>>95 重回帰分析は計算自体は大変だけど一番当てはまりやすいようにするという考え方は
非常に大雑把なものなので、どこまで信用できるか疑問なんですよね。
だからLWTSのように個別に評価した方が信用できるような気がします。
それにLWTSのような計算方法であれば、
単打で二塁走者が生還した場合、それを打者の貢献とするか走者の貢献とするか
両者で分けて評価するとか微調整して評価することが可能ですが、
XRではそういうことができないという問題もあります。
あとXRで疑問なのは犠飛の評価が高過ぎるような気がします。
犠飛は必ず点が入るので得点との相関は高くなるけど、犠飛が起こる可能性がある状況が
既にチャンスであることを考えると、XRの犠飛の評価は高過ぎるのではないでしょうか。
無死三塁と一死三塁で犠飛を打った場合の得点期待値の変化で考えると、
打席後の得点+打席後の得点期待値−打席前の得点期待値
無死三塁で犠飛 1+0.276−1.618=−0.342
一死三塁で犠飛 1+0.105−0.948=0.157
となって無死三塁の場合はマイナス評価になります。
無死無走者の得点期待値が0.494なのに無死三塁の得点期待値が1.618ということは、
三塁走者を暴投やボークで生還させて無死無走者にした方が得になるので、
無死三塁の得点期待値がちょっと高過ぎるような気がしますが、
それを割り引いて考えてもXRの犠飛の係数の0.37という数値は得点との相関としては正しくても、
打者の評価としては高過ぎるのではないかという気がします。