1 :
創る名無しに見る名無し:
SS投下で2chを使ったことがないのでよくわからないけど、
>>1が何となく痛いまどマギSSを投下していくスレ。
sage推奨。
『追伸。』
「みちに迷ったあのこ。」
ねぇ、どうして。
わたしは走りだす。
走って走って母の胸に飛び込んだ。
けれども、もう、母は死んでいる。
それは常に再来する。
逃れることができない。
わたしを分断する線。
どこへ逃げても、なんど決意しても、あなたは必ず訪れる。
小さなわたしは張り裂けそう。
寂しい。寂しい。
みちに迷ってしまった。
あらゆる人のもとへ消えたい。
きっと、それだけがわたしがかえる方法。
殺さないで。
さぁ、わたしの願いを叶えてよ。
わたしは間違えてしまったの。
「いつも過去にしかない。」
いかないで。
途絶えかけたわたちたちのつらなり。
記憶はどこまでも隠れていく。
捕らえられない。
捕らえられない。
けれども、ただ、それのことだけが証拠なのだ。
いつかのあなたはそう叫んだに違いない。
痕跡。
あなたのかわりにひとりぼっちになってしまったわたし。
わたしの意志はあなたに奪われてしまった。
永遠の終わり。
眩耀のもと、わたしだけが残ってしまった。
常にあった全てのはずみを、たったひとつの意味にしてしまったあなたから、
わたしは欲望を取り戻さなければならない。
「君の銀の庭。」
どうしてと問う。
なにもない。
それがわたしを安堵させ、と同時に駆り立てるだろう。
もはやわたしは引き返す道を知らない。
進むべき道もない。
ただ、駆り立てるものだけがある。
この此岸の彼岸から。
それがわたしのかかとを押す。
わたしではないそれがわたしを歩ませる。
わたしは太陽を知らないが、わたしはそれを知っている。
それは、常に寄り添うもうひとりのわたしであり、
それは、わたしの視ることのかなわない背にあり、
かつてわたしが捉えてしまったわたしとして、
あなたはわたしを歩ませる。
わたしは砂漠から飛び降りる。
銀の庭へと向かうために。
行き先を知る必要など、決してない。
「ほんとうのこと。」
たどり着いた真理ではない本当の円環。
ずっと、ずっと、わたしたちは出会えなかった。
決して交わることのない平面のうえで、
あなたは約束から逃げ回り、わたしはわたしを追いかけた。
けれども、いま、わたしは告白する。
あなたと出会うために、いや、わたしと出会うために、わたしは告白しよう。
そうして、やっと、やっと、わたしはあなたと出会うのでしょう。
わたしへの告白という結び。
円環の理の彼方へと向かう円環で、わたしはあなたと出会う。
可能性を可能性のまま記憶するために。
ただただ、みちをみちのままにするために。
だから、おねがい。
もう一度、わたしにこれをおしえて。
あなたの祈りはなに?
そうするれば、今度こそ、きっと、わたしたちは本当に出会うことができるわ。
「獣。」
これは告白である。
>>6 thx
落ちづらいスレにやってしまって申し訳ない
8 :
創る名無しに見る名無し:2014/08/26(火) 12:32:00.96 ID:wlv+Xra6
9 :
創る名無しに見る名無し:2014/08/26(火) 12:44:10.29 ID:wlv+Xra6
10 :
創る名無しに見る名無し:2014/08/26(火) 12:46:04.99 ID:wlv+Xra6
11 :
創る名無しに見る名無し: