1 :
ちっぱん:
2 :
ちっぱん:2000/12/25(月) 02:18
決勝進出者のプロフィール
<予選最終結果>
順位 ハンドル 合計得点 戦数 トップ率 ラス率 平均順位
1位 りゅ〜か☆ +428 47 0.383 0.149 2.128
2位 匿名雀鬼 +284 17 0.588 0.118 1.706
3位 もりした♪ +275 27 0.407 0.148 2.037
4位 M・J・シロー +178 55 0.291 0.255 2.400
ーー予選1位 りゅ〜か☆
予選を圧倒的な強さで終始リードし続け、期間半ばにして追いかける気力を
萎えさせるような点差を付けての堂々の予選1位。「よわよわ」という参加
表明時のコメントは三味線ぎりぎりであった。
その麻雀スタイルは、基本的に受けの麻雀。強引に攻めたりせず、無理の
ない打ち回しで勝機を待つ。ひとたび攻勢に出ると、そのドラの乗り方は
目を覆うばかり(w)。メンゼン重視のオーソドックスな麻雀だけに、安定
して強さを発揮できそう。
決勝は、予選より攻撃的に、かつミスを避けて全力を尽くす、とのコメント。
時に相反するこの2つの命題をいかになしえるか。それがうまくいけば優勝
の最右翼である。
ーー予選2位 匿名雀鬼
トップ率・防御率1位で、少ない半荘数にも関わらず予選2位に食い込む。
ネット麻雀界では知る人ぞ知る強豪で、下馬評では優勝候補No1。
おそらくは、フリー雀荘での経験も豊富なのではないか。クイタンありの
ルールに則したスピード重視の軽快な攻撃が身上で、時にかなり遠いところ
からブラフ気味に仕掛けたり、積極的かつ柔軟な手組みが目立つ。攻撃重視
にも関わらず、予選のラス率の低さは驚異的。押し引きの判断力と
ゲームまわしの技術に長けているためであろう。
決勝に向けては、一言、全力を尽くす、とのこと。確かな自信がうかがえる
が、実は眠たかったらしい。
ーー予選3位 もりした♪
早くから安定した2位の位置をキープし、早々と決勝進出を確定。トップ
率・防御率ともりゅ〜か☆氏を上回る。
今回の参加者中、もっとも堅実派。丁寧な防御を重視し、先打ちでのリャ
ンメンターツ固定が多いタイプで、放縦が少ない。メンゼン重視、クイタン
よりピンフの手作りで、三色を常に意識したスタイルは玄人好みの渋みが
ある。短期戦での押し引き・スピード型への対応といったあたりが課題と
なるか。
決勝では1位を取りに行く、とのこと。予選とは違った姿が見られるの
だろうか。
ーー予選4位 M・J・シロー
最終日ぎりぎりまでもつれた熾烈な4位争いを制す。トップ率、ラス率
とも見劣りするようだが、実は非常に大きなトップが多く、いわゆる
「トップラス雀士」で、勝負慣れした実戦派といえる。
明かな攻撃型。トップから豪快に叩き合って、さらに大きなトップにする
パワーは圧倒的だが、予選のようなトータルポイント戦では小さなトップ
を守りにいっても無意味なわけで、クレバーな戦略眼をもっているとも
言える。が、ただの酔っぱらいである可能性も否定できない。半荘3回
程度の短期戦を制するには、勝負所で押し切るガッツが絶対に必要となる。
その意味でも、予選をすべりこみでクリアした勢いからいっても、決して
侮れない。
本人は親番をキーに作戦をたてているようだ。ゲームまわしの技術も
大きなポイントとなるだろう。
3 :
ちっぱん:2000/12/25(月) 02:25
4 :
ちっぱん:2000/12/25(月) 02:26
5 :
ちっぱん:2000/12/25(月) 02:26
6 :
ちっぱん:2000/12/25(月) 02:29
みにくくなってしまって申し訳ない
ここからは、全局の観戦記を、本人の自戦記を交えながら
少しずつ書いていきます
質問等、随時受け付けます
7 :
モッコス将軍:2000/12/25(月) 20:55
感想でーす。
ざっとだけど決勝の様子を再生して見てみますた。
私の目から見てポイントとなったのは、一回戦の南2局3本場です。
もりした♪さんに小四喜の勝負手が入った局ですね。
3順目、早くも
(7)(8)378東東南西西北北中
という牌姿になったところで西ポンとなり、
(7)(8)378東東南北北中 西西西(ポン)
から(7)を切りだしています。
あくまで役満狙いならここは成立するターツは
(7)(8)か78のどちらかしかないのだから、
ここで切るべきは3だったのではなかろうか?
