リズ”最終的におよそ6500人の犠牲者を出し、250000もの数の家が失われた。
神戸の町はとても悲しい出来事によって世界中に名を知らしめることとなったのである。
その混沌とした状況の中、地元のプロ野球チームは春季キャンプを1ヵ月後に控えどういう行動をとるべきかの決断を迫られていた。”
(倒れたビルや家、高速道路などの報道写真が映る)
イチロー”僕らはやっぱりその時にいろいろ考えさせられたんだけど、僕らがすべきことは何かってことを考えた時に。・・・・
・・・彼らに対して、じゃぁ僕らが。・・・・うーん、水を汲むことが、彼らの、彼らのその心の支えになるのかどうかって考えると、
それはどうも自分達の役割としては充分ではない。僕らが何かできるとしたら、やっぱり野球だと思ったんですよね。
(おにぎりを配る人たちの映像など)
リズ”悲しみを胸に秘め、袖にがんばろう、KOBEと縫いつけたオリックス・ブルーウエーブは正にその通りのことをした。
1995年を神戸の町で戦いぬいたのである。”(がんばろうKOBEのパッチが縫い付けられたユニホームが映る)
仰木”少しでも神戸の皆さんを元気づけよう、励まそう、そういうことでね、
選手がね、すーごいハッスルプレーをね、スタートからやったですね。うーん。
ですから、まぁ、僕はいつも、自分のプレーにしっかり、自分のことを、で、だけ考えてしっかりプレーしなさいと言うようなことをいつも言うんですけどね。
その時はもうみんな、そのファン、と言いますか神戸のね、皆さんのことも考えてプレーした一年だったですね。”
(がんばろうKOBEを袖に付けてプレーするイチロー選手の写真が何枚か映る)
イチロー”あのー、結果的にはね、リーグ、パリーグで優勝して、日本一にはなれなかったですけど、
そういう声はたくさん貰いましたね。”(胴上げの時の写真)
リズ”あれから時が流れ、今や一見カオスのようになっている夜の神戸の町”
(細い路地にある飲み屋街、居酒屋の呼び込み、タクシーが走る中心部、ビールジョッキを頭にかぶったカラオケ屋の呼び込みなどの絵。)
”見逃されてしまいそうなほど小さな餃子屋で当時のがんばりが今でも忘れ去られていないことを確認することが出来る。”
(イチローと言う店名の餃子屋さんが映る)”
ノブヤス・リーは震災で職を失った。しかしそれを転機に自分の店を持ったのである。
店の名前を決める段階になって、彼は迷うことなく自分の大好きな野球選手の名前を店名にすることにしたのだ。
今でもそのノボリに書かれているように。そう、これがイチロー・レストランだ”
(餃子を作る店主、メッツのニット帽を被ったお客が映る)
店主”震災後、あの、イチローはすごく、無名からがんばって、凄い勢いでがんばって、上昇してきたから、
(家内と)私達もイチローみたいに、この店もどこまでがんばれるか、目標にしてがんばろうという(意味でこの名前に決めたんです)”
(軒先で赤いエプロンをした店長さんが緊張気味にインタビューに答えてます。餃子を作っている絵)
リズ”この店が1日に数千個の餃子を売り上げるようになった頃、彼に刺激を与えた人物は
夢であった世界一の野球の舞台を求め、数千キロ離れた場所へと旅立つことになったのである。”
(スプリングトレーニングのグラウンドでインタビューされているイチロー選手の映像)
CM明け。今年のオリックスのキャンプの模様からスタート。谷選手が中心で映ってます。
リズ”オリックス・ブルーウエーブの春季キャンプ2日目、肌寒い天候にも関わらず、
熱狂的なファン達は今年初めてチームの応援に駆けつけて来た。
しかしながらイチローがライトを守っていた頃に比べるとチームの状況は思った通りには進んでいないようである”
(ストレッチやランニングをしている選手たち。それほど多くないファン達がいるスタンドが映る)
仰木”うーん、それでチームもやっぱり、えー、あの、弱くなりましたね。
うーん、まぁ、僕もねぇ、最後まで彼と一緒にやりたかったんだけど、
イチローがいなくなって一年だけやったんですけどね、初めてBクラスになったのかな。
うーん、いかにやっぱり大きな存在感だったのかってのがね、えー、その、わかりますよね。”
(キャンプの絵)
リズ”その状況は現在のチームストアでのベストセラーとなっているものが
過去に神戸をホームと呼んでいたリーグ一の選手の思い出の品であるということからも窺い知ることが出来る。
そのスーパースターの変化は96年のチャンピオンシップ・シーズンから始まった。”
(55、11と言ったユニホームと一緒に51のユニホームが飾られているチームストアのショーウィンドウ。
