ここは様々な作品のキャラを使ってバトルロワイアルの企画をリレー小説で行おうというスレです。
みんなでワイワイSSをつないで楽しみましょう。一見さんも、SSを書いたことのない人も大歓迎。
初投下で空気が読めないかもしれない? SS自体あまり書いたことがなくて不安?
気にせずにどうぞ! 投下しなくちゃ始まりません。
キン肉マンのラーメンマン先生曰く「最後に勝負を決めるのは技(SSの質)ではない! 精神力だ! 心だ!」
リレー小説バトルロワイアル企画とは……
原作バトルロワイアル同様にルールなし、特定会場で最後の一人が生き残るまで続くという企画です。
キャラをみんなでリレーし、交わらせ、最後の一人になるまでリレーを行う、みんなで物語を作るスレです。
ここしか書けない、このキャラしか書けないという人も分かる範囲で書けるし、
次どうなるかを期待して次の人にバトンを渡すこともできます。
全ての作品を知りつくてしなければ参加できない企画ではないので、興味が沸いたらぜひ参加を!
詳細ルールに関してはこちらを
ttp://www3.atwiki.jp/fullgenre/?page=%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB 〜予約、トリップについて〜
予約する際はトリップをつけてしたらばの予約スレに書き込んでおいてください。
トリップのつけかたは、名前欄に #の後に半角8文字以下、全角4文字以下の好きな言葉を打ち込んで書きこんで。
したらばに予約するのは、「他の人が書いてるから避けよう」という心理を利用し、予約だけして放置することで
企画を妨げる「予約荒らし」という行為を防ぐためです。予約期間は5日(120時間)ですが、
間に合わないからもうちょっと伸ばして!という報告があればさらに2日予約期間を追加(48時間)できます。
したらば(予約などいろいろな時にご利用を)
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11918/ wiki(まとめサイトです)
http://www44.atwiki.jp/tarowa
2 :
sage :2011/07/10(日) 01:53:34.47 ID:HvH5Q2Ko
★キャラクター能力制限★ ・シャナ(@灼眼のシャナ)、C.C.(@コードギアス)は再生能力を落とす&急所(頭)をぶち抜かれたら即死。 ・ルルーシュ・ランペルージ(@コードギアス)のギアス能力は、「死ね」「殺せ」など、直接相手や自分の生死に関わる命令は無効。(「死ぬ気で頑張れ」とかならあり) ・らき☆すたキャラのオタ知識、ラノベ知識は制限。 ・仮面ライダー龍騎キャラのミラーワールドへの侵入禁止。 ・ローゼンメイデンキャラのnのフィールドへの侵入は禁止。 ・泉新一(@寄生獣)はミギー付き。 ・COMP(@真女神転生)は禁止。 ・シャナ(@灼眼のシャナ)の「封絶」は禁止。 ★支給品としてのアイテム制限★ ・KMF(@コードギアス)などのロボ系は禁止。 ・仮面ライダー龍騎キャラには、自分のカードデッキを支給品枠2つ分としてカウントして支給。それ以外のキャラに支給される場合は支給品1つの扱い。 ・デスノート(@DEATH NOTE)は禁止。 ・サタンサーベル(@仮面ライダーBLACK)はシャドームーンから没収&世紀王の呼び寄せ禁止。 ・カードデッキの変身は10分で解除。 ・カードデッキは変身すれば1時間、ファイナルベントを使えば更に1時間使用不可となる。 ★その他★ ・ひぐらしのなく頃にの雛見沢症候群は、まあ、空気読む方向で。
3 :
sage :2011/07/10(日) 01:54:53.72 ID:HvH5Q2Ko
4/6【コードギアス 反逆のルルーシュ@アニメ】 ●ルルーシュ・ランペルージ/○枢木スザク/○C.C./○ロロ・ランペルージ/●篠崎咲世子/○ジェレミア・ゴットバルト 2/6【ひぐらしのなく頃に@ゲーム】 ●前原圭一/○竜宮レナ/●園崎魅音/●北条沙都子/○園崎詩音/●北条悟史 3/5【スクライド@アニメ】 ○カズマ/●劉鳳/○由詑かなみ/○ストレイト・クーガー/●橘あすか 3/5【らき☆すた@漫画】 ○泉こなた/○柊つかさ/●柊かがみ/●高良みゆき/○岩崎みなみ 3/5【るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-@漫画】 ●緋村剣心/●斎藤一/○志々雄真実/○瀬田宗次郎/○雪代縁 3/4【仮面ライダー龍騎@実写】 ○城戸真司/○北岡秀一/○浅倉威/●東條悟 2/4【ルパン三世@アニメ】 ○ルパン三世/●次元大介/○石川五ェ門/●銭形警部 3/4【ローゼンメイデン@アニメ】 ●真紅/○水銀燈/○翠星石/○蒼星石 1/3【ガン×ソード@アニメ】 ○ヴァン/●レイ・ラングレン/●ミハエル・ギャレット 3/3【寄生獣@漫画】 ○泉新一/○田村玲子/○後藤 1/3【ゼロの使い魔@小説】 ●ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール/●平賀才人/○タバサ(シャルロット・エレーヌ・オルレアン) 1/3【バトルロワイアル@小説】 ●稲田瑞穂/●千草貴子/○三村信史 1/2【相棒@実写】 ○杉下右京/●亀山薫 2/2【仮面ライダーBLACK@実写】 ○南光太郎/○シャドームーン 2/2【真・女神転生if...@ゲーム】 ○男主人公/○狭間偉出夫 2/2【DEATH NOTE@漫画】 ○夜神月/○L 1/2【TRICK@実写】 ●山田奈緒子/○上田次郎 1/2【バトルロワイアル@漫画】 ●織田敏憲/○桐山和雄 1/1【ヴィオラートのアトリエ@ゲーム】 ○アイゼル・ワイマール 1/1【灼眼のシャナ@小説】 ○シャナ 40/65
スレ立て乙です
スレ立て乙です!
スレ立て乙!
残り40人か…
埋め立て乙ですー 昨日のwikiの訪問者数すごかったな
埋め乙ー パロロワWikiのリンクが更新されたからかな>訪問者数
浅倉の個人ページ見てたら ほとんどの面子が敵対の中で織田様だけが中立になっててクソ笑った
奈緒子は ジェレミアに号泣するほど悲しんで貰えてよかったな 上田先生じゃそこまで悲しんで貰えないかもしれないしw
上田死亡 ↓ 宗次郎「邪魔です、上田さん」 こうですかわかりません
上田と山田の間には愛(みたいなもの)はあるんだろうけど、しょせんスキヤキだからなぁ 山田が死んだって聞いてもピンとこなくてスルーして、後になってからチクチクしそう 対するジェレミアはマリアンヌのこと思い出しただけで泣く人だから…
>>11 を誤読していたことに気づいた
うん、上田先生だもんね
きっとかなみだけは悲しんでくれるよ、多分
千草といい奈緒子といい 縁に襲われた人が続けて死んでるなあ 気のせいかなw
ずっと喋ってたジェレミアと奈緒子と違って、上田は襲われたりとか色々あって他の人と絆を深める時間がなかったんだよ
そういうことにしておこう
しかし戦って守ろうとしてた蒼嶋やジェレミアが最初の同行者を失って、逃げてた上田がカズマや亀山のお陰でかなみを失わずに済んでるって
それが悪いとは言わないけど、ロワって理不尽よね
>>15 じゃあ次はアイゼルの番か
ジェレミア涙目ってレベルじゃねーぞwww
>>16 そこはかなみが今まで上田を失わずに済んでるって言うべき所だろw
まさか上田がヒロインだったなんてな……
予約と山田の死亡者名鑑ktkr とりあえずルパンが玲子さんにルパンダイブしないように祈ろう
田村玲子、夜神月、ルパン三世を投下します。
展望台の最上階で、二人の男が望遠鏡を覗き込む。 天下の大泥棒と、遠からぬ将来に新世界の神を目指していたはずの高校生。 ルパン三世と夜神月が互いに浮かべる表情は険しい。 見詰める方角は南――総合病院。 数十分前、その四階に人が集まっているのをルパンが発見した。 月はそれとほぼ同時刻に、F−1周辺で戦闘が起きている事に気付く。 それから二人は役割を分担し、それぞれを注視していた。 ルパンが監視する病院の北側の窓、ブラインド越しでは「人がいる」という事しか分からない。 しかし周囲に高い建物がなかった為、正面玄関の様子は良く見えた。 そして幸か不幸か、ルパンの仲間達の姿は望遠鏡越でも見間違えようもなく目立っていた。 真っ黒なスーツに同じく黒一色の帽子を目深に被った男、次元大介。 長めの黒髪に鼠色の着物と袴を着用した男、石川五ェ門。 ルパンはずっと観察していた。 ルパンは病院の外で起きた出来事の一部始終を、ずっと見ていたのだ。 病院と展望台を隔てる距離は遠い。 今から駆けつけたところで間に合わない。 せっかく得た展望台という拠点はそうそう手放せない。 かと言って月を一人にする事も出来ない。 それに、次元と五ェ門の実力を信じている。 仲間達が直面する危機をただ見ている事しか出来ない歯痒さを噛み締めながらも、足を止める理由ばかりが立ち並ぶ。 「行って下さい、ルパンさん。 今起きている戦いには間に合わなくても、貴方に出来る事はあるはずです。 それに会場は広い……この機会を逃したら、もう合流出来なくなるかも知れません」 F−1については一段落したようで、月が顔を上げてルパンを促す。 それでもなお、ルパンは動き出せずにいた。 山の中を全速力で移動して、病院に着くまでに時間はどれだけ掛かるのか? ここを離れる事が本当に最善なのか? 戦況は? ルパンは計算を重ねる。 しかし、正面玄関で起きた出来事はほんの十分程度の時間で終わりを告げた。 恐らく当事者達にとっては長い長い時間の出来事でも、ルパンと月にとっては一瞬の出来事で。 計算も行動も、何一つ間に合わないまま。 病院は炎に包まれた。 ▽ 目が醒めた時には夕方だった。 窓から見える夕焼けが、少女の頃を思い出させた。 わたしはこの空より、もっときれいな夕焼けを見たことがある。 立ち止まってその空を振り返ると、お母さまに手を引っ張られ、もっと速く走りなさいと叱られた。 まわりの人たちも、みんな夕焼けには目もくれず、必死に走っていた。 あの日こそ、日本の夕暮れだったのだ。 あの夕焼けの美しさを、わたしは生涯忘れない。 たとえわたしが死んでも、きっとわたしは風になって、あの夕焼けを忘れない。
(……撒いたか) 山中を移動していた田村玲子は後方に注意を払いながらその速度を緩めた。 思い起こしていたのは、ある日篠崎咲世子が日記に書き残した記憶の断片。 薄れる事のない鮮やかな景色。 日本がブリタニアに征服されたのは皇暦2010年。 皇暦と西暦が一致するのかは不明だが、玲子の知る日本よりも文明が進んでいる事は確かだ。 そして現在は2018年。 咲世子が見た「日本の」夕焼けは、短くとも10年近く前のものだという事だ。 それを何故、未だ鮮明に覚えているのか。 何が咲世子にとってそれが『特別』だったのか。 日本が征服されようとされまいと、夕焼けはただそこにある。 気温や湿度、大気の状態に左右はされど、夕焼けは夕焼けだ。 日本の夕焼けとエリア11の夕焼けの何が違うのか、玲子には分からなかった。 だが恐らく、これは咲世子だけが特別なのではない。 痛がりの人間達の多くには、こういったものがあるのだろう。 パラサイトとは違う。 もしこの夕焼けの意味が分かったら。 人間達の事が分かったら。 それとの比較で、パラサイトについて何か新たな発見があるのだろうか。 ここで玲子は観察の限界を感じる。 最初に出会った男は問答無用で食ってしまったのだから仕方がないとは言え、咲世子を殺してしまった事は痛かった。 結果的に咲世子の記憶を得られたのだが、咲世子の抱いていた『感覚』が理解出来ないのでは記憶の有効活用は難しい。 つい先程出会った杉下右京も興味深かったが、結局ほとんど観察出来ずに逃走する事になってしまった。 そして、こうしている間にも会場にいる人間は数を減らしている。 このままでは観察はままならない。 ――我々は何者なのか? 答えを得る為に、取るべき方針を見直す必要があった。 考えながら、玲子は廃洋館に辿り着いた。 シャナから逃げている最中である以上、地図に載っている建物を利用するのは危険だ。 しかし追跡に利用出来るような痕跡は残していない。 それに逃走を始めてから時間がかなり経過しており、シャナも既に諦めた可能性が高い。 何より、玲子にはここを訪れなければならない理由があった。 破壊された壁から建物の中を覗く。 人の気配がないのを確認し、玲子は内部へ足を踏み入れた。 ギシギシと音を立てながら古びた階段を上がる。 慎重に部屋を見て回り、玲子は目当ての物を発見した。 廃洋館の一室の壁際に鎮座した、玲子の背よりも高いそれ。 戸には豪奢な彫刻が施され、見る者に重厚な印象を与える。 取っ手は外れかけていたものの戸と同じ装飾がなされており、経た年月を感じさせつつもかつての威厳を損なってはいなかった。 クローゼット。 玲子は目当ての対象の正面に立ち、開け放つ。 中には予想に違わずギッシリと洋服がひしめき合っていた。 右京の観察に失敗した原因の一端には、服がある。 咲世子の着ていたメイド服は、彼女の血で酷く汚れている。 体を自ら傷付けてその血痕を誤魔化しはしたものの、右京のような専門家の目は紛らわせない。 玲子にとって着替えは急務だったのだ。
このタイミングで投下とか疲れてる俺への嫌がらせか 支援するしかないじゃない!
クローゼットの中を物色しながら、これから着る服を考える。 初めに出会った男の服は着物。 彼の支給品は白衣。 咲世子はメイド服。 シャナはセーラー服。 右京はスーツ。 統一性は見られない。 そしてこのクローゼット内の服も、玲子にとって見覚えのないものばかりだった。 咲世子と住む世界が異なっていた事からも、玲子の常識で服を選ぶのは適切ではないのかも知れない。 その考えの下に、山中で動き回るのに邪魔にならない程度の機能性を考慮しつつ服を選ぶ。 頭部を触手に変形させ、その先で器用にメイド服の背中のボタンを外した。 部屋の隅にあった鏡に姿を映しながら、選び出した服を着込む。 そしてそれが終わると他にも何着か着替えを見繕い、デイパックの中へ押し込んだ。 用が済むと洋館の周囲に注意を向ける。 シャナが追ってきている様子はなく、玲子は少しの間だけこの場で休息を取る事にした。 ▽ 「ルパンさん、どうして……!!」 「……」 月が声を荒らげる。 Fー1が一段落してから、月もまた望遠鏡を病院へ向けていたのだ。 次元の死。 散り散りに逃げていく五ェ門達。 それらを呆然と見詰めながら、ルパンは未だ動き出せずにいた。 次元と五ェ門の存在に気付いてすぐに病院へ向かわなくて良かったと、ルパンは思う。 碧い髪の男が一人院内へ入って行ったがそれだけで、恐らく現在の病院には誰もいない。 入れ違いになり、無駄足になっていただろう。 それよりはこうして事態を終始把握していられただけマシと言える。 しかし、それでも。 仲間達の危機に、死に。 何も出来ずに指をくわえて見ていただけという、その事実は揺るぎない。 ルパンは何度も望遠鏡を覗き込み、焦点を合わせる。 次元は動かない。 そもそもあの場にいたのが本当に次元だったのかを疑ってみるが、望遠鏡越であっても長年連れ添った仲間の動きを見間違えるはずがない。 そしてあれだけの規模と威力の爆発の直撃を受けては、最強のガンマンであろうと生き残れはしない。 逃げていった参加者達がどうやってやり過ごしたのかは不明だが――次元の死を、認めざるを得なかった。 「どうして……行かないんですか」 月はもう一度、ルパンに言う。 「……手遅れだ。 例え次元がまだ生きてたとしてもよ……俺が着くまでは保たねぇ」 「でも……五ェ門さん達がまだ、近くにいるかも知れません。 他にも爆発に巻き込まれて怪我をしている人がいるかも知れません……やれる事は幾らでもあります!」 必死に説得しようとする月に対し、ルパンは首を横に振った。 「ここは離れられねぇ。 それに今この会場のあちこちで起きてる事に目を向けてられてられんのは、多分俺達だけだ。 ここで得た情報は無駄にはならねぇ」 顔こそ見えなかったものの、敵味方の区別は付いた。 あの場にいた緑のスーツの人物と紫のスーツの人物は危険人物だ。 これだけでも、情報として価値がある。 「情報の為に、次元さんや五ェ門さんや、病院にいた大勢の人達を見捨てるんですか!?」 正義感の強い月が激昂するのも無理はないし、ルパンとてまだ迷っていた。
支援
この場を離れられない理由。 それはただ情報の為、立地の為ではなく。 「……どうして僕にこの場を任せて下さらないんですか?」 これ以上は誤魔化せないかと、ルパンは深く息を吐く。 「確かに僕はカズマさんみたいな特殊な力を持っていないし、銃については教わったばかりで使いこなせていない。 でも……こんな時ですら、僕の事を信じないのは何故です?」 月はいつまでもルパンの言葉を鵜呑みにする程馬鹿ではないし、お人好しでもない。 「もしかして、ルパンさんは本気にしているんじゃありませんか? ……Lの、僕が『キラ』だなんていう妄言を……!!」 「……本気にはしちゃいねぇさ、坊主。 ただよ……坊主がこれからどう変わってくのか、俺様にも分からねぇのさ」 ルパンは観念したように両手を広げ、近くに置いてあった椅子にどっかと座り込む。 いずれは覚悟を決めて話し合わなければならなかった事だ。 「俺ぁ初めてお前さんと会って眼を見た時からよ、気になってたんだ。 道を踏み外さずにいられんのか? ってよ」 「それで……今も、僕を監視しているという訳ですか?」 「まぁ、言葉を選ばなけりゃそういうこった」 月の握った拳がワナワナと震える。 「眼を見てそう思ったから」ではとても合理的な説明とは言えず、月も納得出来ないだろう。 しかし、そうとしか説明しようがないのだから仕方がない。 「僕は、あなたを信じてみようと思っていたのに――」 月が言いかけた時、ジリリリリとけたたましいベルの音が鳴る。 ルパンが支給品や展望台内にあった品で作った侵入者用のトラップだ。 こうして最上階にいるルパンと月にその侵入を知らせる役割を担っている。 「話は後だ、行こうぜ坊主」 月は少し不満げにしたが、デイパックからマグナムを取り出す。 対するルパンは刀を出して互いに頷き合い、一階の入り口へ走った。 ▽ 休憩を終えた玲子は他の参加者と接触すべく、展望台へ向かっていた。 シャナの追跡を逃れた事もあり、移動は足跡を気にせずに咲世子の足を使っている。 展望台は会場内で最も目立つ建造物なのだから、参加者の一人や二人は必ずいるはずと期待しながら到着した。 入り口を見るとガラス扉の先の足下には紐が張られており、その先は紙製の細い道や小さなシーソーが続いている。 紐を踏めばボールが動き出し、細い道やシーソーを利用しながら進む。 最後はそのボールがゴムの力で跳び、非常用のベルのボタンを押し込む仕組みになっていた。 (侵入者の存在を伝える為のトラップか。 古典的だが……) ただベルのボタンを押すだけの仕掛けのはずだが、無駄に凝っている。 しかもそれが侵入者側から見える場所にあるのでは意味がない。 発想は子供のそれだが、技術は大人のものだ。 仕掛けたのは余程の馬鹿か、それだけの余裕がある人物なのか、読み切れない。 玲子は視界の範囲内に人がいない事を再確認してから、先端に眼球の付いた触手を形作る。 そして角度を変えて足下の紐を観察すると、その傍で何かが光った。 紐と少し間隔を空けながらも同様に張られているのは、細い糸。 (こちらが本命か……) 紐の存在には、侵入しようとした多くの者が気付くだろう。 しかしその紐を避けた先に、光の加減で見えにくくなった糸がある。 二重のトラップだった。 否、より正しくは二重三重。
支援すれば英雄になれるのかな?
糸は他にもあちらこちらへ張られており、全ては避けられない。 侵入者は糸のどこかに引っかかるか、糸に気付いて侵入を諦めるかの二択。 例え無駄に凝ったボールの仕掛けが上手く作動しなかったとしても、他にも何か罠があるのだろう。 上の階にいる人間は、少なくとも馬鹿ではないらしい。 そこで玲子は展望台の案内図を見ながら、新たな方針を打ち出した。 ▽ 月と共に階段を降りた先、展望台の入り口に立っていたのは一人の女だった。 「いやー、俺様最初に引っかかるのがこーんな美人たぁ思わなかったぜぇ」 黒髪長髪に、青と白のコートに身を包んでいる。 左腕に付けられた「HOLY」という隊証から、それが何かの組織の制服なのだろうと推測出来た。 下は裾にレースの付いたミニスカートになっており、引き締まった太股のラインが良く見える。 状況が状況ならそれを更に観察しているところだが、今はそんな場合ではない。 そして何より、女の目は。 月の目とはまた違う、底冷えするような鋭さだった。 例えるならば爬虫類のような、まるで人間でないかのような―― 「これを仕掛けたのはお前か?」 女はルパンの言葉を無視して、その目と同じく冷たい機械じみた声で問う。 「そーとも、このルパーン三世様が――」 「なるほど……この仕掛けの無駄も頷ける」 ルパンを見る目は観察者の目だ。 恐らくこの女はわざとトラップに掛かり、仕掛けた張本人を呼び寄せたのだろう。 (うひょー、顔は美人だってのにおっかねぇ……) 気を抜いたら一飲みにされてしまいそうな感覚に、背筋を冷や汗が通り過ぎる。 「僕は夜神月。 僕達は殺し合いに乗るつもりはありません、あなたは――」 「そうだろうな、そうでなければこの問答は無用だ。 安心していい、私も『殺し合いには』乗っていない」 月の問いに対する答えは、嘘とは思えなかった。 しかしそれを言葉通りに受け取っていいかは別だ。 その考えは月も抱いているようで、構えた銃を下ろそうとしない。 「私はお前達に興味が出た。 しかしそれよりも先に――」 ▽ サァァァ、と絶え間なく水が流れる音がする。 月はルパンと二人並んで扉を背にして立ちながら、うんざりしたように溜息を吐いた。 展望台三階・温泉。 扉から入ると正面奥に浴槽。 そこに至るまでに、シャワーの取り付けられた鏡台が通路を作るような形でズラリと並んでいる。 ――案内を見たが、この施設の中には浴場があるらしいな。 ――是非利用したい。 底知れない雰囲気を持つ、田村玲子と名乗った女は風呂を所望した。 これまでにどのような経緯を辿って来たのかは分からないが、この場で殺し合いが行われている事は玲子とて分かっているはずだ。 だというのに初めて出会う参加者を前に入浴したいなどと、月にしてみれば正気の沙汰ではない。 「とても信用出来ない」と言うと、玲子はデイパックを預ける事と風呂の前での監視を許す事を条件に出した。 結果月とルパンは各々銃と剣を持ったまま女湯の脱衣所の中、浴場へ続く扉の前に立っていた。 対する玲子は監視しやすいようにと扉近くのシャワーを利用している。
「……ルパンさん。 こうして立っている事に意味はあるんですか?」 病院で起きた事は勿論、F-1で起きた事もある。 悠長な事をしている暇はないはずなのだが、ルパンの関心は玲子へ向いている。 「確かにそうだな、立ってるだけじゃあ監視してる事にゃならねぇ」 そう言ってルパンはそれまで背を向けていた扉に向き直り、手を掛けて薄く開けた。 「ちょ、ちょっとルパンさん! 幾ら何でも女性の入浴中に……!!」 まさか女性の裸体を見る事が目的!? 次元さんや五ェ門さんの事よりもこれが大事なんですか!? 言いかけた言葉をかろうじて飲み込むが、ルパンへの不信は拭えない。 しかし当のルパンは飽くまで真剣な表情で、扉の隙間から中を覗き込んでいる。 「女性、ね。 坊主よ、お前さんは本当にそう思うか?」 「え?」 思いがけない答えに言葉を返せずにいると、扉の向こうから反響してくぐもった声が掛かった。 「人間の雄が雌の肉体に欲情して覗き見ている……のとは趣が違うようだ。 目的は観察か?」 「……こいつぁ驚ぇた、背中に目でも付いてるのかい?」 ルパンはおどけた言葉を使っているが、月はルパンの焦りを感じ取った。 焦るのも無理はないと、月は思う。 ルパンは玲子が背中を流す為に、扉に背を向けたのを見計らって覗き見たのだから。 玲子の質問に、ルパンは肩を竦めて正直に答える。 「なーに、お前さんが武器を持ってねぇ事がはっきりしてるうちに、腹ぁ割って話でもしようと思ってよ」 「確かに、腹を割って話すというのは私も考えていたことだ」 ルパンと月に背を見せたまま、玲子は顔だけ振り返る。 玲子の視線に射抜かれて、月はこの時ようやくルパンの警戒が大袈裟なものではない事に気付かされた。 ▽ 玲子が服の次に気に掛かけたのは、臭い。 咲世子程の嗅覚の持ち主はそう多くはいないだろうが、出来れば入浴をしておきたい。 そう思っていたところへ温泉の書かれた案内図があり、渡りに船だった。 「普通の人間の女性」を演じる事は可能だが、玲子は月とルパンを前にそうしなかった。 それが原因で訝られる事にはなったが、知能の高い人間を相手に会話すればいずれ「普通」という擬態は見抜かれてしまう。 ならば初めから素の口調と態度で接し、そしてその知能の高い相手に訪ねる。 ――我々は何者なのか? この二人の知性は低くない。 玲子が考えもしなかったような答えも出てくるかも知れない。 だからこそパラサイトである事を初めから明かし、人間の話を聞く。 それが玲子の新しい方針だった。 これまでにも、そういった考えがなかったわけではない。 パラサイトの存在を知った特殊な立場の人間、泉新一とは最初に話し合いの場を設けた。 しかしそもそも新一は『当事者』であり、忌憚ない意見を期待するにはそもそも無理がある。 雇った探偵は、寄生生物の存在を知った上で話し合いが出来る類の人間ではなかった。 この会場に来てからも、人間とは話し合いの前に失敗してしまうばかりでまともな会話が出来ていない。 これまで玲子は人間の行動を観察した上で考察を重ねてきた。 しかしそれに行き詰まった今、玲子は真剣に人間からの意見に耳を傾ける事にしたのだ。 もしも寄生生物に対し拒否反応を起こすようなら、食ってしまってもいい。 頭部の一部に眼球を形成し背後――扉の向こうの二人を観察していたところ、扉が開いてルパンの眼が見えた。 混んだ電車の中で田宮良子の肉体に触れて来た男がいたように、人間の雄は雌の身体に強い関心を抱く。 しかしルパンの視線はどうやらそれとは別種のもののようだった。
「話すにゃあ扉が邪魔なんだけどよ、開けて平気かい?」 「ちょっと、ルパンさん!! 幾ら何でもそれは――」 「ああ、好きにしろ。 声が通りにくいからな」 「た、田村さんまで何を!?」 話は入浴の後にしようと考えていたが、この場で済ませてしまった方が時間の短縮になる。 (ついでにその後で咲世子の夕焼けについても聞いてみるか……) 玲子は対話の為に、身体の向きを変えた。 ▽ 顔だけ扉の方へ向けていた玲子は身体の向きを変え、月とルパンに体の脇を見せる形になった。 熱い湯で上気して少しだけ赤みを帯びた肌から、湯気が上る。 濡れて額やうなじに張り付いた髪を細い指で掻き上げる姿には、大人の女性の魅力を自然と備わっていた。 そして玲子の身体に付く細くしなやかに鍛えられた筋肉は、逞しいがそれでいて女性らしいシルエットの妨げにならない。 鎖骨や肩から落ちた玉のような水滴が、胸の間や腕を流れた。 その水の動きを追って月が視線を下げると、横からのアングルである事によって形の整った胸のラインが際立っている。 鎖骨から滑った水滴は胸部に隠れて見えなくなったが、腕を伝った水は長い指から長い脚を辿って床のタイルへ滴る。 身体の各所に浮かぶ赤い傷は肉体の見栄えを損なわせる事なく、むしろアシンメトリーな美しさを―― 「ふ、服を着てからにして下さい!」 月はつい視線を下へ泳がせてしまった事を恥じながら、玲子に向かってバスタオルを投げる。 しかしそのバスタオルを受け止めたのは、月の見間違いでなければ玲子の髪。 「え……?」 「先程『背中に目でも付いているのか』と言ったが、それは正確な表現ではない。 頭部全体が思考する筋肉であり、眼球の役割も担える――といったところか」 玲子の髪が伸びて、空中のバスタオルを掴み取ったのだ。 「手出されなければ、こちらから危害を加えるつもりはない。 『腹を割って話す』と先に言い出したのはそちらだ、私の話に付き合って貰おうか」 玲子は己の出自を話し出す。 それは月にとって、荒唐無稽と言っていい話だった。 しかし玲子が冗談を言うような相手でない事は明らかで、そして既にカズマという前例もある。 荒唐無稽な世界を認めるか否か、それを決断するべき時が来ていた。 しかし今、玲子を前にしながら月を悩ませているのはそれだけではなかった。 自分自身の事もまた、月を揺さぶっている。 ルパンは他の大人とは違う。 私利私欲ではなく他人を気遣えるこの聡明な大人を、信じたいと思った。 だが自分を信じてくれない人間は信じられるはずがない。 玲子の話を耳に入れながら、しかし思考は別のところへ向かってしまっていた。 ――信じていたのに。 ――信じてくれていると思っていたのに。 何より月を蝕んだのは、不安だった。 (あのルパンさんが、危険を感じ取った。 僕は何なんだ? 僕は……僕はまさか、本当に……キラなのか?) 馬鹿馬鹿しいと一蹴したはずだ。 Lの策略には乗らない。 しかし、他でもないルパンが言う事では無視出来なかった。
(僕は正義の為にと、人の命を奪ってしまえるような人間なのか?) そこで月は、朝方の自身の思考を振り返った。 ――僕は、新世界の神にな―― そして悩むべき事が『逆』だったのだと、気付く。 (僕は……然るべき力を手に入れた時「正義の為にと、人の命を奪わずにいられる人間なのか」?) 力を得た時。 本当に使わずにいられるのか? ルパンが懸念していたのは、この事なのか? 「さて、ここまで話した上で聞きたい。 私達は『何』?」 ――僕は…………何者なんだ? 玲子への対応は慎重を期さねばならない。 底知れない人物だという事は分かっていた事で、更にここまでの話が真実ならそれこそ「食われる」かも知れない。 しかしルパンに対して信頼を寄せていたからこそ。 月は今、揺らいでいる。 ▽ 出会った瞬間から警戒し、蓋を開けてみればある意味鬼よりも蛇よりも厄介な相手だった。 勘は外れていなかったとは言え、運が良かったとも言えない。 これが勘違いなら女性の風呂を覗き放題という、ルパンにとって楽園のような光景が広がっていたはずなのだから。 それに玲子の事だけでなく、月の事も早急に考えなければならない。 もしも時間が与えられていたならば。 ルパンは月と深く話し合って納得のいく答えを導き出し、再び迷いなく互いの手を取り合っただろう。 しかし玲子の来訪がそれを遮った。 現実には、ルパンは次元の死を悼む時間も五ェ門の安否を確かめる時間さえも得られなかったのだ。 「さて、ここまで話した上で聞きたい。 私達は『何』?」 ルパンは慎重に答えを探す。 玲子への返答を誤れば、殺されるかも知れない。 その予感はルパンも月も共通して抱いていた。 しかし月とルパンはもっと根本的な部分で――すれ違い始めていた。
支援
【一日目昼/D−5 展望台】 【夜神月@DEATH NOTE】 [装備]なし [支給品]支給品一式、M19コンバット・マグナム(次元の愛銃)@ルパン三世 確認済み支給品(0〜2)、月に関するメモ [状態]健康 [思考・行動] 1:仲間を募りゲームを脱出する。 2:Lに注意する。ルパンについても(性的な意味で)警戒。 3:情報収集を行い、終盤になったら脱出目的のグループと接触する。 4:命を脅かすような行動方針はなるべく取りたくない。 5:魔法や異なる世界の存在を信じる? 6:僕は……。 ※F-1で起きた戦闘の一部始終を目撃しました。どの程度の情報が得られたかは、後続の書き手氏にお任せします。 ※ルパンから銃の扱いを教わりました。 【ルパン三世@ルパン三世】 [装備]小太刀二刀流@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- [支給品]支給品一式、玉×5@TRICK(一部をトラップに使用)、確認済み支給品(0〜2)、紐と細い糸とゴム@現実(現地調達) [状態]健康 [思考・行動] 0:次元……。 1:仲間を募りゲームを脱出する。 2:主催者のお宝をいただく。 3:月を見張るため、彼に着いて行く。 4:月の持つM19コンバット・マグナムが欲しい。 5:竜宮レナや園崎詩音の事が少しだけ気になる。 6:ロロ・ランペルージと接触したい。 7:玲子の問いに答える。 ※展望台の望遠鏡から見える範囲は展望台を中心におよそ7×7、A〜Gの間の2〜8までです。 ※総合病院で起きた戦闘の一部始終を目撃しました。 緑のスーツの人物(ゾルダ)と紫のスーツの人物(王蛇)は危険人物と判断しました。 ※展望台一階の入り口付近には侵入者用にトラップが仕掛けられています。 ※寄生生物に関する知識を得ました。 【田村玲子@寄生獣】 [装備]篠崎咲世子の肉体 [支給品]支給品一式×3(玲子、剣心、咲世子)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、不明支給品(0〜2)、双眼鏡@現実、 ファムのデッキ@仮面ライダー龍騎、首輪×2(咲世子、劉鳳)、着替え各種(現地調達)、シェリスのHOLY隊員制服@スクライド [状態]ダメージ(大)、疲労(中)、数カ所に切り傷 [思考・行動] 0:人間を、バトルロワイアルを観察する。 1:新たな疑問の答えを探す。 2:茶髪の男(真司)を実際に観察してみたい。 3:泉新一を危険視。 4:腹が減れば食事をする。 5:ルパンと月から寄生生物と夕焼けに関する見解を聞く。 ※咲世子の肉体を奪ったことで、彼女が握っていた知識と情報を得ました。 ※シャナ、茶髪の男(真司)を危険人物だと思っています。 ※廃洋館で調達した着替え各種の内容は、後続の書き手氏にお任せします。 【シェリスのHOLY隊員制服@スクライド】 HOLY隊員のシェリスが着ている制服。 【玉×5@TRICK】 上田が山田に見せた手品の小道具。 色はブルー、イエロー、グリーン、パープル、赤。 【紐と細い糸とゴム@現実】 ルパンが展望台内で調達。 どれも普通の日用品。
投下終了です。御支援ありがとうございました。 誤字脱字、問題点等がございましたら御指摘戴ければ幸いです。
投下乙です
ルパンは仲間が死に、月との間に亀裂が入り、答え次第では殺される問いかけをされたりと災難続きだな
誤字脱字は細かいですが
>>30 の
「手出されなければ→「手出しされなければ がありました
投下乙! 月はいやらしい感じのトラブルに巻き込まれること多いなww そういやLが夜神家監視してる際に、カットされちゃったけど月が自家発電してるコマがあったらしい
投下乙! 玲子さん、サービスシーンお疲れさまですww ルパンはやること多すぎだろ…なんだかんだで安定してると思ったんだがなぁ
感想ありがとうございます。
>>36 御指摘ありがとうございます、Wiki収録の際に修正致します。
また状態表現在位置の修正を忘れておりましたので、Wiki収録の際に【一日目昼/D−5 展望台三階】と改させて戴きます。
うーむ、いいところで引きか…。今後が気になるZe。 そういえば気になったんだが、仮面ライダー知らないんだけど、契約解除されたモンスターってどうなるの? あの蛇は今でも徘徊してるの? だとしたらマーダープラスワン? それと、メタルゲラス?の遺体ってどうなるの? そのまま残ってるの? 某ドラクエアニメやマギカみたいにコア的なものを残して消えるの? それとも完全消滅?
あ、契約解除されたのは蛇じゃなくてデストワイルダーだった。間違えた。
契約解除されたモンスターは他の普通のモンスターと同じになって徘徊して人食べたりしてると思う 本編だと、ゲラスたんエビルたんは契約者思いで、契約者の敵討ちに浅倉襲おうとして逆に契約させられたりしてた
ミラモンは爆死した後はエネルギー体みたいのが残って、それを喰わせることで別のミラモンがパワーアップする ここだとボルキャンサーを破壊したエビルダイバーと、メタルゲラスを破壊したベノスネーカーがそれをやってる デストワイルダーはマーダー+1扱いでいいんじゃないかな
別のロワでも東條の死後にデストワイルダーが他の参加者を襲ってたな
死んでも他人に迷惑かける東條ェ……
歪みねぇな東條
ゼロ魔の作者の人がかなりヤバい癌らしい 8月に手術するようだけど……
マジで?あと三巻ぐらいで完結宣言していたからなんとか回復してもらいたいな
癌って、そんなに末期になるまで気づかないモンなんだなぁ…。 いや、場所によるのはわかってるけどさ。 手術不可能って言うと、もう転移とかしちゃってるんだろうな……。
すぐ痛んでくるところとか、見たり触ったりで分かるところは気付けるけど 痛んでくる頃にはもう手のつけようがない部位ってあるんだよ
いまさらだが感想をば 投下乙っす 玲子は相変わらず見ていて面白いな 元がいいキャラだし、書き手さん方がうまく動かしていて凄く楽しい 月はちと可愛そうだな。 この時点ではキラとはなんの関わりもないのにLやルパンから怪しまれ、精神をすり減らしてる もてばいいけど・・・。
幸運なのは他に知り合いがいないことかねぇ>月 もし家族の誰かが参加してたらどうなってたか分からん
月の家族で一番大切なのって妹なの? それともお父さんかな
妹(作者談)
月ってノート拾わなきゃかなりのエリートで家族思いだったんだろうなぁ 総一朗とか妹も平気で駒として扱ってた辺り、ある程度人間やめちゃってると思う
そう言えば、D7の山火事はどうなった? 展望台での描写は無かったよね?
月とルパンの食事中に、そっちの方角で黒煙が上がってたような
>>58-59 細かいこと言い出しちゃうと、この企画自体の難度が跳ね上がるから、例えば死んだはずの人間が何の脈絡もなく生きてたとか、そういう致命的ミスでなければあんまり気にする必要ないんじゃない?
色々考えることが多かったから、山火事については2人ともあえて無視してたとか、適当に補完してさ。
最近予約が多いなw 嬉しい
>>60 D-7(展望台から見て東)の炎上は95話で何度か触れられてるぞ
ミスでも何でもないと思うが
予約が着ていたことに二日間も気付かないなんてな…… 火災は次の放送辺りで触れるとかしたほうがいいかもね
他にはLと光太郎が爆発があった方に向かってるけど それ以外であんまり言われてないのは、付近にいる銀様たちが書かれてないせいもあるんじゃないかな 別に触れられてなくても問題ないことだと思うんだけど、何でわざわざ放送で言わなきゃいけないんだ?
現場にいる面子で鎮火のしようがないし、主催側動くかなーと思ったけど V.V.はこの程度じゃ動かないか
現在朝パートが10人、午前パートが20人、昼パートが10人か。 綺麗に分かれたもんだな。
昼パートは放送を待つばかりだな、ワクワクする しかし銀様たちは長いこと書かれてない気がするけど大丈夫かな
レイ兄さんの死亡者名鑑きたな
死亡者名鑑乙ー 2話で五人も死んだから大変だよねw
オリジナル笑顔のAAかよwww 奈緒子のAAがあったのにも驚きだ
死亡者名鑑のひと乙乙乙!! いつも楽しみにしてます
残り一人の作品が増えてきたけど、最初に全滅するのってどこだろう
上田先生は絶対半端に生き残ると思います
上田先生の恐ろしい所はどんな緊迫した場面だろうとネタを挟む所も どんな危機的な状況に陥っても結局生き残ってしまう悪運の強さも 実は全部原作通りだと言う所だ
シャドームーンに追い詰められていた時の上田先生のことは一生忘れません
宗次郎に追い詰められて腰抜かして、骨折してるかなみに助け起こしてもらってた時の上田先生のことも一生忘れられません
>>72 初めっから一人のアイゼルとシャナ頑張れ!超頑張れ!
上田先生は後半になんでいるの?とか言われてそう
首輪解除のために決まってるじゃなイカ
でも上田先生がつかさと殴り合いしたら上田先生が勝つよね。 ぶっちゃけ最弱は上田先生じゃなくてつかさだよね。
比べる対象おかしいだろww
最弱はかなみだろw かなみと殴り合いなんかしたら、後でカズマに殴り殺されるだろうがな
なにが悲しくて女子高生や幼女と腕っぷし競ってるんだwww
>>82 でも、腕っ節は弱くとも読心術が使えるのは支援キャラとして強くないか?
細かいことはわからないっぽいけど、相手の言葉を信用していいかどうかが即わかるだけでも、この状況においては随分違うと思う。
上田先生と縁って人気だよな ネタ的にw
真面目に語ると一般人としてなら上田先生はトップクラスの強さ ただその強さを活かせるだけの度胸がない
今までトリックをうっすらとしか知らなかったんだが このロワを見た後でトリックを観たら、上田先生が普通に強くて驚いた 役立たずとだけ知ってたので、強いイメージが全くなかったわw
上田先生ってもしかすると 素の浅倉と互角の戦闘力かな?
悪魔の実の能力者だからな
このロワで上田先生の巨根にビビる奴はいるんだろうか
格闘技とかやってるくらいだし、浅倉くらい余裕で倒せるんじゃないか?
