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10Track No.774
生徒も驚く必修漏れ隠しの“手口”
教科書だけ購入させ“裏会議”で指導方法

 指導要録の虚偽記載や使わない教科書の購入、二科目同時の「総合的授業」…。
必修科目の未履修や単位不足が判明した高校の中には、さまざまな“手口”で指導要領とのつじつまを合わせようとしたところも多い。 

 「なんで世界史の教科書があるんだろう?」。埼玉県の私立高。三年の男子生徒(18)は昨年、受け取った教科書の束に「世界史」を見つけ、首をひねった。
二年で理系コースを選び、時間割には地歴はなく「倫理」だけ。本棚にしまっているうちに学校の世界史の未履修問題が発覚した。「受験に影響があるのかな」と戸惑うばかりだ。

 岩手県の盛岡市立高校では、三年理系クラスの六十五人にことしは政治・経済を履修させることを決めた。
しかし生徒が買わされた教科書は政経だけでなく、授業の予定すらない日本史も。
「調査書と指導要録には政経の成績を『日本史』の成績として記入することにしていた。少なくとも二〇〇三年から行っていた」と校長。

 さらに「職員会議ではカリキュラム通りに指導する表向きな話をし、別の会議で実際の指導方法を話し合った」。
“裏会議”の存在も明かした。

 青森、岩手の県立高や新潟の私立高などは、実際の授業とは異なり、指導要領に沿ったように記載した虚偽のカリキュラムを教育委員会などに提出。
富山県立高岡南高は今年行われた大学推薦入試に、未履修科目を履修済みとした調査書を提出し二人が合格した。

 「二科目を総合的な授業で履修させた」とした高校も。佐賀県の県立高は、例えば世界史の授業で、日本史に関連した部分があると補助プリントを配るなどして教え、授業時間の一部を日本史の授業とみなした。
しかし県教委は「時間配分が適切でない」と、日本史を履修不足と指摘した。

 栃木県の県立高でも「世界史の授業中、地理の内容に触れた」などとして二科目履修と解釈したケースがあった。