>「なんか断末魔の悲鳴が聞こえるんだけど……。橘さん、やっぱりやめといたほうがいいよ!」
「大丈夫だ。恐怖が克服できるならなら俺は構わない
野に咲く花より、俺は花火のように生きたい!」
それだけ告げて颯爽と風呂へダイブする橘さん。この台詞だけならまさにヒーローなんだけどなぁ。
でもなんか風呂の色とかヤバい。まるで地獄の釜を開けてしまったような―――
つーかさっきから返事とかないけど生きてるんだろうか。
「うわああああああああああああああああああ!!」
http://rivens.info/IMG_LOG/20110224232519.jpg 最早イケメンのいの字も出てこないビビりっぷりで風呂から飛び出す橘さん。もちろん全裸で。
勢いそのままにうっかり柱に激突すると、凄い剣幕で叫びだした。
「ヒトヲオヂョグデルトヴットヴァげほっげほっ」
呂律もろくに回らずオンドゥルってるが気にしてはいけない。(せき)
確かに恐怖はふっとんだが変わりに深いトラウマが残ってしまった。
「終わった――?ねぇ――――入っていぃ?」
何の脈絡もなしに喪服を来た高校生がつかつかと入ってきた。
迷走してるけど大丈夫か
「良かったー喪服着てきて。
自称『クールでカッコいい』大人の男の橘さんがお亡くなりになったそうじゃない」
お前のペースには飲まれないぞ!グッ
「俺はライダーだ……このトラウマを糧にして何度でも立ち上がる!
本来ならあんな無様なことはしない!」
「あ、迷惑Deathぅー確変されても。ネタ臭しがヒドイ!美味しいとこどりかっての。
もう無理だよ無理無理やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろや め ち ま え」
ガシャアアアアアアガクッ。
橘さんの心はボドボドになってしまった。ギャレン(笑)
ガシャガク橘さんを椅子にしながら【あの人】は軽い調子でケラケラしている。
「ここらじゃ覗き魔なんて星の数ほどいるDeathよ?
それを捕まえるなんて出来るんDeathかぁ?
さっきも女湯が騒がしかったけど……君らもガシャガクしてく?」
この流れ……気にしたら勝ち。