非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ Part15

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1創る名無しに見る名無し
1999年刑行された小説「バトル・ロワイアル」

現在、様々な板で行われている通称「パロロワ」はリレー小説の形をとっておりますが
この企画では非リレーの形で進めていきます。

基本ルール
・書き手はトリップ必須です。
・作品投下前の登場キャラクター、登場人数、主催者、舞台などの発表は書き手におまかせです。
・作品投下前と投下後にはその意思表示をお願いします。
・非リレーなので全ての内容を決めるのは書き手。ロワに準ずるSSであればどのような形式、展開であろうと問いません。
・非リレーの良さを出すための、ルール改変は可能です。
・誰が、どんなロワでも書いてよし!を合言葉にしましょう。
・「〜ロワイアル」とつけるようになっています。
  〜氏のロワは面白いでは、少し話題が振りにくいのでAロワ、Bロワなんでもいいのでロワ名をつけてもらえると助かります。
・完結は3日後だろうが5年後だろうが私は一向に構わんッッッ!!

前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1293919500/

非リレー型バトルロワイアルwiki
ttp://www26.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1.html
2創る名無しに見る名無し:2011/03/29(火) 21:13:58.46 ID:ZyZohRCM
保守
3創る名無しに見る名無し:2011/03/29(火) 21:24:36.01 ID:OgaLHAo8
>>1
4 ◆ymCx/I3enU :2011/03/29(火) 22:02:48.60 ID:hzFOozJ2
>>1乙です

早速投下します 俺オリ2 26:特命リサーチ
登場:宮崎眞由美、糸賀昌明
5特命リサーチ ◆ymCx/I3enU :2011/03/29(火) 22:04:00.34 ID:hzFOozJ2
26:特命リサーチ

いつも男に後門を掘られたり、女に上で上下運動されたりして生活費を稼いでいたが、
まさか、人間の首を切り落とす日が来るとは、と、狐の獣人糸賀昌明は、
血塗れの首輪とレザーソーを手にし同行者である少女宮崎眞由美の元へ戻りながら思った。
首輪を手にし戻った昌明を最初見た眞由美は余りの凄惨な様子に言葉を失い、
実行してくれた狐の青年にただただ感謝するしか無かった。

市役所二階のとある部屋で、眞由美は同施設内で見付けた工具を使い首輪を分解していた。
昌明はトンプソンM1921短機関銃を携え窓の外を眺める。

(こんな構造なんだ…)

まだそれ程分解してはいないが、眞由美はそれだけでも、参加者用の首輪の構造がおおよそ想像出来た。
予想通り複雑である。高度な技術力で首輪の各部品及び構造は形成されていると言う事も分かった。
幾つかはその辺のジャンクショップでも手に入るような部品だが、全く出所の見当も付かない部品もある。

(ふんふん)

更に分解を進める眞由美。

(あ〜…これが爆薬ね……それでこれが……ああ……生体反応感知センサー…)

起爆用の爆薬や主催側に参加者の生死を知らせるためと思われるセンサー部分を発見する。

(ん…これ、何?)

と、ここで眞由美はある物に興味を引かれた。
そしてそれが何なのかを理解すると、主催者宮原克行はあえてその事を伝えなかったのかと憤る。
それは脱出を目指す者にとって大きな障害なり得る物だった。

「糸賀さーん、ちょっと良いですか…」
「ん? 何?」

何事かと窓の外を見ていた昌明が眞由美の方を振り向くと、眞由美が何やら手招きしている。
首輪の事で何か発見したのかと、昌明が眞由美の元へ近寄る。

「どうした、何か分かった?」
「……」
「?」

尋ねる昌明の前で眞由美は近くにあったコピー用紙を一枚、そしてペンケースに入ったボールペンを取り出し、
何やら文を書き出した。それに目をやる昌明。

〔首輪調べて分かった事書きます。ここからは筆談でお願いします〕
「??」

何故急に筆談を要求するのか最初昌明は疑問に思ったが、きっと重要な意味があるのだろうと、
大人しく従い自分もコピー用紙とペンを手に取りペンを走らせる。

〔これで良いか?〕
〔はい…ありがとうございます。手っ取り早く言います。首輪から盗聴されてるみたいです〕
「……!」

首にはめられた首輪に触れる昌明。この首輪から盗聴されている、
つまり、参加者の会話が傍受されていると言う事だ――どこに? ここで考えられるのは一つしか無い。
6特命リサーチ ◆ymCx/I3enU :2011/03/29(火) 22:04:52.51 ID:hzFOozJ2
〔運営に参加者間の会話が聞かれてるって事か〕
〔そうだと思います。でもこの事はあの宮原と言う人も言っていなかったし、ルール冊子にも、
何も書かれていませんでした。教えるつもりは無かったのでしょう〕
〔だよなぁ…盗聴してる事始めから言ったら盗聴じゃなくなるしな〕
〔…首輪の中身を調査してると言う事を向こうに聞かれたら何が起こるか分かりません。
だから筆談にした、と言う事なんですが…〕
〔成程分かった。これから気をつけよう。それで、解除出来そう、なのか?〕

昌明が核心部分に触れる質問をする。眞由美は少し考えた後、新たな一文を書いた。

〔もうちょっと調べてみないとまだ…〕
〔あ、そうか…ごめん、勇み足だったね〕
〔いえ…頑張ります〕
〔そうか…俺は見張り続けるよ。放送まで、ここにいようか、下手に動かない方が良いでしょ〕
〔そうですね…〕

そこで二人は筆談を切り上げ、眞由美は首輪の調査、昌明は見張りに戻った。
もっとも昌明の見張りについては、敷地が広く一人では見張り切れないと言う最大の欠点があったが、
しないよりはマシだと昌明と眞由美は考えていた。


【早朝/F-1市役所二階部屋】
【宮崎眞由美】
[状態]良好、青木勝昭の首輪を調査中
[服装]中学校制服
[装備]QSZ-92-5.8(16/20)
[持物]基本支給品一式、QSZ-92-5.8予備マガジン(20×3)、青木勝昭の首輪(分解調査中)
[思考]
1:殺し合いからの脱出。首輪を解除したい。
2:糸賀さんと行動。首輪を調べ解除出来るかどうか探る。
[備考]
※首輪による盗聴に気付きました。

【糸賀昌明】
[状態]良好
[服装]裸の上に浴衣っぽい着物
[装備]トンプソンM1921(21/50)、
[持物]基本支給品一式、トンプソンSMGドラムマガジン(50×2)、ワルサーP99(15/15)、
ワルサーP99予備マガジン(15×3)、即席爆薬セット(起爆信管、リモコン、C4爆薬)、レザーソー
[思考]
1:生き残る。出来る限り殺したくは無い。
2:眞由美ちゃんと行動。出来る限り見張る。放送を待つ。
[備考]
※首輪による盗聴に気付きました。


※青木勝昭の死体は首が切断された状態で市役所一階のどこかの部屋に安置されています。
7 ◆ymCx/I3enU :2011/03/29(火) 22:05:57.73 ID:hzFOozJ2
投下終了です。新ロワ来ましたね
8 ◆ymCx/I3enU :2011/03/30(水) 20:41:54.67 ID:Sqt1z3JK
投下します。俺オリ2 27:気付いた時には遅過ぎる
登場:杉原豊和
9気付いた時には遅過ぎる ◆ymCx/I3enU :2011/03/30(水) 20:43:53.79 ID:Sqt1z3JK
27:気付いた時には遅過ぎる

「……! な、何だ、これ……」

警察署を訪れていた青年、杉原豊和は凄惨な光景を目の当たりにする。
尻をぐちゃぐちゃに潰された少女の死体が転がっていたのだ。

「うぷっ…」

漂う血の生臭さに思わず鼻を塞ぐ。

「一体、どうやればこんな事になるんだ…!? ……っ……」

妹のため殺し合う決意をし、一人殺害した身だが、それでも悲惨な状態の死体を見ると気分が悪くなる。
楽しみながら嬲り殺したと言うような感じだ。

「……」

手を合わせようかとも思ったが、自分も人殺しである。そんな資格は無いだろう。
とは思いつつ、やはり豊和は少女の死体に手を合わせ目を瞑り黙祷した。
その後、近くに転がっていた少女の物と思しきデイパックの中を覗いてみるが、基本支給品しか入っていない。
この少女を殺害した者が奪って行ってしまったのだろう。予想はしていたが。

「めぐみ…」

凄惨な死体を目にした事により、義妹・めぐみの事が更に心配になる豊和。
どこにいるか全く見当もつかない。果たして今元気でいるのかすら、知る術が無いのだ。


「……」

豊和は考える。自分がやっている事は明らかに間違っている、それは最初から分かってはいた。
これからも続けるべきなのだろうか? 自分が今しなければならないのは、
妹のために他人を殺す事より、まず妹を捜す事なのではないのか?
だが――既に自分は一人を殺害してしまっている。あの黒部直高と言う狼獣人の青年を殺害した時、
自分はもう後戻り出来なくなってしまった。豊和はそうも考える。

「…駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ…迷うな。俺は決めたんだ。めぐみを…あいつを…優勝させるって!
そのために、他の奴らは全員殺さなくちゃいけないんだ…そう、殺さないと……」

後悔し迷いかけた自分の決心を必死に戻そうと、豊和は自分に言い聞かせる。
10 ◆ymCx/I3enU :2011/03/30(水) 20:45:29.66 ID:Sqt1z3JK
「……他には誰もいないのか……放送も近いし別の部屋で、待つか……」

壁に掛けられていた時計で時刻を確認し、豊和は死臭漂うオフィスを避け別の部屋で放送を待つ事にした。

「…めぐみ…無事でいてくれよ…」


【早朝/D-2警察署二階オフィス】
【杉原豊和】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]S&WM686プラス(6/7)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(14)
[思考]
1:妹のめぐみを優勝させる。自分は自害するつもり。
2:めぐみ以外は殺す。放送を待つ。
[備考]
※杉原めぐみは義理の妹です。
※自分の行動に迷いを感じています。


投下終了です。
11 ◆ymCx/I3enU :2011/03/30(水) 20:52:42.14 ID:Sqt1z3JK
訂正。時間帯は朝です。
12 ◆VxAX.uhVsM :2011/03/30(水) 22:33:30.17 ID:RGAuwbOV
>>1乙です。そして投下乙です&新ロワ乙です。
投下します。
DOL2nd15話 あどけない子供の命を脅かす主催者……許せんッ!
登場人物 流野里子、八九寺真宵
名前欄が長いので略させてもらいます。
―――――――――――――――――――――――――――
15話 あどけない子供の命を脅かす主催者……許せんッ!

F-4セブンスミストの衣服コーナーに八九寺真宵は隠れていた。

「阿良々木さんは一体どこにいるんでしょう……こういうときは真っ先に来ると思うんですけど…」

彼女は人間ではない。幽霊である。
家に行けなく迷っていたところに、吸血鬼もどきの少年と蟹に行き遭った少女の二人に助けてもらったのである。

「まったく……どうして死んでいる私を呼んだんですかね……」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「うわー、なんでこんな事になっちゃったのー?」

人が変わってこちらは流野里子。
彼女は昔ロリコンなどと言われたほどの子供好きだ。
その結果今の保育園の先生という職業についている。

「一体どうしてこんなことになっちゃったのよー……」

衣服コーナーをうろつくと、そこにはかわいい幼女が……。

(キターーーーーーーーー……じゃない!っていうかなんでこんな所にあんなかわいい子が!?)

彼女が少しづつ近付いて行くと、八九寺も気づいたようだった。
こっちを見て若干警戒していた。

「あ、ごめん、驚かせちゃった?」
「……誰ですか?」
「ああ、私は流野里子、保育園の先生をやってるの!あなたは?」
「私は八九寺真宵です」
「そう!真宵ちゃん!よろしくね!」
「わわ!抱きつくのはやめてください!」
「ええー?わかったよ」

そう言い、里子は八九時から離れてにっこり笑って歩き出した。
【一日目/深夜/F-4セブンスミスト衣服コーナー】
【流野里子@オリキャラ】
[状態]健康、若干の高揚感
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(確認済み)
[思考・行動]
基本:死にたくない、まずは首輪から。
1:真宵ちゃんを守る!
【八九寺真宵@化物語】
[状態]健康、若干の高揚感
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(確認済み)
[思考・行動]
基本:阿良々木さん、戦場ヶ原さんと合流したい。
1:流野さんと行動、そして警戒。
[備考]
※まよいマイマイからの参戦です。

≪オリキャラ紹介≫
【名前】流野 里子(ながの さとこ)
【性別】女
【年齢】23
【職業】保育園の先生
【性格】ロリコン、ショタコンという名の小さい子好き。
【好きな物・事】小さい子
【嫌いな物・事】特になし
【特殊能力】なし
【趣味】小さい事遊ぶ事
【備考】ロリコンショタコンである自覚は薄々ある。
周りに気付かれてないと思ってる残念な人。



投下終了です。
今回の話はやっつけな笑い話です。
15 ◆ymCx/I3enU :2011/03/31(木) 00:13:03.53 ID:aTHLj1/A
投下乙です。ロリコン、ショタコンktkr
投下します。俺オリ2 28:撲殺天使ヒムロちゃん
登場:今林健晃、吉田賢治、氷室勝好
16撲殺天使ヒムロちゃん ◆ymCx/I3enU :2011/03/31(木) 00:14:50.15 ID:aTHLj1/A
28:撲殺天使ヒムロちゃん

今林健晃と吉田賢治の二人は、公民館を後にし西へ向かっていた。
図書室にて読書をした後、賢治の武器の代わりになる物は無いかと館内を見て回ったが、
調理室の包丁収納場所には何故か一本も包丁が置いておらず、他の部屋を探しても武器になりそうな物は見付からなかった。

「結局、俺の武器は酒の空瓶と、ダーツの矢ですか…」
「どこかで探さないとな」

空瓶を右手に持ち溜息をつく馬獣人の青年を励ます健晃。

「ん……」
「どうしました? 今林さん……あ、橋の向こうから人が…」

前方の川に架かる橋の向こうから、銀髪の人間の青年が歩いてくるのが二人に見えた。
手には金属バットを持っている。

「どうします?」
「…話し掛けてみよう」

健晃は前方の青年に接触する事を選び、賢治はそれに従う。

「なぁ、そこの君!」
「……ん」

銀髪の青年は健晃の呼び掛けにそれまで伏せがちだった視線を真っ直ぐ前方に向ける。
黒髪短髪のスーツ姿の男と、馬獣人の男が立っている。そして自分の方に歩み寄ってきた。

「……ふぅん」

この時、青年――氷室勝好の興味は、人間の男の方が持っている物――ツァスタバM57自動拳銃に向いていた。

「君もこの殺し合いの参加者か」
「…そうだけど。あんたらは…」
「俺は今林健晃。んでこっちが同行している吉田だ」
「吉田賢治です」
「…俺は氷室勝好」

互いに自己紹介を交わす。その時健晃は勝好の持っている金属バットを見た。

(……?)

金属バットは妙に凸凹していた。まるで何かを何度も叩いたようなそんな形状である。
元々そういう形状だったのだろうか、使い込まれた中古のバットならそう言う形になる事もあるのかもしれないが。
だが、目の前の男が持っているそれは中古と言うには真新しい金属光を放っている。
いや――何か赤い物が

ビュンッ

風を切る音が聞こえた。いつの間にか健晃の視界からバットが消えていた。
直後、顔の左辺りに衝撃を感じ、それが今林健晃の最期の知覚となった。

「……え? あ、ああああ!?」

銀髪の青年が突然、金属バットで同行者の頭を殴りつけ、その様子を目撃した賢治は悲鳴をあげた。
地面に倒れた健晃は頭からドクドクと赤い液体を流し、泡を拭きガクガクと震え起き上がらない。
明らかに致命傷だった。
17撲殺天使ヒムロちゃん ◆ymCx/I3enU :2011/03/31(木) 00:16:06.26 ID:aTHLj1/A
「ホームラーンってかぁー!?」

ついさっきまでとは打って変わって妙なテンションになった勝好は狼狽している賢治に襲い掛かった。

ガツン!!

「ぎゃ、ヒ」

渾身の力で金属バットが馬獣人の脳天に振り下ろされた。
賢治はその場に卒倒し、勝好は執拗に金属バットを振り下ろし続ける。金属と肉体がぶつかる嫌な音が何度も響いた。
そして、全身をマグロの叩きのように叩かれ、血塗れとなった馬獣人は血反吐を吐き、動かなくなった。
更に勝好は虫の息となっている健晃の頭部に、金属バットを振り下ろし、止めを刺した。

「好調だねェ〜イ☆良いね良いね良いよ〜。調子良いよ俺〜」

ニヤニヤと笑みを浮かべながら、二人の荷物を漁る。
そして自動拳銃ツァスタバM57と予備マガジンを入手した。

「おお、銃、来たよこれ。これで勝つる! バーン! なーんてwあはははっ。
うひwwあはwwwふぅ……よし、金属バットと刃物だけじゃ、心許無かったからな…」

血と体液塗れとなった金属バットを、先刻の少女の時と同じように死体となった二人の衣服で拭き取り、
それをデイパックの中に突っ込むと、装備をM57に切り替え、勝好は橋を東に渡り始めた。


【今林健晃  死亡】
【吉田賢治  死亡】
【残り24人】


【朝/D-3橋】
【氷室勝好】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]ツァスタバM57(9/9)
[持物]基本支給品一式、ツァスタバM57予備マガジン(9×3)、金属バット(かなり凹んでいる) 、短ドス刀、硫酸瓶(3)
[思考]
1:殺し合い楽しいぞこれ、良いねこれ。
2:♪〜
[備考]
※特に無し。


※D-3橋の上に今林健晃、吉田賢治の死体及び二人のデイパックが放置されています。
18 ◆ymCx/I3enU :2011/03/31(木) 00:18:33.01 ID:aTHLj1/A
投下終了です。今林と吉田は何だったんだろう。

今日「名前オートメーカー」なるサイトを見付けた。日本人の名前や韓国、カナダ、イタリア、ドイツ、フランス風の名前が、
ボタンを押すだけで自動生成されると言うもの。オリキャラの名前付けに使えそう
19 ◆YR7i2glCpA :2011/03/31(木) 00:20:59.97 ID:3GBcfUR8
投下乙です。
では俺も投下します。

ごちゃ混ぜロワ 7:出会いは蝶・突然に
20出会いは蝶・突然に ◆YR7i2glCpA :2011/03/31(木) 00:22:06.65 ID:3GBcfUR8
心臓が早鐘を打つ。
口から漏れる吐息は荒い。
顔面は恐慌一色に侵され、その眼はしきりにきょろきょろとあたりを見回している。
そう、その男は焦っていた。
長身痩躯のその身体を落ち着きなく動かし、闇夜をさまようその姿は哀れを通り越し道化のようにも見えた。

「クッ……ハァ、ハァ………」
自らを奮い立たせるように握られた拳は汗でゆるみきっている。
デイパックを持つ右腕は震えている。

この男は、焦っている。
だが、この男が焦っているのは『突然殺し合いという場に召喚されたため』ではない。
もっと、意外な理由がそこには存在する………
21出会いは蝶・突然に ◆YR7i2glCpA :2011/03/31(木) 00:23:22.42 ID:3GBcfUR8


「……ちっ」
一方、時を同じくして、その男がいる場所からほんの十数メートルほど離れた場所に、もう一人男がいた。
がっしりした大きい体格に、頭は角刈り。
落ち着き払った細い目にあごには無精ひげが蓄えられたその姿は壮年男性を思い出させる。
彼の名は、中村元。
こう見えてもまだ高校二年生である。
その外見のため、彼は級友からは『おやじ』と呼ばれ親しまれている。
そんな彼は、怒っていた。
『殺し合い』という腐りきった事を嬉々としてやらせようとするあのメガネの男に。
そんな『殺し合い』の場に自分の大切な担任と友を連れてきた事実に。
中村は、もう既に『戦う』決意をしていた。
「…とは言ったものの、こんなものでどうやって戦えばいいんだ…?」
デイパックから『それ』を取り出した時だった。
何かが猛烈な勢いでこちらに向かってきて、自分の手から『それ』をひったくったのは。
22出会いは蝶・突然に ◆YR7i2glCpA :2011/03/31(木) 00:24:04.51 ID:3GBcfUR8


彼からすれば、僥倖というべき事だった。
例えるならば、砂漠で遭難している時にオアシスを見つけた時のような気分。
例えるならば、試験終了直前で答えを閃いた時のような気分。
だが、これらの比喩も彼の前では意味をなさない。
何故ならば彼は―――



「パピッ!!ヨンッ!!」


―――『蝶』天才なのだから。
23出会いは蝶・突然に ◆YR7i2glCpA :2011/03/31(木) 00:25:28.93 ID:3GBcfUR8



【B−5住宅街/1日目深夜】
【蝶野攻爵@武装錬金】
[状態]健康、ハイテンション
[装備]パピヨンマスク@武装錬金
[道具]基本支給品一式(アイテムは確認済み。少なくとも核鉄は入っていません。)
[思考]1:蝶!サイコー!
   2:…こいつ誰だ?
   3:武藤と合流したい

【中村元@せんせいのお時間】
[状態]健康、やや困惑
[装備]なし
[道具]基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:目の前の男を警戒。
   2:クラスメイトと合流したい。
   3:殺し合いには乗らない。

【備考】
パピヨンマスク@武装錬金は元々中村の支給品でした
24 ◆YR7i2glCpA :2011/03/31(木) 00:26:44.09 ID:3GBcfUR8
投下終了です。
遅ればせながら新スレ立て乙でした。
25創る名無しに見る名無し:2011/03/31(木) 00:46:20.53 ID:YR2H0Git
投下乙です
時間が深夜になってますよ。収録時に修正OKでしょうか。
26 ◆6LQfwU/9.M :2011/03/31(木) 01:01:46.95 ID:9FJuzOpz
投下乙です
自分も投下します、「さあ、遊ぼうか」
27 ◆6LQfwU/9.M :2011/03/31(木) 01:03:11.59 ID:9FJuzOpz
「久しぶりに最高の気分だ…」
誰に言うともなく呟く三沢。
さっき若い男に夜見島金鉱で殴り倒され、復活した時に気づいたらここにいた。
何故、こんなところに呼ばれたのか?
何のために自分を呼んだのか?
何も分からない、がそんなことはどうでも良かった。
生前の悪夢のような出来事から解放されて以来、とても気分が良い。
「あんなに苦しんでたのが嘘みたいだよ…悪い夢は…早く醒めないとな…」


【一日目/朝/G-5:駅構内】
【三沢岳明@SIREN2】
[状態]:健康、闇人化、首輪無し
[装備]:64式小銃・狙撃仕様(20/20)@SIREN2
[所持品]:なし
[思考・行動]:
1:一緒に遊びましょー
※G-5駅のライト系統が壊されました。修理はほぼ不可能です。
※首輪を装着されていません。また、爆死以外では死にません。


「永井もずいぶんと冷たいよなぁ…?いきなり、どっか行っちまうなんて…」
木が生い茂り、暗い森の中で呟く沖田。
この男もまた、三沢同様夜見島にいたところをこの会場に連れてこられたのだ。
「さっきの所とは…ずいぶん…違うなぁ…?道に、迷ったかぁ?」
――連れてこられたことに気づいているかいないかの違いがあるが。


【一日目/朝/B-5:森】
【沖田宏@SIREN2】
[状態]:健康、闇人化、首輪無し
[装備]:86式小銃(30/30)@SIREN2
[所持品]:なし
[思考・行動]:
1:永井、どこだ?
※首輪を装着されていません。また、爆死以外では死にません。
28 ◆6LQfwU/9.M :2011/03/31(木) 01:04:11.38 ID:9FJuzOpz
投下終了です。
首輪無し+基本死なないでかなりチートっぽいですが、日中は行動出来ないのでおあいこってトコですね
29 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 08:59:45.32 ID:dzXnOfHj
投下乙です。
投下します
マイブームバトルロワイアル第一話:結局世の中不慮の事故
登場キャラ:ハルナ、蝶ヶ崎蛾ヶ丸
30 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 09:10:47.02 ID:dzXnOfHj
「はっ………はぁっ……怖い、怖いよ………歩…。」

魔装少女ハルナは、突如宣言された殺し合いの宴におびえていた。
フィアンマという男は、魔装少女の力も戻してやれる、と言った。しかしハルナには、この絶望的状況で戦うという選択はできなかった。
だが、ふと支給品をチェックすると、中にはふつうのチェーンソーが入っていた。
前までのものとは違うが、その分ハルナにとっては使いやすい。

「…………どうしようかな。なあ、歩……。」

「大人しく死んでみたらどうでしょうか?」

突然の声。振り向くと、アホ毛が特徴的な青年が立っていた。箱庭学園2年−13組、蝶ヶ崎蛾ヶ丸。
何を言ってるんだ、とハルナは捲し立てるが、蛾ヶ丸は不思議そうな顔をしている。無理もない、彼は”過負荷(マイナス)”、普通の人間とは違うのだ。
しかし突然。蛾ヶ丸の空気が変わった。

「貴女、ずいぶんと偉そうに説教してくれましたね。―――――偉そうにしてる奴は、何されても文句は言えないですよねえ」

ハルナは危険を感じて、チェーンソーを勢いよく構えた。
蛾ヶ丸の首を狙えば、人殺しになってしまうが確実に助かるのだ。
31 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 09:23:27.39 ID:dzXnOfHj
ギュイイイイイイイイイインン!!という音と共に、蛾ヶ丸の首にチェーンソーが触れる。
ハルナは違和感を覚えていた。どうしてこの青年は、いつまでたっても死なない?

「何だよ…、何なんだよ、お前ぇぇぇぇえええええええ!!」

「ご心配なく。こんなのは―――――――ただの不慮の事故ですから」

次の瞬間、ハルナの背後の電信柱が勢いよく倒れてきて、ハルナの頭を押しつぶした。
ぶぎゃっ、という断末魔と共に、ハルナの歯と脳漿が飛散する。ハルナは恐怖で失禁、脱糞し、見るも無残な死体となっていた。
だが、ある種仕方ないことだ。蛾ヶ丸の過負荷は、”衝撃を他人に押し付ける”過負荷なのだから。

【一日目/深夜/a-3:町外れ】
【蝶ヶ崎蛾ヶ丸@めだかボックス】
[状態]:健康、返り血(小)
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品1〜2
[思考・行動]:
基本:何でもいいから生き残る。
1:球磨川先輩と合流しましょうか……。
※原作、副会長戦前からの参戦です。
※「不慮の事故」は30分に一度しか使えません。

※電信柱の下敷きになり失禁、脱糞したハルナの死体が転がっています
※死臭がかなりただよっています

【ハルナ@これはゾンビですか?】  死亡
                      【残り29/30人】
32 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 09:25:23.74 ID:dzXnOfHj
投下終了です。
投下します
マイブームバトルロワイアル第2話:ふたりのヒーロー
登場キャラ:直枝理樹、上条当麻
33 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 10:35:59.11 ID:dzXnOfHj
b-3の廃団地で、ひとりの少年が拡声器を持っていた。
直枝理樹は、拡声器で大声を出し、殺し合いに乗らないように呼びかける。
危険な行為だとはわかっていたが、こうせずにはいられなかった。彼は棗鈴を守らなければいけない。
親友にして参加者、棗恭介と誓ったのだ。
恭介が何故生きているのかはわからない。あのバス事故で、彼は確かに死亡したはずだった。
もしかするとフィアンマの酔狂なのかもしれないが、虚構の世界が存在するのなら魔術なんてオカルトを信じてもいいかもしれない。

「なあ、あのさ。お前、このゲームに乗ってないんだろ?俺と組まないか?」

「わわっ!?」

理樹の後ろには、かつて世界を救ったツンツン頭の少年、上条当麻が立っていた。
彼は一度フィアンマを倒しているので、対策も早いのだろう。

「ごめん、ちょっとびっくりしちゃって…。でも、一緒に組んでくれるのはありがたいね。僕も”友達”を守らないといけないしさ」

理樹は上条に、自分の友人、恭介、真人、来ヶ谷のことを伝える。
上条からは、知り合いの名前を教えてもらった。全員それなりに強いので心配はいらないそうだ。
そしてもう一つ。直枝理樹は、元の時間軸では鈴と脱出した後、もう一つの世界ですべてを救い、騒がしい日々を取り戻した。
ここに、二人のヒーローが揃った。彼らの運命は如何に――――――?

【一日目/深夜/B-3:廃団地】
【直枝理樹@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]:健康
[装備]:拡声器
[所持品]:支給品一式、不明支給品1
[思考・行動]:
基本:このゲームを終わらせる。
1:恭介たちが何故生きているかは分からないが、合流したい
※鈴ルートトゥルーエンドからの参戦です
※拡声器の声が響き渡りました

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品1〜2
[思考・行動]:
基本:フィアンマを倒す。
1:理樹と手を組む
※22巻、大天使と戦ったあとからの参戦です
※『幻想殺し』に規制はされていません
34 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 11:08:34.07 ID:dzXnOfHj
投下終了です。
投下します
マイブームバトルロワイアル第3話:壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)
登場キャラ:リルル、相川歩、美樹さやか

そして参加者を割と大きく変更します。すいません…。
【参加者】
【リトルバスターズ!エクスタシー@ゲーム】
○直枝理樹 ○棗恭介 ○井ノ原真人 ○来ヶ谷唯湖 ○二木佳奈多

【大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団@漫画】
○ドラえもん ○野比のび太 ○骨川スネ夫 ○源静香 ○リルル

【とある魔術の禁書目録@小説】
○上条当麻 ○一方通行 ○絹旗最愛 ○麦野沈利 ○エツァリ

【めだかボックス@漫画】
○人吉善吉 ○阿久根高貴 ○球磨川禊 ○蝶ヶ崎蛾ヶ丸 ○江迎怒江

【これはゾンビですか?@小説】
○相川歩 ○ユークリウッド・ヘルサイズ ○ハルナ ○セラフィム ○京子

【魔法少女まどか☆マギカ@アニメ】5/5
○鹿目まどか ○暁美ほむら ○美樹さやか ○佐倉杏子 ○巴マミ
35 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 11:19:00.51 ID:dzXnOfHj
「どうして……?どうして、私が……?」

ロボットの惑星メカトピアからのスパイロボット、リルルは訳が分からなかった。
リルルは地球を守るため、メカトピアの歴史を変えることで存在ごと消失した。
なのに、あのフィアンマという男は、その常識をいともあっさりと打ち破ったのだ。
参加者の中には野比のび太やドラえもん、そして自分を友人と認めてくれた少女、源静香の名前があった。
絶対に死なせない。この命に代えても。たとえすべてを失っても、あの少女だけは守って見せる――――――!!

「そうよ。私は―――――誇り高きメカトピアのロボット、リルル」

闘志を奮い立たせ、前を見据える。フィアンマは倒す。自分のなりたい”天使のようなロボット”になるために、彼女は定められた殺し合いの運命に反逆した。
そんな時だった。b-2廃村に、戦闘のような音が響いたのは。

「何かしら……?」
息を殺して、ゆっくり音の方向へ近づく。そこには、あまりにもアブノーマルな光景、闇のようなものを纏い、撒き散らす少女と、魔法少女のような恰好で拳一つで戦う少年の姿。
少女の目はうつろで、明らかに正気を失っている。
さらに言えば少年もおかしい。少女が放つ攻撃を、ありえない威力のパンチで迎撃していたのだ。
36 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 11:39:12.91 ID:dzXnOfHj
「畜生ッ!きりがねえ!」
相川歩はネクロマンサー、ユークリウッド・ヘルサイズによってゾンビとなった。
そのため人間の限界を超えて戦うことが可能というわけだ。

「無駄―――――――だって………。あたしたち…は、……あんたなんかよりも、――――――化け物みた――――いな、やつと――――」
美樹さやかも同じく人間ではない。もとは魔法少女だったが、彼女自体が呪いを撒き散らす”魔女”になりかけの状態。
理性を失った彼女には容赦がない。だからこそ、歩にも即死級の攻撃を放つ。

そこに、リルルの射撃が横槍を入れた。さやかの腹に着弾する。

「大丈夫かしら?自己紹介は後よ。早くあの化け物を倒しましょう」

歩はうなずくと、リルルにさやかの攻撃を潰してほしいと頼む。
リルルの指先から光線が出て、さやかの攻撃を誘導し、打ち落とす。
歩は人間の限界を超えた300%の脚力で一気に距離を詰める。
そして、さやかの纏う闇ごと、さやかを跳ね飛ばした。勢いよくその肉体は飛び、勢いよく木に打ち付けられる。
間違いなく死んだだろう。歩でさえ不死の能力は制限されているのだ、あの少女も耐久力は制限されているだろう、という憶測で判断した。

「んじゃ、自己紹介といくか」

【一日目/深夜/B-2:廃村】
【リルル@大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品1〜2
[思考・行動]:
基本:源静香を守る。
1:ドラえもんたちは保留。
※消失後からの参戦です
※手からの光線は規制されていません。
【相川歩@これはゾンビですか?】
[状態]:疲労(大)
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品1
[思考・行動]:
基本:フィアンマをぶん殴る
1:ユー、ハルナ、セラフィムと合流したい。京子は警戒。
※原作一巻、京子撃破後からの参戦です
※ゾンビの力については、不死能力は封印、再生能力は半分、日光への耐性は上昇。
【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:気絶、全身にダメージ(中)、無痛状態、魔女化
[装備]:闇
[所持品]:支給品一式、不明支給品1〜2
[思考・行動]:
基本:すべて滅ぼす
1:まどかは…………?
※8話、一般人殺害後からの参戦です
※魔女化はこれ以上進むことはありません

※歩とリルルはさやかは死んだと思っています
※戦闘の音が響きました

37 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 11:40:02.40 ID:dzXnOfHj
投下終了です。
さやかは本編で最もかわいそうなキャラだと思う
38 ◆VxAX.uhVsM :2011/03/31(木) 19:20:07.11 ID:qi62duBK
皆様投下乙です。
感想から
俺オリ2nd>ぼーくーさーつ天使じゃねえよ!悪魔だろ!こいつ悪魔だろ!
ごちゃ混ぜ>さすがのパピヨン、どうなるかに期待。
重要無し2nd>三沢…闇人かよ…
マイブーム1話目>さすがガガ○だぜ!と言えるほどの活躍ですね。
マイブーム2話目>上条さん次第ともいえるこのロワ、どうなるんだろう…
マイブーム3話目>さやかェ…とりあえずQBは死ね。出てないけど。

では自分も投下を。
DOL2nd16話 青木兄妹の悪夢、そして憂鬱
登場人物 青木林、青木百合、津本二三也、シューマン・ロイヤル
39青木兄妹の悪夢、そして憂鬱 ◆VxAX.uhVsM :2011/03/31(木) 19:21:35.35 ID:qi62duBK
16話 青木兄妹の悪夢、そして憂鬱

「ああ、俺が悪かったよ!だから行くぞ!林!百合!」
「……ああ」
「はい」

津本二三也は急いで立って外に歩き出していった。
先ほどのアクシデントから1時間半以上は経っていた。
説得?をずっとして疲れていて、あきらめたのだ。

「あと一時間ちょっとで放送か…何人の人が死んでるのかな…」

悔んだところで死んだ人が生き返るわけでもない。
最悪、俺達しか残っていない可能性もある。

「気にしすぎだよな……なあ、林」
「……ああ」
「お前………」

住宅街はとてつもなく静か、だったが。


「ねえ、アンタ達ぃ」


津本は反応した。
その声ではなく、殺意に。
そして、その立っていた女の手には、モスバーグM500が握られていた。

「逃げろ!林!」
「……え?」
「早く妹連れて逃げろ!今すぐにだ!」
「なんで…?」
「つべこべ言うな!早く逃げろ!」
「……分かった、行こう百合」
「うん……」

林と百合は走ってその場を去って行った。

「おい、林!」

なんだ?というように林は津本の方を向く。

「俺の代わりに、オカルト部部長を引き継いでくれ」

林は頷いて、今度こそ去って行った。
それと同時に、女は近付いてきた。

「いやー、友情?いいねー、カッコイー」
「……あんたは乗っているのか?」
「あったり前じゃん!こんな殺してもポリにつかまらないなんて、最高じゃん!」
「……そうか」

女は引き金に指をかけ、引き金を引いた。
弾は、確実に津本の体を貫いた。
40青木兄妹の悪夢、そして憂鬱 ◆VxAX.uhVsM :2011/03/31(木) 19:23:21.33 ID:qi62duBK

「はぁい、ビンゴォ、ねえ、君ぃ死ぬってどんな感じ?」
「……さあ、な」
「はあ?」

ロイヤルの顔がゆがむ。
不愉快に、虫を見るような顔になる。
そこに津本が追い打ちをかける。

「テメエ見たいな、クソ野郎に、言う事なんざ、ねえよ」
「……むかつくわ」

「気持ちワリイ!何がクソ野郎だ!ふざけやがってテメェみたいなやつには」




「お仕置きが必要だよな」





☆ ☆ ☆ ☆ ☆


(なあ、林、百合、俺は思うんだよ)

(こんなふざけた事、絶対に許しちゃならねえ)

(だから、絶対に)


(殺し合いに乗ろうなんざ、思うんじゃねえぞ)



☆ ☆ ☆ ☆ ☆
41青木兄妹の悪夢、そして憂鬱 ◆VxAX.uhVsM :2011/03/31(木) 19:23:58.42 ID:qi62duBK

「あー…かったる…」

女、シューマン・ロイヤルは持っていたモスバーグM500を捨てた。
もう、すべての弾を使いきったからだ。

たったひとりの人間に対して、すべての弾丸を使ったのだ。

「さーて、さっきの少年少女を、ぶっ殺してやらないとね…」

狂った女は、津本のバックを覗いた。
グロック17が入っていて、それだけを取り、他は近くのゴミ箱に突っ込んだ。

「さあ、行こう」

【津本二三也@オリキャラ 死亡】
【残り 33人】

【一日目/深夜/F-6住宅街】
【シューマン・ロイヤル@オリキャラ】
[状態]返り血(大)
[装備]グロック17(17/17)
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2(確認済み)
[思考・行動]
基本:この殺し合いを楽しむ。
1:さっきの奴を追いかける

※津本二三也の死体はF-6に放置されています。
※モスバーグM500並びに津本二三也の支給品はゴミ箱に捨てられました。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「……なあ百合」
「なに?」
「……あのでっかい学校に行こうと思うんだけど、いいか?」
「うん、良いよ」
「ありがと」

青木林は後悔していた。
もし自分に判断力があれば、津本二三也を助けられたかもしれない。
自分に力が無かったことが悔しかった。
42青木兄妹の悪夢、そして憂鬱 ◆VxAX.uhVsM :2011/03/31(木) 19:24:48.68 ID:qi62duBK

「絶対に…許さない…」

彼の眼には、主催を止める事しかなかった。

【一日目/深夜/E-6】
【青木林@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中) 精神的疲労(中)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(未確認)
[思考・行動]
基本:主催を止める。誰も殺さない。
1:…ごめん、津本
[備考]
※DOLとは別系列の参戦です。
【青木百合@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(大) 精神的疲労(小)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(未確認)
[思考・行動]
基本:誰にも死んでほしくない。
1:……
[備考]
※DOLとは別系列の参戦です。

≪オリキャラ紹介≫
【名前】シューマン・ロイヤル(-)
【性別】女
【年齢】25
【職業】殺人鬼
【性格】冷徹
【好きな物・事】殺人、悲鳴
【嫌いな物・事】強情な人間
【特殊能力】なし
【趣味】殺人
【備考】人を殺して相手が苦しむ姿を楽しむ殺人鬼。
43 ◆VxAX.uhVsM :2011/03/31(木) 19:26:12.98 ID:qi62duBK
投下終了です。
そろそろネタが尽きる。
元々尽きてるけど。
44 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 20:38:38.05 ID:dzXnOfHj
投下乙です。二三也・・・。
今回は珍しくpspからの投下です。・・・としか打てませんので見づらくなりますが、目をつぶっていただければ幸いです。
マイブーム第四話:神が下す審判
登場:麦野沈利、阿久根高貴、鹿目まどか
45 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 20:38:43.29 ID:dzXnOfHj
投下乙です。二三也・・・。
今回は珍しくpspからの投下です。・・・としか打てませんので見づらくなりますが、目をつぶっていただければ幸いです。
マイブーム第四話:神が下す審判
登場:麦野沈利、阿久根高貴、鹿目まどか
46 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 21:18:27.78 ID:dzXnOfHj
破壊臣と呼ばれた男、阿久根高貴は絶望していた。
理由はただ一つ、この殺し合いに最悪の敵、球磨川禊が参加しているからに他ならない。
「裏の6人」をあっさり倒した男が、殺し合いに乗らないはずがない。

「俺が殺さなきゃならないんだ。球磨川だけは、生かしておけない」
もちろんフィアンマも倒すが、目先は球磨川だ。どんな力かは知らないが、彼の力なら簡単に殺せるだろう。

「よし、そうと決まればーーーーー」
ブワッ、という音がした。次の瞬間、左手に猛烈な熱さを感じる。
見れば、阿久根の左手の肘から先が消失していた。傷口は炭化し、出血を許さない。
がっ、と左手を押さえてうずくまる阿久根。脂汗をかきながら見つめた先には、左目が空洞になり、溶接の光が輝き。右腕からはレーザーのアームを生やした異形の女だった。

「お、前は・・・・・・・・・!何者だ!?」

「つーかさ。いちいち説明すんのも面倒なんだわ。だから何も言わずに死んでくれねえかなぁ三下ァ!」
女の左腕の先から、不健康な白色の光が放出される。
阿久根はとっさに支給品の金属バットを構えて突撃する。経験からぎりぎりで光を避け、女の頭をねらう。
47 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 21:32:50.42 ID:dzXnOfHj
しかし女はレーザーアームでバットを掴み、焼き切る。女はデイバックから一丁のショットガンを取り出し、阿久根に発砲する。弾丸は阿久根の左耳を吹き飛ばすが、反動の硬直中に銃を奪い、距離を取って女に向ける。
そんな時、女の口元が動いた。言葉は発しなかったが、阿久根は口の動きからはっきり理解する。

ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね・。

ほぼ絶叫しながら阿久根は女に発砲する。しかし女は驚異的な身体能力で弾丸を避け、逆に光ーーー『原子崩し』を放つ。
阿久根の右足が吹き飛び、今度こそ絶対的な『チェックメイト』となる。
女はショットガンを取り上げると、阿久根の頭に向けた。侮蔑の視線を放ちながら嘲笑する女。

「つーわけで王手だ、クソが!ギャハハ!」

「そうだな。でも俺の一番の後悔は、愛する人を守れなかったことだ。君に殺されたことじゃない」
ドゴン!という轟音とともに阿久根高貴は絶命した。

【阿久根高貴@めだかボックス】 死亡確認
【残り28/30人】

48 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 21:50:37.10 ID:dzXnOfHj
【一日目/深夜/a-1 学園】
【麦野沈利@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]ショットガン
[所持品]基本支給品、不明支給品1
[思考・行動]
基本:優勝して浜面仕上に復讐する。
1:一方通行を警戒。
※原作19巻終了後からの参戦です

麦野沈利が立ち去ったあと、鹿目まどかは現れた。

「ごめん・・・なさい。見てたのに、助け、られなくて」
鹿目まどかはフィアンマには会っていない。とある“声”と対話した。
聞き覚えがある声。何だったかもはっきり覚えている。あれが何かは分からないが、あれは確かにーーーー

「キュゥ、べえ?」
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]健康、強い罪悪感、麦野への恐怖
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:ほむらちゃんに会いたい
2:さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん・・・どうして・・・?
※アニメ十話終了後からの参戦です。
※さやか、杏子、マミを偽物だと思っています

※阿久根高貴の死体は校庭脇に放置。
49 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 21:52:14.68 ID:dzXnOfHj
投下終了です。
麦のんって動かしやすくていいよね
50 ◆VxAX.uhVsM :2011/03/31(木) 22:31:18.33 ID:qi62duBK
投下乙です。
阿久根先輩がぁ…
あとPSPについて、…と・・・ですけど、「てん」で変換すると三点リーダができるはずです。
以上、豆知識でした。
51 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 22:35:14.97 ID:dzXnOfHj
投下します
マイブームロワ第五話:精神崩壊観測
登場:骨川スネ夫
52 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 22:49:40.66 ID:dzXnOfHj
「もうーーーーーーみんな殺すしかないじゃないかっ!」

突然、叫び声が響きわたった。声の主は、特徴的な髪型の小柄な少年だった
手には、支給品のワレリーPPKを握っている。案外実銃もモデルガンと同じようなものだ。

そして、骨川スネ夫は壊れていた。突然の鉄人兵団の襲来、何とか乗り越えれば今度はいかれた殺しあいと来た。あまりにも理不尽で無慈悲な運命を受け入れる精神力はただの小学生にはなかったのである。
彼は今、人殺しに躊躇いはない。
きっと、殺害対象には仲間の野比のび太たちも入るだろう。

「いひひ・・・そうだよ。みんな殺しちゃえばいいんだ。そういうルールなんだから」

【一日目/深夜/b-1山林】
【骨川スネ夫@ドラえもん】
[状態]狂化
[装備]ワレリーPPK
[所持品]基本支給品、不明支給品1
[思考・行動]
基本:皆殺しちゃえ。
1:仲間たちにも容赦しない。
※鉄人兵団撃退後からの参戦です

※スネ夫の叫び声が響きました
53 ◆CgtB2nWsWk :2011/03/31(木) 22:51:59.83 ID:dzXnOfHj
投下終了です
スネ夫って早死にかマーダー化多いよね
54 ◆YcpPY.pZNg :2011/04/01(金) 17:29:52.19 ID:XvxcpJmr
投下乙です。

では自分も。
お気に入りキャラロワ26話投下します
55 ◆5kuwC6L5R/rf :2011/04/01(金) 17:30:54.20 ID:XvxcpJmr
 アンデルセンは憤怒を身に滾らせながら殺し合いの会場を闊歩していた。
 不甲斐ない、とアンデルセンは現状に置ける自分を断定する。
 気付かぬ内に拉致されていた事。
 無神論者の醜悪な老人に殺し合いを強要された事。
 そして何より、人間を止めただの暴風と化して死を迎えた筈の自分が、地獄にも落ちずこのような場所でのうのうと息をしている事。
 虚仮にされたようだ、とアンデルセンは感じていた。
 万感の覚悟を以て使用した、万感の歓喜を以て使用した『奇蹟の残骸』。
 化け物になって行った、化け物との死闘。そして、敗北。
 命の残り香が消える瞬間に見た、化け物の、まるで童のような泣き顔。
 後悔もなく、懺悔もない。
 最期の瞬間に見えたのは、明るい陽光が降り注ぐ庭園で無邪気に遊ぶ子ども達の姿。
 その、全てを、虚仮にされた。
 どのようなトリックを使用してかは知らないが、受け入れた死を穿り返された。
 あの兵藤という男に。
 たかがこんな殺し合いの為だけに。
 許せる訳がない。許すつもりもない。
 アンデルセンは滅殺を誓う。
 兵頭の滅殺と、この殺し合いの開催に関わった者の滅殺を、アンデルセンは心に誓う。
 前方へと視線を向けるアンデルセン。
 その表情たるや肉食獣が害敵を威嚇するソレと同様であった。
 気弱な人間ならば顔を見ただけで卒倒してしまいそうな、獰猛な表情でアンデルセンは前を見る。
 人の存在を感じ取ったのだ。暗闇に包まれた前方の森林からガサガサと足音を立てて接近してくる参加者の存在を。
 小さく両の掌を広げ、瞬後強く強く握りしめる。
 アンデルセンは完全な臨戦態勢に入りながら息を潜め、人物に登場を待つ。
 徐々に近づいてくる足音は、接近者の焦燥と警戒の至らなさを如実に示していた。
 そして、アンデルセンの眼前にその人物は現れる。
 アンデルセンの予想通り焦燥に満ちた表情で、全速力の代償か大きく息を切らせて、その女性は現れた。
 その女性の姿はまさに―――、


「ヒっ! ってミサカはミサカは物凄い形相でこっちを見ている男の人にビビりまくって早速逃走を始めてみたり!!」


 ―――ただの幼女であった。
 肩程まで伸びた茶髪に、水色を基調とした花柄のワンピース。
 頭頂部辺りから伸び出たアホ毛が何とも特徴的である幼女。
 年は小学生の中程あたりであろう。
 殺し合いの会場にはそぐわぬ人物の登場に、さしものアンデルセンも動きを止める。
 そんなアンデルセンをさて置いて、幼女はアンデルセンの顔を見ると同時に踵を返し、来た時以上の速度で走り去ってしまう。
 一人取り残されたアンデルセンはギリと音が鳴る程に、強く強く歯を噛み合わせていた。
 これ以上はないだろうと感じていた憤怒が、とてつもない勢いで更なる上昇を始める。
 あの男は、あのような幼女にさえも殺し合いを強要するのか。
 その光景を見て愉悦を覚えるのか。
 成るほど狗畜生にも劣る存在だと、アンデルセンは断じる。

  
56ロリコン?いいえ、神父です ◆YcpPY.pZNg :2011/04/01(金) 17:33:18.58 ID:XvxcpJmr
「ク、ハハ、いいぞ兵頭、貴様は万死に値する畜生だ。殺してやろう、我が手で、地獄にすら落ちれなかった背信者の手で、縊り殺しにしてやろう。
 ゴミにも至らぬ畜生は背信者如きに殺されるのが相応しい。そうだ、このアレクサンド・アンデルセンが、貴様を殺してやる」


 法王庁特務局第13課『特務機関イスカリオテ』。
 悪魔、化物、異端、そして異教の殲滅を存在目的とするイスカリオテ。
 その機関が誇る最強の剣として君臨していたのが、アレクサンド・アンデルセン神父である。
 あらゆる魔術改造が施された肉体はそんじょそこらの化け物を遥かに凌駕する力を持つ。
 曰く、聖堂騎士。
 曰く、銃剣。
 曰く、天使の塵。
 イスカリオテが誇る最強の神父にして、最強の人間。
 しかも、最強の人間だった男は、今や心臓に打ち込んだ『エレナの聖釘』により人外の化け物と化している。
 四肢を吹き飛ばそうと、脳髄を弾き飛ばそうと死ぬことのない、真なる人外。
 その身を滅ぼすには心の臓を抉り取るしかない。
 全てはある化け物を殺害する為。
 命も、死後の安寧すらも捨てて、化け物になってしまったのだ。
 それが今のアレクサンド・アンデルセン。
 悪魔を、化物を、異端を、異教徒を殺害する為に全てを投げ打った狂信者が、アンデルセンという男であった。
 アンデルセンは兵頭の殺害という決意を更に強固なものにする。
 だがしかし、アンデルセンは決して殺し合いに乗るつもりはない。
 これがもし司教、大司教、総大司教による命ならば、欠片の躊躇いも見せずに全てを惨殺していただろう。
 これがもしカトリックの領地を踏みこんでの事態ならば、全てを全て滅ぼしていただろう。
 だが、今回は事情が違う。
 此度の殺戮は異教徒、もしくは無神論者の畜生によって強制された下らない殺し合い。
 この殺し合いの地に異教徒がいたとしても、アンデルセンは戦わない。
 畜生に強制された殺し合いなどに乗る必要はない。
 たとえ、相手が異教徒だろうと殺してやるつもりはない。
 人外魔境の域に足を踏み込んだ化け物や背信者は別だろうが、アンデルセンの方からわざわざ異教徒を殺戮していくつもりはない。
 畜生の思うがままになる謂れはない。

「さて、まずは……か弱い子羊の保護から始めますか」

 アンデルセンは表情を一変させ温和な笑みを浮かべると、烈風の如く速度で移動を開始する。
 瞬く間に走り去って行った幼女を追い越すと、先回りをして幼女を待ち受ける。
 これに驚愕したのは幼女の方であった。
 少し前に逃亡を果たしたと思っていた男が、今度は満面の笑顔で待ち受けているのだ。
 驚くなという方が余りに無理のある話だ。

「ワワワ! 何でさっき別れた筈の人が此処にいるのって、ミサカはミサカは驚くと同時に即時撤退!」

 案の定、幼女は再び全力で逃げ出そうと試みる。
 背中を向けて走り去ろうとする幼女の肩を掴む人外の神父・アンデルセン。
 もはや追い駆けっこに発展する事すらない。
 ガチリと掴まれた肩は万力で固定されたかのようにピクリとも動かなかった。
 先まで天真爛漫な様子で喚いていた幼女も、これには流石に危機感を積もらせる。
 表情から明快な色が消え、不安と焦りの入り混じったものに切り替わる。
 ひっ、と息をのむ音がアンデルセンにまで届いた。

「心配する事はありませんよ。私はアレクサンド・アンデルセン、しがない神父です。
 このような状況で子どもを一人にして置くことはできません。そう簡単に信用してもらえるとは思えませんが、共に行動してはもらえませんか?」

 アンデルセンの言葉に幼女は呆気に取られポカンと口を開く。
 さっき会った時は完璧人殺しの顔してなかった? という疑問が透けて見えるような驚きようであった。
57ロリコン?いいえ、神父です ◆YcpPY.pZNg :2011/04/01(金) 17:34:07.68 ID:XvxcpJmr
 アンデルセンには二つの顔がある。
 神罰の地上代行者としての顔と、孤児院に勤め子ども達の世話をする聖職者としての顔と。
 そのどちらもが彼の本質であり、本来の顔。
 だからこそ、アンデルセンの振る舞いは幼女も戸惑う程に落差のあるものとなっていた。

「えっと、良いけど……ってミサカはミサカは恐る恐るアンデルセンの問いに了承してみる」

 戸惑いの表情を引き攣らせながらも何とか笑顔へ持っていき、幼女はアンデルセンへ言葉を返す。

「そうですか、ありがとう。では……ああ、そういえば名前を聞いていませんでしたね」
「ミ、ミサカは打ち止めって言うんだよって、ミサカはミサカは出来るだけにこやかに自己紹介をしてみる」
「ふむ、ラストオーダーですか、面白い名前ですね。では、改めてよろしくお願いします、ラストオーダー」

 幼女の名前に疑問を覚えながらも、アンデルセンは柔和な笑みで右手を差し出す。
 その右手へ幼女もおずおずといった様子で手を伸ばし、握った。
 神父はあくまで笑顔で、幼女はかなりビビりながら、二人はようやく自己紹介を終えて相対する。
 打ち止めはアンデルセンを観察しながら、思考していた。
 眼前の男は信用できるのかとか、さっきの恐ろしい表情は何だったのかとか、様々な疑問が浮かんでは漂う。
 だがしかし、それら疑問は徐々に影を潜めて消えていく。
 他に重大な問題が存在するからだ。
 打ち止めには今現在何よりも気になる事柄がある。
 それは、理由不明の症状から打ち止めを助けてくれた少年のこと。
 一方通行。
 最強の超能力者。
 学園都市が第一位の怪物。
 一方通行は強大な能力を有し、何時も打ち止めの事を助けてきた。
 学園都市でも、ロシアでも、それこそ命懸けで戦い続け、助け続けてきた。
 打ち止めは知っている。
 一方通行がどれほど打ち止めや妹達の事を大切に思っているか。
 それは誰よりも打ち止め自身が感じている事だ。
 だからこそ、今は一方通行のことが心配で仕方がない。
 彼は打ち止めを救出する為ならば、おそらく何でもする。
 それこそ殺し合いに乗り、打ち止め以外の参加者を―――一方通行自身を含んだ全ての参加者の抹殺をも行うだろう。
 上条当麻も。
 おそらくは、打ち止めの生みの親たる御坂美琴でさえも。
 打ち止めを救う為ならばと、彼は殺害しようとするかもしれない。
 何時ものように全てを一人で抱え込んで、一人で苦悩して、一人で解決しようとするのだろう。
 打ち止めは、そんな結末を拒絶する。
 皆が皆、笑顔で帰還し前と同じ生活が送れる、そんなハッピーエンドを打ち止めは望む。
 一方通行が苦しむ未来を、他者を蹴落として確立する未来を、打ち止めは望まない。
 その為に、打ち止めは思考する。
 そして、口を開く。
 数瞬前には恐怖の形相で打ち止めを睨み付けてきた男。
 今は笑顔で応じているが、完全に信頼できる訳がない。
 もしかしたら打ち止めの事を騙しているのかもしれない。
 恐怖はあった。
 でも、最高なハッピーエンドを目指すには信頼しなければいけない。
 頭脳が、力が、仲間が必要なのだ。
 ハッピーエンドを目指すには参加者通しが手を取り合い、協力していかなければならない。
 その為の第一歩を踏み出さなくては。
 恐怖が圧し掛かろうとも、誰もが笑える結末を迎える為に、踏み出さなくては。
 強く強く両手を握り締める打ち止め。
 守られているだけの存在ではなく、あの人と苦悩を分かち合えるような存在になる。
 その決心を、打ち止めは付けた。
 全力の勇気を振り絞って、打ち止めはアンデルセンを見上げ、開口する。
 

58ロリコン?いいえ、神父です ◆YcpPY.pZNg :2011/04/01(金) 17:35:17.23 ID:XvxcpJmr
「ねぇ、アンデルセン、お願いがあるのってミサカはミサカは勇気を出して打ち明けてみる」
「何でしょう?」
「あの人を、助けてあげて欲しいの」


 打ち止めは一息に全てを語った。
 自分の為に戦ってくれる少年の事。
 自分を救う為に少年が殺し合いに乗ってしまうかもしれない事
 少年は絶大な力を持つけど、本質は普通の人と変わらないという事。
 他者を思いやる事ができ、いつも強がっているものの本当は傷付き易い人間だという事。
 だから、助けて欲しいと、打ち止めは懇願する。
 アンデルセンは打ち止めを見下ろし、沈黙をもって打ち止めの拙い話を聞いていた。

「……話は分かりました。そういう事なら助力しましょう」
「ホントにってミサカはミサカは歓喜に手を上げて喜んじゃう!」
「迷える子羊に手を差し伸べるのも、神父の役目なんですよ」


 そして、アンデルセンは打ち止めの願いを受け入れる。
 信者ではない人間を助けて欲しいという無神論者の願いを、アンデルセンは受け入れた。
 アンデルセンの脳裏には孤児院に暮らす子ども達の姿が思い浮かんでいた。
 孤児院の子ども達と、感情のままに怯え喜ぶ打ち止めとを、アンデルセンは重ね合わせる。
 信者であろうとなかろうと関係ない。
 子どもに罪はない。
 無神論者や異教であっても子どもの内は罪ではなく、それを正しく導いていくのが神父である。
 悪魔や化物は別であるが―――やはりアンデルセンは子どもに甘い人間なのかもしれない。

「ではいきましょう、ラストオーダー」
「うん、ってミサカはミサカは実はあなたも良い人なのかもって思い始めた事を隠して、アンデルセンに付いていく!」

 喜ぶ幼女を優しげに見詰めながら、化け物と化した神父が歩く。
 幼女を見る神父はまるで父親のように穏やかなものに見えた。



【一日目/深夜/H-1・森林】
【アレクサンド・アンデルセン@ヘルシング】
[状態]健康、
[装備]エレナの聖釘@ヘルシング
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
0:兵藤を殺害する。
1:殺し合いには乗らないが、襲ってくる者、化け物には容赦しない
2:打ち止めと行動する。一方通行を助ける
3:首輪を解除する
[備考]
※死亡後から参戦しています


【打ち止め@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
0:殺し合いには乗らない。ハッピーエンドを目指す
1:アンデルセンと行動し、一方通行と合流する。
2:お姉様、上条当麻とも合流したい
[備考]
※22巻終了後から参戦しています
59ロリコン?いいえ、神父です ◆YcpPY.pZNg :2011/04/01(金) 17:35:37.34 ID:XvxcpJmr




 そして、そんな二人を木陰から見つめる者がいた。
 男は、タキシードに身を包み、サックスを片手に持ちながら前方を歩くアンデルセン達へと視線を向けていた。

(ヨホホ〜〜〜! これは運が良い!)

 男の名はブルック。
 とある海賊団の一員であり、悪魔の実の能力者である。
 殺し合いに乗らず、仲間と共に帰還する事を目指す参加者の一人であった。

(あの優しそうな人たちなら絶対に殺し合いには乗っていないはず! ルフィさん達を探すのを手伝ってもらいましょう!)

 と、心中ではそんなことを言っているが、他者との合流を目指す本当の理由は単純であった。
 一人が嫌なのだ。
 夜の森林は怖いし、過去を思い出すと一人ではいたくない。
 だから、殺し合いの最中だというのに、一緒にいてくれそうな他の参加者を探していた。

(う〜ん、早速、しかもあんなにも優しそうな人が発見できるなんて、私嬉しくて涙でちゃいそうです!)

 だが、視線の先の神父が持つもう一つの顔を、ブルックは知らない。
 化け物を殲滅する首切り神父の顔を、知らない。

(涙流す目ないんですけど〜〜〜! ヨホホ〜〜〜〜〜!!)

 ブルックの姿は、それはもうこれ以上ないだろうという位に不可思議なものであった。
 小学校の理科室などによく飾ってある骸骨の人形。まさに、それなのだ。
 悪魔の実・『ヨミヨミの実』により、骨だけの状態でありながら生命を得た人間。
 それがブルックという男。
 そんなブルックを一目見れば、普通の人々ならばこぞってこう言う事であろう。
 悪魔が、化け物が現れたと。


 さて、神父と幼女の前に顔を出したブルックはどのような未来を迎えるのか。
 それはまさに神のみぞ知る事であった―――。



【一日目/深夜/H-1・森林】
【ブルック@ONE PIECE】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
0:殺し合いには乗らない
1:前方の男と幼女に声を掛ける。
2:仲間を探す

60 ◆YcpPY.pZNg :2011/04/01(金) 17:38:12.87 ID:XvxcpJmr
これにて投下終了です。
登場させてからで申し訳ありませんが、【打ち止め@とある魔術の禁書目録】を参加者に追加したいと思います。
61創る名無しに見る名無し:2011/04/01(金) 17:44:56.59 ID:CfSo+5/V
投下乙ッス

打ち止め出てないはずだったのに勝手に支給品扱いで見て申し訳ありませんw
62 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 18:49:55.57 ID:SBeMdqhr
投下乙です。アンデルセンが対主催とは珍しい
そしてpspでの三点リーダーの打ち方ありがとうございます!助かります
投下します
マイブームロワ第六話:胸には誇りを。気高き誇りを。
登場:来ヶ谷唯湖、ドラえもん、暁美ほむら
63 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 19:07:41.66 ID:SBeMdqhr
『一つだけ、お願いしてもいいかな…?キュゥべえに騙される前の馬鹿な私を…助けてあげて…。』
暁美ほむらは、たったひとりの親友のために幾度と世界を繰り返した。
その全てを、滅茶苦茶な殺し合いを企てたフィアンマに否定された気がした。

「許さない…まどかを弄ぶようなこと、絶対に許さない。あなたは私が殺す」
静かに、燃えるような蒼いフィアンマへの闘志を燃え上がらせる少女。しかし、彼女に接近する影があった。
真っ黒な黒髪の少女、来ヶ谷唯湖。
そして、彼女はほむらに抱きついたのだ。

「…………何、するの!?ちょっ、あっ」

「ーーーーーはっ!つい直感的に抱きついてしまった、これはすまなかったな」

来ヶ谷は恍惚の眼差しでほむらを見つめる。ほむらはちょっとそういう性癖の人かと思ったが、来ヶ谷唯湖は可愛い少女が大好きなため、ふつうともいえる。

「すまなかったな。つい反射的に…いや、私は来ヶ谷唯湖だ。間違ってもゆいちゃんとは呼ばないように」

「………暁美ほむらよ、変態。……というかそこの青タヌキは何なの?」

今までのやり取りで霞んでしまったが、来ヶ谷の横には猫型ロボット、ドラえもんがいた。
64 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 19:23:46.47 ID:SBeMdqhr
「僕はタヌキじゃな〜い!」

もはやパターン化した展開にドラえもんは心の中でため息をつく。

「…………こほん。僕は未来の世界のロボット、ドラえもんです」

実はほむらの装備している支給品、名刀「電光丸」はドラえもんのひみつ道具だったりする。
その場で最も優位にたって戦える警棒のようなものだ。
ほむらは“未来”というワードに眉を潜める。自分の辿る絶対のバッドエンドを越えられないという運命を越えられないからだ。
三人は共に行動すると決め、食料確保のためにa-2商店街に向かった。

【一日目/深夜/a-3町外れ】
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]健康
[装備]名刀「電光丸」
[所持品]基本支給品、不明支給品1
[思考・行動]
基本:鹿目まどかを助ける
1:美樹さやかたちは保留
※アニメ10話終了後からの参戦です
※時間停止は一時間に一度、10秒だけです
65 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 19:39:20.67 ID:SBeMdqhr
【ドラえもん@ドラえもん】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品2
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:仲間たちと合流したい
※本編終了後からの参戦です

「(すまない、ほむら君、ドラ君。私は、戦わなければならないのだ)」

自分の夢に現れた少年、直枝理樹を現実にするために、優勝する。
きっと隙を見てほむらたちを殺害しなければならないだろうが、来ヶ谷に迷いはない。
彼女の胸には気高き誇りがある。理樹と恋仲にあるという誇りが。
ほむらには魔法少女としての。ドラえもんは親友との。三者三様、気高き誇りを抱いて、殺し合いの宴を駆け抜けるーーーー。

【来ヶ谷唯湖@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]健康
[装備]アーミーナイフ
[所持品]基本支給品、不明支給品1
[思考・行動]
基本:夢を現実にするために優勝する。
1:ほむらとドラえもんを利用。
※来ヶ谷ルートトゥルーエンド1終了後からの参戦です。
66 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 19:43:38.93 ID:SBeMdqhr
投下終了です。
来ヶ谷さんは対主催の予定だったのに…。
67 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/01(金) 19:47:19.28 ID:1xPCQ5JQ
投下乙です。
来々谷さんが…あとほむほむ頑張ってほしい。
投下します。
DOL2ndおまけエイプリルフール特別編モノクマ劇場。
登場人物 モノクマ、???
エイプリルフール特別編モノクマ劇場。


皆さん。エイプリルフールですね。

年に一度嘘をついてもおとがめなしとされる一日、と僕は思っています。

しかし、僕は思うわけですよ。

嘘なんて、バレなければ同じ。気づかれなければ、エイプリルフールも関係ない。

いつも嘘をつくのに、それが正当化される日だから?




甘いにもほどがあるよ!




嘘は嘘、本当の事は本当の事。

エイプリルフールしか嘘を言わない人なんていないんですよ!

エイプリルフールなんて、無くても同じ。
僕はそう思うんだよね。




☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


こんな感じで4月、一つの節目として感謝の言葉と激励の言葉を。

呼んでくれている皆様、ありがとうございました。

書き手の皆様、これからもがんばりましょう。
69 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/01(金) 19:51:21.37 ID:1xPCQ5JQ
本編はどうした俺。

投下終了です。
最後のは私からのメッセージです。
70 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 20:31:05.06 ID:SBeMdqhr
投下乙です。ダンガンロンパクリア済みなのでモノクマ劇場にはニヤリとしますね
投下します
マイブームロワ第7話:Devils 二人の悪人
登場:一方通行、京子
71 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 20:49:26.27 ID:SBeMdqhr
「何者なんですかぁ、あなた」

可愛らしい声がする。白髪に赤い瞳の“怪物”一方通行が見おろすのは、ツインテールで小柄な体駆、それに似合わぬ大きな胸。連続殺人鬼、京子だった。

京子は後ろから一方通行を襲撃した。凶器はドスで、いつも通り一撃でしとめるはずだった。
しかし、彼女は一方通行の能力ーーありとあらゆる力のベクトルを変換する能力ーーを。
当然ドスは砕かれ、気流操作の波で京子を叩き伏せる。
追撃を加える間もなく、勝負は決した。一方通行は下らないというような目で京子を見つめ、言う。

「ったくよォ………。てめェくらいのガキまで呼ばれてやがンのかァ、あのクソ野郎が」

京子は負けるわけにはいかない。「夜の王」彼に安らぎを与えるために。
京子は再び立ち上がると、魔装少女になり一方通行を殺そうとする。
しかし一方通行は、とある条件を提案する。

「テメェにもいろいろあンだろォが、俺も死ぬわけにはいかねェンだ。だからこォしろ。俺と組んで、弱ったところを殺せ」

呆然となる京子は、やがて言葉の意味を理解して、

「……あはっ。あなた馬鹿なんですか?私は魔装少女になればきっとあなたより強いですよ?」
72 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 21:03:10.28 ID:SBeMdqhr
「悪りィが、テメェみてェな悪党とは気が合うンだよ。何かのために戦うやつとはなァ。俺の目的はあの俺様野郎への凱旋だ」

京子は話を承諾した。悪い話ではないというのもあったが、一方通行のような“悪党”に似たところを感じたのかもしれない。

【一日目/深夜/b-1山林】
【京子@これはゾンビですか?】
[状態]全身にダメージ(中)、疲労(小)
[装備]折れたドス
[所持品]基本一式、不明1
[思考・行動]
基本:優勝して夜の王に安らぎを与える。
1:一方通行の話に乗る
※魔装少女化は五分のみできます

【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:フィアンマに凱旋する。
1:京子を守る。
※新約、黒夜海鳥撃破後からの参戦です
※能力は連続五分までで、一回につき一時間インターバルがあります
73 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 21:30:14.00 ID:SBeMdqhr
投下終了です。
本編で京子はいつになったら歩たちと合流するのかな
74 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 22:08:58.01 ID:SBeMdqhr
投下します
マイブームロワ第八話:響く弔いの鎮魂歌
登場:二木佳奈多、巴マミ
75 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 22:24:40.35 ID:SBeMdqhr
どうして私は生きているのだろう。a-2商店街にて、巴マミは思考する。
フィアンマは言った。“死”を覆すなど造作もないことで、自分以外にも生き返った者がいるらしい。
しかし、マミは多くの戦いを経たとはいえ、ただの少女であるのだ。迫る魔女シャルロットの口。最期に思うは愛しい家族か、それとも?

「まるで……バケモノじゃない、私」
自嘲した笑みと共に、マミは呟いた。がその時だった。

「そう。ならここで死んでくれないかしら」
ぱららららっ、という音。地形によって何とか難を逃れるが、盾となった看板はぼこぼこだ。
マミは魔法少女に変身する。片手には白いライフル銃そして周りには黄色いスカーフがひらひら舞っている。
声の主ーーーーー二木佳奈多は、イングラムM12サブマシンガンを構えていた。

「オイタは良くないわよ?ーーーーティロ・フィナーレ!」
スカーフ無しでぶっ放す。制限時間は五分。魔法少女と一般人の差は歴然だ。だが、ティロ・フィナーレはそのままマミに帰ってきた。

「“ひらりマント”ーーーーー。」
マミはとっさに避けるが、わずかにかすってしまう。
だが、もう死にたくない。自分を認めてくれた少女を裏切りたくない。
76 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/01(金) 22:40:39.54 ID:SBeMdqhr
「私は越えてみせるわ、あなたという壁をっ!ティロ・フィナーレぇぇええええええええええッ!」

マミの叫びも空しく、ひらりマントはそれさえ反射した。渾身の一撃はその勢いを殺さずにマミに直撃。スカーフが焼ききられ、頭が弾け飛んだ。
佳奈多は支給品を奪うためマミの死体に近づいた。なるべくみないようにしたが、ふと見ると、脳奬のような物体に混じって眼球、若干黄ばんだ歯が散らばっている凄惨な状況だった。

「私は勝つ。葉留佳のために」

【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】  死亡確認

【残り27/30人】

【二木佳奈多@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]健康
[装備]イングラムM12サブマシンガン
[所持品]基本一式、ひらりマント、液化爆薬、スタンガン
[思考・行動]
基本:優勝して葉留佳を三枝から解き放つ。
1:知り合いにも容赦しない。
※葉留佳ルートBADENDからの参戦です。
※ひらりマントは使用回数五回までです
77創る名無しに見る名無し:2011/04/01(金) 22:50:17.88 ID:CfSo+5/V
投下乙ッス

渾身の一撃も弾かれるマミさんェ…
78 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/01(金) 22:54:37.55 ID:1xPCQ5JQ
投下乙です。
こっちでもマミったな。
というかこの投下ペース恐ろしい…!
79 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 00:33:16.13 ID:vyQiPdVG
皆様投下乙です。賑わってきていますね もう4月ですね では自分も投下します。

俺オリ2 29:今そこにある危機 登場:高村秀徳、新井宏音、日宮高延、千葉望、月宮奈緒子、然堂正信、田中正子
80今そこにある危機 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 00:34:32.72 ID:vyQiPdVG
29:今そこにある危機

ショッピングモール内を一通り身回り中央ホールへと戻ってきた高村秀徳と新井宏音。
道中、彼らに新たに二人の仲間が加わる事となった。

「宜しくな、ええと…日宮高延に、千葉望だったっけな」
「…ああ」
「宜しくー」

どこか無愛想な大きな雄狐とは対照的に巨乳ムチムチボディの狐獣人の女性は明るめに挨拶する。
雄狐――妖狐・日宮高延が無愛想だったのは愛する主人の姿が未だ見付からない事に起因していた。

(まどかはまだ見付からない…大丈夫なのか、まどか…)

高延としては一刻も早く主人である日宮まどかの事を捜したかったが、
同行者がいる手前余り勝手な真似は出来ない。ここに来て、単独行動の方が良かったと後悔する高延。
今更嘆いても仕方無いのも重々理解してはいたが。

「さてと、このショッピングモールの中を見るだけ見て回った。武器屋は勿論あったぞ。
だが、もぬけの空だ。銃も弾薬も刃物も何もありゃしなかった。まあ予想はしていたが…多分、
運営してる奴らが片付けたんだろうな」
「日用品売り場とかに包丁とかはあったけど、一応銃あるから無理に貰う必要も無いと思って」
「そうかい」
「そうなんだ…でも、良かった。私達の他にも殺し合いに乗っていない人達がいて。ねぇ? 高延」
「そうだな」
「……(高延、何か、機嫌悪いな…まどかさん見付からないからか…)」

明らかに不機嫌になりつつある――苛立ちを隠せなくなっていると言った方が正しいだろうか――妖狐を
心配する望。気持ちは分からなくは無い。本人の話を聞く限りでは日宮まどかと言う女性は、
高延にとって非常に大切な存在らしい。この殺し合いの中において生死が分からなくなっていると言うのは、
想像を絶する不安、恐怖を高延に与えているのだろう。苛立ちはその反動なのだ。

「…高村秀徳に、新井宏音だったか」
「ん? あ、ああ」
「何…?」

高延が秀徳と宏音の二人に話し掛ける。
二人は何故目の前の妖狐が不機嫌なのか理由が良く分からないため少し戸惑っていた。

「銀髪の女見てないか。日宮まどかって言うんだ…俺の…主人、だ」
「……いや、見てないな」
「ごめん、見てない」
「……分かった」

それだけ言うと、高延はホールに設置されているベンチの上に乗り寝そべった。
そしてそれっきり、そっぽを向いたまま無言になってしまう。

「…悪く思わないでね」

このままでは高延の印象が悪くなる一方だと思った望は本人は望んでいないものの、フォローに回る。
彼には探し人がおり、どうしても見付けられず、生きているかどうか不安と苛立ちを隠せないでいるのだと。
ただ、本人に聞こえると逆に怒られると思い望は小声で二人に説明した。

「そうか…確かに、大切な人が殺し合いに呼ばれてるって言うのは、きついよな」
「なるべく、刺激しないようにしようか」
「そうしてくれる…?」

しかし望の気遣いも空しく、聴力が鋭敏な高延には望が自分の事を二人に話しているのが聞こえてしまっていた。
だが、あえて知らぬ振りをしていた。
81今そこにある危機 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 00:35:54.58 ID:vyQiPdVG
(ちっ…望の奴、余計な事しやがって……くそっ、放送も近いから下手に動けねぇし……。
こんな事なら…最初から一人でいりゃ良かったんだ…まどか…まどか…)

心の中で愚痴をこぼし続ける高延。その尻尾は苛立ちを表すかの如く激しく揺れていた。

◆◆◆

ショッピングモール一階中央付近に集まっている四人はまだ気付いていない。
自分達以外に三人、ショッピングモール内に侵入している参加者がいる事を。
そして、その三人がいずれも殺し合いに「乗り気」でいる事を。
東より兎獣人の少女、月宮奈緒子。

「書店…あ、欲しかったラノベ…店員なんて居ないし今なら万引きしたって……いや、やめとこ」

西より狼獣人の青年、然堂正信。

「ソファー売り場か…お、良い座り心地だ」

北より黒髪の若い女性、田中正子。

「何、こ、こ…職員、用の、ああ……そ、そうか。迷う、ちゃう、な……ち、地図…無いかな」

たどたどしい口調でモール裏の職員用通路を通る彼女こそ、高延の最愛の女性を殺害した張本人であるが、
まさかその張本人が自分と同じ建物内にいるなど、高延は知る由も無いし、正子の方も、
先刻殺害した女性の縁者が侵入した大型ショッピングモールの中にいるとはまだ思ってもいない。
四人がモール内を回り中央ホールに戻った直後ぐらいに、ほぼ同時に三人がモール内に侵入した。

「放送…だな、そろそろ」

「あ、放送の時間が近いな…」

「ほ、ほう、そう、時間」

三人はそれぞれ、放送を聞く準備をするため動きを止める。

中央付近の四人と接触するのは時間の問題だったが、まだもう少し先になりそうだった。


【朝/B-3ショッピングモール一階】
【高村秀徳】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]4式自動小銃(10/10)
[持物]基本支給品一式、7.7o×58弾(30)
[思考]
1:殺し合いからの脱出。首輪を解除したい。そのために首輪のサンプルを入手したい。
2:宏音、望、高延と行動。放送を待つ。
[備考]
※特に無し。
82今そこにある危機 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 00:36:48.44 ID:vyQiPdVG
【新井宏音】
[状態]良好
[服装]露出の高い踊り子服
[装備]コルトM1991A1(7/7)
[持物]基本支給品一式、コルトM1991A1予備マガジン(7×3)
[思考]
1:死にたくない。
2:高村さん、千葉さん、日宮さんと行動。
[備考]
※特に無し。

【日宮高延】
[状態]良好、苛立ち、不安
[服装]無し
[装備]コンバットナイフ
[持物]基本支給品一式
[思考]
1:まどかを捜す。殺し合いをする気は今の所は無い。襲われたら戦う。
2:単独行動の方が良かったかもな…。
[備考]
※日宮まどかの死を知りません。

【千葉望】
[状態]良好
[服装]仕事用のスーツ
[装備]ベレッタM92FS(15/15)
[持物]基本支給品一式、ベレッタM92FS予備マガジン(15×3)
[思考]
1:殺し合いはしたく無い。脱出したい。
2:高延、高村さん、新井さんと行動。高延がちょっと心配。
[備考]
※特に無し。

【月宮奈緒子】
[状態]良好
[服装]高校制服
[装備]コルトパイソン(6/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(7)、焼夷手榴弾(1)
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
2:放送を待つ。
3:石田佳奈子に注意。
[備考]
※ショッピングモール一階東部書店付近にいます。
83 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 00:40:15.23 ID:vyQiPdVG
【然堂正信】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]SMLEライフル(7/10)
[持物]基本支給品一式、.303ブリティッシュ弾(20)、 シグザウアーP226(15/15)、
シグザウアーP226予備マガジン(15×3)、ファイティングナイフ
[思考]
1:殺し合いに乗る。特に優勝したい訳でも無いが。
2:放送を待つ。
[備考]
※ショッピングモール一階西部の椅子・ソファー店にいます。

【田中正子】
[状態]貧血気味
[服装]私服
[装備]スプリングフィールドM1903A3(5/5)
[持物]基本支給品一式、7.62o×63弾(15)、ハリセン、栄養ドリンクセット(6/8)
[思考]
1:殺し合いに乗ってみる。
2:放送を待つ。貧血が辛い。
[備考]
※ショッピングモール一階北部の職員区画にいます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・
投下終了です。眠い……畜生 目がかゆい 涙が 変な色してる かゆ うま
84 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 08:04:37.70 ID:HJn1GVl8
投下乙です。
投下します
マイブームロワ第9話:起こすぜ筋肉旋風(センセーション)
登場:井ノ原真人、絹旗最愛
85 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 08:23:37.45 ID:HJn1GVl8
「ちくしょう!殺し合いなんて、ふざけんじゃねえぞ!」
a-2商店街のショッピングモールで、井ノ原真人は殺し合いの主催者に怒りを露わに……しながらスクワットをしていた。
彼にとっては一番落ち着く時なのだが、周りから見ると変な人極まりない。

「…………超馬鹿な人と会ってしまいました。超離れて会話しましょう」

「馬鹿とはなんだっ!筋肉馬鹿と言えっ!」

真人のペースに圧倒されっぱなしの12歳くらいの小柄な少女、絹旗最愛は脱出を目的としていた。
彼女は暗部の人間だ。ハッピーエンドの存在する物語はほんのひとにぎりなことを知っている。だから、最悪自分だけでも脱出しようと考えたのだ。

「丁度いいな、そこのガキ。共に筋肉旋風(センセーション)をお見舞いしてやろうぜ」

「ガキじゃないです。超絹旗最愛です」

【一日目/深夜/a-2商店街】
【井ノ原真人@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:筋肉旋風でフィアンマを倒す。
1:直枝理樹を優先して守る
※Refrein、消失後からの参戦です

86 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 08:35:08.46 ID:HJn1GVl8
【絹旗最愛@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]リボルバー銃学園都市モデル
[所持品]基本一式、不明1
[思考・行動]
基本:脱出する。
1:麦野沈利を警戒。
※原作19巻終了後からの参戦です
※『窒素装甲(オフェンスアーマー)』は連続10分、インターバル一時間です。

===
投下終了です。真人の出し方……これしか考えられない
投下します
マイブームロワ第10話:シノビ×マジカル
登場:セラフィム、佐倉杏子
87 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 08:56:40.44 ID:HJn1GVl8
「秘剣ーーーーー燕返し!」
ザシュゥッとセラフィムの手に握られた模造刀が風を切る。速度は音速に近く、模造刀とはいえ喰らえばただではすまないだろう。
彼女、セラフィムは人間ではない。吸血鬼と忍者の混合種族、吸血忍者である。
彼女は殺し合いに乗ると決めた。理由はただ一つ。あの優しきネクロマンサー、ユークリウッド・ヘルサイズが生き残れば、自分も含めて全員生き返ることができるのだ。
ユーの能力「言葉を現実にする能力」になら、それができるのだから。
そしてそれをしなければいけない理由。それは魔装少女ハルナの死体を見つけたからだった。頭は潰れて歯が飛び散り、脳奬と尿、大便の臭いが混じりあった悪臭。すでにハエが頭と局部にたかりはじめていた。
セラは嘔吐した。かつての同居人のあまりにも無惨な死体を目撃したショックはあまりにも大きすぎたのだ。

「おいおい、凄えなあんた」
少女の声にはっとしてセラは振り向く。そこには赤髪の少女、佐倉杏子が不敵な笑みをたたえて立っていた。
まるで、セラが殺し合いに乗っていることを知っているようなーーー。
セラが模造刀を構えると、杏子も魔法少女となる。
88 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 09:10:24.05 ID:HJn1GVl8
制限時間はたった五分。二人の少女が、同時に激突する。

【一日目/深夜/a-3町外れ】
【セラフィム@これはゾンビですか?】
[状態]精神的ダメージ(大)
[装備]来ヶ谷唯湖の模造刀
[所持品]基本一式、不明1、チェーンソー
[思考・行動]
基本:ユーを優勝させる。
1:目の前の少女を殺す
※一巻、京子撃破後からの参戦です
※ハルナの死体を確認しました

【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]健康
[装備]槍
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:殺し合いに乗る者を殺す。
1:知り合いはできるだけ生かしたい。
※死亡後からの参戦です
89 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 09:12:49.45 ID:HJn1GVl8
投下終了です。
セラさんと禁書の神裂ってどっちが強いんだろう?
90 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 11:21:54.29 ID:vyQiPdVG
投下乙です。死体描写が生々しい…
投下します。俺オリ2 30:第一回放送(俺オリロワ2nd) 登場:宮原克行
91第一回放送(俺オリロワ2nd) ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 11:22:49.94 ID:vyQiPdVG
30:第一回放送(俺オリロワ2nd)

『どうもどうもー。参加者の皆さん、俺ですよ。宮原克行DE SU YO!
どうですか? えー? 平凡な日常からいきなり死と隣り合わせの状況下に放り込まれた気分は?
結構愉しんで下さってる人もいるみたいね。物好きだねぇ。
俺は安全な所から見てるだけ、気楽なもんよ。

んじゃ第一回目の放送始めるぞ。まず禁止エリアからな。
今から一時間後に、B-1、C-6、E-6、F-5、G-2の五つのエリアが禁止エリアになる。
もう一度言うぞ、今から一時間後に、B-1、C-6、E-6、F-5、G-2の五つのエリアだ。

じゃ次、最初の四時間で死んだ奴を言うぞ。ちょっとズレがあったりすっけど大体死んだ順番だ。言うよー。

切野美紀
永久修康
日宮まどか
黒部直高
西田孝世
瀬野由紀子
青木勝昭
吉岡美津子
夏樹句家子
三宅隆幸
佐藤光里
勘解由小路左衛門三郎清廣
立津手斗
三枝嘉隆
紫前武尊
赤松裕理
今林健晃
吉田賢治

以上18人。これで残りは24人か。良いペースで安心したよ。この調子で頑張れ。

んじゃ次はお昼の12時な。次も俺の声聞けるよう頑張ってね〜ん☆ばいちゃ♪』

◆◆◆

某所にある運営本部で、顔に包帯を巻いたスーツ姿の男、宮原克行は放送機器のマイクを置き、
椅子の背もたれに寄り掛かり大きく背伸びをする。

「あ〜あ〜結構良い感じだねぇ〜………そういや…小神さくらだっけ?」

近くのテーブルの上に置いてあったファイルに手を伸ばし、それを開いて見る克行。
そこには参加者の一人、小神さくら――と言う名の生体兵器プロトタイプの資料が詳細に書かれていた。

「軍の生体兵器…死体から任務を忠実に遂行し、尚且つ超人的な身体能力を持つ兵士を作り出す極秘計画、ね。
その試作品をこの殺し合いで試して欲しい、か……軍のお偉いさんも、酔狂って言うか何て言うか。
まあ、いきなり三人殺してるし…結構良いんじゃね? おっと、あんま喋らない方が良いな」

仮にも軍の超極秘事項を軽々しく口にすべきではないと、克行は資料をテーブルの上に置き話を切り上げた。



【宮原克行(みやはら かつゆき)】
年齢不詳(30代前半〜後半?)の人間の男。全身に大火傷を負っており包帯を巻いている。
人格がやや安定しておらず口調がころころ変わる。脳に何らかの異常があるとも言われている。
俺オリロワ運営人柴田行隆と同じ組織の人間で面識もあるが、「アホの柴田」と呼ぶあたり、余り仲は良く無いようだ。
92 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 11:24:08.28 ID:vyQiPdVG
投下終了です。宮原はミイラ男がスーツ着たみたいな外見です。
93 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 20:06:01.19 ID:HJn1GVl8
投下乙です。ミイラ男がスーツって何かシュールw
投下します
マイブームロワ第11話:反逆者 トリズナー
登場:人吉善吉
94 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 20:23:31.02 ID:HJn1GVl8
b-2廃団地のとあるトレーニングジムに、ぱん、ぱぁんと小気味いい音が響いていた。
人吉善吉。俗に「普通」と呼ばれる彼は殺し合いの場において、至って健全に、フィアンマへの反逆を決めた。
彼はサンドバックを殴って怒りを鎮め、心を落ち着ける。
殺し合いに乗らないと信頼できるのは、阿久根高貴か江迎怒江くらいと踏んでいた。球磨川禊は確かに生徒会長黒神めだかの前に敗れたが、まだ信頼はできない。

「カッ!俺らしくもねえ!ここは悪人だろうが善人だろうが、みんな綺麗に助けんのがめだかちゃんじゃねえか!」

相手がどんな悪党でも手を差し伸べ、必ず光の道へ連れ戻す。そんな少女を善吉は尊敬し、愛していた。

「生徒会庶務人吉善吉!これより生徒会を執行する!」

【一日目/深夜/b−2廃団地】
【人吉善吉@めだかボックス】
[状態]疲労(小)
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:このゲームを潰す
1:阿久根先輩、江迎と合流
※球磨川撃破後からの参戦です
※「欲視力」は封印されています。
95 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 20:35:26.62 ID:HJn1GVl8
投下終了です。
投下します
マイブームロワ第12話:少年は世界に一人きり。だから少年は神様だ。
登場:球磨川禊、野比のび太、江迎怒江
96 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 20:51:33.57 ID:HJn1GVl8
「うぇぇええーん!ドラえも〜ん!」
少年、野比のび太はヘタレていた。突如開幕した殺し合いの宴。さらに飛ばされたのはかなり不気味な廃村エリア。ただでさえ恐がりなのび太を更に追いつめたのは。
突然彼に声をかけた過負荷の少女、江迎怒江を彼が幽霊と間違ってしまったことによる。
江迎はそんなのび太を追いかける。手には護身用の刃が飛び出すスペツナズ・ナイフを持ちながら。
もちろんのび太を殺す気はないが、万一もありえるのだ。
のび太は江迎を撒くために、村の診療所に逃げ込む。見つかるのも時間の問題だろうから、支給品の改造スタンロッドを握りしめる。
彼はそのスタンロッドに、即死クラスの電流が流れることを知らない。
そして、ゆっくりと開いた戸を見てーーーー

「え?」
そこには黒髪の少年が立っていたのだった。
少年は顔色を変えないが、のび太は慌てて平謝りしはじめる。

「あの、えっと。ごめんなさい!」

「…………ううんいいけどさ。君は殺し合いに乗るのかい?」

普通の人そうだ、とのび太は安堵して、

「乗ってないよ。ドラえもんや静香ちゃんを殺すなんてできるわけないし、何より人殺しはーーー」

「いや、もういいよ。」
97 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 21:11:29.82 ID:HJn1GVl8
静かな、だがどこか刺のある声色で。少年は蔑みの視線をのび太に向けながら、

ーーーー手から出した一本のネジ「却本作り(ブックメーカー)」によって生み出されたネジで、野比のび太の腹部を勢いよく刺し貫いた。

「ぁ……いだ…!?」
そして野比のび太が崩れ落ち、生命を終えるのと同時に、診療所のドアに一人の少女ーー江迎怒江が立ち、敵意の視線を少年に向けていた。

「………怒江ちゃんかあ。すっかりプラスに染まっちゃったんだね」

「球磨川さん…貴方は…ッ!」
江迎は両手から過負荷『腐敗した草花(ラフラフレシア)』を発し、少年球磨川禊を腐敗させるために突撃する。
球磨川はネジを両手に出現させ、江迎に投げつける。
もちろん『荒廃した草花』によって瞬時に腐敗するが、球磨川は江迎の懐に飛び込む。
腐敗した空気が球磨川の頭を刺激するが、球磨川は顔色ひとつ変えない。過負荷の人間にとってこの程度の責め苦は一般常識だ。
江迎も球磨川の行動を予測するが、球磨川は突然に距離を取った。
球磨川はネジを無数に投げつけ、江迎の移動を妨げ続ける。何か妙だ。そう思ったときには遅すぎた。
ぷつん、と腐敗が途切れ、江迎の両肩をネジが貫く。
98 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 21:26:02.37 ID:HJn1GVl8
過負荷の制限時間が切れた。それを球磨川禊は予測して対処したのである。

「怒江ちゃんと僕じゃ過負荷の大きさが違う。……おっと、プラスにはきつい痛みで声も出ないかな」

球磨川は江迎のスペツナズ・ナイフを掴みとり、江迎の心臓に突き立てた。



ああ。意識が遠のいていく。
ごめんなさい人吉君。でも、私はあなたに会えて嬉しかった。私の過負荷を認めてくれて。ーーーーありがとう。

【野比のび太@ドラえもん】
【江迎怒江@めだかボックス】    死亡確認
【残り25/30人】

【一日目/深夜/b−3廃村】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]返り血(大)
[装備]スペツナズ・ナイフ
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:プラスの人間を皆殺しにする。
1:人吉善吉を殺害する。
※会長戦開始からの参戦です。
※大嘘付きは封印され、却本作りになりました。
※一日一度だけ「却本作り」を使えます。
99 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 21:28:18.45 ID:HJn1GVl8
投下終了です。
鉄人兵団ののび太はあまり目立ってないような
100 ◆YR7i2glCpA :2011/04/02(土) 21:46:54.19 ID:kwfy9gr8
投下乙です。
では自分も投下します。

ごちゃ混ぜロワ 8:墓場に流血とか縁起が悪すぎる
登場人物:鈴木みか、福沢玲子、茶ノ畑珠実
101墓場に流血とか縁起が悪すぎる ◆YR7i2glCpA :2011/04/02(土) 21:48:02.43 ID:kwfy9gr8
朝日が昇っているとはいえ、その場は暗い雰囲気が漂っていた。
色で言うならば灰色の空気が漂っていた、と言えばいいのだろうか。
そう、そこは墓場。
大抵の人間は死ねばそこに行く。
言うなれば、人間の行き着く場所。
この殺し合いの場において、なんという皮肉な場所であろうか。


そんな墓場で、一人の少女が泣いていた。
…もとい、27歳女教師、鈴木みかが泣いていた。
どう見ても中学生、あるいはそれ以下にしか見えないその姿で膝を抱え、肩を震わせて泣きじゃくるその様は誰がどう見ても少女――いや幼女にしか見えない。
「ぐすっ……えぐっ……お父さぁん………」
その姿は、墓場と言う場所と相まって普通の神経を持った人間ならば妖怪や幽霊の類と勘違いしてしまうようなものだった。

そう、普通の神経を持った人間ならば。
102墓場に流血とか縁起が悪すぎる ◆YR7i2glCpA :2011/04/02(土) 21:48:45.03 ID:kwfy9gr8



「あら……どうしたの?」
みかの前に、一人の少女が立っていた。
セーラー服を身にまとい、そのやや幼さが残る顔には微笑みを浮かべている。
だがみかにはその様が涙でよく見えなかった。
「うあ、あー……」
嗚咽で口から出る言葉は意味をなさない。
なんとかみかは言葉を紡ごうと、涙をぬぐった。
だが、それにより見えてしまった。

目の前の少女が、鋭いレイピアを持っていたのを。

「え?ちょ、ちょっと、何それ?!」
「何って…武器だよ?」
「そそそ、それでなにをするの!?」
「何って……」

ぷすり

みかの幼い顔面に、レイピアの細い刀身が突き刺さる。
みかの顔面に金属の冷たさが、その直後に焼けるような熱さが、そして痛みがいっぺんに襲いかかり―――

鈴木みかは、呆気なく絶命した。
103墓場に流血とか縁起が悪すぎる ◆YR7i2glCpA :2011/04/02(土) 21:49:29.48 ID:kwfy9gr8



「…いっけなあい、もっとじっくり殺すべきだったなあ……」
彼女の名前は福沢玲子。
鳴神学園に通う、ごく普通の女子高生――そう、表の顔は。
彼女はとあるクラブに所属していた。
それもテニスや演劇と言ったものではない。
そう、それは――殺人クラブ。
その中において、彼女は異端の存在と言っても良い存在だった。
彼女が求めているのは、人の死の瞬間とその工程。
ただ単純に、面白いから殺す。
彼女は――殺人クラブの趣旨に最も合致した、最も異端な存在だった。
現に今、彼女は自分の行いを後悔していた。
急所を一突きしたら即死はほぼ確実だと知っていたのに、自分は愚かにもそれをしてしまった。
これじゃあ死の瞬間も一瞬で終わってしまうではないか。
「…まぁいいか。クラブの皆を除いてもあと65人もいるんだし……」
福沢は、さらなる獲物を狩るべくみかのまだ手をつけられていないデイパックに手をかけた。
その瞬間だった。

「今何をしたですか。」

目の前に、茶髪の三つ編みの少女が現れたのは。
104墓場に流血とか縁起が悪すぎる ◆YR7i2glCpA :2011/04/02(土) 21:50:38.25 ID:kwfy9gr8




【鈴木みか@せんせいのお時間 死亡】


【F−6墓場/1日目朝】
【福沢玲子@学校であった怖い話】
[状態]:健康
[装備]:レイピア@ブシドーブレード弐
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)、みかの基本支給品(アイテム未確認)
[思考]1:殺人を楽しむ
   2:目の前の少女も殺す

【茶ノ畑珠美@まほらば】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:梢を守る
   2:目の前の女の対処

105 ◆YR7i2glCpA :2011/04/02(土) 21:51:20.78 ID:kwfy9gr8
投下終了です。
珠ちゃん出番すくなっ!
106 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 22:00:33.80 ID:vyQiPdVG
投下乙です。

マイブームロワ>人善の読み当たっていたなw のび太ェ……球磨川め
ごちゃ混ぜロワ>レイピアで顔面刺されるのはぞっとする

投下したいと思います。俺オリロワ2 31:若い者はええのうby甲子太郎爺
登場:額賀甲子太郎、浅井きらら、浅井政喜、比良坂守治
107若い者はええのうby甲子太郎爺 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 22:02:06.81 ID:vyQiPdVG
31:若い者はええのうby甲子太郎爺

E-5市街地に存在する民家の一つ、安藤家にて老人・額賀甲子太郎は放送を聞く。

「何て事じゃ、もう18人も……いや、一人はわしが殺したんじゃったな」

四時間で18人もの犠牲者が出ている事に愕然とする。
ただその内一人は本人も言っている通り甲子太郎自身が殺害したのだが。
病院にて一戦交えた紫前武尊の名前も死者として呼ばれた。気絶させたのだがその後何者かに殺害されたのだろうか。

「ふぅ……」

台所で見付けたペットボトルの緑茶を口に運ぶ甲子太郎。

「……そう言えば……隣の家から物音らしいのが聞こえたが…誰かいるのか?」

甲子太郎のいる安藤家の隣には松島家と言う二階建ての民家がある。
その家から微かだが、声らしき音がしていた。誰かがいる可能性が高い。
気付いたのは放送直前になってからだったので、放送を聞く事を優先し声の頃は後回しにしたのだが、
放送も終わったので、調べに行く余裕は出来た。

「調べてみるか」

荷物を纏めて、甲子太郎は安藤家の玄関へと向かった。

◆◆◆

「18人死んだって、きらら」
「まどか…死んじゃったのね……高延君は大丈夫かしら」
「随分、死んだな…俺達生きてるの、運が良いって事かな」

松島家一階では、全身獣の精○塗れになった金髪の全裸美女、
根元の瘤が膨れた赤竿を股間にぶら下げた濃淡の毛皮の魔狼、水色の毛皮を持った竜種の青年が、
放送で聞いた情報を纏めていた。
金髪美女、浅井きららは友人である日宮まどかを失ったがそれ程悲しむ様子は無い。

「禁止エリアは……東と南のエリアが指定されたけど、この辺は大丈夫みたいね……」
「どうする? もうちょっとヤってから移動する?」
「俺もう駄目! 無理! 腰痛い!」
「それじゃ、私と政喜はもう一回ヤっておこうか…」

きららは四つん這いになって尻を突き出し、魔狼、浅井政喜はきららに覆い被さり腰を激しく打ち付け始める。

「あっ、あ…ああ、ん、あ……もっとほじってぇ」
「ハァ、ハァ、気持ち良いよきらら…」
「よぉやるねあんたらは……ん?」

ふと、竜の青年比良坂守治は玄関の方が気になった。微かに足音が聞こえたのだ。
108若い者はええのうby甲子太郎爺 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 22:03:20.98 ID:vyQiPdVG
「ちょ、二人共、誰か来たっぽい」
「え!?」
「マジ? ちょ…もう根元の瘤膨らんで抜けないんだけど、もう出そうなんだけど」
「政喜のお――ちんが私の中でビクビクしてるよぉ」
「あんたらちょっとは危機感持て! 殺し合いに乗ってる奴だったらどうすんだ! あ、声でけ……」

「…誰かおるのかの」

玄関の方から老人の男の声が響く。

「もう仕方無い、俺が行ってくるから、あんたらその間に片付けしとけよ!」
「分かった、あ、イく!」
「あぁ、熱いぃ」
「チ○ポ抜いとけよ!」

守治が自分の支給品である突撃銃AK-47を携え玄関に向かった。

「誰…?」
「おお、やっぱり人がいたか」
「俺、竜だけど…あんたは…額賀甲子太郎、だったか?」

名簿に載っていた老人の名前を言う守治。老人――額賀甲子太郎はそれを肯定する。

「いやぁ、放送の少し前ぐらいに隣の家に厄介になっていたんじゃがな。
この家から物音が聞こえたんで気になって…」
「やっぱ外にも漏れてたか……」
「お前さんは、比良坂守治君、じゃったかな」
「ああそうだよ」
「他にも誰かおるかの」
「いるけど…」

守治は一度二人の様子を見に行く。予想はしていたが、きららと政喜は結合を解いていない。
尻と尻を向かい合わせ犬が交尾している時のそれと全く同じ状態になっている。

「あんたら片付けしろって言ったろ!」
「ごめん、守治君、頑張ったんだけど、政喜のおち――ん抜けないの」
「根元の瘤が大きくなったらもう無理なんだよ…」
「いや、人来てんだけど」
「ほうほう、若い者はいいのう」
「「「!!」」」

いつの間にか甲子太郎が守治の背後に来てニコニコと笑っていた。
三人はかなり驚き焦ったが意外と老人は耐性があったようだ。それが三人には幸いだろう。

「わしは額賀甲子太郎。そこのお嬢さんは浅井きらら、狼君は浅井政喜で良いかな」
「え、ええ」
「そうだよ…」
「わしはもう、おなごの裸を見ても丸っきり勃たなくなってしもうて…若いお前さん方が羨ましいわい」
「は、はあ」

ばつが悪そうな顔で守治が言った。
その後、どうにかきららと政喜の結合も解け、後片付けをした三人は、改めて甲子太郎と応対する。

「…そう言う訳でな、わしは一人、殺した」

甲子太郎は自分が公園にて、襲い掛かって来た参加者を返り討ちにした事を三人に話す。
これから一緒に行動する以上隠し事は良くないと判断したためだ。
三人は甲子太郎に非は無い事は分かってはいたが、殺人を行った人物が目の前にいると言うのは、
それでもやはり妙な気分になった。
109若い者はええのうby甲子太郎爺 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 22:05:28.89 ID:vyQiPdVG
「……わしはこの仕込杖を支給されたんじゃが、お前さん方は何を支給されたのかの」

甲子太郎が三人に何が支給されたのか尋ねる。三人がそれぞれ自分のデイパックから、
不定支給品を取り出して見せた。
浅井きららは直刀と自動拳銃Cz75に予備マガジン3個。
浅井政喜は剣鉈。
比良坂守治は突撃銃AK-47と予備マガジン5個であった。

「ほう、きららさんは刀を持っておるのか…もし良ければ、わしに譲ってくれんか」
「良いですよ。どうぞ」

きららは甲子太郎に直刀を渡す。

「…ここにいる全員は皆、殺し合いから脱出したいと思っている。それは間違いないかの」
「はい」
「ああ」
「ああ…って言っても、ロクに何もしてないんだけど、エッチしてばっかで」
「脱出しようなら、まず首輪をどうにかせんとなぁ…」

甲子太郎が首輪に触れながら言う。だが生憎ここにいる全員は機械知識は持ち合わせていないため、
手が出せない。もっともあったとしても「下手にいじれば爆発する」と言われている首輪をいじろうとも思えないだろうが。
そういう人物を捜すのが一番の得策だろう。いるかどうかは別として。
となればずっと一ヶ所に留まっていても仕方無い。四人は地図とコンパス、エリア表示機能付懐中時計を取り出し、
テーブルの上に置いて次にどこへ向かうか話し合い始めた。


【午前/E-5市街地松島家一階】
【額賀甲子太郎】
[状態]左頬に傷
[服装]着物
[装備]直刀
[持物]基本支給品一式、仕込杖
[思考]
1:殺し合いを止める。首輪をどうにかしたい。襲われたら戦うが出来るだけ殺したくは無い。
2:きららさん、政喜君、守治君と行動。
[備考]
※紫前武尊を知っています。
110若い者はええのうby甲子太郎爺 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 22:06:31.00 ID:vyQiPdVG
【浅井きらら】
[状態]良好
[服装]一応私服
[装備]Cz75(15/15)
[持物]基本支給品一式、Cz75予備マガジン(15×3)
[思考]
1:殺し合いはしない。生き残りたい。政喜から離れない。
2:政喜、守治君、額賀さんと行動。高延君がちょっと心配。
[備考]
※特に無し。

【浅井政喜】
[状態]良好
[服装]無し
[装備]剣鉈
[持物]基本支給品一式
[思考]
1:殺し合いはしない。生き残りたい。きららから離れない。
2:きらら、守治、額賀さんと行動。
[備考]
※特に無し。

【比良坂守治】
[状態]疲労(少し回復)
[服装]無し
[装備]AK-47(30/30)
[持物]基本支給品一式、AK-47予備マガジン(30×5)
[思考]
1:殺し合いはしない。生き残りたい。
2:きららさん、政喜、額賀さんと行動。
[備考]
※特に無し。
111 ◆ymCx/I3enU :2011/04/02(土) 22:07:41.22 ID:vyQiPdVG
投下終了です。
112 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 22:22:01.81 ID:HJn1GVl8
投下乙です
ごちゃ混ぜロワ>福沢さんいきなりか。
俺オリロワ2nd>対主催組結成か…
投下します
マイブームロワ第13話:悲哀の螺旋/怪物ふたり
登場:ユークリウッド・ヘルサイズ、美樹さやか
113 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 22:33:05.47 ID:HJn1GVl8
b−3廃村。野比のび太と江迎怒江が球磨川禊に殺害され、空も白みかけたころ。時間にして午前4時。
皮肉にも自らの大切な人、相川歩に倒された少女美樹さやかを、ユークリウッド・ヘルサイズは介抱していた。
ユーはネクロマンサーである。言葉を現実にする力を持つ地獄の使者。
だが、「回復して」という言葉は通じなかった。ネクロマンサーの力は完全に封印され、ユーは今や筆談するただの個性的な甲冑少女である。フィアンマはユーの筆談用にメモ用紙とペンを用意するという計らいを見せた。
そして美樹さやかの纏う闇が一気に戻る。パァァァアアアアン!とユーが吹き飛ばされ、さやかがゆらり、と立ち上がる。

ユーの驚異的な筆談速度も意味を成さない。一撃でユーをたたき伏せる。とどめの闇の翼がユーの頭に、迫る。
114 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 22:41:52.62 ID:HJn1GVl8
【一日目/夜明け/b-3廃村】
【ユークリウッド・フルサイズ@これはゾンビですか?】
[状態]全身にダメージ(中)
[装備]なし
[所持品]基本一式、筆談セット、不明1
[思考・行動]
基本:打倒主催を目指す
※ネクロマンサーの能力はすべて封印されています

【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]魔女化
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:すべて滅ぼす
115 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/02(土) 22:43:04.71 ID:HJn1GVl8
投下終了です。
116 ◆YcpPY.pZNg :2011/04/02(土) 22:49:34.55 ID:UKjDhMKg
皆様、投下乙です。
では自分もば。

お気に入りロワ第27話:刃と剣
登場キャラ:土御門元春、キラ・ヤマト
117 ◆YcpPY.pZNg :2011/04/02(土) 22:50:14.49 ID:UKjDhMKg
「こりゃあ酷いな」

 バトルロワイアルが開始されて一時間程が経過したその時、土御門元春はデパートの喫茶店コーナーに立っていた。
 その足元には強烈な悪臭を漂わせる死体が一つ。
 元は凄腕の船大工にして心優しきサイボーグだった男の、その亡骸である。
 土御門はサングラスの奥にある瞳を細めて死体を観察していた。
 その顔は真剣そのもので、普段のお調子者としての顔は影に隠れていた。
 学園都市の裏側にて暗躍するエージェントとしての表情が、今の彼を占めていた。
 
(やはり学園都市が関わってると見て間違いないか。くそっ、アレイスターの野郎、何を考えてやがる)

 その死体の様子は明確な異常を土御門へと伝えていた。
 ドロドロに溶解した皮膚に、通常の死体のものとは違う死臭。
 陰陽師として、魔術師として、学園都市のエージェントとして数多の死体を見てきた土御門ではあるが、ここまで惨たらしい死体は記憶に少ない。
 予想としては学園都市の新兵器、それか何らかの魔術。
 だが土御門とて、十六という若輩でありながら陰陽道を極めた天才魔術師。
 殺しの現場を見れば、魔術が関与しているかどうかの見極め位は判断が付く。
 結論からして魔術の可能性は0。
 科学側の兵器と断定して間違いないだろうと、土御門は結論付ける。
 
(この殺し合いもアレイスターの『プラン』の一端か? なら、上条当麻がこの殺し合いで死ぬ可能性はない筈だが。アイツの『プラン』とやらに上条当麻は必要不可欠のようだしな……)

 死体を見下ろしながら、土御門は思考を回す。
 バックの中にあった一枚の紙。
 そこには総勢73名にも及ぶ人々の名前が記されていた。
 そして、その中に上条当麻の名前があった。
 『幻想殺し』。
 土御門の親友にして、魔術サイドと科学サイドの両陣営から注視されている存在。
 数多の事件を拳一つで収め、そして敵であった存在さえも何やかんやで味方に引き込む結構スゴい男である。
 上条当麻を一言で表すならば、お人好しという言葉がピッタリであろう。
 他人の為に命を賭ける事ができ、命を狙われた敵であっても決して殺さない。
 言葉で説き伏せ、拳で止める。
 学園都市の裏や、魔術サイドの血生臭い歴史を知る土御門からすれば、何とも甘い解決法だと思う。
 だがしかし、馬鹿の一念岩をも通すとは良く言ったもので、上条当麻はその甘い解決法で結果を残してきた。
 それは魔術サイドの大勢力から危険人物と認定される程である。
 
(だが、上条当麻みたいなお人好しは、こういうゲームには向いてない……誰かしらに騙くらかされて背中から刺されるなんて事も充分ありうる)

 数多の争乱を生き抜いてきた上条であるが、この殺し合いの場でも生存せしめるかどうかと問われれば、可能性は薄いだろう。
 『幻想殺し』という特殊な力を持つものの、その戦闘力には大きなムラがある。
 第一位の超能力者に勝利する事もあれば、レベル0の土御門に一方的に敗北する事もある。
 異能に対してはスペック以上の実力を示す上条当麻は、その実、異能が関わらない単純な白兵戦には弱い。
 精々、路地裏の不良レベル。
 むしろ、何故それだけの実力しか持たない男が、異能力者を相手にするとあれ程の功績を示すのか疑問に思う程だ。
 そんな上条が、徒手空拳の達人などと遭遇し戦闘に陥ったらどうなるのか……想像しなくても分かる。
 加えて前述のお人好しな性格だ。
 知らぬ間に殺人鬼に騙さていた、何て事は多いに有り得る。
 客観的に見て上条当麻がこのバトルロワイアルを生存できる可能性は低く思えた。
118 ◆YcpPY.pZNg :2011/04/02(土) 22:50:48.93 ID:UKjDhMKg
(……ま、でも上やんなら心配しなくても大丈夫だろ。上やんがそう簡単に死ぬ訳ないにゃー。むしろ、この殺し合いの中でもフラグ建てまくってそうでムカつくぜい)

 しかし、土御門の主観を入り交えた答えとなると話は別である。
 あの男が死ぬ訳ない、というのが上条の悪友たる土御門元春の正直な見解だ。
 魔術および科学サイドの紛争を生き残り、五桁に及ぶ女性達とフラグを建てまくったた男。
 それが上条当麻だ。
 そんな男がこんな殺し合いなんかで死ぬ訳がない。

「あー、リア充爆発しないかにゃー」

 もはやエージェントとしての顔を止めた土御門は一言だけ呟きを零して、そして再度気を引き締める。
 上条当麻の心配はいらないものの、現状がとてもマズいという事に変わりはない。
 三日という時間制限もある。打開策を考えなければ全滅、そうじゃなくても殺し合いに乗る参加者だって居る筈だ。
 早めに、せめてこの首輪だけでも何とかしなければ完全に手詰まりとなる。

(まずは誰かしらと手を組みたいところだな。ある程度の戦力と知力を集めて、殺し合いに乗った参加者の排除と首輪の解除を進める。それでもって更に他の参加者達と合流して、主催者達との対抗組織を造り地盤を固めていく)

 死体に背を向け土御門はその場から離れていく。
 その手には最初に支給された物とはまた別のデイバック。
 死体が背負っていたものを拝借させていただいたものだ。

(あの男を殺害した奴はよほど動揺してたんだろう。支給品の強奪は最低限だと思うがな)

 デパートを練り歩き、フロアの片隅に設置されたトイレの、更にその個室へと入っていく土御門。
 洋式の便座に腰をかけ、土御門は新たに入手したデイバックの中身を確認していく。
 拳銃の一つ位は手元に置いておきたい土御門であったが……、

「だ、堕天使エロメイド……しかも大精霊チラメイドに小悪魔ベタメイドまで……」

 無類のメイド好きである土御門からすれば、その支給品は確かに嬉しいには嬉しい。
 だがこの状況下ではさしもの土御門とはいえ手放しで喜べない。
 それにいじりの対象である神崎も居ないのだ、アイテムの意義は遥かに低下する。

(もう一つの支給品は……こりゃ海原の霊装か。確かアステカ系の霊装だったか? 俺には使えないが、まぁナイフ代わりにはなるだろ)

 黒曜石のナイフをズボンとベルトの間に差し込み、土御門はデイバックの中身をもう一つへのデイバックへと全て移す。
 最低限の武器は入手した。後は慎重に行動をしていくだけだ。
 便座から立ち上がる土御門。口元に軽い笑みを浮かべながら、行動を開始する。
 成すべき事は何時もと何も変わらない。
 排除すべき者は排除し、利用できるものは利用する。
 そこに感情は必要ない。
 冷酷に、淡々と、確実に成すべき事をこなす。
 ただそれだけの事であった。

(おっと早速発見か。さてコイツとの遭遇は吉と出るか、凶と出るか)

 デパートの中を歩くこと十数分、土御門は遂に生存している参加者と遭遇する。
119 ◆YcpPY.pZNg :2011/04/02(土) 22:52:00.87 ID:UKjDhMKg
 その参加者はやけに線が細く、どうにも頼りなさげな印象を受ける青年であった。
 年は土御門より一回りほど上であろうが、何故だが更に大人びて見える。
 何というか社会に対して諦観しているような、悪く言えば世捨て人のような印象を受ける。
 単純な一般人とは一線をがす、そんな青年であった。
 だが、土御門にそんな事は関係ない。
 相手が誰であろうと、成すべき事は変わらない。

「一つだけ質問する。お前は殺し合いに乗っているか?」

 土御門の存在に気付かぬその背中へと足音をたてずに接近し、首元に石造のナイフを突き付ける。
 放たれた言葉は単純にして明快なもの。
 Fallere825―――『背中を刺す刃』。
 その魔法名通りの働きをこなし、土御門は青年へと声を飛ばした。
 青年は驚愕に見開き、その瞳だけを首元のナイフへと向ける。

「……僕は乗ってない。誰も殺さないし、誰も死なせたくはない」

 儚げな外見とは裏腹に、芯のある言葉であった。
 嘘吐きを自称し、あらゆる人々を騙して生活を送る土御門には分かる。
 青年の言葉に嘘はない。本心から出たものであろう。

「そうか、物騒な事をして悪かったな。俺は土御門だ、お前は?」
「僕はキラ……キラ・ヤマトだよ。よろしく」

 これだけの事をされたというのに、青年―――キラ・ヤマトは柔和な微笑みを携えていた。
 場慣れしているな、と土御門は素直に感じる。
 それなりの経験があるのだろう。
 このような命のやり取りを行った経験が。

「キラ・ヤマト、お前はこの殺し合いをどうしたい?」
「……止めたいと思ってる。こんな殺し合いは間違ってるし、こんな殺し合いで人が死ぬなんて間違ってる。僕は、この殺し合いを止めたい」

 そう言うキラの瞳は力強いものだった。
 コレは掘り出し物かもな、と感じながら、土御門も自然と笑みを浮かべる。
 キラのものとは別種の、何かを企むような笑み。
 その笑みに、しかしキラは動じない。
 変わらぬ瞳で土御門を見詰めていた。

「奇遇だな、俺も同じだ」
 
 こうして二人の男が手を組んだ。
 土御門元春とキラ・ヤマト。
 目標を同じとする二人は手を組み、殺し合いの打開を目指していく。

120 ◆YcpPY.pZNg :2011/04/02(土) 22:55:28.63 ID:UKjDhMKg
【一日目/深夜/F-3・市街地・デパート】
【土御門元春@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]トラウィスカルパンテクウトリの槍@とある魔術の禁書目録
[道具]基本支給品一式、堕天使エロメイド@とある魔術の禁書目録、大精霊チラメイド@とある魔術の禁書目録、小悪魔ベタメイド@とある魔術の禁書目録、ランダム支給品×1〜3(武器はない)
[思考]
0:殺し合いを止める
1:首輪の解除。他の参加者と会い、手を組む。
2:ひとまずはキラと行動。
3:一方通行、上条当麻と合流する。

【キラ・ヤマト@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
0:殺し合いを止める
1:土御門と行動する。




これにて投下終了です。
スレ速度早すぎワロエナイ。ホント皆さん凄いですね…
121創る名無しに見る名無し:2011/04/03(日) 01:35:21.49 ID:8sFNS02K
投下乙です。
投下ペースについては別に気にしなくても大丈夫だと思いますよ。
Yc氏は長文で投下することが多いようですし、人それぞれということで
122創る名無しに見る名無し:2011/04/03(日) 01:51:01.16 ID:RhbsAgBW
マイブームロワ>ユーの制限はきついな。そして、その子は介抱しちゃダメだ。
しかし状態表、ユークリウッド・フルサイズってw

お気に入りキャラ>土御門は相変わらずマイペースだ。
変わり種コンビの多い対主催だけど(ネウロ清麿とかアンデルセン打ち止めとかネウロとかアンデルセンとか)
正統派対主催コンビの結成か
123 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 07:43:28.21 ID:EgecBegG
>122
うわwミスっすねw
>お気に入りロワ
土御門は対主催のキーマンになりそうですね。

そして参加者一部変更。
【リトルバスターズ!エクスタシー】
・直枝理樹・能美クドリャフカ・井ノ原真人・来ヶ谷唯湖・二木佳奈多
に変更します。

投下します
マイブームロワ第14話:疾走する魔術師のパラベラム
登場:能美クドリャフカ、エツァリ、麦野沈利
124 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 08:08:11.99 ID:EgecBegG
アステカの魔術師ーー海原光貴ことエツァリは、不謹慎ながら安堵していた。
彼の想い人、御坂美琴がこの殺し合いに出場していたら、エツァリはきっと他人をすべて殺し、御坂を生き残らせて自殺するだろう。
フィアンマを倒す。それは上条当麻、一方通行の二人でもできないかもしれないことだが、彼はとある同僚のように言った。

「凱旋のお時間ですよ。クソ野郎」

「わふっ、凱旋するですか。とても勇敢な人に会えたのです!」
声の主は、かなり小柄な体駆に長い髪、白い帽子に白いマントの少女。能美クドリャフカだ。
二人はある程度の情報を交換して、とりあえず一緒に行動しよう、ということになったのだ。
しかし。二人の最大の過ちは、a-1エリアを出歩いていたことだろう。

「おーやおや。随分と楽しそうだなぁクソったれの偽善者どもが」
エツァリは反射的にデイバックの熱線銃を構えた。
視線の先の女、麦野沈利に容赦はいらない。彼女は第四位の超能力者で、エツァリとは違う次元といっていい怪物なのだ。
その手に『原子崩し』の光が集約する。ドバァァアアアアアッ!と白い光が噴き出すが、エツァリも熱線銃で相殺し、懐のサバイバルナイフを麦野に投げつける。
125 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 08:35:50.06 ID:EgecBegG
麦野の腕にナイフが刺さり、わずかな沈黙が訪れる。

「能美さん!早く逃げてください!第四位はここからが本番なんだ!」

早く行け!と怒鳴りつけてクドを逃がす。目の前には噴怒の麦野。さて、血みどろの戦いのはじまりだ。

【一日目/夜明け/a-1学園】
【エツァリ@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]熱線銃
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:殺し合いを潰す。
※原作19巻終了後からの参戦です。
【能美クドリャフカ@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
※クドルートトゥルーエンドからの参戦です
【麦野沈利@とある魔術の禁書目録】
[状態]右腕に刺し傷(浅い)
[装備]ショットガン
[所持品]基本一式、不明1
[思考・行動]
基本:優勝して浜面仕上に復讐する
※能美クドリャフカの外見を記憶しました
126 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 12:13:51.17 ID:pdcx4vCb
投下終了で良いのですかね 投下したいのですが
127 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/03(日) 12:48:31.76 ID:1P4+G/j7
時間的にも投下終了でいいかと。
128 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 13:09:19.40 ID:pdcx4vCb
それじゃ投下をば。俺オリ2 32:虚無
登場:清野利秀、日野詩織、北条春奈、神田川住春、小神さくら
129虚無 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 13:12:03.58 ID:pdcx4vCb
32:虚無

人狼清野利秀、少女日野詩織、人狼の女性北条春奈、猫獣人の少年神田川住春。
四人はE-5エリア市街地にある民家、近藤家にて放送を聞いた。

「18人ね…」

利秀が呟く。他の三人も口には出さなかったが大体利秀と同じ気持ちのようだ。
殺し合いは確実に進行している。殺し合いに乗っている人間は確実に存在するのだと。

「…この辺は禁止エリアにはなってないな…」

地図にペンで○印と時刻が書かれたエリアを見る四人。
利秀は次の行き先に学校か公民館を予定していたが、学校のあるエリアは禁止エリアに指定されてしまった。
一時間後に立入禁止になる場所にわざわざ行く事も無いだろう。

「公民館に行ってみるか…他に行きたい所あるか? 三人」
「いや、それで良いと思う」
「私も」
「俺も…」
「よし…ちょっと、食事を取って、その後公民館に行ってみよう」

次の行き先を公民館に定め、各々食事を取り始めた。

食事後、各自荷物を纏め、玄関から外に出る。冷やかな風が道路を吹き抜けている。
散弾銃スチーブンスM520を構え、警戒しながら利秀が先頭を切る。
続いてブッシュナイフを携えた詩織、軍用スコップを携えた住春、自動拳銃IMIジェリコ941を構えた春奈が続く。
しばらく進み、ある曲がり角を利秀が建物の陰から顔だけ出して覗き込み、様子を見る。
路肩に停められた自動車、自転車、シャッターの下りた店舗。動く影は見当たらない。

「よし、大丈――――」

ピッ ピッ

不意に首輪探知機が鳴り始めた。そして後ろの三人に安全を伝えようと振り向いた利秀の目に映ったもの。

「ッ ………!! ガ……ヤメ゛、ェ、ギ、ヒッ」

何者かに喉笛を刃物で掻き切られている最後尾の春奈の姿だった。

「春奈ッ!?」
「!?」
「え?」

春奈の前にいた住春は背後から生温かい液体が自分の身体に掛かるのを感じる。
その液体は赤く、鉄錆の臭いがした。そして振り向くと。
130虚無 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 13:13:04.43 ID:pdcx4vCb
「グッ」

額の辺りに衝撃を感じ、直後、住春は何も考えられなくなった。

「…詩織、伏せろ!!」

利秀が叫んだ。詩織は即座に地面に伏せる。そして利秀が持つ散弾銃の銃口が火を噴いた。

ドォン!!

「……っ!」

襲撃者――赤髪を持った狐の少女の胴体に散弾が食い込み、少女は大きく後ろに吹き飛ばされ、
地面に倒れ動きを止めた。そして、詩織と利秀が倒れた二人に駆け寄るが、もう息は無かった。

「何てこった……くそっ……」
「……」

目の前で二人の同行者が殺害された事にショックを受ける人狼の男。
出会って数時間しか経っていないがそれでも仲間を失ってしまった事は悲しい。

「清野さんのせいじゃないよ……」
「……ありがとうな、詩織」

自分の事を励ましてくれる少女に、人狼は礼を言った。

ダダダダダダダダダダダダッ!!

「……っ あ……?」
「カハッ……」

利秀と詩織の身体を無数の灼熱が貫いた。
二人は何が起きたのか良く理解出来なかったが、理解する時間はどうやら与えられないらしい。
身体中の激痛と共に急速に意識が遠退く。

「グ…ぁ……し、詩織ィ…」
「嘘……お、終わるの? 終わり? こ、こん………な」

霞んで行く視界、失われて行く感覚の中、二人は自分達がゲームオーバーとなった現実に、ただただ絶望した。

動かなくなった四人を見下ろし、腹部を散弾で損傷したはずの狐の少女、小神さくらは無言で立つ。
濁った死んだ魚のような目は相も変わらず何の感情も映さない。
人狼の女性が持っていた拳銃と予備マガジン、猫獣人の少年の額に刺さったままのサバイバルナイフ、
少女の持つブッシュナイフ、人狼の持っていた散弾銃と予備弾、更に発破用ダイナマイトを回収する。
サバイバルナイフの汚れを住春の衣服で拭き取る。
131虚無 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 13:15:23.15 ID:pdcx4vCb
「……」

そして装備を利秀が持っていた散弾銃スチーブンスM520に持ち替え、小神さくらはその場を後にした。


【北条春奈  死亡】
【神田川住春  死亡】
【清野利秀  死亡】
【日野詩織  死亡】
【残り20人】


【午前/E-5市街地北西部】
【小神さくら】
[状態]腹部に散弾被弾(活動に支障無し)
[服装]白カッターシャツに茶色スカート
[装備]スチーブンスM520(4/5)
[持物]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(15)、IMIマイクロウージー(0/32) 、
ウージー予備マガジン(32×4)、Cz75B(15/15)、Cz75予備マガジン(15×3)、IMIジェリコ941(16/16)、
IMIジェリコ941予備マガジン(16×3)、サバイバルナイフ、ブッシュナイフ、発破用ダイナマイト(3)
[思考]
1:殺し合いの遂行。
[備考]
※どこに向かうかは不明です。


※E-5市街地北西部に清野利秀、日野詩織、北条春奈、神田川住春の死体及び四人のデイパックが放置されています。
132 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 13:18:08.90 ID:pdcx4vCb
投下終了です。
133 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 19:15:52.09 ID:EgecBegG
申し訳ありません、投下終了の合図を忘れていました。
本当にすいません、以後気をつけます…。

投下します
マイブームロワ15話:スネ夫、大長編になるとすぐへたれる。
登場:骨川スネ夫、源静香、一方通行、京子
134 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 19:42:56.09 ID:EgecBegG
「のび太さん………、ドラちゃん、みんな、……リルル…。」

源静香は、殺し合い開始から四時間が経過しても、開始直後の場所から動かなかった。いや、正確には“動けなかった”。
彼女は至ってふつうの少女だ。多少の大事件には巻き込まれても、人死になど見たこともない。
彼女の手には、『空気砲』が装着されているが、これでは人は殺せないだろう。
静香が苦悩する中、聞き覚えのある声がした。

「……………静香ちゃん?」

「スネ夫さん!無事だったのね!?」
弾けそうな笑顔になり、スネ夫に駆け寄ろうとする。しかし。

「動くなぁっ!僕は殺し合いに乗る!死にたくないんだよぉ!」
ワルサーPPKの銃口を静香に向け、大声で叫ぶ。静香は一瞬信じられない、といった表情を見せたが、すぐに軽蔑するような視線を向ける。

「最低っ!自分だけ助かればいいって言うの!?」

「ああそうだ!僕は……死にたくないんだよぉぉおおおッ!」
涙でぐちゃぐちゃになりながら、スネ夫は適当に引き金を引く。
弾丸は静香のわき腹を撃ち抜き、血があふれ出す。気絶した静香を見おろしながら、ただスネ夫は絶叫する。

「ンだァ?何シケた遊びしてンだァ君ィ」
135 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 19:57:58.00 ID:EgecBegG
白い怪物、一方通行が張り裂けそうな笑みでスネ夫を見つめていたのだ。
スネ夫は何の躊躇いもなく引き金を同行者の京子に向けて引く。だが一方通行は冷静に京子の前に左手を突き出し、弾を反射する。スネ夫のワルサーPPKを破壊し、更にその手すらも抉る。再度の絶叫と、走り去るスネ夫。
一方通行は追わなかった。静香の傷が明らかに致命傷だからだ。
能力で血管を繋ぎ、精密な治療に入る。
京子は呆然としていた。完全に油断していた。一方通行が助けてくれなければ死んでいただろう。

「……………。」
京子はわずかに赤面していた。 

【一日目/夜明け/b-1山林】
【源静香@ドラえもん】
[状態]脇腹に銃創、気絶
[装備]空気砲
[所持品]基本一式、不明1
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1.………。
※致命傷です

【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:フィアンマに凱旋する。
1.目の前の少女(源静香)を助ける
136 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 20:09:47.54 ID:EgecBegG
【京子@これはゾンビですか?】
[状態]健康、赤面
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明1
[思考・行動]
基本:優勝して夜の王に安らぎを与える。
1:何で私を助けたんでしょうか?

骨川スネ夫は、包帯で止血していた。銃は失ってしまった。
彼は適当にデイバックから物を取り出す。しかし二個とも当たりといううまい話はなく、出てきたのはキッチンタイマーだった。
理不尽な運命を呪いながら、スネ夫は更に堕落する。

【骨川スネ夫@ドラえもん】
[状態]右手首に傷(処置済み)、精神不安定
[装備]なし
[所持品]基本一式(包帯と水半分消費)、キッチンタイマー
[思考・行動]
基本:皆殺しちゃえ。
1:もう何もかも嫌だ。
137 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 20:11:31.38 ID:EgecBegG
投下終了です。
スネ夫がどんどんぶっ壊れてく
138 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 21:28:12.12 ID:EgecBegG
投下します
マイブームロワ第16話:遙か彼方−僕らのstory−
登場:直枝理樹、上条当麻、ユークリウッド・ヘルサイズ、美樹さやか、フィアンマ
139 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 21:46:07.93 ID:EgecBegG
パァァアアアアアァァアアアン!!という音と同時に、ユーの頭を砕くはずの闇が消失した。
さやかは光の無い瞳をゆらり、と動かし、面倒くさそうに乱入者ーーー上条当麻を見つめた。

「何者だ、てめえ。魔術師か!?」

「あはは。当ったりー。あたしは魔法少女……魔女を殺し尽くす兵器♪」
理樹がユーの前に立ち、彼の支給品の電子制御シールドを構えてさやかを待つ。
さやかは再び狂ったように笑い始めると、再び闇の翼を広げ、理樹ごとユーを殺そうとする。
理樹は攻撃からユーを守り、叫ぶ。

「何でこの子を狙うんだよ!?ただの女の子じゃないか!」

「ただの女の子ぉ?あははは!傑作だよね!その子は人間じゃないよー。私は魔法少女だから雰囲気で分かるの。化け物は殺さなきゃダメでしょ?」
ユーの瞳が揺らぐ。彼女自身が忌まわしいと感じるネクロマンサーの力。
ここでも足を引っ張るのか。というやり場のない虚無感にユーはおそわれていた。

「ふっざけんじゃ…ねえぞ……!何が化け物だ!人間じゃなかったら生きてちゃいけねえのかよ!?違うだろうが!」
突然上条が激高した。彼の友人に、ひとりの少女がいる。
140 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 22:16:17.14 ID:EgecBegG
「黙れ!おまえにあたしの何が分かる!……ふ、ぐぅッ!?がァァァあああああっ!?」

激しい憤怒による魔女化。こんなことをするのは一人しかいない。フィアンマが操作をしているのだ。
とっさに上条はさやかの闇を殴りとばし、魔女化を解除する。追撃の左ストレートがさやかの顔を捉え、そのままはねとばした。
しかしすでに、何もかも遅すぎた。ユーめがけて、一本の闇の長剣が飛来したのだ。速度はほとんど音速。
ザシュウッ、という音と同時に、紅い鮮やかな血が飛び散った。

「理、樹。理樹ィィいいいいいいいっ!」
理樹はユーの盾になって串刺しにされていた。すでに肉体は闇に消えはじめ、消失しだしている。

「理樹…畜生ッ!俺がちゃんとしたヒーローだったら!くそォォおおおおおッ!」

理樹は、消え逝きながらも微笑んで言った。

「当麻はもう十分なヒーローだよ。これは…僕もヒーローになりたかったから、かな。でもいいよ。当麻は心配しちゃいけない。」

一拍の間を置いて。

「当麻が正しいことは、ほかの誰でもないこの僕が証明してあげるからさ」

完全に直枝理樹は消滅した。最後まで他人の為に戦い、他人のために彼は死んだ。
141 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 22:28:12.20 ID:EgecBegG
「あはは、は。あはははははははははははははははははははははっ!」
魔女化の解けたさやかにとって、人殺しという事実は受け入れられなかったのだろう。
奇声を上げながら、自らの奥歯で自らのソウルジェムを噛み砕いて、そのまま二度と起き上がりはしなかった。

【直枝理樹@リトルバスターズ!エクスタシー】
【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】    死亡確認
【残り23/30人】

【一日目/夜明け/b-3廃村】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:このゲームを潰す

【ユークリウッド・ヘルサイズ@これはゾンビですか?】
[状態]罪悪感
[装備]なし
[所持品]基本一式、筆談セット
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
142 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 22:29:51.34 ID:EgecBegG
投下終了です。
143 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/03(日) 22:31:48.17 ID:EgecBegG
投下終了です。
144 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 22:40:40.01 ID:pdcx4vCb
投下乙です。原作余り知らないが美樹は薄幸らしいと言うのは伝わってきた

投下します。俺オリ2 33:離れていても 登場:杉原めぐみ、杉原豊和
145 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 22:43:29.67 ID:pdcx4vCb
33:離れていても

兄は無事だった。少なくとも現時点までは生きているようだ。
放送を聞いたシェパード種犬獣人の少女杉原めぐみは安心と同時に、既に18人死んでいる事に愕然とする。
自分と行動を共にし、目の前で殺害された赤松裕理の名前も呼ばれた。

「…これからどうしよう……」

地図を広げ、懐中時計で現在位置を確認する。
現在自分がいるのはエリアE-3らしい。

「…病院にはもう行きたくない…公民館に行ってみようかな」

兄がどこにいるのかは全く分からないが、止まっていても仕方が無い。
めぐみは荷物を纏め公民館へ行く準備を始めた。

彼女の兄、杉原豊和は警察署の二階にいた。

「良かった、めぐみはまだ生きているんだな…」

義妹のめぐみの名前が呼ばれなかった事に喜ぶ豊和。

「…残りは、俺とめぐみ除いて、22人か…まだ、先は長いな……」

生存者はまだ多い。自分の戦いはまだ終わっていないと豊和は気を引き締める。
回転式拳銃S&WM686プラスを構え、決意を確かめた。


【午前/E-3川沿いの市街地(東)】
【杉原めぐみ】
[状態]疲労(中)
[服装]中学校制服
[装備]サバイバルナイフ
[持物]基本支給品一式
[思考]
1:殺し合いはしたくない。兄(豊和)を捜す。
2:公民館に行ってみる。
[備考]
※杉原豊和は義理の兄です。
※中元梓紗を危険人物と認識しました。

【午前/D-2警察署二階オフィス】
【杉原豊和】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]S&WM686プラス(6/7)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(14)
[思考]
1:妹のめぐみを優勝させる。自分は自害するつもり。
2:めぐみ以外は殺す。
[備考]
※杉原めぐみは義理の妹です。
※自分の行動に迷いを感じています。
146 ◆ymCx/I3enU :2011/04/03(日) 22:45:47.29 ID:pdcx4vCb
投下終了です。短っ
147 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/04(月) 18:48:12.51 ID:8CdSKcwb
投下乙です
投下します
マイブームロワ第17話:彼女の戦う理由
登場:井ノ原真人、絹旗最愛、鹿目まどか
148 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/04(月) 20:07:10.35 ID:8CdSKcwb
すいませんが急に仕事が入ったので投下取り消します。
149 ◆ymCx/I3enU :2011/04/04(月) 21:25:16.24 ID:utWpiY7m
>>148 仕事場からですかww

投下します。俺オリ2 034:叶うならば君の元へ
登場:日宮高延、千葉望、高村秀徳、新井宏音、然堂正信、田中正子、月宮奈緒子
150叶うならば君の元へ ◆ymCx/I3enU :2011/04/04(月) 21:27:00.12 ID:utWpiY7m
34:叶うならば君の元へ

「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だあああああああああああ」

ショッピングモール内に青年の悲痛な叫びが木霊する。
大きな狐が頭を抱え絶叫していた。周りにいる三人は沈痛な表情でそれを見ていた。

「ヒイアアアァアァアアァァァァ……嘘だあああああああああ……!!」
「た、高延」

狐の女性、千葉望が妖狐・日宮高延に声を掛けた。

「まどかぁ…まどかぁ…」

しかし高延は全く意に介せず。放送で死者の名前として主人の日宮まどかの名前が呼ばれてからずっとこの調子である。

「参ったな…」
「どうしよう…」

高村秀徳と新井宏音は困り果てる。高延の気持ちは分かるが余り長い間大声で喚かれるのは危険だ。
それは望も考えていたようで、どうにか高延を落ち着かせようと四苦八苦するが全く効果が無かった。

「うおあああああああああああああ!!! 信じない! 信じない信じない!!
俺は自分の目で見たものしか信じない!!!」
「あ、ちょっと、高延!? どこへ行くの!?」
「うるさい!! まどかを捜しに行く!! 放せ! 放せよ!!」
「きゃっ!」

制止しようとした望を振り払い、高延はショッピングモール正面玄関の方へ走り去ってしまった。
三人は追いかけようとした。だが。

ダァン!!

