにはめぐという美しい妻がおり、朝はバルコニーで睦み合い、昼は中庭で睦み合い、夜は自室で睦み合うほどお互いが愛し合っていた。
アマラオ王子の美しさは評判高く、当時の彼曰く
「美しい私と美しいめぐが子を成せば必ずや美しい子供が生まれる。
そうして私が王になった暁にはRevolterは美しい王と美しい王妃、美しい王子と王女が治める世界で最も美しい国となるだろう」
傲慢に思えるこの言葉も、彼の美しさの前には真実であり、国民もみな彼と彼の妻を慕いその幸せを願っていた。
だがある日を境にこれが音を立てて崩れる事となった。アマラオ王子の妻であるめぐが突然謎の失踪を遂げたのだ。
一日三度の睦み合いが一度でも欠けるだけでも太陽がなくなったかのように落ち込むアマラオ王子だけに、この失踪が起きた時の悲しみようはすさまじかった。
最初の七日七晩は眠りも食べもせず泣き続け、次の七日七晩は眠りはしたが何も食べずに泣き続け、その次の七日七晩は眠りも食べもしたが泣き声が納まることは無かった。
そうして22日の時が過ぎてからアマラオ王子は乱心したのだった。
そろそろ規制くるぞ
殆どテンプレだw
ハッキリ言ってスレタイのセンスは向こうのが良いので移動ヨロシコ
武装集団WarMakerは大国Revolterが無法地帯と化した領地の平定をするよりも早く、もう一つの大国Colorsを襲撃し、大いにその存在をアピールするも実質的な被害はなし。
先頭で戦っていた美貌の女将軍Linkaが好色皇帝Muの御眼鏡に止まり、後々まで狙われる事となるがこれはまた別のお話し。
帝国Colorsに実質的被害を与えられなかったWarMakerはまず分皇家から狙おうと、次にGardenHillsを攻めることとなる。
今度も助けに入ると思われた帝国Colorsだが、なんとこれを見捨ててしまい、GardenHillsの領地はWarMakerの手に落ちる。
しかしGardenHillsが落ちてから動き出した主皇家Colorsが更にこれを奪取し、自らの領地としてしまう。
そう、皇帝Muはもう足手まといとなった分皇家GardenHillsを吸収するべくWarMakerを利用しただけだったのだ。
だがこれを見たもう一つの分皇家StarFlareも自らの危機を感じ取るや否や王室を解体、Colors皇家の追求から逃れるように表舞台から姿を消した。
StarFlareの消失によって混乱している帝国ColorsはWarMakerの追撃が出来ず、その隙を突いて脱出したLinkaたちは返す刀で更に帝国Colorsに攻め込む。
だがしかし、そこで今まで沈黙を保っていた隣国CrazySANXがWarMakerの背後を突如として襲撃したのだ。これには一たまりも無く散り散りになって逃げ出すWarMakerだった。
なおこの際、帝国Colorsのプリースト日向葵が「WarMakerは邪神バグリヨウの力を借りているでぃすの!」と発言し、後日Linkaがこの訂正を求めに皇帝Muに謁見、
群衆の前で調停を結ぶが、その際に皇帝Muが「邪神の力もこの世界にあるのならいくらでも使ってよいではないか(==;」という珍事も起きたが、これもまた別の機会に語るとしよう。
ばたん! と大きな音を立てて扉が開かれ、アマラオ王子が部屋に飛び込んできた。
「ら、Liper! めぐがっ、Liper! ボクのめぐが、美しいッ、ボクのめぐが、見つかったってッ、めぐが見つかったって本当、本当かっ!?」
「ああ、本当だ。」
胸倉に掴み掛かってきた兄に蔑む様な───実際に蔑んでいるのだが───視線を向け、Liper王子は質問に答える。
「ど、どこだっ!? めぐ、ボクのッ! 美しい、ボクの、めぐはっ、どこだ!? め、めぐ、ボクの!!」
がくがくと首を揺らし、唾を飛ばし散らすアマラオ王子。Liper王子はその唾を手の甲で避けながら、
「城の南方にある町で旅人風の格好をした、めぐによく似た娘がいたという情報があった。真偽はわからんが瓜二つだったそうだ。」
「め、めぐがッ! ななななな、南方! 南方って、南っ、めぐが、ボクのめぐが、南に! あ、あああっ、めぐ! おぅっ、お、おぉっ!」
がくがくとアマラオ王子の膝が震える。Liper王子が目を向けると、アマラオ王子のまたぐらはめぐと聞いただけで痛いほどにいきりたっていた。
そんな兄に今度は明らかに蔑んだ視線を送るLiper王子だが、アマラオ王子はそんなことに気付く由もない。
「めめめめめめ、めぐを探す! 私兵を捜索っ、捜索、めぐの捜索隊にしてッ、めぐをつれて帰る! ああッ、めぐ、美しい、ボクのめぐめぐ・・・!」
そう宣言らしきものをするとアマラオ王子はふらふらとした足取りでLiper王子の私室から出て行った。Liper王子は気付いてなかったが
そのまたぐらは既に数回の射精を経てズボンの前が濡れ始めているのだった。
「アマラオにも困ったものだな・・・」
Liper王子と向かい、玉座に座ったまま言葉どおり渋い顔をして呟くKENT王。
「仕方がありません、よほどショックだったのでしょう。それより父上、例の無法地帯の件ですが・・・」
Liper王子の言う例の無法地帯、とは以前武装集団WarMakerによって荒らされた国土の一部の事である。王も王子もなんとかしようと思いつつ、
人手と勢力が足りずにずっと放置されていた地域だ。しかしKENT王は大仰に首を振ると
「あの地域はもう良い。MITO参のおかげで財政に関しては何の問題もない以上、もはやこだわることもあるまい。」
「と言うと・・・?」
「ProjectXを始動する。」
その言葉にLiperの眉がぴくりと動いた。
「では、神器を?」
うむ、とKENT王が首を縦に振る。
「外敵も現れた以上、それに対抗する策として使うのも決して悪い方法ではない。神器捜索及び制作にあてる国力の割り当てを考えている最中だ。」
「・・・なるほど、それならばこのLiper、及ばずながら父上に精一杯のお手伝いをさせていただきます・・・」
恭しく頭を下げたLiper王子。その低頭さえなければKENT王も彼の瞳に宿る怪しい光に気がついたのかもしれない・・・
かつてこの世界は・・・
KENT王が治め、強大な軍事力を所持する大国Revolter
殷の王を影で操った妲己のように民衆を蟲惑するMu皇帝が治め、StarFlare、GardenHillsなどいくつもの分家を持つ帝国Colors
この二大国が特に争う事もせず退屈だが平和な時間が流れる世界であった。
その他にも芋羊羹王が治め隣国に名を轟かす女将軍Linkaを抱く/organize、超長距離射程冷気砲台「ゆき.」を持つフミキリノトコロテン、
裏世界を牛耳る+Ryo+率いるψHoly Castleψ、大神タイゾーを崇める癌胞教を国教とする宗教国家・神聖FLY AWAY国などの小国がその周囲で平和な生活を送っていた。
だがある日この均衡に亀裂が入った。
ψHoly Castleψが帝国Colorsの分皇家であるGardenHillsを急襲、その城を奪って立て篭もったのだ。命からがら脱出した分皇家GardenHillsの残党は主家であるColorsへ具申し、
自らの領地奪還を依頼する。帝国Colorsはこれを受け、近隣諸国と分家である/organize、StarFlareに応援を頼んだ。
しかし/organizeは軍を総括する将軍の意向とColorsの手先となることを嫌いこれを拒否、結果としてψHoly Castleψは帝国Colorsの攻撃に敗れるが、/organizeとColorsの間にしこりができる。
ψHoly Castleψの残党はある者は帝国Colorsに投降し、それを潔しとしないものはもう一つの大国Revolterに亡命、またある者は山野に逃れた。
「おい、出て来い。」
私室に戻ったLiper王子は豪華な装飾のなされた暖炉へ向かってそう呼びかけた。
ごとごとと音がすることしばし、暖炉の内壁についていた小さな扉が開かれ、一人の小柄な少年・・・いや、少年のように見える小汚い格好をした少女が現れた。
「呼ばれた。」
そっけなく・・・というよりも言葉を知らないかのようにぽつりと言うと、『彼女』はLiper王子に向かって頭を下げた。
「仕事を頼む。父がProjectX・・・神器捜索に乗り出した。」
「はい。」
「父が神器を手に入れるか、決定的な情報を得た時点で殺せ。」
「はい。」
まるでベッドメイキングを頼まれたメイドのように、至極当然であるような口調で答える『彼女』。
そんな『彼女』を満足げに見やると、Liper王子は深い椅子に腰掛けて窓の外を見る。
「・・・アマラオはあの通り、父は神器発見の時点で死ぬ・・・お前の仕事が片付いたら私が神器を抱く・・・そう、神王になる。その暁はなんでも好きな恩賞を取らせよう・・・」
だが、その言葉に『彼女』はぶんぶんと首を振り、答えた。
「恩賞・・・いらない。名前が欲しい。」
「名前、だと?」
振り返ってLiper王子が尋ね返すと『彼女』はこくこくと頷き、
「私、名前無い。だから欲しい。Liperさまみたいな名前、欲しい。」
「・・・わかった。仕事が終わるまでは考えておく。下がっていいぞ。」
「はい。」
言うなり『彼女』は入る時にそうしたのと同じくして暖炉の奥へと入っていった。
こっちは小説スレにするか?
ほうほうの体で逃げ出す事の出来たWarMakerは次に神聖FLY AWAY国を狙う。城門前まで守備隊を追い詰めたWarMaker。しかしなんと言う事だろうか。
神聖FLY AWAY国宰相sphereが天に祈ると城門の入り口や旗が消えてしまうではないか。
「神は正しいものの味方なのだ! イアイアガンホー!イアイアタイゾー!」宰相の声が響く中、Linka達はやむなく退却するよりなかった。
何が正しいのか、神とはなんなのかを心の中で握りつぶすように考えながら・・・
アマラオ王子も乱心ながら国へ戻りMITO参のおかげで財政も潤ったRevolterは、かつてWarMakerに奪われ、今は無法地帯となった例の地域を気にせずとも十分な力を未だに保っていた。
そこでKENT王は他の国との国力に決定的に差を付けるべく、伝説の神器を探すための「ProjectX」を発動する。だがあろう事か「ProjectX」によって低下した軍事力の隙をつき、
WarMakerが領地に侵入してきたではないか。
KENT王は直ちに聖騎士軍団ドラグーネスト小隊を召集、彼等の宗教を国教として認めることを交換条件に城の警護にあてさせる。しかしWarMakerは既に城の内部に入り込んでおり、
玉座を破壊すると早々に立ち去ってしまった。屈辱の極みに落とされたKENT王。「ProjectX」を一時凍結とし、WarMaker壊滅作戦を展開するのだった・・・
その頃/organizeの末裔ekou王子は一時的に無法地帯と化していた領土をなんとか平定、NeverTearingLinks王朝を打ち立てた。しかし外敵や内部に不穏分子が多い事などの不安から、
自慢の弓を握り締め、もう見ることのない長い銀髪を思っては「彼女がいてくれたら・・・」とつぶやくのであった。
一方WarMakerは帝国Colorsと戦っている朧Nirの話を聞き、敵か味方かはわからないが利用価値があるかもしれないと考えるとすぐにColorsへの進軍を決意した。
だが、その背後からはコードネーム「GoZL」を戴く大国Revolterの対女性用調略家・嘉神焔が頭領Linkaを堕とすべく、ゆっくりと彼女に接近中なのであった・・・
Liper王子はアマラオ王子と違い、自ら飾り立てる事や色恋を楽しむ事は苦手であったが、その知略と神々しい雰囲気は彼の周囲にオーラを立ち上させるほどであった。
特に後者は社交界の貴婦人から「/auraやっても変な光のツブツブが見える! LiperUZEEEEEEEEEEEEEEEEE」と絶賛されるほどで、今となっては乱心したアマラオ王子よりも国民からの人気がある。
だが以前までのからは麗しい兄と比較される事による劣等感の塊であり、今となっての彼の態度はその時の復讐なのかもしれない。
少年のようにも見える『彼女』の方はLiper王子が手塩にかけて育て上げた弓を使う長距離型暗殺者───殺戮マシーンである。
言葉はほとんど知らないし、使えない。なぜなら殺しに必要ないからだ。着飾る事も知らない。なぜなら殺しに必要ないからだ。名前もない。なぜなら殺しに必要ないからだ。
色恋を経験した事の無いLiper王子はいつしか、この暗殺者を育て上げる事にそれに似た異様な、そして倒錯した執着を抱くようになった。
それがゆえに『彼女』が名前を欲した事に暗殺者の主としての不安を覚えると同時に、人らしくなったことに対する喜びも感じていた。
───名前は何にしようか。
再び窓の外を見て、若干だが幸せそうな笑みを浮かべながらそう一人推敲にふける。
───『彼女』が知っているのは殺しだけ。殺し・・・killing・・・killin'・・・きりん・・・
そうだ、『きりん』にしよう。仕事を成功させた暁にはそう呼んでやろう。そうしてもうあんな仕事をやめさせ、普通の人間らしい暮らしをさせよう。
そんな夢想に耽り、Liper王子はにまにまと一段と幸せそうな笑みを浮かべるのであった。
だがその数日後奇しくもWarMakerがRevolterを強襲、KENT王がProjectXを凍結し、『きりん』が名前を所持するのはまだしばらく後の事となるのであった・・・
∧_∧ ∧_∧
_( ´∀`) (´∀` )
三(⌒), ノ⊃ (
>>1 )クソスレは・・
 ̄/ /) ) | | |
. 〈_)\_) (__(___)
∧_∧ .∧_∧
( ´∀) (´∀` )
≡≡三 三ニ⌒)
>>1.) 立てんなって
/ /) )  ̄.| | |
〈__)__) (__(___)
∧_∧ ,__ ∧_∧
( ´)ノ ):;:;)∀`)
/  ̄,ノ''
>>1 ) 言っただろうが
C /~ / / /
/ / 〉 (__(__./
\__)\)
ヽ l //
∧_∧(⌒) ―― ★ ―――
( ) /|l // | ヽ ヴォケがーー!
(/ ノl|ll/ / | ヽ
(O ノ 彡'' / .|
/ ./ 〉
\__)_)
再利用も難しいと思うのでこのまま沈ませようか
かつてこの世界は・・・
KENT王が治め、強大な軍事力を所持する大国Revolter
殷の王を影で操った妲己のように民衆を蟲惑するMu皇帝が治め、StarFlare、GardenHillsなどいくつもの分家を持つ帝国Colors
この二大国が特に争う事もせず退屈だが平和な時間が流れる世界であった。
その他にも芋羊羹王が治め隣国に名を轟かす女将軍Linkaを抱く/organize、超長距離射程冷気砲台「ゆき.」を持つフミキリノトコロテン、
裏世界を牛耳る+Ryo+率いるψHoly Castleψ、大神タイゾーを崇める癌胞教を国教とする宗教国家・神聖FLY AWAY国などの小国がその周囲で平和な生活を送っていた。
だがある日この均衡に亀裂が入った。
ψHoly Castleψが帝国Colorsの分皇家であるGardenHillsを急襲、その城を奪って立て篭もったのだ。命からがら脱出した分皇家GardenHillsの残党は主家であるColorsへ具申し、
自らの領地奪還を依頼する。帝国Colorsはこれを受け、近隣諸国と分家である/organize、StarFlareに応援を頼んだ。
しかし/organizeは軍を総括する将軍の意向とColorsの手先となることを嫌いこれを拒否、結果としてψHoly Castleψは帝国Colorsの攻撃に敗れるが、/organizeとColorsの間にしこりができる。
ψHoly Castleψの残党はある者は帝国Colorsに投降し、それを潔しとしないものはもう一つの大国Revolterに亡命、またある者は山野に逃れた。
つーか、さっきから同じの投稿してるの誰だ・・・
つーか混じりすぎだ(;´Д`)
もう何がなんだかわからん
小説スレとして活かそうよ
こっちのスレ潰して向こうのスレ使わせたいRev色のスキッドと何度言e
俺的にはどっちでもいいがなんかこっちおもしろくないっぽいんで…
,. -───-: 、
/::::::::::::::::::::::::::::::::\
/ '':::::::::::::::::::::::::::::::''''' ヽ あかん・・またクソスレや・・
!::::::::::ィ::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::!
i::|:::i::/l/ i;::ト、:、:::i:::::::::::::::i
|::i/レ'-i'' 'ヽi-ヾ,ヽ!:::::::::::::l
|::ハ -‐- -─- i::::::::::::::l ,.r''" ̄``ヽ、
|::::::l| | | | |::::::::::::::! /::::;:ハ:::::::::::::::', ・・またクソスレや・・
|::::::ヽ | r---、! l,.!::::::::::::::l l:{レム! ';i'、!;:::::::::!
l::::::::::::`;'-'=,‐,='r''i~!:::::::::::::::| |::';‐- -‐-i:::::::| ..,,,,...,.
!:::::::l、::r'"´'. ' l ' i::::::::iヽ:::l |:::i,! |r‐、| l,!:::::::l /:';'',';';::::. クソスレヤ...
i:l、:::|./、_____,l::::;l:/‐'ヽ! !l::i;`r'テ'i"i|::::;、:| |.'='`= |::|
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|l !.::|.|::l ! ::|:|〈{ !{:;;'| ゝ.''”;ゞミk;、lヽ | }::. |i: l. l| ,. ' ̄
:! l:::| !:| :!.::!l}` ゞ-' /.f:';;j,ハ`.|:. |:. |i::.. |.!:i: !ヽ、
:!:| :!| !:| { , ヽ‘''ン ,;}l、!:: !:: }:!::. i:| !:|、ヽ``、、
'ゝ ! ヾ!ハ. 、.. __ `' !:.|::. !::}:: !:| l:}|ヽヽ ヽ.`ヽ.
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l:{|-,‐\ . ' ノソl;/;::ノ:l:;'ノ }l | i i、 `ー ゝ
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. |_| il┌'^'┐li / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,.--(の)__i_ニ[_]ニ,i_ < ここはAA張り付けスレになりますた
(ぃヘ(__)^i\ ヾ=='ヘ, \________
'〜'⊂ノ,__/三7ヽ,__l7
| l, i |. /7/ _
. (ヽ/^/ ̄|_/7/iー―irfニヘ _,i.lニl.i,
/ ̄7 ̄ '--' ̄|___|∪ニノ. /a__,--,_a、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/___./ | __|  ̄ __() l,__,-,__,l i) < なりますた
. 7 ̄^'ラ=:t┴‐'ヽ\ (の)、__l__l_/ \______
. ___/ ノ \._ ____;'┐ (ぃ(__)ト==、,ニr> ___
レ'f―,/マ (())' / └>->-l/E/lニr'i ヘ
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'r' トノ. i _,/ / _/ ̄^ー;r--'^ \ (凸) ナリマスタ
/'i―i'l' y'_/_ (/  ̄'i^).^-(^iニi二ヽ @[ Y]−
[;iレ==ト] (())-i-ヘ. [/  ̄ i~l] ialニiニニヽ / >
./ニニニニl.I. /ニニ二>ニゝ、 // ̄ ̄i,l └―――┘
* o o. |l|FFFFFFF / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
☆ 。。oo |l|FFFFFF | なんだか、寂しいな。今年の冬も独りぼっちかな
/| ̄ ̄ ̄l ::|FFFFFFF \
|ミ|:」」:」」:」| ::|FFFFFF  ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|ミ|:」」:」」:」| 〇 FF.。 ヘ⌒ヽフ |l≡o + +! + 。 〇 +
lミl.」」.」〇 ++ + ( ・ω・) o 〇 。 o + 〇 。 +
__〇___。_゚__/ ~つと)____o______〇__o___。
二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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| ̄``''- 、
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| ,. -‐ ''´ ̄ ̄`ヽ、_ /
|, - '´ ̄ `ヽ、 /
/ `ヽ、ヽ /
_/ ヽヽ/
/ / / / / / ヽハ
く / /! | 〃 _/__ l| | | | | | | ||ヽ
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/ハ/ | | ヽ/ ヽ | ヽ | || /|ヽ/! |/ | ヽ
/ | ||ヽ { ,r===、 \| _!V |// // .! |
| || |l |ヽ!'´ ̄`゙ , ==ミ、 /イ川 |─┘
| ハ|| || | """ ┌---┐ ` / // |
V !ヽ ト! ヽ、 | ! / //| /
ヽ! \ハ` 、 ヽ、__ノ ,.イ/ // | /
┌/)/)/)/)/)/)/)/)/)/)lー/ ` ー‐┬ '´ レ//l/ |/
|(/(/(/(/(/(/(/(/(/(/│|| | \ 〃
r'´ ̄ヽ | |.ト / \
/  ̄`ア | | | ⌒/ 入
〉  ̄二) 色見損なったよ | | | / // ヽ
〈! ,. -' もう応援する事は | | ヽ∠-----', '´ ',
| \| | ないだだろう | |<二Z二 ̄ / ',
| | | 死ね死ね死ね _r'---| [ ``ヽ、 ',
| | | 氏ねじゃなくて死ね>-、__ [ ヽ !
\.| l. ヽ、 [ ヽ |
ヽ| \ r' ヽ、 |
| ̄``''- 、
| `゙''ー- 、 ________
| ,. -‐ ''´ ̄ ̄`ヽ、_ /
|, - '´ ̄ `ヽ、 /
/ `ヽ、ヽ /
_/ ヽヽ/
/ / / / / / ヽハ
く / /! | 〃 _/__ l| | | | | | | ||ヽ
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/ハ/ | | ヽ/ ヽ | ヽ | || /|ヽ/! |/ | ヽ
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| || |l |ヽ!'´ ̄`゙ , ==ミ、 /イ川 |─┘
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V !ヽ ト! ヽ、 | ! / //| /
ヽ! \ハ` 、 ヽ、__ノ ,.イ/ // | /
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r'´ ̄ヽ | |.ト / \
/  ̄`ア | | | ⌒/ 入
〉  ̄二) Mu見損なったよ | | | / // ヽ
〈! ,. -' もう応援する事は | | ヽ∠-----', '´ ',
| \| | ないだだろう | |<二Z二 ̄ / ',
| | | 死ね死ね死ね _r'---| [ ``ヽ、 ',
| | | 氏ねじゃなくて死ね>-、__ [ ヽ !
\.| l. ヽ、 [ ヽ |
ヽ| \ r' ヽ、 |
´ ,_ ゝ `
うはwwwwww
57 :
ネトゲ廃人@名無し:03/11/09 14:11 ID:Dn+G9Ww0
唐突にageてみる。
おでん鯖活性化の記念に
晒しFLASHを作ってみることにしました。
当然晒される方からは激しい煽り荒らしが予想されますが
めげずに頑張ります。
漏れそのFlash応援するから適当にあげてみる
名前/罪状/髪型でいいんだな?
と言っても2に乗ってない香具師か…難しいな
DNA 2nd!!/暴言、BOSS厨/髪型シラネ、すまん
神村ミルク/PT禁止のPvP大会でPT組んで優勝/髪型…こいつもわかんね、ほんとすまん
晒しといっても悪意のある感じには仕上げず
序盤でギルド紹介と対立構図を描き
それに付随してキャラ達の話をはさむので
昔〜今までのおでん鯖の歴史紹介といった感じでしょうか。
構想練ってきます。おでん鯖の歴史に詳しい人のカキコ大歓迎
神村に天使厨追加あと適当にRevから…
mukky/バグを利用して砦を取得/csm:0x080cだったと思う
ネルフィーユ/製造詐欺、キモイ/csf:4v0i4170g0d1
BLUE_HEAVEN/プゲラ、貧乏/?
ミトさん/BOT露店、別キャラ御神ジン/青逆毛と聞いたのでcsm:0z0750e
ティルテュ/トレインME/csf:1b0750f0a0b
2にのってないヤツでよくでてきたやつというと
日向葵 ・・・ Colorsの暴言プリ 喋り方がキモイ(ロールプレイとも言う) csf:130a1030b
ringo* ・・・ 元HCのMEプリ。オープン直後の七夕イベントで「クラウンが欲しい」と全世界に発言。 csf:1b0d70k020b
カツオ ・・・ キモスレのネタをゲーム内で振る香具師。こいつがキモスレで発言するとスレッドが止まるといわれている
金正日 ・・・ 通称将軍様。しゃぶの装備をばら撒いたり、キモスレに降臨したりと豪気な人物。引退後もちょくちょく降臨する。
732 ・・・ 大分風化してきたが韮がキモスレに降臨したときに被害にあった人物。名言「貴様コロス」 ♀ソロAgi騎士らしい
jonnyjp ・・・ 在日?日本人ではない模様。間違った日本語(逆毛語)を駆使するNEVER_ENDING_STORYのギルマス。 csm:140l0c
>>61 ちなみにmukkyはColorsで、Chaosに帰ったぞと
漏れの中で一番印象が強かったのはしゃぶだな(ほたた)(わらび)
うあ、面白そうなことしとる。
特に情報持ってないけど(スマソ… ( ´・ω・) 応援してるんで頑張れ!
