僕の魔界を救って!創作スレtake3

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1創る名無しに見る名無し
このスレは、iPhoneのアプリ「僕の魔界を救って!」の創作スレです。

「僕の魔界を救って!」は無料の放置型クラウド式ファンタジーシミュレーションRPGです。
人間に蹂躙されてしまった魔界で、その世界を取り戻すために魔王が奮闘する物語です。

開発.販売: JAGS
発売日: 2011年06月
価格: 0円
対応機種:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.1.3 以降が必要
カテゴリ: 放置型RPG
現在のバージョン: 1.1.2

■App Store
http://itunes.apple.com/jp/app/id445773628

■公式・参考・他
JAGS
http://bokumaka.jags.co.jp/main
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■bokumaka @ ウィキ
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■次スレは>>950が「宣言してから」立てること。
950が「宣言しなかった」時は>>960以降、立てられる人が「宣言してから」立ててください。

2創る名無しに見る名無し:2011/12/30(金) 00:40:18.83 ID:xRMNtFVy
荒らし批判にめげずにどんどん書きたまえ
SSもこい
落書きもおk
でも先生とよぶのはやめてね
3創る名無しに見る名無し:2011/12/30(金) 14:35:52.79 ID:fHB0vxHz
乱立させんなよゴミ
何考えてんだ?
4創る名無しに見る名無し:2011/12/30(金) 14:39:42.99 ID:S3abRger
同人豚はやることなすこと終わってるな
少し批判が出たら新しいスレ立てるのか?いい加減にしろや
とっとと削除依頼出してこいや
まだ2は半分近く残ってんだよ
5 【だん吉】 【25円】 :2012/01/01(日) 03:53:25.25 ID:YapQp4IP
テス
6創る名無しに見る名無し:2012/03/06(火) 20:08:20.40 ID:56Wv6VAB
何で批判厨の方がここ知ってるんだ…
勿体無いから次はここを使えば良さそうだ
7創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 01:28:24.97 ID:hHwi0on8
もう駄文専用スレ立てた方がいいんじゃね
8創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 05:10:15.99 ID:p7U6kAxf
前スレのインプのやつも面白そうですね
期待
9創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 17:25:19.79 ID:DfC6oUZS
中央市場の人ごみを避けて、陽射しを手で塞ぎながら広場を抜け、向かった場所は、傭兵ギルド。
旧北の砦を改築して作られた、いかめしい建物が目に入ってくる。かつて、魔王軍の兵力を支えた傭兵酒場は、いまや国営化し、肉体労働関係全般の仕事の斡旋をするに至る。
魔王は現在、捕虜の奪還を名目に軍を境界に差し向けていることもあり、街道や辺境地域の治安、安全維持の大半は、ギルドで雇われた【冒険者】の仕事である。

既に、大半の冒険者は仕事に向かったのであろう。
傭兵ギルドのロビーはほとんど人がいなかった。
前から目をつけていた依頼を、依頼のリクエストボードからはずし、受付にもっていく。依頼書は紙製だ。人間の侵略によってもたらされた物は、恐怖と災厄だけではなかったのだ。
10ホモール☆:2012/03/07(水) 17:46:33.88 ID:DfC6oUZS
受付の職員は、シフトがあるのかいつものグールのおっさんではなく、リザードマンの若い女性だった。

「これ、お願いします」
「あ、はい。アブラシティ、グレートヒル間の街道整備の護衛、3500文ですね。ランクE+の依頼ですが、ランクは大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だ。問題ない」
俺はランクの刻まれた登録票を見せた。統一ランクC+と刻まれている。
「依頼、受理しました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」

ギルド職員の定型句も、グールの冴えないおっさんに言われるより、よほどやる気が出る。
俺はギルドを出て、中央広場から、グレートヒルの外に続く東街道に向かった。
11創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 17:48:43.24 ID:hHwi0on8
ホモールはこっちでやった方がいいんじゃね

http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281160180/
12創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 17:59:36.19 ID:iDd6LAwc
あんまりスレ伸びるわけでもないし、折角の魔界SSだからここでいいんじゃないの?
13創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 18:13:13.78 ID:p7U6kAxf
すごく良い感じですね
目が疲れてても読むのが苦じゃないです
別にここでいいだろ
14ホモール☆:2012/03/07(水) 19:13:32.34 ID:DfC6oUZS
グレートヒル東街道は、街の端にあるためか、他の場所に比べて、怪しげなモノも多い。道の端に並ぶ、薄汚れた屋台の群れもその一つだ。

「おっ!インプのニイさんじゃねえか。ちょっとみていきなよ」
その屋台のひとつからしゃがれ声が俺を呼んだ。
「違法営業もほどほどにしとけよ、おっさん」
「次も頼むぜ、ニイさん。ほらよ」

汚い毛並みのコボルトのおっさんが小者っぽく笑ながら300文ほど渡してきた。俺も笑いながらすぐにバッグにしまう。

大都市では、商業ギルドの許可無く露天を出せるのは祭りの時に限られる。

大侵攻から逃げ延びた現魔王を初期からサポートし、豪商にまで成り上がった古物商が作りあげた商業ギルドは、傭兵ギルドと並んで半ば国営組織として、魔界の流通を支配している。
露天を許可無く操業することは、法に抵触するのだ。

傭兵ギルドの仕事には、違法操業の取り締まりというのがある。ギルドに登録した、ある程度以上のランクのものは強制的に依頼を受けさせられる。
報酬も安く、検挙も手間がかかるため、このような袖の下での操業も多い。

俺はこのおっさんを格安の賄賂で見逃す代わりに、情報をタダでもらっている。

「……特にめぼしい情報はねえな。
治安も悪くねぇ。ま、面白いものは手に入ったがな。ほらよ」

服のポケットからぼろぼろの本を取り出して渡してくる。

「なんだ、これ? 」
「西大陸から来た行商人から買った。面白えから、気が向いたら読んでみな」

そんなことより、おっさんのポケットからチラリと見えた杖のほうが気になった。
恐らくだが、ライトニングワンドだろう。

……魔法使えたのか、あのおっさん。
15駄文:2012/03/07(水) 19:59:25.32 ID:e8quA471
投下開始。
どんどんストックが溜まっていく…
16駄文:2012/03/07(水) 19:59:54.38 ID:e8quA471
―魔界

ティムティムの日記では知り得なかった話が、次々にわかる。
どうやら、ティムティムは踊らされていただけに過ぎないらしい。
まあ、この本は意訳と憶測が混じっている。間違っていない自信はあるが。
この本には書かなかったが、彼等の本で実際にファルコン家が彼等を口説いている。
アーサー王との会話は、彼に相談した騎士の本に記されていた。

しかし先が気になる。
どんどん読み進めよう。気になって仕方がない。
骨には感謝せねばならないな。

伝記としてはありふれているものの、心を躍らされる展開だった。
―魔王が倒されたとき、魔界に強大な魔物が生み出される。
 その魔物が起こす災いは世界を滅ぼすだろう…
という伝説を信じ、愛剣エクスカリバーの力を借りて、魔物を打ち倒すお話だ。
勿論ここからは創作だ。そんな話は聞いたことがない。
…いや、ある。あった。間違いなく。
ここで私は気付いた。この話は恐ろしいほど似ていたのだ。
もしかしたら私は触れてはいけないものに触れているのかもしれない。
いや、忘れよう。そんなことはあり得ない。

トントン、とドアをたたく音がした。
中に招き入れると、その客は閣下であった。
「どこまですすみましたか?」
「ちょうど今から魔界に進むところだ。
 …ちょっと聞きたいんだけど、この話を読んでどう思った?」
「…伝記物にありがちな展開ですよね。おもしろいですが。」
「他に感じたことはないか?明らかに似ている気がするんだよ。
 魔界の話に。」
「…あとで、聖都に来てください。一緒に話し合いましょう。」
「わかった。」
やはり閣下も気付いていたらしい。
この話のおかしさに。
17ホモール☆:2012/03/07(水) 20:00:32.84 ID:DfC6oUZS
ヒロインどうしようか…
種族何にしよう。

駄文さん、待ってますたよ。
18駄文:2012/03/07(水) 20:00:43.74 ID:e8quA471
詳しく話を説明しよう。
ここから、ティムティムとファルコンの名は出てこなくなった。
魔界に乗り込んだ人間軍は、魔界全土を制圧。
そこで大きな雄叫びを聞く。恐ろしい魔物が魔界に生まれたのだ。
強大な魔物は世界を滅ぼそうとするのだ。
そこである貴族が現れる。
その貴族は、魔物を倒し、その栄誉を持って世界を握ろうとしている。
アーサー王は強大な魔物とずる賢い男の二人から、世界を山分けしようと誘われる。
しかし、どちらの味方にもならず、アーサー王は、その二人を倒そうとする。
しかし、ただ倒そうとしたわけではなかった。
同時に生まれた心の清らかな魔物と共に戦うのだ。
一応、アーサー王はその両方の味方となった。

強大な魔物は、魔界にすむ他の魔物を殺し、力を蓄えた。
貴族は、持ち前の権力を振りかざし、魔物の邪魔をし続けた。
しかし、貴族は表だって動かなかった。魔界の魔物達にその役をやらせたのだ。
アーサー王はというと、清らかな魔物を見つけその魔物を逃がした。
力を付けさせるために。
ここで、ルーカンが清らかな魔物の観察の担当となり、アーサー王の元を離れた。

話は進む。
魔界の魔物達と、強大な魔物の戦いが起こった。
しかし、魔界の魔物達は簡単につぶされ、貴族の計画は頓挫した。
そこで、清らかな魔物がついに強大な魔物を打ち倒そうとする。
アーサー王も共に戦おうとするが、清らかな魔物はアーサー王ごと、強大な魔物を打ち倒した。
アーサー王は命からがら逃げ出すものの、貴族に倒され息絶えてしまった。
だが、後々清らかな魔物も汚れてしまい、それをファルコンが打ち倒した。
19駄文:2012/03/07(水) 20:01:11.15 ID:e8quA471
というお話だ。
ただ、この話の単語を入れ替えると、この創作された話は現実へと変わる。
強大な魔物は、ティムティム。
ずる賢い貴族は、ファルコン。
この2語だけで、話は魔界の戦いのことが書かれているとわかる。
問題は、このほかに入れ替えられる言葉があるのだ。
魔物達は、法王軍。
清らかな魔物は、我らが魔王。
この言葉を入れて考えると、この話は恐ろしいことになる。

第一に、法王軍が私利私欲のために戦っていたかもしれないと言うこと。
法王軍は、魔界奪還後に英雄としてあがめられ、大きな慰霊碑まで作られている。
しかし彼等の主は、魔界の敵だったかもしれないのだ。

第二に、アーサー王が、魔王軍に手を貸していた。
この戦いは、魔王軍が自力で忌まわしき人間を打ち倒した、ということになっている。
そこに人間の手が加わっていた。これだけで、魔王の威厳が損なわれる。
それ以上に、魔王軍に人間がいるかもしれないのだ。
後半のファルコンが魔界を征服した、というのは完全な創作だ。
どうせ人間界では、未だに魔界は人のものだと言うことになっているのだろう。

この話は、触れてはいけなかった。改めてそう感じさせる。
私は、魔界の謎に向かって進んでいた。
20駄文:2012/03/07(水) 20:01:40.59 ID:e8quA471
私は古物商へと向かった。骨の話が聞きたい。
「いらっしゃいませ…どうしたんですか?そんな顔して。」
「一つ聞かせろ。あの本を進めた理由は何だ。」
「なにって…あの本がおもしろいと思っているからですよ?
 アーサー王が強大な魔物と戦うシーンが特に好きで…」
「お前はあの本がそんな話だとでも思っているのか?
 あの話は下手を討てば魔界がひっくり返るぞ?」
え、といって骨は手に持っていた瓶を落とした。
まさか本当に気付いていなかったのか?
「すまなかったな。取り乱して。」
と一言だけ謝って、私は司令部に戻った。

さて、どうしようか。
私は本を睨みながら思った。
このまま書き続けようか、それとも…

いや、私は気になり始めていた。この魔界の謎。
まだまだ深い。これを解き明かしてみよう。
それを白日の下にさらすか否かは、自分で決める。
そう思って書き進めることにした。
本当の物語を。
21駄文:2012/03/07(水) 20:04:46.93 ID:e8quA471
今日はここまで。

>>17
おもしろいです。
独自の設定とかユーモアがおもしろくって読みこんでしまいました。
これからも頑張ってください。
22ホモール☆:2012/03/07(水) 20:07:29.82 ID:DfC6oUZS
>>21
ちょっとアーサーとか、法王とかの設定借りてもいいですか?

続き楽しみにしてます。
23創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 20:12:00.28 ID:PfF6poMM
馴れ合うなよ気持ち悪い
24駄文:2012/03/07(水) 20:13:52.41 ID:e8quA471
>>22
もちろんです。
逆に、使ってもらえればとてもうれしいです。
25創る名無しに見る名無し:2012/03/07(水) 20:15:54.55 ID:F45QmONT
駄文さんおつです
ちょっとシリアス路線に入ったみたいですね
続きも楽しみにしてます

>>22
実はホモールさんの、現魔王を初期からサポートし豪商にまでなった古物商ってのは、駄文さんの骨なんじゃないかとか期待してました
インプボーイにはサキュバスがお似合いかなあとw
26ホモール☆:2012/03/07(水) 21:53:38.31 ID:DfC6oUZS
大きな石の上で、大男がダミ声を響かせて指示を飛ばし始めた。
2mを越える身長に筋肉で盛り上がった濃い褐色の肌。
鬼族の中でも巨躯を誇るオーガの壮年だ。凶暴な面相を引き立てるように凹んだ鉄兜とピッケルを身につけている。
白いものが混じった髭とあいまって、たたき上げの前線下士官を思わせる。恐らく、従軍経験もあるのだろう。
ひしゃげて錆の浮いた鉄兜には先代魔王軍の紋章がついている。

「アブラシティからの物資は境界の魔王軍の生命線だ!早く終わったらアブラシティで酒の一杯でもおごってやる。キリキリ働け!いいな!」

「「「「「「「オッー!!」」」」」」

夏の強い陽射しの中、街道整備がはじまった。
27ホモール☆:2012/03/07(水) 22:31:36.17 ID:DfC6oUZS
25と26の間ぬけてしもうた……

「よし、揃ったみてえだな。各自持ち場につけ!職人はそっちに、労働者はあっちに行け!護衛!索敵怠るな!馬車がきたら道を誘導しろ!わかったら仕事を始めろ!」
28ホモール☆:2012/03/07(水) 23:03:36.41 ID:DfC6oUZS
ここって何人住人いるのだろうか……
29創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 00:05:38.25 ID:XjYFEj6j
駄文とホモールと荒らししかいません
30創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 04:03:27.80 ID:Ym9Ui4R9
気持ち悪い粘着がいるからROMってるだけで人はいると思う。
31創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 06:32:06.80 ID:0p+wFzQL
褒めても粘着に自演言われるだけだからね
殆どはROM専なはずだよ
ちゃんと見てる
32創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 08:22:27.24 ID:T1zEWsmV
ここまでホモールの自演
33ホモール☆:2012/03/08(木) 21:05:41.85 ID:cWkiTe15
「しっかし、あっついですねー」
モンスターの索敵についた俺に、ドヴェルクの少年が話かけてきた。分厚そうな皮鎧をつけ、斧をかついでいる。
「確かに暑いな。あれ、もう一人はまだか?」
「あとで来るってさ。僕はターク。見ての通りのドヴェルクさ。」
「インプのレクトだ。よろしく」

雑談しながら、近くに転がっている大きな岩に腰掛ける。
タークがかついでいた斧を地面に突き刺した。

「レクトさんはグレートヒルから?」
「レクトでいいよ。うん、グレートヒルからだ」
「そういえば、最近グレートヒルの傭兵ギルドにすごい美人なリザードマンの受付の人が見習いで入ったらしいよ」

「今日受付にいたぞ、その人。確かに美人だった」

会ってみたいなぁー と人懐こく笑いながらドヴェルクの少年は街道整備の作業場の方を見た。

「あっ、もう一人がきたみたいだよ」

弓を手に持った女が、遠くから歩いてくるのが見えた。
34駄文:2012/03/08(木) 21:09:24.90 ID:fmQPmtmz
投下しようと思ってたらホモールさんのが来ましたね。
流れぶった切るのも悪いので少し静観。
35ホモール☆:2012/03/08(木) 21:16:57.11 ID:cWkiTe15
あ、お先どうぞ。
書き溜めてるわけじゃないので、次の投下はしばらく後になるので。
36駄文:2012/03/08(木) 21:18:31.90 ID:fmQPmtmz
>>35
それではすいません。
投下開始。
37駄文:2012/03/08(木) 21:19:18.67 ID:fmQPmtmz
第三章  アーサー、画策する。

ついに魔界侵略が始まった。
しかし、ティムティムの独断で数日早く始められ、ファルコン軍はいない。
これも全て、彼の策略だが。

魔界の門は、魔王の城近くにつながっていた。
―好都合だ。そのまま攻め落とすぞ。
と彼は言い、そのまま部隊編成を始めた。
アーサー王は予定通り、魔王軍との遊撃部隊に入った。
魔界での第一戦、後に“魔城の悲劇”として謳われる戦いが始まる。

人間軍が魔王の城に突撃したのは、魔界に来て数十分後だった。
彼等は敵陣が整う前に、崩してしまおうと考えていた。
そちらの方が確実だと。
しかし、突然現れた数多くの人間に対し、注意をしないわけがない。
魔王軍主力は城門前に集まり、そこで両主力は激突した。

戦いの勝敗は誰が見ても即座にわかるものだった。
人間軍から抜け出るように、三人の男が出てきた。
一人は高速で魔王軍をかき回し、一人は魔法で魔法軍を弱らせ、
もう一人はただただ突き進んでいった。そして彼が通った後には無残な姿になった魔物が倒れていた。
それに人間軍が続く。魔王軍は崩壊し、多数の死者と逃走者が出た。
38駄文:2012/03/08(木) 21:19:48.56 ID:fmQPmtmz
人間の手により、城門は押さえられ中に突入された。
無論、中にも魔王軍は残っているが、彼等はバタバタとなぎ払われた。
魔王“軍”だけではない。魔王の城にいたものは誰を問わず皆殺しながら進んでいた。
アーサー王も全力で駆けた。しかし彼は魔王軍は殺すものの一般の者どもは許し、進んでいた。
彼の作戦を行うためには、あるものを助けなければならない。
全力で駆けた。それに円卓の騎士13名にマーリンは続いた。

ティムティムの話に戻る。
ティムティムは既に玉座にたどり着いた。勿論そこには魔王がいる。
「貴様が魔王か。」
「そうだ。」
魔王は人間語を話した。これにティムティムは少しだけ驚かされた。
魔王は、魔界では変革者として称えられていた。
―全てのものに知恵を与えよ。
彼の即位の言葉は、後にスローガンとなり、魔界革命が行われた。
その結果、今までの学校の他に下等学校というものが作られ、義務教育が行われた。
そこで、様々な言葉をまとめた共通語や、魔界文字などを定め、魔界は発展した。
彼はとても賢く知恵を愛していた。
その結果、魔界の生活レベルすら数段引き上げたのだ。
39駄文:2012/03/08(木) 21:21:01.98 ID:fmQPmtmz
「人間よ。何故魔界を狙うのだ?何が望みだ。
 いきなり攻め込み、虐殺を行うなど信じられぬ。
 これが人間なのか。」
「知ったことか。ただ、貴様には死んで貰う。それだけだ。」
ティムティムが動いた。彼はいきなり魔王を切りつけた。
魔王はそれをよけようとしたが、既に切りつけられた左手は床に転がっていた。
反撃が始まる。
魔王は雷の呪文を唱え、頭上に雲が現れる。
それだけではなく突然、水が竜巻状になり、ティムティムを包み、その頭上に雷が落ちた。
魔王はそれで安心し、治癒の呪文を唱え、左手が生えてきた。
しかし、ティムティムは予想以上に強かった。
彼は呪文に当たっておらず、魔王の左手が生えた刹那、後ろから魔王をふたつに切り分けた。

悲鳴が聞こえる。
辺りを見回すと、魔王の后がたっていた。
魔王の后は火球を使い攻撃してきたものの、その火球が地に着く頃には后も床を転がった。
―さて、後は子供がいるかもしれぬ。
ティムティムは子供を捜し始めた。
40駄文:2012/03/08(木) 21:21:42.51 ID:fmQPmtmz
魔王の子供は図書館で本を読んでいた。
子は親に似るのだろう。彼も知恵が好きだった。
彼は魔導書を読みながら、必死にまねをしていた。
それが魔王の子供だったら、やることは一つ。
即座に彼の後ろに回り、彼の口をふさいだ。
そして…

「ここは危ない。すぐに東に逃げなさい。キミの親の敵を討つんだ。」
アーサー王は、そう語りかけた。
41駄文:2012/03/08(木) 21:22:42.85 ID:fmQPmtmz
今日はここまで。
もしかしたら明日はこれに加え、講義も出来るかもしれません。
講義が好きな方もいるので、一生懸命頑張りたいです。
42創る名無しに見る名無し:2012/03/08(木) 21:37:46.17 ID:FJX6mCZL
>>41
乙です
明日も頑張ってください
43ホモール☆:2012/03/08(木) 22:00:22.28 ID:cWkiTe15
「あなたたち、モンスターが来てるわよ。座ってないで戦いなさい」
女は俺たちの近くに来るなり言い放った。
女、というよりは少女と言った方がしっくりくる雰囲気だ。怜悧ではないが整った顔に水色の肩口で切り揃えられた髪が風に揺れている。
少女が草原の一点を指差した。

タークと俺は、反射的に雑談をやめて、少女の指差した方を向く。

「あれ?……どこにいんの?」
タークが呟いた。

俺も目をこらすが、茶色い岩の転がった草原と、雲を纏ってそびえる魔山の遠景しか見えない。モンスターの姿など、どこにも見当たらない。

「いないじゃん」
タークが言った。

「ほら、あそこよ、あそこ。あの岩の向こう側の木の下。巨大グモが二匹いるじゃない」

じっと目をこらすと、確かに視界の隅に動く黒い点が二つ。

「ほんとだ……よくあんなのがわかるな」
タークも気づいたようで、慌てて斧を担いだ。

「まあね、弓使いは近づかれたら終わりだから。美人のギルドのお姉さんの話もバッチリ聞こえてたわよ」

うへぇ。 タークが声を漏らした。
あの距離からの声が聞こえるとは……俺も内心驚いた。なんという地獄耳だ。

そうこうしている内に、クモ二匹はシャカシャカと足音を立ててこちらに向かって来ている。

「俺が陽動、タークがトドメ、で、えーと---」
「リリアよ」
「リリアさんが援護で問題ないな?」

「おう!」

「問題ないわ。ただし、飛行型モンスターが出たら私が指揮をとるわ、いい?」

「あー……飛行型っていうとフォルスラコスか?魔山が近いからなぁ。その時は頼むよ」
飛行型が相手なら、弓使いの方が戦闘経験もあるだろう。

「僕も問題ないよ」
タークも了承。

「さて、行くか」
俺は腰から剣を引き抜いた。
44創る名無しに見る名無し:2012/03/09(金) 00:59:16.88 ID:ATWS9KY/
読むだけですが、いつも両先生の作品とも楽しく読ませてもらってます。
それぞれ個性があらわれててどちらも素晴らしいと思います。
ありがとうございます。
45ホモール☆:2012/03/09(金) 21:58:19.90 ID:eRw1vTkZ

「見たところ、ヤツらはバブーンスパイダーよ。毒に気をつけて!」

背後で叫ぶリリアの声を聞き流し、背負ってい小型の鉄の丸盾を左手の甲に固定しながらクモに向かって走る。
右から、回り込む様に肉厚の斧をかついだタークが走って行く。ヤツラはあまり頭が良くない。後ろからトドメをさすつもりだろう。
走る俺を追い越して、リリアの矢が後ろにいるクモの複眼に突き立った。

ハ対十六の真っ赤な複眼が俺を捉えた。キシャァァと奇声をあげて俺に殺到する。

一匹目が高速で吐き出した粘着性の糸弾を半身になって避け、ヤツらの目前で剣を盾に打ちつけて挑発。
巨大な顎を用いた噛み付きを右に避け、剣を首の甲殻の継ぎ目に叩きこむ。ザシュッと肉の避ける音とともに、体液が迸る。

直後、クモの胸部の甲殻をタークの斧が打ち砕いた。

キシャァァァァァ!!

断末魔の絶叫をあげるクモを尻目に剣を引き抜き、せまる二匹目の顔に向かって、剣にこびりついた体液を振り払いながら向き直る。矢の突き立った複眼は怒りを孕んでいる。二連続で放たれた噛み付きをバックステップで避け、盾で防ぐ。鈍く、強烈な衝撃。
だが、クモの複眼を鋭い二本目の矢が貫き、よろめいた俺を援護する。
体勢を立て直し、距離をとる。

が、クモは大顎を広げて突っ込んでくる。咄嗟に盾を投げ捨て、身をひねりながら回避。
すれ違いざま、俺が両手持ちで振り抜いた剣が、クモの下顎を切り飛ばした。

クモはそのままの勢いで岩にぶち当たり、頭部を爆散させ、絶命した。
46駄文:2012/03/09(金) 23:44:20.11 ID:kI6l3n+O
遅くなりました。
残念ながら講義は未完成…
では投下開始。
47駄文:2012/03/09(金) 23:46:02.45 ID:kI6l3n+O
正直、賭けだった。
もしこの子供が言葉を知らねば、伝わらないだろう。そうであればどうしようか。
と考えてるうちに、口を塞ぐ腕を離させ、子供の口が開いた。
「あなたは、だれ?」
と聞かれた。ただの人間だ、と語った後、彼は今の状況を伝えた。
魔王の子供は青ざめ、泣き始めたが、アーサー王は
「辛いだろう。しかし、泣くだけじゃどうにもならない。君だけでも逃げてくれ。」
そう言うとアーサー王は、子供を逃がした。

その後、アーサー王は杖を取り出した。
魔王の力が込められた杖だ。
彼がそれをルーカンに向けて振ると、ルーカンは魔物になった。
アーサー王はルーカンに、
「彼を追いかけなさい。彼を助けて再起の手伝いをするのです。」
ルーカンは戸惑ったが、意を決し飛び出していった。
48駄文:2012/03/09(金) 23:46:42.38 ID:kI6l3n+O
戦いは終わった。
魔界から魔物の勢力は一掃され、人間の世となった。
その中、
「目星は付けたか?アーサー殿」
「ええ、勿論です。ファルコン様。」
二人の密談が行われた。
「ならよかった。で、どこで蜂起をさせるのだ?」
「中央の大陸で蜂起させます。少しティムティムに近いですが、我々の支援があれば大丈夫でしょう。
 それに、彼等の地盤がそこにあるので、民の信頼も一掃得られる物と思います。」

アーサー王とファルコンは今後について話していた。
目的はレジスタンス活動についてだ。
ティムティムは予想以上に強かった。ならば、ここで弱らせるべきだ、とファルコンは考えた。
だったら、魔物をぶつけてやればいい。
そうかんがえ、ファルコンはアーサー王に魔物達の反乱集団に接触させていた。
交渉には、境界の魔物が当たった。
そして、彼等には金と、物資での支援を行うことにした。
境界の魔物に店を開かせ、各地の反乱を支援したのだ。
既に、反乱は抑えられはじめ、残りは4つとなっていた。その中の最大勢力は魔界宗教の法王軍だ。
ファルコンはそこを重点的に支援させることにし、他への支援を打ち切った。
そして、彼自身も法王と会談した。そこで、法王は買収された。
49駄文:2012/03/09(金) 23:47:09.31 ID:kI6l3n+O
多少困ったことになった、とアーサー王は思った。
彼は自分が逃がした魔王の息子を応援していたからだ。
彼は仕方が無く、そこに自分の力で店を残させた。
ここで、こちらの支援がなければ、彼等も負けてしまうだろう、と思ったのだ。

法王軍がティムティムに勝てるはずがない。
それはアーサー王もファルコンもわかっていた。
ただの当て馬だ。彼を弱らせるための。
そこに魔王の息子を使わせてはいけなかった。
彼には後々ここを治めて貰わねばならぬ。

ここでアーサー王の策謀について述べよう。
彼は、魔界を侵略する気などさらさら無かった。
彼は、魔界を元に戻そうと考えたのだ。攻め込まれる前の世界に。
アーサー王はどこか違う考えを持っていた。
それぞれがそれぞれにあったことをすべきだと。
彼は、魔界は人間ではなく魔物が治めるべきだと考えていた。
そのために、魔王の息子を生かしたのだ。

ただ、個人的な欲も持っていた。
ここで、魔界征伐が失敗すれば、A国は弱る。そこを攻め、傭兵国家を復活させる。
そして、その傭兵国家で治めるのだ。
自分の愛する民のために。
50駄文:2012/03/09(金) 23:48:05.57 ID:kI6l3n+O
アーサー王に命令が下った。
中央大陸における反乱軍の制圧だ。
総大将はティムティムで、前線指揮官として選ばれた。
出来るだけ長引かせねばならないと思ったが、ティムティムがいる時点で引き延ばしは不可能だった。
しかし、なんとしても中央大陸で引き留めねばならない。

今現在、魔王の息子の軍隊は彼には勝てない。
ここで潰されてしまったら終わりだ。
アーサー王は、ちょっとした恐怖を覚えながら戦場へと向かった。

第三章 終
51駄文:2012/03/09(金) 23:48:19.74 ID:kI6l3n+O
今日はここまで。
52創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 01:33:24.08 ID:yuWbT2AB
ゴブゼロの本か本当の方か分からなくなった
なんにしてもルーカンに拒否権は無かったのだろうかwww
今もルーカンは魔王のそばに居るのだろうか・・・まさか

ギルドのリザードレディはタークのロマンス伏線だったのか
53ホモール☆:2012/03/10(土) 20:20:47.12 ID:GepsNLkl
盾を拾い、剣をぼろ布で拭う。
タークはクモの生死を確認している。軽やかな足取りで、転がっている岩を避けつつ、リリアさんが走りよってきた。

「なかなかやるわね。いきなりで慌てたけど、怪我もなさそうで良かったわ」

「慌てたって割には、随分正確な射撃だったな。助かったよリリアさん」

お互いに健闘を讃え合い、握手する。

「おやおやお二人さん、何時の間にやら仲良くなっちゃって」

タークはやってくるなり、いきなり茶化しやがった。

ひとまず、頭をはたいておく。
それにベシィッ! と鋭い音が重なった。
リリアさんが弓でタークをぶっ叩いていた。

お互いに顔を見合わせて苦笑する。

「気が合うわね」
「当然の反応さ」

「……惚気やがって……」

タークが涙目で何事か呟いたが、無視した。

そういえば、まだまともな自己紹介もしていない。タークにも、名前しか言っていないし、聞いてもいない。リリアさんに至っては、名前しか聞いていない。
54駄文:2012/03/10(土) 21:45:17.82 ID:nO8IpfZb
今日の分行きます。
今日からしばらくは本ではなく現実の方に。
55駄文:2012/03/10(土) 21:45:53.06 ID:nO8IpfZb
―魔界

結構な部分が意訳になっている。
仕方がないのだが。
だが、気になるのはルーカンだ。もしかしたらまだ魔王軍に残ってるのかもしれない。
まあ、魔王の息子を追っていたのに、魔王のそばにいないと言うことは、殺されたか捕まっているかだ。
気にするほどではないかもしれない。
一応、ここから先の訳も浮かんでいるが、ルーカンは出なさそうだ。

それにしても疲れた、ふとレッドカウに手を伸ばすと飲み干してあった。
箱を見たがもう残っていない。
仕方がないから買いに行こう、と部屋を出たところ血まみれの斥候がやってきた。

魔王軍が崩壊した、と。
56駄文:2012/03/10(土) 21:46:22.07 ID:nO8IpfZb
あれから10日がたった。
魔王軍は1号がたてた育成計画で徐々に復興している。
しかし、失ったものは2度と帰ってこない。

あの後、魔界で大暴動が起きた。
カリスマ法王の討死は、信徒が狂うにふさわしいものだった。
魔王軍全滅の知らせが聖都に入ると、魔界宗教の枢機卿達は信徒を率いて挙兵した。
関係者達を罪人として処刑せよとのものだった。
魔王軍指令(最近は行っていないが)の私と一号の命を求め、命令が果たされぬならば魔王を討つ、とまでなった。
しかし魔王は拒否、戦いが始まった。
魔王軍は精鋭部隊が壊滅したものの、残存兵力も勿論残っていた。
私自らが指揮し、聖都を押さえ、枢機卿達を反乱の罪で裁いた。
魔王の命により、殺すまでではなく禁固となったが。

特に私に対する迫害は激しかった。
私は最大の敵と見なされ、魔王軍の中にいた信徒から命を狙われるまでだった。
しかし、魔王軍に勤めており、法王の養子となっていた「若」という僧が法王になってから収まった。
彼もなかなかカリスマがあった。彼がいなければ今頃どうなっていたか。

そういえば執筆活動を忘れていた。
そんな気分ではないが。
私はぼんやりと考え事をしていた。
すると、ドアをたたく音がしたので、その客を中に招き入れた。
客は新法王だった。
57駄文:2012/03/10(土) 21:46:47.16 ID:nO8IpfZb
「あの、これ、先代が残していたものです。」
そこにあったのは、一冊の本と杖だった。
「なんでこれを?」
「…あの人の遺言です。死に際に、本棚にあるこの本と、杖を渡せとのことでしたので…」
「そうか…ありがとう。お前はこれからもっと忙しくなるだろうけど頑張ってくれよ?」
「…したんですか。」
「?何か言ったか?」
「いえ、何も。ではこれで。」
そそくさと出て行った。

ところでこの本は何だろうか。私は気になってパラパラとめくった。。
…人間の言葉がぎっしりと書かれている。
しかし、きちんとした文法で読みやすい。
これは人間軍の日記だろう、と思い最初のページを開いた。
中には魔界語のメモがあった。
「君にこれを読ませた理由はわかるだろう。中には君の望むものがある。
 きちんと読み込んでくれ。そして、物語が出来たら私にも読ませてくれよ?
 もし他に資料が欲しいならアックスデスの南海岸にある小屋を訪ねなさい。
 詳しく話が聞けるだろう。」
と書いてあった。閣下はこれで私に伝えたいことがあったのだ。
私はその日記を一心不乱に読んだ。
そしてある結論を下した。

これは、アーサー王の日記であると。
58駄文:2012/03/10(土) 21:47:20.51 ID:nO8IpfZb
「おじゃましますよ。」
私はそう言って、アックスデスの南海岸沿いにある小屋に入った。
そこには、置いたドヴェルクがいた。
「どうかしたかね。お宅は何者じゃ?」
「私は魔王軍指令〜というものです。」
「そうかい、それで人間様がどうしたのじゃ?」
「単刀直入に聞きます、アーサー王の事について詳しくお聞かせして貰いたいのです。」
「アーサー王?しらんなあ、そんな輩。」
「隠さなくてもいい、貴方が誰だかわかっているんだ、ルーカス。」
ドヴェルクは突然笑い出した。

「ははは、そりゃあ人違いだ。私はルーカスではない。」
そう言いながらそばにあった斧を持ち、振り回し始めた。
すると、突然形が変わりだし、収まった頃、
「私はルーカスじゃない、マーリンだ。だから、特に君にお礼を言われる筋合いもないよ。」
魔法使いはよくわからないことを言い始めた。
59駄文:2012/03/10(土) 21:47:59.02 ID:nO8IpfZb
「お礼?どういう意味ですか?」
「しらないのか?あの坊さんから聞いてここに来たのだろう?」
「…その方は先日お亡くなりに。」
「ありゃ、あのときの軍にいたのかい。なるほど、それで暴動が。」
「ええ、随分お詳しいんですね。」
「まあな。でも、アーサー様の日記は渡されなかったのかい?
 そこに書いてあったはずだが。」
「忙しくてまだ全部は…」
「そりゃあいかん。さっさと全部読みなさい。
 ほら、私の日記も貸してあげるから。」
そう言って古ぼけた日記も貰った。
「あの坊さんがね、言ってたんだよ。あんた今小説書いてるんだろう?
 これでアーサー様の偉業が伝わるんだ。どんなことでも手伝うよ。
 それにしても、よくあんな出来の悪い騎士のを訳してたなあ。
 苦労しただろう。」
「ええ、そういえば、今ここに原稿があるので読みますか?」
「ありがたいなあ。早速読ませて貰おう…と思ったが魔界語か。
 読めるには読めるんだが、時間がかかるなあ。」
「じゃあ貸しますよ。後で取りに来ますから。
 そのときに感想も聞かせてください。」
「わかった。楽しみに待ってるぞ。」
そういって魔法使いは杖を振り、斧を持ったドヴェルクへと変わった。
60駄文:2012/03/10(土) 21:49:38.80 ID:nO8IpfZb
今日はここまで。
明日は午前、午後の二回やります。

実は昨日の夜に、本スレで名前出されて嬉しかったり。
荒れるかと思ってハラハラしましたが…
61創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 21:58:16.09 ID:PaFvnt/N
>>58からルーカンがルーカスに変わってる→どっちが正しいんだっけ?→敵一覧見る→どっちもいなかった
俺の目が節穴なだけか…?
62駄文:2012/03/10(土) 22:02:03.34 ID:nO8IpfZb
>>61
すいません、ルーカンでした。
63創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 22:10:15.42 ID:PaFvnt/N
>>62
ググったらアーサー王に出てましたルーカン
何でもないっす
64創る名無しに見る名無し:2012/03/10(土) 23:17:06.45 ID:GepsNLkl
過去先生、鐘の音先生、裸王先生、
ハウル先生、絵描きの先生にコテなしの先生、戻ってこないかなぁ。

いろいろ読みたいな。
ひとまず、次のスレには【僕まか】をつけよう。
65創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 00:27:23.59 ID:3IoEIb/5
>>53
リリアの種族が気になる
弓を使うのはオリジナル設定だよな?

>>58
「そりゃあ人違いだ」
確かにルーカスじゃないなw
若が何を言ったのか気になる
66ホモール☆:2012/03/11(日) 09:41:42.01 ID:y9A2tGeN
>>65
オリジナル要素。
種族は次の更新で。

グレートヒルが大阪だと気づいてる人いるかな?
67創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 09:45:50.78 ID:STz+aboL
いや全く
68創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 09:48:13.99 ID:3IoEIb/5
なるほど気づかんかった
69ホモール☆:2012/03/11(日) 12:51:39.44 ID:y9A2tGeN
「自己紹介が遅れたな。ランクC+、インプのレクト・レクターだ。拠点はグレートヒル、よろしく」

「ランクD、実はドヴェルクと人間のハーフな16才、ターク・メルディンです。よろしく、リリアさん」

……なぜリリアさんに限定する…俺の時はみたまんまのドヴェルクとか言ってたはずだが……

「リリア・ラステアよ。ランクはB。リリアはあまり好きじゃないから、リリーって呼んで欲しいな。さん付けもいらないかな。拠点はアブラシティよ。種族はエルフとバンパイアのハーフ。よろしく」

言いながら、リリアさん、いやリリーさんは片頬の髪をかきあげながらいたずらっぽく笑った。
淡い水色の髪から、やや尖った耳が現れる。血に濡れたような紅い唇の下から、白い牙が顔を覗かせた。
酷く妖艶な表情に、何かを見透かされた様な気分になって、慌てて目をそらした。タークをみたが、案外平然としていた。なんだか負けた気分だ。

「混血ばかりね。あなたも純粋なインプってわけじゃないでしょ?」

本当に見透かされたようだ。
「あ、ああ。祖母がリリス族だ。よく分かったな」

「だって尻尾がないじゃない。インプにしては顔が鋭くないと思ったら、案の定、ってところね」

確かにインプ族の特徴である尻尾はないが、同属でもないと普通は気づかない。鋭い観察力だ。実は無いんじゃなくて短いだけなんだが……


そのあとも三人で話しながら歩いていると、すぐに最初の岩まで戻ってきた。

「じゃあ、昼ご飯にしよーー」
「静かにっ!羽の音が近づいてるわ。……おかしいわね。フォルスラコスにしてはやけに羽音が煩いわ。二人とも、武器を構えて!」

タークの言葉を遮ってリリーさんが警告する。相変わらず、俺には何も聞こえない。

が、すぐに異変に気づいた。一瞬、辺りが暗くなったのだ。見上げると太陽を背にして黒々とした巨大な生き物のシルエットが羽を広げている。

「ウソだろ……ワイバーンかよ……」

タークの呟きが近づく羽の轟音に飲まれた。
70駄文:2012/03/11(日) 13:15:52.12 ID:6WWlvomK
もっと早く来たかったのですが…
それでは投下。
71駄文:2012/03/11(日) 13:16:15.39 ID:6WWlvomK
司令部に戻ろうとしたとき、門の前に気配があった。
そこには1号がたっていた。
「どうしたんだ一号?出迎えか?」
「ああ、そのままお見送りになるけどな。」
「ああ、育成の途中だからな。最近は忙しくって仕方がないだろう。」
といってケルベロスから降りると、突然切りつけられた。
「くそ、はずしたか。」
1号は突然斬りかかってきた。とっさによけたが血が出ている。
「どうしたんだ1号?何があったんだ。」
「だまれ、本当だったらお前は処刑されるべきなんだ。
 それを俺が英雄のまま殺してやるんだ。感謝しろ。」
「どうしたんだよ!」
1号が切りつけてくるのを、必死に杖で防いだ。
しかし、切っ先が当たり、体のそこら中から出血している。
「簡単なことだよ。お前が軍を滅ぼしたからだ。」
「何を言ってる?あれには何も関わっていないってお前もわかっているだろう?それになんの得があるんだ?」
「わかっているだろう?お前は祖国を救いたかったんだよな。だからだよ。」
「軍を滅ぼすのと祖国になんの関係があるんだ?」
「簡単だろう。あの軍はお前の祖国、人間界を滅ぼすためのものだからだよ。」
「だから何を言っているんだ?私は魔王城の城下町出身だぞ?」
「黙れ人間!私に従い斬られろ!」
彼はそう言ってまた切り込んできた。
72駄文:2012/03/11(日) 13:16:39.72 ID:6WWlvomK
「はあ?私のどこが人間だ。」
「知っているんだよ!お前がゴブリンに化けてることも!」
ここでやっとわかった。
たぶん彼は勘違いしている。私をルーカンだと。
彼の攻撃は熾烈を極めた。
何とか避けているものの体力の消耗が激しい。
このままだと殺される。

「終わりだ。」
彼は大きく振りかぶり、剣を縦に振った。
私はそれを避け、彼の後頭部を全力で杖で殴った。
「く…だがそれで終わりか?」
「ああ、終わりだ。」
持ってきた杖が閣下の杖で助かった。
1号は立ち上がり、もう一度斬りかかろうとしてきたが、麻痺で倒れた。
73駄文:2012/03/11(日) 13:16:56.08 ID:6WWlvomK
「殺せ、これ以上人間におとしめられたくはない。」
あいつは手足を縛られながらそんなことを言った。
「なんで俺が人間なんだよ?どうせ誰かから教えられたんだろう?」
「ああ、騎士の生き残りだとな。お前が書いてる小説に出てくる。」
「はあ、俺はそいつじゃない。ただのゴブリンだよ。」
「証拠を見せてくれ。」
「証拠って言ってもなあ…」
証拠はないな、疑われても仕方がないかもしれん。
「…まあな、うすうす気付いてたんだよ。お前が違うって。だから最後の一太刀はわざと大振りしたんだ。」
「だからってあれで死んだらどうするつもりだったんだ?体ボロボロだったし、避けられなかったかもしれないぞ?」
「すまんな。」
「いい…わけないだろ!てかしばらく縛っておくぞ?いまから若のとこ行って怪我治して貰うから…」
「あ!ちょちょちょっとまって!今はダメだ…」
彼の言葉はきちんと聞いた。駄目らしい。
いや、この部屋の前に広がる状況でわかる。
自室の外は信徒達が囲っており、その中央に若がいた。
急いでドアを閉じようとしたが、有無を言わさず捕らえられた。
74駄文:2012/03/11(日) 13:17:33.41 ID:6WWlvomK
「今より裁判を始める。被告人は〜、本名はルーカン。彼は人間であるが、魔物に化け、先代、先々代の法王を殺し魔界を恐怖に脅かした。
彼の罪は死を持って償われるべきである。」

ここは宗教裁判所。宗敵を裁く場所だ。
かつてより魔界宗教に逆らったものはここで処刑されてきた。
先代法王の閣下はこの規律に疑問を唱え、宗教改革を起こした。
わずか100日近くしかいなかったが、彼の宗教改革は功を奏し、宗教裁判所は廃止。
その他にも様々な規律が廃止され、魔界宗教は健全化した。
しかし、それに異を唱えるものも多かった。

閣下が戦死したあと、軍をたてたのは異を唱えていた枢機卿達だ。
彼等は新法王に圧力をかけ、廃止されたものを次々と復活させた。
勿論、宗教裁判所もだ。
そして私が復活後第一号となる。

「異議あり!」
元気に異議を唱えたのは一号だ。どうやら解放されたらしい。
「彼は魔界のために尽くしてきました。聖都も彼が率いる魔王軍に助けられたのです。」
よかった。一号が助けてくれようとしている。持つべきものは友だな。
「なので、減刑し終身刑が妥当だと思います!」
前言撤回。駄目だこいつ。
「法王様、彼の言うことが本当だとしても、人間は裁くべきです。しかも先代、先々代を殺したのですぞ!」
枢機卿の魔獣が言った。彼は先々代からずっと法王に使えている。
「よし。それでは判決を出す。被告人は火刑とする。また、刑は即日執行するものとす。」
もうだめだ、おしまいだ。
私は警護官に腕を捕まれて、法廷を出ようとした。

「異議あり!」
突然大きな声が響いた。
周りはざわざわとうるさくなり、ちょっとした騒ぎになった。
75駄文:2012/03/11(日) 13:18:14.22 ID:6WWlvomK
とりあえずここまで。
まさかストックが切れてたなんて…
意見や質問があればどうぞ。
76創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 13:53:40.17 ID:STz+aboL
続きが気になるじゃないか…
77創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 15:05:04.00 ID:Dn4N1QVS
二人とも良いところとめらっしゃる
78ホモール☆:2012/03/11(日) 16:25:56.75 ID:y9A2tGeN
ワイバーンの強靭な脚爪が大地を穿つ。
響き渡る轟音と舞い上がる土煙。

無様に転がって避けたタークが投げ出された斧を掴んで距離をとる。そこに間断なく放たれる、複数の矢と下級魔法。

だが、それらは強靭な鱗に防がれ、地に落ち、霧散する。

「行くぞ!」
オーク族の男が俺たちに支持を出し、突進する。俺と、コボルトの槍使いがそれに続く。

だが、オークの男は翼爪に打ち据えられ、地面に叩きつけられた。そのスキをついて、俺はワイバーンの首の下を駆け抜けざま、剣を一閃。だが、俺の剣は鱗に傷をつけるにとどまり、ダメージを与えられない。

続くはずのコボルトの槍士が倒れたオークの男を安全圏まで運び出す。

荒々しい光を宿す目に、片方の牙のおれた顎。古傷にまみれた鱗がこの龍もどきの長い戦歴を示している。

戦いを初めて既に15分が経過している。総力を動員した迎撃は未だ続いている。
79ホモール☆:2012/03/11(日) 16:55:55.82 ID:y9A2tGeN
この世界には、レベルというものがある。いや、あるらしい、というべきか。殆どの生き物に備わっていると言われているが、普通に暮している限り、それを知る術はない。

代々魔王の子孫は、他人や自分のレベルを見る目をもって生まれてくるというが、一般人がそれを知るには、傭兵ギルドの魔法装置を使うしかない。

レベルは、戦闘経験を積む、大きな困難を切り抜ける、などで上がると言われている。
その恩恵は非常に大きく、老齢による身体能力の減衰すら打ち消してしまうほどだ。故に、闘いに明け暮れた熟練兵ほど強い者はない。

それは、野生においても同じだ。卓越した戦闘経験と、レベルによる補正。

俺は目の前のワイバーンを見た。荒々しく戦いながらも、理性の色を失わない瞳。
野生の古強者の放つ、凶悪な威圧。
既に、二人が死に、三人が負傷している。

戦況は良くない。元がEランク程度の依頼にそう強い冒険者が来ているはずがない。戦線の崩壊は時間の問題だ。

俺は周囲に視線を巡らせる。
タークは後方に下がり、リリーさんはもとより後衛だ。

……こんなところでみすみす死ぬのは馬鹿らしい。依頼失敗となっても、逃げるべきだろう。俺はただのしがない冒険者だ。勇者じゃない。二人を連れてここを離れよう。

そう考えた時だった。
肩に力強くてが乗せられる。

「いい判断だ。剣の腕も悪くねぇ。冒険者としちゃ合格だ。……だがな、男としちゃ最低だ。……ボウズ、手ェかしな。あのトカゲ野郎を追い払うぞ」

背後に、見事な筋肉の鎧を纏う、鬼族の大男が立っていた。
80創る名無しに見る名無し:2012/03/11(日) 20:53:26.84 ID:Dn4N1QVS
二人ともレベル高いなー
続きが気になるわ
81駄文:2012/03/11(日) 21:22:40.04 ID:6WWlvomK
やっと出来た…
それでは投下。
82駄文:2012/03/11(日) 21:23:40.76 ID:6WWlvomK
「どうしてこんな場所に魔王軍指令がいるのだ。連れて行かせて貰うぞ。」
そう言って警護官を払い、私の手を握った。
「お待ちくだされ、彼は罪人でございます。」
「罪人だと?そんな話は初めて聞いたぞ?それに、私にはその判決を無効化させる権力がある。」
枢機卿は簡単にあしらわれ、悔しげな顔をしていた。しかし、反抗出来なかった。
彼等の前に立っていたのは魔王だったからだ。

「さあ、行くぞ〜。一号もさっさと育成計画を見せろ。どこまで進んだ。」
しかし、私の知っている魔王ではない。彼はいつも弱気で、私と一号を頼り切っているような男だった。
まあ、威圧するためだろうが。
一号も慌てて魔王の横につき、外に出ようとするが、警備兵に止められた。
「魔王様、なぜ人間をかばうのですか?そいつは魔王軍も壊滅させたんですよ?」
「おもしろいことを言う。ここに人間などいないではないか。」
「魔王様、そのゴブリンがそうです。さあ、身柄をこちらに。」
「こいつは人間ではない。証拠を見せてやる。」
魔王はその右手にあった杖を振るった瞬間、冷ややかな冷気に私は包まれた。

しかし何も起きない。
「何をなさったのですか?」
と一号が聞くと、
「魔法を打ち消す技だ。これで何も変わらないと言うことが、彼がゴブリンであることの何よりの証拠だ。」
83駄文:2012/03/11(日) 21:25:01.47 ID:6WWlvomK
「それで信じろと言うのですか?証明にはほど遠い。」
と枢機卿が言ったのに対し、
「だったら、もう一度やって見せよう。」
といって、魔王は再び杖を振ったが、次に出てきた光は黄色だった。その光を浴びると、私はギガンテスに変わった。
周りが驚いているのを尻目に、再び杖を振り次に出てきた冷ややかな冷気を浴び、元の姿に戻った。
「これで満足か?」
魔王は笑みを浮かべ、枢機卿は唇をかんだ。

「まだ、まだです。彼が人間でなかったとしても、軍を負けさせたのは変わりません。法王様、彼に裁きを!」
枢機卿は法王にも語りかけたが、法王の私に対しての疑念は全て取り払われていた。
「すいません。先程からずっと気になっていたので、一つだけ言わせて貰います。」
私はそう口を開き、今回の全滅について語った。

そもそも今回の全滅の理由はこうだ。
魔王軍が塔を探索する際、補給部隊が突然消え、補給がままならず全滅した。
しかし補給の担当は私ではない。一号だ。
勿論、彼のせいでもない。彼には理由がない。
彼はとても熱い男だ。迷宮での敗北の時は涙を流して殴りかかってきて、今回の全滅では弔いだと行って一人で出撃しようとしたぐらいだ。
彼は魔界のために戦い続けてきた。私の復讐に比べれば遙かに崇高な考えだ。
84駄文:2012/03/11(日) 21:25:30.31 ID:6WWlvomK
私が言いたいことを全て言い切ったとき、場内は静まりかえった。
「これでよろしいかな。それでは帰ろう。」
そう言って魔王は、私の手を引いて外に出ようとしたが、再び遮られた。
もう少しお待ちください魔王様。ただ今結果が出ましたので。」
彼は迷宮の全滅後に仲間になった、エースという名のゴブリンだ。
彼は今回の事件を追い、調査していた。
その彼が私兵を率いてやってきたのには勿論理由がある。

「今回の事件はわかりましたよ。随分おもしろいことをしましたねぇ。枢機卿の××!」
「な、何を言うんだ?私が何をしたのだ?」
「貴様の罪は三つ。一つ、先々代法王を討ち、二つ、魔王軍を壊滅させ、そして、一番の罪は人間に与したことだ!」
そういってエースは語り出した。今回の事件について。
「そもそも貴方、随分前から人間の味方だったらしいですねぇ。時期で言えば、侵略から15日後くらいですかね。貴方が法王軍で司令をしていたときだ。」
そういえば法王についていたのだったか。ということは、こいつも買収されてたんだな。
「そして貴方は人間の命により、法王軍を壊滅に導いた。違いますか。」
違うだろう。法王軍の敗北は彼等の主からすれば、想定外だったはずだ。
話は続く。
「そして、その後魔界が再び統一された後、人間から命令が来たのでしょう、魔王軍を壊滅に導けと。そして貴方は補給部隊を襲い、見事壊滅させた。違いますか?」
「ち、ち、違う、私がなぜそんなことをせねばならないのですか?」
「決まっているでしょう。貴方は法王になりたかったのだ!そして、軍壊滅の罪を英雄である〜殿に被せた。この罪は許すべき物ではない。者ども、捕らえよ!」
彼は私兵の巨人族を使い、取り押さえようとした。枢機卿は必死に抵抗したが、抵抗かなわず、巨人によって振り下ろされた棍棒に当たり、絶命した。
85駄文:2012/03/11(日) 21:25:56.69 ID:6WWlvomK
「大丈夫だった?〜、一号。」
私、一号、魔王の三人で帰るとき、ふと魔王が問いかけてきた。
「大丈夫でしたよ。それもこれも魔王様のおかげです。」
「よかった…一時期はどうなることかと思ったよ。〜が連れて行かれたって聞いたときは、焦って違う方向に向かっちゃってね。着くのが遅れちゃった。」
魔王は側近には親しみを込めて話す。まるで魔王の威厳など無い。
「それにしても魔法使えたんですね。」
「もちろんだよ。お父さんもお爺ちゃんも魔法が得意だったんだから。私だって出来るんだよ。」
そう言って杖を振ったが、音を立てただけだった。
「あれ、火球が出るはずなんだけど…おかしいなぁ。」
やっぱり魔王は若い。裁判所に出てきた魔王と今ここにいる彼では別人のようだ。
私も一号も、そんな彼に我々は付き従ってきたのだ。

部屋に着いた。やっとゆったり出来る。
今日は色々とあって疲れてしまった。本を読もうと思ったが、そんな力も残っていない。
あきらめて日記を書いて寝よう。
私はさらさらと、235日目の日記を書いて、そのままベッドに入った。
86駄文:2012/03/11(日) 21:26:19.67 ID:6WWlvomK
240日目

ここ最近は忙しくってたまらない。
軍再興に目処がつき始めたが、次は我々ゴブリン達を鍛えるらしい。
今まで遠くから見ていた洞穴に入り浸り、自らの手で敵と戦った。
その結果、レベルが上がり、儀式を経て、いまはゴブリンの伯爵となっている。

そういえば、枢機卿の死後、魔界宗教は閣下の望んだ通りに戻った。
私の元にも、この前の判決を取り消す、という通知が来た。
それだけでなく、法王も詫びに来たのだが。

それと、今日マーリンの元を尋ね、原稿を返して貰った。
その後話を聞いて、帰ってきた。
全てがわかった。我々から見た魔界、人間から見た魔界。この二つの謎をつなぐのが、アーサー王物語。
私はこれを書ききり、侵略戦争の全てをまとめるのだ。
87駄文:2012/03/11(日) 21:27:48.01 ID:6WWlvomK
今日はここまで。
これからしばらくは本に戻ります。
88ホモール☆:2012/03/12(月) 00:03:07.87 ID:A5f81Ipk

「壁役!扇状にワイバーンを囲め!回復役はもっと後ろに下がれ!ブレスに巻き込まれる位置に近づくな!遠距離攻撃役は当たりやすい場所にとにかく当てることだけ考えろ!下手に頭や首を狙うな!リリーと遊撃手はこっちに集まれ!」

オーガの壮年は、一息に、だが的確に指示を出していく。圧倒的なワイバーンの戦闘力に浮き足立っていた冒険者達が、ようやく組織的な攻撃をはじめた。

俺とオーガの周りに、遊撃手達が集まってくる。リリーもやって来た。

「端的に言うぞ。奴はただのワイバーンじゃねぇ。本来ワイバーンは単独かつがいで、山に縄張りを張って暮らす生きモンだ。それが人里近くまで降りてきてやがる。あの実力なら縄張りを追われることも無いはずだ。
と、なるとーー」
「バトル・ジャンキーか」
思い当たる節があった俺が呟いた。
「そうだろうな。レベルアップで頭まで良くなった結果、自我に目覚めた個体だろう。レベルアップで体の衰えを和らげる事ができると知っているんだろうな。
と、いうことは、だ。余計な傷を負わないように、引き際をわきまえてるはずだ。死んじまったら元も子もねえからな。俺たちはそこを突く。要するに、しの危険を感じさせて撤退させるってわけだ」

大男が驚愕の作戦を俺たちに伝えはじめた。
89ホモール☆:2012/03/12(月) 00:05:10.88 ID:A5f81Ipk
オーガの指揮官の指示で、扇状に展開した重武装の冒険者達がワイバーンにプレッシャーをかける。

作戦を告げられた遊撃手達は各々散会し、岩陰に隠れたリリーさんが弓を引き絞ると同時に、遠距離攻撃役達も一斉に矢弾を放つ。わざとワイバーンの足元の地面に向けられた火球が着弾し、轟音と砂煙をまきあげる。

「行くぞ!」

俺の指示に従い、俺を含めた遊撃手達が岩陰から飛び出し、土煙の晴れないうちから脚や翼手に次々と攻撃を浴びせ、ヒットアンドアウェイの戦法で、反撃をされない内に撤退する。

もうもうと巻き上がった土煙が晴れた時、プレッシャーと散発的な攻撃に集中力を欠いたワイバーンの前に、ひしゃげた兜をかぶった無手の大男が立ちはだかり、一瞬の隙を突いて、顎が開かない様に両手で押さえ込んだ。遠くから見ていても、肩の筋肉が盛り上がるのがわかる。

……作戦通りとはいえ、本当にやられると目を疑うものがある。

「射て!リリー!」
オーガが大音声をあげた直後、飛来した矢が、ワイバーンの左の眼球を貫いた。
90ホモール☆:2012/03/12(月) 18:28:24.28 ID:A5f81Ipk
ワイバーンが激しく首を振り、左目からの鮮血と共に、オーガが吹き飛んだ。

グギャォォォォォ!!!

「弓、魔法、放てェ!」

リリーさんの掛け声にあわせて、痛みに絶叫をあげているワイバーンに魔法と矢がこれでもかと襲いかかる。
大したダメージにはなっていないが、怯んだワイバーンは冒険者達に尻尾を向けて走り出す。
誰もがほっと息を吐いたその時、最前列から一人の男がワイバーンを追いかけて走り出した。タークだ。

「おい、深追いするな!」

前衛の誰かが叫んだが、どこ吹く風。
タークは助走をつけて飛びたとうとするワイバーンに追いすがり、離陸する直前、その尻尾に振りかぶった戦斧を振り下ろした。
91創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 23:04:43.79 ID:IKnSWjyF
今日はもう終わりかなー?
92創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 23:10:09.14 ID:6CqEgK2h
ターク!
93ホモール☆:2012/03/12(月) 23:25:56.75 ID:A5f81Ipk
まだだ!まだ終わらんよ!