格闘能力ならヴァンやスザクぐらいでもおかしくない>上田
93 :
創る名無しに見る名無し :2011/07/23(土) 17:28:00.94 ID:o5n5tPka
上田のタックル食らって立ってられる奴はいないよ
やっと出来た…。 石川五ェ門、北岡秀一、柊つかさ、アイゼル・ワイマール、ジェレミア・ゴットバルトを投下します。
戦火に焼けた道を、一人の女性が行く。 彼女の名はアイゼル・ワイマール。錬金術士である。 その向かう先は、病院。 激戦の中で大きなダメージを受けたジェレミアは、戦う力を持たない奈緒子は無事だろうか? 逸る気持ちを抑えつつ、周囲に気を配りながら、慎重に歩んでいく。 彼女が周囲に気を配る理由は2つある。 一つは、言わずと知れた敵への警戒。 今回襲ってきた敵は、みなライダーだった。そして、今回の戦闘で両者ともに時間切れになっていた。 なので、とりあえずライダースーツを着用した状態での、超人的な力でもって襲撃されることはないだろう。 しかし、それでも生身の状態で襲ってこないとも限らないし、他にも危険人物はいるかもしれない。 特に、あの浅倉というライダーは見境無しを絵に描いたような人間だ。変身できずとも襲い掛かってくる危険性は十分にある。 アイゼルは、体力に自信がないわけではない。旅の錬金術師である彼女は、時に危険な場所に赴くこともあるし、食い詰めた夜盗2〜3人程度であれば追い払うくらいは出来る。 しかし、その程度だ。本格的な戦闘訓練を積んだ人間にはかなわないし、ましてやライダーたちには到底及ばない。 なので、まず遭遇しない、気づかれないようにすることが重要なのだ。 二つ目は、錬金術士ならではの理由。それは、錬金術の素材となる物の収集である。 ライダーやジェレミア、五ェ門のような人間の武器は、言わずと知れたその戦闘力である。 そして北岡のような人間の武器は、その頭脳だろう。 とすれば、アイゼルの持つ一番の武器は、錬金術師としての技術力である。 その技術力を生かすためには、素材が必要だ。そして、この戦場跡には、錬金術の素材として有用なものが、いくつか落ちていた。 例えば、五エ門が切り払い、不発に終わったエンドオブワールドの弾薬。これは強力な火薬材料になるだろう。 浅倉に砕かれたメタルゲラスの残骸は、金属や鉱石のような性質を持っているようだ。 中でも爪や角の部分は特に質が良く、強度も高い。これを素材に武器を作れば、とても強力なものに仕上がるだろう。 しかし、簡単な加工ならばともかく、強度の高い素材を加工するためには、相応の設備が必要となる。加工できない素材をただ持ち歩いたところで、何の意味もない。 だがアイゼルは、そういった設備がこの会場のどこかに存在するだろう事を、ほぼ確信していた。 そう考える理由は、この会場に集められた人間の強さが完全にバラバラであったこと。しかし、参加者同士が友人関係やライバル関係にあるなど、何かしらの関係者であるケースがかなり見受けられること。最後に、錬金術士である自分がこの場にいることだ。 まず一つ目だが、強さがバラバラであるということは、このロワイヤルは単純に腕っ節が最強の人間を決めるためのものではないということを表している。 次に二つ目だが、参加者はランダムで集められたのではなく、何かしらの意図を持って集められたことを表している。 なぜなら、世界は広い。世界中からランダムに数十人を選び出し、その選ばれた人間同士が何かしらの関係者である確率は、極めて低いだろう。 最後に、アイゼルがこの場に呼ばれた理由があるとするなら、それはおそらく錬金術師だからであろう。 素材を加工することの出来ない錬金術士など、一般人と大差はない。しかしわざわざ錬金術士である自分を呼び出した以上、その力を生かすための設備が必ずどこかにあるはずだ。 うまくジェレミアや奈緒子たちと合流できたら、そういった設備を探してみようかなどと思いながら病院付近へたどり着いたとき…… ―――おおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!――― ……男の慟哭が聞こえた。 その声の主は、おそらくジェレミアであろう。 しかし、あれほどの叫びを上げるとは、いったい何があったのだろうか? 一部が損壊し、瓦礫が散乱する病院の中を駆け足で向かったアイゼルが見たものは、泣き崩れるジェレミアと、女性の――おそらく奈緒子の――無残にひしゃげた遺体だった……。
「ジェレミアさん……」 状況に動揺しながらも、しかしジェレミアのことを気遣いながら、アイゼルは声をかける。 しかし、ジェレミアからの返事はない。 「ジェレミアさん!」 次は、背中を軽く揺すりながら少し強い口調で声をかける。 「ああ…アイゼル…君か……」 今度は、一応反応があった。 しかし、目の焦点は定まっておらず、本当にこちらのことを認識しているのかさえも不安になってくる。 「私は…また…守れなかった……」 それだけ言うと、ジェレミアはまた泣き崩れる。 主であるルルーシュを失い、そしてさらに協力者である奈緒子まで失い、彼の精神はもはや限界に来ていた。 アイゼルも奈緒子の死には少なからず動揺したが、しかしそれ以上にショックを受けているジェレミアを前に、逆にいくらかの冷静さを保つことが出来ていた。 奈緒子の遺体をそのままにしておくのは気が引けたが、ジェレミアをこのままにしてはおけない。何せ、精神的に追い詰められていることに加え、連戦によるダメージも小さなものではないのだ。 そう考えたアイゼルは、付近に放置された彼のディパックを回収した後、ジェレミアに肩を貸し、先ほどの戦闘によるダメージの少ない診療室にあるベッドに連れて行き、そこへ寝かせた。 ☆ ☆ ☆ ☆
一方そのころ、病院から少し南にある民家では…。 「…これでよしっ」 「つかさ殿、かたじけない」 「いいんですよ、五ェ門さん。私にはこれくらいのことしか出来ませんから」 そこでは、つかさが先の戦闘で負傷した五エ門の応急処置を終えていた。 「本当は、もっと本格的な治療が出来ればいいんですけどね…」 つかさは、あくまでも単なる女子高生である。本格的な医療技術など望むべくもなく、基本的な処置に終始していた。 ある程度の傷は即座に癒せてしまう傷薬などもこの会場には存在していたが、生憎とこの民家にあった救急箱に入っていたのは普通の消毒薬であったため、塗るが早いか見る見る傷が塞がって…などということは、当然ない。 「これからどうしましょうか?」 つかさが北岡と五ェ門に声をかける。 「どうするも何も、しばらくここに留まるしかないだろう」 北岡が返す。 北岡としては、できればすぐにでもカードデッキを取り返すために行動を起こしたかった。 しかし北岡もつかさも、いざ敵に遭遇しても戦えるだけの力を持たない。 唯一戦闘能力を持つ五ェ門は先ほどから気絶から覚めたばかりでダメージも大きいため、せめて傷が安定するまで休ませなければ戦闘は厳しいだろう。 ならば下手に動き回るよりは、ここで体力を回復させた方が良いと判断したためだ。 五ェ門もまた同じ意見のようで、それに異を唱えることはしなかった。この周辺には民家は少なくないため、隠れるには悪い場所ではないだろう。 しかし、つかさだけは別のことを考えていた。 そして、意を決したように口を開く…
「だったら…、だったら私一人で病院へ行ってきていいですか? お二人とも、しばらくはここを動かないんですよね。でしたら、その間に病院の霊安室にいるお姉ちゃんにお別れを言ってきたいんです。」 二人が驚いて目を見開く。 「つかさちゃん、いくらなんでも危険過ぎる!」 「つかさ殿、早まった真似をしてはいけない!」 しかしつかさは首を振る。 「大丈夫ですよ。さっきのライダーって言うのは一度戦ったらしばらく変身できないんですよね。 ここから病院までならそれほど距離もありませんし、きっと今しかチャンスはないと思うんです」 五ェ門は、つかさの目を見た。 その目には、明確な決意の色が浮かんでいた。 「…わかった。ただし、少しでも危ないと感じたらすぐに戻ってこい。絶対に無理をするな」 こういう目をした人間は、口で言っても止まらないだろう。 例え怒鳴りつけて無理やり病院行きをやめさせたとしても、こっそり目を盗んで出て行く危険性が高い。 そうなってしまった場合、トラブルは避けられない。ならばいっそのこと目の前で送り出したほうが良いと考えたためだ。 五ェ門は北岡の方を見たが、渋々ながらも異論はないようだ。 「それじゃ、つかさちゃん。俺たちは基本的にここで待っている。 ただし、何かしらの事情でここにいられなくなった場合、つかさちゃんの後を追って病院へ向かう。 だから、もしここへ戻ってきて誰もいなかったら入れ違いだから、一旦病院へ戻って欲しい。 …これでいいかい?」 「わかりました。それでは、行ってきます!」
「…五ェ門。本当に、これで良かったのか? もし敵に出会えば、彼女は確実に殺される。 それなら、柱に縛り付けてでもここにいさせた方が良かったんじゃないか?」 つかさを見送った後、北岡が言う。 「人には、時に越えなければならない壁や、通らなければならない道がある。その者が、その者であるためにな。 つかさ殿にとっては、今がそのときなのであろう。 ならば拙者たちにできる事は、ただ信じて待つ事のみだ」 「そうか…」 五ェ門の言葉に、北岡は短く返す。 今の彼らにできること、今の彼らがすべきことは、とにかく体を休めることだけなのだから…。
******************************************************************** 【一日目昼/H−8 東の民家】 【北岡秀一@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]レイの靴@ガン×ソード [所持品]シュートベント(ギガランチャー)のカード、レミントン・デリンジャー(0/2)@バトルロワイアル、デルフリンガー@ゼロの使い魔 [状態]疲労(中)、軽症、 [思考・行動] 0:つかさを信じて待つ 1:今はとにかく体力を回復させる 2:0が完了次第、金髪の男(レイ)からデッキを奪い返しに行く。 3:1を達成し、浅倉と決着をつける。 4:戦闘は五ェ門、交渉は自分が担当する。 5:ここに留まれない理由が発生した場合、病院へ向かう。 ※龍騎勢が、それぞれのカードデッキを持っていると確信。 ※一部の支給品に制限が掛けられていることに気付きました。 ※病院にて情報交換をしました。 【石川五ェ門@ルパン三世】 [装備] [支給品]支給品一式(水を消費)、確認済み支給品(0〜2)(剣・刀では無い) [状態]左手のひらに大きな傷、右肩に刀傷、軽い裂傷が数か所(それぞれ処置済み)、腹部に裂傷(処置済み) [思考・行動] 0:つかさを信じて待つ 1:北岡、つかさを護衛する。 2:今はとにかく体力を回復させる 3:浅倉と決着をつける気があるなら、北岡のカードデッキを奪い返す手伝いをしてもいい。 4:早急に斬鉄剣、もしくは代わりの刀か剣を探す。 5:ルパンと合流し、脱出の手だてを探す。 ※龍騎シリーズライダーについてはほぼ正確に把握しました。 ※デルフリンガーが魔法吸収と錆を自由に落とせる能力を思い出しました。 **********************************************************************
民家を発ったつかさは、小動物のようにびくびくと道を歩いていた。 彼女は…無力だった。 五ェ門のような達人との比較でなくとも、例えば、"病弱な"北岡と殴り合いをしたならば、簡単に負けるだろう。北岡は成人男性。対してつかさは女子高生である。 だったら、同じ女子高生同士ならばどうだろうか? 格闘技を習っていたこなたや運動神経の良いみなみは言うに及ばず、今は亡きみゆきが相手だったとしても体格差で負けるだろう。そもそも、運動自体が苦手なのだ。 加えて言うなら、勉強もあまり得意な方ではないため、頭脳戦を行うことも難しい。 アルターをはじめとした超常の力の行使など、それこそ夢物語だ。 少女は…どうしようもなく無力で、最弱だった。 彼女が右手に握り締めているものは、唯一の武器といえる眠りの鐘。もし何者かに襲われても、これで眠らせれば何とかなるだろう…とは思う。 しかし、先ほどのライダーのような相手に対して、これは本当に有効なのだろうか? それだけでなく、生身でも五ェ門に匹敵するような敵に出会ってしまった場合、鐘を鳴らす暇もなく首を刎ねられてしまうのではないだろうか? それよりも、遠くから銃で狙撃されたりなんかしたら? 考えれば考えるほど不安になる。 そんなわけで道中、風の音を聞くたびに驚き、木の葉のこすれる音を聞くたびに涙ぐみ、羽虫が近くを飛ぶたびに身を隠した。 しかし、歩みを止めることだけはなかった。 幸いなことに、病院へは特に何事もなく到着することが出来た。 先の戦闘で損壊した玄関をくぐり、地下にある霊安室に向かおうとした。 しかし、そこで玄関からすぐのところにある階段が塞がっていることに気づいた。 「せっかくここまで来たのに…」 力が抜け、絶望しかけるつかさは、しかし思い直す。 この病院はかなり大きい。ならば、階段がこれひとつなどということはないはずだ。少し見て回れば塞がっていない階段も見つかるだろう。 そう思い歩き出そうとしたつかさは、自分のものではない足音に気づいた。
支援
(あうう! どうしようどうしよう! 逃げる? ダメ、足音でばれちゃうし、絶対つかまっちゃう! 眠りの鐘を使う? ううん。効くとは限らないし、相手が眠る前に殺されちゃうかもだから最後の手段! 命乞い…なんて聞いてくれるわけないよぅ! 隠れる? 見つかっちゃうかもでもそれしかないよガレキの裏に隠れようそれしかないよそうしよう!) つかさは大混乱に陥りながらも、足音を消しながら、しかし急いで瓦礫の裏に身を隠した。 瓦礫の隙間からそっと足音の方を見るつかさ。 できれば後ろを向いてうずくまっていたいが、もし見つかってしまった場合、何もできずに殺されることになる。 気づかれたならば、一か八か先制で眠りの鐘を使うしか生き残る道がない以上、恐怖に耐えながら、じっと足音の方を見据える。 その時間は数秒に過ぎなかったはずだが、随分と長い時間のように感じられた。 そして、足音の主が現れる。 それは戦闘後、病院へ向かったアイゼルだった。 「アイゼルさん…」 つかさは、アイゼルに声をかけた。 物陰から不意にかけられたその声に、アイゼルは少し驚く。 「つかさちゃん、何でこんなところに? …そういえば、一緒にいた北岡さんと五ェ門さんが見えないけど、何か…いえ、何があったの?」 思いがけない再開に、アイゼルが当然の疑問を投げかける。 誰がどう見ても、つかさは弱い。 そんなつかさが保護者である五ェ門たちの下を離れ、一人で出歩いている以上、何かがあったと考えるのが自然である。 「いえ…お二人には特に何もないです。五ェ門さんも目を覚ましましたし。 ただ、やっぱりひどい怪我なので、しばらくは動かないで休むことになったんです。 また動き出したら、お姉ちゃんにはいつ会えるかわからなくなくなっちゃうし… だから、今のうちにって、またここに来たんです…」 一通り説明した後つかさは、アイゼルがここにいる理由を思い出した。 確か、ジェレミアと奈緒子のために病院に戻ったのである。 つかさは、その二人がどうなったのか、尋ねた。 「ジェレミアさんは、何とか無事よ。 ただ、傷だらけで今はベッドに寝かせているわ。それに、精神的にもだいぶ弱っているみたい」 そこまで言うとアイゼルは俯き、一呼吸の間をおいて再び口を開く。 「……奈緒子は…亡くなったわ。 おそらく、戦いに巻き込まれたのでしょうね。 裏口の、瓦礫の下よ。後で弔ってあげないと…」 それを聞いたつかさも、俯く。 アイゼルもまた、友人を喪ったのだ。 「…ごめんなさい。辛い事を聞いちゃって」 「いいのよ。つかさちゃんが悪いわけじゃないわ…」
支援
…少し空気が沈むも、会話を再開する。 「あ、そういえば、アイゼルさんは今何をしているんです?」 「さっき、ジェレミアさんの状態があまりよくないことは話したわね。 一応の処置はしたのだけど、ここの病院においてある薬だと、ちょっと用が足りないのよね。 だから、ここの薬をベースに傷薬を作ろうと思ったのよ。で、今は薬品庫から素材を調達してきた帰りなの」 そう言うと、アイゼルはディバックを開いてみせる。 なるほど、消毒薬やら漢方薬のようなものやら、色々な薬が入っている。 「薬から…薬を作る? 薬同士を混ぜ合わせて、そんなに効果が変わるんですか?」 つかさが疑問を口にする。 この疑問は、厳密には間違っており、薬同士を混ぜ合わせることにより効果が変わることは往々にしてある。 しかし、それは大抵の場合効果を打ち消しあったり、下手をすれば副作用が強くなってしまうため、むしろ危険なのだ。 (なので、モニターの前の君は決して自己判断で複数の薬を一緒に使ってはいけない。約束だZe!) 「そこは、錬金術の出番よ。 あなたの世界には、錬金術は存在しないのよね? 簡単に説明すると、色々な素材を素にして物を作るための技術であるという点では普通の物作りと同じなのだけど、そういったものは詰まるところ元の素材の組み合わせでしょう? 錬金術って言うのは、その元の素材の性質を強化したり、性質自体が異なる物も作れるという点において決定的に異なるわ」 「そうですか…」 アイゼルの言葉に、何かを考えるように下を向く。 「…錬金術っていうのは、"技術"なんですよね? 扱うために何か魔法的な才能が必要だったりとかは…」 「ないわよ。 よく誤解されるけど、錬金術は体系立った物作りのための技術なの。 理論と手法を学んで技に通じれば誰でも扱えるわ」 再び考え込むように下を向くつかさ。 そして、意を決したような目を向け、口を開いた。 「アイゼルさん。それなら、これから傷薬とかを作るついででいいですから、私に錬金術を教えてください!」 「え…それはいいけど、つかさちゃん、お姉さんに会いに来たんじゃないの?」 その言葉に少しつかさの表情が曇るも、それでも勢いは緩まない。 「それは確かにそうですけど、今は錬金術を習いたいんです!」 突然の熱意に少し引き気味になるアイゼル。 しかし、断る理由がないのも確かだった。 ジェレミアの治療のために限らず、薬などは多く用意しておきたい。 しかし今は敵の気配がないとはいえ、それでもいつ誰に襲われるかわからない以上、調合にあまり時間もかけられないので、手伝ってくれる人が欲しい。 ついでに言うなら、アイゼルはこれでなかなか面倒見のいい性格であり、人に何かを教えることも嫌いではないのだ。 「わかったわ。それじゃあ材料も揃っているし、早速はじめましょう。作業は給湯室で行うわ」 こうして、アイゼルによる錬金術講座が始まった…。
支援
続きは数時間後だそうです
再開します。 ちなみに、今日の夕飯は焼肉でした。 タンシオひっくり返さなかったよつかさちゃん。 竜の舌のタンシオも食べてみたいよアイゼルさん。
******************************************************************** 【一日目午後/G−8 総合病院診療室】 【ジェレミア・ゴットバルト@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [装備]なし [所持品] なし [状態]右半身に大ダメージ(ごく簡単な処置済み)、疲労(大)、精神的疲労(大)、左腕の剣が折られたため使用不能 [思考・行動] 1:診療室のベッドに寝かされています 2:??? ※病院にて情報交換をしました。 ※彼のベッドの横に、アイゼルが回収したジェレミアのデイパック(支給品一式(鉛筆一本と食糧の1/3を消費)、咲世子の煙球×3@コードギアス 反逆のルルーシュ、こなたのスク水@らき☆すた、ミニクーパー@ルパン三世 )が置いてあります。 ********************************************************************
給湯室の調理台の上には、先ほどの薬類の他に、先の戦場で暴れ回ったミラーモンスターの残骸や、流し台の下にあった調味料まで置かれていた。 下準備完了である。 「さて、今回作るのは基本的な傷薬のリフュールポットと、精神安定剤の琥珀湯、それと今後のためにフラムという爆弾を作るわ。 時間がないからパッパと行くわよ」 「はいっ!師匠!」 「いえ…師匠なんて呼ばれても照れくさいから、今まで通りでいいわよ…」 「え、そうですか? こっちの方が気分が出るかと…」 まず二人は、リフュールポットの調合に着手した。 材料をすり潰し、混ぜ、鍋で煮る。 このリフュールポットだが、錬金術の学校では最初にこれの作り方を習うほど基本的な薬なのだ。 単純であるがゆえに調合に時間がかからず、ある程度量を作る場合にも向き、それでいて作り手の腕前や素材が良ければ効き目もなかなかであり、今回のような状況には最適と言えた。 アイゼルの調合を見ながら、同じようにつかさが材料を加工する。そして、時折アイゼルがアドバイスをし、つかさが忘れないようにメモを取る。 「ここはもっとこう…ね。意外といい手つきじゃない」 「えへへ、そうですか?」 アイゼルに褒められ、少し照れるつかさ。 というのも、つかさはお菓子作りをはじめとした料理が得意であり、こういった調合にはそれらと似通った部分が多々あるのだ。 しかし、違う部分も結構ある。 今まで気にもしていなかった、しかし言われてみれば確かにその通りな、コロンブスの卵的な発想の違い。 それこそが、錬金術の技術であり、つかさが暮らしていた世界にはないものであった。 これを料理に応用すれば、また違ったものができるかもしれないと、つかさは思う。 「……最後に、一回分ずつ小瓶に分けて、リフュールポットはこれで完成よ。次の作業に移るわ」 青く澄んだ液体の入った6つの小瓶を横に寄せ、琥珀湯を作る作業に入る。 こちらの材料には薬の材料と鉱石…今回はメタルゲラスの装甲板の欠片を使う。 これは、鉱石という硬いものから、液体という全く性質の違うものを作り出す、錬金術の本質が絡んでくる薬であり、これが上手く作れれば錬金術の初心者マークが外れる程度のレベルのものだ。 なので先ほど錬金術を始めたばかりのつかさは少々苦労しているが、アイゼルのフォローもあり、何とか作業を進めていた。 ところでアイゼルは、この給湯室においてある道具は凄いと、強く感じていた。 例えばこのガスコンロだが、扱える熱量は薪を大きく凌駕する。 参加者の出身地によって不公平が出ないよう置いてあるのであろう取扱説明書を読む限り、これはガスを圧縮したものを容器に貯めておき、それを燃焼させることで炎を作るらしい。 このくらいの容器なら、アイゼルにも設備があれば作れる。燃えるガスが発生する場所も知っている。 しかし、圧縮して貯めておくという発想がアイゼルには…アイゼルがいた世界にはなかった。 また、ジェレミアが言っていた電気の力。それを光に変えて物体を内部から加熱したりする電子レンジという機械も、アイゼルにしてみれば発想のレベルで未知の技術だった。 世界ごとにおける技術体系の違い。先ほどつかさが感じていたことを、アイゼルもまた感じていた。 琥珀湯は、実は調合に少しばかり時間がかかる薬である。 しかし、こういった道具があったおかげで、彼女の出身地である世界で調合を行ったときよりも、かなり早く琥珀湯は完成した。 リフュールポットのときと同様に、その琥珀色にきらめく液体を一回分ずつ3つの小瓶に取り分ける。
「さて、最後にフラムを作るわよ。強力な火薬を使うから取り扱いには十分に注意してね」 「はいっ!」 緊張した声で、つかさが答える。 フラムは、錬金術で作る爆弾の中では最も基本的とされるものだ。 しかし、構造が単純であるだけに素材となる火薬材料によって、爆竹に毛が生えた程度のものから、岩の一つや二つ消し飛ばす程の物まで、質が大きく左右される。 そして今回の材料は、先ほどの戦闘で五エ門が切り払ったエンドオブワールドの不発弾である。 不発に終わっているとはいえ、世界の終焉の名を冠する威力を持った火薬自体はまだ生きており、その破壊力は凄まじいものだ。 この作業自体は、単純なものだ。 フラム作成で一番時間を使うのは火薬の生成だが、もうすでに火薬はある。後はそれに簡単な錬金術処理を施し、円筒状の、典型的なダイナマイト型に仕上げるだけだからだ。 つかさは、慎重に、慎重に、加工を行う。 その額には緊張のため汗が浮かんでいる。 しかし、汗を垂らすわけにはいかないので、すぐに袖で拭う。 火薬を扱う場合においても、注意通りに作業を行えばそれほど大きな危険はないと、アイゼルは言っていた。 だが、それでも怖い。 手元にあるのは、先の戦闘で多くの被害を出した、あのエンドオブワールドの火薬なのだから。 脳裏に、あのときの情景が浮かぶ。 こればかりはアイゼルに頼んで、後ろで見ていようかと、そう思う。 しかし、ふと気づく。 (誰だって痛いのは嫌だし、死ぬのは嫌だよね。 あの時戦っていたジェレミアさんも、私を救ってくれた五エ門さんも、きっと同じだよね…。 でも、それでも戦わなくちゃいけないから、頑張ったんだよね…。 だったら―――) ―――これが私の戦いなのだと、つかさは認識した。
危険を冒してまで、一人病院まで姉に会いに来たつかさ。 そのつかさが、姉に会わずに錬金術の教えをアイゼルに頼んだ理由、それは二つあった。 一つは、ジェレミアがこの病院にいたこと。 つかさは、本意ではないとはいえ彼の主であるルルーシュをその手に掛けている。 姉に会うのは、せめて彼に謝ってからにしたかった。 そして、もう一つの理由。 それは、無力なままではいたくなかった事。強くなりたかったこと。 自分の身を守るために。誰かに守られているだけでなく、誰かを助けることもできる自分になるために。 …私は強くなったと、姉に伝えるために。 (お姉ちゃん。私、錬金術を覚えたよ。 運動は相変わらず苦手だけど、それでも、もう何もできないわけじゃないよ……) 完成したフラムをその手に握り、ここにはいない姉に語りかけた。 ―――そして、正午の放送が始まった……
******************************************************************** 【一日目正午/G−8 総合病院給湯室】 【アイゼル・ワイマール@ヴィオラートのアトリエ】 [装備]:なし [所持品]:支給品一式、無限刃@るろうに剣心、うに(現地調達)、不明支給品(0〜2) リフュールポット(6個)、琥珀湯(3個)、フラム(2個) 薬材料(買い物袋一つ分程度)、エンドオブワールドの不発弾(小型ミサイル数個分)、メタルゲラスの装甲板、メタルゲラスの角と爪 [状態]:軽傷、疲労(中) [思考・行動] 0:ジェレミアの治療を行う 1:うに、ジェレミア、つかさと一緒に脱出 2:ジェレミア、つかさに協力を惜しまない 3:奈緒子を弔う 4:より高度な作業が行える機材が設置されている施設を探す 5:次に白髪の男(雪代縁)に会うことがあったら見逃さない [備考] ※自分たちが連れてこられた技術にヘルミーナから聞かされた竜の砂時計と同種のものが使われていると考えています。 ※うにのことをホムンクルスだと思っていますが、もちろん唯のウニです。 ※ジェレミアの説明で、電気や電化製品について一定の理解を得ました。 ※錬金術とはまた違った技術体系で作られた器具を使うことで、より迅速に作業を行えることに気づきました。 ※病院にて情報交換をしました。 【柊つかさ@らき☆すた】 [装備]なし [支給品]支給品一式(水のみ二つ)、眠りの鐘@ゼロの使い魔、確認済み支給品(0〜2) 、フラム(1個)、レシピ『錬金術メモ』 [状態]軽症、左足首にねんざ(固定済み) 、疲労(中) [思考・行動] 0:ジェレミアに謝罪したい 1:霊安室に行ってかがみに会い、私は少しだけ強くなれたと伝えたい 2:錬金術でみんなに協力したい 3:もっと錬金術で色々できるようになりたい 4:みなみに会いたい、こなたは…… ※アイゼルに教えてもらい、錬金術の基本を習得しました。今回製作したアイテムの他にも、発想と素材次第で何か作れるかもしれません。
『力(ちから)』は、以上です。 続いて、今回登場した、新規アイテムについての説明に移ります。
*メタルゲラスの装甲板(仮面ライダー龍騎) 浅倉に殺されたメタルゲラスの外皮であるが、これはもう外皮というより装甲板である。 頑強さで知られたメタルゲラスのそれは、ミラーモンスターとしてのエネルギーを奪われたあとも、その強度を失っていない。 *メタルゲラスの角と爪(仮面ライダー龍騎) 浅倉に殺された、メタルゲラスの角と爪。 頑強さで知られたメタルゲラスのボディの中でも特に強度の高い部分であり、その怪力による力任せの攻撃を繰り出そうとも耐えうるだけの強さを持つ。 *エンドオブワールドの不発弾(仮面ライダー龍騎) ゾルダがファイナルベントであるエンドオブワールドが発動した際に、五エ門が切り払った弾薬の残骸。 ミサイルとしての機能はすでに失われているが、その中に封入された強力な火薬は、いまだ健在である。 *薬材料(現実) アイゼルが病院の薬品庫から持ってきた、消毒薬や漢方薬など。 これらの薬の効果は現実準拠なので、傷の処置には使えるものの、回復効果は低めである。 アイゼルはこれを『錬金術の薬の材料として使う』と考えているため、便宜上このように表記した。 *リフュールポット(アトリエシリーズ) 錬金術の道を志す者は、まずこれの作り方を学ぶといわれるほど基本的な青色の水薬であり、傷に良く効く。 簡単な薬草や薬の材料からも作れるので、初心者から上級者まで重宝がられている。 効果の程は材料や作り手の腕前により左右されるが、総合的に見て一般的なRPGの『きずぐすり』より多少上である。 *琥珀湯(アトリエシリーズ) 錬金術により、鉱石と薬から作られる精神安定剤。 飲むと頭がすっきりして、精神的な疲労が回復する。 味についての描写はないので、作り手の調味センスによるということなのだろうか? 余談だが、高みを目指す錬金術師は、ひたすらこれを大量生産することがあるとかないとか…。 *フラム(アトリエシリーズ) 錬金術によって作られる、基本的な爆弾。 単純に敵を攻撃する他、岩盤破壊にも用いられる。 その威力は火薬の材料に何を使うかによって大きく変わり、爆竹程度から大岩を砂に変える程まで様々。 『力(ちから)』で製作したフラムは、エンドオブワールドの不発弾の火薬を用いた、非常に強力なものである。 *レシピ『錬金術メモ』(多ジャンルバトルロワイアルオリジナル) 『力(ちから)』にて、つかさがアイゼルに錬金術を教わった際に、つかさが取ったメモのこと。 リフュールポット、琥珀湯、フラムの作り方と、錬金術の基本的な概念が書かれている。
以上で、投下完了です。
投下乙! おー、なんかよく分からないけど錬金術やってるー、錬金術って魔力とか必要なわけじゃないんだね なんだかんだでつかさも成長してるんだなぁ もう北岡とセットでこのロワの主人公&ヒロインみたいな感じがする 俺も焼肉食べてぇよ 今日の晩飯は納豆ごはんにハンバーグでした
投下乙 ヴィオラート2号ktkr 一応弟子持ちだから教えるの上手そうだな。 新しい力で、錬金術を覚えて……秘密バッグでも作れれば、外と連絡できるな
>>117 うん、アトリエシリーズの錬金術は魔法じゃないっぽい。
ロロナのアトリエでは、ロロナが“魔法”を見て驚く描写があった。
(もし錬金術が魔法の一種ならば、魔法を見て驚くのは不自然)
なのでここでは、錬金術と科学技術は根を同じくしているという事実をベースに、両者の違いはあくまで技術体系の違いということにさせてもらいました。
投下乙! ついにアイゼルの錬金術にスポットライトが…! 代用品はいろいろ現地調達できそうだし、これからアイテムの幅が広がりそうだ つかさもこの調子なら上田より頼りになりそうだ しかしゲラスたんの装甲で作った琥珀湯、個人的には飲みたくねぇなwww でもジェレミアはせっかく作ってもらったんだから頑張って飲めww 指摘ですが、デッキの変身時間の制限については、病院で情報交換をした面々は知らないと思います (浅倉に対しては北岡の進行方向変換によるカムフラージュがあるので、「病院に向かっても安全」という判断自体は間違っていないと思います) それから細かい点ですが、アイゼルのジェレミアへの呼称は「ジェレミア卿」になっていたと思います
投下乙! ジェレミアは色々と不幸だが、これから活躍できるといいな。 そしてついに錬金術にスポットが! ただのフラムでも、テラフラム並みの威力だったりするんかいね。 こりゃいい感じだわ
>>120 >指摘ですが、デッキの変身時間の制限については、病院で情報交換をした面々は知らないと思います
ご指摘ありがとうございます。
『夢の終わり』を読む限り、あまり情報交換をしなかったはずの次元もライダーの時間制限について知っていたっぽいし、それなら北岡と一緒にいたつかさは知っているのかと。
もちろん、『変身時間に制限がある』ことを知っていても、『変身解除後、どのくらいのチャージ時間が必要か』を正確に把握しているかはわかりませんが、少なくとも解除後間髪入れずに再変身可能とは思っていないでしょう。
なので、あのような感じの描写にさせてもらいました。(もちろん、つかさの判断には多分に希望的観測が入っていたわけですが…)
ジェレミア卿に関しては、なるほど確かにその通りでした。
…これはwikiに持っていく際に直すんですかね?
というか、そもそも編集をどうやればいいのかわかってなかったり…。
(自分でやるのか、管理人さんがやってくれるのかさえも…)
ええ、勢いだけで書き始めちゃったんですよ。すいません。
まずは投下乙、でございます。
>>122 デッキの制限につきまして、長くなりましたのでしたらば議論スレに書き込ませて戴きました。
御手数ですが御確認の程をよろしくお願い致します。
◆ew5bRQj.氏の御意見も是非お伺いしたいところですが、予約分がお忙しければまた後日で構いません。
お騒がせ致しまして大変失礼致しました。
>>124 編集ありがとうございます。
こちらのほうでも、二人称の修正と表現の微調整を行いました。
そういえば、二人称を再確認してて思ったけど、錬金講座イベント後はつかさの呼び方が『つかささん→つかさ』になる気がする。 現にヴィオラートは呼び捨てだし。 それと、つかさとアイゼルって、158cm同士で身長同じなのね。 なんとなく、10cmくらいアイゼルの方が高いイメージだった…。 それと、いいタイミングでクーガーの予約が来て驚いた。 もう『力(ちから)』で、少なくとも正午までは騒がしい連中は病院に入ってこない(こっそり進入した奴はいるかも…)ことは確定している。 もし何事もなくこなたを捕まえたなら、おそらくクーガーは病院に戻るはず。 ということは、クーガーが病院に戻れない何かの理由が発生したわけで…。 これは、気になる展開です。
東條って劇中でカフカの「変身」を読んでたけど、これってやっぱり東條の過去を暗示してるのかな? 内容も作者も家族に虐待受けたり部屋に閉じ込められたりだし なんか、単純に変身繋がりだとは思えないんだよなぁ
>>125 『力(ちから)』、修正入れました。
正直なところ、ライダーは詳しくないので、果たしてこれで自然な感じになっているかどうか、少し不安ですが…。
また何かあったら言ってください。
お疲れ様です、拝見致しました。 個人的には問題ないと考えます。 勝手に勘違いして勝手に自爆した感があります、お騒がせ致しまして大変申し訳ございませんでした。 以降気を付けます。
>>128 脚本家いわく東條は両親に甘やかされて育ったらしいけど、人づてに聞いた話だからなぁ
俺はそれで合ってると思ってる
両親に甘やかされたのって北岡じゃなかったけk?
確か東條の中の人もそういう解釈だったな>甘やかし
>>132 北岡「も」だと思うww
東條も脱落しちゃったし 男のマジキチはいなくなりそうだな 縁はまだどうかわからないが
志々雄様がいるじゃないか
志々雄もマジ基地だがダークヒーローの側面も否定できんな そういう意味では東條とは比較にならん
東條=害のあるマジキチ 志々雄=害のないマジキチ
東條と志々雄様じゃ器が違う あれと比較したらさすがに東條が可哀想だろう 影月と志々雄様は悪のカリスマというか、ただの悪役には括れないかっこよさがあって好きだ
でもまだCCOシナリオは4つしかないっていう。 8つのシナリオに登場している浅倉は格が違った! ルパンと同じで、なまじ頭がいいキャラなだけに動かしにくいのかね? 誰か愛の手をください。
縁は害のあるマジキチかなw
むしろ愛のあるマジキチ。
害の無いと言っても脱出するに辺り志々雄は絶対邪魔になる存在だよね 役立たずだからと参加者をむやみに殺したら団結出来るはずないですし
志々雄は役立たずだから殺すってことはしないと思うけどなぁ
志々雄のマジバトルが早く見たいな〜 初登場以来リュウガも出てないし…てか志々雄にリュウガとか強力過ぎるw
>>139 浅倉はこのロワで一番書きやすそうだなwww
頭が良い悪いって次元のキャラじゃないもんなwww
書きやすさで言えば桐山は漫画版より実写版の方が楽だな
実写版は見た目もやってることも浅倉二世だったなぁ
つかさ「……」 ↑登場SS数一位
浅倉二世って、映画版バトルロワイアルと龍騎ってバトロワのが早くなかったっけ? バトロワの流行を受けて龍騎が作られたという話を聞いたような
むしろ映画版の桐山は喋らないから地味にやりにくくない? 終盤まで生き残ってるわけじゃなさそう
また予約来てたんですね! 気付かなかった。 しかも面子もなかなか面白そうだ。
>>151 原作の桐山もほとんど喋らなかったような
予約来てた!期待して待ってる タイム・イズ・マネー どうでもいいが上田の若いころってちょっとてつをに似てるな
>>153 原作はそこそこ喋ってるよ
少なくとも、一人称とか性格とかはだいたいつかめる
映画だと一言も口きいてない
確かに映画は全く喋らなかったけど、原作もそこそこってほど話してたか? 最初の沼井との会話以外一言も喋らなかったような
沼井以外では、教室で「殺し合いはいつ始まるのか?」って言ってたくらい? 漫画版での桐山は杉村に胃潰瘍?の話をしたり多少は話していたはず。 バトロワは小説と漫画からの出典だけど 桐山と三村が出会ったら、お互いを認識できるってことでいいのかな?
そういや漫画版からの出典か 出来るってことでいいんじゃないかな? ただ漫画版の桐山は小説版より身長が10cm高い
ストレイト・クーガー、泉こなた、南光太郎、Lを投下します。
泉こなたは走るのが速い。 低身長というのは歩幅が短くなる影響で、通常は走るには不利である。 しかし彼女はそれを物ともせず、学年の女子でもトップクラスの速さを誇った。 部活に参加していないことを鑑みれば、驚異的な速度であると言えるだろう。 それはあくまで女子高生の中だけの話だが。 まず男性と女性というのは、運動能力に大きな差が生まれる。 更に運動能力が同じであった場合、体躯の長短がそのまま速さに直結する。 そして彼女を追い掛けているストレイト・クーガーは、運動能力――――特に速さにおいては絶対の自信を持つ。 故に彼女が捕まってしまうのは仕方のないことであった。 「やーっと捕まえましたよ、こなたさん!」 「ちょっ、離してよ! 変態! 変態! 変態!」 話は変わるが、彼女はバトルロワイアルに参加してから幸運が続いている。 デイパックの中身は全てが最高級品であり、いきなり彼女を主人と慕う仲間が現れた。 特に後藤に二度も遭遇し、二回とも無傷であったのは奇跡としか言いようがないだろう。 今の彼女は人生の中で最もツイていると言っても過言ではなかった。 そして彼女の幸運は、ここでも発揮されることとなる。 「お前! なにをやっているんだ!」 野太い声が響く。 音源の方向に振り向くと、そこには二人の男の姿があった。 一人は不健康そうな顔に痩躯の男。 もう一人は彫りの深い顔に白いライダースーツの男。 声を上げたのは、ライダースーツの男の方だった。 (こんな時に……) 悪漢に絡まれた女性を、正義漢のある男が救いだそうとする。 使い古されたドラマのような展開。 そしてクーガーの危惧した最悪の展開でもあった。 今の彼らには、自分が少女を襲おうとした危険人物に見えているのだろう。 こうなる前に説得して病院に戻りたかったが、過ぎたことを何時までも悔やんでいる時間はない。 手間暇を裂いてでも、目前の二人をなんとか説得するしかないだろう。 「えっと、俺は――――」 「た、助けてください! この人、私を殺そうとして追い掛けてきたんです!」 「こ、こなたさぁ〜ん!?」 やられた、そんな言葉が頭を過る。 今の彼女の発言で、彼らの中にあった疑惑が確信へと変わったに違いない。 「こんな小さな子供に乱暴を働くなど……許さん!」 ライダースーツの男が眉間に皺を寄せ、クーガーの元へと襲いかかってくる。 筋肉質で巨大な男が突進してくる様は、さながら重機関車のようであった。 クーガーにとっての不幸は、ライダースーツの男――――南光太郎が非常に単純で直線的な人間だったことだろう。 ☆ ☆ ☆
支援
しえーん!
光太郎とLは、右京達と別れてからもひたすら走り続けていた。 短時間で多くの場所を見回るためには、一分でも時間が惜しかったのだ。 しかし光太郎の身体能力があまりにも高すぎたため、予想よりも早いペースで進んでいることに気付いた。 だから本来の巡回場所になかったDー7の山火事を観察することにしたのだ。 「Lさん、これ以上は……」 炎の規模はEー7からですら分かる酷い惨状であった。 最初はDー7の一部だけだったものが、今やDー7全体を炎が包み込んでいる。 それでも炎の勢いは衰えず、隣接する他のエリアに延焼する可能性もあった。 「光太郎さん、すいません、もう少しだけ炎に近づいてもらってもいいでしょうか?」 「し、しかし……」 仮面ライダーに変身できる光太郎はともかく、生身のLが炎の中に突っ込んでいって無事に済むわけがない。 頭脳明晰なLがそれを理解していないはずがないのに、と光太郎は首を傾げる。 「私の支給品に装備者を炎から守るアズュールという指輪がありました これの効力を試してみたいのです、もし怖いのでしたら私が一人で行きますが……」 Lの細指に嵌められた黄金色の指輪。 説明書によると、所有者の拒絶する意思に反応して緊急発動するようである。 「いえ、僕も付いていきますよ その代わりもし危険だと感じたら、強引にでも引っ張り出します」 「分かりました、ありがとうございます」 抑揚のない声で感謝を述べるLを背負い、光太郎はゆっくりと炎に近づいていく。 炎が発する熱と緊張感から来る汗が、彼らの額を伝う。 そして彼の爪先が炎に触れた瞬間、炎から彼らを守るように透明な結界が展開された。 「もう結構です、だいたい分かりました」 Lの指示を受け、炎から遠ざかる光太郎。 「やはりこの指輪、本物みたいですね」 「こんな小さな指輪にあんな力があるなんて、まるで魔法みたいだ」 子供のようにはしゃぐ光太郎とは対照的に、Lは冷静なままである。 何故なら彼は、支給品に虚偽の説明書を添付する意味がないことに気付いていたからだ。 せっかくの支給品が有効活用されないのは、主催側にとっても面白くはないだろう。 そもそもアズュール自体が眉唾な代物であり、超常現象に縁のない人間なら尚更である。 V.V.の嘘が嫌いという言葉もあり、Lはこれが本物だと確信していた。 この作業は念には念を入れた確認のためだ。 「それでは早く次の場所に行きましょう」
支援!
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山火事の規模等はだいたい計測することができた。 この場でこれ以上の情報は得ることができず、もし危険人物に遭遇すれば余計な時間を取ることになる。 光太郎は火事の中に取り残された参加者を案じていたが、爆発が起こったのはもう何時間も前だ。 まともな神経の人間なら近づかないし、取り残された人間が生存している可能性も低い。 だからDー7を探索するよりは、次の目的地に進んだ方がより多くの参加者の救援に回れると判断した。 光太郎も最初は反発したものの、渋々ではあるが最終的には従ってくれた。 そうして彼らが次に向かった先は図書館。 そこにあったのは首を切断された男の死体だけであり、すぐに立ち去ることなった。 そして総合病院に赴こうと道路を走行中、奇妙なやり取りが彼らの目に飛び込んできたのだ。 「やーっと捕まえましたよ、こなたさん!」 「ちょっ、離してよ! 変態! 変態! 変態!」 サングラスをかけた変な髪型の男が、小学生くらいの女の子を襲っている。 女の子は必死に抵抗しているものの、体格差があるせいでほとんど意味を為していない。 「Lさん!」 「ええ、助けに行きましょう」 そうして彼らは二人の間に飛び込むこととなったのだ。 ☆ ☆ ☆ 「許さん!」 クーガーの腕をこなたから引っ剥がそうと、彼の腕に狙いをつける光太郎。 怪人相手なら体当たりをするところだが、それでは彼女にまで被害が及んでしまう。 だから直接腕を狙おうと目論むが、光太郎が駆けつける直前にクーガーの姿は跡形もなく消えていた。 否、物凄いスピードで後ろに下がっていたのだ。 「君は逃げて!」 「うん!」 クーガーが彼女から離れたため、逃げることは容易い。 彼女を追い掛けようとするクーガーを、光太郎は牽制する。 「お前、少しは人の話を――――」 「問答無用!」 何とか説得を試みるクーガーを一蹴する光太郎。 山火事に取り残された人々や図書館の惨殺死体は、彼に大きな無力感を与えていた。 その直後にか弱い少女を襲おうとした男を見て、彼の中の正義漢に火が付いてしまったのだ。 こなたを逃したことで遠慮は要らなくなり、光太郎はクーガーに体当たりを仕掛ける。 単純で直線的ではあるものの、非常に力強い一撃。 しかしやはり直線的であり、速さを武器に戦うクーガーにとって回避することは容易い。 大きく跳躍することで体当たりを避け、返す刀で蹴りを仕掛けるクーガー。 蹴りは光太郎の顔面に命中し、彼のを脳を揺さぶる。
支援
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「おぉぉ……」 「なにいぃっ!?」 だが光太郎はそれに臆することはなく、戻そうとした脚をその両腕でがっしりと掴む。 そのまま両足を軸に回転し、纏った遠心力でクーガーを投げ飛ばした。 「ぐああぁぁぁぁっ!!」 民家に激突するクーガー。 衝突した民家の壁には、クモの巣状のヒビが刻み込まれる。 「ハァ……ハァ……」 二人の視線が交差する。 奇しくも二人は、この瞬間に全く同じ事を考えていた。 それは互いの実力に対する畏怖と尊敬。 光太郎はクーガーの速さを、クーガーは光太郎の力強さを脅威に感じていた。 強化された光太郎の目ですら視認できないクーガーの速さと、絶対の自信を持っていた蹴りを容易く受け止める光太郎の力強さ。 二人は互いに身体を改造されており、本来の力を行使せずとも常人を上回る力を誇る。 故に二人は言葉を交わさずとも、互いの境遇を理解することができた。 目の前の男は自分と同じであると。 「……」 顔の傍に持ってきた両の拳を、力を溜め込むように強く握り締める光太郎。 次に右拳を腰まで引き、指までぴんと伸ばした左腕を交差するように右方向に突き出す。 そこから左腕で半円を描き、最後に両腕を同時に右に伸ばす。 「変身!」 掛け声と共に彼の腰に赤い宝玉と銀色のベルトが現出し、宝玉が強烈な閃光を放ち始める。 これこそが彼に力を与えるキングストーンであり、増幅されたエネルギーが全身へと回りだす。 そしてそのエネルギーは、彼の身体をバッタのような姿へと変える。 その上を強化皮膚・リプラスフォームが包みこんだ。 「仮面ライダーBLACK!」 関節から蒸気が吹き出て、赤黒い皮膚が見え隠れしている。 これこそが南光太郎が、ゴルゴムによって改造されて得た本当の力。 この会場で大虐殺劇を繰り広げたシャドームーンの対となる、ブラックサンの力である。 「そうか、それがお前の力か、なら俺の力も見せてやる! ラディカルグッドスピード脚部限定!」 クーガーが力を込めると同時に、近場にあった塀が細かい粒子へと変換される。 変換された粒子はクーガーの脚部を包みこみ、薄紫の色をした流線型の装甲へと生まれ変わった。 「行くぞ」 「来い」 本領を発揮した二人は、距離を保ったまま睨み合う。 10メートルほどの距離だが、彼らの前ではゼロ距離に等しい。 互いの力を溜め、必殺の一撃を叩き込もうとしているのだ。
支援
支援!
「衝撃のぉぉぉぉぉ――――」 「ライダーァァァァ――――」 キングストーンの輝きが脚へと駆け巡り、クーガーの装甲からは蒸気が噴出し始める。 そしてある瞬間を境に、互いの姿は掻き消える。 「ファーストブリットオオオオォォォォォ!!」 「キィィィィィィィィッックッ!!」 耳をつんざくような衝突音。 装甲に包まれた互いの脚部が、空中で激突する。。 光太郎の脚が発する閃光が目を眩ませ、クーガーの脚が発する暴風が身動きを封じる。 互いに一歩も引かず、自身の全力をぶつけ合う。 そこに賭けられているのは互いの意地。 目の前の男からこなたを取り戻したい、目の前の男から少女を守りたい。 ここで撃ち負けることは、自分の意地が負けたこと同義。 だから負けるわけにはいかなかった。 「うわっ!」 だが、どんな物事にも必ず結果というものは訪れる。 限界に達した二人は、風船が破裂するような音と共に弾き飛ばされた。 彼らの意地と意地のぶつかり合いは、引き分けという形で幕を閉じたのだ。 (なんて速さなんだ……) 受け身をとって着地した光太郎は、同様に着地したクーガーを傍目に思考する。 ライダーキックはカニ怪人に破られて以来、身体の屈伸を加えることで威力を向上させている。 しかしそれでは威力が高すぎるため、高確率で蹴り飛ばした相手を殺してしまう。 いくら悪人とはいえど、光太郎は本気のライダーキックを撃つことができなかった。 が、それは結果的に彼を救う形となった。 クーガーの衝撃のファーストブリットは、キングストーンエネルギーを完全に充填する前には既に発動していた。 もし身体の屈伸を加えていれば、確実に彼の速さの前に屈することになっていただろう。 ☆ ☆ ☆ (なんて力強さだよ……) 数時間前にミハエルが変身した姿に酷似した光太郎を見て、クーガーは苦虫を噛み締めたような表情を浮かべる。 全力で繰り出した衝撃のファーストブリット。 三段階の中で一番威力が低いが、それでも引き分けに追い込まれたことは彼の意地を傷つけていた。 否、引き分けなどではない。 先程の拮抗を終えてから、後藤との戦闘で負った傷が開きかけていた。 総合病院で応急処置を施していたが、腹部の包帯に血が滲んでいるのが分かる。 光太郎のライダーキックは、ファーストブリットと衝突してなお威力を殺すことができなかったのだ。 ほんの少しのやり取りでも理解することができた。 目の前にいる男は、後藤に匹敵する実力を持っていると。 斎藤一に平賀才人の三人と共闘しても、まるで歯が立たなかった後藤。 それに匹敵する力を持つ光太郎を相手に、たった一人で立ち向かうことができるのだろうか。 説得という道も残されていたが、もはやこの男に言葉は通じない。 自分が何を言っても、おそらくこなたが否定するのだろう。 ならばこの男を張り倒して、こなたを連れ戻すしかない。 出来る出来ないの問題ではなく、やらなければいけないのだ。 例え目の前の敵がどれだけ強大でも、自分の信条を裏切るわけにはいかなかった。
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「きゃっ、なに!?」 この直後に、背後にある総合病院で大爆発が起こらなければの話だが。 「まさかゾルダが!?」 北岡から話を聞いていたゾルダのファイナルベント、エンド・オブ・ワールド。 Dー7で起きた大爆発の正体であり、超広範囲を圧倒的火力で焼き尽くす。 隣のエリアからですら、その爆発の規模は察することができるほどだ。 「おい、お前!」 十数メートル先にいる光太郎に声をかけるクーガー。 「お前、名前は?」 「光太郎……南光太郎だ!」 「そうか、南光太郎! 俺が迎えに行くまで絶対にこなたさんを守り抜けよ」 「それはどういう――――」 光太郎の言葉には最後まで耳を貸さず、Lの影に隠れるこなたの方を向く。 「こなたさ〜ん! また必ず迎えに行きますからそれまで待っててくださいね!」 「そんなの結構だよ! もう来んな!」 「ははっ! それじゃあ行きます!」 そうして踵を返し、クーガーはその場を立ち去ろうとする。 「待ってください!」 「待てと言われて待つ奴はいな〜い!」 必死の形相で呼び止めるLに背を向け、クーガーは全速力でその場を後にした。 ☆ ☆ ☆ 「こなたちゃん、大丈夫かい?」 「うん、助かったよお兄さん、ありがとう」 変身を解除した光太郎は、真っ先にこなたの身を案じた。 本人は大丈夫だと言っているが、疲労しているのか息が乱れている。 「光太郎くん、お疲れ様です」 一方で光太郎の身体に舐めるような視線を這わせているL。 「どうかしましたか?」 「いえ、本当に変身できたんだなと」 その言葉を聞いた瞬間、光太郎の顔に影が差し込む。 「ええ……あの時にゴルゴムに捕えられて改造されて……俺と信彦はッ!」 言葉の節々から苦悩や悔恨が滲み出ているのが分かる。 信彦――――名簿に記載されているシャドームーンのことだ。 光太郎は心を改造される直前に逃げ出せたが、信彦は心身ともに邪悪に改造されてしまった。 今の彼に秋月信彦としての人格は僅かしかなく、精神も肉体もシャドームーンに支配されている。
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「こなたちゃん、Lさん……やっぱり俺は変でしょうか?」 ゴルゴムに改造されて以来、毎日のように感じてきた苦悩。 光太郎は親友である信彦と戦わなければならないのと同時に、親友がシャドームーンとして悪虐の限りを尽くす姿を目の当たりにしている。 それはまだ未成熟な彼の心に大きな傷を作っていた。 「ううん、そんなことない、とってもカッコイイよ」 「少なくとも私は変とは思いません、むしろ感謝しています」 彼らから返ってきた言葉は否定ではなく肯定。 「二人とも……」 「むしろ変なのはあいつの方だよ! なんか聞き取れないほど早口だし」 杏子や克実は自分の正体を受け入れてくれたが、他の人間が自分を受け入れてくれるかは分からない。 それも苦悩の一つであったが、目の前の二人は自分を受け入れてくれた。 自分が否定されなかったことが、光太郎は純粋に嬉しかった。 「あれ、こなたちゃんその制服……ひょっとしてみなみちゃんの知り合いかい?」 彼女の姿を見ている時、ふとその制服に見覚えがあることに気付いた。 そしてすぐに彼女の制服が、数時間前まで一緒にいた岩崎みなみと同じものであることに気付いた。 「え、お兄さん、ひょっとしてみなみちゃんに会ってるの!?」 「うん、ちょうどさっきまでみなみちゃんと一緒にいたんだ 今は別行動してるんだけど、後で警察署で合流するつもりなんだ」 「へぇ、それって私が付いてっても大丈夫?」 「もちろん!」 「やった! 私、ホントにツイてるなぁ〜」 光太郎の顔にぱっと笑顔が灯る。 みなみの知り合いは全員が一般人であり、真っ先に保護しなければならない対象だった。 窮地に陥ったこなたを助けられたのもよかったし、なによりこれ以上みなみに悲しい顔をさせたくない。 みなみと合流した時、こなたがいれば彼女も喜ぶだろう。 「改めて自己紹介するよ、俺は南光太郎、よろしく」 「私は泉こなた、さっきは助けてくれてホントにありがとね」 改めて自己紹介をすると同時に、彼らは固い握手を交わした。 ☆ ☆ ☆
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☆ ☆ ☆ (今の私はホントにツイてるね) 光太郎と握手をしながら、彼女は心中でほくそ笑む。 彼は自分を保護する対象だと思っているし、クーガーのことを危険人物だと勘違いしている。 クーガーは変人ではあるが危険人物ではない、むしろ自分の方が危険人物だろう。 遊園地の爆発は自分が犯人だし、親友だったかがみをその爆発に巻き込んだ。 (ま、ゲームだし別にいいんだけどね) ゲームの主人公は勝手に他人の家に入って、その家に置いてあるものを勝手に持っていく。 最強の一体を作り上げるため、才能のある個体が出るまでひたすら産ませては捨てるを繰り返す。 そんなこと現実の世界でやれば犯罪だが、ゲームの世界で彼らが罪に問われることはない。 ならばゲームのキャラである自分は、何をしても許されるのだ。 だが、それを光太郎やLに打ち明けることはできない。 ゲームの世界にはゲームの世界なりのコミュニティがあり、それに反する人間は仲間はずれにされてしまう。 才人が死んでしまったため、新しい仲間を集めることは急務であった。 そこで彼らに会えたのは、本当に僥倖だったと言えるだろう。 しかもクーガーを追い払う力を持っているのだ、才人などとは比べ物にならない。 後藤がラスボスだとしたら、光太郎はゲームのクリア後に仲間にできる隠しキャラみたいなものだ。 (ホント、クソゲーだよこれ、発売してすぐにワゴン行きだね) 今はそのクソゲーっぷりに感謝するばかりであるが。 みなみと合流できるというのも大きな収穫だ ゆたかの親友であるみなみなら、かがみと違って自分に協力してくれるに違いない。 「……ところで光太郎さん、ちょっといいかな?」 「なんだい?」 ちょっと言い難そうな演技をして、遠慮がちに口を開くこなた。 「実は教会にいた化け物に私の友達が捕まっちゃったんだ」 「化け物に友達が!?」 「うん、私もこの剣で戦ったんだけど全然歯が立たなくて……それで……」 涙ぐむ"ふり"をして、彼らの同情を誘う。 そうすれば正義漢の強い光太郎は、すぐに後藤の討伐に向かってくれるという確信があった。 「それは大変だ! すぐに助けに行かないと!」 「待ってください、光太郎君」 今すぐにでも教会へ赴かんとする光太郎を静止するL。 横槍が入ったことで、こなたは見えないように顔を歪ませる。
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「我々は警察署でみなみさん達と落ち合う約束をしています」 「ですが……」 「それに先程の総合病院で起こった爆発、あれも確認する必要があるのではないでしょうか」 「しかしこなたちゃんの友達が捕まってるんですよ」 「残念ですが……こなたさんのお友達はもうお亡くなりになっている可能性が高いと思います」 「それは行ってみなければ――――!」 「確かに行ってみなければ分からないと思います、ですが私は教会に行くことに賛成はできません」 言葉を詰まらせる光太郎。 彼もLの言葉が合理的であることは理解しているだろう。 最も教会に囚われた友人など、最初から存在しないのだが。 光太郎が苦悩で板挟みになっている中、こなたはニヤリと笑っていた。 ☆ ☆ ☆ 光太郎が苦悩する中、Lは淡々とこなたの観察をしていた。 と言うものの、彼女には違和感が付きまとっていたからである。 最初に彼女の姿を見た時は、純粋にサングラスの男に襲われているかのように見えた。 だがそれ以降の彼女には、胡散臭さしか感じないのだ。 一番最初の違和感は、光太郎とサングラスの男が戦い始めた瞬間。 戦った時間は少なかったものの、サングラスの男は光太郎と互角の戦いを繰り広げていた。 それほどの実力があるのなら、女子高生を殺すことなど簡単ではないのだろうか。 にも関わらず、彼女が生きているというのは明らかに不自然だ。 考えられる可能性が二つ。 こなたがサングラスの男に匹敵する力があるか、サングラスの男が本気を出していなかったか。 みなみが戦闘能力を持たないところを見ると、同じ世界の人物である彼女がクーガーに匹敵する力があるとは思えない。 となると、理由は分からないがサングラスの男は本気を出していなかったのだろう。 最初から彼女に危害を加える気はなかったのかもしれない。 そうなると引っ掛かるのは、彼女の「殺そうとして追いかけてきた」という言葉。 サングラスの男に殺意がなかったことを前提にすると、彼女の言葉は明らかに矛盾している。 単純に彼女の勘違いという可能性もあるが、Lは彼女が故意に嘘を吐いたことを疑っていた。 殺されかけたにも関わらず彼女から緊張感を感じないことも、Lの疑いを助長させていく。 そしてLにはもう一つ気になることがあった。 サングラスの男の使用した能力が、カズマのアルターに酷似していたこと。 カズマは右腕だったが、サングラスの男は両脚。 装備する箇所は違うものの、身体の一部に鎧を装着しているところは同じだ。 さらに彼が技を打つ時に放った”衝撃のファーストブリット”という単語。 この単語は、カズマが洋館の扉を破壊する際に放った物と同じである。 このことから少なくとも二人は知り合いと見ていいだろう。 カズマ以外の詳細名簿に記載されたアルター使いは四人。 既に死亡している劉鳳と橘あすかを除外すると、残ったのは由詑かなみとストレイト・クーガー。 由詑かなみは八歳の女児であるから、あのサングラスの男であるわけがない。 そうなると消去法で、サングラスの男はストレイト・クーガーということになる。 性別や年齢も一致するし、ほぼ間違い無いだろう。 カズマを完全に信用するわけではないが、彼はクーガーを危険人物と言わなかった。 彼はわざわざ姦計をめぐらすタイプには見えないし、そもそも本気で襲撃されれば自分達はあの場で死んでいる。 だからクーガーは危険人物ではない可能性が高い。 ならば何故彼女は「殺そうとして追いかけてきた」などと言ったのだろう。
「光太郎さん……」 「俺は……俺は……」 光太郎はこなたを完全に信じ切っている。 悪いことではないのだが、彼は他人を疑うことが苦手なようだ。 光太郎が肉体労働担当なら、自分は頭脳労働担当。 彼女の一挙手一投足に目を光らせ、本当に嘘を吐いていないのか見極める必要があるだろう。 「えーと……まだ名前聞いてなかったな、お兄さん、名前は?」 悩み続ける光太郎に業を煮やしたのか、こなたはLに話し相手を変える。 「……私はLです」 「へぇー、なんかコードネームみたいでかっこいいなぁ、私は泉こなた、よろしくね」 「よろしくお願いします、泉さん」 友好的に接しようとするこなたに対し、Lはあくまで事務的に応対していた。 【一日目 午前/F−7 東】 【L@デスノート(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、ゼロの仮面@コードギアス、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に、角砂糖@デスノート [状態]健康 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:警察署に向かい、他の参加者を保護する。 3:光太郎に同行する。 4:こなたを疑う。 ※本編死亡後からの参戦です。 【南光太郎@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、炎の杖@ヴィオラートのアトリエ [状態]健康、自らの無力を痛感して強い怒り [思考・行動] 0:教会に行くべきか、総合病院に行くべきか、警察署に行くべきか…… 1:この殺し合いを潰し、主催の野望を阻止する。 2:劉鳳を探しに行かなかったことへの後悔。 3:主催とゴルゴムがつながっていないか、確かめる。 4:信彦(シャドームーン)とは出来れば闘いたくない……。 5:L、こなたを守る。 ※みなみを秋月杏子と重ねています。 ※本編五十話、採石場に移動直前からの参戦となります。 【泉こなた@らき☆すた】 [装備]:女神の剣@ヴィオラートのアトリエ [所持品]:支給品一式、確認済み支給品0〜2個、ルイズの眼球、背骨(一個ずつ) [状態]:健康 [思考・行動] 1:優勝して、ブイツーからリセットボタンをもらう。 2:光太郎、Lを教会に向かわせて後藤と戦わせる。後藤が弱ったら後藤を倒す。 3:みなみと合流できたら、リセットボタンの協力を持ちかける。 ☆ ☆ ☆
支援
「ゼェ……ゼェ……」 肩で息をしながら、クーガーは塗装された道を歩いていた。 今の彼から速さは微塵も感じられず、ただ鈍重に歩を進めるだけである。 彼はここに来て以来、戦い続きであった。 規模の差はあれど、他人と出会うたびに戦闘を繰り広げていると言っても過言ではない。 故に限界を迎えていた。 後藤との戦闘で負った傷は、光太郎との衝突で完全に開いた。 そしてライダーキックとの拮抗で、彼の脚は限界を迎えた。 最初は総合病院まで走っていたものの、途中でアルターが崩壊して以来は歩くことしかできなくなっていた。 彼は初期段階における精製の影響で、アルターを使用する度に寿命の削れる副作用がある。 故にアルターの過剰な乱用は、彼の命にすら影響を与えかねないのだ。 一歩踏み出すたびに、両脚を激痛と負荷が苛む。 本来ならば即座に治療しなければ危険なほどの状態。 それでも彼は仲間の身を案じ、震える脚で前へと進み続けていた。 「早く……行かないと……」 総合病院の姿は、まだ見えない。 【一日目昼/F−8 南】 【ストレイト・クーガー@スクライド】 [装備]:葛西のサングラス@ひぐらしのなく頃に [所持品]:基本支給品一式、不明支給品(確認済み)0〜1 [状態]:身体中に鈍い痛み、腹部に裂傷(傷が開く)、両脚に激痛、疲労(大) [思考・行動] 0:急いで病院に戻る。 1:こなたを正気に戻す。 2:かがみと詩音の知り合い(みなみ、圭一、レナ)を探す。 3:詩音が暴走した場合、最速で阻止する。 4:総合病院の面々が心配 ※総合病院にて情報交換をしました。(100話 云えない言葉参照)
支援
以上です。 誤字脱字などがありましたら遠慮なくご指摘ください。 今回のタイトルはスクライドのサントラ2に入ってる曲から取りました。 23話でクーガーが無常と戦ってる時のBGMです。
投下乙! ついに光太郎がこのロワで初めての変身、かっこいい…! かっこいい…けどその最初の戦闘で、貴重な有力対主催になんてことをwww しかもメンタル弱いし、こなたはステルスマーダー化してるし… Lがいなかったら確実に教会に突っ込んでたな…光太郎ェ…ww クーガーもかっこよかった! かっこよかった…けどクーガー死んじゃう、マジで休め、いや休んで下さいお願いします キルスコアトップクラスの二人が死んだばっかなのに、対主催有利になったように全く見えないってどういうことなの 改めて投下乙!面白かったです!
投下乙です
ついにBLACKに変身したか。この時をどれほど待ったことか
でも相手はよりにもよってクーガーかよw
冗談抜きで死にそうだからもう休んでほしいな
こなたはステルスマーダーになったけれど、はたしてLの目をごまかしきれるかな
誤字脱字は
>>166 の 彼の中の正義漢に火が付いてしまったのだ。→正義感
蹴りは光太郎の顔面に命中し、彼のを脳を揺さぶる。→彼の脳を がありました
投下乙 クーガーはきついなあ・・・ どこかで休んでほしいけど、病院に向かう事を最優先にしてるから休むなんてしないだろうし 光太郎はもう、何も言うまい しかしLがかっこいいな あれだけの情報からクーガーを特定し、こなたの嘘にも冷静に慎重に対応してる
>>190 今頃病院では、濃厚なアイゼル×つかさが繰り広げられているはず。
だからむしろクーガーは病院へ急ぐべき。
着く頃にはリフュールポットが出来てるんじゃないか?
…途中で浅倉や詩音に遭遇しないといいけどな。
それとLが輝いてるなぁ。
頭脳戦ではトップクラスだからな。
こなたに関してはLが監視し続ける限り、問題なさそうだ。
たくさんの感想ありがとうございました。
>>189 の方に指摘いただいたミスはwiki内にて修正しておきました。
投下乙。 クーガー…がんばれ。 さすがにLに下手な嘘は通じないな。 今後の展開が楽しみです!
ライダーとスクライド勢って相性悪いなw
カズマ:浅倉と戦う 劉鳳:真司と戦い死亡 クーガー:ナイトやてつをと戦う 社長:浅倉と戦い、ゾルダの攻撃で死亡 かなみ:東條に裏切られシャドームーンに目を付けられる うん、本当に相性悪いなw
性格的にぶつかりやすいんだろう…と思ったけど社長やかなみまで…
劉鳳も最初はてつをに誤解されてたし、ほんとに相性悪いな
縁とシシオは遭遇すると思ったのにw
BLACK公式配信はロワ住民には助かるな ただ、特撮全般が好きだとラインナップ多すぎて追いつかない
しかしまぁ相変わらずの歌唱力だなwww
北岡先生と一緒で、聴いてるうちに愛着がわいてくる…かも 俺は好きだよ、うん
ヒノカグツチを手に入れるのが 誰なのか期待してる
千草の死亡者名鑑来てるな ここでも東條ボロクソに言われててるwww
内容より先にAAで噴いちまったwww
予約ktkr とりあえずロロ逃げてー!
この予約はwwwwwwwwwwwwwwwww
/.:./ .:'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:/}.:.:.:.:.:\ /.:./:/〃.:.://.:.:.:.: ハ.:.:.:.(.:(ノ人.:.:.:.:.\.:`ーイ /イ/:/::::/.:.:∠_/:.:.:./ノ }.:.:.:人_:> \{.:.:.:.ヽ:< / イ/::::::,:'.:./了.:{.::〃<_ ノ:./::::::::::::::::::::}:}.:.:.:.:}.::::} /イ:::/::::::ハ.:{ -j/j/‐≠-、>}}ト:::::::,,::::::::::_,,斗.:.:.,':::::ハ j∨::/l::::Wィ仟云不ミ ´″ 〃=≦::ーくリ.:./::::::j/ 乂:/:/::|::::|〃弋てク _, /:::ィ仟云ミ、`ア:::::::/ ノ//く:::厶入 `¨¨:::::´ 、_弋うク :}}:/::::/ 〃 j/ ∨-ヘ_::`=- l、::::`¨¨`=彡 '´ {〈⌒}_ ′::::::::::::::::/ \__ム ぃ-――=ァ::::::::::::::,.'} `ヾヘ、 ー一'´::::::::::∠ノ ヾ|\ :.ー:::::::::::/ l 丶 :::::::::,.イ | x≧=≦==|ヽ | ̄ ̄「「 | |「| | | | .| ll | とりあえずAA置いておきますね
安心と信頼の後藤
>>195 基本的にスクライド側が被害者だな。
まあ、ライダー勢と違ってゲームに乗ったやつが一人もいないからそうなるのは仕方ないが。
カズマがゴキブリッドになれれば…… 劉鳳は別のロワで最終形態になれたけどカズマはまだだよな?
○ロワでなってる
スクライドもゼロ魔も悪人かつ強キャラは参戦してないんだな るろ剣はアレなのにw ゼロ魔はメンヴィルさんかジョゼフあたり参戦してれば 強キャラ扱いされたのに
カズマは最終回以降からの参加だから最終形態になれるぞ
ていうかスクライド勢とライダー勢を比べてみて改めてライダー勢のやばさが分かるな。 マーダーが3人(一人は死んだが)に、残りの3人はいずれも何らかの形で誤解フラグ立ててる。 まあ北岡先生は誤解する側じゃなくてされる側だがww
ドラマ見てたら、真司役の人がチンピラ役で出てた キャスト見るまで気付かなかったわー
メガテンifやり始めたけど、主人公って喋らないんだな…… ずっと蒼島みたいな性格なんだと思ってた
他のロワ、メガテンロワや無名ロワでの扱い見るとびっくりすると思うぜw マンガ版ifとも違うオリジナルな性格だしここのif主はほんといいやつになってくれたと思うよ。
このロワを読んでから男主人公のビジュアルをったけど、イメージが違いすぎて未だに違和感…w もっと没個性的な感じかと思ってた
怠惰界面倒くさすぎだろww
怠惰界の面倒くささはヤバいw そしてイデオの俺ルールっぷりもヤバいwww
後藤、ロロ・ランペルージ、投下します
【0】 『この種を喰いつくせ』 塗り固まった漆黒の色をした言葉が後藤の頭に響く。 いや、響くという表現は正確ではない。 それは音でもなく光でもなく、現実の法則では観測し得ない質量もエネルギーも持たない何かだ。 その何かが、人類の天敵であるパラサイト・後藤を急かすように『命令』する。 『この種を喰いつくせ』 後藤はこの世に生まれ落ちてから常に、眠っている時間でさえも、どこかでこの命令を聞いているのだ。 理性では抑えることのできない本能で命令を受け止める。 そこに疑問を挟む余地はない。 現実主義を飛び越えて機械のように冷徹な思考で後藤は判断する。 抗おうとせずに、ただ本能の命令に従ったまま人を殺すだろう。 後藤に必要なものは野生を縛る理性ではない。 戦いを支える本能、後藤の中に眠りまだ目覚めきっていない野生こそが必要なのだ。 「そうだ、俺にとっては戦いこそが――――」
支援
【1】 教会に近づいた時、ロロ・ランペルージが最初に感じ取ったものは鼻を通り越して脳に訴えかける異臭だった。 その臭いの正体をロロは敏感に察する。 慣れ親しんだ血の臭い、神聖な教会で人が死んでいるのだ。 教会と殺人というミスマッチな状況が、ロロにこれが殺し合いであることを思い出させる。 (物音がしない……人はいないのか?) 安全を期すのならば、ここは回れ右をして引き返すべきなのだろう。 だが、現在のロロはナイフが奪われ徒手空拳の状態である。 ここは多少は無理をしてでも、武器調達のために動くべきなのかもしれない。 (問題があるとすれば、ギアスの不調……) ロロは不安気に自身の右目を右手のひらで覆う。 彼のギアスは時間の停止、正確に言うならば対象の体感時間を停止させる能力を持ったギアスだ。 一見、無敵に思えるこの『絶対停止』のギアスも重大な欠陥を抱えている。 ロロを中心に一定の範囲内の相手の体感時間を止めるこのギアスは、相手を止める時間と同じ時間だけ自らの心臓の動きを停止させる。 故に長時間の使用、または間を置かずに連続で使用すれば、ロロは心臓だけでなく身体機能の全てを停止させ死んでしまうという欠点がある。 また、絶対停止のギアスは生物の体感時間を止めるだけであり物理法則を止めることができない。 勢い良く走っている人間を瞬時に停止させることや、発射された銃弾の動きを止めることはできないのだ。 さらに、これがもっとも重大な事態なのだが、ロロのギアスにはなにか異変が起こっている。 三人の人間を停止させたはずが、一人だけが停止し残り二人は停止しなかった。 この異変が何を意味するのか、今のロロには察することができない。 (でも、完全にギアスが使えなくなったわけじゃない……入ってみようか) 考えこんだ後、志々雄だけではあるが確かにギアスを効いていたことから、少なくとも使えなくなったわけではないと判断する。 相手の武器を盗むことに終始すれば危険は少ないだろう。 それに教会の中に人が残っていると決まったわけではないのだ。 死体だけが残されている可能性だってある。 (それが兄さんだったら――――) そんな思考がよぎり、軽く頭を振る。 理屈で考えればルルーシュの死体を見つければ、同時に殺害者のヒントも見つかるかもしれない。 だが同時に、ロロにはルルーシュの無残な姿など見たくないという感情があった。 (兄さん……僕は、どうしたら……) ルルーシュの仇を惨殺するという目的ははっきりとしているが、その手段がわからない。 どのようにすればルルーシュの仇を見つけることが出来るのかがわからないのだ。 (――――今は、とにかく動こう) ロロはそう考えて息を潜め、ゆっくりと教会の扉を開けて中へと入った。
「……ッ」 扉を開いた瞬間に飛び込んできた光景に、ロロは喉元から溢れ出そうな声を無理やりに抑えこむ。 兄であるルルーシュの死体があったわけではない。 ただ、そこには異形の化け物が座り込んでいたのだ。 十字架の前に、見方によっては神に祈りを捧げているようにも見える姿勢で座り込んでいた。 その化け物の名は後藤という神への信仰とは程遠いだろう生き物だ。 「――――人間だな」 突然響いた音の発信源が後藤であり、またその音の集まりが人の言葉だと理解するのにロロは僅かな時間を必要とした。 ロロにとって後藤は見るもおぞましい化物であり、その化け物が人の言葉を発するとは考えつかなかいのだから当然とも言えるだろう。 「食欲は湧く、人形などではないようだな」 ゆったりと立ち上がりながら後藤はロロに話しかける。 その姿を正面から見つめた時、ロロは自身の頭がおかしくなったのではないかと思ってしまった。 後藤の姿は衣服をまとっておらず、引き締まった分厚い肉の塊を薄く肌が覆っている。 口は耳元まで裂けており、歯の一つ一つが肉食獣の犬歯を思わせるほどに鋭さを持っていた。 また、これがもっとも異形と言えるのだろうが、後藤の腕は四本あった。 それはロロが知っているこの世のどの生き物にも程遠い姿だった。 いや、一瞬ロロの思考によぎった、空想の中だけの生き物がもっとも近い。 「あ、悪魔……!?」 「悪魔、か。それは違うな、俺は悪魔ではない」 ロロの呆然としたつぶやきに対して、後藤は吐き捨てるように答える。 後藤の投げやりな態度で逆に落ち着いたのか、ロロは表情を引き締め無言で腰を落として身構える。 そして、同時に周囲の様子も改めて確認する。 後藤の現実離れした姿に面を喰らったため、状況の把握を怠ってしまったからだ。 教会は一般的なものよりも広い作りとなっているが、何列にも並んだ長椅子が邪魔であまり戦闘向きの場所ではない。 ロロは扉を背に構えているため、絶対停止のギアスを使えば逃走は簡単だろう。 だが、容易なだけに欲が出てくる。 後藤の持っているであろう支給品を奪う、という欲が。 ロロは静かに後藤の足元に目を向ける。 後藤の足元にはデイパックが一つと、片刃の剣が一本、そして真っ赤に染まった何かが散らばっている。 ロロは目を凝らして、そのなにかを見極める。 そして、すぐに気づいた。 異臭と、グニュグニュと柔らかそうな真っ赤な何か、それから覗く白い硬さを感じさせる物体。 (あれは……――――まさか、人の肉と骨!? こいつ、人を食べるのか!?) その事実にロロは愕然とする。 人殺しとして生きてきたロロにとっても人食は明らかな異常な行為、禁忌のものだった。 ロロの動揺を感じ取ったのか、後藤は表情を変化させず鉄仮面を張り付かせたまま語りかける。 「俺は悪魔ではないが、人間でもない……まあ、人間から見れば悪魔とそう変わらんのかもしれんがな」 その言葉と共に後藤は腰を落として臨戦態勢に入る。 戦いが始まる、ロロが後藤の発する殺気から察した瞬間――――。
(消えた!?) 破裂音と共に後藤の姿がロロの視界から消える。 そして背中に走った悪寒から反射的にロロは絶対停止のギアスを発動させる。 ロロのギアスはロロを中心として円を描き、その円の内部の物体を停止させる。 そして、今度は左横からまた大きな音が響いた。 (壁にぶつかった……どうして?) そこには壁へと激突している後藤の姿があった。 その事態を疑問にも思うが、それ以上にロロは安堵感に包まれる。 (アイツの時間は止まって、僕の時間は動く!) その安堵はギアスが確かに成功したことからくるものだ。 不安要素を抱えていたギアスはしっかりと効果を発揮していた。 安堵の溜息をついた後、ロロは前方へと駈け出す。 先ほどまで後藤の居た位置まで走ると、地面に置かれたデイパックと蛮刀を奪い取る。 そこで蛮刀を握ってからギアスを解除する。 「……なんだ?」 ギアスを解除されて、後藤が意識を回復させてから呟いた言葉は疑問の感情がこもった言葉だった。 後藤にしてみれば突然壁に埋まっているのだから、今の状況は理解出来ないだろう。 かく乱目的に壁に向かって横っ飛びを行い、そこからさらに壁を蹴ってロロに突進するつもりだった。 つまり、上から見ると『く』の字を書くように動いてロロを突進で殺すつもりだったのだ。 なのに、今の後藤は壁に激突している。 この状況を理解など出来るはずがなかった。 だが、同時にロロの胸中もまた驚きに支配されていた。 (僕のギアスは人の意識を止めるだけ……だから、一度した行動を止めることはできない。 それに連続した行動もできないから、走っている人間は次の動作が出来ずに勢い良く転がるはずだ。 なのにアイツは地面に転がらずに壁に激突していた。 つまり、『横に向かって飛ぶ』というだけの動きで、壁に衝突するほどの瞬発力があるってことなのか!?) 垂直跳びを行った人間が空中で止まるわけではないように、後藤の一瞬の横飛びも空中で止まるわけではない。 力を失ったどこかで地面に落ちるはずなのだ。 だというのに、後藤は地面に落ちることはなく壁に激突した。 静止した状態から一瞬でトップスピードに達したため、ロロの目からは消えていたように見えたのだ。 「……貴様、なにかをしたのか?」 (こいつ、危険だ。殺せる時に殺しておかないと。 ……ここは時間を稼いでギアスの連続使用が出来るぐらいには体力を回復させるべきか) 使い慣れていないとは言え人を十分に殺せる切れ味を持った蛮刀と、絶対静止のギアス。 この二つがある限り今有利なのは自分自身のはずだとロロは判断する。 そのため、乗ってくるかはわからないが時間稼ぎのために後藤へと話しかけた。 「やったさ、この剣が欲しかったからね」 ロロは手に持った蛮刀を構えながら、後藤に対して煽るように話しかける。 心臓への負担はなるべく減らしていきたいため、連続での使用はよほどのことがなければ使わない。 ギアスも体調も手持ちの武器も完全とは程遠い。 一撃で決めてやる、ロロはそう決意した。
支援
「……そうだ、聞きたいことがある」 「なんだ?」 後藤はじわじわと距離を詰めながら、ロロの言葉に反応する。 鋭い眼光からはどんな隙も見逃さないという後藤の意志が込められている。 (なんだっていうんだ……この気迫、まるで獣じゃないか) 時間を稼ぐつもりで会話に集中して僅かな隙を作ってしまえば、ロロは殺されてしまうだろう。 今は間合いが広いが、先ほど見せたあの瞬発力があればその間合いも一瞬で詰めてしまうだろう。 気を張り詰めながら、心臓や呼吸が整う瞬間を待つ。 「ルルーシュ・ランペルージ、この名前に心当たりは?」 「……最初の場所で目立っていた、あの男か」 「そうだ」 後藤がピクリと動くたびにロロの神経はすり減っていく。 ロロのギアスは暗殺向きの能力であり、また暗殺しかやったことのないロロはこのように向き合って戦闘することは慣れていなかった。 常に時間を止めて絶対的優位の中で殺しを行う、戦闘経験と言えばそんな戦闘とも呼べない戦闘だけなのだ。 今のような一瞬の隙を見せれば敵が猛スピードで襲いかかってくるという状況には経験が薄いのだ 「知らんな、少なくとも戦ってはいない」 「……そうか」 ロロの目からは後藤が嘘を付くような人間には、いや、生き物には見えない。 興味が有るのは人間を殺すことだけ、そんな生き物だ。 「……どうして、人間を食べるんだ?」 思わず、ロロの口からそんな言葉漏れる。 人を食すことという異常性に、幼少の頃から血の臭いが染みこんでいた自身の異常性をかぶらせて見たから出た言葉かもしれない。 「声がするからだ」 「声?」 「人を喰らえ、人という種を喰いつくせ。産まれた瞬間から俺たちはその声のようなものを感じてきた。 ……そしてまた、俺は人との戦いを求めている。だから、俺は人を殺して人を食らう。 そうしたいからそうしているだけだ」 後藤はそこで言葉を切ってロロを見つめる。 その瞳には敵意ではなく、純粋な殺意だけが込められる。 敵意を持たない殺意が存在することをロロは始まった知った。 同時に、そんな殺意を抱ける時点で後藤は人間とは違う、別の生き物なのだとよくわかる。 後藤は決してロロが憎いわけでも、また人間を憎んでいるわけでもないのだろう。 ただ、人を殺したいだけなのだ。 「……お喋りは終わりだ、お前は何かを持っているのだろう? 死にたくなければ、その何かで俺を殺してみせろ。 殺すことに手こずるほど、俺は満足感を得ることが出来る」 これ以上の時間稼ぎは難しい、ロロは後藤の発する空気が僅かに変わったことを感じ取ってそう判断する。 蛮刀を体の前に突き出すようにして構える、狙いは首か心臓だ。 後藤もロロのギアスを警戒しているのか、身構えたまますぐには動こうとしない。 ロロは息を整え、再度ギアスを撃っても問題ない程度の体力があることを感じ取る。 (――――今だっ!) 後藤がじわりと動いた瞬間、ロロはギアスを発動させる。 後藤の身体は停止し、ロロだけが動ける時間となる。
その時間でロロが行ったことは後藤への攻撃ではなく、後藤が持っていた支給品の確認だった。 滑りこむように教会に並べられていた椅子の影に潜む。 デイパックをひっくり返すようにして支給品を確認する。 出てきたものは食料や地図といった基本支給品。 そして、二つの宝石と、オレンジ色の原動機付自転車だった。 宝石の名前は宝玉、どんな傷だろうと癒す力を込められた宝石だ。 オレンジ色の原動機付自転車はこのバトルロワイアルの参加者でもある城戸真司の愛車、ズーマーデラックスだ。 (銃が欲しかったけど、悪くない) ロロは宝玉を懐に潜めて、ズーマーはキーをつけたまま放置して後藤のいる位置に向かって移動する。 宝玉をポケットにしまったのはどんな傷も癒す、その言葉が真実でなくても投石する分には使えるだろうと判断したからだ。 (……一発勝負だな) ロロは蛮刀を強く握り、ギアスを解除する。 このまま逃げても良かったが、殺せる時に殺しておくべきだ。 体勢を低くして一見では見つからないように身体を隠す。 「……ッ!?」 ロロから見ても後藤の驚愕は一目瞭然だった。 当然であろう、後藤にしてみれば突然とロロの姿が消えて視界の隅に存在しなかったはずのブーマーが映っているのだから。 このあり得ない体験に後藤は動きが鈍る。 その隙をつくようにロロは素早く地面を這うように駈け出した。 「そこかッ」 「もう一度、止まれ!」 地面を駆ける音に反応して後藤がロロの方を向く。 だが、それと同時にロロはギアスを使用する。 ギアスを連続で使用したのは、これで後藤を殺せるという確信があったからだ。 そして、素早く後藤の後ろへと周る。 (ッ……キツイな……!) 連続での使用と心停止中の激しい運動により、ロロはギアスを解除する。 そして、後藤が目を覚ました瞬間にうなじへと向かって思い切り蛮刀を振り下ろした。 「――――首狙いとは単調だな」 だが、後藤の首へと振り下ろしたロロの一刀は後藤の硬い皮膚に防がれていた。 「か、硬い……!?」 「もっと工夫しろ、それが人間の強みのはずだ」 元々ロロは剣術に覚えがあるわけではないため、パラサイトの固めた皮膚を切ることが出来ない。 ロロは急いで距離を稼ぐが、意外なことに後藤は固まったまま動きを止めている。 後藤を野生の猛獣といった印象を受けていたロロにとっては意外の一言だった。 (……攻めてこない?) 種明かしすると、後藤は身体が動くことを無視することで鎧の隙間をなくしたのだ。 内臓と首筋を重点的に固めた鎧、とは言えそのままでは動きは取れない。 後藤は攻撃に転じるため、その硬質化させた鎧を普段のそれに戻す。
「単純に行くときは、それで仕留められるという確固たる自信がある時だけだ」 先ほどのストレイト・クーガーや斎藤一との一戦である種の戦闘方法を浮かんでいた。 それは複雑なものではないが、突き詰めればどのような生物も行うただの一動作にしか過ぎない。 だが、個対個の戦い、しかも開いた場所ならばかなりの優位性を持つはずだ。 後藤は身を低くし、前傾姿勢をとる。 短距離走のクラウンチング・スタートにも見えるが、それよりももっと低い。 一番近い姿勢はライオンや虎、チーターといった肉食動物の構えに似ているように思える。 また、ロロの目から見てもわかるほどに足の一部をバネのように柔軟なものへと変化させていた。 (なんだ、なにか嫌な感じが……) ロロはその構えを観た瞬間に背中に悪寒が走る。 (動く気配を見せたら、殺される……でも、ギアスで逃げるにしても連続での使用は辛い) 心臓停止の負荷が身体中に襲いかかりながら、ロロは静かに呼吸を整える。 汗が止まらない。 それは志々雄から受けた腹部の痛みと心臓停止による身体的負担。 また、ルルーシュの死亡という現実と後藤の殺意をまともに受けることによる心的負担。 ロロは心も体も疲弊していた。 ただ、幸いというべきか、後藤はロロの能力について察しがまるでついていないようだ。 後藤としても確実性を欠いたまま行動することを避けるだろう。 その分ロロには心体ともに休ませる時間が出来る。 三度目のギアス、未だに不安はある。 思えばロロはギアスに頼った戦いしか知らなかった。 そのギアスに何かの不調がある。 志々雄達の時はたまたま不調だっただけなのかもしれないが、今まではそのたまたまの不調すらなかったのだ。 もう一度、その『たまたま』が来るかもしれない。 もしくは、ロロのギアスにはロロも知らない規則性があって次のギアス発動はその規則に当てはまり、不発に終わるかもしれない。 汗が流れる。 ロロが思っている以上にロロの身体は疲弊しているようだった。 そして、その汗が瞳に入って右腕で拭おうとして視界が狭まった瞬間。 「―――――!」 後藤の姿が消えた。 ロロは反射的にギアスを発動させる。 ギアス以外に縋るものがない生き方をしてきたロロとしては当然の判断だったが、それは結果的に間違いとなった。 くどいようであるが、ロロのギアスを止めるのは意識であって物理法則ではない。 つまり、後藤の弾けるような猛進を止めることは出来ずに。 凄まじい衝撃がロロの身体を襲った。 「ハアッ!?」 肺に溜まっていた空気が吐き出される。 また、その衝撃を遙かに超える痛みが左腕から伝わってくる。 何事かと思い、ロロは視線を左腕に移す。 「……ア、アあアァ!!?」
――――そこにはあるはずの左腕が綺麗に食いちぎられていた。 「僕の、僕の腕が……!」 「……仕掛けた瞬間の記憶がないのは落ち着かんが、どうやらこの方法で間違っていないようだな」 激しい痛みのためか、ロロは無意識にギアスは解除していた。 後藤の口元には黒い袖に包まれたロロの左腕がくわえられていた。 「単純な突進だが、お前の手品では防げないようだな」 高い瞬発力を生かした後藤の突進はロロのギアスでは防げれなかった。 ただ後藤が動いた瞬間に横にでも転がれば、ロロはこれほどのダメージを負わず左腕をなくすこともなかったかもしれない。 ただ、ギアスを使う、という一つの動作をいれてしまったがために一瞬の遅れが生まれて回避が間に合わなかったのだ。 「……次で仕留めるぞ」 「ッ!? 止まれぇ!」 後藤は再び体勢を低くして突進の準備を行う。 その姿を観た瞬間に、ロロはギアスをもう一度発動させる。 身体への負担は左腕損失から来る痛みによって一周して感じなくなっていた。 左腕がなくなったためか、上手くバランスが取れずに立ち上がることすら困難な状況だ。 そこでロロは懐に入れた宝玉の存在を思い出す。 (これ、ホントに効果が……?) 藁にもすがる気持ちで懐から宝玉を取り出し、左腕の欠損部分に当てる。 血が流れ続けていた左腕の傷が塞がっていく。 傷が塞がっていく感覚は不思議な感覚だが、痛みは完全に消えたわけではない。 突然痛みが消えたことを脳が受け止めきれていないのだろう。 ただ、なくなった左腕が戻ることはなく欠損したまま、隻腕の状態となってしまった。 (あとはスクーターに……) 這うようにブーマーを置いた場所まで近づく。 そして、右手でキーを捻りエンジンを吹かす。 崩れ落ちそうになりながら、戦闘の邪魔になると思い外していたデイパックを放置したまま、ズーマーを教会の外へと向かって走らせた。
【2】 ギアスの効果が解除され、後藤が気がつくとロロの姿は既に消えていた。 「逃げられたか……不思議な人間だ」 後藤はロロ・ランペルージが残していったデイパックの口を開いて、乱暴に中身を床へとぶちまける。 そこには幾らかの支給品が入っているが、後藤が欲したのは食料だけだ。 手付かずの食料がちょうど三セット残っている。 これは後藤が最初から持っていた食料と、ロロが持っていた二人分の食料だ。 その成果に後藤はある程度の満足を示した後、教会の隅に置かれたオルガンへと歩き始めた。 「……」 静けさの中、四つの腕を持つ異形の化け物である後藤がオルガンに指を置く。 流れ出た音は神を讃える音楽。 後藤になにか思うことがあったわけではない。 ただ、教会という場から連想した楽譜を弾いただけだ。 「……少し鈍っているか」 奏でられた音楽を聞いた後、僅かに動きが鈍いことに気づく。 ルイズ・フランソワーズ、ストレイト・クーガーと斎藤一に平賀才人、そしてロロ・ランペルージ。 連戦が祟ったのか、後藤の身体は確実に疲労と傷を蓄積させていた。 パラサイトは疲労や痛みなどは無視できる。 とは言え、内臓器官など人間の部分も残っており、それが人間と同じく重要な機能を果たしていることも事実だ。 心臓を潰されれば死んでしまうのは後藤も人間も変わりはないのだ。 無視した部分が悲鳴を上げて、身体が思うように動けないという状況だってあり得る。 それを確認するための精密な指先の動きを必要とする演奏だったのだ。 「……ここは完全に回復しておくべきか。食事の後に睡眠……だな」 後藤はロロの置いていった食事と、切り取った左腕を眺めて呟いた。 【一日目午前/F−9 教会】 【後藤@寄生獣】 [装備]無し [支給品]支給品一式×3、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、不明支給品0〜1 カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿 三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル ロロの左腕 [状態]疲労(中)、空腹(小) [思考・行動] 1:食事をとった後、睡眠をとる。 2:強い奴とは戦いたい。 3:泉新一を殺す。 4:田村玲子が本物なら戦ってみたい。 5:睡眠をとってから、他の参加者を探しに行く。 [備考] ※参戦時期は市役所戦後。 ※後藤は腕を振るう速度が若干、足を硬質化させて走った際の速度が大幅に制限されています。
235 :
創る名無しに見る名無し :2011/08/08(月) 22:19:18.71 ID:k2a0q5XI
支援
236 :
創る名無しに見る名無し :2011/08/08(月) 22:19:57.15 ID:k2a0q5XI
C
【3】 教会から離れたことを確認した後、ロロは転げ落ちるようにズーマーから離れる。 既に痛みはなくなっており、宝玉のその高すぎる効果に驚きを覚えていた。 だが左腕の喪失は辛い、これでは殺人も一苦労だ。 これからのことを考えながらロロはズーマーに持たれるように座る。 後藤との戦闘とギアスによる心停止の影響もあってもはや体はボロボロだった。 このまま動いてもなんのメリットもない、休憩を取らなければいけないだろう。 「――――そうしたいからそうしてるだけ、か」 そんな中、後藤の言葉を思い出す。 後藤の行動は非常にわかりやすかった。 ただ『したい』から『している』だけ、そこに余分な感情は含まれていない。 「……そうだ、単純でいいんだ」 ロロは志々雄真実の狂気と後藤の本能に当てられ、倫理に基づいた判断力をなくしているのかもしれない。 だが、親愛なる兄が死んでしまった今では、そんなものはなんの役にも立たない。 彼が理性を働かすのは社会のためではなく、兄のためだ。 なぜなら、空っぽだった自分に人間としての理性を与えてくれたのは兄だから。 「兄さん……僕は、やりたいことをやろうと思うよ」 その兄が居なくなってしまえば、ロロに理性は必要ない。 単純に己の感情に身を任せて狂ってしまえばいい。 心は激情と狂気の炎で燃やし尽くしながら、頭は氷のように冷えきらせる。 「理性なくしちゃ駄目だ……それじゃあ、殺すだけになってしまう」 人間らしく、より残酷な方法で殺す。 後藤の言っていた通り、人間の最大の武器はその知恵であり残酷さだ。 痛がり屋の人間だからこそ、より無残に殺せる。 「兄さんを殺したやつを殺してやる……絶対……!」 左腕を失ったことで、ルルーシュを失った喪失感というものをより鮮明に感じられる。 隻腕による今までと違う肉体の感覚は、兄を失ったことを常に思い出させてくれる。 今はない左腕を感じながら、ロロはルルーシュを殺した人間への憎悪で心を燃やした。
【一日目午前/F−9 教会外】 【ロロ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]ヴァンの蛮刀@ガン×ソード [支給品]宝玉@真・女神転生if…、城戸真司のズーマーデラックス@仮面ライダー龍騎 [状態]左腕欠損、疲労(大) [思考・行動] 1:ルルーシュを殺した者を探し出し、拷問した後に殺す。 2:ルルーシュを蘇生した後、V.V.も殺す。 3:ナナリーの存在を消してしまいたい。 4:3のために志々雄に協力するべきか…… 5:竜宮レナは発見次第殺害、優勝も視野に入れるため他の人間の殺しも考えに入れておく。 6:ギアスの使用はできるだけ控える。(緊急時は使う) [備考] ※ルパン勢の情報を入手しました。 ※ギアスに何らかの制限が掛けられていることに気付きました。 ※左腕がなくなりましたが、ダメージ自体は宝玉の効果でありません。 ※ロロのギアスに設けられた制限は、単体にしか効果がないことです。 ただし死ぬ気で発動すれば、その限りではないかもしれません。 そして他にも制限が設けられた可能性があります。 【宝玉@真・女神転生if…】 すべての傷を癒すことが出来る宝石。 病気を治すことや死者を蘇らすことはできない。 【城戸真司のズーマーデラックス@仮面ライダー龍騎】 城戸真司の愛車、ヘルメットがついていない。
支援
投下終了です 誤字や展開の矛盾などがありましたら、指摘お願いします 途中さるさんになったため携帯から投下しました
久しぶりの投下乙! 相変わらず後藤の無双っぷりがすごいなぁ 時止め相手にちょっと疲れた程度で、しかも左腕食いちぎるとかww でも後藤をしばらく協会に繋いでおけたのはロロも頑張った そしてロロは復讐者ルートに入ったかー ここは復讐に走る奴が結構多いね
投下乙!
ロロが死ななかった…だと…ww
しかし志々雄に出会った直後に後藤と接触、しかも片腕欠損ってさりげなく運が悪いな
後藤にとっては本当に最高の環境だよな、ロワ
闘争本能も食欲も適度に満たされて充実www
>>241 復讐っていうと、最初から復讐考えてるのがタバサ、ヴァン、レイ、縁
ロワ内で考えてるのはロロ、みなみ(?)、詩音、ジェレミアか
何かロワ内だけだと半分ぐらいルルーシュのせいのような気がするぞ
投下乙 ロロが生き残れた事に感動しつつ、後藤の恐ろしさに驚嘆中。 支給品の宝玉残ってるのってわざとでしょうか? 複数あったから使用したのに残っているのか、使ったけどうっかり書きこんじゃったのかちょい判断着かんかったので。
>>243 宝玉は複数個、2つを1セットとして支給したつもりで書かせて頂きました
ただその描写が
>>231 の
>そして、二つの宝石と、オレンジ色の原動機付自転車だった。
この一行だけでしか書いていませんでした、わかりにくくて申し訳ありません
傷が一瞬で治る支給品を複数個支給、ということが問題ある場合はここを手直ししたいと思います
>>244 返信ありがとうございます。
狙ってなのかどうかが気になっていただけなので個人的には複数個支給自体は問題ないと思います。
ちょうど後藤と闘っていたルイズの支給品の前例もありますし。
つーか完全回復アイテム持ってても勝てないってヤバいな
つかさは嫌な予感がするw ジェレミアはもう大丈夫そうだけど
・絶対停止の結界(五回) ・完全回復アイテム 後藤「何それおいしいの?」
>>248 普通の参加者がこれやられたら2、3回は死ぬんだけどな
ザ・ワールドされただけでもヤバい 志々雄も下手したらやられてたかもだし
志々雄は学生ばかり遭遇するな タバサ、三村、ロロと 付近に蒼嶋・レナもいるし
原作からして最初に会ったのが宗次郎だしな 世界征服は子供のうちからの教育が大事ということか!
刷り込みですね、わかります。
このロワの学生って ルルーシュ、スザク、ロロ、圭一、レナ、魅音、詩音、沙都子、悟史、こなた、かがみ、つかさ、みゆき、みなみ、新一、ルイズ、サイト、タバサ、桐山、三村、稲田、織田、千草、男主人公、狭間、月、シャナ で全員か 光太郎と影月って年齢的には大学生やってそうだけどどうだったっけ?
改造前までは大学生 それと東條も大学院生だな
影月って19歳なんだよな 改造されてるんだから関係ない、とは思ってもやっぱり言動と照らし合わせると噴く
ルルーシュも17歳であの言動だったんだぜ
信彦はライダーシリーズで完全にオッサンみたいな扱いにされてるよな
縁は食事とか一切してないらしいけど 水分くらいとらないとやばそう
そもそも縁ってペットボトルの蓋開けられるのかww
ミハエルや宗次郎も年齢的には学生なんだけどなぁ
>>260 蓋の根元を斬ればおk
後は一気のみすればいいじゃない!
当時の封ってそういうもんだし、普通にそういう形で順応してそうだなw
女の子はもう襲わないだろうし 変態度が薄くなっちゃうな縁はw
もう脱ぐしかないか
変態度が低くて何がいけないんだww 元々シスコンで思い込みは激しいけど変態じゃないだろwww
脱ぐってw縁は左京あたりに逮捕されちゃうw
最終兵器発動のために脱ぐのは上田だろwww
最終兵器っつっても、動じそうなマーダーって女性陣とロロぐらいじゃねーの? 対主催連中はショック受けそうだけど
上田はいつから海パン刑事になったんだよ
メガテンやってて気になったんだが、リカームみたいな蘇生系のアイテムや魔法って禁止だよな?
さすがに蘇生をアリにしたら主催側が何をしたいのかわからなくなるから禁止だろうw
あとはムドオンなどの即死系もだな
過去ログみたけど キャラ投票でるろ剣の女キャラ一人も投票されなかったの 笑えたwみんな脇役だしな
鎌足くらいは……と思ったけど鎌足すらいなかったのか
過去ログ見てないけど寄生獣に出てた殺人鬼の活躍は見たかったな 良質なエログロSSを生み出せそうで
マーダーもみんな真面目だしな ちょっと変態なのは縁と上田先生ぐらいだし
>>275 寄生獣読んでて唯一気持ち悪くなったなぁ、そいつ
>>276 縁だって真面目だろwww
多少目標と体質が噛みあってなかっただけで
縁がもしステルスマーダーになったら 見てる側としては怪しすぎるだろうなw
ちょっと気になったんだが、狭間ってwikiに載ってる魔法以外は使用できないのか? 狭間編の攻略サイト見てると、それ以外の魔法も使えるみたいだが……
ハザマ編ではレベルを上げる以外にも祭器って武器に悪魔を合体させる祭器合体で色んな魔法を覚えられるんだけど、 これが祭器を持ってるから魔法を使えるのか、普通にハザマが祭器合体をきっかけに魔法を新しく覚えたのかははっきりされてない だからハザマのページに載ってないのは使わないのが無難だと思う、使えてもおかしくはないけど (ただ、wikiに載ってる魔法で攻撃・回復・補助の全てが十分にまかなえてると言う事実)
どっちにしろチートってことですね、わかりました
影月「チートなキャラをうろつかせるなんて危険じゃないか」 後藤「そうだそうだ」
このロワでチートなマーダーって 後藤と影月の二人ぐらいかな あと宗次郎・縁。シシオは同じくらいの実力だろうし
>>282 万能過ぎたからちょっと弱い魔法使わせてみたかったんだよね
でも使えないならしょうがない
>>285 桐山も単騎でそいつらに張り合えるかといえば微妙だが、十分にチートな気がする
オルタナティブのデッキってナイトサバイブくらいのスペックはあるし
>>285 CCOがヒノカグヅチを手に入れたらどうかな?
ライダーデッキもあるし、最強に見える気が…。
対主催側ではカズマとCCOなら、後藤・影月に対抗できると思ってる シャナの立ち位置と戦力はイマイチわからない…
男主人公はやっぱり微妙かw
男主人公も狭間を倒してるわけだし普通に強いんじゃねーの? 一人で立ち向かえるかといえば微妙だが
男主人公は既に縁にフルボッコにされてるからなぁ 真司の方が期待できる そして光太郎ェ…
シャナは必殺技らしい技をほとんど覚えてない一巻の時点で 遠隔操作で爆発するマネキン何十体の軍団に教われても 爆発してから爆風をくらうまでの間に余裕で回避してマネキン全滅させる程度にはスペック高いはず… シャナが微妙なのは、コミュニケーション能力皆無なところだ (しかも、いわゆる「デレの無いツンデレ」じゃなくて 「言うこと聞かない奴は殴ればいいや」なタイプ) それなのに自分のやってることが「正しい」と思ってるからタチが悪い
>>291 RPGといえば主人公のレベルアップ。
最初から無双できる強さの主人公はゲームに向かない。
それがどのように表現されるか、気になるところ。
ペルソナが1か2ならなぁ…
それなりにやりこんだんだが。
ルパン勢とるろ剣勢のパワーバランスは似たようなもんなのかな〜?
>>293 でも蒼嶋って参戦時期ED後だよね
伸び代はまだあるのかも知れないけど
そこで上田先生に教えを請うんだよ
上田先生から空手を習うことにより更なる強さを得るわけか
もしや上田先生の格闘能力って縁と互角か
>>292 「言うこと聞かない奴は殴ればいいや」どころか完全に「鳴かぬなら殺してしまえ」だからな
そして「正しい」どころか「何が問題なのか全く理解していない」のが恐ろしい
>>295 スパロボは続き物で結構出てるけど、α→2次α→3次αと続編が出るたびにレベルはリセットされる的な?
>>300 いや、リセットはされてないと思ってる
ただ単純にED後参戦でもレベルMAXの状態とは限らないのかなーと思って
メガテン未プレイだからレベルの上限とか知らないけど
来月からアニマックスでスクライドが放送するらしい あと今は0時半からるろ剣もやってる、ちょうど志々雄編に入るところ
るろ剣は巴が参戦しなかったのが不思議 綾波キャラは難しいのかな
巴は出てきても悟史の二の舞になりそう
龍騎で蓮が参戦してないのに驚いたな 作中では真司と蓮のダブル主人公みたいな扱いだから
出てもサラマンダーだったんだろうな>蓮
>>301 メガテンは知らないが、仮にペルソナLv.MAXと同程度の強さだとすると、単騎で竜やレイバークラスのメカを狩れる。
化け物退治に慣れていることを考えると、装備にもよるだろうが、制限無しの後藤と真っ向から切り結んで十中八九勝てる。
もし蓮が参戦してたら、みぎゃーにいいところが無くなっちゃう
男主人公がヒノカグヅチ手に入れたら だいぶマシになりそう
だいたいメガテンシリーズのクリアレベルって最強クラスの悪魔が作れるかどーかってところじゃないか? 一回クリアしないと作れないような特別な悪魔とかは、もっと高レベルを要求されたりもするだろうけど
メガテンはレベルよりも武器の方が重要な気がするなぁ ぶっちゃけヒノカグツチ無かったら、絶対に狭間には勝てなかったと思う 推測だけどガーディアンがマサカドだから、偏屈な進め方してない限りのレベルは55〜65の間くらいじゃないかな
あくまで男主人公は悪魔召喚師で仲魔を召喚することが仕事 魔法も使えないから、ゲームシステム的にも設定的にも強さは結構武器に依存してるところがある それでも身体能力は高い、上位悪魔が守護霊として身体に憑いてるわけだから イメージ的には紅世の王のアラストールが身体の中に居るっていう設定的にもフレイムヘイズなのに自在法が使えないってスペック的にもシャナに近い
タバサってこのロワでは少ない魔法使いだけど 杖手に入れたらどのくらい強いんだろう アイゼルよりは強そうだけど
アイゼルより強くてもな…てか杖無しのタバサってそんなに弱いのか?
ゼロ使系の魔法使いは、そもそも杖がないと魔法が全く使えなかったはず。 しかもその杖は自分専用にあつらえたものでないとダメだとか。 誰か武器を作るのが得意な人がいればねぇ…。 それと、タバサは杖無しでも決して弱くないそうだ。 騎士としての訓練をつんでいるらしく、小柄な女性が戦闘訓練を積んだ程度の戦闘力はある。 一般人には勝てるが、ライダーには歯が立たない。そんなところか? アイゼルとアイテム・魔法禁止の条件で戦えば、まずタバサが勝つと思われる。 でも、タバサはアイゼルを殺せない。絶対に。
タバサは小柄すぎて体術の心得があっても決定打に欠ける印象
CCOには登場話で完全に体術で負けてたよな>タバサ まあ、あれはタバサの体術が弱いんじゃなくてCCOの体術が優れていたって事だろうが
志々雄は人間の参加者なら体術最強じゃね? 全員手負いだったとはいえ、剣心、左之助、斎藤、蒼紫の四人に圧勝してるし 剣心の龍巻閃をまともに受けても立っていられる耐久力もある
何気に縁も強いぞ。特に見えないスピードで動けるのは圧倒的。
るろ剣勢って強いね 影月と後藤とイデオを除けば 最強クラスかも
特殊能力に頼らず、刀一振りで戦い抜けるからな。 戦争、それも最前線で生き抜いた精神力と判断力とあわせて、鉄火場にも強いぞ。
生き残ってるの全員マーダーみたいなもんですけどね>るろ剣勢
気になったんだが、スピード最強は誰だろう。 縁・後藤・宗次郎・アニキ の4強か
アルターありならクーガーが最速じゃね? というかクーガー以外は認めたくないww
クーガー以外マーダーばっかりww 縁は改心しそうにもないし
このまま話が強さ議論になって荒れてしまう……… なんて事はここじゃ起きないかwwホント平和なスレだよ
最強議論なんてしたって、ひっくり返る時はひっくり返るし だってロワだもん 後藤は制限があるから微妙だな
つオルタナティブ
速さは短距離縁、中距離宗次郎、長距離クーガーのイメージ
縁とイデオだったらさすがにイデオが有利だよね 素早さ下げる魔法とかあったし
狭間と比べたらそりゃあなwww
素早さ下げる魔法はなかったような…… つーか狭間の素の運動能力ってそんなに高いのか? ひょろひょろしてるし軟弱なイメージがある
命中下げる奴はあっても素早さ下げるやつないね そして間違いなくイデオは人間時代は運動音痴、今はさすがに悪魔なんだし別だろうけど
るろ剣の劇場版で斎藤の中の人をジェレミアの人がやるみたいだね
タバサの素の身体能力はるろ剣で言うと 操ぐらいと同じ程度かな
>>334 人誅編かと思ったら京都編のリメイクだったでござる
しかしシャナの最終巻の発売が決まり、スクライドとるろ剣は劇場公開が決定と今年は多ジャンル関連の作品の話題が多いな
アトリエのリメイク版も2月ごろに出てたね
スクライド劇場版とか初耳、期待せざるを得ない るろ剣も楽しみだ ギアス新シリーズマダー?
このロワで縁のイメージが変わったなあw
一昨年はてつを祭り 去年はTRICK劇場版 今年はスクライドオルタとるろ剣劇場版か
去年は相棒も劇場版やってたぞ! と、相棒ファンなので言ってみました…まぁ亀山くんはいないけどさ
ジャンプロワでもそうだったけど L ってロワで活躍できるタイプの探偵だな これが名探偵コナンとかだともうねw
去年は龍騎の海外リメイク版も地上波でやってた
ギアスは漆黒の連夜があるじゃん! 既存キャラC.C.ぐらいしかいないけど! バトロワもスピンオフ漫画なかったっけ?
ルパンの新テレビシリーズは結局どうなったんだ
灯台組のスピンオフ漫画があったね、単行本まだー 去年はTRICKの映画もやってたし、結構定期的に多ジャンルの原作作品は名前聞くね
ヴィオのPSP版って出たの去年だっけ 把握のためにクリアしたがアイゼルさんが強いというよりアイテムが強かったな
ヘルフェンダイスをヴィオとアイゼルとで順番に投げまくったりな
つかさってこのロワの女性参加者では ヴィオに性格が近いのかもw
予約キタ――――!!
病院の次は教会崩壊の危機か
後藤さん頑張りすぎだろw
怪獣大決戦だなww
この予約は楽しみだ!