>>61 確定してないのにBOT露店とかは無しにしねーか?
最新情報
名前:000fff73 Peace_Maker ハンター
000fff73 JUDE
000fff73 Beautifl Stranger
000fff73 老酒(消去済?)
罪状:借りパク
髪型:しらん
ギルド:Peace_MakerはWMや-x-での在籍情報あり
みなさん気をつけて
赤蝿擦り付けのシャドゥナイトは入らないのか?
フミキリはゆき.だけで十分か。
テンプレ合わせて27人出てるがまだ足りないのかな
みなさんありがとうございます。
すでに製作に入っております。
素材作りの段階ですが。
完成予定は1週間後ごろかと
フdを忘れないでくれよ
73 :
Peace_Maker:03/11/12 23:04 ID:/2BdEt/w
借りたものは返しましたよ・・・
それと、BOT&升ギルドの-I-の誰がやったか知りませんが、
(多分BOTerのnight stallさん?)
勝手に私のことを晒さないでくださいね・・・
ちなみに老酒は削除済みです・・・
ひよこ豆、ラグナからさっさと消えてください(^Д^)
ひよこ豆、ラグナからさっさと消えてください(^Д^)
青天はデコ髪型らしいからcsm:1r0c70j0o060eこんな感じ?見たこと無いけどこれかっこいいと思う
御神ジン:csm:1r0740j09050e
mukky:csm:1r08717020a0c
あんじゅ:csf:1j02101080b
AirAngel:csf:1a5170l0c
ゆき.:csm:170h70a0a
_KENT_@:csm:1r0c6170j0a0a
桃色みるく:csf:1r0c80r09010i
Vicenty:csf:1r0430e020a0b
BOT:csf:100g08
データ提供ありがとうございます
新スレ立てるか?
それともここでいいのか?
電通OBなんだが、後輩腐ってる?
漏れの時代は「せらむん」変身を代々木と共同作成とか
某エロ漫画家の手伝いしていたとか
アンミラ1日で回りきるツアーとか
そんなことをしていたのだが。
>>78 ほたた最近37いな
でよろしくおねがいします。。。
埋めようぜ、ここ
>>78 こたつねこ=電通の37さん
でよろしくおねがいします。。。
ここでもいい気がするけどな
なんかフラッシュのやつとかやってるしよごさないようにしようぜ
漏れが立ててきてやるから
にゃあちぃむはしゃぶ率いる電気通信生徒連合だったのか・・・全て謎が解けた
というか50:3の男女比が凄いな・・・
尻肉の締まりがいい生徒さんは誰ですか
日も落ちてからキャンパス歩けば女はレイープが日常茶飯事
素人にはお勧めできない
いつのまにか避難所になっとる・・
作業のために貼り
しゃぶ … BOTter。セクハラ。元にゃあちぃむギルマス。別キャラ育成中。小bossカード多数所持。資産400M↑
めぐミルク … 多種多様な妄想をされる無口な微乳プリースト。廃スレ住民の性処理道具
アマラオ´ … Revoの♂Wiz。通称『魔羅男』。装備はキモイと大評判。めぐミルクの元ご主人様
Linka … WMのギルマス。信者とアンチが多い。厨が周りに集まる苦労性の♀槍騎士。強いらしい
Mu Guiying … Colorsのギルマス。ジゴロ。ナンパは正規のクライアントで出来るからいいんです。ふたなりハンター
ゆき. … フΞ‡リノ├⊃□〒冫のギルマス。♀WIZ。得意技はワープ大魔法
金正日 … 目立ちたいという理由でキモスレに降臨し一世を風靡した♂BS。BOTerしゃぶの装備を撒き引退。なぜか今でも時々廃スレに沸く
Filitia … 色のスパイ。色を抜け朧、WMに入りWMが色攻め宣言をした直後色に戻る。このスレに張り付いている為、サイトの更新が早い(今は削除)
涼風 春菜… WMを裏切って色に情報を漏らした♀プリ。対WMギルド作ろうとするも挫折
嘉神 焔 … 通称ござる。Linkaをりんちゃんと呼ぶ男。通称”愛なき伊達男”
+ねこ+… おでん町で1〜2を争うきもいやつ。一生ソロギルドでがんばってください(^^;
NIRAMUSHI… 北斗の拳ででてくる悪者達と同じくらいの悪どさが評判!!現在WM
>>95 最近噂がある香具師の事書いてみる
しゃぶ … キモスレにて自キャラわらびを自作自演で祭り上げる。電気通信大学?
めぐミルク … 影が薄くなってきたが、キモスレの初代アイドル。CrystalというWizを所持。韮と交際中か?
アマラオ´ … Revo帝国の王子。ぼくのめぐが居なくなりご乱心。
Linka … WMの女頭領。ゴスリンcをもっている。
Mu Guiying … =□○_ や (==; をつけると全部こいつの台詞に見える。
ゆき. … フΞ‡リノ├⊃□〒冫のギルマス。♀じゃなく♂WIZ。得意技はワープ大魔法
嘉神 焔 … 通称GoZL。Linkaをりんちゃんと呼ぶ男。通称”愛なき伊達男”。小説では次あたり死にそう
+ねこ+… Odin1キモイといわれている♀Meプリ。効率房らしい。ギルドを建ててみるもKa2oしか入らず、挫折した模様。
BLUE_HEAVEN ・・・ 芋を買うお金にも困ると言われている貧乏アサシン。Revo帝国の暗殺者。ござるとどっちが死ぬか見もの
NIRAMUSHI… 現在WMに所属中。最近はめぐと仲がよく城2での目撃証言が多い。ヤファ靴はどこやった
Boterギルドの-x-もよろ
でも個人じゃないからちょいとムリか
100 :
ネトゲ廃人@名無し:03/11/18 11:47 ID:Lb4ovAp3
出演者ようやく決定(シーンごとにまとめ)
めぐミルク、アマラオ´jonnyjp、あんじゅ
Linka、カツヲ、嘉神 焔
日向葵、Mu Guiying、Filitia、涼風 春菜
しゃぶ、金正日
ゆき. フトン、(もしかしたらネルフィーユも)
BLUE_HEAVEN、+ねこ+、神村ミルク
NIRAMUSHI、おでんスレ732
現在、
カツヲ、リンカ、ござる、しゃぶ、将軍、神村ミルク、ねこ、ニラムシ、Filitia、涼風 春菜
の正確な髪形が分かりません。(732は別の方法とるのでOK)
らぐなの何か形式で(csm/csf)情報提供お願いします。
ござる、リンカについてはペコ乗りかそうじゃないか(たしか二人ともペコだったと思いますが)
も教えていただけると幸いです。
らぐなの何か
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9230/
おでんスレにリンク貼ったものの見事に流されてしもうた
漏れは日鯖を捨ててiROに逃げたので自分で調べようにも調べれないと言い訳しつつ
気長に情報待ってみます
103 :
ネトゲ廃人@名無し:03/11/19 22:50 ID:UreaXPwT
Linka - csf:4z07604081
+ねこ+ - csf:4u40r0n0b1
NIRAMUSHI - csm:4l0a170c1
Filitia - csf:4l02020b2
涼風春菜 - csf:1270r0b
すまん、あげてしもた。
>>103 助かります
大枠は殆どできたので
確定してないキャラ
カツヲ、ゴザル、しゃぶ、将軍、神村ミルク
の情報が集まり次第、アニメーション部分を作って晴れて公開、となるかと。
GoZL : csm:5b0750g0f07081
Ka2o : csm:1r08617040a0a
Shab : csm:1r0a51c01050e
マンセー : csm:8v0h71f01080d03
托野ミルク : csf:180e0a0b
>>103 韮はこっちのほうが印象強いな。俺だけかもしれんが
csm:110a080c
>>106 神村ミルクの装備が、微妙にイメージと違うな
こっちのほうが近いと思う
csf:180q0n0b
107 ネトゲ廃人@名無し sage 03/11/20 13:06 ID:???
>
>>103 > 韮はこっちのほうが印象強いな。俺だけかもしれんが
> csm:110a080c
漏れは
>>103の方がイメージ強いな・・
>
>>106 > 神村ミルクの装備が、微妙にイメージと違うな
> こっちのほうが近いと思う
> csf:180q0n0b
同意。
・あと、ka2oは草の葉なしだった気がする
そして、最近は矢リンゴじゃなくてクラウン装備でスピングラスもなし
どっちにするかは任せます
・そして将軍はハートファンデーションじゃなくてオペラだったような
・あんまり自信ないけど、しゃぶの髪色は紫に近い色だった気が。
サングラスは売ったはずだし、マスクつけてたイメージが自分にはないかな
109 :
106:03/11/20 14:31 ID:???
将軍はサングラスだった。
しゃぶは最後にプロの宿で見たときはcsm:1r0a51c09050eだったな。義賊の眼帯だったかもしらん。
たまーにLサクレサングラスマスクの時があった。Gv装備かな
Ka2oは溜まり場に居るときは矢りんごダイバーゴーグル草の葉。
草の葉は普通に持ってる。スピングラスなんか一度も付けてない。
クラウン付けてる時は中段無し。
まぁ狩り装備と街装備違う人結構いるんだが
108はなんか知ったかっぽいなぁ
みんなありがとう。
紙芝居で作れば一番楽ですが、それでは微妙なので
チマチマspr展開して素材作成しつつ
ちょっとだけ凝ったつくりを目指してます
ともあれ大したものではないので期待せずにお待ちください
FLASHすげー楽しみだ
がんばってくれ
保守
113 :
ゆき.:03/11/27 04:17 ID:CVUnbRVW
保守してんじゃねーよ(pgr
頑張ってる??
1週間音沙汰がないぞー
,,,,.,.,,,,
ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!
""""
せめて進行具合を報告してほすぃ
完全に止まってしまったな
誰もいねえよ
,,,,.,.,,,,
ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!
""""
おーい
誰か
俺の
キンタマを揉んでくれ
もみもみもみもみもみもみらもみもみもみもみもみ
ちんこもみもみも〜みもみ〜
ちんこもみもみも〜みもみ〜
うんこもみもみも〜みもみ〜
うんこもみもみも〜みもみ〜
もみもみ〜 ≧▽≦
誰か保存してないのかねえ。
メインすれどこだ…?
かつてこの世界は・・・
KENT王が治め、強大な軍事力を所持する大国Revolter
殷の王を影で操った妲己のように民衆を蟲惑するMu皇帝が治め、StarFlare、GardenHillsなどいくつもの分家を持つ帝国Colors
この二大国が特に争う事もせず退屈だが平和な時間が流れる世界であった。
その他にも芋羊羹王が治め隣国に名を轟かす女将軍Linkaを抱く/organize、超長距離射程冷気砲台「ゆき.」を持つフミキリノトコロテン、
裏世界を牛耳る+Ryo+率いるψHoly Castleψ、大神タイゾーを崇める癌胞教を国教とする宗教国家・神聖FLY AWAY国などの小国がその周囲で平和な生活を送っていた。
だがある日この均衡に亀裂が入った。
ψHoly Castleψが帝国Colorsの分皇家であるGardenHillsを急襲、その城を奪って立て篭もったのだ。命からがら脱出した分皇家GardenHillsの残党は主家であるColorsへ具申し、
自らの領地奪還を依頼する。帝国Colorsはこれを受け、近隣諸国と分家である/organize、StarFlareに応援を頼んだ。
しかし/organizeは軍を総括する将軍の意向とColorsの手先となることを嫌いこれを拒否、結果としてψHoly Castleψは帝国Colorsの攻撃に敗れるが、/organizeとColorsの間にしこりができる。
ψHoly Castleψの残党はある者は帝国Colorsに投降し、それを潔しとしないものはもう一つの大国Revolterに亡命、またある者は山野に逃れた。
そしてある日、/organizeの女将軍Linkaは「この停滞した世界を変える」と宣言し、彼女に呼応した軍の大半を率いて国を出奔した。
その軍の弱体化を見逃さなかった武装集団・朧Nirは/organizeを急襲、その領地を完全に我が物とする。
信頼していた部下と国を失った芋羊羹王はそれ以来抜け殻のようになり、退位。芋羊羹の息子ekou王が国名をNeverTearingLinksと名を改めて新王朝を成立させるが、
国土が無いがゆえに彼はしばらくの間欠地王ekouと呼ばれる。
その頃大国RevolterではKENT王の第一王子アマラオが最愛の恋人であるめぐミルクを失い乱心、めぐミルクを探して国土中を彷徨い、捜索隊を出し、この後数ヶ月は城に戻らない。
その数ヶ月の間に何があったかは別の機会に語るとするが、その間にRevolterの誇るマッドサイエンティスト御神 ジンが過去二回の失敗を経て全自動資金製造機「MITO参」を開発、
無限の資金力を得る事になる。
一方国を出奔したLinkaとその仲間達は山野に散っていたψHoly Castleψの残党や彼女の考えに同意を示す者を集め、武装集団WarMakerを結成、
直後に大国Revolterの領地の一部を襲撃し、無法地帯へと解放する。
この頃AnywhereTogetherなる謎の集団も世界の隅に台頭し始め、世界の混乱が始まろうとしていた・
135 :
色1:03/12/16 16:46 ID:???
帝国Colorsの玉座では皇帝Muが生まれたままの全裸で不快そうに顔をしかめていた。その股間には男のモノと女のモノが共に猛っており、
四人の女性のプリーストがさも当然のようにとろんとした目つきで一心不乱にソレを舐っている。玉座の両脇には二人の男が何をするでもなくただ静かに立っていた。
くっ、と笑みの形に唇を吊り上げると皇帝Muは誰にともなく
「おい、この世で一番美味いものはなんだと思う?(==;」
と、目の前の中空に向かって話しかけた。
すると両脇にいた二人の男のうち、貧弱そうな男・・・宰相light_stelleが言った。
「私は化け物のえさが一番ですザコ。あれほど美味なものを私は他に知りませんザコ。」
語尾にザコと付けるのはいつもの事だが、この答えでlight_stelleの駄目さ加減を再確認した皇帝Muははぁとため息をつき、お前は?と言う様にもう一人の男にあごをしゃくった。
するともう片方の頑強そうな男・・・将軍ケルブはひとしきりおとがいに指をあてた後、
「私はホワイトスリムポーションです。便利ですから。」
「お前等は話しにならん=□○_」
その一言で二人の言葉を一蹴すると、皇帝Muは自分のモノを舐るプリーストたちのうち一人に顔を上げさせた。
その艶やかな顎を指でなでると、それだけでプリーストは絶頂に達したように身をのけぞらせるのであった。
「この前、我が領土を攻めた集団の頭領を覚えているか?('A`)」
「ああ、Linkaという・・・」
「この世で最も美味いもの、それは処女だ。(´・ω・`)」
将軍ケルブが言い終わるが早いか、皇帝Muははっきりとそう言った。
「た、食べるのでございますかザコ!?」
宰相light_stelleが的外れな事を言うのを完全に無視し、皇帝Muは先ほど顔を上げさせたプリーストの顔を見つめる。
「あのLinkaという女は処女だ。それも極上のものだ。私はあれを食いたい(==;」
「はい・・・」
見つめられたプリーストは顔を紅潮させ、うつろな目で呟く。
「いいか、あの女を処女のまま私の前に連れて来い。腕や足の一本や二本は構わんが、貞操だけは失わせるな。いいな?=□○_」
「はい・・・Mu様の仰せのままに・・・」
翌日、WarMakerに一人のプリーストが加入した。そのプリーストは名をFilitiaといった・・・
136 :
色2:03/12/16 16:46 ID:???
「Mu様、現在の国土状況でございますザコ。」
資料を纏めた宰相light_stelleが玉座の脇の豪奢な机にそれを置いた。
帝国Colorsの玉座はRevolter王国と違い、実に華やかな雰囲気に包まれている。
『もう帝国Colorsに守るべき国土はいらない。全ての民は次なるColorsの領土へと常時移動し続けるのだ』
皇帝Muがこの勅令を出してから二日後、帝国Colorsの領土は見事なまでに他の土地と入れ替わった。もちろんこんな芸当が出来るのは全て、
皇帝Muの魅了によって国民が完全に一つになっているからこそである。
その皇帝Muは揃えられた資料には目もくれず、満足そうに自分の股間に顔をうずめるプリーストの髪を撫でていた。
しばしその痴態を眺めていた皇帝Muだが、二度射精に至ってからようやくプリーストに顔を上げさせる。
「可愛いFilitia・・・報告しておくれ。あの武装集団の頭領Linka・・・何か弱みはあったか?(==;」
「弱みは・・・特にありませんでした・・・」
Filitiaはそう答えるとうつろな目をしたまま、口元についた皇帝Muの精液を必死に舐め取ろうと舌を動かす。
皇帝Muはそんな答えが返ってきたにも関わらず満足そうな笑みを浮かべたままで更に尋ねた。
「そうか、弱みは無かったか。ではどうだ、処女のまま連れてくるのは可能そうだったか?(==;」
「はい・・・武力を以って捕らえ、Mu様の前に連れて来ることはあまり難しくありません・・・」
「そうかそうか、それは良い('A`)」
「けれど・・・」
言いかけて、またもいきりたった自分の股間にむしゃぶりつこうとするFilitiaの頭を抑え、引きずり上げて皇帝Muは言う。
「けれど、なんだ?(´・ω・`)」
「嘉神焔・・・」
「=□○_ナンダトー?」
「嘉神焔という男が・・・Linkaの純潔を奪う可能性が・・・」
「=□○_ソリャユルセーン」
皇帝Muはここに来て初めてその顔を怒りの色に染めるとFilitiaを乱暴に自分の体から引き剥がし、机の上に雑多に溜まった資料の群れに手を付け始めた。
かつて王国Revolterは見目麗しい第一王子アマラオ、博学で神々しさを持つ第二王子Liperを抱える平和な国だった。
第一王子のアマラオにはめぐという美しい妻がおり、朝はバルコニーで睦み合い、昼は中庭で睦み合い、夜は自室で睦み合うほどお互いが愛し合っていた。
アマラオ王子の美しさは評判高く、当時の彼曰く
「美しい私と美しいめぐが子を成せば必ずや美しい子供が生まれる。
そうして私が王になった暁にはRevolterは美しい王と美しい王妃、美しい王子と王女が治める世界で最も美しい国となるだろう」
傲慢に思えるこの言葉も、彼の美しさの前には真実であり、国民もみな彼と彼の妻を慕いその幸せを願っていた。
だがある日を境にこれが音を立てて崩れる事となった。アマラオ王子の妻であるめぐが突然謎の失踪を遂げたのだ。
一日三度の睦み合いが一度でも欠けるだけでも太陽がなくなったかのように落ち込むアマラオ王子だけに、この失踪が起きた時の悲しみようはすさまじかった。
最初の七日七晩は眠りも食べもせず泣き続け、次の七日七晩は眠りはしたが何も食べずに泣き続け、その次の七日七晩は眠りも食べもしたが泣き声が納まることは無かった。
そうして22日の時が過ぎてからアマラオ王子は乱心したのだった。
ばたん! と大きな音を立てて扉が開かれ、アマラオ王子が部屋に飛び込んできた。
「ら、Liper! めぐがっ、Liper! ボクのめぐが、美しいッ、ボクのめぐが、見つかったってッ、めぐが見つかったって本当、本当かっ!?」
「ああ、本当だ。」
胸倉に掴み掛かってきた兄に蔑む様な───実際に蔑んでいるのだが───視線を向け、Liper王子は質問に答える。
「ど、どこだっ!? めぐ、ボクのッ! 美しい、ボクの、めぐはっ、どこだ!? め、めぐ、ボクの!!」
がくがくと首を揺らし、唾を飛ばし散らすアマラオ王子。Liper王子はその唾を手の甲で避けながら、
「城の南方にある町で旅人風の格好をした、めぐによく似た娘がいたという情報があった。真偽はわからんが瓜二つだったそうだ。」
「め、めぐがッ! ななななな、南方! 南方って、南っ、めぐが、ボクのめぐが、南に! あ、あああっ、めぐ! おぅっ、お、おぉっ!」
がくがくとアマラオ王子の膝が震える。Liper王子が目を向けると、アマラオ王子のまたぐらはめぐと聞いただけで痛いほどにいきりたっていた。
そんな兄に今度は明らかに蔑んだ視線を送るLiper王子だが、アマラオ王子はそんなことに気付く由もない。
「めめめめめめ、めぐを探す! 私兵を捜索っ、捜索、めぐの捜索隊にしてッ、めぐをつれて帰る! ああッ、めぐ、美しい、ボクのめぐめぐ・・・!」
そう宣言らしきものをするとアマラオ王子はふらふらとした足取りでLiper王子の私室から出て行った。Liper王子は気付いてなかったが
そのまたぐらは既に数回の射精を経てズボンの前が濡れ始めているのだった。
「アマラオにも困ったものだな・・・」
Liper王子と向かい、玉座に座ったまま言葉どおり渋い顔をして呟くKENT王。
「仕方がありません、よほどショックだったのでしょう。それより父上、例の無法地帯の件ですが・・・」
Liper王子の言う例の無法地帯、とは以前武装集団WarMakerによって荒らされた国土の一部の事である。王も王子もなんとかしようと思いつつ、
人手と勢力が足りずにずっと放置されていた地域だ。しかしKENT王は大仰に首を振ると
「あの地域はもう良い。MITO参のおかげで財政に関しては何の問題もない以上、もはやこだわることもあるまい。」
「と言うと・・・?」
「ProjectXを始動する。」
その言葉にLiperの眉がぴくりと動いた。
「では、神器を?」
うむ、とKENT王が首を縦に振る。
「外敵も現れた以上、それに対抗する策として使うのも決して悪い方法ではない。神器捜索及び制作にあてる国力の割り当てを考えている最中だ。」
「・・・なるほど、それならばこのLiper、及ばずながら父上に精一杯のお手伝いをさせていただきます・・・」
恭しく頭を下げたLiper王子。その低頭さえなければKENT王も彼の瞳に宿る怪しい光に気がついたのかもしれない・・・
Liper王子はアマラオ王子と違い、自ら飾り立てる事や色恋を楽しむ事は苦手であったが、その知略と神々しい雰囲気は彼の周囲にオーラを立ち上させるほどであった。
特に後者は社交界の貴婦人から「/auraやっても変な光のツブツブが見える! LiperUZEEEEEEEEEEEEEEEEE」と絶賛されるほどで、今となっては乱心したアマラオ王子よりも国民からの人気がある。
だが以前までのからは麗しい兄と比較される事による劣等感の塊であり、今となっての彼の態度はその時の復讐なのかもしれない。
少年のようにも見える『彼女』の方はLiper王子が手塩にかけて育て上げた弓を使う長距離型暗殺者───殺戮マシーンである。
言葉はほとんど知らないし、使えない。なぜなら殺しに必要ないからだ。着飾る事も知らない。なぜなら殺しに必要ないからだ。名前もない。なぜなら殺しに必要ないからだ。
色恋を経験した事の無いLiper王子はいつしか、この暗殺者を育て上げる事にそれに似た異様な、そして倒錯した執着を抱くようになった。
それがゆえに『彼女』が名前を欲した事に暗殺者の主としての不安を覚えると同時に、人らしくなったことに対する喜びも感じていた。
───名前は何にしようか。
再び窓の外を見て、若干だが幸せそうな笑みを浮かべながらそう一人推敲にふける。
───『彼女』が知っているのは殺しだけ。殺し・・・killing・・・killin'・・・きりん・・・
そうだ、『きりん』にしよう。仕事を成功させた暁にはそう呼んでやろう。そうしてもうあんな仕事をやめさせ、普通の人間らしい暮らしをさせよう。
そんな夢想に耽り、Liper王子はにまにまと一段と幸せそうな笑みを浮かべるのであった。
だがその数日後奇しくもWarMakerがRevolterを強襲、KENT王がProjectXを凍結し、『きりん』が名前を所持するのはまだしばらく後の事となるのであった・・・
アマラオ王子の帰還は担架で医務室に担ぎこまれるという壮絶なものだった。
だがしかし、玉座で報告を聞いたKENT王は口元の笑みを隠せないほどに上機嫌でその報告を聞き終える。
「そうか、大筋は掴めた。当時の状況をより仔細に説明できるか?」
KENT王が言うと、その前にひざまづいた報告兵は、はい、と返事をした後に語りだした。
めぐ・・・いや、めぐによく似た女はCrystalという名前を名乗る旅人だった。
その顔立ちや雰囲気は確かに同一かと思われるほどよく似ていたが、髪の色や服装が以前のめぐとはまったく違っていたという。
だがアマラオ王子は南の町の人気の無い広場でその姿を見るや否や、まだこちらに気付いてもいなかったCrystalを押し倒すなり、
「めっ、めぐッ! 可愛いボクの、めぐっ!」
「な・・・やめっ・・・だ、誰!?」
覆いかぶさってきたアマラオ王子を必死に引き剥がそうとするCrystalだったが、アマラオ王子はそれが聞こえていないかのように、さかった犬の如くカクカクと腰を振ると
「ごめんよ寂しかっただろうもう二度と一人にはしないよそうだ一日三回しかしてなかった交わりもこれからは頑張って一日六回にしよう朝二回昼一回夜三回で頑張るんだ
一日中動けなくなるかもしれないけどボクと一緒なら大丈夫だよねそうだベッドの天蓋もいっそボクたちの肖像にしてしまおう美しいボク達が美しいボク達の姿を見ながら
交わりあえるなんてこれ以上のことはないよねさあ今すぐ城に帰ろう今まで見つけられなくてごめんねボクの可愛いめぐめぐめぐめぐ・・・」
「めぐって・・・ちょっと・・・! やめて・・・っ!」
近衛兵が困った顔で事態の成り行きを見守る中、アマラオ王子はCrystalの全身に舌を這わせ始める。
Crystalの必死の抵抗もむなしく、アマラオ王子がCrystalの服を引き剥ごうと手をかけた時・・・
「いやっ! やめて! 助けて、助けてほたたーッ!」
「うはwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwwwwwww」
どかっ! と大きな音を立てて一人の騎士がCrystalに覆いかぶさっていたアマラオ王子を蹴り飛ばした!
