ttp://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/09/16/01.html 横浜・山下監督が退任へ
横浜の山下大輔監督(52)が今季限りで退任することが15日、確実になった。
ヤクルト25回戦(神宮)後に峰岸進球団社長(62)が示唆したもの。
山下監督は就任1年目の昨年は最下位に沈み、今季も現在5位と低迷しており、球団側は来季以降の契約を結ばない方針を固めた。
17日に球団役員会が開かれるが、球団は後任監督について横浜OBにこだわらない方針を持っており、来季の人選作業を急ぐことになる。
延長戦の末、ヤクルトにサヨナラ負けを喫した試合後、峰岸球団社長は山下監督の去就問題について球団の方針を明らかにした。
「すべてはシーズン終了後に決めることだが、次期監督候補も検討しなくてはいけない。
最終的に今の山下監督と比較することもあるかもしれない。
山下監督には功罪がある。功の部分は森カラーを払しょくしたこと。罪の部分は勝負に徹し切れないことがあったことだ」と話し、
山下監督と来季以降の契約を結ばない意向を固めたことを示した。
この日、砂原オーナーも指揮官の去就問題に触れ「順位は関係ない。ファンをどれだけ楽しませる試合ができているかということになる」と話した。
これまで去就問題が取りざたされても「頑張っているから、もう少し見守ろうじゃないか」と監督問題は球団に一任してきたが、
同オーナーの発言からも今季限りでの退任が確実となった。
山下監督は就任1年目の昨季は45勝94敗1分けで、首位・阪神から 42・5ゲーム差と記録的な大差をつけられ最下位に沈んだ。
突然の就任要請で補強、コーチ人事も希望通りに進められなかったという不運もあったが、
今季はウッズ、多村らセ・リーグ屈指の強打者をそろえ「大ちゃんス打線」もパワーアップ。
さらに投手陣も抑えの佐々木がメジャーから復帰するなど戦力は昨季より充実したものになった。
進退を懸けて2年目に臨んだが、この日まで50勝65敗3分けの5位と低迷。
3年連続のBクラスが濃厚な現状には、親会社のTBSも含めて同監督の采配を疑問視する声も根強かった。