★中島みゆきの歌詞について語り合うスレ★

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451Mother Mary 
「シュガー」にある夜泣きする<あの子>、<預けっぱなしでなつかない瞳が
あいつとそっくりにあたしをさげすむわ>は449さんのいう「心根の強さ」では
ないと思う。いまだに昔の男との出来事、さげすまれた想い出をひきずって、
記憶から消せない哀しさだと思うよ。「強い心根」はそういうのをいつまでも
ひきずらない。あの主人公は強気だけど芯はもろい。そういう人間だと思う。
だから敏感に感じ取っている。それは過去の別れで刻まれた傷のしるしじゃな
いか。だから子供の視線に昔の男を感じている。

<預けっぱなしでなつかない瞳>つまりかまってくれないことを怨んでると
とるのが妥当です。<あたしをさげすむ>ことを気にしている。どうでもい
い男の子供ではない。好きでもない男の子供の目線をそこまで神経質には
みない。好きだった男の子供ですよ。読み取れる、その辺は。

「シュガー」という言葉に「子供のころに好きだった菓子」をかけてるという
のは多いけど、そこ以前に、“甘いだけの子供だまし”“今自分の姿はそれ”
という自虐といえば自虐的言い方だと思う。

 この歌の世界自体、ネオン街の景色、あまり小綺麗じゃない街、を所々に
演出してる。小汚い街の店、ど派手な衣装、でやってるショー。安っぽい感
がある。そこで「ありえないよなお伽の駅」「極楽」に引き込むショー。
というまるでこの世でないかのような言い方からすでにいかがわしい何かだと
いうものは暗示されている。