イチローがNYYで松井と同じ打順を打ったら

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778名無しさん@実況は実況板で
>>652
「現行のセイバー」というのは何の指標のことを言っているのでしょうか?
おそらくRC27やXR27のことだと思いますが、>>487を見るとXR27はほぼ互角です。
RCはもっとも一般的なテクニカルバージョンだと塁打数を利用しているために、
単打・二塁打・三塁打・本塁打の各1塁打分の差が同じ評価になってしまうので、
必ず点が入る本塁打が過小評価されています。
その点、XRは各安打ごとに係数が設定されているのでそういう問題はありません。

それにRCの「出塁能力×進塁能力」という2つの要素を掛け合わせて評価するという概念は
特殊なタイプの打者が過大評価されたり過小評価されることになるので、
イチローのような特殊なタイプの打者をRCで評価するのは問題があります。
このようなことから評価の精度はRCよりXRの方が高いでしょう。

それに、RC27やXR27は同じ打者が9人並んだ打線の得点を推測するという指標ですが、
そのために出塁率の影響が大き過ぎます。
分かりやすくするために極端な例を挙げると、

A 全打席単打を打てる打率10割打者
B 2打席に1回本塁打を打つ打率、本塁打率ともに5割打者

という成績の打者がいた場合、
チーム全員がAであれば点が無限大に入るので、Aの方が優秀ということになりますが、
平均的なチームに一人加わった場合を考えれば、Bの方が得点力が増すことになります。
だから、チーム評価ではAが9人の打線の方が上ですが、個人評価ではBの方が上なので、
RC27やXR27のような同じ打者が9人並んだ打線の得点で評価するという指標は、
個人評価としては出塁率の影響が大きい指標なのです。
個人評価するなら平均的な打線に加わった場合の得点の増減で評価した方がいいでしょう。
出塁率が高いと有利になるXR27でイチローと松井が互角なんだから、
平均的な打線に加わった場合の得点を考えると松井の方が得点が上になることになります。