店内に飾られているICHIRO51のウィンドプレーカー。とんがりコーンの侍ポーズをするイチローのポスターなどが映る)
イチロー”すごく苦しんでたんですね、僕は。ヒットは打つんですよ。バッターとして。
ヒットは打つんだけど、自分の理想の野球が出来ない。
で、いろんなことを試したんだけど、自分の考えられる全てのことをやっても、光が見えてこない。
で、何かを変えられるかって考えた時に環境を変えるってことしかなかったんですよね。
じゃ、日本よりもレベルが高いと言われているとこっていうのは大リーグしかないですから、
その時に始めてそういう気持ちが出ましたね。”
(イチロー新たなる打撃王伝説と書いてあるポスターか何かの写真、
路地に片膝を立てて座り込み頬に手を当てて何かを考え込んでいるような姿の写真、日産のポスターなどが映る)
仰木”まさかそれがメジャーへ行くのかって言う、うーんその実現すると言うか、僕も思わなかったし、
うーん、まだ彼の夢だなと言う、そういう風な程度にしか思わなかったね。”
(日産の白いスーツを着たポスターが映る)
リズ”4年と言う時間を経て、その夢は現実のものになる。
そして彼はアメリカで新しいファンを魅了しはじめることになる。
しかしそれは同時にアキカ・ナカのように神戸に残されたファンたちに寂しい思いをさせることでもあった。”
(リンカーンCEOらと共に行った入団記者会見でICHIRO51と縫われたマリナーズのユニホーム姿を披露する絵)
日本のファン”彼の夢は凄いと思う。どんどん大きくなっていったけど。
マリナーズと契約した時、私、私達はとても悲しかった。でも今は彼の夢は凄いと思う。”
(日本にいる女性のファンの方にインタビューしています。物凄く英語の発音が綺麗な方です。
ちょっと意訳気味ですが、もしご本人がここをお読みになっていたら違うだろ!とご指摘ください(苦笑)
イチロー”やっぱり僕の気持ちを尊重してくれた声が最終的には多かったですね。うん。
これだけ日本で楽しませてくれたんで、あとはもう自分の気持ちを大切にしてアメリカでがんばって欲しいという気持ちの人が多かったと思いますね。”
(初めてセーフコにやってきた時のスーツ姿でご婦人、球団関係者と記念撮影している映像。
1年目の開幕戦でメンバー紹介され登場してきたときの映像)
”その時はねぇ、夢が叶ったと言うような感情よりも、僕は日本からはじめて野手として来て、
なんとしてもこのシーズンを乗り切らなくてはいけない。
(自分で出来る限りで最高のパフォーマンスをしなくてはと思ってましたね)”
(1年目のベンチから飛び出して守備位置へ駆け出していくイチロー選手の映像。
A's戦でセーフティバントを決め悪送球を誘った時の映像)
仰木”しかもそこにはパワー備えたイチロー、ですから非常に成長したイチロー、
それでフレッシュ、んー、まぁさすがに彼のねプレーオフの第1打席を見たときには、身震いして、感動しましたね。
んー、すごいやっぱりファンのね、声援の中でやってるイチローを見たらね(とても感動的だったよね)”
(羽織袴で日の丸を振るあの有名なおじいさんの映像)
リズ”一方、かつて彼が声援を贈られていた街では、トシ・ホウヤが406号室を
かつてその部屋を寝床として使っていた選手を称えた記念室へと改装していた。”
(畳のしかれたかつてはベッドであったものの上に、バット、スパイク、写真、ポスター、色紙、絵皿などが飾ってあります)
”街の一角にある笑い声の絶えない公園では、少年達が彼らのアイドルがはるか昔にそうだったように
最高の存在になれることを夢見ている。
(リトルリーグの少年達がカメラに向かって群がり、イチロー、イチローと叫んでいます)
イチロー”えーと、17、あ、8になってからですね。高校3年生終わってから神戸に来て、
9年間ですかね、いたんですけど、その時期っていうのは、まぁ、あの、野球選手としても当然そうですけど、
(より良い人間になる基礎を築いてくれた場所でしたね。)”
(オリックス時代のランナー・イチローの写真)
リズ”いつもどおりに神戸とシアトルを結ぶ象徴としてトーテムポールは今日もそこに存在している。
だが今、両都市はそれ以上に強力なものを共有しているのである。
それは世界中の人々を楽しませるだけではなく、街が彼を癒しとして必要とした時に現れた
伝説となりつつある選手の存在なのだ。
(トーテムポール、マリナーズの帽子を被って自転車を押している神戸のおじさん、ポートピアの夜景。
横笛を吹き終わった神主さんが軽く一礼。)
以上、イチロー編でした。
これは30分番組ですね。
