日テレまたお騒がせ…W杯キャンプ地でブーイング
練習場構内レストランを貸し切り臨時支局に
サッカー日本代表がキャンプを張るボン市内の練習場「ボン・スポーツアリーナ」で、日本テレビが構内レストラン
の一部を1日800ユーロ(約12万円)で貸し切って臨時支局にしていることが波紋を呼んでいる。
ドイツでも完全公開練習を続けるジーコ監督。報道合戦は連日過熱する一方だ。日本の取材陣はもとより、ドイツ、
イタリアなど各国報道陣が訪れ、その数は延べ200人に及ぶ。
“問題”のレストランは練習場を一望できる高台にあり、絶好の見学ポイントになっている。そもそも同場所は、ある
民放局が仮予約していたのだが、「公共の施設の中にあるレストランに支局をつくるのはよくない」と判断して撤退した。
日本テレビは、撤退した局が予定していた1日当たりの金額の2倍の800ユーロを提示し、いわば横取りした格好。
レストランの壁やグラウンドを見下ろす地点には「日本テレビ以外のテレビクルーは撮影をご遠慮下さい」と日・独・英
の3カ国語で注意書きを張り出す念の入れようだ。
日本サッカー協会関係者は「われわれがどうこう言える立場ではないが、もう少しバランスよく報道していただきたい
と思います」と苦り切った表情で話した。
W杯開幕後、日本代表が活躍すれば、世界各国からファンや報道陣がこのレストランに殺到する可能性も十分。
「日テレが1日800ユーロ? 大会期間中で1000万円で契約したという話もでていますよ」と話す関係者もおり、
さらなる混乱も予想されている。
ちなみにこのレストランはトルコ人が経営。期間中も営業しているが、1日の売り上げのほとんどがすでに“保証”さ
れているせいか、店員たちのやる気はいまひとつ。日本人の顔を見ると愛想よく笑顔を振りまくものの、スパゲティを
注文しても40分近くもかかり、催促すると「ごめん。忘れていた」と悪びれた様子もなかった。(久保武司)
ZAKZAK 2006/05/29
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_05/g2006052910.html