1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
第8回 オリックスとの交渉について 2006.03.13
こんな裏話があったのか。
しかしなぁ、なんか一方的過ぎてどうなんだろ?
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今回のコラムでは、野茂選手に関してオリックスと交渉した内容を公表します。また、私の意見も適宜交えております。
オリックスという球団が選手に対してどのような態度で接しているか、一般のファンの皆さんはなかなか知りえないところだと思いますので、
今回のコラムを通じて是非知ってほしいと考えています。また、日本の野球界におけるルールの運用についても、
この機会に是非、ファンの皆さんも一緒に考えていただければ、と願っております。
http://ballplayers.jp/column/2006/03/post_5.html
2 :
1:2006/03/24(金) 23:43:47 ID:AbEc4Vnw
2006年2月9日
オリックス・バファローズのGM補佐である小林氏に電話で連絡を入れ、2006年、野茂選手が日本でプレーする可能性についての協議を始める。
小林氏とはこの日断続的に4度会話し、主にオリックス側の二つ要求について話し合った。一つは、オリックスとしては野茂選手との交渉に関しては
エージェントを通さないという要求、もう一つは、野茂選手がオリックスでプレーする意思があるのならば、すぐに宮古島のキャンプ地に向かい、
我々の球団社長と会談せよとの要求、である。
私は、この二つの要求を拒否した。第一に、野茂選手の契約交渉は過去12年間に渡って代理人の私が行ってきており、野茂選手も
私がチームとの交渉に当たることを望んでいたからである。そして第二に、オリックスが野茂選手との契約を望むのであれば、少なくとも彼の
居住地方面までオリックス側から出向き、2006年シーズンに向けてのビジョンを示し、契約を希望する旨を伝えるべきであったからである。
このやり取りはついには決着を見なかった。小林氏の主張は腑に落ちない点が多かった。彼の主張はこうである。野茂選手はオリックスの選手であり、
日本プロ野球機構のルールでは、私、つまり弁護士ではない人間を代理人に立てることはできない、と。小林氏は、弁護士を間に立てることに執着した。
それに対して私はまず、野茂選手がオリックス所属の選手ではないこと、そしてつい最近もマック鈴木選手や吉井理人選手(ともに2003年オリックス入団)
の代理人として、ほかならぬこの私が、ほかならぬオリックス球団と交渉をしたことを彼に説明した。オリックス側は単に私を交渉の席から外し、
選手との交渉を有利に運びたがっているようにしか、私の目には映らなかった。
3 :
1:2006/03/24(金) 23:44:39 ID:AbEc4Vnw
2006年2月12日
午後、野茂選手が私の留守番電話にメッセージを残し、ロサンゼルス・ドジャースのエーシー=コーロギ氏が野茂選手に連絡をしてきた、
と私に知らせてくれた。ドジャースに勤務しているコーロギ氏は、野茂選手とオリックスの社長である小泉氏との間を取り持つので、
宮古島へ即座に飛ぶようにと説得してきたというのである。野茂選手はこれを当然拒否し、コーロギ氏には、野茂選手の代理人である私に
連絡を取るように伝えた。ちなみに私は、コーロギ氏からはこの件についてその後も連絡を受けていない。
ある球団の従業員が、別の球団のために、選手ブローカーまがいの行動をとるということは、あってはならないことである。私はドジャースに抗議文書を送った。
後日、コーロギ氏は野茂選手に、オリックスの小泉氏の要請で電話をしたことを明かしている。しかし、野茂選手が実際に
小泉氏と面会をした2月23日、小泉氏は、コーロギ氏は自身の判断で野茂選手に連絡をしたと説明している。一体誰が嘘をついているのか。
私には答えは明白だが、ここでは胸のうちに留めておく。
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/24(金) 23:45:13 ID:XpUd1P/N
5 :
1:2006/03/24(金) 23:46:48 ID:AbEc4Vnw
2006年2月14日
小林氏より野茂選手について改めて連絡が入った。彼の態度には少々の変化が見られた。オリックス側は2006年シーズンに向けて、
野茂選手との契約に興味があるとのこと。しかしあくまで、野茂選手がチームを訪れて話し合いを持つことを求めてきた。私は、野茂選手が生活をし、
オフのトレーニングに励んでいる東京に足を運んでいただくよう、何度もおねがいした。
そして小林氏は、球団が話し合えるような弁護士を雇うことはできないかと、もう何十回目になるだろうか、同じ打診をまたも繰り返した。
