剛紫とは
ひばり相手でも遜色ない声
ピッチコントロールの自由度が高い
例えば簡単に言うと、Aの音を出すときに高めのAから低めのAまでを使い分けられる
あとリズム感も独特
これもピッチと同じく正確にとることもあれば、わざと緩めにとることもできる
地声→ミックス→裏声の境目が滑らかだし、声量は言わずもがな
マイクからあれだけ離れて、張り上げずに声入れられる歌い手は、今ほとんど見ない
(単にマイクレベル上げただけなら多少の雑音も拾うが、それもない)
まあ要するに素材としては一級品の楽器だと思う
最初からこうだった訳じゃないはずだが、本人もよくここまで声を育ててきたなと感心できる
高くも低くも聞こえるし
男にも女にも聞こえるし(これは近田に言われた)
濡れてるようにも乾いてるようにも聞こえるし
明るいようにも暗いようにも聞こえるし
曇ってるようにも晴れてるようにも聞こえるし
力強いようにも繊細なようにも聞こえるし
天然のエコーがかかってるようにも聞こえるし
一枚にも何層にも重なってるように聞こえる
しかし
無傷のまま生きて来ましたって人には響かないというか必要がない音楽
あるいは傷がないとは言わないまでも、浅くて済んでる人間。
それと、完全にそういう境地(死ぬの生きるの)を脱した人間。
何度聴いても何故か涙が溢れてくる
そんで涙と一緒に嫌なこととかマイナスな感情を洗い流してくれる
難しいことは分からないけどあの声にそんな力がある気がする