後藤に志々雄にリュウガのデッキじゃ、まさしく怪獣同士の戦争だよなぁ
後藤とゼロ魔の組み合わせか…
そういやゼロ魔キャラ二人とも後藤に食われてたなぁ
後藤、志々雄真実、タバサ、三村信史を投下します。
二日分の食料が三セット、それにロロ・ランペルージの左腕。 これらは後藤の空腹を満たすに十分な量だった。 初めこそ人間を人間以外の食糧に価値を見出していなかったものの、食べられる時に食べておいた方がいい。 後藤は五頭。 右腕にパラサイトを寄生させた泉新一はそれ以前よりも一度に摂取する食事の量が増えた。 対する後藤は五体のパラサイトを宿した分、多くのエネルギーが必要になる。 そして一筋縄ではいかない参加者の多さを自覚し始めた事により、「いつでも人間を食える」という認識を改めた。 よって、こうして支給品の食料にも手を出している。 バリボリと乱暴に咀嚼し、食い散らかす。 そうして食欲を満たした後藤は予定通り祭壇の前で眠りについた。 次なる戦闘の為に。 更なる闘争の為に。 後藤が休憩を終えて立ち上がろうとしたところ、教会の扉が勢い良く蹴破られた。 現れたのは学生服の少年と小柄な少女を従える、全身に包帯を巻いた着流しの男だった。 ▽ 志々雄真実はタバサと三村信史という『犬』達を引き連れて、教会の扉を蹴り開けた。 鬼が出るか蛇が出るか、或いは不発か。 タバサと出会って以来闘争から距離を置いていた志々雄は、心中で鬼かそれ以上のものを望んでいた。 そして開けた視界の先に現れた異形に対し、志々雄は満足の笑みを浮かべる。 「っは、面白ェ野郎がいたもんだ。 色物具合じゃうちの十本刀といい勝負だな」 志々雄はその異形の姿を見ても恐怖する事はなく、狼狽える事はなく、嘲笑う。 裂けた頬から覗く眼球も。 隠しようのない鋭い歯も。 根元で枝分かれした腕も。 先が鈎となった太い脚も。 志々雄に恐怖を抱かせるには不十分だ。 それどころか異形の者の全身から放たれる濃厚な殺気を前に、心地良さすら覚えていた。 一歩、二歩と教会の中を突き進む。 足元に散乱する肉片と血液がその度に水気を含んだ音を立てるが、志々雄はそれを意に介さない。 原形を留めない死体が広がる光景、この現世こそ地獄。 この道は、志々雄が歩むに相応しい。 「三村ぁ、お前はどっか行ってろ。 近くにいて巻き込まれても知らねェぜ」 「言われなくてもそうするつもりだったぜ、ゴシュジンサマ」 三村は素直に下がり、開いたままだった扉から逃げるようにして教会を後にする。 志々雄が三村をわざわざ遠ざけたのは、『念の為』ではない。 交渉が決裂する「かも知れない」。 戦闘になる「かも知れない」。 それが大規模なものになる「かも知れない」。 そんな『可能性』の話ではない。 「……戦うのは二人だけ、か」 「お前も戦いに愉しみを見出すクチみてェだな。 仲良く出来そうだ」 異形がまともに口を利ける事に感心しながら、心にもない言葉を返す。 三村が去るのを黙って見届けた点からも、相手が見た目通りの化物ではない事は明白。 人間に準じた知能がある。
それでも志々雄はこの異形を説得するつもりはさらさらなかった。 人には各々性分に合った『生き様』がある、というのが志々雄の持論だ。 例えば人の上に立つ者。 それにつき従う者。 誰とも相入れず孤高に生きる者。 志々雄は強者であれば誰でも己の軍団に招き入れる訳ではなく、その生き様を見て決めている。 上記の例で言う孤高の人間が組織破綻の鍵となるように、それを見極められなければ軍団を束ねる事は出来ない。 ならば目の前の異形の生き様は何か――それは、純粋な殺戮と破壊を行う者。 扉を蹴破って相対した瞬間から、志々雄はそれを直感した。 人を人と思わない、そんな目は志々雄にとって好ましい。 しかし、『これ』は組織の中に置くものではない。 志々雄は明確に、これからこの異形へ宣戦布告をしようとしているのだ。 「安心しろよ、退屈はさせねェさ。 むしろ手に余るかも知れないぜ?」 「だとしたら……嬉しいな」 会話が成立しても、味方に引き入れるべきでないという考えは揺るがない。 逆にそれは強まったぐらいだ。 協調性はある。 知性もある。 組織の中にいる事は出来るだろう。 しかし、組織の為に動く事は決してない。 ある意味で孤高の人間と似た性質を持っている。 志々雄側の体勢が整うまで、異形の方から手を出してくる事はない。 殺意のままに殺す事ではなく、戦闘という過程に意義を見出しているからだ。 その確信の下に、志々雄はデイパックから悠々と黒いカードデッキを取り出した。 それを教会の窓にかざすと腰にはバックルが出現する。 そのバックルにデッキを差し込むと、全身は漆黒のスーツに包まれた。 タバサの方を見ると、指示を出す前から戦う準備をしていた。 手にしているのはロロから奪ったサバイバルナイフ。 タバサに支給された鉄の棒はリーチならナイフよりも有利だが、刃もなければ握りもないという事で志々雄が貸し出したのだ。 いつ相手が動いても対応出来るよう既にそれを構えている。 しかし、その顔色は蒼白だった。 志々雄はタバサの視線の向かう先が足元である事から原因を血の海と見たが、すぐにそれを打ち消す。 見ているのは足元の、更に一点。 「何だタバサ、知ってる顔だったか」 中途半端に齧られて残った頭部は少年のもの。 顔が判別出来た事は幸か不幸か、少なくともタバサにとっては不幸だったようだ。 志々雄の問い掛けに、タバサは小さく頷く。 「ハッ、なら弔い合戦にもなって丁度いいじゃねェか」 タバサがショックで使い物にならない、という事はないだろう。 その程度の死線を潜り抜けて来ているはずだ。 ならばこれ以上の言葉は不要と、志々雄は改めて異形と対峙しながらデッキのカードを抜く。 広い教会内で、距離は二十尺近くある。 だが一跳びで越えられる距離だ。 「後藤だ」 「戦いの前に自ら名乗るたぁ行儀がいいな。 俺は志々雄真実。 散り様によっちゃあ――俺がつくる新しい歴史の中に、名前ぐらいは残してやるぜ!!!」 ――SWORD VENT―― 志々雄がブラックドラグバイザーにカードを装填すると、くぐもった機械音声と共に虚空から片刃の剣が出現する。
その行動と同時に、後藤は床を蹴っていた。 後藤は両脇の長椅子を交互に蹴り、跳ねるようにして志々雄の首を狙った。 だが鎌のように鋭い後藤の腕は志々雄に届くよりも先に、ドラグセイバーに衝突した。 教会の中で金属音が響き、同時に両者は弾かれたように後退して距離を取る。 後藤は速い。 だが主催者によって掛けられた制限により、その攻撃速度は「人間が認識出来る速さ」になっていた。 志々雄と互角の剣客である緋村剣心は、目にも止まらぬ速さ。 志々雄が育て上げた宗次郎は、目にも写らない速さ。 制限を受けた後藤の速さは、志々雄にとっては遅い。 「速いな」 「てめーが遅いんだ」 志々雄は敢えて挑発するが、油断はない。 速さこそ及ばないものの、後藤の四本の腕と脚の形を考えれば全身が凶器のようなものだ。 まともに当たれば致命傷に成り得る。 「手足は伸縮自在、形状と硬度は自由。 なるほど、ここはてめーの狩場ってわけか」 筋肉のバネを使って壁や家具のような障害物を足場に跳躍し、手足の刃で室内を蹂躙する。 後藤にとってこの環境は非常に戦い易い場なのだ。 「だったら話は早ぇ」 言って志々雄は新しいカードを抜く。 それを見たタバサは後藤に背を見せないようにしながら素早く扉の方へ移動し、教会を出た。 逃げたタバサを後藤は追おうとしない。 志々雄への警戒が勝った為だろう。 「俺は舞台には拘るタチでな。 ちょっとばかり俺好みに変えてやるよ」 ――AD VENT―― バイザーにカードがセットされると、轟音と共に教会の壁が崩壊した。 薄暗かった建物内は外からの陽光に照らされたが、すぐにそれを巨大な影が遮る。 影の主である暗黒龍、ドラグブラッカーが追い打ちをかけるように内部へ向けて火球を吐き出した。 並べられた長椅子は吹き飛び、床は瞬く間に火の海となる。 「フハハハハハハハハハハ!!!」 その中心で、志々雄は哂う。 後藤は炎に包まれた床を逃れて壁を蹴り、ドラグブラッカーによって崩された箇所から外へ逃れた。 「何だ、火は嫌いか? そいつは残念だ」 志々雄は燃え続ける教会から歩み出て、後藤と向き直る。 「これでてめーの地の利はなくなった」 教会から一早く抜け出していたタバサが合流し、同じく向き直る。 志々雄が剣を肩に担ぐようにして構えると、再び両者は激突した。 ▽ 後藤の両腕は根元で上下に枝分かれし、合わせて四本になっている。 ロロとの戦闘からここまでは上二本を刃に、下二本を腕の形にしていたが、志々雄を前に下二本も刃に変えた。 よって刃の数は四つ。 一つ止められても他に三つあるのだから、単純な手数で言えば後藤は志々雄よりも有利だ。 そして志々雄の剣戟が通ったとしても、細胞を硬質化させた皮膚は傷付けられない。 地の利がなくとも、後藤は充分に最強の生物たり得た。 しかし志々雄は四本の刃をいなし、かわす。 日本刀よりも幅の広い刀身の剣、そしてそれを軽々と振るう膂力あっての芸当だった。
刃が数度志々雄の纏うスーツを裂くが、致命傷にはならない。 加えてそれを受けても怯む事はなく、物ともしないだけの頑強さも持ち合わせている。 「手数の多さに防御力……ハッ、厄介だな!」 剣を振るいながら、志々雄は喋り続ける。 それは余裕の表れ――というだけではないらしい。 真正面から後藤と相対する志々雄とは逆の方向、背後からタバサが斬り掛かる。 志々雄とは対照的に無言で小柄な少女。 志々雄が目立てばそれだけタバサの存在感は埋没する。 口数の多さはただの余裕でも油断でもなく、策略の一端だ。 タバサと三村を引き連れた様からも、志々雄がこのグループのリーダーである事に疑いはない。 だが自身を囮にして配下の攻撃を本命にする事に抵抗はないらしい。 タバサのナイフが後藤の背を切り裂く。 その一撃はプロテクトを突破せず、またも後藤は無傷だった。 「ッシャアアッ!!!」 だがそちらへ意識を奪われた一瞬で志々雄は後藤の右腕を一本切り落とした。 自身を囮にしてのタバサの奇襲、そしてそのタバサを使って作った隙を利用する二段構成。 多少の出血はあったものの、後藤は残った三本の腕で志々雄とタバサを遠ざけるとすぐに『三木』を回収して再度統率する。 「志々雄と言ったか……面白い人間だ」 「てめーもな。 切り落とすぐらいじゃ足りねェらしい」 志々雄は顎に手を当て、睨め付けるように観察している。 後藤は志々雄に対し、寄生生物に匹敵する危険な生物であるという認識を抱き始めていた。 「だが腕を斬れたってこたぁ、皮膚の硬さとしなやかさは同居出来ねェって事だ。 それに全身硬けりゃ動きも悪くなる……つまり柔軟な動きを維持する為には硬い部分以外も必要になる」 「そうさ……胴体全体をプロテクトしているわけじゃない。 その『すき間』を狙われると非常にまずい」 しかし、後藤は弱点を隠さない。 警戒心よりも地球上で最も賢い動物である人間が武器を持ち、力を持ち、最強のパラサイトたる自分へ迫る姿への関心が勝ったのだ。 それに、後藤には自信があった。 互いにしのぎを削る戦闘中に『すき間』を見付け出すのは困難を極め、必然的に持久戦となる。 そうなれば少しずつであれダメージを蓄積する志々雄よりも、プロテクトに守られた後藤に分がある。 自ら付け入る隙を告げた後藤に対し、「ほぉ」と志々雄は感嘆の声を漏らした。 「なるほど、この実力なら確かに調子に乗るのも当然っちゃ当然だ。 だが無敵とは言えねェ。 ついでに相手が悪かったな」 志々雄は後藤の耳に届かない程度の小声でタバサに何かを伝える。 そして手にしていたドラグセイバーを投げ捨てた。 代わりにデイパックを出し、中へ手を入れる。 後藤はそれを阻もうとしない。 志々雄が見せる戦いの工夫を見る為だ。 だがそれは――慢心に他ならなかった。 「わざわざ『すき間』を探してやる程、俺は暇じゃねェんでな」 志々雄の手に引かれてズルリと姿を見せたそれに、後藤は見覚えがあった。 禍々しさと神々しさが同居したような、人間が作ったとは思えない迫力を感じる剣。 炎のような赤い剣。 「さぁて……第二局目、開始と行くか」
▽ 教会よりも先に、三村は志々雄に連れられて遊園地を探索していた。 ロロから「何もない」と言われていた地域だ。 ロロの言葉を疑ったわけではないが、時間が経過した事で多少状況が変化しているかも知れないという期待があった。 結果的に参加者とは誰とも出会う事はなかった。 あったのは戦闘痕と血痕と、――地面に突き刺さる、一振りの剣。 炎が脈打つような、黒い刀身に赤い光を宿した奇妙な剣だ。 ――――我は魔剣ヒノカグツチ……天津神ヒノカグツチが力秘めし剣なり…… ――――我を引き抜きし者に我と我が力与えん…… 三村はギョッとして辺りを見回す。 突然の声に志々雄が何か言ったのではないかと考えたが、志々雄の声ではなかった。 恐る恐る剣の方を見ると、志々雄は既にそちらへ足を向けていた。 そしてマジマジと見詰めた後、その剣の柄を握る。 ――――守護者もなくこの地に達するとは、―― 「うるせェ」 志々雄が言葉一つで黙らせて、剣を引き抜く。 「い、……いいのか?」 「剣は斬れりゃいいんだ、余計なお喋りなんざ求めてねェよ」 三村には剣が何か言いかけていたように聞こえたが、志々雄にとってはどうでも良かったらしい。 ついでにそもそも剣が喋っているという時点でファンタジー過ぎて、三村も初めから聞き間違いだったように思えてきた。 そのファンタジーの住人であるタバサの顔色を窺ってみると、普段の無表情から非常に微妙なものになっていた。 戸惑う三村とタバサをも意に介さず、志々雄はその刀身を撫でる。 三村は志々雄がその剣――ヒノカグツチを持った途端に、志々雄の存在感が増したような錯覚を覚えた。 「それにしてもヒノカグツチ、か。 俺の為にあつらえたような名だな、気に入ったぜ」 「強力過ぎて面白味は足りねェがな」と笑う志々雄に、三村はゾワリと背筋を凍らせる。 この男を止められる人間は、もういない。 そう思うには充分な程に、その存在は圧倒的だった。 ▽ 後藤は押されていた。 志々雄の元々の戦闘のセンスと技術に加え、リュウガの力がヒノカグツチの効果で強化されている。 ヒノカグツチ自体の硬度も高く、後藤の刃は衝突の度に欠けた。 また火の力を宿す剣に触れると後藤の表面細胞と内側の細胞がズレを起こすので戦いにくい。 距離を取ろうとしても更に踏み込まれ、その隙を得られない。 斎藤一と相対した時のようにその足を縫い止めたところで、至近距離戦になればむしろ後藤が不利になるだろう。 生身だった斎藤と違い、志々雄はリュウガのスーツに包まれている――故に一撃で倒せる保証がない。 何より今の志々雄の一撃は、後藤のプロテクトを突破しかねないのだ。 志々雄は確かに強い。 しかしそれ以上に、後藤にとって余りに相性が悪かった。 「どうした!? これでも手加減してやってるってのによ!!」 志々雄に言われずとも、後藤は気付いていた。 初めに教会を破壊して以降、黒龍は付近を飛びながらも手出しして来ない。 もしもこの龍が加わっていれば戦況は更に悪くなっていただろう。
その手加減は、――後藤にとって屈辱的だった。 そしてヒノカグツチが、後藤の右腕を二本とも切断する。 防戦一方の状態から均衡が崩れるのは危険だ。 すぐに三木と合流しようとするが、後藤の視界の端に小さい影が飛び込んで来た。 現れたのはタバサ。 手に握られた石を、後藤の右腕の付け根へ向けて投げたところだった。 (まずい!!) 後藤は本能的に危険を察知し、左腕で石を払おうとする。 しかし、志々雄の剣がそれを阻んだ。 「グオオオオオオオオオッ!!!!!」 石が命中した右肩を中心に、右上半身がバキバキと音を立てて氷結する。 『ご、後藤さん!!』 地面に落下した三木は悲痛な声を上げる。 三木が、戻れなくなった。 「切り落としても戻っちまうってのは厄介だが、だったら戻れなくしちまえばいい。 簡単な話だろ?」 勿体ぶるように一歩ずつ、志々雄が近付いて来る。 後藤はこの時、生まれて初めて『恐怖』という感情を知った。 ▽ 平賀才人の死体を見て、敵を討ってやろうと思った訳ではない。 そう思うには彼と接した時間は短過ぎた。 だが見知った人間の無残な死体は、志々雄の言葉をより強く意識させるには充分だった。 即ち『弱肉強食』。 強い者は生き、弱い者は死ぬ。 志々雄の言う『摂理』に忠実に生きる異形に対し、ただ「ここで倒さなければならない」と思った。 サイトを殺したのはこの後藤だろう。 本人に確認を取らずとも確信出来た。 倒さなければ――いずれは「食われる」。 そう感じ取ったのだ。 しかし後藤と志々雄の戦闘は苛烈なもので、タバサは付いていくのがやっとだった。 せめて杖があればと思うが、それさえ叶わない。 それでも志々雄が作った隙を縫うようにして、何とか足手纏いにならない程度の戦いを見せた。 そして後藤が腕を斬られても平然としている姿を見て、志々雄はタバサに指示を出す。 「次に俺が腕を切り落としたら、あの石を使え」。 短い言葉だったが、言わんとしている事は分かった。 タバサの袖口に忍ばせてある、氷結系の魔法攻撃が出来るというマハブフストーン。 元々は三村に支給されたもので五つしかなく、威力を試す余裕はなかった。 だが後藤の再生を止めるだけなら攻撃力は必要ない。 ただ肩口に『蓋』が出来ればいいのだ。 「グオオオオオオオオオッ!!!!!」 かくして志々雄の思惑通り、後藤に手痛い一撃を加えるに至った。 志々雄のカードデッキの変身時間はまだ数分残されている。 その志々雄が後藤に近付いて行く。 勝てると、そう思った。 だがタバサはある一点に目を奪われる。
二本の右腕がひとりでに一つになり、口を形作って『後藤さん』と叫んだ。 一度目に腕を切り落とした時の様子から、腕が本体から離れてもある程度の自律行動が可能な事は気付いていた。 しかし、肉片が意思を持って喋るとは思っていなかった。 その間に後藤は――その肉片を置いて、逃走した。 地面を強く蹴って跳躍し、獣のような雄叫びと共に姿を消す。 残された肉片もまた悲痛な叫びを上げる。 そして、肉片はタバサの首に目掛けて襲い掛かった。 「ッ!!!!」 タバサにとって誤算だったのは、本体を離れた腕が積極的に活動出来るという事。 ナイフで刃を弾くが、防ぎ切れない。 ザクリ、と首筋を刃が切り裂き、血が噴き出した。 何とか肉片を叩き落すと、タバサもまた地面に転がる。 志々雄は地面に落ちた肉片にヒノカグツチを振り下ろして縫い止める。 「ギュごォオおッ!!」 肉片は血を吐きながら逃れようとするが動けず、そのまま乾いて絶命した。 もしかしたら、志々雄は肉片の自律行動の可能性を読んでいたのかも知れない。 目に映った志々雄の動きに、慌てるような素振りがまるでなかったからだ。 「この程度の事に対処出来ない犬は要らない」と考えていたのだろうか。 しかし、どちらでももう構わない。 ただタバサはこの時点で、死を覚悟した。 ▽ 「オオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!」 周囲に後藤の咆哮がビリビリと響く。 逃げ出した。 最強の寄生生物である自分が、人間を前に。 三木を回収する一瞬さえ惜しんで、背中を見せて逃げた。 志々雄の力が本人のものだけでなく支給品に依るところが多分にあった事も承知しているが、人間に遅れを取った事に代わりはない。 「ゆるさん…… ゆるさんぞ……!!」 そして、戦いで不覚を取った事だけがこの怒りの原因ではない。 『恐怖』という感情を植え付けられた。 手心を加えられた。 人間に。 人間ごときに。 “この種を食い殺せ”という怒りが、全身に充満する。 「殺す……必ず殺す……!!」 まずは血を失った分休まなければならない。 そして三木がいなくなった分の『代わり』が要る。 右腕という武器がなくなっただけでなく、プロテクトに大きな隙が出来てしまっているのだ。 (泉新一……あの右腕があれば……!!) 参加者の一人であり、脳を残したまま右腕にパラサイトを寄生させた少年。 見付け出して殺し、右腕を奪えば体勢を立て直せる。 そう目標を定めた。 しかし今後の一応の方針を決めてもなお、後藤の怒りは収まらない。 休養を必要としながらも、人間を目にすれば問答無用で襲うだろう。
初めて味わった敗北と共に、後藤は人間への怒りと殺意を一層に漲らせる。 【一日目昼/F−9教会付近】 【後藤@寄生獣】 [装備]無し [支給品]支給品一式×3(食料以外)、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、不明支給品0〜1、カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿 三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル [状態]疲労(大)、右腕(三木)欠損、右上半身が氷結中 [思考・行動] 0:人間への憎悪、他の参加者を見付けたら殺す。 1:休養をとった後、志々雄真実を殺す。 2:強い奴とは戦いたい。 3:泉新一を殺し、ミギーを奪う。 4:田村玲子が本物なら戦ってみたい。 [備考] ※参戦時期は市役所戦後。 ※後藤は腕を振るう速度が若干、足を硬質化させて走った際の速度が大幅に制限されています。 ※氷結は時間の経過と共に解除されます。 ▽ ギリギリの戦いだった。 決して余裕はなかった。 徒手空拳であれば敗れていたかも知れない。 志々雄は素直にそう感想を抱いた。 ライダーデッキの変身時間は十分。 もう少し後藤が粘っていれば変身は解けていた。 後藤がライダーデッキについての知識を持っていなかったからこそ何とかなったのだ。 ファイナルベントという切り札もあったものの、使えば二時間変身出来なくなるというデメリットがある。 先々の事を思えばそれは避けたいところだった。 また十五年前の火傷の後遺症で、志々雄は十五分以上の戦闘が出来ない。 体温調節が行えない為に、それ以上動き続ければどうなるか分からないからだ。 ドラグブラッカーに手出しさせなかったのも手加減などではなく、それが起因している。 己の実力を誇示する為の初めの一撃はともかく、長時間戦わせ続ければ火の海は自然と広がる。 スーツに守られていると言えど周囲の気温が上がれば志々雄自身の体温も上がってしまう。 故に、使わなかったのではなく使えなかったのだ。 勝利こそ収めたものの、紙一重。 後藤の前で見せた余裕の演技が実を結んだと言える。 しかし、志々雄はその事を犬達の前でおくびにも出さない。 飽くまで最強で隙がないのだと見せ付ける。 それが強者の努めだからだ。 志々雄は後藤の右腕が動かなくなったのを確認すると、タバサを見遣る。 そして仮面の下で笑みを作った。 ▽ タバサは裂かれた首を押さえて蹲る。 血の勢いは弱まり始めている――助かるかどうかは五分と五分。 そこへザリ、と足音がした。 視界の端に、志々雄の靴が映る。 「派手にやられたな、おい」 何でもない事のように、志々雄は蹲ったタバサを見ながら淡々と言う。
実際何でもない事なのだろう。 遠くから様子を見ていた三村がタバサに駆け寄ろうとするが、志々雄は「お前は黙ってろ」と一喝して沈黙させた。 「分かってるだろうが、俺は死に体の犬を連れて歩く趣味はねぇ」 つまり今のタバサに助かる可能性があるとしても、志々雄にタバサを助けるつもりはない。 五分と五分ではなく――タバサはここで、見捨てられるのだ。 想像はついていた。 志々雄にとってタバサは犬であり、それ以上でも以下でもない。 使えなくなれば殺すし、見捨てる。 志々雄は狂っているのだから。 だからこそ、志々雄の続く言葉は意外だった。 「思い残す事があるんだろ? 今のうちに聞いておいてやるよ」 志々雄は優しさや情けといった言葉と果てしなく縁遠い存在だ。 どんな裏があるのかと、首を抑えたままで地面に向けていた視線を向ける。 「復讐だったな、お前の目的は。 何を守れなかったんだか、何を奪われたんだか、俺の知った事じゃあねェ。 ただお前に『力』がなかった、それだけの話だ」 「聞いておく」と言いながら、志々雄はタバサに喋らせるよりも先に己の言葉を紡ぐ。 それも、タバサの歩んできた道を否定する言葉を。 ――タバサ、俺からすれば悪いのはお前だ。 警察署での話の続きであり、後回しにしていた回答とも言える。 これも想像はついていた。 弱肉強食を唱える志々雄が復讐を「下らない」と一蹴する理由は、考えれば分かる事だ。 だからと言って、彼の言葉が軽くなる訳ではない。 死を前にして、タバサは打ちのめされる。 しかし、志々雄はなおも続ける。 タバサにとって意外なままに。 「だがよ、タバサ。 俺はお前と三村に勝利の美酒を味わわせてやるっつったんだ。 それをお前の弱さの所為とは言え反故にしたんだ、何か埋め合わせが必要だと思わないか?」 驚き、出血で重くなっていた瞼が自然と持ち上がって目を大きく見開く事になった。 埋め合わせ。 それは、言葉通りの意味なのだろうか。 「言ってみな、お前がその歳で修羅場を潜らなきゃならなかった理由をよ」 死にたくない。 死ねない。 やり残した事が多過ぎる。 しかしそれでも死ななければならないのならと、藁にも縋る思いで口にする。 「……ガリア、王国……ジョ……ゼ、フ……」 話を聞いている間にも血を失って、搾り出した声は掠れていた。 だがその小さく途切れがちだった声は、確かに志々雄に届いたようだった。 「ハルケギニア。ガリア王国のジョゼフ。 それで分かるんだな?」 志々雄の確認に、タバサは無言で頷く。 ガリア王国の現国王。 タバサの父を殺し母を狂わせた男。 タバサがガリア王国北花壇警護騎士団の団員として闇に潜み、汚い仕事を一手に引き受けてきたのは復讐の為。 それを志々雄に告げたところで何が変わるとも思えないが、タバサには他に選択肢など与えられていない。 狂人である志々雄の意図が分かるはずもない。
ただ黙し、消え入りそうになる意識にしがみ付きながら志々雄の言葉を待つ。 「覚えておいてやるよ」 一言。 タバサは志々雄の言葉を鈍った脳内で反芻し、その意味を考える。 覚えておく。それは。 「ぶいつうから異世界へ渡る技術を奪い、全てを征服する。 そのついでに、目に付いたら丁重に持て成してやるさ。 他でもない俺の犬の想い人だってんならよ」 志々雄は狂っている。 これらの言葉はその狂った思考が前提となったものだ。 「お前はここで死ぬ程度の弱者だった。 だが俺がこの殺し合いで最初に飼った下僕で、中々使える犬だった。 俺が紡ぐ歴史に、名前ぐらいは残してやるよ」 それでもタバサはほんの僅かだが、安堵した。 新しい歴史などに興味はないが、志々雄に「持て成される」ジョゼフの姿を想像すると、胸がすく思いがした。 けれど―― 「それでよ、タバサ。 お前に選択肢をやる。 なに、初めに会った時と変わらねェさ。適当に選べばいい」 志々雄の声色が一変した。 仮面の下では表情が見えないが、嫌な予感がタバサの脳裏を過ぎる。 「お前はここで犬に相応しく犬死するか、それともここで――」 志々雄の周りを、黒い龍がグルリと旋回した。 「 俺 の 糧 と な る か ? 」 それはまさしく、志々雄とタバサが初めて出会った時と変わらない。 選択肢と言いながら、初めから選ばせるつもりなど毛頭ない問い掛け。 恐らくタバサが負傷した瞬間から――こうするつもりだったのだろう。 タバサは出血で朦朧とした意識の中で、口惜しく思う。 ジョゼフ達へ自分の手で果たせなかった復讐。 遂に取り戻す事が叶わなかった母との関係。 ペルスランの忠誠に報いる事は出来ないし、シルフィードともキュルケとももう会えない。 これでもう終わりなのだ。 タバサは声を出す事なく、志々雄に小さく頷いた。 タバサの答えを見ると黒龍はズイと顔を寄せ、そして口を大きく開く。 弱肉強食という言葉の通り、タバサという弱者は志々雄という強者の糧となる。 イーヴァルディの勇者は、現実にはいないのだ。 タバサは未練のうちに目を閉じる。 【タバサ@ゼロの使い魔 死亡】
▽ 「腕一本に犬一匹、か。 ま、痛み分けってとこだな」 変身の解けた志々雄は独りごち、三村と目を合わせる。 三村は言葉を失っていた。 腕が何本もある化物と、それを退けた志々雄。 その上タバサの死を目撃してしまった。 三村はバトルロワイアルへの参加経験があり、人が死ぬ様を見るのもこれが初めてではない。 しかし仲間が仲間の手で、それも龍に食われる光景を見た事などあるはずがない。 既に危機は去ったと分かってはいても、膝が笑っている。 「俺は一休みしてあいつを追うが……お前はどうする、三村? 考えを改めるなら今のうちだ」 タバサのデイパックとナイフ、マハブフストーンを回収しながら志々雄が問い掛ける。 その後ろで、火の海となっていた教会は自重を支え切れなりガラガラと音を立てて焼け落ちた。 燃え続ける瓦礫を背景にニィ、と笑う顔は悪魔に似ており、三村は戦慄する。 三村が使えないとなれば、志々雄は何の躊躇もなく三村も『糧』にするのだろう。 「その……ジョゼフって奴、殺すのか?」 三村は志々雄の問いへは答えず、代わりに疑問を投げ掛ける。 志々雄の死に行く者の遺言を聞くなどという人間らしい行動は、タバサにとってだけでなく三村にとっても意外だったからだ。 「ああ? ……ま、気が向いたらな。 どうせハルケギニアも丸ごと俺のモノになるんだ。 国と本人の名前だけで特定出来るような奴なら、その途中で会う事になるだろ」 タバサはジョゼフの苗字を告げなかった。 それでも分かるという事は、国の高官か余程の有名人か。 ならば、放っておいても志々雄の前に現れるだろう。 「じゃあ――」 タバサの代わりに、復讐を。 しかし三村は違和感を覚える。 この志々雄が、タバサの為に? 「つっても」 志々雄は付け加える。 これまでに見せたどの表情よりも一層狂気を孕んだ、凄惨な笑みを顔に貼り付けながら。 「その途中で、あいつの『大事なもん』も一緒に踏み潰しちまうかも知れねェがな?」 タバサが何もかも失って復讐を志したのなら、守るものも、これ以上失うものもない。 けれどまだ何かあったとしたら、それごと志々雄の物になる。 志々雄の弱肉強食の『糧』となる。 「ハハハ……ハハハッ、ハッーハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!」 志々雄の高笑いが響く中、三村は確信した。 志々雄がタバサの復讐の対象を尋ねたのは、ただの気紛れだ。 タバサにとって憎む相手でも、大切な相手でも、志々雄は初めからその世界ごと蹂躙するつもりなのだから。 怖い。 しかし同時に、――憧れる。 志々雄の圧倒的な強さに。 仲間であっても容赦のない冷酷さに。 何者にも媚びる事のない器に。 三村は一層強く惹かれていく。 例えそこに追い付けなくとも、一番近い場所で見ていたいと思う。
「ああ……やってやるよ」 志々雄にではなく、自分に言い聞かせるように言う。 役立って見せる。 有用性を認めさせてみせる。 そして――志々雄の言う『勝利の美酒』を、味わいたい。 「俺はあんたに付いていくぜ、志々雄」 化物同士の殺し合いを。 同行していた少女の死を。 それらを目の当たりにしながら、三村は己の進む道を選ぶ。 三村信史は、志々雄真実の狂気に毒され始めていた。 【一日目昼/F−9 教会】 【志々雄真実@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(漫画)】 [装備]:サバイバルナイフ@現実、ヒノカグツチ@真・女神転生if...、鉄の棒@寄生獣 [所持品]:支給品一式×2、リュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎(一時間変身不可)、不明支給品0〜1、林檎×8@DEATH NOTE、 マハブフストーン@真・女神転生if…、本を数冊(種類はお任せ) [状態]:疲労(中)、各部に軽度の裂傷、十分弱の戦闘で体温上昇中 [思考・行動] 1:自分の束ねる軍団を作り、ぶいつぅを倒す。 2:首輪を外せる者や戦力になる者等を捜し、自分の支配下に置く。 3:休憩してから後藤を追って殺す。 4:ロロの術の正体を探る。 5:気が向いたらガリア王国のジョゼフを持て成す。 [備考] ※首輪に盗聴器が仕掛けられている可能性を知りました。 【三村信史@バトルロワイアル(小説)】 [装備]:金属バット(現地調達)、マハブフストーン×3 [所持品]:支給品一式、確認済み支給品0〜2(武器ではない)、ノートパソコン [状態]:左耳裂傷 [思考・行動] 1:このまま志々雄についていく。 2:主催のパソコンをハッキングするための準備をする。 3:ロロか緑色の髪の女に接触し、V.V.の情報を聞き出す。 4:今回のプログラムに関する情報を集め、志々雄の判断に従う。 5:志々雄に惹かれている事実を自覚している。 [備考] ※回線が生きていることを確認しました。
投下終了です。 誤字脱字、問題点等がございましたら御指摘戴ければ幸いです。
支援
投下乙です 志々雄さん…かっこいい… あんまり関係ないけどタイトルの元ネタの作品(多分はぎ取り4人旅のやつ)はいつかロワに出てほしい
投下乙 やべぇ……やべぇな、おい あの後藤に志々雄自身はほぼ無傷で、腕を一本もぎ取るとかすげぇ しかもさり気なくヒノカグツチ引き抜いてるとかヤバい、マジヤバイ 志々雄さんは今までまともな戦闘なかったから、その分インパクトがでかいわ そしてタバサは最後に油断しちゃったなぁ ゼロ魔キャラは三人とも後藤に……と思ったら、最後にドラグフラッガーに喰われるとは思わなんだ 「 俺 の 糧 と な る か ? 」のところでぞっとしちゃったよ そして三村も仲間が殺されたってのに、ほとんど動揺してない辺りかなり志々雄に呑まれてるなぁ 今回はとにかく志々雄さんすげーって感じだった 支援できなかったのが惜しい
まさにダークヒーローだな。悪役主役でモテモテだ。 この強さと格好良さを思えば、今までスポットライトが当たらなかったのが不思議なくらいなんだが。 瞬間的な戦闘力は最強なんじゃないか? オマケにただの戦闘馬鹿じゃないし。 …そういえば、寄生獣といえば、田村玲子とルパン・月組の動向も気になるな。 上手く玲子を仲間に引き入れることが出来れば、知性と火力が合わさって、このチームにも対抗できそうな気がするが…。
志々雄つえー!素の状態でも上位なのに、ヒノカグツチとリュウガのデッキで戦力がばいことに 後藤も影月と同様にマジになるんだろうなー ゼロ魔は全滅で、三村は方治化まっしぐらw まだまだ感想が書き足りませんが…投下乙です
ルパン月チームに玲子が加わっても、志々雄三村チームには敵わないと思う 個々の能力は申し分ないけど、ルパンにあの面子を上手くまとめられるのか…… 月とも仲違いしそうな感じだし そもそも志々雄+リュウガ+ヒノカグツチの時点でヤバい
ドラグ×タバサの薄い本が出るな… 俺はグロは苦手だから丸呑みで頼むよ
ゼロ魔キャラって全員喰われたんだなー
同じボスなのに縁はww 縁に志々雄の頭脳と装備を分けてやりたいww
縁「つーか、これからっしょ」 真面目な話、縁の所持品の貧相さは異常
志々雄「縁、俺の糧になれ」 これでよし
志々雄と比べるなら縁よりも剣心………本当に不憫でならない…
志々雄も縁も登場話数5でこの存在感ってパネェ
縁は他の参加者に見境なく襲い掛かりそう 後藤と一緒で
でも後藤ほど強そうな気がしない
だが、スピードなら後藤より速そうな気がする
むしろ縁が狭間に勝てない要素ってなんだろう
>>389 魔法が使えないこと。
および魔法やそれに順ずる特殊能力を持った相手との戦闘経験が無いこと。
シャドームーンはビーム出してたけどな
あと精神的に不安定……ってそれは狭間も同じか
狭間ってまだはっきりしたスタンスは不明だよな?限定マーダーとかかな? 意外にマーダーは少なめな気がする
このロワはいい人多いから 誰かが狭間を改心させてくれるかもしれない
そして予約入った件
予約キタ――― Lの動向に超期待
予約北---!! 上田先生じゃないですか。 ----- 今日、人類最速のフライングを見た気がした。
光太郎と上田がカラオケで意気投合と予想
Lは音痴に見えて普通に上手いと予想
かなみがいるからこなたは・・
こっそり殺っちゃうつもりとか? でも、Lがいるから簡単にばれるだろうな…。 そうでなくても普通に疑われてるし。 ああもうこなたの寿命がマッハな予感しかしない。
ああ、かなみのアルター能力があればこうなるのか かなみ「上田さん……あのこなたって人……」 上田「こなたちゃんがどうかしたかい? ハッ! まさかこなたちゃんは……私のファンなのか!」
邪魔です、上田さん
上田ってある意味誰よりもブレねぇな
元がブレすぎてんだよ
そういえば、今回カズマが出ないところをみると、この面子で何かトラブルがあるんかな? この面子なら多分カズマの話が出るだろうし、そうなればあのバ…何よりも正義感に基づく行動を重んずる光太郎が今度こそスッ飛んでいくだろうし。 なんにせよ、Lの気苦労がマックスハートになりそうだ。
カズマは宗次郎と戦闘中だろう そして次元の死亡者名鑑キタ―――乙!!
一瞬次郎に見えて焦った
上田先生がカズマとガチ戦闘したら先生死んじゃう
>>407 やっぱり普通に頑張り普通に格好いい死に様のキャラは死亡者名鑑も相応のものになるな。
さて、それなりに頑張ったけど結局竜のエサになっちゃったわんこちゃんはどうなるかね?
…ところで、タバサって食べるとこ少なそうだよね。
ドラグブラッカー「みんな、僕の中で生き続けてるから……」
志々雄「もう何も怖くない」
うわー、いつの間にかタバサ死んじゃってたのか。 これでゼロ魔は全滅か… 他ロワでの雪辱果たして欲しかったけど残念です。 …我ながらかなり亀なコメントだな。
デルフリンガー「俺がいるぞ!」 台風だからさすがに全裸は寒いぜ
>>414 久しぶりにその単語を見た気がする>全裸
ところでゼロ魔のジョゼフって 今回の話にも出てたけど強いんだよね? ゼロ魔世界で最強クラスか
人間の中じゃね by. ヤムチャ
ゼロ魔は杖がないと真価を発揮しないと言う明確な弱点が支給品で出てくるし 更に、フーケ戦やゼロ戦なんかで現代兵器より弱いという印象が 他作品は、設定や印象でも現代兵器相手にも無双しそうなのが居るから サイトは能力的にも頑張れる子だと思うんだけどねぇ
サイトはガンダールヴじゃなくなった時点で命運つきてた気がする
長生きできないうえに死に様が大抵へたれてるからな、サイトは。 唯一第2クールまで残った漫画ロワではかっこよく死ねたけど。
421 :
創る名無しに見る名無し :2011/09/03(土) 19:03:02.05 ID:6IOgrQxK
アニ、漫画、F剣、多ジャンルの四つか まあルイズ次第でサイトは決まるな 漫画ではどちらも熱血死、アニでは発狂の小道具となり ルイズすら出てないF剣ではズガン 我が多ジャンルでは後藤の胃の中で再会を果たしたしな
422 :
◆imaTwclStk :2011/09/04(日) 09:21:37.62 ID:1hc2jiNS
すいません、投下は仕事が終わってからになるので 夜になりそうです。 本当に申し訳ない。
ついにキター お仕事がんばってー
無理をなさらずにお仕事がんばってください
時間ギリギリですが申し訳無い。 途中のとある点にはその前には隠れていたと考えてください。
輝く右腕を持つ青年のおかげで窮地の場を逃れた二人。 だが、無理をしてきた身体はいつまでも騙し通せるものではない。 少女を背負い走っていた足はいつの間にか歩くような速さになり、 気がつけば上げることすら出来ずに引きずるように移動している。 それを力の無い目でかなみが見つめ、 か細い声で自分を背負う上田へと声をかける。 「……降ろしてください、上田さん。 私、自分で歩けますから」 言葉こそ健気に振舞ってこそいるが、 今のかなみにその様な体力は満足に残っていないのは かなみ自身がよく分かっている。 それでも、玉のような汗をかき、 息も絶え絶えといった様子で自分を背負って歩く 上田に申し訳なかったのである。 「な、何の、これぐらいノープログラムだ。 ハハハ……ゲッホォゲホ!!」 そんなかなみに対して格好つけて笑い飛ばそうとしてみて 逆に咽てしまい醜態を晒す上田。 だが、これも仕様が無いと言えるものである。 ここに連れて来られてからというもの 上田とかなみは何度も命の危険に晒された。 同行者達は好意的だった者は無残に殺され、 狂気に駆られ人道から外れた者には命を狙われ、 そして圧倒的な力でもって全てを蹂躙した銀色の怪人。 駄目押しとばかりに現れた顔に笑顔を貼り付けた少年。 それらの出会いと別れの中で 二人とも生きてこれたのが不思議なほどであり、 だからといって無事で済んだという事ではない。 肉体的にも精神的にも色濃く刻まれた傷が 全身から悲鳴を上げている。 カズマに助けられてから、上田にしてみれば 全力で駆け抜けてきたつもりだった。 だが、実際に距離にしてみれば微々たるもの。 精々が二人からは見えない距離までこれた、 という程度のものである。 「……上田さん、少し休みましょう」 限界が来ている。 このままでは目的地に着く前に 共倒れする可能性すらある。 それを察してかなみが上田に進言する。 その言葉を受けて上田は、
「そうか! 私もそう思っていたんだよ」 強がって否定する訳でも、 俯いて悔しがる訳でもなく、 目を輝かせて待ってましたと 言わんばかりの勢いで同意した。 この男、その言葉をずっと待っていたのである。 幸いにも自分達がいるのは市街地であり、 身を隠す場所は探せば簡単に見つける事が出来る。 先程までの疲れた様子は何処へやら、 辺りを見回して手頃な物陰を見つけて 背負っていたかなみをゆっくりと降ろす。 続けて自分も身を屈めて無駄にでかい図体を 押し込むようにして身を隠す。 この男は隠れたり逃げたりといった事に 関しては異様に得手としており、 傍から見れば其処にでかい男が潜んでいるとは 簡単には気がつけないだろうと言うほどに それは見事に隠れて見せるのであった。 そうして隠れた先でかなみに小声で語りかける。 「いいか、かなみ君? 30分だ。30分休んだら警察署へ向かおう」 顔の前で指を3本立てて、それを強調する。 だが、そんな上田の声も疲労が蓄積していた かなみに届く事も無く、 かなみは降ろされた時点で小さく寝息を立てている。 「眠ってしまったか。 無理もないな、あんな事があれば… …あんな……」 今までの恐怖体験を思い起こし、 上田は失神した。 ………………………………
「ちょっ、離してよ! 変態! 変態! 変態!」 「ドゥワッ!」 突然聞こえてきた罵声に驚いて上田は目を覚ます。 だが、その声がすぐに自分に向けられたものじゃない事を 理解して顔だけをひょっこりと物陰から出して 周囲に目を向けてみる。 視線の先でサングラスの男に捕まる小柄な少女がいた。 どうやら先程の声はこの二人のものの様であるが、 とても穏やかな様子とは言い難いものがある。 幸い、向こうはまだ上田達には気がついてはいないようで かなみもまだ目を覚ましてはいない。 いっそ気がつかなかったフリして見て見ぬふりでもしようかなと 上田の中のこずるい部分が顔を出す。 そんな上田の逡巡は他所に展開は目まぐるしく変化していく。 「お前! なにをやっているんだ!」 「オゥフッ!」 焦って辺りを見回すが、 それも自分に向けられた言葉じゃない事に気づき、 一先ず胸をなでおろす。 一旦、心を落ち着けてから視線を新しい声の主の方へと移す。 痩せ型の不健康そうな青年と白いライダースーツの筋肉質な男。 怒声の主はライダースーツの男の方のようで、 サングラスの男が少女に乱暴を働いてると思ったようだ。 上田も確かにそういう風にも見えたが、 微妙に引っかかるような気もする 妙な違和感を感じていたのである。 だが、そこはこの男である。 まぁ、気のせいかとあっさりと考えを放棄していた。 そうしている内に少女が二人組みの方へと助けを求めた事で 事態は過激な方向へと流れ始めていた。 一気に衝突するサングラスの男とライダースーツの男。 目で追うのもやっとな程の身体能力の男達に 上田はまた嫌な予感を覚える。 (まさか…いや、まさかそんなゴロゴロいる訳が……) 上田はすぐにぶつかり合うような者達にいい思い出がない、 ヒシヒシと迫り来る不安を掃おうと心の中で躍起になる。 「変身!」 ギクッと上田の身体が震える。 考えに集中するあまり外していた視線を 恐る恐る男達の方へと向ける。 「仮面ライダーBLACK!」 言うまでも無く上田は失神した。 ………………………………
「上田さん…上田さん…」 小さく身体を揺すぶられるのを感じる。 この弱々しい感覚からしてかなみのものだろう。 流石にもうどこぞの貧乳と間違える訳も無い。 「だ、大丈夫だ、かなみ君。 フフ、そうあまり揺するもんじゃないぞ」 「そうですか、それは良かった」 目を開けて目の前の人物に目をやる。 其処にいたのは貧乳でもかなみでもなく 隈の出来た目でじっとこちらを覗き込んでいる 男の顔のどアップであった。 そのまま上田は白目を剥く。 「酷いですね、人の顔を見て気を失うのは」 男はあくまで淡々とした様子で 目を覚ました上田へ声をかける。 側には男の他に先程のライダースーツの男と サングラスの男に絡まれていた少女の姿。 上田の側では困惑した様子のかなみが 妙に少女の方を気にしながら上田の服の袖を掴んでいる。 「私はLです。 私達は偶然、倒れていたあなたを見つけて 保護しました」 正確には光太郎とLが次の進路について揉めていた時、 光太郎が離れた場所から微かに聞こえてきた少女の声に反応し、 何事かと辺りを探索した結果、 失神した上田を目を覚ましたかなみが 起こそうとしている所を見つけたのである。 「あ、あぁ、すまない。 あんまり近かったのでつい……」 頭を振って上田は身体を起こす。 悪意の有る相手だったら 今頃無事では済まない事は承知しているし、 第一、先程の展開を見ていれば この見た目だけなら怪しい連中が その見た目ほどは悪人ではないという事も 流石の上田にも理解出来るというものである。
「早速ですみませんが貴方方のお名前と あんな所に隠れるように居た理由を教えてもらえますか?」 自分でLと名乗った痩身の青年が単刀直入に切り込んでくる。 「う…上田、上田次郎。 日本科学技術大学の教授をしている」 「由侘……かなみです」 上田はその剣幕に押され、 かなみは尋ねられたからLへ名前を名乗る。 「あぁ、貴方が」 Lが自分の唇に指を当てるような仕草で 軽くだが驚いたような様子を見せた。 「ハハハッ、まいったな。 ここまで私の名声が轟いていたとは」 上田はそれをLが自分の著作のファンなのだと 受け止めて照れ臭そうにしはじめる。 「いえ、貴方ではなく彼女です」 上田の誤解を即座に理解した上で一切の配慮も無く、 Lはかなみを指差す。 「えっ? えっ? えっ?」 指を指された当の本人も意味が分からずに困惑する。 ちなみに上田は隣で硬直している。 「失礼、簡単に言うと私達はカズマさんから 貴方の事を聞かされています」 “カズマ”という名前を聞いてかなみはハッとする。 「あ、あの! カズ君がこの先で私達の代わりに!」 動揺するかなみを落ち着けるように Lがゆっくりとした動作で制止する。 「落ち着いてください。 落ち着いて、順を追って説明してくれますか?」 ………………………………
かなみの説明を受けたLは体育座りのような姿勢のまま、 先程からじっと考え込んでいる。 ある程度体力を取り戻したかなみは その間が堪らなくもどかしかった。 ふいっとLが体勢を直して立ち上がる。 「分かりました。 では私達はこれから警察署へ戻りましょう」 「Lさん!!」 Lが導き出した結論に抗議の声が上がる。 それはかなみでも勿論上田からでもなく、 それまでは黙り込んで話を聞いていた光太郎からである。 「落ち着いてください。 言いたい事は分かりますが それにはまず確認しておかない事があります」 身を乗り出して抗議の姿勢をとる光太郎に対して あくまでも冷静な態度のまま視線を上田に向ける。 「上田さんと言いましたね?」 「な、何だ? やっぱりサインが―」 突然自分に話を振られた事で上田も硬直が解ける。 「いりません。 貴方はここで何時間休まれたのですか?」 「いら…い、いや何時間というか私は30分だけ……」 狼狽する上田をLがジッと視線を逸らさずに見つめてくる。 上田は気づいた。 こいつは上田が苦手とするタイプの人間だと。 「す、すまない。 本当の所は分からない」 失神していたのだから当然である。 しかも巧妙に隠れるというオマケ付きで。 「そうですか、でしたらカズマ君とは 行き違った可能性もあるという事ですね」 「そうなんですか、上田さん!?」 これに一番驚いたのはかなみである。 確かにかなみもすぐに意識を失った過失があるが 少なくとも上田にそれほどの時間 意識を失う理由があったとは思えなかったからである。
「い、いやぁ突然持病の偏頭痛が再発してね。 私とした事が不覚だった」 無論、大嘘である。 当然、その場にそれを信じる人間など誰一人居る訳も無く、 「すまない」 小声でぼそりと小さく呟くしかなかった。 「そういう訳です光太郎さん。 今から向かったとして必ずしもカズマ君が その場に残っているとは限りません」 そこまでを上田の言い訳付きで聞き出したLが 光太郎へと向き直って問いかける。 「それは…そうなのかもしれないが…しかし…」 それを聞いた光太郎が、 それでも煮え切らない様子で黙り込む。 「それに怪我人の少女を抱えて、 危険人物の元へ行くかも知れない行為を 取るわけにはいきません」 そんな光太郎に対して容赦なく Lが矢継ぎ早に畳み掛けていく。 「………」 幼い少女に刻まれた惨い傷に光太郎も視線を向ける。 かなみもそれに気づいて折られた左腕を隠そうとする。 その幼子とは思えない気丈な態度に 光太郎も観念するしかないと悟る。 「分かりました。 確かにこの子達を連れて、 これ以上の深入りは出来ませんね」 「ちょ、ちょっと待ってよ! じゃあ、私の友達はどうなるの!」 それまでは事の成り行きを見守っていた少女が 焦った様子で怒鳴り声を上げる。
「あぁ、忘れていた訳ではないのですが。 理由は先程説明した理由と同じです」 少女に対して眉を少しだけ下げて淡々とした様子で Lは少女の質問に返す。 「なら、この人達だけでも先に行ってもらえば…」 「貴方は装備も何もない怪我人だけで行動しろと仰るのですか?」 「そ、それは……」 少女の提案に対して間髪入れずにLは切り込んでいく。 事務的でどこか非情さすら感じさせるほどに。 冷静さを崩さないLに反比例して 少女はどんどんと焦りを募らせていく。 その様子を如何すれば良いのか、 そもそも先程から置いてけぼりを食らっていて 何が何だか理解できない上田が困惑していると、 その袖をキュッと引っ張る小さな感触があった。 「如何した、かなみ君?」 上田の袖を掴み、 妙に怯えた様子のかなみに上田は声をかける。 それに気づいたかなみが小さく呟いた。 「あの人……私達を見ていないんです」 かなみはその能力ゆえに始めから理解していた。 全てを俯瞰するような視点。 漠然とした感覚。 悪意と狂気と悲しみと恐怖がごちゃ混ぜになった その中心で必死に何かを探しているような。 そんな……そんな報われない感情を感じ取ってしまっていた。
どんとこい支援
【一日目 昼/F−7 東】 【L@デスノート(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、ゼロの仮面@コードギアス、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に、角砂糖@デスノート [状態]健康 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:警察署に向かい、他の参加者を保護する。 3:光太郎に同行する。 4:こなたを疑う。 ※本編死亡後からの参戦です。 【南光太郎@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、炎の杖@ヴィオラートのアトリエ [状態]健康、自らの無力を痛感して強い怒り [思考・行動] 0:教会に行くべきか、総合病院に行くべきか、警察署に行くべきか…… 1:この殺し合いを潰し、主催の野望を阻止する。 2:劉鳳を探しに行かなかったことへの後悔。 3:主催とゴルゴムがつながっていないか、確かめる。 4:信彦(シャドームーン)とは出来れば闘いたくない……。 5:L、こなたを守る。 ※みなみを秋月杏子と重ねています。 ※本編五十話、採石場に移動直前からの参戦となります。 【泉こなた@らき☆すた】 [装備]:女神の剣@ヴィオラートのアトリエ [所持品]:支給品一式、確認済み支給品0〜2個、ルイズの眼球、背骨(一個ずつ) [状態]:健康 [思考・行動] 1:優勝して、ブイツーからリセットボタンをもらう。 2:光太郎、Lを教会に向かわせて後藤と戦わせる。後藤が弱ったら後藤を倒す。 3:みなみと合流できたら、リセットボタンの協力を持ちかける。 【上田次郎@TRICK(実写)】 [装備]無し [支給品]無し [状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲 、疲労(中) [思考・行動] 1:面倒事はカズマに任せて警察署を目指す。 2:竜宮レナと北岡秀一と瀬田宗次郎を警戒。 3:杉下右京に頼る。 4:何か忘れているような……? ※龍騎のライダーバトルについてだいたい知りました。カードデッキが殺し合いの道具であったことについても知りましたが、構造などに興味はあるかもしれません。 ※東條が一度死んだことを信用していません。 ※デスノートの中身はまだ確認していません。 【由詑かなみ@スクライド(アニメ)】 [装備]無し [支給品]無し [状態]左腕骨折、頭部に損傷、全身打撲(処置済み) [思考・行動] 1:警察署でカズマを待つ。 2:アルターが弱まっている事、知らない人物がいる事に疑問。 ※彼女のアルター能力(ハート・トゥ・ハーツ)は制限されており 相手が強く思っている事しか読む事が出来ず、大まかにしか把握できません。 又、相手に自分の思考を伝える事もできません。 ※本編終了後のため、自分のアルター能力を理解しています。
支援
半端かと思われるでしょうが投下終了です。 延々と延ばして申し訳ないorz
投下乙です 上田www一話で三回も気絶するなよwww こなたはかなみ次第でこれからが決まるな。下手したらクーガーの誤解も解けるかもしれない 光太郎は上田からシャドームーンのこと聞いたら今度こそ止まらない可能性もあるし、数は揃っているけれどこの集団は安心できないなぁ
投下乙! 上田…期待を裏切らないよ、ホントに… 対主催4人に非戦闘員のマーダー一人なのに全く安心できないな
投下乙ー 上田は本当にぶれねぇなwww 戦力的には非常に安定してるはずのチームなのに不安定なのは気のせいだろうか 俺の読解力がないせいかよく分からないんだが、最後にかなみが私達を見ていないって言ったのはこなたのことで合ってる?
右京さんいなくなったせいで、Lの強引さが顕になってきたなー
いや、少しくらい強引でなきゃあの面子はまとめられないだろ。 さらに上田まで増えた事を考えると、これでもパワー不足なくらいだ。
こなた、光太郎、上田、かなみ……引率のL先生は苦労しそうだな
そこで日本科学技術大学の天才教授に頼るわけですよ
優等生のかなみだけが心のオアシスだな…。 性格もいいし、察しもいいし。 Lがペドに開眼しちゃう!
でも実際問題、Lに他人をまとめる力はない気がする 原作でも最終的に捜査員三人しか残らなかったし
縁先生よりはマシだと思う
まともなのがかなみしかいないとか……
449 :
創る名無しに見る名無し :2011/09/07(水) 01:04:22.83 ID:omiCTrXx
しかし、まともな人間では殺し合いでは役に立ちにくい…。
他人をまとめられる人って 案外少ないな 志々雄さんぐらいか?
ルルーシュ、魅音、銭形、斎藤と原作で集団の指揮経験がある対主催がほとんど死んだからな 残っているのもLは無神経、右京さんは参謀タイプ、月は経験不足、ルパンは泥棒と問題がある
本人も原作からして上昇志向バリバリだったし、やはり対主催では志々雄のリーダーシップが図抜けてるな ただ志々雄さんに大人しく従いそうな対主催も何人残ってるんだって話だけどw
メガテン勢は一応個性的な悪魔達を従えてるわけだし、それなりにリーダーシップはあるんじゃないかな マーダーまで広げると影月、桐山、縁辺りも組織の長はやってる
影月・桐山はともかく 何故か縁はかしこそうに見えないww
いつも吐いている人間が賢そうかといわれればハイとは言えないからなぁ
上田は…教授をやってれば当然学生を指導していたはずだし、最低限の取りまとめは出来るはずなんだがなぁ…。 出来なきゃ困るんだがなぁ…。 後は、アイゼル。 一応貴族の娘さんだから、部下を従えるための教育は受けてると思うんだがなぁ…。 面倒見のいいお姉さんではあっても、指揮官としてどうかとなると…うーん? スザクとか軍人だし、部下のとりまとめとか、指揮とかの概要くらいは知ってそう。 素人と比べると、かなり良い結果を出せると思う。 …薬が入ってなければね。 ジェレミアは普通に小隊指揮ができるだろうな。それなりのポストにいた経験もあるし。 小規模の部隊を効率的に運用できる戦術指揮官は、この状況で生き残るために一番必要な人材かもしれない。 …当の本人が今にも死にそうだが。
ただ今帰宅。 現在位置治った? 某所に報告した人確認してちょ? たぶん治ったと思うけど、たぶん、たぶん、たぶんね
>>456 貴族と言っても、15歳で学校に入って錬金術を学び
20過ぎてから旅をして……ってな娘だからね。
スザクの階級だとまだ指揮を執ったことはないだろう。
執られたことはあるだろうけど。
ジェレミアは普通にやってたよね。
上田はもう多ジャンルの顔だなぁ
こうして見ると、かなみとの組み合わせがよかったのかな 他の奴が相方なら、とっくに愛想尽かされてたかもしれないし
かなみはあれで苦労人だからなー
9歳なのに一人養ってるからなー
避難所で上田とかなみが死神って言われてるから、 どんなもんかと見てみたら、最新二話除けば影月以外全員死んでるじゃねぇかww
上田とかなみが他の参加者の幸運を 吸い取ってるのかもなww
ディケイドの映画版見てたら、シャドームーンがダブルにフルボッコされてて泣いた 実際のところシャドームーンってどのくらい強いのかね
ディケイドのシャドームーンがWに惨敗したのは 大ショッカーの集めた情報にWが無かったから……
BLACKの方のシャドームーンなら、たぶんデータなんかなくても即座の判断で戦闘できると思うんだけどね あれはマジンガーZの最終回みたいだったよな
予約キタ――――!!
