「一つ訊きたいんだがな、『GM』」
俺はDespeyを呼んだ。返答はない。
「聞こえてるんだろ?返事ぐらいしろよ、『GM』さま」
俺は繰り返した。
[まったく……あなたぐらいですよ。GMを使い立てする人は]
根負けしたように、Despeyが応じた。
「お楽しみのところ邪魔してすまないな」
[……訊きたいことというのは、なんですか?]
「まさかとは思うがね、このパブリオン、無敵になんかしてないだろうな」
[してませんよ]
Despeyは心外そうに言った。
「それにしちゃあ、強すぎるんじゃないか?」
[そんなことはありませんよ。もう少しがんばってみたらどうです?]