非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ Part13
1999年刑行された小説「バトル・ロワイアル」
現在、様々な板で行われている通称「パロロワ」はリレー小説の形をとっておりますが
この企画では非リレーの形で進めていきます。
基本ルール
・書き手はトリップ必須です。
・作品投下前の登場キャラクター、登場人数、主催者、舞台などの発表は書き手におまかせです。
・作品投下前と投下後にはその意思表示をお願いします。
・非リレーなので全ての内容を決めるのは書き手。ロワに準ずるSSであればどのような形式、展開であろうと問いません。
・非リレーの良さを出すための、ルール改変は可能です。
・誰が、どんなロワでも書いてよし!を合言葉にしましょう。
・「〜ロワイアル」とつけるようになっています。
〜氏のロワは面白いでは、少し話題が振りにくいのでAロワ、Bロワなんでもいいのでロワ名をつけてもらえると助かります。
・完結は3日後だろうが5年後だろうが私は一向に構わんッッッ!!
前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1287249293/ 非リレー型バトルロワイアルwiki
ttp://www26.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1.html
スレ立てました、では続いて投下。
――――――――――――――――――――――――
「銀さん!」
「よう、明日葉じゃねぇか…」
バタッ
「っ!!銀さん!!」
「た、大変だ…死んで…はないか良かった…」
「まだ小学校が近い…運ばないと!」
「…くそ、重い…でも…運ばなきゃ」
【ニコ・ロビン@ONEPIECE 死亡】
【阿久根高貴@めだかボックス 死亡】
【一日目/9時34分/B-5小学校付近】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]出血(大)、気絶中
[装備]和道一文字@ONEPIECE
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(武器になるものは入っていない)
[思考・行動]
基本:このゲームを潰す。
0:………。
1:しばらく明日葉と行動。
2:神楽達と合流。
[備考]
※イボの話の後からの参戦です。
【明日葉郁@保健室の死神】
[状態]健康、銀時を運搬中
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:このゲームからの脱出。
1:銀さんと行動。
2:3人と合流したい。
[備考]
※運動会からの参戦です。
投下終了です。
今回は真面目に書きました。
あとコープスパーティー、新作出るみたいですね。
余談でした。
スレ立て乙です
しかしもうPart13ですか…早いもんですね
投下します。
30話 それは最悪の終わり方(BADEND)
登場人物 鰯田逃次、支倉モト、笛吹和義、蒼井華、神崎一、雨宮桜子
30話 それは最悪の終わり方(BADEND)
「ふう、何とか脱出できたな」
「そ…そうだね」
『ああ、助かった』
「あ…頭から血が止まらない…」
4人全員脱出できたのは幸運だろう。
C-3にある薬局を脱出して近くの山のふもとまで来ていた。
『何か忘れているような…』
「よし、どうにかしてここから脱出する方法を考えよう!」
「へぇ、楽しそうじゃない私も入れてよ」
振り返ると青髪の女が立っていた
『みんな!逃げろ!』
「え?なんでですか?」
『こいつは』
ザシュ
「か…はぁ?ちょ…マジ待てよ…」
「モト!!」
「ちょ、笛吹君これは…」
『察しただろう!逃げるぞ!』
「逃がすか!」
鰯田が斬られる。
「う、うわあああああああああああ!!」
『くそ!鰯田!』
「逃げないと…」
「あと二人!」
次に狙われたのは蒼井華…のはずだった。
「ひ…」
『!!』
ザシュ
蒼井華の眼に映ったのは自分の代わりに刺される笛吹和義の姿だった。
「う、笛吹君?」
『はぁ…どうしてこうなったんだろうな』
「……」
『あんたは逃げろ、まだあんたの希望は残ってるんだろう?』
「……はい!」
蒼井華はその場を離れる、全力で離れて行った。
【鰯田逃次@SWOT 死亡】
【支倉モト@enigma【エニグマ】 死亡】
【笛吹和義@SKETDANCE 死亡】
【一日目/9時46分/C-4山のふもと】
【蒼井華@逢魔ヶ刻動物園】
[状態]肉体的疲労(中)、精神的疲労(大)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:園長と合流する。
1:笛吹君…支倉君…鰯田君…。
[備考]
※イガラシ奪還のために潜入する前からの参戦です。
■
「チッ…逃したか」
「おうおう、なかなかの美人がいるじゃねぇか」
「……」
「なぁねぇちゃんよー、俺と一緒に」
「触れるな!」
刀で一閃する。
「そんなこといわ…ひでぶっ!」
「ふん…」
死体をそのまま放置して、蒼井華の逃げた方向に走って行った。
【神埼一@べるぜバブ 死亡】
【一日目/9時54分/C-4山のふもと】
【雨宮桜子@PSYREN】
[状態]体中に擦り傷、土埃が付いている
[装備]鉄子の刀@銀魂
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:夜科アゲハ達と合流後脱出
1:邪魔者は殺す
[備考]
※最終決戦前からの参戦です
※PSYは大分規制されています
投下終了です。
さあ、どんどん減らしていくよ。
投下乙です。どんどん死にゆくか…
投下します。俺得4th 10話 吉凶どちらに転ぶかはまさに神のみぞ知る
登場:阿部高和、シリウス、道下正樹、北沢樹里 神無月紗斗、魔狼エルンスト(支給品)
10話:吉凶どちらに転ぶかはまさに神のみぞ知る
灯台最上階、古びた回転灯が設置された部屋。
良い男、阿部高和と銀色の毛皮を持った人狼、シリウスは幾度もの行為を終え、
肩で息をしていた。床や壁には白い液が大量に飛び散り雄の臭いが立ち込めていた。
「はぁ…はぁ…シリウス、お前さん中々やるじゃないか、
流石に狼だけあって、激しい腰遣いだったぜ」
「あんたこそ…力強い突きだったぜ…阿部さん。こんなに、ケツで何度もイったのは、
久し振りだ…フー、フー」
「本物の狼男と一戦交える時が来るとは、貴重の体験だ」
互いの顔を見詰め合い、健闘を讃え合う阿部とシリウス。
その後、後始末を行い、阿部とシリウスは互いの支給品の再確認を行う。
一度、この灯台にて遭遇した時、既に確認は行ってはいたが、
激しい行為の後だった故、少し記憶が曖昧になっていたため再確認する事とした。
阿部のランダム支給品は自動拳銃CZ75Bとマガジン3個、そして拡声器。
シリウスはコンバットナイフ一本である。
「本物の拳銃を手にする時が来るなんてな…」
「そっちも初体験って訳だ、阿部さん」
「ハハッ、上手い事言うなシリウス」
「……それで、確か知り合いが一人いるんだよな」
「ああ…道下正樹。この殺し合いに呼ばれる直前まで公園の公衆トイレでヤっていたんだ。
出会ってそんなに経ってはいないが、心配だ…あいつ、無事なのだろうか」
名簿で名前を確認した予備校生道下正樹。
この殺し合いにおいて唯一の阿部の知り合いである。
出会って間も無かったが、それでも濃い時間を過ごしたため、阿部は道下の安否が気になった。
「俺も協力するよ」
「すまないな、シリウス」
シリウスも道下の捜索に協力する事を阿部に申し出た。
(あんな気持ち良い思いさせて貰ったんだ、恩返ししないとな)
先に、久々なる狂おしい快楽を与えてくれた阿部に対する恩返しも兼ねていた。
「所で、拡声器か…これで呼び掛けてみるってのはどうだ?」
「…やってみるか」
「ああ」
阿部とシリウスは灯台最上部部屋の外にあるバルコニーに出、
海側では無く陸地が見える場所に移動した。
そして阿部が拡声器のスイッチを入れ、叫んだ。
『俺は阿部高和! エリアG-4にある灯台からこの放送を行っている!
この殺し合いに反対だと言う奴は灯台まで集まってくれ!
俺の他にもう一人、シリウスと言う仲間がいる!
道下! 道下! もしこの放送が聞こえていたら灯台まで来い! 灯台までだ!』
「…ふぅ、放送はした…だが、殺し合いに乗っている奴も集まるかもしれないな…。
備えておいた方が良いだろう」
「そうだな…取り敢えず、灯台の外に出ようぜ。ここじゃいざと言う時逃げ場が無い」
「分かった」
阿部とシリウスは荷物を纏め、一階の出口へ続く螺旋階段を下って行った。
◆◆◆
阿部による放送はエリアF-3、4、5とG-4、5に響いた。
〜G-5、阿部とシリウスがいる灯台のあるエリアのすぐ隣のエリアにある港跡〜
「! この声…阿部さん!?」
波止場を支給品の二つの内の一つ、自動小銃M1ガーランドを装備し歩いていた、
青年・道下正樹は遠方に見える灯台から発せられた放送を耳にし、
その声が自分が良く知る人物のものだと確信した。
よく目をこらせば、灯台最上部のバルコニーに人影が見える。
「阿部さん、あそこにいるのか…! 良かった、無事だったんだ。早く行こう!」
道下は喜び勇んで灯台へと向かい始めた。
〜F-5市街地跡、オフィスビルの廃墟の一つの二階にて〜
失った筈の足を擦り感涙していた少女、北沢樹里もまた、阿部による放送を聞いた。
「! この放送……灯台? 阿部、高和…知らない人だわ……」
どうやら仲間を集めるために拡声器か何かを使って放送を行っているようだが、
賢い方法とは言えない。あれでは殺し合いに乗っている者も集まってしまうだろう。
知り合いでも無いので阿部なる人物の放送に従う義理も無い。
むしろ放送を聞いて灯台へ向かう事は危険だと樹里は判断した。
仮にも一度、殺し合いを経験したためか、再び殺し合いに放り込まれても比較的冷静でいられた。
「危ないから行かないでおこう…」
樹里の目下の関心事は自分の足が元通りになっておりまた走れる事、
そして参加者の中に「倉沢ほのか」がいる、と言う事だった。
前回の殺し合いにおいて樹里は愛餓夫の銃撃により片足を失い、
陸上の選手になると言う夢を断たれ絶望し自暴自棄になった。
そんな樹里を保護したのが倉沢ほのかの彼氏である海野裕也。
その後紆余曲折あり樹里は裕也を寝取ってしまった。
(思えば初エッチだったんだよね…ゴム無しで二回もヤっちゃった。
気持ち良かった事は否定しない)
それがほのかに露見する事となり、その後は絵に描いたような修羅場の挙句。
裕也も樹里も死亡する事となった。ほのかの手によって。
「ほのかの奴、絶対に私を殺そうとするだろうな…でもね、後悔していないよ。
だって…私…私も……」
〜F-4市街地跡の廃ビルの一室〜
「灯台…? 灯台から呼び掛けてるの?」
「ハッ、ハッ…そのようですマスター…うっ!」
「くぅ、熱くて気持ち良い…!」
学校制服である黒っぽいジャンパースカート姿の美少女、神無月紗斗は、
支給品の一つである、紺色の毛皮を持つ魔狼に股を開きながら阿部の放送を聞いた。
……なぜ股を開いているかを簡潔に説明しよう。
彼女の支給品の一つ、使い魔の魔狼「エルンスト」は、マスター――つまりこの場合は紗斗――と、
性交し、熱いそれを注ぎ込む事で戦闘力及び生命力を補充するという性質に調整されている。
最初紗斗がスタート地点の傍に待機していたエルンストを発見した時、
彼は死にかけになっていた。急いで説明書を読み、紗斗がエルンストと交わった結果、
エルンストは見事回復した。
要するにこのエルンストと言う使い魔の魔狼は定期的に紗斗と性的に交わらないと、
衰弱死してしまうという難儀な性質、と言う事である。
エルンストにとって幸いだったのは、支給者、つまりマスターの神無月紗斗が、
前々から獣との行為に興味があり、実践にも抵抗が無かった事だった。
「…灯台、行ってみようか、エルンスト」
「はい…ん、あ、ぬ、抜けない」
「いたたたたた! 裂ける裂ける! ゆっくりやって! ゆっくりやって!」
根元の瘤が膨らみ抜けなくなった魔狼のそれに苦戦しながら、
紗斗は放送主がいると思われる灯台へ向かう事を決定する。
但しそれは放送主の阿部高和の仲間になるためでは無い。
阿部高和と、その仲間のシリウスを殺害しに行くためであった。
「はぁあっ! …ふぅ、抜けました」
「うわあ…溢れ出るなぁ…っていうかガバガバになっちゃいそう…」
【一日目/早朝/G-4灯台】
【阿部高和@くそみそテクニック】
[状態]良好
[装備]CZ75B(15/15)、拡声器
[道具]基本支給品一式、CZ75Bのマガジン(3)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。道下を捜し、脱出手段を模索する。
2:シリウスと行動。放送で集まってくる参加者を待つ。
[備考]
※本編終了後からの参戦です。
【シリウス@オリキャラ・再登場】
[状態]良好
[装備]コンバットナイフ
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:殺し合いには乗らない。脱出手段を模索する。
2:阿部さんと行動。放送で集まってくる参加者を待つ。
3:襲い掛かってくる奴には容赦しないつもり。
[備考]
※設定は俺得ロワ(無印)に準拠します。但し俺得ロワ(無印)参加前からの参戦です。
【一日目/早朝/G-5港跡】
【道下正樹@くそみそテクニック】
[状態]良好
[装備]M1ガーランド(8/8)
[道具]基本支給品一式、M1ガーランドの装弾クリップ(5)、???
[思考]
1:殺し合いはしたくない。阿部さんと合流したい。
2:灯台へ向かう。
[備考]
※本編終了後からの参戦です。
【一日目/早朝/F-5市街地跡廃オフィスビル二階】
【北沢樹里@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]良好
[装備]???
[道具]基本支給品一式、???(1〜2)
[思考]
1:今の所殺し合う気は無いが、状況次第でスタンスは変える。
2:倉沢ほのかに警戒。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
【一日目/早朝/F-4市街地跡廃不動産屋】
【神無月紗斗@オリキャラ・女】
[状態]はいてない、下半身が白濁液まみれ
[装備]使い魔「魔狼エルンスト」
[道具]基本支給品一式、???
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
2:灯台へ向かう。
[備考]
※特に無し。
【魔狼エルンスト(神無月紗斗の支給品)】
[状態]戦闘力、生命力共に万全
[思考]
1:マスター(神無月紗斗)に従う。
[備考]
※定期的(1時間〜2時間おき)に神無月紗斗と性的に交わらなければ死にます。
また、紗斗から半径100メートル以上離れると強制的に半径内に戻ります。
紗斗が死亡すると彼も死にますが彼が死んでも紗斗は死にません。
※阿部高和による放送はエリアエリアF-3、4、5とG-4、5に響きました。
≪支給品紹介≫
【CZ75B】 支給者:阿部高和(予備マガジン3個とセット)
1975年にチェコスロバキアの国営銃器工場が開発した自動拳銃の現行モデル。
命中精度の高さ、握り易いグリップなどで一定の評価を得ている。
【拡声器】 支給者:阿部高和
声を増幅する装置。ロワにおける死亡フラグの代名詞。
【コンバットナイフ】 支給者:シリウス
戦闘用ナイフ。頑丈な作りで切れ味鋭い。
【M1ガーランド】 支給者:道下正樹(装弾クリップ5個とセット)
1936年に米軍制式となった優秀な部類に入る自動小銃。
弾が8発入ったクリップごと装填し、弾を撃ち尽くすと空になったクリップが自動で排出される。
その際「チャリーン!!」という独特の甲高い金属音が鳴る。
「スプリングフィールドM1」が正しい名前(だと思う)。
【使い魔「魔狼エルンスト」】 支給者:神無月紗斗
紺色と白の毛皮を持った巨躯の雄の狼の姿をした使い魔。
爪牙による白兵戦を得意とし、耐久力も高いが、定期的にマスター(支給者)と性交しなければ
死んでしまうようになっている。性格は忠実だが、どこか抜けている。
≪オリキャラ紹介≫
【名前】神無月紗斗(かんなづき・さと)
【性別】女
【年齢】15歳
【職業】中学三年生、吹奏楽部所属
【身体的特徴】出る所は出ている美少女、茶髪
【好きな事・もの】コーヒー牛乳
【苦手な事・もの】納豆
【特技】暗算
【趣味】獣姦系サイト巡り
【特筆すべき能力】一般人
【備考】いつか獣姦する事を夢見ている少女、希望は大きな狼。
純潔も狼に捧げる決意をしている。本ロワでその夢は叶う事になった
投下終了です。神=作者
ああ、ひどいひどい
投下します。俺得4th 11話 その男、危険につき
登場:刻命裕也、鈴木正一郎、倉沢ほのか
11話:その男、危険につき
その塔は、何百年も前に軍事要塞として建設されたものだった。
故に、幾つもの砲台が海の方に向けられたまま錆付いて風化している。
中には砲弾が装填されたままの物もある。
建物の中にはかつて使われていた備品や武器が朽ち果てた状態で残っていた。
木製の椅子にテーブル、空っぽの棚、ランタン、壊れた小銃、薬莢……。
「……」
塔の四階部分。それらの遺留物を見ながら、青年、刻命裕也は塔の中を歩いて回っていた。
右手には支給品であるサバイバルナイフが握られている。
「殺し合いか……」
首にはめられた首輪を触りながら刻命は呟く。
クラスメイトの黒崎らととあるお呪いをした後、天神小学校に飛ばされたはずだったが、
気が付けば、見知らぬ土地におり、首輪をはめられ何者かから殺し合いを命じられた。
「…フククッ」
面白そうだ、と刻命は思う。
首輪で生殺与奪を握られたのは気に食わないが、
殺し合って生き延びろと言う事には何ら抵抗は無い。
(殺し合いか…良いな…面白いじゃないか……そうと決まれば……)
「おい、ちょっと良いか」
「ん……」
突然声を掛けられ刻命は足を止めた。
(? 何だ、他校の奴か…?)
「俺は鈴木正一郎って言うんだが……」
「…俺は刻命裕也。あんたもこの殺し合いの参加者の一人か、名簿に名前、あったしな」
「ああ……」
鈴木正一郎は声を掛けた目の前の、自分とは別の高校の制服を着た青年の雰囲気が気になった。
一見平穏そうに見えるが、どこか引っ掛かるものがある。
しかし、以前参加していた殺し合いで、正一郎は一方的な価値観で複数の人間を
殺し合いに乗っていると決め付け、悪だと決め付け殺害し、結果激しく後悔した経緯があった。
そのため正一郎は慎重に刻命を推し量ろうとしていた。
「刻命、だったか。俺は」
ドスッ。
言い終わらない内に、正一郎は腹に違和感を感じた。
その違和感は、すぐに強烈な熱となり襲い掛かる。
「…う…!? ぐ、あ、あぁあああぁ!!」
鮮血に染まる腹を押さえ、崩れ落ちる正一郎。
刻命は正一郎からデイパックを奪い取った。
「残念だったな鈴木さんよ…俺はこの殺し合いに賛成の立場なんだよ」
「……ッ!!」
愉快そうに言い放つ刻命に、正一郎は自分の不甲斐なさを恥じた。
この男は推し量るまでも無かった。様々な尺度はあれど、この男は、
間違い無く「悪」に分類出来る男――――最初の雰囲気の時点で気付くべきだった。
「じゃあな」
刻命は冷酷にそう言い放つと、正一郎を足蹴にした。
そして、床が崩れ、遥か下の階まで続く穴に、正一郎は落ちる事になる。
「……キ ザ ミィィィィィィ!!!」
奈落へと落ち行く中、正一郎は最期の力を振り絞って叫んだ。
グシャッ、と、嫌な音が穴の底から響き、刻命は再び笑い始める。
「フハハハハハ! 良いぞ、この感覚…! アハハハハ……アァイ!!」
◆◆◆
「何か音がしたと思えば…鈴木君」
塔の一階に辿り着いた倉沢ほのかは、一階奥から響いた妙な物音に誘われ、
調べに行ったのだが、そこで彼女はクラスメイトの一人の無惨な亡骸を目にする。
「上から落ちたの…?」
鈴木正一郎の死体は死後まも無く、損壊が激しかった。
どうやら天井に空いた穴から落ちてきたようだった。それとも落とされたのだろうか。
穴の上の方から誰かの笑い声が聞こえてくる。
「…誰かいるみたい……誰であっても……殺すだけだけどね……!」
興味を失ったのか、正一郎の死体から離れると、クロスボウを携えたほのかは、
上の階へ続く階段を昇り始めた。
【鈴木正一郎@自作キャラでバトルロワイアル 死亡】
【残り40人】
【一日目/早朝/E-1塔】
【刻命裕也@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好
[装備]サバイバルナイフ
[道具]基本支給品一式、鈴木正一郎のデイパック
[思考]
1:殺し合いを楽しむ。
[備考]
※Cp3にて持田由香と遭遇する前からの参戦です。
※塔の四階にいます。倉沢ほのかにはまだ気付いていません。
【倉沢ほのか@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]精神不安定
[装備]クロスボウ(1/1)
[道具]基本支給品一式、クロスボウの矢(15)、数字の羅列が書かれた紙
[思考]
1:裕也君を生き返らせるために優勝する。
2:北沢樹里は今度会ったら前以上に惨たらしく殺す。
3:塔の上の階へ昇る。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※長谷川泰三の外見を記憶しました。
※塔の上の階に誰かがいると踏んでいます。
※鈴木正一郎の死体は塔一階奥に激しく損壊した状態で放置されています。
≪支給品紹介≫
【サバイバルナイフ】 支給者:刻命裕也
軍事行動中に遭難などで他装備を失った場合に、
それのみで生存を計る目的で設計された大型のシース(鞘付き)ナイフ。
刃の背に金属を切断する鋸刃が設けられている。武器としての威力と堅牢性は高い。
投下終了です。タイトル変更します。
「その男、非常に危険につき」すでに同じタイトルの作品が存在していたためです
投下します。俺得4th 12話:廃墟に行く時は厚着じゃないと危険
登場:清原サトコ、真鏡名ミナ
12話:廃墟に行く時は厚着じゃないと危険
「ぶるっ…寒い…」
「そりゃあミナさんそんな格好じゃ寒いでしょ…」
がらんどうの廃工場内、残されていた椅子に座る二人の少女。
ボーダーコリー種犬獣人の女子高生が寒さに震える同行者の真鏡名ミナを心配する。
ミナの格好は大きく肌を露出しており、早朝の寒い空気が漂う廃工場内には向いていない。
対して女子高生――清原サトコの方は学校の制服に自前の毛皮で寒さはだいぶ和らいでいた。
「ああ、殺し合いなんて馬鹿げてるよ…」
「そうね…ぶるぶる…何とか、脱出手段を探しましょう…寒い」
「それとミナさんが着れる物も探そうか」
「ごめんね……」
「良いんだけど…」
そう言いながらサトコは自分の支給品である回転式拳銃、コルトキングコブラを手に持って眺める。
鈍く銀色に光るそれはサトコの手には少し大きく重かった。
一方、ミナの支給品は五郎入道正宗と言う名刀と、煙幕手榴弾3個であった。
煙幕手榴弾一個を既にサトコに手渡してある。
「お互い、この殺し合いに知り合いはいないし…ぶるっ、慎重に行動しましょう」
そう言ってミナが立ち上がる。
だがその時、椅子の背もたれに胸の部分を覆う衣服の紐が引っ掛かった。
そして、切れてしまった。
ぱらり。
「「あ」」
ミナの豊満な乳房が露わになる。
地面に落ちた胸の部分の衣服は紐が切れてしまい使い物にならなくなった。
「そ、そんな…どうしよ」
「あ、ミナさん危ない!」
呆然とするミナはすぐ近くの、錆に覆われた何かの機材に軽く腰の部分をぶつける。
その時、今度は腰布の紐が、鋭い面に引っ掛かり、切れた。
これは神の悪戯であろうか、下着を兼ねた腰布が落ち、ミナの下半身が露わになった。
「あ……」
「ああ〜……」
今やミナが身に着けているものは靴と、手袋(?)と、首輪のみ。
ほとんど、一糸纏わぬ全裸になってしまった。
「そ、そんなああああああ!!! 酷い! こんなのあんまりよ!!
何!? 裸で外歩けって言うの!? ああああ…」
「お、落ち着いてミナさん、その、とりあえずブレザー貸してあげる」
余りの惨状を見かねたサトコは自分の着ているブレザーの上着を脱ぎ、
泣きじゃくるミナに差し出す。
「ぐすっ…ありがとう、サトコ」
礼を言い、ミナはサトコに教えられながらブレザーを着ようとした、が。
「……胸の大きさが違うから……きつそう、だけど、大丈夫?」
「う……だい、じょう、ぶ……」
ミナより乳房が小さいサトコのブレザーはミナには、特に胸囲においてサイズが小さかった。
思い切り乳房が締め付けられる格好になり、息苦しさを感じるミナ。
下半身に腰布を適当に巻き付け、どうにか大事な部分は隠れた。
「…もうちょっとここにいようか? ミナさん」
「うん…ぐすっ」
サトコは慰めるような口調でミナに言い、ミナは涙声で返事した。
【一日目/早朝/C-3廃工場】
【清原サトコ@オリキャラ・女】
[状態]良好
[装備]コルトキングコブラ(6/6)
[道具]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)、煙幕手榴弾(1)
[思考]
1:殺し合いから脱出する手段を探す。
2:ミナさんと行動。しばらく廃工場にいる。
[備考]
※上着を真鏡名ミナに貸しています。上はシャツ姿になっています。
【真鏡名ミナ@サムライスピリッツシリーズ】
[状態]全裸一歩手前、寒い
[装備]五郎入道正宗、サトコのブレザー
[道具]基本支給品一式、煙幕手榴弾(2)
[思考]
1:殺し合いから脱出する手段を探す。
2:サトコさんと行動。しばらく廃工場にいる。
[備考]
※破れた衣服の一部で下半身を隠しています。
≪支給品紹介≫
【コルトキングコブラ】 支給者:清原サトコ(.357マグナム弾18発とセット)
1986年から1990年まで発売されたコルト社製のダブルアクションリボルバー。
高い耐久性と安定した性能を誇る。.357マグナム弾を使用する。
【五郎入道正宗】 支給者:真鏡名ミナ
日本刀。名刀の一つ。
【煙幕手榴弾】 支給者:真鏡名ミナ
煙幕を張るための手榴弾で殺傷能力は持たない。
安全ピンを抜いて投擲し使う。
≪オリキャラ紹介≫
【名前】清原サトコ(きよはら-)
【性別】女
【年齢】16
【職業】高校一年生
【身体的特徴】ボーダーコリー種犬獣人。胸はそこそこある
【好きな事・もの】金、卵料理
【苦手な事・もの】貧乏を馬鹿にする奴
【特技】運動
【趣味】金勘定
【特筆すべき能力】計算が非常に得意
【備考】貧乏家庭で育ったためたくましい。基本的に明るいが自分の利益のためなら
他人を利用する傾向もある
投下終了です。
投下します。俺得4th 13話:最後まで読んではいけない
登場:ガロン、田々邊rj
13話:最後まで読んではいけない
分校跡近くの森の中。
「殺し合いだと…くそっ、ふざけている!」
青と白の毛並みの人狼、ガロンは怒りの声を上げた。
突然、声も姿も見えない謎の存在に殺し合いを強制され、
しかも首に首輪まではめられ、彼のプライドは大きく傷付けられていた。
傍にあったデイパックを開け、名簿を確認する。
「フェリシアもいるのか…早い所、合流したいな」
知っている名前が一人いる事を確認すると、次にランダム支給品を調べ始める。
入っていた物は特殊警棒と、防犯用ベル。
「ロクな物が無いが…まあ良いだろう」
元々身一つでも十分戦える。今までもそうしてきた。
ガロンは特殊警棒を装備し、デイパックを携え、森の中を歩き始めた。
「ウアアアアアァア、ハハハハハハハ!! アハハハハハハ!!」
「!?」
突然、前方に見えた木造の廃墟らしき建物の中から、男の狂ったような叫び声と、
笑い声が聞こえてきた。咄嗟に身を伏せるガロン。
人間時より鋭敏な聴覚は、その声と共にドンッ、ドンッ、と、何かを激しく打ち付けるような
鈍い音まで聞き取っていた。
(な、何だ? 一体何が起きて……?)
「アハハハハハ!! アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
グシャッ、という嫌な音と同時に、唐突に男の声が止んだ。
「……??」
得体の知れぬ恐怖感を抱きながらも、ガロンは廃墟――分校跡の中へと入って行った。
中に入り、垂れ下がった天井板や電気コードに気を付けながら進む。
そして、とある教室跡で、
「ウ……ぁあ?」
何度も何度も壁に頭を打ち付けて、頭から大量の血を流して息絶えた、
スーツ姿の人間の男の死体が横たわっているのを発見した。
教室は目新しい荒らされた跡があり、窓が割られたり、木製の机が叩き壊されたりしていた。
男は、歪んだ笑みを浮かべながら死んでいた。
よく見れば涙を流しているようだった。
「何が起きたんだ……ん?」
ガロンは男の傍に、薄汚れた五枚の紙が落ちているのを見付けた。
「……」
なぜかは分からなかったが、ガロンはその紙に書かれた文章を無性に読みたくなった。
自分でもこの衝動が何なのか分からなかったが、ガロンは、その紙を手に取り、読み始めた。
文章は日本語で書かれていたがなぜか、ガロンは読む事が出来た。
壱
…**君…****、*いたい さっき幽霊*教えてくれた
…一緒***て来られたけど、別の**に閉じ込められているから
…同じ校舎に居るのに、会えないらしい
どうしてこんな目に遭う* 今日は*********があったのに
さぼった**たお姉ちゃんに怒られる
**君と会えたら、こんなトコ抜け出せる気がする
****に居***ら、何か連絡を*****…あるはずだよね
所々掠れていて読めなくなっていた。
どうやら誰かの手記らしかったが、内容はとても理解出来ない。
しかし、ガロンは自分でも分からない内に、見入っていた。
そして、弐と書かれた紙を手に取る。
弐
…寒い… あたしの身体***温**ん*****していっているのがわかる
…さっ*から鳴**まないこの嫌な音は何だろう
耳が痛い*思考が定まらない。**まわりに薄い膜が張っ*いる感覚―。
***ばさっき*体の傍に***ング*******つけた
この**のどこかに****わ****あるら*い…何処のこと?
それ****、人*死体を見**何も*わない自*の感***。
「…ハァ、ハァ」
身体の回りの体温が下がったような気がした。
これ以上は読まない方が良いと本能が警告している。
だが、ガロンはその警告に従えなかった。
参
****はどこにもいない やっぱりもう、会**いのかなぁ
だけど*ンタクトを取****思いついた
彼が『教卓に*****を残してくれたのだ
*間が違っても**が一緒なら、こうやって***取**んだ
*も、足りない…**じゃ、********。
ふざけ******る*****か…体温*か***くて… ただ、*が見**
**も会って話*てた、*****事が 今となっては何物*も代え*い、
とても***事だったなんて
こ**、寒さ*指す**かなくなって来てか*気が付****
頭が痛くなってきている。とても寒い。紙を持つ指が震える。
本当に危険だ。やめろ。これ以上は読むなと、自分に言い聞かせても、無駄だった。
肆
さ む い…
…ゆび うごか な *…
ひ*だん も**ない…
あ いた い
*の筋 切られた
血…いっ*い出た
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
もう止めた方が良い。尋常では無い頭痛と寒気がする。
耳鳴りがする、鋏の音? 次は読むな と ほんのうが けいこく してるのに
手が かってに
***の手記 読みますか?
読む
伍
…
私はもう死ぬみたい
どんどん血が抜けて寒くなって来た… なんかもう、目もよく見えない
どうしても会えなかったな こんな時に限って 出て来てくれないんだから
**君
君はいつも私の理想
いつも私の想像を追い越して、一歩先で笑って待っていてくれた
君はきっと今度も私の前に出て来てくれると信じていたのに
私の脳が君の出てくるのを拒否しているようだ
死んでも夢が見れたなら
いつも通り、出て来てくれるよね
いつものように、ふざけっこしようね
ひとりにもどるのは、もういや
「くっ…何だ…頭が…ぐぅッ」
激しい嘔吐感と虚脱感に突如全身を包まれたガロンは、
気が付くと、狭く真っ赤な部屋の隅に立つ自分の姿をみとめた。
思考の混濁に意識が定まらず、地面や重力が何処にあるかもわからない
突然の降下感に驚き、ビクリと何度も神経反射を繰り返す。
人智を超えた負の波動【呪い】に取り込まれたのであろうか。
もう自分の事を緑色の棒としか捉える事が出来なくなっている。
「ア゛…ア゛…」
前触れも無く襲ってきた自我の崩壊に、ガロンはただ放心するしかなかった。
しばらくして。
分校跡のとある教室跡に、自分の爪で喉を切り裂いて死んだ青と白の人狼の死体が横たわった。
【田々邊rj@オリキャラ・男 死亡】
【ガロン@ヴァンパイアシリーズ 死亡】
【残り38人】
≪支給品紹介≫
【特殊警棒】 支給者:ガロン
伸縮式の警棒。見掛けによらず頑丈。
【防犯ベル】 支給者:ガロン
小学生などによく渡される、ピンを抜くと大音量の警報音が鳴る防犯グッズ。
≪オリキャラ紹介≫
【名前】田々邊rj(たたべ-ふくお)
【性別】男
【年齢】23
【職業】サラリーマン
【身体的特徴】特徴の無い優男
【好きな事・もの】ラーメン、職場のあの娘(誰だよ)
【苦手な事・もの】ラッシュアワー、上司
【特技】漢字に強い
【趣味】ホラーゲームのプレイ
【特筆すべき能力】一般人
【備考】動画サイトにゲームの実況動画などを投稿している
投下終了です。
投下乙です。あれ…?コープスパーティーでもこんなのあった気が…。
投下します。
31話 超能力者と生徒会長と気づかれない男
登場人物 夜科アゲハ、黒神めだか、天谷吏人
31話 超能力者と生徒会長と気づかれない男
「雨宮…ヒリュー…どこにいるんだよ」
つぶやいてみたが返事が来るわけがない。
「なあ、夜科上級生」
「ん?なんだ?」
「もし、大事な人が死んだらどうする?」
「……俺はこのふざけたもんを仕組んだ奴をぶっ潰す」
「…そうか」
ちなみに黒神はさっきまでずっと泣きじゃくっていた。
目の下らへんが若干赤くなってる。
今俺はあんなに凛としたやつがああいう態度を取ったことに驚いている。
「ん、ああもう十時か…禁止エリアがなんとかって言ったけど近くないからいいよな」
「ああ、たぶん大丈夫であろう」
(善吉…大丈夫…だよな?)
この状況…たとえ善吉が強くても生き残れる可能性は薄い。
心配になるのも無理はない。
「心配だ…早く行こうではないか夜科上級生」
「…ああ」
【一日目/10時02分/F-4】
【黒神めだか@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:生徒会長として主催者(トガシ)を止める。
1:善吉、阿久根書記と合流したい。
2:しばらくは夜科アゲハと行動。
3:喜界島会計…
[備考]
※庶務戦前後からの参戦です。
※「完成」は規制されています。
【夜科アゲハ@PSYREN】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:主催者の打倒。
1:雨宮、ヒリューとの合流。
2:しばらくは黒神と行動。
[備考]
※天城弥勒との話し合い中からの参戦です。
※PSYは規制されているので多少弱くなっています。
「…ん」
目を覚ました時、機械音が鳴っていた。
「なんだ?…」
爆発まであと10秒です
「は?」
一瞬で理解した、ここは危険だ。
走りだした。
「間に合え、間に合え、間に合え!」
どうにかエリアが変わるギリギリのところまできた。
「あと…少し…だ!」
しかし、残酷な機械音は告げる。終焉の合図を。
ピーッ
ボン
終わりを告げた一つの命、しかし誰も彼には気づかない。
【天谷吏人@LIGHTWING 死亡】
―――――――――――――――――――――――――――――
投下終了です。…が。
まだ投下します。
32話 終わりし者たちへの鎮魂歌
登場人物 派出須逸人、本好暦、桂小太郎、岡田似蔵、人吉善吉
32話 終わりし者たちへの鎮魂歌
「桂さん…大丈夫かな?」
「…あの人なら大丈夫だよ」
放送からだいぶ時間がたっていた。
「…!おい派出須さん!外にガキがいるぞ!」
「え…!!本好君!」
派出須が昇降口に走る。
「あ、待て!危ないぞ!」
人吉も急いで派出須を追いかける。
「本好君!!」
「っ!派出須先生…」
「大丈夫だったかい?」
「ええ、でも美っちゃんが…」
「…守れなかったのは、僕が見つけてやれなかったからだ、ごめん」
「先生のせいじゃないですよ…」
その後沈黙が続き、、善吉が到着した。
「ねぇ先生、優勝したら願いがかなうって言ってたよね?」
「え?」
「!!」
善吉が軽く戦闘態勢に入る。
「だから、死んでください!美っちゃんのために!」
本好がバットを刀に変え派出須に襲いかかる。
「危ねぇ!」
善吉が刀を蹴り上げ職員室の近くまで飛ばしてしまった。
「テメェ…どういうつもりだ!」
「…僕は美っちゃんを……生き返らせなきゃいけないんだ!」
「ふざけるな!」
そこで声をあげたのは派出須だった。
「そんなことで美作くんが喜ぶと思っているのかい?
甘い考えだろう!そんなことしたって喜ばない!
やさしい彼の事だ、一生重荷を背負って生きていかなきゃいけなくなるんだよ!」
「……僕……は…?」
「あとは、君に任せるよ本好君」
「……」
「ふん!まだまだだ!」
「……」
(くそ…このままでは桂には…)
一瞬周りを見渡したところで気づいた。
弱みを見せる物が。
岡田は全速力でその子供のもとに走って行った。
「岡田!敵前逃亡か!」
しかし返事は帰ってこない。
桂が事の重大さに気付くのはすぐだった。
「ッ!しまった!!」
桂も岡田を追いかけて行った。
■
「………!!」
善吉が気付いた、でかい刀を持った男がすごいスピードで来る事を。
しかしきたのは善吉の方ではなく、本好の方だった。
「…!うわ!!」
ボギィ!!
「………え?なんで…」
「……だい…じょ…う…ぶか…い?」
本好の前に派出須が立っていた。
「なんで…僕のためなんかに…」
「君は、僕の生徒なんだから、当たりまえだろう?」
「……」
言葉を失っていた。
「僕、はね?生徒を守、れて、しあ、わ、せ、なん、だ…」
そう言い静かに目を閉じて眠って行った。
「う、うわあああああああああああああああああ!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「て、テメェ!」
人吉が岡田に殴りかかるが
「そんな気を張り詰めては勝てんぞ!」
そう言い刀を引き、腹部に刺した。
「が、ハァッ!」
肺から口から、息が出ていく
「ちく…しょう…めだ、かちゃん、ちく…しょ、」
「く…ハハハハハハ!」
「おおおおおおおおおかああああああああああああああだあああああああああああ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
貴様あアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
桂が後ろから切りかかるが、今の岡田を止められない。
すさまじいスピードで回転し、桂の腹部を斬った。
「な…」
「ふ、ハハハハハ!桂に勝ったんだ!お前の負けだよ!桂ぁぁ!!」
「……俺は桂じゃない、侍だ」
「は?」
「せめて、死ぬときは、敵をも、道連れにする!」
全速力で相手の懐に入り、斬る、斬る、斬る。
みるみる出血していく。
「が、ハハハ!面白かったぞ!桂よ…」
岡田は、自分の血の湖に沈んで行った。
「ふん…甘いな…」
しかし自分の体も限界だ。
「もう潮時か…」
いまだ出血が止まらない。
「あとは任せたぞ…銀時よ」
■
「……」
みんな僕のせいだ。
ここに来なければ、派出須先生が斬られなかった。
思考が止まらなかった。
「僕は…何をすべきなんだよ」
少年の目から涙が止まらなかった。
【派出須逸人@保健室の死神 死亡】
【人吉善吉@めだかボックス 死亡】
【岡田似蔵@銀魂 死亡】
【桂小太郎@銀魂 死亡】
【一日目/10時45分/D-3高校校庭】
【本好暦@保健室の死神】
[状態]精神に異常?
[装備]山本のバット@家庭教師ヒットマンREBORN
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:美っちゃんがいないこの世界なんていらない…のか?
1:僕は…どうすれば?
[備考]
※参戦時期は病魔にかかって派出須に治してもらった後です。
投下終了です。
戦闘という事で一気に時間を進め過ぎた。
後悔はしていない。
投下乙です。ヅラアアアアア!
>>33 そうです、あります。BC以降からの犠牲者の手記です
投下します。俺得4th14話:ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる
登場:シルヴィア、伊東鴨太郎
14話:ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる
ダダダダダダダッ!!
静寂を切り裂く連射音。廃墟と化した病院内に銃声が響き渡る。
「くそっ…」
眼鏡を掛けた黒い制服姿の男、伊東鴨太郎は苦い顔をする。
短機関銃を持った、白髪の猫耳猫尻尾姿の少女に襲われていたためだ。
「…こちらには殺し合う気は無いが?」
「アンタに無くても、こっちにはあるんだよ!」
少女――シルヴィアは支給された短機関銃、PPSh41を、
伊東が隠れる曲がり角付近に向け乱射する。
ダダダダダダダッ!!
壁に無数の弾痕が空いたが何とか伊東は無傷でいられた。
しかしこのままでは距離を詰められ撃ち殺されるのは目に見えている。
現在位置は廃病院二階、下の階へ下りるための階段は少女の向こうにある。
非常階段は酷い錆に覆われており通るのは危険であった。
「あの窓から…逃げられるか?」
伊東はすぐ近くに一つだけあった窓から下の様子を見る。
薄暗いが、どうやら植え込みがあるようだ。
「あそこに飛び降りるしか無さそうだな……」
背後から足音が聞こえ、伊東は一刻の猶予も無いと、眼鏡を外しズボンのポケットに入れ、
意を決して窓から飛び降りた。
「このっ!!」
ダダダダダダダダッ!!
伊東の背後からシルヴィアがPPSh41を乱射したが、窓周辺の壁や床に細かい穴を空けるに留まった。
すぐにシルヴィアも窓から身を乗り出し、走り去っていく男に向け発砲する。
しかし、結局男を仕留める事は出来なかった。
「逃げられた…くそ…」
獲物を取り逃がした事を悔やむシルヴィア。
(前の殺し合いん時は森屋とかに邪魔されたけど…この殺し合いに森屋や仲販はいない。
代わりに私を殺した鈴木の奴はいる…やっぱり、私にはこの道しか選べないよ)
煙を噴くPPSh41を携えながら、白髪猫耳の少女は次の獲物を捜し始めた。
◆◆◆
いつの間にか海沿いの道路に出ていた伊東。
息を整え、後ろから追ってくる者がいないと確認する。
「…サブマシンガンに真正面から突っ込むのは得策じゃないからな。
土方君ならそうするかもしれないが」
支給品の一つ、日本刀の姫鶴一文字を手にしながら伊東が言う。
デイパックの中にはインスタントカメラが入っている。もう一つの支給品だ。
「……生きているんだな、僕は…確かに死んだはずなのに……」
伊東鴨太郎は一度死んでいた。
だが、現にこうして息をして立っており、失ったはずの左腕も元に戻っていた。
傷も全て癒え、万全の状態で――この殺し合いに参加させられた。
あの暗い部屋で、テレビに血のように赤い文字で浮かび上がったメッセージ。
姿も声も分からない存在によるこの狂った殺し合いゲームに、伊東は反逆するつもりだった。
なぜ自分が生き返れたのかはこの際考え無い事にした。
今考えるべき事はそれでは無い。
「…誰だか知らないが、僕はこんな殺し合いに甘んじるつもりは無い…。
再び与えられた命で、出来る事をする」
伊東はやや荒れた海を見通しながら、殺し合いに抗う決意を新たにする。
【一日目/早朝/E-7市街地跡東南部の海沿いの道路】
【伊東鴨太郎@銀魂】
[状態]良好
[装備]姫鶴一文字
[道具]基本支給品一式、インスタントカメラ(残り使用回数5)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。首輪を何とかしたい。
2:志を同じくする仲間を捜す。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※シルヴィアの外見を記憶しました。
【一日目/早朝/F-7廃病院】
【シルヴィア@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]良好
[装備]PPSh41(40/71)
[道具]基本支給品一式、PPSh41のドラムマガジン(5)
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。クラスメイトでも容赦しない。
2:獲物を捜す。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※伊東鴨太郎の外見を記憶しました。
※F-7廃病院周辺に銃声が響きました。
≪支給品紹介≫
【姫鶴一文字】 支給者:伊東鴨太郎
日本刀。名刀の一つ。
【インスタントカメラ】 支給者:伊東鴨太郎
撮影直後に自動的に現像を行う写真フィルムを使ったカメラ。
撮ったその場で写真を見ることができるという最大のメリットがある。
【PPSh41】 支給者:シルヴィア(予備ドラムマガジン5個とセット)
旧ソ連が1941年に制式化したゲオルグ・シュパギン技師開発の短機関銃。
PPSh41は、Pistolet-Pulemjot Shpagina (Пистолет-пулемёт Шпагина)1941:
シュパギン式短機関銃1941年型という意味。堅牢かつ取り回しも良い。
投下終了です。
投下乙です!
・それは最悪の終わり方(BADEND)
雨宮さん、「脱出」とか言ってるけどやってる事はどう見てもマーダーです。本当に(ry
・超能力者と生徒会長と気づかれない男
天谷……間抜けすぎるぞ
・終わりし者たちへの鎮魂歌
本好君に白化フラグが立ったぞ!今後の彼に期待せざるおえない。
てか「!」マーク多いなw
・吉凶どちらに転ぶかはまさに神のみぞ知る
『阿部さん組』
(色んな意味で)張り切ってるなw
あかん!拡声器は死亡フラグや!
『道下正樹』
彼はやっぱりホイホイ(阿部さんの呼びかけに)ついて行ってしまうのね……
『北沢樹里』
うん、その判断は正しいぞw
ほのかとの再会が(やっぱり色んな意味で)楽しみだ
『神無月紗斗』
エルンスト……それ何てエロゲ?
神無月との愛称はバッチリだね☆
・その男、危険につき
コープスパーティーにこんなサイコな子いたっけ……?
・廃墟に行く時は厚着じゃないと危険
これは嬉しいサービスシーン!
そりゃあんな薄着だったら寒いわなw
・最後まで読んではいけない
これは予想外だw
読んだら死ぬとかひどいトラップw
・ボロボロのその羽にだって空舞う力は残されてる
鴨太郎は死亡後からの参戦か
対主催のリーダーとして活躍するかもしれないね
>>46 感想どうもです。
・その男、危険につき
コープスパーティーにこんなサイコな子いたっけ……?
います。いや、登場時は別人のように穏やかなんですけど物語が進むにつれて……
ちなみに自分はPSP版コープスパーティークリアしてます
刻命のあの変貌ぶりは凄い
感想ありです。
ホントだ、!が多いww。
以後気をつけます。
えらく久々になってしまいましたが……
NIKUロワ、第18話投下します
E-3、市街地。
涼宮ハルヒは、そこに呆然と立ちつくしていた。
一言で言えば、わけがわからない。
気がつけば体を拘束され、髪の長さ以外は自分とうり二つの少女に演説を聴かされていた。
そして目の前で、一人の男が殺された。
「いやいや、ないから。こんなのあり得ないから。夢よね、夢。絶対そうよ」
うわごとのように呟き、ハルヒは自分の頬をつねる。だが彼女の予想に反し、頬はしっかりと痛みを伝えてきた。
「夢じゃ……ない……? じゃあ、どういうことなのよ、これ。いったい何がどうなれば、こんな状況に陥るわけ?」
「ちょっと、あんた」
混乱したまま独り言を続けていたハルヒだったが、突如声をかけられ反射的に振り向く。
そこには、涼宮ハルヒが立っていた。
「え……?」
「あんた、どこのあたし?」
「は? 何言ってるの、あんた」
もう一人の自分からぶつけられた質問の意味がわからず、間の抜けた表情を浮かべるハルヒ。
相手はその態度にあからさまに不満を見せながら、何かを取り出した。
「まあいいわ。あたしと同じ顔をしてるってことは、あたしの敵ってことよね?」
眼前に突きつけられて、ハルヒはそれが何かを理解する。それは、牛と思わしき装飾が施された大型の銃だった。
「消えなさい!」
物騒な言葉と共に、引き金が引かれる。しかし銃口から飛び出した弾丸は、ハルヒを捉えることはない。
直前に危機を察知したハルヒが、体を捻って斜線上から逃れていたのだ。
(じょ、冗談じゃないわ! 撃たれてたまるもんですか!)
なんとか命拾いしたハルヒは、一目散に逃走を開始する。
その背中に向かって何発もの銃弾が放たれるが、幸運にもそれは一発たりとも彼女に命中することはなかった。
「ちぇ、逃がしたか……。やっぱり、素人が銃撃ってもそうそう当たるもんじゃないみたいね……」
獲物を逃したもう一人のハルヒは、忌々しげに呟きながら銃を下ろす。
「完全勝利のために……。早いところ、SOS団のみんなと合流しなくちゃ」
◆ ◆ ◆
「はあ……はあ……!」
数分ほど走ったハルヒは、建物の中に飛び込み、そこで乱れた息を整えていた。
本来のハルヒならこの程度の運動など朝飯前だが、命のかかった極限状況ではそうもいかない。
「追ってきてないわよね……? くそっ、何なのよあいつは!
このあたしが無様に逃げ回る羽目になるなんて……!」
苛立ちのままに、ハルヒは自分の頭をかきむしる。
「とにかく、ここが紛れもない現実で、殺し合いの真っ最中ってのは理解したわ……。
生き残るために……早いところ、SOS団のみんなと合流しなくちゃ」
【一日目・深夜/E-3・市街地】
【涼宮ハルヒちゃん@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】
【状態】情緒不安定、疲労(小)
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、不明支給品1〜3
【思考】
基本:死にたくない
1:SOS団メンバーと合流
【涼宮ハルヒ@こなたとハルヒの第二次世界大戦】
【状態】健康
【装備】モウギュウバズーカ@侍戦隊シンケンジャー
【道具】基本支給品一式、不明支給品0〜2
【思考】
基本:自分以外の「ハルヒ」を倒す(主催者含む)
1:SOS団メンバーと合流
※南米でアメリカ連邦と交戦している時期からの参戦です。
※参加者紹介
【涼宮ハルヒちゃん@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】
不思議なこと大好き、SOS団の団長。
「ハルヒちゃん」バージョンは原作よりさらにアクティブで、後先のことを考えない。
【涼宮ハルヒ@こなたとハルヒの第二次世界大戦】
大日本帝国の国家元首にして、すべての元凶(のうちの一人)。
SOS団による世界征服を成し遂げるため、各国に存在する異世界のハルヒと戦いを繰り広げる。
ちなみにタイトルに名前が入ってはいるが、基本的に物語はこなた達の視点で進むため意外に出番は少ない。
※支給品紹介
【モウギュウバズーカ@侍戦隊シンケンジャー】
牛折神の力を研究して生み出された、大型の銃器。
シンケンマル、インロウマルと合体させると、「外道覆滅」という必殺技が使えるようになる。
以上で投下終了です
投下乙です、お久しぶりです。
ハルヒ同士の対戦とな……
投下します。俺得4th 15話:精神崩壊クラッシュミタル
登場:春巻龍、土井津仁
15話:精神崩壊クラッシュミタル
「はぁ…困った事になったちょ」
教え子達から「馬鹿春巻」と呼ばれなめられまくっている小学校教諭、
春巻龍は突然殺し合いの場に立たされ途方に暮れていた。
「小鉄と土井津もいるみたいだし…取り敢えずあいつらを捜すかちょー。
……その前にこのボロボロの校舎みたいな建物に入ってみるちょ」
春巻は朽ち果てた木造校舎――分校跡へと足を踏み入れた。
そして。
「うわあああああああああ!!?」
とある教室で、青と白の狼男の死体と、スーツ姿の若い男の死体を発見した。
前者は喉に大きな傷があり、後者は頭から血を流していた。
生まれて初めて見る死体に春巻は口をパクパクさせ動揺する。
「し、死体、本物の死体ちょ…! う、うああ」
しかも二つの死体は死んでまだ間も無いようだった。
そう言えばこの廃校舎に来る途中、何か叫び声のようなものを聞いた気がする。
あれは気のせいでは無かったらしい。
一体ここで何があったと言うのだろう。
「ん…」
ふと、春巻は床に落ちた五枚の紙を見付けた。
春巻は、何と無しにそれを読んでしまった。
「…………」
◆◆◆
土井津仁は森の中を歩き、木造の廃墟を発見した。
「あれは…分校?」
沼から歩いてきた方向などを考えると、恐らくエリアB-4の廃分校だろう。
仁は先に殺した年上の女性から奪った小型回転式拳銃を携え、分校の中へと入った。
外観同様、内部も酷い有様だ。床板は腐食しいつ抜けるか分からない。
窓枠も歪みガラスが割れている箇所が多々、木造の机や椅子、地球儀や定規などの教材が、
至る所に散らばっている。
「ああああああああああうあううああああああぁぁぁぁあああああ!!!!!」
「!!?」
突然奥から響いた絶叫に驚く仁。
しかしよく聞くとその声色に覚えがあった。
ドゴォン!!
奥の教室の扉を突き破り、一人の男が廊下に飛び出した。
「あは、はははは」
「……! 春巻先生」
それは紛れも無く仁の担任教諭の春巻龍であった。
しかし様子が明らかにおかしい。木くずやガラス片が身体に刺さっていると言うのに、
どこかを見詰めてケタケタと笑っている。
「土曜日は給食が無いから辛いちょおおっ、い、みんなー! ウチ餃子パーティーやるちょ、
ちょ、お、ゥゥ、う゛奈々子先生〜奈々子先生先生ぃぃぃぃ」
「……!?」
涎を垂らし、ふらふらと歩きながら支離滅裂な言葉を吐く春巻。
仁はその姿に恐怖が込み上げてくるのを感じた。
「……お前がああ!! 汚い!! ああ!? どうしてこんな事するんだよお!!!?
ああ、俺らに掃除なんて無理ちょー、掃除ィ゛っが大変だ…恥ずかしいと思えよ!!!
……ああああああぁアアアアァアァァアアア――――――――!!!!」
凄まじい絶叫を上げながら、血走った目の春巻が仁に向かって突進してきた。
「う、うわああああ!!」
ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ! カチッ、カチッ……。
弾倉内の全ての弾を撃ち尽くし、春巻龍は全身を血塗れにし、ごぼっと血の塊を吐いて、
その場にうつ伏せに倒れ、動かなくなった。
「はぁ、はぁ………春巻先生……」
殺し合いに乗っているとは言え、自分の知り合いを手に掛けるのは気分が悪かった。
◆◆◆
かつての担任教諭が持っていたデイパックの中には、
基本支給品の他、ボルトアクションライフルである三八式騎兵銃と予備弾が入っていた。
それを回収し、教諭の死体に軽く手を合わせた後、仁は教諭――春巻が出てきた教室に入った。
「……!」
そこには死体が二つ転がっていた。
青と白の人狼とスーツ姿の青年。どちらも大量の血を流して死んでいる。
春巻はこの死体を見て気が狂ってしまったのだろうか。
よく見ると、紙が燃えたようなカスが落ちていたが、特に気にする必要は無いと判断する。
仁は二人の死体の所持品は漁る。
すると青年の方のデイパックに、マチェットナイフが入っていた。
「貰っておこう…」
仁はマチェットナイフを自分のデイパックの中に突っ込んだ。
人狼の方のデイパックに入っていた特殊警棒と防犯ベルよりは役に立つだろう。
「…行こう」
もうここでするべき事は無いと、仁は分校の正面玄関へ歩いて行った。
【春巻龍@浦安鉄筋家族 死亡】
【残り37人】
【一日目/早朝/B-4分校跡】
【土井津仁@浦安鉄筋家族】
[状態]良好
[装備]コルトディテクティヴスペシャル(6/6)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(12)、三八式騎兵銃(5/5)、
三八式実包(15)、マチェットナイフ
[思考]
1:優勝して大金持ちにして貰う。
2:小鉄っちゃんには……会いたくない。
[備考]
※特に無し。
※B-4分校跡周辺に銃声が響きました。
※B-4分校跡内に春巻龍、ガロン、田々邊rjの死体、三人のデイパックが放置されています。
≪支給品紹介≫
【三八式騎兵銃】 支給者:春巻龍(予備弾15発とセット)
1905年(明治38年)に旧日本陸軍制式となったボルトアクション小銃の短縮型。
性能はほぼ変わらず、取り回しが向上したため騎兵だけでなく一般兵にも人気だったと言う。
【犠牲者の手記】 支給者:田々邊rj
コープスパーティーBCRFより。全部で五枚あり最後まで読むとバッドエンドになる。
ロワ内では一枚目から読むように、また、最後まで読むと精神が崩壊し自害や錯乱を起こすよう、
強力な呪いが掛けられている。但し三人読むと燃えて無くなる。
【マチェットナイフ】 支給者:伊東鴨太郎
主に農業や林業で用いられる大型の刃物。
鉈のように重量を利用して叩き切るといった用途に使う。
投下終了です。訂正。マチェットナイフの支給者は田々邊です。
投下乙です。
俺得>
ちょwwチートアイテムとかww
NIKU>
本人同士か・・・パニックになりそうだ。
tesutesu
投下します。俺得4th16話:狂わば死鐘
登場:山崎孝一、シェリー・ラクソマーコス
16話:狂わば死鐘
支給品である旧式の自動小銃、Gew41マウザー社試作型を携え、
濃い茶色と白の毛皮の人狼青年山崎孝一は緑の深い森を歩いていた。
「何で殺し合いなんかしなくちゃいけないんだ…」
自分は料理学校に通っている一般人だと言うのに、
なぜこのようなゲームをさせられなければならないのだろう。
首には爆弾が仕込まれていると言う金属製の首輪がはめられている。
ルール冊子によれば殺し合いを拒否してもいずれは死が待っているらしい。
「…くそぉ…何だよこれ…おかしいよこんなの! あああああ!」
やり場の無い苛立ちと怒りを、近くの木にぶつける。
何度も何度も木の幹を蹴り、息を荒げ涙目になり、孝一は動きを止めた。
「う、ううう……! 嫌だ嫌だ嫌だ、死にたくない……! 怖い…!」
頭を抱え、弱音を吐き続ける事しか出来ない。
元来は穏やかで優しい性格の彼だが、突然死と隣り合わせの状況に放り込まれ、
自分を見失い始めていた。
「……」
改めて自分の武器のGew41マウザー型試作自動小銃を見詰め直す。
ずしりと重みのある本物の銃が自分の手の中にある。
説明書に書かれていた通りに、ボルトを操作し初弾を装填し、ストックを肩に当てて構える。
そして、適当な木に狙いを定め、引き金を引いた。
ダァン!!
「!!」
強い反動が肩を襲ったが、制御出来ない程では無かった。
そして、狙った木には一個の、硬貨程の穴が空いていた。
「……ハァ、ハァ、ハァ」
本物の銃、人を殺せる武器を持っていると言う実感が今更ながらに沸く。
知らぬ内に身体が震える。これは恐怖から来るものか、それとも――――。
◆◆◆
「…何か聞こえたけど…まあ良いか…にしても、何だい、これは…」
錆に覆われた使われなくなって久しい、離島用の送電鉄塔を珍しげな目で見上げる
狼獣人――ウルフリングの女戦士、シェリー・ラクソマーコス。
彼女の生きる世界には見られない建造物である。
「使われてはいないようだけど…お、階段がある…昇ってみるか」
柄にも無く興味を惹かれシェリーは古びた階段を上がる。
そして点検用と思われる足場から、周囲の様子を眺めた。
この鉄塔は小高い山の丁度山頂部分に建てられているようで、もう少し上に上がれば、
殺し合いの舞台となっているこの島の様子を一望出来そうだ。
現在シェリーがいる位置からは鉄塔周辺の森林地帯ぐらいしか見えない。
「ふぅん…」
更に上に上がろうと思ったシェリーだったが、階段の錆が酷く、
これ以上は危険と判断し止める。
そして下へ下りる階段へ歩き出した。
ダァァン……。
「……ぐふっ」
銃声とほぼ同時に、シェリーは腹から背中にかけて何かが突き抜ける感覚を覚えた。
喉の奥から熱い液体が込み上げ、口から垂れる。
その液体は赤錆に塗れた足場を、新鮮な赤色で染めた。
「く……そぉ………」
迂闊だった。先程の銃声で察しておくべきであった。
そもそも、殺し合いの中で見晴らしの良い場所に居るのは好ましく無い。
しかし、もう手遅れのようだ。
シェリーは自分の軽率さを悔やみながら、その場に伏した。
そしてその意識は急速に闇に呑まれて行った。
「う、ううう……!」
森の中から現れる茶色と白の人狼、山崎孝一。
手に持たれたGew41マウザー型自動小銃は銃口から煙を噴いていた。
鉄塔にいた女性を狙った所、まさか一撃で仕留められるとは。
自分には料理の才能はあると思っていたが、射撃の才能もあるのかもしれない。
「ふ…ふふふふふふっ、あははははは……」
笑いだす孝一。
今、彼は自分が死なないようにするための方法を見出した。実に簡単な事だった。
全員殺害し優勝すれば良い、それだけの事。
普段の彼ならばそのような事は絶対に出来なかったであろうが今は状況が違っていた。
常に死の危険がある状況下に置かれ彼の精神は簡単に異常を来した。
「アハハハハ……クスクスクス」
涎を垂らし、焦点の合わない目で、孝一は虚空を見詰めていた。
【シェリー・ラクソマーコス@FEDA 死亡】
【残り37人】
【一日目/早朝/D-4離島線送電鉄塔跡】
【山崎孝一@オリキャラ・男】
[状態]狂化
[装備]Gew41マウザー社試作型(8/10)
[道具]基本支給品一式、Gew41マウザー社試作型のマガジン(5)
[思考]
1:みんな、殺してやる。
[備考]
※特に無し。
※D-4一帯に銃声が響きました。
≪支給品紹介≫
【Gew41マウザー社試作型】 支給者:山崎孝一(予備マガジン5個とセット)
正式名称Gew41(M)。1940年にドイツ軍からの命によりマウザー社が試作した自動小銃。
ボルトアクションで初弾を装填する仕組みとなっている。制式採用はされなかった。
使用弾薬は7.92oマウザー弾。
≪オリキャラ紹介≫
【名前】山崎孝一(やまざき・こういち)
【性別】男
【年齢】20歳
【職業】料理学校学生
【身体的特徴】茶色と白の毛皮を持つ人狼
【好きな事・もの】料理を作る事(和食も洋食も可能だが中華系は勉強中)
【苦手な事・もの】数学
【特技】やはり料理
【趣味】どうあがいても料理
【特筆すべき能力】嫌になるぐらい料理
【備考】基本的に温厚だが異常状況化にあると精神不安定になりやすい
投下終了です。
訂正。残り36人です。
新ロワ投下します。
「俺の好きなアニメでバトルロワイアル」
参加者名簿(30/30)
5/5【とある魔術の禁書目録】
○上条当麻/○インデックス/○ステイル=マグヌス/○一方通行/○ミーシャ=クロイツェフ
5/5【Angel Beats!】
○仲村ゆり/○音無結弦/○日向英喜/○直井文人/○ユイ
5/5【探偵オペラ ミルキィホームズ】
○シャーロック・シェリンフォード/○譲崎ネロ/○エルキュール・バートン/○コーデリア・グラウカ/○明智小衣
5/5【俺の妹がこんなに可愛いわけがない】
○高坂桐乃/○高坂京介/○新垣あやせ/○黒猫/○沙織・バジーナ
5/5【デュラララ!!】
○竜ヶ峰帝人/○紀田正臣/○園原杏里/○平和島静雄/○岸谷新羅
5/5【空の境界】
○両儀式/○黒桐幹也/○黒桐鮮花/○浅上藤乃/○荒耶宗蓮
【主催者】
○ローラ=スチュアート@とある魔術の禁書目録
○折原臨也@デュラララ!!