>>466 あれは、歴代の扱い酷いから、真剣に見ない方がいい
商業的・繋ぎ的には大成功した番組だけど それ以外は逆と言ってもいいからね
いまさらだけど投下乙 かなみの言う私たちを見ていないあの人ってのがLなのかこなたなのか、 話した相手が上田なだけに勘違いフラグにもなりそうでいろいろと不安だw
幾ら事前のデータが有ったとしても、ディケイドとライジングアルティメットフォームのクウガを 圧倒できるスペックを持つシャドームーンが、W一人にあそこまで手も足も出ないのは不自然だよなぁ
おー、予約来てるー 最近本当に景気いいな
夏に始まった新ロワ、ルルがここにデジャヴを感じてるようですねw 本当にあっちも不幸な死に様だったなあ。
ルル、豆腐メンタルさんと共にパラレルの自分(筋肉モリモリマッチョマン)と交戦 ↓ 豆腐(ryさんに生きろギアスをかけ自分は気球で脱出 ↓ 豆腐(ryさん、パラレルの弟(顔がそっくり)に襲撃される ↓ ルル、豆腐(ryさんと再会 ↓ 「もうあなたが死ぬしかないじゃない!」ズドン 大体こんな感じ
もうルルーシュは許してやれよ
蒼嶋駿朔、竜宮レナを投下します。
不幸は連鎖するもの。 一度続き始めるとなかなか抜け出せない。 そこから抜け出すには、運や人の助けといった他力本願な物だけでは到底足りない。 自分でももっともっと努力しなければ。 それも本当の本当に精一杯。 そこまでしてやっと掴めるのが、幸せ。 ましてこれは『バトルロワイアル』――人を不幸にするゲームなのだから。 ▽ 竜宮レナと蒼嶋駿朔はF―10の市街地を探索していた。 岸辺の障害物に身を隠し、体を休めながらC.C.とヴァンを待つ事数時間。 待てど暮らせど彼らは現れない。 シャドームーンから逃げる際、レナ達よりも後ろにいた彼らの様子は分からなかった。 逃げ切れなかったのではないかと不安が胸を締め付けるが、レナは信じる。 彼らはきっと無事で、また会える。 何らかの事情でこちらへ来る手段がなくなってしまっただけなのだろうと、レナは結論付けた。 放送の時間が近付く中、レナと蒼嶋は岸辺を後にする。 じっとしていては何も始まらないし、彼らとて対岸で新しい行動を起こしているに違いないからだ。 状況が落ち着くと、園崎魅音や北条沙都子、悟史を失った事実を改めて突き付けられて苦しくなる。 しかしレナは泣かなかった。 きっと前原圭一や園崎詩音もこの殺し合いに抗って勇敢に戦っている。 それならレナも、いつまでも涙を見せてはいられない。 泣くべき時に泣くだけ泣いた。 蒼嶋から譲り受けた、手に良く馴染む鉈を握り締めてレナは前を見据える。 そして後回しにしていた案件に目を向けた。 マップの東端に移動してからずっと同行している蒼嶋の事だ。 初めて会った時、蒼嶋は饒舌だった。 元気が良くて、人懐っこくて、年上ながらどこか圭一に似ているとも思える。 現在は対照的にほとんど喋らない。 喋っても口からは自棄になった言葉ばかりが出る。 それが同行者だった千草貴子を失った故だという事は明らかだった。 レナはこの状態を何とかしたくとも、他人が口出し出来る問題ではないとしてこれまではそっとしておいた。 けれど、もう限界だ。 今は殺し合いの最中で、このままでは敵に襲われても満足に対処出来ないだろう。 何より今の彼の姿は、千草に対して失礼だと思えてならなかった。 千草に報いる為にも、レナは彼に掛ける言葉を考え始める。 蒼嶋と共に移動しながら、レナは乾いた血の池と遺体の残骸を見付けた。 吐き気を催し、後藤の「食事はする」という言葉を思い出す。 しかし触れる事に躊躇うレナに対し、彼は淡々とその傍に落ちていたバッグを拾った。 また近くにあった杖を検分してそれが使えないと判断すると、レナに「行こうぜ」と促す。 彼の目はとても、乾いていた。 「……蒼嶋さん」 「何だよ。弔ってやってる余裕なんてないぜ? 何てったってちぃちゃんを置き去りにするぐらいだから」 「蒼嶋さんッ!!」 自暴自棄になる蒼嶋に対し強く言うと、息を整える。 「タメ口でいいよ、ちぃちゃんもそうだったから」と投げ捨てるように言った彼の言葉に従って、敬語は使わずに言う。
「今の蒼嶋さん、とってもかっこ悪いよ? 何でもかんでも諦めたフリをして、それがかっこいいと思ってるんだったら、それは勘違いかな、かな」 「……分かってるよ、言われなくたって」 「分かってない」 きっぱりと蒼嶋を否定する。 確信がなければ断言しない。 確信があるからこそ言い切る。 今の彼は、自分の状態を分かっていないのだ。 「そんな落ち込み方するぐらいなら、かっこつけずに一度泣くとか、大声を上げるとかしたらいいんじゃないかな、かな? レナもそうだったけど、少しはすっきりするよ。 周りに人はいないみたいだし」 千草の死の原因の一端はレナにあり、レナはそれを認めている。 申し訳なく思うし、悲しいと思う。 しかしレナに蒼嶋を甘やかすつもりはない。 だから子供っぽく、彼の神経を逆撫でするような言葉をあえて選んでぶつける。 彼は深く深く息を吐き、時間を掛けて返した。 「泣かないんじゃなくて、泣けないんだよ」 「それはレナの前だから恥ずかしいのかな? だったらレナは向こうを向いてるよ」 ようやく現れた蒼嶋の感情の吐露に、レナは変わらず子供っぽくしながらも真剣に答える。 彼と言葉を交わす機会が大してあった訳ではないが、相手の本音を引き出す事は出来る。 感情の機微を読む事に長け、表情の僅かな陰りからも心中を察する事が出来る。 かつてそれが出来なかった為に大切な物を失ったレナだからこそ、可能なのだ。 だからレナは、蒼嶋が続けた言葉を許さなかった。 「悲しくないんだよ。 放送でどんだけ人が死んだって、ちぃちゃんが死んだって、俺は平気なんだ」 「嘘だッ!!!!!!」 レナはこの殺し合いに放り込まれてから初めて激情を露わにした。 それはヴァン達と出会ったばかりの頃、彼らが殺し合いに加担していると勘違いしてぶつけた感情よりも更に激しい。 突然の豹変に蒼嶋が気圧されているのにも構わず、レナは続ける。 「蒼嶋さんは嘘を吐いているよ!! 悲しくないなんて嘘、平気なのも嘘、全部嘘ッ!!!」 レナはガン、と民家の外壁に鉈を叩き付ける。 蒼嶋が本当にそんな勘違いをしているのだとしたら、レナには許せなかった。 「……何でそんな事、レナに分かるんだよ」 「だって蒼嶋さんは優しい人だから」 助けを求めて来た見ず知らずの参加者の為に、蒼嶋と千草は迷いなく手を差し伸べてくれた。 今投げやりになっているのは、優しさ故だ。 千草の死はレナのせいだと責める事も出来るのにそれをせず、自分自身を責めてしまう優しい人間なのだ。 同行者の死を目の当たりにして、その感情の奔流が大き過ぎて持て余している。 レナにはそれが分かっているからこそ、厳しい言葉を使ってでも彼にもう一度立ち上がって貰いたかった。 間違えないで欲しい。 蒼嶋は冷たくなどない。 そうでなければどうして千草は死の間際に、あんなに穏やかな表情を浮かべられただろう。 レナには後悔がある。
努力をしていれば壊れなかったかも知れない家庭。 止められたかも知れない母の浮気と離婚。 不幸を回避する為の何かの選択肢を選べる機会があったはずなのに、レナはそれを見過ごした。 だから二度と見過ごさない――今がその時だ。 不幸を回避する為の選択をする力は、きっと誰にでもある。 「俺の事、いい方に取り過ぎなんじゃねえの?」 「そんな事ないよ。 千草さんだって言ってたよ、蒼嶋さんは英雄だって」 蒼嶋が歩き出し、レナがそれに続く。 「弔ってる暇はない」という彼の言葉は正論で、バッグの持ち主に心中で謝罪した。 先を歩く彼の表情は、レナには見えない。 「……それこそ買い被り過ぎだ。 白髪のオニーサンにはフルボッコにされるし、弱音吐くし、銀色の奴にまたフルボッコにされるし、いいとこねえよ。 俺が英雄ならヤムチャでも英雄になれるぜ」 「自分に出来る事が少なくて、落胆しかけているのかも知れないけど……弱音を吐くのは恥ずかしい事じゃないよ。 それに蒼嶋さんは確かに負けちゃったけど、それは逃げずに戦ったから。 逃げてたら、負けてすらいないんじゃないかな、かな」 千草が東條に向かって叫んだ言葉を思い出しながら、レナは言う。 慰めというよりは、諭すように。 それでも蒼嶋の抱える沈鬱な空気は晴れなかった。 「……レナはどうしたいんだよ。 俺の事、泣かしたいわけ? せんせー、レナちゃんがシュン君のこと泣かそうとしてまーす」 「蒼嶋さんは泣くのが下手みたいだから、教えてあげてるだけだよ。 自分で切り替えられる人だったり本当に悲しくなさそうだったりしたら、放っておくし」 遊園地を遠くに望みながら、蒼嶋の足取りは重い。 レナはその歩調に合わせて歩く。 背を向ける彼は吐く息全てが溜め息に変わってしまいそうな様子だった。 そしてポツリポツリと並べるように、彼は言う。 クラスメートを散々殺している。 一緒に戦ったアキラの事も見捨てた。 だから今更、この程度の事で悲しいわけがない。 レナにここまで言われても未だに涙一滴出ないのがその証拠。 ちぃちゃんに受け入れられて貰えた時は泣いた。 なのに死んだちぃちゃんの為には泣けない、最低の男だ。 それらはどこか言い訳がましかった。 レナはその一つ一つに頷いた上で、蒼嶋の言葉が途切れるのに合わせて答える。 「うん、蒼嶋さんって泣くのは下手なのに、自分を卑下する理由を見付けるのは凄く上手だね」 ぶっきらぼうな口調とは対照的に冷静さを兼ね備えた蒼嶋は、今が泣いていられる状況でない事を知っている。 そして何より千草を助けられなかった己を許せず、泣く資格がないのだと思い込んでいる。 だから彼は泣かない。 それらの理由に気付けずに、自分を貶める言葉を探している。 確かに蒼嶋には冷静さがあって、荒事に慣れていて、人との離別を既に経験していて、戦う為の特別な力を持っている。 けれど彼はまだ高校生で、レナとさして年齢は変わらない。 精神的にも肉体的にも強くとも、まだ子供だ。 痛いものは痛いし、悲しい事は悲しいし、苦しい時は苦しい。 痩せ我慢にだって限界はある。 だから――彼一人で抱え込む事はない。 レナも蒼嶋も子供だけれど、二人でならきっと前に進める。 「今は泣いたっていいと思うよ、蒼嶋さん。 クラスメートの人達の事も、アキラっていう人の事も、千草さんの事も。 誰も怒らないし、見ていないから」 「……」
黙した蒼嶋の背は、これまでに抱えて来た悲しみで崩れ落ちそうだった。 「ねぇ、千草さんの事は好きだった?」 「っそ、んなんじゃねえーよ! 何でもかんでも愛とか恋とかガキか! 馬鹿! 馬ー鹿!! 馬――――鹿!!!」 寝耳に水だったようで、レナの方へ振り返った蒼嶋が感情的になって怒った。 しかしレナとて本気で二人の間に恋愛感情があったと思っている訳ではない。 会場に来た直後に出会ったとは聞くが、それでも一緒にいたのは数時間。 しかも殺し合いの最中で、そんな感情を抱いている余裕があるはずがない。 それでも二人の間にはただの同行者以上の絆があったと思うから、聞くのだ。 レナを暫し非難した後、蒼嶋は肩を落としてうなだれる。 自分の意志を表すのふさわしい台詞が分からなかったようで、口を開くまでに歩数にして二十歩ほどかかった。 「……尊敬、してたよ。 ちぃちゃんかっこよくてさ……白髪のおにーさんとか、東條とか、勝てっこねえのに啖呵切るんだぜ。 俺なんかじゃ、足下にも及ばねえ」 「そうだね、すっごくかっこよかった」 「……助け、たかったなあ」 「うん……助けられなかったのはとても悔しいし、悲しい。 レナでもそうなんだから、ずっと一緒にいた蒼嶋さんはもっとだよね」 「…………ちくしょう」 蒼嶋は膝を着いて、拳を地面に叩き付けた。 その拳は、千草を失った直後に握った拳。 ぶつける場所を見付けられないままになっていた拳だ。 しかしガーディアンの手を借りていない上に消耗し切った彼の力では、コンクリートに傷一つ付かない。 「うおぉぉぉぉぉぉおおおおおああああああああああああああああああ!!!!!」 蒼嶋は空に向かって叫んだ。 喉が枯れて声が出なくなるまで、慟哭が響く。 彼が泣いているのかは、レナからは見えなかった。 「……馬鹿みたいだな、俺」 座り込んだまま、掠れた声で蒼嶋が言う。 レナの方を向いたその顔は、少しだけ気が晴れたようだった。 「蒼嶋さんは馬鹿じゃないよ。 でも馬鹿の方が日々が楽しいかも知れないし、その方がいい時だってある。 むしろもっと、馬鹿でいいと思う。今だけでもね」 レナも蒼嶋の言う『馬鹿』とは違う意味でだが、蒼嶋は馬鹿だと思う。 他人が困っていれば見て見ぬフリをすればいいし、失くしたものの事なんてすぐに忘れてしまえばいい。 もっと楽な生き方は幾らでもある。 それが出来ない蒼嶋だからこそ、千草は彼を『英雄』と呼んだのだろう。 けれど、二十四時間英雄でいるのは疲れてしまう。 だから今だけでも、馬鹿であって欲しい。 苦しい事や悲しい事で押し潰されてしまわないように。 「もう大丈夫……かな、かな」 「ああ、これ以上ウダウダ言ってたらちぃちゃんにぶっ飛ばされそうだしな。 だけど……どんな顔していいのか分からねえや」 「嘘でも笑おう、蒼嶋さん。 蒼嶋さんはきっと、嘘でも笑顔が作れる強い人だから。 最初は例え嘘でもね? 笑顔って、最後には本物になるんだよ」 「マジで? 本当だったらすげえな、それ」 そう言って蒼嶋はぎこちなく苦笑した。
それは嘘の笑顔に違いないけれど、きっと本当の笑顔への一歩になる。 「それで蒼嶋さん、お願いがあるんだけど聞いて貰えるかな? かな?」 「何だよ?」 「力を貸して欲しい」 真剣に、蒼嶋と見詰め合う。 己の出来る事の少なさに、今の彼は打ちのめされているかも知れない。 けれどレナに出来る事はもっと少ない。 誰かの助けなしにはこの場を生き残れない。 一人では戦えない、困難に立ち向かえない。 仲間を、戦いに抗っている人達を助けられない。 「私はここから帰りたい。 ヴァンさんやC.C.さんや、圭一君やしぃちゃんや、ここで頑張っている人達みんなと一緒に」 「……それ、すっげえ欲張りだな」 「はぅ〜……それでもレナは、幸せになりたい。 幸せになる為の努力を惜しみたくない。 だから欲張れるだけ欲張るし、頑張れるだけ頑張るよ」 昨日も今日も楽しかった。 きっと明日だって楽しい。 そう思いながら日々を過ごしてきた。 けれどそんな幸せな日々が有限である事をレナは知っている。 転ぶ時はどんなに注意していても転ぶ。 だからいつ転んでもいいように、思い切り今を楽しむのが正解。 そう思っていたからこそ、いつ世界が崩壊してもいいように、一日一日を精一杯幸せに生きた。 かといって、訪れた世界の崩壊をただ漫然と受け入れていいはずがない。 自分なりに頑張って、幸せを掴み取る為に努力をしなければならない。 頑張って生き抜かなければならない。 人に許される努力の限りを尽くして、ここから帰らなければならない。 誰にだって幸せに過ごす権利があるからだ。 不幸の星の下などという言葉は、幸せになる為の努力をさぼる者の言い訳に過ぎない。 今日までの楽しかった事で心を満たす。 雛見沢での日々は、例え部活がお流れになった退屈な日でも、どの一日だってかけがえのない大切で素敵な、幸せな一日だった。 そして明日や明後日のもっと楽しい事で夢を膨らます。 例えそこに魅音や沙都子や悟史がいなくても。 心を満たし、夢を膨らまし、それらを胸に現実と向き合う。 不幸な運命に、屈しない。 絶対に失われた時間を取り戻し、元の幸せな日々を。 幸せな日々である事を忘れてしまうくらいに、幸せを飽食出来る日々を取り返す。 例えそこに魅音や沙都子や悟史がいなくても。 そうしなければならない。 “いや”な事を全部忘れてしまう為の、“レナ”なのだから。 “レナ”は“いや”な事に、屈しない。 「……本当に、俺の近くにいる中坊女子ってこんなんばっかだな」 「はぅ〜、それって誉めてるのかな? かな?」 「誉めてるよ、俺に出来る最大級の賛辞だぜ」 そこで言葉を切ると蒼嶋は表情を引き締めた。 「俺からもお願いがあるんだけど」
「何かな? かな?」 「俺……弱いからさ。 一人じゃ何にも出来ない……ハザマと戦った時だってそうだった。 仲間の力が必要なんだ。 だから……ブイツーって奴をぶっ飛ばすの、手伝ってくれるか?」 それを聞いて、レナは微笑んで蒼嶋に手を差し出す。 蒼嶋は神妙な面持ちを少しだけ崩して笑い、レナの手を取って立ち上がった。 彼の笑顔はやはり引き攣っていて、無理をしているのが分かる。 恐らくレナ自身の顔もまた、鏡を見れば似たような表情になっているのだろう。 しかし、それでも構わない。 嘘だとしても、この笑顔が必ず実を結ぶと信じている。 【一日目昼/ F-10 市街地】 【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に(ゲーム)】 [装備]:鉈@ひぐらしのなく頃に [所持品]:支給品一式、インスタントカメラ(数枚消費)@現実、空飛ぶホウキ@ヴィオラートのアトリエ、真紅の下半身@ローゼンメイデン [状態]:疲労(小)、悲しみ [思考・行動] 1:圭一、詩音、C.C.、ヴァンと合流する。 2:蒼嶋と同行する。 3:翠星石と蒼星石も探す。 4:水銀燈、後藤、シャドームーン、縁を警戒。 [備考] ※この会場の西端と東端、北端と南端は繋がっています。 どこかの端からエリア外に出ると、逆の端の対応する位置へとワープします。 ※ギアス、コードについて一定の理解を得ました。 【蒼嶋駿朔(男主人公)@真女神転生if…】 [装備]:ブラフマーストラ@真女神転生if… [支給品]:支給品一式×3、どんと来い超常現象全巻セット(なぜベストを尽くさないのか付)@TRICK、スイカ(残り4玉)@スクライド、 庭師の鋏@ローゼンメイデン、織田のバイオリン@バトルロワイアル、未確認支給品(0〜1)、秘密バッグ@ヴィオラートのアトリエ [状態]:各部に裂傷、疲労(中)、全身打撲 [思考・行動] 基本:ブイツーだかなんだか知らんがムカつく野郎はぶっ飛ばす。 0:ちぃちゃん……。 1:狭間は相変わらずの様子ならもう一回ぶっ飛ばす、つーか刺す。 2:一緒にブイツーだかをぶっ飛ばす仲間を集める。 3:レナと同行する。 [備考] ※千草が小病院でアイテムを調達しました。内容は後続の書き手氏にお任せします。
投下終了です。 誤字脱字、その他問題などございましたら御指摘戴ければ幸いです。
おー、なんだかんだ言いながらも安定したコンビになりそうだ。 L5発症が心配だが…。 結束っていいよね。 秘密バッグが手に入ったのは大きいな。 RPG出身の主人公だし、入手アイテムの機能には気を使うだろうから、遠からずヴィオラーデンへのアクセスが可能になるだろ。 攻撃アイテムももちろんだが、レナのために状態異常回復の薬が欲しいな…。
投下乙 無言系主人公だけどこれからがおもしろそうなやつだな蒼嶋 ジャンプの好きなボルデ・ヒュウガってイメージだ 始めらへんのやさぐれてたころの
乙でした〜 溜め込んでいた感情をちゃんと吐き出せたなぁ L5とかよく分からんけど、このまま良いコンビでやっていて欲しい
投下乙です 正直、どこまで持つかなみたいな冷めた目で見てる部分もあるが続いて欲しいとも思うなぁ
投下乙! レナはひぐらし勢で唯一の期待の星だから頑張って欲しい 相当状況は悪いけど、だからこそ頑張って欲しい 蒼島もかなり強いけどほんの少し前まではただの高校生だったんだよなぁ 学校が魔界に飲み込まれてやっと解決したと思ったら、今度はバトルロワイアルとは人生ハードモード過ぎる でもヤムチャを例に出すなwww
投下乙です
レナは強いなぁ
でも圭一は死んでるし、詩音も暴走してるから今後が心配だ
指摘は
>>479 に
杖を検分したとありますが、落ちているのはロケットランチャーなのでレナたちから見て杖では無理があります
感想ありがとうございます。
>>491 失念しておりました、大変失礼致しました。
該当部分を
また近くにあった大砲のような物を検分してそれが使えないと判断すると、レナに「行こうぜ」と促す。
と修正します。
蒼島って本人が思う程弱くないと思うけど ジェレミアさんとか 上田さんとかいるじゃないかww
まずは暇さえあれば吐く人をぶったおそうぜ
>>493 確かにジェレミアは戦闘で役に立ってないけど
上田と並べるのはやめてやれwww今度こそ自殺するぞwwww
縁ってよく考えれば恐ろしい奴なんだよな 恩人一家の件とかみると 何故かこのロワでそんな印象ないけれど
結果が伴わないだけで相当危険だと思うよ>縁 今後はかなり強力なマーダーになるかもしれないし
何か縁を危険視する人が多いなぁ… 原作だとやってることはアレだけど、このロワだとシャドームーン戦での 東條と比較されたこともあって、相対的にマシな奴に見えるんだよな というか、この先東條を上回る気ちがいが現れるかは怪しい…
東條はもう土台から狂ってるからなぁ 詩音とかならまだ言ってることも理解できるけど東條だけはガチで理解不能 カギ爪の男でも呼んでこなけりゃ、こいつを越える逸材は現れないと思う
影月戦の縁は、ショックイメージで錯乱して一時的に剣心と影月を重ねて攻撃してただけっちゃだけだし まぁ東條よりマシって部分は同意せざるをえない
上海マフィアのボスだし 若い女意外なら殺すのも躊躇しないし 安全な奴ではないんだよなww
皆が好きになってくれるかもしれない ↓ 英雄になりたい ↓ 英雄になるためには多くの人を救えばいい ↓ 多くの人を救うには大切な人を犠牲にする覚悟が必要 ↓ 大切な人を殺せば英雄になれる! 最後にぶっちぎった。
最初からしてズレてるとも言えるけど どっちにしろ、どうしてそうなった
このロワでは、ベストを尽くした者こそ英雄
ロワ月報来てた
>>503 東條は元から気に食わない奴は殺せば良いという短絡的な思考で動いてたよね
仲村は仲間だけど復讐心で戦っていて英雄に相応しくないから殺したり
香川は恩師だけど自分の意見に否定的な発言してムカついたから殺したり
>>506 マジレスすると、香川殺した本命の理由はそれじゃないけどね
直接の理由は「大事な人だったから」
…もっとひどいな
香川殺しは大事な人を捨てきれてなかった失望と、家族と仲よさげだった嫉妬心とかもあったと思う
香川教授も仲村殺した東條を大して叱りもせずに許したのはおかしいと思う
しかし生存中の縁や上田先生はともかく、死んでからも話題になる東條はすげーな
影月も後藤も超強力なマーダーだけど マジキチではないからなw マジキチもずいぶん減ったなあ 男では縁?女では詩音とこなたぐらいで
マジキチコンビ死亡とるろ剣勢が改心方向しつつあるからね…… 東條はこのロワで一番情けない奴を考えたら、真っ先に名前が上がりそう
浅倉以上に改心の余地がない奴みたいだからなあ
浅倉も立派なマジキチだと思うが…縁と東條には敵わないな…
浅倉もマジキチだし改心の余地は皆無だと思うんだけど、ベクトルが違うんだよな 浅倉がただ戦いたいだけ、っていうシンプルな思考なのに対して 東條や縁は皆に愛されたい願望とか姉への愛とか、根っこに愛情が絡んだ上でぶっ飛んでるから余計にマジキチに見えてる気がする
>>511 みなみがどう転ぶか分からないな。
こなたとつかさ、どちらに先に会うかで話の流れが大きく変わりそうだ。
月も、ルパンと玲子の話の流れ次第だな。
まぁ月の場合地頭がいいのと、それ以上にハイスペックなルパンと一緒にいるから、暴走はしないだろうが…。
>>512 上田…って思ったけど、上田は上田なりに頑張ってはいることを思い出した。
詩音も悟史への愛で暴走してるけど 縁や東條には及ばない気がするw
>>490 ついでにいうとこのバトルロワイアルが終わった後にも真女神転生カーン的に考えると更に酷い事に……
人生ハードモードっていうかマジで四文字にでも呪われてるんじゃないかなw
>>517 詩音のはまだ理解できるマジキチ
東條や縁は理論が飛躍しすぎて理解出来ないマジキチ
目の前で最愛の姉を殺されたので復讐を決意(姉は自ら剣心の前に飛び出していったんですけどね) ↓ 復讐しようとするが、トラウマで女が殺せない(ここまで原作) ↓ 剣心の大事な人である薫を殺せるように、ロワ内で弱点を克服するお! ↓ 女を殺そうとしては吐き、放送で剣心の名前が呼ばれても「抜刀斎はまだ生きてる」と勘違い ↓ ショックイメージで勘違いに気付く←今ここ 理論の飛躍はしてな…い…?
縁は姉とは全く関係のない奴が自分と剣心をロワに巻き込んだことを 知ってるのかな
>>521 縁に限らず、真相を知っている奴いないんじゃないの?
真相ってそもそもなんだ? 今のところV.V.が開いたってくらいのことしか判明してないよね
V.V.以外に主催がいる可能性もあるな
>>523 実は上田さんの存在が真相を知る鍵になっているんだよ
このロワで人気投票やったら 上田さんと縁がかなり上位になりそうw
どっちもネタキャラじゃねーかww
じゃあいっそのこと人気投票やってみる? …と、編集方法を知らない自分が言ってみる。 商業誌でも人気投票とかあるし、書き手さんにも有用な情報になると思う。
前に人気投票やってから話数的にはそんな経ってないじゃんかw もうちょいなんかの区切りでやるならともかくまだやらなくていいんでないかな?
前回の人気キャラ投票(と人気SS投票)は第一回放送に合わせたから、次は第二回放送でいいんじゃない?
真面目な上位候補だと北岡さんとか?
志々雄さんや影月辺りも鉄板じゃないかな でも個人的にはつかさを推奨したい
三村が完全に志々雄に毒されてるなあ 中学生だしwwしょうがないかww
中二病に疾患しちゃったか
中学生のうちから、あんな強烈な奴に会ったらなぁw 志々雄は原作からカリスマ持ちだし
さすがにタバサは由美ポジにはならなかったかw 色気のある大人の女じゃないと駄目だろうけど
強いて言うならアイゼルだが…
ムチムチプリンでミニスカ太股絶対領域のエロいおねえさんで面倒見のいい大人のはずなんだが どうしてかロワ内だと色気は感じない
CC「・・・」
見wwwるwwwwwなwwwwwww
何故縁がででくるwww 色魔じゃあるまいしwww
山田「・・・」
なんとなく
>>545 の内容でググってみたら上田のオフィシャルブログが出てきて吹いたwww
上田と縁はホント人気キャラだな 変態的な意味で
縁は変態じゃねーよ 思い込みが激しくて攻撃的でシスコンなだけだ
つか姉が死ぬ前から性格がちょっとアレだったような
トラウマで女性を殺せないけど 普通に女に乱暴もできなさそう 原作で拉致させれた薫が無事だったところをみると
少年誌だから ビジネスジャンプ連載だったらやられてるだろ
よーしヤングジャンプで連載させようぜ
薫が生きてるか死んでるかで作者も迷ったぐらいだから、若い女が殺せないって設定は後付けだよね
どうでもいいがこの前古本屋でトリックの漫画を見つけたよ …かなり残念な出来だったけど 上田はやっぱ阿部寛だな!
黒歴史すぎる>漫画版トリック
薫の死体が人形だった設定には萎えた えー、そんなオーバーテクノロジー有りな漫画だったのかよっていう 生死不明やるならもっと別の手段でやってほしかった
薫死亡回は次の日学校で話題になったなあ 復讐だったら剣心の前で乱暴して殺すだろうから 生きてるよて言ってる子もいたw
前に夷腕坊最終型を支給品にしようかと思ったけど、操れそうなのが桐山くらいだったからやめた
KMFとかヨロイとも違うからなぁ、あれ…
ルパンとか、何かに使いそう。 アイゼルは改修して…と思ったが、アトリエ系の錬金術でこういった搭乗系を製作したのは、トトリが船のパーツ造ったくらいだったことを思い出した。 そういえば、秘密バックのレシピは、『妖精さん人形+地球儀+神秘の力+紙』 一説によると、妖精さん人形に神秘の力で命を与え、球体(地球儀)を光速回転させて時空を歪めるシステム(ティプラーシリンダー)によりワープ機能を搭載し、紙袋を持たせて自宅のコンテナと行きさせるのだという話が…。
狭間も強いんだけどなあ 目立ってないww シシオさんともいい勝負ができそうなのに
アネモネ怪人の花粉とか支給すると面白そうだな BLACKの変身時に発する光で爆発する設定
>>560 「何でバッグの錬成に妖精さん人形?」って思ってたけど、そうだったのか…
志々雄さん 原作では剣心に噛み付き攻撃してたけど あれ女性キャラにやったらセクハラだよなww
志々雄さんならセクハラしても許されそう
志々雄さんは基本的に何をしても許される
志々雄「これから貴様達に殺し合いをしてもらう」 こうですかわかりません
縁とか上田とか いるだけでなんか厭らしいのに
志々雄は主催もできると思うけど、途中から遊び半分で本人が介入してきそうだな
志々雄は主催やらないんじゃない? 元々戦乱に明け暮れることこそ世界の本質って考え方だから、わざわざ主催するまでもなく、世界のシステムがそういうもんだと考えているというか。 強いて言うなら、世界の本質を呼び戻すために、その上で全てを支配するために戦いを起こしてたな。
るろ剣勢って野郎ばかりで華がないな と思ってたけど薫や巴を 出しても即ズカンされそうだから良かったのかもw
薫って、道場師範か何かじゃなかったっけ? 達人級と比較すれば見劣りするって程度で、そう簡単にはやられないと思うが。 女神の剣クラスの装備があれば、龍騎ライダーあたりとなら何とか戦えると思う。
主人公ですら毎回ズガンじゃん
つジャンプロワ つ剣客ロワ
薫は一応十本刀倒してるし、弥彦の師範ってことを考えると結構強いんじゃね?
このロワでいうとアイゼル以上タバサ以下って 感じかな薫は
アイゼルwithテラフラム 後藤さんにも勝てそうなスペック。
テラフラムは一発3,000円もする。 用途を考えると、800円で買えて10回使える暗黒水がいい感じ。
狭間と宗次郎はひょっとしたら 改心する可能性があるな
上田の出番だ!
原作のシャドームーンは最後だけ元に戻ったね
>>579 何かいい事言われる+強敵(とも)との戦い=仲間になる
ジャンプ黄金期の定番パターンだな。
十中八九仲間になるだろ。
そうでない場合も、突如現れた敵から主人公をかばって死ぬ。
狭間は改心の余地は今のところないと思うけどなぁ さわやかリア充的に考えてスザク殺しにかかっても不思議じゃないと思ってるw
「リア充爆発しろ」
狭間は悪役だけど悪人じゃないと思うなぁ
狭間があそこまで追い詰められたのも 周りの環境がアレだったおかげで・・・ 元はそこまで悪いやつにも見えないなあ
復讐決行前は縁よりはましな人間
縁よりまともじゃないやつなんて滅多にいないから何のフォローにもならん
狭間が縁を見たら気味悪がって 逃げ出すかもw
>>548 とか見ると、まんま幼少期の縁にも言えることなんだよな
姉の死で時間止まってるとこあるのかも
まぁ姉一人にここまで執着できるって、ある意味純粋だよな
狭間は自分が知っているレイコと共に自分に挑んだ蒼島と、ここにいる蒼島が別人って気付いたらそれだけで爆発しそうで怖い
マジキチの東條が亡くなったいま 詩音と縁には期待している もう女は襲わないだろうけど
縁は原作の行動はアレだけど 母親代わりだった姉を殺した剣心が10歳以上も 年下の若い娘と楽しく暮らしてたら 縁じゃなくても許せないよなw
確かにな 剣心が誰とも関わらずに一人でるろうにやってたとしても人誅はしてただろうけど
>>593 改めて想像したらスゲーイライラしたww
薫見てとても我慢ならないとか言ってたしなw
「少年はとても我慢なりません」 …そりゃあなww
女を見て我慢なりませんって聞くと 卑猥なことを想像してしまうw
シャナを投下します。
森の中で長い黒髪を靡かせて、疾風の如き速度のシャナが走っていた。 危険人物である田村玲子を追うという目的を持って駆けていたのだが、その速さは次第に緩んでいく。 そして追い始めてから僅か数分で足を止めた。 杉下右京に会うまでは玲子の足跡を頼りに追跡していたが、今は幾ら進んでもそれが見付られない。 右京とシャナから逃走した時の、変形した頭部を利用した移動をしているのだろう。 だが木の枝などに残った僅かな痕跡から追う事は可能。 また施設に身を寄せている確率が高いので、廃洋館や展望台をあたれば発見出来るかも知れない。 それでも、シャナは彼女を追うのをやめた。 シャナの目的はこの殺し合いを止める事ではない。 一刻も早くここから出る、それだけだ。 その為危険人物が会場内を闊歩していてもシャナにとっては問題ない。 それで首輪解除に使えるような参加者を殺して回られては困るが、玲子はシャナの前で劉鳳の首輪を回収している。 ただの化物ではなく知恵があり、彼女なりに首輪を解析しようとしているように見えた。 ならば放置して、適当に不要な参加者の口減らしをして貰った方が助かる。 参加者が減っていれば、シャナが殺し合いに乗らざるを得なくなった時の手間が省けるのだ。 また玲子の首輪に関心はあったが、シャナは緑髪の少女の首輪を右京に渡してしまった。 今のシャナは首輪を一つも所持しておらず、この場で彼女の首輪を手にしたとしても他の首輪と比較出来ない。 よって慌てて彼女の首輪を奪いに行く必要はなかった。 それに文字通り人間離れした能力を持つ玲子ならば、シャナが殺す前に殺される確率も低いだろう。 次に会った時は確実に仕留める、それで充分だ。 その頃には彼女の持つ首輪や他の参加者の支給品も増えているはずなので一石二鳥と言えた。 ならばとシャナは新たな目的地を考える。 差し当たっての目標は首輪の解析が出来る参加者との接触、サンプルとなる首輪の収集、コキュートスの捜索。 既に死亡したルルーシュのような、主催者を知る参加者から情報収集もしておきたい。 殺し合いに乗る以外の帰還方法を考えるならこれらは不可欠だ。 首輪については、積極的に参加者を殺して回るつもりはなかった。 城戸真司と会話した時は柄にもなく感情的になってしまったが、他の参加者と無闇に衝突しては動きにくくなるからだ。 特に泉新一や真司のような理屈の通じない参加者の前で人間を殺害するのは面倒である。 よって弱者や技術者まで殺してしまうような危険人物は人目に付かぬよう殺すが、初めから参加者を殺す為に行動する必要はない。 第一回放送の時点で死者は十六人、順当に行けば現在は二十人を越えているだろう。 参加者のうちの三人に一人が死亡している。 そう考えると、殺人を犯さずとも死体を探せば効率的に首輪が手に入るはずだ。 それに危険人物を殺せばその者が殺した者の支給品も手に入るので、コキュートスを見付け易くなる。 焦る必要はない。 それから会場の地図を思い出し、頭の中で広げる。 シャナの現在位置はC−3。 殺し合いの開始から半日、積極的な参加者は施設が集まる東へ向かっているはずだ。 森の木々の間からでさえ爆発や火災が確認出来る点からも、多くの参加者が東にいると分かる。 逆に西にいるのは、殺し合いから逃げ回っている力のない者。 或いは移動出来すにいる怪我人、死人。 はたまたそういった弱者を狩る者か。 右京は西へ向かっていたが、警官という職業から考えると車での弱者の回収を目的としているのだろう。 つまり首輪の収集や不要な参加者の口減らしをするなら西。 他の有用な参加者と接触するには東。 首輪のサンプルを技術者との接触の前に用意しておきたいシャナにとって、より目的に合っているのは西だ。 「……」 真司や新一は、シャナと別れた場所から道路へ出て南下しているだろう。 翠星石という弱者を連れている以上、山道よりも歩き易い道路を選ぶのが自然だからだ。 また北の山岳方面よりも南の方が他の参加者と出会う機会も増える。 殺し合いを止めようと考えている真司や新一ならそちらを選ぶはずだ。
そしてその場合、翠星石の歩調に合わせていれば西のB−1からD−1付近を彷徨いている可能性が高い。 シャナは彼らに会いたくなかった。 自分の中にある奇妙な感覚の正体が、分からないから。 敵までも助けようとする新一の抱く感情は、人間のただの感傷に過ぎないと思った。 しかしそれを心地良いと感じてしまった自分自身への戸惑いが今も残っている。 人の生活、人との関わり、どれも必要ない。 世界を救う使命を帯びたフレイムヘイズ、炎髪灼眼の討ち手に必要なのは討滅の力だけ。 そう思っていたはずなのに、新一や真司はその合理的な思考を掻き乱す。 それを鬱陶しいと思いながら、どうして心地良さを感じてしまったのか。 その理由が分からないから会いたくない。 シャナには他者との交流で生まれる感情が分からない。 しかし彼らの存在が自分の目的に左右してくるのは何となく癪だった。 彼らに会いたくないからと東に向かう事に、どうしてか敗北感を覚える。 故にシャナは自身の合理的な判断に従って西へ足を向けた。 彼らに出会う事になったとしても構わない。 フレイムヘイズにとって、それは些末事に過ぎないのだ。 幼い炎髪灼眼の討ち手は、胸に芽生えた小さな違和感から目を逸らし続ける。 【一日目 昼/C−3 山中】 【シャナ@灼眼のシャナ】 [装備]:ゲイボルグ@真・女神転生if...、ビルテクター@仮面ライダーBLACK [支給品]:基本支給品(水を一本消費) [状態]:健康、力と運が上昇、極度のイライラ [思考・行動] 1:首輪を解除できる人間とコキュートスを探す。首輪解除が無理なら殺し合いに乗る。 2:首輪解除の邪魔になるような危険人物には容赦しない。 3:西へ向かい、役に立たない人物や死体から首輪を回収する。 4:真司に対する苛立ち。彼が戦いを望まなくなった時に殺す。 5:玲子の首輪に関心、次に会ったら殺す。 6:主催者について知っている参加者がいれば情報を集める。
投下終了です。 誤字脱字、問題点などございましたら御指摘戴ければ幸いです。
うお、なんか突然来た。 とにかく乙。
投下乙です シャナは展望台ではなく西に向かったか でも回収できそうな首輪は無さそうだな
出くわすのがデストワイルダーならまだいいが、影月さんだったら死ぬ。 …いや、運が上がってるから大丈夫か? 非参加者生物といえばチェリーってどうなった? 割と序盤の方で姿が見えなくなったから、もう何処にいてもおかしくなくないか? それと後藤って、頭部を破壊された時点で失格になるの?
なんかいきなり投下来てるー、乙! この話を見ると、一応シャナはマーダーじゃないんだなぁ ただ効率優先なだけか でも西にいるのは猛者ばっかだぞww
影月にデストワイルダーと縁ぐらいしかいないけどな
>>606 三木があの頭部のことを「後藤」って呼んでたし、頭部が破壊されれば「後藤」は死亡
ついでに全身の統率をできるのは三木と後藤だけなので、三木と後藤がいなくなれば体を動かせるやつがいなくなる
ただ生きてることはできるかもしれないけど、いずれ全身死ぬ(殺される)と思う
シャナって戦闘力がインフレする作品なの?
影月に勝てても驚かないけど
ローゼン勢の影の薄さは一体 るろ剣とか上田さんは頻繁に話題に出るのに
漫画版出典なら話題に上がってたかな?
光太郎よりもシャドームーンのほうが話題になるのが凄い
蒼星石も水銀燈も、最後に書かれたのが第一回放送直後だからじゃないかな 一年以上前
>>614 だってここの光太郎、残念な人属性付いてるし…。
何時間も迷子になって、やっと変身したと思ったらクーガー相手だしなぁ 対主催(笑)
新一のグループが不安だな 行き先にマーダーが3人もww
>>618 個人的には、それはあまり心配してない。
向かう先にいるマーダーは、みんな殺気剥き出し系の奴らだし、ミギーが絶対気付くと思う。
心の内が読みにくい宗次朗は顔を覚えたし、桐山はあさっての方向にいるし…。
ミギーって人間の殺気もわかるんだっけ?
>>620 様々な言動や、不良連中の強さを正確に読み取っていた事から考えるに、少なくとも野生動物並みの勘は持っている。
場合が場合だけに常時警戒態勢だろうし、達人クラスが気配を殺して不意打ちを仕掛けようとしてるのでなければ多分気づく。
不良連中に関しては新一じゃなかったっけ 野生生物並ってのは同意だけど 気づいたとしても、向かうかどうかは新一や真司次第だよなー ミギーは間違いなく向かわない一択だろうが
察知系の能力ってパラサイトの脳波受信しかないじゃん ガチガチの理屈屋にはオカルティックな殺気なんて察知出来ねーよ
脳波受信っつーかパラサイトって存在自体はオカルティックじゃないのか?ww
見えるし、触れるからオカルトとは違う
殺気を隠す縁とか想像できないなw 裏社会で生きてきたから猫かぶることはできるらしいけど
遊星からの物体X相手にオカルトだのそうじゃないのってかなり無意味な話に思えるな
新一ってどれくらい強いのか 蒼嶋より強いのだろうか
>>629 リアル達人以上、スーパー達人以下というのが個人的見解。
マサカドありの蒼嶋ならコンクリート地面叩き割れそうだけど、新一には無理そう 運動能力は飛躍的に上がってても、強度的に人体の限界は超えてないイメージ
新一だって道具使えばコンクリぐらい砕けるでしょ たとえば石とか
ドリル変形のミギーパンチなら余裕だろ
生身でそんなこと出来るのなんて紅蓮腕さんぐらいだろ
新一の場合は打撃力よりも鋭さじゃない? 叩き割ることこそ無理だけど、真っ二つにすることはできそう
剣心ってなんか弱いイメージがある 精神的にも
新一は不良に殴られたとき痛がってたし、硬さはそのままなんだろうな 瞬発力とか敏捷度とか動体視力が上がって、力の使い方が上手くなった感じか
>>637 上手くはなってなくないか?
身体能力大幅上昇に加えて直感力も上がってるから、大抵の人間なら腕力と反射神経に任せていなせるだけで。
遠距離投石は新一だけの力じゃないしさ。
まぁ一般常識で考えればこれだけスペックがあれば、技巧に頼らずともそれだけで十分脅威なんだが。
…ここにいる奴らは常識とかガン無視してる奴らばっかだしなぁ。
真司は蒼嶋あたりよりは強いらしけど デッキがなかったらただの一般人だしな
新一の凄みはスペックよりも精神的な心の強さだと思う。 化け物と混ざり合って悲惨な体験をしても生き続ける哲学を学んだ心。 最終的に悟っちゃってる感あるし。 そうです私は新一信者です。
漫画版のひぐらし読んだけど魅音強くね? 経験豊富な軍人を圧倒するとかヤバいわww
ルパンの新キャストが発表されたな ルパンと次元は変わらないで、五ェ門、不二子、とっつぁんが変更のようだ
斎藤も声優変わったし(前の方が亡くなってたのもあるが)、今年は声優変わるのが多いね このスレ的に言うと真紅が不二子になるのか
圭一やレナもかなり戦闘力は高いと思う
>>641 うろ覚えだが、ゲームでも小此木倒してた気がする
詩音は? 近くにシシオさんがいるから心配w
そういえば、病院付近にいる面子は誰が誰に遭遇しても騒動が起こる状態なんだよな。 今のところは散発的な戦闘だけだが、下手すればまた一大決戦が起こるな。 チームCCO:説明不要の騒乱の原因。その勢いは国家規模 錬金師弟コンビ:二人とも穏健派ではあるものの、周りの奴らがヤバ過ぎる。そもそもジェレミアを説得できるか? 五神合体:腕部パーツがやられたので四神合体か? どっちにしても、説明不要の騒動の原因。 Lと愉快な仲間たち:猪突猛進正義馬鹿をはじめ、厄介な人たちを一手に面倒を見る羽目になったLの寿命がストレスでマッハ 北岡&五エ門:この二人自体は穏健派だが、北岡が詩音と浅倉というダブルマジキチの恨みを買っているため、何かあれば一瞬で騒動の中心に…
>>647 >ジェレミアを説得
今は「ルルーシュ君を殺しちゃってごめんなさい」って言うには最悪のタイミングだよね、多分
そしてすぐそこにロロがいることも忘れてはいけないと思うの
予約キター! ついにハザマが動くのか…
やっとこのグループが動くか…何ヵ月?何年?ぶりじゃないか
放送直後だったから、去年の二月とかかな
おお、ついに動くのか、これは楽しみだw ……把握のまばらさという己の体たらくをむしろ嘆くべきかもしれんが
ハザマ「動きたくないでござる! 絶対に動きたくないでござる!!」 水銀燈「我侭言わないの」
スザクの洗脳はいつ解けるのw
解けない方が幸せなんじゃねーの? まぁ犠牲者は増えるかも知れないけどなww
ギアスがあるから自殺もできないしなぁ
狭間偉出夫、水銀燈、枢木スザクを投下します。
「フン、味気のないパンだ」 山小屋の一室でパンを齧りながら呟く狭間。 彼が食しているパンは、全ての参加者に支給された物と同じ。 原料のほとんどが小麦粉で、中にジャムもマーガリンも入っていないコッペパン。 口腔内でもそもそと貼り付く味気ないそれは、はっきり言ってしまえば彼の口には合わなかった。 それにコッペパンは値段が安いためか、週に一回以上は学校給食でその姿を見せていた。 ジャムもマーガリンも支給されず、量だけは無駄に多かったコッペパン。 食べ切れずに残そうとした彼を教師は許さず、給食の時間が終わっても彼一人だけは昼休みは訪れない。 そんな苦い思い出を連想させられ、彼は憎々しげに表情を歪めた。 「ふぅ……ようやく一段落ね」 気怠そうに溜息を吐きながら、水銀燈が部屋の中に侵入してくる。 その手にメロンパンを携えながら。 「そのメロンパン、どうしたのだ?」 「私の支給品よ。ロクなものしかないと思ってたけど、今は感謝するべきかしらね」 狭間のコッペパンを一瞥する水銀燈。 安い挑発ではあったが、機嫌の悪かったためか癪に障った。 もし各参加者に支給された食料が全て同じでなく、あえて自分にコッペパンを支給していたのだとしたら。 彼はV.V.を徹底的に潰しにかかっていただろう。 だが彼女の言葉を聞き、彼はその矛を収めることにした。 (どのみち奴は潰すがな) 魔神皇たる自分を、このような催し物に参加させたのだ。 ただの人間の子供の身に余る蛮行。 自分は支配する側であって、支配される側になるなど有り得ないのだ。 「あの男はどうした?」 「入口で見張りをしてもらってるわぁ」 狭間は山小屋に到着してすぐに食堂に赴いたが、水銀燈とスザクは玄関で打ち合わせをしていた。 その時に彼を見張り役に任命したのだろう。 食堂の窓から入口を眺めると、そこにはスザクの姿があった。 「…………」 何をするでもなくその姿を眺めていると、視線に気付いたスザクがこちらに振り向く。 すると彼は爽やかな笑みを浮かべ、嬉しそうに手を振り始めた。 「フン……」 窓から視線を逸らし、手に残ったコッペパンを一口齧る狭間。 無味簡素な味が口腔内に広まり、思わず顔を顰めた。
「ん?」 コッペパンを必死に咀嚼している中、甘い匂いが狭間の鼻を刺激する。 お菓子の中でも一大ジャンルを築き上げ、誰もが一度は食したであろうお菓子――――チョコレート。 彼にとっても馴染みある匂いは、彼の横にいる水銀燈の持つ板チョコレートから放たれていた。 「あら、気になるの?」 嘲るような視線を送ってくる水銀燈。 彼女のチョコレートを羨んでいると思っているのだろう。 全く欲しくないといえば嘘になるが、必死になって求めるものでもない。 人間を超越した狭間にとっては、食事などその程度でしかないのである。 「メロンパンの次はチョコレートか、随分な支給品だな」 「フフッ、これは私の支給品じゃないわよ?」 「ほう、誰かから奪ったのか」 「いいえ、スザクに交換してもらったのよ」 水銀燈が頬張っている板チョコレートは、元々スザクの支給品である。 これの交換を行っていたため、彼女は食堂に来るのが遅れたのだ。 「交換か、君は何を出したのだ?」 「さっきから妙なことばかり気にするわね、貴方」 「私の質問にさっさと答えろ、人形」 狭間がこんな質問をしたのも、ただの暇潰しのため。 味気ない食事を少しでも彩るための道楽――――のはずだった。 「まぁどうでもいいことだし教えてあげる。貴方が食べてるそれと同じものをあげたわ」 貴方が食べてるそれと同じもの。 それは全参加者に配布された食料であるコッペパンのこと。 狭間がそれを聞いた時、真っ先に思ったのは"割りに合わない"だ。 全参加者に共通で配布されたものと、三つしかない支給品のうちの一つ。 同じ食料であるからこそ薄れているが、これが剣や銃などであればその不公平感は一目瞭然だろう。 「あの男は随分とお前に惚れているのだな」 「そうねぇ、綺麗過ぎるのも困っちゃうわぁ」 返答に失笑する狭間。 「なにかしら? ひょっとして馬鹿にしてる?」 「いや、魅了魔法をかけている口がよく喋ると思ってな」 水銀燈の顔が歪む。
「……気付いてたの?」 「魔神皇たるこの私を欺けると思っていたのか、欺瞞だな」 怒気を孕んだ表情から一転、彼女の顔はだんだん焦燥に変わっていく。 スザクにこの事実を伝えられるか、あるいはこれを盾に脅迫してくることを危惧しているのだろう。 「安心しろ、私はお前をどうこうしようと思っているわけではない」 だからそれを真っ先に否定してやると、彼女の顔から焦りの色は抜けていった。 その浅ましさには反吐が出るが、わざわざ自分から干渉しようとは思わない。 スザクに僅かな憐憫の情を感じるが、所詮は他人なのだ。 「だが、一つだけ聞かせろ」 それでも、一つだけ尋ねておきたいことがあった。 「君は枢木スザクを愛しているのか?」 交差する視線。 数秒間の静寂の後、水銀燈がふと笑う。 「愛してるわけないじゃない」 そして、そう吐き捨てた。 「私が愛しているのはお父様だけ、スザクはあくまで下僕よ」 「……」 胸の奥底にある記憶、思い出したくもない記憶。 ――――な、何の用? ハザマくん。 ――――……こ、これを……君に、読んでほしいんだ。 ――――て、手紙……? ――――た、確かに……渡したよ か、必ず読んでね…… 彼はクラスメートの一人、アキコという少女に恋をした。 必死に文面を考えて、自分の真剣な思いを綴ったラブレター。 アキコを放課後の教室に呼び、逃げ出したくなるのを堪えてラブレターを渡した。 ――――やったじゃんアキコ、ラブレターなんて、やるぅ ――――冗談じゃないわよ、ネクラなハザマの手紙なんて読むわけないじゃない。あんな何考えてんだかわかんないヤツ相手にしてたら、こっちまでおかしくなっちゃうわよっ! だがその思いは、読まれることすらなく引き裂かれた。 ――――あーっ、ヒッドーイ! 何も破り捨てなくったっていいじゃん。ウフフ…… ――――アハハ…… 「……君は、本当にあの男に何の情も感じていないのか?」 「なによさっきから、もしかして貴方……スザクに同情してるの? アハハハハ! あんな大層な口叩いてたわりには随分と甘いのねぇ」 大声で笑う水銀燈。 甲高い笑い声がアキコを連想させ、彼の胸の中に払拭しがたい汚泥のような感情を呼び戻す。 最初は耐えようと思った。 しかし気が付いたら、自分が立ち上がっていることに気付いた。 食べかけのパンを放置し、彼はそのまま食堂の扉まで直行する。
「……なんのつもりかしら?」 「君と組むのはやめだ、私は抜けさせてもらう」 明確な敵意を乗せた視線が狭間に突き刺さる。 だがその奥にあるのは焦燥。 溢れんばかりの敵意も、それを悟られないための隠れ蓑に過ぎない。 目の欠損を一瞬で治療するほどの力を秘めた狭間を、是が非でも手中に収めておきたい。 そんな彼女の思惑を、彼は見抜いていた。 「君と一緒にいると虫酸が走る、それだけの話だ」 「そんなにスザクの心を奪ったのが気に入らなかったかしら?」 狭間は答えない。 「貴方なら理解していると思ったのだけれどね この戦いの勝者は一人だけ、勝ち残るためならどんな事だってする、そうでしょう?」 彼女の言葉の端から見受けられるのは、狭間に対する憐憫と落胆。 どこか見下したような笑みが、彼の苛立ちをさらに加速させる。 「そういうところに虫酸が走ると言っているのだ 君は魔神皇たるこの私の仲魔として、君はあまりにも醜すぎる」 そう言い残し、扉の取っ手に手を掛ける狭間。 顔の近くを黒いものが横切ったのは、その直後であった。 「何の真似だ?」 「この私が……醜いですって?」 他者を小馬鹿にするような態度が消え、肌を焼くような怒気を彼女は顕にしている。 先程までの焦りを隠すための中途半端な敵意ではない。 これは敵意というよりは、もはや殺意を言うべきだろう。 彼が最後に放った”醜い”という言葉は、彼女のローゼンメイデンの誇りを踏み躙る禁句であったのだ。 「もういいわぁ、私も貴方と同意見だもの……貴方といると虫唾が走るってね! ここで死になさい!」 言い放つと同時に飛翔し、数十本の黒羽を一気に発射する水銀燈。 広範囲に満遍なく撃ちこまれた黒羽は、食堂という狭い空間を埋め尽くす。 「この私を本当に倒せるつもりか? 傲慢だな、マハジオ!」 しかし狭間が怖気づくことはなく、右手を掲げると同時に一言呟く。 すると掲げた右腕から電撃が放射され、周辺一帯の黒羽を次々と撃ち落とし始める。 マハジオは威力は低いものの、広範囲に渡って電撃を放射できる魔法。 一帯を埋め尽くしていた黒羽は、その全てが地面に叩き落されていた。 「この程度か出来損ない! マハジオ!」 再びマハジオを発動する狭間。 小柄な身体と飛翔能力を活かし、水銀燈は電撃の隙間をくぐり抜けて回避する。 だが攻撃に転じる隙はなく、瞬く間に部屋の隅に追いやられてしまう。 「舐めるんじゃ……ないわよ!」 追い詰められた苛立ちをぶつけるように、勢いよく黒翼を羽ばたかせる水銀燈。 すると突風が発生し、並べられた椅子をいくつか吹き飛ばす。 吹き飛ばされた椅子は電撃と衝突し、ピシッと甲高い音を立て爆散した。
「ほう、少しは知恵が回るようだな」 「今の貴方に喋っている余裕があるのかしらぁ?」 彼女の言葉に首を傾げる狭間だが、すぐにその真意を理解することになる。 人間にとって絶対的な死角の一つである頭上。 そこに椅子が迫っていたのだから。 「チィッ!」 細身の身体を翻す狭間。 電撃から自身を守る防御と同時に、相手の頭上に椅子を巻き上げて攻撃に転じる。 先ほどの彼女の行動は、攻防一体を備えた挽回策であったのだ。 数瞬前まで自分が立っていた場所に椅子が落下するが、彼女の狙いが理解できるからこそ素直にそれを喜ぶことができない。 「行くわよ!」 突き上げるように迫る刃。 彼が回避に集中している瞬間、彼女は自身の翼から両刃の剣を精製。 手早く彼の懐に潜り込み、喉元への一撃を繰り出したのだ。 魔法という飛び道具に頼った彼の戦術は、彼女のライバルである真紅の戦術と酷似していた。 真紅を倒すことを渇望している彼女は、真紅のあらゆる戦術に対して対抗策を練っていた。 似た戦術を駆使する狭間を相手するには、それを応用することで互角以上に立ち回ることができる。 「出来損ないの分際で……ッ!」 仰け反ることで一撃目を回避。 逆十字を模した剣が、視界の先を掠めていく。 そしてすぐに繰り出される二撃目。 上空からの急降下、そこから右斜に振り下ろす斬撃。 「驕るな!」 腰に携えた日本刀を抜刀し、彼女の斬撃を受け止める狭間。 金属同士を擦り合わせた際に発せられる、特有の嫌な感触と音が精神を揺さぶる。 だが互いに一歩も引かず、両者の間に均衡が訪れる。 目の前の女を切り裂くため、彼が込めるのは憤怒と侮蔑の感情。 狭間の行動源とも呼べる負の感情は、少しずつ水銀燈の剣を押し返し始める。 「なん……で……」 彼女の持つ剣の刀身に亀裂が入り、拮抗している部分からポロポロと崩れていく。 刃こぼれを起こしたがため、正確に力の伝わらない刃を返すのは容易い。 狭間が少し力を加えると、均衡は完全に破れて彼女は吹っ飛んでいった。 「あんな細い身体の何処にあんな力が……!?」 彼が勝利できた理由は単純な力勝負だけではない。 彼が抜刀したのは天下の大泥棒ルパン一味の剣士、石川五エ門の愛刀――――斬鉄剣。 鋼鉄すらも紙のように切断する業物に比べれば、彼女の剣は玩具にも等しいと言わざるを得ない。 だがそれ以上に彼の内にある負の感情が、勝敗を動かしたといっていいだろう。 狭間にとって、水銀燈は存在を否定してやりたい程の相手になりつつあった。 「くっ……けどまた椅子を吹き飛ばせば!」 せっかく詰めた距離を容易く戻され、彼女の顔の焦りの色は濃くなる。 飛翔と同時に黒翼を展開し、再び突風を発生させようとする水銀燈。
「マハラギダイン」 だがその直前、彼女の周辺一帯を巨大な炎が包み込んだ。 「この私を相手にして、同じ手が二度も通用すると思ったか?」 炎系の魔法において、最強の威力と攻撃範囲を持つマハラギダイン。 瞬く間に炎は部屋中を広がり、狭間以外の食堂内にあるものを全て呑み込もうとする。 攻撃に利用してやるつもりだった机や椅子も例外ではなく、炎の海に呑み込まれて跡形もなくなっていた。 彼女が炎に呑み込まれなかったのは、全くの偶然だったと言えるだろう。 「ほら、次はどうするのだ?」 上空にいる水銀燈に狙いを定めるよう、肩よりもやや上方に手を掲げる狭間。 床を灼熱の炎が蠢き回っている以上、彼女は着地することはできない。 そして壁や天井にも引火しているため、行動範囲は著しく制限されている。 この状況で再びマハラギダインを発動すれば、彼女が炎から逃れることは不可能だろう。 だが、ここで再び幸運の女神が微笑んだ。 「これ、は……?」 天井から突然水が降り注ぎ、部屋全体をのたうち回る炎を消火し始める。 一瞬呆然とする水銀燈だが、すぐに冷静さを取り戻して天井を仰ぐ。 そこにあったのは、ひたすら散水を続ける円状の機械――――スプリンクラー。 それによる消火作業は素早く、瞬く間に炎は鎮火されていく。 「アハ……アハハハハハハハハハハ! 残念だったわね! スプリンクラーを見逃すなんて貴方も間抜けね!」 「…………」 心の底から嬉しそうに笑う水銀燈。 床の炎は完全に鎮火され、彼女は悠々と黒焦げた床に降りていく。 そして彼女にとっての追い風はまだ終わらない。 「水銀燈!」 パリン、とガラスが割れる音。 青いマントをはためかせ、窓ガラスを蹴破って内部に闖入してくるスザク。 彼は愛する水銀燈を守れるよう、彼女の目の前に着地する。 「大丈夫かい、水銀燈!?」 「えぇ、大丈夫よ、ちょっと服が濡れちゃったけど」 「なにがあったか説明してもらってもいいかな?」 「……ハザマが裏切ったのよ」 彼女がそう言うと、スザクはくるりと身体を反転させる。 「それは本当かい、イデオ?」 初対面の友好的態度など微塵も感じなられない、敵意と軽蔑のの込められた視線。 普段の彼ならば、もう少し思慮深い行動を取っていただろう。 だが今の彼にとっては水銀燈が絶対であり、彼女に仇なす者は誰であろうと容赦はしない。 狭間は彼の質問に答えぬまま、突き刺さるその視線を逸らす。 長い沈黙が場を支配する。
「……残念だよ、君とはいい友達になれると思ったのに」 スザクの表情を彩っているのは悲しみ、だがすぐにそれは怒りに変わる。 一見すると表情豊かであるが、狭間の目には虚ろに見えた。 「水銀燈、指示を」 「貴方は正面から突っ込んでちょうだい、それでいいわ」 スザクはそれだけ聞くと、腰を浅く落とし左脚を半歩ほど下げる。 「行くわよ、ハザマ!」 言葉と同時に、水銀燈の双翼から二頭の黒龍が生まれる。 二頭の黒龍は顎を大きく開き、側方から狭間の元へと疾りだす。 間髪入れずにスザクが跳躍し、彼女の言葉通りに正面から飛び蹴りを繰り出す。 三方向からの同時攻撃、回避するのは極めて難しいだろう。 (哀れだな) 憐れむような視線を、スザクへと突き付ける狭間。 右手を掲げ、呪文を詠唱する。 「マカラカーン」 狭間の右手に展開される半透明の盾。 黒龍達は雄叫びと共に盾へと突っ込んだのも束の間、次の瞬間には転回してスザクの元へと向かっていく。 「え?」 マカラカーンは魔法攻撃を反射する魔法。 いくらスザクの身体能力が優れているとはいえ、空中で黒龍達から逃れる術はない。 黒龍達は無抵抗の彼を容赦無く呑み込みながら進み、そのまま食堂の真っ白な壁へと激突した。 「がはっ!」 壁に叩き付けられ、吐血しながら蹲るスザク。 己の最高の技を容易く反射され、呆然とする水銀燈。 その間隙を縫って、狭間が更に魔法を発動する。 「ブフ」 唱えた瞬間、彼の右手から冷気を圧縮した小さな弾丸が飛び出る。 水銀燈はすぐさま回避行動に移るが、初動の遅れは大きく冷気の弾丸は彼女の右翼を貫いた。 「ッ! でもこの程度なら!」 ブフは氷結系の魔法の中では最下級の魔法。 弱い悪魔ならまだしも、少し強い悪魔になるとほとんどダメージを与えられない。 その証拠に彼女はまるで平然としている。 だが、彼女が異変に気付くのはそう遅くはなかった。 「な、なにこれ!?」 右翼をいくら動かそうとしても全く動かない。 身体の一部から不快な異物へと、まるで石になってしまったかのよう。 いや、この例えは決して間違いではない。 根元から先端まで、彼女の翼は完全に凍結していた。
支援
「そんな、なんで!?」 「君は……この私が本当にスプリンクラーを見逃すなどという愚行を犯したと思っているのか?」 空中をふらふらと彷徨う水銀燈を、口端を吊り上げて心底見下したように笑う狭間。 スプリンクラーがあるのを把握していながら、彼はあの場面であえてマハラギダインを使用したのだ。 幸運によって彼女が危機を脱したように思えたが、それすらも彼の演出に過ぎなかった。 氷結系の魔法は威力に関わらず、命中した相手を凍結させる効力を持つ。 天井から降り注ぐ水で濡れていた彼女は、非常に凍結しやすい状態になっていたのだ。 「まさか、貴方そこまで!?」 「ようやく気付いたか、鈍間め。そもそもこの私が本気でマハラギダインを使えば、この程度の小屋など簡単に焼き尽くせる」 彼は嘘は吐いていない。 もし魔神皇の真の姿を見せていれば、この山小屋は簡単に焼失していただろう。 ならば何故彼は最初からこの方法を取らず、わざわざ周りくどい手法を取ったのか。 それは彼女に偽りの希望を抱かせ、より高いところから叩き落すためだ。 水銀燈という存在は、それほどまでに彼の中で許せないものになっていた。 「イデオォ!」 片翼の先端を狭間に向ける水銀燈。 だが黒羽を発射するよりも早く、冷気の弾丸が彼女の左翼を突き抜けていく。 両翼が凍りついた彼女は浮遊していられず、這いつくばるように地面へと堕ちる。 寒さに体力を奪われ、両腕に力が入らない水銀燈。 それでも立ち上がると、そこには狭間の姿があった。 「やめ、ろ……」 壁に背中を預けながら、血塗れの口で懇願の言葉を述べるスザク。 狭間は憐れむようにそれを一瞥し、すぐにまた水銀燈へと戻す。 そして腰に携えた斬鉄剣を、ゆっくりと鞘から引き抜く。 「やめろおぉッ!!」 恐怖に怯えるような表情をしながら、スザクは一目散に駆け出す。 かつて目の前に愛する者を殺害されたトラウマが、目の前で再び再現されようとしているのだ。 またあの絶望を味合うくらいなら、自分が盾になる。 そんな思いを抱き、愛しい人の元へと駆けるスザク。 だが、その脚は唐突に止まる。 「な、なんで!?」 自分でも身体が動かない理由が分からないのか、スザクは顔を真っ青にして狼狽えている。 そんな彼の瞳が赤い輝きを放っているのを、狭間は傍目に捉えていた。 「……」 斬鉄剣を腰溜めに置き、後方に下げる。 「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」 そして、容赦なく斬鉄剣を突き出した。
「あ……あぁ……」 突き出された斬鉄剣は水銀燈の腹部に貫き、背中からその刀身を見せる。 彼女の瞳孔は一瞬見開かれ、ゆっくりと閉じていく。 狭間が斬鉄剣を引き抜くと、彼女は糸の切れた人形のように崩れ落ちた。 「イデオオオオオオオォォォォォォォォォッ!!」 両目に涙を溜めたスザクが、鬼神の如き表情で迫り来る。 突風と見間違うかのような速度の彼は、常人の目には写ることすらないだろう。 だが狭間は常人ではなく全魔界を制する魔神皇であり、ただ速いだけの直線的な動きを見切ることは容易い。 「ドルミナー」 スザクに向けて放たれた魔法は、対象者を眠りの世界へと誘う魔法。 感情の赴くまま直線的に動いていたスザクに、これを避けることはできない。 「イデ……オ……ッ!」 強烈な眠気に襲われ、スザクは地面に這いつくばる。 それから眠りに落ちるまで数十秒。 彼は憎悪に心を尖らせて、最後まで狭間を睨みつけていた。 「……ようやく終わったか」 腹部に穴を開け、仰向けに倒れる水銀燈。 這いつくばるように、うつ伏せになって気絶しているスザク。 大量の椅子や机の残骸が散乱する広い部屋で、狭間はただ一人佇んでいる。 山小屋内で意識のある者は、狭間以外にはもういない。 一見すると無駄な戦闘に思えるが、今回の戦闘でも大きな収穫があった。 それは自身に設けられた魔法の制限。 攻撃魔法に関してはさほど大きな制限はないようだが、補助系の魔法となると話は違った。 マカラカーンやドルミナーを使用した際、普段よりも大きな魔力の喪失を感じた。 ディアラハンを使用した時と同様、効力も落ちているように思える。 気に入らない話だが、今の彼は全力とは程遠い実力しか発揮することができない。 まずは本来の力を取り戻すことが最優先だろう。 そしてもう一つの収穫は、スザクに施されていた二つ目の呪いだ。 最初にスザクを見た時は、魅了魔法以外の存在には気付かなかった。 だがあの時の赤い瞳は、彼が別の呪いにかかっていることを示す証だろう。 呪いの詳細までは分からないが、おそらくあれは精神に影響を及ぼすもの。 彼の足が突然止まったことを考慮すると、行動を制限する類の呪いだろうか。 「哀れだな」 最後にそう言い残し、狭間は食堂の扉を開ける。 そこから長い廊下を歩き、突き当たりにある玄関に降り立つ。 スリッパを脱ぎ靴箱に戻した後、きっちりと揃えて置いた黒の革靴を履く。 そうして最後に一度だけ振り返り、狭間は山小屋を後にした。
支援!