一発の銃声が響き、直後に宏音が床に倒れた。

「宏音!?」
「た、高村さ……む、胸が、痛い」

それだけ言うと、宏音はガクリと脱力し、事切れた。胸元が真っ赤に染まりドクドクと赤い液体が流れ出ている。

ダァン!! ダァン!! ダァン!! ダァン!!

四発の銃声。今度は銃弾が秀徳と望を貫いた。
秀徳は背中から腹にかけて貫通し、望は左肩を撃ち抜かれる。
焼けるような熱さにも似た激痛が左肩を襲う望は激痛に耐えながら襲撃者の姿を捜す。
すると洋品店の衣服の棚の陰に誰かの陰が動いた。一瞬ではあったがライフルらしき物を持っているのも見えた。

「このっ!」

人影が見えた方向に向けベレッタM92FSを乱射する望。
秀徳も4式自動小銃を望と同じ方向に向け発砲した。洋品店に陳列された衣服がズタズタになり、
商品棚に穴が空いていく。天井にぶら下がっていた照明が割れた。
151叶うならば君の元へ ◆ymCx/I3enU :2011/04/04(月) 21:28:19.49 ID:utWpiY7m
「おっと…」

SMLEライフルを携えた狼獣人の青年、然堂正信は反撃の機会を窺う。
一人は仕留めた、残りは二人。既に手傷を負わせている。

「あっ…」

望が持つベレッタM92FSのスライドが後退し止まった。弾切れである。
そして秀徳の持つ4式自動小銃も弾が切れた。二人は予備弾を装填しようとした。
しかしそれこそ正信が窺っていた隙であった。正信は棚の陰から身を乗り出し、SMLEライフルを二人に向け発砲した。

「あっ……ア」
「! 高村さん? 高村さん!?」

銃弾が秀徳の胸を貫いた。口から血の塊を吐き出す秀徳。視界が大きく揺らいだ。

「やべ、痛ぇ……ゴフッ……駄目だ、逃げ、逃げろ、のぞ、む」

バシュッ!!

「あ……」

望の目の前で秀徳の頭部が、まるでスイカ割りの時のスイカのように割れ、望の身体に血と脳漿の飛沫が掛かった。
理解するのに数秒かかったが、理解した途端、望は悲鳴を上げた。

「……あ、ああ、う、ああああああああああああああああ!!!」

そして、脇目も振らず、高延が走り去った方向――ショッピングモールの正面玄関の方へと走って行った。
その背中に向けて、正信は弾を込めたSMLEライフルを発砲するが結局仕留める事は出来なかった。
二人分の死体が転がる一階中央ホールに、SMLEライフルを持ちながら正信が入る。
頭部に小銃弾を食らい破裂してしまった男の死体と、胸に銃弾を食らい死んだナイスバディの猫の女性の死体。
正信は足でそれらを触り、反応が全く無い事を見て完全に死んでいる事を確認する。

「よし…全員は無理だったが…上々だろう」

そう言って正信は殺害した二人の武装を回収しようとした。

ドォン!!

その時、正信は轟音と同時に後頭部に衝撃を感じ――それを最後に然堂正信の意識は消失した。

「油断、大敵、って、ね」

黒髪の美女、田中正子が、スプリングフィールドM1903A3小銃を構えながら言う。
頭部を撃ち抜かれ秀徳のように脳漿と血を撒き散らした無惨な死体と化した然堂正信の死体に近付く。
銃声が聞こえたので気取られ無いように来てみれば銃撃戦の真っ最中。
そして今、逃走した一人を除き銃撃戦をしていた者は双方死亡した。
152叶うならば君の元へ ◆ymCx/I3enU :2011/04/04(月) 21:29:04.83 ID:utWpiY7m
「油断大敵よねぇ」

少女の声がどこかから聞こえた。正子が硬直する。
そして、ぼうっ、と言う音と共に、目の前が真っ赤になり、身体中に紅蓮の炎が回った。

「うがあああぁ、ああああぁああ!!?」

身体中を炎で焼かれる激痛に悲鳴を上げ、のたうち回る正子。
だが、いくら身体を転がそうと、手足をばたつかせようと、炎は消えず、皮膚が、衣服が、髪が、肉が焼き尽くされる。
やがて、あちこちに炎を燃え移させた正子は、肉の焦げる嫌な臭いを発しながら、炎の中に倒れ動かなくなった。
中央ホールが次第に炎に包まれていく。

「これはまずいかな…早く逃げよ」

最終的な勝者となった兎獣人の少女、月宮奈緒子は火炎が巻き起こる中央ホールを足早に立ち去り、
ショッピングモールの出口へと向かった。

◆◆◆

どこをどう走ったのか分からない。気付けば日宮高延はショッピングモールの建物の影も見えない、
市街地の道路の上に立っていた。ひんやりとした風が吹き抜ける。

「ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ……」

心臓の脈拍数が上がっているのを感じる。舌を出し、呼吸を整える妖狐の青年。

「…まどか…」

今まで行動を共にしていた者達の元から勝手に飛び出し、放送で名前が呼ばれた主人を捜しに来た高延。
信じたく無かった。つい昨日まで共に暮らしてきた女性がもうこの世にいないなど。
つい昨夜だって、ベッドの上で裸になったまどかの局部に己の熱い獣棒をねじ込み、
快楽の末に種汁をたっぷりと注いだと言うのに。

「……あ?」

呆然自失となった高延の前に、いつの間にか、ショッピングセンター程では無いが大きな娯楽施設が姿を現した。
外観からして、地図のエリアA-5の健康センターであろう。

「……」

高延は何かに引き寄せられるように、健康センターの中へと入って行った。
誰もいないカウンターを通り過ぎ、静まり返った飲食コーナーを素通りし、女湯ののれんを潜る。
当然、入浴客などいる筈は無く、全裸の女性達がいるはずも無い。雄として期待するものなど無いはずだが、
なぜか高延は女湯が気になった。

マッサージチェアや牛乳の入ったケースなどが置かれた脱衣所に入る。

ここで高延は、ある懐かしい匂いを感じ取った。

「……! まどかの、匂い……」

それは紛れも無く、愛する主人の匂いだった。
匂いを辿りロッカーの一つを開けると、そこには主人、日宮まどかの衣服が。
近くには基本支給品一式が入ったデイパックが置いてあった。
153叶うならば君の元へ ◆ymCx/I3enU :2011/04/04(月) 21:30:18.17 ID:utWpiY7m
「まどか、近くにいる…」

間違い無く、この近くにまどかはいる。
高延は風呂場へ続く引き戸を開けた。

そして、絶望が彼の視界一杯に広がった。

「……あ」

全裸の、銀髪の女性の死体があった。喉を何かでえぐられ血溜まりを作り、大浴場の洗い場付近に横たわっている、
日宮まどかの亡骸があった。

「…まどか…おい、はは、全く、長風呂は良くねぇって言ったろ…のぼせて倒れてんじゃ、ないか……ほら、
起きろって、ほら………なぁ」

鼻先でまどかの身体をつつく。鼻先から感じるまどかの体温は、もうすっかり冷たくなっていた。
柔らかかった身体は、既に死後硬直が始まり、死斑も浮き出ている。

「……起きろよ……起きろって言ってんだろ………起きてくれよ……起きてよ………まどか………まど……か」

信じたくないと拒絶しても、現実は容赦無く心に作った壁を壊し入り込んできた。
妖狐の目に大粒の涙が滲み、その瞳から光が消えていった。

「……あはっ、ははは……ハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!! アハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」





脱衣所に、獣の荒い息遣いが響く。
床には引き摺ったような血の跡が残っていた。

「ハッ、ハァッ、アハッ、いひよ、きもちいいよ、まどかっ、まどか〜あはっ」

大粒の涙を流し、舌と涎を垂らしながら、雄の妖狐は銀髪の女性の骸のそこに、己の獣の竿を突き入れる。
虚ろな目はどこも見ていない。快感を愉しんでいる訳では無い。自分が何をしているのかも彼は良く分かっていなかった。

「ハァ、ア、イ、いくよぉ…ウッ」

妖狐、高延が身体をビクッと震わせ、何の締まりも無いまどかの中の奥にねっとりとした熱い種を注ぎ込んだ。
しばらくの間、高延はまどかの死体にしがみつき、ビクッ、ビクッ、と身体を震わせていたが。
しばらくして、己自身をまどかの死体のそこから引き抜き、根元の瘤が大きく膨らんだそれの根元に、
自分の支給品であるコンバットナイフを宛がう。

「まどかっ、まどかまどか、あはっ、おれもいまからまどかのとこいくよ!
ち○こきりとってしぬから! ち○ぽきっておれもしぬからね! あはっ、あはっまっててねまどか!」

血走った目で笑いながら、妖狐はコンバットナイフの刃を鋸のように使い、
自分の雄の象徴を切断し始めた。
154 ◆ymCx/I3enU :2011/04/04(月) 21:31:58.42 ID:utWpiY7m
「あっ、ぎ、ギイイイイイアアアアアア!!! イダい、いだいいい! あ、でもがまんすル!
お、あぎ、いだいけドがまんするぅ!! まどカのトコいけるから! コレデマドカノトコ、イケ、ル、ギャアアアアアアアアアア!!!
あああ゛ア゛ア゛ッア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

ブチッ、と言う、とても嫌な音がした。そして、いきり立ったままの形の妖狐の獣の肉剛が根元から切り離された。
切断された部分から噴水のように、いや、まるで血尿の如く鮮血が噴き出し、瞬く間に血の池が出来上がる。

「マドカ、ァ………ソッチ、イクカラ、ネ………マタ…イッパイヤロウ……ヨ……マ………ド……カ…………」

まどかの死体の顔をぺろぺろと舐めながら、妖狐、日宮高延は股間から血を噴き出し続け、やがて冷たくなった。

◆◆◆

千葉望はとある民家の中に身を潜めていた。
撃たれた傷が焼けるように痛んだが、家の中にあった包帯を(かなり適当ではあるが)巻き付け応急処置は施した。
それよりも、自分が一人になってしまった事が望にとっては嫌な事だった。
首輪を解除出来る可能性のあった高村秀徳が殺害されてしまった事もショックであったし、
また、日宮高延があの後どこに行ってしまったのかも分からない。

「…痛い……もう、しばらく動かないようにしよう……」

同行者の出奔、突然の襲撃による仲間の死、更に自身の浅からぬ負傷、色々な事が立て続けに起こり、
望の精神と肉体をあっと言う間に疲弊させた。

【新井宏音  死亡】
【高村秀徳  死亡】
【然堂正信  死亡】
【田中正子  死亡】
【日宮高延  死亡】
【残り15人】

【午前/B-3ショッピングモールの外(詳細不明)】
【月宮奈緒子】
[状態]良好
[服装]高校制服
[装備]コルトパイソン(6/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(7)
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
2:石田佳奈子に注意。
[備考]
※特に無し。

【午前/C-2市街地奥田家一階】
【千葉望】
[状態]左肩貫通銃創(応急処置済)、肉体、精神疲労(大)
[服装]仕事用のスーツ
[装備]ベレッタM92FS(10/15)
[持物]基本支給品一式、ベレッタM92FS予備マガジン(15×2)
[思考]
1:殺し合いはしたく無い。脱出したい。
2:……もう嫌だ。
[備考]
※特に無し。

※B-3ショッピングモール一階中央が火災になっています。
※高村秀徳、新井宏音、田中正子、然堂正信の死体及び所持品は炎上していると思われます。
※A-5健康センター女湯脱衣所に日宮高延と日宮まどかの死体及び二人のデイパックが放置されています。
155 ◆ymCx/I3enU :2011/04/04(月) 21:40:51.33 ID:utWpiY7m
投下終了です。タイトルをBRIGHTEST DARKNESSに変更します。
また、秀徳が望の事を「のぞむ」と言っていますが正確には「のぞみ」なので訂正します。
156 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/05(火) 09:49:22.11 ID:JhRrrvlM
投下乙です。
昨日…PCが…フリーズした…SS書いてる途中に…!
で、書けたので投下
DOL2nd17話 前方のキノコの暴走に気をつけてください
登場人物 キノピオ、霧雨魔理沙、セレスティア・ルーデンベルク
17話 前方のキノコの暴走に気をつけてください

「まったく、何も見つからないとか、困ったもんだぜ」

D-1沼付近、底なし沼の周りには小さな住宅街があり、そこをすべて探索したが何もなかった。
彼女、霧雨魔理沙は探索を終え、沼の前にいた。
知り合いどころか、人にすら合わなかった。

「まったく、ほんとに人が居るんだろうなってほどだな…」

彼女は立ちあがったその時、声が聞こえた。
叫び声のような、そんな声が。

「誰かいるのか?」

その声がだんだん近づいてきた。
そして現れたのは


白いキノコのような妖怪?だった。


「……ぷっ」

思わず吹き出してしまった。
しかし、そんな和やかなムードになるとはならなかった。

ドドドッ

という音とともに、魔理沙の体が地面に落ちた。

「お、お前……まさか……」
「もう、もう嫌なんですよ、」
「何が、だ、、よ」
「マリオさんはいないし、さっきの人はずっと後ろで話しかけてきてるし…」
「バカ…言うな…!」
「……え?」
「何やったか知らないが…お前は…殺そうとするのか?」
「分からない…なしをすればいいのか分からないんですよ…」

「だったら、人を殺すっていうのか!!」

「!!」
「お前には希望がいるんだろう?そいつがいるなら、頑張ってみろよ…」
「……ごめんなさい、ごめんなさい」
「……ああ」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

(悪いな…霊夢、私はここまでのようだ)
(もし、あの世で会う事があったら……)
(その時も、今までのように楽しいといいな)

【霧雨魔理沙@東方project 死亡】
【残り 32人】

【一日目/黎明/D-1】
【キノピオ@マリオシリーズ】
[状態]幻覚症状あり、精神状態不安定
[装備]H&KG36(13/30)
[所持品]基本支給品 H&KG36のマガジン(3) 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:??????
0:ごめんなさい…
1:??????
[備考]
※マリオサンシャインからの参戦です。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

(面白そうな奴がいますね…)
隠れて見ていた彼女は、セレスティアルーデンベルクだ。
超高校生級のギャンブラーで、この殺し合いでも、ギャンブラーに相当する姿勢で臨んでいた。
(もしあのキノコが、私を守る騎士となれば、大分有利でしょうね)
彼女の考えは、キノピオに自分を護身させ、使えなくなったら殺す。
そう言う風に使うと考えていた。

「苗木誠、彼だけは警戒しないといけませんね」

彼ならすべてを0にしかねない。
私に、敗北という字を突き付けた少年なら。
彼女は、再びキノピオを見つめた。
自分の駒にするタイミングを見極めるために。

【一日目/黎明/D-1】
【セレスティア・ルーデンベルク@ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:他人を利用して優勝する。
1:まずはあのキノコを利用する。
[備考]
※Chapter3終了からの参戦です。
160 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/05(火) 09:53:16.78 ID:JhRrrvlM
透過終了です。
時間帯変更しました。
161 ◆ymCx/I3enU :2011/04/05(火) 22:00:20.17 ID:X775flbH
投下乙です。魔理沙が…キノピオェ…
投下します。俺オリロワ2nd 35:削られるガラス玉
登場:安田愛、石田佳奈子
162削られるガラス玉 ◆ymCx/I3enU :2011/04/05(火) 22:01:46.90 ID:X775flbH
35:削られるガラス玉

学校が禁止エリアになると放送で聞き、シベリアンハスキー種犬獣人の少女、
安田愛は放送までいた学校を出て北上していた。
クラスメイトである中元梓紗の名前は呼ばれ無かったが全く安心出来ない。
目の前で一人の男性を殺害した三枝嘉隆の名前は呼ばれた。あの後誰かに殺されたのだろうか。

「もう、大丈夫かな…?」

懐中時計を取り出して現在位置のエリアを確認する。エリア表示は「D-6」となっている。
どうやら指定されたエリアE-6からは抜け出せたようだ。
取り敢えずは安堵。だが、禁止エリアからは抜け出せてもこの殺し合いから抜け出す事は出来ない。

「……何も状況は良くなってない……私、良く生きているよね、18人死んでる中で、
運が良い方なのかな……先行き不透明だよ、お先真っ暗だよ……」

自分の明るい未来のビジョンが全く見えない。こんなに見えないのは初めてである。
こうして逃げ回っていてもいつかは死ぬのだろう。殺されるのか、それとも事故か、或いは自殺か。

ダァン!

「いっ……」

――殺される事になりそうだと、腹の辺りに衝撃と激痛を感じた愛は思った。
何かに殴打されたような衝撃に腹を抱えその場に蹲る。

「ゲホッ、ゴホッ……い、痛い……何、これ…あ!? 赤…血!? 血が出てる」

腹を触った自分の両手が真っ赤に染まっている。
ピクピクと愛の耳が動く。自分に近付く足音を聞き取ったのだ。
その音の方向に顔を向けると、赤と白の竜種の若い女性が、小型のリボルバー拳銃の銃口を自分に向けながら、
ゆっくりと近付いてくるのが見えた。どうやらあれで撃たれたようだと愛は思う。
腹が焼けるように痛んだ。非常に熱い。銃撃されるのは生まれて初めてだがこのような感覚なのか。

「動かなければ……すぐ楽になるよ」

竜種の女性、石田佳奈子は穏やかな口調でそう言う。
放送後、適当に市街地をうろついていたが獲物はあっさりと見付かった。

「……! ……ッ」

佳奈子の言った「楽になる」という言葉の意味は愛にもすぐに分かった。
もうすぐ自分は殺される。この竜種の女性に。恐らくあの銃で頭か、胸を撃ち抜かれるのだ。

(ここで、死んじゃうの? 私…)

脳裏に今までの思い出が次々とよぎる。これがいわゆる走馬灯と言う奴だろう。

(やだ…やだ、こんな所で死にたくない、死にたくない…!)

ガチガチと震えながら、死にたくないと、愛は心の中で何度も何度も思った。
助けてくれる者など誰もいない。このままでは間違い無く殺される。どうすれば良い?
163削られるガラス玉 ◆ymCx/I3enU :2011/04/05(火) 22:02:59.93 ID:X775flbH
佳奈子の持つコルトローマンの銃口が、愛の額の辺りを捉える。
発砲すれば確実に愛の脳天を撃ち抜ける距離だ。
佳奈子がローマンの引き金に掛けた人差し指に力を込めた。
愛の目が大きく見開かれる。

「じゃ――――」
「あぁあああああああああああああああぁあ!!!」
「!?」

愛は叫んだ。叫びながら佳奈子の腹の辺りに体当たりをし、佳奈子をアスファルトの上に押し倒した。
突然の愛の攻撃に佳奈子は対処出来ず背中を強かに打ち付け一瞬呼吸困難に陥る。
咳き込む佳奈子の上に愛が馬乗りになり、その首を両手で絞め上げた。

「がぁっ…! こ、この、やめな、さ…」

佳奈子は何とかして愛を引き離そうとしたが、凄まじい力で絞め上げる愛は全く動かない。
その表情は普段の彼女からは想像できないような形相になっていた。
次第に息が苦しくなり、終いには呼吸が止まり、足をばたつかせ、泡を吹き始める佳奈子。

(苦し、い……息が、出来、な……嘘でしょ、こんな所で、死ぬ……の?
ああ…油断、してた………さっさと、殺すべきだった………)

段々と心地良くなってきた。遠退く意識の中、佳奈子は抵抗を諦めた。

(結構、頑張ったつもり…だったんだけど……残、念……)

そして数分後、佳奈子の身体から完全に力が抜け、股間からアンモニア臭のする液体が染み出た。

「…はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

愛は立ち上がり、屍と化した竜種の女性を見下ろす。動悸が止まらない。身体の震えが止まらない。
殺したのだ、自分の手で。正当防衛だったのかもしれないが、一人の命を、奪った。
撃たれた腹の痛みも構わず、愛は涙目でただただ震えながら立ち尽くしていた。


【石田佳奈子  死亡】
【残り14人】


【午前/D-6市街地道路】
【安田愛】
[状態]腹部に被弾(命に別条無し)、精神的ショック(大)
[服装]高校制服
[装備]バール
[持物]基本支給品一式
[思考]
1:…………ッ。
[備考]
※中元梓紗はクラスメイトです。
164 ◆ymCx/I3enU :2011/04/05(火) 22:06:39.22 ID:X775flbH
投下終了です。梓紗も愛も精神的に追い込まれていく。
165 ◆ymCx/I3enU :2011/04/06(水) 21:10:53.22 ID:pe10e6E5
投下します、俺オリロワ2nd 36:狂人は狂人によって葬られその狂人は虚空に消える
登場:氷室勝好、中元梓紗、小神さくら
166 ◆ymCx/I3enU :2011/04/06(水) 21:12:29.06 ID:pe10e6E5
36:狂人は狂人によって葬られその狂人は虚空に消える

「18人、ねぇ〜…結構死んでるネェ」

公民館の中で氷室勝好はツァスタバM57拳銃を握りながら言う。
彼は廊下の壁の、柱部分の影に身を潜めていた。

「18人、ねぇ〜18人。俺が19人目にナッチャウかもね〜」

ダダダダダダダッ!!

ベレッタM1938A短機関銃を勝好が隠れている辺りに撃ち込む、虎獣人の少女がいた。
目は血走り、涎を垂らし歪んだ笑みを浮かべている辺り、正気では無い事は確実。

「こ、殺してやる、ふふ、あははっ」
「狂人かよォ、狂っちゃヤ〜よ♪ 狂ってる奴殺しても面白くないもんねー」
「ごちゃごちゃ、うるさいんだよ!」

ダダダダダダダッ!!

壁や天井、床にも無数の穴が空き空の薬莢が床に落ちる金属音も聞こえた。

「……そうだ、あれを使ってみるか」

勝好は自分のデイパックの中からある物を取り出す。
小さなガラス瓶に入った液体。ラベルには「濃硫酸」「劇薬につき取り扱いには要注意」と書かれていた。
それを銃撃が止んだ隙を突き、柱の陰から虎少女、中元梓紗に向かって投げた。

「!!」

自分に向け投げられたその小さなガラスの瓶を、梓紗は反射的にM1938Aで撃ってしまう。

バリンッ!

空中で瓶が砕け、ガラスの細かい破片と中身の濃硫酸の液が、梓紗の顔面に襲い掛かった。

「…ぎゃああああああああああああああああっ!!!?」

ジュウウッという音と共に、梓紗の顔が、衣服が焼け爛れ、苦痛に梓紗は苦鳴を上げる。
持っていたM1938A短機関銃を床に落とし、梓紗は顔を両手で押さえ痛みに悶えた。

「熱い、熱い熱い痛い痛い痛い痛い熱いいいいい」

周囲に鼻を突く刺激臭が漂い始める。勝好は隠れていた柱の陰から出て、
ツァスタバM57の銃口を虎の少女に向け引き金を引いた。
四発の7.62oトカレフ弾が少女の身体を容赦無く貫き、その命をあっさりと奪った。

「19人目にならなくて良かった〜ちゃっ☆ いや、もう二十数人目かもナ。
ああ臭い臭い、硫酸ってこんな臭いすんの?」

少女が持っていたM1938A短機関銃を硫酸に気を付けつつ拾い上げ、更に少女のデイパックも漁る勝好。
二丁の拳銃及び予備弾、更に刀を発見し喜ぶ。
それらを回収し、刺激臭と、硫酸により酷い有様となった死体からさっさと遠ざかるように、勝好はその場を後にした。
そして、天窓がある明るく広い、待合ホールらしき場所に足を踏み入れる。
167 ◆ymCx/I3enU :2011/04/06(水) 21:13:28.96 ID:pe10e6E5
「……あ」

勝好の足が止まる。一人の獣人の少女がいた。今度は赤髪の、狐の少女。
腹部に傷を負っているが辛そうには見えない。

(う…何だこいつ…目が死んだ魚みてぇだ…気持ち悪――――)

ドォン!!

ホール内に轟音が響いた。少女――小神さくらが持っていたスチーブンスM520散弾銃が火を噴いたのだ。
散弾銃をまるで拳銃のように片手で保持し、難なく射撃したのだ。
散弾を全身に食らった勝好は後ろに吹き飛ばされ倒れた。

「あっ…ぐはっ…ア……おい、オイ、マジ、すか…ショットガン、片手撃ちとか…ねーよ」

血を吐きながら目の前の可憐にも見える少女の常人離れした射撃に驚きの感想を述べる勝好。
さくらはゆっくりと倒れた勝好に近付き、装備を拳銃であるCz75Bに持ち替え銃口を向けた。

「…へへへっ…君さぁ、何でそんな目濁ってんの? 可愛いのに、それで台無しになってる、ぜ」


三発の銃声の後、銀髪の殺人鬼の青年の声は、二度と聞こえなくなった。



【中元梓紗  死亡】
【氷室勝好  死亡】
【残り12人】


【午前/D-4公民館】
【小神さくら】
[状態]腹部に散弾被弾(活動に支障無し)
[服装]白カッターシャツに茶色スカート
[装備]Cz75B(12/15)、
[持物]基本支給品一式、スチーブンスM520(3/5)、12ゲージショットシェル(15)、IMIマイクロウージー(0/32) 、
ウージー予備マガジン(32×4)、Cz75予備マガジン(15×3)、IMIジェリコ941(16/16)、
IMIジェリコ941予備マガジン(16×3)、サバイバルナイフ、ブッシュナイフ、発破用ダイナマイト(3)
[思考]
1:殺し合いの遂行。
[備考]
※特に無し。
168 ◆ymCx/I3enU :2011/04/06(水) 21:16:57.11 ID:pe10e6E5
投下終了でふ ダンガンロンパに大神さくらというキャラがいたのを、
小神さくらを作った後ぐらいに再確認した
169 ◆ymCx/I3enU :2011/04/06(水) 23:19:24.27 ID:pe10e6E5
投下します。俺オリロワ2nd 37:シーソーゲームは続いてく
登場:宮崎眞由美、糸賀昌明
170シーソーゲームは続いてく ◆ymCx/I3enU :2011/04/06(水) 23:20:43.51 ID:pe10e6E5
37:シーソーゲームは続いてく

ガチッ

「……」

宮崎眞由美は、分解した首輪の内部構造から推測した手法を元に、自分の首輪を決死の覚悟で弄った。
そして、首の金属の感触と僅かな圧迫感が、消えた。
眞由美の手には、使った工具と、首輪が。

「………! ……………!!」
「!! ………」

喜び声を上げようとした眞由美と、狐の青年糸賀昌明であったが、
首輪から盗聴されている事を思い出し必死に声を押し殺す。
そして、眞由美は次に、昌明の首にはめられた首輪に工具を向けた。
慎重に、繊細に、首輪の回路を細工していく眞由美。昌明は祈るような思いで、目を閉じ、眞由美を信じて待つ。
そして。

ガチッ

昌明の首輪が音を立てて外れた。それと同時に、首輪は機能を喪失し、盗聴される事も無くなった。

「…あ、ああ、やった! やった!! は、外れた! 外れたあああ!!」
「うん、うん! やった、やったよ!」

二人は抱き合い、首輪による死の恐怖から抜け出せた事を喜んだ。

「……はぁ、はぁ、首輪は、取れたけど、どうする、これから」
「そうですね……」

二人は考える。このまま会場から脱出するか、それとも他の参加者を救いに行くか。
放送で呼ばれた死亡者の数からして殺し合いに乗っている者は多いか、或いは、一人で何人も殺害するような、
強者が参加者の中にはいるのだろう。昌明も眞由美もこの殺し合いに知り合いはいない。
わざわざ危険を冒してまで、救う程のものでは無いのだ、言ってしまえば。

「……」
「……」
「…逃げちゃおうぜ眞由美」
「…そうですね糸賀さん」

二人はこのまま脱出する事を選んだ。
万が一に備え武器は所持したまま、市役所を出て、西の方角へと走り去った。
171 ◆ymCx/I3enU :2011/04/06(水) 23:21:46.94 ID:pe10e6E5
運営本部の選手確認モニタにはこう表示されていた。

宮崎眞由美  死亡
糸賀昌明  死亡

と。



【宮崎眞由美  首輪解除―――脱出】
【糸賀昌明  首輪解除―――脱出】
【残り10人】


※首輪を解除した宮崎眞由美と糸賀昌明は死亡扱いになります。よって運営は二人が脱出した事に気付いていません。

投下終了です。いいよねこういうのも!
172 ◆6LQfwU/9.M :2011/04/07(木) 00:12:33.85 ID:bVF1gg9w
投下乙です、自分も投下します「これご都合主義じゃね?」
173 ◆6LQfwU/9.M :2011/04/07(木) 00:13:14.68 ID:bVF1gg9w
「くっ…まさか、はぐれるなんて…」
しょんぼりしながら、森の中を歩く◆PURIN//46E。
(この間に、もしめろりんが殺されでもしたら…)
頭を振り、浮かびかけた悪い想像を振り払う。
「誰かいないかな…流石に銃1丁じゃ、後々困るだろうし」
期待に答えるかの様に2人組であろう人影がこちらに向けて歩いてくる。
とっさに身を隠し、聞き耳を立てる。
「…暗い森の中じゃ、いつ敵に見つかるか分からんな…」
(もう見つかってるって)
心の中でツッコミを入れつつ、さらに聞き耳を立てる。
「…一応こっちもナイフは持ってるけど、いざって時は不死鳥を頼りにしてるよ」
「まあ、飛び道具相手にそれじゃあな…投げても、ちゃんと当たるか分からんし」
(不死鳥…それと、もう一人…すまないが、死んで貰う。)
木の幹から少しだけ体を乗り出し、相手を伺う。
「…今だっ」
そのまま体ごと飛び出し、容赦なく2人に向けて引き金を引く。
「くああっ!」
「うおおっ!」
いきなりの出来事に驚いた2人。
なすすべも無く、放たれた銃弾に体を撃ち抜かれる。
体中から血を吹き出し、その場に崩れ落ちる。
「…ふぅ、上手く行った。銃持ってるかな?」
倒れた2人の周りに落ちている武器を眺める。
(ナイフに…小銃?ナイフは別にいらないな)
「この…野郎…」
血塗れで息も絶え絶えの不死鳥が、◆PURIN//46Eの足を掴む。
「こんな所で時間食ってる訳には行かないんだから放してよ」
乱暴に腕を引きはがす。
「う…うぁ…」
引きはがした腕をだらりと伸ばし、事切れる不死鳥。
(これで3人か。まだまだ先は長いな…)
血溜まりに沈む2人を尻目に、◆PURIN//46Eはその場を立ち去った。

【一日目・朝/E-6:森】
【◆PURIN//46E@板対抗BR】
[状態]:健康
[装備]:P90(12/50)@現実
[所持品]:支給品一式、89式小銃(29/30)
[思考・行動]:
基本:めろりんを優勝させるために参加者を殺す。
1:めろりんを探さないと。

「うぐ…くそ…」
あの激しい銃撃の中、運良く急所を外れなんとか生きていたvもんが。
(この薬…一か八か使ってみるか)
仰向けになりビンの中の薬を口に入れる。
(…!体の痛みが引いていく…出血も止まってるっぽいな…)
「傷薬だっのか…副作用なのか、立ち上がれないほどのめまいが…それに気分が悪くなってきた…」

【一日目・朝/E-6:森】
【vもんが@板対抗BR】
[状態]:健康、酷いめまいと吐き気、出血(小)
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、危ない物質、パン切り包丁
[思考・行動]:
基本:ゲームに乗る気も人を殺す気もない。
1:服作用が治まるのを待つ。
174 ◆6LQfwU/9.M :2011/04/07(木) 00:13:56.30 ID:bVF1gg9w
投下終了です。
タイトル通りご都合主義ですいません
175 ◆6LQfwU/9.M :2011/04/07(木) 00:14:52.52 ID:bVF1gg9w
おっと【不死鳥@板対抗BR 死亡】が抜けてた
wiki掲載の際に修正します
176 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/07(木) 20:52:06.08 ID:fjW04LTP
皆様投下乙です。
投下します
マイブームロワ第17話:数多の殺意、奔流。
登場:井ノ原真人、絹旗最愛、エツァリ、鹿目まどか、麦野沈利
177 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/07(木) 21:09:21.87 ID:fjW04LTP
「ギャハハ!よぉく逃げ回ったにゃーん?褒めてやるよ『グループ』!」
エツァリは単純に、逃げ回って時間を稼いだ。能美クドリャフカを逃がして、建物の中で支給品の手榴弾で決着させる。
だが、現実は甘くはなかった。麦野の『原子崩し』は手榴弾を空中で焼ききり、破壊する。
エツァリは再び手榴弾のピンを引くが、麦野の手から数多の閃光が噴き出し、撃ち落とす。

「(ここまでですか。すいません、御坂さん…。)」
そして、エツァリの心臓を『原子崩し』が撃ち抜き、絶命させた。

「こんなもんかにゃーん?」
麦野は口元を邪悪に歪め、別の方向を向いて歩きだした。


「超うるさいですね…戦いでしょうか?」

「筋トレの音には聞こえないな。へっ、最愛。俺の筋肉にお前の能力があれば無敵だぜ?」

「私の『窒素装甲』に筋肉は超関係ありませんからね」

くだらない会話を交わす中、桃色の髪をした小柄な少女が足取りもふらふらになって歩いてきた。
ただ事ではないーーーー。真人と最愛は直感し、身構える。

「駄っ……目っ!逃げてえっ!」

少女の後ろから現れたのは、最愛にとって驚愕だったろう。片腕と片目を能力で補った第四位の超能力者が、そこにいた
178 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/07(木) 21:25:54.63 ID:fjW04LTP
「………麦野…ッ!?」

「ハーイ、絹旗。今なら即死コースもあるけどどうするかにゃーん?」
絹旗は窒素を纏い、麦野に突撃する。麦野は笑いながら、ショットガンを撃って少しずつ装甲を削っていく。
押し負ける。絹旗は地面を殴りつけ、衝撃波で麦野のバランスを奪う。当たれば勝てる。絹旗は堅く拳を握り、麦野の顔に放つ。しかし、莫大な閃光が絹旗を襲った。
かなりの速さで装甲を削り、更に身動きも取れない。完全な王手だ。
パシュウッ、と一本の光が絹旗の腹を撃ち抜く。血が噴き出し、倒れる絹旗。
最後に見たのは、かつての仲間達の笑顔。走馬燈の中、光が自分を撃ち抜くのを待った。
その時だった。真人が、絹旗をかばうように前にたったのだ。
胸に穴が開き、絹旗と同じく倒れ伏した。
興味を失ったように麦野は逃走した少女を追うために去る。

「貴方…本当に超超超馬鹿なんですね」

「うるせえな…。俺は筋肉馬鹿だよ」

「で…も。あな…たの…お…友達も…生き残……ってる…と…いいで、すね。わ…たし…も…次は…光の中で…浜面たちと…楽し…く」
絹旗は二度と目を開けなかった。真人はああ、きっとそうなるさ、と言ってやった。
179 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/07(木) 21:46:32.87 ID:fjW04LTP
真人にも訪れる最期の時。なにを想い、誰に言ったかはわからないが、

「ーーーーーこれも永遠だよな、最愛」
そして真人も二度と目を開けなかった。

【エツァリ@とある魔術の禁書目録】
【絹旗最愛@とある魔術の禁書目録】
【井ノ原真人@リトルバスターズ!エクスタシー】 死亡確認
【残り20/30人】

【一日目/夜明け/a-3商店街】
【麦野沈利@とある魔術の禁書目録】
[状態]高揚感
[装備]ショットガン
[所持品]基本一式、不明1
[思考・行動]
基本:優勝して浜面仕上に復讐する。
1.楽しいねえ!

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]疲労(大)、精神的ダメージ(大)
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1.怖いよ…。
180 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/07(木) 21:48:46.29 ID:fjW04LTP
投下終了です。
自分は真人も最愛も麦のんも好きだが何か?
181 ◆ymCx/I3enU :2011/04/07(木) 21:54:24.98 ID:6VyFOrcD
投下乙です。では自分も。俺オリ2 38:冷血なりせば
登場:杉原めぐみ、杉原豊和、小神さくら
182冷血なりせば ◆ymCx/I3enU :2011/04/07(木) 21:55:41.84 ID:6VyFOrcD
38:冷血なりせば

公民館を訪れた杉原めぐみは、入口を潜った瞬間に鼻をついた血の臭いに驚く。

「何…? …あ? !」

ホールの奥の方に人が倒れていた。銀髪の、黒い服を着た人間の青年。
血を流して全く動かない。もしかしなくても死んでいるだろう。
漂う激臭は血だけでは無く何か、劇薬を思わせる刺激臭もする。公民館の奥からのようだ。

「何なのここ…何が起きたの?」

奥へ進む事を躊躇うめぐみ。

「……めぐみ? めぐみなのか?」
「…え?」

その時、背後から聞き覚えのある男の声が聞こえた。
聞き間違える筈は無い、その声は自分が良く知る、最愛の人物の声。
めぐみは後ろを振り向く。そして、その表情が急速に明るくなった。
紛れも無く、そこにいたのは、自分の義理の兄――杉原豊和だった。

「お兄ちゃ――――」

喜び、めぐみは兄の元に飛び込もうとしたが、出来なかった。
兄、豊和の顔が驚愕に染まる。なぜそんな表情をするのだろう――背中から、熱い何かが突き抜けた。
何かが爆ぜるような音が聞こえたがすぐに全ての物音が遠くなる。
急速に意識が遠退くのを感じるめぐみ。兄の所まで行けず、その場で床に崩れ落ちた。

「……み! め……ぃぃぃ!!」
「……お…兄…ちゃん」

喉の奥から熱い液体が溢れる。身体がとても痛くて、熱くて、でもすぐに冷たくなって、寒くなって―――。
めぐみは誰かに抱き抱えられるのを辛うじて感じた。
天井と、日の光が入り込む天窓、そして、大好きな兄の顔。

涙を流している。何か叫んでいるようだがもう聞こえない。とても寒く、怖かったが兄に抱き抱えられていると知り、
めぐみはとても安心した。親に抱かれた子供のように。

――お兄ちゃん、泣かないで…。

そう言おうと思ったが、喉の奥に鉄錆の味がする液体が詰まり声も出せない。
そして、ふっと、静かにめぐみの息は絶えた。

「う、あ、ああああ」

自分の腕の中で動かなくなったシェパード種犬獣人の少女――自分の最愛の義理の妹を見下ろし、
青年――杉原豊和は絶望し、悲しみに暮れた。
再会出来たと思った直後、妹は死んだ。

「……こ…の」

涙で濡れた顔は憤怒の表情へと変わり、妹を背後から銃撃した赤髪の狐の少女を豊和は睨み付ける。
少女、小神さくらは感情の感じられない濁った眼で、豊和と視線を合わせる。
183冷血なりせば ◆ymCx/I3enU :2011/04/07(木) 21:56:36.79 ID:6VyFOrcD
「よくも…よくもおおおお!!」

激しい感情の流れに任せ、豊和は持っていたS&WM686プラスをさくらに向け、何度も引き金を引く。

ダァン! ダァン! ダァン! ダァン! ダァン! ダァン! カチッ カチッ カチッ カチッ

シリンダー内に装填されていた.357マグナム弾6発を全て撃ち尽くした後も、しばらく豊和は引き金を引いていた。
3発目を胴体に食らった辺りでさくらは口から血を吐き床にうつ伏せに崩れ落ちた。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……う…うううううう……めぐみ、めぐみ………!」

既に冷たくなりつつある妹の死体に縋り涙を流す豊和。
妹のために殺し合いに乗った。それが間違いだと言う事にも気付いていた。だから神様が罰を下したとでも言うのか。

「あんまりだっ…こんなの……俺は…俺はああああ」

残酷過ぎる現実は彼の心を容赦無く引き裂く。
殺し合いと言う絶望的な状況下において妹の存在だけが豊和の生きる希望だった。
妹のためなら何だってする。人殺しでも、何でも。既に一人殺した。だが、無駄になった。
何を言っても最早過去形にしかならない。

「めぐみ、ごめんよ、めぐみぃ…」

目の前にいたのに、妹を守れなかった罪悪感が込み上げ、妹の骸に豊和は謝罪の言葉を掛けた。



「…申し訳無いと思うのなら、杉原豊和、あなたは死ねば良い」



「………あ……あ?」



ダァン!!



「…杉原豊和、あなたが行く場所は、杉原めぐみとは、違う場所かもしれないけれど」

眉間を撃ち抜かれ妹の傍で死に絶えた青年を見下ろし、無感動な口調でさくらはそう言った。


【杉原めぐみ  死亡】
【杉原豊和  死亡】
【残り8人】
184 ◆ymCx/I3enU :2011/04/07(木) 21:59:13.85 ID:6VyFOrcD
【昼/D-4公民館】
【小神さくら】
[状態]腹部に散弾被弾、胸部に銃弾被弾(活動にやや支障を来す可能性有)
[服装]白カッターシャツに茶色スカート
[装備]Cz75B(3/15)
[持物]基本支給品一式、スチーブンスM520(3/5)、12ゲージショットシェル(15)、IMIマイクロウージー(0/32) 、
ウージー予備マガジン(32×4)、Cz75予備マガジン(15×3)、IMIジェリコ941(16/16)、IMIジェリコ941予備マガジン(16×3)、
ツァスタバM57(6/9)、ツァスタバM57予備マガジン(9×3)、スタームルガー.22ピストル(0/10)、スタームルガー.22ピストル予備マガジン(10×3)、
S&WM10ミリタリー&ポリス(6/6)、.38SP弾(12)、ベレッタM1938A(12/40)、ベレッタM1938A予備マガジン(40×5)、苗刀、短ドス刀、硫酸瓶(2)、
サバイバルナイフ、ブッシュナイフ、発破用ダイナマイト(3)
[思考]
1:殺し合いの遂行。
[備考]
※特に無し。



投下終了です。
185 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/07(木) 22:08:03.63 ID:HoTQbsk2
投下乙です。
感想はまた後で書くかもしれません。
投下します。
DOL2nd18話 鬼さんこちら、手のなる方へ
登場人物 佐藤翼、青鬼、ジル・バレンタイン
186鬼さんこちら、手のなる方へ ◆VxAX.uhVsM :2011/04/07(木) 22:08:44.67 ID:HoTQbsk2
18話 鬼さんこちら、手のなる方へ

「…あの鬼…もうついてきてないよな…?」

木陰で佐藤翼は休んでいた。
一週間精鋭の鬼から逃げた彼でも、二時間同じエリアを回り続けたのだ。
疲れが見えるのは当然だろう。
ただ走っているだけではなく、まだ追いかけてきてるかもしれないという不安もあり、さらに疲れが増していた。

「家もなかったし、やっぱり住宅街に行った方がよかったかな…」

翼は立ちあがる。
F-3にある住宅街に向けて。



「って、誰かいる」



金髪の女性が立っていた。
銃を持って周りを警戒していた。

「…声をかけようか……」

翼は女性に近づいて、声をかけた。


「あの、すみませっ」


声をかけたとともに、翼の体に熱いものが流れた。



血が、外にあふれていた。



え?

                 怖い
俺、死ぬのか    また              愛
                   洋            父さん
  みんなを助けれないじゃないか…

翼の体は、血の海に浮かんでいた。
187鬼さんこちら、手のなる方へ ◆VxAX.uhVsM :2011/04/07(木) 22:09:20.50 ID:HoTQbsk2


金髪の女ことジル・バレンタインは翼のデイパックからベレッタM12を取り出し、それを構えた。




なぜか?決まっている。







そこには、青い鬼が立っていたからだ。





「……!」
ジルは先制攻撃と言わんばかりにベレッタM12による弾幕を張る。

それは青鬼にすべて命中したが、動きは変わらなかった。
青鬼はカウンターのごとく、ジルにパンチを繰り出すが、簡単に避けられてしまう。
ジルのマガジンはあと2個、この武器で倒せないと判断したジルは逃げようとするが、青鬼は少しの隙でジルを吹き飛ばした。

その時、ジルの投薬装置が壊れ、ジルに痛みが発生する。

それとともに、ジルの自我が現れる。


「っ…クリス……?ここは…?」


しかし、近くにいたのはクリスではなく、鬼だった。

青鬼はジルを今度こそ叩き潰した。
188鬼さんこちら、手のなる方へ ◆VxAX.uhVsM :2011/04/07(木) 22:09:49.10 ID:HoTQbsk2


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


青鬼は死んだ二人の肉を食べ、立ちあがった。

大きい施設、希望ヶ峰学園を目指して。

【佐藤翼@リアル鬼ごっこ 死亡】
【ジル・バレンタイン@BIO HAZARDシリーズ 死亡】
【残り 30人】

【一日目/深夜/F-2】
【青鬼@青鬼】
[状態]体に大量の貫通痕(行動に支障はなし)
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:全員食う。
1:あの大きいところに行って、全員食う。
[備考]
※本編終了後からの参戦です。
※基本能力は最強です。しかし移動能力は遅いです。

※青鬼の支給品、佐藤翼の支給品、破壊された銃がF-2内の某所に放置されています。
189 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/07(木) 22:11:21.54 ID:HoTQbsk2
投下終了です。
マイブーム>麦のん…恐ろしいな
俺オリ2nd>何気にチート級だな小神さくら
190 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/07(木) 22:28:32.79 ID:HoTQbsk2
時刻間違い、黎明です。
191 ◆YR7i2glCpA :2011/04/08(金) 09:56:15.73 ID:Ox6T6qQy
地震で電気が止まって昨日投下する予定だったものが投下できなかった…

というわけで今投下します。
ごちゃ混ぜロワ 9:おっさん2人
登場人物:長谷川泰三、灰原由起夫
192おっさん2人 ◆YR7i2glCpA :2011/04/08(金) 09:57:19.03 ID:Ox6T6qQy
「……あー………」
朝日がサンサンと差し込んでくる。
長谷川泰三は、朝日を浴びながら、ただ呆然と煙草をふかしていた。
確かに、あのメガネの男に対する怒りはあった。
だが、自分に何ができる?
まるでダメなおっさんと蔑まれ、何のとりえもない自分に?
せめて支給品が何か使えそうな武器であったなら、対抗しようと言う気も起きた。
だが、長谷川に支給された品は、今長谷川が吸っている煙草――ヴァージニアメンソールとライター、それに滑稽な犬のハンドパペット。
それだけだった。

「ったくよぉ……ふざけんじゃねえよ……」
そうこぼし、三本目の煙草を吸おうとした時、後ろから声をかけられた。
193おっさん2人 ◆YR7i2glCpA :2011/04/08(金) 09:58:02.40 ID:Ox6T6qQy

「一本いいか?」
振り返ると、そこにはよれよれの和服を羽織ったメガネの中年がいた。
「あ、ああ…」
長谷川は一瞬警戒したものの、目の前の中年からは敵意は感じられなかった。
「あんた…この殺し合いには…」
「いや、乗ってない…と言うか乗りたくても乗れない、と言った方が正しいんだがな。」
「どういうことだ?」
「俺に支給された品はこれだけだったんでな。」
そう言うとメガネの中年は懐から分厚い本を取り出した。
「この殺し合いに呼ばれた70人の詳細名簿だ。だからあんたの名前も分かったってわけさ。」
「なるほど……ってこれ、俺が無職だってことも書いてんじゃねーか!恥ずかし!」
「気にすんなよ、ところで…」

「蒼葉梢って女の子…見なかったか?」
194おっさん2人 ◆YR7i2glCpA :2011/04/08(金) 09:59:10.01 ID:Ox6T6qQy



【E−4住宅街/1日目朝】
【長谷川泰三@銀魂】
[状態]:健康、軽く凹み中
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ヴァージニアメンソール@BATTLE ROYALE(3本消費、残量不明)、ライター@現実、流星ジョニー@まほらば
[思考]1:目の前の男と情報交換
   2:なんとかしてメガネの男(日野)に対抗したいがどうしようもない

【灰原由起夫@まほらば】
[状態]:健康
[装備]:70人詳細名簿@現実
[道具]:基本支給品一式
[思考]1:長谷川と情報交換
   2:梢をはじめとした鳴滝荘の住人を保護したい
   3:殺し合いには乗らない

195 ◆YR7i2glCpA :2011/04/08(金) 10:00:03.48 ID:Ox6T6qQy
投下終了です。
皆様地震には十分お気を付け下さい。
196創る名無しに見る名無し:2011/04/08(金) 17:38:00.69 ID:N/qA/4/r
>>195
投下乙です
400万戸停電と聞いて、もしやと思ってましたが、復旧されたようで何よりです
感想
そう言えばどっちもマダオ…
装備は貧相だけど、どっちもいい大人だから頑張って欲しい
しかし、いきなりジョニー持ってる人と合流できるとは、ある意味すごくついてるよ由紀夫さん
あと、細かい突っ込みですが、由紀夫さん「長谷川さんの名前が分かった理由」を説明してる割に
一度もマダオの名前呼んでないような…
あと、70人程度の名簿ならそんなに分厚くないと思います。
(1人1ページもあれば、かなりの情報が載ってることになりますし)
197 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/08(金) 18:17:06.32 ID:Ql4LPnXQ
地震やばかったな…
投下します
マイブームロワ第18話:すれ違いの切なさ
登場:二木佳奈多、能美クドリャフカ
198 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/08(金) 18:33:34.71 ID:Ql4LPnXQ
「……ッ。やっぱり死体を見て平静は保てないわね」

二木佳奈多の視線の先には、左腕と右足を失い、頭の破損したひとりの死体があった。
佳奈多はゆらっ、とふらつくが、蔑まれ続ける妹のためには止まれない。

「………佳奈多、さん?な、なにして…」

その決意をへし折る幼い声。佳奈多のルームメイト、能美クドリャフカがおびえた目で立っていた。
二木佳奈多に彼女は殺せない。今、一つの悲劇(喜劇)が生まれた。

【一日目/夜明け/a-2】
【二木佳奈多@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]焦燥感
[装備]ひらりマント、イングラムM12サブマシンガン
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:妹の為に優勝する。
1.クドリャフカ…?

【能美クドリャフカ@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]激しい動揺
[装備]なし
[所持品]基本一式、不明2
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1.佳奈多さん…?
2.リキに会いたい。
199 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/08(金) 18:54:50.23 ID:Ql4LPnXQ
投下終了です。
投下します
マイブームロワ第19話:痛覚残留
登場:リルル、蝶ヶ崎蛾ヶ丸、相川歩、球磨川禊
200 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/08(金) 19:18:33.39 ID:Ql4LPnXQ
b-3廃村の診療所にて、蝶ヶ崎蛾ヶ丸は眉を潜めていた。“過負荷”の人間である蝶ヶ崎が動揺したのは、同胞江迎怒江の死体を見たからであった。死体は胸を刺されていて、即死と思われた。近くには眼鏡の少年の死体も転がっていたが、プラスの人間には興味がなかった。

時を同じくして、相川歩とリルルは診療所にやってきた。しかしただよう死臭から、殺人があったとは理解していた。
まさかそこに居るのが、彼の同居人を殺害した張本人だとは微塵も知らずに。

「うっ…。ひでえな…間に合わなかったか!?」

「………あなたが殺したの?」

「いいえ、私はこの方々には手を出していませんよ。まあ、小さなアホ毛の少女なら、丁重に殺害させていただきましたけど」
蝶ヶ崎の言葉に歩は心当たりがあった。自分の周りの非日常。同居人の魔装少女ハルナのことが。
歩は堅く拳を握りしめ、蝶ヶ崎に問いかける。

「……へえ。お前、それってこの子じゃないよな?」

「ええその方ですよぅ。あなたの名前を言ってましたが、私の過負荷で潰しておきましたが?」

歩はいきなり地面を蹴る。ゾンビの力を使った急加速。拳は前に。蝶ヶ崎に向かった。

「死ね」
201 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/08(金) 19:31:22.62 ID:Ql4LPnXQ
蝶ヶ崎は“不慮の事故”を使って歩の力を移動させる。750%の一撃を移された診療所は崩壊する。
蝶ヶ崎はチェーンソーで反撃するが、歩の拳はそれを砕いてしまう。

万事休す。蝶ヶ崎は柄にもなく追いつめられるが、長期戦は必至だ。

「まったくうるさいなあ。…プラスみたいだね?蛾ヶ丸ちゃん、助けてあげるよ」

最悪の救世主、球磨川禊が、そこにいた。


これで投下終了です。
投下します
マイブームロワ第20話:忘却録音/矛盾螺旋
登場:リルル、球磨川禊、蝶ヶ崎蛾ヶ丸、相川歩
202 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/08(金) 20:11:19.98 ID:Ql4LPnXQ
蝶ヶ崎はニヤリ、と笑う。肯定の意志だ。球磨川は大量のネジの弾幕を張るが、歩は憤怒の形相で撃ち落とす。
球磨川の盾になる蝶ヶ崎は、不慮の事故で攻撃を防ぎ続ける。
しかし、
「(響く…!?私の過負荷が通じないのか!?)」
歩の900%が、蝶ヶ崎の肉体を捉える。不慮の事故を破られ、蝶ヶ崎は宙を舞った。
ゾンビの脚力で距離を詰め、そしてーーー。
蝶ヶ崎の胴体を、勢いよく貫通した。

「ぐがあああぁぁああああっ!?」

即死。断末魔の後には、亡骸に拳を打ちつけて破壊する返り血まみれの歩がいた。
が、その後ろに、巨大なネジを持った球磨川が立っていた。ニヤリ、と張り裂けそうな笑みを浮かべて、正真証明の『却本作り』が、歩を貫通していた。

球磨川禊は確かに動揺していた。仲間の死による怒りもあった。だから、あのプラスをマイナスに変えてやったのだ。
球磨川は瓦礫の山をどけて、そのまま去っていく。


実際。蝶ヶ崎蛾ヶ丸は生存していた。ーーー『学園都市制幻覚粒子』ーーーをまき散らし、歩の背後に迫ったのだ。
過負荷化した歩を不慮の事故で殺す。勢いよく振りかぶるーーー。

「が、はっ。何故…?」

「……………」
203 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/08(金) 20:28:12.44 ID:Ql4LPnXQ
答えは単純。遠くない未来球磨川禊がとある生徒会長に『却本作り』を当てた際は彼女の“強さ”で立ち上がった。
しかし相川歩は激しい怒りの中過負荷となった。つまり答えはひとつの暴走。
蝶ヶ崎蛾ヶ丸は今度こそ即死した。瓦礫すら薙払い、狂戦士(バーサーカー)相川歩は堕落する。深い深い矛盾した螺旋に。

【蝶ヶ崎蛾ヶ丸@めだかボックス】    死亡確認
【残り19/30人】

【一日目/夜明け/b-3廃村】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]スペツナズ・ナイフ
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:プラスは皆殺し。
1.蛾ヶ丸ちゃん…。

【相川歩@これはゾンビですか?】
[状態]過負荷化、返り血(大)
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:怒りのままに殺し尽くす。
※『却本作り』を受けました。

【リルル@大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団】
[状態]気絶
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない
1.………。
204 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/08(金) 20:29:42.42 ID:Ql4LPnXQ
投下終了です。
205 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/08(金) 21:00:38.38 ID:JFaobjE2
投下乙です。そしてはじめまして。
新規ロワを書きます。
誰もやったことのないようなバトロワが作りたかった。それだけっ!
あれやこれやとやっていたら、こんなメンドくさく長ったらしいルールになってしまった。
ちなみに作品は僕の知ってる作品で、ちょくちょくある作品と、あまり見ない作品で
やってみた。
文章練習のつもりで書くので、低クオリティー必至です。
近いうちにOP投下するかも。
206 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/08(金) 21:01:57.13 ID:JFaobjE2
超カオスな自己満足するためのバトロワ

3/3【.hack】
能:カイト/能:ブラックローズ/能:オルカ

4/4【CLANNAD】
普:岡崎朋也/普:春原陽平/普:藤林杏/普:坂上智代

5/5【空の軌跡シリーズ】
能:エステル・ブライト/能:ヨシュア・ブライト/能:レオンハルト/
能:カシウス・ブライト/能:ケビン・グラハム

4/4【戯言シリーズ】
普:戯言遣い/普:零崎人識/普:哀川潤/普:想影真心

4/4【キングダムハーツ】
能:ソラ/能:リク/普:カイリ/能:ロクサス

4/4【すばらしきこのせかい】
能:桜庭音操/能:美咲四季/能:尾藤大輔之丞/能:南師猩

5/5【クリミナルガールズ】
能:キサラギ/能:アリス/能:サコ/能:ユコ/普:先生(主人公)

4/4【スケットダンス】
普:藤崎佑助/普:鬼塚一愛/普:笛吹和義/普:椿佐助

3/3【化物語】
能:阿良々木暦/普:戦場ヶ原ひたぎ/能:羽川翼

3/3【うえきの法則】
能:植木耕助/能:森あい/能:佐野清一郎

3/3【烈火の炎】
能:花菱烈火/能:紅麗/能:ジョーカー

【参加者 42/42】

【主催者:未定】

【舞台:水の都 マク・アヌ (無印)
    →Δサーバー(ワード大幅削除)】
207 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/08(金) 21:02:42.67 ID:JFaobjE2
【ルール】
1:基本的なルールは
  参加者の制限はほとんど無し。(一部例外有り)
  武器没収は無し
  禁止エリアの代わりに禁止ワードなるものがあり、そのワードを使ったエリアに
  転送すれば腕輪(首輪代わり)が爆発する。
  リアル時間で6時間おきに死亡者発表をする。
  一応ゲーム内の設定だがゲーム中に死亡するとリアルでも死亡。
2:マク・アヌ内で殺し合いはできない。(Δサーバー 隠されし 禁断の 聖域も)
  しかし、1時間に一回はカオスゲートからエリアへ転送しなければいけない。
  なお、カオスゲートを1度使えば、マク・アヌに2時間戻れない。
3:エリアでは通常通りモンスターが出る。モンスターを倒すとお金を落とす。
4:マク・アヌでは、道具屋のみ開いている。売っているものは通常と異なる。
5:一般人(普の人)はハンデとしてレベルがある程度上がっている。
(カイトたちはレベルが下がっている)
 なお、能力者(能の人)との区別は魔法の類が使えるかどうか。
6:LV:レベル、
  HP:モンスターから受けるダメージはこちら。0になると死亡。
  MP:魔法を使うためのポイント。
  ATK:攻撃力。モンスターにのみ対応。
  DEF:防御力。モンスターにのみ対応。
  SPD:素早さ。全場面で対応。
  モンスターの攻撃は数値上のみダメージを食らうが、身体には何の影響も出ない。
なお、対人間の場合は通常通りの影響となる。ちなみにその場合ステータスにも影響が出る。
  (心臓を貫かれたら死ぬし、足が折れたらSPDが大幅に下がる。とか)
7:初期ワード
 Aパート 萌え立つ  隠されし  選ばれし
 Bパート 渦越しの  禁断の   絶望の
 Cパート 碧野    聖域    虚無    計27エリア
208 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/08(金) 21:05:12.84 ID:JFaobjE2
超勝手なルール。見るつもりがあって、わかんないことあったらいってください。
あと題名どおり自己満足するためロワですのでそこんところもよろしく。
209創る名無しに見る名無し:2011/04/08(金) 22:22:26.41 ID:qyjWJjRO
投下乙です。

新ロワ期待してます…が、
キングダムハーツはあっちの版権なので二次創作に出すのは厳しいかと…
210 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/08(金) 23:08:41.87 ID:JFaobjE2
そうですた。ならば変えます。

【キングダムハーツ】ソラ、リク、カイリ、ロクサス
         ↓
【エム×ゼロ】能:九澄大賀/能:柊愛花/能:柊賢二郎/能:影沼次郎

に変更します。開始宣言そうそうすいません。こういうことが結構あるかもしれないので
そのときは指摘よろしくおねがいします。

そして、上条さん的キャラ登場。別に上条さんでもよかったけど
それだとあまりにありふれてるかなあと思って。

…一応聞くけどこいつらも別の版権キャラだったりするかなあ。よくわかんない。

というわけで今後ともどもよろしく
211創る名無しに見る名無し:2011/04/08(金) 23:41:12.08 ID:Nv5UuA1P
キングダムハーツは某東京で鼠な方々が関わっているのが難しいところだったので
あそこは版権に特別厳しいため、二次創作はやったら削除されると有名です
一部過大に言われているところももちろんありますが、巷で囁かれるくらいなのが、その厳しさを物語っています
なので、それ以外だと特に問題はないかと

ってか、私もキンハもですがエム×ゼロも好きですし

要望の方はというと、多分言わないでもやってくれると思うのですが、マク・アヌとか、ワードとかが元ネタ分からないです
おそらくは参加作品の一つであるhackのものだと思われますが
舞台もhackのサーバーみたいですし、ルールに関係する専門用語はOPや一話目など、初期のほうで説明して欲しいかなーっと
そうしていただければ、私達も「これどういう意味なんだろ?」ってもやもやせずに、物語に集中して読めますし
212 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/09(土) 00:17:20.39 ID:QzIDDp6z
そうですか。作中でおいおい説明はしていきますが、なんとなくなことだけ今いっておきます。本編で満足に伝えられるか分かんないし。
ただし、絶対ウィキペディアとかの方が分かりやすいと思いますよ。

まず、「マクアヌ」とか「ワード」というのは察してくれたように【.hack】というゲームででてくる単語です。

そもそも【.hack】とは「CC社」という架空のゲームメーカーが作った「The World」という架空のオンラインゲームを舞台にしたゲームです。
そして、「マク・アヌ」というのはその「The World」での初心者用の街です。
これで分かるかどうかは分かんないけど、モンハンでいう、村クエの☆1〜3ぐらいの依頼を受けれる街といったところ。本来はですけど。 今回は少し違うかもしれない。
次は「ワード」というものですね。そもそもこのゲームでは、ダンジョンがたくさんあります。
そのダンジョンに向かうためには、「カオスゲート」というものに3つの「ワード」を打ち込みます。
その打ち込んだ「ワード」でダンジョンを決めてもらいます。
たとえば、萌え立つ 渦越しの 碧野  と  萌え立つ 渦越しの 聖域  は全く違うダンジョンに向かいます。
推奨Lvが変わったり、出てくる敵が変わったりします。

詳しくはプレイするなりウィキペディアを見てくれとしか言えませんが、分かりましたかね?説明に自信が超ないんだけど。
213 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/09(土) 00:31:41.53 ID:QzIDDp6z
一応付け足し。
Δサーバーというものは、簡単にいうと、マクアヌのことと思っていただければ今回は結構です。
ゲーム中では難易度イージーということです。
さっきにつづいてモンハンでいうと
Δサーバーは村クエ 本来は他に3つのサーバーがあるんですけどそこは集会所とかそんな感じ。

わかったかなあ?
214 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 05:25:24.11 ID:rxxZiu9W
>>213 新ロワ乙です。すいません俺には難しくて良く…
でも独創的で良いと思います

投下します。俺オリ2 39:一番楽な方法 登場:千葉望、安田愛、額賀甲子太郎、浅井きらら、浅井政喜、比良坂守治
215一番楽な方法 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 05:26:52.99 ID:rxxZiu9W
39:一番楽な方法

千葉望は疲れ切っていた。突然殺し合いに巻き込まれ、目の前で人が何人も殺されるのを見た。
自分もいつ殺されるか分からない。今何人が生きているのだろうか。
一緒に行動していた妖狐、日宮高延は放送で主人の名前が呼ばれほとんど錯乱に近い状態となり、
主人を捜しに行くと言って出て行ったきり、行方知れずになっている。生きて再会する可能性は極めて低いだろう。

「もう…嫌…誰かに、殺されるくらいなら」

持っていたベレッタM92FS自動拳銃を自分の喉元に突き付ける。

「グッバイ、リアルワールド」


ダァン!