私は、野茂選手は弁護士を雇わないこと、また東京であればいつでも会う意向であることを彼に伝えた。 さらに小林氏は1対1の面会は可能かと尋ね、
私は、野茂選手が望むのであれば問題はない、と答えた。逆に私からは、1対1の交渉の場には宮内オーナーにおいでいただくよう要請したが、
小林氏はこの要請に対し不快感を隠そうとしなかった。
以上を踏まえて、またも野茂選手と協議をしたが、野茂選手の答えはいたってシンプルだった。代理人を通じて協議を行い、
ある程度まとまったところで選手が判断を下し、球団に出向いて最終的にサインする、というプロセスは非常に合理的である。
ましてや野茂選手に限って言えば、彼は過去12年間、球団との契約交渉はすべて代理人である私に任せており、自身では一切行っていないのである。
それなのになぜ、強引に選手との交渉を強制しようとするのか。選手はトレーニングを続けなければいけないのに、
なぜわざわざ遠い宮古島まで呼びつけるのか。一度の交渉で合意しなければ、何度も足を運ばなければならない可能性もあり、
当然トレーニングに支障が出る。そして、なぜ他の選手では認めたのに、野茂選手の場合に限って、私という代理人による交渉を認めないのか。
6 :
1:2006/03/24(金) 23:47:27 ID:AbEc4Vnw
野茂選手がアメリカに渡ってから10年が経ったが、日本のチームが選手に対応する際の態度は何一つ変わっていないようだ。
この時点で、野茂選手はオリックスとの話し合いをこれ以上行わないという意思を示し、私はその場で小林氏に、オリックスからの要望をすべて拒否すると伝えた。
野茂選手がオリックスと契約をしようと思った理由は、つい先日亡くなった故・仰木前監督のために他ならない。仰木氏は生前、
自分のチームに来てプレーしてくれないか、と野茂選手によく言っていた。野茂選手は仰木氏のご存命中にそのご希望をかなえることができなかったため、
オリックスでプレーし、仰木氏の宿願に応えようとしたのである。
そして二次的な理由としては、野茂選手の日本における保有権を近鉄バファローズから譲り受けたのが、
偶然にもオリックスだったからである(この点に関する疑義は後述する)。
しかしここで読者の皆さんには、はっきりと認識していただきたいことがある。1999年、新たに日米協定が改正され、
前田勝宏選手(西武→ヤンキース)やアルフォンゾ=ソリアーノ選手(広島→ヤンキース)といった任意引退選手が、相次いで自由契約選手となった。
7 :
1:2006/03/24(金) 23:48:07 ID:AbEc4Vnw
なぜなら新協定は、任意引退選手が海外でプレーすることを認めないと定めており(旧協定では認められていたので、野茂選手らは任意引退→米国でプレー、
という形が可能だった)、その新協定との整合性を持たせるためにも、日本の各球団は、任意引退(=旧所属球団に保有権が残る)と
いうステータスのまま海外でプレーする選手たちを、自由契約(=球団の保有権は一切残らない)に変更する必要があったのである。
にもかかわらず近鉄バファローズは、当時のコミッショナーからの要求も拒否し、野茂選手を任意引退のままに留め、彼の保有権を保持し続けた。
罰則はないとはいえ、これは明らかにルール違反である。つまり本来、日本の野球協約および日米協定を遵守すれば、野茂選手の保有権を
保持している日本の球団は、1999年以降、存在し得ないのである。
ちなみに余談であるが、この頃、海外でプレーする任意引退選手を自由契約選手に変更しなかった日本の球団がもう一つある。
それは当時のオリックス・ブルーウェーブで、先日引退した長谷川滋利選手(オリックス→エンジェルス)のステータスを、任意引退のまま変更しなかった。
コミッショナーからの要求があったにもかかわらず、である。
この事実からしても、オリックスという球団の姿勢がよくわかるのではないだろうか。彼らはルールに違反してでも、保持できるものは保持するという
考え方なのである。そしてその一方で、今回の野茂選手の件に関しては、ルール上、私を代理人として認められないという。自分たちの都合に合わせて、
あるときはルールを守ると言い、あるときはルールを守らない。ルール遵守に関して一貫性がない。これをご都合主義と言わずして何と言おうか。
8 :
1:2006/03/24(金) 23:49:12 ID:AbEc4Vnw
2006年2月15日
野茂選手と改めて長時間にわたる協議を行い、バファローズの小泉氏と野茂選手との間で、1対1の話し合いの場を持つことにした。
そう決断した最大の理由は、我々には時間が残されていなかったからである。実はその時点で野茂選手に関し、私からの返事を待つアメリカのチームがあった。
もしオリックスとの交渉が不調に終わった場合には、野茂選手が再びアメリカでプレーできるように、早急な結論が必要だったのである。
2006年2月16日
私は小林氏に連絡し、野茂選手が早急に1対1の話し合いをする意思があることを伝えた。小林氏は、野茂選手が直接小泉氏に連絡を入れ、