応援ありがとうございます!
今日中は無理かもしれないです。

軽く予告

しばらくしたらトール・アンダーブリッジという男がでてきます。
94駄文:2012/03/12(月) 23:41:30.33 ID:QOUZPJqj
出来た…
投下開始。
95駄文:2012/03/12(月) 23:42:03.77 ID:QOUZPJqj
第四章 アーサー、暗躍する

中央大陸における戦いは本軍の到着後、たった二、三日で終わった。
今回の侵略戦争で最も活躍しているのは間違いなく彼等の部隊であろう。

ティムティム軍の最大の特徴は高速行軍であろう。
彼等の進軍速度は目を見張る物がある。
特に、今回の魔界侵略ではたった一日で全土を手中に収めたのだ。
そのときは後続に防備を任せ、彼等は恐ろしい早さで進撃していた。
それには理由があった。
彼等は禁呪という物を使っていた。本人達の身体能力を高める物だ。
しかし、それには効果が切れると数日間の間、身体能力が著しくかかるという副作用がある。
命に関わる危険性というのも否定できず、他では使われない魔法をどんどんと使った。
その結果ティムティム軍は恐ろしい部隊となっていた。
もっとも、その禁呪は魔物達に副作用は起こらず、昔から使われていたのだが。

そんな彼等の部隊は中央大陸にいる。今は体を休めているのだ。
しかし、彼は既に東大陸の反乱鎮圧に動こうとしていた。魔王の息子の軍だ。
ここを潰させるわけにはいかない、とアーサー王はファルコンの元に向かった。
96駄文:2012/03/12(月) 23:42:21.20 ID:QOUZPJqj
移動魔法という物はとても便利な物らしい。
一度行った場所であればすぐにでも移動できるのだ。
多数の人間を運ぶことは出来ず、また魔界には結界があり使うことは出来なかったが、今は結界も弱まっていた。
彼は部下のマーリンに移動魔法を使って貰い、ファルコンの元へと向かった。
「おやおや、いったいどうしたのかアーサー殿。」
「既にお耳に入っているかもしれませんが、法王軍が敗北しました。」
「聞いておる。しかし困った物だ。アーサー殿ならどうなさるか?」
「それで今回はお願いに来ました。境界軍に反乱を起こさせてください。」
「そうか、しかし境界軍など出しても時間稼ぎにしかならんと思うぞ?」
「その時間稼ぎをしていただいて欲しいのです。まだ魔界には反乱軍が残っています。」
「ほお。で、どんな軍なのだ?」
「首領は魔王の息子で、まだか弱いですがもう少し時間が稼げれば、どうにかなるかもしれません。」
「そうか。わかったアーサー殿。すぐに境界軍に各地で反乱を起こさせ、王命で奴を呼び寄せよう。」
「お願いします。ファルコン様。」

これで魔王の息子が助かる。しかし、何日引き延ばせるだろうか。出来るだけ引き延ばしてもらわねば。
アーサー王は、そんな考えをしながら城に戻った。
97駄文:2012/03/12(月) 23:42:46.56 ID:QOUZPJqj
「すまんな、アーサー。しばらく魔界を頼むぞ。」
「大丈夫です、しっかり守り抜きます。ティムティム様。」
ティムティムはそう言って境界に向かった。

さて、どうしようか。
ただ魔界にいるだけだと後々に響く。何か行動を起こさねば。
かといって私が出たら、あんな軍はすぐに崩れる。
そうだ、いいことを思いついた。と、アーサー王は行動に移した。

彼は全ての軍の責任をイーグリットに預け、魔界の魔物の討伐に向かった、ということにした。
イーグリットは前にも述べたが、ファルコンの部下である。彼に任せれば悪いようにはしないだろう。
勿論、アーサー王にも目的がある。魔物討伐を名目としていたが、実際、彼は魔物を集めていた。
後々のためにである。

境界での時間稼ぎはうまくいっていた。5日間で半分は終わってしまっていたのだが。
しかし魔王の息子達は、中央大陸をほぼ取り返し、力も付いてきている。
こちらも急がなければならない、とアーサ王は作戦を続けていた。

しかし、境界軍はその後5日間でつぶれた。逃げようとした境界王もファルコンの手により殺され、もはや境界軍も使えなくなった。
しかし、ファルコンもぬからない。知将で知られた頭脳が光る。
彼は人間界にティムティムを閉じ込めることに成功したのだ。これでしばらくの間、魔界は安泰だ。
アーサー王は安心しきっていた。しかし、そううまくもいかない。
ファルコンは考えていたのだ。魔王軍も調整しなければならないと。
98駄文:2012/03/12(月) 23:43:14.44 ID:QOUZPJqj
ファルコンも魔界を掌握しようとしている。そのためには魔王軍も潰さなければならない。
ティムティム軍と魔王軍が同じくらいになったときにぶつけ、両方とも潰す。
彼はそう考えていた。
そして、まず彼は魔王軍の掌握に向かったのだ。

彼は首領の魔王の息子ではなく、その周りから落とそうと考えた。
そう考えた彼は、法王軍の生き残りの枢機卿を向かわせた。魔王軍にいる二人の僧侶に。
しかし結果は芳しくなかった。二人は魔界のことだけを考えていたからだ。
彼等は人間界への布教の許可と、戦後も、聖都を残し魔界宗教も守るという条件を出された。
その言葉を聞いた二人は大笑いした。
「そんなことが信じられるわけ無いでしょう。それに布教よりも大事なことがある。魔界にすむ者達を守らねばいかんのだ。」
枢機卿は、それでも必死に説得したが受け入れられなかった。
挙げ句の果てに法王の名前まで出した。貴方の前の法王も人間に与し共に戦っていたのだと。
それを聞くと二人の顔色が変わった。怒りの顔だ。
あの法王はそんなことまでしていたのか、とその二人はショックを受けたのだ。
「貴方のおかげでよくわかった。やはり魔界宗教は汚れてしまっているようだ。我ら二人が立て直して見せよう。」
そう言って枢機卿は追い出されてしまった。

彼は後々魔界宗教の権力を握るのだが、不正を明かされ、討たれている。
99駄文:2012/03/12(月) 23:47:03.03 ID:QOUZPJqj
今日はここまで。
時間はあったのですが、過去ログ見てたら時間がたってて…

ホモール先生の描写は素晴らしいですし、裸王先生の洗練されたネタや、無反省先生の引き込まれる文章…
これからも他の先生の作品を参考に頑張っていきたいです。
100創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 23:53:55.79 ID:tCy/xiWh
>>99
突然だけど、始めから最後までプロットしてから作り始めたの?
物語がつながってるように作品を作ってるから気になった


101創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 23:53:56.16 ID:C8G44ZMv
そんな古い奴まで見に行ってたのか
無反省とか裸王なんか初スレからだから今更見返そうにもdatすら見つからん
102創る名無しに見る名無し:2012/03/12(月) 23:56:45.09 ID:6CqEgK2h
裸王さんは初スレじゃなかったような

両先生乙です
またよろしくです
103駄文:2012/03/13(火) 00:00:54.45 ID:u0FcQJME
>>100
最後は決まっているのですが、合間合間はその場で考えてやっています。
それと前の作品に時間を合わせたりはしてます。

104創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 00:08:39.33 ID:QY89R+Io
参考までに初代雑談スレ
http://sp.logsoku.com/thread/hibari.2ch.net/iPhone/1311258504/1-100
コテハン隔離→祭り議論→絵→SS
105創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 00:17:07.16 ID:IuFXwWz1
懐かしいな
あの頃は無反省先生やハウルの絵とかで板金、ドゥルジ人気が高かったんだよなw
106ホモール☆:2012/03/13(火) 01:05:08.63 ID:Glpqu46v
自分はほぼ見切り発車かな。

駄文先生。いつも楽しんで読んでいます。
駄文先生と自分の作品では、すこしずつ話が違うので、パラレルワールドかな?ぐらいの設定で書いていくつもりです。

ちなみに、トール・アンダーブリッジには元ネタがあります。グレートヒルと関連します。
107創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 19:23:17.33 ID:IuFXwWz1
そいつは小学校の運動会会場まで選挙活動のために入り込んで来てたからな
主役の小学生達を差し置いてスピーカーで大声張り上げて、保護者達に帰れ!!って言われて「ここはアウェーの選挙区だなあ」とかほざいてたよ
あれには本当にガッカリした

現大阪市長はそれほど常識に欠ける奴だ
108創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 20:52:39.97 ID:8JU/k47J
>>107
帰れ!
109創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 20:55:21.46 ID:IuFXwWz1
>>108
分かった!
110創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 21:01:16.67 ID:8JU/k47J
>>108
戻って来い!
111創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 21:02:03.69 ID:IuFXwWz1
ココニ イルヨ
112ホモール☆:2012/03/13(火) 21:33:09.46 ID:Glpqu46v
近くの低木にぶら下げた、ワイバーンの尻尾から滴り落ちていた血も、止まって久しい。

夕焼けの空。
同じく、夕陽に照らされた魔山の頂きに残る残雪が、美しい紅に染まっている。

補修の終わった街道の、冷たい石畳の上に、二度と目を覚ます事の無い亡骸が二つ。
木の板に乗せられ、粗末な布を被せられた顔からは、いかなる感情も読み取る事はできない。

「黙祷」

重々しい声。

死者と向き合い並ぶ冒険者達が静かに目を閉じる。

手を組む者、頭を垂れる者。

違いはあれど、誰一人として声を出さない。すすり泣く者もいない。

どこか遠くで鳴く鴉の声が、より一層、あたりの静寂を際立たせる。

中天に輝いていた太陽の、その残滓を浴びながら、冒険者達の黙祷は続く。

自分とは関係の無い者の死だ。
冒険者をしていた以上、その覚悟はあったはずだ。
そう囁く理性の声と、やり切れない喪失感や無力感が複雑に絡み合い、俺の心に澱を落としている。

だがそれ以上に、……俺ではなくて良かったと、心底そう思っている自分がいた。

二つの亡骸と、数多の冒険者達の背後に、死人の様に白い肌をした満月が、人知れず、うっすらと浮かび上がっていた。

113創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 23:30:44.46 ID:QY89R+Io
タークさん死んでもうたん…?
114創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 23:32:46.00 ID:IuFXwWz1
>>79を読み直すんだ
115創る名無しに見る名無し:2012/03/13(火) 23:40:53.44 ID:QY89R+Io
>>114サンクス
116ホモール☆:2012/03/14(水) 00:09:16.59 ID:tWfqoXqi
今日は駄文先生来ないのかな?
毎日更新すると言った訳じゃないけど、
やっぱり気になる。
117創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 00:18:10.09 ID:zLg1ReeD
恋の始まりであった
118創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 00:19:30.34 ID:Fo2VM2ZZ
そして新たな物語が今始まる・・・
119駄文:2012/03/14(水) 00:46:11.91 ID:MjyWfG/T
遅れました…
それでは投下。
120駄文:2012/03/14(水) 00:46:37.86 ID:MjyWfG/T
その後もファルコンは密使を送ろうとしたが、全て二人の僧に阻まれていた。
ファルコンの計画はいとも簡単に崩されてしまった。
しかし、他にも手はある。
次に彼は古物商を乗っ取ろうとした。

元々は古物商はファルコン家が用意した物だ。
しかし、ファルコン家が法王軍を支持した後は打ち切られ、他の商人の手によって経営されていた。
そこをもう一度押さえ、古物商を使って魔王軍を操ろうとした。
商人は簡単に折れ、すぐさまファルコン家の元に移された。
彼等の目標は3人だった。
魔王の息子に、側近の二人のゴブリン。この3人が魔王軍の幹部だった。

その中でも的は一人に絞られた。
魔王軍の内政をしているゴブリンだ。
魔王の息子は自らの足で古物商に来ることはなく、もう一人のゴブリンは人間に恐ろしいほどの敵意を持っており、交渉は不可能だった。
内政を担当しているゴブリンは、一号と魔王から呼ばれ、とても情に厚い優しい男だった。
その一号を落とす、それ即ち魔王軍の内政を握ることになる。
しかし、それも阻まれた。アーサー王の裏工作である。
121駄文:2012/03/14(水) 00:46:55.38 ID:MjyWfG/T
アーサー王は、その話を聞くとすぐに裏工作を始めた。
彼は自分の部下を使い、古物商の丁稚を配下に治めた。
その丁稚はアーサー王の指示に従い、古物商で魔王軍に対しての応対をファルコン家にやらせなかった。
彼もファルコン家に説得されたが、協力を拒否した。なぜなら彼も「魔物」だからである。
彼は昔、魔王軍にいたが解雇され、古物商で働いていた。
そんな彼が魔王軍の応対をするのは、なんの不自然さもないごく普通の行為だった。

しかも彼は賢かった。
自ら一号の部下ともなり、古物商で仕入れた情報を彼に渡す事になった。
つまり、裏でアーサー王と魔王軍がつながったのだ。無論、魔王軍は気付いていないが。
ここにおいて、ついにファルコン家は古物商から手を引くことになった。

魔王軍は順調だった。
ついに中央大陸を完全掌握し、東大陸に進んできた。
アーサー王はイーグリットから指揮権を返して貰い、消極的な攻撃をかけていた。
そんな戦闘などで鍛えられていった魔王軍は、どんどん大きくなっていた。
しかし良いことばかりではない。ついにあいつが帰ってくる。ティムティムが。
アーサー王は動いた。もう少しだけ足止めをしようと。
122駄文:2012/03/14(水) 00:47:11.28 ID:MjyWfG/T
アーサ王はファルコン軍をぶつけようとした。
しかし、そんなことを言っても聞いてもらえるはずがない。
だったら裏から動かすだけだ。
そう考えて裏工作を始めた。

ファルコン家の兵士を奮い立たせたのだ。ティムティムに対して。
ティムティムが攻めてくる。守りを固め無ければ殺されてしまうと。
勿論、そんなことは嘘である。ティムティムは反乱軍を討つことしか考えていない。
そんな彼の邪魔をすれば、ファルコン家は崩されてしまうと。
ファルコンはいさめようとしたが、他の将達がやる気になっていた。
仕方なくファルコンはティムティム軍と戦うことを決めた。

ティムティムは激情し、すぐさま戦闘を始めた。
彼等の軍は三日も持たず瓦解し、降伏した。
これもアーサー王のもくろみ通りだ。全てはうまくいっていた。
しかし、知将ファルコンもぬかりはしなかった。魔王軍掌握が不可能だと考えた彼は、壊そうとした。
123駄文:2012/03/14(水) 00:47:28.96 ID:MjyWfG/T
彼は魔王軍の幹部に接触成功していた。一番不可能だと言われたゴブリンに。
そのゴブリンの名は〜といった。これは元は役職であったが、彼の名前として定着している。
魔王軍には穴があった。魔王軍はある場所に執着していた。

そこは、ジェームズの迷宮と人間に呼ばれていた場所だった。今では侵略戦争の大慰霊碑が建設予定となっている。
そこで魔王軍が全滅し、魔王はその犯人に恨みを持ち、何度も何度も攻めた。
そのたび、犯人のジェームズは縛られ、暴行され、吊された。
因みに彼は改心し、魔界侵略慰霊公園の横にある、侵略博物館の館長に決まっている。

そんな彼と〜は仲良くなっている。彼が初めて心を許した人間だ。
彼は毎回吊されたジェームズの介抱をしていた。
そんなジェームズも魔王軍に心を開き、墓を建ててお祈りをしていた。若干、彼が異常性癖に目覚めた可能性も否定できないが。
しかし、そんなときにジェームズをファルコンは利用した。

ジェームズと彼の話は、全てイーグリットに報告するように求められていた。
無論彼に報酬はない。彼は断れば殺すと言われていた。
そして、イーグリットはある情報をつかんだ。彼が治める城の攻略作戦の戦術についてだ。
〜が漏らしたというわけではなかった。むしろ教えたのだ。
イーグリットは、ジェームズを使って〜に策を授けさせた。
勿論〜はその通りに動く気はさらさら無かったが、参考にしていた。
それでも十分だった。彼を殺すのには。
124駄文:2012/03/14(水) 00:47:45.13 ID:MjyWfG/T
イーグリットは彼を殺そうとしていた。
彼は魔王軍の中心人物になっている。彼が死ねば足並みは崩れ、戦術も破綻する。
彼はそこまで重く見られていた。それでも注意はしなければならない。
アーサー王は古物商の丁稚にそのことを伝えた。
丁稚の反応は予想を遙かに超えた物であった。
丁稚はうろたえ迷っていたが、善処する、とだけ伝えた。

丁稚は様々な対策を行った。
彼のもう一人の上司である一号に伝え、〜を拘束し東大陸に送り返すことを提案した。
また、イーグリットの作戦を伝え、その代わりとなる戦術まで考えた。
そうして〜の命は守られることになった。

〜の暗殺作戦はこうだった。
彼は夜襲を少数で仕掛け、前線を混乱させようとしていた。
そこで彼が侵入してきたところを、全軍で捕らえ、殺す。
そんな単純な作戦だった。

当日、何も知らされていないイーグリットの元に、一報が入った。
夜襲が来たと。
すぐさまそこに軍を向かわせ、迎え撃とうとした。

そこにいたのは12人の騎士に一人の魔法使い。そして、聖剣を持った英雄だった。
125駄文:2012/03/14(水) 00:49:26.37 ID:MjyWfG/T
今日はここまで…
本当は12次までに投下したかったのですが間に合わず…
待たせてしまったことをお詫びします。

でもこれでやっとアーサー王物語に目処が付きそうです。
この調子なら日曜ぐらいに終わります。
126創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 00:58:51.72 ID:Fo2VM2ZZ
いやー面白い
物語が繋がっていく
127創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 01:30:23.85 ID:jo1xOtO4
駄文さんの文書追ってたらホモールのが目に付いて鬱陶しいわ
お前は他所でやれよ
なんかSS以外での発言も鬱陶しいし
128創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 01:36:53.87 ID:jyPxpZGm
>>127
SS見てたらお前の文が目について鬱陶しいわ
お前はよそでやれよ
なんかSS以外の発言しかしないし
129創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 01:46:45.89 ID:jo1xOtO4
ホモールがSS他発言が鬱陶しいのは事実だけどな
130創る名無しに見る名無し:2012/03/14(水) 01:49:35.90 ID:Fo2VM2ZZ
どっちも面白いです
以下個人的な感想に過ぎないですが、

ホモールさんのは場面場面の描写や戦闘シーンに読み応えがありますが、全体的に読みやすくまとまっていて好きです
今後の展開にもいくつか期待してるところもあって先が気になります

駄文さんのは複数の物語が緻密に練られて結合していく展開を見せて来ていて、どんどん読者を引き込んでいくような文章だと思います
最後の締め括り方にワクワクしてます

二人ともそれぞれの個性が出ていて、面白く且つレベル高いなーと思います
ありがたいです

粘着が色々なやり方を試みてるようですが以後完全にスルーしとけば問題ないですね
(129に関してはIDを変更し忘れてるみたいですね)
131駄文:2012/03/15(木) 00:18:22.59 ID:9BvcSs0N
出来ました。
今日の分投下開始。
132駄文:2012/03/15(木) 00:18:47.67 ID:9BvcSs0N
戦いが始まった。しかし、イーグリットは相手が悪かった。
いくら精鋭を連れてきたとはいえ、アーサー王達には遠く及ばなかった。
イーグリットの戦士達は必死に戦ったものの、一人、また一人と倒れていった。
円卓の騎士に恐れ、逃げ出すものもいたが、一人も逃げ切る事は出来なかった。
最初は50人近くいたのだが今では10人も残っていない。

「なぜこんな事をした、アーサー!」
イーグリットは怒鳴った。しかし、そんなことで状況は変わらない。
アーサー王に圧倒的な力の差を見せつけられていた。

イーグリットも名の知れた男だった。
ファルコン家の分家に産まれ、権力を持っていただけでなく、武勇も優れていた。
彼は人生で一度も負けたことがない。何においても。
それは彼の誇りであった。しかしその誇りは、音を立てて崩れてしまっている。

カンッ、という鈍い音と共にイーグリットの剣は飛ばされていった。
そのままイーグリットに剣が振り下ろされた、が寸前で止められた。
「終わったな。帰るぞ。」
アーサー王はそう言うと、騎士と魔法使いを連れて帰っていった。
イーグリットはその後ろ姿に、予備の短剣を突き刺してやろうとしたが動けなかった。
戦いで出来た怪我は深く、そのまま動けず夜が明けることとなった。
133駄文:2012/03/15(木) 00:19:06.70 ID:9BvcSs0N
イーグリットはボロボロだった。
今回のことを報告しようにも、魔王軍に包囲されて動けず、逃れても帰ってきたティムティムに始末されてしまっていた。
もはやこれまでか。
そう思いながらイーグリットは寝込んでいた。

そんな状況でも8日間堪え忍んだ。
その8日目に魔王軍によって落とされたのだが、魔王軍の人を殺さない方針によって、一命を取り留めたのだ。
生き延びてやる。生き延びてアーサーに地獄を見せてやる。
門に来たときからはこれからの復讐を思い、笑った。彼の首はその笑顔のままティムティムに落とされた。

魔王軍は魔王の城まで迫ってきている。
そんな中ティムティムは最終作戦を計画した。
全力で魔王の息子を討ち取り、なし崩し的に崩壊させる。
彼の計画は力任せだった。しかし、彼の力は強いのだ。その力で今まで征服を続けてきたのだから。
無論、この作戦をファルコンは支持している。彼は、相打ちでこの戦いが終わると本気で信じていた。
知将と言われた彼の心から、彼をなめた気持ちは一生取り除かれることはなかった。

アーサー王はこの戦いをティムティム軍の圧勝と見ていた。
練度も違うし、こちらには禁呪があるのだ。
しかしここで魔王軍が負ければ、アーサー王の計画は灰燼と化す。
そのために続けてきたことがあった。このためだけに。
134駄文:2012/03/15(木) 00:19:21.27 ID:9BvcSs0N
ティムティムの訓示が終わり、禁呪がかけられる直前だった。
魔王の城にいた兵が、反乱を起こしたのだ。
ただ暴れるだけではすまず、彼等は牢屋を開けて回った。かつてティムティムに大怪我を負わせた魔神も含め。
アーサー王はこのために魔神などを牢屋に連れてきていた。その数は数十体以上だった。
彼はこれで人間軍をおびえさせ、逃げさせようと思っていた。
しかしティムティムの兵士達は己を過信し、無謀に突っ込んでいった。
禁呪がない兵士など魔神の敵とはならず、次々に殺されていった。

ティムティムはこの状況を重く見た。彼はついにある道具を使うことを決めた。
今まで彼自身は素の状態で戦っていて、それでいてあの強さだった。
そんな彼は、昔から使っていた血塗られた装備一式を付け、戦いに混ざった。

彼は想像以上の強さとなった。魔神をたった一発で殴り殺し、因縁の魔神すらいとも簡単にひねられた。
この反乱のせいで多数の兵を失ったが、何とか収まることとなった。
しかし、血塗られた装備を付けていたものの、彼は囲まれて怪我をさせられていた。
装備もしばらくは使い物にならず、この装備の副作用で動きも鈍くなってしまった。
もはや彼はしばらくは戦えない。
彼は全てをアーサー王に託した。

アーサー王は、魔王の城で考え事をしていた。
まさかここまでくるとは思っていなかった。実のところどこかで崩れると思っていたのだ。
しかし彼等はくじけずに、近くまで来ている。
彼に一つの悩みが生まれた。
本気で戦ってみたい、魔王軍と。
しかし本気で戦えば、彼等はティムティムやファルコンに勝てなくなるだろう、自分に勝つことすら危ういのだ。

そんな中、慌てて見張りが部屋に入ってきた。
見張りはこう伝えた。
魔王軍、現在魔王の城に向けて進軍中。
この様子なら、後数時間で戦闘が始まる。アーサー王は心が震える思いだった。

第4章 終
135駄文:2012/03/15(木) 00:20:33.25 ID:9BvcSs0N
今日はここまで。
短いのは内容が浮かばなかったからです…

また12時を回ってしまいましたが、今日はホモール先生も来ていないんですね…
136創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 00:29:10.21 ID:BmvJ3Ppc
いつもありがと!
137創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 00:32:49.25 ID:pLv3A0dL
ワイバーン死闘編が一区切りっぽいから、次の展開練ってるんじゃないかな
138創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 00:33:36.03 ID:CkJR6FiI
駄文さんの邪魔になってるからホモールなんてどうでもいいわ
ネタまでとってるしな
139駄文:2012/03/15(木) 00:36:09.48 ID:9BvcSs0N
やっぱりホモールさんの文は素晴らしいんですよね。
描写がうまくてうまくて、自分が少し恥ずかしくなるくらいです。

早く仕上がることを信じながら待ってます。
140創る名無しに見る名無し:2012/03/15(木) 00:39:05.69 ID:BmvJ3Ppc
確かにホモールさんの描写は上手いですよね
でも駄文さんの心理描写も上手いと思いますよ
141ホモール☆:2012/03/15(木) 01:05:40.73 ID:Of95Pgxl
今日は無理でした。
描写に手間取ってしまって…
駄文先生の執筆の早さには頭が下がる思いです。

こういう時に描写を褒めて貰うと、頑張ろうと思えます。ありがとうございます。


……小説を書きはじめて、はじめてアンチがついたので、逆に感慨深い自分がいますw
142駄文:2012/03/15(木) 01:08:15.41 ID:9BvcSs0N
>>141
無理せずゆっくり頑張ってください。
待ってます。
143駄文:2012/03/16(金) 00:50:49.21 ID:VdepHDgW
遅くなりました…
それでは投下。
144駄文:2012/03/16(金) 00:51:17.63 ID:VdepHDgW
第5章    アーサー王物語

ついに魔王の息子は戻ってきた。
かつての居住地、思い出が残る、懐かしいあの場所。
父から物事を学び、母に愛情を注いで貰った。
そんな思い出が詰まった場所。
しかし、そんな思い出はたった一日で壊された。
もはや父も母もおらず、代わりに人間が住み着いた。

魔王軍は城の前にたどり着いた。
勿論、先程情報が入っており、布陣はされており、主力部隊には円卓の騎士がつき、指揮している。
人間軍はあの反乱の後、数がとても少なくなっている。しかし、雑兵が逃げただけで残っている者達は昔からいた傭兵達だ。
数は少ないが質は良い。ある程度なら戦える。
彼等はアーサー王のために命を捨てる覚悟だったが、それはアーサー王に止められていた。
もはやこの戦いに勝ちはない。だったら後々のことを考えて生き延びろ、と。
そのためアーサー王は傭兵達の逃げ道も用意していた。魔物からではなくティムティムからだが。
円卓の騎士達はアーサー王の考えをきちんと理解していた。適度に切り上げて、後々に備えようとしていた。
しかし傭兵達は違った。アーサー王に思われていることを喜びと感じ、よりいっそう命を投げ捨てる覚悟を高めた。
145駄文:2012/03/16(金) 00:51:36.09 ID:VdepHDgW
正午、見張りが鐘の音を鳴らした。戦いが始まったということだ。
魔王の城の城門前で戦った戦闘は、一分もせずに決着が付いた。
傭兵達は総崩れし、魔王軍は城内へ進軍した。

円卓の騎士はそれぞれ指揮をしつつ、うまく後退し続けていた。
ここで死ぬわけにはいかないのだ、敵も味方も。
魔王軍と傭兵達は気付いていないが、彼等の目的は同じだ。魔王軍が魔界を統一すること。
そのためにアーサー王はここまで戦ってきた。
そのためだけに。

魔王軍は進み続ける。
傭兵は必死にくいとどめようと戦う。
退くはずだった傭兵達もいつの間にか戻り、回復した後、前線に戻る。
その繰り返しであり、さすがの魔王軍も苦戦していた。

そこで一つ、アーサー王にある思いが戻ってきた。
146駄文:2012/03/16(金) 00:52:00.81 ID:VdepHDgW
戦ってみたい。魔王軍と本気で。
どうやらアーサー王の心の中でも魔王軍をなめていたらしい。
魔王軍の強さは想像以上となっていた。
勝つ事には勝つだろうが、大怪我を負うだろう。
しかしそれもおもしろい。
アーサー王の心に戦いを好む気持ちが戻ってきた。

回復が間に合わないようになってきた。
アーサー王は傭兵に必死で頼み、彼等を戻らせた。
彼等は渋々人間界へ戻っていった。
円卓の騎士達は前線に出るのを辞め、玉座にて待ち構えることにした。
もう魔王軍は近くまで迫ってきている。

玉座の間のドアが開く音がした。
無論円卓の騎士や傭兵達ではない。
そこにいたのは魔王軍。彼等の目的は魔王の城の奪還。つまり、彼等はここで戦うことになる。
どちらも黙って退くことなど許されない。

しばらくの間、静寂が玉座の間を包んだ。
睨み合いが続く。双方が動かずこの状況を見守る。
数刻の後、ついに、アーサー王は叫んだ。
「進め、魔王軍を打ち倒せ!」

円卓の騎士が雄叫びを上げ襲いかかり、それに負けじと魔王軍も動いた。
147駄文:2012/03/16(金) 00:53:11.47 ID:VdepHDgW
短いですがここまで。
もうそろそろ終わりです。
次回作も少しだけ考え始めていたり…
148創る名無しに見る名無し:2012/03/16(金) 01:15:34.33 ID:ZM1nbBmg
駄文さんお疲れ様です
アンチを作るのは簡単でもファンを作るのは大変ですよね
149創る名無しに見る名無し:2012/03/16(金) 01:26:40.92 ID:KP0heb20
乙です

ホモールさんもアンチがどうとか言ってたけどあれはただの粘着くんでしょ
他の人も書いてたけどこのスレの粘着くんがアプローチのしかた変えてきてるだけだろう
スルーしときゃいいだけなのに反応するから雰囲気悪くなるんじゃね?
150ホモール☆:2012/03/16(金) 03:57:22.91 ID:paknc/Nq
間幕 異界の空

砂の街、ノースサイド。

激戦を極めた街も、今はそこかしこに掲げられた魔王軍の旗が、海風にはためき、
街全体に焚かれたかがり火の灯りをうけて、ゆらゆらと光を散らしている。

街の上空には、黒々とした背景に、砂金をまいたかのような美しい夜空が広がっている。


門をくぐり抜けた先は、まごうことなき異世界だ。
魔界と人間界を繋ぐ通路にして、一つの世界。
境界、と呼ばれるその場所に昇る星々は、魔界の空のものとは似ても似つかない。

魔界に暮らす幾万の人々と、同じ空の下にいない、そんな事を考えながら、
同じ周期で寄せては返す波の音を、静かに、聞いている男が一人。
漆黒の海原を見つめ、砂浜に流れ着いた軍船の残骸を、小さな焚き火にして座り込んでいる。
その背後には、砂の街が放つ、うすぼんやりとした橙の光がかすかに男の背中を照らしている。

そのぼんやりとした光を遮って、赤髪を一つに束ねた女が、砂を踏みしめて男に近づいた。

男が振り向く。精悍な顔の半分は右目とともに包帯に覆われ、灰色の革ジャケットの、左の袖は力無く垂れ下がっている。

男は、何も言わずに小さな焚き火に向き直り、女が隻腕の男の右肩に顎を乗せ、両手を回してもたれかかった。

暫く、時が止まったように、二人の男女は海を見つめていた。
やがて、女が口を開く。

「私たちは、なんのために戦っているのかしらね」

静かだが、どこか芯の通った声。男は、それには答えず、右腕で女の髪と頬をいたわるように撫でた。
151創る名無しに見る名無し:2012/03/16(金) 11:52:14.11 ID:ZM1nbBmg
>>149
同意
ホモールがスレの雰囲気悪くしてる
152創る名無しに見る名無し:2012/03/16(金) 19:07:25.15 ID:KP0heb20
すごい
情景がありありと浮かんできた
153創る名無しに見る名無し:2012/03/16(金) 23:36:40.78 ID:zsKEp0Po
>>151
粘着乙
154駄文:2012/03/17(土) 01:39:49.04 ID:ICc67p9F
出来た…
投下開始。
155駄文:2012/03/17(土) 01:40:11.47 ID:ICc67p9F
戦いは熾烈を極めた。
円卓の騎士達はある程度余裕を残しながら戦おうとしていたが、魔王軍は違う。
彼等は本気で戦っている。彼等にも目的があるのだ。
彼等は魔王を崇拝していた。円卓の騎士がアーサー王は好いているように。

魔王軍の兵士達が魔王を崇拝するのも無理はない。
彼等の殆どは牢に入れられていたのを助けられているのだ。
さらに魔王は優しい性格だった。解雇するときも、ただ辞めさせるのではなくその後も考えているのだ。
町の防衛に行って貰ったり、大工などに就職させていたりと。
まあそれは彼の周りがやっていることなのだが。
その他には人をいたわり、敵味方問わず死者を弔い命の尊さを変わった。
自分の両親などを殺されていたのにそんな甘いことを言うのか、と言うものもいたが方針は変えなかった。
次第にそれに反発するものはなくなった。

戦いの風向きは変わっていった。
だんだん円卓の騎士が押されはじめ、焦り始めた。
戦いは動き続けていく。
156駄文:2012/03/17(土) 01:40:28.76 ID:ICc67p9F
戦いは続く。
双方に怪我人が増え始め重傷者も出てきた。
円卓の騎士達は自分の魔法で回復していたが、魔王軍は後ろに下がり魚人の僧侶の治療を受けていた。
その魚人の僧侶は、魔王軍の中では幹部のゴブリン二人に次ぐ古くからの魔物である。
彼は後々まで魔王軍と共に生き、討死するまで魔王軍の中心であった。
この戦いでもそうだ。
怪我人の回復が終わると、自ら敵に殴りかかり、時々魔法も使って敵と戦っていた。
彼の背中を追って、他の魔王軍の兵士達も戦う。
まさに魔王軍の中心といった活躍を彼はしていた。

ついに戦いのバランスが崩れる。
円卓の騎士達に撤退者が一人出たことにより総崩れを起こした。
一人、また一人と退いていったが、後ろで静観していたアーサー王が動いたことにより、また膠着し始めた。
僧侶も後ろに下がり回復に専念している。
アーサー王たった一人で戦況は変わった。
魔王軍は危機を感じていた。

アーサー王は、それはそれは凄かった。
兵士数人でかかっても、一瞬でねじ伏せられ、一発も入れられない。
いくら手を抜いているとしても、なかなかの強さであった。
157駄文:2012/03/17(土) 01:40:44.85 ID:ICc67p9F
またも動きが起こった。
魔王軍のヴァンパイアがついにアーサー王二一発入れたのだ。
そこまで強くはなかったが、流れが変わった。
円卓の騎士もどんどん減っていき、魔王軍優勢になっていく。
それでもアーサー王は強い。次々とのしていく。
殺しはしていないが。

ついに残っているのはアーサー王だけになった。
さすがにアーサー王も一人で戦えない。彼が攻撃される回数も増えた。
しかし、なかなか下がらず、魔王軍はアーサー王一人のためだけに手こずらされることとなった。
そして、3分くらいの後ついにアーサー王が退いた。
魔王軍の兵士達は雄叫びを上げ、勝利を叫んだ。

アーサー王が退くのを、魔王の城の一角で円卓の騎士達が待っていた。
ある程度は回復していたが、魔法では治らない怪我もあり、弱っていた。
彼等と共に魔王の城を出るとき、アーサー王は魔物の集団を見つけた。
4体ほどの巨人に囲まれて、一匹のゴブリンと大柄の魔族が立っていた。
アーサー王は、その魔族を自分が助けた魔王の息子だと言うことにすぐ気付いた。前より随分成長しているが。
ゴブリンがアーサー王に気付き、巨人が警戒し始めた。
ゴブリンは魔王の盾になるように出たが、魔王はそんなアーサー王に対し少し頭を下げた。
それにゴブリンや巨人は気付かなかったが、アーサー王はそれを見ながらその場を立ち去った。
158駄文:2012/03/17(土) 01:41:10.04 ID:ICc67p9F
門に着き、人間界に戻ろうとすると呼び止める声があった。
ティムティムである。
円卓の騎士達はイーグリットと同じ運命を辿るかもしれないとおびえたが、意外にもすんなりと通してくれた。
アーサー王はティムティムに好かれていたのだ。
それはアーサー王がファルコン家についている、という考えがあっても変わらなかった。

境界で一悶着が起きた。
ファルコンが待ち構えていたのである。
イーグリットの部下が、奇跡的に一人だけファルコンの元に着き、あの夜のことを伝えたのだ。
そこでやっとファルコンは気付いた。アーサー王の考えに。
そしてアーサー王を殺すことを決めた。

彼は配下と共に、アーサー王に突然斬りかかった。
アーサー王はかろうじて避けたが、未だに人間界での傷が癒えていない。
最初は何とか戦えていたが、だんだんと押されていき、アーサー王は倒れてしまった。
円卓の騎士達は、ファルコンの配下との戦いに手間取り、アーサー王の援護が出来なかった。
そして、剣が振り下ろされ、決着が付いた。

第5章 終
159駄文:2012/03/17(土) 01:41:41.19 ID:ICc67p9F
これでアーサー王の話は終わりだ。
無論、これから先の話や昔の話もあるが、それはあえて割愛させていただこう。
あえて、彼の話の一部である魔界での戦いだけに絞ったからだ。

アーサー王はこの戦いでの第三勢力ともいえる。
魔王軍側に着いていたと考えた方が良いかもしれないが、人間軍側でも活躍はしている。
しかし、一つ言えることは彼は自分の信念に従っていたと言うことだ。
彼の信念によって、魔界は魔王の統治に再び戻ることとなった。
魔物達からすれば、これほど嬉しいことはないだろう。

アーサー王は人間の英雄である。が、魔界でも陰の英雄となった。
彼の活躍に敬意を表し、この本を終わりにしたいと思う。
                          ―ゴブリン(0)

アーサー王物語 完
160駄文:2012/03/17(土) 01:43:04.40 ID:ICc67p9F
今日はここまで。
もう少しだけ続きます。

これが終わっても創作は続けると思うので、もし次回作などでリクエストがあれば貰いたいです
161創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 04:06:39.25 ID:DnKmGO8K
駄文さん乙です
楽しく読ませてもらってます

>>158でアーサーは殺されたんですか?
未だに人間界での傷が癒えていないってのは何のことですか?
162駄文:2012/03/17(土) 07:10:02.55 ID:ICc67p9F
>>161
すいません。
魔界での怪我でした。
163ホモール☆:2012/03/17(土) 17:48:12.55 ID:SCnifpVN
自分の背にもたれかかる女の、かすかに伝わる心臓の鼓動を感じながら、男は考える。

何の為に戦っているのか。

理由は様々だろう。
人間による侵略は、魔界を大きく変えてしまった。

その一つが、大きな人口の増加だ。
魔界全土を巻きこんだ侵略と反抗を経て、部族ごとに別れ住んで交流をもたなかった魔界の住人たちは、
人間という共通の敵の出現に、他種族との交わりを忌み嫌う文化を捨て去った。
そして、多種族があつまって暮らす大都市が生まれた。

人間の圧政を打ち倒した魔王軍が、負けた人間を殆ど殺さなかったこと、境界を攻める為、門を軍事封鎖した関係上、沢山の人間が魔界に住み着く事になった。

それも人口増加の大きな要因だ。

魔界の奪還から20年たった今なお、魔界先住民と入植者である人間の間には、様々な軋轢が絶えない。だが、それは魔界の各部族も同じだ。結局、侵略者であった人間や人間界の少数種族は、帰る故郷を失い、魔族と混血を繰り返して魔界に馴染みはじめている。
魔界の種族同士でも同じだ。

人が増えれば、それだけ多くの資源や働き口が必要になる。
境界の銅山を手中に収め、増えた若者の働き口としての軍人や軍属を増やす。
また、戦争によって、需要を増やす。

そしてもちろん、境界に囚われた仲間の救出と、人間のこれ以上の侵略を食い止めるという、表向きの目的もある。

この戦争が、魔界にとって必要なのは明らかだ。
164ホモール☆:2012/03/17(土) 20:21:16.48 ID:SCnifpVN

自分の背にもたれかかる女の、かすかに伝わる心臓の鼓動を感じながら、男は考える。

何の為に戦っているのか。

理由は様々だろう。
人間による侵略は、魔界を大きく変えてしまった。

その一つが、大きな人口の増加だ。魔界全土を巻きこんだ侵略と反抗を経て、部族ごとに別れ住んで交流をもたなかった魔界の住人たちは、人間という共通の敵の出現に、他種族との交わりを忌み嫌う文化を捨て去った。そして、多種族があつまって暮らす大都市が生まれた。

人間の圧政を打ち倒した魔王軍が、負けた人間を殆ど殺さなかったこと、境界を攻める為の門の軍事封鎖の関係上、沢山の人間が魔界に住み着く事になった。
それも人口増加の大きな要因
だ。
魔界の奪還から20年たった今なお、魔界先住民と入植者である人間の間には、様々な軋轢が絶えない。だが、それは魔界の各部族も同じだ。

人が増えれば、それだけ多くの資源や働き口が必要になる。
境界の銅山を手中に収め、増えた若者の働き口としての軍人や軍属。
そしてもちろん、境界に囚われた仲間の救出と、人間のこれ以上の侵略を食い止めるという、表向きの目的もある。

この戦争が、魔界にとって必要なのは明らかだ。



だが、その作戦は上手く進んでいるとは言い難い。

緒戦となった、最果ての海での海戦は、ファルコン五世率いる大艦隊と、門に隔てられ、十分な艦を用意できなかった魔王軍艦隊がぶつかり、魔王軍の境界艦隊は壊滅に追い込まれた。

そもそも、魔王軍の海上戦力はあまり強いものではない。
魔王が界全体を支配するため、海軍力に重きをおいて来なかったのだ。

結局、海戦は、魔王軍の軍船の壊滅と、魚人部隊の奇襲による、敵司令官数人の死により、痛み分けに終わった。

その後の戦いも、人間軍と魔王軍は一進一退の泥沼の争いを繰り広げ、緒戦以来、8年の歳月がたっている。

このノースサイドの街も、奪い返したものだ。一度は攻略に成功したものの、住民に紛れ、ゲリラ戦を仕掛ける人間軍と、銅山を根城にするハーマン王率いるドワーフ部隊に奪い返され、昨日、ついに再攻略に成功したのだ。
あまりに多くの犠牲に、従軍記者のなかには敗北を悟って逃げた者もいたようだ。

何にせよ、また軍を再編しなくてはならない。今度は何ヶ月かかるだろうか。

近郊に位置するサプルメントの銅山には、退却したハマーン王子の部隊が陣を敷いている。

難しい戦いになりそうだ。
165創る名無しに見る名無し:2012/03/17(土) 20:46:47.94 ID:DnKmGO8K
ホモールさん乙です
いつも楽しみにしています
166ホモール☆:2012/03/17(土) 20:51:43.31 ID:SCnifpVN
ぎゃあぁぁ。被ってしもうた。
すいません。

>>165
ありがとうございます。
167駄文:2012/03/18(日) 02:11:01.61 ID:B+c0KeXJ
できました。
それでは投下開始。
168駄文:2012/03/18(日) 02:11:17.50 ID:B+c0KeXJ
ふう。
ついに書き終わった。
思えばに二週間前から書き始めて、ここまでたった。
まあこれを誰かに見せるつもりはないが。
魔王に出すのは、中身を大幅に変えなければならない。あんな内容では仕方がない。
英雄譚に変えるまで待ってもらおう。

しかし、そうではない人がいる。これを見せなければならない人が。
感謝の意を込めて。随分遅くなったが。
私はそんなことを思いつつ、ケルベロスに乗り込んだ。

「いらっしゃいませ。出来上がったんですか?」
「ああ、だからお前に読んでもらいに来たんだ。」
骨はそう言うと喜んで、本を受け取り読み始めた。
私はレッドカウを飲みつつ、彼が読み終わるの待っていた。
彼は1時間くらいで読み切った。
169駄文:2012/03/18(日) 02:11:50.30 ID:B+c0KeXJ
「…やっぱり間違いも多い気がしますね。」
「まあ、そこら辺は大目に見てもらえるとありがたいな。」
「でも、出来は素晴らしいものだと思いますよ。あの騎士の奴よりは随分と。」
「あの12冊と比べられるのは迷惑だな。」
「ふふふ、それはそうですね。」
骨はそう言って笑った後、急に真面目になってこう言った。
「どうなさるおつもりですか?こうなった以上、覚悟は出来ています。」
「?なんのことだかさっぱりわからないな。」
「ふざけなくても良いです。何気なく貸した本でこんな事になるとは不覚でした。」
「どうしたんだ?骨。お前がそんな風にふざけなくても良いだろう。お前は魔王軍のOBだし、魔王軍のパートナーだろう?。」
「…そうでしたね。取り乱して申し訳ありませんでした。」
「大丈夫だよ。何も気にしなくて。」

その後、本の感想を聞いて司令部に帰ることにした。
そのとき、骨が一冊の本を手渡した。
「私も、貴方に触発されて書いてみたんですよ。よんでもらいたいのですが。」
「ああ、ありがとう。読み終わったらすぐにでも感想を聞かせてやるよ。」
そういって私は、司令部に戻った。「13冊目の本」と共に。
170駄文:2012/03/18(日) 02:12:09.76 ID:B+c0KeXJ
司令部の私の部屋には魔王が待っていた。
「どこにいってたの?」
「ああ、ちょっとドリンクを買いに。」
「そういえば、〜はレッドカウ中毒だったからね。」
「そう言われると何も返す言葉がないです。」
魔王は少しほほえんで、こう言った。
「そういえば本は書けたんでしょ?毎日バリバリ進めてたし。」
「それがまだ仕上がってないんですよ。書いては直してを繰り返しているんで。」
「じゃあ途中でもいいや。読ませて?」
「それはちょっと…」
まずい。ここで魔王に読ませたら何をするかわからない。
「大丈夫だよ。一号からタイトルは聞いてるし。」
だからって、ちょっと読まs…って、え?
「一号からタイトルは教えて貰ってるの。アーサー王物語でしょ。」
「まあ、そうですが…」
「私、アーサー王って言う人に興味があるんだ。魔王の城にいた人だよね?」
「え、ええ。そうですよ。」
「だったらなおさら読ませて欲しい。彼はどういう人なのだか。」
純粋に聞いてきている。たぶん自分を助けてくれた人だと気付いているのだろう。
「わかりました。後悔しないでくださいね?それと、後でお願いがあるのですが。」
「いいよ、じゃあ貸して?」
私は本を魔王に渡した。魔王は自室に戻っていった。
171駄文:2012/03/18(日) 02:12:48.78 ID:B+c0KeXJ
エピローグ

人間界のとある国。
「なあ、きいたか?魔界の噂話。」
「なんだよ、いってみ。」
「魔界にな、今回の戦いで死んだ奴らが出てくるんだって。」
「ほお、たとえば?」
「ティムティムとか、イーグリットとか、アーサー様と円卓の騎士まで。」
「はん。おもしろい噂話だな。」
「だと思うだろ?俺も聞いて大爆笑だわ。」
「そんな荒唐無稽な話し、誰が信じるんだ?」
「まあ、魔界で敗北したとは国は伝えてないからな。異までにファルコンが統治してることになってんだろ?」
「あいつはいつ頃帰ってくるかな。」
「しらんよ。それより聞きたいことがあるんだ。」
「なんだ?いってみ?」
「…何で俺たち死んだことになってるんだ?アグラヴェイン。」
「そんなのしらねえよ。ランスロット。」
172駄文:2012/03/18(日) 02:13:25.12 ID:B+c0KeXJ
とりあえずここまで。
次で終わりです。
173創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 02:39:34.99 ID:8R+NtES0
駄文さんお疲れ様です
ホモールはチラシの裏にでも書いてろ
174創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 08:51:50.91 ID:V3lSNttQ
ホモールさん駄文さん乙ですー
175駄文:2012/03/18(日) 11:36:06.42 ID:B+c0KeXJ
ついに完成。
それでは最後の投下行きます。
176駄文:2012/03/18(日) 11:37:19.41 ID:B+c0KeXJ
「俺たちってなんで死んだことになってるのかな。」
「だよな。俺たち本も出してるし。」
「まあ、俺の意外は出来の悪いゴミだったしな。」
「なにいってんだ糞野郎。どれも低評価だけど、お前の頭抜いて評価悪いぞ。」
「俺の文学を理解できる奴がいないな…この世界には…」
「人間界どころか境界魔界にもいねーぞ。そんな化物。それにしても、結構話題になってたよな俺達。」
「ああ、12冊買わないと意味がわからなくって、みんな数買うから”円卓商法”とか言われてたな。」
「馬鹿いえ。そのうち一冊は全く意味をなさないって書評が出てたぞ。」
「なんだそいつ。殴りに行こうぜ。」
「現実を受け入れろ。」
「何を話してるんだ?」
二人が話していると、ふと話しかけてきた男がいた。
「あ、おはようございます。アーサー様。今アグラヴェインの本に苦言を呈しているんですよ。」
「馬鹿いえランスロット。このアグラヴェイン作は結構な人気らしいぞ。」
「稀代の迷作としてな。」
と二人が煽り合いを再び始めた。
「…いや、二人とも迷作って言われてたよね。十冊あれば充分みたいな…」
アーサー王の言葉で、二人はうなだれた。
177駄文:2012/03/18(日) 11:37:48.88 ID:B+c0KeXJ
そんな話をしていると、遠くから歩いてくる者達がいた。
魔界に残っていたルーカンとマーリン。それとローブを覆った男の3人であった。
「帰ってきたのか。ルーカン、マーリン。それと後ろにいるのは?」
「魔界で出来た知り合いです。アーサー様。」
「それにしても助かったよ。ルーカン。お前があそこで助けてくれなければどうなっていたか。」

少しだけ補足させて貰おう。
アーサーが倒された後、ファルコンが一撃入れる前に、ファルコンの後ろに一太刀が入った。
ルーカンが魔物の姿のまま斬りかかったのだ。
ファルコンを仕留めることは出来なかったものの、それでアーサー王は逃げだし、傭兵国家に帰還した。
その後すぐに傭兵国家は独立を宣言し、A国との対立が強まっている。
しかしルーカンとマーリンのみ、魔界でやることがある、といって残っていたのだ。

ルーカンがアーサーに返す。
「それほどでもありません。アーサー様。」
「そうか、ところで後ろの方は?」
「魔界でお世話になっていた方です。色々面倒見ていただいて。」
「と言うことは魔物か。魔王の力で変身でもしてるのかな。おっと、紹介が遅れたね。私はアーサー。ルーカン、彼の名前は?」
「大丈夫です。彼は人間語話せますから。」
と言うと、ローブを覆った男が自己紹介を始めた。
「…、〜ト言いまス。」
「聞いたことあるな。ああ、魔王の側近か。」
「…えエ。」
ローブを覆った男はつたない人間語で話した。
「そういえばどうしてここに来たのかな?」
「…人間界ガ見たカったのト、貴方ニ会いたかっタ。」
ルーカンが合いの手を入れる。
「彼、円卓の騎士の本を使って、魔界語でアーサー王物語書いてるんですよ。」
「そうなのか。それは光栄だな。」
「…そレと、これヲ。」
といって、ローブを覆った男は本を手渡した。
「これがその本かい?」
「…えエ。」
「その本の出来の良さは私が保証します。事実だけを忠実に書いてますし。」
「俺のとどっちが出来が良いんだ、ルーカン?」
とアグラヴェインが割り込んできた。
「お前のと比べんじゃねーよ。稀代の迷作のくせに。」
「お前のが糞だろうがランスロット!」
と殴り合いが始まった。
「すまないね…うちの脳筋達が…」
「…大丈夫デす。ある程度予測はつイてましタから。ただ…」
「ただ?」
「…アグラヴェいンさンのは、こっちノ知リ合いがおおハマリしてまスがネ…」
178駄文:2012/03/18(日) 11:38:08.82 ID:B+c0KeXJ
「そういえば、ルーカンとマーリンはどうするんだ?」
とアーサーが聞くと、マーリンは
「私はここに残ります。魔界での植物のサンプルも手に入りましたし。」
といったが、ルーカンは
「私は魔界に残ります。もうしばらく魔界を見守っていたいと思ってて。」
と返した。
「良いじゃないか。ただ、帰りたくなったらすぐかえってこいよ。待ってるからな。」
「わかりました、ありがとうございます。」
「君もルーカンのことよろしく頼むね。」
「…ハい。そレと…」
「それと?」
「魔王ガ貴方に…”ありがとう”ト。」
「感謝を言われる筋合いはないよ。」
「すいません。アーサー様、そろそろ戻ります。」
「そうかルーカン。それじゃあまたいつか。」
「…またお会いできレば…」
といい、ルーカンとローブを覆った男は帰って行った。

魔王軍はこれからも戦いを続けるだろう。
いずれ、人間界にも来るやもしれない。そのときは…

その時こそ、もう一度戦ってみたい、本気で彼等と、と思いながらアーサー王は彼等を見送った。
179駄文:2012/03/18(日) 11:41:18.09 ID:B+c0KeXJ
これでおしまい。
今までつきあってくれた皆様、ありがとうございました。
今回のssでの一番の収穫は、ホモール先生が出てきてくれたことだと思ってます。
本当に描写がうまくて、設定もちゃんとしてますし。
行き当たりばったりで、おかしな設定出してた自分が恥ずかしい…

まだ次回作は考えていません。
一応、講義をやりながら考えていこうとは思っていますが。

もし、質問、感想、次回作のリクエストがあったらどうぞ。
180ホモール☆:2012/03/18(日) 13:46:09.97 ID:59/0H7ua
>>179

駄文さん、お疲れ様です。
とても面白かったです。

自分も行き当たりばったりなので、褒めていただくと恥ずかしいです。

次回作、楽しみにしてます。
あくまで一案ですが、駄文さんの最後に書いた、円卓の騎士達の掛け合いが面白かったので、会話主体のコメディーとか読んでみたいです。
181ホモール☆:2012/03/18(日) 15:00:10.67 ID:59/0H7ua

「また、考えこんでるのね、パズ」

女が、黙り込んだ男に声をかけた。

「一軍の将として、考えない訳にはいかないさ。
この戦争は、どんな名目があっても、侵略戦争でしかないんだ。
心を痛める兵も多い。なら、戦争の意義を考えるのは、将たる俺の役目だ。
言っておくが、お前も将軍なんだからな」

つぶやくように、男が返す。

「わかってるわよ。でも、それでもこの戦いはやめにするべきよ。経済的にも、安全保障のためにも、必要なのはわかってるわ。でも、それで沢山の犠牲を出すならやめるべきよ」

「俺が怪我をする前は、俺と同じ意見だったはずだろ、ラマ。
俺の事を心配してくれるのはありがたいが、魔神族の俺たちにとって、こんなのはかすり傷だ。目も腕も、5日あれば再生する、心配するな」

「確かに傷は治るわ……でも、このまま戦いをつづければ……いつか私たちだって死んでしまうわ。
ザリチュ君も、タルウィ君も、アザゼルさんも、みんな死んだ。
みんな自分は魔神族だから大丈夫だって言ってたわ。
……もう、やめにしましょう。安全保障も資源確保も、交渉でどうにかできるわ。
軍なんかやめて、二人で魔界の片隅でひっそり暮らしましょう」

赤髪の女……ラマシュトゥは起伏に富んだ体を男にあずけたまま、言い聞かせるように話す。

漆黒の海に、悲しみに満ちた声が吸い込まれて行く。

だが、今まで静かに返答していた男もやや声を荒げた。

「それが出来れば苦労はしない。
大侵略のとき、人間軍は一方的に門の軍事使用の禁止条約を破り、資源の輸出だって、なんの断りもなく止められた。
魔王様は聡明な方だ。交渉でどうにかなるなら、とっくにそうしている。
……俺だって戦いたくて戦っているんじゃない。だが、民の命が大切だというのなら……力ある魔神族がなおさら戦うべきじゃないのか?」

女が黙り込んだ。砂浜に静寂が戻り、焚き火のはぜる音と波の音だけが響く。

やがて女が口を開いた。男に回した手に、ぎゅっと力を入れ、涙声で言った。

「パズは……私と戦争、どっちが大事なの?」
182創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 19:10:12.50 ID:NqunnEUi
乙! 駄文さん終わってしまったか…
ホモールさん終わるまでにもっと栄えないかな…
183駄文:2012/03/18(日) 20:48:00.50 ID:B+c0KeXJ
毎日一回、日曜は二回と決めていたので、本日二回目。
今回は講義です。
184駄文:2012/03/18(日) 20:48:22.10 ID:B+c0KeXJ
魔界王立大学 軍事学部 ユニット史学科 特別講座

こんにちは。そしてお久しぶりです。ゴブリン(0)と申します。
今回は、3,22アップデートまで残り4日を過ぎたので、境界魔神についての講義を行います。

境界魔神は12月20日から始まったアップデートにより追加された、境界MAPにて解放される魔神です。
今までの魔神は、ステ3つが200で1つが250の、合計850の魔神が7柱。
他にもall300など個性のないステータスで、技構成は二回、三回攻撃と魔法、回復。
強いけれどつまらないユニット達でした。(ラーヴァナは別ですが。)
さらに殆どは、城と塔のみで一カ所を回し続けて集めていくものでした。

しかし、境界魔神は違います。
今までの魔神の枠を打ち破った魔神達。
彼等について大まかにですが、解説していきましょう。
185駄文:2012/03/18(日) 20:48:38.34 ID:B+c0KeXJ
まずは12月20日に追加された、「最果ての海」にて出てくる通称”海魔神”です。
まさに、魔神の枠を打ち破った三匹です。

まずはアザゼル。最初に見つかった境界魔神です。
この時はリアルで張り付いていたので、魔王もワクワクしていました。
ssが張られるまでは。
ステはstrから順に、250、150、250、200。合計は850ですが今までとは違います。
技は二回攻撃、回復に全体毒。
初めて魔神に状態異常攻撃がつき、スレに嘆きの声が響きました。

それに続くはボティス。
ステは210,180,250,200。ついに850魔神を悪い意味で打ち破ります。
技は二回攻撃、魔法、全体毒。
この時魔王はうなだれてスレを閉じています。

最後はプート・サタナキア。スレには、ベルゼブブが出るとかデマも流されていました。
ステは200,200,280,280。
技は二回、三回攻撃、回復、全体魅了。
当時からすればガッカリなものでした。

このアップデートは、どちらかと言えば既存ユニットへの救済でした。
進化の追加、高レベルでの新技習得など。
因みに、私の魔王は海魔神を一度も見ていません。38回ぐらいであきらめるほど忍耐がないですから、しょうがない。
186駄文:2012/03/18(日) 20:48:55.11 ID:B+c0KeXJ
続いて、1月17日追加、「密林の孤島」の魔神達。
こちらは二匹だけ。

まずはバルバトス。
ステが300,160,200,180。
技は二回攻撃、魔法、回復の何とも言えない感じ。
Strが尖っているのでおもしろいですが、当時はdex200のため不人気。
ただ、状態異常がないのは評価できます。

そして、もう一柱はブエル。
ステが300,110,300,130。
技が二回、魔法、全体完全治癒、状態回復。
こちらは境界魔神の期待の星。
Str、Dexが300と必要なステが尖り、回復技が有用な物に。
その打たれ弱さはデルピュネーを彷彿とさせます。

今回のアップデートはレジストの追加。
僧を殺すアップデートと話題になりましたが、結果はそれによる経験値増加により僧強大化。
僧育成が加速します。
187駄文:2012/03/18(日) 20:49:14.65 ID:B+c0KeXJ
そして前回、2月21日に追加された砂の町ノースサイド。
ここの魔神も一癖あります。

一柱目はアスモデウス。
ステ200,200,320,200。
技は二回攻撃、竜の咆哮、回復
Dexが凄い尖ってますがそれよりも注目すべきは竜の咆哮。
初めて魔法ではない特殊技を取得。
しかもlv9で極竜の咆哮に変わります。
ただ、極竜の咆哮は無属性には弱いので、嫌う人もいるかも。

二柱目はルキゲロ・ロフォカレ。、
200,250,200,200と850魔神の再来ですが、注目すべきはやはり技。
二回攻撃、絶望の光、回復。
こちらは光ります。勿論lv9で終末に。
ただ、終末は威力自体は低いので使えないです。

そして最後、アガリアレプト。
このアガリアレプトはとても有名な魔神でした。
境界魔神の説明の多くに現れる、アガリアレプトの部下という言葉。
その強さには期待せざるを得ません。
しかしステは230、230、250、250。蠅より弱いとかなんだよ…
技も二回攻撃、水の竜巻、多重渦竜巻、回復。
唯一の希望は、二つの魔法がlv30で多重渦竜巻群に変わると言うこと。
初めての最上級魔法を習得した魔神です。

実は、私は前回の講義の時に、アガリアレプトに気付いていませんでした。
本スレで何気なく、アガリアレプト期待できそうだな、と言ったら弱いと言われ、調べて発見。
悔しかったです。
188駄文:2012/03/18(日) 20:49:35.26 ID:B+c0KeXJ
そして2月21日に追加されたもう一つのMAP、サプルメントの銅山。
こちらにはネタ魔神がいます。
4柱と多いですがあまり特徴はないのでさらっと。

1柱目、プルスラス。
ステall210に二回攻撃、魔法、竜の咆哮、回復。
完全に劣化アスモデウス。庇えません。

2柱目、プルスラス。
ステall210に二回攻撃、魔法、回復。
完全劣化パズズ。図鑑用でしょうか。

3柱目、アモン。
ステ250,300,300,250。技は二回攻撃、魔法、回復。
Dex300だけは許せますが、劣化イブ、アンマンです。

そしてネタ魔神のバラー。
前も紹介しましたが、可哀想な魔神です。
ステは300,250,200,200と悪くないです。
技も二回、三回攻撃、魔法、回復、邪眼。
ルシファーに似た構成で、悪くはないんです。ただ邪眼のせいで…
因みに、四回攻撃を覚えるのが早いので、そこら辺は救いです。

このアップデートは一気に二つのMAPが登場。
ただ、魔神よりも新ユニットが優遇されるものでした。
189駄文:2012/03/18(日) 20:49:54.15 ID:B+c0KeXJ
3月22日のアップデートでは新MAPの他に店売りアイテムの追加があります。
今予想されているのは筍と、上位鍵、上位燭台。特に練金鍵が出てきてくれれば鍵回しが恐ろしいことに。
そして今回の新MAPは、大魔王が直々に”ヤバイ”と宣言。
前にヤバイと言われた塔は、実際に何体ものユニットを地獄送りにしています。
ただ、ゴブ僧が無双して拍子抜けする可能性もかなり高いですが。
それと服従レベルも変更。ラーヴァナがlv60に。

今回の講義はここまで。
次回は3月22日に緊急講義と3月25日に追加講義を予定しております。
スフィンクスも少しづつですが進めておりますので、そちらもよろしくお願いします。
190創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 20:53:03.03 ID:NqunnEUi
プルスラル…
191創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 20:53:35.55 ID:NqunnEUi
指摘しようとしたら名前ミスった…
192駄文:2012/03/18(日) 20:54:34.48 ID:B+c0KeXJ
ここまで。
質問、感想があればどうぞ。

>>180
それもありですかね?
ただ、誰が喋っているかわかりにくくなってしまったので、作るなら台本形式ですね。

>>182
全く持ってそう思います。
もっと賑わって欲しい…昔の先生達にも戻ってきて欲しい…
そんな思いでssを作ってます。
ここが賑わうまでは、駄文しか書けませんが、付き合って貰います。
193駄文:2012/03/18(日) 20:56:01.69 ID:B+c0KeXJ
すいません。
プルスラスは二回攻撃、魔法、竜の咆哮、回復。
どっちにしろ残念です。
一応、極竜には変わりますが…
194創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 20:59:59.90 ID:x2x0q43d
>>188
プルスラスが二匹...
アグラウェン再びかw
ちなみに前回指摘したのも俺w
195創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 21:02:56.82 ID:x2x0q43d
>>194
あれ、一番に指摘したと思ったら先に指摘してた人が居たか
すまん
196駄文:2012/03/18(日) 21:09:17.50 ID:B+c0KeXJ
>>194
うわ、今気付きました。
三匹目はグーシオンです。
ガラハッドの悲劇再び…ごめんよボールス。

そういえば、過去スレをどこかにまとめようと思っていたのですが頓挫…
wikiにまとめれば反感を買うかもしれませんし、
かといって、専用wikiを作ればこのスレの役目が消滅…
難しいですね…
197駄文:2012/03/18(日) 21:24:19.25 ID:B+c0KeXJ
ちょっと試してみたかったので、コピペ改変ネタ。

ある船に火災が発生した。バアル船長は、乗客をスムーズに海へ飛び込ませるために、
ルシファーには 「魔神はこういうときに飛び込むものです」
イブリースには 「もうアンラマンユが飛び込みました」
アンラマンユには 「イブリースは飛び込んでいますよ」
ベルゼブブには 「海に飛び込んだら上位魔神になれますよ」
アスタロトには 「五回攻撃が流されてしまいました、今追えば習得できます」
ドゥルジには 「関取は飛び込まないで下さい」
パズズには 「上位魔神はもう飛び込みましたよ」
ラマシュトゥには 「旦那が泳いでますよ」
アカマナフには 「今が活躍のチャンスですよ」
バラーには 「水ってほのおタイプに2倍ダメージですよね」と伝えた。

アモン「船長!まだラーヴァナが残っていますが!」
バアル「ほっておけ。」
アモン「なぜですか!」
バアル「生き残られると迷惑だ。殴り専門は俺だけで良い」


今日は書きすぎました。
もしかしたらそろそろ規制食らうかも。
198創る名無しに見る名無し:2012/03/18(日) 22:32:53.73 ID:V3lSNttQ
魔神達は最前線で闘っているのか
なんか文章から闘う物達の苦しさが伝わってきたよ
ターク元気かな・・・

ルキゲロの光は威力弱かったのか
知らなかった
199駄文:2012/03/18(日) 22:34:28.80 ID:B+c0KeXJ
>>198
光の技自体の威力が弱いんですよ。
ただ、僧はそれが100%使えるから強いわけです。
200駄文:2012/03/19(月) 00:23:25.79 ID:k6Z6JSR3
結構コピペ改変が楽しかった…
需要があるかわかりませんが一つ


魔王は罪を犯した女に石を投げる人々に向かってこういった。
「この中で、今まで一度も、心の中ですら
 罪を犯したことのない者のみ石を投げるがよい」

人々がもし、ドゥルジだったら:
「私は八百長などしていない!」と石をぶつける。
そして関取でもないと魔王に張り手を決める。

アカマナフだったら:
弱いことが罪というどうしようも無き事実に怒り
魔王に猛烈に石を投げ始める。

ベルゼブブだったら:
辺りが一瞬、しーんと静まり返る。
だけど「下級よりは強いから。」という誰かの独り言に目を覚まし、やっぱり石を投げる。

バアルだったら:
一同、こりゃ一本取られたとばかりにファーッファッファと大笑いする。
そして弱点と言われる稲妻を唱える。

バラーだったら:
絶妙なとんちで魔神のごとく女を救い、
他の魔神を乏しめた魔王の手練手管に感心する。
そもそも、邪眼が罪なのかよくわかっていない。

ラーヴァナだったら:
そもそも石を投げられすぎて女が息をしていない。
201ホモール☆:2012/03/19(月) 00:32:51.41 ID:zVWBeJE1
プート・サタナキアなら?
202創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 01:55:29.17 ID:uu940tzO
>>201
中途半端なところだし難しいねw
てか昨日は両先生とも投下してくれたんだ
ありがたいです

駄文さん長編乙でした
ゴブゼロ日記から読み直したいですね
あと次回作も待ってます
>>178
ルーカンは骨だった?