同時刻、安田愛はふらふらと市街地を歩いていた。

「あの頃に戻りたい…ただ好きにエッチするだけだったあのこ頃に戻りたい」

心身ともに疲れ果てたハスキー種犬獣人の少女は、周囲を警戒する事も無く道路のど真ん中を歩く。
殺し合いにおいてそういった行動は危険以外の何物でも無いのだが。
幸いにも、彼女が遭遇したのは、殺し合いに抗う者達だった。

「そこのお嬢さん」
「…?」

突然、老人の声で声を掛けられる愛。ぶるぶると震えながら声の方に顔を向けると、
和服姿の老人、金髪の美女、濃淡の灰色毛皮の大きな狼、水色の毛皮の獣竜の一行がいた。

「あなたは…安田、愛さん?」
「……(コクリ)」
「安心しろ、俺達は殺し合いには乗ってないよ」
「…衣服が乱れてるけど…何かあったのか?」
「……」

愛はそれまであった事を包み隠さず四人に話す。

「…安心せいお嬢ちゃん、わしも一人殺してるんじゃ」
「…そう、なのですか」
「正当防衛なら仕方無いわ…って言っても、キツいよね…怪我、大丈夫?」
「大丈夫、です」

額賀甲子太郎と浅井きららの言葉に愛は少し励まされたような気がした。
完全に、とはいかないが、少しは気が楽になったのは確かである。

「…これから俺達、公民館に向かうんだが、愛も一緒に行くか?」

狼、浅井政喜が愛に尋ねる。

「……一人は嫌…一緒に行っても、良い?」

今までずっと単独で行動していた愛はその誘いを断る気にはなれなかった。
甲子太郎、きらら、政喜、そして比良坂守治は愛を受け入れ、仲間にした。

「ところで愛ちゃん、何かその…機械に詳しいとかそんなの無い?」

守治が愛に質問する。だが愛は首を横に振った。
216一番楽な方法 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 05:28:09.46 ID:rxxZiu9W
「そうか…首輪何とかしないといけないから、機械に詳しい奴いれば、と思ってるんだけど」
「ごめん…」
「え? いやいや、謝る事無いよ」


【千葉望  死亡】
【残り7人】


【昼/D-5市街地】
【安田愛】
[状態]腹部に被弾(命に別条無し)、精神的ショック(大)
[服装]高校制服
[装備]コルトローマン(6/6)
[持物]基本支給品一式、357マグナム弾(8)、打刀
[思考]
1:死にたくない…。
2:額賀さん、きららさん、政喜さん、比良坂さんと行動。
[備考]
※中元梓紗はクラスメイトです。

【額賀甲子太郎】
[状態]左頬に傷
[服装]着物
[装備]直刀
[持物]基本支給品一式、仕込杖
[思考]
1:殺し合いを止める。首輪をどうにかしたい。襲われたら戦うが出来るだけ殺したくは無い。
2:きららさん、政喜君、守治君、安田君と行動。
[備考]
※紫前武尊を知っています。

【浅井きらら】
[状態]良好
[服装]一応私服
[装備]Cz75(15/15)
[持物]基本支給品一式、Cz75予備マガジン(15×3)
[思考]
1:殺し合いはしない。生き残りたい。政喜から離れない。
2:政喜、守治君、額賀さん、愛ちゃんと行動。高延君がちょっと心配。
[備考]
※特に無し。
217一番楽な方法 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 05:29:19.76 ID:rxxZiu9W
【浅井政喜】
[状態]良好
[服装]無し
[装備]剣鉈
[持物]基本支給品一式
[思考]
1:殺し合いはしない。生き残りたい。きららから離れない。
2:きらら、守治、額賀さん、愛と行動。
[備考]
※特に無し。

【比良坂守治】
[状態]疲労(少し回復)
[服装]無し
[装備]AK-47(30/30)
[持物]基本支給品一式、AK-47予備マガジン(30×5)
[思考]
1:殺し合いはしない。生き残りたい。
2:きららさん、政喜、額賀さん、愛ちゃんと行動。
[備考]
※特に無し。


※千葉望はひっそりと死にました。
218 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 05:38:52.50 ID:rxxZiu9W
投下終了です。
219 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/09(土) 08:34:18.88 ID:8OVIRrve
投下乙です。
※千葉望はひっそりと死にました。
吹いたw
投下します
マイブームロワ第21話:鮮血の結末
登場:佐倉杏子、セラフィム
220 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/09(土) 08:49:24.25 ID:8OVIRrve
b-1山林内に、二人の亡骸が転がっていた。鮮血にまみれた結末を知るには、少し時を遡るーーーー。

「秘剣、燕返し!」

「チィッ、さっきからしつけえんだよ!」

セラの技は、いかに木刀とはいえ喰らえば致命傷。しかし杏子の制限時間はたった五分だけ。
完全に杏子は劣勢だった。
槍を構えて乱れ突くが、少し肌をかする程度にしかならない。

風を斬る音。と同時に、佐倉杏子の左手が宙を舞った。

「っ、があぁぁあああああああああっ!?」

激痛。杏子は立てないほどの出血に、身動きが取れなくなる。次第に視界も霞み、セラはそれを察してゆっくりと背を向けて歩きだした。
しかしこれがいけなかった。
直後。ありとあらゆる“痛み”を遮断した杏子の槍が、セラの心臓を貫通した。

「勝った、のか…?」

すぐに魔法少女化が解け、一気に失血が襲う。

「……人のこと言えねぇなあ、これじゃあ」

【セラフィム@これはゾンビですか?】
【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】
【残り17/30人】
221 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/09(土) 08:50:45.04 ID:8OVIRrve
投下終了です。
222創る名無しに見る名無し:2011/04/09(土) 16:13:38.18 ID:DE02jQT7
今更ながら俺オリロワ2nd
眞由美ちゃんと糸賀さん脱出おめ
何気に可愛いコンビだったからホッとしてたりw
223 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/09(土) 19:37:02.75 ID:2TPU90oj
初めまして。私も新規ロワ、始めたいと思います。
無責任かつ好き放題に書くつもりなので、矛盾や間違いなど、多くあるかと思います。
その点はどうかご容赦ください。早速ですが、オープニングを投下します。
224オープニング ◆Iyy.TNkDls :2011/04/09(土) 19:39:40.58 ID:2TPU90oj
悲鳴と嗚咽。次いで吐瀉物が床を打つ音が耳をつき、柚木は覚醒した。
目を開くと、部屋の中央に横たわっている男が目に飛び込んできた。
男の頭部は内側から爆薬で吹き飛ばされたように形が崩れていて、ところどころから白い頭蓋骨が露出し、脳漿が漏れていた。
ハッサクに釣り針を射して抜いてを繰り返したらあんな風になるだろうか。脳漿は果実、頭蓋骨は果実を覆う薄皮を思い起こさせる。
そんな事を考えながら、柚木は男から漂ってくる血の匂いから顔を逸らした。

部屋を眺めると男や女、老人や若者、肥満や細身、様々な人間が集っていた。
悲鳴を上げ、混乱を呈している者は多くいたが、柚木のように平静を保っている者も決して少なくはない。
隅に蹲っている若く善良そうな女性は、柚木がまどろみの中聞いた嗚咽をもう一度上げ、もう一度吐瀉していた。

とうとう始まったのだ。そう思った。

相互処刑制度。俗にBR法とも呼ばれるそれは、地球の許容量を遥かに超えて増え続ける人間への間引きをスムーズに行うため、
時の日本政府が制定した制度の一つだ。ニ年に一度、国民の中からランダムに二十人から五十人程度を選出し、
最後の一人になるまで殺し合いを強いる。殺し合いがスタートしてから制限時間である三日が過ぎた後、最後まで生き残った一人は、
元の生活に戻る事が出来、日本中から英雄と称えられる。三日経過した時点で、二人以上が生き残ってしまっている場合、
政府の手により生き残り全員が処刑される事となる。

柚木がBR法に選別された旨を示す手紙が届いたのが一カ月程前。東京で開かれた説明会に参加したのが二週間前。
説明会で告知された通り、沖縄のとある町の公民館にやって来たのが昨日だ。
公民館では、説明会で説明されたルールや反則事項の再確認を行い、
それから殺し合いの舞台となる島の地図と参加者名簿が配られた。
十時の消灯と同時に事前に配られていた睡眠薬を飲んで眠りにつき、次の日、船に乗り舞台である離島に移動した。
簡単な食事をとった後再び眠らされ、島の小学校の教室、つまりこの部屋で目覚めた。監督官の説明通りに事が進んでいる。

柚木は上着の内ポケットに手を入れ、事前に準備しておいたハンドガンが収まっているのを確かめ、ほっと息を吐いた。
ここぞとばかりに値を釣り上げるヤクザから大枚を叩いて入手した品だ。出来ればアサルトライフルを手に入れたかったが、
嫁に残さなければならない金を考慮すると、諦めざるを得なかった。


唐突に、天井近くに取り付けられたスピーカーがざらざらしたノイズを発した。
部屋のどよめきは一瞬で静まり、皆が一斉にスピーカーへと視線を向けた。
配布されたマニュアルによるとこれから最後のルール説明が行われ、その後、いよいよ殺し合いが開始される。

いや、その前にこの死体について何か触れられるか……。
柚木は部屋の中央の死体に目をやる。彼はこの死体が何者なのか気付いていた。

『どうも皆さん、お早う御座います。監督官代表の早川です。どうもどうも。最後のルール説明といきたいんですがね、その前にですね、
 皆さんの目の前にある死体についてご説明したいと思います。彼はですね、政治家の金村忠利さんです。皆さんもよくご存知ですね?
 彼はBR……じゃなくて相互処刑制度が制定された年に総理大臣を務めておられた御方です。
 彼はですねえ、相互処刑制度を制定した時は自分が選別されるなんて事、夢にも思わなかったんでしょうね。
 まあ、それも仕方がない事なのかもしれませんね。BR法……ゴホン、相互処刑制度もこの五十年間でずいぶん改定されてきましたからね。
 初めの数回は公務員は選別の対象外でしたからね。ちなみに税金を払いまくった人も選別を免れていました。
 それが今では完全ランダムですから、いい世の中になりましたねえ』

部屋にいる何人かが政府への憎悪を顔に浮かべ、不平不満を呟く。柚木もまた、早川の言葉を聞いて歯が浮くような思いがした。
実際のところ、今ではランダムとはとてもじゃないが言えない選別となっている。
公務員やコネや金を持つ有力者が選別を免れた昔の方が、遥かに公平だった。
225オープニング ◆Iyy.TNkDls :2011/04/09(土) 19:42:02.05 ID:2TPU90oj

「彼、金村忠利さんは選別された事に納得がいかず、彼の後援団体を総動員して現日本政府に抗議を繰り返しておりました。
 東京で行われた説明会にも結局一日も参加せず、昨日の公民館にもとうとう現れませんでしたね。そんな事、我々は許しません。
 許しませんとも。許しませんが、何を言っても参加してくれないものですから、まあ、ちょっとばかし歪な形ですが、
 金村さんには見せしめとして参加して頂きました。ホント言うと、こんな事したら制度的に少し問題があるんですがね、
 特殊なケースとして、私、監督官の権限をちょっと使わせて頂きました。皆さんもこのような形で命を落とさないよう、
 ルールを守り、正しく処刑し合って下さいね」

あくどい台詞をペラペラのたまいやがって……。柚木は胃がむかむかした。

そのままの調子で、早川は今までに何度も繰り返してきたルール説明をもう一度繰り返した。

・相互処刑は11月1日正午から11月4日正午までの三日間とする。
・三日経過した後、生き残った一人は賞与と人権が与えられ、元の生活に戻る事が出来る。
・三日経過した後、二人以上生き残っていた場合、監督官の手により生き残り全てが処刑される。
・島の住民や監督官に危害を加える事を禁止する。
・島からの脱出を禁止する。また、島の北側に移動する事も禁止する。
・その他、相互処刑進行に不都合な行動をとる事を禁止する。
・禁止事項を犯した者にはペナルティが適用される。


今までの人生通り、するべき事を冷静にこなしていけば、
今回の災厄だって必ず切り抜けられる。……その筈だ。柚木は自分に言い聞かせる。

生まれてから今まで、乗り越えられなかった壁など無かった。
選別された時も、悲観などせずに、絶対に生き残ってやると心に誓った。
事実、そこらの一般人が相手なら必ず優勝できる自信が彼にはあった。
その自信にヒビが入ったのは、昨日配布された参加者名簿を見た時だ。

『では、事前に説明した通りデイパックを配りますね。中にはこちらで用意したささやかな武器と水筒とパン、
 コンパス、ペン、ラジオ、それから島の地図と名簿、マニュアルが入ってます。ラジオではゲームの開始や終了を宣言したり、
 死亡者の報告を3時間毎に放送したりするので、失くさないようにして下さいね』

早川がそう言うと、柚木の正面にある引き戸を開けて、武装した監督官が数人入ってきた。
一人一人にデイパックを配っていく。部屋にいるうち、何人かは彼らを見るなり目の色を変え、口々に喚き立てる。

『はいどうも。皆さん受け取ったようですね。では、五十音順に退出して頂きましょうかね。
 あ、五十音順ってのは"本名"の方ですからね、名簿に載せてある名前ではありませんからね!
 全員が退出した後、正午を持って相互処刑開始をラジオにて宣言させて頂きます。
 それまでは誰かを殺したりしないで下さいよ!それは禁止事項ですからね!』

現在の時刻は10時半。恐らく、ゲーム開始まで隠れ家を探す人間が大半だろう、柚木はそう考える。
や行の柚木の退出は最後の方になる。殆ど全員の本名を把握できるが、その分、身を隠す場所を探す時間が少ない。

『では、トップバッターは伊集院礼人さん!お願いします!』

眼鏡を掛けた痩せ型の青年が無言で立ちあがり、監督官の案内に従い部屋を出ていく。
その体型とぼさぼさの髪も相まって、陰気な印象を受ける。柚木は名簿を眺めながら、伊集院の"名簿名"を推測したところ、
『麻薬中毒者』、『ハッカー』、『脱獄囚』辺りが相応しい様な気がした。
『漫画家』も不健康なイメージがあるので、それっぽい気がする。
根拠もへったくれもない無責任な推測なのだが、今の段階では柚木自身が抱いている偏見に基き、
参加者一人一人を名簿名に当て嵌めていくしかない。危険人物の当たりがつけばいいのだが……。

柚木はふと思い出して、『政治家』に斜線を引いた。『政治家』はすでに死んだ。
どうせなら、『暗殺者』か『スナイパー』辺りが死んでくれれば良かったのに。残り29人。
226オープニング ◆Iyy.TNkDls :2011/04/09(土) 19:45:14.48 ID:2TPU90oj


【参加者名簿】
○アイドル            ●政治家
○アクションスター          ○大学教授
○暗殺者                 ○脱獄囚
○医者              ○探偵
○野人              ○超能力者
○格闘家.               ○天才
○歌手              ○忍者
○狩人              ○ハッカー
○吸血鬼.               ○富豪
○巨漢              ○魔法使い
○警察官.               ○麻薬中毒者
○サイボーグ              ○漫画家
○侍                ○ヤクザ
○住職.                ○傭兵
○スナイパー            ○霊媒士

名簿を見る度、呆れてしまう。よくもこれだけバラエティ豊かな人材を集めたものだ。
人気のあるアメコミヒーローを集め、最も強いものを決めるという映画を見た事があるが、
今回のBRの参加者選出にも、その映画と似たようなB級臭さが感じられる。
国民の中からランダムに選出するというのは間違いなく嘘。それは薄っぺらな建前でしかない。

生き残りを予想するトトカルチョでは、
数々の戦場で武功をあげた歴戦の英雄『スナイパー』が一番人気、
ノーベル賞を受賞した若き天才物理学者『大学教授』が二番人気
彼らに次いで、豊富な財力で強力な銃器を揃える事が出来る『富豪』や
数々の難事件を解決へ導き、世界最高の頭脳と称される『探偵』、
獣として育ち、密林の帝王としてアマゾンに君臨する『野人』などが票を集めている。

殆ど詳細不明の人物なのだが、何かしらのロマンを掻き立てられるのか、
『暗殺者』、『吸血鬼』、『サイボーグ』、『超能力者』、『忍者』、『魔法使い』、『霊媒士』なども票を集めている。
ヤケクソになったファンが票を投じまくった『アイドル』や『歌手』もかなり人気だ。

『医者』など後ろから数えた方が早い。そりゃそうだ。人を治す医者など、殺し合いからは最もかけ離れた職業だ。
だが、医者は医者でも、柚木は外科医。人の身体を弄くりまわしてきた経験は、殺し合いの場においても役に立つだろう。
そう思うと、柚木の自信に走ったヒビが消え、絶対に生き残ろうという思いが強くなる。

『では、最後に柚木敏夫さん。頑張って下さいね』
柚木は名簿をジャージのポケットに押し込み、誘導する監督官に着いていく。
「……なあ、あんたは誰に賭けた? 教えてくれないか」
 なんとなく、前を歩く監督官の背中に話しかけてみた。
「私は『格闘家』に賭けました。『スナイパー』や『富豪』もいいですけど、もう年でしょう?
 『暗殺者』が人気なのもヤラセと偏向報道の結果でしょうしね。
 『探偵』は頭はいいんでしょうけど、なんだかオタクっぽくて運動不足そうだしね」
「なんだ、あんたは消去法で『格闘家』を選んだのか?」
 そう言うと監督官は振り返り、自分の頭をつつきながら自信満々に言った。
「総合的に考えての結果ですよ。見たところ若いし強いし度胸もある。ある程度考える脳味噌もあるでしょうよ。だからです」
 すると、格闘家は若い男性なのだろうか。監督官など政府関係者のみが誰が誰なのかを知っている。
思わぬところでいい情報を貰ったのかもしれない、柚木は心中でほくそ笑む。

「でも彼は他の参加者に比べて無名だし、案外弱いんじゃないか? それに、銃相手に拳で立ち向かうのは厳しい気がするがね」
「格闘家が銃を使ったら駄目っていうルールはないでしょう?」
「そりゃそうだな」
「なんとか手に入れていますよ。絶対。総合的に考えて最も潜在能力が高いのは間違いなく彼なんです」
 そう言い切り、監督官は柚木を小学校の外に追い出した。
「頑張って下さい。健闘をお祈りします」
「ああ。三日後また会おう」
 監督官は一瞬面食らったようだったが、すぐに噴き出して、柚木に頭を下げた。
227 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/09(土) 19:52:49.77 ID:2TPU90oj
【政治家・金村忠利 死亡】
【残り29人】


以上で投下終了です。ロワの名前は妄想実現ロワイアルにします。
小学生くらいの頃、各分野のエキスパートを集めて最強決定戦をするみたいな妄想をよくしました。
あの時の妄想と似たようなロワにしたい、と思うのでこんな名前。

以下、地図と参加者名簿

【参加者名簿】
○アイドル            ○政治家
○アクションスター          ○大学教授
○暗殺者                 ○脱獄囚
○医者              ○探偵
○野人              ○超能力者
○格闘家.               ○天才
○歌手              ○忍者
○狩人              ○ハッカー
○吸血鬼.               ○富豪
○巨漢              ○魔法使い
○警察官.               ○麻薬中毒者
○サイボーグ              ○漫画家
○侍                ○ヤクザ
○住職.                ○傭兵
○スナイパー            ○霊媒士

                  【30/30】

 .1 2 3 4 5 6 7   .園→公園
a 山山山田田山山   灯→灯台
b 山山田田田田山   田→田畑
c 山墓家田田田神   学→小学校
d 山家学学家病病   神→神社
e 家店店家交家家   家→民家
f .家店店家園園家   交→交番
g 港港港港港港港   病→診療所
h 灯海海海海海海   店→店舗
228「The World」の異変 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/09(土) 20:38:08.15 ID:QzIDDp6z
投下乙です。新規ロワ頑張ってください。
僕も頑張ります。
それでは超カオスな自己満足するためのロワのOP投下します。
229「The World」の異変 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/09(土) 20:38:25.03 ID:QzIDDp6z
<The World>
それは全世界で楽しめるオンラインゲーム
一時は謎のバグにより、衰えかけていた人気も今では完全に持ち直していた
新たに生まれ変わった女神の下、
今日という日が訪れるまで、賑やかで楽しい時間を過ごしていた
今日という日が訪れるまでは――――

 ☆

→カイト  LOG IN

「あいたた……。ここは…えーと――ネットスラム?」

僕はカイト。最近なぜか「.hackers」と呼ばれる集団の一員だ。
その僕は、失敗作と呼ばれるNPCが集うデータの吹き溜まり――通称ネットスラムにいた。

(あれ?何で僕はこんなところにいるんだ?ヘルバにでも会いに来たっけなぁ?――ってあれ?)

僕はあまりに異常すぎる周りの異変に気付いた。
それは、普段いるNPCがいなく、見たことのないPCエディットの人たちがいっぱいいた。
やけに赤かったり、囚人服を着た女の子がいたり。
その中にはブラックローズとオルカの姿があった。
ブラックローズ達も僕と同じ様に困惑の表情をしていた。

「ブラッ――」

カイトはブラックローズを呼びとめようとするがそれは叶わなかった。
なぜなら

ジッジジ――

世界にノイズが走り、ある男が現れたからだ。
その男は宙に浮かんでカイトたちを見下ろしている。
それはかつて、僕たちが初めてネットスラムに来たときのリョースを彷彿させる登場の仕方だった。

「フフ。お目覚めはどうかな?貴様たち。無事皆さんがここにいて私も一安心だ。
始めに自己紹介をしておこう。私はゲオルグ・ワイスマン。以後宜しく頼むよ。
さて、起きてもらって早々悪いのだが時間もないのでね。
貴様たちに集まってもらった要件を伝えさせてもらおう」


「――貴様たちには殺し合いをしていただく」


その男はやっと口を開いたかと思うと、気を抜く暇がないがないほど次々と、話し始めた。
それはとても正気の言葉とは思えなかった。
まずそもそもゲームなのに、死ぬっておかしいだろ。
……いやでも、未帰還者の件があるからなあ。はっきりと、ありえない。と言えないことが悲しい。
周りの皆は話が終ったのと同時に一回静まり返った。
だけど、次第に騒がしくなった。
230「The World」の異変 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/09(土) 20:38:49.08 ID:QzIDDp6z

「愚か者!冗談でも言っていい事と悪い事が分からないのか!」
「あたし達がそんな事するはずないじゃない!!」
「ゲオルグ・ワイスマン!何で生きとるんや!?」

とか、その声は様々だった。
僕も何か言ってもよかったが引っこんでおく。
いや、あまりに現実離れしたことをいわれ頭が回ってないんだろう。
まあここは現実じゃないけど。

「フフ。あまりにお約束すぎる言い分ばかりで少々拍子抜けしてしまうが
まぁまずは私が本気だということを証明しておこう。そうだな――そこの貴様」
「……何だ?」

白いコートに赤いマントを着た男がワイスマンに指名された。

「悪いが死んでもらうぞ」
「は?なにいって」ボンッ

男の声は最後まで続かなかった。死んだから。
首が飛んだ。鮮血を撒き散らしている。首が地面に着いた。
もちろんこんなことは改造行為でもない限り本来ありえないはずだ。
こんな悪趣味なことができるはずがない。
――なんで僕はこんなに冷静に状況説明なんかやっているんだろう。
たとえゲームだろうが死んだんだぞ。怒る場面ではないのか?
――いや、僕はこれをゲームだと分かりきっているからこそ
僕は何の感情が湧いてこないんだろう。きっとワイスマンとあの男の人はグルになっていたんだ。
僕たちを驚かしたかったんだよ。困惑した僕たちをみて楽しみたかったのだろう。
……わかってる。絶対にそんなことはない。どっからどうみたって2人がグルにはみえない。
実際さっきの囚人服の女の子達が悲痛の叫びを叫んでいる。
これはただの現実逃避にすぎないんだ。あの男の人は死んだんだ。
たとえそれがゲームの中だろうとリアルで男の人は死んだんだろう。
未帰還者達と同じ様に。ただし今回は意識不明ではなく死を与えられたんだ。
理解はしてる。だけど、だけど、だけど……。

「おいおい。勇者カイト。まだ疑っているのか?
まぁそうだろう。確かにここは「The World」だからな。
231「The World」の異変 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/09(土) 20:39:26.99 ID:QzIDDp6z
実感がわかないのは当然だろう。ならばこういうのはどうだろう」

ボンッ

音のした方を向くと、
オルカが、死んだ。
首が飛んだ。
鮮血を撒き散らす。
首が地面に着いた。
ゲームとは思えないリアルさで。
肉の塊が二つ。
オルカが、死んだ。首が飛んだ。
鮮血を撒き散らす。首が地面に着いた。
ゲームとは思えないリアルさで。肉の塊が二つ。
オルカが、死んだ。首が飛んだ。鮮血を撒き散らす。
首が地面に着いた。ゲームとは思えないリアルさで。肉の塊が二つ。
オルカガ、シンダ。
クビガトンダ。
センケツヲマキチラス。
クビガジメンニツイタ。
ゲームトハオモエナイリアルサデ。
ニクノカタマリガフタツ。
オルカガ、シンダ。クビガトンダ。
センケツヲマキチラス。クビガジメンニツイタ。
ゲームトハオモエナイリアルサデ。ニクノカタマリガフタツ。
オルカガ、シンダ。クビガトンダ。センケツヲマキチラス。
クビガジメンニツイタ。ゲームトハオモエナイリアルサデ。ニクノカタマリガフタツ。
オルカがオルカがオルカがオルカが!!
オルカは絶対チートなんてしないだろう。ならイレジュラーだ。この光景は。
僕のせい?いやあいつのせいだ。あいつのせいだ。あいつのせいだ!

「うおおおおおおおおおおおおおお!データドレイン!」

気づいたら、データドレインをあいつに向けて撃っていた。
だけど、避けられた。

「フフ。分かったかな?この世界は今私の思うようにできるんだよ。
しかしこれでは、説明ができないな。あとで、ルールを載せた紙を用意しておく。よく読んでおくよう。」

そして最悪の宣言がされる。


「それでは、計画名『バトル・ロワイアル』を開始する」


ゲオルグ・ワイスマンによる計画が始まった。
彼がなぜ生きているのか。ゲームのルールとは。
謎多きまま、狂気に満ちたゲームが始まる。



【GAME LOADING完了→計画開始】
【残り40人】

【先生(主人公)@クリミナルガールズ:ログアウト(死亡)】
【オルカ@.hack:ログアウト(死亡)】
232 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/09(土) 20:41:10.50 ID:QzIDDp6z
以上です。
ルールは本編とは別に書いて投下することにします。
これからもがんばります。
233 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 21:59:34.42 ID:rxxZiu9W
投下乙です、新ロワの方も乙です

>>223 相互処刑制度…何てマジキチな制度だもう駄目だ 嫌過ぎる

投下します。俺オリ2 40:終列車 登場:小神さくら、月宮奈緒子、額賀甲子太郎、浅井きらら、浅井政喜、比良坂守治、安田愛
234終列車 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 22:01:55.89 ID:rxxZiu9W
40:終列車

公民館裏口の扉を開け、兎の少女は公民館の中へ足を踏み入れた。
手には回転式拳銃コルトパイソン.357マグナムが握られている。

(何だかんだ言って…結構長い事生き残れてるよね、私…)

裏口からしばらく通路を進むと、T字路に差し掛かった。

(…? 何この臭い…)

少女、月宮奈緒子は公民館に似つかわしく無い強烈な刺激臭を嗅ぎ付ける。
以前、理科の授業で何かの薬品を使った時に嗅いだ臭いにそれは似ていた。
そして通路を左に曲がった時、その臭いの発生源が見えた。

「うっ…!?」

虎獣人の少女の死体が通路に横たわっていた。
銃で撃ち殺されたようだが、衣服や顔が焼け爛れている。火によるものでは無さそうだ。
と言うのも周りの床も部分的に爛れており、また、薬品の瓶らしき物の破片が散らばっている。
臭いを我慢しながら薬品の瓶の破片の一部、ラベルが残っている部分を良く見ると、微かに「硫酸」の文字が読み取れた。

「硫酸…えげつない」

硫酸で皮膚を溶かされるのは勘弁だと思いつつ、死体を跨ぎ通路の奥へ進む奈緒子。
様々な部屋があるが、扉に施錠されてて入れなかったり、開きっ放しになっていたりしている。
人の姿は今の所見えない。

(血の臭い…)

入口ホールらしき場所に近付くと今度は濃密な血の臭いが漂ってきた。
ホール内に入ると、三人分の死体が転がっていた。
銀髪の黒い服を着た青年、黒髪の青年、シェパード種犬獣人の少女。何れも血塗れで無惨な姿だ。
今まで二人の参加者を手に掛けた奈緒子も流石に気分が悪くなる。
死体から目を背けつつ、正面入口の方に見える図書室への扉に向かおうとした時。

背後から殺気を感じた。

奈緒子は後ろを振り向いた。

「……」

誰もいない。奈緒子はホッとした。

「ちょっと、気張り過ぎかn」

ダダダダダダダダダダダダダッ!!

頭上から鉄の雨が注ぐなど、奈緒子は思いも寄らなかっただろう。
自分に何が起きたのか分からないまま月宮奈緒子は逝った。
ホールの数メートル上の壁にある出っ張りの部分に、IMIマイクロウージーを構えた小神さくらが立っていた。
数メートル下の床に苦も無く着地すると、止めに残った弾を倒れた奈緒子に向け掃射し、マイクロウージーのマガジンを交換した。
235終列車 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 22:05:29.75 ID:rxxZiu9W
「……」

そして奈緒子の持っていたコルトパイソンを拾い上げようとした時だった。

ガチャ

正面玄関の扉が開き、五人の参加者が現れる。
額賀甲子太郎、浅井きらら、浅井政喜、比良坂守治、安田愛。この殺し合いにおける生存者がここに集結した形となった。

「! …これは……」

甲子太郎が眉を潜める。他の四人も同様の反応だ。
ホール内に四人分の死体、漂う血の臭い、そこに一人血塗れの少女が立っているのだから。
少女、さくらは無言で現れた五人にマイクロウージーを向け、引き金を引く。

ダダダダダダダダダダダダダッ!!

甲子太郎は素早く右に逃げた。政喜はきららの首根っこを加え左に逃げた。
だが、守治と愛は逃げ遅れ、銃弾の雨に晒された。

「ア……」

愛は身体中が熱くなったと思ったが、直後に意識が消えた。

「ゲフッ…こ、のおおおおおおお!!!」

血を吐き出しながら、守治は最期の力を振り絞って持っていたAK-47をさくらに向けて発射する。
7.62o×39弾がさくらの身体を引き裂いた。

「……!」

胴体と左腕に掃射が命中し、さくらの血と肉片が飛び散った。
左腕はもはや上腕部から皮一枚で繋がっているような状態でもう使えない。
更に、今まで銃弾を食らい続けてきた肉体はそろそろ限界を迎えようとしていた。

「ガハッ…ちく、しょ、う……」

守治はその場に崩れ落ち、息絶えた。

「守治君…」
「きらら、ここにいて」
「! 政喜…」

政喜と甲子太郎は二人でさくらに襲い掛かった。
さくらは吐血しながら、マイクロウージーの銃口を向けようとするが、身体が言う事を聞かない。
そして、まず、政喜が口に咥えた剣鉈による斬撃がさくらの銃を持った右手を斬り飛ばした。
次に、刀を構えた甲子太郎が、さくら目掛けて一気に刀を振り下ろした。
236終列車 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 22:09:55.41 ID:rxxZiu9W
ザシュッ!!!

鮮血が飛び散った。

「…………」

今まで何人もの参加者を屠った少女も、遂に最期の時を迎える事となった。

「はぁ…はぁ…はぁ……」
「ゼェ……ゼェ……ゼェ」
「……っ……!」

生き残った三人の、息遣いだけがホールの中に響いていた。


【月宮奈緒子  死亡】
【安田愛  死亡】
【比良坂守治  死亡】
【小神さくら  死亡】
【残り3人】


【昼/D-4公民館】
【額賀甲子太郎】
[状態]左頬に傷、悲しみ
[服装]着物
[装備]直刀
[持物]基本支給品一式、仕込杖
[思考]
1:殺し合いを止める。首輪をどうにかしたい。襲われたら戦うが出来るだけ殺したくは無い。
2:……。
[備考]
※紫前武尊を知っています。
237終列車 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 22:13:15.85 ID:rxxZiu9W
【浅井きらら】
[状態]良好、悲しみ
[服装]一応私服
[装備]Cz75(15/15)
[持物]基本支給品一式、Cz75予備マガジン(15×3)
[思考]
1:殺し合いはしない。生き残りたい。政喜から離れない。
2:……。
[備考]
※特に無し。

【浅井政喜】
[状態]良好、悲しみ
[服装]無し
[装備]剣鉈
[持物]基本支給品一式
[思考]
1:殺し合いはしない。生き残りたい。きららから離れない。
2:……。
[備考]
※特に無し。
238 ◆ymCx/I3enU :2011/04/09(土) 22:15:00.90 ID:rxxZiu9W
投下終了です。
239 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/09(土) 23:21:24.36 ID:8OVIRrve
新ロワですか、期待してます。
投下します
マイブームロワ第22話:たったひとつの希望
登場:上条当麻、ユークリウッド・ヘルサイズ
240 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/09(土) 23:38:41.57 ID:8OVIRrve
救えなかった。幻想殺しの少年に課せられた現実はあまりにも重かった。
理樹とさやかを助けられたのに。自らの力量が足らなかった、と上条当麻は痛感した。

「ちくしょうッ!理樹、すまねえ…救えなかった!」

フィアンマを止めると意気込むヒーローなどどこにもいなかった。ただ、運命を悲観した少年。上条当麻は堕落しかけていた。

『ねえ』

突然メモ用紙が差し出される。銀のガントレット筆談少女ユーの方を見た瞬間。
平手打ちが、上条の頬を打った。ユーは毅然として上条を見据え、“声”として言う。

「あなたは堕落しちゃ駄目。あの少年が正しいと言ったあなたが、絶望したら本当に世界が終わってしまう」

ユーは若干涙ぐんでいた。ネクロマンサーとはいえ、彼女もつらかっただろう。
上条は自分の顔を殴り、立ち上がる。

「ありがとう。危うく、フィアンマに屈しちまうとこだったよ。俺は上条当麻。一度フィアンマを倒したことがある」

『ユークリウッド・ヘルサイズ ユーでいい 親しい人はそう呼ぶから』

【一日目/夜明け/b-3】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]決意
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
241 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/09(土) 23:45:37.01 ID:8OVIRrve
基本:このゲームを潰す
1.ユーを守る。もう誰も死なせない。

【ユークリウッド・ヘルサイズ@これはゾンビですか?】
[状態]疲労(大)
[装備]なし
[所持品]基本一式、筆談セット
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。


投下終了です。
242 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 00:02:37.61 ID:ziD9Q37H
投下乙です。

投下するお 俺オリ2 41:第二回放送(俺オリロワ2nd) 登場:宮原克行
243 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 00:04:43.39 ID:ziD9Q37H
41:第二回放送(俺オリロワ2nd)

『はーい宮原ですだよ。第二回目の放送のお時間ですだよ。
…んじゃちゃっちゃと禁止エリアから言うっちゃ。

一時間後にB-3、C-5、D-2、E-2、F-3!
もう一度。一時間後にB-3、C-5、D-2、E-2、F-3! だ。

それじゃ新しく死んだ奴言うぞー。

北条春奈
神田川住春
清野利秀
日野詩織
新井宏音
高村秀徳
然堂正信
田中正子
日宮高延
石田佳奈子
中元梓紗
氷室勝好
宮崎眞由美
糸賀昌明
杉原めぐみ
杉原豊和
千葉望
月宮奈緒子
安田愛
比良坂守治
小神さくら

以上、21人。残りは…おおぉ、たったの3人かい! 早いねぇ。

そいじゃ生き残ってるお三方。浅井政喜さん、額賀甲子太郎さん、浅井きららさん。
あとちっとですんで頑張って下さいねー』

◆◆◆

「あー…小神さくら死んだか…でもまあ、13人も一人で殺したんなら随分なモンだろ。
軍の研究部の馬鹿共も、この戦果なら納得すっかねぇ。おい」
「はっ」
「小神さくらの殺し合いのデータ、纏めて軍の兵器開発部門宛に送っとけ」
「分かりました」
「……」


【残り3人】
244 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 00:12:43.09 ID:ziD9Q37H
投下終了です。
245 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 00:23:46.39 ID:JUwF99Qg
投下乙です。
投下します
マイブームロワ第23話:「普通に戦うだけさ」
登場:人吉善吉、ドラえもん、来ヶ谷唯湖、暁美ほむら
246 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 00:52:53.24 ID:JUwF99Qg
空が白んできている。あと一時間ほどで悪夢の第一回放送。人吉善吉は仲間の無事を祈りながら歩いていた。
そんな中、やっと人が見えた。めだかクラスの美少女ふたりと青いタヌキ。異色ではあったが、少しでも情報は欲しかった。

「む。君は何奴だ」

「人吉善吉だよ。殺し合いには乗ってねえ」

「奇遇だね、僕らもだよ!野比っていう頭の悪いメガネの子を知らないかい?」

ドラえもんはすでに亡き親友のび太の無事を気にする。
善吉は首を横に降りつつも、来ヶ谷を気にしていた。過負荷と渡り合ってきたからこそわかる、敵意。
それを来ヶ谷から感じていたのだ。

【一日目/夜明け/b-2】
【人吉善吉@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:フィアンマを倒す。

【来ヶ谷唯湖@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:優勝して夢を現実にする。

【ドラえもん@大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない
247 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 00:56:37.70 ID:JUwF99Qg
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:鹿目まどかを守る。


投下終了です
248 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 05:38:40.07 ID:JUwF99Qg
投下します
マイブームロワ第24話:はじめてのぜん
登場:一方通行、京子、源静香
249 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 06:01:50.86 ID:JUwF99Qg
「………もォいいな。手術終了ってかァ」

白い髪に赤い瞳の能力者一方通行は、“ベクトル変換”によって源静香の破れた血管を繋ぎ、能力で接着するという無茶苦茶極まりない方法で静香を救った。
間近で見た京子は呆然としていた。

「すっごい便利な能力ですね。無敵じゃないですか」

「違ェよバァカ。こンなのただの悪人じゃねェか」

時間的にも放送が近ェな、と一方通行は言う。あのヒーローの少年やエツァリなら大丈夫だろうが。

「……いつまで続くのかねェ」

【一日目/夜明け/b-1】
【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動] 
基本:フィアンマに凱旋する。

【京子@これはゾンビですか?】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:優勝して夜の王に安らぎを与える。

【源静香@ドラえもん】
[状態]気絶、脇腹に銃創
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。


投下終了です
続いて
マイブームロワ第25話:どこまでも過負荷に振り切れて
登場:骨川スネ夫、球磨川禊
250 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 06:14:04.66 ID:JUwF99Qg
b-2廃団地を、骨川スネ夫はふらふらと歩いていた。
友人を殺したかもしれない。その事実はあまりにも重く、罪の枷となっていた。
武器も失い、片手は使いものにならない。殺しあうことすらもできないのだ。
道を失った少年は、過負荷の道へ進みつつあった。
しかし運命はそれさえも許さなかった。スネ夫の腹から一本のネジが生えていたのだ。
仲間を失い不安定になった過負荷の帝王球磨川禊が、そこにいた。
響く大絶叫。スネ夫はゆらっ、と仰向けに倒れて一言

「……終わったなあ」

そして、永遠の終わりとなった。

【一日目/夜明け/b-2】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]返り血(大)
[装備]スペツナズ・ナイフ
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:プラスの人間は皆殺し。




投下終了です
251 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 06:17:06.20 ID:JUwF99Qg
ミスです
球磨川の状態表の上に
【骨川スネ夫@ドラえもん】   死亡確認
【残り16/30人】

付け足してください
252 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 08:58:43.21 ID:ziD9Q37H
投下乙です。人吉達の中でドラえもんだけ異彩を放っているのは気のせいか?w
あ、静香助かったようだね良かった、はじめての「善」?
そしてスネ夫ェ

投下します。俺オリ2 42:残-ZAN- 登場:浅井政喜、額賀甲子太郎、浅井きらら
253残-ZAN- ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 08:59:47.18 ID:ziD9Q37H
42:残-ZAN-

生き残りは今ここにいる三人だけ。
放送で知らされた事実に、浅井政喜、額賀甲子太郎、浅井きららの三人は愕然とした。
首輪を解除するべく機械知識のある者を捜していたがそれはもう不可能となった。
つまり、この殺し合いから脱出する道は完全に絶たれた。

「……」
「……」
「……」

三人の間に沈黙ばかりが流れる。
無理も無い、ここで誰かが二人を殺せば、その者は優勝となるのだ。

「……額賀さん」
「…!」
「き、きらら!?」

そして動いたのはきらら。持っていたCz75拳銃を甲子太郎に向けて構えた。

「…それが君の選んだ道かね、きらら君」
「…ごめんなさい」
「待っ……!」

ダァン! ダァン!!

きららが引き金を二回引くと、二発の9oパラベラム弾が甲子太郎の胸と頭に命中し、
甲子太郎は仰向けに倒れ呆気無く事切れた。

「きららっ…そんな、嘘だろ!?」

自分達を殺して自分が優勝する気なのか――濃淡の灰色の毛皮の狼、政喜はきららに絶望の眼差しを向ける。
そしてきららが政喜の方に向き直る。政喜は涙を流しながら覚悟を決めた。だが。

「政喜…もっと、いっぱいあなたとエッチしたかったけど…無理っぽいね」
「……」
「……じゃあね」
「!!」

政喜が固く目を閉じる。


ダァン!!


一発の銃声が響いた。

だが、政喜は何とも無かった。政喜は恐る恐る目を開いた。
254残-ZAN- ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 09:01:22.72 ID:ziD9Q37H
「……あ」

金髪の美女が、首の辺りから血を流して地面に倒れていた。

「……え? きらら? え? あ?」

狼は金髪の美女の死体に近付く。首に穴が空いており僅かに周囲の皮膚が焦げ、頭頂部にも穴が空き、
血と脳漿が溢れ出していた。しかし死に顔は穏やかに見えた。

「……アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

全てを理解した魔狼の、絶叫が木霊する。

「ああああああぁぁぁあああぁああああぁあーーーーーー!!!!」

大粒の涙を流し、前脚で頭を抱え、ただひたすらに、狼は悲鳴を上げ続けた。


「ああぁぁあぁぁああ………!! ああぁああああぁあああああああああ………!!」



【額賀甲子太郎  死亡】
【浅井きらら  死亡】
【残り1人】



【浅井政喜  優勝  以上本部選手確認モニタより】
255 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 09:02:28.02 ID:ziD9Q37H
投下終了です。
256 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 09:44:38.69 ID:ziD9Q37H
投下します。俺オリ2 43:生きた意味刻んでも虚しき華と知る
登場:浅井政喜、宮原克行
257 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 09:45:54.34 ID:ziD9Q37H
43:生きた意味刻んでも虚しき華と知る

ゲーム終了後、浅井政喜は運営本部より寄こされた迎えに連れられ、
秘密の場所に存在していた運営本部に連行された。
最愛の女性に目の前で死なれ、呆然自失の状態だったが、運営人である宮原克行と対面すると、
次第に表情が変わっていった。

「おめでとさん、浅井政喜さん。あんたが優勝だよ。家に帰れるぞ」
「……」
「? 嬉しくないっぽいな」
「…嬉しい、だと? 嬉しい訳ねぇだろこの糞野郎!!!」

眉間に皺を寄せ牙を剥き出し魔狼が吠えた。
その気迫に、宮原も、政喜の傍に居た職員二人もたじろぐ。
だが、宮原は平静を装い続けた。

「そう怒るなって…俺らも好きでやってんじゃないんだからさ、こんなの」
「…グルルルルル」
「あーそうだ、折角だし何か…願い事とかある?」
「……そうだな」

政喜はしばらく間を置き、そして、宮原を睨み付けて言った。

「オマエノ  クビヲ   ヨコセ」

「」

宮原の包帯巻きの頭部が宙に飛び、部屋が鮮血で染まった。
口元を血で濡らした魔狼が鮮やかに床に着地する。

「! ……う、撃て! 撃て!!」

生き残った職員二人が持っていた突撃銃H&KG36Kを政喜に向かって構え掃射した。

ダダダダダダダダダダダダダダダダッ……

無数の5.56oNATO弾が、魔狼の身体を容赦無く引き裂き、心臓を、肺を、腸を、そして睾丸と陰茎を貫く。
身体中が熱かったが、政喜はどこか安らかな気持ちだった。
自分達をふざけた殺し合いに巻き込んだ張本人は殺せた。そして今から自分も、愛する人のいる場所へ逝けるだろう。

(きらら……ごめん、やっぱ俺…君がいない世界で生きるのは、無理だよ…そっち、行くよ……)

全身が穴だらけになり、破れた腹から内蔵がボタボタと飛び出している魔狼の雄は、
遠くを見詰め笑みを浮かべたまま、その場に崩れ落ち、死んだ。

「…宮原さんが死んでしまった…」
「…仕方無い、上に連絡して、指示を仰ごう」
「そうだな…そうするしかないか」

職員二人は、かつての上司の死体とたった今射殺した魔狼の死体を交互に見ながら、
その部屋を後にした。

【宮原克行  死亡】
【浅井政喜  死亡】
258 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 09:47:13.50 ID:ziD9Q37H
投下終了です。
259創る名無しに見る名無し:2011/04/10(日) 09:53:43.64 ID:6oYoU+0r
投下乙です

あちゃー… (プログラム的に)全滅かー…
まぁ2人脱出したけどw
260 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/10(日) 10:00:56.02 ID:mM2ieUjf
投下乙です。
甲子太郎爺…そして全滅かよ(二人を除いて)
261 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 10:33:46.95 ID:ziD9Q37H
投下します。俺オリ2nd 44:報告書
登場:無し
262報告書 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 10:35:17.47 ID:ziD9Q37H
44:報告書


≪特別戦闘競技「バトルロワイアル」 担当:宮原克行   結果報告≫
参加者:42人
死亡:41人
ゲーム終了までの時間:およそ8時間5分
優勝:浅井政喜  魔狼種/18歳/住所:――県――郡―――市―――――(浅井きららに準ずる)
優勝者浅井政喜により担当責任者宮原克行が死亡、浅井政喜は危険と判断され運営本部職員二名
(丸本聖二、床辺雄)により射殺。遺体はその他の死亡者の処分方法に準じ作業。

※――帝国軍兵器開発部門よりの依頼、生体兵器:開発コードBW-5466 参加者名:小神さくらについて
本バトルロワイアルにおいてトップの殺害人数(13人)。肉体の耐久性も上々。
戦闘兵器としての価値は十分にあると思われる。詳細なデータは後日発送する予定。

なお、死亡した宮原担当責任者の後任については――――――




≪――県警察  ―――年――月――日付  報告書:――森にて発見された二名の白骨死体について≫
―――年――月――日に――市郊外、――森にて、同森を根城とする野犬集団討伐のため森に入った、
同市猟友会の会員により発見された、人間の女性(10代半ば?)と獣人の男性(犬科、20代半ば?)の白骨死体は、
遺留品やDNAなどから、――月から全国で行方不明となっている42人の内の二人、
宮崎眞由美(失踪当時15歳)、糸賀昌明(失踪当時23歳)である可能性が高い。
骨に残った傷や衣服の破れ具合などから二人は野犬に襲撃され殺害されたものと思われる。

※追記

発見された二名の白骨死体はDNA鑑定や親類などの確認の結果、
宮崎眞由美、糸賀昌明の両名である事がほぼ確実となった。しかし、発見場所に二人は何の所縁も無いと、
親類縁者は証言しており―――――



【俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd  終】
263 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 10:37:35.50 ID:ziD9Q37H
投下終了です。ズルはいけないって事ですね、うん
報告書っぽく書いたけど…報告出来てるかどうか

とにかく俺オリロワ2nd これにて終了です、応援ありがとうございました
次回作構想中です
264 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/10(日) 10:38:24.16 ID:mM2ieUjf
投下乙です。
えええええええええええええええええええええええ
全滅したああああああああああああああああああ
BAD END とはまさにこのことだ…。
そして乙でした!
265 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 11:00:19.80 ID:JUwF99Qg
まさかのbad…。しかし面白かったです!乙です!
投下します
マイブームロワ第26話:悲しき結末、光は無し。
登場:能美クドリャフカ、二木佳奈多
266 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 11:16:38.25 ID:JUwF99Qg
ああ。もう元には戻れないんだ。無垢な白い少女は心を閉ざしてしまうかもしれない。
どこまで、自分は馬鹿なんだ。いくら大切な妹を守るためとはいえ、純真無垢なルームメイトを殺して、血の海に沈めるというのか?

「ク…クドリャフカ……?」

「佳奈多さん……何でこんなゲームに乗ったんですか!リキも…みんな死んでしまうんですよ!?」

もう心は決して交差しない。二木佳奈多は目的のために、ひとりの少女の心を殺してしまったのだ。
手にはイングラムと“ひらりマント”。クドを殺すのは簡単だが、佳奈多には引き金が引けない。

「わ…たしは…っ!」

佳奈多がゆらり、と揺らぎ、イングラムM12サブマシンガンを構える。
そして、全ての想いを乗せて、叫び、引き金を引いた。

「葉留佳を守るんだああああああああああっ!」

ぱららっ。

「ーーーーーーえーーーーーー?」

倒れたのは佳奈多だった。胸元を血でべっとりと濡らし、口からは泡混じりの血を吐いている。
自殺。佳奈多が元の居場所へ引き返すには、これしかなかった。
結局、現実には言い残す言葉などない。弾は心臓に達して即死。
ただ、絶叫のあと。倒れる最中、佳奈多の口が動いていた。
267 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 11:24:26.42 ID:JUwF99Qg
クドは必死に思い出す。あれは確かにーーーーー。

あ・な・た・は・し・あ・わ・せ・に。

あなたは幸せに。

「う、うわあああああああああああああああああああああああ!」

【二木佳奈多@リトルバスターズ!エクスタシー】   死亡確認
【残り15/30人】

【一日目/夜明け/a-2】
【能美クドリャフカ@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]精神的ダメージ(大)
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1.もう…いや………です。
268 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 11:28:39.87 ID:JUwF99Qg
投下終了です。
クドとまどかはロクな目にあってないなあ
投下します
マイブームロワ第27話:狂戦士に希望はない
登場:相川歩
269 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 11:36:49.03 ID:JUwF99Qg
轟音。崩れる家屋。すべてたったひとりの狂戦士、相川歩による暴虐だった。
ハルナの死による怒り、『却本作り』による過負荷化。
すべてが絡み合い、絶望が生まれた。
そして今。一つの区切りとなる放送が始まろうとしていた。

【一日目/夜明け/b-3】
【相川歩@これはゾンビですか?】
[状態]狂戦士化
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:怒りのままに殺し尽くす。


投下終了です。短っ!
投下します
マイブームロワ第28話:第一回定時放送
登場:フィアンマ
270 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 11:45:32.51 ID:JUwF99Qg
さあて、俺様の放送のお時間だぜ、肉塊ども。
まずはお待ちかね、今回の死亡者発表だ!死んだのは15名!すげえな、ハイペースだ!
死んだやつを名簿順に言ってくぞ。
直枝理樹
井ノ原真人
二木佳奈多
野比のび太
骨川スネ夫
絹旗最愛
エツァリ
阿久根高貴
江迎怒江
蝶ヶ崎蛾ヶ丸
ハルナ
セラフィム
美樹さやか
佐倉杏子
巴マミ

以上だ。
続いて禁止エリアだ。今回は二つ。a-3とb-3を禁止エリアにする。
今いる奴等は30分以内に脱出しろよ。
それではまた会おう。bad luck!
271 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 11:47:32.42 ID:JUwF99Qg
投下終了です。
さあて、あともう一息だ!
272 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/10(日) 12:09:17.65 ID:mM2ieUjf
投下乙です。
放送までの投下ペースが恐ろしく速いですね。
自分も見習いたい。
では投下。
DOL2nd19話 2時くらいだよ!対主催集合!
登場人物 阿良々木暦、クリス・レッドフィールド、大神さくら、上条当麻
2732時くらいだよ!対主催集合! ◆VxAX.uhVsM :2011/04/10(日) 12:12:23.15 ID:mM2ieUjf
19話 2時くらいだよ!対主催集合!


C-2病院、そこに阿良々木暦とクリス・レッドフィールドはいた。

「よし、こんなものでいいかな」

治療用具、あと僕は置いてあったメスを5本いただいた。
クリスさんはいろんな部屋を回って武器になるものが無いか探っている。

「そろそろ、クリスさんを探しに行くか」

僕はメスを一本持って、二階に向かおうとした。
すると

「誰かいないのか…?」
「このような施設なら、人が集まると思ったのだがな…」

ふと声がしたので玄関を見ると……

ゆあーしょーっく…そらからーほしがー

とか曲が流れんばかりの世紀末覇者がいた。

「ちょっと、そこの二人!ちょっと良いか?」

僕は声をかけた。
正直言って、片方が怖かったけど、殺し合いに乗るって雰囲気じゃなかったからだ。





「えーっと…僕の名前は阿良々木暦、よろしくな」
「俺は上条当麻、で、この人が…」
「大神さくらだ…よろしくな」

三人が挨拶してる中で、クリスが来た。
しかし、最初は陰に隠れていた…理由は。


「日本には……あんなのがいるのか……」


驚いただけでした。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2742時くらいだよ!対主催集合! ◆VxAX.uhVsM :2011/04/10(日) 12:15:23.12 ID:mM2ieUjf


「俺はクリスレッドフィールド、クリスとでも呼んでくれ。
で、そこの少年がトウマ、そこの人がサクラだな、よろしく」
「ああ、よろしく頼むよ、クリス」
「よろしく頼む…」

クリスさんは結局治療用具を見つけただけだった。
その後みんなでどこに行くか話そうとしたんだけど…。

「希望ヶ峰学園に行く」

大神さんがまずそう言った。

「どうしてですか…?」
「あいつは、希望ヶ峰学園にいる、あいつなら…モノクマなら…」
「……分かった、クリスさん、上条君、これでいい?」
「ああ」
「アララギがそう言うなら、別にいいさ」

その後、全員で病院を出て、希望ヶ峰学園に向かった。
モノクマを、この殺し合いを止めるために。
2752時くらいだよ!対主催集合! ◆VxAX.uhVsM :2011/04/10(日) 12:19:00.40 ID:mM2ieUjf
【一日目/黎明/C-2病院前】
【阿良々木暦@化物語】
[状態]健康
[装備]メス
[所持品]基本支給品 「あんぱん」と大量に書かれた紙  メス×4 治療セット(中身は不明)
[思考・行動]
基本:脱出する、誰にも死んでほしくない。
1:クリスさん、大神さん、上条君と行動する。
2:戦場ヶ原…大丈夫だよな?
[備考]
※アニメ12話後からの参戦です。
【クリス・レッドフィールド@BIOHAZARDシリーズ】
[状態]健康
[装備]ベレッタM92(15/15)
[所持品]基本支給品 ベレッタM92のマガジン(3) 治療セット(中身は不明)
[思考・行動]
基本:主催の打倒、ジルの捜索。
1:アララギ、サクラ、トウマと行動を共にする。
[備考]
※本編5のChapter2終了後からの参戦です。
※なぜか日本語がしゃべれます。
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(未確認)
[思考・行動]
基本:主催を絶対に倒す。
1:大神、阿良々木、クリスと行動する。
2:仲間との合流
[備考]
※天草式編終了後参戦です。
【大神さくら@ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(未確認)
[思考・行動]
基本:あいつは我が必ず倒す。
1:上条、阿良々木、クリスと行動。
2:苗木を探す。
3:他のメンバーは保留
[備考]
※Chapter4終了後の参戦です。
276 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/10(日) 12:22:12.97 ID:mM2ieUjf
投下終了です。
277 ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:44:41.51 ID:m3PWNpNa
投下乙です。
俺オリロワ2nd完結おめでとうございました。
こっちも完結できるように頑張ります。

というわけでこちらも投下します。
ごちゃ混ぜロワ 10:不運と、優しさと
登場人物:善法寺伊作、細田友晴、東方仗助
278不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:45:31.89 ID:m3PWNpNa

善法寺伊作は不運な男だった。
忍術学園内を歩いていては穴に落ち、運の悪いものが集うと言われている保健委員会に六年間在籍し、今ではその保健委員会の委員長を務めている。
「……だからって、殺し合い?私が?」
伊作の頭にあるのは、あまりにも理不尽としか言いようのない現実に対するやりきれない思いだった。
「…そ、そうだ!荷物を確認しなきゃ!」
慌ててデイパックを開ける。
あの主催者とみられるメガネの男が言っていた『運のいい子には3個、運の悪い子には1個、どちらでもない子には2個』入っていると言う支給品を、確認するために。
伊作の頭に『運』という単語が嫌な感じに響いた。
感じていた不安は、的中した。
279不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:46:17.55 ID:m3PWNpNa
「…こんなのでどうやって殺しあえって言うんだよ……」
出てきたのはカエル。
かなり大きいそのカエルは伊作と視線が合うとゲコゲコと鳴きながらどこかへ飛び跳ねて行ってしまった。
「……どうしよう…。」
持ち物は初期支給品の入ったデイパックのみ。
善法寺伊作は、言うなればスタートから出遅れていたのだ。
だがこの程度の不運なら学園で過ごしていた六年間でいやというほど体験している。

伊作は急いで地図を見ると今自分がいる位置がD−7の公園である事を確認した。
…そうだ、みんないるんだ。皆がこんな殺し合いに乗るなんて思えない。
だがもし襲われた場合は??
戦う事が大好きな留三郎や文次郎なら迎え撃つ可能性は高い。
もし万一彼らが怪我でもしたら……
それ以前に自分のように戦う意思のないものが怪我をしたら……

その時は、私が彼らを治療するんだ。
だって自分は……保健委員長だから。
280不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:47:07.92 ID:m3PWNpNa


伊作はまず、C−6の病院に行こうと思っていた。
そこに行けば何らかの医療道具があるかもしれないし、もしかしたら怪我を負った人が逃げ込んで来るかもしれない。
そう言う人を保護して治療してやろう。
伊作はそう考えていた――
公園のトイレに人の気配を感じるまでは。
(何故トイレに……もしかして怪我をして…!?)
伊作は病院に向かうより前に公園のトイレに向かっていた。

「誰かいますか?」
使われている雰囲気が一切しないトイレは、何か不気味な印象を放っていた。
確かに人の気配はしたんだが…
明かりもない公衆トイレというものは朝日が差し込んでいるとは言え不気味なものだ。
人の気配がしていなければ、一刻も早く出てしまいたいのだが。
「気のせいだったのかな?」
3つある個室も全部調べた。
だが、そこには誰もいない。
念のため女子トイレも調べるか……?
少々気が引けるが、やむを得ないか。
そう思い男子トイレを出ようとした瞬間だった。
281不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:48:02.58 ID:m3PWNpNa

「うおおおーっ!!」
ばん、と清掃用具入れの扉が大きな音を立てて開き、そこからどうやって入っていたのか少々疑問に思う巨体が伊作に襲いかかってきた。
手には黒い棒のようなものを持っている。
よけきれない、と判断した伊作はとっさに左腕でそれを受け止めた。
強烈な打撃に伊作の身体が悲鳴を上げる。
ぼきり、と言う嫌な音と共に左腕が熱を帯び出した。
「ちぇっ、一発で仕留めるつもりだったのに……」
目の前の太った男が、口元を醜くゆがめた。
「きっ…君はこの殺し合いに乗ったと言うのか!?」
「そうだよ。」
さらっと、まるで今日の天気について話すかのようにさらっと太った男は言った。
その眼には反吐が出そうになるような黒く濁った狂気がぎらぎらと光っていた。
「何を驚いているんだい?そりゃ僕もこういう風に見ず知らずの人間を殺すのは初めてだけどさあ…」
そう言いながら太った男は手に持った鉄パイプをもう一度振りかぶった。
伊作はとっさに避けたが、それにより出口からは遠くなってしまった。
袋小路に追い詰められてしまった。
「ま、運がなかったと思ってよ。」
そう言うと、太った男は鉄パイプを思いっきり振りかぶった。
その時だった。
282不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:48:47.78 ID:m3PWNpNa


「待ちな!!」


入口の方に、人が立っていた。
パッと見ただけでは詳細までは分からないが、なかなかの長身。
鼻筋の通った端正な顔立ち。
そして――その眼をひきつけるのは特徴的な髪形――大きなリーゼントヘアー。
伊作は見慣れぬその髪型に目を奪われてしまっていた。

「…なんだい?君は?」
「テメーはこの殺し合いに乗ってるのか?」
「…質問を質問で返されるのは好きじゃないんだけどなあ……」
太った男は伊作の方をちらっと見たが、伊作がすぐには動けないのを見届けるとリーゼントの男に向き直った。
「答えろ、テメーはこの殺し合いに乗ってるのか?」
「ああ、乗ってるよ。今からこの人を殺すんだ。」
さらりと言うその言葉には、彼が今まで何人もの命を奪って来た事を感じさせる何かが伝わってきた。
その様に、伊作の背に悪寒が走る。
283不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:49:41.95 ID:m3PWNpNa
「……テメーは許せねえ、今からボコボコにしてやるから覚悟しろ。」
「ふん、どうやってやるっていうんだい?」
小馬鹿にするように、太った男は余裕を持ってリーゼントの男に話す。
「大体さぁ……君みたいな人間は気にくわないんだよね。偉そうにしてるし、そもそもそんな髪形、ダサいんだよ。」
「……あ?」
伊作はただならぬ気配を察知した。
それは殺気だとか、そう言ったものなんかじゃない。
純粋な怒り。
あまりにも純粋すぎる感情だった。
その純粋な感情に、戦闘経験豊富なはずの伊作は戦慄を覚えた

「…テメー、今なんつった。」
「ん?」
「誰の髪形がサザエさんみてーだとォ!?」
「そんな事言ってな…!」
「確かに聞いたぞコラァー!!」

伊作の目の前に、もう一人の影が現れた。
筋骨隆々な肉体、体のあちこちにあしらわれたハートマーク、人間離れした、と言うか人間には見えないその身体。

「ドララララララララララララーッ!!」

そのもう一人の影が、太った男を軽々と殴り飛ばした。
284不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:50:34.12 ID:m3PWNpNa



「おい、あんた無事か!?」
「あ、あばばばばばば……」
伊作は目の前で起きた事に混乱していた。
どうやら助かったと一瞬思ったが、そう思ったためか左腕の痛みが急激に増していく。
「…どうやら折れちまってるようだな。」
「うう……」
保健委員長なのに不甲斐ない、と思った次の瞬間だった。
先程太った男を殴り飛ばした影が現れたのは。
「もう大丈夫だぜ、あんた。」
「なっ……」

伊作は直感した。
この男は、自分も殺すつもりだと。
もう伊作に逃れる術も道具もない。
影の拳が伊作に迫る瞬間、伊作の意識はブラックアウトした。
285不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:51:19.17 ID:m3PWNpNa



「―――?!」
「どうしたんだよ?」

おかしい
何故自分は生きている?
と言うかいったい何がどうなっているんだ?

「おっかしーなー……一発で治るはずなのに……」
「え?」
伊作は、左腕の痛みが引いているのに気がついた。
それにもうあの影は出ていない。
「あの…君は一体?」
「話は後だ、いつまでもここにいたら危険だ。とりあえず病院へ向かうぞ、立てるか?」
「あ、うん!」
逃げるように二人はトイレから飛び出し、病院へと歩き出した。

「そうそう、自己紹介が遅れちまったな。俺は東方仗助だ。」
「あ、私は善法寺伊作……ありがとう、治してくれて。」

この二人は、よく似ている。
二人とも、心の奥に誰にも負けない優しさを、持っていた。

その優しさはこの殺し合いの場でどう動くか
それは誰にもわからない。
286不運と、優しさと ◆YR7i2glCpA :2011/04/10(日) 14:52:31.87 ID:m3PWNpNa



【D−7公園/1日目朝】
【善法寺伊作@忍たま乱太郎】
[状態]:左腕にヒビ(軽度)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:保健委員長として、怪我人を治療する
   2:仗助とともに病院へ行く

【東方仗助@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み、武器だと判断できたものはありませんでした)
[思考]1:伊作とともに病院へ行く
   2:おっかしーなー?

