スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています) 【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】 再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。 獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!! 怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!! 【CR ―Code Revegeon― 古時計屋 ◆klsLRI0upQ】 これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。 アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……! 人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー! 【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】 スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体! 異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。 変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝! 【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】 Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。 遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった! 軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ! 「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」 <イエス・マイマスター> 【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】 ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ! 今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪! ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション! 【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】 80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」 異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」 陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる! 【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs】 2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。 革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。 兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた―――― 【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1】 近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。 主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。 戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。 やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも―― ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。 欝展開はないよ! 【武神鋼臨タケミカヅチ ◆YHSi90Gnr2】 其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。 剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか― 【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】 荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。 人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」 アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!
【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】 CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。 少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。 戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か… あなたの護りたいモノはなんですか? 【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】 因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。 混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。 測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。 【廻るセカイ-Die andere Zukunft- ◆qwqSiWgzPU】 「もう少しで世界が滅びる」世界中にそんな噂が飛び交った。 そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった 舞台は架空の都市“揺籃” 特別な一人の少女と、普通の少年の出会いから、それは紡がれていく 「抗う術があるのに、やらないなんて選択肢、オレにはない」 ……それは、似通っているようで……違う“セカイ” 【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit TロG ◆n41r8f8dTs】 未来へと向かっていた隆昭達は、黄金のアストライル・ギアによって次元の狭間へと飲み込まれ、別世界に辿り着く。 隆昭一行、やおよろず、レギアス、そして、神威。様々な人々の思惑がシャッフルされた物語の執着点は、果たして―――― パラべラム×ヴィルティック・シャッフルという二作品による、全く違った世界観が交じ合った物語の行く末を見届けよ。 この物語に、勝者はいない。 【『正義の執行者』 ◆8XPVCvJbvQ】 世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。 ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。 「正義の名の下に」 その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。 奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。 【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2】 ガラクタに覆われた世界の片隅で、少年と少女は一冊の書によって結ばれた。 その出会いは白く、黒く塗り潰された過去を、未来を、それ以外を呼び覚ます。 迫り来るこの世ならざる怪異、有り得ざる可能性、そしてセカイの果てより来るモノ…… ――総てを越え、彼らは何を見るのだろう?
【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN】 物語は、新たな世代へ―― 第一作の主人公、ユトとメリッサの娘が織り成す、もう一つの『Diver's shell』!! DS伝統のポニテを受け継ぐ少女、アルメリアと、愉快な仲間達による色鮮やかな青春グラフィティ! とくと見よ! 激突する鋼の騎士の勇姿を! 三つ編みもあるよ! 【地球防衛戦線ダイガスト 秋水 ◆3C9TspRFnQ】 異星文明、銀河列強諸国による限定戦争と言う名の侵略戦争の篝火が地球を焦がす。 帝政ツルギスタン軍を前に敗退を繰り返す自衛隊。日本が絶望に暮れたその時―― 大江戸先進科学研究所のスーパーロボット、ダイガストが此処に立ち上がる! ――この国を好きではいけないのですか? 【Villetick Jumble 硬質 ◆pOWm4b0gBI】 新たなヴィルティックワールドに鈴木隆昭が帰って来た! 今度は、あの草川大輔も大騒動の渦中と、ヴィルティックに乗っかって大暴れ! あの人や、この人に、その人! 様々な平行世界から次から次に現れるゲスト達! まぜこぜカオスな新世界の未来を「カード」で切り開け! 【ロボスレ学園】 ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品! このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ! 参加者募集中!
完結作品はこちら! 大いなる足跡をその目で見よ!
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/265.html ・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ!
・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ!
・半年以上生存報告がないと、作品がテンプレから削られてしまうぞ! 要注意だ!
・テンプレに載る作品は1人1つまで! 上記の他にも作品は沢山あるので、こちらもチェックだ!
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/12.html ・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる!次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!
※紹介文未定作品一覧※
・【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】 ・【英雄騎兵ミッドナイト】 ・【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
・【機動修羅バイラム】 ・【都道府県対抗機動兵器決選】 ・【てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】 ・【パラベラム!〜開拓者達〜 ◆RS4AXEvHJM】
・【壊れた世界の直し方 ◆H48yyfsLb6】【Diver's shell another 『primal Diver's』◆wHsYL8cZCc】
・【TONTO◆LlCp3gHAjlvd】・【グラインドハウス ◆tH6WzPVkAc】 ・【装甲騎兵ボトムズ 幻聴編】【銀の月が見る夢 ◆CC6hDu/XuQ】
紹介文はまだまだ募集中! 作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!
「自作に関する絵を描いてもいい」という了承を頂いている作者さん一同はこちら↓
・TロG ◆n41r8f8dTs氏 (tueun、ROST GORL、ヴィルテック・シャッフル 他)
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏 (守護機兵Xガードナー 他)
・PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM氏 (パラベラム! 他)
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏 (CR ―Code Revegeon―、ザ・シスターズ、シャドウミラージュ、電瞬月下)
・◆YHSi90Gnr2氏 (武神鋼臨タケミカヅチ、パラベラム! ―運び屋アルフの何ということもない一日―)
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (秘神幻装ソルディアン)
・◆Uu8AeR.Xso氏 (鋼殻牙龍ドラグリヲ)
・DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (Diver's shellシリーズ、Robochemist! 他)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏 (GEARS、GEARS外伝 Berserker)
・◆46YdzwwxxU氏 (瞬転のスプリガン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 他)
・|・) ◆5b.OeHcAI2氏 (eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ――)
・◆CNkSfJe3Zs氏 (人狼機兵マーナガルム 他)
・◆uW6wAi1FeE氏 (機甲闘神Gドラスター)
・◆wHsYL8cZCc氏 (カインドマシーン 他)
・バイラム氏 (機動修羅バイラム)
・
>>882 ◆MVh6W.SAZtbu氏 (あるツッコミ体質の男の受難、でくのぼうと聖人 他)
・硬質 ◆BfO3GzMb/w(ヒューマン・バトロイド)
ここに名前の無い作者さんの作品を絵にしたい場合は、直接ご本人にお伺いを立ててみたらいかがかと。
―以上がテンプレとなります―
/ ̄ ̄\ _,.⊆⊇⊆⊇:::::::::::\ /:´:::::::::::::::::::::::::`ヽ、::::ヽ γ::::::::::::::ィ,,,,ヽ:::\::::::::::ヽ:::::::| ./::::::::::::/ \:::ヽ::::::::::',:::::| アルルー知ってるよ .! :::::l/ \::!::|:::::::!::::| スレ立てした人には乙するってこと .|:::::::| |:::|:::::::|::::| .|:::::::| 〇 ┐ r 〇┌|::|:::::/::::| ∧::|`---´ ̄`---´,,|://i::::::| .(\ ー' / ̄) .|:::::| | ``ー――‐''| ヽ、.|:::::::| ゝ ノ ヽ ノ |:::::::::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(T)<好奇心は
>>1 をも乙す、弁えることだな……。
べ…べんえる
ずっと狙ってたんじゃよ!
しれっと何やってんだアンタwwついでに
>>1 乙
そういや師匠、狙って(ryで書いてたあのレス、信じて良いざんすか?なら待機するけど
それとガンダムAGEがとうとう明日だな……
このスレの住人は見るのか?
誤爆で何があったんだ!
プラモの出来いいし、AGE楽しみですわー。
>>14 私を信用すると痛い目見ますよ!
OK、服は脱いだ
もちろん靴下は履いたままです。
圧倒的紳士スタイル……!
あえて右の靴下のみを履くのが俺流
どんなこだわりだw
ちょwwwwww
>>22 , ''  ̄ ヽ+
!ィjリノハノノ i お断り
( リ゚ω゚ノリ ) します。
( )ヽ..ハ( )
yノ しUゝy
し〜'ノ
ロリババア書きたいけど、語尾がワンパターン過ぎてだめぽ 参考になるもんないだろか
つサザンアイズ
今日からガンダムAGEスタートか……
録画準備完了だオラー!
MSは鍛冶屋が造るものだったのかw
なんという滅多刺し……!
>>30 MSが昔から存在してた、っていうのは割と重要な伏線になりそうですねー。
流石にまだなんとも言えんけど、救世主は笑いかけた
しかし人いねーな。やっぱり休日は過疎かw
ロボアニメの1話としては無難な感じでしたね。
ロリババァは外見がロリなだけで中身は大人だから、そのまま普通に書けばいいんじゃないか。
>>36 単純に「ババア口調が面倒臭い」って話なんでないの?
いちいち表現が古い(というか硬い)感じにして
文章にすると漢字がずらっと並ぶような風にすれば
ソレっぽくなる気がしないでもない
スレ作品にロリババァってどれくらいいたっけ?
ぱっと思いついたのが二人ほど居るが、片方は失礼ながら名前とタイトルを忘れてしまうという体たらく…w
ロリババア創作wikiより転載。スレ内探せばもっといるだろうけどとりあえず。 一条悠 「ちょっと巨人さん達、ハルちゃんはお人形さんじゃありませんよ!」 ロボット物SS総合スレ/ヴィルティック・わっふる! 人間、39歳 見た目のロリさ加減では、中学生にしか見えない娘(19歳)に負けず劣らずの39歳主婦兼巫女。三つ編みポニテ。 老けない理由が裏設定にあるらしいものの未公表。 なごなごみ/アーネンエルベ No.75753 ロボット物SS総合スレ/パラベラム! プログラム、〜のじゃ属性 ゲスト 起動エレベーターに住む、遺跡の管理システム。 ナノマシンを用いて人の身体を模しており、普段は子どもの姿を取っているが、大人の姿になることもできる。 七上・桔梗 「そのどら焼きだが、食べないなら私にくれないか?この店の味は私の好みなんだ」 ロボット物SS総合スレ/武神鋼臨タケミカヅチ 人間 レギュラー 日本国守護機関『御劔(みつるぎ)』の顧問。合気の達人で、主人公の武術の師。 山崩れに遭い生死の境をさまよった後、神通力を会得。同時に身体が老いなくなる。 リーゼンゲシュレヒト・シュタムファータァ 「私の名前はシュタムファータァ。端的に言うならば、この街を消しに来た人です」 ロボット物SS総合スレ/廻るセカイ-Die andere Zukunft- 外見年齢11歳 人外 ヒロイン セカイ(この世の構成原子そのもの)を操り、機械の巨人に変身できる人間「リーゼンゲシュレヒト」の一人。白銀の双刀使い。 固有能力保有者としての称号は“罪深き始祖”。通称・紫蘇。 気弱で人見知りで涙腺が緩い。趣味はコンビニでの雑誌の立ち読み。 リーゼンゲシュレヒト・ヴァイス 「冬は此処に。白銀の景色満ちる"純白の雪華"ヴァイス」 ロボット物SS総合スレ/廻るセカイ-Die andere Zukunft- 外見年齢13歳 人外 レギュラー 白銀色をした長髪のリーゼンゲシュレヒト。感知能力が高い“ラングオーア”と呼ばれる種族であり、それを活かした狙撃を得意とする。 冷静で大人びた性格をしており、敬語で話す。まれに丁寧な口調のままに毒を吐くことも。 リーゼンゲシュレヒト・シュヴァルツ 「暦は此処に。漆黒の月光る"月読の黒曜石"シュヴァルツ」 ロボット物SS総合スレ/廻るセカイ-Die andere Zukunft- 外見年齢13歳 人外 レギュラー ヴァイスと瓜二つのリーゼンゲシュレヒト。しかし、その性格は真逆で、強気、直情、猪突猛進、時にわがまま。 二丁拳銃と高速機動による撹乱が主な戦闘手段。 センジュ=キサラギ 「……駄目なんだよ……駄目なんだ。……それにこの体を見てくれ。ここまで変わってしまった……いや、変えてしまった。果たしてあの子は私を私と認識出来るかどうか」 ロボット物SS総合スレ/Robochemist! 人間(全身義体)、推定40歳前後 レギュラー ロボット研究者にして大学教授。過去の事故で失った身体を義体で補いつつ、それを元に研究も行っている。
現代人が使わない昔の方言を使うので、外見若いが中身は年寄りというキャラを作れるのではないかと思ったが 津軽弁なんかを喋らせようとしてもまず作者が津軽弁を書けない現代人な上に 読者も津軽弁が読めないので、キャラのセリフが何を言ってるのか理解できないと判明 うまく成功すればロリババァ+訛り萌えの融合だったんだけどなあ
津軽弁だばネイティヴだはんでなんぼでも知かへでけらね。
>>40 あ、そういえばDaZのウ詐欺さん達もロリババァかw
>>41 少年よ、最近の世の中にはな
http://www.yokotyou.com/kotoba/tugaru.html こういった便利なモンが溢れとる
方言変換ソフトの類は種類がいっぱいあるから
便利な道具を賢く使って創作すればよかろうよ
ちなみに方言なんて同じ地方でもさらに村や集落単位でに細かく違ってるから
「正しい方言」っちゅうもんは世の中には実は存在しない(無駄に自分の土地の訛りに執着する輩は多いが)
なんで、実際会話するならともかく、創作作品で使うならば「ソレっぽい言葉」さえ喋らせられれば十分だったりする
何が標準語で何が名古屋弁なのか区別つかない私みたいな輩もおるよ!
>>40 さすがロリババァwiki、なんという充実っぷり……!
ちなみにウチの両親は 共に沖縄寄りの鹿児島の離島出身なんで 琉球悟に薩摩弁が混ざったような独特の方言を使うんだが 住んでたのが島の反対側ってだけで、相互理解し辛いレベルまで違うらしく 2人の会話は標準語のみ 人里離れた場所に住んでたってんなら 方言のパターンが一般的な奴より変質してるのが当然だろうから そこら辺でごまかしが効く気がしないでもない
>>46 いやー。普段使わない言葉はともかく、普段よく使う言葉だと「え、これ通じないの!? 標準語じゃないの!?」みたいな勘違いをね、よくしちまうんですよはっはっは。
>>49 珍しい話じゃないよな〜
逆に、東京に住んでる奴らが自然に使ってる言葉が
元々は地方の方言でしたってパターンも割と多い
真面目に考えると言語学者志した方が良い状態になるから
方言が重要なファクターになるって場合でなければテキトーでないとやってられんだろう
>>49 他県民だから解るが、イントネーションもけっこう違うぞw
隣町でも違う事あるほどだしね。
AGE見終わったーまあ、まだまだ様子見だな。取りあえずオーソドックスな 悪い言葉だと無難って感じ。でも思ったよりも全然見れたし、やっぱ普通に楽しみ って感じでAGEで盛り上がってると思ったら方言の話題で盛り上がっていた ナ、何を言っているか(ry一瞬ここがロボスレかどうか本気で悩んだぞww AGE一話にかこつけて無理やりロボスレの話題にsるけど、皆がロボスレ作品で印象的だった1話って何?
>>51 名古屋から出る事があまりないので、その辺全然わからんですw
さてさて、ひとっ風呂浴びたら、そろそろ……。
>>53 むしろそういう所がロボスレらしいんだと思いますw
AGEは換装できるようになってからが本番って感じですねー。
な、何か投下来るのか!?師匠!
俺はAGEのおかげで話のビジョンがかなり固まったな 勝てないヤバさというか、現行機が全く通用しない恐ろしさとか
初めてイギリスの戦車と戦ったドイツ軍の恐怖だな
いいお湯であった……。 投下してもいいですかー。
どうぞ
きたぁぁぁぁぁあ!
きたか!
何が来るんだ??
・そんなに長くないので、支援は不要だと思います。 ・リハビリ作品なので、過度な期待を抱くと裏切られます。 ・凄まじく時期外れです。 ・遥さんはかわいいなあ!!! では、次のレスから投下しますね!
敬老の日――――それは読んで字の如く“老人を敬愛し、長寿を祝う”日である。 若者達はプレゼントを渡したり、孝行をしたり、様々な形で老人へ感謝を示す。 そしてここ、やおよろず荘にも、見目麗しい老人がひとり―――― ロボスレ学園:黄金のシルバーグレー 玉藻・ヴァルパインは老人である。 外見は冷たい雰囲気を纏った金髪の美女(狐耳と尻尾付き)であるが、年齢は優に1000歳を越えている。 繰り返そう。玉藻・ヴァルパインは老人である。 タンクトップにボクサーパンツという出で立ちで、机の前でだらしなくあぐらをかきながら、丁寧な文字で『一条 遥』と書いてあるボトルに入ったキンキンの麦茶をラッパ飲みしつつ、 肉付きのいい足を伸ばして机の向こうにある扇風機の首振り機能を止めようとしているこの美女は、(年齢的には一応)老人である。 老人は現在、暇を持て余していた。 やる事がない、やりたい事がない。暇で暇で仕方がない。 散歩にでも出ようと思ったのだが、暑いし部屋から出るのが面倒くさし、何よりなんだか妙に気だるいので、その考えは3秒で捨てた。 年季の入った天井を見上げながら思う。 ――――息をするのもめんどくせぇ。 そのおり、襖ががらりと音を立て、 「あ。たまちゃん、こんなところにいたんだ」 入ってきたのは小柄な少女、三つ編みお下げの一条 遙。 彼女が入ってくるのを確認するが早いか、たまは彼女の名前が書かれたボトルを、素早く、自然に、さっと隠した。 見つかったら怖い、ヤバい。 「なんだ遥、なにか用か?」 「え? ああ、うん。ちょっとね……別に大したことじゃないんだけど」 照れてれしながら頬を掻く。
「たまちゃんいつもお仕事頑張ってるでしょ? 三年生の担当だから、受験なんかで大変だろうし。だから、マッサージでもどうかな、って」 「ほう……どういう風の吹き回しだ? 小遣いならやらんぞ」 「ちがわい! 好意です! 善意です!」 「そうか。ならお願いしよう」 「こういう時姫路の人たちなんて言ってたっけ? あいあい……猿? まあいいか。乗るよー」 「ああ、わかっ……フゴッ!」 たまがごろりと寝転ぶと、遥がそこに馬乗りになった。ずしりとした確かな重量感に、肺から空気が、喉から声が。 「こいつ、想像以上に重い……」 「ん? 何か言った?」 「い、いや、なんでもないぞ!? ただの独り言だ」 関節を捻られたくないので、作りものの笑顔を貼りつけてごまかす。 「そうなの? ならいいけど……。あ、尻尾がちょっと邪魔だから、しまって」 言われた通りに尻尾とついでに耳をしまうと、遥がたまの腰に両手をついて、 「ありがと。じゃあ、いくよー」 ぐっと力を込めた。 同時に、 「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ハスキーな、絶叫。 同時にしまっていた耳と尻尾が勢いよく飛び出す。 「わ、びっくりした」 「『わ、びっくりした』じゃないだろう! 痛いわ!」 「ごめんごめん。でもたまちゃんガチガチだね、いつも寝転がってるからかな」 「まったく……もっと優しくしろ……」 「りょーかいりょーかい。……これぐらい?」 力を少し緩め、再び揉み始める。 「気持ちいいが、まだ少し痛い」 「痛気持ちいくらいがちょうどいいんだよ」 「どマゾめ……」 「どマゾ!?」 ♪ ♪ ♪ ところ変わって、やおよろず荘の縁側では、まどか・ブラウニングが陽に当たりながら、のんびりチクチクと編み物を編んでいた。 台風が過ぎ去ってから、気温も下がって秋らしくなってきたが、太陽の下はそれでもやはり暖かく、心地よい。気を抜けば眠りに落ちてしまいそうなくらい。 うとうとしていたまどかだが、そこに突然の、 「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ハスキーな、絶叫。 「わ、びっくりした」 ――――なんだろう、今の。 編み棒を膝の上に置いて、ズレた眼鏡を直す。 「ま、ど、か、さん!」 「わ、びっくりした」 せっかく直したのに、また眼鏡がズレた。
「わ た し だ !」 「なんだ、リタさんだったんですか」 ふたたびズレた眼鏡を直し、リタに微笑を浮かべる。 「また騙されたな!」 「……は、はい?」 また……? 笑顔のまどかの頭上に、疑問符。 「暇を持て余した!」 「か、神々の?」 「遊び!」 「遊び?」 「んで、何をしてるんですかまどかさん!」 「……なんだったんですかいまの?」 「質問に質問で返すとは感心しませんね!」 「あ、は、はい、すみません」 ビシィッ! とキレのいい動きでまどかを指差す珍獣……もといリタ・ベレッタ。ネタに脈絡がなさすぎて、まどかは戸惑いを隠しきれない。 「んで、何をしてるんですかまどかさん!」 「あ、ああ。今日は敬老の日だから、たまちゃんのために編み物をしてたんですよ」 膝の上に載せていた、編みかけのそれをリタに見せた。 「なるほど、敬老の日ですか!」 「はい、敬老の日です」 「じゃあちょっとたまちゃんにサービスしてきますね!」 どたどたどたどた。 足音を響かせながら、珍獣が去っていく。 ――――微笑ましいけど、忙しない人だなぁ。 そんな事を考えつつ、まどかは編み物を再開した。 ゆっくり、ゆっくり、チクチクと。 ♪ ♪ ♪ 「これくらいでいいかな? ちょっと肩と首、回してみて」 「ああ、わかった」 ツボというツボを刺激され、全身を揉みほぐされたおかげか、肩も首も、回すとポキポキ音がした。 「お、おお……! 身体が軽いぞ……!」 こんな気持ちはじめて! 「そりゃそうだよ。たまちゃんの身体、すっごい凝ってたもん」 そう言って、両手をわきわきと動かしてみせる。 「しかし遥。おまえ、よくツボなんて知っているな」 「ツボと急所は同じだからね、そりゃ知ってるよー」 あっけらかん。 「時々さらりと怖い事を言うな、おまえは」 ――――暗殺者の家系にでも生まれたのか、こいつは。 たまの背中にひや汗ひと筋。 「じゃ、私はお昼ご飯の支度してくるね」 「今日の飯はなんだ?」 「そうめん在庫一斉処分セールだよ。じゃ!」 にこやかに手を振って、遥が部屋を出ていく。それからやや間を置いて、部屋の戸が勢いよく開け放たれた。
揺れるプラチナブロンド。 「じゃまするぜねーちゃーん!」 「どうしたリタ」 「疲れてると思ったので、マッサージしにきました!」 ズビシィッ! と非常キレのいい動きでたまを指差す珍獣……もといリタ・ベレッタ。登場に脈絡がなさすぎて、まどかは戸惑いを隠しきれない。 「あ、ああ、そうか……」 「とことで! ささ、その座布団の上に座ってください!」 「あ、ああ、わかった」 とりあえず、言われた通りに座布団の上に座ると、リタがたまの肩に手を置いた。 しかし、マッサージはついさっき遥にしてもらったので、 「ま、まったく凝っていない……!」 ♪ ♪ ♪ まどか・ブラウニングは、いまだのんびりと編み物を続けていた。 木製の二本の棒が当たって、リズミカルにかちゃりかちゃりと音が鳴る。 作業は進んでいく。少しずつ、でも着実に。少しずつ、されど確実に。 しばらくして、確認のために手元のそれを広げてみる。 だいぶ形になってきたが、完成まではもうしばらくかかるだろうか。まあゆっくりやればいいさと一休み。自室に作りかけのそれを置くと、部屋の引き戸が叩かれた。 「どうぞー」 「失礼します、まどか・ブラウニング」 開いた扉から、人間態のリヒター・ペネトレイターがぴょこりと顔を出した。 「昼食の用意ができました」 「わかりました。今行きますね」 部屋の外に出て、リヒターと並び立つ。身長は、171cmあるまどかよりも少し高いくらいだろうか。身を包む黒いスーツと、しなやかな動作、所作はまるで黒猫のよう。 リヒターの顔を見ると、彼(彼女?)の視線が毛糸に移ったことに気づく。 「ああ、あれですか? 今日が敬老の日なので、たまちゃんへの贈り物を作ってるんです」 リヒターが首をかしげた。 「敬老の日……?」 「おじいちゃんやおばあちゃんの長寿をお祝いする日の事ですよ」 「なるほど」 こくりと頷くと、 「……私は何をすればいいのでしょうか」 「無理せず、背伸びせずに、リヒターさんのできる事をすればいいと思いますよ」 「私にできる事、ですか……」 ふと、リヒターが歩みを止めた。 「……助言、ありがとうございます。まどか・ブラウニング」 「ふふっ、どういたしまして」 ♪ ♪ ♪ 食後。自室に戻ったたまは、涼風に当たりながら、畳の上で丸くなっていた。 食べ過ぎて苦しい、動きとうない。 寝返りを打つ。胃の中のものが動いて、混ざって、悲鳴を上げたような気がした。 「う……」 呻き声を上げる。 麺は消化が早いから、この苦しみも長くは続くまいと思う一方、なんであんなに食ったんだという後悔が、浮かんでは消え、浮かんでは消え。
もう寝てしまおうかと目を閉じるが、なかなか寝つけない。いつもは目を閉じたらすぐに夢の中なのだが。 半身を起こし、ため息をついた、まさにその時。 コン、コン、コン。 規則正しいノックが、3回。 「誰だ?」 「リヒター・ペネトレイターです」 「おまえか。入ってもいいぞ」 引き戸から、黒い肢体が音もなく、 「失礼します」 入って、きた。 ゆっくり歩いていくと、たまの傍らで正座する。そして、 「玉藻・ヴァルパイン、疲れているだろうと思い、マッサージをしに参りました」 一礼。 ――――またか、またマッサージか。一体なんだというのか。今日はマッサージの日だとでもいうのか。正直、これ以上マッサージされてもむしろ痛くなるだけなのだが―――― リヒターの赤い瞳を見つめる。ああ、なんと無垢な、なんと純真な瞳だろうか。こんな目で見られたら、断ろうにも断れない。 ――――私もすっかり甘くなっちまったもんだな、なんて自嘲しつつ、たまはリヒターに言った。 「ああ、頼む」 「では、失礼します」 リヒターの手が肩に乗る。貫手に特化した鍛錬をしているのか、リヒターの指は意外と太く、がっしりとしていた。 リヒターの指が、たまの白い肌にゆっくりと食い込んだ。鈍い痛みが、肩を中心に広がっていって―――― 「……肩、凝っていませんね」 「そうだな、だからもう――――」 やめにしてもいいぞ、そう言おうとしたのだが、 「では、腰の方を」 リヒターが、半ば強引にたまを寝かせ、うつ伏せにする。胃の中の物がシェイクされた。 「うぷっ……り、リヒター……」 ヤバい、軽くどころか重くヤバい。こんな状態でマッサージなぞされたら―――― 「いきます」 「いや、ちょ、やめ――――」 オエー! ♪ ♪ ♪ 「朝からずっと、縁側で何を作ってるんですか、まどかさん?」 そんな言葉と一緒に背後にフローラルな香りを感じたのは、夕方になっての事だった。 ワンテンポ遅れて、暖かい何か――――いや、誰かが背中にのしかかった。 「シロちゃんこそ、朝から今まで、リヒトさんたちとどこに行ってたんですか?」 後ろの彼女は、ヴァイス・ヘーシェン。今朝ルガー・ベルグマン、ライディース・グリセンティ、そしてマスターのリヒト・エンフィールドらと一緒に出かけていたが、今帰ってきたようだ。 首に回された、彼女の華奢な腕を掴む。それは少し冷たかった。
「ロリコンとデートするついでに、食材を少々買ってきたんですよ。で、まどかさんは何を作ってるんですか?」 「これから寒くなってくるので、敬老の日のプレゼントとして、これを」 膝の上にあった完成間近のそれを、ヘーシェンに広げて見せた。 「なるほど、敬老の日のプレゼントですか。私もたまねぇさまに恩返しをせんといけませんね」 踵を返し、歩き始める白ウサギ。 「あ、そうそう」 ピタリと止まって、一言付け足す。 「ずっとそこでそうしてると、なんだかまどかさんの方がおばあちゃんみたいですよ」 ――――言われてみれば、確かにそうだ。 老婆になった自分を想像して、少女はくつくつと笑った。 ♪ ♪ ♪ 時刻は深夜11時。風呂上がりのたまの鼻腔をくすぐったのは、どこからか漂ってきた、揚げ物の匂いだった。 ああ、喉が渇いた、小腹が空いた――――ごくりと大きく生唾を飲み込む。 そのおり、引き戸がガラリと音を立て、 「たまねえさまー」 ヘーシェンの声が、風呂場と脱衣場に反響する。 「なんだシロ、まだ起きていたのか」 「ええ。疲れてるだろうと思ったので、マッサージしに来ましたよ」 ま た マ ッ サ ー ジ か 。 大妖狐、うんざりしながらウサギに問う。 「……なあ。私、そんなに疲れて見えるか?」 「いいえぇ」 なんだろう、なんと言えばいいのか、清々しいまでにわざとらしい笑顔がまぶしい。 「とまあ、冗談は置いといて」 「つまり私は疲れて見えると」 「いいえぇ」 「おいその笑顔やめろ、なんか腹立つ」 「さーせん」 超笑顔。 「……まったく生意気なやつだな、おまえは」 まあ、そこが彼女らしいところだと言えばそうだし、魅力でもあるわけだが――――微笑を浮かべながら、こつんとかわいい妹分の頭を小突く。 「いたいです」 それは抑揚のない声、つまり棒読み。本当は痛くなんてないくせに、ともう一度頭を小突く。
「……で、なんの用だ? まさかマッサージをしに来たわけではないだろう?」 「あちゃー、バレちゃいましたか」 てへ、と舌を見せる。 なんか腹が立ったので、デコピン一発。 「あんっ」 白いおでこが赤く腫れる。 「……で、なんの用だ? まさk」 「あちゃー、バr」 デコピン二発。 「あっ、あんっ」 「喘ぐな。で、用件はなんだ」 おでこを押さえていたヘーシェンが、突然いつものジト目に戻って、いつもの平淡な声で告げる。 「今から居間で飲み会ですよババァ」 「誰がババァだコラ」 デコピン、三発。 ♪ ♪ ♪ 「おうババァ、待ってたぞ」 「やあ、たまちゃん。いつもお疲れさま」 居間に入ると、リヒトとルガーの大人組が同時にビールの缶を掲げた。 「しかしどうしたんだおまえら。なんか妙に優しいし、それに突然飲み会なんか……何かあったのか」 きょとんとするたまを見て、リヒトが噴き出す。 「おいおいなに言ってんだ、たま。今日は敬老の日だぞ」 「敬老の日だと?」 「そうそう。だからこうして、たま姉ぇさまの長寿を祝おうと飲み会を開いたんですよ」 ――――なるほど、今までの皆の親切もそういう事だったのか。たまの頭の中にもやもやと立ち込めていた霧が晴れていく。 しかし、 ――――皆の……? いや違う、大事なものが欠けている。 霧は再び立ち込める。 「ほれ」リヒトが缶ビールを投げ渡した。それをたまが難なくキャッチする。 「では、私も一本いただきましょうかね」 ヘーシェンも缶を手に取った。見た目は小学生で立場は高校生だが、年齢は23歳なので問題はない。 「あれ、もう始めてたんすか」 たまがプルタブに指をかけた時、ライディース・グリセンティが入室してきた。その後ろには、二人の人影。こんな時間にどこの誰だ? 怪訝な顔で、再びプルタブに指を―――― 「まったく、全部僕がお金出したのに、酷いじゃないっすか」 「そうじゃそうじゃ! わちを放置してどんちゃん騒ぎとはけしからん!」 「ちょ、ちょっとなごみ様! もう夜遅いんですから、そんな大きい声出したらいけませんよ!」 ――――いきなり大きい声がしたせいで、驚いてかけ損なった。 うるさい。非常にうるさい。とてつもなくうるさい。 ぷちっ。 「えぇい、黙れ成金ババァ! いま何時だと思ってやがる、いい加減にしろ馬鹿野郎!」 「全身金ピカのぬしに言われたくないわ!」 罵り合う金と銀。人影の正体は、なご なごみことアーネンエルベNo.75753と彼女の付き人、サリサ・サリッサだった。 「ふ、二人共落ち着いて! 落ち着いてください!」 濃い麿眉をハの時にして、サリサがおろおろと狼狽する。 「ど、どうしましょう、リヒトさん」 「おい二人とも、あまり騒ぐとお子さま組が起きるからその辺にしとけよ」 唐揚げを頬張りながら、やる気なさげに、リヒト。だが時既に遅し。
「あれ。みんな、まだ起きてたの……?」 「おはようございます」 「美味しそうな匂いがしたのでやってきました!」 遥とリヒターが寝ぼけ眼を擦りながら、リタがアホ毛をピンと立てながら登場した。 「はっはっはっは! ほれ見ろ!」 あまりにもグッドなタイミングでの登場に、リヒトが腹を抱えて笑う。 「こんばんは、なご なごみ、サリサ・サリッサ」 「うむ、邪魔しとるぞ!」 「こんばんは、リヒターさん」 「早速唐揚げいただきますね!」 「ちょっ、それ僕のっすよ!」 「子供にはオレンジジュースがあるからね」 「おい、遥はおねしょするから絶対に酒は飲むなよ」 「うっさい黙れ」 「いでェェェェェェェ!!」 「その調子です遥さん。一方的にやられる痛さと怖さをこのロリコンに教え込んでやってください」 「そうじゃそうじゃ! やってしまえちびっ子!」 「ちょっと、煽らないでくださいなごみさま!」 わいのわいの。 そして、いつもの面子のいつものどんちゃん騒ぎを、少し離れたところからビールをあおりつつ眺める玉藻・ヴァルパイン。 人数が増えても、やっぱり何か足りない。参加する気がイマイチ湧いてこない。 その理由は、喧騒をしばらく眺めていてすぐに気づいた。 ――――彼女がいない。 ――――彼女から、まだ貰っていない。 そう、まどか・ブラウニングからは、まだ、何も―――― 「そういえば、まどかがおらんの。あやつはどうした?」 「ああ、まどかちゃんなら――――」 なごみとルガーの会話に反応して、狐の耳がぴょこんと飛び出す。 妖狐は密かに聞き耳を立てた。 「――――がもう少しで完成するから、先に始めておいてほしい、と。すぐに来ると思うよ」 ――――なんの話だ、一体……。 怪訝顔で、残り少なくなった唐揚げをかじる。衣がかりっと音を立てて裂け、肉汁がじわっと溢れだす。 咀嚼。 咽下。 ――――旨い。 「……はっ」 しまった。 唐揚げに夢中で、話をまったく聞いていなかった。 迂闊だったと頭を抱える。 ――――大体、この唐揚げが旨いのがいけないんだ、ちくしょう。 不機嫌顔で責任転嫁しつつ、両手で足りるほどに少なくなった唐揚げを必死にぱくつく。 それは、よりにもよって最愛の人に放置されたことによる、いわゆる“ヤケ食い”と言われる行為だった。
「んぐっ……!」 胸が苦しい。 別に悲しいからとか虚しいからとかではない、鶏肉が胸につかえただけ……たぶん。 腕を伸ばして、缶を掴む。 持ち上げて愕然、中身がない。 やばい、苦しい。 苦悶の表情を浮かべながら胸元を叩くたまの目前に、一杯の水が差し出された。 震える手でそれを掴み、豪快に一気飲み。鶏肉を無理矢理胃に流し込む。 「もう、たまちゃん。一度にそんなにたくさん食べるからですよ」 「ま……ま……」 その声に反応して、たまの尻尾が激しく揺れる。 たまにコップを渡した人物こそ、やおよろず荘が大家にして玉藻・ヴァルパインの愛しいひと、まどか・ブラウニングだった。 「まどか、遅いぞ! 今まで何をやっていたんだ!」 口ではそう言っても、身体は正直だった。ぶんぶんと振り回される尻尾は止まらない。 「すみません、ちょっとのんびりしすぎました」 あはは、と申し訳なさそうに苦笑すると、紙袋を差し出す。 「もう0時回っちゃいましたけど……これ、どうぞ」 苦笑の次は照れ笑い。 紙袋を受け取ると、案の定ロリコンを筆頭とした連中が茶々を入れてくる。 「おうおうババァ、大家さんから何貰ったんだぁ〜?」 「ぐへへへ、わちにも見せてくれんかのぉ」 「うわ、あんたら酒くさっ!?」 「これが今日作ってたやつですか!」 「あ。完成したんですか、あれ」 「え、なになに? なにやってんの?」 「まどかちゃんからたまちゃんにプレゼントだって、遥ちゃん」 「おめでとうございます、玉藻さま!」 「おめでとうございます、玉藻・ヴァルパイン」 あたかも獲物を見つけたハイエナのように、わらわらと寄ってくる。一部が激しく酒くさい。しかしたまは気にも留めない、自分も酒くさいし。 「……ありがとう、まどか」 鋭く、張り詰めた表情が軟化する。 「いえいえ。それよりも、開けてみてください」 言われた通り、袋を開けて、中に手を突っ込むと、確かに感じる毛糸の感触。 「これは……」 「これから寒くなるので、作ってみたんです。」 袋の中から、それを取り出し、広げる。 「きっと似合うと思いますよ。毛糸の――――」 「ぱんつ……」
以上で投下終了です。時間かかっちゃったね、ごめんね! さてさて前スレの作品読んできましょうかね!
>>74 投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
不覚にもオエーで吹いたw
乙。最初のババァvs扇風機が脳内妄想余裕でしたw そんでオチちょっとまてwwwwwwww今すぐ絵にしろwwwwwwwwwww みんなからいじられるババァかわいいよババァw
>>74 毛糸のぱんつwwwwwww絶対似合わねぇwwwwwww
まさかのババァ主役回で俺歓喜wやっぱりPBMキャラは無駄に生き生きしてていいわw
私にババァを描けって? そいつは難しい相談だぜHAHAHA! ちーちゃんがいてくれれば……っ!
大丈夫だ師匠! アタリのサイズを弄ればいいだけだ! 目鼻のバランスだってそうさ! スレッジ描けたんだからいけるだろ! 新たな地平を見せるのよ師匠!
わかってる! わかってるんだけど、なんか違和感が!
師匠のババァ久々に見たいなー(チラ
>>74 乙!とりあえずこのAA思い出した
,, -―-、
/ ヽ
/ ̄ ̄/ /i⌒ヽ、| オエーー!!!!
/ (゜)/ / /
/ ト、.,../ ,ー-、
=彳 \\‘゚。、` ヽ。、o
/ \\゚。、。、o
/ /⌒ ヽ ヽU o
/ │ `ヽU ∴l
│ │ U :l
|:!
U
しかしぱwwwんwwwつwww
どうしてこうなった
っていうかそのAAのネタだよ! あと毛糸のぱんつはチェンジリング・デイのwikiにしばらく入り浸ってたせいですw
ヤッチーかw
ご名答w
久々の投下だけど、ノリが健在で安心したわ
まあ、ノリはそう簡単には変えられませんからw
ちょっとだけだけど投下するよ!今回は状況説明回だよ!
数十分の間、マコトは個室のソファーに座らされていた。 小さめの部屋には2人のスタッフが居て、マコトを監視している。 マコトは自分の腕に触れた。 痛みはひいたが、まだ軽い痺れが残っている。 どうして、よりによってあのタイミングで……。 せっかくイナバさんが手当てをしてくれたのに。 ……もしイナバさんがいなかったら、俺は今頃…… 脳裏に頭をかち割られた自分の姿が閃いて、ゾッとする。 ふりはらうように、頭を振った。 ……いったい、自分はこれからどうなるんだろう。 そう思ったときだった。 部屋の扉が開いて、スタッフが顔を覗かせた。 「オルフェウスさん、こちらへ。オーナーがお呼びです。」 事務室に呼び出されたマコトを待っていたのは、デスクに座るコラージュとタナトス、その前に置かれた椅子に腰かけ るキムラの3人だった。 「やぁ、アマギくん。」 明るく挨拶をしてきたキムラを無視して、マコトは彼の隣の空いている椅子に座る。 「さて……と」 机を挟んで向かい合うコラージュがそれを待って、口火を切った。 「まずはそうだね……状況を説明しようか。」 彼は退屈そうにひじ掛けに頬杖をついた。 「まずあの時何が起こったのか、ということだけど、実はグラウンド・ゼロのサーバーがクラッキングを受けた らしくてね。簡単に言えば、故障させられたんだ。」 やはりか。マコトはあまり驚かなかった。 「質問いいですか。」 キムラが手を挙げる。 「僕たちの勝敗はどうなるんです?」 「ああ、そのことだけど――」 「私が説明しよう。」 タナトスが割り込んだ。 「今回のこの勝負は無効とし、君たちには共に20万の報酬が支払われる。」 無効試合か。
「ということは、また後日再戦?」 マコトは訊いた。するとタナトスが仮面の奥の目をこちらに向けるのがわかる。 「再戦したいのか?」 「……いえ。」 「僕も遠慮したいです。」とキムラ。 「そうだろう。だから再戦は無い。これっきりだ。」 「――でも、それでいいんですか?」 キムラがわずかに身を乗り出す。 「僕たちは良くても、観客たちは満足しないんじゃ?」 「その点は大丈夫。」 コラージュが不機嫌そうに言った。 「チケットを払い戻して、合わせて家具の材料を2人仕入れてたからさ、それをあげたよ。」 マコトは意味が理解できず、聞き返す。 「女の子だよ、16歳と18歳の姉妹。依頼があって、彼女たちでペアの椅子とテーブルを作る予定だった んだけどね……」 そう平然と続けるコラージュ。吐き気がした。 「人さらいが……!」 思わず漏れたその侮蔑の言葉をコラージュは聞き付けて、指を突き付け訂正する。 「それは失礼だな。彼女たちの両親から正式に買い受けたんだよ。――ああもう腹が立つ。またいい材料の売り手を 探さなきゃならないし!最低額で見積もっても3000万以上の損失だよ!」 「話がそれてるぞ。」 「それてない!僕が言いたいのはねぇタナトス、僕は『犯人を絶対に許さない』ということだよ!」 コラージュは机に突っ伏すようにして目の前の2人を睨んだ。 「……つまり」 どことなく呆れた風にタナトスが言った。 「私たちは不正を手助けした、もしくは自ら不正を行った、タルタロス内部の『裏切り者』の存在を疑っている。」 空気が張りつめた。 マコトとキムラが疑われているのは状況から明白だったが、さらに危うい雰囲気になる。 タナトスが、こちらを見ていた。 「……俺か。」 マコトはその目を見つめ返した。 タナトスはうなずく。 「一番可能性が高いのは、アマギ君、きみだ。」 大当たり、とは言わなかった。 「俺は関係ない」
だがきっと今回のことには自分は無関係だ。 横目でキムラを見る。 彼は疑いに満ちた目をこちらに向けていた。 「そんなこと、ここで議論してもどうせ結論なんか出ないぜ。」 マコトはいかにも関係が無いような風を装ってそう言った。 コラージュとタナトスの2人は少し考えて、先にタナトスが同意した。 「その通りだ、コラージュ。結論はすぐには出せない。」 タナトスにそう言われ、コラージュは不満げだったが、やはりどうしようもなかったらしく、最後にはキムラと マコトに帰るように言わざるを得なかったようだった。 「――で、実際のところはどうなんだい?」 部屋を出て、別室で預けていた貴重品を受け取ったあたりで、キムラはそう訊いてきた。 マコトは未だぬぐいされない敵意を極力出さないように「知らないよ」と答える。 「本当にアマギくんじゃないのか。」 「ああ。」 「なるほど……」 彼は考えこむような仕草を見せる。 この人畜無害そうな少年が、さっきまで自分を殺そうとしていたなんて。 いや、それはこうして普通に会話している自分も一緒か。 「何を考えて?」 「ああ、いや」 彼はマコトを見る。 「これから僕たちへの監視は厳しくなると思うんだ。だから、気をつけなくちゃなって。」 「……ああ、そうだな。」 同意する。この騒ぎに関係があると思われているのなら、そうなのだろう。 2人は部屋を出て、廊下を進む。分かれ道でキムラは立ち止まった。 「じゃあ、僕お腹すいたからご飯食べてくるよ。アマギくんは?」 「いや、俺はいい。」 「そう、じゃ、ここで。」 キムラは笑ってひらひらと手をふる。 「また明日――は日曜か。じゃあ、また明後日、学校で。」 「ああ……『また学校で』。」 そんな、いたって普段通りな挨拶を交わしてから、キムラは廊下を曲がった先に消えていった。
どこかもやもやした気分のまま、タルタロスを出る。意外にもまだ外は明るかった。 全身の痛みと疲労で重い足を引きずりながら広い駐車場を横切る。すると目の前に街灯がある――最後にユウスケを 見た場所だ。 複雑な気分でそっちに目をやると、街灯の下に誰かが立っているのが見える。その人物は背が子供のように小さく、 灰色のパーカーのフードを目深にかぶっていた。ショートパンツにニーハイソックスという格好から、女性であることが 判る。彼女はまっすぐにマコトを見つめていた――まさか。 マコトは彼女へ向けて歩き、前に立つ。 「あなたはもしかして――」 「――危ないところだったね。」 その声はやはり女の子のものだ。聞き覚えがある。 「キムラくんにやられるところだった。」 彼女は微笑んで、ゆっくりとフードを脱ぐ。 マコトは予想はしていたものの、驚きはやはり大きかった。 「もしかして、あなたが――」 「そうだよ」 彼女はジップパーカーの前を開ける。そして、快活に笑った。 「『はじめまして』、マコト・アマギくん。私がアヤカ・コンドウさんから 君への協力を依頼された――」 大きな瞳で、マコトを見据えて―― 「――『サイクロプス』だよ。」 ――ミコト・イナバはそう言った。 目の前のテーブルにマグカップが置かれる。中に満たされたオレンジジュースの色は鮮やかだった。 マコトを自宅へと誘ったミコト・イナバは、マコトとテーブルを挟んで椅子に座り、同じものが入っ たコップを口にする。 その姿はどうにもギリシャ神話に登場する1つ目の怪物のイメージからはかけはなれていた。 「どうして『サイクロプス』なんだ?」 マコトはまず、それを訊いた。 イナバはあの大きな目でこちらを見て、コップを置く。 「君は『サイクロプス』って聞いてどういうイメージを持った?」 「そりゃあ……」 よくRPGの敵キャラクターで見かけるようなビジュアルの、恐ろしい怪物だ。 「うんうん。そんな怪物から、こんな可愛い女の子は普通連想しないじゃん?一種の偽装だよ。」 「自分で言います?」 「あームカつくー」 彼女は言いながら笑う。
その屈託のない笑顔に、マコトはなんだかこれ以上警戒するのが馬鹿らしく感じた。 少なくとも彼女は味方であることがはっきりしている。ならば、これ以上険悪な雰囲気で話すのはお互いに マイナスだろう。マコトはそう判断して、オレンジジュースを口にしてから、改めてイナバを見た。 「や、疑ってすいません。でも納得しました。」 「気にしてないよ。こっちもちょっとやり方に問題あったかもだし。」 イナバは微笑み、首を少し傾ける。 それから2人は他愛も無いことでしばらく談笑した。互いの家族のことや、今の生活のこと。好きな音楽や、 休日に何をしているか、など。 「そういえばさ、アマギくんって映画とか好き?」 イナバがそんなことを言い出したのは、その最中だった。 マコトは当たり障りの無い返事を返す。すると彼女はぱぁと笑って、「じゃあ明日の日曜日ヒマ?見たい映画が あるんだけど、ちょっと付き合ってよ。」 そうして彼女は自分のサイフを取り出して、そこから2枚の紙を引き抜く。それは最近封切られたばかりの人気 アクション映画シリーズの最新作のチケットだった。 「知り合いからもらったんだけど、1枚もったいないからさー、ね?」 少し小首をかしげるようにマコトを見てくるイナバ。 いったいどういうつもりだろうか、マコトははかりかねていた。 「もしかして、予定ある?」 「いえ、そういうわけでは……」 「じゃあ、行こうよ!」 彼女は決まった、と言わんばかりに大きな笑顔になる。その勢いに、マコトは思わず頷いてしまった。 しかし、それを少し嬉しく感じている自分もいることに、まだ少年は気づいていない。 奇妙な空間だった。 眩いばかりの照明に照らされた広い部屋の中心には、これまた奇妙で巨大な物体だけが置かれている。 その物体は、銃弾すら弾き返す強化ガラスで組み上げられた立方体の透明な箱で、内部には固定された机と椅子、 仕切りも何も無い和式トイレ、これもやはり固定された小さなベッドがある。 それは牢屋だった。 ただ普通の牢屋ではなく、犯罪者の中でも特に危険な人間のみが特別に入れられる牢屋だった。 牢の主は、さらにその牢屋の中心にて半裸で逆立ちをしたまま、腕立て伏せのようなことをしている。 彼の周りの床は既に流された汗で濡れていた。
牢屋の天井に、これも破壊されないように対策が施された監視カメラがぶらさがっている。 常に牢の主の姿を追うように設定されたそのカメラと一緒に備え付けられたスピーカーから音声が飛び出す。 「面会だ。」 その言葉に反応して主は軽くジャンプするように普通の姿勢に戻り、ベッドの上に脱ぎ捨てていた上着をタオル 代わりに身体を拭く。 「誰?」 主は上着を放り、一瞥もくれずにカメラに訊いた。規則によって短く刈り込まれた黒髪を、長かった頃のクセで かきあげる。 「いつもの彼女だ。」 そう聞いて主は部屋の入り口の方面の壁に近づく。『彼女』はこちらに来るところだった。 牢屋の周囲に張られた柵の前に立った彼女――アヤカ・コンドウは、壁越しに主を見て、挨拶と共に、その名を呼んだ。 「こんばんは。ハヤタ・ツカサキくん。」 ――今から1年前、そのテロ事件は起こった。 地下都市の人間たちが足を踏み入れることは無い地上という荒廃しきった場所で、長きに渡って、一般市民には知ら されないまま行われていた国家間の大戦争――莫大なエネルギーを生み出す『P物質』という燃料を原因としたそれは、 超巨大な『P物質』の塊を発見することで終息を見た。 しかしそのとき現れたのが、その塊を、自分たちの目的のためだけに破壊しようとした、史上最悪のテロリスト集団 『ゴールデンアイズ』だった。 彼らは自らの行為を『人類史上初の全人類を人質にとったテロ』と形容し、そして、その一環として、機密情報を―― 秘密にされていた国家間の戦争のことを――世界中に暴露し、大きな混乱を招いた。 現代史の重要な転換点として、永遠に歴史に刻まれるであろうその事件は、テロリストたちの名前から『金眼事件』 と呼ばれ、そしてリーダーの名前も共に広まった。 その名は、『ハヤタ・ツカサキ』。 今アヤカ・コンドウが透明な壁越しに相対している青年こそがそのハヤタ・ツカサキ本人であり、この最高レベルの 警備がされた国際刑務所の強化ガラス牢の主だった。 「まだ、生きているのね。」 アヤカはいつものようにいつもの言葉をかける。 「おう、まだ死にぞこなってるぜ。」 それに対してツカサキもいつものように応える。それほどまでに頻繁に、アヤカ・コンドウはハヤタ・ツカサキのもと を訪れていた。 「何をしていたの?」 アヤカが訊くと、ツカサキは頭をかく。
「筋トレくらいしかやることねーんだよ。暇すぎて死にそうだぜ。」 「ずいぶんと非効率的な死刑ね。」 「さっさと電気椅子に座らせて欲しいんだけどな。」 ハヤタ・ツカサキは死刑囚だ。金眼事件の主犯として逮捕され、国際刑務所コロニー・ジャパン支部に収監された彼は 国際裁判所によって死刑判決をうけている。 なのに未だに彼が元気に筋トレなどをできているのは、彼の身体が医学的に非常に貴重なサンプルであるということと、 精神科医や心理学者の団体が彼に大きな関心を寄せていて、死刑の執行に「待った」をかけているからだった。 「人気者はつらいぜ」 こんな状況で1年ほど過ごしても、収監前と変わらず軽口を叩き続ける彼の精神は確かに常軌を逸してるといえるだろうな、 とアヤカは思った。 「で、今日は何の用?差し入れなら大歓迎だぜ?」 「何も持ってないわよ。」 「ということは、『プレゼントはわ☆た☆し』ってことか。」 無視して、アヤカは軽く息を吐く。 「……とうとう、見つかったわ。」 その言葉にツカサキはわずかに今までと違う反応を見せる。 「……何をだ?」 「とぼける?」 ツカサキは何か言い返そうとしたが、思い直して頭を軽く横に振った。 「『俺』を見つけたんだな。」 「ええ。」 アヤカは腕を組み、ツカサキを余裕のある態度で見上げた。 それを見て、ツカサキは何が可笑しいのか、吹き出す。 「でもアンタには何もできない。知ってるぜぇ?左遷されたそうじゃねーか。」 アヤカの目元が一瞬ひきつる。ツカサキはそれを見逃さず、にやりとしてガラス面に手を突いた。 「元々はこの国の秘密機関の幹部だったのになぁ。正にエリート中のエリート中のエリートだったのに。それが今じゃ 『単なる警察』の『たかが管理官』だもんなぁ」 「そうね。」 耳障り、とでも言わんばかりにアヤカはツカサキをにらみつけた。 「きみがかつて起こした『金眼事件』……そのせいで、私は全てを失ったわ。」 せせら笑うツカサキを、アヤカは剃刀のような視線で突き刺す。 「奪いとってきた地位も、勝ち取ってきた名誉も、何もかもを、きみに奪われた。」 そうして彼女は青年を指差し、言う。 「……許さない。」 とうとうツカサキは耐えきれず哄笑する。 「ははは!だから『復讐』か――上等だぜ!」 ツカサキは諸手を大きく広げ、自らを閉じ込めているガラスの箱を見渡して言った。 「入るのも出るのも困難至極な箱の中にいる人間に!すでに死への恐怖を失った人間に!これ以上どんな地獄を見せてくれるんだ!? ……楽しみで、しかたないぜ!」 ツカサキもアヤカを指差す。 「復讐してみろ。さぁやってみろ。この壁の向こうに居ながら、死刑執行よりも早く俺を殺してみろ!」 「もちろん――」 アヤカは腕をおろし、微笑んだ。 「――この世で最も残酷な方法でね。」
投下おわり。
状況説明とサイクロプスの正体、プラスあのキャラ再登場回でした。
>>74 投下乙です!
投下乙!
投下乙です! しかしサイクロプスがあの人だったとは。ひょっとするかな?とは思っていましたが、びっくりですよ!しかし相手が相手だというのに、大胆ですなあ。 キムラは相変わらず素敵に図太くていいですね。憎めない外道って感じで、コラージュやタナトスとはまた違った悪の魅力を出してます。再戦はないようですが、次の出番はあるのか。 ところでアヤカさん、ふつうに左遷されてたんですね。ついこの前グラゼロ読み終えたばっかりなんですが、タイムリーに繋がってきて興奮気味です。しかし復讐の相手がツカサキって、一見タルタロス関係なさそうですが、どう繋がってくるのやら。 でも前作から一年って事は、シンヤはもう生きてはいないかもしれないんですね。 あと、20万の報酬って安いですね。コラージュはもっと人件費に気を使うべきだと思います。
>>97 投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
>>97 改めまして、投下乙です!
再戦ないんですね。正体を知ってるキムラを生かしておくのは、後々影響が出てきそうですが、大丈夫でしょうか……。
まさかまさかのツカサキ再登場。まだ生きてたんですね、彼。全然キャラ変わってなくて、少し安心しましたw
そしてアヤカさんは正真正銘アヤカ・コンドウその人でしたか。左遷されただけで済んで良かったと言うべき……なのでしょうか。ツカサキへの復讐を企んでいるようですが、一体どうやって?
あ、ょぅι゛ょにパーカーって素敵だと思います!
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
>>97 投下乙です!
>>101 のょぅι゛ょにパーカーがょぅι゛ょバーサーカーに見えたのは俺だけで良い
>>97 投下乙でございます。
私は逆にツカサキは変わったなぁ、と感じましたね。
前作は彼は最後の最後で人間臭いところが露呈したけれど、その死への恐怖も失ったとなると…
まさかのツカサキの再登場に、波乱を期待せずにおれません。
ょぅι゛ょバーサーカー!? なにそれ超魅力的!
>>97 投下乙です
なかなかどうして割と良さそうな机と椅子じゃまいか!
今回も無駄にバッドですねコラさん! 誉めれた趣味じゃないが本人楽しそうでなによりですw
今後の展開とともに要注目するしかないです
>>74 久々投下乙です
変わらず賑やかでアットホーム、やおよろず連中は血繋がってないけど家族の絆がちゃんとあるのよね
それはそうと、ナインテールはしまっててもビックリすると出るんかw ばばぁかわゆす!
ょぅι゛ょバーサーカーってそれ遥さnジョインジョインハルカァ
>>97 投下乙!
ツカサキは死んだとばかり思ってたが、まだ生きてたか。これは他の前作キャラの再登場もあり得ると思っていいのかな
そういえば、地上は今どうなってるんだろう。描写がないって事は一般人には伝わってないんだろうけど
だって飛び出す方がかわいいじゃない!
ばばぁ 「ばかやめろ、でる、ふああっ びょいん!(×9)」 ←こうですかわかりませんw
かわいいけど場合によっては邪魔だなw
>>106 グラ家の最初の方で報道されてる描写はある
マコトが無気力で特に気にしてなかっただけでは?
>>97 投下乙!
ツカサキまで再登場するとは…… だいぶ変わった扱いをされてますが、彼奴の異常性を考えると変わった扱いになるのが自然なんでしょうねえ。
そしてタルタロス、無効試合扱いに観客をなだめるための餌をまく、か……
異質な前提に基づいて行動してる連中が、その前提の上では合理的かつ当たり前の対応してるのがいいですね。
カオスな異常性を持った連中にではなくディスコミュニケーションな異質性を持った連中に感じられるところが。
>>74 マスオ「えぇ!? し、師匠はババァがまどかさんに毛糸のパンツをはかせてもらってるところを描くっていうのかいぃ!?」
学園のババァ達って、能力的にリーゼンゲシュレヒトだよね
>>110 そうだったか。いかんな、色々と忘れとる
>>112 えぇ!? どうしてそうなるんですか!?
>>113 学園の方だと、リーゼと機械人形にほとんど違いはありませんねw
あ、グラインドハウス来てたんだ。投下乙 相変わらず素敵な殺伐っぷり。このペースで突き進んでほしい にしても皆の感想の密度が多いw 何気に隠れた人気作だよね、グラ家
あんまり隠れてないと思うがw
いや、普段あまり雑談とかの話題には出てこないけど しっかり感想とかが付くって意味で隠れた人気って書いたんだw
もしもしから失礼します。
>>99 超速の感想レス、ありがとうございます。
イナバも一応修羅場はくぐってきているし、それなりに自分の腕に自信も持っているので、度胸はかなりあるほうです。
そうです、アヤカさんは左遷させられてたのです。例えるならアップル社の重役がコンビニ店長やらされているようなものです。
報酬については……正直、低く設定しすぎたと自分でも感じましたw まぁ数分で20万稼げたと思えば……
>>101 師匠も毎回感想ありがとうございます!
幼女にパーカーは正義。できれば少し大きめの。
キムラも後々活用していくつもりなので、まだ生きていてもらいます。あんまり人を死なすのは好きじゃないし。
ネタバレすると、実はグラ家はアヤカさんとツカサキのドロドロ昼ドラ恋愛ものがたりなのです。
>>103 感想ありがとうございます。
一年経てば少しは人も変わるよなぁ、と考えてツカサキはあんな感じになりました。
感覚的には「目標も達成したし、死刑も確定したし、もう人生の終わりは見えたから早く殺してくれ」と開き直った感じです。無理やり恐怖を意識しないようにしているだけとも言えますが。
>>105 感想ありがとうございます!
机と椅子はタルタロスにお問い合わせいただければ金額次第d(ry
>>106 感想ありがとうございます!
ツカサキは居ないとこの物語が成り立たないほどの重要ポジなので、生きていてもらいましたw
他の前作キャラの再登場と言ってもぶっちゃけ生きている可能性があるの2人しかいな(ry
ただ、出そうかなーと迷っているキャラはいます
地上に関しては、ツカサキたちのテロにより情報が流出したので、一般市民も知ることができました。
ただ、それ以前から地上は荒廃している、との情報はあったので、「聞いてたより酷かった」程度の受け止めかたです。
それよりも幽霊屋敷の存在やAACVを用いた戦争と、P物質、それらを隠蔽していた政府に人々の関心は向いたので、あんまり世間的にも地上環境への関心は高くありません。勿論復興に動き出している人々もいますが。
マコトはあんまり勉強熱心では無いので、関心がありません。新聞もテレビ欄しか見ないタイプです。
>>112 感想レス、ありがとうございます!
コラージュは経営者なので、お客様がたの信用を損なうようなことだけは絶対にしないのです。
彼自身も語っていましたが、彼らは「別の倫理、道徳」に基づいて生きているだけで、けして快楽殺人者などではないのです。
レス返し終了です。お邪魔しました。
>幼女にパーカーは正義。できれば少し大きめの。 握手しようか! 握手しようか! >グラ家はアヤカさんとツカサキのドロドロ昼ドラ恋愛ものがたり わぁ、巻き込まれる人達が不憫でならないね! なんだかんだで割とクズですよね、アヤカさんw
>>120 (ぐっと固い握手を交わす)
アヤカさんどころか基本的に私のキャラはみんな自己中心的ですw
>>114 >えぇ!? どうしてそうなるんですか!?
俺は、ただ……、 師匠を男だと信じているだけなのさ……
にしても師匠の参考資料になればと思って「毛糸のパンツをはかせてもらってるところ」を描いてみてるけど、
なんだこりゃどんなフェチ画像だ。
>>119 >出そうかなーと迷っているキャラはいます
なんだと!オラワクワクしてきたぞ!
>>120 遥さんに好きな要素詰め込みまくってんなw
>>121 / /
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〈 〉__ /ヽ /
 ̄〈 `ヽ | ,イ
`ー--く ゝ一' ノ
( ヽ---――ー'´
ヽ-'
>>122 それなら男なんてやめてやるよーっ!(バチコーン!)
>どんなフェチ画像だ。
まったくだわ! そんなのに興奮するのなんて私くらいだわ!
>>123 やだなー、プラチナブロンドとかポニテとか眼鏡とか、一応分散してますよー。
ちくしょう! ちくしょう! 広背筋! はかせてんだか脱がせてんだかどっちかよくわかんないぜ! そしてぺド法の自民案が通ったら師匠ガチ終了だぜ!
お前はそんなに師匠を終了させたいのかw
>>126 いや師匠を終了させたがってるのは議員。ちょっと調べてみな、「それはひょっとしてギャグd(ry」ってことやってるから。
やばいわー、このままだと私終了してしまうわー。
あああちくしょう尾大腿筋! むッずいぞコレ!
師匠、師匠はパンツが手とかに隠れてよく見えない絵でも許してくれるかい……?
想像する楽しみがあるよ!
すまねえな師匠、あまりの難しさに正直自分でもこのアングルで描かなきゃならない構図を選んじまったことを後悔し出してンだけど、 ここまで来たら「やってやるぜ!」の精神でいくしかねえ勢いになっちゃってるんで。 ちなみに「パンツをはかせてる」ってことは当然「パンツをはかされてる方は濃ぱん」なわけだけど、デフォルメキャラパッチで隠せば大丈夫なはずだ、な!?
何だろう 嫌な予感しかしない
何故そこで島を使わない! 何故そこで島を使わない!
>>133 賭けてもいいけどその予測は外れるよ。
>>134 島この前ババアG絵貼ったら怒られたから行きたくないの
(怒られたからっつーよりあの程度で騒ぐ程度のネンネやら
創作関係の板にいるのにあの程度のシャレのわからんヤツのいるところに絵なんか貼りたくねーっつー感じ)。
>>135 そういう他方に喧嘩売る言い方はどうかと思うが
てか
>創作関係の板にいるのにあの程度のシャレのわからんヤツのいるところに絵なんか貼りたくねーっつー感じ
っつーのが
渾身のギャグが滑った際に「俺の笑いを理解できない世間が悪い」って言い訳する三流お笑い芸人みたいでちょっと……
ババアG絵も超ハイクオリティなの描いてりゃ、「全力全開で馬鹿する奴」って好評だったかもしれんのに
あれは怒る人がいてもしゃーないw
>>136 ううむ確かに。あれ完成までの早さ重視して仕上がりをそんなに問題にしなかったんだよな。
確かにロボスレの中でも特に身内ネタ臭が激しかったしなぁ…… ロボスレ見ない人にとっては純粋にエロ絵を期待してアレならモニター叩き割られても仕方ないw 今更悔やんでも仕方ないけどさ、他のアプロダ使った方が良かった気がする
ネタとしてさほど面白い訳でなく 絵として凄い訳でもなく 萌えたりエロかったりする訳でもない微妙なブツ投下して反応悪かったら 「シャレが分からん奴らが騒いだ」 ってのは無いな リアルタイムで向こう観てて「うわぁ……コレは滑ったな……」と思ったモンだが、 「次はウケるの描こう」とか「ネタに走りすぎるのも駄目か」とか反省せず 笑わなかった奴が悪いみたいな事言い出すとは…… 自分の笑いのセンスに絶対の自信を持ってんだろうな〜その生き様に憧れるわ
>>139 ただちょっと言い訳っぽくなるんだけど、俺「ババアのG絵」って書いて貼ったんだよね。
ロボスレ見ない人なら、純粋に「老婆が自慰してる絵」ってとってエロ方面は期待しないかと思ったんだけど……
いやいや、あそこは島だからエロ期待するだろw
超熟女の艶っぽさを表現するくらいに、リアルババアへの愛があれば良かったのにね 漫画家でもかわいいor美しい老女を描き上げる人が結構いるし そんな高クオリティの絵であったならば普通に拍手喝采だったんでないの
>>141 だからさ、あのスレは18禁で許される表現を期待して見に来る人がいる訳じゃんw
で、ロボスレ知らない人はまず、ロボスレを見に行こうとは考えないじゃんw
で、ババァと書かれてもガチでババァだとは思わないで、あ、ババァって呼ばれてるけど可愛い女の子だろうな?
とか、ロリババァかな?みたいな事を考えると俺は思うよwで、開けたらびっくりあれでした、だからキレるとw
もう過ぎたというか昔の事を愚痴愚痴言っても仕方ないしこれ以上引っ張らないけど
色んな意味で配慮が足りなかった。つか俺含め誰かが少しでも貴方に一言いうべきだった
島に投下される以上期待するのは当たり前だと思うんだ
>>142 ううむそうか。
18禁てば「“一般的なニーズ”に沿ったものでなくてもとにかく性的な理由で年齢制限のかかりそうなものは全て」
を指すくらいにとっちゃってたんだけど、やはり俺の感覚ってズレてるみたいだな……
>>143 あ、高クオリティーってそういう意味?
オレ個人としては、一般的に美しいとされていないものでもそれに対する愛ってあって、で、それを表現するって方向性の高クオリティーもある、と思うのだけど。
やはり俺の感覚ってズレてるらしいな……
>>146 一般に美しくないものの絵であっても
作者の間の気合だのが込められてりゃ「美しい」って印象受けるモンよ?
老婆の色っぽさだの可愛さだのってのを絵で表現するってのは
それだけ対象をよく観察し、描き込んでるって事だから
で、あの落書きにはそういうものが全く無かったと
醜悪さを表現したいってんでも、本気やってりゃ凄いのになったはず
そういうのを「自分の感性が違うのか?」って逃げられても困る
>>147 あ、ごめん、誤解を与えた。
ええと、俺がいった高クオリティーってのはまさに
>醜悪さを表現したいってんでも、本気やってりゃ凄いのになった
ってことで、確かにあの絵にはそれはなかった。
>>146 でああいうこと書いたのは、
>>143 ではその方向性の高クオリティーを認めてないのかな? と読んじゃったからで。
もう、言い訳すればするほど、傷口広げるだけでないの? アウェイの島だけでなく、ホームであるロボスレですら、全面的に擁護するレスがない時点で あの絵と一連のネタが誰にもウケなかったのは、ほぼ確定だろうし 批判的なレスに反論したくなるんだろうが 「すいませんでした次から気をつけます」で終わらせた方が賢い
ここ20スレほどを眺めて他人の作品への感想ばかり書き込んでいるが、 未だに島というのが何のことなのか分かっていない俺に隙はなかった
避難所にあるキャッキャウフフスレの事ですねw ロボスレ用語集に載ってますよー。
島とは紳士の心の中に存在する理想郷の事さ
>>149 確かに。
すみませんでした。
で、別の話として師匠ごめん。がんばったんだけどダメだったわ。難し過ぎる。
ラフすら完成しない……
元々はエロパロの事だったんだけどなw
>>153 きにしてないよ!
>>154 まさか創発内に島ができるとは、あの頃はまったく想像できませんでしたw
>>155 本当にすまぬ師匠。誰か二人ポーズとってくれる人間がいれば描けたのかもしれないけど、こんなん頼めるヤツいない……
画像を検索して…… ってやると、見付かったとすればそれを師匠に教えればいい話ってなっちゃうし。
そういえば島ってどうしてできたんだっけ?
壁|・) スッ 壁|・)<誰モイナイ。誰モイナイカラ投下スルナラ今ノウチ…… 壁|ミ サッ
騒乱過ぎ去り一夜が明け、ジャンクヤードに暮らす人々は「“自分達以外の”何者かによる無差別な破壊の痕跡」を 目の当たりにして言うまでも無く驚愕し、困惑し――だが勿論いつまでもそうしているわけにもいかず、事後処理に追われていく。 「……ふむ。」 そんな光景を双眼鏡片手に、町外れの隔壁の上より眺める何処か胡散臭い眼鏡の男。 なるほどなるほどと感心したように呟きつつ、双眼鏡を目に当てたまま逆の手に持った昼食のサンドイッチを口に運ぶ。 具はトマトとレタス。とあるモノの上に置かれたランチボックスより拾い上げた。 <ソイツヲー寄越セェー!全部ダァー!> で、ランチボックスの下より合成音声を発声するそんな“とあるモノ”。ミッチー。 一輪車のような図体で、サドルのような頭部の上に男のランチボックスを乗せて器用にバランスを取りつつ、 その手にある双眼鏡をどうにかして取ろうとフレーム丸出しの無骨なロボットアームを見た目によらず器用に動かす。 「全部も何も1つしか無いだろう?」 <ナオサラソノ双眼鏡ガ欲シクナッタゼェー!> 「はいはい、後で幾らでも貸してあげるから。」 街の方へ向けていた双眼鏡の視線を上げ、遥か遠方――ペンタピアの方向へと向ける。 いくら遠方を見通すとは言え、勿論ここからではペンタピアの姿は点にも見えない。 ただ、彼には確かに視えたのだろう。 (――しかし、「回帰」と言ったか。今更一体何処へ帰ろうと言うんだか? 僕にはさっぱり分からないね……) そう心内に呟く男の目には、誰にも悟られず僅かに哀れみの情が浮かぶ。 そしてそのまま物思いに耽る様に押し黙る。「ドシター?」等と言いつつ腕をワキワキさせるミッチーを置いてしばしの沈黙。 「……リョウさん。」 それを破ったのは、彼らの足元で一言も漏らさず足を抱えて座っていた少年。 栗色の髪に未だ幼さが色濃く残るその容姿。ただその表情には疲労と不安と困惑と、そして何より恐怖が色濃く表れていた。 「何かな? ウェル君。」 「これから僕達、どうなるのでしょうか……」 語尾が消え入りそうなウェルの声。 分からない事、理解出来ない事、知りようが無い事……あまりにも多すぎるこれらの事柄。やっと目覚めたばかりの彼の思考にはあまりにも重荷であり、何物にも勝る恐怖の根源でもある――この言葉はそれらの吐露。 「さぁね。」 ただ聞き手はウェルの言葉に乗せられた重い空気を軽くいなした後、ミッチーの頭に乗せられたランチボックスからサンドイッチを一切れ取り出し、彼に手渡す。 渡されるままに受け取るウェル。彼が見上げるリョウの顔には不安など微塵も見えず 「まぁ、まずは腹ごしらえと行こうか。」 丸眼鏡の奥に、食えぬ微笑を浮かべていた。
>>156 ちなみにどんな絵を描こうとしてたんですか?
>>157 エロパロとのいざこざがきっかけじゃありませんでしたっけ?
eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― Act.12 “匂い”ってのは、時間と共に薄くなっていくもの。 風に吹かれて流されて、更に大元が無くなれば綺麗さっぱり。 それは本来の意味での匂いだけに留まらず、どうも今俺達が追っている“異次元の匂い”についても同じ事が言えるらしい。 <セカイは特異的な“歪み”を嫌う。故に一種の自浄作用としてそのようなモノが生じた場合、速やかに消失していくものだ。> というのがアリスの弁。 つまりこれ以外一切の手がかりが無い今、例え罠だとしても急いで追いかける他無く、いつ消えて無くなるか分からないこれを前に休んでいる暇も無いってわけ。ただ 「うう〜寒いわねぇ……もうちょっと厚着してきたらよかったかなぁ……? ねぇ、リョウ、アリスちゃん?」 ソートアーマーの背に、軟禁されていた部屋の中にあった分厚いコートやらマフラーやらをフル装備し、いつに無くモフモフしたベルを背負った今の状態じゃそこまでの速度は出せない。 「ん〜、アリス?」 <今出来る精一杯がこれだ。少しの間だろうから我慢してくれ。> 「は〜い……」 イグザゼンの引き起こすセカイに対する干渉領域の範囲を、ソートアーマーを中心に半径1mほどに拡大しているお陰で、亜音速でかっ飛ばしてても背中のベルはちょっと寒い位にしか感じられないらしい。 ただそれは速度に回すエネルギーをそっちに余分に回している、という事でもある。 本来は超音速で飛行出来るソートアーマーからしてみれば、今の状態は徐行運転と言っても差し支えない。じゃあ何故そうまでしてベルを連れて来たかというと <今の状況は彼女を私達の元より離れさせるのにはあまりにも不明瞭すぎる。まだ私達の元で保護している方が安全だろう。> というアリスの判断から。 まぁ確かにこの後何が起こるか分からない、そんな状況で俺としても離れる気にはならないな…… 「……あれ?」 そんな事を俺が考えていた時、イグザゼンを通して不意に感じられた変化。 分かりやすく一言で言うと「“臭い”がある地点を境に忽然と消えていた。」 これには俺も苦笑い……じゃなくて 「不味いな……」 <いや、ここまで来れば目星も付く。下を見てみろ。> 「?」 眼下に広がるのは何処までも続く荒涼としたジャンクの海。 ただ、俺達の足元にあるそれはどうにも違う。 何かに抉られたような、削り取られたような、押し潰されたような、はたまた焼き尽くされたような……言葉では形容し辛い様相を呈する辛うじて山のような形状を保つ地形。 かなりの高所を飛んでいる俺達から見ても分かる位には相当な大きさ。ざっと直径10数キロはあるだろうか。 スチームヒルの1,2周りぐらい広い範囲が何か馬鹿みたいに巨大な力によって異様な形に捻じ曲げられていた。
「こいつぁ……」 「……グレートマインズ、ね……」 かつて謎の大事故により一瞬にして壊滅したペンタピア連合随一の規模を誇り、栄華を極めたジャンク山“グレートマインズ”……その成れの果ての上に今俺達はいる。 「…………」 今まで写真でしか見た事の無かった、あまりにも多くの人が一瞬にして失われ、二度と戻る事は無かった呪われた地。 ここで何があったのか――外向けの発表では大規模なガス爆発等と言われていたらしいが、ペンタピアの騒動に加え実際目の当たりにしてみて、断じてそんなモノが原因ではないと確信できた。 <――僅かな、古い歪みの痕跡があるな。50年の時を経て尚完全には癒されない、か……> 「ここで何があったのか……アリス、お前なら分かるんじゃないか?」 <今ある情報だけでははっきりとは言えん。ただ> 「ただ?」 <レェンが掘り出し、彼を支配したセカイ外の存在によって、暴発気味に特大規模の顕現化が引き起こされ、それを制御し切れず崩壊した――この辺りは間違いないだろう。 何を顕現化しそうになったのか、そもそも何に接触したのか……これ以上の事は実際に根本の原因を見てみなければ分からんがな。> 「むー……」 「バールへの足取りもここで途切れている以上、ここを探るしかないか。そんなヤバいブツも一緒にあるかもしれないのなら尚更ほっとけないな……行くぜ?」 <異論は無い。> 「うん。」 かくして、徐々に高度を下げていく俺――ソートアーマー。 果たして鬼が出るやら蛇が出るやら……まぁどっちが出てこようと捻じ伏せ、ぶっ倒しバールへの道を開くだけなんだが。 (無事でいろよ、バール……!)
・ ・ ・ ・ ・ 暗い、冥い、闇の底。呪われ閉ざされた地の闇の底。 陽の光など創生以来一度たりとも浴びた事がないであろう、深淵の洞穴。 かつては坑道であったであろうそこには今や照らすモノも、掘り進むモノも、1つとしてありはせず、静寂が永劫の時を刻むのみ。 「……あの子達、ちゃんと来たみたいねぇ?」 そんな内、そんな闇の内。 だが確かに赤く、紅く、燃え立つような赤が、この世ならざる紅が妖艶に揺らめき、気だるげに呟く。 「そのようで。」 「じゃあ、そろそろかしらぁね?」 紅い影――ビュトスの背後に安置され、同心円状に複雑な文様が所狭しと描かれた直径10mほどの半球形をした半透明の物体。 それを見上げて目を細める。 「起動テストはレェンちゃんがばっちりやってくれたし、多分問題は無いわね。」 「ええ。」 「んじゃ、ここ一番のアトラクション、あの子達も楽しんでくれるかしらぁ?あはは!」 ケタケタと笑いつつ半球の前でくるくると回るビュトス。 ただ、すぐにそれを黙って見守るヌースの前に立ち止まり不意に言葉を紡ぐ。 「……それにしても“自由意志を尊重する”なんてよく言うわよねぇ? あんたも。」 「私は一切嘘は申し上げていませんよ? お嬢様。」 「ふーん……」 彼の言動が気に入らないのか、不満そうに目を逸らし (――そんな物、初めから誰にも無いくせに。) 心の内に、吐き捨てた。
というわけでお久しぶりなこんばんわ。 久々の投下だというのに何と言う短さ・・次は頑張ります(´・ω・`)
うわぁぁぁぁごめんなさいごめんなさい! 被しましたごめんなさい!
罰でもなんでもないけどベルたん描きたいなぁベルたんかわいいなぁ!!!
>>164 投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
投下乙。お久しぶりっちゃね つか師匠の投下を皮切りにラッシュ来てんなww 普段はタロ氏が投下するとラッシュ起こるんだがw
変態スイッチでラッシュキター!
落ち着け変態w
>>164 投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
い、妹のおでこが光り輝いている……!
うわ誤爆した!
>>172 >これはむしろ、遥さんとまどっちあたりの組み合わせで描くべきではなかろうかw
>>171 でも「手に入る経験値が高い」って書いたように、練習目的でこういう構図を選んだって部分も少なからずあるんで
(同じ「パンツをはかせる」って絵でも、
はかされる側の人間が立って、その後ろにはかせる側の人間が正座してパンツを上げてるという構図ならば、
ずっと楽に描ける。
そうしなかったのは練習目的と絵的に
>>172 の構図の方が面白いと判断したため)。
まあ貼る貼らないは別として違った形で完成はさせるつもり…… っつーか既にその作業すすめてんだけどそっちは
何 故 か わ り と 順 調 に 進 ん で る
>>164 改めまして、投下乙です!
モコモコのベルイィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!! ああモフりたい! モコモコのベルをモフってしまいtジョインジョインハルカァ
ふっ……失礼、見苦しいところをお見せしてしまった(爽やかな微笑)
でも、モコモコした女の子って素敵ですよねw
グレートマインズでビュトス達が待ち受けてるわけですが、ビュトスの心境……彼女達も何やらわけありのようですね。
さてさて、因縁の地には一体何があるのでしょうか。
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
>>171 ふぅ……。
>>174 >失礼、見苦しいところをお見せしてしまった
逆に聞きたい、 見 苦 し く な い と こ ろ を 見 せ た こ と が あ る の か ?
>ふぅ……。
ダメだ…… あの段階の絵を“使える”とかこの変態とても俺達の手には負えねえ……!
>>175 あ、いやいや逆です。
あの構図を別の奴らで描くの。
我々紳士には、脳内補正という素晴らしい機能がだね!
マイロード、そのレベルに到達できるものは上級紳士の中にも片手の指に満たぬほどしかおりませぬ。 それにそれなら「スレッジ×青森さん」にも補正できるはずです。
>>176 あ、いやいや俺が触れてるのはそっちではなくて
>(同じ「パンツをはかせる」って絵でも、
> はかされる側の人間が立って、その後ろにはかせる側の人間が正座してパンツを上げてるという構図ならば、
> ずっと楽に描ける。
> そうしなかったのは練習目的と絵的に
>>172 の構図の方が面白いと判断したため)
ってところで、別に遥さん×まどっちでも構図変えんでもいいじゃんという……
>>179 あ、そういう意味でしたか。確かにそうですね。
ね、師匠!
ね、師匠!
そうだな、師匠!
>>178 さすがにそれは補正できませんわー。
そもそも
>>171 は未完成のアタリだから補正を掛けるのは容易……。
しかしスレッジ×青森さんだった場合は既に完成されたものなので、補正という名の妄想の入り込む余地はほとんど存在しないのです。
>>180-181 え、ちょ、なんですかその期待のまなざしは!?
こういうのは、師匠の領分だろ!
確かにそうだけど、個人的にそういう変態的な事にまどかさんを巻き込みたくないよ! ※他の人がやるのはまったく構いません。
つまり……、一条姉妹なら師匠自ら描く可能性がある、と……?
なんだこれw
間違っても描くなよw
あかんにーちゃん! それフラグや!
まー絵と実物がほぼ別物だからいいんだが、ポニテマッチョ=俺みたいな感じになってるからか俺もそう見てしまう事があるので、たまにダメージ受けてるw
その点私は行動があんまり脚色されてないから大丈夫! じゃない!
うむ。俺以上に大丈夫じゃないw
よし、
>>882 被害者の会結成だ!
と言っても別に描いてくれる分にはまったく問題ない、ていうかどんどんやってくださいなんだけどねw
そうですねw
>>164 改めて投下乙!
決戦は近いな。次こそOの真の力が発揮されるんだろうか
それにしてもミッチーかわええw
今日はとても静かですねw
人稲ちゃんが(ry
ウ詐欺さんって、白い方は注目されるけど黒い方はあまり注目されないな
黒い方はまだあんまり出番ないからね。
なんか白い方と関係があるらしいけど・・続きはまだですかねぇ(チラッ
そして返信。もふもふ
>>171 ねじくれた頭で考えた結果だよ!!!
設定は何処でどう説明するか難しいものなり・・
>>174 もふもふ、もふもふ(`・ω・´)
冬だからね、仕方ないね
>>198 とりあえず一区切りが近付いてる感
ミッチーは相変わらずミッチーです
>>201 いじめ甲斐は黒い子の方が圧倒的にあるんですけどねw
それと、学園なんかで出そうにも、白い子はDaZ版とキャラが違うんで問題ないんですけど、黒い子はほとんど似たようなキャラなのでどう出そうか困るっていうのもあります。
>>202 ビクッ!
とりあえず、てのひらの今書いてる話はアンサラー組も活躍あるよ!
黒いは休暇中だけども!
もうドッペルゲンガーでいいんじゃね?w
>>205 草川の絵クソワロタwwww そして四枚目で失明した。
>>206 せんせいからひとこと:
かるまちゃんは とても えが じょうずですね
でも こんどからは かいてないで つうほうしようね
つーか俺が描くと業の低年齢化がハンパねえなあ。師匠の呪いってことにしとこう。
>>204 それはそれでネタになりますねw
>>205 ああっ、草川の首が!
もげろ。
(よ、四枚目は見なかった事にしよう……)
>>208 何を見なかったんだい? いや、ナニを見なかったのかい?
何も見てないよ! あたしゃ何も見てないよ!
師匠、見てしまったという現実から目をそむけてもダメだ。 はやく一条姉妹で描いて記憶を上書きするんだ。
罠にかけられたのか……ッ! それはそうと、なんか黒い子×白い子でもいいような気がしてきたよ!
百合百合とな!?
問題はどちらがタチかネコか、ですが……。
まて、ただ単にぱんつを履かせているだけだぞw
え、お愉しみタイムじゃないんですか!?
>>213 ( ゚д゚ ) ガタッ
.r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
⊂( ゚д゚ )
ヽ ⊂ )
(⌒)| ダッ
三 `J
むしろこっちくんなwww
よかったのかい、ホイホイやってきて。俺はノンケだって構わないで食っちまう人間なんだぜ
何故、このスレには 黒神ロングストレー党がいないのだろうか?
めだかちゃんがどうしたって?
ちーちゃんがいるじゃないですかー。
創作を志す者として ああはなっちゃ駄目だな…… と思わせてくれるジャンプ漫画か
最近は、髪の色というか 頭髪がケーブル類だったり羽毛だったり鱗だったりって 明確に人間的でないのが好みになってきた…… ヘルメットみたいな「髪みたいな装甲」も割と好みなのだが そういうロボ娘っていたっけ?
ドロッセルお嬢様
いや、ロボスレ作品で
頭髪が鱗や羽毛というのがよくわからん
ドラゴン娘って素敵ですよね!
あ、そうそう。 ろだの容量が2倍になったので、容量いっぱいだった旧ろだが使えるようになりましたよー。
また一気に増えたな容量w
>>231 ドラゴンのパワフルさに少女の無邪気さが、さらに高慢さに年頃の恥じらいが加わり無敵に見える
>>231 おおむね同意だが、問題はロボスレでドラゴン娘って…獲物?
え、別に共存しててもいいじゃないですかー。
ドラゴンは関係ないけど、人魚姫が人型ロボットに乗ることで足を得て、王子様を強襲するファンタジーとか 微妙に既出っぽいな
伝説の竜の亡骸から作られた竜機兵のパイロットに選ばれた少年と、そんなの絶対に認めないんだからねと付き纏う竜の娘とかそんな感じで
お絵描きしようとする→なんか机の上が散らかってるような気がする→片付ける→模様替え開始←いまここ。
ドラゴン娘もいいが、ヘビ娘なんかも捨てがたい
>>239 程々な所で止めとかないとキリがないぞw
ヘビ娘とはラミアの事か! 人外娘は良いぞぉ。モンスター娘! もんむすくえすt(ry)
ドラゴン娘でググってみたら想像してたのとぜんぜん違ったでござる やだ恥ずかしい///
会社で使ってるマシンがグレードアップする予定だがパイロットの俺が付いていける自信がない。
モビルスーツの性能の差が戦力の決定的な差ではないことを(ry
>>243 絶対乗りこなしてやるぜ!と
命懸けで訓練せんとな
サービス残業と休日出勤で命を削るんだ!!
ロボスレ作品でロボ以外の人外娘ってどれくらいいたっけ?
>>243 パワーゲイン不足過ぎて固まるマシンよりずっとマシさね
>>246 企業のハリボテ頭足類三つ編みセーラー服少女
あ、そういえば獣っ娘って、設定はあるのにまだ出してなかったような気が……。
ちょっとずつ出していけばいいじゃない。
具体的には次のPBM!の投下で。
>>246 ロリババァは一人いるな。
あとは大概ロボ、メカ系じゃなかったかね?
ケモノはショタとジジイしか出てないなw
一応エルフ娘はチョイ役で出たけど、人外にカウントしてもいいのかどうか……。
>>250 果たして新キャラを出せる余地があるかどうか……。
>>252 あぁ、そういえば魔族もいたねぇ。
純粋な人間種以外ってことで人外でいいんじゃね?w
だったらいつか出せるようにちょっとずつ書いていこうぜw
一応書いてはいるんですけど、恥ずかしながら全然進んでないです。この前投下したのも、予定日より一ヶ月以上遅れてますし……w
まぁ、かくいう俺もそうなんだけどねw>進んでない リアルに追われてるって訳でもないんだけど、上手くこう、波に乗れないというかw
キャラ同士の掛け合いだけならノリノリで思い浮かぶんですけどねw いかんせん、地の文が……。
どっちが得意って訳でもないけど、 日常より戦闘の方が進みが若干早い俺と、似たような悩みだのぅw 日常パートだと詰まる詰まるw
確かに師匠は台詞系のほうが生き生きとしてるような気がするw
>>257 戦闘の地の文は思い浮かぶんですけど、日常パートの地のはどうしたらいいかわからなくなりますよねw
>>258 でも台詞系だと戦闘が辛いんですよ……。
>>259 そうなんだよねぇw
俺、会話文だけだとダダ滑りレベルのつまらなさだから、地の文を入れないと
読めたモンじゃないんだよねwだから、結構悩みながらの作業になってるw
私は漫才のテンポを損なっちゃったりするのが悩みですw
漫才はテンポ大事だからなぁ
漫才でいいのかw
いや、コントの方が正しいのかもしれない……!
テスト
さっきまで繋がりませんでしたね。 一体何があったんでしょ。
ゴルゴムの仕業だッ!
極細「キング・クリムゾンッ!」
全然繋がらなかったから、まさか夕鶴クライシス規模の災厄か!? と身構えてしまったが、そんなことはなかったぜ。よかったよかったw
夕鶴クライシス再発とか、悪夢以外の何者でもありませんねw
空手ロボ=ダイモス 少林寺拳法ロボ=電童 柔道ロボ=ゲッター3 骨法ロボはないのか?
骨法(笑)
骨法使いそうなおっさんは居るが……。
骨法はジュードー、カラテに比べるとマイナーだからねぇ。 キャラ付けという意味では弱いから余り使われない感じが。
いっそ自分で作っちゃいなYO!
超骨法ロボ・ボーンデストロイヤー!
ボキッ
ボーンデストロイヤー! ※|| ※|| ※|| ̄ ̄ヽ ※||ィjリノハノi えっ。 ※||リ゚ワ゚ノi) ※||⊂ノ( ) ※|| y ※||
なんだろ、ガンダムAGEのOPを聞いてたら DSの世界観を使った明るいサルベージ物をやりたくなってきた 白鯨を交えて色んな人が来る交流物 でもDS氏の作品て凝ってるから手を出し辛いな…・・・
>>274 というか「骨法という格闘技」なんてものは実在しないんじゃなかったか
古流の格闘技諸派のなかに技法のひとつとして入ってる事が多いけど
独立した格闘技や流派ではなかったはず
だから骨法と名乗ってやってるのは近代に立ち上げた、由来の無い創作新流派
そのような道理、私の無理でこじ開けるッ!
少量のお酒でここまでクラクラになるなんて……!
近代骨法という流派はあるようでないような感じ。大昔は骨法って言うと柔術でいう関節技の事をさす場合がある。 打撃の独特さは日本で発達した拳法の類だから、近代の柔術系ミックス武術を総じて骨法って覚えとけばだいたいおk。歴史は空手より長いような短いような。 空手は近代になってようやく今の形になったけど、骨法ってーと1000年前の柔術からの流れが一応あるからもうわけわからん。
凝ってるけど作り込んでるから実は楽なんだぜw 覚えるのが面倒だけどw
覚えてる分だけでも覚えてるうちにまとめといた方がいいですよ!<設定
避難所と間違えたよ!
>>286 は気にしなくていいよ!
288 :
中村 左千夫 :2011/10/15(土) 23:11:14.48 ID:Y9eqAxOZ
以前、違うスレで二次創作を書いていた中村 左千夫と申します。 こちらでは初めての投下になります。 ちなみに、今回は二次創作ではなくてオリジナルです。 よろしくお願いします。
○プロローグ 軍勢は壊滅状態だった。 戦え、と鼓舞する上官は声を枯らし切って、その状況に絶望したまま死んだ。 戦場は、化物――炎邪の発する歓喜の雄叫びに支配されていた。 炎邪とは、全長10メートルを越える獣である。熊のような大型肉食獣タイプもいれば、オオカミのような機敏そうなタイプもいる。ただ、全身の毛が炎のように逆立っているのは共通で、それが名前の由来となっていた。 四本の足で歩行し、醜悪な眼を持つ炎邪は、ある日、福岡と北海道に突如出現した直径1キロの大穴“グリーフホール”から這い出てきた。 それから人類は、様々なものを炎邪に奪われ、より多くを奪われないために武器を手に取って戦ってきた。その終焉は近く、同時にそれは人類の歴史が終わることと同義だった。 『大本営から最後の命令を伝える』 通信機からの言葉を聞きながら、少年は意味の無い慟哭を繰り返す。対炎邪用決戦兵器“サーヴァント”。通称SVとも呼ばれている操縦席の中である。 SVは炎邪と対抗できるだけの体格を求めた人類が作り出した人型兵器だった。 『本日1800をもって、守護作戦は中止とする』 少年は、全長十メートルを越すSVを軽快な動作で地面から跳躍させると、目前の炎邪の迫った。空中で腰の兵装ラックから刃先がチェーンソーになっている短剣を取り出し、落下と同時に炎邪の頭部に上から突き刺した。 肉を切り裂く音と同時に、黒い体躯が断末魔の叫びを上げる。それこそ地響きを起こしそうな鈍重な音を立てて横転し、痙攣したのちに動かなくなった。 少年はそれを確認することなく、横跳びで傍の炎邪に踊るように飛び掛かる。繰り出される炎邪の黒爪の一撃をかわし、ナイフを腰だめに抱えて、炎邪の胸元に血のりがついた短剣を繰り出す。差し込めれた切っ先からは灰色の体液が噴出し、この怪物も断末魔をあげて息絶えた。 少年は手元の短剣を引き戻すと、その刃を見て眉をひそめた。 刃先が根元から折れていた。 出撃したときに持っていた装備は、長い戦闘で紛失、もしくは破損していた。いま手元にある短剣だけが、最後の武器だった。 『同時に諸君らの軍属としての任を解く。諸君らは自由だ。残りの時間、各々安らかに過ごしてくれ』 仲間の死臭を察知して多くの炎邪が集まってきている。 退路を確保していた味方と連絡が取れなくなってから一時間は経つ。その退路方向から炎邪の群れがやってくるところを見ると、理由は考えるまでも無い。 『最後に、諸君らと共に戦えた事は私の誇りである。ありがとう。以上だ』 通信が終わる。 少年は、コクピットの周囲に映し出される刃の欠けた剣をジッと見つめ、そして、乾いた声で小さく笑う。 『みんな。今の通信は聞いたな』 次の通信は、少年の部隊の隊長からだった。 『あとは好きにしてくれ』 少年は、全てが終わってしまったのだと理解した。いつも直接命令を受けていた人物からの言葉は、意識していなくても脳が勝手に認識できた。 レーダーに点灯する敵の数が一秒ごとに増えていく。隊長の声に続き、何人かのすすり泣きが通信機から漏れてきた。まだ生き残って戦っていたのだろう仲間の声だというのはすぐに分かった。 「好きに、か」 もう使う必要は無いだろう、と考えて少年は通信機のスイッチを切る。 「好きにしろと言うのなら、好きにやらせてもらうさ」 少年は短剣を投げ捨て、目の前に立ちはだかる、もはや壁と呼べるような炎邪の集団を睨みつける。 武器は無い。体力も限界。エネルギー切れ寸前のせいか撤退を訴える機体AIの警告音すら弱々しい。 「この戦いはお前らの勝ちだが、そんなの俺には関係ない」 少年の意思に反応して、SVが一歩前に出る。 「俺の望みは、お前らを一匹でも多く地獄に叩きこむことだ」 勝つとか負けるとか、そんなことはもうどうでも良かった。 すでに少年の人生は死んでいる。だから死への恐怖などは微塵も無い。 ただ体の動き続ける限り奴らへ殺意を叩き付ける。それだけが、少年が今日まで自殺せずに生きることを選んだ理由だった。 一時間後、人類は全滅した。
○霧島家の朝の日常 小気味よい音が一般的な木造二階建て一軒家の台所に響いている。包丁の音だ。 真田甲斐の慣れた手つきに操られた包丁が、ツヤ良いキャベツを刻んでいた。 グツグツグツ、と鍋が煮立ってきた。蓋を開けるとふわっと味噌の香りが広がる。昨晩に作った味噌汁の風味が損なわれていない事を確認して、すぐにコンロの火を止めた。 甲斐自身の好みとしては、多少風味が飛んでしまっても沸騰するぐらいの熱い味噌汁が好きなのだが、この家の人間は、そのほとんどが猫舌持ちなため、温めの味噌汁を食卓に乗せるのが通例だった。 「さて、お次は」 迷うことなく傍の棚から目的の調理用油を取り出し、フライパンにかける。同時に別容器に卵を溶いて、自作のだし汁を絡ませる。 このだし汁は、中学入学から始まった甲斐の料理人生から三年の月日をかけて開発した鰹だしベースの自信作だ。こいつを使った卵焼きは、ちょっとしたきっかけでもあれば甲斐のクラスで争奪戦が始まるほど好評である。 熱せられる油の振動を横目で確認しながら、頃合いになったところで溶いた卵を一気にフライパンに投入。 ここからが勝負だ、と自分に言い聞かせて、甲斐は神経を研ぎ澄ます。刹那、クワッと目を見開き、小刻みに右手の菜箸を動かすと同時に、左手でフライパンを巧みに操作しながら卵を丸めていく。 高温のフライパンで手早く焼き上げられた卵焼きは、マシュマロのような弾力と、宝石のような艶を帯びていた。 出来上がった自身の最高傑作を皿の上に乗せ、甲斐は自慢げにほほ笑む。 「相変わらず、高校生とは思えない惚れ惚れするような腕前ね」 台所の入口から声がかした。聞きなれた声だったので、甲斐はフライパンを流し台に運んでから、しっかりと水で浸されたのを確認してから目を向けた。 そこに立っていたのは、この家の最年長者である霧島文子だった。 パジャマ姿なので寝起きなのだろうが、その腰元にも届きそうな髪は一切乱れていない。彼女は甲斐より一つ年上で、甲斐の通う六文高校で生徒会長を務めている。 学生たちにその評価を伺うと、返ってくるのは、おそらく最上の賛美だろう。 性格は慎み深く、人当たりが良く、クラスメイトや後輩にも優しく、それでいて物事への取り組みには甘えが無く、任された仕事は常に依頼以上の出来栄えで完成させる。 生徒会長としては、学園始まって以来の最高の有能者との声も高い。 また、容姿も優れており、実際に彼女にあこがれている男子生徒は多く、その人気ぶりは他校からわざわざ彼女を見物にくる人間がいるぐらいだった。 出会ってからすでに5年。訳あって霧島家に出入りするようになってから4年以上が経過しているが、未だにこうやって一対一で応対すると、甲斐は少なからず緊張してしまう。 「おはようございます。今日は、魚屋さんがサンマを安くしてくれたんでかば焼きにしてみました」 文子は、食卓に並べられたかば焼きに目を落とすと、熱のこもった息を吐いた。 「かば焼き。あっさりとして、それでいてジューシー。やっぱりこの時期はサンマよね。甲斐ちゃんの料理なら、なんでも美味しいんだけど」 「どーも」 褒められたことにお礼を言いながら、甲斐は再び台所に目を戻す。そろそろ、ナベを使って炊き上げているご飯の火を止めねばならなかった。 この家の人間は、文子も含めて炊飯ジャーより文化鍋で炊きあがったご飯の方が好みである。時間が無いときなどに炊飯ジャーで炊き上げたご飯を食卓に出すと、文句は出ないが三対の視線の圧迫に晒されるのである。 「そうそう、昨日のゆくゆく大辞典、見た?」 ゆくゆく大辞典とは、日曜の夜中に放送している情報発信番組だった。この番組で紹介された食品は翌日のスーパーで確実に売り切れるぐらい評判である。 「見ましたよ。茄子特集でしたね」 と、甲斐は火を止めながら応じた。 「私、今日の夕食はマーボ茄子が食べたーい」 「別にかまいませんが、その希望は上にいる奴に言ってもらえませんか。当番は俺って決まったわけじゃないんで」 文化鍋の中を軽くしゃもじでかき回して、蒸らすために蓋をしめる。 「じゃあ、私は顔を洗ってくるから、ウチの眠り姫をお願い。あの子、きっと王子様の到来を今か今かと待ちわびてると思うから」 「忘れられない朝にしてやりますよ」 甲斐はエプロンを取ってそれを一度、気合を込めてグッと握り締めた。そのあと、近場の椅子に放ると、文子の傍を通りすぎて二階へ向かう。 「甲斐君」 「情けをかけろっていうのは断りますよ。そんな相手じゃないですから」 「今日、マーボ茄子お願いね」 「いや、だから」
反論しようとしたが、文子は「ナス、ナスおナス〜♪」という意味不明な歌を歌いながら軽い足取りで洗面台のあるお風呂場に向かってしまった。甲斐は、追いかけるまでの意義も見い出せず、諦めて階段に足を向ける。 あえてドスドスと音を立てて二階の廊下を進み、やがて、一つの扉の前で足を止める。“響子の部屋”という立札があり、当然のことながら甲斐の部屋ではないのだが、彼は遠慮なくドアノブを回した。 中は薄暗かった。外にはすでに太陽が昇っているのだが、その光をカーテンが遮っているからである。 甲斐は部屋の奥に進み、カーテンを一気に開け放った。 「うん……」 唸るような声がした。部屋の隅にあるベッドの膨らみからである。 「そろそろ起きろよ」 そのベッドの膨らみに声をかけるが、反応はない。だが、布団はモゾモゾと動いている。 「おい、響子」 反応は無い。 「……仕方ないな」 甲斐は布団の膨らみに手を伸ばし、 足を踏み込み、腰を回し、腕を伸縮させ思いっきり拳を叩き込んだ。 空手三段の打撃である。ボフッとした抵抗力のないの感触とともに布団が両側に大きく跳ね上がった。 手ごたえは無い。当然だ。こんな不意打ちが通用する相手だなんて微塵も思っていない。 「朝っぱらから。いい加減にしてくれないか」 背後からあくび混じりの声がした。甲斐は布団から拳を戻してからゆっくりと振り返る。 立っていたのは、パジャマ姿の少女だった。 霧島響子。甲斐と同じ六文高校の1年生で、霧島三姉妹の次女である。つまり、先ほどの文子の妹だ。 響子は、学園のファンから表現される、吸い込まれそうでいて大きく、猫科動物のような鋭さを持った瞳を眠そうに擦りながら、空いた方の手で肩まで伸びる黒髪をボリボリと掻いていた。 ちなみにこちらも寝起きであるのに寝癖が立っていない。三女の寝癖姿も見たことが無いので、もしかしたらこの三姉妹の髪は何らかの特殊素材で出来ているのかもしれない。 「毎朝毎朝、婦女子の部屋に遠慮なく足を踏み入れる。その神経はどうかと思うぞ」 「お前が約束を守らないからだろ」 「はぁ? 約束?」 「寝ぼけるな。俺が一体全体何のために眠たい目をこすって朝食作りに来てると思ってるんだ」 響子はしばらくボケーとこちらを見つめていたが、やがて鈍重な動きで手を叩いた。 「ああ、そういやぁそうだったな。いや、なんかお前がウチの台所の景色に溶け込みすぎてるから忘れていた」 「この野郎」 額にて血管の脈動を感じる。気づけば自然と拳の握りが強くなる。 「そう怒るなよ」 そして響子は、鼻をヒクヒクと動かした。 「今日はサンマか。ちゃんと飯を作ってくれたみたいだし、きちんと勝負を受けるよ」 「なら、さっさと顔を洗って道場に来いよ」 そのまま部屋から出ようとすると、ちょっと待てよ、と呼び止められた。 「ここでやろうぜ」 響子は両手を腰に当てて、構えもせずにこう言い放った。 「なんだと?」 「どうせすぐ終わるんだからさ、わざわざ胴着に着替えるのめんどくさいだろ。その後もシャワー浴びなきゃなんないし」 「……」 「かかってくるなら早くしてくれ。腹が減ってる」 と言って、響子はまた大きく欠伸をした。 甲斐の額に明確な青筋が浮かぶ。どこまでも舐め切ったその態度に、これ以上ないほど腹が立つ。 「俺は別に構わないが」 改めて向き直って、甲斐は静かに言った。 「部屋の中が滅茶苦茶になるぞ」 「それはない。せいぜい埃が立つ程度だろ。ほら、そこに置いてある空気洗浄機、安物なんだが意外に性能良いんだぜ」 あくまで眠たげな顔でそう言う。 「そうか、それは良かったな!」 甲斐はそのまま中段に構えて、響子に殴りかかかった。
○ 響子に負けることが悔しかった。 幼少の時から格闘技だけではなく、スポーツも、勉強も敵わなかった。 だから挑み続けた。勝負の内容は問わなかった。二人とも格闘技をやっている事から取っ組み合いのものが多いが、体育の授業がバスケならバスケ、サッカーならサッカーで勝負して、マラソンならマラソンで勝負した。 そして、定期試験の時は、その順位で勝負をした。 それは少学校6年の頃に出会ってからずっと続いている。しかも、一日に何度もだ。 勝負については、響子の方もおおむね快く受けるが、中学校に入ると、親がいない三姉妹暮らしで家事をしなければいけないから放課後や早朝の勝負の時間は取れないと断られるようになった。 甲斐は、 「負ければ自分が食事を作る、だから勝負しろ」と提案し、やがてそれは霧島家の掃除を肩代わりして、いつの間にか霧島家の空手道場の手伝いまでさせられる羽目になり、それが高校に入学する頃には日常となってしまった。 そして今日まで、甲斐は一度も響子に勝てていない。 「というわけで、今日はマーボー茄子が食べたいんだけど」 食卓の上座に腰かけている文子が言った。 霧島家の居間には、甲斐の準備した朝食が並べられている。 「分かりました……」 茶碗にごはんをよそいながら、甲斐は力なく頷いた。響子との勝負に負けた甲斐は、今晩の食事も作る事になってしまったので、文子の要望を素直に受けるしかなかった。 「今日は一段と激しかったみたいね」 アザと傷にまみれた甲斐の顔を見ながら、文子は冷や汗を垂らすと、姉妹共通の大きな瞳を丸くした。 「当然だ」 甲斐の対面に座る響子がふてくされながら言った。すでに顔も洗って制服に着替えており、先ほどまでの寝起きと違い、武道家の娘らしく背筋をピンと伸ばしながら味噌汁をすすっている。 「にしても響子。これはあんまりじゃないの? いつもより甲斐君の顔が5割増しで酷いことになってるじゃない」 「命を奪わなかっただけでも感謝して欲しいぐらいだ」 その言いように何かを感じ取ったのか、文子は箸の先を口にくわえながらしばし沈黙した後、 「何かあったの?」 はむ、と卵焼きを頬張って幸せそうな微笑を浮かべながら言った。 「実は――」 甲斐が話そうとすると、テーブルが音を立てて揺れた。響子が手に持ったお椀をたたくような勢いでテーブルに置いたからだった。 「このバカが、あたしの下着を部屋にばら撒いたんだよ」 文子は、またまた目を丸くした後、一日中台所に置きっぱなしにしたご飯のように冷たく、そして乾いた視線で甲斐を見た。 「なるほど。今日は正攻法ではなくかく乱戦法でいったのね。確かに、男性に自分の下着を部屋にばら撒かれたら私でも動揺するわ」 甲斐は断固として抗議した。 「ちょっと待て響子! まるで俺が自分の意思でお前の下着をばら撒いたかのように言うんじゃない!」 「違うの?」 「文子さんもそんな、証拠がそろいまくっていても最後まで私は無罪だと主張し続けながらも無理やりパトカーに乗せられる往生際の悪い性犯罪者を見るような目で俺を見ないで下さいよ!」 「そこまでは思い至らなかったけど……」 「響子が、俺をタンスに吹っ飛ばしたから、タンスの中の下着が部屋に散らばった。それだけです」 「それなら、仕方が無いじゃない? そもそも、道場じゃなくて自分の部屋で戦おうとしたのは響子、あなたなんでしょ」 「でも文姉ぇ。こいつ、散らばった様々な衣類の中から迷うことなく私のブラを手に取って、その匂いを嗅いだんだぞ」 「……本当なの?」 「ば、ば、ば、ば、バカ言うな響子。俺は断じてそんなことは――」 「したじゃねぇか。私はこの目でしかと見たぞ」 「あれは。お前に殴られて鼻血が出ててた上に、殴られた衝撃で視界も定まってなくて。そしたら、近くに薄くて四角いものが目の前にあったからティシュだと思ってだな……」 「それでも、ふつうブラとティッシュは間違えないんじゃない?」 「いや、そりゃあ文子さんのだったら間違えないですけど、こいつのは仕方が無、って響子どうしたんだ? 台所からフォークをそんなに沢山持ってきて……おう!?」 空気を切り裂くような音がした後、甲斐の顔の横を弾丸のような速さで飛来したフォークがすり抜けた。 「悪かったな! どうせ私のブラはティッシュと間違えるぐらいに薄っぺらいよ!」 飛んでくるフォーク時々ナイフの軌道には遠慮が微塵も無かった。リンゴなら余裕で突き刺さるレベルであり、ナイフなら貫通しそうだ。 「ば、バカ。やめろ!」
甲斐は、それらを手元の箸で弾いて器用にブロックする。 「二人とも、それぐらいにして頂戴。ご飯時にあばれると埃が立つでしょ」 目の前でそんなやり取りが行われていても、文子はひとり落ち着いて朝食を食べていた。 「でもよ文姉ぇ」 「響子。私は座りなさいと言ったのよ」 姉に注意されて、攻撃の手を止めつつも盛大な舌打ちをしながら腰かけた響子だったが、いまだその眼は殺気に満ちており、かつ甲斐を捉えていた。 「甲斐君も。女の子の身体的特徴を貶めるなんて最低よ」 「すみませんでした」 甲斐も二刀流ならぬ二箸流の構えを解いて、おとなしく食卓に戻る。 静寂を取り戻してから程無くして、甲斐はふと、気が付いた。 「ところで、桜子ちゃんの姿が見えませんね」 何本かのフォークが叩き落とせずに腕を切っていたので、本物のティッシュで止血をしながら器用に食事を続ける甲斐は、この家の三女の行方を尋ねた。 三姉妹の中で唯一の中学生であり、これから一日を同じ校舎で過ごす文子、響子と違って桜子とは朝と夜にしか会えないのである。 雑誌のモデルにスカウトされるほどのあの可愛い顔を、朝の内にしっかりと拝んでおきたいのだが……。 「桜なら修学旅行だ」 響子がムスッとした口調で応える。まだ怒っているらしい。だが、いまはそんな事はどうでも良い。 「なっ、俺は聞いてないぞ!」 思わず立ち上がってしまうぐらい、甲斐はショックを受けた。 「私は言って無いし。桜もお前を避けてるしな」 「私はてっきり甲斐君にも伝えてるものだとばかり思ってたわ」 「な、なんてこった。毎朝桜子ちゃんの顔を見てほっこりするのが俺の日課だというのに!」 「甲斐君のそういう冗談。桜子は本気で嫌がってたわよ」 「しかも、“ほっこり”って本来そういう使い方しないしな」 「言葉の意図が伝われば問題ない。些細なことだ」 「桜の気持ちの方は些細じゃないだろ」 甲斐はフッと軽く笑みを浮かべて、自身の黒髪をサラッとかき上げる。 「照れているんだろ」 「あれだけ本人から“死ね”だの“腐れロリコン犯罪者”だの“キモ。死んでください”だの罵詈雑言を浴びせられていながらもその発想。幸せな思考回路をしてるなお前は」 「にしても、修学旅行ってどこに行ったんだ」 と、甲斐は心底がっかりして、力なく座りながら訊ねた。 「京都、とか言ってたかしら」 文子が食べ終わった食器を片づけながら答えた。 「いつ帰ってくるんです?」 「えっと、確か三泊四日だから、四日後ね」 「四日か。結構あるな」 「さぁ、そろそろ学校に行かないと本当に遅刻するわ。二人とも急いで。生徒会長である私の妹と弟分が遅刻なんて許さないんだから」 文子の言葉を最後に、甲斐と響子は黙って残りのおかずを口に放り込む。 こんな感じのやりとりをしながら、霧島家から学校に通うのが甲斐と霧島姉妹の朝の日常だった。 ○つづく
以上です。 感想などをいただけると励みになります。 雑文失礼いたしました。
>>294 投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
>>294 改めまして、投下乙です!
いきなり人類全滅とはまたインパクトのある一話ですね……。
冒頭の全滅がこの物語の結末なのだとしたら、日常シーンを読んでるとちょっと悲しくなりますね。
さてさて、物語はここからどう転調していくのでしょうか。
それでは、次回を楽しみに待ってますね!
そしてロボスレへようこそ! 歓迎しよう、盛大にな!
私(寂): 休日だからか人がいないありさまだ……。
帰宅して、少しだけ休むつもりがこんな時間まで寝てしまったorz
>>294 投下乙です! ゆっくり読ませて頂きますね!
そしてウェルカムトゥロボスレ! 評判に違わない魔境ですが、ゆっくりしていってね!w
>>297 初期から思っていたのだが、休日過疎は
書き手→休日を使っての作業、読み手→投下待ち
この組み合わせによって生じている気がするw
なんか話題を提供したいが、文章はまだ書き上がってない……(・ω・`)
私は絵が描けてるのにうpできない……(´・ω・`)
いや、俺の見解だと、普段の作業がしんどいから創作関連から一切離れているのではとw 特に社会人組はそうだと思う。
もちろん買ってきた本なども読まず、せいぜいがテレビ見るくらいで、投下もあとで読む。休日こそリアル優先ってな。雑談だと人来るしw
つまり投下タイミングが悪かった!
>>294 投下乙。平日になったら読むよ!
ごろごろしてる間に新人さん来てたか!
>>294 投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
>>294 投下乙! ゆっくり読ませてもらいます。
買ってきた本かぁ。辞書みたいに分厚い小説仮面ライダー、早く読まないとな。
何故だろう……AGEのOPを見てると、ビームウリアッ上の登場がものすごく楽しみになってくる……!
おい、AGEの12話サブタイが師匠発狂しそうなタイトルだぞ
どういう事だキバヤシ!
>>305 さよならユリン
あれ、これ死亡フr(ry
まて 『さよならファ』の前例があるだろ
メタスさんはなんであんなにビームサーベルを持ってるのか、未だにわかりますん。 とりあえずネタバレはいかんよ! 怒られちゃうよ!
AGEは色々とネタバレが激しいがこのペースで大丈夫なのか
平然とネタバレ書き込むなよ……
>>311 君が許されるにはこのどれか一つを達成して貰わねばならない
A:玉藻姐さんとタイマン
B;琥珀様とタイマン
C:オルトロックとタイマン
D;ロボスレ作品でクロスオーバー
どれが一番達成できそうか……分かるだろう?(脅迫
A以外の選択肢が浮かばない、本望的な意味で(キリッ
そこは嘘でもDを選べよぉwwww
嘘は泥棒の始まりだって先生が言ってた! ネタバレはごめんよ、でも勘弁してくれw
遥さん、極細とタイマンしなくていいだけ良心的だなw
遥さんとタイマンと聞いて!(ガタッ!
お前じゃねぇ座ってろw
榴弾と擲弾の違いがイマイチわからん
>>319 榴弾:弾が爆発する
擲弾:爆弾を飛ばす
でいいのか?
俺も良く分からんが
擲弾は投擲する弾、本来は手投げ弾のことを指した。 しかし近代には、個人携行火器から発射する低初速弾も擲弾と称するようになった。 榴弾は弾種。内蔵の炸薬によって弾殻を飛散させ、破片によって殺傷、破壊の効果を狙う。 手で投げようが砲やロケットで飛ばそうが、こういう弾はみんな榴弾。
やはり榴弾の一種類が擲弾ということなのかね? ここら辺の知識は付け焼き刃じゃどうにもならんから困る
細かく分類し始めたら軍ヲタですら言い争い始める事もあるから、ほぼ同じじゃないの? 予想するに榴弾てのは大砲の弾で爆発するもので、擲弾ってのは砲自身の威力に期待しないもの?
>>320-321 なんにせよレスありがとう
どうしても敵防御陣地を中央突破する必要があったんだ
>>322 何、軍の用語だって時代とともに変わるんだ
ロボット兵器主体な未来の(またはIF歴史歩んだ世界の)基準では
コレが榴弾と呼ばれるブツです!と高らかに宣言して、堂々とやればいいのさ
重要なのは知識よりも「それっぽさ」だ
○擲弾であり榴弾でもあるもの RPG(旧ソ連の個人携行ロケット発射器)の対人弾頭 破片手榴弾、攻撃手榴弾全般 ○擲弾ではあるが榴弾ではないもの 手榴弾や個人携行ロケット弾、グレネードランチャーから発射される、発煙弾、照明弾、演習弾など ○榴弾だが擲弾ではないもの 複数人運用、車載、艦載、航空機搭載の火器から発射される、いわゆる「爆発する弾」 ※ただしMk19、96式自動擲弾銃、AGS-17あたりは車載やヘリに搭載されて使われることもあるので、微妙 あと個人携行火器でも、無反動砲なんかはあまり擲弾とは言わない
関係ないけど小銃擲弾ってすっごいわくわくする 最近の銃口に噛ませたのを、後ろから発射した実包を受け止めてそのまま飛んでくトラップ式とか素敵 いっぺん撃ってみたい
俺はロケットパンチをやってみたい
ロケットパンチは擲弾の一種になるのだろうか
運動エネルギーミサイルだな。しかも再利用できる。
ただしダイ・ガードは除く
普段静かなのに何で雑談になると人増えんだよww
>>330 ミサイルというよりはUAVに近いんじゃないかって気がしてきた
話題がありゃ出てくるさw
>>334 でも機能も用途もミサイルじゃないか? UAVはあくまでも飛行機だろ。
ロケットパンチはロケットの推進力で拳を叩き込むわけだから、分類するなら砲弾だと思う。カミカゼアタックしたらUAVもミサイルだ。
皆さんはロケットパンチにワイヤーやチェーンが付いてるタイプってどう思います?
>>336 敵への攻撃が目標なのはその通りなんだけど、攻撃後に『帰ってくる』からね
そういうミサイルは今のところ現実にはないはずなので、UAVに近いのかな?と思った
>>337 活劇の幅が広がりそう
敵を絡め取る武器にしてもよし
敵に切断されて制御不能に陥る弱点にしてもよし
戻ってこないのもあるな
>>337 マジンガーの時代からある由緒正しいロケットパンチバリエーション。
ぶんぶん振り回すのもカッコいい
>>335 ここ数日一つ投下あったのと師匠がいた位だから
突然活気が出てお前ら何処に潜んでたのかとw少しはSSとか書けてるのだろうか
鎖鎌とかモーニングスターとかに通じるなにかを感じますね
あの帰還させるシステムはマジ謎w 予想するに、発射は威力が必要なので強力なロケット。帰還は威力が必要ない、むしろ邪魔なので、拳頭あたりに噴射炎が見えない程度の小型ロケット。 でも発射ならいざしらず、帰るときだとたぶん飛べないはずなんだよな。速度も推力もないから揚力を発生させて飛行させなきゃならないはずだが、翼はない。 ミサイルのようにぶっ飛んで高速で帰還しているとしたら、母機のマジンガ―の強度はガンダムの比じゃない気がするw
>>343 高速で帰還した後、本体とドッキング寸前に減速してゆっくりドッキングってのがよくあるパターンだと思う
指先からロケット噴射して戻ってくるってシーンのある作品もあった記憶が
50年前には秒速85メートルで飛ぶ対戦車ミサイル(羽もそんなに大きくない)もざらだったから、そのぐらいの速度なら飛んでこられるのでは。 それでも時速300キロ以上でぶつかってくるわけだけど
マジンガーは帰還時には減速しつつ指先からジェット噴射が出るな。 そこまでは行きと同じくロケットだったり・・
>>344 でもマジンガ―式だと後退してるんだよな。どうやって方向転換を。
でも今思ったらできそうなミサイルを自衛隊作ってたなw
ゲーム機でロボット操作する話書いてます。 書けたらそのうち投下します。
親指を地面に向けながら下方向に噴射して、低速での姿勢を安定させているのかもしれない。 絵面はひどいことになるかもしれないけど
ロケットパンチをガン=カタ的にカッコイイポーズからスタイリッシュに撃って舞う様に戦うロボというのはどうだろうか? と閃いたが、連射できねぇから決まらんよな……腕が無限に生えてくるタイプでも基本は連射性悪いし
そんな貴方にオススメの鋼鉄ジーグが・・
解った。母機がパンチより高速で飛行して追いつけばいいんだ。ちょうど燃料切れで速度緩くなった時を狙えば行ける。 つっても母機の速度が大変な事になりそうだが。
ボトムズのパイルバンカーはロケットパンチの演出を進化?させたものなのだろうか。 かっこよさと説得力を両立させた一つの解だと思う。こっちならガンカタ的なものは書きやすそう。 ロケットパンチでガンカタ的というと、イメージが難しい……
>>354 自分が放ったロケットパンチに追い付くロボというとカンタムロボだな
あの
ロケットパンチを放ち、空中でぶつかり握りあったまま拮抗し止まる
→互いに両腕が無いまま走ってきて、互いに腕が接続されると同時に組み合いの格闘戦に以降
って無駄にカッコイイ殺陣は、ネタの劇中劇とは思えん出来だ
いつか真似たいと昔から思ってる
囲まれたところをロケットパンチで吹き飛ばす、できた隙間から抜け出て囲んでたやつらを一網打尽 最初に吹き飛ばした相手に突き刺さった腕を引き抜いて再び装着 というかちょええ画が思い浮かんだ
いっそのこと、「拳っぽい形のビーム」にすればいくらでも……!
やっぱり回収のことを考えると、巻き取りワイヤーとかがあった方がいい気がする……
ガイキングLODよろしく、フック引っ掛けて回収すりゃええねん!
いや、この発想はすでにあっ…… ……あれ……?
>>363 想定外すぎるわwwwww 毎度の事だがよく思いつくなwwww
実はその手の見た事あるけど、武器じゃなかったしw
これがマスターハンドかー。
882氏の想像力は本当に凄いYO!
またいきなり伸びてんなおいw
>>363 帰ってくる事想像したら気持ち悪いwww
>>364 ああ、「魔法使いの弟子」とかね(←このスレの大半の人間が知らねーよ)
>>365 こんな感じで手を動かすといえば、チャップリンのジェスチャーは素晴らしいと思います。
>>366 余談だが修士はマスターで博士はドクターだから
なんかアニメやマンガだとドクターってつくキャラよりマスターってつくキャラの方が立場が上の方が多いことに
どうでもいい違和感を感じるのはオレだけなのか。
>>367 リアルな話、オレ自分で見た夢に爆笑して目が覚めたことが二度ほどあります。
>>368 えっちょこちょこっとかけよってきて手首にドッキングしようと脚からよじ登ってくるんだぜむしろかわいくね。
もしオレがロボだったら叩き潰すもん。
こういうのが帰ってくるときに一個増えてたりしたらこわい
激しくキモいわw
「マイクの兄貴は?」 「もう乗り込んだわ」 ケイトの姐さんがそういうのならそうなのだろう。早速俺はコンソールパネルの方へと走っていく。 少し古めのコンソールパネルには幾つ物数字が映し出されている。 透明数値はまだ十か。こりゃあ、時間かかりそうだ。こいつが高ければ高いほど海が澄んでいるんだけど……。 「モンド! とりあえず百まで降ろして!」 通信機に向かって叫ぶと軋んだ音をたてて長いワイヤーケーブルが降りていく。相変わらず無口なやつだ それに平行して今度は兄貴へ通信を送る。コックピットの中の兄貴は相変わらずの様子でキーを叩いてる。 「アニキ、今日のご機嫌は?」 機嫌、というのは俺たちM・E社自慢の潜水機、シーバス。パッと見はかなり旧型に見えるがまだまだ現役だ。 「普通って所だな。異常は見られないけど……な」 こういう歯切れが悪い言葉を使う時は海がおかしいという証拠だ。 「今日は快晴だって言ってたぜ。最悪でも嵐にはならないって天気予報も言ってた」 「どこの放送だ?」 「NNNだけど?」 俺がそういうと額に手を当てて呆れた顔をした。 「そこの天気予報は当たらねぇって有名じゃねぇか……」 「え? そうなの?」 「……あのな、どうせ見るなら信憑性のあるMESにしろってあれほど言ってるじゃねぇか!」 「やだよ、あんなムサイ男が必死になって天気予報を伝えてくる番組は見たくない。 どうせ見るなら可愛いマルチナ女史がでるNNNの方がマシだ」 「……その気持ちは分かるわ……じゃねぇ! とにかくちゃんと空模様見てろよ」 「了解、んじゃ、今日のミッションは……」 懐からデータディスクを取り出すと兄貴にデータを送る。数秒の待ち時間の後、完了を鳴らせる合図がなった。 「旧型のコンテナだな? ナンバーは控えてあるな?」 「それは既に」 「おっ、お前もやるじゃねぇか」 「やったのはケイトの姐さんですけど」 「……後でみっちり社員教育をしておいてやる!」 そんな話をしているうちに数値が百になった。これ以上、ワイヤーケーブルは下ろせない。 ここからはケーブルを外して兄貴一人だけの作業となる。 「それじゃ、グッドラック!」 「あいよ、カウントを始めてくれ!」 「了解、三〇秒後にケーブルエジェクト開始。カウントスタート」 俺はモニターに写っている数字と計器の数字を交互に睨みつける。 「残り十秒、9,8,7,6,5,4,3,2,1,0! ケーブル解除!!」 「シーバス、ダイブ!」 手元にある固いレバーを下ろすと兄貴の乗る潜水機が深い青へと沈んでいく。 俺はソナーを見ながら波の様子を見る。今のところおかしな様子はない。 風が吹いている方向を見ても雲ひとつ無いいい天気だ。 「だ、大丈夫なのかね?」 依頼人のじい様が俺のほうを見て言った。無理もないか、こんな零細企業だもの。 社長である俺、航海士のケイト姐さん、メカニックのモンド、そしてDIVERのマイクのアニキ。 この四人だけで成り立たせている。だからといってサルベージの腕は下手な奴らには負けるつもりは毛頭ない。 「大丈夫だって、わが社の手腕をご信頼してください」 「は、はぁ……」 俺がそういうがじい様は困った顔を崩さなかった。ひっどいの。 今度こそ、本当にロボスレだな!?
なんだなんだ、一体どうしたw
詳しくは雑談スレへ!
大体わかったw
創発内だっただけまだマシだよ!
なんという突然人稲
ヒント:寝る時間
ヒント2:お風呂の時間。
ああ……もうそんな時間だったか……
何故タロ氏ww
もうわけがわからんwww
>>382 こういうSSはやっぱり882氏が描くのがちょうどいいと思いますよっていうか一体何なんですかこれはwww
>>383 オレの中で「ハートフル=TロG氏、変態=師匠」の図式があるから
>>384 わけがわからんといえば坂口安吾の「ファルスに附きて」は名文だと思う。
>>385 たぶん俺が書くと人類には理解不能なモンが出来上がる。
余談だけどロボの手でちょっと気になってることがあってー。
指の第一関節って、指の股のあたりから曲がるんじゃなくて、感情線の辺りから曲がるんだよね
(手を見ながらゆっくり指を曲げてみるとよくわかる…… ってゆーか、そこから曲がるから感情線てしわが出来てるんだけどね)。
んで、絵とかそれを意識して描いてやらないと手が変な形に描けちゃうのよ。
今貼った2枚はそこらへん意識して間接描いてみたんだけど。
ファルス きんたま だって!?
確かに師匠が変態なのは否定のしようがねーな……
ハートフル……かなぁ、あの人の作風w 何か無駄に血みどろと言うか変に暴力的な部分がある気がw
>>387 正確に書かないとダメだなあ…… オレ。
「FARCEに就て」だ。まあ読みはファルスなんだけど。
>>388 もう俺の中で師匠が変態なのか変態が師匠なのかわからなくなってきてる。
>>389 あの人はハートフルだったりそういう暴力的だったりするのが混在してるのが魅力や。
師匠も変態とハートフルが混在してるぜ! 8:2くらいの割合で
そうですね、ハートフル成分多めですw
確かにあれで2割もあるってハートフル成分多めや。
えっ。
……という冗談は置いといて。 あれ、拙作って変態成分そんなに多めでしたっけ?
師匠、俺達は作品の話をしてるんじゃない、師匠の話をしてるんだ。
あれ、作風の話じゃなかったんですか!?
ちょっと待て、俺も作風の事かと思ってたぞwww
作風の話をしてるのかとばかり……
どうやらまぬけはみつかったようだぜ!
マジレスすると変態度そんなに高くないよな、師匠の作品w
ジブンヲトキハナってるのは作品外だかんね!
リアルに圧迫される今日この頃。 ドリフターズ@ヒラコー面白い。イレブンソウル@戸士野正内郎面白い。 来月の中頃までには投下したいなぁ。 あと、とっとと自作品進めてヒロインとのイチャイチャを島に投下したい(切実
進める必要などない。息抜きに書きたまえw
>>405 「進める必要などない」ってのはちょっとアレでないの?
物語書き進めたいって作者の心意気まで潰してどうするよ
「応援してます!でも気負わなくていいですよ!」ってんなら
「焦る必要はない」か「先に島で出せばいい」のがいいんでないの?
>>405 ふむ、途中(くっつくのは予定だと終盤)をすっ飛ばすと、ヒロインの性格からかなり超☆展☆開気味になる気がw
具体的には「一体何があったんだ!?」ぐらいにw
だって今現在(ほぼ冒頭)ヒロインのツンが120%くらいなんですものw
>>406 感謝。心遣いが嬉しい。
でも俺図太いからこのくらい気にしない! 全然おk(`・ω・´)b
ウオシャー! うまくいけば今月中にPC手に入るかもしれないぞオラシャー!
とうとう新型機の配備ですかー。 機種転換の習熟訓練頑張って!w
まあ、うまくいけばなんでまだ確定ではないんですけどねw とりあえず入手できたら書くぜー、超書くぜー!
師匠復活か、胸が熱くなるな!
ちなみに機種は決まってるの?
何だったかしら……。 新しいのを買うまでの繋ぎとして友人から譲ってもらうので、そんなに新しいのではないとは思いますが……。
友人から譲ってもらった中古だなんて……不潔、不潔よっ! 師匠がそんな人だなんて思わなかったわっ!!(迫真)
Σえぇっ!?
なぜに不潔w しかも繋ぎとか自然とスペアゲットじゃないですかやだー
中古でも受け入れる心の広い人だと言ってあげなさい ……言っとくが、俺の前世はユニコーンじゃないぞ!
でも中古だとかそうじゃないとか、さして重要じゃないですよね!
ぶっちゃけスペック足りてるならPC買わずにソフトとかに回せばいいしな
新品好むのが処女厨扱いってんなら 自作してる奴はどうなるんだよ……光源氏の類か?
ばかやろう、それは愛の結晶だ。
そういや、僕のマリーっていう漫画があったな…… 知ってたらおっさん認定だけど
よかった知らなかった。
ガンダム系リアルロボ世界観で 他人の乗ってない自分専用機に拘るタイプとか出して…… と思ったが、よほど数が足りないって場合でなければ乗りまわしなんてしないだろうし 主人公クラスなら設計段階から専用機のパターンが多いよな いや、先代主人公機受け継いだり、掘り起こしたブツや盗品乗りまわしてる人もいるけどさ
というか、ガンダムって基本的に盗品な気がしますw
>>425 「成り行きで初めてを奪っちゃった」とか卑猥な響きのばっかりだよな〜ガンダムは
最初から予定通りの機体に乗ってる奴って外伝の類除けば、ドモンとシンくらいか?
刹那とヒイロを忘れるなんて!
>>427 ああ!ガンダムが嫁の人を忘れるとは……不覚っ!!
ウイングガンダムの方はDVされまくり浮気されまくりの後に乗り捨てられてたから
もうチョイ愛を注いでやれば良かったろうにと思うが
OPでもボコボコですしね、ウイングw
ガンダムXは白くて美しい盗品
ロボスレ作品では盗品に乗ってるのって少ない?
盗品を売りさばいたりしてそうな奴らはちらほら見かける。
野生のロボだったりもするから困る
>>422 知ってるどころか本棚に1巻あったしラジオも聴いてた……
このスレというかロボ関連にはちょっと遠い話題ではあるけど あのコンパチヒーローが新たに復活するらしいぞ。ロストヒーローズ(うろ覚え ってタイトルで 何かこういう感じで創発の他スレとクロスとか出来ないかなぁ。チェンジリングとか獣人とか 一応避難所でそういう企画がやってるけど、もっと大きい感じで
一応ちんまいクロスはちょくちょくやってるな。デカいのはまだだけど
各スレのキャラが出張してくるのは、そのキャラの作者なりが頑張れば良いけど スレ同士が、ってのは流石に無理かなぁ。規模が大きすぎて
創発の野望とか創発トナメとかは大規模なクロスなんじゃないですかね?
ロボスレがデカ過ぎる。おまけに実力派が多い。他スレにもいっぱいいるけど相対的にロボスレ圧倒的w やるならロボスレvs創発並になりかねないw
オール創発VS大ロボスレかw
世界の破壊者・夕鶴クライシスとあらゆる邪悪たちが手を組んだ。 みたいな?
上の流れで「新型ロボット(ヒロイン)を強奪した主人公の話」ってのを考えたが シチュエーションだけで設定とか思い付かんなぁ そもそも人が操縦する巨大ロボがヒロインってのがアレか
夕鶴クライシス帝国ですね!
>>442 けっこう前例ないか?
AIとか、生体カムピュウタとか、脳内妖精とか……
まどっち&ババァと桃花&悪世巣の戦闘あるいは共闘が見れるのか。まさに胸熱
>>444 ああ、中の人別途に用意すりゃいいのか!!
夕鶴クライシス帝国 開 幕 だ (|___ n: / ___\ .n: || (| ̄ |滅殺| ̄|) .|| || | |(゚) (゚)| | || f「| |^ト 彡ヽ| `__ | /ミ 「| |^|`| |: :: ! ] 〃W  ̄□ ̄Wヾ | ! : ::] ヽ ,イ / ̄ ̄ハ ̄ ̄\ ヽ イ
あ、いかん、白くて美しいMSのティファちゃんポジションを忘れてた……
>>447 このAAを見た瞬間、夕鶴クライシス帝国のイメージが千葉トロン率いるデストロンになってしまったぞ! ゆ゛る゛せ゛ん゛!
ゴルゴムのしわざです
いいや、乾巧ってやつのせいなんだ
おのれディケイド!
しかし夕鶴クライシス帝国のメンバーってどうなるんだw
ありったけのワルを集めればいい! ありったけのだぞぉ……?
ワンマンアーミー以外想像がつかないw
ちょっと想像したけど、まとまる気がしませんねw
集めても内戦始めそうで困る。ロボスレ軍もキャラが濃すぎて無理だw HBやグラ家みたいな新し目の硬派な連中以外困るw
確かにロボスレ内での悪役サイドすら纏まるイメージが無いなww 寧ろ何かにつけて争いまくりそうで困るw
夕鶴姐さん率いる夕鶴クライシス帝国VS発っちゃん率いるクリーシェ軍団でディシディアみたいにするのもいいかもしれんね
その中で平然とお茶をすするPBM家。どこ吹く風で練習するアルル達にさっさと逃げてラブラブしてるティマキ。 営業回りでどっちにつくか考えてるおっさん。
シリアス組がブチ切れそうだw
PBM氏 今すぐ動画スレに!
赤ロリコンとマリモスの夢の共演が……って、
>>463 何があったんですか!
遥さんが踊ってる
何かヤサグレというか ちょっと寝起きで不機嫌みたいな感じの遥さんだったなw
遥さん、なんというシンデレラガールw
こ、こおえうとき何と言ったらいいのか……この気持ちを言葉に表すことが、今の私にはとてもできない……。
うわやばいごばくした。 落ち着け、落ち着くんだ私よ……。
>>467 某所で師匠にも言ったけど、アレがどちらかってば遥さんだよなw
嬉しいのはわかるが師匠落ち着けw
>>470 え、あれ遥さんじゃないのか
遥さんがスカート翻して歌って踊ってるのに、とても落ち着いてなんていらんないよ! ああ……喜びで胸が爆発してしまいそう……!
>>471 ああ、あの遥さんこそオリジナル遥さんに近くて、最近の師匠の描く遥さんがどんどんPBM本編から遠ざかっているという意味w
最大の問題は師匠自身をしてなんかわかっててやってるw
むしろ師匠が思い通りにロリを描けるようになっただけなんじゃねーかなw
師匠が書く遥さんがPBM本編から遠ざかるとかPBM自体書いてるのも師匠じゃんか何云ってんだ ……と思いつつ見返したら描くだった件 腹を切って詫びる
イメージの解離は本編がぐーたら休んでるのに絵ばっかり全力疾走してるせいですねHAHAHA! HAHAHA……。
PC来たらバリバリ進められるぞ、やったね師匠!
避難所見るとコーラでやっちまった彼もパソコン購入するそうだし、良いタイミングだな師匠w
遅れを取り戻さんといかんね! とりあえず、てのひら完結と本編再開を早いとこやって、可能なら私色BWを……。
魔法少女遥さんも忘れちゃいかんぜ師匠!
BW……すっげぇ懐かしく感じる件 すっかり寡作になっちゃったな、あの人
>>480 フィジカルはるかさんの方は当初予定してた結末から大幅に変更する事になりそうなんで、まだまだお休みですわー。
>>481 それにしても、たろ氏の姿をしばらく見ませんねぇ。
見落としてたが、私色BWすげー楽しみだ。たろ氏版てのひらも読みたいw
オチは空気に担当させるつもりだったがなんか絵面のインパクト的にその役はまどかさんが担うことになりそうだわ。 そーいう意味でもアイツ空気なんだな。 ところでワルサーさんのデザインってどーいうんだったけか……
せっかくの土曜に雨。 創作が進みそうな予感…… というか進んでくれ
○周年はともかく、完結はかなり先の話な気がするぞw
一応本筋終了までのあらすじはできてますが、執筆速度の遅さとやりたい事がどんどん増えてってるせいでおわりが凄く遠いですw 尾張に住んでるのにね! とりあえず歌って踊る遥さんネタもどこかに突っ込みたくなってきたぎょえー。
遥さんに突っ込むなんて……不潔、不潔よっ! 師匠がそんな人だなんて(ry
>>488 上手いこと言ったつもりかこの野郎w
>やりたい事がどんどん増えてって
>歌って踊る遥さんネタもどこかに突っ込みたくなってきた
なまじ自由度高いおかげで何でもかんでもできるしな、PBMはw
>>489 いや待て、師匠はそういう人だろうw
うわぁぁぁぁぁ! ドアノブが吹っ飛んで便器の中にダイブしたぁぁぁぁぁ!
何をやらかしたんだオイwwwwwww
うわぁぁぁぁぁ! 乗っ取り雑談に書き込もうとして誤爆したぁぁぁぁぁ!
しかも誤爆かよw
もうわけがわからないよ
>>489 Σえぇっ!?
>>490 ちがうよ! 遥さんからかってニヤニヤしたいだけで、にゃんにゃんしたいなんてこれっぽっちしか思ってないよ!
>>492 ゲリラの便衣兵に襲われたから焦って扉を開けて閉めたらこのザマよ!
まさかノブがすっぽ抜けるとは……。驚きすぎてゲリラも撤退したわ!
ゲリラの便衣兵てwだれうまw 多分アレだ、ここ数日嬉しい事続きだったせいだなw
エスカフローネ始まる前にひとっ風呂浴びたかったのに、無理になってしまったでござい……。
人稲?
マスタースレイブ操作を5メートル級に押し込むのは厳しそうだな…… 手足を振り回す動作は無理か
>>501 遠隔操作方式とか
遠く離れた場所で怪しげな踊りをする羽目になるパイロット
アバターの腕だけマスタースレイブ、歩行はペダル操作ってのはなかなかスマートに見えたけど、 腕の用途が基本的に火器操作その他ってところに限定されてたような フルスイングで巨獣ぶん殴ってたような気もするけど
10月末だ……ついに来た……まってたぜこの時を……
何が始まるんです?
ハロウィン
私の半分耄碌した脳味噌が正しければ……大開放が…… 待ちに待った遅筆氏の大開放が訪れる筈…… 無理強いで言ってる訳では無いのですが、前もって予告されていると期待してしまうのです
ハロウィンネタならすでに準備万端だぜ!
>>499 あら、用事やら何やら終わったら見ようと思ってたけど消えてる……。
ふむ、時間切れだったか。 しかし、882氏はロボスレという魔境の中の、さらに獣道を全力疾走し続ける修羅だよなぁw 彼に描いて貰いたい機体のSSがまだ脳内ネタ段階というのが泣ける。 色々手を広げすぎたなぁorz
ひーとーいーなー。
深夜に参上。 ちょっと投下していきますよ……
いったい俺は何をしているんだろうか。 夜が明けて日曜日の昼間、マコトは『シンジュク』ステーションの南口に降り立ち、ふとそう思った。 周囲はいつものようにどこかへと急ぐ人々で溢れていて、その中に佇んでいると、まるで昨日のタルタロスが遥か昔 のように感じられる。 だけど、今日は確実に昨日の延長線上にあって、たしかに俺は殺し合いの翌日にこうして女の子と映画を観に行こう としている。 不思議な感じだ。マコトはあくびを噛み殺した。 携帯で時間を確認する。遅刻はしていない。 近くにあった柱に寄りかかってしばらくぼぅとしていると、やがて彼女がマコトの前に立った。 「あれ、遅かったかな?」 見ると、そこにはミコト・イナバがいた。彼女はいつものような活動的な格好で、小さめのバッグを肩にかけ、 よく似合うキャスケットをかぶっている。 マコトはあえて腕時計を一瞬見て、「ジャストですね」と言う。 「そう、じゃあ良かった。」 彼女はにかっと笑う。マコトもつられて頬が緩んだ。 「時間はいつからでしたっけ」 「まだかなーり余裕あるよ。」 「じゃあ、それまで何を?」 「そうだねー……」 するとイナバは自分のお腹に手をあてる。 「お昼にはちょっとはやいけど、何か食べようよ。何かいいとこ知ってる?」 「いいとこですか……じゃあ」 マコトは以前行ったことがある中華料理屋の名前を口にする。それを聞いて、イナバは顔を明るく輝かせた。 「中華料理!いいね、大好き!」 「じゃあ、そこにします?」 「うん!……あ、そうそう」 歩き出して、イナバは振り向きマコトの顔をのぞきこむ。 「ずっと気になってたんだけど、なんでアマギくんは私に対して敬語なの?」 「え、そりゃあ……年上だからですよ。」 その言葉に不満げに口を尖らすイナバ。その仕草はやはり子供っぽい。 「なーんか距離感じるなー」 「距離ですか?」 「いや、アマギくんがそれでいいならいいんだけどさ」 「……嫌なんですね。」 イナバはまっすぐにマコトを見て「うん。」 マコトは少し苦笑いした。 「じゃあ、これからタメ口でも?」 「うん!」 「わかり……オッケー。」 「今『わかりました』って言おうとしたでしょ。」 「まぁ、そうですね」 「ほらまた。」 指摘されて、苦笑する。 「わかったって。早く飯屋行こう。」 「だからアマギくんが先に行かなきゃじゃん。」 「あ、そか」
そんな当たり前のことを失念していて、思わずマコトは笑う。それを見て、イナバも笑う。 マコトの心の底で、少し浮かれるような感覚があった。 イナバと楽しく食事を終えて、マコトたちは映画館へと向かっていた。 彼女と話していると、自然と会話も弾み、気分も明るくなる。なにより、好きなアーティストが同じだったので、 とくにその話題で盛り上がった。 「2枚目のアルバムが最高なんだよね!」 「わかる!とくに4曲目から7曲目の流れがマジ鳥肌もんっつーか――」 「うんうん、あれは本当良いよね!」 そんな調子で、マコトはイナバともっと長く話したい、と思い始めていた。 そして決定的だったのが―― 「あ。」 「あ。」 中華料理屋から映画館への移動途中、2人がばったりと出くわしたのは見たくない顔だった。 「アマギくんじゃないか。」 「……キムラか。」 カバンを抱えたコウタ・キムラだった。 キムラはマコトの隣のイナバを認めると、マコトに訊いてくる。 「なに、妹さん?」 「いや。」 「じゃあ、彼女?」 「え?」 その不意討ちに、マコトは思わずイナバの方を見る。 目があったイナバは、さも可笑しそうに明るく笑い、キムラに言った。 「こんにちは、マコトくんの彼女でーす!」 「え、マジ!?」 「な、なに言ってんだよ!」 動揺するマコトを見て楽しそうにするイナバ。キムラは少し困惑したように2人を交互に眺める。 「それより、キムラは何をして?」 無理やりマコトは話題をそらそうとする。 「ああ、僕?」 キムラはカバンの中身を見せつけた。 「今日は模試だろ?アマギくんは受けていないのかい?」 「え、模試……?」 キムラはうなずく。 「カワイ塾の公開模試。知らなかった?」 ……そういえば、ずいぶん前に申し込むように教師から言われた気がする……。 「その様子だと、忘れてたみたいだね。」 「あー……うん。」 気まずくなって、指先で頬をかく。 「今日模試だったんだ?」 イナバがキムラに訊いた。 「ええ。まぁ、受けるか受けないかは個人の自由ですけど。」 「ダメだよマコトくん、ちゃんと受けなきゃ。」 「……完全に忘れてたわ。」 今度は頭をかく。 キムラは腕時計をちらりと見て、そろそろ時間だから行く、と2人に言った。 「でも、その前に」
キムラはマコトを手招きする。マコトは軽く疑問を抱きつつ近づくと、キムラに背中を叩かれ、 イナバから離された。 さらにキムラはマコトに顔を近づけ、声を落として話しかけてくる。 「……で、結局あれは誰なの?」 「あ、あの人は――知り合い、だよ。」 「ふぅん?」 キムラはにやにやしながらイナバを一瞥。 「結構可愛いじゃないか。ワンチャンあるよコレ。」 「はぁ?」 「君さぁ、それなりに気がなきゃ『彼女でーす』なんて、冗談でも言わないから。」 「え?」 「で、あの人彼氏は?」 「い、いやわからない……」 「じゃあ確かめてみてよ。彼氏いなかったらマジもんだよ。」 「おいおい……」 「それじゃ!デートの続き楽しんで!」 そうしてまた背中を強く叩かれ、マコトはよろけた。キムラはその間にイナバに挨拶をし、またどこかへと 消えていく。 背中をさすりつつイナバのもとに戻るマコト。イナバは彼のそばに駆け寄って、一緒に背中をさすった。 「大丈夫?」 「あ、ああ。平気だけど……」 姿勢をまっすぐにして、キムラの消えた方向に視線をとばす。 「あのヤロー。」 「なにを話していたの?」 「『デート楽しんで』だってさ。」 「いい人だね。」 「それは無いですよ。」 「アマギくんはそのつもりじゃなかったの?」 イナバは小首をかしげ、妖しく微笑む。 「『そのつもり』って……」 「『デート』。」 マコトは返事に困る。その様子を見て、イナバはまた楽しげな表情をする。 「でも、彼氏いるだろ?」 せめてもの反撃にそう言うと、イナバは首を振った。 「ううん、いないよ。」 「え、そうだっけ」 「うん。前に付き合ってたのとは大分前に別れたよ。」 ……マジか。さっきのキムラの言葉が頭をよぎる。が、「冷静に考えてこんな都合のいい展開なんてあって たまるか」と自分にツッコミを入れて、マコトはため息をついた。 「それより、時間、もう危なくないか?」 「え、そう?」 言って、イナバは腕時計を見る。 「そうでもなくない?」 「いや、パンフレットとか買いたいからさ。少し早めに行こうよ。」 「うん、そうだね。じゃあ行こう!」
2人で見た映画はよくある筋書きだったが、そこそこに面白いものだった。 そのあらすじは金眼事件を引き起こしたテロリストの生き残りが、今度は地下都市自体を直接破壊しようとするのを、 重火器の扱いに精通したおっさん私立探偵が美女アンドロイドを侍らせたデブのハッカーと共に阻止する、 というどこかで見たようなもので、2人は映画館を出たあとも、しばらくその話で盛り上がっていた。 そうして適当に辺りをぶらぶらしていると、いつの間にか太陽の消灯時間がやってきてしまっていた。 「もう、真っ暗だな。」 ファミレスから出てきたマコトは通りの風景を見て、思わずそう呟く。 「そうだね――アマギくんは門限とか大丈夫?」 「守ったことなんて無い」 軽く、イナバは笑う。 「そっちは?」 「私は一人暮らしだから……ああでも、明日早いんだった。」 彼女は時計を見た。 マコトも時計を確認した。針はもう9時をまわっている。 「じゃあ、そろそろ帰る?」 「んー……アマギくんは?」 「イナバさんの邪魔はしたくないな。」 「……そう。じゃあ、今日はもう帰る?」 「そうしようか。とりあえず、駅まで一緒に行こう。」 「うん。」 それから駅前まで歩き、簡単な挨拶をして、2人は別れた。 帰り道、電車の中でも、家路を歩いている途中でも、マコトが思うのはイナバのことばかりだった。 こんなに楽しかった1日はいつ以来だろうか。 家に戻り、ベッドの上に身を投げ出して、少し浮わついたような心持ちで天井をぼんやりと眺めていると、 携帯にメールが着信する。 見るとそれはイナバからのメールで、内容は今日のお礼だった。 寝転がったまま返信を作成していると、今度は電話が着信する。今度はイナバではなかった。 「こんばんは、アマギくん。」 浮わついた気分が一気に冷める、刃のような声。 「……コンドウさん。」 「今いいかしら?」 柔らかく、しかし拒否を許さない口調。マコトは返事をした。 「サイクロプスには会えた?」 「ああ――はい。」 作成しかけのメールが気にかかる。 「『彼』は何と?」 その一言で、マコトはアヤカとイナバの関係を察する。それだけに、イナバが『ミコト・イナバ』として自身の前に 現れたのがマコトには嬉しかった。 「『信用に足る』と、『協力する』と。」 「そう――とりあえず、最初の関門はクリアね。じゃあこの3日間のタルタロス関係の出来事を報告して。」
そう言われ、マコトはこの数日間の出来事を話した。事故のこと、ケルベロスとのこと、その後のこと。 ただしイナバのことはなるべく伏せた。彼女のことを口にする際は『サイクロプス』の名前を使った。 「なるほど……君の命を救うためとはいえ、それはマズいわね。」 アヤカは考えこむように唸る。 「すいません、3日前にコンドウさんから話をもらったときには、もうケルベロスとの対戦は決定していたんですが……。」 「いえ、それはかまわないわ。むしろ積極的な姿勢を示せたのはプラスよ。ただ問題はその後の『裏切りもの』疑惑……。」 「どうしましょうか。」 「とりあえず計画に修正は加えるわ。どうやら君は思ったより腕も『たつ』ようだし、この程度のことは想定内よ。 あとはキムラくん――フルネームは?」 「『コウタ・キムラ』です。」 「わかった。彼は後々障害になる可能性が高いわね。こっちでなんとかするわ。」 「わかりました。」 ふ、と嫌な予感がよぎる。 「あ、あの。」 「なに?」 「ちょっと不安が」 「盗聴の可能性?」 「え?」 アヤカのわずかな含み笑いが聞こえた。 「安心して、盗聴の際に音声に現れる微小のノイズは常にチェックしているから。今のところ、この通話は安全よ。」 訊きたかったのはそれじゃないんだが。 「とりあえず、サイクロプスが協力を約束してくれたのは大きいわね。」 だがタイミングを逃したので訊くのは諦める。 「彼は気まぐれらしいから、君を気に入ってくれてよかった。」 「直接会ったことはないんですか?」 「あの業界ではよくあることよ。」 「ふぅん……」 「そういえば、今日はどうだった?」 アヤカの口調は今までの硬質なものが嘘のように柔らかくなる。マコトはどきりとした。 「今日……ですか?」 「模試だったんじゃないの?駅で君みたいな子をたくさん見かけたわ。」 ……ああ、そっちか。 「いや、実は行ってないんですよ。」 少し苦笑する。 「そうなの?」 「ちょっと友達と映画観に行く約束しちゃってまして。」 「……べつに叱るつもりはないけど、そういうのはキチンと行きなさい。」 「はーい。」 「映画ね……」 ふと、アヤカの声に影が落ちる。訊くと、「最近見てないなぁって」と彼女は答えた。 「ちなみになにを観てきたの?」 「あの、あれです。最近CMやってる――」 マコトはタイトルを言った。
「ああ、あの映画。」 「はい。面白かったですよ。」 「どんな話?」 「えと――ネタバレは? 」 「気にしなくていいわ。どうせ観に行く暇ないし。」 「わかりました。えとですね。まずおっさんの私立探偵がいまして。」 「うん」 「その探偵がネコ探しの依頼を受けるんですけど、それが意外な方向に転がっていくんですよ。」 「へぇ」 「それで、実はそのネコは金眼事件のテロリストの持ち物で――」 「え?」 「あ、聞こえませんでした?」 「いえ……ちょっとごめんなさい、急用が入ったわ。」 「え?」 「ごめんなさい。何かあったら連絡して。それじゃあ。」 「あ……はい。」 そうして電話は唐突に切られた。 都心の高層マンションの一室で、アヤカ・コンドウはコードレス電話を片手に立ち尽くしていた。 部屋の電気は点いていないが、カーテンが開け放たれているので、そこから入り込む街の灯りが部屋の中を ぼんやりと照らしてくれている。アヤカはこの薄暗がりが好きだった。 電話口にテープでつけていた機械を剥がし、電話を戻す。 息を吐いて、シャツの胸元のボタンを開き、ベッドに腰をおろした。 また、やってしまった。 彼女はゆっくりとベッドに倒れこむ。 時々、心底自分に腹が立つ。 『この場面ではこう行動することが正解』だと、頭では解っているのだが、その理性に感情が従わない、 ということが時々あるのだ。 いいや『解』っている。それは人間ならば普通のことだ。完璧に正解だけを選び続けるなんて、 機械でもなければできやしない。 しかし、『分』からない。 自らを前に進ませる原動力となるものが自らを邪魔する。 「……スッコンデロ」 つい、口から言葉が漏れた。 マコトは携帯電話をベッドに放る。 あまりにも突然に会話が打ち切られたので、どうにも変な感じだ。 とりあえず、すっかり目がさえてしまったのでベッドから起き上がり、リビングへ行って牛乳を飲んだ。 途中の母とはお互いに目を合わせなかった。 部屋に戻る。ふとアヤカ・コンドウの様子を思い返して、どうにも急用ができた、という感じの電話の切り方 ではなかったように感じた。 あれはどちらかというと、自分が聞きたくもない話を聞かされたときの応対に似ている。 まさか、なにか彼女の神経を逆撫でするような何かが自分の発した言葉の中にあったのだろうか? たしか金眼事件の話になったらいきなりそうなったような。
そういえば、自分は彼女のことをあまり深く知らない。それは彼女があまり深く自分のことを語りたがらない からなのだが―― ――彼女についてわかることといえば、肩書き以外には、目的だけ……。 「タナトスへの『復讐』……。」 ……そうだ。タナトスについても、自分は何も知らない。彼については、コラージュ以上に謎に包まれている。 ……もしかしたら、タナトスと金眼事件には何か関係があるのかも。 マコトは自分の机に向かい、棚から日本史の資料集を引っ張りだした。が、これでは情報が浅すぎる。 早々に資料集を放って、パソコンを立ち上げた。 検索窓に言葉を打ち込む。『金眼事件』。 検索結果の一番上位に出てきたのはWikipediaだった。クリックする―― 金眼事件(きんがんじけん,Golden eye's incident,)は、2***年*月*日に地上のグラウンド・ゼロ[1]で発生した テロ事件とそれに伴う一連の出来事の総称である。通称「人類史上初の世界全人類を人質にとったテロ」[要出典] 場所 グラウンド・ゼロ 日時 2***年*月*日 **時**分-**時**分(現地時間) 首謀者 ハヤタ・ツカサキ(塚崎颯太,Hayata Tukasaki)及びゴールデンアイズ[2] そこまで読んで、マコトはなんとなくゴールデンアイズのリンクを踏んだ。 ゴールデンアイズ(Golden eyes)は、金眼事件を引き起こしたテロリストたちが名乗った組織名である。 ゴールデンアイズはゴールデンアイと呼ばれる、瞳の色が後天的に金色に変化した人間のみ(ただし、中心人物である ツカサキのみ移植手術で瞳の色を金色でなくしている。)で構成された組織であり、2***年に結成された[1]。 中心人物はハヤタ・ツカサキ(塚崎颯太,Hayata Tukasaki) 「金色の目……」 ぽつり、マコトは呟いた。 何だろう、この言葉に覚えるデジャヴは。 金色の目をしている人間なんて、自分の周りにはいないはずだ。 ――本当にいないのか――? そしてマコトは思い出した。
自宅のドアを開けていつもまず最初にすることは侵入者の痕跡を探すことだ。 家中の窓に貼ったフィルムに何も変化が無いことを確かめ、同時に盗聴器や隠しカメラの有無もチェックする。 最低限それだけでも毎日終えないと、タナトスは自宅でくつろぐことができないのだった。 仮面とローブは当然タルタロスで脱いできている。身につけていた普通の上着をクローゼットにかけ、 冷蔵庫から飲み物を取り出す。 それを口にしながらタナトスはリビングテーブルの椅子に腰掛け、テレビを点けた。 ニュース番組を聞き流しながら、夕飯に何を作ろうかと考えをめぐらせる。が、昨夜作ったカレーがまだ残って いるのを思い出して、ご飯を温めてそれを食べた。 それから食器を洗い、自室から着替えを持って風呂場へ。 脱衣場で服を脱ぎ、ふと洗面台の鏡を見る。 金色の瞳と目があった。 コラージュはタルタロスの奥深く、自室で大画面のディスプレイを眺めている。 彼が見ているのはその日に行われた分のゲームの、決着した後の映像で、その映像の中でコラージュはいつものように それに注目していた。 自分の生命が終わる、それが確定したときの、その人間の表情。コラージュはそれがとても好きだった。 もともと彼は人の表情というものが大好きで、部屋には様々な場面での人の顔を写真におさめたアルバムが何冊も あるほどだが、そのどれもこの一瞬の表情には敵わない。 この恐怖に凍った表情には、その人の今までの人生が凝縮されているように思えるのだ。 そう、他のどんな人間のものとも違う、『オリジナル』な人生―― 「――うらやましいなぁ」 コラージュはそう呟いた。それからそ、と自分の指を継ぎはぎだらけの顔に当てる。 縫い目をなぞりながら、コラージュは思う。 『自分の本当の姿はどんなものなのだろう』、と。 それぞれの夜は更けていく。 箱の中で、ツカサキがどこか楽しげに言った。 「夜明けまでには、もうちょいかかるな――」
投下おわり。
マコト君のリア充回でした。マコト氏ねと言わざるを得ない。
リア充の日常書きにくすぎて死にたい。
>>513 投下乙です!
