非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ Part12

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1創る名無しに見る名無し
1999年刑行された小説「バトル・ロワイアル」

現在、様々な板で行われている通称「パロロワ」はリレー小説の形をとっておりますが
この企画では非リレーの形で進めていきます。

基本ルール
・書き手はトリップ必須です。
・作品投下前の登場キャラクター、登場人数、主催者、舞台などの発表は書き手におまかせです。
・作品投下前と投下後にはその意思表示をお願いします。
・非リレーなので全ての内容を決めるのは書き手。ロワに準ずるSSであればどのような形式、展開であろうと問いません。
・非リレーの良さを出すための、ルール改変は可能です。
・誰が、どんなロワでも書いてよし!を合言葉にしましょう。
・「〜ロワイアル」とつけるようになっています。
  〜氏のロワは面白いでは、少し話題が振りにくいのでAロワ、Bロワなんでもいいのでロワ名をつけてもらえると助かります。
・完結は3日後だろうが5年後だろうが私は一向に構わんッッッ!!

前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281067054/

非リレー型バトルロワイアルwiki
ttp://www26.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1.html
2 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:21:33 ID:WF2mEvTz
次スレ立てるのまだ早かったかな?

投下します。俺得ロワ3rd 60話 まもりきれぬもの
登場:沖田総悟、佐藤文博、紺野優佳、土方十四郎、ノーチラス、ブライアン
3まもりきれぬもの ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:22:42 ID:WF2mEvTz
60話 まもりきれぬもの


沖田総悟、佐藤文博、紺野優佳の三人は警察署へ向かった、
土方十四郎とシリウスの帰りを待っていた。
文博が二十二年式村田連発銃を持って外で見張りに付き、
拠点としている会社事務所で総悟と優佳が会話を交わす。

「沖田さんにとって、土方さんってどんな存在ですか?」
「いけ好かねぇ犬の餌マニアって所だなァ」
「い、犬の餌って?」
「あんたも見たろ? あの人は重度のマヨラーなんでィ」
「あ、ああ……そう言う事ですか」
「カツ丼や焼きそばは愚か、ソバやコーヒーにまでマヨネーズを入れやがる。
この間なんか、マヨネーズ工場に見学に行きたいがために、
真選組の隊士全員にマヨネーズを一日五本分消費するよう強制しやがった」
「何て酷いんだ」
「まぁな…だが、信頼は置ける人だ」
「…そうみたいですね」

土方について二人が会話をしている間、外では文博が周囲に気を配り見張りをしていた。
申し訳程度に旧式の小銃を持ってはいるがいざと言う時使いこなせるかどうか分からない。
その上、この二十二年式村田連発銃については医者であり銃器には疎い文博でも、
故障が多い欠点だらけの小銃だと言う事は知っていた。
そもそもこの殺し合いが始まってからまだ一発も発射していない。

「これ大丈夫かな、いざとなって引き金引いても弾出ないってなったら…。
ああ、早く帰ってきて土方さんにシリウスさん…」

元々気が強い方では無い文博は警察署に向かった二人の早急なる帰還を願いつつ、
見張りを続けていた。

「…ん?」

ふと、数時間前に土方とシリウスが警察署に向かっていった、
西へ続く曲がり角がある北方向の道路に目を向けると、
その曲がり角から誰かが飛び出してきた。

「だ、誰だ!?」

その人影は明らかに土方でもシリウスでも無い、見知らぬ狼獣人の青年。
遠目からでも分かる程衣服は血に染まり、右手には抜き身の刀を持っている。
狼青年は走ってこちらに向かってくるようだった。
雰囲気的に友好的では無いと感じ取った文博は村田銃を構える。
4まもりきれぬもの ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:24:29 ID:WF2mEvTz
「君! 一旦止まるんだ!」
「―――文博ォ!! 駄目だ! 逃げろ!!」

青年へ警告を発した直後に聞き覚えのある声が文博の耳に入る。

「…今、外から土方さんの声が聞こえたような」
「…俺も聞こえた」

その声は、建物の中にいる総悟と優佳の二人にも聞こえた。

文博は狼青年の後ろに、警察署へ向かっていたはずの土方の姿を確認する。
しかし、同行していたはずの銀色の人狼シリウスの姿はどこにも無い。

「文博ォ!!」

再び土方が叫んだ。明らかに焦りの色が感じられる声で。


直後に、文博は何か、身体全面に例えようの無い衝撃を感じ―――そして意識が途絶えた。


「…はぁ…はぁ…!」

土方の目の前で、病院で知り合った医者の青年が、血塗れの肉塊に変えられた。
文博を斬り倒した狼青年――ノーチラスは、かなりの距離を走ったのにも関わらず、
ほとんど息を切らせている様子が無い。

「もう一人……フフフフ」
「て…テメェ……!」

再び目の前で仲間を殺され、何も出来なかった自分への悔しさと、
ノーチラスに対する憎悪と怒りが土方の心に湧き起こり、渦巻く。

バタン!

事務所の扉が開き、中から武器を携えた総悟と優佳が飛び出した。

「土方さん! …! ふ、文博……何てこった……!」
「そんな…佐藤さん…!」

ついさっきまで生きていたはずの文博が身体の前面を斬られ血溜まりの中に沈んでいるのを見て、
総悟も優佳も差はあれどショックを受けていた。
ノーチラスは視線を二人の方へと向ける。

「……こっちにも、いたか」
「!! 総悟! 優佳!!」

土方が叫んだ。

直後、二人に向け、横に鋭く、強烈な斬撃が繰り出される。

「チィッ!!」

総悟は間一髪で反応し、持っていた打刀で斬撃を防いだが。

「あ――――!?」

優佳は防ぐ事が出来なかった。胸元を横一文字に深く斬られ、鮮血を迸らせ、崩れ落ちた。
5まもりきれぬもの ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:25:42 ID:WF2mEvTz
「ゆ、優佳……!」
「……ぬうおおおおあああああああ!!!」

怒りに燃える土方は、ノーチラスに向かって突進した。
総悟もまた、土方に加勢し、ノーチラスに斬り掛かる。
ノーチラスは歪んだ笑みを浮かべながら二人の繰り出す剣撃を受け止め、
そして壮絶な斬り合いが始まった。

「ヒャハハハハハハ!! いいな…ゾクゾクする! 来い! 俺を楽しませろ! 燃えさせろ!」
「燃えさせてやるよ…テメェを地獄に送って地獄の業火で焼いて貰うぜ!!」
「土方さん…足手まといにはならんで下さいよ!」
「こっちの台詞だ総悟! こいつを逃がすな…ここで確実に仕留めるんだ!!」
「…そう言えば、シリウスはどうしたんですかィ!?」
「……死んだよ。こいつにやられた」
「…そうですかィ…なら、尚更容赦出来ませんね!!」

剣と剣がぶつかり合う音が、肉を刃が切り裂く音が、雄叫びが響く。
次第に灰色のアスファルトには赤い飛沫で彩りが施されていった。

どれくらい経っただろうか、土方と総悟は中央にノーチラスを挟む形で動きを止める。

三人共度合いは違えど傷を負っていた。
土方は身体中に浅からぬ斬り傷を負い少なくない量の血が流れ出ている。
総悟は土方程では無いがやはり身体中に斬り傷が出来ていた。
そしてその二人の攻撃を一身に受け止め続けていたノーチラスは最も重傷だった。
左上腕を斬られ左腕が使えなくなり、身体中深い斬り傷だらけ、出血も夥しい。
常人ならばとっくに動けなくなっているか最悪死に至っているはずの重体。
だが、ノーチラスは手にした妖刀の力によりほとんど痛みは感じていない。

「ゼェ……ゼェ……化け物だぜ…こりゃあ」
「土方さん、大丈夫ですかィ……虫の息じゃないですかィ」
「うるせぇよ……ゼェ……まだだ…まだやれる……っ!?」

ノーチラスは土方に狙いを定め、左腕をぶらつかせながら妖刀薄桜鬼を構え突進した。

「土方さん!!」
「くっ…これで最後だアアアアアアアアア!!!」

土方もまた、刀を構えノーチラスに向かった。



ガキィン!!



ノーチラスが持っていた妖刀薄桜鬼の刀身が、派手な音を立てて折れた。
折れて飛んだ刀身は、近くのアスファルトの上に金属音を立てて落ちる。
6まもりきれぬもの ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:26:28 ID:WF2mEvTz
「………?」

ノーチラスは先程までの雰囲気からうって変わり、何が起きてるのか分からないという表情を浮かべる。

(え……ここどこだ……? 俺は…そうだ、カラオケ屋で髭の大男に犯されそうになって…。
それで、その後……)

正気に戻ったノーチラスはぼんやりとした記憶を辿ろうした。

「死ね!!」
「え?」

だが、背後から斬撃を食らわされ、その思考は中断させられた。

「ぎゃああぁああ……っ!! あ、あ」

今まで感じた事の無い凄まじい激痛に悲鳴を上げるノーチラス。
そして急速に意識が遠退いていく。

(…なん、で……おれは……おれ…は…)

何もしていない、と思ったが、靄が掛かったような記憶が脳裏に再生された。

(ああ…そうだ……おれは…ようとうに…あやつられて……)

髭面の男を始め、狐族の女性、眼鏡の少年、背中に翼の生えた青と白の狼族の男、
淡い銀と白の狼族の女性、緑髪の少女、銀色の狼族の男、白衣姿の眼鏡を掛けた男、
青髪の女性――見知らぬ人々を、妖刀に操られていたとは言え、
自分はその手に掛けてしまった。

(…だめだな……おれは……けっきょく…また……なにもできなかった……。
そればかりか………おおぜい……ころしてしまった…………)

前回の殺し合いの時は、自分の欲望に忠実になった末に死んだ。
そして今回の殺し合いは、呪われた刀に操られ大勢の人を殺し、死んでいく。
結局自分は前回も今回も他人に迷惑を掛けただけだった。

(………ちく……しょう………)

自分自身への不甲斐なさ、そして手に掛けてしまった人々への懺悔の念を胸に、
ノーチラスは再び死出の旅路についた。




地面に伏し屍となった狼青年を見下ろし、止めを刺した沖田総悟は安堵したように息を吐く。

「…死んだみたいでさァ、土方さん」

そう言って前方に立っている土方の方を見る。
だが、土方は無言のまま立ち尽くすだけで何の返事も返さない。
7まもりきれぬもの ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:28:08 ID:WF2mEvTz
「……土方さん?」
「……」

ドサ。

「……!?」

突然、土方は倒れた。
驚き、総悟は土方に駆け寄り抱き起こした。

「土方さん!?」
「……へへ……どうやら血を流し過ぎちまったみてぇだ……」

土方の下のアスファルトには、どす黒く見える血溜まりが広がっている。
普通の人間の出血許容量を、遥かに上回っているのは明らかだ。
身体中に出来た傷から血は止め処なく溢れていた。

「…良かったな、総悟……これで…副長の座は…お前のモンだ……嬉しい…だろ…」
「な……馬鹿言うんじゃねェよ土方!」

声を荒げて総悟が土方に叫ぶ。

「…総…悟…」
「てめェは俺が倒すんだ…実力で副長の座を手に入れてやる!
だから……こんな所で死ぬんじゃねェ! 死ぬな! 土方!」
「……」

もしかしたらそれは死の間際の幻覚だったのかもしれない。
だが、その時土方は確かに見た。
総悟の目に光るものが滲んでいるのを。

「……ヘッ……悪ぃな…だが…もう…身体が動きやがらねぇ……。
もう…目もほとんど見えなくなりやが……た……」
「……!」
「………総…悟………生きろ………死ぬんじゃ…ねぇ………ぞ………」

そう言うと、土方はゆっくりと目を瞑り、そして、それっきりだった。

「……土方、さん」

腕の中で全ての力が抜け、呼吸が止まった土方を見て、
呆然とした様子で総悟が名前を呼ぶ。
だが、もう返事が返ってくる事は無い。
全身が傷だらけで血塗れになっている事を除けば、その表情はまるで眠っているように綺麗だった。

「……馬鹿野郎……!」

震えた声で罵りながら、総悟は土方の亡骸に縋り、声を押し殺し嗚咽を漏らした。
8まもりきれぬもの ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:29:08 ID:WF2mEvTz



「な……何なんだよ、これ……」

橋を超え、エリアF-2市街地を訪れていたブライアンが見たものは、地獄絵図。
路上が飛び散った血糊で赤く染められ、四人の死体が転がっていた。
いずれも刀によって斬り殺されたようだった。
そして、ただ一人、建物の壁にもたれかかり呆然と座っている青年。
倒れて死んでいる内の一人と同じような衣服に身を包んでいる。
返り血なのか傷を負っているのかは分からないが彼もまた血塗れだった。

「おい、大丈夫か……?」
「……何だ、あんた……」
「…俺はブライアン。殺し合いには乗っていない。お前は?」
「…沖田総悟。俺も乗ってねェよ…」
「そうか……一体何があったんだ? これは……」

ブライアンが当事者と思しき沖田総悟に何があったのか尋ねる。
総悟はしばらく間を置いてから、ゆっくりと、静かに事の経緯を話し始めた。





「……こんな所だ」
「……」

事の始終を聞かされたブライアンは言葉を失っていたが、しばらくして口を開いた。

「……坂田銀時」
「…え?」
「お前の知り合い、だよな?」
「ブライアン…万事屋の旦那の事知ってるのかィ」
「ああ。数時間前にショッピングモールで会ってな…今は別行動してるけど、
市役所で合流する予定になっている」
「本当か?」
「本当だ。銀時から、土方十四郎と沖田総悟の二人に会ったら宜しく伝えておいてくれって言われてな」
「……」

不意に現れた見知らぬ男が、自分と思わぬ繋がりがあった事に総悟は驚く。
9まもりきれぬもの ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:30:09 ID:WF2mEvTz
「…それで、これからどうするつもりなんだ? 総悟」
「…決まってんだろ。俺は――香取の野郎をブッた斬る。
そしてこの殺し合いから、脱出してやる」
「……そうか。なら、俺と一緒に行かないか」
「ああ……そうさせて貰うぜ」

その後、ブライアンと沖田総悟は共闘する事となり、
路上や拠点にしていた会社事務所に散らばる犠牲者達の所持品を回収、整理を行った。
襲撃者である茶色い狼青年は大量の銃器弾薬を所持していた。
恐らく彼の手に掛かった者達の意品であろう。
総悟もブライアンも銃を使う事はまず無かったが一応貰っておく事にした。

路上の遺体を事務所の中まで運び、横たえる。
埋葬も出来ず上に何かを被せてやる事も出来ないが、
野ざらしにしておくのは気が引けた。

「……それじゃ、行こうかィブライアン。市役所で旦那と待ち合わせしてるんだろ?」
「そうだ……銀時、まだ無事だと良いんだが」
「……」

銀髪天然パーマ侍の無事を祈りながら、二人は四人の遺体が安置された、
会社事務所を後にした。



土方十四郎は、白い靄のようなもので地面が覆われた真っ白な空間にいた。

「…ここはどこだ? 俺は…」
「おいおい土方君、随分早くこっちに来てしまったんだな」
「! お前は…」

土方の前に、真選組隊長の制服を身に纏った、眼鏡を掛けた男が現れる。
それは土方が良く知る男であり、そして、彼の存在により、
土方は自分が本当に、この世の者では無くなってしまった事を悟る。

「…お迎え役がお前とはな…」
「そう嫌そうな顔をするなよ。君の彼女が直々に来たかったそうだが、
都合がつかなかったらしくてね、僕に行ってやってくれって頼んで来たのさ」
「! か、彼女とかそう言うんじゃねぇよ!」
「隠すなよ。顔が赤くなっているぞ」
「チッ……うるせぇな、とっとと行くぞ。無駄話しに来たんじゃねぇんだろ」
「ああ…そうだな」

土方と、もう一人の男は、共に真っ白な空間の奥へと歩いて行く。
途中、一度だけ、土方は後ろを振り向き、言った。


「……後は頼んだぜ、総悟……そして、万事屋」


【佐藤文博@オリキャラ  死亡】
【紺野優佳@オリキャラ  死亡】
【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル  死亡】
【土方十四郎@銀魂  死亡】
【残り14人】
10まもりきれぬもの ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:31:38 ID:WF2mEvTz
【一日目/早朝/F-2市街地】
【沖田総悟@銀魂】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に斬り傷、返り血(中)、決意
[装備]打刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、二十二年式村田連発銃(8/8)、
 8o×53R弾(16)、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)、
 直刀、医療道具(包帯や消毒液等、調達品)、双眼鏡
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らないが、襲い掛かる者には容赦しない。
 1:ブライアンと行動。市役所に向かう。
 2:可能なら協力者も捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※冬月蒼羅(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
 ※土方十四郎よりシリウスが死んだ事を知らされました。

【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、鎧が部分的に煤けている
[装備]バスタードソード
[所持品]基本支給品一式、コルトM1903(5/8)、コルトM1903マガジン(8×3)、
 ベレッタM92FS(5/15)、ベレッタM92FSマガジン(15×3)、グロック26(11/12)、
 グロック26マガジン(12×3)、手榴弾(3)、ドス薬草(30)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。アレックス達と合流したい。
 1:沖田総悟と行動。市役所へ向かう。
 2:ドラゴナスに要注意。
[備考]
 ※志村新八、土方十四郎、沖田総悟の三人とエルフィのクラスメイト
 (森屋英太、銀鏖院水晶、ノーチラス、フラウ)の情報を得ました。
 ※沖田総悟から聞かされた「襲撃者」がノーチラスだと言う事には気付いていません。



※F-2市街地会社事務所(何の会社かは不明)に、
土方十四郎、佐藤文博、紺野優佳、ノーチラスの死体が安置されています。
また、四人分のデイパック(基本支給品一式入り、土方の物のみ煙草(残り8箱)、
業務用マヨネーズ(半分消費)、100円ライター(残りガス少ない、調達品)入り)が放置されています。
※妖刀「薄桜鬼」は刀身が折れ、効果を失いました。F-2市街地路上に放置されています。
11 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 07:43:47 ID:R5G5fOv3
>>1乙です
12 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 07:49:51 ID:R5G5fOv3
土方さぁぁん
やばいここまで格好いいと自分のが投下しにくい…
それでも投下します
21話 K2!‐二人の剣士の戦い−
登場人物相川友、土方十四郎、園原杏里
13K2!‐二人の剣士の戦い− ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 07:50:35 ID:R5G5fOv3
21話 K2!‐二人の剣士の戦い−

相川友が肩をなで下していた

知り合いと坂田銀時の名前がなかったことに安心している

「よかった…」

相川友と土方十四郎の二人が座っていた

「山崎が死んだか…まぁいい」

特に土方も悲しんではいないようだ

彼等は病院から動いていなかった
治療用具を探していたからだ

「よし、じゃあ出るぞ」

「あ、はい」

二人はそこから出て行った
14K2!‐二人の剣士の戦い− ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 07:53:13 ID:R5G5fOv3
「う…そ…」

動揺している女、園原杏里は

死んでしまった友達
大事な友達
数少ない話しかけてくれた友達
そして

自分のことを好きでいてくれていた男の子が

死んでしまった
そのことに悲しんでいた

「……………………」

「最後まで生き残ったら生き返らせてもらえるのかな?」

そう言いながら病院に向かって行った
15K2!‐二人の剣士の戦い− ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 07:55:33 ID:R5G5fOv3
「!!相川少し下がってろ」

向こうから来る長い剣を持っている女に気が付き
警戒して向かっていく

「おいそこのアンタ、お前はこの殺し合いに乗っているか?」

土方が聞く

「…………」

園原杏里、彼女は黙る
何もしゃべらないまま

土方に切りにかかった

「くそ…やっぱり乗ってたか、変だと思った…よ!」

打刀で相手の剣を払う
そして相手にすかさず切りかかる
普通の相手ならこれで死んだだろう

しかし、相手は妖刀罪歌を持っている

その斬撃をよけられて土方が動揺した

その時土方の肩に少しだけ傷を負ってしまった

「くっ!?」

頭に入ってくる文字

愛  し  ま  し  ょ  う

「ぐあああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああ」

土方が叫ぶ
16K2!‐二人の剣士の戦い− ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 07:57:05 ID:R5G5fOv3
それでもさすがは新選組副隊長
気合いで復活する

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

そして切りかかった

ここからはただの切り合い

すべて終わった時には

ただの女の惨劇図があっただけだった

(紀田君…竜ヶ峰く――――――――――――)

彼らのことだけを思い彼女は眠って逝った
17K2!‐二人の剣士の戦い− ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 07:57:53 ID:R5G5fOv3
「…………………………」

ただ唖然とするだけだった

「ひ…土方さん?」

「人を愛せよ…か」

土方は言う

「なあお前には恋している相手はいるか?」

「え?」
いきなりの質問に動揺する

「実は俺にはそれがいてな、そいつはどんな時も笑っていて
死んだ時も笑っていたそうだ」

その事実に相川は驚く

「まあ、つまりな俺が言いたいのは」

「え…………?」

相川の首が胴体から離れた

「すまない、死んでくれ」
18K2!‐二人の剣士の戦い− ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 07:59:01 ID:R5G5fOv3
「まってろミツバ…」

そうとだけ言い土方は首輪をとりその場から離れて行った
【園原杏里@デュラララ!! 死亡】
【相川友@オリキャラ再登場 死亡】

【一日目/昼/E-3病院前】
【土方十四郎@銀魂】
[状態]罪歌による精神汚染(小)、肩に裂傷
[装備]打刀@現実
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2 首輪×2(相川友、園原杏里)
治療用多数具
[思考・行動]
基本:優勝してミツバを生き返らせる
1:優勝する
2:銀時たちは…?
[備考]
※ミツバ編終了後からの参戦です
※罪歌による精神汚染は徐々に大ききなっていきます
※園原杏里、相川友のデイパック、罪歌が病院前落ちています
19 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 08:00:24 ID:R5G5fOv3
投下終了です
実は相川は気に入っていたキャラクターでした
20 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 10:14:45 ID:WF2mEvTz
投下乙です。

こっちの土方は…ナンテコッタイ
投下終了宣言出してなくてすみません、
連続投稿12回で規制くらってたもので……
21 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 14:11:50 ID:WF2mEvTz
投下します。俺得ロワ3rd 60話 耳障りな誘惑、花椿の香り
登場:ギンギライガー、銀鏖院水晶、リュティ
22耳障りな誘惑、花椿の香り ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 14:13:02 ID:WF2mEvTz
61話 耳障りな誘惑、花椿の香り


「はぁ…はぁ…目が霞むっ……! くそっ……」

ギンギライガーの出血はもはや命の危機に瀕するレベルに達していた。
視界は霞み、足の感覚も段々と薄れつつある。
だが当の本人がその事に気付く由は無い、仮に気付いたとしても彼は認め無いであろう。

ドサ。

「うあ……」

そして、エリアD-6の住宅街の路上で、彼は遂に倒れてしまった。

「……倒れちまった……起き上がらねぇと……」

前足と後足に力を入れて立ち上がろうとするが。

ドサ。

「………え?」

立ち上がれなかった。前足にも後足にももう力が入らなくなったのである。
そして意識が徐々に遠退くのをギンギライガーは感じた。

「……嘘だろ……まさか…俺……死ぬの…か……?
……嫌だ……死にたく…ない………!」

何度も、何度も起き上がろうとするが、徒労に終わる。
そうこうしている間にも、頭の中はぼうっとし、眠気が襲ってくる。
ギンギライガーの身体は出血多量により生命活動を維持出来なくなっていた。
これから自分は死ぬという現実を認められず、ギンギライガーは涙を浮かべた。

「何でだ……! 俺は…ライガーを…倒したんだ……!
これから……これからなのに……! こんな所で…終わるなんて………っ!
あ、ああ、あ………!」

ズルズルと、地べたを這いずり、尚もギンギライガーは先へ進もうとした。
しかしそれもやがて終わる。

「死にたくない………死に……たく…ない…………死………たく………………」

そして、最後の息をふぅっと吐き、ギンギライガーの意識は途絶え、
その姿は光と共に木の根のような物に覆われた円盤石へと変化した。
23耳障りな誘惑、花椿の香り ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 14:15:23 ID:WF2mEvTz
「何かしらこれ」

数十分後、ギンギライガー最期の地を、突撃銃AKS-74を携えた、
銀髪の少女銀鏖院水晶が訪れる。
そこで彼女が見付けたものは夥しい血の跡と、誰の物か分からないデイパック、
そして木の根のような物に覆われた謎の円盤状の石と首輪だった。

「…まあいいか…」

特に気にする事も無いと判断した水晶は落ちていたデイパックに近付く。

「ねぇ、あなた」
「!」

水晶に声を掛ける者が現れた。
身構える水晶の視線の先には、背中に翼を持った、桃色の髪の、
白いビキニのような服を着た美少女――リュティが立っていた。

「何? あなた…」
「…率直に訊くけど…あなた、殺し合いに乗ってるわね」
「!?」
「…雰囲気で分かるよ。何となく」
「…そう言うあなたはどうなの」
「……乗ってる。もう四人殺したわ」
「そう…私は三人、よ」

水晶はAKS-74の銃口をリュティに向ける。

「待って…ちょっと話があるんだけど、良い?」
「話…?」

リュティの言葉に水晶は首を傾げる。
自分と相手は今初めて会ったばかりだが、話とは何か。

「この殺し合い、多分、もう生き残りはだいぶ少なくなってきてると思うの。
殺し合いに抵抗する人達は、大抵徒党を組んでいる……でも、
私達のように殺し合いに乗っている人って、例外もいるかもしれないけど、
単独で行動している事が多いでしょ?」
「……つまり、何? 手を組まないかって事?」
「! …良く分かったわね」

水晶がリュティの考えに気付けたのは、数刻前、全く同じような提案を、
図書館で出会った別の女性からされたためである。
だが、その時は水晶はその提案を蹴った。理由はその提案者の女性が、
余り使えそうになかったからだったが、今回は。
24耳障りな誘惑、花椿の香り ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 14:16:33 ID:WF2mEvTz
「…あなた名前は?」
「私はリュティよ…あなたは…」
「銀鏖院水晶…武器は持っているの?」
「ええ。銃が三丁と刀一本、後ナイフだけど」
「……」

水晶は自分のデイパックを開け、持っている武器をリュティに見せた。

「随分一杯あるわね…」
「正直こんなにあっても持て余すだけだから、どれか好きなの貰っていいわよ」
「…それは、手を組んでくれるって意味で良いのかしら」
「……」

こくりと水晶が頷く。リュティは満足気な笑みを浮かべ、
水晶の持つ武器の中から、M4A1カービンと予備マガジン、コルトガバメントと
予備マガジンを入手した。

「……分かっているとは思うけど、私達以外の全員が死ぬまでだからね。
その後は……敵同士よ」
「分かってる……だからそれまで宜しくね、水晶さん」
「……こちらこそ。リュティ」

銀髪の少女と桃髪のサキュバスは、生き残りが自分達二人になるまでは共闘する事にした。



【ギンギライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜  死亡】
【残り13人】
25耳障りな誘惑、花椿の香り ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 14:18:12 ID:WF2mEvTz
【一日目/朝方/D-6住宅街】
【銀鏖院水晶@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]AKS-74(30/30)
[所持品]基本支給品一式、AKS-74マガジン(30×3)、
 S&W M27(6/6)、.357マグナム弾(18)、アーミーナイフ、中華包丁、ノートパソコン、
 ギンギライガーのデイパック
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:リュティとしばらく協力。残り生存者が自分とリュティのみになったら、リュティを殺す。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※超能力は封印され、使えなくなっています。
 ※ライガー(名前は知らない)の容姿を記憶しました。

【リュティ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備] M4A1カービン(12/30)
[所持品]基本支給品一式、グロック19(7/15)、グロック19マガジン(15×3)、
 コルト ガバメント(7/7)、コルト ガバメントマガジン(7×3)、M4マガジン(30×5)、
 南部十四年式拳銃(0/8)、南部十四年式拳銃マガジン(8×2)、H&K MARK23(10/10)、
 ハンティングナイフ、方頭大刀
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:銀鏖院水晶としばらく協力。残り生存者が自分と水晶のみになったら、水晶を殺す。
 2:獲物を捜す。
[備考]
 ※アレックスとブライアンの名前を記憶しました。


※D-6市街地路上に円盤石の状態になったギンギライガーの死体と首輪が
放置されています。
26 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 14:21:38 ID:WF2mEvTz
投下終了です。
27 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 17:48:11 ID:WF2mEvTz
投下します。俺得ロワ3rd 62話 LONG ROAD
登場:アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ
28LONG ROAD ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 17:50:18 ID:WF2mEvTz
62話 LONG ROAD


リリアら三人の死体を、アレックス達は市役所裏の中庭に埋葬した。
アレックスはどうにか立ち直ったようだったが、やはりどこか気分は沈んでいるようだった。
そして、アレックス、伊東結、ムシャの他にもう一人、仲間が増えた。
青と白の人狼の青年、シーザーである。

「……ありがとうシーザー。手伝ってくれて」
「い、いえ……」

穴を掘れる道具が見付からなかったため、穴掘りは人狼のシーザーが行った。
手の先がすっかり土で汚れてしまったシーザーはアレックスのねぎらいの言葉を受け取る。

「俺、ちょっと手を洗ってきて良いですか?」
「ああ…俺達は二階のホールにいるから、気をつけろよ」
「はい…」

アレックスに断りを入れ、シーザーは手を洗いに向かった。



第二回目の放送の時刻が迫っている。
この殺し合いが始まって既に八時間が経過しようとしているが、
最初の四時間で14人も脱落したのなら次の四時間で一体何人が脱落しているのか。

「まさか生き残り私達だけになってるって事は無いよね…」

結が恐る恐ると言った様子でアレックスとムシャ、戻って来たシーザーに言う。

「まさか…いくら何でもそれは……」

無い、と言おうとしたムシャだったが、無いとも言い切れないのが現実。
もし結の言う通りの事になっていたらもはや脱出の望みは潰える。
ここにいる全員は首輪を外せるような知識は持っていない。
脱出しようにもまずは爆弾付きの首輪を外さなくてはならないのだから。

「…ダーエロがいればな…あいつ、生きてるか…?」
「ダーエロさん…さっき話してたムシャさんの同僚ですか」
「ああ。もう話したがあいつは機械に強いからな……もしかするとだが」

シーザーがムシャにダーエロの事について確認する。
既にアレックスとムシャから、それぞれの仲間及び知人について、
シーザーは説明を受けていた。

「心強いですね」
「ああ…だが…今あいつはどこに…」
「…おいムシャ」
「どうしたアレックス」

アレックスが窓から正面駐車場の方を見下ろし何かを発見した。
それは、駐車場に乗り入れてくる一台の白い軽トラックだった。
29LONG ROAD ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 17:51:06 ID:WF2mEvTz
「軽トラック…?」
「しばらく様子を見よう。誰が運転してるんだ…?」

ムシャとアレックスは陰から運転手が出てくるのを待つ。
そして、駐車場の一角に停められた軽トラックから二人の参加者が出て来た。
助手席側からは水色と白の雌の人狼、そして運転席側からは―――。

「ダーエロ! ダーエロじゃないか!?」
「何っ!? …本当だ。無事だったんだな、良かった」
「市役所の中に入ってくるみたいだ。出迎えてやろう」

アレックスとムシャは結とシーザーを引き連れ、市役所一階へと向かった。



「ダーエロ!」
「その声は…ムシャ! それにアレックスか!」

市役所一階、床が血で汚れたロビーにてアレックス一行と、
ダーエロ、リーヴァイは合流を果たす。

「ムシャ、無事で良かったぜ」
「お前もな……そちらさんは同行者か?」
「…あ…どうも。リーヴァイと言います。あなたがムシャさん?
魔王城の影の番人と言われる…ダーエロから聞いたよ」
「おう。よろしくリーヴァイ」
「ダーエロ、無事で良かったよ」
「アレックスか…お前もな…しっかし……」

ダーエロは市役所ロビーの血に汚れた床を見回す。

「この様子だとお前らの方も色々あったみたいだな」
「……ああ……ここで立ち話も何だ、二階に上がって色々話をしよう。
支給品の確認とかもしたいからな」
「そうだな」

アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイは、
二階に上がり情報を交換する事にした。
30LONG ROAD ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 17:52:47 ID:WF2mEvTz
「…そんな事があったのか……」

アレックス達が聞かされたのはダーエロ達の廃村での出来事。
アンデッドナイ軍のクレアスがリーヴァイを人質に取り、ダーエロと、
リーヴァイの兄・ヴォルフを殺そうとしたが、返り討ちに遭い死亡、しかしその際、
最期の抵抗によりヴォルフが死んだ事を聞かされた。

「…お前の所も…大変だったんだな」
「ああ」

そしてダーエロが聞かされたのはアレックス達の市役所での出来事。
リリアが仲間を集めるために市役所から危険を顧みず演説を行い、
そして、アレックス達が到着する前に襲撃を受け、その傷が元で死亡した事。
さらに死ぬ間際にその襲撃者が「リュティ」と言う名前のサキュバスの少女だと話した事。
そしてロビーに転がっていた他の二人――リリアの仲間なのか呼び掛けに応じて
集まってきたのかは分からないが――の死体と共に市役所裏庭に埋葬した事を聞かされる。

お互いに心に傷を負いながらも、この殺し合いを潰すために行動していたのだ。

そして互いの支給品の確認に移った。

「ムシャ、お前の武器それだけか?」

ダーエロがムシャの木刀を見て言う。

「ああ」
「それじゃこれを使え…刀じゃ無いけど、木刀よりはマシだろ?」
「ショートソードか…それじゃあ遠慮無く使わせて貰うぜ」

ムシャはダーエロからショートソードを受け取り、装備を切り替えた。

「? ダーエロさん、それは……」

シーザーがダーエロの所持品の一つを見て尋ねる。
それは紛れも無く参加者用の首輪だった。

「ああ、これはクレアスの物だ」
「……そうか……」

アレックスを含む当事者以外の全員が、そこから先――つまりどうやって首輪を取ったかは
聞かなかった。聞かずとも予想は出来たし、それ以外に方法が無い事も分かっていた。

「俺はこれからこの首輪を調べてみようと思う。
そうすれば、何か、解除の手掛かりが掴めるかもしれないからな」
「そうか……頼んだ。ダーエロ」

ダーエロが機械知識に精通しているのはこの場にいる全員が知っている。
内、伊東結、シーザー、リーヴァイはアレックスやムシャ、ダーエロ本人から聞かされたのだが。
脱出の糸口を掴むにはこのダークエルフの男の働きに懸けるしか無い。
31LONG ROAD ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 17:54:31 ID:WF2mEvTz
「もうすぐ放送だ…みんな、聞く準備は怠るな」

放送まで残り僅か。アレックス達は各自、放送を聞く準備に取り掛かった。



【一日目/朝方/D-4市役所二階ホール】
【アレックス@VIPRPGシリーズ】
[状態]精神的疲労(中)、身体中ボロボロ
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、硬式野球ボール(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。仲間や魔王軍の連中を捜す。首輪を解除する方法を探す。
 1:結、ムシャ、シーザーダーエロ、リーヴァイと行動。放送を待つ。
 2:やむを得ない場合は戦闘も辞さない。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。

【伊東結@オリキャラ】
[状態]健康、 悲しみ
[装備]シグザウアーP225(7/8)、
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、シグザウアーP225マガジン(8×3)、
 コルト ディテクティヴスペシャル(6/6)、.38SP弾(18)
[思考・行動]
 基本:生き残る事優先。死にたくない。
 1:アレックス、ムシャに守って貰う。シーザー、ダーエロ、リーヴァイと行動。放送を待つ。
[備考]
 ※アレックスの仲間、知人の情報を得ました。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。

【ムシャ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、やり切れない思い
[装備]ショートソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、木刀
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。ドラゴナスと合流したい。
 1:アレックス、伊東結、シーザー、ダーエロ、リーヴァイと行動。放送を待つ。
 2:殺し合いに乗っている者とは戦うつもりだが出来る限り殺したくは無い。
[備考]
 ※鈴仙・優曇華院・イナバの名前(イナバの部分のみ)と容姿を記憶しました。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
32LONG ROAD ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 17:55:19 ID:WF2mEvTz
【シーザー@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]ZH-29自動小銃(10/10)
[所持品]基本支給品一式、ZH-29マガジン(10×5)、ワルサーP88(15/15)、
 ワルサーP88マガジン(15×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を外せそうな人物を捜す。
 1:アレックス、伊東結、ムシャ、ダーエロ、リーヴァイと行動する。放送を待つ。
 2:襲われたら戦うつもりだが、可能な限り殺したくは無い。
[備考]
 ※黒崎奈桜(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※アレックスとムシャからそれぞれの仲間についての情報を得ました。

【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]一〇〇式機関短銃(30/30)
[所持品]基本支給品一式、一〇〇式機関短銃マガジン(30×5)、クレアスの首輪、
 農作業用鎌、除草剤
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を調査し解除方法を探す。
 1:リーヴァイ、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザーと行動。放送を待つ。
 2:ドラゴナスと合流したい。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]精神的疲労(中)、頭部に軽い打撲
[装備]ベレッタM93R(20/20)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM93Rマガジン(20×3)、ニューナンブM60(5/5)、
 .38SP弾(10)、文化包丁、ポータブルMDプレーヤー(MD挿入済)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:ダーエロ、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザーと行動。放送を待つ。
[備考]
 ※ダーエロの運転する軽トラック助手席に乗り込んでいます。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。



※リリア、森屋英太、冬月蒼羅の死体は市役所裏の中庭に埋葬されました。
三人のデイパック(基本支給品一式入り)、拡声器、斧は市役所内に放棄されています。
33 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 17:56:29 ID:WF2mEvTz
投下終了です。
34 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 18:44:38 ID:WF2mEvTz
投下します。俺得ロワ3rd 63話 第二回放送(俺得ロワ3rd)
登場:香取亮太
35第二回放送(俺得ロワ3rd) ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 18:46:19 ID:WF2mEvTz
63話 第一回放送(俺得ロワ3rd)



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『朝の八時になりました。第二回目の定時放送の時間です。

まず禁止エリアから。

今から一時間後に、B-3、D-8、E-2、G-4、G-6。
もう一度繰り返します、今から一時間後に、B-3、D-8、E-2、G-4、G-6。
残念な事に、先の四時間の間に禁止エリアで死亡した方が一人出てしまいました。
禁止エリアはしっかり頭に留めておいて下さい。

それでは、新たに死亡した方の名前を発表します。

No.04 ヴォルフ
No.11 ギンギライガー
No.12 クレアス
No.13 黒崎奈桜
No.14 香瀧宏叔
No.16 東風谷早苗
No.18 紺野優佳
No.22 佐藤文博
No.25 シリウス
No.26 宿禰千恵
No.28 高村紀嗣
No.29 テト
No.30 ドラゴナス
No.31 トレディア
No.32 ノーチラス
No.33 野比のび太
No.34 土方十四郎
No.35 冬月蒼羅
No.40 マティアス
No.41 見月そはら
No.43 源ちずる
No.45 森屋英太
No.46 ライガー
No.49 リリア

以上、24人です。

これは凄い…もう残りは13人ですか。たった八時間で38人も死んだ事になりますね…。
では確認のため現時点で生き残っている方の名前も発表します。
36第二回放送(俺得ロワ3rd) ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 18:47:45 ID:WF2mEvTz
No.02 アレックス
No.03 伊東結
No.07 沖田総悟
No.05 エルフィ
No.10 銀鏖院水晶
No.20 坂田銀時
No.23 シーザー
No.27 ダーエロ
No.36 ブライアン
No.37 フラウ
No.44 ムシャ
No.47 リーヴァイ
No.48 リュティ

以上です。

これなら優勝者が決まるのも、すぐかもしれませんね。

それでは次の放送は正午になります。
…もしかしたらこれで最後の放送になるかもしれませんが。

では、失礼します……』


----



【現時点での生存者  13人】



【一日目/早朝/?-?主催本部】
【香取亮太@オリキャラ】
[状態]健康、愉悦
[装備]無し
[所持品]無し
[思考・行動]
 基本:バトルロワイアルの運営。そして完遂。
37 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 18:48:13 ID:R5G5fOv3
投下乙です
対主催とマーダーが10-3だから今回生き残りは多く期待できそう
38 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 18:49:15 ID:WF2mEvTz
投下終了です。

>>32 リーヴァイ状態表の備考欄に助手席云々とありますが、
間違いです。後で修正します。
39 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/17(日) 22:00:44 ID:R5G5fOv3
間違えを発見したので報告します
35で題名が一回放送になってますよ
40 ◆ymCx/I3enU :2010/10/18(月) 00:22:25 ID:Am0GAd1d
>>39 第一回放送のSSをコピペ+書き換えで作ったものなので…直そ

この分なら今週中には完結かな?
41 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/18(月) 16:37:45 ID:WuGTHznv
投下乙です
それでは投下します
22話 三人そろえば万事屋に
登場人物坂田銀時、志村新八、神楽
42三人そろえば万事屋に ◆VxAX.uhVsM :2010/10/18(月) 16:40:28 ID:WuGTHznv
22話 三人そろえば万事屋に

眼鏡をかけた男志村新八は目が覚めた

「あれ…僕はいったい………!!」

思い出してしまった
自分が襲いかかってきた女の人を切り殺したこと
そしてその後…

「何があったんだっけ?」

「おお、起きたか新八」

新八の眼が一気に冷める
(こ…この声は…)
いつも目にしている銀色の天然パーマの侍だ

「銀さん!」

「まったく…心配したんだぜ?」

「すみません…銀さん…僕は人を…」

「気にするな、仕方ないことだ相手が襲いかかって来たのなら…な」

銀時は言う

その後放送について聞いた後

「まあ、新八とりあえずどこかに行くか?」

「そうですね…どこがいいでしょうか?」

「近くてよさそうつったら旅館かな?甘いものありそうだし」

「それが基準かよ!」
43三人そろえば万事屋に ◆VxAX.uhVsM :2010/10/18(月) 16:41:56 ID:WuGTHznv
「そうそう、その突っ込みがほしかった…」

(あれ?)

銀時に疑問が宿る
前ここでこんなことを言っていた気がする
それがいったい誰に対して言ったのかは覚えていない

「銀さん?」

「ああ、悪いじゃあ行くか」

「はい」

二人は旅館に向けて出発した
【一日目/昼/C-2薬局前】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]ところどころに傷 不思議なフラッシュバックに疑問
[装備]名刀「虎鉄」@銀魂
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2 いちご牛乳10パック
団子5パック
[思考・行動]
基本:仲間と合流し脱出
1:旅館へ向かう
2:神楽や土方達と合流
3:相川友という名前に何か引っかかる
[備考]
※原作で次郎長が平子と旅に出た後からの参戦です
※新八が気絶中甘いものを補充しました
【志村新八@銀魂】
[状態]身体的疲労(中)精神的疲労(中)
[装備]打刀
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:皆と合流して脱出する
1:旅館に向かう
2:人を殺した…?
[備考]
※原作で次郎長が平子と旅に出た後からの参戦です
※放送について聞きました
44三人そろえば万事屋に ◆VxAX.uhVsM :2010/10/18(月) 16:44:29 ID:WuGTHznv
その二人が行こうとするところに
いつも二人が知っている少女がいることなど
知る由もない
【一日目/昼/B-3】
【神楽@銀魂】
[状態]睡眠中
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:????????
1:????????
[備考]
※原作で次郎長が平子と旅に出た後からの参戦です
※第一回放送を聞き逃しました
45 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/18(月) 16:46:16 ID:WuGTHznv
投下終了です
神楽が出てきてなかったのはこの伏線でした
46 ◆ymCx/I3enU :2010/10/19(火) 21:31:51 ID:Cn9o7U85
投下乙です。

投下します。俺得ロワ3rd 64話 受けてきた傷は数知れず、修羅場乗り越え今に至る
登場:坂田銀時、エルフィ
47修羅場乗り越え今に至る ◆ymCx/I3enU :2010/10/19(火) 21:34:16 ID:Cn9o7U85
※名前が長すぎるとエラーされたので「修羅場乗り越え今に至る」に名前を変更します



64話 修羅場乗り越え今に至る


エリアC-6の橋を南へ渡る前に、坂田銀時とエルフィは放送を聞いた。

『……まずは禁止エリアから。今から一時間後に、B-3、D-8、E-2、G-4、G-6。
もう一度繰り返します、今から一時間後に、B-3、D-8、E-2、G-4、G-6……』

発表された禁止エリアの場所を二人は地図に書き込んで行く。
ブライアンとの合流予定地である市役所があるエリアD-4は大丈夫のようだった。

「市役所は禁止エリアにはなってねぇか…」
「そうですね…」

『残念な事に、先の四時間の間に禁止エリアで死亡した方が一人出てしまいました……』

「マジか…」

首にはめられた首輪が禁止エリアに侵入しても爆発するとは知っていたが、
それで死んでしまった者がいるらしい。
誰かは分からないが、気の毒にと銀時とエルフィは思った。

『それでは、新たに死亡した方の名前を発表します』

「来たか…今度は何人だ…今何人生き残っている」
「ブライアンさん…無事かな」

参加者名簿を取り出し、二人は放送に耳を澄ませた。
主催者香取亮太が死者の名前を番号順に読み上げていく。

『No.04 ヴォルフ、No.11 ギンギライガー、No.12 クレアス、No.13 黒崎奈桜、
No.14 香瀧宏叔、No.16 東風谷早苗、No.18 紺野優佳……』

「クレアス…ブライアンが言っていたな」
「うん…」

ブライアンが注意すべきと話していたクレアスという人物は死亡したようだ。
読み上げられた名前を二人は線を引いて消していく。
名前が呼ばれた者は、もうこの世にいないのだ。
そう思うとエルフィは他人事とは思えず悲しい気持ちになった。

『No.22 佐藤文博、No.25 シリウス、No.26 宿禰千恵、No.28 高村紀嗣……』

「多いな……」

銀時が呟く。ある程度予想はしていたがやはり死亡者が多い。

『No.29 テト、No.30 ドラゴナス』

「テトさん…」
「……」

数時間前、目の前で殺害されたエルフィのクラスメイト、テト。
そして殺害犯もまた、銀時によって倒された。
その時は気付かなかったが、後になって冷静になってからその殺害犯は、
ショッピングモールで戦ったあの少女――ドラゴナスだと言う事を思い出した。
48修羅場乗り越え今に至る ◆ymCx/I3enU :2010/10/19(火) 21:35:27 ID:Cn9o7U85
『No.31 トレディア、No.32 ノーチラス……』

「…ノーチラス…」

前回の殺し合いで自分を助けてくれ、そして別れた後死んでしまったノーチラス。
今回の殺し合いでは、一度も会えなかった。そして、再び死んでしまった。
エルフィは耳を伏せ、悲しみの表情を浮かべる。

『No.33 野比のび太、No.34 土方十四郎……』

「……!」

銀時が目を見開く。自分とよく張り合っていた真選組の鬼の副長であり、
マヨネーズ星の王子である土方十四郎が、死んだ――――。

『No.35 冬月蒼羅、No.40 マティアス、No.41 見月そはら、No.43 源ちずる、No.45 森屋英太……』

「森屋君まで…」

再びエルフィのクラスメイトの名前が呼ばれた。

『No.46 ライガー、No.49 リリア……以上、24人です』

「リリア…ブライアンさんの仲間…」

そして、ブライアンが話していた彼の仲間の一人、リリアの名前も呼ばれる。

『これは凄い…もう残りは13人ですか。たった八時間で38人も死んだ事になりますね…。
では確認のため現時点で生き残っている方の名前も発表します。
No.02 アレックス、No.03 伊東結、No.07 沖田総悟、No.05 エルフィ、No.10 銀鏖院水晶、
No.20 坂田銀時、No.23 シーザー、No.27 ダーエロ、No.36 ブライアン、No.37 フラウ、No.44 ムシャ、
No.47 リーヴァイ、No.48 リュティ……以上です。
これなら優勝者が決まるのも、すぐかもしれませんね。それでは次の放送は正午になります。
…もしかしたらこれで最後の放送になるかもしれませんが。では、失礼します……』

そして放送が終わった。

「土方が死ぬとは……」
「銀さん…」

銀時は土方の死に少なからずショックを受けているようだった。
決して仲間と言う訳では無く決して悲しい訳でも無かったが、
それでも、腐れ縁で接する機会も多かった故、思う所はあった。
49修羅場乗り越え今に至る ◆ymCx/I3enU :2010/10/19(火) 21:36:22 ID:Cn9o7U85
「…いや、すまねぇな…ただ、結構強い奴だったから正直死ぬとは思っていなかった。
……エルフィのクラスメイトも何人か呼ばれたな、あのテトって子以外にも」
「はい……」
「…お互い…知り合いが死んでんだな。だけど、またへこたれる訳にはいかねぇよ。
……香取をブッ倒してこの殺し合いから脱出するんだ……それが、
死んで行った奴への最大の手向け…そうだろ?」
「…そうですね。まだ、頑張らないといけないですよね」
「ああ。まだブライアンも、総悟の奴も生きている。行こうぜエルフィ。
市役所まではもうそう遠く無い」
「分かりました」

銀時とエルフィは別行動しているブライアンとの合流を果たすべく、
市役所へ向かい再び歩き始めた。



【一日目/午前/C-6橋北側】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]肉体的疲労(中)、返り血(大)
[装備]黒作大刀
[所持品]基本支給品一式、イチゴ牛乳(3、2本消費)、フランベルジェ、
 志村新八の眼鏡(破損、使用不可)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。そのために首輪を何とかしたい。
 1:市役所に向かう。
 2:エルフィと行動。 仲間を集う。
 3:沖田総悟を捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※エルフィのクラスメイト(銀鏖院水晶、フラウ)と、ブライアンの仲間、知人
 (アレックス、ダーエロ、ムシャ)の情報を得ました。

【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]インベルM911(7/7)
[所持品]基本支給品一式、インベルM911マガジン(3)、コルト アナコンダ(2/6)、
 .44マグナム弾(12)、ファイアクリスタル(2)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。死にたくない。
 1:市役所に向かう。
 2:銀さんと行動。 仲間を集う。
 3:クラスメイトは……。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※沖田総悟と、ブライアンの仲間、知人(アレックス、ダーエロ、ムシャ)の情報を得ました。
50 ◆ymCx/I3enU :2010/10/19(火) 21:37:24 ID:Cn9o7U85
投下終了です。
51 ◆ymCx/I3enU :2010/10/20(水) 20:10:43 ID:8cGlrmvm
投下します。俺得ロワ3rd 65話 ココヨリトワニ
登場:フラウ、リュティ、銀鏖院水晶
52ココヨリトワニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/20(水) 20:12:36 ID:8cGlrmvm
65話 ココヨリトワニ


エリアE-5、学校のすぐ近くの民家の中。
フラウは新たに24人分の名前が消された名簿を覗き込む。
その中には自分が殺害した少女、黒崎奈桜や、クラスメイトのノーチラス、
森屋英太、テトの名前もあった。
市役所から呼び掛けを行ったリリアという人物の名前も。

「残り…13人…」

自分を入れ、この殺し合いの生存者はたったの13人にまで減った。
これなら優勝するのも夢では無いと、フラウは思った、が。

「……げほっ、……まずいかなぁ、これ」

もう自分は駄目かもしれないともフラウは思う。
なぜなら、数時間前、学校にて戦った相手に撃たれた腹部の傷からの出血が、
少量ずつではあるが確実にフラウの身体から生命維持に必要な血を失わせていた。
応急処置こそしてあるものの、出血を止める事は出来なかった。

