※「アメとムチ」由来
ttp://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050404/koei_01.htm >松原氏: 今一番というか、常にあるんですけれども(笑)、職業間の強さのバランスですね。
>ひとつの職業を強くすると、必ず他の職業の人は不満に思うところが出てくる。
>ここをどう計りながらやるかということです。まず修正すべきポイントはあるのでこれを調整していく、
>すると今まで活躍できていたのに活躍できなくなってしまう職業が生まれてしまいます。
>
>方向としてはですね、できるだけ“ムチ”は与えたくないんです。
>ムチがある場合にはちゃんとアメをくっつけようと。
>ムチだけだったら誰だっていやじゃないですか。
>ムチがあるときにはアメも出して、アメの方が大きいように見せる。
>見せるという言い方も語弊がありますが、
>バランスの上で不利になってしまう人にはアメも用意して、
(1)
「限りなくバランスの取れた状態」への追求を、最初から放棄しているように読める。
だとすると、「期待の遥か斜め下に行き過ぎ修正」も納得がいく。
最初からバランスをとる気はなく、シーソーを水平にせず、わざと揺らしているのだ。
そしてユーザーを一喜一憂させ、「アメとムチ」でうまく調教したと思っている。
(2)
そもそも「アメとムチ」は韓非子などの人間性悪説に基づく政治思想。
支配者と被支配者の関係で使われる。
人間の性善な面を全面否定するため、大きな弊害を生み出してもきた。
仮に上司と部下の関係であっても、決して良い方針ではないのに、
彼は、こともあろうに客に対してアメとムチを揮おうとしている所に注目したい。