【松井】サンスポ面白記者・阿見俊輔&田代学FC61
日経2009年1月1日より
【米国に漂う微妙な空気】ファンも選手も気乗り薄
ーー前回のWBCで米国の2次予選敗退が決まった後、
D・ジーターに尋ねたことがある。ファンは失望していると思うか、と。
彼は少し考えた後、肯定も否定もせず、「借りを作った」と答えた。
ファンの反応を測りかねていたようだ。
その日の相手はすでに準決勝進出の望みがないメキシコだったが、
観客席にはメキシコ国旗ばかりが目についた。 先日、3年前を振り返って
「何のために戦っているのか分からなかった」と話したのは
J・バリテック(レッドソックス)。
ハートフォーランド・コーラント紙のD・アモーレ記者は
「状況は当時と変わらないのでは」と現在の空気を読む。
「アメリカンフットボールのスーパーボウルでさえ当初、盛り上がりに欠けた。 ファンも選手もまだWBCに距離を置いている」。
いまや米プロスポーツ界最大のイベントも当初は苦戦。
昨年は9750万人がテレビを見たとされるが、
視聴者数をひとつの目安にするなら5000万人に達したのは6年目のことだった。
(続く)
(続き)
どこか冷めた反応のことを
「LUKEWARM(気乗りしない)」と表現するが、
本来、旗振り役である米代表チームのトップの動きも鈍く、
チームを率いるD・ジョンソン監督が決まったのは昨年12月10日。
日本が代表監督でもめていたころ、
彼らは候補者の人選すら終えていなかった。
昨夏にチーム体制を巡って選手からボイコットの動きが出た
ベネズエラなどと比べ、
スローぶりが際立つ。
雪辱を口にする選手もいるがM・テシェイラのように前回、屈辱を味わいながら
「もう出たくない」と話す選手も。
米国内に今も漂う大会との距離感。
その裏にあるのは余裕か、LUKEWARMか。
前回同様、米国の本気度はつかめぬままだ。
(スポーツライター丹羽政善)
752 :
名無しさん@実況は実況板で:2009/01/01(木) 12:04:14 ID:p6Kix2bE