続いてOP投下します
俺アニロワ第1話「絶望放送」
登場:ローラ=スチュアート、折原臨也、白井黒子
無機質な、白いホールが広がっていた
ホールの中央には、イギリス清教の最大主教、ローラと池袋の黒い情報屋、折原臨也の二人が立っている。
「あ〜、テステス。おお、繋がったようなのよ、折原!」
「それじゃあ、始めようか」
「突然で悪いのだが、貴様たちにはこれから殺し合いをしてもらいけるのよ」
ローラは、笑顔のままそう宣言した。
続いて、
「目的もないのにー、とか言われそうだから言っとこう。目的は暇つぶし。以上。」
あっけらかんとした理由に、ローラは苦笑しつつも、殺し合いの説明を始める。
”最後の一人になるまで殺しあう”
”脱出は不可能、すると首輪が爆発する”
”武器が支給される、持ち物は一部を除き没収”
”能力にはある程度の制限がされている”
”三時間おきに放送が行われ、禁止エリアが発表される。”
一通りの説明を終えると、ローラの前に突如、一人の少女が現れる。
「おや」
「ジャッジメントですの!神妙に、お縄についてもらいますわよ」
風紀委員(ジャッジメント)、白井黒子。
しかしローラは眉ひとつ動かさずに、
「消去」
とつぶやいた、すると、黒子の肉体がその場で”弾けとんだ”。
「これが首輪の効力なのよ」
そして、唐突に映像は途切れ、絶望は、始まった。
いきなりのミスです最後に【白井黒子@とある魔術の禁書目録】 死亡確認
とつけてください。
投下します
俺アニロワ第2話「凡骨の意地」
登場:上条当麻、シャーロック・シェリンフォード
少年は、商店街にいた。
そしておもむろに、そこいらの店の壁を思い切り殴りつけた。
拳から出血するが、それでも少年、上条当麻の怒りは止まなかった。
「ふっざ…けんなよ…!!殺し合いだと…!?人の命を何だと思ってやがる!」
「そうですよね!私も、こんなことは許せません!」
上条は驚いて振り返った。するとそこには、ピンク色の髪をした小柄な少女が立っていた。
「あ、あのー…誰?」
「うわーーーーーーっ!?いきなり気付かれちゃいましたー!?」
絶叫する少女を見て、上条は「……不幸だ」と呟くと、
「お前名前は?俺は上条当麻。ゲームには乗ってないぜ」
「あう…。シャーロックです。シャロで構いません。もちろん私も、乗っていません。」
二人は、互いに同じ意見だと知ると、とりあえず仲間を探そうということになった。
無能力者の少年と、トイズが使えない探偵少女。二人の”凡骨”が、世界のために、仲間のために、自らの未来のために、立ち上がった。
【一日目/AM0:05/A-2商店街】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]対主催
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、不明支給品1
[思考]
1:ゲームには乗らない。
[備考]
※アニメ最終話からの参戦です。
【一日目/AM0:05/A-2商店街】
【シャーロック@探偵オペラ ミルキィホームズ】
[状態]対主催
[装備]スタンガン
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:ゲームには乗らない
[備考]
※最終話、アルセーヌとの決戦時からの参戦です。
投下終了です。
シャーロックはトイズが戻れば強いかも…。
投下します。
俺アニロワ第3話「襲撃者ふたり」
登場:日向英喜、平和島静雄、沙織・バジーナ、ミーシャ=クロイツェフ
「やっぱそれ凄えっすよ、静雄さん!」
「うるせえな……。俺はこんな力は大嫌いなんだよ」
C-1廃団地-1で、にぎやかな話し声がしていた。
主に騒いでいるのは、青髪の少年、日向英喜で、うるさそうにしているのが、金髪のバーテン服、平和島静雄だ。
事態は、数分前に遡る―――――――――――。
■
「うおぉぉおおおおおおおっ!?」
日向は、ひたすらに走っていた、後ろから迫る、”オタクファッション”の女から逃げるために。
「待ってくだされ!拙者の友人のため、どうかご協力を!」
拳銃片手の”協力”って何だよ、と叫ぶ日向。
「(くっ…。こんなことでは、皆様をお助けできませぬ…。)」
バンバンバンッ!
銃声が響く。沙織の射撃は、明らかに乱射なので、日向には当たらなかった。
「この…っ、死んでくだされ!」
「何やってんだ?」
沙織の後ろには、金髪のバーテン……池袋の喧嘩人形、平和島静雄が立っていた。
沙織は静雄を撃とうとしたが、弾が詰まっているらしく、弾が出ない。
「人に銃向けるって事ぁよぉ…。殺されたって文句はねぇよなぁ!?」
沙織は静雄に投げとばされ、一撃で気絶。
そして、今に至るのだ。
【一日目/AM0:20/C-1廃団地-1】
【日向英喜@Angel Beats!】
[状態]対主催、疲労(中)
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、不明支給品1
[思考]
1:ユイを探す
[備考]
※アニメ10話、ユイに告白した直後からの参戦です。
【一日目/AM0:20/C-1廃団地-1】
【平和島静雄@デュラララ!!】
[状態]対主催
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、不明支給品1
[思考]
1:臨也の野郎をぶち殺す。
[備考]
※罪歌編終了時からの参戦です
▲
「はっ!」
沙織は、目を覚ました。
静雄に投げられた際、道路に顔面を強打したようだ。鼻血が出ている。
バックには何故か手鏡が入っていたので見てみると、
鼻は折れていて、口を開けてみると歯はほとんど折れていた。
ああ、と沙織は思う。近くに転がる白いものは、自分の歯なのだ。
拾ってみると、それは銀色の処置がされた奥歯だった。
ゆっくりと立ち上がると、誰かを殺そうとして、
「あぐあぁっ!?」
肉体が、横に薙ぎ払われた。
目の前には、拘束服を着用した少女が立っている。背中には、翼。
ミーシャの”水翼”の射撃が、沙織を蹂躙して、木っ端微塵にする。
そのまま、死体に目もくれず、ミーシャは歩き出した。
【一日目/AM0:26/C-1廃団地-1】
【ミーシャ=クロイツェフ@とある魔術の禁書目録】
[状態]「神の力」憑依
[装備]水翼
[道具]基本支給品一式、不明支給品1
[思考]
1:皆殺し。
[備考]
※消滅前からの参戦です
※天使の力は飛行、”一掃”が使用できません。
※天使の憑依が消えることは、何らかのショックを与えない限り解除されません。(上条の幻想殺しは通用する模様)
【沙織・バジーナ@俺の妹がこんなに可愛いわけがない】 死亡確認
【残り29/30人】
投下終了です。
ミーシャは戦闘力でいえば本ロワ最強かも。
新ロワ乙です。頑張って下さい。
投下します。俺得ロワ4th 21話:忘れ去られた歌舞伎町
登場:長谷川泰三、中崎美奈、倉持忠敏
021話:忘れ去られた歌舞伎町
深い森の中は昼間でも薄暗い。
ましてやサングラスを掛けたまま歩くのは誰がどう考えても得策では無い。
それでも、彼、長谷川泰三は己の分身とも言えるグラサンは外さない。
「ん……」
泰三は前方に人影を発見した。
どうやら男女のようだが、女性の方は猫のような耳と尻尾を持っている。
(天人か? まあいいや…どうする、声掛けてみるか?)
複数で行動していると言う事は殺し合いに乗っている可能性は低い。
優勝して生きて帰れるのは一人と言う話だからだ。
基本的に、殺し合いに乗る者は徒党は組まないだろう。
だが例外的に共闘していると言う事も考えられる。
「…! 誰かいるのか?」
「やべっ、気付かれたか…!」
そうこうしている内に、男女の内の男――倉持忠敏が木の陰に隠れるオッサンに気付いた。
「出て来てくれませんか? 私達は殺し合う気は無いんです」
「……」
猫耳尻尾のピンク色の髪を持った美女――中崎美奈も泰三に声を掛ける。
(見付かっちまったもんはしょうがねぇ…覚悟決めて出てみよう)
泰三は両手を上げながら木陰から出て、忠敏と美奈に近付いた。
「何もしないから安心してよ、オジサン」
「あ、ああ…」
「俺、倉持忠敏。馬牧場で働いてる。んでこっちが…」
「中崎美奈です。とある家で飼…えーと家政婦的な事してます」
「そうか。俺は長谷川泰三だ。まあ、色々あって無職だ」
「ふぅん…長谷川さん、あんたもこの殺し合いには乗ってないのか」
「ああ…こんな殺し合いなんて出来ねぇよ」
「だよなぁ」
「長谷川さん、良かったら私達と一緒に行きませんか? 頭が三つあれば発想も広がりますよきっと」
美奈が泰三に自分達と一緒に来るかどうか尋ねる。
(ううん…悪い話じゃねえか……ここは乗るか)
泰三は少し考えた後、二人の仲間に加わる事にした。
「それじゃあそうするわ。宜しくな二人共」
「ああ」
「こちらこそ」
共闘する話が済んだ所で、泰三は二人の支給品を見せて貰った。
忠敏が旧式の自動拳銃、ルガーP08と予備マガジン3個とスタンガン。
美奈が競技用単発銃トンプソンコンテンダーピストルと5.56oNATO小銃弾30発であった。
更に二人共、この殺し合いに知り合いはいない事も確認する。
「長谷川さん、俺達の前に誰かと会った?」
「会ったよ。一人な。っていうか殺され掛けた。俺は逃げてきたんだ」
忠敏の問いに、泰三は数刻前に自分の身に降り掛かった災難を二人に話す。
「本当ですか…やっぱりやる気になってる人、いるんですね……」
「どんな奴よ?」
「女子高生っぽい、女の子だった。『裕也君』って何回も叫んでたんだが」
襲撃者の少女が執拗にその名前を繰り返していたのが強烈に印象に残っている泰三。
もっとも、名簿に描かれた「刻命裕也」なる人物と少女の言っていた「裕也君」は、
似て非なる全くの別人だったのだが、当然そんな事は泰三は知る術は無い。
「裕也…? 名簿にあったな、『刻命裕也』って」
「その人の事なんですかね…?」
それは忠敏と美奈にも同じ事が言えた。
「まあ…そんなに深く考える必要も無いと思うけどな、俺は」
「……それもそうだな」
「うん…」
しかし、これから行動する上で特に重要な事では無く、三人共保留とする事にした。
「それじゃ行くか…」
「ああ…って二人共、どこに向かう気だ?」
「取り敢えずコンパスの示す東に向かって歩いてます」
「それしかねぇか、こんな何も無い森ん中じゃなぁ」
泰三、忠敏、美奈の三人はコンパスの指し示す、東の方角に向け歩き始めた。
【一日目/早朝/E-4森】
【長谷川泰三@銀魂】
[状態]肉体疲労(中)
[装備]木刀
[道具]基本支給品一式、無病息災のお守り
[思考]
1:何が何でも生き残る。
2:忠敏、美奈と行動。
2:必要とあらば殺人も……?
[備考]
※原作二年後ショック編以降からの参戦です。
※倉沢ほのかの外見を記憶しました。
※倉沢ほのかの言った「裕也君」が名簿に乗っている「刻命裕也」ではないかと思っています。
【倉持忠敏@オリキャラ・男】
[状態]良好
[装備]ルガーP08(8/8)
[道具]基本支給品一式、ルガーP08のマガジン(3)、スタンガン(バッテリー残り100%)
[思考]
1:殺し合いから脱出したい。
2:美奈、長谷川さんと行動。
[備考]
※長谷川泰三の話の中の少女(倉沢ほのか)の言っていた「裕也君」を、
名簿の「刻命裕也」ではないかと思っています。
【中崎美奈@オリキャラ・女】
[状態]良好
[装備]トンプソンコンテンダーピストル(1/1)
[道具]基本支給品一式、5.56o×45NATO弾(30)
[思考]
1:殺し合いから脱出したい。
2:倉持さん、長谷川さんと行動。
[備考]
※長谷川泰三の話の中の少女(倉沢ほのか)の言っていた「裕也君」を、
名簿の「刻命裕也」ではないかと思っています。
≪支給品紹介≫
【ルガーP08】 支給者:倉持忠敏(予備マガジン3個とセット)
1908年にドイツ陸軍の制式となった名銃。トグルロックという独特の機構を内蔵している。
命中精度は高いが構造が複雑なので汚れに弱く作動不良を起こし易い。
最も普及した拳銃弾である9o×19パラベラム弾はこの銃のために開発された。
【スタンガン】 支給者:倉持忠敏
護身用具の一種で、命に関わらない程度の電撃で相手を行動不能にする道具。
【トンプソンコンテンダーピストル】 支給者:中崎美奈(5.56o×45NATO弾30発とセット)
1967年に登場した狩猟用、競技用の中折れ式単発銃。
内部機構は銃弾の発射に必要な最低限のメカニズム以外一切無く弾の装填、排莢も、
手で一発ずつ行う潔さ。その分頑丈で小銃弾の発射にも十分耐えられる。
銃身など少数の部品の交換で.22LR弾のような小口径弾から5.56o弾のような小銃弾まで使える。
本ロワ登場の物は5.56o×45NATO弾を使用出来るようにした物。
≪オリキャラ紹介≫
【名前】倉持忠敏(くらもち・ただとし)
【性別】男
【年齢】25歳
【職業】馬牧場勤務
【身体的特徴】外見は至って普通の青年。但し後ろの門がまるで
女性の局部のように拡張されている
【好きな事・もの】牡馬に掘られる事
【苦手な事・もの】牧場主のオヤジ
【特技】尻で何度もイ(ry
【趣味】牡馬に掘られる事
【特筆すべき能力】馬のアレを根元まで咥えられる強靭な(ry
【備考】牡馬に後ろから掘って貰うと言う高度かつ危険なプレイが大好きな変態。
しかしそれを除けば至って普通の若者。牧場主の髭オヤジ(そっちの気アリ)に
怪しい視線を送られているのが最近の悩みだとか
【名前】中崎美奈(なかざき・みな)
【性別】女
【年齢】20歳
【職業】飼い猫(一応家政婦的な感じだと本人は説明しているが…?)
【身体的特徴】半猫獣人。桃色の髪を持った白猫耳猫死尻尾。爆乳
【好きな事・もの】ご主人様、料理
【苦手な事・もの】ゴキブリ
【特技】掃除
【趣味】ご奉仕(健全、あっちの意味でも)
【特筆すべき能力】主人から教わった機械知識
【備考】ネコミミ
投下終了です。
投下乙です。
俺アニロワ>新ロワ乙です。参加者が好きなものばかりでwktk期待してます。
俺得4th>やったねマダオ!仲間が増えるよ!そしてまたアッチ系かww
俺アニロワの方、よろしければアナザーロワの方とも両方wikiに収録しますがよろしいでしょうか。
はい、ありがとうございます。
投下します
俺アニロワ第4話「崩れた環境の果てに」
登場:インデックス、仲村ゆり
小奇麗に掃除された学園の中に、仲村ゆりは立っていた。
彼女の周りには、無数の珠のようなものが浮いている。
「不思議なものね。…………まぁ死後の世界があるんだから不思議でもないか」
ローラ=スチュアートの魔道具。それが珠の正体だ。攻撃用のため、殺傷能力は十分にある。
「――――――――――音無くん、日向くん、直井くん、ユイ……。ごめんなさい、私はこのゲームに乗る。………あの日常を、返してもらう」
ゆりは冷静だった。自分たちは死後世界の住人なので死ぬことはないが、ローラと折原の口ぶりからして、そのスペックが維持されているとは考えにくい。
ならば、勝ち残るしかない。そうすれば、あの日々が、帰ってくる。
そして冷酷に、ゆりは見かけた修道服のシスターに、攻撃を放った…。
■
「何よ……………あんた!?」
インデックスというシスターは、無傷だった。
「その魔道具、強力な威力だけど、あなたが補正していないから、簡単に軌道を変えられるんだよ。たぶん、最大主教のものだろうけど。」
原理は、インデックスが魔道書の知識を使って魔道具を操作しただけだ。
魔術師には簡単な理屈だが、ゆりには理解できなかった。
だが、ゆりはそのままインデックスに突撃した。絞殺するためだ。
「!!」
インデックスは、再び魔道具を操る。ゆりの足元に射撃し、一瞬だが動きを止める、その隙に、全速力で逃走した。
「―――――――――――――逃がさないわよ………」
【一日目/AM0:29/A-1学園】
【仲村ゆり@Angel Beats!】
[状態]優勝狙い
[装備]ローラの魔道具
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:優勝して、”日常”を返して貰う。
2:仲間たちとは会いたくない。
[備考]
※第2話、天使との戦闘中からの参戦です
【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]対主催
[装備]”歩く教会”(破壊)
[道具]基本支給品一式、不明支給品1
[思考]
1:とうまに会いたい。
[備考]
※最終話からの参戦です
投下乙です。
wikiに収録させていただきました。
投下乙です。では自分もば。
俺得ロワ4th 022話:あの時二人が出逢えた事偶然なんかじゃない
登場:阿部高和、シリウス、道下正樹、神無月紗斗、魔狼エルンスト
022話:あの時二人が出逢えた事偶然なんかじゃない
阿部高和とシリウスは先の放送の結果を待ち続けていた。
灯台の入口付近で、武器を装備しながら待つ。
「ううん、誰も来ないな」
「……」
放送を行ってからそれなりに経つが誰か来る気配は無かった。
やはり考えが甘かったのかと、二人が諦めかけたその時。
「! おい阿部さん、誰か来るぜ」
「何っ」
シリウスが指差す先には確かに灯台に向かって歩いてくる人影が。
「……」
「どうやら…女の子みたいだぜ」
「ああ」
それは、中高生ぐらいの少女と、一匹の大きな狼――――。
◆◆◆
「見えた、灯台…! あそこに阿部さんがいるんだ……」
息を切らせながら、青年、道下正樹は灯台へと向かう。
自分にとって最も信頼出来る人間があそこにいる。
阿部高和――自分に未知なる快感を教えてくれた良い男。
彼と合流すれば、こんな殺し合いも何とかなりそうな気がする――道下はそう思っていた。
そして、やっとの事で灯台に辿り着いた道下の目に映ったものは。
「……え?」
灯台の入口付近で、周囲を真っ赤に染めて倒れる二つの肉塊。
「……」
最初、道下はそれが何なのか分からなかった。
片方は毛皮からして何かの動物の亡骸と思われる。
首輪をしているので参加者の一人だろうが、知り合いでは無い。
身体中を切り裂かれ、失血で死亡したようだ。
「ううっ」
強烈な血の臭気に道下が鼻を覆う。
……。
それでは、こちらの、青いツナギを着た、見覚えのある男の死体は――――?
「……これ……阿部、さん? う、ああああ!? 何で!?」
それは紛れも無く、自分が捜し求めていた男――阿部高和だった。
だが、あの整った顔は、もはや直視出来ない有様になっている。
何か、猛獣の爪のようなものが彼の顔の左半分を深く抉ったのだろうか。
肉が見え、頭骨らしきものまで露出していた。
「嘘だあああああああああああ!!!」
信じられない、信じる事など出来ない。
つい数刻前まで、朗々とした声で呼び掛けを行っていたはずなのに。
「あああ、う、嘘だ……ヒイアアアアアアア………嘘だああああ……」
頭を掻き毟り、大粒の涙を流し慟哭する道下。
受け入れたくない現実が目の前に広がっていた。
「…もう…嫌だ……何だよ…何なんだよ…! 何でこんな目に遭わなくちゃいけないんだ!!!」
目を真っ赤に腫らしながら、道下はやり場の無い怒りと悲しみを空に向かって放つ。
「何で…阿部さんの死に顔なんか、見なくちゃいけないんだよ!!
……ああ……阿部さん…………阿部さんの…そんな姿、見るくらいだったら……」
道下の背後にある建物の扉がゆっくりと開く。
中から爪や牙を血に染めた紺色と白の毛皮の、大きな雄の狼が出てくる。
すっかり悲嘆に暮れる道下はそれに気付かない。
「いっそ……僕が代わりに……死ねば良かったんだ!!」
「その願い、叶えてやる」
背後から青年の声が聞こえたと思った瞬間、道下は自分の首が、
何か万力のようなもので思い切り絞められるような感覚を一瞬だけ感じ、
そこで意識は途絶えた。
◆◆◆
「…凄いね、エルンスト」
「ありがとうございますマスター。このぐらい、朝飯前です」
灯台のすぐ傍にある倉庫内で、少女――神無月紗斗は、
支給品であり自分の使い魔である魔狼、エルンストの頭を撫でていた。
灯台にいる阿部高和なる人物の呼び掛けを聞き、沙斗とエルンストは灯台に向かった。
そして、灯台入口付近に立っていた二人組を発見した。
どうやら自分達が最初に来たらしく他には誰も見当たらなかった。
そして紗斗は、エルンストに命じた。
二人を殺せと。
そして、直前に激しく交わり十分な力を得たエルンストは、
銃を装備していた二人組を一瞬で殺害してしまった。
二人を切り刻んでいる瞬間のエルンストは、正に恐ろしい魔物そのもの顔だった。
そして、新しく現れた青年を殺害させ、紗斗はエルンストを労っていた。
「頼りにしてるよ」
「はっ……ありがたき幸せ」
その後、紗斗は死亡した三人の武装を回収し、エルンストと共に灯台から立ち去った。
【シリウス@オリキャラ・再戦組 死亡】
【阿部高和@くそみそテクニック 死亡】
【道下正樹@くそみそテクニック 死亡】
【残り30人】
【一日目/朝方/G-4灯台付近】
【神無月紗斗@オリキャラ・女】
[状態]良好
[装備]使い魔「魔狼エルンスト」
[道具]基本支給品一式、???(神無月紗斗)、???(道下正樹)、CZ75B(15/15)、
CZ75Bのマガジン(3)、コンバットナイフ、M1ガーランド(8/8)、M1ガーランドの装弾クリップ(5)
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
2:これからどこに行くかな。
[備考]
※特に無し。
【魔狼エルンスト(神無月紗斗の支給品)】
[状態]やや疲労
[思考]
1:マスター(神無月紗斗)に従う。
[備考]
※定期的(1時間〜2時間おき)に神無月紗斗と性的に交わらなければ死にます。
また、紗斗から半径100メートル以上離れると強制的に半径内に戻ります。
紗斗が死亡すると彼も死にますが彼が死んでも紗斗は死にません。
※G-4灯台入口付近に阿部高和、シリウス、道下正樹の死体と、
それぞれのデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
投下終了です。
こちらも投下します
「食欲をもてあます…?」
「…ここはどこだろう」
森の中で目を覚ます須田恭也。
(確か、さっきまで夜見島にいたはずなんだが)
そして、なぜか背中に背負っていた銃や焔薙、宇理炎も失っていた。
「失くしたのかな…いや、そんなこと…」
そう思い辺りを見回すが、見当たらない。
(どうしよう…)
武器を失くし、さらに訳の分からない場所に連れてこられたのも重なり混乱気味になる。
「…とりあえず、このバッグ開けてみようかな…」
ゆっくりバッグを開ける。
「これって…手裏剣?」
「脱出の為に仲間を探す…とは考えたものの、どこに行けば良いんだ」
辺りに気を使いながら薄暗い森を歩いて行くスネーク。
「それに…腹も減ったな…バッグに入っていたパンは食べてしまったし」
ついでに食べ物を確保できそうな場所も探すスネーク。
ふと先を見ると、高校生かそこらの歳であろう男が座っていた。
ちょっとの間、相手がどう出るか観察していたが特に何もしてこなかった。
そうしている内に、高校生の方から振り返り、
「…外国人、の方ですか?」
と話しかけて来た。
「あの…それ、僕の菓子パンなんですけど…」
「そうか?全部食べてしまったな…すまない」
恭也の支給されたパンを間違えて平らげてしまったスネーク。
「これから、どうしますか?」
「まずは、街の方に行く。そして仲間とついでに食料を調達する。」
おもむろに立ち上がるスネーク。
(危険な奴に出会わなければいいんだが…)
【一日目・早朝/E-6】
【ネイキッド・スネーク@メタルギアソリッドシリーズ】
[状態]:健康、満腹
[装備]:M500@現実(5/6)
[所持品]:支給品一式、不明支給品(確認済み)
[思考・行動]
基本:ゲームには乗る気は無い。だが攻撃を仕掛けられたら応戦する。
1:街の方へ向かう。そして仲間を探す。
2:ついでに食料も探したい。
3:…なんで日本語が分かるんだ?
【須田恭也@SIREN】
[状態]:健康
[装備]:手裏剣セット(30個)@現実
[所持品]:支給品一式、
[思考・行動]
基本:ゲームには乗る気は無い。
1:今はとりあえずこの人について行こう。
2:食料食べられた…
※菓子パンのゴミがE-6に落ちています。
≪支給品紹介≫
【手裏剣セット】
四方・六方手裏剣各10個・棒手裏剣5本・四方手裏剣(毒付き)5個のセット。
刃に塗ってある毒は10分程度で効果が現れます。
投下終了です。
SDKの一人称これでよかったっけ
突然ですが、新規投下をさせていただきます。
これは夏頃に、何か変わったコンセプトのロワ企画出来ないかなー、とかぼんやり考えていたときのネタなのですが、
まぁー考えれば考えるほど、リレー企画で立ち上げても他に参加する人が出そうにない。
んなので、まあちょろっとお試しに自分一人でつらつら書いてみようかな、というところで御座います。
一番の問題は、僕はしょっちゅう大規模規制に巻き込まれることです。
偶々今の時期、規制解除状態らしいので、この機会に投下してみようかと。
では、企画名 『罪ロワイアル−sin−』 を、投下させていただきます。
青い、果てしなく青い、青く青く消えゆく空。
白い筋が一つ。
白い山がいくつか。
そして、赤い飛沫が、幾重にも。
ああ、夏だな。
これで、もう、終わるんだな。
漠とした意識で、そんな事を考えていた。
考えと言うには散れぢれの無数の感覚。
それがただ、端から現れては、端へと消える。
ああ、これで終わるんだな。
ゆっくりと、その背中を見る。
ゆっくりと、その背中を押す。
ゆっくりと、その背中が、小さく、小さくなり。
赤い大きな雫となった。
ああ、これで終わるんだな。
何も、かもが。
【1日目】
青い、どこまでも青い空が広がっている。
都会では決して見れない空だ。
ふと、自分は何年くらい、こんな空を目にしていないのだろうかと考える。
考えるが、思い出せない。
それでも、ただ呆としてその青さを目に焼き付けていた。
例え様も無く貴重なものを、見ているように。
「どうしました? 御気分でも?」
ふいに、背後からそう声を掛けられて、サトミはゆっくりと振り向く。
日に焼けた浅黒い肌は、健康そうな笑顔とよく似合い、はにかんだ目元は見た目の年齢には不相応な愛嬌を感じさせる。
結城ということの男は、サトミと同じこのツアーの客で、医師をしているらしい。
医師という職業から感じられる印象とはまるで違う雰囲気に、最初は戸惑いを覚えたものだ。
「ええ、大丈夫です。ただ、その…空が、あまりにも綺麗で…」
妙に恥ずかしいような気になるのは、その屈託の無さに対してか。
結城は視線を合わせて空を見やり、
「そうですね。こんな空、そう滅多には見れませんから」
また、微笑む。
笑顔と、この青空に、そしてよく妬けたこの肌は、まるで一枚の絵のようにこの場面に馴染んでいる。
夏の、絶海の孤島。
そして、「ミステリーツアー」 の舞台に。
その背後を、すっと通り過ぎる影がある。
背が低く、猪首でずんぐりとした体型。
すれ違い様に結城と軽くぶつかり、こちらを見て軽く頭を下げ、そそくさと立ち去る。
サトミはその視線を感じ、些かたじろいだ。何故だろう。視線にひるむのは。
用意されていたホテルは、島の中央の高台にあり、海と、空と、緑の全てが見渡せる。
造りはと言うとまるで西洋の城そのもので、パンフレットによると実際にあった城の設計図を元に作られているらしい。
サトミと結城は、そのホテルへと向かう階段の途中にあった展望台で立ち話をしていたので、背の低い男のみならず他のツアー参加者達がその背後を次々と通り過ぎていく。
蒼白い痩せた青年。いかにも粗暴そうな目つきの悪い男。おそらく農家だろうか、これまたよく日に焼けた、目の細い中年の男。
なんとなく国籍不明な印象の筋肉質の男。サングラスにキャップ、大きめのTシャツにアクセサリーという若者。如何にも実直そうな老齢の男性。
とりとめもなく歩いている彼らに、何かを感じるのだが、それが何なのかが、聡美には分からない。
仲の良い少女二人が、先を争うように駆け上がってゆく。
中年夫婦の二人組は、夫とおぼしき男が1人で重い荷物を持って汗をかいていた。
その様子を眺めつつ、サトミは何か違和感を感じている。
何に? 何をそんなに訝しんでいるのか。
自分でも解らぬ、その薄膜にも似た違和感は、それでもやはりこの島の青さに吸い込まれ、確とした形にならずに霧散する。
「私たちも行きましょう。この風景も見物ですが、城からも多分絶景でしょうしね」
白い歯をちらりと見せて、青年医師はスマートにそう誘う。
何故だろう。
やはりサトミはこの誘いにも、違和感を覚えずには居られなかった。
各々がカードキーを渡され各人の部屋へと進む。荷物を置き、それぞれに一息つくと、夕方からは大広間での晩餐会だ。
パンフレットによると、この晩餐会がミステリーツアーの最初のイベントで、ここでまず殺人事件が起こる事になっている。
勿論そこで事件が起きることが明示されているわけではないが、文章の端々からそういう事が暗に示されているのははっきり分かる。
殺人事件。
この言葉にもまた、サトミは違和感と、そして微かな痛みを感じている。
ミステリーツアー。
ツアー参加者が、あたかもミステリー小説の如き"殺人事件"(勿論、主催者による芝居、演出だ)に巻き込まれ、その中で提示される謎を解きつつ一夜を過ごす。
見事犯人を当てれば賞金が貰えるし、当てられずとも凝りに凝った演出での"探偵ごっこ"が楽しめる。
いわば、イベント参加型ツアーの典型である。
その上、今回のこのロケーション。
正に「絶海の孤島、ミステリー城殺人事件」というイベント名に相応しいこの島は、参加型ツアーとしても相当に贅沢だ。
晩餐会の時間まで、パンフレットを読みながらぼんやりとしていたサトミは、突然の館内放送により意識を引き戻される。
『来賓の皆様方、私がこの城の城主です。
このたびは我が城へようこそ。歓迎いたしますぞ。
ただいま、晩餐会の準備が整いました。大広間でお待ちしております。
それでは、皆様方が心より楽しまれることを願って―――』
妙に芝居がかった(いや、芝居なのだから当たり前だが)アナウンスに、サトミはパンフレットをエンドテーブルに置いて立ち上がる。
特に意識もせずそのまま部屋を出てホールに向かう姿には、やはりどこかふわふわとした不安定感がある。
自分の番号が書かれたテーブルに座る。
同じテーブルには既に何人かの客がついており、サトミはぼんやりとした意識のまま、軽く会釈だかどうだか分からぬ程度に頭を下げ挨拶をした。
黒服のボーイ達がホールの中を歩き回り、参加し矢田値に色々と告げている。
サトミの脇にも一人の男が来て、テーブルにあった大きめの腕時計の様なものを指し示し、
「天祢様、こちらの腕輪をおつけになってください」
と言う。
それは何かと聞くと、参加者のポイントを計算したりするのに使う装置だ、という。
会場内に細かなミニゲームが設置されていて、そのために必要なもので、それらは謎解きのヒントになったり、また正解に至らずともポイントを稼ぐことで得られる賞品などがある、などと言う。
そういえば、パンフレットにもそんな事が書いてあった気がする、と思い出し、ミサトはそれを左手に巻いた。
機械仕掛けになった接合部が、カチリと締まったとき、きゅっと心臓に震えが走る。
ひんやりとした金属の感触がそうさせるのか。
それを何とはなしに撫でさすっていると、はす向かいにいた中年夫婦の声が聞こえてくる。
「いいから、その腕輪をこっちに合わせなさいよ」
「う…うん」
強い調子の奥さんの声と、遠慮がちな旦那さんの声。
腕輪の表面、ちょうどデジタル腕時計のような液晶表示部がある箇所を合わせてなにやら操作をすると、電子音がした。
「ほら、みなさいよ。これで私の方に貴方のポイントが動いたでしょ。
ポイントを私一人に集めておけば、2人でバラバラに持っているよりも最後に貰える賞品のランクが上がるんだから。
だから、アンタはポイント手に入れたら、全部私に渡すのよ」
「うん、うん、そうだね、うん」
参加者同士で、ポイントの譲渡が出来る。パンフレットにあった一文が思い出される。
なるほど、この2人が夫婦ならば、たしかにポイントを1人に集めている方が、総合的なポイント数で得をするのは道理。
半ば感心するような気持ちでその様子を眺めているサトミの横で、微かに笑い声がした。
サングラスをした、野性味のある男が口元をつり上げ、「まるで奴隷だな」と、小声で呟いたのが、微かにサトミの耳に入る。
そのとき、オーケストラの厳かな音楽がホールに響き始めた。
ホールの前面中央、壇上に上がった男は、中世ヨーロッパの貴族の様な出で立ちに、マスカレードの仮面を付けて口上を述べる。
ときおり、拍手や歓声があがり、また既に運ばれてきていた料理を咀嚼する音や、知り合い同士か、或いはこのツアーで交流を持った者同士かで、囁き笑う声が聞こえる。
サトミは口上や寸劇の様子を眺めつつも、あまり料理に手を伸ばすでもなく、やはりどうにも落ち着かないままでいる。
壇上では進行役の男が芝居をし、参加者のテーブルに紛れていた一人と言い争いになっている。
おそらく、ここから殺人事件の幕開けとなる進行なのだろう。
そんな事を考えていると、横にいた例の男が、ふいにサトミに話しかけてきた。
「なあ、あんた」
突然の事に、サトミは自分が呼ばれていると理解できず、反応が遅くなる。
「なあ、あんた、何でこのツアーに参加したんだ?」
そんなサトミの様子にお構いなしで、男はそう続けてきた。
何で?
問われて、サトミは一瞬思考が止まる。
何で?
何で、ミステリーツアーに?
そう…たしかこれは、夫が私に贈ってくれたプレゼントだ。
サトミはこの半年ほど、色々と心塞ぐような出来事が起き、心身共に疲れ果てていた。
その様子を心配した夫が、彼女にこのツアーを紹介する。
『お得意先から貰った券なんだけどさ。企画は別としても、この島の自然、悪くないだろ? 少し、のんびりとしてくれば良いよ。娘のことも―――』
―――娘の事も?
娘は、どうしているのだろうか?
まだ3歳で、危なっかしい時期。
夫は仕事が多く、とても一人で面倒は見られない。
夫の両親とは、まだ関係が修復されているとは言えないし、勿論サトミの両親など論外だ。
義姉さんなら、或いは数日面倒を見るくらいはしてくれるだろう。彼女は唯一、私と夫の結婚に反対をしなかった。
だが―――。
「俺は、自分がなんでこのツアーに居るのか、わからないんだ」
不意に、男がそう言った。
男は、確かにそう言った。
そのとき壇上では、主催者とやり合っていた演者が苦悶の声を上げて倒れ込む。
横にいた別の演者が、「毒だ!」 と叫ぶ。
オーケストラの音楽が止み、主催者とその男にスポットライトがあたる。
『おお、まさにこれは毒だ! 罪深き者、恐ろしき者、忌まわしき者。その罪はこの毒により浄化された』
『罪人の腕につけられた死の時計は、刻々とその時を告げる』
『皆様の罪もまた、これにより浄化されんことを―――』
暗転。
◆◆◆
すべてを、思い出していた。
サトミは両手で身体を抱きしめるようにして、星明かりしか届かぬ暗い森の中で立ちすくんでいる。
あたりには誰も居ない。
何もない。
ただ小さなデイバッグと、自分が収められていた、棺がある。
棺。
それは金属製で、人一人がすっぽりと収められる程度の大きさ。
中には機械仕掛けの装置があり、音声もそこから聞こえてきていた。
主催者、進行役を演じていた仮面の男の、声。
意識が戻ったとき、サトミはその金属の棺の中にいた。
真っ暗で、僅かに手足をばたつかせられる程度の空間。
本来ならパニックに陥るだろうその目覚めに、しかしサトミは模糊とした意識のままである。
何らかの薬物の作用だろうか。それもあるだろう。ホールで意識を失ったこと、そしてこの金属の箱での覚醒。
そこには主催者側の仕掛けがあるはずだ。
しかしこのときサトミは、そのようなことに考え至る事もない。
ただ、暗闇の中でのゆったりとしたまどろみから、次第に意識が浮かび上がるに任せていた。
声が聞こえたのは、その状態で暫くしてからである。
箱の両側面に、スピーカーが埋め込まれているのだろう。
ゆったりとした出だしのオーケストラが、次第に大きな音へと変わる。否が応でも意識は覚醒する。
『咎人の皆様、お目覚めでしょうか』
『これより、本イベントの開催を宣言いたします』
『覚醒と共に、皆様の記憶も次第に鮮明となってゆくでしょう。ですので、前置きは飛ばして、ゲームの本質を語らせていただきます』
『皆様はこの絶海の孤島で、これから2日間、即ち48時間を過ごしていただきます』
『その間、我々も、そしてあらゆる法も権力も、あなた方同士のほとんどの行動について、介入することはありません』
『さて、それであなた方に何を競っていただくのか?』
『このミステリーツアーは、犯人捜しをしてもらうものですが、おお、なんという事か! 犯人は皆様方全員なのです!』
『従って後は、時間いっぱい犯人から逃げおおせるか、或いは島に潜む犯人を見つけ出し、それを退治するか―――それだけです』
『犯人を退治するとどんな利点があるのか? あなた方の腕に付けられた装置にある、ポイントが関係します』
『皆様はゲーム開始時に、それぞれ100ポイントが腕輪に設定されています』
『犯人を退治した場合、その犯人が持っているポイントを全て獲得することが出来ます』
『そして、ポイントは、ゲーム終了時に、100ポイントを100万円と換算して、換金することが出来ます』
『また、それらポイントから、ある特定のサービスを受けることも可能です』
『ある条件下に置いては、ゲーム中のポイントによる賞品交換も可能です』
『我々の手配する、高度な美容整形を受ければ、まるで別人へと生まれ変われます』
『日本を離れ、海外へと移住したいというご希望があれば、このポイントにより様々な便宜を受けることも可能です』
『或いは特定の環境からどうしても移動できないという不自由を感じておられる方には、そこから解放される権利を得る事も不可能ではありません』
『全ては ――― ポイント次第で御座います』
『1つ―――重要な点を』
『最初の100ポイントは、このゲームの参加料で御座います』
『ゲーム終了時に、100ポイント分だけは、参加費用として徴収させていただきます』
『そしてその場合、皆様方はこのバカンスの事など全てお忘れになって、元の生活、元の暮らしへとお戻り頂きます』
『また、その際にポイントが不足していた場合は、果たして元の生活に戻れるか―――』
『皆様方が、このゲームを終えた後に、今までよりもよりよい生活、よりよい人生をお望みであれば』
『是非とも頑張って、多くのポイントを獲得なさることをお薦めいたします』
『それでは ―――』
プシュ、というような、空気の抜ける音と、機械の音。
ゆっくりと、棺が開き初め、生ぬるい夏の夜の空気が頬を撫でる。
完全なる闇の世界に、満天の星上がりが入り込んできた。
『ゲームの開始です』
音声が止まった。
サトミは声を上げずに叫んでいた。
そして、すべてを思い出していた。
棺の中からふらふらと起きあがり、両手で身体を抱きしめるようにして、星明かりしか届かぬ暗い森の中に居る。
犯人は。
犯人は皆様方なのです。
殺人の。
殺人の犯人は ――― 私だ。
サトミは全てを思い出していた。
何故忘れていたのだろう。
何故こんなツアーに参加していたのだろう。
何故私は此処にいるのだろう。
私が。
私が、咎人だからだ。
私が、殺人者だからだ。
私は ――― 娘を、殺した。
サトミは、全てを思い出していた。
ゆっくりと、その背中を思い出す。
ゆっくりと、その背中が小さくなる。
ゆっくりと、そこには赤い飛沫が広がる。
私は、娘を殺した。
【参加者資料】
天祢聖美 (アマネ・サトミ)
女・24歳・主婦
罪:子殺し
ポイント:100
【ゲーム終了まで、あと48時間】
お三方投下乙です。
久々に投下します。
34話 悪魔語‐終わりは以外とあっけないもの‐
登場人物 トリコ、朝河飛龍、高木秋人、緑間真太郎、うずまきナルト、神楽、トニートニー・チョッパー
34話 悪魔語‐終わりは以外とあっけないもの‐
「くそ……こいつの傷が治らねぇ……」
E-5の住宅街の中の一つの家で始まった事がある。
「おい緑間、治療用具はもうないのか?」
「もうないのだよ、欲しいのなら他人の家に行くことだ」
「……でもこいつをこの状態にした奴がまだいるかもしれないしな」
「しばらくはどうにもならないだろう」
「……そういえば腹が減ったな、なんか食べようぜ」
「ああ、そうだな」
デイパックの中からおにぎりを取り出す。
入っていたのは明太子、塩、昆布が2つづつ。
適当に二つを選び食べ始める。
「……」
「……」
しばらく無言が続いた。
■
「ここから人のにおいがするな」
その3人がいる家の前にトリコが立っていた。
「この家を崩してそのまま潰せば…いけるか」
トリコは拳を後ろに引く。
「五連……」
「釘パンチ!!」
その拳が徐々に家に向かって行く。
そして、
ゴゴゴ…パラ…パラ…
「な!うおぉ!!揺れてるというか崩れてるぞ!」
異変に気付いた高木は立ちあがり焦り出した
「チッ……バレたか、最悪の状況なのだよ!」
「は、早く脱出できるところを!」
どんどん崩れていく。
「くそ!間に合わないのだよ!」
「うわあああああああああああ」
ガラ……ガラガラ……バキッ
ドォォン!!
轟音が響いた。
「……終わったな」
「おい!何やってるんだってばよ!」
声がした方向を向くと黄色の髪の男を発見する。
「なんで家が崩れて…」
その少年は絶句した。その男が大きすぎるからでもない。
崩れた家から赤黒い手らしきものを見つけたからだ。
「お前!中にいるのを知ってやったのか!」
「…ああ、そうだ知ってやったんだよ」
ナルトの顔色が変わった。
「ふざけんなよ…許さないってばよ!」
「ふん……何ができるって言うんだ?」
相手をなめるように挑発する。
「全力で行くってばよ!影分身の術!」
その瞬間ナルトが5人に増えた。
「!?…分身だと…」
「うわおおおおおおおおおおおおおおおお」
ナルトは手に青色の球体を作り出した。
「螺旋丸!!!」
「……はぁぁ……十連……釘パンチ!!」
二つが激突する。
「……終わったか」
立っていたのはトリコだった。
ナルトは臓物をぶちまけて倒れていた。
「おい、そこに隠れてる奴出てこい」
「み、見つかったぞ!どうするんだよ神楽!」
「……チョッパーは逃げるアル」
「え!?神楽はどうするんだよ!」
「私はかわいいものの味方アル、大丈夫だヨ」
「……分かった!絶対戻ってこいよ!」
「ああ、約束アル」
チョッパーが走っていく、神楽は覚悟を決めて立つ。
正直言って生きて帰れるとはおもっていないが、それでも逃げないで立ち向かう。
「銀ちゃん…ゴメンアル」
神楽はトリコの前に立つ。
「よお、あんた、こいつの仲間か?」
「…さっきまではそうだったアル」
「じゃあご愁傷さまだな」
「……別にそんなに長い間行動してないアルからな」
「ふーん…冷たいんだな」
「殺したあんたには言われたくないアル」
「…ま、そうだよな」
とトリコは小さく笑う。
「ん、まあ俺の要件は一つだ」
「……何アルか」
「死んでくれ」
トリコが一瞬で間合いを詰めてくる。
トリコが腕をとてつもないスピードで振る。
「うおおおおっ!!」
さすがにその攻撃は避けるがそれでもトリコの猛攻は止まらない。
「!!」
神楽が後退したせいで後がなくなってしまった。
「釘パンチ!」
腹に釘パンチを入れる。
「がぁあああああ!」
腹を押さえて倒れるがトリコは容赦なく技の準備に入る
「10連………釘パ…」
「っうおおおおおおおおおおお!!」
神楽が最後の力と言わんばかりに殴りかかる。
「ぐおっ!…テメェ……」
「なめないでほしいアル……!」
「……十連釘パンチ!」
体に10発すべて叩き込む。
残っていたのは無残な死体だけだった
【朝河飛龍@PSYREN 死亡】
【高木秋人@バクマン。 死亡】
【緑間真太郎@黒子のバスケ 死亡】
【うずまきナルト@NARUTO 死亡】
【神楽@銀魂 死亡】
【一日目/11時06分/E-5住宅街】
【トリコ@トリコ】
[状態]腹部にダメージ(大)、体中に大量の傷
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:自分の優勝後小松を生き返らせ生還する。
1:獲物を探す
[備考]
※小松とコンビを組んだ後からの参戦です。
■
「ちくしょう!ルフィー!ロビーン!どこにいるんだよー!」
「……もう嫌だよなんでこんな事になってるんだよ!」
彼はまだ知らない。
仲間の一人が死に、もう一人が窮地に陥っている事を。
【一日目/11時08分/E-5、E-6中間】
【トニートニー・チョッパー@ONEPIECE】
[状態]走っている
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:ルフィと会いたい!
1:もう嫌だ!
2:神楽…大丈夫だよな?
[備考]
※参加時期は2年間の間のどこかです。
悪魔語‐終わりは意外とあっけないもの‐
題名の漢字間違い発見したので修正。
投下終了です。
珍しく長め?
投下乙です。神楽ぁ!!
自分も投下します。俺得ロワ4th 023話:頭が四つもあれば発想も……。
登場:岸沼良樹、大神勇吾、フェリシア、大沢木小鉄
023話:頭が四つもあれば発想も……。
岸沼良樹は人狼の青年大神勇吾と共に廃墟化した市街地を歩いていた。
良樹は瓦礫やがらんどうになった廃墟に目を向け、クラスメイトの姿を捜す。
大声で呼び掛けられれば良いのだが危険なためそれは出来ない。
(篠崎…中嶋に篠原も無事だと良いんだけどな…)
良樹が最も心配していたのは篠崎あゆみであった。
勿論他の二人も心配であったが――良樹はあゆみに対し、特別な感情を抱いている。
但しあゆみ本人は良樹のその感情には全く気付いていないが。
「良樹」
「……」
「? おい良樹」
「あ、すまねぇ…どうした大神さん」
「いや、あそこに教会らしい建物が見えるんだ」
勇吾が指差す先には、確かに朽ち果ててはいるが、洋風の教会と思しき建物が建っている。
「地図に『教会』ってあったな…あれがそうか」
「行ってみるか……誰かいるかもしれない。良樹のクラスメイトもな」
「ああ……」
良樹と勇吾は注意を払いつつ、教会へと歩いた。
◆◆◆
「ん…」
「どうしたんだ、フェリシアねーちゃん」
「誰か…来る」
「え?」
教会内で、キャットウーマン・フェリシアの耳がピクピクと動く。
近付いてくる足音を察知したのだ。
「小鉄君、隠れてて」
「お、おう」
同行者の少年、大沢木小鉄に説教檀の裏に隠れるよう命じ、
フェリシアは低姿勢で移動し教会入口側の割れた窓から少しだけ顔を出して様子を見た。
黒い学生服を着た金髪の少年と、銀色の毛皮を持った狼男が教会に近付いてきていた。
(ガロン以外に狼男なんて初めて見た…いやそうじゃなくて…。
あの人達、この教会に向かってる…? ……むぅ)
フェリシアは入口付近に身を潜め二人が来るのを待った。
そしてしばらくして教会入口の木製大扉が開く。
中に入った二人――岸沼良樹と大神勇吾は、幾つかの長椅子と奥にある説教檀、
古びているが美しさを保っているステンドグランスを見る。
そしてしばらく先に進んだ。大扉が勝手に閉まる。そう言う仕様のようだ。
「二人共、動かないで」
「「!!」」
首元に鋭い爪を突き付けられ良樹と勇吾の動きが止まる。
いつの間にか二人の背後に回ったフェリシアが二人の首元に爪を立てながら尋問を始めた。
「あなた達は、この殺し合いに乗っているの?」
「い、いや…俺達は」
「…乗っていない。こんな殺し合いはする気は無い」
「……本当に?」
「本当だ。マジだ。だから…その爪、どけてくれねぇ? なあ頼むって」
引き攣った顔でそう嘆願する良樹。
勇吾は流石に今まで数々の死闘を経てきただけあり冷静であった。
(…信用しても良さそうかな)
フェリシアは突き付けていた爪を下ろし二人を解放した。
良樹と勇吾はほっと胸を撫で下ろし、背後を向いてフェリシアの姿を確認した。
(狼男の次は、猫女かよ…何なんだこの殺し合い)
この殺し合いにおいて二人目の遭遇者が再び人外だった事に良樹は辟易した。
「私はフェリシア。あなた達は?」
「俺は…岸沼良樹」
「俺は大神勇吾だ。あんただけか? フェリシア」
「ううん、もう一人いるよ…小鉄君。出てきて大丈夫だよ」
フェリシアの呼び掛けに、説教檀の陰から小鉄が姿を現す。
(お、人間だ……)
久し振りに人間を見て良樹は安心した。
「折角だ……フェリシア。それに…小鉄、か?」
「ああ。うわあ、狼男…」
「…今はこんな姿をしてるが一応人間だぞ。まあいいか…。
二人共、殺し合う気は無いんだろ?」
勇吾が確認するようにフェリシアと小鉄に問う。
それに対し二人は肯定の返答を行った。
「…それなら、俺達と一緒に行動しないか?」
「…うーん…そうだねぇ…仲間は多い方が良いか…」
「俺は賛成だぜ、フェリシアねーちゃん」
「それじゃ…宜しく、ええと…ユーゴにヨシキ」
「ああ」
「宜しく」
フェリシアと小鉄は、勇吾と良樹の仲間に加わる事にした。
(仲間が増えるのは良いんだけど…肝心の俺のクラスメイトはまだ見付からない。
中嶋、篠原……篠崎、どこにいるんだよ……)
仲間が増える事に喜びつつも、良樹は未だクラスメイトの安否が分からない事に、
僅かながらも苛立ちと不安を募らせていた。
その後、勇吾と良樹、フェリシアと小鉄の双方のグループは互いに支給品を見せ合った。
但しフェリシアはデ○ルドの事は絶対に隠し通すつもりであったため見せるはずも無かった。
「これ、良樹にーちゃんか勇吾にーちゃんにやるよ」
小鉄が自動拳銃FNブローニングハイパワーと予備マガジン3個を良樹と勇吾に差し出す。
自分の体格ではとても扱えないと判断したためだ。
「良樹、俺は良いから貰っておけ」
「良いのか? …じゃあそうするよ。あ、じゃあ大神さん、代わりにこれやるよ」
良樹は小鉄からハイパワーとマガジンを受け取り、
持っていた日本刀を勇吾に譲った。
日本刀もそうだったが、生まれて初めて持つ本物の拳銃の重量感、質感に思わず良樹は唾を飲む。
本来なら、恐らく一生触れる機会など無かっただろう。
既に初弾は装填されており、引き金を引けば弾が発射される。
(怖ぇな……うっかり引き金引かないようにしなきゃあな……暴発なんてしたら、
シャレになんねぇし……)
そう思いながら良樹はズボンにハイパワーを挟み込んだ。
「…しばらくこの教会を拠点にするか。近くを探索する組と、教会に残る組に分かれよう」
勇吾がそう提案する。
「俺は探索組に回らせて貰うぜ!」
クラスメイトを捜したい一心の良樹が真っ先に探索組に志願した。
反対されても譲る気は無かったが、意外にもすんなりと了承される。
もう一人には小鉄が名乗り出た。彼もまたこの殺し合いに呼ばれた友人と教師を、
捜して見付けたいと言う気持ちがあったのだ。
「そうか…分かった。正直、心配だけどな……」
「無理しちゃ駄目だよ。危ないと思ったら帰ってきてね」
教会居残り組となった勇吾とフェリシアは高校生の少年と小学校低学年の少年、
言うなればどちらも「子供」の二人で危険な外に行かせる事に不安があったものの、
当の本人達が頑として譲らず、止むを得ず任せる事にした。
良樹と小鉄は必ず戻ると約束し、地図上で比較的近場にある分校跡を目指し、教会を出た。
【一日目/朝方/A-2教会跡】
【フェリシア@ヴァンパイアシリーズ】
[状態]良好
[装備]メリケンサック
[道具]基本支給品一式、デ○ルドセット
[思考]
1:殺し合いをする気は無いが襲われたら戦う。ガロンと合流したい。
2:ユーゴと共に教会に待機。ヨシキと小鉄君の帰りを待つ。
[備考]
※土井津仁、春巻龍の特徴を大沢木小鉄から、中嶋直美、篠原世以子、篠崎あゆみの特徴を
岸沼良樹から聞きました。
※デ○ルドセットの事を隠しています。
※特殊能力がかなり制限されています。
【大神勇吾@ブラッディロアシリーズ】
[状態]良好、獣化形態(固定)、全裸
[装備]長船備前兼光
[道具]基本支給品一式、大型水鉄砲(濃厚塩水入り、残り容量2リットル)、アイスピック
[思考]
1:この殺し合いから脱出する手段を探す。
2:フェリシアと共に教会に対気。良樹と小鉄の帰りを待つ。
[備考]
※獣化形態のまま固定され人間に戻れなくなっています。また、服は没収されたようです。
※土井津仁、春巻龍の特徴を大沢木小鉄から、中嶋直美、篠原世以子、篠崎あゆみの特徴を
岸沼良樹から、ガロンの特徴をフェリシアから聞きました。
【一日目/早朝/A-2教会周辺市街地跡】
【岸沼良樹@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好
[装備]FNブローニングハイパワー(13/13)、工事用ヘルメット
[道具]基本支給品一式、FNブローニングハイパワーのマガジン(3)
[思考]
1:篠崎、中嶋、篠原を捜し出す。この殺し合いから脱出する。
2:小鉄と共に分校跡へ向かう。
[備考]
※本編Cp2で鉄槌の男に殴られ気絶させられた直後からの参戦です。
※土井津仁、春巻龍の特徴を大沢木小鉄から、ガロンの特徴をフェリシアから聞きました。
【大沢木小鉄@浦安鉄筋家族】
[状態]良好
[装備]コルトM1908ベストポケット(6/6)
[道具]基本支給品一式、コルトM1908ベストポケットのマガジン(3)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。仁と春巻を捜したい。
2:良樹にーちゃんと共に分校へ向かう。
[備考]
※ガロンの特徴をフェリシアから、中嶋直美、篠原世以子、篠崎あゆみの特徴を
岸沼良樹から聞きました。
投下終了です。
非リレーの月報が来ました
ジャンプ 34話(+ 25) 23/65 (- 36) 35.4 (- 56.9)
自己満足2 20話(+ 5) 23/32 (- 1) 71.9 (- 3.1)
お気に入り 18話(+ 3) 71/73 (- 0) 96.7 (- 0.0)
NIKU 18話(+ 1) 48/55 (- 0) 87.3 (- 0.0)
運命分岐 12話(+ 1) 26/29 (- 0) 89.7 (- 0.0)
俺得4th 23話(+ 23) 30/43 (- 13) 69.8 (- 30.2)
俺アニ 3話(+ 3) 29/30 (- 1) 96.7 (- 3.3)
アナザー 2話(+ 2) 28/29 (- 1) 96.6 (- 3.4)
罪 0話(+ 0) 25/25 (- 0) 100.0 (- 0.0)
新訳俺オリ 52話(+ 37) 1/50 (- 44) 2.0 (- 88.0) 完結!
月報乙です。
投下します。俺得4th 024話:あの日貴方を塗り替えた幻
登場:刻命裕也、倉沢ほのか
024話:あの日貴方を塗り替えた幻
「……」
クロスボウを装備しながら、倉沢ほのかは薄暗い塔の上を目指す。
予想が正しければ少なくとも人が一人いるはずである。
しかし、物陰から急に出てくるかもしれず、ほのかは警戒しながら進む事を強いられた。
ジャリ……。
「!!」
そして、明らかに人工的な物音がほのかの耳に入る。
「誰かいるんですか?」
「……」
ほのかの呼び掛けに、無言のままその相手は物影から姿を現した。
右手にナイフらしき物を持った、自分とは違う学校に通っているらしい背の高い青年だった。
ブレザーを肩から引っ掛け、白いシャツを肌蹴させている。
「…君もこの殺し合いに巻き込まれたのか」
「ええ…」
「そうか…僕は刻命裕也」
「! ……私は倉沢ほのか」
相手が自分の思い人と下の名前が同じだった事に少し驚きつつ、
ほのかも同じように自己紹介をする。
すぐにでも殺す事は出来るがこちらは飛び道具、相手は見る限り近接武器のナイフしか持っていない。
焦る必要は無いとほのかは考えた。
この時刻命が右手のナイフの持ち方を変えていたのだがほのかはそれには気付かなかった。
「全く、大変な事になったね。殺し合いなんて…」
「……刻命さん」
「ん? 何だい」
「実はさっき…下で」
「ああ――――『上から人が落ちてきた』んだろ」
カチッ。
刻命がナイフの柄の部分に付いていたスイッチを押した。
次の瞬間、ナイフ――スペツナズナイフの刀身が凄まじい勢いで飛び出した。
ドスッ。
「……!?」
ほのかは腹部に衝撃を感じた。そして、間も無く衝撃は熱へと変わり、激痛になる。
ナイフの刀身が深々とほのかの腹に刺さっていた。
「あ、ああぁ、きゃあああぁぁあ!!」
クロスボウを床に落とし、ドクドクと熱い液体が滲み出る腹を押さえ苦しむほのか。
刺さった刀身を抜こうとするが、抜けない。
「クククク、お前、俺を殺すつもりだったんだろ?」
先程までの穏やかな雰囲気は消え失せ、邪悪な笑みを浮かべながら、
刻命は悶えるほのかに近付く。
「うぐ、ぎゃああ、あ゛っ、ごほっ、う゛、な、ん、で」
「さあな? 何となくそう言う気がしたんだ」
「はあ、はあ、ああ、痛い、痛い、痛い……!」
「安心しろ、すぐに楽にしてやるよ…丁度こいつも試したい所だったしな」
「……!」
刻命は自分のデイパックから、銀色に光る大型回転式拳銃S&WM629クラシックを取り出した。
先程のスペツナズナイフと共に、先刻殺害したほのかのクラスメイトから奪った支給品である。
「初めてだぜ、銃なんて触るのは」
「う、ああ、嫌、嫌あああ」
死の恐怖に怯え、ほのかは這い蹲りながら逃げようとする。
前回の殺し合いの時、彼女は死の恐怖を感じる前に一瞬で死亡した。
そのため、明確に自分に死が迫っている事には耐性など全く無い。
「顔はやめてやるよ。綺麗だしな……それじゃあな」
「やめて! やだ! やだあ!! あああああああああああああああ!!!!」
ダァン!! ダァン!!
二発の銃声が響いた。
それ以降、ほのかの声は聞こえなくなった。
「やっぱり結構反動あるんだな……フクククッ、まあいい」
発射の反動で軽く痺れが残っている右手を二、三回握り締め、
刻命はほのかの持っていたクロスボウと、デイパックの中の矢を回収する。
「? 何だこの紙……一応持っていくか」
そして、謎の数字の羅列が書かれた紙も同様に持っていく事にした。
◆◆◆
刻命がいなくなりどれくらい経っただろうか。
倉沢ほのかはふと目を覚ました。
「あれ…私、死んだはずじゃ……」
自分がどうなったのか、周囲を見て確かめる。
そしてすぐに分かった。
「……!」
腹にナイフの刀身が刺さり、胸を撃たれて死んだ自分がいた。
改めて自分自身の身体を見ると、床に転がる自分と同じように血塗れで、
腹に刺し傷があり、胸に二個の穴が空いている。
いや、気付けば自分は、呼吸をしていない。しなくても平気なのだ。
「…ああ、どうやら」
どうやら、自分は「幽霊」になってしまったらしい。
ほのかはそう感じた。
「うっ…痛い」
傷口がズキズキと痛む。幽霊となっても痛みは感じるのか。
ともあれ、もうこれで優勝を狙う事は出来ない。
愛しい人を生き返らせると言う彼女の望みは潰えた事になる。
「……それなら、せめて……北沢樹里、あいつを……殺しに行こう」
もう一つの願望を叶える事にした幽霊のほのかは、自分から愛しい人を奪った、
最も憎悪すべき対象を抹殺しに行く事にした。
【倉沢ほのか@自作キャラでバトルロワイアル 死亡】
【残り29人】
【一日目/朝方/E-1塔周辺?】
【刻命裕也@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好
[装備]S&WM629クラシック(4/6)
[道具]基本支給品一式、.44マグナム弾(18)、クロスボウ(1/1)、クロスボウの矢(15)、
サバイバルナイフ、スペツナズナイフ(2)、数字の羅列が書かれた紙
[思考]
1:殺し合いを楽しむ。
[備考]
※Cp3にて持田由香と遭遇する前からの参戦です。
【一日目/朝方/E-1塔】
【倉沢ほのか@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]幽霊化、永遠に続く苦しみ
[装備]無し
[道具]無し
[思考]
1:北沢樹里を殺す。
[備考]
※幽霊になりました。空中浮遊、壁抜け、金縛りにさせる、瞬間移動(短距離)などが行えます。
※一応実体を持ち視認も出来ますが普通の方法では殺せません。
※E-1塔三階に倉沢ほのかの死体とデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
投下終了しているのかよくわからないですが、こちらも投下いたします。
「ロボってチートじゃね?」
「そろそろ大丈夫?」
「…何とか」
「そうか、なら出発しなきゃ」
そう言ってスッと立ち上がる。
「ああ、そうだな」
まだ痛みが完全に取れていないのか、起き上がるのに手間取る。
まだ万全ではない下痢を後ろに立てて、先を進む妖怪。
「…ちょっと待て。誰か来る」
廊下の奥から足音が聞こえてくる。
…窓から入る光に照らされた体にはべっとりと血が付き…
そして顔は…知らない人はいないであろう国民的キャラクターの物だった。
「ドラえもんだ…!でも何で血塗れなんだ…?」
「さ、さあ」
一応警戒しながら近づいていくと…
――ヒュッ
「うおおっ!!?」
妖怪の頭を掠めて鎌が振り下ろされた!
「ヤバいっ!逃げるぞっ!」
2人とも一目散に出口へ走る。
…が妖怪が背中を掴まれる!
「大丈夫かっ!?」
「早く逃げろよ!じゃないと2人とも殺されるって!」
「でも…」
会話している間に、妖怪の背中へ鎌が振り下ろされた!
「ぐぅ…っ…早く行けって…!」
「…ごめん。本当に…」
そう言った後、仕方ないと言った表情で走り出す。
逃げる下痢の姿を確認した後に、妖怪は全身の力を抜く。そして…
(ちゃんと逃げ切ってくれよ?じゃないと俺が死ぬ意味が――)
鎌が脳天に突き立てられた。
【一日目・深夜/D-5:病院】
【下痢@板対抗BR】
[状態]:健康、全身打撲(小)、混乱
[装備]:M9@メタルギアソリッドシリーズ
[所持品]:支給品一式、不明支給品(確認済み)
[思考・行動]
基本:殺し合いはしない。でも襲われたら戦う。
1:くそっ、妖怪…!しかし、今は逃げなくては…
2:あいつ(◆PURIN//46E)がゲームに乗っていることを伝える。
【一日目/深夜/D-5:病院:廊下】
【ドラえもん@ドラえもん】
[状態]:健康、血まみれ
[装備]:カマ@現実
[所持品]:支給品一式、不明支給品(確認済み)
[思考・行動]:
基本:???
1:???
※妖怪の血の付いたトンファーが病院の廊下に転がっています。
【妖怪@板対抗BR 死亡】
死因:刺殺
投下終了です。
投下乙ですそして投下終了です
腹減ったなぁ
tesu
皆様投下乙です
自分もNIKUロワ第19話、投下させていただきます
古泉一樹は、困惑していた。
なぜなら、彼のスタート地点は本島から離れた小島だったからである。
本島まで橋が架かっているわけでもなければ、船が用意されているわけでもない。
完全に孤立した状態だ。
「こちらから移動できないということは、向こうからもこちらに来られないということ。
殺し合いという現状を顧みれば、決して悪い条件ではないのですが……」
独り言を呟きながら、古泉は苦笑いが貼りついた顔に手をやる。
海という天然の防壁に囲まれているこの島は、ただ生き残ることだけを目的にするなら悪くない場所だ。
だが古泉は、一カ所にじっとしているつもりはない。
すでに名簿をチェックして、自分以外のSOS団メンバーも殺し合いに参加させられていることは確認済みだ。
まずは彼女たち……とりわけ涼宮ハルヒの安全を確保しなければ、話は始まらない。
観察者である古泉にとって、涼宮ハルヒは絶対に失ってはいけない人物なのだから。
(支給品に、何か海を渡れそうな物はありませんかねえ……)
ゴムボートでも入っていれば、という淡い期待を抱きつつ、古泉は自分に支給されたデイパックをあさる。
しかしそこから出てきたのは、彼の期待には応えてくれない代物ばかりであった。
具体的には、携帯ゲーム機のような謎の機械、印籠、「SPIRITS」という特殊部隊の装備一式の三つである。
(特殊部隊の装備はまだしも……。他の二つは何に使えというのでしょうか……。
説明書にも、「仮面ライダー」やら「シンケンジャー」やら意味不明の固有名詞が並んでいてわけがわかりませんし……)
溜め息を漏らしつつ、古泉は支給品をデイパックに戻す。
(こうなれば……。一か八か、海に入ってみますか……。実は歩いて渡れる深さだったりするのかもしれません)
古泉の考えは、何も単なる希望的観測ではない。
主催者側が島を出るための用意を何もしていないのは、何も用意がなくても島を脱出できるのではないか、という推論に基づくものである。
おそるおそる、古泉は片脚を海に突っ込む。すると、その脚はあっさりと海底を捉えた。
「これは……。やはり、本島まで歩いていけるようになっていましたか」
おのれの推論が当たっていたことに気をよくし、古泉はかすかな笑みを浮かべながら軽快に歩を進めていく。
そして10歩ほど進んだところで、彼の体は海に消えた。
◇ ◇ ◇
「不覚……。僕としたことが、調子に乗りすぎました……。
浅い箇所と深い箇所があったとは……」
数分後、なんとか自力で島まで戻ってきた古泉は、息も絶え絶えに独り言を呟いていた。
とりあえず、服がずぶ濡れなので支給品にあったSPIRITSの装備に着替えることにする。
よほど防水性能がしっかりしているのか、デイパックの中の物はまったく濡れていなかったのは彼にとって幸いであった。
(明るくなれば深い場所と浅い場所の区別は付くでしょうが、こう暗くては……。
仕方ありません、夜が明けるのを待ちますか。それまで、皆さんがご無事だといいのですが……)
物憂げな溜め息を漏らすと、古泉は草の上に寝ころんだ。
【一日目・深夜/D-6・離れ小島】
【古泉一樹@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】
【状態】いちおう健康
【装備】SPIRITSの装備一式@仮面ライダーSPIRITS
【道具】基本支給品一式、ケータッチ@仮面ライダーディケイド、インロウマル@侍戦隊シンケンジャー、北高の制服@初期装備
【思考】
基本:SOS団メンバー(特に涼宮ハルヒ)の保護
1:朝になるのを待って、本島に渡る
※参加者紹介
【古泉一樹@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】
SOS団に所属する超能力者。とはいっても特殊な状況下でないと超能力は使えないので、一般人とさほど変わりはない。
一見するとさわやかなイケメンだが、どこか胡散臭い。
※支給品紹介
【SPIRITSの装備一式@仮面ライダーSPIRITS】
対バダン専門特殊部隊、「SPIRITS」の隊員に支給される共通装備。
紅十字をあしらったヘルメット、ベスト、アンダースーツ、ズボンのセットである。
【ケータッチ@仮面ライダーディケイド】
「ネガの世界」でダークライダー達が管理していた、ディケイドのパワーアップアイテム。
これを使用することで、ディケイドはコンプリートフォームへと変身できる。
公式には「携帯電話型変身ツール」とされているが、見た目はむしろPSPに近い。
【インロウマル@侍戦隊シンケンジャー】
シンケンジャーのパワーアップアイテム。
これをシンケンマルに取り付けることで、スーパーシンケンジャーにパワーアップできる。
投下終了です
投下乙です。自分も俺得ロワ4th 25話:The great friend of mine is where.
投下します。登場:篠原世以子、伊東鴨太郎
25話:The great friend of mine is where.
同行者の死を見届けた後、篠原世以子は少しショックを受けた様子だった。
それでも気力を奮い立たせ、クラスメイトの姿を捜し歩く。
いつしか、島役場だったと思われる建物に辿り着いていた。
「直美……会いたい……」
どこにいるか分からない親友の名前を呟く。
雑草だらけの敷地内を通り、入口から役場跡の中に入った。
「誰だ…?」
「あ…!?」
役場跡には既に先客がいた。
黒い制服を着た眼鏡を掛けた男。手には日本刀らしきものを持っている。
世以子は警戒し、持っていた小型回転式拳銃S&WM36を男に向けて構えた。
しかし誤って発砲しないように引き金に指は掛けていない。
「落ち着いてくれ。僕は殺し合う気は無い」
「本当…ですか?」
「本当だ。だから銃を下ろして欲しい」
「……」
世以子は男に促されるままM36を下ろした。
「僕は伊東鴨太郎。君は?」
「し、篠原世以子です…伊東さん、あの、私と同じ制服着た女の子と、
金髪の頭の高校生の男の人見てませんか?」
「(篠原…奇遇だな)…いや、見てない。君とは別の制服を着た少女になら会ったがな…」
先刻、病院にて交戦した白髪猫耳尻尾の少女の事を思い出しながら、
また、自分に協力してくれていた真選組監察の男と目の前の少女の苗字が同じだった事に
少し驚きながら、伊東が世以子の問いに答える。
「そうです、か……」
「知り合いが呼ばれているのか、この殺し合いに」
「はい…」
「ん…? 服に血が付いているぞ。怪我でもしたのか?」
伊東が世以子の制服に付着した血痕を見付け尋ねた。
「あ、違うんです、実は…」
世以子は先刻起きた出来事を伊東に話した。
「そんな事があったのか……」
「……早く、友達を見付けたいんです……この役場の中、誰かいました?」
「まだ、全ての部屋は回っていない。僕もここに来てそんなに経っていないからな」
「…一緒に探索しても良いですか」
「ああ」
一人で行かせるのも危ないと思い、伊東は役場跡の探索に世以子を同行させる事にした。
【一日目/朝方/E-6島役場跡】
【篠原世以子@コープスパーティーBCRF】
[状態]腰にダメージ、軽い精神的ショック
[装備]S&WM36(5/5)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(15)、ブローニングM1918(9/20)、
ブローニングM1918のマガジン(5)、エグゼキューショナーズソード、鉈
[思考]
1:殺し合いはしない。直美、委員長(篠崎あゆみ)、岸沼君を捜す。
2:伊東さんと行動。島役場跡内の探索。
3:私は死んだはずじゃ……?
[備考]
※本編死亡直後からの参戦です。
【伊東鴨太郎@銀魂】
[状態]良好
[装備]姫鶴一文字
[道具]基本支給品一式、インスタントカメラ(残り使用回数5)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。首輪を何とかしたい。
2:篠原君を同行させる。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※シルヴィアの外見を記憶しました。
投下終了です。
投下します。俺得ロワ4th 26話:トラウマモノが多いよWRONG END
登場:いろは
26話:トラウマモノが多いよWRONG END
そうしなければ自分の命が危なかったからとは言え、
幼い少女を惨い方法で殺してしまった事を引き摺りつつ、
いろはは森の中を歩き続けていた。
露出の高い格好はお世辞にも森の中を歩くのに適しているとは言えず、
枝や草で、いろはの綺麗な肌には細かい傷が出来てしまっていた。
「あれは…?」
いろはは木造の廃墟を発見する。
崩れた壁から中に入れそうだった。
「……っ」
いろははその廃墟――分校跡に足を踏み入れた。
「!」
まず目に入った物は、血塗れになって死んでいる男の死体。
全身に穴が空きそこから床に血が流れ出て広がっていた。
「う、うう…もう嫌…もう嫌…」
死体から目を背け、いろはは奥の教室を探索しに向かう。
だが。
「きゃああああああ!!?」
そこでもいろはは、二人分の死体を目にする事となった。
頭が割れて死んだ青年、喉から大量に出血した狼男。
どちらもこの世のものとは思えないような表情を浮かべて息絶えていた。
「嫌だ、もう嫌だ……! う、うううう」
人を殺してしまった罪悪感、いつ殺されるか分からない不安、
凄惨な死体、主人の元へ帰りたいと言う気持ち、帰れないかもしれないと言う気持ち。
様々な思考や感情がいろはの中で入り乱れ彼女の精神を蝕んでいく。
頭を抱え、膝を突き、いろはは泣き出してしまった。
「うああああん……! どうすればいいの……! もう嫌だあああ……」
「……フフフフ」
「……アハハハハ」
「……ちょー」
「……え?」
突然、空間から笑い声が聞こえた。
だが、この廃墟内には自分以外に人はいなかったはず。
「――――!?」
気が付くと、いろはの回りに三人の男が立っていた。
身体がぼうっと、青白く光り、異様な程の寒気、そして耳鳴りがする。
頭から血を流している青年。
喉元から血を流している狼男。
身体中に空いた穴から血が出ている男。
それらは間違い無く、死体として転がっていた男達であった。
事実、青年と狼男の死体は目の前に横たわっている。
(な、何、これ……あ、あ、声が、出せない、動けない)
ガチガチガチと震え、金縛りに遭っている事を自覚するいろは。
青白く光る男達は笑みを浮かべながら、濁った眼で座り込むいろはを見下ろす。
「…一緒、ニ、行こウ、ヨ、お嬢、サん」
「…ダィ、じょウ、ヴ、ァ゛。ぁくニ、ナリダいん、ァろ?」
「…解放、しテ、あげる、ちょ。ふふふふ……」
「あ……あ?」
先刻殺した少女からの捕獲品である、イングラムM11/9短機関銃を持った手が、
本人の意思とは関係無く、勝手に動き始める。
やがて、銃口が、いろはの口の中に吸い込まれていく。
(や、やだ、手が、勝手に…! 駄目! 嫌だ! 嫌……)
その時、フッ、と、男達の姿が消えた。
「……!?」
いろはは一瞬だけ安堵したが、それも束の間だった。
手は相変わらず、勝手に動いた。
(…! 嘘、やめ、!!)
そして、引き金が引かれた。
ダダダダダダッ!!
いろはの頭部は、まるでスイカ割りを終えたスイカのように砕け散り、
教室内の死体が一つ増える事となった。
「……クククク」
「…ヨぁ、タな……モウ、ィタク、ナヒぞ?」
「……小鉄達、モ、早ク、コッチに、来れば、いいのにちょー……」
「……旦那、サま……申し訳、アりま、せん」
【いろは@サムライスピリッツシリーズ 死亡】
【残り28人】
投下終了です。いろはの死に方の元ネタはコープスBC及びBCRFの
Cp1での直美バッドエンドの一つ
ちゃんと喋れてないのはガロンの幽霊(喉を切り裂いたため)
投下します。俺得ロワ4th 27話:蒼見えぬ木下闇
登場:清原サトコ、真鏡名ミナ、大槻牙信
27話:蒼見えぬ木下闇
用途不明の工作機械を、懐中電灯で照らして調べながら、
ボーダーコリーの少女、清原サトコと、全裸寸前の格好の褐色の体を持つ少女、
真鏡名ミナは廃工場の中を探索する。
「…何も無さそうだね」
「…ぶるぶる…」
寒さに震えるミナ。
そして、工作機械の並ぶ場所から広い所に出ようとした。
その時、斧の横面が、サトコの後頭部めがけて振り下ろされる。
ガスッ!!
「ぐぁ…!」
後頭部に強い衝撃を感じた直後、サトコの意識はブラックアウトした。
持っていた回転式拳銃コルトキングコブラを床に落とし、サトコは倒れ気を失う。
「!! さ、サトコ!?」
「ふへへ、エロい格好してるねお前〜」
「い…!?」
下卑た笑いを浮かべながら、灰色の毛皮を持った人狼が現れる。
股間のそれは固くいきり立ち、先端から透明な汁が溢れていた。
見た目だけで貞操の危機を感じたミナだったが時既に遅し、
人狼――大槻牙信はミナの両手を掴み、持っていた日本刀を床に落とさせ、
ミナは壁に押し付けた。
そしてミナが下半身に巻き付けていた布と、上半身を隠していたサトコのブレザーを
容赦無くズタズタに引き裂く。
「あああああ!!」
「ウオオ、でけぇオッパイ」
ぷるんと震える豊満なミナの乳房を揉みしだき、ピンク色の突起にしゃぶりつく牙信。
「い、嫌、お願い、やめて…あっ」
「ほお? 身体は正直みてぇだぜ? ミナさんよ」
「! …何で名前を」
「ずっと見てたんだよお前ら二人の事……ああ、巨乳最高……」
灰色の人狼はミナの乳房や顔をザラついた舌で舐め回し、
右手をミナの秘部にやり、指でそこを掻き回した。
「あっ、ああっ、ひっ、あ」
いくら抵抗しようとしても、押し寄せる快感の波は防ぎようが無く、
次第にミナは暴れる事を忘れ、熱くなっていくその部分に意識を集中し始める。
「へへっ、まだまだだぜ」
「あ……?」
牙信はこれからが本番と、ミナの尻を両手で持つようにして身体を持ち上げ、
いきり立つそれをミナのそこにぐっと押し当てた。
「!! だ、駄目! 駄目ぇ!! やめ、あ、ああああああああああああああぁぁぁああぁあ!!!!」
ミナの嘆願も空しく、狼の欲望によって彼女の花弁は引き裂かれてしまった。
ポタポタと床に血が垂れ落ちる。
「おおおお、気持ちいい〜」
根元まで差し込み、暖かなミナの体内をだらしなく口を開け、ハッ、ハッ、と
涎を垂らし、遠くを見詰めながら味わう牙信。
そして激しく腰を振り始め、更に快感を得ようとした。
「あっ、ああ、あっ、あ゛、あっ!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、いい、いいぜ! 今まで殺してきた女より気持ちいい!
ひゃはっ、ああ、あー」
「うっ…ああ、あああー…んっ、あ、あん……あううー…うー………ぁ………」
狂ってしまいそうな程の苦痛と快感の中、ミナの瞳から急速に光が失われて行った。
◆◆◆
「……う」
後頭部に感じる鈍痛に悩まされながら、サトコは意識を取り戻した。
「あれ…私……どうしたんだっけ?」
確か同行者のミナと共に廃工場内を探索していたはずだったが。
突然後頭部に衝撃を感じ――その後、意識は途絶えている。
痛みを感じる後頭部に手をやると、少し血が出ていた。
「!! そうだ、ミナさん……!」
ミナの姿が見当たらない。声も聞こえない。
サトコはミナの姿を捜し辺りを見渡した。
そして、すぐにその姿を発見する。
「……!」
「お、気が付いたかボーダーコリー。サトコだったか?」
布切れで自分の息子を吹く灰色の人狼。
そのすぐ傍に、全裸にされ身体中を白濁液にまみれせたミナが横たわっていた。
首には絞められた跡があり、開かれたままの目は濁り、涙を流していた。
「あ、ああ、何て事……!」
人狼に暴行された上で、絞殺された事は明らかだった。
余りに惨い殺され方にショックを受けるサトコ。
そして目の前の人狼に対し激しい憎悪の念を抱く。
「何て事するの…!」
「どうせ死ぬんだ……好き放題ヤってから死んでやるよ」
「この外道……!」
サトコは自分の拳銃を手に取ろうとした。
だが――。
「あれ?」
無い。自分の持っていたはずの拳銃がどこにも見当たらない。
「おい、こいつを探しているのか?」
牙信がサトコに言う。
その手には、サトコが持っていた回転式拳銃が握られていた。
「あ――!」
「悪いけど、もうデカパイの良いコとヤれたし、お前には興味ねぇや。
じゃ、そう言う事で」
ダァン!! ダァン!! ダァン!!
三発の.357マグナム弾の弾丸が、サトコの胴体を貫く。
鮮血が噴き出し、衝撃でサトコの身体が激しく踊った。
(か、身体が熱い…! ここまでなの……)
仰向けに倒れて行く様子がスローモーションのように見えた。
同時に今までの人生の思いでが頭の中に蘇っては消えていく。
これが走馬灯と言う奴なのだろうと、妙に落ち着いてサトコは考える事が出来た。
(ああ…死にたくない……まだ、死にたくは…………)
もっと生きたいと強く願ったが、叶う事は無かった。
「良い女ともヤれたし、武器も手に入った…ツイてるな、へへへ」
予想以上の収穫に、灰色の人狼は満足そうに笑い尻尾を大きく振る。
【真鏡名ミナ@サムライスピリッツシリーズ 死亡】
【清原サトコ@オリキャラ・女 死亡】
【残り26人】
【一日目/朝方/C-3廃工場】
【大槻牙信@オリキャラ・男】
[状態]良好
[装備]コルトキングコブラ(3/6)
[道具]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)、五郎入道正宗、煙幕手榴弾(3)、薪割り斧
[思考]
1:己の欲望のままに、可愛い女の子を見付け、犯して殺す。
2:男は即、殺で。
3:危険な場合は逃げる。
[備考]
※レナモン、清原サトコ、真鏡名ミナの名前、外見を記憶しました。
※C-3廃工場周辺に銃声が響きました。
※C-3廃工場内に真鏡名ミナと清原サトコの死体と二人のデイパック(基本支給品一式入り)
が放置されています。
投下終了です。
俺得ロワ4thのタイトル元ネタのページをやめます。
面倒になってきました(爆)
投下します。俺得4th 28話 逢いたくてでも逢えなくて
登場:中嶋直美、ドーラ・システィール、ノーチラス、佐藤真由美
28話:逢いたくてでも逢えなくて
廃墟写真集でしか見た事の無いような、
廃墟化したホテルの敷地内に中嶋直美とドーラ・システィールが足を踏み入れる。
駐車場は雑草が生い茂り、錆に覆われた廃車体が放置されていた。
「誰かいるかねぇ」
「いれば良いんですけど…」
クラスメイトがこのホテルにいるかもしれないと直美は期待するが、
過度な期待は禁物と予防線を張る事も忘れない。
ガラスの破片が散乱するエントランスを潜りホテル内に入る。
「うわ、ボロボロ…」
中に調度品や備品などは殆ど残っていなかった。
天井板が剥がれ風に揺れ、床は埃やガラス片、瓦礫、ゴミで埋まっている。
往時の様子はとてもでは無いが偲ぶ事は出来そうにない。
「本当に誰かいるのかねぇ…人の気配全然しないよ」
「このホテル結構広そうですよ。もしかしたら……」
「骨が折れるけど、まあ見て回って……ん?」
正面にある階段の上から足音が下りてくるのをドーラの鋭敏な耳が察知した。
「ナオミ、こっちに来な」
「え? 一体どうし…」
「上から誰かが来る。一旦隠れろ!」
小声でそう言うと、ドーラは直美を連れてカウンターの裏へ回った。
小さな穴から様子を窺う。
しばらくして、二人組の参加者が現れた。
一人は学生服姿の狼獣人、もう一人は至って普通の人間の若い女性。
「…このホテルには何も無さそうだな…」
「移動する?」
「うーん、そうだな……」
「…そこの二人、ちょいといいかい」
ドーラは思い切って、カウンターから身を乗り出し二人組に話し掛けた。
「「!!」」
当然の如く二人――ノーチラスと佐藤真由美は驚き、警戒態勢を取る。
「いつからそこにいたんだ…?」
「ついさっきここに来たばかりさね。あんたら、殺し合いに乗っているのかい?」
「…いや、乗っていない」
「私も」
「そうかい、安心しな、アタシもだよ。それと、こいつも、ほら出てきな」
「は、はい」
ドーラに促され直美も二人の前に顔を出す。
(また獣人…? あ、でも、女の人は普通の人間みたい…何でだろ、ちょっと安心した)
この殺し合いが始まって獣頭の人外であるドーラにしか会っていなかった直美は、
見た限り普通の人間である佐藤真由美を見て思わず安心していた。
「俺はノーチラス」
「私は佐藤真由美」
「アタシはドーラ・システィール」
「私は中嶋直美です」
自己紹介を終えた後、四人は成り行き的にそのまま行動を共にする事になった。
直美はノーチラスと真由美に自分のクラスメイトの事について尋ねる。
「いや…見てないな」
「ごめん……このホテルには多分、私達以外いないと思う」
「そう、ですか……」
肩を落とす直美。一体クラスメイト――篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹はどこにいるのだろうか。
それに、篠原世以子についてはまだ疑念が拭い去れない。
目の前で死んだのを見たのだから、生きているなどとは簡単には信じられないのだ。
だからこの目で確かめたい。だが、どこにいるのか皆目見当も付かない。
「……とりあえず西の方に行かないかい。宛ても無いし」
「そうだな。だが、放送の時間が迫ってる。放送を聞いてからでも遅く無いだろう」
「そうだね…ナオミ、放送を聞いてから出発するけど、それで良いかい」
「え? ……はい」
四人は廃ホテルにて放送を待つ事にした。
【一日目/朝方/B-6ホテル跡】
【中嶋直美@コープスパーティーBCRF】
[状態]精神疲労(大)
[装備]バタフライナイフ
[道具]基本支給品一式、大量の十円玉入り給食袋
[思考]
1:殺し合いはしたくない。岸沼、委員長(篠崎あゆみ)、「篠原世以子」を捜す。
2:ドーラさん、ノーチラス、佐藤さんと行動。廃ホテル内にて放送を待つ。
[備考]
※本編Cp1で世以子が死亡した直後からの参戦です。
※名簿に書かれた「篠原世以子」が本人なのかどうか疑っています。
※足の怪我は治っています。
※ドーラ・システィールよりシェリー・ラクソマーコスの情報を得ました。
【ドーラ・システィール@FEDA】
[状態]良好
[装備]FNFAL(20/20)
[道具]基本支給品一式、FNFALのマガジン(5)
[思考]
1:今の所殺し合う気は無い。
2:ナオミ、ノーチラス、マユミと行動(いざとなったら単独行動を取る)。
3:シェリーについては保留。
[備考]
※少なくともコバルト討伐以降の参戦です。
※中嶋直美より篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹の情報を得ました。
【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]良好
[装備]ベレッタM92(15/15)
[道具]基本支給品一式、ベレッタM92のマガジン(3)、九九式手榴弾(3)
[思考]
1:殺し合いからの脱出。
2:佐藤さんと、ドーラさん、中嶋と行動。廃ホテル内にて放送を待つ。クラスメイトも捜したい。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※中嶋直美より篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹の情報を、
ドーラ・システィールよりシェリー・ラクソマーコスの情報を得ました。
【佐藤真由美@オリキャラ・女】
[状態]良好
[装備]ミセリコルデ
[道具]基本支給品一式、九九式手榴弾(2)
[思考]
1:殺し合いからの脱出。
2:ノーチラス、ドーラさん、中嶋さんと行動。廃ホテル内にて放送を待つ。
[備考]
※中嶋直美より篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹の情報を、
ドーラ・システィールよりシェリー・ラクソマーコスの情報を得ました。
投下終了です。
投下乙です。
投下します
俺アニロワ5話「悪ノ探偵」
登場:黒桐幹也、譲崎ネロ
ここはA-3(町外れ)。そこには、一人の活発そうな少女がいた。
「殺し合い………かぁ」
探偵、譲崎ネロ。ホームズ探偵学園の生徒で、”ミルキィホームズ”の一員。
「シャロたちと会えなくなるのは寂しいよなー。じゃあ、歯向かうしかないのかー・仕方ないかあ。」
「ねえ、君、」
ネロの肩に手が乗せられていた。細い、少年の腕だ。
「僕は黒桐幹也。きみは――――――この殺し合いに乗るのかい?」
「(さて、どうしよっかなー。まあ、殺し合いそうな顔してないからいいか)」
ネロは少し考えると、
「乗るわけないでしょ。僕は譲崎ネロ。仲間を捜してるんだ」
幹也は安心したように顔を綻ばせる。ネロは、デイバックから黒い無線機のようなものを取り出す。幹也の顔が険しくなるが、
「なに怯えちゃってるのさー。ただのトランシーバーだよ。見れば分かるでしょ」
幹也は面目ないといった風に笑う。が、その笑顔が凍りついた。
バチッ、という音と、青白い火花が散る。
「(が、っ。スタンロッド―――――!?油断、した。くそ、し、き……)」
幹也はやがて動かなくなった。
「そうだよね、あるじゃないか、生き残りながらでも、みんなに会う方法が。こんな風に騙して、皆殺しにしてやればいいんじゃないか。それから、生き返らせてもらえばいいんだ」
【一日目/AM0:36/A-3町外れ】
【譲崎ネロ@探偵オペラ ミルキィホームズ】
[状態]奉仕(ミルキィホームズ)
[装備]無線機形状の改造スタンロッド
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:優勝して、ミルキィホームズと元の世界に帰る。
2:仲間たちと会ったら……?
[備考]
※トイズは復活しています
投下終了です。
幹也を参加者に入れたときから瞬殺を考えてました。
投下します。
俺アニロワ第6話「炎物語<ホノオモノガタリ>」
登場:ステイル=マグヌス、両儀式
「―――――――――ローラ=スチュアートォォォォォおおおおおおおッ!!」
イギリス聖教の天才魔術師、ステイル=マグヌスは叫んだ。ありったけの怒りを、吐き出すように。
その片腕には、すべてを焼き尽くす紅蓮の炎が立ち上っている。
「はぁ……はあ……。しかし、ルーンのカードなしで何故魔術が使えるんだ…!?」
ステイルはとある少女を守るために、戦う覚悟をしていた。
インデックス以外を皆殺しにして、最後は自殺し、インデックスだけが生き残ればそれでいい。最悪、無駄な戦いを避けて、弱者のみを狙ってもいい。とにかく、インデックスが生き残ればそれでいい。
そして、ステイルは、つぶやく。”魔法名(ころしな)”を。
「Fortis931」
「おまえ、トウコと同じ魔術師か。殺しあう気らしいな」
声の主は黒髪長髪の美しい東洋系の美少女だった。何故か和服を羽織っており、その右手にはバタフライナイフが握られていた。東洋人の顔の見分けがつかないステイルだが、それでも美少女という印象を受ける。
「何者かは知らないが、今僕の前に立っているということは、焼き払われる覚悟はあるようだね」
「殺す気なら、しょうがないな。こちらも殺す気でいこう」
少女が駆ける。かなり速い。
「ハッ!いいじゃないか東洋人!」
ステイルは右手を掲げると、炎の渦を沸かせる。少女の体を焼くために。
「甘いな、おまえ。アラヤとかに比べると、どうしようもなく甘い」
渦のわずかな隙間を潜り抜けると、少女はステイルの元へ迫る。
「いいね、君。まさか、君みたいな女の子に使うとは思わなかったよ。――――――――――魔女狩りの王(イノケンティウス)!!」
「ッ」
突如、目の前に巨大な人型の炎の塊が現れた。
少女は、本能的に危険を察知して、後ろへ後退する。しかし、ナイフを下ろすことはない。瞳の殺意も消えてはいない。
「摂氏6000度の炎の塊だ。触れた瞬間、君の体は溶けてしまうだろうね」
だが、少女は再び走り出す。ナイフを前に突き出しながら、
「そこだ!!」
ザシュ、ジュウウウウウウッ、という音が鳴る。
「――――――――馬鹿な!?」
魔女狩りの王が、消滅していた。まるで、”殺された”かのように。
破壊されても再生する魔女狩りの王が、何故殺されている?
「吸血殺しの紅十字!!」
「―――――――――――――――――――――降参だよ、参った参った」
式の足元には、刃が消失したナイフが落ちていた。
「そんな温度の炎を斬ったら、鉄は溶けてしまうだろ。オレの武器はもうない。オレの負けだ」
そういうと、少女はステイルに背を向けて歩き出す。殺気は微塵も残っていない。
ステイルは追わなかった。今追えば、少なくとも少女は殺せるだろう。だが、少なくともステイルも大損害をこうむる。
「――――――――化け物が」
【一日目/AM0:40/A-2商店街】
【ステイル=マグヌス@とある魔術の禁書目録】
[状態]奉仕(インデックス)、魔力消費(小)
[装備]なし
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:インデックスを生き残らせる。
[備考]
※三沢塾編終了時からの参戦です。
【両儀式@空の境界】
[状態]???
[装備]なし
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:???
[備考]
※荒耶宗蓮を殺害した頃からの参戦です。
投下終了です。
今更ですが、黒桐の死亡通知を忘れていました
投下乙です。
最近西尾ロワやらリアルでなんやらでぜんぜん書けない!
でも進めようと細々と執筆する今日この頃。
投下乙です。
自分も投下します。俺得ロワ4th 29話:海が見える、濁った水面が見える
登場:シルヴィア、費覧
29話:海が見える、濁った水面が見える
「…潮風がベタつくな…」
長い時間を掛け海沿いの幹線道路を北上していたシルヴィアが愚痴を零す。
どちらかと言えば気の強い彼女だがやはり女の子、身だしなみは気になる。
懐中時計に目をやり時刻を確認する。第一回放送のある午前8時が迫っていた。
「早いな、もうそんな時間か…どっかで放送聞く準備しないと」
懐中時計をしまい、シルヴィアは前方に見え始めていた廃墟群を目指し再び歩み始める。
(しかし…誰が放送するんだ? っていうかこの殺し合いの主催者はどんな奴なんだ?)
放送を前にシルヴィアの胸中にある疑問が浮かぶ。
この殺し合いの主催者は姿は愚か声も不明。
あの暗い小部屋でのテレビ越しのメッセージのみで、正に正体不明なのだ。
放送、と言う事だがそれなら肉声は聞けるのだろうか。
もっとも放送を行う者がそのまま主催者、では無いかもしれないが。
(まあ、殺し合いに乗っている私には、さほど関係の無い事か…でも気にはなるな)
解けぬ疑問を抱きつつ、シルヴィアは歩き続けた。
◆◆◆
費覧は処刑場にて一人の人狼を殺害した後、処刑場を後にし森を歩いていた。
そして沼がある開けた場所に出る。
「沼…地図にあったなぁ。ここがそうか……ん?」
沼の水面に何かが浮かんでいるのを発見し、尻尾を揺らしながら雌狐はそれに近付く。
「あらら…お気の毒」
水草を絡み付かせながら水面に浮かんでいたのは恐らく高校生と思しき少女の、
無惨な水死体であった。
うつ伏せで死に顔は分からないが恐らく決して楽な最期では無かったと推測される。
「…他には何も無いか」
死体程度で動揺する事は無い費覧は他に特に気を引く物が無い事を見ると、
地図とコンパスを取り出した。
「……北に行けば市街地ね」
市街地に出る方角を確認すると、地図とコンパスをしまい沼を後にした。
【一日目/朝方/C-3平原幹線道路】
【シルヴィア@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]良好
[装備]PPSh41(40/71)
[道具]基本支給品一式、PPSh41のドラムマガジン(5)
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。クラスメイトでも容赦しない。
2:放送を聞く。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※伊東鴨太郎の外見を記憶しました。
【一日目/朝方/B-5沼】
【費覧@オリキャラ・再登場】
[状態]良好
[装備]NZ75(15/15)
[道具]基本支給品一式、NZ75のマガジン(3)、五四式拳銃(8/8)、五四式拳銃のマガジン(2)
[思考]
1:面白そうなので殺し合いに乗る。
2:街に行こう。
[備考]
※設定は個人趣味ロワに準拠しています。但し個人趣味ロワ参戦前からの参戦です。
※B-5沼にて篠崎あゆみの死体が水面に浮かんでいます。
投下終了です。
ちょろりと投下しまっす。
ぐしゃり、とへこんだのが分かった。
音が、感触が、それらを全て冷静に伝えている。
しかしそのときその瞬間には、決してそのことを理解していなかった。
分かって居つつも、理解はしていなかったのだ。
自分がたった今、人を殺したというその事実に。
樫屋賢吾は、所謂不良であった。
中学生の頃から喧嘩に明け暮れ、気がつけば拳一つで地域のボスに祭り上げられていた。
多くの、所謂その手の不良と違うのは、本人自身それを望んでそうなったわけではないと言うことだ。
気がつけばそうなっていた。
実際のところ、ケンゴにとって子分が何人いるかとか、女を何人連れ歩けるかとか、その手の事はどうでも良いことだった。
ただ、ケンゴの腹には、常に名状し難き怒りが渦巻いていた。それだけの事だった。
言葉が、言葉こそが、大人と子どもを別つものだ、と。
中学の頃の彼の担任がそう言ったのを覚えている。
では、とケンゴは考える。
では、言葉で誰とも通じ合えない自分は、決して大人になれないのか、と。
勿論彼は、障害や病気などの理由で、言葉を使えないのではない。
ただ単に、言葉を使うのが下手なのだ。
どうしようもなく、下手なのだ。
感情の揺らぎを覚える。それをどうにかして表に出し伝えようとする。けれども、その感情を形容する言葉を知らぬ。その心を伝える文章が浮かばぬ。
感情は感情のまま切れ切れに溢れ、彼の中で渦巻き悶えるのだが、そこに明確な筋道を与える為の言葉が、ケンゴには生み出せなかった。
どうしようもないそのもどかしさを、ケンゴは解決する術を得られぬまま年を重ねた。
結果、彼は言葉ではなく暴力で、他者に意を通す方法しか、得られなかった。
叔父が、そのケンゴの事を見かねて、空手を習わせた。
曰く、健全なる精神は健全なる肉体に宿る。
暴れることにしか向けられぬエネルギーを、武道という規範により昇華させようという、そういう考えで、だ。
叔父は実際本人自身空手、柔道の有段者で、彼自身近在の少年等に指導をしている。
彼なりの教育論において、これは最も有効なものだという自負があった。
結果、ケンゴはそれまでに得た暴力衝動を、より凶悪で凄惨な結果をもたらすものとしてしまった。
空手により鍛えられたケンゴの拳は、素手にて人一人を殺傷するに十分なものと化したのだ。
『お前は人じゃ無い、犬だ。人に噛みつくことしか知らぬ、野良犬、いや、狂犬だ』
ケンゴが最後に聞いた、叔父の言葉である。
【1日目、夜、海岸沿い】
バッグの中には、地図と方位磁針、手帳とペンにペンライト。そして3本の水の入ったボトルと、3袋の乾パンがあった。
オリエンテーリングよろしく、これらで島の中を探索せよ、という事なのだろうと、そう解釈する。
そしてもう一つ、油紙に包まれた物体。
それは重く、硬く、冷たい、鉄の塊。
見た目には、ハンマーの様である。
長さは全長約20pほど。持ち手は僅かにざらざらとして文様で滑り止めが施され、その先端に約10p程度の四角い塊。
細かい尖った突起が付いていて、見るからに痛そうだ。
これは、工具としてのハンマーではなく、料理に使う肉叩きである。
肉を叩き、伸ばし、柔らかくするための調理道具だ。
途方に暮れる、とはこのことだ。
こんなもので一体、何をしろと言うんだ。
そう思うが、その事の答えは既に分かっていた。
殺せ。
先程のアナウンスが意味しているのは、ただ一つそのことだけだ。
殺せ。
時間の限り、精一杯、人を殺せ。
そしてポイントを溜めれば、おまえたちが自由になる手助けをしよう。
馬鹿げている。
信じられるものか。
そんなものを易々と信じるのは、大馬鹿者だ。
しかし、だ。
彼、マサオは考える。
半ば禿げ上がった額に流れる汗を、無造作に拭う。
小柄な体格に、よれよれの半袖シャツは、どこからどう見ても、町内会に一人は居そうな、ただの中年である。
そのただの中年が、しかし、と考える。
彼ら―――主催者は、自分が殺人者であると知っていた。
何故?
ばれているはずがない。
誰も、自分が殺人者だと知るはずがない。
なのに彼らは知っていた。
そして、殺人者ばかり集めたこの島で、殺し合いをしろと言っている。
殺人者ばかり集めたというそれも、勿論真実かどうかなど分かりはしない。
ミステリーツアーというこの企画が、果てしなく悪趣味な冗談なのかも知れない。
だがそうだとして、マサオにはどうしても分からないことがある。
何故、こんなツアーに自分は参加したのか?
曖昧な記憶の奥をどれほどほじくり返そうとしても、出てくるのは彼がいつものように夕飯を食べ、いつものように布団で寝た、その瞬間までである。
先程まで、当たり前にイベント参加者だと思いこんでいたのが、まるで狐に抓まれた様でもある。
「奥ちゃん」
小さく、マサオは呟いた。
「助けてよ、奥ちゃん」
蚊の鳴くような、という形容は、今の彼のためにある。
「助けてよ、寂しいよ、奥ちゃん…僕、寂しいよ」
子どものようであった。
彼は、あらゆる全てを放り出して、膝を抱えてうずくまる子どものようであった。
音がした。
虫の声と波の音しかせぬ、島の夜。
その中の、海岸沿いの小さな漁師小屋が、彼の覚醒した場所であった。
初めからそこを一歩も動いていない。
動けるわけがない。
彼は覚醒して後、置いてあったバッグの中を探り、手帳をざっと眺め、道具類を確認した後、ずっと途方に暮れていた。
音は、人の歩く音であった。
小枝を踏む。草を掻き分ける。小石を蹴る。
普段なら聞こえることもないその微かな音が、潜水艦のソナーの如く鋭敏さでマサオの耳に届く。
この場このときにおいて、彼の五感は普段よりもかなり研ぎ澄まされているようだ。
誰かが、来ている。
誰かが、自分を殺しに来ている。
殺して、ポイントを奪い、自由の身になろうとしている。
しかも、その誰かは、殺人者なのだ。
恐る恐るの態で、マサオは鉄製の肉叩きを握る。
貧弱なマサオの拳の中で、それはあまりに重く、何より手に余るものだった。
普段なら、ここまで重く感じたであろうか。
殺すのか?
マサオは自問する。
いやだ、怖い。
即座にマサオはそう思う。
こんなもので、殺人者に立ち向かい、殺す。
そんな真似が自分に出来るのか?
出来るわけがない。
そう、出来るわけがないのだ。
音は、マサオの潜む漁師小屋のすぐ近くまで来ていた。
その迷いのない様子が、まるで自分がここに隠れていることを知ってのもののように思えた。
マサオはよろよろと肉叩きを構える。
構えるが、まるでさまになっていない。
閉じられた板戸が、ガタガタと音を軋ませる。
入ってくる。殺人者がここに入ってくる。ここに入ってきて、自分を殺そうとしている。
開いた瞬間に、マサオは気の抜けたような声を出しながら、へたりと後ろに倒れ込んでいた。
【1日目、夜、樫屋賢吾】
「私を殺しても、ポイントは無いぞ!」
その中年の第一声はそうだった。
甲高い声で色々とまくし立てる内容を整理すると、要するに彼は既に自分のポイントを別の人間に譲渡していると言うことだ。
だから、「自分を殺しても何の得にもならない」という。
五月蠅い。
それがケンゴの感想であり、結果平手で2回ほど中年をはたいて黙らせた。
「ころ…殺しゃ、しねえよ」
何とかそう声にして、ようやく中年は僅かな柄に落ち着きを取り戻す。
その言葉に、嘘偽りはなかった。
樫屋賢吾は、このゲームというものの中で、誰一人殺すつもりなど無かった。
それどころか、拳を握るつもりすらなかった。
この拳を握れば、また誰かを殺してしまう。
だから、拳は握らない。
それはケンゴがこの島に来る前から、一人の人間を殺してしまって以来、何とか自分に課している戒めである。
しかしそのケンゴの宣言を、中年男が信じているかというと微妙である。
彼はひとまず、今此処で殺されるわけではないことだけを納得しているだけだった。
その目に、明らかな怯えと警戒が見て取れる。
音は、マサオの潜む漁師小屋のすぐ近くまで来ていた。
その迷いのない様子が、まるで自分がここに隠れていることを知ってのもののように思えた。
マサオはよろよろと肉叩きを構える。
構えるが、まるでさまになっていない。
閉じられた板戸が、ガタガタと音を軋ませる。
入ってくる。殺人者がここに入ってくる。ここに入ってきて、自分を殺そうとしている。
開いた瞬間に、マサオは気の抜けたような声を出しながら、へたりと後ろに倒れ込んでいた。
【1日目、夜、樫屋賢吾】
「私を殺しても、ポイントは無いぞ!」
その中年の第一声はそうだった。
甲高い声で色々とまくし立てる内容を整理すると、要するに彼は既に自分のポイントを別の人間に譲渡していると言うことだ。
だから、「自分を殺しても何の得にもならない」という。
五月蠅い。
それがケンゴの感想であり、結果平手で2回ほど中年をはたいて黙らせた。
「ころ…殺しゃ、しねえよ」
何とかそう声にして、ようやく中年は僅かな柄に落ち着きを取り戻す。
その言葉に、嘘偽りはなかった。
樫屋賢吾は、このゲームというものの中で、誰一人殺すつもりなど無かった。
それどころか、拳を握るつもりすらなかった。
この拳を握れば、また誰かを殺してしまう。
だから、拳は握らない。
それはケンゴがこの島に来る前から、一人の人間を殺してしまって以来、何とか自分に課している戒めである。
しかしそのケンゴの宣言を、中年男が信じているかというと微妙である。
彼はひとまず、今此処で殺されるわけではないことだけを納得しているだけだった。
その目に、明らかな怯えと警戒が見て取れる。
「君は、その、どうするつもり、なのかな…?」
痩せて貧相な中年の、様子を伺うような、御機嫌とりをする様な声音に、ケンゴは軽く苛立つが、それはなんとか押し殺す。
「…どーも」
どうもしない。
ただ、それだけである。
ただ単に、48時間をこの島で過ごす。
そうすれば元の生活に戻る。
果たしてそれが真実か。本当にそうして貰えるのか。その確証は何もない。
何もないが、じゃあどうするというのか?
結局、ケンゴには何もする事がない。
ケンゴはの島のゲームに、何一つ望むものはなかった。
整形? 海外に移住? 新たな人生?
全て、必要ない。
彼は元の生活に戻り、保護観察を受けながら、ただ真っ当に暮らせるようになれればよかった。
いや、そうなりたかった。
普通の生活を送れる、普通の人間に、ただなりたかった。
人として生きる術を、ただ学びたかった。
そのためにも、彼は決して、拳を握らぬと誓っているのだ。
マサオはその言の意味を計りかねていた。
ケンゴは己の意を言葉にする術が決定的に足りていない。
だから、マサオにケンゴの意志、意図が伝わることもない。
ただやはり一つ、今この場でマサオを殺すつもりでないことだけが、救いであった。
「あの、僕、もう、ここ出るね、うん。奥ちゃんに会わなきゃだし、ね」
いつまでもケンゴが立ち去りそうにない為、恐る恐るマサオはそう切り出し、バッグを抱えて立ち上がる。
「ん…」
否定とも肯定とも分からぬが、ただそう返して、ケンゴは軽く頭を下げた。
マサオは海岸沿いの見通しの良い浜を歩いている。
とにかく彼は、自分の妻と合流することだけを考えていた。
誰かを殺す? 誰かと協力する?
そんな事は、彼に決められることではないのだという事実を、ようやく思い出したのだ。
彼は、結婚をして後の人生全てを、妻の決定に従って生きてきた。
だから、妻が誰かを殺せと言えば殺してきたし、妻に死体を解体しろと言われればきちんと丁寧にその仕事をこなした。
彼が妻と共に手に掛けた人間の数は、5人。
その最初の1人は、妻の前夫である。
彼女の殺人計画に嫌気が差した前夫を、マサオは命令通り薬殺した。
その最初の一人である妻の前夫は、病死として処理されて、保険金を元手に2人で店を始めた。
最初の店はすぐに潰れたが、二番目の店、つまり今経営しているペットショップは軌道に乗っている。
何せ、経営ノウハウと人脈を持ったオーナーを取り込み、最後には殺して店を乗っ取ったのだ。
取り込み、利用し、殺す。
それが妻の常套手段であり、そのためにマサオは役に立っていた。
妻は、かつてこう言った。
『お前は犬だよ。あたしの言うことを忠実に聞く、忠犬だよ』
そう言われて、マサオはとても喜んだ。
自分は妻にこんなにも愛されている。
妻にとって自分は、必要不可欠な存在なのだ。
だから今、妻は困っているに違いない。
妻が誰かを殺すのにも、誰かから身を守るのにも、自分の存在が必要不可欠なのだから。
「奥ちゃん」
小さく、マサオはそう呟いた。
「奥ちゃん、待っててね。僕、絶対奥ちゃんのところに行くから。奥ちゃんと僕が一緒にいれば、何も怖いことなんか無いんだから」
そう呟いたマサオの目には、先程までの怯えは無かった。
うっとりとした陶酔が、色濃く浮かんでいた。
【参加者資料】
樫屋賢吾 (カシヤ・ケンゴ)
男・21歳・配管工
罪:暴行による過失致死
備考:空手2段
井伊園正男(イイゾノ・マサオ)
男・41歳・ペットショップ経営
罪:保険金殺人を含めた連続殺人
備考:妻と共に参加、肉叩き
【ゲーム終了まで、あと48時間】
【1日目・夜・須鹿満千夫】
吐いて、戻した。
胃液の饐えた匂いと、島特有の潮の匂いが、鼻腔を通じて混ざり合う。
その匂いによって更に嘔吐感が増し、もう一度吐いた。
夕方に食べた晩餐のメニューが、全てある。ローストビーフに、海老、様々なフルーツ。
流石の食い意地も、今度ばかりは仇になっている。
もったいねぇ。
吐きながら、思わずそう思う自分に、我ながら呆れる。
喰って寝るだけの生活があまりに板に付きすぎだ。
嗚咽を数度漏らし、喉の奥に絡んだ残りの吐瀉物を吐き出す。
それでも気持ち悪い感触が残り、バッグからボトルを取り出して、口と喉をすすいだ。
「…っけんなよ…」
小さく悪態を付くが、そこに力はない。
小太りの身体を包むのは、だぶだぶのTシャツに、やはり大きめのミリタリー柄のハーフパンツ。
Tシャツにはどろどろのゾンビがプリントされていて、少しでも上品な場所に行けば眉をしかめられるデザインだ。
極端な坊主頭にキャップを被り、イミテーションの金ネックレス。
彼を街中で見かけたなら、半数の人は「たちの悪いチンピラ」と判断するだろう。
残りの半数の内何人かは、「ギャングスタ気取り」と言うかも知れない。
実際のところ、後者が正解だ。
ミチオは、高校を中退した後、しばらくはバイトを点々として、しまいにはそれすらもしなくなった。
親は地元の土建屋で、バブルの頃ほどとは言わないが、それなりに余裕がある。
近くの市街化調整区に所有している土地にガレージを建てており、ミチオはそこを好き勝手に使っていた。
そこで、数人の仲間と、時間を潰す毎日だ。
ライブをやろう、なんて話を時折する。仲間内ではヒップホップの話題が多い。雑誌で見たギャングスタファッションを真似て、つてを使って先輩DJからトラックを貰い、リリックを考えてラップを作る。
稚拙だがそれなりの形になったときに、よし、これで世界を相手にしてやろう、等と盛り上がる。
勿論、実際にライブを開いたことは一度もない。
「こんなん、マジ、あり得ねーよ…」
咽せながら、再び小さく愚痴る。
なんでこんな事に。そう自問したところで、答えは出てこない。
自分がこのツアーに参加した経緯すらよく思い出せない。
自分の頭の中を弄くり回されたんじゃないという気すらする。するが、鮮明なあの記憶だけは、紛れもない事実であったと、そう考える。
ハンドルを切り、ブレーキを踏み、しかしそれでも勢いは止まらず、そのまま突っ込んだ。
1人が死に、4人が怪我をした。
怪我人の1人は自分で、もう1人は道を歩いていた老人。2人は同乗していた仲間で、内1人は脊髄を損傷して今も病院のベッドの上だ。
死人は助手席にいた中学の頃からの友人。
俺が、殺した。
その記憶は、間違いなく事実であったと、ミチオは覚えている。
いや、思い出している。
この島に来てしばらくは、何故だかすっかり忘れていたというのに。
しばらくはそこで、うずくまるように、或いは這い蹲るようにして喘いでいた。
30分くらいはそうしていたかもしれない。
ようやく少しは落ち着いてきた頃、茂みの向こうから声が聞こえた。
【1日目・夜・花村庄一】
天使のようだった。
ふわりとしたレースに彩られた、あたかも西洋人形の着る服だ。
些か蒸し暑いこの島の気候に、それは確かに不似合いであったが、それでもその少女にはピッタリで、だからこそそれを見て、天使のようだと思ってしまった。
男、ハナムラ庄一にとってその考えは些かに突飛で、自分自身そう思って後に、やはりあまりに柄にもないと顔を赤らめた。
彼はそう言った類のメルヘンに興味があるわけでもなく、また宗教的な意味でも天使などとは無縁だ。
一応浄土真宗の檀家ではあるが、別に熱心な信徒でもない。彼にとってそれは、ただの墓の管理人程度の意味しかない。
その墓に、妻と2人の子どもが入っている。
「どうしたんですか?」
少女はそう問いかけてきた。
現実味の無いふわふわした場の空気に、やはり現実味のない声だ。
問われて、ハナムラは今どうして自分が此処にいて、どういう状況なのかを思い出した。
思い出したが、さりとてそれではどう返すべきかが分からない。
子ども、だ。
年の頃は15〜6というところだろうか。或いはもっと若いかも知れない。
生きていれば、自分の2人の子も、あと4〜5年でこのくらいまで成長しただろう、と思う。
目元は少し細く、けれども涼やかでもある。
鼻筋が通っていて、些か日本人離れした印象があり、それがこの西洋人形のような服装と相まって、彼女の印象をより際だったものとしている。
腕輪をしていること。肩にデイバッグをかけていることなどから、やはり彼女も先程の宣言にあった「ゲーム」の参加者なのだろう。
しかし、果たしてそうなのか?
ハナムラは疑問に思う。
あの声は、此処にいる参加者全てが殺人者だと言った。
そして少なくともハナムラに関して言えば、それは真実であった。
彼は、妻と2人の子を殺した。
無理心中を図り、妻と子どもを乗せた車の中で、炭酸ガスを吸い、共に死ぬ。
そのはずだった。そのはずだが、彼だけ生き延びてしまった。
残されたのは、借金まみれの鉄工所と、その経営者である彼1人。
だがしかし。
目の前にいるこの少女が、果たして本当に殺人者なのか?
ハナムラには俄に信じられない。
若いから、女だからと言って、無条件に無垢でか弱いなどと言うほどに、ハナムラも若くはない。
女であっても犯罪は犯すし、子どもとはいえ暴力の加減の分からぬものもいる。
そうは思うが、とはいえこの少女に関して言えば、やはりそうは思えなかった。
或いは、それは何らかの過失によるものなのかもしれない。
ハナムラとて、妻子を殺して自分だけが生き残ろうというつもりは毛頭無かった。
共に死ぬ。そのつもりであったが、結果、妻子のみを殺し生き延びた。だから彼は、殺人者なのだ。
その後、もう自分も死のうと何度も思った。
けれども、一度死に損なった彼は、自ら死のうとすることが出来なくなっていた。
死ぬことが、恐ろしくなったのだ。
首を括ろうと、工場の鉄骨にザイルをかける。作った輪に首を差し込み、今行くぞと心に思うと、不意に地面から数多の手が伸びてきて、彼を引っ張る。
そして恨みに満ちた、妻子の顔が浮かんでくる。
ハナムラは、自分が妻子に恨まれていると、そう思っていた。
そしてその恨みが、とてつもなく恐ろしくなった。
熱心な信徒でもなく、死後の世界、地獄や極楽を信じていたわけでもないというのに、彼は自分が死んだ後、妻子の恨みに直面するであろうという考えがぬぐえなくなった。
死にたいが、死ぬのが怖い。死ぬこと自体ではなく、死んで妻子に会うかも知れぬと考えることが、怖い。
馬鹿げた妄執だとそう思うが、それでもやはり、怖かった。
「だいじょうぶですか?」
再び、少女がそう問うた。
暗い回想から意識を引き戻され、ハナムラは少女を見た。
少女は、その手に錆びた鎌を持っていた。
あ、と思った。
それは、ハナムラのバッグに入っていたものだ。
つまりは、ハナムラに与えられた武器なのだ。
少女はそれを右手に持ち、掲げて、振るってきた。
【1日目・夜・佐々良えみ】
最初の一閃は、僅かに肩口を掠めたに留まる。
首を狙ったのに、巧くいかないものだと思う。
そのままもう一度振ったそれは、今度は男の鼻先を掠め、僅かに肉を抉る。
錆びた鎌である。殺傷力などたかが知れている。
それでも、彼女にとってこれはまだ、手軽に扱える部類の武器であった。
そこにきて、呆然としていたようだった中年男は、ようやく声にならぬ声を上げた。
「お具合でも悪いのですか?」
エミはそう問いながら、もう一度鎌を振るう。
男は後じさる。ただ、ひぃと声を漏らしつつ後じさる。
身体的な能力で言えば、男のそれはエミの遙か上を行っただろう。
もし男がここで、その肉体を武器に反撃に出てくれば、エミは容易く組み敷かれていたかもしれない。
けれども、男はそうしなかった。
出来なかった。
何故出来ないかを、エミは知らぬし、分からない。
頬を抉られて、男は反転してよたよたと走り出す。
遮二無二、それはむしろ戦いから、攻撃から、人から逃げ出すと言うよりも、まるで怨霊か何かから逃げ出すような、恐慌に似た走りであった。
「あ、待って」
エミはそう言い、男が置き去りにしたバッグを慌てて掴むと、その後を追う。
ふわふわと、ひらひらと、淡いピンクと白に彩られたドレスを閃かせながら、彼女は男の後を追う。
少し思ったのは、この武器ではやはり、ドレスが汚れてしまうと言うことだった。
【参加者資料】
須鹿満千夫 (スガ・ミチオ)
男・23歳・無職
罪:交通事故による過失致死
備考:自称ラッパー、ゾンビT
花村庄一 (ハナムラ・ショウイチ)
男・54歳・鉄工所経営者
罪:無理心中を試みての妻子の殺害
佐々良えみ (ササラ・エミ)
女・14歳・女子中学生
罪:友人と共謀しての母親殺し
備考:錆びた鎌、ロリータ服
投下終了なんでしょうか
投下してしまおう 俺得ロワ4th 30話 狐と狼のシンキングタイム
登場:井岡永遠、上杉憲顕
30話:狐と狼のシンキングタイム
人狐娘、井岡永遠は散弾銃ウィンチェスターM1897の銃口を、
廃校廊下で鉢合わせになった黒と白の巨躯の狼に向けていた。
「待て待て、落ち着け。俺は殺し合う気は無い」
狼――上杉憲顕は、銃口を下ろすよう目の前の雌狐に促す。
「乗っていないと言う証拠は?」
「…お前、同じ事言われて証明出来る?」
「……分かった、信じるよ」
永遠はM1897を下ろし警戒を解く。
「私は井岡永遠。あなたは?」
「俺は上杉憲顕だ。殺し合いに乗っていないんだな? お前も」
「うん……」
「丁度良い。一緒に行動しないか?」
「……良いよ」
この先一人で行動するのも不安だと考えた永遠は上杉憲顕と名乗った狼の提案に、
素直に応じる事にした。二人は近くの教室に入りまず互いの支給品を見せ合った。
ここで、再び憲顕に支給されたノートパソコンに添付された謎のメッセージ入りの紙が議題に上がる。
「これ何? 意味深な事書いてあるけど」
「全く分からん。どうも電卓機能に何かある、て意味らしいが……。
試しに起ち上げて電卓機能いじってみたが何も起こらない。
多分この『離れた数字』とやらが鍵、なんだろうけどな…どういう事やら」
いくら考えても謎メッセージは謎のままである。
「離れた数字」の意味を明らかにしなければ、やはりどうにもならないだろう。
しかし謎が解けた所で、一体何が起きると言うだろうか。
「これは後回しだ。それより……永遠。俺はこの首輪を何とかして外したいと思っているんだ」
「mjd?」
「mjd。内部構造さえ分かれば何とかなる…かもしれない」
首にはめられた金属製の首輪を触りながら憲顕が言う。
しかし問題はどうやって内部構造を調査するか、と言う事だった。
自分や他参加者の首輪をそのままいじり回せば間違い無く爆発するだろう。
つまり機能停止した首輪をサンプルにする必要があるのだがそのためには――。
「…首輪を入手する必要がある。死体から、な」
「…それって、首を切り落とすの?」
「それしか無いだろうな」
「うわ…エグ」
首を切り落とす光景を想像し、永遠は気分が悪くなり口元を押さえる仕草をした。
【一日目/早朝/E-5廃小中学校】
【井岡永遠@オリキャラ・女】
[状態]良好
[装備]ウィンチェスターM1897(5/5)
[道具]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(15)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。死にたくない。
2:上杉さんと行動。
[備考]
※特に無し。
【上杉憲顕@オリキャラ・男】
[状態]良好
[装備]シグザウアーSP2340(12/12)
[道具]基本支給品一式、シグザウアーSP2340(3)、ノートパソコン(バッテリー残り98%)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。首輪を解析したい。
2:永遠と行動。
[備考]
※特に無し。
投下終了です。
投下します 俺得ロワ4th 31話 狐と狼のシンキングタイム
登場:レナモン
31話:赤錆塗れの骨※タイトルはこちらです↑は間違いです
鉄塔の中腹部にある足場に、胴体を銃撃され死亡した狼獣人の女性の死体が横たわっていた。
傍に女性の物と思われるデイパックが放置されている。漁られた様子は無い。
鉄塔を訪れ狼女性の死体を発見したレナモンは、見知らぬ女性の死を悼みつつ、
そのデイパックを手に取り、チャックを開け中身を調べる。
(気が引けるが…生き残るためだ)
そう自分に言い聞かせながら、デイパック内を漁る。
だが、出て来た物は一冊の本「完全自殺マニュアル」。
「いらんわ!!」
手すりからその本を投げ捨てた。
結局レナモンは死体を間近で見ただけに終わる事となった。
「はぁ…」
ギシギシと嫌な音を立てる錆びた階段を下りながらレナモンは溜息を付く。
この殺し合いが始まって既に四時間が経過しようとしていた。
間も無く第一回目の定時放送の時刻である。
この四時間の間に何人が命を落としたのだろうか。
そして、数時間前に自分を犯そうとしたあの狼の男――大槻牙信は今頃どうしているのか。
「出来るなら死んでいて欲しいなあいつは…二度と会いたく無い」
貞操を失う寸前に追い込まれたレナモンが憎しみを込めた口調で言い放った。
そして階段を下り、地面に下りてしばらく歩いた所で懐中時計を取り出す。
時刻は午前7時54分。間も無く放送だ。
レナモンは鉄塔基部に腰掛け名簿と地図を取り出した。
「……放送……誰がやるんだ?」
ふとレナモンが疑問を呈す。
この殺し合いの運営側にいる人物は声も姿も今の所一切現していないが、
放送すると言う事はその運営側の誰かが行うはずだ。
もしかすると主催者本人が放送を行う可能性も有り得る。
そう言う意味でも放送はしっかりと聞いておく必要があるとレナモンは考えた。
「…もうすぐか」
一秒、一秒と秒針が時を刻む懐中時計を注視しながらレナモンは放送を待ち続けた。
【一日目/朝方/D-4鉄塔】
【レナモン@デジモン】
[状態]良好
[装備]スタームルガーP85(14/15)
[道具]基本支給品一式、スタームルガーP85のマガジン(3)
[思考]
1:自分の命と貞操を守る。
2:これからどうしようか…。
[備考]
※性別は雌(女性)です。性格は基本オリジナルです。
※特殊技は封印されています。身体能力も少し下がっています。
※大槻牙信の名前、外見を記憶しました。
≪支給品紹介≫
【完全自殺マニュアル】
確実に自殺するための方法が非常に詳細に書かれた本。
樹海等の自殺死体の傍で発見される事が多いとか。
投下終了です。
投下乙です、こちらも投下します
「食欲をもてあます」
「…ここはどこだろう」
森の中で目を覚ます須田恭也。
(確か、さっきまで夜見島にいたはずなんだが)
そして、なぜか背中に背負っていた銃や焔薙、宇理炎も失っていた。
「失くしたのかな…いや、そんなこと…」
そう思い辺りを見回すが、見当たらない。
(どうしよう…)
武器を失くし、さらに訳の分からない場所に連れてこられたのも重なり混乱気味になる。
「…とりあえず、このバッグ開けてみようかな…」
ゆっくりバッグを開ける。
「これって…ただの鉄の棒じゃ…?それに、これ、手裏剣…?」
「脱出の為に仲間を探す…とは考えたものの、どこに行けば良いんだ」
辺りに気を使いながら薄暗い森を歩いて行くスネーク。
「それに…腹も減ったな…バッグに入っていたパンは食べてしまったし」
ついでに食べ物を確保できそうな場所も探すスネーク。
ふと先を見ると、高校生かそこらの歳であろう男が座っていた。
ちょっとの間、相手がどう出るか観察していたが特に何もしてこなかった。
そうしている内に、高校生の方から振り返り、
「…外国人、の方ですか?」
と話しかけて来た。
「あの…それ、僕の菓子パンなんですけど…」
「そうか?全部食べてしまったな…すまない」
恭也の支給されたパンを間違えて平らげてしまったスネーク。
「これから、どうしますか?」
「まずは、街の方に行く。そして仲間とついでに食料を調達する。」
おもむろに立ち上がるスネーク。
(危険な奴に出会わなければいいんだが…)
【一日目・早朝/E-6】
【ネイキッド・スネーク@メタルギアソリッドシリーズ】
[状態]:健康、満腹
[装備]:M500@現実(5/6)
[所持品]:支給品一式、不明支給品(確認済み)
[思考・行動]
基本:ゲームには乗る気は無い。だが攻撃を仕掛けられたら応戦する。
1:街の方へ向かう。そして仲間を探す。
2:ついでに食料も探したい。
【須田恭也@SIREN】
[状態]:健康
[装備]:手裏剣セット(30個)@現実
[所持品]:支給品一式、不明支給品(確認済み)
[思考・行動]
基本:ゲームには乗る気は無い。
1:今はとりあえずこの人について行こう。
2:食料食べられた…
※菓子パンのゴミがE-6に落ちています。
≪支給品紹介≫
【手裏剣セット】
四方・六方手裏剣各10個・棒手裏剣5本・四方手裏剣(毒付き)5個のセット。
刃に塗ってある毒は10分程度で効果が現れます。
投下終了です、SDKの口調はこれでよかったかな
投下乙です、あれ、
>>91に全く同じのが投下されていますけど…
アッー!
