1 :
焼き鳥名無しさん:
「つも!!」突然羊男が叫んだ「イチサンニーロク!」
いちさんにーろく??僕は混乱した。
古いタイプの洗濯器みたいに、頭がなる。うぉぉん。うぉぉん。
やれやれ。
どうしたらツモ・ピンフが1300・2600になるっていうんだ?
結局、僕とアシカは1300ずつ点棒を出した。
羊男を怒らしたら、20分はゲームが止まることを覚悟しなければならない。
2get
3get
。
屁 get
この糞スレは2度と良スレへは戻れなかった…。
糞スレと荒らしスレの中間のスレとなり永遠に麻雀板をさまようのだ。
そして消したいと思っても消せないので--そのうち
>>1は、考えるのを
やめた
むず
7 :
焼き鳥名無しさん:05/01/17 14:30:18 ID:JR13nzqp
むずむず
村上春樹好きなんで、職人に期待!
漏れは文才無いっす orz
やれやれ、やっとツモった。
僕の指に触れる感触が確かにその牌をイーソーだと教えてくれた。
僕はそのまま牌を手牌の横にそっと置き、牌を倒した。
「メンピンツモイッツードラ1で3000・6000、これでトップ逆転ですね」
と僕は言った。
「兄ちゃん、強いね」
と対面にいるおじさんが僕に点棒を渡しながら言った。
「たまたま、ツイてただけですよ」
僕は首を横に振った。
天
age
取り敢えずブクオフ逝って資料手に入れよう。
書けたら書いてみる。
よろ
しく
15 :
焼き鳥名無しさん:05/01/22 04:19:34 ID:cCnJCM/0
好むと好まざるにかかわらず、親のダブリーがかかっている。
僕の頭の片隅で、何か重しのようなものが回っている。
僕は少し冒険してみたくなった。
振り込んでしまえば、この不快感が無くなると思った。
かっこう、とメイが言った。
無スジの赤五筒を切ってみた。
「・・・」
親のホテルのベルボーイは、何も言わなかった。
16 :
焼き鳥名無しさん:05/01/22 12:55:51 ID:q2wR4OzK
〔牌を〕
切る――――やがて
錯和―→
がや、りま始が雀麻
kigoushi
よくいるか雀荘の夢を見る。
夢の中で僕は麻雀を打っている。
つまり、ある種の継続的状況として僕は麻雀を打っている。
夢は明らかにそういう賭博性を提示している。
夢の中ではいるか雀荘の形は歪められている。
とても細長いのだ。
あまりに細長いので、それは雀荘というよりは屋根のついた賭場みたいに見える。
その賭場は坊や哲の時代から雀鬼の終局まで細長く延びている。
そしてそこで僕は麻雀を打っている。
そこでは誰かが洗牌している。
僕の為に洗牌しているのだ。
雀荘そのものが僕を含んでいる。
僕は牌の手触りや放銃の痛みをはっきりと感じることができる。
僕は、夢の中では、その雀荘の一部である。
そういう夢だ。
20 :
12:05/01/22 16:05:17 ID:???
挫折した…orz
21 :
焼き鳥名無しさん:05/01/22 19:06:33 ID:srpUK+dR
「リー・・・」
僕は言いかけた言葉を途中で止めた。
発生と同時に、とても重要なことを思い出した。
その瞬間は確かにはっきりと脳裏に浮かんでいたそのことが、
何故だか思い出せない。
僕の向かいの人の少し後ろにある壁に、古びた時計が掛かっている。
いや、それは時計じゃないのかもしれない。
秒針のように見える棒は、全く動いていない。
動こうという気配すら感じられない。
「リーブ21って結構イイですよねぇ」
僕はこう言って、東を切り出した。
僕の手は張っていた。張っているのだが、役がない。
やれやれだ。麻雀というゲームは厄介なものだ。
役がないと上がれないのだ。
その時、何か鈍器のようなもので頭をガーンと叩かれたような
衝撃が僕を襲った。
「300点しかない」
そう、思い出した。僕はリーチをかけようとしたが、リーチ棒が出せなかったんだ。
胸の中のもやもやが一気に吹っ飛んでいった。
「ローン!ダブ東混一対々」
やれやれだ。これがぶっとびって奴か。
――流局。
この局も流れた。
まるで緑あふれる山に流れる川に浮かべた木の葉舟のように。
罰符を払いながら、僕は別れた妻のことを考えた。
三ヶ月前、妻は「探さないで欲しい。自分に関するものはすべて処分してくれ」
という趣旨の手紙を残し、僕の前から姿を消した。
そこには、この数ヶ月の間妻が僕の知らない男と寝ていた、ということも書いてあった。
僕は、僕の知らない男が僕の妻と寝るところを想像した。
僕に知らない男が僕の妻の服を脱がすところを。
しかし僕は途中で考えるのをやめた。一体何の意味があるというのだ?
すべては起こりえたことなのだ。
僕は自分が腹をすかせていることに気づいた。
無理もない。昨日からドーナツとコーヒーしか口にしていないのだ。
僕はビールを2本とチーズと胡瓜のサンドウィッチを注文した。
この半荘が始まってもう3時間になる。
できることならさっさと終わって欲しい。
妻には逃げられ、運もなければ勃起もしない。
こんな男が麻雀を続けて何の意味があるというのだろう?
25回目の配牌を理牌している僕の手が止まる。
―国士無双。
そう、
すべては起こりえたのだ。
age
24 :
焼き鳥名無しさん:05/01/23 01:26:13 ID:oHMwee2L
これは危ない・・・
何故だか分からないけど、僕は直感的にそう感じた。
こういったことは、今までも何回かあった。
そしてこの予感は一度も外れたことがない。
理由は分からないけど、僕の意思とは関係なく、
僕のするべきことが決められているのだ。
誰かがレールを敷いてくれて、その上をただ走って行けばいいだけだ。
大丈夫。いつものようにやってみれば、きっと何とかなるさ。
さてと・・・
これも危ない・・・これは・・・裏スジ。
こっちは・・・無スジのドラ・・・
何のことはない。
結局どれも危ないのだ。
それならいっそのこと、目をつぶって切ってみよう。
「ローン!大三元!」
やれやれだ。
また役満とやらに一役買ってしまった。
僕が打つと一晩に一回は役満が出ることになっている。
それがこの世界の掟らしい。
もう長いこと、みんなから「役満先生」って呼ばれている。
先生っていう響きは照れくさいが、まんざらでもない。
25 :
焼き鳥名無しさん:05/01/23 06:25:42 ID:XDaRPCZ1
僕の点棒が激しく損なわれてしまった。
すげーオモロイ!
無理
「ツモるんだよ」
羊男は言った。
「山が残っている間はとにかくツモり続けるんだ。
おいらの言っている事は分かるかい?
ツモるんだ。ツモり続けるんだ。
何故ツモるかなんて考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。」
羊男に言われたとおり、僕はツモり続けた。
僕の目の前の河(ホー)に捨て牌がどんどん置かれていく。
役に立ちたかったのに役に立たなかった者たちが、
ある種の悲しみを帯びて、そこに並んでいる。
でも彼らは何も言わない。
いや、言わないんじゃなくて、言えないんだ。
結果を残した者だけが、自己の存在を認めそして他者に接触できる。
どうやらそれが、この世界での暗黙の了解になっているらしい。
最後の牌をツモったが、それも無駄ヅモだった。
僕はそれを静かに捨てた。
もうツモる牌がない。もうツモる牌がない。
「何をやっているんだよ。こっちこっち!」
羊男が叫んだ。
「こっちにまだ一杯あるじゃないか。ここからツモれよ」
羊男の方を見ると、別の卓にまだ手つかずの山があった。
「いいの?まだドラ表もめくられてないけど・・・」
言葉とは裏腹に、僕はツモり始めた。
やれやれ。そう言って、僕は焼きたてのパエリアみたいに積みあがったパイを
ツモリつづけた。羊男はなんだか嬉しそうにこっちを見ていた。
僕の意思に関わらず、誰かが喜ぶのなら、僕はパイをツモリつづけるだろうし、
出来もしない純チャン三色を目指しつづけるだろう。
そういうものだ。
「この世に、してはいけないリーチなどない。」
絶えず棒テン即リーを心がけ、しかし一度もあがることのなかった鼠の言葉だ。
雀荘においてあったラジオから、リー・コニッツの「裏ドラを見る前に跳べ」
が流れた。
僕は井戸のそこに落ちている50セント銅貨のような声で言った。
「リーチ」
何故こんなにさりげなく神が居るんだ?