この番組は日本ではまず放送されないでしょうし、DVDなどになる可能性もほとんどないですから
出来るだけ読みながらどんな番組なのか頭の中でイメージしてもらえたら良いかなと。
日本のイメージ映像って大体寺とか神社とか雅楽とかですね。
何とかならないものかとも思いますが、ネガティブとまでも言えないので。
一応一緒に見ていたアメリカ人には雅楽はほとんど聴く機会がないし、
神社に行っても笛吹いている人や踊っている人がいつもいたりする訳じゃなく、
一般的には毎日行くようなところでもないんだよと教えておきました(笑)
アメリカ人からしても大学の寮と比べたらオリックスの選手寮は正に天国だと思いますけどね。
門限はないでしょうけど(笑)
リズ氏のナレーションは結構意訳してあります。
イチロー選手と寮長は字幕なのでそのままです。
日本語が長すぎてカットされている部分は字幕で判断してます。
寮長、女性のファン、餃子屋さんの名前は聞き違えている可能性が高いです。
(福良と言うのも全然違って聞こえてましたから(笑)
ちなみにイチロー選手、リズ氏の部分は書き出しやすいのですが、実は仰木さんの部分が一番大変だったりします(笑)
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以上、某所より転載させていただきました。
オツカレーション
552 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/19(火) 15:44:43 ID:tHak4TdA
■YUJIRO HANMA
「メジャーリーグ史130年---
幾千 幾万ものバッターが、己の思い描く打撃の完成を見ず消えていった。
ある者は病に敗れ、ある者は怪我に泣き、ある者は結果が伴なわず抜けてゆく。
そして---老化・・・・。
今ここに そのいずれの障害にも屈せず
完全を成した奇跡が存在する
過去、天才・達人と呼ばれた誰もが到達できなかった頂きへ
生まれ落ちて二十と数余年
片時も野球を忘れず離れず 道を歩みきった漢(おとこ)が存在する
日本人は誇っていい
イチローは、ベースボールそのものだ。」
なんでアリゾナ。
近いうちにダイヤモンドバックスとの試合があるのか?
トレードされんじゃねーの。
>>555 内容も貼ってくれないか
アリゾナといったら、ST用の家購入とメルビンぐらいしか浮かばないな
559 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/20(水) 18:29:48 ID:j94d0IqE
イチロー、アリゾナに家買ったんじゃなかったっけ?
メルビンが語ったかアリゾナにイチヲタ記者がいるかそんな感じか
しかしなぜ今
Dバックスって4月調子よかったけど今どうなってんだろ
>>562 ブーンみたいに適当にコメントしてるだけにも思えるが
564 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/24(日) 18:12:16 ID:1hKU/uFg
セクソンは人のことより、まず自分の仕事をしっかり汁
メジャー一年目、イチローがデビューする前のキャンプ中
グリフィー・JR「イチローがどれ程凄いのかきっと皆驚く日が来る」
イチローがデビューする前のキャンプ中ってーと
当時NYMの監督だったボビー・バレンタイン
「世界でも5本の指に入る選手」
567 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/26(火) 00:04:11 ID:JSNuJP9T
イチローを讃える人と貶す人の比率は500:1位だろ
経験者ならね
イチローの評価は、
選手監督>地元、日本人ファン>地元、日本マスコミ>アメリカマスコミ>>>>>松井信者
といった感じで、イチローのプレーを直接見たり、接したりする機会が
多い人ほど高いと思う。
特に選手監督間投票の結果は、日本人から見ても時々、えっ?と思うほど高い。
ある意味今年以上にひどかった昨年前半戦における、オールスター選手監督間投票は外野手3位、
そしてシーズン終了後では、ア野手MVPだったからな。
直接対戦したり、グランドレベルで見ている人しかわからない凄さがあるんだろうね。
素人の自分らには解らない何かが。
>567
アンチの比率はもっと多いと思うよ。経験者のはずのプロにも色々な奴がいる。
嫉妬羨望からこきおろす、大きいもの強いものへの憧れが過ぎて他の要素に価値を見出せない等