ホモールさん乙です
なんかドラマチックな展開にも期待出来そうですねw
ノースサイドの魔神達はターク達と並行で進んでるって思って良いんですよね?
203ホモール☆:2012/03/19(月) 02:15:44.92 ID:zVWBeJE1
ノースサイドの二回目の戦いから逃げた従軍記者が、東大陸のグレートヒルに帰って記事を書いた日の次の日の朝が本編開始の日時です。

間幕の日時はノースサイド二回目の戦いの次の日の深夜です。ちょっとだけこちらが前ですね。
204創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 03:16:07.82 ID:256faEMs
>>201
うぜーレスだな
205駄文:2012/03/19(月) 07:08:01.61 ID:k6Z6JSR3
プート・サタナキアだったら:
全体魅了を罪と思い戸惑っていると、隣に居たアガリアレプトに恨まれ石を投げられる。


アガリアレプトなら:
部下とステ合計が同じという悲劇に憤り、
サタナキアに石を投げる。
ついでにアモンに蹴りを入れて、バアル達ソロモン72柱との戦いが始まる。


こんな感じですかね。
他にも作って有るんですがドルジ、バアル、アガリアレプトは作りやすいです。
206駄文:2012/03/19(月) 07:30:18.03 ID:k6Z6JSR3
あれ?
サタナキアってアガリアレプトの部下ですよね?
誰かスクショ貼ってもらえませんか?
207ホモール☆:2012/03/19(月) 15:35:13.36 ID:zVWBeJE1
208創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 17:20:20.11 ID:HOF2UPtN
近々、渾身のssを投下予定中
我慢できずにレスしました
短いけれど中身は濃いと自負しています
どうぞおたのしみに
209ホモール☆:2012/03/19(月) 17:30:48.35 ID:zVWBeJE1
>>196
どこかの小説投稿サイトに登録して、二次創作でやるのが良いかも。
で、URLをテンプレに貼る。
でもその場合、大魔王様に二次創作の許可を貰う必要がありそうですが……

>>228
楽しみに待ってる。
210ホモール☆:2012/03/19(月) 17:31:03.32 ID:zVWBeJE1
あ、208だ。
211創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 20:30:44.97 ID:CXLcYB3W
普通に魔界作家のまとめサイトでも作ればいいんじゃないかと思ってしまう
まだまだ息の長いゲームになりそうだから
、作者も増えるはず…
212駄文:2012/03/19(月) 21:13:33.16 ID:k6Z6JSR3
今日の分行きます。
台本形式で、前、後編。

>>211
まとめ作っても良いんですけど、そうするとこのスレの存在意義が…
213駄文:2012/03/19(月) 21:14:46.47 ID:k6Z6JSR3
張り忘れた…

予備知識

ダエーワ:テンプレ魔神6体(マーラを除くステ850の奴等)とアンマン所属 ゾロアスター教。
ソロモン72柱:追加された魔神の多く(アスタやバアル、境界魔神)が所属 ユダヤ教。
後は、キリスト教(ルシ、蠅) イスラム教(イブ) 仏教(マーラ) インド神話(ラーヴァナ) ケルト神話(バラー)

また、同一視されている魔神が多いです(ルシ=イブ)(サルワ=シヴァ)等。

今回のssは気分を害する人がいるかもしれません。
ご注意ください。
214駄文:2012/03/19(月) 21:15:31.94 ID:k6Z6JSR3
魔王の城

ドゥルジ(以下ドル)「ねえ、タローマティ。」
タローマティ(以下タロ)「どうしたの?」
ドル「私たちって不憫だと思わない?」
タロ「どうしてよ。」
ドル「変なあだ名付けられたり。」
タロ「そういえば貴方の名前ドルジだったk」ドスコイッ
ドル「誰がモンゴルの英雄だオラ!ドゥルジよ、太郎!」
太郎「人に突っ張りいれてよくそんなこと言えるわね!」
ドル「まあ、互いに貶し合うのは辞めましょう?」
太郎「そうね…てか何で横の名前かわってんの?馬鹿なの?」
ドル「そっちの方がわかりやすいからじゃない?」
太郎「お前さっきの発言もう一度読み返せ。」

太郎「で、何が言いたいのよ?」
ドル「私たちが不憫なのは、名前以外にも理由があると思うの。」
太郎「何よ。」
ドル「恵まれた魔神が多いからよ。だから、一泡吹かせてやろうと思って。」
太郎「おもしろいけど…二柱で?」
ドル「他にも仲間を呼ぶわ、ザリチュとか。」
太郎「…まあいいわ。付き合ってあげる。」
215駄文:2012/03/19(月) 21:16:01.79 ID:k6Z6JSR3
?「ナニシテンノー?」
ドル「ああ、ベルゼブブさん。こんにちは。」
ベルゼブブ(以下ベル)「ドルジチーッス。で、なにしてんのー?」
タロ「先手必勝!食らえ二k」ドスコイッ
ドル(辞めなさい太郎。彼も引き込むわよ。)
太郎(どうやってよ?)
ドル(みてなさい。私の交渉術!)
ドル「ベルゼブブさん。手伝って欲しいことがあるんですけど。」
ベル「なんだ?いってみー?力になるぞ〜。」
ドル「恵まれた魔神に一泡吹かせてやりませんか?」
ベル「何俺やられるのコワイ。」
ドル「ベルゼブブさんはやりませんよ…でも残念だな〜」
ベル「何がだ?」
ドル「dex300野間陣が軒並み倒れれば、dex250の私は超優遇されるのに…」
ベル「お前が優遇されるわk…」
ベル(待てよ?そしたら俺上位魔神確定?めっちゃ優遇される系?やべぇ。)
ベル「しょうがないなぁドゥルジさん。感心はしないが手伝ってあげよう。」
ドル(ね?ちょろいでしょ?)
太郎(さすがだわ…)
216駄文:2012/03/19(月) 21:16:58.49 ID:k6Z6JSR3
?「感心せんなぁ。悪いことは言わないから辞めたまえ。」
ドル「ば、バアル様おはようございます。」
バアル「そんな復讐などしても別に評価は上がらんぞ?」
ドル「は、はいすいません。(やべぇ)」
ベル「いwwwなwwwずwwwまwww」
太郎「ちょ、蠅野郎…」
ベル「たwwwんwwwたwwwいwwwまwwwほwwwうwww」
バアル「…」
ベル「ひwwwきwwwこwwwもwwwりwww」
バアル「だwwwいwwwちwwwゆwww」イナズマッ ドスコイッ
ドル「すいませんバアル様。この蠅野郎きちんと教育しておくので…」
バアル「あ、ああ。頼むよ。それと変なことは辞めろよ?」
蠅「俺がなにしただよ…」
太郎「自業自得だ蠅野郎。」

蠅「で、最初は何するんだ?」
太郎「仲間を集めるって聞いたけど…」
ドル「お待たせっ。連れてきたよ。」
ザリチュ(以下ザリ)「蠅ちゃんチョリーッス。」
蠅「ザリちゃんチョリーッス。」
ザリ「てか復讐?うけるんですけどwwwまじうけるんですけどwww」
ドル「ザリちゃん、蠅さんも仲間だからキャラ作らなくても良いのよ…蠅さんも…」
ザリ「…ごめん。それとありがとう…」
蠅「おう…(キャラだったんだ…)」
太郎「ザリチュ可哀想だよな…魔王様にウンザリチュ、っていわれてからダエーワ以外ではキャラ作ってるし…」
ザリ「もういやなの、こんな生活…」
太郎「もしかして、ザリチュ助けるためにこんなことしたの?」
ドル「違うわよ。あくまでも自分のため。」
太郎(ドゥルジって虚偽の魔神だったな…)
太郎「まあいいや。それじゃ始めよーぜ。始めにどいつやんの?」
蠅「カモ発見!あいつやってくるぜwww」
ドル「単独行動しないで…」
217駄文:2012/03/19(月) 21:17:49.01 ID:k6Z6JSR3
蠅「アガリチーッス。」
アガリアレプト(以下アガリ)「きちんとした言葉遣いをしてください。ベルゼブブ様。」
蠅「いやね、水芸が見たくて来ちゃった!wwwはよ!www水芸はよ!www」
アガリ「…」
蠅「水芸はよ!www」
グーシオン(以下グーシ)「失礼ではないんですか?ベルゼブブ様。」
蠅「ちょうど良い。俺の部下にしてやんよ!グーイソン!」
グーシ「え?マジ?ヤッター!アガリ水芸はよwww」
蠅、グーシ「みっずっげい!みっずっげい!みっずっげい!」タジュウカタツマキッ
ドル「糞、おそかったか!」
太郎「当然の結果だな。」
ザリ「蠅さん切った方が良いと思う…」
アガリ「おお、御三方。あれ、ザリチュは性格矯正したのか?」
ザリ「えっ!あ、あの…してる訳ね〜でしょうがウケルわぁwww」
ドル「ザリちゃん…」

ドル「かくかくじかじか」
アガリ「なるほど。不憫な魔神で力を合わせようと。まあ、断る。私はそこまで不憫ではないしな。」
ドル「えっ?でも…」
蠅「水魔法のみ(笑)、期待はずれ(笑)恵まれない部下(笑)」ドスコイッ
ドル「まだ息があったかこの野郎…」
アガリ「まあ、そうだな。手伝おうか…」
グーシ「認めちゃった?欠点認めちゃったのアガリ様www」タジュウカタツマキグンッ
アガリ「間違いなくお前は欠点だ。」
太郎(昔のパズズに似てる…)
ドル(ステも劣化だしね…)
218駄文:2012/03/19(月) 21:19:08.14 ID:k6Z6JSR3
とりあえずここまで。
後半は12時過ぎに。

>>207
ありがとうございます。
危なかった…
219創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 21:22:03.65 ID:LRQ8Zfcb
いつもあざーす
楽しませて貰ってます
220創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 21:35:23.58 ID:CXLcYB3W
どっかで見たことある作風
気のせい?
221創る名無しに見る名無し:2012/03/19(月) 22:16:03.11 ID:HOF2UPtN
台詞の応酬…
ト書きを入れるとグッドになるよ
222駄文:2012/03/19(月) 22:25:34.39 ID:k6Z6JSR3
>>220
気のせいです。
昔の先生に影響されてるかもしれませんが。

>>221
難しそうですね。
勢いが崩れそうで…
ただ見にくいのは申し訳ないです。
223創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 01:39:08.79 ID:htkHx8EE
>>221
ト書きってどういう形式の事を言うの?
教えろください。
224駄文:2012/03/20(火) 02:35:45.67 ID:7OPsuB3J
それじゃあ後半。
投下開始。
225駄文:2012/03/20(火) 02:36:30.82 ID:7OPsuB3J
蠅「俺様のおかげで仲間が6人www」
ドル「迷惑しかかけてないから。」
太郎「そろそろだまれ。」
ザリ「何で生きてるんですかね…」
アガリ「いくら上司でも次は殴りますよ?」
劣化「蠅さんパネーっす。」
劣化「…俺名前変わってね?」

アガリ「とりあえず部下も誘ってみます。」
ドル「お願いします。」
蠅「みとめらんねーわ」スタコラッ
太郎「また単独行動だよ…」
ドル「だね…はっ、ブエルが危ない!」
太郎「何故!」
ドル「彼dex300だから!」

ブエル「どうしたんですか?ベルゼブブ様?」
蠅「そのきれいな顔をぶっ飛ばしてやる!」
ボティス「どうしたんですか!ベルゼブブ様!」
蠅「ちょうどよかった!今、優遇魔神をぶっとばしてんだ!手伝え!」
ボティス「それでも同僚ですし…」
蠅「お前、同僚だったら他の奴等にブエルと比較されて笑われるぞ!全体毒あるし!」
全体毒「…血祭りジャー!」
ブエル「ヤバイ!助けてアガリ様―!」
アガリ「もう辞めてくださいベルゼブブ様!ボティス!」
蠅「優秀な部下に水芸の上司って言われても良いのか!アガリ!」
ブエル「アガリ様!あいつら頭おかしいですよ!」
水芸「…血祭りじゃー!」
ブエル「アガリさmぎゃーーーー」ウッ
太郎「アガリアレプトも墜ちたか。」
ドル「なんであの人達頭おかしいの?」
ザリ「ゾロアスターでよかった…」
226駄文:2012/03/20(火) 02:37:15.45 ID:7OPsuB3J
蠅「次はどいつだ−!」
全体毒「チマツリジャー!」
水芸「ぶっ殺したるわー!」
劣化「御三方マジカッケー!」

太郎「何であいつら呼んじゃったかな…」
ドル「名前見ると貴方も同族に見えるわね…」
ザリ「タロー、近寄らないで…」
太郎「風評被害だよこれ…」

4柱「「「「粛正じゃー」」」」
サタナキア「何事?」
水芸「優遇魔神に裁きの鉄槌じゃ!サタナキア!手伝え?」
サタナキア「何故!」
蠅「お前部下の方が強く設定されてんだよ!なあ、アモン!」
アモン「なんでですか!?サタナキア様、こいつらの言葉に耳を貸さずに!」
プー「…」
太郎「サタナキアも魔の手に!」
全体毒「バルバドス!密林魔神は滅びろ!」
バルバドス「逆恨みじゃねーか!」
劣化「プルスラスは仲間だかんな!」
劣化2「キシャー」
太郎「もうやだこいつら…」
227駄文:2012/03/20(火) 02:37:52.43 ID:7OPsuB3J
「「「「「「我ら六柱!境界魔神を滅ぼす!」」」」」」
太郎「もう止まらなそうだな…」
ドル「ごめんねザリちゃん…」
ザリ「ありがとう…ドゥル…」
「「「「「「アスモデウスだ!殺せ!」」」」」」ナニゴトッ?テウワァァァァァァァァ
太郎「三人でやり直さないか?」
ドル「そっちの方が良いかもね」
ザリ「ついでにタルウィ呼んで良い?」
ドル「サルワも呼ぶね。」
太郎「誰か足らない気がする…」

バラー「死の邪眼!」ピカッ
蠅「邪眼練習中ですかwwwバラーさんwww」
全体毒「死の邪眼(キリッ)www」
水芸「余分なステ合計www」
劣化1「さすがの俺も引くわwww」
劣化2「まだ竜の咆哮の方が使えるしwww」
蠅「いけっwwwアガリアレプトwww」
水芸「ウラァーwww」
蠅「水の多重渦竜巻群www」
水芸「オゥwww」プシャー
邪眼「…」さっと避ける
蠅「外しちまったかwwwでも相手には等倍の技すらねーしwww」
水芸「水タイプなめんなよwww」
邪眼「…バラーのれんぞくパンチ!」
水芸「えっ?ウッ、ウッ、ウッ、グフッ」バタン
邪眼「4かいあたった。アガリアレプトはたおれた。」
蠅「チッ。いけ!全体毒!」
全体毒「無理無理無理mグフゥ」
邪眼「ボティスはたおれた。」
蠅「糞、こうなったら三柱でかかr…あれ?いない?」
ドル「あの三柱逃げてったなさっき…」
邪眼「バラーの大火球!」
蠅「えっ?冗談だろ辞めろ辞めて辞めてくださいおねg」ボゥ
邪眼「こうかはばつぐんだ!ベルゼブブはたおれた。」

太郎「かえろっか。」
ドル「うん。」
228駄文:2012/03/20(火) 02:38:13.26 ID:7OPsuB3J
ザリ「起きましたか?バルバトスさん…」
バルバドス(以下バル)「ええ、なんとか。」
ドル「ごめんね。うちの馬鹿が迷惑かけて。」
太郎「さっき蠅野郎は死んだから安心して?」
蠅「いwwwきwwwてwwwるwwwしwww」
ドル「なんで?さっき灰になってたのに?」
蠅「それくらいで死ぬか馬鹿www」

アスタロト(以下ロト)「どうしたんすか?みなさんあつまっちゃって(笑)」
ドル(こいつか…)
ザリ(苦手なんだよね…この人。)
太郎(超優遇されてるし…)
ロト「おっ、ザリちゃんチーッスwww」
ザリ「ちっ、チーッスwww」
蠅「ロトチーッスwww」
ロト「もっぱら使えないで話題の魔神さん達がここで何してるんすかぁ?」
ドル「なっ」
ロト「何してるんすかぁ?ねぇ何してるんすかぁ?何してるんすかぁ?www」
ベル「そろそろ黙れアスタロト。」
太郎「珍しくかっこいいな。」
ザリ「こんな姿久しぶり…」
ロト「なにいってんすか?蠅野郎。しばくぞ?www」
ベル「だまれって言ってるんだよ格下が。」
ロト「知ってるか?俺ってルシファーに並ぶって言われるくらいの地位かもしれないって。つまりお前と同格なんだよ?」
蠅「まじ?やべぇ。」
太郎「確変終了かよ。」
ザリ「かっこ悪い…」

ロト「魔王軍御用達の魔神様にやることはないんですか?下級ども。」
バル「いい加減にしろ!アスタロト!」
ロト「げっバルバトス!」
太郎「確かバルバトスの方が上位なんだよな。ソロモン72柱。」
ザリ「20ぐらい差があるよね…」
ドル「詳しいねザリちゃん。」
ロト「ソロモン72柱の序列なんかトップぐらいしか意味ないだろうが!俺よりも魔界での地位は下なんだぞ?」
バアル「じゃあ俺は信用できるんだな?アスタロト。」
ロト「バババババババアル様!」
ザリ「トップ来たーーーーソロモン72柱のトップ来たやでぇ!」
太郎「もう僕まか関係なくね?」
ドル「だね。それにしてもザリちゃん…」
229駄文:2012/03/20(火) 02:38:35.22 ID:7OPsuB3J
バアル「俺の言うことは聞くんだな?」
ロト「…はい。」
ルキフゲ(以下ゲロ)「おっ、バアルにロト様。それとこの略称なんだよ。俺まだ何もしてないだろ」
ザリチュ「魔界宰相ルキフゲ・ロフォカレやー!宰相きおったでー!」
ロト「あれ?ゲロはバアル様とどういう関係?」
ゲロ「いや、上司と部下ですよ?なあ、バアル。」
バアル「え、ええ…」
ザリ「三角関係やぁー!上司の上司が部下とか言う三角関係やぁ−!矛盾やでー!」
ドル「ザリちゃんなんで解説してんの?」
ロト「良いこと思いついた。ゲロ、バアル様に俺の言うこと聞くように言って?」
ゲロ「だそうだ。わかったか?」
バアル「…はい。」
ロト「完全勝利だ。つまり俺が最上位!俺こそが上位魔神だ!」
解説「やられたー!バアル様がやられた−!もはや奴にかなうものはいないのか!」

バアル「…まてよ?おいロト。俺の名前を言ってみろ。」
ロト「あぁ?敬語使えよバアル。」
バアル「もっとちゃんと呼んでみろ。」
ロト「あぁ?確かバアルゼブブだっけ。」
バアル「そうだ。バアルゼブブ。蠅のバアルだ。」
蠅「あっ!」
バアル「そうだ。ベルゼブブ。かつてバアルゼブルと呼ばれた神は、バアルゼブブと言って罵られ魔神となった。」
蠅「つまり?」
蠅、バアル「私たちは一心同体。ウガリット神話の偉大な神バアルゼブルだ!」
ロト「なんだってー!」
解説「きたやでぇ!バアルゼブルきたやでぇ!これで同等や!」
ドル(確かバアルゼブルって…)
太郎(女神アスタロトの息子だな)」

ロト「ふん!それがどうした!それでもまだ同格だ!」
ゼブル「1+1は2じゃない!200だ!」「十倍だぞ!十倍!」
ゼブル「そしてこれが俺達の」「全力だ!」
ゼブル「「9回攻撃!」」
ロト「ぐわぁぁぁ!」
解説「これは凄いでぇ!歴史が変わる瞬間や―!」
太郎「6+3か。」
ドル「殆どバアルの力ね。」
230駄文:2012/03/20(火) 02:39:08.91 ID:7OPsuB3J
太郎「おい、ザリチュ置いてきて良いのか?」
ドル「しょうがないでしょ?あの子解説に夢中だったし。」
太郎「あきらめて帰ろうぜ。」
ドル「そうね…ってアレ?アカマナフにラマシュトゥ。」
ドル、太郎((呼ぶの忘れてた…))
アカマナフ(以下アカ)「ああドゥルジ。それにタロー。」
ラマシュトゥ(以下ラマ)「ちょうどよかった。手伝って欲しいことがあるんです。」
ドル「なに?」
アカ、ラマ「「力を合わせて、一緒に優遇魔神を倒しましょう。」」
太郎「…ああ。」
ドル「…無理だと思う。」

231駄文:2012/03/20(火) 02:43:06.78 ID:7OPsuB3J
これでおしまい。
質問、意見があればどうぞ。
ついでにコピペ。


〜レストランで出てきたスープにハエが入っていたら〜
ドゥルジ・・・「このスープは熱いので十分に殺菌されている」と冷静に考え、
        ハエを取り出してからスープを飲み、ついでにちゃんこも頼む。
アカマナフ・・・ハエを食べて強くなることを願い、スプーンでハエをつぶし、出汁をとってからスープを飲む。
バアル・・・スプーンを置き、稲妻を唱えから店を出る。
ラーヴァナ・・・手が多くて食べるのが早く、ハエが入っている事に気付かない。  
パズズ・・・ボーイを呼び、コックを呼び、支配人を呼ぶが、彼等が上位魔神だったので黙ってスープを飲む。 
バラー・・・ハエを取り出し、コックにこう叫ぶ。「むしタイプは2倍だからこうかはばつぐんだ!とでも言いたいのか畜生!」 
アガリアレプト・・・周りを見回し、上位魔神にはハエが入っていないのを確認してから、そっとボーイを呼ぶ。
イブリース・・・ハエが入っているのはアンラマンユのせいだと叫び、挙句の果てには奇声を
発しながらあんまんを燃やす。


ベルゼブブ・・・同族の非業の死に涙を流す。
232創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 02:49:43.48 ID:IjgSxkjR
相変わらずの早筆とメタなネタ多過ぎてわろた
233創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 03:44:50.39 ID:5JxC1COa
>>208です
ついにできた!描くぜ
234創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 03:48:11.77 ID:5JxC1COa
235創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 03:52:53.67 ID:5JxC1COa
そして ありがとう
236創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 09:32:04.61 ID:IjgSxkjR
渾身のScreenShotであった
237創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 10:00:45.73 ID:J3Yi5l6T
初めて見た
思わず保存した
238ホモール☆:2012/03/20(火) 10:01:01.44 ID:UuHikbJl
>>234

ちょ!おま……!
239創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 13:26:50.35 ID:UYDU98N6
>>230
アカ、ラマ見ないなと思ってたらそういうオチww
240創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 13:28:24.85 ID:UYDU98N6
>>233
描くぜっておまwww
241駄文:2012/03/20(火) 13:43:53.78 ID:7OPsuB3J
>>235
新たなる創作ですね。
期待以上の感動でした。

それと次回作は、講義を全12回でやろうと思います。
一応3体は決まっているのですが、残り9体が決まっていないので
リクエストがあればよろしくお願いします。
242創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 15:13:18.21 ID:J3Yi5l6T
ロック鳥
243ホモール☆:2012/03/20(火) 19:31:00.42 ID:UuHikbJl

「そこまでにしておきたまえ。今までに何組の男女がその言葉で仲を裂かれたか……君達のよう仲の良い夫婦が喧嘩をしているのを見るのは嫌だからね。喧嘩をしてもくっついたままというあたり、君達の熱々ぶりはよく分かる。どうだね、キスでもして仲直りしては?」

二人の背後から、気取った渋い声が、唐突にかけられた。

「なっ、ボティス、盗み見とは趣味がわrーうわっ!」

覗き見ていたと思しき黒衣の男を咎めるパズズの声が、途中で途切れた。

ラマシュトゥが夫に唇を押し付け、そのままの勢いで砂浜に押し倒したのだ。

しばらくもがいていたパズズだが、観念したのかされるがままになっている。

それをニヤニヤと眺める者が、二人。

一人は男。仕立ての良い黒い外套に身を包み、腰に刷いた毒々しい彫刻のなされた紫の剣に片腕を置いている。
ぎょろりとした金壺眼に、金細工の片眼鏡をかけ、カイゼル髭を生やした鋭利な顔立ちに人の悪い笑みを浮かべたその様は、さながら舞台に立つ悪役の様だ。
彼がいるだけで、絵画の様に美しい夜が、悪玉の登場シーンの一幕の様になってしまっている。

もう一人は女。皺だらけ、染みだらけの白衣をだらしなく着崩し、その下には安物の灰色のシャツ。少々の色ツヤを残しているものの、長い黒髪は櫛も当てられず、所々はねている。

絶世の、と言って過言で無いほど整った怜悧な美貌を備えてはいるが、その顔は病人じみて青白く、目の下の隈がひどい。

知的美人の必須アイテムというべき眼鏡も、その赤い塗装が所々剥がれ落ち、レンズには手の脂がべったりとこびりつき、彼女の全く存在感の無い胸部と相まって、酷く哀愁を漂わせる。
そんな身なりをした女の唇が、歪んだ笑みの形を保っている。

男を悪の親玉と形容するなら、彼女は下っ端のゾンビのようだ。

しばらく男女の熱いキスを眺めていた二人だが、ついに女の方が口を開いた。
244駄文:2012/03/20(火) 22:47:15.10 ID:7OPsuB3J
すいません。
講義が仕上がらなかったのでコピペ改変で…
245駄文:2012/03/20(火) 22:48:07.14 ID:7OPsuB3J
★もし、五柱集まれば…

ラーヴァナは…攻撃回数を競争する。
ドゥルジは…相撲を取り出す。
タローマティは…自分のあだ名について話す。
マーラは…自分の名前について話す。そして嘆く。
バアルは…ラーヴァナ暗殺計画を練る。
イブリースは…アンラマンユがいれば働く、いなければ寝る。
ベルゼブブは…一本糞を買って、五人で分けて食う。
アザゼルは…全体毒をし出す。
ザリチュは…互いにウンザリチュとか言い出す。
アカマナフは…5柱が手を叩きながら、門突させられ1柱も残らない。
ラマシュトゥは…五人集まるのは無理。なぜなら、集まる前に放流されるから。
パズズは…互いに上位魔神かもしれないと疑って、同じ行動を取ろうとする。
ルシファーは…五柱で会社を作って、3兆3330億の王となる。
バラーは…互いに睨み付けるため、話がまとまらずに別れる。
246駄文:2012/03/20(火) 22:48:32.43 ID:7OPsuB3J
強魔神ランキング

殿堂入り ラーヴァナ(八回攻撃、リアル北斗の拳)
SSS バアル(稲妻) ルシファー(悪魔増加中) アスタロト
SS  バラー(睨み付ける) イブリース・アンラマンユ(入手の楽さ=使用率の高さ)
S   アモン  ブエル(打たれ弱い)
―――――上位魔神の壁―――――
AAA  ベルゼブブ(中級魔神と罵られる日々)
AA  アガリアレプト プートサタナキア(部下のアモンに完全敗北)
A   バルバドス  アスモデウス パズズ(下級魔神の優等生)
―――――まだ使える魔神の壁―――――
BBB ボティス(全体毒)  
BB  ルキゲロ・ロフォカレ(光)
B   グーシオン  プルスラス(ステが悪い、アスモと差有り過ぎ) 
―――――腐ってもレアの壁―――――
CCC ドゥルジ(関取) ザリチュ
CC  タローマティ(攻撃がいい、名前と実物の差) 
 C   マーラ(エロ)
―――――使えるテンプレ魔神の壁―――――
DDD タルウィ・サルワ(防御高い)
DD  アカマナフ(よく見る)
D-   ラマシュトゥ
―――――絶対に許さない―――――
E   アザゼル(状態異常あり、本スレに初めて出てきた境界魔神のくせに絶望)
247駄文:2012/03/20(火) 22:49:13.80 ID:7OPsuB3J
それぞれの魔神の特徴
アガリアレプト
「何がしたかったのかはわかるが、やりかったことというのはその程度なのか?」
ラーヴァナ
「どうしてそうなるのかはわかるが、そうするしかないものなのだろうか?」
バアル
「何がしたかったのかはわかるが、どうして稲妻付けたのかはわからない」
グーシオン
「どうしてこうなったのかはわからないが、何がしたかったのかもわからない」
ルキゲロ・ロフォカレ
「こうするしかなかったのはわかるが、そこまでして光る理由がわからない」
バラー
「こうするしかなかったのはわかるが、まさか本当にやるとは思わなかった」
パズズ
「必要なのはわかるが、そこまで沢山集める理由がわからない」
アカマナフ
「沢山出てくるのはわかるが、どこにいったのかわからない」
アザゼル
「こうするしかなかったのはわかるが、まさか本当にやらかすとは思わなかった」
248駄文:2012/03/20(火) 22:52:23.86 ID:7OPsuB3J
魔王がラーヴァナを特別視してるってのは、僕まかの歴史少しでも知ってたら誰でも分かるだろ。
まず、全く出ないってことはすごいこと。もう二十手両足もがれたぐらいのハンデ。
しかもすごいのは、塔の55分の1階のみ、わずか10分の1以下の確率で、
その上ただでさえ残った確率の9割がゴブリン、ゴブリン、テューポーン。なーんにもない、ゴブリン・・・。
だけど城回して出会うことすらできない。条件からして100回まわっても出会えない魔神。
そんな魔神が、門の前で当時魔界最強クラスだったアーサーとかティムティムをあっさり倒して、
非進化なのに普通に最強ユニットに仲間入りしちゃってて、おまけに塔ティム敵に回して
ガチで殴り合いして、世界で唯一初期strとdex350にして、ヘルルースの人形軍団フルボッコにして、
セロリ倒して、世界で始めて城単騎させるほどてこずらせて。しかもボス行ったよ。負けたけど。考えられない。
負けたとか言ってるけどラーヴァナのせいで魔王から城の魔神全部評価下げられたし。
しかも信じられないのは、城単騎に負けてただでさえ滅多に出ない魔神がさらに他ユニットが進化までされて、
塔行くのに多量のドープまで背負わせて100%再起不能にしといた激レア魔神で、
今度こそ生意気なラーヴァナが消えて数百年は芋板最強で済むと思ってたら、
直ちに再び育成社会に進化無しで参戦して来くさって、参戦どころかごぼう抜きでたった2,30レベルであっという間にデュークゴブリンさえ抜いて世界第一位。
右半分の腕だけでゴブリンの腕の5倍ほどの呆れた腕の数になっちゃう程の超攻撃回数で魔界中( ゚Д゚)ポカーン・・・状態。
その後もずーっと一位維持。頭10本でそれ。
しかも技の80%が攻撃。攻撃だけでそれ。
魔法とかでまだ全然進出してないし右腕や左腕、頭もまだまだ使いきってなくてそれ。
もうキチガイの域。伸びしろありすぎワロタ。アプデ後三ヶ月も強化せずにこれ。
何気に世界最多本数の腕とかなってる。んで今度はカラダノ・イロ・アオイロ。気がつけば人間の規模とっくに超えてる。
魔神の検索で一位になってるのがラーヴァナの画像とか。魔界中で一番不人気の画像がラーヴァナのゴホンゾンとか。
極めつけは世界一多い腕、魔界のどの魔神より多い腕の数ならぬ、その上の頭保有。カオキモーに代表される歴史。
普通の神経してたらこんな魔神怖くて関わりたくない。
249駄文:2012/03/20(火) 22:53:19.99 ID:7OPsuB3J
■自称ベテランの選び方
ラーヴァナが欲しい ←ブランド思考
上位魔神 ←スペック思考
Dex300は欲しい ←不必要なスペック思考
確認せずに買う ←無意味に放流を信じている
■ベテラン魔王の選び方
この魔物は超進化可能か? ←執拗なアプデ配慮
この魔物の必要経験値は? ←しつこいぐらい執拗なアプデ配慮
レスでは分からんからssを見せろ! ←現物主義
戦闘させてみろ ←徹底的な現物主義
■選民思考の魔王の選び方
なんだ?使用済みなのか! ←未だに放流に対する敵意
やっぱ乞食なんだよな ←ラーヴァナが放流されるくやしさ
乞食じゃあな ←バカにしつつラーヴァナが欲しくてしょうがない
まぁ〜同じ魔王だから ←無理やりの合理化。塔を回せおまえ
■育成自慢魔王の選び方
まず聞かれてもいないのに自分のユニットのssを張る ←育成ユニットを選びに来ている
説明を聞くフリをしてss貼り付け ←育成ユニットを選びに来ている
他人に自分のユニットを進める ←育成ユニットを選びに来ている
そのまま帰る ←一生そいつ育ててろボケ!
250駄文:2012/03/20(火) 22:54:13.01 ID:7OPsuB3J
各魔神を起こらせる一言

ラーヴァナ:今日の顔見た?
アガリ:最上位魔法でも習得lv30でしょ?
アスタロト:特殊技が劣化戦士だよね?
ハエ:allステ250って中級魔神だよね?
パズズ:dex250の奴のほうが使えるよね?
アカマナ、ラマ:ケルベロスのが強いよね?
バアル:稲妻上手ですね!
バラー:やっぱりアガリアレプトって怖いですか?
アスモ:HONDAの技術って凄いですね。この前まで走ることしかできなかったのに。
アザゼル:存在意義は何?図鑑用?
ブエル:お前なんか玉一発でKOだから。
太郎:タローマティ君str高いよね!
マーラ:この魔神卑猥
ドゥルジ:ハッケヨーイwwwノコッタwwwwww
251駄文:2012/03/20(火) 22:57:20.10 ID:7OPsuB3J
ここまで。
感想、質問あればどうぞ。

なかなか先生達が増えませんね…
ハウルさんとか絵を描いてくれる先生がいたときは賑やかだったんですけどね。
戻ってきてくれるまで頑張るしかないですが…
252創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 23:09:29.74 ID:UYDU98N6
>>243
なんか映画かアニメにでもしたい雰囲気
今後にも期待
つーか僕マカがアニメ化とかされねーかなw

>>250
稲妻上手ですね! に吹いたw
そして描くの早ー
リクエスト遅くなかったら講義にルシファーとエキドナ希望
253創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 23:29:55.95 ID:J3Yi5l6T
何か作ろうと思って吉野家コピぺ作ろうとしたけど、途中で折れた…
なんでそんなにホイホイネタが出てくるんだ
254駄文:2012/03/20(火) 23:36:20.88 ID:7OPsuB3J
>>253
もう作ってあったり…


昨日、近所の塔行ったんです。征服者の塔。
そしたらなんか宝箱がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんかめっちゃ混んでて、旅人の鍵×12、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、旅鍵如きで普段来てない城に来てんじゃねーよ、ボケが。
旅鍵だよ、旅鍵。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で塔奪還か。おめでてーな。
よーしパパ金塊見つけちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、護符やるからその軍どけろと。
塔ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
55Bの向かいに出てきた征服者で喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、羅針盤×2で、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、羅針盤なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、羅針盤で、だ。
お前は本当に羅針盤で回したいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、羅針盤×2って言いたいだけちゃうんかと。
魔王の城通の俺から言わせてもらえば今、征服者の塔通の間での最新流行はやっぱり、
旅鍵11羅針盤1、これだね。
無制限旅鍵11羅針盤1。これが通の頼み方。
旅鍵11羅針盤1ってのは宝箱が多めにある。そん代わり奪還時間が短め。これ。
で、それに育成投入(芋板)。これ最強。
しかしこれで奪還すると次から魔神にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、洞穴でも回しててなさいってこった。
255創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 00:10:31.46 ID:q9I0PNLB
出来たがgdgd


昨日、近所の傭兵酒場行ったんです。傭兵酒場。
そしたらなんか乞食がめちゃくちゃいっぱいでクソ重いんです。
で、よく見たらなんか0:00から祭りやるらしいんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、上位魔神如きで普段来てない酒場に来てんじゃねーよ、ボケが。
上位魔神だよ、上位魔神。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で傭兵酒場か。おめでてーな。
よーしパパラーヴァナとっちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、鍵と羅針盤やるから塔行ってろと。
傭兵酒場ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
本スレの奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと入れたかと思ったら、隣の奴が、鬼僧で、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、鬼僧なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、鬼僧、だ。
お前は本当に鬼僧を欲しいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、鬼僧って言いたいだけちゃうんかと。
傭兵酒場通の俺から言わせてもらえば今、傭兵酒場通の間での最新流行はやっぱり、
境界魔神、これだね。
最果ての海の境界魔神。これが通の頼み方。
境界魔神ってのは強いのは殆どいない。そん代わり出現率がかなり低い。これ。
で、それにレア魔獣で囮宣言。これ最強。
しかしこれを頼むと次からプロ乞食にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない
まあお前らド素人は、魔山で途中帰還でもしてなさいってこった。
256創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 00:34:55.26 ID:xAMgUJBy
ワロタwww
257駄文:2012/03/21(水) 01:45:01.69 ID:vZbHoXeY

今回、私、駄文は、前回の作品中にサタナキアの部下であり、 魔神であり、
そして超巨大火球を覚えるプルスラスさんに不快な思いをさせてしまい深く謝罪致します。
まず、私がプルスラスサイドが
「どこが劣化だー!」だと訴える行為を働いた経緯を説明しますと、
作品中に私が蠅に煽らせようとした際、プルスラスのステと技がどう見てもアスモとパズズの劣化だったもので、
私は、そこで、アラっと思ってしまい、プルスラスを侮辱してしまいました。
僕まかwikiの魔神欄で「あのサタナキアの部下ならある程度叩いても大丈夫だろう」という思いが出来たのですです。
私が超巨大火球を覚えるプルスラスさんを侮辱してしまった事は紛れもない事実であります。
しかし、超巨大火球といえば一般的に外れなイメージがあるという事も事実であります。
よって、ここは一つ喧嘩両成敗という事で、水に流して頂けないかと思っている所存でございます。
                                    駄文
258創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 10:28:47.20 ID:q9I0PNLB
魔王「ステータスを伸ばす1番簡単な方法は、“1”穴鐘」
ラーヴァナ「奪還なんて簡単なんだ、護符積めば誰だって出来るようになる」
ドラゴン「敵の耐性を、どう読んでいくかということ」
鬼僧「ボス以外はすべて瞬時に殺せる」
イブリース「ドーピングがちょっとでも曖昧になってると途中で帰ってくるんだよ」
大魔王「基礎の基礎は公式にあるってことを今日何度も言っておきます」
デュラハン「じゃあいつ売るか、今でしょ!」

塔奪還者の5人に1人が全滅
魔界ハイスクール
259駄文:2012/03/21(水) 20:57:07.14 ID:vZbHoXeY
すいません。
忙しくって今日は無理そうです。

明日は新マップについての速報講義を行います。
260創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 21:11:16.71 ID:KRItiM/T
駄文もう少し推敲してから書き込めよ
あと、なんでもかんでもがっつくのやめれ
261創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 21:18:09.95 ID:xAMgUJBy
>>259
楽しみにしてます!
262駄文:2012/03/21(水) 21:30:48.96 ID:vZbHoXeY
>>260
申し訳ないです。
特に最近は誤字脱字が多かったですしね…
263創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 21:33:58.87 ID:q9I0PNLB
昔ノリと勢いで書いてた人が叩かれてた記憶があるな
知らんけど、ここは練られてて落ち着いたやつが評価されるのかも
264創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 21:43:38.97 ID:xAMgUJBy
自分は書かずに文句しか言わない奴はスルーしとけば良いんじゃね?
265駄文:2012/03/21(水) 21:45:33.14 ID:vZbHoXeY
>>264
これは野次ってよりも意見だと思います。
それに、実際に誤字脱字は酷いものでしたからね…
266ホモール☆:2012/03/21(水) 22:30:58.31 ID:gFPG6qph
本日はちょっとうpれないです。
実は若干スランプ気味。
だいたいの展開は考えてあるんですが……
明日には投稿できると思います。
267創る名無しに見る名無し:2012/03/21(水) 22:44:19.21 ID:q9I0PNLB
今日見れないじゃないですかーやだー
…待ってますぜ
268駄文:2012/03/21(水) 23:15:52.39 ID:vZbHoXeY
ちょっと余裕が出来たのでコピペ改変。


初塔…ども…
俺みたいな中3で魔王してる魔神野郎、他に、いますかっていねーか、はは

今日の魔界の会話
あの流行りの魔神かっこいい とか あの魔神ほしい とか
ま、それが魔王ですわな

かたや俺は魔界の巨塔でティムを見て、呟くんすわ
it'a very stronge.狂ってる?それ、誉め言葉ね。

好きな地域  人間界への門
尊敬する人間 ラーヴァナ(姿形はNO)

なんつってる間に4時っすよ(笑) あ?あ、門回しの辛いとこね、これ


269駄文:2012/03/21(水) 23:16:22.88 ID:vZbHoXeY
敵陣地、征服者の塔で迎えたティムティム戦
先発魚僧が大量魅了、殴りも勢いを見せず惨敗だった
塔内に響くゴブリンのため息、どこからか聞こえる「今回は全滅だな」の声
無言で帰り始める戦士達の中、前回の活躍者デュラハンは独りベンチで泣いていた
洞穴で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の魔王軍で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」デュラハンは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、デュラハンははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい牢屋の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」デュラハンは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、デュラハンはふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
牢屋から飛び出したデュラハンが目にしたのは、55jまで埋めつくさんばかりのゴブリンだった
千切れそうなほどに杖が振られ、地鳴りのように魔王軍の応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするデュラハンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「デュラハン、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った内川は目を疑った
「バ・・・バアルさん?」  「なんだコシュタ、居眠りでもしてたのか?」
「ラ・・・ラーヴァナコーチ?」  「なんだデュラハン、かってにラーヴァナさんを引退させやがって」
「ルシファーさん・・・」  内川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:アスモデウス 2番:イブリース 3番:ルシファー 4番:ラーヴァナ 5番:バアル 6番:デュラハン 7番:アンラマンユ 8番:バラー 9番:アガリアレプト
暫時、唖然としていたデュラハンだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
ベルゼブブから馬を受け取り、55Bへ全力疾走するデュラハン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっているデュラハンが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
270駄文:2012/03/21(水) 23:16:53.24 ID:vZbHoXeY
いやー、昨日の僕まかはやられました。はめられました。
第一魔王・・・・・穴 第二魔王・・・・・穴
第三魔王・・・・・穴 第四魔王(俺)・・・塔

見事塔アンチです。今思うと前の三人、確信犯だったと思う。
知り合い同士みたいだったし(てかよく見る奴らw)、第三魔王のメガネが俺の奪還計画見た後、前二人とひそひそ喋ってた。
『あいつ、塔貶しめて恥かかしてやらない?w』
こんな会話してたんだろうな・・・
いつも塔を相手にしてる俺に嫉妬してんだろうな。
陰険なやり方だよ。正々堂々と塔で勝負しろよ。
正直奪還タイムは心臓バクバクだった。
でも俺は覚悟決めた。この卑劣なやつらに勝負挑んだよ。
本スレ荒らして塔派に恥かかせるわけにはいかないし、一応ここの中堅の看板背負ってるしね。
焼け石に水かも知れないけど、一応持ち物は練金コール。
三人もさすがよく回してるだけあって(あえて古参とは呼ばない)素早い準備だった。
やきもきしながら俺も遅れて戦闘開始。タイムラグは二分近くはあったと思う。
今俺がすべきことはティムティムを味わうことや、牢屋を楽しむことではない。
『いかに早くこの塔をぼろ儲けにぶち込むか』これだけを考えた。
結果ですが、なんとか三位に入ることができました。
あいつらの唖然とした表情は俺の最高の儲けだった。
平常心を装ってさりげなくいつも通りの『ごちそうさま』と他の古参に軽く会釈
その時、店主と目があった。
古参の目は少し笑っているようにも見えた。俺もついに古参に認められたかなw



三馬鹿トリオがその後どうなったのは知りません。
しかし一言だけ言わせてもらう。
『勝負する時は相手を選べ』
以上レポっす。チラシの裏すんません。
271駄文:2012/03/21(水) 23:17:14.20 ID:vZbHoXeY
この前友人と3人で二郎行ったときの話。

「最近続けて塔回してるし、今日は穴にしとくかw」とかいいながら
計画練ってたら、よく見かけるall竜の魔王がなんか睨んでくるんだよね。
○○(友達ね)がそいつの計画見たら「塔」だし。
そういやコイツ前見たときも色つきアンセスのみで塔行ってやがった気がする。
だからお前いつまでも効率厨なんだよと。

で、俺の穴が始まったと思ったら、ちょっと遅れて座ったさっきの魔王が
そりゃもうエラい勢いで奪還し始めたわけ。汗だくになりながら物凄い形相で
ひたすら号哭。
よく2chなんかで「僧、竜はチート。修正しろ」なんて言われて、
俺も僧育成のはしくれとして反論したりしたけど、
あれ見たらもう否定できないね。まさに効率厨。
あじけないことこの上ない。

なんかそれ見てたら意欲なくなっちゃって、穴育成でよかったなー
なんて思ってたらそいつが奪還終わったらしく、なんか勝ち誇ったような
顔して見てやがる。こっち見んな。効率厨。

結局そいつは顔真っ赤で汗だく状態ながら妙に落ち着いた声で
「ごちそうさま」
って言って帰って行ったが、古参もなんか苦笑いしてた
272駄文:2012/03/21(水) 23:19:19.57 ID:vZbHoXeY
ここまでです。

明日は新マップの講義と言いましたが、アプデ明けるのが5時なんでしたっけ…
なので新マップと言うよりも、アプデでの変更点についてになりそうです。
273創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 00:32:39.85 ID:7vdm7uKq
>>266
あんたには焦らず自分のペースで描いてもらいたいな
実はかなり楽しみにしてる

しかし駄文の創作の速さは凄い(笑)
274駄文:2012/03/22(木) 00:37:28.81 ID:KJJ8wTUr
>>273
何も考えずに書いていますからね…
出来の悪さも凄いですが…
275創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 01:42:41.59 ID:7vdm7uKq
>>274
いや速いけど面白くかけてて凄いと思うよ
276創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 13:50:33.42 ID:lYgZuS5r
コピペ改変はもういいよ
なんかコピペの部分部分を僕まか関連に置き換えただけでネタにすらなってないのあるぞ
講義や次回作は楽しみにしてます
277創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 21:11:16.29 ID:g7UbkAWN
>>276
それを楽しんでる奴らもいるだろう
ここはお前の家じゃないぞ
278駄文:2012/03/22(木) 22:03:40.86 ID:KJJ8wTUr
特別講義行きます。
間違いがあるかもしれませんが、現時点のまとめ的な感じで。
279駄文:2012/03/22(木) 22:04:05.54 ID:KJJ8wTUr
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講座

こんにちは。ゴブリン(0)です。
今回は、3月22日に行われたアップデートの特別講義の前編です。
まず今回のアップデートで変わった点をまとめていきます。

まずは店売りアイテム。
筍、上位燭台、上位鍵が追加。
上位鍵は嬉しいですね。これで稼ぎがはかどるでしょう。

つづいて魔法。
魔法は最上位の追加と敵の対象数の増加が起こりました。
本スレに出ていた情報では、多数の最上位魔法が確認。
魔神の技の変化から考えるにlv30で追加されるのでしょう。
対象数はなんと14。魔法使いが復権しました。雷も最上位は10体。
ついでにバラーも邪眼進化。

残念ながら追加進化は無し。
その分新ユニットに期待ですね。
280駄文:2012/03/22(木) 22:04:31.30 ID:KJJ8wTUr

その新ユニットは報告がたくさんで始めました。
魔獣が豊富に追加されているようです。
また、木の戦、魔も登場。僧は残念。テックアルーブという亜人です。
また、今のところ出ている魔神達の簡易的な紹介を。
アジダハーカは280、280、300、300、技多数。木の拘束や咆哮もあります。
セーレは200,200,280,240。突進持ち。ちょっと微妙ですかね。
クロウ・クルワッハ、350,250,300,250。2,3回攻撃に新技死竜の息吹。アスモの亜種みたいな感じですね。
アンドロマリウス、200、210、200、230、二回攻撃、魔法、範囲毒。浪漫枠ですね。

また、新マップではありませんがレア魔獣が多数登場。
キマイラ、オルトロスが終了。
酒場に溢れています。
281駄文:2012/03/22(木) 22:04:53.06 ID:KJJ8wTUr
また新マップは恐ろしいものが登場。
先程述べたとおりのレア魔獣殺し(価値的な意味で)の火山フロッグ。
それだけならよかったのですが…

新マップ、南西の砦。作者が行っていた鬼畜マップです。
その理由はドーピング無効。それに加え、超レジストユニットの登場
完全に僧と竜を〆に来ています。
しかも、偵察ユニットなる者が出てきて(dex400以上)、ダメージはほぼ1ですが、下手に殴られると僧が回復を始めます。
殴りユニットがいない方は、もう少し情報が出るまで見合わせておきましょう。

今はこれくらいですね。
次回は、今回の講義での間違いを直し、新ユニットの紹介になります。
意見、感想あったらどうぞ。
282駄文:2012/03/22(木) 22:09:51.35 ID:KJJ8wTUr
そして追加。
ダンダリオン、300,160,200,180。木の角で殴る、と言うネタ技持ち。

また、巨人にグレンデル、シパクナ。
シパクナはカブラカンの兄らしく、ステ技全て一緒。
283創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 22:13:08.89 ID:xC1fsIEB
今回の
アプデのせいで
キマイラの
価値が本気で
大暴落だ

http://beebee2see.appspot.com/i/azuYodiIBgw.jpg
284駄文:2012/03/22(木) 22:18:52.71 ID:KJJ8wTUr
すいませんさらに追加。
海魔のラードーン、カリュブディス、Acが堅いグレンデル。

アイテムは、魔神2?の白紙委任の羅針盤。
鐘2?の戦果の銀鈴。
285創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 22:22:57.99 ID:j8enP1mn
ここはレス少ないからまとめには丁度いいかも
286創る名無しに見る名無し:2012/03/22(木) 23:10:57.29 ID:uMfUYjVa
本スレは勢いありすぎて読むの怠かったから今回の講座は本気でありがたい

ここまで簡潔に面白く分かりやすく要点をまとめてくれるのは凄い

あざま
287創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 18:52:17.17 ID:1EMgoAUN
本スレどこですか
288創る名無しに見る名無し:2012/03/23(金) 19:08:11.17 ID:85tWph/H
>>287
【僕まか】僕の魔界を救って! 152丁目
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1332424865/
289駄文:2012/03/23(金) 23:49:48.89 ID:hoOb8jDG
もう少し日にちを置いた方がよかったかもしれませんが、特別講義の後編投下。
290駄文:2012/03/23(金) 23:58:22.70 ID:hoOb8jDG
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講義

こんにちは。ゴブリン(0)です。
今回は3月22日に行われたアップデートの特別講義の後編です。
私と魔王が独断と偏見で選んだユニットについて紹介します。
ただ、多くの新ユニットが現時点では追加技が全くわかっておりません。
憶測などが多くなっていますが、ご容赦ください。

まずはテックアルーブ。俗に言う6色戦士の木担当です。
こちらは戦士、魔法は居るものの、僧が居ません。

まずテックアルーブ戦士。
こちらはドヴェルクを極端にしたような感じです。
連続攻撃は二回まで、その代わりに範囲攻撃の弓と弩の三つです。
戦士は僧のうち漏らしやボスの始末的な役割が多いので、そういう意味ではちょっと使いにくいかもしれません。

テックアルーブ魔はゴブ魔と同じ。
上位魔法5種に状態異常。

戦士はどうなのかわかりませんが、魔法使いは耐性が他と違います。
精神、麻痺耐性が99、毒が60。毒にかかりやすいですが、魅了には、ほぼかからないです。
291駄文:2012/03/23(金) 23:58:52.44 ID:hoOb8jDG
次にウォームススフィア、火のウーズです。
木のウーズ、アシッドスフィアは固有技の酸を使いましたが、こちらは別。
最初のウーズと同じ魔法使いです。
4段階の進化をし、最終的にはエクスプロージョンスフィアに。
その後の報告が無く、まだわかりませんが多分超巨大火球ぐらいまでは上がるのではないでしょうか。

次はハーピー、進化する魔獣です。
ハーピーからハルピュイヤ4姉妹(アエロ、オキュペテ、ケライノ、ボルタゲ)と5段階進化。
特にdexが伸びやすいらしいです。
最終進化のボルタゲは2回(途中で3回習得)攻撃と毒の糞。5体への毒攻撃です。

お次は海魔からカリュブティス。別名、海のラードーン
ステが300,150,100,150と、恐ろしくラード−ンに似ています。
違うところは二回攻撃を持っているところですかね。
海魔なので追加技にも期待が出来ます。
292駄文:2012/03/23(金) 23:59:13.25 ID:hoOb8jDG
つづいて、二匹の竜。
まずはアジ・ダハーカ。前編では魔神として紹介していましたが竜ユニットでした。この場でお詫びします。
アジ・ダハーカのステは250,280,300,300とバランスのとれた魔神並みのステータス。
技は3回攻撃、木の拘束、大火球、隕石落とし、稲妻、水の竜巻、竜の咆哮、魔法の三叉戟。
多種多様な技に加え、無属性魔法まで習得、追加報告待ちですが伸びると思います。
また、こちらもdexが伸びやすいとの情報もあります。

そしてニーズヘッグ、新しいタイプの竜です。
ステは170,170,250,170とdex特化型。
技は二回攻撃に新技、死竜の溜息。無属性のブレス攻撃です。
こちらはlv10で死竜の息吹、lv17?(本スレの報告、多分lv15で追加だと予想)で死竜の咆哮。
死竜の号哭までは突き進んでくれるでしょう。

次は巨人2種。
一体目はグレンデル、耐久型です。
ステは150,400,150,150。技は二回攻撃のみ。
こちらも後々追加技の報告があるでしょう。

そしてシパクナ、こちらはカブラカンの兄です。
ステが350,200,150,300、技が2,3回攻撃とカブラカンと全く一緒。
報告はまだ無いですが、lv20で4回攻撃習得はカブラカンからして確実でしょう。
293駄文:2012/03/23(金) 23:59:58.63 ID:hoOb8jDG
次に新魔神…の前に、今回変わったユニット達の紹介。

まずは獣人達(ワーラットを除く…)。
乾坤一擲が強化。Lv30?で鎧袖一触の練撃、lv40?で鬼哭啾啾の乱撃。
最後まで行くと5体に攻撃できるように。

続いてバラー。邪眼が強化。滅死の邪眼へ。
追加lvはわかりません(一応我が軍のはlv26で習得済み。多分9,15,20,25のどれか)。
威力が上がり7体攻撃になったので報われ始めました。

そして一番変わったのは大王バアル。
彼の持つ稲妻は単体攻撃なのですが、アプデ前から旧最上位(雷霆)までランクが上がっていました。
それがなんと、lv40で霹靂神という現最上位魔法まで強化。
号哭以上?の威力に、10体の範囲攻撃。
稲妻という単体魔法のせいで使えないと蔑まれた魔神が、一夜にして大躍進。
再びラーヴァナの次のポジションを確保。ラーヴァナを打ち破る魔神の最有力候補です。
294駄文:2012/03/24(土) 00:00:30.68 ID:mCe2QS+b
お待たせしました。これから魔神の紹介。
今回は火山3(のち1柱はグーシオン)、砦3で新魔神は計5体。
何柱かは簡略化しますが全部紹介します。

まずはアンドロマリウスとフォルネリウス。今回の残念魔神。
アンドロマリウスは200,210,200,230の残念ステ。二回攻撃、魔法、範囲毒、解毒。
フォルネリウスは200,200,240,200とdexに特化したことのみが救い。二回攻撃、魔法、回復、範囲魅了。
この二柱はソロモン72柱出身。なんだかソロモン72柱は冷遇されてる気がします。

ダンダリオンは今回のネタ魔神。
300,160,200,180とステ合計は上の二柱と同じですが、str特化なので使いやすいです。
技は二回攻撃、魔法、状態回復、そして本の角で殴る。
単体攻撃のネタ技追加です。作者はよっぽど殴るのが好きなんでしょうね。セロリ的な意味で。
ちなみにソロモン72柱。

セーレも使いにくい魔神。
200,200,280,240とpdex特化なものの、問題は技にあり。
二回、三回攻撃、魔法、回復、突進。またもや単体攻撃技。
当たり前のようにソロモン72柱。ちなみにグーシオンもソロモン72柱です。

最後はクロウ・クルワッハ。こちらはソロモン72柱ではなくケルト神話。バラーの呼び出した魔神らしいです。
ステは350,250,300,250とバアルを思い出させるもの。かなり良いステです。
技は二回、三回攻撃に死竜の息吹。死竜の息吹はきっと強化されるでしょう。
295駄文:2012/03/24(土) 00:01:04.76 ID:mCe2QS+b
今回はここまで。
因みに我が魔王軍は、シパクナとクロウを育成予定。
クロウは余っているのですが、シパクナが出ず、本スレで話題になっていた練金10で砦に特効中です。
この二匹はステが魅力的なのもありますが、一番は他ユニットとの繋がりですかね。

それとお詫び。
前編にて、アジ・ダハーカを魔神と紹介しましたが、正しくは竜。
また、ダンダリオンの技は、木の角ではなく本の角でした。
この場を借りてお詫び申し上げます。

明日は、通常講義第一回、遊ばれ続けて捨てられて、スフィンクスの講義です。
質問、感想あればどうぞ。
296創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 00:43:40.54 ID:d6W/8kJW
いつも乙てわす
297創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 03:36:05.55 ID:J65p3FiH
まじでありがてー
298創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 12:05:28.42 ID:QHdyH0QE
今日からまたこのスレが盛り上がるな
299創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 15:23:38.13 ID:JmITDJUI
>>288ありがとうございました
300ホモール☆:2012/03/24(土) 22:10:50.45 ID:J1k0zfYI

ただいま絶讃☆スランプ中

でも、アンダーブリッジの話を書くにあたって、大阪市の公務員から話が聞けた!
301創る名無しに見る名無し:2012/03/24(土) 22:26:14.00 ID:+bUMH3jS
どういう経緯で聞けたのかが気になるわw
でも職員からだとあんま良い話聞けないんじゃない?
府民でどちらかと言うと支持派だけど
302駄文:2012/03/25(日) 00:34:02.79 ID:d14ZdPCa
歩モールさんがスランプだったら自分が代わりに頑張ります。
雑な文章ですが、数だけは書けるので…

それでは講義の投下開始。
303駄文:2012/03/25(日) 00:34:26.41 ID:d14ZdPCa
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講義 第一回

こんにちは。ゴブリン(0)と申します。
前々から特別講義を行っていましたが、今回から通常講義となりました。
全12回、毎日一回?の割合で進めていきます。

それでは、第一回の講義を始めましょう。
今回はスフィンクス。遊ばれ、虐げられ、蔑まれる。僕まかにおいて最も不遇なユニット。
そんな彼についての講義です。



まずはステータス紹介。
STR150
AC150
DEX150
HP150
初期ステにはなんの特徴もありません。今の時代ユニットに求められているものは2つ。
技、ステの伸び方。
この二つが良ければ晴れて強ユニットの仲間入りです。
しかし、スフィンクスは完全治癒、混乱、魅了、状態異常。追加で全体中治癒、全体大治癒。
ただでさえ状態異常持ちが、全体中治癒、全体大治癒でさらにゴミ化。
そして、ステの伸びはDEX、HPが伸びるだけ。後の二つは伸びません。
心底、残念なユニットです。

そんな彼は辛く厳しい道を歩むのです…
304駄文:2012/03/25(日) 00:34:44.29 ID:d14ZdPCa
スフィンクスの初登場は3丁目。
彼もラードーンと同じ、レアユニットとして丁重に扱われます、が、
彼とラードーンは大きな違いがあります。
出現率の違い。それは彼等二人の寿命を大きく分けるものでした。
10丁目を超えてから微妙扱いされ、魔山追加後にゴミ扱いされたラードーンとは違います。
彼は5丁目で溢れ始めてしまったのです。
酒場ではネタ名を付けられトロナイ、デュラハンと共に三大いらない子ユニット化。
これが彼の悲劇のはじまり、それと共に最も輝いていた瞬間でした。

それから先は言うまでもないです。
城回しの最盛期であったあの頃は、この3匹は非難の的に。
唯一の救いは、スフィンクスはまだ使える子扱いでした。(この頃は全体回復は良技)
経験値も強さの割には軽く、板金よりは使えると庇う魔王も居ました。
305駄文:2012/03/25(日) 00:35:19.93 ID:d14ZdPCa
そんな彼に引導を渡すのは、やはりアップデート。
アップデートというものは、ユニット達の運命を変えてしまう恐ろしいものです。
彼への一撃目は、9月6日の魔山アップデート。
ここでデュラハンが産業廃棄物扱いされ、スフィンクスの影が薄くなります。
これくらいなら良いのです。これくらいなら…

二撃目は10月4日の塔アップデート。
ここで進化ユニットが追加され、板金が羽化、板金と張り合おうとしていたスフィンクスは転げ落ちます。
さらに城回しの数が減り、話題に上らなくなって、かつてのネタユニットは完全に影を落とします。

最後の一撃は12月13日の海アップデート。
このアップデートは消えかかっていた彼にトドメを刺しました。
このアップデートの特徴は、進化ユニットの追加と経験値改訂。
かつての仲間デュラハンは魔神並の力を持ち、トロナイも進化。必要経験値は減少。
この二人が旅立っていくのに、スフィンクスのみ地獄を見る羽目に。
306駄文:2012/03/25(日) 00:36:12.38 ID:d14ZdPCa
一つ目は経験値増加。
他のユニットは経験値が減りましたが、スフィンクスは別。
僧ユニットであった彼は経験値増加の憂い目に遭います。
まあ、それでも低いのには変わらないのですが。

二つ目はステの上昇値の変更。
なぜか彼だけ?(他にもいる可能性アリ)がステ上昇率を下げられます。
この二つによりスフィンクスの育成は困難に。
しかしこれだけではすみません。
さらにもう一つ、追加技が皆無と言うこと。
こんな状況で誰が育てようと思いますか?
他のユニットにはまだ救いがあった。進化ユニットは図鑑埋めのため、他の雑魚ユニットは浪漫。
しかし彼は殆どの人が育てようとしない。見捨てられてしまった。深い悲しみのユニットです。

だけども、彼はそこで死にませんでした。その後、彼に救いの光が差しました。
言わずとしれた、あのユニットが撃った光が。
307駄文:2012/03/25(日) 00:36:33.37 ID:d14ZdPCa
洞穴を一人で駆け抜けたゴブ僧は、自らを最強化すると共に育成に救いを、魔神や魔法使いには死を与えます。
彼は育成を超容易化させ、不遇ユニット達と共に歩み出します。
スフィンクスは育成に何のメリットもありませんが、彼とて救われたのです。

スフィンクスは他のユニットほど育成報告を聞きません。もはや忘れられてしまったのもあるでしょう。
しかし、ゆっくりと、そして着実に育てられ続けています。
スプレッドシートで見た彼の名は、少し勇ましくも思えました。
彼は追加技以外で日の目を見ることは出来ません。進化という道は残されていないから。
ただ、虐待と罵りに耐えた彼は、僕まかを代表するユニットに相応しい、名ユニットなのです。

今回はここまで。
次回は今までとはうって変わって、地獄を見ていない恵まれたユニット、ラーヴァナ。
彼についての講義をしましょう。
また、明日は午後の講義のみで、午前は違う教授の特別授業となる予定です。

それでは意見、感想どうぞ
308創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 01:06:10.51 ID:Z8uO4maf
なんかホモールに対して凄い失礼に聞こえる
ともあれアップ後の講座お疲れ様です
309ホモール☆:2012/03/25(日) 01:51:35.81 ID:nkivfhNB
失礼?なんのことかわかりませんが、全く気にしてませんよ。歩のことかな?

スフィンクスの歴史、いいですね。
確かに僕まかを代表するユニットです。
いつか、日の目を見る日がくるでしょうw

大阪市公務員の話はどっちかというと、現場の組合と某アンダーブリッジの対立とか、リアルくさい事が多かったです。

まあ、一度でいいから、小説内で風刺がしたいだけなんだけど……難しい。

一応、でき次第投下する予定ですorz

では、駄文さん、皆さん、乙です
310駄文:2012/03/25(日) 01:59:57.25 ID:d14ZdPCa
>>309
今気付いた…
申し訳ありませんでした。
新作楽しみに待ってます。
311創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 13:36:42.09 ID:kAN+1qL6
ううっ、スフィンクス・・・
誰か、物語の中だけでも活躍させてくれよ
312駄文:2012/03/25(日) 16:51:39.32 ID:d14ZdPCa
講義行きます。
特別講義です。
313駄文:2012/03/25(日) 16:52:32.00 ID:d14ZdPCa
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講義

こんにちは。私はデュラハンという者だ。
本来、この時間はスフィンクス助教授の特技についての講義となる予定だったが、無理を言って渡して貰った。
夜にはゴブリン(0)教授の講義があるので安心して貰いたい。

私はユニット学科の教授だが、この講義はゴブリン(0)教授のように、一体について掘り下げるような講座ではない。
どちらかというと、ユニットよりも魔界の歴史についての担当だ。
この中には私の担当している「魔界におけるユニットの遍歴」という講座を受講している者がいるかもしれない。
この特別講義は、その講座の簡単なまとめと思って貰えればいい。

さて、今回はゴブリン(0)教授に前々から頼まれていた、魔界における強ユニットの遍歴についての簡単な講義だ。
ユニットを語る上で、わかっていて貰いたい物である。
314駄文:2012/03/25(日) 16:53:31.21 ID:d14ZdPCa
山時代を人間の時代で表すなら、平安時代末期と言えるだろう。
かつての勢力が消え、新たに台頭したがその時代は長くは続かず、没落していった。
その山時代の次にくる時代は、10月4日から始まった。
この日は、征服者の塔が発見された日であるが、それ以上に大きかったのはユニットの進化だ。
ここにおいて、二つのユニットが並び立ち巨大化していく。
そう、芋板と魚魔だ。
この時代は、芋魚時代とでも呼ぼう。
やはりこの時代の特徴は、育成が始まったことにある。
陰と氷の洞穴に鐘をたくさん持たせ、540分で回して芋板と魚魔を作る。
彼等を使って征服者の塔を奪還し、上位魔神を捕まえる。
これが、この時代の大まかな特徴だ。
この講義を聴いている魔王なら、多分経験しているだろう。
そしてこの時代は前期、後期と二つに分かれる。

前期は上にある通りの、芋と魚魔が無双をしているだけである。
しかし、そんな彼等に陰りが見え始めた。それが後期だ。
後期は、魔界に様々な発展をもたらせた。少しだけ語ろう。
まずは番竜育成の開発により、少数育成が変わった。今までは魔神が多く必要だったが、番竜なら7、8匹ですむ。
これにより浪漫育成の活発化が起こり、トレントやウーズ、リリス、ランタン育成がはやった。
また、戦士育成も捗り、上位魔神ですら不必要とされ始めた。
芋板や魚魔は状態異常によって価値が下がり、この二匹からの脱却が始まった。
それが、後期である。

そして後期での変革がついに結ぶことになる。
12月13日にユニットの必要経験値がかわり、芋板、魔僧は経験値大幅増加の憂い目にあった。
ここに芋魚時代が終結し新たな時代が始まる。ついでに、ここでイブリースは完全に終わった。
しかしこの時代も大して変わらない。戦士と竜が優遇されたことにより人はそちらに移っただけだった。
これでは何も変わらない。結局、長い時間と金をかけて、使える戦士だけを育てていく時代。
暗黒時代とも言うべき時代だ。
そんな時代も長くは続かなかった。

新たな猛者が現れたからだ。
315駄文:2012/03/25(日) 16:54:58.06 ID:d14ZdPCa
すいません。
>>313>>314の間が抜けました…


まずは初期の話である。
時期的に言えば、ティムティムによる魔界征服時から魔山ヴィーダの発見までだと思って貰おう。
この頃は城を回すのが主流で、それ以外にやることはほぼ無かった。
また、魔王の数も少なく魔神が希少種扱いされていた時期でもある。

この頃は魔神一強の時代だった。魔神が出れば騒ぎが起こり放流されればまたまた騒ぐ。
この時代には育成の概念も無く、初期ステで全てが計られているからだ。
しかし、魔神だけで軍を埋めることが出来ない。そのためギガンテスやサイクロプス、果てはロック鳥が人気だった。
特にロック鳥は、人間界の門を回すときに重宝され、何匹もの鳥が消えていった。
この他には特にない。
しかし、とても平和な時代で暖かい時期だった。

そして時代が動くのは、人間界の暦で9月6日。魔山ヴィーダが発見されたときだ。
魔山の登場により、城回しは廃り始め登山客が激増。
山に登場するパズズ、イブリースが多く使われるようになった。
ここから始まるのが、山時代だ。

山時代の特徴と言えば、やはり魔神の価値の急落だろう。
パズズ、イブリースは勿論、城にいる他の魔神の価値も下がり、下級魔神と呼ばれる魔神は次々と捨てられていった。

上位魔神の定義はまだきちんとは決まっていないが、dex300越えを上位魔神とする説が最も有力であろう。
この場合、アスモデウスについての処分が問題となるが。
また、もう一つはステ合計1000とする説だが、ベルゼブブについてのイメージにより少数派である。

話を戻そう。
山時代には魔神のことぐらいしか大きな変化はなかった。
ラードーンや私の評価は大いに落とされたが、強ユニットを語る上では不要だろう。
そういえば魚神の全盛期もここであったはずだ。
こちらは私の通常講座でやるがここではやらない。
316駄文:2012/03/25(日) 16:55:44.56 ID:d14ZdPCa
12月22日、この日、ある鬼僧が穴単騎を成功させ、それに続き塔も落とした。
かつて、ラーヴァナが出来なかった城単騎より遙かに難しいMAPの攻略。
僧は100%光るようになったが、決して強くはなかったはずだった。
しかし、ここでこの事実が指し示され、魔界は大きく変わった。
これが現代まで続く、僧の時代である。

この時代の最大の特徴は、育成の超容易化。
いままで何匹も必要だった引率は一匹ですみ、効率が遙かに上がったのだ。
さらに鍵奪還についての研究が進み、文稼ぎが遙かに容易となった。
こう言った理由で浪漫育成が増加し、魔界は新たな時代へと進んだ。

今、テンプレユニットと呼ばれるのは、鬼戦、祖竜、僧、七眼、ラーヴァナである。
また、塔以前ではケルベロスの増加により、そこら中の城や山で犬が駆け回っている。

さらに、定石も時代ごとに変化した。
かつては、城を回して魔神を集めるのが最重要だった。
それが山時代に、城が山に変わり、そして芋魚時代に穴での芋魚魔育成が定石とされた。
今では、穴まで犬で駆け、そこで番竜を使い僧を作り、僧を使って七眼を作る。
そいつらが育ち、場合によっては酒場で上位魔神を買い、塔をクリアし金稼ぎに走る。
もはや、城回しや登山は過去の遺物である。

私からすれば少し悲しい。魔界の進化にはあらがえず、そんなことに文句を言っても何の意味もないが。
しかし、そんな時代もあったのだと、語り継がれていったら私は少しでも嬉しい。

今回はここまで。
意見、感想あったらどうぞ。
317創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 17:29:29.78 ID:klt5Mr8m
ヒュージや板金も今じゃただの進化過程だよね
9Lvまで育てて、マリポンとヘコカンで城奪還してた時代は最早考えられん
新マップのせいでかつてのレア魔獣が保健所送りになってるのも寂しい
318創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 20:45:34.66 ID:zMvrNyfs
板金はイモータルが相手にされなくなって久しいのもあってかなり存在感消えたな
今の新規の状況はよくわからないけど全部ケルベロスに取って変わられたイメージ
319創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 20:59:09.37 ID:Th09wvzv
スフィンクスって回復持ってるけど魔法使いユニットじゃなかったっけ?
320創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 21:10:01.81 ID:klt5Mr8m
>>318
やっぱバベル魔獣がエクストラマップに進出したのが運の尽きだった
>>319
確か違う 今は知らんけど
321創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 21:21:09.60 ID:Th09wvzv
>>320
そうだ
僧侶でも魔法使いでもなくて検証で無残に殺されてたんだ
322駄文:2012/03/25(日) 21:36:21.09 ID:d14ZdPCa
スフィンクスって僧タイプじゃないんでしたっけ?
経験値テーブルが魔僧だったのと、技がほぼ回復だからてっきり僧タイプと思ってました。
323創る名無しに見る名無し:2012/03/25(日) 21:46:33.99 ID:klt5Mr8m
どこまで行っても不遇なのがスフィンクス
僧と似てるからと言って格安護符で強化できるほど甘くは無かった
ただどうでもよすぎて、1回検証された後は触れられもしなかったから、こっそり変わってるのかもしれない
324駄文:2012/03/25(日) 22:41:04.85 ID:d14ZdPCa
講義完成しました。
それでは行きます。
325駄文:2012/03/25(日) 22:42:46.14 ID:d14ZdPCa
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講座 第二回 

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は魔神オブ魔神「ラーヴァナ」についてです。
ここにいる方々なら誰もが知っているユニットについて迫っていきましょう。

まずは基本能力
Str350
Ac250
Dex350
HP300
特殊技:3,4,5、6(lv20), 7(lv30),8(lv40)回攻撃、火、水、土魔法(lv30で上位化)、全体大治癒

素の能力ではラーヴァナに勝るユニットは居ません。
特殊能力でラーヴァナに勝るユニットも居ません。
間違いなく最強のユニットでしょう。
326駄文:2012/03/25(日) 22:43:11.94 ID:d14ZdPCa
本スレでの初登場は4丁目。
ラーヴァナゲットの報告でした。
その後すぐにラーヴァナの報告が増えることになり、ルシファーと人気を二分します。
能力で勝るラーヴァナと容姿で勝るルシファー。
この二匹がずば抜けて人気だったのです。

そんなことを言って笑っていられたのは、もう昔の話。
その後、様々なユニットが栄華と零落の目に遭います。
ルシファーもその一人。
12月13日までAIが弱く、回復を持つユニットは回復の代わりに一回攻撃を行ってしまうことが多々ありました。
その時、ルシファーとイブリースのどちらが上か、という討論が行われていたり。
しかし、彼が落ちぶれたことは一度もありません。
今までの講義で出たデュラハン、スフィンクスが地獄の底を見てきたなら、ラーヴァナは真逆。
彼は頂点にいるのみで、地獄など一度も見ていない、恵まれたユニットです。
327駄文:2012/03/25(日) 22:43:27.85 ID:d14ZdPCa
まずは山アップデート。デュラハン教授はこの時代を”山時代”と名付けていましたね。
この時代はイブリース、パズズにより魔神の価値が大きく下がり始めた時代です。
魔王の中にはイブリース、パズズを使っているとテンプレとか罵った魔王もいました。
しかし、城に出てくる魔神はたった3柱を除いて全員格下。
強いて言うなら蠅、ドゥルジ、ザリチュがパズズより使いやすいぐらいです。
また3柱の中の2柱ルシファーはともかく、アンラマンユはイブリースと同格。
しかしラーヴァナのみは完全に上位。
彼のステ、技は恐ろしいほど強かったのです。

当時、彼は二回攻撃を持っていました。
しかし、この二回攻撃は使われないことがわかっていたので、彼は一回か魔法を使わない限り3回攻撃以上が確実だったのです。
また、高いstrも合わさり、落ちぶれていった魔神、ラードーンなどを尻目に、彼は頂点に居座りました。

塔アップデートではなぜか強化されてしまいます。
追加技習得に加え、一回攻撃の消滅、魔法の進化。まさに頂点に立つ魔神です。
しかし、そんな彼に土を付けるユニットが現れます。

言うまでもないでしょう、鬼僧です。
328駄文:2012/03/25(日) 22:43:43.46 ID:d14ZdPCa
鬼僧は育成を変えました。
昔は経験値を100万入れるのにも、多額の文と時間がかかっていました。
しかし、今では2〜300万文に最短8時間くらいで1000万経験値が入れられます。
育成が横行し、簡単に魔神越えのユニットが作れます。
初心者スレでは魔神を無視し、真っ先に穴をクリアし、鬼僧を作って七眼量産するという方針を掲げる人もいます。
城回しや登山をしていた頃の人からすれば、驚きの行為でしょう。
つまり、魔神は終わりを迎えたのです…一部を除いて。

多くの上位魔神は、追加技を夢見て育成されることになりました。無論、ラーヴァナも。
その結果、ラーヴァナは未だに最強ユニットの一角として扱われ、絶大な人気を誇ります。
なぜか、最近は容姿も語られなくなりましたが。
329駄文:2012/03/25(日) 22:44:03.60 ID:d14ZdPCa
彼は最強ユニットの座を、僧に譲り渡しましたが、未だ強さは衰えず。
殴りユニットとしては、致命的な弱点である魔法を覚えていますが、それぐらいではどうって言うことありません。

そんな中、3月22日のアップデートで魔神にライバルが現れました。
そう、大王バアルです。
彼はラーヴァナと同じ殴りユニットだったのですが、単体攻撃魔法の稲妻系と最高6回最低2回攻撃で、差を付けられていました。
しかし、度重なるアップデートで魔法が上位へと上がっていき、
3月22日には魔法の範囲増加に最上位魔法の追加で、魔法が超強化。
号哭並?の技の威力に属性付き、範囲10体。まさにラーヴァナに並び立つ魔神となりました。

今回はここまで。
さて、次回はちょっと趣向を変えて、団体さんの紹介です。

かつてバベルにのみ存在し、数多くの魔王が彼等を求め、駆け上がった。
強さではなく、そのレアさのゆえ超人気ユニットとなった彼等。レア魔獣。
次回は彼等の栄光と零落を紹介します。

それでは意見、感想どうぞ。
330駄文:2012/03/25(日) 22:48:56.88 ID:d14ZdPCa
とか言いましたが、次回はスフィンクス助教授の講義になりそうです。
魔法の定義を決めとかないと話しにくくて…

なかなか他の先生が出てきませんね…
ずっと楽しみに待っているのですが、ホモール先生が出てきてくれただけで…
他の方もどしどし創作してみてください。
331ホモール☆:2012/03/25(日) 23:57:26.29 ID:nkivfhNB
そのホモ野郎は現在スランプ中。
それに加えて、最近かなり忙しく、今日は風邪までひいてしまいました。

他の方もどんどん創作してください。
新しい先生の創作を楽しみにしています。
332創る名無しに見る名無し:2012/03/26(月) 00:02:52.65 ID:4hQrmlfW
まずアレだ、スレの知名度が足らない
333ホモール☆:2012/03/26(月) 00:08:14.28 ID:WN0U1U6z
ですよねー
スレタイに【僕まか】をいれるとか、荒れるの覚悟で本スレにURL貼るとか、手もあるちゃあるけれど、なんだかなぁ。
334創る名無しに見る名無し:2012/03/26(月) 00:24:11.12 ID:4hQrmlfW
荒れ方によっちゃあ活性化もあり得る?
やるなら小規模にじわじわ広めたいね
てか風邪引いてるんなら早く寝て治して続き書いてくれ
335創る名無しに見る名無し:2012/03/26(月) 00:29:22.06 ID:3DfGgWdX
駄文さんいつもありがとう
為になりますね

URL貼るのはちとやり過ぎかも

ホモールさん風邪お大事に!
続き待ってるから
336創る名無しに見る名無し:2012/03/26(月) 01:09:07.53 ID:5EPI5t69
てか本スレ的には隔離扱いらしいし荒れに荒れてきた歴史あるから読み手的には現状でも良いかな
書き手さんがいる限りは
337駄文:2012/03/27(火) 01:03:14.50 ID:aDG8h7Q7
遅れました…
それでは投下。
338駄文:2012/03/27(火) 01:03:33.45 ID:aDG8h7Q7
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講座

こんにちは。スフィンクスと申します。
今回はゴブリン(0)教授から頼まれたので、技についての講義をします。
この講義で定義した言葉を、ゴブリン(0)教授が使うかもしれない、とおっしゃっていたので、
これから教授の講義を受ける人は、参考にしてください。

まず、技という物は大きく分けて4個に別れます。
複数回攻撃、特殊攻撃、魔法、ブレスの4つです。
この中でも、複数回攻撃は他の三つと異なる物です。

複数回攻撃というのは、簡単に言えば2回攻撃や3回攻撃のことです。
これらは通常攻撃をその回数分野っているのと同じです。
自分のStr、敵のAcによってダメージが決まります。
339駄文:2012/03/27(火) 01:03:51.92 ID:aDG8h7Q7
残りの三つはダメージが特殊です。
技自体の基本ダメージに、HPを除く?ステ合計をかけ、そこにまた、様々な物が加わります。

一つ目は属性。
無属性技は属性持ちにダメージ2倍。属性技は弱点属性以外にダメージ2倍。
また、今は無属性の敵が圧倒的に多いため、無属性技は嫌われています。

二つ目はレジスト。
簡単に言えば耐性で、数値が高いほどダメージが減少。また、回避することもあります。
技でボスに与えるダメージが、雑魚に比べ低かったりするのはこれが理由です。
また、砦には高レジスト雑魚が出てきています。

さて、それでは一つ一つの技について語っていきます。
340駄文:2012/03/27(火) 01:04:07.56 ID:aDG8h7Q7
まずは特殊攻撃。
これで有名なのは、ドヴェルクの斧やデックアルーブの弓、獣人の乾坤一擲、動物の突進や噛みつきなど。
これらの技はまるでStr依存のように見えますが、きちんとステ合計で判断されます。
また、対象数が少なく不遇な技が多いです。威力も低い技が多いです。

代表的なのは乾坤一擲。ダメージが比較的高く、レベルアップによって名前が変わり対象数が増えます。
それと同じくらい特殊攻撃で有用なのはメイルストロム。
現在、特殊攻撃で全体攻撃はこれと怪光線系のみ。さらに元から威力が高いのに加え属性付き。
海魔限定技ですが、一番使われると思われるユニットがカリュブティス。
他二匹より早く習得し、無駄な技がない。将来のテンプレユニット候補です。

敵のネタ技の多くもこれ。
オープン・ゴマ・マインド、ゴールデンタイム、御輿落とし、ヤスクリミナル…
しかし、やっぱり特殊技といったらこれ。玉のような物で殴る。
高威力に加え、使用者のセロニアスが早い早い。
この技のせいで、彼は育成キラーとして、名を魔界に轟かせることになりました。
因みにメテオストーム(ヘルメース)と巨竜の咆哮(ティー)、マザーレーザー(スターシステム)も特殊技。
341駄文:2012/03/27(火) 01:04:30.89 ID:aDG8h7Q7
続いて魔法。
まずは基本魔法。大火球や水の竜巻などのことです。これらは属性ごとに技が存在します。
現在lv1からlv6まで魔法は存在しており、上に行くほど威力と対象が増加します。
また、無属性はlv4までしか存在せず、修得者も少ないです。
また、多くの魔神はlv3魔法の火、土、水の取得者が多く、lv30でlv4魔法へと変わります。

昔、魔法は範囲魔法(火、土、水)と単体魔法(木、金)に別れていました。
威力は単体の方が強く設定されています。
現在は全て範囲に変わりましたが、旧単体魔法の方が対象は少ないです。
また、我が軍は確認していませんが、lv5魔法とlv6魔法は威力自体は変わらないという説があります。

もう一つの魔法は光。
現在では最強魔法となりましたが、昔は恵まれない魔法でした。
僧の発動率が悪く、威力も弱かったのですが、AIの改訂と終末の光で大幅に強化されたのが理由です。
習得するのは僧とルキフゲ・ロフォカレのみです。
ただ、ルキフゲ・ロフォカレはなかなか光らないため、完全に死にスキルと化しています。
342駄文:2012/03/27(火) 01:04:49.15 ID:aDG8h7Q7
最後はブレス。
文字通り息を吐く攻撃です。使えるのは殆どが竜です。
技は竜の溜息から始まり吐息、息吹、咆哮、色つき咆哮、号哭と威力が増加。
特に号哭の威力は最強レベルです。
現在、新技の死竜系が出てきましたが、こちらも息吹、咆哮、号哭、啼哭と変化。
死竜の啼哭が同じ無属性の極竜の号哭と同等ですので、勘違いしないように。

技についてはこれくらいですかね。
今後、高Acの敵や、特殊攻撃レジストなど様々な敵が考えられます。
なので、4つの技を持つユニットをそれぞれ育てておきましょう。


今回はここまで。
意見、感想があったらよろしくお願いします。 
343創る名無しに見る名無し:2012/03/27(火) 01:49:42.01 ID:HqJYQLxi
まじ参考になる
まとめてくれて感謝!
344創る名無しに見る名無し:2012/03/27(火) 07:42:01.05 ID:NatGIuPr
なるほどー、とためになるね。初心者に最適だろね。荒らしが少ないのも良いよね。

鐘の先生は帰ってこないのかな?
初ラバナが出た時は「お待たせしてすみません!ケケケw」と呟いちゃったくらい好きだったな。
同じ様な人いるでしょ?
345駄文:2012/03/28(水) 00:28:13.04 ID:yDH9gIYY
すいません。
講義が間に合わず…
明日二回分の講義をします。
346創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 00:36:58.05 ID:yKjsQLg7
>>345
いつも乙!
無理しなくても自分のやれるペースで良いんじゃないか
347創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 15:46:50.18 ID:nTfl9LmP
>>344
ありがとう
鐘の音のSSを書いたものです
自演と思われても仕方がないほどに讃えていただいてうれしいです
じつは>>234も私です
その日0:00の放流祭を主謀しておきながら急用により遅刻してしまい、誠に面目なかったと思っています
BB2Cのお気に入り整理に久し振りに開いてみたら、話題にあげていただいていたので驚きました
いつか創作したい気持ちはありますので、またどこかで出合うこともあるでしょう
では、みなさんどうぞ良き僕まかライフを
348創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 17:06:41.39 ID:sd6hZ1Eo
じつは>>344も私です
349創る名無しに見る名無し:2012/03/28(水) 18:07:46.02 ID:yKjsQLg7
>>347
鐘の音のSSは俺も好きだったよ
350ホモール☆:2012/03/28(水) 18:14:52.70 ID:deb2FoVr
>>243の続き。
短いですが、やっと書けました。
本当に最近忙しいでござる。
351ホモール☆:2012/03/28(水) 18:15:42.46 ID:deb2FoVr

「そ、そろそろやめてくれないか?盗み見は悪かったが、自重して欲しいのだが」

その声にラマシュトゥがゆっくりと起き上がり、不機嫌そうに眼鏡の女に向き直る。

「あら、タローマティじゃない。行き遅れたのがくやしいのかしら?」

すぐに唇の橋がつり上がった。
いいからかいの対象を見つけた、と言わんばかりに。

「っな!行き遅れたのではない。縁が無かっただけだ。そもそも私はパズズ将軍に報告があっただけだと言うのに、いきなりいちゃいちゃし始める君が悪いんだろう!」

「あら、夫婦がいちゃついて何が悪いのかしら?素直に羨ましいって認めちゃいなさいよ、年増!」

「言うに事欠いて年増とはなんだ、年増とは!そんなに年は変わらないだろう。戦場で恋だの愛だのにうつつを抜かして何もしていない君に言われたく無いな。私は研究で忙しいんだ。いちゃつくのは他所でやってくれ」

「煩いわね。不潔貧乳年増女」

「……貴様。言ってはならん事を…ッ!喰らえ!大火球!」

「ぬるいわね!水の竜巻!」

彼女達の争いは、見かねたボティス伯の全体毒に止められるまで続いた。
352ホモール☆:2012/03/29(木) 00:17:45.34 ID:wy6U7Tub
自分にラノベ的は無理だなぁ。
>>347
鐘の音さん、自分も鐘の音のssは好きでした。また、どこかであいましょう。
353駄文:2012/03/29(木) 01:55:20.38 ID:CmHsN71N
すいません…
今日も一個しか…
それでは投下開始。
354駄文:2012/03/29(木) 01:55:35.46 ID:CmHsN71N
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講座 第三回

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は、俗に言うレア魔獣についての解説です。
かつてバベラーと言われる魔王達を生み出した彼等の人生を追っていきます。

まず、レア魔獣達の紹介。
ネメアーの獅子、刑場の山鷲、ミノタウロス、キマイラ、
オルトロス、ベヒモス、エキドナ、テューポーン。
エキドナ、テューポーンはどうかと思いますが、この8匹が俗に言うレア魔獣です。

彼等にステ紹介は必要ありません。
彼等に求められているのは使いやすさではなく、希少性なのです。
355駄文:2012/03/29(木) 01:55:51.89 ID:CmHsN71N
彼等は栄華の日々を過ごしていました。
図鑑埋めのためには彼等が必要、必然的に彼等の人気は上がります。
それが理由で、彼等は放流の主役になることもしばしば。
本スレの祭りでは、ミノタウロスの回し合いが行われていたり。

そんな中、新しくオークションが作られる可能性が増加。
勿論彼等は主力商品、金稼ぎとしても大人気…となる予定でした。
しかし彼等は大変なことになっていました。

境界世界での、レア魔獣の大量発生です。
彼等の多くが、数が溢れることになってしまいました。

境界以前にもその現象は見られていました。
エキドナ、テューポーンはそもそもバベルには出てこなく、魔王の城に住んでいました。
さらにエキドナはニムシー、テューポーンは塔の50Bにも登場。
さらに征服者の塔は、レア魔獣どころかレアユニットのほぼ全てが出てしまうという有様。
我が魔王も塔魔神盤回しでベヒモス以外は当てました…ベヒモス以外は…
356駄文:2012/03/29(木) 01:56:10.18 ID:CmHsN71N
本題に入りましょう。
境界という世界は恐ろしい場所です。
私は、境界は様々な意味を持っているMAPと思います。
一つは、属性やドーピング、レジストなど様々な制約を加え、多数のユニットを作らせると言うこと。
一つは、境界魔神や固有ユニットなどで死にMAPをなくす、リリーの教訓を生かしたMAP。
そしてもう一つ、かつてのレアユニットを潰すMAP。

まずは最果ての海。
ここではエキドナと、魔獣ではありませんがヒュドラが登場。
ここは魔神3柱のため数を回すことになるので、集まりやすいと思います。
それでも出にくい方ですが。

本当に殺しにかかってきたのは砂の町ノースサイド。
刑場の山鷲とネメアーの獅子が大量発生。
しかしこの二匹は格下。本命は他の奴等です。
357駄文:2012/03/29(木) 01:56:52.67 ID:CmHsN71N
しかし火山で本命二匹が討死。
キマイラとオルトロス、次期オークションの主力商品です。
特にこの二匹は珍しかったので、価値は暴落。
アップデートの日には、大量の彼等が売りに出され市場は阿鼻叫喚に包まれました。

もはやレア市場は崩壊寸前。
唯一の生き残り、ミノタウロスとベヒモスも危ないです。
両方とも生き残るかもしれませんが…

しかし、レア魔獣には浪漫を感じます。
決して強くはなりませんが、なんともいえない良さがあります。
実際、我が魔王はオルトロス(2代目)を育成しており、ベヒモスも育てる準備が出来ています。

今回はここまで。
次回から、二回に分けて浪漫の特集です。
最初の一回はカボチャ、ウーズ、トレント等のかつての不遇ユニット達。
次の一回はムカデ、サソリなどの超進化を狙う現在の浪漫達。

それでは意見、感想どうぞ。
358創る名無しに見る名無し:2012/03/29(木) 02:37:07.81 ID:v12jkblo
>>351
俺は初魔神だったタローマティを応援するぜ

>>355
エキドナの為に城を100回以上奪還した後にニムシーの3回目でみっけたんだったわ
359創る名無しに見る名無し:2012/03/29(木) 10:55:11.48 ID:3Q5nyyJk
バベラー名付けたの俺だけど、今じゃ完全に死語だよな
誰も使わないし、使う必要も無い
360駄文:2012/03/29(木) 23:30:11.44 ID:CmHsN71N
すいません…
しばらく忙しいので投下出来ません…
少しの間お待ちください。
361創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 14:19:45.39 ID:arBUpp04
>>360
わざわざ断りを入れんでもいいだろ
それでは意見、感想どうぞ だなんて何様のつもりなんだよ
362創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 17:23:24.80 ID:5RRlNXRC
そのままお前にいえるけどな
「わざわざ文句入れなくていいだろ
何様のつもりなんだよ」ってね

俺は駄文さんの講義面白いから好きなんで楽しみに待ってますわ
363創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 18:28:58.06 ID:Lt5rG2qj
>>361
その発言意味ないからちゃんとROMしてろよ
364創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 18:32:06.37 ID:LipvKf4B
>>360
期待して待っています!
365創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 19:21:19.51 ID:arBUpp04
ひゅー
366創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 19:22:51.25 ID:arBUpp04
ヒュー
367創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 19:34:49.48 ID:arBUpp04
>>363
けっ お前等もな
368創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 19:36:19.48 ID:arBUpp04
じゃあROMります
369創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 19:40:40.87 ID:arBUpp04
!?
370創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 19:41:47.45 ID:arBUpp04
講義が始まったと思って開いたな
371創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 19:43:33.70 ID:arBUpp04
残念だな
ちゃんとNGにしとけよ
372創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 22:01:33.62 ID:v96U1Ope
最近ホモール見なくなって平和になったと思ったらこれだよ
こう書くとまた沸いてくんのかなー
373創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 22:22:19.48 ID:arBUpp04
('A` ) プウ
ノヽノ) =3'A`)ノ ヒャー ←駄文とその仲間たち
  くく へヘノ
374創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 22:23:18.10 ID:23g2rfPR
こりゃひどい
375ホモール☆:2012/03/30(金) 22:26:16.54 ID:h34qZODZ
>>372
私の何がそんなに気にいらないのだい?
376創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 22:46:21.17 ID:Lt5rG2qj
触れちゃだめだよ
377駄文:2012/03/30(金) 23:44:27.98 ID:IdmcR55L
用事なんてすぐ終わりました。
特別講座行きます。
378駄文:2012/03/30(金) 23:44:53.46 ID:IdmcR55L
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講座

こんにちは、デュラハン教授だ。
今回はちょっと趣向を変えて見ようと思う。

テーマは僕まかの設定について。
公式設定から元ネタなどに触れ、今後の僕まかライフにいかして貰いたい。
ちょっとメタっぽいがご愛敬。

まずはストーリーを追っていこう。
物語は、平和な魔界に突然人間が乗り込んできたところから始まる。
魔物の多くが殺され、生き残った物も捕らえられる。
土地や財宝まで奪われ、ついに魔界全土は制圧された。
大地の果てまで逃げた魔王の息子は、一匹のゴブリンを連れていた。
そして、魔王の息子はそのゴブリンに魔界奪還の命を下す。

これが物語の始まりだ。
因みに、駄文は魔王の息子がすぐに奪還を開始したように書いているが、他の先生方の作品だと少し違う。
きちんと間を置いて奪還作戦を開始しており、そちらの方が整合性もとれる。
実際に、駄文の作品は設定が崩れているところも多く見られる。
379駄文:2012/03/30(金) 23:45:09.64 ID:IdmcR55L
そして物語は続く。
奪還作戦が進むに連れ、魔王軍は巨大化していく。
しかし、魔王も段々と歪んでいき、暗くなっていく。
魔王軍は屍を乗り越え、魔界を取り戻していく。

この途中で、最初のゴブリンが軍勢にいないと書かれている。
これは死んだという説と、ただ軍勢から外れているだけという説があった。
私は死んだと思うが。

その後、魔王の城を奪還し人間界の門を落とす。
こうして魔界に平和が訪れるはずだった…
しかし、その先には「境界」という世界が広がっていた。
魔王は境界世界を閉じるという大義名分と共に、境界侵略へと乗り出す。
もはや魔王軍は、魔界を侵略した人間軍と同じだった。

こんな感じだ。話が進むたびに暗くなる。
どうせ、この後は人間界の侵略だろうが、私からすればそれだけは辞めて貰いたい。
魔王が墜ちていくだけのバッドエンドは勘弁だ。
380駄文:2012/03/30(金) 23:45:42.10 ID:IdmcR55L
さて、ここまでは物語を追っていった。
次は裏の設定、つまり元ネタを追っていこう。

魔界の元ネタの多くは、関西に関係している。
Wikiには元ネタ集があり、そこを見ればわかって貰えるだろう。
特に神戸が多いのは、僕まかの経営会社「JAGS」が神戸にあることに関係しているだろう。

また、ユニットなどの説明にもネタが多い。
宣伝になるが、もしネタに気付いた場合はwikiの元ネタ集を編集してみよう。

短いがここまで。
次回はきちんとゴブリン(0)教授の講義があるので安心して欲しい。
381創る名無しに見る名無し:2012/03/30(金) 23:56:56.49 ID:v96U1Ope
ホモール一々反応すんなよ
それに引き換えいつもの感じで淡々と投下する駄文さん流石です
382創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 01:45:42.95 ID:g4AJmuYy
深く考えたこのなかったけど魔王は侵略者になってるのか・・・
383創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 09:44:06.88 ID:zVC9pJ0z
('A` ) プウ
ノヽノ) =3'A`)ノ ヒャー ←駄文とその仲間たち
  くく へヘノ
384創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 10:29:39.95 ID:zVC9pJ0z
そして、僕まか創作スレは消滅した
宇宙に投げ出された俺
身体はなく、精神だけが漂う
誰かのつぶやきが聞こえる

「我々は宇宙のチリの中で一つの細胞を見つけた。それを触媒し、この細胞がみた世界を覗いてみることにした。しかしまた失敗だった。決まって“駄文”でおかしくなる。実験はこれで終わりとする」

ただただ漂う俺である一つの細胞
無限の宇宙にのまれ、見えなくなった
385創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 13:57:08.34 ID:g4AJmuYy
>>384
元ネタとかなんかわかんないけど、ちょっとおもろいw
386ホモール☆:2012/03/31(土) 14:13:04.08 ID:QO2PhSD7
新しい先生の誕生か。
387創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 15:31:54.23 ID:zVC9pJ0z
>>385
元ネタなどないよ
創作スレに創作で提議しただけ
これ意外に使えるかも
388創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 18:41:58.88 ID:PUq05+nY
そして、駄文は消滅した
宇宙に投げ出された仲間たち
身体はなく、精神だけが漂う
誰かのつぶやきが聞こえる

「我々は宇宙のチリの中でいくつかの細胞を見つけた。それらを培養し、この細胞の記憶を辿ることにした。しかしまたもや失敗だ。決まって“馴れ合い”でおかしくなる。実験はこれで終わりとする」

ただただ漂う駄文と仲間たちの細胞
無限の宇宙にのまれ、見えなくなった

悪いね、ちょっと変えた
389創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 18:49:31.19 ID:zVC9pJ0z
いろいろ変えたな
しかし、構わんよ同士よ
390創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 20:56:42.43 ID:g4AJmuYy
面白いんだけど馴れ合いうんたらって言いながら馴れ合いに走ってないかい?
391創る名無しに見る名無し:2012/03/31(土) 23:22:26.82 ID:UrZWaWF4
そもそも元祖このスレは馴れ合いから始まったからな
392駄文:2012/04/01(日) 01:50:50.16 ID:FrSPgmkl
出来たので投下。
またも短いですが…
393駄文:2012/04/01(日) 01:51:05.57 ID:FrSPgmkl
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講座 第四回

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は浪漫についての講座の前編。
今までのアップデートで進化し、羽ばたいていったユニットの紹介です。

まずは一匹目、ウィル・オー・ウィスプ。
ご存じの通りだと思いますが、進化するとジャック・オ・ランタンに変わります。
まあ、こちらは特別に進化したというわけではありませんが…

このユニットは簡単に進化し、経験値も軽いので多くの魔王が育てていました。
固有技の目から怪光線なども合わせ、人気はピカイチだった気も…

こちらは海アップデートで固有技強化を受け、人気に陰りが見えます。
技自体もそこまで強くないので…
しかし、今でもオススメのユニットです。
394駄文:2012/04/01(日) 01:51:21.06 ID:FrSPgmkl
つぎはメデューサとサキュバス。
メデューサはさておき、サキュバスは特に人気が高かったです。
やはり、経験値が軽く育てやすいのがウリでしょう。

この二匹も海アップデートで進化。
両方とも、新技の範囲、全体の状態異常を習得。
現在は砦の登場により、優秀なユニットとしても評価され始めています。

お次は虫たち。クモ、蜂、カブトムシ。
クモよりも先に、蜂とカブトムシが進化。
蜂は元祖高dex、カブトムシは元祖高acの代表格です。
ただ、カブトは最低攻撃回数が多いことから、殴りユニット最強との声もちらほら。
それに続いて進化したクモは毒を持ちました。
アプデ当初はクモ愛好家の悲鳴も聞こえましたが。
395駄文:2012/04/01(日) 01:51:46.21 ID:FrSPgmkl
そしてトレント、こちらも愛されるユニット。
塔アップデートまで、たった一匹しかいませんでした。
しかし、一気に三段階進化。HP特化のユニットへと成長しました。
Dexが低いのが盆栽的な感じでお気に入りです。

そしてもう一匹、スフィア。
こちらも進化が少なく、序盤の序盤でお役ご免になってしまうユニットでした。
しかしこちらも進化、魔法使い?へと変身。
爆雷を使って輝く姿は、かつての不遇ユニットとは思えない物でした。

短いですが今回はここまで。
次回は未だに進化しない浪漫達です。
396創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 02:11:15.33 ID:R1VdeuCY
輝いてねーよwwwww
397創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 02:19:46.02 ID:03OXdhgB
始まりのゴブリンが魔王の頭の中でつぶやくのはゾッとしたわ
398ホモール☆:2012/04/01(日) 02:20:36.16 ID:yGmrpVi0
乙です、駄文さん。

かぼちゃは砦でまた輝きだしましたね。
399創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 07:51:58.45 ID:iCFXwxHz
駄文さんよ、ぜんぜん短くねぇよ
なんでもかんでも書き過ぎておかしくなってんじゃね?
わざわざ書けないことを謝ったり、投下を無意味に義務付けて自分を追い込んでるように感じるが?
本物の作家にでもなったつもりか
創作好きなのは分かったがもう自重せいや
youが書かなくてもスレは廃れたりしねえよ
先生が増えませんねえ なんて言ってたけど、他の先生が増えない要因の一つにyouの乱筆があるんじゃね?
それでも書くってなら構わんが、いっそ駄文スレ立てたらどうや
400創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 11:14:48.14 ID:arHAJHv3
うちのは爆雷あんまし使ってくれません・・・
401創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 12:14:44.21 ID:03OXdhgB
駄文スレはいらん
でもiPhone規制後に見事に姿を消した過去の同人豚な自画自賛先生方(笑)よりも
僕まか好きなんだなぁ〜ってのが伝わって来て俺は好きだよ
402創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 12:30:52.41 ID:arHAJHv3
>>397の意味が分からない
403創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 21:14:42.83 ID:M25wdOwy
うるさいが
404創る名無しに見る名無し:2012/04/01(日) 21:16:08.81 ID:M25wdOwy
誤爆すまん
405駄文:2012/04/02(月) 01:22:43.48 ID:r2OmM4IL
>>402
物語(2)1にあります。

それでは今日?の講義投下。
406駄文:2012/04/02(月) 01:23:08.69 ID:r2OmM4IL
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講座 第五回

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は浪漫講座の後半、それに加え門突破に役立つ新旧ユニットについての講義です。
まずは浪漫講座、今回は進化を目指す浪漫達、彼等の紹介から始めます。

まずはムカデとサソリ、浪漫を代表するユニットです。
かつてはクモと合わせて三大虫浪漫でしたが、クモが早々に進化。
結果、この二匹が残りました。
両方とも経験値が凄く軽く、2回攻撃を持っています。
浪漫に強さを求めてはいけませんが…

つづいてワーラット、不憫ユニットです。
彼以外の獣人は全て進化し、乾坤一擲などで大活躍するのですが、なぜか彼だけ進化せず。
間違いなく進化すると思っていたのですが、それも怪しそうです。
浪漫以外の用途では、密林のお供などがあります。
407駄文:2012/04/02(月) 01:23:54.10 ID:r2OmM4IL
そしてガーゴイル、こちらは技無し。
無機生物自体がネタユニット達なのですが、こいつだけ取り柄がありません。
特に強くなるわけでもなく、高い値が付くわけでもなく。
本スレでは一時期ガーゴイル自慢が湧いていました(犯人は悪い名で知れた魔王)。
そのため?あまり擁護の声を聞きません。

最後にインプ、こちらも数多くの魔王が育てる名浪漫。
虫、魔族は浪漫の宝庫です。
こちらも進化するわけではなく、技も何もなく…
だけども人気のユニットです。

浪漫紹介はこんなところですかね。
それでは続いて門突破に役立つ二匹のユニットの紹介です。
408駄文:2012/04/02(月) 01:24:09.63 ID:r2OmM4IL
その二匹とは、ロック鳥とケルベロス。
彼等は城前後では最も役立つユニットです。
まずはロック鳥から。

ロック鳥はstr、dexが高いアタッカーユニット。
Str215、dex180で門突破に必要なdexは300以上なので、素茸大×2(+70%)で先制できます。
これにstrを上げていけば門ティムをボコボコにも出来ます。
古くからの魔王はロック鳥にお世話になっている方も多く、ssにもなっていたりします。
しかし、彼の弱点は技がないこと。なので手数が少なく、討ち死にも多い。
特効隊扱いされた彼等は、wikiの用語集にもなっています。

しかし、そんなロック鳥をお役ご免にする魔獣がいました。
それがケルベロス。
ケルベロス自体は昔から居ましたが、レアだったので持っている魔王は多くありませんでした。
しかし、アップデートで追加されたMAPには多く出てきて、しかもその産地である洞穴の鍵回しが流行。
かつてのレアユニットはギガサイと同じ、酒場常駐ユニットとなりました。

ただ、ケルベロスはきちんと売れ続けています。
その理由は二つ、dex200に加えdexが伸びやすいのと、技自体が強いのです。
dexが最初から高く、伸びやすいのでドーピングが少なくなり、後々まで使えます。
また、技は最初から二回攻撃を持ち、lv5で3回攻撃を習得。
城魔神よりも、魔法を使わなく回数が多い彼を強いと語る魔王も居ます。
409駄文:2012/04/02(月) 01:24:25.50 ID:r2OmM4IL
現在ではケルベロス魔王が増加。しかし、それに従ってかはわかりませんが、消極的魔王も増加。
高lvケルベロスに城魔神、三眼に終末持ちの僧、これで穴奪還は可能か?などの質問もあります。
しかし、こんなのがそろっていれば、砦以外は簡単に落とせるのにそれに気付いていません。
ケルベロスを使う=wikiや質問スレを見ている、ということだとは思うのですが…

もしここを見ている方で、こういった消極的プレイをしている方が居れば。
決して穴、塔は怖くありません。Wikiをよく見て奪還に行ってください。

今回はここまで。
次回はギガンテスとサイクロプスです。
410創る名無しに見る名無し:2012/04/02(月) 02:23:10.17 ID:OOqWjJKu
そろそろ私も穴行こうかな
411創る名無しに見る名無し:2012/04/03(火) 02:08:51.76 ID:ubV653tR
駄文ってプレイ時間何分の魔王なの?
レスをみると浅くは無いよね?
単なる興味からの質問だから、答えてくれるなら教えて
412創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 19:28:59.91 ID:skjB9Wp6
感想、意見どうぞってわりに答えないのね
プライベートは答えない自由、それもイイじゃない
413創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 20:00:47.59 ID:irB083oV
イミフ
414創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 20:37:18.14 ID:uraPJNoc
>>411
この前過去スレ漁ってる話してた記憶があるから、実際はわからんよね
415駄文:2012/04/04(水) 20:50:57.00 ID:5bP3QgOG
>>412
別に答えたくなかったわけじゃ無いんです。
ただ、講義の時についでに答えようと思ってました。
ただ、まだ講義は仕上がっていませんが…

一応23万分です。交雑最初のスレの途中から見始めました。
416創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 21:03:52.73 ID:irB083oV
>感想、意見どうぞってわりに答えないのね
まずここがイミフ
つながってないよね
417創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 21:29:45.79 ID:skjB9Wp6
お前、頭弱いのけ?
ちゃんと考えてみたかい
418ホモール☆:2012/04/04(水) 21:35:11.38 ID:IiFztMgd
18万分です
419創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 21:41:20.25 ID:cYfSj1BQ
俺が気になるのは「イミフ」の方だなww
420創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 21:51:22.56 ID:irB083oV
>>417
お前頭悪いのけ?
ちゃんと考えて発言してるかい
421ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/04(水) 22:07:58.69 ID:VF61aq4c
>>418
騙りはやめてくれ。
26万7千だ。
422創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:10:23.34 ID:+hA6QBRH
>>421
証拠SS(スクリーンショット)お願いします
423創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:13:17.19 ID:skjB9Wp6
>>420
イミフ つけ忘れてるぞW
424ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/04(水) 22:14:29.30 ID:VF61aq4c
でも、ss出してもプレイ時間は証明できても、本人かどうかは小説を投稿しないと証明できないな。

http://beebee2see.appspot.com/i/azuY9oyUBgw.jpg
425創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:35:44.53 ID:+hA6QBRH
>>424
(プレイ時間は)マジだった
サンクス
426創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:38:45.88 ID:pAfYkxqT
さりげなく準有名魔王と同一であることもアピールするそういうところが嫌いです
427ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/04(水) 22:44:18.83 ID:VF61aq4c
>>426
名前のアピールというよりは、本スレに貼ったことのある名前だから、騙りでは無いってことがいいたかっただけなんだ。
気を悪くしたらすまない。


何はともあれ、SSだ。
全く話は進んで無いが、本物アピールの為にできたところまでうp
428創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:44:29.27 ID:irB083oV
>>423
イミフw
429ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/04(水) 22:44:44.16 ID:VF61aq4c
場所は変わって、ノースサイドの中心部、砂煉瓦とアスファルトによって作られた頑強な建造物。
それが現在の魔王軍の境界における最前線の司令部である。
魔王軍によるノースサイド制圧前は街の庁舎として使われていた。

その建物の、外壁と同じく砂色の壁をした小さな会議室に四人、いや四柱の魔神の姿があった。歪んだ表面を持つ、質の悪いガラス窓から入る、街のかがり火と、天井より吊られた、発光の魔法の込められたガーネットの小さなシャンデリアが、室内を明るい橙に照らしている。

小さな円卓に着いた四柱の顔ぶれは、先ほど街より程近い海岸で戯れていた者と変わりは無い。が、一柱だけはその姿を大きく変えていた。
430創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:49:28.54 ID:pAfYkxqT
>>427
本スレでもホモで通ってんのか?
ちょっと意味がわからん
431創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:53:20.94 ID:IURvYZcp
>>430
乞食スレだろ多分
432創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 22:54:10.70 ID:irB083oV
>>429
良いねこの感じ
待ってたぜ
433創る名無しに見る名無し:2012/04/04(水) 23:22:20.45 ID:dieEtpas
>>415
>>411だけど、ごめんな変な質問して
講義するにあたって、プレイ時間が差し支えあるかもと思って答えてくれるならとしたけど、なんか不要な批判が集中しちゃったね
駄文の投稿は結構読んでて、一読者の興味と言う事で、許して欲しい
434創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 00:46:08.45 ID:CpC2Ek0U
集中しちゃったのがホモールだってところは笑いどころですか
まぁ聞かれてもないのにしゃしゃり出て答えちゃったり意味わからないことしてるから自業自得だわな
435 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/05(木) 03:44:00.56 ID:UAKqDoSA
おおここが創作スレか
記念に一度もまともに作文を書いた事がない俺が投下してみる

門を塞いでから数日後ー
俺は犬に餌をやっていた。そう、地獄の番犬ケルベロスだ。
なんで魔王の俺様が犬なんかに餌をやっているかというと、犬以外の手下がみーんな殺されちゃったのよ
あの腹黒いティムティムとかいうふざけた野郎に。
あいつさえ居なければこんな事にならなかったと思うと今でも腹が立つ

まぁ、でもね。いいんだよ
いいのいいの。今俺様が餌を与えている地獄の番犬ケルベロスがあいつのケツに噛みついて人間界まで追い払ったんだから。
あいつが泣きべそかいてる顔を思い出したらこう胸がスッと…こうスッとするの

父上と母上があいつらに殺されたとか
そういう暗い過去がまるでなかったかのように穏やかな気持ちになれるんだ
今、魔王であるこの俺様が犬の飼育係だとかそんな事はミクロンレベルで大した事がないんだ。うんうん

俺様がこうして魔界の王に復帰できたのも今思えばあの『異界の者が集う酒場』に居たあの人のおかげだろうなぁ…
俺様の軍がティムティムにボコボコにされ全滅してヤケ酒を飲んでたあの日、ナイスガイな異界の魔王が声をかけてくれたんだ。

「兄ちゃんどないしたんや?さっきから急ピッチでガブ飲みやないかい。そんな勢いよー飲んでたら死んでまうで」
「ほっといてくれ、俺なんてどうなってもいいんだ!グビグビ」
「いやグビグビて…」
「俺がどうなろうとアンタに関係ないだろ」
「まぁそら関係ないゆうたら関係ないけどな、そんなけったいな顔しながら勢いよー酒飲んでたら気になるがな。
このナイスガイに話してみ、力になれるかもしれんで」
「…」
「な?」
「全滅したんだ…っすよ、俺の魔王軍」
「おぉーそらえらいこっちゃな、目の前真っ赤っかっちゅう感じやん」

そう言いながら自称ナイスガイなおっさんは顔の前で指をピロピロしていた、俺様は無視して言葉を続けた
「俺、もう…どうしていいかわかんなくて…」
「誰にやられたんや?」
「ティムティムとかいう腹黒野郎す」
「ティムティム?かーっあいつか!あんなチキン野郎にやられよってからに」
「知ってるんすか?」

自称ナイスガイはこれみよがしにシャドウボクシングをしながらこう言った
「知ってるもなにもこっちの世界ではサンドバッグやがな!門回しゆうてあいつシバくのが日課やで」
「まっマジかよ」
「マジもマジ大マジや。あいつに絶対勝てる必勝法教えたるわ」
「必勝法って…あいつすげーつええんだぜ」
「関係ない関係ない、お前みたいなひよっこでもすぐにつよーなれる方法があるんや。お前金は持ってるか?」
「えっ…今まで奪還してきた所に保管されてた宝ならいくつかあるけど現金はあんまり…」
「なんやそれ!現金ないと話にならへんわ、今すぐ換金してこい!」
んだよ急にえらそうにしやがって、、俺様はしぶしぶ宝を換金するため古物商に走った
436 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/05(木) 03:44:37.41 ID:UAKqDoSA
5分後―

「換金してきたぜ!20万文以上ある」
「上出来や。ほなさっそく行動に移ろか」

カウンターから立ち上がった自称ナイスガイは店をぐるっと見渡しこう言った
「ひよっこ、ここはどこや?誰が集まる酒場や?」
「 …異界の者が集う酒場」
「そうや、ちゅう事はどういう事か分かるか?異世界の魔王達が使う事がなくなった魔物を放流し、それを欲しい者が雇う。一種のハローワークみたいなもんなんや」
「お前みたいに酒が目的で来てる魔王なんて1人もおらんで」
「そっそうだったのか!俺はてっきり酒を飲むための場だと…」
「あそこ見てみぃ」

自称ナイスガイは入口を指差した
するとそこには屈強な魔神をぞろぞろと従えた魔王が

俺様がその圧倒的なオーラに圧倒されているのもつかの間―
みすぼらしい格好をした魔王達がわらわらと魔神たちを囲み札束を積んで魔神を買い叩いていた
「あれが俗に言う乞食や、今からお前にはあれをやってもらう」
「ちょっそれって悪名高い乞食プレイかよ!やだよ!俺は一応貴族だぜ」
「なんや?文句あるんか?貴族がなんぼのもんじゃい、あの乞食どもも元は貴族や。ひよっこは全滅したんやろ?いまさらプライドも糞もあるかい」
「ぐぬぬ」
「腹くくれやひよっこ」
「っ…わかったアンタの指示に従うよ」
「素直でええこっちゃ。ほんならひよっこはケルベロスを探せ。乞食初心者に魔神は難易度が高すぎる、すぐに他の奴に押さえられてまうからな。第一ひよっこには従わんやろ」
「俺には魔神を従える事はできないのか…くっ悔しい」
「ボヤいとらんとはよ探せや」

俺は酒場の中をくまなく探し歩いた
カウンターごしで飲んでると気がつかなかったけどめちゃくちゃ広いなぁこの酒場
なんか地下とかもあるし、どこを見て回れば良いんだ?

通路で迷っていると後ろから足音が近づいて来た
「振り返るとそこにはナイスガイを自称する変なオジサンが」
「誰が変なオジサンやシバくぞボケ」
「なんだよ後ろから急に近づくなよ怖いだろ」
「お前が戻ってくるの遅いからや、さっさとケルベロスのとこ行かんかい。魔獣が居る場所は裏庭や」

俺様は自称ナイスガイと共に裏庭に向かった
437 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/05(木) 03:45:26.43 ID:UAKqDoSA
裏庭―

裏庭に向かった俺様たちは異様な光景を目撃した

「ねえナイスガイ…なんか蛇っぽいのがとぐろ巻きながら雲の上まで続いてるんすけど」
「あれか、あれはテューポーンやな」
「おお!あれが噂の!従えたら強いかな?すっげえ強いんだろうなぁ〜」
「やめとけやめとけ。ありゃ確かに強いけど全然働きもせんぐーたらオヤジや、あいつを信用して一軍任せた事あるけど全然働かんから一回全滅しかけた事あんねん」
「そっかぁじゃあいらねーや。あっ、買われてったぜあいつ」
「あんなん買うたら苦労するだけやで、情弱は困るでほんま」
「いやアンタも一緒だろ」
「…」

などとくだらない会話をしながらその日のうちに強く育ったケルベロスを10数匹従えた俺様はこのあと見事に門を奪還してティムティムをサンドバッグにしたのであったー

あの日から俺は変わったんだ
そう、乞食プレイを始めた俺にもう怖いものは何もない

あるとするならダイヤモンドトラップくらいさ

ここまで落ちぶれたんだ
どうせなら目指してやるぜ!乞食の中の乞食

「乞食王に俺はなる!」


ー完ー 続きません
438創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 04:47:45.11 ID:WDg9k+KG
おもろい
台詞の妙ってやつだね
おもしろかったよ
439ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/05(木) 09:28:57.61 ID:yN9FeMoP
いいね。乞食王。
主人公が異界の魔王をナイスガイって呼んだのには笑った。
440創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 09:31:54.92 ID:2ghfeQZe
常駐するようになってくれることを期待
441創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 11:38:13.33 ID:mKViVikS


良かった
442創る名無しに見る名無し:2012/04/05(木) 23:51:56.68 ID:2C9KYXL6
過去先生(笑)や無反省先生(笑)より面白いや
443ホモール:2012/04/06(金) 10:10:17.47 ID:4O6Qpids
あんまり他を下げて一部を上げるやり方は辞めた方がいいんじゃないですかね
ただでさえ書き手は少ないですし
444創る名無しに見る名無し:2012/04/06(金) 11:22:05.98 ID:iO4IXNWp
>>443
その通りだが、こんな言い方するやつを相手にしても無駄だぞ
こっちが損するだけだ だって2chだもの
445ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/06(金) 11:24:21.16 ID:DJepcndB
>>443
確かにそうなんだがな。
あと名前の重複はやめて欲しいのだが。
446創る名無しに見る名無し:2012/04/06(金) 13:14:14.20 ID:4O6Qpids
>>445
☆を外して区別出来るようにしておくので許してください
魔人ブウ的な感じでお願いします
447ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/06(金) 13:32:44.75 ID:DJepcndB
>>446
なら、よし。よろしくな、ブラザー
448ホモー☆ル:2012/04/06(金) 16:12:57.10 ID:TrFGufRw
本当に良いのか?ブラザー
449ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/06(金) 16:27:48.93 ID:DJepcndB
ホモの兄弟がならぶ見苦しいスレに耐えられるなら、全然構わないぜブラザー
450創る名無しに見る名無し:2012/04/06(金) 16:34:34.70 ID:5DvWE960
おいおいホモの兄弟って...
そんなの読みたくない!
451創る名無しに見る名無し:2012/04/06(金) 17:21:36.29 ID:tpigrTBb
なにやってんだよw
452ホモール(善):2012/04/07(土) 11:33:28.90 ID:Rfg7UN5S

  ○
(( (ヽヽ    ンギモッヂイイッ!
   >_| ̄|○
しまった!ここはホモスレだ!
オレが掘られているうちに他スレへ逃げろ!
早く!早く!オレに構わず逃げろ!
453創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 12:24:24.05 ID:CVqa+vZr
駄文先生を頭から読みたいです。
前スレとかどうすれば見れますか(T_T)

チューボーですんません、魔王の皆さん教えて下さい。
454創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 12:27:56.58 ID:wI6GEBHl
普通にスレタイ"僕の魔界を救って!"でググれば
ログ速とか過去ログ見れるページが引っかかると思うけど
455創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 12:30:02.98 ID:OJTaL5hI
このスレ名をtake2に変えてぐぐればok
456創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 12:31:13.65 ID:wI6GEBHl
これとか
http://2chnull.info/r/mitemite/1321601533/1-1001

つか次スレからは前スレのURL載せたほうがいいね
探しやすいし
457ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/07(土) 12:35:45.00 ID:3uHV5zOt
懐かしいなぁ。先生たち戻ってこないかなぁ。

折角本スレのテンプレ改善の時にURL紛れ込ませたというのに……
458創る名無しに見る名無し:2012/04/07(土) 15:57:27.88 ID:CVqa+vZr
>456
ありがとうございます!

人気のアプリだから、普通にググると別物が結果に並ぶので、助けを求めてみました。
早速楽しんできます。

>457
こちらでも継承したい改善策ですね。

ホモール☆先生の大作も、ここだけでも雰囲気は味わえるけど、
経緯がわからずストーリーに乗れない感じだったので、
キャッチアップしてきますね!

皆さんありがとう、いってきます。
459創る名無しに見る名無し:2012/04/09(月) 20:41:15.24 ID:MjVfKotp
駄文まだぁ?
460 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/09(月) 21:29:46.21 ID:XmpGVHpv
ども435っす、調子に乗って書こうと思ったがなかなか筆が進まんね
創作は思ったよりパワーがいるみたい

"俺の妹板がこんなに可愛いわけがない"とか思いついたんだが原作をよく知らないので書けないんだよ

代わりに>>459やってくれないか?
461創る名無しに見る名無し:2012/04/09(月) 21:35:00.66 ID:MjVfKotp
>>460
すまぬ
俺はみんなが書くSSを読むために来たんだ
書くために来たわけではないんだ
あと、俺も原作知らないから書けない…
ごめん、許してくれ

あと、>>435-437の面白かったぜ
462 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/09(月) 22:12:56.33 ID:XmpGVHpv
>>461
あーざーすwww

そうか知らないか、でもまぁなんか挑戦してよ
読むの好きなら書けるって、おれもなんとかやれたし
463ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/09(月) 22:39:56.33 ID:nvL8eC5x
そうそう。
ある程度本読んでたら結構書けるよ。
書きはじめて二ヶ月だけど、ひとまず書いて見るといろいろわかるよ。
464駄文:2012/04/10(火) 00:05:37.12 ID:eyDwZPUg
お待たせしました。
一時期忙しくて書けなかったのですが、そしたら少し怠けてしまい…
次回からは気をつけます。

それでは講義投下。
465駄文:2012/04/10(火) 00:05:52.20 ID:eyDwZPUg
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講座 第六回

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は、みんな大好きな巨人の2体、ギガンテスとサイクロプスです。
彼等を育てている魔王はとても多いでしょう。
そんな彼等について迫ります。

スレでの初出は2丁目。
レアユニットとしてちやほやされます。
しかし、時の流れは非常、すぐに行き渡ります。
それでも、当時は強かった彼等は一軍に残り続けます。
466駄文:2012/04/10(火) 00:06:08.53 ID:eyDwZPUg
彼等は特に苦労もしませんでした。
デュラハンやトロールナイトより強いので、ゴミと罵られることもなく、
逆に、ステの高さで酒場で雇われることもありました。
さらに、多くのユニットが涙をのんだアップデートにも屈しませんでした。

アップデートにより、次々に魔神がありふれていく中、彼等は城のお供としての地位を確立しました。
スレでは話題に上がりませんが、彼等は活躍し続けました。
そんな中、塔アップデートで進化、眼が三つになります。
ステはパズズに体力を足したような感じですが、技が別。
2〜5回攻撃となり、殴り役として人気に。
それでもゴブリン戦士の方が人気でしたが…

海アップデートでさらに強化、眼が五つに。
当然、眼の数に比例して強くなります、が、今回はちょっぴりおかしい。
技の追加がなかったのです。
467駄文:2012/04/10(火) 00:06:36.39 ID:eyDwZPUg
技の追加の無かった彼等は、ゴブ戦と比べられて立場をなくしかけます。
しかし、そんな彼等に転機が訪れます。
彼等の経験値の軽さはとても魅力的だったのです。
育てやすい彼等は初心者に大いに勧められます。
そして、初心者オススメのユニットとして魔神の立場を奪い取るのです。

そして、密林アップデートで七眼へ。
またも技は増えませんでしたが、進化を重ねることにより強さが段違いに。
簡単に強くなる七眼は、ステにおいてはゴブ戦並みの強さです。
人によっては、七眼の方が強いという方もいます。

現在では、砦の登場によって殴りがさらに重要視されています。
そんな中で、育てやすいギガサイは大人気。
ついに番竜育成に取って代わって、ギガサイ育成まで登場しました。
ゴブ僧を育てるのにギガサイを利用し、育て終わったらそのギガサイを育成する。
これをやることで簡単に砦の道が開けるのです。

今回はここまで。
次回は僕まか3強ユニット、ドラゴンについてです。
468創る名無しに見る名無し:2012/04/10(火) 00:27:17.27 ID:+qz+Bpac
乙!
義務じゃないんだから謝る必要ないぜ

そういや技増えてないのね
読んでから気づいたw
469創る名無しに見る名無し:2012/04/14(土) 20:31:56.08 ID:3vmdr6Ys
またここが賑やかになるな
470創る名無しに見る名無し:2012/04/14(土) 20:32:14.35 ID:n7kwj7FD
せやな
471ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/14(土) 22:26:05.99 ID:OehdjcSR
ん?なにがあるの?
472ホモール☆◇jPpg5.obl6:2012/04/14(土) 23:12:54.99 ID:j4f7yOWY
こんなことが横行する
473ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/14(土) 23:50:36.51 ID:OehdjcSR
面白いSS書いたら名前くらい騙ってくれても結構なんだけどね。
474創る名無しに見る名無し:2012/04/15(日) 00:02:32.17 ID:JUWOMGxB
どっちが本物じゃろ?
475創る名無しに見る名無し:2012/04/15(日) 20:41:43.34 ID:X9VNkHT6
おもしろいSS書く方
476創る名無しに見る名無し:2012/04/15(日) 23:11:00.63 ID:aTMBFcxo
じゃあ、どっちもニセモノか
477創る名無しに見る名無し:2012/04/15(日) 23:32:13.93 ID:x/T8t8DD
ホモールが存在しないことになるな
478創る名無しに見る名無し:2012/04/15(日) 23:46:20.82 ID:bz0VwB5x
おいお前らw
どうみても>>471が本物だろ
479創る名無しに見る名無し:2012/04/16(月) 02:23:18.21 ID:1ePJr0H1
ターク元気かな
480ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/17(火) 01:25:42.68 ID:1ysrKype
もうすぐ復活できるかも。
481創る名無しに見る名無し:2012/04/17(火) 01:49:10.04 ID:Lr7sdzDk
黙って書けよ
駄文と違って一々構って欲しいオーラ全開のうざったいレス多過ぎ
482創る名無しに見る名無し:2012/04/17(火) 13:37:09.28 ID:BNAJYU3f
そうして構ってるのは他でもないお前だぞ
黙って読めよ
483創る名無しに見る名無し:2012/04/17(火) 14:58:31.16 ID:l7EoL7ir
どこに読む所があるんだよ
484創る名無しに見る名無し:2012/04/17(火) 17:20:06.21 ID:Bnr0lpwQ
ホモールの書く話は面白いし好きだね
粘着には言わせておけば良いだけ
485創る名無しに見る名無し:2012/04/17(火) 17:27:29.26 ID:NJWOZuVa
ホモール乙
486創る名無しに見る名無し:2012/04/18(水) 13:16:38.65 ID:5ObLIYGo
>>481
そんならNGぶち込め
487創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 18:06:23.41 ID:74/VNJbn
チョモランマ
488創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 19:31:34.39 ID:srCd8DQa
エベレスト
489創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 20:32:33.50 ID:33eANiRN
それにしても新しい鬼は酷いじゃねえか…。精悍なはずのデュークゴブリンが小太りの豚野郎とは。
前の絵が好きだったのによぅ。小さな小鬼って感じで、こいつを一軍のエースに育てるんだってロマンがあったさ。
何だかなぁ〜。
こんな切ねぇ夜は早く寝ちまおう、そう思いシャワーを浴びようと風呂場に行ったんだ。

ふと鏡を見ると…、そこにはさっきの豚野郎がこっちを見ていた。。。
490創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 21:32:16.13 ID:R0IW69mM
笑ってしまった
寝るか
491創る名無しに見る名無し:2012/04/21(土) 22:30:56.18 ID:r8yL1eWc
ワロスwww
492創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 08:34:58.24 ID:W3hgdQ3+
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYrs-jBgw.jpg
おーい、おーい!ここだよ!ここに居るよ!
早く早く!あいつらがまた来ないうちに…。

あ〜助かった、皆さんありがとう。
お見受けするに、ゴブリン公爵様ですかな?あ〜ホント助かりました。。。

ささっ、奴らが来ないうちに早く私をここから連れ出して下さいまし。ふ〜…。
493創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 08:42:05.91 ID:W3hgdQ3+
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYlaijBgw.jpg
おーい、おーい!ここだよここ!
ここに居るよーっ!
早く早く!だだだ出して下さい。

あ〜助かった、しかしもっと早く来れないものかのぅ…ブツブツ。。。

あー、吾輩が大王バアルである。
そこなハゲ。やや、何ともまぁ見にくい事よのぅ。。。ブツブツ。
あー、早速吾輩の強大な魔力で貴様達の貧弱な軍団を助けてやるゆえ、魔王様の所へ案内せい!
ほれ、間抜けな顔を揃えてないでさっさと先導せんか!ブツブツ。。。
494創る名無しに見る名無し:2012/04/22(日) 18:20:34.41 ID:cc1y4GcI
このシリーズは微妙ですね
495創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 13:10:32.38 ID:FEfhtXRA
アップデートだったので来ました
496創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 15:19:24.28 ID:vNJnxCeN
ラーヴァナの妹を取り上げたSSはよ
497創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 15:23:20.36 ID:nAR0u0v9
ブヒブヒ
498創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 19:19:53.27 ID:d9INFS7I
正式な妹キャラが誕生してイモータルを妹と呼ぶキモヲタはどうするつもりだ?
499創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 23:46:06.48 ID:rkeGGGQ2
ヴァンパイアを女人化してたのは初期にいた同人豚だけだろ
今はあいつら消えたし心配はいらない
500創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 12:23:50.01 ID:+AOsDirV

 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |_ラーヴァナ_|
/ ????? ::::::: \
|???????? |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |<  俺一人っ子だから
|   ,;‐=‐ヽ   .:::::|. \___________
\  `ニニ´  .:::/      
/`ー‐--‐‐―´´\
       .n:n    nn     〜〜
      nf|||    | | |^!n   〜 〜
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|  〜  〜
      |: ::  ! }  {! ::: :|   〜 〜
      ヽ  ,イ   ヽ  :イ   〜  〜
501創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 12:24:18.68 ID:+AOsDirV
この板特殊記号使えないのかわろた
502創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 15:24:53.25 ID:4gm5e4a4
>>501
503創る名無しに見る名無し:2012/04/25(水) 20:43:09.23 ID:LLicrLvb
これはこれで…
504創る名無しに見る名無し:2012/04/26(木) 10:35:53.44 ID:9KwNha/O
混乱ラーヴァナか
505創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 07:09:43.14 ID:KMKBsBmA
506創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 10:24:08.73 ID:2svwQdG3
>>505
サンクス
最近SSは不作だからもう画像スレとしても使って良さそうだな
507創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 10:32:54.04 ID:QzsjDyES
【僕まか】僕の魔界を救って! 170丁目
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1335370711/

創作発表板は画像を貼る場所ではないので本スレでお願いします
本スレで誘導する人が出ますが流れが気に入らないという理由だけ、いわばワガママというやつですので創作発表スレに来ないでくださいね。
508創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 10:55:54.02 ID:B5uJEqH6
ここって画像貼る場所じゃ無かったのか?
初期の交雑スレ見ればそんな事は言えないはずなんだが
509創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 12:25:24.31 ID:C0otmptB
画像OKだよ
それを楽しんでたりした
510創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 12:57:33.17 ID:LfUVEgcr
>>508
新参が喚いてるだけだ
最近このスレを機能してなかったしちょうどいい
511創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 18:14:07.31 ID:Q/beD3Nb
ローカルルールを見た感じだと大丈夫そうですね。
ただ、本スレも勢いがあまり無いから、わざわざ話題を奪うのも気が引けますね…

それと今日の9~10時ごろに今回のアプデのまとめの講義、
明日から三日間講義を書いてそれで講義を終わらせようと思います。
512ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/27(金) 20:09:58.87 ID:KRowviyQ
513創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 20:44:51.99 ID:/1YiP+WX
514創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 21:03:04.23 ID:eEZ/8rDW

俺は既出だけどDQマネさせていただいたhttp://beebee2see.appspot.com/i/azuY7reiBgw.jpg
515創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 21:06:07.99 ID:bCI/GTk2
すげーな
どうやったんだ?
516創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 21:14:13.35 ID:eEZ/8rDW
>>515
アップデートした?
画像拾って貼り付けるだけだよ
517創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 21:41:32.84 ID:bCI/GTk2
サンクス!
518創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 23:12:00.10 ID:C+yMGzIW
てかRドットはどうやってiPhoneからダウソできるの?
519駄文:2012/04/27(金) 23:17:33.05 ID:IQj0E2Gp
講義やるとか言ってたけどきょうは厳しいかも…

明日は必ずやります。
520創る名無しに見る名無し:2012/04/27(金) 23:53:41.46 ID:7d9SyoI7
いや、いちいち宣言しなくてええで
521創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 00:01:10.60 ID:NYiTMzj0
アイコンをポケモンにした。
いまいちしっくりこないのでいろいろ変えたいなあ。
http://beebee2see.appspot.com/i/azuY8PyqBgw.jpg
522創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 00:11:52.86 ID:JUcF0C5c
523創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 00:14:34.75 ID:+antbNzZ
>>522
すげー
どっから持って来たん?
524創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 00:17:58.12 ID:JUcF0C5c
>>523
本スレで何個か拾ったのと後は全部Google画像検索です。
無料アプリでモノクロ加工したので、PC等は使用せずiPhone完結です。
525創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 00:19:00.89 ID:HS8aTuTE
アイコンはなるべく本スレでお願い
本スレ調子悪い今はしょうがないけどこれ以上過疎らせないであげて欲しい
526創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 00:26:35.01 ID:+antbNzZ
>>524
揃ってんなー良いな
精霊と巨人だけピンと来ないけど魔界昆虫なんか秀逸だわ

>>525
別にそんなの考えなくて良いんじゃない?
本スレ復活したらまた適当に盛り上がるでしょ
527創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 00:45:53.30 ID:3AtFXVGt
本スレで貰った骸骨とか魔族とかカッコイイよね。
動物は結構これもイケるよ。何気に違和感がない。
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYuu2qBgw.jpg
528創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 01:33:11.18 ID:DrzTwM1L
アイコンは選択すると背景の白場がベタで出てくるのが嫌だからデフォに戻した
背景だけこれ

http://beebee2see.appspot.com/i/azuY1KmmBgw.jpg
529創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 04:09:11.54 ID:gv5cgW0t
>>527
獣人www
530創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 15:57:41.07 ID:jLhpGj2/
>>528
透過png使えばいいよ
531駄文:2012/04/28(土) 21:38:13.27 ID:rQ2pZsl6
久しぶりに創作欲が過熱しました。

―2012年4月29日
俺はこの日を二度と、忘れはしない。
俺の人生を大きく変えたこの日を…

昔、iPhoneという携帯のアプリで、僕の魔界を救って!というゲームがあった。
最初はこぢんまりとしていたが、ちょっとしたブームになり、
やがて、名作として扱われるようになった。

2ちゃんねる、と呼ばれる掲示板にこのゲームのスレッドがあった。
そこでは雑談や攻略、ネタが溢れていたが掲示板の中ではとても落ち着いていた。
そんな時代もとうに過ぎ、ある荒らしがスレに跋扈していた。

名はジーニアス。
ラーヴァナというキャラを解放した画像や、自分のパーティーにの画像などを自慢げに貼っていた。
かつては落ち着いた人間が多く、無視されるような存在だったがその時は違った。
ジーニアスに構う人間が増え、取り巻きが出てきて彼は増長し、大いにスレッドは荒れた。

そんな中、2012年4月18日。
彼はいつものようにスレを荒らしていた。
その日はいつも以上に荒れ、スレは焦土と化していた。
そこで、京都に住んでると言っていた彼に俺はこう、レスをした。
532駄文:2012/04/28(土) 21:39:00.40 ID:rQ2pZsl6
宇治のカスジーニアスはいつ飯奢ってくれんの?
明日、JR宇治駅前に19:30な。

勿論、ふざけていっただけだ。
IdもiPhoneの3g回線の物を、といってもわからないかも知れない。
例えるなら、フリーのメールアドレスでメールをしたって感じだ。

だけども、一応見に行ってみよう、来るかも知れない。
来なかったら来なかったで、馬鹿にしてやろう。
そんな考えを持ちながら、俺は4月29日の19時30分に宇治駅前に行った。

人混みの中、俺は辺りを見回した。
老若男女が歩いているが、特に目を引く人は居ない。
来るわけ無いか、なんて思いながら俺は携帯を取り出した。
ゲームをやるためである。

「あの…」
そんな俺に話しかけてきた人が居た。
若くておとなしく、純粋そうな女の子だった。
俺はなぜ話しかけられたかわからなかったが、彼女の二言目で状況を理解した。
「あの…700さんですよね…?」

それが彼、ジーニアスとの出会いだった

ここまで。続きは考えてません。
それでは講義を作ってきます。
533創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 21:54:58.50 ID:+antbNzZ
講義もいいがこの続きも読みたい
534創る名無しに見る名無し:2012/04/28(土) 22:00:31.65 ID:RS17ipnE
ガチで書きやがったwww
535創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 00:26:19.21 ID:/el9/kXG
続き読みて〜
536創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 00:26:27.40 ID:FIIDCU+k
荒らしを調子づかせんな
537創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 02:27:09.62 ID:wvIlmoRT
いつもの講義はわかりやすくて好きだが荒らしに触れる創作とかマジでやめて欲しい
自演もあったけど触れる奴も多いから本スレ滅茶苦茶なったのに
538創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 02:47:09.86 ID:1KhS/+u0
別に問題ない範囲だろ
539創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 13:04:33.98 ID:QgxwKJF/
ジーニアスがきてもあぼーんな。
540創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 14:50:12.04 ID:YzyJVdpV
今日も本スレ荒れて機能不全なのによく問題ないとか言えるな
過疎りまくりのここではいいのかもしれんがあのアホが増長すんだろ
あの絵文字見るだけでイラっとするわ
541創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 15:18:40.27 ID:66RXaCgz
>>540
いちいちそういう風に反応するから余計に暴れるんだよ
外野から見てると両方荒らしだっつの

もうこの会話は終了
542創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 16:12:30.27 ID:xKqiCe0k
>>540
ジーニアスの思う壷だぞ
あんなのにイラつく暇あったら画像のトリミングに励め
543創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 16:36:51.10 ID:YzyJVdpV
>>541終了ってことだが最後に言わせてくれ
勘違いして欲しくないが目障りと思ってても俺は本スレであいつに反応したことなど一度もないしスルーしてるんだ
言いたいことは541と同じで、別のスレだろうと反応すんなってことを書きたかったんだ

これ以上は本当に荒らしになるし消えるわ
544創る名無しに見る名無し:2012/04/29(日) 17:08:08.78 ID:f1o69+Tp
小さい小さい
545駄文:2012/04/30(月) 01:09:50.65 ID:O3vYqN6i
すいませんでした…
荒れるかも知れないとは思ったんですが、ノリで貼ってしまって…
次からは気をつけます。

それでは特別講座投下。
546駄文:2012/04/30(月) 01:10:05.92 ID:O3vYqN6i
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講座

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は新MAP、スタンピングケープの説明を行います。

今回の新MAPは境界らしさに磨きがかかったMAP。
アンデット以外は全てstr1、dex1とガチガチに縛っています。
なので、今まで鬼僧、鬼戦、ドラゴンなどを育てていた人には随分厳しいMAPだと思います。
一応、鬼僧、竜でごり押しできますがオススメはしません。
547駄文:2012/04/30(月) 01:10:22.16 ID:O3vYqN6i
また、今回のMAPでは牢屋が変化。
二体同時で出てくるようになり、燭台がありがたいMAPです。
アイテムは杖の上位種、グレートシリーズが登場します。

さて、それではユニット紹介。
私の独断と偏見で選んでいるのであしからず。

一匹目はスキュラ。
エキドナの愉快の子供達が海魔に進出。
技は2~10回攻撃、今のところは海魔の切り札、メイルストロムを覚えません。
また、報告によって攻撃回数にばらつきがありますが、2~4位が妥当なようです。
それと、海魔はもう一匹、チャク・ムルル・アインが追加されましたが、噛むことしか頭にない様子。
こちらもメイルストロムが使えません。

二匹目はウグブ・カキシュ。
ついにカブラカン、シパクナ兄弟の父親が現れます。
息子より堅く、5回攻撃の追加などかなり恵まれているご様子。
さらに、体が宝石で出来手いるからか、売値が30万。
手間がほぼかからないため、簡易版ダイヤモンドトラップと化しています。
548駄文:2012/04/30(月) 01:10:44.72 ID:O3vYqN6i
そしてお待ちかねの魔神。
1柱目は、コルソン。
250,250,300,300となかなか優秀。
さらに、初期から水の多重渦竜巻持ち。間違いなくlv30で多重渦竜巻群へと進化するでしょう。
アガリアレプトの存在意義が問われる魔神です。

そして、今回のネタユニット、シュール・パナカー。
なんと、ラーヴァナの妹、ついに公式で妹キャラが登場します。
勿論、ラーヴァナの妹なので、かなりの期待をされました。
ですが、200,200,250,200と城魔神を彷彿とさせるに技構成も城魔神。
唯一その中で目立っていたのが不運というスキルでした。
これは今回から追加されたパッシブスキルという物ですが、効果を試すために村を回る魔王が出てきます。

しかし、その後に送られてきた魔王の通知は悲しい物でした。
パッシブスキルはまだ発動されないと言うこと、いまはマイナススキルしかでていないと言うこと。
つまり、シュール・パナカーは弱い上にマイナス持ち。
もはや庇いきれません。
さらに神話での扱いや写真も暴露され、ラーヴァナが「俺に妹は居ない」というAAが少しだけはやりました。

さらに既にlv100まで達していますが、追加技無し…
他の魔神にはある攻撃回数の追加や、魔法強化がありません…
3回4回を最初からもっていることだけが救いです。
それと、もしかしたら次のアプデでのパッシブスキル追加で、不運がランクアップし良スキルに変わる可能性もあります。
549駄文:2012/04/30(月) 01:12:07.23 ID:O3vYqN6i
あと、今回のアプデでは古物商、酒場が変化。
戦果の土〜シリーズが追加されますが、初心者用なので言うことは無し。
酒場ではギガサイ、スフィンクス、ケルベロスが傭兵化。多分酒場がかなりすっきりしたと思います。

今回はここまで。
私は、兄弟を育てているという理由でウグブと、海魔系も育てているのでスキュラを育てます。
シュールパナカーは育てるとしたら、ネタ用2軍を作ってからになると思います。

何か意見、質問があったらよろしくお願いします。
550創る名無しに見る名無し:2012/04/30(月) 01:26:14.15 ID:PPeQofDt
>>548
いつもどうも
お世話になってます
どうやってそんなに早くレベル100に到達してるのですか?
551ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/30(月) 02:30:57.95 ID:fjzWvYKt
恐らく、洞穴240分に白紙、銀楽器大量。
鬼僧一匹での引率だと思う。

駄文さん、乙です。
552創る名無しに見る名無し:2012/04/30(月) 02:49:11.98 ID:PPeQofDt
>>551
どうもです
途中帰還することを思いつかなかったですw

ターク物語の続き待ってます
553ホモール☆ ◆jPpg5.obl6 :2012/04/30(月) 02:53:19.79 ID:fjzWvYKt
GW中に復活したいところです。
554創る名無しに見る名無し:2012/04/30(月) 04:14:48.08 ID:zS9JhyNT
>>553
待ってるよ
555創る名無しに見る名無し:2012/05/04(金) 03:26:21.13 ID:aSfu7PKV
556創る名無しに見る名無し:2012/05/09(水) 02:40:12.17 ID:GgG/e/3K
          「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
            ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
          {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '|
           l::l . 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
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            || ヾ三)       ,ィ三ミヲ  | 
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一 '' "´        ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒      ,|
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557創る名無しに見る名無し:2012/05/11(金) 13:15:31.17 ID:VIiwx8WE
麻呂は殿じゃ
558創る名無しに見る名無し:2012/05/13(日) 14:59:43.44 ID:jz2IBMlf
干す
559創る名無しに見る名無し:2012/05/15(火) 12:29:04.87 ID:Ky42yJjW
560創る名無しに見る名無し:2012/05/16(水) 01:04:40.23 ID:WUEIZOLT
????????????????????
561創る名無しに見る名無し:2012/05/17(木) 12:34:33.15 ID:KWa/6lPX
>>559
創作スレなんだがこれは創作物?
クオリティ高杉なんだが
562創る名無しに見る名無し:2012/05/17(木) 12:49:47.93 ID:YvL9POwj
どうみても未加工の無駄転載
2枚目の画像には08年のサインも入ってるね。
563創る名無しに見る名無し:2012/05/17(木) 14:01:41.39 ID:V2ERtJGR
みんなやってるかー!?
564創る名無しに見る名無し:2012/05/17(木) 14:34:08.39 ID:ZmnnM1Zc
>>562
良いのあったからどうぞって感じか
565創る名無しに見る名無し:2012/05/17(木) 21:52:49.53 ID:6xfQnlYX
これは完成度高いな
566創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 00:56:01.92 ID:DKHxUCI4
567創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 04:39:13.96 ID:8La/ImuQ
おもろいやんけテメエ
568創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 04:56:24.81 ID:/4H+tZpQ
>>566
これは良いな、使わせて頂くよ
569創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 16:29:46.80 ID:VQZwpcox
570創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 17:37:57.44 ID:DKHxUCI4


                     ?????
   ?????            ?????????
 ?????????         ??????????
???????????       ???????????
???????????   ???????????????
????????????????????????????
 ?????????????????????????
   ???????????????????????
     ?????????????????????
       ???????????         ?  二度と覚めることのない
       ???? ??????? ???? ▼  深い深い夢の国へと
        ??????????? ?????  ?  みなさんをご招待いたしましょう
       ???????????? ????  ▲
        ????????????        ? 
        ???????? ▼▼  ?????
          ?????????? ? ▼ ?
           ??????? ? ???? ?
             ??????▲? ?  ?
             ??????   ??
               ????????








571創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 17:38:35.11 ID:DKHxUCI4
くそっ!表示されないけどシルエットでわかるのが腹立つ!
572創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 18:49:22.57 ID:FhvaXv5/
崩天のイブリース

1.イブリースと鬼僧。

……空は低く、雲と靄とが世界を覆っていた。

鬱蒼と木々が生い茂る森を載せた山々が延々と連なっている。
その連なりの中に、石段を縫い付けられた山があった。細く長く続く石段は、治ることのない古い傷口を思わせた。それは、山頂まで伸びており、到達点には木と土で造られた建造物があった。テラと呼ばれる建物だ。
今、テラを目指し、ひとりの男が長い傷口を辿っている。黒いスーツに身を包んだ痩身の男だ。

「……はぁ。しんど。」

男は、ようやく辿り着いた山頂で呟いた。

「苦手なんだよなぁ。あいつら。」

年齢不詳の風貌を持つ彼は、開け放たれた大門をくぐり抜け、ホンドーに向かう。巻きの入った美しい黒髪を掻き上げ、後ろで纏めた。整った顔が露わになる。美しい、が、彫刻の美しさだ。あっさりとした、静かな美しさだった。

彼は、イブリース。
崩天のイブリース。そう呼ばれている。堕天使であり、ルシファーと同一視される存在だ。

イブリースは、深呼吸をして空を見上げた後、勢いよくホンドーの扉を開けた。

「タノモー。大師に会いに来ましたー。」
溌剌とした声は、不気味な読経の合唱にかき消された。二十人程の鬼僧が左右に分かれてならんでいる。全員、壁に向かってお経を読み上げている。
正面には、位の高い僧が座する祭壇がしつらえてあったが、今は空席だ。お香が周囲を包んでいる。モクギョがうるさい。再び、イブリースは、問いかける。

「大師は居られませんかー?」

突然、読経は止み、僧達が一斉に振り返った。1メートルに届かない身長を持つ皺だらけの老人の風貌を持つ種族だ。
ただし、瞳には、子供の光を宿しており、子供と同じく単純で……邪悪だ。
一人が立ち上がった。引き笑いをしながら、イブリースに話しかける。

「大師は不在だ。去れ、堕ちたる者よ。光を失った者には、用はない。」

「僕は、用があ……

鬼僧は遮り、笑いながら言い放った。

「では、死ね。」

何の脈絡もなく、鬼僧は、イブリースに飛びかかる。

(……っつ、だから、嫌いなんだよコイツら!)

573創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 19:05:42.21 ID:8vDnwX7j
賛成派
友人間での譲渡をスムーズに(大多数)
副垢無双したい

反対派
2chの報告で差がつくのが嫌だ
ブログやtwitterでユニット自慢できない
574創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 19:58:47.63 ID:FhvaXv5/
イブリースは、スーツの袖をまくり、右手を振りかざした。大きな炎が巻き起こり、大火球となって、鬼僧を吹き飛ばした。
だが、全ての僧が倒れた訳ではない。一斉に鬼僧達は、終わりを運ぶ黒い光を放つ。
鋭い闇の光がイブリースを打ちつける。

……あぁ、うっざ。終末鬼僧かよ。

数が多いとはいえ癒やしにまわる者もおり、初期の終末僧程度では、崩天とまで呼ばれる、このイブリースを倒すことは出来ない。
イブリースは、闇の光のザラザラとした痛みに耐えながら、次の一撃を放とうとする。
このまま、大火球で焼き続けたい所だったが、鬼僧の数と間合いがその隙を与えてくれなかった。攻撃を見送る代わりに、殴り、蹴りを入れる。
通常、戦闘中の行動は、場の状況により、制限される。どれだけ強力なスキルを身に付けていても、必ずスキルを発現させられる訳ではない。魔神である彼でさえそうだ。
しかし、鬼僧は癒やしにまわる者以外は、全員、終末の光を放つ。例外はない。場の状況に関わらず、敵との間合いも無視し、捨て身で光を放つのだ。
それは、狂気に身を委ねる者の特権であり、それこそが、鬼僧を鬼僧としている、絶対要素なのだ。

(あーもー。メンドクサイ事になってきたぞ、これ。)

再び多量の闇がイブリースを襲い、なぎ倒そうとする。だが、イブリースには勝算があった。物事には、必ず相反する二つの要素がある。終末鬼僧にもある。
強力な闇の光の連撃だが、それ以外の攻撃はない。つまり、後何回、光に耐えればよいのか簡単に計算できる。イブリースは、鬼僧の残りの攻撃で受けるダメージを計算し、耐えきれると判断した。
後は簡単だ。最低2体ずつ倒していけばよい。痛くて苦しいが、それだけだ。結果は出ている。
イブリースの打撃と鬼僧の光の応酬は、数瞬続いた。徐々に、イブリースが押し返し始める。足元に鬼僧の亡骸が積み上がって行く。
場は、彼の見込み通りの展開になりつつあった。彼は場を制圧……脇腹が抉られた。鮮血が吹き出す。イブリースが愕然となる間にも、魂を削る黒い光が彼を打ちつける。脇腹から引き抜かれる鋭く光る短剣の先には、両手に短剣を握る鬼がいた。
イブリースの澄んだ瞳を犯すかのように、狂気をはらんだ目で、鬼は覗き込む。可笑しくて愉しくて堪らないと、その瞳は、語っていた。

「いつから全員が僧だと勘違いしていた?」

……鬼戦か!!てか、ずるい。

呟く隙も与えず、闇の光が襲う。鬼戦が先か、鬼僧が先か。一瞬の迷いが、勝機を逃す。イブリースは判断を誤り、鬼僧に攻撃した。
彼の残りの体力では、直ちに鬼戦を仕留める必要があったのだが、それができなかった。無数の鬼僧に阻まれ、鬼戦には、たどり着けなかった。
鬼戦は、鬼僧の間をすり抜け、イブリースの頬を、胸を、足を、背中を切り裂いた。月のように冷たく光る短剣はひらめき、踊り、イブリースを刻んでいく。
既に、手遅れだ。
確実に光を放つ鬼僧の攻撃は、計算通りに体力を削っていく。イブリースには、はっきりと、自身の体力が全て削り取られる瞬間が見えた。
鬼戦はイブリースの死を確信し、笑いながら、最後の連撃を繰り出した。イブリースは必死で、攻撃を避ける。身をひねり、切っ先をかわす。
が、無様にも足がもつれ、倒れこんだ。体力は残っていない。後一撃、光を食らえばそれで終わりだ。
体中から血を流し、疲弊仕切った彼には、為すすべもなかった。今にも闇が降りかかろうとするその瞬間に

そうか。こんな所で……死ぬんだ。

場違いにもイブリースは、のんびりとそう、想った。もう、立ち上がる事さえ出来ない。

……良い終末を。ってわけだ。
575創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 20:04:02.16 ID:cYULkeM8
長いから三行で
576創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 20:16:37.76 ID:qM3EzH7a
久々に創作始まった!wktk
577創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 20:33:39.52 ID:FhvaXv5/

彼の心の呟きに合わせるように、黒い光が世界を覆った。これまでの弱々しい光では無く、正に世界を覆い呑み込むかのような強力な光だった。眩しい闇だった。
そして、闇の光を浴びた瞬間……体は蒸発して消えた……鬼僧達の体が。

イブリースを取り囲んでいた全ての鬼族が打ち倒された。最後の光は、彼に向けられたものではなかった。彼が状況を把握するより早く、声がかかった。同時に癒やしも。

「人の留守中に何やってんだい。イブ。」

背後から降ってきた、懐かしい声に心がわさわさした。彼は起き上がり振り返り駆け出して、ホンドーの入口に立っていた、彼女に抱きついた。
と言っても、小柄な鬼僧の中でも更に小さい老女であった為、抱きついたと言うよりは、抱きかかえた格好となったが。
二人は、目線を同じ高さに合わせている。

「会いたかったよ。マスター。」

「こんなお婆さんを捕まえて、マスターだなんて、およしよ。」

二人は、微笑む。

「まぁ、取り敢えず、茶でもすすっていきなよ。丁度、いいコカの葉を仕入れてきたところだよ。噂は聞いてるよ。急ぐ事も無いんだろ?」

「うん。そうする。てか、修行僧達みんな死んじゃったけど、いいのかな?」

「いいんだよ。また、代わりが送られてくる。狂ったのばかりだけどね。」

うーん。そのマスターの感覚も僕からしたら、くるってるんだよねー。
と、率直な感想を述べながら、老鬼僧の後をイブはついていった。歩きながら彼はいつも通り、無意味な事を呟いている。
コカかー、カロリー高いんだよねーとかなんとか。
その気配を背中で感じながら、老女は想いを漂わせた。
578創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 20:53:45.77 ID:Onio29PE
ssキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

なかなかいい感じ♪
579創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 21:14:12.95 ID:FhvaXv5/

……素直ないい子だよ。イブは。今のこの姿こそが、この子の幸せに一番じゃないかね。翼なんかいらないんだよ。
違うかね?そうは思わないかい?あの子の大切な半身さん。どこにいるんだい?

長い渡り廊下を抜けて、イブは懐かしい茶室に通された。昔は良く訓練の合間にここに来たっけ。
彼は、苦手なセイザを強いられながらも、お行儀良くしていた。
ひとしきり二人で茶を啜った後、大師の「で?」を合図にイブは話始めた。

「魔王は、境界の砦を奪還したよ。」

「しってるさね。で?」

「で、お暇を頂きました。」

「知ってる。で?」

「いや、あの。マスタ。もすこし、愛想よくしたほうがいいとおもうんだー。
僕、あの長い階段をわざわざゴソクローしてきたんだし。優しい言い方ってあると思うんだ。
特に、黒髪が美しいお客様がいらっしゃった時に使うといいと思うよ。」

「次からそうするよ。で?」

イブは諦めた。そこからは会話ではなく、報告だった。

……砦で発見された銀の楽器は素晴らしい物で、多くの仲間達を奮い立たせて、強く強くしていったんだ。
更に完全な羅針盤がそれを加速させた。

魔王は、僕の傷がいつか完全に癒えて、天界にいた頃のアルベキスガタにもどるんじゃないかって、思ってた。
天剣を手に天界の底を打ち抜いた頃の姿に。
僕達は、訓練を積み重ね、無数の塔を踏破したよ。でも、僕は、僕のままだった。見ての通りだよ。
翼は戻らなかった。
魔王は諦めて、僕をオヒマに出したんだ。多分、もう、奪還作戦に加わる事ないとおもうんだ。
ちょっと寂しいよね。なんていうか、門を閉じた頃が懐かしいよね。みんなもー、大喜びでさー。俺たちは、クローザーだーとかなんとか……

「で?」

「うわ。ホント冷たいよね。マスタ。ちょっとくらい相槌打ってくれたっていいじゃんか。」
580創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 22:24:44.22 ID:FhvaXv5/

返事はなかったが、めげずに続ける。

「まぁ、いずれ魔王とは決別しなくちゃいけないし、それはみんな判ってる。
天界、魔界、人界……結局は、立場が違うだけで、僕たちは同じ生き物。今は利害が一致しているから、共に歩んでいるけど、いずれみんなは、人界や天界に進むよ。
その時、魔王は……きっと、自分が属する世界をまもるとおもうんだ。まぁ、これはまた、別の話か。
ともあれ、僕は、旅に出る事にしたんだ。探しに行く。僕の半身を。
彼女の傷も僕と同じで、癒えてないとおもうんだ。だから、彼女を探して、見つけるんだ。彼女を助けるんだ。
これが僕の人生だと思うんだよね。」

鬼族の老婆は、自分が魔王からオヒマを貰った時の事を懐かしく想い出していた。
老いた鬼僧は強くなりすぎたのだ。世界を取り戻す事だけが目的であれば、それでもよいのかもしれないが、魔王の……彼女の目的は違う。
ツクモは混ぜる事を目的としている。
今、彼女に付き従う魔物たちが事実を知ったら、どうするだろうか?どうもしないかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

老女は、イブの器になみなみと茶を注いだ。

「それを飲んだら、出て行きな。」

「うわ。ひっど。なんか、こう、もっとさ?あるでしょ?」

「ないね。飲んだら出て行け。人生は短く、しかも、最後に予定を繰り上げてくるよ。」

ふむ。と、イブリースは、一息ついてから、一気に茶を飲み干した。
目が覚めた。完全に。
彼はセイザしたまま、ゆっくりと畳に手をつき、頭を深く下げた。

「ありがとうマスター。
581創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 23:11:02.32 ID:FhvaXv5/
「ありがとうマスター。
あなたが居なければ、僕は、城を超え、門を閉ざす事はできなかったよ。ありがとう。
僕は旅立つよ。人生を取り戻す為に。魔界は広く危険で、死んじゃうかもしれない。もう戻れない場所にいかなくちゃいけなくなるかもだし。
人に捕まり、一度は無くなったと思った命だけど、あなたのお陰で、もう一度、自由になれた。
だから、お礼を言いにきたんだ。ありがとう。大好きだよ。ホントのホントだから。」

言うだけ言うと何事もなかったように、イブは立ち上がり、茶室の出口をくぐった。別れは告げた。
もう振り返らない。
そうやって、進んで行くのだ。誰も彼もが。
イブリースは、先の戦闘でぼろぼろになったスーツの埃をはたき、緩んだネクタイを締め直した。背筋を伸ばして、真っ直ぐな廊下を進む。
スーツは汚れてあちこち破れ、擦り切れていたが、彼のその前向きな魂の在り方が、彼を王族の正装を纏う王そのものに見せていた。
まるで、新しい王国の建国を祝う王そのものに。それは、凛々しく、雄々しい姿だった。始める事を決意した者の美しい姿だった。
この瞬間は、「崩天」の称号が相応しく見えた。例えその力が永久に失われたのだとしても。
そして、だだ廊下を独りで進んで行くその彼の背中に……癒えない傷が残る背中に、決して翼が戻ることのない背中に……年老いた優しい声がかかった。

「祈ってるよ。お前の幸せを。ここから祈ってるよ。ずっと。お前がそれを忘れてもね。」


……空は低く、雲と靄とが世界を覆っていた。

世界は何も変わらない。
ただ、彼が変わっていくのだ。
複雑に重なり合う世界の片隅で、彼もまた、人生を探す旅を始めたのだ。

……いつか、あなたがそうであるように。



おしまい。
582創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 23:50:54.06 ID:QhWkQcjQ
ありがとう、おもろーかったよ。

ただ城の留守番達を思うと、なんだか悪い事をしている気持ちになってくるよ。
トレードも来る事だし旅に出すか?
583創る名無しに見る名無し:2012/05/19(土) 23:52:59.95 ID:tXh1TSUV
かなり良かったよ
584創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 05:54:19.47 ID:eVg/ZhTV
ありがとう。つまらなかったわ。
585駄文:2012/05/20(日) 06:50:45.93 ID:dAYM8G8+
久しぶりに面白いss読んだおかげで創作意欲が燃えてきました
出来れば今日頑張ってみます
586創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 07:03:48.95 ID:/9uzhefb
面白かったよ。

駄文くんも久しぶり。
587創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 10:20:33.33 ID:E7Pu+X0C
スッキリしているのに内容は濃くて面白かった!
文章も読みやすい!
ありがとう!
乙でした
588創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 10:53:59.50 ID:hF3+wfJr
これいいね!
駄文さんもさしぶり
589創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 14:09:01.17 ID:pX7sIoLZ
イブリースのお話を書いた者です。読んでくれたひとありがとう。
新マップ追加が落ち着いた頃にまた、かきこみたいなって思ってます。それまでROMってます。
590創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 15:41:30.72 ID:HaHhXEJF
>>589

待ってるよ
591駄文 ◆UD6vFDhgFY :2012/05/20(日) 20:20:06.70 ID:eVg/ZhTV
これからはホモールさん同様ハッシュを付けておきます
続きは明日夜を予定しています
592創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 20:23:28.85 ID:7sumJeII
>>589
>>591
593駄文:2012/05/20(日) 22:06:26.34 ID:dAYM8G8+
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講義 第7回

お久しぶりです。ゴブリン(0)です。
今回は、みんな大好きドラゴン、魔界三強ユニットの一角です。
そんなドラゴンについて迫っていきましょう。

まず、ドラゴンの初出は一丁目。
物語中盤から仲間になり、ラージ、ヒュージと代わっていき、最後まで魔王の城まで第一線で戦えるユニットでした。
そんなドラゴンの特徴はブレス。
ワイバーンは溜息しか使えませんでしたが、こちらは吐息、息吹とランクアップ。
全体攻撃が出来る有用なユニットは、そのころドラゴンを含め少なく、大切なユニットでもありました。
594駄文:2012/05/20(日) 22:06:44.45 ID:dAYM8G8+
そんな彼等も、時代がニムシー、魔山と変わるうちに、段々と有用性を亡くし始めます。
高い息吹率を誇る番竜のレアリティが下がり始めたのです。
それにより、段々と全体攻撃役はドラゴンから番竜に移りゆきました。

そんななか、塔アップデートで追加進化、ロード、エンシェントドラゴンへと変わります。
ついに息吹の上位技、咆哮の登場です」。
ドラゴンの転機は、それだけではすみませんでした。
突然、人気が出始めたのです。

ドラゴンは、無印→ラージ→ヒュージと変わるのですが、
買ったor拾ったヒュージレベル1と無印から育てたヒュージレベル1は恐ろしいほど差が開くのです。
さらに、無印から育てるとロードに変わる頃には、下位魔神を超えるステータス。
技も二回攻撃、息吹、咆哮と下位魔神も驚きの技構成。
そのころから魔法不要論が出ていましたが、その魔法も覚えていません。
595駄文:2012/05/20(日) 22:07:00.40 ID:dAYM8G8+
ドラゴンの栄光はさらに続きます。
境界アップデートでさらに進化、アンセスタードラゴンの登場です。
彼は息吹が消え、さらに優秀化…とは行きません。
あまり吠えないということがわかったのです。
周りも強くなっていたので、何とも言えない感じでした。

しかし12月31日、ついにアンセスターは目覚めます。
レベル20になったアンセスターは、色つき咆哮という物を覚えるのです。
色つき咆哮は、今までのブレスどころか技を軽々と超えました。
この瞬間に鬼僧、ラーヴァナ、そしてドラゴンの三大最強ユニットが確立されたと言っても過言ではありません。

しかし、そんな物では済ましません。彼等は高みを登り続けます。
596駄文:2012/05/20(日) 22:07:17.54 ID:dAYM8G8+
それが号哭、このアプリの中で最強の全体攻撃です。
威力は高く、発動率は70〜80%
彼等が数体居れば塔すらたやすく落ちます。
そして、現在ドラゴンはテンプレユニットという物に追加されるまでの人気を誇ります。

さて、歴史はこれぐらいにしましょう。次は説明に入ります。
ドラゴンは6種類、無色、赤、青、黒、銀、金と色別。
色つき咆哮、号国はその色に合わせて名前と属性を変えます。
なので、強いて言うなら無属性ブレスをはいてしまう無色が最弱です。

また、ドラゴンではありませんがクロウ・クルワッハという魔神もこの種類に入ります。
彼の場合は死竜の息吹から咆哮→号哭→啼哭と変わります。
啼哭ときくと今までの竜を超えるブレスに思えますが、死竜の啼哭=他竜の号哭と同じ。
死竜のブレスは無属性なので、極竜の号哭と同じですね。
ただ、彼は他のドラゴンと同じ技の発動率、三回攻撃を覚えているので、やはり無色以上です
597駄文:2012/05/20(日) 22:07:38.18 ID:dAYM8G8+
また、他のドラゴンたちにも触れておきましょう。
ラードーンは赤竜の咆哮を覚え、番竜は金竜の咆哮。
ヒュドラは竜の咆哮で止まりますが全体毒、アジダハーカは極竜の咆哮。
ニーズヘッグは死竜の咆哮(=竜の咆哮)、ワイバーンは論外(竜の溜息)
あとは魔神のアスモデウスにプルスラスが極竜の咆哮。
そんな感じですね。

今回はここまで。
次回は僧侶、現在の魔界において最強のユニットです。
598創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 22:14:18.73 ID:/9uzhefb
おつかれ
今更感もあるんだけど、毎度分かりやすくて助かるよ
599創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 22:16:22.26 ID:7sumJeII
ラードーンと蟠竜は逆じゃなかった?
600駄文:2012/05/20(日) 22:21:21.36 ID:dAYM8G8+
>>599
確認してみましたがあってます。

それにしても、また新しい先生が増えて嬉しいです。
それも二人。
とりあえず明日を楽しみにしつつ、自分も新作が出来そうです。
601創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 23:06:59.84 ID:E7Pu+X0C
なんでこんなに分かりやすく要点をまとめれるんだよ

ライターでもやれよwww
602駄文:2012/05/20(日) 23:12:03.57 ID:dAYM8G8+
ちょっとした新作の投下。
とりあえず前、中、後の予定です。
603駄文:2012/05/20(日) 23:12:56.04 ID:dAYM8G8+
私はシュール・パナカー、不幸な女。
何も悪くないのにブスだの性格悪いだの…
本当に失礼しちゃう、むかつく。
次に馬鹿にするようなこと言ったら、ランカー島に埋めてやりたいくらいむかつく。
まあ、それはともかく私は毎日細々と生きてるの。

そんなことを思いながら、私は海辺を歩いていたの。
そしたら、ある男に出会ったの。

彼は私に言ったのよ、「天下を取らないか」って。
そこから始まる、私の復讐劇。
604駄文:2012/05/20(日) 23:13:20.26 ID:dAYM8G8+
魔界

ベルゼブブ(以下、蠅)「暇だなぁ」
タローマティ(以下、太郎)「何でそれを私に言う」
蠅「俺と同じお留守番だからだろ」
太郎「うざいどっか行って」
蠅「つれねえなぁ、遊びに行ってくるか」

蠅の死体が見つかったのは、その数時間後だった。

ドゥルジ「ちょっと、どうしてあの糞野郎死んだの?」
太郎「そんなのわかんねぇよ、ただ今日あったときは元気だった」
ザリチュ「みて、この死体、ボコボコにされてる」
太郎「てことは撲殺か」
ドゥルジ「ねえ、調査してみない?どうして彼が死んだか」
太郎「そうだな、やってみよう」
605駄文:2012/05/20(日) 23:13:44.68 ID:dAYM8G8+
アスモデウス(以下、アスモ)「え?ベルゼブブさん死んだんですか?ヒャッホイ!」
ドゥルジ「人が死んでんねんで」
太郎「まあ、あいつならいいや、蠅だし」
ザリチュ「そういえばこの前ボコられてましたよね、反乱の時に」
アスモ「え?僕疑われてるんですか?違いますよ!」
太郎「じゃあ、今日何してたんだ?」
アスモ「…言えません」
ドゥルジ「まあいいや、後で詳しく聞くから。次いこう」

ダンダリオン(以下、ダンダ)「え?あいつ死んだんですか?ヨッシャ!」
太郎「あいつ嫌われてんな」
ドゥルジ「今日何してた?」
ダンダ「今日は書庫の整理をしてました。」
太郎「蠅にはあったか?」
ダンダ「いいえ!あってませんよ!疑ってるんですか!」
ザリチュ「ヒッ!そ、そんなに怒鳴らなくても」
ドゥルジ「なんか怪しいな」
606駄文:2012/05/20(日) 23:14:00.58 ID:dAYM8G8+
セーレ「あ、あの人が死んだんですか!」
太郎「おっまともな反応」
セーレ「いや、今日コルソン様との会合があったんですけど、アスモデウスが遅れてきたんですよ」
ドゥルジ「ほうほうそれで?」
セーレ「いや、そこであいつ、あの糞野郎殺してやるって言ってたんですよ」
ザリチュ「犯人確定じゃない」
太郎「だな、でも他にも聞き込むか」

バラー「あいつ死んだんか」
クロウ「そういえば今日来たよね」
ドゥルジ「続けて」
バラー「いや、睨み付けるとか言ってきたから滅死の邪眼のポーズ見せたら腰抜かした」
クロウ「それに合わせて啼哭を威嚇射撃としてうったら逃げてった」
太郎「容赦ねえなこいつら」
607駄文:2012/05/20(日) 23:15:00.79 ID:dAYM8G8+
ルシファー「あの馬鹿死んだの?俺会ったときぴんぴんしてたよ?」
アンラマンユ(以下、アンマン)「うん、元気だったね」
イブリース「誰もお前になんか聞いてねえよ引っ込めカス魔神」
アンマン「やんのか量産型めが」
イブリース「表でろよクズが」
アンマン「半殺しにしてやる!」
太郎「アンラマンユ様もイブリースさんも大人になってくださいよ。」
ルシファー「やらせとけよ面倒くせぇ」
ラーヴァナ「どうしたんですか?皆さん」
ルシファー「よう、なんか蠅殺されたらしいよ」
ラーヴァナ「そうなんですか…なんか忘れてる気がする」
ルシファー「まあ、魔神だからそろそろ生き返ってんじゃねえの?」
ドゥルジ「忘れてた」
太郎「聞きに行くぞ」
608駄文:2012/05/20(日) 23:15:49.21 ID:dAYM8G8+
蠅「いってぇ、ぜってぇ頭潰れたよ」
太郎「ついてるから安心しろ」
蠅「何でそんな厳しいの?俺死にあがりだよ?」
ドゥルジ「とりあえず何があったの?」
蠅「アレは三年前のことだった」ドスコイ 
太郎「おい…首がとんでったぞ?」
ドゥルジ「復活するから良いでしょ?」
ザリチュ「酷い…」

それから二時間後、首を合わせておいたらくっついていたがそれどころではなかった。
大王バアルがバラバラ死体で見つかったのだ。
いや、彼だけではない。焼死体で見つかったアスタロト。
ボロボロになったバラーに向こうの世界に送り返されたクロウ・クルワッハ。
真っ白に燃え尽きていたイブリースとアンラマンユ。
見る影もないコルソンとアモン、元気にしてたアガリアレプト。
そして、意識不明の重体で魔界総合病院に運ばれたラーヴァナ。
上位魔神の殆どが消された。しかも復活には数日以上かかるらしい。
もし戻ってきてもレベルは下がるだろう、と、院長兼魔界のお偉いさんの魚僧が言った。

コレを見て私は少し考えた。
昔、ザリチュやドゥルジと共にやった、魔神に一泡吹かせるという事をした。
確かその時、上位魔神と戦うとか蠅が言ってたな。
それを忠実に実行してる奴が居る。
捕まえなければならない、魔界のために。
609駄文:2012/05/20(日) 23:16:34.05 ID:dAYM8G8+
今日はここまで。
次回はそう遠くないうちに。
610創る名無しに見る名無し:2012/05/20(日) 23:18:40.17 ID:OfHCx2FO
駄文は流行り物に乗っかり過ぎだろ
611創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 09:00:32.22 ID:ijrPo0tJ
流行り物に乗っかるのの何が悪いの
612創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 10:12:54.14 ID:Id2ytPu0
別に悪くないし、悪いとは言ってないのでそんなに気にする必要もないような
613創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 10:13:23.88 ID:Id2ytPu0
あ、駄文さん乙です
続き待ってるんで
614創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 23:53:07.04 ID:XwosK7ie
ボスのステータス=自パーティの中で一番ステが高いユニットの3倍

みたいなダンジョンを妄想。1体を集中強化してる人ほど死ねるっていう
615創る名無しに見る名無し:2012/05/21(月) 23:54:38.56 ID:U2d5L6pI
大魔王に駄目もとで亡霊ダンジョン提案してみたら割と好意的な回答きたぞ

バランス調整とシステムの構築が難しいけど一応検討する言ってくれたわ

プレイする度に敵が変わるし間接的に対戦もできる
しょせん死んだユニットが相手だから競争反対派も納得できるだろ?

開発するにしても相当先っぽいから
なんかそれまでに良いアイデア思いついた人は要望だしといてよ

俺はぜひとも実装を願っている
こんなダンジョンきたら一生飽きないわ
616創る名無しに見る名無し:2012/05/22(火) 23:43:10.28 ID:ry3soq1J
>>614
少数奪還は難しいな
617創る名無しに見る名無し:2012/05/23(水) 13:09:23.15 ID:5qNVBNhv
お礼のプーー
血ぃ吸うたろか
アメマ
ワオッワオッ
痒ぃーの
618創る名無しに見る名無し:2012/05/26(土) 00:34:50.28 ID:rvu01hEI
ここでもフォルネウスは忘れられるんですね…タルウィとサルワはどうでもええけども
619創る名無しに見る名無し:2012/05/26(土) 23:13:30.89 ID:Q+jSEiLN
崩天のイブリース 2
2.イブリースと精霊。

純白の砂浜が美しい弧を描いて、空と海とを受け止めていた。何もかもが干からびて乾いてしまう盛夏の少し前……澄んだ日差しと、優しい空気が同居している貴重な昼下がりだ。
完全に澄みきった海から、一人の男が浮かび上がってきた。首だけを海面から出し、愛おしそうに空気を吸い込んだ。

「……は、はあっ。」

どこから泳いできたのだろうか?美しい黒髪を持つその男は、肩で息をしながらも休むことなく、浜辺へと向かう。
身にまとうぼろぼろのスーツに相応しい、重い足取りだ……特に右足。右足はほとんど、引きずるようにしている。何歩か進んでついに男は、右足を前に出せなくなり、まだ腰まで海に浸かった状態で立ち止まってしまった。
男は、ゆっくり目を閉じて、空を見上げた。何を想っているのだろうか?
遠くで、カモメがないている。水平線に浮かぶ白い入道雲が美しく優雅だ。

「……ホント、しつこい。しつこいよ。」

呟くと同時に男は雄叫びをあげ、右足に絡みついている何かに手を伸ばし、鷲掴みにする。

「うっっつつ、ざーーーーい!!!」

渾身の力を込めて、男はその何かを持ち上げる。水しぶきを撒き散らしながら、巨大な灰色の塊が、海面から引きずり出される。
クラーケン。体長100m程の大蛸だ。
彼はそのまま、海魔を投げ捨てた。クラーケンは、優雅な弧を描き、砂浜に打ち上げられた。地響きと、砂煙が美しい景色を台無しにした。

ここは魔界。彼はイブリース。季節は盛夏を迎えようとしていた。
クラーケンは、グネグネと身を起こし、諦めずにイブリースに襲いかかろうとしている。

「いい加減にしろっつーの!!」

イブは拳を晴天に突き上げた。瞬時に拳から煙が吹き出し、炎が巻き上がる。拳を開き、腕を振り下ろした。
巨大火球がほとばしり、クラーケンに激突する。轟炎が、巨大な海魔を焼き尽くす。

「はー。溺れるかと思ったよ。もー。」

呟きながら、イブは、そう言えばクラーケンの丸焼きって食べたことないよねー、と思っていた。
620創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 00:31:40.69 ID:RoHp8FyH

まずっ。

イブリースは、クラーケンの丸焼きをもぐもぐしながら、思った。

でも、ついたべちゃうぞ?まずいけど、気になる。なんだこれ。やべ。やめとま。

爽やかな初夏の終わりの砂浜で、ぼろぼろのスーツを着込んだイブは、体育座りで大人しくクラーケンを食していた。
老鬼僧の元を去り、魔界島を小舟で出た途端、クラーケンに襲われた。
速攻で沈没だ。
魔王の加護があれば、海底1000mでも苦もなく呼吸ができる。
が、今は違う。
誰の助力もない。神も魔王もほったらかしだ。そんなわけで、海を自由に動き回れない彼は、ただの若いクラーケンに溺死させられるところだった。

何が「崩天」だよ。マッタク。

ため息と本音が混じる独り言をはきながら、でももう一口だけクラーケン焼きを食べようと思い、イブは立ち上がった。
でも、もう無かった。
まさしく山のように大きかったクラーケン焼きが跡形もなくなっていた。美しい砂浜が戻ってきていた。波の音が心地いい。

「あれ?食っちゃったっけか?全部。」

いやいやいやいや。それはない。さすがに。でも、ひょっとしてこの後、僕は猛烈に太るんだろうか?などと訳の分からない事を考える彼の頭上を、背後から影が覆った。
イブが判断を下すより早く、身体が反応し、攻撃を繰り出そうとする。が、

「イブ!」

懐かしい声がかかり、すんでのところで、スキルを止めた。振り返るイブリースの上に黒い翼が落ちてきた。
彼は無防備にも仰向けに押し倒された。青空から落ちてきた黒い翼は呑気に微笑んでいる。イブのお腹の上でぺたんこ座りだ。

「やっとみつけたー。」
621創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 01:08:44.16 ID:POqJnHrB
wktk
622創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 01:48:45.37 ID:RoHp8FyH

イブは少し困りながらも、晴天を背負って見下ろす女性を見上げた。

「やぁ。」

大ぶりな波を描く艶やかな長い髪が、小さな白い顔を縁取っている。笑いっぱなしの大きな唇が、彼女を魅力的にしている。
機嫌が良いのだろう。大きな黒い翼をせわしなくはためかせている。
ウトゥックのネーシュネス。それが彼女の名前だ。

「ネーシュネス。そろそろ、僕の上から降りていただけるとサイワイなのですけど。」

「やだね。」

満面の笑みで、ネーシュネスは答える。イブはちょっと困った顔をする。ネーシュネスは、それを見るのが好きだった。

「どきません。」

笑いながら、彼女はイブの上に居座った。小さな顔に似合いの小さな胸。その割には、しっかりと曲線を描く腰と長い足が愛らしかった。相変わらず、大きな翼をはたはたさせている。

……困っちゃったな。

イブはしょっちゅうこの愛らしい女性に困らされていた。彼女には、2つ困った所がある。
一つは、スキンシップ。今もそうだ。すぐ、くっついてくる。
そして、もう一つの困った所。
スッパダカ。
裸なのだ。いつも。勿論、今も。
魂で身体が形成されている精霊にしてみれば、裸でいることは、当たり前なのだそうだ。ヒトが言葉で魂を表現するように、精霊は、その身体で表現する。精霊にとって服を着ることは、自分の気持ちに嘘を突き続けることと同じなのだそうだ。

……理解できないけど。つか、お腹の上、ダイレクトで、困ります。
623創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 02:00:08.57 ID:RoHp8FyH

イブリースは、仕方なく実力行使でネーシュネスを自分の上から降ろそうとした。
が、一瞬早く彼女は立ち上がり、翼で空気を打った。
黒い翼が赤く発光し、火球が飛び出す。

「おお!すごいじゃん。」

いつの間にこんなスキル身につけたんだよー、とネーシュネスに跨がられたままの情け無い格好で、イブは感心した。いつも通り、思い付いた事を考えもなく話し始める。

「質問。今、どして火球を使ったの?」

「ワニがいたゾ。」

イブが首をひねって彼女が指差す方向を確認すると確かにいた。燃えててはっきりしないけど、巨大ワニかな?ネーシュネスの股の下で大の字に寝転んだまま、イブは続けた。

「ほー。つか、どうやって、スキル習得したの。」

「しりたい?しりたいっすか??」

「です。」

ネーシュネスは満足して、満面の笑みを浮かべ、先程、火球を飛ばした翼を広げた。反対の手をその翼に突っ込み、もそもそする。

「じゃーーん!」

オヴィンニク。彼女は自分の翼から、精霊のオヴィンニクを取り出した。

「あ。インチキ。」

「いいじゃんか。魔王に貰ったんだよね。」

テヘヘ。イイデショ。と彼女は笑った。
624創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 08:03:05.86 ID:RoHp8FyH
ネーシュネスは本当に良く笑う。まだ若いからだろうか?確か30歳にもなってないはずだ。ウトゥックは300歳まで生きるから、彼女は本当に若い。

……辛い目にあったこともないのかも。投獄くらいかな?

イブは、どこかもやもやする気持ちを感じた。何だろう?ネーシュネスといると時々感じる気持ちだ。
何というか、ナニカヨクナイ感情だ。イブは、深く考えない事にして、ネーシュネスからオヴィンニクを受け取った。とっても小さい。黒い炎のように身体が揺らめいている。

「くろ、って名前だよ。」

「魔王がつけたの?へー。よろしくな。くろ。」

……にゃご。

まだ、人語は喋らないようだ。イブはくろをよしよしして遊びながら、ネーシュネスにお願いをする。
625創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 08:06:40.33 ID:CuftZzv9
支援
626創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 08:21:59.55 ID:RoHp8FyH

「あのー、ソノカッコウでいられると、そのうち恋に落ちちゃうんですけど。」

「嘘つきキラーイ。」

ネーシュネスは、少し頬を膨らませ、傷ついた顔して、イブリースを睨んだ。彼は、くろに夢中で、全くこっちを見ていない。そもそも彼は、ルキ、一筋。ウソハッピヤクとは、この事だ。この男ヒドイ。

でも、まぁ魔王にも言われるんだよね。服だって貰ったし。

ネーシュネスは素直にもそう思い直し、大きな翼をもそもそした。淡いみどり色のミニのワンピを取り出す。ぎこちなくもそもそと着込む。よいしょと、呟いて今度は股上の浅い黒のショートパンツを翼から取り出す。

「えーと、後は……

もそもそもそもそと、翼をかき回し、ようやくショートブーツを取り出した。途中で食べかけのお菓子が落ちてきたが、それは大事にしまっておいた。ブーツを履きながら言い訳をする。

「ツクモが全部くれたの。あたしフクって、全く判らないから……。」

「やー。似合ってるよ。エンジニアブーツがかなり浮いてるけど。」

「ツクモが怪我するといけないからって、これ履くようにって。」

服を着終わったネーシュネスは少し恥ずかしそうだ。何で服着る方が恥ずかしいんだよ。と思いながら、顔を赤くするネーシュネスを見て、イブリースはつい吹き出してしまった。

「くくく。いや、かわいーよ。ほんと。」

「あ!傷ついた!傷ついたー!その言い方ぜっっったい、ばかにしてるー!」

「いや、違うよ。裸の時のほうがヘーキな顔してたから、面白いなーって。ほんと。似合ってる。かわいい、かわいいって。」

2回言うところが嘘臭い。ぐぬぬ。と、思いながらも、何となくテンションの上がったネーシュネスは、許してあげることにした。
顔が真っ赤だと思うと余計に恥ずかしかったが我慢する事にした。
えらいぞ。あたし。
627創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 09:06:22.85 ID:RoHp8FyH

「そろそろ、くろちゃんのこと、返せよー。」

ネーシュネスは、イブに近づき、大きな翼で彼のことをぺしぺしはたいた。

「わ、やめろよ。意外と痛いんだってば。ソレ。」

「やめねーぞ。」

ネーシュネスは、嫌がるイブを見て、調子にのった。しつこく彼を翼で叩いた。
再び先程の感情が湧き上がるのをイブリースは感じていた。なんだろう?立ち眩みのような感覚に捕らわれた。何だろ?

「返せよー。くろちゃんをかえせー。」

言いながら、ニヤニヤとネーシュネスは笑ってイブリースを翼で叩く。
不吉な感覚が湧き上がろうとするのを必死に抑え、イブは普通を装って、ネーシュネスの翼をかわす。

「もー。ほんとに、やめてってば。やなんだって。」

ネーシュネスは止めない。イブはつい、いらっとなり、立ち上がり手で彼女の翼を払った。
が、手で翼を払うつもりがうっかりと鷲掴みにしてしまった。みしり、と翼が鳴った。

「いっった!!」

ネーシュネスは、びっくりして身をすくめた。

「痛いよ。ひどいじゃん。」

イブリースは、翼を掴んだまま、その手を見つめている。しっとりとした羽の感触が、イブリースのそのほかの感覚を覆い隠していった。
628創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 09:41:40.17 ID:RoHp8FyH

「ねぇ、やめてよ。放して。」

ネーシュネスは少し泣きそうなった。イブリースの腕の筋肉の盛り上がり方からすると、かなりの力が入っている。相当痛い筈だ。でも、イブリースは硬直したまま翼を離そうとしない。顔つきが変だ。

「ちょっ、こ、恐いって。」

ネーシュネスの大きな瞳が次第に潤んでいく。変な音も聞こえ始める。むる?ちゃく?よく聞き取れなかったが、ネーシュネスは怖くなってしまった。

「いや、いやよ。イブ。どうしちゃったの?怖いよ。痛いよ!」

ネーシュネスの頬を涙が伝う。変な音が聞こえる。
ちやく。いん。むるる。
ネーシュネスは翼をイブリースの手のひらから引き剥がそうと、しゃがむようにひっぱった。無論、力では適わずイブリースはぴくりともしない。くろは何かを察して、イブリースから逃げ、ネーシュネスの翼に潜り込んだ。
629創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 11:36:54.32 ID:RoHp8FyH
放心状態のイブリースと泣きじゃくるネーシュネス。波の音と、何かの音。

やめてよ……ちやく……痛いよ……むむる……おねがい……あいん……いや……

イブリースの中で何かが確信されて、現実の力となって、解き放たれようとしていた。いよいよイブリースの手は強く握られ、ネーシュネス悲鳴をあげようとした。

「ちやくむむるあいん。」

突然、ネーシュネスははっきりと声を聞き取り、声のする方へ振り返った。

海魔の群れが、砂浜を覆っていた。無数のチヤク・ムムル・アインがぶつぶつと、自身の名を呼びながら、陸に上がってくる。
狂ったワニの化け物だ。すぐそこまで迫っている。イブリースと海魔に挟まれて、ネーシュネスは気がおかしくなりそうだった。
何をどうすればいいのか、判らなかった。イブリースの手はいよいよ力が込められ、ワニの化け物は群をなして押し寄せる。
清々しい初夏の世界はいつの間にか、ヤミノソコに沈んでしまった。
ここはどこだろう?

ついに、ネーシュネスは叫びだした
630創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 13:31:43.80 ID:RoHp8FyH

「いやあぁぁぁあああっつ!!離せ!やめろ!バカ!イブのバーーーカ!」

必死でネーシュネスはイブリースを叩きつけ蹴る。でも、イブリースは放心状態のままだ。
目は黒く落ちくぼんでどこか、深いところから湧き上がる声に魂を奪われてしまっている。
ネーシュネスには、大好きなイブはどこかにいってしまったように思えた。
彼女の美しい羽は、ぽきぽきと音を立てて折れはじめた。
でも、彼女は、もう叫ばなかった。両手で口を抑えて、ただ痛みに耐えている。ワニの海魔もすぐそこまで迫っている。
ネーシュネスはもう何も考えていなかった。なにも考えず、ただ全てが通り過ぎていくのを祈っていた。無力な子供のように。

ハヤクゼンブオワリマスヨウニ。

翼は曲がり、血が滴った。ネーシュネスは震える。ワニはいよいよ近く、大きな口を開く。名前を繰り返す。
ちやくむむるあいん。羽が折れる。ちやくむむるあいん。ぼきり。ちやくむむるあいん。ぽきぽきちやくむむるあいんちやくむむるあいんぽきぽきちやくむむるあいんボキ。
ネーシュネスが想像もしていなかった最後の瞬間が、訪れようとしていた。

……世界は、想うより、暗いのかもしれない。
631創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 14:08:30.93 ID:POqJnHrB
632創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 15:36:24.64 ID:RoHp8FyH

と、炎が巻き上がった。くろの火球だ。

……ルキ!

炎はイブリースに彼の半身を想像させた。炎の光と熱が彼に現実世界を思い出させた。彼は戻ってきた。

うわああああぁぁっ!!

イブリースは叫び、チャク・ムムル・アインの群に飛びかかっていった。爆炎と血しぶきが巻き上がった。
残されたネーシュネスは、崩れ落ちて震えながら泣き続けた。全てが終わるまで、丸くなって震えていた。

イブリースは化け物の群れに飛び込み、全身を咬まれながら、天に左手を掲げた。彼の頭上の大気が震え、明滅する。光は爆発して、隕石群が現れる。
イブリースは自身を巻き込みながら、隕石群で海魔を潰していった。轟音と共に砂浜が吹き飛び、抉られる。イブリースは、身体中から血を流し、身体中に浴びていた。

イブリースは泣いていた。
彼は、怯えていた。
彼はあの瞬間、ネーシュネスの翼を掴んだ瞬間に、全て理解したのだ。

……この翼が妬ましい。

以前は背中に生えた12の翼が天界の力を占有していた。愛しい半身も常に傍らにいてくれた。だが、全て失った。

……この翼を引き裂きたい。
633創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 17:04:17.86 ID:CuftZzv9
こんな展開予想しなかったお(´;ω;`)

面白いぞ支援
634創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 18:27:37.27 ID:RoHp8FyH

長い投獄を越えて、魔王軍に加わり、人間を駆逐した。失われた大地を奪還した。
でも、それさえももう、終わった。自分は、魔王軍とは無関係だ。
一方で、ネーシュネスは翼を持ち、若く可能性に溢れ、挫折を知らず、単純な幸せを全身から発していた。
懐かしい羽の感触を感じたあの瞬間、イブリースはそのすべてをむしり取りたいと感じたのだ。彼女の笑顔ごと奪い去りたいと感じていた。

……僕は、狂ってしまったのだろうか。

何もかもを失ったせい?もともと?
判らない。でも、あの時、確かにネーシュネスの翼に嫉妬した。ネーシュネスの無邪気な振る舞いに、怒りを感じた。
あの感情はどこから来たんだろうか。脊髄が黒く凍りついていくのを感じながら、確かにネーシュネスの翼を引き裂くつもりだった。衝動に支配されていた。

僕は狂ってる。僕は狂った。僕は僕はボクハ。

「……やだよ。もうやだよ。」

ネーシュネスの声に、イブリースは我に返った。ワニの海魔はとっくに全滅していた。イブリースは死骸に攻撃を加えていた。肉塊を肉片にしていた。
彼女の声で現実に戻った彼は、自分が泣いていた事を知った。海魔を殺戮しながら、全く別の理由で泣いていたのだ。ありなのだろうか?泣いていい立場なのだろうか?ふと、想う。

……この涙は、どこからくるんだろう?

疲れた笑いを浮かべながら、イブリースはその場に倒れ込んで気絶した。


……ここは魔界。
彼はイブリース。
季節は盛夏を迎えようとしていた。
世界はただ、流れていく。
彼は取り残され、もがき、かきむしる。
叶わぬ夢を諦めきれない人々と同じ血を流しながら。

今の彼には、自分の幸せを祈ってくれる人がいることさえ……信じられなかった。


おしまい。
635創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 18:35:30.67 ID:6QV2ivRt
>>634
乙!続きが気になりますね!
636創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 19:31:00.85 ID:WIJAV8Ap
ちょっとイブ育ててくる
637創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 19:39:27.97 ID:fxzerGsH
大魔王が見て影響受けて、スキル追加とかなんとかあったらオモロイな。
638創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 20:28:21.77 ID:Z9Ouh6YW
>>637
面白くはないです

>>634
おつ
面白かった
639創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 20:51:11.56 ID:luOSDBZ2
オリキャラは辞めて欲しい
凄い冷める
640創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 20:52:12.42 ID:POqJnHrB

面白かった!
続き待ってるよ
641創る名無しに見る名無し:2012/05/27(日) 20:58:12.47 ID:PVQovJ7M
よくよく考えたら出典がまた別にあるからオリキャラオリ展開だと僕まかのSSなのかどうかよくわからんな
642創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 01:46:27.52 ID:ccgBXZQR
面白いが僕まかのSSではない
643創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 06:51:21.47 ID:eP9DUuBF
おもしろかた
オッケー
644創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 07:31:03.98 ID:1lwb7jO9
イブリースのお話を書いた者です。
読んでくれたひとありがとうです。僕まかからずれたみたいで、ちょっと失敗でした。また暫くROMります。
645創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 15:30:36.62 ID:7rcxduJe
単垢は激怒した。
必ず、かの邪智暴虐の大魔王を除かなければならぬと決意した。
単垢には無制限トレードの意味がわからぬ。
単垢は、最強厨である。
楽器を吹き、他人と競い遊んで暮して来た。
けれども複垢に対しては、人一倍に敏感であった。
プレイ開始から、古、中参は城を越え山越え、魔界をはなれた此の南西の砦にやって来た。
単垢には金も、女房も無い。友達も無い。
五、六十の、ヨボヨボな親と実家暮しだ。

この頃魔界は、要望の中のトレード機能を、近々、新機能として実装する事になっていた。
アップデートも間近かなのである。
複垢は、それゆえ、銀楽器の貯蓄やら育成の効率化やらを行うために、はるばるアカウントを複数持つことにしたのだ。
先ず、その銀楽器を拾い集め、それから一つのアカウントに集中することを画策した。
複垢には時間と複数機器があった。ニートである。
今は此の南西の砦で集めた銀楽器を、一つのアカウントへ送っている。
その銀楽器を、これから一つのユニットに集中させるつもりなのだ。
久しく貯蓄をしていたのだから、塔にいくのが楽しみである。
646創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 15:57:08.06 ID:hSH6dE3o
>>645
クソワロタwww
647創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 16:05:10.10 ID:Ev/8Ace3
>>645
なに勝手に俺の話書き込んでるんだよ
648創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 16:38:10.92 ID:csgvZfXp
そうしているうちにスレ住民は、本スレの様子を怪しく思った。ひっそりしている。
もう既に勢いも落ちて、スレが荒れるのは当りまえだが、けれども、なんだか、荒らしのせいばかりでは無く、スレ全体が、やけに寂しい。
のんきなスレ住民も、だんだん不安になって来た。
スレで逢った末尾0をつかまえて、何かあったのか、半年まえに此のスレに来たときは、夜でも皆がをレスをして、スレは賑やかであった筈だが、と質問した。
末尾0は、NGをして答えなかった。
しばらくして荒ぶる無制限トレード反対派に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。
反対派は答えなかった。
荒らしは機内モードで自演しつつ煽っていたが気にせず質問を重ねた。
反対派は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「複垢は、一部の僕まかプレーヤーを殺します。」
「なぜ殺すのだ。」
「嫉妬を抱いている、というのですが、誰もそんな、嫉妬を持っては居りませぬ。」
「遊び方を否定したのか。」
「はい、主に古参単垢の他人とユニットの育成を競争する遊び方を。」
「おどろいた。大魔王は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。
友達家族と、ユニットのトレードを楽しんで欲しい、というのです。
ランキング機能の実装を諦め、競争性を持たせないことを明確にし、脱獄による複数アカウントは遠慮するよう命じて居りますが複数機は黙認。御命令を拒めば十字架にかけられて、強制アカウント削除されます。」

聞いて、単垢は激怒した。
「呆れた大魔王だ。生かして置けぬ」
単垢は、単純な男であった。
649創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 16:46:50.79 ID:ZSH5egVN
「貴様はそれでも軍人か!?」
単垢は怒りのあまり畑違いの代名詞で声を荒げた。
皆が賛同するかと思いきや見事なスルー。
単垢は所詮単垢、孤独だった。
650創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 16:55:40.53 ID:csgvZfXp
本スレは、荒れたままで、のそのそTwitterで大魔王を爆撃した。
たちまち彼は、賛成派に晒し回された。
晒されて、単垢は非公開アカウントになったので、騒ぎはそれ程大きくならなかった。

「誰と戦ってんのお前」
賛成派は静かに、けれども煽りを含めて問いつめた。

「僕まかを複垢の手から救うのだ。」
と単垢は悪びれずに答えた。

「妬みじゃねーか」賛成派は、憫笑した。
「仕方の無いやつだ。それならiOS機器買えよ。」
「言うな!」と単垢は、いきり立って反駁した。

一方対応に追われた大魔王の顔は残業疲れにより蒼白で、眉間の皺は、刻み込まれたように深かった。
651創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 16:58:20.85 ID:cI+eUruc
>>650
大魔王は散々だな
652創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 17:04:01.40 ID:JiIia/K9
ワロリンティヌスが登場することになるのか
653創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 17:20:14.16 ID:csgvZfXp
「無料ゲームに金を出すことは最も恥ずべき悪徳だ。
大魔王は、古参の声をさえ疑って居られる。」

「競い合う遊び方が、考慮されないことなのだと、仰ったの大魔王だ。
最強厨は、もともと自己顕示欲のかたまりさ。相手にしては、ならぬ。」スレ住民は落着いて呟き、ほっと溜息をついた。
「大魔王だって、平和を望んでいるのだが。」

「なんの為の平和だ。遊び方を否定することか。」こんどはメロスが嘲笑した。
「競い合う遊び方がダメと言うなら、何が正しい遊び方だ。」

「だまれ、貧乏人。」複垢は、さっと顔を挙げて報いた。
「口では、どんな清らかな事でも言える。
最強を競い合う遊び方は、環境があればこれからだって行える。
おまえだって、いまに、複垢になってから、最強を目指すことも出来るぞ。」

「ああ、大魔王は考えが狭い。自惚れているがよい。
賛成派も反対派も損をしない方法があるのに。
無理な要望など決してしない。ただ、??」と言いかけて、単垢は足もとに視線を落し瞬時ためらい
「ただ、私に情をかけたいつもりなら、実装までになんらかの制限を与えて下さい。
たった一つの機能で、一つの遊び方が経済力による競争になるのです」
654創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 17:22:18.97 ID:h3969a1c
まぁ今回は大魔王も大魔王だよなぁ
UDID偽装も複垢も変わらないのに、対策怠るって
655創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 18:17:54.68 ID:hSH6dE3o
>>653
メロス書いちゃってんじゃんwww
656創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 19:01:59.47 ID:h3969a1c
嘲笑しちゃった
657創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 19:58:15.79 ID:9KYS28gE
わろた
これはいい改変
658創る名無しに見る名無し:2012/05/28(月) 20:25:33.27 ID:BJDcr8qP
メロスって著作権切れてんのな
通報してやろうと思ったのに
659創る名無しに見る名無し:2012/05/29(火) 02:43:43.12 ID:iF3vC2Hl
いい具合に全派閥を皮肉ってる
最終的には殴り合って仲直りする…んだよな
660創る名無しに見る名無し:2012/05/29(火) 22:18:41.66 ID:ttdUpeUL
辞めて久しいんだけど、なんかまたやってるみたいだね。
どうだい?僕まかはもう完成したかい?
これ以上変化がないようなら、また始めようかと思ってるんだけど。
661創る名無しに見る名無し:2012/05/29(火) 22:21:17.20 ID:oIaGKvLI
>>660
戻ってくるには最悪のタイミングだよ
662創る名無しに見る名無し:2012/05/29(火) 23:03:24.93 ID:eFbpIUXu
今が丁度変化ちう
663創る名無しに見る名無し:2012/06/02(土) 00:59:22.43 ID:ejD11+wF
ホモ田さんは失踪?
664創る名無しに見る名無し:2012/06/02(土) 01:43:24.37 ID:NzIDWgHl
帰ったこなくていいけどな
665創る名無しに見る名無し:2012/06/03(日) 01:54:46.64 ID:Kf4PLPJu
傾向としては煽ると湧いてくる

駄文早く講義書けよオラ
666駄文:2012/06/03(日) 06:57:25.17 ID:6niUte/F
>>665
OK
正午までに今回のアプデの講義行きます
667駄文:2012/06/03(日) 13:24:31.34 ID:6niUte/F
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講座

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回はアプデについての講義です。

5月20日に、アップデートがありました。
今回追加されたMAPは二つ、超硬王の塔、山村シンフのです。


まずは超硬王の塔。
ここは境界にしては何の縛りもないちょっと不思議なMAPです。
敵は全員格闘家ですが、7回から様子が変化。
超硬流の戦士が出てきます。
階を上るごとに格が変化、そして最後に待ち構えるボス、超硬王サーメット。こいつが難敵です。
推定AC5000の防御はSTR2000なければダメージ1にされます。
さらにレジストは状態異常、特殊、魔法、ブレス全て99、技も全てダメージ1です。
最初、私は説明を読み間違え、物理反射があるのかと思って僧魔だけで突撃し死にかけてしまいました…

まあ、ある程度ユニットが育っていれば、サーメットごときは敵ではありません。
HPが多くて3200ほどだから、STR3000で3〜4発で沈むので、
砦に使った殴りユニットに拾った力の護符、風の護符をあわせれば簡単に落ちます。
そういう意味では、アンデットが必要なケープと比べるとよっぽど楽なステージです。
668駄文:2012/06/03(日) 13:24:48.97 ID:6niUte/F
超硬王の塔はユニットが豪華。

まずはベレト。
300,250,350,300とかなり優秀。
技も巨大火球→超巨大火球を始め二~七回攻撃、新技火の息など盛りだくさん。
全体混乱の地獄のファンファーレにさえ目をつぶればバアル越えです。
また、パッシブスキルの感奮の激持ち、一軍底上げに使うなら欲しいですね。

つづいてアエーシュマー。
ステall210で技もグーシオンとほぼ同じ。
パッシブもないので特に言うことはありません。

次はフォラス。
230、200、200、210とステは弱く、技もいまいちですがパッシブは別。
長者の縁を持っているのでかなり優秀な一柱です。
フォラス集めのためだけに超硬王の塔を回す人は少なくないと思います。

最後にゲリュオネウス。
今までの講義では最後に魔神を紹介していましたが、今回は逆なのはこいつが最強ユニットの一角になり得るからです。
ステは250、200、300、300、技は三回攻撃、六回攻撃。
言うならば強化版カブトムシです。
さらに技の発動率が1対1、もしくは10対9といわれており、期待値は4.4〜4.5。
個人的にはラーヴァナの次に並ぶ殴りユニットだと思います。
669駄文:2012/06/03(日) 13:25:04.78 ID:6niUte/F
次は山村シンフ、言うならば境界板最果ての村。
敵は老人と家畜のみ、どうやってもこちらが全滅が出来ないくらいの敵ばかりです。
アイテムは丸太小のみ、ユニットは無しの悲しいステージ。
サーメットはここを守っていたのだと思うと、少し申し訳ない気持ちになります。

そして、今回のアプデの目玉、パッシブスキルについて。
パッシブスキルとは出撃中ずっと効果がある能力のことを言います。
たとえば、デュークゴブリンが持つ鬼と力の守り。
これは、出撃している鬼ユニットのSTRを+5%します。
また、これらの能力UPは砦にも有効です。
ほかにもルキフゲロフォカレ、フォラス等の持つ長者の縁は宝発見率UP、
ダンダリオン、アモン等が持つ遭遇の機は牢屋発見率のUPなど。
戦略性が大きく広がるようになりました。
670駄文:2012/06/03(日) 13:25:21.29 ID:6niUte/F
たとえば砦に行きたいとします。
その時パズズが居れば、風の守りでDEX+5%。
もし、二柱居ればDEX600でも先制が出来るようになり、6柱居れば500でも可能です。
また、1種類のユニットでパーティを組めば効果は絶大。
鬼、魚人など色々ありますが、一番のオススメは全ステを強化できる骨三種。
次の砦対策など夢が広がります。

今回はここまで。
ご指摘、質問お待ちしております。
671創る名無しに見る名無し:2012/06/03(日) 15:02:27.15 ID:Kf4PLPJu
ありがとうございます
次回も早く書いてください
672創る名無しに見る名無し:2012/06/03(日) 15:05:04.51 ID:ueDXCHX9
アプデ概略が毎回分かりやすくて助かる
673創る名無しに見る名無し:2012/06/03(日) 15:08:15.14 ID:I75ZZUq9
ごくろうさま
674創る名無しに見る名無し:2012/06/03(日) 15:42:19.28 ID:FlutGBaP
御苦労であった
675創る名無しに見る名無し:2012/06/03(日) 20:01:45.15 ID:N5ErvAJv
いつもおつ
676創る名無しに見る名無し:2012/06/04(月) 12:02:19.48 ID:4Fa9VR5p
駄文早くしろよ
筆の早さがなくなったらマジで良いとこなしだぞお前
677創る名無しに見る名無し:2012/06/04(月) 12:44:47.47 ID:kPStx1HN
いつも乙でし
678創る名無しに見る名無し:2012/06/04(月) 18:27:01.88 ID:2SSjzYvl
文章量、更新速度、原作尊重、スルースキルの駄文。ユニット講座が役に立ちすぎ。

遅筆、文章量少ない、スルースキル無し、やや原作ブレイク、失踪中のホモ。
いいとこなしだが文章力はある。葬式シーンが異常。

かなり原作ブレイクだが、そこそこ執筆が早く、量もあり、雰囲気で読ませる崩天イブリース。今後に期待。

残念な過去先生()そろそろ戻って来いよ。

こんなところかね?
679駄文:2012/06/04(月) 20:25:01.07 ID:KWwguS5D
無反省先生を忘れないでください…
それと鐘の音先生や裸王先生も…

それでは講義第八回始めます。
680駄文:2012/06/04(月) 20:25:16.31 ID:KWwguS5D
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講義 第八回

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は僧侶、現在の僕まかにおいて正真正銘最強のユニットです。

僧侶はステータスは何も凄くはありません。
平凡な魔法使い型で、DEXとACが少し伸びやすいくらいです。
そんな彼等がなぜ最強のユニットになったか、それを話しましょう。
681駄文:2012/06/04(月) 20:25:36.06 ID:KWwguS5D
実際、僧侶は使えないユニットの一種でした。
当時、このゲームで必要だったのは、素早さ、手数、威力の三つ。
たとえば魚魔は足が速く、三体に対象の魔法、敵の強さに関係のないダメージを与えます。
芋板も足が速く、最高5回攻撃、攻撃力も上位魔神並。
さらにこの二匹は作りやすかった、それ故に芋魚魔時代が起こりました。
他にも、ラーヴァナ、鬼戦、バアル等、手数の多いユニットが愛されていました。
のちに安定感が求められるようになってから、芋と魚魔、バアルは急速に没落しましたが…

それに比べ、僧侶というのは大変不遇な物でした。
回復の意味が薄いこのゲームではスキル自体が死んでしまい、ただただ一回攻撃をし続けていました。
進化して光を覚えても何も変わらず殴り続け、時々光っただけでした。
しかも威力も低く、何の取り柄もないユニットだったのです。
682駄文:2012/06/04(月) 20:25:52.34 ID:KWwguS5D
そして12月にあった経験値改訂、ここで少しだけ日の目を浴びます。
どうやって浴びたと思うでしょうか?
ただの、図鑑埋めというだけでした。

使えないゴミユニットである僧侶が育てにくくなる。
それだけの理由で鬼骨魚の三種の僧を育て始める人が増えました。
もはや僧侶は一部の物好きだけが使う、浪漫ユニットだったのです。
しかし、ここから僧の時代が始まることになります。

経験値改訂と共に、一つのバグが修正されました。
それは、全員無傷の状態での回復。
かつて、僕まかでは内部抽選で回復を引いたとき、対象が居ない場合一回攻撃を行っていました。
ラーヴァナやバアルが一回攻撃を行い、イブリースや戦士が一回攻撃を行わなかった理由はコレです。
このバグの修正により、僧侶は恐ろしいことになりました。
光発同率が極端に上がったのです。
683駄文:2012/06/04(月) 20:26:08.11 ID:KWwguS5D
骨魚なら99%以上、鬼なら100%。
コレが本来の僧侶の設定でした。
バグが無くなってからの僧侶は皆様の知る通りです。

このような状態になってから、作者の元へは批判と修正の要望が相次ぎました。
まあ無理はありません、100%発動する全体攻撃を恐ろしいものですから。
しかし作者は修正せずに進めてきました。

個人的に修正しないと言うことはとても嬉しいことでした。
私の魔王も、古くから僧を育て続け、経験値改訂前に殺してしまっていましたが、
あの僧侶が使えるようになった、と思ったときの喜びはとても大きかったらしいです。
また、それがバグではなく仕様とされているというのも一因でした。
僧侶は、ユニットの希望を表しているユニットだと思います。
684駄文:2012/06/04(月) 20:26:23.84 ID:KWwguS5D
それでは各僧侶の説明をしていきます。
まずは鬼僧、最も多い僧侶だと思います。
100%発動する光はそれだけ魅力的ですね。
全体中治癒も特に気にされては居ないようです。

続いて骨僧、何とも言えない感じです。
魚僧に比べると立ち上がりが弱いですが、lv50ほどになったら同じと考えて良いでしょう。

次に魚僧、骨僧とほぼ同じ。
我が軍は鬼僧ではなく魚僧を愛用しております。
初期からお世話になっていて、魚僧だけではなく魚人自体が大好きです。
2軍は魚人パーティーになっていたり。
また、少し話は変わりますが、ゴブ0日記の時のユニットは、自分のパーティーが元になっていました。

話を戻してドヴェルク僧。
肉弾戦大好きな僧。それはそれで良いと思います、安定はしませんが…

最後はコボルト僧。
終末取得は最も早いですが、絶望を忘れない、全体完全回復を覚えない、一回攻撃してしまうなど、
メリットよりデメリットが大きく見えます。
685駄文:2012/06/04(月) 20:26:54.21 ID:KWwguS5D
こんなところですかね。
少々お見苦しい部分があったかも知れませんが、申し訳ありません。
ただ、僧侶はこのまま活躍していって貰いたいです。

今回はここまで。
次回は…と言いたいところですが、ネタ切れしました。
最後は決まっているのですが…
と言うことで、次にやるユニットのリクエストなどをいただければ幸いです。

それでは意見、感想、質問などあったらよろしくお願いします。
686創る名無しに見る名無し:2012/06/04(月) 20:43:26.97 ID:stxchf1K
乙乙
パッシブなんかはまだ早いかな?
あと個人的にはウーズと獣人がいいな
687創る名無しに見る名無し:2012/06/05(火) 00:59:58.60 ID:RVzsxktB
待ってたよ
次もはよ書け
俺も獣人でお願いします
688創る名無しに見る名無し:2012/06/05(火) 22:47:00.19 ID:+28lz774
早く書けよ
689創る名無しに見る名無し:2012/06/05(火) 22:54:14.71 ID:PNxn5rtP
獣人いいかもな
悲劇の中心にいるところも
690駄文:2012/06/06(水) 00:27:27.68 ID:K78k/GLi
最近煽られて加速し続けている気が…
何はともあれ講義投下。
691駄文:2012/06/06(水) 00:27:51.12 ID:K78k/GLi
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講義 第九回

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は獣人、現在最も多くの悲しみに包まれたユニット。
彼等について説明しましょう。

獣人は僕まかが始まったときから存在。
しかし何とも言えないスペックで無視されることもしばしば。
そんな彼等が脚光を浴びるのは、結構先の事になります。
692駄文:2012/06/06(水) 00:28:08.31 ID:K78k/GLi
彼等が脚光を浴びたのは10月の進化アップデート。
ここでワーラットを除く三体が進化。
それがベルセルクとウールブヘジン。
ワータイガーとワーベアーは双方共にベルセルクに進化します。

この二匹に違いは全くありませんでした。
まあ、現在ではパッシブにより別れましたが。
話しは戻りますが、獣人の特徴と言ったらなんと言っても特殊攻撃。
かつての乾坤一擲は散々たる物でしたが、修正によって計算式が変更されてからは別。
高いダメージを誇る優秀ユニットに。
さらにレベルアップによって技が次々に変化。
屍山血河の狂乱はなんと対象10匹。
強くて愛されるユニットの一種でした…

そんな彼等に訪れた悲劇とは、事故です。
693駄文:2012/06/06(水) 00:28:31.80 ID:K78k/GLi
このゲームにおいて、事故という物は二種類に分かれます。
間違えてノードープで塔に行ってしまった、とか砦と間違えてスタンピングケープに行って全滅した
などのこちらのミスによる事故。
もう一つは、僧が回復を始め育成が全滅した、ラーヴァナが魔法を打ち続けティムティムに殴られた
などのユニットによる事故です。
このユニットによる事故で起きた有名なものと言えば
錯乱したカブトムシがラーヴァナを殴り殺し、塔に散ったきただにひろし(ムカデ)や
実力を過信し、クロウと二体で出かけ遊びと魅了によって散ったラーヴァナlv200などそうそうたる物です。
今現在、後者の事故における多数の報告に獣人が関わっています。

獣人の耐性は状態異常に関してall0。
たとえばall99のラーヴァナは1%の確率で引っかかるので、敵に魅了を使われると100回に1回は事故ります。
つまり、獣人は魅了を使われれば確実に事故を起こすのです。

想像してみてください。
先程言った強力な大技、屍山血河の狂乱。
対象10匹、威力は育てていないので詳しくはわかりませんが、相当の物。
それが一軍に飛んでくる光景を。

先日ですが恐ろしい事故がありました。
獣人事故ですが、散ったユニット達が凄いことになっていました。
約20体ほどで、ほぼ全てがUEX、経験値にして十億はとんだと思います。
それ以外にも、結構な頻度で死亡事故が相次いでいます。
694駄文:2012/06/06(水) 00:29:12.70 ID:K78k/GLi
私は獣人が悪いとはこれっぽっちも思っていません。
ただ耐性が低いだけであり、少数精鋭には向かないというだけです。
きちんとドープをし、対策を行えば後者の事故であれ防げるのです。
そういう意味で、獣人は準備の大切さを教えてくれます。

それと獣人ですが、今のオススメはウールブヘジン。
パッシブでSTR,ACが上がるので、通常攻撃だけでなく特殊も強くなります。
単体だけならウールブですが、ウールブを二匹入れるならベルセルクもオススメ。
DEXを上げる効果もなかなかです、それでもSTRを上げるためウールブ二匹の方が良いかもしれませんが…

今回はここまで。
次回でこの通常講義もおしまい。
最終回はあのユニットです、楽しみにしていてください。

それでは意見、感想、質問があればお願いします。
695創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 00:35:16.63 ID:+P20JrKv

面白いです
気をつけないとなまじでこれは
696創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 01:39:37.93 ID:4LNQrbgo
お疲れ様です
次回もとっとと書きやがれくださいらっしゃい
697創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 08:28:32.05 ID:esEC3CZG
おつかれさま。次回の講義が最終回ってことは、僕まかもひとつの終焉を迎えるということなのかもしれないな。
698創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 21:50:33.63 ID:y6i4ACID

感謝
699駄文:2012/06/06(水) 23:03:02.18 ID:K78k/GLi
すいません、訂正です。
超硬塔の講義の時(>>667)にサーメットの耐性は状態異常、特殊攻撃、魔法、ブレス全て99と申しましたが、
実際は状態異常に弱いらしいです。
申し訳ありませんでした。

さて、それでは最後の講義行きます。
700駄文:2012/06/06(水) 23:03:33.21 ID:K78k/GLi
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 通常講義 第10回

こんにちは、ゴブリン(0)です。
この通常講義の最後を飾るユニットは勿論、ゴブリン。
この僕まかにおいて最も最初に仲間になり、物語にも絡むユニット。
そんな私たちについての解説です。

先程も言いましたが、このゴブリンは特別なユニット。
物語で魔王の後を着いてきて、そのまま奪還作戦に加わっていきます。
その後、物語では死んだことが仄めかされますが…

またこのゲームでユニットは、〜(取得数)みたいなかんじなのですが、私だけは別。
私だけ(0)となっています。
また、全滅したときにも私は駆けつけるのですが変わらずに(0)。
駄文の野郎は何も知らずに初代を殺していますが、二代目は今も元気にサーメットを倒しています。
701駄文:2012/06/06(水) 23:03:53.85 ID:K78k/GLi
また、その設定上、創作ではかなりの頻度で題材にされます。
過去先生や裸王先生、鐘の音先生など。
まあ、創作自体が少ないからかも知れませんが…

私の話は終わりにして、ゴブリン自体の話。
ゴブリンのままだとただの雑魚ですが、進化によってどんどん輝きを増します。
デュークゴブリンは戦士系最強ユニットの一角。
量産型ラーヴァナのごときスキル持ち。
育てている人は多いのではないのでしょうか?

デュークゴブリンウィザードは特にパッとしません。
一応最強呪文は習得するのですが…
魔法使い自体が冷遇されているのも…

そして何よりデュークゴブリンセイント。
現在最強のユニット。
彼が居るだけでほぼ全てのMAPを奪還できます。
それほど100%発動の終末の光は強いのです。
702駄文:2012/06/06(水) 23:04:09.97 ID:K78k/GLi
短いですかこんな感じですかね。
これで、このユニットについての講義は終了です。
いかがでしたでしょうか?

さて、上でこの講義の終わりが僕まかの終わりと言っている人が居ました。
しかし、それは間違いです。
実際、この講義で取り上げたのは”魔界”の”有名”なユニットの”ごく一部”です。
まだ、魔界のユニットだけでなく境界のユニットや、進化ユニットなどいっぱい残されています。
それにこれからも追加されていくユニットも居ます。

確かに最近、本スレの勢いは落ちてきました。
しかし、僕まか=本スレではありません。
僕まかをやっているユーザーは他のスレやtwitter、どこにも属していない人だっているのです。
言うならば、今見えている世界はほんの一部。
ユーザーと作者が居る限り、永遠に世界は広がり続けます。

それにこのゲームは奥が深い。
積み重ねっていった物を一瞬で壊されたり、超されたり。
実際に今、後ろで砂用のドープ&燭台ユニットで砦に出したことに気付いた駄文が喚いています。
それがどうした、といった感じですが…
703駄文:2012/06/06(水) 23:04:29.00 ID:K78k/GLi
それと、講義自体はこれからも続きます。
毎回やっているアプデ後の講義に加え、奪還のポイントや少数精鋭の注意点などの講義を予定しています。
これからもお付き合いいただけると幸いです。

それでは、これでこの講義を終了とさせていただきます。
ご静聴ありがとうございました。
704創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 23:05:43.46 ID:sTuHcKor
705創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 23:07:08.64 ID:aSZsYslX
駄文なんか今回はかっこいいな
706創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 23:43:35.53 ID:+P20JrKv
ダブ〜ン
707創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 23:43:49.48 ID:esEC3CZG
僕まかは僕らの心の中で生きている…みたいな話だな。
やはり僕まかのピークは過ぎたようだ。
708創る名無しに見る名無し:2012/06/06(水) 23:52:35.90 ID:eWFVEI9Q
俺のゴブリン(0)があと数週間で1年目を迎えるわけだが、俺みたいな奴はもういないんだろうなぁ
709創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 00:30:02.26 ID:zExXSPrZ
メタなネタやめてください
710駄文:2012/06/07(木) 00:44:59.52 ID:HSa1ghcE
魔神のやつではないですが、新作が出来たので投下。
実はこれがやりたかったから最近戻ってきたりして。
711駄文:2012/06/07(木) 00:46:02.89 ID:HSa1ghcE
―人間界

こんなところにわざわざ訪ねてきてくれるとは…
いえ、本来なら私が出向くのが義理でしょう。
ただ、まだ傷が癒えなくて動けないんです…
本当に申し訳ありません…

それで今日は何のご用でしたっけ?
ああ、境界の話でしたか。
どこから話せばいいでしょうかね…
まあ、その前に身の上話でもさせてください。

あれは私が11歳の頃でした…
当時の王、一つ前ですかね?ああ、二つ前でしたか。
とにかく、その頃に境界攻略作戦が行われました。
当時、この国は強国とは言えず、そのため土地の獲得に躍起になっていました。
それ故の境界攻略作戦だったのです。

当初作戦は成功を収めました。
軍はとにかく前に前にと進みました。
境界の三分の二以上を手中に収めたのです。
しかし、これは敵の作戦に過ぎなかったのです…
712駄文:2012/06/07(木) 00:46:24.44 ID:HSa1ghcE
当時の境界王は中々の戦略家でした。
いや、こちらが駄目だっただけかも知れません。
彼が仕掛けた罠に、無知な軍は引っかかったのです。
軍はとにかく前に前にと進みすぎていました。
補給や防衛などを考えずに進みすぎた本隊は、敵軍に包囲、そして殲滅されました。
その結果、軍は撤退。いくつかの町は孤立しました。
その一つが、私の住んでいた山村シンフでした。

当時の私は何も知りませんでした。
戦いに負けたことも、もう物資が届かないことも。
私たちは農業や畜産で、生きながらえてきました。
運が良いことに、山村シンフは敵に襲われることがなかったのです。

しかし、この状況に甘んじることも出来ません。
いつ襲われるかわからない、そんな状況の中、私は決意しました。
強くなろうと。

私は超硬流を開き、その祖となりました。
様々な武道を組み合わせ現在の型の基礎が出来たのは2、3年前です

あれから40年後、ついに我々に希望の光が差しました。
713駄文:2012/06/07(木) 00:46:52.71 ID:HSa1ghcE
ティムティム公率いる人間軍は、先代の後を継いだ境界王の軍を軽々と倒しました。
助けが来てくれた、と我々は喜びに震えました。
その後すぐに、境界は統一されファルコン公による統治が進みました。
境界には人間の町がたくさん作られ始め、我々は平穏な世を謳歌することになりました。
良いことばかりではありませんでしたが。

多くの歓楽街が作られたことにより、ただでさえ少なかった若者達がシンフを離れました。
その結果、シンフには老人と家畜しか残らなかったのです。
それだけではありません。
魔界攻略作戦から半年で再統一を成し遂げた魔王軍は、その半年後、つまり攻略作戦から1年。

魔王軍は境界侵略を始めたのです。
714駄文:2012/06/07(木) 00:48:53.79 ID:HSa1ghcE
今日はここまで。
一応、日記シリーズ?の続きです。
たぶん1週間程度で終わると思います。
715創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 00:54:33.61 ID:Y6fNMvy4
楽しみにしてるよん
716創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 01:59:27.59 ID:x7DBHxWi
17 名前:創る名無しに見る名無し[] 投稿日:2012/06/04(月) 01:37:00.32 ID:MCEskXFt
ブーン系最高だわ

( ^ω^)ブーンは豪華客船に乗り込むようです
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338222612/

( ^ω^)ブーンは豪華客船に乗り込むようです
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338624240/

( ^ω^)ブーンは豪華客船に乗り込むようです
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338713819/


お前らはこれよんで文学とは何かを学べよ

( ^ω^)ブーン系小説総合スレッドのようです
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1331139796/
717創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 07:04:25.77 ID:Rc0QyKCP
>>714
乙乙
718創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 14:29:39.68 ID:SO0i1PLg
はよかけ
719創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 14:37:29.02 ID:y4Y2QNTp
ここで一旦CMです
720創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 14:57:11.17 ID:rtS/indv
>>714
乙乙乙
721創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 17:09:31.42 ID:oZ2il4Op
駄文様乙です

722創る名無しに見る名無し:2012/06/07(木) 17:24:11.54 ID:1Q+7yhxE
723創る名無しに見る名無し:2012/06/08(金) 22:00:47.67 ID:IaJsxxl1
こういうURLだけ貼る奴ってなんなの?バカなの?
単に再生回数を稼ぎたいの?
724創る名無しに見る名無し:2012/06/10(日) 13:22:40.54 ID:mtJ6BDfJ
駄文早く書けよ俺が書くぞ
725創る名無しに見る名無し:2012/06/10(日) 13:42:34.73 ID:oGUDfExk
ここで一旦CMでーす
726創る名無しに見る名無し:2012/06/10(日) 14:01:03.63 ID:pPbf9rTU
>>724
良いね書いてくれよ
早く書かねーと俺が書くぞ
727創る名無しに見る名無し:2012/06/10(日) 15:38:56.55 ID:X0ZhtfJC
>>726が書いた後に>>724が書いてその後に駄文が書けば完璧
728創る名無しに見る名無し:2012/06/10(日) 19:24:30.41 ID:sByLtlRT
正解はCMの後で!
729創る名無しに見る名無し:2012/06/10(日) 20:11:08.89 ID:zPZe5f3q
仕方ない…俺が書くよ
730創る名無しに見る名無し:2012/06/10(日) 20:23:08.13 ID:BOCUt1eM
やめとけ
731創る名無しに見る名無し:2012/06/11(月) 02:05:03.38 ID:+5kbptZY
こちらはBMB・僕まか放送 です。
本日の放送は全て終了しました。
おやすみなさい。
732創る名無しに見る名無し:2012/06/11(月) 02:41:42.93 ID:rHvJ9COS
ビーッ
733創る名無しに見る名無し:2012/06/11(月) 18:17:29.34 ID:a+d84Liv
駄文、相場制の解説頼んだ
734創る名無しに見る名無し:2012/06/11(月) 19:10:49.77 ID:02sfrSA+
駄文は今回のアップデートで引退するそう
735創る名無しに見る名無し:2012/06/11(月) 21:26:45.68 ID:n7uR2XjZ
>>2
736駄文:2012/06/12(火) 00:08:20.02 ID:e+dCoH9S
とりあえず変動相場の講義できました。
日記はもう少しお待ちを。
737駄文:2012/06/12(火) 00:08:51.14 ID:e+dCoH9S
魔界王立大学 経済学部 金融システム科 特別講義

こんにちは、グリフォンです。
今回は、ゴブリン(0)教授からの依頼により、変動相場の説明を行うことになりました。
しかし、私はそこまで詳しいというわけでもないので、間違えていたらすいません。

とりあえず、簡単な説明から。
変動相場というのは、今まで定額だった鉱石の値段が変動するということです。
それにより、鉱石を売るときに損得の概念が発生します。
今までとは違い、鉱石を気楽に売ることが出来なくなりましたね。

また、このアップデートで鉱石も買えるようになりました。
なので、鉱石を使ってマネーゲームも可能です。

やり方は簡単。
安いときに買って、高いときに売る。
これでお終いです。

なんていう説明では終われないので、少し詳しい説明を。
738駄文:2012/06/12(火) 00:09:15.41 ID:e+dCoH9S
まず、鉱石の値段について。
鉱石の値段の増減は、市場にどれだけ出回っているか、
簡単に言うならば、どれだけの人がその鉱石を持っているか、により変わります。
金塊を持っている人が多ければ、市場の金塊の数は少ないということで、金塊の値段は上がります。
逆に少なければ、市場に金塊が溢れているということで、金塊の値段は下がります。

また、鉱石を買う際、鉱石の値段に手数料がつきます。
それが、同じレート時に買う値段と売る値段が違う理由です。

また、変動の時間は1時間に一度、〜時20分に変わります。
それまでの1時間の影響を受けて変動します。

売買においては、元の値段が高い鉱石になるほどハイリスクハイリターンに、
元の値段が低い鉱石ほどローリスクローリターンになります。
しかし、低い市場でも30万近くの損得は出せます。
739駄文:2012/06/12(火) 00:09:34.88 ID:e+dCoH9S
もう少し詳しい説明を。

まず手数料について。
公式発表によると、約20%まで動く模様です。
そこまで気にする必要はないとは思いますが、あまりに高いようであれば回避するのも手かと。

また、相場が変わるのは1時間に1度。
これが意味するのは、誰も損をせず、利益を得続けることも可能だということ。
ある程度の人員、財力、城があれば、談合も可能だということです。

ここからは私の持論なので、読み飛ばしても大丈夫です。

まず、鉱石の買うのは慎重に、売るのは大胆に行きましょう。
とくに、最も重要な金塊。
私なら20万以下で買い、30万以下で売ります。
これだけで差額10万です、特に金塊は多くの取引に使われていられると考えられるので、大きく動きます。
また、買うのであれば100、せめて30くらいは買っておきたい。
鉱石は腐らず損きりもないので、ずっと取っておけるのですから。

また、これからは本スレの動きも読んで置いた方が良いでしょう。
今日、金塊の相場は、談合もあったことにより、20万から30万に変動。
ここに乗ずることが出来れば一個あたり10万です。
740駄文:2012/06/12(火) 00:10:11.51 ID:e+dCoH9S
ただ、本スレでも飽きが来るとは思うので、どこかに専用ページを作っておきたいぐらいですね。
やろうと思えば、相場など簡単に動くので。

今日はここまで。
ご指摘、質問あればよろしくお願いします。
741創る名無しに見る名無し:2012/06/12(火) 00:17:19.28 ID:otScx02z
>>740
乙です
すでに談合があったなんて知らなかった
おかげで美味しい思いを出来たけどこれが繰り返されれば固定相場制に戻されるかもな
742駄文:2012/06/12(火) 00:20:05.52 ID:e+dCoH9S
>>741
今は本スレが売買の話で持ちきりです。
私も動きを見逃していたため、金塊、金石を買い逃しました。
何とか売るのには間に合いましたが。
743創る名無しに見る名無し:2012/06/12(火) 00:28:51.35 ID:otScx02z
>>742
さしぶり本スレのぞいてみるかな
ありがとう
744創る名無しに見る名無し:2012/06/12(火) 00:50:17.66 ID:smVV0fHb
>>738
多分それまでの一時間じゃないみたいですよ
745創る名無しに見る名無し:2012/06/12(火) 01:15:14.26 ID:s9J6665K
つまんね
746創る名無しに見る名無し:2012/06/12(火) 01:19:32.22 ID:TKJaSfny
これが最後の講義だったのか…今まで乙
747創る名無しに見る名無し:2012/06/12(火) 01:27:25.50 ID:QgmQfNPt
ここで一旦CMです
748創る名無しに見る名無し:2012/06/12(火) 01:28:20.02 ID:Adb6p1Pf
最終講義乙!
749創る名無しに見る名無し:2012/06/12(火) 01:30:21.33 ID:h+Y0IWDL
また粘着来てるな
ともあれ乙
750駄文:2012/06/12(火) 07:41:47.16 ID:toUbq10y
少し修正を

>>738で変動相場は前の一時間の影響を受けると言いましたが、
ストップ安、ストップ高の場合は、切られた部分が次の時間にかかる模様です。
見分けるには矢印の大きさで判断しましょう。

また、現在の相場の動きですが金塊が4時間周期、金石が5時間周期で動いています。
ここをうまく使えれば、魔都も夢ではないでしょう。
751創る名無しに見る名無し:2012/06/13(水) 08:12:29.20 ID:SFp6CVfl
駄文は昨日の大荒れ知らんのか
そんな周期は存在しないぞ
752創る名無しに見る名無し:2012/06/13(水) 09:13:15.81 ID:ymwFjcxr
>>751
あれは面白かった
でもあの前は確かに周期的でぬるかったよ
753駄文:2012/06/13(水) 19:19:52.25 ID:+xsrYalQ
また少し訂正

金石が4時間、金塊が5時間周期と言っていましたが違いました
8時間、10時間でしたね。

また、それももう当てにはならず現在は大暴落が起こっています。
今、買うのであれば金塊一択ですが、それでも手数料が極悪なので暫くは様子見が良さそう。

また、金石相場は地獄絵図。
もはや昔の定価にも戻らず、買うどころか拾っても昔と比べると損が出ます。
対処法は、売らずに見守ることのみですが
損切りする魔王も多く、暫くは定価割れが続くかと。
因みにですが、私は130個ほど漬けています。
754創る名無しに見る名無し:2012/06/13(水) 19:24:43.85 ID:0RPgWu9A
>>753
駄文よ、お前ほどの男がマネーゲームに翻弄されるとは…
755創る名無しに見る名無し:2012/06/14(木) 00:51:44.15 ID:11ognXwF
>>753
おれも漬物石にしてる
135246だろ?
756創る名無しに見る名無し:2012/06/15(金) 01:58:13.96 ID:plSHfj/W
煌びやかに殺気立った魔王が往く。
金の行軍は続くのに、見えなくなった後ろではバカッターを取り巻く情弱が悲鳴を挙げている。

亡国の夢を、道化師が嗤う。
薄皮を幾重にも貼り合わせ、利益は創られる。
買い直した鉱石に、あの日の面影はもう残らない。


戦火のウォール街に夕刻の闇が落ちる。
何かが焼ける匂いと、無駄だった投資を引き換えにしながら、理由さえ失った一斉購入の声を上げている。


『同志よ。
我々は買わねばならぬ。
失った文を取り戻してもなお、安息と平和はやって来ない。

同志よ。
我々は買わねばならぬ。
家族と友と愛すべき世界の為に、鉱石を買わねばならぬ。

同志よ。
戒めを心に刻め。
我々が日和見れば、大魔王と古物商の思惑はもう消す事はできない。
敗北は罪である。

同志よ。
古物商へと歩を進めよ。
買い辞める事は我々には許されない。
その胸に不退転の決意を。
その胸に必勝の誓いを。

同志よ。
我々は買う。
阿鼻叫喚、数多のしかばねの向こうへ。
利益のために今を犠牲にする。昨日の我々がそうした様に。


海を渡り、
山を超え、
砦で稼ぎ、
貯金を崩し、
護符を売り、
我々は購入する。


同志よ。
鉱石を。
賛歌に彩られし利益を。
我々の利潤をこの世界に。
立ち塞がる全てを打ち倒し、必ず利益へと辿り着く。
勝利を。
勝利を。
勝利を。
圧倒的な勝利を。』
757創る名無しに見る名無し:2012/06/15(金) 12:12:11.34 ID:8aVmeQMl
コピペ乙
758創る名無しに見る名無し:2012/06/15(金) 12:33:06.79 ID:Gwxc8N5j
>>757
そしてあのざまだった
でも祭りを純粋に楽しめて良かった
759創る名無しに見る名無し:2012/06/15(金) 12:33:41.30 ID:Gwxc8N5j
>>756
安価ミススマソ
760創る名無しに見る名無し:2012/06/21(木) 15:49:22.09 ID:I1hFySoI
メロスあんな中途半端なとこで終わるのか
761便利よん:2012/06/22(金) 22:20:09.55 ID:FXgFRCBM
762創る名無しに見る名無し:2012/06/22(金) 22:47:17.69 ID:DOuHXSXl
>>761
こんなんあるんだ
ありがと
763創る名無しに見る名無し:2012/06/24(日) 22:28:44.37 ID:f8ZrM2ow
崩天のイブリース 3
3.イブリースと魔神。


そして、彼はゆっくりと目を開く。

目の前には、窓から差し込む陽光が光の帯を作り、塵が静かに踊っている。
その向こうには、がさつな鉄格子がだらしなく並び、この部屋が牢獄で在ることを教えてくれた。

……あ、ぁぁあ。

男は、自身の身体を見下ろし、愕然となった。鉄杭が突き刺さっていた。彼の身体には無数の鉄杭が突き刺さり、背後の石壁に繋ぎ止められていた。
人間の結界が張り巡らされたこの牢獄では、魔神である彼でさえ、何の力も発揮出来ない。
身体中から血を流し、永遠に続く激痛に魂を削られ、狂気が触れる感覚に……いや、痛みはなかった。

……ゆめ?

そうだ。
記憶がある。
これは夢。
僕はイブリース。
翼を失った、堕天使。

これは夢で現実をなぞっているだけだ。ここは城。そうだ。その証拠にもうじきボロボロになったアンデット達が、僕を解放しにくる筈だ。これは夢なんだ。

「では、私達は同じ夢を見ているのか?」

低い落ち着いた声が、イブリースに降りかかる。
764創る名無しに見る名無し:2012/06/24(日) 22:44:02.49 ID:f8ZrM2ow

(……あれ?こんなだっけか?)

記憶の中の現実との乖離を感じながらも、イブリースはゆっくりと首を捻った。鉄格子を挟んだ隣の部屋にもまた、捕らわれ人が石壁に鉄杭で打ち付けられていた。
無数にあった腕は一本を除いて、全て引きちぎられ、頭部もまた同じく一つを残して切り取られ、彼の足元にばらまかれていた。丸太のような鉄杭が分厚い胸に打ち込まれていた。ぼたぼたと血が滴っている。

「光栄だ。天界の底を打ち抜いた、崩天にお目にかかれるとは。」

「やぁ。こちらこそ。伝説の王にお目通りが叶うなんて。羅刹の中の羅刹。こんにちは。蒼の羅刹ラーヴァナ。」

どうしても軽くなってしまう挨拶に少しばつの悪さを感じながら、イブリースは会釈した。
一族の復讐を果たすため、自ら首を切り取り、火にくべる苦行を行い神に認められた魔神だ。山のような大男だとの伝説だが実物は違った。精々で5メートル程だ。

「てか、意外とちっちゃいんだね。」

夢の中でも、現実と変わらない軽口をイブはたたいた。ラーヴァナは、低く笑ってから返す。

「あぁ……私は外在型だ。」

「そっか。そりゃそだよね」

魔界の住人の中には、桁違いの大きさ誇る者達がいる。海魔のように実際に途方もない大きさの身体を持つ者もいるが、多くは違う。身体は妥当な大きさである者が多い。
彼らが大きいのは、魂だ。魂を身体の外に存在させることが出来るのだ。星々に届くとされるテューポーンの巨体も事実だが、実体では無い。
765創る名無しに見る名無し:2012/06/24(日) 23:04:11.13 ID:f8ZrM2ow

「流石にありとあらゆる伝説に登場するイブリースともなれば、余裕だな。苦しくはないのか?私は流石に苦しい。」

丸太のような鉄杭を胸に抱えるラーヴァナを見ながら、まぁ、これは夢だからねー。と思い、イブは返す。

「もうすぐ、みんなが助けにくるよ。」

そう。彼は知っている。現実ではラーヴァナとの邂逅の直後にへべれけのヴァンパイア達が救出に現れた。
ほら、足音が聞こえ始めた。石廊を渡る靴音だ。
確かあの時はまだヴァンパイア達が4人揃っていて、いつも罵りあっていた。テューポーンとエキドナも欠けていなかった。黒竜達も全員揃って……

「なぁ。」

「なに?」

「これが夢だとして……夢は、現実を追従するだけなのか?」

イブリースは自分の夢の中で、登場人物が夢について言及するのに違和感を感じた。ラーヴァナに何故、夢だって知っているのか聞こうとし……

……がしゃあぁん。

鉄格子が大きく鳴った。イブリースは旧友との再会に少し照れながらも、顔を上げた。吸血鬼の王を先頭に……

「誰と勘違いしている?あ?」

邪悪な覇気を孕んだがさつな声がイブリースを打ちつけた。鉄格子越しに話しかけているのは、酒好きの吸血鬼などではなかった。
人間とは思えない巨大な体躯を誇る人間の王がそこにいた。闇よりも黒い邪気を撒き散らしている。

「……征服王……」
766創る名無しに見る名無し:2012/06/24(日) 23:27:07.50 ID:f8ZrM2ow

呆然となるイブリースを睨みながら、魔界を征服した邪悪な王は、いともたやすく、鉄格子を引き裂き、石牢に進入してきた。

「いつから、夢は安全だと勘違いしていた?あ?」

言いながら、征服王は巨大な拳をイブリースの顔面に打ちつけた。その拳はイブリースの頭部より遥かに大きい。

「っっ、がぁあ……

拳と石壁に挟まれたイブリースの頭蓋骨はめきり、と鳴った。
目と鼻と耳から血が吹き出し、歯が折れて石畳にからり、と落ちた。
意識が薄くなる。

「まだ、こんな所にいるのか?あ?こちら側では我々を殺せない事は十分に理解しているだろう?」

征服王は話しながら、イブリースを繰り返し殴り続けた。そのたびにイブリースは呻き、歯が折れ、血を吐き出した。何度目かの打撃の際に左の視界が真っ赤に染まり、次で見えなくなった。

「痛いか?憎いか?……来いよ。攻めてこいよ。待っているぞ。」

征服王は渾身の力を込め、拳をイブリースの顔面に打ちつけた。一瞬で視界が消え、音が消え、めりめりと頭部が裂けていき、何かが爆発する……
767創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 00:31:12.44 ID:IuXv0iyU
相変わらず面白いぜ
一旦CM?
768創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 01:26:13.04 ID:VzvU7ryj
来いよベネット
護符なんて捨ててかかってこい
769創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 06:08:25.28 ID:S1GmdyF8


……何かが爆発するのを感じて、イブリースは目を開いた。

静かな夜だった。
少し離れた場所から、包み込むような波のざわめきが彼の耳に届いてくる。
薄い木の板で出来た小屋の、ベッドと呼ぶにはあまりにも粗末な寝床に、彼は横たわっていた。
イブリースは身体が熱を帯びている事に気がついた。軽い目眩を覚えながらも、彼は立ち上がり、歩き出す。
外は月明かりだ。
イブリースはゆっくりと小屋の外へと向かう。

涼しい夜風が吹き抜けていった。
あぁ、とイブリースは思い出した。チャク・ムルル・アインとのでたらめな殺し合いのこと、先程の夢のこと、愛らしい若いウトゥックのこと。

(そして、彼女の翼をへし折ったこと……。)

彼女の翼に触れた瞬間に湧き上がった感情は嫉妬だった。黒く燃える焔だった。失ったものに対する渇望だった。
老鬼僧はしつこく繰り返しイブリースに言い聞かせてきた。

……想いは身を滅ぼすんだよ。それが強いほど確実にね。だから、人はそこから脱しようと魂を磨くのさね。

じんわりと暗い感情が心の中に広がるのをイブリースは否定出来なかった。
頭上では、星々がゆらゆらと瞬き、月が世界を覆っていた。
雲は、月影に輪郭を浮かび上がらせ、木々達は正体のない薄い影となりゆらゆらと踊っている。
イブリースは、ゆっくりと月影夜空を見上げ自身の内に広がる暗い宇宙に……
770創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 06:09:26.31 ID:S1GmdyF8
と、強い力を感じて、身をこわばらせた。信じられない速度で何かがこちらに向かっている。強力な魔力を感じる。
距離を測る隙さえ与えられず、突然、背後で何かが飛び上がる気配を感じた。身体の熱っぽさにふらつきながらもイブリースは身体を捻る。火球をぶつけようと、拳に魔力を送り込む。
が、攻撃を加えるどころか、視界に捉えることさえできなかった。
血の気が引き、嫌な汗が流れる。完全に見失った。これは……まさか……征服お……

ど……ざん!

背後で何かが着砂し、砂煙が巻き上がる。イブリースの拳は焔を巻き上げる。

イチカバチカっ!!

イブリースは祈りながら振り返り、魔焔を、

眼前に巨大な掌がかざされていた。振り返ったイブリースの視界のすべてを覆っていた。

速い。

そう思う事で精一杯だった。敵が一枚も二枚も上手だった。
大きな掌から、魔力がほとばしり、イブリースの全てを奪うだろう。イブリースは死を、魂の消滅を覚悟した。

「てんしょん高いですね。イブリース。」

懐かしい声が落ちてきて、イブは呆然となった。あんぐりと口を開けるイブリースの眼前から、大きな掌が外された。
771創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 06:21:30.18 ID:S1GmdyF8

月明かりに突然の来客の姿が浮かび上がる。
長い手足と小さな頭部を持つ美しい魔神が月影に照らし出される。
身長は4メートル程だ。蹄を持つ生物独特の美しい足が砂浜を踏みしめている。
ボリュームのあるゆったりと渦を巻く3本の角が美しい。

「久し振りだね。ロフォカレ。」

イブリースはやっとの想いで言葉を繰り出した。豪奢な法衣をはためかせながら、彼は快活に言う。

「私が思うに、ひと月ぶりですかね?子供の家出にしては上出来です。」

ふふふ。と上品にロフォカレは笑った。
ルキ・フギオー。光を、避ける者。
イブリースとは違う意味でルシファーを求める存在。魔界の宰相。ルキフゲ・ロフォカレ。
天界での半身はイブリースであり、魔界での半身は、ロフォカレだった。ロフォカレもまた、イブリースと同じくルシファーの救出を目論んでいる。
ルキフゲは、イブリースと目線を合わせるために、砂浜に座り込み、あぐらをかいた。
ぴったりと目線の高さが合った。イブリースが子供に見える。

「私が思うに、君は帰って来るべきです。イブリース。私は寂しくて仕方がありません。帰って来て下さい。」

ルキフゲの素直な物の言い方にイブリースはうっかり、うん、と返事をしそうになった。

「う……やだよ。」
772創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 17:48:35.43 ID:37xVqu+M

ふむ。とルキフゲは間を取り、話題を変えた。

「イブリース。熱っぽくないですか?私は熱が出ました。」

「はぁ。」

イブリースは何の話か分からず、微妙なトーンの相槌を打った。確かに熱っぽくは、ある。うん。
ルキフゲは微笑んでいる。月の夜の中をひんやりとした風が通り抜けて行った。海岸沿いに立ち並ぶ木々が静かに踊る。

「実は、彼らにここまで案内してもらったのです。」

ルキフゲはイブリースの背後を指し示した。ちょうど森から彼らが現れるところだった。ぞろぞろと木立から出てくる。
白い皿のような印象の顔だ。数多の男女の表情と右手の書物が彼の名を代弁している。
ダンタリオン。20柱はいる。

「うぁ。ダンタリオンズじゃん。どしたの?」

「彼らにここまで案内してもらったのです。」

「はぁ。」

イブはまた、へんてこな返事を返した。ダンタリオン・シミラーを全員連れてきたみたいだけど、一体?

「ダンタリオン・シミラーは、先日、発熱し、解熱と共に力が解放されました。仲間を見つけだす力です。」

ぞわり、とイブリースの周囲の闇が濃くなる。

……つまり、それは?僕は?ひょっとして?
773創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 17:49:17.37 ID:37xVqu+M

ルキフゲは続ける。

「城にいる君のシミラー達も発熱しました。熱が引いて、力が解放されました。」

ルキフゲは淡々と語ったが、イブリースは、心臓を掴まれたかのような衝撃を受けた。
今までも、魔界の住人達の力が解放されることがあった。人間を追い返し、魔界を取り戻すことで、魔界の住人達の力が解放されるのだ。進化し、スキルを身に付ける者も多い。

で、シミラーの力が覚醒したって?

イブリースは心臓が高鳴るのを感じた。では、6対12葉の翼が戻るのだろうか?崩天の力が戻るのだろうか。燃え盛る剣と凍える盾は?

「シミラー達には翼は戻りませんでした。恐らくは君にも翼は戻りません。」

あっさりとルキフゲは告げた。イブリースは若いウトゥックの翼を思い起こした。自分でも驚くくらい落胆していた。何かよくない感情がごぼり、と湧き上がった。
月が陰る。

断念と絶望。

近頃、自分にはこの名前がひどく相応しいように思えてならない。何かを奪われて諦められない人達は、同じように思っているのだろうか?
胸の中にとげだらけの想いを静かに抱えているのだろうか。夢をむしり取られたヒトは、自分の望みは決して叶えられないと知ったヒトは、どうしているんだろう?どうなるんだろう?
何だか、世界が暗い。
774創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 17:50:09.40 ID:37xVqu+M

みんな、どしてるんだろ?僕は……

がばり、とルキフゲは立ち上がった。イブリースをはるかに見下ろす。

「さぁ、帰りましょう!」

ルキフゲは快活に言った。美しく長く伸びる両手を精一杯、広げる。

「私が思うに、難しい事は忘れてしまっていいのです。」

強い風が吹き、世界を揺さぶった。雲が流れ、月の光が全てを覆った。
イブリースはナカデナニカが晴れるのを感じた。
気づくと夜雲が恐ろしく早く流れている。月がぎらぎらと輝き、ダンタリオン達は、なにもいわず見守り、波は繰り返す。

「さぁ。帰りましょう。」

「やだ。」

イブリースは満面の笑みで答える。

「僕は僕で行くよ。」

「そうですか。」

「ありがとう。ロフォカレ。」

何度目だろう?本当にこの言葉を伝えたいと想うのは。嬉しくて泣きたい気持ちがした。説明は出来なかった。でも、少しすっきりした。
行こう。

「ははははは。」

ルキフゲ明るく笑う。

「振られましたね。では、私はこれで。」

どん!と、砂を巻き上げて、ルキフゲ・ロフォカレは跳躍した。月夜に影が踊る。

「ロフォカレー!ありがとー!助かったよ!ほんとのほんとだからーーー!」

イブリースは元気良く叫んだ。
775創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 17:50:44.63 ID:37xVqu+M
ダンタリオンズもゆっくりと立ち去る。結局、ロフォカレって、なにしにきたんだろう?そんな事を呟きながらも、イブリースには答えが解っていた。

「僕を見に来たんだよね。」

ただ、イブリースのことが心配で、どうするでもなく、様子を見に来たのだ。
そして、事実イブリースは救われた。
魔神も所詮はヒトだ。魂の内に苦しみや後悔を抱えて生きている。全ての魔神が冷血で残虐などということはない。それは、人間が作ったイメージだ。立場の違いが生んだ化け物の幻影だ。
事実、人間と同じで勝手に苦しみもするし、他人には解らない理由で助かったりもする。
輝く月と煌めく波に挟まれて、イブリースは月に想う。

僕は魔神……らしい。
でも、中身はただのヒトだ。知ってるでしょ?大人の中身はただの子供だって。
それと同じ。苦しみを抱えて生きている。希望や絶望と付き合いながら。キミと同じだよ。

(はぁ……何だか眠いや。)

イブリースは想い、小屋に戻ろうとした。ふと、足元に落ちていた黒い影に気付く。そっと手をのばし、拾い上げる。

……ネーシュネス。

若いウトゥックの折れた羽だった。チクリ、と何かが心ではじけた。確かに失われた力が思い起こされる。
でも、それだけだった。
ボロボロになったポケットに羽を押し込み、ベッドに潜り込む。とても眠たかった。まだ、身体には、熱がこもっている。熱が引けば、何かが変わるのだろうか?今まで通りなのだろうか?

風は揺らぎ、波は踊り、影はざわめく。イブリースは、ゆっくりと目を閉じ……
776創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 17:51:21.18 ID:37xVqu+M

そして、彼はゆっくりと目を開く。

目の前には、窓から差し込む陽光が光の帯を作り、塵が静かに踊っている。
世界は静かに流れていた。

僕は、変わっていけるだろうか?苦しくても、進んでいけるだろうか?

いつの間にか朝日は真夏の力強さを身に付けていた。

ねぇ、ルシフェル。
どうかな?僕は。
だいじょぶかな?

答えは帰らなかったが、波は繰り返し、世界は輝いていた。美しい世界がある。充分じゃないかと想った。
心配せずに進んで行こうと想った。駄目なら駄目でまた考えればいい。
そうでしょ?

ルキ、待ってて。すぐに会いに行くよ。

透き通った朝日を受けて、イブリースは決意を新たにする。
その彼の瞳は、遥か彼方……終わりと始まりが同居する場所を……見つめていた。



おしまい。
777創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 18:31:52.63 ID:RTJtCg0O
独特の雰囲気
778 忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2012/06/25(月) 20:32:21.74 ID:xkVTz4fs
乙でした

駄文最近見ないな
779創る名無しに見る名無し:2012/06/25(月) 21:35:32.17 ID:IuXv0iyU

この世界観好きだぜ
780創る名無しに見る名無し:2012/06/26(火) 01:23:22.18 ID:Aj/f920K
ネーシュネス・・・
781創る名無しに見る名無し:2012/06/26(火) 18:04:35.48 ID:FyLFaHCv
誰もいないので歌います
ごめんね少数で出して 赤画面になら言える
思考回路はショート寸前 玉座を降りたいよ
泣きたくなるような混乱 レジスト出来ない耐性
だって獣人どうしよう ハートは万華鏡
厨二な設定に導かれ 何度も狂い死ぬ
殴りの手数数え 占う塔のゆくえ
同じ階でやられたの ミラクルデンパレス
信じていたの
ミラクル屍山血河
782創る名無しに見る名無し:2012/07/01(日) 05:13:52.67 ID:d5vIgDAr
>>781
なかなかうまいな
783創る名無しに見る名無し:2012/07/01(日) 23:02:31.97 ID:aZ1LW+ef
ハートは万華鏡のとこなんとかならんのか
784創る名無しに見る名無し:2012/07/01(日) 23:13:54.85 ID:7Gas/SyI
ベルセルク「来いよベレット、ファンファーレなんか捨ててかかってこい」
ベレット「屍山なんか怖かねぇ!野郎ぶっ殺してやらぁ!」
785創る名無しに見る名無し:2012/07/02(月) 15:01:26.07 ID:3aABjkwt
  __           i`:.          __   ウィエッホッホッホッホwwwwww
  (__.`ー-::...    ,rt': : :\      ,::-'",...)   ッホッホッホッホッホホーホwwww
  ,..::ア - ::::::)-:'':':'(|i(゚):(゚)テ):-:-:-::、イ:::  `┬-っ オホーホwww
 (,.::'",::' / ,....: : : : r'" ・・' く/i!: : : : :!、,:::::,<` `ニつ オーホホホホホーwwwww
  `-(_λ_/: : : : : ( トェェェイ )/: : : : : : : : : ;,.,`::`つ イェッホーwwwww
      `-;;;;;;;:/i\二二_/" : /\;,;,;,;,;/ `'"  ウッホホwwww
           \:.:.:.:/ `i , :く.          アオーwwwwwww
             `i: :i : : !": : : )         ウッヒャッホーオwwwwwww
            r: :i DK:!-┬"         ウッホッホッホッホwww
            r--`:、 /000          ウッホッホwww
            000O"             ウーホホホホホーwwwwww


786駄文:2012/07/02(月) 23:12:01.89 ID:arE3+j/j
随分遅れてしまいましたが、講義行きます。
787駄文:2012/07/02(月) 23:12:52.41 ID:arE3+j/j
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講義

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は、毎回恒例のアプデ講座。
今回のアプデで何が変わったか追っていきましょう。

まずは新マップ、地下迷宮バリド。
ここにはトラップが登場。
テレポーターというが出てきて、引っかかると階層をいくつか前後に飛ばされます。
普通に1階進むこともあれば、99→1なんていう美味しいトラップも。
なお、このトラップはアガリアレプトやデュークコボルトなどで、回避することが出来ます。

先程、トラップが美味しいと申しましたが、その理由は経験値。
一階でも1600ほどで、100階当たりでは16000に。
もし普通に進めば、塔並みの経験値ですが罠にかかれば別。
2倍3倍にもなることがあります。
運というのがネックですが。
788駄文:2012/07/02(月) 23:13:27.16 ID:arE3+j/j
次は敵紹介。
まずは毒の人造虫、今回の僧殺しユニット。
こいつのDEXは約9999、さらにかなり弱いですが全体攻撃とレジストも。
全体攻撃は一発一発は弱いですが、僧が回復し始めると中々厳しくなります。
命一個で余裕ですが。

続いてボス、魔術師パレルソン。
こいつは、全体完全治癒に加え超巨大火球、超巨大火球群を持っています。
特に火の最大呪文でもある超巨大火球群はレジストなしだと800近く。
命一個で余裕ですが。

そして毒竜アマルティア。
全体毒を持っていますが、ダメージが約1000以上との報告も。
ボスはDEX2200程度でいけるらしいので、殴りをここら辺まで上げておきましょう。
789駄文:2012/07/02(月) 23:15:23.51 ID:arE3+j/j
そしてユニット紹介。
まずはイーフリート、最もでることを望まれていた精霊です。
元は、ボスとして出てきたのですが、今回は味方として登場。
スペクターやドラゴンも敵味方両方居るので、今後もそのようなのが増えると思います。
ステはALL150、小火球、火球、木の鞭、石つぶて持ち。
レベルアップで技も強くなるらしいので、育ててみるのも良いかも。

また、他にもアンシーリコート、グローツラングなどの新精霊に加え、
今まで出てきた精霊は全て登場。
精霊好きが泣いて喜びそうなマップですね。

それと、迷宮で忘れてはいけないのがクンバカルナ。
ラーヴァナの弟なのですが、出来の悪い妹とは大違い。
勿論、他の兄妹と同じ三回攻撃から始まり、火の息、稲妻を持っています。
これが何を意味するのかというと、同じような技構成&二回攻撃持ちのバアル、ベレトを殺しに来ているということ。
一応貫通攻撃を覚えるベレトはともかく、何故か重、貫通攻撃を覚えなかったバアルは虫の息。
それでも、彼等ご自慢の劫火の息、霹靂神を覚えなそうですが、多分、重、貫通は覚えると思うので、
バアルはこれで完全に霹靂神専用機になるでしょう。
790駄文:2012/07/02(月) 23:16:05.46 ID:arE3+j/j
新MAPはこれくらいにして、次は進化ユニット。

ついに、ムカデ、オーク、オーガが進化しました。
オーク、オーガは正直微妙ですが、ムカデは中々。
3,4,10とかいう偏った攻撃回数、状態異常なしで、完全にカブト上位互換。
カブト強化フラグですかね?

また、インプも進化。
愛好家達の望んだ結果ではなかった様子でしたが…
他の浪漫達は救済されますかね?

あと、ホモも進化。
境界ユニットの追加進化はこれが初。
それと、いつになったら帰ってくるのですかね?

あと、今回のアプデの目玉は追加技とパッシブ。
まず、魔神紹介で何気なく使いましたが、重攻撃、貫通攻撃。
技の名前、説明から察するに、重攻撃はstr増加、貫通は敵のACを一部無視するような感じです。
貫通はサーメットに対しかなり有効でしょう、そこまで育っていれば普通にダメージは通りますが。

そして幸運、不運。ただ今大流行中です。
このパッシブの能力は、確率変動。
宝、牢屋、外れの3つから選ばれ、高らか牢屋がでた場合、確率が変わります。
たとえば砦では筍が護符に変わり、海では魔界昆虫が消滅、城は忍乱発。
ついには収益1100万(多分練鍵なので利益は800万くらい?)をたたき出す始末。
もはや、変動相場を覚えている人は少ないでしょう。
次いでに不運は幸運の逆。
避難所にALL筍まであと少しと言う珍記録をたたき出す猛者も。
791駄文:2012/07/02(月) 23:16:39.89 ID:arE3+j/j
ただ、幸運のせいで城魔神は価値激減。
特にラマシュアカマナは酒場に残って消える始末。
もはや昔遊んでいた僕まかは存在しません。

それとあと、不満なのはバアルの扱い。
自分は育てていないのですが、二回乱発、滅多に撃たない霹靂神、重貫パッシブなし。
あそこまで持ち上げられていたのに、ここまで落とされるのはちょっと…
バアルの復権を祈ります。

今回はこんな感じですね。
最近は、アプデごとに強ユニットが毎回出てきますね。
ゲリュオネウス、クンバカルナはそれが顕著。
育てたいけど、強さを追い続けるのに少し疲れてしまった感じです。

それとわかっているでしょうが、明日から一周年イベント。
これに関しての講義も予定済みなので、もしよろしければお付き合いください。
792創る名無しに見る名無し:2012/07/03(火) 01:58:20.95 ID:FixQEBPx
やっとつながった
乙!ホモも帰ってこいよ
793創る名無しに見る名無し:2012/07/03(火) 02:12:23.92 ID:KbwKD34O

僕まか辞めちゃったけど駄文だけ見に来てます
794創る名無しに見る名無し:2012/07/04(水) 08:12:35.65 ID:HtPOL15m
普段アプデ直後に貼り付けない俺にとっては神まとめ
795創る名無しに見る名無し:2012/07/04(水) 14:32:13.11 ID:bz5g0frw

かなり有難い
796創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 20:22:40.63 ID:+axvWkJ2
崩天のイブリース 4
4.イブリースと魔獣。

盛夏の空は太陽も雲も伸びやかに広がり、白く輝いていた。吹き渡る風はなく、熱が世界を覆っていた。
空気がゆらりゆらりと踊っているだけで、何の生命の気配も無い。灼熱が平和に世界を制覇している。

その下。

深い森が息づいていた。50mを優に超える古い巨木の群れだ。空の光も熱もこの樹海の底までは届かなかった。ソコは、終わりのない黄昏に支配されていた。

黄昏の中をただ一人進む男がいた。
イブリース。
古い言葉で「断念と絶望」を意味する名前を持つ堕天使だ。増長し、暴走して、堕天した。正にその名の意味する通りの存在だった。
でも、今は違う。
彼に悲壮感はなくただ、目的に向かって進んでいた。
これまでの旅でぼろ切れに変わった、黒いスーツは捨ててしまった。もっと旅に適した衣服を身に付けていた。その上から、外衣を羽織り、フードを深く被っていた。
彼の心の変化と同じだった。
表面を覆う建て前はボロボロになって、取り払われてしまった。彼の魂は身軽になり、より強くなったのだ。傷は癒えた訳ではなく、傷は傷として痛みを残している。が、それを受け入れる事が出来た。
ありのままに。

「あ、犬!」

797創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 20:23:46.99 ID:+axvWkJ2

突然、大木の影から現れた生き物を見て、イブは呟いた。それは荒く息をしながら、イブリースに近づいた。
イブリースは再会を喜び、彼が犬と呼んだ魔獣のことをあやした。
イブリースによしよしされるその魔獣は気持ちよさそうに、喉をゴロゴロさせた。

「何だよー久しぶりだなぁ。キミがここにいるってことは、彼も来てるんでしょ?」

優しい声をかけながら、イブは犬に抱きついた。ふわっふわだが、犬の頭部だけでも、イブリースより大きい。
神々に災いをもたらす白い魔獣だ。
わぅ!とフェンリルは吠えて、べろーんとイブリースを舐めた。

「うあー。ちょ、ちょま!駄目だってば!」

まぁ、いつものやりとりだ。イブリースは本当にやめてほしかったが、フェンリルには、イブが喜んでいるとしか思えなかったため、四六時中繰り返される。べろーん、ちょま。
ヨダレでずぶ濡れになったイブは、フェンリルのふわっふわで、それをふき取りながら話を続けた。

「彼はまた、孤島を眺めてるの?」
798創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 20:24:24.49 ID:+axvWkJ2

フェンリルは悲しそうに喉を鳴らして、イブに同意した。
彼は、苦楽を共にした最愛の妻の事を偲び樹海の果てから孤島を臨む。彼女が救出された孤島を見つめるのだ。
イブリースは、彼と自分を重ねて見ていた。とても大切なものを失い、取り戻せずにいる自分と重ねていた。

「いこっか。」

イブリースはフェンリルを促し樹海の終わりを目指し、歩を進めた。
遥か頭上の梢から、ひらりひらりと、木葉が舞い降りてくる。静かな黄昏に包まれる樹海の底を彼らは進んだ。
799創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 21:23:21.62 ID:+axvWkJ2

さざーん、と静かな波が打ち寄せる砂浜にイブリースは辿り着いた。季節の無い樹海が終わると共に、真夏の砂浜が広がった。何もかもが輝き、揮発してしまいそうなエネルギーの中で、彼はひっそりと佇んでいた。
イブリースはフェンリルの脇を離れ、彼の隣まで進み、肩を抱いた。

「やぁ。久しぶり。またやせたんじゃないの?テューポーン。」

両腕を広げれば世界の両端を掴み、その体高は星々に到達するとされる、テューポーンも実体はイブリースよりも小さかった。
やせ細った蛇の下半身を持つ、少年だ。

「……。」

テューポーンはイブリースを見上げたが、何も言わなかった。すぐに視線を水平線に戻した。
水平線には、孤島が佇んでいた。彼の妻が救出された孤島だ。
テューポーンは、征服王に妻を殺されて以来、ほとんど奪還作戦に加わらず、ここでこうして孤島を眺めることが多くなった。
また、会いたいのだろう。

しかし、それは、叶わない。

彼ら夫婦や一部の強力な魔獣達にも魔神と同じく、オリジナルとシミラーが存在する。シミラーは何度も救出されるが、オリジナルは一体しか存在しない。「彼の」エキドナはもういない。既に死んだのだ。
800創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 21:24:13.88 ID:+axvWkJ2
それでも、テューポーンは孤島を見つめる。彼女を愛しているのだ。彼女のシミラーは、彼女と同じ姿で、息子達と愛し合う。それが更にテューポーンを苦しめた。
ここにいるのが……オルトロス達ではなく……フェンリルであることがその苦悩を物語っていた。彼の痩せた身体は、真夏の太陽の下にあっても、尚、冷たい。孤島を見つめながら、テューポーンは話し始める。
子供のトーンだが、威厳のある声だ。その声は、魂を外在させた時の彼の姿を想い起こさせた。

「心配はいらない。俺はお前などより長く長く生きてきた。おしめも取れてないようなひょっこに心配してもらう必要はない。」

「ならいいんだけどさ。何かいつも苦しそうだから。」

「苦しいからな。でもそれはお前の問題ではない。」

「知ってる。でも、応援してるんだ、僕は。きみのこと。」

がはははは。と、テューポーンは笑う。

「イブリースごときが生意気だ。」

星々に到達出来る巨体……それは即ち、世界を意味した。テューポーンの身体は世界と同義だった。身体を最大化させた時の彼は正に世界だった。彼からすれば、魔神でさえ、格下の単なるの生命体に過ぎなかった。
801創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 22:28:11.11 ID:r5VnmecJ

「エキドナは孕む者。全てを産む存在だった。世界を孕む女。征服王がエキドナを狙ったのも……偶然では無い。」

太陽も砂浜もぎらぎらと熱を発し、二人を締め付ける。フェンリルは、樹海の終りの木陰で彼らを見守っていた。遠くで蝉が鳴いた。

「さて、お前はどこに行こうとしてる?」

テューポーンは、唐突に切り出した。

「気になっちゃう?でも、それは僕の問題。君のそれとは関係ないよ。」

がはははは。再びテューポーンは笑い、イブリースに向き合った。

「仕返しのつもりか?まぁ、ヒトらしくて好きだがな。」

病弱な少年の姿をしたテューポーンは、豪快に言い放った。

「あれだ。俺には小細工はできん。ロフォカレには説得するよう謂われてきたが……無理だ。面倒くさい。」

血を吐きそうに弱々しい風貌とは真逆の力強い話し方だった。

「奴は、自分が連れ帰れなかった癖に俺には偉そうに命令する。お前を連れ帰れと。自分達はドウイツニシテ、イ、ナルモノだから互いが必要なのだとかなんとか。
遥か昔、魔界の生命体は、魂を融合させることが出来た。自分達はその生き証人だと奴は主張している。ワンサードなのだと。」

イブリースも聞いたことがある。融合の先にある新生。魔界がこのまま力を取り戻し続け、太古の栄華に達したとき、それは訪れる……って、いうウワサ。僕とロフォカレと彼女。ワンサード。
802創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 22:50:07.57 ID:r5VnmecJ

「兎に角、奴が言うには、お前は征服者の塔に向かっている。孤島の先にある魔塔を目指している。しかも、独りで挑むつもりだ。違うか?」

「当たり。流石、分身の分身。僕は行くよ。自分で決めたことだから。」

「行かせん。」

「なんでさ?」

「それを説明する義務は無い。ただ、俺に従え。貴様は俺の構成要素の一つに過ぎん。俺は世界だ。」

イブが何か余計なことを言うより早く、どくん、とテューポーンに火が入った。
目眩を呼ぶ波動がイブリースを突き抜け、世界に広がっていった。
テューポーンの身体が膨張し、頭部は百に割れ竜が咆哮を上げる。

「あ、ちょ……

イブリースはテューポーンを止めようとして、声を上げようとしたが、それより早く彼の巨大な掌に鷲掴みにされた。

「わ、わーー、やだってば!」

これから起こることを察したイブリースは騒ぐが、テューポーンは意に介さず膨らむ。一瞬でその頭部は雲を突き抜け大空の暗がりに達する。百連の竜が躍る。
そこからテューポーンは、縦に伸びる事を止め、腕を伸ばし始めた。
轟音と共に、イブリースを握り締めたテューポーンの拳は、魔界を横断していく。真夏の日差しと大気を突き抜けていく。
803創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 22:59:22.56 ID:r5VnmecJ

「う。わぁああぁぁぁあぁ!

みっともなく喚く彼の眼下には、魔界がひろがっていた。それは、遥か遥かの光景だった。地平が弧を描いていた。
彼が必死にひと月かけて渡って来た樹海は世界と比して驚く程小さく、瞬く間に飛び過ぎた。
クラーケンに絡まれながら泳ぎ切った海も水溜まり同様の小さな存在だった。
海を渡り、そして、大好きな老鬼僧が住まう積み木のように見える山を飛び越えて、イブリースとテューポーンの拳は、世界を横断する。
イブリースは、この3ヶ月を巻き戻されている錯覚に捕らわれた。

……こうして見ると、全部がとっても小さなことに想えるよ。

イブリースはぼんやりと想った。自分をゆっくりと見直した、この数ヶ月を。

……何だったんだろ?どんな意味があったんだろ?

目まぐるしく流れ去る景色の中で、イブリースは何故か落ち着いた気持ちになっていた。世界は大きい。イブリースはその大きさに安心した。

世界は大きい。ほんとのほんとに。

と、テューポーンの拳が止まる。
この旅の始まりに到達したのだ。即ち、魔王の居城、超魔城だ。
魔城の上空で、テューポーンは、ふわりと手を開いた。夏の熱気と光がイブリースを包み込む。
暖かく、明るかった。イブリースは何となく想う。世界は想うより明るいのかもしれない、と。
イブリースは立ち上がり、大きく背伸びをしながら、素直を口にした。

「ありがとう。テューポーン。楽しかったよ。」
804創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 23:00:17.26 ID:r5VnmecJ

魔界を覆う程に巨大化したテューポーンの声だろうか?大気が低く震え、呟きのような声をイブリースに届けた。その姿は、巨大かつ希薄ではっきりとイブリースの目には捕らえられなかった。

(……礼はまだ早い。塔を制覇し、ルシファーを救出したときに取っておけ。皆で行くぞ。)

その言葉に、イブリースの心が躍る。そして、すぐにしぼんだ。

「あ。いやでも、魔王が許可しないよ。」

遠雷のような笑い声が響いた。世界が優しく揺れていた。

(魔界は変わったのだ。魔王の方針もな。)

「ほんと?」

(さぁな。自分で確かめるといい。)

唐突にテューポーンの手が消失した。拡張させていた魂を戻したのだ。当然、

「いやー、また奪還作戦に加わっ……って、お、落ちっ、あぁあぁぁぁああーーーーーー!!

盛夏の空は太陽も雲も伸びやかに広がり、白く輝いていた。吹き渡る風はなく、熱が世界を覆っていた。
空気がゆらりゆらりと踊っているだけで、何の生命の気配も無い。灼熱が平和に世界を制覇している。

世界の中を塵のように小さなイブリースがゆっくりと落ちていく……その先。

彼を魔城が待ち構える。
彼が旅立った数ヶ月前とは異なる戦況と、変わらない仲間達が待ち構えている。

イブリースは落ちていく。あの時と同じように堕ちていく。あの時とは違う気持ちを抱えて。
ぐいぐいと視界の中で膨む漆黒の魔城を見つめながら、イブリースはにやついた。

さぁ来い未来。

そして、魔城のステンドグラスを突き破り……虹を撒き散らしながら……イブリースは帰還した。


おしまい。
805創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 23:02:59.47 ID:r5VnmecJ
↑書いた者です。
前回読んでくれたひとありがとう。
続き書きました。

迷路の合間の暇つぶしになれば幸いです。
806創る名無しに見る名無し:2012/07/12(木) 23:12:47.85 ID:MI76bbEc
>>805
いつも乙です
本当面白い
807創る名無しに見る名無し:2012/07/13(金) 00:23:34.49 ID:pDJq0EY8
ネーシュネス・・・
808創る名無しに見る名無し:2012/07/13(金) 20:55:37.01 ID:ren9z2dx
テューポーンの大物振りかっけーwww
809創る名無しに見る名無し:2012/07/13(金) 20:58:20.47 ID:jUuQol3z
本来は魔界の重鎮やっててもいい筈なのにな
状態異常ェ…
810創る名無しに見る名無し:2012/07/14(土) 18:10:29.74 ID:X+iDBeWG
イブリースはもう来なくていいよ
811創る名無しに見る名無し:2012/07/14(土) 19:23:24.41 ID:AOJXMUA2
イブリースのファンです

つーか粘着自演まだ居たのかwww
812創る名無しに見る名無し:2012/07/14(土) 23:10:06.82 ID:gMN9Mqib
前々から思ってたんだけど最早僕まかのSSじゃないよねどれも
813創る名無しに見る名無し:2012/07/15(日) 13:27:29.64 ID:qNq+dAUZ
バリバリ僕まかのSSだろwww
814創る名無しに見る名無し:2012/07/19(木) 01:25:40.38 ID:9j3qihYE
神への冒涜だわ
815創る名無しに見る名無し:2012/07/19(木) 01:32:47.20 ID:WEgFlK/v
僕まかなら暗黒神
816創る名無しに見る名無し:2012/07/19(木) 08:42:49.23 ID:khztK4ql
駄文もイベントスルーか
817駄文:2012/07/20(金) 21:07:37.30 ID:j96uKHw+
遅れてすいません…
講義行きます…
818駄文:2012/07/20(金) 21:08:28.15 ID:j96uKHw+
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講座

こんにちは、ゴブリン(0)です。
随分遅くなってしまいましたが、今回のイベントについてまとめていきます。

今回は一周年記念のイベント。
今までとは違い図鑑、塔には何も意味が無し。
そこを楽しみにしていた私は少しがっかりしてしまったり。

しかし、売値が20%上がり買値が20%下がったので、砦練金で大いに稼げるようになりました。
また城、訓練所の建築費が10%OFF。
真魔城、魔都を買った人も多いのではないでしょうか。

今回の目玉は魔界くじ。
一等賞金3億文、他に詐欺に遭わなくなる壺×10(実質1000万文)、ラーヴァナ3兄妹、幸運3体等いろいろ。
ほかにもネタ枠で巨人族、フォモール、魔王グッズ、ぼくまか賞等。
正直どれもあまり必要はないのですが…

また、くじは一人1枚。トレードは不可能です。
それ以上はお祭り会場に乗り込む必要があります。
踏破確率10%の(制限時間は24時間)…
819駄文:2012/07/20(金) 21:08:58.20 ID:j96uKHw+
しかも、くじは記録に残らないときた。
もはやこんな糞MAP誰が行くのか…

…行きました、いや、行ってます、現在進行形です。

どうせだったら祭りを楽しみたい…
だったらお祭り会場踏破は絶対!
と、いう気持ちで乗り込み、記録に残らないとわかって後でも進み続け…

現在13回目です。
いや、今回は残り90分であと20F進めば終わり…
多分13回で終わります、いや終わってください。

今回の講義が遅れたのは、これが10割です。
しばらく僕まかができないで、ダイナを鍛えに森に籠もり、猫を撫でる毎日…
早く僕まかがやりたい…

今回はここまで。
みなさんも、充分金を稼いだらお祭り会場に行くのはいかがでしょうか?
820創る名無しに見る名無し:2012/07/20(金) 21:12:53.01 ID:3EvVtjzT
おー駄文乙!
イベントがんばれ!
821創る名無しに見る名無し:2012/07/20(金) 21:28:01.65 ID:1GvcCX0X

俺は6回行ったよ
822駄文:2012/07/20(金) 22:50:46.19 ID:j96uKHw+
泣きたい
http://beebee2see.appspot.com/i/azuY1ZfrBgw.jpg
http://beebee2see.appspot.com/i/azuY_4frBgw.jpg

サーメットの方は暫く先になると思います…
823創る名無しに見る名無し:2012/07/20(金) 23:29:27.69 ID:3EvVtjzT
>>822
イベントに参加してない俺は理解に時間がかかったがwwwwwwwwwwwww

まだ間に合うがんばれとか一瞬思ったけどwwwwww
824創る名無しに見る名無し:2012/07/29(日) 02:05:47.69 ID:9M0ipUnQ
出でよ!
イブリース!!
825創る名無しに見る名無し:2012/08/07(火) 01:50:19.60 ID:bMw/yXjB
やかましい
826創る名無しに見る名無し:2012/08/14(火) 04:03:50.08 ID:Yl72sORg
新スレ・ストッパー!
827創る名無しに見る名無し:2012/08/15(水) 02:23:42.20 ID:gv9ytNVn
ほす
828創る名無しに見る名無し:2012/08/15(水) 23:26:20.41 ID:a9mfPzoe
法主
829創る名無しに見る名無し:2012/08/17(金) 15:49:21.34 ID:0kAMgFCR
新MAP新ユニットがないとネタがないな
830創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:02:03.48 ID:PAvLGU5i
5.イブリースと魔王。

真魔城の高い高い天井は、人間と魔との戦いの歴史が描かれたステンドグラスで覆われていた。
その物語の最後、魔界の全てを取り戻し、魔物たちが平和に暮らす場面が、破れて打ち砕かれていた。
誰かがドアを使わず、自由過ぎる帰還をした為だ。
正午の太陽は真っ直ぐに差し込み、床に撒き散らされたステンドグラスの破片を照らし、周囲を暖かく包んでいた。
魔城の底に現れた小さなお花畑は、世界中のどこでも変わらない生命力について、語りかけてくる様にも見えた。それは、石柱が屹立するだけの、厳粛でうんざりする暗い城内に温かい幸せを呼び込んでいた。
それでも、広く深い玉座の間は深海のような静寂に覆われていることに変わりはなかった。静かで時が死んでしまったように動くものはいなかった。
長く細く天から降り注ぐ光の柱が浮かび上がらせる塵達だけが、静かに踊り、時の存在を知らせてくれる。

そして、静寂の底に、ゆっくりと何かが降りてくる。ゆっくりと。
831創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:02:52.00 ID:PAvLGU5i

……きぃぃぃぃぃぃん。

それは、高い共鳴音を奏でながら、近づいて来る。
手のひら程の小さな黒いタブレットだ。それは、通行手形であり、モノリスであり、力であり、鍵であり、世界だった。
そのタブレットが空中のどこからか現れてゆっくりと玉座に向けて降りてきた。
タブレットは玉座に座るかのように降下を止めて、そこに浮かぶ。ふわり。
ぽっ、とタブレットに光が灯り……突然、人影が出現した。

……魔王だ。

性別も年齢も判断出来ない中性的な姿だった。ゆったりとした、長いガーディガンのもうなものを羽織っている。ふーっ、と魔王は深く息を吐き出し、玉座に身をうずめた。
その魔王に光の柱の奥から、声が掛かる。

「君は誰?」

ざらりとした、優しい声だ。特徴的なその声で魔王は声の主が誰なのか、理解できた。

「ボクは最果ての村から出発して、全てを奪い返した魔王だよ、イブリース。」
832創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:03:38.29 ID:RsfKomZC

「……ほんとかなぁ。」

言いながら、イブリースは足を踏み出し、光の中に立った。すらりとして、美しい姿だった。あちこち擦りむいて、瘡蓋をこしらえているのは、愛嬌だ。
顔にかかる黒髪を気にする素振りもなく、イブリースは続けた。ツクモと名乗る魔王にむかっての、お馴染みの質問だ。

「君が現れる時の小さな板って、なんなの?そもそも、どこから現れてるの?」

魔王は微笑み、玉座の中で、身の落ち着け所を探った。彼女は名言しないが、まぁるい身体のラインが性別を告げている。
まぁ、そもそも「人間の女性に極端な魅力を感じてしまう天使」イブリースには、間違いようもないことなのだが。
魔王は手のひらでタブレットを弄びながら、イブリースと目を合わせずに答える。

「扉だし、鍵だし、キミ達の魂ソノモノでもある。タブレットと言うよりはモノリスと呼ぶべきものだよ。」

「うん。よく解らないよ。」

「ボクも解ってないよ。でも、理解しなくても使えてるから、問題はない。」

また魔王はもそもそして、緩い衣服がサラサラと動く。イブリースはその姿と香りに鼓動が早まるのを感じた。

……ほんと、僕たちって、人間の女性に弱いよなぁ。

天使にとって、人間の女性は天敵と呼んでも差し支えない存在だ。人間の女性に恋をして、どれほどの天使が堕天しただろうか?
833創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:04:22.41 ID:PAvLGU5i

「ねぇ。僕たちは最果ての村で全てを始めた魔王は死んだって、考えている。始まりのゴブリンと共に。違うかな?」

「ボクは生きているよ。でも、ある意味では、あの魔王は死んでしまったんだ。」

「って、どゆこと?」

うーん。と魔王は言葉に詰まる。
彼女にも正確なところは解らないのだ。彼女には記憶があった。
父と母との幸せな記憶がある。
始まりのゴブリンに命令し、この戦争の扉を開いた記憶がある。
そのゴブリンが帰還した記憶も。ゴブリンの後を付けてきた人間に襲われた記憶も。めちゃくちゃに蹂躙された記憶も。
そして……身体と心の苦痛が限界を超えた時……ボクは……

ご!ごおおおぉぉお……ん。

城内に重い大きな音が響き渡った。真魔城の堀にかかる跳ね上げ式の橋が下ろされる音だ。
834創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:04:54.36 ID:PAvLGU5i

「お。帰還だ。みんな帰ってきた。」

イブリースは魔王に背を向け、この広大な部屋の入口にある両開きのドアに向き直った。
魔王は回想から浮かび上がり、現実を思案する。
もう一つの別の記憶については、語られずじまいだった。灰色の石に囲まれた世界の話は。こちらにいないときに存在している、鉄のロック鳥が大空を支配する石の世界の話は。
でも、それはイブリースには関係のない話だ。それはまた、別の話。

「さて、ルシファー探しのメンバーを選ばなくちゃね。」
835創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:06:47.11 ID:PAvLGU5i


魔王の間に真っ先に現れたのは、不死者イモータルバンパイアの「久遠」だった。右手には既にワインのボトルが握られていた。当然、足元は覚束無い。

「酒は呑まれてからが旨いんだよ。」

が彼の口癖だ。

「はっはー。懐かしいなイブ。今日も呑んでるか?」

「呑んでないってば。人聞きの悪いこと言わないでよ。つか、なんでワインなのさ?血を飲めばいいじゃん。」

「断る。あれはマズイ。」

「何だこの吸血鬼。」

イモータルバンパイアの寿命よりも長く続きそうな彼らの会話を遮るように、吸血鬼に骸骨がぶつかった。
骨戦の「虚無」だ。振り返り文句を発しようとするバンパイアに更に、骨魔の「渇き」がぶつかり、骨僧の「虚空」が突き飛ばす。無口な彼らは、おしゃべりな吸血鬼の無意味な会話を邪魔する事に小さな幸せを見つけていた。
突き飛ばした吸血鬼を無視したまま、スケルトン達は順にイブリースをハグした。
挨拶を交わす彼らの後ろで、こぼれたワインを何とかボトルに戻そうと、吸血鬼が情けない姿を見せていた。
836創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:07:40.46 ID:PAvLGU5i

「帰ったのですね!私が想うにこれが在るべき状態なんです。」

嬉しさを隠せずにいる優しい声がイブリースに掛かる。

「ロフォカレ、ただいま。僕、かえってきちゃったよ。あはは。」

「いいと思いますよ。」

美しい3本の角を誇らしげに輝かせた、ロフォカレが現れ、イブリースを……ハグではなく、強く……抱きしめた。
異形の魔神が扉をくぐり、現れた。ロフォカレの喜びようを見てにやりとする。

「どうやら、テューポーンが説得に成功したようだな。」

「あれが説得なら、かなり前衛的だったよ。」

イブリースはラーヴァナに返した。

「まぁ、どっちでもいい。よく帰ってきたな。」

言いながら、ラーヴァナは少し困った表情で、イブリースと自身の背後を見つめている。

「なぁ。挨拶はせんのか?お前が一番イブリースの帰りを待っていたと思っていたが。」

「しない。あいつ、怖いもん。」

ラーヴァナの影から、若いウトゥックが答える。よくよく見れば、彼女の黒い翼がはたはたと見え隠れしている。

「どうなってるんだ。イブリース。」

「いゃ、ちょっと、ね。」

とにかく今謝っちゃおうとイブは、思い切って口を開いた。

「ごめん。謝って済む話じゃないかもだけど、話しを……

何かがウトゥックとラーヴァナとイブリースの頭上を飛び越えた。何かは何かの液体を撒き散らして、仲間達を越えて、魔王の玉座の前の床に叩きつけられた。
837創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:08:28.07 ID:PAvLGU5i

「わ、何?ちょ……

血だ。イブリース達に降りかかったのは血。投げ捨てられたのは……人間だった。
人間は、魔王の目の前の床にはいつくばり、血を吐いて悶えていた。体中から、血を流し痙攣を起こしていた。
死にかけの老人だ。

イブリースは、血が逆流するのを感じた。有り得ない。人間を捕獲するなんて。これまではどんなにそれを望もうとも、人間を殺す事が出来ず、また、捕まえる事も出来なかった。殺す前に捕まえる前に人間達は人間界に逃げ出すのだ。
誰が何をしようとも、決して捕まえる事が出来なかったのだ。

イブリースは、今にも死にそうな老人を見つめる。

……なんで?なんでだ?