投下乙です! 相変わらずキムラがいい味出し過ぎてますね。この男の空気の独特さが本当好きですが、アヤカさんに何かされそうで恐ろしいです。 意外にも普通で家庭的なタナトスの日常生活と、コラージュの謎が気になる回でした。
>>513 やだタコかっこいい……!
てか、私を擬人化ってどういう事ですかw
>>523 投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
>>523 そんな殺伐としたリア充がいてたまるかw
ほんと、上げて落とすグラ家クォリティには背筋が冷たくなります。
あとアヤカさんのベッドに腰を下ろす描写に、ふぅ…
>>523 改めまして、投下乙です!
合法ロリとデート……だと……!? よし、マコトもげろ! 盛大にもげろ! もうマジもげろ! でも身体は大切にね!
それにしてもキムラ、ヤなヤツですねw ヤなヤツだけど、確かに憎みきれない不思議なヤツです。
あと映画がカインドwww こういうクスッとできるクロスって素敵ですよねw
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
>>523 投下乙です!いやもう毎度毎度の相変わらずの面白さで読んでいて興奮が止まらない……!!
サイクロプスが超可愛い。可愛いよマジ可愛いよ。でも死亡フラグのような気がしてならないよ!w
そしてアヤカさんの金眼事件の反応といい、前作が絡んだ要素が来るとやっぱり胸が熱くなりますね。
タナトスはやはりギフテッドでしたね。もしかして彼の正体は……と妄想せざるを得ない。
これからの展開が楽しみすぎてヤバい。次回の投下も心待ちにしております!
>>528 ムシャ |
ムシャ |
∩___∩ | ぷらぷら
| ノ ヽ (( |
/ ● ● | J ))
. (( | ( _●_) ミ ・
彡、 |∪}=) ,ノ ∴
/ ヽ/^ヽ ヽ 。
| ヽ \ |
| ヽ__ノ
>>523 投下乙!
タナトスは金眼だったか……強さの理由のひとつはこれかな
そしてキムラに死亡フラグが立ったか?いや、しかし今のアヤカにそこまでの権限はないような……誰がいつどこで死んでもおかしくないから怖いな、この作品はw
>>528 ウ詐欺さんエロいよウ詐欺さん。さすが23歳w
つかアクトレイザーておまwww
>>529 おいwww
>>529 釣られる事なく餌だけを……!?
こやつ、できる……!
>>530 遥さんにはない色気がありますよnジョインジョインハルカァ
いやいや、遥さんにも色気はある……かもしれないぞ!
言われてみれば、ふとましい脚とか凄くジョインジョインハルカァ
>>523 ____/ ̄ ̄
/ │ ̄\__ ゴゴゴ・・・
/
.. 、 ,_
 ̄\_/ ̄ ̄\/ ̄ ゴゴゴゴゴゴ・・・
___/ ̄へ√⌒l⌒´ ̄ ̄\_
´ / \
ボゴッ
V____
/⌒/rー-┬-‐\
,'/ /,,_ _,ヾ \ 投下乙。そして、ありがとう。
/ '''''` {''''` .\
| i ,__''_ ヽ
!└ ー . ヽ |
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>>533 8〇 , '´ \ 〇8.
〇 〈 ルハルカリ〉| 〇
〇 ||:〇-〇::|| | 〇 .
.◯/|::::::::::::::::リ ゞ◯○
/\_,, イ{ / |
/.__;;;;;;;;;;,,_/.../
|___;;;;;;;;;;;;|/
/) ∩
, ''  ̄ ヽ
!ィjリノハノノ i
( リ ゚ワ゚ノリ ) 討ったどー
( )ヽ..ノ ( )
yノ ゝy
し〜'ノ
キャラ作りしやすいからだと思うw
なるほど、そりゃ確かにw
創発トナメに出たのも大きいんじゃないんですかねw
作られまくる上に本人達からして喜んで使うからなw
初出はどこだとログ漁ってみれば、
>>535 作ったの師匠本人かw
わ た し で す (^q^)
お前だったのか
そういえば、明日地球滅亡らしいですねー。
2012年にも滅亡するそうですよ〜ん
>>544 明日までに地球滅ぼさないと冬のボーナスがカットされるんでね
諦めて滅んでくれ地球
滅亡した後の世界をどうエンジョイするか考えとかねーとなw
まずバギーを用意します
よし、じゃあオラ地下都市に逃げ込んで合法ロリとヨロシクやってくるぞ!
〜そして師匠は缶詰めになった〜
大丈夫だ! ミンチなら慣れてる!(缶詰からにょきっと出現しながら)
髪型をモヒカンにして火炎放射器を装備
遥さんを描くとバッチリ小学生に見えるのに、稲葉さんを描くと小学生に見えない……何故なんだ……!?
溢れ出るアダルティーなラブリーが隠せないのですヨ
>バッチリ小学生に見える ※|| ※|| ̄ ̄ヽ 誰もいない。 ※||ィjリノハノi 屋上に行こうぜ……。 ※||リ゚ワ゚ノi) ※||⊂ノ( ) ※|| y ※||
>>554 なるほど、なら仕方な……くない!
ロリ絵描きとしてのアイデンティティがピンチだよ!
>>555 誰もいない屋上!?
はいよろこんdジョインジョインハルカァ
うるせーバカ、消し忘れたんだよwww
おかげでちょっとドキッとしたぞ! 許せる!
しかし師匠がロリ描けないって重傷だなw
いやむしろ回復に向かっていると言った方が正しいのかもしれない……! あ、でも遥さんとウ詐欺さんが描けるから、ロリが描けないってわけじゃないよ!
遥さんとウ詐欺さんは描けてもロリは描けない、って事か……
遥さんとウ詐欺さんはロリではないと!?
19歳「よし、ちょっと人気のない射爆場行こう?」 23歳「準備おk」
はいよろこんdウボアー
師匠がロリ描けなくなったのって、人類滅亡の前兆なんじゃね?
てすと
話は聞かせてもらった!(ガラッ
人類は滅亡するッ!
ΩΩΩ<(ry
また人類は滅亡を免れたかー。
2012年人類滅亡 2013年(ry 〜〜〜〜〜〜〜 2020年人類滅亡 2021年人類滅亡 2022年人類滅亡
次の滅亡予定日はいつだw
滅亡は、あなたのすぐそばまで迫っているのです……。 ※そして通りすぎる。
俺の予言だと今から100000年後に人類は滅亡する
ご無沙汰しております、秋水です。 仕事が忙しくてちょいと首のまわらない昨今、とりあえず初志貫徹してダイガストだけは頑張る所存。 以下、注意書き。 ・消費レス:7+あとがき ・今回はロボットの出ない話です。 ・当作は実際の事象からの引用やソース等の比較、およびメタネタ・パロディを含みますが、 それらによって他者を誹謗中傷する意図はございません。 以上、気にならないようでしたらどうぞ。 それでは地球防衛戦線ダイガスト、はじまります。
第十一話 落ちた雛鳥 コクピットの中で風が荒れ狂っていた。 目の前のキャノピーの破損箇所から吹き込む空気が、こちらの速度と合わせて容赦ない合成風力に なっている。そこは太平洋上空1000フィート。飛行機が飛ぶには低すぎるが、どこをどうしたものか、 気が付いたらそんな高度になっていた。上空からは海の青が指呼の距離に見えた。 鷹介は酸素マスクからのゴム臭い空気を吸い込みながら、どうしてこうなったのかを思い出す。 T−4ジェット練習機を使用した基本操縦過程の単独飛行訓練。単独だから後部座席に教官はいない。 だのにこんな時に限って、どうして予想外の事態に見舞われるのか。 『その時分』には銀河列強は未だ公に姿を見せてはおらず、いわゆる光学迷彩とでも呼ぶべき欺瞞装置 を使って地球各所で情報収集を行っていた。例えば何処かの列強の偵察機が欺瞞装置が不調のままに偵察 を続け、そのちょっとした光の屈折の不和に違和感を感じた調査対象である現地の軍事兵器のパイロット がそちらに機首を向けたとき、たまたま接近しすぎていてニアミスをしたとて、その時の地球では誰も 信じやしなかった。 まして古色蒼然たるアダムスキー型円盤にかすめたせいでキャノピーが割れ、擦りつけられた主翼に 変な歪みが発生したと報告したって、管制室では訓練生が機体の不調にパニックになったのだろうと、 別の方向で騒ぎになっただけだ。 信じられない速度で急上昇するアダムスキー型円盤を尻目に、鷹介は目も当てられないほどに 悪化した機体の安定を取り戻そうと足掻いた。 容易にいう事を効かない操縦悍。踏んでも申し訳程度にしか反応しないラダーペダル。勝手に落ちる エンジン出力。鷹介はそれら全てに対応を迫られた。しかもキャノピーの破孔から吹き込む高空の空気は 身を切るほどに冷たく、引きつった目尻が凍りつくかと思うほどだ。指先も冷え、まともな動きを しているか保障が無い。圧縮空気がマスクから肺に送り込まれているはずなのに息苦しさをおぼえる。 はたしてそれで正確な措置がどれ程出来たのだろうか。足掻いて、足掻いて、無限とも思える 悪あがきの末に、気が付けばいつの間にか海が近くなる高度にまで降りてきていた。 海面の照り返しで我に返ると、通信機からひっきりなしに流れていた教官の怒鳴り声も認識できた。 鷹介は機を立て直した事を伝え、安堵の息をつく。 しかし、どうした訳かその時の教官は数年来会っていない幼馴染みの声だったわけで、 「鷹くんってば!」 「基地の外を2周は勘弁してくださいっ!?」 鷹介はM78星雲の巨人が光線を発射する時みたいなポーズで夢の世界から帰還した。そこはT−4 練習機のコクピットでなく、滑走路に引っ張り出して点検中の太刀風のコクピットだった。晩春の陽光の 下でうつらうつらと始めていたらしいが、そこがコクピットであるせいで夢見が悪かったわけだ。 どうにも思い出したくない過去のリフレインでひどい顔になっていたのだろう、ラッタルの上から コクピットに上半身を突っ込んでいる透が鷹介の顔を覗き込む。 「具合、わるいの?」 「いいや…っ」 鷹介は目の前に迫る透のブラウスの、首元からのぞく鎖骨がやけに眩しくて目をそらした。 「…硬いシートでうとうとしてたから、体が痛いだけだ」 「なにそれ」 心配して損したとばかりに頬を膨らませる幼馴染に、鷹介はすまんと謝辞を述べる。 透が大江戸博士の教え子である事は単なる偶然だろうと思う反面、自分がダイガストの主操縦者に 抜擢されるまでの流れを考えると、彼女との再会も作為染みたものを感じる時がある。そんな事を 考えてしまうのも過去の事件を夢に見たからだろうか。 鷹介は夢うつつで舟を漕ぎながら書いたであろう点検用紙上のミミズに辟易しつつ、その日の機体の
点検を終え、残りの午後の時間で日課のランニングを始める。 兵隊のお仕事は走る事という言葉があるが、パイロットにしても同様だった。まして戦闘を 行うのであれば筋力は耐G能力に直結する。 大江戸先進科学研究所の敷地を一周すると1.5キロは余裕で稼げるから、これを3〜4週もこなせば 結構な距離になった。今走っているのは研究所の裏手にある500メーターの滑走路の隅だ。格納庫内の 太刀風や連絡用のセスナ機、獅子王を格納した大鳳までがここから飛び立つ。 もちろん、どう考えても滑走路は短すぎる。 ダイガスト開発の副産物である慣性制御装置――の真似事――によるアシストが距離の問題を解決 しているらしいが、使っている鷹介はその仕組みを熟知しているわけではなかった。 研究所の隣に立つカマボコのような形をした格納庫から太刀風の機首が見える。思えば遠くへ 来たものだと痛感する。滑走路と飛行機。しかしそのいずれも、去年まで自分がいた所と比べれば 違いすぎた。 鷹介は航空自衛隊の航空学生だった。 高校卒業者を対象にして、約4年の訓練でパイロットに――+2年で一人前に――する制度だ。防大や 一般大卒でも入隊と訓練課程を経てパイロットになれるが、そういったケースは上級幹部候補であり、 やがては空自内で『上』に昇ってゆく。対して航空学生出身者はパイロットとして空自の肉であり、 骨であり続ける。 鷹介は骨肉であるファイター・パイロットを目指していた。特段の理由は無かったが、小さい頃からの 漠然とした夢だった。 その夢のために下手な大学よりも倍率の高い航空学生に合格し、2年の基礎教育を経て幹部候補生と なって、半年の飛行準備訓練をこなし、レシプロの練習機で基礎を学び、学力不足や飛行適正ナシと 判断を下されるのにビクついて、目の回るような過密な時を過ごした。リタイア…エリミネートされて ゆく同期もいた。40パーセントとも言われるエリミネート率のなか、ファイターパイロットを涙を のんで諦めて輸送機過程に転向する者もいた。 T−4練習機の基礎操縦過程まで、鷹介はファイターパイロットの志望を変えずに済んでいた。もう 少しでウィングマークを取得し、その先にある戦闘機のシートを射程に収めたはずだった。 しかし彼は単独飛行で失敗した。『無茶な扱い』で練習機を損壊させたのだ。そういう事にされた。 あとは『飛行適性ナシ』で基地から追い出されるまで、実に速かった。考えるに、パイロット以外の 分野への転向すら勧められなかったのだから、後の流れは決まっていたのだろう。 失意のままに基地を出た直後の鷹介を拉致同然に引っ浚っていったのが、後の流れの最たるモノで あろう大江戸多聞博士である。 何故か料亭に案内されるや、待っていたのが内閣総理大臣 国場道昭でたいそうたまげたのを覚えて いる。先付けの鉢に箸をつけながら総理は言ったものだった。 「あの円盤に一矢報いたいとは思わんかね?」 国場総理と大江戸博士が代わる代わる熱弁をふるう様は、当時の鷹介にとっては狂気の沙汰であった。 なにしろ現職総理が宇宙人の侵略に対抗する防衛機構の構築を謳うのである。 だがあの円盤とのニアミスは夢でも幻でもない。その一点で、鷹介は二人の話を否定する動機が なかった。まとめれば、話とは以下のような物だった。 防衛機構というのは、現状で世間に認知されていない宇宙人…銀河列強に対して大っぴらに国費を さけないため、第3セクターの研究所という形をとっていること。同じ理由から、その防衛機構への パイロットの出向が難しいこと。それにいざ本当に宇宙戦争(!)になれば現役パイロットは貴重であり、 その文脈から訓練中の候補生に白羽の矢が立ったこと。 しかもその候補生の中に、すでに銀河列強と交戦――接触事故の間違い――をした者がいること。
運が良いのか悪いのか、鷹介は溜め息をついた。 実際のところ、大江戸博士たちが選定の決定打としたのは鷹介の航空学生時代の考課表だった。銃剣道 や射撃の訓練結果は良好、部活動は剣道で腕におぼえ有りとくれば、ダイガストという人型兵器を縦横に 暴れさせてくれると踏んでいた。 人型であるなら人間と同じ行動が期待される。ダイガストに必要なのはその期待を形に出来る器用な 戦士であり、かつ航空機が操縦できるパイロットという贅沢なものだった。まして数が揃えられずに ワンマンアーミーにならざるを得ないのだから尚更だ。 ちなみに鷹介の飛行機の操縦に関する評価は『並』との、何とも寂しいものであったりする。 一方の鷹介はと言えば、パイロットのスカウトといってもあくまで航空機という固定概念しか なかったのだから、さっそくとばかりに民間軍事会社の訓練キャンプ行きを指示された時には激しく 面食らったのだが。 「なまじ名前が書けたから〜サイン一筆、兵隊家業〜 地獄の沙汰もスキル次第、さぼりはしません勝つまでは〜」 鷹介は気が滅入る様な傭兵達の訓練歌を惰性で口ずさみながら、研究所の敷地をぐるりと回り、正門側 にまでやってきた。格納庫の表側からは獅子王のシャーシが確認できる。砲はターレットから外され、 奥で延命措置が行われているはずだ。 …はずなのだが、格納庫前には技術者達が二手に別れて議論を闘わせている。鷹介は悪い予感がして Uターンしようとしたのだが、 「おお、同士鷹介!」 しかしまわりこまれてしまった! しかも、さも自分の一派であるかのように同士とまで付けて。 だいたいこういう時は、聞くも情けない理由で言いあいが起こっていると相場が決まっていた。雑多な 星々からの難民技術者達が、異文化である日本に放り込まれているのだから、趣味やら嗜好やらで当然の ようにぶつかりあいが生じる。 それは平和と執るべきなのか、人類ってば永遠に分かり合えないモノなのねと悲嘆に暮れるべきなのか、 じつに難しいところだ。イイ歳した大人たちが唐揚げにレモンをかけるか否か、或いは目玉焼きに何を かけるか等、気にしない人間はトコトン気にしない事柄で衝突を始めるのだ。しかも、ところ構わず。 そういう意味で言うのなら、今回の件はその中でも極まっていた。 「同士鷹介、キミはもちろんコッチ側だろう?きのこの山のさ」 「何を云うか、盟友鷹介がコチラ側なのは確定的に明らか!たけのこの里だ」 鷹介はクリスチャンでもないのに天を仰ぎたい気分になった。でもクリスチャンなら飽食は 罪だろうから踏み止まる。 「濃厚チョコの中にカリカリのアクセント…きのこの山だろ?」 「さくさくビスケットと混成一体になったチョコ…たけのこの里だよねぇ?」 代表のおっさん――もちろん宇宙人――二人は手をわきわきさせながら鷹介ににじり寄って来る。 鷹介はかつて感じたことの無い危機感に襲われ、自然と左足が後ろに下がっていた。そのままもう少し 左足を下げると、すぐに動けるように一拍おいて右足がついて来る。後は倒れるように反転すれば、 倒れまいと足が前へ出て、勝手に体が走り出す。 「お、俺はマクビティ派の孤立主義者なんで!」 言い捨てて、ランニングでは予定外だった短距離ダッシュを始める。背後からは「分離主義者の ブラフだ、迷うな皆の衆!」とか「ファシストめ! 俺だってアルフォートが食いたいんだ」とか喧々諤々、 盛大に火に油をぶちまけた成果が聞こえてきたが、まるっと無視した。 正門の前を横切り、ひとしきり走って敷地の反対側までやって来たあたりで、ようやく足を緩める。 早足くらいで息を整えながら、研究者たちのテンションに舌を巻いた。
実際、彼は戸惑いを覚えていた。同い年が大学や専門学校に進学して自由を謳歌している間、自分は 自衛隊の組織の中で集団生活と過密な教育スケジュールに晒されていたのだ。望んだ事とは言え、 置いて行かれない様に必死で、鷹介の中は高校卒業からこっち、ずっと止まっていた様なものだ。それが ここに来て、ことさら賑やかで、非常識な渦の中に放り込まれている。 このギャップは自分自身が認識しているよりもストレスになっていた。例えば幼馴染がそれとなく気を 使って、点検中にコクピットを覗きに来るくらいには。 その幼馴染である笠置透の実家は東京23区外の新興住宅地で、鷹介の生家のすぐ近くにあった。 頭の回転が極めて速いが故にマイペースな子供であった透は、周囲に合わせられずにどうしても浮き がちであり、鷹介は知らぬ顔でも無いので色々と声をかけていたのが関係の始まりだった気がする。調度、 近所の爺様が武術の真似事を教えつつ、男児だったらこうあるべし、みたいな戦前の英才教育を 仕込んでいた頃でもある。 おかげさまで鷹介は透に突っ掛かるガキ大将相手に取っ組みあいを繰り返して生傷が絶えず、彼女は 鷹介の替わりによく泣きベソをかいた。そんな幼年期を過ごすうちに、なんとなく一緒にいて当然の ような、今の煮え切らない空気が二人の間に醸成されていったわけだった。 もっとも、それは鷹介が――黙って――航空学生に進んだときに自然消滅するはずだった。しかし何の 因果か、大江戸博士のもとで究理の徒となっていた透と再会し、航空学生の受験の折に大学受験と偽って 散々勉強をみて貰っていた事を涙目で糾弾されると、両者の関係は昔に戻るという形で軟着陸をしていた。 夢のレールから転げ落ちた鷹介には、格好の逃亡先でもあった。 それにしても彼には解せないのが、透が何故に大江戸博士に師事しているかである。富士山の見える 大学で史学を学んでいると聞いていたのだが、蓋を開けてみれば大学にいない教授を追って研究室泊まり ならぬ研究所泊まりまでしている。超考古学とか云う怪しさ極まりないのが専攻らしいが、大江戸博士が 地球人と銀河列強人の同祖論をぶち上げているため、研究内容など恐ろしくて聞き出せなかった。 その研究も防衛計画にとって無縁ではないと思われるのだが、いずれにせよ鷹介にとって敵とは 三本足の火星人だった方が遥かにやりやすい。まして自己紹介をして握手を交わしてしまうような輩を 敵と納得するのは難しかった。 「アフバルト・シュバウツァーか…」 鷹介の脳裏に占領された青森で遭遇した敵手の、造作の整った貌が思い浮かんだ。 ケチな仕事をする宇宙の犯罪者に憤りをあらわにした侵略者。あれが自分達の敵の姿なのだろうか。 否、鷹介は努めてその期待の様なものを否定する。民間人に牙を剥いたゲオルグ・バウアーのような奴 もいたではないか。所詮、侵略者に変わりはないのだ。 だいたい、ふとした拍子に野郎の事を思い出して何とするのか。自分にそっちのケは無い。 「そういえば…」 ウィングマークを取ったら吉原に行こうと約束していたパイロット候補生の仲間達は、今頃どうして いるだろうか。ああ、だめだだめだ。鷹介は今度こそ首を横に振るって後ろ髪を引く何かを拒絶し、 ランニングを再開した。 巣から落ちた雛鳥の、今の居場所はここだった。 4月末。静岡県は浜松駅。 政令指定都市を目指して整備された駅前には巨大なビルディングが林立し、駅舎を囲んで建つ様などは 巨石文明の遺跡のようにも見えた。そんな神殿建造物ともとれる駅ビルから姿を現した鷹介の両手には、 夜のおやつとの意味深なフレーズで有名な名物『うなぎパイ』の箱が詰められた大袋が握られている。 研究所員への土産であったが、量が量だけに領収書の数字は彼を辟易させて余りあった。
なぜに浜松かといえば、駅前のビルの何処かで大江戸博士が『保守論壇の集い〜異星人来寇における 国防を考えるシンポジウム』とかいう集会に、ゲストで呼ばれていたからだった。 先月のテレビ出演からこっち、博士にはそんな話が舞い込む様になっていた。最初は天才の貴重な時間 がどうのこうのと渋っていたのものだが、拍手喝采の味を覚えたのか、最近ではニコニコ顔で演壇への 要請を快諾している。 運転手扱いの鷹介としてはイイ迷惑である。もっとも、ゲストだと言っているのに独演会と勘違いして いる節があるため、大抵は二度とお呼びが掛らないのが救いだった。 どうせ今も『凡俗は天才と貴人の邪魔をしないのが義務』だとか、民主主義?何それ美味しいの的な 自説を展開し、主催者側の心胆を寒からしめている頃だろう。 以前酒席で酔った博士に聞いた話では、何でも世の中は絶対多数の凡俗によって回っているのだが、 それがどれほど不合理・非効率であっても、世間を構成するのは同レベルの存在であるため――或いは 誰しも自分の見たいものしか見たがらないゆえに――構造の欠陥に気付けない。不合理や非効率を 打破し得るのは一握りの天才だけだが、一握りゆえに多数の凡俗の常識を覆す事はできない。例え 善意であっても天才のアイデアは常識の中では非常識に、場合によっては悪意と断じられて後ろ指を さされてしまう。 では非常識を推し通す、或いは絶対多数の賛同を得るにはどうしたら良いのかと問われれば、ここで 貴人の出番になるらしい。要は皆が喜んで従う資質や、血筋のような背景という事だそうだ。 「しかしカリスマや王侯が独裁者や暴君になってしまった場合は?」 鷹介が砂肝の串を齧りながらした質問に、博士は急に真顔になって答えたものだった。 「独裁者の政治基盤は民衆だ。民衆が賢ければ独裁にまでは悪化しない。 だから民主主義における政治家への圧倒的支持というのは喜ばしいこっちゃないのさ。 その時点で民主主義の利点をドブに捨ててるんだからな。例えば立憲君主国の様に、王と議会で、 名声と実権を分けるのも安全弁として働くだろうが、こいつもそれぞれの役割を国民が 理解していなけりゃ、ただの丸投げに過ぎなくなる…いずれにせよ、そっから先を 俺たち未熟な人類に求めるのならだ、仕舞いにゃ非人道的なまでに完全なシステムの上で、 形ばかりの人類文明を続けてゆくようなカタチになるんじゃないか。 天才も貴人も凡俗も区別の無い。破滅も無いが、発展も無い、 人類を存続させ続けるためだけのシステムのな」 俺ぁそんなの真っ平だがな。大江戸博士はそう極論を言うと、燗の安酒をあおった。 リアリストで名の知れたある昔の学者は、人間とは『仕組みを作れる者』『与えられた情報から 仕組みを批評できる者』『何も出来ない者』の3種類に分けられるとか言っていた気がするが、自分が 何者であるのかも解らない鷹介にとっては、自分で仕組みを作れる大江戸博士のような人種の話など、 哲学の講義にも宗教の説法にも聞こえた。 そんな事を駅のロータリーを歩きながら考えていたものだから、彼は近づいてくる人影に気付かなかった。 人影は驚きもあらわに、鷹介に声をかけてきた。 「風見!風見じゃないか!?」 それはつい去年まではよく耳にしていた、親友といって差し支えないヤツの声だった。九州の芦屋基地 で別れたきりだったが、なぜ浜松に?そう疑問を抱いたところで、航空自衛隊浜松基地にも教育隊が あった事に思い当たる。そうだ、順当にいっていれば、俺も今頃は浜松にいた筈なんだ。 「柘植隼人(ツゲ ハヤト)!?…久しぶりだな」 鷹介の声は戸惑いに苦みを帯び、硬くなっていた。
隼人と呼ばれた青年は細めの目に喜色をうかべるや、鷹介の微妙な反応にも気付かずにヘッドロックを 仕掛けてくる。 「このヤロウ、連絡も寄越さねぇで!おまけにすっかり娑婆っ気づきやがって!」 そう言ってだいぶ伸びた鷹介の頭髪を開いた右手で掻き乱す。かく言う隼人は未だにイガグリ頭で、 パイロットの訓練を続けている事が伺われた。 糸目で顎の細い小面の青年は先程がそうであったように、航空学生時代も空気を読めない強引な 部分があり、片や鷹介は透のおかげでマイペースな人間への慣れがあって、気付かぬ内につるむ事が 多くなっていた。 貴様と俺とは同期の桜の世界じゃないか、落第が隣り合わせの航空学生生活のなかでは精神的にも 頭脳的にも支えあっていたと思う。 ひとしきり手荒い再会の挨拶が済んだところで、若者たちはロータリーのベンチに腰を落ち着けていた。 自販機で買ってきたジュースのプルトップを起こすと、金属の缶からガスの抜ける音が二つ響く。 鷹介の口にするブラックコーヒーはお約束のように苦い。 「柘植はまだ空自…だよな、その様子じゃ」 「まぁ…な。親戚の法事で外出許可を貰ったところだ」 隼人の答え方の『間』に何か引っかかる物があったが、鷹介は取り敢えず追求しなかった。 彼は昔と変わらず緑茶の一点張りで、鷹介もまたブラックコーヒーのままだ。大空のサムライを 回し読みしてから書いてある事を実践して、アルコールはおろか炭酸や油分までパイロットの体作りには 拙かろうと忌避していた。まぁ鷹介は娑婆に戻ってから付き合いで酒を始めてしまったが。だが、 そういう目に見える変わらないところは無性に嬉しかった。 「そっちは、どうなんだ?」 隼人が遠慮がちに聞いてきた。さっきの間の原因もそれだろうか。要は気を使っていたのだ。対して 鷹介は努めて平静に、準備されたカバーストーリーを口にする。 「民間でライセンスを取って、セスナを飛ばしてるよ」 「そうか!」 隼人は一変して、自分のことのような喜色をあらわにした。 「お前もまだ飛んでるんだな。教育隊の皆にもいい土産話ができたよ。笹井や岩本も心配してたんだ」 ぽんと出た僚友たちの名に、鷹介の胸が痛んだ。ああそうだ、俺はこんな時にも友達に嘘を吐いて いるんだ。 貼り付けたような鷹介の笑みに気付かず、隼人は緑茶を口に含みながら続ける。 「実はさ、お前の最後のフライト…UFOにぶつかったってやつ」 「忘れてくれよ。前の日に緊張で眠れなかっただけだって、そう結論が出たろ」 「…今じゃ誰も疑って無ぇよ。こんな世の中になっちまったらさ。 もしかして黒服の男とかがやって来て、UFOの事を黙ってろとか脅されたのか?」 もっと性質の悪い人がやってきますた。貼り付けた笑みが乾いたものに変わる鷹介だった。 「…バカ言ってんじゃない。そんな与太話信じてたら、次にエリミネートされるのはお前だぞ」 鷹介のきつめの否定に、しかし隼人は自嘲気味な笑みを浮かべ、 「もう同期からエリミネートは出ない。よっぽどのヘマをしない限りな」 「ずいぶん余裕じゃないか」 「いま、みんな浜松基地でF-2の訓練を受けてるんだ。宮城の松島基地に移って第4航空団で 受けるはずだった訓練課程だが、松島が三沢基地から避退してきたF-2で埋まってるから、 浜松に教育隊が移転してきた…ってのは建前で、浜松で俺たちが戦闘機操縦過程を終えたら、 直ぐに機種別訓練に移行したってわけさ」
しえん
「ん? おい、ちょっと早くないか?まさか!?」 「俺たちは第4航空団の訓練用F-2を早急に戦力化させるために、速成で任官される」 有無を言わせず、隼人はその事実を伝えた。 驚きに鷹介の手から缶が零れ落ち、甲高い音をたてる。 有事の際には教育隊の訓練機も戦力化される事は予見されていた。しかし教育課程修了前のパイロット までとは。いや、いずれにせよ北海道と駿河湾の戦闘で失われたパイロットの補充はされねばならない。 そうなった時に多少のスケジュール繰り上げや、退官の保留による人材確保はあり得る話だ。 有事という事態を含め、全ては可能性の話であった筈だが。 隼人はショックで酸欠の魚のように口をパクパクさせている鷹介に笑顔を向ける。 色々な感情が混ざった、複雑な笑みだった。 「なぁに、飛行隊長に引率されて対艦ミサイルばら撒くだけの簡単なお仕事さ。 制空任務みたいなガチな話じゃない…っていうか、そんな真似は期待されてねぇよ」 鷹介はベンチから立ち上がり、拳をわななかせる。ああ、畜生、俺はもうそこには戻れないのに。 ベンチに座ったままの隼人は鷹介を見上げ、日増しに輝きを増してくる太陽――と、何か――を 眩しそうに見上げた。 「風見、俺は感謝してるよ。お前がいなけりゃ、俺は同期の輪に入れなかった。もしお前がいなかったら、 ここまで続けられなかったに違いない。まぁ、ちょっと戦闘機に乗るのは早まっちまったけどさ」 「柘植…俺は…」 「…お前がまだ飛行機に乗っていてくれて良かったよ。それなら、またいつか一緒に飛べるだろ?」 「あぁ…ああ、そうだな」 それは儚い約束だった。 少し充血を始めた目で、二人は握手を交わし、分れる。鷹介は何も告げられず、離れた掌の中には 後ろめたさと、戻る事の無い時間が残るだけだった。 巣に残った雛鳥は急速に若鷲に成長していた。それは周辺環境の変動によるもので、決して種としての 順当な成長ではない。しかし、それでも若鷲は飛ばねばならない。その理由も、おそらくは曖昧なままに。 次回予告 父兄同伴の遠足に、気づかぬうちに同席した虎二郎と東三佐。 しかし折角の親子水入らずのハイキングにモンタルチーノ商会の魔の手が伸びる。 迷惑を顧みない銀河産廃業者の違法操業に、親父たちの怒りが天を突いた。 次回、地球防衛戦線ダイガスト 第十二話 『おさな心の英雄』 この国を好きではいけないのですか?
以上です。 設定なんて公開していないのだから、こういう話は早々にやるべきだったのに、 気がつくと十話を数えていたという『ご覧の有様』でした。 しかし、もう11月ですね。 今年中に次の話を投下できるのか、むしろクリスマスや正月ネタの仕込みを始めたほうが早いのか? それに米軍コンバット・アサルトホライゾンもクリアしなければ。 それよりも仕事とか資格のテストとか…orz ともかくダイガストを書くのは投げ出さずに続ける所存です。 それでは、近いうちに、また。
投下乙。たしかにリアルが忙しいとなー。書くのもしんどいもんねw 負けずにがんばれ!