【細田友晴@学校であった怖い話】
[状態]:ダメージ(大)、全身打撲、気絶中
[装備]:鉄パイプ@現実
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:気絶中
   2:殺し合いに乗る

【備考】
伊作の初期支給品はカエル@ブシドーブレード弐でした。
スタンドの力が制限されています。

287ルール説明 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 15:13:48.80 ID:ePMn9Rja
投下乙です。
投下します。
とはいっても以前のルールをおさらい程度のもの。
一応、ゲオルグ・ワイスマンです。
288ルール説明 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 15:14:26.97 ID:ePMn9Rja
    ルール説明
                       ゲオルグ・ワイスマン

フフ。御機嫌はいかがかな?先ほどは満足に説明できなく申し訳なく思っているよ。
それでは、さっそく説明させてもらおう。

一:まず貴様たちに殺し合いをしてもらう舞台を紹介しよう。
  そこは「The World」という場所だ。簡単にいうとそこは『ゲーム』の中だ。
  しかし、私がこの殺し合い用に少し改悪させてもらっているから、気をつけることだ。
  なお、ゲーム内の死は現実(リアル)の死と同じだからな。そこはよく注意するようにすることだ。
  あと、ゲーム内ではあるが、貴様たちの力は普段と同じ様に使える。
  魔法磁場もあれば、アーツも使え、天界力も使えるのだ。
  なおその分後で詳しく説明するが、無能力者にはある程度のハンデがある。
二:最初は各々違う場所に跳んでもらう。そこで他の場所にいきたいときは、
  回転する輪の中に青い炎のようなものが存在するものがある。
  それはカオスゲートといい、まぁワープ装置といったところだ。
      それに触れるとマク・アヌという町に跳ぶ。
そこでは殺し合いはできない様にしてあり、道具が買えるのだ。
ただしだ。そこは最長1時間以内にダンジョンに跳ばないのであれば、
私が先ほどの2人のように死んでもらおう。そして一度ダンジョンに行ってしまったら
最短2時間はマク・アヌに跳べないので、よく考えて行動するように
あぁ。ダンジョンへの跳び方はとても簡単だ。ある3つの言葉(ワード)をカオスゲートに入れるだけだ。
Aパートに 萌え立つ か 隠されし か 選ばれし を選び
Bパートに 渦越しの か 禁断の  か 絶望の  を選び
Cパートに 碧野   か 聖域   か 虚無   を選ぶだけだ。簡単だろう。
言葉の選び方で敵の強さが変わったりするので注意して選んでくれたまえ。
  そうそう。ダンジョンにはモンスターが出る。そいつらを倒すと金が手に入る。道具屋で金は使える。
  ただし、これも後で説明するがHPが0になると死ぬから程々にな。
  これも知らせなければな。これも後で説明するが、禁止ワードなるものが、後々出てくる。
  それは、この禁止ワードを使ったエリアに転送すると、死ぬというワードだ。頭の片隅にでもいれておいてくれればいい。
三:続いてはステータスについてだ。これは元がゲームなのだからそういった類のものが存在する。
  LV:そのままレベルだ。モンスターを倒して行くと上がり、全体的にステータスが上昇する。
HP:モンスターから受けるダメージはこれだ。なおその際は傷は全く負わない。数値上でのみダメージを受ける。
   逆に人間からもらった傷はHPにダメージは食らわないが、身体には影響は出るのだよ。
     HPを回復するには道具屋でアイテムを買うしかないな。
  SP:魔法の類や、特殊な技を使う時に消費する。どれがそうかは、私が決めさしてもらったよ。
     回復はアイテムを買ってもいいが、時間が経つたびに少し回復するようになっている。
  ATK:攻撃力だな。モンスターを倒すときだけ通用して、人間相手には通用しないからな。
  DEF:防御力だ。他はATKと同じだから省略させてもらおう。
  SPD:素早さだ。これは全場面で通用する。
  さてここで先ほど少し話した無能力者についてのハンデを説明しよう。
  それは、ステータスの底上げだ。それによって無能力者は多少はモンスターを倒しやすくなるだろう。
  そのお金を道具屋で強力なアイテムにでも代えれば、能力者にも勝つ可能性はみえるだろう。
四:最後は定時放送について書かせてもらおう。
  まず、定時放送とは、6時間おきに私がいろいろな情報を提供する放送だ。
  具体的には、死者の知らせだったり、禁止ワードを教えたりする放送だな。よく聞いておくように。
  
以上がルールだ。しかしだ。これでたとえゲームの中と言えど貴様たちが納得すると思えんのでな。
こういう賞品を用意する。それは

‘最後の一人になったものは何でも1つ願いを叶えよう’

それは何でも構わないのだよ。金持ちになりたい。最高の彼女が欲しい。死者を復活して欲しい。
何でも叶えてやろう。だから貴様たち最後の一人になるまで頑張ってもらいたい。
それでは健闘を祈っているよ。
289ルール説明 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 15:14:59.24 ID:ePMn9Rja
以上です。
290 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/10(日) 15:58:14.23 ID:XAbMfKEW
投下乙です。そして完結おめでとう御座います。
いいバッドエンドでした

妄想実現ロワ第二話投下します
291 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/10(日) 16:00:22.73 ID:XAbMfKEW
小学校の校門を出ると長閑な港町の風景が広がっていた。

黄泉島と呼ばれるこの島には、急峻な山並みが東から西に続き、島を北と南に二分している。
監督官の話では、琉球から移り住んだ人々が南の山を切り拓き、そこに港町を築いたそうだ。
北側は険しい山が広がるばかりで、人工物は気候観測所と電線を繋ぐ鉄塔のみだ。
北側には南側の港から船に乗り込み、島をぐるりと回り込んでいくしかない。
あまりに急峻な山並みは、現代に至っても人の到来を拒み続け、北側には住民は一人もいない。

政府はこの地形を考慮し、相互処刑の舞台を南側のみとし、北側に移動した者、
あるいは移動しようとした者に対してはペナルティを課すという特別ルールを制定した。

黄泉島の港町は、急峻な斜面に住宅がへばり付いているという印象がある。
斜面の最下層には港が開かれ、下層から中層には住宅や店舗、交番や学校などの公共施設、
上層には棚田が整備され、神社と墓もそこにある。現在、島の住民達は何らかの事情で島に残る者を除き、
殆どが本土に自主的に退去している。相互処刑の流れ弾に当たってはたまったものではないからだ。
未だに島に残っている者はそうした危険を諸共しない連中ばかりだ

柚木は上着のポケットから煙草を取り出し、火を付ける。
もしかしたら最後の煙草になるのかもしれない。煙草を眺めてそう思った。
ゲームが始まったら、煙草を吸うのは止めにしなければならない。
火の明かりや煙で、他の参加者に居場所を勘ぐられては厄介だ。

腕時計に目をやると、時刻は11時。残り1時間でゲームが始まる。
ゆったりと道路を歩き、地図を睨んであらかじめ決めておいた隠れ家に向けて坂を登っていく。

坂を登っていくに連れ、少しずつ立ち並ぶ民家が疎らになっていく。
柚木の進行方向の先、古びた純和風の民家の傍に立つ樹木の影に、スーツ姿の強面の男が佇んでいた。
その男はサングラス越しに、柚木にじっと視線を向けている。

――――殺しは正午を過ぎてから。
しかし、柚木はズボンのポケットに入っているハンドガンに手を掛け、身を強張らせた。
明らかに堅気の人間には見えない。彼がルールを無視する可能性も否定できない。

仕方がない、回り道をするか……。面倒事は極力避けたい。
その民家の正面にある三差路を左に曲がる。視界の端で、強面の男がぴくりと動くのが見えた。

「すんまへん。時間貰うてよろしいか?」
 威圧感のある声が聞こえてくる。
「あんた、柚木医院の先生とちゃいますか?」
 思わず振り向く。

「わしは島野組の越智秀雄言うもんです」
 すると、この男は『ヤクザ』というわけか。やはり、という気がした。
「以前、うちの親分が撃たれはった時分、先生にお世話になったんですが、覚えてますやろか」
「……ああ、あの時の」

大阪の裏社会を支配する島野組の組長、桜田銀一。彼が敵対組織の鉄砲玉の襲撃にあい、
柚木の開業する医院に飛び込んできたのは、確か3年前になる。
越智秀雄は桜田の舎弟であり、島野組傘下の朱雀会という組織の会長を務めている。
聞いた話では、彼は島野組きっての武闘派であり、桜田と共に島野組躍進の立役者として畏れられているそうだ。
292 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/10(日) 16:03:32.03 ID:XAbMfKEW

「兄貴も今ではずいぶんとようなっております。あの時はホンマに世話になりましたな」
「いや……私は医者ですから。当然の事をしたまでです」
「そうでっか。それにしても、こんなところで再会するとは、また因果な話でんな」
 全くもってその通りだ。ハンドガンを握る手に汗が滲む。

「どうでっしゃろ。ここは一つ、顔馴染み同士、同盟を結ぶというんわ。
 名簿を見る限り、名うての軍人やら、跳ね返りが仰山おりまして、一人で生き残りを計る言うんは、
 どうも甘い考えやと思いますんや。ここは協力して、互いに生き残りを目指していくのはどうやろか」
「……ですが、生き残れるのは一人だけでしょう?」
「分かっとりま。最後には先生とわしで一対一、正々堂々の決闘いう事になりますな」
 柚木は沈黙する。魅力的な話だが、一度顔を合わしただけのヤクザと一対一、つまり二人になるまで協力関係を保てるのだろうか。
いつ背中を撃たれるか分からないというリスクを背負う程の価値があるものなのかどうか……。

「わしは二枚舌を使うような真似は断じてせんし、堅気の背中を撃つような真似も誓ってしませんわ。
 とはいえ、どれだけ取り繕っても、わしなど所詮は世間のはみ出し者。先生も信用し切れんところがあるんちゃいますか?」 
「まあ、確かに……。相手が堅気であっても、状況が状況だから信用できないと思うがね。
 なにせ、命が懸かってるから」
「そうでっか」変わらぬ表情のまま越智は言う。

「分かっとると思いますが、一対一、つまり二人になるまで言うたんは、あくまでも例えばの話や。
 先生と安心して協力出来るなら、同盟は残り20人になるまででも10人になるまででも、何でもええと思っとります。
 無論、どれだけ同盟の条件をすり合わせても、信用し切れんところはあると思います。
 思いますが、賢いあんたのことや、リスクを背負う価値が十二分にある事、よう分かっとる筈や。悪い話やないと思うで」
 柚木は煙草を吸いながら、越智に懐疑的な視線を向け続ける。腕時計に目をやると、時刻は11時15分。

「問題は……信用云々じゃない。こんな状況で他人を信じられる筈がない。
 重要なのは信頼関係ではなく利害関係を結ぶ事だと、俺は思う」
「全くもってその通りでんな」
「だから、いくつか話を聞かせてくれないか? 失礼な言い方だが、越智さんとの同盟がどれ程の価値を生むのか、
 越智さんは俺にとってどれだけ使える男なのか、計りたいんだ」
柚木は短くなった煙草を民家の壁に押し付ける。捨てようとしたが、考え直してデイパックのポケットに詰め込んだ。
シケモクも何かに使えるかもしれない。越智は感情の見えぬ表情を浮かべている。

「……面接試験でっか。ほなら、ちょっと移動しましょうか」
「移動……?」
「わしの隠れ家や。先生は知らんと思うが、ここら辺の住宅にはすでに四、五人が潜み、わしらを監視しとる。
 連中に長話を聞かせる筋合いはないし、当然、聞かれたくない話もあるんや」
柚木の眼光が鋭くなる。
「……そうして物陰に俺を連れだし、殺すつもりか?」
「殺すのは正午からやで。それまでは殺し禁止や。忘れたんか、先生」
ルールを順守するヤクザなどいる筈がない、と思ったが、流石に口には出さない。

「先生。わしは先生と同盟を結ぶため、自分が使える男やと最大限アピールしておきたいんや。
 そのためにはわしのとっておきの武器やら情報やらを、先生に包み隠さず教えてやらなあかん。
 誰にも見られず、話も聞かれん隠れ家でないと、出来ん話なんや」
「……分かった。なら、条件がある。隠れ家まで移動するまでの間、
 常に俺に背を向けて案内して欲しい。隠れ家に着くまで、絶対にこちらを振り向かないでくれ」
越智はしばらくの沈黙の後、「そうでっか」と言った。
「気を悪くしないでくれ。命が懸かってる。石橋を叩くチャンスがある時は、叩けるだけ叩いておきたいんだ」
「叩き過ぎたら壊れるゆう事も忘れたらあかんで。ほな、行こか」

 ▼ ▼ ▼
293同盟 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/10(日) 16:06:04.39 ID:XAbMfKEW

「もう後ろ向いてええか?」
邸宅の前で越智はそう言う。柚木は「ああ」と返した。

島の大地主の屋敷であるという邸宅の窓は、外から室内を窺われないようにするためか、全て雨戸で閉ざされていた。
邸宅の中に土足で上がる。越智は建物の中に誰か侵入していないかどうか、確認を始める。
誰かが揉み合った形跡と、倒れた車椅子に目が留まり、柚木の背筋に悪寒が走った。

「誰もおらんようですわ」
「これはなんだ?」
車椅子を指差し、言う。
「先生も見とるやろ? 参加者で唯一車椅子に乗っていた参加者、『巨漢』の持田俊のものや」

――――持田俊。

誰が見ても一目で『巨漢』だと分かるその体格。一人では歩く事も出来ない彼は、常に特注の車椅子に乗っている。
鈍重そうな外見、経歴もぱっとしないが、彼は持田コンサルタントの会長、
稲村清三の隠し子であるという噂が実しやかに流れている。持田俊は清三から金を強請り私腹を肥やしているらしく、
その所為であれだけ太ってしまったそうだ。

「それが何故、ここにあるんだ?」
「わしが襲ったからや」
「正午までに襲うのはルール違反じゃないか」
「監督官に言われたんは「殺すな」いう事や。気絶させたり監禁させたりしたらあかんとは言われとらん」
屁理屈だ、と柚木は思った。

「規則の間隙を突くんが、わしらの得意分野でっせ」
そう言いながら、越智は和室の奥の襖を開ける。
その先に、縛られ猿ぐつわをされた『巨漢』が涙を浮かべて倒れていた。
涙を流しながら哀願するように柚木と越智に顔を向ける彼の姿は酷く醜い。
その顔は、脂と涙が混ざり合い、見るに堪えない光沢を放っている。

「どうして、こんな危ない真似を……。ペナルティを食らったらどうするんだ。
 監督官はあんたの言い訳なんかに耳を貸したりしない……」
「だが、わしは未だに罰せられとらん。仮に違法やとしても、隠しとうせばいいだけの事や。
 先生、それにな、わしは考えなしにこのブタを捕えた訳とちゃうで」
柚木は越智の目を見た。
「わざわざ危ない橋を渡った理由は、何かあるのか?」
「この男が金持ちやからや。例の噂は真実や。財力で言うと『富豪』の大村勇雄に次ぐ第二位」
越智は畳に座布団を敷き、どっかと腰を降ろした。勧める越智に従い、柚木も同じように腰を降ろす。

「堅気の先生には分からんことと思うがな。殺し合いの最中、
 最も重要なんは武力でも知力でもない。財力、つまり金や。
 『富豪』の大村はわしより早くに小学校を出たから、捕まえれんかったんですわ」
柚木の脳内に疑問符が浮かぶ。確かに、金は重要だ。金があればある程、強力な武器を購入する事が出来る。
しかし、それは殺し合いが始まる前の話だ。殺し合いの最中、いくら金を持っていても、関係ないのではないか。
柚木はその事を越智に伝えると、彼は首を横に振った。

「殺し合いが始まっても金は力を発揮するんですわ。この島の住民は殆どが自主的に退去したが、
 一部、残っとる住民がおるという話は聞きましたな? 連中は、実は元から島の住民だったわけやないんですわ。
 正体は2週間くらい前に島に移り住んできたチンピラや」
「何のために……」
「殺し合い中の参加者に武器を売るためや。人殺しの道具を嬉々として売りつける外道共。
 頃合いを見計らって、連中は営業活動を始めるでしょうな。『富豪』の大村勇雄や持田俊の財布に期待して、
 今年は銃火器は勿論の事、身一つでは島に持ち込めんようなえげつない兵器も扱っとるゆう話ですわ」
「兵器って……例えば」
「朱雀会の調べでは戦車とか。まあ、確証はないが」
柚木は呆気にとられ、しばらく何も言えなくなった。医者の俺が戦車に太刀打ちできる筈がない。
294同盟 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/10(日) 16:08:41.05 ID:XAbMfKEW

「だから、持田俊に先制攻撃を……」
「せや。金を握った者が殺し合いを動かしていく。『スナイパー』や『暗殺者』といった
 殺しのエキスパートにわしらが対抗していくには、金を利用せん手は考えられん。
 わしはな、先生。この殺し合い、極平凡に推移したら、序盤は動いた者から死んでいく我慢比べになると考えとる。
 プロレスのバトルロイヤルのように強者が徒党を組んだ弱者を倒され、
 最終的に優勝するんは四番人気か五番人気ってところやろ。
 わしらが勝つには定跡を崩す事。先制攻撃、奇襲、搦め手。邪道を駆使するのが肝要や。
 せやけど、邪道いうても一人では出来る事も限られる。だが、二人なら……。コレがわしが先生を誘う理由や」

越智の言う事は的を射ている。柚木はそう思った。
正攻法では勝てない。自分は少しばかり人体を弄くる程度の、医者なのだから。

「越智さん、ちなみに聞いとくが、あんた武器は何を持ってる?
 財力が重要なのは分かるが、武力と知力を疎かにしていいという訳ではないだろう?」
「アサルトライフルに手榴弾を三つ。ライフルは分解して、スーツの中に仕込んどる。
越智は背広を開いて、体に巻き付いたライフルの部品の数々を見せつける。
「ちなみに支給品は果物ナイフでしたわ」
「……完璧だな」
柚木は思わず嘆息した。

「持田から奪った金はカードと大量の貴金属。現金はありませんでしたわ」
「紙だとかさばるからか。考えたな」
持田に視線を向ける。相変わらず涙を浮かべて、柚木と越智にもごもごと哀願している。
295同盟 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/10(日) 16:12:54.51 ID:XAbMfKEW

「どうでっしゃろ、先生。同盟、組んで頂けますか」
柚木はわざと沈黙を試し、考え込んでいるふりをした。心はすでに決まっているが、
即答してしまえば、越智に嘗められ、主導権を奪われていいように使われてしまう危険がある。
散々悩み抜いた末に漸く決めた、という演技をしてから、柚木は答えた。

「分かった。組もう、越智さん」
「すまんな。先生」

柚木は腕時計に目をやる。
「59分……正午まで残り、30秒だな」
「正午と同時に持田を殺りますか」
「ああ、そうだな。殺ってから、同盟の条件について話し合う事にしよう」
足元で持田が必死にすり寄って来た。醜いが、さすがに哀れだ。
しかし、柚木はポケットからハンドガンを取り出し、銃口を持田に向けた。
この島においては殺人は禁忌ではない。躊躇ってはいけない。

「わしが殺したろうと思っとったが、さすがは先生。見込み通り骨のある人やな」
「褒めなくていい。生き残りたいなら、殺すのは当然の事だろう?」

正午。一発の銃声が黄泉島に響いた。
それは『医者』と『ヤクザ』の同盟締結の祝砲であり、相互処刑開始の合図でもあった。


【エリア[2−b]時刻[一日目・12:00]】
【巨漢・持田俊 死亡】

★→現在地

 .1 2 3 4 5 6 7   .園→公園
a 山山山田田山山   灯→灯台
b 山山田田田田山   田→田畑
c 山墓家田田田神   学→小学校
d 山★学学家病病   神→神社
e 家店店家交家家   家→民家
f .家店店家園園家   交→交番
g 港港港港港港港   病→診療所
h 灯海海海海海海   店→店舗


○アイドル            ●政治家
○アクションスター          ○大学教授
○暗殺者                 ○脱獄囚
○医者              ○探偵
○野人              ○超能力者
○格闘家.               ○天才
○歌手              ○忍者
○狩人              ○ハッカー
○吸血鬼.               ○富豪
●巨漢              ○魔法使い
○警察官.               ○麻薬中毒者
○サイボーグ              ○漫画家
○侍                ○ヤクザ
○住職.                ○傭兵
○スナイパー            ○霊媒士


                      【残り28人】

                     To be continued........
296 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/10(日) 16:15:00.84 ID:XAbMfKEW
投下終了です。
297不死身のような方々 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 17:18:50.67 ID:ePMn9Rja
投下乙です。
そしてymCx/I3enU氏 完結おめでとうございます。
僕もymCx/I3enU氏 みたいに上手な作品を作りたいんですが上手くいきませんね。
それでは投下します。
カオスな自己満足ロワ 2話:不死身のような方々
登場人物:阿良々木暦、春原陽平

あと、原作とエリアが同じでも、レベルとか全然違うが気にしない。
あとやっぱSPDはハンデ補正はなくした。

298不死身のような方々 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 17:19:24.78 ID:ePMn9Rja
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

僕、阿良々木暦は走っている。というより逃げている。
何からって?ふん。愚門だな。決まっているじゃないか。
そんなの。

「モンスターしかねえだろうがあああああああ!!」

いやいやいや。相性悪すぎだって。
不死身全然意味ねえもん。攻撃受けても、傷一つ付かないもん。
しかも、なんか微妙に強いし。多分僕は推奨LVより少し低い場所にいるんだな。きっと。
というかそう思いたい。つーか誰か助けて。
そして嫌なことにSPDの関係かあまり差が開けない。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

というわけで僕は今走っている。…まぁ叫ばなくてもいいんだけど。まぁ雰囲気作り?
と。必死に走っていると目の前に黄色のような金髪男がいた。
なぜだか、この人の手を借りるのは少しいらついた様な気がしたが気のせいだろう。
299不死身のような方々 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 17:20:16.20 ID:ePMn9Rja
それに今はそんなことに構ってられない。早くこの鬼ごっこから解放されたい。
とりあえず今助けを求めた。

「そこの君。ちょっと助けてくれ!!」

するとその男は、こちらを振り向き、僕になんともとても爽やかな(ムカつく)笑顔をこちらに向けた。

「ふふん。そうか。僕の力を借りたいか。任せとけって」

そういうと、僕――ではなくモンスターの方に走りだし、殴り飛ばした。
すると、そのモンスターは粒子状になって除々に消えていった。それと同時にお金が現れた。
この様子を見る限り、この人は無能力者で、ステータスが底上げされているのだろう。
まぁ何でもいいや。なんか疲れた気がする。ゲームなのに。
ああ。けど礼ぐらいはいっておかないと。

「ありがとう。僕は阿良々木暦。殺し合いには乗っていない。君は?」
「僕は春原陽平さ。殺し合いには乗ってないよ。それよりさあ」

なんか真面目な顔をしている。だけどなんか凛々しく見えない。
むしろ馬鹿っぽく見えるがそれは失礼だろう。なんだかんだいって助けてもらったんだから。

「あの、お金は僕のでいいよね。僕が倒したんだから」

……どうしよう。会って早々この人の性格が分かった気がする。
しかもそれは良い意味では無い気がする。
300不死身のような方々 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 17:20:40.50 ID:ePMn9Rja
まぁけど、春原が倒したのも事実だしなぁ。

「良いよ別に。お金はもらっといて」
「サンキュー。じゃあもらうね」

そう言うとお金を拾い上げ、ディパックに入れた。

「なぁなぁ」

春原が話しかけてきた。

「何だ」
「何だったら一緒に行動しようぜ。僕は名簿に心友とまぁ、知り合いがいてそいつらと合流したいんだよね」

それは僕も同じである。
なぜか、戦場ヶ原や羽川がいた。あまり考えたくもないが、2人が殺されることだってあるだろう。
そうなったら僕どうなるんだろう。―――ホント人間強度が下がると大変だな。これを苦痛だとは思わないけど。

「おう。別にいいよ。一緒に行動しようぜ」
「そうか。じゃあ、改めてよろしく。阿良々木」
「ああ。よろしく。春原」
「じゃあ、とりあえず、マク・アヌに向かおうぜ」
「そうだな」

みんな絶対に死なないでくれよ。


301不死身のような方々 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 17:22:19.86 ID:ePMn9Rja
【1日目/深夜/萌え立つ 絶望の 碧野】
【阿良々木暦@物語シリーズ】
[状態]健康
[ステータス]
LV:1 HP:89/89 SP:30/30
ATK:5 DEF:4 SPD:4
[装備]
[道具]支給品一式(MAP、時計、名簿、コンパス、筆記用具&紙)
[所持金]0
[思考]
基本:生き残る
1:春原と行動。
2:マクアヌにいこう
3:戦場ヶ原…。羽川……。
[備考]
※傾物語後からの参戦です。
※忍はいません
※能力者扱いです。

【春原陽平@CLANNAD】
[状態]健康
[ステーテス]
LV:2 HP:92/92 SP:21/21 
ATK:16 DEF:21 SPD:5
[装備]
[道具]
[所持金]167
[思考]
基本:生き残る
1:阿良々木と行動
2:マクアヌにいく
3:皆無事かなあ
[備考]
※草野球END(ゲーム)から参戦です。
※無能力者扱いです。


※萌え立つ 絶望の 碧野
 推奨LV 3 水属性
302 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 17:22:40.68 ID:ePMn9Rja
以上です。
303 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 19:45:10.85 ID:JUwF99Qg
みなさま投下乙です。では自分も…。
マイブームロワ第29話:まどかアーチャー
登場:鹿目まどか、麦野沈利
304 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 20:02:36.76 ID:JUwF99Qg
第一回定時放送。死亡者たちの名前が発表されたとき、まどかと麦野の状態は『隠れ鬼』だった。
まどかが逃げて隠れ、麦野が『原子崩し』で見つけ、追いかける。
そんな中、放送が響いた。

「チッ。第一位さんはまだ生きてやがんのかよ。面倒臭え…。」

麦野は罪悪感は感じていない。これは元々こういうゲームなのだから。

「う…そ。さやかちゃん、杏子ちゃん、マミさんまで…。」

「あっりゃりゃーん?そっちは随分逝ったのかにゃー?」

好機だった。精神的に追いつめられた少女などただの蟻程度に等しい。『原子崩し』で即殺して終わりだ。
麦野の右手に、光が集約する。病的な白色ーーーー。
圧倒的な白が鹿目まどかを呑み込んだ。
後に残るのは肉塊だけ、麦野は口を邪悪に歪めて笑うが、何かがおかしいことに気付く。光が裂けた。超能力者第四位の能力を、裂く?

「ッはァ!いいじゃねえか雌豚ぁ!かかってきやがれ、いい具合に焼き上げてやるよ!」

「………私は契約した。だから、貴女はここで倒す…ううん、殺す」

弓対光。
最強の魔法少女か最凶の復讐鬼か。戦いが幕をあけた。
片方の死まで終わらないデス・ゲーム。勝者には目的を、敗者には安らかな眠りを
305 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 20:19:50.58 ID:JUwF99Qg
【ここから第30話:まどかアーチャー(後編)に入ります】

麦野とまどかの力量はまどかに圧倒的な優位があった。しかし、闇の女王に君臨した麦野の方が殺しのテクニックは数枚上手。即ち状況は拮抗していた。
ショットガンと能力の使い分けをして麦野はまどかを少しずつ追い詰めていく。
戦いは互いに高速移動戦となったため、いつしかa-3に移動していた。
制限時間6分。首輪の爆発に気をつけながら戦う中、一つのイレギュラーが介入した。

「……ハrナ………sラ」

呻くような、背筋の凍える声。狂戦士相川歩が現れた。
一瞬ーーーーー。麦野が歩に気を逸らした瞬間。まどかの矢が、麦野の肺を貫通していた。

「が……は」

ばたり、と倒れる麦野。まどかは時計をみる。あと3分。歩を倒す。再び弓を引き絞った瞬間。

ーーーかくん、と魔法少女化が解けた。

「(うそ…!?キュゥべえ、何で!?……ああ、正しかったのは)」

麦野沈利の最後の一撃。原子崩しと歩の拳が、同時にまどかを打ち抜き。衝撃は幼い体を四散させた。

「へ…へっ。ざまあ見やがれ、クソッたれ」

麦野は今度こそ息を引き取る。
歩はゾンビの脚力で一気に駆け抜ける。目指すはb-1
306 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 20:27:57.70 ID:JUwF99Qg
残りの参加者を一掃するため、狂戦士は駆けた。

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【麦野沈利@とある魔術の禁書目録】   死亡確認
【残り13/30人】

【一日目/早朝/a-3町外れ】
【相川歩@これはゾンビですか?】
[状態]狂戦士化、返り血(大)
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:怒りのままに殺し尽くす。
1.b-1に向かう

※a-3、b-3は禁止エリアになりました
307 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 20:29:35.08 ID:JUwF99Qg
投下終了です
勝手に歩出してごめんなさい><
308『ニセモノ』の再誕 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 20:39:48.53 ID:ePMn9Rja
投下乙です。
歩すげー。
僕の作品のマーダー予定者はここまで強く残虐な方はいないからなあー。
じゃあそういうわけで投下します。
カオスな自己満足ロワ 3話:『ニセモノ』の再誕
登場人物:キサラギ

セリフは全部妄想だよ♪
309『ニセモノ』の再誕 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 20:40:41.31 ID:ePMn9Rja
         「キサラギ、よく頑張ったな」
                           「ほら、お前の欲しがってた物だ」
                   「キサラギ、お仕置きの時間だ」
   「おい。回復してするぞ」
                             「チッ。逃げるぞ」
           「何やられてるんだよ」
                        「ふ〜ん。お前ぬいぐるみとか作れるんだ」


               「――みんな。あと少しだ。みんなで生き返るんだ!」
                 「これをくぐれば、生き返るんだな。みんな」
                  「みんな生き返っても元気にやるんだぞ」

――ボンッ

「うっ、うっ、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

頭に巡るは、先生との思い出。先生の言葉。先生の――死ぬところ。
キサラギ――如月恭華はそんな光景をぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる、ずっと見ていた。
それは、どんどん彼女を壊していった。破壊というより破滅。破滅というより消滅。
今の彼女の瞳は濁っていた。輝きなんて一かけらもなかった。

(そうよ。あいつが悪いんだわ。こんなことがなければ皆で生きて帰れたのに。そう。――誰一人欠けることなく。
あたしは仲間を殺してでもあたしが優勝して、先生と仲間を生き返らせる。そして、そして、あいつの腐った顔をぶっ潰してやる)

その悪意と狂気と殺意で満ちたその瞳は一体何を写すのだろうか。


310『ニセモノ』の再誕 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 20:42:38.64 ID:ePMn9Rja
【1日目/深夜/萌え立つ 絶望の 虚無】
【キサラギ@クリミナルガールズ】
[状態]健康、動揺
[ステーテス]
LV:1 HP:73/73 SP:56/56
ATK:4 DEF:4 SPD:3
[装備]大剣
[道具]支給品一式
[所持金]0
[思考]
基本:殺す。皆殺す。
1:人もモンスターも目に着いたら殺す。
[備考]
※4層学び舎16時の記憶。からの参戦です
※おしおきは、〜さわさわまで全部済んでいます。(=騎士化はできていない)
※ガールズオーダーは3つ済ましています
※能力者扱いです



※萌え立つ 絶望の 虚無
推奨LV:16 地属性
311 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 20:43:01.55 ID:ePMn9Rja
以上です。
312 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 21:42:51.21 ID:ziD9Q37H
皆様投下乙です。
新ロワ構想固まったので投下します。美女と野獣のオリキャラでバトルロワイアル
以前中断したロワを再利用します

0:美女と野獣の肉の宴、血の宴 登場:尾上誠人、セイファート、ヴェルガー、川越佳世
313美女と野獣の肉の宴、血の宴 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 21:44:55.59 ID:ziD9Q37H
0:美女と野獣の肉の宴、血の宴

コヨーテ獣人の少年、尾上誠人は気が付くと妙な小部屋で椅子に座っていた。

「? 何だ…あれ? 俺の部屋じゃ…ない」

周囲を見渡すと前に大きなモニター、後ろに扉らしき物――取っ手も何も無く見るからに開けるのは無理――があるだけ。
後は自分の座っている椅子しか無い殺風景な小部屋だった。
自分の衣服を見ると、就寝時に下着になったはずだと言うのに学校の制服を着ていた。
首に違和感を感じ、手で調べると、固い金属製の首輪がはめられている。

「? ? 何だこれ、怖……ええ? 何これ?」
『……皆さん、目覚めました?』
「あ?」

モニターに、オッドアイの目をした、黒いローブのような服を着た若い女性が映し出される。
傍には白い大きな狼――恐らく妖狼或いは魔狼の類――がいる。

『どうも、私はセイファートと言います…本日、集まって貰った皆さんは、
そうですね、はっきり言って、変態さんばかりですね。エッチが大好きな人ばかりだと思います。
あと、人間の男の方は、一人もおりません。男の方は皆獣人や獣です』
「え? そうなの? って言うか俺の他にもいるの?」
『それはさておき、本日集まって頂いた皆さんには、あるゲームをして頂こうと思いまして』
「ゲーム?」

『これから皆さんに、ちょっと殺し合いをして貰います』

「…………は?」

呆気に取られる誠人。いきなり殺し合えとは何を言い出すのだろうか。何かの冗談だろうか。

『…冗談だと思っている方もおられると思うので…これから証拠をば』

そう言うとセイファートは何やら呪文のようなものを唱えた。
すると、光と共に、一人の中高生と思われる少女が現れる。首にはやはり首輪が見える。

『な、何? 何よ…』
『運が良いわねあなた。このゲームを棄権させてあげる』
『ふぇ? 本当?』
『本当よ…』
「……」

誠人は何か嫌な予感がした。そしてその予感はすぐに的中する。
セイファートはローブのポケットから小さなリモコンらしき物を取り出しそれを少女に向け、スイッチを押した。
314美女と野獣の肉の宴、血の宴 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 21:45:49.63 ID:ziD9Q37H
ピィーーーーーーーーーーーー。

『えっ』

バァン!!

「……! あ、ああ」

少女の喉元が炸裂し、少女は鮮血を喉笛から噴き上げながら床に崩れ落ちた。

「何て…事を」
『どうですか皆さん、私は本気だと言う事が分かってくれましたか? 皆さんの首にはめられた首輪は、
無理に外そうとしたり、逃げようとしたり、ゲームを駄目にしようとすれば、今の、川越佳世さんのような死に方をする事になります。
気を付けて下さいね』
「……マジ? そんな危険な物なのこの首輪」
『それじゃ、ルールをさらっと説明します――――』

----
【基本ルール】
参加者全員で最後の一人になるまで殺し合って貰い、 最後まで生き残った一人が優勝者となり、
元の自分の世界へ帰る事が出来る。 参加者の間のやり取りに反則は無くゲーム会場の施設の利用も自由。
ゲームの確実な進行の為、参加者全員に特殊金属製の首輪を装着する。
首輪は無理に外そうとしたり、立入禁止エリアに進入したり、
主催者に刃向かったり(ゲーム進行に大幅な支障を来す恐れがあると判断された場合)
すると爆発する仕掛けになっている。首輪を爆破された参加者は死亡する。例外無し。
ゲーム開始の際、支給品の入った肩提げ式のデイパックを参加者に渡す。
デイパックは四次元構造で、参加者(死体含む)、明らかに規格外の物以外は何でも入れる事が出来、重量も変わらない。

基本支給品一式として最初から入っている物は以下の通り。

■ルール小冊子
■地図
■名簿(男女別五十音順、顔写真付)
■コンパス
■懐中電灯
■懐中時計(現在位置エリア表示機能付)
■メモ帳と鉛筆
■水と食糧(参加者個人の体格に合わせられた上で三日分)
■武器などのランダム支給品(1〜2個)

0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00に主催者からの放送が行われる。
内容は死者と禁止エリアの発表。放送から一時間後に指定のエリアが禁止エリアになる。
また、地図の外や上空100メートル以上も禁止エリア扱いとなっており、侵入すると首輪が作動する。
12時間新たな死者が出なかった場合、その時点での生存者全員の首輪を爆破する。
つまり優勝者無し(ゲームオーバー)となる。 また、参加者が全員死亡しても同様。
なお、魔法や特殊能力の類は威力、効果を大幅減少、ゲームを破綻しかねないものは使用不可能とする。
----
315美女と野獣の肉の宴、血の宴 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 21:46:44.77 ID:ziD9Q37H
『とまあこんなものです。分からない事はルール小冊子見て下さい』
「ちょ…マジ? マジで? マジで殺し合わなくちゃいけないの? うわ…何てこった。
いや待て…変態だらけと言っていた…逆に考えるんだ…童貞捨てるチャンス…」
『…ああそう、エッチな事はいくらでもして良いですけど、ちゃんと殺し合いもして下さいね』
「殺し合いは嫌だがエッチはしてぇな」
『それではゲーム開始です。皆さん頑張って下さいね』
「!」

まばゆい光に包まれ、誠人は意識を失った。

◆◆◆

「セイファート様、人間形態とは珍しいですな」
「そう? ヴェルガー……このローブの下、何もつけてないの」
「良いですな…」
「それはそれとして…痴漢や痴女、変態やビッチばかり集めたから、どうなる事やら。ふふふ」


【♀07番:川越佳世  死亡】
【残り31人】

【バトルロワイアル  開始】


---
【名前】尾上誠人(おのうえ まこと)
【性別】男
【年齢】18歳
【職業】高校三年
【身体的特徴】コヨーテの獣人。スリム体型で尻の形が良い
【性格】利己的だが多少正義感を持っている
【備考】人に見付かりそうな場所で自慰をするのが趣味。男が欲情する身体らしく、
男に尻を狙われる事が多いのが悩み。童貞

【名前】川越佳世(かわごえ かよ)
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】高校二年生、水泳部所属
【身体的特徴】明るい茶髪、巨乳
【性格】勝気
【備考】水泳が好きだが巨乳のせいで泳ぎ辛いらしい。水着姿でセクロスするのが好き
---
316時間帯表記、MAP ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 21:49:24.89 ID:ziD9Q37H
【時間帯表記】 ※早朝開始
早朝:4〜6 朝:6〜8 午前:8〜10 昼:10〜12 日中:12〜14 午後:14〜16
夕方:16〜18 夜:18〜20 夜中:20〜22 真夜中:22〜24 深夜:0〜2 黎明:2〜4

【マップ】
||01|02|03|04|05|06|07|
|A|海|海|森|崖|崖|ホ|海|
|B|海|森|森|店|森|平|海|
|C|森|森|家|店|家|家|港|
|D|森|家|家|学|家|駐|港|
|E|平|医|家|家|平|田|灯|
|F|海|平|平|教|田|田|海|
|G|海|海|森|森|森|海|海|

海・・・普通の海
森・・・森林地帯
崖・・・断崖絶壁
ホ・・・廃ホテル、それほど大きくは無い
店・・・廃店舗が建ち並ぶ区画
家・・・廃屋が建ち並ぶ区画
港・・・廃港湾区画
学・・・廃分校
駐・・・廃駐在所
平・・・平原地帯、草原やかつての道路等
医・・・廃医院
田・・・かつては田畑が広がっていた区画、廃倉庫や廃農家が点在
灯・・・廃墟の灯台
教・・・廃墟の教会
317参加者名簿 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 21:53:53.22 ID:ziD9Q37H
【主催側の人物】
セイファート(人間形態)
ヴェルガー
【♂】
01:アーネスト
02:荒巻眞一
03:石黒雅則
04:大平圭右
05:尾上誠人(18歳・コヨーテ獣人・高校三年)
06:キリル
07:クラレンス
08:潮田栄敬
09:シュワルツ
10:伊達伸也
11:ディートリヒ
12:遠山良平
13:能登和久
14:施信昭
15:宮村学
16:ユーリ
【♀】
01:浅井うらら
02:浅井さらら
03:イヴ
04:オデッサ
05:片山美咲
06:金杉舞子
07:川越佳世(17歳・人間・高校二年)死亡
08:吉良一葉
09:セレーナ・ライプニッツ
10:滝沢晶子
11:中根玲奈
12:林良枝
13:松嶋万里
14:ミリア・クリスティーナ
15:ルクレール
16:ローネ
31/32

投下終了です。他のキャラの設定は登場時に決めていくという感じで。
また酷いロワになると思いますが宜しくお願いします。
318 ◆ymCx/I3enU :2011/04/10(日) 22:02:38.92 ID:ziD9Q37H
訂正・♂14番は「布施信昭」です
319 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 22:36:50.19 ID:ePMn9Rja
投下乙です。
新規ロワとても期待しています。
というかあれが酷いロワだったら僕のはクズなロワになってしまいます。
そうならないよう頑張らなければ!
ということで投下します。

カオスな自己満足ロワ 4話:剣帝VS魔法教師
登場人物:レーヴェ、柊賢二郎
320剣帝VS魔法教師 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 22:38:02.47 ID:ePMn9Rja
この2人は各々守りたい者があった。
一方は魔法技術主任教員を務めている男。守りたい者は娘。
一方は《執行者》NO.Uであり《剣帝》。守りたい者は弟とその周辺の人物。
その二人は今、戦っている。

 ◇

「シルバーソーン」

娘を守りたい者の周りに、何本もの柱のようなものが立ち光る。

(何なんだ。この魔法。見たことがない)
「―クッ。チャージ!」

そういうとプレートを中心に渦が巻く。そしてプレートに情報が入った。
それと同時に、男の持っているおたまが巨大化した。

「ほぅ」
「これでも喰らえ」

男の持ったおたまは周りの柱を喰らった。
この間10秒以内。
今までのことは全て瞬間の出来事である

「オープン!シルバーソーン」

男がそう言い放つと、今度は青年の周りに柱が立った。
321剣帝VS魔法教師 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 22:38:32.32 ID:ePMn9Rja
しかし青年は慌てることもなく、男に旋風を叩きつける。
その技は「零ストーム」というらしい。

「……ぐっ、はっ」

その「零ストーム」をくらった男は倒れた。体中から血を噴き出して。
でもまだ死んだわけではなかった。とはいってもあと5分がいいとこと言った具合だが。

「悪いな。ヒイラギとやら。俺はあいつを守ってやらなきゃいけないんだ。
あいつはこういう時に限っておかしくなる奴だからな。
フッ。それはエステル・ブライトに託したのだがな。俺もあいつに甘いのかもしれないな」

しかしきっとその声は、男には届いてないだろう。もう自分の世界といった感じだ。
それをなんとなく分かった青年はこの場を立ち去る。
その青年の名はレオンハルト。皆からはレーヴェと呼ばれる男だった。
《剣帝》の名は、魔法使いを打倒するものであった。

「……愛花すまない。俺はもう駄目だ。
チッ。お前にこんなこと頼むのは全っ然嫌だが九澄。愛花をよろしくな。最後に、愛花。必ず生き残るんだ」

もちろんここには九澄大賀も柊愛花もいない。
もしかしたらそれは、幻影に話していたかもしれないし、もしかしたら、ただ思ったことを口にだしただけかもしれない。
どちらにしても、男は、柊賢二郎は親としての最後の言葉を遺して、息を静かに引き取った。

男の死を確かに確認した後、男の下から転送する時に現れる黄色の輪が遺体を包みこんだ。
輪がなくなったかと思うとそこには何もなかった。
こうして、男はこの世界から消滅したのであった。

【柊賢二郎@エム×ゼロ:ログアウト(死亡)】

【残り39人】

322剣帝VS魔法教師 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 22:39:10.93 ID:ePMn9Rja

【1日目/深夜/選ばれし 絶望の 聖域】
【レオンハルト@空の軌跡】
[状態]健康
[ステータス]
LV:1 HP:80/80 SP:48/70
ATK:7 DEF:5 SPD:6 
[装備]剣(《盟主》より授かった剣)
[道具]支給品一式
[所持金]0
[思考]
基本:ヨシュアを守る
1:ヨシュアを探すか…
[備考]
※死亡後からの参戦です
※能力者扱いです


※選ばれし 絶望の 聖域
推奨LV 37 火属性
323剣帝VS魔法教師 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/10(日) 22:40:02.58 ID:ePMn9Rja
以上です。
なんかレーヴェだけやたら強くなっちゃいましたが
哀川さんあたりで調整しなきゃ
324 ◆6LQfwU/9.M :2011/04/10(日) 23:19:30.93 ID:bMF41JKh
投下します
「命は儚く散って消える」
325 ◆6LQfwU/9.M :2011/04/10(日) 23:20:45.51 ID:bMF41JKh
「◆lYiZg.uHFE氏…殺されたのか…」
「私も…知人が…殺されてしまったみたいです…」
「そうか…」
知人の死に、ショックを隠せない2人。
その時。
ピンポーン…
誰かが玄関の呼び鈴を鳴らしている。
「…誰だろうか?」
「2人はここで待っていてくれ…俺が見てくる」
まだショックを受けている2人を手で制し、玄関に向かうカズヤ。
玄関を開けようとして、取っ手に手を掛けたその時――
パララララ…と銃の連射音が響いたと同時に、カズヤの巨体が後ろに吹き飛ばされていた。
「何だ…!?」
銃声を聞き付け、体を硬直させる2人。
少しだけ頭を出し、玄関の方を伺う。
「えっ…」
「…マジかよ」
もう、敵は目の前に来ていた。
何も出来ずに、ただ体中を撃ち抜かれていく…
「…大した武器も持ってなかったのか…」
薄れゆく意識の中で、それが最期に聞いた男の声だった…


【一日目・朝/E-2:民家】
【穴@板対抗BR】
[状態]:健康
[装備]:イングラムM10(5/30)@現実
[所持品]:支給品一式、不明支給品(確認済み)、イングラムM10予備マガジン×3
[思考・行動]
基本:ゲームに乗り、優勝する。
1:もうちょっと強い奴いないのか
2:早めにここから去らないと

【木吉カズヤ@本格的 ガチムチパンツレスリング 死亡】
【妖夢の中の人@板対抗BR 死亡】
【◆WYGPiuknm2@非リレー型BRを発表するスレ 死亡】
死因:射殺
326 ◆6LQfwU/9.M :2011/04/10(日) 23:21:27.80 ID:bMF41JKh
投下終了です
…やっぱ皆さんと比べると文がめちゃくちゃ短いな、どうにかしないと
327 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/10(日) 23:43:38.43 ID:JUwF99Qg
新ロワktkr
投下します
マイブームロワ第31話:これから始まる希望という名の未来を
登場:上条当麻、リルル、ユークリウッド・ヘルサイズ
328 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 00:01:44.47 ID:Oa8wN3GX
「あゆ………む…?」

「お、気が付いたか?」

そこはb-2廃団地。リルルは上条たちの機転により禁止エリアから脱出できた。
蝶ヶ崎蛾ヶ丸との戦いで崩壊した建物に呑まれ、奇跡的に軽傷だったのだ。
いや、そもそも一番の奇跡は相川歩に発見されなかったことなのかもしれないが。

「俺は上条当麻。こっちはユーだ。フィアンマを倒すために仲間を集めてる。なあ、お前、手伝ってくれないか?」

リルルは上条にどこか安心感を覚えた。自分は源静香を守るためにフィアンマを殺したい。
利害は一致したので、自己紹介をする。そして、相川歩の暴走についてもーーー。

ユーは同居人二人の死を知り、更に信頼する歩の狂化という最悪の事実を聞かされた。
しかし怖じ気づいてはいられない。ユーは自分を奮い立たせると、覚悟を完了した。

【一日目/早朝/b-2】
【リルル@大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:源静香を守る。

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:このゲームを潰す
329 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 00:07:19.43 ID:Oa8wN3GX
【ユークリウッド・ヘルサイズ@これはゾンビですか?】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式、筆談セット
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない




これにて投下終了です
330 ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 00:34:50.83 ID:mHayprbv
投下乙です。自分も投下します。
美女と野獣オリロワ 1:願いが叶う場所
登場:尾上誠人、ミリア・クリスティーナ
331願いが叶う場所 ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 00:36:10.67 ID:mHayprbv
1:願いが叶う場所

尾上誠人は今まで生きてきた中で一番最悪な目覚めを迎える事となる。
首に触ると金属製の首輪、傍には黒いデイパック。頬を抓れば痛く夢では無い事は確かだ。

「…何が支給されたの俺」

デイパックを手に取り、開ける。ルール冊子、懐中電灯及び時計、ペンにメモ帳、コンパス、地図、名簿、
水と食糧、そして、自動狙撃銃ドラグノフと、予備のマガジン3個であった。

「当たりか……説明書が付いてるわ、何々……」

銃にセロテープでおざなりに説明書が貼り付けてあり、誠人はそれを開き読んだ。
おおよそドラグノフの使用法を理解すると、ボルトを引いて初弾を薬室に装填し、
発射可能な状態にして装備した。

「…海…」

ふと、近くに海が見える事に気付き、誠人は歩いて行く。
少し高い崖の下には青い海が広がっている。波が打ち寄せる音が良く聞こえる。

「海は広いな大きいなー……行ってみたいなよその国ー……歌ってる場合じゃねーや」

海を眺めるのを止め誠人は森の奥へと歩き出す。
懐中時計にはエリア表示の小さな液晶画面が付いており、そこには「B-2」と表示されている。
地図で確認すると森しか無いようだった。

「ねえ、そこのあなた」
「!」

急に若い女性の声が掛けられる。誠人は立ち止まった。
見れば、金髪の、ビキニのような鎧を着た巨乳の美女がいるではないか。

「私はミリア・クリスティーナ…大丈夫、殺し合う気は無いから」
「本当かよ」
「本当よ…信じてよ」
「むぅ…分かった。信じる。信じるから俺のお願い聞いて」
「え?」
「エッチさせて」
「良いけど…青姦はちょっと…建物があったらそこで」
「良いの? マジ? わーい童貞卒業出来るぞ」

遂に童貞を捨てられる時が来たと誠人は喜ぶ。しかも相手はかなりの美女なのだから尚更だ。

「…ミリアさんだっけ? 何支給された」
「私は……木刀と、これ……」

恥ずかしそうにミリアがデイパックから取り出したのは白い液体の入った瓶。
332願いが叶う場所 ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 00:36:56.19 ID:mHayprbv
「何それ」
「説明書読んだら…神狼の、精液だって」
「mjd」

誠人は何かの本で、神狼と呼ばれる種族の雄の精液は飲むと傷と体力を癒す特殊な効果があると読んだ事がある。
ミリアもそれは知っていた。だがやはり瓶入れのそれを渡されると恥ずかしい気もする。

「…剣があれば良かったんだけど…」
「悪い、俺はこの銃しか持ってないや」
「そう…」
「…とりあえずさ、森抜けると町あるみたいだし、一緒に行こうぜ」
「そうね、んで、適当な建物見付かったら、私の事好きにして良いからね。コヨーテ君」
「あ、俺、尾上誠人」
「マコト、ね…宜しく、誠人」

コヨーテの少年とビキニアーマーの巨乳金髪美女剣士は共に森の中を歩き始めた。


【早朝/B-2森】
【♂05番:尾上誠人】
[状態]健康
[装備]ドラグノフ狙撃銃(10/10)
[持物]基本支給品一式、ドラグノフ狙撃銃予備マガジン(3)
[思考・行動]
0:殺し合う気は無いがエッチはしたい。
1:ミリアさんと行動、建物を見付けてミリアさんとヤる。
[備考]
※特に無し。

【♀14番:ミリア・クリスティーナ】
[状態]健康
[装備]木刀
[持物]基本支給品一式、神狼の精液(残り1L)
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。脱出したい。
1:誠人と行動。建物を見付けて誠人にさせてあげる。
2:仲間を集める?
[備考]
※特に無し。
333 ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 00:38:59.26 ID:mHayprbv
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【ドラグノフ狙撃銃】
旧ソ連が開発したセミオート狙撃銃。スコープが標準装備され、軽量かつ堅牢で信頼性が高い。
突撃銃AK-47が参考になっており狙撃銃としては命中精度は少し低め。7.62o×54R弾を使用する。

【木刀】
木を刀の形に削り作った打撃武器。鍛錬や精神修行に使われる。修学旅行生のお土産としても有名。

【神狼の精液】
神狼という狼型の魔獣の雄から採取した精液。飲むとある程度の疲労や傷を癒す事が出来るが、
臭いや味は精液そのものなので服用するには勇気かそれ以上のものが必要。貴重品で結構高価。

【名前】ミリア・クリスティーナ
【性別】女
【年齢】20歳
【職業】剣士
【身体的特徴】金髪グラマー美女。ビキニアーマー着用
【性格】冷静
【備考】RPGファンタジー風世界の人間。外見を除けば正統派の女剣士、かと思いきやセックス好き。
モンスター(主に動物系)ともヤる。剣の腕前は一流
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投下終了です。ちなみにキャラの名前は一部を除き名前オートメーカー製です。
誠人はもしもシリーズのRTP顔アレックスの喋り方をイメージしている
334 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 16:37:15.82 ID:Oa8wN3GX
神狼の精液…飲みたくねえw
投下します
マイブームロワ第32話:”彼””彼女”の望む永遠
登場:来ヶ谷唯湖、ドラえもん、人吉善吉、球磨川禊、暁美ほむら
335 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 16:55:24.52 ID:Oa8wN3GX
第一回定時放送が響いた。死者はなんと参加者の半分に達した。

「嘘だろ……?阿久根先輩、江迎…畜生ォォおおおおお!!」

「のび太くん…スネ夫…うぅっ」

「杏子…あなたまで…。」

皆一様に死を嘆き悲しむ中。恋人、直枝理樹を失った来ヶ谷は、ふらり、と揺らいだ後、鋭くほむら達を睨みつける。

「理樹君を……返せぇぇえええええええええッ!」

デイバックの中身を取り出す。中身はC4爆弾。とある都市によって開発された小型手投げモデルのそれを持ち、来ヶ谷は牽制する。

「駄目だよ、唯湖さん!そんなことしたら…」

来ヶ谷の耳にはドラえもんの言葉など届かない。C4は投げられた。ほむらに向かったそれは、ドラえもんがほむらを突き飛ばして回避できた。
が、直後C4は起爆して、ドラえもんを木っ端みじんに吹き飛ばした。
来ヶ谷はもう一つの武器、コルトバイソンを取り出すが、ほむらも同時にデイバックのIMIウージーを取り出す。捨て身の賭けだったが、命は惜しくなかった。

「私は死なんて恐れない。まどかのためなら、何千回だって死ぬ覚悟はできてるのよ。あなたこそ覚悟はいい?」

「殺す」

「おいおい待てって!殺し合いなんか…」
336 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 17:16:30.80 ID:Oa8wN3GX
もう、誰にも声は届かない。
始まる殺し合いは止められなかった。そして、無機質な終わりは間もなく訪れる。ほむらのウージー弾は来ヶ谷の胸に吸い込まれた。
殺った。が、来ヶ谷はまだ倒れていない。

「すまない、理樹君。やはり私は悪役には向かないな」

ダァン!と銃声が響き、ほむらの腹から血が噴出した。来ヶ谷はもう事切れており、ほむらも倒れた。

「ま…どか……ぁ。ごめんね、約束、守れなーーーー。」

ほむらが息絶えたとき、善吉は呆然としていた。
終わってしまった、そう思ったとき

「何してるのかなあ、善吉ちゃん」

投下終了です
投下します
マイブームロワ第33話:正義の行方
登場:人吉善吉、球磨川禊
337 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 17:33:47.09 ID:Oa8wN3GX
「球磨川……ッ!?何でてめえがここにいやがるんだ、答え」

「うるさいなあ。君はプラスと言うより過負荷(ぼくたち)寄りなんじゃない?」

球磨川禊。生き残っている中では最悪クラスのマーダー。
そして、善吉がもっとも警戒する人物だった。その球磨川が、善吉の前に立っているのだ。
それでも、善吉には戦う意力がなかった。目の前で同行者全員が死んで、自分は何もできなかったのだ。ショックはあまりに大きかった。

「…そうかもな。俺は助けられなかったよ。過負荷(おまえら)のこと言えねえや。」

直後。球磨川の手に現れたネジが勢いよく突き出され、頬に一筋の傷を作った。

「…………めだかちゃんは、強かったよ」

唐突に話が始まる。

「いつだって全力でお人好し。僕らみたいな屑にだって手を差し伸べるような馬鹿で、プラスの模範みたいだった。僕はそんな彼女が大嫌いさ」

言葉を挟めない。

「君はそんなあの子をそばで見てきたんだろ?誰よりも君はプラスなんじゃないのかい?」

歯噛みして、失われた戦意が蘇ってきた。

「僕を倒せよ、幸福(プラス)。君たちが正しいのは、過負荷(ぼくたち)が一番よく知っているんだから」
338 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 17:49:17.92 ID:Oa8wN3GX
「そうかよ。なら応えてやる。ーーーー越えさせてもらうぜ、球磨川」

激突した。大嘘吐き(オールフィクション)を捨てた彼は、あまりにも戦えた。

ドスッ、という音。ネジが、善吉の腹に刺さり、うずくまる。球磨川はあえて止めを刺さない。明らかに致命傷だからだ。

「立てよ、プラス。僕を越えろーーーーー!」

「俺は更に強くなる。だからーーまずは、てめえを越える!」

しかし、善吉の拳は届かなかった。失血死。突然の幕切れに、球磨川は何も言わずに歩きだした。

【ドラえもん@大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団】
【来ヶ谷唯湖@リトルバスターズ!エクスタシー】
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【人吉善吉@めだかボックス】    死亡確認
【残り9/30人】

【一日目/朝/b-2】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]コルトバイソン、IMIウージー
[思考・行動]
基本:殺し尽くす。
1.残りの参加者を捜す
339 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 17:52:53.27 ID:Oa8wN3GX
投下終了です。
340戯言遣いの退屈 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 18:56:40.34 ID:OuOGPOvm
………おおぅ。みんな死んだぞ。
投下乙です。
では駄文投下します。
カオスな自己満足ロワ 5話:戯言遣いの退屈
登場人物:戯言遣い
341戯言遣いの退屈 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 18:57:11.07 ID:OuOGPOvm
 0

君は何もしなくていい。

 1

ぼくは、目の前の鬱陶しいモンスターを殴った。
消えた。お金が落ちた。どうやら倒せたようだ。
別にだからどうということはない。ただの結果報告。
はぁ。それにしてもメンドいことになったなぁ。つーかここはほんとにゲームの中なのか?
やけにリアルだったなぁ。さっきの2人の死。
まぁ戯言だけどね。
さてどうしようかな。一旦マク・アヌとかいう場所に行ってみてもいいけど、
お金が全然ない僕が行ったって、どうすることもできないだろう。1時間の安全は確保できるらしいけど。
それに、一回あの地下に行ってみようかな。と思ってる。暇だし。
よし。行ってみるか。


あれやこれやと結構な数のモンスターを倒しながら進んで今は多分最下層ぐらい。
というよりこれ以上下に行きたくなかったのでそういうことにしよう。
342戯言遣いの退屈 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 18:57:35.63 ID:OuOGPOvm
まぁなんだ。結論から言うと、女の子がいた。
白い少女、銀だったかもしれないけどそんなことはどっちでもいい。
その少女は変な物体から逃げていた。あきらかに分かる。逃げてるって。
なんか白い石みたいで赤い十字架のような物を持った人型人形から。
う〜ん。どうしようかな。あの2人?達は別に参加者じゃなさそうだしな。
追わなくてもよさそうだけど。やっぱり気にはなるし追ってみるか。


追ってみた。
どこにもいなかった。
………………………。
まぁいいか。別にこれが生死にかかわる訳でもないだろう。
結果的にはまだ下があったのでそこも降りてみたが、そこにもいなかったのでこれ以上は無駄だろう。
そういうわけで、今来た道を戻ろう。…めんどいな。
しっかし何だったんだろうな?これもぼくの知ったこっちゃないけど。
一度正義の味方にこそなったが、さすがにゲームの中でまでそんなことをするつもりはない。
やりたい人が勝手にやっておけばいい。
つーかぶっちゃけ哀川さんがいるから何とかなる。と無責任な責任を哀川さんには預けているから、
よっぽどのことが無い限りこの物語で出番はそうないだろう。
というより、別に友もいないわけだし、そこまでやる気は出ない。
あー。でも真心がいるか。でもまぁあいつは…大丈夫だろう。
これもまた無責任な言い分だけどね。
あと人間失格くんは知らない。まぁ上手くやるんじゃない。あいつの事だし。
343戯言遣いの退屈 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 18:59:15.70 ID:OuOGPOvm
そういうことで、ぼくはでしゃばるつもりはさらさらない。流石にこれはぼくのせいじゃなさそうだしね。
つーわけでぶらぶらでもしておくか。
それに退屈は嫌いじゃないしね。
――さてと、この鬱陶しいのでも倒しておくか。



【1日目/深夜/萌え立つ 渦越しの 碧野】
【戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]健康
[ステータス]
LV:3 HP:94/111 SP:30/30
ATK:18 DEF:30 SPD:7
[装備]
[道具]支給品一式
[所持金]309
[思考]
基本:何もしない
1:ぶらぶらするか
2:何だったんだろうな。あれは
[備考]
※ネコソギラジカルで西東天と決着をつけた後から
※無能力者扱いです



※萌え立つ 渦越しの 碧野
推奨LV 1 草属性
344 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 19:00:21.99 ID:OuOGPOvm
以上です。
345 ◆NIKUcB1AGw :2011/04/11(月) 20:08:27.76 ID:4PpHgvTt
久々になりますが、NIKUロワ第20話投下します
346龍我 ◆NIKUcB1AGw :2011/04/11(月) 20:09:19.72 ID:4PpHgvTt
「くそっ、どうなってやがる!」

乱暴に頭をかきむしりながら、その青年はストレートに苛立ちを吐き出す。
彼の名は曹操。三国天使界で屈指の実力を持つ戦天使であり、現在は北郷軍に身を置く武将である。

「百歩譲って、殺し合いはよしとしよう……。こっちは命がけの戦いなんて、とうに慣れてる。
 だが……何でまたアレルヤになってるんだよぉぉぉぉぉ!!」

曹操が苛立っているのは、バトルロワイアルに参加させられたからだけではなかった。
その姿が本来の勇ましいものではなく、シンプルな顔立ちにひょろ長い体の青年に変えられていたのである。
それは、「アレルヤ」と呼ばれる姿だった。なお元ネタは本家「ガンダム00」ではなく、かつてニコニコ動画で流行した「ゲッダン」の手書きイラストである。
かつて「中の人が同じ別のキャラに外見が変化する」というお祭り回で、曹操はこの姿となった。
そしてなぜか彼だけは、次の回以降もしばらくこの姿のままだったのである。
そのため曹操にとって、アレルヤの姿は軽いトラウマとなっていた。

「はあ……はあ……。ま、まあいい。この姿になっても、俺の能力に変化はないはずだからな……。
 ……ないよな?」

しばらくしてようやく落ち着くと、曹操はその場に座り込んで思考を巡らし始める。

「考えてみれば、これはチャンスか……? ここ最近はすっかり一刀や呂布子とのなれ合いに慣れちまったが、もともと俺は三国天使界の覇者を目指してたんだ。
 あの女の力がどれほどのものかはわからんが、少なくともあの中国から俺達を召喚できるだけの力は持っているはず……。
 利用する価値は充分にある……」

曹操の瞳に、凶暴な光が宿る。

「やってやろうじゃねえか……。最後に勝つのは、この曹操様だ!」


「ほう、それは聞き捨てならんな」


その時、曹操の背後から声が響く。素早く彼が振り返ると、そこには髪をオールバックにした若い男が立っていた。

「この俺の背後をとるとは……できるじゃないか」
「当然だ。貴様とはくぐってきた修羅場の数が違う」

高圧的な男の言葉に、曹操は思わず眉間にしわを寄せる。その理由は不快感だけではない。
目の前の男が、その大口に見合うだけの実力を持っていると感じ取ったのだ。

「どうやら、いきなり大物に当たったようだな……。だがこの曹操、誰が相手であろうと退かぬ!
 もう一度言おう、最後に勝つのはこの俺だ!」
「つまり、俺と戦うということでいいのか? ならば、全力でお前を排除する!
 このドットーレ、自分の邪魔をする人間にかける情は持ち合わせていない!」

ドットーレと名乗った男はそう返すと、ポケットから漆黒のカードケースを取り出した。
それを見た曹操も同様に、似たような物体を取り出す。
そして二人は、ほぼ同じ動作で取り出した物を近くの建物につけられた窓ガラスにかざした。


『変身!』


ほぼ同時に、二人が叫ぶ。それと同時に、彼らの体を黒き甲冑が覆っていく。
やがて二人は、寸分違わず同じ姿となっていた。

「リュウガ」。そう呼ばれる戦士の姿に。

「なんだと……!?」
「こいつは面白いな。奇しくも同じ武装か」
347龍我 ◆NIKUcB1AGw :2011/04/11(月) 20:10:19.22 ID:4PpHgvTt
動揺を隠せないドットーレに対し、曹操は不敵に笑う。
次の瞬間、曹操の蹴りが飛んだ。とっさに防御の構えを取ろうとするドットーレだが、間に合わない。
まともに蹴りを食らい、彼の体が大きく揺らいだ。

「この勝負、もらったぜ……」

仮面の下で、曹操は口元を大きく歪めた。


◇ ◇ ◇


「どうした? この勝負、もらったんじゃないのか?」
「ば、ばかな……」

数分後、形勢は曹操の思惑とは裏腹に、ドットーレに大きく傾いていた。
ドットーレもかなりのダメージを受けてはいるが、曹操の消耗はそれ以上に激しい。

「なぜだ! 俺の力量は、貴様に決して劣っていないはず……」
「そうかもしれんな。だが、この宝具は俺の仲間が使っているもの……。
 俺は性能を熟知している。つまり、貴様などよりよっぽどリュウガの力を引き出せるということだ!」
「なんだと……!」
「さて、変身が保つ時間もあとわずかだ……。止めを刺してやろう」

唖然とする曹操を尻目に、ドットーレは一枚のカードを取り出して腕のバイザーにセットする。

『FINAL BENT』

機械音声が響くと同時に、近くの窓ガラスから黒き龍・ドラグブラッカーが出現。
ドットーレはそれを伴い、大空へ飛翔する。

「はああああ!」

背中にドラグブラッカーの炎を受け加速したドットーレは、急降下。
その右足で、曹操の肉体を粉砕した。

「なぜだ……! この俺が……こんなところでえええええ!!」

乱世の雄・曹操。彼は、決して弱くはなかった。
だが相手のもっとも得意とする土俵で戦ってしまったことが、彼の敗因であった。


◇ ◇ ◇


「ふう……」

戦いを終え、変身を解除したドットーレは大きく息を吐く。

「まずは勝てたか……。まあ俺なら当然のことだが……。
 しかし、どういうことだ? リュウガがもう一つあるなど……」

ドットーレが所属する騎乗士の国は、「宝具」と呼ばれる強力な武装を多数所持している。
だが同じ種類の宝具は、基本的に一つしか存在しない。
彼の常識では、「リュウガ」が二つ存在するなどあり得ないのだ。

「まあいい。どんな宝具が出て来ようと、俺のやることは変わらん。
 パーフェクトミッション、ただそれだけだ」
348龍我 ◆NIKUcB1AGw :2011/04/11(月) 20:11:15.25 ID:4PpHgvTt

第一目標:同志である漆黒姫との合流。
第二目標:宝具「カイザ」の入手。
最終目標:自分を悪趣味な遊戯に巻き込んだ、主催者の抹殺。


今一度おのれに目標を言い聞かせると、歴戦の兵はその場を後にした。


【一日目・深夜/F-4・住宅地】

【傭兵将軍ドットーレ@パロロワ戦記】
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】宝具「リュウガ」@パロロワ戦記
【道具】支給品一式
【思考】
基本:主催者の抹殺
1:漆黒姫との合流
2:宝具「カイザ」の入手。

【アレルヤ(呂布子曹操)@中華武将祭り 死亡】

※リュウガのデッキ@仮面ライダーディケイド、および曹操の支給品は爆散しました。


○参加者紹介

【傭兵将軍ドットーレ@パロロワ戦記】
騎乗士の国の重鎮にして、漫画ロワ国とロボロワ国においても高い地位を持つ人物。
宝具「カイザ」とバイク「サイドバッシャー」を所持する。
長年騎乗士の国で悪意に晒され続けてきたこともあって性格は歪んでおり、おのれの目的のためなら平然と他者を犠牲にする。


【アレルヤ(呂布子曹操)@中華武将祭り】
原作は「突き刺せ!呂布子ちゃん」。
三国天使界の最大勢力「魏」の君主にして、いちおう呂布子最大のライバル。
「中華武将祭り」においては何かとやっかいなポジションを押しつけられる、不遇キャラになっている。


○支給品紹介
【宝具「リュウガ」@パロロワ戦記】
騎乗士の国の漆黒姫が用いる宝具。
戦士「リュウガ」への変身が可能。
変身時間は10分。


【リュウガのデッキ@仮面ライダーディケイド】
仮面ライダーリュウガへの変身アイテム。
「ディケイド」ではネガの世界において、佐藤博彦の偽物が使用した。
349 ◆NIKUcB1AGw :2011/04/11(月) 20:11:58.79 ID:4PpHgvTt
投下終了です
350 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/11(月) 20:26:49.95 ID:Ls9htAGY
投下乙です。
カオスな自己満足>戯言が炸裂!ちょっと今後に期待。
NIKU>リュウガのデッキ爆散したww
では自分も
DOL2nd20話 探し人オーバーラン!
DOL2nd21話 あくまで仮定の話である
20話登場人物 ルイージ、御坂美琴
21話登場人物 ひろし、佐藤洋、博麗霊夢
351探し人オーバーラン! ◆VxAX.uhVsM :2011/04/11(月) 20:27:55.64 ID:Ls9htAGY
20話 探し人オーバーラン!