「さてと」 朝日と呼ぶには遅すぎる太陽を浴び、狭間は辺り一面に植えられた木々を見渡す。 一見すると迷路のようであるが、既に彼は目的地を定めていた。 先ほど余った時間を利用して、また支給された探知機を調べていた。 その時に彼は、蒼嶋駿朔の現在地がFー10に移っていたことに気付いていた。 数時間前の蒼嶋の現在地はHー2であり、そこからFー10の距離を数時間で移動するのは不可能である。 間欠泉のような施設があったか、あるいはワープを可能とする支給品が配布されていたのか。 その正体は分からないが、狭間は歓喜に打ち震えた。 「クク……ハーッハハハハハハハハハハハハハハッ!!」 狭間は笑う。 復讐を誓った仇敵が、今や目と鼻の先にいるのだ。 これを笑わずして、いつ笑えばいいというのか。 「マッパー」 新たな魔法を行使する狭間。 この魔法は戦闘には使えないが、周辺の地理情報を一瞬で把握できる便利な魔法だ。 せっかく近くにいる蒼嶋に逃げられては敵わない。 「待っていろ、蒼嶋」 山小屋を背に、狭間は高らかと叫ぶ。 ☆ ☆ ☆ 夕日の差し込む生徒会室の机に、勉強道具を広げながら座っているスザク。 もう下校間近であり、校舎内の生徒の数は疎ら。 それでも彼が残っているのは、軍の勤務で遅れた学力を少しでも取り戻すためだった。 「ねぇ、スザク」 「なにかな?」 隣の椅子に腰掛けた少女が、スザクのノートを覗き込む。 「ここ、違ってないかしら?」 少女が指摘した箇所は、彼が解いた中でも特に苦労した問題。 実際のところ解き方を覚えておらず、半ば直感で解答した問題であった。 「やっぱり間違ってたか、でも、どうしても分からないんだ」 スザクは頭を抱えて、困ったような表情を見せる。 すると少女が身体を乗り出して、彼からシャープペンシルを奪い取った。 「じゃあ私が教えてあげるわ」 そうして少女は問題の解き方を、一から丁寧に解説し始める。 ノートには綺麗な文字で数式が記され、勉学が得意ではないスザクでもすんなりと頭に入ってくる。 だが途中から、彼はノートではなく別のものを見るようになっていた。
菓子パン以外で原料のほとんどが小麦粉じゃないパンなんかねーだろ
「こうすればここは……」 彼に勉強を教えてくれる少女。 年齢は彼と同じくらいだろうか、だがその美貌は映画に出ている女優にも引けを取らない。 美少女が多いことで有名なアッシュフォード学園の中でも、彼女は一際輝いて見えた。 長い桃色の髪を後ろで束ねた姿は、大人の美しさと子供の可愛らしさが見事に調和している。 彼の視線は、少女に釘付けになっていたのだ。 「…………」 最初は横顔に向いていた視線が、少しずつ下に降りていく。 白く吸い込まれそうなうなじ、クリーム色の制服から見えるすらりと長い手。 そして年齢相応に膨らんだ胸や、絶妙なラインを描くくびれ。 それらを眺めていると、身体の奥底から熱いものが溢れてくるような感覚に襲われる。 だんだんと羞恥心に駆られ始め、彼はふいと顔を逸らした。 「もう、スザクったらどこ見てるの? ちゃんと勉強しなさい!」 「ごめんごめん……」 頬を膨らませて、怒り始める少女。 だがその表情には柔和なものがあり、彼女も本気で怒っているわけではないのだろう。 彼は宥めるように謝罪をするが、その内では怒った顔も可愛いなと考えていた。 (ああ、なんて――――) 幸せなんだ、と心中で語る。 そしてこの幸せを絶対に手放さないと誓った。 (でも、なんでだろう) 一つだけ不思議なことがあった。 (彼女の名前が思い出せない) とても大切な人のはずなのに、何度も呼び合った名前のはずなのに。 どうしても彼女の名前を思い出すことができない。 違和感を拭いきれぬまま、彼は少女と話を続ける。 その時だった。 「スザクは日本人でしたよね?」 少女が投げかけてくる唐突な質問。 その真意は分からなかったが、彼は素直にそれを肯定する。 「そうですか……なら、死んでください」 椅子から立ち上がり、朱に染まった瞳を向ける少女。 いつの間にかその手に握られているものが、シャープペンシルからサブマシンガンへと入れ替わっている。
「え?」 突然の出来事に呆気に取られ、何も出来ないでいるスザク。 彼女の細い指がトリガーに掛かった瞬間。 破裂音と共に血飛沫が舞い、少女は仰け反りながら倒れていく。 制服を真っ赤な鮮血に染め、目から光を失った少女。 彼女の背後には、黒い仮面とマントを被った長身の男がいた。 「なんで……なんで……」 男は答えない。 「なんで殺したんだよおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」 咆哮を上げ、男へと飛びかかるスザク。 だが男に届くことはなく、天井から降り注ぐ黒羽に彼は意識を奪われていった。 ☆ ☆ ☆ スザクが目を覚まして、最初に目にしたのは食堂の天井。 全身を苛む鈍痛を堪えつつ、壁に手をつけながら彼はゆっくりと立ち上がる。 霞がかった頭で直前の記憶を探るが、どれも断片的で繋がらない。 とても悲しい夢を見ていたような気がしたが、内容までは思い出すことができなかった。 (夢を……見ていた?) 夢を見ていたということは、その時まで意識がなかったということである。 それはつまり意識を失うような事態が起こったということ。 「あ……あ……」 断片的だった記憶が次々と繋がり始める。 その記憶はどれも衝撃的で、彼にとっては度し難い内容。 壊れかけた人形のようなぎこちない動きで、スザクは首をぐるりと回す。 そこにあったのは、腹部に穴を開けた水銀燈。 目は開いていない、意識もなかった。 「あぁ……あ」 当たり前だ。 刀で腹を貫かれた人間が、生きていられるわけがない。 水銀燈は人間ではなく人形だが、そんなことは関係ない。 ただ一つ残された事実は、彼女が既に死んでしまっているということ。 「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!」 慟哭するスザク。 水銀燈の白く陶器のような肌が、血の気を失った酷く不気味なものに感じる。 散乱する黒い羽が、死体に群がる烏のように思えた。 かつて味わったトラウマが蘇る。 喉の奥に鉛を突っ込まれ、直に溶かされていくような不快感。 もう一秒でもここに居たくない、水銀燈の死体があるこの場所から逃げたい。 気がつくと、彼は駆け出していた。 水銀燈に背中を向け、脇目もふらずただ走る。 食堂の扉を抜け、玄関を抜け、森の中を抜ける。 そして路傍に転がっていた石に躓き、彼は勢いよく転倒してしまった。
支援
「うっ……くっ……」 普段のスザクならば絶対に起こりえない出来事。 斜面を全速力で疾走していたが故、満足に受け身を取ることすらできなかった。 純白の騎士服は泥と砂に汚れ、破れた箇所からは血が滲んでいる。 悔恨、悲哀、憤怒といった様々な感情が鬩ぎ合い、彼の瞳からは涙が零れ始めていた。 「クソッ! クソォッ!」 拳を握りしめ、何度も何度も地面に叩きつける。 手袋が裂け、皮膚が破けても、お構いなしに叩きつけた。 「イデオォ! イデオォオ!」 最初は仲間だと思った、良い友人になれると思っていた。 でも彼は水銀燈を殺した、自分の最も愛する人のその手で殺したのだ。 狭間偉出夫は絶対に許さない、この手で殺してやる。 しかしもう一人だけ、彼にとって許せない人間がいた。 「ルルーシュ……ッ!」 あそこで脚が唐突に止まった原因が、最初は全く分からなかった。 だが、今は分かる。 ルルーシュがかけた”生きろ”というギアス。 それが身を挺して庇おうとした彼を止め、強制的に水銀燈を見殺しにする選択肢を選ばせたのだ。 彼には一度ならず二度までも大切な人を奪われた。 醜悪な笑顔を浮かべ、戦争の駒として自分を利用したのだ。 「…………」 狭間偉出夫とルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。 この二人は絶対に許さない。 そしてV.V.は、生き残った一人の願いを叶えると言った。 水銀燈の笑顔をまた見るためなら、他の参加者などもうどうでもいい。 残った参加者を全員殺して、水銀燈を生き返らせる。 それは水銀燈を愛する者として、当たり前の発想であった。 「待っていてくれ、水銀燈」 光の失った目で、枢木スザクは先を見据える。 ☆ ☆ ☆ スザクが走り去ってから十数分が経過した山小屋の一室。 その中で一つ、動く影があった。 「ったく、やってくれたわねぇ……」 苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、黒いゴシックドレスについた煤や埃を払い落とす。 その最中に腹部に空いた穴を発見し、影の主は忌々しげに顔を歪める。
しえんぬ
「でも、生き残っただけマシかしら」 焼け焦げた床を見下ろしながら呟いたのは、先の戦闘で死亡したはずの水銀燈その人だった。 一面に散乱した椅子や机の残骸が、先ほどの戦闘が嘘ではなかったことを物語っている。 日本刀で腹部を貫かれれば普通は死ぬだろうし、万が一生き残ってもすぐに動くことはできない。 だが彼女は現として生きていて、何の支障もなく動いている。 一体それは何故か。 その答えは、狭間が刺し貫いた箇所にあった。 本来なら赤黒い傷跡が覗くはずの、黒いゴシックドレスに刻まれた穴。 しかし、そこには何も無い。 刺し貫かれた傷跡も無ければ、本来あるはずの胴体も無い。 そう、水銀燈には胴体が存在しなかった。 彼女はローゼンメイデンの第一ドールでありながら、胴体が欠落している不完全な個体だったのだ。 「…………」 もし狭間が刺した場所が胸や頭であれば、彼女は間違いなく死んでいただろう。 生き残れたのはまさに幸運が働いたと言える。 が、彼女の顔は憎々しげに歪んだまま。 胴体がないことは彼女にとってコンプレックスであり、自らがジャンクである原因でもある。 これが理由で助かったのは、彼女にとって幸運ではなく皮肉だった。 「スザクまでいないなんて、ツイてないわね」 目を覚ました時には、もう誰もいなかった。 狭間がいないのは当然だが、果たしてスザクは何処に行ったのか。 惚れ薬の効果が切れたのか、狭間の後を追ったのか。 あるいは死体も残らないような殺され方をされたのかもしれないが、彼女にとってはどうでもいいことだった。 重要なのは苦労して手に入れた下僕が、今は彼女の手元にないという事実。 「イデオォ……ッ!」 ローゼンメイデンとしての誇りを、狭間は嘲笑いながら踏み躙った。 あれほど辛酸を舐めさせられて笑い飛ばせるほど、彼女は温厚な性格をしていない。 狭間には何らかの形で報復を与えねばならないだろう。 しかし狭間は、スザクと二人がかりでも敵わなかった相手だ。 悔しい話ではあるが、戦闘力では明らかに差を付けられてしまっている。 スザク以上の実力を持つ仲間を何人も集める必要があった。 そう考えた彼女は、すぐに山小屋を去ることにした。 他の参加者がいないのだから長居する必要はないし、戦闘痕を見ていると敗北したことを思い出す。 自らの悪評が広まる前に、新たな下僕を探す必要があった。 「待ってなさい、狭間、すぐに殺してあげるわ」 凍結した翼も時間経過で溶けていたため、今は自由に動かすことができる。 両翼を羽ばたかせ、彼女は山小屋の窓から飛び立っていった。 ☆ ☆ ☆ こうして山小屋という舞台で開催された人形劇は幕を閉じた。 三体の人形は様々な思惑を抱き、それぞれの道を歩き出す。 その先にあるのは――――
【一日目 午前/B−7 西部】 【狭間偉出夫@真・女神転生if…】 [装備]:斬鉄剣@ルパン三世 [所持品]:支給品一式、ニンテンドーDS型探知機 [状態]:疲労(小)、精神疲労(小)、人間形態 [思考・行動] 1:蒼嶋駿朔(男主人公)を殺す。 2:Hー2に向かう。 [備考] ※参加時期はレイコ編ラストバトル中。 ※水銀燈は死亡したと思っています。 【一日目 午前/C−6 北部】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]:ワルサーP−38(3/9)@ルパン三世、 [所持品]:支給品一式×2(食料は一つ多め)、ゼロの銃(弾丸を一発消費)@コードギアス 反逆のルルーシュ、 ワルサーP−38の弾薬(11/20)@ルパン三世、日輪の鎧@真・女神転生if...、Kフロストヅーラ@真・女神転生if...、確認済み支給品0〜2(武器はない) [状態]:ダメージ(中)、『生きろ』ギアスの効果継続中、惚れ薬の効果継続中 [思考・行動] 1:参加者を全員殺し、水銀燈を生き返らせる。 2:狭間偉出夫は絶対に許さない、見つけ出して殺す。 3:ルルーシュも絶対に許さない。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 ※水銀燈は死亡したと思っています。 【一日目 午前/B−7 南西部】 【水銀燈@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]:無し [所持品]:支給品一式×3(食料を一つ譲渡)、メロンパン×4@灼眼のシャナ、板チョコレート×11@DEATH NOTE 農作業用の鎌@バトルロワイアル、不明支給品0〜2(橘のもの、未確認) [状態]:疲労(小)、右目にヒビ割れ、右眼周辺に傷、深い悲しみと憎悪 [思考・行動] 1:優勝する。 2:真紅のローザミスティカを得る。 3:スザク以上の力を持つ下僕を集める。 4:3を達成したら、狭間偉出夫を殺しに行く。 [備考] ※参戦時期は蒼星石のローザミスティカを取り込む前です。 ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 【板チョコレート×12@DEATH NOTE】 作中でメロが食していたもの、彼の大好物だと思われる。 本筋には絡んでいないように思われるが、実はこれが原因で日本捜査本部にアジトを発見されている。
以上です。 誤字脱字などがありましたら、遠慮なく指摘してください。
投下乙でした! やっぱり薄氷同盟、うまくは持たなかったかw しかしやっぱり他人に無根拠に依存する人間ってのはハザマからしたらひたすら不快な対象だろうしなあ 面白かった、次も待ってます
投下乙!
まさかコッペパンと板チョコが争乱の火種になるだなんて…やっぱりイデオに集団行動なんて無理やったんや…!w
マーダーグループが解散したことになるけど、対主催にとって喜べることでもないんだよなぁ
むしろ被害が拡散しそうだ
それにしてもスザクの空回りっぷりがやばい…薬が切れても切れなくても悲惨だし
もうすぐ放送で、水銀燈の生存を確認できるのがせめてもの幸いか…?
改めて投下乙です
指摘としては
>>663 、
>初対面の友好的態度など微塵も感じなられない、敵意と軽蔑のの込められた視線。
「敵意と軽蔑の込められた視線」かと思います
すいません。 水銀燈の現在位置を間違えました。 【一日目 午前/B−7 南西部】→【一日目 午前/B−6 南西部】 でお願いします。
投下乙です! 3人それぞれにキャラの根幹に関わる要素を話に絡めてて上手いなあ…! 今後狭間とスザクの勘違いがどっちに転がっていくか、非常に楽しみになりました 面白かった!改めて投下乙でした!
投下乙です やっぱり狭間はそんなに悪い人には 思えないなw この3人の中では一番マシだろうし
ハザマの小者臭が凄いのは原作どおりなのか? CCOあたりとの対決は面白いことになりそうだ。
何言ってるんだ、すげー大物っぽいじゃないか(原作に比べて) 原作はこんなもんじゃねーぞ小物っぷりがw
最後にウェーンとかいって泣くしなぁ
あんな姿を見られちゃったら、蒼嶋を生かしておきたくないよなー
縁さんだってこの小物臭が 凄いじゃないかw
そうか? ラスボスの風格ではなくても、一時期より強そうには見えるけど 小物臭は東條と上田だろ
東條なんか作中でも小物扱いされてたしなぁ でも上田は大物だろ(下半身が)
小物っぷりはこなたがダントツ
銀様よく知らなかったけど なかなか強いね 少なくとも十本刀〔笑〕上位ぐらいの実力はありそうだ
>>693 せんせー、斎藤さんに上半身をぶっ飛ばされた宇水さんは上位に入りますかー?
宇水さんはもう許してやれよ
後藤→本能が叫ぶから 影月→精神を改造されたから 志々雄→天下を取りたいから 桐山→コインで裏が出たから 浅倉→イライラするから 狭間→周りの人に愛されなかったから 縁→姉を殺されたから 適当に強そうなマーダーの動機を上げてみたけど、こう書くと割とどれもまともな気がする ただ狭間は最初に学校でいじめられたからと書こうとした
>桐山→コインで裏が出たから >浅倉→イライラするから どこがまともなのか教えてくれ、いやマジでwww あと志々雄さんは対主催だから!!wwww
桐山→水銀燈の真似をしてみた
東條→英雄になりたいから ミギャー→鉤爪教を布教したいから 圭一→魅音とレナが恐いから サイト→ルイズぅぅぅぅぅぅ 織田様→高貴だから
こうして見ると弱いマーダーしか 脱落してないねww 強マーダーはまだ全然元気だし 対主催者涙目w
レイ兄さんや東條なんかは十分強マーダーだと思うけどなぁ
ハザマが悪い奴に見えないのは原作からしてそういう人格設定されてるし当然っちゃあ当然だな ハザマはY子に出会えなかったN島のifでもあるし。
縁は改心するとは思えないw ニヤニヤして他の参加者襲いそう
>>702 狭間は親友とか幼馴染とか、そういうのが一人でもいれば違ってたんだろうなと思う
そういう意味で、スザクと決別しちゃったのは可哀想っちゃ可哀想だったな
>>703 いや、ニヤニヤできるような状態じゃないだろう
原作でも復讐のこと考えてない時はずっと廃人顔だったし
rfニ、ヽ l。 。 f9i t≦_ノゝ、 ,,....,,,,__ ,rrテ≡==-、 `ブ´,,:: -- ::、 ,r''"''''''ヽ:::`ヽ. (〃彡三ミミ::`ヽ ,rニュf::r-‐t::::::::ヽ f´,,..、 r"::::::::::i /"~´ i三ミ::::i, /,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l ノ゙ f・= 7:::::::::::l. f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l ム゚゙゙' く、'゚` ゙'"):::l ヽ'' ゙'⌒リ:ノ ノ゚ヲ ''・= リ::r-、リ l=,,;;:. l=、 ..::" ,)ヽ、 j⌒ ト'"fノ l (-、ヽ'" ゙'´ノ),) /`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :\ ヽ、: : : '" ノ^i, lィー-、 ノ-イ /rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/ `ヽ、 t_゙゙ _,,.. :: " l、 ゙'゙ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ `ユ゙" ,ノ::ゝ、 ! /: :ノ l: : : : : : : ノ, ,:'" ゙ヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ィ":::::/:::::: /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ::::::::: ←復讐を考えてない時 . _,,..::-,テ /`7: :(: : : : : /ヽ/ 〃 リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'"::::::::::::: `_,:ィ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fノ /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::: -‐-‐'''フ" ,.ノ,:::::」、,:r'" ,i / /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::: 、..、く´_,,∠"ィ''"´ / ,> /\、 ,ノ:::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::::: ´ ,ヘr:、-、=---/ ,:イ ,ノ `゙ヽ、/:::::i':::::://:://:::::::::::::::::::::::::::::::::: ーフ´ > ヽ`ー、/ /く _,,..ィ''"゙' _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / / ,,ゝヽ, ) ,./ ィ'" r-‐ ''",., ヾ:l:/ f"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,r=ヽ、 r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、 j。 。゙L゙i rニ二`ヽ. Y",,..、ーt;;;;;;;;;;;) r-=、 l≦ ノ6)_ l_,.、ヾ;r、゙t lヲ '・= )rテ-┴- 、 `゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー' ,r"彡彡三ミミ`ヽ にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ _,,ノ , ゙tフ ゙ゞ''"´ ゙ifrミソヘ, ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ ゝ-‐,i ,,.,...、 ヾミく::::::l ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/ / lヲ ェ。、 〉:,r-、::リ W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、 '"fっ)ノ::l  ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : :`i- 、ヽ ,.:゙''" )'^`''ー- :、 lミ、 / f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:イ`i /i、ヺi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙ ! ヾ .il l l;;;ト、つノ,ノ / /:ト-"ノ゙i ,,.:ィ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; . l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / / ,レ''";;;;`゙゙" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ←剣心に会った時 人 ヾニ゙i ヽ.l yt,;ヽ ゙v'′ ,:ィ" /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; r'"::::ゝ、_ノ ゙i_,/ l ヽ ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ` ̄´ / l ヽ ヾ"/ `゙''ーハ. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / l ゙t `' /^t;\ ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;; こういうことか?
東條の強みは不意討ちとフリーズベントだけだから 龍騎ライダー以外の相手に正面から戦えばフルボッコにされるのは明白
龍騎ライダーって 浅倉の強さが他のライダーより頭一つ抜けてるかんじなんだろうか
東條は仲間だと思ったらヤンデレ発動して、信頼しきって背中預けるとざっくりやられる所が一番厄介だよな 最初から敵として戦えばそんなに強くないのに
>>708 殺る気を出した龍騎>リュウガ>王蛇だと思う
城戸はスペックが高いけど相手が悪人でも殺人を躊躇する性格が足を引っ張ってる
ついでに漫画版だと
城戸ナイトサバイブVSゾルダ&王蛇&ガイ&タイガ&インペラー&ファム&リュウガ&オーディン&シザースと
集団リンチを受けたのに城戸が勝ち残る結末もある
確かに東條は縁&影月による見事なフルボッコだった 自分を過大評価せずに適当なところで逃げとけば良かったのに そこで影月に喧嘩売っちゃったあたり、自爆とも言えるよね
このロワのライダーだと最弱は北岡さんかな…
タイガは単純なデッキスペックなら龍騎王蛇と同等なんだけどなぁ やっぱり変身者の実力差が大きいのかね
詩音はデッキ使え城戸や北岡より 強くなりそうな気がする 容赦がないという点でw
桐山って別のロワでも行動方針銀様に左右されてたよね。
あっちのロワだと対主催だったなw
>>712 しかし北岡はつかさ経由でアイゼルとのパイプが出来ている。(本人はまだ知る由もないが)
アイテム製作による装備の強化は錬金術士の得意とするところ。
装備の強化か追加武装かは分からないが、今後どうなるか?
ただ、こいつらの周りには危険人物多数&味方は総じてHPがピンチで、装備の強化より先に薬を量産しなけりゃ使い手がいない状態なんだよな…。
北岡は浅倉と詩音 つかさはジェレミア?と特にやばいロロ に狙われて大変だなw アイゼルが上手くサポートできると良いが
後藤「俺達も」 狭間「近くに」 志々雄「いるぜ」
もうやめて!対主催のライフはゼロよ! 実際クーガーさんも五ェ門さんもジェレミアさんも蒼嶋さんもHPがほぼゼロなので、これ以上いじめないであげてください
そこで役に立ってくる錬金アイテム。 HP回復のリフュールポット。 使用者の体力や腕前に関係なくダメージが期待できるフラム。 同じく睡眠状態に出来る眠りの鐘もいい感じ。 でもリフュールポット6つじゃ、怪我人の数を思えば多分足りない。要トリアージ。 フラムも数が少ないし、眠りの鐘もインターバルがあることを思うと無駄撃ち出来ない。 それでも事態を打開しうる力には、きっとなる。 次の病院シナリオはアイつか回になる予感!
だが材料はメタルゲラス!
病院周辺とはともかく 縁や影月はところにも人が少ないなあ
宗次郎の影が薄いw ラスボス二人が濃すぎるのもあるけれど
志々雄さんも入れてラスボス三人でいいんじゃないかな
ヴァンも改造人間だから仮面ライダーと同等だな
縁とヴァンって闘いそうになって闘わなかったけど 闘ったらやっぱり縁が有利だったのかな
そろそろテンプレに入れていいんじゃないかな?>志々雄さんは対主催
★キャラクター能力制限★ ・シャナ(@灼眼のシャナ)、C.C.(@コードギアス)は再生能力を落とす&急所(頭)をぶち抜かれたら即死。 ・ルルーシュ・ランペルージ(@コードギアス)のギアス能力は、「死ね」「殺せ」など、直接相手や自分の生死に関わる命令は無効。(「死ぬ気で頑張れ」とかならあり) ・らき☆すたキャラのオタ知識、ラノベ知識は制限。 ・仮面ライダー龍騎キャラのミラーワールドへの侵入禁止。 ・ローゼンメイデンキャラのnのフィールドへの侵入は禁止。 ・泉新一(@寄生獣)はミギー付き。 ・COMP(@真女神転生)は禁止。 ・シャナ(@灼眼のシャナ)の「封絶」は禁止。 ★支給品としてのアイテム制限★ ・KMF(@コードギアス)などのロボ系は禁止。 ・仮面ライダー龍騎キャラには、自分のカードデッキを支給品枠2つ分としてカウントして支給。それ以外のキャラに支給される場合は支給品1つの扱い。 ・デスノート(@DEATH NOTE)は禁止。 ・サタンサーベル(@仮面ライダーBLACK)はシャドームーンから没収&世紀王の呼び寄せ禁止。 ・カードデッキの変身は10分で解除。 ・カードデッキは変身すれば1時間、ファイナルベントを使えば更に1時間使用不可となる。 ★その他★ ・ひぐらしのなく頃にの雛見沢症候群は、まあ、空気読む方向で。 ※志々雄さんは対主催です こうか
こうかもよ。 4/6【コードギアス 反逆のルルーシュ@アニメ】 ●ルルーシュ・ランペルージ/○枢木スザク/○C.C./○ロロ・ランペルージ/●篠崎咲世子/○ジェレミア・ゴットバルト 2/6【ひぐらしのなく頃に@ゲーム】 ●前原圭一/○竜宮レナ/●園崎魅音/●北条沙都子/○園崎詩音/●北条悟史 3/5【スクライド@アニメ】 ○カズマ/●劉鳳/○由詑かなみ/○ストレイト・クーガー/●橘あすか 3/5【らき☆すた@漫画】 ○泉こなた/○柊つかさ/●柊かがみ/●高良みゆき/○岩崎みなみ 3/5【るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-@漫画】 ●緋村剣心/●斎藤一/○志々雄真実(対主催)/○瀬田宗次郎/○雪代縁 3/4【仮面ライダー龍騎@実写】 ○城戸真司/○北岡秀一/○浅倉威/●東條悟 2/4【ルパン三世@アニメ】 ○ルパン三世/●次元大介/○石川五ェ門/●銭形警部 3/4【ローゼンメイデン@アニメ】 ●真紅/○水銀燈/○翠星石/○蒼星石 1/3【ガン×ソード@アニメ】 ○ヴァン/●レイ・ラングレン/●ミハエル・ギャレット 3/3【寄生獣@漫画】 ○泉新一/○田村玲子/○後藤 1/3【ゼロの使い魔@小説】 ●ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール/●平賀才人/○タバサ(シャルロット・エレーヌ・オルレアン) 1/3【バトルロワイアル@小説】 ●稲田瑞穂/●千草貴子/○三村信史 1/2【相棒@実写】 ○杉下右京/●亀山薫 2/2【仮面ライダーBLACK@実写】 ○南光太郎/○シャドームーン 2/2【真・女神転生if...@ゲーム】 ○男主人公/○狭間偉出夫 2/2【DEATH NOTE@漫画】 ○夜神月/○L 1/2【TRICK@実写】 ●山田奈緒子/○上田次郎 1/2【バトルロワイアル@漫画】 ●織田敏憲/○桐山和雄 1/1【ヴィオラートのアトリエ@ゲーム】 ○アイゼル・ワイマール 1/1【灼眼のシャナ@小説】 ○シャナ 40/65
CCOの対主催はテンプレに入れるほどの事じゃないだろw スタンス変更の可能性がテンプレのせいでなくなる気がして少し癪だし
テンプレ入れるは冗談にしても、志々雄さんがスタンス変更する未来が見えない
死んでもあの性格と考えが変わらないことは、公式設定だし。 可能性があるとしたら、CCO以上の力でブチのめして強引に言うことを聞かせるしかない。 もっともその場合、当面は従うだろうが、隙あらば下克上を狙ってくるが。
縁とCCOが遭遇すれば面白いことになりそうなのにw
>>734 その下克上が確実に遂行されそうなのが怖い
未遂に終わって殺されることとか絶対ないだろうな
ジャンプキャラで、ある程度の部下を纏め上げる名だたる悪役と言えば、フリーザ様やバーン様、拳王ラオウとか、このあたりか。 …下克上を狙うような部下は『活きがいい』と、むしろ高く評価しそうな面子ばかりだな。
このスレの関係者で部下をまとめ上げるっていうと、寄生獣の広川市長を思いつくなぁ ただの人間で寄生生物をまとめ上げたその手腕は只者ではないと思う
ただの歪んだ理想主義、もしくは破滅主義者だったんじゃね? 部下の寄生生物連中も、忠誠を誓っていると言うよりは、コイツを持ち上げていれば利益になるから協力している感じだし。 ちょうど、民主党連中と在日・マスコミ連中の関係みたいだと思う。 民主党を持ち上げていれば、朝鮮学校無償化やら減税措置やらのエサが貰えるから不祥事だろうと犯罪だろうと隠蔽に協力するが、別に忠誠を誓っているわけではない。 だから悪政が過ぎて庇いきれなくなってくると、自分達まで怪しまれる前に末期の鳩山や菅のように平気で切り捨てる。
他のリーダーっていうとカギ爪の男かね あいつも平気で双子見捨てたりしてたけど、なんだかんだで大勢の部下に慕われてた
怒りとか闘争本能とか、そういうのがないこともあってカリスマ性はあった でも人間としてあるべき感情がないってことだから、人間的にはかなりアレだったな 双子以外にもミハエルのことも死んでも構わないと思ってたっぽいけど、理想以外のものへの執着心が一切なかったってことか
るろ剣のボス二人は壮絶な人生だね 気絶したところに、火あぶりにされても生きながらえた CCOさんに 縁は上海で飢えをしのぐために人肉まで食べたんでしょww このロワの参加者でかなり壮絶な体験してるよね
リーダーと言えば、影月は世紀王とやらになってこの世を支配する気なんでしょ。 …でもなんで? 世界征服は、単純に強ければ出来る。ある意味簡単。 でも、征服してその後の統治はどうする気なの? 支配した以上は経済や治安維持、教育、福祉などなど、考えなきゃならないことは山ほどある。 CCOとかと違って、征服後のヴィジョンが見えないんだよね。
上田を側近にすればいいんじゃね(棒
絶対の力による恐怖政治で反論は許さない 政治と治安維持はこれでだいたい解決する 教育も福祉もゴルゴムの技術で改造人間(怪物)にすれば問題ない(高度な知能+忠誠・不老不死) 完璧だ
ガイバーの敵組織はsんな感じだったな
あれは上手くやってたと思った
怪人のアイドルグループを作ったりしてリアルなやり口だったな 怪人化も強制はしてなかったから気楽になれる空気ができてたし
予約来てるぅぅぅ!! これは追い打ちになりそうだ
トドメかもな
枢木スザクを投下します。
「そのうち治るわよ」 惚れ薬。 トリステイン魔法学院のモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシが、恋人の浮気を抑制する為に作った禁制の品。 その効果の持続時間について彼女は言った。 「個人差があるから、そうね、一ヶ月後か、それとも一年後か……」 ▽ 枢木スザクは山道をひたすら南へ進んでいた。 目指すのは人がいるであろう市街地。 最愛の水銀燈を甦らせる為にV.V.に縋り、参加者を皆殺しにすると決めたからだ。 眼前を睨み、怒りに唇を噛み締める。 狭間偉出夫。 ルルーシュ・ランペルージ。 この二人は絶対に許さない。 大切な人を奪ったこの二人だけは。 しかし憎悪に囚われながらスザクは混乱していた。 仮面の男、ゼロ。 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。 スザクから大切な人を『二度』奪った、親友だった少年。 かつてスザクにとって大切だった『彼女』をその手に掛けた―― ――『彼女』……? 大切な人。 大切だった人。 守りたかった人。 失いたくなかった人。 その、名前は―― 「水、銀燈……?」 『彼女』は唯一の存在。 『彼女』の為なら何もかも捨てられる。 『彼女』がいれば他に何も要らない。 『水銀燈』さえいれば、生きていれば、微笑んでくれれば、それで。 でも、水銀燈ではない。 水銀燈と出会う前に誰かいたはずだ。 ゼロに奪われた『一度目』があったはず。 つい先程までは間違いなく覚えていた、大切な人。 ――■ー■ェミ■・リ・■リ■ニア 名前が思い出せない。 壊れたラジカセのように、音声にノイズが掛かる。 顔も姿も思い出せない。 壊れたテレビのように、画像に砂嵐が被さる。 『彼女』のいきなりの度に、扉を開けられた気がする。 空から降ってきたお姫様。 共に日本を憂いた優しい女性。 ギアスによって意志を歪められ、日本人を虐殺した悲劇の人。 ゼロに射殺された、夢に見る程に大切な――
(いや、水銀燈より大切な人がいるはずがない) 惚れ薬による異常な精神状態。 その執着の対象を失うという大き過ぎるショック。 ルルーシュと狭間への激しい憎悪。 それらが積み重なり、スザクは精神と記憶に異常を来していた。 『彼女』の思い出が溶け、混じり、濁る。 かつて失った『彼女』への想いが強かったからこそ、薬によって生まれた偽りの濃密な感情と混ざり合ってしまう。 幻影に上書きされ、塗り潰されてしまう。 記憶の混乱にスザク自身も気付いていた。 スザクはそれを、水銀燈を失った悲しみの余り冷静さを欠いたせいだと納得する。 ルルーシュに殺された『誰か』がいる。 けれどそれは、忘れてしまう程度の人だったのだろう。 喪失の悲しみの感覚は確かに残っているけれど、水銀燈のそれには及ばない。 昔から、初めから、愛しているのは水銀燈一人。 水銀燈との馴れ初めは不思議と思い出せないけれど、どんなに記憶が定かでなくてもそれだけは揺るぎないのだ。 そう、狭間によって殺害された、血染めの『水銀燈』―― 情緒不安定なスザクの足取りは覚束ない。 よろめき、軽い崖状になった高い段差を転がり落ちそうになる。 それを寸での所で踏み留まるが、ふと崖下の景色が見えた。 踏み荒らされた地面の中心に、黒と赤。 見覚えのある学制服と、漆黒の髪。 そしてその周りに広がる乾いた血の跡。 「え……」 意図せずして声が漏れる。 ルルーシュの遺体が無造作に転がっていた。 スザクは狼狽する。 ルルーシュは憎い。 それでも既に死亡した彼をどうするかまでは考えていなかった。 まさかこんなにも早く目の前に現れるとは思っていなかったのだ。 斜面を慎重に下って改めて見るが、ルルーシュ本人だった。 親友だったのだから間違いようがない。 死亡したのが第一回放送前だけあって死後硬直が始まっている。 死因は額から頭部を撃ち抜いた弾丸のようだ。 スザクはデイパックから銃を抜き、銃口をルルーシュの頭部へ向ける。 『彼女』の命を奪ったニードルガンだ。 しかしその引き金に掛けた指は震えていた。 この地で出会った高良みゆきを笑って殺した。 たまたま遭遇した学制服の少年を襲ってデイパックを奪った。 水銀燈の為に、スザクは既に正しさを捨てている。 水銀燈の為なら、それ以外の全てをも捨てて構わないと思っている。 死体に鞭打つような真似は倫理的に間違っている等と、今更過ぎる偽善だ。 それでもルルーシュの死体を目にして決意が揺らいでしまった。 彼の死を悲しまないと、心に強く思ったはずなのに。 何度も戦場で衝突し、出世の為にブリタニア皇帝に身柄を引き渡し、彼の記憶を確かめる為にナナリーさえ利用した。 親友だったのは過去の事で、今は違う。 しかし彼の事が自然と思い出された。 二人で駆け回った夏の日。 目と足が不自由な妹、ナナリーを労る優しい表情。 瓦礫に満ちた景色の中で祖国への反逆を宣言した声。
アッシュフォード学園で友人達と楽しげに過ごす姿。 それにスザクは元々口より先に手が出る子供だったが、神聖ブリタニア帝国の日本侵略によって変わった。 正確にはそれを端に発した『父殺し』によって変わった。 過剰なまでに正しさを求め、同時に死に場所を求めるようになった。 ――私を好きになりなさい! 『彼女』との出会いで変化は訪れたものの、それでもスザクの根幹にある正しさへの執着は曲がらなかった。 だから決意が鈍ってしまう。 本当にこれでいいのかと疑念が湧き出してしまう。 だが、引き金から指は離れなかった。 どんなに感傷に浸ろうと、彼の残虐な一面を忘れはしない。 一般人をも巻き込む黒の騎士団の戦い。 スザクを縛るギアス。 大勢の日本人を『彼女』に殺させた行政特区日本。 そして、水銀燈を殺した。 幾度かあった分岐点。 ここが最後の分水嶺だった。 一つ目は、水銀燈との最初の応酬。 この時の致命的な失敗でスザクは洗脳され、みゆきを殺す事となり、引き返す道を失った。 二つ目は先程、横たわる水銀燈から逃げ出した時。 逃げずに向き合っていれば、隷属としてであれ別の道が開けていたかも知れない。 そして三つ目が、今。 撃ったその先にいるのは獣であり、鬼だ。 みゆきや学生服の少年の時とは違い、水銀燈の命令ではなく自分の意志で撃つのだから。 ――僕とルルーシュが組んで、出来なかった事なんて無いだろ? 「ぅっ……ぅう……」 涙を落とさなかった代わりに、嗚咽を漏らした。 思い出や感情がグルグルとせめぎ合って、目が回る。 酸欠になった脳が酸素を求めるが、幾ら呼吸しても霞がかった思考はそのままだった。 目の奥が熱い。 震える指先の感覚が麻痺していく。 握った銃に手の汗が滲み、投げ出したくなる。 ――スザク、あなたに……会えて…… そしてスザクは『大切な人』の為に引き金を引いた。 黒煙を上げて燃え盛る森を横目にスザクは進む。 目蓋は腫れているものの、足はしっかりと地面を踏み締めている。 水銀燈の為に他の全てを擲った。 最早この決意が揺らぐ事はない。 かつての親友とはっきり決別したスザクに迷いはなかった。 しかしスザクが時計に目を遣るとその表情がくしゃりと歪む。 正午間近。 水銀燈の死を知らせる放送の時間。 「嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ…………」
それだけをうわ言のように繰り返し、耳を塞ぐ。 想い人の死を他人の口から伝えられる事は、苦痛以外の何物でもなかった。 本当に大切な人を忘れ、親友を捨て、他人の命を犠牲にする覚悟をし、現実から目を逸らし、人為的に植え付けられた恋慕の情に酔う。 その姿がまさしく道化である事に、スザクは気付かない。 気付かずにいられる事が、今のスザクにとって唯一の救い。 【一日目 昼/C−6 南部】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]:ゼロの銃(弾丸を二発消費)@コードギアス 反逆のルルーシュ [所持品]:支給品一式×2(食料は一つ多め)、ワルサーP−38(3/9)@ルパン三世、ワルサーP−38の弾薬(11/20)@ルパン三世、日輪の鎧@真・女神転生if...、 Kフロストヅーラ@真・女神転生if...、確認済み支給品0〜2(武器はない) [状態]:ダメージ(中)、『生きろ』ギアスの効果継続中、惚れ薬の効果継続中、記憶と精神の一部に混乱 [思考・行動] 0:放送なんて聞かない、聞こえない。 1:参加者を全員殺し、水銀燈を生き返らせる。 2:狭間偉出夫は絶対に許さない、見つけ出して殺す。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 ※水銀燈は死亡したと思っています。 ※ユーフェミアの事を思い出せなくなっています。
投下終了です。 誤字脱字、問題点等がございましたら御指摘戴ければ幸いです。
投下乙 アチャー、撃っちゃったか もう後戻りできないだろうな、ちゃんと放送聞けば水銀燈死んでないって分かるのになぁ…… 追い打ちじゃなくて、トドメになっちゃったのね
投下乙です スザクは悪い方にばかり転がり落ちていくな このままにしろ洗脳が解けるにしろ、もう発狂は免れないような気がする
投下乙 このロワに不幸四天王があるとしたら スザクは間違いなくランクインするなw
かがみんもだ!
>>760 いやぁ、スザクとかクーガーに比べるとあっさり死ねた分よかったような気がしてしまう…
確かに不幸だけどその辺と比較しちゃうとなぁ…… 同じだけ幸運もあったような気がして
かがみは不幸っていうより幸運をものにできなかったって印象 同行者がクーガーってすげーラッキーだし
改めて蒼嶋ヴァン縁vs影月の話を読んだけど、ホントに東條がクズ過ぎる 因果応報な最後だったよな
>>763 確かにあんまり運悪いって感じしないよな
こなたの幸運に負けたイメージ
なんでこなたが幸運の持ち主として扱われているのかよく分からん 公式で強運持ち設定にでもされてるの?
らきすた=LUCKY STAR=幸運の星=追手内洋一
公式設定で運がいいってのはないけど、ロワ内でやたらツイてるからじゃね? 偶然が重なってこうなったというか……
支給品やら勝手に助けてくれる同行者やら、たまたま運が続いたから そこからラッキースターに結びつけられたってだけじゃね
突然だが奈緒子ってジェレミアがくそーって壁殴ったから死んだわけじゃないよな?
実は縁に襲われたのが死亡フラグだったりしてw 貴子もそうだったし
>>770 その発想は全くなかった…
普通に考えて、奈緒子が死んだのはEOW直後でジェレミアは全く関係ないだろう
>>770 そんなことは起きてないので、一度読み直すべき
>>771 マジレスするとアイゼルはまだ生きてるぞ
あまり良い状況じゃないが、それはむりしジェレミアやつかさといるせいだし
縁ってそんなに細身だったけ 原作見ると結構マッチョに見えるから
筋肉モリモリマッチョマンの変態か…
頭のイカれた大男
縁の中身は常に一定の評価だなwww
縁は細マッチョ
大柄で細マッチョの変態 なんだ上田のことか
上田は変態ではないだろw
縁は参加者をなぶり殺しにしないだけ 詩音よりはマシだろうか
変態かどうかはともかく、上田の奈緒子やかなみに対する言動はセクハラ 詩音はレイや北岡以外の参加者にあれをやったらアウトだと思う
レイはともかく北岡はそこまで責められる謂れもないと思うけどなぁ
一番露出しちゃいけない部分を堂々と露出する男が変態じゃないだと?
縁と上田って なんでこんなに人気なんだろうねw
ロロ・ランページを投下します。
ロロ・ランペルージは座り込んで呼吸を整えた後、背もたれにしていたズーマーデラックスをデイパックにしまった。 そして立ち上がり、周囲に人目がない事を念入りに確認してから付近の民家に転がり込む。 地図上に記載されている施設ならともかく、殆ど無作為で選んだ建物で他の参加者と遭遇してしまう確率は低い。 中に入る姿さえ見られなければ暫しの安全は保障される。 一応幾つかある部屋を一通り見て誰もいない事、玄関以外の逃走経路を確かめると、ロロはソファに倒れ込んだ。 怪我は宝玉で治したものの、疲労は大きかった。 殺し合いが始まってから既に半日近くが経過しており、その間ロロは寝ていない。 常に緊張を強いられる状況に置かれている上に、第一回放送後に出会ったのは志々雄真実と後藤。 無抵抗の相手を一方的に殺害する事しか知らないロロは、この二人との接触で大いに神経を擦り減らしてしまった。 この先もギアスに頼らなければならない点も鑑みれば、ここで休んでおくべきだろう。 その考えの下、ロロは長時間留まれる居場所を求めた。 ベッドでなくソファを選んだのは、熟睡して二度目の放送を聞き逃してしまうような失敗を犯さない為だ。 深く息を吐き、目を閉じる。 しかし疲れや眠気に反して意識は尖ったままで、眠る事は出来なかった。 仕方なく、ロロはこの時間を無駄にしないよう思考を巡らす。 行動目的ははっきりしていた。 最愛の兄、ルルーシュ・ランページ殺害犯を探し出して殺す。 限りなく残酷な方法を用いて殺す。 思考の必要はない。 問題があるとすればその手段だ。 ロロが現在持っている武器は蛮刀のみ。 これは小柄で刀剣の扱いに不慣れなロロには持て余す武器と言えた。 まして今のロロは片腕を失っている。 ナイフのような片手で楽に扱える物の方が望ましい。 何せ敵はルルーシュ殺害犯――ギアスユーザーを殺した相手。 万全な態勢で臨まなければ返り討ちに遭う可能性すらある。 早急に何らかの形で別の武器を手に入れるべき、と結論付けた。 しかしそれよりも考えなければならないのは、ルルーシュの仇を討った後の身の振り方だ。 それは放送の直後、志々雄真実に会って以降棚上げにしていた問題だった。 一人で優勝を目指し、参加者を皆殺しにするか。 志々雄に従い、V.V.に反逆するか。 二つに一つ、どちらかを選ばなければならない。 ルルーシュを蘇らせる。 ナナリー・ランページの存在を消す。 叶えたい願いがある。 V.V.に縋るかV.V.の力を奪うか、そのどちらかが出来なければ成せない願い。 志々雄はV.V.が首輪で参加者達を支配している事を根拠に、V.V.に付け入る隙がある事を示した。 その指摘の通り、V.V.自身に戦闘能力がない事、嚮団が既に壊滅している事は事実だ。 しかし考えてみれば、そもそも「嚮団が壊滅しているのに何故V.V.は殺し合いを開催出来たのか」。 志々雄や後藤のような強力な参加者達を集め、会場や首輪を用意し、放送の為に参加者達の動向をある程度観察する。 どれもV.V.個人の力では不可能だ。 殲滅された嚮団はダミーだった? それはない。 ロロ自身も嚮団殲滅に参加し、ギアスユーザーの子供達を殺害している。 V.V.に協力している者、或いは組織がいる? 前者よりあり得る話だ。 しかしどちらにしても、V.V.自身の弱さや嚮団が殲滅されている事はV.V.の隙になり得ない。 そもそもこんな大それた計画を実行しておきながら、参加者による反抗を想定していないはずがなかった。 V.V.には志々雄であろうと後藤であろうと御し切れる自信があるからこそ、彼らをこの場に呼び寄せたはずだ。 それにこの家に入る前に見た光景を思い浮かべると、一層志々雄の計画に現実味を見出せなくなる。 総合病院方面での爆発と、教会方面の火事。 当事者にならずに済んでホッとしたところだが、二つとも肝を冷やすには充分な図だった。
放送前に見た遊園地での爆発よりも更に規模の大きい、病院での爆炎。 教会の火災、遠目でも視認出来るサイズの巨大な龍の姿には声を失った。 恐らくどちらも支給品が関わっているのだろうが、今のV.V.にはそれら全てを管理する力がある。 反抗するだけ無駄なのだ。 志々雄は確かに実力者で底が知れなかったが、V.V.はその一枚上を行っている。 行っていなければおかしい。 一人で優勝を目指すには障害が多い。 それでもV.V.に対抗しようとするよりは成功の目がある。 逃げ回り、自分で殺せる範囲の人間を殺しながら強者同士が潰し合うのを待つ。 情けないスタイルだが、ルルーシュのように策謀に長けている訳でもないロロにはこれ以上の方策は練れなかった。 不安はあっても他に選択の余地はない。 (携帯……は、ないんだった) 心細くなり、無意識のうちにポケットに伸ばそうとした手を止める。 携帯電話で誰かと連絡を取り合う事を期待した訳ではない。 篠崎咲世子やジェレミア・ゴットバルトの番号は登録してあるが、今は会話したいとは思えない。 ロロは携帯電話ではなく、携帯電話に取り付けたストラップの方に用があったのだ。 四つ葉のクローバーの意匠が施された、ハート型のペンダント。 オルゴールが内蔵されたそれはロロの誕生日――正確にはナナリーの誕生日に、ルルーシュから贈られた品だ。 自分の誕生日を持たない、暗殺者としての生しか持たなかったロロにとって、初めての誕生日プレゼントだった。 元がナナリーの物だけあって女性向けのデザインだったが、それはさしたる問題ではなかった。 兄との絆を示す大切な、掛け替えのない宝物。 殺し合いに巻き込まれて以降思い出す事のなかったペンダントを意識すると、同時に蓋をしていた記憶が蘇る。 触れないようにしていた、忘れようとしていた、ここに呼ばれる直前の出来事。 ――どうしてお前が持っているんだ!! 第二次東京決戦にて投下されたフレイヤによって、政庁と共にナナリーの姿が消えた。 消し飛んだ、と言った方が正しい。 ロロは抜け殻のようになったルルーシュを自室へ連れて行き、丁度そこでジェレミアから連絡が入った。 このままナナリーの捜索を続ける、といった旨の話だったように思う。 そんな事をしたって無駄なのに、と半ば呆れながら相槌を打っていた。 ルルーシュが激昂したのは、その会話の最中の事だ。 ――これはナナリーにあげるつもりだったんだよ、ナナリーに!!! ロロから携帯を奪い取ったルルーシュの形相は、ロロが初めて向けられるものだった。 ――お前なんかがナナリーの代わりになるものか、この偽物がッ!!!! 床に叩き付けられた携帯と、ペンダント。 それをロロは呆然と見詰めている事しか出来なかった。 ――まだ気付かないのか、俺はお前が嫌いなんだよ。大嫌いなんだよ!! ――何度も殺そうとして、ただ殺し損ねただけだ!! 信じられなかった。 敵に対しては情け容赦なくとも、ロロに対してはいつでも優しく聡明だった兄の言動が。声色が。表情が。 ――出て行け!! ――二度と目の前に姿を見せるな……!!! 何故そのやり取りの後でも、ロロはルルーシュの為に行動し続けていられるのか。 その答えはシンプルで、彼からどんな言葉をぶつけられようと、ロロの思いは変わらないからだ。 彼が嘘吐きだという事はよく知っている。 嫌いだというその台詞も嘘に違いない。
例え嘘でなく、本心だったとしても構わない。 ルルーシュが本当にロロを嫌っていたとしても、一緒に過ごした一年間の記憶に偽りはないのだ。 だから、同様に殺し合いに連れて来られた兄を守らなければと。 打算も他意も下心もなく、一途に一心にそう思えた。 本当の兄弟として過ごした一年の思い出が、ロロを支えている。 ナナリーの存在さえ消えれば、あの一年と同じ、本当の兄弟としての生活が訪れる。 その思いが厳しい殺し合いの中でも戦い続ける勇気を生む。 ナナリーさえいなくなれば。 ナナリーさえ。 ナナリーさえ。 ナナリーさえ、初めからいなければ。 「ナナリー……ナナリー、ナナリー、ナナリー……」 ルルーシュも。 咲世子もシャーリーもジェレミアも。 ナナリーナナリーナナリーナナリーナナリーナナリーナナリーナナリー。 ロロは皇族でないどころか、出自すら定かでない嚮団の子供。 死んでもなお思ってくれるような人は、いない。 いるとすればルルーシュだが―― ――大嫌いなんだよ!! ナナリーへの、憎悪とも呼べる嫉妬心が燃え上がる。 その激しい負の感情がすぐに打ち消されたのは、願いが叶った後の幸福を信じていたからだ。 ナナリーさえいなくなれば、兄弟二人だけの幸せが待っている。 ナナリーさえいなくなれば、ロロは偽物ではなくなる。 ナナリーさえいなくなれば、ロロは本当の弟になれる。 考えながら床に投げ出したデイパックに手を伸ばし、地図を取る。 現在位置は教会の西の民家。 一番近い施設は教会、次いで総合病院。 どちらも黒煙を上げる危険な場所だ。 ロロが休憩の後に目指す事にしたのは総合病院だった。 武器を入手する必要がある以上、多少の危険を冒してでも他の参加者と接触する必要がある。 それにあの爆発の後でなら死人が出ているかも知れない――つまりデイパックを回収出来るかも知れない。 一通り先々の事を決めると、ロロはようやく微睡み始めた。 幸福な夢を見ながら、ロロは浅い眠りにつく。
【一日目昼/F−9 教会西の民家】 【ロロ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]ヴァンの蛮刀@ガン×ソード [支給品]宝玉@真・女神転生if…、城戸真司のズーマーデラックス@仮面ライダー龍騎 [状態]左腕欠損、疲労(大) [思考・行動] 0:休む。休んだ後は総合病院へ向かう。 1:ルルーシュを殺した者を探し出し、拷問した後に殺す。 2:ルルーシュを蘇生した後、V.V.も殺す。 3:ナナリーの存在を消してしまいたい。 4:3の為に殺し合いに乗る。自分で殺せる相手は殺す。 5:竜宮レナは発見次第殺害。 6:ギアスの使用はできるだけ控える。(緊急時は使う) [備考] ※ルパン勢の情報を入手しました。 ※ギアスに何らかの制限が掛けられていることに気付きました。 ※ロロのギアスに設けられた制限は、単体にしか効果がないことです。 ただし死ぬ気で発動すれば、その限りではないかもしれません。 そして他にも制限が設けられた可能性があります。
投下終了です。 誤字脱字、問題点等がございましたら御指摘戴ければ幸いです。
乙。 こりゃ第二次病院大戦あるなぁ…。 それも、複数の派閥が入り混じった乱戦だ。
投下乙です 図らずもつかさの居る病院に向かうか 放送後には北岡たちはもちろん詩音も戻る可能性があるからまた激戦地になりかねないな
投下乙! もう病院は許してやるべき しかしロロも病んでるなぁ……ちょうどルルーシュに見限られた直後だったか
ルルーシュの死後の影響力が異常 迷惑すぎる…
ルルーシュは大活躍かズガンか両極端な生き方ばかりしてる気がする
このロワでは大活躍だな 死んだ後に
>>797 なのはロワのルルーシュはほどほどに活躍して中盤に死んでたよ
…少しばかり本来のルルとキャラ変わってたけどw
ギアス勢の男陣には影響絶大だったな 三人ともそんなに遠くないところにいるってのがまた面白い
縁とロロは珍しい男のヤンデレだな
つ東條
>>799 あそこのルルは@反目のスバルだからな
まあ腕一本失ってよくがんばったわ
咲世子さんって主にクナイで闘うだなw るろ剣の操みたいな感じかな
そういえば、第一回放送前にクーガーが詩音のことを「魅音」って呼んでた時はアニロワの影響なのか少し違和感があったな 「魅音の名前をちゃんと呼んでいる…だと……」って感じでw しかしクーガー、こっちの妹とは仲良くできそうもないなぁ…
クーガーは作中でもカズヤとみのりさん以外には普通に呼んでるよな
東條のデレ対象って誰? 香川先生?