投下乙!お互い大変だけど頑張ろうず。 俺もそろそろ投下再開しないとだなー
投下乙です
>>584 投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
投下します
引き金を絞る。 メインスクリーンに写ったスコープの映像。跳ね上がった銃口の先には空がある。まだ顔を出していない朝日が、地平線の縁を紫がかった紅に染めている。 歪曲収差を起こした映像の周辺を良く見てみれば、平頂丘の上、無傷のまま佇む的が、映像の中心に引っ張られるようにして歪んでいた。 「だめだ、反動がとんでもない」 ガントレットからの抵抗を頼りにカシナートの安全装置を探り当て、銃に物理的なロックを掛ける。 こんな高度なパントマイムができるのも、本来そこに無いはずのものをこの配線まみれの手袋が仮想してくれるからだ。 《一応マンマシーン用とありますが 実質アポリア専用の銃ですから 撃ちやすさよりも軽さですよ》 いじり倒した射撃管制システムを諦めて閉じ、リグの設定を呼び出す。どうも片手で撃つのは無理そうだと。 ワンアクション増えるのは残念だけど、腰から抜いた後、左手でフォアエンドを掴む動作を追加する。 《これでも強烈なマズルブレーキがあるからまだましなほう だそうです》 「レンズが痛みそうだ」 それから数発撃って、最後の調整を済ませる。そうしている間にも、空の色は移ろい。紅から青へのあわい、それを何十も積み重ね。 最後の試射をしたときには、薄闇のなかで色褪せていた的は、明快な赤と青の鮮やかなテクスチャを取り戻していた。 遠目にぽつぽつと、みっともないひん曲がった穴が円の外縁に開いているのが見える。酷い収弾率。距離八〇〇なら、まあこんなものだ。 カシナートを腰に差し戻し、陽の下に露わになった荒野の寂しい風景を数拍眺める。 灰色の酸性土壌、崩れかかった廃墟、あらゆるものが取り払われて打ち捨てられた空虚。灰色と青のあいだを揺れる空気を見る。 視界のどこかでモヒカン族が死に絶えていてもおかしくない。 《時間です》 アトラスの声。変わらない声。今までの《時間です》とは違う。今から行く場所は掛け値なし、混じりけなしの戦場だ。ここだって戦場だけど、それ以上に戦場である場所だ。 側頭の、今はもう退化した、はるか昔には耳を動かした筋肉が引きつっているのがわかる。自分の中の生き物の部分が、正直に“行きたくない”と申告する。 どうして死に急ぐんだと。 そこまでする理由なんてあるのか。動悸を速め、矢継ぎ早にグルダの顔を思い出させる。 たったそれだけ。 「ああ、行こう」
兵站部に注射器のくっ付いたアンプルを渡されて、今日が月曜日だと知った。 この日になるとどうしてもオーウェルの二分間憎悪を思い出すのだけど。 毎週恒例の光景。 傭兵は遠巻きに、数列に並んで衛生兵から注射を受けるIPFの兵士達を眺めている。 私は自分で打った。 いままでにもう何度打ったか知らない。いつも同じ場所に刺すので、神経が鈍って、もう痛みは感じなかった。
護衛の準備は出来ていた。ただの送りにしては大きすぎる兵力が気になったけれど。 ルゴシは集合地点にはいなかった。吸血鬼らしく朝に弱いのだろう。銘々のチームがミーティングを済ませて車両に乗り込み、私を先頭にして出発する。 灰色の砂漠用迷彩の施された車両縦隊、それを後ろに引き連れて進むのは奇妙な気分だった。 私だけが目立っている。落ち着かなくて、気持ち悪くなることがわかっていても、仮想スクリーンで何度も後方を確認してしまう。 左右に小刻みに揺れながら、強化骨格とその操縦者を胎に詰め込んだ六輪の輸送車が私の後方を走っている。 「命令なんで」私と握手した強化骨格チームの隊長は笑いながらおどけてみせた。 ここに来たとき、最初に話しかけてきたあの兵士だ。「馬鹿みたいだってのは誰もがわかってますよ、でも冗談っていうのはまじめな顔をしてするもんですし」 彼もあの中にいる。 と、その彼からの無線。ユーコピ、アイコピ。決まりきったやりとり。 《兔さん あんたのコールサインはなんだっけ》 「ジミネズ、ザーィツだ」 《ザーィツ ありがとう ビーグル よかった どうやらお前の訊き間違いじゃなかったらしい それで合ってる それで――》 ブツリ。ノイズ。無線は切れた。もう一度仮想スクリーンで後方を確認する。脳内に浮かび上がった印象は、今度は装甲車たちの艶消しの装甲を強く意識させる。 面白いもので。言語目。背面と側面カメラから得た情報を脳の言語野にコンパイルして伝える技術のはずが、私の場合必ず確かな像を伴って意識に現れる。 リコによると、仮想スクリーンと呼ばれるこの現象は共感覚によって引き起こされ、誰にでも現れるわけではなくて、この部分の脳の感覚領域の重なり合いには個人差があるから、らしい。 仮想スクリーンに映るのは実際に見える光景ではなく、与えられた情報から私の脳が経験に基づいて気ままに想像した光景。ただの妄想。 《彼ら 傭兵ですね》
「盗み聞きは趣味が悪い」私は気も無く注意してみせる。もうこなれたものだ。 《あなたのためですよ どうもあのコマンダーは欲が出たみたいですね ついでに捕虜を奪還するつもりだそうです 傭兵まで引っ張り出して》 「どうせ死んでるのに」 とはいえ、吸血鬼らしい淫らな考え。私を餌にするわけだ。どうだろう、なかなかに分の悪い賭けのような気がするけど、リターンはどのくらいだろう。 うまくいったらルーマニアの古城に帰れるのかもしれない。だとしたら彼にとって願ってもないことだ。寝なれた棺桶に帰れるということ。きっとやる価値はある。 《たまに思うんですけど あなたの妄想はちょっと異常ですよ》 「知ってる」 でも重要な行為だ。しかし妄想が膨れ上がる警戒心のストッパーになってるなんてことをいちいちアトラスに説明する気は起きない。 致死性精神病って知ってる。 統合失調症の幻覚症状がなんで起きるか。 ドーパミンの過剰分泌がまわりまわって心臓や脳の血管を叩きのめすんだけど。一般的には急性心不全で片付けられるから、問題になったことはほとんどない。 過剰な警戒心はいともたやすく人を殺す。現実には注意すべきことが多すぎる。 妄想、と称されるものは、その範囲を限定するためのストッパー、脳の機能の一部。現実のあらゆる可能性を警戒するより、宇宙人や政府のエイジェントのせいにしたほうが体への負担が格段に和らぐのだ。 結局、どれも進化の過程で生まれた必要な機能だった。すべては正確に機能しているというわけ。 それを短いスパンでしか眺めず、健康なんてありもしないものを信仰して、正常な動作を病気のように扱って、排除したがるなんてどうにも滑稽な話だと思わないか。 つまりこれは自らの持つ恒常性に逆らった遠まわりな自殺、というわけ。 生命の本質を、誰もがニヤニヤしながら放棄している、それをよしとする社会、高速化する社会、時間がない時間がない、目に付くものを手当たり次第にダメにしていく、自己がでしゃばっている。 より高位のシステムに組み込まれてる。容赦なく、物理的な。死に急いでいる、滅び急いでいる。 けれど異常なことなんてなにも起こっていない、これからも起こらない。あるいは、異常なことだらけで、そしてこれからも異常なことだらけだ。どちらか一方。 気が滅入ってくる。 ともあれ、アトラスにそんな話をしたところで、知識のひけらかしにしかならない。でも、そうでないことがどこにあるだろう。 それにどんなに空恐ろしい話でも、文句をたれる私のような半可通の存在を含めて。完璧なシステムの完璧な動作なのだ。 それにしても、どれもこれもエストラゴンからの受け売りだな。相変わらず、私なんてものはどこにもいない。
ナラスの街は昨日上から見た通り、複雑な形をしていた。エスニックな土造りの伝統的な家から、かすかに近代の息吹の掛かったコンクリートの固まりまで。 街の背中を支える山への入り口を始点にして、平地に近づくにつれて建物の密度は濃くなり、広がってゆく。 要するに扇状。道はどれも狭く、建物と建物の間には縄で吊るされたぼろぼろの看板がぶら下がっている。ところどころ電線の途切れた木製の電柱が、建物の間からぽつぽつ頭を覗かせている。 それら全ての前、扇の外辺、荒地との境には、急ごしらえの柵。積まれた土嚢。装甲車。監視用の鉄塔。 街のディティールをぼんやりと眺めているときには既に、私のアポリアは必死に地面を蹴っていた。後方の縦隊を置いてきぼりにして。 私がフットペダルを踏むと、左右に細かなステップを混ぜながら、私の『マーフィー』は全速で前進する。 時折機関銃の弾がトントの効果範囲に飛び込んできて、少しだけトントの処理速度が落ちる。 対戦車ミサイルがどこかで、見当違いな地面を抉った、その振動がメインカメラを震わせる。私はさらに細かなステップを踏むよう、フットペダルを小刻みに圧す。 と、前方に積まれた土嚢が爆発した。 味方の、迫撃砲での援護射撃。近づく毎に増す弾の勢いが、ほんの一瞬弱まる。 錆びた柵と、積まれた土嚢を、飛び越える。 《ザィーツ ジミネズだ エスコートはこれでおしまい こちらはこの辺りに圧力を掛け続ける すこしは楽になるはずだ》 「ジミネズ。わかった、ありがとう。お元気で」 そう送ってから、一際強く地面を蹴り、手近な建物の屋上まで跳ね上がる。足元で振動。私を狙った対戦車ミサイルがまたも見当違いな場所を叩いた。 なんとなく様子がおかしいことを嗅ぎ取って、背面カメラで後方の確認をすれば、いつの間にここまで来たのか、バリケードを破った六輪の装甲車が胎を開いたところだった。 周囲にコイン大の索的用ロボットを散らすようにしながら、四メートル近い背丈を持つ細身の強化骨格、『コボルト』の影が装甲車からいくつもせり上がって、その場を一時的に制圧して、陣地に開けた穴を維持しようとする。 状況を不利と見た敵兵達が、AKや無反動砲を抱えて、背を向けて、近くの建物まで逃げようとし、獰猛な三十口径が右から左へ薙射されて、彼らは勢い良く前に向かってつんのめり、倒れ、うずくまり、動かなくなった。 《もういいでしょう》 「今この場所に向かって応援が来てる。タイミングをずらしたい」 眼下の悲惨な光景に気分が悪くなったのか、それとも痺れを切らしたのか。アトラスの言葉に私はそう返した。目標の隘路への入り口にどれほど敵がいるか知らないが、時間が経てば経つほど条件は悪くなる。 けれど、今進むわけにはいかない。 「挟み撃ちされるからね、餌になってもいいけど、殺されるのはごめんだ」 《こんな目立つ場所で待つ意味は?》 「どこにも逃げれない下の道路よりはマシ」 ちょうど私がそう言った時に、爆音と共に隣の建物から炎が噴き出た。窓という窓から墨のように黒い煙と、それに埋もれた鮮やかな紅い炎が空に向かって零れ落ちる。ガソリンか何かに引火したのだろう。 《どのくらい持ちますかね 彼らは》 私はアトラスに答えず、空を見上げた。音が聴こえた気がしたのだ。しばらく目を凝らして、雲の陰にその姿を認めて、少し笑った。 「まあ、なんとかなるんじゃない」 青空を背に、特徴的なデルタ翼の黒い影が三つ、いっそゆったりと羽を広げていた。
投下終了 気になった作品の感想はそのうち ご容赦下さい
投下乙
>>584 >>595 お二方とも投下乙です
WIKIにバイラムの9話を追加しておきました
本編の続きは11月の頭ぐらいに投下できたらと思います
読む気起きない文章だな 投下乙とだけ言っとこう
ダイガストは題材と話といった主要部分や小ネタは面白いのに、文章のテンポのちょっと持って回った感じで損をしていると思う
どーせ三行以上の文章なんて読めないんだろ
TONTOは今回も独特の世界観と文体が活きていて楽しかったが、ちょっと文章がいつもと比べて変なところが多かったかも。 4メートルのパワードスーツ?がぽろぽろ出てくる6輪装甲車ってでかいなあ
>>595 投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
正直に読む気起きないって言っただけなのに… 今度からは投下乙とだけ言えばいいということかな これ以上は荒れるからいつもの雑談で流してください
神林 長平の文体っぽくて好きだが
>>604 具体的にどういう感じで読む気起きないとか言わないから
単に難癖つけて荒らす奴だと思われたんだと思う
俺も「読む気起きない苦手な文章」はあるけど
個人の作風スタイルに口出しすることになるし
それが好きって言う人も居るから、わざわざ言わなくてもいい事は書き込まない
まあ内容に触れることだけが批評ではないし、文体の読みやすさや描写が丁寧であるかどうかに
言及した批評もあってはいいとは思うけど…
「イイイイヤッホオオオオゥッ!!」 普段からは想像もできないようなハイテンションでエリュシオン駐車場にまず飛び出したのは仮面の男、タナトス。 「少し落ち着こうかタナトsイイイイヤッホオオオオゥッ!!」 それに続いたのはこちらも高いテンションを隠しきれないコラージュ。2人は駐車場の真ん中でギ◯ュー特選隊のポーズをとろうとしているが、普通に人数が足りていない。 「どうしたんだよアイツら……」 最後にテンション低く現れたのがうんざりとした顔のマコト・アマギだった。 「何かあったのか?」 と、超スピードであっちむいてホイバトルを繰り広げる2人にマコトが訊くと、タナトスがいきなりこちらを振り向いた。 「愚問だなアマギくんイイイイヤッホオオオオゥッ!今日を何の日だと思ってイイイイヤッホオオオオゥッ!」 コラージュ「僕の勝ちだ!」 「ちくしょおおおおお!!」「落ち着け」 「これが落ち着いていられるかっイイイイヤッホオオオオゥッ!今日は何月何日だイイイイヤッホオオオオゥッ!?」 「え……10月31日。」 「そうイイイイヤッホオオオオゥッ!つまりハロウィンだイイイイヤッホオオオオゥッ!」 「とりあえずそのウザい語尾をやめろ。」 「ハロウィンは人々がさまざまな仮装をして街を出歩く日!それはつまり――」 「つまり?」 「『鉄仮面つけてローブ着こんだ大男』や『全身縫い目だらけの変態』が街を歩いても平気な日だということだイイイイヤッホオオオオゥッ!」 「あぁ、なるほど。」 するとタナトスはいきなり涙声になる。 「毎日毎日タルタロスから出られず……!クソ暑い仮面も脱げず……!どんなにつらかったか……!」 「僕だって、この顔のせいで迂闊に外を出歩けず……!うっかり警官なんかに出会ったら毎回職務質問……!」 続くコラージュ。 「まぁ、でしょうね。」 「「だから!」」 2人は顔をあげる。 「「今日は堂々と外を歩けるんだイイイイヤッホオオオオゥッ!!」」 「うぜぇ。」 そんなマコトを無視して盛り上がり始めるコラージュとタナトス。 「よーしタナトスこれからコンビニでお菓子かっちゃうぞー」 「うわっマジで!?じゃあ僕アニ◯イトとか行っちゃうからねー!」 「なんだと!じゃあ私はスイーツ◯ラダイスとかで山ほどケーキ食べるからな!」 「なに!?じゃあ――!」 その2人の楽しげな様子を眺めて、マコトはふ、と笑う。 まぁ、楽しそうだし、ほっていいかな…… 「よぅし!そうと決まればどっちが今日1日をより楽しめるか競争だ!」 「わかった、負けないよ!」 そうして並んでクラウチングスタートの体勢をとる両者。 「よーい、ドン!」 そしてそのまま街の方向へと全力ダッシュ。 その背中を見送って、マコトは頭をかいた。 なんかもう今日はいろいろどうでもよくなった。帰ろう。 翌日。新聞の1面。 『巨大犯罪組織の2大トップ、コンビニエンスストアで逮捕。』 タルタロス壊滅。 グラインドハウス おわり(嘘)
>とりあえずそのウザい語尾をやめろ イィヤッホォォゥ……。
これはひどい ひどい ひどすぎるw
くそわろたwwwww そうか、ハロウィンならフィンフィン露出で出歩いても捕まらないんだ! お菓子くれないと悪戯しちゃうぞ!
お巡りさんこの人です
こいつらの悪戯とか洒落にならんのだがw しかしこれはww
ひっでえwwwwwwwこれはひっでえwwwwwww
>>608 落ち込むなwww
>>607 個人的にコイツラが職質されたときにどんな言い訳してるのか想像すると笑えるw
警「ちょっと君たち」 タルの二人「今日ハロウィンなんで!!!!!!!!」 警「(腕時計を見せる)もう日付変わってるよ」 タル「あ……」
ツッコミがいがありそうだけどツッコんだら負けな気がするwwwwwww 普通に可愛い絵に要らんもの混ぜやがってwwww
師匠の目から飛び出してるナニカに鳥肌が立った謎
なんですかこれw
>>618 ホラ、山奥においてあるちょっと大き目の石
それをひっくり返すと無数の……
ターンタイプが有性生殖で増えるなんて恐ろしすぎる
弟が一杯だよ! やったねギンガナム!!
>>617 ふふ、要らないのはどっちかナ……?
>>618 師匠はミツアミのフラクタル構造になってる。
>>619 いや、オレもね、今回はさすがにやり過ぎたかあ…… と思ってるんだよ。
だってコレもうほとんど師匠の日常風景そのままじゃん。
他人の日常生活を(それも本人の許可もなしに)さらしたのはマズかったかなあ…… と。
>>620 >>621 >>622 >>623 さすがに描けないのでセリフだけでお楽しみください
「このターンXすごいよぉ!」
しかし
>>616 のzipのヤツみんな見れてるのかね?
前「上げられたんだけど容量デカくて師匠が見れなかった」ってことがあったからなあ。今後どうするかってのもあるし。
ふと思ったんだが、串刺しの師匠の真下にはなにがあるんだ? というか誰かいるのか?
俺は世界を支えていたのかwwwwwwwタロさんはいいとしてさりげなくスレッジ混ぜるなwwwww
これが……ロボスレワールド……!
なんだこれは……たまげたなぁ
中世って、ロボスレいつからあるんだよwww
中世ごろのロボスレか… 確かあの時代は、古典であるロードス島の青銅巨人やユダヤ教のゴーレムの二次創作がメインに投下されてて そこへパラケルススがホムンクルスっていうオリジナルの作品を投下して新風が巻き起こったんだけど 同時に「これロボットか?」って反論もあって、荒れるときも多かったなあ エヴァンゲリオンの様な生物系ロボを定着させるには500年ばかり早すぎた
あったのかよ……
何だこのやりとりwww
折角ですので一斉に感想を書かせて頂きます
>>523 金色の目、といえば真っ先に浮んだのが星野ルリだった
おっさんだと言われ様ともこれだけは譲れませんな!
そして、その事件が意味するものとは……
次回も楽しみにしています!
>>584 陽介、お前はアポロ派のはずだ! あのいちごチョコと下のチョコをわざわざ二つに割って食べるくらいの!
まあ、冗談は置いておくとして……
遠回しに死亡フラグを立ててしまった柘植、そして鷹介はそんな友に何をかけられたのでしょうか?
熾烈を極める戦い、さてどうなるのか
次回を楽しみにしています!
>>595 ムスタング・ツー、 こちらコズン。いや、ちがうか……
乾いた風が吹いてきてる感じですね
これからさらに戦いが激化すると思うとワクワクしてきます
三つの影、爆撃か? 爆撃なのか!?
次回も楽しみにしています!
三つ編み派信者超小規模じゃないですかやだー!
投下乙です。
感想に便乗。
>>595 カシナートは両手もちですか。じゃあ、まもりの楯はトントか。
あと二分間憎悪って、また救いようの無いモノをw
アポリアが突出した兵器だなぁと思ってましたが、パワードスーツみたいな鉄の棺桶もあるんですね。
じゃあラストに出てきたデルタ翼も既存兵器じゃないのかな?
次の投下をお待ちしてます。
>>607 毎回毎回、本編と隔絶したテンションのスイッチはどこにあるのかとw
>>626 乳首を目に見える形に偶像化することは宗教的タブーなんですね、わかります。
コイン大偵察UGVとか、AKも現役だったり、TONTO世界の兵器体系はいろいろ面白そう
ここ最近、忙しくて読めてないでござる……。
そんな師匠に追い討ちをかけるが如く 機動修羅バイラム11話前編投下させて頂きます
ボーデの法則。 我々の住む太陽系は一定の距離間に惑星が存在している。 太陽を基点とし、水星、金星、地球、火星、木星、の間をそれぞれ1.5倍の距離で並んでいる。 しかし、このボーデの法則にはたった一つだけおかしな点があった。 それは火星と木星の間に一つの惑星がないことである。 そこにあるのは単なる小惑星群のみ、惑星があったわけではない。 だが、昨今の太陽系惑星論を紐解いて見るとある可能性が浮上してきた。 それは、我々が火星をテラフォーミングしたようにこの第五惑星もまたテラフォーミングをされたのだ。 ただのテラフォーミングではない、惑星自体を移動できるように改造したテラフォーミングである。 無論、単なる荒唐無稽な話であり学論では一切信じられては居ない。 だが、もしもこの話が本当ならば、我々、地球人以外の知的生命体がいるという話である。 そう、異星人を信じるなどともっとも荒唐無稽な話なのだから。 大西洋沖にある海洋自営都市、アトランティス。人がいないゴーストタウンの上にに三つの影が交差していた。 一つは白の騎士、ナイツ。もう一つは黄色の魔弾、ビスマルク。 その二機をあしらいながらもその圧倒的な存在感を見せ付けている紫の鬼、バイラム・カスタム。 ビスマルクとナイツは前回と同じ、対バイラム用の装備であったが大気圏内の戦闘を想定していなかったの か少し動きが鈍くなっていた。一方のバイラム・カスタムには何も無かった。大きな獲物を持つ二人に対し、 その身一つで縦横無尽に飛び回っていた。閑散とした街並みに爆音が響き渡り、無数の瓦礫が空を舞い、赤い 炎と漆黒の煙がいたるところから上がっていた。辺りに人がいないことが幸いしたのか道路は既に意味をなし ておらず、その下にあるパイプがむき出しになっており、そこから海水が時おり空に向かって噴出していた。 剣と拳がぶつかり合い、赤い火花が飛び散ると同時に辺りには火の粉が舞い、甲高く激しい音が何回も響き渡った。 「この!!」 ファルのビスマルクがセルの操るバイラム・カスタムへと迫ると手に持っていた大剣を思い切り縦に振りぬく。 「甘いわね」 それを胸元三寸で避けるとそのままローリングソバットの要領で蹴り付けた。 鈍い音共にそのまま大地へと向かっていく。がギリギリの所で機体を無理矢理安定させると急上昇をし始めた。 バイラムの横からナイツが迫ってきた。手には先のバイラムとの戦いで作られた槍を持っている。 「やらせん!」 雷のように鋭い突きを繰り出すが、右へ左へと軽やかに避けられてしまう。今度は後ろからビスマルクが迫ってきた。 「この!」 「ふふ、もっとよく狙いなさいな」 まるで闘牛士のように向かってくる二人をいなしていく。右から、上から、後ろから。手に持っているマシ ンガンが何度も火を吹くがバイラム・カスタムはそれを読んでいるのか素早く避けていく。 先ほど撒いた空雷すら足止めにも、ダメージを与える意味も持たなかった。 ボルスは軽く舌打ちをしながら睨みつける。目の前にいる紫の鬼はあの時のバイラムを髣髴させる。 だが、諦めるわけにはいかん。友の仇を取らなくては! そう思った矢先、通信機から冷たいような、慈愛に満ちたような、複雑な感情を混ぜた声が聞こえてきた。 「ねえ、いいかげんに諦めたら?」 「何だと!?」 「私とあなた……違うわね、バイラムとナイツでは性能に差がありすぎるわ。だから大人しくここは――」 「ふざけるな! 貴様だけは許さん!」 叫びと共に思いきりペダルを踏み込む。ナイツもそれに答えるかのように背面のバーニアを輝かせる。 そして一気に接近するとバイラムの懐へと飛び込む。しかし彼女は気だるそうな表情で操縦桿を傾ける。 バイラムが手の平を大きく開くとそのままナイツの目の前へと突き出し、頭部を吹き飛ばそうとする。 だが、突然ナイツの姿が消えた。 「!?」 後ろに視線を移したときには、ナイツの槍が目前に迫っていた。 「くぅっ!」 素早く身体を捻って交わそうとするがすでに遅く、バイラム・カスタムの胸部が軽く抉れてしまった。 一方のナイツも無理をしたせいか、腕から火花が散っていった。推進剤のメーターは既に振り切れており、 戦闘を続けるにはかなり不利になるだろう。 無論、中のパイロットも無傷ではなかった。急加速と急転回という無茶な行動により目元から赤い血が涙の ように頬を伝っている。額に浮ぶ汗、そして荒い息を整えようと肩で息をしていた。 「さすが、ね。じゃあこちらも本気を出させてもらうわね」
セルは素早くキーボードを叩き、胸元に手を入れると特殊金属性の棒を取り出した。 そして、操縦桿の真下にあるコンソールに差し込み、大きく息を吐いた。 「EX1、スタンバイ」 セルの声と共にコックピットにオレンジ色のウィンドウが飛び出した。 そして、紫のバイラムにもオレンジの線が浮かび上がる。あれは……確かバイラムも同じ……。 「さよなら、ボルス大尉」 彼女は無慈悲にペダルを踏み込むと同時に紫の鬼が姿を消した。 時を少し遡り、中国、重慶より北東に位置する町、西安。 その街にある大きな中華料理店。奈央とリーシェンの回りには幾つものお皿が置いてあった。お皿の殆どは ソースなどで汚れており、二人がかなり長時間据わっている事を示している。 「よく食べるものだ……」 目の前に置かれたジャスミン茶を一気に飲み干すとリーシェンはため息を付いた。 これだけの量を食べたという事は恐らくかなりの金額になるだろう。そう思うと少し気が重い。 そんなリーシェンの気持ちを知らずに奈央は満足そうな顔で最後のお皿をそっとテーブルの置いた。 「リーシェン少尉のおごりなんですよね?」 「私がいつおごると言った!」 思わず立ち上がり、苛立った声で凄むが彼女はややジト目でリーシェンをにらみ返してきた。 「バイラム解析の時の事、忘れてませんから」 「ぐっ!」 「黄龍の時も頑張りましたよね、私?」 「ぬぅ……」 「鳳凰の整備にもお礼を言ってもらわなかったですよね?」 捲くし立てるかのような奈央の辛辣な言葉にいリーシェンは言葉を返せない。 「……分かった、おごりだ! それでいいのだろう?」 乱暴に座ると頬に手を付いてそっぽを向いた。そんなリーシェンを見て、彼女はしてやったりという顔をする。 「はい、ご馳走様です。リーシェン少尉殿」 支払いをどうするか、と頭を抱えていると懐の携帯が鳴った。硬派なリーシェンらしくそっけない電子音が店内に響く。 辺りを軽く見渡し、懐から取り出すと口元に手を当てて通話ボタンを押した。 「こちらリーシェン」 「ヨウシンです。少尉、水原さんは一緒ですか?」 ヨウシンの問いを聴いてちらりと奈央の方を見る。彼女はまだ食事をしている。 「ええ、先ほどからやけ食いをしています」 「それならいいです。ああ、そうだ。折角なのでそのまま上海へ行ってください」 「はい、ではこれから空港へ――」 「空港へ向かうのやめてください。車で北京へ向かってください」 「何故です?」 「空路は逃げ場がありませんので……」 ヨウシンの言葉にリーシェンは少し苦い顔をする。 何かに狙われる、というとことか……? いや、既に付けられているのかもしれない。 「了解、それでは向かいます」 携帯電話を切ると今度は注意深く辺りを見渡した。料理店の中には若い男女から始まり、背広を着た男や家 族連れなどが食事をしていた。だが、その中を一つずつ一瞥すると少し緊迫感に満ちた顔をする。 いるな、客に紛れてはいるが……。 すぐさま奈央の方に向き直ると真剣な瞳で見つめた。彼女の方はデザートの杏仁豆腐を少しずつすくうと口へ持っていく。 「水原、日本へ帰るのは良いがやる事はあるのか?」 「今のところありませんね、軍の仕事を辞めたからって実家に帰るわけでもありませんし」 「そうか、それなら一緒に来てくれないか?」 「別にいいですけど……人気が無い所に連れて行かないで下さいね」 そう言いながら彼女は杏仁豆腐の汁を啜った。 「……全く、ここまで図太ければ軍を辞めたとしてもやっていけるな」 「お褒め頂きありがとうございます」 二人はそのまま会計を向かったあと、自分達の車に乗り込んだ。軽い振動と共に車が動き出す。 このまま高速道路に向かうとペダルを軽く踏み込んだ。時おりバックミラーで背後を見ると黒い車が数台、 自分達の後ろについてきた。かなり遠くなので見え辛いが恐らく外交官ナンバーだろう。追って来るのに丁度 いいのでかなりの権力者ということを意味している。 「ところで水原、ジェットコースターは好きか?」 「え? 好きって言うほどではありませんけど平気ですよ」 「そうか、それなら良かった」 リーシェンはそういうと一気にペダルを踏み込んだ。荒いエンジン音を響かせ、車が前へと進んでいく。
奈央は事態を把握出来ていないのか目をパチクリさせている。 「え? なんですか?」 「水原、覚悟はしておけ!」 「え? え? えええええええええええええ!?」 うろたえる奈央を尻目にスピードをどんどん上げていく。法定速度を突き破り、さらに加速させていく。 後ろにいる車もまた、同じようにリーシェンたちに迫ってきた。銃器を持って射撃はして来ないものの、確 実に追いかけてこようと迫ってきた。 くっ、ソウ司令の読みどおりか!? そう思いながら目の前に視線を送ると大型のトラックが目の前に迫っていた。 「きゃぁぁ!?」 「ちぃ!」 舌打ちをしながらハンドルを回す。道路に後を付けながら横に流されるがブレーキとアクセルを上手く使い、 ドリフトのようにトラックを避けた。トラックのドライバーも驚いたのか急ブレーキを踏んだ。 後ろにいる車もまた、そのトラックの合間を縫ってリーシェンたちを追いかけてくる。 かなりの手練だな。プロか? ぶつかると予想をしていたリーシェンだが追いかけてくる車に少し感心をしてしまう。 だが、こちらとてそう簡単に捕まるつもりはない。 再びアクセルを踏んで車を引き離しにかかるが黒の車も負けじと速度を上げてくる。お互いの距離が徐々に 縮まっていく。薄暗い道路を明らかに走り慣れているようだ。 このままでは追いつかれるな……。 「仕方が無い。水原、舌を噛まない様にしっかりと口を閉じてろ!」 「はい!」 そういうとギアを最高にし、思いきりペダルを踏み込んだ。一気に加速させるとそれにつられるように後ろ の車も速度を上げていく。二ツの車は道交法を無視して走っている車をまるで小さく波打つかのように進んでいく。 時折車の横をぎりぎりの距離でかわしてたり、交差点をそのまま突っ切るようにひたすら前へと進んでいく。 まずいな……。 運転をし始めて早くも一時間経とうとしている。追手の車は一向に離れる気配はない。 最後の手段しか無いか!? 「水原、衝撃の体制をとれ!」 そういうと奈央は全身を前に倒して対衝撃用の体勢をする。そして、リーシェンはギアの隣にあるスイッチ を押し込んだ。ニトロである。排気口から大量のガスが吹き出ると同時に車が思い切り前へと進んでいく。 追っ手の車も追いつこうとする高速道路に入ってきた車がそれを邪魔をしてくれた。 リーシェンは振り向かないまま追手を遠くへ遠くへと引き離していく。 そして車が完全に見えなくなると一旦、高速道路から離れ、身近にあるパーキングエリアへと入る。 すぐさまドアを開けて外の空気を取り込もうとする。車の窓から辺りを見渡しても追っ手らしいも のはどこにも見えない。いるのは普通の一般市民のみ。 問題ないことを確認するとリーシェンは隣にいる奈央へと視線を写した。 「何とか巻いたか……水原、大丈夫か?」 「は、はい」 口ではそう言うが彼女の顔からは完全に生気、というものが消え去っていた。目を見開いたまま能面のよう な顔でじっとしている。手も固いのかずっと腕を伸ばしたままだ。 「恐らく、道中で襲われるだろう。ここからは車を乗り継いでいく。くれぐれも迅速な行動を心がけてくれ」 「はい」 「……そんな顔で言われても困るのだが……」 「はい」 「……とにかく、いくぞ」 「はい」 結局、別の車に乗り換えるまで、奈央は身体を固くしたままであった。 所変わって同時刻のステイツ、フロリダ基地。 「どういうことですか!?」 ボルスは感情の赴くまま机を思い切り叩いた。そして手元に持っている書類を叩きつけた。 一方の彼、基地司令もまた、釈然としないかのように鼻を鳴らした。彼は簡素な机の上に肘を付いている。 「どういうこともない、そういうことだ」 「私は職務を全うしてきました。それなのにいきなり解雇通知が来るとは聞いていません!」 「私も非常に驚いているんだ! だがこれは大統領府からの直接頂いたものなのだ!」 「大統領府から!?」 この言葉にボルスは戸惑った。軍上層部、ではなく大統領から直接個人指定の解雇嘆願書が届いた。ということだ。 いくらなんでも無茶苦茶すぎる。それとも大統領も似たようなものなのか? ボルスにおかしな疑問がわきあがってくる。そんなボルスを見ながら基地司令は言葉を続けた。
「そうだ。ボルス大尉、残念だが今日限りでシルバーナイツは解散。君の使っていたナイツも解体される」 「そんな身勝手が――」 「これは命令だ! 既に決まったことなのだ!」 司令の言葉にボルスはただ黙るしかなかった。苦虫を噛み潰したような顔を一瞬だけするとすぐさま敬礼をした。 「了解しました」 ボルスは踵を返しそのまま司令室を出て行った。 廊下を足早に歩いていく。よっぽど腹を据えかねているのか鼻息は荒く、視線も真っ直ぐ見据えているようだった。 突然来た解雇通知、部隊の解散、機体の解体。ありとあらゆることが突然すぎる。 これがアンギュロスの力だとでもいうのか!? だとするなら大統領ですら、この力に太刀打ちが出来ないということだ。そうなれば当然……。 「隊長、どうでした?」 「どうもこうもない、解雇を通知された」 「解雇!?」 アルとレイはお互いの顔を見合わせた。 「わ、私達は異動で済んだのに隊長だけ解雇とは……一体どういうことなのでしょうか?」 「司令に問い合わせてみたが決定事項の一点張りだ。少なくとも私個人という存在を抹消したいのだろう」 椅子に深々と座ると机に顔を付してため息を付いた。 「そんな、いくらなんでも……」 やりすぎではないか、とレイは言いたいのだろう。だが、ボルスの考えは違った。むしろ不敵な笑みを浮かべている。 「レイ、お前の気持ちは分かる。だが私はようやく対峙したのだ。バイラムを持つ組織とな」 既に解雇された。という事実をボルスは黙認しつつ、次なる手段を考え始めている。 そんな彼を見て、心配そうに目を伏せながら 「……それで隊長はどこへ?」 「それはまだ決めていない。だが……やるべきことは沢山あるはずだ。もっともその前に消されるかもしれんがな」 「そんなことは……」 「無いとは言い切れんだろ? ケントもその師匠であるライオネル教授も死んだのだ。ならば次は私の番かもしれん」 ここ最近、バイラムに関係するものが襲われ始めている。ライオネルとケントの二人だけだが何かが胎動を 始めているのはボルスは感じている。悪意とも言うべきものだろうか? そう考えると気が引き締まり、感性 が高ぶってきた。 「……それにしても不可解ですね」 「ああ、アンギュロスという組織がかなりの力を――」 「いえ、彼らは一体どこで訓練を積んだのでしょうか?」 「どういうこと?」 「レイ、お前も見ただろう。あのセルとかいう女とバイラムの加速力を」 レイは少し腕を組んで軽く思い出そうとする。 「ええ、あんな速度を出したら身体がバラバラになるわ。普通ならもっとじっくり馴らしてからするのが普通なのに」 あまりにもあっという間だったので覚えている部分は少ないものの彼女が乗るバイラムはとても人間が乗る ものとはとても思えなかった。そこであるは一つの推論を立てたようだ。 「もし仮に軍の経験者ならばどこかに各軍の癖が見受けられるはずなのに彼女にはそれがありませんでした」 「じゃあ、PMCみたいな所とか?」 「いや、PMCなら尚更だ。社員である以上、その訓練にあった身のこなしをするはずだ」 例えどの軍に属していても軍の訓練時、付けられる癖、というものがある。 これは各軍の個性の一つであり、何を重視しているかで現れる。 例えば、ステイツは機動兵器を重点的に訓練をする。その際、計器、各部のカメラやミラー、辺りの様子な ど視線がやたらと動く。その為、ステイツの兵士は観察眼がやたらと養われるのだ。 PMCも例外ではない。銃を持っただけで傭兵になるものは一人もいない、それ相応の訓練を課せられる。 その際、どこの軍に属していたかは教官によってまちまちだが必ずといっていいほど特色が現れる。 だが、自分達が対峙したセルにはそれが何一つ無いのだ。 「では、隊長はいかなお考えで?」 「まだ彼女については良く分からんが少なくとも訓練を受けたというよりもともとの身体能力が高いのではないだろうか?」 「アレだけの事を才能のみで?」 「そうだ、だが……」 そんな女がいるなら今頃オリンピックの選手をしていたり、軍やマフィアにスカウトされているんじゃないか? アルの疑問に対し、ボルスは首を横に振る、今は彼女の謎よりもバイラムへと戦いのほうが重用だ。 アトランティスへ来い。そう彼女は私を挑発したのだ、ならば受けなくてはいかん。 「とにかく、この話を解決するには彼女に会うしかないな。アル、レイ。最後まで私に付き合ってくれた礼を 言わせてくれ。ありがとう」 ボルスが敬礼をすると二人もそれに合わせるかのように敬礼を返した。
「隊長……」 「こ、こちらこそ!」 所変わって中東アジア、サウジアラビア。 二つのカップが二人の目の前に置かれている。まだ時間が経ってないのか湯気が立ち上っている。 腕を組んで気楽そうな顔をしているアジャムに対し、カミーラは少し悲痛な表情をしていた。 先ほど乗っていたバイラムUは地下の格納庫へと収容し、現在は整備モードで稼動をしている。 少しの沈黙の後、カミーラが話を切り出した。 「さて、何から話せばいいのでしょうか?」 「まず、お前は自分が異星人だって言ったたよな? 具体的にはどこ違うんだ?」 「既に知ってるではありませんか」 アジャムの言葉に彼女は顔を少し赤くしながら顔を背けた。そんな彼女を見てアジャムはにやけた笑みを浮かべ始めた。 「やっぱりじっくりみないと分からないというかなんと言うか……」 「……そうですね」 若干茶化し気味に言うが彼女は意を決して、自分が来ているものを脱いでいく。 その様子を見たアジャムもまた、同じように服を脱ぎ始めた。 「何故、貴方も?」 「いや、こういうのは一方に恥をかかせちゃいかんと思ってな」 「それが地球の礼儀みたいなものなのですか?」 「いや、俺の流儀だ」 そんなアジャムに軽くため息をつきながら服を脱いでいく。 そして全てを脱ぎ終えると彼女はアジャムの方に向き直った。 「……わかりますか?」 「へえ、綺麗だな」 カミーラの体は美しかった。身体にはしみやニキビと言ったものが何一つ無く、長い髪が光を浴びて艶やか に輝いていた。バストも大きすぎず小さすぎず綺麗な形をしており、流暢な曲線を描いている。 「私はそんな事を聞いているわけではありません」 「分かってるって……なるほどねぇ……」 カミーラの身体をそっと触れる。柔らかく滑らかな感直が手に広がった。 そしてゆっくりと肩を、背中を、腰を、足を。上から順に沿って撫でていく。 「どうですか?」 「なるほど、骨格が若干男寄りだな」 以外にも彼女の骨格は男性のように太かった。構成している骨自体に若干の差異があるものの、もし肉付け をするなら男性の骨格になるだろう。肋骨に関して言えば女性が括れを作る部分は少し長くなるが土台がしっ かりしている為、思ったほど長くは無かった。 「筋肉も俺達とはかなり違うんだろ?」 「はい、トレーニングはしてないのでかなり落ちていると思いますが少なくともそこの冷蔵庫ぐらいなら――」 カミーラが指した先にあるもの、かなり大型の業務用冷蔵庫であった。筋肉は明らかに向こう側が上のようだ。 御岳はこちらの方が上だというのに明らかに大きな差があるんだな。 「へぇ……じゃあ、こっちも使えんのか?」 アジャムがカミーラの下腹部へと視線を持っていく。場所は――。 「試してないのでなんとも言えませんね」 今度はいたって冷静に呟いた。子供産むところはあるもののそんなに使わないようだ。 アジャムはカミーラの情報を一通り纏めてみる。 姿かたちに小さな差異はあれど、根本的な部分は普通の女とかわらねぇんだな。 二人は服を着なおし始める。お互い無言のまま服を着る姿はどことなく滑稽に見えてしまう。 そして服を着終えると再び向かい合って座った。 「なるほどねぇ、で? 何で地球に来たんだ?」 「移住可能な惑星を発見した為です。元々私達は流浪の民、この宇宙では居住可能な惑星は思ったほど少ないのです」 カップを手に取るとお茶を口に含んだ。アジャムもそれにつられてカップを手に取る。 「移住可能……俺らの星か?」 「いえ、貴方たちが火星と呼ぶ赤い惑星の事です」 「火星に移住ねぇ、あいつら全員が黙ってるとは思えないんだがなぁ……」 あいつら、とは三強だろう。火星開発の主権は彼らによって進められており、土地利権を巡って、政治の議 論になるほどである。無論、それ以外の国も一部であるが所有権を主張していた。その為、火星利権と呼ばれ るほど火星の扱いは国連で慎重に議論され、現在では開発が終わるまで誰も手出しをしない、という形になっていた。 「はい、ごく普通に政治交渉が始まりました。当たり前かもしれませんが当初、お互いの言葉が理解不能でした。 意思疎通を図るために最初は文字ではなく身体を使ったジェスチャーだったり、絵画を使ったり。まあ、端から 見ればとても交渉とは思えない光景でしたよ」 「へえぇ、面白そうだな……」
いかにもふんぞり返った奴らが身振り手振りを使ったり、絵を使ってを使って意思疎通を図る姿はなんと なく愉快に感じる。どの言葉も全く通じない以上、仕方がないことだが滑稽さは拭えない。 だが引っかかる所があった。それは――。 「うん、待てよ? 何でお前がそんな事知ってるんだ?」 「私は政府の要員でした、条約の締結、交渉などが主な仕事でした。」 「外交官って訳か」 「ええ、そして交渉はあらかた纏まりました。火星の移住は許可。ただし……こちらの要望をかなえるのなら ば。という形で終わりました」 「要望?」 「軍事基地の破壊、テロリストの殲滅。簡単に言えば軍事行動ですね。技術贈与もその中に含まれていました。 一方で内政干渉に当たるのでは、と議論を呼びました。そこで両者の意志を汲み取る組織が生まれました」 「それがアンギュロスって訳か?」 「はい、そして……生贄が必要になりました」 「生贄ってどうことなんですか!?」 省のビルの中で奈央は叫んだ。ヨウシンは温厚そうな笑みを浮かべながら平然と言い放った。 「簡単な話ですよ。彼らはバイラムに改造されたのです。理由は二つ、異星人の集団が世間一般にばれること への阻止。もう一つは地球風のデザインにすることで情報を撹乱ですね」 「そ、そんな……」 奈央は目に涙を浮かべ、肩を落とし俯いていた。 二人ともここに車でかなり時間がかかった。ついたとたんヨウシンの元へ案内され、突然この言葉を言われたのだ。 森宮一明は異星人への生贄だった、と。 「司令、最初からお話をしてください」 「そうですね。まず、今の政府が抱える借金はおいくらかご存知で?」 「借金ですか? 十兆は軽く超えるって言ってますが……」 「はい、そうです。その内の六割が軍事費なのです」 ヨウシンの言葉に二人とも顔を見合わせた。 「もちろん軍縮、という物も考えられました。ですが軍縮を行った矢先、起こった出来事はご存知ですか?」 「え? 何か起こったんですか?」 「私が荒鷹と呼ばれるようになった事件、通称天安門立て篭もり事件です」 ヨウシンの言葉にリーシェンは完全に納得したかのように大きく頷いた。 「なるほど、下手に軍縮を行えば一部の軍人がテロリズムにはしり、かといってこのままでは借金は膨らむ。 そこに異星人、そしてバイラムというわけですか」 「そうです、軍事基地自体を破壊させればお金を使わなくて済みますし残った基地が機能不全に陥ればテロリ ストが占拠することはありません。同じように退役軍人の年金の支払いや軍需産業の叩き付けも無くなります。 なぜなら、目の前にバイラムという脅威がいるんですよ、守って貰わなくては困るではないですか」 「戦死者への年金はどうするおつもりで?」 「これも簡単ですね、軍資金が足りないのでお支払いは待ってください。というわけです。その殆どがバイラ ムの費用となって消えましたけどね」 「どうして……一明さんだったんですか?」 奈央が振り絞るかのようにいうとヨウシンのほうが一部も情を見せずに平然と言い放った。 「この計画を成功させるには高い能力を持つ人間が必要でした。軍人では軍縮を掲げれば反対されます、かと いってアスリートに手を出せば国民の反感を買います。死んだとしても確認をするすべを持たない人間、自殺 だと怪しまれますが事故で殺せる人間。そう、宇宙飛行士こそもっとも優れた人種だったんです」 「……じゃあ一明さんは何の為に……人類の夢だって信じたあの人は……」 「水原……」 顔を伏せて泣く奈央にリーシェンがそっと肩に手を置く。一方のヨウシンは顔をしかめたままだった。 「話を続けてもよろしいですか?」 「はい……」 「そして、彼らはアンギュロスの手によってバイラムに改造されました。まず小手調べとしてユニオンの軍事 施設、ビスマルクが発表される場所へ投下されたのです。まあ、当たり前かもしれませんが政府の人間がスパ イとしているのですからね。日時も場所もあらかじめ知らされていたのでしょう。ビスマルクのお披露目をわ ざわざ他国の人間を入れたのも理由があります。自分達が作り上げた戦闘兵器をお披露目する為、でしょうね」 「だが、もしもバイラムがビスマルクに負けてしまったらどうなさるおつもりだったのですか?」 「別にかまいませんよ、パイロットがいないんですから単なる無人兵器として片付けられます。一応自爆装置 も付いていたようですが……。使われなかったようですね、作った本人達もあれほどの性能を誇るとは思って いなかったようで」
ヨウシンは深呼吸すると彼女に拳銃を手渡した。そして、席を立つと窓際へと歩いていく。夜の町を照らす 街灯が幾つも付いている。そこには無数の人々が生活をしているのだろう。 「これは?」 手渡された拳銃をじっと見る。大きさは手の平ぐらいだが奈央にはとても重かった。 「水原さん、貴女の判断をお聞かせ願いたいと思います」 「判断?」 首を傾げる奈央の後ろからカーテンが開く音が聞こえてきた。 振り向くとそこには大臣がいた。彼は手足を縛られ猿ぐつわを噛まされて床に転がされている。 「むぐぅ!むぅむ!」 「元凶の一人です。森宮一明を殺した張本人……といっても差支えがありませんね、どうしますか?」 奈央は大臣の方へ視線を移す。恐怖でもみくちゃになった顔で奈央を見つめていた。 「どうするって……」 「正直に言いましょう、彼は私がもっとも嫌う人種です。自分が何を為したか理解をしていない最悪な人種です。 それだけではありません、甘い言葉によって人々の命を売り渡した下劣な者です」 言葉からは明らかに敵意が混じっている。もしここで彼が殺されたとしてもヨウシンは眉を一つ動かすことなく 後処理をするだろう。 「先ほど渡した拳銃には弾が入っています。後は……分かりますね?」 奈央はもう一度、視線を銃に移した。 撃てるの? 撃ちたいの? にくいの? かなしいの? 僕の父さんは三年前に死にました。 頭の中に祐一の寂しそうな顔が浮ぶ。 いいか、奈央ちゃん――。 星の良さを教えてくれた一明の顔が思い浮かぶ。 無意識に大臣へと銃口を向けると彼は軽くうめいた。 「殺人罪を御気にされているのでしたら私に罪を被せてくださって結構です」 「私は……」 手の平に汗が滲む。 「水原さん、ご決断を」 「っ!」 奈央がトリガーを引くと乾いた音が室内に響いた。撃った銃弾は床に焦げ後を付けていた。発砲音を聞いた 大臣のズボンが水に濡れている。 そしてそのまま力なく床にへたり込んだ。銃を撃つのは初めてだったのか手の平が震えている。 「……すみません、司令……私は……」 「結構です、私個人としても血にまみれずに澄んだ事を心から安堵しています。それに、貴女がこんな人間の 血を浴びるなんて私にはとても耐えられませんでした。良く決断をしてくれました。」 そう言ってヨウシンは深々と頭を下げた。これは彼なりの礼とお詫びなのだろう。 「そ、そんなことは……」 「ソウ指令!」 突然扉が開いた。扉の先には通信兵が下り、彼の顔は完全に蒼ざめており、唇が震えていた。 「なにか?」 「重慶基地からの通信です! 今から数分前にバイラムが重慶基地を強襲!」 ヨウシンは思いきり目を見開いたがすかさす冷静な声で状況を聞いてきた。 「被害は?」 「基地に残っていたコウシュン中佐やナタリア大尉のおかげで死者はでていませんが……基地内の兵器は殆ど 使用不可能でした……。黄龍も完全に……」 「そうですか」 兵士の言葉にヨウシンは大きく頷いた、一方のリーシェンは戸惑いを隠せなかった。 「バ、バイラムだと!? ソウ司令、これは一体!?」 「……情報がないので何ともいえませんが……恐らく、交渉決裂。でしょうね」 「交渉?」 「ええ、しかし……ここまでやるとは思いませんでしたよ」 そう言って胸の通信機に手を伸ばす。スイッチを入れると全部体に伝わるよう全周波数で通信を入れた。 「こちらヨウシン、省にいる人間は全て解放、後に撤退。集合場所は重慶基地。くれぐれも命を粗末にしないように」 「了解」 「さてと、二人ともさっさと逃げる準備をしましょう」 「了解。水原……」 奈央の方に視線を向けると彼女は立ち上がった。 「脱出するんですよね、行きましょう」 「そうですね、水原さん。とりあえずは……」 動き出す奈央を尻目にヨウシンがそっと耳打ちをしてきた。
「水原さんのフォロー。お願いしますね」 「了解」 「さて、貴方は……放置させていただきましょう。その命で尻を拭いなさい」 ヨウシンが耳元で囁くと彼はその場に倒れた。 「全く、政治家というのは俗人にやらせるわけには行きませんね」 軽く自傷気味に微笑むと彼は大臣に背を向けた。 同時刻、全ての整備員が慌しく動いている。いや、基地全体がこの状況にうろたえている状態だった。 「一体何が起こっているんだ!?」 格納庫の自動ドアが開くと近くにいる整備員に声をかける。 「バイラムが来たんです」 「バイラムだと!?」 整備員の話ではここ、ワシントンを初め、サンフランシスコ、カナダ、メキシコなど各主要都市に出現し、破 壊行動を行っているらしい。しかも前回とは大きく違い都市部に執拗とも言えるほどの爆撃を行っており、民 間人の死者を多数出したという報告が入ってきている。 「アルとレイはもう出撃したのか?」 「すでに、しかし大尉、ナイツはもう……」 「出撃できんのか?」 「はい……」 ボルスのパラディンは前回の戦いでかなりの深手を負った。その上に開発者であるケントがいないため、機 体を破棄するか、どうかを迫られていた。一応、ボルスは拒否をし続けていたものの修理を行える人間がいな いため、格納庫の隅でスクラップに成り果てていた。苦い顔をしながらさらに言葉を続けた。 「では、予備のポーンで良い。あるか?」 「一応ありますけど……」 「それなら良い、すぐ発進する!」 そう言ってボルスは一目散に駆け出した。そして素早くポーンのコックピットへ続くエレベーターに飛び乗った。 「ま、待ってください、いくらなんでも……」 整備兵が止めるがボルスはそれを無視して思い切りペダルを踏み込み、一目散に基地の外へと飛び出していった。 さらに所変わってポルトガル基地。 「ローマ、及びアテネにバイラムの出現を確認!」 「エジプト、コンゴ、ロンドンでもその姿を確認しました!」 オペレータールームの中で様々な怒声が飛び交っている。 バイラムを確認できた場所だけでも既に十を越えたのだ。ステイツでも同じように確実に都市部に被害が出ていた。 シュペールのブリッジに顔を出すとすぐさまマールの方を向くと彼女の額には冷や汗が浮んでいる。 「まさか……あのときのバイラムが地球に来たってこと?」 「みたいだね……」 「で、どうすんの?」 「私達はこのままアトランティスに向かってって。根源を叩けば多少は怯むだろうって」 根源、アトランティスの事なのだろう。そこに何があるのか……。 「発進、目標はアトランティス!」 マールの指示が飛ぶとシュペールのエンジンが爆音を上げて前進する。 ファルは頭の中でウィルスの言葉を反芻する。 男でも女でもないいきものを知ってるかね? 「一体なんなのよ、アンギュロスって!?」 「さぁ? でも……あそこに行けば何か分かるって事かも」 お互いを顔を見合わせた後、ファルは格納庫へと歩いていった。
とあるオフィスで二人の女性が話をしていた。一方は長い黒髪を無造作に伸ばしており、手入れをしていないせいか かなりボサボサであった。切れ目と赤い唇がナニよりも印象的な美人であった。服装も彼女の性格をそのまま現したかの ような赤いレザースーツを着ていた。 「暴走?」 「はい、本日、エグザトリアの重武装機動実験をしたところ、突如制御系等に異常が発生し、そのまま……」 もう一人の女性は背中まである茶色の髪を一本の三つ編みにしており、いかにも野暮ったそうな仕草で彼女 を見つめていた。素っ気のない白衣の下には黒いシャツと紫のスカートを身につけており、黒ぶちのめがねに は厚いレンズが入っており、洒落っ気のないすっぴんの顔は元々印象が薄い彼女の顔をさらに薄くさせている。 だからと言って染みやソバカスといった物が何一つなかったが。 「それで?」 「それで、とは?」 「破壊するのか? 捕獲するのか?」 「捕獲ですね、破壊するのも惜しいですし、敵の手に渡るのも危険ですので……」 長髪の女性は軽くため息を付くとクルリと彼女に背を向けた。 「それならマリアにやらせておけ、任務失敗のペナルティーにはなる」 「了解です」 「それと……セルは?」 「アトランティスの防衛に着く、と」 「……そうか」 女性は髪をかきあがると少し苦い顔をした。 後半につづく。
以上です 俺は師匠に反逆ののろしを上げるぞォォォォォ! ロングヘアーの一つ三つ編みが良い!! 特に肩から前に下げているとさらにいい!!
投下乙。相変わらずバトルからドロドロ話まで内容が濃いw 「そうくるよな」と予想させつつも場面転換で落差つけてくる辺りはもはやバイラム節というべきか
馬鹿者! ワシの好みが三つ編みお下げだけだとでも思ったかぁ!(愛の鉄拳)
これでもうミツアミストはひとりじゃない……ひとりじゃないよ……!!
イィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!!
>>649 というわけで投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
投下乙です
うおおー! 明日ゆっくりまとめ読みじゃうおおー!
投下乙です! 久々のバイラムだやったー! じっくり読ませて頂きますね!
うおおー! 思ったより今日忙しいぞうおおー! 代わりに月曜が休みだぞうおおー!
__ _..-−"´ ''''ー 、 _/ \ / ゙ 、 丿 ゙、 / 、 │ 丿 ィ ; ,, 1 l │ │ ' U lぃ'\、 │_ノl-| ノ ‖ l ヘ 1 l上。7ヘ ./|ll。::7Y / │ !1 │ ヽ1 `゙゙ニ゛ ー '二''‐/| l| │! │ ヾ、 /h /| 1 ! 1 │ ゝ .. /1 /! ノ ノ !ノ │ /-゙''t-.... ..-‐〔''"゙! l亅丿 / 投下乙。 ヘ │ /` < 丿 ! .// /‐/ヽ \ − :-、 ` 、 \''''''ン ,,-'│ /h' \! │ ゙l ゙1゙‐ `ー..._ ‐\"'' _..-ノ / 丿 ゙宀 !. ! .、 ヽ ^''ー-‐" ノ/ ヽ ゙''l/ ( Y ! / ゝ ヘ l冫 . ! l│ !/''''''‐ヽ ./''゙ _. '、 ! ,,,,../ ‐ー小 1 !" 丿 l−―ー...__,,____-'''´ ^‐.,---..‐l'´ U/ ' ニ{  ̄ ̄゛''''―‐ 、.._1 ヤ ,,'´ (. . 、 ` │ '、/ '' ̄''''冖¬\....._ / `ー-......-‐−^´ ..- 二゛冖冖'' /'''''''' ... _:_''...... ^゛ン'、
ああっ! 大きすぎて下半身が入りきらなかった試作型AAだー!
__ _..-−"´ ''''ー 、 _/ \ / ゙ 、 丿 ゙、 / 、 │ 丿 ィ ; ,, 1 l │ │ ' U lぃ'\、 │_ノl-| ノ ‖ l ヘ 1 l上。7ヘ ./|ll。::7Y / │ !1 │ ヽ1 `゙゙ニ゛ ー '二''‐/| l| │! │ ヾ、 /h /| 1 ! 1 │ ゝ .. /1 /! ノ ノ !ノ │ /-゙''t-.... ..-‐〔''"゙! l亅丿 / すこし弄ることで無い乳にみせることができる。 ヘ │ /` < 丿 ! .// /‐/ヽ \ − :-、 ` 、 \''''''ン ,,-'│ /h' \! │ ゙l ゙1゙‐ `ー..._ ‐\"'' _..-ノ / 丿 ゙宀 !. ! .、 ヽ ^''ー-‐" ノ/ ヽ ゙''l/ ( Y ! / ゝ ヘ l冫 . ! !/''''''‐ヽ ./''゙ _. '、 ,,,,../ ‐ー小 1 !" 丿 l−―ー...__,,____-'''´ ^‐.,---..‐l'´ U/ ' ニ{  ̄ ̄゛''''―‐ 、.._1 ヤ ,,'´ (. . 、 ` │ '、/ '' ̄''''冖¬\....._ / `ー-......-‐−^´ ..- 二゛冖冖'' /'''''''' ... _:_''...... ^゛ン'、
むしろナイチチの方が正ジョインジョインハルカァ _人人人人人人人人人人人人人人人_ > 遥さんはかわいいなあ!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ 8〇 , '´ \ 〇8. 〇 〈 ルハルカリ〉| 〇 〇 ||:〇-〇::|| | 〇 . .◯/|::::::::::::::::::リ ゞ◯○ /\_,, イ{ / | /.__;;;;;;;;;;,,_/.../ |___;;;;;;;;;;;;|/ /) ∩ , ''  ̄ ヽ !ィjリノハノノ i ( リ ゚ワ゚ノリ ) おい今何つったよ。 ( )ヽ..ノ ( ) yノ ゝy し〜'ノ
生首で喋るんじゃねーよwww
ゆっくりしていってね!
人稲ちゃんの野望
そうはいかんざき!
感想書いちゃわないと……
久しぶりに投下出来るかもしれませんので予告しておきます。
だれだきさまー! とりあえず服は脱いでおくよ!
当ててみろ、ハワイに招待するぜ。
じゃあDS氏!(あてずっぽう)
ふっふっふ
ちがったー! 当然だけどちがったー! あれ、蜥蜴氏の最後の投下ってそんなに前でしたっけ? 最近時間の感覚が狂うでかんわぁ。
よし、いきます↓
何も遮る物の無い澄み切った蒼空と錆びた荒野が朝の清浄な空気を抱き 大地に生きる者共全てに清々しい目覚めを誘ったのも束の間 蒼穹の果てに輝く白銀の太陽が大気と不毛の大地を容赦無く熱し 茶色い大地から立ち上る蜃気楼が周囲の文明の痕跡全てを歪ませた。 全てが拗くれた奇妙な空間 その中をかつて人々が住処として利用してきた建物の残骸から飛び出した鳥達の歌声が 砂を抱き込んだ風の音のバックコーラスと共に響き渡る。 そこは旧時代の兵器の墓場だった。 既に役目を終え放棄された90式戦車の歪んだ砲身が熱によって更に醜く拗くれ 翼に深い鉤爪の痕跡を残し、キャノピーを潰されたF-4戦闘機の断片が熱された風に呷られ転がっていく。 時代時代のテクノロジーの粋を集めて造られた人類の英知も、時という無情な死神の元へ晒されれば 生き物と同じく老いを経て死を迎え、やがて大地を構成する欠片へと還る。 かつては栄えたこの地も今となっては見る影も無く、現在は金に困った命知らずのジャンク泥棒が 時折資材を掻っ払いに訪れるだけである。 雨風に晒され熱波や冷気を浴びて尚、無に還る事無くその場に立ち尽くし続ける兵器の亡骸達 しかし地平の彼方から何かの唸り声の様な物が鳴り響いた時、永劫の沈黙は突如終わりを告げた。 突如、錆びた兵器群の上を目にも留まらぬ速さで掠める様に飛び去っていく影 その刹那、影の後から鯨波の如く押し寄せて来た衝撃波によって 兵器達の墓場は鉄屑の一欠片残らず粉砕され塵芥へと還っていった。 墓場を粉砕した当の本人、ホープはそんな事も露知らず全門のバーニアを出力最大で吹かせつつ 音を追い抜き、大気の壁を突き破り、荒野の向こうの不夜城を目指して走り続ける。
そんな中、賓客を乗せた迎賓コンテナの中は相反する雰囲気が支配する空間へと変貌を遂げていた。 予め備え付けられていたソファに隣り合わせに座る二人の僅かな隙間を境界線に 綻んだ笑みを零す哀華から醸し出される幸せに満ちた明るい雰囲気と 脳内を埋め尽くす不安感を払拭出来ずに頭を抱える雪兎から湧き出る暗い雰囲気が 水と油の如く鬩ぎ合っている。 「本当に夢みたいね、私達みたいなただの小市民があの区域に入れるなんて」 {…………」 窓の外を流れていく景色に目を遣りながらうっとりと目を細める哀華 しかしその言葉さえ耳に入らないのか、雪兎は忙しなく瞬きをしながらガリガリと頭を掻き続けている。 「園の皆には悪いかもしれないけど、精一杯楽しませて貰うわ 初めてのデートだもの……許してくれるよね?」 雪兎の葛藤など露知らず、今頃園児達の世話に追われているであろう同僚達へ詫びの言葉を呟きながら 哀華は頭を抱えた馬鹿の方へようやく視線を向ける。 その瞬間、今までにこやかに浮かべていた穏やかな笑みが忽ちのうちに消え失せた。 「……ユキどうしたの?さっきからずっと黙りこんじゃって 具合でも悪くした?……それとも乗り気じゃなかった?」 蒼白に染まった雪兎の表情を見て哀華は悲しげに瞳を曇らせると、見当違いの大ボケを大真面目にかましながら自らの頬に手を当てる。 「そうだよね……もっと若い子の方がいいよね…… 23はもう小汚い骨董品だってTVでも言ってたものね……。」 将来ほうれい線が出るであろう位置を指先でなぞりつつ、唸る様に呟きながら塞ぎこんでしまう乙女一人 だがその言葉を耳にした瞬間、雪兎の青ざめた心に軽い憤激の炎が灯り 性気の抜け切った顔面に赤みが差した。 自らの性癖を否定される事は人格を否定されると同義だとポリシーを持っていた雪兎に取って その言葉は哀華以外の人間が口に出していれば宣戦布告と受け取りかねない程に聞き捨てならぬ言葉だった。 {そんな阿呆な!」 先程までの醜態が無かったかのように声を張り上げ ケツを啄かれたバッタのごとく跳ね上がるように立ち上がると、雪兎は哀華の先の細い両肩を握り迫る。 {そんな事無いですって!というか誰ですかそんな阿呆なこと言い出したペド野郎は!? 二次元ならまだしもリアルでそんな事言っちゃう痛々しい社会不適合者の世迷い事なんて聞かなくていいんですよ!!」 「……そうなの?」 {当たり前です!!」 キョトンとした顔で尋ね返す哀華にこれまた強く言い聞かせる雪兎。
しかしそれでも納得がいかないのか哀華の小さな口から再び疑問の声が飛んだ。 「じゃあ……何でさっきはあんなに嫌そうな顔をしてたの? 普段通りだったらあんな顔絶対に見せないのに……」 彼女の蒼い瞳が水面に一粒の水滴を零したかように揺れる。 {う…………ぅうううううううううう!」 僅かに赤くなった頬とうっすらと涙に濡れた瞳に凄艶な物を感じ、思わず怯む雪兎 されどここで臆すれば最早雄ではないと自らの心に喝を入れ、昂った精神に落ち着かせると 哀華の蒼い瞳から眼を逸らさずに言い切った。 {嫌だなんてとんでもない!そんな訳無いです!僕だって言葉に表現できない位嬉しいんです!……ただ」 「ただ?」 {何て言うかその……僕だって不安だし気恥ずかしいんですよ!だってデートですよ!? 砂糖を吐くような美辞麗句を常々語りながらエスコートしなきゃいけなんですよね!? そんな事ボキャブラリーの少ない僕には絶対出来ませんし朝から晩まで退屈させないなんて コミュ能力ゼロの僕にはそんなの絶対無理です不可能です!」 顔面を熟れたトマトの様に染めてアワアワと大袈裟に身振り手振りを混じえながら 胸に巣食う不安と焦燥をこれでもかとばかりにブチ撒ける。 「…………」 その醜態をしばし呆気に取られたかの様に眺める哀華 しかし誠実ながらも余りに一杯一杯な態度が可笑しかったのか艶っぽい口元を隠す様に手をやると 雪兎の錯乱した様な必死な形相を見ながら声を押し殺す様にして笑った。 「ふふふふ……」 {わ……笑わなくてもいいじゃないですか!僕は大真面目に言ってるん……!?」 思わぬ反応に顔面をさらに真っ赤に染めて文句を垂れようとする雪兎 しかし哀華はその言葉を口先に指を一本添えて制すると耳元に顔を寄せ、一言一言を脳へと直に刻み込むように囁いた。 「無理して変に気取らなくてもいいの これをプレゼントしてくれた時見たいに自然に振舞っていればいいの 私はありのままの貴方が好きなんだから、ね?」 首元で淡く輝く銀色のネックレスを揺らしつつ、哀華は同じく白銀に染まった雪兎の髪を愛おしくよしよしと撫でる。
雪兎の身体を束縛する緊張を解すために取ったであろう真心込めた行動 しかしそれは今の雪兎に取っては逆効果だった。 髪を撫でる優しい指先の感触と間近に感じる女性特有の香りに却って心ほだされ、緊張が解れるどころか更なる激情の奔流に精神を蝕まれる雪兎 感情の渦に紛れて溢れ出した雄としての本能によってピュアな心が劣情によって埋め尽くされる。 {哀華さん……僕は……」 邪な欲望に理性を飲まれ、半分朦朧となりながら思わず抱き寄せようとそっと銀色の腕が伸びる。 しかし世の中そう簡単に物事が運ぶ筈が無かった。 『……敵性生物の飛来を確認 警戒の為、巡航形態から戦闘形態へ変形、以降待機します』 {「……!?」」 雪兎が伸ばした手が哀華の頬に触れるや否やコンテナ内に鳴り響くアラームと少年の声の様な若々しい音色の警告。 その瞬間、凄まじい速度でカッ飛んでいたケンタルグの歩みが唐突に止まると共に 慣性の法則に従って吹き飛んだ家具と備品の雨が咄嗟に哀華を庇った雪兎の身体に襲いかかった。 {うぉおおおおおおおおお!?」 飛来する用途不明の小物や机が雪兎の頑丈な身体にぶつかる都度に粉微塵に砕け、床に欠片を撒き散らす。 {いっててててててて……畜生! おいホープ!何で家具固定して無いんだよ危ないじゃないか!!」 『………苦情ならば私の指摘した安全性への配慮を無視した技術課へどうぞ』 {んだと!?」 顔面に飛んで来る陶器の類を頭突きで破壊しながら無愛想なAIに文句を垂れる雪兎 その余所見をした瞬間、雪兎の背後でしゃがみ込んでいた哀華が突然血相を変えて叫んだ 「ユキ!前前!!」 {え?」 思わず真面目に返答しつつ視線を戻す。 その瞬間、理解し絶望した。 雪兎の視界半分下を滑空する工具箱と見受けられる金属の塊 鈍色の光を受けて進むそれは大気を引き裂くが如くの勢いで、その場から動けない雪兎の股下へ吸い込まれるように 姿を消すとそのまま一切の慈悲も容赦も無く、未来の子供達の素が犇めく聖域へ深々とめり込んだ {ぉごおおぉ!?」 酸素不足に陥り口を忙しなく開閉する熱帯魚の様に情け無く口を開け閉めしつつ泡を吹く雪兎。
ほんの一瞬の間、立ち続けようと耐えた仕草を見せたのも束の間 産まれたての子鹿の如く震える足腰に込めていた力が本人の意志に反して抜けると 水に濡れたペーパークラフトの如くへなへなと情け無く崩れ落ちた。 「ちょっと、大丈夫!?」 {は……はひぃ……」 痙攣しながら膝を付く馬鹿の身体を抱き止め、甲斐甲斐しく介抱する哀華 その様子を知ってか知らずか、暫くの間黙っていたホープが咳払いと共に アナウンスを再開する。 『お取り込み中の所申し訳ございません。 超低温の生命体の飛来を確認、対衝撃体勢用意。』 {……何だと!?」 その台詞を聞いた瞬間、痙攣していた雪兎の身体が一瞬硬直したかと思うと 何事も無かったかの様に素早く跳ね起き、牙を剥き出しに唸った 空調のよく効いた暑くも寒くもない空間で一人じっとりと冷や汗をかく。 豪放たる咆哮と共に破滅的な火力を振り回す“紅”が齎す視覚的な暴力の恐怖とは全く性質の違う 音もなく懐へと浸透し絶対的な死へと誘う氷の女王の齎す根源的な寒さへの恐怖 それが雪兎の脳内に強く警鐘を鳴らし続けていた。 {クソッ……どうしてこんなタイミングで騒ぎ出すんだよ畜生!!」 ただでさえ色白な顔を更に青白く染めつつスピーカー付近の壁を殴り、ホープに警告を促す。 {何ボケっとしてんだ、さっさと逃げろ! お前はネットワークに逃げれば無事かもしれんが僕らには逃げ場は無いんだぞ!! 人肉シャーベットにしてそのまま閻魔様の御前に献上するつもりか!?」 『……ノープロブレム、没問題です』 {何訳の解らん事をほざきやがるこのポンコツ!一体何を根拠にそんな無責任なこと言ってんだ!! いい加減にしねぇとお前のCPU叩き割……」 その場から頑なに動こうとしないホープに業を煮やし、怒り狂う雪兎 しかし背後から突然回された腕と背に感じる胸の感触を感じると、思わず息を飲み立ち尽くした。
{哀華さん……?」 「今は彼を信じましょ、根拠の無い無謀なんて機械が犯す筈がないんだから、ね?」 {だけど……」 「頼りにしてもいいのよね、ロボットさん?」 頻りに不満を口にする雪兎を制しつつ、哀華は会話を始終聞いている筈のホープに向かって語りかける。 すると間髪入れずにハキハキと生気に満ちた返事が返って来た 『勿論ですレディそして旧ユーザー、貴方方を危険に晒す真似は致しません。 この行動はあくまでイレギュラーを回避するにあたって最も的確な方法だと判断された為に実行された信頼性の高い行動です。 不安に駆られるのは理解しますが、どうか腰を据えてお待ちください。』 「だって、だから大丈夫よ」 確信に満ちた自信溢れる言葉に信頼を寄せ、目の前で不貞腐れる馬鹿を宥める様に目を細める哀華 {…………分かりましたよ」 その馬鹿は一人観念するように頭を掻くと、憎々しげにポツリと呟き 唯一吹き飛ばなかったソファの上に再び腰を下ろした。 {もしも死んだら覚えとけよポンコツ 三途の川から再上陸して粉微塵にしてやるからな」 『……いいえ旧ユーザー、貴方は絶対に死にません 最も危惧していた事態は既に起こりえないと断定できましたから。』 {……何だと?」 『疑うのならば、暫しの間右手の窓を御覧になっていて下さい。』 {…………………。」 その言葉に促され、雪兎は渋々と窓枠が凍り付いた大窓の方へ視線を向ける。 刹那、空色に輝く翼をはためかせ凍りついた大気と衝撃波を伴い飛び去って行く蒼い竜の横顔が垣間見えた {……っ!?」 ケンタルグが思い切り槍を伸ばせば届く程の至近距離、通常ならば氷塊にされて砕かれてもおかしく無い、死の間合い しかしその蒼い身体とは対比的な真紅の瞳の中に何故かケンタルグの姿は無く、彼女は大きく翼を一打ちすると遥か地平の彼方へ紺碧の軌跡と共に消えていった。 危機が去り、再び静寂が戻ったコンテナの中で詫びるように雪兎は呟く。 {…………うん死ななかった、確かに死ななかったよホープ」 するとその声を聞いたのか、ホープはどうだ見たかと言わんばかりにケンタルグに胸を張らせ 自らのオリジナルである筈の存在を容赦無くこき下ろしながら堂々と言ってのけた。 『ふふん、見直しましたか?私はあのチンチクリンのへなちょこのちびっ子とは出来が違うのですよ ハッキリ言って当然の結果です。』 カルマの事を馬鹿にする割には自身もあまり変わらない精神年齢である事を 盛大に露見させつつ、もっと褒めろと言わんばかりに雪兎へと語りかける。
だが今の雪兎にそんな余裕は無かった。 分厚い装甲に浸透し、内部のあらゆる隙間を縫って室内に侵入して来た冷気 その寒さに悴んだ指先へ生暖かい息を吐き、身体を震わせながらただ懇願する。 {出来が違うのは分かったからさっさと暖房付けてくれ…… 死ぬ……本当に死んでしまう………」 『………少々貧弱過ぎるんじゃないですか?』 {馬鹿野郎!さっきまで室温27度指してた温度計が今-15度とか出してんぞ! お前ら機械の感覚では何ら変わらんかもしれんが僕ら人間に取っちゃ3.4度上下するだけでも大問題なんだよ!!」 何も言わずに身体を丸める哀華を抱きしめ暖め合いながらも 耳元で怒鳴るなと言わんばかりに顔を顰める哀華に気付きもせず 鋭い牙をカチ鳴らしながら雪兎は怒鳴り散らす。 しかしその懇願もホープは余計な気遣いで容易く切り捨てた。 『まぁそう慌てずに、もうすぐ着きますからその位我慢してくれませんか? そうやって深く抱き合う口実も出来た訳ですし………』 何をどう解釈すればそういう結果が出るのか分からない世迷い事を抜かしながら 雪兎の要請を無視し、ケンタルグを再度発進させるホープ {ふざけんな、この○×※△◇$の?\/?"がぁあああああああああ!!!!」 その余りの理不尽さに雪兎の白い息を伴った嘆きの咆哮が荒野に虚しく響き渡った 鋼殻牙龍ドラグリヲ 第26話 初い“熱情”
雪兎は思っていた、旧都にさえ到着すればこの地獄から解放されると 燦々と降り注ぐ陽光の下で愛しの人と目一杯休日を満喫出来ると思っていた。 暦は夏、時は昼時、雲は無し、荒廃したアスファルトジャングルを照らし出す真夏の太陽と暑くなる条件が十二分に重なり 寒くなった身体を温めるには暑すぎるほどの熱気が待っていると思っていた。 だが現実は違った。 {………はぇ?」 温暖な楽園を夢見ていた雪兎を待っていたのは、目を潰さんとばかりに輝くダイアモンドダストと 大量の塵を含んで滅多糞に吹き荒れる錆色の吹雪だった。 ほとんどの通りは踏まれても瞬く間に再生する霜柱に占拠され交通は麻痺し 林出する壊れかけたビル街は歪な氷塊のデコレーションを生やされ、宛ら樹氷に覆われた雪山の如く幻想的な光景を創り出している。 しかしそんな物は今の雪兎にとってはどうでもいい事柄だった 今は何を差し置いてでも僅かでも暖を取れればそれで良かった。 {おい爺さん、何でこんなに日が照ってるのに馬鹿みたいに寒いの……? ここはシベリヤじゃ無いんだよ?アラスカでも無いんだよ?日本なんだよ? 7月……7月の日本なんだよ……何でこんな酷い事になってんだよ………」 荒れ果てた旧都で唯一整った街並みを残した特区を覆い尽くす結晶のアーケード その下で、雪兎は鼻水を啜りつつ出迎えの老人に泣き言を漏らす。 蒸し暑い日が続く中、そもそもの用途が戦闘用であるケンタルグに冬服という物が都合良く搭載されている筈も無く 氷点下近くまで冷やされた空気の中、雪兎は鱗に覆われていない柔肌全てに鳥肌を立て 情け無く中腰になりながら身体を震わせ歯を鳴らし続ける。 その寒がりに厚手のコートを投げ渡してやりながら鰐淵老人は忌々しそうに頬を掻いた。 「儂に文句を言うな馬鹿者、文句ならあのバカ夫婦に言ってやれ」 {畜生……折角の機会が一体何でこんなことに……」 「奴らが活性化する原因など一つしかあるまい 旧都付近に害獣が出たのであろうよ、しかし夫婦二人体制とはまた珍しい 長い事奴らの行動監視記録を付けているが……こんな事は旧都がまだ大型害獣の襲撃を受けていた時以来の事だ。」 嘆きながらその場に蹲る雪兎の醜態を呆れる様に眺めながら、老人は空を覆う結晶の隙間から見えた何かを指し示す。
{……?」 雪兎は促されたままに視線をやると、そこにはガンタワーの天辺で胡座をかき、暇そうに大欠伸をする紅の寒々とした様子が伺えた。 何時もの威厳たっぷりの姿は何処へやら、熱膜を纏いつつもうつらうつらと船を漕ぎ時折ケツ付近を掻く仕草は人間の中年のそれと何ら変わらない。 {アイツ……何で?」 「今朝からずっとあの調子だ、蒼い方が街を凍らせてここを出た後からずっと彼処に陣取って見張りを続けておる お陰でカルトのクズ共が朝っぱらから騒ぎっぱなしで嫌になるわい、龍神様も恐れる悪魔の襲来の前兆だとよ 神も悪魔もおらぬ事を半世紀前アレだけ味わったというのにな……」 何やら思う節があるのか、ほんの僅かに声のトーンを下げて語る老人。 {………っ。」 その瞬間、雪兎の脳裏にある一つの記憶が鮮烈に浮かび上がる。 琥珀を仕留めた時に見た、現実か妄想か分からない惨劇の光景 二度と思い出したくもなかった鮮血の記憶。 それを黙って頭から振り払うと誤魔化すように笑いながら、準備運動とばかりに指の関節を鳴らした。 {なぁに、用はアイツらが神経質になって探している化け物を見つけ次第血祭りに上げればいいだけの話だろ? 万一殺せなくとも居場所さえ暴いてやれば後は奴等が勝手に始末してくれる、楽な仕事さ 取り敢えず周辺の偵察記録と得物を寄越してくれ、後は僕が行って何とかするからよ」 親切心から来る何時も通りのお節介で無責任な言動。 しかしそれを老人は軽く首を振って拒否すると、正気を疑うような目で雪兎のツラを睨んだ 「……一体何を抜かしとるのだ? お前は一体何しにこの街に来たのか忘れたのか? お前に任せる仕事なんぞ無いぞ、例の娘っ子を連れてさっさと儂の前から失せい」 {えぇ!?ちょっと待ってくれよ爺さん、今は呑気にバカンスなんてやってるような状況じゃ……」 老人の有無を言わさぬ凄みに思わず仰け反る雪兎、その萎んた身体から発せられる並々ならぬ怒気に 気圧されながらも反論を試みる。
しかしそれも老人はそれをも軽々と一蹴し、何時までも言い訳を続ける馬鹿の向こう脛を杖で思い切りぶっ叩いた。 {痛ァ!?」 「いいから失せぬか馬鹿者、お前が身一つで宛もなく駆け回るよりも そいつの新型センサーで探した方がよっぽど経済的だわい。」 脛を抱えて蹲る馬鹿の頭を容赦無く杖で躙りながら老人は雪兎の背後に控えていたケンタルグを見上げ その背後に搭載されたコンテナの窓から顔を出し、美しく輝くダイアモンドダストに見惚れる哀華の姿を視界に入れると 今まで刺々しかった声のトーンを一変させ諭した。 「それにな、時には待たされる側の気持ちを考えてやったらどうだ? 馬車馬の如く働いてくれるのは此方としては非常に助かるが…… それでは何時か必ず愛想を尽かされてしまうぞ。」 {そりゃ僕だって分かってるよ……だけど…… 自分の事よりも優先するべき事だって……」 自らの心境を僅かに吐露しつつも、歯切れ悪くボソボソと呟く雪兎 すると、予期せぬ言葉が突如遥か頭上から落ちてきた。 『親切はありがたく受け取っておくものです、旧ユーザー 任務は私が責任を持って遂行しますのでご安心を』 雪兎の目の前にドラグリヲよりも大きな巨体を跪きつつ、ホープは穏やかに言葉を紡ぐ。 旧都到着までは到底見られなかった誠意の篭った殊勝な態度、その態度に今まで溜まりに溜まった不信感が抜け雪兎は思わず尋ねた。 {ホープ……その言葉、甘えてもいいんだな?」 『機械相手に遠慮とは貴方はやっぱり可笑しい方ですね 何のために我々が造られたのかも分からないのであれば もう一度原始時代からやり直したほうが身の為ですよ』 一言も二言も多い苦々しい暴言、しかし雪兎はホープがどんな人格であるかを既に理解したのか 何一つ文句を付ける事無く気恥ずかしげに僅かに赤く染まった頬を掻くと、満面の笑みを浮かべながら二人に頭を軽く下げ 迎賓コンテナからゆっくりと降りて来た哀華の華奢な手を握ると、互いに繋ぎ合ったその手を一切離さず、何も言わぬまま 天候関係なく活気溢れる地下エリアへと足を踏み入れていった。
「やれやれ相変わらず世話をかかせる……。」 寒くタダっぴろい空間にただ一人残される老人 彼は二人の背中が消えるまで手を振って見送ると 背後に立つ四足の騎士の方へに向かってボヤく様に話しかけた。 「ここまでお膳立てしてやらんと動けんとはな 奥手を通り越してただのチキンとしか思えんわい………お前さんもそう思うだろ?」 誰も聞いていない氷のアーケードの下、響き渡る小さなボヤキ するとその言葉へと返答代わりと言わんばかりに一つの人影がケンタルグの装甲を蹴破り姿を現した。 紫色の身体強化アーマーに身を包み、高振動ブレードを小脇に抱えた老女傑“首領” 彼女は鰐淵老人の傍まで音もなく素早く歩み寄ると、昔を懐かしむように目を細めながら嫌味を言う。 「アンタが人の事を言えた口かえ? アタシは覚えてるよ、人前だと馬鹿みたいに口が回るが 女の前だと余裕ぶったお世辞一言さえ言えなかったアンタの醜態をさね。」 それを聞き、苦々しく表情を歪ませる老人の顔を楽しげに眺め見ながら、首領はニヤニヤと口元を緩ませる。 しかしそれは老人の機嫌を損ねるにはあまりに十分な言葉だった。 不貞腐れた様にそっぽを向き懐に忍ばせていた葉巻に点火すると、老人は小さく舌打ちをしつつ 老女傑のツラを睨み付ける。 「ふん………で、いきなり何のようだ? 火急のようがあると抜かして無理矢理スケジュールを変更させたのはお前だぞ 大した用でなければビジネスの妨害として金を請求させて貰う」 「なぁに慌てるな、嫌でもわかるさ。」 その瞳を逸らさずに見つめながら首領は表情を引き締めると 脚部装甲の収納スペースに収めていた何かを指で弾き、渡す。 「!!!」 それが何であるのかを瞬時に判断した鰐淵老人は直ぐ様隠し持っていた対獣ピストルを抜くと 弾かれたそれに向かって迷わず発砲した。 刹那、粉々に砕かれ跡形も無く崩れ去る世界樹の“木片” その様を見ながら首領は憎しみを胸に、小さく言った。 「“奴”が出た、あの時の姿形そのままにな そして恐らくこの街にも奴の玩具か複製がいる……」 「“また”か……巫山戯よって…… 奴等何処まで我等を虚仮にすれば気が済むのだ……」 抜いたピストルのグリップを握り潰さんばかりに力を込めながら 老人は怒りと憎しみで身を震わせる。 その様をしばし黙って見つめた後、首領は昂った心を気取られぬ様に言葉を紡いだ。 「そういう事だ、しばらくこの街に居させて貰うよ 少なくとも奴の玩具の首を貰うまではね。」 そして老人は直ぐ様快諾する。 「是非そうしてくれ、お前が居てくれればそれだけでも助かる」 しかしその時、既に首領はその返答を聞いては居なかった 「今度こそ護って見せるさ、アタシのこの手で…… そして今度こそあのクソッタレ共を……」 世界樹に対する憎悪を沸き立たせ、ありったけの殺意を身に纏いながら老婆はただ呟いていた。 人類の敵に対する怨嗟の言葉を。
投下終わり、寝ます。 お休みなさい。
>>684 投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
てs
色々とぶっとんでるなあw 活き活きしたキャラの掛け合いは読んでて飽きない
さてさて、お待たせしました改めまして投下乙です!
>>584 鎖骨って……素敵ですよね……!
って、きのこたけのこ戦争がこんな場所にまでw 亡命してきた人達が想像以上にフランクw
さてさて、思わぬ再会は後にどう響いて来るのでしょうか。想像するのがちょっと怖くもあり、楽しくもあり。
>>595 モヒカン族ってw
さてさて、現れたデルタ翼、描写からして味方っぽいですが、果たして何者なのでしょうか。
>>649 リーシェンが尾行され、ボルス解雇、シルバーナイツ解散と、アンギュロスが本格的に動き出しましたね……そして、なるほど、そういう事だったんですね。この展開はまったくの予想外でした。なんとまあ、救われない……。
さてさて、三つ編み白衣のおねいさんがイィヤッ出てきたイィヤッhわけでsイィヤッホォォォォォォォォォォォォォゥ!!
とりあえず握手! 握手しようか握手!
>>684 雪兎くん落ち着いて! 超落ち着いて! 雪兎くんは年上フェチですか、なるほどなるほどw それにしても哀華さんは一体どんな番組を見たんでしょうw
そしてホープちゃん意外と駄目な子w
さてさてさて、バカンスと思いきや何やら不穏なふいんき(何故か変換できない)が立ち込めて参りました。次回はジジババ大活躍ですかねw
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
それにしても、ここ最近のロボスレは静かですねぇ。 これが冬の時代かー。
そういえばもう冬か
去年のクリスマス用の奴、前半だけ投下したままもう一年か〜 今年のクリスマスに完全版仕上げんと年を越せなそうだ
クリスマス 俺は今年も 一人越す
今年のクリスマスは日曜ですかそうですか。 あーあ、草川爆発すればいいのにー。
何故、草川なんだ
うわ、地震だ。
697 :
創る名無しに見る名無し :2011/11/10(木) 21:11:14.54 ID:Nk/nX91w
静かだーと上げてみる
しばらく来てなかった内に沢山作品投下されてて僕☆満足 にしても人全然いないんだけどどした?
学生は忙しい時期だからね、仕方ないね
(ロードラン巡礼にかまけてたなんて口が裂けても言えない……)
>>699 反日サヨクか?
日本人ならかな入力こそ保守本流だろうが
携帯はストレートタイプQWERTYが最上 次善が全面タッチパネル機のフリック
ひどい誤爆を見た
わけがわからないよ
何がはじまるんです?
合戦じゃ!
マジかよ落武者狩りの準備せにゃ。
手持ちの一発ギャグ「落ち武者」を決めると笑いは取れる が、俺が笑えない(前髪的な意味で)
笑えばいいと思うよ
元からデコが広いタイプなら二十年後は勝ち組になっている可能性がある。
久しぶりに盛り上がってると思ったら何つー流れだよww そういやロボスレでハゲキャラとかいたっけ?
スキンヘッドなら居たけどハゲは居ないなw まだ隙間があったぜ!
713 :
>>699 :2011/11/11(金) 20:33:46.78 ID:ISyqwvGS
>>701 ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ|
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//|
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ
せかいいいち みながあこがれる それはかのじょのこと
そういやロボスレの中で一番不幸なのは誰なんだろう?
いっぱい居るな。
とりあえず黒峰姓のキャラは不幸になってますねw
ネタ的な意味で不幸なのは沢山いるけど 笑えないレベルで不幸なのは少数な気が 空気王さんは笑えない筈の不幸なんだけどネタにされ過ぎてるせいで全く悲惨に思えない
ハクタカはそれなりに不幸だよね……?
グラゼロ勢はみんな不幸だな
グラゼロ勢は不幸というより残酷という言葉が似合う
というか荒廃世界系は全体的に不幸な気がしないでもない
どんな世界にだって幸せはあるさ
荒廃した世界の作品でお勧めってなんかある?
ここので?
Yes
特に無いな
今アツいのはグラゼロですかね!
グラゼロ地上編は確かに熱かった あのまま続けてもらっても良かったぐらいだ しかし、『今』熱いわけではなかろうw TONTOは第三世界の地上戦だし、ダイガストは限定戦争のまっさなかだが、あんまり荒廃した世界って感じはしないな。 混沌とした世界って感じは出てて、それが好きではあるんだが。
この世界超荒れてますよ〜、ヤバイっすよ〜っと設定しても、その煽りを受ける人達の様子を きちんと描写しないと説得力が薄れてしまうから難しいんですよね、それ系の物を書いてる身としては
世界は安定してるけど、キャラ個人の目を通すと見える世界は別物ってなるんだよなー俺の場合。
個人的に敵の強さの描写が一番困る 上手くやらないとそれがどうした、っていうだけになっちゃうからなぁ……
>>732 真面目に考えるなら、敵側の視点に立って「敵の戦術」っての重要視するべきだよな〜とは思う
単純に戦闘能力が高いか高くないかってより、「どれだけ己の力を理解し、ソレを的確に動かしてるか」ってので
ヤバさが変わるというか……
御大層な設定並べて、派手なデモンストレーションやった後に
主人公達にいいように振り回されて、まともに反撃できずに負けました!ってんだと
ダサさがハンパ無くなるし、ネタだとしても「作者の逃げ」に見えてちょっとアレだし
耳が痛いw
バックボーンの無い説教パンチのコンボで全部解決するお話があるから大丈夫だ問題ない
敵に一切喋らせないというのも一つの手だよ 主人公側からしか描写しない ジョーズ戦法と個人的には呼んでいる
なるほど
一発殴ったら一発殴らせないと落ち着かない
あと思う事はアレやね 「悪役である以上は負ける事を前提に考えなければならない」 って部分を忘れて「ただ強い敵を作ればいい」って方向に走るのとかも割と問題だ いや、悪役が最後まで勝ちっぱなしな話とか今日日珍しくもないし 「どうしても勝てない存在」を用意して物語を動かすってパターンではなく ストーリー的に「最終的に主人公側が勝つ」って話なのに、それを忘れて無駄に強キャラにして 「倒し方が思い付かないから、いきなり弱体化させる」とか 「唐突に弱点出して、それを偶然主人公らが見つけて撃破」とか だったら最初から強くするなよ……と溜息が出るのが商業作品でも多くある 常にスタートからゴールまで細かく内容計算して書く事が正しい訳ではないが いつか敗北せねばならんキャラなら、大雑把でも「最終的にどうやって負けるか」を考えておくべきだと 個人的には思う
>>733 セイレネス 最終話戦の場合
グランキョ→相手はたった1隻だから仲間引き連れて数で押す 対象を取り囲んでその間に基地も攻撃 完璧
ガンベレット→アズミが対グランキョ戦に熟知&ガンベレットの操縦を熟知してたのでグランキョの予想を超えた事態が発生
グランキョさんのコメント「エビ狩りをしようと思ったら、天敵だった 何を言ってるのか わからねーと思うが(略」
ワイルドアイズ 人狩り戦の場合
人狩り・賞金首ジャックハンマー→ボスが硬くて大火力だからほぼ無敵 無双状態
でもボスは根がチキンなんで部下を先に行かせます 弱い相手しか狙いません
ハンター三人を圧倒したし余裕で村を蹂躙するはずだった
ユキホ・シズナ→戦った直後で消耗&見通しの悪い市街地戦で煙幕というこっちが有利な状況に持ち込んで一撃離脱
&硬いボスの本体よりも先に武装を破壊して手も足も出なくなった所を袋叩き
シズナさんのコメント「まあ先に戦ってる様子を観察できてりゃ対策打つのは簡単だな 卑怯?
対等の条件で戦うとか何それ美味しいの?」
そうか
だからなんなの
ラスボスに限らず、敵を書くときはどうやって倒すかまでは考えてないなー とりあえず強い敵出して、さてどう倒すか、というのは書きながら主人公と一緒に考えてる
>>740 「強敵が油断してたから策にハマって負けました」ってのも、使い所間違えるとショボく見えるパターンだと思う
あくまで「強い雑魚」ではなく「強敵」と表現したいのなら
油断してた隙付いて先制パンチ入れたけど、即座に持ち直して強烈な反撃を始めて
追い詰められ掛けた主人公側が何とか逆転勝利or反撃で追い詰められるのも最初から策の内だった
とか、辛勝させた方が良い気がするし
まあ、ソレも何度もやり過ぎると物語全体のバランス悪くなるからアレだけど
>>744 個人的には「悪役側は確実に勝てる堅実な、普通に考えたら負けることが稀な手で勝負に挑んだら
主人公側がその一枚上手を行きました」で描いたつもりだったけどね
戦略時点での優位は普通は戦術段階での多少の勝利では覆せないはずだから悪役の行動は最善手
そこを覆すからこそ主人公
だと思う
でも種を明かすとニ作品とも、悪役の敗因は「主人公の存在と戦力(性能)を悪役側が把握して無いので事前の計画が狂った」
なんだよね
熱く語るのは大いに結構だけどちゃんと作品に活かしてくれい 理想論に留めちゃいかんよ つか全然感想書けてなくて本当に申し訳ない たくさん投下来てるのに
なあみんな。そういうのは作品で語ってくれ
>>743 面白い話を創れるだけの能力持ってるならそれでいいんだけどな〜
「強い能力を持った敵キャラを考える」だけなら誰でもできるが
その敵キャラを能力生かして動かし、最終的に主人公達に倒されるってのをきちんとやるのは難しい
商業作品とか、締め切りある作品だと、時間内に思い付かなくていきなりインフレ展開になったり急激に弱体化したり
「話の都合で強弱が変化する」ってパターンに陥り易いし
そういう制約がない作品なら、中途半端な所でストーリー自体が止まったりしかねないと
漫画家とかで「とりあえず強い敵出して、どう倒すかは主人公と考える」って主張する人は多いが
ああいうのを堂々と言って「ああ、そんなだからあんなテキトーなのか」ってツッコミが返ってこない人は
大概が天才タイプの漫画家だし、そういう人でも数回に一回は微妙な戦闘シーン描いてるから
素人が真似したら高確率で火傷しそうな気がしてならない
>>745 確実に勝てる手段に頼ってて想定外のケースに対応できてない&敵側の戦力をきちんと把握できてない時点で
「戦闘能力高いor規模が大きいやられ役」であって「強い悪役」ではないかと
まあ、物語においては「敗北する事がメインで、強いか強くないかは関係ない」というポジションの悪役は不可欠だし
「強敵」を出すと話が成り立たなくなるタイプの作品もあるから、強くすればいいってモンでもないけど
急激なインフレはやり方次第で見せ場になるから困る。
敵の強さとかどうとかどうでもいいんだけどな そこで生まれる話に興味があるわけで
>>746-747 だって作品で語っても反応してくれな(ry
という冗談は抜きにしても
自分は「この作品はこういう所に拘っている」ってのを、作中に露骨に載せるのはあまり好かんので
雑談では長々と語れても、自分の作品自体にはエッセンス程度にしか使ってない
自分の主張を誰かが参考にするか、「コイツの考えは間違ってる!もっと面白い発想があるはずだ!」と
反面教師にしてくれれば良いなぁと……ウザけりゃスルーされるのも当然だろうが
>>749 以前からこのタイミングで強化させようと考えてたのでなく、思い付きでやったインフレ展開なのに
それ見せ場にして、その後も上手くストーリーを動かせる人って本当に凄いよな……
俺には絶対に真似できんわ
でも話を作る上では避けては通れんしな。いろいろと手もあるし、分類も出来る。書く方としちゃこの手の議論はむしろ楽しいw
>>748 でもグランキョはアズミがヴィーペラたちにサルベージされた事を知らないというか知る方法が無い
(何かサルベージして行ったのは把握してるが、ガンベレットのパイロットである所まで知る事は不可能)
人狩りは先にハンター三名が村の外に迎撃に出てるのに村の中にもハンターが残ってるとか
普通は戦力を分散する意味が無いので定石的にそんな事まで予想しない
そして主人公側は、アズミは数十年前のもっと整備状態と性能が良かった時代のグランキョの水準で戦ってきたし
ユキホ・シズナは人狩りの手の内は、村から観戦してたので把握できてる
加えて部下の雑魚を真っ先に掃討してボスと1体1に持ち込んでる等、戦い方も考えてる
どっちも主人公が相手の情報を持ってるからこそ、主人公側が劣勢でも逆転できる理由を作ってる
その他の場面での描写でも同じだけど、基本「勝てる条件が揃ったから勝てる」と描いてるつもり
あと、ヴィーペラたちは数十年間で父親たちも母親も動かせるガンベレットも失い続けて
孤軍奮闘のジリ貧状態でグランキョは複数が存在、
人狩りは前座として配置したハンターたちとの戦いで力の程は描写した
少なくとも弱い相手とか容易に勝てる相手としては描いてない
単純に「敵単体が物凄く強い」のを逆転するのはそりゃあ難しいよ
でも、結局そういう敵への勝ち方ってドラゴンボールで悟空がフリーザやセルと戦うのと同じなんだよね
正面から殴り合って何度もお互いダウンを奪って、最後にリングに立ってた方が勝ち
でもそこに駆け引きや知能戦は存在するのか?って言ったら、無い
だから自分の作品は、雑魚戦だろうとボス戦だろうと、理詰めで勝てるように描く様心がけてる
そもそも勝利するってのは、状況が味方してれば試合開始するまえに既に決着は付いてるもんだ
設定に溺れて自己満に浸ってるようにしか思えない 読む側としちゃどれも些事
それって「後出しじゃんけん」じゃないですかね 「実はこうなんだよ!」と言われても困ります
あとね、自分の作品では 「理不尽に強い敵」 が居ないからね 当然、主人公や味方も別に物凄い強い訳じゃない 超兵器とか出てこないし必殺武器も無い ガンベレットやオルペインレスで、マスターアジアとかネオグランゾンと戦えったって どう戦略立てても勝て無いよ あれだよ、西部劇の悪役が、どんなに強大で、町を支配してて、部下がたくさん居てもさ ボスだって、銃弾一発くらえば死ぬんだ だから主人公は拳銃一丁で決闘して勝てる そういうレベルの戦い
>>755 「実はこうなんだよ!」とか言ってるとか思われたんじゃ
情報量が過剰だよと言われるような細かい描写の描き方してきた甲斐が無いな
>>753 逆に言えば状況のコントロールが作家の技量であり仕事なんだよなぁ。あれこれバックボーンが脳内にないといじくれないし。
特にここじゃ投下作品の傾向からして帰納法で書く人がほとんどだろうけど、まーそれでも悩むわなw 戦闘シーンそのものに力入れる人多いし。
>>757 でも種を明かすと って自分で書いちゃってるじゃないですか。しかも作者が
ただほめて欲しかっただけか すごい設定ですね、手間をかけてますねと まあいいんじゃないそれはそれで
>>759 まあ自分で自分の作品に何を盛り込んだか解説すると長々とご大層になるけど
要点だけまとめれば、凄い単純な勝因で勝ってるわけだからね
逆に言えばアズミが居なかったらヴィーペラたちは死んでたし
ユキホとシズナもいきなり人狩りと前座役無しでぶつかってたら負けてたって事だが
ふぅ、展開は思い浮かぶのに文章が思い浮かばないぞぉー。
そういう時は展開の無い話を書いて訓練よ!
展開のない話!? どういう事ですか老師!
そのままの意味だよーw
よ、よし、とりあえず書いてみよう!
……の前に、ごはん作って、食べて、寝て、起きて、00の再放送見よう!
にじみ出る己の文体と格闘するがいい! 内容の無い話こそ己と対峙する時! そしてすぐに楽しくなるでしょうw
格闘!? 確かになんか楽しそうだ!
マーシャルアーツ的な意味じゃねーぞw
やおいと格闘ですね! 理解したよ! 半分くらい!
出遅れたか…… こういう話ってすごい好きなんだけど、ここではめちゃくちゃ嫌われてるね
>>772 投下された作品について語る訳ではないからな〜
無関係な雑談で盛り上がってるのとあんま変わらんから
嫌う奴が出るのは当然ではある
感想は殆ど書き込まれない現状だと特に
創作について語らいたい層と、純粋に作品を楽しみたい層は噛み合わんのだろうなぁ
でも無関係な雑談に噛みつく人はあんまりいないよね。 アレか、望む流れは自分で作れ、っつーことなのかね?
とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
それにしても、ギスギスしてるな。
テンプレに
>>775 が書いてるけど、深夜とか気に入らない雑談のネタ叩き潰す流れになってるし。
前みたいに感想が書かれるようになったら、みんなも少しは仲良くなるんかねぇ。
今回はネタ投下して流れ変えた訳じゃないからな〜 気に入らん流れでも、皆で叩いて強制終了させるのは極力控えましょうって話?
それもちょっと違うようなw
779 :
創る名無しに見る名無し :2011/11/13(日) 10:48:11.68 ID:mg4Gzvs9
おいw
わぁいお昼だー! ……って、
>>779 なんだこれ……?
なんだこれ!?
むぅ、これはもしや伝説の……!
知っているのか雷電!?
クソワロタwww
己の文章と殴り合いをしたら、ぱんつが描きたくなりました。 これがさらなる高みなんですね、青森さん!
いや違うんじゃないかなwww
違うのですか老師! ではこの衝動はいったい!?
愛(エロス)だ
エロス これが 愛 ……!
なんて愛だw
ぱんつへの愛! ぱんつへの愛です!
パンツァーフェチスト
機甲フェチ……だと?
ガンダムAGEは三つ編み成分多めで本当にいいね! 素敵だね! それはそうとデスペラード出てきましたねw
正直ガンダムAGEどうよ?
____ __ 'ーr‐‐r、`、 \ . ‐'  ̄ ̄ ̄ `' 、ヽ. 1 /. / : ∀ / \ 、 l | . l. / __、 == ./___ l i ノ l li l r'´rー`r‐i´ r‐‐、`ヽ l レ' / |li l ヽ.__ニノ^ヽ....ニニ´-' ,. - ' / どんとこい ヽ`'┴ー--「 ̄|l-‐‐ ''"´ ,ィ l ヽ、_ |__.|| _,,.. イ /┘ >二j^ーヘiニ二 --く.∠.__ rー-- -‐'' ´| rァ-―、-‐/7 7'''ブ ̄`く \ | | ト--‐'ノ | | | ゝ--‐'ソ ,. -‐'ヽ | レへー<.. | | | >‐ァ'⌒ヽ、-へ| ( ))ー、`| | レ''´. -‐ト、 ノノ 〈
>>795 個人的には今のところ問題ないです。
不満点は多少はありますが、まだ10話も進んでないですしおすし。
>>795 とりあえずタイタスさんが楽しみで見てる
イワークさんはハガネールさんに進化するのかな・・
>>795 面白くない訳じゃないが面白い訳でもなく、普通、微妙…
後半化けて加速してくれるのを期待するけど
近年の失敗作品の例を見るとちょっと不安があるかな
ただ、種の「5話までは凄い面白かった」に比べると
始まったばかりがそれほど面白い訳じゃないというのが吉と出るか凶と出るか
とりあえずプラモの出来がすこぶるいいのでうまうまですよええ。
個人的にAGEのプラモは買う気が起こらないわ、デザインが好きじゃないから
ガンダムAGEを見ていない俺は隙だらけだった。
まったくヤプールが絡む回は演出が気味悪くて仕方ないわ!
誤爆とは……ぶったるんどる証拠か……。
ウルトラ怪獣とガンダムAGEの関係を真面目に考えた俺に謝れw
ごめんね! 別にスタッフにヤプールが関わってるわけではないよ! ベロクロンってかっこいいですよね!
AGE…世代交代なら今後はMSのデザインをガラリと変えてくるんじゃないかと思うけど。 とりあえず3世代目は「AGEセッター!」って叫んでガンダムに変身するんでしょ?
どこのXライダーだw
Xは「セタップ!」か「大・変・身!」じゃなかっただろうか? ソースは手元のspirit’s 乗り物兼変身装置のロボがいたからスパロボに参戦できた宇宙の騎士だなw
武器使いまくるからなw でも最近のライダーは重装備な気がしてならないw 見てないので印象だけだけどw
現在放送中の仮面ライダーフォーゼは少なくとも40種類の武器が出てくるよ!
昭和ライダーのステゴロ具合が懐かしいw 武器あっても2〜3種類かそこらだったよな、昭和ライダー。
ブラックRXで止まってたがそんなに重武装なのか最近のライダーはwww
どんだけジェノサイドしたいんだよ、最近のライダーw
フォームチェンジのスイッチ以外の使い捨て感がハンパ無いよな
というかフォーゼが異常に多いだけなんじゃw
フォームチェンジとかロボライダーですら衝撃だったのに最近のライダーったら、もう……
玩具を売りたいからしょうがない 単価を低くして数を増やすというアプローチは面白いが
そしてみんな多々買いに巻き込まれていくのね……。
RXの警棒みたいな奴で殴り合いしたのはいい思い出。
そういや何時だったかのロボスレでfateはどうなってんだろう 暫く続報を聞かないから待ちきれないぜよ
リボルケイン懐かしいなw バイオライダーのインフレは大人になった今では笑い話だがw
>>823 指先からなんかの血清だったかワクチンが滴るバイオライダーの画だけは覚えてるw
リボルゲイの玩具は子供ながらモロいと落胆したw
「ン」忘れたw なんだニュータイプのゲイかw
リボルゲイwww やだ妙にツボに入ったwww リボルケインって杖なんですよね、確か。
つか深夜からどんだけ伸びてんだよww 雑談で伸びるのも何か複雑な気分
>>827 じゃあ君が投下でも感想でも書けばいいじゃん
そうやって雑談に噛みついて何がしたいの?
杖で胴体貫通とか痛すぎる....
杖だけど普通に斬れるからな、リボルケイン これと本体の無敵っぷりが合わさってバイオブレードの影の薄い事よ・・
>>827 すまんな、俺の駄文はもうちょっと待ってくれ。
文章の取捨選択がいちいち悩んでしまうんだ。
>>829 まぁまぁ、落ち着き給え^^
最近スレの創作という部分が下火っぽかったから、つい出てしまったんだと思うよw
>>831 バイオブレード……。まったく記憶にないw
RXはまさかの続編ということもそうだけど、 「ライダー」なのに車が出てきたのを、子供心にツッコミいれた記憶があるw 「それじゃドライバーじゃん!?」みたいなw
>>831 バイオブレードはデザインも地味だったからなw
ソフビの安いタイプの玩具が家にあった記憶があるw
>>835 そういえば当時のおもちゃは三段階くらいのグレードがあったよな。
最初はソフビ、次は5000円くらいまで。そんで10000以上w
バイオライダーさんは能力の方に目がいってしまいますねw
>>832 投下自体はあるので、創作が下火っていうのはちょっと違うんじゃないですかね?
むしろ餌に食いつくfishがいない状態なんじゃないかしら。
>>829 別に噛みついてる気は全く無いが気に障ったならごめん
感想……本当に感想書けなくてごめんなさい……
簡単というかざっくりと書こうと思っても逆に失礼かなと……
コンスタントに書けてる師匠がうらやましい
てかぶっちゃけもう感想とか書く気ないよね皆
>>836 そうそうw
きっちり稼働する公式スポンサーのヤツから、整形しただけっぽいソフビのヤツまでなw
>>815 先々週は生身の女子高生相手にガトリング砲ブッパして
「あ、ヤベ!」とか言ってました
いや、生身言うても怪人経由で超能力持って暴れてて
フォーゼ自身も直撃するような撃ち方はしてなかったけど(校舎は壊した)
当時は持ってる玩具で家庭事情が分かった。戦隊ロボの基地的なの持ってる奴はブルジョアw
>>838 ざっくりでもいいのよ?
難しく考えなくてもいいのよ?
私なんか一部の感想、三つ編みに興奮してるだけみたいな文章だよ?
>>842 一目置かれますよねw
>>843 今年の仮面ライダーであるフォーゼは、基本コミカル路線で行くコンセプトらしく
戦闘時にも
・装備したロケットの推力に振り回される
・ミサイルを誤射
・ドリルが地面に刺さって回転
・宇宙からパラシュートで帰還
・脚に付けたバネで明後日の方向に飛んでいく
・投げた鉄球が跳ね返されて股間を強打
と、間抜けなシーンも多いが
アクション自体は無駄に気合が入ってて
決める時は決めるので総合的にはカッコイイのですよ
放送前にダセェwwとか笑ってごめんなさいしないといけないレベル
最近の特撮ヒーローがいかにカオスかは分かったw
やだなぁ、特撮ヒーローは昔からカオスじゃないですかw
冷静に考えれば全身タイツに変なヘルメット被った五人組がいきなり現れて戦うでもなく名乗りを上げて爆発を起こすという怪奇っぷり
戦隊全員で一人の怪人をたこ殴りにする挙句ロボットで爆殺しますしね
戦闘員「組織がブラック過ぎて辞めることも出来ない」
でも悪の組織って資金潤沢っぽいよなw
>>850 戦闘員ゾロゾロ引き連れて出てくる方々が
「数の暴力」と文句付けるのはちょっと……
それでもフェアな勝負を望むなら
戦闘員を出さず、あくまで一対一を前提として
「負けたらそれを素直に認めて、巨大化するなどの悪あがきはしない」
くらいの心掛けが必要やね
某作品で怪人がヒーローに文句をつけたことがありましてね
でも最後は巨大怪人と巨大ロボのタイマンだし、序盤は組織としての戦闘スタイルの違いでまだ何とかなるw
そもそも今年のゴーカイジャーでも普通にやってんだけどね、その辺のツッコミ 怪人「5人がかりとは、いかにも雑魚が考えそうなことだな……」 黄色 「あんだけゴーミン(戦闘員)出した奴に言われたくない!」
唐突に感想の一部をば
>>74 皆に愛されるたまちゃんにほっこり。
やおよろずの皆が本当に一人一人キャラ立ってて、読んでて楽しいw
特に赤毛と二人っきり以外はデレを見せないヘーちゃん。堂々とデートというとはw
ほっこりしながら読んでたら、まさかのオチwもうちょっとおしゃれなの編んであげてよまどかさんw
>>97 グラインドハウスはスレ見られない時があって、ちゃんと追えていないので
後日まとめwikiで読んでから感想書かせて頂きます。
しかし、まだ生きてたのかツカサキwしつこいなw
>>164 イグザゼンもちゃんと追えていないのd(ry
ミッチー相変わらず可愛いよミッチーw
紅いお嬢様がまた暗躍しているようですね。どんな罠が待っているやら
今回(の感想)はこの辺にしといてやらぁ! べ、別に特急で読んで疲れた訳じゃないんだからね!
859 :
創る名無しに見る名無し :2011/11/13(日) 22:59:05.93 ID:mg4Gzvs9
いますぐに投下できるもんはあるが、ここまで描いたことを後悔したのは生れてはじめてだぜ……
5や10を気にしない人間でも500とか1000とかは気にする…… そういうことでゴワス。
大丈夫。とっくに10000行ってるからw
つまり……1000000か
つまり、今までのがヤ○チャで、ついに○ッコロ大魔王が出張ってくると! なにそれこわい
何が始まるんです?
具体的に言うと青森さんと師匠…… 特に師匠がエラいことになっている。……いつものことじゃねーか。 あとTロG氏とDS氏とちーちゃんもアレだけど上ふたりにくらべりゃどってことないからその3人のことはいいや。 そしてコレ俺なんかキめてると思われるんじゃねーか? っつー懸念もある。
うろたえない! ロボスレ民はうろたえない! つーわけできやがれ!w
>>869 まてまてまてまてw
ロボスレ民は狼狽えない、確かにそうだが、今度ばかりは例外だろ!?w
>>862 とりあえず、一度落ち着いて見返してみようか?
それから考えようw
言っておくと、ハロウィンネタの追い打ちで描いた青森さんが世界を支えてる絵から考えてったネタです。 これは自分で自分のナチュラルマジキチっぷりに引いてると言った方が正確かもしれない。
スレッジのパンツ脱がした身から言わせればもう何も怖いものはないよw
ガチムチスレッジレスリング パンツ脱げた方が勝ち
>>874 まず真っ先に思い浮かんだ言葉がこの言葉です
エッチなのはいけないと思います
遥さん(神)と聞いて飛んできました!
まさかの神話wwwwwwwwww 普通におっぱい書けるんだから普通の島絵もたまにはかけよ!w いえあ
ロボスレ、ロボスレとは一体・・うごごごごごご
案の定理解の外だった、安心した
まーどんどん実物から離れていくから逆に大丈夫w
あえて言う マジキチ
>>875 エッチっていう方がエッチなんだぞ!
>>876 ハルカサンは半神半人で究極の存在や!
>>877 それやると多くの人が網膜灼かれオレが色んな人に謝る結果になるだけだぞ?
>>878 変態のすくつなんじゃないかな!
>>879 安心と信頼の
>>882 クオリティーでお送りしております。
>>880 真面目な話、ロボスレ民の実物を見たいっていう気持ちはスゴいある。
>>881 そう…… マジキチでない部分が無い、それが
>>882 オニイサンなのである。
うん、あれだ。
壮大すぎてどうしたらいいか、というか地味にクオリティー高いのが腹立つw
おうちのかたへ
>>882 君は、少し斜め上の方向に走りすぎる傾向があります。
十分な睡眠と、栄養のある食事を摂らせるようお願いします。
ネタに走り過ぎなくても大丈夫だと、落ち着かせてください。
>>882 こないだ俺と師匠(よりにもよって
>>882 の大好物)が互いの半径50センチ以内まで接近遭遇した事実があってだなw
>接近遭遇 詳しく
チクショウ「64スレ目
>>882 ですが6スレ目
>>882 です」って名前蘭に入れようと思ったらやっぱり長過ぎたって出たぞチクショウ。
>>883 そんな…… ネタに走らない
>>882 なんて、ただのさわやかイケメンだぜ!?
あれ
>>884 みたいな書き方ってことは、少なくとも青森さんの側は師匠本人のこと知ってるのか?
俺「ゲーム欲しい」 師匠「あそこの店にあった」 俺「行くわ」 師匠「財布の中身がー」 俺「目の前で財布確かめてた人がいた件」 師匠「えっ」 俺「えっ」
>>885 青森さん「エスコン5買いにマリカーの店に行くよ」
私「ごはん食べに大須行くよ!」
↓
私「マリカーじゃなくてマリオブラザーズになってるじゃないですかやだー!」
青森さん「やだー!」
↓
青森さん「エスコンないじゃないですかやだー!」
私「エナジーエアフォースしかないじゃないですかやだー!」
↓
私「ちょっと探してくる! 暇だし!」
青森さん「ちょっと飯食ってくる!」
↓
私「東別院にあったよー!」
青森さん「場所わかんねぇwww」
↓
エスコンの前でめぐりあい宇宙。
>エスコンの前でめぐりあい宇宙。 くわしく
>>891 レス「二人で飯でも食えよ!」
↓
私「(財布の中身を確認しながら)2000円しかないよ!」
↓
青森さん「師匠マジで見つけたかもしれないw」
↓
以降好き勝手に各々ブコフを物色。
会話どころかほとんど目も合わせてないですw
俺が狙ってたゲームの前に師匠が居た。
896 :
創る名無しに見る名無し :2011/11/14(月) 00:05:45.79 ID:mmWn33fh
すげぇなおいwリアルで住人と遭遇とはw
>>896 師匠が狭いところを横に移動している最中だったw
「エリアが重なってるから、どこかですれ違ってるかもね」 みたいな話は前にも上がってたけど、ホントにニアミスするってw
>>897 もともと出現地域が被ってたからあるとは思ってたんだw
師匠! マリカー近くの煙草屋に来たら週末ならいるかもしれんぞw おっちゃんが葉巻買うたるw
ネットは広大で世界は狭いんだな
>>899 たぶん知らないだけでモロにすれ違ってたと思うぞw
いいなー師匠と青森さんのどっちかに会いたい
ああっとsage入力してあるのに反映されてない!?
>>897 生活圏被ってましたし、接触は時間の問題だったんじゃないかとw
>>900 すみません、煙草は吸わない人なのでw
ぶっちゃけ互いの印象はどうだったん? 師匠はマジでパラベラムのイメージ通りな愉快な人なのかw
>>907 やだなぁ、私なんてリアルスレッジですよw
>>907 互いの印象となるとなぁ。帰ってからやっぱり師匠かと思ったからw
現地だとコイツか!? コイツなのか!? とギシアンだったw
>>908 新幹線で一万行かないな。待ってろ。
こういう話聞くとほっこりする>知らないネット上の住人同士がばったり さて、明日もあるし、平日仕事の人はそろそろ寝ろよー。 俺は休日だが、用事で出かけなきゃならんのでこれで失礼。 外部サイトで「ロボスレ用チャットルーム」、マジで検討しようかな(素人の適当な発言)w
ぶっちゃけ心臓バクバクだったんでニット帽しか覚えてな(ry
>>904 大丈夫。普通の煙草とは思わない方がいいw どちらかってば週末にちょっと美味しい物食べる感覚。
週一でしか俺も吸わないしw
つか何気に900越えてるし この休日でどんだけ加速したんだww
ボスレの夜はこれからだ!
(正直あの時、飯おごるくらいなら余裕なくらい金持ってたのは黙っておこう)
なんと!? くっ、おごってもらえばよかった……!
声かけよっかなーとかはおもってたんだけどねw ちょうど焼肉とか食いたかったしw ちゃんとボーカルやってた事も証明出来たかもしれんしw 本格的に寒くなる前は似たような恰好で赤門○のショーケースの前でしゃがんでる事あるからみつけたらレスしてくれw 週末はほぼ居るからw まー向こうでも出かけるって言ってる時はほぼそこw
>>921 保存しませんでした。
ちょっと前なら本州最北端にいたけどねw
>>920 焼き肉!
……焼き肉!?
声を掛けなかった事を今更後悔したよ……!
>>921 補食寸前みたいな事になってるじゃないですかw
>>921 これはあれだな。次の瞬間師匠の口がガバーと開いて・・
実は私も近くに焼肉屋があるかどうかよくわからn(ry 焼き鳥屋はわかるよ!
あそこしぶとくレバ刺しあるんだ。 地味に行ってみたいのはケバブと鶏の丸焼きかw 招き猫の所のステーキ屋は駄目だ。栄のアメリカンなステーキ屋も駄目だ。ていうか野郎が全部だめだw
なんという飲み屋談話w いっそ待ち合わせして食事でもしたらいかがです
>>928 鶏の丸焼きはクリスマスに買いに行かされてましたw
俺は構わんけど本番になるとシャイなアンチクショウなんで緊張するw しかもアウトサイダーだから師匠任せになるw
>>930 まじかーw 横通る度にクンカクンカしてるw ていうか大須で食ったのうどんだけだしw
師匠×青森さんの完成である
ラジオで青森×師匠は出来るかもしれないw ていうか今調べたら焼肉が軒並み予算一万以上じゃないですかー! 網焼亭で我慢しろ!
ほぞんほぞんほぞんほぞんぼぞんぼぞん
>>935 いやあああああああああwwwwwwwwwwwwwwwwww
ていうかこんなマッチョになりたい
今投下大丈夫ですかー?
厳しい
了解
構わんが寝るタイミングだから明日の方が助かるw
避難所の新スレにGo
んー、できれば本スレに投下したいので、新スレが立ったらそっちの方に投下するとしますです
その投下、期待してるぜ!
もうすぐ新スレか、今週はいい感じに早かったな
では新スレに移行する前に感想を書いてしまおう
>>649 改めまして投下乙!
ついにバイラムの来襲! こんどは市街地に被害が!
それにしてもアジャムという男w まあ、気持ちは分からなくもないw
>>684 こちらも改めまして投下乙!
戦いの場は雪と氷の世界、ホープとのやり取りもなかなか素敵
そしてナゾのババア、その正体は一体!?
お二方とも、次も期待しております
ととと、いけないいけない。
>>858 感想、ありがとうございます!
キャラが立ってると言ってもらえるのはとても嬉しいですw
しずかだー!
949 :
創る名無しに見る名無し :2011/11/15(火) 21:02:48.64 ID:vpFu1J7n
ならネタを振れ
私がスレを立てて進ぜよう
スレ立て乙。いつの間にか規制解除もおめw
スレ立て乙
>>951 スレ立て乙です!
よくやった、部屋を片付ける権利をやろう!
部屋は片付けない主義なのだ!
私もついこの前まではそうだった……。しかし、部屋をしっかり片付けてみたら、どうだ! なんか部屋が凄く広くなって落ち着かないぞ!
本格的に寒くなってきましたねぇ。 冬は手がかじかんで作業が進まなくなるから嫌ですわぁ。
ブレスサーモ手袋はいかが?
ぶ、ぶれすさーも……!?
なんだそのハイテク装備w
アウトドア用品店とかで売ってますよ。汗の蒸気を熱に変えるのだとか何とか。 若干表面が滑りやすいですが、装着したままでも結構細かい作業が出来ます。 キーボードぐらいなら何とかなるでしょう……
なんというプロ道具。
なにそれすごい……時代はもうそんなところまできていたのか!
埋めついでに ふと、ロボスレ作品で名言と言えば何が挙がるんだろうと思う
私的に名言というのにはちょっと違う気がするが パラべラムの召喚時の汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ は結構好き、アニメとかだと毎週テンション上がる気がするw
心に響いた言葉を名言と言うのか、印象に残った言葉を名言と言うのか
どっちもOKだよ 雑談の種にしたいだけだし
なんかズバッと名言吐きそうな奴が思い浮かばないw コイツかな? と思ってもなんか違うなぁ、って思ってしまうw 単純に記憶に残ってるのは無印DSのウィス姉の「偶然よ」っての。 ……え? とも思ったが妙に納得してしまったしw あとはバレンタインネタでライが言ったと記憶しているが、「隆昭お前なにやってるんだ」 まさにその通りなんだけど妙な無味乾燥っぷりのツッコミとタカ某のテンションの落差w
>>645 嬉しい事言ってくれるじゃないの(ジッパーを下ろしながら)
>>968 それはたぶんタカ坊から草川へのツッコミですねw
セリフじゃ無いのだが、グラゼロやグラ家の主人公たちの 本文中の内心には胸が詰まるのが多いね。
超豪快な安価ミスしたなww にしても派生作でも隆昭と草川は仲良いよなぁ。ホントに親友って感じ 最近というかしばらくage氏を見てないが大丈夫だろうか
紳士的な話になれば来るんじゃw
くあーっ! 安価ミスに気付かずに爆睡しとったわーっ! たろ氏やチョーさんも見ませんねぇ……。
確か遅筆氏は修行中だっけ 11月中に今まで溜まってたイラストを放出するって言ってたけど、11月終わっちゃいそうで怖いぞw タロ氏もだけどもうホントに見なくなった人が多くてなぁ 古時計屋氏とかザイフリ氏とか歯車氏とか元気にしているだろうか DaZ氏は白ウ詐欺の話になると出てくるから心配しないw
チョーさんは違うところでたまに見かけたりしてたけどねぇ。もしかして気づいてないだけでちょこちょこレスしてたかもw
>>974 歯車さん最後に見たときは恐ろしいほど酔ってた気がするw
留守にしてる人、ほとんどレベルの高い変態紳士ですねw
それは褒め言葉なのかw
ありがとう、最高の褒め言葉だ
唐突に人稲。名物である 何気に次スレまでの消費に1カ月以上掛かったんだな、今回のスレ 創発の中じゃ十分早い方か これから年明けにかけてもっとスピード遅くなるのかなぁ
ksks
どうかねぇ。まー元は紳士たちの優雅な会話で伸びまくってたスレだからなw 寝て起きたら百レス超え当たり前。投下もなしでw ついていけなかった……。
あの頃はちょっと雑談しすぎ感もあったけどなw それでも一応作品の投下も凄かったからそれなりにバランス取れてたけど
投下の量はマジ半端無かった。正直勘弁してくれと思った事あるw
なかなか容量とレスのバランス取れてたんじゃないですかね、あの頃はw
まー今は大分落ち着いてるよね 時折思い出したかのように加速するけど
微妙に千いったり行かなかったりw やっぱ当時はグラゼロが来たのがデカかった。
まあ、この時期は毎年静かですし、おすしw
もう年末に入ってるもんねw
春になったらいつも通りもっこり盛り上がりますよ、たぶんw
誕生日が近い…… クリスマスも………
クリスマスナンテナイデスヨ?
アハハソウデスネ!
父に、ありがとう 母に、さようなら
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(_´∀`)_ 創る阿呆に見る阿呆!
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