まぁ十人十色でいいじゃない。俺はイチロー大好き、それで良し
>568
わざわざ荒らしを招くようなカキコイクナイ
>>568,569
まあ、「松井信者」と書いたところは荒らしを招きそうだが、
選手監督間での評価が他に比べて高いというのは、正しいと思うよ。
「イチロー八艘跳びはセーフ」捕手が告白
「あれはセーフだったよ」。レッドソックスのダグ・ミラベリ捕手(34)が23日、異例の告白をした。
ホワイトソックスとの試合前、レ軍ベンチに腰掛けながら、5月17日付の日刊スポーツを手に取り、
掲載されていた5月15日のマリナーズ対レ軍戦での微妙なプレーについて話した。
問題のプレーは4回1死。一塁走者イチローは、次打者の右二塁打で一気に本塁突入した。
その際、ベースの手前で急停止。捕手を飛び越えてベースをタッチする奇想天外なプレーを披露したが、
判定はアウトとなっていた。
だが、ミラベリは「防具などで体のどこかはイチローの体に当たったかもしれないが、右手に持っていた
ボールはイチローをタッチしていない。だからあれはセーフ。それにしても信じられない『技』だった。
さすがにイチローだね」と話した。
イチローのスピードは、審判の目でも捕らえるのが難しいということなのだろう。
http://www.nikkansports.com/ns/baseball/mlb/p-bb-tp2-050725-0003.html 写真=イチローが「八そう跳び」した時の日刊スポーツ(05年5月17日付)に見入る
レッドソックスのミラベリ捕手
「君は野鴨になれ。鴨というのは空を切って何万キロも飛ぶ渡り鳥であって、
渡り鳥にはカモメやいろんな鳥がいるけれど、鴨の独行にはかなわない。
その鴨が人や家などに飼われてしまったらみじめなものだ。
君は、嵐が来ようが、うまい話があろうが、野鴨のように妥協を許さず独立独歩で空高く飛んでいくんだ。」
長嶋茂雄 メジャー行きを決めたイチローに対して
このほかに長嶋さんとイチロー最初の出会いで当時もやし小僧だった鈴木一朗の身体をぺたぺた触って長嶋さん大絶賛。
(その時も鴨の話をしたと記憶している)
イチローは「はい」とかくらいしか言えず僅か数分の出来事だったけど辛い時や苦しい時は必ず長嶋さんのことを思い出す
みたいなエピソードもあった。
ソース無くてごめん、イチロー本ではなく長嶋本か雑誌か何かにあったと思うので探してみます。
私事ですがこのエピソード、ロマンティックで大好き。
アンチとか胡散臭い野球評論家が変なこと言ってても一見ひ弱そうでありふれた鴨が
一番遠く飛んでいくのがなんとしてでも気に入らない頭の固い人なんだろうと思えば許せます。
>>586 日本マスコミはイチローの事は褒めてくれるようになったけど打席の話ばかりだし、
イチロー以外のマリナーズ選手のヒットやファインプレーなど全然報じてくれなくてつまらないですね。
イチローも他の選手の話もしてくれればいいのに。
ええ話や・・
鴨・・・ 燕でなくて鴨? 何故そのチョイスなのか
他人の批判をしないというか、おだてて乗せるのが長嶋の傑出した才能。
メジャーの監督、コーチにはこういう人は多いんじゃね。
バレンタインなんかもそうだし。
イチローは批判したくないから、他選手をあまり語らないんだと思う。
「君は燕になれ!」じゃおかしーだろ
秘技!燕返し!でセンター前とか〜
そっかなぁ 渡り鳥って言うとスグに思い浮かぶの燕だと思うけど
細っこい体で 嵐の中をもサッと突っ切って行く
イチローみたいじゃない?
ミスターのお言葉は……考えるな、感じるんだ。
裏も無ければ悪意も無いのは確実なんだから。
思慮もなんかもしれんが、気にするな。
>思慮もなんかもしれんが、気にするな。
意味は分るし、思わず肩を叩きたくなるよ。
イチローだって同じ思いで、きっと感激したのさ。
あの人に会えただけでも。
>>578 エンジャクいずくんぞコウコクの志を知らんやと言うから
大きな目標に向かう人に送る言葉に燕は相応しくないんじゃないかな?
でもこれが有名な「イチロー君へ 野生のような鴨になれ」の元ネタ?だったのね
初めて知ったよ
俺も初めて何故野性の鴨になれ、と言ったのか知る事が出来た。
いい話だなこれ・・・長嶋さんイイ事言ってたのね
珍語録の一種と思ってました。
>578
渡り鳥ならなんでもいいというわけではないんだよ
さてはおまえ鴨肉の旨さ知らねーな?
鴨の肉質を理解している人ならピンとくるはず
セゲヲの話なんてどうでもいい
589 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
age