「おぅっ!」
下半身丸出しのままで広場を吹っ飛ぶアマラオ王子。
「うはwwwwwCrystal大丈夫?wwwww」
そんなアマラオ王子を尻目に何処からとも無く現れた騎士は倒れたままのCrystalに手を差し伸べる。
ほたたと呼ばれたその男・・・一見女性に見まごうほどの整った顔立ちは全くしまりなく緩んでにやけた表情に崩されており、頭にはやたらと硬そうな工事帽といういでたちが何もかもを台無しにしていた。
「ありがとう、ほたた・・・」
その手を取ってCrystalが立ち上がると、ひとしきり広場を転がっていたアマラオ王子がすっくと立ち上がった。
「な、なんだッ、お前、お前なんだ、誰だっ! 邪魔を、ボクとめぐの、邪魔をするのか! 殺す、ブッ、ブッ殺してやる! 絶対ブッ、ブッ殺してやる!」
だんだんと(下半身丸出しのまま)地面を踏みつけながら憎憎しげにそう言うと、アマラオ王子はさっと手を上げた。
すると今まで周囲で成り行きを見守っていた近衛兵たちがたちまち統率の取れた魔法軍隊へと変貌し、全員がほたたに向けて手を構えて詠唱を始める。
「やれっ! や、やっちまえッ!」
「うはwwwwwwwwwww無駄wwwwwwwwww」
「魔法が効かなかったと・・・?」
そこまで話を聞くとKENT王は報告兵に問いかけた。が、報告兵はしばしの間なにやら逡巡すると、
「いえ・・・効かなかったわけではありませんでした。しかしどの魔法も相当に軽減されていたようで・・・」
(なんと都合の良い事か)
「・・・『天使の衣』だ・・・」
「は?」
「いや、気にするな。そうだな・・・アマラオが目覚めたら私のところに来るように言っておけ。下がって良い」
「はっ」
若干いぶかしげな表情を残したままであったが、王に言われれば下がるしかない。
(これはうまく使えばLiperめを出し抜けるやもしれん・・・)
報告兵が去った後もKENT王はその相好を崩す事が出来なかったという。
143 :
本章1:03/12/16 16:54 ID:???
武装集団WarMakerは大国Revolterが無法地帯と化した領地の平定をするよりも早く、もう一つの大国Colorsを襲撃し、大いにその存在をアピールするも実質的な被害はなし。
先頭で戦っていた美貌の女将軍Linkaが好色皇帝Muの御眼鏡に止まり、後々まで狙われる事となるがこれはまた別のお話し。
帝国Colorsに実質的被害を与えられなかったWarMakerはまず分皇家から狙おうと、次にGardenHillsを攻めることとなる。
今度も助けに入ると思われた帝国Colorsだが、なんとこれを見捨ててしまい、GardenHillsの領地はWarMakerの手に落ちる。
しかしGardenHillsが落ちてから動き出した主皇家Colorsが更にこれを奪取し、自らの領地としてしまう。
そう、皇帝Muはもう足手まといとなった分皇家GardenHillsを吸収するべくWarMakerを利用しただけだったのだ。
だがこれを見たもう一つの分皇家StarFlareも自らの危機を感じ取るや否や王室を解体、Colors皇家の追求から逃れるように表舞台から姿を消した。
StarFlareの消失によって混乱している帝国ColorsはWarMakerの追撃が出来ず、その隙を突いて脱出したLinkaたちは返す刀で更に帝国Colorsに攻め込む。
だがしかし、そこで今まで沈黙を保っていた隣国CrazySANXがWarMakerの背後を突如として襲撃したのだ。これには一たまりも無く散り散りになって逃げ出すWarMakerだった。
なおこの際、帝国Colorsのプリースト日向葵が「WarMakerは邪神バグリヨウの力を借りているでぃすの!」と発言し、後日Linkaがこの訂正を求めに皇帝Muに謁見、
群衆の前で調停を結ぶが、その際に皇帝Muが「邪神の力もこの世界にあるのならいくらでも使ってよいではないか(==;」という珍事も起きたが、これもまた別の機会に語るとしよう。
144 :
本章2:03/12/16 16:55 ID:???
ほうほうの体で逃げ出す事の出来たWarMakerは次に神聖FLY AWAY国を狙う。城門前まで守備隊を追い詰めたWarMaker。しかしなんと言う事だろうか。
神聖FLY AWAY国宰相sphereが天に祈ると城門の入り口や旗が消えてしまうではないか。
「神は正しいものの味方なのだ! イアイアガンホー!イアイアタイゾー!」宰相の声が響く中、Linka達はやむなく退却するよりなかった。
何が正しいのか、神とはなんなのかを心の中で握りつぶすように考えながら・・・
アマラオ王子も乱心ながら国へ戻りMITO参のおかげで財政も潤ったRevolterは、かつてWarMakerに奪われ、今は無法地帯となった例の地域を気にせずとも十分な力を未だに保っていた。
そこでKENT王は他の国との国力に決定的に差を付けるべく、伝説の神器を探すための「ProjectX」を発動する。だがあろう事か「ProjectX」によって低下した軍事力の隙をつき、
WarMakerが領地に侵入してきたではないか。
KENT王は直ちに聖騎士軍団ドラグーネスト小隊を召集、彼等の宗教を国教として認めることを交換条件に城の警護にあてさせる。しかしWarMakerは既に城の内部に入り込んでおり、
玉座を破壊すると早々に立ち去ってしまった。屈辱の極みに落とされたKENT王。「ProjectX」を一時凍結とし、WarMaker壊滅作戦を展開するのだった・・・
その頃/organizeの末裔ekou王子は一時的に無法地帯と化していた領土をなんとか平定、NeverTearingLinks王朝を打ち立てた。しかし外敵や内部に不穏分子が多い事などの不安から、
自慢の弓を握り締め、もう見ることのない長い銀髪を思っては「彼女がいてくれたら・・・」とつぶやくのであった。
一方WarMakerは帝国Colorsと戦っている朧Nirの話を聞き、敵か味方かはわからないが利用価値があるかもしれないと考えるとすぐにColorsへの進軍を決意した。
だが、その背後からはコードネーム「GoZL」を戴く大国Revolterの対女性用調略家・嘉神焔が頭領Linkaを堕とすべく、ゆっくりと彼女に接近中なのであった・・・
145 :
本章3:03/12/16 16:56 ID:???
Revolter王城の玉座を破壊してしばらくのこと、頭領Linkaは中立都市プロンテラの外壁外の広場で何をするでもなく空を見上げていた。
思えば遠くに来たものだ。祖国/organizeを出奔してより数ヶ月、毎日が戦いの連続で心休まることがない。
彼女自身がそれを望んだのかもしれないが、しかし確実にその心に疲労を溜めているのは明らかだった。
ざわざわと人が行きかい、冒険者達が仲間を集めている。武装集団WarMakerに志を同じくして加入したいと望むものはおそらく、頭領である彼女の顔を見て話しかけるだろう。
そういう、言ってみれば一つの打算も含めて彼女は一人でそこに座っているのだった。
不意に行きかう人ごみの中、一人の騎士らしき風貌の男が彼女の前ではたと足を止めた。
「美しい槍でござるな。」
言いながら男はLinkaの手に収まった一本の、何の変哲も無い槍を指差す。
「美しい・・・これが?」
初対面の男に思っても見ないことを言われ、Linkaはひょい、と自分の槍を男に差し出した。
が、男はその槍を手に取ってまじまじと見るや否や眉間に皺を寄せる。
「む・・・? これは・・・特に妙の無い普通の槍でござるな・・・」
「はあ。最初からそうですけど。」
「・・・・おおっ、そういうことでござったか! わかった!!」
見上げて答え、手を差し出するLinkaを見るなり顔を輝かせてその手を取り、
「この槍が美しいのではなく、それを持つお主の手が美しいと言う事に気付かぬとはこの嘉神焔、一生の不覚!」
ちゅ・・・
「なっ・・・ななななななななな、何を、するんですかっ!」
言ってその白く傷一つない美しい手の甲に口付けをする嘉神焔。その後のLinkaの反応はすばやかった。ばっ!と手を振り解いて自分の胸の前で手を重ね、顔を真っ赤にして声を上げる。
146 :
本章4:03/12/16 16:57 ID:???
「何を? 美しい女性の手の甲に口付けをするのは騎士としてレディーに対する当然の勤めでござろう。」
「わ、私がレディー!? 何を・・・からかうつもりなら、あ、あっちに行って下さい!」
歌うように反駁する嘉神焔だが、それに対するLinkaの反応は堅かったが、それも無理はない。
かつて/organize国に居た頃その美貌は評判で、Linka将軍ファン倶楽部『bigger brothers』などというものすら存在したのだが、
大抵の男達にとって彼女は位が上であった事に加えて武人として名を馳せる・・・特に自分を狙った暗殺者十数人を瞬く間に蹴散らすような武勇を誇る彼女に声をかけられる男など存在しなかったのである。
武装集団WarMakerの頭領となってからも、羨望や畏怖や尊敬される事はありこそすれ、恋慕の感情を(抱かれているかは別として)向けられた事は無かった。そんな彼女だからこそ、自分を女性として扱う初めての男の存在に戸惑いを隠せないのであった。
「からかってなどおらぬよ。その麗しい銀髪、華奢な体、透き通った声、潤んだ瞳、何をとっても一級のレディーでござろう。何を恥じておられるのか?」
「わ、私は・・・今までそんな扱いを受けたことがなかったんです、だから・・・」
「おお、世の男のなんと見る目のないことでござろうか! しかし拙者にはりんちゃんは華麗な女性に見えるでござるよ。」
「・・・っ!」
今度はきゅっと優しく手を握られ、Linkaはとうとう真っ赤になってうつむいてしまった。
「どうでござるか、一緒に食事でも・・・」
「も・・・もう行きますから、私!」
たっ!
言葉も終わらぬうちに嘉神焔の顔を見ないよう翻ってその手を振り解くと、地面に置いた槍を手にとってLinkaは駆け出した。
「・・・ふむ。」
それなりに用心していたにも関わらず、思ったよりもあっさりと振りほどかれた手をまじまじと見つめた後、嘉神焔は走り行くLinkaの背中をしばらくの間見つめていた。
147 :
本章5:03/12/16 16:58 ID:???
その晩、武装集団WarMakerの野営地にてLinkaも自分の手をまじまじと見つめていた。
生まれてこれまで自分の美しさと言う事を意識した事は、まったくと言っても良いほどほとんどなかった。自分は芋羊羹王に仕える武人であり、一生を国に捧げると誓っていたのだからそんな物を意識する必要がなかったのだ。
だが、今は違う。武装集団の頭領ではあるが武人である前に一人の女に戻ってしまった。となれば、その一生は何に捧げるものであるのか・・・
ぎゅっと手を握る。目の前の焚き火の中で薪がぱちんとはぜた。
「Linka様、寝具の用意ができました。」
国を出奔する以前からの付き人、Nyamlが彼女の後ろから声をかける。Linkaはいつも通り何も無いよう平静を装い、
「そうですか。ありがとうございます。」
立ち上がり、そうにこりと笑って部下に対しても変わらぬ口調で返事をした。
しかし、伊達にNyamlも長年彼女の付き人をしているわけではない。
「・・・Linka様、何かお変わりありましたか?」
不安げな顔をして問いかける。そのNyamlに嘘をつけるのか、実際は自信がなかったLinkaだが・・・
「いいえ、何もありません。Nyamlも早く寝るのですよ。」
きっぱりと言い切るとNyamlが出てきたコテージの入り口へと歩き出した。
(・・・りんちゃん・・・そんな風に呼ばれたのは初めて、だけど・・・彼は何故、私の名前を知っていたんだろう。)
そんな不安交じりの疑問を胸のうちに秘めたまま。
148 :
本章6:03/12/16 16:59 ID:???
同じ頃、嘉神焔はプロンテラの路地裏を用心深げに歩いていた。
スラムといった雰囲気のその一角には物乞いや狂人、ちんぴら、女衒、お尋ね者などが夜の闇に身を隠している。
しばらく歩き、道の隅に横になって天を仰いでいる物乞いの前で立ち止まった。その物乞いの体のすぐ横には金を入れられるようにあつらえた木箱があり、
その側面には『倉庫代がありません。どうかお恵みを!!』 と悲痛さが伝わる文字が書いてあった。
「青天国、起きるでござる。」
「ん・・・ああ、その声はGoZLのだんなか。どうだい首尾は。」
青天国と呼ばれた物乞いは寝転がっただまま目だけを開けてそんなやる気のない返事をした。
「対象と接触したでござる。おそらくあと数回の接触で落とせるとKENT王に報告を頼む。」
「おうおう、相変わらずの色男ぶりだねえ。」
「おぬしも相変わらずの情けなさでござるな。本当はいくら貯め込んでるか知らぬが、どこをどう見ても正真正銘の乞食にしか見えぬ。」
「誉め言葉をありがとうよ。しかし本当に落とせるのかい? あの娘はColors帝国の皇帝Muの魅惑にもかからなかったって言うじゃないか。」
「何、所詮は女でござる。拙者なら確実に落とせるでござるよ・・・コードネームGoZL・・・愛無き伊達男の名にかけてな。」
「Revolter王国・・・っ」
『万歳!!』
149 :
本章7:03/12/16 17:01 ID:???
「・・・なんということだ」
寝室で自分の草から報告を受けたKENT王はそう嘆息して一人頭を抱えた。
───ProjectX´が武装集団WarMakerの手によって壊滅
草が運んできた情報はそれだった。
「これでは・・・これでは最早Liperめを出し抜く術が無いと言う事はないか・・・!」
武装集団WarMakerの排除に国力を注ぐがために一度は凍結されたことになっていた神器入手計画ProjectXだったが、裏では密かに今までと同じ程度に滞りなく進められていたのだ。
ただし、KENT王の独断で、である。
Liper王子がいくら綺麗に謀ろうとしたところでKENT王はやはり彼の父親なのだ。KENT王はLiper王子の計画に遥かな前から気付いており、
Liper王子の私兵がそれに気が付くより早く神器を入手すべく、誰にも知られていない私兵と諜報員を使ってProjectXをそのまま継続していたのであった。
そしてProjectX´は思惑通りLiper王子に気付かれる事も無く、ついに今回神器の材料を小国CrazySANXが保持しているという情報を入手したのだった。
そうして嬉々としてCarzySANXに一個小隊を送り出したのが数日前。そうして武装集団WarMakerが小国CrazySANXの軍勢と詳細不明のRevolter王国の小隊を蹴散らしたのが昨日の事だ。
小隊は武装集団WarMakerを密かに追跡し、隙を見て襲撃する特殊部隊だったという発表でLiper王子や重臣の目は誤魔化せたものの、
有力な私兵の全てを投じていただけにこの失敗は大きかった。既にKENT王は単独で軍としての力を持つほどの私兵を有しておらず、
このままいけば武装集団WarMakerを討伐してProjectXを再編し、神器を入手する一歩手前まで行ったとしてもその場でLiper王子に消されるのは目に見えている。
「おのれ・・・おのれ、WarMaker・・・っ!!!」
憎憎しげに吐き捨てて、だん、とサイドボードに拳を打ちつけるKENT王。
しかし武装集団WarMakerのおかげで彼の寿命が延びていると言う事もまた、否定し得ない事実なのだった。
150 :
本章8:03/12/16 17:02 ID:???
その夜空は曇っていた。
スラムの暗がり、反吐と人間としての底辺を這いずり回る者だけが吹き溜まる地上最低の場所。
そんな場所で地上最高の王国が抱える二人の工作員が声を潜めて言葉を交わしていた。
「先日のCarzySANXでの件はどういうことでござるか・・・! KENT王は拙者にWarMakerとLinkaの調略を任せたのではなかったか・・・!?」
声は密やかに、しかし口調は熱く騎士風の格好をした男がもう一人に詰め寄っていた。嘉神焔だ。
「まあ落ち着けやGoZLのダンナ。」
大して詰め寄られた男の方はのらりくらりとその熱意を受け流していた。その男は青天国と呼ばれていたあの男だ。
詰め寄る嘉神の胸をぐい、と押し返し、指を左右にゆっくりと振りながら、
「んん? 大体まずダンナはいつから主君の事情に口出しできるほど偉くなった? 命令と現実が違うなんてこたぁ今更言うほどの事か?」
「そういう意味ではござらん。調略には順序というものがあるのだから、拙者が標的に近づいている時に手出しされては困るという事で・・・」
そこまで言うと、ぽん、と嘉神の肩に手が乗せられた。
「いいかダンナ。俺ぁダンナのことが嫌いじゃねえから言っておくがな、王室だって一枚岩じゃねえんだ。
アンタが知ってること、アンタが知らないこと、アンタが知っちゃいけないこと、一杯ある。
・・・あんま不用意に首突っ込むなよ? 突っ込んだ先から順番にすっ飛んでくぜ?」
「・・・」
しばしの沈黙の後、肩に置かれた手を跳ね除けると嘉神は青天国に背を向けた。
青天国はやれやれ、とでも言いたげに肩をすくめると、その背に向けて小声のままで
「KENT王はアンタに現状のまま調略を続けろと仰せだ。時間がかかるのは構わねえらしいから、まぁ慎重にやるんだなぁ?」
「・・・ああ、わかっているでござる。」
振り向かずに答えると、嘉神はそのままスラムの闇へと消えていった。
青天国はしばらくの間そこに立っていたが、やがて彼も不意に闇へと消えていった。
151 :
本章9:03/12/16 17:02 ID:???
一方攻め込んだ先の帝国Colors領土内にその民がおらず、踵を返して小国CrazySANXへと攻め込んだ武装集団WarMaker。
頭領Linkaとその付き人nyamlはCrazySANX王宮に奉られていた一着の衣を前にしていた。
「・・・これは・・・おそらく『亡霊の衣』ですね」
ひとしきり衣をためつすがめつした後、頭領Linkaの付き人nyamlはそう答えた。
「『亡霊の衣』? それは『神器』なのですか?」
Linkaが問い返すと、nyamlはいいえ、と答えてから
「亜神器と呼ばれるものです。神器とは普通の武具とは比較にならないほど強大な力を持ち、その材料も全て人の手によって創られるものではありません。
けれどこれやこれと対になる『天使の衣』や『黄金の盾』『狐精の靴』は人の手によって創られ、神器に比肩しうるほどの力を持った武具で亜神器と呼ばれます」
「神器に比肩しうるほどの力・・・」
鸚鵡返しに呟くLinkaに、nyamlは少し言いにくそうなそぶりを見せた。
「この『亡霊の衣』はあらゆる物理攻撃をほぼ無効化するある意味では最強の鎧です。けれど・・・装備したものの命を縮めるといわれています」
「・・・どういうことですか?」
「さあ、私にはわかりかねますが・・・曰く『命を吸い取る』曰く『持ち主を殺す』曰く『持ち主を不幸にする』など。良い話は聞きません。
それでもその衣を求めるものは後を絶たず、手にした物は不死身・最強・無敵の名を欲しいままにしたと・・・」
「・・・」
不安げに自分を見るnyamlの方に目を向けず、Linkaは年代物のその衣に手を伸ばしかけ・・・
途中でぴたりとその手を止めた。
そうして目をつぶると、ふう・・・とため息をつく。
「かつて/organize国にいた頃はこれを着るのに躊躇いを覚える事など、なかったはず・・・」
空中で止められた手がきゅっと握られる。
「あの頃はただ主君に仕えるだけを考えていればよかった。主君のために生き、死ぬのだと。けど今は・・・」
あの人の言葉が頭から離れない。一人の女として生きる道もあるのではないかという考えが振り払えない。
自分の意志で、はっきりと生きたいと・・・
「・・・その衣は持ち去ります。どうするかは追って決めますよ」
「わかりました」
夜風が銀の髪を撫でていく。
会議が終わり、今後の動きも決まり、そうして彼女は晴れない胸のうちを抱えたまま城の中庭へ出た。
そうしてなぜか、それがさも当然のように彼は中庭のベンチにいた。
「そのような所でどんな物思いに耽っておられるのでござるか、りんちゃん」
「・・・嘉神さん・・・?」
きょとん、とした顔で見返すと、それはまさしく以前プロンテラで彼女の心に波紋を投げかけた嘉神焔その人。
「どうしてこんなところに・・・?」
自由都市プロンテラからこの城までは決して近い道のりではない。少なくともなんの目的もなしに来る様な場所ではないはずだ。
というかそもそも解放したとは言っても王宮内には一般人は立ち入りできない。どうやって入ってきたのか・・・
そんなLinkaの考えとは裏腹に、嘉神焔はにこりと笑うと
「りんちゃんが会いたいのではないかと思って飛んできたのでござる」
自分の心を見透かしているようなその笑みが、今の彼女には酷く堪えるのであった。
しばらくうつむいていたLinkaだったが、やがて観念したかのように小さく笑った。
「自分の行く道を迷っています。貴方なら知っているかもしれません」
「ほう、どういった話でござるか?」
「私達の次の侵攻地はアルデバラン地方・・・もと私が使えていた国のある地方です」
ふふ、と自嘲気味に笑うLinkaに、嘉神焔の顔から初めて笑みが退いた。
・・・が、さすがはプロの調略家である。すぐにもとの笑顔に戻ると、
「ふむ、りんちゃんはアルデバランの出身でござったか。と言う事は、得意な料理は・・・」
「私は自分がかつて仕えていた主君に槍を向ける事になります」
嘉神の軽口を遮ってそう言うと、Linkaは靴のつま先で石畳を軽く蹴飛ばした。
どこかで蟋蟀が鳴いている。
「以前までは主君のために生きて主君のために死ぬのだと思っていました。けれど、信念と周囲の流れが私を変えてしまった・・・」
「生憎でござるが、拙者にはその答えは出せぬ」
諦め半分のその言葉に嘉神ははっきりとそう答えると、腰掛けていたベンチから立ち上がった。
はやるな、と心の中で警鐘を鳴らすがもう遅い。
ここに奉られていた、神器に関係する何かの正体を聞き出す・・・そんな目的が、頭から不意に消えてしまっていた。
ここにいるのは武装集団の頭領とその敵対勢力のスパイではなく、ただの男と女なのだと・・・
「拙者も似たようなことで今惑っているでござる。主君が信頼をおいてくださらぬ場合、家臣はどうするべきものなのかと」
「主君の信頼と家臣の行動は関係なく、家臣は主君のためにだけ行動すれば良いのでは・・・っ」
「しかし、主君は拙者を家臣と見ているかわからぬ。ただの捨て駒やもしれぬ」
「主君がどう見ているかではなく、貴方が相手を主君として見ているかが大事なのではないですか?」
「では、Linka殿はそのものを主君と呼んで置きながら槍を向けるのでござるか?」
はっとして、Linkaは自分の口元に手を当てると同時に嘉神の口元に目をやった。
「・・・次に会うときはお互い、答えを出せていると良いでござるな」
言うと嘉神は不意にLinkaに背を向ける。
「あ・・・」
たまらない不安を感じてその背に手を伸ばすものの、それもまた先ほど衣にしたのと同じように空中で止まり、嘉神は中庭から小門へと出て行った。
浮いた右手は虚しく宙を掻き、Linkaは紅潮する頬に空いたままの左手を持っていく。
不意を衝かれて、他にもあった聞きたい事を何も聞けないままだった。
───初めてLinkaと呼ばれた事に───不意を衝かれて。
神!
でももう一節あったよね?
WMがNTL攻める奴。
小説神の最後の作品・・・(つД`)グスン
WM以外はひどい扱い受けてるキャラが必ず1人はいるな・・・どれだけWMに情移ってたかよく分かる
そう? Rev側の奴等みんなやたらカッコイイが・・・(王子様その1除く)
それにLinkaゾンビ化してませんでしたか。
158 :
157:03/12/16 23:34 ID:???
って、今見直したらLinkaとnyamlしかいねーじゃん<WM
マラオがはたしてカッコイイのだろうか
有る意味イカしてるが
個人的に小説のキャラとゲーム内のそのモデルは別物だと思ってるのだが
だからそのモデルがなんであれ、面白いからよかったんだけどねぇ・・・
小説神戻ってこねえかな
ところでここはまったりキモスレですか?
>小説神戻ってこねえかな
無理だろ。RuLiのページも潰したしWMのBBSでは未だに馬鹿が湧いてるし。
>>155 すまん、そういえばあったな
WarMakerで検索かけてたからでてこんかった
外は戦場───
中庭と広間での喧騒を背後に聞きながらLinkaは一人、王の私室へ続く廊下を足早に歩いていた。
各地で吸収した者や/organize国に仕えていた位の低い家臣など他の人間はともかく、将軍の地位にいたLinkaにとってこの地の城は我が家と同じである。
最後の防衛線のある広間を一人突破し、玉座の間を抜け、脇にあるドアから階段を登り、豪奢な廊下を抜け・・・
・・・切る前に、一人の少年が廊下の先に立ち、進み行く彼女を睨み付けていた。
その姿と、手にした弓に気が付くとLinkaはその場で足を止める。
「王子・・・・・・・・・いえ、ekou王」
「・・・こんな再会をするとはな、Linka」
ekou王は退位した芋羊羹王の後をその若すぎる年齢で継いだ少年王である。
その風貌に違える事無く、感情を隠すことをせずに彼は言った。
「楽しいか、故郷を踏みにじって!」
「・・・」
叱咤と言えるほどの言葉をして彼女を責めるekou王に、Linkaは何も言わなかった。
「あの忠誠はどこへ行った! 父はお前のせいで腑抜けた! ようやく俺がここまで立て直した国を、お前はまた壊すつもりか!」
「・・・忠誠は、今もこの胸から消えてはいません」
落ち着いた調子でようやくそう言うと彼女は胸の前で拳を握る。
「何を調子の良いことを・・・!」
「ですが今仕える相手は変わりました・・・この王家でもなく、貴方でもありません。今仕える相手は信念。私の信念とそれに付いて来てくれる部下の信念です。」
はっきりと言って顔を上げたLinkaを見て、ekou王は諦めたようにため息をつくと、
「・・・もう、駄目なんだな」
「・・・ええ、もう駄目なのでしょう」
その言葉がきっかけとなった。
腰に下げた矢筒から矢が抜かれると同時にLinkaが駆ける。
本来なら比べるまでもなく武人のLinkaと王族のekouでは前者の勝利である。だが廊下は直線、曲がり角も身を隠すところも無い。
お互いの距離は20メートル弱。槍と弓矢という条件下では何があってもekou王の勝ちとなる。
一擲目。一瞬の空を切る音と、そしてややあって廊下の絨毯を擦って行く矢。
Linkaは足を狙って腰を落とすekou王の動きをぎりぎりまで引き付け、矢が放たれる瞬間に前に跳躍した。
二擲目。軽い足音と、再び空を切る音。鈍い音。
ekou王が後ろへ大きく跳躍すると同時に矢筒から矢を抜き、跳躍の余韻残るLinkaへ向けて矢を放った。
狙いが甘くその矢は心の臓を貫く事はできない。だが、Linkaの肩口に一本の矢が突き立った。
しかし、Linkaは更に走る。
三擲目。二つの空を切る音と、一つの大きな鈍い音。
更に後ろに跳躍するekou王に、肩の矢を気にする事無く追いすがるLinka。
狙いの甘い一発を軽く避け、更に前に進もうとした時・・・
ずぶり、と。過たず投げられた大振りのナイフがLinkaの左胸に突き刺さった。
興奮と安堵、わずかな罪悪感と悲しさがekou王の胸に湧き上がるより早く・・・
Linkaの槍の石突がekou王の体を軽々と吹き飛ばした。
「・・・落ち延びなさい、ekou王」
大して痛む素振りも見せずに自分の体に刺さった二本の刃を引き抜くと、Linkaは冷たくそう言った。
ekou王は喉元に槍を突きつけられたままその光景を半ばぼんやりとして見ている。
しばらく沈黙を続け、Linkaの肩口と胸に僅かに血が滲み始めた頃、ぽつりと
「何故、国を出て行ったんだ?」
と言った。
Linkaが目を閉じる。
「秩序というものを壊すために」
「秩序・・・」
「秩序は人を治めるもの。それ自体容易に改変を受け付けない物でありながら、秩序を壊す事を悪とします。
ではその秩序が間違っていたら・・・人々は永遠に間違ったまま生かされ続けることになります。また、それに合わないものは排除されます」
「・・・ψHoly Castleψの事か?」
ekou王がはっとして尋ねると、Linkaは黙って頭を縦に振った。
「あの時、私は不安になりました。彼等を排除して良いのか。そうして排除するのが怖くなり、だからこそ出撃を拒みました。
そうしてやがて、全てのものが共存できる世界をいつしか求めるようになりました。」
ekou王の喉元から槍が引かれる。
「秩序を乱すものと共存する方法があったとしたら、それは秩序を排する事です。
私はψHoly Castleψの英霊達の名に賭けて、この世界から秩序を排して混沌をもたらします・・・」
「馬鹿な・・・」
はっ、と自棄になったようにekou王は笑った。
「それはつまりお前に与さない全ての組織を滅ぼすという事だ! お前はお前が独裁者として君臨したいだけだろう!」
だが、その言葉にLinkaはここに来て初めてにっこりと笑った。
「いいえekou王。私は私の全てを犠牲にします。故郷も、かつての部下も、今の部下も、私の幸せも命も、全て・・・信念に捧げます」
言うと、Linkaは踵を返してまだ喧騒の収まらぬ広間へと歩き出した。
ekou王はそのどこか朧な背中に向かって声を張り上げる。
「待て! さっきのナイフはお前を貫いたはず・・・! お前は、お前は・・・命を捧げるだと!? 亡霊にでもなったつもりか、Linka!!」
答えず、無言のままLinkaは歩く。
古めかしく、怪しい光沢を放つ衣を翻して。
「この地に伝わるのは宝玉・ヴァルキリーの怒りか・・・確かに神器の材料だな」
武装集団WarMakerが立ち去った後、かつてのCrazySANXの領地を占領したRevolter。
その城の資料室にてKENT王は確認を取るように青天国と相談しているところだった。
「この領地内に必ずあるはずだ、捜索を急がせろ。どうやらWarMakerどもめは亜神器のみを持ち去ったようだな。思慮の足りんヤツ等だ」
ははは、と勝ち誇った笑い声をあげると、しかし青天国は浮かない顔で、
「しかし・・・王様よ、大丈夫なのかい」
「ああ、INRIか」
何時何処で誰に話を聞かれているかわからない。KENT王は唯一信頼できる友であり側近である青天国の前でのみLiper王子の事を話すことにしている。
だがそれにしても直接名前を出せないので、彼に仕える目立たない給仕INRIをLiper王子の符丁として用いているのであった。
「何、心配ない。どの道材料を手にした程度では迂闊なことはできん。ヤツが動くとしたら材料が集まりかけた頃だろう」
「何か手が?」
「ああ。ヤツも亜神器程度には見向きもせんだろうからな。今様子見をしている天使の衣には、文字通り衣となってもらおう・・・」
ふふふ、と含み笑いをするKENT王。この笑いは息子のLiper王子にもきっちりと引き継がれている。
青天国はしばらく難しい顔をしていたが、やがて諦めたのか
「よくわからんが策があるなら安心だな。それと、CrazySANXの難民が本土に流れてきてるぜ」
「放っておけ。帝国になるつもりはないがヤツ等がいる事に関しての被害は微々たる物だ。下手に戻られても厄介だからな・・・」
「わかった。それからな、武装集団WarMakerだがね・・・アルデバラン地方で一通り暴れまわったらしい。
頭領Linkaの故郷であるNever Tearing Linksもまた無法地帯に戻っちまったとさ。」
「ふむ、そうか・・・」
その報告を聞くとKENT王は急に腕組みをして目を閉じる。
しばし何か推敲していたようだが、不意に目を開けると
「故郷を滅ぼすほどの者は最早感情では動くまい。若干早かったが篭絡のタイムリミットは過ぎたな」
「GoZLを呼び戻すって事かい?」
「いや、始末してしまって良い。どうせもう篭絡出来るような相手もいなくなるのだ・・・」
「・・・わかった」
言うと、青天国は一礼して資料室の外へと出て行った。
そうしてまた夜が来た。
ひとしきり実の無い報告を嘉神焔が終えた頃、不意に青天国は言った。
「なあ、GoZLのダンナ。ダンナは何か死に際の言葉考えてんのかい?」
「死に際の・・・いや、考えてはおらぬな。もとより何も言わずに生き、何も言わずに死ぬ稼業のもの・・・拙者もお主もな」
「そうかい」
青天国は言うと、腕を組んでスラムの汚れた壁に背を預ける。
「でも俺ぁ考えてあるぜ。やっぱ最期にはなんか言わないと死ぬにしたって華がねえ」
「ほう? なんと言うのでござるか?」
「俺ぁプゲラだ。プゲラ プゲラ プゲラって三回笑ってから死ぬのさ」
その答えに渋面を作る嘉神に、青天国はさも楽しそうに笑うと人差し指を立てた。
「まず自分に1プゲラだ。かぼちゃも買えない貧しい家に生まれてかぼちゃも買えない貧しい生活して、かぼちゃも買えない貧しい育ち方してこんな裏稼業について、
そんで誰だか知らないがかぼちゃくらい買えそうな裕福なやつに殺されて死ぬ自分の人生そのものにプゲラ」
言い終わると一瞬間を置いてから中指も立てる。
「そんで世界に1プゲラ。俺みたいなヤツが出来て、俺みたいなヤツを必要とするRevolter王国を作って、そんでその時俺を殺すヤツを作った世界にプゲラ」
そうして最期に薬指を立てた。
「そんで相手にも1プゲラ。なんの因果か俺みたいな始末屋に狙われて、俺みたいな始末屋を殺すことになったそいつにプゲラだ」
「ひねくれた最期でござるな」
「俺が今まで見てきた人の最期なんて、どれも見苦しいもんだったがね」
嘉神が一歩、ゆっくりと後ろに下がる。
「拙者が見てきた人の最期はどれも美しかったでござるがな」
「そうかい。そりゃ良い人生だな、ダンナ」
嘉神が腰を落とし、槍をつかむ。
青天国が背を浮かし、棒立ちになった。
そうして二人はいつの間にかゆっくりと向かい合っていた。
「ま、ダンナも早ぇうちに考えといた方がいいぜ? いつ死ぬかわからんからな」
「そうでござるな、まったくいつ死ぬかわからんものでござる」
───瞬間。
ギィン! と、激しい音と火花を立ててナイフと槍が交差した。
・・・が、二合目の交錯が訪れる事はなかった。
変わりにがらん、と重い音を立てて槍が倒れる。
嘉神が槍を放り投げたのだ。
「どうしたぃ、ダンナぁ・・・アンタの言う美しい最期を飾ろうってのか?」
構えを解かないままで問う青天国。
「いや、逆でござる。矢張り人の最期とは見苦しいものでござるな。一つお主に頼みたい事がある」
「なんだ?」
「・・・どうせ消えるならKENT王のため、この命を使いたい」
「ほぉ?」
「今ここで拙者を見逃す事はできるか?」
「・・・Revolterの裏役は失敗は許されねえ」
と言うと、青天国はやれやれと言わんばかりに肩をすくめた
「が、俺が受けた命令は報告に来たお前を殺せ、だ。お前が報告に来ないで逃げ出して、それを追いかけることにすりゃウスノロだが失敗者じゃねえ」
「・・・かたじけない」
「んで、何するつもりだ? 事と次第によっちゃこの話はナシだ。今すぐアンタの首を切るぜ」
「最後に一度・・・あの娘と───」
その日KENT王に届けられた報告書はこんな内容であった。
『失敗者が報告に姿を見せず逃亡。青天が追って始末する。次報を待たれたし』
つづく
結局続かなかったんだよね。・゚・(ノД`)・゚・。
まだ青天がござる追ってるからな
おでんスレはどこじゃい
検索を覚えて出直してこい
ついでに言うとここもおでんスレといえるわけだが
正直さ、BOT出回り過ぎじゃない?
この際だからBOTサイトをばらまいて(RMCなどの主要サイト・RMT関連サイトに)、
RMT潰して、さらに癌砲の暗号化強化などの対策をして貰いたい気分なんだが
みんなはどう思う?
これやると癌砲の対策があまりに遅いと下手するとRO終わっちゃうんだよな・・・
ROのシステム好きだから無くなって欲しくないんだけど、
これ以上BOTが野放しにされるってのもな。
サイト配布については、親切にPerlと初心者にも分かりやすい説明を書いた
サイトを立ち上げてくれてる。Koreは検索してもらうよ。
そこのURLはりまくればRMTはまず消滅だな。
Koreが見つからないようなら、俺が上げてもいい。
あ、この事を通報しておいてくれ。多ければ多いほどいい。
俺もあんまやりたくないってことだけは理解してくれ
まだ決めかねてるところだから、意見くれ。
あ、癌砲には本人はやる気満万だって言った方が
betterな回答を出してくれるかもな
癌砲のBOT対策の期間については俺は3日、長くても一週間で対応してくれることを願っている。
そのためには予告があったという通報が必要だと思うんだ。
BOTがなくなるなら、三日くらいの臨時メンテナンスはしょうがないと思う。
それ以上伸びると、みんなが離れていきそうな気がするが・・・
BOTさえいなくなれば、ROの評価もすっごい上がって(今の評価は五段階評価で0、5の糞ゲー扱い)
もっと活気付くと思っているんだが。
http://game3.2ch.net/test/read.cgi/mmosaloon/1071844294/
,,,,.,.,,,,
ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!
""""
,,,,.,.,,,,
ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!
""""
そろそろあきらめろよ
FLASH意外と期待してたんだが釣りだったのか・・・
テスト
180 :
ネトゲ廃人@名無し:04/01/16 16:48 ID:v3aVEyCi
リネージュ/Lineage@リゲル/Rigel
・【エルフの森NPC】
アラクネエストエルリビアン
エントテオドールドエットナルエンネルファパン
フェアリーフェアリークィーンフェアリープリンセス(Lv30↓)
フリンダレンモリエン森とエルフの母ルーディエル
test
まだー?
いまさらキモ日記とやらを読んでみた。
うわ・・・ NEって本当にキモいですね(;´Д`)
つか、コイツが池沼なだけ?
>>183 >・ギルド員が屑だとギルマスも屑ですね。逆も然り
Revoでケント王がどうこうってRevoってのはリネ厨の集まりなのか?
Revはリネ移住の為に引退する香具師が続出です
お察しください
旧芋虫峠(天使出るトコ)の←にいる剣道部ってギルドのペコ♂騎士ってBOT?
なんか画面内に入ると即ハエされて名前見れない・・・
ちなみに天使HB+剣士デフォ赤髪ぽいんだけどー
フォウル様のスレに誤爆っちまった('A`)
189 :
ネトゲ廃人@名無し:04/03/14 10:59 ID:uy3nHaZY
新スレ立ってないけどこれ使うのか?
995 :ネトゲ廃人@名無し :04/03/14 04:32 ID:???
サロン晒し禁止になったから以降ヲチ板で
付いて来れない厨房は置いて行けよ
BIG-O![外道](黒衣の騎士団)が北セーブポイントテロw
193 :
ネトゲ廃人@名無し:04/03/18 21:29 ID:nSUNNiKa
pgr
まだあったのか、このスレ。
sakage
198 :
ネトゲ廃人@名無し:04/04/13 19:33 ID:juHqKvXl
キモスレってここ?
age
ファイル名:(ラグナロクオンラインBOT) kore 2004年5月1日更新版 ragnarokonline チートチート升.zip
サイズ:2,940,815
ハッシュ:622f05d6f5465b7415868a637a3f0375
BOTならwinnyで落とせ
設定マニュアルあり
201 :
ひみつの文字列さん:2024/11/29(金) 22:53:12 ID:MarkedRes
日本国またはアメリカ合衆国、もしくはその両方の著作権法に触れる内容であると疑われることから表示できません。
kore(ラグナロクオンラインBOT)説明書付 (5月18日パッチ対応済).zip
2,821,026byte
キャッシュ8f62093e78a056a1191d93396499dc62
最新BOTをwinnyにてゲット
最低限だが説明書入ってた
最近は金取ったうえにスパイ罠仕込む悪質売り手が多いらしい
無料HPスペースにあるようなBOTサイトはやめといたほうがいいぞ
っていうか金払う時点であほだけどな
@
206 :
ネトゲ廃人@名無し:04/07/29 14:16 ID:AQu7ZL77
おでんの廃Gとかまとめてあるサイトってどこだっけ?
wikiであったような気がするな
漏れも知りたい。
誰か教えてplz
いや、本スレ行けよ
今まで本当楽しかった。今でも忘れない思い出・・・・
何も解らない俺は時分が立っている場所すら解らない調べようともしない初心者だった。
そんな俺に「もしかして初心者さん?」と声をかけてきてくれたプリさん。「あ、はい。」と
答えるとやさしく場所案内をしてくれた。「ここはプロンテラだよ」「新人さんは何の職につくの?」
「私達のギルドへようこそ^^」
まだ始めたばかりの俺を迎え入れてくれたギルドの方々。「ギルド」の意味すら知らなかった俺を
一人前にしてくれた・・・・いや一人前ではなかったのかもしれない・・・
「下水道」「蟻の巣」「海底洞窟」「赤虫狩り」「ミスト狩り」・・「崑崙」・・・思えば色んな所へ行ったっけ
いまでも地名が解らない「馬」がいるダンジョンが一番の思い出だ。ウマ狩りの最中マケンが現れて
いきなり俺だけ死んだっけ・・LV71だったのに^^:でもすぐ生き返らせてもらって倒したんだ。
そしたらすぐドラキュラwwwみんな全滅したんだよね^^;
あの頃みたいにまたみんなで、これからもずっと狩りとかしてんのかな・って思ってた・・・・
でも楽しい事っていつまでも続かないんだよね。時間って流れてるから・・・
いつかまた会えたら・・・・いや、「逢えた」ら、また狩りに誘ってください
キモイ
俺も昔そんな文打ったことあるから尚更キモイ。
現実を見ろ。これはネットだ。一度別れちまえばハイさよならだ。
つーかこのスレはもう機能停止してる。回れ右して新Odin板逝け。
このスレ、まだあったんですか(==
くすぴーコタ
再利用すっか?
このスレ、まだあったんですか(==
「もう、金にはならん。」
薄暗い一室で禿げ上がった小太りな男が決断を下した。
「なかなか稼がせてもらった、一度くらいは私からもお礼をしようじゃないか。」
「余興だ、途中で脱落した亡霊どもも生き返らせてやろう。」
「そして、、、、韓国からヒャックを呼べ。」
ヒャックはその日の内に成田に降り立つ。かつて自らが仲間と共に心血を注いだ
プログラムを持って。
データセンターのサーバーにROMを差し込む。開発だけは完了しながらも実装が
見送られた機能。PK機能のスイッチを入れる、この日のために改良した死亡時
強制ログアウト機能と同時に。
緊急公知:みなさん、こんにちは。もどってきたヒャックっす(^ゝД*)
いきなりかなしいなお知らせですが、ROはもう終わります。
最期にみなさんがROでできなかったことを全部できるようにします。
ここからはちょっと厳しいかもな部分もあるので私Xがいいます。
PKとか今まで制限されてできなかったことが全部できるようになります。
装備も職業も制限ないです。そしてモンスターは攻めてきます、あと
機械人形も。戦うのも逃げるのも自由です、でもプロンテラ落とされたら
終わりです。最期はヒャックさんから。
最期まで、みなさんがんばって!
