世界最大のスポーツビジネスである欧州のプロサッカー5大リーグの快
進撃が続きそうだ。国際会計事務所大手のデロイト・トウシュは8日、
今年夏から始まるシーズン(2005―06年)の売上高が約64億ユーロ
(約8400億円)と、先月終了した前季より8%程度増える見通しだとの
報告書を発表した。欧州5大リーグは英国、イタリア、ドイツ、
スペイン、フランスのプロリーグ。報告書によれば、特にマンチェス
ター・ユナイテッド(マンU)など人気チームが多い英リーグの売り上
げが来季に初めて20億ユーロを突破する見通しで、5年前の1.5倍近くに
なる。イタリア、ドイツはそれぞれ11億8000万ユーロ、11億3000万
ユーロと、英リーグに比べれば半分強の規模だが、安定した収入増が続
く。欧州サッカーは南米やアジアなどの有力選手を巨額マネーで集めて
いるほか、各国の最有力チームが戦う「欧州チャンピオンズリーグ」
など話題のゲームが目白押し。欧州以外の地域でもテレビ放映権や
グッズ販売が伸びていることが成長の原動力になっている。
(ロンドン=佐藤紀泰) (13:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050609AT2M0900709062005.html