スゲーオモロイ(´∀`)
33 :
焼き鳥名無しさん:05/02/01 03:26:09 ID:ATYk2dg8
30さんうまいです
麻雀板における数少ない良スレだなw
僕はとても興奮していた。
僕の手配は国士無双だった。
今まで夢の中でしか上がったことのない役を、
僕は今まさに上がろうとしている。
そう、夢の中で何度も何度も上がった。
鼠は本当によく僕に振り込んでくれた。
僕がテンパると必ず、即振り込むのが鼠だった。
リーチをかけようが構わず、いつも勝負してきた。
僕が上がると、鼠は何だかもの悲しい表情を浮かべたものだ。
「またやっちゃったな・・・」
そうつぶやく彼の沈んだ顔を見てると、僕はとても悪いことをした気分になった。
「ごめん・・・まさか一発で出るなんて・・・」
消え入るような声で僕はこう言った。
「いいんだよ、オイラが下手なだけさ。下手な奴が負ける。
それが勝負の世界だろ?」
彼はそそくさと負け分を払って、店を出て行った。
そんなことを思い出していた。
36 :
焼き鳥名無しさん:05/02/03 09:00:33 ID:14jXu8Se
>5 ジョジョのカーズじゃねーか
ここは村上春樹ワールドだ
良スレage
彼女が死んだとき僕は6843回目の半荘をしていた。
>>31に爆笑したw
みんな上手だなぁ。
村上春樹風がこんなに笑えるとは思わなかった。
麻雀。
いったいこれでもう何日僕は打ち続けているんだろう?
日にちの観念というものが、頭の中から完全に消滅していた。
昨日の次が今日で、今日の次が明日だった。
カーテンが開いてカーテンが閉まって、12時間毎にメンバーが入れ替わって、放銃して和了した。
僕は手帳をひっぱり出してカレンダーで日にちを勘定してみた。
もうここに来て十日になっていた。
平和と断幺の日々、そしてたまに出る役満。
それはそれで悪くない。
やれやれ。
おれ最近ここのレスが増えるのが楽しみになってるよ。みんな面白い。
22さんに拍手。
age
44 :
44:05/02/19 07:47:20 ID:???
44
僕は本当にいろんなことが面倒になってきた。
牧村拓がもし僕が勝負師と打つことで安心できるのなら、
それはそれで構わないという気さえしてきた。
こうして押し問答しているくらいならやってしまったほうが早いような気がした。
たかが麻雀なのだ。
聴牌して、和了して、射精すればそれでおしまいなのだ。
「オーケー、やろう」と僕は言った。
派sage
age
友人は卓の上に両手を載せたまま長い間黙り込んでいた。
それからその局を降り、作業靴の底で地面をとんとんと叩いた。
僕はそのわきに立ち、手牌を眺めた。
「やはり駄目だね」と彼は言った。
「俺が考えてたよりずっと流れは湿っぽいよ」
僕には流れがそれほど湿っているとは思えなかった。どちらかといえば
固く乾いているように見えた。
「中が湿ってるんだ」と彼は説明した。
「それでみんなだまされるのさ。この場はね、ちょっと変わった場なんだよ」
「変わった?」
彼はそれには答えずに上着のポケットから煙草を出してマッチを擦った。
「まあ少し打ってみようや」
我々は次の局まで二百秒ばかり待った。体にまつわりつくいやな寒気がした。
僕はウィンド・ブレーカーのジッパーを首まであげて襟を立てた。
それでも寒さは消えなかった。
リーチのかけばなで彼は立ち止まり、口の端に煙草をくわえたまま、じっと右手の
牌を睨んだ。首の真ん中あたりから水が沸き出し、それは下におりて小さな流れとなり、
背中をゆっくり横切っていた。汗は緊張を含んで薄茶色に濁っていた。首の汗で湿った
部分を指でなぞってみると、皮はみかけよりもずっともろく、表面はぼろぼろと崩れた。
「これはすごく嫌なリーチなんだ」彼は言った。
「待ちも薄い。でもそれだけじゃねえんだ。なにかこう、不吉なんだよ。長村大でさえここでは
いつも怯えるんだ」
友人はしばらく咳きこんでから煙草を地面に捨てた。
「悪いけど無理したくないんでね」
僕は黙って肯いた。
49 :
焼き鳥名無しさん:05/02/26 04:40:35 ID:60qf8d1j
↑
羊をめぐる冒険p118〜120デス
>>49 山に登るとこだね
漏れも久しぶりに今日は書いてみよう
>>49 ここは別に「村上春樹の小説を麻雀小説に書き換えるスレ」じゃないんだから
いちいち出典なんか書く必要ないだろ
>>50 期待してます
ここは別に「村上春樹の小説を麻雀小説に書き換えるスレ」じゃないから
出典あげてもらっても特に困らないよ。
まあまあ喧嘩しないで。
おもしろければどっちでもいいよ。
村上春樹の雀風ってどんななんだろう?エッセイでは学生時代は麻雀してた
らしいけど、強いとか弱いは書かれてはいなかったな。
55 :
立直:05/02/27 23:16:08 ID:???
