【松井】サンスポ面白記者・阿見俊輔&田代学FC 31

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8名無しさん@実況は実況板で
12月5日日経朝刊「ヒデキマツイ2006」(8)より抜粋

「プレーオフに話を戻しますが、タイガースには力負けです。投手、攻撃、試合に臨む気持ちまで、
すべてで完全に相手が上だった。でもある意味でノーマークのチームは楽なんです。
負けても何も言われないし、勝てば大金星。ヤンキースは勝っても当然と言われるし、負けたら
この世のものとは思えないぐらい批判される。
勝ちを宿命づけられ、勝って当然と思われてる中で勝つのがいかに大変かという事です。
 その中でジーターとポサダの凄さが際立った。レギュラーでは2人だけがこのチームで世界一に
なった事があるメンバーです。プレーオフでそろって打率5割。
どんな状況下でも、やらなくちゃいけないことはしっかり準備して、目の前のひとつひとつをしっかりやる。
2人はその大切さを分かっている。自分の足元を見つめずに、先だけ見ても何もいいことはない。
 1年目、A・ロドリゲスを最初に見たときは衝撃でした。素質は誰よりも凄い。
どこにでもでっかいホームランを打てる。彼にしかない才能です。
でもそれが大事な場面で出せるかは別問題です。彼はすごいところと、そうじゃないところが両極端すぎる。
第2戦で3三振した時、あまりいい雰囲気ではなかった。
あれだけの選手でもハートをしっかり持ってないと、いい働きはできない。心はそれほど重要です。
 ヤンキースには、そこで育った人間にしか分からないものがあるような気がする。
よく生え抜きとかいいますが、その大事さというのはあるような気がする。
僕はたまたま巨人、日本の中のヤンキースですよね、で育ったから、日本でやってきた野球を変えなくても気持ちの面で、
ヤンキースというチームに、うまく入れたのかもしれない。
 最初に夢と言いましたが、チームが勝つというのは実は夢じゃなくて、毎年の目標です。
今の夢となると難しいですね。んーーー。一人でも多くの人に野球で感動を与えることでしょうね。
野球というスポーツを通して、人が、どれほど感動できるということを身をもって示したい。」

聞き手 朝田武蔵