★★★引篭り東風荘戦記★★★

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177引篭り東風荘
遠い昔の事をまた思い出す。
ただ、同じ毎日の繰り返し。
退屈しているようで充実していた学生時代のあの時間はもう戻ってこないようだ。
いや、今も同じ毎日を送っている。
何も変わらない、また同じ毎日の繰り返し。
退屈しているようで、実際に退屈している日々を過ごし続けている。

毎日東風荘の画面とにらみ合っていた頃も、同じ毎日だったな。
何の変化も訪れず、たった一人でただ麻雀ゲームに明け暮れる日々が続いていた。
孤独ではあったが、(親の保護下にあるからだが)毎日遊んでいられた。
憂鬱になる時もしばしばあったが、決してあの時間は嫌ではなかったのだ。

今は・・・毎日アルバイトで雑用をこなしている。
何の変化も訪れず、たった一人でつまらない業務をこなす日々。
毎日が・・・辛い・・・
あの時と変わらない気分、あの時とは違う労働の厳しさ。
俺は相変わらず誰とも口を利いてはいない、いや・・・利けない。
俺は結局雑踏の中に踏み入っても尚孤独なのだ。
集団の中の孤独はあまりにも寂しすぎる。
それは、ずっと一人で遊んできた俺にも堪えがたいものだ。
あの時目まぐるしく過ぎて俺を戸惑わせていたいた時間の流れが
これほど緩慢に思えてしまうのは何故だろう?

毎日が苦痛で、ギリギリの瀬戸際の状態だが
だが、いやだからこそ夜寝る前に3回だけ打つ東風麻雀の一時が一層楽しいのであろう。
他の連中にとってはただの遊び、暇つぶしの無意味な時間かもしれないが
彼らと共有しているその時間、僅か半荘3回分のその時こそが
俺にとっての刹那の輝きなのである。
凍りついた時間が動き出すその僅かな時間を、もっともっと大事にしたい。

明日は土曜日、俺のバイトも休みが入っている。
一日中ネットに接続していられるが、たった3半荘の気持ちを胸に
精一杯打ち続けようと思う。