結果的には最後まで残った南が山の深いところに
いたようなので、あがりまで持ちこめたかどうかは
わからないが、この段階で3を切っておけば、後になって
シローに食われることも回避できたはずなので、この局で
シローにあがりがあったかどうかはわからない。
(まぁ、結果論ですけど)
この一局をものにすることでシローには10600点が
入っているので、その後の展開もずいぶん変わったんじゃ
ないかな。
あと、もう一つだけ。
三回戦の東一局、りゅーか氏の4ピン切りは切り間違いだよね?
だよね?そうだといって!もしそうじゃなくてあがりまでの
道のりが全て見えていたのだとしたら、ヤツはエスパーだ。
エスパー伊藤だ。いや、伊藤でも4ピンは切れないだろう。
とにかく、意図的な4ピン切りだったのだとしたら、もう二度と
りゅーか氏とは打ちたくない。勝てる気がしない。俺には無理。
以上です。
シローちゃんおめでとう。 ケッ
4ぴん>2ぴんかな?
そうです。2ピン切りでした。
とにかくミラクスっす。
10 :
もりした♪:2000/12/26(火) 09:15
>>7 なるほど。
このときはノーマーク爆牌党の大介を思い出しましたね。
結局、ホンイツへの渡りを考えてたんです。
りゅ〜か☆の2p切りは時間切れだと書いてありました。
11 :
M.J.シロー@板長様:2000/12/26(火) 19:59
りゅかともりし〜の自戦記、見させて頂きました。
やっぱ人によって打ち筋って特徴出るねー。面白かったです。
他人の打ち回しを見て、自分がいかにリーチに立ち向かっていくタイプか
よく分かった。まるで狂ったように前に出て捌こうとしている。
ちっぱんの事は言えないや。
りゅかはホントに手に逆らわない。懐の深い麻雀だと思った。
実際最も安定していたんじゃないかな?
ただ、俺と比べての話だけど少々手を広げすぎかと。手仕舞いするのが
遅くなって、オリる局が増えるような気が・・・。
もりし〜はリーチ&リーチに飲まれて手が萎縮していたように見えた。
ま、堅いもりし〜がいたから場が締まった(特に下家のりゅかに対して)
と思うんだけどさ。
言いたい事言ってすまそ〜ん。次は聞く番じゃ。好きほ〜だい言って頂戴。
=======決勝第1回戦========
東1局
配牌 かなり特殊な配牌といえる。散家すべてに、6の暗刻が入っている。
数牌が真ん中で分断され、シュンツが構成されにくい展開になるだろう。
f5 南家シローの第1打3p。何も考えずに打北でいいのだが、非常に意志
のある一打だ。以下本人談
「これは”外し”という打ち回し。マンズ2メンツ、6pのからみで
1メンツ+雀頭、ソーズ1メンツを想定し、3pを外した」
早い段階でアガリ形を想定するのは、隙の無い麻雀を打つためには必要
なことだ。短期戦最大のキーともいえる起局の、南家という立場を考え
れば、ここでその戦術を選んだのは結果的に大正解だった。
3pを引っ張っていれば、もりした氏がトイトイ・クイタン系の仕掛け
でポンしていた可能性もあった。
f30 西家もりした♪。
「ピンフ系を想定した3m先打ち。白はまだ打ちたくなかった」
ドラが9pだけに、翻牌は切りづらい。それでは、ここで何を切るべき
か。リャンター固定の打3mはいかにも守備型のもりした氏らしい。
しかし、同じシャンテン数を上げないなら、タンヤオ・トイトイを
見ての打9sもおもしろい。結果的に、2−5mはいわゆる「死にメン
ツ」となり、これ以上手は進まなかった。
余談だが、自分のツモ・手牌の形から、山に残る牌を読む「ツモ牌相」