香川とか、佐野とか、ミハエルじゃね デレると殺しちゃうけど
男ばっかりw
北岡を挑発するために令子さんを襲ったりもしてる
それデレとちゃうねん! 女だったら沙都子にもちょっとデレてるよね やっぱり殺してるけど
上田先生は除外w
上田先生の悪運の強さは異常 原作からしてどんなピンチにあっても(ほとんど他人の力で)切り抜けている
一応上田先生は普通に戦っても強いんだぜ…w あれで何度も奈緒子を助けたりしてるし …助けられてる回数はもっと多いけど
縁って金田一の悲恋湖殺人事件の犯人みたいな奴だね ぶっとび具合がw 縁ははるかに戦闘力高い点で厄介だけど
あいつの短絡さはヤバかったなぁ たまたま本当にK,Sが犯人だったから良かったけど、あのペンダントだけでK,Sぶっ殺す!とかヤバ過ぎる
>>815 実際、縁が恨んでも仕方がないような理由で剣心に復讐に来たら
ジャンプじゃやれないぐらい重たい話になっただろうからね…
和月も薫死亡を本気で考えたぐらいだから少年漫画じゃ冒険した方だと思うけど
やっぱり踏襲しなきゃいけない少年漫画的制約があったというか
「復讐の過程で徒党を組んだり周りに迷惑をかける基地外」だったから、
仲間達も剣心に力を貸す流れになったんだし
書き直し版だと実力は刃衛以下だけど、内蔵とか骨とか犠牲にしながら剣心の仲間撃破してく設定なんだよな 少年漫画の悪役じゃねーわwwww
個人的には火の通った食事が受け付けないって設定の方が…
原作ではマフィアのボスだから 金持ちの生活してそうw
支援乙! やっぱ視覚化されると分かりやすい…けど東條wwww
あんなマジキチの義弟がいる 剣心とすんなり結婚する薫って結構すごい よく考えたらw
>>821 支援乙!
これで十メートル以上ぶっとんだんだよな…東條wwwww
そういや影月ってもうサタンサーベル持ってるんだったな 光太郎はいつになったら本気出すんだ…
影月は本当に順調に進んでるよなぁ サタンサーベル確保なんて棚ぼただったし
シャドームーンは強さ以上にダメージ回復しちゃうのがチートだと思う 一気に畳み掛けないと倒せないし、一気に畳み掛けられるようなやつじゃないっていう
亀山くん決死の特攻も完治してたし、虎伏絶刀勢のダメージもすぐなくなるだろーなー
シャドームーンの場合そこら辺のダメージのフレーバーっぷりが漫画ロワみたいになっても不思議じゃないなw
ヒノカグツチで虎伏絶刀勢をやれば 大ダメージだっただろうに
影月をしばらく動けなくさせられるような大技撃てる奴って何人くらいいるんだろう てつをのライダーキックくらいしか思いつかない
あとは志々雄あたりがサバイブカードを入手しても行けるかも知れん。 サバイブカードって誰でも使えるはずだよな?
暗黒水なら再生阻止入る。
龍騎&ナイト、後はリュウガ、王蛇、ライア以外はそもそも設定が存在しないからサバイブさせようがない気がする
狭間は? なんか大技なかったけ
マハラギダインとか? 連続して当てれば影月でも落ちそうだけど、制限で魔力消費がどうなってるかにもよるかも 他の参加者との連携が大事になるな!
自爆覚悟で禁止エリアに引きずり込むとか 基本、超人バトル好きの多いパロロワでチートマーダーの実力を発揮出来ぬまま死んでいく展開は無さそうだが
なんか第一形態の時に1ターン溜めて、全体を同時に攻撃するビームみたいの無かったっけ?
カズマの最終形態シェルブリット・バーストも効きそうだけどな。 クーガーは瀕死だし本気だしたら死んじゃうかも…
>>835 狭間はどうだか知らんが、ペルソナでは5人で全体魔法を反射することで5倍の威力を出すことが出来たな。
マハダイン系を反射するとえらいこっちゃ。
欠点は自分がその5倍ダメージを食うことだな。
相棒の新シリーズ見たけど鬱過ぎだろ
>>834 龍騎とナイト以外のサバイブはFV使うシーン無いから無理じゃね?
他ライダーのオリジナルサバイブ禁止ならオリジナルFVも作れないし
志々雄と縁ってどっちが強いかって はっきりされてないよね でもなんか頭脳は志々雄の方が優秀そうw
クーガーはもう休め
>>842 リュウガは龍騎と同じだから、まぁなんとかなるんじゃね?
王蛇はWikipediaに載ってた気がする
クーガーはこれ以上働いたら死亡フラグ
去年くらいにやってた社会に殺された的な話は見てて気持ち悪くなった 相棒って最初の頃から鬱っぽい話多い
各話の完成度高いから好きなんだけどなー相棒 欝っていうとTRICKが先に浮かぶし
>>849 派遣で働いてたアラフォー男が派遣切りにあって、付き合ってた彼女にも見放されて、親戚頼ったら逆にダメ出しされて、
資格だけは取ってたのに正社員として働いた経験がないからと再就職も上手くいかず、
生活保護を受けようとしたら窓口で冷たい対応されて、仕方なく名義売りしまくった挙句それさえも出来なくなって、
住む場所もないから貸し倉庫に寝泊まりしてたらバレて追い出されて、試食コーナーで飢えを凌いでたら店員にイヤミ言われて自殺したあの回?
>>851 それそれ
屋上で手首切り裂いて落ちてったのがなんとも……
>>851 軽々しいこと言った俺が悪かった
確かにそれは欝だわ
なんかロワの欝とちがって身近すぎて夜眠れなくなりそうな欝だな
みなみはロワ開始から 雲行きが怪しかった 優勝の褒美とかも考えてたし
TRICKも後味悪い話は多いけど、これとも別種だな 「ねーよwww」と言えない現実味が怖い
正社員とかでも油断してるなよ 今のご時世いつ潰れるかわからんからな まぁ技術職とかなら潰しが効くと思うけど
>>857 どうだろうな?
技術屋と言っても、何処でも使える汎用的な技術を持った人間は少ない。
そして、専門性が高くなるほど汎用性は薄れる。
(例:同じ『電気』の分野でも、信号処理の人間が高電圧型パワーユニットに回された場合、活躍は望めない。全くの素人よりはマシだろうが…)
さらに、技術仕事に専念するほど、それ以外の分野への適正は下がる…。
錬金術みたいにはいかないんよ。
っていうか、民主党政府がマスコミと結託して日本を潰しにきてるんだから、日本人は誰も油断できない。
>>855 みなみの雲行きがあやしいのは確かだけど、何ができるのかなぁとは思ってしまう
影からグサッと行く感じか?
近くに真司やC.C.がいるから、カードデッキを奪って変身すればみなみも活躍できる!
相棒は小さな事件から過去に起こった事件を(右京さんが)暴くが、時すでに遅しEND TRICKは事件解決後レギュラー以外は被害者側・加害者側ともに救われないことが多い 右京さんも上田もただの探偵役ってだけじゃなく実はロワ向きな作品出典なんです
TRICKの老人ホームの事件で犯罪に荷担してた老人達が今まで他者を欺いてきた行いに誇らしげな態度を取っていたのにはムカついたなw あれは老人達全員ムショにブチこんでくれなきゃ納得出来ない結末だわ
一回だけ矢部がマジギレしてた回あったよね
双子の話だな 矢部のスピンオフ、あれ面白かったな 最終回の最後の最後ってあれ素で騙されてるんかな?それでもなぜかかっこいいと思える終わり方だったな
TRICKはよく知らなかったけど 上田さんがここで超人気だということがわかったw るろ剣の縁も微妙なキャラだけどここでは超人気w
ここで、超人気なんじゃない、ここでも、超人気なんだw
作者自身が色々ダメ出ししたキャラとはいえ、微妙とか言ってほしくないんだけど
その前に出てきた敵が、歴代ジャンプ中でも有数の名悪役CCO様だからなぁ…。 どうしても比較されちゃうよな…。
縁だって影月戦では頑張ってたんだし、あんまりネタネタ言ってやるのも可哀想かも
>>864 矢部は抜けてるから本当に騙されてたんじゃないかなぁ
そろそろTRICKがもう一回見たくなってきた
詩音と悟史って相思相愛って訳じゃなくて 詩音の片思いなんだよね?
片思いだけど悟史も万更ではない感じだったような
そうだよ。 もっとも祭囃し編後はさとこ公認だけど。
結論:織田「リア充爆発しろ」
マーダーも健全な人ばかりだから このロワの女性たちはセクハラされる心配はないな
存在が卑猥な上田と推定性犯罪者の浅倉とルパン以外は、心配はいらないだろうな
浅倉は初代ライダーロワであきらを犯してたな
555みたいに龍騎の小説版出てたら、浅倉とか間違いなくレイパーだったんだろうな……
るろ剣って案外紳士ばっかりじゃないかw シシオも縁も
詩音って、ここでは今のとこ頑張ってるけど、他では新ロワ含めて短命だよな やっぱ一般人で暴走系マーダーって辺りに限界があるのかね? このロワでは参加者過半数まで生き延びられるのか…
>>769 新ロワは桐山を含めた対主催六人を相手にするという無理ゲーなことしたからなぁ…
マジレスすると、狂ってるのが原作準拠だから、逆に幅を広げ憎いんじゃね?
レナみたいに行くところまで狂った所から帰って来れた描写もないし
>>879 そりゃぁなぁ…
現代基準で考えれば、それなりに事件を起こせるレベルの狂人だけど、CCOとかから見れば粋がった三下チンピラと大差ないわけで。
普通の剣や鉄砲持ったくらいじゃ、素手でボコボコにされる。
詩音って肉弾戦で倒したのは体格的に劣る梨花だけで、後はスタンガン任せじゃなったっけ 容赦しない、は強マーダーにはけっこう必要な要素だと思うけど、それだけじゃ強マーダーにはなれないよね
ヤンデレ化すれば戦闘能力アップされるのはずるいと思います 気負いだけで強くなれるなら苦労しないよ
いやいや、一応銃火器も扱えて車両運転もできるぐらいのスペックは持ってたはず… それでも超人相手には厳しいってレベルじゃないが
実は浅倉と詩音は素のスペックはあんまり差がないように 思える
詩音は徒手空拳の警官たちに囲まれたら捕まるしかないだろうけど、浅倉は返り討ちにするぞ?
ひぐらしキャラって何気にチートスペックばかりだよね 圭一=巧みな話術 レナ=異様な鉈の扱いのうまさ 魅音=不正規部隊の隊長を圧倒する武力 沙都子=軍隊を壊滅させるほどの罠を作れる 梨花=ザ・ワールド 詩音=銃火器の扱い+観測手 詩音もやっぱり相当武術の腕あるんかね
ということは るろ剣の操とかよりもかなり弱いのか
>>883 強くなってるというより殺害への躊躇が無くなってるだけな気がする
代わりに判断力も落ちてるからあっさりやられたりするけど
CCOさんは女性に噛み付き攻撃しても 服切り裂いても許されそうw
>>889 判断力が落ちるというか、間違った判断力が異常発達するというか
上田先生って何気にマジキチとの遭遇率高いね しょっちゅう話が噛み合ってない
上田先生、一応一般人なのに過酷な目に遭ってばかりで可哀想 …という意見をあまり見かけないのは何故だろう 一緒にいるかなみの方が可哀想だからか
予約ktkr
待ちに待ってたー!! 桐山がどう動くのか…?
キテタ―――wktk!
カズマ、瀬田宗次郎、桐山和雄、蒼星石を投下します。
拳と刀がぶつかり合う。 己の信念を賭し、相手の信念を否定するために。 「刀で切れないなんて凄いですね、それ」 「ごちゃごちゃうるせぇ!」 露骨に苛立ちを見せるカズマ。 宗次郎が薄ら笑いが気に食わないのもそうだが、一番の理由は自慢の拳がただの刀に受け止められていること。 この拳はあらゆる物を砕く自慢の拳。 それがただの刀に止められているという事実は、彼のプライドを著しく傷つけていた。 剣術に心得のない彼は気付いていないが、宗次郎は刀で拳を受け止めているのではない。 天剣の才能による巧みな剣捌きで、拳の力を受け流しているのだ。 「ちょっと、限界かな」 これ以上は持ち堪えられないと判断したのか。 刀の軌跡で半円を描くように拳を捌き、追撃を加えられる前に距離を取る宗次郎。 「どうした、ビビッてんのか?」 「そうかもしれませんね」 そんなわけありませんよ、と言外に告げている余裕の笑み。 その笑みが、彼の苛立ちをさらに助長させる。 「テメーが逃げるんなら勝手にしな、だがな、いくら逃げてもこいつからは逃げられねぇ!」 右肩に備わった三枚の赤い羽、そのうちの一枚が消失する。 「衝撃のファーストブリットォォォォォ!!」 推進力を得て、勢いよく突進していくカズマ。 これこそが殴ることに特化した彼アルター、シェルブリットの真髄。 右肩にある三枚の羽を順々に消費することで、背中から吹き出す突風を加速装置に拳を打ち付けることができるのだ。 全力を込めて突進するカズマだが、宗次郎は薄笑いを浮かべたまま微動だにしない。 一抹の不安を覚えるが、技が発動した以上は止まることはできない。 元より、止まる気もない。 「喰らえエエェェッ!」 拳があと僅かで届こうかという瞬間。 突如、宗次郎の姿が消える。 驚いたのも束の間、背中を熱いものが通りすぎる。 それの正体が刀だと気付いた時は、既に宗次郎は間合いの外へと移動していた。 「ぐあぁッ!」 背中に走る激痛に歯を食いしばり、崩れそうな脚を辛うじて保つ。 超高速で拳を避けて背後に回り、素早く抜刀して背中を切り裂いた。 先の瞬間に起きたことは理解できる。 だが、どうしてアルター能力もない人間にそれができるのか。 今の速さは、劉鳳やクーガーにも比肩しうるものだ。
「もしかして……縮地に驚いてます?」 聞き慣れぬ単語に首を傾げるカズマ。 「僕も志々雄さんから聞くまでは知らなかったんですけどね、説明した方がいいですか?」 強靭な脚力で初速から最高速に達し、一瞬のうちに相手の間合いを侵略する幻の大義。 瞬間移動したかのように見えることから、縮地と名付けられた。 志々雄曰く、それは目にも映らない速さだ。 「いらねぇよ、どうせ聞いても分かんねぇ」 「そうですか、残念です、代わりにその装甲みたいなやつのこと教えてもらおうと思ったのに」 「どのみち教えてやらねえよ、こいつはトップシークレットだ」 そう吐き捨て、カズマは拳を握り締める。 「じゃあそろそろ再開するぜ、喧嘩をよぉ!」 「もう、とっくに始めてますよ」 「ッ!」 カズマが宣言した瞬間、既に宗次郎の刃は迫ってきていた。 ☆ ☆ ☆ 地を跳ね、壁を駆け、屋根を蹴る。 宗次郎にとってはあらゆる場所が足場であり、地上から離れられないカズマとは一線を画す。 正面から切り裂く”振り”をして、カズマの攻撃を誘う。 拳が正面に繰り出された時には、既に左側面へと移動している。 カズマがこちらに振り向いた瞬間、喉元へと刀を突き上げた。 「チィッ!」 僅かに身体を逸らし、辛うじて一撃を躱すカズマ。 斬撃は左腕を掠めたが、喉元を貫かれるよりはずっと軽い傷だ。 (おかしいなぁ……) 僅かに脳裏を過る違和感。 本気で殺そうとしているのに、殺すことができない。 致命の一撃を放っても、あと一歩のところで届かない。 剣心と戦っている時は、甘いことを言っている彼に本気を出す気になれなかった。 カズマも弱い人間を守るなどと言っているが、弱肉強食を否定しなかったから本気で剣を振るっている。 なのに、何故。 (まぁ、いいや) 余計なことを考える前に殺してしまえばいい。 考えていると、苛々する。 地面を蹴り上げ、跳躍する宗次郎。 そしてカズマの脳天目掛けて、上空から刀を叩きつける。
来てたー!支援!!
「いつまでも調子くれてんじゃねぇ!」 カズマが半身を翻し、振り下ろした一撃が空を切る。 空振った斬撃は地面へと落ち、刀を持ち直すまでの一瞬に隙が生まれる。 気がつくと、目前に迫ってくる拳。 正面を向いたまま強引に後方へ跳び、迫ってくる拳を辛うじて回避する宗次郎。 だが、拳は僅かに彼の腹を掠めた。 (あれ……?) ちゃんと避けたはずなのに拳が掠った。 掠っただけだから痛みはないが、避けたはずの拳が命中したこと自体が問題なのだ。 剣心の攻撃は自分を捉えることすらできなかった。 その剣心よりも遅いカズマが、自分を捉えられるはずがない。 さっきからそうだ。 殺せるはずなのに殺せない、避けれるはずなのに避けれない。 「なに、ボォーっと空なんか見てんだよ、やる気あんのか」 痺れを切らしたのか、カズマが野次を飛ばしてくる。 意識していたわけではないが、いつの間にか視線が空に移っていたのだ。 大量の雲に覆われ、微かに薄暗い空。 それを見ていて、ふと殺し切れない理由に気付く。 「あぁ、そういうことか」 「はぁ?」 剣心と戦っていた時は、屋内でさらに天井が低かった。 だから天井を利用した立体的な動きができたが、屋外であるここではそれが出来ない。 だからカズマ程度に遅れを取っているのだ。 「いや、ここが外だからカズマさんなんかに手間取ってるんだなぁと思って」 「……テメェ、それ本気で言ってんのか」 カズマの声が一段と低くなる。 「え?」 「それ本気で言ってんのかって聞いてんだよ!」 「本気ですよ、だって貴方みたいな甘い人に僕が負けるわけないじゃないですか」 そういった瞬間、カズマの苛立ちが音を潜める。 そして代わりに見せたのは、自分を蔑むような憐憫の情。 「あんたにはガッカリだぜ」 「はぁ?」 「あんたはかなみを傷つけたいけ好かない野郎だが、アルターもなしに戦える骨のある奴だと思った だが! そうやって言い訳するようじゃ、底が知れるね」 心の奥底に電流が走るような感覚を覚える宗次郎。 口端がぴくりと歪む。 「だったら……これを避けてみてくださいよ!」 勢いよく地面を蹴り上げ急加速。 一瞬で最高速に達した宗次郎は、その速度を維持したままカズマの背後へと回る。 縮地による急加速で相手の死角に回り、天剣による一閃で命を奪う。 宗次郎の十八番の戦法だ。
支援
「ッ!」 だからだろうか。 背後に回ったにも関わらず、カズマと目が合ってしまったのは。 「ワンパターンなんだよ!」 何故、そう思う前に繰り出される拳。 咄嗟に刀で受け止めるが、その重さが刀身からはっきりと伝わってくる。 これを受け切るのは不可能と判断し、宗次郎は肩に痺れを感じながら間合いの外へと後退していく。 (攻撃を読まれてた……) 伝説の人斬りにすら捉えられなかった攻撃が読まれた。 その事実に恐怖を覚える宗次郎。 攻撃を読まれるというのは、超神速という自らの強みを失うのと同義。 一歩ずつ追い詰められていくような焦燥感が、彼の心を蝕み始める。 「オラオラ、行くぜぇ!」 右拳を地面に叩きつけ、上空へと飛び立つカズマ。 空を背に、右腕を頭上へと掲げる。 (跳んで、いや、駄目だ) カズマのいる高さまでは、縮地でも跳び上がることはできない。 「撃滅のセカンドブリットォオオオオオオオオオオ!!」 二本目の羽が消失し、撃滅のセカンドブリットが発動。 地上にいる宗次郎に狙いを定め、上空から飛び降りるカズマ。 だが、やはり遅い。 回避するのは容易すぎる。 カズマが地上に到達する前に、拳の着地点から距離を取る宗次郎。 これで彼の攻撃は空振り、大きな隙が生まれる。 その後で悠々と距離を詰めて殺せばいいと、心中で宗次郎はほくそ笑む。 そうしてふとカズマの顔を見た瞬間、笑みは焦りへと変わっていく。 (笑ってる……?) まるで全てが予定通りだと言わんばかりに。 (まさか!?) カズマの真の狙いに気付くが、もう遅い。 上空から加速をつけて振り下ろされた拳が、隕石のようにコンクリートへと叩き付けられる。 耐久性をはるかに上回る一撃を浴び、崩壊していく足場。 叩き割られたそれの破片や残骸が、周辺一帯へと飛散しだす。 周辺一帯を同時に制圧されれば、いくら脚が速くても避けようがない。 気がつくと彼の目前には、巨大な残骸が迫ってきていた。
支援
「ああああぁぁぁぁぁぁッ!!」 残骸は彼の身体に激突し、その華奢な身体を民家の塀に叩きつける。 苦悶の声を上げる宗次郎。 縮地を会得して以来、彼が他者から傷つけられることは皆無に等しかった。 それが今、こうして崩れ去ろうとしている。 額に痛みを感じ手を当てると、そこから出血していることが分かった。 蘇る十年前の記憶。 力もない子供だった頃、義父たちに暴力で支配されていた記憶。 重労働を強いられ、ろくに食料も与えられず、暗い米蔵に押し込められていた記憶。 (僕は強くなった……なのに……) そうなった原因を、志々雄はお前が弱いからだと言った。 だから養父たちを皆殺しにして、弱者から強者へと変わった。 強くなった自分が、弱い人間に傷つけられるはずがない。 なのになんで痛いのか、血が出ているのか。 (まさか……僕はまだ弱い?) 強ければ生き、弱ければ死ぬ。 志々が教えてくれた弱肉強食の理に従えば、痛い思いをしている自分は弱いことになる。 弱いということは、支配されるということ。 「違う! 僕は弱くなんかないッ!」 縮地の突進で肉薄し、真正面から体重を乗せた斬撃を振り下ろす。 カズマは右腕で受け止める、それを切り伏せようと宗次郎は力を込める。 しかし、いくら力を乗せても動かない。 「あの時に僕を守ってくれなかった貴方が僕より強いだなんて……そんなことあっちゃいけないんだ!」 カズマが自分よりも強いなら、あの雨の日の夜に自分を助けてくれたはずだ。 だが自分を助けたのは、志々雄の言葉と一振りの脇差し。 だからカズマが自分よりも強いなど有り得ない、あってはならない。 新一や上田との邂逅、戦闘による負傷、そして強さというアイデンティティの崩壊。 数々の出来事が彼の内側で鬩ぎ合い、精神が混濁していく。 失われていた感情の噴出、弱い自分に逆戻りする恐怖。 それらが彼を後押しし、腕に篭る力を強くする。
支援
「なんで……なんでなんだ……あっ!」 それでも、カズマを平伏させることはできない。 それどころか強引に力を込めたことが災いし、逆に体勢を崩してしまう。 ぐにゃりと世界が歪み、灰色の地面が視界に映る。 直後、腹部から全身を走り抜ける衝撃。 激痛を感じるよりも早く、身体が大きな力に引っ張られる。 その最中で彼が視界に捉えたのは、黄金の右拳を突き出しているカズマの姿だった。 「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 何度もコンクリートの地面を跳ね、たっぷりと十メートル以上転がってようやく停止する。 全身の至る箇所を強打し、その上に上手く呼吸ができない。 肺まで酸素が回らず、枯れ枝を絞りとったような声しか出せない。 全身を支配する激痛に、米問屋で虐待されていた記憶を思い出す宗次郎。 寒くて、痛くて、辛くて、怖い。 お腹も減っているのに、いっぱい働かされる。 「テメェの言っていたあの時ってのが、いつのことなのか分からねぇ そもそも俺はお前なんかに会ったこともねぇ……だがな、一つだけ言わせてもらう」 コンクリートの破片を踏み砕きながら、ゆっくりと歩を進めるカズマ。 「誰かに守ってもらうとか助けてもらうとか、そんな考えがクソ気に入らねぇ! 誰を守ろうが守らなかろうが全部この俺の勝手だ! いちいちテメェの物差しで決め付けんじゃねぇ!」 来るであろう反撃を防ぐため、目の前に落ちている刀に手を伸ばそうとする。 だが、右腕も左腕も動かない。 「生きるためならなんだってする、目の前に立ち塞がる壁があったらぶっ潰す そいつがテメェの言っていた弱肉強食ってやつなんじゃねぇのか なのに文句たらたら零しやがって、テメェのそういうところが一番気に入らねぇんだよ!」 突き付けられる言葉。 数時間前にも、泉新一に似たようなことを言われた。 本当は自分自身が一番弱肉強食に納得していないのではないか、と。 そんなわけがない。 もし養父たちを殺していなかったら、逆に自分が殺されていたのだ。 ――――ホントハ殺シタリナンカ 「ぁっ……がぁ……」 「声も出せねぇか……こいつで終わりだ」 そう吐き捨て、最後の羽が音を立てて消失する。
「抹殺のラストブリットォォォ!!」 雄叫びを上げ、回転を加えながら突進を始めるカズマ それを霞む視界で見据える宗次郎。 (僕は……僕は……) あの攻撃が当たったら、絶対に死んでしまう。 自分が弱いから、今死にそうになっているのか。 死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない。 『所詮この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ』 かつて志々雄から受け取った言葉。 死の淵に落ちかけた彼を、救い上げた言葉。 激痛を訴える四肢を奮い立たせ、軋む身体を起こし上げる。 落とした刀を拾い上げ、腰を据える。 負けるということは弱いということ、弱いということは死ぬということ。 死にたくない。 ならどうすればいいのか、答えは簡単だ。 誰にも負けないように、誰よりも強くなればいいのだ。 「うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」 咆哮を上げながら、駆け抜ける宗次郎。 金色の拳を掲げて突進してくるカズマに、刀を構えて真正面から立ち向かう。 溢れる威圧感に屈しそうになるが、それでも彼は走るのをやめない。 走るのをやめれば、残るのは死だけだ。 彼を突き動かしているのは、死にたくないという何よりも強い意思。 拳と刀が、決死の瞬間に相まみえる。 「っ、ああああぁぁぁッ!!」 苦悶の悲鳴を上げるカズマ。 シェルブリットに大きな亀裂が入り、真っ赤な鮮血が噴出している。 「ハァ……ハァ……」 その十数メートル後方で、宗次郎は呆然と立ち尽くしていた。 全身は傷だらけで、息も絶え絶え。 だがその右腕に握られた刀からは、大量の血が滴っていた。 迫ってきた拳を避け、すれ違いざまに右腕を切り裂く。 言葉に起こすと陳腐に聞こえるが、一瞬でも行動が遅れればそれが死に繋がる。 百戦錬磨のカズマ相手となれば尚更だ。 それでも彼がそれを成し得たのは、偏に生きたいという強い意思があったから。 だから、自身の限界以上の力を発揮することができたのだ。
支援
支援
「僕の……僕の勝ち――――」 とどめを刺そうとして、不意に足を止める。 突き当たりの角から、見知らぬ二人の人物が姿を表したのだ。 「カズマくん!」 「お前ら、は……」 カズマは右腕を抑えながら、二人の闖入者を見比べる。 一人はシルクハットを被った人形のような少女、もう一人は黒い詰襟の軍服のような服に身を包んだ少年。 少女の方を蒼星石、少年の方を桐山和雄と言う。 彼らとカズマは、第一回目の放送直後に少しだけ顔を合わせている。 カズマがかなみを追うため、すぐに立ち去ってしまったのだ。 残された彼らが行動方針を立てる際、参考にしたのがカズマの残した警察署に行けという言葉。 Lに杉下という人物が、仲間を集めているのだという。 若干の不安はあったものの、山火事の影響もありとりあえず下山することを決意した。 だが王蛇との戦闘で蒼星石が負傷していたため、間に休憩を挟みつつ下山せざるを得なかった。 その遅れが、彼らを再会させたのだ。 「その怪我……それにこの人……」 カズマの右腕に刻まれた裂傷、斬首された少女の死体へと視線を移す二人。 最後に血液の付着した刀を持つ宗次郎を見る。 「これは間違いないね」 「ああ」 自分に向けられる視線に、はっきりと敵意が乗せられる。 「君がこの人を殺して、カズマくんに怪我を負わせた、間違いないよね?」 質問というよりは確認。 蒼星石は既に日本刀を取り出していて、桐山も銃を構えてる。 満身創痍な身体で敵は三人、どう考えても絶体絶命。 だがここで戦うことを諦めたら、それは自身が弱いと認めること。 つまり、死ぬということだ。 刀を握る手に力が篭る。 いつでも縮地を発動できるよう、地面を強く踏む。 こうして両者が剣を交わそうとする――――直前だった。 「テメェらは手ぇ出すんじゃねぇ!」 彼らを制止するように、立ち塞がるカズマ。 「こいつは俺とあいつの喧嘩だ!」 「えっ、でも、そんな身体じゃ……」 「あいつが俺に喧嘩を売った、俺が買った、だから俺があいつをボコる、徹底的にだ! それを邪魔するならテメーらでも容赦しねぇ!」 未だに出血の止まらない右腕を振り上げ、カズマは彼女たちを威嚇する。 あまりにも痛々しい姿に、思わず目を背ける蒼星石。 人間の感情に触れる機会が多かったからこそ、彼女は理解することができるのだ。 もし自分が手出しをしたら、本気でカズマに殴り飛ばされると。
支援
「で、でも……」 狼狽える蒼星石。 自分だけでは答えを出すことができず、傍にいる桐山に判断を仰ぐ。 無表情のまま、一切の言葉を口にしない桐山。 だが構えられていた銃は、いつの間にか降ろされていた。 「分かりました……でもカズマくんが本当にピンチになったら、その時は僕らも――――」 「勝手にしな」 蒼星石の言葉を途中で遮り、カズマは宗次郎へと視線を戻す。 「悪ぃな、待たせた」 「僕が……弱いからですか?」 「あぁ?」 「僕が弱いから、あの二人の手助けを拒否したんですか?」 「だったらどうするよ?」 挑発するように口端を吊り上げるカズマ。 「貴方を、殺す!」 「はっ! どっちにしろやることは変わらねぇじゃねぇか! だったら第二ラウンドと行こうぜええぇぇッ!!」 そう叫び、天高くに右腕を掲げるカズマ。 右腕を覆っていた装甲が右腕ごと消失し、同時に周辺の地面やコンクリートの残骸が抉れる。 カズマの右腕が光に包まれ、新たな装甲が誕生する。 金色だった装甲は、太陽を思わせる橙と赤に。 顔の右半分が腕と同じ橙色の突起に覆われ、その背中には三枚の羽の代わりに一枚の金色の翼。 アルター結晶体との邂逅で手に入れた、シェルブリットの第二形態。 「行きます!」 縮地による超加速、刀を縦に構えて突進する。 上から下に刀を振り下ろす、基本剣術の一つである唐竹。 縮地から跳躍に繋げて頭上をとり、カズマの頭を叩き切ろうと画策する宗次郎。 しかし直線的であるが故に読みやすく、装甲に覆われた右腕で受け止められてしまう。 「ッ!」 苦悶に表情を歪めるカズマ。 第一形態は腕を装甲で覆うだけだったが、第二形態は右腕全体をアルター化させている。 故に腕の負傷が戦況に響くことはないはずだが、この一撃は今までのものよりもはるかに重みが増していた。 右腕がギリッと悲鳴を上げる、このままでは受け切れない。 金色の翼で地面を叩いて強引に身体を押し上げ、刀ごと宗次郎を押し返す。 そして勢いづいたまま踏み出し、余った左拳で宗次郎の腹部を狙う。 が、まるでボクシング選手のように紙一重で回避され、逆に隙を生み出す結果となってしまった。 「遅い!」 打撃を回避した宗次郎は、剣先を前方につきつけ足腰に力を溜める。 左腕をカズマが引っ込めた瞬間、一気に踏み込んだ。 俗にいう刺突の一撃。 斬撃を主とする彼はあまり使わない技だが、一歩でも踏み出す空間があれば最高速に達する縮地との相性は抜群だ。 全速力の助走と同等の一撃が、カズマの心臓を穿とうとする。 先ほどの状況下にかつての宗次郎が置かれたら、間違いなく一度距離を離していただろう。 一瞬で距離を詰めれる以上、その方が安全な戦いができるのである。 だが今の彼は迷わず紙一重の回避を選択した。 少しずつ自身が変わりつつあることに、本人もまだ気付いてはいない。
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「ぐっ……捕まえたぜ」 神速から繰り出される突きを、カズマは右腕で掴み取る。 それだけでは力を殺しきれず、刀は掌の内側を通過していく。 刃は容赦なく掌を切り裂き心臓へ向かうが、衣服をわずかに貫いたところで停止。 得物を捕らえられた宗次郎に、容赦なくカズマの拳が襲いかかる。 「ぐうぅッ!」 左拳による殴打が、宗次郎の腹部を穿つ。 アルターで強化されていないとはいえ、カズマは素手でもコンクリートを砕く。 宗次郎の全身を、養父たちの暴力が児戯に思えるほどの痛みが襲う。 大量の血液が口から漏れ、地面へと滴り落ちる。 それでも刀の柄は離さない。 刀の柄を軸に低く跳び、カズマの腹に膝蹴りを命中させる。 縮地を自由自在に操る強靭な脚力から繰り出される蹴りは、アルターによる一撃に勝るとも劣らない。 短い悲鳴と共に吐血し、カズマは剣先を離してしまう。 刀を取り戻した宗次郎は、得意技の一つである袈裟斬りを繰り出す。 「ナメんなぁあああああッ!!」 拳を繰り出して、カズマは斬撃を受け止める。 否、受け止めるというよりは、斬撃に攻撃したと言った方が適切だ。 数秒の拮抗の後にそれは崩れ、互いに数歩ほど後退。 それでもなお引くことはなく、何度も何度も刀と拳をぶつけ合う。 己の信念を賭し、相手の信念を超越するために。 「あぁっ!」 そうして三十ほど打ち合った頃だろうか。 宗次郎は斬撃を放とうとしたが、右腕が喪失してしまったかのように動かない。 自分の身体の一部でないかのように、右腕の感覚がまるでないのだ。 カズマも同じようで、右腕がだらんとぶら下がっている。 それでも彼らに引くという選択肢はなく、ほぼ同時に踏み出して頭突きを繰り出す。 額と額が衝突し、それぞれの脳を揺さぶる。 そしてついに互いに吹き飛ばされ、彼らは民家の壁に叩き付けられた。 「ゼェ……ゼェ……」 数秒間の空白が開け、彼らの意識は同時に覚醒する。 襲ってきたのは、脳を直接掻き回されるような不快感。 彼らの身体に傷のない箇所はなく、至るところが血に塗れている。 両脚は小刻みに震え、もはや立っていることすら危うい。
「なんだぁ……もう限界かぁ?」 「……まさか、貴方こそ大丈夫ですか?」 「俺は大丈夫だけどな、かなみのやつが心配だ、あのオッサンはどうも信用できねぇ」 「はは、そうですね、あんな胡散臭い人は初めて見ましたよ」 「だから……そろそろ終わりにしようぜ」 「ええ、そうですね、ここで決着をつけましょう」 回復した右腕を突き出し、互いに必殺の構えを取る。 「テメェがなにを背負ってるか知らねぇ、知る気もねぇ 誰だって背負ってるものの一つや二つはあるんだ、だから同情はしねぇ」 右腕を折り曲げ、小指から順に拳を握りしめていくカズマ。 すると手甲から前腕部分の装甲が開き、内部にある歯車が回転を始める。 これこそがカズマの必殺技、シェルブリット・バースト。 技自体は第一形態と同じだが、威力や負担はケタ違いに増大している。 アルターの力を強引に引き出す、カズマらしい技だ。 「カズマさん……さっきはああ言いましたけど、貴方はとても強い人です 貴方に比べたら、ひょっとしたら今の僕は弱いかもしれません」 刀を鞘に収納して左手を添え、腰を落として右手やや低めに置く宗次郎。 彼の最も得意とする抜刀術、それも唯一名前をつけた奥義、瞬天殺の構えだ。 縮地による突進から、天剣による抜刀術に繋げる連続技。 決まれば痛みすら感じることなく、一瞬であの世行きとなる絶技である。 「当たり前だ! 俺は金さえ積まれれば何でもやるアルター使い、シェルブリットのカズマだぜ?」 「でも! 僕は弱いままじゃいけない! 強くなくちゃいけない! だから貴方に勝って、僕は僕が強いことを証明する!」 高らかに、そう宣言する。 その双眼に、もう迷いはない。 「行きます!」 宗次郎が、駆ける。 「来い!」 カズマが、光る。 「シェルブリット・バーストォオオオオオオオオオ!!!!」 ――――瞬天殺。 空を覆っていた雲はいつの間にか散り、一面に広がっているのは真っ青で爽快な空と白い雲。 姿を表した太陽は煌々と煌めき、地上を照らしている。 そして寝そべりながら、その空を仰いでいる青年が二人。 二人の青年も、観戦者の二人も言葉を発しない。 無音のまま、たっぷりと数分ほどが経過。 風が吹き、雲が流れ、空が動く。 そして、じゃりっと砂利を踏み締める音が響く。 二人の青年のうち、一人だけが立ち上がったのだ。 もう一人の方は立ち上がる素振りも見せず、両腕を伸ばして寝転んだまま。 つまり立ち上がった方が、この喧嘩の勝者だ。
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「僕の――――」 青年は、空高く拳を突き上げる。 「――――負けですね」 「ああ、俺の勝ちだ」 立ち上がった青年――――カズマは、高らかに勝利を宣言した。 「カズマくんが……勝った」 最後の瞬天殺とシェルブリット・バーストのぶつかり合い。 この結果は起こるべくして起こったものであり、わざわざ理由付けをするのは無粋なことだろう。 それでもあえて説明をするなら、その理由は二つある。 一つは宗次郎の扱う倭刀の刃が菊一文字則宗よりも長く、抜刀するタイミングが一瞬だけ遅れてしまったこと。 もう一つは劉鳳やクーガーという強敵との戦いを経て、カズマが速さを武器に戦う相手に馴れていたこと。 この二つが勝敗を左右したのかもしれない。 だがそれは、些細な事だ。 「なんか……悔しいなぁ」 全身の骨が軋み、肉体が悲鳴を上げている。 だが、それでもかつて虐待されていた記憶は蘇らない。 負けた言い訳をしようという気は起きない。 どこか爽やかな、まるで目の前に広がる青空のような気分であった。 宗次郎の瞳から、一粒の涙が零れ落ちる。 「喧嘩に負けて悔しいってのは当たり前だろ」 少年のように泣きじゃくる宗次郎を尻目に、重い身体を引き摺って立ち去ろうとするカズマ。 「……トドメは刺さないんですか?」 去ろうとするカズマに声をかける宗次郎。 倭刀は真っ二つに折れ、立ち上がることすらできないほどの重傷。 何より自分は、彼の大切な人を手にかけようとした。 それをどうして見逃そうというのか。 「なんだお前、死にたいのか?」 「いや……」 「どっちにしろ他所でやれ、俺はもう限界だぜ、滅茶苦茶痛ぇ」 カズマは血塗れの腕を見せながら、いかにも疲れたというように振る舞う。 そうして踵を返して立ち去ろうとするが、思い出したようにもう一度だけ振り返る。 「だがな! もしテメェがまたかなみを襲おうって言うんなら、その時は全力でボコってやる!」 先ほどの緩んだ表情とは一転、鬼のような形相を見せるカズマ。 その表情を見ているだけで、身体が竦んでしまう。
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「もう手出しなんかしませんよ、絶対に」 「そうか、ならいい あと最後に一つだけ聞かせろ、テメェ、名前は?」 「宗次郎……瀬田宗次郎です」 「そうか、ソウジロウ、さっきはああ言ったけどよ、テメェもなかなか強かったぜ」 そう言って、今度こそ本当に踵を返すカズマ。 今度は振り向かず、そのまま去っていった。 「っと、これがかなみやオッサンの荷物か、お前ら、かなみには会ってないか?」 「い、いいえ……」 「そうか、じゃあすれ違いになったのか、さっさと行かねぇとな」 「あ、ま、待ってよ、カズマくん! 怪我の手当てをしないと!」 「いらねーよそんなもん、つーか付いてくんな!」 「そんなこと言っても、僕達も警察署に行きたいし……」 地面に転がったまま、カズマの背中を眺め続ける宗次郎。 この戦いの最中で彼が掴んだ一つの真実。 それは強さというものにも、色々な種類があるということ。 志々雄のような他者を蹂躙する強さもあれば、カズマのような他者を守る強さもある。 強さというのは、一括りに出来るほど単純な代物ではないのだ。 「本当に……敵わないなぁ……」 もし、本当の意味で強くなるなら。 (志々雄さんみたいな強さより、カズマさんみたいな強さがいいな……) 他人を蹂躙する強者より、他人を守る強者になりたい。 空を泳ぐ雲を見ながら、宗次郎は爽やかに笑った。 ☆ ☆ ☆ 宗次郎との戦いを終え、しばらく歩いた後。 唐突に桐山が口を開いた。 「すまない、蒼星石」 「どうしたの?」 「どうやら、忘れ物をしたようだ」 「えっ、忘れ物? だいぶ歩いたけど、一緒に探そうか?」 「いや、いい、すぐに戻るからカズマと先に行っていてくれ」 「う、うん……分かった、でも本当に大丈夫?」 「大丈夫だ、すぐに戻る――――」 そう言って、桐山は彼らから離れた。
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【一日目昼/F−6 市街地東部】 【カズマ@スクライド(アニメ)】 [装備]暗視ゴーグル [支給品]支給品一式、タバサの杖@ゼロの使い魔、おはぎ@ひぐらしのなく頃に、Lのメモ かなみのデイパック(支給品一式、確認済支給品(0〜2)) 上田のデイパック(支給品一式×3(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、デスノート(偽物)@DEATH NOTE ベレッタM92F(10/15)@バトルロワイアル(小説)予備マガジン3本(45発)、雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、不明支給品0〜1(銭型に支給されたもの)) 稲田のデイパック(支給品一式、シアン化カリウム@バトルロワイアル、不明支給品0〜2) [状態]疲労(大)、ダメージ(大)、右腕、背中に裂傷 [思考・行動] 1:かなみを追って、警察署に行く。 2:『他』は……後で考える。 [備考] ※Lのメモには右京、みなみの知り合いの名前と簡単な特徴が書いてあります。夜神月について記述された部分は破られました。 ※蒼星石とはほとんど情報を交換していません。 【蒼星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]防弾チョッキ@バトルロワイアル、贄殿遮那@灼眼のシャナ [所持品]支給品一式、ランダム支給品(確認済み)0〜2 [状態]疲労(小)、胸部に打撲 [思考・行動] 1:カズマ、桐山と一緒に警察署に行く。 2:自分とあすかの仲間(クーガー、かなみ、翠星石)を集めて脱出する。 千草、三村、稲田は保留。騎士服の男(スザク)、水銀燈は警戒。 3:襲ってくる相手は容赦しない。 4:和雄くん……? [備考] ※nのフィールドにいけない事に気づいていません。 ※あすかと情報交換をしました。 ※桐山とはお互いの知り合いの情報しか交換していません。 ただし能力(アルター、ローゼンメイデンの能力)に関しては話していません。 ※カズマとはほとんど情報を交換していません。 ☆ ☆ ☆
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宗次郎が立ち上がったのと、訪問者の足音が響いたのはほぼ同時だった。 「貴方は……」 先ほどの喧嘩の最中に突然現れた少年――――桐山和雄。 端正な顔に氷のような無表情を貼りつけながら、彼は一歩ずつ歩を進めていく。 「どうかしたんですか?」 質問に答えようともせず、淡々と歩き続ける桐山。 自分との距離が二十メートル程になったところで、不意に足を止める。 訝しげにそれを眺めていると、デイパックから一振りの日本刀を取り出した。 「……そういうことですか」 桐山の意図を理解し、目を細める宗次郎。 カズマとの喧嘩で弱っている自分を殺そうとしているのだ。 (気に入らないな……) あの喧嘩を穢されたようで、苛立ちを隠すことができない。 だが、今の自分は武器を持っていない。 身体は立っているのがやっとで、戦闘など以の外だ。 故に彼が選んだのは、この場から離脱するという選択肢だった。 (大丈夫だ、少し痛いけどなんとかなる) 身体のあらゆる箇所が痛むが、縮地を使うのには問題はないはずだ。 仮に問題があっても、絶対に逃げ切る。 そうしなければ、向かう先は死以外にないのだから。 逃げ出す隙を伺うため、目を光らせる宗次郎。 対する桐山は日本刀を鞘に収めたまま腰溜めに置き、腰を落として右足を前に出す。 「……なんのつもりですか?」 思わず声を上げる宗次郎。 左手を鞘に添え、右手を柄に触れずにやや下げた特徴的な構え。 彼が唯一名前をつけた技、瞬天殺の構え。 「僕の真似のつもりですか?」 問いを投げるが、桐山はやはり答えない。 瞬天殺は縮地と天剣が合わさって、初めて実現できる奥義だ。 謂わば宗次郎の強さの象徴。 それを猿真似とはいえ真似されるのは、彼に対する侮辱に等しい。
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(落ち着け、落ち着くんだ) 湧き上がる苛立ちをなんとか抑えこむ宗次郎。 あんな狡い相手に負ける気はないが、達人でも武器を持った相手に徒手空拳で勝利するのは難しい。 怒りに任せて立ち向かえば相手の思う壺だ。 どうせ瞬天殺を使えるわけがない。 ここは何とか逃げ出して、カズマにこの事実を伝える。 カズマが隙を見せるとは思えないが、このままだと大惨事を引き起こすかもしれない。 だから桐山が殺人者である事実を―――― 「え」 そうして、走り出そうとした瞬間。 氷のような無表情が、すぐ傍まで迫ってきている。 「なん、で」 なんで、瞬天殺を。 そう言い終わる前に、冷たい刃が首の中を通り過ぎる。 首元から大量の血液が吹き出し―――― 目前に広がっていた晴天を、深紅色に染め上げた。 【瀬田宗次郎@るろうに剣心 死亡】 ☆ ☆ ☆ 胴体からの出血が収まったところで、ようやく死体へと近づく桐山。 血溜まりを踏まぬよう、慎重に歩を進めていく。 蒼星石にまだ利用価値がある以上、殺人の痕跡を僅かでも残すわけにはいかない。 だから返り血を浴びないよう、斬首した瞬間に距離をとった。 「……」 首の離れた胴体を桐山は見下ろしている。 正確には胴体が背負っている、デイパックをだ。 血液が付着しないよう制服の裾を拭い、死体からデイパックを剥ぎとる。 そして中身だけを自らのデイパックに入れ替え、空のデイパックを死体の傍へ投げ捨てた。 後はもう、蒼星石たちの元に戻るだけである。
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桐山和雄は天才だった。 四歳の頃の彼の誕生日パーティーで、コック長が突然の体調不良を起こした。 このままではパーティーの席に、料理を用意することができない。 既に多くの来賓が訪れ、今更パーティーを中止することもできない。 その時に助け舟を出したのは、他でもない彼自身だった。 コック長が料理する姿を幾度か見ていた彼は、なんと出される予定だった料理を全て創り上げてしまったのだ。 これこそが神が彼に与えた、究極の学習力。 指南書を僅かに読んだだけで、オリンピック選抜級の柔道選手を圧倒する。 拳法の神童と呼ばれた少年が決死の末に会得した境地を、少し見ただけで自分のものにしてしまう。 人間を完全に超越した、まるで悪魔のような学習力。 彼はずっと宗次郎とカズマの喧嘩を眺めていた。 だから縮地も天剣も、とっくに昔に自らの力としていたのだ。 宗次郎の死体から身体を反転させ、桐山は縮地を発動する。 道中にかつてのクラスメイトの死体があったが、彼は一瞥すらしない。 氷のような無表情を浮かべ、その下に透明な悪意を宿し。 彼はただ、走り続ける。 【一日目昼//F−6 市街地北部】 【桐山和雄@バトルロワイアル】 [装備]コルトパイソン(5/6)@バトルロワイアル、無双正宗@真・女神転生if... [所持品]支給品一式×2、コルトパイソンの弾薬(22/24)、オルタナティブゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎 [状態]右上腕に刺し傷 [思考・行動] 1:遭遇した参加者から情報を聞き出した後、利用出来るなら利用、出来ないなら殺害する。 2:蒼星石の元に戻り、警察署を目指す。 3:水銀燈、紫の戦士(浅倉)、騎士服の男(スザク)は次に出会えば殺す。 [備考] ※蒼星石、あすかとはお互いの知り合いの情報しか交換していません。 ただし能力(アルター、ローゼンメイデンの能力)に関しては話していません。 ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 ※縮地、天剣を会得しました。 【無双正宗@真・女神転生if...】 力+3、体+2、速+2、運+1。 装備条件はとくになく、男女ともに装備可能である。 斬りつけた相手を睡眠状態にすることができるが、その効力が生きているかどうかは不明。
以上です。 誤字脱字や展開の矛盾等がありましたら、ご指摘お願いします。
宗次郎おおおおおおおおおおお!! 胸に空が広がるような喧嘩の後に、あの様な最期を迎えるとは、 そして、宗次郎をラーニングしてさらに強力になった桐山が恐ろしくてしょうがない 前半の戦闘描写といい、最期といい 先から最後まで最高のSSでした、投下お疲れ様です!
投下乙!熱かった!! カズマがここまで苦戦するとはな…やっぱるろ剣勢はパネェ そしてずっと壊れて迷走してた宗次郎が遂に自分の道を…と思ったら桐山ああああああ!!! 瞬天殺使ってくるオルタナティブとか悪夢だろ… 蒼星石逃げて、超逃げて! 警察署が第二の病院にならないことを祈る… 改めて乙でした!
桐山ってどこまでラーニング出来るのかね? ギアスやアルターは無理な気がするが… 人間に可能な技なら全てラーニング可能なのか? 例えば仮に範馬勇次郎の全力パンチを目撃したとしてコピー出来るのかという問題
縁の狂経脈とかはどうだろう
乙です。 戦闘描写が秀逸すぎて頭の中で自然に再現されて燃えたぜ! 最後の展開も個人的にはすごく良かった、良かったんだが… 流石に桐山でも縮地を取得するのは無理がある気が。 というより、取得できるだけの能力はあっても目にも映らぬ速さの技を視認することはできないのではないかな?
>>935 技術ならどこまででもラーニング可能
単なる馬鹿力や超能力は本人のスペックに関わってくるから無理なんじゃないか
ごめんなさい、自分の発言が言葉足らずでした。 桐山はコピーするにも視認しなきゃならないのに、視認すらできないはずの技を取得できてしまったことに 違和感を覚えたということが言いたかったんです。 すみません。
とりあえず話は乙を言ってからにしたらどうだろう 言ってる人は別にいいけど
あと縮地ラーニングについて 「目にも映らない」のは完璧な縮地の時(二、三歩前なら剣心も対応していた) 戦闘で結構なダメージを受けた宗次郎が使っていた以上、その域に行っていたとは思えないので、桐山が視認できてもおかしくはない そして不完全なものでもラーニングしてしまえば、完璧な縮地に昇華させてしまうのが桐山の桐山たるところか あと瞬天殺は縮地と抜刀術の合わせ技なので、縮地さえ覚えれば構えも見ているのでラーニング可能 よって問題なし と考えるけどどうなんだろう
投下乙! 戦闘描写が丁寧でワクワクしながら読めました。宗次郎が対主催化だぁって思った途端、期待通りの行動をしてくれた桐山… 技術的にはラーニングできそうだけど、宗次郎ほど早くはなさそうだよね。ケガしてたから反応できなかっただけで。オルタナになれば宗次郎よりちょっと速いとかじゃダメなのかな? …と、私的な解釈を書きました。
たくさんの感想をありがとうございます。
>>939 言われると確かにそうですね。
桐山は動体視力も他人より優れているから、目にも映らない速さも見えるとかじゃ駄目でしょうか?
正直なところ、桐山ならなんでもできるんじゃないかと安易に考えてました。
申し訳ありません。
投下乙
カズマの全力戦はこれが初か
やっぱスクライドは熱くていいな
>>943 「桐山ならなんでも〜」は思わず頷きそうになるところですが、縮地が見えるとなると剣心以上の動体視力となるわけで
それなら
>>941 にて挙げられている要素を取り入れることも視野に入れていいのでは?
それから乗っておいてアレですが、これ以上話が長引くようなら議論スレに移行すべきかと
945 :
名無し :2011/11/21(月) 18:43:30.57 ID:ycWkfFUq
宗次郎ってスタンスは最終的に対主催になったのかな
微妙なライン。マーダー卒業、対主催入門一歩手前って感じ
るろ剣勢は真にまともな人がいなくなってしまった 残るシシオさんと縁ww
>>931 に数行及び、状態表に一部修正を加えました。
ご確認をお願いします。
今回はお騒がせして申し訳ありません。
修正乙です
950 :
創る名無しに見る名無し :2011/11/22(火) 15:33:05.38 ID:/l90wSTE
自虐のクーガー 悪運の北岡 惨劇のレナ 悲哀のスザク 多ジャンルロワ不幸四天王 異論は認める
951 :
名無し :2011/11/22(火) 18:12:09.07 ID:ofMgStgd
対主催入門一歩手前かぁ それっぽいね
遅れたけど投下乙。 宗次郎、カズマの熱い戦い、とっても見ごたえがありました。 そして、宗次郎がついに対主催に目覚めたかと思ったら… 桐山空気読めえええええええ!! しかし、ステルスとはいえマーダーらしいことろくにしないなと思ってたのに、ここに来てついに動いたか…
ますます対主催不利な展開だなw 強対主催になりうる宗次郎が脱落して カズマも負傷・桐山更に強化
>>950 クーガーは自虐か?明らかに外的要因が…w
あと北岡って用語集も作られるほど不運って言われてたのに最近そういう感じしないな
不運、ジェレミアに乗り移ったんじゃね?