「何だか、頭がぼーっとする……」

既にフラウの視線はどこか虚ろになり、呼吸も浅くなっていた。
意識も途切れ途切れで身体に力も入り難くなっている。
確実に死が近付いてきていた。

「死にたくない…英人の所に…帰りたい……でも、駄目だなこれは。
もう…ほとんど…動けないもん」

致命的な出血の他にも身体中に傷を負っている。
これではとても、残り12人もいる参加者を相手に戦う事など出来ないだろう。
それに、身体に力が入らず身動きもし難くなっていた。
フラウはこれまでかと諦めた。
想い人のためにこの殺し合いに優勝するつもりだったがもうその目標を果たせそうにない。

フラウは奈桜から奪った自動拳銃、シグザウアーP226を手に取る。
数年前に見た映画で登場人物が言っていた。
「銃口を口に咥え引き金を引く。頭蓋骨が砕け散る。大丈夫、痛みは無い。一瞬であの世に行ける」と。

「ごめんね英人……」

フラウは涙を浮かべながら、P226の銃口をゆっくりと咥え込んだ。
不思議と怖くは無かった。

(英人、由佳ちゃん、ケトル…出来ればもう一度あなた達に会いたかった…。
……本当に、ごめん。そして………さようなら――――)

フラウは意を決して、引き金を引いた。
53ココヨリトワニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/20(水) 20:15:14 ID:8cGlrmvm
「銃声が聞こえたと思ってやってきたら…」
「知っている子? 水晶。あなたと同じ制服着ているけど」
「クラスメイトのフラウ…ね。まぁ、ほとんど話した事無いけど」

綺麗な死に顔とは裏腹に後頭部から血と頭蓋骨の破片、脳漿を撒き散らし息絶えている、
黄金色の狐獣人の少女の死体の傍で、同じ制服を着た銀髪の少女銀鏖院水晶と、
サキュバスの少女リュティは現場の様子を見て回る。
どうやら自殺したようだが、理由など二人にとってはどうでも良い事だった。
自殺に使ったと思われる自動拳銃シグザウアーP226、デイパックの中に入っている、
散弾銃レミントンM870、ダイナマイト三本……。
彼女が残した数々の使えそうな武器の方に気が回る。

「さっさと回収して行きましょう…血の臭いが漂っていて堪らないから。
私、拳銃とビームサーベル貰って良い? リュティ」
「どうぞ。それじゃ私はショットガンとダイナマイトでも頂こうかな」

水晶がP226と予備マガジン、ビームサーベル。
リュティがレミントンM870と予備弾、ダイナマイトと着火用ライターを手に入れる。

その後二人はフラウの死体のある民家を出た。

「さてと……これで生き残りは、私達を除いて10人になったわね」

水晶が腕を組みながら言う。
彼女とリュティは、殺し合いに乗っている者が陥りがちな多勢に無勢という状況に、
少しでも対処すべく互いに殺し合いに乗っていながら同盟を組んでいる。
勿論、生き残りが自分達二人のみになれば同盟は破棄、優勝者決定戦へともつれ込む。

兎にも角にも、彼女達二人はこれから生き残っている10人を相手に戦う事になるのだ。

「それで…リュティ、あなたの話だと、生存者の多くは市役所に集まっている可能性が高いとの事だけど」
「うん…多分、市役所に結構集まっているはず。
私が殺した一人が拡声器で呼び掛けを行って、結構遠くまで聞こえてるようだったから。
多分、何人かはいるでしょ」
「それじゃ、まずは市役所を攻略、ね」

会場中央部に位置する市役所から、リリアが不戦及び仲間集めの呼び掛けを行っていた事は、
その呼び掛けに応じ市役所へ赴きリリアと同行者の少年を殺害した本人である
リュティが一番良く知っている。それなりに遠くにまで響いていたため、
市役所には人が集まっている可能性が高い。
既に残り少なくなった生存者を広い会場から捜し出すのが難しい以上、
目立つ建物を重点的に漁って行くのが効率的と言うのもあるが。
54ココヨリトワニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/20(水) 20:22:58 ID:8cGlrmvm
「…行きましょうか。作戦とかは歩きながらで」
「把握」

水晶とリュティは市役所を調べる時どう行動するか話し合いつつ、
市役所への道を歩いて行く。

「…そう言えば水晶。あなたが拾ったって言うデイパックには何が入っていたの?」
「…これ」
「……成程」



【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル  死亡】
【残り12人】



【一日目/午前/E-5学校東北方面の住宅街】
【銀鏖院水晶@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]AKS-74(30/30)
[所持品]基本支給品一式、AKS-74マガジン(30×3)、
 S&W M27(6/6)、.357マグナム弾(18)、アーミーナイフ、中華包丁、ノートパソコン、???
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:市役所へ向かう。
 1:リュティとしばらく協力。残り生存者が自分とリュティのみになったら、リュティを殺す。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※超能力は封印され、使えなくなっています。
 ※ライガー(名前は知らない)の容姿を記憶しました。彼が死んでいる事は知りません。

【リュティ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備] M4A1カービン(12/30)
[所持品]基本支給品一式、グロック19(7/15)、グロック19マガジン(15×3)、
 コルト ガバメント(7/7)、コルト ガバメントマガジン(7×3)、M4マガジン(30×5)、
 南部十四年式拳銃(0/8)、南部十四年式拳銃マガジン(8×2)、H&K MARK23(10/10)、
 ハンティングナイフ、方頭大刀
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:市役所へ向かう。 
 2:銀鏖院水晶としばらく協力。残り生存者が自分と水晶のみになったら、水晶を殺す。
[備考]
 ※アレックスとブライアンの名前を記憶しました。
55 ◆ymCx/I3enU :2010/10/20(水) 22:17:52 ID:8cGlrmvm
投下終了です、すいません忘れてました
56 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/21(木) 15:33:05 ID:9C7zC9ks
投下乙です
投下します
23話 踊れ愚か者ども
登場人物田口三木也、青鬼、坂本雄二
57踊れ愚か者ども ◆VxAX.uhVsM :2010/10/21(木) 15:37:07 ID:9C7zC9ks
23話 踊れ愚か者ども

現在B-5にいる青鬼は獲物がいないかを探していた

すると青鬼は思い出した

自分が取り逃がした相手が一人いたことを

(まずはそいつからだな…)

青鬼は移動を始めた



一方変わってデパートの中

「あの化物は行ったか…」

ここにいるのは神童と呼ばれた元天才坂本雄二である

「秀吉とムッツリーニは死んでしまった…」

でも彼の親友は生きていた

「あいつとは違う方向に行こう…」

その親友を探すためにデパートを出て行った
58踊れ愚か者ども ◆VxAX.uhVsM :2010/10/21(木) 15:38:53 ID:9C7zC9ks
【一日目/朝/B-4南端】
【青鬼@青鬼】
[状態]調子やや良好? 体に穴があいている(行動に支障なし)
口に血がついている
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:人間を食べる
1:さっきのやつを食う
[備考]
※足が異常に遅くなっています
※ひろし達が帰った後からの参戦
※性格は勝手に想像しました
【一日目/朝/B-5デパート前】
【坂本雄二@バカとテストと召喚獣】
[状態]健康 多少の戸惑い
[装備]ヘッケラー&コッポMP5(15/30)
[所持品]基本支給品 ヘッケラー&コッポMP5の予備弾90発
[思考・行動]
基本:明久と合流し優勝する
1:????を守るために殺す
[備考]
※如月ハイランドに行った後からの参戦です



「矢部さん…やっぱり…」

こちらは田口三木也

警官なのに人を見捨てた男だ

「誰かとあいつを倒そう…矢部さんのために」

彼は近くの旅館にゆっくりと歩き出した
【一日目/朝/B-4北部】
【田口三木也@オリキャラ】
[状態]身体、精神的疲労(中)、決意
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:出来るだけ人が死なないようにする
1:青鬼を倒すために協力者を探す
[備考]
※青鬼の容姿を記憶しました名前は知りません
59 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/21(木) 15:44:18 ID:9C7zC9ks
投下終了です
60 ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:17:19 ID:H84Kd5kr
投下します。俺得ロワ3rd 66話 Directorate of Operations
登場:アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、ブライアン、沖田総悟
61Directorate of Operations ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:20:10 ID:H84Kd5kr
66話 Directorate of Operations


市役所に駐留する、殺し合いに反抗する五人のプレイヤー。
アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ。

二回目の放送が流れる。

呼ばれた死亡者の名前は24人。
市役所から決死の呼び掛けを行いアレックスの腕の中で永遠の眠りについたリリア、
ムシャ、ダーエロと同じ魔王軍四天王の一人、愛妻家、子煩悩だった父親ドラゴナス。
リーヴァイを守り死んだ彼女の義兄、ヴォルフ。
目の前でその死を確認した者は辛そうな表情を浮かべ、
たった今その死を確認した者は悲しみの表情を浮かべた。

生き残りは自分達を入れたった13人。
たった八時間で38人も死亡した、何と言う異常なゲーム。
全員が主催者である香取亮太への怒りを更に増幅させる。
絶対にこの殺し合いを潰すと、決意を新たにする。



ダーエロは首輪の調査のために市役所二階の一室に籠り、
ムシャとシーザーは裏手、アレックスと伊東結、リーヴァイは正面方面を見張る事となった。



「ドラゴナス……」

ダーエロは市役所内を探し手に入れた工具を使いクレアスの首輪を分解調査しながら、
先の放送で名前が呼ばれたドラゴナスの事を思い出していた。

「畜生、死んじまいやがって…ハーたんや子供達残して…死んでんじゃねーよ」

後に残された彼の家族の悲しむ表情が嫌でも浮かんでくる。

「……絶対、脱出しなきゃあな」

ドラゴナスの事を彼の家族に伝えるためにも、彼の、いや、この殺し合いで
理不尽に命を落として行った人達のためにも、この殺し合いから脱出してみせると、
ダーエロは机に向かい首輪を隅々まで調べていく。

流石にこの殺し合いを成立させるための枷だけあり首輪の構造は精密かつ複雑なものだった。

(だが…甘いな。俺にかかればこんな物ちょろいちょろい)

確かに首輪の内部構造は少し機械に詳しい程度の者では難解そのもの。
しかし魔王軍きっての機械知識の持ち主、ダーエロからして見れば、
首輪の内部構造を全て理解するのはそう難しい事では無い。

(……成程ね、これが爆薬で…ん? これは……)

ダーエロがある物を見付け、そして表情が段々と険しくなる。
62Directorate of Operations ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:21:16 ID:H84Kd5kr
(こいつは…盗聴されてんのか。やべぇやべぇ……)

主催者側に首輪から参加者間の会話が筒抜けになっている事を知ったダーエロは、
早急に他の仲間達にも伝えるべきだと判断する。
もし、首輪の解除が可能になったとしてもその事が会話から主催者に露見すれば、
主催側は何としてでもそれを阻止しようとするはず。
最悪、強硬手段――首輪の爆破に打って出る可能性もある。
いや――恐らく首輪に盗聴機能を仕込んでいる事を参加者に説明しなかった事から、
盗聴機能に気付いたと言う事も伏せておく必要がるかもしれない。
それを伝えるためには。

ダーエロは自分のデイパックから、メモ帳と筆記用具を取り出した。



その頃、一階では新たに二人の訪問者が現れていた。

「アレックス!」
「ブライアン…!」

紅白の鎧に身を包んだ戦士、ブライアンと、黒い制服に身を包んだ青年剣士、沖田総悟。
アレックスとブライアンは互いに再会を喜んだ。

「そっちは…?」
「ああ、放送前に知り合った俺の同行者だ」
「…ブライアンが言っていたアレックスって、あんたかィ。
俺ァ沖田総悟……あんた一人か?」
「いや…他にもいる。こっちの結とリーヴァイと…」
「伊東結です」
「リーヴァイよ」
「あと、裏の方にムシャとシーザーっていうワーウルフ。二階にダーエロがいる」
「ムシャとダーエロもいるのか」
「ああ。みんな仲間だ。取り敢えず、他のみんなも呼んで一度情報交換しようか」

アレックスは市役所裏手で警備に当たるムシャとシーザーも呼び、
二階に上がり、全員に新たな合流者及び仲間を紹介する事にした。



「なぁアレックス…」

二階へ上がる途中、ブライアンがアレックスに話し掛けた。

「どうしたブライアン」
「放送…聞いただろ?」
「…リリアとドラゴナスの事か」
「ああ……」

アレックスはこの市役所で起こった事をブライアンに話した。
63Directorate of Operations ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:22:10 ID:H84Kd5kr
「……リリアの奴…無茶しやがって」
「だけど…こうして、大勢の仲間が出来たんだ。リリアの行動は無駄じゃないさ」
「そうだな……アレックス、俺、ドラゴナスに会ったんだよ」
「何…?」
「…本当か、ブライアン?」

ムシャが話に割って入る。

「ああ…エリアB-3のショッピングモールで…襲われた」
「襲われただって…? ドラゴナスにか?」

コクリと頷くブライアン。ムシャには信じられなかった。
ドラゴナスがこの殺し合いに乗っているとは殆ど考えていなかったためである。

「…詳しい話は上でするよ」
「…ダーエロもいる。宜しく頼む」

歩きながら重要な話はするべきでは無いと、ブライアンとアレックス、ムシャの会話の続きは、
二階のホールでの全員集合時に持ち越される事となった。


市役所二階のホール。
沖田総悟とブライアンはアレックス、伊東結、ムシャ、ダーエロ、リーヴァイに、
自分達の所持品、この市役所に来るまでの経緯を簡単に説明した。
ダーエロとムシャは、ブライアンがドラゴナスとショッピングモールにて交戦したという話を
聞いた時、信じられないといった表情を浮かべていた。

「ドラゴナスが殺し合いに乗っていたなんて……」
「……馬鹿野郎め、何でそんな事を……」

ブライアンにもドラゴナスが殺し合いに乗っていた理由は分からなかった。
ただ、どんな理由にせよ、二人の子を持つ父親である彼がこのような狂ったゲームに則り、
殺し合いをしていた事は明白であろう。ブライアンが虚言を吐くとも考えにくい。

「…ハーたんやハーナス達に何て言えば良いんだ…」

ダーエロが悲しげに言った。
ムシャとダーエロの様子を気にしつつ、アレックスはブライアンに尋ねる。

「ブライアン。ショッピングモールでドラゴナスと戦った時に出会ったって言う二人…」
「坂田銀時とエルフィだな。あいつらは俺とは逆の方向から市役所に向かっているはずだ。
さっきの放送で名前が呼ばれなかったから少なくともまだ生きている、と思う」
「んで、その坂田銀時は俺の知り合いでさァ。あの人は信を置ける。保証するぜ」
「そうか…その二人、無事にここまで来られればいいけど…」

ブライアンがショッピングモールで出会った坂田銀時とエルフィと言う二人。
その二人もこの殺し合いに抗い行動し、そして市役所を目指しているとの事。
今どこにいるのかは分からないが、先刻の第二回放送で二人の名前は呼ばれなかった。
無事にここまで来られれば良いが、と、アレックス、ブライアン、沖田総悟は思う。
64Directorate of Operations ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:23:05 ID:H84Kd5kr
「何か喋らないと空気になるわ」
「しょうがないでしょ結、大人数話で全員にまともに台詞喋らせる程、
力量が無いのよ。オミットね。オミット」
「俺は必要な子俺は必要な子俺は必要な子俺は必要な子」
「シーザー蛾物故割れ他」
「皆さん、リーヴァイはここにいます!」
「伊東結もいます!」
「シーザーいますよ!」
「お前らうっさい」

アレックスから叱責され伊東結、リーヴァイ、シーザーは喋るのを、止めた…。



「みんな、ちょっと良いか」

ダーエロが全員を呼び寄せる。
一瞬何事かと思うアレックス達であったが、ダーエロが首輪を調査していた事を思い出し、
何が掴めたのかと期待した。
ダーエロは自分のデイパックからメモ帳を取り出し、ペンを走らせる。

《取り敢えず、筆談だ。みんな、各自基本支給品のメモ帳とペンを出して欲しい》

理由は分からないが恐らく重要なのだろうと、各自自分のメモ帳及びペンを取り出す。
ダーエロが続ける。

《何で筆談にしたのか理由をざっと言おう。首輪から盗聴されてんだよ、主催者に。
俺らの会話全部、香取に聞かれてる》

ダーエロ以外の全員が驚いた表情を浮かべ、そして一斉に、メモ帳にペンを走らせた。
そこに書かれた一文は、異口同音ならぬ「異帳同語」。

《な、何だってー!?》

《…全員で同じ事書かなくても…まあいい。とにかく、盗聴されてる訳だ。
この絶対に外せない首輪からな。つまり、例えば首輪を外せるようになったとしよう。
だが、そうなった事を向こうが知ったら何としても阻止するはずだ。
最悪、首輪の爆破――なんて事も有り得る》
《…成程、だから筆談って訳かィ》

沖田が書いた言葉にダーエロは無言で頷く。
他の者も、筆談の必要性がダーエロの説明により何となく理解出来た。
盗聴されていると言う事は、首輪の解除に繋がる何かを参加者が手にしたと、
主催者側が察知した場合、ダーエロの言うように、首輪を爆破されると言う、
最悪のシナリオを招き兼ねない。
それ故、筆談と言う、面倒ではあるが会話が主催者側に漏れない方法を選ぶ必要があると。

《それで、首輪の解除についてはどうなんだ? 出来そうなのか?》

アレックスがダーエロに、首輪の解除は可能かどうかという文章を見せる。
65Directorate of Operations ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:23:54 ID:H84Kd5kr
《……結論から言うと、可能、だと思う》

希望を感じさせるダーエロからの返答に、
アレックスを始めとする全員が、それぞれ差はあれど喜んだ表情を浮かべた。
だが決して声には出さないように注意は払う。

《本当なの? ダーエロ》
《本当だリーヴァイ。そしてみんな。首輪の内部構造は確かに複雑だったけどな。
理解出来ない程じゃないさ。だが、もうちょっと調べる必要がある。
だが……もうすぐだ。絶対、この首輪を解除する方法を見付けてみせる!》

力強い笑みを浮かべながらダーエロはそうメモ帳に書き皆に見せた。
それを見たアレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、リーヴァイ、
沖田総悟、ブライアンはダーエロに生還への望みを託そうと心に決める。

(責任重大だな…だが、ここまで来たんだ。やるしかねぇ。
ドラゴナスや…他の死んでいった連中のためにも…!)

全員の期待を一身に背負い多大な重責を感じつつも、
ダーエロもまた、決意を新たにするのだった。


だが、市役所にいる全員は知らない。すぐそこに魔手が迫っている事を。



【一日目/午前/E-5市役所】
【アレックス@VIPRPGシリーズ】
[状態]精神的疲労(中)、身体中ボロボロ
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、硬式野球ボール(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。
 1:結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動。
 2:やむを得ない場合は戦闘も辞さない。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
66Directorate of Operations ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:24:55 ID:H84Kd5kr
【伊東結@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]シグザウアーP225(7/8)、
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、シグザウアーP225マガジン(8×3)、
 コルト ディテクティヴスペシャル(6/6)、.38SP弾(18)
[思考・行動]
 基本:生き残る事優先。死にたくない。
 1:アレックス、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動。
[備考]
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【ムシャ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]ショートソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、木刀
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。
 1:アレックス、伊東結、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動。
 2:殺し合いに乗っている者とは戦うつもりだが出来る限り殺したくは無い。
[備考]
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【シーザー@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]ZH-29自動小銃(10/10)
[所持品]基本支給品一式、ZH-29マガジン(10×5)、ワルサーP88(15/15)、
 ワルサーP88マガジン(15×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:アレックス、伊東結、ムシャ、ダーエロ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動する。
 2:襲われたら戦うつもりだが、可能な限り殺したくは無い。
[備考]
 ※黒崎奈桜(名前は知らない)の容姿を記憶しました。彼女が死んだ事を知りません。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
67Directorate of Operations ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:26:40 ID:H84Kd5kr
【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]一〇〇式機関短銃(30/30)
[所持品]基本支給品一式、一〇〇式機関短銃マガジン(30×5)、クレアスの首輪(分解)、
 農作業用鎌、除草剤
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を調査し解除方法を探す。
 1:リーヴァイ、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、沖田総悟、ブライアンと行動。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]精神的疲労(中)、頭部に軽い打撲
[装備]ベレッタM93R(20/20)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM93Rマガジン(20×3)、ニューナンブM60(5/5)、
 .38SP弾(10)、文化包丁、ポータブルMDプレーヤー(MD挿入済)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:ダーエロ、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、沖田総悟、ブライアンと行動。
[備考]
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【沖田総悟@銀魂】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に斬り傷、返り血(中)、決意
[装備]打刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、二十二年式村田連発銃(8/8)、
 8o×53R弾(16)、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)、
 直刀、医療道具(包帯や消毒液等、調達品)、双眼鏡
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らないが、襲い掛かる者には容赦しない。
 1:ブライアン、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、ブライアンと行動。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
 ※冬月蒼羅(名前は知らない)の容姿を記憶しました。彼女が死んだ事を知りません。
68 ◆ymCx/I3enU :2010/10/22(金) 23:30:34 ID:H84Kd5kr
【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、鎧が部分的に煤けている
[装備]バスタードソード
[所持品]基本支給品一式、コルトM1903(5/8)、コルトM1903マガジン(8×3)、
 ベレッタM92FS(5/15)、ベレッタM92FSマガジン(15×3)、グロック26(11/12)、
 グロック26マガジン(12×3)、手榴弾(3)、ドス、薬草(30)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:沖田総悟、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、ブライアンと行動。
[備考]
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
 ※沖田総悟から聞かされた「襲撃者」がノーチラスだと言う事には気付いていません。


・・・・・・・・・・・・・・・
投下終了です。
大人数パート辛すぎる……全員平等に登場させるのなんて無理無理無理

↓現在の生存者まとめ的な

【市役所対主催グループ】
アレックス、ブライアン、ムシャ、ダーエロ、沖田総悟、伊東結、シーザー、リーヴァイ

【市役所に向かっている対主催二人組】
坂田銀時、エルフィ

【最終マーダーコンビ】
銀鏖院水晶、リュティ
69 ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:01:44 ID:ZVSdBS/T
投下します。俺得ロワ3rd 67話 獄炎-hellfire-
登場:アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、ブライアン、沖田総悟、リュティ、銀鏖院水晶
70獄炎-hellfire- ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:03:45 ID:ZVSdBS/T
67話 獄炎-hellfire-


伊東結は二階のホールに設置されたソファーに座り、食事を取っていた。
現在アレックスとブライアンが一階正面の警備、沖田総悟とムシャが一階裏の警備に当たり、
シーザーは自分と同じフロアでやはり食事を取り、リーヴァイとダーエロは一階への階段近くの
部屋(何の部屋かは分からない)で首輪を一緒に調べている。

先刻、ダーエロから首輪を解除出来る可能性が高いと聞かされ、
結やシーザーを含む全員の士気が大いに上がった。

(もうちょっとでこの首輪が外れるかもしれないんだね……)

首にはめられた首輪を指でなぞる結。
無理矢理外そうとしたり逃げようとしたりすれば爆発する死の首輪。
これさえ外れれば、脱出する事も可能になるはず。

(お願い、頑張ってダーエロ……)

首輪解除の最重要人物であるダークエルフの男に、結は願いを込める。

「……ん?」
「どうしたのシーザー」
「いや、今何か変な音が…」
「音? ……」

シーザーと結は、何の気なしに、市役所正面方向の窓を見た。
何かが煙の帯を引きながらこちらに向かって来ていた。
結、シーザー。どちらも行動を起こそうとした時にはもう手遅れで。
飛んできたそれはガラスを突き破り、結の隣にいたシーザーの胴を貫通した。
そしてそのまま、壁に当たり。



ドゴォォォン!!!



激しい爆音と共に二階ホールに大量の油が巻かれ、あっと言う間に炎が踊り狂う。
シーザーと伊東結の身体は、凄まじい爆風と火炎によって黒焦げの肉片となり消え去ってしまった。
恐らく二人は自分の身に何が起きたのか全く理解出来ぬまま退場してしまったのだろう。

「何だ! 一体何が起き…うわぁああ!?」
「な、何よこれ……!?」

轟音に驚いて籠っていた部屋から飛び出したダーエロとリーヴァイが見たものは、
炎に包まれ瓦礫が散乱する二階ホールの惨状。

「おい、結とシーザーは……!?」
「こ、これじゃあ……もう……」
「そ、そんな……! うわぁ!」

脆くなった天井板が崩れ落ちダーエロの足元に落ちる。
71獄炎-hellfire- ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:05:48 ID:ZVSdBS/T
「ここにいたら危険だわ…一階へ行きましょう!」
「く…くそっ!」

二人は避難のため一階への階段を降り始めた。

だが一階も安全では無かった。

前方より、ギンギライガーの持っていたデイパックに入っていた、
使い捨て方式の焼夷ロケット弾発射器「彗星」にて市役所二階に焼夷ロケット弾を撃ち込み、
シーザーと結を葬った、サキュバスの美少女リュティ。

後方より、リュティと同盟を組んだ銀髪の少女、銀鏖院水晶。

市役所の表と裏から完全武装した少女が強襲を開始したのだ。



≪表≫

「あ、ああ…!」
「何て…事だ」

紅蓮の炎が窓から噴き出し、もうもうと黒煙が空に立ち昇る様をアレックスとブライアンが駐車場から見上げる。
二階にはダーエロ、リーヴァイ、伊東結、シーザーがいるはずだが、
この爆発、そして火災では四人の安否が気に掛かる。
特にダーエロの身にもしもの事があれば、首輪解除も不可能になるだろう。
アレックスとブライアンは安否を確認しに行こうとしたが、
銃声と同時に二人を弾幕が襲う。

「ぬおおっ!?」
「くっ!」

不意を突いた銃撃に驚くアレックスとブライアンだったが何とか回避する。
銃弾が放たれたと思しき方向に身体を向け直すとそこには突撃銃らしき物を構えた、
ピンク色の髪を持ったサキュバスの少女が敵意の籠った眼差しを二人に向け立っていた。
少女を一目見て、アレックスはリリアの最期の言葉――リリアを襲い致命傷を負わせた、
犯人の特徴と名前――を思い出した。

「お前……リュティか!?」
「! 何で私の名前を…?」

リュティは少し驚いた。相手と自分は今が初対面のはずだと言うのになぜ自分の名前を?
その答えはすぐに相手――アレックスの口から出る事になる。

「俺はアレックス。そして隣にいるのがブライアン…お前が殺したリリアの仲間だ」
「リリア……そう、か、あなた達がアレックスとブライアン……。
私の事、リリアから聞いたのね」
「そうだ。よくもリリアを…! 市役所に何か撃ち込んだのもお前か!」
「…そうだよ」
「てめぇ、よくも…!」

仲間であるリリアの仇が、今度は自分達が拠点にしている場所を攻撃した。
怒りに顔を歪ませるブライアン。アレックスは表面上ではまだ冷静さを保っていた。
だが内なる激情はブライアン以上であろう。
72獄炎-hellfire- ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:07:07 ID:ZVSdBS/T
「お前は絶対に許せない…! 香取に鉄槌を下す前に、お前を倒す!」
「俺にもやらせてくれアレックス」
「ああ…!」
「女の子一人に男二人なんてどうかな」
「「うるせえええええええええええ!!!」」

相手はフルオート射撃可能な小銃を持っている、こちらが持っている武器は近接武器の剣。
正面から行くのは非常に危険だと言う事ぐらい二人は分かっていた。
しかしそれよりも、自分達の大切な仲間であり友人だった青髪の少女を手に掛け、
そして今、脱出を共に目指している新たな仲間達を殺そうとしている目の前の
サキュバスの少女に対する憤怒の念の方が勝り、アレックスとブライアンを動かしていた。

「真正面からなんて無策過ぎるよっ!!」

リュティは持っていたM4A1カービンの銃口を突進してくる二人に向け、
引き金を引き掃射した。


ダダダダダダダダダダダダッ!!


銃口から放たれた無数の5.56oNATO弾の弾頭は茶髪の勇者と紅白鎧の戦士を蜂の巣に変え―――無かった。

「甘いんだよ!」
「うらぁ!」

弾丸の雨をアレックスとブライアンは高く跳び上がり難なく回避してしまった。
普通の人間ならば到底回避不可能な距離だったが彼らは普通の人間とは言えない。
驚き、少し焦るリュティ。そして彼女に隙が出来る。

「「覚悟おおおおお!!」」
「う、あ――――!!」

アレックスとブライアンによる、高所からの斬撃が、リュティ目掛けて振り下ろされた。

リュティに美しい胴体にX字の深い傷が走り鮮血が辺りに飛び散った。
ごほっ、と大量に吐血し、リュティは仰向けにアスファルトの上に倒れ、血溜まりを作り静止した。

「はぁ…はぁ…やった…な……」
「ああ……リリア、仇は取ったぜ……」

息を切らせながらアレックスとブライアンはリリアに勝利を報告する。
その時、市役所裏手の方から機関銃系と思しき銃声が響いた。

「! 裏からも…!?」
「行こう、ブライアン! これ以上仲間を死なせてたまるか!」

アレックスが市役所へ向かって走り出そうとした。
73獄炎-hellfire- ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:11:34 ID:ZVSdBS/T
ダァン!


「…………え?」

ブライアンは予想していなかった。いや、誰が出来たであろうか。
一発の銃声と同時にアレックスの頭が弾けてしまったなど。

「……あの世で……再会出来ると…良いね………ふ…ふふふ」

手にしたM4A1カービンを地面に落とすと、上体だけを起こしていたリュティは、
再び仰向けに寝転び、今度こそ完全に息絶えた。

「う、嘘、だろ……アレックス」

ブライアンが震えた声を出しながら、路面に血と脳漿を撒き散らし倒れるアレックスに話し掛ける。
だが、当然返事は返ってくるはずも無い。
頭蓋骨が砕け、脳が飛び出せば生きていられるはずが無いという事はブライアンも分かっていた。
だが分かりたくなかった。親友であり、仲間であり、勇者であるアレックスが、
こんなにも唐突に、あの世へ行ってしまった、など。

「う……うわああああああああああああああああ!!!」

駐車場に、戦士の慟哭が響く。



≪裏≫

突然二階から聞こえた爆発音。そして市役所の建物が激しく揺れた。
その衝撃で一階の窓ガラスが幾つか割れ、棚が倒れる。

「な、何だ!?」

沖田総悟と共に裏手の警備に当たっている鎧武者のムシャが叫ぶ。
様子を見にいくべきだと考えた二人は二階への階段へ向かおうとした。


ダダダダダダダダダダッ!!


だがそれは突然の銃弾の掃射により中断させられる。
一階フロアの壁、柱、机、棚などあらゆる物にコイン並の穴が空いていく。
総悟は即座に床に身を伏せ、背中を少し掠めただけで命を落とす事は無かった。

「おい、ムシャ……!」

ムシャに声を掛けようとした総悟が硬直する。
鎧具足や兜に大量の穴が空き、そこから流れた赤い液体が床に広がっていた。
そして鎧武者は動く気配が無い――とても生きているとは思えなかった。
74獄炎-hellfire- ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:13:32 ID:ZVSdBS/T
ダダダダダッ!!


「チィッ!」

舌打ちをしながら総悟は柱の陰に隠れた。
それとほぼ同時に、二階からダーエロとリーヴァイが降りてくる。
ダーエロは至る所に穴が空いた一階フロア、柱に隠れる総悟、
そして血塗れでうつ伏せに倒れるムシャを見て飛び出しそうになったが、

「待て! 出るんじゃねェ!」
「!」

総悟が怒鳴って制止する。下手に出れば襲撃者に蜂の巣にされ兼ねない。

「畜生…!」

ムシャの事が心配だったが、ダーエロは階段室の陰に身を潜める他無かった。
総悟は柱の陰から襲撃者がいると思しき裏庭の方の様子を見る。
銀髪を持った学生服姿の少女の姿が見えた。手には突撃銃らしき物を持っている。


…ダダダダダダダダッ…。


「!?」

総悟、ダーエロ、リーヴァイは駐車場の方からも銃声が響くのを聞いたが動くに動けなかった。

(これじゃ埒が明かねェ…ダーエロには死なれちゃ困るしな…こうなったら一か八か)

「隠れても無駄よ!」

襲撃者の少女――銀鏖院水晶が叫ぶ。

「…言われなくても出てってやるよ!」

総悟は意を決して柱の陰から飛び出した。

「死ね…!」

水晶は飛び出してきた総悟に向け、手にしたAKS‐74を掃射した。
しかし、紙一重で銃弾は総悟には当たらない。
総悟はムシャに渡していた直刀を拾い、元々装備していた打刀と合わせ二刀流の構えを取る。
そして、目にも止まらぬ速さで二振りの刀を振り回し、
水晶のAKS‐74から放たれた銃弾の雨を弾き返していく。
75獄炎-hellfire- ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:14:58 ID:ZVSdBS/T
「嘘!? 何よそれ…有り得ないわ!」

余りに超人的な総悟の動きに水晶が驚愕する。
その時一瞬引き金を引くのを止めてしまった。その一瞬の隙を総悟は見逃さなかった。

ヒュンッ

水晶が最期に見た光景は二つの剣が回転しながら自分に向かって飛んでくる、というものだった。

「…ムシャ!」

襲撃者が死んだ事を確認すると総悟は倒れているムシャに駆け寄る。
ダーエロとリーヴァイもそれに続く。
だが――やはり、鎧武者は物言わぬ屍となっていた。

「そんな、嘘だろムシャ、お前まで…! 畜生……」

ドラゴナスに続き、ムシャまで失ったダーエロは悲しみに暮れた。

「…リーヴァイ、結とシーザーは……」

総悟がリーヴァイに、姿が見当たらない二人について尋ねるが、
目の前の水色と白の毛皮を持った雌の人狼は辛そうな表情で首を横に振るだけ。
総悟に何があったか理解させるにはそれだけで十分だった。

「…そうか…」

全てを悟った総悟は、それ以上何も聞かなかった。


水晶とムシャの所持品を回収したダーエロ、そして総悟とリーヴァイは駐車場に向かった。

「……! ま、マジ、かよ…おい」

ダーエロが震えた声で言う。
そこには、座り込み放心している紅白鎧の戦士と、
身体をXの字に斬られた少女と思しき死体、そして、
頭部がぐちゃぐちゃに損壊した――アレックスの死体があった。

「おい、ブライアン!」

何があったのかは恐らく聞くまでも無いだろうが、総悟はブライアンに駆け寄り問い質した。

「一体、何があったんだ…!?」
「…そこで死んでいる…リュティってサキュバスに…アレックスが殺された…。
リュティは…アレックスと俺の仲間の…リリアを殺した奴で…それで…」
「……分かった。もう良い」

総悟はブライアンに尋ねるのを止めた。



午前9時51分―――戦闘は終わった。
76獄炎-hellfire- ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:16:44 ID:ZVSdBS/T
【伊東結@オリキャラ  死亡】
【シーザー@オリキャラ  死亡】
【アレックス@VIPRPGシリーズ  死亡】
【リュティ@オリキャラ  死亡】
【ムシャ@VIPRPGシリーズ  死亡】
【銀鏖院水晶@自作キャラでバトルロワイアル  死亡】
【残り6人】



【一日目/午前/D-4市役所前駐車場】



【一日目/午前/E-5市役所】
【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、悲しみ
[装備]一〇〇式機関短銃(30/30)
[所持品]基本支給品一式、一〇〇式機関短銃マガジン(30×5)、クレアスの首輪(分解)、
 工具(調達品)、AKS-74(0/30)、AKS-74マガジン(30×3)、S&W M27(6/6)、.357マグナム弾(18)、
 アーミーナイフ、中華包丁、ショートソード、木刀、ノートパソコン、農作業用鎌、除草剤
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を調査し解除方法を探す。
 1:何てこった……。
 2:リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]精神的疲労(中)、頭部に軽い打撲、悲しみ
[装備]ベレッタM93R(20/20)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM93Rマガジン(20×3)、ニューナンブM60(5/5)、
 .38SP弾(10)、文化包丁、ポータブルMDプレーヤー(MD挿入済)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:……。
 1:ダーエロ、沖田総悟、ブライアンと行動。
[備考]
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
77獄炎-hellfire- ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:17:38 ID:ZVSdBS/T
【沖田総悟@銀魂】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に斬り傷、背中に弾丸が掠った傷、返り血(中)、悲しみ
[装備]打刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、二十二年式村田連発銃(8/8)、
 8o×53R弾(16)、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)、
 直刀、医療道具(包帯や消毒液等、調達品)、双眼鏡
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らないが、襲い掛かる者には容赦しない。
 1:畜生…。
 2:ブライアン、ダーエロ、リーヴァイと行動。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
 ※冬月蒼羅(名前は知らない)の容姿を記憶しました。彼女が死んだ事を知りません。

【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
[状態]肉体的疲労(中)、精神的ショック、鎧が部分的に煤けている、深い悲しみ
[装備]バスタードソード
[所持品]基本支給品一式、コルトM1903(5/8)、コルトM1903マガジン(8×3)、
 ベレッタM92FS(5/15)、ベレッタM92FSマガジン(15×3)、グロック26(11/12)、
 グロック26マガジン(12×3)、手榴弾(3)、ドス、薬草(30)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:……。
 2:沖田総悟、ダーエロ、リーヴァイと行動。
[備考]
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
 ※沖田総悟から聞かされた「襲撃者」がノーチラスだと言う事には気付いていません。



※D-4市役所二階が破壊され火災が起きています。シーザーと伊東結の死体は跡形もありません。
また、二人の所持品は炎上しました。
※D-4市役所駐車場にアレックスとリュティの死体、二人の所持品が放置されています。
また、市役所裏庭に銀鏖院水晶の死体とデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。



≪支給品紹介≫
【焼夷ロケット弾発射器「彗星」】
日本風異世界国家の国防軍向けに開発された使い捨て方式の対物兵器。
外見的にはパンツァーファウストに似ている。着弾と同時に炎を巻き起こす特殊焼夷ロケット弾を使用する。
敵陣地強襲用と題されていたが実用性に疑問有りという事で結局不採用に終わったらしい。
オリジナルの支給品。
78 ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 21:19:29 ID:ZVSdBS/T
投下終了です。

訂正。×【一日目/午前/E-5市役所】→○【一日目/午前/D-4市役所前駐車場】です。

79 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/23(土) 21:39:24 ID:v9Oosqto
投下乙です
まさかこんなことが待っていたとは・・・
80 ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 23:24:48 ID:ZVSdBS/T
投下します。俺得ロワ3rd 68話 Decisions,decisions
登場:坂田銀時、エルフィ、ダーエロ、リーヴァイ、ブライアン、沖田総悟
81Decisions,decisions ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 23:25:55 ID:ZVSdBS/T
68話 Decisions,decisions


「こ、こりゃあ……一体」

ようやく市役所に辿り着いた坂田銀時の第一声はそれであった。
隣にいる狼少女エルフィも似たような感想を抱く。

爆発音、そして立ち昇る黒煙、銃声―――ここに来るまでに二人が聞き、見たものは、
市役所で激しい戦闘が起きた事を物語っていた。
そして今、二階部分から炎を上げている市役所の前まで来てそれが確信へと変わる。
駐車場には二人分の死体、そして――四人の生存者が見られた。

「…! 旦那!」
「総悟か! それに…ブライアン!」
「…銀時! 無事だったのか…!」

沖田総悟とブライアンが銀時達二人の姿を認め再会を喜ぶ。
ダーエロとリーヴァイも、総悟とブライアンから話は聞いていたため、
特に警戒する事もせず銀時とエルフィに近付いた。



そして、銀時とエルフィ、そして市役所グループの生き残りは互いに経緯を話し合った。

「…ドラゴナスを倒したのは、お前だったのか…」
「ああ……すまねぇ、仲間だったんだな、ダーエロさんよ」
「いや…こちらこそ、すまない。ドラゴナスのせいで、銀時の知り合いが死んだなんて」
「もう過ぎた事だ……」

「…銀鏖院さんが…」
「…エルフィ、だったかィ。同じ制服って事は、知り合いか?」
「クラスメイトだったけど……何て言うか電波みたいな人で、とっつきにくい人だった」
「そうかィ……」

そして様々な情報が交換され、まとめられる。

この殺し合いで生き残っているのは、この場にいる
坂田銀時、沖田総悟、ブライアン、ダーエロ、エルフィ、リーヴァイの6人で全員。
そしてその全員が、殺し合いからの脱出を目指している。
もう襲われる心配は無くなったが、このままではいずれ時間切れでゲームオーバーとなるだろう。

「銀時、エルフィ、ちょっと良いか?」
「お? 何だダーエロ」
「?」
「メモ帳とペン持っているだろ? 出してくれるか?」
「……?」

何の事か分からなかったが銀時とエルフィは素直に自分のデイパックから、
メモ帳とペンを取り出す。ダーエロもまたメモ帳とペンを取り出し、そこに何かを書き始めた。
そして書き終わったそれを二人に見せる。
82Decisions,decisions ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 23:27:27 ID:ZVSdBS/T
《俺は、首輪を今までずっと調べてきてたんだ。
お前達二人に、首輪について分かった事を説明しようと思う。
これからしばらく筆談にしてくれ。理由はすぐに話す》

ダーエロは筆談により、自分が首輪を解除するため、
死者の首から取った首輪で内部構造を調べていた事、
そして首輪に盗聴機能があり参加者間の会話が主催者に筒抜けになっている事、
そして、首輪を外せるかもしれないという事を銀時とエルフィに伝えた。

《盗聴かよ…香取の野郎ォセコい真似しやがって》
《首輪を外せるって…本当なんですか? ダーエロさん》
《ああ。もう構造はだいぶ理解した。もう少し突き詰めれば……。
生存者が全員集まっている今なら、まさに解除に絶好の機会なんだが》

筆談を終え、ダーエロはリーヴァイと共に駐車場に転がる二人の死体の片付けを、
ブライアンとエルフィは二人の荷物の整理を始める。

「旦那…」
「総悟…全く、互いに色々大変だったみてェだな」
「…ええ…土方さんも逝っちまいやしたよ……」
「良かったじゃねェか、副長の座、狙ってたんだろ?」
「へっ……こんな形で貰っても嬉しくありませんよ……」
「……悪かった」
「……旦那、その懐の眼鏡……」

総悟が銀時の懐からはみ出している、レンズが割れフレームも歪んだ、
しかし非常に見覚えのある眼鏡を見付け尋ねる。

「……ああ、これか」
「新八君の、ですかィ」
「……女々しいと思うか?」
「いや……」

物想いに耽るように、眼鏡を見詰める銀時を見ると、総悟はそれ以上話す気になれなかった。



二階で消し墨になったと思われる二人を除き、
三人の死体を裏庭に埋葬したダーエロとリーヴァイ。
そして大量の銃器や弾薬、武器を回収したブライアンとエルフィ。
互いに身近な者の死を経験した事を話し合った坂田銀時と沖田総悟。

「…とにかく、この市役所はもう使えないな…」

もうもうと黒煙をあげ続ける市役所の建物を見ながらダーエロが言う。
83Decisions,decisions ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 23:29:18 ID:ZVSdBS/T
「近くに学校や公民館があるみたいだぜ…もう襲ってくる奴はいねぇし、
拠点になりそうな場所はいくらでもあるだろ」
「そうだな…取り敢えず、学校を次の拠点にするとしよう。
みんな、行こうか」

生存者6人は、市役所を放棄し、学校を次の拠点に定め、向かい始めた。



殺し合いは確実に、結末は分からないが、終焉へと向かっている。



【一日目/昼/D-4市役所前駐車場】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]肉体的疲労(中)、返り血(大)、E-5学校へ移動中
[装備]黒作大刀
[所持品]基本支給品一式、イチゴ牛乳(3、2本消費)、フランベルジェ、
 志村新八の眼鏡(破損、使用不可)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。そのために首輪を何とかしたい。
 1:エルフィ、沖田総悟、ダーエロ、ブライアン、リーヴァイと行動。 学校へ向かう。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康、E-5学校へ移動中
[装備]M4A1カービン(30/30)
[所持品]基本支給品一式、M4マガジン(30×5)、インベルM911(7/7) インベルM911マガジン(3)、
 コルト アナコンダ(2/6)、.44マグナム弾(12)、グロック19(7/15)、グロック19マガジン(15×2)、
 コルト ガバメント(7/7)、コルト ガバメントマガジン(7×3)、ファイアクリスタル(2)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。死にたくない。
 1:銀さん達と行動。学校へ向かう。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
84Decisions,decisions ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 23:33:42 ID:ZVSdBS/T
【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、E-5学校へ移動中
[装備]AKS-74(30/30)
[所持品]基本支給品一式、AKS-74マガジン(30×2)、一〇〇式機関短銃(30/30)、
 一〇〇式機関短銃マガジン(30×5)、S&W M27(6/6)、.357マグナム弾(18)、
 アーミーナイフ、中華包丁、ショートソード、木刀、クレアスの首輪(分解)、工具(調達品)、
 ノートパソコン、農作業用鎌、除草剤
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を調査し解除方法を探す。
 1:坂田銀時、エルフィ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動。学校へ向かう。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。また、首輪の構造をほぼ理解しました。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]精神的疲労(中)、頭部に軽い打撲、E-5学校へ移動中
[装備]ベレッタM93R(20/20)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM93Rマガジン(20×3)、ニューナンブM60(5/5)、
 .38SP弾(10)、文化包丁、ポータブルMDプレーヤー(MD挿入済)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:坂田銀時、エルフィ、ダーエロ、沖田総悟、ブライアンと行動。学校へ向かう。
[備考]
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【沖田総悟@銀魂】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に斬り傷、背中に弾丸が掠った傷、
 返り血(中)、E-5学校へ移動中
[装備]打刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、二十二年式村田連発銃(8/8)、
 8o×53R弾(16)、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)、
 直刀、医療道具(包帯や消毒液等、調達品)、双眼鏡
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らないが、襲い掛かる者には容赦しない。
 1:坂田銀時、エルフィ、ブライアン、ダーエロ、リーヴァイと行動。学校へ向かう。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
85Decisions,decisions ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 23:35:07 ID:ZVSdBS/T
【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
[状態]肉体的疲労(中)、精神的ショック(やや立ち直った)、
 鎧が部分的に煤けている、E-5学校へ移動中
[装備]バスタードソード
[所持品]基本支給品一式、コルトM1903(5/8)、コルトM1903マガジン(8×3)、
 ベレッタM92FS(5/15)、ベレッタM92FSマガジン(15×3)、グロック26(11/12)、
 グロック26マガジン(12×3)、手榴弾(3)、ハンティングナイフ、方頭大刀ドス、
 南部十四年式拳銃(8/8)、南部十四年式拳銃マガジン(8×1)、H&K MARK23(10/10)、
 ロングソード、薬草(30)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:坂田銀時、エルフィ、沖田総悟、ダーエロ、リーヴァイと行動。学校へ向かう。
[備考]
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。


※アレックス、リュティ、銀鏖院水晶の死体は市役所裏庭に埋葬されました。
86 ◆ymCx/I3enU :2010/10/23(土) 23:43:50 ID:ZVSdBS/T
投下終了です。
87 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 09:32:09 ID:qF72213H
投下します。俺得ロワ3rd 69話 第三回放送(俺得ロワ)
登場:香取亮太、稲村由布子
88第三回放送(俺得ロワ3rd) ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 09:36:21 ID:qF72213H
69話 第三回放送(俺得ロワ3rd)


----
『第三回目の放送の時間です。もう残り少ないですねぇ。

禁止エリアは、午後1時より、A-4、B-5、C-6、D-4、F-1。
繰り返します。午後1時よりA-4、B-5、C-6、D-4、F-1。

では新たな死亡者を発表します。

No.02 アレックス
No.03 伊東結
No.10 銀鏖院水晶
No.23 シーザー
No.37 フラウ
No.44 ムシャ
No.48 リュティ

以上7人です。
では確認のため、生き残っている6人の名前も発表します。

No.05 エルフィ
No.07 沖田総悟
No.20 坂田銀時
No.27 ダーエロ
No.36 ブライアン
No.47 リーヴァイ

以上6人です。

いよいよ大詰めですね。もう少しですよ、頑張って下さい。
それでは次の放送は午後4時…ですが、もうこれが最後の放送かもしれないですな。

それじゃあ、最後まで健闘を……』

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89第三回放送(俺得ロワ3rd) ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 09:38:15 ID:qF72213H
「いよいよ大詰めだよ由布子。誰が生き残るんだろうなぁ。ククク…」
「そうだね…でも、生き残りの人達は全員、殺し合いをする気は無いみたいだけど」
「まあ、それなら全員時間切れでゲームオーバーになるだけさ。
流石に彼らもそんな死に方はしたくないだろう。瓦解するさきっと」
「…そうかなぁ」


【現時点での生存者  6人】


【一日目/昼間/?-?主催本部】
【香取亮太@オリキャラ】
[状態]健康、愉悦
[装備]無し
[所持品]無し
[思考・行動]
 基本:バトルロワイアルの運営。そして完遂。

【稲村由布子@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]無し
[所持品]無し
[思考・行動]
 基本:香取亮太の補佐。
 1:何だか嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
90 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 09:40:34 ID:qF72213H
投下終了です。
91 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/24(日) 10:06:42 ID:IZCVaoP9
投下乙です
完結まであと少しですね
投下します
24話 夢であるように
登場人物黒神真黒、スタン=エルロン
92夢であるように ◆VxAX.uhVsM :2010/10/24(日) 10:09:07 ID:IZCVaoP9
24話 夢であるように

「うーん、めだかちゃんと人吉君は大丈夫なようだね」

死ぬとは思っていなかったが、大丈夫だったとわかると安心する
どちらかというと自分の方が弱いのだから
自分の心配をした方がいいのだが
そう思いながら黒神真黒が歩いていた

そう思いながらしばらく歩いていると
金髪の青年を見つけた
声をかけるという選択肢もあったがそれはやめておく
理由は簡単だ青年の様子が変だからだ

その場から離れようとしたその時

「魔人剣!」
その声とともに衝撃波が地面を這う

気づいた時にはもう遅かった
黒神真黒はその場に倒れこみ
青年スタン=エルロンが笑ってこう言った

「お前の血、いただくぜ

(は…焼きが回ったか…)

「さよなら、…愛しの妹よ」
93夢であるように ◆VxAX.uhVsM :2010/10/24(日) 10:14:32 ID:IZCVaoP9
その場に立っていたスタンは動き出した

「さあ、まだまだだ」

彼は笑いながらその場を去って行った
【一日目/朝/E-4漁村】
【スタン=エルロン@のび太戦記ACE】
[状態]健康
[装備]妖刀「鬼ノ政綱」
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:皆殺しにする
1:鬼ノ政綱に従う
[備考]
※自我は完全になくなりました剣を折っても洗脳されたままです

※E-4漁村に黒神真黒の死体、デイパックが落ちています
94 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/24(日) 10:18:26 ID:IZCVaoP9
投下終了です
95オロカモノノタワムレノオワリニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 14:03:36 ID:qF72213H
投下乙です。
真黒の死亡表示的なものが見当たらないような…

では自分も投下します。俺得ロワ3rd 70話 オロカモノノタワムレノオワリニ
登場:ダーエロ、リーヴァイ、ブライアン、坂田銀時、エルフィ、沖田総悟、香取亮太、稲村由布子
96オロカモノノタワムレノオワリニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 14:05:06 ID:qF72213H
70話 オロカモノノタワムレノオワリニ


エリアE-5の学校。
この殺し合い最後の生存者となった6人、坂田銀時、エルフィ、沖田総悟、ダーエロ、リーヴァイ、ブライアン。
一階の教室にて、彼らはついにある事に踏み切ろうとしていた。

ダーエロが自分のデイパックから工具を取り出す。
目の前には廊下に飾ってあった物を外したと思われる巨大な鏡を
支えた坂田銀時とエルフィが立っていた。

数回深呼吸し、ダーエロは鏡を見ながら工具を自分の首にはめられた首輪に当てる。

鏡を持つ二人、そして総悟とリーヴァイは息を飲んでそれを見守った。





数十人の人狼が働くバトルロワイアル管制室。
この人狼達は主催者香取亮太のものでは無く、ある人物から借りたものであった。
しかし、よく忠実に動き、働いていた。

「香取様……」

一匹の黒い毛皮を持った人狼が、様子を見に来た亮太と稲村由布子の元に近付く。

「ん? どうした?」
「それが……」

黒い人狼が何やら深刻そうな顔で亮太に報告する。
それによれば、生き残っていた参加者はエリアE-5の学校にて全滅したとの事だった。

「ふぅん…そうか…それじゃあ、確認部隊を現場によこしておいてくれ」
「はい」

亮太の命を受けた黒人狼は指令を実行すべく立ち去った。

「全滅したの?」
「そうらしいな…同士討ちでもしたか? うーん…あっさり過ぎて…まあいいか。
これも一つの結末だろうな」



約一時間後。

エリアF-3の病院の駐車場には四角い巨大なリフトが出現していた。
主催本部は、病院の地下に存在していたのだ。
確認部隊はこのリフトより、装甲車にて現場であるエリアE-5学校へ向かった。
そして現在は警備兵である、SVT-40自動小銃や打刀で武装した屈強そうな人狼達が
数体配置され、確認部隊の帰りを待っていた。
97オロカモノノタワムレノオワリニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 14:05:58 ID:qF72213H
「はぁ…とっとと終わらないかねぇ」
「あの香取って奴、俺あんま好きじゃないな…まあ、主様の命だし仕方無いけれど」
「俺もだよ…早く帰ってオ○ニーしたい」
「すっかりご無沙汰だよ俺も…はぁ、人間の女の子と一発ヤりたいなぁ。
……やべっ、想像したら立ってきちった」
「おいおいww」
「ハァハァ、もう我慢できん、おい、そこの灰色のお前」
「え? おいら?」
「や ら な い か」
「アアアァッーーーー!!! ァアアァアアアッーーーーーーーーーーー!!!!?」
「オオオオォいいぞぉ、良い締め付けだあ!」
「らめええええ! こいみるくいっぱいれちゃうのおおお!」
「これは酷い」
「これは酷い」

卑猥な会話、そして行為をする人狼兵達。

「あ、来たぞ」
「お」

そして確認部隊の装甲車が帰還する。

「…あれ? 何かおかしくね?」

しかし、様子がおかしかった。
運転手が血まみれになり、更にその運転手を刀で脅す人間の青年の姿が見えた。

「ちょ、あれって――――」

赤毛の人狼兵が言い掛けた瞬間、その人狼兵は装甲車に撥ね飛ばされた。
装甲車は急停止し、ハッチが開く。
異変に気付いた人狼兵達は戦闘体勢を取る。
だが――ハッチから飛び出した二つの影に、その多くが一瞬で斬り伏せられてしまった。

「さあて…楽しいパーチーの始まりと行こうかァ?」
「俺も参加しやすぜ、旦那」
「俺達も混ぜてくれよ」

先陣を切った銀時、総悟に続き装甲車からエルフィ、ブライアン、ダーエロ、リーヴァイが続く。

「おい」
「はっ、はい!?」

銀時は唯一生き残っていた灰色の人狼――先程尻を掘られていた人狼――に、
刀を突き付け命令した。

「てめぇらの親玉の所へ連れて行け」
「か、香取様の事?」
「それ以外に誰がいんだよ」
「わ、分かりました…ああ、ケツの穴が痛い…」

灰色の人狼は激しく掘られた後門の心配をしつつ、リフトの操作盤へ歩き出した。

「にしてもまさか病院に主催者本部があったとは…」
「上手い事駐車場に偽装してあったみたいでさァ」
98オロカモノノタワムレノオワリニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 14:08:45 ID:qF72213H
病院地下主催者本部、リフト室。

「確認部隊はまだ戻らないの?」
「は、はぁ、もうすぐ戻ると思いますが」

確認部隊の帰りが遅い事に白狐獣人の女性稲村由布子は不審に思う。

(嫌な予感…的中したんじゃ…)

「あ、リフトが来ます、稲村様」
「……」

上に昇っていた大型リフトが戻って来た。
だが、それに乗っているのは確認部隊などでは無かった。

「……! あなた、達は!」
「よぉ、あんた、香取の傍にいた白い狐じゃねぇか。
香取さんの所まで案内してくれるか? いや、案内して貰うぜ」

鋭い視線を由布子に向けながら、銀時が刀を突き付けて言い放つ。

「てめぇらの悪趣味なゲームもここまでだ…真選組一番隊隊長、沖田総悟、参る」
「ここまでです…覚悟して下さい」
「お前らのせいでアレックスは…! 許さねぇぞ!」
「ドラゴナスとムシャの無念、ここで晴らしてやる」
「お兄ちゃん…見守ってて」

沖田総悟、エルフィ、ブライアン、ダーエロ、リーヴァイも同様に啖呵を切る。

「あなた達…まさか自力で首輪を…っ!?」
「その通り。まぁ、内部構造を理解すんのは大変だったがな…」

ダーエロがしてやったりといった顔で由布子を見る。

(嫌な予感が的中していた…!? こうなったら仕方無い!)

「総員、奴らを殺せ!」
「おおっ!」

由布子の命により、自動小銃や刀で武装した獰猛そうな人狼兵士が大勢、
銀時達の前に立ちはだかる。由布子は所持していた小型自動拳銃FNM1910を装備しながらも、
戦闘を人狼兵達に任せ亮太の元へと走った。

「行くぜ…てめぇら。この殺し合い…ここでゲームセットとしようや!」

銀時達はそれぞれ得物を携えながら、人狼兵達に突進して行った。
99オロカモノノタワムレノオワリニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 14:09:50 ID:qF72213H


「はぁ、はぁ、何て事だ、何て事だ、くそっ!」

由布子から事の次第を聞かされた亮太は凄まじく焦り、動揺していた。
一体なぜこのような事に。完璧だった、計画は完璧だったはずなのに。
まさか首輪を自力で外され本部を攻撃されるとは。
人狼兵達が応戦しているが、生存者6人は怒涛の如く進撃し勢いは止まらない。

「早く! 早く緊急用脱出装置へ……!」
「亮太……!」

亮太と由布子は主催本部最深部にある、この殺し合いの会場のある、
異世界から脱出する装置の元へと急いだ。
巨大な特殊合金製の扉に辿り着き、亮太は震える手で側に設置されたコンソールパネルを
叩き、複雑なパスコードを素早く、正確に打ち込んでいく。

『音声パスワードを入力して下さい』
「香取亮太!」
『音声照合中………照合完了。香取亮太様、お入り下さい』

ロックを解除した事を知らせる電子音が鳴り響き、扉が開いた。
その奥に広がるのは大空間。中央に円形の筒状の機械が設置されている。
手前にある制御盤に亮太は飛び付き、操作し緊急用脱出装置を起動させる。
筒状の円筒が青白い光を放ち起動した事を知らせる。

「よし……! 早くあの中に――――」

香取が由布子の手を引っ張って円筒の中に行こうとした。
だが。

ダァン! ダァン! ダァン!

三発の銃声が響いた、
一発は亮太のこめかみを正確に撃ち抜いた。
二発は由布子の胴体に命中し、致命傷を負わせた。

「うぐ……あ……」

吐血しながら、由布子は自分と亮太を狙撃したその男を睨んだ。

「……やれやれ、失敗したか。まあ、そうなる可能性も考えていたけどさ」

拳銃を片手に、虫の息となった由布子に近付くのは、
取り立てて特徴の無い、人間の若い男。
だが、彼こそが、亮太と由布子に協力し、大勢の人狼兵を貸し出した、
言わばこの殺し合いの黒幕とも言うべき存在。

「……あなたも…悪趣味よね……創造主……◆ymCx/I3enU」
「クク…大勢の人間や獣人が、たった一つの椅子を巡って殺し合うなんて、
とても面白い催しだろ? 俺はその魅力に取りつかれてしまったんだよ……。
俺一人で出来なくも無いんだけど協力者が必要な時もあるからね。
お前らもその内の一人、いや二人って訳だ。
……喋り過ぎたかな。俺はこれで失礼するよ。この殺し合いももう終わりだ。
お前ももう死ぬ……後から来る生き残りのためにそこの装置の説明でもしてやれよ。
遺言代わりにな……じゃあ、これで。もしアレだったら別の世界で会おう」

そう言い残すと、男――◆ymCx/I3enUは、文字通り「姿を消した」。
100オロカモノノタワムレノオワリニ ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 14:12:51 ID:qF72213H
「……」

数分もしない内に、身体中返り血塗れになった銀時一行が緊急脱出室に到着した。

「! どういう事だ、こいつは…!?」

頭を撃ち抜かれ脳漿を床に撒き散らしている主催者、香取亮太と、
血塗れになり虫の息で横たわっている由布子の姿を見付け、
銀時達は驚いた表情を見せる。

「…おい、何があったんだ?」

ブライアンが由布子に駆け寄り尋ねる。

「…天罰…かな…」
「え?」
「…そんな事より、あれ……を」

息も絶え絶えの様子で由布子が脱出装置を指差す。

「…あれに…入れば…あなた達は帰れる…わ……ごほっ……」
「! お、おい…!」

いかに主催側の人物とは言え、目の前で消えようとする命を放っておける程、
ブライアンは、いや、銀時、総悟、ダーエロ、エルフィ、リーヴァイは薄情では無い。

「………りょう……た……いま……そっち……に………」

それが由布子の最期の言葉となった。
白い狐の女性は、目を開けたまま、愛する人物の後を追った。

とても釈然としない終わり方ではあったが――――。

「……これで、終わりだ。この殺し合いは、終わったんだ。
…俺達は、生き残った」

銀時が亮太と由布子の亡骸を見下ろしながら言った。



【香取亮太@オリキャラ  死亡】
【稲村由布子@オリキャラ  死亡】


【ゲーム終了】


【坂田銀時@銀魂】
【沖田総悟@銀魂】
【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル】
【リーヴァイ@オリキャラ】
【以上6人、バトルロワイアルより生還】
101 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 14:14:17 ID:qF72213H
投下終了です。お、終わった…。
102創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 14:15:31 ID:7IMHidt5
投下乙
103創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 15:22:59 ID:aKNlx93g
投下乙
ある意味で敗北エンドだなー
104 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 16:13:13 ID:qF72213H
投下します。俺得ロワ3rd エピローグその1 71話 もしも殺し合いから生き延びて……。
登場:ブライアン、ダーエロ 
71話 もしも殺し合いから生き延びて……。


俺は生き延びた。あの地獄の殺し合いから。
だけど……多くの大切な仲間、親友を失ってしまった。
リリア…ゴメス…そしてアレックス。

アレックスの姉貴と妹はとても悲しんでいた。
特に妹のリナックスの悲しみようはとても直視出来ない程だった。
俺から話を聞いた後は一人じゃ立ち上がれない程ショックを受けて……。

色々な人に報告に回った。エンリュウ、ファルコン、ヘレン、キャロル、王様……。
勇者アレックスが死んだ――その事はポテチ王国や魔王軍、
更にはアンデッドナイ軍、俺の弟のアンパン軍、玉露軍にも大きな衝撃を与えたようだ。
ダーエロの方も、俺と同じように魔王軍の連中に、ムシャやドラゴナスが死んだ事を、
話して回っているようだ。

ドラゴナス――あいつ、家族がいるんだよな。
ムシャにも弟子がいるし。みんな、悲しむだろうな……。

……何で俺なんだろうな。
ウザイアンと呼ばれ、いつもネタキャラとして扱われている俺が。
勇者であるアレックスの方が生き残るのに相応しかったんじゃないんだろうか。

……いや、やめよう。そんな風に考えるのは。
そんな事言ったら、アレックスや、死んでいった奴らに失礼だ。



「よぉ、ダーエロ」
「ブライアンか」

庭園や噴水が設置され、さながら自然公園の様相を呈した魔王城ロビーを通り、
相変わらずヘレングッズが大量に置いてあるダーエロの部屋で、
俺はダーエロと、あの殺し合いから生還して以来久し振りに会った。

「…どうよ、あれから」
「…リナックスの奴、だいぶ悲しんでるな…他の奴らも」
「そうか…こっちも似たようなもんだ。ハーたんやハーナス達、見てるの辛くてさ…。
弟子五郎もやっぱり落ち込んでいる。ニンニンや五世の奴も同様だ」
「……ドラゴナスが殺し合いに乗っていたって事は」
「話せる訳無いだろ…! 無理だよ」
「…だよな」

ダーエロもダーエロでやっぱり大変だったみたいだな……。

残りの四天王や弟子五郎なら多分立ち直れると思うけど、
ハーたんやハーナス達はどうなるんだろう。
それはリナックス達にも同じ事が言える。
けど、俺らじゃどうする事も出来ない。
「おーっと、お帰りかい」
「ああ」

門番のメカゴーレムに会釈し、俺は魔王城を後にした。
少し肌寒い風が、草原に吹いていた。



アレックス……俺は武器を振り回すだけの戦士だ。

お前の代わりに勇者になんてなれないけどさ。
精一杯生きてみるよ。

いつかは俺もそっちに行くだろうから、その時はまた、お前の仲間にして貰うぜ。



【俺得ロワ3rd ブライアン、ダーエロ――――THE END】

・・・・・・・・・・・・
投下終了です。
クレアスとエロリアの事について一切言及されていないのは仕様です
107 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 16:54:50 ID:qF72213H
投下します。俺得ロワ3rd エピローグ2 72話 72話 失われた世界
登場:エルフィ
108失われた世界 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 16:59:24 ID:qF72213H
72話 失われた世界


修学旅行はあっと言う間に終わった。
楽しい時間って本当に早く過ぎ去ってしまうんだよね。
でも、本当に楽しかった。高校最後の想い出には相応しい。

…修学旅行。

そう、私やクラスメイトのみんなは無事に修学旅行を終えた。

あの――クラスメイトを巻き込んだ殺し合いは起きなかった。



あの――香取亮太の起こした殺し合いから生き残った私は、
緊急脱出装置と言う謎の機械で、元の自分の世界に帰る事が出来た。
でも、ここはどうやら……クラスメイト同士の殺し合いが起こらない、
言わば、「平行世界」の私の世界、らしい。
つまり、あのクラスメイト同士の殺し合い(ややこしい)が起きる要因が、
こっちの世界では起こらなかった、って言えばいいのかな。

当然、クラスメイトは全員生きている。
ノーチラスや森屋君、銀鏖院さん、フラウさん……全員。

「……」

帰路につくバスの窓から流れる風景を見ながら、私はうとうととし始めていた。

あの殺し合いは…結局、何のために行われたんだろう。
香取亮太、稲村由布子…主催者の二人は、私や銀さん達が
最深部にて邂逅した時は既に何者かによって、香取亮太は殺され、
稲村由布子は虫の息にされ、脱出装置の事を伝えた直後、息絶えた。
彼ら二人を殺したのは一体誰なんだろう。

色々解明されていない謎も多いけど、きっと、もう一生分かる事は無いんだろうな。

でも、こうして生きていられるんだから。それだけでも嬉しい。


……。


疲れちゃったな。まだ目的地まで着くのに時間かかるし、ちょっと寝よう。


他のクラスメイトも大半が寝てしまっているし。


……おやすみ。


……。



【俺得ロワ3rd エルフィ――――THE END】
109 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 17:00:40 ID:qF72213H
投下終了です。
110 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 18:14:25 ID:qF72213H
投下します。俺得ロワ3rd エピローグ3 73話 私は、元気です。
登場:リーヴァイ

73話 私は、元気です。


あの殺し合いから生還してどれくらい経つだろう。
最初はお兄ちゃんのいない生活はとても寂しくて、夜になる度、
嗚咽を漏らしてばかりだったけど……やっと、慣れてきた。

銀時、総悟、ブライアン、ダーエロ、エルフィ…みんなどうしてるかな。
あの装置に乗った途端、一瞬で私の世界に戻ったから、
こんな事ならちゃんとみんなとお別れ言っておくべきだったなぁ。

……お兄ちゃん。

私、お兄ちゃんがいなくても大丈夫、生きていけるよ。
だから天国から見守っててね。

…お兄ちゃん、今日も私は、元気です。


&color(aqua){【俺得ロワ3rd リーヴァイ――――THE END】}


……ねえ、もうちょっと長くならない?


「無理」


ひどくね?

・・・・・・・・
投下終了です。短っ
111 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/24(日) 18:42:04 ID:IZCVaoP9
投下乙です
お疲れさまでした
楽しみに見させていただきました
112 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 20:19:31 ID:qF72213H
最終話行きます。俺得ロワ3rd 74話 サヨナラと当たり前の言葉を追い掛け
登場:坂田銀時、神楽、近藤勲、沖田総悟、神山
74話 サヨナラと当たり前の言葉を追い掛け


「う……ん……ふぁぁ…あ……」

いつものように俺は自分の寝室で目を覚ました。
眠たい目をこすり、すぐ隣の万事屋の事務所に移動する。
いつもと変わらない、机、応接用のソファーとテーブル、糖分と書かれた額。

「おはヨ、銀ちゃん」
「おう神楽、珍しく早ぇな」

俺と同じように目をこすり欠伸をしながら神楽が定春を引き連れ事務所にやって来た。

「……」

ここまではいつもの風景だ。
だが、いつもこの後来ていた眼鏡の少年は、もう二度と現れない。

「…新八…もういないアルな」
「……ああ」

万事屋トリオは、あのクソッタレた殺し合いのお陰で永遠に揃わ無くなっちまった。



あの殺し合いから帰ってきた後、俺はまず神楽に新八の事、そして殺し合いの事を話した。
最初は信じて無かった神楽も、話して行く内納得してくれるようになった。
そして、新八がもうこの世にいない事を悟ると、神楽は定春の毛皮に顔を押し付けて泣いた。
最大の証拠と言えるのは――レンズも割れ、フレームも歪み血も付いた新八の眼鏡。

当然、お妙の奴にも話すしか無かったが、意外にもさほど取り乱した様子は無かった。
だが、俺が眼鏡を渡し、屋敷から出た後、微かにすすり泣く声が聞こえた。



そう言えば…総悟の奴。結局副長の座には就かなかったらしい。

「良かったじゃねェか、副長の座、狙ってたんだろ?」
「へっ……こんな形で貰っても嬉しくありませんよ……」

市役所で再会した時のあいつとの会話を思い出す。
あいつは実力で土方と戦って、副長の座を奪いたかったんだ。
それを考えれば当然か。
「…そうか。そこまで言うなら…仕方無いな」
「ええ…すいやせんね近藤さん」
「いや、良いんだがな……しかし……災難、だったな、総悟。それに、万事屋…新八君も」
「……失礼、します」

殺し合いから生還し、俺はしばらくは身体中の傷の手当てに専念した。
その後、近藤さんに、自分が殺し合いをさせられていた事、
そして、土方さんが死んだ事を話した。
近藤さんは涙こそ見せなかったが悲しげな、寂しげな表情を浮かべていた。

副長の座に就かないかと聞かれたが、辞退させて貰った。
何度も言っているがこんな形で副長になっても嬉しくも何ともねェ。
出来れば土方さんを倒して、実力で手に入れたかった。だがもうしれも叶わない。

「隊長ォォォォ!!」
「…神山か」
「沖田隊長、お怪我の方はもう大丈夫なんですか!?」
「ああ」
「良かった…! 沖田隊長にもしもの事があったら私は、私はァアアアア!!」
「分かった分かった、こうして無事だからちょっと静かにしろ」
「イエッサー!!」

神山は相変わらずだ。
殺し合いの事を聞かせた時は余りに騒がしかったから顔に重い一撃を食らわせてやったな。

にしても、主催の香取と、隣にいた白い狐の女を殺した奴は一体誰なんだ。
俺達が来た時にはもう、香取の死体と、虫の息の狐の女しか無かったが。
香取は俺、いや、俺達の手で倒したかったから、どうも釈然としないのはある。

「……」

だが、何はともあれ、俺と旦那は生きて帰る事が出来た。
新八君がいなくなった事で、チャイナ娘は元気が無くなっているが、その内治るだろう。
万事屋の旦那も。



坂田銀時と沖田総悟は、散って行った家族とも言うべき存在、及び上司の記憶を
忘れずに、今日も生きていく。

これからもずっと。ずっと――――。





【俺得ロワ3rd 坂田銀時、沖田総悟――――THE END】

【俺得バトルロワイアル3rd  完】
115 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 20:23:11 ID:qF72213H
投下終了です。終わった…終わったよーい

エピローグかなり力尽きた感があるけどまあいいか
ありがとうございました! 次回作も宜しくお願いします!
116 ◆6LQfwU/9.M :2010/10/24(日) 20:24:47 ID:WUWHrkBs
久々に来たら完結していた…
完結おつかれさまです!
117 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/24(日) 20:28:13 ID:IZCVaoP9
投下乙です
ええ、本当にお疲れさまでした
次回作、すごく期待してます!頑張ってください。
118 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 23:47:45 ID:qF72213H
OP投下します。

ロワ名「新訳俺のオリキャラでバトルロワイアル(新訳俺オリロワ)」

主な特徴
・今まで出したオリキャラ+新オリキャラによるバトルロワイアル
・但し既出のオリキャラも他キャラとの関係や設定を大きく変更している場合有り
・別名「美女と野獣ロワ」(ナイスバディな女性と獣系キャラが多数を占める)
・ギリな展開の連続を予定(でも基本はロワなのでしっかり殺し合って貰う)

0話 OP(新訳俺オリロワ)
登場 柴田行隆、セイファート
119OP(新訳俺オリロワ) ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 23:51:09 ID:qF72213H
0話:OP(新訳俺オリロワ)


ある小学校の、ある教室に、首に黒い金属製の首輪をはめた、50人の人々が集められていた。
種族も年齢も様々だが、ほとんどの者は同じように困惑の表情を浮かべていた。
静かに事態を静観している者も数人いたが。
ここにいる全員は、何の前触れも無く突然、日常からこの見知らぬ教室へ連れて来られたのだ。
いつ、どうやって連れて来られたのか全員、その記憶は全く無い。
だが、今考えるべき事はそれでは無いだろう。何にせよ、今自分達は、
謎の首輪をはめられ、覚えの無い教室にいる。

教室には前方に大きなモニターが設置され、窓や扉は固く施錠されビクともしない。
窓から見える風景に見覚えのある者は誰一人としていない。

突然、モニターに映像が映し出される。
画面に現れたのは黒いボサボサの髪の、スーツ姿の若い男と、
黒白の毛皮を持った狼のような頭部を持つ、竜人体型の獣竜の女性。

「この映像を見ている皆さん、初めまして。
俺は柴田行隆(しばた・ゆきたか)と申します」
「私はセイファートでーす。宜しくね」
「皆さんに本日集まって頂いたのは、とあるゲームをして頂く為です」

柴田行隆と名乗ったモニターの向こうの男はしばらく間を置いてから、
「ゲーム」の内容を語った。

「皆さんにして頂くゲームは、バトルロワイアル……殺し合いです。
これから皆さんに、ちょっと殺し合いをして頂きます。最後の一人になるまでです。
反則は有りません」

人々がざわめき立つ。最早話についていけない。
いきなり連れて来られいきなり殺し合えと言われれば無理も無い反応である。
何かの冗談か? タチの悪いテレビ局のドッキリ企画か何かか?
そう考える者も何人かいたが、深刻そうな表情でモニターを見詰める者も多かった。

「皆さんの首に、首輪がはめられていますね?
それは、ゲームをスムーズかつ確実に行うための物です。
くれぐれも無理矢理外そうとしたりしないで下さい――――爆発しますよ」

首輪に触れていた何人かが手を離した。

「その爆発と言うものがどの程度の威力かと言うのをお見せします」

香取がそう言った直後、画面が切り替わり洋服店によく置かれているようなマネキンが映し出された。
首には人々と同じ黒い首輪がはめられている。

「良いですか、よく見ていて下さい」

香取の声がした直後、マネキンの首輪からピーという電子音が鳴り、
ボンッ、と爆発音が響き、首輪の丁度喉元に当たる部分が炸裂した。
その光景を見た人々は戦慄する。
首輪が爆発したマネキンの喉元には大きな穴が空いた。
あれが生きている人間や獣だとしたら、待っているのは間違い無く、死。
画面が再び切り替わり、笑みを浮かべた柴田とセイファートの顔が映し出される。
120OP(新訳俺オリロワ) ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 23:52:07 ID:qF72213H
「お分かり頂けたでしょうか……」

理解したく無くとも、理解せざるを得まい。
下手な事をすれば首にはめられた首輪は爆発する。
ここはおとなしくモニターの向こうの二人の言う事に耳を傾けた方が良さそうだ。
人々のほとんどはそう判断した。

「ではルール説明に移りましょう……セイファートさん、お願いします」
「はいはーい。それじゃあルールを説明しまーす。
先程も言った通り、皆さんで最後の一人になるまで殺し合って貰います。
最後まで生き残った一人が優勝となり、帰る事が出来ます。
参加者の間のやり取りに反則はありません。ゲーム会場の施設の利用も自由です。

首輪に関してもう少し詳しく……。
首輪は無理に外そうとしたり、禁止エリアに進入したり、
ゲーム進行に大幅な支障を来すような行動を取った場合、爆発します。

ゲーム開始の際、支給品の入ったデイパックを渡します。
デイパックは特別製でして、死体を含む参加者、明らかに規格外の物以外は、
何でも入れる事が出来、重量も変わりません。
最初から入っている物はゲーム会場の地図、参加者名簿といった、
基本支給品一式と、武器等のランダム支給品が1〜2個です。
実際どういった者が入っているかはゲームが始まったら自分で確認して下さいね。
ランダム支給品は役に立つ物ばかりとは限りません。これはハンデを少なくするためです。
一応会場にも色々な物が落ちていると思いますので、
もし武器が貧弱だったならば、すみませんが自弁して下さい。

0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00の四時間おきに、定時放送を流します。
内容はその時刻までの新たな死亡者と、禁止エリアの発表です。
禁止エリアはその名の通り、入ると首輪が作動するエリアです。

放送から一時間後に指定のエリアが禁止エリアになります。
また、地図の外や上空100メートル以上も禁止エリア扱いです。
侵入すると同じく首輪が作動します。
あ、皆さんが今いる学校はこのゲームが始まった直後に禁止エリアになるので、
気を付けて下さいね。

24時間新たな死者が出なかった場合、その時点での生存者全員の首輪を爆破します。
つまり優勝者無し、ゲームオーバーです。 また、参加者が全員死亡しても同様です。

あ、あと、特殊能力とか魔法が使える人は大幅に制限がありますから注意して下さい。

以上でーす」

知り合いがいる者もいない者も、周囲の人々と顔を見合わせる。
これから自分はこれらの人々と、知り合いと、殺し合いをしなければならないのか。
一体なぜ、何のために。なぜ殺し合いをしなければいけないのか。
モニターの向こうの二人にその理由を是非問いたい。
だが、それは叶わない。
121OP(新訳俺オリロワ) ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 23:52:59 ID:qF72213H
「それでは、バトルロワイアルを開始します……皆さん、ご健闘をお祈りします」

柴田が言い終わるのとほぼ同時に、人々は強烈な眠気に襲われた。
勘の良い者は、それが催眠ガスだと分かったが、分かってもどうしようも無かった。
次々と床に伏し、眠りに就く人々。

そして、全員が深い眠りに落ちた。



「いやあ、セイファートさんのお陰で今回の俺の任務上手く行きそうだよ」
「いえいえ。私も暇してた所だからねぇ。面白そうだし」
「二人でこのバトルロワイアル盛り上げて行きまっしょい」
「そうだねぇ。うふふ」



【ゲーム開始】
[残り50人]
122新訳俺オリロワルール ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 23:54:20 ID:qF72213H
【基本ルール】
参加者全員で最後の一人になるまで殺し合って貰い、
最後まで生き残った一人が優勝者となり、元の自分の世界へ帰る事が出来る。
参加者の間のやり取りに反則は無し。ゲーム会場の施設の利用も自由。

ゲームの確実な進行の為、参加者全員に特殊金属製の首輪を装着する。
首輪は無理に外そうとしたり、立入禁止エリアに進入したり、
主催者に刃向かったり(ゲーム進行に大幅な支障を来す恐れがあると判断された場合)
すると爆発する仕掛けになっている。首輪を爆破された参加者は死亡する。例外無し。

ゲーム開始の際、支給品の入った肩提げ式のデイパックを参加者に渡す。
デイパックは四次元構造で、参加者(死体含む)、明らかに規格外の物以外は、
何でも入れる事が出来、重量も変わらない。

基本支給品一式として最初から入っている物は以下の通り。

■地図
■名簿
■コンパス
■懐中電灯
■懐中時計
■メモ帳と鉛筆
■簡易医療セット(包帯×3、消毒液×1、ガーゼ×10、医療用テープ×1、ポケットティッシュ×3)
■水と食糧(参加者個人の体格に合わせられた上で一日三食×三日分)

これに加え武器などのランダム支給品が1〜2個入っている。

0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00に主催者からの放送が行われる。
内容は死者と禁止エリアの発表。

放送から一時間後に指定のエリアが禁止エリアになる。
また、地図の外や上空100メートル以上も禁止エリア扱いとなっている。
侵入すると首輪が作動する。

24時間新たな死者が出なかった場合、その時点での生存者全員の首輪を爆破する。
つまり優勝者無し(ゲームオーバー)となる。 また、参加者が全員死亡しても同様。

なお、魔法や特殊能力の類は威力、効果を大幅減少、更にゲームを破綻しかねないと、
主催側が判断したものは使用不可能とする。
【時間帯表記】
深夜:0〜2 黎明:2〜4 早朝:4〜6
朝方:6〜8 午前:8〜10 昼:10〜12
昼間:12〜14 午後:14〜16 夕方:16〜18
日没:18〜20 夜:20〜22 真夜中:22〜24

【会場マップ】
||01|02|03|04|05|06|07|08|
|A|森|森|森|街|健|ホ|街|街|
|B|森|街|シ|街|街|住|住|街|
|C|森|街|川|橋|川|橋|川|川|
|D|森|警|橋|公|住|住|森|森|
|E|川|橋|川|住|住|学|森|森|
|F|工|街|病|住|森|森|森|森|
|G|街|街|街|街|森|村|村|森|
|H|平|平|平|森|旅|森|沼|森|

森……森林地帯
健……健康センター
街……オフィスや店舗がある市街地
ホ……ホテル
シ……ショッピングモール
住……民家が建ち並ぶ住宅街
川……幅が広く深めの川
警……警察署
橋……普通の橋
公……公民館
図……図書館
学……小学校
工……廃工場
病……病院
村……廃村
平……平野部
旅……廃旅館
沼……深い沼
124新訳俺オリロワ参加者名簿 ◆ymCx/I3enU :2010/10/24(日) 23:57:03 ID:qF72213H
【参加者名簿】
○浅井きらら/○朝倉清幸/○アルソンズ・ベイル/○伊賀榛名/○石川昭武/
○一色利香/○伊藤文子/○稲垣葉月/○稲苗代儀重/○エイミス・フロリッヒャー/
○エルザ・ウェイバー/○神山アキナ/○川田喜雄/○勤武尚晶/○葛葉美琴/
○久保遼平/○香瀧宏叔/○皐月眞矢/○志水セナ/○四宮勝憲/
○志村正隆/○ジョン・ハワード/○須牙襲禅/○朱雀麗雅/○セルゲイ・ルシコフ/
○高原正封/○立沢義/○津野美鈴/○藤堂リフィア/○戸高綾瀬/
○中村アヤ/○日宮まどか/○平池千穂/○平崎吉治/○平沢まりな/
○フォナ・アンシュッツ/○冬月蒼羅/○ヘルムート/○本庄忠朝/○本間秀龍/
○マティアス/○水鏡名雪/○八房利徳/○山本良勝/○ライゲ/
○リュード/○レイ・ブランチャード/○レオーネ/○レックス/○ロディオン

50/50

【運営者】
○柴田行隆/○セイファート
【食堂店主と常連客の少女】
川田喜雄、志水セナ

【淫乱狐娘とクラスメイト】
伊賀榛名、平池千穂、中村アヤ

【平凡な狐娘と近所の知人二人】
葛葉美琴、四宮勝憲、朱雀麗雅

【不死身狼娘とコスプレイヤー少女】
藤堂リフィア、皐月眞矢

【売春婦】
浅井きらら、日宮まどか

【大学生グループ】
高原正封、久保遼平、戸高綾瀬、冬月蒼羅

【高校生三人と教諭】
石川昭武、平崎吉治、香瀧宏叔、立沢義

【AV女優と変態妖狼のバカップル】
稲垣葉月、レックス

【小説作家と担当】
アルソンズ・ベイル、ジョン・ハワード

【警官達】
朝倉清幸、須牙襲禅、一色利香

【ウブな少年とバニーのお姉さん+後輩】
本庄忠朝、伊藤文子、神山アキナ

【RPGファンタジー世界・冒険者ギルドの女達】
レイ・ブランチャード、エルザ・ウェイバー、フォナ・アンシュッツ、エイミス・フロリッヒャー

【RPGファンタジー世界・モンスター達】
マティアス、ヘルムート、ロディオン、リュード、レオーネ、ライゲ

【その他単独だったりそうでなかったり】
志村正隆、稲苗代儀重、本間秀龍、勤武尚晶、平沢まりな、津野美鈴、山本良勝、
八房利徳、水鏡名雪、セルゲイ・ルシコフ
126 ◆ymCx/I3enU :2010/10/25(月) 00:06:57 ID:Sp7l76pT
投下終了です。
色々酷い事になってもどうか宜しくお願いします。
127 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/25(月) 15:44:52 ID:aswKIGVE
投下乙です
もうですかww異常に早い
という事で今決めました
チームロワはいったん凍結状態にします
理由はチームなのにチームが合わさってなくネタがない
そんなところです
その代わり新ロワ投下します
このロワが終わったらチームロワがリスタートすると思います
新ロワ→チームロワリスタートか続行
といったところです
128 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/25(月) 15:49:21 ID:aswKIGVE
という事で新ロワ投下
OP 英雄たちのゲーム
登場人物トガシ
129英雄たちのゲーム ◆VxAX.uhVsM :2010/10/25(月) 15:50:07 ID:aswKIGVE
OP 英雄たちのゲーム

「ここはどこだ?」
俺は目が覚めた
暗くて広い部屋にいる野はわかった
他にも何人かいるらしい

「いったい何なんだよ…」

少し経って急に明るくなった

「やあやあみなさんよくいらっしゃいました」
中年くらいの男が目の前に立っていた

「今から君たちには面白いことをしてもらう
面白いこと?
周りも何があるか知らないようだ

「いまから君たちには殺し合ってもらう」
は?何て言った?殺し合い?
ふざけてんのか頭が行かれてんのか知らないがふざけてるな

「ただ殺しあえと言ってもみんな乗るはずがないだから
アメとムチを用意した」

アメとムチ?
130英雄たちのゲーム ◆VxAX.uhVsM :2010/10/25(月) 15:50:54 ID:aswKIGVE
「アメは最後まで残った奴の願いをかなえてやることだムチは…」
「最悪の場合全員死ぬことになる」

は?ふざけんな!

「君たちには首輪が付いているのがわかるか?」
首輪?

「それには爆薬が入っていてある条件を満たしたら爆発するこのようにな」

そういて男は指を鳴らした
すると上からスクリーンが落ちてきた
映っているのは幼稚園だ

男は笑いながらドーンといった

すると幼稚園は爆発した
周りは唖然としていた
あれではだれも助からないだろう

「こういうことになるから注意しろ」

「ではみんな頑張ってくれたまえ」
「おっと、私の名前を言ってませんでしたね
私はトガシと申します」

それから俺の意識は闇に消えた
【一日目/6時/?】
【トガシ@?】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:ロワの遂行

【ジャンプロワ 開始】
131 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/25(月) 15:52:59 ID:aswKIGVE
名簿です
【ONE PIECE】7/7
○モンキー・D・ルフィ/○ウソップ/○トニートニー・チョッパー
/○ニコ・ロビン/○フランキー/○ブルック/○バギー
【家庭教師ヒットマンREBORN】5/5
○沢田綱吉/○獄寺隼人/○山本武/○ランボ/○イーピン
【銀魂】5/5
○坂田銀時/○神楽/○桂小太郎/○岡田似蔵/○山崎退
【べるぜバブ】4/4
○男鹿辰巳/○古市貴之/○神埼一/○姫川竜也
【ぬらりひょんの孫】4/4
○奴良リクオ/○雪女/○青田坊/○カラス天狗
【黒子のバスケ】4/4
○黒子テツヤ/○火神大我/○黄瀬涼太/○緑間真太郎
【SKET DANCE】4/4
○藤崎佑助/○鬼塚一愛/○笛吹和義/○椿佐介
【保健室の死神】4/4
○派出須逸人/○明日葉郁/○美作蓮太郎/○本好暦
【めだかボックス】4/4
○黒神めだか/○人吉善吉/○阿久根高貴/○喜界島もがな
【NARUTO】3/3
○うずまきナルト/○春野サクラ/○奈良シカマル
【BLEACH】3/3
○黒崎一護/○井上織姫/○コン
【バクマン。】3/3
○真城最高/○高木秋人/○平丸一也
【こち亀】3/3
○両津勘吉/○中川圭一/○大原大次郎
【PSYREN】3/3
○夜科アゲハ/○雨宮桜子/○朝河飛龍
【トリコ】2/2
○トリコ/○小松
【逢魔ヶ刻動物園】2/2
○椎名/○蒼井華
【SWOT】2/2
○学崎強/○鰯田逃次
【enigma【エニグマ】】2/2
○灰葉スミオ/○支倉モト
【LIGHT WING】1/1
○天谷吏人

65/65

【主催】
○トガシ@?
132 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/25(月) 15:54:50 ID:aswKIGVE
チームロワ急な凍結ですみませんネタがほんとやばくて
ジャンプロワは何があっても休止しません
絶対、多分、きっと
133 ◆ymCx/I3enU :2010/10/25(月) 23:34:03 ID:Sp7l76pT
投下乙です。凍結ですか…自分も打ち切りやリスタートしたりしてるので
仕方ない事だと思います、ジャンプロワ期待します。頑張って下さい

では自分も投下します。新訳俺オリロワ1話 森の中の黒い狼
登場:レックス、冬月蒼羅、平崎吉治
134森の中の黒い狼 ◆ymCx/I3enU :2010/10/25(月) 23:36:17 ID:Sp7l76pT
1話:森の中の黒い狼


深夜のマンションの一室、薄暗いランプが灯された部屋に、
若い女性の喘ぎ声と獣の荒い息遣い、ベッドの軋む音、いやらしい水音が響いていた。
ベッドの上で一糸纏わぬ姿の赤髪のグラマー体型の女性は、
黒い毛皮に血のように赤い瞳を持った巨躯の狼に身を委ねていた。
狼の身体に抱き付き狂おしい悦楽に涙を流す女性。
ダラダラと涎を垂らし切なげな遠い目で女性を味わう狼。

そして狼がブルッと身体を震わせ、女性の中に己の熱情を迸らせる。
女性は耐えられず大声を上げて体を痙攣させ、果てた。

女性と黒い巨躯の獣は愛おしさの籠る視線を互いに合わせ、
口の形状は異なるものの、工夫を施し熱い接吻を交わした――――。




「……そして女性と黒い巨躯の獣は殺し合いの場に赴くのであった……。
って何でだよ! 意味が分からないよ話繋がって無いよ!」

エリアA-3の森の中。とある緑の茂みの中で、
黒い毛皮に血のように赤い瞳を持った巨躯の狼、レックスが憤っていた。
昨日の晩は冒頭の通りに同居させて貰っている最愛の女性と熱い一夜を過ごした。
だが目覚めてみれば、その女性と共に、殺し合いなどと言う、
理不尽過ぎるゲームに強制参加させられていた。
おまけに首には爆弾内蔵の物騒な金属製の首輪まではめられている。

「ふざけやがって…」

主催と思しき二人――柴田行隆とセイファートに対し、
憎悪の念を露わにしつつ、レックスは傍に置かれていたデイパックに手(前足)を伸ばす。
四足歩行の動物でも持てるよう手を加えられているようだった。

「でもチャックなんて普通の四足歩行の動物が開けられるのか?
まあ、俺は器用だから問題無いけどね」

レックスはデイパックのチャックを開け中身を漁る。
まず参加者名簿を開く。自分を含め50人もの名前が五十音順で記載されていた。
自分のパートナー的存在である稲垣葉月(いながき・はづき)以外は見知らぬ名前ばかりだ。
次に地図を見る。どうやら会場は市街地らしいが、自分が今いる場所は緑深い森。
一応地図にも森は表示されている、だがどの辺りかは見当も付かなかった。
続いて懐中電灯、懐中時計、小さなメモ帳と鉛筆、包帯や消毒液等が入った、
小型のプラスチックケース、それなりに多めにあるペットボトル入りの水や、
コンビニおにぎり、サンドイッチなどの食糧。

(どっちかと言えば生肉の方が好きなんだけど…仕方無いか。
さて、ランダム支給品とやらは……)

更にデイパックを調べると、ランダム支給品と思しき二つが顔を出した。
一つ目は鞘に収められた、頑丈で切れ味の鋭い大型の刃を持った狩猟ナイフ。
そしてもう一つは、巫女服だった。

(なぜに巫女服? ……説明書があるな)

巫女服にセロテープでおざなりに貼り付けられていた説明書を読む。
それによればどうやらこの巫女服は参加者の一人、皐月眞矢という人物のコスプレ用の私物らしかった。
135森の中の黒い狼 ◆ymCx/I3enU :2010/10/25(月) 23:37:28 ID:Sp7l76pT
(ああ、本当だ、女の子の匂いがする…良い匂い…。
はっ、いかんいかん、俺には葉月がいるんだから)

レックスは狩猟ナイフと巫女服、その他備品をデイパックの中に戻した。
但し狩猟ナイフだけはいつでも取り出せる状態にした。
体型の問題でそのまま持って歩くのは難しいためである。

ダァン……。

「!」

不意に銃声らしき音が響いた。かなり近い。
レックスは姿勢を低くし茂みの隙間から様子を窺う。
銃声はどんどん近付く。それにつれ二人分の声もレックスの耳に届き出す。

(一人は男、もう一人は女……?)

「い、嫌! 誰かっ、助けて……!」
「…!」

レックスが隠れる茂みの向こうに一人の白い毛皮を持った狼獣人の若い女性が現れた。
息を切らし、何かから必死に逃げているようだ。
よく見ると右腕から血を流しており傷口を左手で押さえているが。

ダァン!

再び銃声が響き、白狼女性の胸元から鮮血が噴き出した。
そして白狼女性はうつ伏せに倒れて動かなくなった。

「ゼェ、ゼェ、ゼェ……」

白狼女性が通ってきた後から今度は灰色のブレザーを着た黒髪の青年が現れる。
女性同様息を切らせていた。
青年は倒れた女性の元に近付き持っていた拳銃らしき物を向け、数発発砲した。
止めのつもりだろうか。

(あいつ、殺し合いに乗ってるのかよ…ここはさっさと逃げておこうか)

レックスはデイパックを背負い、音を立てないようにその場を去った。
136森の中の黒い狼 ◆ymCx/I3enU :2010/10/25(月) 23:39:13 ID:Sp7l76pT


平崎吉治(ひらさき・よしはる)は自分のランダム支給品である自動拳銃、
トカレフTT-33の空になったマガジンを交換する。
眼下にはたった今自分が殺した見知らぬ白狼獣人の女性の死体が転がっている。

「殺した…殺した…人を…殺した…………。
……へ…へへへ…何だよ、意外と簡単なんだな」

明らかに正気には見えない笑みを浮かべながら、吉治は白狼獣人の女性が持っていた
デイパックを拾い上げた。

「良いよ…やってやるよ…! 石川も香瀧も立沢先生も、他の奴らもみんな殺してやる。
俺だけが生き残って、帰るんだ…! 誰にも…誰にも邪魔はさせねえぞ…!」

血走った目で辺りを見渡し他に誰もいないと見ると、
吉治は森の奥へと足を進めて行った。



しばらく歩いてレックスは後ろを振り返る。

「誰も追ってきていないよな…ふぅ」

追跡されている様子は無いと見て安堵するレックス。

「…葉月が心配だ…早く見付けないと…俺が見付けるまで無事でいてくれ葉月」

どこかにいるはずの最愛の女性の身の安全を心配しながら、
黒い妖狼は木々の葉がざわめく森の中を歩き始めた。



【冬月蒼羅    死亡】
[残り49人]
137森の中の黒い狼 ◆ymCx/I3enU :2010/10/25(月) 23:41:16 ID:Sp7l76pT
【一日目/早朝/A-3森】

【レックス】
[状態]良好、東へ移動中
[装備]無し
[持物]基本支給品一式、狩猟ナイフ、皐月眞矢の巫女服
[思考]
 0:殺し合いをする気は無い。葉月を捜す。
 1:自分の身、葉月の身を守るためなら戦う。
[備考]
 ※平崎吉治(名前は知らない)の外見を大まかに記憶しました。
 ※巫女服についた皐月眞矢の匂いを何となく記憶したかもしれません。

【平崎吉治】
[状態]錯乱気味、南へ移動中
[装備]トカレフTT-33(8/8)
[持物]基本支給品一式、トカレフTT-33マガジン(2)、冬月蒼羅のデイパック
[思考]
 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:友人(石川昭武、香瀧宏叔)、学校の先生(立沢義)相手でも容赦しない。
[備考]
 ※レックスの存在には気付いていません。またレックスとは別方向に向かっています。


※A-3森一帯に銃声が響きました。また、A-3森に冬月蒼羅の死体が放置されています。


----


≪支給品紹介≫
【狩猟ナイフ】
レックスに支給。
狩猟で仕留めた獲物を解体する時に使う切れ味の鋭い頑丈なナイフ。

【皐月眞矢の巫女服】
レックスに支給。
コスプレ趣味を持つ女子高生皐月眞矢のコスプレ衣装の一つ。
基本的に裸の上に着るので眞矢の匂いが良く染み付いている。

【トカレフTT-33】
平崎吉治にマガジン3個とセットで支給。
旧ソ連で第二次大戦中にコルトガバメントをベースに開発された軍用自動拳銃。
貫通力の高い弾薬を使用する。安全装置が無いので銃に不慣れな人は暴発に注意。
138森の中の黒い狼 ◆ymCx/I3enU :2010/10/25(月) 23:43:55 ID:Sp7l76pT
≪キャラ紹介≫
【名前】レックス
【性別】雄
【年齢】21(妖狼は年の取り方は人間と同じ)
【職業】稲垣葉月の同居狼かつセックスパートナー
【身体的特徴】黒い毛皮の大柄な狼。赤い瞳でタテガミフサフサ。巨根
【性格】スケベな事を除けば善人、キレると凶暴で残虐になる(らしい)
【趣味】昔は女遊び(人間相手)だったが現在は葉月との行為
【特技】手先(前足先)が非常に器用で普通の人間並の事がこなせる
【経歴】元々はRPGファンタジー世界の住人で、人間の女限定の女遊びをしていた。
 19歳の時に突然別世界の日本風異世界国家に飛ばされる。かなり変化した環境に
 途方に暮れ飢えで行き倒れになっていた所を葉月に介抱されるが、欲望のままに強姦してしまう。
 だが逆に葉月が惚れてしまい、相思相愛に発展、以後葉月と共に生活する事になった
【好きなもの・こと】葉月、葉月との行為、生肉
【苦手なもの・こと】獣医(と言うより注射が嫌らしい)
【特殊技能の有無】精力絶倫、妖狼ならではの素早い動きと耐久力、精神力
【備考】たまに葉月の出演するAVにも出演している。
 ほぼ毎日葉月との行為に勤しみ、いっその事本当の夫婦になろうかと、
 葉月と共に結婚について話し合う事が多くなっているとか。
 また、子供を儲けようと葉月の危険日には特に張り切っているが、
 今の所葉月に懐妊の様子は無い。
 ちなみに人間と妖狼の間に子供が出来る確率は非常に低い(まず出来ないと考えた方が良い)

【名前】冬月蒼羅(ふゆつき・そら)
【性別】女
【年齢】19
【職業】大学生
【身体的特徴】白い毛皮の狼獣人、金色の瞳、巨乳、白いパーカーに緑の半ズボン姿
【性格】温厚
【趣味】小説執筆(学園モノ)、妄想
【特技】特に無し
【経歴】祖父母と両親、弟のいる至って普通の家庭で育った
【好きなもの・こと】オレンジジュース
【苦手なもの・こと】牛乳
【特殊技能の有無】一般人
【備考】高原正封、久保遼平、戸高綾瀬は同じ大学の友人。
 発育が良く、小学校4年の頃から胸が大きくスタイルが良かった
 
【名前】平崎吉治(ひらさき・よしはる)
【性別】男
【年齢】17
【職業】高校二年生、バスケ部所属
【身体的特徴】黒髪の中肉中背、釣り目、学校の制服の灰色ブレザー着用
【性格】快活だが短気
【趣味】ゲームの通信対戦、ゲーセン通い、音楽鑑賞
【特技】バスケがそれなりに上手い(レギュラーに選ばれる位には)
【経歴】5歳の時に親が離婚、母親に育てられるが、10歳の時に母親が再婚。
 その再婚相手と現在に至るまで上手くいっていない
【好きなもの・こと】ゲーム(主にアクション系)、ハンバーガー
【苦手なもの・こと】継父、漬物
【特殊技能の有無】足が早い以外は一般人
【備考】石川昭武、香瀧宏叔は同じ学校の友人であり、立沢義は学校の数学教諭
139 ◆ymCx/I3enU :2010/10/25(月) 23:46:15 ID:Sp7l76pT
投下終了です。レックスはお気に入りのキャラの一人。
140 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/28(木) 16:06:52 ID:6o3mzYYB
投下乙です
地図完成
 12345678
A崖崖崖崖住崖崖島
B崖住デ市小普普崖
C崖病薬山山プ普崖
D崖図普山山普普崖
E崖ホ普ス住普小崖
F崖ド温病住住中崖
G崖崖崖崖崖崖崖崖

崖…崖があるそのまま
住…住宅街
ホ…ホテル
プ…市民プール
温…温泉
ド…ドーム(野球場)
デ…デパート
ス…スーパー
小…小学校
中…中学校
高…高校モチーフはSKETDANCEらへん
市…市役所
図…図書館
病…病院
普…普通の場所
薬…薬局
141 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/28(木) 16:07:48 ID:6o3mzYYB
では投下
1話 JAPANESESAMURAINO,1!
登場人物坂田銀時、明日葉郁
142JAPANESESAMURAINO,1! ◆VxAX.uhVsM :2010/10/28(木) 16:09:27 ID:6o3mzYYB
1話 JAPANESESAMURAINO,1!

「どうして僕がこんな目に…」

B-5の小学校に明日葉郁はいた
ただの中学生、特に目立ったところもなく
成績は中間運動能力も微妙
そんな自分が呼ばれる理由がわからない

(くそ…どうすればいいの?)

首筋にひんやりとする冷たさを送る首輪に触った
(どうにかしなきゃな…)

そこに

「おーい、誰かいるのか?」

声が聞こえた
やばい!どうしようと思うが足音は近付いてくる
相手の足音がとまり扉が開けられる

相手はこっちに近づいてくる

もうだめだこんな終わり方って…
ああ、みんなと普通に暮らして生きたかったなぁ…
143JAPANESESAMURAINO,1! ◆VxAX.uhVsM :2010/10/28(木) 16:11:07 ID:6o3mzYYB
「まったく…俺を変な奴と間違えたのか?」
銀色の侍、白夜叉などの異名を持つ男坂田銀時
銀時こそがさっきの足音の原因だった

「えーと?あんたが探しているのが先生と友達二人な?」
「あ、はい」
「わかった、協力してやる」
「ありがとうございます」

明日葉は頭を下げる
気にすんなと銀時は言うがやはり感謝したい気持ちでいっぱいなのだ

「よし、じゃあなんか武器持ってねぇか?俺のはなかったんだが」
「ああ、それなら」

そう言って明日葉は剣を取り出した

「これは?」
「説明書には和道一文字と書いてあります」
「おおいいじゃねぇか使わしてもらうか」

銀時は剣を腰にさし

「よし、明日葉行くぞ」
「あ、はいわかりました」
二人はその場を離れることにした
【一日目/6時04分/B-5小学校】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康
[装備]和道一文字@ONEPIECE
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(武器になるものは入っていない)
[思考・行動]
基本:このゲームを潰す
1:しばらく明日葉と行動
2:神楽達と合流
[備考]
※イボの話の後からの参戦です
【明日葉郁@保健室の死神】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:このゲームからの脱出
1:銀さんと行動
2:3人と合流したい
[備考]
※運動会からの参戦です
【支給品説明】
【和道一文字@ONE PIECE】
親友くいなの形見である大業物21工の一振り。白塗鞘太刀拵・直刃。
三刀流の技を使うときは、この刀を口にくわえる事が多い。
初期はこの刀に加え、元々ゾロの持ち物であった二振りの黒の拵の刀を使用していたが
この2本は鷹の目のミホークとの戦いで破壊される。
一刀流「居合」獅子歌歌はこの刀を使う。
144 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/28(木) 16:12:14 ID:6o3mzYYB
投下終了です
銀さんは動かしやすい
145 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/30(土) 07:24:13 ID:pwHrKnnI
投下します
2話 カズヤ-人生逆転ゲーム-
登場人物平丸一也、ブルック
146カズヤ-人生逆転ゲーム- ◆VxAX.uhVsM :2010/10/30(土) 07:27:16 ID:pwHrKnnI
2話 カズヤ-人生逆転ゲーム-

ここはF-6住宅街
「ふざけるな…こんなこと」
黒い髪の軽くやつれた男が言う
彼の名は平丸一也
半分強制労働をさせられている漫画家だ
「…そういえば」
彼は思い出す
「願いを一個叶えるって」

彼は決断した

「そうだ!優勝すればこんな生活とはサヨナラだ!」

彼はウキウキに走り出した



「オホホ!どうしましょうこれ自分死んでますけど!」
骨だけの男ブルックはこんな場に似合わず笑っていた
「うん、じゃあルフィさんを…」

コロッ

「ん?」
目の前にはスーパーボールがあった
「おお、なかなかきれいな」

そこにマッチが…

触れあった

ボン!!
147カズヤ-人生逆転ゲーム- ◆VxAX.uhVsM :2010/10/30(土) 07:33:50 ID:pwHrKnnI
「やった!これで一人目!」
さっきの男が小躍りしていた
「さあ、ここで優勝して吉田氏には仕事しない
とはっきり言ってやろう!」
彼は笑いながら走って行った
【一日目/6時06分/F-6住宅街】
【平丸一也@バクマン。】
[状態]健康
[装備]炸裂弾「灰かぶり(シンデレラ)@めだかボックス残り10個
[所持品]基本支給品 マッチ残り30本
[思考・行動]
基本:優勝して遊んで暮らす
1:獲物を探す
【ブルック@ONEPIECE 死亡】
【支給品説明】
【炸裂弾「灰かぶり(シンデレラ)】
老朽化した壁ならひとつで破壊できるほどの威力を持つ火薬玉。
これで生徒会室が粉々に
148 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/30(土) 07:38:01 ID:pwHrKnnI
投下終了です
149 ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 10:12:52 ID:UiBcKxR0
投下乙です、では自分も久々に
新訳俺オリロワ2話 無菌状態に慣れ過ぎて
登場:葛葉美琴、アルソンズ・ベイル
150無菌状態に慣れ過ぎて ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 10:14:27 ID:UiBcKxR0
2話:無菌状態に慣れ過ぎて


学校の制服であるカーキ色のブレザーと茶色のスカートを着た黄色い狐獣人の少女、
葛葉美琴(くずは・みこと)は橋のど真ん中で目を覚ました。
立ち上がり、自分の置かれた状況を整理する。
首には金属製の首輪、傍に置かれた黒いデイパック、見知らぬ市街地。

「そうだ、殺し合いをしろって言われて…」

そして自分や、近所の知人二人を含む大勢の人々が謎の二人によって殺し合いを
強要されている事を思い出した。

「冗談じゃないよ…殺し合いなんてする訳無いでしょ…!」

美琴はそう吐き捨てながらデイパックを手に取り欄干に背を預け、
中身を確認し始める。

「ああこれが基本支給品ね…それじゃあこの二つが…」

そう言いながら美琴は二つのランダム支給品を取り出した。
一つは登山に使うピッケル。もう一つは……。

「何なのよこれ…」

呆れた表情で「それ」を見る狐の少女。
それは「暴力反対!!」と赤い文字で書かれたプラカードだった。
これを持って行進でもしろと言うのだろうか。

「殺し合い反対!!」

バキッ!!

掛け声と共に美琴はプラカードを叩き壊し川へ投げ捨てた。

「まあいいか、ピッケルは武器として使えそうだし…」
「〈おい、そこのお前さん〉」
「!」
「〈おっと待て待て。ワシはこんな下らん殺し合いなんてする気は無い〉」

不意に現れ美琴に英語で声を掛けたのは、コート姿の壮年の外国人男性。
頭は禿げており髭面で、やや中年太りの体型のようだった。右手には杖を持っている。
美琴はピッケルを構え警戒しつつ男性に得意な英語で尋ねる。

以後、「」内に〈〉で囲まれている会話文は英語で話しているものと見て頂きたい。

「〈本当ですか?〉」
「〈おお、英語を話せるのか…本当だ。じゃなければ、声を掛けずにお前さんを襲っているさ〉」
「〈…信じます〉」
「〈ありがとう〉」

男性の口調と瞳に、嘘偽りは感じられないと見た美琴は男性を信じる事にした。
151無菌状態に慣れ過ぎて ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 10:15:51 ID:UiBcKxR0
「〈ワシはジェイムズ・レオナルド・ベイル。アルソンズ・ベイルというペンネームで
推理小説を書いていてな、名簿にもペンネームで載っている〉」
「〈作家なんですか…私は葛葉美琴です。まあ、見ての通り普通の高校生です〉」
「〈そうか、宜しくなミコト〉」
「〈はい。アルソンズさん〉」
「〈え? ペンネームの方で? …まあいいか。
ここで立ち話も何だ、橋を渡って適当な建物に入るとしよう〉」
「〈そうですね…〉」

見通しの良い橋の上に長居するのは危険と判断し、美琴とアルソンズは橋を南に渡った。
そして鍵の空いているCDショップを見付け中に入る。
まず互いに支給品を確認し合う。美琴はピッケルと既に壊し川へ投げ捨ててしまったが、
「暴力反対!!」のプラカード。アルソンズは。

「〈ワシはまずこれだ〉」

そう言ってアルソンズは持っていた杖を見せる。

「〈杖が支給されたんですか?〉」
「〈ところがだ、この杖はただの杖じゃなかったんだ〉」
「〈え?〉」

アルソンズが杖の持つ部分を下を持ちながら引っ張ると、細い刃が現れた。
内部に刀身が仕込まれている「仕込杖」である。

「〈仕込杖ですか〉」
「〈ああ。それとな…〉」

自分のデイパックの中から、アルソンズが取り出したのは黒光りする拳銃
――を模したエアソフトガンだった。

「〈最初見た時は当たりだと思ったんだが…〉」
「〈残念、でしたね…〉」
「〈まあ仕込杖は使えそうだからな、良しとしよう〉」

支給品の確認も終え、今度は互いの、この殺し合いに呼ばれている知り合いについて話し合う。
美琴は近所の雑貨屋経営者四宮勝憲、その幼馴染で剣術師範をしている朱雀麗雅の二人が、
アルソンズは自分の担当編集者であるジョン・ハワードが呼ばれていた。

「〈このハワードがこれまた頼り無い男でな…今頃どうしているやら。
ミコトも知り合いが二人いるのか…お互い大変だな」
「〈ええ…二人共無事だと良いんですが〉」
「〈そうだな…取り敢えずはお前さんの知り合いと、ワシの馬鹿編集者を捜しながら、
首にはめられた首輪を外せそうな奴と、ワシらと同じく殺し合いに乗っていない奴を
仲間にしていく、という感じで良いか?〉」
「〈それで行きましょう…と言うより他にアイデアもありませんし〉」
「〈決まりだな…〉」

作家と狐の女子高生の当面の行動方針が定まった。
152無菌状態に慣れ過ぎて ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 10:17:36 ID:UiBcKxR0
【一日目/早朝/E-2橋南側の市街地】

【葛葉美琴】
[状態]良好
[装備]ピッケル
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いから脱出する。四宮勝憲、朱雀麗雅の捜索。
 1:アルソンズ・ベイルと行動。
 2:首輪を何とかして外したい。
[備考]
 ※ジョン・ハワードの情報を得ました。
 ※英語が喋れます。

【アルソンズ・ベイル】
[状態]良好
[装備]仕込杖
[持物]基本支給品一式、エアソフトガン(BB弾20/20)、BB弾300発
[思考・行動]
 基本:殺し合いから脱出する。ジョン・ハワードの捜索。仲間も集めたい。
 1:葛葉美琴と行動。
 2:首輪を何とかして外したい。
[備考]
 ※四宮勝憲、朱雀麗雅の情報を得ました。
 ※英語しか喋れません。


※暴力反対のプラカードは破壊され川に捨てられました。


----
≪支給品紹介≫
【ピッケル】
葛葉美琴に支給。
積雪期の登山に使う鶴嘴のような形の道具。
氷雪の斜面で足がかりを作るのに用いる他、確保の支点(ビレイピン)、滑落時の滑落停止、
グリセード時の制動及び姿勢の維持、アイスクライミング時の手掛かり、杖代わり、
時には雪上でテントのペグとして使ったりもする。
先端部分は用途上非常に鋭く作られ刃物そのもの。

【暴力反対のプラカード】
葛葉美琴に支給。
白地に赤文字で大きく「暴力反対!!」と書かれた持つ部分があるプラカード。
これを両手で持って高く掲げ「暴力反対!!」と唱えればあなたもデモ隊やプロ市民の
気分を味わえるかも。
153無菌状態に慣れ過ぎて ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 10:19:42 ID:UiBcKxR0
【仕込杖】
アルソンズ・ベイルに支給。
外見は普通の杖だが中に細い片刃の刀身が仕込まれている。
切れ味は良い方だが強度が低く、折れ易い。

【エアソフトガン】
アルソンズ・ベイルに予備BB弾300発とセットで支給。
コッキング式の空気銃。要するに玩具。外見はベレッタM92FS。
当然、殺傷能力は実銃と比較するまでも無く低いが、当たれば痛いし、
目に当たれば失明の危険もある。また脅しにも使えるかもしれない。


≪キャラ紹介≫
【名前】葛葉美琴(くずは・みこと)
【性別】女
【年齢】16
【職業】高校一年生
【身体的特徴】黄色の狐獣人。身体付きは普通。学校の制服であるカーキ色の
 ブレザー、茶色のスカートを着ている
【性格】明るく礼儀正しい
【趣味】音楽鑑賞
【特技】英語が堪能
【経歴】両親と妹がいる普通の家庭で育った
【好きなもの・こと】シュークリーム
【苦手なもの・こと】イカ
【特殊技能の有無】一般人
【備考】近所の雑貨店の店主四宮勝憲とその友人の剣術道場主の女性朱雀麗雅と仲が良い

【名前】アルソンズ・ベイル(本名:ジェイムズ・レオナルド・ベイル)
【性別】男
【年齢】55
【職業】推理小説作家
【身体的特徴】禿頭。後頭部に黒髪が残っている。髭を生やし小太り。
 濃い灰色のスラックスと白いカッターシャツの上に茶色のコート着用
【性格】気難しいが根は誠実
【趣味】釣り
【特技】多少の推理力
【経歴】現代アメリカ風国家出身の、多くのヒット作を生み出している作家で、
 幾度か賞にも輝いている。結婚し子供もいたが家庭を顧みなかったため10年前に離婚している
【好きなもの・こと】コーヒー
【苦手なもの・こと】別れた妻子、ジョン(担当)、口うるさい編集長
【特殊技能の有無】ネタが無くても締切が迫るにつれどんどん良いネタが思い付く
【備考】ジョン・ハワードは担当編集者。若造扱いしている

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154 ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 10:22:19 ID:UiBcKxR0
投下終了です。
155 ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 23:30:29 ID:UiBcKxR0
新訳俺オリロワ3話 愉しまなきゃ損
登場:伊賀榛名、志村正隆
156愉しまなきゃ損 ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 23:31:27 ID:UiBcKxR0
3話:愉しまなきゃ損


ある狐獣人の少女がいた。
優しい父親と母親の元で彼女は元気に育っていた。

あの日――――彼女が5歳の時に、両親と彼女が乗った車が、
突然の心臓発作により運転手が死亡したトレーラーに衝突され大破し、
両親が死に彼女自身も瀕死の重傷を負うまでは。

そして彼女は、事故での怪我が原因で、一生子供を宿せない身体になってしまった。



(一生子供が出来ない…それで悲しんでいた時期が私にもありました。
でも、逆に考えれば、それって、エッチし放題って事じゃんwwwwwwうはwwww
いくら中に出されても問題無しだからね。おかげで毎日気持ち良い事出来るよ。現に今も、ね……)

「ふぅ」

澱んだ沼の畔に全裸のナイスバディな狐獣人の少女と、
ズボンが乱れうつ伏せになって力尽きている青年がいた。

「あ…ああ…」
「うふふ、気持ち良かった? 志村さん」
「イきながら逝くと思った」
「嬉しいなぁそう言って貰えると。んっ…うわ……まだ出てくる」

医療セットの中に入っていたポケットティッシュを自分の股の辺りに当て後始末をする、
狐獣人の少女――伊賀榛名(いが・はるな)。
汚れたティッシュを丸めて捨てると、近くに置かれていた自分の下着と制服を着始める。
青年――志村正隆(しむら・まさたか)はだるい身体を起こし頭をかく。

数分前、この場所で榛名と正隆は遭遇した。
互いに殺し合いに乗っていない事を確認すると、突然榛名が切り出した。

「やらないか」
「喜んで」

そして元々獣人の女性が好きだった正隆は躊躇しつつも、
榛名の雌獣人として極上の部類に入る身体を堪能したのであった。

「だ、大丈夫かな榛名ちゃん、赤ちゃんとか出来たら」
「え? 大丈夫大丈夫。私ね、子供出来ない身体なのよ。
小さい頃に事故で大怪我しちゃってね」
「え……?」
「あ、あー…気にしないで。とにかく大丈夫だって事よ。また暇があったらしようね志村さん」
「……///」

顔を赤らめる青年の横で、狐の少女は服を着終える。
157愉しまなきゃ損 ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 23:32:10 ID:UiBcKxR0
「……それじゃあ、えーとまず、そうだ。支給品確認しないと」
「ああ俺らエロい事してたけど支給品の確認はしてなかったのね」
「一応、私デイパックは開けたけど真っ先にティッシュに手が行ったからねぇ。
じゃあ私から…」

榛名は改めて自分の支給品を確認し始める。
そして出て来たランダム支給品は、自動拳銃シグザウアーP226と予備のマガジン3個。
一方の正隆の方は――――。

「俺はこれなんだけど」
「車のキー?」
「多分、あそこに停まってる奴」

そう言って正隆が指差す先には角目二灯の茶色い430型セドリックが停まっていた。
助手席側の窓にセロテープで「志村正隆さんへ」と書かれた紙が貼ってある。

「車が支給品なんだ…」
「正確には車のキーだけど」
「運転出来る? …あ、タクシー運転手だったっけ」
「その辺は大丈夫だ…ああでも、武器は欲しかったな」
「あれで撥ね飛ばせば良いんじゃない?」
「怖いわ」

榛名と正隆は430セドリックに乗り込む。運転はタクシー運転手をしている
正隆が務め、榛名は後部座席に乗り込んだ。

「そう言えば榛名ちゃん、クラスメイトが二人呼ばれてるんだっけ?」
「うん。千穂ちゃんとアヤちゃんの二人がね。志村さんは誰もいないの?」
「名簿見た感じ知り合いはいないなぁ…それじゃ榛名ちゃんのクラスメイト、
捜した方が良いよな」
「そうね。そうしよう。ついでに首輪を何とか出来そうな人も」
「おk」

正隆は430セドリックのエンジンを掛け、前方に見える、
手入れされていない道に向けてアクセルを踏み込んだ。


【一日目/早朝/H-7沼の畔】

【伊賀榛名】
[状態]良好、志村正隆の運転する車に乗り北へ向かっている
[装備]シグザウアーP226(15/15)
[持物]基本支給品一式(ポケットティッシュ一個消費)、シグザウアーP226マガジン(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。平池千穂、中村アヤの二人の捜索。
 1:志村正隆と行動。
 2:首輪を外せそうな人物も捜索する。
[備考]
 ※志村正隆の運転する430セドリックの後部座席に乗っています。

【志村正隆】
[状態]肉体疲労(中)、車を運転し北へ向かっている
[装備]430セドリック(運転中、後部座席に伊賀榛名)
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。武器が欲しい。
 1:伊賀榛名と行動。
 2:首輪を外せそうな人物を捜索。
[備考]
 ※平池千穂、中村アヤの情報を得ました。
158愉しまなきゃ損 ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 23:33:26 ID:UiBcKxR0
----
≪支給品紹介≫
【シグザウアーP226】
伊賀榛名にマガジン3個とセットで支給。
1983年にシグザウアー社が開発した自動拳銃。P220を多装弾化などを行い改良したモデル。
耐久性が非常に高く長時間水や泥の中に浸けた後でも確実に作動する程。
難点は価格が高めだと言う事か。

【430セドリック】
志村正隆にキーが支給、車体は正隆のスタート地点に停車。
1979年に日産自動車が発表した、同社上級セダンのセドリックの5代目モデル。
直線的でクリーンなデザインで、内装も現代車に負けないぐらい豪華。
作者がデザイン的に大好きなので登場させた。
本ロワに登場する物は色は茶色の角目二灯。フェンダーミラーの4ドアセダン。


≪キャラ紹介≫
【名前】伊賀榛名(いが・はるな)
【性別】女
【年齢】18
【職業】高校三年生
【身体的特徴】黄色の狐獣人、爆乳で完璧とも言えるスタイル。
 学校の制服の黒いブレザーとミニスカート着用
【性格】思いやりがあり優しいが、淫乱ビッチ
【趣味】読書、料理、(性的な)食べ物探し
【特技】テクニック(性的な意味で)、力が強い
【経歴】5歳の時に両親と自分が乗った車が交通事故に遭い、両親は死亡し、
 自身も大怪我を負い一命は取り留めたが、一生子供を宿せない身体になってしまった。
 しかし現在はそれをいい事に学校の多くの男子生徒、女子生徒と肉体関係を持ち、楽しんでいる
【好きなもの・こと】牛乳、セックス
【苦手なもの・こと】ス○○ロプレイ
【特殊技能の有無】一般人
【備考】平池千穂と中村アヤはクラスメイト

【名前】志村正隆(しむら・まさたか)
【性別】男
【年齢】23
【職業】タクシー運転手
【身体的特徴】茶髪、痩せ気味、赤いTシャツに青いジーパン姿
【性格】温厚
【趣味】メスケモ(女性の獣人や竜人)のエロ画像集め
【特技】特に無し
【経歴】伯父が狼獣人の女性の妻を持っており、幼少期から獣人の女性が好きだった
【好きなもの・こと】メスケモ
【苦手なもの・こと】人参
【特殊技能の有無】一般人
【備考】メスケモ相手だとちょっとテンション上がるかも

----
159 ◆ymCx/I3enU :2010/10/30(土) 23:34:18 ID:UiBcKxR0
投下終了です。
160 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 09:06:45 ID:iu1O96kg
投下乙です
登場人物見たときからそんな気はしてましたよww
では投下
3話 生徒会執行部だ!!
登場人物人吉善吉、椿佐助
161生徒会執行部だ!! ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 09:07:31 ID:iu1O96kg
3話 生徒会執行部だ!!

D-3の高校の生徒会室、ここには

「カッ、めんどくさいことが起きたな」
彼は人吉善吉、箱庭学園生徒会のメンバーだ
「めだかちゃんと阿久根先輩はそう簡単には死なないだろうが
喜界島が心配だな探してやらないと」
そういい立とうとすると

「少しいいか?」
同じ高校生くらいのまつ毛が印象的な男が出てきた
「僕の名は椿佐助、開明学園の生徒会副会長だ」
「ふーん」
同じ生徒会かと、なんとなく考える
「俺は人吉善吉俺も生徒会だ庶務だけどな」
「ああ、分かったよろしくな」
「なあ椿さんよ」
「なんだ?」
椿が返事する
162生徒会執行部だ!! ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 09:09:35 ID:iu1O96kg
「俺らで協力しねぇか?」
人吉の提案に
「ああ、了解した」
彼ら二人は
一人は愛する人
一人は兄に会おうと外に出た
【一日目/6時08分/D-3高校昇降口】
【人吉善吉@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:殺し合いからの脱出
1:しばらくは椿と行動
2:黒神めだか、阿久根高貴、喜界島もがなと合流したい
[備考]
※生徒会選挙編球磨川との戦闘前からの参戦です
【椿佐助@SKETDANCE】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:主催の打倒
1:しばらくは人吉と行動
2:藤崎と合流したい
[備考]
※新生徒会がそろった後からの参戦です
163 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 09:10:38 ID:iu1O96kg
投下終了です
そういえば人吉くん皆勤賞?
164 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 12:27:47 ID:J1xxp8lS
投下乙です。

自分も投下します。新訳俺オリロワ4話 奈落に咲いてしまった紅い華
登場:伊藤文子、朱雀麗雅
165奈落に咲いてしまった紅い華 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 12:29:45 ID:J1xxp8lS
4話:奈落に咲いてしまった紅い華


私こと伊藤文子(いとう・あやこ)は、閑静な住宅街の道路の上にいた。
遠くに学校と思しきものが見える。この殺し合いの開催式が行われた場所。
確か主催者は言っていた。この殺し合いが始まったら、
学校のあるエリアは禁止エリアになるって。

「……」

意を決して私は数歩進む。
すると首輪から警告音が等間隔で発せられ始めた。

「!!」

すぐに引き返すと、警告音は止んだ。
きっとあのままなり続けていたら首輪が爆発するんだろうけど、
どうやら禁止エリアに入ってすぐボンッって訳じゃないみたい。
……学校を禁止エリアにしたって事は、あそこを主催達は本部にしてるのかな。

「ふぅ、寒い…」

早朝の冷たい空気は、肌の露出が多いバニーガールの格好には堪える。
おっぱいの上の部分とお尻と太腿の辺りが冷たい。
忠朝君は喜んでくれるけどね。忠朝君、今どうしてるかな、生きてるかな……。
そんな事を考えながら住宅街を歩いていると。

「そこの、ちょっと良いか?」
「え?」

細い曲がり角から現れた人に声を掛けられた。
支給品である、レイ・ブランチャード(参加者の一人らしい)の自動拳銃を構え警戒しつつ、
その声を掛けた人の方を向く。
それは赤い長髪を持ち、赤い着物を着た美人の女性だった。

「突然ですまないが…尋ねても良いか?」
「え? あ? うん…」
「カーキ色の制服を着た狐獣人の少女と、緑っぽい服を着た黒髪の人相の良くない男を
見ていないか?」
「いや、見てないけど…あなたの、知り合い?」
「…見ていないか…なら良いんだ……」
「……??」

赤髪の女性は、腰に差していた刀を抜いた。
いや、ちょっと待って。何で抜くの? それって、つまり――――。

「…済まないが、死んでくれ」

ビュンッ!!

「ひいっ!?」

赤髪の女性が私に向かって刀を真一文字に払ってきた。
166奈落に咲いてしまった紅い華 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 12:37:02 ID:J1xxp8lS
「そ、そんな! やめて!」
「無駄に動かなければ、それ程苦しまずに逝けるぞ」
「嫌だ! まだ逝きたくない! 忠朝君のお○○ぽに突かれてイくのは良いけど!」
「何を言ってるんだお前は」

ヒュッ!

「痛っ!?」

お腹の所を斬られた! 痛い…血が出てるよ…でも、浅いみたい…。
このままじゃ殺される…やるしか無い。
私は拳銃を赤髪の女性に向けて、引き金を引いた。

ダンッ! ダンッ! ダンッ!