「リーチ」と僕は言った。
リーチ。
好むと好まざるとに関わらずリーチをかけざるをえない時がある。
あるいはかけさせられてしまう時が。
僕は正直言ってリーチはあまり好きではない。
大事な点棒が損なわれるリスクを負うのも好きではないし
ダマで聴牌して他家が油断してる時に
「ロン!」
という快感は他ではなかなか得られない。
しかしこの時ばかりはトップと僅差の2着目、しかも役無し3面張。
悪くない。
緊迫した卓でツモ切りを繰り返す僕。
「ロン!」
対面のラス目が僕の捨て牌に声を張り上げる。
「ロン?」
僕はわけがわからなくなってきた。
ダンラスの対面がロンだって?
鼻息を荒げ手牌を倒す対面の手は・・・大三元字一色四暗刻
やれやれ、これだからリーチは嫌いなんだ。
オーケー、君は何点欲しいんだい?
age
57 :
1/2:05/03/14 23:39:19 ID:???
その日の僕は本当にどうかしていたんだ。
なにしろ夕方の6時からワイルドターキーのオンザロックを立て続けに半ダースも飲んでいたからね。
飲みながらこの世の果てみたいなバーでこの世の果てみたいなジャズを一日中聞いていたんだ。
もちろん11時には家に帰ろうとした。
店を出て1時間くらいかかってようやく拾ったタクシーに家の住所を行ったんだ。
でも僕が車を降りて顔を上げた時、目の前に僕の家はなくて
その代わりにまるで一流ホテルのような外観の雀荘がそこにあった。
やれやれ。どこの世界に一流ホテルみたいな外観の雀荘があるんだよ。
でもここで文句を言ってもしょうがないからそのプリンスホテル的な雀荘に入る事にした。
オーケーマスター。僕は一回だけ打ってここを出て行く。それでいいね?
店に入ると2秒もしないうちにメンバーが来て、その2秒後には僕は卓に座らされていた。
やれやれ。外観がプリンスホテル的ならメンバーもプリンスホテル的なんだ。
店の中の物は全て僕が一番苦手なタイプの上品さを漂わせていた。
ソファーも、時計も、ハンガーも、サイコロも、麻雀牌さえもがそうだった。
おかげで僕は起家になってサイコロを振る時に指が震えてしまった。
東一局の親の配牌を取って僕は、しばらく考え込むしかなかった。
11 (222334568) 白白白 (数字はソーズ括弧内はピンズ)
58 :
1/2:05/03/14 23:40:58 ID:???
ドラは白だった。やれやれ。いかにもプリンスホテル的な配牌だ。
丸々一分くらい考えてから僕は1に手を掛けようとした。
その時、手の中の1が「俺を切っちゃいけないよ」と言った。
信じられるかい?僕の手の中の「イーソウ」がしゃべったんだぜ?