すっかり忘れてた…被ってるし、投下取り消します。
すみませんでした
あ、どのみち
>>91のはwikiに乗せ忘れてたや
まあ、混乱させちゃってすみませんでした
>>191 お気になさらず
投下します。俺得ロワ4th 32話 俺得ロワ4th第一回放送
32話 俺得ロワ4th第一回放送
島の至る所に設置されたスピーカーから、大音量のサイレンが鳴り響く。
そのまるで何かの鳴き声のような音は聞く者の心を不安にさせた。
そしてサイレンが鳴り止み、僅かな静寂の後、いよいよ放送が始まった。
声は、やや低めの若い男の声だった。
----
『……これより、第一回定時放送を始めます。
まずは禁止エリアから。
午前9時より、B-4、D-4、E-1、E-5、G-2の五つ。
繰り返します。午前9時より、B-4、D-4、E-1、E-5、G-2の五つです。
次に、午前8時までの死亡者の氏名を五十音順で発表します。
阿部高和
いろは
ガオガモン
ガロン
清原サトコ
倉沢ほのか
シェリー・ラクソマーコス
篠崎あゆみ
シリウス
鈴木正一郎
鈴木宥
田々邊rj
月神雄牙
春巻龍
真鏡名ミナ
三浦京太
道下正樹
以上、17人です。
これにて第一回放送を終了します。
残り26人の皆様のご健闘をお祈りします……』
----
再び大音量のサイレンが鳴り、放送は終わった。
◆◆◆
「……ふぅ」
放送機器が置かれた殺風景な部屋で、一人の男が一息つく。
「……比叡サン」
「ん? あー、サチコ君」
その男の元に、血のように赤いワンピースを着た少女が現れる。
そう、「現れた」のだ。扉から入ってきた訳では無く、ふっと姿を見せた。
「上手ク、行ッテル?」
「ん、ああ……もう17人死んだよ。何だか幽霊になってウロウロしてるのもいるな」
「…クスクスクス」
殺し合いの経過を聞き、サチコと呼ばれた少女は満足そうに笑い始める。
「まだ喜ぶのは早いぜ。この殺し合いが終わらないと、
死んだ奴の魂はお前のお母さんのトコには送れないからな」
「ウン、分カッテル……ウフフ……」
スッ、と、サチコの姿が消えた。
部屋には男一人が残される。
「……」
ほんの一瞬だけ、男――比叡憲武こと◆ymCx/I3enUが、
憐れむような表情を浮かべたが、彼はすぐに仕事に戻った。
【残り26人】
【一日目/午前/?-?運営本部】
【比叡憲武(◆ymCx/I3enU)@???】
[状態]良好
[装備]無し
[道具]無し
[思考]
1:殺し合いの完遂。
[備考]
※特に無し。
【篠崎サチコ@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好
[装備]無し
[道具]無し
[思考]
1:オ母サンノ所ヘ……一杯……。
[備考]
※少なくともCp4より前からの参戦です。
投下終了です。
今日は「パロロワ毒吐き別館」にて
非リレー型バトルロワイアルのロワ語りを行なっています
最初の1人目は外した。
自分のすぐ脇に銃弾が放たれたことに気がついた小太りの男は、慌てて走り出し陰に隠れ、そのまま何処かへ逃げたようであった。
2人目は、まず脚に当たった。
そいつは何が起こったのか、どこから撃たれたのかも分からぬまま、二発目を背中に受けて動かなくなった。
そして3人目は、こちらを見返して、何かを囁いた。
何を囁いたのか、彼には聞こえなかったが、そのときすぐに引き金を引くことが出来なかったのが彼の良心なのかどうか。
それが分かることは誰にもないだろう。
飯塚巌は農業で生計を立てていた。
生まれてから今に至るまで、ずっと山間の村で生活をしている。
見合い結婚で二男一女に恵まれ、長男は家を継ぎ、次男は都市部へ出て公務員になった。娘は近所の別の農家に嫁いだが、産後の肥立ちが悪く出産して間もなく死んだ。
長男の嫁が生んだ孫は一男一女で、孫娘には僅かに早世した三女の面影があると感じたが、成長すると似ても似つかなくなった。
やはり筋の悪い嫁に似て、かわいげがない。
かわいげがない、とそう評するが、とはいえイワオが子や孫を可愛がったことがあるかというと、それは難しいところだ。
本人としては、それなりに愛情を持って接していたつもりだし、出来る限り手も掛けていたと思う。
それが傍目に見てどうであったかは、イワオには分からぬ事である。
イワオは決して饒舌ではない。また、愛想の良い方でもない。
共に暮らしていても、ああ、とか、うん、とか、そういう言葉以外を聞くのは稀である。
ただ毎日寡黙にに畑を耕し、糧を得る。そうやって、ずっと生きてきた。
禁猟日が過ぎれば、猟銃を持って山に入り、猪を仕留める。
趣味らしい趣味と言えば、それだけだ。
その銃で、彼は人を殺した。
病院からの連絡を受けたのはまだ午前の内だった。
ぎゃあぎゃあと喚き散らす嫁に、子細を確認するのに手間取ったが、それでも自体を把握した後はすぐさま軽トラックでかけつけた。
チューブで機械に繋がれたままの姿を見て、嫁の泣き声と嗚咽を背後に、医者の言う「まだ絶対安静です」という言葉の意味を、頭の中でなんとか組み立てた。
筋の悪い嫁である。
その嫁に似て、筋の悪い孫娘である。
事情説明をしている警察や、耳に聞こえる様々な情報から分かったのは、孫娘が連んでいたたちの悪い連中に、暴行されたらしいという事だ。
麓の街に住む、たちの悪い連中。
主犯格は町会議員のドラ息子で、まだ高校生だが、その筋では有名な札付きらしい。
その町会議員自体、そもそも田舎ヤクザに毛が生えたような男だ。
警察にあれこれと工作をして、主犯であるはずのドラ息子の友人数人が、ちょっと悪ふざけをしすぎただけの事故として処理された。
イワオが彼らのたまり場へ乗り込み、猟銃で3人を殺し5人に重傷を負わせたのは、検査により孫娘の脳に障害が残り、一生まともに話すことも歩くことも出来ないだろうと告げられた日だった。
そのまま警察に出頭し、法の裁きを受ける ――― はずだった。
イワオは位置を移動しつつ、その倒れたままの死体の周囲を観察する。
あの少女は、イワオの方を、見た。
それは位置を視認していたのか、あるいはただ勘が働いたのかは、定かではない。
少し谷間になったその小径を、月明かりで良く見渡せるが、と同時にこちら側は陰になっている茂みの中を選び、イワオは何者かが来るのを待ちかまえていた。
そこに丁度、立て続けに3人の人間が走ってきたのだ。
1人目は、小走りに逃げるように。
2人目は、よたよたと慌てふためき。
そして3人目が、あの、ふわふわとしたドレスを来た少女であった。
あの少女は、こちらを見返してすぐに、横の茂みへと入っていった。
あの男達の跡を付けていたのか、同行者だったのか、追いかけていたのか。
分からぬがしかし、少女がその後逃げたとは、まだ言い切れなかった。
最初の男、は、既に居ないと見て良いだろう。
自分自身撃たれ、その後また二発も銃声がした場所に、再び戻ってくることはなかろう。
イワオのバッグに入っていた狩猟用プリチャージ式空気銃は、空気銃の中ではかなりの命中精度がある。
ましてもともと狩猟を趣味としていた彼にとって、誂えたように使い勝手の良い武器であった。
しかし、月明かりしか光源の無いこの深夜には、それでも2発を当てたこと自体、奇跡的でもある。
実際に撃ってみたところ、一般的な狩猟用空気銃をさらに改造し、殺傷能力が高めてあるようだった。
しかし、音が大きく、容易に居場所が露呈する。
ゆっくりと、足音をさせぬよう、イワオは位置を移動していた。
音を聞きつけて誰かが来るかもしれぬ。少女が隠れているかもしれぬ。隠れて、機をうかがっているやもしれぬ。
慎重に、油断せずに居場所を変える。
少女 ――― まるで天使のように愛らしい、白と桃色のドレスを着た少女 ――― だからといって、油断はすまいと考えている。
此処にいるのは全て殺人者だと、その言を彼は信じている。
老人であっても、自分のように激情に駆られ人を3人も殺める。
子どもと思っていても、集団で1人の娘を襲い、危うく死に至らしめるほどに暴力を振るう。
見た目で、判断は出来ない。
慎重に、ゆっくりと茂みを移動する。
しかし同時に、小径の中程に倒れている中年男からも、注意を逸らさない。
ポイントとやらを得るためには、彼の者の腕輪を操作して、こちらにポイントを移動させねばならない。
だから、少女がそれを狙っていれば、いずれ死体に近寄らねばならない。
自分自身もまた、そうして死体からポイントを奪わねばならない。
だから、イワオはひたすら待つ。
空気銃を構え、辺りの気配に注意を払い、ただひたすらに待つ。
何か、この状況に変化を与える、切欠となる何かを。
彼は、自分が死ぬのならばそれはそれでも構わぬと思っていた。
もとより、許せぬ仇であるとはいえ、人を3人も殺めたのだ。死んで当然だと思う。
だが、残された家族のことだけは、心残りである。
未だ病院のベッドで機械に繋がれた孫娘の事も、気がかりである。
どうやったものか、自分をこんなところにまで誘い出し、さらに人を殺させようと銃まで与える。
あまりに異常な、狂気に満ちた行いだ。
だがしかし、イワオはそれに乗った。
そんな事をしでかせる輩の、その組織力や権力に、賭けた。
田舎ヤクザに毛の生えた、町会議員の裏工作などとは、桁の違う政治的な力。それがここで働いていると、イワオは感じた。
或いはもしかしたら、死ぬ前に大金を残せるかも知れないという可能性に、賭けた。
だからイワオは信じる。
この島に今居る者達は皆、自分と同じく、死して当然の殺人者なのだ、と。
何より、彼はこの島で既に、死体を観てしまった。
この小径へと来る前に立ち寄った、一軒の民家。そこに倒れていた死体は、まだ体温もあり真新しく、今し方何者かに殺されたばかりだとすぐに分かった。
ポイントが残っていたので、それを自分の腕輪に移した。武器も貰った。
そして何よりはっきり分かったのは、この島には殺人者が居る。その事だ。
いや―――。
イワオは言い直す。
この島には、殺人者しか居ない。
そう信じる事に、決めたのだ。
【参加者資料】
飯塚厳 (イイヅカ・イワオ)
男・68歳・農家
罪:猟銃による複数人の殺人
備考:改造狩猟用プリチャージ式空気銃、コンバットナイフ
ポイント:200
ひとまず投下終了。他の板では規制に巻き込まれていたけどここは書き込めたわん。
やはり、酒は、駄目だ。
そう思い、それでも一口飲む。
コップに無造作に注いだ酒をあおるその姿は、まさに飲んだくれという態である。
だが、やらずには居られない。
怖い、のだ。
何が怖いか。
このゲーム? この島? 他の誰か?
違う。
臼庭浩次が怖いのは、自分自身だ。
暗闇の中、1人壁を背に座り込み、コウジは再び、酒を舐める。
そうしてじっとしていると、汗ばむ程度には気温があるというのに、それでもときおり、ぶるりと震えが来る。
寒さではない。ただ、怖いのだ。自分自身が。
酔うと、見境が無くなる。
そのことを自覚したのは、専門学校の頃のコンパで、だ。
酒そのものには強いらしく、そう簡単には酔わない。酔わないから、自分は酒に強いと思っていた。
しかしある一線を越えて酔ってしまうと、コウジはどうしようも無くなる。
何人か、友人知人に怪我人を出した辺りで、ようやくコウジは自分の酒乱癖を知った。
記憶を無くしたその時間に、そうとう手ひどく彼らを痛めつけたらしい。
それ以来、ずっと酒を控えてはいる。
飲みたいときはなるべく1人で飲み、大勢の時はあくまで舐める程度。
もとより、簡単に酔う方ではない。
1人酒で限界を試し、記憶を無くすのがどのくらいからかも分かってきた。
無くすであろう限界量の、3分の1程度までを、自分の飲む量と決めた。
そうして、コウジは楽しい酒の付き合い方を覚えた。
覚えられたと、そう思っていた。
【1日目、夜、古民家】
やはり、酒が必要だ。
這うような姿勢で藪を掻き分け、スコット・戸向は考えている。
自分のこと、この島のこと、ゲームのこと、それら全てが、彼の淀んだ思考の中で渦を巻き、渾然となってそう訴えている。
怖い、のだ。
何故自分がこんな目に遭っているのか。遇うはずもないこと。有り得ないこと。だというのに、今それが起きている。
スコットは褐色の肌から落ちる汗を、左手で拭う。
蒸したような南国の気温と、何より緊張が肌を伝う。
彼は3年前、同僚等と共に酒を飲み、そのままジープを走らせて、少女を殺した。
地位協定、というものがある。
当時在日米軍の海兵隊として居留していた彼は、本国アメリカに戻り、そこで裁判に掛かることになった。
判決は、5年の懲役。しかし2年半で外に出た。刑務所の部屋数が足りなかったからだ。
現在の彼は、「元」海兵隊員だ。
もとより、軍人向きかというと、そうとは言えない。
確かに、頭をカラッポにしてトレーニングをする事は出来る。
余計なことを考えないで済むのは、彼にとっては楽なことだった。
しかし、軍人としては決定的に足りないものがあった。
タフネス。身体的なそれではなく、精神的なそれだ。
彼は、臆病なのだ。
臆病であることがばれるのは、軍の中では致命的だ。
そのため、虚勢に虚勢、ハッタリにハッタリを重ね、周りの誰に対しても、そして自分自身に対しても、「タフガイ」を演じてきた。
酒の力を借りて。
やはり、酒が必要だ。
スコットは混乱した頭でそう考える。
日系三世。ほとんど知らぬ祖父の故郷で人を殺し、逃げるように(或いは逃がされるように)アメリカへと戻り、軽微な懲役で「罪を償った」彼が、今何故かその日本人達に混ざり、殺し合いをしろと言われている。
怖い。
自分はこんなツアーに参加した覚えはない。あれ以来、スコットは抜け殻のように日々を過ごしていたのだ。日本のツアーになど参加するものか。
だから、彼は、「拉致、誘拐」されているのだ。
その上でさらには、何らかの薬品か、或いは催眠術か何かで、自分が楽しいツアーの参加者だと、思いこまされていた。
人殺しだと言うことすら、忘れて。
人殺し? 違う、アレは事故だ。
確かに、酔ったスコットと仲間達は、まともな運転をしていたとは言えないし、さらに言えば面白がって少女を追いかけたりもした。
ナンパを断られた腹いせに、からかってやろうとしただけだったが、その結果少女はジープと壁の間で磨り潰された。
だが、アレは事故だ。
ただの事故だ。
殺人者ばかり居る島だなんて、冗談じゃない。
他のツアー参加者が真実殺人者なのか。それは分からない。
分からないが、どちらにしろ ―――。
酒が、必要なのだ。
這うようにして忍び込んだ民家は、半ば廃屋同然で人の住んでいた気配はない。
生活の気配はないのにもかかわらず、台所を漁ると、様々な日用品や保存食、飲み物が貯蔵してあった。
貯蔵庫代わりに使われているのだろうか? とも思えたが、恐らく違う。
使われているのではなく、用意されていたのだろう。
しかしスコットには今、そのようなことを考えている余裕は無い。
調味料の入れてある戸棚を開くと、そこにあった料理酒のパックに手を伸ばし、プラスチックのキャップを開け喉に流し込む。
さして度数の強くないその料理酒が、焼けに喉に染みた。
呼吸が出来ぬほどに。
背後から締め上げられ、料理酒の紙パックを取り落とす。
腰に差していたコンバットナイフに手を伸ばそうとするが、右脇の下から腕を差し込まれていて、ばたばたと空を切るばかりで何も掴めない。
チョークスリーパーではない。頸動脈ではなく、完全に喉の気道を締め上げられている。
苦しい。その何者かの太い腕をひっかくが、まるで効果はない。
足が、台所の戸棚を蹴り上げ、中に入っていたいくつかの調理道具が散乱する。
包丁が目に入り、それに左手を伸ばそうとするが、ぐいと身体全体を引き寄せられる。
視界が天井を向き、ぐるりと回転をして、地面に組み伏せられる形になった。
そのまま、ごきりと、そんな音がしたのを聞いた気がする。
するが、スコットにはそれを確認する術はもう無かった。
暗闇の中を、ぬらりと立ち上がる影がある。
長身で、筋肉質。
髪を短く刈り上げている。
ふらふらと、あるいはゆらゆらと、身体が揺れているようだった。
近づけば、真っ赤に血走った目と、呻くような荒い呼吸が、その者の尋常ならざる様子を現しているのが分かる。
急に、男は嗚咽して、吐いた。
吐いた液体からは、胃液の酸っぱい匂いと、何よりもアルコールの匂いが立ち上る。
飲み過ぎた、というより、飲んで暴れたのが、嘔吐の原因だった。
たった今、コウジは1人の男の気管を潰し、頸椎を折って絶命させた。
そのことを、きちんと認識しているかどうかは、怪しいところだ。
彼が鉄の棺から目覚めたすぐそばにあった民家。
この建物は石塀に囲まれた古民家の様で、沖縄かどこかのものに似た作りだ。
ここで彼は、泡盛を見つけた。
泡盛を舐めているうちに、自らに課した制限などするりと忘れ、前後不覚なほどに酔った。
たいていの場合、人は酔うと力が出なくなる。
しかしコウジの場合、酔うことで力の制限が出来なくなる。
おそらくは、その限界を更に超えて飲めば、一般的な酔っぱらい同様に無害になるのかもしれない。
しれないが、この時点のコウジの酔いは、最悪だった。
彼は整体師をしている。専門学校で鍼灸も習い、ある点では医者よりも人体の仕組みに精通している。
もともとの筋力、握力もかなり高い彼が、見境無くその力を振るうというのは、格闘家が拳を振るうのに似た危険性を持っていた。
吐いた分を取り戻そうとするかに、コウジは地面に倒れていた紙パックの料理酒を飲む。
盗人に奪われそうになった、最後の酒。
全てを一気に飲み干すのが惜しくなり、キャップを閉めて自分のバッグにしまう。
ふう、と一息ついたコウジが考えた事は、この残りが切れる前に、どこかで酒を探さねば、という事であった。
今し方絶命させた男の荷物にも武器にも、さらにはゲームの要であるはずのポイントにも、まるで目もくれずに、ふらふらと戸口から出て歩き出す。
何処かの建物に行けば、或いは酒があるかも知れない。それだけを考えて。
【参加者情報】
臼庭浩次 (ウスバ・コウジ)
男・28歳・整体師
罪:酔った上での暴行致死
備考:泥酔
ポイント:100
スコット・戸向 (スコット・トムカイ)
男・25歳・元海兵隊員
罪:酔った上での過失致死
備考:日系三世。見た目はアフリカン・アメリカン。
【死亡】
以上にて。
38secとか39secとかもうっ!
投下乙です。台詞がほとんど無いんですね(気を悪くしたらすみません)
毒吐きスレの語りで浅井きらら、レックス、山本良勝、アルソンズ・ベイルの名前が
上がっていた事が嬉しかった。ジジイやおっさんって好まれる傾向なんだろか。
レックスや浅井きららは自分もお気に入り。
投下します。俺得ロワ4th 33話 解らない訊きたくないまだ真実は
登場:岸沼良樹、大沢木小鉄、土井津仁
33話 解らない訊きたくないまだ真実は
エリアA-4市街地の一角。
岸沼良樹と大沢木小鉄はとある廃墟内にて放送を聞いた。
『……これより、第一回定時放送を始めます』
「…男か…この声」
「こいつがこの殺し合いのボスなのか…?」
良樹と小鉄は初めて耳にする主催側の人物の声に傾聴する。
『まずは禁止エリアから。午前9時より、B-4、D-4、E-1、E-5、G-2の五つ』
指定されたエリアに印と時刻を書き込む二人。
拠点にしている教会のあるエリアは大丈夫のようだが、
これから行こうと思っていた分校跡のあるエリアが禁止エリアに指定されてしまった。
『次に、午前8時までの死亡者の氏名を五十音順で発表します』
「……!」
「死者……」
いよいよこの四時間の間に死亡した者が明らかになる。
良樹と小鉄は、それぞれ知人友人の無事を祈りつつ、耳を傾けた。
『阿部高和』
まず一人目。二人共知らない名前だった。
『いろは』
二人目。
『ガオガモン』
三人目。まだ知らない名前である。
『ガロン』
「!」
「ガロンって…確かフェリシアの」
小鉄と良樹が教会で待機しているフェリシアから聞いていたガロンの名前が呼ばれた。
しかし考える間も無く次々と死者の名前は呼ばれる。
『清原サトコ』
『倉沢ほのか』
『シェリー・ラクソマーコス』
そして三人程、知らない名前が呼ばれた。
だが――。
『篠崎あゆみ』
「……え?」
良樹は自分の耳を疑う。今、確かに、自分の良く知っている名前が――。
『シリウス』
『鈴木正一郎』
『鈴木宥』
『田々邊rj』
『月神雄牙』
『春巻龍』
「なっ…! 嘘だろ…春巻が」
担任教諭の名前が呼ばれ、衝撃を受ける小鉄。
『真鏡名ミナ』
『三浦京太』
『道下正樹』
『以上、17人です。これにて第一回放送を終了します。
残り26人の皆様のご健闘をお祈りします……』
サイレンが再び鳴り響き、放送の終了を告げた。
放送内容自体は非常に淡々とした完結なものだったが、
良樹と小鉄に多大な衝撃を与えるのには十分だった。特に良樹は深刻だった。
「……」
篠崎あゆみ。しのざきあゆみ。シノザキアユミ。shinozakiayumi。
何度も何度も死者として放送で呼ばれたその名前を心の中で反芻する。
間違いであって欲しいと彼は願ったが、一字一句違わない。
紛れも無く、彼が知っている「篠崎あゆみ」の名前――それが放送で呼ばれた。
「死者」として。
「…ああああぁあぁぁああああぁああぁぁぁああ!!!!」
「! よ、良樹にーちゃん…」
突然頭を抱えて大声を張り上げる良樹に小鉄が驚いた。
「う、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ、嘘だああああああ……あいつが、あいつが死んだなんて…!!
信じねぇ、俺は信じねぇぞ!! し…信じてたまるかぁぁあぁあ」
「良樹、にーちゃん……」
「ハァ、ハァ、ハァ……うっ……うううう……」
いくら頭で否定しようとしても、僅かに残った理性が、
「篠崎あゆみ」の死を受け入れようとする。
それが良樹本人にとって何よりも耐え難い事だった。
「……」
床に突っ伏し嗚咽を漏らす良樹を、小鉄はどうする事も出来ず、見ているしか無い。
こういう時どうすれば良いのだろう。
今まで楽しく遊ぶ事しか考えてこなかった小鉄にとってその答えを導き出すのは、
余りにも難しかった。
ダァン!
「うわっ!」
「!!」
突然、一発の銃声が響いた。
驚いて我に返った良樹は、廃墟入口付近に拳銃らしき物をこちらに向けて立つ、
小鉄と同年代ぐらいの、頭に星のマークがある少年の姿を認めた。
「じ、仁!」
「小鉄っちゃん……久し振り」
少年――土井津仁は、コルトディテクティヴスペシャルの銃口を親友である小鉄と、
その隣にいる良樹に向けながら話した。
「な、何してんだよ仁、何でそんな物向けるんだよ!?」
小鉄には、親友であるはずの仁が自分に危険な銃を向けていると言う事実は受け入れ難かった。
先程の銃撃も、ほぼ間違い無く仁によるものなのだろう。
つまり、自分や良樹に向けて、親友は銃弾を放った。何故?
「……優勝したら、大金持ち……」
「……は?」
仁の言った事がすぐに理解出来ず、疑問符を投げ掛ける小鉄。
そこへ良樹が横槍を入れた。
「…『優勝したら、一つだけ願いを叶える』…って、ルールにあったな…それか」
「……! 仁、お前……!」
「…そうだよ。優勝して、願いを叶えて貰う……もう、貧乏から、抜け出せる……!」
小鉄は親友が自分に銃を向ける理由をようやく理解した。
そして、理解するのと同時に沸々と怒りが小鉄の中に沸き起こる。
「ふ…ふざけんなよ!! お前はそんな…自分の欲望のために、
平気で友達殺せるような奴じゃ無いはずだろ!? 目ェ覚ませよ仁!!
んな事してお前の母ちゃん喜ぶとでも――」
「うるさい!!」
ダァン!!
二発目の銃声が小鉄の怒号をかき消した。
左頬に痛みを感じた小鉄がそこに手をやると、手の平が赤い液体に塗れていた。
「う、あ」
「小鉄…! 大丈夫か!?」
「…誰にも僕の邪魔はさせない…小鉄っちゃんでも例外じゃ無い!
みんな殺す! 春巻先生も、篠崎あゆみって人も殺した!! もう後戻りなんて、
出来ないんだよ!!」
「――何だって?」
良樹の顔色が変わった。
それは「春巻先生を殺した」と言う仁の言葉を聞いた小鉄にも言える事だったが、
良樹のそれは小鉄のそれを遥かに凌いでいた。
「今、なんつった、お前…篠崎を、何だって?」
「よ、良樹、にーちゃん?」
「……お兄さん、あのあゆみって人の知り合いなの?
言ったでしょ? 僕が『殺した』って」
殺した。殺した? 目の前の仁と言う小鉄の友人が、誰を?
篠崎、あゆみ。殺した? 篠崎あゆみを―――仁が、殺した。
良樹の中で、何かが音を立てて切れた。
ドゴッ!!
「―――ぁ」
次の瞬間、良樹の全体重をかけた渾身の蹴りが、仁の腹にまともに入り、
仁は短い悲鳴を上げて軽く数メートル吹き飛ばされた。
その際、持っていたディテクティヴスペシャルを手離し床に落としてしまう。
「げ、げえええええっ、げほっ、げほっ」
「――お前が」
腹を押さえて床に這い蹲り血反吐を吐く仁に、静かな声でそう言いながら、
ゆっくりと良樹が近付いて行く。
「――お前が篠崎を殺したのかああああああああああ!!!!!」
そして、良樹は床に倒れた仁を何度も何度も蹴り、踏み付けた。
どう考えても高校生の男子の力で小学校低学年の児童の身体を蹴ったり踏んだりすれば、
タダで済むはずが無い。
「ぎゃ、あああ、ああああ!! 痛い、痛い、痛い!!」
「お前が! お前が!! このクソガキ!! よくも!! よくもおお!!
死ね!! 死ね!! 死ね!!」
「ゴフッ、げ、ェ、アアアアアアアアアアア!!! ご、でっちゃ、だすゲ、デ!!
こて、ちゃあ゛っ、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛―――――――――!!!!」
悲鳴を上げながら、歯の折れ血に塗れた口で、仁は先程まで殺そうとしていた親友に
助けを求めた。
「あ……ああ……」
だが、小鉄は震えるばかりで動こうとしない。いや、動けなかった。
信じていた親友が、殺し合いに乗っており、既に二人を殺し、その上その二人とは、
親友と自分の担任教諭と、同行者のクラスメイト。更に、親友は自分と同行者に銃を向け、
本気で殺そうとした。
信じ難い現実の連続、更に今まで見た事が無い、良樹の――人の怒り、憎悪を見せ付けられ、
小鉄の精神は憔悴し切り、思考回路を大幅に鈍らせた。
もっとも、良樹の烈火の激情を止める事など、平常時でももはや不可能だっただろうが。
「ご、でっ、ぢ、ゃ、ぁ――――」
バキィ!!
そして、渾身の蹴り上げが、仁の顔面に入った。
直後、仁は動かなくなった。
何度も何度も蹴られ踏まれた仁は血塗れで、手足が有り得ない方向に曲がり、
皮膚は痣だらけ、顔面はとても直視出来ない程酷く損傷していた。
「ハァー、ハァー、ハァー…………!」
両目から大粒の涙を流し、激しく肩を上下させていた良樹だったが、
ふと我に返ると、床に転がる血塗れの少年と、返り血で汚れた自分の足を見て愕然とした。
「あ……お、俺……」
殺してしまった。怒りに任せて、自分は幼い少年を蹴り殺してしまった。
一気に激情は冷めて生き、自分もこの少年のように人殺しになってしまったと、
強い罪悪感が良樹を襲う。
「……うあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「!?」
突然、背後から聞こえた叫び声に良樹は驚き、振り向く。
小鉄が頭を両手で抱え、涙を流しながら声を張り上げていた。
「もう嫌だああああああああああああ!!!!」
そして、半狂乱になった小鉄は良樹を押しのけ、廃墟から飛び出し、
拠点である教会の方向へと走り去ってしまった。
但し、この時の小鉄には教会へ行くと言う思惑は無く、その方向に走ったのは偶然だった。
「こ、小鉄!! 待て!!」
放っておく事など出来ない。
まだ自身も悲しみや怒りで全く整理がついていない心境だったが、
良樹は小鉄を走って追いかけた。
【土井津仁@浦安鉄筋家族 死亡】
【残り25人】
【一日目/早朝/A-4市街地跡】
【岸沼良樹@コープスパーティーBCRF】
[状態]深い悲しみ、罪悪感、足が血塗れ、大沢木小鉄を追いかけている
[装備]FNブローニングハイパワー(13/13)、工事用ヘルメット
[道具]基本支給品一式、FNブローニングハイパワーのマガジン(3)
[思考]
1:篠崎……。
2:小鉄を追いかける。
[備考]
※本編Cp2で鉄槌の男に殴られ気絶させられた直後からの参戦です。
※土井津仁、春巻龍の特徴を大沢木小鉄から、ガロンの特徴をフェリシアから聞きました。
【大沢木小鉄@浦安鉄筋家族】
[状態]左頬に傷、錯乱、A-2教会方面へ走っている
[装備]コルトM1908ベストポケット(6/6)
[道具]基本支給品一式、コルトM1908ベストポケットのマガジン(3)
[思考]
1:ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
[備考]
※ガロンの特徴をフェリシアから、中嶋直美、篠原世以子、篠崎あゆみの特徴を
岸沼良樹から聞きました。
※A-4市街地跡の一角にある廃墟内に土井津仁の死体及び所持品が放置されています。
投下終了です。
訂正。時間帯は午前です。
投下乙です。
良樹…いつかやると思ってた。
では投下します。
35話 紅に染まった
登場人物 黒崎一護、姫川竜也
35話 紅に染まった
一護は姫川を追いかけてC-6公共プール内にいた。
「くそ……絶対に追いかけて……」
何をするつもりなんだ?
殺すのか?それとも…。
どっちにしろ捕まえなきゃいけないんだ…。
「……いた!」
姫川がいたのはプール内、つまり流れる〜、みたいなものがあるところだ。
「…見つけたぜ」
「今更見つけて何をするつもりだ?」
「お前を殺す……かもしれないな」
「ふぅん…そうか」
「ああ」
「なら簡単だ、俺はお前を殺すしかないよな」
姫川はにやりと笑みを見せる。
「…」
一護は集中する。
どうすれば確実に倒せるか。
そう、戦闘経験の差なら確実に負けはしない。
あの死にそうな日々に比べれば、簡単なはずだ。
一歩踏み出し姫川の懐に入る。
「腹に注意した方がいいぜ!」
そして、斬る。
「…な」
姫川はプールに落ちる。
そして、プールが紅く染まる。
「…は」
殺した、殺してしまった。
「本当に…笑えないな」
仕方ないか。
と、プールを離れようとした時。
一護の頭に赤い点が3つ。
「な、なんで、だ。う、そだろ、」
一護もプールの中に沈んでいく。
「は……俺がこれで死ぬと思ったか」
姫川は生きていた。かろうじてではあったが。
「合討ち…だな」
そうしてまた水の中に沈んで行った。
プールの水は紅く、紅に染まっていた。
【黒崎一護@BLEACH 死亡】
【姫川竜也@べるぜバブ 死亡】
※黒崎一護、姫川竜也の死体及び支給品(基本支給品、カットラス、
銃仕込みナイフ、警棒型スタンガン)はプールに浮かんでいます。
【支給品説明】
【銃仕込みナイフ@オリジナル】
サバイバルナイフの大きさに、銃弾が3つ仕込まれているもの。
スイッチを押せばナイフの先端から弾が出てくる。
リロードは出来ないため使い捨てである。
いや、どんどん減ってく。
投下終了です。
投下終了です。黒崎!!
自分も投下します。俺得4th 34話 飛べない鳥達のレクイエムがまた
登場:上杉憲顕、井岡永遠、山崎孝一
34話 飛べない鳥達のレクイエムがまた
「エリアE-5って…この辺じゃないか!」
放送を聞いた妖狼上杉憲顕と、人狐の女性井岡永遠は、
一時間後に自分達のいるこの廃校のあるエリアが禁止エリアになる事を知る。
午前9時までにこのエリアから出無ければ首輪が作動する。
一時間は長いようで短い。早々に行動は起こした方が良い。
「荷物を纏めろ永遠。まずこのエリアから出るぞ」
「う、うん」
憲顕と永遠は安全区域への移動のため荷物を纏め始めた。
そして教室から出て廊下を進み、下に下りる階段を下りる。
ここまでは特に何も無く順調だった。
だが――下の階、一階に下り、先に廊下に出た永遠を待ち受けていたものは、
ダァン!!
「……え?」
突然の銃声、そして腹部に感じた衝撃、熱、激痛。喉の奥から込み上げる熱い液体。
腹を触った左手にはべったりと赤い液体が付着し、自分が重傷を負った事を知らせる。
永遠はその場に崩れ落ちた。
「永遠!?」
驚いた憲顕がすぐさま永遠に駆け寄ろうとしたが、
ダァン!!
「!!」
再び放たれた銃弾がそれを阻んだ。
当たりはしなかったものの反射的に憲顕は身を翻し階段入口付近の陰に隠れる。
その際一瞬だけだが襲撃者の事を見た。
茶色と白の毛皮を持った雄の人狼。ライフル――自動小銃だろうか――を持っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、ああああ、あー」
涎を垂らしながら人狼――山崎孝一は自動小銃Gew41マウザー社試作型を携え、
床に倒れ血溜まりを作り虫の息になっている人狐の娘にふらふらと近付く。
「げほっ……や、やめて……」
ドクドクと血が溢れ白い毛皮に覆われた腹が真っ赤に染まった永遠は、
吐血しながらも自分に近付いて来る人狼の青年に懇願する。
だが、山崎孝一は全く聞く耳を持たない。いや、持つ事が出来なくなっていた。
両目は血走り、瞳孔が開き、涎を絶え間なく垂らし続けている孝一は明らかに正気を失っている。
「み、みんな殺してやる、クク、アハハハハ」
そして孝一はGew41の銃口を床に倒れる永遠に向けた。
「あぁ――!!」
永遠は死を覚悟した。
ダァン!
そして銃声が響く。だがそれは孝一の持つGew41の物では無い、軽めの音。
陰から身を乗り出した憲顕が持っていた自動拳銃シグザウアーSP2340の引き金を引いたのだ。
銃口から放たれた.40S&W弾は孝一の顎から脳天を突き抜け、その命をあっさり奪う。
断末魔を上げる間も無く茶色と白の人狼の青年はその場に倒れ、物言わぬ屍となった。
「と、永遠!」
危険が無くなり憲顕は永遠の元に駆け寄った。
だが、もう手遅れなのは火を見るより明らかである。
「……さ、寒い……寒いよ……上杉さん………私、死ぬの……?」
「……ッ」
そんな事無い、と気休めを言えるような状況では無かった。
「…死にたくない…死にたくないなぁ……でももう無理なんだよね………。
……もっと、生きたかったなぁ…………」
どんどん声が小さくなっていく。目の前で命が失われて行くのを、
憲顕は黙って見ている事しか出来ない。自分の無力さを痛感していた。
「上杉さ、ん……」
「な、何だ、何が言いたい?」
最期の力を振り絞り、永遠は憲顕に告げた。
それは本当に、口に耳を近づけなければ聞こえないぐらいの小さなか細い声だったが、
しっかりと憲顕に伝わり、彼を大いに驚かせる。
「……! お前……」
「……お願い……します………」
そして、ゆっくりと目を閉じた永遠は、脱力し、二度と目を覚ます事は無かった。
「……」
元を辿れば見ず知らずの赤の他人だが、
この殺し合いにおいて始めて出会い、しばらく行動を共にした。
全く悲しまない訳では無い。憲顕は目を瞑り肩を落とした。
そして、何かを決めたように顔を上げる。
一時間後にこの学校のあるエリアは禁止エリアになる。余りモタつく訳にはいかない。
その前に、永遠の最期の願いを実行しなければならない。
「永遠、お前の死を無駄にはしない…」
憲顕は、冷たくなった永遠の首に、自分の鋭い牙を掛けた――。
数十分後。
口元を血塗れにした憲顕が昇降口から廃校校庭へ出る。
デイパックの中には永遠と襲撃者の武装、及び、二人の首輪が入っている。
「早く安全な地域に出ないと……」
憲顕は学校のあるエリアから出るため走り出した。
【山崎孝一@オリキャラ・男 死亡】
【井岡永遠@オリキャラ・女 死亡】
【残り21人】
【上杉憲顕@オリキャラ・男】
[状態]口元が血塗れ
[装備]シグザウアーSP2340(11/12)
[道具]基本支給品一式、シグザウアーSP2340のマガジン(3)、
ウィンチェスターM1897(5/5)、12ゲージショットシェル(15)、
Gew41マウザー社試作型(8/10) 、Gew41マウザー社試作型のマガジン(5)、
井岡永遠の首輪、山崎孝一の首輪、ノートパソコン(バッテリー残り98%)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。首輪を解析したい。
2:学校のあるエリアから出る。その後は……。
[備考]
※特に無し。
投下終了です。
現在位置とか入れるの忘れたけどwiki収録時に入れたしもういいや
投下します。俺得4th 35話 分子記号片割れのよう
登場:篠原世以子、伊東鴨太郎、北沢樹里、上杉憲顕、(倉沢ほのか)
35話 分子記号片割れのよう
放送を聞いた篠原世以子は愕然とする。
中嶋直美はまだ生きているようだったが、
自分達のクラスの委員長が――篠崎あゆみが死んだと言うのだ。
「そんな、委員長が…!」
「篠原…」
悲しみ涙を流す世以子に、同行している伊東鴨太郎は何か気の利いた一言でも
かけたかったが、何も見付からず、静かに名前を呼ぶに留まった。
「う、ううう…何でこんな…酷いよ、酷過ぎるよ…」
こんなもの余りに理不尽過ぎる、なぜ委員長が死ななければならないのか。
一体どのようにして死んだのか、誰かに殺されたのか、それとも――。
様々な思いが世以子の心を去来した。
しばらくして、ようやく泣き止む世以子。
「落ち着いたか…?」
「ぐすっ…はい、すみません、伊東さん」
「いや、謝る事なんて無いさ…泣きたい時は無理せず泣けば良い」
「……っ……もう、大丈夫、です」
「……」
こう言う時、掛けてやれる言葉とは何があるのだろうか。伊東には分からなかった。
真選組の参謀として頭脳を発揮してきていたが、いざ蓋を開けてみれば、
自分は友人の死に悲しむ少女に慰めの言葉もロクに掛ける事が出来ないのか。
心の中で、自分自身を、伊東は嘲笑した。
「! …誰だ」
「え…」
伊東が役場跡の入口方面に目を向ける。
世以子も同様に視線を移した。
「! あ、あの…」
そこにいたのは世以子とは別の学校の制服を着た茶色セミロングの少女だった。
少女――北沢樹里は少しおどおどとした様子で、伊東と世以子に戦意が無い事を訴える。
「わ、私は殺し合いには乗っていません!」
「ふぅむ……本当か?」
「ほ、本当です」
「それじゃまず、手に持っているそれを床に置いてくれ」
伊東は樹里に、装備している自動拳銃グロック26を床に置くよう命じる。
樹里は素直に従い、グロック26を床に置き、更にデイパックも同様に床に放った。
これで信じてくれなければどうしようも無い。樹里は祈る。
「…分かった。信じよう」
「ありがとうございます」
伊東は樹里に危険が無いと判断し、信じる事にした。
世以子も伊東とほぼ同じのようだ。
その後、互いに自己紹介を交わし、樹里は伊東と世以子の仲間になる事に成功する。
(ふぅ…信じてくれて良かった……ほのかの奴、死んだみたいだし、
仲間も出来たし…当面は安心かなこれで)
放送により、最重要の警戒対象であった倉沢ほのかが死亡した事を知り、
更に同行者が出来た事で樹里の心には大きな余裕が生まれていた。
(あーそう言えば、呼び掛けを行っていた阿部って人も死んじゃったんだよね…。
当然でしょ、あんな大声出してたら良い的だよ…行かなくて良かった)
「! 誰だ…!?」
「え? また!?」
「……?」
北沢樹里が現れてしばらくした後、再び役場跡を訪れる者が現れた。
デイパックを担いだ、口元が血に塗れた黒と白の毛皮の、大柄な狼。
「…先客がいたのか」
狼の口から人間の言葉が発せられた事に世以子は大層驚くが、
宇宙生物の溢れる世界で生きる伊東と、獣人やサイボーグのいる世界で生きる樹里は、
然程驚いた様子は無い。
「君は…殺し合いには乗っているのか?」
「…口元血塗れにして何だと思うが、乗ってはいない。
俺は上杉憲顕。良ければあんたらの名前も教えてくれ」
「僕は伊東鴨太郎だ」
「私は篠原世以子」
「私は北沢樹里」
「…あんたら、殺し合う気は無いんだろ? 良かったら俺も仲間に入れてくれよ」
「……分かった。同志が増えるのは心強い事だ。良いか二人共」
「う、うん」
「大丈夫…」
「……ありがとよ」
こうしてまた一人(一匹?)、伊東達に仲間が加わった。
◆◆◆
それぞれが今までの経緯を話した。
特に注目を集めた物は上杉憲顕の話である。
「首輪の内部構造を調べれば解除出来るかもしれない」と言う彼の話は、
過度な期待は厳禁だとは分かりつつも、脱出手段を模索している伊東達参加者にとって、
初めて見る光明の光と言えた。
「…それで、俺は首輪を手に入れた。二つ、な」
そう言いながら憲顕は自分のデイパックから、血の付着した二つの参加者用の首輪を取り出した。
「ど、どうやって手に入れたんですか、それ……」
「……」
憲顕は先刻、廃校にて起きた出来事を、誤解を受けないようにしっかりと、
分かり易く三人に話した。
「そんな事が……」
「……永遠の奴の最期の願いだ、無視する事も出来ない。
何とかこの首輪を解除したいんだ…これからこの首輪を調べようと思う」
憲顕の言葉に伊東、世以子、樹里の三人は頷いた。
◆◆◆
「……北沢さんの匂いがする……近くにいる……」
霊体となったほのかは、北沢樹里の気配を辿りながら、いつしか島東南部の市街地に
足を踏み入れようとしていた。
「うふふ……もうすぐ、会えるね……北沢さん……」
徐々に自分自身の、「倉沢ほのか」としての意識が朦朧としてきている事を感じつつも、
ほのかは憎き相手の姿を追い求め歩みを進める。
【一日目/午前/E-6島役場跡】
【篠原世以子@コープスパーティーBCRF】
[状態]腰にダメージ、軽い精神的ショック、悲しみ
[装備]S&WM36(5/5)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(15)、ブローニングM1918(9/20)、
ブローニングM1918のマガジン(5)、エグゼキューショナーズソード、鉈
[思考]
1:殺し合いはしない。直美、岸沼君を捜す。
2:委員長……。
3:伊東さん、北沢さん、上杉さんと行動。
4:私は死んだはずじゃ……?
[備考]
※本編死亡直後からの参戦です。
【伊東鴨太郎@銀魂】
[状態]良好
[装備]姫鶴一文字
[道具]基本支給品一式、インスタントカメラ(残り使用回数5)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。首輪を何とかしたい。
2:篠原君、北沢君、上杉さんと行動。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※シルヴィアの外見を記憶しました。
※篠原世以子から中嶋直美、岸沼良樹、篠崎あゆみの情報を得ました。
【北沢樹里@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]良好
[装備]グロック26(10/10)
[道具]基本支給品一式、グロック26のマガジン(3)
[思考]
1:今の所殺し合う気は無いが、状況次第でスタンスは変える。
2:伊東さん、篠原さん、上杉さんと行動。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
【上杉憲顕@オリキャラ・男】
[状態]口元が血塗れ
[装備]シグザウアーSP2340(11/12)
[道具]基本支給品一式、シグザウアーSP2340のマガジン(3)、
ウィンチェスターM1897(5/5)、12ゲージショットシェル(15)、
Gew41マウザー社試作型(8/10) 、Gew41マウザー社試作型のマガジン(5)、
井岡永遠の首輪、山崎孝一の首輪、ノートパソコン(バッテリー残り98%)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。首輪を解析したい。
2:伊東さん、世以子、樹里と行動。
[備考]
※特に無し。
【一日目/午前/F-4市街地跡?】
【倉沢ほのか@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]幽霊化、永遠に続く苦しみ、意識朦朧
[装備]無し
[道具]無し
[思考]
1:北沢樹里を殺す。
[備考]
※幽霊になりました。空中浮遊、壁抜け、金縛りにさせる、瞬間移動(短距離)などが行えます。
※一応実体を持ち視認も出来ますが普通の方法では殺せません。
投下終了です。
投下します。俺得4th 36話 綺麗なもの綺麗だって笑えたあの季節
登場:倉持忠敏、長谷川泰三、中崎美奈、レナモン
36話 綺麗なもの綺麗だって笑えたあの季節
数週間前。
倉持忠敏は自分が勤務する厩舎内にいた。
時刻は深夜の11時。厩舎内には自分以外に人はいない。
目の前にはたくましいアラブ馬のオスがいる。
「さて…今日も始めるか」
忠敏はズボンと下着を一気に下ろし、脱ぎ捨てた。
それを見たアラブ馬はこれから何をするのか理解し鼻息を荒くする。
既に忠敏とこのアラブ馬は何度も行為を重ね以心伝心が行える関係になっていた。
「お前も興奮してきたか…今日も愉しもうな」
「ヒヒンッ♪」
……
……
「あ゛っ、がああ、あ゛っ、ウ゛ッ」
「ブルルルッ!」
アラブ馬が腰を突き出す度、下の忠敏は苦しげな声を上げるが、
本人は死にそうなぐらいの快感を感じている。
成人男性の腕程もある馬のそれを根元まで咥え込み、突かれる度に、
直腸が擦られ、前立腺が押し潰される。
「ああ、いい、いい〜……ったく、これだから馬に掘られるのはやめらんねぇ。
グォッ! ぎっ、ひ、最高だ…いいぞ、遠慮すんな、もっと奥まで…」
「ヒヒン……!」
「何だよもう限界か。しゃーねぇ、一回出しちまえ。まだ夜は長いからな」
「ブ、ブルルッ、グ、ウッ……!!」
「ああああ……っ!」
その後、忠敏は同じ厩舎の他の牡馬三頭とも交わり帰路についた。
◆◆◆
(また馬に掘られてぇ…だから俺は、死にたくない…)
「おーい忠敏」
「ん? ああ、悪い長谷川さん、美奈」
「どうしたんですか?」
「ちょっと考え事を……」
放送後、長谷川泰三、倉持忠敏、中崎美奈の三人は相変わらず森の中を歩いていた。
途中まで東方向に向かっていたのだが、放送で東方向にあると思われる、
学校のあるエリアが禁止エリアになると告げられたため、急遽南へ進路を変更していた。
三人共この殺し合いに知り合いはいないため死亡者発表はそれ程重要では無かったが、
たった四時間の間に17人もの死者が出ている事にはショックを隠せない。
「17人も死んでるなんて……」
「今もリアルタイムで死者出てんのかねー」
「多分な……くそっ、早く森を抜けてぇな……」
「っていうか長谷川さん、グラサン取った方が良くね?」
忠敏が足場も視界も良く無い森の中でサングラスを掛け続ける長谷川に疑問を呈す。
「いや…こいつは俺の分身みたいなもんなんだ。簡単には外せねぇ」
「ふーん……気を付けろよ」
無理矢理外す理由も無いと、忠敏は注意を促すだけにした。
ガサッ……。
「ん……?」
「何だ」
「誰?」
背後から聞こえた物音に三人が一斉に振り向く。
「「「……」」」
一本の木の陰から、可愛らしいフサフサの尻尾が飛び出していた。
恐らく本人は隠れているつもりなのだろうが、頭隠して尻隠さずとは正にこの事だろう。
「…おーい、尻尾見えてるぞ」
「なっ!?」
泰三が指摘すると尻尾の主は大層驚いた様子の声を上げる。
そして両手を上げた状態で木陰から、狐のような外見の生物――レナモンが現れた。
「そ、その、何だ……私は怪しい者でh」
「「「怪しい」」」
異口同音の如く三人がレナモンに向かって言う。
「う…だが、殺し合いには乗っていない! 本当だ!」
「…って言ってるけど長谷川さん」
「……もし襲うつもりなら、さっさと襲っているだろうしな……」
「信じてくれ!」
あからさまに怪しい登場の仕方ではあったが、
本人の必死の懇願により、泰三一行はレナモンを仲間に入れる事にした。
「俺は長谷川泰三だ。んでこっちの男が倉持忠敏。こっちが中崎美奈」
「そうか、私はレナモンだ……良かった、やっとやる気になってない奴に出会えた」
互いに自己紹介をした後、四人となった一行は再び南に向け歩き始めた。
(先の放送…大槻牙信の名前は呼ばれ無かったな……)
レナモンはこの殺し合いが始まって間も無かった時に遭遇し、
色んな意味で襲われそうになった灰色の人狼の事を思い出す。
出来る事なら死んでいて欲しかったが少なくとも先の放送の時点ではまだ生きているようだ。
死亡者として呼ばれた17人の名前の中に「大槻牙信」の名前は無かった。
まだあの好色淫乱狼がどこかで生きていると思うとレナモンの気が重くなる。
もしかしたら先の犠牲者の中には牙信の手に掛かった者もいたかもしれない。
(大槻牙信の事、一応三人には話しておくか……)
歩きながら、レナモンは牙信の事を泰三、忠敏、美奈の三人に話す事にした。
【一日目/午前/E-4森】
【長谷川泰三@銀魂】
[状態]肉体疲労(中)
[装備]木刀
[道具]基本支給品一式、無病息災のお守り
[思考]
1:何が何でも生き残る。
2:忠敏、美奈、レナモンと行動。
2:必要とあらば殺人も……?
[備考]
※原作二年後ショック編以降からの参戦です。
※倉沢ほのかの外見を記憶しました。
※倉沢ほのかの言った「裕也君」が名簿に乗っている「刻命裕也」ではないかと思っています。
【倉持忠敏@オリキャラ・男】
[状態]良好
[装備]ルガーP08(8/8)
[道具]基本支給品一式、ルガーP08のマガジン(3)、スタンガン(バッテリー残り100%)
[思考]
1:殺し合いから脱出したい。
2:美奈、長谷川さん、レナモンと行動。
[備考]
※長谷川泰三の話の中の少女(倉沢ほのか)の言っていた「裕也君」を、
名簿の「刻命裕也」ではないかと思っています。
【中崎美奈@オリキャラ・女】
[状態]良好
[装備]トンプソンコンテンダーピストル(1/1)
[道具]基本支給品一式、5.56o×45NATO弾(30)
[思考]
1:殺し合いから脱出したい。
2:倉持さん、長谷川さん、レナモンさんと行動。
[備考]
※長谷川泰三の話の中の少女(倉沢ほのか)の言っていた「裕也君」を、
名簿の「刻命裕也」ではないかと思っています。
【レナモン@デジモン】
[状態]良好
[装備]スタームルガーP85(14/15)
[道具]基本支給品一式、スタームルガーP85のマガジン(3)
[思考]
1:自分の命と貞操を守る。
2:長谷川、倉持、中崎と行動。 大槻牙信の事について話す。
[備考]
※性別は雌(女性)です。性格は基本オリジナルです。
※特殊技は封印されています。身体能力も少し下がっています。
※大槻牙信の名前、外見を記憶しました。
投下終了です。
投下乙です。
マダオがリーダー格みたいになってる…やだ格好良い。
ここで一つ報告、チームロワは打ち切りにします。
理由はいろいろありますが、自分の実力不足です。
でも青鬼はまた書きたい。
>>239 マダオはこのグループの中じゃ一番年上ですし、
何だかんだ言って結構頼れる存在、だと思うので
打ち切りですか…青鬼気になってたのでちょっと残念ですが…
投下します。俺得4th 37話 揺れる蜃気楼
登場:中嶋直美、ドーラ・システィール、ノーチラス、佐藤真由美、費覧
37話 揺れる蜃気楼
「! い、委員長が…そんな……」
「鈴木が死んだか……」
B-6ホテル跡にて、知人の死を知った中嶋直美とノーチラスがショックを受ける。
ドーラ・システィールも知っている人物の名前が呼ばれたが、
別段親しい訳では無かったため特に悲しむような素振りは見せなかった。
佐藤真由美はこの場では唯一、殺し合いに知っている人物が誰も呼ばれていなかったが、
友人の死を悲しむ直美とノーチラスを見ると他人事のようには思えず心を痛めた。
「うううっ……」
怪談好きだった委員長――篠崎あゆみの事を思い浮かべながら直美は涙を流した。
その一方で、「篠原世以子」の名前は呼ばれる事は無かった。
悲しみと安堵の入り混じった複雑な気持ちを直美は上手く受け止められない。
「…中嶋さん…」
「…佐藤さん…ぐすっ…す、すみません……」
「謝る事なんか無いよ……」
嗚咽を漏らす直美を、真由美は放っておけず慰めようとした。
「…ノーチラスも、知り合いが死んだのかい」
「ああ…鈴木正一郎って奴がな…と言っても余り話した事なんて無かったけど」
「アタシもさね…でもアンタと似たようなモンさ」
「…これからどうするか」
「そうさねぇ……」
ノーチラスとドーラはこれからの行動方針に付いて協議し始めた。
「……」
四人の様子を、角から覗き込む、二足歩行の雌狐がいた。
右手には自動拳銃NZ75、左手には同じく自動拳銃の五四式拳銃を握っている。
雌狐――費覧は放送の情報を纏めた後、廃墟のホテルに裏口から侵入した。
そして入口方面へ歩いて行くと少女の鳴き声や話声が聞こえてきた。
(四人か…行けるかな?)
四人は費覧には気付いていない。
費覧は決行の時を今か今かと探っていた。
「ナオミ、大丈夫かい?」
そして、身長の高い狐獣人の女性が背を向けた。
続いて傍にいた制服姿の狼獣人の少年もまた然り。
(今だ!)
費覧は意を決して、両手に拳銃を携え飛び出した。
その姿は、一番奥にいた直美が目撃したが、気付いた時にはもう手遅れであった。
「! 後ろ――――」
直美が叫ぼうとしたのと同時に、費覧が両手に持った拳銃の引き金を交互に引いた。
ダンッ、ダンッと言う破裂音が断続的に何発も響き渡る。
ドーラ・システィールは胸と首、左上腕に熱を感じた。
ノーチラスは腹と胸に集中的に弾丸を受け、大量に吐血し倒れる。
佐藤真由美は咄嗟に直美を庇い、幾つもの銃弾を直美の分までその身に受けた。
中嶋直美は少し弾丸が掠ったが、ほとんど無傷でいられた。
数分もかからず銃弾の雨は止んだ。
NZ75と五四式拳銃の、それぞれ空になった弾倉を捨て、弾薬がフルに詰め込まれた、
新しい弾倉をそれぞれ装着する費覧。
「あ……あ……!?」
直美はその場に座り込んだまま、呆然と目の前の地獄絵図を見ていた。
さっきまで元気だった三人が、血塗れで床に伏している。
さっきまで自分を慰め、励ましてくれていた佐藤真由美が、大きな血溜まりを作って動かなくなっている。
「……(ペロリ)」
舌舐めずりをしながら、費覧がNZ75を片手に直美に近付いていく。
「い、嫌、来ないで、来ないでぇ! 嫌あああ」
ズルズルと、恐怖しながら後ずさりする直美。
立ち上がろうとしたが完全に腰が砕け言う事を聞いてくれない。
目の前に迫る本物の死。剥き出しの殺意。
そして、費覧がゆっくりとNZ75の銃口を、直美の顔面に向けようとした。
ガシッ。
「……!?」
「ガハッ……ゼェ、ゼェ、ゼェ……このクソアマ……!!」
「! ど、ドーラさん……!」
口から血を吐き、苦しげに息を吐きながら、ドーラが費覧の足を掴んでいた。
「うわぁっ!」
そしてドーラが無理矢理費覧を床に引き倒し両手を必死に押さえ付ける。
「ドーラさん!」
「逃げな!」
「え…!?」
「早く…! アタシがこいつを押さえているから、早く逃げな!!」
「で、でも……!」
「早く!!」
吐血しながらドーラは直美に逃げるように叫んだ。
胴体に銃弾を食らった自分はそう長くはこの雌狐を押さえる事は出来ない。
直美は迷った。同行してくれたドーラを、佐藤真由美やノーチラスを見捨てたく無かった。
だが――――結局、直美はドーラに従う事にした。
「う……うわああああぁぁぁあああぁああああぁぁっ!!」
涙を流し、喚きながら直美は全速力で駆け出した。
「このっ!」
そして、ついにドーラに限界の時が訪れる。
費覧が上に乗っていたドーラを突き飛ばし立ち上がった。
その顔は眉間に皺が寄り、牙を剥き出し、怒れる獣そのものになっている。
「一人取り逃がしちゃったじゃない……邪 魔 す ん じ ゃ ね ぇ よ オ゛ラァ!!!」
「がぁっ!! ァ゛…」
乱暴な言葉を吐き捨て、費覧はドーラの腹を思い切り踏み付けた。
ドーラの口から押し出されるようにドス黒い血が噴き出した。
まともに呼吸も出来なくなり声にならない悲鳴を上げドーラは床でのたうち回り、
やがて、動かなくなった。
「ヒャハハハハハハハ!! 面白いねぇ〜。
…じゃ、私はあの子追いかけないといけないから、バイバーイ!」
いつもの表情に戻った費覧は軽く手を振ると、直美を追ってホテル跡から立ち去った。
【ドーラ・システィール@FEDA 死亡】
【佐藤真由美@オリキャラ・女 死亡】
【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル 死亡】
【残り20人】
【一日目/午前/B-6ホテル跡周辺】
【中嶋直美@コープスパーティーBCRF】
[状態]精神疲労(大)、悲しみ、疾走中
[装備]バタフライナイフ
[道具]基本支給品一式、大量の十円玉入り給食袋
[思考]
1:殺し合いはしたくない。岸沼、「篠原世以子」を捜す。
2:二足歩行の狐(費覧)から逃げる。
[備考]
※本編Cp1で世以子が死亡した直後からの参戦です。
※名簿に書かれた「篠原世以子」が本人なのかどうか疑っています。
※足の怪我は治っています。
※ドーラ・システィールよりシェリー・ラクソマーコスの情報を得ました。
【費覧@オリキャラ・再登場】
[状態]良好、中嶋直美を追跡中
[装備]NZ75(15/15)
[道具]基本支給品一式、NZ75のマガジン(2)、五四式拳銃(8/8)、五四式拳銃のマガジン(1)
[思考]
1:面白そうなので殺し合いに乗る。
2:街に行こう。
[備考]
※設定は個人趣味ロワに準拠しています。但し個人趣味ロワ参戦前からの参戦です。
※B-6ホテル一階にドーラ・システィール、ノーチラス、佐藤真由美の死体と、
それぞれの所持品が放置されています。
投下終了です。
投下します。俺得4th 38話 不実な夢に溺れた僕は
登場:刻命裕也、シクルゥ、浅井きらら
38話 不実な夢に溺れた僕は
「裕也! 何て事するの…小さな動物を虐めるなんて」
「……」
「うさぎだって命なのよ…蹴られたりしたら痛いの」
「よせ…春奈…裕也」
「……」
「命を弄んではいけない…分かるね」
(ウゼェ……命に差が無い事ぐれぇ分かってるよ。だからやってんだろ)
(兄貴も姉貴も…俺よりちょっと早く生まれたからって偉そうに…俺とアンタらは
違う人種なんだよ…分かりあえる訳ねぇだろ……)
◆◆◆
(ここには口うるさい兄貴も姉貴もいない……俺の好きなようにやれる。
あの学校の時と同じように……全く気分が良い……そう、こんな風にな)
朽ち果てた豪邸の前で、刻命裕也は血塗れで地面に倒れる、
コートを着た金髪の女性と青と白の毛皮を持つ狼を見下ろしていた。
「はぁ…はぁー……う……い、痛い……!」
金髪女性――浅井きららは銃撃を受けた腹を押さえ苦しむ。
今まで感じたどの痛みとも違う暴力的な痛覚が気絶さえ許さない。
「ヴ……ヴヴヴヴ」
狼――シクルゥは、何とか立ち上がろうとするが、
胸と腹に空いた穴から血が噴き出し、それを阻んだ。
「無様だなぁ……ピクピク痙攣して」
笑みを浮かべながら刻命は、一人と一匹を銃撃するのに使用した回転式拳銃、
S&WM629クラシックを、まずはきららに向ける。
「い、嫌、嫌いやイヤ………!!」
きららが最期に目に焼き付けた光景は、銃口を向けながら歪んだ笑みを浮かべる少年の顔だった。
ダァン!!
.44マグナム弾の弾丸がきららの左目を撃ち抜き、後方に血と脳漿の雨を降らせる。
反動できららの身体が大きくビクンと震えた。
そして、刻命は次に血塗れで立ち上がろうともがく狼に視線を向ける。
「ウッ…グルルルルル」
牙を剥き出し威嚇するシクルゥだが、動く事が出来なければ然程意味をなさない。
(うう……身体が……言う事を聞かない……死ぬのか…こんな……。
……死ぬ……誰が? ……嘘、だろ?)
