松井秀喜 2009年の展開を予想

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1名無しさん@実況は実況板で
162試合に出場して、.343、150打点、46HR。

2年連続の手術で前途多難と思われた松井だが、新球場最初の年となる2009年は、
まさに彼の為といってよいシーズンとなった。

日本時代からの宿痾であった左ひざ痛から解放され、ほぼ10年振りに完全体でキャンプ入り、
続くオープン戦も絶好調の松井は、開幕レフトスタメンの座を勝ち取った。
4月こそDHとの併用で様子見が続いたが、5月からは完全なレフトレギュラーに定着、
エリア55を軽々と動き回る松井の姿にNYファンも目をみはるばかりであった。

圧巻は打撃。前半は一貫して打点と打率の2冠を独走し、HRこそ当初は例年のペースで推移したが、
6〜7月の大爆発でAS前には一時3冠王となった。

ASファン投票では文句なしの1位で選出、こちらは目立った活躍が出来なかったが、
グラウンドでは前半戦のヒーローである松井が並みいるスター選手に取り囲まれて談笑する姿が
しばしば見られ、特に打撃のアドヴァイスやバット交換を求める若手選手は後を絶たなかった。(続く)
2名無しさん@実況は実況板で:2008/09/30(火) 22:19:58 ID:FJL1g5Dx
(承前)地区優勝争いはこの年も熾烈を極めたが、後半もチームの主軸として打線を引っ張り、節目の試合では必ず大活躍、
チームも9月以降は首位の座を明け渡さなかった。まさにヤンキース復活の象徴が、松井であった。
最終的に打率とHRのタイトルは逃したが、初タイトルとなる打点王を獲得した。

地区優勝を決め、エンジェルスとの地区シリーズを4連勝で制したが、ワイルドカードを勝ち上がったマリナーズに
ALCSでまさかの敗戦。松井はプレーオフ毎試合安打、地区シリーズでのサヨナラ弾を含む5HRとシーズン中と変わらぬ活躍をし、
個人としては最高のシーズンだっただけに、ミスターヤンキースとしては悔しさがひときわ残る結果となった。
敗戦の翌日、地元紙はベンチで俯く松井の姿を大写しで掲載、NYファンの涙を誘った。

ヤンキースとの契約最終年のオフ、チームは早々に松井との再契約の意向を表明。
しかし打撃はもちろん守備も復活した松井の価値は高まるばかりで、両リーグ合わせて4〜5球団が
獲得の意思を持っているという。松井はヤンキースに残れることがベストとする一方で、
「自分の評価を率直に聞いてみたい」と他球団との交渉の意志があることを明らかにした。

契約問題が取りざたされるなかで圧倒的な得票でMVPを獲得、SSは当然として、
松井にとってはここ数年の不振から立ち直った勲章であるカムバック賞、
そして日本時代以来となるGG賞が、両膝完治の証として何よりの喜びであり、
いくつもの賞を手にした松井の評価は止まるところを知らない。

松井にとって最高のシーズンは終わったが、ストーブリーグ最大の目玉である松井への注目は、当分止みそうにない―。