という理念がある。漠然とした経験則から生まれた物だが、実際に牌譜
を見て、なるほど、と思う場合も多い。
ここでその経験則を3つほど挙げておくので、今後牌譜を見るときに頭
の隅に置いて検証してみて欲しい。
「例えば、3466(34666ならなおさら)などの形の時、3・4
は引くが2−5は引かない」
「4間跳びトイツ 例:1と6、2と7など は、引きやすい」
「高めイーペーコーの形のリャンメンは引かない」
東1局つづき
f42 ここで最初の動きがあった。東家匿名氏の789三色の仕掛け。
親で、ドラが9ということもあり、足止め効果のある仕掛けと言える。
氏らしい積極的な攻撃。
f84 ここからの東打ちでこの局の勝負はあったとみていい。東家としては、
ここでw東を押されては仕掛けた甲斐が無い、というもの。南家として
は、東家の序盤の切り順からチャンタがない、と読んだこともあるが、
やはり第1打3p時の想定したとおりに手が進んだことが東を押し切れ
た要因だろう。
とはいえ、5p引きがフリテンになるだけに、ここでは打4pが妥当、
というふうに本人も言っているが。
f88 仕掛けが789三色だけに、当然7pは切れず。ここで7pが出るよう
だと展開は随分変わるのだが、このメンツはそんなに甘くない。
f100 絶好の7pを引いてリーチ。表示牌の8pは切りたくないし、ドラ引き
にも対応できて言うこと無し。
f132 まっすぐ行っての振り込みでも無いだけに、匿名氏としては嫌な感じの
2600放縦かもしれないが、2m1枚、9p2枚が山に残っているので、
いずれ結果は大差あるまい。シロー氏としては会心の1局だろう。
東2局
配牌 4人に特に差はない。ドラも均等、翻牌のトイツもなくシュンツ手傾向。
f18 シロー氏にw東が重なる。ここからの打4ソウも、なんでもない選択だが
結果は大正解。冴えが見える。
f22 西家りゅーか氏、ドラ入りピンフのイーシャンテン。ここからが長かった。
3356の4−7はやはり引かない?
f40 打4sはドラを使い切る意志の表れ。123三色なら打3mでも、メンツ
を想定しての打9mでもよかった。打4sではドラツモの時ロスが出るだ
けに・・・。この辺りが前局放縦の影響か。
f74 東家シロー氏、ロス無くマンズを伸ばし、w東を暗刻にしてテンパイ。
当然の即リーチ。
f79 西家、チー。一発が消え、テンパイを入れる当然のチーだといえる。
結果、4巡後のシローのマンガンツモを食い流す(f109)
15 :
1回戦・東2局その2:2000/12/28(木) 03:22
f100 南家もりした氏、中鳴かず。本人いわく、
「リーチに逃げ腰。中くらいたたけよ」
とのことだが、西家が仕掛けて軽い手をテンパイしている(8mを押して
いる)ので、ここで割ってはいるメリットはあまりないだろう。妥当な判
断ではなかろうか。
f119 ここまで2p、8m、東と押してきたりゅ〜か氏、ここからの打3sテン
パイ崩しは惜しまれる。5pは筋で、カン5pもワンチャンス、押せない
牌ではない。直前に4sが4枚見えてしまったことが、逆に仇になったか。
これを押していれば次順にアガリがあっただろう。
f133 もりした氏、チーテン。フリテンシャボだが。
f137 北家匿名氏、序盤からツモがかみ合わず、ここで完全に手詰まり。
苦しい・・・。なんとか耐える。
f146 流局。
まじ勉強になる〜〜
ここまで細かくコメントしてもらえるとは・・・
ちっぱん殿には是非とも最後までこのペースで解説してもらいたいっす。
東3局・流れ1本場