「プリンスホテル的な牌は言葉を話すものだとは知らなかったよ」と僕は言った。
「プリンスホテル的?ああ、この店のことか。でも今はそんなことは関係ない。
いいかい?この店がどうであろうと俺はプリンスホテル的じゃないし
今話しているのは俺の方なんだ。もう一度言う。
俺 を 切 っ ち ゃ い け な い」と1は言った。
僕はその時本当にどうかしていたんだ。
だからその相手が誰であれ、俺を切るなと言われたらそうするしかなかった。
そこには僕の思考なんかが入り込む余地は無かったんだ。好むと好まざるとに関わらず。
そんなわけで僕はそこからもう1分くらいかけて考えて、(8)を切ってリーチをかけた。
対面のヤンキースの帽子をかぶった若い男が何か文句を言ったけど無視した。
僕はもともと雀荘でヤンキースの帽子をかぶっているような男とは話さないようにしていたんだ。
僕が無視したせいかわからないけど、それからみんな無言のまま場が進んだ。
対面のヤンキース男が二度チーしただけで、その後は何も起こらずに僕にハイテイが回ってきた。
僕は一向にツモれなかったけど、ピンズも一枚もひってこなかった。
僕はさっきのバーのこの世の果てみたいな事を思い出しながらハイテイをツモった。
親指にざらりと嫌な感触がして、全身の毛が逆立つのを感じた。
口の中はからからに乾いて、耳がとてつもなく熱くなっていくのが分かった。
「俺を切らなくて良かっただろう」と、手の中の「イーソウ」が言った。
僕はツモった牌を手牌の横にくっつけて伏せ、何も言わずに席を立って店を出た。
後ろからヤンキース男とプリンス的なメンバーが何か言ったけどよく聞き取れなかった。
「↑間違えた。これ2/2ね」と僕は言った。
村上春樹風とはちょっと違うが長文おつ
「素敵な配牌ね」
「僕もそう思うよ」
「ロン」
「君は小牌という言葉を聞いたことがあるかい?」
「君は少牌だ」
僕は少し赤くなってうなずいた。
「でも多牌じゃないからチョンボではない?」
「たぶん」
64 :
焼き鳥名無しさん:2005/03/28(月) 21:47:24 ID:LG772CIr
たぶん?確定もしていないけど 否定もしないときに使う言葉だよね。やれやれ、
65 :
焼き鳥名無しさん:2005/03/29(火) 02:02:21 ID:u1cEOFU9
うおーー!!このスレおもろいっすね!!
みじかいけど、
>>29シンプルですきです。
age
僕は小便をした後手を洗わずにトイレから帰ってきた。
そして牌をその手で触れる。
「イカくせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
終了
「私は頭が悪いので、点数を数えられないのです」
ナカタさんは言った。
「ですから、ロンしたことがないのです」
「いいから、ロンしてみなよ、おじさん」
と星野さんが言った。
「ホシノさんがそう言うのでしたら・・・ロン!」
しばしの沈黙が流れた。
洞窟の奥の真っ暗な闇よりも深い沈黙だった。
「おじさん、それ張ってないよ。チョンボだね」
「はい、ナカタはいつもチョンボをしてしまいます」
「おじさんさー、麻雀したことあるの?」
「ナカタは頭が悪いので、麻雀をしたことがありません」
「それで、このナカタが、あなたのことを
デメトクさんと呼んでも、よろしいのでありますね?」
ナカタさんはその天和を続けてあがった男に、もう一度同じ質問をした。
ゆっくりと牌をまぜて、なるべくあがられないように。
70 :
69:2005/04/03(日) 02:17:04 ID:???
>>68あれ!???
かぶった!!そして気合でまけてる。やられた・・
71 :
焼き鳥名無しさん:2005/04/03(日) 02:48:24 ID:7tz3fPE9
わ 面白いage
朝日堂風ってのは? 誰か よろ
age
age
74 :
東風:2005/04/28(木) 22:04:31 ID:???
「あなたが悪いんじゃないわ」
モニター越しに彼女は微笑みかける。とても親密で優しい凪のような微笑みだった。
「だといいんだけど」
僕は不自然な笑顔を張り付けたまま、ツモった南をクリックする。システマティックに河に南が加わる。そのある種資本主義の象徴とも言えるような淀みのない流れを彼女を通して眺めていた
少しだけ頭が痛む。
「私達は分かり合えていたのよね?」彼女は静かに言った。
分かり合えていた?確かにそうかもしれない。
僕は多くの時間を賭じて君のことを分かろうと努力した。そして君はいつも誰より優しく微笑みかけてくれた。
しかし今の僕にはここの空気は薄過ぎる。そして寒過ぎる。
タバコに火をつけ2、3口付けて揉み消した。ミクロな観点では意味を持たない牌がマクロな河の中で呪術的に何かを暗示しているように思えた。
「そうだったのかもしれない。でも今は違う」僕は言った。
その声はまるで落ち葉を踏み締めたような味気のない音で空気を震わせた。
手に汗が滲み、唇がカサカサに乾いていくのを感じた。
「…そう」
彼女が寂しそうに笑った。その笑顔が僕を激しく混乱させる。
君が悪いんじゃない。心臓が不規則に鳴る。
ただ君と居てはどこにもいけないんだ。どこにも繋がらないんだ。
僕はここに居続ける事は出来ないんだ。
頭の中で古い蛇口がキュッキュッと鳴る。どこかでドアの締まる音がする。
「3939」「849」彼女を通して誰かが僕に語りかける。
やれやれ、そんなに急いだところでたいした場所にたどり着ける訳ではないんだろ?僕はゆっくりと首を振った。
彼等の言葉は海を挟み遠く離れた国の住人の行き場のない平安と小さなエゴを感じさせた。
椅子に深く腰をかけ直し彼女にもう一度だけ微笑みかけようとしたが上手く行かなかった。
「オーケー。」溜め息のように小さく呟きイーソーに手をかけた。
乙だけじゃちょっとあれだったな。
要望を言うともうちょっと麻雀してくれた方が楽しめた。
彼女がよくわからんけどPCってことか?
