★ｶｰｼﾞﾅﾙｽの田口壮97 I'm a SO man〜♪

2005年3月5日

ただでさえ怪我人が多くて、人数が足らない外野陣。
日本でもアメリカでも、外野なら「レフトだけ」「ライトだけ」というように、それ以外守れない選手が多いのです。
カージナルスで、左も右も真ん中も守れるのはなんと僕だけ。
その中でも、センターを守れる選手が本当に少ないため、今日も老体に鞭打ってフル出場しました。
途中出場して、「ひひひ、じゃー、お先にね」と」クラブハウスに引き上げていくセデーニョの嬉しそうなこと。
うらやましくて余計に疲れました！
でも、とりあえず一本出たので、便秘は解消の気配が感じられます。
かなりフォームがばらばらのため、まだまだ調整が必要ですが、出たんだから今日はもう「よし」として、気持ちはすでに明日です。

ところで、今日は身体の疲れが１０倍くらいになるような出来事がありました。
現在フロリダ時間の午後８時すぎ。かなり怒っております。
あえて名を秘す、とあるテレビ局が、「試合前と試合後にインタビューを取らせてください」と、何日か前に申し出てきました。
今日実際に球場でクルーに会って挨拶を交わし、「じゃあ、インタビューをあとでお願いします」と言われました。

そしてその人たちは消えました。

試合前だから、本来は絶対にインタビューを受けたくないところ、インタビュアーが、僕の尊敬する元野球選手だったため、あえてお受けすることにしていました。
そのため、試合前の練習も調整してわざわざ時間を作り、（なんで俺が探さなあかんねん）と思いつつ、姿を探したけれども見当たらない。
試合後。やっぱり見当たらない。（もしかしてたまたまここにいないのかも。帰ってしまったら失礼やなあ・・・）と、
一秒でも早く家に帰りたい気持ちをこらえつつ、１時間ほど球場で待っていました。
結果から言うと、ぶっちぎられたのです。待ちぼうけ、です。しかも、何のお断りもなしに。置き手紙も伝言もなーんもなし。

これって、マナーとして許されることなんやろうか？
理由が何であろうとも、きっちり筋は通してくれよ・・・。４人も５人もおるんやから、誰か一人くらい何か言いに来られるやろう。
第一、テレビ局の都合でその「元野球選手」を巻き込むのも失礼やろう。
しかも今、このメールを書いている最中に、たまたまその人々がベロビーチにいたと聞き、疲れは２０倍になりました。
取材の優先権がベロビーチにあったのも理解できます。なんせノリの初先発。会社もそっちに行けと言うに決まっているでしょう。
でも、「やだやだ！行っちゃやだ〜」と、僕がごねるわけでなし。もし「傷つけたらまずい」と黙って消えたなら、それも余計な気遣いというものです。
お願いはひとつだけ。きちんと筋通したってくれ！

これまでトホホ・・・と思った取材など、星の数ほどありました。
それをなんで今日のことに限って小姑のようにねちねちと書いているかというと、歳を取ったから、ではなくて、失礼な取材が日々増えつつあるからです。
ごく一部の人とはいえ、これが続くようだと、もう「いやでーす」と、何もかもお断りしたくなります。
いつもきちんと取材してくださる大多数の皆さんは、もしそうなった場合、彼らを恨んでください。
一方で、勉強も何もせんとやってくる人の妙な質問にも、こらえつつ答えるのは、やっぱりプロとしての義務、
ひいてはファンへの動向の報告と思っているからです。それを逆手に取られたら、たまったものではありません。

これって、マナーとして許されることなんやろうか？
理由が何であろうとも、きっちり筋は通してくれよ・・・。４人も５人もおるんやから、誰か一人くらい何か言いに来られるやろう。
第一、テレビ局の都合でその「元野球選手」を巻き込むのも失礼やろう。
しかも今、このメールを書いている最中に、たまたまその人々がベロビーチにいたと聞き、疲れは２０倍になりました。

日本から来た選手がますます増えました。他の選手の取材で忙しく、僕のところに来られなかったり、片手間になるのは物理的に仕方のないことです。
でも、だからといって、来てもいないのに想像でモノを書く（事実と違う）、このメールのコメントを、引用ではなく、いかにもインタビューした風に使用する、
そして今回のように、ぶっちぎる、などといった出来事がますます起きないことを、心から祈っております。
ファンの皆さんすみません。ほとんど私用の伝言板のようになってしまいました。明日は楽しいメールをお届けできますように。
でも今日は、怒りつつ、終わり。

フロリダ州ジュピターにて　田口壮