>>(志々雄さんみたいな強さより、カズマさんみたいな強さがいいな……) このセリフがまたなんとも悲しいというか悔しいというか… うう…ちくしょうって感じだ それにしても、今さっき気づいたんだがこれでまたかなみと上田の遭遇者が死んだんだな 本当にこの二人疫病神過ぎるw
>>954 北岡先生はばら撒かれてるフラグが今のところ破裂してないからなぁ
なんだかんだで主人公みたいな活躍だし、運の悪い七原みたいな感じじゃね?
個人的にはレナか北岡のどっちかを抜いて、そこにかなみを入れたい
スザククーガーは文句のつけようがない、とくにスザク
がんばれ枢木、お前が(不幸)ナンバーワンだ
頭一つ飛び抜けて不幸だよね
他の四人は大なり小なり救いがありそうだけど、スザクだけはもうどうしようもない
るろ剣勢も残りはあと二人か
予約ktkr 銀様の逆襲なるか?
水銀燈、狭間偉出夫を投下します。
木々の生い茂った山道を抜け、舗装された道路を進む少年がいる。 汚れ一つない純白の学制服に黒一色の髪と黒光りする革靴。 狭間偉出夫はマッパーのお陰で迷う事なくB−8の道に出る事が出来た。 山道は狭間にとって大した障害ではなかったが、ただ靴が汚れるのが不快だという、その程度でこの道を選んだ。 目的地はF−10――そこにいる蒼嶋駿朔。 狭間の初期位置を考えれば随分遠回りをしてしまったが、目と鼻の先に宿敵がいる事に変わりはない。 DS型探知機で何度か確認したが、大きな移動は見られなかった。 逃げられる心配はないだろうとほくそ笑み、電池の消耗を抑える為に探知機の仕様は早々に止める。 そしてはやるように足を前へ前へと進める。 しかし戸惑いがあった。 何故自分が枢木スザクを殺さなかったのか、その一点についてだ。 狭間は蒼嶋以外の参加者について、生死について拘りはない。 それはつまり生きていても死んでいてもどうでもいい、利用価値がないなら殺せばいいという事だ。 チャームの掛けられたスザクはこれから、水銀燈を殺害した狭間を目の敵にするだろう。 魔神皇たる狭間にとってそれは脅威足り得なかったが鬱陶しい事は確かだ。 蒼嶋との接触を邪魔でもされたら面倒である。 ならば山小屋で水銀燈が起こした諍いの中、あの場で殺してしまえば良かった。 実際それも可能だった。 しかし真正面から無防備に突っ込んできたスザクに対して狭間が取ったのは、ドルミナー。 魔法で眠らせたスザクを前にしてもなお止めを刺そうとはしなかった。 何故わざわざ敵としか成り得ない有象無象を生かしたのか? 狭間は人間嫌いだ。 しかもスザクは魔神皇への口の利き方も知らない無礼者で、人との勝手に距離を縮めてくる不愉快な男だった。 ならば何故殺さなかった? ――ありがとう! 君のおかげで水銀燈は助かった……本当にありがとう! ――僕は枢木スザク。ハザマさん……だっけ? これからもよろしく。 初めて向けられた好意。 熱烈な程の感謝の念。 そう、性別に関わらずどちらも初めて狭間にとってだった。 誰からも愛されない……だから狭間も、誰も愛さない。 だから魔神皇となった。 その狭間に対し無遠慮に近付いてきたスザクに、何らかの感傷があったのかも知れない。 チャームに掛けられた者への同情や憐憫もあったかも知れない。 水銀燈に利用される姿に、過去の自分の姿を見てしまったのかも知れない。 もしかしたら。 水銀燈の治療をしたという前提があるとは言え、真っ直ぐな好意をぶつけてきたスザクならば。 山小屋の外で見張りをしながら、狭間と目が合っただけで笑って手を振ってきたスザクならば。 水銀燈から偽りの感情を植え付けられ、報われる事のない奉仕をしていた哀れなスザクならば。 スザクとならば。 あのまま別れる事なく、敵対する事なく共に進んでいたならば。 もしかしたら―― (……くだらない) 自分の思考の先を読み、己に吐き気がした。 今更――本当に、今更過ぎる。 そんな感情は、まるで人間のようではないか。 狭間は最早人間ではない。 魔界を支配する魔神皇。 拘るのはただ一つ、蒼嶋の存在だけ。 「捨てたくない」と思った感情も、蒼嶋を討つという信念を口にする事で決別したのだ。 ――ウェーン だ だって みんなが わるいんだー
――みんなが ぼくをいじめるんだー ――ウェーン ウェーン いじめる いじめる ウェーン ウッ ウッ ウッ…… 泣き叫び、レイコに縋る幼い姿。 それを蒼嶋は見ていた。 ――そして、私の胸に刀を突き立てた!! 生かしてはおけない。 一度倒されたはずの狭間がこうしてここに立っている理由はそれだけの為にあるのだと、そう思う。 蒼嶋の胸に刀を突き立てるという意趣返し。 それが出来れば胸に空いた穴は埋まるはずなのだ。 少なくとも狭間は、それを信じて蒼嶋との再会を望んでいる。 ▽ 差し込む日光の量が制限された薄暗い山の中、木の枝に腰掛けて休む少女がいる。 白銀色に輝く髪と、漆黒に濡れる羽、そして限りなく冷たい紅の瞳――天使と見間違う様相の美しい人形。 水銀燈はその美しい容姿とは反して憎悪と憤怒をない交ぜにした表情を浮かべていた。 「何なのよアレ……。 私がスザクを利用しているのがそんなに気に入らなかった? それで勝手に契約反故? バッカみたい、乳酸菌が足りないんじゃないのぉ!?」 つい先程協力関係を解消したばかりの狭間への苛立ちが収まらない。 そもそも好き好んで組んでいた訳ではなく、傷付いた右目の修復の為に嫌々関わっていただけなのだ。 糧でしかない人間の分際で、水銀燈を『呪いの人形』と呼んで醜いとまでのたまった。 高圧的で尊大でいけ好かない男。 それが自分から言い出した契約を一方的に破棄し、戦闘。 挙げ句に水銀燈にとって最も触れたくない己の欠損に触れる羽目になった。 更には利用価値のあったスザクも見失ってしまい、水銀燈は黒羽を休めながらギリと奥歯を噛み締める。 立ち上がって羽根を広げ、水銀燈は展望台のある方角である南西へ向かう。 施設そのものに目的がある訳ではなく、単純に他の参加者と接触を図る為。 それが展望台だったのは、水銀燈の現在位置から最も近かったというだけの話だ。 殺し合い開始から半日、これだけ時間があれば施設に籠城を始める者も出るだろう。 これからの方針に変わりはない。 他の参加者を皆殺しにする。 狭間と残る姉妹は特に念入りに殺す。 その為の有用な下僕を探す。 そして、真紅のローザミスティカは誰にも渡さない。 真紅。 ローゼンメイデン第五ドール。 忘れもしない、水銀燈が初めて出会った姉妹。 歩き方を教えてくれた。 アリスゲームを教えてくれなかった。 ――だって、貴方はまだ未完成じゃない。 ――作りかけの、可哀想なドール。 ――ローゼンメイデンは究極の少女、アリスを目指して作られたドール。 ――貴方は、私達とは違う…… 立ち上がる事さえ出来ない、惨めな姿。 それを真紅は見ていた。 ――そして、私を哀れんだ!! 友達だと、大切な人だと思っていたのに、真紅はそう思っていなかった。 水銀燈を哀れみ、ローゼンメイデンシリーズとは認めず、そして見殺しにしようとした。
「真紅ぅ〜? 私は貴女の事がだ〜い好きよぉ? どれぐらい好きかって? ローザミスティカを奪い合って、ジャンクにしてやりたいぐらいだぁい好きよ!!」 誰もいない場所で、既にいない者へ向けて敢えて口にする。 そうする事で、己の内側にある支えを確かなものにする。 でなければ、二度と前に進めなくなるような恐怖があった。 何百年も憎み続けた真紅の喪失はそれだけ重い。 悲しみや恐れを掻き消すように、水銀燈は醜悪な笑みを口に貼り付けた。 ローザミスティカさえ集まれば、完璧な少女――アリスになれる。 そうすれば父に会える。愛して貰える。 欠けた部位を与えて貰えるし、傷付いた眼も直して貰えるに違いない。 それだけが、水銀燈の支え。 ローザミスティカを求める理由であり、アリスゲームに率先して関わって他の姉妹を排除しようとする原因。 腹部のない、眼の傷付いた水銀燈。 父からローザミスティカを得た、それだけがアリスを目指すローゼンメイデンの姉妹として認められた証。 『ジャンク』であり『完璧でない』水銀燈がそもそも完璧な少女たるアリスになり得るのか。 根本的な矛盾から、水銀燈は目を背け続ける。 この殺し合いとアリスゲームを制する。 それが出来れば欠損を埋めて貰えるはずなのだ。 少なくとも水銀燈は、それを信じて戦っている。 ▽ 狭間の不幸は、理解者を得られなかった事だ。 もしも誰か一人でも彼の傍に立てていたならば、辿る道筋はまるで違うものになっていただろう。 水銀燈の不幸は、父が彼女を未完成のままに放置した事に起因している。 もしも父から他の姉妹へのものと同等の愛を受け、真紅と別の関係を築けていたならば、今の彼女はいなかっただろう。 求めるものが得られなかった為に、二人は道を踏み外した。 歪み、曲がり、捩じれ、濁ってしまった。 片や学校を魔界に堕とし、片や姉妹達をジャンクにせんと戦いを仕掛けた。 そして今なお、それぞれの欠損を埋めようとしている。 狭間偉出夫と水銀燈。 二人は袂を分かった。 本当に一時的な共闘で、一瞬とも言える同盟だった。 二人は真逆の方向へ進み、その距離は時間を追うごとに離れていく。 憎み合い、反発し合いう二人が再会する事があるのかは定かでない。 しかし二人の姿は、鏡合わせのように良く似ていた。
【一日目 昼/C−9 道路】 【狭間偉出夫@真・女神転生if…】 [装備]:斬鉄剣@ルパン三世 [所持品]:支給品一式、ニンテンドーDS型探知機 [状態]:疲労(小)、精神疲労(小)、人間形態 [思考・行動] 1:蒼嶋駿朔(男主人公)を殺す。 2:F−10に向かう。 [備考] ※参加時期はレイコ編ラストバトル中。 ※水銀燈は死亡したと思っています。 【昼/C−5 山中】 【水銀燈@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]:無し [所持品]:支給品一式×3(食料を一つ譲渡)、メロンパン×4@灼眼のシャナ、板チョコレート×11@DEATH NOTE 農作業用の鎌@バトルロワイアル、不明支給品0〜2(橘のもの、未確認) [状態]:右目にヒビ割れ、右眼周辺に傷、深い悲しみと憎悪 [思考・行動] 1:優勝する。 2:真紅のローザミスティカを得る。 3:スザク以上の力を持つ下僕を集める。 4:3を達成したら、狭間偉出夫を殺しに行く。 5:展望台へ向かう。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。
投下終了です。 誤字脱字、問題点などございましたら御指摘戴ければ幸いです。
投下乙! 言われて比較してみると確かに狭間と水銀燈って境遇が似てるんだなぁ 狭間は思ってたのとだいぶ違うけど、なんかこっちの方が好きだな そして乳酸菌ww
御感想ありがとうございます。 辞書を弾いてみたところ鏡合わせという言葉が出て来なかったので、最後の一文を次に差し替えます。 >しかし二人の姿は、互いが鏡に映った虚像のように良く似ていた。 失礼致しました。
投下乙です この二人は似たもの通しだからこそ反発したんだろうなw しかし水銀燈は展望台に向かうのか ルパンたちに玲子と頭脳派が揃っているから利用しようとしても一筋縄ではいかないだろうな
そろそろ次スレの季節やね 俺が立ててもいい?
よろ
立てるなら
>>1 のルール説明のリンクが前のWikiのアドレスのままになってるのが気になって仕方ないから、
ついでに直してもらえるとありがたい
ここは様々な作品のキャラを使ってバトルロワイアルの企画をリレー小説で行おうというスレです。
みんなでワイワイSSをつないで楽しみましょう。一見さんも、SSを書いたことのない人も大歓迎。
初投下で空気が読めないかもしれない? SS自体あまり書いたことがなくて不安?
気にせずにどうぞ! 投下しなくちゃ始まりません。
キン肉マンのラーメンマン先生曰く「最後に勝負を決めるのは技(SSの質)ではない! 精神力だ! 心だ!」
リレー小説バトルロワイアル企画とは……
原作バトルロワイアル同様にルールなし、特定会場で最後の一人が生き残るまで続くという企画です。
キャラをみんなでリレーし、交わらせ、最後の一人になるまでリレーを行う、みんなで物語を作るスレです。
ここしか書けない、このキャラしか書けないという人も分かる範囲で書けるし、
次どうなるかを期待して次の人にバトンを渡すこともできます。
全ての作品を知りつくてしなければ参加できない企画ではないので、興味が沸いたらぜひ参加を!
詳細ルールに関してはこちらを
ttp://www44.atwiki.jp/tarowa/pages/13.html 〜予約、トリップについて〜
予約する際はトリップをつけてしたらばの予約スレに書き込んでおいてください。
トリップのつけかたは、名前欄に #の後に半角8文字以下、全角4文字以下の好きな言葉を打ち込んで書きこんで。
したらばに予約するのは、「他の人が書いてるから避けよう」という心理を利用し、予約だけして放置することで
企画を妨げる「予約荒らし」という行為を防ぐためです。予約期間は5日(120時間)ですが、
間に合わないからもうちょっと伸ばして!という報告があればさらに2日予約期間を追加(48時間)できます。
したらば(予約などいろいろな時にご利用を)
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11918/ wiki(まとめサイトです)
http://www44.atwiki.jp/tarowa こうか
スレ立て乙!
スレ立て乙 そして投下乙
こっち埋めるか _ -―〈{包}ー 、 /::/ ̄ ̄ ̄ ̄ \ . //::/ ヽ | |:::| | 斗 ト、 l | | 小 |八 人 ハノ | 〃|| || | O ヽ / O 厶仆 _{{_儿ll、\、、 、、 ノノ|ル__ >:::::{ ト- <__フ /} ノ:::::::〉 く::::::::::::\_〉⌒ヽ ―<7⌒Y:::て / ̄〉イ|l |ト--イ「 ̄ 「 ト-仆ヘ「 | / /、>ー┴―┴‐< ヽ| | | | ` ー――― ´ | | ヽ.| | |ノ . | ノ 〕_ー-- --− _〔 /ー- _ _ -‐ヘ |  ̄ ̄ ̄ | | | ヽ 丿 ` ー―――― ´
*o ゚ |+o。! o 。 *。 |゚ | ・ +o o。! o○+ | |!*l:::j o rく乞7ト ゚ |+ | ・゚ 。*゚ l・ o ・+ + | /::::::>=<:::::\ | |i 。 *o゚ |! o ゚ |i | |l /::::/ `ヽ>― 、 。 | ・ ・+ o。! |i f´ ̄∨ / / l lヽ{ つ_丿゚| o ○ ゚ |i 。*゚ l o人 ⊂ノ| |ィ7T ノート、く ̄\ \ |i 。 *o。! *。゚ .r‐く ̄`ーク乂-== }./ =- トヘ\ ヽ O。。*゚ 。 l ・o \ /l|八.///____ /// リ_>、 〉 * o |o。 |l ヽ /ヽヘ ヽ ( ノ イ /:::::::::::::::>′ 。 | ・ ゚ * ゚ l| く:::::::::::|::丶>≧=≦ /イ::::::/ ̄ 。 * ゚ | il + ≦三≧ーヘ::|::::::トr‐r‐r‐|::::| ̄ ≦三≧ 。*゚|l + l / / ̄}ア⌒ |::::::| {迄} |::::|_ ⌒ヾ{ ̄ * ○ ・|l // ' / /ヽ:::: 、 / ヽ ノ:::/::L、 ・ | + l 。o . {{ l イ / }::::::\_/:::::::::::::::〉_ ゚ O。 ‖ .i o丶 | l| イ /:::::::::::::|\:::::::::/\:::.... 、 l +o+ |・。 | | | l| >┬―{__ ̄ \::::::\:::::\ ○|・ _|\∧∧∧MMMMMMMMMMM∧∧∧/|_ > < -‐ | TT 厶 土土 ヽ| |ヽ ム ヒ | | ツ .! 四 .儿 | ,イ .! | ̄| ̄ 月 ヒ | | 子 |_」 !_」 夂 l__丕__l / | ノ \ ノ L_い o o
─ ト 、__'、\ \ \ !:: :: :: ::!::: :: :: :: :: :: / :: :: :/ :: :: :: :: !_/::| ヾ 'ヘ \ \ \ |:: :: :: :: :: :: :: :: :: ノ:: :: :: /:: :: :: :: :/:: ::/ , ヾ、 ヘ 丶、 \ ヽ |:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :/ :: :: :: :: /:: ::/.'7 - ─一ヘ \ \ ド、,マ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.:/: / =zz., _ '.\ 丶、 \ ' .` 7:: 、:: :: :: :: ::_,. 、:: :r一┐: :: :: :: : : / 三三三三゙、\ ` 下ミ、 | /: / ` ー‐ '゙´ '.: ::\u|:: :: :: :: :: ∧ 三三三三Z\ \ '. z弍: /、 z'. :: :!、ヾ::r 1::/ `Y ̄ ̄`゛ 、 三三三三Z/`ード 、 | _,!::/゙ヾ、 '、 ! ィ゙´ '.: | j:/ j´ ' . 三三三Z/ | `ー=i {l:/弋ソ_、 '1 /ィ卞ィ斗 :! i| / 、 三三Z/ | \|!_,. ‐ 7 ,! i| ji / 、 三Z/ | // | / u/´ ,\ Z/ ヽ、 // i , イ ∨\ / `ー== 'く´ _ ==_ _ / / ∨ ト、\ マZ三三ソ / ,ィ´! ∨ |:. \\ ー /,./:. :.| ' |:. :. :.` :\__/ ̄:. :. :.:.:.| 三 ̄`丶、 |:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : | 三三三7 ` 、 '.:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : / 三三Z7 `> 、 '. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :/ _,. -─ 三三7 ` '. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. / _,. . -一<  ̄ j 三/ / '. :. :. :. :. :. :. :. :. :./ / /
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┌───────────────────────────┐ │ レv| レv| レv| | | .| | .| | .| | .│ │ 弋ノ 弋ノ 弋ノ ∪ ∪ ∪ ∪ ....│ │ ,任夂戈 __________________ │ │ .Y∫W .| oujya-000 ベントカード | .│ │ <二乂二>| G U R D V E N T | .│ │ | ガ ー ド ベ ン ト ガイ .(岩)| .│ │ LEVEL4└─────────────────┘ .│ │ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ....│ │ | | ....│ │ | , -―- 、 ., -- 、 ∧ | ....│ │ | |ヽ ,イス /> < \__ .|::::| .| ....│ │ | | ∨´ }ス ,イ、ィz=='7 / /:::::l .| ....│ │ | ト、ノ三ヲl__人ヽミ 三彡// /:::::/ | ....│ │ | _ヾ壬フ'ヤ ヽ戈シ∠イYヽ、/| .| ....│ │ | /У ̄7^7´ <:::::::::::::::> 7¨L_ \{,--{ .| ....│ │ | .Y´ ̄ ̄ ̄Y´ ̄`ヽ、/ ̄`ヽ/. /\ ヽシ | ....│ │ | | | : : .| \/ /Y .| ....│ │ | ', __ハ―---、,--―‐―|、_____ /7 .l .| ....│ │ |. \| ̄|:::::::ト‐‐--、,--―‐‐┤:::l::::::::::| ∨/ / .| ....│ │ | |::::::::入‐--、,--―‐イ┤∧::::::」--┤ / .| ....│ │ | 人_l ≧、__≦Z´ヽ{:.:├‐┼、:.:.l´ | ....│ │ | f´l´ ̄7 {〕´「:::夾::::| 二}、 .|:::::人ノ:.:.| | ....│ │ | ヽ|\::::| .ム'ー===一'´:::::マムノ´ |:.ー◎ | ....│ │ |. |___| ム':::::::::::::::::::::::::::::::::マム___|. . . | | ....│ │ | |::::::| ムハ:::::::::::::::::::::::::::,'::::::マ´::::::| l | ....│ │ | |::ハjム':::::::::::::、::::::::::::::::::::::::{ iヽ__j l .| ....│ │ | ヾj ム':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`¨¨´ i | ....│ │ r――r――r――r――r――r――r――――――――┤ │ │. L___」__」__」___」__」____」________」 ....│ │ | | | | │ │ | 強靭なるライダーの体が盾となって、.| | GUARD | │ │ | 全ての攻撃を跳ね返す!(使い捨て)| | 6000 | │ │ └―――――――――――――――┘└―――――┘ .....│ └───────────────────────────┘
. ´ ̄ ̄ ̄``丶、 /ZL 、 `ヽ、 、_ __/ /_{_ } } \ `ーァ′ ̄ / //_ノ} / _ノ八 ,_∧ { / / /_//´ ノヘ{_´ vVW} , ∨ / { 7i丁[ ̄`ヽ ` } 、_ ト='′ }/∧ lVィ恭ミミ` ‐‐ 、_ノ从iリ 〔 {〈、` Ltタ′ ィ=ミ、// / ヽトヘ {tVハ/´ / _} 、 __ { `¨ 厶ィ /\ 、 ヽ、 ` _ア´ / /__FL 〉\ \ _ . ´ _ -─── ´ {h7rv//^ー`=ァ′ / 、 _/り// rく { ヽ { { /∧`ー- 、_ . l \ } l l { { \ . l ヽ. / 〉〉 }_} } . l V // _,〃 _/ l }/二二LニニL、___ /// l ノ/r‐ぅ `二}//´ / l /{ { `´ {_/// / l ,' ! ! l l〃 / | l } } l l _,/ ト、 l | L .. -‐ l l/,′ } \_ l | l l l / l l | l |!/ l l | l { { . l l |! い l .l | {、 ', ', . l l |! \ vヘ ヽ 三_,. - " 三三三三__三三_三_三三三ヽ ,V´三三三,. -─' ´ :.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.ヽ 三 ノ |_三三 ,. イ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.:\:.:.:.:Y l _三:: ':.:.:.:/:.:.:.:.:.:l!:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:\:.:.:.:.ヽ:.::.゙ ゝ三 |:.::./:.:.:./.:.:.ハ:.:l!:.:.: i -.- .、::ヽ:.:.:.:.!:.:.:| ヽll !:.イ::.!: ,. -,‐‐l:.i! :.: | ヽ.:.:.::.:ハ:.:.:|:.:.:| Y:.|!:.:.|:.:|:./_ !:|!、:.:.| ,._=ー,、:.:ヾl:.:.:l l:.イ!:.:.l.:.レ =_.、ゝ ゝ! ォ::::リ !:.:.:..|:.,リ ∨ V:.:イ! フ..ノ  ̄"イ:.:.:レ _ゞ.:.:ゝ" 、 イ:.:/ イ ハ:.:ハ!-、 ー ' ∠:l:/ /: :.l r'{ レ l ´`ー-、 __ イ l!' `ーr⌒ヽ , : : : :フ! ゝ. _ \ / ヒ ハ |: : : : ゝゝ _> ノr===,、 iト、〈: : ヽ 人: : : : : \r‐'/´  ̄ `<.li! |:! !|_ノ : : :.1 /: : : : : : : :「ヽ./ o ヽヾ_ ノj ノ`! } : : : :| (: : : : : : : : : :: ン' /!| ̄ r'__,-_、フ: : : : :.| ヽ: : : : : : : : ::L7 / !| r ´. .! : : :!` ! : : : | \: : : : : :イ /. !| |ゝー!`:‐::!: :| : : : :!
し 7/:::::::;>;::_-=ニノ:_:::ヽ:/_:::::ヽ:‐-:::::::ー┐ ヽ -┼丶 -┼丶 -┼丶. l コニ (_////-'::__;:::lヽニフヽニ:ハヽァ-r、:::ヽ:::ア l f_フ ̄) f_フ ̄) f_フ ̄) l rナ /-:;∠!:;! `ー'′  ̄´ ヽー:ァ、:::ヽ、 .i J iァ:l`ー ´  ̄ ヽム〈 l l ‐┼゙ l ‐┼゙ l ‐┼゙ / ├' ヾl l l rナ l rナ l rナ /7_, l / / l l ヽi J ! ! ! / / ! l l l ! ! l い. -/┐l -/┐l -/┐l ヽ/ 〉 l ! .! /! ハ ! ! l ! l ! | l / 」 / 」 / 」 (_ _ l ! l|ヽ、 !i l l l l l l .! l、 l! l l l l ヽ! !l ヽ `トl、l l l i:、 l ./! /! .,ム!カ l ! l l ‐┼ ‐┼ ‐┼ l -‐ rt、! トL_\{| ヾト 、ヽい l / l/-!7´_lム! / /! l/ ヽ__ ヽ__ ヽ__ l 、__ !ノ l. ヽ`卞. 〒‐k l/|/ ッr‐ヤ´!,/! ,.ィ' / l ,!ヽ あ あ あ ,、!ヽ l、 ヽ O、ゞ-‐'′ ゞ匕o/ //l/ ,l/ l / ./ . / /! .! ヽlヽ. ヽ.〉 zz ̄ /ィ´/l l /7_, /7_, ,/ /7_, ! l l \. ヽ、 ' , -=チ'´ l /| ,l/::ヽ. [l [l .-v′ _ ヽl l l\_..> ,.く二ニ=ア / レ:::´::レ:´::::::;::l o o. / l] l] // : : ̄ヽ! | l: :ヾ、、 ( /,.. く:l !::-‐::´::::::/::::|/:/ ̄`ヽ/ _ o o ./:;ノ: : : : : : : l l l: : : : :`、‐-===.´:´lYl: : l l !:::::::::::::::::::::::/|::: ̄::> ::::::レ⌒ヽl/: : : : : : : : : l l l: : : : : : :,.フく_: : : ;K>!: :l l l:ヽ::::::::::_:::::::-‐< :::::::::::_/: : : : : : : : : : ヽ l l-i、: : :///l7lヽV/'´>l: : l | ll l: : l: ̄::::::: ̄:::_:::::::::`ヽ ::: ̄:::::/: : : : : : : : : : : : : ヽl l_ーヽ{::l:l/∧l:lヽl {r!: : l ! !l l: :.l::_:_::_;:-<`ヽ.ヽ:::::::::::ヽ :::::::::::::ヽ: : : : : : :: : : : : : : /:ヽ ヽヽ,.=l〈,-T「´r/V: : : : ! ! !l /:::::::/`ヽ._ ` ` }< ̄ ::::::::::/:::ヽ: : : : : : : : : : :/: : : ヽ ヽレ=-l/@l:l7=y´: : : : :l !: ;イ ` ‐L_y l::::::ヽ ::-‐´:::::::/lヽ: : : : : : :/!:{: : : : :\ ヽ:::::'::==-.:´: : : : : : :! /:´/-、 / /  ̄`
rv,'''"~"~"'''ー-、 _,.r'" / /,r'"/: ;:;:;:;:`ヽ、 ,.f" i :;l '"/ '"/,,..ニ、:;;:;:;:;:;\ f" ゞ ` |r"'''"~^" : : : `!;:;:;:;:;:;:;ヽ !;;r'''"~ / : : : ::`ミ:;;:;:;:;:;i, ll| ,.-'" _,,..- : ::ヾ:;:;:;:;:;} ,!;| ,,r:''" : :`i;:;:;:;:_! i;;| ''''''==、 :'" /fフ~フ" : : : :Y;/,.`! !l, ィTフ''; | ` '''''" : : ::;|! :i i! ', ー ''" ,! . . : ::::l! ノ,!二ニー; :i i `ニヽ . . : : ::::| _,.ル=''" | :! ゞ '~" ,. -',".-''" : | ヽ ,r==-、 ,ィ'r | ヽ ` '''' " ,! ,' | i、,,,ィ^ヽ ,! ,' ,. - ^) ,.ィノレ"|`:、 ,.-1 ,' ,. '",. | `ー-‐'" ,! ,' ,. -' -'" :::| l│ l! | 丶 l / ', :::| │| 」⊥. ヽ │ | i / ./ | | :::| ヽ! │ |`「ヾーL.| l /イ イ l │ :::| | |. | l イ尓≠ミリハl‐}- //」__/」--/ ,' | :::|:: |-」 .! ヽ {_弋_入ヽj人 ソ壬∠__L / / | :::|::.. |:::::\.| ヽl  ̄ r_ヽ/ {込ヽィ/ソ /7 / :::l:::: ヽ__ \ ヾゝ―‐ '" `{  ̄´"/ // | / ::::|::::::::. ヽ:::::\\ │ ' ヽ. __// / l/ ::::|::::::r―‐、. |\:::\ヽ { r  ̄ヽ イ //:\ j ::ハ/::::::r、:::ヽ | 丶:::::ヽ|ヽ. `ー‐ _ r "/ /::::/ヽ / ヽ::::::/ ヽ::l │ \::リ::::\_ ィi ´ イ /! /:/:::::::::ゝ . / |:::/ |::| |\ \:::::::::ヽー/、{/::| /:::|. /〃::::::::/:{ |:/ |::| |ヽ ヘ |:ヽ:::::∨´Åヽ l/:::::j/::::::::::/::::::::\ V |::| l ヽ |::::::\:::\ハ/:::リ/::::::::::/:::::::::::::::::::ヽ |::| | │ |:::::::::::`ー∨:/:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_,.. -‐―‐-- .. __ /´ . `ヽ 、 / 、、: ヘ :::::::..... \ ./ ‐-_ヽ!:...__>;::;;;;;;;::::::::...._ \ / / \!´ \::::::::! ̄ ヽ、 ヽ, `‐rt-'....,,,___」 \::! .ソ_,ノ !:.\::::.. ヽ >、:.、../_,、!、 , --v‐- 、 _ ヽ::.ヽ::::.. `、 / ニ,:',.':::::::(´ , - ';;/::ノ::::// l ̄`―`-:;;\::.. ヽ / /jヽ:::::::::::)-‐'チ、 //::::;ィ'":;∠;_/::::!::::::............. トr-;;_ `、 / ,.-=';`-- -‐ii' ミlユ ..:ヽ-'⌒/::;;-‐'´ └‐┴‐-----=;;:.ヽ;:::::..:;ノ::.::.ヽ;:::::::....... .. .oo!!_,,..-"-┘..... `┘ ´ ̄  ̄  ̄  ̄ ´
,、,, ,,,、 ,、 ,, ,シ渋ミミシミミシミミゝ、 彡渋ミミミミミミミミミミミ、 彡;ソミメミミリメミヘミミミミ ミミソ `リヘ ヾ、`ヾ\ミミ `ミ;| .;;;;,,,,_、 _,,,,;;;; |ミミ {'i| ‐rゥ、} ',..rゥ‐ .レ'} | | ´ j ` |,/ `| |_ , 「 | .,yvivjvy, | /`、 i `ニニ' j./| __/ニヘ ゝミvwv彡' 「L__ __,,,,==ニニ三三ヘ.`¨¨¨¨´ ||三ニ==、__ /三三三三三rイ◯三ニ| \__,/ |三三三三ニ==、 _|三三三ニ/ `ーイニ三;;| ./三\ |三三三三三三;\ _|三三三=广 \. `i,j! }ニ;| \三/ :|三三三三三三三| |三三三iく \ { /三=| :|三| |三三○三三三三;| __/三三三|| \_}ー^三三三| |三;| |三三三三三三三;;| /三三三三;|\__,リ三三三ニ| :|三;;| :|三三三三三三三;;;| |三三三三三| /三三三ニ=;| |三ニ|:|三三三三三三三ニ;| |三三三三三`==='三三三三三ニ| |三三||三三三三三三三三| |三三三三三三三三三三三三三V三三三三三三三三三三三| \三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三| . \三三三ム三三三三三三三三三三三三三三三三三三三;| |三三三三三三三∧三三三三三三三三三三三;| |三三三三三三三| :|三三三三三三三三三三三;| ...,,,,,.. - '´ ,... ノ 、,,__,.. - '´ , '´ , ' 、 ヽ、 ,.. ‐´ -‐'''" _,.ノ/ / / ,' .;' ::;' :: ヽ :ヽ `` ヽ `'''ツ''''", ' .::{ ,' .,' i ::i :i :i ヽ :::',ヽ ヽ / _.ノ ,ゝi i l ::', ', ::! :', :::::! ::', ヽ _,.ノ , ,.',イ:', :l .:l', .::l', '、:', :',:::::l ::::', ,.../ // Y ', :', ::l '、 .:l ', :::ト、'、 ::',:::l :::::' ノ ./ {('´`! .::'、 '、l‐-'、:i、,'、 :::l', `ヽ }:',ノ ::::::i ,. '',' ,ハ 、」 :::l゙ヾ、ニ=;='ミ、'、:::l ', :::::/l:/', :::,' ,' ,' ',ヽ ', ::::l ヽ、ゞ、_,へヽ! ', :::/ノ',,,.l :/ '''i ! ::':、_,,'、:l ヽ==r '''''ヽ」::/r'''ティ ./|::::/ . | /| .:,i i lヽ!. {:::::::::ノフ'゙'i´`}、l/ l:/ . l/ |::;'',:l ::', `''''´ {;;ノ'゙ ノ' `ヽ、 l::', '、 ::::'、 __,,.V ;;;;;;;;;\'、 ::::ヽ -――- / ;;;;;;;;;;;;;;;\ :::::\ ''''´/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 :::::::::>、 , ';;;ヽ,,.....、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\::::/ ` -、' \;;;;;l;;;;;;;;;ヽ-‐;;;;;;,、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(;;);;;\ ヽ::::::::(;;(;;);;ヽ;;l;;;ヽ;;;;;\;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::/ /:::::::::/;;;;;/;;;;;l;;;;;;ヽ;;;;;ヽ;;;;;;;;
/7 「ヽ「ヽ i二二 二二 ヽ ヽノヽノ / / ! | / / | | (二二二 ヽ 〈_/ // / / (_/ // (_/ , -_‐_、 /7 「ヽ「ヽ _ , -−- 、___ (::( __ ヽ i二二 二二 ヽ ヽノヽノ _ -_'ニ _ <_ ̄_> <二>_>'´::::::::::: ̄`丶 / / ! | _, -_ ニ´<´ : : : _> _二_<二>/´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ / / | | (二二二 ヽ / (_ : : : : >`_二 _<_: : _>r'7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ 〈_/ // / / /´ ̄>_`二_<: : : : : _) _二 _ / //:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', (_/ // /(: : // : : : : >_`二_<_ : : _ノ //::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l (_/ /  ̄ ( ___ // : : : : \ ー{ .l/!::!::::::ト;::O:::i::::::::::::::::::::::::::::::::ト、 / ヽ __ ノ _人 l◯:::::! l::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::l ヽ / / 〈 Oヽト、:::ト,.l:::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::| _◯ ,' ◯/ ヽ }\!ゞ!::::ト、_:::::::::::::::::::::::::::!( ヽ', ! { _〉-< |::::l7 ヽ:::::::::::::::::::::!Y l .! . { ー<_ r‐く , -、 !:::l´ l:l::::::::::::::::::::l/_,ノ } ! |入. l:::/ヾニ>!|::::::::::::::::::::|! l . ', `l:/-イ{、_ !:::::::::::::::::::l:| ノ \ / _ノ´:.:.!|:.!i:::::::::::::::::l::`<´ 丶 _ 人_:.:._/:.{:.:!:!:::::::::::::::!::ノ、\  ̄ ―-- _ ___{:::::/´::::`i:.:.ヘ:ヽ::::::::::::',::::ヽ::丶、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 丶::!:::::::::::ト--ゝ、\:::::::ヽノ `ー-ゝ `ゝ::::::ノ 丶:丶、::::\  ̄ ` ー-ゝー\
/// / / / /, '´ / __ ___ //"フ / _,,. -‐_,..ニ"´-‐ ''"´ /´ /,. -‐=`ヽ、 〃// ,.- '_"-‐ '"´ // ///=三 ミ \ // ,. - ',. '´ i l | //""` <三三rヾミ\ / / <イ/ _ {'"V´ / ∠ 、 `'シ´ )、ミ=ー-'='──‐- 、 // | ヽi / r'"Oフ )  ̄ ^/  ̄ ̄ ̄ _  ̄>ー-、_ // ヽ( o> F ̄r‐oァ (,ノ ミ==ー-  ̄_ ,二、 -`丶、 | | F r  ̄ ,. 二ニニ = __ >∠ヾヾヾヽ ヽ、 _ \ヽ、 rrr;、 (ツ -─ ニニニヾ三三三) ⌒)  ̄ヾヾ ) ヾ/ ヽヽ `ー' / ̄ ``ヽ ヾニニ二三シ ⌒> /⌒ヽ r:、 i /\__/⌒ヽ `ヽ ト、 `ヾ、ー‐ ニフ∠ iミ ミ ミ ヽ ヽソj | / ム クく ハ ヽ | >ッァラフア⌒ヽヾミ ミ ミ ヽ | | Y ハ_,ノ / ( ! /< <∠ニ -==-‐ニフ ゝ ヾヾ_ソ ソ/! | l/ ヽ { i⌒ソ ヽ ミ三二二ニつヾニニシアフト ̄ /// l i 八 \ ノ ノ \ __ /ノ| iヽ ∧Y { ヽ、_ ,二._ニ二二´-‐ >、__ ̄ ̄ ̄ ,.イ | i i Y i ハ `ヾ二三彡___/ \  ̄ ̄ ̄ ノ ハ i i lゝ ! !| //_ `,ー、 ─'>、ー '⌒) ヘ i !ゝイ|l| / し'/ /  ̄ヽー へ フ ノ八 / ハ l| リ / ィf _/ / ゝ ___i__,,. -‐ ' /' / ! レ _/ __/ / // / ノ{`ヽ、 _/ _/ / _,. -‐ '" シ / __,> _/´,. '´ __/ _,. -‐ '" _,.=-‐'ニ / ー=''"-‐ '´ _,,.. - ''"´ _,. -‐ '" -‐==-‐_,ニ-‐= ( _,,.._-__''"´_,,.. -‐ ''"´ ̄l ,. -‐ '" 三)  ̄ ̄ r─‐-== .._ \  ̄ |/ /_,. -───‐- .._ \  ̄ / //  ̄` ////} / // ,.イシ人 ┌ 、 , ┐ \\ // \\ ,..-――――‐- . // \ \ / / / \ ヘ、 , ヘ/ \ / /| \ \ ___ / / ト、 ヘ /、 《::| \○l二l○/ |::》 〉 / ≧ ______匚]||||||匚]______ ≦ ヘ | ||:::::>___”“=o[[.]]o=“”___<:::::|| | | |レ'/)()()()(\ lニ! /)()()()(\ || | | /)()()()()()()()l ◎ l)()()()()()()(ハ | | !)()()()()()()()(! !)()()()()()()()l | | !)()()()()()()()ノ\_/V)()()()()()()(l | ∨∧)()()()()(/ \0()()()()∧∨ ∨ /`ー― " ≡┌―┐≡ `ー―ヘ. ∨ V __ 《 ̄ ̄:::::::::::: ̄ ̄》 _ V V《:::::\||::::: ̄ヘ::::/ ̄:::::||/:::::》/ `ヘ::::::::::\::::::::|:::|::::::::/:::::::::/¨ '√三:: ̄ ̄ ̄ ̄:::::三V \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヘ/ \:::::::::::::::::::::/  ̄ ̄ ̄
\,--‐--、/ /.\世/ヽ /ー<=ii=>一ゝ 《/⌒ヽ。/⌒ヽ》 |ミi .ノVヽ }ミ ヽ`-"=Y=.`-"/ lヽトミ紀レヘ/ |:\王/イ ___l:l::::y_ィ:::::::l_ /´ ̄}===ヽ\:|三|::彡/ニ二!V===- 、 / .|../c/ヽ≡≡/\o\ヘ、 ヽ, !──‐〃  ̄ . |. .|´.  ̄ |___ゝ ヽr-:.:.:.:! |o| |___./ /`゙ヽ、.:.:! |o| |.::.:.:./ヽ ,, / /::::::::::lイ |o| |.:.:/\ .\ /| 〃 /o/::::::::::/|ヽ___/|o|\______/ ̄l:::::::::::\ol. |::| //./`゙'-、:::/ |:::::::::::::::::\| |/:::::::::::::::::ノ .\:::::::::-'"ヽ. .|::| //ゝ\_/ └=/ニ三三三三ニヽ=┘ ゝ/ ._-イ. |::| ///::::::::::/. |ニ|三三r ̄ ̄ヽ三三|ニ| ヽ/:::::::::ヾ/:/ l|i─‐. ̄〉. .|ニ|三三ヽ__ノ三三l::| \ ̄ ̄l〃 . /┐:::::`l/ リrへ───―─‐へ-ト li-ー¨¨¨ヽ . !o|:::::::::/ /:::::::::::::::|:::::::::::::::::|:::::::::::::ヽ l:::::::r‐-| . /ヽ.:::::::/ /:::::::::::::/::|::::::::::::::::|::::::::::::::::l |::::::|゚ ゚゚゚| / `''イ , -、. |::::::::::::/o.|::::::::::::::::|o\::::::::| l:::::|。。l lハ-、,i/__゚ノ .,/"'''ー/:o:::l::::::::::::::::|:::o::ヽ/ ! ̄ .イ / /:::/。/ / / .\:::::::::::::::::::::::::::/ | ヽ二二l ,r';;;;-、 /ノ/。/ / ./ / \:::::::::::::::/ | | /ヽ、 l . |/ \ヽ/。/.l:::リ> |__/ /⌒ゝ´ l__| /:::/く | O ./ヽ0\二ゞ |≡≡. / | ≡≡| !/ .|〃.| ./::::/ .\く三イ |≡≡ ./. | . ≡≡| ヽ// . /::::/ l/ | /. | |
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ノ:::::)," r‐‐''":::::"'',.-‐''"´ i":::,.:::‐''":::'":.:.:.:.:.:.:. !:::,'":.:,.r‐--'''''"::.:.:.:. {::,":.:,'":.:.:.:.:.:.,.-、..,,,_:. !,"__,..,r‐'"´:.:_:.:.:.: ,.、-‐'"'7:.:.:.:.:へ/`゙ヽ、 `ヽ ,.、'":.:.:.:..:.:.:l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 ,、'".:.:.::::::::::::::::::゙、/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ..,r'".:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:. /.:.:.:.:.::::::,"::,:::::::::::::::l::::::!,:::::::::::ヽ,::,"::::.:. .:.:.:.::::::::,"::,"゙'、:::::::::l'、 i ヽ、::::::::::゙、:::"::.:. .:.::::、 ,"::," ゙,::::::::l ヾ、 ゙ヽ, ,.::!::::,':.:. .:.:.::::`'-、',__,,.ノ::::{ヽ、.,_,,.、-'":::l:::,'、/ .:.:.:::/゙, ,',.-''''ヽ ヾ:', ‐''''‐-、 ゙、:i::ノ リ ゙、::::i リイ f0i ヾ {0j 冫 i" ゙、{ヽ, `--゙:::,_::::::::'----' /、 嘘だっ!! ヽ、ヾ、i ゙‐' '-' / ゙、 ./゙、/::::|、 i" ̄`゙ヽ ノ:. ! / .r゙、:::i ヽ,. l:::::::::::::::} /:::::: ノ! l ゙、:! `'-、'-、___,.ノ,.イ:::::::::,.‐':::l-、 j ヾ‐-、,,_i`'‐-‐'''" /,.r‐'"/:::::l:::: /゙ヽ、:::::::::::::::`゙'''‐‐'''""´:::::::/ ,.':/:::: ‐'ヽ、 ヽ、::::::::::::::::::::::r‐‐---/'"::/::::::
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:... : : :/ : : :| : : : : : : : :トヽ:..ィ⌒l : ヽ\: : :.:\::ll! l!::._:: -=ァ:::.:::___::::: :.:.:..:./:|: ! : :| : : : : :.:.:.:.:ト_:V∠:.|:.:.:.:.l:.:.:\:.::.::.:l! l!‐ _..=-‐ 二ィ /:::: /:.:.:.!l:.|:.|:.:.:.:lヽ:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ. lハ:.l:.:.l:.l:.:、ヽ:.::.l! ‐ ´_..-  ̄/イ└ォ::: :.:.:.!:|l:∧|、:.:.ヽヽ:\:.ト、ヽ\ j/|イ:.|:.::.__ノ7´ ,ィ L = 二イ:{_.イ /::: :.:.:.|:|:l| ∧\:ヽ:ト\:.ド\ヽー イ\ }r^'´_ィ l! ー' r=‐ 二イ=、j∠ィ::: ヽ:.:!:トV{ 仆.、ヽト\ヽ〃 ソ仆} }ハ V イ ,.-┐ イ⌒!/ /:7_,7::: 、:.\ヽト {:{{:l{:外zイ八ドイ{:l{:刈 /イヘ r:7' /r=l!`l!:.l! 〃 /__:.{(:::::: :.\ト┬トヽニ斗彳  ̄ =`ミ゙く/_ イ{:.:.`l! ハ! l! |:l! l!=‐  ̄_..ィ::::::: /:.lレ:ベヽ ´ , ィ、__'__ ヘ、 ` /、小:ヽV! l!:.≧= ´ _ ァi::7´ }::.:::.:::::: |:.:|!ー- ':\ 〈 Vーーl/}! /:::::` ー-l! l‐´ _,.-::.´l! |/ / , ‐┐ |:.トヽ :::::::::::/ヽ.. Vヽ-- 'Vイ ヽ:::::::::::::::::l! _ ..イ }::__::.l! l! !_.::/ /: ト:.! ::/ ヽ  ̄ ̄ / }:: ,・ トl! /::.::ノ ´ /_..! ´_.ィ::/ / - { トヽ ト、 ! |::‘・;-イ l!/ _ l´/ _..=‐´ァ::./ // .l |:::\ | ー 、 , -‐ ´j: ,;.;j_イ_ イ:;| |::.7__ ..ィく_:/ // /: |!::. . ,ト、 ヽ丶 / /´ イ ; :, ;’|;/;,:::;:| |:::.:::.:::Ljァ' {__/::./ /:::: ヽハ::. ,'ヽ.` ー ---‐ ´ / ,ォ,;:.:|;:;,;::.:::.::∨;;::.:::.:::.:::7⌒i::.〈__/:::::::
__ , r ´. . . .` 、 , r'- 、 : : : : ヽ , ´ : : : : : . . ` 、 ', / : : : : : : : : : ヽ i ,/r . . ー―- 、 ヽ ! /. . . : , ェ 、: : : : : : ` ヽ 、 '! / lf´ ヽ : : : : : ヽ l / . ,..r:.lT:.:.7:.: ̄:.:ヽ '., l . / //:.:.:.`:l:.l!:.:.:l:.:.:.:.';.ヽ ', ! . ,' r ',':.:;'l:.:.:.t:ハ:.:.:ト:.';.:.';.:',` 、 i / i ,' l:.:;'l:|:.:;'_ ヽ:!_l';.:';.:l .',. l' l ! !;'l;l:.';.:l ̄ ` ̄l:.';.l:.l. i l l ', ,ィヽ:l';l`:ー`^´ァ:'!:.l:r 、 l ! . ', f y'_l:.l:!ヾ:ゝく::イ:.:!tィ `, ' ,' ヽ `.´ l:.!l /ノヽ ゝ:.l`´ー' / ` 、 l:.!l l:.:l ノ ` ーl:!―--―.';.l―― ' ´ . l! ヽ | ワタリ、牛丼買ってきて \  ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ , -‐- 、 ノソ从从ゝ ___ ,彡リ ー 八 ___| | ::| ノ つ ィ'′ // . / |=| (´_,.ノと_し′ _//___イ_/  ̄ ̄ ̄  ̄ _____∧_____ / | 自分で行け、ヒキコモリ
,. -‐- 、 ,. ´: : : : : : : : : : :丶 / : : : : : : : : : : : : : : : : : \ ,ゝ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ l: : /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :} {: / _. \: : : : :,. ‐ `ヽ: : : : : } 〉l./ ヽ `ー '´ ,. へ <: : : : / { l} =、ヽ i__/- 、 〉,-、/ レ } { eノ //< } /ヽ { ノ // ノ./ / / l r ヽ ) //ー ' / / ヽ`ヽ二二ニニ / ミヽ-- 、__} .,' 〉 {__ / /:;} ヽ / .l--‐‐ ,. /{ ー , ´:/`ー<´`丶< { ‐ ´ / >、__,. ":;:;:;:;:;:ヽ__ノ⌒丶、 .〉 / イ:;/‐‐\:;:;:;:;:;/ 〉〈,. - 、_ 〈 / //:;:;| /ヽ:;:;:/./ / 、__ / / /:;:;:;:;:;ノ-イ:;:;:;:∨ { >"´ / /:;:;:;:;:;/ /:;:;:;:;:/ ヽ / / /:;:;:;:;:/ ./:;:;:;:;/ ', 弋´ /:;:;:;:;/ /:;:;:;:;/ 〉、 /¨ヽ- 、 /:;:;:;:/ /:;:;:;:;:/ <:;:;:´:;:;:;:/ ! /:;:;:;/ .|:;:;:;:;/ / ヽ:;:__/ ヽ /:;:;:/ |:;:;:;:| / < ̄ \ |:;:;:;| |:;:;:;:| / \ \ |:;:;:;| |:;:;:;:| ./ ヽ |:;:;:;| |:;:;:;:| / ヽ 早 /::::l:::l::、:::::、:::::ヽ::、::::::::::::\:::\::::::::ヽヽ::::::ヽ 駄 .く /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ、::::::::::\:::ヽ:::::::ヽヽ::::::', 目 な. /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::\:::ヽ、::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::! だ ん ハ:::l:::::、::::ヽ::::\:::::\:::::::\:::`ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::l と /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::、:::::ヽ:::、:\::::: \::::::\::::!::::ヽ:!:::i:::l:l こ か !:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::\:::ヽ::::\:::\::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li| い し j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、::::::::::::::::i::!::l:l ! つ な l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ : い !ハト:{:!:i:トN{、ヒ_ラヘ、{ >、{ 'イ ヒ_ラ 》\::l::!:ト!!:l::l! : と ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\ `" ̄"´ |::!:l::! j:ll:! : !::、::::i l u |:::/lj/l:!リ : ヾト、:!u j!/ j|:::リ ヾ! ヽ ‐ u /イ´lハ/ }ト.、 -、ー-- 、__ /' !::// リl::l゛、 `二¨´ / |/:/ rー''"´ト!::i{\ / / !:/ / ^ヽ ヾ! ヽ _,,、'´ / j/
/l :::://ノl.:::::ヽ::::ヘ::::::ヽヽ:.\ヽ:::..ヾ \:::..ー _:::::::- / ,ソ'/.l ::::/,:::::i.:::::ヽ:\:::ヽ:::::ヘ.',:::::::\ヽ::\,ヽ、::::::::::::ー / / / ,::l.i,:::l:::::::ヘ.:::ヽ\::.ヽ,\::::ll:::ヽ..::::..ヽ::ヽ,' i.\::::::::ヽ/ このスレは '゛ l /::::.',',l::ll::::::::l\\ヽ:::::::::ヽ::.|.:::::、:::::ヽ:::::::l::l::..ヽ:::::::、l /::::,::::ハソ;i!:::::::i'|__ヾ、ヽヾ、:::::\|、_;;_y,::::,、:::::l::|ヽ::::::::::::| /ンl::::::::lヘ' ;::|.'Y'l::::ヽ、\::::.ミヾ\,ハ::::::::)ヽ:::::|:::.i::::::::::| おはようからおやすみまで // |::i::::::l:::::\! l!, 'ー'゜゛ ヽ:::ヌ゛ 'ヽ ゛''" ノ; ll:::::::.l:::< / l:l:::::lハ::::::::ヽ ゛ー ' ゛ ー ` '' ~ .l'i::::::::::::::::| あなたを見つめる _ .ー'/ ̄l ll:::l l', '::::入\ / |l::::::::::::::| /, N ハ::l'l ゛l',::::lヽ、 , l:!,!::::.l ヽl Lの提供でお送りします / l l ',l ', 、 ',::lヽ ヽ ー lソ |:lヘ |ll . | ヽ ', ヽ. 'il', `、. ヽ ._____,.ノ // li l ',. | il \ / ./ ! ::入 、 'i l l:::ヽ /'' l| //ヽ \ ヽ | _,, --、 l 'i::ヽ,ヽ、 _ , ''' ,r'~ ̄゛' ー <_/l ヽ_____ _ヽ -ー'"~、 ヽ, \ lヽヾ, .l  ̄ / /~ ̄ ~ '' ー- ...,,__  ̄ \ i、 ゛' 、 \ル............ / /  ̄ ー ヽ ヽ ヽ ゛ ̄ "
l;;;三ミミ゛ ゛ '三ミ', . lニ=-‐ミ ...: ミミ::l ___ !三二'; .. ....::: "';::l / \ l-=ニ彡 :: _.-‐=、 i/ヽ | | 十 | !三彡' _,=-;;_-..、 :::',,..ニ-‐-、 ',~il .| レ (」ヽ | 'i,;'彡 '" __,,...二.,_:: i .ィ''t_テ` li"レ| |. l 、 | ,''-彡‐,_,'"、‐''t_ア> )‐=ヽ.__..,, ‐' .::iノ | レ . ヽ | ',ヽ~;" ` ..__,,.. ' :::.. ...:: l' _ノ (⌒) .| ヽ`、!、 ;;::';:. |  ̄ヽ 「 / \`、 .'゛ '‐- .:''^ '、 ! \ ・ ./ `-、 ' .:: __.、 i ,.'ヽ_  ̄ ̄ . ' 、 ;-‐‐ ~_ ' ' / .〉\ \ ''~ ,. ' / '、.,, _,,...-''iト、ヽ、.., ___ _,,.. ' , ' i ゛' .、._ _,,. -r゛ |!. \ ;::/ / | ‐- ..,_ . '::/`´`´ ヽ: : :| 〈:::| |::| i´(⌒ ノ: : :l. i::| |::| i 丶:: ̄::_;;ソ .i |::| .トj:|< - 、  ̄ -.〉|:イ .| ' .(// ) ⌒( // ) / | ヽ,i i' 'i |ノ | `ヽ __、 /___/´ | !、 ト-`´--イ j 〉、 ̄ ̄ ̄ ./、 / /. ヽ___// |ヽ / ヽ / / \ -―――- 、 ´ \ / \ ヽ \ / / ヽ⌒ヽ\j ヽ / l | l \ │ ! . / | /⌒| l | \ | | l . ,′│ ハ │ j | ,ィチア j | | ./ \| ' j 彳辷ソ! !-、 | l │ マ〒弌j /∨ | |^ } | | ヽ │V辷|/ .::::| |_ノ | | l | 小 _ | / j ! ∨lヘ l |ハ::::. /イ / j│ | ヾ | ,个 .__ / | /| /∨ ヽ レ八 l  ̄\/ |/-| く | \ |\>r'´ / x彡ヘ \| \! / レ'´ x彡'´ } { / x彡'´ ̄ ̄ \ 〃 x彡'´ ヽ
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