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野球防衛軍 ◆vJuyOr885Y :
【最後の】広域巡回フランチャイズ制【切り札】
プロ野球が生き残る上での原則
1.広域圏をサーカスのように巡回する。
2.パ・リーグは広域圏内にセ・リーグチームのない地方を狙う。
3.2リーグ制死守
4.放映権収入をあてにしてはならない。
5.逆指名制は廃止して、完全ウェーバー制を導入する。
2.は近鉄の消滅と阪神人気、ダイエーHの成功を見れば明白。
3.は1リーグ制にすると2度の年間優勝、オールスター、日本シリーズが実質形骸化してしまうため。
4.は巨人戦視聴率の推移から見て、いずれ地上波全国ネットでの放送が困難になる可能性が高いため。
5.FAを廃止するのは人材流動化の今日、反社会的であり不可能。逆指名制はスカウティング能力を無効化
しつつあると同時に、育成・外販ビジネスモデルの構築を困難にしている。また不明朗な裏金が横行したり、
球団経営を圧迫している。戦力の均衡に著しいダメージ。
3部リーグ自動入れ替え制による、企業・アマクラブetc全国野球チームを多層構造化することで吸収し、
地域的なチームの勃興を促して野球ファン層を開拓していくというモデルは優れている一方、
野球が記録のスポーツであり、降格チーム所属選手の生涯成績に空白が出来てしまうという難点も。
(松井やイチローが海外流出する今日、記録の維持に固執することの意味も問われてはいるが)
野球の主たる支持ファン層というのはもっぱら戦後ベビーブーム世代を中心とした草野球世代が成長し、
団塊の世代となって今、老年に達しつつある年代であるということは野球中継視聴世帯動向から見て明白。
一方、若年世代は多様化した娯楽の中で育ったわけで、サッカー等、他分野に関心が分散しつつある。
そのため、旧来の支持層が晩年を迎える中で、自動的に観客動員が激減していくことは避けられなくなる。
野球の特殊性は、試合数が非常に多いという点にあり、週1回のサッカーと比べ、ファン総数・動員可能潜在数
は6倍近くいないといけない計算になる。しかも1試合の持つ意味がより希薄なため、動員への訴求力も小さい。
観戦チケット料金をサッカーの半分にした上、3試合分セットで販売して、なんとか釣り合うくらいではないか。
そうなるとフランチャイズ都市・地域の背景人口は超大都市以外困難になってしまい、地方に至っては絶望的だ。
そこで地方広域圏をまるごとフランチャイズにするという発想である。
一地方都市では小さ過ぎるが、小さい地方都市を一くくりに捉え、いくつも束ねて巡業していくのである。
6月15日、横浜Bが巨人との主催試合を静岡でやって3万人集客できた。今年横浜が地元で何度3万人
集客できただろうか?稀にしか開催されない地方では地元ファンが大歓迎してくれている。
また、昨今、巨人のキャンプ地・宮崎では福岡フランチャイズのダイエーHが巨人人気を侵食し始めている。
福岡フランチャイズのダイエーHが九州一円に人気を拡大し始めていることの証拠だ。
こうしてみると広域フランチャイズという発想に無理があるとは言えないだろう。
「東北」をフランチャイズにして仙台・青森・秋田・岩手などで巡業、
「北陸」では新潟・金沢・富山、次いでに長野松本も入れてしまえばいい。
「四国」では高知・松山・徳島などだ。
東京ドームの巨人戦で、客席に空席が目立つようになってどれくらい立つだろう?
今や巨人ですらチケットをさばききれなくなってる時代だ。
ガチンコ動員で球場が満員になってるのは阪神Tのみである。
もはやロッテが千葉をフランチャイズにしてる場合ではない。千葉マリンスタジアムや西武球場などは、
巨人が巡業するので十分。静岡や三重は中日Dが担当、九州はダイエーHだ。
今、目先の利益に走って1リーグ制に流れてはいけない。今後のプロ野球界が目指すべきなのは
広域地方圏にファン層を拡大し、放映権収入に依存しないビジネスモデルの構築に成功しつつある福岡D
であって、そこから更に進化して、1都市・1球場に依存せずにすむ広域フランチャイズを確立することである。
その上で、地方圏内から50チームくらいの協賛企業を集め、年10億〜20億の支援をとりつけないといけない。
その場合、企業名を外すのは必須だろう。
巡回試合方式のため、年間シートなどは、衛星専門チャンネル(機器のレンタルも検討)とのセットで販売しよう。
地域の町おこし、村おこしというコンセプトで鹿島・磐田などの成功例を作ったのがJリーグである。
スポーツはいつも社会・経済のモデルなのであって、時代の鏡でなければ淘汰されていく。
野球という興行の最大の強みは試合数が多いことだ。その強みを最大限活用できる方法が、
広域巡回フランチャイズ制なのである。地方広域圏をアイデンティティーとするチーム構想は、
国の構造改革上の大テーマとなっている道州制導入の先駆となって歓迎されよう。