拳銃を持ち、ゆっくりと近付いて来る少年を見詰めながら、
シクルゥは生まれて初めて死の恐怖と言うものを感じていた。
まだ死にたくない。生きて主人であるレラの元に帰りたい。
こんな見知らぬ土地で、こんな見知らぬ少年の手に掛かるのは嫌だった。
(冗談じゃない、やめろ、やめろ……やめ……!!)
ダァン!!
「さてと…この辺は禁止エリアになるみたいだしな…装備を貰って、
さっさと移動するとするか……」
頭が吹き飛んだ狼と金髪の女性の死体を交互に見ながら、
刻命は一人と一匹の武装を回収し始めた。
【シクルゥ@サムライスピリッツシリーズ 死亡】
【浅井きらら@オリキャラ・再戦組 死亡】
【残り18人】
【一日目/午前/G-2豪邸付近】
【刻命裕也@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好
[装備]S&WM629クラシック(0/6)
[道具]基本支給品一式、.44マグナム弾(18)、クロスボウ(1/1)、クロスボウの矢(15)、
サバイバルナイフ、スペツナズナイフ(2)、数字の羅列が書かれた紙
[思考]
1:殺し合いを楽しむ。
[備考]
※Cp3にて持田由香と遭遇する前からの参戦です。
※G-2一帯に銃声が響きました。
投下終了です。
投下します。俺得4th 39話 Two cruel people
登場:神無月紗斗、魔狼エルンスト
39話 Two cruel people
G-5港。とある倉庫の事務所跡。
放送終了後、神無月紗斗は支給品である魔狼エルンストのエネルギー補給を行った。
自分達がいる港のあるエリアは禁止エリアには指定されなかったため、
しばらくは移動する必要は無いだろう。
「フゥー……気持ち良かったです、マスター」
「ぁ……あ」
全裸で床に転がり、その部分から濃厚な白液を垂れ流し、身体中を魔狼の唾液と白液塗れにし、
光を失った目で宙を見詰めるマスターに礼を言う魔狼。
傍から見れば獣に蹂躙された哀れな少女であろう。
「…うう、身体中ベトベト…すごい獣の臭い…やだ、最高…こうなるのが夢だったもん私」
「そ、そうなんですか?」
「そうだよぉ…もう小学生の頃から秘密裏に入手したその手の本見て妄想してたんだから」
「はあ……」
今更ながらに、エルンストは自分のマスターとなったこの少女が、
自分の想像を絶する感覚と趣味の持ち主だと思い知る。
その辺に転がっていた汚い布団――恐らく不法投棄物――で紗斗は身体を拭く。
「何でまあ都合良く布が転がっているんだろうね」
「さあ、創作だからじゃないですか?」
「……うーん、メタ発言はやめた方が良いか」
「です、ね」
二人は快楽の後の余韻から逃れて、つまらない事を口走った。
身体を拭き終え、衣服を着た紗斗はエルンストの頭を撫でる。
「さてと……一度荷物の整理をしようか」
紗斗は自分の所持品をデイパックから取り出し、床に並べた。
灯台でエルンストに殺害させた二人から奪った自動拳銃Cz75Bと予備マガジン3個、
コンバットナイフ、そしてその後灯台を訪れ悲嘆に暮れていた青年から奪った、
自動小銃M1ガーランドと装弾クリップ5個、自動拳銃H&KVP70と予備マガジン3個、
そして自分のエルンスト以外のもう一つの支給品、小型催涙スプレー。
かなり豪華な武装となっているが、少女である自分には完全には扱いこなせないだろう。
無理をせず、無難に、紗斗は自動拳銃Cz75Bを装備する事にした。
荷物をデイパックの中に押し込み、代わりに幾つか食糧品を取り出す。
「ちょっと食事にしよ」
「はい」
紗斗とエルンストはしばし食事を取った後、行動を起こす事にした。
【一日目/午前/G-5港跡】
【神無月紗斗@オリキャラ・女】
[状態]肉体疲労(中)、食事中
[装備]使い魔「魔狼エルンスト」、CZ75B(15/15)
[道具]基本支給品一式(食糧消費中)、CZ75Bのマガジン(3)、H&KVP70(18/18)、
H&KVP70のマガジン(3)、M1ガーランド(8/8)、M1ガーランドの装弾クリップ(5)、
コンバットナイフ、小型催涙スプレー(残り容量100%)
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
2:食事を取った後、行動。
[備考]
※特に無し。
【魔狼エルンスト(神無月紗斗の支給品)】
[状態]全快、食事中
[思考]
1:マスター(神無月紗斗)に従う。
[備考]
※定期的(1時間〜2時間おき)に神無月紗斗と性的に交わらなければ死にます。
また、紗斗から半径100メートル以上離れると強制的に半径内に戻ります。
紗斗が死亡すると彼も死にますが彼が死んでも紗斗は死にません。
≪支給品紹介≫
【H&KVP70】 支給者:道下正樹(予備マガジン3個とセット)
H&K社が1970年代に開発した自動拳銃。
ポリマーフレーム拳銃の先駆けとも言えるが欠点が多く商業的に成功していないため、
知名度に欠ける。ホルスターを兼ねたストックを付ける事で3点バースト射撃が可能になるが、
本ロワでは銃本体と弾倉のみなので事実上不可能となっている。
【小型催涙スプレー】 支給者:神無月紗斗
一定時間相手の視力を奪う小型の護身用具。
投下終了です。
投下します。俺得4th 40話 もしも神がいるのなら……。
登場:フェリシア、大神勇吾、大槻牙信
40話 もしも神がいるのなら……。
「…落ち着いたか?」
「ぐすっ……うん」
目を真っ赤に腫らしたフェリシアを、大神勇吾は優しく気遣う。
放送で彼女の知人である「ガロン」の名前が呼ばれた時、
フェリシアは「嘘だ」「信じない」と激しく取り乱し、泣き喚いた。
その様子は見ていてとても痛ましいものだったと、当事者である勇吾は思う。
「…ガロン…ガロン…」
「……」
泣き止んだとは言えフェリシアはまだ精神的なショックから完全に立ち直ったとは言い切れない。
そう言えば、放送で呼ばれた名前の中には、分校跡を調べに別行動を取っている、
岸沼良樹と大沢木小鉄の知人の名前も含まれていた。
(あいつら、大丈夫だろうな…)
知人を失い今までのフェリシアのようにショックを受けているのでは、
また、彼らが調べに行った分校跡のあるエリアは禁止エリアに指定された。
気を付けてくれれば良いのだが。
(…様子が気になるが…もし入れ違いになったらそれこそマズイしな)
「…ヨシキと小鉄君、大丈夫かな…」
「…ああ…」
良樹と小鉄の事が段々と心配になってくる二人。
その時教会入口の扉が音を立てて開いた。
「!」
「ヨシキ、小鉄君?」
二人が帰ってきたのかと、勇吾とフェリシアは思ったが――。
「…おや、俺と同じ人狼に、猫女か…」
「……! 誰だ!?」
教会内に入ってきたのは灰色の毛皮を持った人狼の男だった。
右手には回転式拳銃と思しき物を持っている。
「…俺は大槻牙信。あんたらは?」
「…大神勇吾」
「フ、フェリシアよ」
「ふぅん……」
牙信は二人を交互に見ながらゆっくりと歩き距離を詰め始めた。
何か不穏な気配を感じ勇吾とフェリシアは身構える。
「…残念」
「……何?」
牙信の言った言葉が理解出来ず勇吾が聞き返す。
ダァン!
直後、一発の銃声が響いた。
勇吾は胸元に衝撃を感じる。見れば、胸元から血が溢れていた。
ドクン、ドクンと脈が打つ度に噴水のように血が噴き出る。
「……え? う、嘘、い、嫌あああ!! ユーゴ!!」
「……ッ…は……ふ、フェリシア……逃げ」
言い終わる前に、ユーゴの意識は消失し、身体が床に崩れ落ちた。
「う、うわああああああ!!」
不安定になっていたフェリシアの精神が更に、勇吾の死によって揺さぶられ、壊れそうになる。
「…残念。フェリシアちゃんだっけ? あんた、人間じゃないしなー。
人間だったら丁度食べ頃だったのに」
「……!」
牙信の下卑た言葉の数々に、フェリシアの怒りが燃え上がる。
「…許さない…許さない許さない許さない!! 殺してやる!!」
鋭い爪を翳し、フェリシアが獣の表情で牙信に向かって突進して行く。
牙信はフェリシアに向けて回転式拳銃――コルトキングコブラの引き金を再び引いた。
ダァン!
フェリシアの右肩が大きく抉れ血が噴き出るが、彼女の怒りの突進を止めるには至らない。
そして、牙信に大きく飛び掛かり、右手の爪を渾身の力で振り下ろした。
ドガァッ!!
だが――それは床を大きく抉るだけに終わる。
寸での所で牙信が身体を横に捻り、かわしたのだ。
「甘いんだよ…!」
勝利を確信した牙信は弾倉に最後の一発が残ったキングコブラの銃口を、
フェリシアの胸元に向ける。
だが、フェリシアは思いも寄らぬ行動に出た。
床に突っ込ませた右手を軸に大きく下半身を捻り、凄まじい速さで、
牙信の横面めがけて回し蹴りを放ったのだ。
「!! な―――!?」
流石に牙信もこれは想定していなかった。
そして、銃声と、何かが思い切りぶつかったような鈍い音が聖堂内に響いた。
「……う」
首が有り得ない方向に曲がった人狼の死体の傍で、
フェリシアは腹に空いた大きな穴に目をやる。
真っ赤な血液が絶え間なく噴き出る。血溜まりが見る見る内に広がって行く。
喉の奥から鉄錆の味がする液体が込み上げる。
もうすぐ、自分も死ぬ。勇吾や、この襲撃者の狼男のように、そして、ガロンのように。
「ガロン……今から私も…そっちに行くからね」
暗くなっていく視界の中、震える声で、フェリシアはそう呟いた。
【大神勇吾@ブラッディロアシリーズ 死亡】
【大槻牙信@オリキャラ・男 死亡】
【フェリシア@ヴァンパイアシリーズ 死亡】
【残り15人】
投下終了です。
投下します。俺得4th 41話 直美千里行
登場:シルヴィア、中嶋直美、費覧
41話 直美千里行
放送後、シルヴィア獲物を捜すべく、東北部市街地跡の路上に出た。
先の放送で呼ばれた名前は17人。
彼女を前回の殺し合いで殺した鈴木正一郎の名前もあった。
(出来れば私の手で殺したかったけど…しょうがないな)
シルヴィアはPPSh41短機関銃を装備し、市街地を見回した。
ダァン……。
「!」
すると、かなり近くで銃声が響く。
それと同時に二人分の足音が、シルヴィア前方の曲がり角奥から聞こえてくる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
曲がり角から、息を切らし必死の様子で走る自分とは別の学校の制服を着た少女が現れた。
どうやら誰かから逃げているようだが、シルヴィアには関係の無い事である。
PPSh41の照準を、目の前の少女に合わせようとしたが。
「どいて、どいてぇ!!」
「うわっ!」
少女――中嶋直美はシルヴィアを押し退け、かなりの速さで走り去った。
今の直美には他人の事を考える余裕など全く無い。
頭の中にあるのは背後から迫る危険からとにかく逃れる事のみだった。
「いっ…てぇ」
尻餅をついたシルヴィアが尻を擦りながら立ち上がる。
「邪魔!」
「あ…?」
ダァン!
恐らくシルヴィア自身、何が起きたか分からなかっただろう。
銃声がしたと思ったら、もうその直後には彼女の意識は消えていたのだから。
雌狐――費覧の放った銃弾は正確にシルヴィアの頭部を撃ち抜いていた。
たった今射殺した少女の事にはもう目もくれず、費覧は直美を追走し続ける。
「逃がさないからね…追いかけっこ、追いかけっこ」
「嫌ああああ! 誰かああああああ!!」
泣きじゃくりながら走る少女とそれを追う雌狐の死の鬼ごっこはまだ続く。
【シルヴィア@自作キャラでバトルロワイアル 死亡】
【残り14人】
【一日目/午前/B-7市街地跡南部】
【中嶋直美@コープスパーティーBCRF】
[状態]精神疲労(大)、悲しみ、疾走中
[装備]バタフライナイフ
[道具]基本支給品一式、大量の十円玉入り給食袋
[思考]
1:殺し合いはしたくない。岸沼、「篠原世以子」を捜す。
2:二足歩行の狐(費覧)から逃げる。
[備考]
※本編Cp1で世以子が死亡した直後からの参戦です。
※名簿に書かれた「篠原世以子」が本人なのかどうか疑っています。
※足の怪我は治っています。
※ドーラ・システィールよりシェリー・ラクソマーコスの情報を得ました。
【費覧@オリキャラ・再登場】
[状態]良好、中嶋直美を追跡中
[装備]NZ75(10/15)
[道具]基本支給品一式、NZ75のマガジン(2)、五四式拳銃(8/8)、五四式拳銃のマガジン(1)
[思考]
1:面白そうなので殺し合いに乗る。
2:街に行こう。
[備考]
※設定は個人趣味ロワに準拠しています。但し個人趣味ロワ参戦前からの参戦です。
※B-7一帯に銃声が響きました。
※B-7市街地跡南部にシルヴィアの死体と所持品が放置されています。
投下終了です。シルヴィアの扱い酷っ
投下します。俺得4th 42話 虚空の深い吐息
登場:大沢木小鉄、岸沼良樹
42話 虚空の深い吐息
いきなり殺し合いって言うのに巻き込まれた。
春巻が死んだ。いつも遭難していたけど結局は生きて帰ってきていた春巻が。
その春巻を、俺の親友の、仁が殺したって言った。
そして、俺と一緒に行動していた良樹にーちゃんの友達も、仁が殺したって。
だから、良樹にーちゃんは怒った。
怒って、仁を、殺した。
何でこんな事になったんだ?
どうして仁が、殺し合いなんかに乗ったんだよ。
俺の事を、殺そうとした。本気で。
どうして? 俺達、友達じゃなかったのかよ?
「……」
気が付くと小鉄は、自分が、数刻前に出発した教会の近くにいる事を知る。
あの後、自分はどこをどう走ってきたのだろうか。全く思い出せない。
背後を振り向くが、良樹の姿は見当たらなかった。
「……フェリシア、ねーちゃん……勇吾にーちゃん……」
今は良樹の顔は見たくなかった。
どんな理由にせよ、良樹は自分の親友を殺した。
親友――仁に原因があったのだが、だとしても、今は良樹に合う気持ちにはなれなかった。
小鉄は教会の入口の扉を開けた。
「…………」
教会の中は、とても静かだった。
生き物の気配が全く感じられない。
ここにいるはずの勇吾とフェリシアはどこに行ったのだろう。
「……あ」
否――勇吾とフェリシアはどこにも行ってはいない。そこにいた。いや、あった。
――見知らぬ狼男と共に、二人共、冷たい死体となって――。
「……うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
小鉄の心は、ついに張り裂けてしまった。
「はぁ…はぁ…今の声…!?」
錯乱した小鉄を追い掛け、いつしか姿を見失い焦っていた岸沼良樹は、
教会の方から聞き覚えのある絶叫を聞いた。
教会にはフェリシアと勇吾が待機しているはずだがあの絶叫は尋常では無い。
「何かあったのか…!?」
とてつもなく嫌な予感がした。
良樹は急いで教会に向かう。そして扉を開けた。
「……ア!? …ぁ!?」
教会の中の惨状に良樹は自分の目を疑う。
フェリシアが、勇吾が、見知らぬ狼男と共に死体となっていた。
そして、小鉄がいた。
「あああああぁぁあああぁぁあああああぁ!! あ、あー!!」
「こ、小鉄」
「あはっ、アハハハハハハハー!! アハハハハハハハハハ!!!」
狂ったように笑い続ける小鉄。もはや最初出会った時の面影は見当たらない。
友人による裏切り、友人の死、死体の連続。
いくら普通よりタフとは言え根はただの小学生に過ぎない小鉄の心は、
完全に破壊されてしまった。
同行者三人の内、二人が死体となり、一人は発狂。
もはや良樹はどうしていいか分からず呆然とその場に立ち尽くすしか出来ない。
「アハハハハハハッ!! ああああぁあああぁ、あああア゛ッ」
「!!」
床に溢れた血で、小鉄が足を滑らせた。
そして、長椅子の角に強かに後頭部を打ち付け、床に倒れ、ピクピクと痙攣し出した。
「……!?」
良樹は堪らず小鉄に駆け寄った。
後頭部から夥しい量の血が溢れていた。
「う、嘘だろ、小鉄、おい、しっかりしろ!!」
身体を揺さぶり良樹が呼び掛けるが、涙を浮かべた大きな瞳の瞳孔は休息に開き、
光を失い、息をしなくなった。
「……あ、ああ、あ、嘘だろ……」
小鉄は死んでしまった。教会にいたフェリシアと勇吾も死んでしまった。
篠崎あゆみも死んだ。放送で名前を呼ばれなかった中嶋直美と篠原世以子も、
今どこにいるか、いや、生きているのかすら分からない。
「……もう……嫌だ……どうしろってんだよ……」
絶望感が、良樹の心を覆い尽くす。
もう、頑張れない、どうでも良いと、自棄になりつつあった。
【大沢木小鉄@浦安鉄筋家族 死亡】
【残り13人】
【一日目/午前/A-2教会跡】
【岸沼良樹@コープスパーティーBCRF】
[状態]深い悲しみ、罪悪感、絶望感、自棄気味、足が血塗れ
[装備]FNブローニングハイパワー(13/13)、工事用ヘルメット
[道具]基本支給品一式、FNブローニングハイパワーのマガジン(3)
[思考]
1:篠崎……。
2:もう、何もしたくない……。
[備考]
※本編Cp2で鉄槌の男に殴られ気絶させられた直後からの参戦です。
※土井津仁、春巻龍の特徴を大沢木小鉄から、ガロンの特徴をフェリシアから聞きました。
※A-2教会跡内に大神勇吾、フェリシア、大槻牙信、大沢木小鉄の死体、
及びそれぞれの所持品が放置されています。
投下終了です。
投下します。俺得4th 43話 鬼姫
登場:北沢樹里、(倉沢ほのか)
43話 鬼姫
伊東鴨太郎、篠原世以子が、世以子のクラスメイトを捜索するために役場の外へ出た。
その間、役場には首輪を解析する上杉憲顕と、
見張り役を買って出た少女、北沢樹里の二人だけになる。
一階ロビーにて、憲顕より譲り受けた散弾銃ウィンチェスターM1897を携え、
入口方面を見張る樹里。
(いざって時には上に上杉さんもいるし……)
倉沢ほのかが死んだ事で、だいぶ安心した樹里だったが、
それでも危険な状況にいる事には変わり無い。
……さん
「え?」
どこかから、声が聞こえたような気がした。
しかしロビーには自分以外誰もいない。
神経を使い過ぎているのだろうかと樹里は軽く自分の頭に手を当てる。
……北沢さん
「!!」
今度は確かに聞こえた。
聞き覚えのある声だ。
「……嘘、だって、いや、そんなはずは――――」
き た ざ わ さ ん
「!!!」
樹里は、床から這いずり出て来る、ドス黒い霧のような物を纏った人影を目にする。
その人影は、自分と同じ制服を着ていた。とてもよく、見覚えがあった。
「……キたざワ、サん」
「う、嘘、嘘嘘嘘嘘…! 有り得ない、有り得ないってこんなの…」
「……嘘じゃ、ナいデスヨ…フフフフ…私です…倉沢ほのかですよ!」
それは紛れも無く、放送で死者として名前が呼ばれたはずの、
倉沢ほのかその人だった。
だが、胸元が血に塗れ、肌は真っ白、正体不明の黒い霧のようなものを身に纏っている。
そして何より――。
(何、これ…耳鳴りがする…頭が、痛い……寒い……!)
異常な程の耳鳴り、頭痛、寒気が樹里を襲う。
「……な、なんで、あんた、死んだ、はず、じゃ」
「ええ……ワたしは、死にマシた…デモ、何故か分かりマせんが、幽霊になったんです」
「ゆ、幽霊……ッ!?」
樹里の身体が動かなくなる。
ほのかと目が合ってしまったのだ。
(か、身体が、動かな……!)
「ウフフフフ……キたざわ、さんモ、一緒に、行きましょウ?」
ほのかが黒い霧を纏わせながら、ゆっくりと樹里に近付く。
樹里は手に持ったM1897を構えようとしたが、全く身体が動かない。
逃げようと足を動かそうとしても、無駄だった。
ほのかから目が全く逸らす事が出来ない。増幅する頭痛、寒気、耳鳴り――――。
ザワザワザワ……!
(あ……ああ!? 何、これ……嫌、あああ)
黒い霧のような物が、樹里の身体に纏わりつき、口、目、鼻、耳、
身体の穴と言う穴から体内へと入り込む。
「あ゛……が、やめ゛……助け、で……!」
憲顕に助けを求めようとしても、大きな声を出す事も出来ない。
まともに呼吸も出来なくなり、意識が遠くなる。視界が暗くなる。
「……! ………ッ! ……………」
薄れ行く意識の中で、
樹里の視界に最期に映ったものは
不気味に歪んだ ほのかの 顔 だった
【北沢樹里@自作キャラでバトルロワイアル 死亡】
【残り12人】
投下終了です。
投下乙です。
ほのか怖ぇww。
では投下します。
36話 絶望の架け橋
登場人物山本武、モンキー・D・ルフィ、黒子テツヤ、椎名
36話 絶望の架け橋
「……」
ウソップの遺体を埋めた後に彼、山本武はB-2に来ていた。
「うわ…」
彼は目の前の惨状に驚いた。
四体の顔も見えないほど焼けている死体。
氷漬けにされている人間。
普通の人間が見たら気絶してもおかしくないような状態だった。
「……」
いつも陽気な彼でも静かにならざるを得なかった。
「いったい誰がこんな事を……」
彼はまず氷漬けの人間を調べる。
「……いったい何が?」
「ゥ」
「あ?」
何があったか分からなかった、でも
体が二つに切れていた。
「な…ん」
「すみません…僕は…」
山本を切ったのは、黒子テツヤだった。
手に持っているのは、生きているような刀。
妖刀紅桜だった。
「こいつも殺さないと……」
そして、その剣が氷漬けにされた人間に、向けられた。
「おい、お前何をしてるんじゃ?」
「!!」
命が二つ散ったころ、そこに一匹立っていた。
「く……」
黒子の紅桜は手と同化していた。
「ふん、そんなものでわしと遊ぼうとは……甘いな」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
もう彼、黒子は意識がなかった。紅桜に意識を持ってかれたいた。
つまり、剣に体を使われているということだ。
「うおっ!」
目の前に急に来てさすがに驚いていた。
「がああああああああああああああああああああ!!!!」
椎名の体に亀裂が入る。
「ふ、はははははははははははははは!!!!」
それでも尚笑う。
「おもしろ、い!おもし、ろいぞ!」
椎名は黒子を全力で殴った。
吹っ飛んでいく、そして、禁止エリアに入ってしまった。
「あ、あああ、ああはははははははははっははははは!!!」
ボン!
そんな音で彼の首はなくなってしまった。
「ふ、ははは、は、」
そして、椎名も倒れる。
体から血がなくなっていく。
彼はそのうち、ピクリとも動かなくなった。
【山本武@家庭教師ヒットマンREBORN 死亡】
【モンキー・D・ルフィ@ONE PIECE 死亡】
【黒子テツヤ@黒子のバスケ 死亡】
【椎名@逢魔ヶ刻動物園 死亡】
投下終了です。
あと一話で放送予定。
訂正です。
死体埋めたのはバギーの死体です。
ウソップはトリコにやられてたじゃん!
投下乙です。椎名ー!
投下します。俺得4th 44話 闇に濡れたCatastrophe
登場:篠原世以子、伊東鴨太郎、中嶋直美、費覧
44話 闇に濡れたCatastrophe
「直美ー! 岸沼君ー! ……やっぱり駄目かぁ」
エリアE-7市街地跡にて、篠原世以子はクラスメイトの名前を呼ぶ。
傍には姫鶴一文字を携えた伊東鴨太郎が周囲を警戒に当たっている。
大声を出すのは賢い方法とは言い難いが一刻も早く友人を見付けたい世以子にとって、
危険を冒してでもその方法は試したかった。
「…この近くにはいないのかな…この島結構広いし……」
「…篠原、そろそろ良いか」
「う……」
伊東が拠点である島役場への帰還を提案する。
島役場には首輪を解析している上杉憲顕と、島役場にて遭遇した少女、
北沢樹里がいるはずだが、彼らの事も心配であった。
「…はい」
心残りがある世以子だったが、伊東の言う事にも一理ある。
これ以上この周辺を捜しても友人が見付かる可能性は低い。
大人しく世以子は伊東に従う事にした。
「……ん?」
その時、伊東が何かを聞き付ける。
「足音…?」
その音は世以子も聞いた――走っている足音だった。近付いて来る。
伊東は姫鶴一文字を、世以子はS&WM36を持ち身構える。
曲がり角から一人の少女が必死な様子で伊東と世以子の前に飛び出した。
「……!」
その少女に、世以子は良く見覚えがあった。
「直美!!」
「…! せ、世以子」
少女――中嶋直美は息を切らし、一度足を止め、驚いた様子で世以子の事を見る。
目の前で死んだはずの親友が、生きて目の前に立っている。
最初名簿を見た時には半信半疑だったが、もう間違い無い。
「篠原世以子」が、目の前にいる。
直美と世以子の目に涙が溢れ、感極まった様子だった。
「せ、世以子ぉ…世以子なんだよね?」
「そうだよ、そうだよ、直美!」
「…! せ、世以――――」
ダァン!!
一発の銃声が感動の再会に水を差した。
水を差した、と言う生温いものでは無いが。
直美の腹から、真っ赤な赤い花が咲いた。
「…………?」
ドサッ、と音を立て、直美がうつ伏せに倒れるのを世以子が呆然と眺める。
その背後に、銃を構えた黄色い二足歩行の狐が立っていた。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、追いかけっこは終わりよ」
狐――費覧は息を切らせながらそう言った。
「……あ、あ、う、あああぁあああああああああああ―――ッ!!」
「! 篠原! 待て!」
世以子が絶叫し、直美を撃った雌狐に向けて駆け出す。
伊東が制止しようとしたがそれを無視し世以子は費覧に向けM36を乱射する。
「よくも、よくも直美をおおおお!!」
「! 何この子、うわっ」
世以子が放った銃弾の内一発が費覧の頬を掠めた。
だがそれまでである、世以子は銃に関して素人であり、ロクに狙いも定めず、
更にM36は装弾数が5発と少なく、元々護身用が主なので命中率もさほど良く無い事もあり、
世以子はM36に装填されていた.38スペシャル弾5発を費覧に向けて撃ち放ったが、
結局前述の頬に掠めた一撃のみで終わってしまった。
カチッ、カチッ、と、M36から弾が出なくなる。
ダァン! ダァン!
「あ―――」
世以子の胴体に、費覧の持つNZ75から二発の銃弾が撃ち込まれた。
「う、嘘、あ、そんな」
痛みと言うより、熱かった。焼けるように熱い。
身体の力が一気に抜けていくのを感じ、世以子は直美と同じく地面に倒れ込んだ。
費覧は勝利を確信した。だが――。
「!!」
倒れ行く世以子の背後から、黒い制服を着た、眼鏡を掛けた男が、
刀を構え自分に向かって来ていた。
慌てて銃を構え直そうとした費覧だったがもう遅かった。
「ちぃっ……ヘマしちゃった……」
ドカァッ!!
費覧の首が、宙を舞った。
◆◆◆
「直……美」
朦朧とする意識の中、世以子は直美の元へ這いずり寄った。
「せ……世以子」
「直美……」
口から血を吐きながら、直美は震える手を、精一杯の力を振り絞って世以子の顔に近付ける。
「世以子……ごめんね……酷い事言って………」
直美が謝っているのはこの殺し合いに呼ばれる前の出来事の事。
世以子は首を横に振り、泣きながら笑みを作って言った。
「良いんだよ…もう良いんだよ……私こそ……ごめん」
「……世以子ぉ……また…会えて………良かった………」
それだけ言うと、直美はゆっくりと目を閉じ、ふっと息を吐いて静かになった。
「……直美……直美ぃ……折角会えたのに……」
「…篠原」
伊東が涙を流す世以子の元へ近寄る。
銃撃された胴体からは真っ赤な血が溢れ、アスファルトが赤く染まっている。
もう手の施しようが無い。伊東は拳を握り締めた。
「……伊東さん……ありがとう……直美に…会えた」
「…ああ…ああ」
「…私……もう駄目なんだよね………」
「……」
そんな事無いと、気休めなど言えなかった。
(……おかしいなぁ……死ぬのは二回目だけど……怖いや……)
徐々に暗くなっていく視界、失われて行く身体中の感覚。
二度目となる死を迎えるが、世以子はやはり、怖いと感じた。
「…伊東さん」
「何だ?」
「……お願いが……あります」
「……」
「…岸沼君に…会ったら…助けてあげて下さい………」
か細い声だったが、しっかりと世以子は伊東に伝えた。
まだどこかで生きているかもしれないクラスメイトの岸沼良樹。
せめて彼には助かって欲しいと世以子は願った。
「…分かったよ」
伊東のその言葉を聞き、世以子は穏やかな笑みを浮かべた。
「……ありがとう……ございます……」
伊東に礼を言うと、世以子は目を閉じ眠るように逝った。
親友の元へと、旅立った。
「……」
一人残された伊東鴨太郎は、しばらく静かに、その場に佇んでいた。
【費覧@オリキャラ・再戦組 死亡】
【中嶋直美@コープスパーティーBCRF WRONG END】
【篠原世以子@コープスパーティーBCRF WRONG END】
【残り9人】
【一日目/昼/E-7市街地跡】
【伊東鴨太郎@銀魂】
[状態]良好
[装備]姫鶴一文字
[道具]基本支給品一式、インスタントカメラ(残り使用回数5)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。首輪を何とかしたい。
2:篠原君……。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※シルヴィアの外見を記憶しました。
※篠原世以子から中嶋直美、岸沼良樹、篠崎あゆみの情報を得ました。
※E-7一帯に銃声が響きました。
投下終了です。伊東が世以子を呼び捨てにしてますが
Wiki収録時に君付けにしておきます
投下乙です、こちらも投下します
「第1回放送」
◆6LQfwU/9.Mの手に嵌められている腕時計が、4時を示す。
「4時か。放送の時間だな。」
そう言うと近くにあったマイクを引き寄せ、スイッチを入れる。
『あー、ちゃんと聞こえてる?…って俺が聞いても意味ないか。まどろっこしい事は抜きにして、死んだ奴の名前言うぞ。
順番はテキトーだ。
◆Right//mko
側近
宮田司郎
◆lYiZg.uHFE
小林さくら
ヨハン・シュトラウス
パフェニー
妖怪
以上の9人だ。この中には結構強そうな奴もいたんだがな…ま、いいさ。
次に禁止エリアだが…
今から30分後にD-2・B-3・F-2…って所か。ちゃんとメモ取れよ。
お願いだから禁止エリアに引っかかって死ぬなんてのはやめてくれよ。つまらんからな。それじゃ』
【一日目/早朝/不明】
【◆6LQfwU/9.M@非リレー型BRを発表するスレ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:首輪操作機@現実
[思考・行動]:
基本:ゲームを遂行する。
1:さて、どうしようか
【◆ymCx/I3enU@非リレー型BRを発表するスレ】
[状態]:健康
[装備]:特製首輪
[所持品]:なし
[思考・行動]:
基本:ゲーム進行を手伝う。
1:眠たいや
投下終了です。
やっと放送まで行けた
投下乙です。
俺得4th>伊東のこれからに期待っ!
重要なし2nd>放送突破オメです。
では投下します
37話 たくさん集まれば怖いものはない、はず
登場人物 黄瀬涼太、灰葉スミオ、学崎強、両津勘吉、男鹿辰巳
37話 たくさん集まれば怖いものはない、はず
E-7の小学校で灰葉スミオは屋外にいた。
もうすぐ放送という事もあり落ち着かなく、人が周りにいないか心配だった。
「……エニグマ」
彼が思いついたのは謎の存在のエニグマ。
こいつのせいなのだろうか…と思いつつ周りを見渡していた。
しばらくすると二人の人がこちらに向かってきているのが見えた。
「……大丈夫か?」
少し心配だったが信頼するしかなかった。
「おーい!こっちだ!来てくれ!」
そして、舞台は変わって校舎内の保健室。
「わしの名は両津勘吉、警官をやっている」
「男鹿辰巳だ」
「俺は灰葉スミオだ、夕闇高校の1年だ」
「黄瀬涼太ッス、海常高校の1年ッス」
「学崎強だ、助留沌高校の1年だ」
それぞれ自己紹介を済ませ、それぞれ別の行動を始めた。
両津は首輪を解体し始め、スミオは夢日記を書くため就寝し、黄瀬と学崎は外を見回り、男鹿は単に寝ていた。
少し時間が経ち、両津が解体をしていると。
ザ……ザザザ―――――――――
不快なノイズ音が流れた。
「ただいまより第二回放送を始めます」
もうここにきて6時間たっていた。
「……」
両津は自分の仕事を再開した。
【一日目/11時59分/E-7小学校保健室】
【黄瀬涼太@黒子のバスケ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:乗らない、黒子っち達を探す。
1:しばらくは学崎と周りに敵がいないか探索。
2:火神っち…
[備考]
※ウインターカップ開催前からの参戦です
【灰葉スミオ@enigma【エニグマ】】
[状態]睡眠中、夢日記を書いている
[装備]なし
[所持品]基本支給品(紙1枚使用)、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:zzzz
[備考]
※エニグマの存在を知った後からの参戦です。
※夢日記に制限はありません。
【学崎強@SWOT】
[状態]健康
[装備]広辞苑@現実
[所持品]基本支給品、不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:しばらく黄瀬と探索。
2:鰯田を探す。
3:黄色服の警官(名前は知りません)に要注意。
[備考]
※鰯田が覚醒剤を打たれる前からの参戦です。
※黄色服の警官(中川)が両津の知り合いと知りません。
【両津勘吉@こち亀】
[状態]返り血(小)
[装備]コルトパイソン(6/6)(18発)@現実
[所持品]基本支給品、中川の首輪、パチンコ(20/20)@SKETDANCE
[思考・行動]
基本:警官として市民を守るが景品も気になる。
1:放送を大まかに聞きながら首輪を解体する。
【男鹿辰巳@べるぜバブ】
[状態]睡眠中
[装備]ベル坊
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:とりあえずトガシは殴る。
1:zzz。
2:古市は…まあいいか。
[備考]
※バレー勝負終了後からの参戦です。
投下終了です。
投下乙です。両津さん頑張って
投下します。俺得4th 45話 青年は牡馬の夢を見る
登場:長谷川泰三、倉持忠敏、中崎美奈、レナモン、刻命裕也
45話 青年は牡馬の夢を見る
長谷川泰三の一行は、ようやく柔らかい地面から固いアスファルトを踏む事が出来た。
「やっと街に出れたな…だけどここはどの辺なんだ?」
「長谷川さん、向こうの方に灯台が見えるぜ」
忠敏が遠方に微かに見える灯台らしき建造物を指差した。
「確かに灯台だな」
「えーと……北の方にあるから、多分この辺はエリアF-4だと思います」
レナモンが視認し、美奈がコンパスを確認し、そこから現在位置を割り出した。
「となると近くにあるのは…役場跡か。取り敢えず、そこに行こうぜ」
「ああ」
「そうですね…」
「分かった」
学校跡のあるエリアは既に禁止エリアになっている筈なので、
四人は泰三の提案でエリアE-7に存在する島役場跡に向かう事にした。
(…今思ったけど…こんな見晴らしの良い所で固まって動くのはアリか?)
泰三がふと心の中でそう思う。
ドォン!!
その疑問の答えは、目の前でレナモンが胸元から血を噴き出した事により導き出された。
(…な……撃たれた、のか……? 意識が―――あぁ―――こんな―――――)
心臓を撃ち抜かれたレナモンは、その場にうつ伏せに倒れた。
ピクピクと身体が痙攣し、アスファルトの上に赤い水溜まりが出来る。
泰三、忠敏、美奈の三人は突然の出来事にしばらく言葉を失っていたが。
ドォン!! ドォン!!
二発の、同じ銃声が響き渡り、今度は忠敏の背中から腹にかけ灼熱の槍が貫いた。
「あ゛…!」
「……た、忠敏ィ!!」
「い、嫌あああ! 倉持さ―――」
ドォン! ドォン! ドォン!
腹と口から血を流す忠敏に駆け寄ろうとする二人を銃撃が阻む。
堪らず泰三と美奈は傍の建物の陰に隠れた。
忠敏は腹を押さえ、苦しげな表情を浮かべながらその場に倒れている。
「腹が…痛ぇ」
「忠敏! しっかりしろ!」
「倉持さん!」
「……いいよもう。これ、助かんないわ」
襲い来る眠気と寒気に、忠敏は自分の死を直感した。
「馬鹿言うな!」
「…俺は、良いから…二人で、逃げてよ」
「嫌です! 見捨てられませんよ!!」
「……頼むよ……」
そう言っている間にも忠敏の腹部の銃創からはドクドクと血液が流出していく。
それを見た泰三と美奈も、もう手遅れだと分かってしまった。
だからと言って簡単に見捨てる事は出来ない。だが――――。
「……美奈、一、二の、三、で飛び出して、走れ」
「! そんな…長谷川さん! 倉持さんを見捨てるんですか!?」
苦渋の判断を下す泰三に美奈が非難の声をあげる。
「…あの出血じゃ、本人の言う通り、もう助からない」
「そんな…そんな」
「…忠敏が逃げろって言ってるんだ。それを汲んでやろう」
「……うっ、う」
「…泣くなよ美奈さん、元々赤の他人だぜ俺ら。泣かなくても良いんだよ」
「でもっ…」
ドォン!
「……もう、猶予無いよ。早く、行ってくれよ」
「……分かった」
「ううっ……!」
「美奈、行くぞ。一、二の……三!!」
泰三の合図で、泰三と美奈は建物の陰から飛び出し島役場の方角へ全力で走った。
「おっと…逃げるかよ」
廃車の陰から、自動小銃H&KHK91を携えた長身の少年、刻命裕也が現れ、
逃走する二人を追跡に入る。
途中で、虫の息の男と、既に動かなくなっている黄色い狐のような謎の生き物に視線をやる。
自分は銃に関しては素人だが、意外と当てられるものなのかと、刻命は感心していた。
「ラーン、ラビットラーン! アハハハハ!」
笑いながら、刻命は前方に見える二人組の背中を追った。
「……長谷川さん、美奈……頑張ってくれよ」
もはや視界は暗く聞こえる音も遠い。
忠敏はいよいよ死の瞬間を迎えようとしていた。
「…あぁ……もう一度、馬にケツ犯されたかったな……」
馬の極太に後門を激しく掻き回された時の至上の快感をもう味わう事が出来ないと思うと、
それだけがとても心残りであった。
「………あー……あの世に……オス馬は…いるのかねー………」
それが忠敏の最期の言葉となった。
【レナモン@デジモン 死亡】
【倉持忠敏@オリキャラ・男 死亡】
【残り7人】
【一日目/昼/F-4市街地跡】
【長谷川泰三@銀魂】
[状態]肉体疲労(中)、島役場方面へ走っている、悲しみ
[装備]木刀
[道具]基本支給品一式、無病息災のお守り
[思考]
1:何が何でも生き残る。
2:忠敏…レナモン…。
3:美奈と共に襲撃者(刻命裕也)から逃げる。
[備考]
※原作二年後ショック編以降からの参戦です。
※倉沢ほのかの外見を記憶しました。
※倉沢ほのかの言った「裕也君」が名簿に乗っている「刻命裕也」ではないかと思っています。
【中崎美奈@オリキャラ・女】
[状態]肉体疲労(中)、島役場方面へ走っている、悲しみ
[装備]トンプソンコンテンダーピストル(1/1)
[道具]基本支給品一式、5.56o×45NATO弾(30)
[思考]
1:殺し合いから脱出したい。
2:倉持さん…レナモンさん…。
3:長谷川さんと共に襲撃者(刻命裕也)から逃げる。
[備考]
※長谷川泰三の話の中の少女(倉沢ほのか)の言っていた「裕也君」を、
名簿の「刻命裕也」ではないかと思っています。
【刻命裕也@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好、長谷川泰三と中崎美奈を追跡中
[装備]H&KHK91(13/20)、
[道具]基本支給品一式、H&KHK91のマガジン(5)、S&WM686プラス(7/7) 、
.357マグナム弾(21)、S&WM629クラシック(6/6) .44マグナム弾(12)、クロスボウ(1/1)、
クロスボウの矢(15)、サバイバルナイフ、スペツナズナイフ(2)、数字の羅列が書かれた紙
[思考]
1:殺し合いを楽しむ。
2:前方の二人(長谷川泰三、中崎美奈)を追う。
[備考]
※Cp3にて持田由香と遭遇する前からの参戦です。
※浅井きらら、シクルゥの装備を回収しました。
※F-4一帯に銃声が響きました。
※F-4市街地跡にレナモン、倉持忠敏の死体及び所持品が放置されています。
投下終了です。
投下します。俺得4th 46話 導かれしバカたち
登場:刻命裕也、神無月紗斗、魔狼エルンスト
46話 導かれしバカたち
「……どこへ行った?」
刻命裕也は先程まで追っていた二人の姿を捜していた。
見失う事は無いと思っていたが、見失ってしまったのだ。
「…まあ、行きそうな場所は見当付くけどな」
裕也はこの市街地に島役場跡や病院跡と言った目立つ施設が多く存在する事を思い出す。
学校跡もあるが既に立入禁止エリアになっている筈。
もし地図に詳細が記載されていないそ辺りにあるような廃屋や廃墟に入っていたら話は別だが、
恐らく役場跡や病院跡に向かえば遭遇する可能性は高いだろう。
「……?」
ふと裕也は北方向の道路の向こうから、一つの影が走ってくるのを確認した。
(何だあれは…犬? いや狼か?)
どうやら紺色と白の毛皮を持つ、かなり大きな狼のようだが、
殺気立たせて自分の方へ走ってくる。
(あれも参加者か? まあ良い…どうも俺を襲う気みたいだ、なら――)
刻命は自動小銃H&KHK91の銃口を狼に向け、引き金を引いた。
ドォン! ドォン! ドォン!
だが、放たれた音速の弾丸をその狼は難なくかわしてしまう。
「何て奴だよ…!」
少し焦りの色を見せた刻命は連続して引き金を引くが、やはりかわされる。
そして、
「ガアアアッ!!」
かなりのスピードで、狼が刻命の喉元目掛けて飛び掛かった。
ガキィッ!
だが間一髪、刻命はHK91を盾に狼の牙を防ぐ。
しかし衝撃で後ろに倒され、刻命はHK91を手放してしまった。
狼の強靭な顎により、HK91は簡単にレシーバーからくの字に折り曲げられ使用不能にされた。
「くそ…まずいな、これは」
鉄くずと化したHK91をアスファルトに吐き捨て、刻命を睨み付ける狼。
狼との間合い、そして狼の俊敏性を考えると刻命が予備の武器を取り出す前に、
狼が刻命を八つ裂きにするのが早い。
万事休すか―――流石の刻命も諦めかけた。
だが―――背後からも殺気を感じた。
「ッ!!」
咄嗟に刻命は身体を横に跳ばした。
ダァン!
「ギャヒィッ!!!」
一発の銃声と共に刻命の前の狼が悲鳴を上げてのたうち回る。
「!! え、エルンスト!!」
刻命の背後に回っていた狼――エルンストのマスター、神無月紗斗が悲痛な叫びをあげた。
刻命の背中を狙った紗斗の銃は、標的が突然身体を横に跳ばした事により、
射程の線の上にいたエルンストの右目から後頭部にかけて銃弾が貫いてしまった。
右目を失い、脳漿と血を撒き散らしていたが、使い魔であるエルンストは、
マスターである紗斗が死ぬか、一定時間紗斗と性交しない限り死ぬ事は無い。
「うぐ、ああああ、目が、目があああ! マスター酷いですよおおお」
「ごめんなさい! ごめんなさい! だって相手が急に横に動いたから…」
「痛い、痛い…ああ、俺の脳みそが飛び散っているぅ! 子犬の時苦労して覚えた
九九とおばあちゃんの家のタンスの中身の記憶が飛んでしまいましたよぉ……」
「九九は良いとしておばあちゃんって? おばあちゃんいるの?」
「いますよ一応…う、うわああ脳みそ落ちるうううう! あああ、香川県の県庁所在地どこだっけ!?
方程式の解き方! 日本の初代総理大臣って誰だっけ!? 気持ち良くなってチ○コが大きくなるの、
何て言うんだっけ!? 記憶がああ! 記憶がどんどん消えて行くううう!!」
「エルンストー!」
「マスター!! 助けて下さい!!」
「何コントやってんだお前ら」
痺れを切らした刻命が、デイパックからS&WM686プラスで紗斗とエルンストを銃撃した。
「…結局…私達は…ネタ要員……なんだね」
「……そんな事無いです…俺達、輝けたと思いますよ…マスター」
「そう…かな……うん…そう思う事に……しよう」
「…何これ」
呆れたような表情を浮かべる刻命一人が残された。
【神無月紗斗@オリキャラ・女 死亡】
【残り6人】
【魔狼エルンスト@意思持ち支給品 活動停止】
【一日目/昼/F-5市街地跡】
【刻命裕也@コープスパーティーBCRF】
[状態]肉体疲労(中)、呆れ
[装備]S&WM686プラス(0/7)
[道具]基本支給品一式、H&KHK91のマガジン(5)、.357マグナム弾(21)、
S&WM629クラシック(6/6)、.44マグナム弾(12)、クロスボウ(1/1)、
クロスボウの矢(15)、サバイバルナイフ、スペツナズナイフ(2)、数字の羅列が書かれた紙
[思考]
1:殺し合いを楽しむ。
2:……何これ。
[備考]
※Cp3にて持田由香と遭遇する前からの参戦です。
※浅井きらら、シクルゥの装備を回収しました。
※F-5一帯に銃声が響きました。
※H&KHK91は破壊され、F-5市街地跡に放置されています。
投下終了です。
>>208 言われて、03と04に全くセリフがないのに気がついた! (今更かよっ!
して、罪ロワイアル、又は地味ロワイアル、ちょいと投下しやす。
【1日目・深夜・寂れた作業場】
廃工場、というと多少大げさだ。
古びた作業場、と言えば、成る程しっくり来る。
高樹朝子は、そこの地面に座らされている。
正座で、だ。
その横にも1人、猪首で背の低い男が、やはり朝子同様に座らさせられている。
「ああ? だから何やったんだよ? おめーはよ?」
甲高い声の恫喝。
壊れた天井から漏れる月明かりに、男が手にした鈍い鉄塊が浮き上がる。
男は、名を庚山啓一と名乗った。
ヤクザ、だそうである。
その真偽は分からぬが、粗暴で知性の無い言動を観れば、誰もがそうだと信じるだろう。
又、襟足を長めに伸ばし後ろになでつけた髪と、安っぽく派手な柄シャツも、この男のタチの悪さを主張しているように思えた。
男の語った裏社会での武勇伝など、アサコには全て分からぬものだったが、それでも男の言うことを聞かねばならぬ理由があった。
それが、拳銃だ。
目覚めてから。
事態が飲み込めず、どうすれば良いかも分からず、ただとにかく、広い草原の真ん中にいる事が怖くて、隠れ潜むように彷徨い歩いた。
そしてようやく見つけたこの古びた作業場へと、アサコは吸い込まれるようにして入る。
そこで、既に1人の男が正座をさせられ、頭に向けて拳銃を突きつけられているのを見て、すぐさま逃げるという判断も出来ないまま、命令されたとおり地面に座ったのだ。
逃げれば、撃つ。
言うことを聞かなくても、撃つ。
ケイイチはそう2人に宣言した。
とにかく今この場において、2人ともそれを覆すだけの力を持っていなかった。
今、ケイイチに詰問されているのは、その後慌てふためきながら走り込んできた、小太りの男だった。
趣味の悪いゾンビのイラストがプリントされたTシャツに、迷彩柄のハーフパンツ。
一見するとケイイチと同類に思われたが、拳銃を向けられてすぐさまお手上げになる辺り、見かけ倒しの小心者なのだろう。
「だから、その、車…で」
「轢いたンか?」
「ダチが…助手席で……」
途切れ途切れに出てくる言葉から察するに、車で事故を起こし、同乗していた友人を死なせてしまった、という事らしい。
「ンだよ、ダセェなてめぇ」
蹴り飛ばす真似をして、小太りの男を座らせる。
ひ、っと声を上げて慌てて座る姿は、本当に情けなくみっともなかった。
だが ―――。
アサコは思う。
彼の言葉が真実ならば、彼は私とは違う。
彼は確かに友人を死なせたのだろう。
私は、違う。
私は、死なせたのではない。殺したのだ。
事故で、友人を死なせた男。
自らの手で、人を殺めた女。
その2人が、何故か同じ島に誘い出され、「咎人」「殺人者」と一括りにされ、さらにはこうやって銃で脅され座らされている。
あまりにも。あまりにも、おかしな話だ。アサコはそう思う。
「…っち、まあ、しゃあねぇか」
作業台らしき机に寄りかかりつつ、銃で一堂をねめ回し、ケイイチはそうボヤく。
「コロシをやったのは3人のウチ2人…。しかもしょっぺえ内容だしな。
まあ、全部が全部俺みたいな武闘派連中だったら、やってらんねぇけどよ」
ヒヒヒ、と笑う。
コロシをやったのは内2人。
その言葉に、アサコは隣の小男を見る。
彼も、事故や過失ではなく、殺意を持って人を殺したのであろうか?
小男はしかし何の反応も見せずに、ただじっと暗い目をして座っているだけだ。
その男の向こうにいる、先程の小太りの男と目が合う。
小太りの男の方は、先程の「内2人」という言葉に、アサコと小男の2人を見ていたのだ。
怯えと、戸惑いが、その細い目の中に現れていると、アサコはそう感じ、顔を伏せた。
「ま、いいだろう。おめぇら、これから俺が言う事をよぉ〜っ…く聞けよ」
改めて、ケイイチがそう宣言する。
「俺たちはチームを組む。分かるか? おい」
不意に出たその言葉の意味を、三者三様に受け止めようとし、しかしすぐには理解できなかった。
「鈍ぃな、バカが。
この島に今何人の人殺しが居ると思ってんだ? それを1人で片っ端から片付けるなんて、しち面倒くせぇ真似、やってられっか?
だからよ、組むんだよ。手分けして殺して回りゃ、労力は少なくて済むだろ?」
何を言っているのだろうか、この男は。
アサコには理解できない。
「手分けして」等と、まるで鬼ごっこか何かをするときのように気軽に言う。
手分けして? 何を?
殺して回る? 誰を?
分からない。アサコには分からない。この男の言っていることが、ではない。この男の思考が、アサコには分からない。
手分けして草むしりをしましょう。手分けしてお掃除をしましょう。
まるでそう言うのと同じ様な感覚で、手分けして殺して回りましょう、と、そう言ったのだ。
他の2人も、同じように感じたのだろう。
小太りの男は、アサコ達とケイイチを交互に見ている。
もう1人の小男は、確かに相変わらず姿勢も変えずに座っているが、僅かにその短い首を、さらに縮こまらせた(ように感じた)。
「な、単純な、算数の話だわな。今ここに4人いる。二組に分かれて…そうだな、北と南に行く。
んで、協力しながら殺してく、と。そうすりゃ労力は四分の一だぁな」
ケイイチの表情は、陰になってよく見えない。見えないが、それでもアサコには、その痩せて凶暴な顔が、薄ら笑いを浮かべているのが見えるようだった。
おかしい。この男は根本的におかしい。何から何まで…異質だ。
逆らう、とか、異議を唱える、とか、そういう気持ちが全く沸き上がらなかった。
怖いから、銃を持っているから、というだけではない。
何を話しても、通じるわけがないという断絶を、アサコは感じていた。
ただし、この判断は、後に些か変わることとなる。
ケイイチは、小男と小太りの2人から、まずはそれぞれのポイントを奪った。
そしてその2人に、「行けよ、デブ、チビ」 と言って、外へと追いやる。
昼の12時にもう一度ここへ来い、と言ったが、そのときどうするつもりだというのか。
恐らく、また2人の持っているポイントを奪う気だ。
組む、だの、チーム、だのと言っているが、そんなものじゃあない。
鵜飼いの鵜のように、獲物を捕ってこさせて、それを奪う。そのつもりなのだろう。
言うことを聞けば殺さないでやる。そう言った。そう言ったが、そんなものが信じられるわけがない。
ポイントを奪い尽くしたら、用済みなのだ。殺すつもりに決まっている。
アサコはそう、現実味のないまま考えていた。
どうせ殺されるならいっそのこと…とは、もはや考えられない。
窮地に追いやられ、一か八かで決死の戦いを挑む、なんてのは物語の中だけの英雄的行為で、現実の人間はそうはいかない。
追いやられ、虐げられても尚、何もせず運良く助かる可能性に縋る。
そういうものだ。
まして、アサコには、今そうまでして生き延びたいという欲求が無い。
死ぬならば死ぬでも構わない。そういう自暴自棄な気持ちの方が強い。
いや、自分のような愚かな女は、死んだ方がマシなのだ。そうも思う。
不倫の果てに、男に騙され、挙げ句相手を殺してしまう。
そんな馬鹿な女に、生きる価値も意味もありはしない。
「おい、立てよ」
ケイイチが、銃を突きつけてそう促す。
こんな馬鹿な女1人になっても、銃で脅しつけているのは、決して油断をしないという証明だろうか。
のろのろと立ち上がり、外へ向かって歩き出そうとするのを、ケイイチが留めた。
「違ぇよ。乗れ」
示した先は、先程の作業台。
それで、ケイイチの意図が分かった。
「…いや」
意図せず、そう声が漏れた。
怯えたその声に嗜虐心を刺激されたのか、ケイイチはへらへらと下卑た笑みを浮かべ迫ってくる。
「おいおい、俺たちゃこれからチームを組むんだぜ? 一心同体、って奴よ。
嫌がることじゃねぇだろ? あ?」
後じさるが、その腕をつかまれ、作業台にうつぶせに押し倒される。
右手に銃を持ったまま、左手でアサコの尻をなで回し、スカートを捲り上げ股の間を乱暴にこね回す。
愛撫、等というものではない。ただ単に、壊れても良い玩具を弄り回している。そんな手付きだ。
下着を腿まで下ろすと、露出した陰部をまたも捏ね回す。痛い。ただ痛い。身を捩って身悶える度に、後頭部に鉄の塊がごつごつと当たる。
「でけぇケツだな、おい。ケツまでボーボーじゃねぇか。ま、嫌ぇじゃねえぜ、そーゆーのよ」
言いつつ、かちゃりと音がする。
ベルトをゆるめ、ファスナーを下ろしている。
本気なのだ。
本気で、するつもりなのだ。
こんなときに。いや、こんなときだからなのか。
この男は、アサコをねじ伏せ、蹂躙するつもりなのだ。
アサコは半ば恐慌状態になりながら、はっきりとその事が分かった。分かって尚、何も出来ぬ事に絶望していた。
大きな音がした。
ばこん、というその音は、作業場の中に大きく響いた。
不意に、身体に掛かっていた重さが消える。
続けて、何度も何度も、音が聞こえた。
目の端に映る光景の中、暗い闇の中、何かが高く掲げられ、振り下ろされる。
数回、数十回ほど続く、規則正しい音と、規則正しい悲鳴。
暫くしてそれら全てが止み、うめき声とも悲鳴ともとれぬ声が、再びざくりと地面を抉る音と共に聞こえなくなると、後には2人の人間の荒い息だけが残された。
自分と、もう1人。
暗闇で、ぬらりとした赤い飛沫を浴び、血に染まったスコップを手にした、1人の男。
その男の姿が、壊れてトタン屋根の剥がれた天井から降り注ぐ光に照らされ、息を吐きながら立っていた。
【参加者資料】
高樹朝子 (タカギ・アサコ)
女・31歳・教員
罪:痴情のもつれの末の殺人
ポイント:100
庚山啓一 (コウヤマ・ケイイチ)
男・24歳・組織暴力団の準構成員
罪:薬物の過剰摂取を促しての暴行過失致死
ポイント:300
【死亡】
【1日目・夜・谷間の小径・須鹿満千夫】
よろめきもつれる脚に、なんとか力を込めて、緩やかな坂道を走る。
走ると言うより、よろめくという方が正確だろうが、本人としては走っているつもりなのだ。
下生えの草が脚に絡まる。それを無視してさらに走る。
いつ、後ろから撃たれるか。そう考えると、足を止める事など出来ない。
はじめの場所、つまりは、例の鉄の棺から起きた最初の場所で、独りの中年と少女を見かけた。
蹲り、這い蹲っていた茂みの中から様子をうかがうと、そこに居たのは、まるで絵本か何かから出てきたような、女の子だった。
彼女が、中年の男の顔を伺うようにして声を掛ける。
中年男は、何を考えているのか、惚けたようにして少女を見ている。
いや、見ては居なかった。どうやら何かを思い出しているのか、或いは見とれているのか。
視線は少女に向いているのに、少女のことは見えていなかったのだ。
何故そうだと分かったか。
少女はごく自然な動きで、中年男の足下に置いてあったバッグの、その口からはみ出た木の柄を握ると、それを引き抜いた。
それは、錆びた鎌だった。所謂、草むしりなどに使う、小さな鎌。
持ち手の具合を確かめるように数度握りしめると、それを何のためらいもないかの素振りで、中年男に対して振るったのだ。
男は、それでも何が起きたのか把握できておらぬようで、再びの少女の鎌を受ける。
そこでようやく、ひぃ、とも、ひゃあ、ともつかぬ、息の抜けるような声をあげて、よたよたと走り出した。
少女はそれを追う。
そして、ミチオも又、追い立てられるかによたよたと走り出す。
中年男は、ミチオの潜んでいる草むらの方へと逃げてきたのだ。
ミチオが走る。
その後ろを、中年男が逃げる。
そして、恐らくその後ろを、あの少女が追っている。
ギャングスタもどきの小太りの男の後ろに、くたびれた中年男が走り、その後ろをフリルの付いたドレスを着た少女が、錆びた草刈り鎌を手に追いかけてくる。
傍目に見れば、どうしようもなく間抜けで、現実味のない光景だったろう。
だがしかし、ミチオは必死だ。必死で走り、逃げまどっている。
そのミチオがビクリと立ち止まったのは、谷間になった獣道の途中で、だ。
パン、と高い音。
初めて聞く音であった。
しかしその、初めて耳にする破裂音が何なのかは、ことこの状況では、容易に見当が付いた。
銃声。ドラマや映画のそれに較べて、遙かに軽い、まるで風船が割れたようなその破裂音は、銃声なのだ。
ミチオは慌てて、径の横にある木の陰へと入り、また四つんばいになって茂みを掻き分ける。
とにかく、その誰かに見えない場所にいかねば。
自分が撃たれたのかどうかも分からぬのに、そう思った。
そう思ったはたからさらにパン、パンと音がして、ミツオは速度を上げて這い進んでいった。
【1日目・深夜・寂れた作業場・須鹿満千夫】
開けた丘の上に差し掛かり、ミチオは出るべきかどうか迷う。
迷うが、この丘を進まなければ、背後の雑木林から銃を撃った何者か、或いはあのフリルを着た少女が、追いかけ迫ってくるかもしれない。
そう思うと、居ても立っても居られない。
立ち止まり逡巡したのは数秒。ば、っと大股に走り出す。
走り出して、丘の高いところに着て、ミチオはほっとする。
建物が見えたのだ。
半ば廃屋のようなその建物に、ミチオは何とか駆け込もうと必死になる。
とにかく遮蔽物がある事が有り難い。
そう思って入ったはなから、今度は拳銃の銃口を向けられることになる。
ケイイチと名乗った、いかにも粗暴そうな男に言われ、ミチオは正座をさせられている。
ヤクザだ、という。見た感じ、痩せて貧相な体つきだが、そう言われると何とも言えぬ凄味があるように感じられ、ミチオは目すら合わせられなくなる。
拳銃を片手に、ケイイチは得々と語り出す。
仲間になれ、手分けをして他の連中を殺そう。
多分、大きく口を開いていた。
ぽかん、とするとはこのことだと思う。
何を言っているんだ、この男は? そう思うが、口には出来ない。
混乱した頭の中の奥、その一部が妙に落ち着いて冷静に、男の言葉を咀嚼する。
なるほど、こいつ、俺たちを手下にしてポイントを集めさせる気だ。
1人100点持たされているポイント。終了時には、100万円分になるという話。
馬鹿げた殺人ゲームの賞金にしては、安い。
いや、ミチオも含め (そしてさっきの言によれば先に座らせられていた2人も)、この殺人ゲームに参加させられているものが皆殺人者だというのであれば、成る程殺人者の命など安いものなのだろう。
だが、そういう問題ではない。
安いから、高いから、という問題ではない。
即物的というかなんというか、疑いもせずそれに乗ることも含めて、ミチオにとってこの男は、異常な人間だった。
誰が好きこのんで、人を殺すものか。
そう思うが、しかしではどうすれば良いのか?
男は、二組に分かれる、と言った。
ミチオと、横にいる小男。そしてケイイチとその向こうの女。
南北に別れて殺して回り、昼の12時にもう一度ここへ来い、という。
そして、ミチオ達がちゃんと戻ってくるようにと、今持っている100ポイントを取り上げた。
0点のまま逃げ回っていても、終了時にはまず基本の100ポイントが取り上げられる。
100ポイントが無ければ、元の生活には戻して貰えないという。
それはつまりどういう事か?
考えたくない。考えられない。
こんな殺人ゲームを企画する者達だ。それがただ単に「帰れない」というだけのものとは、とうてい思えない。
となれば、誰かを殺して少なくとも100ポイントを奪うか、やはりここに戻ってきて許しを請うか……。
どちらも、考えたくなかった。
「行けよ、デブ、チビ!」
追い立てられるようにして、ミチオ達は作業場を出る。
またもどたどたと走り出し、小男と連れ立って外へ出て、ミチオはとにかくまずは、この作業場から早く離れたかった。
しかし。
数メートル走ったところで、もう1人の小男が側にいないことに気付く。
振り返ると、小男は外に出てはいるが、まったく作業場から離れていない。
建物の周りをうろうろとぶらついているのだ。
早く逃げたい。ミチオはただそのことだけを考えていた。しかし、ケイイチに指定されたこの相方は、何をのんびりしているのか、逃げる気は無さそうだ。
恐る恐る、再び作業場に近づく。
小男は何かを探しているようだった。何を探しているか分からないし、何で探しているかも分からない。何かを落としたのか、とも思ったが、それを問うのも躊躇われた。
「自称…ラッパー」
視線も向けず、小男がそう語りかけて来た。
「じしょ…自称、じゃねー…よ」
反射的にそう返すが、思いの他声が響き、小声になる。
「友達、殺したの?」
さして大きくないボリュームの声だが、やけに通って聞こえる。
言われて、ケイイチの言った事を思い出す。
3人のうち、ミチオ以外の2人は、事故や過失ではない。殺し、をしたのだという。
「あれ…は、けど…事故…だけど……」
殺した。
その事を思い出し、ミチオはまた、頭がぐらぐらし始める。
「須鹿満千夫。男、23歳、無職。
罪、交通事故による過失致死。
備考、自称ラッパー。
間違いない?」
小男がそう続けた。
ミチオはその言葉が浸透するのに時間が掛かった。
「間違いない?」
重ねて問われ、うんうんと首を縦に振る。言葉が出ない。自称、は余計だが、確かにその通りだ。
そこで漸く、小男は地面に落ちていた何かを拾い上げてから、上を向いてぼそりと呟く。
「じゃあ、やっぱあいつはヤクザじゃない、か…」
ミチオには全く脈絡の分からぬ流れだったが、小男はそれで何かを納得したようだった。
暫く、空を見上げたまま思案して、それからやおら背を伸ばし、手に持った棒状の物、――― 土の付いたスコップだ ――― を持って作業場の中に入っていく。
何を、する気だ?
