【統計】セイバーメトリクス6【SABRmetrics】

このエントリーをはてなブックマークに追加
382名無しさん@実況は実況板で
投手を8番に置くのは、ラルーサが2007年の後半から試し始め、2008年全部と2009年の前半にかけて
かなり長く続けたが、2009年の後半には9番に戻した。
明らかにラルーサに影響されて、ブルーワーズのヨストとパイレーツのラッセルが2008年にわずかの間、
トーリも2009年に少しやっていた。

ラルーサによると、8番打者が9番打者よりも余計に立つことになる終盤の打席は、代打が出てくるから
あまり問題にはならない。
一方、9番にリードオフタイプを置く利点は、
(1)最強打者のプホルスは一打席でも多いように4番でなく、3番で使いたく、初回以後は9番打者がトップ
につなげることによって、プホルスの前に溜める走者の数が増えうる。
(2)ラルーサの観察によると、たとえ8番に野手を置いても、そこでイニングが終わることが多く、9番投手
で次の回が始まって、上位とプホルスに繋がるのは効率が悪い。

セイバーの連中がカーズの2008年の投手8番と9番の打線の効率を分析した記事があるが、例えば
http://www.sportingnews.com/mlb/article/2008-02-27/la-russa-yost-have-edge-when-pitchers-bat-eighth
これらの記事の結論は、どちらでも大した違いはあまりないが、カーズの投手8番は成功とは言えなくとも失敗でもなかった。
ただし、この年に限って、8番に入ったカーズの投手が結構よく打ったのもある。

ラルーサのここ数年の実験より以前から、パンキン、ルエーン、タンゴなどによるシミュレーションもあるが、
投手8番と9番で大した差はない、が大抵の結論。敢えて言えば、投手8番が非常に僅か(年間で数点の差)に有利。
ただし、投手を8番に置くことによって、9番に置いた場合に比べて、終盤または延長で野手が一枚足りなくなる
状況は起こりうると個人的に思う。