1年生右腕“大金星”に「勝てない相手じゃない」
【東大4-2早大】東大の大金星の主役は1年生右腕の鈴木だった。
甲子園経験者が並ぶ早大打線を相手に9安打2失点で初完投。大学野球のスター・斎藤にも投げ勝った。
ナインの手荒い祝福を受け「勝ちが近づいたときに、ベンチの盛り上がりが凄くてそれに乗りました」と照れ笑いを浮かべた。
直球は130キロ前後だが、低めを突く変化球で決定打を許さなかった。
愛知・時習館3年夏は2回戦敗退したが「六大学で野球をやりたかった」と現役合格し、今秋からリーグ戦デビュー。
「大学に入る前は凄いレベルの差があるんだろうと思ってたけど、実際にやってみて必ずしも勝てない相手じゃないと思った」。
東大に2年4季ぶりの白星をもたらした右腕は、ケロリと言ってのけた。
打っては2年生の舘が6回に斎藤から勝ち越し打。新しい力が35連敗の苦い歴史を止めた。
◆鈴木 翔太(すずき・しょうた)1991年(平3)5月29日、愛知県生まれの19歳。
本郷中2年時には投手として豊橋市内の大会で3度優勝した経験を持つ。
時習館3年夏は2回戦で刈谷工に6―7でサヨナラ負けを喫した。
東大には現役で合格し、文科3類スペイン語学科に在籍。1メートル70、65キロ。右投げ右打ち。
▼東大・御手洗監督(今春に就任後、初勝利)長かった。
斎藤くんは最近はあまり良くないみたいだったので、何とかチャンスはあると思っていた。
≪東大応援席、号泣、絶叫≫08年秋の法大3回戦以来、2年ぶりのリーグ戦勝利。
東大の応援席ではチアガールが号泣、在校生やOBは喜びを爆発させた。
応援部の渡辺康行主将(4年)は「言葉に言い表せない。感無量です」と話した。
「早大には28点取られたこともあるし、今までコテンパンにされてきた。だから余計にうれしい」と
試合後は野球部員とガッチリ握手を交わしていた。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/10/03/26.html