「世界は変わったんだよ。」

低く残酷な声が城内に響いた。笑い声が続く。

ゲラゲラゲラ。

三口六眼の魔竜を従えて、男が入ってきた。
緩いドレープに包まれた、風のような衣服と玉の装飾品に身を包んだ美しい男性が、指先についた血を舐めながら現れた。

ゲラゲラゲラ。
838創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:09:21.42 ID:PAvLGU5i

笑いながら男は、イブリース達の頭上を飛び越え、投げ捨てた老人を踏み潰そうとした。
男のかかとが老人の背骨を捉え、めり込んだ。老人は血を吐き出し、上半身と下半身が細い大腸を残して、引きちぎられ……る瞬間に消えた。老人は。
跡形もなく。
これが、魔界で人間を殺せない理由だった。殺す前に、世界から消失するのだ。人間界へと瞬時に帰還するのだ。吹き出した血飛沫が沸騰し、煙となって消え去る。巻き上がる煙に飲み込まれるようにして、老人は消え去った。

「あぁ、むかつく。もう少しなんだよなぁ。前より良くなってんだが、まだ殺せねぇ。」

男は言葉を発し、そして、笑う。ゲラゲラゲラ、ゲラゲラゲラ。

ふー……魔王は息を吐き、もそもそした。

「ダメよ。殺すんじゃない。何度いえばわかるの?アンラ・マンユ。」

アーリマンは、ゲラゲラゲラと笑った。邪悪な哄笑。

「……あぁ?」

言い終わる前にアーリマンは牙をむき出し、魔王に飛びかかった。
歪んだ魔界の中で封じられてはいるが、極限の身体能力を持つ、唯一の「魔神」を刹那に止められる者は居なかった。
アンラ・マンユが繰り出した拳は、魔王の細い愛らしい鼻筋を捉え、玉座ごと打ち砕いた。
全てが後方に吹き飛ぶ、が……
839創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:09:58.60 ID:PAvLGU5i

「ち。なんだこりゃ。くっだらねぇ」

アンラ・マンユは拳を引いた。目の前には、頭部を失った魔王九十九が、ゆったりと玉座に座っていた。首が飛んでしまった身体がもそもそと身じろぎする。何事も無かったかのように。
さぁっ、と冷たい風がどこからかこの玉座の間に迷い込み、アーリマンの瞳をくすぐった。アーリマンは、ゆっくりと目を閉じ……そして、開いた。

「唯一のホントウノマジンならではの苛立ちってとこだよね?いい加減学習しなよ、ガキじゃあるまいし。ボクは殺せないよ。」

そこには再び、魔王の顔があった。アンラ・マンユは、ゆっくりとさがる。

「あぁー。つまんね。」

魔界の唯一の「魔神」は負け惜しみを吐く。

「なにが魔王だ?笑わせんな。誰だお前?違うだろ?ステンドグラスに語られる、ゴブリンを送り出したあの魔王じゃねぇだろ。くせぇぞ?あぁ?ニルゲンくせぇ。」
840創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 00:25:27.32 ID:dF/aTKXi
面白いな
841創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 01:34:30.17 ID:dF/aTKXi
つ、続きが見てあでごわす
842創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 02:56:06.71 ID:6SDyq9UZ
なんというか【不安】な文体と構成だなぁ。危うさと魅力がある。
創作畑の端くれとしてはすごく羨ましい
843創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 06:16:48.22 ID:PAvLGU5i

アンラ・マンユ。
彼には他の魔神とは決定的に異なる要素がある。その要素こそが、アーリマンをアーリマンにしているのだ。
それは、悪。純粋悪。絶対悪。
通常は、善や悪は立場が作り出す。善も悪も相対的なものだ。通常は。
しかし、アーリマンは違った。世界が誕生する前、全てが爆発して始まる前に存在していた。一つは善として存在し、一つは悪として存在していた。
その悪が、アンラだった。殺し、裏切り、奪い、憎み、呪う。他を認めず、自己を絶対とする。絶対唯一の悪で有り続けること。それ自体が彼の目的であり、存在意義なのだ。

「必ず殺して、頭から貪り喰ってやるよ。」

「その辺にしておけ。」

ラーヴァナが割って入る。

「おいおいおいおいおい。何話しかけてんだよ。何様だ。貴様もだよ、貴様も。引き裂いて血を啜ってやるよ。」
844創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 06:17:32.36 ID:PAvLGU5i

アーリマンは凶相が浮かぶ笑みを作ると、唐突にラーヴァナに襲いかかった。
玉座の間の上部空間が爆発し、隕石群が現れる。例えラーヴァナであろうと、隕石群の全てを受け止めることは出来ない。奪還作戦での強さと1対1の戦いでの強さは違うのだ。
ラーヴァナは、突然のアンラ・マンユの凶行を予測出来なかった自分に舌打ちし、そして覚悟を決めた。
5連の隕石群はラーヴァナを目指し落下し、巨大な爆発を引き起こした。ラーヴァナに激突する直前に。
骨魔の惑星落しが、アンラ・マンユの魔法を正面から打ち砕いたのだ。玉座の間は爆炎に包まれる。

「ちょ、マズイって!」

叫びながらもイブリースは、二人の戦いを止めようとする。が、炎と粉塵で視界が遮られ、どうすることも出来なかった。
何かがイブリースの脇を走り抜け、ラーヴァナに突進した。粉塵に紛れて、ラーヴァナを襲う気だ。
ラーヴァナも気配を察し、暗殺者と対峙する。お互いに相手の正確な位置が解らず、デタラメな攻撃を繰り出している。一瞬、炎の切れ目から、鋭い爪と剛毛に覆われた腕が垣間見えた。
845創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 06:18:13.62 ID:PAvLGU5i

「ウルーヴヘジンか。」

苦く呟くラーヴァナに向けて、ウルーヴは、がばり、と血のように赤い口内を露わにする。

「さぁ、血の狂乱だ。」

ウルーヴの瞳が深淵の紅に染まる。筋肉が膨れ上がり、気迫が周囲を制圧する。ここで、屍山血河の狂乱が始まれば、多くの仲間達が犠牲になる。

……一瞬で勝負は決まる。

ラーヴァナは八連の打撃を打ち込もうと、拳を固めたが……僅かにウルーヴが速くラーヴァナの喉に牙を、

ばきん。

ウルーヴの胸の辺りで骨が砕けるような大きな音が起こり、獣人は動きを止めた。

「うぅぅぅう、がぁぁぁ!!ちきしょう!!吸血鬼がぁぁあ!、」

叫びながら、ウルーヴヘジンは、床に頭を打ちつけ始めた。
土下座をするように何度も何度も。

「はっはー。何と戦ってるんだ?おつむの弱い獣の考える事は解らないな。」

声の主は引き始めた煙と炎の奥から、姿を現した。不死者「久遠」だ。ワインボトルを片手にウルーヴヘジンを見下ろしている。
吸血鬼と狼男はその存在の開始時から対立し、殺し合ってきた。今でも互いに隙あれば抹殺しようと衝突を繰り返している。
力と技はウルーヴに分があり、速さと術ではイモータルに分があった。
846創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 06:18:57.46 ID:PAvLGU5i

「何?お腹が痒いのか?いいぞ、好きなだけかきむしったらいい。あぁ、中からかくのが、最高に気持ちいいぞ。はっはー。」

「が!……っつ、き貴様あ!!」

ウルーヴは叫ぶ。自身の意志を無視してウルーヴの手は動き、彼の腹部に爪を突き立て、引き裂き始める。
これが、ヴァンパイアの魅了だ。
意識を残したまま敵の体を乗っ取る。魅了と呼ぶよりは、支配と言うのが相応しい。残酷な術だ。
ずぶずぶとめり込んでいく爪に、ウルーヴヘジンは大きな悲鳴を上げ、不死者は口の端を吊り上げる。

彼らの背後では、2体の竜が対峙していた。アジ・ダカーハが咆哮を上げようと構え、黒の始祖竜がそこに立ちはだかり、威嚇する。竜の息を発する事を諦めた2体は雄叫びを上げながら、組み合った。

「やめなって!何してるんだよ!みんな!!」

「いやいやいやいやいやいや、貴様も同じだろ?イブリース。貴様など、偶然ここにいるが、本来であれば天界側のヒトだ。我らの敵だ。後な、やめるのは貴様の方だ。」

アーリマンの視線の先にイブリースは、愕然となった。
混戦を繰り広げるアンデット達やラーヴァナの周りを無数のダエーワが取り囲んでいた。その数もさることながら、一体一体のレベルもバカにできない。
847創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 06:19:40.45 ID:PAvLGU5i

「まぁ、ここまでそれなりに仲良くしてきたが、そろそろお終いにしようか。」

ゲラゲラとアンラ・マンユの下品な笑い声が響いた。

それぞれがそれぞれの敵と対峙し、間合いと力量を推し量っていた。全てが爆発しようとする直前の、大気に力が満ちて現れた静寂が、何もかもを威圧していた。
皆、きっかけを待っていた。そして、それは、数瞬の後に訪れた。
吸血鬼に支配されたウルーヴの指は腹部にめり込み、限界を超えた人狼は血を吐き、絶叫した。

それが、引き金となった。

骨魔は再び惑星を召喚し、アンラ・マンユは多重渦竜巻を起こし、ラーヴァナは連撃を打ち込む。なだれ込むダエーワをロフォカレが闇で迎え撃つ。ウルーヴは血を吐きながら、腹を引き裂き、ヴァンパイアは哄笑し2体の黒竜は互いに咆哮を浴びせかけた。
玉座の間は瞬く間に熱と光と粉塵と血で覆われた。轟音と絶叫が響き渡り、真魔城は魔物達の戦闘で内部から、崩壊……魔王は指を鳴らした。
ぱちん、と軽い音が響き、この場を満たしていた力と共にはじけて消えた。
巨大火球や隕石群や咆哮や支配する魔力も。

「やめなさい。ここでは自由にはさせないよ。何を行うのか、何を行わせるのか、全部、ボクが決める。」
848創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 06:20:19.98 ID:PAvLGU5i

魔王は玉座の高みから、魔物達を見下ろしていた。居城での魔王の権限は絶対だった。魔王の許可無くしては、何事も執り行う事が出来なかった。居城の全ての力を魔王は掌握していた。
簡単に言うと、そういうシステムなのだ。

「……死ぬまでやらせろよ。下らねえ。なんだこの絶対ルール。茶番かよ。」

アーリマンは、吐き捨てた。

「我が儘言ってると、システム側に処分させるよ。」

「はっ、やってみろよ?あぁ?大事なコレクションが減るぞ、俺は何も怖くねぇぞ。」

吐き捨てると、アンラ・マンユはダエーワ達を下がらせて、玉座の間の隅に引き込んだ。
いつものことながら、魔王とアンラ・マンユのやり取りには触れてはいけない何かがあり、それが魔物達を緊張させていた。全てが台無しになりそうな、ざわついた緊張感が、周囲を右往左往している。魔王は、わずかに譲歩して、話を打ち切る。

「ボクには誰も適わないよ。ま、今のところって感じだけどね。」
849創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 06:20:52.57 ID:PAvLGU5i

魔王は頭の置き所がなくなった玉座でもそもそしながらアンラ・マンユを見つめた。

……きっと、魔界が全ての力を取り戻した時、彼らは阻むべき者がない、極限の存在になるんだろな。

魔界が人間に征服された時、巨大な力を持った魔神達は、粉々に打ち砕かれ、分裂した。強大な者ほど粉々にされ、多くのシミラーを生み出した。結果として、伝説になる程度の存在と、神話をつくりあげる存在の逆転が起こっていた。
ヒトに過ぎないラーヴァナと神であるアンラ・マンユの戦闘力の逆転が起こっていた。ダエーワ達とは勿論のこと。

……でも、融合が再び可能になったら?シミラー達を取り込めるようになった時、現状は維持されるだろうか?アンラ・マンユは例のヨンモジを再び凌駕し、スブンタと終わりなき争いを行うのだろうか?

……ま、いいか。それはまた、別の話か。

魔王はゆらりと立ち上がった。

「さて、メンバーを選出します。」
850創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 06:21:38.84 ID:PAvLGU5i


真魔城の高い高い天井は、人間と魔との戦いの歴史が描かれたステンドグラスで覆われていた。
その物語の最後、魔界の全てを取り戻し、魔物たちが平和に暮らす場面が、破れて打ち砕かれていた。
イブリースが打ち砕いたのだ。無力なイブリースが。魔界の終末を、幸せな終末を打ち砕いたのだ。

……何を暗示しているのだろうか?

魔王は呟く。
答えを知っているとしても。誰もが答えを知っているとしても、魔王は呟く。
呟かずにはいられなかった。この先の過酷な運命を想えば。
ここが終末なら、どれだけ幸せだっただろうか。これで終わりなら魔界は平和を取り戻しただろうか?この先に意味が在るのだろうか?戦いは誰が望んでいるのだろうか?
神とは何なんだろうか?悪とはなんだろうか。ヒトとは?愛とは?命とは?魂とは?

……マダオワラナイノダロウカ?

誰もが予言しうる結末に向けて物語は進んでいく。その結末はある種の絶望であると知りながら。
自分は予言者ではないと言い訳をしながら、見えない到達点に向けて、休むことなく進んでいく。
始まりと終わりを内包する世界に向けて。
彼らは進んでいく。
ただ、進んでいく。引き返す術さえ持たずに。



おしまい。
851創る名無しに見る名無し:2012/08/23(木) 19:10:36.47 ID:dF/aTKXi
乙です!
続きまってますだ
852創る名無しに見る名無し:2012/08/24(金) 18:42:47.31 ID:0SUZyQQz
>>850
乙です
相変わらず読ませますね
つづき待ってます
853創る名無しに見る名無し:2012/08/26(日) 17:55:09.63 ID:Nr159USW
こいつのシリーズは毎回痛々しさだけで面白くない
駄文はもう話書かないの?
854創る名無しに見る名無し:2012/08/26(日) 17:56:20.75 ID:HxXxjO7P
俺は正直この人のが一番好き

>>853
粘着人生乙ですwww
855駄文:2012/08/26(日) 18:58:08.80 ID:QyJIrZxJ
>>853
ちょっと諸事情+サーメットの話を書いたは良いもののなんか違う+ネタが浮かばない
っていうのに加え、他の話を書き始めたので、暫くは書けません。
一応アプデ後の講義は予定してます。
856創る名無しに見る名無し:2012/08/26(日) 21:11:30.06 ID:Nr159USW
>>854
悪いけど粘着くんとは違うんだな

>>855
最近講義ばっかりだったから気になってたけど書いてるならいいや
857創る名無しに見る名無し:2012/08/26(日) 21:17:48.37 ID:HxXxjO7P
>>856
その言い方は何様のつもりですか?www
858創る名無しに見る名無し:2012/08/26(日) 21:36:44.83 ID:Nr159USW
>>857
最近講義以外を見ないから普通の話を書いて欲しいと言いたかったけど投下してないだけで書いてるなら別にいいや、って言いたいだけなんだけど

その粘着の仕方まさかお前がそうなんじゃねえの
859創る名無しに見る名無し:2012/08/26(日) 22:01:07.54 ID:lIyYRtAO
魔王「夏休みに自転車でどこまでいけるかと小旅行。計画も、地図も、お金も、何も持たずに。
国道をただひたすら進んでいた。途中大きな下り坂があって自転車はひとりでに進む。
ペダルを漕がなくても。何もしなくても。
ただ、ただ気持ちよかった。自分は今、世界一早いんじゃないかと思った。
子供心に凄く遠いところまできた事を知り、一同感動。滝のような汗と青空の下の笑顔。

しかし、帰り道が解からず途方に暮れる。不安になる。怖くなる。いらいらする。
当然けんかになっちゃった。泣いてね〜よ。と全員赤い鼻して、目を腫らして強がってこぼした涙。
交番で道を聞いて帰った頃にはもう晩御飯の時間も過ぎてるわ、親には叱られるは、
蚊には指されてるわ、自転車は汚れるわ。
でも次の日には全員復活。瞬時に楽しい思い出になってしまう。絵日記の1ページになっていた。

今大人になってあの大きな下り坂を電車の窓から見下ろす。
家から電車でたかだか10個目くらい。
子供の頃感じたほど、大きくも長くもない下り坂。
でもあの時はこの坂は果てしなく長く、大きかった。永遠だと思えるほどに。

今もあの坂を自転車で滑り落ちる子供達がいる。楽しそうに嬌声を上げながら。
彼らもいつの日にか思うのだろうか。
今、大人になってどれだけお金や時間を使って遊んでも、

あの大きな坂を下っていた時の楽しさは、もう二度とは味わえないと。
もう二度と、友達と笑いながらあの坂を、自転車で下る事はないだろうと。
あんなにバカで、下らなくて、無鉄砲で、楽しかった事はもう二度とないだろうと」
860創る名無しに見る名無し:2012/08/26(日) 22:05:06.94 ID:hQi6E3jg
>>859
このスレ始まって以来の傑作だった
861創る名無しに見る名無し:2012/08/26(日) 22:18:46.31 ID:HxXxjO7P
>>859
これはヒドいwww
はじめに
魔王「
って付けただけやん
862駄文:2012/08/26(日) 22:26:05.69 ID:QyJIrZxJ
>>858
なんかうまく伝わってなかったかもしれませんが、今書いてるのは僕まかの話じゃありません。
僕まかの方はネタが浮かばなくて…
863創る名無しに見る名無し:2012/08/27(月) 00:56:09.11 ID:vqLtWgSN
>>861
自演乙
自分の作品で太刀打ち出来ないから他人を下げるイブリースのだろお前
864創る名無しに見る名無し:2012/08/27(月) 01:04:52.72 ID:naSBbr44
粘着また来てるのか
やり方を変えながらどうにかして創作者のやる気を削ぎたいらしいな
こんな過疎スレに粘着するなんて何か理由がありそうだな
865創る名無しに見る名無し:2012/08/27(月) 01:09:46.34 ID:naSBbr44
ん?
つーか>859は有名なコピペだろ
866創る名無しに見る名無し:2012/08/27(月) 01:11:56.74 ID:vqLtWgSN
ID:HxXxjO7Pはこのスレが原因で親でも殺されたの?
867創る名無しに見る名無し:2012/08/27(月) 21:46:30.51 ID:2uvjpc81
イブリースをかいた者です。読んでくれたひとありがとう。感想まで書いてくれたひとありがとう。
新しいマップに飽きたら、また続きかきます。
868創る名無しに見る名無し:2012/08/27(月) 22:31:52.12 ID:QDwhr9AI
どういたしまして
869創る名無しに見る名無し:2012/08/27(月) 22:53:25.49 ID:naSBbr44
まってるよん
870創る名無しに見る名無し:2012/08/28(火) 03:22:34.19 ID:qEqGoPWG
>>867
いつも乙です
871創る名無しに見る名無し:2012/08/28(火) 12:14:28.88 ID:vxiMQWU0
>>867
迷惑なんでチラシの裏か日記帳に書いといてください
文体がオナニー臭くて敵わないです
872創る名無しに見る名無し:2012/08/29(水) 00:15:54.78 ID:lkhhKt7s
>>867
楽しみにしてるよ
873創る名無しに見る名無し:2012/08/29(水) 02:20:32.91 ID:TaEP8ppn
>>867
ROMだが俺も楽しみにしてるんだぜ
874創る名無しに見る名無し:2012/08/29(水) 12:28:04.82 ID:0LleIBcF
自演臭すぎるな
875創る名無しに見る名無し:2012/08/31(金) 22:33:52.38 ID:VvviE7fS
いいから仲良くしろ
876創る名無しに見る名無し:2012/09/03(月) 19:51:00.73 ID:DskLRu5l
物語進まないね
魔王が狂って虐殺するルートか
気を取り戻して行くルートのどっちになるんだろ
877創る名無しに見る名無し:2012/09/08(土) 23:42:28.55 ID:p+xrDAq8
正直昔の人たちはよかったけどここ最近の奴らはわざと臭い文章書いとけばウケるみたいに思ってるからな

過去先生戻ってこないかなぁ
878創る名無しに見る名無し:2012/09/08(土) 23:51:56.37 ID:lweOqlQN
昔の人たちも良かったけど最近の人達も良いと思うぞ
良し悪しは個人の好みだな

なんにせよ手を変え品を変え一見そうとは見えないような粘着君レスには反応せずに今後も書いてもらいたいもんだな
879創る名無しに見る名無し:2012/09/12(水) 02:47:44.62 ID:uc90zkq4
イブリースだけは文章臭過ぎて無理
そういうのが本スレから叩かれる対象になってるのが理解出来てない上に自演するからこのスレまで荒れる
駄文さんもアップデートが少なくなったから余り書かなくなっちゃったしなぁ
880創る名無しに見る名無し:2012/09/12(水) 16:41:49.71 ID:V1GnHnLZ
ゴブリンダッシュクソすぎわロタ
881創る名無しに見る名無し:2012/09/12(水) 16:51:34.21 ID:A+XYPXNQ
インターフェース酷いわ課金も酷いわ
てかあれうまくやらないと課金しないと遊べないレベルだった
JAGSはクソだわ
意地として上層部からの命令を無視して僕まかに課金要素を付けなかったあの頃の大魔王はもういないってよくわかった
882創る名無しに見る名無し:2012/09/12(水) 17:19:59.03 ID:ivUhIjM0
あれ絶対開発部署別だろ・・・
883創る名無しに見る名無し:2012/09/12(水) 18:48:48.97 ID:4iBKCwua
私はイブの人が一番楽しみですが

ゴブリンランニングのスレ立てるか
884創る名無しに見る名無し:2012/09/12(水) 20:08:22.74 ID:RZXSgvhm
いらない
885駄文:2012/09/17(月) 20:40:17.80 ID:xMc2+KSm
すいません遅れました…
それでは講義投下。
886駄文:2012/09/17(月) 20:41:17.30 ID:xMc2+KSm
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講座

どうもご無沙汰です、ゴブリン(0)です。
今回は先月に行われたアップデート、黄金とキルトの街ナトと廃墟スラーヴァについてです。

まずはナトから。
このステージは金属性以外のユニットは全てDEX,STRが1に、ACは半減。
道中では踊り子が混乱させてくるという典型的な境界MAP。
金属性はめぼしいユニットが少ない(ウグブ、ラードーン等)ため、少し難易度は高め。
準備をしないと中々厳しいMAPです。

ただ、攻略するなら金アンセ3匹程度に殴り数匹で終わります。
個人的には殴り役にはコボルト、コボ僧、ラードーンがオススメ。
特にコボルト二種は砦で容易に集まります。
887駄文:2012/09/17(月) 20:43:38.07 ID:xMc2+KSm
アイテムは新ドリンクのエールやキルトなどがあります。
エールはSTRが上がりますが他は全て低下、高級エールは全能力低下とネタアイテム。
キルトは安い宝石みたいな物、高級キルトも同様。

ユニットでは、ついにゴーレムが拾えるように。
それと、新精霊が三匹追加されました。

後は魔神が三柱。
1柱目はアミ−、新技の槍を習得。
槍は貫通攻撃と同等です。
ただ、最大二連の上、範囲と全体異常持ち。
さらに後述の理由で完璧なゴミ魔神に…

二柱目はレラジェ、こちらは弓使い。
1. 一〜四連弩に壊死の火矢、破矢、毒矢の三種。
弩は置いておいて、三種の矢について。
火矢は魔法、破矢は特殊、毒矢は毒をそれぞれ全体に。
個人的にはおもしろいユニットだと思います。
888駄文:2012/09/17(月) 20:44:10.11 ID:xMc2+KSm
三柱目は今回の当たり魔神、エリゴス。
技は槍のみですが、1,2,3,4,5,10回と回数が豊富。
さらに魔法、回復、状態異常も無し、典型的な殴りユニット。
能力は低いですが鍛えればどうとでもなるので気になりません。

三種のナト魔神について紹介しましたが、この三柱共通の弱点は出にくいこと。
海ほどではありませんが結構ドープもいるのでかなり苦戦させられました…

続いてのMAPは廃墟スラーヴァ。
こちらもなかなかの難所。
敵は壊れた自動人形が殆ど。
ゴブリンですら余裕でかれる弱さです。
問題は5種の自動人形にあります。
タフ、高速、混乱といやらしいものばかり。
ドープも多量必要ですが、問題は自動人形の出にくさ。
私は未だに敵図鑑が埋まりません…
捨て駒作戦もアリなのですが、そんな簡単にゴブリンを殺すのも胸が痛みます。

ユニットは出てきませんがアイテムは二種。
一つは手紙、読んでないのでわかりませんがストーリーに関係ありそうです。
もう一つは金剛石、出やすければ文稼ぎMAPになったろうに…
889駄文:2012/09/17(月) 20:45:37.00 ID:xMc2+KSm
三柱目は今回の当たり魔神、エリゴス。
技は槍のみですが、1,2,3,4,5,10回と回数が豊富。
さらに魔法、回復、状態異常も無し、典型的な殴りユニット。
能力は低いですが鍛えればどうとでもなるので気になりません。

三種のナト魔神について紹介しましたが、この三柱共通の弱点は出にくいこと。
海ほどではありませんが結構ドープもいるのでかなり苦戦させられました…

続いてのMAPは廃墟スラーヴァ。
こちらもなかなかの難所。
敵は壊れた自動人形が殆ど。
ゴブリンですら余裕でかれる弱さです。
問題は5種の自動人形にあります。
タフ、高速、混乱といやらしいものばかり。
ドープも多量必要ですが、問題は自動人形の出にくさ。
私は未だに敵図鑑が埋まりません…
捨て駒作戦もアリなのですが、そんな簡単にゴブリンを殺すのも胸が痛みます。

ユニットは出てきませんがアイテムは二種。
一つは手紙、読んでないのでわかりませんがストーリーに関係ありそうです。
もう一つは金剛石、出やすければ文稼ぎMAPになったろうに…
890創る名無しに見る名無し:2012/09/17(月) 20:46:35.04 ID:uen/39TJ
同じの連投になってるよ?
891駄文:2012/09/17(月) 20:48:09.07 ID:xMc2+KSm
今回はこれくらいですね。
遅れたのはナト攻略に夢中だったのと、リアルに忙しかったためです。
次からは気をつけます。

それと、今度からゴブリンランニングの講義もする予定です。
まだクリアはしていないので、表、裏の二回に別れる予定です。
それでは、また。
892駄文:2012/09/17(月) 20:48:39.47 ID:xMc2+KSm
>>890
本当だ…
気をつけます…
893創る名無しに見る名無し:2012/09/17(月) 21:20:44.50 ID:uen/39TJ
>>891
乙です
ナト前のなんで参考になります
894駄文:2012/09/18(火) 00:07:52.76 ID:KMHZV1Fq
ランニング講義できました。
なんか気分的にハイだったので、少し不快な文になっているかも知れませんが…
895駄文:2012/09/18(火) 00:08:23.40 ID:xMc2+KSm
魔界王立大学 体育学部 マラソン学科 特別講座

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は新MAP…ではなく新アプリ、ゴブリンランニングについての解説…
すいません、どちらかというと解説じゃないです、非難です。
このアプリについて少し非難しつつ攻略を目指す講義です。
今回は最初の5ステージについて、次回は残りのステージについてになります。
それでは始めていきましょう。

そのまえに表面のユニット紹介。
一匹目はゴブリン、このアプリの主役。
ジャンプ力とスタミナが高いのが特徴です。
こいつは使えるユニットという枠を超え必要不可欠なユニットになっています。
おもに最初にユニットはこいつを使います。

二匹目はプリースト、バリアがあるので敵に一回ぶつかっても大丈夫。
ゴブリンに比べジャンプ力が劣っており、バリアもそこまで重要ではありません。
別にいてもいなくてもいい、いや、正直いらない。
でもそこそこ役立つユニットです。

三匹目はウィザード、魔法で敵に攻撃します。
ただジャンプ力は最弱…
ここで開発者に一つ聞きたい、何故こんな設定にしたのですか?
こいつは使える使えないの枠を超え、邪魔なユニットに入ります。
ジャンプ力がよわすぎて段差が越せないのです。
さらにメンバーチェンジが出来ないので常にパーティーを圧迫。
ゴブリンの後ろに二匹こいつが出たら殺意が湧きます。
開発者は何か恨みがあるのでしょうか?

たしかに、魔法は良いです、そこそこ使えます。
逆にいると便利なこともあります。
ただ、ただいると確実にこいつが死ぬ場所や果てには全滅させてしまう場所がおおい。
課金アイテムにこいつが消せるアイテムがあったら即座に購入します。
896駄文:2012/09/18(火) 00:09:00.25 ID:KMHZV1Fq
さて、今課金アイテムといいましたが実はこのゲーム、課金アイテムが存在します。
勿論、こんなゲームに一円も払うつもりはありませんが。
アイテムはこんな感じ。

魔王の剣…パーティ最大数が3から4に、いらない。
魔王の盾…ジャンプで消費するスタミナ半減、スタミナが切れる前に死ぬからいらない。
魔王の杖…必殺技が無限に使用可能、買うならこれ、ただウィザードは完全にゴミ化します。
魔王のマント…常時三段ジャンプ、これも中々、ウィザードはそこまで意味なし。
詐欺に遭わなくなる壺…これは後で説明

な感じです。壺以外は100個セットで85円。
4種入った魔王セットは250円
じゃあマントと杖買った方が良いの?と思う方もいるかも知れませんが
正直言います、いりません。
このゲームで消費アイテムを買うのは駄目、金の無駄です。
この理由も後で。
897駄文:2012/09/18(火) 00:10:15.54 ID:KMHZV1Fq
さて、ステージ攻略にはいりましょう。
まずは最果ての村〜東の砦。
このステージは唯一、ウィザードですらクリアできるステージです。
ウィザードですら?はいそうです、ウィザードですらクリアできます。
ゴブリン、プリーストとの差も唯一あまり付きません。

このステージは特に説明すること無いです。
なのでこのステージでユニットの特性を慣れてください。
全ユニットでクリアできるようにしましょう。

次は序盤の難所、田舎町ボーンズ〜北の砦。
使用キャラはゴブリンで行きましょう。
まず見えるのは牢屋と段差に囲まれたマント。
牢屋をとったらすぐにジャンプするとマントをとれます。
あるとないとでは難易度が変わるので絶対に取りましょう。

しかし、これを取ることの最大の敵はラグ。
牢屋を取った瞬間にラグが出るので、気をつけましょう。
898駄文:2012/09/18(火) 00:10:50.14 ID:KMHZV1Fq
マントを取ったらその後にある薬草を採ります、これも必要です。
さらにそこからすぐにジャンプを一回、着地してもう一回で安全に杖もとれます。
これは数回クリアしている私の感想ですので、慣れていないと難しいかも…

段差にある牢屋も出来れば、ただ、危ないので段差に乗れなそうなら回避で。
その後の牢屋は直前の段差に乗れればそのまま段差から降りればとれます、それ以外は回避で。

そこからは段差が多いだけなのですが、気をつけるところも一つ。
それは、超えられそうで超えられないユニットが死ぬ階段の存在。
段差地獄を抜け気が抜けたところにあり、場合によってはそこから全滅もしばしば。

ここで気付いたことがあります。
実は私、まちがえて盾を使ってしまい、盾を切らしてしまっています。
その時にこれは恥だと思いアプリを消したのですが、結局アイテムは戻りませんでした(ステージは戻った)。
その後一からやり直していると、なんとこのステージに盾が。
どうやら0個になっていると、各ステージに落ちているっぽいです。
899駄文:2012/09/18(火) 00:12:45.93 ID:KMHZV1Fq
三つ目はアックスデス〜南の砦。
ここは癒しステージ。二つ目がクリアできる腕前なら10回もかからないでしょう。
ウィザードでも途中の一カ所を除けばクリアできます。
特に悪質な罠はなく、超えられない階段もたった一つ。

強いて攻略ポイントを上げるとするなら一つ。
敵が密集している地帯があります(並ぶように二つ)。
そこの間に杖があるので一カ所ごとに使っても良いのですが、ここで杖の節約術を一つ。
ジャンプで一つ目の地帯を抜け、杖の直前で必殺技発動。
すると杖が節約できるのでお勧め。
ただ、危ないと思ったらすぐに必殺技を使いましょう。
杖は残機のような物です。

ここで小話、このゲームのお邪魔キャラ達について。
一つ目は勿論ウィザード、こいつが後ろに二体並んだら全滅を覚悟。
二つ目は超えられない階段、ストレス抜群です。
三つ目は壺、取得後のラグが凄くウザイ。

あと、今やっていたらBMWの広告が出てました、こいつは最凶。
死ぬかクリアしない限りラグに悩まされ続けます。
ときおり解放され早くなったりとやりたい放題。
900駄文:2012/09/18(火) 00:13:51.33 ID:KMHZV1Fq
それと広告ってゴブリンのジャンプと被ってウザイんですよね。
そんなあなたにはこれ、詐欺に遭わなくなる壺。
なんとこれを買うだけで広告が消えます!
お値段はなんと!!500円!!! ヤスイ!

…じゃねえよ、なんだよ広告除去に500円って、ふざけんな。
相場は85円、高くて170円だろうがよお、なめとんのか?
確かにサーバーを使うゲームは高くなる、そう聞いたことがあります。
実際、僕まかもそれが原因で広告除去が実装されませんでした。
このゲームってサーバー使ってねえだろ、それなのに500円とか高杉。

まあ、壺は高くても良い、僕まかの象徴みたいなところもあるし、ただ違う用途にして欲しかった。
新ステージの追加とか他にも色々あるでしょ?そういうのに壺を当てろよ。
広告ぐらい85円で除去させろよ買わねえけど。

まあ買わせたくないんでしょう、買わない方が儲かるらしいし。
それとあともう一つ、魔王セットの説明文。
「古物商が良い仕事している」まあ、アオリ文としてはいい。
ただ良い仕事はしてねえよぼったくりだよこれ。
ランニングモード(得点を競う奴)なら良いけど、ストーリーでは使いません。
特に剣と盾はまんま不必要。
もしそれでも課金したいなら、杖とマントだけ買えばいい、170円。
それに課金してハイスコアなんか出してどうする。

因みにただで広告を消したいなら機内モードにしてWi-Fiをオフに。
最初は枠が残りますが、少しすると消えます。
901駄文:2012/09/18(火) 00:14:21.85 ID:KMHZV1Fq
取り乱しました、先に進みます。
次はセント〜西の砦、これまた難所、運ゲーも少し入ります。
選ぶのは勿論ゴブリン、ウィザードは開幕後すぐに詰みます。
まず最初の牢屋をとったらすぐに一回ジャンプ、また、次の牢屋は無視。
その次の牢屋をとってすぐに一回ジャンプで、容易に三匹&マント持ちに。
薬草はスルーで良いです、ここでは要りません。

その後には牢屋ジャンプ、ここでのコツを。
まずゴブリンとプリーストは牢屋を取った瞬間連打、これをしないとすぐに死にます(特にゴブリン)。
それが無理なら、余裕を持って二回ジャンプを。
ウィザードは取った後でも随分余裕です。
また、ここを抜けた後も要注意、すぐに超えられない階段がきます。

必殺技は温存、後に敵の密集地帯が抜けられなくなるので。
それとこのステージはウィザード殺しが凄く多いです。

最後はバベル〜門、二つ目、四つ目と並ぶくらいの難易度です。
ポイントは、序盤に高い段差で上下する敵がいるのでそこで必殺技。
最初の薬草の近くの敵は素通り可能。
高い場所にある牢屋を取ると、一匹死ぬ可能性が高いので、必殺技で敵を処理。
これを心がければ難しくありません。
902駄文:2012/09/18(火) 00:15:14.04 ID:KMHZV1Fq
今回はここまで、次回は未定です。
理由は…その次が運ゲーだからです。
ゴブリンを引くorプリーストか???(ステージ6で登場)にマントを取らせるのが第一条件。
二つ目はその後薬草を採り、それを殺さずに進むorウィザード以外で二匹そろえる。
この二つがあってやっと序盤を抜けます、中間じゃないです、序盤です。
私は現在ここで詰んでいます。

今回は随分アプリをこき下ろしましたがこれにも理由が。
私は俗に言う大魔王信者なので、非難するかどうか迷いましたが、
開発チームが別という発言を聞いて、容赦なくこき下ろしました。
このゲームで課金しても、かならずしも大魔王が助かるわけではないのです。
むしろ開発チームを肥やす可能性もあり、オススメできません。

それでは、また次回に会いましょう。
903創る名無しに見る名無し:2012/09/22(土) 09:55:40.82 ID:GhUS8r7F
終わりの始まり
904創る名無しに見る名無し:2012/09/25(火) 21:24:59.53 ID:4fJh7Ysu
駄文さん、あんまり大魔王信者とか言わない方が良いと思うよ
905創る名無しに見る名無し:2012/09/25(火) 21:27:23.06 ID:jjfNgCmc
個人の自由だろ。スレの空気だけがすべてじゃないさ、
906創る名無しに見る名無し:2012/09/25(火) 21:28:40.39 ID:4fJh7Ysu
最近アンチの方が多いから荒れる原因一々作らなくてもっていう
907創る名無しに見る名無し:2012/09/25(火) 21:44:51.36 ID:jjfNgCmc
このスレで嵐とか気にしちゃ負けだよ。
ここは表現の場だ
908創る名無しに見る名無し:2012/09/25(火) 22:02:06.68 ID:4fJh7Ysu
お前の中ではな
不快がる人間の方が多いと思うよ
909創る名無しに見る名無し:2012/09/25(火) 22:02:16.50 ID:ub4p/8sg
>>907
なるほど
910創る名無しに見る名無し:2012/09/26(水) 17:08:38.49 ID:bUIM4+kj
駄文さ、SS書かないなら創作じゃねえじゃん

本スレでやっても差し障りなさそうな内容だし?
感想ならチラ裏でやれって言われそうだけどアプデまとめとしての需要はあるし避難所とかどう?
911創る名無しに見る名無し:2012/09/26(水) 18:26:27.41 ID:S0uHDcVC
遅レス過ぎて不自然だなぁ
912駄文:2012/09/26(水) 23:03:03.05 ID:lL+9XRnq
講義は週末ごろになると思います。
今日やっても良いのですが、流石に追加技も出ていませんしね…

それと、もしも講義が邪魔になるのであればやめようと思います。
避難所では検証の邪魔になるでしょうし、流石にこの文体では受け入れられないでしょうし…
913創る名無しに見る名無し:2012/09/27(木) 00:07:02.58 ID:j3M/Q5/7
邪魔とは言わんけどここでの扱いも避難所での扱いもさほど変わらんのじゃね
というより僕まかにへばりついてるから講義から得られる物ぶっちゃけないのでSSが読みたいですオナシャス
914創る名無しに見る名無し:2012/09/27(木) 00:59:35.15 ID:OvPkVa5S
>>912
勘違いアホの意見に耳を貸す必要はないよ
個人で講義が必要ないSS読みたいなんて思ってるだけ
そんなコミュ障疑惑のガキに合わせる義理はないんじゃない?
講義ありがたいと思ってる人も俺も含めて居るよ
駄文さんの書きたいの投下しなよ
915創る名無しに見る名無し:2012/09/27(木) 01:57:05.27 ID:t1J3WRqZ
講義が必要ないとは言わないけど創作物として読みたいというよりは情報として読みたいだし
916創る名無しに見る名無し:2012/09/29(土) 21:09:08.69 ID:TDZpWn3Z
どうでもいいけどもう誰もSS書いてないのな
居てもコピペ改変とかだし
過去さんとか戻って来ないかな
917駄文:2012/09/30(日) 22:10:29.12 ID:LNAquBeo
無反省先生に過去先生、ハウル先生や裸王先生に鐘の音先生…あとホモ…
皆さんどこに行ってしまわれたんですかね…
個人的にはイブリースの先生のSSが心の支えです。

それでは、講義行きます
918駄文:2012/09/30(日) 22:10:59.19 ID:LNAquBeo
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講義

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は9/26アップデートの新MAP南東の砦、オステオン王の地下墓地
この2MAPについての講義です。


まずは南東の砦、新しい稼ぎMAPです。
性質、構造は南西の砦と一緒なので、上位の砦と思って貰って大丈夫です。
ボス戦では先制するのにDEX1100ほどなので、ここまで普通にやってきていればさほど苦労しません。

宝は、南西から羅針盤、戦神の小杖が消えて鍵、戦神の杖、翠玉が追加。
稼ぎは南西よりも数段上です。
さらに鍵は覚者、智啓、新鍵である飛耳長目の鍵の三種。
うまくやれば宝200個も出来るようになり、魔都への道が近づきました。

次に砦の新ユニットについてです。
一匹目はトロールコナ、トロールの魔法使い。
報告が無くてよくわかりませんが、あまり強そうには見えません…
3,4回攻撃に加えて弱い魔法のみなのでどっちつかず…
無論、今後の追加技によってどう転ぶかわかりません。

次に巨人の形天、初の中華ユニット。
技が斧のみで、こちらもそこまで強くはなさそう…
ただ、こちらも追加技次第です。

新魔獣はペルーダ、パニップ。
なんか紹介がめんどくさいユニット…
報告がないのですが、初期技はペルーダが火の息と毒、パニップは毒のみ。
境界魔獣はどいつも似たようなのばっかりです…
919駄文:2012/09/30(日) 22:12:14.50 ID:LNAquBeo
次に魔神。
1柱目はハルファス。
魔界魔神と同じ技構成に感奮の激、これくらいしか特徴がないです。

2柱目はハーゲンティ。
多重渦竜巻と全体完全回復以外は魔界魔神と似てます。
パッシブを持っていないのですが、説明文の感じだとレベルアップで覚えるかも。

そして、今回の最注目ユニット。
最上級魔法を5種全てそろえ(最初から)、全体攻撃として強酸、無色号哭。
さらに全体完全回復、状態回復、解毒、全体魅了で裏方支援もバッチリ!
極めつけはなんと10回攻撃持ち(レベルアップで40まで)!
入手しやすさ?砦回せば無問題!
有無をいわさぬ最凶魔神、その名は燭陰!

難点?強いて上げるなら特殊攻撃がないですね、メイルストロムが欲しかった。
それと一回攻撃くらいかな?1割弱は特技使うのでさほど問題じゃないです。

最果ての村にウキウキしながら連れてったら一回攻撃しか見せてくれなかった…
その瞬間私はこいつに惚れました。
こいつは大成しない、ネタ魔神としてピカイチだ。
バラーみたいなファッションネタ魔神とは違う、本物なんだと。
920駄文:2012/09/30(日) 22:12:45.25 ID:LNAquBeo
次はオステオン王の地下墓地、こちらはなかなかの難易度。
無機生物以外は全てHPが1、DEXが半減。
先手必勝、相手に回せばそれ即ち死のMAP。
敵の数が多く、中には魔法、ブレスが聞かない敵がおり、
さらにはレベルアップで僧が回復魔法を使い、たこ殴りなんてことも。
新アイテムが多数眠り、ここを奪還しない限り辞典梅は不可能です。

因みにここには呪われた護符というマイナスアイテムも。
HPが1に(他三種も下がる)なるというかなり凶悪なアイテムです。

私はここに向けて無機生物軍団を作っています。
早く仕上げて燭陰育成したい…
921駄文:2012/09/30(日) 22:13:39.54 ID:LNAquBeo
そして、久しぶりの追加進化。
熊4種はそれぞれビッグ→ラージ→ヒュージに進化。
ヒュージになると二回重攻撃を覚えます。

そして、トロールロードが進化。
はっきりと言いますが、こいつはかなり強いです。
レベルアップと共に最低攻撃回数上がっていき、最終進化手前でも4〜5。
最終進化では4回攻撃すら忘れ、5回攻撃か5回重攻撃のみに。
つまり、確実に5回攻撃を行えるユニットです。
安定度は間違いなく最高、進化元も楽に集まります。

唯一の欠点は耐性です。毒、麻痺、精神全て0。
ただ、私は耐性などは飾りだと考えています。
どんな敵でも先制攻撃で片付けてしまえばいいのですから。
少数精鋭ではあまりオススメできませんが。

今回はこんな感じです。
あと、ゴブリンランニングの講義は忘れてください…
難しすぎです、投げちゃいました。
それではまた次の講義でお会いしましょう。
922駄文:2012/09/30(日) 23:32:22.94 ID:LNAquBeo
訂正です。
南東攻略のDEXは1000程度で全て先制、
DEX850で高機動型ラクダ以外に先制可能だそうです。
さらに高機動型ラクダは光で落ちるらしいので、殴りは850程度で良さそうです。
923創る名無しに見る名無し:2012/10/01(月) 01:20:37.61 ID:8Pv+IZFK
遅すぎてなんの役にも立ちやしねえ
924創る名無しに見る名無し:2012/10/01(月) 01:37:58.41 ID:JeFJuuiB
乙です
俺は今からなんでありがたいです
つってもまだ廃墟前だけど
925創る名無しに見る名無し:2012/10/01(月) 18:46:43.57 ID:lYTws1Ti
墓のDEX値いくらあればいいの?
926創る名無しに見る名無し:2012/10/01(月) 19:25:37.29 ID:8Pv+IZFK
ここ質問スレじゃないよ帰りな
927創る名無しに見る名無し:2012/10/08(月) 19:44:22.24 ID:0eBnMX/v
過疎ってルナ
928創る名無しに見る名無し:2012/10/25(木) 18:33:23.85 ID:M80ZKs3u
「ウ・ディ・タ」とは? 
・完全無料のゲーム作成ツールです。
・wikiや講座や情報やブログも充実してるので安心。
・作成したゲームは自由に配布したり、コンテストに投稿することも可能。
■「コモンイベント」を利用すれば、難しいゲームシステムも実現できます。
■非暗号化ゲームもあるのでそれで先人に知恵を借りよう。
929駄文:2012/10/28(日) 18:17:00.80 ID:v1/xHrym
もうあれからどれくらいたっただろう。
ふと、考えた。

カレンダーを見ればたったの一年くらいだった。
だが、もうあれから数十年も数百年もたった気がする。
そしてこれからも長い日々を過ごすだろう。
ずっと、ずっと…

自宅でぼんやりと外を見る。
汚らしい町並みの奥に広がる大海原、右を見ても左を見ても海ばかり。
今までと何ら変わらない風景。

いや、昔は違った、遠い遠い昔だが。
930駄文:2012/10/28(日) 18:17:31.38 ID:v1/xHrym
昔は違った。
島に大きな半鐘の音が響き、水平線の向こうからは敵が乗った船団が現れ、港に上がってくる。
それに対して街に住み着いたチンピラや山賊、海賊、果てにはマフィアが雄叫びを上げ、立ち向かう。
しかし、敵はそれを乗り越え島の奥へ奥へと進む。
島の宝物庫へと近づいてきたところを私が―

植木を殴り倒してはっと気がついた。
すこし、熱くなりすぎた、それほどまでに懐かしかった。
右手に握っていた球を台に戻し、窓のそばに戻った。
海は静かに波立っている、船などは見えない。
931駄文:2012/10/28(日) 18:18:02.63 ID:v1/xHrym
次の日、私はいつもいた自宅から出て船の上にいた。
昨日のことが忘れられない、あの忙しかった毎日、遠い遠い思い出。
そんなことを思い出していると、ふと知り合いに会いたくなった。

久しぶりの運動は体にこたえる、ただでさえ山登りは辛い。
裏道を進みながら思った。
表から行こうとしたが、なんとなく裏から来てしまった。
絶景といわれる表道とは違い、見渡すばかりの海ばかり。
表ほど、道は険しくないが。

山頂に着くと、懐かしい知り合いに出迎えられた。
私はその知り合いの頭を撫でつつ、小屋のドアをノックする。
少し休ませて貰いたい。

色魔魔術師の入れたハーブティーを飲む。
デブは近くのベッドで横になって寝ていた。
小屋の奥では堕天使が恨めしげにこちらを見ている。

色魔魔術師と昔の話に花を咲かせていると、急に轟音が響いた。
するとおもむろに起き上がったデブが装備を調え、色魔も身構えた。
なにがあったのか、と訪ねても返事はない。
もう帰れ、こっちはこれから忙しい―色魔はドアの前でそう言い残し、敵に向かっていた。
932駄文:2012/10/28(日) 18:18:34.96 ID:v1/xHrym
山を出て、そこから向かったのは渓谷だった。
近くで捕まえた馬に乗っていくと、案外早くにたどり着いた。
くたびれた鎧をまとう戦士の奥にいる知り合いは、私が近づいても動きはしない。
どこが壊れてしまったと戦士は言う。

こいつとのつきあいは短かった。
それでも、思い出はとても色濃く残る。
もう動かない知り合い―いや、大きな箱に手を合わせる。

主はこのことを知っているだろうか、彼の最後を。
天国か地獄か知らないが、見守っていただろうか。

馬に乗って帰る途中、動物の断末魔が響く。
私はそれを気にせず、遠くなっていく勝ち鬨の声を聞いた。
933駄文:2012/10/28(日) 18:19:40.58 ID:v1/xHrym
洞穴の入り口にたどり着いたのは日が暮れた頃だった。
ここにいた錬金術師とは、格段仲が良かった。
人間界にいた頃から、彼とは夜通し話し合ったりもしたものだ。
満ちあふれんばかりの才能を持ち、主にも最も信頼を寄せられていた。
そんな彼に、多少の嫉妬心を覚えたりもした。

彼はもうここにはいない、主の事件のあと暫くして消えた。
ここには彼が残した人形と共に、彼の亡霊が居座るという噂を聞いた。
事件からもう1年以上たった今だからこそ、久しぶりに会いに来たのだ。

突然、洞穴の中から足音がして、私は木の陰に隠れた。
彼が出てくるのか、と淡い期待を持ちながら見守ったが、出てきたのは鬼であった。
杖を持つ鬼はまるで引き連れているかのように仲間を連れて去っていった。

洞穴が敵の修行地として使われていることを知ったのは、何もせず立ち去った次の日だった。
934駄文:2012/10/28(日) 18:20:18.57 ID:v1/xHrym
もうあれからどれくらいたっただろう。

自宅でぼんやりと外を見る。
汚らしい町並みの奥に広がる大海原、右を見ても左を見ても海ばかり。
今までと何ら変わらない風景。
変わったのは、私たちだけ。

まだ太陽が差し込んでいる中、ベッドに入ろうとすると半鐘の音がした。
昔懐かしい音、懐かしい思い出が蘇る、それを子守歌にして眠る。

だが、子守歌にしては少しやかましすぎた。
半鐘はけたたましく鳴り続け、街からは雄叫びが聞こえる。
もう一度窓の外を見ると、海の上には船が浮かんでいた。

良くできた夢だな、と思いつつベッドに戻ろうとするが体が言うことを聞かない。
台座に飾った玉を磨き、閉まってあったマントを羽織る。
そして、ドアを開け、宝物庫の前へと向かっていった。
935創る名無しに見る名無し:2012/11/04(日) 22:49:20.46 ID:NqE0DjxG
つーづーきーはー?
936創る名無しに見る名無し:2012/11/04(日) 23:03:41.84 ID:yoZn9wwG
気づかなかったぜ書いてくれてたんだな
続きキボンヌ
937駄文:2012/11/04(日) 23:29:28.53 ID:FPqLgGGd
すいません…
これで終わらせたつもりだったんです…
講義は明日書きます。
938創る名無しに見る名無し:2012/11/05(月) 20:45:27.72 ID:ZX5rDR7F
意外と好き。
939創る名無しに見る名無し:2012/11/08(木) 19:23:06.22 ID:LGHChibr
まだー?
940創る名無しに見る名無し:2012/11/10(土) 19:41:40.15 ID:61nO7H1W
じゃあ、書き終わったので、ちょっとずつのせていきます。毎週末、載せますね。
941創る名無しに見る名無し:2012/11/10(土) 21:40:31.20 ID:61nO7H1W
はぁっ。

はぁはぁはぁ、はぁ。怖い。はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ。

ごくり。

はぁはぁはぁはぁはぁ、怖い。怖い。助けて欲しい。ああ。駄目だ。はぁはぁはぁはぁ。ああ。開くな。怖い。あ。
あぁ、あああああああああああああああああああああああああ!!!!!

が、こ、お、おおおぉぉぉおおおん!

大きな音と共に、両開きの扉が開いた。汗だくで震える初老の男は、扉の向こうに見慣れた絶望を認めた。

美しい黒髪を揺らし、冷たい美しさを纏った魔神が扉を押し切った。
彼の背後には、絶望と救済が混在していた。
初老の男は、震える手で腰から片手剣を引き抜こうとするが、恐怖で身体が動かない。

剣は歴史を作り、ペンは歴史を紡ぐ。言葉は、ただ、浮かび、消えていく。
男は全てを諦めて、戦いを放棄した。

「何百回目だ?これらには意味がな……

ぼき、り!

男の胸で大きな音が鳴った。骨が折れるような、鋭い湿った音だ。ありとあらゆる穴から、初老の男は体液を噴き出した。

……あ、ああああアアアァァァァア
942創る名無しに見る名無し:2012/11/10(土) 21:41:28.14 ID:61nO7H1W
初老の男は、身体中から力を奪われ、膝から崩れ落ちようとして、それができなかった。身体の自由が完全に奪われていた。膝が曲がり、つま先立ちで、それでも倒れずに姿勢を保っていた。彼の意志とは無関係に。

「はっはー。気分はどうかな?村長さん?あ?そう?最高?そりゃいいや……

鋭い犬歯を持つ吸血鬼は残忍の笑みを浮かべた。べろり、と赤く長い舌で口元を舐める。

「準備はいいか?でわ、殺し合え。」

不死者は指をくるりと回した。村長の身体は彼の意志を無視して振り返り、村の護衛でもある、彼の息子と向き合った。息子もまた、透明な体液を穴から垂らし、震えていた。
血走った瞳が絡み合う。お互いのそれは、お互いに許しを乞うていた。

だが、カラダは止まらない。

先程までは震えて使い物にならなかった手はしっかりと短剣の柄を握り引き抜いた。
涙を流しながら、親子は互いに剣を突き立……
943創る名無しに見る名無し:2012/11/10(土) 21:42:20.56 ID:61nO7H1W
ど!!ざん!!!!

ロフォカレが親子の間に割り込む。無論、助けずに終末の黒い闇を放った。
年老いた男は血を噴き出しながら、それでも安堵の笑みを浮かべ、煙となり、霧散した。
ロフォカレは初老の男にとって、救済であり、イモータルは、絶望だった。
男は息子を殺すことなく、結末を迎え、魔界を去った。暫しの休息だ。例えそれが死の苦しみを伴い、そして、繰り返されるものだとしても。

「いや、あのさ。やり方が残酷だよ。」

翼を失った堕天使は、苦言を呈した。 ヴァンパイアは、ニヤリと口の端を歪めた。
征服者の塔は、始まりと終わりを同時に許容する寛容さで、静かに彼らを受け入れた。
いつも通りに。



崩天のイブリース 6
最終話 イブリース達の世界。

ぐるり、と塔の外壁の内側に階段が取り付けられていた。外壁は刺繍にも劣らない細かなレリーフで彩られていた。彫刻に伴い無数の穴があいており、外界の光と空気を塔内に届けていた。
螺旋はひっそりと観音開きの扉につながり、次なるフロアへ彼らを導いて行く。
扉の向こうには、ただ絶望が待っている。それは、人間に向けられているのだろうか?それとも、魔に?いずれにしても、ただ……絶望が待っている。
944創る名無しに見る名無し:2012/11/10(土) 21:43:19.86 ID:61nO7H1W
螺旋を抜け、扉を押し開き、室内になだれ込む。魔王軍は圧倒的で、人軍は為す術なく、蹴散らされる。
笑いながら斧をフルスイングする雑兵にも、容赦はなかった。
吸血鬼の久遠がおもしろ半分に残酷な振る舞いを行い、ロフォカレに窘められる。これまでに多くの同族を惨殺された久遠は、人間を許すつもりはなかった。仲間には陽気で優しい不死者も、人間に慈悲を見せることはなかった。
魔王軍内で対立しているダエーワ達と同様の残酷さを持って人間と対峙していた。彼は、人間の命を奪うことのできない、魔界での戦いに辟易していた。
彼は、復讐の為ならどの様な対価であろうと支払う覚悟だった。
宗教都市の牢獄から助け出された仲間は全て殺されてしまった。人間ではない、ただ、それだけを理由として。
それから彼は、長い長い旅をして、数多くの戦いを越えて、不死者へと到達した。永遠の命を持つ存在は世界に殆どいない。神との最後の戦いの日まで、寿命を約束されている存在は殆どいない。永遠を生きるという意味では、イモータルヴァンパイアは魔神を超える存在だった。
彼は黒い感情を押し殺して、陽気に進む。

「はっはー。どんどん行こうぜ。」


(続く。)
945創る名無しに見る名無し:2012/11/10(土) 22:43:49.22 ID:48DT8rh7
復讐とは恐ろしいものだな
946創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 13:29:32.63 ID:DOL24A7t
続きはー?
947創る名無しに見る名無し:2012/11/13(火) 23:19:02.17 ID:7NbWicsg
続きは多分また週末だろ
おとなしく待ってな
948sage:2012/11/16(金) 20:04:05.22 ID:J5OMZpva
そういえば僕マカのアプリ中に新大陸のマップあったな
949創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 21:34:58.32 ID:RYgKoGlC
(続き。)


同時刻。
……真魔城にて。

城のどこか、深い深い場所にある静かな部屋で二人は長い背もたれのついた椅子に座り、ゲーム盤の載ったデーブルを挟み、向かい合っていた。ゲームをしながら、気が無さそうに会話をしている。

「で?」

年老いた小さな鬼僧は切り出した。
ふーっと、長く息を吐き出し、もそもそと身じろぎしてから、魔王は答えた。

「イブリース達は旅立ったよ。」

「そうかい。ルシファーの救出はあの子の悲願だからねぇ。叶うといいねぇ。」

老婆はテーブルの上の悪魔を模したゲームの駒を進めた。

「で、お前は何をしようとしてるんだい?お嬢さん?」

魔王はまたもそもそと身じろぎをしてから、答える。緩い衣服の襞がさらさらと揺れた。

「判らない。ボクにもわからないんだよ。」

魔王は正直に答えた。これまで魔王軍の誰にも話さなかった、彼女の推測を語ろうとしていた。ゲーム盤の上の神側の駒を進めた。それをきっかけに暫く駒の取り合いが続き、そうしながらも、魔王ツクモは、言葉を紡いだ。
950創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 21:35:39.16 ID:RYgKoGlC
「ボクは何も知らない。兵士達よりも更に。彼らには、彼らの歴史があり、それぞれの理由で、それぞれの対象に愛と憎しみを抱いている。

……ボク達は、変容したんだ。魔界を取り戻す戦いは既に終わってしまったんだと思う。戻れない、引き返せない場所を過ぎたんだと思う。

時折、で?という老婆の優しい合いの手をはさみながら、ツクモの話は続いた。

この折り重なる世界には、魔界は無数にあるし、同じ数の魔王が存在する。更に同数の魔王軍が存在する。

ボク達はただのプレイヤーに過ぎない。

この世界を牛耳るのは、最大覇権を有する人間でもなく、始まりと終わりの決定権を持つ天界人でもない。勿論、無力な我等、魔界の住人達でもない。
世界を支配するのは、世界の在るべき姿を定める「デザイナー」であり、多層世界を横に貫く「スティンガー」でもある、例の魔王だ。彼がもたらす情報で、ボク達魔王は、世界の姿や魔界の行く末を推察する事ができるんだ。

彼は、その他の魔王からは、愛と憎しみを込めて、「大魔王」と呼ばれる存在だ。

……唯一無二の、全てを決定する存在。
951創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 21:36:49.21 ID:RYgKoGlC
大魔王は、何かを求め魔界を弄んでいる。ボク達には、何を求めているのか理解出来ない。能力の差ではなく、そこには、立場の差が作り上げる無限の隔壁が立ちはだかっている。

だだ、わかっていることは、大魔王は世界に変化をもたらす存在。かき混ぜてひっくり返す存在なんだ。
だから、ボク達はすべての可能性を捨てない。掴もうとしてるんだ。多様性は、すべての可能性を凌駕する。変化に対する唯一の対抗手段なんだ。

「で、お嬢ちゃんは、すべての魔界の住人を解放して、来るべき、「激変」に備えたいってわけかい?」

老婆の問いを肯定しながら、魔王は、駒を進めた。対局は終盤を迎えている。

「で?最後の一手はどうするんだい?」

魔王は、動きを止める。一瞬、間を置いて、魔王は大きく息を吐いた。

ふー……

しかし、それ以上は答えなかった。

「お嬢ちゃん。あんたは人間だろ?答えなくていいよ。で、今、魔王軍は人間界に進もうとしている。多様性だなんだっていっても、それは所詮、自分が属する世界での話さね。

で?