面会の時間と場所を設定するように言った。野茂選手はすぐに電話をしたが、小泉氏は多忙を理由に、野茂選手に大阪まで足を運んでもらえれば
面会は可能、とのことだった。余談だが、小泉氏はこのように、常にわがままな態度をとり、自分が欲しいものを手に入れようとする方だという印象が、私にはある。
23日の午前11時、大阪のリッツカールトンホテルのロビーで待ち合わすことになり、ランチを共にすることになった。今から振り返ると、
この会談の唯一の朗報は、野茂選手がランチ代を払わずに済んだことだけだった。
2006年2月23日
野茂選手と私は大阪に電車で向かった。私自身は他のミーティングがあったので、お互いのミーティングが終った後に再び会い、
同日一緒に東京に戻ることにした。私は野茂選手に一枚の合意書を渡し、小泉氏との面会に持参してもらった。こちらが希望する契約内容が
記された文書である。小泉氏は球団の社長であり、決定権を握る立場の人であるから、彼との1対1の話し合いならばその場で即答をいただけるだろうと
期待したからである。既にオープン戦が始まろうかという時期だったので、野茂選手がオリックスと契約することになるのであれば、
この日のうちに合意書にサインをし、次のステップへ早急に進もうとしたのだ。
9 :
1:2006/03/24(金) 23:49:42 ID:AbEc4Vnw
しかし驚いたことに小泉氏は、何のオファーも用意してなければ何かを決断もするつもりもなく、ただ単に一時間半のおしゃべりをしに来ただけなのだった。
小泉氏は野茂選手がこの面会のために東京から来たことを聞き、驚きさえしたという。信じられないことだが、野茂選手の住む東京で面会するよう、
私から小林GM補佐にあれだけ依頼していたというのに、小泉氏は野茂選手が住んでいる場所すら知らなかったというのである。
会談後、野茂選手は小泉氏との会話の内容を私に教えてくれた。まず、小泉氏はコーロギ氏の一件を、先述のように説明したようだ。
そして、オリックスは野茂選手に興味があり、野茂選手が持参した合意書の条件提示については、一旦持ち帰って月曜日(27日)までに返答するとのことだった。
小泉氏はまた、チーム内で選手年俸のバランス、特に主力選手の年俸のバランスが重要であり、飛びぬけた存在を作ることはできない、
と語ったそうだ。私はこのやり取りを聞いた時、開いた口が塞がらなかった。野茂選手は10年以上メジャーでプレーし、その大いなる偉業は
野球界においては最高の評価を受けるべきものである。にもかかわらず、オリックス「球団」の社長であるというこのお方は野茂選手の功績を全く理解できず、
アメリカで何年にも渡ってプレーすることの価値を知る由もないのである。
小泉氏は更に、オリックス球団は赤字であると話したそうだが、私に言わせれば、野球チームのオーナーは野球という競技、文化、
そして歴史を支えられるだけの懐の深さが求められている。そしてそのような懐の深さがないのであれば、プロ野球チームのオーナーとしての資格を満たしていない。
赤字なので給料が出せない、というのは本来、経営者として恥ずかしいことで、雇用される立場の選手に対して、雇用主が恥ずかしげもなく言えることではないはずである。
10 :
1:2006/03/24(金) 23:50:01 ID:AbEc4Vnw
野茂選手が12年間に渡るアメリカ球界での生活において感じたもの一つ、それは球団が選手に対して示す敬意であり、
それに基づいた態度なのであろう。マイナーリーグ契約を結ぶことになった現在でさえ、アメリカ球団は彼に誠意を持って接する。
小泉氏との面会において、オリックス球団からそのような敬意は全く感じられなかった。
小泉氏にとっては、自身が野茂選手の上位に立ち、権威をふりかざして、オリックスでプレーをさせてくださいと野茂選手が頭を下げることの方が重要なのであろう。
野茂選手の存在、功績、そしてステータスは、日本の1プロ野球チームの社長という、本来は十分な思慮分別があり、野茂選手の功績を
十分理解できるはずの人物によって、完全に踏みにじられたのである。
野茂選手はこの面会の直後すぐ、アメリカのチームとサインしたい意向だったが、私は約束の27日まで小泉氏の回答を待つように説得した。
私は、バファローズからの提示を尊重したかったし、球団に対してプロとして対応をしたかったのである。
野茂選手が日本プロ野球界に戻ることは、オリックスにとってのみならずこの業界全体に大きな影響を与える出来事である。
しかし、このコラムを読む皆さんが既に感じているように、それは決して実現しないことなのかもしれない。
野茂選手がオリックスの選手になれば、彼はただチームの一選手であるだけではなく、自身の経験を通じて若い選手を教育し、
他選手に多大なる影響を与え、彼のピッチングを生で見たいと思う日本のファンを大いに熱狂させるだろう。
日本の野球界はエンタテインメント産業であり、エンタテインメントには、ファンや視聴者が熱狂できるような新しいものが常に必要である。