全部のROユーザのみなさん、ありがとう、そしてさよなら。
システムメッセージが10分以内にログインサーバーがシャットダウンされ、それ以降
キャラクターが死亡した場合には強制ログアウトされることを告げる。PKフラグは解除
され、モンスターは凶暴化し意思を持って攻め込んでくる、どう行動するも自由だという
こと。しかし、王都プロンテラの玉座を落とされた時点で世界は終わるということ。
かつて全てのテスターから愛されたヒャックの非情な宣言によってユーザーには激震
が走る。ユーザーに選択の余地はなかった。RO史上最初で最後の大イベントが始まる。
ネンカラスの地下室にあった一つの抜け殻。
半年以上も開かなかった扉は開け放たれ、差し込む日光を背にしてTRACYが立つ。
「ボリオン、いつまで寝てんの?」
昔はボリオンと呼ばれたものの瞳に僅かに光が戻り、TRACYを見つめる。
「俺は、、、、俺は・・・・・・」
「・・・・」
「俺・・・・は!心と体がバラバラで!あんなこと!嫌だったんだ本当は本当は本当は!!!」
「ボリオン、あなたは寝ていただけ。」
「そ、単にねぼすけなだけだよ。」
「めがねさま、、、、寅吉・・・・・・」
「がはは!じゅりぃもお餅もおけつもいるのだ。」
「閣下・・・・・・」
「飲み会キャンセルしてきたよ。」
「たろさん・・・・・」
「・・・・・・・・随分、寝ちゃったんだな。」
「寝すぎだよ。」
「脳みそ溶けてるのだ。」
「また、、、、みんな楽しく遊べるかな。」
「そのためのボリスターズでしょ。」
「ああ、行こう!」
ボリオンの瞳に虚ろさはもう、ない。
繁栄を極めた王都プロンテラも臨戦体制が敷かれ往時の影は偲べない。
買取王24時間営業中のチラシが風に舞う、常に譲らなかった己の仕事場に、今さら来る
はずもない客を待つ男がいる。そして向かいあう女。
「行くのか?」
「ええ。」
「俺も行こう。」
「必要ないわ。」
「しかし・・・・」
「あれは私の因果。」
「そして、私の戦場。」
「・・・・・・」
「あなたの戦場は、ここでしょう?」
「・・・俺の使命は、24時間買取の便宜を計ること。どんなときでも。」
みちるが初めてTABLEの目を見て、微笑んだ。
踵を返すと一瞥することもなく彼女は飛び立つ。因果を断つために。
モロクのひなびた宿屋。周囲にはすでに数多の屍の山がある。
「終わりが見えた途端に本性剥き出し、なんなのかね。」
「きゃはは、馬鹿なんだからしょうがない。」
「わかっててもこうもあっさり態度変えられるとなんだかなぁ。」
「また馬鹿がきたみたいよ?きゃはは。」
「あれは・・・・・・」
ぼろをまとった男が近づいてくる。
「やっぱり最後はHSPでやるしかないですよね。」
「明日乱!」
「待ってたよ、いいタイミング過ぎ、修正されるね。あはっ。」
「もー、おいしいところは全部もってく。。。。。」
静まり返った砦。その一番奥の玉座に向かって恭しく頭を垂れる男がいる。
「しおん様、戦況は芳しくありません。」
「アルベルタはOneTemが守っていますが、あの戦力では時間の問題でしょう。」
玉座の女は表情一つ変えず冷たい目を向け、言い放つ。
「Neva、あなたは愚痴をいいにきたの?」
「・・・・申し訳ありません。」
「いいわ、私も出ます。」
「しおん様!?」
「不服?今になってなにを・・・・・」
「醜い怪物どもに我々の砦を蹂躙させなど断じて許しません。」
「はっ!ですが・・・・・」
「お黙りなさい。」
「・・・・・」
「mission、斎藤、全員私の指揮下に入りなさい。」
「はい。」
「了解。」
「狐の小娘などに・・・・・くれてやるものですか。」
「Neva、裏に回してる構成員も全て戦闘に戻しなさい。」
「はっ。」
「秘密結社しおん、これより総員ダンジョン掃討に入る。」
「我々の城を脅かすものは何人たりとも生き長らえぬことを教えてやれ!」
どこからともなく影が集まる、どこにこれほどの者がいたのか数は膨れ上がり続ける。
誰にも知られることのなかった秘密結社は不帰の闇に足を入れた。
王都地下水路。そこら中に散らばる黄金蟲の屍骸。drevは足元の黄金蟲カードをゆっくり拾う。
「これが、俺が追いつづけたものか。」
「drev・・・・」
「なっ!」
drevが黄金蟲カードに触れた瞬間、カードから光が溢れ出す。
「どっ、どしたの?」
光は急速に収束し、形となってその場に現れる。
「され・・・・・・・・な・・・・・?」
「されなさん・・・?」
「最後だし、ね。」
「されな・・・・俺は・・・・」
されなはさおちゃんに眼差しを投げかけると軽口を叩く。
「幸せそうね、幸せに溺れて弱くなっちゃったりしてない?」
「どっ、、、drevさんは頑張ってます!」
「あらら怒らせちゃった、冗談よ。」
「されな、戻ってき・・・・・」
「最後だし、っていったじゃない。」
「皇帝は地上において並ぶ者なし、戦わないでどうするの?」
「・・・・ああ、そうだ、俺たちはEmperor。Chaosを統べる者。」
地に堕ちた皇帝は天上の帝冠を取り戻し、再び光輝に包まれる。
王都の南。
城門から次々と隊列を整えた戦士たちが出陣していく。
「銭形、やっぱりバナナはこないのか。」
「期待できないかと。」
「テキサスも好き勝手に飛び出しちゃったしなぁ。」
「彼らには彼らの流儀があるのでしょう。」
「やれやれ。」
「今回は、今回ばかりは、仮に彼らの戦力があったとしても作戦は立てられません。」
「うん。」
「敵方の物量が想像を超えています。」
「・・・・・うん、いいんじゃないか?」
「Chaosを壊すのは、俺たちだ。機械どもじゃない。」
「御意。」
「あの、いいかな?」
「仁丹じゃないか。どうした?」
「最後なのに済まないけど暇をもらいたいんだ。」
「ケリはつけないとね。」
tiroは銭形に目をやる。
「構わないでしょう。おそらく、それは仁丹殿にしかできないこと。」
「ありがとう、いってくるよ。」
一度も振り返ることなく仁丹は走り去る。自らの過去をただすために。
Chastic Crusher、その全軍の前で銭形の軍配が振られた。
「CC全軍に告ぐ、目指すは敵方総大将バフォメット。」
「北の森へ向かえ!」
突撃戦においておそらくはChaos最強を誇る部隊が動いた、絶望の森に向かって。
モロクの片隅。不意に人の形が現れる。
「久しぶりだね。のすお。」
「変わったような、変わってないような・・・・・」
「牛乳ちんが一番久しぶりだろね。」
「ま、懐かしんでる間なんてどうせないでしょ。」
「月下美人は黙して語らず、か。」
「戦ってる時が一番楽しいからね。」
「さあ、腕が鈍ってるなんていってられんよ。」
「今さら夢の続きが見れるなんてな。」
孤高の騎士の一団が降り立った。
モロクの別の場所でも同様の光景が見られた。
「や、まきお君ごぶさた。」
「どれくらいぶりかなあ、その太陽神見るの。」
「あはは。」
太陽神の下に集う人々は瞬く間に膨れ上がり、大集団をなす。
「戻ってきてくれたみなさん、ありがとう。」
「聞けばラグナロク最後のイベント、今度こそは、勝って終わりましょう。」
大地に響く歓声。
「テンダネスは滅びない。」
周囲の喧騒とは別世界が広がるモロクの豪邸。
主は部屋中に女を侍らせ、鯨飲馬食に耽るばかり。
「はっはっは、酒が足りないよー。」
「あ、で、、、、でも、ちるちる様。その、、、、大丈夫、なんですか?」
「なにがだーい?ALTは無敵だよー。」
「くだらないこといっちゃう口はふさいじゃうぞー。それー。」
ちるちるの下世話な声を掻き消すように荒々しく扉が開け放たれる。
「だっ、誰だ?」
「ちるちるさん、そろそろ現実を見てもいいんじゃないですか。」
「仁丹?なーんだ、今さらなんの用だよー。」
「・・・・昔のあなたは、一介の盗賊だったあなたは。」
「まだ地位も名誉も金もなかったけれど、立派な人だった!」
「なのにそれを手に入れたら、あなたは変わってしまった。」
「な・・・・・」
「金が目当ての連中に踊らされ、僕たちも自惚れていた。」
「・・・・堕落を止めることが、できなかった。」
「・・・・・・」
「もう一度立ち上がるんだ!ちるちるさん!」
「あの頃の気持ちを、取り戻すんだ!外には、でぷさんたちもいる。」
「キングさんは・・・・・どこかいっちゃったけど、でも、やっぱり!」
「ALTを率いるのはちるちるさんなんだ!」
「・・・・・・・仁丹、それだけをいうのにモロクにきたのか?」
「だってモロクは、僕たちの原点じゃないですか。」
「ははははは・・・・参ったな。」
「今までが悪かったとは思わない。だが、少し腕が鈍ったみたいだ。」
「欲しいものは、自分の力で手に入れる。それが盗賊の作法だろう?」
「ちるちるさん・・・・・」
「もうみんな集まってるんだったな、戦力にならなそうな連中は避難させろ。」
「精鋭だけでいくぞ!」
閑散とした蟻地獄、ただただ人を狩るべく作られたモンスターと機械人形が跋扈
する場所。
凶暴化したモンスターと暴走した機械人形の無数の屍骸の上に人が二人いる。
king3ndとyuy'。
「今になってもBOSS狩りかい?飽きないねぇ。」
「先走って英雄にでもなりにきたか?」
「BOSSしか能がないんでね。最後のマヤは俺がもらうよ。」
「はい、そうですか。なんていうと思ってはないよな。」
「くるぞ。」
「マヤとプリオニの混成か。」
「びびったか?」
「まさか。」
「お前に背中を任せることになるとはな。」
「無駄口はいい。こいつら今までとは違うぞ。」
島に散らばる第三勢力の屍。
岩にもたれかかるように折り重なる二つの屍。何があったかは知る由もない。
ただ、全て憑き物が落ちたような、何かから解放されたような、不思議な顔の
屍に埋まる島。
オーク軍団の猛攻に晒されるゲフェン。
オークの果てしない物量に押されつづける人間たち。
ゲフェン塔より指揮をとるegunoの表情は、曇っていた。
「市外の砦が全て陥落したとのことです。」
伝令が無情な現実を告げる。
「そう、、、か。」
「(他都市にも援軍を派遣できるほどの余裕はないだろうな)」
「(いよいよ終わりか)」
egunoの逡巡を断つように塔下から歓声が沸き起こる。
「?」
「うおおおあああああ!!!!ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「ふるつね?」
「ふるつねさんがオークヒーローの首を獲ったようです!」
「ははは。」
「(そうだ、攻めるんだ。名前に泥を塗れはしない。Litmitのためにも。)」
「戦えない者を王都まで避難させろ!」
「Gravestone全軍でオーク勢に突撃する。」
「狙うはオークロードのみ、最強の名をとった者の意地を見せてやれ!」
港町アルベルタ。防衛用の砦もないこの町に拠点を構える一団があった。
「OneTemはアルベルタで生まれ、アルベルタに死す!」
「俺たちの町を守れ!モンスターを一歩も町に入れるな!」
やがて、黒く澱んだ水平線から幽霊船が姿をあらわす。
モロク城。砂煙の舞う地でも果てしない戦闘が続いている。
ピラミッドに向けて果敢に突撃を繰り返す騎士たち。殺しても殺しても、立ち
上がってくるアンデット。一進一退の攻防が続く中、血糊だらけの封書が届く。
フェイヨン陥落。
すでに月夜花らに苦しめられていたフェイヨンはアルベルタに上陸し、OneTem
の果敢な抵抗を排除して合流したドレイクに抵抗する力もなく、廃墟と化したと
いう。
封書を包んでいたぼろ布に目が止まる。
かつて、矢の雨が舞い、氷の嵐が吹く砦の中をただ一人で通り抜けたha-disの
マント。
ななみはそのマントに自らの兜を包み、伝令に託す。
「蟻地獄からマヤとフリオニが向かってきているという情報がありました。」
「私たちは最後までモロクで敵を食い止めます。兜とマントは王都に届けてください。」
「早く、ここも・・・・長くはないでしょう。」
モロクの騎士は隊列を整え、オシリスに最後の戦いを挑む。
ゲフェン。破壊尽くされ、蹂躙され尽くした魔法の町。
町の墓銘碑となった塔でただ一人、戦い続ける鍛冶屋がいる。
古豪Gravestoneに率いられたゲフェン勢はオーク軍団を一度は蹴散らし、砦すら解放
したかに見えた。
勝鬨に混じる悲鳴。
塔の地下から這い出てくるドラキュラとドッペルゲンガーの後方奇襲。世界に満ちる暗雲
によって厳重な封印は破られ、ゲフェンは地獄と化した。
ルイーナ砦、バインドが執着しつづけた砦。
戦いから逃れた人々が集まり、それを追ってモンスターと機械人形が攻め寄せる。
かつてChaosを席巻した空想亭の勢力はもはや、ない。
「権謀術数を巡らした一代の梟雄もお手上げですか?」
「まだ、終わらんよ。」
「お前は・・・・」
「ボリオン!」
「なぜ・・・」
空想亭幹部からどよめきが起きる。
「笑いにきたか?」
表情を変えずバインドが問う。
「もう、僕は感情を殺したりはしない。」
「だから、好き勝手に戦わせてもらう。」
ボリオンはそう告げるとバインドに背を向け、敵陣に駆ける。ボリスターズを率いて。
「・・・・空想亭メンバーに告ぐ。」
「前衛部隊はボリスターズにあわせて展開、後衛部隊は全力で援護しろ。」
「ボリオンは私が援護する。さあ続け!」
王都からほど近いオアシス。
一見守る価値もない僻地で、累々たる屍を積み上げながらもモンスターに激烈な抵抗
を示す人々がいる。
そこはかつてユーザータウンと呼ばれた場所。飛びぬけて強い人がいるわけでもない。
飛びぬけて資産をもった人がいるわけでもない。案の定易々とモンスターの餌食に
なっていく、が、人々は抵抗を止めない。
戦場と化した王都の南方。火が燻り、悲鳴と喚声が耳を衝く。
アサシンは一つの死骸の前で歩みを止める。
「・・・・逃げ遅れたのか。戦いだってのに、リボンなんかして。」
プリーストの頭には大きなリボンだったものがあった。引きちぎられ、
火の粉に炙られ、ボロ布と化した。
「司、どうしたの?」
「ああ、姫様だよ。胸糞悪い。」
「・・・・同情なんてしないさ、自業自得だ。」
「・・・・・」
「さあ、戻ろう、敵はまだまだいるぜ。」
後ろに立ったアサシンが呟く。目深に被ったコルセアをさらに寄せて。
「・・・・自業自得、ね。」
「業は・・・・誰にも等しく降りかかるわ。」
「うん?」
「責は・・・・彼女だけのもの?」
「なにを・・・っ?!」
周囲の死体から霊気が立ち昇る。
「囲まれた!?」
「これは・・・・・私たちの業なのかもしれない。」
「いいから、応戦しろっ!」
「ずっと思ってた。ずっと言えなかった。」
「・・・・・・でも、もう楽になりたい。」
「馬鹿っ!諦めるな!」
「あれは俺たちのせいじゃない!俺たちのせいじゃないんだ!」
「・・・・・ごめん・・・・もう・・・・・たたかえ・・・ない・・・・」
アサシンが崩れ落ち、ナイトメアの影だけが笑っていた。
アルデバランの運河は赤く染まっている。
「パーティープレイは楽しいだろ?」
「・・・・・・・」
「私は・・・・・・私は大事なものが見えなくなっていた。」
「・・・・・」
「・・・・・私は・・・・」
「いや、いいよ。僕もマスターだったからわかる部分もある。」
「・・・・・・・」
「ゲームは、楽しいんだよ。」
「・・・・・・すまなかった。」
王都南門、臨時広場と呼ばれた場所にも容赦なくモンスターが攻め寄せる。
ぼろぼろになった騎士が一本の剣があしらわれた旗に寄りかかる。すでに周りにいた仲間
は半数に満たない。
すでに翔鳳の下には各地からの封書が届いている。その全てが悲報だった。
南方からはモロクを制圧したオシリスが。
東方からはアルベルタとフェイヨンを飲み込んだ月夜花とドレイクが。
西方からはゲフェンを蹂躙したドラキュラとドッペルゲンガーが。
そして、北方からはバフォメットが。
四方から襲いくるモンスターの群れが各地での悲劇を物語っていた。
「(俺たちにはまだ最後の希望がある・・・・・)」
「城内にこれを届けてくれ。」
「決戦だ!王都の門を通すな!」
プロンテラの玉座。
翔鳳の伝令は預かったものを渡すとすぐに戦場に戻る。
せいきちの手にある物。
ななみの兜、ha-disのマント、ボリスターズの盾、そして、勇気のしるし。
せいきちは無言で遺品を身につけ、最後の戦いに備える。
扉が荒々しく開け放たれ、バフォメットが踊りこむ。
「ついにきたか・・・・・・・」
「これは俺たちの世界だ、お前たちに終わらせるようなことはしない!」
自分が死ねば世界は終わる。
せいきちは全てを背負って戦いつづける。
矢と鎌が交差する。
「俺は忘れない、俺たちのラグナロクを。」
せいきちが叫ぶ、誰もいない世界で。
暗転。
Chaos server Down...
Thank you for All Ragnarok User!
bye bye ;D
主神オーディンの名を冠し、その祝福を受けた世界おでん。
異世界の機械人形どもは去り、人々は穏やかな平穏を楽しんでいた。しかし人の子の欲望は尽きないもの。
戦乱の兆しはおでんにも現れ始めていた・・・・・・・
大陸の北西部を支配下に置き、KENT大王の下に強大な軍事力を有するRevolter連合王国。同じく北西部を
拠点としたが、人外の魔性Mu帝の強力な指導力の下にStarFlareやGardenHillsなどの分国を従え、贄を求めて
移動し続けるColors帝国。
この二大国を軸とし、その周囲には、大陸無双の美槍と謳われた女将軍Linkaを従える芋羊羹王の/organize
王国。独自の文字と文化を持ち、超長距離射程冷気砲台ゆき.を擁するフΞ‡リノ├⊃□〒冫共和国。唯一神
タイゾーへの絶対帰依を説く癌胞教の総本山、神聖FLY AWAY国。裏世界の一組織から成り上がった+Ryo+を
首領と仰ぐψHoly Castleψなどの小国がひしめきあいながらも一定の秩序を維持し表面的には平和を保っていた。
しかし、薄氷を踏むが如し状態の平和は儚くも砕け散った。
元より血の気の多い無頼漢たちで構成されたψHoly CastleψはColors帝国の権威に屈さぬばかりか、その分国
であるGardenHills領を急襲、城を奪って立て篭もるという所業に及んだ。GardenHillsの分皇家は命からがら脱出し、
主家Colors帝国に救助を求めた。Colors帝国はこれを帝国に対する宣戦布告であり大義に反する行為と非難し、
賊軍討伐令を発して分国StarFlare領及び近隣の/organize王国に兵力動員を要請する。
しかし、Colors帝国のあまりに高圧的な動員要請に/organize王国では将軍たちが反発し「我が国は小国なれど、
古今帝国の風下に立った覚えなし」との決議によってこれを拒否、Colors帝国はその威信を賭けてψHoly Castleψ
を独力で落とすが、/organize王国とColors帝国の間には埋めがたい感情的な対立を残す。
Colors帝国の猛攻に敗れ去ったψHoly Castleψでは、ある者はColors帝国に投降し、ある者はRevolter連合王国
に走り、反骨の気概を失わぬ者は野に下って実質的に解体された。
世界に漂い始めた変化の空気を嗅ぎ取りながらも、騎士道に従って忠節を守っていた/organize王国の女将軍
Linkaも遂に決断を下し、「停滞した世界からの解放」を唱えて/organize王国から出奔。王軍からも絶大な支持を
受け、この際にLinkaの下に馳せ参じる者は王軍の半数に及んだという。
Linkaの独立とそれに呼応した諸将・軍兵の出奔は/organize王国の軍事力を著しく弱めることとなり、その間隙
を縫うかのごとく遊牧国家朧月・Nirvanaが襲いかかって/organize王国は滅亡の憂き目を見る。
かつて「王国の右腕であり左腕、心臓であり頭脳」とまで公言し全幅の信頼を寄せていた部下に去られ、異民族
に国土を蹂躙された芋羊羹王はそれ以来全く覇気を失い人を避け隠遁生活に入ってしまう。/organize王国の
残党は芋羊羹王の遠縁にあたるekouを担ぎ出し、ekouはNeverTearingLinks王国を建ててその初代国王に即位
する。しかし、NeverTearingLinks王国は国家組織こそは/organize王国から移行できたものの引き継ぐべき国土
はすでになく、これゆえにekou欠地王と揶揄された。
/organize王国が混迷を極めていた頃、Revolter連合王国ではKENT大王の養子であり第一王子、美太子と
謳われたアマラオが愛妃めぐミルクの失踪によって乱心、めぐミルクを探し乞食のような風貌になりながらも大陸中
を彷徨い、私財を投じて捜索隊を出し、数ヶ月も城に戻らないという状態に陥る。
しかし、その間にRevolter連合王国の誇るマッドサイエンティスト御神 ジンが過去二回の失敗を乗り越えて
全自動資金製造機「MITO参」を開発、無限の資金力を得るなど国力は充実してきていた。
一方/organize王国を出奔したLinka一党は野に下っていたψHoly Castleψの残党や、彼女の考えに同意を示す者
を集め、革命組織WarMakerを結成。旗揚げ祝いとばかりにRevolter連合王国の支領を襲撃して混沌をもたらす。
また、AnywhereTogetherと名乗る謎の集団が人々の噂に上り始め、大陸全土が戦乱の雲に覆われようとしていた。
Colors帝国の玉座。闇に包まれた静寂の奥でMu帝は全裸のまま四肢を投げ出し、その体をプリーストたちの
奉仕に任せている。プリーストたちはその異形の股間、男性器・女性器その両方を生やした股間に恍惚たる
表情を向けて丹念に愛撫を続けていた。
このアンドロギュヌスの皇帝はプリーストたちの奉仕に反応を示すでもなく、かといって不快と感じているような
素振りも見せないまま、唇の端を嫌な形に歪ませ虚空に向かって問う。
「・・・・・・この世で最も美味いものはなんだと思う・・・・・」
主の問いに対し脇に控えていた一人の痩せぎすの男、宰相light_stelleが応じる。
「わ、私は化け物の餌が一番だすザコ。あ、あれほど美味なものを私は他に知りましぇんザコ。」
その出自を示すおかしな語尾、一説によるとそれは帝国建国以前の被差別階級の証だという訛りを含んだ言葉
にMu帝は一瞬冷たい目を投げかけるのみ。指を怠惰に、ほんの僅かに動かしてもう一人の屈強そうな男、 将軍
ケルブに答えを促す、彼はよく通る低い声で応じた。
「私はホワイトスリムポーションです。便利ですから。」
「下らん・・・・・・」
二人の廷臣の回答はMu帝に軽侮の念を起こさせるだけだった。Mu帝は周りに侍るプリーストたちに目を向ける
こともなく、そのうちの一人の顎に華奢な指を這わせるながら再び廷臣に問う。
「先に・・・・・愚かしくも我が領土に攻め入った騎士を・・・・覚えているか・・・・」
「はい、確かLinkaとかいう。」
「・・・・・人界で最も美味いもの・・・・・・それは処女だ。」
ケルブが言い終る間もなく、Mu帝は今までにない強くはっきりとした言葉を告げる。
「く、く、食うのでござーますザコ!?」
慌てるlight_stelleに目もくれず、Mu帝は顎を上げさせたプリーストの顔を見つめる。
「・・・・・Linkaは処女だ・・・・・・・極上のな・・・・・・・・・」
「はい・・・・・」
見つめられたプリーストは顔を紅潮させ、虚ろ目で呟く。
「・・・・処女のままだ・・・・・・手足の一本や二本は・・・・構わん・・・・貞操は犯すな・・・・・・・_」
「はい・・・・Mu様の仰せのままに・・・・」
WarMakerに加入を希望するプリーストが現れたのはその翌日だった。プリーストはFilitiaと名乗ったという。
「へ、陛下、し、周辺の現況でござーますザコ。」
諸種の書類を纏めたlight_stelleが玉座の脇の豪奢な机にそれを置いた。
Colors帝国の宮廷は軍国主義的なRevolter連合王国と違い、実に豪華な調度品に彩られ、贅の限りを尽くして
拵えられているが決して華美ではなく、重厚で古風だった。
『防衛に煩わされるのであれば、領土など要らぬ。我の居る場所が帝国なのだ。』
Mu帝の奔放で傲慢な勅令によって、二日後からColors帝国は移動し続けることとなる。この恐るべき皇帝は、
卓越したチャームの能力によって臣民全てを傀儡に変えていた。だからこそ、この古風な様式美に彩られた宮廷
が膨大な調度品、莫大な財貨とともに移動できたのである。
Mu帝は書類には目もくれず、ただただ恍惚と奉仕にいそしむプリーストの髪を掬い上げてはハラハラと指から
こぼす。目前の仕儀を他人事のように眺め怠惰に痴情に耽っていたが、手遊びに飽きたのか思いついたように
一人のプリーストの顎に指を這わせ問う。
「・・・・・Filitia・・・・Linkaは・・・・・どうだった・・・・・・」
「今のところ、ご報告申し上げるほどのことは・・・・・」
Filitiaは虚ろな目で、しかし、はっきりと言上した。意に添う答えではなさそうなものだがMu帝は妖しい笑みをたた
え、その口端から鋭い牙が覗いていた。
「ですが、力を用いれば捕らえるのは容易いと思います・・・・」
「・・・・そうか・・・・・貞操は・・・・・犯されておらぬな・・・・・」
「それについては・・・・」
Mu帝の目端が歪む。
「・・・・・・・」
「嘉神焔・・・・」
「・・・・・男か・・・・・・」
「はい、嘉神焔なる者・・・・彼の者が貞操に最も近いところにいます・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・危険なら・・・・排除しろ・・・・・・監視を怠るな・・・・・・」
それだけいうとMu帝は不快の色をあらわにし、怠惰な身振りで全員下がるよう示した。
「・・・・・・・・人間風情が・・・・・・」
「ご機嫌よう。」
玉座の間から出るとそのすぐ脇にMu帝と遜色ないほど古風な衣装に身を包んだプリーストが佇んでいた。
「おっ、うっ、おわっ!おう!」
light_stelleは驚いてよろける。
「葵様でしたか。主に御用で?」
尻餅をつきそうなlight_stelleを受け止めてケルブが応じる。
「政務は終わりましたのね。」
「ええ。」
「ご免遊ばせ。」
葵と呼ばれた女性はケルブとlight_stelleの間をするりと抜けて玉座の間に入る。
「み、みょうちくりんな言葉を喋る妹がいなくてよかっただすザコ。」
「あ、あ、あれは苦手だすザコ。」
ケルブの手から離れたlight_stelleが呟く。
「どちらにしろ・・・・・・あの方は油断ならん。」
「・・・・・・いずれ主に害をなす。」
「・・・・・・なんの用だ・・・・・」
玉座のMu帝が葵に目を向ける。
「なんてことはありませんわ。ただ、余興にしろ度が過ぎるんじゃございませんこと。」
Mu帝の表情が険しくなる。
「父祖の地にまだ未練がおあり?あれは、あの場所は小娘の手に負えるものじゃなくてよ。」
「あの地は・・・・・人外はもとより、人間ですら勢力が大きすぎる。」
「あなた様は“逃げて”いるのではなくて?」
「・・・・・ここは・・・・約束の地だ・・・・望んで来たのだ。」
不快な表情をあらわにしたままMu帝がいつになく強く口調で言い放つ。
「・・・・仮にあれを“逃げた”と称するなら・・・・最後まであの狂気の世界にしがみついた愚者だけが・・・」
「・・・・・“逃げ”なかった者とでもいうのか・・・・・笑わせる・・・・並行世界を否定するのか・・・・・」
「縁のない並行世界などどうでもよろしいでしょう。」
「私たちは、シンフォニア嬢の因縁の方。あの忌まわしい父祖の地の化け物ほどは僕を作れませんわ。」
「もっと手強い同族以外の人外もいますのよ。古代人や巨人族、蛮族どもが・・・」
「それを、あの感情を制御できない小娘に治められるとお思い?」
「・・・・・・・・・」
「mukky様も父祖の地にお戻りになられた。」
「・・・・・っ・・・・・・・」
「あなた様は父祖の地の記憶を消し去られておりませんわ。」
「可能性もない小娘に執着するなんて、“逃げ”以外になにがございますの?」
「・・・・黙れ・・・・・」
ひゅう、と周囲に冷たい気流が渦巻く。玉座を彩る絹のレースが砂のようにさらさらと引力に任せて落ちる。
Mu帝の感情に影響され、周囲の精霊が冷気を宿していた。
しかし、葵と呼ばれる女はMu帝を前にして平然と続ける。
「シンフォニア嬢からお聞きになりましたら?あの父祖の地の化け物の組織を。」
「あれが私たちが目指すべき組織。そのためには余力などないのではなくて?」
「・・・・・・・・・・」
「あの化け物ですらつい近頃は城を追われたといいますのに。」
「半端に小娘などに肩入れしておりますと、いつか日々の血にすら飢えますわよ。」
「父祖の地の記憶など、いい加減お忘れになられませ。」
「・・・・・父祖の地など・・・・・求めているものか・・・・・」
「そう、ならば小娘への援助などお止めなされませ。」
「私たちがすべきことは・・・・・この世界に我らが眷属の世界を築くこと。」
「そのために、全てを投げ出しなさいませ。」
「ご機嫌よう。」
Mu帝の前の人影はそう告げるや跡形もなく消え失せる。
「・・・・・・・・」
「・・・・renciaも・・・・・・捨てるか・・・・・・」
「・・・・この世界で・・・・・至上の贄も見つかった・・・・・・」
「・・・・・・・・mukky・・・・・・・なぜ・・・・・戻った・・・・・・」
無人の玉座にMu帝のうめくような呟きだけが響いていた。
キィ、と少し軋んだ音を上げて扉が開く。
「あら、葵さん。」
「お邪魔しますわ、シンフォニア嬢。」
「・・・・・・また、帝に諫言されておりましたか。」
「当初の目的を失われては困りますもの。」
蝋燭の灯のみがゆらゆらと瞬く部屋。シンフォニアと呼ばれた女はいかにもといった前時代的な魔女の装い
に身を包んでいた。魔女が水晶に手をかざすと、椅子がひとりでに歩み出る。お互いに会釈して葵が着席した。
「真・・・・・帝の情欲は果てがありませんね。」
「でも、あれはよろしいと思いますわ。力に変わりますもの。」
「そうですか、私は、その・・・・・やはり過度には、良くないかと・・・・」
「シンフォニア嬢のその奥ゆかしいところが私の好むところですわ。」
「・・・・からかわないで。」
蝋燭に照らされた魔女の顔が少し紅潮したように見えた。葵は満足したような笑みを浮かべたがすぐに真摯
な表情を取り戻して言葉を紡ぐ。
「Mu様は人間と交わりすぎましたわ。もう、血は純から混へ、移ろい始めていますもの。」
「ええ、うん。水晶を通して見てももうだいぶ・・・・冒されていますね。」
「父祖の地より出でて、最果てまで来ましたのにね。今さら目的を忘れられては困りますわ。」
「ええ、ずいぶん遠くに来ましたね。」
「Mu様のお心に違っても、手段のお支度をする時はありませんわね。」
「・・・・・葵さん、あまり恐ろしいことをいわないで。」
「私はあなた様のほうが恐ろしいですわ。父祖の地の人外どもと互角に渡り合ったその魔力が。」
「お世辞と、受け取っておきます。」
「あら、私がお世辞をいったことがありまして?」
「父祖の地の古代人の血を分かたれたあなた様は、恐るるに足る存在だと思いますわよ。」
魔女は相手を気遣うような目を少し下に落としていう。
「父祖の地の記憶は、いまだ葵さんを捕らえますか?」
「・・・・・・何百年前のことでしょう。もうそのような昔話は思い出せませんわ。」
「ただ、この狂った世界の構築者に反抗する術があるのなら、それは生き抜くことですわ。どこまでも。」
「葵さん・・・・・」
Revolter連合王国、それは数多の群雄を糾合したKENT大王によって建てられた王国。その過程で最も有力な
群雄は子息を養子に送り、人質としてKENT大王の保険にされながらも我が子に王位継承権を狙わせた。
第一王子は眉目秀麗で美太子と尊称されたアマラオ。第二王子は頭脳明晰で近寄りがたい神々しさを放つLiper。
二人とも、養子だった。
アマラオ美太子にはめぐミルクという美しい妃がおり、朝はバルコニーで、昼は中庭で、夜は自室で、片時も
離れる間がないほど睦みあい愛しあっていた。そして、アマラオ美太子は常々周囲の者に語って聞かせたという。
「美しい私と美しいめぐの子は、必ずや神に祝福されし美の化身だ。」
「私が王となればRevolterは美しい王と美しい王妃、美しい王子と王女をもつ大陸で最も美しい国となるだろう。」
美太子に美妃、その華やかな夫婦は王国中の羨望を集め、KENT大王の下冷たい軍国主義の風が吹き荒ぶ中
にあって国民は夫婦の幸福と王国の繁栄を祈った。
しかし、不幸は突如夫婦と王国を飲み込んだ。愛妃めぐミルクの突然の失踪、原因は判明せずただただアマラオ
美太子は色を失い、国民は幸福の象徴が欠けたことに悲嘆した。美太子と呼ばれた王子は最初の七日七晩は
睡眠も食事も採れずに泣き続け、次の七日七晩は短い睡眠はとったものの食事が喉を通る間もなく泣き続け、
その次の七日七晩は短い睡眠と僅かな水を口にしたがその部屋から嗚咽が止むことはなく、警護兵や隣室に
控える侍臣らは世にも恐ろしい狂気の叫びを耳にしたという。
傷心のアマラオ美太子に配慮し、KENT大王も最初は為すこともなく自室で泣きふけるのを容赦していたが、
22日もの時が過ぎるに及び、その間王子としても公務も人事不省となっていたため、王室の侍医にアマラオ美太子
の公務復帰の可能性を診させた。
侍医の見たアマラオ美太子は痩せこけ、疲労の色が濃く、異様に赤い目がこぼれんばかりに飛び出した姿に
成り果て、口元は涎が流れるに任せ、まともに喋ることもできない有様だった。侍医はKNET大王にアマラオ美太子
の発狂と公務復帰の絶望を告げた。
王宮には厳重な緘口令が敷かれたが、狂った本人が町を徘徊するため国民の知るところとなり、これ以降は誰も
アマラオを美太子とは呼ばずもっぱら狂太子の名で通るようになる。
「わからぬでもないが、アマラオにも困ったものだな・・・・」
Liper王子と向かい、玉座に座ったまま渋い顔で呟くKENT大王。
「めぐ妃は兄上の半身ともいえる存在だったがゆえ、仕方のないことでしょう。」
「うむ、しかしあ奴は王族ぞ。上が揺らげば下も揺らぐ・・・・・・・」
「ええ、このLiperめはしかと心に刻んでおります。」
「義理とはいえ、兄の発狂に眉一つ動かさぬか。」
「私が取り乱して済むのならば、取り乱しましょう。今は、慈悲より剣によって処せねばならぬことが迫っております。」
「ふん・・・・・革命組織を名乗る狼藉者どもの件か・・・・・・・」
「はい、王領の一部が無法地帯と化しております。」
それは革命組織WarMakerが混沌をもたらした地域。Revolter連合王国とて手をこまねいていたわけではない、が、
人材も予算もそちらに割くことができずに放置されていた。KENT大王は大仰に首を振り冷酷な決断を下す。
「良い、MITO参の働きで国庫には何の問題もない。防衛の責を負ってまで治めるに足らん。」
「放棄、ですか。」
「そうだ、土地で情勢が推移する時代は去った。」
「と申しますと?」
「ProjectXを発動する。」
その言葉にLiper王子の眉がぴくりと反応する。
「神器を?」
KENT大王は無言で頷く。
「目前に外敵も現れた、対抗策としても申し分ない。神器捜索及び制作に国力の割り当てを考えておる。」
「・・・・ならばこのLiper、誠心誠意その実現に尽力させていただきます。大王陛下。」
恭しく頭を垂れるLiper王子。床の大理石には彼の歪んだ笑みが浮かんでいた。
Liper王子はアマラオ王子と異なり、自らを飾り立てる事や色恋を楽しむ事に興味を示さなかったが、幼少から
学問に優れ、長じてはその知略をもって幾多の戦いを制しRevolter連合王国の発展に寄与した。また、彼から
立ち上る神々しさはオーラとなってその身を包み、敵勢からすら「/auraやっても変な光のブツブツが見える!
LiperUZEEEEEEEEEEEEEEEEE!」と絶賛されたほどで、今ではアマラオ狂太子よりも国民の人気を得ていた。
だが、彼にとって自らより家格が高く、太子として養子に入った麗しい兄は常に乗り越えられぬ壁だった。それは
彼に拭いがたい劣等感を植付け、その不安定な精神からもっぱら変態的趣向によってのみストレスの解消ができ
ないようになっていた。兄が発狂した後の彼の態度は、ただ王位継承権による競争関係からくるものだけでは
なかったのかもしれない。
王宮の地下、Liper王子の安息の地。湿り澱んだ暗い空気はいつもLiper王子の精神を落ち着けた。地下はほぼ
全てがLiper王子の私室としての扱いになっており、誰にも邪魔されることなく彼は自分を解放できた。
地下室の奥、少年のような風貌の少女がいる。彼女はLiper王子がその変態的趣向を実践し、手塩にかけて育て
上げた弓術の達人、それも暗闇においても寸分違うことなく的を射抜く長距離型暗殺者だった。
言葉はほとんど知らない。着飾る事も知らない。作法や礼節など知る由もない。そして、名前もない。なぜならそれら
は殺しに必要ないから。
思春期を劣等感の奴隷として過ごし、淡い色恋さえも経験した事のなかったLiper王子は、いつしかこの暗殺者を
育て上げる事でそれを擬似的に、そして異様な倒錯した感情を満たすようになった。
彼女に一つの指令を与えた時、彼女は始めて主に一つの要求をした。
「ひと・・・・・よばれる・・・・・・な・・・・まえ・・・・・ほし・・・・・・・」
Liper王子は何事もなかったかのように彼女の前から立ち去ったが、一人になると笑みが抑えられなかった。彼女
が名前を欲した。完璧な暗殺者として育て上げたはずなのに、殺しためだけの道具なのに、訓練が足りなかった
かもしれない、この次はどうやって折檻しよう。反面、自分が作り上げた人形が人の感情を持ったことに対する悦びも
感じていた。人形に感情を吹き込めた、人形が心を持てば、それは人間だ。素晴らしい作品だ。
「(何という名が相応しいか。)」
地下から出て城の自室の窓から外界を眺め、歪んだ笑みを浮かべながら一人推敲にふける。
「あれが知っているのは殺しだけ。殺し・・・・・・killing・・・・・killin'・・・・・きりん・・・・きりん。)」
そうだ、きりんにしよう。仕事を成功させた暁にはそう呼んでやろう。あの仕事が終われば暗殺者としての腕はしばらく
必要ないはずだ。普通の人間らしい暮らしをさせてみよう、私が人形に魂を吹き込むんだ。暗い白昼夢の中でLiper
王子 は微笑む。だがその数日後奇しくもWarMakerがRevolterを強襲、KENT大王がProjectXを凍結し、きりんの名が
与えられるのはしばらく後の事となるのであった。
ガンッ、と大きな音を立てて扉が開かれ、アマラオ狂太子がLiper王子を現実に引き戻す。
「Liper!ああああ、めぐがっがが、Liper!ぼぼぼぼボクのめぐが、美しいッめぐが、ボク!」
「見つかったッ、めぐが!ボクが!Liper!めぐめぐめぐぐぐ見つかかかかったって本当、ととと、本当かっ!?」
「ああ、本当だ。先刻報告があったよ。」
胸倉に掴み掛かってきた兄の手を無造作に振り払い侮蔑の視線を隠そうともせずにLiper王子は答えた。
「どどどどどど、どこだっ!?めぐ、ボクのッ!どこ!美しい、ボクの、どこ!めぐはっ、どこだ!?愛して!」
「あああああ愛してるボク!めぐ!どこ、あああ、どどどど、め、めぐ、ボクどこ!美しいっあああああ!」
「ああっ!あはぁあは、めぐめめめめめぐぐぐぐぐぐ!うつくうくつしいめぐ!どこだっ!どこっどどどど!」
がくがくと首を揺らし、唾を飛ばし散らすアマラオ狂太子。Liper王子はその唾の届かぬ位置まで下がり答える。
「城下の南に、旅人風の風体の娘が、めぐ妃に瓜二つだったという情報があった。真偽は確認してない。」
「め、めぐがッ!みみみみ、南!南って、北っ、めぐが、南ボクの南!めぐが、北に!めめ、おぅっ、お、おぉっ!」
ガクガクとアマラオ狂太子の膝が震える。Liper王子が目を向けると、アマラオ狂太子は両手で股間を抑えめぐと
自分が叫ぶたびに衣服に嫌らしい染みを広げていた。Liper王子はそんな兄をあからさまに蔑んだ目で見るが、
アマラオ狂太子には周囲などあってなきが如し、すでに他人とは世界を分かった人間なのだ。
「めめめめめめ、めぐを探す!捜索っ、捜索!、捜索隊のめぐにしてッ、めぐを帰る!」
「ああッ、めぐ、美しい、ボクのめぐめぐ・・・・・・うつくっあぐっ!愛愛愛あああああいいいめぐめぐっおほっ!」
本人以外その意図が図れないような言葉を残し、アマラオ狂太子はLiper王子の私室から出て行った。ふと床に
目をやるとアマラオ狂太子が立っていた場所には精液と尿の混じった水溜りができていた。Liper王子は鈴を
鳴らして召使を呼び、私室の絨毯を取り替えるよう命じた。
その日の内にアマラオ狂太子は担架で城に帰還した、口から泡を吹きチンコ丸出しで。
王子の惨状をよそに、玉座で大筋の報告を聞いたKENT大王は口元の笑みを隠せないほどに上機嫌だった。
「より仔細に話せ。」
KENT大王に促され、アマラオ狂太子の目付役は語りだす。
めぐ妃、いや、めぐ妃によく似た女はCrystalという名を名乗る旅人だった。その顔立ちや雰囲気、仕草に至るまで
全く見分けのつかぬほどよく似ていたが、髪の色や服装が以前のめぐ妃とは全く違っていたという。だがアマラオ
狂太子は町の南にある人気のない広場でその姿を見るや否や、まだこちらに気付いてもいなかったCrystalに飛び
掛り、押し倒した。
「おあっ!おひゃーッ!めめめ、めぐっ!めぐめぐめぐッ!ぼぼぼぼぼめぐ!ボク!」
「めっ、めぐッ!可愛いボクのッ!めぐのボクッ!めぐっめめめ!おあっ!おっおああああほああああッ!」
「え・・・・・?!や、やめっ・・・・!・・・・だ、誰!?」
「おほっ!うほうおおあああああホアァッー!おぅあ、ホウッ!ホアッホアアアアアッーッ!!」
すでに人語ならざる何かを叫びながら覆いかぶさってきたアマラオ狂太子を必死に引き剥がそうとするCrystal
だったが、アマラオ狂太子の耳には届かない。彼はさかった犬の如くカクカクと滑稽なまでに腰を振りながら囁く。
「ごごごご、ごめんよ寂しかっただろもう二度と一人にはしないよしないダメそうだ一日三回しかしてなかった交わり
もこれからは頑張って一日六回にしよ朝三回昼四回夜六回六回で頑張るんだ頑張ろ六回八回あれ何回でもいいや
一日中動けなくなるかもけど一緒なら大丈夫だよそうだベッドの天蓋も肖像にしよ美しいボク達が美しいボク達の
姿を見ながらボクしい美達が美しいあれ交わりなんてこれ以上のことはないよさあすぐ今城帰ろう帰る今まで見つけ
られなくてごめんねごめんごめんよボクの可愛いめぐめぐめぐめぐ・・・・・」
「めぐって・・・・!ちょっと・・・・!私ちがっ・・・・やめて・・・・っ!」
Crystalは涙目で訴えるがやはりアマラオ狂太子の耳には届かない。町の衛兵も王族とあって素知らぬ振りを
決め込み、Crystalの叫びは無情にも虚空に響くのみ、アマラオ狂太子ただひたすらにCrystalに舌を這わせ始める。
「ちょ・・・・いやッ!やめてぇっ!いやいやいやッ!」
Crystalの必死の抵抗もむなしく、アマラオ狂太子が手がCrystalの服を引き裂くべきその胸元にかかった。
「もういやっ!やめて!助けてっ、助けてほたたーッ!」
町を取り囲む城壁の上から何かが振ってくる。
「うはwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwwwwwww」
その落下物は凄まじいスピードを失わないままCrystalに覆いかぶさっていたアマラオ狂太子に正確に命中し、
鉄の軍靴でその体を吹き飛ばす。
「おぁっ!」
広場を抜け反対側の民家まで吹っ飛ぶアマラオ狂太子、チンコ丸出しで。
「うはwwwwwCrystal大丈夫だったwwwww」
アマラオ狂太子を尻目に何処からともなく落下してきた騎士は倒れたままのCrystalに優しく手を差し伸べる。
ほたたと呼ばれた騎士・・・・恐らくは凛々しい精悍な騎士であろう、ただ常ににやけ続けたその顔は全く締りなく
緩みきって内藤然とし、頭にはやたらと使い込まれた工事帽、甲冑の隙間からはシャツと赤褌がはみだし、驚く
べきことに脛毛は脛当てを突き破って自由気ままに伸びている。
「ありがとう・・・・ほたた・・・・」
「きてくれると・・・・・思ってた・・・・」
消え入りそうな声で呟き、少し顔を赤らめてCrystalはほたたの手を取り立ち上がった。痛みにうめき、怪我を
気遣う侍臣たちを構わず巻き込みながら転がり回っていたアマラオ狂太子もようやく立ち上がる。
「な、なんだッ、お前、お前なんだお前!誰だっ!邪魔を、ボクとめぐの、邪魔をするのか!」
「殺す、ブッ、刻む、殺す、ブッ殺してやる!絶対ブッ、ブッ、ぶほっ、ブッ殺してやる!」
地団太を踏み鳴らし憎しみを抑えずにアマラオ狂太子がほえ、周囲を見回してさっと手を上げる。チンコ丸出しで。
周囲に隠れていたかつてのアマラオ狂太子の侍臣の内、戦闘に長けた者たち、歴戦の魔法士たちがほたたに
精神を向けてそれぞれ詠唱に入る。掌に集まる光球は様々な色を宿し、ほたたを塵と化すべく膨大な魔力が
集まっていた。
「ああああ、おほ!あひゃうほおおお!やややれっ!や、やっちまえッ!」
「きゃあああああああ!」
市街に轟音が響く。ほたたが立っていた場所には濛々と埃が舞い上がり視界を遮る。
「うはwwwwwwwwwww無駄wwwwwwwwww」
ほたたは立っていた。ボロ雑巾のようなマントでCrystalを庇いながら、ほとんど無傷で。
「魔法が効かなかったというのか?」
話を遮りKENT大王問うた。が、目付役はしばしの間逡巡の後に告げた。
「いえ・・・・無効ではありませんでした。確かに傷は負わせていますが、どの魔法も相当に軽減されておりました。」
「(なんたる天祐。)」
「・・・・天使の衣・・・・」
「え?て・・・?」
思わず口に出た言葉を鸚鵡返ししようとする目付役にKENT大王はぴしゃりと告げる。
「気にするな。そうよな・・・・アマラオが目覚めたら私のところに来るように伝えよ。大義であった。」
「はっ!」
目付役は若干いぶかしんだがKENT大王の視線がそれ以上の詮索を許さなかった。
「(うまく使えばLiperの狐めを出し抜けるやもしれん・・・・)」
アマラオ狂太子の侍臣たちから最大威力の魔法をその一身に受けたほたただったが、傷は浅いのか、すぐさま
アマラオ狂太子に飛び掛り一言も発する間もない内に鳩尾に一発、顔面に一発拳を叩き込み、浣腸で仕上げた。
「うはwwwwwwwww帰れwwwwwwwwwww」
色を失う侍臣たちに向かってアマラオ狂太子を放り投げる。侍臣たちは何とかアマラオ狂太子を受け止め、
口々に負け惜しみを叫びながら広場を後にした。
「ほたた・・・・・大丈夫・・・・・・?」
「うはwwwwwwちょいやばいwwwwwwww」
ドスーン、と音を立ててほたたは倒れる。
「もう・・・・・無茶するんだから・・・・・・」
Crystalは倒れたほたたの頭を自分の膝に乗せて介抱を始める。その目に少し涙を浮かべて。
「うはwwwwww俺wwwwww戦闘しかないしwwwwww」
「故郷でもwwwwwwみんなwwwwww俺嫌ったしwwwwwwおkだけどwwwwww」
「頭悪いからwwwwwwwどこ打ってもwwwwwこれ以上馬鹿にならないってwwwww親父に太鼓判押されたしwww」
不意にほたたの言葉が遮られる、唇が温かい。そこにはCrystalの唇が重なっていた。
「馬鹿・・・・・私は・・・・・ほたた好きよ?」
「うは・・・・・・・う・・・は・・・・・・うえ・・・・・うえええっ・・・・・」
「うん、泣いても、いいよ・・・・・ほたた私を守ってくれたんだもん。かっこよかったよ・・・・・」
そういやほたたはしゃぶの別キャラだったっけか
+10工事帽やら天使やらゴスリンc買い占めてた糞Boter('A`)ヴァー
クリトリスもS級資産家以外にはありえんほど冷てえし懐かしのうざカップルだなオイ
革命組織WarMakerはRevolter連合王国の領土回復より先に、矛先を転じてColors帝国を襲撃、その名を轟か
せたが老獪な帝国はこれを泰然と受け流し、陣頭に立って奮戦するLinkaがMu帝の狙うところとなるというとんだ
おまけがついた。
Colors帝国に実質的被害を与えられなかった革命組織WarMakerは、分皇家の切り崩しを狙いGardenHills領に
兵を進める。分国の危機に対するColors帝国の選択は黙殺だった、主家から見殺しにされたGardenHills領はあえ
なく陥落し革命組織WarMakerの手中に入る。しかし、ここに至ってColors帝国が動く、その強大な軍勢は
旧GardenHills領を瞬く間に平定し、そのまま直轄領に加えられてしまう。結果的に革命組織WarMakerに汚れ役を
引き受けさせたColors帝国の奸計によりGardenHills分皇家は歴史の闇に消えた。
これはもう一方の分皇家StarFlareに衝撃を与えた。Colors帝国から数ある駒の一つにしか数えられていないと
悟った彼らは分皇家を解体。残党は静かに姿を消した。さすがにColors帝国を支えてきた両輪が一挙に失われる
と動揺が広がり、革命組織WarMakerはその混乱に乗じて脱出、返す刀で雪辱戦を挑む。
しかし、革命組織WarMakerの背後には未知の軍旗がはためいていた、CrazySANX朝が長年の沈黙を破り動き
出したのだ。後方からの予期せぬ突撃を受け革命組織WarMakerは大敗、軍は四散した。
革命組織WarMakerの惨憺たる負け戦を高みから見下す者がいる。
「WarMakerは邪神バァグリヨーウでも崇めているのではなくて。」
「・・・・どうでしょう。」
葵の目は殿を務めて友軍の撤退を助けるLinkaに注がれる。
「Mu様ご執心のあの娘。あれは必ずや天に唾しますわ。」
「世界の不条理に心を引き裂かれる様が・・・・・・目に見えますわ。」
「・・・・・・・」
「百年の葛藤にも匹敵する内なる闇。私の好むところにあってよ。」
「・・・・葵さん・・・・・」
「・・・え?・・・私たちが・・・邪神バァグリヨーウの崇拝者と・・・・・?」
Linkaはさっと踵を返す。
「Linka様、いずこへ!」
「Mu帝に談判します。真意を問い謝罪と発言の撤回を求めます。」
「そして・・・ことによっては宣戦します。」
Colors宮廷。執心する仔猫が自ら赴いてきたことを聞きつけてMu帝は満足な笑みを浮かべる。
「・・・・存外・・・・・つまらぬものだったかな・・・・・」
銀色の瞳が暗い光をたたえる。Mu帝が指先を動かすと女官たちが召し物を用意し、専用の輿が運ばれる。
「Mu帝、先に帝国高官が私たちを邪教徒呼ばわりしたことは事実ですか。」
広場にMu帝一行がつくや否や真っ先にLinkaが口を開く。
「(・・・・・・想像以上に・・・・・・・よい精よ・・・・・・・・・)」
薄絹に覆われた輿の中でMu帝は思わず笑みを漏らす。至上の餌を目前にした悦びを噛み締めて。
「Mu帝!答えられよ!」
帝国の衛兵が身構える。
「・・・よい・・・・」
衛兵が下がり、輿の内に女官が動く。垂簾が上げられ、LinkaはMu帝と対面した。
「・・・・・・っ・・・!」
「(・・・・人間の身で我がチャームにあがらうか・・・・・しかも・・・・我が瞳を直視して・・・・・・)」
「・・・・・っ・・・・・ぁ・・・・・・・・っく!」
「Mu帝っ!こ、答えられよ・・・・っ!」
「・・・・・力に聖も邪もない・・・・・須らく在るべくして在るのだ・・・・・使う使わぬは所詮人の理・・・・・・」
「な・・・・っ!愚弄・・・・・するかっ!皇帝っ・・・・・自らWarMakerを・・・・じゃ、邪教徒と呼ぶかっ!」
「・・・・くっくくくく・・・・・・」
「貴・・・・・様っ!・・・・・かよう・・・な侮辱・・・・許されぬ!WarMakerは・・・・・」
「・・・・・・葵の発言は撤回させよう・・・・・・・死に急ぐな・・・・・・人界の至宝よ・・・・・・」
「(・・・・・・最後までチャームを受け入れぬとは・・・・・・面白い・・・・・・・)」
垂簾は下げられ、輿は静かに去った。半ば放心したようにLinkaはがくりと膝をつく。Linkaはその要求を帝国に飲ませ、
後日帝国からは発言の撤回と謝罪の意を示す文書が届けられた。
先に大敗を喫した革命組織WarMakerだったが、再び態勢を立て直すや神聖FLY AWAY国を狙う。
これまでの戦いで心身ともに鍛え上げられた軍団は守備隊を易々と蹴散らし城門際まで追い詰める。
しかし、奇跡が起きた。不幸な奇跡が。
「イアイアガンホー!イアイアタイゾー!」
神聖FLY AWAY国の大僧正sphereの祈祷によって城門の空間は捩れ歪み何者も踏み入れられない。
「ガンホーサイコーマンクルポ!我らタイゾー神の恩寵を得たり!天は迷える御孫に正義を示したもう!」
癌胞教徒によるガンホーサイコーマンクルポの合唱が響く中、革命組織WarMakerは空しく退くよりなかった。
心で神を呪いながら。
「(・・・これが・・・・この世界の正義なの・・・?!・・・これが正義だというなら・・・私はそんなものいらない・・・っ!)」
アマラオ狂太子の狂気が晴れることはなかったが戦列には戻り、MITO参の功で財政も潤ったRevolter
連合王国は、かつて革命組織WarMakerが混沌をもたらし、今や完全に無法地帯となった地など気に
留めることもないほど国力は充実していた。そしてKENT大王は他国との国力差をさらに決定的すべく、
伝説の神器の探索「ProjectX」を発動する。
だが「ProjectX」への注力によって低下した軍事力を見逃さず、革命組織WarMakerがKENT大王の
野望の前に立ちはだかるかのごとく攻勢を始める。KENT大王は直ちに聖騎士団ドラグーネスト小隊を
召集、彼らの信奉する宗教をRevolter連合王国の国教として認めることを条件に城の警護にあてる。
しかし、革命組織WarMakerは既に城の奥深くに入り込んでおり、玉座を破壊するや蜘蛛の子を
散らすように消えた。野望を打ち砕かれ屈辱の極みに落とされたKENT大王は「ProjectX」を一時凍結
し、WarMaker壊滅作戦を指示した。
/organize王国の末裔ekou欠地王は一時的に無法地帯と化していた領土をなんとか平定し、Never
TearingLinks王国の建国をなしとげるが、強力な外敵に囲まれ、不穏分子が跳梁する国内など内憂
外患に見舞われる。
窮地のekou欠地王は自慢の弓を握り締めて奮戦しながら、部下に「彼女がいてくれたら・・・」と度々
こぼしたと伝わる。
その彼女率いる革命組織WarMakerはColors帝国と矛を交える遊牧国家朧月・Nirvanaの話を伝え
聞いて、この敵か味方か判然としない、しかし敵の敵は味方、少なくとも利用価値があると判断して再び
Colors帝国へ進軍を決定する。
だが、彼女の背中にはコードネーム「GoZL」愛なき伊達男・嘉神焔の影が近づいていた。KENT大王の
操る糸によって。
Revolter連合王国の玉座を蹂躙した後、Linkaは今や有名無実となった旧ミッドガルド王国の都プロンテラの
外城の外にある広場で何をなすともなく中空を見つめていた。すでに過ぎた旅路も思い返せば遥かに霞む、
祖国たる/organize王国からの出奔より数ヶ月というのに。日々は泥と血にまみれた戦いの中に去り、心休まる
暇などない。
人間は弱き者。自身が望んだことたりとて、支えなく生き抜けるほど人間は強くはない。Linkaの小さな胸は
常人ならば粉々に砕け散るほどの重圧に常に曝されていた。彼女を支える柱はまだか細い一本の信念のみ。
雑踏の中で商人は客を呼び、鍛冶屋は腕を振るう。冒険者たちは一時の同志を募る。その中にLinkaは
一人浮いたように佇む。華々しい戦績とは裏腹にまだ革命組織WarMakerは総力戦に耐えられるほど強くは
ないのだ。打算と希望をその小さな胸に秘めて真の同志を求めLinkaは佇む。
脇で不意に人が立ち止まる気配がした。騎士、いや、見慣れた騎士の姿とは違う。なにやら異国風の装い
をした武人らしき男だった。
「うむ、真に美しき槍でござる。」
男の目は真っ直ぐにLinkaの手に納まる槍に注がれる。
「いえ、普通の槍です。何の変哲もない普通の槍です。」
根が正直なLinkaは確かめろといわんばかりに男に槍を差し出す。男は難しい顔でまじまじと槍を見聞した
挙句、しれっと言い放つ。
「うむ、普通の槍でござるな。」
「・・・はあ、普通の槍です。」
「否、やはりこれは美しき槍にござる。拙者、今しかとわかった。」