ミチオがそう疑問に思ったそのとき、ばこん、という大きな音が聞こえてきた。
【1日目・深夜・寂れた作業場】
ばこん、という大きな音がした。
ぐらん、と頭が揺れる。
痛み、というより衝撃で、音が頭蓋の中をはね回っているようだった。
多分、数歩よろめいた。よろめいたことが自覚出来た直後に、再び衝撃が響く。
鼓膜の中でうわんうわんと増幅されたものが、三半規管を通じて脳を揺らす。
熱い。耳から、顎から、そして後頭部と、熱が広がる。
目の前に黒い壁があった。地面だ。倒れていたのだ。ばたばたと手足を動かし…たつもりになり、横目に背後を見る。
人が居た。小さな黒い影が、月明かりの逆光に浮かび上がる。
貌は見えない。見えないが、こいつはさっきのチビだ、と分かった。
おかしい。こいつとは組んだはずだ。瞬間そう疑問が浮かんだが、すぐに真っ赤な膜に覆い隠され、そのまま潰される。
ケイイチは、幼い頃からほとんどの場面で、間違えた選択をし続けてきてしまった。
その結果この島へ来て、人を殺せと命じられ、そしてまた、ここで命を落とす事となった。
最初に間違えたのはいつのことなのか。
酒乱で貧乏な父親の家に生まれたことか。小学校の頃に友達の格好良い筆箱が羨ましくて盗んだことか。
中学の頃に唯一仲の良かった友人が虐められているのを、見過ごして逆に虐める側に付いたことか。ほとんど不良しか居ない工業高にしか入れず、そこも半年で中退したことか。
先に中退した先輩のつてで、ヤクザの下働きで金を稼ぎ始めたことか。そこで扱っていた商品に手をだし、あまつさえ横流しをしてしまったことか。その結果、人を殺したことか。
瞬時に浮かんでは消えていったそれらの記憶が走馬燈というものなのかどうか、分かりはしない。分かりはしないが、やはりどれもこれも、ろくなでもない記憶ばかりだった。
最初に間違えたのはいつのことなのか。
誰からも答えを得られぬまま、ケイイチは喉からちをごぼりと吐き出し、数度痙攣して絶命した。
静かだった。
静かなこの空間に、荒い息だけが微かに響く。
ミチオは、今度ばかりはまるで動けずに、ただひっくり返りそうな胃の痙攣だけが彼を現実に繋ぎ止めている。
殺した。間違いなく、あの小男はひょろりとしたヤクザを、殺した。
泥の着いたスコップを手にして、のっそりと作業場の中へ戻る。
どうにも出来ず、まごついているウチに、大きな音がした。
逃げたい。ミチオは瞬時にそう思った。逃げたい。しかし、何故だか脚がまともに動かない。
へたり込むよう、這い蹲るようにして、何とか手足を動かしていると、結局大きく開いた作業場の入り口の前に来てしまった。
そして、見た。
女が、作業台の上に居た。乱れた髪と服に、露わにされた乳房と太腿が、月明かりになまめかしく映った。
しかし、その目は大きく見開かれ、地面のある一点を見つめている。
そこに、それがあった。
赤黒い色に染まる、見覚えのある安っぽい柄シャツ。
ついさっきまで生きていたはずのモノ。
今度こそ、ミチオは一歩も動けなくなった。動けず、ただ息が苦しくて、喘いでいる。
女がいつの間にか居なくなっていたが、そんなことはどうでも良かった。とにかくミチオの視界にあるのは、あの赤黒く染まった痩せたヤクザだったものと、その傍らでスコップを杖代わりにして荒く息をしている小男だけだった。
数分、或いは数十分。
どのくらいの間か分からぬが、時間が止まったかのようにそうしていた。
気がつくと、スコップを持った小男は、ミチオの正面に来て座り、相変わらずの暗い目でこちらを見ている。
蛙に似ているな、等と不意に思った。座り方もあるし、平たく丸い顔と、少し離れ気味の目が、両生類のそれを連想させる。
そう言えば、ひょろりとしたあのヤクザは、何とはなしに蛇のような印象もあったかもしれない。となると、蛇に丸呑みにされる前に、蛙がその首を落としたという事か。
そんな事を呆然と、そしてとりとめなく考えているこの時点で、既にミチオは当初の混乱からは落ち着きつつも、同時に現実感を失っていたのだろう。
目の前のこの蛙じみた小男は、ついさっきスコップで人を殴りつけ、さらには喉を切り裂いて殺したばかりだというのに。
「…モトヤマ、だ」
ミチオの意識が自分に向けられていることに気がついたのか、男は口を開く。
数秒考えて、それが自己紹介なのだと言うことに気付く。
「俺は、アンタと違う。事故じゃない。俺の意志で、人を、殺した」
ゆっくりと、けれども明確に、一音一音を区切るように、そう語る。
ひぐ、と、息を飲み込む。
殺した、というその言葉が、急に重く、現実味を帯びてきた。
「さっきの、あの女…。アイツも、だ。アイツは、惚れた男にダマされて、揉めて、殺した。まあ、痴情のもつれ、ってヤツだ」
一瞬、僅かに悩ましい様な表情をして、それからまたゆっくりと言葉を探す。
「コウヤマ…この男は、ただのチンピラ。ヤクザってのは嘘だ。盃貰ってるわけじゃない。武勇伝も、まあ多分大嘘だ。カチコミだので斬った張ったしてたわけじゃない。
多分、ドラッグの売人か何かやってて、その流れで、誰かに無理矢理吸わせるか何かして、殺しちまった。
馬鹿なチンピラ…ってとこだろ」
ミチオは思い返す。そう言えば、さっきといい、成せこのモトヤマという男は、人のことをこんなによく知っているのだろう?
その疑問に答えるように、男は来ていた自分のベストの内ポケットから、手帳を取り出す。
「どーもね。この企画運営している奴らは、何か含みがあるんだかな…。
俺のバッグに、こんなもんが入ってた」
見せられたそれの表紙には、「参加者情報」 と書かれている。
バラパラと捲られるその中身は、名簿のように人名と、いくつかの情報が書かれており、そこには自分の名前も、さっきのケイイチという男の名前もある。
庚山啓一 (コウヤマ・ケイイチ)
男・24歳・組織暴力団の準構成員
罪:薬物の過剰摂取を促しての暴行過失致死
「俺、についての情報も正しかったし、アンタやあの女に関しても正しい…みたいだった。
となれば、まあこのコウヤマに関しても、ヤツ本人の口から出た事より、このリストの方が恐らく正しい…だろ?」
そう、なのだろう。唐突に1人2人、或いは数人に関してのみ嘘情報を入れておく、というのも何か不自然だ。嘘を書くならこんなものを渡す必要は無い。いや、混乱させたいだけかもしれないが、そこまでややこしく、裏の裏まで勘ぐろうというのは、ミチオには出来ない。
「だから、こいつは、排除した」
その言葉に、得体の知れぬぞっとした響きを感じ、ミチオは少しだけ後じさる。
「…お前は、殺さんよ」
その僅かな動きを感じ取ってか、モトヤマが言う。
「お前は、俺のストーリー上、殺さない。あの女も、さ。
俺のシナリオじゃ、俺が殺すのは、こいつみたいな、他人を殺して稼いでやろう、と考える。そんなヤツだけだ」
なんで? そう口から出そうになるが、声がかすれて言葉にはならない。
ならないが、モトヤマはその疑問を読み取ってか、続けてこういった。
「この話は、最初に俺が考えた。だから、俺がエンドマークをつける」
ミチオにとってその答えは、ますますこの男を不気味で理解不能な存在にするものにしかなっていなかった。
【参加者資料】
須鹿満千夫 (スガ・ミチオ)
男・23歳・無職
罪:交通事故による過失致死
備考:自称ラッパー、ゾンビT
ポイント:0
元山洋 (モトヤマ・ヒロシ)
男・38歳・小説家
罪:知人女性の殺人
備考:参加者情報のリスト、スコップ、改造トカレフ
ポイント:300
以上、2編投下に御座います。
投下乙です。
投下します。俺得4th 47話 いっそ朽ちた箱舟に
登場:上杉憲顕、伊東鴨太郎、長谷川泰三、中崎美奈
47話 いっそ朽ちた箱舟に
「おーい樹里…………あ、あぁ!?」
首輪の解析を一度中断し見張り役を任せている北沢樹里の様子を見に、
島役場一階ロビー跡にやってきた妖狼上杉憲顕が見たものは、
変わり果てた樹里の姿だった。
「な、何だ、何で、死んでいるんだ…!?」
樹里は目を開いたまま、床に仰向けに倒れ息絶えていた。
外傷は見当たらず、襲撃を受けたに痕跡も見当たらない。
「……?」
要するになぜ樹里が死んでしまったのか、憲顕には全く理解出来なかった。
「……上杉さ、!?」
「伊東さんか…」
島役場へと戻った伊東鴨太郎は、目の前の光景に我が目を疑う。
「北沢君!? …し、死んでいる、一体何があったんだ」
「分からない…様子を見に来た時には、もう…」
「誰かに襲われたのか…? いや、それにしては傷が見当たらないな」
「侵入されたような痕跡も見当たらないんだ」
「……気味が悪いな……とにかく、北沢君をこのままにしておく訳にもいかないな」
「ああ…」
樹里の死因が気になったが、それより樹里の死体を放置にしておくのはまずいと考え、
伊東と憲顕は樹里の死体を適当な部屋まで運んだ。
そして再びロビーに戻った所で、憲顕がふと気付く。
伊東と共に行動していたはずの少女――篠原世以子の姿が見当たらない。
「伊東さん、一緒にいたあの女の子は――?」
「……篠原君は、友達に会う事が出来た」
「そ、そうか……いや、その篠原は」
「…死んだよ」
「なっ……!?」
「襲撃されてね……その友達と共に、殺された。その襲撃者は僕が始末したが」
「何てこった……クソッ」
どんどん仲間が減っていく事にやり切れない思いを抱く憲顕。
一刻も早く首輪を何とかしなければならない。
「……首輪はどうなっているんだ?」
「…ああ…それは………ん?」
「はぁっ…はぁ…ああ? 先客がいたのか?」
「ハァ…ハァ…」
島役場に新たな二人の参加者が訪れる。
サングラスをかけた男と猫耳尻尾の女性。
二人共何かから逃げてきたのだろうか息を切らしていた。
(ありゃ真選組の隊長制服だな…だが見た事ねぇ顔だ…)
サングラスの男――長谷川泰三はここに来て初めて見覚えのある格好の人物に出会った。
もっとも伊東鴨太郎については彼は何も知らなかったが。
「お、俺達は殺し合う気は無い。襲われて、逃げてきたんだ」
「し…信じて、頂けますか?」
「……どうする? ああ言っているけど、伊東さん」
「……分かった。信じよう」
伊東と憲顕は長谷川泰三と猫娘――中崎美奈を仲間に加える事にした。
◆◆◆
自己紹介の後、憲顕は伊東、泰三、美奈に突然筆談を命じる。
何事が分からない三人に憲顕は自分のデイパックからメモ帳と鉛筆を取り出し、
前足で器用に文字を書き連ねた。
『いいか、これから首輪を調べて分かった事を話す』
『まず一つ、盗聴されてる』
その一文に三人が驚く。
首にはめられた首輪に備わっているのは爆破機能だけでは無いらしい。
『つまり参加者間の会話は主催者に筒抜けになっているって事か』
『ああそうだ長谷川さん』
『要するに首輪解除についての話は可能な限り口にはせず、
筆談で行うべき、と言いたいんだな』
『そうだ。伊東さん。それに長谷川さんと中崎さん』
参加者間の会話が筒抜けになっている事を考慮すると、
首輪についての話題を口にする事は非常に危険と推測された。
殺し合いを破綻させ兼ねない行動なら主催側はどんな手を使ってでも阻止しようと
するだろう――最悪、首輪を爆破される可能性があった。
『そう言う事だ――引き続き、俺は首輪を調べる。さっき伝えた事、くれぐれも守ってくれ』
三人に念を押し、憲顕の筆談は終わった。
【一日目/昼/E-6島役場跡】
【上杉憲顕@オリキャラ・男】
[状態]口元が血塗れ
[装備]シグザウアーSP2340(11/12)
[道具]基本支給品一式、シグザウアーSP2340のマガジン(3)、
ウィンチェスターM1897(5/5)、12ゲージショットシェル(15)、
Gew41マウザー社試作型(8/10) 、Gew41マウザー社試作型のマガジン(5)、
井岡永遠の首輪(分解)、山崎孝一の首輪(分解)、ノートパソコン(バッテリー残り98%)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。首輪を解析する。
2:伊東さん、長谷川さん、中崎さんと行動。
[備考]
※首輪から盗聴されている事に気付きました。
【伊東鴨太郎@銀魂】
[状態]良好
[装備]姫鶴一文字
[道具]基本支給品一式、S&WM36(5/5)、.38スペシャル弾(15)、
ブローニングM1918(9/20)、ブローニングM1918のマガジン(5)、エグゼキューショナーズソード、
鉈インスタントカメラ(残り使用回数5)、 グロック26(10/10)、グロック26のマガジン(3)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。上杉君に首輪解析を任せる。
2:上杉さん、長谷川さん、中崎さんと行動。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※シルヴィアの外見を記憶しました。
※篠原世以子から中嶋直美、岸沼良樹、篠崎あゆみの情報を得ました。
※首輪から盗聴されている事に気付きました。
【長谷川泰三@銀魂】
[状態]肉体疲労(中)、島役場方面へ走っている、悲しみ
[装備]木刀
[道具]基本支給品一式、無病息災のお守り
[思考]
1:何が何でも生き残る。
2:上杉さん、伊東さん、美奈と行動。
3:襲撃者(刻命裕也)は……。
[備考]
※原作二年後ショック編以降からの参戦です。
※倉沢ほのかの外見を記憶しました。
※倉沢ほのかの言った「裕也君」が名簿に乗っている「刻命裕也」ではないかと思っています。
※首輪から盗聴されている事に気付きました。
【中崎美奈@オリキャラ・女】
[状態]肉体疲労(中)、島役場方面へ走っている、悲しみ
[装備]トンプソンコンテンダーピストル(1/1)
[道具]基本支給品一式、5.56o×45NATO弾(30)
[思考]
1:殺し合いから脱出したい。
2:長谷川さん、伊東さん、上杉さんと行動。
3:襲撃者(刻命裕也)は……。
[備考]
※長谷川泰三の話の中の少女(倉沢ほのか)の言っていた「裕也君」を、
名簿の「刻命裕也」ではないかと思っています。
※首輪から盗聴されている事に気付きました。
※北沢樹里の死体は役場内の一室に安置されています。
投下終了です。もうネタが無い
次のロワは……うん、あれか
投下乙です。
終わりも近いですね。
では投下します。
第二回放送(ジャンプ)
登場人物 トガシ
第二回放送(ジャンプ)
「ただいまより第一回放送を始めます」
「まずは禁止エリアの発表から行きたいと思います」
今から一時間後に
B-7
F-7
G-2
もう一度繰り返します。
B-7
F-7
G-2
以上だ。
では続いてお待ちかね、死亡者の発表だ。
これもまた死亡順だ。
鬼塚一愛
中川圭一
沢田綱吉
獄寺隼人
雪女
奴良リクオ
ニコ・ロビン
阿久根高貴
支倉モト
鰯田逃次
笛吹和義
神崎一
天谷吏人
派出須逸人
人吉善吉
岡田似蔵
桂小太郎
真城最高
藤崎佑介
朝河飛龍
高木秋人
緑間真太郎
うずまきナルト
神楽
黒崎一護
姫川竜也
山本武
モンキー・D・ルフィ
黒子テツヤ
椎名
以上30名だ
いやいや!あと17人!終わりも近い!頑張ってくれたまえ!
放送が終わった。
もう少しですべてが終わる。
予想もつかないような終わり方をするのかもしれない。
当然のような終わり方をするのかもしれなかった。
【残り17人】
【一日目/12時/?】
【トガシ@?】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:ロワの遂行
投下終了です。
いやー、あと17人。
でもすぐに終わると思う。
投下乙です。
では自分もば。俺得ロワ4th 48話 俺得ロワ4th第二回放送――そして
登場:比叡憲武(◆ymCx/I3enU)、篠崎サチコ
48話 俺得ロワ4th第二回放送――そして
正午。島に再びサイレンが鳴り響き、第二回目の定時放送の開始を知らせる。
『……第二回放送の時刻です。
死亡者を発表します。
浅井きらら
井岡永遠
大神勇吾
大沢木小鉄
大槻牙信
神無月紗斗
北沢樹里
倉持忠敏
佐藤真由美
シクルゥ
篠原世以子
シルヴィア
ドーラ・システィール
土井津仁
中嶋直美
ノーチラス
費覧
フェリシア
山崎孝一
レナモン
以上20人。残り6人です。
……ここで一つ重要なお知らせがあります。
残り人数が大幅に少なくなったので、一旦集まって頂きます。
それでは』
放送が終わった途端、轟音と共に大きな揺れが島を襲う――。
◆◆◆
「…何ヲスルツモリ?」
篠崎サチコが比叡憲武こと◆ymCx/I3enUに疑問を呈す。
「…いや、俺の気まぐれ」
「……」
問いに対する◆ymCx/I3enUの返答はとても簡潔かつ分かり易かった。
「それで、サチコ君。おたくの所の――ヨシカズ君使いたいんだけど、良い?」
「…………」
【残り6人】
【一日目/午前/?-?運営本部】
【比叡憲武(◆ymCx/I3enU)@???】
[状態]良好
[装備]無し
[道具]無し
[思考]
1:……。
[備考]
※特に無し。
【篠崎サチコ@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好
[装備]無し
[道具]無し
[思考]
1:……?
[備考]
※少なくともCp4より前からの参戦です。
投下終了です。
投下します。俺得ロワ4th 下校の時刻を過ぎています。まだ残っている生徒は……
登場:岸沼良樹、上杉憲顕、伊東鴨太郎、長谷川泰三、中崎美奈、刻命裕也、比叡憲武(◆ymCx/I3enU)
49話 下校の時刻を過ぎています。まだ残っている生徒は……
いつしか岸沼良樹は、森の中の沼の畔に来ていた。
教会から、一体どこをどう歩いてきたのか思い出せない。
あの、放送で篠崎あゆみの死を聞いてから、心のどこかに穴が空いてしまったような気持ちだった。
「……」
目の前に水草と藻が浮かぶお世辞にも綺麗とは言い難い沼が見えた。
「……?」
緑色の沼の一角に、明るい色が浮かんでいるのが見えた。
その色に、良樹は見覚えがある。
――如月学園高等部の、女生徒の制服の色。
急いでその色がすぐ近くに見える沼の淵に走って近寄る。
「…あ、あ」
見慣れた女子制服、見慣れた髪型――顔は見えなかったが、良樹は分かってしまった。
「し、篠崎」
水草や藻が絡み付き、既に異臭まで漂わせている「それ」。
「それ」が、放送で名前を呼ばれ、そして、今まで自分が密かに想いを寄せ続けていた、
怪談好きの委員長である事を再確認する。
「……ぁ、あ、ぁ」
受け入れ難い現実が目の前に広がっていた。
その時、島中に大音量のサイレンが鳴り響いた。
「…放送…か?」
我に返った良樹は、放送に耳を傾ける。
………
「…そんな、篠原と、中嶋も…?」
なぜか禁止エリアの発表より先に死者の名前が発表され、
同行していた大沢木小鉄、フェリシア、大神勇吾の三人、あゆみを殺したと言う、
小鉄の親友土井津仁、そして、クラスメイトの中嶋直美と篠原世以子の名前を聞いた。
遂に、この殺し合いにおいての良樹の知人は、全員再会する前に落命した事になる。
「…何だよ…何でなんだよ!! 何で、こんなっ……!」
悔しみ、怒り、悲しみ、数々の負の感情が良樹の中で渦巻き、
地面に拳を激しくぶつけた。
絶望感と、喪失感に打ちひしがれる間も無く、放送主が気になる事を言った。
『……ここで一つ重要なお知らせがあります。
残り人数が大幅に少なくなったので、一旦集まって頂きます。それでは』
「……?(集まって貰うって…どう言う事だ?)」
放送が終わり、数秒も経たない内に、突然、良樹は大きな揺れを感じた。
「!? 何だ、地震か!?」
とても立っていられない程の、大きく激しい揺れ。
良樹は地面に伏せ、頭を両手で覆い――――。
◆◆◆
「う、うわああ、な、何だ、おい!?」
長谷川泰三が叫ぶ。
良樹がいる場所からはかなり離れた、島の反対側に存在する島役場跡。
放送直後に激しい揺れが襲い、老朽化した建物が悲鳴を上げる。
棚が倒れ、窓ガラスが砕け、天井から埃や天井板の破片、蛍光灯が落下する。
「な、何だこれ、デカいぞ!?」
「う、上杉さ、い、嫌だ、建物、崩れっ……!」
思わず猫耳娘の中崎美奈が妖狼の上杉憲顕に抱き付いてしまう。
しかし身体に押し付けられる柔らかな乳房の感触に浸る余裕は憲顕には無かった。
「……っ!」
伊東鴨太郎は適当な板切れで頭を保護しながら、
この揺れがただの地震では無い事を勘で悟った。
◆◆◆
「っ…何だ…この揺れは!?」
市街地の一角、刻命裕也は建物の近くを避け、比較的落下物の少ない、
道路の中央で身体を伏せ揺れに耐えていた。
「ここまで生き残って、地震で死ぬのは御免だ…!」
瓦礫が地面に落下する音やガラスが砕ける音を耳にしながら、
刻命は忌々しげにそう言った。
その時。
まばゆい光が、空から降り注いだ。
「!?」
その光は、瞬く間に刻命の視界一杯に広がる。
いや、島全体を包み込む、と言った方が正しい。
そして。
「何だ、一体、うっ、あ、うわあああああああああああああ―――――!!!!」
………
………
「…ん」
まず目を覚ましたのは良樹だった。
頭を擦りながら、立ち上がり周囲の様子を見る。
「…? ?」
まず、今いるのは先程までいたはずの沼の畔では無い。
薄暗い蛍光灯が点滅する、広い部屋の中。
窓はあるのだが、異常な程真っ暗で何も見えない。
床は木製で、非常に古びた感じがしている。
首元の違和感が無くなっている事に気付く。触れて見ると、はめられていたはずの首輪が無かった。
「…! 人…」
更に、自分の他にも人がいた。いや、人では無く動物もいたが。
「うう…ここは…?」
二人目の覚醒者は伊東鴨太郎。
そして長谷川泰三、上杉憲顕、中崎美奈、刻命裕也と続く。
「あ、あんたら…一体…」
「…僕は伊東鴨太郎だ」
「俺は、長谷川泰三」
「私は中崎美奈です」
「…刻命裕也だ」
この時、泰三と美奈が刻命に対して何の反応もしなかったのは、
先刻の襲撃者の姿を――刻命の姿を良く見ていなかったためである。
(? この二人…俺の事を良く見て無かったのか? …まあいい)
刻命はしばらく黙っておく事にした。
「お、俺は岸沼良樹…あんたらも、あの殺し合いの参加者、だよな? 名簿に名前書いてあった」
「ああ…ん? 岸沼…君が岸沼君か」
「? 知ってんのか、俺の事…?」
「ああ…」
伊東は篠原世以子と中嶋直美の事を良樹に話した。
「…そうか……ありがとう……」
良樹は、何かに耐えるように口を噛み締めると、それだけ伊東に言った。
「…ここは、どこなんだ? …? 首輪が無い?」
「うおっ…(犬? いや狼か…喋ったぞ)」
人語を操る狼――上杉憲顕に良樹が驚く。
憲顕の言葉に既に気付いていた良樹を除く全員が自分の首に手を触れ、
爆弾付きの首輪が無い事に気付いた。
部屋には鉄製の大扉と、木製の大扉、そして外が真っ暗で見えない窓がある。
突然、木製大扉がギイイ、と軋んだ音を立てて開いた。
その場にいた六人が驚き、その扉の方向を注視する。
扉の奥は真っ暗闇の空間だったが、一人の男が現れた。
「…ここまで生き残った六人の方、おめでとうございます」
現れるなり、その男はそう言った。
その言葉の意味するもの――この男はこの殺し合いの運営に携わる人物、だと言う事。
「…あんたがこの殺し合いの主催者なのか!?」
良樹が前に出て怒気の籠った口調で男――比叡憲武こと◆ymCx/I3enUに尋ねた。
「…まあ、そう、ですね。俺は比叡憲武です」
◆ymCx/I3enUは否定はしなかったが、どこか含みのある言い回しだった。
「…てめえ…てめえのせいで、篠崎も、篠原も、中嶋もっ―――!!」
怒りに燃える良樹が◆ymCx/I3enuに殴りかかろうとするが、
傍にいた憲顕と泰三に制止された。
「放せよ! 放せったら!!」
「落ち着けよ! その…気持ちは分かるけど、下手に手を出さない方が良い!」
「そうだ、何をされるか分からない」
「くっ……!」
二人の説得で、良樹はどうにか怒りを鎮めた。
「…一体、何の真似だ? 比叡憲武。首輪が外されているようだが…?」
伊東が◆ymCx/I3enUに問う。
「…まず、この殺し合いの目的から話させて頂きます。
この殺し合いは、死者の魂を、ある場所に送るためのものです。
ある方の頼みで……どんな方かは言えませんけどね。
それで………残り6人となった今、俺はふと、考えたんですよ…このまま普通に、優勝ENDにするのは、
少し面白く無いと……」
ゆっくりと、しかし分かり易く、◆ymCx/I3enUは述べた。
6人の表情はそれぞれだ。理不尽な理由だと怒りの顔をする良樹と美奈、
驚く泰三、平静な様子の伊東、何やら面白げな刻命。
そして、◆ymCx/I3enUは続ける。
「…あなた達全員に、生還するチャンスを与えようと思いましてね。
ほら…あなた方の後ろに鉄の大扉が見えるでしょう?」
◆ymCx/I3enUの指差す先には重厚な作りに見える鉄製の大扉。
よく見るとノブや取っ手らしき物が見当たらない。
「その先は一本道です。少し長くて、ちょっとした障害物競争みたいになってますけど、
ずっと行った奥から帰る事が出来ますよ……急いで逃げて下さいね」
「……?」
泰三は、◆ymCx/I3enUの背後に何か大きな影が動いたのを見た。
それが、鉄槌を持った、大男だと気付いた時、その大男は、鉄槌を両手で大きく振り被っていた。
「でないと、俺みたいになりますから。それじゃ、よーい」
グシャッ!!
スタートの合図は、◆ymCx/I3enUの頭部がスイカ割りの時のスイカの如く、
見事に破裂した音によって出された。
鉄製の大扉が開き、死の鬼ごっこの始まりを告げる。
「……ぁ、きゃああああああぁぁあああ!!?」
「う、うわあああああっ」
悲鳴を上げる美奈、うろたえる泰三。
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」
鉄槌の男――柳堀ヨシカズは、血と脳漿で汚れた鉄槌を持ち、
次の目標を6人に定める。
「…走れ!!」
伊東が叫んだ。所持していた武器は全て没収され丸腰の状態になっている。
◆ymCx/I3enUの話がどこまで信憑性があるのかは疑問だったが、
今は逃げるしか無い。
鉄扉の向こうに、まず泰三、次の刻命、次に憲顕が進む。
だが、美奈は――――。
「中崎さん! 早くこっちに!!」
「あ…あ、駄目…腰が砕け、て」
目の前で頭部を破壊され人が殺される光景を目の当たりにし、美奈は完全に竦み、
腰が抜けて立ち上がれなくなってしまっていた。
「ヴアアアアア!!!」
「い、嫌ああああああ、アガッ!!!」
美奈の脳天を、鉄槌の一撃が襲う。
「ァ゛、あ、ア、%#$”$%&*――――――!!!?」
もはや、悲鳴と言うより音だった。
何度も何度も、まるで鰹の叩きを作る時のとうに、ヨシカズは美奈の肉体を鉄槌で殴り付けた。
グシャッ、ボキッ、と、壮絶な音が響く。
「く、くそっ……!」
美奈を救えなかった事を嘆きながら、伊東は先の三人に続き、逃走路に入った。
「アアアアアアアアアアアアアアアア」
叫び声を上げながら、ヨシカズが追跡を開始する。
殺し合いそのものは終わったが、最後の試練が生存者達を襲う。
【比叡憲武(◆ymCx/I3enU)@??? 死亡】
【中崎美奈@オリキャラ・女 死亡】
【柳堀ヨシカズ@コープスパーティーBCRF 追跡開始】
【上杉憲顕@オリキャラ・男】
【岸沼良樹@コープスパーティーBCRF】
【刻命裕也@コープスパーティーBCRF】
【伊東鴨太郎@銀魂】
【長谷川泰三@銀魂】
【以上5人 脱出開始】
投下終了です。もうロワじゃねーしwww
投下します。俺得ロワ50話 光の向こうへ
登場:岸沼良樹、上杉憲顕、伊東鴨太郎、長谷川泰三、刻命裕也
50話 光の向こうへ
その道は厳密に言うと一本道では無い。
すぐ奥が行き止まりになった分かれ道が至る所に存在していた。
もっとも、見ればすぐに行き止まりだと分かるためそれ程厄介な物では無い。
――かのように見えるが――。
(あいつ…俺を気絶させた鉄槌の男じゃねぇか、何でこんな所に……!?)
走りながら、岸沼良樹は先程、主催者の男を殺害した鉄槌を持った大男の事を思い返していた。
だが、今はとにかく先に進む事に集中した方が良さそうであった。
「ヴア゛ア゛アアアアアアアアア!!!!」
背後から、まるで獣の雄叫びのような叫び声が響いてくる。
「はぁ…はぁ」
「い、伊東さん! あれ、美奈は? ま、まさか」
「……」
「そんな…!」
追い付いてきた伊東鴨太郎が伝える悲しい報せに落胆する長谷川泰三。
「ガアアアアアアア!!!!」
「……ッ!!」
「…今は逃げる事に集中しよう」
「ああ……」
鉄槌の男――柳堀ヨシカズが迫る。
だが、危険はヨシカズだけでは無かった。
主催者――比叡憲武こと◆ymCx/I3enUが死の直前に言っていた「障害物競争」と言う言葉。
ここに来て、その「障害物」が現れ始める。
「ぐぁっ!?」
「! おい、どうした」
突然、刻命裕也が転倒した。何かに足が引っ掛かったような感覚。
「いって……何だ――――!?」
自分の足の方を見た刻命は言葉を失う。
床から這い出た男が、自分の足を掴んでいた。
黒い霧のようなものを纏わせたその男に刻命は見覚えがあった。
殺し合いにおいて最初に自分が殺害した――鈴木正一郎その人。
…キ…ザ…ミ…ィ
「う、うわあああ、は、放せ! 放―――」
…一緒に、行きましょうよぉ
…こっちに、来てぇ
…ウフフ、キャハハハハッ
「!!」
背後には三人の少女がいた。その内二人には見覚えがあった。どちらも自分が殺した。
四人の霊が刻命の身体に絡み付き、床に出来た空間に引き摺りこむ。
「ぎゃああぁあああぁあ!!! よせ!! うわあああぁぁぁあああぁあああああああああ!!!!!」
必死の抵抗も空しく、刻命裕也は冥府へと引き摺りこまれてしまった。
「あ、ああ」
傍に居た憲顕は、完全に足が固まり、身動きが取れなかった。
そこへ良樹、伊東、泰三の三人が走ってくる。
「どうした!? 上杉さん」
「…き、刻命が…」
ブルブルと震える憲顕の様子を見て、ただならぬ事があったようだと、
その瞬間を見ていなかった三人にも理解出来た。
「…急ごう」
とにかく先へ行くしか無いと、残った四人は廊下を走り続ける。
「……!?」
「どうした岸沼!!」
突然足を止めた良樹に泰三が叫ぶ。
良樹は何も無い行き止まりの通路の奥を見詰めたまま立ち尽くしていた。
「…篠崎、中嶋、篠原…」
不意に、死んだクラスメイトの名前を呟くと、良樹はその行き止まりの奥へと歩き始めた。
「お、おい!? 岸沼!!」
泰三が良樹の名前を呼ぶが、良樹は聞こえていないらしい。
嬉しそうな、今にも泣きそうな表情のまま、行き止まりへと歩いて行く。
良樹には見えていた。手招く、三人のクラスメイトの姿が。
…岸沼ー
…岸沼くーん
…こっちこっち
「お前ら、生きてたんだな、びっくりさせんじゃねえよ、ったく、よぉ…!」
シュバッ!!
その行き止まりには、視認するのが難しい程細く、頑丈な鋼線が幾つも張られていた。
それが突然動き、良樹の身体を文字通り「八つ裂き」にしてしまった。
「岸沼っ…!!」
「くっ……長谷川さん! こっちだ!」
「畜生……! 何だってんだよ!!」
憲顕に引っ張られながら、泰三は怒声をあげた。
「ガアアアアアアア!!!!」
鉄槌の男の咆哮が響く。
その空間にはよく反響した――突如、洞窟のような場所に、深い谷に出くわした。
対岸まで、古びた吊り橋が掛けられている。
ロープは傷み、木板も所々壊れ落ちているその吊り橋の前に、伊東、泰三、憲顕の三人はいた。
対岸からは光が見えた。暗闇の中において、まばゆいばかりのその光を、
この吊り橋を渡り目指す事になる。
「ま、マジ、かよ…これ、渡れっての?」
恐る恐る泰三が谷底を覗き込む。
一体どれだけの深さがあるのだろうか、全く底は見えない。
うなるような音が谷底から響いてくる。底に無数の亡者が潜んでいるかのように。
「…一気に渡るしか無いな」
「余り時間も無い。長谷川さん!」
「く、くっそぉ……こうなりゃヤケだ! ここまで生き残ってきたんだ! 最後まで行ってやらぁ!!」
長谷川泰三を先頭に、三人が吊り橋を突き進む。
ギシギシと軋み、一歩歩く度に異常な程吊り橋は揺れ、三人を不安にさせた。
三人共、一様に視線は前方の光のみに見据える。
下に広がる漆黒の谷に目を向けたら、もう二度と動けなくなるような気がした。
「ヴヴヴヴ」
鉄槌の男、ヨシカズが吊り橋に辿り着いた。
だが、なぜか渡ろうとしない。
「……? あいつ、渡ろうとしないぞ?」
「…何だ?」
「構う事ぁねぇ! 渡ろうとしないんなら好都合だ! さっさと渡ろうぜ!!」
ヨシカズの事が気になりつつも、三人は尚も吊り橋を渡り続ける。
「……ヴ」
ヨシカズは、吊り橋を繋ぎ止めている重要な箇所に目をやった。
そして、その場所目掛け、鉄槌を振り下ろす。
バキィッ!! メキ、メキメキメキッ
脆くなっていた吊り橋は、いとも簡単に崩落を始めた。
既に渡り切っていた泰三は、背後の物音に振り向く。
「う、あ、あああああああああああああああああああああ―――――!!!!」
「グッ!!」
「い、伊東さん―――――――――――ッ!!!」
憲顕は寸での所で崖に掴まる事が出来たが、
伊東は、谷底へと真っ逆さまに、落ちて行った。
伊東の断末魔が、洞窟内に木霊した。
(……また、死ぬのか、僕は……)
落下していく中、伊東は自分でも怖いぐらい冷静だった。
死ぬのはこれで二度目になる。まさか、二回も死ぬ事になるとは夢にも思わなかった。
(…生きて帰っても、僕は真選組の裏切り者……ロクな事にはならないだろう。
……どの道、僕は死ぬ運命、だったのかもな……)
(土方君……もし、君だったら、どうした――――?)
吊り橋は落ち、もう鉄槌の男に追われる事は無い。
背後にある光は、主催者が言っていた、帰るための道なのだろうか。
「……大勢、死んじまった」
「ああ……」
「…俺…正直…帰っても、宿無しで、ロクな人生じゃねぇんだよなぁ」
「…命があるだけ、マシだと思え」
「……へっ、そうだな」
殺し合いを生き抜いた、サングラスの男と、黒と白の妖狼は、
力無くその場に座り込んだ。
【刻命裕也@コープスパーティーBCRF 死亡】
【岸沼良樹@コープスパーティーBCRF 死亡】
【伊東鴨太郎@銀魂 死亡】
【上杉憲顕@オリキャラ・男 生還】
【長谷川泰三@銀魂 生還】
【バトルロワイアル 終了】
投下終了です。コープスパーティーのラストの脱出イベントをイメージしたけど…
とりあえずマダオを生き残らせるか全滅にするかのどちらかで迷った
俺得ロワ4th エピローグいきます ありがとうございました
51話 男達よマダオであれ
………
頭部が破裂した男の死体を見下ろしながら、
赤いワンピース姿の少女、篠崎サチコは立っていた。
「酷イ様……デモ、沢山死ンダ人ヲ送レルカラ、良シトシヨウカナ」
サチコの目的である、死者の魂を母親の元に送る事は達成された。
元気一杯の馬鹿な少年や、狼男と言った人外まで。
「オ母サン…喜ンデクレルカナ…クスクスクス」
生きている者がいなくなった部屋に、少女の歪んだ笑い声が響く。
「ヴ……ヴヴ」
「ウフフ…貴方モオ疲レ様」
………
長谷川泰三はいつものように、公園のベンチに座りだらけていた。
殺し合いから生きて帰ったが、相変わらずの人生である。
ただ、一つだけ変わった事があった。
「仕事見付からない?」
「全くだな」
どう言う訳か、泰三の世界に上杉憲顕が来ていた。
「そう言う上杉さんはどうなんだ? 元の自分のいた世界には帰りたくねぇのか?」
「んー…方法は探してるけど、この大江戸ってトコも結構面白いしな。
主人には悪いけどしばらくこっちにいるのも悪く無さそう」
「ポジティブだな……」
憲顕も泰三と同じく公園で寝泊まりするようになっている。
周囲には「言葉を話す外来(宇宙)狼」として通っているようだった。
「……あの殺し合い、夢だったんじゃないかって思うよ」
「俺もだ」
「…この話が出来るの、あんただけだもんな…」
「…俺もだよ」
「…………」
殺し合いの事を、泰三は知人の誰にも言っていない。
どうせ話しても信じてくれないだろうと思っていたのもあったが、
さっさと忘れてしまいたいと考えていた事が大きい。
とは言え、やはり完全に胸にしまっておくのは難しい。
自分と同じく殺し合いの生還者で、話が通じる憲顕は少なからず泰三にとって嬉しい存在であった。
「…ま、命があるんだ。それで良しとしようぜ」
「そーだな」
泰三は職を探し、憲顕は自分の世界に帰る方法を探しつつ大江戸を観光しながら、
今日も平穏な一日を送る。
【俺得バトルロワイアル4th END】
tesu
投下終了です。ありがとうございました!
投下乙ッス
乙です!
まさかマダオが本当にサバイブしてしまうとは……w
てか◆ym氏本人が死んじゃったよ……これからどうなるんだろうw
掲示板に細かいことは書いたのでかきませんが乙でした。
自分も投下します。
39話 終わりへの前奏曲
登場人物 黒神めだか、夜科アゲハ、古市貴之、平丸一也
39話 終わりへの前奏曲
放送を……
「始まったな…」
「ああ」
死亡者発表を待つのが恐ろしかった。
もしかしたら死んでいるかもしれないのが特に恐ろしかった。
鬼塚一愛
中川圭一
始まった。
どんどん名前が呼ばれていく。
天谷吏人
派出須逸人
人吉善吉
「え?」
人吉善吉?
そう聞こえた、でも、あり得るわけない。
善吉が死ぬわけがない。
あり得ない、嫌だ、もう善吉とは会えない?
うそ、嘘だ、あり得ない、いやだ、いやだいやだ。
「う、」
「黒神?」
アゲハがめだかの異変に気付いた。
「うわああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああ
善吉いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
「な、く、黒神!落ち着け!」
「うわああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああ!!!!」
泣きながらめだかはアゲハを見た。
そして、殴りかかった。
「ぐ、ぐろ、がみぃ……」
そして、倒れた。
めだかは歩き始めた、泣きながら、大声をあげながら。
「く、来るな!!」
「うるさい!殺されてしまええええええ!!!」
その場を通りかかった男が二人、その二人がめだかに気付いた。
「た、助けてくれ!」
「そんなものどうだっていい!まとめてこ…」
しかし、一瞬でめだかは二人を殺した。
見えなかった。コンマ1秒の世界で繰り広げられた殺戮劇だからだ。
「うわあああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああ
!善吉いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
彼女は歩き出した。
完璧な主催への対抗の一員から、過負荷な殺戮者に変わって。
【夜科アゲハ@PYSREN 死亡】
【古市貴之@べるぜバブ 死亡】
【平丸一也@バクマン。 死亡】
【一日目/10時02分/E-4】
【黒神めだか@めだかボックス】
[状態]乱神モード(終了の兆しなし)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:うわああああああああああああああああああああ。
1:うあああああああああああああああああああああ。
[備考]
※庶務戦前後からの参戦です。
※「完成」は規制されています。
※精神が崩壊とほぼ同等なので、乱神モードは終了する兆しはありません。
投下終了です。
予想していた人もいるかもしれませんが、乱神モードです。
時間の間違いを訂正
12時02分に変更
平丸と古市の扱いは禁句(笑)
投下乙です。めだか……。
ところで、自分は考えた。変態達を殺し合わせたらどうなるか……
……
投下乙です。◆ymCx/I3enU さん、完結おめでとうございます!
投下します。
俺アニロワ第7話「すべて捧ぐよあなたの為に」
登場:岸谷新羅、新垣あやせ、浅上藤乃
「うーん。臨也の奴、何を考えてるんだろう。僕や静雄を殺すにしては、大掛かりすぎるしね…。」
男、岸谷新羅は分析していた。彼の旧友、折原臨也の行動について。
一番有力なのは平和島静雄の殺害なのだが、こんな手段を使うとは思えない。
「うーん、考えてもしかたないか」
そう呟き、足元を見る。そこには、まだ温かい死体――――――黒桐幹也が転がっていた。
生死の確認をしようと、新羅は脈を調べるためにかがんだ。そして。
新羅の頭が、弾けとんだ。
グラッ、と新羅の体が倒れる。脳漿をぶちまけた醜い死体を見るのは、襲撃者、新垣あやせも初めての経験だった。
「散弾銃って、凄いなあ。こんなに簡単に人を殺せるなんて」
あやせの目に、光はない。何故なら彼女は、親友の高坂桐乃に裏切られたばかりなのだから。自分を騙してでも、隠し通していた同人誌。正直、幻滅した。だが、あやせには桐乃を見捨てられない。
桐乃を、生き残らせる。たとえ自分が死んでも。
実はつい先ほど、あやせはとある少女を撲殺しようとした。
しかし、棍棒はグニャリ、と捻じ曲がった。慌てて逃げてきたが、辺りの木まで捩れていく、恐怖。
だが、今度は容赦しない。散弾銃の弾を、しっかりあの綺麗な顔面にぶちこんでやる。
【一日目/am0:49/a-3】
【新垣あやせ@俺の妹がこんなに可愛いわけがない】
[状態]奉仕(高坂桐乃)
[装備]散弾銃
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:高坂桐乃を優勝させる。
1:あの少女を探して撃ち殺す。
[備考]
※桐乃の秘密を知った直後からの参戦です。
▲
「やはり、痛みもありませんね」
歪曲の魔眼を持つ少女、浅上藤乃は、自らの腕を軽くつねって確認する。
無痛症。痛みと感覚が”無”い、彼女の持病だ。それがこの殺し合いにおいて彼女を救うのか、それとも破滅させるのかは、まだだれも知らない。
【一日目/am0:49/a-3】
【浅上藤乃@空の境界】
[状態]無痛状態
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:とりあえず殺戮する。
[備考]
※両儀式と戦闘中からの参戦です。
※無痛状態が消える可能性があります。
※歪曲の魔眼の規制はされていません。
【岸谷新羅@デュラララ!! 死亡】
【残り27/30人】
投下終了です。余談ですが禁書のゲームが買えてハイテンションだぜ
投下乙
あれ付属目当てで買っている人多いけどね
投下乙です!
・終わりへの前奏曲
アアン やっぱりこうなっちゃうのね
アゲハは結局一回もPSI使わずに死んだか……
・すべて捧ぐよあなたの為に
このロワの女性……全体的に怖いんだが大丈夫か?
>>358 アレか、「○○買ったらおまけにゲームが付いてきた」ってヤツかw
感想ありです。
いや、ね?ほんとはアゲハのPSI対めだかの全能力でやろうとしたんだけど
自分の力不足です。
俺アニロワ>新羅ー!セルティが待ってるのにー!そしてあやせこyこy
投下乙です。
新ロワ「エクストリーム俺オリロワ」略して「EX俺オリロワ」OP投下したいと思います。
0話:HENTAI共の血塗られた宴が始まる
登場:ゲレート、谷口誠、稲垣葉月、レックス、黒牙、大木弓那他
0:HENTAI共の血塗られた宴が始まる
「はぁ、はぁ、き、気持ち良い、誠、誠」
「はぁはぁ、ゲレート、お前の中は本当に気持ち良いなぁ」
「あっ、あっ、ま、誠ぉ、お前の、―――――が、奥まで届くっ!」
「この竜の匂い、柔らかいおっぱい、凶暴な獣そのものの頭、
翼に尻尾、牙、ああ、お前はどこまで俺を興奮させる気だァ? オイ」
「ふん、何を言うか、同種の雌に全く欲情出来ず私のような人外にしか
興味が持てぬ変態が。ああ、だがそんなお前が私が好きだ。子種をもっとくれ!
お前の子供を孕みたいぞ私は!」
「ははっ、お前も相当染められたみたいだ。良いぞぉ、沢山くれてやる!」
「あ、あ、あ、いい! いい! ガルルルルッ!!」
――とまあこんな感じで私ことゲレートと、私の主人であり同居人であり伴侶である、
人間の男、谷口誠は昨日の夜も熱い交わりをしたんだが。
別世界から突然飛ばされ途方に暮れていた私は拾ってくれた恩もあるしな。
誠が重度の人外の雌好きだった事もあるが毎日のように交わっている。
実は純潔を守っていたんだが、奪って貰った。ふふ。
ああ、だが奴との子供が私の腹に宿る気配は一向に無い。どうしたものか。
――それはそれとして、この状況は何だ?
ここは――どうも学校の体育館らしいが、なぜこんな所にいるのだろう。
誠の自宅にいたはずなんだが。
「ゲレート」
「誠? ここはどこだ?」
「分からん。何か大勢いるぞ。裸の女の子とかエロそうな奴とか」
成程、ほとんど全裸の少女や、発情している様子の獣、獣人が大勢いる。
しかも全員が首に金属製の首輪を――ん? 私と誠にも付いている。何だこれは?
触って見るがどうも外れそうに無い。
「この首輪は何だ?」
「これも分からん。目が覚めた時にははめられてた」
「…下手にいじらない方が良い気がする」
「そうか……お前、おっぱいデカくなったなまた」
「お前が毎日揉んでくれるからだろう」
「はははwww……お」
そうこうしている内に体育館の正面にあるステージの裾から、数人の人と獣が出て来た。
赤髪のグラマー美女、黒い巨躯の妖狼、突撃銃を持った黒い制服の兵士四人。
『えー皆さん、どうも、初めまして。私は稲垣葉月。そしてこっちが私のパートナー、レックス。
宜しくお願いします』
『宜しくねー』
ピンマイクか何かでも付けているのかステージ両サイドのスピーカーから、
稲垣葉月と名乗った美女とレックスと呼ばれた黒狼の声が響いた。
『えーと、ぶっちゃけ言うけど、ここに集められたのはほぼ全員が、変態さんです。
獣姦ジャンキー、盗撮常習犯、痴女……かく言う俺達も、ふふ、変態だけどねぇ』
むぅ、変態だと。言われて良い気はしないが、否定はしない、出来ない。
『レックスの言う通り皆さん、変態さん達が、今日ここに集められたメンバーのほぼ99%です。
それで、これから皆さんに、あるゲームをして貰います』
ゲーム? 何だ? 乱交パーティーでも始めると言うのか?
誠以外の奴とはヤりたく無いんだが。
『これから皆さんにはバトルロワイアル――殺し合いをして貰います。
最後の一人になるまでです。反則は無し、です』
なん……だと……?
「ちょwwww殺し合いとかwwwねーよwwwwww」
「嫌よ! 何でそんな事! 死んだらもうエッチな事出来ないじゃない!」
「か! え! せ! か! え! せ! さっさと俺達をか! え! せ!」
「そんな事よりレイープされたい」
「眠い」
群衆から抗議の声が上がる。当然だろう。
しかし流石変態だらけとあって危機感が余り感じられないな。
「おい、殺し合いだってよ。どーするよゲレート」
「どうするも何もそんなもの――――」
『あ、皆さん、拒否権は全くナシですよ。なぜなら、首に首輪がはめられているでしょう?
それはこのゲームを円滑を進行させるための必須アイテムなんですよ』
『間違っても無理矢理外そうとしたり、逃げようとしたりすんなよ。
でないと―――爆発するぞ』
――爆発?
さっきまで大騒ぎだった群衆が静かになった。変態達が真面目な表情を浮かべている。
と言うより、この首輪、そんなに危険なものなのか?
『実演してみせるから、しっかり見とけよ。首輪の効果を。黒牙と弓那、頼む』
レックスがそう言うと、ステージ裾から、黒と赤のワーウルフと赤色っぽいブレザー姿の黒髪少女に
羽交い締めにされ、全裸の少女が引き摺られてきた。
「ああ、何をする気なの!? お願いやめて! 身体だったらどこでも好きにして良いからぁ!」
『それじゃあ首の所好きにさせて貰うね』
そう言うと葉月はスカートのポケットから何やらリモコンのような物を取り出し、
泣き叫ぶ少女に向けてスイッチを押した。
……やばい。読めたぞ。
ピィ――――――――――。
「こ、こんなのって無いよ……」
バァン!!
破裂音と共に閃光が起こり、少女の喉笛に大きな穴が空き血が噴き出た。
そして少女はガクリと項垂れ、動かなくなった――死んだ。
「あ、ああああ、ああああああああ!!!?」
「嘘…だろ…?」
「これは酷い」
「夢よ、夢であって欲しい、ああ、痛い、血首抓ったら痛い! 夢じゃない! ああああ」
「ああ…短い人生だったわ」
「こんな所で死ぬのかよぉ!! 嫌過ぎるぜ!!」
「うはwwwwww首輪ヤバスwwwwww」
「レイプされたいよ…」
「眠い」
阿鼻叫喚とは正にこの事か。変態共が悲鳴を上げている。
しかしやはり緊張感の無い台詞が多いな。この辺りは流石と言うべきか愚かと言うべきか。
首にはめられた首輪――下手にいじらなくて正解だった。
この首輪で私達は連中に命を握られ殺し合いを強制されると言う訳か、くそ…。
「何てこった、可哀想に、あの女の子…やっぱ変態ぽかったけど」
「誠…どうも冗談でも何でも無いようだ。私達は本当に殺し合いをさせられるらしい」
「みたい、だな……」
『はーい、皆さん落ち着いて下さいー』
葉月がリモコンをちらつかせて静粛にするよう命じる。
首輪を作動させられたらたまったものでは無いと群衆は一瞬で静かになった。
変態とは言え命は惜しいだろう。
黒赤のワーウルフと赤ブレザーの少女が、喉を吹き飛ばされた少女の死体をステージ裾へ引き摺って行った。
『これで分かって頂けましたね? 私達は本気、ですよ……?』
『…それじゃ、簡単にルール説明するぜ。
これから会場にバラバラにテレポートさせっから、
そこでここにいる全員で殺し合って貰う。
何をしようと構わないけどさっきも言ったように首輪を外そうとしたり逃げようとしたり、
また、ゲームを台無しにしようとしたりしたら駄目だぞ。
最後まで生き残った一人が、優勝だ。家に帰れる。これは約束するぜ。
んで、ゲーム開始時に色々荷物入ったデイパック渡すから各自確認してくれ。
耐熱防水、何でも入る優れ物だぜ。あ、参加者とか明らかに規格外の大きさの奴は入らないからな。
武器とかも入ってるけど、当たり外れあっから。これはハンデだ。
小さい子供から大きな大人までいるからな、武器が平等だと強者弱者がはっきりしちまってつまらない。
言い換えれば非力な奴でも優勝の可能性はあるって事だ。諦めんなよ。
一応舞台にも色々武器になりそうな物はあるだろうからいざって時は自弁してくれ。
んで、0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00の一日6回、
つまり4時間毎に俺らから放送入れるから。内容は死者の発表と、禁止エリアの指定な。
禁止エリアってのは首輪が作動するエリアだ。詳しいエリア区分は荷物の中の地図に書いてあるから。
ずっと一ヶ所に隠れられたりするとゲームになんねーからよ。
あ、そうそう、空飛べる奴もいるから言っておくけど、あんまり高く飛ぶとアウトだ。
首輪が作動すっからな。それと――ここは会場にある小中学校の体育館なんだが、
ゲームが始まったら小中学校のあるエリアは禁止エリアだ。覚えておけよ。
んで……最後に死んだ奴が出てから、12時間、誰も死んだ奴がいなかったら……。
もうお前らやる気ナシって判断して、全員の首輪を爆破する。
そうならないように頑張って殺し合ってくれ。言わば殺し合う事は自分達の延命にも繋がるって事。分かった?
とまあこんな所かな。荷物ん中にルールの事書いた冊子入れとくから、
もし聞き逃した、良く分からない事があったってならそれ読んでくれ。以上』
「……すまん、平和ボケし過ぎてついていけん」
「私もだ」
だがはっきりしている事は、私達はこれから本当に殺し合いをさせられると言う事だ。
もっとも、この変態だらけのメンバーでまともな(と言う言い方も変だが)殺し合いが
行われるのかは疑問だが――それでも、死人が出るであろう血みどろの戦いが起きる。
私はどうすれば良い――否、決まっている。
「誠」
「何だ」
「……私は殺し合いなんてしない」
「……俺もだゲレート」
絶対に、脱出してみせるぞ。絶対に――――――。
『それじゃ、ゲーム開始です。皆さん、ご健闘をお祈りします』
葉月がそう言うと、レックスが何やら呪文のようなものを唱え始める。
すると、奴の足元に光が――ここからでは良く見えないが恐らく魔法陣。
私の記憶が正しければあれは――高位転移魔法の魔法陣の光!
次の瞬間、私と誠を含めた群衆は真っ白い光に包まれた。
「う、うわっ、何だこれ!? うぐっああああああ、ゲレート……!!」
「ぬぐううううっ、ま、誠、誠ぉ……!!」
浮遊感に包まれ、意識が遠退いて行き………何も考えられなくなった。
◆◆◆
「変態だらけの殺し合いが始まったねぇ葉月」
「これはもう酷い事になりそう」
「まあ、俺達も人の事言えないけど……よっしゃ葉月」
「何? ……ああっ!?」
「誰もいなくなったしさ、一発ヤろ♪」
「もう、レックスったら……あっ、あん」
「おやおやステージで始めたぜあの二人」
「飽きないねぇ〜」
「だけど、見事に変態だらけのメンツよ…まともに殺し合ってくれるかどうか不安だけど」
「まあ、面白そうではある」
「確かに……」
「素敵過ぎる展開が沢山起こりそうな予感よね〜♪」
「さあて……どうなるかねー」
【ゲーム開始 残り45人】
||01|02|03|04|05|06|07|
|A|街|教|街|街|街|平|遊|
|B|街|街|森|分|沼|ホ|街|
|C|平|森|工|森|森|療|平|
|D|平|森|森|鉄|森|森|平|
|E|軍|集|森|森|学|役|街|
|F|崖|平|平|街|街|街|病|
|G|崖|豪|海|灯|港|埋|海|
街……民家や店舗がある市街地
教……教会跡
平……平野部。草原や道路がある
遊……閉園した遊園地
森……森林地帯。山道や山小屋、岩室がある場所も
分……分校跡
沼……深い沼
ホ……ホテル
工……廃工場
療……療養所
鉄……送電鉄塔跡
軍……軍事要塞
集……集落
学……木造校舎の小中学校(本部)
役……島役場
崖……断崖絶壁
病……小規模の病院
豪……豪邸
灯……灯台
港……港跡
埋……埋立地。民家が建ち並ぶ
海……ただの海
【参加者】
○赤川隆顕 ○阿部友美 ○石川聖美 ○市原誼 ○ヴァレリア
○上田俊孝 ○薄井秀光 ○エゼキエル ○小野美結子 ○谷口誠
○カーヴィナ ○カイテル ○影宮不知火 ○神尾美晴 ○クラウス
○クルーゲ ○ゲレート ○古瀬憲昭 ○静間文徳 ○下村正人
○シュマイザー ○添津武吉 ○ソフィア ○竹中玲五 ○辻つかさ
○鳥居音羽 ○永原幸村 ○ハンレー ○久村ユイ ○白檀麒璃絵
○広橋晴那 ○フーゴ ○深魅瑠維 ○藤島正子 ○フレイト
○前崎茂樹 ○宮崎嘉乃 ○ミラージュ ○百瀬ほのか ○ローレライ
○ロディオン ○ヤイサ ○吉沢雪 ○龍神安姫 ○ワンド
45/45
【主催側の人物】
○稲垣葉月 ○レックス ○黒牙 ○大木弓那 他数名
投下終了です。地図は前回のにちょっと手を加えただけ
酷いロワですが宜しくお願いします
投下乙ッス。
レックスが主催レベルまで成り上がっただと…
名簿が順番違っていたので修正
【参加者】
○赤川隆顕 ○阿部友美 ○石川聖美 ○市原誼 ○ヴァレリア
○上田俊孝 ○薄井秀光 ○エゼキエル ○小野美結子 ○カーヴィナ
○カイテル ○影宮不知火 ○神尾美晴 ○クラウス ○クルーゲ
○ゲレート ○古瀬憲昭 ○静間文徳 ○下村正人 ○シュマイザー
○添津武吉 ○ソフィア ○竹中玲五 ○谷口誠 ○辻つかさ
○鳥居音羽 ○永原幸村 ○ハンレー ○久村ユイ ○白檀麒璃絵
○広橋晴那 ○フーゴ ○深魅瑠維 ○藤島正子 ○フレイト
○前崎茂樹 ○宮崎嘉乃 ○ミラージュ ○百瀬ほのか ○ローレライ
○ロディオン ○ヤイサ ○吉沢雪 ○龍神安姫 ○ワンド
45/45
【主催側の人物】
○稲垣葉月 ○レックス ○黒牙 ○大木弓那 他数名
これで本当に投下終了です。
新ロワ乙です
酷いってレベルじゃねぇぞコレww
新ロワ乙です。
やはりこれが貴方の真骨頂かっ!
自分も話を考えないと。
投下します。EX俺オリロワ1話:借りた金返せない→人生\(^o^)/オワタ
登場:上田俊孝、ヤイサ
1:借りた金返せない→人生\(^o^)/オワタ
「上田さ〜ん、もうとっくに返済期限は過ぎてるんですよぉ?」
「あ…はい、その」
ひょんな事から闇金融に手を出してしまった虎獣人のサラリーマン、
上田俊孝は強面の借金取りに囲まれ萎縮していた。
最初はそれ程の額では無かったはずなのに闇金の法外な金利により、
あれよあれよと言う間にもはや彼では返済不能な額にまで借金は膨れ上がってしまっていた。
「仕方無い…身体で払って貰う事になるな」
「え!?」
「連れて行け!」
「ひっ!? うわ、ひいいいい、やめてくれえええええ!!!」
それが数か月前の出来事だった。
「うう……」
森の中で、全裸に首輪と言う格好の、筋肉質な虎獣人、上田俊孝は途方に暮れる。
借金が返せなくなった彼を待っていたのは闇金による人身売買。
俊孝はその手の性奴隷としての調教をされ、現在ではとある裏風俗店での肉便器になっていた。
「いつから間違ったんだろう、俺の人生…」
すっかりどの部位でも感じるようになった身体を触る俊孝。
肉便器に堕とされ永遠に性処理を行うのだと思っていたら今度は殺し合い。
首には爆弾付きの首輪がはめられている。威力はあの体育館で見せられた。
もう嫌だった。神様に心底見放されていると俊孝は思った。
「ん…デイパック…これか、あのレックスって奴が言っていた荷物って。
…見てみるか…」
黒いデイパックを発見しチャックを開けて中身を漁る。
ルールが書かれた小冊子、島が描かれた地図、顔写真付きの名簿、懐中電灯、
エリア表示機能付きの懐中時計、小さなメモ帳と鉛筆、水と食糧。
そして、二丁の大型自動拳銃――システマ・コルトM1907とバジェスター・モリナ、
予備のマガジンがそれぞれ三つずつ入っていた。
どちらも大口径の.45ACP弾を使用する強力な軍用拳銃である。難点は強い反動と少ない装弾数か。
「銃か…当たりだな」
当たりに入る武器を引き少しほっとする俊孝。
だが、これで殺し合いをしなければならないと思うと頭を抱えた。
「殺し合いなんてしたくねぇな…どうせ生きて帰っても俺は一生肉便器…。
でも死にたくも無い……どうしようかなぁもう……」
肉便器にされ淫乱な身体にされても、全く正常な思考を失った訳では無い。
行為の最中は別として、何もしていない今は彼の脳はかなりまともな思考が出来た。
ダダダダダダダダダッ!!
そんな彼を機関銃の掃射が襲う。
「うああああっ!?」
幸いにも狙いが大きく逸れたのか弾は俊孝に当たる事は無かった。
咄嗟に俊孝は近くの大木の陰に隠れる。
(ま、マジか、やっぱり乗ってる奴はいるのか…!? 畜生…最悪だ!)
こちらは自動拳銃を二丁持っているがどうやら襲撃者は機関銃系の連射が効く銃を持っているようだ。
距離を詰められればこちらが殺される可能性が非常に高い。
(畜生、死にたくない…死んでたまるか!)
優勝して帰りたい訳でも無いが死にたくも無い。
ダァン! ダァン!!
「!!」
俊孝は襲撃者に向けて右手に持ったシステマ・コルトM1907を二発発砲すると、
全速力で走り出した。
ダダダダダダダダダッ!!