age
78 :
焼き鳥名無しさん:2005/05/11(水) 15:54:54 ID:dFk/t3TJ
ドーナツをほおばりながら羊男が僕の手牌を覗き込んでいる。
「おいら、そんな待ちは嫌いだな。なんというか傲慢で、タメがないよ」
純チャン三色ペンサンピン待ちのどこが傲慢だと言うのだ。
世の中には、チートイドラ単騎や、リーチドラ三みたいな、傲慢で悪意に満ちた役で
あふれているのだ。
僕は純チャン三色を愛しているし、ペンサンピン待ちに誇りを持っている。
ペンサンピンの思い出について語るのは辛い。しかしそれについて語ることが僕を癒すことになるかもしれない。
僕が学生時代に付き合っていた女の子はペンサンピンのようにキュートだった。
「なんというか、君は、僕にとってのペンサンピンなんだ。僕の望むすべてであり、
しかし全体の一部でしかない。わかるかい?イーピンやリャンピンじゃどうにもならないんだ。
僕はサンピンだけを失っていて、いつも取り戻したいと思っているんだ。」
「私はサンピンなんかじゃないわ。」
そう、彼女は、ペンサンピンじゃない。僕と同じ仏文科に通う単なる学生だったのだ。
79 :
焼き鳥名無しさん:2005/05/11(水) 17:48:50 ID:dFk/t3TJ
あげてしまった。やれやれ
普通にあげるべきなのでは?GJ
日常で村上春樹風会話をされたら撲殺するだろうなw
「もしもし、今から会いたいんだけど。」
「あ〜無理。今からバイトだし」
「それは分かってる。でもどうしても今から会いたいんだ。」
「いやだからバイトだって」
「いいかい?何度も言うけどそれは知ってる。でもそれとこれとは別なんだ。
僕はどうしても今すぐ君に会わなくちゃならない。
そこに選択肢はないんだ。理由もない。揚子江と同じだよ。」
「( ゚Д゚)ハァ?」
「揚子江は自分が濁っている事に疑問を感じても誰もその理由を教えてくれない。
濁りたくないと思っても揚子江が自分の意思で澄んだ河になることは出来ないんだ。
そこには彼の意志は存在しない。彼はただ流れるしかないんだ。好むと好まざるに関わらず。」
「言ってることは分からんがとにかく俺は揚子江じゃないんですが・・・。」
「そうじゃない。そうじゃないんだよ。僕は何も気にが本当に揚子江だと思っているわけじゃない。
ただ、今の僕のなかでは君は間違いなく『比喩的揚子江』なんだ。
それは『いるか』が『いるか』であるのと同じくらい神聖で、絶対的で、不可侵なんだ。」
「( ゚Д゚)ハァ?」
こんなやつウザスw
age
86 :
えみ:2005/05/21(土) 01:35:27 ID:Yqw7+gIs
age
88 :
88:2005/07/20(水) 07:36:56 ID:???
88
89 :
焼き鳥名無しさん:2005/08/13(土) 17:46:16 ID:shH7sYiz
役
90 :
焼き鳥名無しさん:2005/09/20(火) 00:32:45 ID:zYbvzCMS
私はhakuを待っていた。
約束があったわけじゃない。
返事は返ってくると思いこんでいたのだ。
午前中は天気がよかった。
ふと思いこんで、茶葉を買いにいった。
hakuがきたら、ローズヒップティーを入れてあげようと思った。
多分、秋の陽気のせいだ。
夕方になって、紅茶用のお湯は空しく水蒸気に変わってしまった。
それでも私は彼女からの返事を待ち続けた
麻雀牌です。
そのご主人さまが「ロンっ」と言ったあとに落し穴に落ちたと思ったら、知らないやつらとグルグルにかき混ぜられたあげく下向きで今も真っ暗闇のなかです。出たくても出れません。外ではオーラスでなんたらかんたらと言ってました。とても不安です。
本当にありがとうございました。
春樹をもう一度読み直してみたくなってきましたよ