★★★引篭り東風荘戦記★★★

このエントリーをはてなブックマークに追加
17引篭り東風荘
遠い昔の回想に浸る事が多々ある。
毎日学校に通い、退屈な授業を受け、休み時間には級友とくだらない話に
華を咲かせて、終わった後は友達と遊ぶ事もあれば家に帰ってゲームして寝ていたりした。
そんな平凡で退屈で変わる事のない日常が、大学生、社会人になってもずっと続くと思っていた。
いつからだろうか?それが今のような状況になってしまったのは。
社会の誰もが俺に関心を持たない。誰も俺という個の存在を知らない。
俺はどの社会集団にも属さないのだから当然である。
明日も暇。明後日も明々後日もきっと同じ状態が続く事だろう。
こんな俺の存在を黙認し続ける親がいる限りはいつまでも俺は暇でいることが出来るのだ。
だが、今の俺には遠い未来のヴィジョンが見えない・・・

あの鬱屈した昔の日常が、今では何故か輝いて見える。