襲撃者は再び、俊孝の背中に向けて発砲したが、森の中と言うだけあって、
幾つもの木が掃射された銃弾を遮り、俊孝は何とか逃げ切る事に成功した。
「逃げられた…これ、重いし取り回し難いなぁ…」
俊孝を襲ったのは、首に参加者用の首輪と、白い帯を巻き付けた、
濃い茶色の白の毛皮を持つ雌の人狼の少女、ヤイサ。
その手には旧日本軍の軽機関銃、九六式軽機関銃が持たれている。
「…ふぅ、私にこの白い帯が支給されたのは運命だね、あ……ぐぅ」
九六式軽機を置き、首に巻いた白い帯で自分の首を絞めるヤイサ。
恍惚とした表情で涎を垂らし、左手で汁の溢れる自信の股の付け根をまさぐる。
「気持ち良い……」
ヤイサはいわゆる「窒息プレイ」で性的快楽を得る体質だった。
「はぁ、はぁ……この快感をもう感じられなくなるのは嫌。
知り合いらしい知り合いもいないし……殺し合い? やってやるわ」
九六式軽機を装備し直し、ヤイサは次の獲物を捜しに行った。
【早朝/C-5森】
【上田俊孝】
[状態]良好
[服装]全裸
[装備]システマ・コルトM1907(5/7)
[道具]基本支給品一式、システマ・コルトM1907予備マガジン(3)、
バジェスター・モリナ(7/7)、バジェスター・モリナ予備マガジン(3)
[思考]
1:殺し合いはしたく無い。死にたく無い。でも帰りたいとも思わない。
2:とにかく生き残る事を考える。
[備考]
※ヤイサからは離れた場所にいます。
【ヤイサ】
[状態]良好
[服装]全裸(服を着る習慣無し)
[装備]九六式軽機関銃(12/30)、白い帯(首に巻いている)
[道具]基本支給品一式、九六式軽機関銃予備マガジン(5)
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
[備考]
※上田俊孝からは離れた場所にいます。
※C-5一帯に銃声が響きました。
【名前】上田俊孝(うえだ としたか)
【性別】男
【年齢】26歳
【職業】肉便器(元サラリーマン)
【身体的特徴】筋肉質な虎獣人。身体中が性感帯に改造されている
【好きな事・もの】書けない
【苦手な事・もの】書けない
【特技】仕込まれた性技
【趣味】今は無し
【特筆すべき能力】良く拡張された(ry
【備考】闇金に手を出し肉便器に堕とされた虎獣人。一応理性は多少残っている
【性別】ヤイサ
【年齢】17歳
【職業】野生のワーウルフ
【身体的特徴】濃い茶色と白の毛皮の
【好きな事・もの】首絞め、鶏肉
【苦手な事・もの】蛇
【特技】自己流の格闘術
【趣味】窒息プレイ
【特筆すべき能力】首が頑丈で首を吊っても死なない
【備考】窒息プレイに目覚めた人狼少女
投下終了です。
投下乙です。
今のところマトモなキャラがいないww
では自分も投下
40話 それは単なる通過点
登場人物 青田坊、蒼井華、本好暦、雨宮桜子
40話 それは単なる通過点
D-2の校庭に彼は立っていた。
放送を聞いても彼は何もする気が起きなかった。
「もう……何もしたくない」
彼は立ちあがり、学校に入ろうとした。
その時。
「ま、待って!助けて!そこの人!」
黒い髪の人が走ってきた。
何があったのか顔が涙でくしゃくしゃになっている。
「……どうしたんですか?」
「か、刀を持ってる人に追いかけられて…」
「見つけた」
その刀を持った女が来た。
「おいおい、なんだよこれ…」
後ろから巨体な男も来る。
血まみれだが攻撃的な雰囲気を出していた。
「……ワカガシンダ……ワカガ」
もう何を言っているかもわからない。
「くそ!逃げよう!」
学校の中に走っていく本好と蒼井。
雨宮がそれを追いかける…事はなかった。
そして、刀で青田坊を一閃する。
その後追いかけて行った。
「くそ……意味分からない」
中をずっと走りまわっていた。
「うわ!走ってきたよ!」
「ごめん、お姉さん、ここからは別行動だ!」
「え!ちょっと待ってよ!」
本好がどこかに走って行ってしまう。
「ってうわああああああああこっち来た!!」
蒼井華が全力で逃げだす。
「ちっ!待ちなさい!」
雨宮がそれを追いかける。
(SENSE!)
雨宮は今までより速く走りだした。
「う、うそ!な、なんでええええええええええ」
「死ね!」
蒼井華の体に刀が刺さる。
「い、痛い……痛いよ……」
「そう、じゃあ」
「せめてあと一撃で死になさい」
■
一方本好は放送室にいた。ある仕込みを終えて放送機材に触れていた。
「……いいよな?」
マイクを取ってスピーカーの音量を最大にする。
「明日葉!聞いてくれ!僕だ!本好だ!」
大音量が流れ出す。
「派出須先生は死んじゃったけど!あきらめないで!絶対に脱出する方法はある!」
「僕はダメかもしれないけど!せめて君は生き残ってくれ!」
そして、マイクの電源を切る。
「ふぅん……これがあなたのやりたかった事なのね……」
雨宮が入口に立っていた。
「まあ、せめてもの遺言になったんじゃないの?」
雨宮が部屋に入った。
その瞬間。
あらゆる方向から、錐、鋸、ペンチ、金鎚といった学校にある工具が飛んでくる。
「ぐ、あ、あんた、なに…これ…」
「罠ですよ、さすがに死にませんか、お手上げです」
「そう、じゃあ潔く死になさい」
本好の体が腹から二つに分かれる。
(美っちゃん……僕も……せめてもの救い……出来たかな?)
そして、雨宮が
「アゲハ……どこにいるの」
部屋から出ようとした瞬間
後ろから飛んできたのはチェーンソーだった。
「え?」
チェーンソーは頭に刺さり、鮮血が吹き出す。
そして、学校は血の海となったのである。
【青田坊@ぬらりひょんの孫 死亡】
【蒼井華@逢魔ヶ刻動物園 死亡】
【本好暦@保健室の死神 死亡】
【雨宮桜子@PSYREN 死亡】
投下終了です。
あと10人・・・
投下乙です。蒼井ー!
では自分も。EX俺オリロワ2話:意識の果てへ
登場:龍神安姫、フーゴ、下村正人
2:意識の果てへ
使われ無くなって久しい軍事要塞の跡。
元々砲台が設置されていたと思われる場所で、狼の頭を持った竜種の少女が、
涙を流しながら蹂躙の苦痛に耐えていた。
「い、痛い! 痛いよぉーっ!」
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」
彼女に覆い被さり激しく腰を振るのは青と白の毛皮を持つ巨躯のオス狼。
一切慣らしもせず己の欲望を突き入れる。
「あああああああああ!!」
泣き叫ぶ狼竜の少女、だが、彼女は心の中では悦んでいた。
少女、龍神安姫は、力づくで蹂躙される事が大好きな、変わった趣味を持っていた。
夜の公園に繰り出してはホームレスに、裏路地に繰り出しては変質者に。
優しく、同意の上で、では感じられなかったのだ。
なので、この殺し合いで始めて遭遇したこの巨躯の狼が、自分を凌辱目的で襲った時は、
少し怖くもあったが嬉しかった。
「ウグゥッ!」
「ああっ」
狼がビクッと身体を震わせ、腰を安姫の尻にぐっと押し付け、動かなくなる。
体内に注がれる熱に、安姫は涎を垂らしてその感覚に浸る。
「ああ……ああ〜……いい……」
「……」
安姫に覆い被さっていた狼の表情が突然変わる。
鋭い牙をゆっくりと、安姫の首に持って行き、万力の如く噛み付いた。
「ガッ!?」
狂おしい快感から一転、牙が首に深く食い込む激痛に安姫は驚く。
「あ…? ァ、ア゛ッ、いだ、い、や゛め゛、て…!」
ミシミシミシッと頸骨が軋み、呼吸が出来なくなる。
噛まれている部分から赤い鮮血が流れ、安姫は目を充血させ口から血の泡を吹き始める。
それでもなお狼は牙に力を込めた。
ボキッ
「ギッ!! ………ァ………」
そして鈍い音が響いた。
狼、フーゴが口を放すと、首の骨が粉砕した安姫は地面にうつ伏せに倒れた。
口から、傷口から血溜まりが広がって行き地面に染み込む。
その目は見開かれたままで涙が溢れ充血しとても直視したいものでは無い。
ぬぽっ、と、根元が大きく膨らんだフーゴのそれが安姫のそこから抜けると、
濃い白濁液がドロッと溢れ出た。
「気持ち良かったよ、龍神安姫ちゃん……そしてさようなら」
顔写真付きの名簿で覚えた名前を呼び、フーゴは自分の荷物を持って立ち去った。
「…青姦見れてラッキーだと思ってたら、とんだスプラッターになっちまった」
フーゴが立ち去りしばらくして、安姫の死体が転がるすぐ近くの瓦礫の陰から、
一人の人間の青年が現れた。
下ろしていたズボンを上げてベルトを直し、血を流して死んでいる狼竜種の少女に近付く。
彼が隠れていた所の下生えには白い液が飛び散っていた。
「うえ……」
死体に近付いた途端、血と、白濁液と、更には排泄物の臭いまで感じ取り、
思わず青年、下村正人は吐き気を催した。
目の前にある本物の死体が、今自分が置かれている状況を再確認させる材料となる。
「さっきの…フーゴ…か…気を付けよう」
名簿を取り出し、隠し撮りされたと思われるフーゴの写真、そして名前の部分に
鉛筆で丸を書き「警戒」と書き込んだ。
「…エロゲオタでしか無い俺に殺し合えとか、どんな無理ゲーだし。
…支給品、彫刻刀セットと小麦粉だったんだが、どうしろと」
殺し合いを生き抜くのには貧弱過ぎると言わざるを得ない自分の支給品。
嘆いていると安姫のデイパックが目に入った。フーゴが無視していった物だ。
死人の荷物を漁るのは気が引けたが、もっとマシな武器が欲しいと思った正人は、
安姫のデイパックを開けて中身を漁る。
すると基本支給品に混じり、大きい内側に反った刃を持つククリナイフと、
ミント味のガムを発見した。
「彫刻刀と小麦粉よっかマシか…貰っておこう、ごめんな」
安姫の死体に謝りつつ、正人はグルカナイフとミント味ガムを抜き取った。
「…殺し合いに乗って無い奴捜そう。一人じゃ不安だ…」
ククリナイフを装備し、正人は軍事基地跡から出るため歩き出す。
【龍神安姫 死亡】
【残り44人】
【早朝/E-1軍事要塞跡】
【フーゴ】
[状態]口元が血塗れ
[服装]全裸(服を着る習慣無し)
[装備]無し
[道具]基本支給品一式、???、???
[思考]
1:殺し合いに乗る。ついでに女を犯す。
[備考]
※下村正人には気付いていません。
【下村正人】
[状態]良好
[服装]私服(白トレーナーにジーンズ)
[装備]ククリナイフ
[道具]基本支給品一式、彫刻刀セット、小麦粉、ミント味ガム(10)
[思考]
1:殺し合いはしない。殺し合う気が無い人を捜す。
2:フーゴを警戒。
[備考]
※フーゴからは離れた場所にいます。気付かれてはいません。
※E-1軍事要塞跡に龍神安姫の死体、龍神安姫のデイパック(基本支給品一式入り)
が放置されています。
【名前】龍神安姫(りゅうじん あんき)
【性別】女
【年齢】18歳
【職業】高校三年生
【身体的特徴】狼の頭部を持つ狼竜種と言う種族。濃い灰色と薄い灰色の毛皮。美乳。
裸族のため衣服は着ない
【好きな事・もの】強姦される事、バニラアイス、作詩
【苦手な事・もの】数学、コーヒー
【特技】翼を使って飛行出来る
【趣味】強姦してくれる相手を捜す事
【特筆すべき能力】料理が得意
【備考】強姦される事に快楽を見出した狼竜女子高生
【性別】フーゴ
【年齢】24歳
【職業】野生の妖狼
【身体的特徴】某シクルゥに酷似した外見
【好きな事・もの】人間の美女、生肉
【苦手な事・もの】猟師、警察獣部隊
【特技】相手の身体を傷付けず衣服を切り裂ける
【趣味】獲物探し
【特筆すべき能力】動体視力、瞬発力が良い
【備考】連続強姦殺人事件を起こしている妖狼
【性別】下村正人(しもむら まさと)
【年齢】23歳
【職業】大学生
【身体的特徴】黒髪で痩せ型
【好きな事・もの】エロゲ、ギャルゲ
【苦手な事・もの】エロゲ、ギャルゲに理解が無い人
【特技】エロゲ、ギャルゲの攻略ルートに関して記憶力が半端無い
【趣味】エロゲを買いに行く事
【特筆すべき能力】パソコン知識が豊富
【備考】エロゲオタな大学生青年。当然童貞。しかし、
このロワではまだまともな部類に入る人物
投下終了です。
投下します。EX俺オリロワ3:崖の上の肉食獣達
登場:静間文徳、シュマイザー
3:崖の上の肉食獣達
崖の上から大海原を眺めるスーツ姿の大柄な獅子獣人、静間文徳と、
銀色の毛皮を持つ引き締まった身体の人狼種、シュマイザーがいた。
「全く殺し合いとは、馬鹿げているな。そうだろシュマイザー」
「アウウ…本当だよ…俺…鉛玉より―――が欲しいのにぃ」
蕩けた目をしながら下腹部にぶら下がる自分のそれを扱き始めるシュマイザー。
住んでいる森で、仲間の人狼達から性奴隷として扱われている彼は、
すっかり身体も心も淫乱になっていた。
「安心しろ。俺がお前のケツに突っ込んでやる」
「本当? 嬉しいなーハッ、ハッ」
「だがその前に、支給品の確認をしようか」
「あ、そうだね……」
二人はそれぞれデイパックを開け中身を調べる。
名簿を開くと全参加者の顔写真と名前が載っていた。
その中にシュマイザーは自分の利用者の一人である人狼クルーゲの写真と名前を認める。
一方文徳は以前ハッテン場で知り合ったドーベルマン犬獣人の青年赤川隆顕を確認した。
そして基本支給品に混じり、シュマイザーは短機関銃エルマ・ベルケMP40と予備マガジン5個、
――余談だがMP40には「シュマイザー」と言う愛称があるがシュマイザーも文徳もそれは知らない――
更に大きなサイズのア○ルバイブが入っていた。
文徳の方は黒塗りの木刀に、十徳ナイフであった。
「中々良い武器が支給されて良かったな」
「うん…銃なんて使った事無いけど」
「しかしア○ルバイブとは」
「バイブより静間さんのが欲しい……!」
「よしよし、くれてやろう……」
文徳はまるで子犬のように甘えるシュマイザーの頭を撫でながら、尻を向けさせ、
ズボンのベルトを外し始め――――。
「アッ―――――!!」
「おお、良いぞ……吸いついて来る、締め付けてきやがる!」
【早朝/F-1崖付近】
【静間文徳】
[状態]シュマイザーと(アッー)中
[服装]スーツ(下半身のみ下ろしている)
[装備]黒塗りの木刀
[道具]基本支給品一式、十徳ナイフ
[思考]
1:殺し合いからの脱出。首輪を何とかしたい。
2:シュマイザーと行動。
3:赤川の奴は…どうするか。
[備考]
※赤川隆顕と面識があります。
【シュマイザー】
[状態]静間文徳に(アッー)され中、快楽
[服装]全裸(服を着る習慣無し)
[装備]エルマ・ベルケMP40(32/32)
[道具]基本支給品一式、エルマ・ベルケMP40予備マガジン(5)、ア○ルバイブ
[思考]
1:殺し合いからの脱出。首輪を何とかしたい。そして犯されたい。
2:アッー!
3:クルーゲは…別に会いたい訳じゃないけど気になる。
[備考]
※クルーゲと面識があります。
【名前】静間文徳(しずま ふみのり)
【性別】男
【年齢】36歳
【職業】サラリーマン(結構偉い地位)
【身体的特徴】筋肉質で大柄な獅子獣人
【好きな事・もの】ホモセクロス、焼酎
【苦手な事・もの】脂っこい物
【特技】かつて空手をやっていたため素手でも強い
【趣味】音楽鑑賞
【特筆すべき能力】体力と耐久力に優れる
【備考】ガチホモライオン獣人だが温厚かつ誠実な性格で信頼出来るお方
【性別】シュマイザー
【年齢】18歳
【職業】野生のワーウルフ
【身体的特徴】銀色の毛皮の人狼種。良く引き締まった身体
【好きな事・もの】犯される事
【苦手な事・もの】SMプレイ
【特技】手○キが絶品
【趣味】特に無し
【特筆すべき能力】割と格闘が強かったりする
【備考】森の人狼仲間から性奴隷にされてる人狼青年、淫乱である
投下終了です。
投下します。EX俺オリロワ4話:刃先を人に向けてはいけないと良く言う
登場:阿部友美、小野美結子
4:刃先を人に向けてはいけないと良く言う
「う〜、怖い、怖いよー」
教会の礼拝堂の隅で女子高生・阿部友美は震えていた。
「どうしてこんな事に…塾サボって近所の野良犬とエッチしたから?
参考書買うお金で獣姦AV買い込んだから? こ、心当たり一杯あって困る。
ああでも、別にこの世界でそんな行為普通じゃん…バチ当てられる言われは無いはずだよぉ。
…これから、どうしよう」
自分のデイパックに入っていた、超小型自動拳銃FNポケット・モデルM1906と、
鋭利なダガーナイフを交互に見る友美。
それなりに当たりの武器だが、これで人を殺す勇気はとても無い。
「…ガチガチガチ」
やはり今の所震えているしか出来ない。
近所の公園に住む汚い野良犬に腰を打ち付けられ快感を感じていた
あの日が遠い日に思えて涙が出る。
ガチャッ……。
「ひっ!?」
突然、礼拝堂の入口の扉が開いた。友美の身が固まる。
咄嗟にM1906を手に取った。
「誰かいるの?」
声は、自分と同年代の少女の声だった。穏やかそうな声。
「……!」
「…あ、そこに」
「い、嫌ああ! こ、来ないで! 来ないで!」
自分の事を見付けた、自分とは別の高校の制服を着る少女に向け銃を構え威嚇する。
恐怖心の余り警戒心が過敏になっていた。
「お、落ち着いて! 私は殺し合う気は無いから」
「……?」
「本当よ。だから、その、それ、下ろして。ね?」
「……う、うう」
構えて見たものの、引き金を引く度胸など無い。
友美は涙を浮かべながら銃を下ろす。
「ひぐっ、うっ…ふえええ〜ん」
「え? あ…えーと…よしよし」
思わず友美は、少女に抱き付いて、泣き始めてしまった。
少女、小野美結子は取り敢えず頭を撫で宥める。
「…落ち着いた?」
「うん…私は阿部友美。あなたは?」
「小野美結子…ちょっとお話ししよ?」
「…ん」
友美と美結子は奥にある部屋に向かった。
その後、会話して行く内に友美の美結子に対する警戒心はすっかり解けた。
互いに同じ趣味を持っているのが明らかになった。
「…へぇ。美結子さん、サイトで小説書いてるの?」
「そ…獣姦モノのね…最近ネタが無くて」
「うーん、同じ趣味の人がいると安心する」
「私も…最近はオープンにする人も多いけど、やっぱりちょっと恥ずかしいよね」
「確かに…私、犬とヤり過ぎてあそこ変な形になっちゃった」
「ええ? ちょっと見せて」
「うん……」
「…うわ…これは相当無理して大きい瘤受け入れたりした?」
「うん…」
「私、小学生の頃からしてるけど、ほら見て」
「…………ええええ、凄く、綺麗……処女みたい」
「みんなこんな感じだと思ってたけど…」
「うううう……私、今更だけど、お嫁に行けないなぁ」
「大丈夫。妖狼とか魔犬とか、魔狼とかなら貰ってくれるよ」
「…そう言う問題じゃ無いと思うけど……あ、所で」
「ん?」
「美結子さんは何支給されたの? 私は、この銃と、ダガーナイフだけど」
不意に友美が美結子に何が支給されたかを問う。
「私は…ちょっと待って」
「パンツ上げようよ美結子さん…丸見えだよ」
友美の眼前にその部分を晒しながら美結子が自分のデイパックから取り出すのは、
小型のナイフ五本と、中折れ式回転式拳銃二六年式拳銃と予備弾であった。
「何で同じナイフが五本も…」
「さあ…? あら、何かなこれ」
美結子はナイフの一本を触っている内、グリップ部分の小さなボタンに気付く。
説明書も読まずそれを押した。
刃先は偶然にも、友美の心臓に向けられていた。
シュッ ドスッ
「…え?」
押した瞬間、ナイフ――刀身射出ナイフから勢い良く刃が飛び出した。
その刃は友美の心臓の部分に深々と突き刺さった。
「…あ…いっ、いああ、痛っ……! 痛い……!」
「あ、ああああ! ご、ごめんなさい! ごめんなさい!! 大丈夫!? ねえ!?」
友美は痛がってはいるが意識はあった。
少なくともその時点までは。
「い、意識あるし大丈夫だよきっと、は、あは、あはは、は」
ドサッ
そう言った直後、友美は目を開いたまま無表情になり、息絶えた。
「…え? 嘘、嘘、ね、ねえ、起きて、起きて友美さ……あ、うわああああ!?」
殺してしまった。事故だったのかもしれないが、自分は一人の少女を殺してしまった。
激しい罪悪感と絶望感が美結子の心を襲う。
速攻で自分の荷物を持って礼拝堂の出口へと向かった。
「はぁ、はぁ、はぁ、何て事、何て事、ごめんなさい! ごめんなさいい…!!」
逃れたかった。目の前の現実から。人を殺めたと言う現実から。
涙を流しながら、小野美結子はひたすらに走り続けた。
【阿部友美 死亡】
【残り43人】
【早朝/A-2教会】
【小野美結子】
[状態]軽度の錯乱、大きな罪悪感
[服装]高校制服(某花と乙女に○福をの女子制服に酷似)
[装備]無し
[道具]基本支給品一式、ウェブリー&スコット.455リボルバー(6/6)、
.455口径弾(18)、刀身射出ナイフ(4)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。したくなかったのに。
2:何て事…。
[備考]
※特に無し。
※A-2教会内に阿部友美の死体と所持品(デイパック、FNポケット・モデルM1906、ダガーナイフ)
が放置されています。また阿部友美の死体に刀身射出ナイフの刃が刺さっています。
【名前】阿部友美(あべ ともみ)
【性別】女
【年齢】16歳
【職業】高校一年生
【身体的特徴】茶色のショートカット、小柄
【好きな事・もの】獣姦、カレー
【苦手な事・もの】梅干し
【特技】逆立ち
【趣味】獣姦AV観賞
【特筆すべき能力】一般人
【備考】獣姦の世界にのめり込み始めている少女
【名前】小野美結子(おの みゆこ)
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】高校二年生
【身体的特徴】金髪ロング、巨乳、穏やかな雰囲気
【好きな事・もの】獣姦、ココア
【苦手な事・もの】ヨーグルト
【特技】速記
【趣味】小説執筆
【特筆すべき能力】記憶力が高い
【備考】小学生の頃からの獣姦ジャンキー。サイトでその手の小説を掲載している
投下終了です。
投下します。EX俺オリロワ5話:浮気はやっぱ駄目だね
登場:谷口誠、久村ユイ、ゲレート
5:浮気はやっぱ駄目だね
谷口誠は古びた木造の教室で目を覚ます。
傍には黒いデイパックと、灰色ブレザーを着た狐獣人の中高生ぐらいの少女が横たわっていた。
「…第一参加者発見か?」
「う…うーん……ここは……」
「お、丁度良く目覚めたか」
「あれ、おじさん誰?」
「おじさんじゃないお兄さんだ。俺は谷口誠。俺も今目覚めた所だ。君は?」
「私は久村ユイ……ああ、そうか、私達、殺し合いに……」
「……」
ここで誠は気付く。目の前の久村ユイと言う狐の獣人の少女は、
ブレザーの下は何も着ていない事に。
恐らくスカートの下も何もはいていないだろう。
「……」
「…どうしたの谷口さん…私と、シたくなった?」
どうやら見た目通りの痴女らしい。
「そこで『うん』と答えたらどうする」
「好きにして良いよ」
「……」
人外娘好きの誠にとって、目の前の狐少女はゲレートに次ぐ欲情対象である。
胸はゲレートには負けるが豊満で、妖艶な雰囲気が何とも言えない。
自分の愚息がズボンの中で戦闘態勢になるのを感じる誠。
「良し、良い事思い付いた、お前、裸になって股を開け」
「イエッサー」
ユイは何のためらいも無く着ていた制服を脱ぎ捨て、靴下と靴、首輪のみの、
ほぼ生まれたての姿となり、埃塗れの床の寝転んで大きく股を開いた。
一方の誠も、ズボンとトランクスを脱ぎ、いきり立った愚息をユイの前に突き出す。
「所で、俺の息子を見てくれ。こいつをどう思う」
「凄く…大きいです…」
「このままじゃ、収まりがつかないんだよな」
「あっ……」
「はあん! あっ、あっ、いい! いい! 凄く気持ち良いよ〜」
「良いなぁ、君の胸、毛皮に覆われてて、ゲレートとはまた違った味わいがある!」
「ふっ、はうっ! あううん、一杯、出し、………!」
「ん? どーした?」
今まで快楽に蕩けていた狐獣人の少女が何かを凝視し、一気にその顔が青ざめていく。
その視線は誠の後ろに注がれているようだ。
「ま〜こ〜と〜? 随分と楽しそうだな?」
とても聞き覚えのある声が、誠の背後から響く。
その声は異様に低音で、秘められた怒りがひしひしと伝わってきた。
振り向きたく無い。とても振り向きたく無かったが、引き攣った表情で誠は後ろを振り向いた。
そこにはワキワキと鋭い爪のついた両手を動かす、
負のオーラを撒き散らした雌竜――ゲレートが立っていた。
「……げ、げげげ、げ、ゲレート、いやあこんなに早く再会出来るなんて嬉しいなー」
「あ、あの、ど、どうも、初めまして」
「言い残す事はそれだけか」
「人生\(^o^)/オワタ」
「同じく」
【谷口誠 死亡】
【久村ユイ 死亡】
【残り41人】
「……と言う事にしなかった事、感謝するが良い」
「はい」
「…うう」
左の頬を腫らした誠と、特に何もされなかったユイは正座させられゲレートの話を聞かされていた。
「もう浮気しないと誓えるか?」
「誓います」
「よし……それじゃ本題に入ろうか。そのままで良いから聞け。
この殺し合いから脱出するには同じ志を持つ仲間を集め、首輪を何とかして解除し、
主催者の本部があると思われる小中学校を襲う事が一番と見た。お前達はどう思う」
「異論無し」
「私もそう思います……」
「よし…それじゃ各自の支給品を確認しようか。まず私から行くぞ」
そう言ってゲレートは自分のデイパックを漁り、
小型自動拳銃グロック26と、チェーンソーを取り出す。
続いて誠が火掻き棒と軍手、ユイが工事用ヘルメットと発煙筒三本を取り出した。
「この銃…小さくて私には使いにくい。ユイ、とか言ったな? お前にやる」
「あ、ありがとうございます…」
「それと敬語じゃなくて良いぞ。何、そんなに緊張するな。取って食いはしない」
「う…うん、分かった。ありがと、ゲレート」
ゲレートはグロック26と予備のマガジン3個をユイに手渡し、
自分はチェーンソーを装備した。ユイは工事用ヘルメットを誠に渡した。
「俺、武器、火掻き棒ですか…」
ゲレートがチェーンソー、ユイがグロック26と言う小型拳銃なのに対し、
自分は火の調節に使う道具しか武器になる物をもっていない事を不満に思う誠だったが、
周囲に代わりの武器になりそうな物も無いので我慢するしか無かった。
「ねえ、首輪外したいって言っていたよね…それなら心当たりがあるんだけど」
「ん?」
「私の、この殺し合いに呼ばれてるクラスメイトに、吉沢雪と辻つかさって居るんだけど、
雪が機械に凄い詳しいんだ。もしかしたら……」
「ほう……それじゃあ捜すか」
「俺達機械には全く詳しく無いしな……」
当面の、谷口誠、ゲレート、久村ユイの行動方針が確定した。
【早朝/B-4分校跡】
【谷口誠】
[状態]左頬が腫れている
[服装]私服(白上着に灰色シャツ、カーキ色のカーゴパンツ)
[装備]火掻き棒、軍手(両手にはめている)、工事用ヘルメット(頭に被っている)
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:殺し合いからの脱出。
2:ゲレート、ユイと行動。吉沢雪と辻つかさの捜索。
[備考]
※特に無し。
【ゲレート】
[状態]良好
[服装]全裸(服を着る習慣無し)
[装備]チェーンソー(残りバッテリー100%)
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:殺し合いからの脱出。
2:誠、ユイと行動。吉沢雪と辻つかさの捜索。
[備考]
※特に無し。
【久村ユイ】
[状態]良好
[服装]高校制服(全裸の上に灰色ブレザーにスカート)
[装備]グロック26(10/10)
[道具]基本支給品一式、グロック26予備マガジン(3)、発煙筒(3)
[思考]
1:殺し合いからの脱出。
2:谷口さん、ゲレートと行動。雪とつかさの捜索。
[備考]
※辻つかさ、吉沢雪はクラスメイトです。
【名前】谷口誠(たにぐち まこと)
【性別】男
【年齢】20歳
【職業】大学生
【身体的特徴】やや明るい茶色に染めた髪、中肉中背
【好きな事・もの】ゲレートとの行為、人外(獣人や竜人など)の女の子、焼きそば
【苦手な事・もの】人間の女の子、塩ラーメン
【特技】これと言って無し
【趣味】ゲーム、オリジナル焼きそば作り
【特筆すべき能力】竜種であるゲレートとの性交により生命力、耐久力向上
【備考】ひょんな事から異世界より来た雌の竜種ゲレートとラブラブ同棲中
【名前】ゲレート
【性別】♀
【年齢】18歳
【職業】警備竜
【身体的特徴】竜人体型の竜種。紫色の体色、スタイルは良い、少し強面
【好きな事・もの】谷口誠、生肉
【苦手な事・もの】トマト
【特技】剣や槍と言った近接武器の扱いに慣れている
【趣味】ゲーム(誠の影響)
【特筆すべき能力】生命力、耐久力が非常に高く、翼による飛行も可能
【備考】RPGファンタジー風異世界から突然誠のいる世界に飛ばされてきた。
戦闘力の高いドラゴン。偉そうな態度だが基本的に誠の事が大好き。そして意外にも誠より二歳も年下
【名前】久村ユイ(ひさむら-)
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】高校二年生
【身体的特徴】黄色い狐獣人、爆乳でスタイル抜群
【好きな事・もの】エッチ
【苦手な事・もの】耳に発射される事
【特技】パ○ズリ
【趣味】男漁り
【特筆すべき能力】避妊用の魔法的なものが使えたりする
【備考】好色淫乱な女子高生狐獣人娘
投下終了です。
投下乙です。これはひどいw
自ロワの女性が病んでるのは仕様ですw
投下します。
俺アニロワ第8話:あんりブレード
登場:園原杏里、明智小衣
A-2のとある書店で、園原杏里は立ち尽くしていた。
突如開催された殺し合いの宴。池袋の情報屋が主催したゲーム。杏里には理解しがたいものだった。
「斬ら、なきゃ。私は、帝人くんたちを守るために、あの人を」
スッ、と右腕から、一本の日本刀が出てくる。杏里には見慣れた、妖刀”罪歌”。今すらも、頭の中には愛の言葉が流れている。
愛しましょう?愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる。
杏里は立ち上がって、書店を出ようとする。
「まったく……何で私の知り合いがあの馬鹿探偵しかいないのよ」
幼い少女の声だった。声の方に目を向けると、金髪の少女が立っていた。相手もこちらに気づいたらしい。
「あんた、その刀……!まさか、乗ってるの!?」
「いえ……。でも、護身にはなると思いますから。この刀は、特別なんです」
少女―――――――――――――――明智小衣は、首を傾げたが、相手に戦う意思はないと認識したらしい。明智は警察組織「G4」のトップだ、人を見分けるくらいはできるのだろう。
杏里は明智を見て、認識を改めた。こんな女の子を斬ることはできない。
そもそも、罪歌の効果は本当にあるのか?制限されていることを考慮すると、むやみに人は斬れない。
「さっき、あっちでシャーロック………、私の知り合いの声がしたの。あいつは馬鹿でアホで間抜けだけど、一番信頼できる。あ、遅れたわね。私は明智小衣。」
「私は園原杏里です。じゃあ行きましょうか、えっと…小衣ちゃ」
「小衣ちゃん言うな!」
明智が間抜けといったシャーロックと同じことをしているのに、本人は気づいているのだろうか。
【一日目/am1:00/a-2】
【園原杏里@デュラララ!!】
[状態]対主催
[装備]妖刀”罪歌”
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:帝人くんと紀田くんを捜す。
[備考]
※アニメ、贄川春菜に刀を向けたあたりからの参戦です。
【明智小衣@探偵オペラ ミルキィホームズ】
[状態]対主催
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:折原臨也とローラ=スチュアートを逮捕する。
1:シャーロックを捜す
[備考]
※アニメ11話、催眠術をかけられた辺りからの参戦です。
投下終了です。
投下乙です。
まともな女子が3人?に増えましたー(シャロはまともに入れていいのか?)
でも気にしない。
では自分も投下
41話 銀色の侍、立つ
登場人物 坂田銀時、明日葉郁
41話 銀色の侍、立つ
「派出須先生が……死んだ?」
彼、明日葉郁はB-5小学校の保健室にいた。
「嘘……信じられない」
……
「ごめん、銀さん、ちょっと外に出てくる」
そう言い、明日葉は外に出て行った。
「僕は…どうすればいいんだろう?」
『明日葉!聞いてくれ!僕だ!本好だ!』
「も、本好君?」
確かに本好の声が聞こえた。
『派出須先生は死んじゃったけど!あきらめないで!絶対に脱出する方法はある!』
『僕はダメかもしれないけど!せめて君は生き残ってくれ!』
「……僕はダメ?」
一番気になった言葉だ、彼は何かに追われているのか?分からない、でも
「助けに行かなきゃ!」
明日葉は急いで銀時のもとに戻った。
「銀さん!」
「おう、明日葉か、どうしたんだ?」
「え、起きてたの?」
「ああ、悪いけどお前のバックの中に入っていたチョコレートの山はもらった」
「あ!何勝手にもらってるんですか!」
「うっせーなー鉄分補給だよ」
よっこいせ、と立つ。
「放送は大まかに聞いてた……ヅラも神楽も死んじまったな」
「……銀さんの知り合いですか?」
「一人は仲間、もう一人は家族みてぇなもんだ」
「……」
「行くぞ、明日葉」
「え、どこに?」
「決まってるだろ」
にやりと笑いこういった
「終わらせに、だよ」
【一日目/12時23分/B-5小学校付近】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]出血(小)
[装備]和道一文字@ONEPIECE
[所持品]基本支給品 大量のチョコ 不明支給品1〜3(武器になるものは入っていない)
[思考・行動]
基本:このゲームを潰す。
0:神楽…ヅラ…。
1:しばらく明日葉と行動。
[備考]
※イボの話後からの参戦です。
【明日葉郁@保健室の死神】
[状態]健康、本好が心配
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜1
[思考・行動]
基本:このゲームからの脱出。
1:銀さんと行動。
2:みんな…。
[備考]
※町内運動会からの参戦です。
投下終了でさぁ。
続けて投下。
42話 ラブマイナス(欠けた純愛の心)
登場人物 黄瀬涼太、灰葉スミオ、トニートニー・チョッパ、学崎強、トリコ、男鹿辰巳、両津勘吉、黒神めだか
42話 ラブマイナス(欠けた純愛の心)
「……これをこうして……と」
両津が解析を続けていた。
するとスミオが起き出した。
「ん?おお、起きたか」
「ああ、両津さん進みましたか?」
「喜べ、スミオ!」
「え?」
「解析が完了した!」
「え!?じゃ、じゃあ」
「そう!もう脱出できる!」
「み、みんなを呼びに行こう!待っててくれ!」
スミオが部屋を飛び出して、さっきトイレに出た男鹿もいなくなり部屋には一人だけとなった。
「ああ…疲れたな…と、そういえば」
両津はスミオの夢日記を見た。
「っ!これは……」
そこに書いてあった衝撃の事実…。
『みんなみんな悪魔に殺されました。生き残る人はいません。』
「な……なんなんだ?」
両津は焦り出す。
「ま、まさか……誰かが?」
「うわああああああああああああああああああああああああああああ」
「!!」
両津は急いで昇降口に向かった。
■
そこには6人と1匹がいた。
しかし
そのうちの5人が倒れている。
「な……どういうことだ…?」
「十連……釘パンチ!」
「うわあああああああああああああああああああああああ!!!!」
拳がぶつかる。
「ぐ、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
巨大な大男が飛ばされる。
そして、その場に立っていたのは高校生くらいの女の子だった。
「うわあああああああああああああああああああああああ!!!!」
泣いてどこかに行ってしまった。
「…………」
茫然としていた。
なぜこうなった?一体どうして…。
そこで一人死にそうなまま起き上がる。
「男鹿!」
両津は急いで駆け寄る。
「く……そ……あの女…化物だ」
「男鹿!何がったんだ!」
「変な動物が来て…その後に…大男と、あの女が来たんだ」
「…それで?」
「その二人がみんなを殺して……俺もブッ飛ばされた」
「……」
「女の方は俺が、殴りまくっても……びくともしなかった」
「……」
「両津…ひとつ頼む」
「……なんだ?」
「俺も変わりに…あいつを止めてやってくれ」
「……お前らしくないな、その考え」
「は、知らなかったのか?俺はやさしい奴なんだぜ?」
そう言い、今度こそ彼は眠って行った。
「……許さん」
両津の眼には涙が流れていた。
「絶対にあいつだけは許さん!」
両津は急いで彼女が走って言った方向に走って行った。
【黄瀬涼太@黒子のバスケ 死亡】
【灰葉スミオ@enigma【エニグマ】 死亡】
【トニートニー・チョッパー@ONE PIECE 死亡】
【学崎強@SWOT 死亡】
【トリコ@トリコ 死亡】
【男鹿辰巳@べるぜバブ 死亡】
【一日目/13時00分/E-7小学校校庭】
【両津勘吉@こち亀】
[状態]返り血(小)、苛立ち
[装備]コルトパイソン(6/6)(18発)@現実
[所持品]基本支給品、中川の首輪、パチンコ(20/20)@SKETDANCE
[思考・行動]
基本:警官として市民を守るが景品も気になる。
1:あの女……絶対に許さねぇ!
2:残りの生存者を探す。
【一日目/13時00分/D-7】
【黒神めだか@めだかボックス】
[状態]乱神モード(終了の兆しなし)、体中に無数の傷、疲労(極大)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:うわああああああああああああああああああああ。
1:うあああああああああああああああああああああ。
[備考]
※庶務戦前後からの参戦です。
※「完成」は規制されています。
※精神が崩壊とほぼ同等なので、乱神モードは終了する兆しはありません。
投下終了です。
キャラ崩壊、大量虐殺、ああひどいひどい
投下乙です。両さんと銀さんは流石しぶといなw
投下します。EX俺オリロワ6話:変態も大勢いればそれが普通になる
登場:白檀麒璃絵、百瀬ほのか
6:変態も大勢いればそれが普通になる
「私は一日一回中にビュッてされないと死んじゃうのよ」
「嘘を付くな! 嘘を付くなお前は!!」
「それぐらい私、エッチなのよ」
「そう……いや、私もだけど」
エリアD-3の森、某ゲームのキリン装備に身を包んだ少女、
白檀麒璃絵と高校制服である青いブレザーにスカート姿の少女、百瀬ほのかがいた。
「それにしても良かった。初めて会えた参加者が麒璃絵さんみたいな人で…。
もし殺し合いに乗ってる人だったらどうしようかと思った」
「私もだよ」
「…その格好って、キリン装備だよね? 自作したの?」
「いや、特別注文で」
「把握…おっぱい大きいねえ」
ほのかが麒璃絵の豊満な乳房を触る。
自身もかなりの巨乳ではあるが、やはり他人の乳房は自分のものとは、
感触がかなり異なる。
「ほのかも相当じゃない」
麒璃絵もほのかの乳房を制服の上からまさぐった。
「これで何本ものお―――んをシコシコしてきたんだよぉ」
「私パイズリは好きじゃなくて…○液顔にかかるの好きじゃないし。
…さて、支給品確認しないとそろそろ」
「そだね」
馬鹿な会話を一旦切り上げ、麒璃絵とほのかはそれぞれ自分の支給品を確認し始める。
麒璃絵はハンティングナイフとなぜか電卓、ほのかは自動拳銃FNハイパワーと予備マガジン、
アルミ製の針金10メートル分であった。
針金は鋏か何かが無ければ切断する事は出来ない。
次に二人は顔写真付きの参加者名簿に目を通す。
麒璃絵の写真は車の免許証のものが、ほのかの写真は通っている高校の学生証の写真が使われていた。
「ちょ、この写真私の免許証のじゃん、一体どうやって入手したの…!?」
「私の写真、学生証の……」
「気持ち悪い………ん………不知火がいる」
「不知火?」
「そう、影宮不知火。ほら、このナルガ装備の子」
「ああ、本当だ」
「私の友達なんだけど……物凄いゲーマーなんだ。それで獣姦ジャンキー。
この前は馬とヤったって言ってたね……無事かな」
どこにいるか分からない友人を心配する麒璃絵。
そして現在位置エリア表示機能付き懐中時計で現在自分達がいるのが、
エリアD-3の森林地帯らしい事が分かった。
「と言う事は…北に行けば廃工場があるのね…行ってみようか」
「うん…」
麒璃絵とほのかは廃工場を目指し北方向へ歩き始めた。
【早朝/D-3森】
【白檀麒璃絵】
[状態]良好
[服装]キリン装備
[装備]ハンティングナイフ
[道具]基本支給品一式、電卓
[思考]
1:殺し合いはしたくない。
2:ほのかと行動。廃工場へ向かう。
3:不知火を捜したい。出来ればセックスもしたい。
[備考]
※影宮不知火は友人です。
【百瀬ほのか】
[状態]良好
[服装]高校制服(青いブレザーとスカート、黒ニーソ)
[装備]FNハイパワー(13/13)
[道具]基本支給品一式、FNハイパワー予備マガジン(3)、アルミ製針金(10M分)
[思考]
1:死にたくない。
2:麒璃絵さんと行動。廃工場へ向かう。
3:出来ればエッチしたい。
[備考]
※特に無し。
【名前】白檀麒璃絵(びゃくだん きりえ)
【性別】女
【年齢】19歳
【職業】事務職か何か
【身体的特徴】白髪、巨乳
【好きな事・もの】ゲーム(特にモンハン)、イチゴ
【苦手な事・もの】レモン
【特技】早脱ぎ
【趣味】キリン装備のグッズ、画像収集
【特筆すべき能力】かつて剣道をやっていたのでそれなりに剣術が出来る
【備考】キリン装備にハマった娘。セクロスも大好き
【名前】百瀬ほのか(ももせ-)
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】高校二年生
【身体的特徴】黒髪ロングの巨乳美少女。某言葉様に似てる
【好きな事・もの】誘惑する事、セックス、露出
【苦手な事・もの】強姦プレイ
【特技】パイ○リ、フ○ラ
【趣味】妄想
【特筆すべき能力】一般人
【備考】淫乱女子高生。三度の飯よりセクロスが好き(本人は精○飲んでれば一応タンパク質は取れる
と言っている)。過去に五回妊娠したが全て堕胎した
投下終了です。変態ばかりだと変態キャラは普通のキャラになるのかも
投下します。EX俺オリロワ7話:ハッスルロリババア藤島正子
登場:藤島正子、ソフィア
7:ハッスルロリババア藤島正子
藤島正子は御年95歳になる老婆である。
だが、その外見は、豊満な乳房、瑞々しい肌、美しい緑色の長髪を持った、
スタイル抜群の美少女。一体なぜか。
「まさか、本当に少女に戻れるなんてねぇ」
彼女はとある実験に志願し現在の身体を手に入れた。
その実験とは、他人の身体に自分の脳を移し替え、新たな肉体を得る手術。
そしてその手術は見事成功し、正子は若い頃そうしたように、毎日のように淫行に耽っていた。
「なのに、殺し合いだなんて…折角生まれ変わったのに、死ぬのは嫌…」
場所はエリアF-3平野部、草原地帯の茂み。
何も着ていない生まれたての姿の正子はデイパックを開けて支給品を確認する。
出てきた物は旧式の自動拳銃南部十四年式と、予備のマガジン3個。
もう一つは白いブラジル水着、しかも透けるタイプだった。
「着ても裸同然なら、最初から裸で行くわ」
ブラジル水着を投げ捨て、デイパックを引っ提げた正子は茂みから出る。
「あ、あのー」
「……?」
少女の声が聞こえたので声の方向に振り向くと、
ピンク色の髪に牛の耳、角、尻尾を持った、これまた全裸の少女がいた。
正子よりも大きな乳房がぷるんと揺れ動く。どうやら乳牛娘のようだった。
「あ、あの、私――――」
ダァン!! ダァン!!
牛娘――ソフィアがおどおどと自己紹介しようとした瞬間、南部十四年式拳銃の銃口が火を噴いた。
「あ゛っ!? い、痛い、痛いーっ……な、何で」
「決まっているでしょう? 私はね、この殺し合いに乗っているの」
「そ、そんな……」
撃たれた部分を押さえながら、ソフィアは怯えた目で正子を見た。
ドクドクと血が流れ落ち緑色の雑草が赤く染められて行く。
喉の奥から熱い液体が溢れ出してくる。ソフィアは自分が死ぬのだと直感した。
「あ、寒い、寒いっ…や、やだ、死にたく、ない…し、死に、たく」
しばらく悶えていたソフィアだったが、やがてどんどん動きが鈍くなり、
そして動きが完全に止まった。
「95年生きてきて初めて人を殺したわ…でも、意外とあっさりね……」
生まれて初めての殺人の感触が割と呆気無い物だった事に少し拍子抜けしながら、
正子はソフィアのデイパックを漁る。
そして基本支給品に混じり、短機関銃ハーネルMP28と50発入りマガジン3個、
回転式拳銃コルトローマンと予備の.357マグナム弾18発が入っているのを発見し手に入れる。
装備を南部からMP28に替え、その裸体に潮風を受けながら正子は遠方に見える市街地に目をやった。
「あそこに行ってみようか……」
新たに手に入れた人生を自分なりの方法で守るため、
少女の姿をした老婆は戦いに身を投じる決意をした。
【ソフィア 死亡】
【残り42人】
【早朝/F-3平野】
【藤島正子】
[状態]良好
[服装]全裸
[装備]ハーネルMP28(50/50)
[道具]基本支給品一式、ハーネルMP28予備マガジン(5)、コルトローマン(6/6)、
.357マグナム弾(18)、南部十四年式拳銃(6/8)、南部十四年式拳銃予備マガジン(3)
[思考]
1:新たに手に入れた人生を謳歌すべく殺し合いに優勝する。
2:市街地方面へ向かう。
[備考]
※特に無し。
※F-3一帯に銃声が響きました。
※F-3平野にソフィアの死体、ソフィアのデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
また、透ける白色ブラジル水着が投げ捨てられています。
【名前】藤島正子(ふじしま まさこ)
【性別】女
【年齢】95歳(肉体年齢16歳)
【職業】不明
【身体的特徴】緑髪ロングの豊乳美少女、でも中身は95歳のおばあちゃん
【好きな事・もの】セックス、雑煮
【苦手な事・もの】長時間の運動
【特技】裁縫
【趣味】花の水やり、街に繰り出し男漁り
【特筆すべき能力】脳移植の際に肉体強化も行われ耐久力と体力が高い
【備考】脳移植により16歳の体を手に入れたおばあちゃん。あんな事こんな事やりたい放題
【名前】ソフィア
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】乳牛
【身体的特徴】ピンク色の髪を持った牛娘。当然爆乳。母乳が出せる
【好きな事・もの】搾乳
【苦手な事・もの】触診検査
【特技】これと言って無し
【趣味】自慰
【特筆すべき能力】濃厚な母乳を出せる
【備考】乳牛として生きる牛娘。濃厚で甘い母乳は人気
投下終了です。言うまでも無く藤島正子は本ロワ参加者の中では最高齢
投下します。EX俺オリロワ8話:きたないおじさんとようじょ、そしてねこ
登場:前崎茂樹、宮崎嘉乃、フレイト
8:きたないおじさんとようじょ、そしてねこ
「良いのかい? ホイホイついてきて。おじさんはね、
君みたいな小さい女の子も構わないで食べちゃうんだよ?」
「こ、こんなの初めてだけど、良いよ…私、前崎さんみたいなおじさん、
好きだから…」
「嬉しい事言ってくれるじゃないの。それじゃ、おいしく頂くよぉ。ぐへへへ……」
………
「ふぅ…やっぱり小さな女の子は最高だねえ」
「はう……」
灯台最上階電灯室にて、中年の汚いおっさん前崎茂樹は大好物の幼女を味わえ満足していた。
重度のロリコンである茂樹は何度も児童暴行未遂事件を起こし警察の厄介になっていたが、
今は殺し合い、恐らく法的機関は感知しない。ならば幼女に何をしようが自由。
茂樹はそう考えたのだ。そして、自分から求めてきた、自分好みの幼女をたった今味わった。
前と後、両方の入口を思う存分愉しみ、欲望を吐き出した。
「みやざき、よしのちゃんだったね? ずっとおじさんと一緒にいようね〜ぐへへっ」
「うん…」
下半身を中年男の白液で汚し恍惚の表情を浮かべる少女宮崎嘉乃は、
獣や、茂樹のような汚いおっさんに興味がある意外は、ごく普通の小学生の少女。
(ああ、しちゃったよ…汚い、知らないおじさんに初めて奪われちゃった…。
でも気持ち良かった…凄く幸せ…ふぅ…)
願望が叶えられ、嘉乃も幸福感で満たされる。
脂ぎった手で体を触られても、舐め回されても全てが快感へと変換された。
「所で、よしのちゃんは何を支給されたの? おじさんはこれとこれなんだけど」
そう言って茂樹は嘉乃に薪割り斧と拡声器を見せる。
「えーと、私はこれ」
自分のデイパックから、嘉乃は自分の支給品を取り出した。
それは自動拳銃ツァスタバCZ99、そして競馬用の鞭だった。
「銃か、当たりだね…でも鞭って」
「扱えるかな、これ……結構重いし大きい」
ツァスタバCZ99を手に取り眺める嘉乃。
小学生の少女の手には余りある代物であるが、扱えない事は無さそうだった。
「拡声器…おじさん、それで呼び掛けてみない?」
茂樹の拡声器を見た嘉乃が提案する。
「だが断る」
茂樹は拡声器を灯台ベランダから投げ捨てた。
「早!」
「いや、下手に大声出すのは危ないと思って…(折角幼女と二人でいるのに邪魔されたくないし)」
「うーん…分かった(このおじさんロリコンのくせに妙な所で理知的だなぁ)」
「…鞭かぁ…」
不意に茂樹は嘉乃の支給品である競馬用の鞭を手に取り、
ビシッ!
「痛いっ!」
嘉乃の幼い尻を叩いた。
「痛いよぉおじさん」
「ああ、痛いよねぇ、ハァハァ、もっと痛がってよしのちゃん!」
幼女が痛がり涙目になる様子に異様な興奮を覚えた茂樹は鞭で嘉乃の事を叩き続けた。
嘉乃の肌に軽くではあるがみみず腫れが出来ていく。
「痛い! 痛いよぉ! ……でも、癖になりそう…! おじさん、もっと、もっとお尻叩いて!」
「オッケエエエエ!」
「あああああああああああ!!」
◆◆◆
「灯台の上から変な声が聞こえるニャね」
灯台入口から上を見上げる、全裸の猫耳少女、フレイト。
最上部に当たる電灯室から響く、中年男と幼女の声。そして何かを叩く音。
声を聞く限り幼女の方は嫌がっていない、むしろ喜んでいるようだ。
「私も人の事言えないけど変態ばかりなのは本当みたいニャ。
まあ……ゆっくり殺しに行くかニャ」
支給品の一つである牛刀包丁を携え、フレイトは灯台へと入って行った。
【早朝/G-4灯台】
【前崎茂樹】
[状態]良好、興奮
[服装]全裸(服は灯台電灯室内に脱ぎ捨ててある)
[装備]競馬用の鞭
[道具]基本支給品一式、薪割り斧
[思考]
1:殺し合いはしたくない。
2:よしのちゃん…ぐへへへ。
[備考]
※フレイトには気付いていません。
【宮崎嘉乃】
[状態]身体中に軽度のみみず腫れ、快感、下半身が白濁液塗れ
[服装]全裸(服は灯台電灯室内に脱ぎ捨ててある)
[装備]無し
[道具]基本支給品一式、ツァスタバCZ99(15/15)、ツァスタバCZ99予備マガジン(3)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。死にたくない。
2:痛いのに気持ち良い〜!
[備考]
※フレイトには気付いていません。
【フレイト】
[状態]良好
[服装]全裸
[装備]牛刀包丁
[道具]基本支給品一式、???
[思考]
1:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
2:上で何してるニャ…。
[備考]
※特に無し。
※拡声器が灯台周辺に落ちています。
【名前】前崎茂樹(まえざき しげき)
【性別】男
【年齢】40歳
【職業】サラリーマン
【身体的特徴】中年太り不細工の汚いおっさん
【好きな事・もの】幼女、ラーメン
【苦手な事・もの】警察
【特技】幼女の匂いを嗅ぎ分けられる
【趣味】幼女観察
【特筆すべき能力】一般人
【備考】重度のロリコン。何度か児童暴行未遂事件を起こし警察に絶賛マークされ中
【名前】宮崎嘉乃(みやざき よしの)
【性別】女
【年齢】11歳
【職業】小学五年生
【身体的特徴】茶色がかった髪の可愛い幼女
【好きな事・もの】犬、狼、汚いおじさん、シチュー
【苦手な事・もの】ピーマン、算数
【特技】逆上がり
【趣味】サイクリング
【特筆すべき能力】一般人
【備考】犬や狼、汚いおっさんに性的な興味が尽きない末恐ろしいロリ
【名前】フレイト
【性別】女
【年齢】15歳
【職業】野生のワーキャット
【身体的特徴】青髪ロングに猫耳尻尾、手足の先が青い毛皮に覆われ爪が鋭い、巨乳
【好きな事・もの】魚
【苦手な事・もの】生肉
【特技】跳躍
【趣味】昼寝
【特筆すべき能力】鋭い爪を使った連撃、夜目が利く
【備考】語尾に〜ニャを付ける。間延びしているようで残虐な性格。15歳とは思えないスタイルの良さ
投下終了です。
投下します。EX俺オリロワ9話:馬突き
登場:竹中玲五、ハンレー
9:馬突き
竹中玲五は廃墟と化した遊園地の一角にある、
メリーゴーラウンドの馬を眺めていた。
そして、作り物の馬の股間を覗き込む。
遊園地のメリーゴーラウンドの馬、銅像などの馬の股間を覗き込むのは彼の癖であった。
「全く、つくずく変態だよなあ俺」
初めて馬のそれに興味を持ったのは、確か中学三年の時。
とある裏動画サイトで、牡馬に尻を本気で掘られる男の動画を見た時だ。
あの時は衝撃的だった。大人の腕程もあるそれを人間の後門は根元まで受け入れられるのかと。
「人生踏み外した瞬間ってか? …ふぅ」
「…興味深い話をしてるな」
「誰だ? …おお」
不意に玲五に話し掛けてきたのは、黒い身体に白い縞模様の入った大きな牡馬。
恐らく馬型の魔獣の類だろう。背中にはデイパック、首に首輪をはめている事から、
参加者の一人だと言う事が分かる。
「俺はハンレー。見ての通り妖馬だ。お前は?」
「俺は竹中玲五。ある自動車会社でエンジニアしてる」
「そうか…玲五。単刀直入に言うが……お前は――――――」
「……ああ、そうさ。良く分かったな」
「フッ…そう言う物好きも良く俺は相手にしているんでな。全く、下手をすれば命に関わると言うのに」
「リスクを犯すだけの、見合った快感はあるって事だよ」
そう言うと玲五はズボンのベルトを外し始めた。
「む……俺に掘られたいのか?」
「いつ死ぬか分からないからな。味わっておきてぇ」
適当なベンチに両手を掛け、黒い馬の前に玲五は己の尻を突き出した。
ハンレーは玲五の意を汲み、その背中に圧し掛かり、いきり立った下半身のそれを、
玲五の尻に押し当てる。
「言っておくが、俺の突きは激しいぞ。腸が破れて死ぬかもしれん。覚悟しておけ」
「ああいいさ。その死に方なら本望だ」
「フッ…では行くぞ?」
「ウグッ!!! ア、ア、ガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
どれくらい経っただろうか、先端が傘のように広がった己自身を、
ハンレーは玲五の尻が抜き取った。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…驚いた…本気で腸を掻き回してやったと言うのに、生きているとは」
「へっへへ…最高だったぜ…今までのどの馬よりも、ハンレー、お前さんが良い」
尻からハンレーの種液を垂らしながら玲五が言う。
「ハンレー、お前、この殺し合いどーすんだ?」
「俺は……実を言うとな、殺し合いに乗ろうと思っていたんだ」
「へえ」
「だから…さっきお前の尻を掘っていた時も、殺すつもりで腰を動かしていた」
「成程…一回マジでヤバいと思った時があったがそう言う訳か」
「だが…お前の中に放って、少しすっきりしてしまった……もうお前を殺す気になれん」
ハンレーは少し恥ずかしそうに言った。
「…ハンレー」
「何だ?」
「俺と組まないか?」
「?」
「実はなー、俺も、殺し合う気でいたんだよ。知り合いもいないみたいだし、
もう二度と馬にケツ掘られなくなるのも嫌だったしな。だが…良い牡馬が見付かった。
悪い話じゃないだろ? どうだ?」
「……お前、この殺し合いのルール分かって言っているのか?」
ハンレーが首を傾げる。この殺し合いで生きて帰れるのは最後まで生き残った一人のみ。
組むと言っても二人になってしまう。最終的に二人同士で殺し合う事になるのだが。
「あ―心配無い。そん時は…お前が俺のケツ、突き破って殺してくれれば良い」
「なっ……!?」
余りに突拍子も無い玲五の発言にハンレーは驚きを隠せなかった。
今日この場で会ったばかりの自分のために命を投げ出そうと言うのか。
「……馬鹿だなお前」
「良く言われるけど」
「……まあ、良い。一緒に戦おう。宜しく、竹中玲五」
「こちらこそ、ハンレー。んじゃ、お近付きの印に、もう一丁掘ってくれ」
再び黒馬の前に尻を突き出す玲五。
ハンレーは先程と同じように背中に圧し掛かるが、今度は優しくする事にしていた。
「今度は本気で、気持ち良くさせてやるよ」
「へへ…楽しみだな……んっ……う」
ゆっくりと、ハンレーが腰を押し進め始める――――。
【早朝/A-7廃遊園地】
【竹中玲五】
[状態]ハンレーに掘られている、快感、恍惚
[服装]私服(赤いジャケットに紺色のズボン、灰色シャツ、下半身のみ露出)
[装備]無し
[道具]基本支給品一式、???、???
[思考]
1:ハンレーと一緒に殺し合いを戦い抜く。最後にはハンレーに突き殺して貰う。
2:くぅ…良いぞぉ…。
[備考]
※特に無し。
【ハンレー】
[状態]竹中玲五を掘っている、快感
[服装]全裸(服を着る習慣無し)
[装備]無し
[道具]基本支給品一式、???、???
[思考]
1:竹中玲五と一緒に殺し合いを戦い抜く。だが出来れば玲五は……。
2:良い締まりだ…。
[備考]
※特に無し。
【名前】竹中玲五(たけなか れいご)
【性別】男
【年齢】29歳
【職業】自動車会社エンジニア
【身体的特徴】186pと高身長。それなりに引き締まった身体
【好きな事・もの】牡馬、卵かけ飯
【苦手な事・もの】酒
【特技】簡単な道具で車の鍵開け、エンジン起動が行える
【趣味】牡馬に掘られる事
【特筆すべき能力】自動車の構造に詳しい
【備考】馬に掘られるのが趣味の自動車エンジニア
【名前】ハンレー
【性別】♂
【年齢】34歳
【職業】野生の妖馬
【身体的特徴】ポケモンのゼブ○イカに酷似
【好きな事・もの】交尾、人参
【苦手な事・もの】犬、狼系モンスター
【特技】絶妙な腰遣い
【趣味】走る事
【特筆すべき能力】多少雷系の魔法を操れる
【備考】交尾好きな妖馬。人間の女性、男性ともOKだが何人か誤って殺した事がある
投下終了です。
投下乙です。
投下します
俺アニロワ第9話:黒桐鮮花の役割
登場:黒桐鮮花
A-3の殺風景な荒地の中にある一軒のボロ小屋。
その中に、黒桐鮮花は座っていた。彼女は一見普通の少女だが、彼女はれっきとした魔術師である。
「どうしようかな…。幹也には死んでほしくないし、藤乃も居るみたいだし…………。まあ、式はどうでもいいけど。どうせ殺されたりはしないんだろうし」
殺し合いに乗るということは、自分の友人と、殺しても死なないような”化け物”と、そして鮮花の最愛の兄を殺すことにも繋がってしまう。
鮮花は、兄の黒桐幹也に恋愛感情を抱いている。属に言うブラザー・コンプレックスというやつだ。―――――――もっとも、その兄はもうこの世にはいないのだが。
「乗らない」
簡潔に、だが強い意志を持って、そう呟いた。
デイバックから、一丁のショットガンを取り出し、右手に持つ。
殺人者には容赦しない。
それが、黒桐鮮花の役割なのだと信じて。
【一日目/am1:07/a-3】
【黒桐鮮花@空の境界】
[状態]対主催
[装備]ショットガン
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らないが、殺人者には容赦しない。
1:幹也が殺されたら………?