「弟君、どこに行けばいいと思う?」
「それを僕に聞くんですか…?」

あの後無事合流した二人は、行き先を決めていた。
放送まで少しだけ時間があったので、行き先だけでも決めようと家の中に入っていた。

「やっぱり、この希望ヶ峰学園って所かしらね…」
「まあ、中心で広いとなると怪しそうですしね…」

あの後、金髪の女は戻ってこなかった。
その女は死んでしまっているが。


「放送も近いわね…あと20分くらいかしら…」
「とりあえず…終わったら行きましょうか」
「そうね、じゃあ何か話でもしようかしら?弟君」
「いいですね」

二人は気づかない。
近くに、凶悪で強大な鬼がいる事を。

【一日目/深夜/F-3住宅街内部】
【ルイージ@マリオシリーズ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品(1〜3)
[思考・行動]
基本:主催への対抗をする。
0:放送を待つ。
1:御坂さんと行動する。
2:兄さんとも合流したい
[備考]
※Newスーパーマリオブラザーズからの参戦です。
【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品(1〜3)
[思考・行動]
0:放送を待つ。
1:弟君と行動する。
2;上条当麻、白井黒子との合流。
[備考]
※少なくとも上条当麻に恋心を抱いているところからの参戦です。

続いて21話
352あくまで仮定の話である ◆VxAX.uhVsM :2011/04/11(月) 20:29:57.99 ID:Ls9htAGY
21話 あくまで仮定の話である

「あれ、いつの間にかいなくなっとた……さっきの奴どこ行ったんやろな…」

先ほどから一時間ほど走っているのだが、佐藤洋はひろしがいなくなってる事に気付かなかった。
さすがにこんな状況下大声出して探してやるわけにもいかないので、少しの間待っていることにした。

「なんか腹減ったわ…何かはいっとらんかなー…」

バックをあさくった結果、おにぎりとシュークリームが入っていたのでそれを食べた。
結局5分待っても来なく、食べてしまったのでどこかに行こうかとしたその時。

「ちょっと良いかしら?そこの人」

巫女服を着た少女が目の前に立っていた。

「えーと…コスプレって奴か?」
「違うわよ…本物よ」
「へー…あんた見たいのがなー…」
「どういう意味よそれ」

二人の会話は少し続き、一緒に行動しよう、という事になった。

「よし、じゃあ行くで!さっさとあのクマを『ガンッ』っ!!?」

洋は前のめりに倒れた。
洋が後ろを振り返ると、角材を持って目を変えた少女が立っていた。

「テメェ…騙したんか…?」
「騙す?これは殺し合いよ?甘いにもほどがあるわ」


「そんな甘いあなたにプレゼント、これは何かしら?」


霊夢は洋のバックから70cmほどの剣、グラディウスを取り出した。


「まさか…お前……」



「じゃあ、さようなら」













353あくまで仮定の話である ◆VxAX.uhVsM :2011/04/11(月) 20:33:27.16 ID:Ls9htAGY
グサッ











☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「さーて、もうすぐ放送だけど…あいつらはどうしてんのかな?」

少女のそばには心臓に剣を刺された少年の死体があった。

「じゃあ…聞く準備、始めますか」

【佐藤洋@リアル鬼ごっこ 死亡】
【残り 29人】

【一日目/深夜/A-3】
【博麗霊夢@東方project】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 角材
[思考・行動]
基本:この殺し合いに乗る。
0:放送を聞く。
1:さっきの奴を探す。
2:他の奴はどうしようかしら?
[備考]
※参戦作品は不明です。

※心臓部分にグラディウスが刺さった佐藤洋の死体が傍に置いてあります。



354あくまで仮定の話である ◆VxAX.uhVsM :2011/04/11(月) 20:34:35.02 ID:Ls9htAGY
☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「…………」

少年、ひろしは驚いていた。
彼が見たのはついさっきまで探していた少年の死体だった。

「ごめんなさい…」

ひろしは、死んでしまった元仲間に黙祷してその場を去っていった。

【一日目/深夜/A-3】
【ひろし@青鬼】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:仲間と合流し脱出
1:ごめんなさい…
[備考]
※本編クリア後からの参戦です。
※佐藤洋の名前を聞いていません。




投下終了です。
珍しく二話投下しました。
355 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/11(月) 20:37:26.07 ID:Ls9htAGY
深夜はすべて黎明です。
使い回しした結果がこれだよ!
356 ◆YR7i2glCpA :2011/04/11(月) 20:48:30.56 ID:X576XoJY
投下乙です。
色々と進んできましたね。
こっちも頑張って投下していきたいと思います。

というわけで投下します。
ごちゃ混ぜロワ 11:Where is daughter?
登場人物:ライゲン・ボルティアーノ
357Where is daughter? ◆YR7i2glCpA :2011/04/11(月) 20:49:38.45 ID:X576XoJY
「これはどういうことだ……?」

その男、ライゲン・オルステッドは困惑していた。
自分は兵真との決着をつける為、彼らを待っていた。
そして、兵真たちナイツ達との闘いの末、自分は敗れた。
敗れた自分は娘であるシェリーを兵真たちに託し、死を受け入れた……

そのはずだったのに。

「…何故、生きている?」
今感じているものは、生の実感。
風が、光が、太陽の温かさが、自分に生きているという実感を与えている。
その事は、ライゲンには俄かには信じがたい事だった。
だが、それ以上に信じがたい事がデイパックの中に入っていた名簿にあった。
358Where is daughter? ◆YR7i2glCpA :2011/04/11(月) 20:51:08.12 ID:X576XoJY
修正……ライゲン・オルステッド→ライゲン・ボルティアーノ
何で間違えたんだよ

というわけで続きはこちらから↓


「兵真に、雫……ヨイチだと!?ヨイチは死んだはず……!なっ!シェリーまで!!」
四つの知った名前は、ライゲンを驚かせるのに十分すぎた。
敵として戦った兵真と雫、部下として共に戦ったヨイチ、そして最愛の娘シェリー。
彼らが何故自分と同じ場所にいるのか、ライゲンには理解できなかった。

ただ一つだけ、ライゲンの心にあるものがあった。



「シェリー……どこにいるかはまだわからんが、必ず私が迎えに行こう。だから…」

血の繋がりこそないが、そこには娘を案じる父親の姿があった。
ライゲンは、ゆっくりと歩き出す。
娘の元へと。
359Where is daughter? ◆YR7i2glCpA :2011/04/11(月) 20:52:08.28 ID:X576XoJY


【E−2住宅街/1日目朝】
【ライゲン・ボルティアーノ@カオスウォーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:シェリーを守る
   2:もし兵真と会ったら…?
   3:殺し合いから脱出したい、手段は問わない。
[備考]兵真と決着がついた後、死亡後からの参戦です。

360 ◆YR7i2glCpA :2011/04/11(月) 20:53:15.12 ID:X576XoJY
投下終了です。
短っ!
361 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 21:24:16.54 ID:Oa8wN3GX
投下乙です。
自分のノートパソコンがついに末期なのか、wiki編集するとフリーズすることに今更気付いた。
どなたか編集していただけると幸いです。

投下します
マイブームロワ第34話:惨劇の跡に少女はーーー?
登場:能美クドリャフカ
362 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 21:36:46.13 ID:Oa8wN3GX
「リキ…?」

能美クドリャフカは放送を聴いて呟く。そして、彼女は何もかも諦めたのだ。
直枝理樹のところへ行こう。
佳奈多のイングラムを口に入れる。歯にこつん、と当たる。極度のストレス状態のため口臭もひどい。
引き金を引こうとしたとき、続く銃声を耳にした。
急いで銃を口から出す。ねばついた涎は糸を引き、服を濡らした。

見に行った先は、本物の地獄絵図だった。思わず失禁し、座りこんでしまう。
そして。悪魔のネジがクドの脇腹に刺さった。

【一日目/朝/b-2】
【能美クドリャフカ@リトルバスターズ!エクスタシー】
[状態]腹部に刺し傷、失禁
[装備]イングラムM12サブマシンガン
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:自害する。
1.ーーーーーーーーー?
363 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 21:48:21.70 ID:Oa8wN3GX
投下終了っす
364 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/11(月) 21:50:55.76 ID:WCscDPHO
皆さん投下乙です。妄想実現ロワ第三話、投下します。
登場人物:医者(柚木敏夫)、ヤクザ(越智秀雄)、歌手(華岡麻美)、住職(穂波拓真)、野人???
365 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/11(月) 21:53:23.35 ID:WCscDPHO
『巨漢』の持田を撃ち殺した後、柚木はすぐに配布されたラジオの電源を入れた。
監督長、早川が早口に捲し立てる声が聞こえてきた。

『どうも、相互処刑開始! 開始です! 皆さん、聞こえましたか? 私はしっかり聞こえましたよ!
 たった今、正午ピタリに銃声が鳴り響きました! 開始早々、いきなり死人が出たのでしょうか!
 嬉しい誤算です! 私、開始してからしばらくは根比べの時間だと予想していましたから、驚いてしまいました!
 今、誰が死んだのか調べております! 事前に説明した通り、皆さんの体内にはマイクロチップを埋め込んでいます!
 チップは皆さんの生体情報と位置情報を我々に正確に伝えてくれるのです! 凄いでしょう?
 あっ! 分かりました! 誰が死んだか分かりましたよ! やっぱり死んでました! 開始早々死人が出ました!
 記念すべき最初の死亡者は『巨漢』の持田俊さんです! いやあ、早いですね! まさに速攻ですね!
 殺したのはどなたでしょうか! プライバシー保護のため言いませんが、やる気がビンビンに感じられます!
 いいですね! 素晴らしいですね! 実にいい展開です! 素晴らしい!
 他の皆さんも勿体ぶらないでじゃんじゃん殺し合いましょうね!』

その後も早川はひたすらぺらぺらと喋り続けた。話すのが楽しいのだろうか。
これ以上聞き続けても耳が疲れるだけだと判断し、柚木は電源を切った。

「舌のよう回る奴でんな」
「まったくだ。ところで越智さん、同盟の条件についてだが、どうする?」
「初めにわしが言うたんは、先生とわしが一対一、
 つまり残り二人になるまで同盟やったが、慎重を期して十人程度にしときますか?」
柚木は口に手を当て、考える。
「いや、とりあえず十人脱落するまで。残り二十人になるまでにしておこう。
 その時になっても、互いにまだ同盟を必要とするなら、引き続き同盟を組み直せばいい。
 事情が変わって、組む価値がなくなったのなら、そのまま解散といこう」
「そうでっか。異論ありまへんわ。それでいきましょか」
ああ、よろしく。と柚木は軽く頭を下げた。それを見て、冷徹な越智の眉がぴくりと動く。
「よしなはれ。わしらは互いに互いを利用しとるだけで、いずれは殺し合う仲や。慣れ合いはいらん」
「そうか……。そうだな」

「それより先生、ちっとばかし、予定外の事が起こった。分かるか?」
「……持田の死亡が告げられたな」
「せや。早川の外道、死亡者は三時間毎に纏めて放送するとか言い腐りおった癖して、
 実際は死亡者が出る都度、放送していくようや。
 持田が金を持っとるゆう噂を知る人間は、恐らくそれなりにおる筈や。
 銃声はいい威嚇になる思うて、わしは先生を止めんかったが……」
「銃声を聞きつけた参加者が持田の金を奪いに来るか……?」
「……その可能性は否定できんやろな」

「しかし、殺し合い中に金が力を持つ事、武器を買える事を知る人間は、そう多くはないだろう?
 ましてや、持田の死体の近くには、相互処刑開始早々に人を撃ち殺す殺人鬼が潜んでいるんだ。
 通常の神経を持つ人間なら、危険を冒してまで金を奪いには来ない。
 そもそも、その殺人鬼がすでに金を奪ったという事も考える筈だ。勿論、油断は禁物だが」
「全くもってその通りやとわしも思う。
 問題は、明らかに通常の神経の持ち主ではないと予想される人間が、あまりに多い事や」
越智はデイパックから参加者名簿を取り出し、畳の上に開いた。

「『麻薬中毒者』、『脱獄囚』……。『サイボーグ』や『野人』辺りも、
 どんな事を考えているのか全く想像がつかないな」
「威嚇は時間が経つに連れ、効果を失っていくもんや。金で武器が買えるという事実も、
 どこかからばれて広がっていくやろ。もしかしたら、早川のアホが次の瞬間にもベラベラ話してまうかもしれん。
 いずれにせよ、その内、この建物に金目当てのハイエナが来るで。間違いなく」
「我々の逃げ道の確保と、あと、この建物に罠を仕掛けておく必要があるな。運が良ければ何人か片付けられるかも」
「せやな。場合によっては、待ち伏せするんもありかもしれん。如何に戦闘に慣れたもんでも、
 二人相手に奇襲仕掛けられたらひとたまりもないやろ」
そうだな、と柚木は頷いた。
「待ち伏せするにしろ、保険として逃げ場所を考えておかないとな。
 この建物の2階から、町を見下ろせるんじゃないか?」
「それやったら都合のええ事に2階の上に屋根裏部屋があるわ」
366 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/11(月) 21:55:38.90 ID:WCscDPHO

二人で屋根裏部屋に移動する。小さな窓を覗くと、狙い通り、町を見下ろす事が出来た。
「『スナイパー』の狙撃が怖いな……。そこまで気にしていたら何も出来ないかもしれないが……」
「洗面所から手鏡を拝借しとるんや。小さあて使い勝手が悪いかもしれんが、
 町の様子を鏡に反射させて見たら、誰かに撃たれるゆう事もないやろ」
感心しながら越智から手鏡を受け取る。

柚木に手鏡を渡すと、越智は背中を向けて階段を降りていく。
「先生が逃げ場所を探す間、わしは入り口に罠を仕掛けときますわ。見張りも必要やろうしな。
 何か見つけたりしたら、呼んでくれや。ただし、大声で呼ぶんは、あかんで?」
「ああ、分かった」
柚木は壁にもたれ掛り、手鏡を窓の前に差し出す。鏡越しに風景を見るのは想像以上に難しかった。

越智に主導権を握られているな……。越智に使われるのでは駄目だ。自分が越智を使わなければ……。
柚木は風景を眺めながら考える。


それから15分程経過した頃だろうか、逃げ場所の候補をいくつか見つけ、絞り込もうとしていると、
突然、女性の悲鳴が柚木の耳に飛び込んできた。音源はそう離れていない。この邸宅の近くだ。
手鏡の向きをあちらこちらに変えて、音源を探す。

見つけた。邸宅から五十メートルほど離れた道路で、必死に逃げる女性と彼女を追いかける男がいる。
柚木は目を疑う。男は両手を地面に付け、獣のように四足で女を追いかけている。
さらに、殺し合いが始まって間もないというのに男の衣服はすでに泥と血で酷く汚れている。
「今の悲鳴はなんや」
越智が階段を登って来た。手鏡を凝視する柚木の隣で、越智は窓からそっと外を覗く。

その時だ。男が逃げる女の背中に飛びかかり、力任せに引き倒した。
そして驚くべき事に、男は迷うことなく彼女の喉に噛みついた。
聞くに堪えない華岡の絶叫が町中に響く。その悲鳴は次第に弱まり、やがて途絶えた。

死んだ。開始してから一時間も経たないのに、もう二人目。

越智と柚木は目を見張った。男は死んだ華岡の喉に食らいついたまま、彼女を持ち上げたのだ。
仕留めた獲物を安全な場所に運ぶ虎のように、彼は顎だけで華岡を持ち上げ、どこかへ運んでいく。
重そうなそぶりは毛ほども見せず、平然と歩いていく。なんという顎、なんというパワー……。

「もしかして、あれが『野人』か……?」
「そのようでんな。肩書きは伊達やないようや」
「奴は隠れないのだろうか。序盤からあれだけ暴れまわったら、後が持たないぞ」
「どうでっしゃろ。野生動物でも、自重は出来る筈やけど……」
いずれにせよ、強敵であることには間違いない。柚木は道路に残った血の痕を眺めた。

 ▼ ▼ ▼

体が震える。悪寒が止まらない。頭の中はぐちゃぐちゃだ。
台所の壁にもたれかかり、自らの肩を抱え、『住職』、穂波拓真は念仏を唱えた。
目の前には負傷した男性が倒れている。まだ、息はある。早く平静を取り戻して、彼を介抱してやらなければならない。

あの獣との出会いはあまりに唐突だった。

人を殺さずに相互処刑を生き延びる手立てはないものかと、不法侵入した民家の畳の上で悩んでいた際、
民家の裏口から何者かが駆けこんでくる物音が聞こえた。恐る恐る覗いてみると、血塗れの男性が倒れていた。
穂波の腰はその時点で抜けてしまい、畳の上で間抜けに転がってしまった。
結果として、それが良かったのかもしれない。壁越しに、もう一人、誰かが侵入してくる足音が聞こえた。
367野生 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/11(月) 21:58:03.84 ID:WCscDPHO

今度は壁に体を隠して、頭だけそっと出して覗いてみた。
土塗れの服を着た男が冷たい目をして、負傷した男性を見下ろしている。
感情の見えない爬虫類のような顔をした彼を見た途端、穂波の背筋に悪寒が走った。

顔を引っ込めようとしたその時、台所の流し台の下にある戸棚の中から、真っ青になった女性が飛び出してきた。
恐慌状態の彼女は訳の分からない悲鳴を上げ、土塗れの男から逃げた。
裏口は塞がっているので、彼女は穂波のいる和室の方に駆けてくる。
急いで身を引いた穂波の前を彼女は全速力で駆け抜け、窓から庭へと飛び出した。

その次の瞬間、風のようなスピードで穂波の目の前を何かが通り過ぎた。
なんだ、と思った次の瞬間、窓ガラスに何かがぶち当たり、盛大な音を立てて粉々に砕け散った。
庭に目をやると、ガラスで体を斬り、血だらけになっている男が苦痛に顔を歪めて悶えていた。
さっきの土塗れの男だ。

その男はめげずに立ち上がり、手を地に着け、四足走行で彼女を追いかけた。
すぐに彼女に追いつき、引き倒し、そして喉元に食らいついた。
しばらく続いた女性の悲鳴は次第にか細くなり、やがて途絶えた。死んだのだ、と穂波は察した。

穂波は怯えながらも、男の目から逃れるため、なんとか床を這いずって台所へと避難する。
自らの肩を抱いてガタガタと震え、そして今に至る。

彼からは、殺しに対する躊躇いだとか、恐れだとかいうものは全く感じられなかった。
チーターやライオンが獲物を狩る時に躊躇わないように、彼もまた、人を狩る事を悪い事だとは考えていないのだろう。
彼はおそらく『野人』だ。確証こそないが、ほぼ間違いないと穂波は確信していた。

彼は戻ってくるだろうか。戻って来るのかもしれない。だが、穂波にはこの民家を離れられない理由があった。

穂波の目の前には、畳に敷いた布団の上で眠る男がいる。
彼の腕と脚には酷い裂傷があったので、民家から拝借した包帯で止血を施してやった。
死んだように眠っているが、息はある。恐らく、その内、目が醒めるだろう。
彼をこのまま放置するのは無責任な気がして、それで民家を去る事ができない。

――――眠っている今なら、苦もなく殺せるぞ?
――――生きたいと思うなら、殺せ。殺してここから離れろ。

頭の中で囁く悪魔。その通りだと思った。生き残りたいのなら、殺すべし。
それは分かっている。しかし、穂波は、人を殺してまで生きたいとはどうしても思えない。
だからこうして、他人の怪我に応急処置を施すなどと、意味のない事をしているのだ。
最後の一人以外は、結局、全員死んでしまうのに。

ふと、穂波は思い出してラジオの電源を入れた。
早川が相変わらずの軽快な口調で、『歌手』の華岡麻美の死を告げていた。
彼女を助けてやれなかった申し訳なさから、穂波は俯き、深く息を吐いた。
368野生 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/11(月) 22:00:26.29 ID:WCscDPHO


【エリア[3−f]時刻[一日目・12:25]】
【歌手・華岡麻美 死亡】

★→穂波の現在地

 .1 2 3 4 5 6 7   .園→公園
a 山山山田田山山   灯→灯台
b 山山田田田田山   田→田畑
c 山墓家田田田神   学→小学校
d 山家学学家病病   神→神社
e 家店店家交家家   家→民家
f .家店★家園園家   交→交番
g 港港港港港港港   病→診療所
h 灯海海海海海海   店→店舗


○アイドル            ●政治家(金村忠利)
○アクションスター          ○大学教授
○暗殺者                 ○脱獄囚
○医者(柚木敏夫)         ○探偵
○野人              ○超能力者
○格闘家.               ○天才
●歌手(華岡麻美).       ○忍者
○狩人              ○ハッカー
○吸血鬼.               ○富豪
●巨漢(持田俊).         ○魔法使い
○警察官.               ○麻薬中毒者
○サイボーグ              ○漫画家
○侍                ○ヤクザ(越智秀雄)
○住職(穂波拓真).       ○傭兵
○スナイパー            ○霊媒士

                      【残り27人】

                     To be continued........
369 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/11(月) 22:02:30.54 ID:WCscDPHO
投下終了です。
370 ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 22:17:44.27 ID:mHayprbv
皆様投下乙です 自分も投下したいと思います
美女と野獣オリロワ 2:神の許において辛口レビュー
登場:遠山良平、中根玲奈
371神の許において辛口レビュー ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 22:19:49.25 ID:mHayprbv
2:神の許において辛口レビュー

シェパード種犬獣人の男、遠山良平は廃墟の教会の奥にある部屋で、
床にぐったりして横たわる全裸の青髪美少女に、自分のDNAがたっぷり詰まった白濁液を振り掛けていた。

「へへへ、ツイてるぜ。殺し合いが始まった直後にこんな上玉に会えるなんてよ」
「あうう…酷いよ、服と下着ズタズタにしちゃうなんて…それと、もっと慣らして欲しかったな」
「突っ込む所そこか? お前、レ○プされたんたぜ?」
「それは良いの…こういう無理矢理な奴も好きだし…よいしょ」

全身獣人の種液に塗れた美少女、中根玲奈は起き上がり、
股間の辺りをまさぐりその部分から垂れ落ちる濃厚な種汁を手に取って口に含む。

「何かしょっぱい…塩食べてるみたい、何これ」
「良い精○じゃないって事かよ」
「そうかも…こんなしょっぱい○液出す人なんて…生きる価値無し」
「な」

玲奈は突然、剥き出しの良平の股間を蹴り上げた。

「アッーーーーーーー!!!?」

男としての最上級の激痛に床に崩れ落ちて悶えるシェパード犬獣人。
その隙に玲奈は自分のデイパックに手を突っ込み、自動拳銃Cz75Bを取り出し、銃口を良平に向けた。

「男の価値は、精○液の味や質なんかじゃ、決まらねぇんだぞ…!」
「伏せ字失敗してるし…そうね、でも、正直言って、あなた、セックス下手過ぎ。
自分だけ絶頂に達して女置いてけぼりって感じ。私一回もイけなかったし、精○がどうのこうのって言うか、
あなたという存在は女性にとって無益、無駄、無明です。じゃあ、さようなら」

ダァン! ダァン! ダァン!

三発の9oパラベラム弾が放たれ、遠山良平は自分への酷評に涙しながら逝った。

「…ち○ぽは結構良いモノだったんだけれどね…残念」

そう言いながら玲奈は良平のデイパックを漁る。
しかし出てきた物はコンバットナイフとコンドーム各種サイズ詰め合わせ。
コンドームに至っては良平は使う素振りすら見せなかった。

「いらない…」

コンバットナイフ、コンドーム各種サイズ詰め合わせは放棄する事にした。

「…死体と一緒にいるのはあれだし…別の所に移動しようか。
寒いなぁ…服も下着も引き裂かれちゃったし……良いや、靴とニーソは無事だから何とかなる」

身体中に付着した良平の白濁液を良平の衣服で拭き取り、玲奈は教会の出口へと向かった。
その格好は靴とニーソ、そして首輪のみと言うほぼ全裸だったが玲奈は特に気にしなかった。

【♂12番:遠山良平  死亡】
【残り28人】
372神の許において辛口レビュー ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 22:21:09.74 ID:mHayprbv
【早朝/F-4廃教会】
【♀11番:中根玲奈】
[状態]健康、全裸
[装備]Cz75B(12/15)
[持物]基本支給品一式、Cz75予備マガジン(3)
[思考・行動]
0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
1:寒いが問題は無い。セックスもしたいね。
[備考]
※衣服及び下着は引き裂かれF-4廃教会内に放棄しました。


※F-4廃教会内に遠山良平の死体と所持品が放置されています。
※靴と靴下、或いはニーソのみ、他は首輪のみで裸という状態も全裸扱いです。

----
【Cz75B】
1975年にチェコスロバキアで開発された自動拳銃。命中精度の高さや握り易いグリップで一定の評価を得ている。
Cz75Bは現行モデル。9o×19パラベラム弾を使用する。

【コンバットナイフ】
軍用ナイフ。頑丈で切れ味は鋭い。

【コンドーム各種サイズ詰め合わせ】
様々な大きさ、形状のコンドームが詰め合わせになっている。

【名前】遠山良平(とおやま りょうへい)
【性別】男
【年齢】34歳
【職業】闇金融取り立て屋
【身体的特徴】シェパード種犬獣人。そこそこ大きいモノを持つ
【性格】チンピラ
【備考】売春の斡旋もしている闇金融のチンピラ。セックスは下手だが本人は自覚していない

【名前】中根玲奈(なかね れいな)
【性別】女
【年齢】16歳
【職業】高校一年
【身体的特徴】青髪ロング巨乳美少女
【性格】大人しそうに見えて結構残酷
【備考】小学生の頃から性的な遊びに興じる。強姦粉いに犯されると興奮するらしい。
言葉責めが結構得意なのでどちらかと言えばSのようだ
----
373 ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 22:22:17.84 ID:mHayprbv
投下終了です。ああ酷い、大丈夫かえこれ
いざとなったらF12がある
374 ◆ymCx/I3enU :2011/04/11(月) 22:27:08.92 ID:mHayprbv
訂正・残り30人です。どうして28人なんて書いたんだ俺…
375創る名無しに見る名無し:2011/04/11(月) 23:29:14.89 ID:p7ix/XHy
>>361
最新話までの編集終了しました。
376うえきの最後の法則 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 23:31:09.19 ID:OuOGPOvm
投下乙です。
なんか、すごくいい感じにドロドロしていて超おもしれぇ。
こっちの方が、なんかオリジナルティがあるし。
すべてに負けた気もするけど、投下します。
カオスな自己満足ロワ  6話:うえきの最後の法則
登場人物:植木耕助
377うえきの最後の法則 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 23:31:47.27 ID:OuOGPOvm
「くそっ。なんで効かねぇんだ!!もう一回だ!百鬼夜行(ピック)!」

そう叫ぶと、その少年の手元から、黒の黄のブロック状のものがモンスターに向かい勢いよく突撃していく。
しかし、その攻撃は、モンスターに当たると砕け散り、ほとんど意味をなしてなかった。
叫んだ少年は植木耕助。彼は新天界人(ネオ)と呼ばれ、普通の天界人より強力な神器を使いこなす、八ツ星神器の使い手である。
しかし、ここは「The World」。モンスター相手には、ステータス重視である。

ここは「選ばれし 渦越しの 虚無」。高レベルエリアである。
まだまだ低レベルの彼には、倒すのは不可能に近い。
しかし、耕助は立ち向かっていた。これは勇気でもなければ、無謀ですらない。
耕助は、

馬鹿なのだ。

そう。この男は馬鹿である。「勉強の才(ざい)」を失くした耕助はこの殺し合いのルールを
ほとんど理解できていなかった。ただでさえ難解で面倒くさいルールである。
彼でなくてもできないものがいるかもしれないが、耕助はとびっきり理解できていないだろう。
378うえきの最後の法則 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 23:32:16.60 ID:OuOGPOvm
だから耕助はほとんど意味もないのにモンスターに攻撃を加える。
しかし、その茶番じみたやりとりも終わりを迎えた。
耕助の走った先は。

行き止まり。

耕助は振り返る。
そこには、モンスター。
すでに攻撃準備を始めていた。

「マジかよ……」

モンスターは容赦なく金棒を振り下ろす。
それは耕助の身体をすり抜ける。
しかし、耕助は倒れた。HPが0になったのだ。
そして、除々に耕助の身体が粒子状になり消えていった。
それと同時に役割を終えたモンスターも同じ様に消えていった。
このダンジョンに静けさが訪れた。


【植木耕介@植木の法則:ログアウト(死亡)】

【残り38人】
379うえきの最後の法則 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/11(月) 23:34:00.67 ID:OuOGPOvm
短いですが以上です。
あとモンスターはゴブリンみたいなのです。
380 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 23:39:15.27 ID:Oa8wN3GX
投下乙です。
wiki編集ありがとうございました。
投下します
マイブームロワ第35話:あまりに酷な過負荷の暴虐
登場:能美クドリャフカ、球磨川禊
381 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/11(月) 23:54:12.25 ID:Oa8wN3GX
痛みの割に、傷は深くなかった。とはいえあくまで善吉と比べればであり、致命傷に変わりはない。
そんなクドに球磨川は近づいていく。かつてロリ系美少女のマスコットだったクドの姿は、歯をがちがち鳴らし、口から涎、失禁してしまうという惨めな姿になっていた。

「いい具合に過負荷だね、君。ちょっと前なら仲間入りだったのにな」

球磨川は残念そうに言う。

「でもさ、君が死ぬまでにどこまで痛めつけられるかは試してみたいなあ。いつかの副会長みたいにさ」

『却本作り』を取り戻したことで、球磨川禊はあの副会長の顔を剥いだときに戻ってしまった。
ひっ、と呻くクドの顔を蹴りつける。鼻血は出なかったが、相当痛そうだ。
次は右手をネジで潰す。がちがちがちっ、と歯が音を立てるが、球磨川は鬱陶しそうに言う。

「うるさいなあ」

クドの開いた口に足を突き込み、力を込めて歯をへし折る。足を抜き、拳で歯はほとんど無くなってしまった。
そろそろ意識も飛んできたのだろうか。クドは虚ろに虚空を見て、

「あいひていまふよ、りひ…ふっと、いっひょへふ…ギャンッ!?」

両目にネジを突き刺して、クドに眠りを与える。
殺した相手に興味はない。
382 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 00:01:44.87 ID:U8vz56Kf
そしてまた徘徊に戻る。数分後、最悪の絶望と最強の希望が交差する。

【能美クドリャフカ@リトルバスターズ!エクスタシー】  死亡確認
【残り8/30人】

【一日目/朝/b-2】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]返り血(中)、手と靴にクドの涎
[装備]なし
[所持品]コルトバイソン、IMIウージー
[思考・行動]
基本:殺し尽くす。
383 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 00:03:02.48 ID:U8vz56Kf
投下終了です
384 ◆WYGPiuknm2 :2011/04/12(火) 01:19:07.30 ID:LQejO+bb
投下ペースHAEEEEE!! 投下乙です!


・命は儚く散って消える
 ぬおおおお!自分が死んだああああ!殺されたあああ!
 もうちょっと頑張れよ自分!


・これから始まる希望という名の未来を
 流石上条さん、安定している

・”彼””彼女”の望む永遠
 Oh……まどか勢全滅……。
 来ヶ谷さんが暴走したからだ……ユーを見習いなさい!

・正義の行方
 球磨川のスタンスが無差別マーダーに!
 心底落胆したのでしょうね

・惨劇の跡に少女はーーー?
 ゲェ!?球磨川!?
 自殺しようだなんて考えて……ユーを見習いな(ry

・あまりに酷な過負荷の暴虐
 クド……やはり球磨川の餌食になってしまったか
 球磨川も荒れてますな


・願いが叶う場所
 新ロワ乙です!そして ま た 変 態 かw
 そして支給品w体の傷は癒えても心に傷ができそうだw

・神の許において辛口レビュー
 彼がドMだったら結果は分からなかっただろう……


・戯言遣いの退屈
 緊張感が欠片も感じられないぞw

・うえきの最後の法則
 これ高レベルエリアからスタートした人全員やばいんじゃね?w
385 ◆WYGPiuknm2 :2011/04/12(火) 01:20:13.40 ID:LQejO+bb
・龍我
 同ライダー対決が見られるとは思わなかったぜ
 そしてアレルヤの噛ませっぷりがw


・探し人オーバーラン!
 凶悪で強大な鬼って……青鬼の事かー!
 二人ともにげてー!

・あくまで仮定の話である
 確かに霊夢の巫女服は一般人からすればコスプレにしか見えんわなw


・Where is daughter?
 血の繋がりなど関係ない!父の愛は強し!


・妄想実現ロワ第三話
 医者メインで話が進むのかな?
 そして『野人』が文字通りの猛獣だったでござるの巻


「魔術ロワ」のMAPと名簿をちょっと変更しました
386 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 20:55:54.05 ID:U8vz56Kf
投下します
マイブームロワ第36話:Evill Bustars!
登場:一方通行、相川歩、京子
387 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 21:18:46.73 ID:U8vz56Kf
放送から数時間経過していた。源静香の容態は安定し、意識も取り戻した。
一方通行は上条の名が呼ばれずどこか安堵していた。
しかし、一方通行はおもむろに電極のスイッチを入れる。チッ、と舌打ちすると、風向きから他の参加者がすべて一エリアに集まっていると知る。静香を掴みあげると、

「上条って奴に会え。確実に信用できるからなァ」

「え…ちょっ…!?」

かなりの速度で静香を飛ばす。行き先はb-2だ。気流操作の演算は完璧。

「一方通行!?なにを…」

「あれを見ろよばァか。……あンなのからガキを守りながら戦えンのか」

拳を血塗れにし、木を薙ぎ倒す狂戦士。
京子もすぐに魔装少女になり、かつての宿敵、相川歩を見つめる。

「やンぞ京子。血みどろのパーティーだ」

ベクトル変換した拳。歩の拳と激突すると、衝撃波が生まれた。
京子は竜巻を歩に向けて放つが、拳の前には効果はない。
しかし想定内だ。一方通行はその間に接近し、左腕を勢いよく引きちぎる。
次の瞬間、拳が一方通行の腹部に叩き込まれた。反射するが、強い衝撃が襲う。
がっ、と呻き、追撃をモロに浴び、吹っ飛ぶ。
そして、電極が破壊された。
388 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 21:28:13.30 ID:U8vz56Kf
殺意の権化の黒翼が噴射される。速度はないが、翼は歩に迫っていく。
歩はそれを避けながら、付近に落ちていた釘をおもむろに拾い上げ、時速数百kmで投擲した。
京子の胴体に穴が開き、ゆらっ、と倒れ込んだ。
そのとき、一方通行の纏う殺意が、何か違うものになって。


背中の翼が割れ、純白の翼が現れた。

【ここから第37話、後編に入ります】
389 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 21:49:00.54 ID:U8vz56Kf
白翼。発動するのは二度目だが、歩からすれば得体の知れない違和感の塊でしかなかった。

ーーーーー早く潰そう

すでに音に近い速度で接近する歩。反射のない彼が喰らえば即死だろう。

「無gty駄だloikっhyttrfつってンxngeだろォsgyhjが」

ノイズのような言語で、ただ白翼を盾にした。
衝突した拳は弾け飛び、受けきると歩の胸ぐらを掴みあげて、白翼のはためきを浴びせる。
音速の数十倍の速度で空を裂き、歩は焼失する。
最後の最後に。

「ごめgggggんなjuijj、ユー」

相川歩は確実に焼失し、死亡した。

「一方通行…おわっ、たの?」

「あァ、綺麗に終わらせたさ。………てめェももう駄目みてェだなァ」

傷は小さいが、内臓を貫通している。死はまぬがれないだろう。

「ええ。もう駄目ですね。……聞いてくれますか、私連続殺人鬼なんですよ」

「きっと犠牲者を百倍しても俺には届かねェよ」

京子は無視して続ける。

「なのに、そんな私が………死ぬのが怖い、死にたくないって言ったら、やっぱり許されないですよね………?」

いつしか京子はぼろぼろと涙をこぼしはじめていた。
一方通行は黙って見つめる。

390 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 22:09:30.97 ID:U8vz56Kf
「あなたといられて…何となく落ち着いたんですよ?なのに…、どうしてお別れしなきゃならないんですか…っ!」

「別れじゃねェさ。ーーーー俺はもう死ぬ。攻撃をもらいすぎたみてェだ。」

確かにそれは事実だった。正確には白翼を使ったときの代償。
ほどなくしてバタリ、と倒れ込む。

「こォともなりゃァ地獄だろォが何だろォが凱旋してやンよ」

「良かった……わた…し…もう………寂しく…ないよ…………ずっ……と…いっしょ……あくせら…れーた…やくそく…」

「ーーーーーあァ、そォだな」

数分後。二人の男女が安らかに眠った。

【相川歩@これはゾンビですか?】
【京子@これはゾンビですか?】
【一方通行@とある魔術の禁書目録】
【残り5/30人】
391 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 22:11:41.75 ID:U8vz56Kf
投下終了です。
392地味な二人 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/12(火) 22:49:13.37 ID:I4vyJRPC
投下乙です。
歩も一方通行も死にましたか。
あと少しですね。応援してます。
投下しよう
カオスな自己満足ロワ 7話:地味な二人
登場人物;藤崎佑助 影沼次郎
393地味な二人 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/12(火) 22:49:44.26 ID:I4vyJRPC
地味な二人


「ってちょっと待て!↑の地味な二人って誰の事だ!」

いきなりロマンもびっくりメタ表現&メタ発言であった。
ちなみに地味な二人とは、
大きなつり目にクセ毛。そしてトレードマークであるツノ付きの赤い帽子にゴーグルをする少年、ボッスンこと藤崎佑助と
見た目はかなり男前だが、常に影が薄い。しかも自らも無口な少年、影沼次郎の二人である。

「納得いかねぇぇ」

そうはいっても事実である。…というよりなぜ会話が成立しているのかが不思議だ。
しかし流石はロマンの王子様といったところか。
さて。それは置いといて、彼が出会ったのは数十分前。別に何のことは無い。
ただ歩いていたら偶然出会った。そして元より殺し合い何かに乗っていない彼らはとりあえず仲間になったのである。
394地味な二人 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/12(火) 22:50:07.75 ID:I4vyJRPC
地味な二人にはお似合いの出会い方であった。

「だから地味って言うな!」

だから反応するな。

「あの……藤崎」

久しぶりに影沼が声を発した。
「ん?何だ?」
「さっきから一人で何言っているんだい」
「いや。だから何かさっきから天から声が…」
「そう。君は死ぬのか…。残念だよ」
「いやそういう意味じゃないからね!?ていうかこの場所でそれはあまりに不謹慎すぎるぞ!」
「で、何なんだよ」
「さぁ。何だろ…」

我ながら情けない答えである。
―――――って。えっ?我ながら!?

「……。どうしたの?」

ウッソォゥ。
マジで俺そんな器用な事いままでしてたの!?一人で?
395地味な二人 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/12(火) 22:50:27.42 ID:I4vyJRPC
そう思うと何か悲しい!
悲しすぎるよ!

「どうしたの?藤崎」

2回も言わせてしまった。
ああ。俺ってホント駄目だな。
そうだよ。まずリーダーっぽくないしさ。
…―――

「なんかごめんなさい」
「……?」

 ◇

※注)語り部、変わりました。

さて少し時は経ち今二人は初めてモンスターに遭遇していた。
ここは隠されし 渦越しの 碧野。
ボッスンが無能力者扱いで、能力が上がっていたとしても、彼らが冒険するには少し早いエリアである。

「うおっ!何だこいつ。敵か!?」
「…そうみたいだね」
396地味な二人 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/12(火) 22:50:49.38 ID:I4vyJRPC
「よしっ。じゃあやってやるぜ!」

そういうとボッスンは頭のゴーグルを掛ける。

ギュウィイイイイイイイン。

そんな派手な擬音を感じるのは疑問なのだが、何やらボッスンは集中モードに入ったらしい。
そして、パチンコを構える。
それは自身が「スリングショット」と呼ぶ強力な技らしい

「いっけー!」

クリティカル、クリティカル、クリティカル

なんと撃った全球クリティカル判定だった。
なんと恐るべきことに、急所という急所を撃ったのだ。目とか脛とか。
そして、モンスターは倒れた。
ちなみに経験値は、格上のモンスターを倒したので、大量にもらっていた。

「うっしゃーーーーっげほっ。ごほっごほっ。やっげほ」
「頑張ったけど大丈夫かい?」

何と情けない必殺技だ。
397地味な二人 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/12(火) 22:51:10.77 ID:I4vyJRPC
きっと漫画の主人公なんかでは絶対に使えないであろう技であった。

「あっごほ。ああ。だ、大丈夫だ」
「そうか」

そういうとあっさり心配をやめた。

「え?あ、ああでもやっぱちょっと苦しいかなぁと思ったり思わなかったり」
「思わないだろ」
「思ってます」

なんかボッスンは構ってほしい感満々であった。
…なぜか惨めだった。

「もう行こうよ。マク・アヌとかいうところに」
「うん。そうだね」

なぜか半泣き状態のボッスンであった。

398地味な二人 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/12(火) 22:51:45.17 ID:I4vyJRPC
【1日目/深夜/隠されし 渦越しの 碧野】
【藤崎佑助@スケットダンス】
[状態]健康、半泣き
[ステータス]
LV:6 HP:130/130 SP:28/32
ATK:17 DEF:30 SPD:10
[装備]パチンコ、玉
[道具]支給品一式
[所持金]672
[思考]
基本:生き残る
1:影沼と行動
2:マク・アヌに向かう
3:ヒメコ、スイッチと合流したい
[備考]
※修学旅行後からです。
※集中モードはスキルで、クリティカル率が跳ね上がる。
※無能力者扱いです。

【影沼次郎@エム×ゼロ】
[状態]健康
[ステータス]
LV:1 HP:79/79 SP:80/80
ATK:2 DEF:4 SPD:4
[装備]WIプレート
[道具]支給品一式、拾った木の枝数本
[所持金]0
[思考]
基本:生き残る
1:マク・アヌにいく
2:藤崎と行動
[備考]
※プレートLVUP後
※モンスターや参加者に影はあるということで
※能力者扱いです


※隠されし 渦越しの 碧野
推奨LV:15  草属性

※選ばれし 渦越しの 虚無
推奨LV:42  地属性
399 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/12(火) 22:56:15.90 ID:I4vyJRPC
以上。
だんだん緊張感が崩れてく。だんだん自分勝手になっていく。

あと誰か申し訳ないですが、僕のロワの作品をウィキに載せて頂けるとありがたいです。
やってみようと思いましたが、はっきりいって分かりませんでした。
暇なときでも構いませんので、お願いします。…申し訳ないです。ハイ。
400 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 23:18:30.77 ID:U8vz56Kf
投下乙です。自分は編集の仕方は分かるのですが、PCが不調で、他の方に頼りっきりですね…
投下します
マイブームロワ第38話:bad or happy?
登場:上条当麻、リルル、ユークリウッド・ヘルサイズ、球磨川禊
401 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 23:33:02.80 ID:U8vz56Kf
「何だこりゃ…ひでえな」

凄惨なる殺人の跡。四人の亡骸と一人の残骸が放置されていた。
そして中央に立つのは、最後にして最悪の敵、球磨川禊。

「あとは君たちを殺せば終わりかな?過負荷の夢まであと少し」

「ふざけんなよ…てめえ!てめえは、こんなことをしてまで、夢を叶えてえのか!?てめえがてめえの夢を汚してんだろうが!」

球磨川はただ、適当にネジを投げつけた。ふつうの投擲でしかないが、相手の出方をみたかった。
上条はとっさに右手ーーー『幻想殺し』で『却本作り』を打ち消し突撃する。

「ありゃ。何だいそのスキル。まあ面倒だから、じゃあそっちの子狙おうっと」

リルルにネジを持って突撃する球磨川。しかし、リルルの体が後ろに飛んだ。
リルルの代わりにネジで貫かれたのは、一方通行に飛ばされた源静香だった。

「恩返しだよ、リルル」

静香は安らかな顔で眠りについた。

「あなた、よくも」

「てめえ、ふざけてんじゃ、ねえぞ!この大馬鹿野郎がッ!」

球磨川はとっさにネジで弾幕を貼るが、『幻想殺し』の前に砕け散った。

ーーーーそのまま、顔面に上条の拳が突き刺さった
402 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/12(火) 23:34:42.03 ID:U8vz56Kf
投下終了です。続きは明日。明後日には終わるかな?
403 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/12(火) 23:49:26.24 ID:SWZhm3nJ
投下乙です。あと、感想を沢山書かれていた方、乙です。
やる気出ました。妄想実現ロワ第四話投下します。

登場人物:医者(柚木敏夫)、ヤクザ(越智秀雄)、野人、侍(響流衣)、アクションスター(伯龍)
404限界 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/12(火) 23:51:41.52 ID:SWZhm3nJ
ある種の獣は捕えた獲物を安全な場所まで運ぶという習性を持っている。
食事中はどうしても警戒が薄れてしまうからだ。『野人』にその習性が当てはまるのかどうか定かではないが、
現に彼は死亡した『歌手』の体重を顎の力のみで支え、当てもなく町を彷徨っていた。

『野人』は二階建ての民家を見上げる。彼はジャングルで育ったので、このような人工物とは馴染みがない。
民家に背を向け、再び安心を求めて町を彷徨う。もう少し安心できる場所はないものか。
しばらく彷徨うと、何やら開けた土地が『野人』の目に映った。公園である。

公園には滑り台やブランコなどの、サビで赤茶けた遊具が並び、隅には小さな雑木林があった。
『野人』は迷わずその雑木林に向かい、周囲に誰もいない事を確認して、
『歌手』の死体を地面に放り捨てた。

滑り台の隣に設置されたトンネルの遊具の中に潜んでいた『侍』響流衣の鼻に、つんとした血の匂いが届く。
それから少しして、何か柔らかいものを引き千切るような怪音が耳に届いた。
何事か、と響は眉を潜め、そっとトンネルから外を覗いてみた。
公園の地面に、血痕が点々と続いている。危険を察知し、響は腰に差してある刀に手を当てた。

剣聖、宮本連也斎の子孫であり、若くして無空流兵法を体得した天才女剣士である彼女の心中は、
この危機的な状況においても、塵ほども湧き立たず、平静そのものだった。
トンネルの中で横になっていた体を起こして、頬にかかる黒髪をポニーテールに結い直した。
外の様子をさらに窺おうと、慎重にトンネルから顔を出してみる。血痕は雑木林へと続いているようだ。
雑木林に目をやると、そこには――――

 ▼ ▼ ▼

黒を基調とした袴を揺らして、響は警戒に警戒を重ねた足取りで公園を離れていく。
密集した住宅街を選んで歩き、時折、壁などに身を隠すのは銃を持つ参加者に狙撃されるのを避けるためだ。
牛歩だが、確実に進んで行ける。

交差点に差し掛かり、響はぴたりと足を止めた。何かがいる。
天才剣士である彼女の五感が、交差点を左折した先にいる何者かの気配を捕捉した。
彼女の左手は鞘を掴み、右手の指先は刀の柄を軽く触れる。居合の構えをとる。

何者かの居場所は壁を背にした響の斜め後ろ。壁があるため視認出来ないが、響には関係がない。
万物に宿るとされる【空】を全身で掴む事を極意とする無空流の達人にとって、
真に重要な感覚は視覚ではなく触覚だ。

「疾っ!」

響の腰元から射出された滑らかなる白刃の一閃が、交差点の角から現れた男に襲いかかる。
男は電撃的速度で後方へステップ。交差点のほぼ真ん中に立ち、何らかの格闘術の構えをとる。
男は柔道衣のようなズボンを穿き、長袖の薄布を裸体の上に羽織っている。腹にはサラシを巻いており、
眼は鷹のように鋭い。そんな彼の頬には鮮やかな刀傷が水平に走っている。そこから、つい、と血が流れた。

「私の居合を避わすなんて……」
それ程までの使い手だとは思わなかった。響は冷静に鞘に刀を収め、再び居合の構えをとる。
「言っておくが……」
男が口を開く。
「俺は罪のない人間を殺すような卑劣な真似はしない。無用な争いなどしたくはない。だが!」
じりじりと距離を詰めてくる響に対して、男は迎撃の構えをとる。
「襲い来る敵に対して易々と背を見せる程、出来た男ではない! 貴様が戦いを求めるなら、俺が相手になってやる!」

その言葉を聞いて、響の動きがぴたりと止まった。
しかし、両手はまだ刀に据えられている。男の目を乾いた目で凝視する。
405限界 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/12(火) 23:54:21.22 ID:SWZhm3nJ

「あまり大きな声を出さないで欲しい。……実は私も、無用な戦いはなるべく避けたいと思っている」
「ほう……。ならば聞こう。何故、俺を斬ろうとした」
「殺される前に斬り伏せてしまおうと思ったからだ。相互処刑の特性上、
 他人と出会えば争いは避けられないと考えていた。話し合いなど意味を為さないと考えていた」
「馬鹿め!」
男は拳を握りしめ、一喝した。

「それは貴様の勝手な思い込みだ! 理由なき争いを仕掛ける程、俺は落ちぶれてはいない!」
言い放つ男をしばし眺めて、響は口を開いた。
「では、ここは停戦ということで、よろしいか?」
「構わんが、ただし、質問がある。答えによっては、俺と貴様は戦わざるを得なくなる」
「質問とは?」
「正午丁度に『巨漢』を殺した犯人、それと、つい先ほど『歌手』を殺した犯人を探している。犯人は貴様か?」
「いや、違う。どちらも私ではない」
響は即答した。そんな響を男はしばらく凝視し、やがて納得したのか、拳法の構えを解いた。
男の身体から緊張が消えたのを見て、響も居合の構えを解いて両手を刀から離した。

「どうして、探しているの?」
「犯人を殺すためだ。俺の目が黒い内は殺人など絶対に許さない」
響は首を傾げた。
「だが、犯人を殺してしまえば、貴方も犯人と同じになるのでは?」
「承知の上だ。俺は最初から生き残ろうとは思っていない。
 全ての殺人者を断罪した後は、俺は俺自身の手で自らを断罪するつもりだ」

男の目は真剣そのものだった。嘘を吐いているようには見えない。響は面食らった。
「生まれつきそんな性格なのか。映画の中だけという訳ではなく……」
「俺を知っているのか?」
「知ってる。貴方の映画は日本でも人気だから、私も何度か見た事がある。
 実物の貴方も映画と全然変わらない……。変わらないのですね」
響は今更のように伯龍が自分よりも遥かに年上である事を思い出し、何気なく言った一言を敬語に直した。
「貴様、何歳だ? 若く見えるが……」
「19歳です。名前は響流衣」
十九歳とは思えない程、彼女は落ち着き払っている。
「ふん、それなりに修羅場を潜ってきたという訳か」

「では、俺は行く」そう言ってどこかへ歩き始める伯龍を、響は目で追う。
「どこへ行かれるのですか?」
「言っただろう。犯人を断罪しにいくのだ」
「……ですが。やめにしませんか?」
響が言うと、伯龍は毅然とした態度で答える。
「貴様は強い! 俺に頼らずとも、貴様なら外道共と戦えるだろう。
 俺の拳は強者と共闘するためではなく、弱者を救うためにある。縁があれば、また会おう!」
「違う! そういう事ではありません!」
駆けだそうとした伯龍の背中に、響は強く言った。

「私はつい先ほど、『歌手』を殺した犯人を見ました。恐らく、あれは『野人』でしょう」
伯龍の顔色が変わる。知っていたのか、響! とまたも一喝する。
「お願いだから声量を下げて。私は『野人』を見るなり、彼には勝てないと悟った。
 無空流は相手の【空】を掴む事を極意とするため、当然、相手の力量くらい手に取るように計る事が出来る。
 今ここに私がいるのは、『野人』の力量を計り、自分では勝てないと察して、
 死に物狂いで逃げてきたからだ。アレは私達とは次元が違う」
「貴様程の者が、次元が違うだと……?」
「貴方も相当の使い手のようだが、アレには勝てない。貴方だけじゃないわ。
 人が獣に勝てない様に、そもそも、人間には倒せない。彼の前では、誰であれ命を無駄にするだけ」
406限界 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/12(火) 23:56:33.37 ID:SWZhm3nJ

響は何気なく、公園の方に目をやった。
公園の雑木林で見た光景が脳裡に甦る。あまりにも恐ろしい光景だった。
そんな響を尻目に、伯龍は不機嫌そうに「覇ッ!」と叫んだ。声量を下げてくれと何度言えばいいのだろう。
人の話を聞かないのか。誰かに見つかったりしたらどうするつもりだ。

「下手な御託をいくら聞かされても、俺の決意は変わらん! そいつの居場所を教えろ!」
「駄目です。教えたら、貴方は死んでしまう。弱者を助けたいのなら、『野人』との戦いは避けるべきだ」
「黙れ。答えろ!」
伯龍が再び、拳法の構えを見せた。それと同時に響も体勢を低くして、刀に手を添える。
「嫌だ。教える訳にはいかない」
数分の間、硬直して睨みあう二人。

「どうしても教えんのか!」
「教えません」
「邪ッ!!」
短く切った声と共に、伯龍は拳を壁に叩きつけた。壁に小さなクレーターが出来たのを見て、響は驚愕する。
「ならばもういい! 貴様は先程『野人』について話している時、ちらりとあちらを向いた」
伯龍は公園の方向を指差した。
「恐らくあちらに『野人』がいるのだろう。俺はそう判断する!」

響のすぐ横を、迷いのない歩調で伯龍が通り過ぎていく。伯龍を死なせたくはなかった。
命の懸かった殺し合いであるというのに、危険を顧みず、映画そのままに己を貫き通す彼。
彼と出会ってから僅かな時間しか経っていないが、響は彼の在り方に好感を抱いていた。

「私が見た『野人』は、殺した『歌手』の肉を食べていた!
 貴方はそんな猛獣を相手にしようとしているのですよ! 人の限界を超えた相手だ! 勝てない!」
「剣士よ!」伯龍が振り向き、叫ぶ。
「限界などない! 貴様は臆しているだけだ!」
そう言って、伯龍は駆けていってしまった。彼の背中を見送る響は、無力感に肩を落とした。

響の視界の端で、何かがきらりと光った。即座に壁に身を隠し、光った方向に意識を集中させる。
遠くの民家の窓で、何かがさっと動いた。厄介な事に、誰かに見られていたようだ。
大きな声で話してしまったから、仕方がないか……。

 ▼ ▼ ▼

屋根裏部屋の窓に向けていた鏡を柚木はさっと引っ込めた。
鏡に太陽の光を反射させてしまい、剣士らしきあの女に気付かれてしまった。
もう少し、慎重にならなければ……

それにしても、と柚木は考える。
剣士らしき女と拳法家らしき男はかなりの大声で話していた。話の内容はさすがに遠過ぎて聞こえなかったが。
他にも、外を出歩く参加者はちらほらといる。優勝候補の『スナイパー』が彼らを狙撃しないのは何故だろう。
スナイパーライフルを奪われたのか、それとも、故障しているのか。
狙撃に適した場所にいないというのも考えられるが。

「『スナイパー』は何をしているんだろう……。
 ここから見る限り、狙撃出来そうな参加者は結構いるように思えるんだが」
邸宅の入り口に罠を仕掛け終え、柚子の元に様子を見に来た越智にそう言ってみる。
「ただ単に隠れとるだけとちゃうやろか。人数が減るまでひたすら隠れて耐え凌ぎ、
 残り数人になったところで奇襲して生き残る、っちゅうんがまあ、相互処刑の理想的な勝ち方の一つやけど、
 『スナイパー』はそれを実践しとるだけとちゃいますか?」
「そうなのかな。……まあ、確かに、弾丸だって無限にある訳ではないだろうし。
 『スナイパー』とて、序盤から飛ばす訳にはいかないか……」

柚木が納得しかけたその時だ。町に銃声が響いた。
407限界 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/12(火) 23:58:45.23 ID:SWZhm3nJ


【時刻[一日目・13:15]】

★→響と伯龍の現在地 ☆→柚木と越智の現在地
●→『野人』の現在地

 .1 2 3 4 5 6 7   .園→公園
a 山山山田田山山   灯→灯台
b 山山田田田田山   田→田畑
c 山墓家田田田神   学→小学校
d 山☆学学家病病   神→神社
e 家店店家交家家   家→民家
f .家★店家園●家   交→交番
g 港港港港港港港   病→診療所
h 灯海海海海海海   店→店舗

【参加者名簿】
○アイドル            ●政治家(金村忠利)
○アクションスター(伯龍)    ○大学教授
○暗殺者                 ○脱獄囚
○医者(柚木敏夫)         ○探偵
○野人              ○超能力者
○格闘家.               ○天才
●歌手(華岡麻美).       ○忍者
○狩人              ○ハッカー
○吸血鬼.               ○富豪
●巨漢(持田俊).         ○魔法使い
○警察官.               ○麻薬中毒者
○サイボーグ              ○漫画家
○侍(響流衣).          ○ヤクザ(越智秀雄)
○住職(穂波拓真).       ○傭兵
○スナイパー            ○霊媒士

                      【残り27人】

                     To be continued........
408 ◆Iyy.TNkDls :2011/04/13(水) 00:01:37.08 ID:xyBwfAw2
投下終了です。
409 ◆YR7i2glCpA :2011/04/13(水) 05:47:59.48 ID:9DljMGLC
皆様、投下乙です。
終わりが見えてくるロワもあり展開が読めないロワもあり、どれも楽しみにしております。

というわけで俺も投下します。
ごちゃ混ぜロワ 12:餓えた獣に近づいてはいけない
登場人物:神楽、新堂誠
410餓えた獣に近づいてはいけない ◆YR7i2glCpA :2011/04/13(水) 05:48:58.51 ID:9DljMGLC
「これは一体どういう事アルか!」
真っ赤なチャイナ服を着た少女、神楽は怒っていた。
それも相当怒っていた。

「許さないアル……マジで許さんアルよ!」
その心に湧きでた感情の一切を、神楽は隠そうとしなかった。
許せない、純粋に許せない。
許すわけにはいかなかった。
例え何を許しても、この目の前にある現状を許すことはすなわち、神楽が神楽でなくなってしまう。
411餓えた獣に近づいてはいけない ◆YR7i2glCpA :2011/04/13(水) 05:49:33.16 ID:9DljMGLC

彼女は何をそこまで怒っているのだろうか。
知らない間に自分が殺し合いの場に立たされていたからか?
目の前で何の罪もなさそうな女性の首が吹き飛ばされたからか?
否。
確かにそれらに対する怒りもあったが、それ以上に彼女を怒らせていたのは――

「何でホテルの厨房に食料が一個もないアルかー!!」

…神楽の前には哀れにも木っ端微塵になった冷蔵庫の残骸があった。
412餓えた獣に近づいてはいけない ◆YR7i2glCpA :2011/04/13(水) 05:50:20.67 ID:9DljMGLC



神楽は夜兎族である。
その習性として高い戦闘力とそれに比例するかのような旺盛な(彼女に限っては旺盛すぎる)食欲、そして直射日光に弱いという性質を持つ彼女の初期位置がホテルだったのは幸運だったと言って良い。
「全く、あのクソメガネヤロー、私から傘を奪うとはほんとに良い度胸してるアルね。」
腹立ちまみれに厨房を破壊しつくした後、神楽はホテル最上階にある最高級スイートルームで優雅な時を過ごしていた。
とはいえ、支給された食糧、成人男性に換算すればおよそ二日分の食料を一気に食らいつくしてその食べかすが口許についたその姿には優雅さはあまり感じられなかったが。
「にしても銀ちゃんと新八……それにマダオまでいるアルか。ほんとにあのクソメガネヤロー、許さんアルよ。」
名簿に書かれていた大事な仲間の名前を見た時は、流石の神楽も驚いた。
そしてそれと同時に湧きあがるのはあの大広間でのメガネの男への激しい怒り。
神楽は、戦う事を既に決意していた。
413餓えた獣に近づいてはいけない ◆YR7i2glCpA :2011/04/13(水) 05:51:08.43 ID:9DljMGLC

「にしてもあのクソメガネヤロー、私に何支給してるアルか。こんなの支給する暇があったらケンタッキーの皮でも支給しろアル。」
神楽に支給されていた品は3つあった。
一つはごくごく普通の巫女服。
サイズもほぼぴったりだったため袖を通す事も神楽は考えたのだが、彼女は着つけの仕方を知らなかったので無造作にベッドの上に放り投げた。
もう一つは薄い水色を基調としたワンピースタイプの学校の制服。
こちらもサイズはほぼぴったりだったのだが、スカート丈が短いのが気に入らず、こちらもベッドの上に放り投げた。
そして、最後の一つは――

「レディにあんなの支給するなんてあのクソメガネヤロー、泣いて謝ってももう許さんアル。」

それは、いわゆる薄い本――同人誌だった。
興津高校2年A組の渡部匠が描いているそれは、放送コードに引っかかってしまうような代物……まぁぶっちゃけR指定の入るものだった。
これもまた神楽の手によってベッドの上に放り投げられていた。

「あんのクソメガネー!!」

神楽の怒りは沸点を超えていた。
414餓えた獣に近づいてはいけない ◆YR7i2glCpA :2011/04/13(水) 05:52:01.09 ID:9DljMGLC



「おいおい、何だこりゃ?」
新堂誠の目の前には無残に破壊しつくされた厨房があった。
特に冷蔵庫だったと思われるものはその面影を残していない。
わずかに取っ手と思われる欠片だけがそれが冷蔵庫だったと主張していた。

「何だかやばそうな奴がいるみたいだな……」
新堂は額の汗を払うと、逆の手で握っている銃を握りなおした。
「ま、やばかったら逃げりゃいいか、どっちにしろ殺す事に変わりはないんだがな。」

新堂誠、彼もまた福沢玲子や細田友晴のように殺人クラブに所属していた。
彼自身、他の参加者と同じように首輪をつけられての参加と言うのは少々不満ではあったが、それでも殺せると言うのならば別にかまわない。
「どの部屋に居やがる……まぁ、しらみつぶしに探してやるよ。」

殺人者は、狩りを遂行する。
新堂は知らない。
今同じ建物にいるものは、人間をはるかに超える力を持っている事を。
そして、彼女は今猛烈に怒っている事を。
415餓えた獣に近づいてはいけない ◆YR7i2glCpA :2011/04/13(水) 05:52:56.14 ID:9DljMGLC



【F−5ホテル/1日目朝】
【神楽@銀魂】
[状態]:健康、激しい怒り、正直食い足りない
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(食料なし)
[思考]1:クソメガネヤロー(日野)をギタギタにぶちのめす
   2:銀時、新八と合流したい、マダオは保留
   3:食料が欲しい
   4:傘も欲しい

【新堂誠@学校であった怖い話】
[状態]:健康
[装備]:ベレッタM92F@BATTLE ROYALE
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:殺し合いに乗る
   2:厨房を破壊したものに警戒

【備考】
神楽の支給品は鷹宮神社の巫女服@らき☆すた、青華短大付属高校の制服(夏服)@まほらば、渡部の同人誌(R指定)@せんせいのお時間、の三つでした。
それらは最上階のスイートルームのベッドに放置されています。
ホテル一階の厨房が滅茶苦茶に破壊されました。
416 ◆YR7i2glCpA :2011/04/13(水) 05:53:44.85 ID:9DljMGLC
投下終了です。
417おれのパートナー ◆xzYb/YHTdI :2011/04/13(水) 17:53:53.15 ID:IZid/F5W
神楽の支給品が酷すぎるw
投下乙でした。
では僕も駄文を投下しようかな。
カオスな自己満足ロワ  8話:おれのパートナー
登場人物:桜庭音操、哀川潤
418おれのパートナー ◆xzYb/YHTdI :2011/04/13(水) 17:54:37.11 ID:IZid/F5W
「ちょっ、誰かいねえのか!このままだとマジでやばい。早くパートナーを見つけなきゃ」

俺はパートナーを求め奔走する。
俺は桜庭音操。つい昨日まで「死神のゲーム」をやっていたはずだ。
なのになぜこんなことをしているんだ。
俺はまだ生き返っていないはずだ。
なぜ俺は「死神のゲーム」をやっていないんだ。
シキを生き返らすためにも。
ヨシュアにあやまるためにも。
俺は「死神のゲーム」をやり続けなければいけないんだ。
なのになんでこんなことになっているんだよ…。
そして、まずなんでシキがここにいるんだ!!
しかもここはRGじゃないのに!殺し合いなんかやっているのに…。
でもやっぱり何をするにしてもパートナーがいなきゃ話にならないぞ。
クソッ。誰かいないのか!
419おれのパートナー ◆xzYb/YHTdI :2011/04/13(水) 17:55:08.90 ID:IZid/F5W

 ◇

やばい。
死にそうだ。
目に映るはモンスター。
結局探し探しきれなかった。
俺はここで終わるのか。
ヨシュアは。
シキは。
どうすんだ。
俺は死んでしまうのか。
俺はここで終われないのに。
ロクな抵抗もできずに。
あっさりと。
俺は…。

「おいおい少年。諦めるには少々早すぎるんじゃあねえのかい」

と。
人が。
赤い人。
赤い人が。
俺の眼前に。
颯爽と現れた。
何者なんだ。
この人は。
どこに。
いた。
あ。

「あんた、俺と誓約してくれないか」

口調は普段と変わらないが、内心はドキドキしっぱなしだ。
420おれのパートナー ◆xzYb/YHTdI :2011/04/13(水) 17:55:34.63 ID:IZid/F5W
これだけで伝わったかな?

「あ?まぁちょっと待ってろ。こいつ瞬殺してくるから」

そう言うと。
彼女は本当に一瞬で片づけた。

「んで。何?誓約って。何すりゃいいんだ」
「別に俺とパートナー組んでいいと思えばいいです」
「一応聞くけど、殺し合いする気は?」
「ない」
「そうか。ならばその依頼、この哀川潤が請け負うよ」

 ◇

「俺はネクだ。助かったよ。哀川さん」
「あたしの事は名字で呼ぶな。名字で呼ぶのは敵だけだ。ってこのやり取りはどこにいってもやるんだな」
「何のことだ」
「ほぅ。さっきまで死にかけだった奴があたしにため口とは。なかなか」
「あ…。いえ。すいませんでした」

この人を怒らせるとはっきり言って後が…やめよう。気分が悪くなるだけだ。

「それでネク?たんはいーたんだし、ちゃんは姉ちゃんになるし、りん…駄目だなぁ」
「い、いえ、ネクでいいですよ」
421おれのパートナー ◆xzYb/YHTdI :2011/04/13(水) 17:56:01.85 ID:IZid/F5W
「じゃあネク。まぁあたしもこだわりがあるわけじゃねぇしな」

なら始めからやるなよ。とは死んでも言えない。…殺されたけど。

「それで、さっきパァァって回復してたのは何?」
「あれは、バッチを使ったサイキックですよ。この缶柄の奴を使いました」

おかげで大分SP減ったけどな。

「ふぅん。まだなんかあんの?」
「バッチのほとんど盗られたので、あと5個ぐらい使えますね」
「へぇ。まぁじゃあ頼りにしてるぜ」
「俺の方こそ。それで今までどこにいたんですか。一周はしたんですけど」
「あたしは下の方で雑魚どもを蹴散らしてたぜ」

そういえば、最下層まではいってなかったかな。
流石にいないだろうと思ったんだけど。クソッ。行けばよかった。

「全くあたしを無能力者なんぞにするから悪ぃんだ。
ったく。ここの敵はもう楽勝だな。よし次行くか」
「え!?あ、ああはい。行きましょう」

運がいいことに頼りになる人がパートナーになってくれた。
待ってろよ。シキにヨシュア。さっさと、生き返らせてやる!!
422おれのパートナー ◆xzYb/YHTdI :2011/04/13(水) 17:56:20.32 ID:IZid/F5W
【1日目/深夜/隠されし 渦越しの 虚無】
【桜庭音操@すばらしきこの世界】
[状態]健康
[ステータス]
LV:1 HP:70/70 SP:50/100
ATK:3 DEF:3 SPD:5
[装備]初心者用バッチセット(炎、剣、弾、缶、念、雷)
[道具]支給品一式
[所持金]0
[思考]
基本:生き残り、シキたちを救う
1:潤さんと行動
[備考]
※ヨシュア編七日目後〜ビイト編1日目の前からの参加です
※缶はその時のSPの半分を払えば使える
※哀川潤がパートナーです。
※能力者扱いです

【哀川潤@戯言シリーズ】
[状態]健康
[ステータス]
LV:25 HP:589/602 SP:40/40
ATK:50 DEF:41 SPD:32
[装備]スタンガン
[道具]支給品一式
[所持金]2798
[思考]
基本:主催者を倒す。
1:ネクと行動
2:次に行こう
[備考]
※ネコソギラジカルで想影真心と戦った少し後からの参加です
※無能力者扱いです


※隠されし 渦越しの 虚無 
推奨LV:20 地属性
423 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/13(水) 18:07:49.02 ID:IZid/F5W
以上です。
バランスがもうくちゃくちゃ。
ですが、一応哀――潤さんがあんなLV高くできたのには
理由をこじつけてはいますよ。

まずモンスターは基本的にAIです。それもアウラとは違い一般的な。
ですから、どうしても攻撃はワンパターンになりますし、
どんな強力な攻撃も当たらなければ意味ないです。
(それにもともと潤さんは強いステータスでしたからね)
そして抜群の戦闘センスをもつ潤さんは、それを見ぬき倒せたというわけです。
1度倒せば、LVの関係によりどんどん簡単になっていってあのLVになりましいた。

ちなみに植木は、まずルールを理解できていなかったから倒せなかっただけです。
それこそあいつはガリバー→ピックの繰り返しで勝てるしね。

そういうことでよろしく
424 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 18:51:10.97 ID:8dcouOHI
投下乙です。
投下します
マイブームロワ第39話:負物語(マケモノガタリ)/望語(ノゾミガタリ)
登場:上条当麻、ユークリウッド・ヘルサイズ、リルル、球磨川禊
425 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 19:06:57.63 ID:8dcouOHI
球磨川の肉体が殴り飛ばされた。『幻想殺し』による強烈な一撃。

「……てめえが今殺したのは、リルルの大切な奴なんだぞ。…てめえがもし、俺達の大切な物を奪っていくってんならーーー!」


「ーーーまずは、その幻想をぶち殺す!!」


球磨川は焦り始めていた。彼の中の“過負荷”が上条の言葉に揺らぎ始めていたのだ。
今過負荷を捨ててしまえばきっと生き残れる。が、それは彼自身が許さなかった。

不遇の扱いを受けてきた仲間達を助けて、過負荷の安心できるどこまでも過負荷に過負荷な世界を作る。
彼は止まれなかった。だからこそ、


彼は『却本作り』を自らの心臓に突き刺した。


制限が解けていたことは不思議だったが考えていられない。
ネジ片手に突撃する。上条は右拳で応戦しつつも、好機を探っていた。
そしてーーーーー。
球磨川のネジが上条の胸元に突き刺さった。勝利を確信したそのとき。
ネジがそのまま消えていったのである。

「(な、っ!?右手に触れていないのにーーー!?)」

「歯を食いしばれ、ーーーこのクソ野郎がァァァァああああああああああッ!!」

再び顔面に、上条当麻の拳が突き刺さった。
426 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 19:23:33.25 ID:8dcouOHI
しかし。体力の限界を越えて球磨川は返しの手を打つ。ネジではなく、ポケットのコルトバイソンで上条の頭を。

ダァン、と銃声が響いた。

「は、はっ。参ったな…。」

ばたっ、と球磨川は首の下から血を流して倒れた。
ユーが、泣きながらも支給品、コルトガバメントを向けていた。

ーーーこうして。バトル・ロワイアル最後の殺人鬼は逝った。

【源静香@大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団】
【球磨川禊@めだかボックス】   死亡確認
【残り3/30人】

【一日目/朝/b-2】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]疲労(中)
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:殺し合いを潰す。

【ユークリウッド・ヘルサイズ@これはゾンビですか?】
[状態]罪悪感
[装備]コルト ガバメント
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:殺し合いを潰す。

【リルル@大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:殺し合いを潰す。
427 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 19:30:14.66 ID:8dcouOHI
ーーーああ、困ったなあ。まさか僕が殺されるなんてね。

まあ、いつかこうなるとは思っていたよ。僕らみたいな悪役はあの子たちみたいな主人公にやられるさだめなのさ。

君ならよく知っているだろう?ーーーさん。

僕のはじまりの過負荷を返してくれて助かったけど、僕はここでリタイアだ。

ーーーさんはきっとあの生徒会長と戦うんだろ?今の僕になら分かるけど、君じゃあ彼女には勝てないよ。

まあ、ここで悪役はおとなしく退場するよ。さようなら、安心院なじみさん。



投下終了です。続きはまた後で。
428 ◆ymCx/I3enU :2011/04/13(水) 21:59:11.04 ID:Yw47/nhK
投下乙です。球磨川逝ったか…いよいよクライマックスか!?
残り3人…上条当麻、ユークリウッド・ヘルサイズ、リルル、ここからどうなる?