「・・・・・・・・」
男はさらに言を翻す。Linkaはつい先の言葉すら次々と翻す男にむすっとした顔を向け、槍を受け取るべく
手を差し出す。
「美しき源は槍に非ず、戴かれし主の美しさが槍にも映えておるのを見過ごすとは、拙者も修行が足りぬ。」
そういうや、男は槍を受け取るために差し出された手をついっと軽く眼前に引き、慣れた風に唇をつける。
「・・・・なっ!」
「なななな!な・・・な・・・ななななな!なになに・・・・何をするんですかっぁ!」
しどろもどろになってさっっと手を引き、口づけされた手をその小さな胸にもう一方の手を添えかき抱く。
戦場での冷静沈着ぶりとは打って変わり、耳まで真っ赤に紅潮させてあたふたしている。
「おや、どうなされた?」
「この大陸では美しき女性に会わば手の甲に己が唇をつけるが“まなー”と聞いたが、はて。」
「こここんなことをした上にっ、ぶぶぶ、ぶ、侮辱しますかっ!」
「ももももも、もう、もういいですっ!いいですからあっちにいってぇ!」
飄々と抜かす男に必死で背を向けるLinkaだが男はひょうとLinkaの正面に回る。
「この大陸では、えーと、なんぞや、“れでぃ”と称さるる方でござろう?」
「わたっ、私がレディーだなんて、そそそんなことは、ちちちが、ちがっ違います!」
Linkaの美貌は/organize王国時代より世に知られており、「Linka将軍に身を捧げる」をモットーとした
bigger brothersという騎士団すらあった、が、Linkaの王国の柱石たる地位に加え、命を狙う暗殺者十数名
を瞬きもさせずに討ち取るような武勇伝は恋慕の情を遠ざけ、ただ尊敬と畏怖を受けるに留まった。
そして、それは革命組織WarMakerの設立から現在に至るまで変わらなかった。
「侮辱、と申されたな。世にあるべき姿をあるべき言葉で形容することは侮辱に値するのでござろうか。」
「練り上げた絹の如き御髪、無駄を取り払ったしなやかな肢体、森の鳥たちも聞き惚れる澄んだ声。」
「そして、その何者にも屈せぬ漆黒の瞳。拙者これはさぞかし名のある“れでぃ”とお見受けしたのでござるが。」
「わ、、、私、は・・・・たた、確かに女です・・・けど。」
「そのような・・・・扱いはされたことがなくて、その・・・・あの・・・・」
「はて、この大陸の男の眼は節穴なのであろうか?」
「拙者には今しがた天から降りてきた可憐な乙女にしか思えぬのでござるが・・・・・」
もうLinkaはただただ真っ赤に紅潮した顔をさらに湯気が出るほど朱に染めて俯くばかりになってしまう。
「りんちゃんは人界の至宝でござるよ。誰がなんといおうと、拙者は騙されぬ。」
「・・・・っ!」
男の手が優しくLinkaの指に絡む。
「そう、人間素直なのがよい。これも何かの縁、夕餉でも楽しもうではござら・・・・」
Linkaの指がするりと抜ける。
「ももも、もうっ行きますっ!」
「・・・・ふむ・・・・・さすが、でござるか・・・・」
触れた手はもとより全身に神経を張り詰めていたはずだが。男は手をじっと見つめ、Linkaの行方を目で追った。
革命組織WarMakerのアジト、といいたいところだが大陸中の名だたる国から狙われる身では安住の地など
ない。辺鄙な森の奥の野営地が彼女たちの住処だった。
Linkaは自分のテントで寝袋に包まり、自らの手、先ほど見知らぬ男に口づけされた手をじっと見つめていた。
良くも悪くも武の世界でだけ生きてきた。身嗜みは整えるが、それは装飾のためではない。自分を美しく磨き
着飾る世界など、知識として知ってはいたがそれを自分に置き換えるなどしたことはなかった。
栄光ある/organize王国に、そして芋羊羹王に忠義を尽くし、そのために骨身を削って働くのが己の本分と
ずっと思い込んできたし、それに対する疑念などついぞ湧くことはなかった。だが、そんな浮世の殻は名前も
知らぬたった一人の男によって破られ、今は殻の内に閉じ込められていた乙女が顔を覗かせている。
見つめていた手をぎゅっと握り締める。
「・・・Linka様、寝付けませんか?」
出奔以前からの腹心Nyamlの声だった。
「ううん・・・なんでも、ない。」
「・・・・お変わりないのなら、よろしいのですが。」
「あまり一人で溜め込むのは、よくありませんよ。」
「う・・・ん、大丈夫。」
「・・・・そうですか。戦いは厳しいです、せめて夜はゆっくりとおやすみなさいませ。」
「うん、おやすみ・・・・・」
Nyamlの気配がテントの外から消えるとLinkaはそっと蝋燭の灯りを吹き消した。
「(私・・・・・まだ知らないことばかり・・・・・・)」
「(・・・Nyamlは・・・・・知っているの?・・・・・・私・・・・・・わからないよ・・・・・)」
「(・・・・・りんちゃん・・・・・・そんな風に呼ばれたことなかった・・・・・)」
「(・・・・・・・・あ・・・・・・名前・・・・・・・聞き忘れちゃった・・・・・・)」
不安は心から晴れなかったが、疲れた体はいつしか睡魔に引き込まれていった。
ほぼ同刻。プロンテラの裏通りに男の影が伸びていた。男は一つの路地を見定めると右に折れる。場末の
貧民窟。旧ミッドガルド王国の斜陽久しい今ではプロンテラで最も人の多いところ。
路地の端には安酒に酔った無宿人がくだをまき、傾いた庇の家々の戸口では金貸しに雇われたチンピラが
大声で喚きたて、闇酒場では没落貴族の令嬢が金で身を任せる。その他雑多な空間では立ちんぼありポン
引きあり、かっぱらいや人殺しなぞ掃いて捨てるほどいる。そしてそれを食い物にするヤクザ、高利貸しや女衒
や闇賭博といった商売に手を染める者が幅を利かせる。
男はそんな周囲など気にも止めずにすいすいと進み、一人の乞食の前で止まった。
『倉庫代がありません!どうかお恵みを!』と大書された木箱を抱えて眠っているように見える乞食に向かって
男は話し掛ける。
「青天国。」
「ああ、倉庫代くれ。じゃあな、ばいばい。」
「青天国、起きるでござる。」
「んんんん・・・うっせーな、そこの木箱に入れてけ。入れたら死ね。」
「青天国、いい加減起きるでござる。」
「ああ・・・・・・GoZLの旦那かぁ・・・・・ふあぁああーあ。」
「どうよ、首尾は?」
「今しがた“果実”を“鳥”が“突付いていた”でござる。」
「へぇーえ。あんまりのんびりしてると“他の鳥”が全部“食っちまう”んじゃねえか。」
「いや、“他の鳥”はいなかったでござる。その“鳥”があと数回“突付けば”“果実”は“落ちる”でござる。」
「用心するねえ、ここいら一帯で怪しいのはなんでか全員おっ死んじまったかイカれちまったから平気だぜ。」
「他人事のようにいうのでござるな。」
「実際、他人だからなぁ。で、相変わらずの色男っぷりを報告すりゃいいのかい?」
「ああ、頼むでござる。しかし、お主も相変わらずの乞食振りでござるな。その懐に鐚銭のみとは見えぬが。」
「おりゃあ見てたんだが・・・・・あの娘、Mu皇帝のチャームを跳ね除けやがったぁ・・・・・確実にいけるのか?」
「拙者はチャームなどという人外の業はできぬ、が、女の扱いには自信がござるよ。」
「まぁ、しくじりなさんな。ドタマとガタイが仲良しでいたけりゃな。」
「心配無用でござる。では、さらば。」
「へへ・・・・コードネームGoZL・・・・・愛なき伊達男かい。」
豪華な調度と装飾の品で飾られたRevolter帝国、kent王拝謁の間。
「・・・・・・くくっ、わかった」
そこでkent王はMu皇帝の使者より手渡された書状を眺め、笑みをこぼした。
それに記された内容が満足なものであったことは明らかである。
季節に合わせた挨拶、お互いWarMakerの被害が無視できぬものになってきたことなどの
時世的、儀礼的な挨拶がつらつらとかかれてあるが、Mu皇帝より提案された内容そのものは至極単純明快だった。
両国間の一時休戦、そして共同戦線によるWarMakerの掃討作戦の要請。
基本的な内容はこれだけである。だが、最後に書かれた二項目が特筆に価した。
・Linka将軍の身はcolors国に引き渡すこと。
・上条件が守られた場合、WarMakerを掃討したときの戦後処理について
colors国はその権利をRevolter帝国に完全委譲する。
WarMakerが神器の材料である「トールのグローブ」を手に入れたことはもはや周知の事実である。
Linkaを捕らえcolors国に引き渡した時、との条件があるものの
戦後処理を任せるということはつまるところ、神器の所有権を譲渡されたことに等しい。
「・・・・・・Mu皇帝がそれほどあの女にご執心だとはな」
くくっ、と忍び笑いをもらし、使者の前であることに気づいたkent王はあわてて口を押さえた。
「Mu皇帝によしなに」
「はっ」
取り繕いながら儀礼的な挨拶を二、三交わし、使者は謁見の間を退室した。
「・・・・・・Mu Guingか。高々雌狐一人のために神器の材料を我に差し出すか」
愚か者よ、と一人ごちkent王は主だった臣下たちを呼び集めた。
「というわけだ。此度に限り、我等はColors王国と協力しWarMakerを討つ!」
「「おおうっ!!」」
KENT王の力強い声に、諸臣も力強く答えた。
WarMakerの掃討と神器材料の優先権。これほどの元気を沸かせる材料も他にはあるまい。
ある者はもらえるとも知れぬ褒賞を想像し、ある者はその腕でLinkaを組み伏せる様相を想像し
またある者は来るべき戦にて活躍する自らを想像した。
だが沸き返る諸将の中で二人だけ浮かぬ顔をした男がいた。
一人は他ならぬ第2王子のLiperである。
(……まずい。これでは父の力が強くなりすぎる)
ここ数年、WarMakerとの戦闘でKENT王の正規軍は消耗している。
逆にLiperは力を蓄えつづけようやく力を互角というところまで押し上げた。
後数ヶ月もあれば、その力は完全に逆転していたはずなのだ。
だが、仮にここでWarMakerが消滅すればLiperがKENTを超える日は数年、乃至は数十年は来ないであろう。
(……仕方ない。やはりProject Xを発動するか)
合えてかつて父王が使用した作戦名称を利用するのは、かつてその作戦を見事なまでにWarMakerに叩き潰された
父への当てこすりだけではない。もうひとつ、含ませたスパイスが存在する。
辞して喜びに沸き返る広間を退出すると、Liperは腹心であるka2oを呼び寄せた。
「何だよ、Liper。何か俺に用なのか?wwww」
王子である自分相手に逆毛言葉で乱暴な物言いだが、Liperはそんなka2oが嫌いではない。
生意気で黒いうわさが耐えない男ではあるが腕のある人間だからだ。
そして良くも悪くもその池沼ぶりはLiperを飽きさせない。
「ka2o、今すぐにProject Xの準備をしろ! 4日後の戦で全てを決する!」
「うはwwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwwwww」
ものの言い方は無礼だがka2oは全てをうまく処理するだろう。
Liperに大事なものは結果であって、一時の無礼など問題ではない。
「頼んだぞ」
「wwwwwwwwwっうぇ」
Liperはka2oを下がらせると、今度は手を二度パンパンと叩いた。
従者たちにより、天蓋付きのベッドの薄いカーテンがするするとめくられる。
そこには一人の少女の姿があった。いわずとしれたきりんである。
しかしその様子は尋常ではない。衣服は半ば剥ぎ取られ、猿轡をされている。
「……おふ……じっ…さはっ……」
わずか薄布一枚隔てたすぐ隣で、見知らぬ男の前に裸同然の格好でいたためだろう。
不安と安堵が入り混じった様子を見せるきりん。だが、その中に若干の快楽が存在していたのも確かであろう。
既に秘所を覆う下着には卑猥な液体がにじんでいた。
そんなきりんを見てニヤリと笑うと、Liperは執務机より男性器を模した張り型を取り出した。
そして下着を剥ぎ取ると、躊躇なくそれをきりんの秘所に押し込んだ。
「…かはっ! ……ああっ!」
身悶えるきりん。だが、その顔には明らかに恍惚の表情が浮かんでいる。
それを見てLiper自身も満足そうである。
「くくっ、いいざまだな」
もだえるきりんを見ながらLiperは、KENT王をひれ伏させた時の快感を想像していた。
長年の夢がようやく結実する、その瞬間を。
ビシッ! バシッ!
奴隷用の鞭を容赦なくきりんの白い肌に打ち据える。
「あはっ! ぐふっ!」
ウィザードの非力な力ではそれほどの傷にはならない。
きりんが感じているのは自分を育て上げたLiperに対する種々の倒錯した感情と
恍惚、そして歓喜であることがLiperには良くわかっていた。
「ふふ、冷徹な殺人機械もこうなってしまっては形無しだな」
それはきりんへの傾倒した愛なのか、それともKENT王への憎しみのはけ口でしかないのか。
(Project X。自らが考えた名前の作戦で滅ぼされるのだ。満足だろうよ。父上!)
自らの足元に跪く父の姿を想像しながら、Liperはあえぐきりんに鞭を振るいつづけた。
同時刻、浮かぬ顔をしていたもう一人はというと
「やれやれ、gozlの旦那もとことん運がない人だねえ」
自ら無能の名を被って逃がした男のことを考えていた。
暗殺者であるblue_heavenは正式に召集を受けてその場にいたわけではない。
情勢を把握するため、天井裏に潜んでいたのだ。
大方の情報を聞きおおせた後、再びいつものポジションにつきボロをまとうと立て札を立てていた。
「倉庫代がありません! 何卒お慈悲を!」
口でそういいながらも頭の中は今日の情報をどうするのかでいっぱいである。
(……旦那に今すぐ教えてやれば、ペコでゲフェンに着くのは明後日の夜。そこから接触を持つのに一日……。
ギリギリ間に合わないこともない……)
裏切り者や用済みの人間を仕留めるのは暗殺者である自分の仕事である。
だが、心のどこかでござるを生かしてやりたいと考えているのも事実であった。
しかしそれは叶わぬ願いであろう。
(……だったら最期に女とやることくらいやらせてから死なせてやっても構うまい)
自分が命令されたのは嘉神焔の始末だけであって、期限や条件を聞いてはいない。
従ってWarMakerの頭領Linkaがゲフェンにいるということを嘉神に伝えてやっても、最期に仕留めさえすれば別に問題はない。
結局自分が指令を受けた以上は自分か相手か、どちらかが死ぬことになるのだから。
相手を倒したなら口封じとなり、自分が倒されたなら死んだ後の事まで知ったことではない。
(……まあ、旦那が本気で抵抗してきたら俺が仕留められるかどうかってのは疑問だが)
決して仲間内で愚痴る”奇死様のスタンバッシュ卑怯KUSEEEEEEE!”とか”マミー槍KIMOIIIIIIII!”という問題だけではない。
伊達男の裏側に隠された研ぎ澄まされた刃を青天国は知っている。
(……ま、なるようにしかならねえな。俺ができるのは手助け程度だ)
そう、手助け程度なら問題はあるまい。手助け程度なら……。
青天国は物音ひとつ立てずすっと立ち上がった。
「……おい、見ろよあれ」
「……ざわざわざわざわっ」
いつもは人通りの少ないプロンテラ東の一角で珍しく人だかりができている。
嘉神焔がそれを見つけるまでにさほどの時間はかからなかった。
(……あれは?)
何か情報が得られるかもしれないと考え急ぎ足で向かう。
その中心には一人の変なクルセイダーがいた。目からは生気がまるで感じられない。
しばらくしてそのクルセがようやく口を開いた。
「あひゃひゃはyっgmable」
もはや言葉すらなしていない。そして所かまわず剣を振り回し続けている。
そのクルセイダーが正気ではないことは明らかだった。
「あれだよ。体をのっとられて魂が抜けちまうって奴は」
「確かBOTっていう患者だよな?」
(…………無様……だが物悲しいでござる)
力に溺れ我を失った者への哀れみと、無駄足で在ったことに対する少々の怒りとを込め嘉神はそれを眺めていた。
その間にもクルセイダーはわけのわからない言葉をしゃべりつづけていた。
「邊万都具是都利亜」
「prognouzmegaome11!!!!!!!!!!!」
「wwwwっうぇおもうもうWwwwwwewWwWwWwW」
意味をなさない言葉と狂ったように暴れまわるクルセイダー。
「あはははっ!」
「BOTer氏ね」
「KIMOIIIIIIIIIIIII!!!!!!wwwwっうぇ」
周囲が煽り、ますますクルセイダーは暴れまわる。
(……狂人にいつまでも関わずらっている時間はないのでござったな)
いつまでも無駄な時間を割くわけにはいかない。
きびすを返し、ペコペコに飛び乗ろうとしたときだった。
壁|・∀・)ワクワク
「在韻加魔都之伍蒼浄土」
耳に飛び込んできた言葉は一見、それまでの意味不明な言葉と大差ないように思われる。
だが、その言葉は嘉神焔の動きを一瞬止めた。
「・・・・・・・・・・っ!!」
思わずクルセの方を振り向いた。クルセの側にぼろぼろの乞食の姿があった。
纏ったボロは煤と埃にまみれ汚れ顔の乞食。
その乞食がニヤッ、と笑ったのを見て嘉神焔はすべてを理解した。
(・・・・・・ならば拙者は進むでござる)
つかつかとその乞食に歩み寄り何かをボソリと呟くと、ペコに飛び乗る。
そして強烈な鞭をペコペコの尻に当てた。
「クゥェェェェェッ!」
ペコペコは猛烈な勢いで走り出した。
北西の方向、ゲフェンへと向かって。
ペコペコの巻き上げた砂塵も収まりその姿も見えなくなった。
それを確認すると乞食はそそくさと裏路地へと移動した。
そしてボロを脱ぎ捨てる。
「ぷはっ! 埃っぽいのはどうもいやだねえ」
埃が舞うボロをくるめて蹴っ飛ばすと青天国はタバコを取り出し火をつけた。
「流石に旦那、アマツの言葉を忘れちゃなかったようだな」
クルセが叫んだ暗号はアマツ言葉と裏の符牒との複合。
韻加はいわずと知れた頭領Linkaの裏での呼称である。
魔都はアマツ語で”魔法などの不可思議な力が存在する都”を意味する。
これだけではジュノー等と区別が付かないところであるが砦の番号を意味する
”伍”の文字が所在を明らかにしている。
砦が存在する魔法都市はゲフェンしか存在しない。
裏の世界とアマツ語を理解する嘉神のみが解せる用に苦心したメッセージであった。
「……しかし旦那も恩知らずな人だねぇ」
俺の苦労も知らないで、と腕利きの殺し屋は似合わぬため息を漏らした。
そして最後の言葉を反芻しようとしたときだった。
「アヒャ!! ウヒョ!! ウヴェヴェベッ!! ウンギャ!!」
「……いけねえ。あのBOTクルセの始末を忘れていたぜ」
タバコの火をあわてて消しつつ、青天国はすっと立ち上がった。
「……しかし、アレをどうやって始末したものか」
再びクルセの元に舞い戻ってきたblue_heavenだったが、目の前の光景に苦虫を噛み潰す思いだった。
さほど時間も経っていないというのに山のような人だかりが出来ている。
「イデボウモz、ポッドリネモ、dくsろn!!」
そしてBOTクルセはますます暴走を続けているようである。
(……新種の毒はまだまだ研究が必要だな)
しばらくの間、言うことを聞かせる研究中の催眠系の毒を使用したのだが
副作用がこれほどひどいとは予想外であった。
(……それは後回しだ。とりあえずこいつをどうやって始末するか。それが先だ)
忍び足で人ごみに紛れながらすっと近寄ったはいいものの、クルセがぶんぶんと振り回す
フランベルジェが邪魔でうかつに近寄れないのだ。
だが放置しておくわけにもいかない。わかりにくいといっても暗号をむやみに口走られても困る。
(……仕方ない。一息に……殺るか)
一息で飛び込み、喉を掻き切って飛び退き姿を消す。それしかあるまい。
(……三……二……)
息を少し深く吸い込み、そして息を止める。
(……一……0……)
そして一気に飛び込もうとした瞬間であった。
「皆さ〜ん。道を空けてくださ〜い!! ガンホ〜頑張ってますっ!!」
blue_heavenは思わず手に持っていたマインゴーシュを取り落としそうになった。
素っ頓狂な声を上げながら、人ごみを掻き分け一人の女が姿を現したのだ。
見慣れぬ衣装に身を包み、腰には光り輝く宝剣を帯びている。
「え〜っと、BOTの通報があったのはこのクルセですねっ!!」
唐突な展開に、皆ざわめくばかりで誰も返答しようとしない。
すると女はふと何かに気づいたのか、ぺこりと頭を下げた。
「皆さんすみませんっ!! 私は神の使いである橘紀菜といいますっ!! ガンホー頑張ってますっ!!」
しかし静寂は続いたままである。皆、沈黙すること数秒、ようやく我に返った野次馬の一人が口を開いた。
「神の……使い?」
「はいっ!! そうですっ!! ガンホー頑張ってますっ!! ごめんなさいっ!!」
女はそういいながら、なにやらブツブツと言い始めた。
「ソンタイゾウハゲ!! ガンホウガンバレ!! ボットボクメツ!! ホルチネホルチネホルチネホルチネ!!