あんたはどうする?魔に組するかね?人間の幸せを祈るのかい?」

答えずに魔王は駒を進める。

「チェック。」

魔王はそっけなく言った。

「それがあんたの答えかい?」

老鬼僧が操る魔王軍は、敗北した。魔王が動かす人軍が最後の一兵で、戦いを制した。

「一つだけ聞かせてくれないかい?例の狂った塔に送り出したイブリース達にドーピングは十分にしてやったのかい?」

あはははは、と魔王は笑うだけで、答えようとはしなかった。無論、ドープ無しでは、誰も生き残れない。

……あの塔では。
952創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 22:19:09.02 ID:xwKRp1cB
乙です
なんか凄いことになってきましたね
953創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 22:45:04.09 ID:RYgKoGlC
螺旋をのぼり、観音開きの扉をイブリースは押し開けた。
彼の視線の先には、これまでに見てきた震える人間はいなかった。不遜な邪悪が待ち構えていた。

「久しいな。来たか、魔神共。」

ぎいいいい。っと、歯をむき出しにして、頬を歪める大魔導師がいた。極彩色のマントに彼の狂気が滲んでいる。

神速の大魔導師、セロニアス。

そして、それ以上はなにも語らず……ゆらりと、彼の足元が歪む。高速移動から繰り出される、幻の六足だ。が、その彼の遥か先……神速の彼方に魔神達はいた。
セロニアスが1ミリも動けぬ間に、羊魔ロフォカレは大魔導師眼前の中空にいた。
セロニアスは破裂し、後方に吹き飛んだ。セロニアスには見る事さえ出来なかった。ロフォカレは重い蹄の2連撃を打ち込んだのだ。

「六足?私が思うに、見えてるようでは、まだまだ遅いですね。」

セロニアスは煙となり消え去った。セロニアスを守る筈の暗殺者も既に、魔神の誰かに倒されていた。あの頃の強敵も、今では、ただの通過点でしかなかった。

「さて、そろそろいろいろと注意が必要だね。」

イブリースは、美しい髪をかきあげながら、仲間たちに告げた。

(明日に続く。)
954創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 23:05:08.27 ID:xwKRp1cB
>>953
乙です
続き待ってます
955創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 01:23:36.51 ID:AV3QAe9f
イブの人また書いてくれてるんだな
ありがとう
956創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 16:05:32.38 ID:mjMSQqow
(続きです。)


「崩天の力……って、何なのかな?」

「さあね。だだ、あの狂った塔には、充満してるし、あの子達にも備わっている力さね。」

魔王と老鬼僧の会話は、まだ、続いていた。二人の間のゲーム盤は神軍の勝利で終えられていた。既に二人とも、ゲーム盤には興味を示していなかった。

「崩天の力は、崩す力?それとも、その、ギャク?」

「さぁね。知らないし、知りたくもない。でもその力があの塔に無限を与えているし、天界の底を打ち抜いたのさ。そこまで解ってりゃ、充分じゃないかい?」

魔王はまた、もそもそと身じろぎした。さらさら、ふー。
そして、高く暗い天井を見上げる。その先に広がる宇宙を臨むかのように。
魔王は想いをさまよわせながら、考えを練り上げていった。
ちらり、と答えのようなものが、彼女の魂の内を過ぎ去った。

……世界を壊し、世界に穴を穿ち、そして、繋げる。それが崩天の力。きっと、それが今、あの塔に……三界に起こっている事の……全て。
957創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 16:06:40.17 ID:mjMSQqow
イブリースは扉を開く。

「……って、あれ?」

ここは、征服者の塔33階。魔王軍は事もなくここまで進んできた。戦いに参加しているのは、ほぼ、吸血鬼とロフォカレだけだ。まだ、敵と呼べる存在が居る階層ではない。
それでもここは、魔人の階層。
通常であれば、扉を開け放つと共に人造人間達が襲いかかってくる。魔人のメテオストームが降り注いでくる。全員がタフで、こちらの防御を無視する技を持っている。

だか、今回は違った。魔人ヘルメースは、広い33階の中央にしつらえた豪奢な机についていた。机上に両肘をつき、眼鏡の奥からこちらを静かに見据えている。
何より異常なのは、人造人間達だった。彼を護衛する強力な人造人間達が全て破壊され、床に打ち捨てられていたのだ。
不死者でさえ、異変を感じ、相手の出方を探っている。

「なにこれ?」

イブリースは、床を指差し肩をすくめて、ヘルメースに問いかける。

「イブリース。君たちと話をしたくてね。」

「それで、抵抗の意志がない事を人造人間で示したの?」

「ああ。そうだ。」

魔人と呼ばれる大賢者は背中をゆっくりと背もたれにうずめた。
958創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 16:07:31.37 ID:mjMSQqow
「いずれにせよ、君たちには勝てないのでね。戦う事に意味はない。であれば、話し合うべきだ。」

「意味?いらないね。人間は全員、殺す。それだけだ。」

吸血鬼の久遠が、イブリースの横に並びヘルメースを睨んだ。

「くくくく。面白いことを言う。解っているだろう?この戦いにおいて、君達は一度も我々人間を殺したことはない。そうだろう?何しろ殺せないのだから。」

「はっはー。いいね、今日のヘルメースは。気に入ったぞ。」

イモータルは瞳を縦に絞り、牙を剥き出しにして、魔人に飛びかかった。
鋭い爪を繰り出す……が、ロフォカレがそれを制する。

「駄目です。話しを聞くべきです。」

「いや、ひつよーねーよ。」

いつの間にかアンラマンユが躍り出て、剣を振り下……羅刹がそれを止める。

「話しが先だ。」

「おいおいおいおいおいおいおい。貴様如きが俺に話しかけるんじゃねぇよ。貴様も敵なんだよ。あ?」

魔人ヘルメースは愉快そうに、魔王軍の動きを見ていた。

「くくくく。何だ?何と戦っているんだ?君達は。」
959創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 16:08:06.91 ID:mjMSQqow
「ま、色々あるのよね。これが。」

言いながら、イブリースも進みヘルメースの正面に立った。堕天使は腕を組み、ヘルメースを見下ろす。その左右ではイモータルとロフォカレが、アーリマンと蒼の羅刹が対峙していた。

「話しと言うのは他でもない。この戦争の事だ。境界から撤退しろ。」

傲岸に言い放つヘルメースに魔王軍は激昂した。
960創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 16:09:29.54 ID:mjMSQqow


……あの瞬間、ボクは多分死んだ。そして、もう一人のボクと繋がったんだ。繋がった理由も、どちらがどっちなのかも、判らないけど。

魔王は思い切って、人生の先輩に告げた。
そして、少し困った顔をして、うつむいている。鬼僧は微笑んだ。魔王は続ける。

「これ、何だろ?」

魔王は、手を暗い虚空にかざした。すぐに耳なりが響き、黒いタブレットが降りてきた。魔王の手のひらに触れない位置で停止し、静かに漂っている。

「私に聞いてるのかい?」

鬼僧は怪訝そうに言った。

「う……うん。ごめん。聞いてもしょうがないよね。」

「だね。」

当たり前だ。どれだけ戦場で無敵を誇ろうとも、どんなに悟りを開こうとも、システムを理解することとは、関係ない。
システムを理解できるのは、一握りの選民だけだ。

(……世界と魂を繋ぐ鍵だよ、きっと。)

イブリースの言葉だ。
彼は……漠然とではあるが……理解している。このタブレットが果たす役割や、世界の現状を。崩天の力と関係が在るのだろう。
961創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 16:10:06.61 ID:mjMSQqow
「判らない、判らないんだけど、これはボクをこの世界に運び込んでくれる扉であり、鍵なの。ボクはこの世界の魔王で、ここではないどこか別の世界の誰か、でもあるんだ。
この黒い塊は、ボクに力と知恵を授けてくれる。
あの始まりのゴブリンが帰還して、ボクと一緒に安全なはずの自陣で虐殺されたとき、ボクはこの世界とタブレットに喚ばれたんだ。
ボク以外にも大勢の魔王が同じ体験をしている。別の魔界での出来事だけどね。まぁ、気づいていない魔王も多いけど。
なんていうか、ただのゲームだって考えている魔王が大多数だ。
全てはリアル。ゲームなんて存在しないってことにさえ、気づいてないんだ。
ボクは想うんだ。

タマシイ=デンキシンゴウ

ボク達なんて、しょせんタブレットに収められた、電気信号が衣服を着てるだけなんだって。タブレットの中の電気信号なのか、肉の中のデンキシンゴウなのか。ただ、それだけの違い。
その意味において、ゲームは存在せず、全てはリアル。

「だから、あなたもタマシイなの。」

虚ろな魔王の瞳で覗き込まれた鬼僧は、年甲斐もなく、ぞっとした。

鬼僧は、魔王の瞳の中に狂気ではなく、無限を、世界を見た。その絶対的な巨大さに、恐怖を覚えたのだ。

この無数に折り重なる世界を行き来する事ができる希少な能力者……魔王に世界そのものと言える広がりを感じたのだ。
その、格の違いに畏怖を感じずにはいられなかった。
962創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 16:11:36.62 ID:mjMSQqow
「無理。」

イブリースは端的に答えた。33階は静かな殺意に包まれていた。

目の前には眼鏡をかけた白髪の老人が、しかし、覇気に満ちて、ゆったりとソファーに身を沈めている。

「魔界は取り戻したはずだ。ここから先は侵略戦争だ。魔に正義は無い。」

年老いた魔人ははっきりと言った。

「詭弁だよ、ヘルメース。魔界は取り戻せていないよ。現に最果ての村の人間ですら、殺すこともできずに日々追い返すだけ。知ってるでしょ?」

ヘルメースはニヤリとする。

「僕らは、少なくとも拠点に人間が二度と現れなくなるまで、闘いを止めないよ。」

「だが、その方法はどうだ?人間界へ進行する事が、拠点から人間を追い払う方法なのか?」

がん!と大きな音を立てて、ロフォカレはヘルメースの机に蹄を打ちつけた。みしりと机は鳴き、崩れ去った。

「先程、久遠の行動を止めましたが、あなたの味方ではありませんよ、私は。ここにいる全員が大切な仲間を人間に殺されています。それを忘れないでください。」

珍しくロフォカレは、感情を乱していた。

「で、話はそれだけ?」

イブリースは話を戻した。ヘルメースはそれに応えた。

「くくくく。すまなかった。シンプルに行こうか。魔の人間界への進行で、世界のバランスが崩れ始めている。魔界と人間界が混在し始めている。」

「人間の魔界侵略が先じゃん。」

「そうだな、だが、その前にきっかけがある。全ての始まりとなるきっかけが。
……始まりはイブリース、君だ。君が崩天の力で天界の底を打ち抜き、人間界と天界を繋ぐ大穴を開けたのが始まりだ。」

イブリースは突然、話の矛先が自分に向き、身体の中に何か冷たいものが走るのを感じた。
963創る名無しに見る名無し:2012/11/17(土) 16:12:40.31 ID:mjMSQqow
「君の堕天がきっかけで次々と天使達が堕天した。天界は弱体化し、人間界は新しい力で混乱に陥った。人間は好きで魔界に侵攻したのではないよ。他に方法がなかっただけだ。」

魔神に取り囲まれながらも、ヘルメースは堂々と語る。
ソファーにどっしりと構えて話し続ける。

「境界は魔界と古い人間界とが混じり合う場所だ。門を抜け、新しい人間界へと進むといい。理解出来るだろう。この世界の現状が。密接に絡み合うこの三界は崩れる寸前なのだ。
この塔の混乱した姿は正に世界の縮図だ。まずは、上へと進むがいい。世界が見えるぞ。今いるこの塔は以前の塔とは別ものだ。常に移ろい、混乱の度合いを増している。」

「詳しいね。大賢者ヘルメース。それはなに?例の賢者の石が授けてくれた智慧なのかな?それとも、ただの妄想?」

イブリースが、苛立ち混じりに口を挟んだ。
ヘルメースは何かを隠している。魔王軍にこれ以上の力をつけさせないないように策を巡らせているのは、間違い無い。
強力な人間軍が打ち破られれた時、その力は魔王軍に移る。塔の上層に魔王軍が進めば、捕らわれたままの強力な魔神が奪われる可能性もある。だから、ヘルメースは、魔王軍を戦わずして追い返そうとしているのだ。

いや……ただの時間稼ぎ?それとも……

イブリースは表情を変えずに、想いを巡らせる。

「だから、これ以上、あちこちひっかき回すのは止めておけ。回れ右をして、おうちに帰るんだ。」

ヘルメースは魔王軍に臆することもなく、そう結んだ。

「無理。」

イブリースの答えは変わらない。
魔人ヘルメースは、くくくく、と笑い、ゆっくりと立ち上がった。

「では、力で決めよう。」

ヘルメースの頭上で巨大な閃光が爆発し、隕石群が垂直に降り注ぐ。辺り一面が熱と光に包まれる。爆発と轟音が収まり、塵が落ち着くと以前と変わらない魔王軍がそこにいた。

「はっはー。では、死ね。」

待ちきれない様子の吸血鬼がヘルメースに襲いかかった。5連の斬撃を受けたヘルメースは笑いながら血を吐き、煙りとなって消えた。

多くの者は聞き逃したが、大賢者は最後に小さく呟いた。

……気をつけろよ。今や、この塔はアナダラケだ。
964創る名無しに見る名無し:2012/11/19(月) 00:05:24.58 ID:/kYL9AkQ
すげえな
単純な話じゃなかったんだ
965創る名無しに見る名無し:2012/11/21(水) 02:49:23.12 ID:b1Fq21YI
面白いなあ
ちなみに俺のタブレットは白だよ
駄文さんもそうだったけどイブの人もこのゲームを本当に楽しんでるよな
自分で世界を広げてるというかただの奪還作戦にとどまらない物語を創る感じだな
続き待ってます
966創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 22:12:12.37 ID:XcYpdszy
(続きです。)


……で、最後に聞かせておくれよ。

老鬼僧は、立ち上がり城を去ろうとする最後の瞬間に魔王に問いかけた。

「結局、みんなにドーピングはしてやったのかい?」

魔王はもそもそと身じろぎして、ふーっと、息を吐き出してから答えた。

「ぶっちゃけ、燭台そっちのけでマシマシよ。」

微笑む魔王を見て、鬼僧は快活に笑った。

「それじゃルシファーが見つからないんじゃないかい?」

ひとしきり笑った後、老鬼僧はゆっくりと扉に向かい、静かに出て行った。

……で、結局、あんたの目的はなんなんだい?

いつもはぐらかされるその問いは、発せられる事はなかった。老婆は、その問の答えを魔王が持ち合わせていない事を知ったからだ。

魔王は恐らく、決めかねているのだ。人でありながら、魔を愛おしく感じている。二つの世界が共に幸せであるように、と祈っているのだ。
それは、最後に絶望をもたらすのだろうか。それとも……最後の希望なのだろうか。
老婆はそっと、呟いた。

ま、皆が無事なら、なにもいうことはないね。





イブリースは扉を開く。

何度目だろう?
ヘルメースと出会ってから、何度ドアを開いただろう。40,50……螺旋階段と扉とフロア。螺旋階段とフロア。螺旋階段とフロア。

どれだけの扉を開いても、なにもなかった。だだの空間があり、敵は居ない。
当然、全ての牢屋は空だった。

「えーーっと……なんだこれ?」

イブリースは控えめな愚痴に留めていたが、魔王軍は静かに動揺していた。
どのフロアにも、人間軍は居なかった。
無人だった。51、52、53……静かに軍は進む。

そして、ついに60階に魔王軍は到達した。

「つか、あれだ。なんかこう……これまでと違うけど、いい?……いくよ?」

イブリースは仲間たちを振り返り、声をかけた。誰も返事をしなかったが、アンラでさえ、イブリースを肯定していた。イブリースは、最後の大扉を押し開く。

ぎ、ぎ、ぎぎぎぎぎぎぎぎ……
967創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 22:18:00.70 ID:XcYpdszy
ひとり、魔城の最奥に留まる魔王は、心がざわざわするのを感じていた。

……塔の崩天の力が増大している。

人軍は、崩天の力を僅かばかりコントロールする術を持っている。だから、死ぬ前に退散する事ができるし、何度でも拠点に現れることができるのだ。だが、何かが変わり始めている。崩天の力が増大し、大きくうねり始めている。
で?それがなにを引き起こすのだろうか?
判らない。でも……でも、あの塔には、危険が満ちている。何しろ、その存在自体に無理があるのだから。あれだけ強力な超人達を縛り付け続けるには、それを遥かに上回る力が必要なのだ。
大きな力には、その不安定さがもたらす、何もかもを変容させる危険がある。……あの混乱した最後の塔にも同じ事が言えるのではないだろうか?



「遅い。遅い遅い遅い遅い遅い遅い。」

微笑みながら、征服王は待ち受けていた。始まりと終わりが同居する、混乱の塔の最上階で。最後の大扉を開いたイブリースは、笑顔で挨拶をする。

「久しぶり。ティム。ずっと、ぶっとばしだかったよ。」

率直なイブリースの挨拶にティムティムは剛笑した。

「相変わらず。相変わらずだな、イブリース。さすがは天界の底を打ち抜いた堕天使だ。確かその時は、カンストだったんだよな?」

「いや、トリプルナインって呼んでほしいんだけどな。」

「がっはっはっはっは!うるせえよ。俺の勝手だ、くそが。」

ティムは楽しそうに毒を吐いた。
征服者の塔の最上階には、征服王だだ一人がいるだけだった。これまでのどのフロアより広大な部屋の中央で、ティムティムは、あぐらをかき、肘をつき、こちらを見定めていた。
脇の床には、愛用の巨大な大段平が突き立ててあった。

「それはさておき、ま、受け取ってくれ。」

イブリースを深く見据えたまま、征服王は云う。と共に、フロア奥の扉が開れた。扉の向こうには、最後の牢屋があり、そこには……

「ルシフェル!!」

イブリースは叫んだ。一切の衣服を纏わず、四肢の大部分を失い、杭で石牢に打ち付けられていた。変わり果てた姿だった。その背には、一葉の翼もなかった。

「感謝しろよ、イブリース。わざわざ探し出して、ここに連れてきてやったんだ。」

邪悪な覇気を撒き散らしながら、征服王は親指で、肩越しにルシファーを指した。

「落ち着いて下さい。イブリース。私が思うにこれは罠です。」

「知ってる。でも、何が変わる訳じゃないけど。」

イブリースの内からは、まともな思考は消え去り、ただ、愛が溢れた。

……ついに会えた。ただ、会いたかった。僕達で始めた背神の大戦争が、全ての始まりだった……会いたかった。愛してる。

彼には自身の体験から、ルシフェルの怪我はほぼ全て癒される事がわかっていた。時間がかかるかもしれない。だけど、必ず治る。ただ、翼は例外だ。力の根元である6対12葉の翼は。
イブリースは、ふらふらと歩き出す。イブリースが目指す先、石牢の影には邪悪なガーディアンが待ち構えていた。
知ってる?知らない?関係なかった。イブリースには、やるべきことがあり、ただ、やり遂げる。それだけだ。

……困りますね……このまっすぐさがイブリースをイブリースにしている由縁ですけどね。

さて、とロフォカレは焦る。イブリースが進む先には、邪悪なガーディアンが待ち受けている筈だ。で、それを止めようと進む先には、それはそれで別の伏兵がいる……はず。

さて、どうする?
968創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 23:03:38.37 ID:C+n3WPnI
来たかっ!
969創る名無しに見る名無し:2012/11/22(木) 23:29:45.13 ID:mJNgNZNR
コマンド?
みたいな最後やね
970創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 00:42:29.79 ID:9t30TEmq
今回は短かったね
971創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 16:52:02.14 ID:gAMzCopB
さて、どうする?

ロフォカレは焦る。イブリースは今や走り始めている。判断に使える時間は一瞬。
ばん!!と、ロフォカレは背中に圧力を感じた。

「いけ、裏切りと悪策は俺の仕事だ。」

犬歯をむき出しにした不死者はロフォカレに告げた。ロフォカレは笑い、イブリースの後を追う。

「では、俺も策無しの担当としようか。」

言い終わる前にラーヴァナは飛び出した。ラーヴァナの後には、イブリースの考えに毒された仲間たちが続く。
イブリースは信じていた。世界は望む姿になり得るのだと。

イブリースが征服王の横を通り過ぎた。続けて、彼を護ろうとする魔神達が、征服王の横に達した。その瞬間、がばり。とティムティムは笑った。
高い天井の闇の中から、次々と落ちてきた。邪悪な守護者達が。10……20……30……!!

だが、慌てずにロフォカレは、終末の光を放つ。質量を伴う死の黒い闇は、ガーディアンを打ち倒し、掃き飛ばし……終える前に、次の一群が落ちて来た。
ロフォカレは、背筋にひやりとした死を感じたが、仲間を信じイブリースに向かって進んだ。羊魔の背後にガーディアンは襲いかかる。だが、そうはさせず、蒼い拳が黒い号哭が、剣と拳が重なり、ガーディアンをなぎ倒していく。

「いけ!イブリースを頼む!」

羅刹が言い終わる前に、更にガーディアンが降ってくる。ラーヴァナは立ち向かう為、天井を見上げ……言葉を失う。

ファルコン、ハーマン、カール、ビャッコ、スザク、デン、パレス、サーメット、アマルティア、パレルソン、ヴェンセスラウ、カミーロ。

ここにくるまでスキップした強敵達が一斉に襲いかかってきた。最悪は、戦闘の途中に襲ってきたことだ。
通常であれば、ロフォカレの闇で凪払われる筈の敵もロフォカレの攻撃の後に現れた為、先手を免れた。

「貴様らがこれまでの戦いを制して来たのは、先手を打って来たからにすぎない。で、今回、先手を取り損ねる訳だ。」

ティムティムは哄笑した。轟音を撒き散らしながら、最強の人軍は着地した。塔が揺らぐ。征服王は、まだ、あぐらを崩してさえいない。

「先手確定でなければ、マスターシーフや超堅流の者達も馬鹿にできぬぞ。……では。始めようか?」

……そして、人魔入り乱れた苛烈な戦闘が開始された。



蒼の羅刹や3頭6腕の阿修羅が、血飛沫を上げながら、人軍をなぎ倒していく。
魔術と特異能力が入り乱れ、フロアは破壊の力で満ちていた。

「……大丈夫だ。アマルティア。嵐が過ぎるのを待とう。」

美しき魔術師パレルソンは盲竜の竜鱗を撫でていた。竜は争いの中にありながら、主を信じ、落ち着いていた。

が、そこにアンセスターの黒天が現れる。

「待て、我々はこの争いに……

(……話があるのなら、争いの場には現れぬ事だな。)

笑うアンセスター。アマルティアはパレルソンと共に、号哭に沈んだ。

しかし、縛炎が収まると、アンセスターの前にパレルソンの姿が露わになった。アマルティアが庇ったのだろう。彼は無傷だった。

「良かろう。」

美しきパレルソンは、歌うようにつぶやいた。跳ね返ったアマルティアの血がパレルソンの頬で血の涙となっていた。
そして、見たこともないような超巨大な焔塊が降りて来る。
972創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 20:40:47.72 ID:gAMzCopB
ダエーワがまた一人、倒れる。

『次は誰だ?』

ザリチュ、ドゥルジそして、破壊神サルワが重騎士の剣で絶命した。重傷の身体をおして2人の重騎士の言葉に挑み、前に出ようとする瀕死のタローマティを、背後から切り捨てる影があった。

『……仲間ではないのか?』

乾いた空気のような笑い声が……叫び声が響く戦場に、場違いにも……染み渡る。

「仲間などではない。我は個。死であり、無であり、ヒトヒラの刃また、いずれにせよ、タローマティは死を迎えた。ならば苦しみから解放してやるのもまた、慈悲だ。」

長身の骨戦が抜き身の刀を静かに構える。迎え撃つ重騎士は、興奮の笑みを堪えきれずにいた。2人で一つの言葉を発する。

『不足はない。名を名乗れ、孤高の騎士よ。』

「笑止。我は侍。騎士ではない。剣ではない。この刀に魂を預ける者。孤独ではない。高くもなく、低くもない。我は無。始まらず、故に決して終わることのない……完全なる無だ。」

冷気を纏う覇気を放ち、骨戦「虚無」が霊気を載せた刃を重騎士達に向ける。

「死はヒトトキの形であり、恐れるに値しない。……来い。」

剛と堅の2人の重騎士は右と左、同時に虚無に大剣を振るった。何かが渦を巻き、ほどけるように2つの世界が終わった。虚無は刀を下ろした。タイガーとハンサムは、ばらり、と崩れ煙となり消えた。瞬きの間。全ては過ぎ去った。
虚無は呟く……不足はない?

「……笑止。」

ウルーヴヘジンは真紅の虹彩をぎらつかせながら、戦場を舞っていた。肉の山と血の河。
皆殺し。全員だ。
沸き立つ血に任せて、獣人は暴れる。ガーディアンや超堅流の者共を噛み砕き、引き裂いていく。首なしの騎士を仕留めたが、敵の首なしか味方の首なしか、記憶が曖昧だった。

……まぁ、どちらでもいい。

ウルーヴヘジンは血に酔い戦嵐に身を任せていた。異常な程の興奮が身体を包み、意識が身体をコントロールしているというより、身体は意識を離れ、本能や反射神経だけで、殺しを行っている感じだった。

「私が相手をしよう。人外の獣よ。」

征服王と同等の体躯と力を持つサーメットが、ウルーヴの前に立ちはだかった。

「力無き者を虐殺するばかりでは、退屈だろう。」

いや、そうでもないぜ。と、心で呟きながら、人狼はサーメットに挑む。会話すらもどかしく、今はただ、血を浴びたかった。

低く移動し、サーメットの隙だらけの脇腹から、内蔵をえぐり出すつもりだった。が、タイミングが合わず、雑魚に気を取られている間に、サーメットを見失ってしまった。フロアは数え切れない敵とその死体で溢れており、爆音と炎が蔓延して、混乱の極致だった。
その合間を縫って、ウルーヴヘジンの前に魚僧のグウジが現れた。

「おい、少し待てよ。お前……。」

魚僧が行き過ぎようとするウルーヴを止める。ウルーヴはいらり、となる。

「うるせえよ。今、忙しいんだよ。これから、サーメットの奴をぶっ殺しに行くんだよ。」

「お、おい……

驚きの表情を浮かべたまま、魚僧は崩れ落ち、絶命した。ウルーヴは一瞬何が起こったのか理解出来なかったが、自身を見下ろして、納得した。魚僧の心臓をえぐり出していたのだ。

おっと、軽く突き飛ばしたつもりだったが、やり過ぎたか?まあいい。前から気に入らなかったからな。

黒い笑みを零す人狼に骨僧の虚空が立ちはだかる。
973創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 20:50:37.96 ID:gAMzCopB
何だよ。ちょっとした事故だよ。良くあることだろ?そう言い放つつもりが、全く違う言葉を発した。

「……早くも、バレましたか。」

事態に漸くきずいたウルーヴは、愕然となった。

(ウルーヴ。今、助ける。)

囁く骨の言葉が、状況を裏付けていた。

……いつだ?一体、いつから、俺は乗っ取られていたんだ?

だが、体は別を語る。

「マスターシーフ達を捨て駒にし、その合間に魔軍をしとめていく作戦でした。もう少しやれるかと思いましたが、早くも気付きましたか。どうしてなかなか、やるもんですね。」
骨僧は、誰がウルーヴを操っているのか、気配を探ったが、この大混戦の中では正体を感じ取る事は出来なかった。
「私を探しても見つかりませんよ。更に、魅了がばれたからといって、予定に変更はありません。皆さんには死んでもらいます。」
ウルーヴは血色の虹彩を輝かせ、骨僧に飛びかかる。攻撃を回避し損なった骨僧に、牙を突き立てた。そのまま続ける。
「勿論、この愚かな狼を殺していただいても結構です。結局は魔軍の戦力が下がるだけですので。」
言いながら、身体を乗っ取られたウルーヴは骨僧に牙を埋め込み、一気に引き抜いた。パッと、骨と僧衣が飛び散った。バラバラになる最後の瞬間に骨僧は、掌をウルーヴの胸に押し当て、術を唱えた。

ずしん。

と、重い振動がウルーヴの中を突き抜けた。骨が邪悪な侵略者を追い出したのだ。ウルーヴは状態異常から脱した。その瞬間、骨は侵略者が誰か感じ取ることが出来た。
(……成る程。ハイダンピールか。もっと大物を探していた。見つからない訳だ……後は……頼んだ。)
骨僧は呟き、そして、魂だけがこの戦争から離れていった。彼だった残骸は、枯れ枝のように散乱し、戦場に散っていった。
気づかぬまま操られていた、ウルーヴヘジンは、その事実に呆然となって、戦場に立ち尽くした。……その彼の背後に、すっと、影が近寄る。

ハイダンピールは、立ち込める煙の中を流れるように渡り、愚かな人狼に近寄る。獣人を魅了するなど、彼らにとってはたわいもない事だった。

……愚かな骨僧でしたね。いくら状態異常を癒やそうとも、そのたびに魅了するだけなのに。それに、彼で状態異常を癒せる者は最後の筈。

ゆっくりとハイダンピールはウルーヴに近づき……

「はっはー。今度は俺と遊ぼうぜ。」

イモータルは陽気に告げる。
ぎょっとして、ハイダンピールとウルーヴは振り返る。周囲では、相変わらず術と炎が交錯し、彼らを他の戦いから、隔絶していた。いつも通りのにやけ顔をした、吸血鬼がすぐ間近に立っていた。
ハイダンピールは一瞬慌てたが、すぐに落ち着きを取り戻した。何しろ、接近戦においては、吸血鬼などウルーヴヘジンの敵ではない。

「では、ウルーヴヘジンと対決してみますか?」

「だな。」

言うと、イモータルは開いた掌を差しだし、握り締めた。
ばぎ。
短く骨が折れるような音が、ウルーヴの胸で鳴った。
「な……吸血鬼め……貴様ぁ……
ウルーヴは呻く。
「うるさいよ。犬。こうしないとお前また、人軍に操られるだろ?俺が管理してやるよ。」
ハイダンピールは、背中に冷たい汗が流れるのを感じた。当然だが、状態異常の上書きは出来ない。
「行け!ポチ。」
冷ややかに笑う不死者は、ハイダンピールを指し示す。ウルーヴが唸りをあげ、突進する。戦いの場に背を向けたハイダンピールは、ウルーヴの狂乱に飲み込まれ引き裂かれ……霧散して、消えた。

「……でも、死なないんだよなぁ。やってらんないよなぁ。なぁ、虚空。」

……戦いは続く。
974創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 22:33:00.16 ID:c4SiYuEL
先手を取れなきゃ確かに侮れないよな。
975創る名無しに見る名無し:2012/11/23(金) 22:53:47.74 ID:9t30TEmq
乙です
読み入ってしまったよ
976創る名無しに見る名無し:2012/11/24(土) 14:13:32.33 ID:OG3UTSkC
最後、虚空と吸血鬼の友情みたいなのを感じた・・・
977創る名無しに見る名無し:2012/11/30(金) 22:54:37.96 ID:cpFzkHJo
(続きです。)
きりがない。

ラーヴァナは、苛立っていた。イブリースとロフォカレは、ギリギリ戦乱に巻き込まれずに、彼らの女王を救出に向かった……筈だ。その後、大量の雑兵に阻まれて、ラーヴァナはイブリースに追いつけずにいた。

「何故、全体攻撃が止まっているのだ。」

ラーヴァナは、アンセスター、骨僧、魚僧の名を呼んだ。ラーヴァナは、彼らが狙い撃ちされ死んでいった事を知らない。混戦の中、魔軍は状態を把握出来ずにいた。
人軍の、混戦を作り出し魔軍を分断する作戦に、完全にはまっていた。
まるで、最終決戦のようだな。決して死ぬことのない人軍がこの様に作戦を持って戦いに挑む事など、これまではなかった。何故だ……
迷いながらも、ラーヴァナは、次々と人軍を倒して行く。ドワーフの群の奥から、一人の闘士が現れる。
「来たか。探したぞ。弱い者虐めは、嫌いでな。」
異形の羅刹は、人間としては破格に大きい闘士を見据える。
「同感だ。さぁ、時間も無い。始めようか。」
互いにニヤリと笑い、そして、拳をぶつけ合った。羅刹王と超硬王の発した気迫が弾け、爆発のように、周囲の兵士達をなぎ倒した。ラーヴァナは拳がじいんと熱くなるのを感じた。
「成る程。遊んでいる場合では、なさそうだ。」
サーメットも、それに同意した。
「ふむ。この超硬体をもってしても、いくらも持ちこたえられんな。」

二人の王は互いの内に無限の闘気を封じ、練り上げ、拳に収斂させた。サーメットには勝算があった。
自身の超硬の拳で羅刹の拳を受けきる事が出来ると確信していた。無論、手数では遥かに及ばないが、一撃毎にラーヴァナの拳を潰す事が出来る。何発かは打撃を受けるだろうが、耐える自信もあった。
一合目で、ラーヴァナの拳を潰し、二合目で、本体に超硬の拳をたたき込めるだろう。彼は今ほどの手合わせで、確信した。羅刹の中の羅刹と言えど、超硬流を極めた自分からみれば、まだまだヤワラカイ。脆弱だ。

「錬気は済んだか?羅刹よ。」

ラーヴァナは怪訝そうに返す。

「錬気が終わる前に仕掛けるのが、常道かと思うが?」

「悔いの無い戦いをしたい。」

「成る程。良かろう。」

羅刹王はもう一段階、ぐい、と気を練り込んだ。二人の闘士の気が周囲を制圧する。

「来い。」

「参る。」

羅刹王はサーメットに仕掛ける。サーメットは、ラーヴァナの動きを完全に見切っていた。想定内だ。羅刹の素早さに至っては、想像よりも劣る。かの羅刹王を前にこれほどまで落ち着いていられるとは、考えてもいなかった。

……強くなりすぎたのかも知れぬ。

サーメットはそう考えながら、ラーヴァナの柔らかい拳に自身の超硬拳を打ちつけた。

その一撃で、戦いは決した。

拳は潰れ、腕は破裂し、胴を貫いた。辺りは赤い血で塗りつぶされた。蒼い拳はゆっくりとサーメットから引き抜かれる。サーメットは言葉を発する事が出来なかった。

「実力が伯仲している場合のみ、相手の力量を測れるものだ。私の力量が見えなかったのか?」

羅刹は囁き、サーメットはさら、と霧散した。

「好敵手だったが……既に、世界が違ってしまったな。」

羅刹王は再び、雑兵の掃討作業に戻って行った。
978創る名無しに見る名無し:2012/11/30(金) 22:55:50.16 ID:cpFzkHJo
「ルシフェル!」

イブリースは漸く、結界に護られた牢獄の鉄柵を破った。彼の遠く背後では、大混戦がまだ続いていた。様々な想いが、彼の瞳から、涙を押し出していた。争いの喧騒は遠く、涙が尽きる時もまた、遠くに在るように感じた。

この石牢には、魔神の全ての力を封じる結界が張り巡らされている。
その効力は投獄されていた彼には嫌というほど良くわかっていた。

石牢は危険だ。

それでも、躊躇う事なくイブは牢獄に入り、ルシフェルに打ちつけられた杭を抜き始めた。
イブリースは、手足や乳房に大きな損傷を受け、血を流し、裸体を晒すルシフェルを見ていられなかった。
一秒でも早く解放してやりたかったのだ。

当然、この時を待ち続けていたガーディアン達が、一斉にイブリースに飛びかかる。
石牢の中では全ステータスが極小となる。今のイブは単なるヒト。
イブリースは、襲撃に気づき戦闘体制を取ろうとした。ただそれだけで、自身の無力さがはっきりと解った。
ガーディアンに勝つ事は出来ない。悪夢の中でもがく、まさにそのままだ。瞬きをする間に引き裂かれるだろう。到底、適わない。

「ま、外から攻撃するだけですが。」

散乱する瓦礫に潜んでいたロフォカレが現れ、終末の光を放つ。ガーディアン程度であれば、殲滅は造作もないことだ。

「うわ。居たんだロフォカレ。ありがとう。死んだかと思ったよ、今。」

「呑気ですね。私が思うに、早くそこから出た方が賢明ですよ。」

「確かに。」

ぐすんぐすんしながらも、イブリースは慌ててルシフェルを解放する。そこへ続けてガーディアンが襲いかかってきたが、ロフォカレがなぎ倒した。

「急いで下さい!」

ロフォカレが叫ぶ。

「もうちょっとだってば!そんなに急かさないでよ。」

「実は……

全ての杭を抜き取り、イブリースはルシフェルを抱え込んだ。彼女の意識は、まだ戻らない。慌てて、ロフォカレを振り返るイブの視線の先には……

「……征服王。」

その声と同時にロフォカレは殴り倒された。

「……そろそろ仲良く死ぬか?」

征服王は、大段平を軽々とかざした。イブリースはまだ、石牢の中だ。

駄目だ間に合わない……

瞬きの間に征服王は、イブリースの眼前に迫った。イブリースの背中の傷に冷たい痛みが走る。石牢の中では、何もできない。戦う事は勿論、逃げることさえ。

征服王は大段平を振り下ろし、惑星が落ちて来る。骨魔だ。ティムの背中に直撃し、周囲にある全てを破壊した。だがその程度では、征服王の攻撃は止まらない。爆発の中、イブリースを捉えた征服王は血飛沫を上げる背中に構いもせず、大段平を振り抜いた。
結界に捕らわれ、為すすべもない筈のイブリースはしかし、微笑みながら、するりと大段平をかわした。水のように。踊るように。
979創る名無しに見る名無し:2012/11/30(金) 22:56:35.93 ID:cpFzkHJo
「結界が効かぬのか!」

征服王は歯ぎしりをする。

「馬鹿。惑星落としで牢獄と結界がぶっ壊れただけだよ。」

イブリースは笑う。

「……会いたかったよ。ルシフェル。」

イブリースはルシファーをぎゅっとしてから、ティムティムに向き直る。

「君をぶっ飛ばして、僕達は帰る。」

「図にのるな。イブリース如きが、この大段平から、逃れられると思っているのか。」

征服王は剣を低く構え、白熱した闘気をイブリースにぶつける。間を置かず、王は突進する。
イブリースは笑みを崩さぬまま、右の拳を横に真っ直ぐ突き出した。

「天界に居た頃には遥か及ばないけど、堕天直後から見ると、ちょっと強くなったよ。」

「貴様など、敵では無い!!」

征服王は必死に叫ぶ。理解出来ずとも、直感していたのかもしれない。自分達の間に遥か横たわる、途方もない、力量の差を。

「僕達は強くなった。」

「貴様は弱い!!」

爆発するようにイブリースの右腕から、煙と焔が巻き上がる。征服王は迫る。イブリースは更に魔力を込めて、征服王は全霊をのせた一撃を、イブリースは……

「いっっつ……けぇぇぇえーー!!!」

堕天使は叫び、振り下ろされた大段平に向けて焔を放った。大段平と焔がぶつかり……一瞬、せめぎ合うかに見えたが……神々の威光を孕んだ眩しい限りの焔が、全てを焼き払い吹き飛ばした。圧倒した。
そして、焔の光と熱が払われた後に、消し炭のようになった征服王の姿が現れる。

……人は負けぬ。決して、死なぬ。

言うと、征服王は柄だけとなった大段平を握り締めたまま、両膝を床についた。血まみれの王はそれでもそれ以上は倒れず、イブリースを睨んだ。

「……進め。堕天使達よ。人界に侵攻するがいい。我々が魔界に攻め入ったのは、必然だ。人界を征服し、新たなる征服王になるがいい。その時、貴様達が何を見て何を想うのか……楽しみだよ。」

がばり、と笑い……そして、それが最後だった。

征服王は霧散した。
980創る名無しに見る名無し:2012/11/30(金) 23:15:18.29 ID:0udT1O/E
すげえ
981創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 22:10:53.18 ID:eUTD0VWo
「……ここは?」

懐かしい声がイブリースにかかる。

「愛しのイブリースの腕の中だよ、ルシフェル。会いたかった。」

イブリースは泣きながら、しっかりとルシファーを抱きしめた。
そうじゃなくって……と弱々しく囁くルシフェルを、自身のマントでくるみそっと、床に寝かせた。

遂に、戦いは終わろうとしていた。

皆の元に戻ったロフォカレが雑兵を一掃し、最後まで魔軍を手こずらせたパレルソンも漸く、バアルの霹靂神で消失した。

皆がゆっくりとルシファーとイブリースの元に集まって来た。誰も彼もが傷だらけだった。征服者の塔の最上階もほぼ、瓦礫と化してした。そこここから、外が見える。
魔軍で生き残ったのは、半分以下だった。
骨戦、骨魔、イモータル、ウルーヴ、アジ、テューポーン、イブリース、アンラ、ラーヴァナ、バアル、ルキフゲ、ゲリュオ。
それだけ、凄絶な戦いだったのだ。
だが、成し遂げた。
遂に魔神の王を解放した。
今は、素直に感激の情を表す事は出来なかった。余りに多くの仲間を失い過ぎたから。
でも、それはこれまでも同じだった。これからも同じだろう。全ては行き着く先、流れ着くその向こうで決するのだ。その時までは、きっと何も終わらない。何もわからない。

「帰ろっか。」

喜びと悲しみの涙をこらえ、イブリースは言った。

「だな。いい酒が呑めそうだ。はっはー。」

「私が思うに、今日はお酒を控えた方がいいかと。」

「まぁ、いいではないか。一つの区切りだ。」

疲れ果てた魔軍の面々は、力なく、口々に
好きなことを話す。イブリースはゆっくりとルシファーを抱き上げた。皆の注目が集まる。イブリースは明快に力強く、宣言した。

「帰ろう!僕達は勝ったんだ!」

そして、世界は暗転する。
982創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 22:28:29.22 ID:eUTD0VWo
……遂に世界は暗転した。

知っていた。誰もが、わかっていた未来だ。
世界は暗転する。
と言っても、文字通り暗くなったわけではない。実際には、音が鳴り始めただけだ。
「何か聞こえないか?」
誰かが呟くと共に、はっきりと耳鳴りが響き始めた。それは、魔王が現れる先駆け、あの黒いタブレットが天から降りてくるときの音であり、また、イブリースが堕天した時に聞いた音でもある。
或いは、忌々しい石の牢獄で耳にする音でもあった。魔軍にいる全ての者が聞いた事のある例の耳鳴りだった。

「ツクモがくるのか?」

「いや、違うよ。何か変……

イブリースが言い終わる前に耳鳴りは、悲鳴のようなテンションと大音量に変わり、世界を揺るがした……が、唐突に音が止んだ。

「……今のは……いったい何だったのでしょうか。」

ロフォカレは落ち着いた様子でそう言った。ツヤヤカな角が微妙に場違いだ。その直後、ばりばりと雷鳴にも似た震えが辺りを覆った。霹靂神そのままに光が明滅した。正確には、雷鳴と言うよりは、大地が裂ける音に聞こえた。

ああ、うっせえぞ、と怒鳴ろうとするアンラ・マンユに重ねるように、彼の足元が裂けた。
ただし、裂け目の向こうには階下は無く……全く見たこともない世界が広がっていた。床だけでは無い。空間自体も裂けていく。ばりばり、バキバキ。そして、その裂け目から……次々と敵が乗り込んで来た。

「おいおいおいおいおいおいおい。」

アンラ・マンユが怒りではなく、焦りの……恐怖の表情を見せた。

「自動人形か。」

アンラは、呟いた。天鷲賊、猩々緋、焦香、藤黄、深縹。五体全てが、同時出現した。征服王との戦いで、仲間を失い疲弊しきっていた魔軍は絶望に包まれた。
イブリースはふと、思った。戦いの中で、誰かが言ってなかっただろうか?この塔は世界の縮図であり、それは混乱の度合いを増していると。

今やこの塔はアナダラケだと。

確かにその通りだ。これは神々が行使する、世界に穴を開ける力だ。崩天の力だ。それが、無秩序に発動している。世界が壊れようとしているのだろうか。或いは、神々が?
魔軍の面々は呆然となり、無造作に間合いを詰めてくる自動人形を、ただ見つめていた。自動人形の一番近くにいたアーリマンが狙われた。
狙われているとわかっていても、疲労と絶望で動く事が出来なかった。焦香は間近から、アーリマンを見下ろした。鳥や虫に近い音を出しながら、茶の自動人形は拳を振り下ろした。

「何しているのだ!アンラ!!」

ラーヴァナは叫んだが、アンラ・マンユは何も出来なかった。無防備な身体に鋼鉄の拳がめり込んだ。アンラ・マンユは悲鳴を上げる事すらせずに、石畳の床にめり込んだ。
……おいおいおい……何だよ。何だってんだよ……
呟きながら、アーリマンは身体が少しずつ床に沈み込んで行くのを感じていた。アンラにイブリースが駆け寄る。
アンラ・マンユは自動人形の一撃を喰らったが、耐えきったのだ。まだ、死んでいない。だが、自動人形が現れる時に出来た世界の穴に落ち込んでいこうとしていた。
「アンラ!!もがけ!!諦めるな!」
イブリースは叫び、アーリマンが辛うじて差し出した手をすんでのところで、掴んだ。
「今、引き上げるから!」
叫びながらイブは渾身の力を込めて、アーリマンの手を引いた。びくともしない。再び引き上げにかかろうとするイブにアンラは見たこともない表情で、懇願した。
「逃げろ。全滅する。俺は見たぞ。」
イブリースはその言葉に驚き、アーリマンを見て……そして、彼らの眼前で、世界の亀裂が閉じられた。
アーリマンは右手だけを残し、石畳に埋まった。ひび割れた世界はしっかりと閉じてしまった。石畳から生えてきたように見えるその右手は、出来の悪いオブジェにしか見えなかった。
「アンラ……
イブリースは言葉を失った。

絶対悪。

そう、彼が失われたのだ。イブリースには、彼の考えは全く理解出来なかったが、魔界の最高峰の魔神であることは確かだった。絶対無二の存在だった。
その彼が失われたのだ。
983創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 22:31:44.09 ID:eUTD0VWo
き、き、きー。
ち、ちちちちちーー。
きしきしきしきしきしきし。

虫のような音を立てて、自動人形は稼働し始めた。殺戮の活動が始まったのだ。
魔軍はまだ、行動を起こせずにいる。
「行くぞおおおぉぉぉ!」
イブリースは叫んだ。呆然自失となっていた魔神達は、その声に誘われイブリースを見た。イブリースはコガレコウに突撃した。
焦香は、イブリースに目標を絞りこんだ。音速の拳が、イブの顔面に向かって打ち込まれる。イブリースは舞い、拳をかわした。そのまま、渾身の連撃を打ち込む。

がああぁぁん!!

鈍い金属音が響き、自動人形は、背後の壁まで吹き飛ばされた。
壁に激突し、めり込んで、機能停止した。
漸く、魔軍は我に返った。イブリースは叫ぶ。
「戦え!もがけ!僕達は強い!」
剣士が乾いた笑いを零した。

……確かに。まだまだ、鍛錬が足りませんでした。

骨戦が、進み出る。合わせるように天鷲賊 が飛びかかって来た。が、既に虚無には迷いはなかった。

「参る。」

冷たい覇気を放つ刀を抜いた。
天鷲賊の五連の拳は骨戦に到達する前にスライスされ、失われた。攻撃手段を失った緑の自動人形は、骨戦の前に立ち尽くした。

……かしり。

骨戦は大長尺の刀を鞘に納めた。きいっ、と小さな音を立てて、天鷲賊が真っ二つになった。自動人形が光と炎を上げ、潰えていく。骨戦の長身が、その中で、揺らめいていた。

……行ける。残り三体。
赤の自動人形が放つ光の矢をかわしながら、ラーヴァナは、魔王に感謝していた。通常の塔ドープでは到底太刀打ち出来なかっただろう。
理由はわからなかったが、今回の作戦を開始するに当たって、魔王は最大限のドープを指示した。あの時の魔王の判断が無ければ、ここで、全滅だった。
ラーヴァナは八連撃を猩々緋に叩き込んだ。ばきり、と骨が折れるように人形の外郭が割れ、油と雷を撒き散らして、砕け散った。
「一体、これは何だ?肉ではなく鉄で出来ており、血ではなく、油と雷が流れている。ゴーレムのようにさまよう魂が封じ込められているのでも無い。答えの無い謎かけのようだ。」
ラーヴァナが疑問を呟いている間に黄と青の自動人形も仲間によって打ち倒された。自動人形の残骸は暫く、油と光を垂れ流し、不気味な音を立てていたが、最後に爆発して粉々になった。
「私が思うに、早々にこの塔から、脱した方がいいですね。」
ロフォカレが、イブリースにそう告げたがイブリースは、目を見開いて、自動人形の残骸を見つめるばかりだった。
何を見ているのか、確認しようとロフォカレもイブリースの視線の先を探った。
その視線の先で、再び、霹靂神の叫び声が響きわたる。



ばりばりばりばりばり。

自動人形の残骸が燃え尽きるその炎の中で、空間が裂けて僅かに生じた隙間から、指がこの魔界に侵入してきた。
鋼の指先だ。
それは、力強く世界の亀裂を掴み、引き裂くように亀裂を押し広げていった。
裂け目から現れたのは当然、次の自動人形。先程の倍の人形達が魔界に侵入した。
「いくよ!やるしかないんだ!」
叫びながら、真っ先に自動人形に立ち向かっていった……立ち向かおうとした……イブリースは、我が目を疑った。
猩々緋の倍以上の大きさがある「黒鳶」色の自動人形がのそり、と魔界に入り込んだ……更にその背後。裂けた世界が閉じる瞬間、イブリースはアンラが見出しものを見た。
即ち……自動人形の大軍団を。
「いや、ちょっと、さすがにそれは……
地平を埋め尽くす自動人形の軍団を目撃し、意味不明な独り言を漏らすイブリースの背後から、なにも知らない仲間達が自動人形に挑む。
「はっはー。この自動人形がラスボスって訳だ?ぶっ飛ばそうぜ。」
イモータルは、言いながら、自動人形達に挑んだ。

そのラスボス、後、百体はいるんだけど……
984創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 22:39:10.25 ID:eUTD0VWo
言いかけて、イブリースは言葉を飲み込んだ。それを教えたとして、なにがどうなる?どちらにしても、やるしかない。足掻くしかない。
鬨の声をあげようとして、イブリースは喉が干からびていることに気づいた。
くそ、僕は……
自身を奮い立たせようとする、イブリースの前で、黒鳶は気を練り上げていった。膨れ上がった上半身に無数の瞳を持つ黒鳶は、魔界に入り込んだ時と同じ姿勢を保ったまま、微動だにしない。

う゛ぃーーーー!!

ソウショクドウブツのそれに似た、鳴き声だった。
黒鳶の中で、マグマのような圧力を伴う気が、練り上がった。イブリースはそれをはっきりと感じた。どっ、と冷たい汗がイブリースの背中に流れる。
そして、アンラと同じ言葉をイブリースは発した。
「逃げ……
同時に黒鳶の全ての瞳から、破裂の光が迸り、周囲を凪払った。その白熱した光は、僅かに触れるだけで、大爆発を引き起こした。これまでの大混戦を遥かに上回る爆発だった。
アジ・ダハーカとゲリュオに光が直撃し、二人は一瞬で、蒸発した。血も、叫び声もあがらなかった。
仲間である筈の他の自動人形も破壊されたが、黒い自動人形は全く意に介していなかった。

(ダテンヲカクニン。タイダテンガタノトウニュウヲモトム。マヲカクニン。タイマガタノトウニュウヲモトム。ニンゲンハフザイ。タイニンゲンガタノトウニュウハフヨウ。カミハフザイ。タイジンガタノトウニュウハフヨウ。)

間近にいたイブリースは、黒鳶はどこか別の世界にいる何かと交信するのを聞いた。
「……ちょ、対人間、対神型って?」
イブリースの言葉は誰に届くでもなく、戦いの喧騒に埋もれてしまった。
味方は既に9名。
骨魔が空間に爆発を引き起こし、隕石群を召還する。自動人形達に次々と命中させていくが、一撃で破壊されるような程度の低い人形はいなかった。
……なかなかどうして。
呟く骨魔に天鷲賊の5連撃が、打ち込まれた。粉々になった骨魔の頭蓋骨は石畳に叩きつけられ、最後に大きく跳ねた。
跳ね上がったその瞬間、イブリースは彼の虚ろな眼窩に願いを見た。

……魔界を頼む。

骨魔の頭蓋骨は床に落ちることなく、バラバラになり、無の世界へと旅立っていった。イブリースの中で、何かが乾いた音を立てて弾けた。
イブリースは有らん限りの声で叫びながら、敵に突っ込んでいった。冷静を求める仲間の声も、自身の叫び声さえも、彼の耳には届いて居なかった。
燃え盛る拳を振り上げ、振り下ろし、自動人形を打ち抜いて行く。人形達の反撃を気にもとめず、破壊を繰り返す。

そうだ。僕達は戦った。魔界を取り戻すために。それは、魔王の魔界の為ではなく、僕達の魔界の為に。
もし……
イブリースは、不吉を考える。
もし、ここで僕たち全員が死んだら、魔界は大丈夫なのだろうか?
これまでの全てが無駄にはならないだろうか?
その答えを考えるとき、イブリースは鼻の奥が水っぽくなるのを感じた。その答えは、イブリースに恐怖を与えた。

暴走するイブリースを護ろうとして、ウルーヴが自動人形の犠牲になった。ウルーヴの意志によるものなのか、イモータルの指示によるものなのかは、わからなかった。当事者を除いては。

「はっはー。やるねぇ。燃えてきたよ、俺。」

軽い口調とは裏腹に不死者は、激昂していた。虹彩が血の赤に染まり、瞳孔が縦に絞られる。凶相を浮かべ、冷たい邪気を放ちながら、自動人形の背後に回り込む。人形の僅かな装甲の隙間にイモータルは爪を伸ばし、中から引き裂いた。自動人形の群れの中心にいる黒鳶を睨む。

「俺のペットを苛めた罪は重いぞ?」

黒鳶は再び、錬気に入っていた。

「次を貰う訳にはいかない。」

バールは静かに宣言し、霹靂神を呼んだ。しかし、攻撃は黒鳶までは届かず、轟雷は周囲の自動人形を破裂させる。
魔神達の攻撃を受けながらも、その数は減らない。倒しても倒しても、じわりじわりと、自動人形達はこの世界に侵入してくる。
イブリースは世界の裂け目の向こうにみたものを仲間に教えなかったが、皆気づいていた。まだまだ、人形は増える。このまま、個々に戦っていても消耗するだけだ。だが、どうする?

「きりがない。一気にいく。」

イブリースは指示した。それを見てラーヴァナは少し安心した。

(端からみているよりは、冷静そうだな。)
985創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 22:44:29.12 ID:eUTD0VWo
イブリースは続ける。

「一時的にでも全滅させれば、塔は奪還されるはずだ!」
そして、その瞬間に帰還するしかない。
魔軍は、イブリースの考えを理解し、呼吸を合わせる。人形達の攻撃をやり過ごし、間合いを詰める。こちらの世界に現れた自動人形達を直ぐには倒さずに、その瞬間を待ち、狙いをつける。
自動人形を倒せば、また、世界に亀裂が出来、新たな自動人形が現れる。同時に倒さなくては、人軍は全滅とならない。一瞬でも、全滅すれば、塔は奪還される筈だ。
全てを、黒鳶の錬気が終わる前に終わらせる必要がある。
もう一度あれを貰う訳にはいかない。
イブリースは、勝機を探り、仲間は合図を待つ。黒鳶の錬気は進み、仲間は間合いに達し……
……まだか?
イブリースには、仲間の焦る気配が感じられた。だが、もう一体、今まさにこの世界に現れようとしている人形がいる。それが現れてからでないと、全滅の瞬間を作る事ができない。

……まだか??

まだ、現れない。

……まだか?

もう少し。

まだなのか?

そして、黒鳶の錬気が終わり、例のソウショクドウブツのような鳴き声が……
「いけぇええーーーーー!!!!
イブリースは叫んだ。一瞬。僅か、僅かの瞬間を制した。
霹靂神が轟雷となり降り注ぎ、黒い闇が周囲を凪払い、焔の塊が燃え狂った。一体を残して全ての自動人形は破壊された。
音と光の狂乱を突き抜けて、魔軍は最後の一体に挑む。ラーヴァナとイモータルと骨戦が黒鳶を取り囲んだ。拳が、爪が、刃が無数に打ち込まれた。
美しい黒鳶の外郭は、一瞬、全ての攻撃を耐えきるように思えたが……大音声を上げ潰れて、ひしゃげて……膝をつき、活動を停止した
「……やったぞ。やった……
かに、見えた。

う゛ぃーーーー!!

黒鳶は破裂の光を発した。骨戦は塵になり、イモータルヴァンパイアは引きちぎられ、ラーヴァナは穴だらけになった。バールの頭部は蒸発し、テューポーンは焼かれ、ロフォカレの角が打ち砕かれた。
(タイダテンガタ、タイマガタノトウニウヲモトム。)
黒鳶は何もなかったかのように、何かと交信する。
「な、なんだよ……ちょ、ちょっと、まってよ……みんな……
バラバラになった者、倒れて動かなくなった者……魔軍に最後の瞬間が訪れようとしていた。
「……落ち着け。しば暫くは時間があるはずだ。」
ラーヴァナは血まみれの身体を起こし、ロフォカレを担ぎ、イブリースを拾って、ルシファーのもとに運んだ。そこは最上階に続く最後の扉の前。
「わた、私がおもうに……
「聞け。最早、これまでだ。奴の錬気が終わるまで、まだ時間がある。精一杯やってみるが、だめでも恨むなよ。」
ラーヴァナは苦しそうに息をついだ。
「上手くいって……もし、奴を仕留められたら、すぐに2人を連れて帰還しろ。いいな。」
ロフォカレに返答の機会を与えず、ラーヴァナは、黒鳶に向き直った。血をこぼしながら、進む。自動人形は虫のような音をたてながらも、チャージを続ける。
「ま、最後まで、付き合うとしようか。」
テューポーンがゆっくりと起き上がり、身体を膨らませながら、黒鳶に拳を振り下ろした。
「死ぬぞ。」
「世界に死という状態は無い。全ては移ろいゆく……ひとときのかたちに過ぎない。」
「何でもいいが、本気を出せよ。」
黒鳶の眼前まで来た、ラーヴァナは少し笑いながら、テューポーンに言った。
そして、僅かに動く数本の腕を打ち下ろした。
がああぁぁああん!
鉄を打ち、骨が軋む音が60階に響いた。
がああぁぁああん!
繰り返し、繰り返し。少しずつ、黒鳶は、瓦礫に変わりつつある。だが、まだ、黒鳶は錬気を続けている。ラーヴァナの拳は、順に潰れ、徐々に黒鳶の気が膨らむ。それは、終わりの時が近づいていることをラーヴァナとテューポーンに伝えた。
「く、まだか!まだか!潰れろ!潰れろ!」
う゛ぃーーーー!
遂にあの音が鳴り響いた。
986創る名無しに見る名無し:2012/12/01(土) 22:55:47.18 ID:d3sdnsKN
思わず入り込んでしまうな
987創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 16:58:39.04 ID:dTmzVBZ9
「つぶれろぉぉおおお!!!」

ラーヴァナが振り下ろした最後の拳は、黒鳶の頭部に当たり、砕けた。彼には攻撃する手段さえ、なくなった。テューポーンは言うに及ばず。
が、黒鳶は動かなかった。破裂の光は、放たれなかった。虫のような鳴き声も止まった。黒鳶は、石のように静まりかえっている。
「お……おい。やったのか?おい。やったぞ!」
ラーヴァナは動かなくなった黒鳶を見下ろし、そして、ロフォカレ達の方を見やった。
「やったぞ!いけ!早く!!」
だが、ロフォカレは動かない。イブリースも、ルシフェルを抱えたまま、動こうとはしなかった。
「私が思うに、もう、手遅れです。」
ラーヴァナは、何かを感じ、周囲を見渡した。

無数の自動人形がフロアにあふれていた。世界の裂け目から、現れたのだ。
はい、時間切れ。
「なるほど。」
それ以上、ラーヴァナは何も言わなかった。行わなかった。ロフォカレも、テューポーンも。

あ、ああぁあああぁぁぁぁぁあっっっ!

イブリースは、突然、叫び始めた。
ルシフェルを胸に抱えたまま、叫び始めた。両膝を付き、天を仰ぐその顔には、ロフォカレが見たこともない表情が浮かんでいた。
……絶望ですか?悲しみでしょうか。いずれにしても、意味はありませんね。私が思うに。
ロフォカレは、静かに冷たくイブリースを見下ろした。何もかもが終わろうとしていた。鈍い音がして、ラーヴァナが、床に叩きつけられた。何の抵抗もない。最早、ただの血を流す、肉だ。
自動人形は続々と、魔界に現れなだれ込み、魔軍を蹂躙しようとする。
数体の黒鳶が現れる。滅赤や竜胆、滅紫、見たこともない色の自動人形が次々と現れた。そのどれもが異形を誇り、狂気を孕んでいた。
ぅぅぁぁぁあああ……
イブリースの泣き声のような叫び声は、次第に高く大きくなり、絶叫に変わった。目を見開き、血の涙を流し、歯をむき出しにして彼は叫び続けた。
ロフォカレは、彼らのそばを離れる。ここで、泣いていてもタスカル見込みは無い。生き残りたければ、

……足掻くしかないですね。

ロフォカレは駆け出し、跳躍し、自動人形に蹄を打ち込んだ。外郭が粉砕され、人形は、爆発停止する。
ロフォカレの瞳がラーヴァナのそれと絡んだ。
ああ、やれやれだ。
ラーヴァナは呟き、立ち上がった。全ての拳を潰してしまったラーヴァナは、術を唱えた。多重渦竜巻が周囲を洗い流す。
「我々には、戦い続けるしか……
ラーヴァナの言葉は喉を逆流する血に塞がれた。どこかの自動人形が光を放ち、ラーヴァナを貫いたのだ。血を吐き、羅刹王は倒れた。
同じ光がロフォカレ達を貫き通し、石畳に叩きつける。
ロフォカレは薄くなる意識の中で、ぼんやりとイブリースの悲鳴を聞いていた。

残念です。イブリース。私に出来るのは、ここまでです。しかし、私が思うに、まさかあなたが諦めて、ただ叫ぶだけとは意外です。意外でした。あなたなら諦めず、最期まで戦うと……

ロフォカレは、はっとなりイブリースを振り返った。

……まさか……?

イブリースは泣いていた。血の涙を流していた。半身と呼ぶルシフェルを抱きしめたまま、叫び続けた。
イブリースの号哭が閉鎖された塔の最上階に響き渡る。
自動人形達は次々と現れ、階層を埋め尽くしていく。ラーヴァナもテューポーンも弾かれ、突き飛ばされていく。全員が風に飛ばされる木葉のように吹き溜まりへと、流された……イブリースの前に。
今やイブリースは泣き声と言うよりは、山々が吠える峡谷の嵐にも似た悲鳴を発していた。
目からも鼻からも耳からも血を流し、それでも彼は叫んでいた。
ここにきてようやく、ロフォカレは気づいた。

……諦めてないのですね?

イブリースは血を吐き震えながらも、叫ぶ事を止めない。その間にも自動人形達はイブリース達を取り囲み、ついに破裂の光を……血が飛び散った。
988創る名無しに見る名無し:2012/12/02(日) 17:01:59.56 ID:dTmzVBZ9
きぃぃぃぃん、と例の耳なりが響いたのは、その瞬間だった。
その瞬間、イブリースは声にならない絶叫を上げ、ルシフェルを抱えたまま膝と額を床に着けた。
彼の背中に残る古い傷が裂けて、熱い血を吐き出した。六対十二の背中の傷は、大量の血を吹き上げ、それは深紅の翼となり、羽ばたいた。
その瞬間……どこかにいる誰かが彼の願いを聞き入れ、つかの間……それを解放した。
崩天の力が。
甲高い音が鳴り響くと共に、世界は崩壊した。イブリースが額を付けたその場所を中心として世界が割れていく。
それは、これまでの散漫でコントロールされた、ひび割れの発生ではなく、明らかな崩壊だった。
貫くような音が鳴り響き、世界は粉々に砕けた。
ばりん。
一瞬で、全ては放り出された。イブリース達も、自動人形達も。最上階の結界は破壊され、全員が解放された。
……これを……これを、狙っていたのですね。流石です。イブリース。
ロフォカレは呟きながらも、でも、すぐに死の形態が変わっただけだと理解した。
彼等が放り出された場所は、上空遥か、数千メートルの位置。大地は赤と黒に覆われていた。
真っ黒な大地に赤い筋が延々と続き、血を流すように燃えていた。大気は腐り、悪臭を放ち、灰色の鉄でできたロック鳥が大空を支配していた。侵入者に気づいたロック鳥達は、轟音を上げる動かぬ翼を閃かせ、大量の侵入者に向けて突撃を行う。
その数は数百を超え、逃げ切るすべは無いように思えた。仮にロック鳥をやり過ごしたとしても、大地に激突して、死ぬだろう。
ロック鳥は爆発拡散する光を放ち、自動人形を打ち落としていく。ロフォカレは周囲を見渡す。ラーヴァナもイブリースも意識が無く、自動人形に混ざり、だだ落ちていく。ロフォカレは、諦めた。情けなくもどこか清々しくもあった。

なるほど、確かに我々は全滅するでしょう。ただ、数百体に及ぶ自動人形も道連れです。
それに……それに、この世界はどうなのでしょう?ここは恐らく最新の人間界ですが、世界は崩壊して、腐り果てています。
征服王は、「魔界に侵攻したのは必然だった。」と言っていなかったでしょうか?
自身の世界が崩壊して、他に生活圏を求めた結果が魔界侵攻なのではないでしょうか?恐らく、天界も同様の有り様で、多分、世界が輝いているのは、魔界だけなのです。
……自動人形に蹂躙されていないのは。

ロフォカレは理解した。あの物でも命でもない鉄と油と霹靂で出来ている自動人形こそが、世界の調和を乱しているのだと。魂が大きく流れ移ろう事により維持されてきたこの世界のバランスを崩しているのだと。
「ま、でもそれを知ったところで何も出来ませんがね。私が思うに……わたし達の戦争は……旅はこれで終わりです。」
ロフォカレは、恐ろしい速度で落ちながらも、何かに満足し……ゆっくりと、目を閉じた。

「死ぬ気ならそれでもかまわん。が、仲間に伝えてから死ね。本当の敵は人ではないと。」

唐突に声が響いた。イブリース?ルシフェル?いや……
「テューポーン。」
「世界の裂け目は閉じていない。自動人形に付き合って落ちる必要はない。戻るぞ。」
と、同時にテューポーンの掌に包まれた。世界と同じ大きさを誇るテューポーンにしてみれば、落ち行く仲間を拾う事など容易い事だった。
あの時、イブリースを辺境から、魔城へ連れ戻したように魂を外在させ、巨大な身体を使い、落ち行く仲間を包み込んだ。
そのまま、イブリースが作り出した世界の割れ目の内側に放り込んでいく。
最初に魔界に戻ったのは、ロフォカレだった。次はラーヴァナ。その間にもロフォカレは世界の裂け目が閉じていくのをはっきりと感じた。
「テューポーン!急いで下さい!私が思……
ルシフェルが戻った。ロフォカレは言葉を止めて世界の亀裂から、腐り果てた世界を覗き込む。
イブリースは既にテューポーンに捕獲され、真っ直ぐこちらに向かって運ばれている。が、裂け目の修復は早く、どうみてもイブリースの帰還は間に合いそうにも無い。
「急いで下さい!!早く……
叫ぶロフォカレの声も虚しく、世界は閉じた。
「イブリース。テューポーン……」
塔の最上階に静寂が戻り、三人の仲間が生存し……そして、その瞬間、塔は奪還された。

長い奪還作戦は終了した。
989創る名無しに見る名無し:2012/12/03(月) 00:55:16.04 ID:1yGmPnjO
乙です
めちゃくちゃ面白い
990駄文:2012/12/03(月) 18:20:42.68 ID:3WUduFKV
イブリースさんの話ももう少しですね。
誰かが新スレを立ててくださったので貼っておきます。

僕の魔界を救って!創作スレtake4
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1354472163/

私事ですがサボりにサボり、アプデ前に講義を作ろうと思ったらそのまま入院…
やっと退院できたので、前回のに加え今回のアプデ講義行きます。
991駄文:2012/12/03(月) 18:21:13.32 ID:3WUduFKV
魔界王立大学 軍事学部 ユニット学科 特別講義

こんにちは、ゴブリン(0)です。
今回は10/30アップデートについての講義です。

まずは逃亡者の森。寄り道MAPです。
ここの敵はリリーと同じで動物ばかり、ボスはいません。
このMAPの特徴は罠です。
ダメージ罠と進軍停止の二つ…
いやな思い出が蘇ってきます。

それ以外は特徴無し。
アイテムは極小キノコと特大タケノコの追加、記念アイテムの日記が登場。
極小キノコは33%、特大タケノコは100%です。
992駄文:2012/12/03(月) 18:21:46.45 ID:3WUduFKV
ユニットも動物と虫、しかし虫は新ユニットが追加されています。
三匹の芋虫にアリとカマキリの五匹です。

まずは芋虫三匹。
カブトの芋虫と同じく、芋虫→サナギとなっていきそこから分化。

一体目はチョウチョ、10体睡眠の微睡みの鱗粉を使います。
二体目の蛾は10体混乱の惑いの鱗粉。
ステータスは二匹ともあまり変わらず、偏りもありません。

もう一つの芋虫はクワガタに。
こちらはパッシブを持たないカブトムシです。

アリは劣化トロルと言った感じです。
三回攻撃に三回重攻撃、耐性は皆無。
最大の強みは、ユニット自体が少ない火属性だということ。
ドヴェルクと比べても抜群の良さを持ちます。

最後はカマキリ。
こちらは五回貫通攻撃に十体麻痺させる威圧を持っています。
割合は9:1、超優秀な殴りユニットです。
993駄文:2012/12/03(月) 18:22:18.47 ID:3WUduFKV
続いてはダックケープ。
精霊以外はDEX、STRともに1となる縛りMAPです。
精霊は、ほとんどのユニットが一回攻撃と単体状態異常しかつかえず、難易度は高いです。
しかし、敵もそこまで強くなく、墓よりもゴリ押しの報告が多く聞こえた気もします。

ボスは精霊王タルタルローガ、精霊師ロッソ、精霊師マーレ。
この三人とも高威力の魔法を使ってくるため、HP次第では討ち死にする可能性も。
精霊主体の場合でもHPドープが最優先でしょう。

アイテムは燭台の宝庫、最高級の千載一遇の燭台が初登場。
グレート系の杖も出てきます。
994駄文:2012/12/03(月) 18:22:49.20 ID:3WUduFKV
新ユニットは無個性のものが多いです。

新精霊のブラックアニス、ボガート、ダークブラウニー。
一回攻撃のみ、よく言うならば今までの精霊ユニットと同じ、悪く言えば駄目ユニットです。

新海魔ラハブは、5回攻撃と全体混乱を覚えたカリュブディス。
力パッシブもあるので使いやすいかも知れません。

新魔神は二柱。
1柱目はバラム、魔界魔神と似た技構成にパッシブは無し。
最近の境界魔神は使い道がない駄目ユニットが増えてきましたね…

二柱目はアマイモン、4大悪魔の一角が登場。
同じ4大悪魔のコルソンよりも技は弱々しいですが、こちらは長者の縁持ち。
まあ同じ長者持ちのフォラスより一回多く殴れるくらいですが…
995駄文:2012/12/03(月) 18:23:22.32 ID:3WUduFKV
そして次は11/29アップデートの2MAP、カナルアの門に大海峡の竜洞窟。
二つのもかなりの優良MAPです。

まずはカナルアの門、現在大ブームです。
理由は二つ。
1,旧門(人間界への門)の二倍の魔王経験値。
2,アイテムが旧門のようなゴミではなく楽器(金銀土大含め全て登場)
旧門の全てを上回る最高のMAPでしょう。

MAPの難易度もかなり高いです。
ドーピング付加に加え、無属性以外はSTRが1に。
ボスは5体がランダムで登場します。
996駄文:2012/12/03(月) 18:23:54.23 ID:3WUduFKV
一人目はマスター・オブ・パワー、このMAP最凶ユニット。
想定STR10000からくり出す十回重攻撃を耐えるのはほぼ不可能。
下手にここに出すとこいつに屠られて終わってしまうかも知れません。
しかし、HPは低くDEXは1なので数がいればゴリ押しでも勝てます。
しかもDEX1なので攻撃を避けることも多いらしいです。

二人目はマスター・オブ・スピード、DEXが人造虫レベルです。
しかしそれ以外はポンコツ、ある程度育っていれば簡単に抜けます。

三人目はマスター・オブ・ヘルス、超タフです。
育ててある無属性ユニットなら簡単に倒せます。

四人目はマスター・オブ・ディフェンス、これも強敵。
STR3000ほどではない限りダメージは通りません。
貫通攻撃が使えるエリゴスやアミ―、ラーヴァナが有効です。
重攻撃でも普通に勝てます。

最後はマスター・オブ・マスター、聖域ユニット。
万能ですが、全ての能力が四人に劣るため対策は不要です。

マスター以外は状態異常が聞くため杖も有効です。
Wikiには酒場の魔神で特攻などの戦略も出てるので怖ければどうぞ。

また、この五人は野球選手が元ネタになっています。
それゆえ、元ネタがとある名選手であるマスターは、塔に出てきたら最凶ユニットになる可能性も…
997駄文:2012/12/03(月) 18:24:26.49 ID:3WUduFKV
つづいて大海峡の竜洞窟、経験値が超豊富です。
時間効率が塔の倍であり、量もバリドで当たりがでなければ越せないレベル。
竜縛りを差し引いても効率は素晴らしいものがあります。

ボスは竜の洞窟(魔界板に出てきた)の五人の強化版(ミシガンはクビ)
ブレス耐性が全員99であり、殴りでしか勝つのは難しいです。
そもそも竜は強ユニット揃いなので心配皆無ですが…

アイテムは杖に鉱石、護符、キノコ。
キノコは極小が、護符は疾風や錬鉄など、杖もグレード系が出るため図鑑埋めに最適、旨みも中々。
特筆すべきは鉱石、上から下まで全て出ます。
戦地別にこだわらなければ鉱山と廃墟回しが楽になります。
また、杖も19万で売れるものも登場。
998駄文:2012/12/03(月) 19:16:40.24 ID:3WUduFKV
ユニットは竜、海魔が全て登場、魔神も竜関連でアスモデウス、ワッハ、燭陰が出ます。

新ユニットは魔神を含め三種。
新海魔イルルヤンカシュ、強化版チャク・ムルル・アインです。
二回三回攻撃に風パッシブが光ります。

新竜はファーブニル、普通のブレスと毒のブレスを持っています。
あまり技は強くなりませんが…

新魔神ブネは超優秀ユニット。
攻撃技は二回攻撃と時々一回攻撃、レベルアップで三回攻撃も覚えます。
しかし、最大の強みはパッシブ。
ブレス対処はともかく、遭遇の機と長者の縁を持っています。
まさに探索用ユニットであり、取りやすさも結構楽。
魔界の戦地別にはこいつをフルで連れ回したいですね。

今回はここまで。
境界MAPも佳境になり今後どうなるかに注目です。
それでは。
999駄文:2012/12/03(月) 19:24:20.71 ID:3WUduFKV
それと、現在クライマックスの崩天のイブリースですが

第1章>>572
第2章>>619
第3章>>763
第4章>>796
第5章>>830
第6章>>941

から読み直せます。
もう一度読み直すのも良いと思います、オススメです。
1000駄文:2012/12/03(月) 19:25:18.98 ID:3WUduFKV
それでは次スレ>>990で。
10011001
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
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