[備考]
※アニメ、玄霧皐月と会話したあたりからの参戦です。
投下終了です。鮮花は凄く危うい位置に立ってますね
投下します
俺アニロワ第10話:死者と探偵と超能力者あと+α
登場:直井文人、エルキュール・バートン、一方通行、高坂京介
A-1の校庭にて、二人の男女が殺しあっていた。随分と戦況は白髪の少年に傾いてはいたが。
「ほらほらどォしたァ!?ジリ貧じゃねェかお嬢ちゃン!?」
少女、エルキュール・バートンは怪力のトイズ―――――超能力のようなもの―――――を持っている。だが、それも学園都市最強のレベル5、一方通行(アクセラレータ)には通じない。
ベクトル変換した脚でエルキュールの攻撃を受け流し、遊んでいる。
「おォっと」
一方通行はいつの間にか壁際に追いやられていた。エルキュールは、荒い息をしながら迫ってくる。
「あなたに恨みは……ありません、けど。はあ……。みんなの、ために。危険な人は、倒して、おかなきゃ」
エルキュールは拳を振り上げる。普通の人間なら、下手をすると死ぬほどの威力をもつ拳だ。
「そォかよ。おー怖い怖い。普通の人間なら死んじまうなァ。でもよォ、俺は学園都市最強の超能力者だぜェ?ンなもンが通じないってのは分かるよなァ三下ァ!!」
ベキッ、という鈍い音がした。
「っ、あああああああああああああああああああああああああああっ!!」
エルキュールの腕が、不自然に折れ曲がっていた。ベクトル変換によって捻じ曲げられたのだ。
一方通行がゆっくりと迫る。
「俺の能力でよォ、血液のベクトルを変換したらどォなると思う?――――――――答えは簡単だ。テメェの肉体は弾け飛ぶってことだ」
「ひ…………ッ!!」
「やめやがれっ!!そんな女の子いじめて楽しいのかよ!?」
あン?と一方通行は振り向く。そこには、何の個性もない地味な少年、高坂京介が立っていた。
手にはゴルフクラブ。一方通行には、当然紙切れ同然だ。
だが一方通行が顔をしかめていた。それは、京介がとある人物に似ていたからだ。―――――――かつて”最強”だった自分を、負かした無能力者の少年に。
「おいおい勘弁してくれよ。まァたテメェが出てくンのか善人」
「何言ってんだ」
「こっちの話だよ三下」
もっとも京介はあの善人とは違って、本当に何の力も持たない一般人だ。一方通行の力でなら、瞬殺できる相手だ。
だが一方通行は、ゆっくりとポケットから、ロシア製のトカレフを抜く。
銃口は、京介でもエルキュールでもなく。ただの物陰に向けられ、弾が発射された。
「があっ!!」
少年の悲鳴だ。一方通行はつまらなそうに京介に背を向ける。
「お前は……何なんだ。味方なのか?敵なのか?」
「あァ?そンなのは決まってンだろうが。―――――クソッタレの悪党だ」
▲
全くよォ。俺は何を遊んでやがったンだろうなァ。
とっととこンなシケた遊びは終わらせてアイツの元へ帰りたいってのによォ。
さァて、今回は何を見せてくれンだ、最弱(最強)?
【一日目/am1:48/a-1】
【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]脱出
[装備]トカレフ
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
[備考]
※アニメ第二期、結標淡希を撃破したあたりからの参戦です。
■
「私は……あなたと一緒にはいられません」
そういうと、エルキュールは京介から走って逃げてしまった。
「あっ…、おい!まだ手当てが……ったく、仕方ねえな」
【一日目/am1:50/a-1】
【エルキュール・バートン@探偵オペラ ミルキィホームズ】
[状態]マーダーキラー、右腕骨折、疲労(大)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:マーダーを殺す。
[備考]
※アニメ最終話、トイズを失う前からの参戦です。
【一日目/am1:50/a-1】
【高坂京介@俺の妹がこんなに可愛いわけがない】
[状態]対主催
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:まいったな……。
[備考]
※アニメ、あやせを説得した後からの参戦です。
◆
「は…。まさか、撃たれるとは……。不覚、ですね。」
腹を撃たれて、直井文人は横たわっていた。出血が激しい。もう長くはないかもしれない。だがそんなとき。
「だいじょうぶ!?」という声が、確かに聞こえた。
【一日目/am1:55/a-1】
【直井文人@Angel Beats!】
[状態]奉仕(音無結弦)、腹に銃創、出血(大)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、射出式ナイフ
[思考・行動]
基本:音無を生き残らせて自害する。
[備考]
※アニメ、卒業式からの参戦です。
投下終了です。まだエルキュールはまともな方……だよね?(遠い目)
投下乙です。では自分も投下します。
EX俺オリロワ10話:笑う犬の行く道
登場:ローレライ、赤川隆顕
10:笑う犬の行く道
ぽつぽつと古びた民家が建ち並ぶ寂れた集落。
その民家の一つの中で、肉便器として生きるエルフの美少女、ローレライは困惑していた。
自分は一生、肉便器として男達に弄ばれ快楽の中で生きるはずだったと言うのに、
なぜ殺し合いをしなければならないのか。
首には爆弾付きの首輪がはまっている。これが爆発すればどうなるかはあの体育館内で見せ付けられた。
「肉便器として調教されたのにいきなり普通に戻れって言われても、
難しいのに……あ、デイパック……私は何を支給されたのかな」
傍に置かれていた黒いデイパックを引き寄せ中身を漁る。
名簿を見るが見知った人物は見当たらない。
地図とエリア表示機能付き懐中時計を見るとこの辺はどうやらエリアE-2の集落のようだ。
そして、水と食糧に混ざり、自動散弾銃レミントンオート5と12ゲージショットシェル15発、
更に回転式拳銃コルトパイソンと.357マグナム弾18発が入っていた。
「当たりかぁ……」
オート5を装備し構えるローレライ。
「これからどうしようかな…この集落見てみようか…」
集落内を調べるためローレライは民家を出た。
その際、合いそうな靴を一足拝借する。全裸で裸足のまま歩くのは怪我をする恐れがある。
服も調達しようと言う考えには至らない。
集落内には使い込まれた軽トラックや軽自動車、自転車などが放置され、
更に既に使われていない住居が点在しとても閑散とした印象を受ける。
海が近いのか微かに波の音が風に乗って聞こえた。
ローレライはとあるガレージの中に入った。使われてはいないようだが。
(こういう暗い所って、ちょっと興奮しちゃう…ここでマワされたいな)
シュルッ
「あっ!?」
突然ローレライの首に紐のような物が巻かれ、力一杯絞め上げられた。
呼吸が出来なくなり、激しくもがくローレライだが、何をしようとも紐が外れる気配は無い。
「ク……ヒッ」
「……」
徐々にローレライの意識は遠退いて行く。
(私、死ぬんだね……肉便器としてだって良い、もっと、生きたかったなぁ……)
◆◆◆
「はぁ、はぁ、やべwww殺したよ俺wwwwとうとう殺したwwww」
ドーベルマン種犬獣人の青年、赤川隆顕は妙な興奮を覚え、
ニヤケ顔のまま口から涎と泡を吹いて息絶える全裸のエルフの少女を見下ろす。
「俺男好きだしwwww女には欲情出来ないよwwwwwwうはwww
俺の支給品ビニール紐とカッターナイフだったけどwwwwそれなりに役立ったwwwww
こいつの武器奪うとするかwwwwwwwテラ戦力うpwwwwwww」
ローレライの持っていた自動散弾銃を拾い、更にデイパックから、
予備のショットシェルとコルトパイソン、予備の.357マグナム弾を入手した。
たった今ローレライを絞殺するのに使ったビニール紐とそれを適度な長さに切るのに使った
カッターナイフに比べれば断然良い武器だ。
「何か静間さんとかいるみたいだけどwwww関係ねーwwwwwwww
自分の命の方が重いしwwwwww頑張って優勝してやんよwwwwwwwww」
へらへらと笑うドーベルマンは、戦利品のオート5を携えその場を立ち去った。
【ローレライ 死亡】
【残り41人】
【早朝/E-2集落】
【赤川隆顕】
[状態]良好
[服装]私服(赤いパーカーにジーンズ)
[装備]レミントンオート5(5/5)
[道具]基本支給品一式、.12ゲージショットシェル(15)、コルトパイソン(6/6)、
.357マグナム弾(18)、ビニール紐(残り29M)、カッターナイフ
[思考]
1:優勝目指すぜwwwwwwうはwwwwwwww
[備考]
※静間文徳と面識があります。
※E-2集落にローレライの死体、ローレライのデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
【名前】ローレライ
【性別】女
【年齢】外見年齢18歳
【職業】肉便器(元エルフの国の貴族)
【身体的特徴】水色の髪の巨乳エルフ娘
【好きな事・もの】書けない
【苦手な事・もの】書けない
【特技】書けない
【趣味】今は無し
【特筆すべき能力】一般人
【備考】かつてとあるエルフの国の貴族だったが、その国が戦争で敗北したため、
奴隷として敵国に連行され肉便器に調教される
【名前】赤川隆顕(あかがわ たかあき)
【性別】男
【年齢】21歳
【職業】大学生
【身体的特徴】ドーベルマン種犬獣人。引き締まった身体付き、巨根
【好きな事・もの】男、唐揚げ
【苦手な事・もの】女(性的に興奮出来ない)、唐辛子
【特技】男を悦ばせるテクニック
【趣味】ハッテン場通い
【特筆すべき能力】空手の有段者
【備考】ケモホモドーベルマン。静間文徳とはハッテン場で知り合う。
いつもニヤケており思考もどちらかと言えば短絡的
投下終了です。
投下します。EX俺オリロワ11話:Road to death
登場:カーヴィナ、添津武吉
11:Road to death
エリアF-5市街地に二種類の銃声が響き渡る。
普段は交尾の事しか頭に無い淫乱な雌竜、カーヴィナは今、
自分に銃撃してくる相手の狐獣人の男をどうやって振り切ったら良いのか必死で考えていた。
銃撃を受けた右腕の上腕が酷く熱い。
ダァン!!
「ひっ…もう、何で、何でこんな事にっ…!」
車の陰に隠れてはいるがいつまでももたないだろう。
カーヴィナ自身もボルトアクション式のライフル、マウザーKar98Kで応戦するが、
いかんせん銃の素人故に全く効果が無い。
「このぉっ!」
そして車から身を乗り出し相手に向けて本日四回目の射撃を行う。
ドォン!!
強烈な反動がカーヴィナの肩を襲う。慣れてはきていたがやはりきつい。
「くっ…」
カーヴィナを襲っている狐獣人の男、添津武吉は自動拳銃ベレッタM92FSのマガジンを交換する。
武吉も車に隠れてはいたが、カーヴィナの放つ7.92oマウザー弾の弾丸は、
いとも容易く車を貫通する。まだ傷は負っていないが安全では無い。
「無理して殺す事も無いか…ここは逃げよう」
武吉はカーヴィナを殺す事を一旦諦め、走って逃げる事にした。
その背中を縦に細長いドラゴンの鋭い瞳が目撃する。
人を一方的に襲っておいて逃げると言うのか――怒りに燃えたカーヴィナは勢いで、
Kar98Kの銃口を武吉の背中に向け、引き金を引いた。
ドォン!!
「ぐあっ!!」
「! …当たった」
狙った背中では無かったものの、固定弾倉に残っていた最後の一発は、
武吉の足を正確に撃ち抜いていた。
無様に転び、大きな穴から鮮血が溢れ出る右足を押さえ苦痛に悶える武吉。
「はぁっ、あ゛ぁ、ぐっ、そぉ……! 死んで、たまるか…死んで、たまるかあ!!」
それでも尚、武吉は足を引き摺りながらもその道路を進む。
デイパックから装弾用のクリップを取り出しKar98Kに予備弾を押し込むカーヴィナは、
自分を殺そうとした狐獣人の男を逃すまいと目でその動向を追っていた。
「こんな所で、俺は死にたくないんだよ!」
ピィ―――――――。
ある地点を通過した時、どこかで聞いたような電子音が鳴った。
直後、ぼんっ、と言う炸裂音と共に、武吉の首輪が爆発した。
「え……!?」
前方で首輪が爆発し、血の噴水を撒き散らしながらその場に崩れ落ちる狐獣人の男を、
カーヴィナは呆然と見詰める。何が起きたと言うのか。
デイパックから地図とコンパス、エリア表示機能付き懐中時計を取り出し、理由が分かった。
狐獣人――添津武吉が歩いて行った先は、この殺し合いが始まった当初から禁止エリアとなる、
運営本部があると思われる小中学校が存在するエリアE-5なのだ。
「自爆しちゃったって事ね……ご愁傷様」
憐れむようにカーヴィナが言う。
武吉が持っていた装備を取りに行きたいが自分も爆死する危険があるため諦めた。
【添津武吉 死亡】
【残り40人】
【早朝/F-5北端部市街地】
【カーヴィナ】
[状態]右上腕に銃創(出血多し)
[服装]全裸(服を着る習慣無し)
[装備]マウザーKar98K(5/5)
[道具]基本支給品一式、7.92o×57マウザー弾(クリップに5発×4)、???
[思考]
1:自分優先。生き残る。
[備考]
※特に無し。
※F-5北端部市街地一帯及び周辺に銃声が響きました。
※F-5、E-5境界線付近に添津武吉の死体、所持品が放置されています。
【名前】カーヴィナ
【性別】♀
【年齢】20歳
【職業】野生のドラゴン
【身体的特徴】竜人体型の赤色雌竜。美乳
【好きな事・もの】交尾、自慰、男(雄)漁り、生肉
【苦手な事・もの】梅雨、酸っぱい物
【特技】尻尾を使った性技
【趣味】生け花
【特筆すべき能力】翼を使っての飛行
【備考】淫乱雌竜
【名前】添津武吉(そえづ たけよし)
【性別】男
【年齢】24歳
【職業】配達員
【身体的特徴】薄い黄色の狐獣人。痩せ気味
【好きな事・もの】女の子の下着
【苦手な事・もの】女(性的に興奮出来ない)、唐辛子
【特技】下着盗みの早技
【趣味】盗んだ下着の臭いを嗅ぎながら自慰
【特筆すべき能力】目的の下着についての調査能力が凄まじい
【備考】下着泥棒。盗んだ下着の臭いを嗅ぎながら自慰するのが至福
投下終了です。
投下乙です。
投下します
俺アニロワ第11話:黄色の天を砕く魔術師
登場:紀田正臣、荒耶宗蓮
「っ畜生っ!!何なんだよお前!?」
カラーギャング、黄巾族の”将軍”、紀田正臣はひたすらに走っていた。
追ってくるのは、陰鬱そうな表情を浮かべた大柄の男。速度は決して速くはないのだが、距離を明らかに飛ばされている。正臣は混乱していた。
無理もない。追ってくる男「荒耶宗蓮」は、魔術師であったのだから。
「少年よ。無駄なことだと知れ。我の構築する世界のため、散るがよい」
「誰がだバーカ!俺は沙希のところに帰らなくちゃならねえんだよ!!」
至急品のマシンガンで正臣は荒耶を撃つが、見えない障壁を張っているのだろうか、弾丸は一発も通っていない。
荒耶はもう飽きたというような素振りを取ると、低い、重々しい声で呟いた。
「終わりにしてやろう」
荒耶は至急品の木製バットをゆっくりと構える。正臣と荒耶の距離は10メートル近くある。正臣は脚の速さで、荒耶に負けるとは思えなかった。
しかし、荒耶は、正臣の正面に立っていた。
ドゴッ、という鈍い音が響いた。
「が、は」
正臣は、倒れていた。額から血を流して。それでも、荒耶を敵意の篭った視線で、毅然と睨み付けていた。
荒耶は、正臣の背中に勢いよくバットを振り下ろす。数発、振り下ろしたころ。荒耶は、眉をひそめて言った。
「何故死なぬ。死すれば楽になるというものだが」
「うるッ……せぇんだよ、てめえは!俺は……お前みたいなクソ野郎に殺されるわけにゃあ……いかねぇんだよ!!」
正臣は、ゆっくりと、立ち上がる。背骨と腰の骨は間違いなく折れている。それでも、正臣は立ち上がった。
だが、バキッ、という音と共に、正臣の側頭部にバットが叩き込まれていた。もう、正臣は動かない。荒耶はフン、と吐き捨てると、
「貴様の起源は”不屈”。我に出会ったのが最大の不幸だったな」
【一日目/am2:00/a-2】
【荒耶宗蓮@空の境界】
[状態]主催転覆狙い
[装備]御坂妹のサブマシンガン
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:主催者を転覆させ、自らが主催者となる。
[備考]
※第五章”矛盾螺旋”、式に殺害された後からの参戦です。
※バットは折れました。
※正臣からサブマシンガンを奪いました。
【紀田正臣@デュラララ!!】 死亡確認
【残り26/30人】
投下終了です。このロワ能力者に甘いなあ
投下します
俺アニロワ第12話:Human Buster!
登場:竜ヶ峰帝人、新垣あやせ
すいません、アイデアがうまくまとまっていないので予約消します
投下乙です!
正臣ぃいい!ていうかいきなり遭遇した相手が悪かった。
では投下します。
43話 感動の再会は死の後に
登場人物 明日葉郁、坂田銀時、黒神めだか、両津勘吉
43話 感動の再会は死の後に
銀時と明日葉はC-6のプール前にいた。
「あー!誰もいねぇじゃねぇかよ!」
「そりゃそうですよ…そう簡単に見つかるわけ」
「おい!明日葉、いたぞ!」
そう、目の前から女が走ってきた。
「よおー……?……!明日葉!」
「え?」
弾き飛ばされた。は?
「銀さん!いったいなに…」
そう、剣を抜いていた。
そう、戦っていたのだ。
目に見えないような戦いが繰り広げられている。
「くそ!なんなんだよこいつ!」
そう、全然傷が付いてない。
いや、気づがついても気にしていない?
「うわああああああああああああああああああああああああああああああ」
グサッ
「が、はぁ…」
「銀さん!」
手刀が銀時を貫いた。
「ふ、これくらいでくたばると思うかああああああああああ」
銀時は切り返した。
これで黒神の左肩が切れた。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああ」
「なめるなああああああああああああああああああああああああああああ」
二人が激突する。
そして
■
僕は茫然としていた。
二人とも死んでしまったのか?
もうピクリとも動かない。
どうすればいいんだよ…。
僕はどうしたらいいんだよ…。
銀さん…。
派出須先生…。
■
「あれ?どこだ?ここ」
気づいたら変な所にいた。
「ふん、銀時貴様も来てしまったのか」
そう、聞いた事のある声。
「お、ヅラか」
「ヅラじゃない、桂だ」
「で?ここは死の世界ってか?」
「ああ、そうだな」
「一つお前に会わせたい人がいる、来てください!」
「……!松陽先生!」
銀時の眼から涙が流れた。
■
「私は?」
こちら一方のめだか。
「おい、めだかちゃん」
気づいたら後ろに三人がいた。
「みんな…すまない!私のせいであんなに…」
「気にしないでください!黒神さん」
「そうですよ、めだかさんもう忘れましょう…」
「…そうだな」
■
「おい!少年」
「…はい」
「これはどういうことだ?」
「僕の仲間が……最後に合打ちになって、それで、それで」
「分かった」
それ以上は聞かなかった。
――――――――ザザザ
「え?」
『おーっすお前ら、あと2人になってどっちも殺す気がないようだしさぁ
もうお前らがまとめて優勝でいい気がしてきた』
「え?」
『だからテメェらには帰ってきてもらうぜ』
その瞬間、二人は気を失うように倒れた。
【坂田銀時@銀魂 死亡】
【黒神めだか@めだかボックス 死亡】
【明日葉郁@保健室の死神 優勝】
【両津勘吉@こちら葛飾区亀有公園前派出所 優勝】
【現在生存者2名】
【ジャンプキャラバトルロワイアル ゲーム終了】
投下終了ですがこのまま行きます
44話 おしまいおしまい?
登場人物 明日葉郁、両津勘吉、トガシ、?
44話 おしまいおしまい?
目が覚めたら知らない所にいた。
あたりまえだけどね。
「ここは?」
「やあやあ、優勝おめでとう」
トガシが歩いて出てきた。
「おい!お前!どうしてこんな事を!」
「は?ああ、そう言う事?じゃあ教えてあげるよ」
「お前らが気に食わなかったから」
「は?」
「まあ、この際細かい事はいいだろう」
「なぜだ!」
「決まってるでしょ?」
「お前らも殺すからじゃん」
そう言いトガシは猛スピードで明日葉に向かって走って行った。
「明日葉!」
また弾き飛ばされた。デジャビュっていうやつ?
でも今度は違った。
良さんが刺されていた。肺の部分だ。
「はははははははははははははは!!!面倒な方が先に死んでくれるとは有り難い!」
「テ、メェは言ってた、よな?」
「は?」
「願い、はか、なえる、って」
「は、バアアアアアアカ!嘘に決まってんだろ!」
「嫌、でも聞、いても、らう、ぜ!」
「俺の願いは!テメェが死ぬ事だ!!!!!」
バンバンバンバンバンバン
「は…?」
トガシが倒れた。
「両津さん!」
「……」
「え……」
「『あらあら、もう終わっちゃった?』」
「!!」
急にまた知らない奴が入ってきた。
「『あ、大丈夫、君に危害を加える予定はないよ』」
「……」
「『まったく、ほんとに勝手にやってくれたね』」
「……あの、この人は?」
トガシを指さす。
「『ん?ああ、一応僕の部下かな?』」
「部下?」
「『まあ、気にしないで』」
「で、どうすればいいんですか?」
「『……まあ僕がやれることはこの男が死んだ事をなかった事にするくらいかな?』」
「え!?」
「『でも、こいつが死んだせいでこの殺し合いをなかった事にできないんだよ』」
「なんで…?」
「『僕は偽物だからね』」
「偽物?」
「『よし、じゃあやるか』」
大螺子を取り出して。
両津の肺に刺した。
「!!?」
「『ちょっと待っててね。』」
そう、刺したところが徐々に、回復しているのだ。
「な……」
「『うん、完了した』」
「……」
「『じゃあ次は君だね』」
「え?」
「『ここから脱出させてあげるよ』」
「……」
「『じゃあね』」
そう言い、明日葉と両津の体は消えてなくなった。
「『…ああ、疲れた』」
謎の男はイスに座り込んだ。
「うん、やっぱりこっちの方が合うかな」
急に外見が変わると喋り方も変わった。
「じゃあね、明日葉君、両津君」
【トガシ@??? 死亡】
【明日葉郁@保健室の死神 生還】
【両津勘吉@こちら葛飾区亀有公園前派出所 生還】
【以上二名生還】
【ジャンプキャラバトルロワイアル 閉幕】
投下終了、だが終わらない!
最終話です。
45話 悲しき終わりの後の小話
登場人物 明日葉郁、両津勘吉
45話 悲しき終わりの後の小話
「おっす、明日葉来てたのか」
「あ、両津さん」
久しぶりにあった気がするな。
当たり前だ。あれからもう一週間経つんだし。
あれからいろいろあった。
「わしのところは、麗子やらいろいろ悲しんでた、くそ!もう少し何かできたかもしれない」
「…僕のところは」
鏑木さんが、今までにないくらいに泣いていて、藤君も焦ったような顔をして。
他の人にも回ったが、見ていられないような顔をしていた。
「……忘れとけ」
「え?」
「これから生きる上で、つらいだけだぞ」
「……はい」
両津が立ちあがる。
「じゃあ、またなんかあったら携帯にかけてくれ」
「はい」
そして、両津が去っていった。
「僕は……守られてばっかだったな」
銀さんに、守ってもらい死んでしまい、両さんに守ってもらい、死ぬ寸前までいってしまった。
「よし!今日も生きていこう」
僕は立ちあがり、歩き出していった。
【完】
投下終了です!
終わったあああああああああああああ!!!
次ロワは考えてるのであとで名簿とルールだけ投下します。
とりあえず名簿だけ。
DOLバトルロワイアル2nd名簿
【オリキャラ】10/10
○青木林/○古川正人/○ニュートル/○津本二三也/○和歌山純太/○青木百合
/○ウィル・レベッカ/○シューマン・ロイヤル/○三瀬笑子/○流野里子
【ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生】6/6
○苗木誠/○大和田紋土/○山田一二三/○不二崎千尋
/○大神さくら/○セレスティア・ルーデンベルク
【マリオシリーズ】5/5
○マリオ/○ルイージ/○ヨッシー/○ワリオ/○キノピオ
【化物語】4/4
○阿良々木暦/○戦場ヶ原ひたぎ/○八九寺真宵/○神原駿河
【青鬼】4/4
○ひろし/○たけし/○卓郎/○青鬼
【とある魔術の禁書目録】4/4
○上条当麻/○御坂美琴/○白井黒子/○一方通行
【東方project】3/3
○博麗霊夢/○霧雨魔理沙/○魂魄妖夢
【BIOHAZARDシリーズ】2/2
○クリス・レッドフィールド/○ジル・バレンタイン
【リアル鬼ごっこ】2/2
○佐藤翼/○佐藤洋
40/40
【主催】
モノクマ@ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生
青鬼復活!
やっぱり書きたかった。
投下乙です。完結おめでとうございます。
両さん生き残ったか 明日葉(全く知らないが)と同じ世界と言う設定?
そして青鬼に期待 ルイージにも期待ww
では自分も投下します。EX俺オリロワ12話:希望を持ち続けるのって難しい
登場:吉沢雪、影宮不知火
12:希望を持ち続けるのって難しい
「どうしよっかなどうしよっかなー私どうしよっかなーああああああああああああ!!」
かなり大昔の工場の廃墟内で、高校の制服である灰色ブレザーにスカート姿の
狐耳尻尾金髪巨乳美少女吉沢雪は絶望していた。
「まさか、本当にこんなバトルロワイアルに参加させられるなんて…。
この前パロロワのアニロワとかニコロワとか見て結構感動したけど……。
いやまさか自分が……夢じゃないよね、乳首抓ったら痛かったし。
はぁ……ユイとつかさ、どこにいるんだろう……」
不安と恐怖で張り裂けそうになる心。
大声で泣き出したいのを堪え、支給品の一つである大型自動拳銃コルトガバメントを
右手に持ったまま、雪は機材も何も無い、伽藍堂のようになった工場内を見て回る。
「…いや、大丈夫、大丈夫。希望を持たなきゃ……まずユイとつかさを捜そう…。
首にはめられた首輪だって中がどうなってるか分かれば…」
雪は重度の二次元オタクであり、インターネットやファイル保存用にパソコンを持ち、
そのためパソコンいじりがお手のものだった。
それが高じていつしか精密機器にも詳しい知識を持つようになった。
そのため参加者にはめられた首輪も内部構造を知れば、或いは解除出来るかもしれないと、
雪は考えていた。
「うん…人か」
「うわっ!? ……ふぇ?」
床に苔が生えたボロボロの場所で雪は、某ゲームのナルガ装備の格好の、
恐らく自分より少し年上くらいの若い女性と遭遇した。
その手には回転式拳銃が握られている。
「私は影宮不知火…君は」
「私は吉沢雪…あの、私と同じ制服を着た狐獣人の女の子と、
青髪ツインテールの女の子見てませんか?」
「いや、君が初めて会った参加者だ…友達がこの殺し合いに?」
「は、はい…」
「そうか、私も知り合いが一人な…キリン装備なんだが」
「い、いえ、見て無いです」
「まあ…君にはもう関係の無い事だが」
「……え?」
不知火は回転式拳銃、S&WM19コンバットマグナムを突然雪に向けて構える。
「悪いが、死んで貰う」
「――――!!」
ダァン!
一発の銃声が廃工場内に反響した。
咄嗟に身体を動かし、雪は何とか身体を貫かれるのは避けたが、
狐の左耳が裂け血が流れ出た。
「ひっ…いああああ、ああああああ!!!」
生まれて初めて銃を向けられ、撃たれ、耳を怪我した。
恐慌状態に陥った雪は持っていたコルトガバメントを不知火に向けて乱射した。
「ぬおっ!」
まともに狙いも定められて無かったが、一発が不知火の鳩尾付近に命中した。
致命傷では無かったが、強力なストッピングパワーを誇る.45ACP弾を食らい、
不知火は堪らず腹を抱えその場に崩れ落ちた。
その隙に雪は不知火の傍を走り、一気に廃工場の外に向かって逃げて行った。
「ぐう…逃げたか。まあ良い…」
血が噴き出る鳩尾部分を押さえながら不知火は立ち上がる。
「ケチらず使うべきだったか? だがこれは…温存しておきたいな」
デイパックの中に入っている、もう一つの支給品、
突撃銃AK-47を見ながら、不知火は言った。
【早朝/C-3廃工場】
【吉沢雪】
[状態]左耳損傷
[服装]高校制服(灰色ブレザーにスカート、白ニーソ)
[装備]コルトガバメント(0/7)
[道具]基本支給品一式、コルトガバメント予備マガジン(3)、???
[思考]
1:殺し合いはしたくない。首輪を外したい。ユイとつかさに会いたい。
2:不知火から逃げる。
[備考]
※特に無し。
【影宮不知火】
[状態]腹部に銃創(命に別条無し)
[服装]ナルガ装備
[装備]S&WM19コンバットマグナム(5/6)
[道具]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)、AK-47(30/30)、AK-47予備マガジン(5)
[思考]
1:優勝狙い。
2:麒璃絵はどうしようかな、まあ良いか放っておこう。
[備考]
※特に無し。
※C-3廃工場周辺に銃声が響きました。
【名前】吉沢雪(よしざわ ゆき)
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】高校二年生
【身体的特徴】金髪の狐耳尻尾の爆乳美少女
【好きな事・もの】二次元メディア全般、パソコンいじり
【苦手な事・もの】二次元に理解の無い人
【特技】セルフク○ニ
【趣味】アニメショップやゲームショップ通い
【特筆すべき能力】精密機械に詳しい
【備考】機械に詳しい二次オタ狐耳娘
【名前】影宮不知火(かげみや しらぬい)
【性別】女
【年齢】19歳
【職業】銃器製造工場勤務
【身体的特徴】ナルガ装備。巨乳
【好きな事・もの】ナルガ装備、獣姦
【苦手な事・もの】ニンニク
【特技】銃の扱いに慣れている
【趣味】射撃場通い、ナルガ装備グッズ及び画像集め、野外獣姦
【特筆すべき能力】普通の人間よりタフ
【備考】ナルガ装備大好き娘。獣姦ジャンキーでもある
投下終了です。
投下乙です。
はい、一応時系列が近いので同世界にしました。
本当は全滅させようとしたけどやめた。
ちなみに44話の?はめだかボックスの球磨川の偽物です。中身が誰かは想像に任せます。
投下します。EX俺13話:守りたくなるその小さな命
登場:カイテル、広橋晴那
13:守りたくなるその小さな命
病院の個人病室の一つ。
緑色のワイバーン、カイテルは、殺し合いが始まって最初に出会った、
ピンク色のショートの髪をした体操着姿の少女、広橋晴那を保護していた。
「すー…すー…」
「良く寝ているな」
患者用のベッドの上で寝息を立てる晴那。
最初発見した時は恐怖からか涙を流していた。
そこへ一見凶暴そうな外見のカイテルが現れたのだから更に悪化し、
泣き喚く彼女を何とか宥めて落ち着かせ、この病院へと立ち寄った。
「可愛いけど、多分、入らないよな…」
この病室に来た際、晴那から行為をせがまれたが、カイテルは丁重に断った。
もっともカイテル自身はその行為に及びたがったが、晴那の体格を考慮すると、
非常に危険が伴うと判断した結果であった。
その後、カイテルが見張りを兼ねて支給品の再確認を行っていた。
「あんま良いの無いよなぁ…」
カイテルの支給品は工事の時に使うような大型のハンマーと、
拳銃の形をしたナイフ。晴那はプラスチック製のカラーバットと、銃器辞典の本。
決して恵まれているとは言い難い支給品である。
たまに窓の外から銃声らしき音も聞こえる事から銃器類を支給された参加者も多いのだろう。
強固な皮膚を持つワイバーンであるカイテルはまだしも、
淫乱な事を除けばか弱い小学生の少女である晴那はとても戦えないと思われた。
「俺が守ってやらなくちゃ」
割と真剣な思いで、カイテルはそう呟いた。
「ヴァレリアとロディオンも見付けないとなぁ……」
この殺し合いの舞台のどこかにいるはずの、自分が住む森の、
性的アイドル、ヴァレリアとエロゲオタのマルコシアス、ロディオンとも合流したい。
カイテルは安らかな寝息を立てる晴那の寝顔を見ながら、優しげな笑みを浮かべた。
【早朝/F-7病院】
【カイテル】
[状態]良好
[服装]全裸(服を着る習慣無し)
[装備]工事用大ハンマー
[道具]基本支給品一式、拳銃型ナイフ
[思考]
1:殺し合いからの脱出。ヴァレリア、ロディオンと会いたい。
2:晴那ちゃんを守る。
[備考]
※特に無し。
【広橋晴那】
[状態]睡眠中
[服装]小学校の体操着(4の1 広橋と書かれている)
[装備]
[道具]基本支給品一式、プラスチックカラーバット、銃器辞典
[思考]
1:死にたくない。帰りたい。
2:カイテルさんと一緒にいる。
[備考]
※ヴァレリア、ロディオンについての情報をカイテルより聞きました。
【名前】カイテル
【性別】♂
【年齢】24歳
【職業】野生のワイバーン
【身体的特徴】緑色の飛竜
【好きな事・もの】交尾、人間の女の子、牛肉
【苦手な事・もの】狩人、甘い物
【特技】割と手先が器用
【趣味】水浴び
【特筆すべき能力】翼を使って飛行可能、口から炎を吐ける
【備考】交尾好きなワイバーン、結構優しく誠実な性格
【名前】広橋晴那(ひろはし はるな)
【性別】女
【年齢】10歳
【職業】小学四年生
【身体的特徴】ピンク色の髪のロリ
【好きな事・もの】お父さん、えっちな事、マラソン
【苦手な事・もの】図工、人参
【特技】ペン回し
【趣味】夜に全裸で散歩
【特筆すべき能力】一般人
【備考】父子家庭で、父親から性的暴行を受け性に目覚めた
投下終了です。最初は病室内でハッスルしていたが、
なんかgdgdになった上興奮が冷めて我に返ったので比較的普通にした
何だか煮詰まってしまった リスタートしようかな…
質問があるんですが、皆さんはキャラごとの支給品って、
登場させた時に決めてるんでしょうか、それとも事前に決めたりしてるんでしょうか。
自分は前者なんですが ちょっと参考にしたいと思いまして
自分はキャラを登場させた時に決めてますね
ほとんど登場させたときですね。
事前に決めたのもいるけど1、2キャラくらいかな?ジャンロワでいう覚醒剤持ちの奴とか
えー、では投下します
DOL2ndOP 希望のメンバーと絶望の殺し合い
登場人物 苗木誠、美香、卓郎、モノクマ
OP 希望のメンバーと絶望の殺し合い
「おはようございまーす!お前ら!深夜ですよ!」
この声……まさか!
「も、モノクマ?」
「そ、あたりー♪」
「ちょっと待てよ!なんでお前が……」
「は?何言ってんの?」
「お前は、あいつに操作されてたんじゃ」
「プププ…な訳ないでしょ!僕はモノクマ!希望ヶ峰学園の」
「学園長なのだーーーーー!」
「……」
みんな言葉を失っていた。
「そうそう、今日お前らを呼んだ理由は簡単です」
「は?」
「今からお前たちに」
「殺し合いをしてもらいまーーーーす!!」
「ふ、ふざけるな!何が殺し合いだ!」
「プププ……じゃあこの映像を見ていえるのかな?」
映像には女子高生が映されていた。
「美香!?」
イケメンの少年が叫んだ。
「彼女のしてる首輪に注目してくださーい」
ボン!
「……」
「美香あああああああああああああああ!!」
「ああ、絶望に染まってる……ププププププ!」
「そう、お前らもこんなふうになるかもね!」
「ふざけるな!なんで…なんで!」
苗木が叫んだが。
「そう怒るなよ苗木君!じゃあ、今からこの殺し合いを始めまーーーす!」
「細かいルールは冊子が入ってるからそれを見てねー!」
そう言うと、目の前が暗くなった。
【DOLバトルロワイアル2nd 開幕】
【美香@青鬼 死亡】
0-2:深夜 6-8:朝 12-14:真昼 18-20:夜
2-4:黎明 8-10:午前 14-16:午後 20-22:夜中
4-6:早朝 10-12:昼 16-18:夕方 22-24:真夜中
【ルール】
孤島に放り込まれ、そこで殺し合いをする。
放送は0:00、3:00、6:00、9:00、12:00
15:00、18:00、21:00
禁止エリアは1個から3個増える。
そのときに動機になるものを出すかも?
基本支給品は
■電子生徒手帳
■懐中電灯
■メモ帳と鉛筆
■簡易医療セット
■飲料と食糧
不明支給品は1〜3個支給される。
チート能力は規制対象です。
例
一方通行のベクトル変換→使用時間制限
東方勢の弾幕→使用不可
投下乙です。ダンガンロンパPV見てきたが、モノクマ、ドラえも(ry
投下乙です。
ダンガンロンパ面白いですよねー。
投下します
俺アニロワ第12話:飛翔する大天使のパラベラム
登場:ミーシャ=クロイツェフ、両儀式、浅上藤乃
A-3にて、神秘的な光景が広がっていた。背中から青い翼を生やした少女が、ゆっくりと歩いている。
「私見1。付近に敵の気配あり。早急に殲滅を実行」
「へえ。おまえ、凄い化け物だな」
黒髪和服の少女、両儀式が、ミーシャを見て微笑みを浮かべていた。
隣には、式が以前倒した殺人鬼、浅上藤乃の姿がある。
「浅上。おまえの武器を貸せ。確か、剣とか言ってただろ」
藤乃が差し出した剣はフランベルジェ。藤乃は式の強さをよく知っている。殺し合いに乗る身でも、式とは敵対したくない。
それに、目の前の怪物を殺せるのは、式ぐらいのものだろう。
そして、二匹の怪物の激突が始まった。式は片手でフランベルジェを振るい、ミーシャは水翼を放ち、式を牽制する。
「第一の回答。敵の殲滅に”水翼”の効果は無い模様。より―――――”天体制御”を起動。魔力を最大限に増幅し、白兵戦に持ち込む」
空に巨大な結界が生まれ、ミーシャの翼が膨張する。そして、式の懐に一瞬で潜り込んだ。
「そこだ!!」
式はフランベルジェでミーシャの”死の線”を勢いよく切り裂く――――――はずだったのだが、ミーシャの翼は見る見る再生していく。
ドン、という音と同時に、式の腹部で蒼い光が膨張し、式を跳ね飛ばした。
■
「勝てるわけ、ないじゃないですか………。」
藤乃は呆然と呟く。あのとき、とっさにミーシャの翼を歪曲して、何とか逃げ切った。
式は死んだだろうか。死んでいないなら、今がチャンスだ。式を殺せば、殺戮の遂行はとても楽になるのだから。
【一日目/am2:17/a-3】
【両儀式@空の境界】
[状態]気絶、???、腹部にダメージ(大)
[装備]フランベルジェ
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:???
[備考]
※命に別状はありません
【一日目/am2:17/a-3】
【浅上藤乃@空の境界】
[状態]無差別
[装備]なし
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:殺戮する。
1.式を捜して殺す。
2.ミーシャには近づかない。
[備考]
【一日目/am2:17/a-3】
【ミーシャ=クロイツェフ@とある魔術の禁書目録】
[状態]”天体制御”による魔力増強
[装備]なし
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:生き残り、天界に帰る。
1.式は無理には捜さない。
[備考]
投下終了です。
投下乙です。
EX俺オリロワ、リスタートします。修正OP投下します。
0:HENTAI共の血塗られた宴が始まる
「はぁ、はぁ、き、気持ち良い、誠、誠」
「はぁはぁ、ゲレート、お前の中は本当に気持ち良いなぁ」
「あっ、あっ、ま、誠ぉ、お前の、―――――が、奥まで届くっ!
あ、あ、あ、いい! いい! ガルルルルッ!!」
――とまあこんな感じで私ことゲレートと、私の主人であり同居人であり伴侶である、
人間の男、谷口誠は昨日の夜も熱い交わりをしたんだが。
別世界から突然飛ばされ途方に暮れていた私は拾ってくれた恩もあるしな。
誠が重度の人外の雌好きだった事もあるが毎日のように交わっている。
それはそれとして、この状況は何だ?
ここは――どうも学校の体育館らしいが、なぜこんな所にいるのだろう。
誠の自宅にいたはずなんだが。
「ゲレート」
「誠? ここはどこだ?」
「分からん。何か大勢いるぞ。裸の女の子とかエロそうな奴とか」
成程、ほとんど全裸の少女や、発情している様子の獣、獣人が大勢いる。
しかも全員が首に金属製の首輪を――ん? 私と誠にも付いている。何だこれは?
「この首輪は何だ?」
「これも分からん。目が覚めた時にははめられてた」
「…下手にいじらない方が良い気がする」
「そうか……ん」
そうこうしている内に体育館の正面にあるステージの裾から、
赤髪のグラマー美女、黒い巨躯の妖狼が出てきた。
『えー皆さん、どうも、初めまして。私は稲垣葉月。そしてこっちが私のパートナー、レックス。
宜しくお願いします』
『宜しくねー』
ピンマイクか何かでも付けているのかステージ両サイドのスピーカーから、
稲垣葉月と名乗った美女とレックスと呼ばれた黒狼の声が響いた。
『えーと、ぶっちゃけ言うけど、ここに集められたのはほぼ全員が、変態さんです。
獣姦ジャンキー、盗撮常習犯、痴女……かく言う俺達も、ふふ、変態だけどねぇ』
むぅ、変態だと。言われて良い気はしないが、否定はしない、出来ない。
『レックスの言う通り皆さん、変態さん達が、今日ここに集められたメンバーのほぼ99%です。
それで、これから皆さんに、あるゲームをして貰います』
ゲーム? 何だ?
『これから皆さんにはバトルロワイアル――殺し合いをして貰います。
最後の一人になるまでです。反則は無し、です』
なん……だと……?
「ふざけんな!」
「意味が分からないんですけど…」
「冗談にしては度が過ぎる」
「そんな事よりエッチしたいなぁ」
「お○んぽ、おち○ぽ下さいぃぃ!!」
群衆から抗議の声が上がる。当然だろう。
しかし流石変態だらけとあって危機感が余り感じられないな。
「おい、殺し合いだってよ。どーするよゲレート」
「どうするも何もそんなもの――――」
『あ、皆さん、拒否権は全くナシですよ。首に首輪がはめられているでしょう?』
『それはこのゲームを円滑を進行させるための必須アイテムだ。
間違っても無理矢理外そうとしたり、逃げようとしたりすんなよ。でないと―――爆発するぞ』
――爆発?
さっきまで大騒ぎだった群衆が静かになった。変態達が真面目な表情を浮かべている。
『実演してみせるから、しっかり見とけよ。首輪の効果を。黒牙と弓那、頼む』
レックスがそう言うと、ステージ裾から、黒と赤のワーウルフと赤色っぽいブレザー姿の黒髪少女に
羽交い締めにされ、全裸の少女が引き摺られてきた。
「何をする気なの!? お願いやめて! 身体だったらどこでも好きにして良いからぁ!」
『それじゃあ首の所好きにさせて貰うね』
そう言うと葉月はスカートのポケットから何やらリモコンのような物を取り出し、
泣き叫ぶ少女に向けてスイッチを押した。
ピィ――――――――――。
「こ、こんなのって……」
バァン!!
破裂音と共に閃光が起こり、少女の喉笛に大きな穴が空き血が噴き出た。
そして少女はガクリと項垂れ、動かなくなった――死んだ。
「あ、ああああ、ああああああああ!!!?」
「嘘…だろ…?」
「これは酷い」
「夢よ、夢であって欲しい、ああ、痛い、乳首抓ったら痛い! 夢じゃない! ああああ」
「う、うあ、ああ」
「ぐ…グロいの見ても、私の性欲は決して収まる事は無いわ!」
変態共が悲鳴を上げている。しかしやはり緊張感の無い台詞が多いな。
この辺りは流石と言うべきか愚かと言うべきか。
首にはめられた首輪――下手にいじらなくて正解だった。
「何てこった、可哀想に、あの女の子…やっぱ変態ぽかったけど」
「誠…どうも冗談でも何でも無いようだ」
「みたい、だな……」
『はーい、皆さん落ち着いて下さいー』
葉月がリモコンをちらつかせて静粛にするよう命じる。群衆は一瞬で静かになった。
変態とは言え命は惜しいだろう。黒赤のワーウルフと赤ブレザーの少女が、
喉を吹き飛ばされた少女の死体をステージ裾へ引き摺って行った。
『これで分かって頂けましたね? 私達は本気、ですよ……?』
『…それじゃ、簡単にルール説明するぜ。
これから会場にバラバラにテレポートさせっから、
そこでここにいる全員で殺し合って貰う。
何をしようと構わないけどさっきも言ったように首輪を外そうとしたり逃げようとしたり、
また、ゲームを台無しにしようとしたりしたら駄目だ。
最後まで生き残った一人が、優勝だ。家に帰れる。
んで、ゲーム開始時に色々荷物入ったデイパック渡すから各自確認してくれ。
耐熱防水、何でも入る優れ物だぜ。あ、参加者とか明らかに規格外の大きさの奴は入らないからな。
武器とかも入ってるけど、当たり外れあっから。これはハンデだ。
小さい子供から大きな大人までいるからな、武器が平等だと強者弱者がはっきりしちまってつまらない。
言い換えれば非力な奴でも優勝の可能性はあるって事だ。諦めんなよ。
一応舞台にも色々武器になりそうな物はあるだろうからいざって時は自弁してくれ。
んで、0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00の一日6回、
つまり4時間毎に俺らから放送入れるから。内容は死者の発表と、禁止エリアの指定な。
禁止エリアってのは首輪が作動するエリアだ。詳しいエリア区分は荷物の中の地図に書いてあるから。
ずっと一ヶ所に隠れられたりするとゲームになんねーからよ。
あ、そうそう、空飛べる奴もいるから言っておくけど、あんまり高く飛ぶとアウトだ。
首輪が作動すっからな。それと――ここは会場にある小中学校の体育館なんだが、
ゲームが始まったら小中学校のあるエリアは禁止エリアだ。覚えておけよ。
んで……最後に死んだ奴が出てから、12時間、誰も死んだ奴がいなかったら……。
もうお前らやる気ナシって判断して、全員の首輪を爆破する。
そうならないように頑張って殺し合ってくれ。
とまあこんな所かな。荷物ん中にルールの事書いた冊子入れとくから、
もし聞き逃した、良く分からない事があったってならそれ読んでくれ。以上』
「……すまん、平和ボケし過ぎてついていけん」
「私もだ」
だがはっきりしている事は、私達はこれから本当に殺し合いをさせられると言う事だ。
もっとも、この変態だらけのメンバーでまともな(と言う言い方も変だが)殺し合いが
行われるのかは疑問だが――それでも、死人が出るであろう血みどろの戦いが起きる。
私はどうすれば良い――否、決まっている。
「誠」
「何だ」
「……私は殺し合いなんてしない」
「……俺もだゲレート」
絶対に、脱出してみせるぞ。絶対に!
『それじゃ、ゲーム開始です。皆さん、ご健闘をお祈りします』
葉月がそう言うと、レックスが何やら呪文のようなものを唱え始める。
すると、奴の足元に光が――ここからでは良く見えないが恐らく魔法陣。
私の記憶が正しければあれは――高位転移魔法の魔法陣の光!
次の瞬間、私と誠を含めた群衆は真っ白い光に包まれた。
「う、うわっ、何だこれ!? うぐっああああああ!!」
「ま、誠、誠ぉ……!!」
浮遊感に包まれ、意識が遠退いて行き………何も考えられなくなった。
◆◆◆
「変態だらけの殺し合いが始まったねぇ葉月」
「これはもう酷い事になりそう」
「まあ、俺達も人の事言えないけど……よっしゃ葉月」
「何? ……ああっ!?」
「誰もいなくなったしさ、一発ヤろ♪」
「もう、レックスったら……あっ、あん」
【ゲーム開始 残り42人】
※男女別で五十音順
[男]
01:アインリア【19歳・野生の魔狼】
02:赤川隆顕【20歳・大学生・シェパード種犬獣人】
03:市原誼【16歳・高校一年生・人間】
04:犬神彰浩【17歳・高校二年生・狼獣人】
05:上田俊孝【24歳・娼夫・虎獣人】
06:薄井秀光【28歳・盗撮犯・人間】
07:エリシャ【21歳・野生の妖狼】
08:小倉行春【13歳・中学一年生・柴犬種犬獣人】
09:カイテル【23歳・野生の飛竜種】
10:片山長晟【14歳・中学二年生・竜種】
11:金砂郷正則【21歳・新聞配達員・蜥蜴獣人】
12:クラウス【18歳・野生のバフォメット】
13:クルーゲ【28歳・野生の人狼種】
14:古賀憲昭【21歳・印刷会社員・狐獣人】
15:静間文徳【30歳・証券会社員・獅子獣人】
16:下村正人【19歳・大学生・人間】
17:シュマイザー【23歳・野生の人狼種】
18:竹中敏勝【25歳・自動車修理工・人間】
19:谷口誠【20歳・大学生・人間】
20:日純龍牙【18歳・高校三年生・竜人】
21:前崎茂樹【40歳・文房具屋経営・人間】
22:ユージーン【31歳・野生のユニコーン】
23:リューグ【17歳・野生の竜種】
[女]
01:阿部友美【15歳・高校一年生・人間】
02:アルシオーネ【18歳・野生の人狼種】
03:石川聖美【20歳・大学生・人間】
04:ヴァレリア【外見年齢10代後半・エルフ】
05:小野美結子【18歳・高校三年生・人間】
06:カーヴィナ【23歳・野生の竜種】
07:神尾美晴【14歳・中学二年生・人間】
08:倉持房【19歳・とある富豪家のメイド兼戦闘員・人間】
09:ゲレート【17歳・警備員・狼系獣竜種】
10:辻つかさ【17歳・高校二年生・人間】
11:鳥居優紀子【11歳・小学五年生・人間】
12:百瀬ほのか【16歳・高校一年生・人間】
13:久村ユイ【17歳・高校二年生・狐獣人】
14:広橋晴那【9歳・小学四年生・人間】
15:藤島正子【95歳(外見年齢10代半ば)・大学生・人間】
16:フレイト【15歳・野生の猫又】
17:宮崎嘉乃【22歳・小学校保健医・雑種犬獣人】
18:吉沢雪【16歳・高校二年生・ハーフ狐獣人】
19:ローレライ【外見年齢10代半ば・サキュバス】
42/42
[主催側の人物]
稲垣葉月、レックス、黒牙、大木弓那 他
投下終了です。基本ルール及びマップは変更なしで行きます。
投下乙です!
・希望のメンバーと絶望の殺し合い
新ロワ来た!これで勝つる!
モノクマの外道っぷりに期待せざるおえない
・飛翔する大天使のパラベラム
ミーシャ強いぜ……
流石俺アニロワ最強キャラだけのことはあるな
・HENTAI共の血塗られた宴が始まる
リスタートしても変態まみれなのねww
てか主催が不安すぎるw殺し合いそっちのけで楽しんでそうだw
そういえば、wikiの管理人って誰なのかな?
>>491 感想乙そしてどうもです。
wikiの管理人誰なんでしょうね…分かりません
投下します。EX俺 1:深き終、途切れぬ糸
登場:シュマイザー、静間文徳
1:深き終、途切れぬ糸
森のオス達から、俺は肉便器として使われている。
最初は嫌だったけど今は、もう俺はチ○ポ無しじゃ生きられない。
何で肉便器にされたのかもう理由は忘れたけどそんな事どうでも良いんだ。
「あっ、おおんっ……わぉ…ッ……おん」
「へへ、ほら、もっとしゃぶりな!」
「こいつのケツ、最高だぜ…」
「あおおおおん! もっとぉ! もっと○ン○下さい! あっ、あ!
あ、好き! あい、してるぅ! チ○ポ! ○ン○ぉぉぉおおおお!!」
この前もみんなから滅茶苦茶にしてくれて、嬉しかったな。
一生犯されて生きる、これ程の幸せがどこにあるだろう。
なのに。
俺はこんな、知らない島で誰かに殺されて終わるのか?
そんなの―――。
「俺は…俺は……」
「なあ、そこの……」
「…!」
海が臨める崖の近くに座っていた青い毛皮を持つ人狼、シュマイザーは、
突然背後から低めのバリトンボイスで声を掛けられ振り向いた。
そこにいたのはスーツ姿の大柄な獅子獣人だった。
「俺は殺し合う気は無い。君はどうだ?」
「……う」
「ん?」
シュマイザーは発情期の犬のように涎を垂らし、舌を出して淫靡な視線を獅子に向け、
ゆっくりと歩み寄り、そして。
「な、何を…!」
獅子のズボンのチャックを下げ始めた。
「ハァ、ハァ、チ、○ンポぉ、下さい…俺、もう…」
「…? ほう、そう言う事か…」
人狼青年の意思を理解した獅子はニヤリと笑い、ズボンのベルトを外し始める。
「俺も最近ご無沙汰でな…お前、どうも便器に使われてるだろ?」
「あう…そうです、俺、みんなからお尻掘られるの大好きな、マゾ犬なんれす…」
「ククッ、じゃあ奉仕して貰おうか…俺は静間文徳だ。お前は?」
「しゅ、シュマイザーですぅ……はぁ…おいしそう……あおおおん……」
下半身を露わにした獅子、文徳はシュマイザーに尻を向けさせると、
いきり立った己を宛がい、一気に貫き行為に突入する――――。
「ふぅ…良い具合だった」
「あっ…ん……」
行為を終え、恍惚の表情を浮かべぐったりしている人狼の毛皮で後始末をし、
文徳は人狼に背を向け脱ぎ捨てていた下着とズボンを手に取る。
「シュマイザーだったな? 俺と行動しないか? 俺はこの殺し合いから、
何とか脱出したいと思っていてなぁ…」
「……」
それまで遠くを見詰めていたシュマイザーの瞳の色が変わる。
淫乱な肉便器から、鋭い獣の目へと。
文徳に気付かれ無いよう自分のデイパックに手を伸ばし、既に確認していた自分の支給品を
ゆっくりと取り出した。
「良かったら、お前を俺専用の便所として――――――え?」
ズボンを穿きベルトを締めた文徳が、シュマイザーの方に向き直り、硬直する。
そこにはさっきまで自分に腰を振りよがっていた淫狼はいなかった。
代わりに、黒光りする短機関銃、エルマベルケMP40を構えた、鋭い目をした人狼が立っていた。
そしてさっきまでとは別人のような凛とした声で言う。
「静間さん、とっても気持ち良かったです。ありがとうございました。そして」
「お、おい、待て、待て! 待――――」
「さようなら!」
シュマイザーがMP40の引き金を引き、無数の弾丸が獅子の大柄な体を貫いた。
穴だらけになり絶命した文徳のデイパックから、
自動拳銃ベレッタM92FSと予備マガジン3個、更にアイスピックを入手するシュマイザー。
「…俺はもっと、みんなに犯されたい…肉便器として一生を終えたいんだ…。
こんな所で死にたくない…! 殺し合い…良いよ、やってやるさ…失う物なんて何も無いんだ」
かつて、肉便器に堕とされる以前の声と表情を取り戻していたが、
すっかり快楽の虜になった彼にとって特に嬉しい事では無い。
「…ああ、でも…出来ればもっと犯されたいな…そうだ、犯して貰ってから殺すようにしよう。
…上手く行くかは分からないけど」
再び、「肉便器」としての自分に戻ったシュマイザーは、
MP40と自分のデイパックを携え歩きだした。
その心に確かな意志を宿しながら。
【静間文徳 死亡】
【残り41人】
【早朝/F-1崖の近く】
【シュマイザー】
[状態]良好
[服装]無し(服を着る習慣無し)
[装備]エルマベルケMP40(15/32)
[持物]基本支給品一式、エルマベルケMP40予備マガジン(5)、ベレッタM92FS(15/15)、
ベレッタM92FS予備マガジン(3)、アイスピック
[思考]
1:肉便器として一生を終えるために殺し合いに乗り優勝する。
2:男に犯されたい。
[備考]
※特に無し。
※F-1一帯に銃声が響きました。また、崖の近くに静間文徳の死体、
静間文徳のデイパック(基本支給品一式)が放置されています。
【名前】シュマイザー
【性別】♂
【年齢】23歳
【職業】野生の人狼、肉便器
【身体的特徴】青い毛皮の引き締まった身体を持つ人狼。金色の瞳
【性格】マゾ、淫乱(肉便器にされる以前は精悍だったらしい)
【備考】住んでいる森の人狼仲間のオス達から肉便器にされているマゾ狼。
肉便器にされた経緯は不明(本人も忘れた)。だが微妙に理性が残っている。
腐っても人狼なので普通の人間よりタフで戦闘能力は高い
【名前】静間文徳(しずま ふみのり)
【性別】男
【年齢】30歳
【身体的特徴】筋肉質で大柄な獅子獣人
【性格】偽紳士、支配欲が強い
【備考】ケモホモサラリーマン獅子。部下や同僚更には上司も(性的に)食っているとか。
学生時代空手をやっておりそのせいか筋肉質で力もあり格闘技も強い
投下終了です。静間の職業は【職業】サラリーマン(結構偉いらしい)です。
戦う肉便器、シュマイザー。
投下乙です。
うーん、さすがですね!(何が)
では投下します
DOLロワ2nd 1話 これが本当のリアル鬼ごっこ
登場人物 佐藤翼、青鬼
1話 これが本当のリアル鬼ごっこ
佐藤翼は古い洋館の中にいた。
「あれ…もう俺は死んだはずじゃ…」
そう、生き返ったのだ。
もしこれなら。
「みんなを生き返らせることもできるんじゃ?」
妹、父さん、洋、みんな生き返る。
だったら。
「やるしかないよな」
翼は立ちあがって歩き出そうとしたが、背後に気配を感じて振り向いた。
そこには、青い鬼が立っていた。
「……?」
そして、その鬼が走ってきたのだ。
「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
さすがにリアル鬼ごっこを最後まで逃げ切っただけあり、見る見るうちに距離を離していく。
そして、玄関を出て平野にでると鬼はいなくなっていた。
「……ここでも鬼ごっこかよ」
まあいい、と言い翼は歩き出した。
【一日目/深夜/F-2】
【佐藤翼@リアル鬼ごっこ】
[状態]身体的疲労(小)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(未確認)
[思考・行動]
基本:このゲームで優勝してみんなを生き返らせる。
1:まずは武器があるか確認したい。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
☆ ☆ ☆
そう、自分が洋館の外に出られないと思っただろう?
残念、それは外れだ。
自分はどこまでも追いかけてやる。
そして、全員食ってやろう。
青鬼は洋館から離れて行った。
【一日目/深夜/F-2】
【青鬼@青鬼】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(未確認)
[思考・行動]
基本:全員食う。
[備考]
※本編終了後からの参戦です。
※基本能力は最強です。しかし移動能力は遅いです。
このこれが本当のリアル鬼ごっこは昨日題名とおおまか内容を頑張って考えた
投下終了です
追跡表作成。
某俺ロワの追跡表をパク…さんこうにしましたよー。
もうそろそろ新スレたてた方がいいですかね?
容量的に。
>>そうですね、お願いできますか そして投下乙です
青鬼ktkr
投下します。EX俺 2:神聖なる場所での不浄な行いも恐れずに
登場:谷口誠、久村ユイ
2:神聖なる場所での不浄な行いも恐れずに
谷口誠は教会の礼拝堂の長椅子にもたれかかった状態で意識を取り戻した。
立ち上がって回りを見渡す。
「教会か? ここ…」
傍にデイパックが置かれており、誠はそれを手に取って開け中身を漁る。
ルール冊子、島が描かれた地図、自分とゲレートを含め男女別五十音順で、
42人分の顔写真と名前が掲載された名簿、メモ帳と鉛筆、コンパス、懐中電灯、
エリア表示機能付き――小さな液晶画面に「A-2」と表示されていた――懐中時計、
幾つかの飲料水と菓子パンやコンビニおにぎり等の食糧品、そして。
「は、ハリセン…!? おいおい、こんなのでどう戦えってんだよ…? ふざけやがって!」
白いハリセンを床に叩き付ける誠。どう考えても武器にならない。
しかも自分の支給品はこれ一つのようだった。
「畜生…ん? あれは…」
誠は説教檀付近に誰かが倒れている事に気付く。
灰色のブレザーとスカートを着た、中高生らしき狐獣人の少女のようだった。
デイパックを拾い上げ、その少女に駆け寄る。
「おい、大丈夫か?」
「う、うーん……あ、ここは…」
「気が付いたか。お前、久村ユイだろ?」
「!? え? 何で名前知ってるの?」
全く見知らぬ男が自分の名前を知っている事にユイは驚いたがすぐにその疑問は氷解する。
「名簿に顔写真と名前が載ってる」
「あ…そうなんだ……うん、私、久村ユイ。えーとおじさんは?」
「おじさんじゃねーよお兄さんだよ。まだ20だぞ俺は! …まあいいや。
俺は谷口誠だ。なあ、俺は殺し合う気は無いんだが…ユイは?」
「私も…殺し合いなんてしたくないよ」
「よっしゃ、ここで会ったのも何かの縁だ。一緒に行動しようぜ」
「うん」
自己紹介の後、二人は共に行動する事となった。
ユイが自分のデイパックを調べ名簿を取り出す。
そしてクラスメイト二人、辻つかさと吉沢雪の顔写真と名前を発見した。
「つかさと雪もいるんだった…私の友達なの」
「そうか…俺もゲレートって獣竜が呼ばれててな…俺の嫁的存在だ」
「(的存在って?)そうなんだ…」
「…所でランダム支給品は何があるんだ?」
「えーと」
更にユイがデイパックを漁ると、それらしき物が二種類出てきた。
旧式の軍用小銃38式歩兵銃と装弾クリップに纏められた予備弾、
更に小型回転式拳銃ニューナンブM60と予備弾十数発。
「お、中々良いのが支給されたな。なあ…どっちか譲ってくれないか?
俺、ハリセンだったんだよ…支給品」
「マジで? うーん…じゃあこのライフルと予備弾あげるよ」
「サンキュー」
誠は38式歩兵銃と予備弾をユイから譲り受け、誠は武装の確保に成功する。
「とにかくこれからどうする? 谷口さん」
「あーそうだな…とりあえず」
「うん?」
「お近付きの印に一発ヤらせて」
「良いよ」
ユイは着ている制服を脱ぎ始めた。
【早朝/A-2教会礼拝堂】
【谷口誠】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]38式歩兵銃(5/5)
[持物]基本支給品一式、6.5o×50SR弾(クリップに5発×5)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。ゲレートと合流し脱出手段を探す。
2:ユイと行動。ユイと一発ヤる。
[備考]
※特に無し。
【久村ユイ】
[状態]良好
[服装]高校制服(脱いでいる途中)
[装備]ニューナンブM60(5/5)
[持物]基本支給品一式、.38SP弾(15)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。つかさ、雪と会いたい。
2:谷口さんと行動。谷口さんに身体を提供する。
[備考]
※特に無し。
※ハリセンがA-2教会礼拝堂内に放置されています。
【名前】谷口誠(たにぐち まこと)
【性別】♂
【年齢】20歳
【職業】大学生
【身体的特徴】薄く茶色に染めた髪、中肉中背、やや老け顔
【性格】怠惰の中に若干の正義感
【備考】異世界からやってきた雌獣竜ゲレートを保護しラブラブ同棲中。
メスケモが大好きで人間の女性には余り興味が無い。ゲレートとの行為により、
身体の耐久性、生命力が向上しているが本人は余り自覚が無い
【名前】久村ユイ(ひさむら-)
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】高校二年生
【身体的特徴】黄色い狐獣人。緑色の瞳。胸が大きくスタイル良好
【性格】温厚で優しいが淫乱
【備考】エッチ好きな狐獣人の少女。避妊の魔法が使えたりする
投下終了です。
スレ立て出来ないのを思い出した。
誰か代理でできる方お願いします。
そして投下乙です。
やっぱりここのスレの容量って500KBなんですね?
seyana