BOTはアリーナに転送しますっ!! えいっ!」
女の怨念がましい呪文によりワープポータルが発動する。
今は使い手が失われた対象の足元に直接発動させ、相手に有無をいわせず転移させる大技であった。
光の渦が壊れたラジオのごとく、意味を成さない言葉を吐き続けるクルセイダーを飲み込んでいく。
足、腰、そして胴体。
その間にも、クルセイダーは何度も分けのわからない言葉を吐き続ける。
「うtねおうbまおう」
「dのうzもえば」
「zねおうもば」
そして逆毛の先端が消えていく。誰もが固唾を呑んで見守っているときだった。
「在韻加魔都之伍蒼浄土」
「……っ!!」
最後の最後に暗号をもう一度大声で叫び、クルセイダーは光の渦とともに消えうせた。
(……まずいな)
blue_heavenは冷や汗がつうっと顔を滑り落ちるのを感じた。
最後の最後であのクルセはとんでもないことをしてくれた。
(一番目立つときに一番いっちゃいけないことをいいやがって!)
もはや、この場にいる人間がアマツ語を理解しないことを祈るのみである。
だが、幸いにも野次馬たちにはクルセが先ほどと変わらない意味不明な言葉の一つで
あるとしか移らなかったようである。
(……ふう。どうやら誰もわからなかったらしいな)
「ふうっ!! BOTは退治されましたっ!!」
青天国の内心の動揺をよそに、ハイテンションな神の使いは能天気ぶりを発揮していた。
「私、仕事したの初めてですぅっ!! ガンホー頑張ってますっ!!」
しかし野次馬達はまだ事態が飲み込めずにただただ聞き入るばかりである。
それを見て青天国は少し安堵した。
この女の強烈な印象のせいで誰もBOTの言葉など気にしていないようであったからだ。
(……まあ、少し驚かされたがクルセも始末してもらったことだ)
ろくに仕事もしないと、普段は文句ばかり言われている神の使いとやらもたまにはいいことをしてくれる。
そう思いながら、そっとその場を離れようと足音を殺す。
「でも最後の言葉は何だったんでしょう!?」
「……っ!!」
青天国は思わず立ち尽くした。
壁|∀`)b応援シテルヨー
(……神の使いなんぞをいい奴だと思った俺にpgrだ)
blue_heavenは3秒前の認識を直ちに改めた。
目の前の能天気女はたった今、もっとも自分にとって邪魔な女に早変わりした。
だが青天国の敵意などつゆ知らず、神の使いは一人でうんうん唸っている。
「え〜っとぉ!! そうですっ!! これは……アマツ語ですねっ!!」
(……この馬鹿野郎!! ちっと口を閉じてやがれっ!)
女子供が失神しそうな強烈な視線をたたきつけるが、能天気な神の使いは気に止める様子もない。
「え〜っとぉ!! 魔都っていうのはぁ〜!! 魔法の都でぇ〜!!」
(……この女をどうにかして黙らせないと)
暗殺稼業を始めて数十年になるが、緊張と弛緩、両方の雰囲気を同時に突きつけられたのは初めてだった。
だが、目の前の能天気女がただのトチ狂った街娘でないことはよくわかっている。
人一人を世界から消し飛ばすなど、人の力でできることではない。
振る舞いからは極めて疑わしいが、神の使いというのはウソではないようだ。
(……それでも暗号の内容をペラペラ話されるよりはマシだ)
そう考え、再びマインゴーシュを握り締めるとソロソロと距離を詰める。
(……3秒後に……カタをつける)
そして呼吸を合わせようと、呼吸を止めた瞬間だった。
いきなり女がこちらを見た。
(わずかに漏れる殺気に感づいたのか! 流石は神の使いといったところか)
緊張するblue_heavenの目を見据えながら、神の使いは口を開いた。
「う〜ん!! でも最後の意味がよくわかりませんっ!! やっぱりただのでたらめですねっ!!」
「……………(汗」
どうやら青天国の目を見据えたのはただの偶然だったらしい。
(……ちょっとでも神の使いとやらをすごいと思った俺に2pgrだ……)
情けなくなりながらも手からずり落ちそうになるマインゴーシュを鞘に収める。
その間に女はまたなにやらブツブツ叫びだした。すると女の姿は完全に見えなくなっていた。
「ではBOTも退治したのでっ!! 失礼しますっ!! ガンホー頑張ってます!! さようならっ!! ごめんなさいっ!!」
そういい残して台風のような神の使いはいなくなった。
「……なあ、結局なんだったんだ?」
「……さあ?」
「……俺にはよくわからん」
まだ半分夢見心地な野次馬達がガヤガヤと去っていくのに紛れ、青天国はようやくアジトへと逃げ帰った。
「……俺、なんでこんなことしてるんだろう」
帝国一の腕利きの暗殺者は深刻なため息を吐きながら、飲みなれぬ酒をあおる。
酒は体を鈍らせるのだが、今日はどうやら飲まずにはいられそうにない。
「……くっそう。これもみんなgozlの旦那のせいだ」
ウイスキーの瓶を乱暴に机に置くと、青天国は窓の外を眺めた。
「……それなのに旦那ときたら、恩知らずもいいところだぜ」
青天国はござるが最後に呟いた言葉を思い出しながら、体を襲う睡魔に身を委ねた。
(・・・・・・拙表謝併表否浄土解極楽)
「拙者は感謝しているがheavenは浄土ではなく極楽と書くのでござるよ、か」
「……全く、その間違いで助かったんだ。感謝して欲しいくらいだぜ……」
本当はござると青天の話だったのに
GMを絡ませてたら楽しくなってそっちの方が多くなってしまいました。_| ̄|○
GM書いてたら楽しくなっちまったんだよウワ-ヽ(`Д´)ノーン!!
自己満足でごめんよ(´・ω・`)
tudukimada-?
アオテンとござるのヤオイネタなんかどうでもいいんだよ。
三国志みたいなもっと高い視点をおもしろおかしく脚色してくれるのを
待ち望んでるのに、宣伝満開で出てきてこれか・・センスねぇな。
高い視点で話を進めるとすぐに終わってしまうからみんな黙ってるんだよ
Linkaに変わる主人公もいないのにその後どうするんだよ?
それから数年の月日が流れ、色はCSとくっつき、RevはX改めLDTとフミキリとくっつき
対立。その後は離合集散を繰り返し色帝国は分裂。現在に至る。
ほら、終わっちゃったwwwwww
04/10/22 はれ
ひもじい
倉庫に肉があったはずだが、生憎所持金が足りなくて開けない
仕方ないので下水へ化け物の餌を漁りにいく
鯖駆が後ろから着いてきた
ポリンにぶつかって死んだ
今日もひもじい
shousetu mada-?
matikutabireta-
マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
もう十日近く更新がないのだが
執筆中とかそれくらい書いてもらえれば安心なんだが
少々
>>275氏のおっしゃることに感じる部分もあったので
歴史的事実を淡々と語るような書き方でリメイクしたものを作ってみました
一度、どちらがよいか比べてみてください
無法集団WarMakerの頭領Linka将軍の捕縛とWarMakerの掃討。
Colors帝国の皇帝Muは、Revolter王国のKENT王に一時停戦とWarMakerに対する共同出兵を申し入れた。
「私は……あの女を手に入れる」
Linkaの身柄の引渡しと引き換えに、神器の材料「トールのグローブ」を含めた
WarMaker掃討後の戦利品の処理一切を任せるという条件に、KENT王はこれを快諾する。
「くくっ、Muめ。よほどあの雌狐に執着していると見える」
Revolter王国は選りすぐりの精鋭部隊を率い、WarMaker打倒の準備を進める。
だがその息子、第一王子Liperはそれを指を咥えて眺めてはいなかった。
時期尚早ではある。だが、WarMakerが掃討されてしまえば父王KENT打倒の隙は当分来ないであろう。
そう考えたLiperはka2o@2ndに命じて、あえて父の失敗した作戦の名を冠した”ProjectX”を開始する。
このLiperの決断が、後の歴史を大きく変えることにはLiper自身が気づくすべも無かった。
”血のブリトニア事件”
おでん大陸を二分する大国の精鋭部隊同士がぶつかりあいあい
凄惨な殺し合いを演じることとなった事件の、僅か4日前のことであった。
その頃、追う側から追われる側へと一転した”伊達男”こと嘉神焔は
かつての仕事仲間blue_heavenよりWarMakerの情報を入手。
その駐屯先であるブリトニアへと疾駆していた。
後に、Linkaと嘉神焔が一夜を過ごしたという宿屋の主人の証言によると
早朝に一人で出立した嘉神はこう語ったという。
「……退くも地獄、進むも地獄。ならば拙者は進むでござる」
おそらくこの時、既に自らの命は無き物と考えていたのであろうことは想像に難くない。
「……己の命を懸けた武士が皆あのように恐ろしいなら、アマツは最強の国であるな」
後にColors帝国ケルブ将軍を慨嘆させる男は様々な策を練っていたとも、
あるいはただ”りんちゃん”のことを考えていたとも言われている。
一方、Linkaは両大国がWarMaker討伐の軍を挙げたことなど露知らず、
将としての自分自身の在り方を考えていたという。
「……私は……答えを出せたのかな?」
主君に対する忠誠心、という答えの無い命題。
それに対し自ら槍を取り、主君であったekou王を打倒することで答えを出したつもりだった。
しかしそれは本当に正しかったのか。そんな苦悩に苦悩を重ねる時間であったと当時のLinkaの日記は語る。
だが側近のnyamlや、戦闘の機械化に成功した天才魔導師Kuの手記によれば
「……嘉神さんは……どう思うかな」「……嘉神さんは……」「……(以下略)」
このような呟きの方がいささか回数が多かったのではないか、ということである。
Colors帝国Mu皇帝はその頃、Revolter帝国へ遣わした者とは別の使者を送っていた。
行き先はCrazySanx帝国うるく王の元であった。
いかにLinkaを手に入れることに熱心なMuとはいえ、神器の材料をみすみすRevolter帝国に
譲ってやるほど愚かなことをするはずもない。
MuはCrazySanx軍を背後から差し向けることによりWarMakerと衝突後のRevolter帝国精鋭を一気に
叩き潰すつもりであった。
「私はあの女を手に入れる。だが、あの女だけで終わらせるつもりはない」
KENT王の命と神器材料、そしてLinkaを全て手に入れんとするMu。
「……さて、どこまで楽しませてくれるか」
まだ見ぬその肢体に舌なめずりをしながら、自らの側に控えるプリースト達にMuは愛撫を始めた。
KENT王、Liper王子、Mu皇帝、そしてLinkaと嘉神焔。
5者5様の思いを抱きつつ、ミッドガルドの夜は更けていく。
”血のブリトニア”の3日前のことであった。
285 :
ネトゲ廃人@名無し:04/10/25 22:05:57 ID:iuLlpCsb
自由都市プロンテラを取り囲むように広がっているスラム街は、尽きることなく縦横無尽に広がっている。
一夜の塒を求めるものもあれば、賭場を開帳する無頼の輩や、その場所に護衛の職を求める腕自慢もみかけられる。
そして、この薄暗い街角の中で最も多い類の輩が、戦争で一旗あげようとしながらも居場所の無い傭兵たちだった。
そんな薄暗い街並みの中で、こじんまりとしながらもちゃんとした普請の宿屋。
そこのロビーに白くなった逆毛の騎士が一人と、長髪オペラマスクのプリーストが向かい合って座っていた。
二人とも飾り立ててはいないが、使い込まれた装備に身を固め、独特の雰囲気をかもし出して・・・というよりも、
俗に言う”オーラ”を放っていた。
この”オーラ”に関してまことしやかに語られるうわさがあった。
群雄のなかでも抜きん出た実力をもつものが纏う光。
この光を持つものがある書物を読むと
”生をやり直し、今以上の力を手に入れることができる”という噂である。
現在ユミルの書らしきものはcolors帝国の宝物庫にある。
今のところ豪華な装丁のただの白紙の本である、ということは広く知られており、民衆の間では
あくまでも御伽噺として伝えられていた・・・。
しかしながら、一部の英雄たちは、識者の力を借りてこの伝説が本物であることを知っていた・・・
「今が、”ユミルの書”を手に入れる絶好の機会だと思うんだが・・・」
そう口にした騎士、対するプリーストは怪訝そうな表情を騎士に向けた。
「pulsar・・・貴方までヴィネーゼの意見に乗るつもりなの?」
半ばあきれたような眼差し、どうやらこの僧侶は他の同胞から繰り返し似たような提案をされていたらしい。
「ヴィネーゼとは関係ない。今度は私の判断だ」
そう言うとpulsarと呼ばれた騎士は机の上にびっしりと書きこまれた羊皮紙をおいた。
「”草”からの報告・・・Colors帝国はRevolterと共同戦線を張り、神器のためにWMを攻撃・・・だとさ」
「変な話・・・神器はひとつだという話じゃなかった?」そういって僧侶は首をかしげる。
「他に目的があるんだろうさ・・・神器をRevolterに渡すことによって恩を売る必要がでてきたとか」
「それに葉月」pulsarは続ける。「この動きに呼応してATが動き始めた・・・どこぞの武装勢力と連携してだ」
その言葉を聴くと葉月は驚いたような顔をpulsarに向けた。
Anywhere Togetherはその名のとおり各地に潜む盗賊団の総称である。
各地を豪遊して回り、居場所を定めることのない”サリ”という騎士が束ねていること以外は、あまり知られることのない存在だった。
, /⌒⌒γ⌒ 、
/ γ ヽ
l γ ヽ
l i"´  ̄`^´ ̄`゛i |
| | | |
ヽ / ,へ ,へ ヽ./
!、/ 一 一 V
|6| | .|
ヽl /( 、, )\ ) /
| ヽ ヽ二フ ) / < 君っていつ来てもいるね
丶 .ノ \
| \ ヽ、_,ノ
. | ー-イ
「ぼさぼさしてる暇はない・・・ってことね」
さっきの懐疑的な態度とはうって変わってあせる様子を見せる葉月。
「ヴィネーゼはWarMakerを助けたいから、出兵を提案してたのだと思ってたわ」
「いや・・・」気まずそうにPulsarは返す。
「あながち間違いでもないだろう。他人に肩入れするから女に逃げられたんだ」
「ヴィネーゼさえちゃんとしてくれていれば、砦のひとつでも・・・」
「愚痴はともかくとして、今回が、最初で最後のチャンスだ・・・わかったらみんなに声をかけてくれ」
その言葉と同時に二人は椅子から腰をあげた。
同時刻、将軍ケルブは斥候からの情報を集めていた・・・。
彼は抜け殻になったColorsの本拠地を、Mu皇帝に心酔する住民を民兵として使うことによって防衛を図ろうとしていたのである。
彼は一人の斥候から、異常の報告を受けていた・・・
「銀色の星に、青い鳥、剣と紫の炎・・・そしてアザラシ?」
「ええ・・・どれも見ないエンブレムで、兵の数もそんなに少なくありません」
「アザラシ・・・・」ケルブはふと思い当たったことがあったのか、斥候に問いかける
「最後にいったアザラシ・・・ちょっと書いてみてください」
その絵を見たケルブは、斥候を呼びつけて、一部の兵に支援を要請する旨の早馬を命じ、そして呟いた・・・・
「昨日の友は今日の敵・・・か」
壁|・∀・)ドキドキ
ダイジェストの方が俺はいいとおもう
ただ
>>285の流れがイマイチつかみにくい
何で突如色の話になってヴィネーゼとか平山なんか出てくるんだ?
何かの複線にするのならせめて時系列とヴィネ平山の人物紹介くらいしてくれ
色とRevだけじゃつまらんぞ
中堅も登場汁!
DRも登場汁
>288
なんでAVぐらしにケルブ出すんだよ
ちょっと無理矢理過ぎないか?
tu-ka、心配してた通り売名がだんだん出だしてきたな
とりあえずLinka編はLinka編で色RevCSだけでさっさと終わらせてしまったらどうだろう
売名したけりゃその後でいくらでもやれ
tu-ka、ござるはアマツ出身てことになったのな
別に構わないがござるがアマツ軍を率いて乱入→色Rev撃退→Linkaと幸せにとかいう
三文小説にするのはやめてくれよ
Rev犬やめて中堅以下のクソになったフミキリも登場キボンヌ
出すならゴレンジャー部隊だろ。
秘密戦隊だけにどこの特殊部隊でもおかしくない。
売名でもなんでもいい
何か面白いネタになればそれでいいや
888 名前:ネトゲ廃人@名無し 投稿日:04/10/26 11:34:35 ???
惰性で続けてるだけ
引き篭もりも同じ理由('A`)
897 名前:ネトゲ廃人@名無し 投稿日:04/10/26 11:45:16 ???
メンテ時間が苦痛だな
この時間帯に寝てられるならいいが、起きてたらやる事なくて廃スレ見てるだけだ
外は雨だから出るのもダリィ
901 名前:ネトゲ廃人@名無し 投稿日:04/10/26 11:50:44 ???
ROで俺は20歳台でシステム系の仕事してて金もそこそこあって
身なりも気にして友人も結構いてそんなにモテないが人生楽しんでる事になってる
ネットで調べておけばほとんど問題なくチャットできる
でも実際は風呂は週2くらいで仕送りとRMTで食いつないでる引き篭もり
床屋代ケチって髪の毛伸び放題、服も数年前から同じ物('A`)
909 名前:ネトゲ廃人@名無し 投稿日:04/10/26 11:53:45 ???
最近は普通の店に行くのも怖い
店員との応答すら嫌だ
911 名前:ネトゲ廃人@名無し 投稿日:04/10/26 11:56:47 ???
でもROだとまともな男演じてるんだよな
夕方からログインして深夜になる前に「明日も仕事があるから」って落ちる
でも実際は別鯖でログインしまくり廃プレイしまくり
哀れだろ・・・'`,、('∀`;) '`,、
あなたの近くにもこんな奴が・・・(・∀・)アヒャ
443 名前:名前記入ミスさん[sage] 投稿日:04/10/30(土) 20:41 ID:EiN23EYo
俺はとあるTV局で働いてるけれど、
こういうネタは沢山のメールの投稿があると結構使ったりする。
ウチの局だったら数の目安は50-200くらいかな、
それくらいあればニュース番組内の会議の話題に乗っかるハズ。
皆で送ればマスコミも動くかも知れない。
とりあえず俺はココに送っておいた、
何かガンホーに向けて行動をしたいならやってみないか?
あと199通ほどだ。
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/bangumi.html
SEX経験済み者の年齢別割合(男性)
12歳までに経験 2% 約50人に1人がSEX経験済み
13歳までに経験 3% 約33人に1人がSEX経験済み
14歳までに経験 5% 約20人に1人がSEX経験済み
15歳までに経験 9% 約11人に1人がSEX経験済み
16歳までに経験 19% 約5人に1人がSEX経験済み
17歳までに経験 37% 約3人に1人がSEX経験済み
18歳までに経験 60% 半数以上がSEX経験済み
19歳までに経験 78% 約5人に1人はまだ童貞
20歳までに経験 89% 約9人に1人はまだ童貞
21歳までに経験 94% 約17人に1人はまだ童貞
22歳までに経験 96% 約25人に1人はまだ童貞
23歳までに経験 97% 約33人に1人はまだ童貞
24歳までに経験 97% 約33人に1人はまだ童貞
※初体験(童貞喪失)の平均年齢は、17.7歳
SEXを一生経験できない男性が約2%いると仮定して計算した場合
18歳で童貞の男性が、一生童貞でいる確率 約 5%
19歳で童貞の男性が、一生童貞でいる確率 約 9%
20歳で童貞の男性が、一生童貞でいる確率 約18%
21歳で童貞の男性が、一生童貞でいる確率 約33%
22歳で童貞の男性が、一生童貞でいる確率 約50%
23歳以上で童貞の男性が、一生童貞でいる確率 約67%以上
つまり、上記のデータから(童貞の人へ)言えること。
第1のラインは、18歳である。
18歳までに、半数以上の男性が初Hを済ませている。
第2のラインは、22歳である。
22歳を超えても童貞を捨てられない男性は、(統計上)半分以上の確率で、一生SEX体験できない。
Odinって変わったよな
このスレまだ残ってるのかよ
ゼニーに困っていませんか?
女性の利用客も多いRMTなら4000円で10Mが手に入ります
■ラグナロクオンラインRMT系BBSサイトまとめ(12月19日)■
【RAG RMT】
http://ragrmt.com/ 管理人:ネット屋
人は多いが、1クリックで各鯖BBSへ飛ぶことができないし、画面上下に広告貼られまくっていて肝心の記事が見づらい。
ネット屋自身も販売業者であり、良い広告位置を独占しているため不公平感がある。
使い勝手:☆☆★★★(2) 人の多さ:☆☆☆☆☆(5) 公平さ:☆☆★★★(2)
【RMT(新本家)】
http://trade.netgame-rmt.jp/ 過去にROをトラブルメーカー扱いしてRO用BBSを削除したが、12月からRO用BBSを再設置した総合RMTサイト。
RO以外のゲームのRMT取引は殆どここで行われている最大手RMTサイト。
生まれたばかりのため現在は人がいない。今後どうやって人を呼ぶかが鍵だが、
他ゲームBBSが繁盛しているため対策を行わずぬるい市場になると思われる。
使い勝手:☆☆☆☆☆(5) 人の多さ:★★★★★(0) 公平さ:☆☆☆☆☆(5)
【ペンギンROBBS】
http://www.rmtbbs.com/ 管理人:Nickel
最近生まれたペンギンサイト。
RO専用サイトであるため1クリックで各鯖へ飛べて使い勝手がよいが文字サイズが小さくて見づらい。
生まれたばかりのため記事は少ないが業者へスパムを送るなどして少しずつ人が増えている。
他と比べて管理人が多少しっかりしているらしい。今後期待できるかも?なぜペンギンなのかは不明。
使い勝手:☆☆☆☆☆(5) 人の多さ:?????(未知数) 公平さ:?????(未知数)
【ROのRMT】
http://rmt.pupu.jp/rmt/ 管理人:MMOファイナンス(MMOF)
人が多く、RO専用サイトであるため1クリックで各鯖へ飛べて使い勝手がよい。
MMOF自身も販売業者であり、広告を独占し高額販売を行っている。
しかもMMOFの記事は常に上段へ飾り付き表示されるため他からの不公平感がかなり強い。
使い勝手:☆☆☆☆☆(5) 人の多さ:☆☆☆☆☆(5) 公平さ:★★★★★(0)
306 :
ネトゲ廃人@名無し:05/02/20 13:00:19 ID:9Lf9XwYb
お前らここ見てる?
あげんなカス
アゲテスマンorz
309 :
ネトゲ廃人@名無し:05/02/21 18:42:38 ID:chnt+EA/
あげんなカス
311 :
ネトゲ廃人@名無し:05/02/21 19:09:34 ID:3VFS2spM
あげんなカス厨キタコレw
あげんなカス
基地外うぜえから下げるか( ゚,_ゝ゚)
きも
糞スレ
316 :
ネトゲ廃人@名無し:05/02/21 19:26:41 ID:3VFS2spM
叩かれて荒らしだしたなカスw
出会い系いけ
320 :
ネトゲ廃人@名無し:05/02/22 16:09:58 ID:LNufW+fG
とりあえずage
オデンのその後の話を聞きたいって?それじゃあもう3杯は飲みながら話そうじゃないか、
おでんの歴史は偉大なる叙事詩だ。
前に話したころからはしばらくの間おでんは平和でおでんの住民達もこのまま平和が長く続くと思っていた。
しかしそう長くは続かなかった、当時色帝国はC4砦に長い間居座っていたのだがそれを阻止したのが
盗賊集団Anywher Togethrの頭目 サリ 通称サルだ
サリは以前から周辺の諸侯に召集の呼びかけをしC4砦に攻撃を加えていたがいずれも失敗に終わっていた
だがその後も幾度となく攻撃を重ねていった、そのうちにRevo帝国の影の支援も受けれるようになりついに色帝国の
本拠地を落すことができ、このことで周辺の諸侯もこの勝利で奮い立った。
C4を落してからしばらくしてATは解散していった、一説によると頭目サルが膨れあがった勢力を
まとめきれずに部下から見放されたらしい。
その後はATという勢力も消えていきRevo帝国と色帝国の2強時代にはいっていく。
ATも消えおでんはRevo、色の2強時代になった。
Revo帝国はかつての色帝国の本拠地C4を占領して領土とした、だがそれをよしとしない色帝国が反撃にでた。
C4砦は激戦になると付近の住民達は戦火を逃れるために移住していった。
Revo帝国は戦局不利とみるやいなや南蛮の部族フミキリのトコロテンという集団を手なずけ砦の防衛の任に
当たらせた、戦局は一進一退となり長く周囲に混乱を与えた。
その後Revo帝国はC4砦を放棄し色帝国も周辺の諸侯の砦を攻撃するようになりおでんじゅうで戦乱がおこった。
Revo帝国に手なずけられ手先になっていたフミキリのトコロテンも
部族の女Priのまりあ♪が不祥事を起こし内外から批判を浴び勢力が衰えていく。
同じくRevo帝国の同盟関係にあったLDTという部族も解散し、Revo帝国の力は疲弊していく。
色帝国は影でBHと協力関係を結びおでんは1強時代に突入する。
>>322 そんな事聞いてないぞ
もし本当ならお前が証明してくれ
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