投下します。美女と野獣オリロワ 3:保健医の女とドラゴン…どう言う組み合わせだ
登場:浅井うらら、アーネスト
429 ◆ymCx/I3enU :2011/04/13(水) 22:00:37.49 ID:Yw47/nhK
3:保健医の女とドラゴン…どう言う組み合わせだ

浅井うららは30歳の中学校保健医である。
しかし、30歳には見えない、20代前半に見える美女でもあり、巨乳のナイスバディでもある。
「保健の女医」と聞くと淫靡な想像をするであろう思春期の坊主諸君、
彼女は正にそれを体現しているのだ。君達の想像は空想の世界だけでは決してない事を知って貰いたい。

「…殺し合いなんて、出来る訳ないじゃない…」

海が見えるボロボロの道路が走っている平原地帯で、白衣姿の金髪のショートヘアの美女、
浅井うららは海を見詰めながらそう言った。
デイパックを開き、名簿を取り出し開くと、男女別で三十二人の参加者の顔写真と名前が載っていた。
男――♂側は人間は一人もいないようだ。女――♀側は美女、美少女、人間に近い魔物の雌ばかり。
言うなれば「美女と野獣」の様相を呈している。うららは♀01番。その次の♀02番は。

「なっ…さららまで…」

うららの下の妹、浅井さららも参加させられている。
三姉妹なのだが、もう一人の妹でありさららの上の姉に当たる浅井きららはいないようだった。

「きららはいないのね…いや、安心出来ないけど…さらら、捜さなくちゃ…。
…そう言えば、何が支給されたんだろ、ランダム支給品」

更にデイパックを漁るうらら。

「何これチェーンソー? 重っ…もう一つある……」

大型のチェーンソーともう一つ、小型榴弾投擲銃ワルサーカンプピストル、予備の榴弾3発が出てくる。
チェーンソーは重過ぎ扱えそうに無いのでカンプピストルを装備するうらら。

「あら…あそこに人影が。人って言うか…ドラゴン?」

遠方の道路を歩く一匹の緑色の竜を発見する。

「話し掛けてみようかしら」

少し怖かったが、思い切ってうららは緑色の竜に話し掛けてみる事にした。

「ね、ねぇ」
「…! 誰っ? …あ? 人間…」
「あなた…アーネストさんね? 私は浅井うらら」
「…どうして俺の名前知ってるんだ?」
「名簿、まだ見てないの? 顔写真と名前載ってるのよ」
「……まだデイパック、中身確認してないから……」
「確認しましょうよ、そこに良い感じに草むらがあるから」
「……(コクリ)」

しかし当のアーネストはデイパックの確認云々よりもうららの美貌、そして身体に興味を引かれていた。
430 ◆ymCx/I3enU :2011/04/13(水) 22:02:25.69 ID:Yw47/nhK
(綺麗な女の人だなぁ…凄い…おっぱい大きい…こんな人と…エッチな事…したいな…)

不謹慎な事を考えつつ、うららとアーネストは背の高い草が生い茂る場所にやって来た。
道路からはまず、二人の姿は見えないだろう。
アーネストは自分のデイパックを開けてランダム支給品が何か見る。

「これは……銃?」

アーネストが持つとかなり小さく見えるそれは、.357マグナム弾を使用する小型リボルバー、
コルトローマンであった。予備の.357マグナム弾も少量用意されている。

「俺には小さくてちょっと使いづらいな」
「じゃあ、私のこれと交換しない?」
「何…? …チェーンソーか、これなら合いそうだ。分かった、交換しよう」

自分の身体に合った武器の方が良いと考え、アーネストはローマンと予備弾をうららに渡し、
自分はチェーンソーを受け取った。うららは装備をカンプピストルからローマンに切り替える。
小型のグリップはうららの小さめの手にはしっくり来たようだった。

「アーネストさん…」
「…うららさん、何歳? 俺、17歳」
「えっ…? わ、私、30……」
「そうなんだ(三十路にはとても見えないけど)」
「っていうか女性に年齢を聞くのは関心しないわよ! …まあ良いか…じゃあ、アーネスト君、
ここで聞くのも何だけどあなたは殺し合いには…」
「…乗ってないよ」
「そう…安心した。私も…それでね…妹が、この殺し合いに参加させられているみたいなの。
浅井さららって言って…この子なんだけど、会ってない?」

名簿を取り出し、自分の妹の顔写真を指差しアーネストに尋ねるうらら。
しかしその問いにアーネストは首を横に振る。

「ごめん、うららさんが初めて会った人だよ…」
「そう…」
「…心配? 一緒に、捜そうか」
「本当? …ありがとう、アーネスト君」
「……いえ(言えない、綺麗な女の人と一緒にいたいだけなんて)」
「……(可愛いなこの子……食べちゃおうかな……でも原っぱじゃちょっとムードに欠けるし…タイミングを見計らって…)」

互いに卑しい下心を隠しつつ、保健医の女性と童貞の雄竜は共に歩き始めた。
431 ◆ymCx/I3enU :2011/04/13(水) 22:03:48.63 ID:Yw47/nhK
【早朝/F-2平原】
【♀01番:浅井うらら】
[状態]健康
[装備]コルトローマン(6/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)、ワルサーカンプピストル(1/1)、26.6o榴弾(3)
[思考・行動]
0:殺し合いには乗らない。妹のさららを捜す。
1:アーネスト君と行動。隙あらば性的な意味で食べたい。
[備考]
※特に無し。

【♂01番:アーネスト】
[状態]健康
[装備]チェーンソー(バッテリー残り100%)
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
0:殺し合いをする気は無い。
1:うららさんと行動。出来る事なら性的な交わりをしたいが、無理かな…。
[備考]
※特に無し。

----
【チェーンソー】
木の伐採等に使用される電動式の自動鋸。ホッケーマスクの殺人鬼の得物として有名(但し本人は一度も使用していない)。
使用する際は注意しなければ自分自身が致命的な傷を負う危険がある。

【ワルサーカンプピストル】
元は信号拳銃だった物を小型榴弾投擲銃(グレネードピストルのような物)に改修した物。
軽装甲程度の車両なら破壊可能な程度の威力はある。カンプピストルとはkampf pistole:戦闘拳銃の意。

【コルトローマン】
.357マグナム弾を使用する小型回転式拳銃。ローマンは「法執行人」という意味で、
警察や法執行官向けに開発された。

【名前】浅井うらら(あさい-)
【性別】女
【年齢】30歳
【職業】中学校保健医
【身体的特徴】金髪ショートヘアの巨乳美人、20代に見える
【性格】好色
【備考】淫らな保健医。しかし医療知識は確かなもの。妹に浅井きらら、浅井さららがいる

【名前】アーネスト
【性別】雄
【年齢】17歳
【職業】野生の竜
【身体的特徴】緑と白の身体の竜。引き締まった身体付き
【性格】少しスケベだが純朴
【備考】RPGファンタジー風世界の住人。チェリーボーイドラゴン。ねぐらのゴミ箱は丸まったティッシュが一杯…
----
432 ◆ymCx/I3enU :2011/04/13(水) 22:05:18.86 ID:Yw47/nhK
投下終了です。原っぱで××させようとも思ったが自重した。
以前より名前だけ出ていた浅井きららの姉、浅井うららです
433 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 22:22:04.26 ID:8dcouOHI
投下乙です。きららの姉とは予想外
投下します
マイブームロワ第40話:第二回定時放送(さいしゅうほうそう)
登場:フィアンマ、???
434 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 22:35:14.42 ID:8dcouOHI
ハーイ。第二回目の放送だぜ、肉塊ども。
今回の死者は12名だ。
能美クドリャフカ
来ヶ谷唯湖
ドラえもん
源静香
一方通行
麦野沈利
人吉善吉
球磨川禊
相川歩
京子
鹿目まどか
暁美ほむら

以上だ。
残り3人だが、こちらの目的量エネルギーはもう集まったんだ。
つーわけで、だ。最終決戦といこうぜ、生き残った奴等。
俺様のアジトには魔術兵隊と駆動鎧が用意されている。まあせいぜい頑張れや。

「……フィアンマ。君は自信家だね。」

「そう言うな、インキュベーター。お前の狙っていた鹿目は死んだ。…まあ球磨川は予想外だったがな」

暗闇の中で話声だけがする。
今、最後の戦いが始まった。



投下終了です。
投下します
マイブームロワ第41話:終わりの始まり
登場:上条当麻、ユークリウッド・ヘルサイズ、リルル、フィアンマ
435 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 22:51:29.13 ID:8dcouOHI
銃声が連続する。サブマシンガンでリルルが掃射して、上条が打ち消す。
快進撃につながったが、一番の理由はユーに力が戻ったことだ。駆動鎧を停止させ、回復すらやってのける。

「………インキュベーター!勝手な真似を…ッ!あれでは対幻想殺しが意味を成さない」

パァァアアアアアンンンン!と扉が破られ、ヒーローたちが乱入する。
リルルによる掃射が行われるが、フィアンマの背中から生えたもう一つの腕が防ぐ。

「…てめえだけは生かしておけねえな、フィアンマァァあああああああああ!!」

「まあ焦るなよ。俺様の目的は大天使のコントローラー作りだ。成果を見せてやるよ」



「さあ、出撃だぜ、『神の力』」



突如出現する蒼い人型の怪物。背の巨翼が上条たちに振りかかるが、右手で何とか防ぐ。

「ほう。レベルが増しているらしいな」

「……悪いが。球磨川(あいつ)と戦ってから力の感じが違うんだ。ーーー一撃で終わらせてやるよ」

『神の力』最大の一撃が上条を押しつぶしに迫るが、今まで聞いたこともないほどの轟音が響き。

『神の力』は一撃で消失した。

「な……ッ!?貴様…」

「終わりだ、フィアンマ。お前だけは許せねえよ。」
436 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 23:00:16.09 ID:8dcouOHI
上条のたった一発の拳から、大天使を一撃で倒すほどの力が放たれる。

「ハ、ハハハハハハハッ!やっぱ最高だぜてめえ!」

苦し紛れの第三の腕など意味を成さない。放たれた力はフィアンマを呑み込み、そのまま消し去った。


「何だって……!?防御魔法が消えている!?フィアンマ、まさか…ッ!」

「そのまさかよ、黒幕さん」

IMIウージーが火を噴き、キュゥべえは破裂する。完全に殺した。
リルルは死体を見おろしながら、すがすがしそうに言った。

「終わったわね、何もかも…。」


【第42話:未来福音 に続きます】
437 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 23:10:03.25 ID:8dcouOHI
上条たちは次元転送装置の前にいた。もう帰れるのだ。

「私はもう行くわね。せっかくだから、あの星を徹底的に変えてあげるわ。じゃあね、当麻、ユー」

リルルは笑顔のまま、消えた。次にユーが前にでる。涙をぼろぼろ流しながら、

「……ありがとう。また、会いましょう」

消えた。
残された上条もまた前に出る。いろんなことがあった。トラウマになりそうだが、忘れたくない記憶。

「さて、あいつら、どうしてっかな。」

そして誰もいなくなって。物語は終わった。

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【ユークリウッド・ヘルサイズ@これはゾンビですか?】
【リルル@大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団】
【以上三名、マイブームバトルロワイアルより生還】
438 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/13(水) 23:11:53.03 ID:8dcouOHI
投下終了です。
明日にはエピローグ投下して終わりますね
439創る名無しに見る名無し:2011/04/13(水) 23:14:57.29 ID:x/ydjkht
投下乙です

マイブームロワお疲れ様でした!
440創る名無しに見る名無し:2011/04/14(木) 00:07:50.30 ID:6MnW/LuH
マイブームロワの収録完了しました
441 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/14(木) 18:57:33.91 ID:Y9H1NoT4
さて終わらせますか。
マイブームロワ第43話:episode:リルル
登場:リルル
442 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/14(木) 19:08:16.15 ID:Y9H1NoT4
あの殺し合いの後、リセットされたメカトピアで私は選挙に出た。
そして、星中の7割の票を獲得し、星の指導者になった。
殺し合い後わずか半月のこと。
今やメカトピアの科学力は随一、民主制度が完成したこともあり、“あの殺し合い”の時の止まった空間に行った。
ドラちゃんやのび太くんはすでにやりようがなかったけれど、静香だけは連れ帰った。
今は生命機能を機械で補う作業をしている。

「…私はもっと強くなる!」


HAPPY END!!



投下終了です。
投下します
マイブームロワ第44話:episode:ユー
登場:ユークリウッド・ヘルサイズ
443 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/14(木) 19:16:19.48 ID:Y9H1NoT4
殺し合いから数カ月経過していた。
あの日、当麻は私にひとつプレゼントをくれた。ネクロマンサーの力を封じたのだ。
おかげで今はサラスたち吸血忍者に匿ってもらっている。
みんな死んでしまったあの日だけれど、私は生きていることに感謝しなければね。
あ、サラスと友紀が呼んでる。行かなきゃ。

HAPPY END!!



投下終了です
さて…これで終わりか。マイブームロワ最終話です
第45話:episode:上条当麻
登場:上条当麻
444 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/14(木) 19:26:08.49 ID:Y9H1NoT4
「当麻さーん!もうすぐ挙式はじまっちゃいますよー!」

「悪りぃ!今行くよ、五和」

殺し合いから数年が経った。いろいろなことがあった。
初恋の相手もできた。天草式十字凄教の五和。御坂は俺のことを好いてくれていたらしかったが、俺たちを応援してくれた。
そして今は結婚式だ。
ステイルや神裂、果てには何 故 か アックアやヴェントまで来ていた。誰得だおい
フィアンマは生きている。違う世界軸のフィアンマは俺が殺したが、ここではオッレルスとか言うやつと仲良くやってるらしい。
ユーたちはどうしてるのかな。
あいつらともまた会いたいけど、今度はちゃんとした形で会いたいな。


ーーーこうして。一つの悲しき物語は終わった。

【マイブームバトルロワイアル 完】

【TRUE END】
445 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/14(木) 19:28:19.05 ID:Y9H1NoT4
投下終了です。
応援ありがとうございました!
今度はオリ+版権のロワを考案中。
446 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/14(木) 19:34:58.05 ID:J94okQXp
乙でした!
◆Cgt五和派ですか?気が合うかもしれません。
オリキャラいた方が意外と簡単ですよ?
新ロワ期待してます!
という事で投下。
DOL2nd
22話 放送前、三人の状況
23話 第一回放送(DOL2nd)
登場人物 マリオ、白井黒子、神原駿河
登場人物 モノクマ
447放送前、三人の状況 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/14(木) 19:36:01.78 ID:J94okQXp
22話 放送前、三人の状況


「驚いた…これはクッパ城そのまんまだな…」

マリオは白井黒子と別れた後、クッパ城を探索していた。
何度も来た事あるから分かる雰囲気。
間違えるわけがない。クッパ城だ。

「…さて」

マリオは一つの事を決めていた。
先ほどの怪物。神原駿河についてだ。
あのまま放っておいたら。確実に人を殺すだろう。
クッパ城は出るのには時間がかかる。
確実にこの城の中にいると言って良かった。

「もうすぐ放送か…」

この場には弟、愛すべき姫の守護役、相棒と言える恐竜がいる。
ワリオに関しては気にしてはいないようだ。

「みんな…無事でいてくれ…」

【一日目/黎明/A-1クッパ城?階】
【マリオ@マリオシリーズ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品(1〜3)
[思考・行動]
基本:モノクマの打倒。
0:放送を聞く。
1:ルイージ達を探す。
2:さっきの女の子はいったいどんな能力を…。
[備考]
※スーパーマリオサンシャインクリア後からの参戦です。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「……私は…決して…」

先ほどマリオに助けられた少女、白井黒子はクッパ城の内部にいた。

「……お姉さまは無事なんでしょうか…」

彼女のお姉さまこと御坂美琴。
彼女はその助けてもらった人の弟と行動している。
448 ◆YR7i2glCpA :2011/04/14(木) 19:37:28.10 ID:WWPqdtU4
投下乙です!
そして終了おめでとうございます!
とても楽しく読ませていただきました。
俺も頑張りたいと思います。

というわけで投下します。
ごちゃ混ぜロワ 13:バトロワのエイリアン
登場人物:風間望、支倉未起隆
449放送前、三人の状況 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/14(木) 19:37:57.52 ID:J94okQXp
「……」

白井黒子は立ちあがり、能力を使った。
どこに行ったのかは分からない。

【一日目/黎明/A-1クッパ城?階】
【白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品(1〜3)
[思考・行動]
基本:モノクマ、または黒幕を捕まえる。
0:???
1:御坂美琴を探す。
[備考]
※本編8巻終了後からの参戦です。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

もう彼女は泣かなかった。
大切な人を守るために化物になった。
後悔はしてないのだろう。


彼女は玉座に座っていた。

そして放送が始まった。
この放送が終わってどうなるかは、分からない。


【一日目/黎明/A-1クッパ城玉座】
【神原駿河@化物語】
[状態]レイニーデビル(完全体)
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:戦場ヶ原ひたぎと阿良々木暦を生き残らせる。
[備考]
※つばさキャット終了後からの参戦です。
※自我はほとんどありません。
※支給品を捨てました。中に不明支給品が入ってる可能性があります。

続いて放送
450第一回放送(DOL2nd) ◆VxAX.uhVsM :2011/04/14(木) 19:41:41.85 ID:J94okQXp
◆YR7i2glCpA氏すみません。
さっさと投下します。

―――――――――――――――――――――――――

第一回放送(DOL2nd)



やっほー!みんな元気ぃー?
本当は挨拶とかしておいた方がいいんだけどねー。
まあ、ちょっとやりたい事があって〜?
だ・か・ら!さっさとやることやっちゃうよ!

まずは禁止エリア設定!

A-2
B-4
E-4
F-1

二回は言わないよ!
まあ、でも電子生徒手帳の地図に書いておくから!
みんな安心してね!

ではみなさんお待ちの死亡者発表!
死んだ順番に発表するよ!

ワリオ
たけし
ニュートル
山田一二三
和歌山純太
卓郎
津本二三也
霧雨魔理沙
佐藤翼
ジル・バレンタイン
佐藤洋

以上11人!

フフフ…さあ…ここからが本番だよ…じゃあ始めましょう…






動機の提示を!





☆ ☆ ☆ ☆ ☆
451第一回放送(DOL2nd) ◆VxAX.uhVsM :2011/04/14(木) 19:43:23.39 ID:J94okQXp




さーって!

お前らがどう動くかは自由だよ!


じゃあ今から第二回放送まえ、頑張ってねー!


【残り 29人】

※それぞれの動機が電子生徒手帳に流されました。




投下終了です。
こんな調子で大丈夫か?
『大丈夫じゃないよ、むしろ問題だ』
452バトロワのエイリアン ◆YR7i2glCpA :2011/04/14(木) 19:50:13.37 ID:WWPqdtU4
◆VxAX.uhVsM様、かぶってすいませんでした。
では改めて投下。



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殺し合いが行われている場の隅に位置する灯台に、二人の高校生男子がいた。
二人とも殺し合いに乗る気はなく、またそれを確認しあったために共に行動している。

だが、この二人は普通の高校生ではなかった。
二人――風間望と支倉未起隆は、二人とも地球人ではない。
片やスンバラリア星から、片やマゼラン星雲からやってきた宇宙人であった。

「しかし、驚きましたよ。まさか僕以外にも宇宙から来た人がいたなんて…」
「それはお互いさまと言うものさ、僕もマゼラン星雲人と会うのは初めてなもんでね。」
「しかし風間さん、これからどうしましょう?」
「んー、そうだねえ……皆目見当もつかないや。」
風間はそう呑気に言うと、支給されていた食料のパンをもりもりと食べた。
453バトロワのエイリアン ◆YR7i2glCpA :2011/04/14(木) 19:51:05.15 ID:WWPqdtU4
「しかし日野の奴も変な事をやるもんだ…」
「日野?誰ですかそれは?」
「見ていなかったのかい?あの大広間にいたメガネの男だよ。」
「彼を知っているのですか?!」
未起隆は風間の発言に驚き、身を乗り出した。
その様に風間は咥えていたパンをのどに詰まらせむせた。
「げほげほ……そ、そんなにあわてなくても良いじゃないか、まったく。」
「あ、すいません……ですが何分急なものでしたので。」
未起隆は風間に謝ると、水を差しだした。
風間はそれを何も言わず受け取ると、ぐいと飲み干した。
「ああ、奴の名前は日野貞夫。僕たちと同じ鳴神学園に通う高校生さ。」
「そうなんですか……」
未起隆は考える。
風間は宇宙人とは言えあくまでも表の顔は一般的な高校生だ。
と言う事は恐らく日野と言う男も同じように一般的な高校生なのだろう。
そのような男に、こういった大掛かりな真似ができるのか?
71人もの人数を一気に集め、その首に首輪をつけるなど?
しかもこの首輪、少々見ただけで全容の詳細までは分からなかったがなかなか複雑極まりない技術を使っている。
どういうことなのだろう…
454バトロワのエイリアン ◆YR7i2glCpA :2011/04/14(木) 19:51:39.35 ID:WWPqdtU4

「なあ、未起隆くん。どうしたんだ?さっきから難しい顔で黙りこくっちゃって。」
「あ、いえ…考え事をしていました……風間さん。」
「なんだい?」
「その日野と言う男はどういう人なのですか?」
「そうだねえ…と言っても僕とあいつはクラスが違うから何とも言えないなあ。」
「そうですか…」
「ま、普通の高校生だと思うよ…もっとも、こういう場にああいう形で立っているからたぶん違うけどね。」
そりゃそうでしょう、と言おうと思ったが未起隆は口を閉じた。

「さて、これからどうするんだい未起隆くん?」
「協力者を探しましょう。幸いここに集められた人間の中には僕やあなたのように殺し合いに乗る気のない人もいるんです。その中にはきっと状況を打開してくれる人もいるはずです。」
「そうは言うけど、誰か心当たりはあるのかい?」
風間はまだ半信半疑、と言った感じで未起隆を見る。
だが未起隆は自信たっぷりに名簿を取り出した。
「東方仗助、彼に会いに行きましょう。彼は強力な味方になってくれるでしょう。」
「…分かった、君についていこう、本当は可愛い女の子についてきたいところだが今はそんな事を言っている場合じゃないからな。」
「そうですね。」

二人の宇宙人は歩き出す。
455バトロワのエイリアン ◆YR7i2glCpA :2011/04/14(木) 19:52:32.32 ID:WWPqdtU4



【A−7灯台/1日目朝】
【風間望@学校であった怖い話】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(アイテム確認済み、食糧小消費)
[思考]1:仗助に会いに行く
   2:殺し合いには乗らない
   3:脱出する、最悪手段は問わない

【支倉未起隆@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:仗助に会いに行く
   2:殺し合いには乗らない

【備考】
風間望はスンバラリア星シナリオからの参戦です。
未起隆の能力は制限されていますが気付いていません。
456 ◆YR7i2glCpA :2011/04/14(木) 19:53:27.28 ID:WWPqdtU4
投下終了です。
まさか投下するタイミングがかぶるとは思いもしなかった…

そして次のロワも超期待してます。
457 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/14(木) 20:29:12.29 ID:Y9H1NoT4
新ロワといきますか。
題名「俺の思いつきロワ」
【参加者】
【オリキャラ】(20/20)
・中町英一・小栗宏・金杉芳雄・井上眞一・内海総一朗・菊池透・玉置重幸・河合祐磨
・ヴィクトル・トリュフォー・ムツィオ・トッティ・アレクサンダー・ベルネ・松崎佳世・平田万里
・住吉久美子・青木舞子・出口美帆・奈良友見・岡崎真琴・フランチェスコ・フレー二
・ミース・シュナイダー
【とある魔術の禁書目録】
・一方通行・初春飾利・木原数多・垣根帝督
【空の境界】
・両儀式・浅上藤乃・荒耶宗蓮・白純里緒
【戦国BASARA】
・真田幸村・毛利元就・織田信長・豊臣秀吉
【バカとテストと召喚獣】
・吉井明久・姫路瑞希・坂本雄二・霧島翔子
【バトル・ロワイアル】
・川田章吾・桐山和雄・三村信史・杉村弘樹

【主催者】
・レイラ=シルファボーネ@オリキャラ
・蜂須科竜五郎@オリキャラ
458 ◆ymCx/I3enU :2011/04/14(木) 21:35:46.21 ID:gyOJY90w
投下終了でしょうか 新ロワ乙です
そして完結おめでとうございます、何と言う速さ、自分も負けてはいられぬ
投下したいのですが、大丈夫ですか?
459 ◆YR7i2glCpA :2011/04/14(木) 21:45:16.54 ID:WWPqdtU4
>>458
どうぞどうぞ
460 ◆ymCx/I3enU :2011/04/14(木) 21:47:38.57 ID:gyOJY90w
投下するでござい 美女と野獣俺オリ 4:ヤって殺られて
登場:伊達伸也、セレーナ・ライプニッツ
461ヤって殺られて ◆ymCx/I3enU :2011/04/14(木) 21:48:29.95 ID:gyOJY90w
4:ヤって殺られて

崖。断崖絶壁の崖がある。下は海だが浅瀬のようでごつごつとした岩が波間から幾つも見える。
落ちれば死は免れないだろう。そんな危険な場所の上で、身体を交えている獣人の青年と明るい茶色セミロングの少女がいた。
四つん這いになった全裸の少女の腰を掴み、白い毛皮の細身の虎獣人青年が舌と涎を垂らしながら腰を激しく打ち付ける。
少女は草を両手で掴みながら、目を閉じ喘ぎ声を発する。豊満な乳房が腰を打ち付けられる度、
淫らに揺れ動いていた。そして、白虎獣人が一際強く腰を押し付け、二人は昇天した。

「はぁ…はぁ…はぁ…ああ…気持ち良い〜」
「ふぅ、ふぅ、ふぅ…こんなに出したのは、久し振りだ…」

全裸の少女、セレーナ・ライプニッツは汗ばんだ身体を雑草の上に横たえる。
白虎青年、伊達伸也も女座りになりいわゆる賢者タイムになっていた。

(…相手は消耗してる…今ならヤれ、いや、殺れる?)

セレーナの表情が一瞬で鋭いものに変わる。伸也からは見えていない。
近くに脱ぎ捨てた自分の衣服の所に置いてある、回転式拳銃タウルスジャッジM4510を手に取る。

(ふふふ、ごめんなさいね伊達伸也さん、でも死ぬ前に気持ち良くさせてあげたんだから、感謝してね――――!)

振り向きざまに、ジャッジを発砲しようとセレーナが行動を起こした。

「残念」
「うぐっ! …う゛」

腹の辺りに激痛を感じるセレーナ。下を見ると、白い毛皮の手に握られた物が、
セレーナの腹を深く突き刺していた。千枚通し。刺された部分から赤い血が溢れ、
セレーナの透き通る美しい肌を赤く染める。

「ゴフッ……」
「賢者タイムを狙って俺を殺そうとしたんだろ? だが残念だったな。
そういう考えは君だけじゃ無いのさ……甘い、甘いな、君の愛液よりも甘い」
「現実は、苦いね…伸也君の精液より苦いね…何言ってるんだろ私…痛い…ゲフッ……。
…寒い…ああ、死ぬのね、私……ぎゃう゛っ!!」

伸也が千枚通しを一度引き抜き別の場所に思い切り突き刺した。

「いだ、い゛っ…! お、に…! あ、あ゛ア、ァ……ガハッ……」
「君が死ぬ前に、もう一度ヤらせて貰う…俺がイく時、君は逝く」
「上手くない、から……好きに、しなよ…どうせなら、気持ち良いまま……死にたい、から」

吐血し、刺された腹から血が溢れ出す有様のセレーナを、伸也は正常位で味わい始めた。
そして、伸也がセレーナの中で二回目の絶頂を迎えた時、セレーナは二つの意味で昇天した。

「ふぃ〜……気持ち良かったよセレーナちゃん……君とはこんな殺し合いじゃなくて、
別の場所で会いたかったな」

セレーナの持っていたタウルスジャッジM4510回転式拳銃と予備弾、双眼鏡を回収する伸也。
伸也自身の支給品は先程セレーナに致命傷を与えるのに使用した千枚通しのみ。
銃はともかく、双眼鏡は安物のようで余り精度が良く無く役に立つかどうか不明瞭だが、持っていれば何かの役には立つかもしれない。
セレーナの服で己の息子の後始末をし、脱ぎ捨ててあった自分の衣服を着ると、伸也はその場を後にした。
462ヤって殺られて ◆ymCx/I3enU :2011/04/14(木) 21:52:43.12 ID:gyOJY90w
【♀09番:セレーナ・ライプニッツ  死亡】
【残り29人】


【早朝/A-4崖上】
【♂10番:伊達伸也】
[状態]健康
[装備]タウルスジャッジM4510(5/5)
[持物]基本支給品一式、.410boreショットシェル(10)、千枚通し、双眼鏡
[思考・行動]
0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。セックスもするぞ出来ればな。
[備考]
※特に無し。


※A-4崖の上にセレーナ・ライプニッツの死体及びデイパック(基本支給品一式)が放置されています。

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【タウルスジャッジM4510】
ブラジルのタウルス社製の散弾を使用する回転式拳銃。

【千枚通し】
手を使って小さな穴をあけるための文房具。

【双眼鏡】
望遠鏡の一種で、二つのレンズから遠方の物を両目で拡大して見るための光学器械。
本ロワの物は安物らしく余り精度が良く無い。

【名前】伊達伸也(だて しんや)
【性別】男
【年齢】21歳
【職業】スポーツ用品店店員
【身体的特徴】細身の白虎獣人。美形
【性格】物腰は柔らかいが自分の安全のためなら冷徹になれる
【備考】行為の際は攻め手に回る事がほとんど。受けになる事はまず無い

【名前】セレーナ・ライプニッツ
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】花屋の娘
【身体的特徴】明るい茶髪セミロング美乳少女
【性格】明るい、そしてビッチ
【備考】花言葉を良く知っているビッチ町娘。盗賊のアジトに全裸で赴き進んで輪姦されると言う猛者
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463 ◆ymCx/I3enU :2011/04/14(木) 22:12:17.57 ID:gyOJY90w
投下終了です。エグい死に方は仕様
464 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/15(金) 19:02:19.52 ID:1sW/Yjyr
投下乙です
俺の思いつきロワ第1話:ただのオープニング
登場:レイラ=シルファボーネ、蜂須科竜五郎
465 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/15(金) 19:22:46.98 ID:1sW/Yjyr
『貴様等にはこれから、殺し合いをしてもらうーーーー。しかし褒美は用意しよう。何でも好きな願いを一つ成就させてやる』

ノイズ混じりの放送。絶望と混乱のゲームのはじまりだった。
参加者は40人。生き残れるのはたったひとり。勿論死者を蘇生することもできる。
あまりにも簡潔に、放送は終わった。

「良かったじゃねえのレイラちゃん?」

「黙れ。おまえはあくまで私の護衛だ。雇用料以上は働いてもらうからな」

【名前】レイラ=シルファボーネ
【性別】女
【年齢】20
【職業】とある王国の女王
【身体的特徴】金髪のショートヘアーに長身。
【性格】重度のサディスト。死体などは好物
【備考】死体見物のためだけに紛争地へ赴くなど不謹慎な言動が目立つ

【名前】蜂須科竜五郎
【性別】男
【年齢】45
【職業】雇われのテロリスト
【身体的特徴】黒髪にかなりの大柄。常にポケットの内側には爆弾が
【性格】つかみどころがない気さくな性格
【備考】雇用料数千万の超凄腕。科学者でもあり、今回のオリジナル支給品提供者
466 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/15(金) 19:24:44.87 ID:1sW/Yjyr
投下終了です
今更ながらレイラと蜂須科で信長に勝てるのかな?
467 ◆ymCx/I3enU :2011/04/15(金) 22:33:44.81 ID:ApBkv+EL
投下乙です。やはり殺し合いの主催と言うだけあり曲者だ>レイラと蜂須科
投下します。美女と野獣オリロワ5:嬉しくない奇跡――私の誕生秘話
登場:浅井さらら
468嬉しくない奇跡――私の誕生秘話 ◆ymCx/I3enU :2011/04/15(金) 22:35:10.27 ID:ApBkv+EL
5:嬉しくない奇跡――私の誕生秘話

「お母さん、私のお父さんってどんな人だったの?」
「知りたい? さらら」
「う、うん……」
「あなたのお父さんはね……」
「……」
「…裏路地でゴミ箱を漁っていた汚い野良犬のオスよ」
「………え?」
「…お酒に酔った勢いでね、お母さん、野良犬とエッチしちゃったの…そしたら、さらら、あなたが生まれたのよ」
「…………な……ア」
「まさか普通の犬とヤって妊娠するなんて、奇跡よねぇ」
「…………」
「あ…それであなたのお父さんの野良犬だけど、私とヤった数日後に、車に轢かれて死んじゃったわ」
「ガハッ………(ドサッ)」
「さらら!? …き、気絶した。そんなにショックだったのかしら…」

◆◆◆

「こんな時に何思い出してるのよ私……」

灯台のベランダから海が見える。水平線まで見渡せてとても綺麗な光景は嫌な思い出を薄めてくれる気がする。
首輪をはめられて殺し合いなんかさせられてなければもっと良かった。
私こと浅井さららは、犬耳尻尾を持つ以外は至って普通の、いや、ちょっとエッチな女子高生。
こんな殺し合いをするようなアレじゃないんです、だからセイファートさん、私なんかより、
もっと殺し合い向きの人一杯いると思うんですけどー。

「うららお姉ちゃんまでいるし…大丈夫かな生きてるかなまだ…。
…こんな物が支給されてるしね…マジで殺し合えって……嫌過ぎる、人生ノーマルモード選んだはずなのに」

デイパックの中に入っていた日本刀――「梅雪(ばいせつ)」と言う銘らしい――の刀身を眺める。
切れ味は鋭そう。一応剣道かじってるし、扱えそうかな。

「殺し合いなんて…する訳ないじゃん。お姉ちゃん、捜そ…ついでに殺し合い乗ってない人も」

殺し合う気は無いけど襲われた時にはそれなりに対処はするつもりでいる。
日本刀「梅雪」とデイパックを携え下への階段を下り始めた。
469 ◆ymCx/I3enU :2011/04/15(金) 22:36:17.86 ID:ApBkv+EL
【早朝/E-7廃灯台】
【♀02番:浅井さらら】
[状態]健康
[装備]日本刀「梅雪」
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。姉(浅井うらら)、殺し合いに乗っていない人を捜す。
[備考]
※特に無し。


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【日本刀「梅雪」】
鋭い切れ味の名刀。

【名前】浅井さらら(あざい-)
【性別】女
【年齢】18歳
【職業】高校三年
【身体的特徴】濃い茶髪、犬耳尻尾。ロリ巨乳
【性格】良識ぶった雌犬
【備考】浅井三姉妹末っ子。姉二人に比べればまともな性格だが貞操観念は皆無。
母親が酒に酔った勢いで野良犬と行為をした結果生まれた。その事を母親から聞かされた時は流石にショックを受けたらしい。
剣道部に所属していた。そのため多少剣が扱える
----

投下終了です。
470 ◆ymCx/I3enU :2011/04/16(土) 08:13:36.86 ID:BqIUKhlX
投下します。美女と野獣オリロワ 6:頭上注意!
登場:シュワルツ、宮村学
471頭上注意! ◆ymCx/I3enU :2011/04/16(土) 08:14:24.24 ID:BqIUKhlX
6:頭上注意!

窓ガラスが割れ瓦礫が散乱する、廃墟の商店街跡の道路を歩くのは、
濃淡の紫色の人狼シュワルツ。手には旧式の短機関銃ベルグマンMP18を持っている。

「殺し合いねー…それはともかく…可愛い女の子、いないかな」

シュワルツにとって当面の基本行動方針は、可愛い女の子を見付け出し、
性的な遊びをさせて貰う事である。殺し合いに乗るかどうかはまだ明瞭では無い。

「…廃墟ばっかだな…」

錆びた廃車を横目で見ながらシュワルツが言う。

「ん…」

書店の跡と思しき廃屋の方に視線を向けた時、
入口付近に瓦礫や扉の残骸に混じり朽ちた本の山がある事にシュワルツが気付いた。
何気無く近付いてその本の残骸を調べると、成人向けの漫画のなれの果てだった。
色褪せ、水分を吸って滅茶苦茶だがまだ読める状態の物も多い。

「……お、良いなこれ」

好みの絵柄の漫画を見付け拾い上げようとした。

ガンッ

シュワルツは脳天に何か重たい物がぶつかるのを感じ、その意識は消失した。

書店跡の奥から一人の狐獣人の少年が現れる。少年と言うより青年といった風貌だが。
木目調の古いブラウン管テレビに頭を潰された紫色の人狼の死体を見て、吐き気を催す。
書店の二階部分から人狼の脳天目掛け落としたのは、この青年だった。

「…やっちゃったよ…俺…殺しちゃったよ……でも……」

これは仕方無いのだと狐青年、宮村学は自分に言い聞かせる。
生きて帰るにはこの殺し合いで優勝するしかないと学は考えていた。
しかし自分の支給品は鍋の蓋と馬のペ○スを模したデ○ルドの二つ。どう考えても殺し合いで役立つ物では無い。
――馬のペ○ス型デ○ルドは少し試してみたいという気持ちはあったが。

「…銃…」

人狼の右手付近に落ちている木製ストックの短機関銃に学は目をやる。
自分の支給品と比較するまでも無い上等な武器。

「……」

恐る恐る、短機関銃ベルグマンMP18に手を伸ばす。
そして、後数センチ、の所まで手が届いた時。
472頭上注意! ◆ymCx/I3enU :2011/04/16(土) 08:18:16.99 ID:BqIUKhlX
「……おイ、何だヨてめぇは」
「――――!!」

テレビの下、人狼の頭部の辺りから声が聞こえた。怒りが籠っている。
周りに人などいない。今の声は紛れも無く――――。

「死んじマえ!!」

ダダダダダダダッ!!

銃声が轟き、学の身体に数個の穴が空き鮮血が噴き出しアスファルトに飛び散った。
地面へと倒れゆく中、激痛と共に学が最期に見た光景は頭上の綺麗な青空であった。
狐青年が路上に倒れしばらく痙攣した後静止する。そしてブラウン管テレビをどけ、
濃淡の紫色の人狼、シュワルツが出血する頭部を押さえながらフラフラと立ち上がった。

「いってぇ……この野郎ォ……俺を殺そうとするなんざ甘いんだよ。
痛っ……どっかで止血できる奴探した方が良いなこれは……女の子捜しはその後だ…」

応急手当出来る物を探すため、シュワルツはベルグマンMP18と自分のデイパックを携えその場を後にした。


【♂15番:宮村学  死亡】
【残り28人】


【早朝/C-4廃商店街】
【♂09番:シュワルツ】
[状態]頭部打撲及び出血
[装備]ベルグマンMP18(13/20)
[持物]基本支給品一式、ベルグマンMP18予備マガジン(3)
[思考・行動]
0:女の子を捜してセクロス。殺し合い? どうしようかね。襲われたら戦うつもりだが。
1:頭の傷の手当。
[備考]
※特に無し。


※C-4廃商店街路上に宮村学の死体及び所持品が放置されています。
473頭上注意! ◆ymCx/I3enU :2011/04/16(土) 08:19:48.85 ID:BqIUKhlX
----
【ベルグマンMP18】
第一次世界大戦末期に帝政ドイツ軍が採用した世界初の短機関銃。
9o×19パラベラム弾を使用。

【鍋の蓋】
アルミ製鍋の蓋。盾の代わりに使えるかもしれないが材質が強くないので頼り無い。

【馬のペ○ス型デ○ルド】
読んで字の如く。上級者向け。

【名前】シュワルツ
【性別】♂
【年齢】25歳
【職業】不明
【身体的特徴】濃淡の紫色の毛皮を持つ人狼
【性格】快楽主義
【備考】人間の女の子好きのエロワーウルフ

【名前】宮村学(みやむら まなぶ)
【性別】男
【年齢】18歳
【職業】高校三年生
【身体的特徴】黄色い狐の獣人。そこそこ引き締まった身体
【性格】内気
【備考】エロゲオタク。だが彼女はおり、交わりもきちんと行っている。が、色んな女と肉体関係を持ちたい願望がある不届き者
----
474 ◆ymCx/I3enU :2011/04/16(土) 08:21:16.02 ID:BqIUKhlX
投下終了です。本当はシュワルツが死ぬ予定だった
475 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/16(土) 12:49:53.21 ID:lzjynBDQ
投下乙です。
油断するとろくな事が無いっすね!
では自分も投下を。
DOL2nd24話 英雄<ヒーロー>戦記
登場人物 一方通行、ヨッシー
476英雄<ヒーロー>戦記 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/16(土) 12:52:58.70 ID:lzjynBDQ
24話 英雄<ヒーロー>戦記


D-5平野で一方通行は放送を聞いていた。

『まずは禁止エリア設定!』

「……どこもここから近くはねェなァ」

注意するとしたらE-4だろう。
そして死亡者発表に入るが…。




「俺の知っている名前はねェな」




知ってる人間とは。
御坂美琴、打ち止めを生み出した原因、理由の一人だ。
学園都市最強のレベル5の第三位。
  レールガン
『超電磁砲』

そう呼ばれている女だった。
このとき彼は上条当麻の名前は知らなかった。


そして、これからが本番である。




『フフフ…さあ…ここからが本番だよ…じゃあ始めましょう…







動機の提示を!』



(動機…だと?)
477英雄<ヒーロー>戦記 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/16(土) 12:55:07.27 ID:lzjynBDQ




そして一方通行のバックから電子音が鳴る。

『電子生徒手帳を見てください、電子生徒手帳を見てください』


一方通行は言われた通り電子生徒手帳を見た。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆


幸せに暮らしていたマンション…。
終わる事が無かったはずの戦い。
それでも一方通行は一人の女の子のために戦う事を決意しました。

しかし


それとともにモザイクがかかり、元に戻ったころには。



そのマンションがつぶれていた。
木っ端微塵に。跡形もなく。


さあ…一体何が起こったんでしょうか…。




その女の子は無事なんでしょうか…?






正解は…………。
478英雄<ヒーロー>戦記 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/16(土) 12:56:41.95 ID:lzjynBDQ
















優勝の後で!!!!!!!



☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「……」

一方通行は何が起きたかすぐには理解できなかった。
少なくとも、彼女らといた時間は幸せだった。
しかし、それを。


完全に、その少ない幻想を。間違った意味で『殺されてしまった』のだ。

「ふざけやがって…この三下がぁぁぁ!!!!!!!!!!」

一歩通行は叫ぶ。そして力を抜き、笑った。
一方通行の顔は、あの時と同じ、殺人者の顔になった。




「あわわ……ヨッシーアイランドが…こんな事に…」

こちらはヨッシー。彼に見せつけられた動機は『ヨッシーアイランドの崩壊』だ。
しかし、それでもヨッシーの考えは変わらなかった。
マリオとルイージとキノピオを見つけ、絶対に生還する事。
それだけしか考えてなかった。

ヨッシーは立ちあがり、歩き出そうとすると、叫び声が聞こえた。
危険なのは分かってたが。ヨッシーは迷わずその方向に向かった。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆
479英雄<ヒーロー>戦記 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/16(土) 12:58:48.90 ID:lzjynBDQ


「そこの人!どうかしたんですか!?」

ヨッシーが一方通行を見つけ声をかけた。
しかし、一方通行の反応はなかった。
ヨッシーは不安になりながらも、一方通行に近づく。

「!!」

ヨッシーは一瞬で吹っ飛ばされた。
そして地面を転がり続ける。

「え…?なん…で?」
「さぁて、ここで問題です」


「体中の血液を逆流させると人間は死にますが、お前みたいなやつはどうなるんでしょうかァ?」




☆ ☆ ☆ ☆ ☆


その後、その場には一人の男が立っていた。
その男は肉塊になった物を見向きもせずに立ち去った。

【ヨッシー@マリオシリーズ 死亡】
【残り 28人】

【一日目/黎明/D-5】
【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]返り血(大)、ベクトル変換使用不可(残り50分間)
[装備]なし
[所持品]基本支給品×3 不明支給品2〜8(未確認)
[思考・行動]
基本:全員ぶっ殺して。あのクマをぶっ殺す。
1: 全員ぶっ殺す。
2:打ち止め…クソ…
[備考]
※16巻終了後からの参戦です。
480 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/16(土) 12:59:35.55 ID:lzjynBDQ
投下終了です。
本当はヨッシーは別にさせる予定だったんだけど、近かったのに気付いたのが運のつき。
481 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/16(土) 15:19:43.66 ID:tYR9YSHc
皆様投下乙です。
そしてマイブーム完結乙でした。楽しませていただきました。
新ロワも期待しています。

あと、ウィキに作品入れてくれた方ありがとうございます。
よろしければこれからもやってくれたらありがたいです。申し訳ないですが。

では投下します。
カオスな自己満足ロワ:数字の世界
登場人物:南師猩、笛吹和義
482 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/16(土) 15:20:18.26 ID:tYR9YSHc
ここは高レベルエリア、選ばれし 絶望の 碧野。
ここにあるおかしな男が、高笑いしていた。

「フハハハハハハハハハッ。ゼタ遅ぇ!このヘクトパスカルが!!」

{ゼタ:十核、10の21乗のこと}
{ヘクトパスカル:圧力の単位。100パスカル、1/1000バールと等しい}

この二つの言葉はこの場面では何が間違っても使われることのない言葉ではある。
こんな言葉をこんな風に使う人間なんておそらく1人しかいないだろう。
では改めてこの男の紹介をする。
男の名は南師猩。
冷酷で凶暴、高い知能を持つ18歳。協調性は皆無であり、そして大の数学マニア。
だからなのかは分からないが、こうやって文のところどころで数学用語がでてきたりする。
ちなみに彼はゼタをとても。とかそんな感じに使い、ヘクトパスカルは相手を罵倒する時に使う。
さて、そのヘクトパスカルと称された少年は必死に逃げていた。
それも一心不乱に。どのくらいかというと彼の一番の特徴でもあるパソコンを捨てるぐらいだ。
まぁ当たり前と言えば当たり前である。今、南師に殺されそうなんだから。
483 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/16(土) 15:20:47.02 ID:tYR9YSHc
しかし彼の運命はもう、たった今決められた。いや絶たれた。

「お前はここで4ね!!」
「………!!」

南師の手のひらからエネルギー弾が飛ぶ。見事に少年の至るところにぶち当たる。
少年、いや笛吹和義。――いや今となってはただの肉塊となってしまったが。
すなわち彼は死んだ。あっさりと。無残と。残虐に。
もうパソコンがあったとしても彼がしゃべることはないだろう。

「クッ。手間掛けさせやがって」

めんどくさそうにいう。
そんな南師の目的は、参加者を皆殺しにし、賞品とやらでコンポーザーとして、UGを支配すること。
本当にそんなことができるかどうかは南師自体も疑問らしいが、この程度のことならやってやろういうらしい。
484 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/16(土) 15:21:20.93 ID:tYR9YSHc
しかし彼にも危機という危機は迫っていた。
モンスターだ。
モンスターが南師に迫る。

「チィ。3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 …」

謎な言葉を発する。
その正体は円周率。
南師は禁断ノイズを作成するときに使う呪文。
今回もその例に則り禁断ノイズが数匹出てくる。

「お前らぁ。俺が引くまでそいつら止めとけ」

命令に忠実なノイズはモンスターと戯れる。
その間に南師は逃げて行った。

【笛吹和義@スケットダンス:ログアウト(死亡)】
【残り37名】


【1日目/深夜/選ばれし 絶望の 碧野】
【南師猩@すばらしきこのせかい】
[状態]健康
[ステータス]
LV:1 HP:60/60 SP:45/50
ATK:3 DEF:7 SPD:5
[装備]
[道具]支給品一式、禁断ノイズ×47
[所得金]0
[思考]
基本:優勝を狙う
1:ここを出るか
[備考]
※ヨシュア編7日目からの参戦です
※能力者扱いです
485 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/16(土) 15:21:34.45 ID:tYR9YSHc
以上です
486 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/16(土) 23:02:52.76 ID:jkXWLRUi
投下乙です。スイッチェ…
投下します
俺の思いつきロワ第2話:天下に武を往くモノ
登場:金杉芳雄、奈良友見、織田信長
487 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/16(土) 23:21:29.04 ID:jkXWLRUi
b-1、うっそうとした山林の中を奈良友見は歩いていた。
彼女は普通の人間ではない。半人半妖。言うならば彼女は妖怪なのである。

ーーーーー困ったなあ。

彼女に宿っている力は敵の精神を折り、再起不能にする精神破壊能力。
言うならば彼女は誰よりも歪んだ怪物だったのだ。
とはいえ。彼女の最大の過ちは、妖怪程度で天下布武を掲げた第六天魔王に喧嘩を売ってしまったことだろう。

「あれ、誰かいる…うわ何あれコスプレ?いいや殺そっ」

妖力で男の精神を蝕み、喰らう。しかし、喰らわれたのは彼女の方であった。

「あ、んた。ば、ばばばば化け物ッァァアアアア!」

「黙るがいいわ下賤なる雌豚風情が…散れぇぇえええええ!!」

背中のマントから溢れだした焦気が友見を覆い、身を削り取り、潰した。
これが魔王織田信長。彼は再び天下に名乗りをあげる。目指すは皆殺し。もちろんあの主催も血祭りにあげる。
潰した死体には目もくれずその場を魔王は後にした。
488 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/16(土) 23:41:15.32 ID:jkXWLRUi
【一日目/深夜/b-1】
【織田信長@戦国BASARA】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本一式
[思考・行動]
1.すべて焦土に変える。
2.同世界の者は優先して殺す

「ふっ。今の化け物は何なんだァ!?ギャッハッハハハ!」

金杉芳雄はまた。凄惨な場所で狂ったように笑い続けた。手にはワルサーP99。
彼は殺し合いに乗る。

【金杉芳雄】
[状態]高揚感
[装備]ワルサーP99
[所持品]基本一式
[思考・行動]
基本:優勝して金を手に入れる

【名前】奈良友見
【性別】女
【年齢】17
【職業】学生
【身体的特徴】吊り目。片目が濁っている
【性格】無関心。そのため他人のことは省みない
【備考】妖怪の血を引く少女。相手の精神を崩壊させられる

【名前】金杉芳雄
【性別】男
【年齢】42
【職業】イカサマギャンブラー
【身体的特徴】白髪混じりの短髪、杖を使用
【性格】狡猾な知能犯。退屈を嫌う
【備考】闇カジノの常連。イカサマがばれたことは一度で、かなりの臓器を奪われたが懲りていない。オーナーの菊池透とは犬猿の仲
489 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/16(土) 23:43:24.57 ID:jkXWLRUi
投下終了です
ギャンブラーは一度出してみたかったんだよなあ
490 ◆CgtB2nWsWk :2011/04/17(日) 00:06:23.90 ID:bYKbD/+6
ミス。
【奈良友見】  死亡確認
【残り39/40人】
491 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 08:51:24.27 ID:rGzNJdHy
投下乙です。金杉臓器取られてんのかやばいだろwww
しかし信長はやっぱり強いな 一応人間のはずだが 妖怪も敵わないとかw
では自分も投下します。美女と野獣オリロワ  7:腐ってもホテルだし 登場:ローネ、荒巻眞一
492腐ってもホテルだし ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 08:52:25.24 ID:rGzNJdHy
7:腐ってもホテルだし

潮風によって、海岸の近くに建てられたホテルは酷く荒廃していた。
海側の窓ガラスは壊滅状態、内部も天井板がカーテンのように垂れ下がる、
床は細かい瓦礫で埋め尽くされている、コンクリートの壁も至る所がひび割れ黒ずんでいるなど、
営業していた当時を思い出させるような物は皆無に等しい。

最上階の三階部分にあるレセプションエリア跡で、黒髪の美少女が自分の支給品を確認していた。

「剣鉈…使えそうかな」

ランダム支給品らしき剣鉈を取り出し、装備する少女――ローネ。
外見は普通の人間の少女だが、その正体はサキュバス。
自分の世界の人間に飽きた彼女は現代日本風異世界国家に忍び込み、偽名を使って男漁りをしていたのだが、
その途中で拉致され殺し合いに参加させられた。

「何だってこんな事に…荒事は嫌いなのに…首輪…どうにかしたい」

爆弾付の首輪を外さない限りこの殺し合いからは脱出出来ないであろう。
餌にしていた男から興味本位で魔法で自分の頭脳にコピーした機械知識を役立てる日が来たようだとローネは思う。

「…埃っぽいなぁ…身体悪くなりそう……ここ、ホテルなのかしら……。
地図……えーと……あ、ホテルあった……多分ここね…」

間取りや僅かに残る装飾等から今自分がいる場所をホテルだと推測し、
地図を見てホテルの表記を発見、確信を得る。
階段を下りて二階に向かうローネ。

「だ、誰かいるのか」
「あら…」

中高生と思しき黒豹の獣人に遭遇する。

「あなたは荒巻眞一さんね」
「ああ…(名簿見たんだな)そうだよ。君は、ローネ、さんかな。でも顔写真と雰囲気ちょっと違うような」
「普通の人間の外見に擬態してるからね…本当はサキュバスなの…きゃっ!」

眞一に近付こうとしたローネが何かを踏んで滑り尻餅をついた。
大きく股が開かれローネのスカートの中の股間が眞一に曝け出される。

「!!」
「痛っ…」
「ローネさ…パンツはいてないの?」
「え? ああ…」

顔を赤らめ黒豹少年はローネから目を背ける。
何せ、ローネのスカートの中には下着が無かった。女性の大切な部分が丸見えになっていた。
493腐ってもホテルだし ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 08:53:42.92 ID:rGzNJdHy
「こうしてた方がすぐにエッチ出来るし」
「そういう問題かえ」
「うふふ…眞一君、もっと見る? ほらほら」
「やめて! やめて! どうすれば良いか分からない!」

自分の秘部を見せ付けるローネに対し困り果てる眞一。
その反応を見て面白くなってきたのかローネは立ち上がり眞一に歩み寄る。

「う…」
「…その辺の部屋でお話しましょ」
「……」

巨乳の美少女に迫られ断れる程眞一は耐性は無い。
適当な客室跡――比較的状態の良い――に連れ込まれてしまった。

客室にて、ローネと眞一は互いに支給品を見せ合う。
ローネは剣鉈だったが、眞一は自動拳銃コルトガバメントと予備マガジン、更にペンナイフの二つであった。
そしてその後、黒髪美少女と黒豹少年はお近付きの印として、熱く交わり始めた――――。

「ローネのおっぱい、柔らかい…」
「好きにして良いよ…眞一君…」
「良い匂い…うう」


【早朝/A-6廃ホテル二階客室】
【♀16番:ローネ】
[状態]荒巻眞一と行為中
[装備]剣鉈
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
0:殺し合う気は無い。首輪を調べたい。
1:眞一君と行動。中々上手だね…。
[備考]
※特に無し。

【♂02番:荒巻眞一】
[状態]ローネと行為中
[装備]コルトガバメント(7/7)
[持物]基本支給品一式、コルトガバメント予備マガジン(3)、ペンナイフ
[思考・行動]
0:殺し合いはしたくない。
1:ローネと行動。気持ち良い…はう。
[備考]
※特に無し。
494腐ってもホテルだし ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 08:54:53.40 ID:rGzNJdHy
----
【剣鉈】
先の尖った鉈。

【コルトガバメント】
.45口径の大型軍用自動拳銃。1911年から1985年の間米軍制式拳銃として活躍した。
シンプルで信頼性が高く誕生から100年経った現在でも多くの愛好家がおり改良発展型を制式にしている機関も多い。
.45ACP弾使用。本ロワ登場の物は「ガバメントモデル Mk IV シリーズ70」と言う1970〜1983年発売の民間型。

【ペンナイフ】
小さなナイフ。羽根ペンなどの先を削るのに用いた。

【名前】ローネ
【性別】女
【年齢】18歳
【職業】サキュバス
【身体的特徴】黒髪巨乳美少女(本来の姿では無い)
【性格】淫乱
【備考】「下村聖子」と言う偽名で日本風異世界国家に忍び込み淫行を働いているRPGファンタジー世界のサキュバス。
交わった相手の知識を自分のものにするエラい魔法が使える(本ロワでは使用不能)

【名前】荒巻眞一(あらまき しんいち)
【性別】男
【年齢】15歳
【職業】中学三年生
【身体的特徴】黒豹獣人。包茎で早漏
【性格】引っ込み思案
【備考】ア○ニーにハマっているらしい
----
495 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 08:56:00.57 ID:rGzNJdHy
投下終了です。
496 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:38:42.10 ID:tbe0SDRp
皆様投下乙です。
俺の思いつき>>信長強すぎw
美女と野獣>>『全く、週刊少年ジャンプだと規制されかねない性の描写だよ』

ということで投下します。
カオスな自己満足ロワ 10話:最強?最凶?最狂?最恐?最杏?
497 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:39:18.59 ID:tbe0SDRp
「なんなのよ。もう…」
「大丈夫。ユコがいざとなれば守るから」

二人の少女は藤林杏と片木右子。
二人はある人を探してうろうろしていた。
一方は自身が恋する男。一方は大好きな姉。
しかし二人ともあまり精神状態は良好ではなかった。
杏は朋也が死んだら?とかあたしが死んだら椋達はどうするのよ。とかを考え出し、
ユコは、始めに先生が死んだ。そしてあんな風にサコがなったら?という具合だ。
一応ユコは金髪ツインテールの少女とは異なり自我崩壊とまではいっていない様子だが。
それも時間の問題かもしれない。

 ◇

「見〜つけた」

そんな二人の前に男が現れた。
手には禍々しい三つ又の矛を持っている。
男の名前は不明。強いて言うならジョーカーという呼び名がある。

「ふふん。お譲ちゃん達。悪いけど紅麗さんのために死んでもらうで
そんじゃ、プレゼント。フォーユーや。」

そんな物騒なことをいうと、彼女らに近づき、矛を構える。

「重力結界+。」
「―――!身体がっ!」

杏がそう叫ぶが身体が自由に動かない。
その理由は、技名通りだが重力が異様に重くなった。
彼の武器「帝釈廻天」の特性である。
498 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:39:49.27 ID:tbe0SDRp
よって彼女たちの身体が動かない。

「じゃあな」

ジョーカーのは発した言葉は、普段の性格とは似合わない冷たい言葉だった。
しかし彼女らも黙って殺されることはしない。
反撃を開始する。

「光よ!堕ちろっ!」

ユコが叫ぶ。
ジョーカーの周りに光の球ができ、ジョーカーに迫っていく。
そしてジョーカーはモロにくらってしまった

「うおおお!譲ちゃん危ないやっちゃなぁ」

ジョーカーは彼女たちから離れた。
よって重力結界の範囲から出ることになる。
しかし、ユコは攻撃の手を緩めない。

「柔らかくしちゃえ!」「弱くしちゃおう!」
「うぐぐぅ」

相手弱体化の魔法をどんどん使っていく。
ジョーカーは目に見えてどんどん弱くなっていった。
一方杏は蚊帳の外といった感じになってしまった。
彼女は別に魔法の類は使えない。
499 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:40:40.32 ID:tbe0SDRp
というよりたった今初めて見たばかりだった。
杏はただ呆然と見守るしかできなかった。
そんな杏を見て、ユコは

「杏さん!ここから離れて!
こいつはユコがなんとかするから」

それは本来、怠惰をモットーとした彼女には似つかわしくない言葉だった。
―――しかしそれは少し前の話。
今のユコは克服…というよりは成長していた。
地獄にそびえる塔により。とある先生によって。変わっていた。
そのユコの言葉に杏は異論を唱えることはできなかった。
ここにいても杏は何もできないのだから。
逃げるしか、選択肢はなかった。

「……ごめん。ユコ」

そういって彼女は走った。
500 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:41:03.20 ID:tbe0SDRp
何もできない自分の無力さを噛みしめながら。

 ◇

杏が見えなくなったころ、ジョーカーが口を開く。

「…はぁ〜。なんや自分、随分と悪もんやなぁ」
「当たり前だよ。殺そうとしたんだから」
「まぁ。そのとおりやな」

今や瀕死のジョーカー。なのに暢気な口調で言う。

「もういい?杏さんを追いかけなきゃいけないんだけど」
「それは無理や。今からワレは自分と一緒に死ぬんやから」
「……はい?」

この状況でどうやって殺すのだろうとユコは本気で疑問そうだった。
しかしジョーカーはそれを無視して話を続けた。

「なぁ。ワレはブラックホールの作り方を知っとるか?まず重力に重力を加える」

言葉と同時に重力操作を始める。
ユコは今まで以上の重力に身動きが取れなかった。

「そしてメチャメチャな重力場によって空間を歪ませる」

言葉通りどんどん空間が歪んでいく。

「ここで時空間が発生したら成功や」

空間が割れた。そこから黒く、時折文字が流れる空間が現れた。

「――――まさか!」
「そう。そのまさかや」

そのまさかとは。2人もろともブラックホールに取り込むということだった。

「―――いやっ!サコ!先生!」
「悪いけどワレと自分はゲームオーバーや」

そして2人は飲み込まれていった。
501 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:41:23.72 ID:tbe0SDRp
そこには、ブラックホールを閉じた、帝釈廻天が遺された。

 ◇

『―――いやっ!サコ!先生!』

そんな声が聞こえた。
幻聴だと思いたかった。
だけど違った。
しばらくして幻聴が気になったので
さっきの場所に戻ってみると、
さっきの男が持っていた三つ又の矛があるだけだった。

「―――うそよ!そんなっ…。ユコが…………死んだ?」

嘘だと思いたい。
だけどこの光景は何を表わしているのよ。
じゃあそれ以外何があるのよ。
ユコとさっきの男が死んだ以外にどんな事実があるのよ!
――――やめた。そう、ユコたちは死んでしまった。
それは変わらない事実になってしまった。
だけど乗り越えなきゃ。
そうでなければ、このゲームはやっていられないのよ。
よく分かった。
それは今回のことを通じてよく分かった。
殺し合いには乗るつもりはない。
だけど襲ってくるやつには容赦しない。
502 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:41:49.63 ID:tbe0SDRp
あと主催者も倒す。
あたしは別に聖人でもなきゃ、君子でもない。
自分の気持ちを押し殺すなんていつも日常的にやっていたこと。
………そうだ。朋也に会ったら告白しよう。
これ以上気持ちを殺したところで意味なんか無いんだから。
椋や渚たちには悪いけど、あたしも心残しはしたくない。
どうせ死ぬならきれいに死にたい。
もちろん死なないことにこしたことはないけど
あたしは、三つ又の矛を持つ。

「―――なるほど。操作は意外と簡単そうね」

なんか今のあたし、壊れてるな。
よく分かる。
だけど止められない。
ああ。そうだ。最後にお別れを言わなきゃ。

「ユコ、守ってくれてありがとう。そしてさようなら」

あたしはマク・アヌを目指す。

503 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:42:07.45 ID:tbe0SDRp
【ユコ@クリミナルガールズ:ログアウト(死亡)】
【ジョーカー@烈火の炎:ログアウト(死亡)】
【残り35人】


【1日目/深夜/選ばれし 渦越しの 碧野】
【藤林杏@CLANNAD】
[状態]健康、精神疲労(中)
[ステータス]
LV:1 HP:72/72 SP:30/32
ATK:15 DEF:12 SPD:6
[装備]辞書色々、帝釈廻天
[道具]支給品一式、
[所持金]0
[思考]
基本:主催者を倒す
1:朋也と合流。陽平と智代もついでに探す。
[備考]
※草野球編(ゲーム版)の後からの参戦です
※帝釈廻天の使い方はなんとなく分かってます
※無能力者扱いです


※選ばれし 渦越しの 碧野
推奨LV:31 水属性

※選ばれし 絶望の 碧野
推奨LV:48 水属性
504 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 18:46:00.58 ID:tbe0SDRp
以上。

杏が逃げてる間モンスターになんでやられてないかって?
襲われなかったからに決まってるだろ。
ということで、エリアごとでモンスターの出現頻度が違うということにしちゃいます。
なんて自分勝手な(怒)
いやいやこれはカオスな自己満足ロワなんだから。
ちなみに僕は杏派だよ。
505 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 19:48:00.97 ID:rGzNJdHy
投下乙です。

投下します。美女と野獣オリロワ 8:魅惑と幻惑
登場:クラレンス、イヴ
506魅惑と幻惑 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 19:48:59.12 ID:rGzNJdHy
8:魅惑と幻惑

ビリ、ビリビリ、と、衣服を引き裂く音がかつては港だった場所の倉庫跡の中に響く。
銀と白の毛皮を持つ人狼の男がエルフの少女の衣服を引き裂いていた。

「ああ、やめて下さい…こんな汚い場所で交わりは…」
「いつ死ぬか分からないんだ、場所なんて選んでられないよ…」
「そうは言われても…痛っ、何かの破片がお尻に刺さりました!」
「君の下の口に俺の雄の剣を刺してあげるからね」
「だ、誰かタスケテ!」

ピンク色の髪を持ったエルフの少女――イヴは嫌がる素振りこそ見せているが満更でも無い様子だ。
露わになった豊満な乳房を人狼――クラレンスのざらついた舌が舐め回す。
人狼の右手はイヴの下腹部へと伸び、やがて淫らな水音が響き渡り始める。

「イヴちゃん、もうビショビショじゃないか…何だかんだ言って感じてるな、このエロフめ」
「く、悔しいです、ビクンビクン」


そしてどれぐらい時間が経っただろうか。


「…俺の支給品は自動拳銃のシグザウエルP228だったけど…イヴちゃんは何支給されたのかな。見ても良い?」
「はぁ…はぁ…良いですけど…」

何度も熱い欲望を内へと注ぎ込まれ放心状態の全裸のエルフ少女の傍で、
銀と白の人狼は彼女のデイパックの中身を見る。
基本支給品の他、出てきた物は短機関銃IMIウージーと予備マガジンだった。

「サブマシンガンか、良いの支給されたねイヴちゃん」
「そうですね…」

クラレンスの背後でイヴが近くに落ちていた大きなガラスの破片を手に取る。
絶頂に達した後でまだだるい身体を動かし、クラレンスに気付かれぬようそのガラスの破片を、
クラレンスの首筋に、背後から当てた。

「ん?」

ザシュッ

「がぁ…!?」

人狼の首筋が裂け、真っ赤な血の噴水が噴き出した。
クラレンスは必死に傷を押さえるが血は止まる気配は無く意識が急速に遠退いて行く。

「い、イヴ、ちゃ…!?」
「ごめんなさいクラレンスさん…私はこの殺し合いに乗っていたんです…あなたにはここで死んで貰います」
「く、くそ……何てこったい……」

一気に大量の血液を失えば人間より屈強な人狼と言えど無事では済まない。
銀よ白の毛皮を持った人狼の男はその身体と周囲の床を赤く染め床に倒れ事切れた。
エルフの少女、イヴはクラレンスの装備を回収し、股間から人狼の種液を垂れ流しながらその場を後にした。


【♂07番:クラレンス  死亡】
【残り27人】
507魅惑と幻惑 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 19:49:42.65 ID:rGzNJdHy
【早朝/C-7廃港倉庫跡】
【♀03番:イヴ】
[状態]お尻に傷、全裸、身体中体液塗れ、秘部より体液垂れ流し
[装備]無し
[持物]基本支給品一式、IMIウージー(32/32)、IMIウージー予備マガジン(3)、
シグザウエルP228(13/13)、シグザウエルP228予備マガジン(3)
[思考・行動]
0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
1:お尻が痛い…。
[備考]
※特に無し。


※C-7廃港倉庫跡にクラレンスの死体及びデイパック(基本支給品一式)、引き裂かれたイヴの衣服と下着が放置されています。


----
【シグザウエルP228】
スイスのシグ社の堅牢な自動拳銃・シグザウエルP226の小型モデル。
コンパクトかつ13発と多装弾で、信頼性も高い。9o×19パラベラム弾使用。

【IMIウージー】
1951年に開発された堅牢な短機関銃。 部品の多くがプレス加工を多用して生産性を高めると共に、
分解・整備が容易なよう設計されている。 金属製の折り畳みストック付き。9o×19パラベラム弾使用。


【名前】クラレンス
【性別】♂
【年齢】26歳
【職業】不明
【身体的特徴】銀と白の毛皮の人狼。目は緑
【性格】柔和
【備考】交尾好き

【名前】イヴ
【性別】女
【年齢】外見及び精神年齢10代後半
【職業】不明
【身体的特徴】桃色の髪。爆乳でスタイル抜群
【性格】おっとり
【備考】基本全裸で生活しているとか。性行為は嫌いでは無いが積極的では無い
----
508 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 19:51:06.69 ID:rGzNJdHy
投下終了です。一応ちゃんと殺し合いはやって貰っている
509 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/17(日) 21:21:33.88 ID:RlBd9ffr
投下乙です。
それぞれ最新話の感想を
俺の思いつき>やっぱ信長だね!誰かー!一方通行さん連れてきてー!
カオスな自己満足ロワ>きっと「選ばれし」が入ってると強いんだべ!俺の予想は1割当たる!
美女と野獣オリロワ>ヤッテ殺られてっていうパターンがすでに俺の頭に叩きつけられてる!俺もいつかそんな表現を(ry
では自分も投下を
DOL2nd25話 揺るがぬ二人の心
登場人物 青木林、青木百合
510揺るがぬ二人の心 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/17(日) 21:23:32.68 ID:RlBd9ffr
25話 揺るがぬ二人の心

E-5市役所にて、青木兄妹は放送を聞いていた。

『以上11人!』

「…ごめん…二三也……」
「……」

自分の代わりに殺された津本二三也。
その大事な友人の死に悲しんでいた。

以上11人!

以上11人!

『フフフ…さあ…ここからが本番だよ…じゃあ始めましょう…動機の提示を!』

「…?動機…?」


『電子生徒手帳を見てください、電子生徒手帳を見てください』


「ねえ…お兄ちゃん…」
「…見るしか、ないだろ」

二人はともに画面を見始めた。


511揺るがぬ二人の心 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/17(日) 21:24:49.34 ID:RlBd9ffr
☆ ☆ ☆ ☆ ☆

彼が誰だか分りますか?
そう、君の唯一無二の友人。相川友君です。
一体彼がどうなると思いますか…?


「ねえ、君……」

「…ん?なんですか…ガッ!?」



………


そして移されたのが暗い個室に拘束された相川友の姿だった。


一体どうなったと思いますか…?




彼は生きているんでしょうか……。






正解は…








優勝の後で!!!!!!!



☆ ☆ ☆ ☆ ☆
512揺るがぬ二人の心 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/17(日) 21:25:44.40 ID:RlBd9ffr


「…な、なんで友が!?」

顔が真っ青に変わった青木林は自分の妹である百合の顔を見る。
自分と似た内容なのか、彼女の顔も真っ青になっている。

「……畜生おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


ガン!!



市役所にその音は響き、おさまっていく。


「お兄ちゃん…なんでこんなことになっちゃったの?」
「…分からない、でも」


「絶対に、あいつは許さない!絶対に俺が、ぶっ殺してやる!」


それとともに彼はこんな考えを持っていた。
絶対に妹の百合だけでも生還させる。
自分が黒幕とと共に死ぬとしても。
せめて、百合だけは生き残らせたかった。
513揺るがぬ二人の心 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/17(日) 21:26:58.26 ID:RlBd9ffr


「……」
「百合、今すぐにここを出るぞ」
「…分かった」

二人は急いでその場を立ち去った。

【一日目/黎明/E-5市役所前】
【青木林@オリキャラ】
[状態]右手に痛み 精神的疲労(中) 主催への怒り
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(未確認)
[思考・行動]
基本:主催を止める。誰も殺さない。
0:大きい学校らしき施設に向かう。
1:絶対に主催を殺す。
2:なんとしても百合だけでも生還させる。
[備考]
※DOLとは別系列の参戦です。
【青木百合@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(小) 精神的疲労(大)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(未確認)
[思考・行動]
基本:誰にも死んでほしくない。
0:学校?に向かう。
1:……
[備考]
※DOLとは別系列の参戦です。
※動機に何を見せられたかは不明です。しかし、衝撃を与えるものでした。
514 ◆VxAX.uhVsM :2011/04/17(日) 21:28:18.45 ID:RlBd9ffr
投下終了です。
515 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 21:41:27.82 ID:rGzNJdHy
投下乙です。動機の提示…こういう事か

では自分もば。美女と野獣オリ 9:ただの××には興味はありません 登場:潮田栄敬、金杉舞子
516 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 21:42:30.33 ID:rGzNJdHy
9:ただの××には興味はありません

馬の獣人、潮田栄敬は連続強姦魔である。
だが、相手はどんな女でも良いと言う訳では無いらしい。

「はぁはぁ、お馬さん、私を――してぇ」
「ちっ…ビッチかよ、興味ねーな」

エリアC-2森の中、栄敬は全裸の紺色髪の美少女に迫られていた。
少女――金杉舞子は涎を垂らしながら餌をねだる犬のように目の前の馬獣人に行為を迫る。
両親の借金のカタとして借金取りに連れ去られ、性奴隷として調教されてしまった彼女は、
殺し合いと言う状況に放り込まれてもその壊れた思考は変わらなかった。

「お願いぃ、お馬さあん」
「俺は積極的な女や恥じらいの無い女は興味ねーんだ、他を当たりな」

栄敬は舞子を無視しその場を後にしようとする。彼は貞操観念の希薄の女や性行為に躊躇の無い女には興味は無かった。
そういう女を強姦しても面白く無い、と言うのが理由だったのだが。

「嫌あ、おいてかないでぇ」
「……」

尻尾を掴みなおもねだる舞子。

「そうかい、じゃあくれてやるよ」
「…! 本当! 来て! 来てえ!!」

望んでいるものが貰えると思った舞子は、栄敬に尻を向け興奮する。
ねっとりとした液が垂れる秘部が露わになった。

「早く、早くぅ…我慢れきないよぉ…早くお馬さんのあれを私のいやらしいあそこにぃ」

そこまで言った所で、舞子は自分の秘部に何かが挿入されたのを感じた。
だが、望んでいた熱いものでは無い、無機質な冷たいもの。
淫乱に蕩けきった思考でも、流石に悪い予感は察知したが、もう手遅れだった。

ダァン!! ダァン!! ダァン!!