配牌 北家シロー氏がややトイツ手ぽく、他三家はシュンツ手。
ここで、ツモ牌相のセオリー
「配牌で字牌が多く(4〜5枚)、トイツが無い時は、(相手の字牌も
同じような状況なので)重なる前に早めにに打ちだす」
これはかつて「101マガジン」に掲載され、話題になった「平成のツモ
牌相理論」の冒頭にあったものだ。う〜む・・・・
f30 西家匿名氏、東を暗刻にして、テンパイ取りの打白。
自然な一打としてはピンズを外してソウズに寄せるところだろう。
4巡目、さらに他家のステハイからも急いでテンパイを取る必要は感じ
ない。前局あわや手詰まり放縦のダメージか?焦りが伺える。
f32 北家シロー氏、三暗刻完成。
ここでの白合わせ打ちは不自然ではないが、単騎を想定すれば2s打ち
が正着だろう。
f38 カン3pに待ち変えしてのDLT(direct line trap)リーチ。
テンパイ取った以上は当然のリーチ。短期戦序盤でのリーチには、今後
の他家に与えるイメージ戦略として重要な意味がある。とはいえ、それ
はアガリきってからの事。結果的には、あまりに早いため逆に無筋を押
されることになって失敗。
f41 一発でつかんだ7p。三暗刻に頭が固まっていれば、暗カンしたくなる
ところだが。ドラ9pの受け入れまで見た柔軟な受けは秀逸。
f53 この形からの4m切りは疑問。現物の2s、スジの4sを外して、比較
的好形のイーシャンテンでいいと思うのだが。
f81 ドラを引き入れてテンパイ。ここまでは全くロス無し。ここから現物の
1pではなく2m打ちリーチ。本人いわく「テンパネ狙い」とのことだ
が、ここでも展開の綾があった。5m手出し後の2m切りリーチ。次巡
もりした氏が引いた4mが打ちにくくなった。もし1p切りなら、さら
にこれをもりした氏がチーしてピンズによせていれば・・・。仮定にす
ぎるが、りゅーか氏のアガリの可能性もあったのだ。
f105 匿名氏3200は3500(一本場)の放縦。DLTは追いかけられると弱い。
あたりまえだが。匿名氏にメンホンツモの目があっただけに、惜しまれ
る一局となった。
19 :
東4局:2000/12/29(金) 02:41
東四局
配牌 親のりゅーか氏が2シャンテン。北家のもりした氏に東のトイツ。
あいかわらずシロー氏にトイツ手の目が濃い。
f21 自風の南をツモって打東。この1打がこの局の全て。前局までの嫌な感
じに守りを意識していれば、この局のアガリは無かった。
もりした氏、これを一鳴き。一鳴き自体は問題ないが、実はこれ、シャ
ンテン数が変わらない(チートイツ2シャンテン)。前局までの押され
気味の内容に焦りがあったか。
余談。一般に4トイツからのポンはシャンテン数があがらない。得点力がある
場合なら別だが、スピード重視の仕掛けならリスクのほうが大きい。
f26 ドラの中が食い流れてトイツに。
f67 最初にテンパイが入ったのがドラ雀頭の匿名氏だった。2枚切れの2m
待ちではリーチはかけにくいが、かといって中ポン・ピンズ待ちを想定
したテンパイ取らずはヌルい。簡単に中が出る相手ではないし、もりし
た氏もテンパイとみるべき。
f75 即ツモの1000、2000。ここで「リーチだったか」と後悔したかどうか。
難しいところだ。
20 :
M.J.シロー@板長様:2001/01/06(土) 21:53
ちぱ〜ん!がんばってね〜!
匿名さん、お忙しいところアリガトウございますぅ。
観戦記、途中で投げ出し中
でもいつか完成させる。マジで。今世紀中に。
22 :
M.J.シロー@板長様:
age toku?