チームのオーナー達はこの競技を通じて利益(金銭的に赤字でも「宣伝広告効果」があれば立派な利益である)を得ることだけでなく、
野球というスポーツを通して熱狂、興奮、そしてメッセージを、地域やファン、そして次世代に届けなければならない。
11 :
1:2006/03/24(金) 23:50:44 ID:AbEc4Vnw
私は個人的にも、野茂選手はこれら全ての面で貢献できるこの上ない存在であると思うし、日本球界はこの新たなスターを迎え入れることにより、
過去に野球界が経験したような栄光を再びもたらすことになったはずなのに、と思うと、残念で仕方がない。
2006年2月27日
小泉氏は、約束した通りに契約条件の対案を提示した。それを見た野茂選手は即座に、もう日本ではプレーしないと私に伝えた。
もっともである。こんな環境の下では彼はプレーするべきではない。小泉氏の対案では、年俸額がこちらの要望に遠く及ばないだけではなく、
他の選手との協調云々という、面会時の主張を繰り返していただけだった。そして驚くべきことに、この期に及んでまだ、
本当にオリックスでプレーしたいのかと尋ねてきたのである。
結果的に野茂選手は、月給8000ドルのマイナー契約をシカゴ・ホワイトソックスと結んだ。金額の多寡は問題ではない。
彼がこれまでに野球という競技で残してきた功績に対する敬意がすべてなのである。
この「敬意」が完全に欠如している小泉氏は、一人の投手を獲得出来なかっただけでない。彼のチームのみならず日本野球界全体を
救う人物を逃したのである。野茂選手は今後、絶対にオリックスではプレーしないだろう。彼はいつか日本の別のチームでプレーすることを望むかもしれない。
しかし、オリックスが保持する野茂選手の保有権に阻まれて、彼は日本のファンの前でプレーすることは永遠にできないのかもしれない。
私は日本のファンの皆さんに問いたい。オリックスにこのまま野茂選手の権利を保持させることは正しいのでしょうか?一チームだけでなく
日本野球界全体にとってこの上なく貴重な存在となる選手に対し、全く敬意も払わないオリックスの態度は許されるのでしょうか?この問題に関して、
全ての皆さんからコメントをいただきたいと思っています。
12 :
1:2006/03/24(金) 23:51:03 ID:AbEc4Vnw
そもそも近鉄が日米協定に違反して保持していた野茂選手の保有権を、「球団合併」という、ファンの気持ちを踏みにじった行為によって
手に入れたオリックスは、野茂選手の保有権を持ち続けるべきなのでしょうか?(そもそも球団合併によって、現役選手の契約譲渡は可能としても、
引退選手の保有権まで譲渡できるのか、議論の余地があるでしょう。)
野茂選手が自由にチームを選び、契約を交わすことは、不当なことなのでしょうか?ご意見を聞かせてください。お願いします。
2006年3月1日
私はホワイトソックスとマイナーリーグ契約に合意した。10日以上も私の返答を待ってくれた彼らに感謝している。
今、これだけは言いたい。オリックスでプレーするのではなく、ホワイトソックスのマイナーリーグキャンプに参加するためにアリゾナ州ツーソンに
向かうことができて、野茂選手は誰よりも幸せに違いない。
オリックスはまさにチャンスを逸した。野茂選手とその偉大さを過小評価した。今回の交渉から、誰かが何かを学んでくれることを願いたい。
野茂選手は故・仰木監督の要望に応えることが出来なかったことを、そして日本のファンの皆さんの前でプレーできないということを、今でも残念に思っているのである。
団 野村
壇ノ浦
オリックスは何でこんなに強気なんだろ・・
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/27(月) 09:22:00 ID:/QA7xJHF
日本で野球する気が無いんだよね、野茂って。
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/27(月) 14:13:36 ID:ZOwqW+Xv
一方的に書き殴っているようで、大人気ないな。
このダンの言い分を100%信じたとしても結局オリックスにとって
野茂は必死になって獲得するほどの価値のない魅力のない選手だったという話か
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/31(金) 05:04:43 ID:mFs72tvn
ま、小泉や旧近鉄・現オリの経営陣がノーナシなのは有名な話だが。
あのクソ球団にはドームがよく似合う。
神戸球場はもったいないよ。
野茂は最後は独立リーグで投げてほすぃ。
NPBで投げる彼は見たくない。
私は今年も野茂を追ってアメリカにシャーロット・ナイツの試合を見に行く予定です。
どうかその時に登板してください。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。: