・チームへの忠誠心に欠けている選手がいた
━━チームは2年連続の地区敗退。この結果をどう受け止めていますか?
やっぱりヤンキースには何か欠けているものがある?
細かい野球ができないのか・・・・・・。
「できないんじゃないんでしょうけど・・・・・・。ただ、一つ言えるのは、
やはりチームに対する気持ちじゃないですか。
選手個々がどれだけチームに強い気持ちや犠牲心を持っているか。
チームに対する忠誠心の大きさ、強さだと思います」
━━それがヤンキースには欠けていた?
「皆が皆、そういう気持ちを持ったプレーができる選手ばかりじゃないのかもしれない」
━━スタンドから観ているとジーターの気迫は、ヒシヒシと伝わってきます。
「そうですね。彼のそういうものは同じフィールドにいても感じます」
━━ただ、Aロッドやシェフィールドなんかには、そういう雰囲気がない・・・・・・。
「誰がどうのこうのは分からないですよ。選手の心の中なんて、
ボクに分からないから」
━━やっぱりプレイヤーとして育った環境もありますか?
ジーターにしても松井選手にしても、常に勝つことを義務付けられたチームで
育ってきた。それが名門チームの伝統ですよね。
でも、違う環境で育った選手には、そういうものを求めても、なかなかできない?
「かもしれません。勝ちたいという気持ちは、みんなが持っていると思います。
でも、それがプレーに表れなければ意味が無い。そこが微妙なところですね」
━━ここ数年のヤンキースには、そういう強い気持ちをプレーで
表現できる選手が少なくなってきている。それが勝ちきれない原因だと・・・・・・
「それだけかどうかは分からないけど、そういう気持ちの大切さを、
今年のタイガースからは感じました。勝つためにはやはりそういうものが
必要なんだ、と改めて感じましたね。