三発の銃弾が舞子の子宮を貫き内臓を破壊した。
ほとんど苦痛の無いまま逝けた事が金杉舞子にとって唯一の救いだっただろうか。

「くれてやったぞ。熱い鉛玉をなァ。俺はおめーみたいな淫乱には興味ねんだっつの」

回転式拳銃マニューリンMR73を血が溢れ出している舞子の秘部から抜き取り、
物言わぬ屍と化した舞子を見下ろしながら馬の獣人が言う。
舞子のデイパックを開け中身を漁ると、基本支給品に混ざり、狩猟用狙撃銃レミントンM700と予備弾、
更にM24型柄付手榴弾が三本入っていた。

「貰っておくか」

それらを自分のデイパックに押し込み、潮田栄敬はその場を後にした。
517 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 21:43:24.09 ID:rGzNJdHy
【♀06番:金杉舞子  死亡】
【残り26人】


【早朝/C-2森】
【♂08番:潮田栄敬】
[状態]健康
[装備]マニューリンMR73(6/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)、レミントンM700(4/4)、7.62o×51NATO弾(8)、M24型柄付手榴弾(3)
[思考・行動]
0:進んで殺し合う気は無いが自分が生き残るためなら何でもするつもり。
[備考]
※特に無し。


※C-2森に金杉舞子の死体及びデイパック(基本支給品一式)が放置されています。


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【マニューリンMR73】
フランスのマニューリン社製の回転式拳銃。仕上げの良さ、精度などから「フランスのコルトパイソン」とも。
.357マグナム弾を使用する。

【レミントンM700】
狩猟用、競技用ボルトアクション小銃の金字塔とも言える存在。
性能、耐久性共に優秀。本ロワ登場の物は7.62oNATO弾使用モデル。

【M24型柄付手榴弾】
第一次世界大戦にドイツで開発された柄付き手榴弾の後継型で、通称「ポテトマッシャー(じゃがいも潰し)」。
柄のねじ込み式安全キャップ(ボトルキャップの様な形状)を外し、中の紐に繋げた握り玉を引っ張ることによって
摩擦で(マッチの様に)導火線部に着火させ、3〜4秒で爆発する。


【名前】潮田栄敬(しおた ひでたか)
【性別】♂
【年齢】30歳
【職業】会社員
【身体的特徴】茶色い馬の獣人。筋肉質
【性格】怠惰
【備考】連続強姦魔。しかし普段は普通のサラリーマンとして暮らしている。淫乱な女には興味が無い

【名前】金杉舞子(かねすぎ まいこ)
【性別】女
【年齢】18歳
【職業】性奴隷
【身体的特徴】紺色のロングヘア。スタイル抜群
【性格】昔は男勝りだったが今は淫乱
【備考】両親の借金のカタに借金取りに連行され、性奴隷にされてしまった
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518 ◆ymCx/I3enU :2011/04/17(日) 21:44:46.68 ID:rGzNJdHy
投下終了です。本ロワの女性陣は恐らく栄敬にとってはほとんど守備範囲外
519 ◆YR7i2glCpA :2011/04/17(日) 22:15:25.77 ID:yvfU4uY8
皆様、投下乙です。
俺も投下します。

ごちゃ混ぜロワ 14:恋する男の子は盲目で恋人を思うともう止まらないの
登場人物:工藤雄一、シェルトラン・ボルティアーノ、緑川聖奈
520恋する男の子は ◆YR7i2glCpA :2011/04/17(日) 22:17:55.02 ID:yvfU4uY8
「ハァっ……ハァっ……」
少年の額を、脂汗が伝う。
美形と言っても差し支えない端正な顔は、恐怖と絶望に染まっている。
少年の名は工藤雄一。
興津高校2年A組に通う、ごくごく普通の高校生である。
そんな彼は、今現在恋をしていた。
その相手は…同級生の末武健太。

そう、工藤は同性愛者なのだ。
521恋する男の子は ◆YR7i2glCpA :2011/04/17(日) 22:18:43.36 ID:yvfU4uY8

「末武……末武ぇ……!」

心臓は早鐘を打ち、手にはじっとりと汗が滲む。
目の前で女性が死んだ。
それも首に仕掛けられた爆弾を爆破されて。
その衝撃は17歳の少年の精神を壊すには十分すぎたのかもしれない。

「末武ぇ……今お前のもとに帰るからな……みんな、みんな殺して…お前のもとに……」

壊れた心が導き出した思いは、少年に殺人と言う禁忌を犯させるまでに至ってしまった。
工藤はデイパックから武器になりそうなものを探し出すと、ふらふらと歩き出した。
522恋する男の子は ◆YR7i2glCpA :2011/04/17(日) 22:19:29.10 ID:yvfU4uY8


しばらく歩くと、工藤の目の前に少女が現れた。
黒を基調とした、胸元と腹部を露出させた悩ましげな衣裳を身にまとってはいるが、まだ顔にはあどけなさが残る小柄な少女だった。
工藤はその姿を見て、ほくそ笑む。
子どもなら、自分でも十分に殺せる。
そうだ、殺すんだ。
殺して、殺して、生き残って、末武のもとに帰るんだ。
工藤は、少女の前に飛び出した。


「おい!」
「あら…なんですの?」
「黙って俺に……殺されろよおおおお!!!」
そう叫ぶと、工藤は持っていた銃の引き金を引いた。
ぱあん、と乾いた銃声が響いた。
523恋する男の子は ◆YR7i2glCpA :2011/04/17(日) 22:20:38.77 ID:yvfU4uY8

「……痛いですわね!いきなり何をするのよ!」
少女は咄嗟に身をひねり、急所に当たるはずだった銃弾を避ける。
だがそれでも完全にかわしきることはできなかったようで、左腕から血が溢れだす。
「何で避けたんだよおおお!死ねよおおお!!」
もう一度、銃の引き金を引こうとした工藤だったが、目の前の少女が杖を振りかざしているのに気付いた。
そして、気付いた時にはもう遅かった。

「フロスト」

工藤の全身を突き抜けるような凍気が襲う。
どこからともなく現れた氷の塊が、工藤を弾き飛ばした。

「ぐああ…が…?」
何が起こったのか、工藤には分からない。
ただ、目の前の殺そうとしていた少女が怒っている事だけは確認できた。
次の瞬間、地面が一気に黒くなった。

「ペイン」

工藤のいたあたりが、闇に包まれる。
ごう、と大きな音と共に工藤の身体が跳ね飛ばされ、呆気なく工藤は絶命した。
最期に末武の事を思う暇もなく、最期に感じたのは全身を圧し潰されるような苦痛だった。
524恋する男の子は ◆YR7i2glCpA :2011/04/17(日) 22:21:39.19 ID:yvfU4uY8



「ふう…無礼な方でしたわね。お父様に仕立ててもらった服が汚れてしまいましたわ。」
何事もなかったかのように服のほこりを払うと、彼女――シェルトラン・ボルティアーノ、通称シェリーは歩き出す。
「それにしても……どうも魔法を使った時の消耗が激しいですわね。これもこの首輪のせいなのかしら?」
左腕の痛みに眉をひそめつつ、シェリーは考える。
回復魔法を持っていない現状を少し悔やんだが、そう悔やんでばかりもいられないと気を持ちなおすと、シェリーは歩き出した。
彼女は、父親であるライゲンを探している。
父親ならばきっと、この状況も打破してくれるだろう。
彼女にあるのは絶大な信頼。
「お父様…どこにおりますの?」
左腕の傷に風が、ほんの少し染みた。



【工藤雄一@せんせいのお時間 死亡】

【E−5住宅街/1日目朝】
【シェルトラン・ボルティアーノ@カオスウォーズ】
[状態]:左腕に軽い銃創(未処置)、SP消費(中)
[装備]:ハッピースタッフ@カオスウォーズ
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:お父様はどこですの?
525恋する男の子は ◆YR7i2glCpA :2011/04/17(日) 22:22:32.42 ID:yvfU4uY8





「……な、何なの今の?」
緑川聖奈は唖然としていた。
突然、自分の街を襲った惨劇。
そこから生き残るために自ら銃をとり戦っていたのに、いつの間にか見たこともない所に連れてこられて、そして命じられたのは殺し合い。
そして訳も分からないうちに飛ばされて、目の前で高校生が女の子を襲って、そして見たこともない謎の力であっけなく殺された。
その様に、タフになっていたはずの心は動揺し、聖奈は腰を抜かしてしまった。

「ど、どうしよう……あの子いっちゃった……」
緑川聖奈は、動けない。



【緑川聖奈@のび太のBIO HAZARD】
[状態]:腰が抜けた、健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(アイテム未確認)
[思考]1:どうしよう……
   2:のび太と合流したい。
   3:殺し合いには乗りたくない



【備考】
工藤の支給品の入ったデイパックが放置されています。
工藤の死体は損壊が激しく、パッと見では誰だかはわかりません。
工藤の装備していたハンドガン@のび太のBIO HAZARDは大破しました。
526 ◆YR7i2glCpA :2011/04/17(日) 22:23:27.37 ID:yvfU4uY8
投下終了です。
やっぱりこのタイトルじゃオーバーしちゃったか…
527 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 22:31:50.47 ID:tbe0SDRp
皆様投下乙です。
自分も投下します。
カオスな自己満足ロワ 11話:劣火の炎
登場人物:花菱烈火、紅麗
528 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 22:32:11.67 ID:tbe0SDRp
「―――オレの勝ちだぜ。紅麗」

俺と紅麗はこのマグマが流れるエリアで決闘をしていた。
なんか裏武闘殺陣の決勝戦を思い出す。
確かあのときはドームを虚空と崩でぶち壊して、
最後は紅麗をぶん殴って勝ったんだっけ。
そんな懐かしくもねぇな。
……あれ、何でだ。意識が朦朧とする。
紅?なんでだ。あいつはもうそんな精神力があったのか。
しまった。オレとしたことが、油断しちまった。
オレが死んだら姫は誰が守るんだ?
―――水鏡や小金井あたりが守ってくれるかなぁ。というかやれ。
ああクソッ。もうお仕舞いかよ。
全然消化不良だ。暴れ足りねえぜ。
あぁあ。――姫、ごめん。

 ◇

烈火の身体が例によって転送装置によって消えていく。
それと同時に、紅麗の身体にはに九匹の竜の名が刻まれた。
529 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 22:32:31.19 ID:tbe0SDRp
壱式 [崩]
弐式 [砕羽]
参式 [焔群]
四式 [刹那]
伍式 [円]
陸式 [塁]
漆式 [虚空]
捌式 [裂神]
そして 玖式[烈火]
いや、この名前は間違えかもしれない。
桜花は裂神という名に代わったのだから。
しかしだからといって特別呼び名があるわけでもないので烈火と呼ばしてもらおう。

「烈火。やはりその甘さが身を滅ぼしたな」

いまやいなくなってしまった兄弟に告げた。
その声に感情というものは感じさせなかった。
この兄弟喧嘩は兄の勝利で終わった。

530 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 22:32:50.33 ID:tbe0SDRp
【花菱烈火@烈火の炎:ログアウト(死亡)】
【残り34人】

【1日目/黎明/隠されし 渦越しの 聖域】
【紅麗@烈火の炎】
[状態]全身に打撲。ところどころに火傷
[ステータス]
LV:1 HP:69/69 SP:1/91
ATK:5 DEF:3 SPD:5
[装備]腕当て
[道具]支給品一式
[所持金]0
[思考]
基本:皆殺し
1:ブラブラする
[備考]
※SODOM編前からの参戦です
※火竜はまだ言うことを聞きません
※能力者扱いです

※隠されし 渦越しの 聖域
推奨LV:17 火属性
531 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/17(日) 22:34:47.99 ID:tbe0SDRp
以上です。
短いな。どんどん人が死ぬな〜。
あとどうでもいいけど、僕の作品。
サンデーのやつは扱いが酷いよ。
今までもこれからも。それでもよろしく
532 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/18(月) 01:15:56.17 ID:KgzRPgc1
頼んでいる身で悪いんですけどウィキの数字の世界が数学の世界になってました。             多分このままだと誰も気づかなかったと思うので報告させていただきます。                申し訳ないですがだれか直してくれるとありがたいです。
533 ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 08:14:32.73 ID:Qwfq5vfJ
>>532 数字の世界登録しました ついでに前話の次の話へのリンクも直しました
534 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/18(月) 17:25:06.31 ID:KgzRPgc1
どうもありがとうございました。
どうかこれからも頼まれてくれるとうれしいです。
あとこの変な間のあき方は気にしないでね。
535 ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 19:21:03.16 ID:Qwfq5vfJ
投下します。美女と野獣オリロワ 10:田圃の妖精
登場:浅井さらら、滝沢晶子
536田圃の妖精 ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 19:21:58.51 ID:Qwfq5vfJ
10:田圃の妖精

元々は田圃(たんぼ)か畑だったと思われる原っぱが広がる場所を犬耳尻尾の少女、
浅井さららは歩いていた。

「こんな見通しの良い場所を歩くのは危ないかもね…」

取り敢えず適当な廃屋に一旦身を潜めようと、さららは比較的状態の良さそうな廃農家に立ち寄った。

「…!(誰かいる)」

廃屋の中から物音が聞こえ、さららは近くの廃車の陰に隠れた。
様子を窺うと、廃屋の縁側の引き戸、窓ガラスが割れた奥に人間の女性がいた。
紫髪のポニーテール、私服らしい衣服を身に纏っている。

(お姉ちゃんじゃないな…誰だろ…話し掛けてみようかな…でも、もしやる気になってる人だったら…)

名簿を見るとどうやらあの女性は「滝沢晶子」と言う人物らしい。
手にした日本刀「梅雪」を握る手に力が籠る。

「…誰かいるの?」
「!!」

気付かれた、と、さららは冷や汗が額から流れるのを感じた。

「…ねえ、私は殺し合う気は無いよ。安心して。出てきて」
「…(信じても良いものか)」

しばらくさららは考えたが、結局晶子の言葉を信じる事にした。

「私は滝沢晶子…あなたは…」
「浅井さららです」
「さららちゃんね……っ…!」

さららの容姿を見て、滝沢晶子は何か心を撃ち抜かれたような感覚に襲われる。

(可愛い…! 犬耳尻尾の子は色々見てきたけどこんなに可愛い子は初めてよ…!
お持ち帰りしたい…! でもその前にこの殺し合いから脱出しないといけないわね…)

「ど、どうかしました?」
「え? い、いや、何も…そ、それよりさららちゃん、ここで立ち話も何だから家の中に入らない?
中、見た目より綺麗だよ」
「そ、そうですね…」

晶子の様子を訝しみながらもさららは晶子と共に廃屋の中へ入った。
廃屋内は晶子の言う通り埃っぽくはあったが畳の状態も床板も状態もかなりしっかりしており、
カーテンも残っていたので隠れる事ぐらいは出来るようになっていた。
537田圃の妖精 ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 19:23:04.59 ID:Qwfq5vfJ
「さららちゃんは支給品その刀?」
「はい」
「私は…これなのよねぇ」
「ええ…これは酷い」

晶子がさららに見せたのは、何とマラカス。何の変哲も無い一対のマラカスである。
彼女の支給品はこれだけだと言う。打撃武器として使うにも強度が無さ過ぎる、完全な「外れ」であった。

「これじゃああそこに入れてデ○ルド代わりにも出来そうにないわ。私終わった…」
「あんたの頭がお終いだよ」
「でもね、この家の中漁ってて、こんなの見付けたの」
「何ですか…? 裁切鋏…? 錆び錆びじゃないですか」

酷く錆びた裁切鋏。晶子が廃屋内を探索して見付けたものだと言う。
刺されたりでもすれば僅かな傷でも命に関わるだろう。
それ以前に脆くなっているが、晶子にとっては無いよりマシな武器だった。

「滝沢さん、あの…金髪のショートヘアの女の人、見てませんか? 私の姉で…」
「お姉さん…? 名簿に載ってた、浅井うららって人?」
「はい…」
「ごめんなさい…見てないわ」
「そうですか…無事だと、良いんですけど…」
「私が一緒に捜してあげるよ…だから一緒に行動しても良いかな」
「助かります」
「宜しくね…(可愛い…やっぱりこの子可愛いお持ち帰りしたい)」


【早朝/E-6田畑跡桂山家】
【♀02番:浅井さらら】
[状態]健康
[装備]日本刀「梅雪」
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。姉(浅井うらら)、殺し合いに乗っていない人を捜す。
1:滝沢さんと行動。
[備考]
※特に無し。
538田圃の妖精 ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 19:24:38.92 ID:Qwfq5vfJ
【♀10番:滝沢晶子】
[状態]健康
[装備]錆びた裁切鋏(調達品)
[持物]基本支給品一式、マラカス
[思考・行動]
0:殺し合いはしたくない。死にたくない。
1:さららちゃんと行動。浅井うららさんを捜す。
[備考]
※特に無し。


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【マラカス】
打楽器の一つ。手に乗るほどの大きさの柄の付いた中空の球の中に小さな玉を入れ、これを振って音を出す。
普通は音の違うものを2個用意し、両手に持ってそれぞれ鳴らす。

【錆びた裁切鋏(調達品)】
E-6田畑跡の廃屋・桂山家内で滝沢晶子が発見。酷く錆びた年代物の裁切鋏。
切れ味は皆無に等しいが刺されればただ怪我を負うだけでは済まないだろう。

【名前】滝沢晶子(たきざわ あきこ)
【性別】女
【年齢】20歳
【職業】大学生
【身体的特徴】紫色のポニーテール、巨乳
【性格】可愛い物好き
【備考】男性でも女性でも動物でも可愛いものはお持ち帰りしたいタイプ
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539 ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 19:25:49.52 ID:Qwfq5vfJ
投下終了です。
540 ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 20:31:40.71 ID:Qwfq5vfJ
投下します。美女と野獣 11:ずーふぃりあしんどろーむ
登場:松嶋万里、ディートリヒ
541ずーふぃりあしんどろーむ ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 20:32:45.64 ID:Qwfq5vfJ
11:ずーふぃりあしんどろーむ

森の中。青みがかった黒のロングに黄色いリボンの美少女が、
全裸になり銀色の巨躯の狼の股間を愛撫していた。

「グルルル…ウ…ま、万里ちゃん…俺と一緒に行動してくれる…?」
「良いよ…私、狼大好き。宜しく、ディートリヒ」
「ありがとう…ああっ、そこそこ…もっと激しく扱いて!」
「それ!」
「アアウウ、アオオオオオオンッ」

万里の手に握られた狼の赤黒い肉の竿が脈打ち、白く濁った粘液が大量に飛び散った。

「ウー…フウー…」
「凄い量だねぇ」
「気持ち良かったよ…んで…万里ちゃん、何子宮、いや支給されたの」
「私は…」

右手でディートリヒの息子をなおも扱きながら左手で自分のデイパックを開け中身を取り出す万里。
取り出した物はFNハイパワー自動拳銃、予備マガジン3個、そしてもう一つ。エネマグラである。

「拳銃は良いとしてエネマグラだってぇ? 主催者め意図が分からぬ」
「ディートリヒは?」
「俺はねぇ…」

銀狼は自分のデイパックを前脚で器用に開け中身を取り出した。
それは突撃銃AK‐103と予備マガジン3個、もう一つ、ロープであった。

「人一人吊るせるぐらいの丈夫なロープだね」
「な、何で人を吊るす前提なの」
「それはそれとして…万里ちゃん、エネマグラ使って良い? 俺、大好きなんだそれ」
「ええ? どう使うのこれ」
「これはだね」

〜数分後〜

「アアアアアアアアアア!!! ヤ、ばひ、ごれ、凄ヒ! しゅごいいい!!!」
「そんなに? そんなに凄いの?」

銀狼が涎を垂らし涙を流しながらよがり狂う。
エネマグラがもたらす死んでしまうような快感のせいだ。

「&$$#*‘+%$#〜〜〜〜〜!!! ******アーーーー!!!
らめええええ! いくのがとまらないいいい」
「ディ、ディートリヒ、大丈夫? 何かこのままだとディートリヒ死んじゃいそう」
「あひぎいいい、まりちゃ、万里ちゃん! 抱きしめ、抱き締めさせて! 怖い、怖くなってひた!
来る! 来る来る来る来る!!!」
「え? あ…うん!」
542ずーふぃりあしんどろーむ ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 20:33:34.79 ID:Qwfq5vfJ
良く分からないまま万里はディートリヒに自分の身体を抱き締めさせた。
縋るように銀狼は少女の身体を強く抱き締め、迫り来る終末の快感を受け入れた。

「ガ、アア、ア! ア! ***************************!!!!」

もはや咆哮なのか悲鳴なのか嬌声なのかも分からない、大声を発し、ディートリヒは全身をビクビクと痙攣させ。

「うわ! あ、熱っ…い、いっぱい」

先程の十数倍の量の白濁液を万里の身体に吐き出し、汚した。
直後、ディートリヒは目を見開いたまま、ガクリと項垂れ、動かなくなった。
万里が呼び掛けるが、浅く呼吸はすれど、開いた目は瞳孔が開き何の反応も無い。
口からは涎と泡が噴き、更に万里は自分の身体にまた熱い液体が掛かるのを感じる――銀狼は失禁までしていた。

「…完全に意識が飛んでるみたい…まあ良いか…下手に動いてもあれだし…それに…。
こんな大きくてたくましい狼さんと一緒にいられるんだもん…殺し合いに巻き込まれて、ブルーだったけど、
今はちょっと嬉しいな……ディートリヒ……」
「………………」

周囲に次第に悪臭が漂い始める中、美少女は意識喪失中の巨躯の狼に寄り添い、愛おしげに頭を撫でた。


【早朝/G-5森】
【♀13番:松嶋万里】
[状態]健康、全裸、身体中ディートリヒの体液塗れ
[装備]無し
[持物]基本支給品一式、FNハイパワー(13/13)、FNハイパワー予備マガジン(3)
[思考・行動]
0:死にたくない。
1:ディートリヒと一緒にいる。ディートリヒに滅茶苦茶にして欲しい。
[備考]
※特に無し。
543ずーふぃりあしんどろーむ ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 20:34:20.09 ID:Qwfq5vfJ
【♂11番:ディートリヒ】
[状態]意識喪失
[装備]エネマグラ
[持物]基本支給品一式、AK-103(30/30)、AK-103予備マガジン(3)、ロープ
[思考・行動]
0:(意識不明)
[備考]
※特に無し。


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【FNハイパワー】
「ブローニング・ハイパワー」の名で知られる教科書的自動拳銃。開発当時(1935年)としては、
装弾数が13発と多かった事から「ハイパワー」と名付けられた。Mk.III現行モデル。9o×19パラベラム弾を使用。

【エネマグラ】
元々医療器具だが前立腺を刺激する事で快感を得られる大人の玩具として昇華したアイテム。

【AK-103】
輸出用に開発されたAK突撃銃シリーズの最新型。103はAK-47と同じく7.62o×39弾使用モデル。
ストックやハンドガードが従来の木製から黒い成型色のプラスチック部品になりストックが左サイドに折り畳めるようになっている。

【ロープ】
人一人吊るしても千切れないぐらいの丈夫かつ長さのロープ。

【名前】松嶋万里(まつしま まり)
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】高校二年生、小説部所属
【身体的特徴】青みがかった黒髪ロング、黄色いリボンを頭に着けている。スタイル良
【性格】天然
【備考】獣姦小説サイトを運営している。獣姦に憧れているがほとんど行った事は無い

【名前】ディートリヒ
【性別】♂
【年齢】21歳
【職業】不明
【身体的特徴】銀色の毛皮の巨躯の魔狼。引き締まった身体。巨根
【性格】馬鹿
【備考】魔狼と言う狼型モンスターの一種なので結構強い。が、変態
----
544 ◆ymCx/I3enU :2011/04/18(月) 20:37:18.98 ID:Qwfq5vfJ
投下終了です。俺、やっぱり狼×美少女の組み合わせが好きなんだ…
545 ◆WYGPiuknm2 :2011/04/18(月) 23:47:22.15 ID:w0NGcO8a
投下乙です!



・Evill Bustars!
 ベクトル操作ってやっぱり便利だなぁ……w

・Evill Bustars!(後編)
 何時の間にそんな関係になってたんだアンタら

・bad or happy?
 し、しずかちゃん……

・負物語(マケモノガタリ)/望語(ノゾミガタリ)
 ラストマーダー・球磨川死す!そして主催戦へ……!

・第二回定時放送(さいしゅうほうそう)
 やっぱりQBが絡んでやがったか

・終わりの始まり
 上条さんがえらく強くなっている!
 QBは何がしたかったのだろうか……?

・未来福音
 勝った!第一部完!
 完結おめでとうございます!


・ただのオープニング
 新ロワ乙です!
 この二人で信長には勝て……ない気がするw

・天下に武を往くモノ
 流石第六天魔王、全く自重していません

546 ◆WYGPiuknm2 :2011/04/18(月) 23:50:16.75 ID:w0NGcO8a
・保健医の女とドラゴン…どう言う組み合わせだ
 願望を叶える前に殺されるか、それとも……w

・ヤって殺られて
 セクロス→殺し合いがデフォになってるw

・嬉しくない奇跡――私の誕生秘話
 かつてこれほどまでに死にたくなる誕生秘話があっただろうか。いや、ない

・頭上注意!
 参加者のほぼ全員が発情期なのね……w
 そしてまたデ○ルドかw

・腐ってもホテルだし
 頼むからセックスじゃなくて殺し合いをしてくれw

・魅惑と幻惑
 行為後の不意打ちなんてこのロワではよくあること

・ただの××には興味はありません
 なんだこのビッチは……たまげたなぁ

・田圃の妖精
 あれ、会話の内容は酷いけどかなりまともな話に見えるぞ……w

・ずーふぃりあしんどろーむ
 そろそろ「死因:腹上死」とかが出てきそうだw


・放送前、三人の状況
 レイニーデビルVSマリオか
 玉座に座るレイニーデビルとかまるで魔王のようだ

・第一回放送(DOL2nd)
 動機の提示……なんという原作再現w
 何人の心が動くのかな?うぷぷぷぷ

・英雄<ヒーロー>戦記
 打ち止めが関わると正気じゃなくなる一方さん
 そんなんだからロリコンとか言わr(ry

・揺るがぬ二人の心
 まさかここで相川の名を見ることになるとはw
547 ◆WYGPiuknm2 :2011/04/18(月) 23:52:38.53 ID:w0NGcO8a
・地味な二人
 いきなりメタ発言なんて『地味』らしくない!
 てかクリティカル率上昇とか『地味』に凶悪だなw 


・おれのパートナー
 哀川さん強ええwwなんで無能力者扱いなんだww

・数字の世界
 スゲェ口癖だなw
 数学が苦手な自分とは永遠に分かり合えそうにない

・最強?最凶?最狂?最恐?最杏?
 ジョーカーめ、悪あがきしおって……
 覚悟完了した杏の行く末はいかに

・劣火の炎
 兄よりすぐれた弟なぞ存在しねぇ!!


・限界
 一般人ロワかと思ったら逸般人だらけだった、何を(ry
 アクションスターかっけぇ!だが一人で野人に勝てるのか……?
 そしてこの銃声は……遂に「スナイパー」登場の予感!?


・餓えた獣に近づいてはいけない
 見えるぞ……新堂がボコボコにされる光景が……

・バトロワのエイリアン
 他の語り部が殺クラなのに風間は宇宙人なのかww
 そして意気投合してやがるwwこのコンビには期待せざるおえない!

・恋する男の子は盲目で恋人を思うともう止まらないの
 ガチホモ(工藤)は相手が悪かったな
 聖奈は……確かにあんなもん見せられたら腰抜けるわなw
548 ◆WYGPiuknm2 :2011/04/18(月) 23:54:58.28 ID:w0NGcO8a
ううむ、なんというハイペース……これはのんびりしてる場合じゃないな……
549 ◆ymCx/I3enU :2011/04/19(火) 00:30:31.21 ID:DKc6KL/J
感想乙です、投下します。
美女と野獣 12:人は意外とタフネス 登場:石黒雅則、オデッサ
550人は意外とタフネス ◆ymCx/I3enU :2011/04/19(火) 00:31:28.93 ID:DKc6KL/J
12:人は意外とタフネス

ジャッカル獣人の男、石黒雅則は廃校の廊下を歩く。
古びた木造校舎はかなりガタがきており、床が歩くたび異常な程軋む。
床が抜け基礎の部分が丸見えになっている場所や二階の床が抜け瓦礫が散乱している場所も多い。

「…こんな所に長居はしたくねーな…外に出よう」

支給された日本刀「鬼姫」を携え昇降口を目指す雅則。
そして瓦礫の山を越えようとした時。

ダァン! ダァン!!

「ぐあっ…」

雅則は背中から銃撃を受けその場に倒れた。
二階の床に空いた穴から階下――たった今自分の持つマカロフPM拳銃で銃撃し倒した、
ジャッカル獣人の男が倒れる場所を見下ろすは、猫耳尻尾、手足の先に毛皮を持った猫又の少女、オデッサ。

「刀…貰っておこうかな」

二階の床の穴から一階に降り立ち、うつ伏せに倒れるジャッカル獣人の男の手元に落ちている刀を拾おうとした。

「…この…!」
「!」

しかし、ジャッカル獣人の男、石黒雅則はまだ生きていた。
オデッサの足を掴み、思い切り床に引き倒す。

「に゛ゃっ!!」
「何か『ニャ』だ! このガキ! 俺を撃ったのお前だな、野郎、お仕置きし……あ? おい?」
「……あ、せ、背中、痛い」

猫又娘の様子がおかしい事に気付く雅則。

「ごほっ…が…」
「!?」

オデッサが吐血する。と同時に、オデッサの背中から赤い液体が滲み出している事に雅則は気付いた。
抱き起こすと、そこには瓦礫に混じり、鋭く突き出した金属片が。赤い液体に塗れぬめりと光っていた。

「!! な…マジかよ…そんなつもりじゃ」
「い、痛い…寒い…死にたくない……助けて……」
「ちょ、しっかりしろ! おい! あ……」

雅則の腕の中で、猫又娘は息絶えた。
551人は意外とタフネス ◆ymCx/I3enU :2011/04/19(火) 00:32:32.86 ID:DKc6KL/J
「……ああ……あ」

殺すつもりは無かった。自分を殺そうとしていた相手だったが、流石に命を奪う気は無かった。
だが結果的に自分は参加者の一人の命を奪ってしまった。
罪悪感が雅則の心を襲う。

「すまない…本当に…」

近くの教室の床の上に冷たくなっていくオデッサを横たえ、許されないと分かりつつも、
雅則は謝罪の言葉を述べた。

【♀04番:オデッサ  死亡】
【残り25人】

【早朝/D-4廃校一階1年教室】
【♂03番:石黒雅則】
[状態]胴体に二発貫通銃創(命に別条無し)、罪悪感
[装備]日本刀「鬼姫」
[持物]基本支給品一式、マカロフPM(6/8)、マカロフPM予備マガジン(3)
[思考・行動]
0:殺し合いには乗らない。
1:……。
[備考]
※特に無し。

※D-4廃校一階1年教室にオデッサの死体及びデイパック(基本支給品一式)が安置されています。

----
【日本刀「鬼姫」】
切れ味鋭い名刀。「梅雪」と同じ刀匠が手掛けたらしい。

【マカロフPM】
旧ソ連で1952年に開発され同国軍制式となった小型自動拳銃。
携帯性に優れ、取り回しが良い銃として評価が高い。9o×18弾を使用する。


【名前】石黒雅則(いしぐろ まさのり)
【性別】男
【年齢】20歳
【職業】大学生
【身体的特徴】ジャッカル獣人
【性格】冷静
【備考】ヤリ○ン。男も女もイケる。身体がかなり頑丈だが過去に格闘技か何かをしていた訳では無いらしい

【名前】オデッサ
【性別】♀
【年齢】16歳
【職業】不明
【身体的特徴】黒猫の猫又。見た目は手足に毛皮が生えた猫耳娘。豊乳猫目
【性格】明朗
【備考】逆レイプ常習犯
----
552 ◆ymCx/I3enU :2011/04/19(火) 00:33:30.48 ID:DKc6KL/J
投下終了です。
553 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 00:42:15.45 ID:LI16PYw/
投下乙です。
あと前回もですけど、感想を大量に下さる方。
ありがとうございます。やる気がみなぎってきます。
魔術ロワも頑張ってください。

では投下します。
カオスな自己満足ロワ   12話:零崎人識の退屈
登場人物:零崎人識、ケビン・グラハム
554 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 00:42:42.29 ID:LI16PYw/
 「天国を望むものは地獄に堕ち、地獄を望むものは地獄に落ちる」

 ◎

《零崎》
零崎一賊。
殺し名第三位。
理由無く人を殺す「殺人鬼」。
殺し名の中で唯一対極の呪い名をもたない。
しかし、この一賊はある2人を除き崩壊していった。
ここで問題なのはこの「ある2人」だ。
1人は無桐伊織――いやこの場では零崎舞織としておいた方がいいか。
しかしどっちにしても彼女はこの物語において出番は無いので紹介は省略させてもらおう。
そしてもう1人は――零崎人識。生まれながらの殺人鬼。
とある戯言遣いによって「人間失格」という異名をもらう。
外見的特徴は、可愛らしい顔面(右頬)に刺青を彫り、
右耳に三連ピアス、左耳に携帯ストラップをつけており、髪を白髪まだらに染めている。
身長は150cm弱で、男性としては小柄。アホ毛がある。
この男にはこの物語においては出番がある。
この男がどんな活躍をするのかはわからない。
555 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 00:43:06.55 ID:LI16PYw/
いや活躍もせずに退場するかもしれない。
それは誰も知らないことだ。
では、この物語におけるこの男のストーリーを見てみよう。

 ◎

「かはは。傑作だな」
「傑作なのはええんけど、あんたはここまでや」

お互いに睨みあって動かない。
1人はご存知?零崎人識。
もう1人は―――ケビン。ケビン・グラハム。
星杯騎士団所属の男。《外法狩り》として恐れられてもいる。
彼らが対峙が対峙している理由。
それは

「おい外法。そろそろ鬼ごっこは終わりの時間やね」
「おいおい。酷えなぁ。この善良なる1市民のこの俺に向かって
なんて口を聞きやがるんだ。警察に訴えるぞ」
「アンタこそ殺人鬼の臭いがプンプンしてくるで」
「なんだ。だったら鬼ごっこの鬼は俺がやった方がよかったかい?」
556 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 00:43:28.07 ID:LI16PYw/
「あー。それは勘弁やね」

殺人鬼ただそれだけでケビンに狙われていた。
いや、まぁ狙われて当たり前なのだけど。
そういうわけで現状を見てみよう。
ダンジョンの中。
優勢:ケビン。劣勢:人識
そんな具合。
とはいってもそんなものは一瞬で変わってしまう。
人識が赤い人との約束さえ破れば―――

「―――――じゃあこれで終いや」

ケビンはボウガンを構えた。
―――――――撃たない。

ゴトッ。

何かが落ちた。
丸というには形が歪。
軟体な物でも無く固体。
それは――――頭
557 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 00:43:59.12 ID:LI16PYw/
ケビン・グラハムの頭だった。
血が勢いよく流れ出る。
そして、転送装置により彼の肉体は消えていった。

 ◎

「あぁあ。約束破っちまった。これは正当防衛だから許してくれるかなぁ
あぁ!考えただけでも恐ろしいぜ。人類最強とあの医者だけはホント駄目だな俺」

そういうとケビンを殺した凶器、糸――曲絃糸をしまって、歩き始めた。

「しかしまぁ。ホントあの欠陥のヤツもここに居やがるのか。
仕方ねぇな。探してやるか。別にすることもねぇしな」

基本根無し草の彼はここでも自由気ままに旅をする。


【ケビン・グラハム@空の軌跡:ログアウト(死亡)】
【残り33人】

【1日目/黎明/萌え立つ 絶望の 聖域】
【零崎人識@戯言シリーズ】
[状態]健康、哀川潤に対する恐怖的感情
[ステータス]
LV:1 HP:74/74 SP:29/30
ATK:13 DEF:16 SPD:8
[装備]糸、サバイバルナイフ一本
[道具]支給品一式
[所持金]0
[思考]
基本:気が向くままに
1:欠陥製品でも探すか
[備考]
※ネコソギラジカルで戯言遣いと別れた少し後からの参戦です
※無能力者扱いです


※萌え立つ 絶望の 聖域
推奨LV:14  火属性
558 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 00:45:30.82 ID:LI16PYw/
以上です。

タイトルはわざといーちゃんとかぶせてるんだよ。わざとだよ。気にしないでね。
最近人が死んでばっかですが、たぶんしばらくないと思う。――思う。
559 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 00:53:35.49 ID:iZK9Wc8d
自分も乗っかって新ロワ開催
適当に思い付いたキャラでバトルロワイアル(略して適当ロワ)
本日はオープニングと名簿だけ
560 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 00:55:20.79 ID:iZK9Wc8d
オープニング:大いなる実験

「おめでとう。君たちは選ばれた」
彼らは気が付いたらそこにいた。
眠っていたわけでも、気絶していたわけでもない。ただ、一瞬のうちにこの場所へ運ばれ、招かれたのだ。
「君たちは我々大ショッカーの実験の参加者として選ばれたのだ。光栄に思うといい」
天井のパネルには白衣を着た老人が映され、何かをしゃべっている。
話を真面目に聞いているのはほんの数人。残りはあたりを見渡したり、知り合いを探したりしている。
天井に人が映る仕組みさえ知らぬ者は、それに頭を悩ませていた。
「君たちにはこれから、殺し合いをしてもらう」
その言葉に、ほとんどの者が目を見開いた。殺し合い?何のために?
「生き残れるものはたったの一人。その一人を決める殺し合いだ」
老人は言葉を続けるが、それ以上に抗議の声が大きかった。
ふざけるな。
お前は何様だ。
何がどうなっている。
元の場所に帰せ。
「どうやら、君たちは状況が理解できていないようだ。気づかないかね、その首輪に」
561 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 00:56:11.04 ID:iZK9Wc8d
そう言われ、彼らはようやく気が付いた。自分の首に巻かれた銀色の物体に。
「下手には触らないほうがいい。その理由を今から見せよう」
モニターの場面が変わり、全身タイツに黒い覆面姿の男が映し出された。その首には、彼らと同様の首輪が巻かれている。
「イー!」
覆面の男がそう叫んだと同次に、首輪の一部がチカチカと点滅を始める。
そして、数秒が過ぎた後、
首輪が、爆発した。
焼け焦げた頭がゴロゴロと転がっていく。男の体が前のめりに倒れたところで、映像は再び老人に切り替わった。
「見たかね、これが大ショッカー特性小型爆弾の威力だ。君たちの首輪にも同様の仕掛けがある」
数人の顔が恐怖に染まる。今、自分たちはあの老人に命を握られているのだ。
「我々に刃向う者、無理やり首輪を外そうとするものは容赦なく爆破する。さて、殺し合いのルールを説明しようか」
そうして老人は語りだす。この殺し合いの理を。
562 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 00:57:40.28 ID:iZK9Wc8d
「基本ルールは先ほど話した通りだ。最後の一人になるまで殺しあってもらう」
「尚、一部の者は殺されやすくなるような仕掛け、制限がある。自信のあるものは注意したまえ」
「殺し合いの場はこことは別になる。絶海の孤島だ、逃げられはしない」
「殺し合いの開始と同時に、君たちには一人一つずつ袋が支給される」
「袋の中身は水と食料、地図、筆記用具、殺し合いに役立つ道具だ。武器とは限らないがね」
「首輪の爆破条件は四つ。我々に刃向うこと、無理に外そうとすること、一定時間死者が出ないこと、六時間ごとに三つずつ増える禁止エリアに入ることだ」
「禁止エリアの発表は放送で行う。その時、死者の発表も行うのでそれも参考にするといい」
「最後に、生き残った一人にはあらゆる願いを叶える権利を与えよう」
「大金から新たな命まで、何でも叶えよう。大ショッカーに不可能はない」
老人の説明が終わると、彼らの周囲に銀色のオーロラが現れる。
何人かは思い出す。自分たちは、このオーロラでここに来たことを。
「これより、大ショッカーによる大実験、バトルロワイアルを開催する!」
その言葉と同時に、オーロラは彼らを飲み込んだ。
そして、そこに誰もいなくなった。

【ショッカー戦闘員@仮面ライダーディケイド、死亡】
【バトルロワイアル開催。残り50人】

主催者
大ショッカー@仮面ライダーディケイド
563 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 00:58:23.74 ID:iZK9Wc8d
参加者名簿
【銀魂】6/6
○坂田銀時○志村新八○神楽○桂小太郎○沖田総悟○河上万斉
【めだかボックス】6/6
○黒神めだか○人吉善吉○黒神真黒○都城王土○球磨川禊○江迎怒江
【仮面ライダーW】6/6
○左翔太郎○フィリップ○照井竜○園咲霧彦○井坂深紅郎○大道克己
【仮面ライダーディケイド】5/5 
○門矢士○小野寺ユウスケ○海東大樹○鎌田○アポロガイスト
【魔法少女リリカルなのはStrikerS】5/5
○高町なのは○フェイト・T・ハラオウン○八神はやて○スバル・ナカジマ○ティアナ・ランスター
【刀語】5/5
○鑢七花○とがめ○鑢七実○真庭鳳凰○左右田右衛門左衛門
【真・恋姫?無双(アニメ)】5/5
○劉備○関羽○趙雲○馬超○諸葛亮
【戯言シリーズ】4/4
○いーちゃん○哀川潤○零崎人識○紫木一姫
【HELLSING】4/4 
○アーカード○アレクサンド・アンデルセン○ウォルター・C・ドルネーズ○大尉
【IS】4/4
○織斑一夏○篠ノ之箒○セシリア・オルコット○凰鈴音
50/50
564 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 00:59:41.58 ID:iZK9Wc8d
五十音順名簿
○アーカード○哀川潤○アポロガイスト○アレクサンド・アンデルセン○いーちゃん
○井坂深紅郎○ウォルター・C・ドルネーズ○江迎怒江○沖田総悟○小野寺ユウスケ
○織斑一夏○海東大樹○神楽○桂小太郎○門矢士
○鎌田○河上万斉○関羽○球磨川禊○黒神真黒
○黒神めだか○坂田銀時○篠ノ之箒○志村新八○諸葛亮
○スバル・ナカジマ○セシリア・オルコット○零崎人識○左右田右衛門左衛門○園咲霧彦
○大尉○大道克己○高町なのは○趙雲○ティアナ・ランスター
○照井竜○とがめ○馬超○左翔太郎○人吉善吉
○凰鈴音○フィリップ○フェイト・T・ハラオウン○真庭鳳凰○都城王土
○八神はやて○鑢七花○鑢七実○紫木一姫○劉備

投下終了
さて、どう動かそうか…
565創る名無しに見る名無し:2011/04/19(火) 09:39:48.56 ID:XDpn01SX
新ロワ乙っす。

戦闘員、実験のために自ら志願して犠牲になった。
という解釈で良いのかなぁ…(ニヤァ
566 ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 12:56:25.10 ID:DpdsL6g0
新ロワ乙です。
参戦作品とか非常におもしろそうで、期待してます。

では俺も投下。
ごちゃ混ぜロワ 15:パニックはろくな事を引き起こさない
登場人物:志村新八、相馬光子、蒼葉梢
567パニックはろくな事を引き起こさない ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 12:57:21.81 ID:DpdsL6g0
ヤバい。
これはやばい。
何がどうやばいのか。
そんな詳しい事とかを説明するまでもなく、言うなれば即座に現状がこの上もなくやばいものだと志村新八は理解していた。
例えるなら、めらめらと燃え盛る炎が、触れなくても『熱い』と分かるようにこの現状はやばい。

「…銀さん、神楽ちゃん、長谷川さん……」
名簿に無情に記されていた三人の名前は新八に相反する二つの感情をもたらす。
一つは、『自分は一人じゃない』という安心感。
もう一つは『仲間が命の危険に晒されている』事に対する焦燥感。
それらの感情は唯でさえ冷静とはとても言い難い新八の思考をぐちゃぐちゃに引っかき回す。
568パニックはろくな事を引き起こさない ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 12:58:09.62 ID:DpdsL6g0
「なんとかして早いところ銀さん達と合流しなきゃ…」
新八が考えた事、それは一刻も早く銀時たちと合流する事。
今まで何度も危険な目に合って来た新八達万事屋だったが、それを乗り越えてきたのはひとえに銀時の力が大きかった。
新八は、銀時に対し絶大な信頼を置いていた。
だから、この場も銀時と合流する事が生き残る術だと、そう思った。

「とはいったものの……どこに銀さんたちはいるんだろう?」
新八が今現在いるこの場所は、D−1の港。
港とは言っても、小舟が二艘ある程度の小さな港だった。
軽く見まわしてみたものの、人影は確認できなかった。
「うーん……そうだ、支給品確認しなきゃ。」
そう呟くと、新八はデイパックをごそごそとあさり始めた。
丸腰では不安で仕方ない。
もし刀とかが入っていれば良いのだが……
569パニックはろくな事を引き起こさない ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 12:59:01.58 ID:DpdsL6g0

「こ…これは……!」
出てきた『それ』を見ると、新八の目に輝きが増す。
そうだ、これさえあれば銀さんや神楽ちゃんにもすぐ会える、
そう、新八は思った。
そして、出てきた『それ』をしっかりと構えると、新八はゆっくり、そして深く息を吸い込んだ。



「銀さあああああああああああああん!!!!!!!!!神楽ちゃああああああああああああああああん!!!!!!!長谷川さああああああああああああああああん!!!!!!!どこにいるんですかああああああああああああああ!!!!!!」



辺り一帯に、新八の絶叫が響き渡った。
そう、新八に支給されたそれは……拡声器。
それもなかなか高性能であり、よく声が通る高級品であった。
それから新八は、何かに取りつかれたかのように仲間の名前を呼び続けた。
そしてその声が枯れはじめ、一休みしようかと思った時だった。
新八の目の前に、少女が現れたのは。
570パニックはろくな事を引き起こさない ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 12:59:50.54 ID:DpdsL6g0


「さっきから騒いでいたのは…あなた?」
「ほえ?」
新八ははじめ、その少女の美貌に目を奪われてしまっていた。
目鼻立ちの通った端正な顔つき、あふれ出ている妖艶な大人の色気は新八の頬を赤く染める。
だが、その少女をもう一度確認した時、新八の眼に緊張が走る。

少女の手には、その美貌に似つかわしくない鈍く光る鋭い鉤爪が装着されていた。

「…君は?」
「あなた、ここがどういうところだか分かっているの?殺し合いなのよ?それなのにあんなに騒いでるなんて……もし『乗っちゃった』人が呼び寄せられたらどうするの?」

ゆらり、と少女が動いた。

「――私みたいに。」
571パニックはろくな事を引き起こさない ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 13:00:25.40 ID:DpdsL6g0
ひゅん、と鉤爪が虚空を切り裂いた。
新八は間一髪身をひねりかわす。
「あら……ただのメガネくんじゃなさそうね……」
「なななな、何をするんですかあなたは!危ないじゃないですかあ!」
「あなた…まだ自分の状況を理解してないのね…」
そう言うと目の前の少女はにっこり笑った。
その様に、新八は直感した。

これは、本当に、冗談抜きにやばい。
今自分にあるのは何もない状況だけだ……
ならばどうするか。
572パニックはろくな事を引き起こさない ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 13:01:14.71 ID:DpdsL6g0



「…うおおおおおおおおおおおおお!!!」

新八は、少女に背を向けると必死に駆けだした。
あの少女は、間違いなくこの殺し合いに『乗っている』。
それだけじゃない。
彼女の眼は…かつて戦った鬼兵隊の高杉を思い出させる冷酷さと残虐さに満ち満ちていた。
そんな『覚悟』を持った相手と闘うだけの『覚悟』を、新八はまだ持っていない。
だから、新八は逃げ出した。
逃げながらも、新八は拡声器のスイッチを入れていた。

「助けてえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」

港とその周辺一帯に、また新八の絶叫が響き渡った。
573パニックはろくな事を引き起こさない ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 13:02:13.71 ID:DpdsL6g0



「…逃がしちゃったか……」
落胆するわけでもなく、少女は淡々とこぼす。
少女の名は相馬光子。
彼女はこの殺し合いとほとんどよく似た状況にいた事がある。
大東亜共和国、戦闘実験第六十八番プログラム。
選抜された中学三年生のクラス全員を、隔離されたエリアで生存者一人になるまで互いに殺し合わせると言う狂気の沙汰で、彼女は何人ものクラスメートを殺してきた――そして、死んだ。
そう、彼女は死んだはずだった。
桐山和雄に顔面を銃で吹き飛ばされて、確かに死んだ。
だが、彼女は今ここにこうして生きている。
これはどういう事なのだろうか?
「……まぁいいわ、ここにいる全員を…奪ってみせる。」
ゆっくりと、相馬光子は歩き出す。




【D−1港/1日目朝】
【志村新八@銀魂】
[状態]:肉体疲労(中)、声枯れ気味、精神の動揺(中)
[装備]:高性能拡声器@現実
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:とにかく逃げる!逃げる!
   2:銀時、神楽、長谷川と合流したい

【相馬光子@BATTLE ROYALE】
[状態]:健康
[装備]:手甲鉤@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品一式(アイテム確認済み)
[思考]1:『奪う側』に立ち、全員を殺す。
   2:殺せそうな人を探す。
574パニックはろくな事を引き起こさない ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 13:03:10.36 ID:DpdsL6g0





実は、新八が絶叫をまきちらしながら駆け抜けたこのエリアには、相馬光子以外にもう一人参加者がいた。
その参加者は…蒼葉梢。
彼女は今、気を失っている。
鳴滝荘の住人である桃乃の死に直面してしまった事、白鳥や珠実達から引き離され一人ぼっちになってしまった事、それらの現実に消耗しきっていた精神は、先程の新八の絶叫で飛んでしまった。
さて、ここでこの蒼葉梢という少女について語らなくてはいけない事がある。
それは、彼女がとある病気を抱えていると言う事。
その病気とは――解離性同一性障害。
平たく言ってしまえば、多重人格である。
精神的ショックを受けると彼女は『変身』してしまうのだ。

彼女が目覚めたとき、どの人格になっているかは……
誰にもわからない。

【D−1港・とある住宅の中/1日目朝】
【蒼葉梢@まほらば】
[状態]:気絶中、精神的ショック(極大)、精神不安定
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(アイテム未確認)
[思考]1:気絶中
[備考]:この思考は『蒼葉梢』の思考であり、他の人格の思考がどうなっているかは不明。




【備考】
D−1とその周辺五マスに新八の絶叫が響き渡りました。
575 ◆YR7i2glCpA :2011/04/19(火) 13:04:20.88 ID:DpdsL6g0
投下終了です。
それと恐縮なんですがどなたかWikiの方に投下していただけないでしょうか。
自分のパソコンではどういうわけか投下できなかったので…
576創る名無しに見る名無し:2011/04/19(火) 21:12:51.98 ID:XDpn01SX
>>575
最新話まで更新しました。
あと◆xzYb/YHTdIさん。編集の際に「数学の世界」と誤植したのは俺です…申し訳ない…。
577 ◆ymCx/I3enU :2011/04/19(火) 21:20:53.68 ID:DKc6KL/J
投下乙です。ぱっつぁんと光子だとぉう ぱっつぁん逃げろ!
投下します。美女と野獣オリ 12:ハイエナって良いイメージ湧かないけど 登場:能登和久
578 ◆ymCx/I3enU :2011/04/19(火) 21:21:47.64 ID:DKc6KL/J
12:ハイエナって良いイメージ湧かないけど

「殺し合い、こんなの現実だと思いたくねぇ…」

駐在所跡、住居部分の一室にて、ハイエナ獣人の少年能登和久は頭を抱える。
普段、パソコンオタクの童貞として名を馳せている彼は困惑し、悲嘆に暮れる。
首には爆弾付きの金属製の首輪がはめられ、黒いデイパックの中には回転式拳銃S&WM1917回転式拳銃、
フルムーンクリップと言う金具で6発ずつ纏められた.45ACP弾がリロード三回分、
更に充電済のノートパソコンが入っていた。ノートパソコンは試しに起動させてみるが、特に変わった所は無い。

「どうしよう俺…首輪何とか出来ればなぁ……とりあえず、下手に動くのはまずいし…。
しばらく留まっていようか……」

名簿を見る限り知り合いらしい知り合いはいない。
和久は様子見でしばらく駐在所跡に留まる事にした。


【早朝/D-6駐在所】
【♂13番:能登和久】
[状態]健康
[装備]54式拳銃(8/8)
[持物]基本支給品一式、54式拳銃予備マガジン(3)、ノートパソコン
[思考・行動]
0:殺し合いはしたくない。首輪を調べたいけど…。
1:可能な限り駐在所から動かない。誰か尋ねてきたら…その場その場で対応。
[備考]
※ノートパソコンには特別な機能は入っていないようですが、もしかしたらまだ何かあるかもしれません。しかし、無いかもしれません。

----
【54式拳銃】
旧ソ連のトカレフ拳銃を中国がコピーし自軍の制式にした物。弾薬の発射薬が増量され本家より強力。
一時期日本国内に出回ったトカレフはこの54式拳銃が多いと言う話。本家と同じく安全装置無し。7.62o×25トカレフ弾使用。

【ノートパソコン】
一見何の変哲も無い普通のノートパソコンだが…?


【名前】能登和久(のと かずひさ)
【性別】男
【年齢】17歳
【職業】高校二年生、パソコン研究部所属
【身体的特徴】ハイエナ獣人
【性格】大人しい、臆病
【備考】パソコンオタクの童貞。パソコン以外の精密機械にも詳しかったりする。自慰でティッシュを二箱使い切る猛者
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579 ◆ymCx/I3enU :2011/04/19(火) 21:24:37.08 ID:DKc6KL/J
≪訂正≫
駐在所跡、住居部分の一室にて、ハイエナ獣人の少年能登和久は頭を抱える。
普段、パソコンオタクの童貞として名を馳せている彼は困惑し、悲嘆に暮れる。
首には爆弾付きの金属製の首輪がはめられ、黒いデイパックの中には54式拳銃、予備マガジン3個、
更に充電済のノートパソコンが入っていた。ノートパソコンは試しに起動させてみるが、特に変わった所は無い。

投下終了です。
580 ◆ymCx/I3enU :2011/04/19(火) 21:37:27.45 ID:DKc6KL/J
更に訂正、13話でした
581 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 23:42:45.12 ID:LI16PYw/
投下乙です。
新規ロワ期待してます。
そんな上から目線ができる力は僕にはないですけど…。
それから>>576さん。
いえいえ。間違えは誰にでもありますし、怒ってなどいないので
どうかこれからもウィキへの投下をお願いしたいところです。
失敗を恐れないで!!僕の作品なんて失敗だらけです!(いばるな)

はい。というわけで投下します
カオスな自己満足ロワ   13話:赤い勇者と黒い薔薇
登場人物:カイト、ブラックローズ
582 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 23:43:16.13 ID:LI16PYw/
Δサーバー 隠されし 禁断の 聖域
そこは普通のエリアとは違う。
異端。
教会のような外見をしていて、
その見た目通り内装も教会のようである。
ここは後にグリーマ・レーヴ大聖堂と呼ばれるがまだ名前の無い場所であった。
中にいて一番目立つのは入口から入ってすぐ目に入る石像。
ただしそこにいるのはキリストでも聖母マリアでも無く
少女。
可愛らしい少女の像がある。
その少女の名はアウラ。
この世界の女神ともいえる存在である。
そして究極のAIであり、この世界「The World」を司るシステムの中枢でもある。
その彼女はこの異常な世界で何をやっているのかは現在不明だ。
さて、その石像にもたれかかり座っている人がいた。
赤い勇者。カイトであった。

 ◇

‘強い力……。使う人の気持ち一つで救い、滅び、どちらにでもなる。’

アウラ…。ごめん。間違えてこの世界を壊すところだったかもしれない。
あいつは確かに許せないけど、オルカを、ヤスヒコを殺したけど、
この「The World」を支配しているのもあいつだった。
583 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 23:43:40.41 ID:LI16PYw/
下手な事をしてあいつを刺激してしまったかもしれない。
そんなことになったら、皆を殺してしまうところだった。
この力を滅びに使ってしまうところだった。
…アウラごめん。ヤスヒコ、僕のせいでごめん。
許してなんて言わない。ただ謝らせて。
…そろそろ動かないと。もう2時間ぐらいこうしている。何をやっていたんだろう。
皆が皆殺し合いに乗って無いとは限らない。
こんな僕が、友人の一人も守れない僕が正義の味方も勇者も名乗るつもりもないけれど。
僕も頑張らなくちゃ。
こんなふざけたこと壊してやる。

僕は静かに立ち上がる。
そして振り返る。
そして言う。

「アウラ。君が今どこで何をやっているのかは分からない。
だけど、僕は僕で頑張るから、アウラも頑張ってね」

僕はそう言い歩き始める。
入口の扉に人がいた。
ピンクの髪に褐色の肌。紫がかった胸当てとかを着用するPCボディ。
584 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 23:43:59.80 ID:LI16PYw/
その人を見間違える訳がなかった。

「…ブラックローズ」
「カイト。随分カッコいい事言っているじゃない。…一人で(笑)」
「(笑)は余計だよw」
「…まぁその様子だと吹っ切れた訳無いと思うけど、気持ちに整理はついたってところかしら。
あの2番目に死んだ人、アンタの親友の人でしょ。確か蒼海のオルカっていう伝説の」
「え?」

そうか。僕はブラックローズにまで心配をかけていたのか。
なら、いつまでもウジウジとはしてられないね。

「ごめん。心配かけたね」
「別にアンタが謝ることないわよ。悪いのは全部あの腐れ眼鏡!
ちなみにアタシはあいつをひっぱたかなきゃ気が済まないわよ。アンタは!?」
「うん?まぁそうだね。僕もあいつの顔をひんむくまで負けられないよね」

…?ブラックローズがなぜか身を引いていた。何でだろう?

「どうしたの?」
「いや、何でもないわよ(カイトからそんな言葉が聞ける日が来るとはね。流石に友達の恨みは強いか)」
「…?まぁじゃあ行こうか」
「ええ。行きましょう」

ここにブラックローズがいてくれてよかった。
おかげで少しは気が紛れたし、何より心強い。
確かにLV下がっているかもしれないけど、1番のパートナーというものには変わらない。

「…そう言えば何でブラックローズはここにいるの?」
「う〜ん。最初に目が覚めたのがここだったからね」
「けど2時間近くも何やっていたの?」
「ああ。それなんだけどね。近い内に助けが来るかもよ。ヘルバがここに来ていっていたわよ」
「えっ!?ヘルバが!?どうやって?」
「例のハッカーの力じゃない?」
「ふ〜ん。それで。ヘルバはどうしたの?」
「ちょっと前に帰ったわよ。やることがあるんですって」
「よし。分かった。ここはヘルバを信じよう」
「そうね。いきましょうか」

よし。行こう。
この殺し合いを止めてやる!!

585 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 23:44:19.80 ID:LI16PYw/
【1日目/黎明/隠されし 禁断の 聖域】
【カイト@.hack】
[状態]健康、軽度の動揺
[ステータス]
LV:1 HP:63/63 SP:50/50
ATK:5 DEF:10 SPD:6
[装備]双剣
[道具]支給品一式、薄明の腕輪
[所持金]0
[思考]
基本:主催者を倒す
1:ブラックローズと行動
2:とりあえずマクアヌにいこう
[備考]
※ゲーム版「.hack」終了後からの参戦です
※浸食率0%です
※使えるスキルは舞武、夢幻操武、虎輪刃、データドレインです
※能力者扱いです

【ブラックローズ@.hack】
[状態]健康、苛立ち
[ステータス]
LV:1 HP:70/70 SP:30/30
ATK:7 DEF:9 SPD:3
[装備]大剣
[道具]支給品一式
[所持金]0
[思考]
基本:主催者を倒す
1:カイトと行動
[備考]
※ゲーム版「.hack」終了後からの参戦です
※使えるスキルはデスブリング、カラミティです
※能力者扱いです
586 ◆xzYb/YHTdI :2011/04/19(火) 23:47:04.64 ID:LI16PYw/
以上。
多分ヘルバはいい仕事するんじゃない?知らないけど(オイッ)
多分ここから物語は進んでいくはずだ。―――はずだ。
といっても全キャラで終わったくらいからだと思うけど
587 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 23:54:10.15 ID:iZK9Wc8d
投下乙です
自分も投下行きます
本日は地図と第一話を

地図

 ABCDEFGHI
1海海町町町町町海海
2海町町町町町町学町
3遊町町町町病森森森
4森森町町町森森森森
5森森森森森森神森森
6森森森森森シ森森森
7温町森森森森森森森
8海町町森森森森森森
9海海海森森森海海海

遊=遊園地 病=病院 学=学校 神=神社 シ=ショッピングモール 温=温泉
588 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 23:55:15.43 ID:iZK9Wc8d
1:迷惑な存在

開催式が終わり、白衣から黒いマント姿へと着替えた老人―死神博士は椅子へと寄りかかっていた。
「科学者ならば顔見せは白衣姿で」という協力者の言に従ったが、やはり彼にはこの姿のほうが落ち着くようだ。
彼の前には会場上空に数十基設置されたカメラ衛星から送られた映像が映し出されている。これで参加者を監視しているのだ。
「さて、まずはあの男の様子でも見るか」
そう言い、映像の一つを大画面へと切り替える。
「大ショッカーの恥さらしのな」

「なぜだ、なぜなのだー!!」
森の中で一人の白い服を着た男が叫んでいた。
彼の名はアポロガイスト。大いなる大組織、大ショッカーの大幹部である。
「なぜ私がこの場にいる!私は大ショッカーの大幹部だぞ!」
彼は納得がいかなかった。なぜ自分が主催者ではなく、参加者としてこの場にいるのか。
しかし、心当たりがないわけでもない。
BLACKRXの世界とアマゾンの世界。二つの世界で彼はディケイド抹殺を試み、そして失敗した。
589 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 23:56:10.07 ID:iZK9Wc8d
大幹部にあるまじき失態。
恐らくそれが、今回の実験において参加者にされた理由であろう。
「…だが、まだチャンスはある!」
そう、それが理由ならば、生き残り優勝してみせればよいのだ。
「私が大幹部にふさわしいか、見せつけてやろうではないか!」
優勝し、大ショッカーに己の実力を再認識させる。それがアポロガイストの方針だった。
更に、名簿を見ればディケイドこと門矢士の名前まである。
ディケイド抹殺まで行えるとは、まさに一石二鳥である。
「見ているがいい!このアポロガイストこそが、最も迷惑な存在なのだ!」
こうして、自称迷惑な存在が優勝へと動き出した。
【H−6・森/一日目・深夜】
【アポロガイスト@仮面ライダーディケイド】
[状態]健康、やや興奮
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考]基本:優勝し、大ショッカーに実力を認めてもらう
1:ディケイド(門矢士)を抹殺する
2:私こそ迷惑な存在なのだ!
*参戦時期はアマゾンの世界後〜ライダー大戦の世界の間
590 ◆hNicfchrac :2011/04/19(火) 23:57:08.24 ID:iZK9Wc8d
投下終了。本人は真面目なのにギャグにしか見えないアポロ劇場。
つーか劇場版のパンフ確認したら死神博士白衣じゃないじゃん!?
ってことで着替えさせました。
協力者についてですが、そんなのいるかなーと思ったら
・春雨・安心院さん・ミュージアム
・財団X・スカ博士・于吉
・狐さん・最後の大隊・束さん
候補多すぎ(笑)
ではまた
591 ◆ymCx/I3enU :2011/04/20(水) 00:00:13.22 ID:PMKCSRgZ
投下乙です。
投下します。美女と野獣 14:奪うだけ
登場:大平圭右、片山美咲
592奪うだけ ◆ymCx/I3enU :2011/04/20(水) 00:03:23.53 ID:PMKCSRgZ
14:奪うだけ

「がはっ……ハァ、ハァ……」
「わ〜お、銃が二丁も…当たりぃ」

廃墟の医院、とある病室内で、腹から血を流し倒れ床で苦しむ白い毛皮の狼獣人の男の傍で、
全裸の黒髪ポニーテールの女性が狼獣人のデイパックを漁っていた。
女性――片山美咲の秘部からは狼獣人――大平圭右が注ぎ込んだ種液が大量に垂れ落ちている。

「何々…S&WM29…と…イジェマッシMP-443…ね」
「み……みざぎ…ぢゃ……ゲフッ、ゴフッ」
「あら、まだ生きてるのぉ? 大平さん…しぶといねぇ……サバイバルナイフでお腹抉ったのに」

美咲は回転式拳銃S&WM29を携えると、圭右の元へ近付き、銃口を向けた。

「ホント、男って単純よね…ちょっと誘っただけでホイホイついてくるんだから」
「ガハッ……ぎ、い……ぢぐ……しょ……う……俺…馬鹿過ぎ……る」

殺し合いが始まった直後、圭右は廃医院内で美咲と遭遇した。
そしていつ殺されるか分からないから、行為を楽しもうという美咲の誘いにあっさり乗ってしまったのだ。
美咲の絶妙な性技の数々、そしてその美貌と身体にすっかりのめり込んでしまった狼獣人の男は、
正に獣の如く何度も何度も美咲を犯し、欲望を体内に注ぎ込んだ。
それこそが美咲の思う壺だとも知らずに。知る由も無かったが。気付いた時には何もかも手遅れだった。

ドォン!!

大きな銃声が一発鳴り響き、床に倒れた白い狼獣人の男の頭部が見事に破裂し、
肉片と脳漿、血液を撒き散らした。

「ああ、汚い…精液なら我慢出来るけど流石に血とかはねぇ…」

身体に付着した圭右の血やその他諸々の体液を、圭右が脱ぎ捨てた衣服で拭き取る美咲。

「…武器は手に入れられたし…一安心かな…」

脱ぎ捨ててあった自分の衣服を着ながら美咲が言う。
殺し合いに参加させられたと知った時は流石に驚いたが、何て事は無い。
この殺し合いに知り合いは一人もいない。殺人は許容されている。ならば自分のために戦うまで。自分のやり方で。

「殺し合い? …良いわよ、やってあげる」

身支度を整えた美咲は狼獣人の死体とデイパックがある病室を後にした。

「…どうしようかな。病院から出る? それとも…ここに残って、誰か来たら…襲う?」


【♂04番:大平圭右  死亡】
【残り25人】
593奪うだけ ◆ymCx/I3enU :2011/04/20(水) 00:05:57.03 ID:PMKCSRgZ
【早朝/E-2廃医院二階】
【♀05番:片山美咲】
[状態]健康
[装備]S&WM29(5/6)
[持物]基本支給品一式、.44マグナム弾(12)、イジェマッシMP-443(17/17)、MP-443予備マガジン(3)、サバイバルナイフ
[思考・行動]
0:殺し合いに乗る。優勝狙い。誰であろうと容赦しない。
1:廃医院に残るかそれとも…?
[備考]
※特に無し。

※E-2廃医院二階のどこかの病室に、大平圭右の死体及びデイパック(基本支給品一式)が放置されています。

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【S&WM29】
強力な.44マグナム弾を使用するS&W社の大口径回転式拳銃。
映画「ダーティーハリー」の主人公ハリー・キャラハンが使用して一躍有名になった。

【イジェマッシMP-443】
ロシア政府からの要請で、イジェフスクのイジェフスキー・メカニチェスキー・サボド(現バイカル社)が
開発したロシア軍の新型制式拳銃。9o×19パラベラム弾を使用する。

【サバイバルナイフ】
軍事行動中に遭難などで他装備を失った場合、それのみで生存を計る目的で設計された大型のシース(鞘付き)ナイフ。
刃の背に金属を切断する鋸刃が設けられている。武器としての威力と堅牢性は高い。

【名前】大平圭右(おおひら けいすけ)
【性別】男
【年齢】23歳
【職業】古書店店員
【身体的特徴】白い毛皮の狼獣人。スリム体型
【性格】単純
【備考】セックス好き。頭がちょっと弱いアホの子

【名前】片山美咲(かたやま みさき)
【性別】男
【年齢】22歳
【職業】売春婦
【身体的特徴】黒髪をポニテ風に纏めている。爆乳美女
【性格】明るく振舞っているが本性は計算高く冷徹
【備考】自分の身の安全のためならどんなものでも利用する冷酷さを持つ。性のテクニックは絶品。
貢がせている男は数知れず。過去に一度だけ本気で好きになった男がいたらしいがその時は男に騙されており、
性奴隷として売られそうになった。以来やや人間不信気味
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594 ◆ymCx/I3enU :2011/04/20(水) 00:07:11.84 ID:PMKCSRgZ
投下終了です。そろそろ新スレを立てる時か…?
595創る名無しに見る名無し:2011/04/20(水) 00:15:20.06 ID:sfNikRv5
もう目安でいいんじゃないかな。
596創る名無しに見る名無し