三発発砲したけれど、いずれもかわされてしまった。

「うっ…うううう! 死にたくない! 死にたくないよ!」

もう勝ち目が感じられなかった。私は女性に背を向けて一目散に逃げた。
てっきり追跡されると思ったけど、一瞬だけ振り向いた時、女性は私の事を追う様子は無かった。



私――朱雀麗雅(すざく・れいか)に背を向けて逃げていく、
金髪のバニーガールの女性――いや、少女だろうか。
腹の部分に刀を振るった時、手ごたえはあったが、あれだと傷は浅いな。

…これで後戻りは出来ない。私はこの殺し合いに、大切な者のためとは言え乗ってしまった。
美琴、そして勝憲。どちらも私は失いたくない。
首には爆弾内蔵の首輪がはめられ、脱出は限り無く不可能に近いだろう。

私に出来る事はあいつら二人が生き残れる可能性を上げる事だ。

私の支給品の一つであるこの刀――説明書によれば、
この殺し合いの参加者の一人、勤武尚晶が愛用している刀らしい。
勤武尚晶は名前だけなら知っている。掻い摘んで言えば「人斬り」だ。
この刀も多くの人間の血を吸ってきたのだろう。

「……美琴、勝憲……」

もう迷わない。私は、二人を生き残らせるために、修羅となろう…。
167奈落に咲いてしまった紅い華 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 12:38:26 ID:J1xxp8lS


どれくらい走っただろう、私はとある民家の庭先で休んでいた。
お腹の斬り傷は痛むけど大した事は無い、ああでも、傷跡残っちゃうかな…。
それにしても、まさか本当にこんな殺し合いに乗る人がいるなんて。
しかも銃撃をあんなあっさりかわすなんて…。

「忠朝君…アキナ…私、どうしよう」

仲良くし、身体を交えた事もある竜人の少年と、後輩のバニーガールの名前を呟く。

「…ちょっとだけ、ここにいよう」

走って疲れたせいもあるけど、いきなり殺され掛けて心が動揺している。
二人を捜さなければという思いはあった。でも、今は休んで心を落ち着かせたい。
民家には鍵が掛かってて入れないから、芝生の上に身を横たえた。

「……ぐすっ、う……」

でも、段々と涙が出てきてしまった。止めたくても、止められなかった。



【一日目/早朝/D-6住宅街北部】

【伊藤文子】
[状態]腹部に浅い斬り傷、恐怖、嗚咽
[装備]レイ・ブランチャードの拳銃(11/14)
[持物]基本支給品一式、レイ・ブランチャードの拳銃マガジン(3)
[思考・行動]
 基本:死にたくない。本庄忠朝、神山アキナの捜索。
 1:最悪の場合、殺し合いに…。
[備考]
 ※朱雀麗雅(名前は知らない)の外見を記憶しました。
 ※首輪は禁止エリアに侵入してもすぐには爆発しないと気付きました。


【一日目/早朝/D-6住宅街南部】

【朱雀麗雅】
[状態]良好、決意
[装備]勤武尚晶の刀
[持物]基本支給品一式、???
[思考・行動]
 基本:四宮勝憲、葛葉美琴を生き残らせるため殺し合いに乗る。二人には会いたくない。
 1:獲物を捜す。
[備考]
 ※伊藤文子(名前は知らない)の外見を記憶しました。


※D-6南部周辺に銃声が響きました。


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168奈落に咲いてしまった紅い華 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 12:40:51 ID:J1xxp8lS
≪支給品紹介≫
【レイ・ブランチャードの拳銃】
伊藤文子にマガジン3個とセットで支給。
ガンナーであるレイ・ブランチャードが市販の拳銃をベースに改造した大型自動拳銃。
外見的にはコルトガバメントに酷似。弾薬も.45ACP弾に酷似しており、
ガバメントのマガジンや.45ACP弾も使用可能。

【勤武尚晶の刀】
朱雀麗雅に支給。
人斬り・勤武尚晶の愛用する黒い鞘の打刀。
特に何の変哲も無い刀だが大勢の人間の血を吸っている。


≪キャラ紹介≫
【名前】伊藤文子(いとう・あやこ)
【性別】女
【年齢】19
【職業】カジノのバニーガール
【身体的特徴】金髪ロングヘア、豊乳でスタイル抜群、赤いバニー衣装を着ている
【性格】明るいが本当は怖がり
【趣味】ネイルアート、百合小説読書
【特技】身体が柔らかい
【経歴】両親と二歳下の妹のいるごく普通の家庭で育つ。幼少時毛虫に刺され大炎症を起こし
 病院に担ぎ込まれた事がある。以来毛虫が大嫌いになった(当然か)
【好きなもの・こと】コロッケ
【苦手なもの・こと】毛虫、名前を読み間違えられる事
【特殊技能の有無】一般人
【備考】名前をよく「ふみこ」と読み間違えられるのがちょっと悩み。
 本庄忠朝は近所に住む竜人の少年で仲が良く肉体関係も持っている。
 神山アキナは後輩のバニーガール。

【名前】朱雀麗雅(すざく・れいか)
【性別】女
【年齢】25
【職業】剣道道場主
【身体的特徴】赤髪の美人、赤い着物に編上靴を着用
【性格】謹厳実直で正義感が強い
【趣味】竹刀の素振り、書道
【特技】剣術、柔術に優れる
【経歴】代々剣術道場を営む家で生まれ、
    幼少時から父親に剣術や柔術、礼儀作法を厳しく教えられる。
【好きなもの・こと】和食、鍛錬、父親
【苦手なもの・こと】洋食、だらしない人
【特殊技能の有無】居合抜き
【備考】道場の生徒からは鬼の師範代として恐れられているが実を言うと男に奥手。
 近所に住む友人に高校生の葛葉美琴、幼馴染の雑貨店店主四宮勝憲がいる

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169 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 12:42:12 ID:J1xxp8lS
投下終了です。
170 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 12:53:42 ID:J1xxp8lS
修正。
【レイ・ブランチャードの拳銃】
伊藤文子にマガジン3個とセットで支給。
ガンナーであるレイ・ブランチャードが市販の拳銃をベースに改造した大型自動拳銃。
外見的にはコルトガバメントに酷似。弾薬も.45ACP弾に酷似しており、
ガバメントのマガジンや.45ACP弾も使用可能。

の最後の部分「ガバメントのマガジンや.45ACP弾も使用可能。」を削除します。

171 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 14:51:24 ID:iu1O96kg
投下乙です

では投下します
4話 辻斬りには気をつけろ
登場人物天谷吏人、春野サクラ、岡田似蔵
172辻斬りには気をつけろ ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 14:52:07 ID:iu1O96kg
4話 辻斬りには気をつけろ

「特にこれといって面白い本はないな…」
彼は少しの間だけ図書館をうろついていた

「おーいサクラさん!なにかあった?」
「いや、ないわよ吏人君は?」
「何にも、本しかねぇよ」

ここは図書館内であるよって本しかないのは当たり前なのだが
何かはあるだろうと探しているのだった
「まあいいか、よしじゃあ出ましょうか」
「ああ、それとね」
後ろから声が聞こえた

「辻斬りには気をつけた方がいいよ」

後ろで変な音が聞こえて天谷吏人が振り返ると

さっきまで行動してた女の子が
中年くらいの男に体を横に切断されているところだった

その男は楽しそうに笑って

こ っ ち を 見 て い る

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

天谷吏人は逃げ出した
一目散に
逃げて逃げて逃げた
体力が尽きるまで
173辻斬りには気をつけろ ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 14:54:16 ID:iu1O96kg
「はぁ…はぁ…」
ここはどこだ?
まったくわからない
ああ、眠くなってきた

…おやすみ
【一日目/?/C-3病院前】
【天谷吏人@LIGHT WING】
[状態]肉体的疲労(極大)、精神的疲労(大)、睡眠中
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:……
1:……(睡眠中)
[備考]
※練習試合終了後からの参戦です
※デイパックはどこかで落としました
174辻斬りには気をつけろ ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 14:57:48 ID:iu1O96kg
「ふむ…良い刀だ」

鮫肌という剣らしいが大きいが当たれば確実にしとめられる

「さっきのやつは見つければでいいな」
「ここからは高校という所が近いな」

彼は高校に向かって歩き出した
【一日目/6時10分/D-2図書館付近】
【岡田似蔵@銀魂】
[状態]健康
[装備]鮫肌@NARUTO
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:強い奴と戦う
1:銀時、桂とは絶対に戦う
[備考]
※紅桜編終了後からの参戦ですつまり生き返りました

※図書館内に春野サクラのデイパックと死体が放置されています
【春野サクラ@NARUTO 死亡】

【支給品説明】
【鮫肌@NARUTO】
暁の一員・干柿鬼鮫が持つ大刀。
刀自体が意思を持ち、他人のチャクラを削り取り喰らう習性を持つ。
しかし今ロワは普通の剣です
175 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 14:58:39 ID:iu1O96kg
投下終了です
ヒロイン一発ズガンはどうかと思ったんですが気にしない方向で
176 ◆OtzOs457f2 :2010/10/31(日) 15:27:43 ID:ycWlva+P
投下乙です。
ジャンプロワ……期待せざるを得ない
そして俺得3rd完結おめでとうございます。

投下します
運命分岐ロワ
第九話「ステルスナイト-東横桃子-」
登場キャラ:東横桃子、猿飛佐助
177 ◆OtzOs457f2 :2010/10/31(日) 15:47:27 ID:ycWlva+P
何故、こんな事になってしまっているのか。

私が、何かしたのか?

「どうして……………?」

突如宣言された殺し合いの”実験”。織田信長と名乗る男。

すべてが理解不能だった。

「おーい」

「っ!?」

桃子は慌てて振り返ると、そこには一人の男が立っていた。歳は……20代前半くらいの若い男だ

「おっと、そんなに驚かないでくれ。俺は猿飛佐助。この実験には乗っちゃあいない」

「そ、そうなんですか…。」

どうにも、この男は本気で殺しあう気はないらしい。

しかし、桃子の中には一抹の不信感があった。

―――――――――――猿飛佐助。

その名に、聞き覚えがあったからだ。確か歴史の先生が言っていた、架空の忍。

思えば、織田信長もそうだ。信長はとても有名な人物であるし、しかも本能寺で明智光秀に討たれ自害したはず。

「(信用できない)」

桃子は思った。コイツは信長と繋がっているのではないか、と。

猿飛がサクラだった場合、すべての辻褄が合う。

「猿飛さん…でしたね。私も乗っていません、馬鹿げていますよ」

殺してやろう。

自分とゆみ先輩の仲を引き裂くなら、殺してやる。


―――――――――そして、一人の少女が闇に堕ちた。

178 ◆OtzOs457f2 :2010/10/31(日) 15:52:35 ID:ycWlva+P
【一日目/深夜】
【東横桃子@咲-saki-】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、コルト ガバメント、コルト ガバメントマガジン
[思考・行動]
基本:生き残る。
1:頃合を見て佐助を殺す。
[備考]
※アニメ終了時からの参戦です。

【一日目/深夜】
【猿飛佐助@戦国BASARA】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、鋸
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない
1:幸村と合流したい。
[備考]
179 ◆OtzOs457f2 :2010/10/31(日) 16:13:07 ID:ycWlva+P
投下終了です。
モモはいいすてるす

投下します。
第十話「とある実験の殺人人形」
登場キャラ:桐山和雄、上条当麻、原村和
180 ◆OtzOs457f2 :2010/10/31(日) 16:35:57 ID:ycWlva+P
「はっ、はっ、はっ、はっ………」

息を切らして走ってくる少女が一人いた 原村和だ

それを追っているのが、殺人人形、桐山和雄

かなり走っている筈だが、その顔に疲れの色はまったくない。

手に持っているのはコルトガバメント、撃たれればほぼ死亡する

和の痛恨の失敗は、武器を取り出さなかったことだ。この状況で武器を出せば、隙ができ、撃たれる。

「(うそ……宮永さん………っ!!!)」

「おい」

桐山の動きが止まった。ゆっくりと振り返ると、黒髪の少年が立っていた

幻想殺しの少年――――――――上条当麻だ。

「何してんだ―――――テメェ」

「殺し合いだが」

平然と答える桐山。そして……上条の怒りが爆発した

「ふざけてんじゃねェぞテメェ!こんな実験に乗ったっつーのかよ!?」

桐山は、銃口を上条の額に向ける。頭をこれで撃たれれば、確実に即死する。

パァン、パァンと、二発の銃声が鳴った。

「うおっ!!」

転がって避ける上条。しかし、桐山のけりが腹を殴る。

「が……っ!」

「死ね」
181 ◆OtzOs457f2 :2010/10/31(日) 16:45:06 ID:ycWlva+P
「ちっくしょうっ!!」

上条は、追撃を放とうとする桐山に掴みかかる

「……!?」

「テメェはここで……」

「寝てろッ!!」

ガゴッ という音と同時に桐山が倒れる

「おい、大丈夫か」

和に上条は駆け寄った。その時

「駄目っ!!」

パァン

「お、前……!?」

和の背中に、穴が開いていた。血が溢れてくる。そして、上条は見た。走り去る桐山の姿を…。

「テッメェェェェェェェェぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええッ!!!!!!」

【一日目/深夜】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康、怒り
[装備]なし
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:この実験をぶち壊す!!
1:桐山ぁぁぁぁぁぁぁッ!!
[備考]
※アニメ終了時からの参戦です。

【一日目/深夜】
【原村和@咲-saki-】
[状態]腹に銃創(致命傷)、出血(大)
[装備]なし
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:脱出する。
[備考]
※アニメ終了時からの参戦です。

【一日目/深夜】
【桐山和雄@BATTLE ROYALE】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、コルト ガバメント、コルト ガバメントマガジン
[思考・行動]
基本:皆殺し。
1:一時退却。
[備考]
182 ◆OtzOs457f2 :2010/10/31(日) 16:45:49 ID:ycWlva+P
投下終了です。
上条さん好きすぎる
183 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/31(日) 16:56:58 ID:iu1O96kg
投下乙です。
上条さんがうちのDOLのよりも上条さんらしい
まあDOLは初期で失敗作でしたが
上手く表現できてなかった、時間軸とかが分からなかったからなあの時
184 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 20:49:52 ID:J1xxp8lS
投下乙です。
自分も投下します。新訳俺オリロワ5話 落ち着く場所ありますか?
登場:津野美鈴、高原正封
185落ち着く場所ありますか? ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 20:50:59 ID:J1xxp8lS
5話:落ち着く場所ありますか?


緑深い森に、銃声が響く。
そしてその度に木に止まっていた小鳥達が、木から一斉に逃げ出す。

「はぁ、はぁ、はぁ……!」

桃色と白の身体、美しい金髪を持った竜人の少女、津野美鈴(つの・みすず)が息を切らせながら走る。
ふと立ち止まり、振り向き、さっきまで自分を襲っていた狐の青年の姿が無い事を確認すると、
安堵の溜息を漏らした。

(危なかった…まさか、殺し合いに乗る人がいるなんて…。
こんな殺し合いする人なんていないと思っていたのは間違いだった)

適当な木の幹にもたれ座り込む美鈴。
右手には彼女の支給品の一つであるバトルナイフが握られている。
美鈴自身は殺し合いをする気など無かったが、護身用として装備していた。
デイパックの中にはもう一つの支給品、遠隔操作爆弾入りテディベアが一つ入っている。
遠隔操作で爆破出来るという代物であるが使い所は難しそうだ。

「…銃で撃たれる事があるなんてね…」

先刻襲い掛かってきた狐の青年が銃を撃ってきた事を思い出し、
美鈴はまだ薄暗い空を眺めた。



狐獣人の青年、高原正封(たかはら・まさとし)は、
狙っていた桃色の竜人の少女を見失ってしまった事に気付き、肩を落とす。

「逃げられたか…」

右手に装備したリボルバー拳銃、スタームルガーGP100の残弾を確認し、
ズボンのポケットの中に突っ込んでいた予備の.357マグナム弾を装填する。

「…これで良いんだよな。生きて帰るにはこれしか無い…んだよな」

本当は彼もまた殺し合いなど本望では無かった。
苦労して入った大学で知り合った友人達、久保遼平、冬月蒼羅、戸高綾瀬もいる。
優勝を目指すと言う事は彼らも殺さなければ、死ななければならないと言う事だ。
そんな事はしたく無い。だが所詮は他人の命で、自分の命と天瓶にかけ、
どちらが重いかは明白。

生まれて初めて拳銃を扱った。流石にマグナムは反動も強いが、
慣れれば問題は無いだろう。

「…やってやる…やってやる…やってやる…」

自分に言い聞かせるように狐の青年は何度も呟いた。
186落ち着く場所ありますか? ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 20:51:44 ID:J1xxp8lS
【一日目/早朝/F-7森】

【津野美鈴】
[状態]肉体疲労(小)
[装備]バトルナイフ
[持物]基本支給品一式、遠隔操作爆弾入りテディベア、起爆リモコン
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。何とかして脱出したい。
 1:しばらく休む。
[備考]
 ※高原正封(名前は知らない)の外見を記憶しました。また、正封とは離れた場所にいます。

【高原正封】
[状態]良好
[装備]スタームルガーGP100(6/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(13)
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。だがまだちょっと迷っている。
 1:友人達(久保遼平、冬月蒼羅、戸高綾瀬)とは会いたくない。
[備考]
 ※津野美鈴(名前は知らない)の外見を記憶しました。また、美鈴とは離れた場所にいます。


※F-7一帯に銃声が響きました。


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≪支給品紹介≫
【バトルナイフ】
津野美鈴に支給。
その名の通り戦闘用に作られたナイフ。頑丈かつ切れ味が鋭い。

【遠隔操作爆弾入りテディベア】
津野美鈴に起爆リモコンとセットで支給。
見た目は普通の可愛いテディベアだが中に強力な爆弾が仕込まれている。
小型リモコンで遠隔操作し爆破させる。

【スタームルガーGP100】
高原正封に.357マグナム弾18発とセットで支給。
1968年に開発されたリボルバー拳銃、スタームルガーセキュリティシックスの後継モデルで、
マグナム弾の強烈な反動を和らげるため、一回り細くしたグリップフレームを
厚いラバー(ゴム)のオーバーサイズグリップで包んでいるのが特徴。
安価で頑丈、良質な事から人気が高い。
187落ち着く場所ありますか? ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 20:52:39 ID:J1xxp8lS
≪キャラ紹介≫
【名前】津野美鈴(つの・みすず)
【性別】女
【年齢】17
【職業】高校二年生
【身体的特徴】桃色に白の身体、艶やかな金髪の竜人。学校の制服である、
 白いシャツに赤いリボン、その上に明るい肌色のベスト、スカートを着ている
【性格】開放的
【趣味】ショッピング、サイクリング
【特技】暗算
【経歴】両親と祖父母、兄と姉がいるごく普通の家庭で育った
【好きなもの・こと】メール、友人と過ごす事
【苦手なもの・こと】鶏肉(唐揚げは食べられる)
【特殊技能の有無】一般人
【備考】胸が余り無いのを気にしているとか

【名前】 高原正封(たかはら・まさとし)
【性別】男
【年齢】19
【職業】大学生
【身体的特徴】黄色の狐獣人。それなりに引き締まった体格
【性格】ややいい加減
【趣味】TVゲーム、自慰
【特技】特に無し
【経歴】ギリギリで大学受験に成功した
【好きなもの・こと】チャーハン、TVゲーム、自慰
【苦手なもの・こと】梅干し
【特殊技能の有無】 一般人
【備考】こちらの正封は大学受験に成功したためか多少マシな性格になっている。
 久保遼平、冬月蒼羅、戸高綾瀬は同じ大学に通う友人

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188 ◆ymCx/I3enU :2010/10/31(日) 20:54:32 ID:J1xxp8lS
投下終了です。

高原正封の身体的特徴の所に「白いカッターシャツに灰色のズボン着用」と追加します。
189 ◆ymCx/I3enU :2010/11/01(月) 22:59:51 ID:OwiDavO1
投下します。新訳俺オリロワ6話 妹への愛は海よりも深く
登場:エルザ・ウェイバー、リュード、稲垣葉月

ヤバイ表現が色々出ると思いますがギリギリだと信じる
190妹への愛は海よりも深く ◆ymCx/I3enU :2010/11/01(月) 23:01:31 ID:OwiDavO1
6話:妹への愛は海よりも深く


某ゲームのキリン装備なる格好に酷似した高露出の装具を身に着けた、
白髪を持った少女、エルザ・ウェイバーは見た事の無い様相の住宅街の中を、
支給品である自動拳銃ベレッタM92FSを握り歩いていた。

(爆弾付きの首輪ね…中身がどんな感じなのか分かれば、
どうにか出来そうな気もするんだけど…)

元々エルザは機械知識に精通しており(その割にその知識を活かそうとはしていない)、
故に首輪の内部構造を知りたがっていた。
主催者は首輪を無理に外そうとすると爆発すると言っていたが、
それでも仕組みさえ理解出来れば、或いは外せるかもしれない――首輪を。
脱出しようにもまず首にはめられた首輪を解除するのが急務であった。

「レイやフォナ、エイミスもいるっぽいし…協力してくれるかな。
特にレイとか」

殺し合いに呼ばれている同じ冒険者ギルドに所属する三人。
実を言えば特別親しい仲なのは一人もいないが比較的話が弾む
ガンナーのレイ・ブランチャードなら自分に協力してくれる可能性が高いとエルザは踏む。
その他にも、この殺し合いの参加者の中には自分と同じく殺し合うのを良しとしない者が、
きっといるはず。そういった者とも協力する必要があるだろう。

「ああ、でも、首輪をどうやって調べようか…」
「…ねえ」
「え? うあ! いつの間に」

いつの間にか、エルザの背後には、青い毛皮を持った狼のような頭部を持つ、
竜人体型の獣竜の女性――主催者の片割れセイファートと同種と思われる――が
鉄パイプを片手に立っていた。

「突然、ごめんなさい。あの、私はリュードって言うんだけれど…あなたは」
「私? 私はエルザ・ウェイバー。えーとリュードさんだっけ?」
「うん……ねえ、聞きたい事があるんだけど、良いかな」
「ん? 何?」
「妹を捜してるの…レオーネって言うんだけど。私を赤紫色にした感じの見た目なのよ。
知らないかな?」

リュードと名乗った青い雌獣竜は妹を捜しているようだった。
確かに「レオーネ」という名前は名簿に載っていたが、
エルザはリュードより前には誰とも会っていない。

「ごめん…あなたが最初に会った参加者よ」
「そう……」

リュードは残念そうに耳を伏せた。

「…そうだ。リュード、私達一緒に行動しない? そうすれば――――」

妹さんも早く見付かるかもしれないと、エルザは続けようとした。
191妹への愛は海よりも深く ◆ymCx/I3enU :2010/11/01(月) 23:02:43 ID:OwiDavO1
ミシッ。

「――――あっ」

それよりも早く、リュードが振り下ろした鉄パイプがエルザの頭部に食い込んだ。
一瞬でエルザの意識が遠のき、その場に堪らず膝を突く。
ボタボタと赤い血がアスファルトの上に垂れ落ちた。

「…? かっ…身体、が…し、痺れっ…」

状況を把握しようとするエルザだったが、間髪入れず振り下ろされる鉄パイプがそれを許さない。
何度も、何度も、エルザ目掛けて赤い液体で染まりつつある鉄パイプが振り下ろされた。

「あ……ぁ……」

もう視界は真っ赤だったが、エルザは朦朧とする意識でリュードの顔を見上げる。
固い決意を宿した――しかしどこか悲しげな、雌の獣竜の顔が

グシャッ。

エルザが最期に見た光景であった。

血塗れになり歪んだ鉄パイプを投げ捨て、リュードはエルザの持っていたベレッタM92FSと、
デイパックの中に入っていたベレッタM92FSマガジン三つを入手した。

「ごめんなさいエルザ…でも、私は、参加者達を殺さなくちゃいけないの。
――レオーネを生き残らせるために」

どこか悲壮感漂わせる口調でそう言うと、レオーネは獲物を捜すべくその場から歩き去った。

「レオーネ…私のたった一人の妹…お姉ちゃん、絶対あなたを生き残らせるからね」



レオーネが歩き去ってしばらくした後、近くの民家の塀から一人の女性が出て来た。
赤い髪を持った、巨乳のグラマーな美女。
白いカッターシャツの胸の膨らみの先端には突起が、
茶色のスカートの下にはあるべき下着は無い。

「う…何て事…」

鉄パイプで殴り殺された自分と同年代と思われる妙な格好をした女性の死体を見て、
美女――稲垣葉月(いながき・はづき)はショックを受ける。
一部始終は民家の壁に隠れて見ていた。
下手人であるリュードと言う青い雌獣竜は妹を生き残らせるためと言っていた。
理由はどうあれ殺し合いに乗っている者はいるのだ。

「……もう直視出来ない」

惨殺死体をいつまでも見ていられる程葉月の精神はタフでは無い。
死体から目をそらすようにして、葉月はリュードが去った方とは別方向の道へ歩き出した。
192妹への愛は海よりも深く ◆ymCx/I3enU :2010/11/01(月) 23:03:54 ID:OwiDavO1
右手には支給品の一つ、リボルバー拳銃のS&WM10、デイパックの中には
予備の弾薬18発と、もう一つの支給品、狼のペ○スデ○ルドが入っている。

(日頃レックスのおっきいお○○○んに貫かれている私に狼のペ○スデ○ルドが
支給されるなんて、奇遇ね…ああ、レックス、今あなたはどこいるの?
早く会いたいよ…会って抱かれたいよ…レックス…!)

この殺し合いの場のどこかにいるはずの、黒い巨躯の狼の事を思いながら、
葉月は静まり返った住宅街を歩く。


【エルザ・ウェイバー    死亡】
[残り48人]


【一日目/早朝/B-5住宅街】

【リュード】
[状態]良好、北へ向かっている
[装備]ベレッタM92FS(15/15)
[持物]基本支給品一式、ベレッタM92FSマガジン(3)
[思考・行動]
 基本:妹のレオーネを優勝させるために、殺し合いに乗る。
 1:レオーネに会ったら…。
[備考]
 ※稲垣葉月に気付いていません。

【稲垣葉月】
[状態]良好、西へ向かっている
[装備]S&WM10(6/6)
[持物]基本支給品一式、.38スペシャル弾(18)、ケモノデ○ルド(狼)
[思考・行動]
 基本:レックスに会いたい。死にたくない。
 1:リュードに注意。
[備考]
 ※リュードの外見を記憶しました。


※B-5住宅街路上にエルザ・ウェイバーの死体とデイパック(基本支給品一式入り)
鉄パイプ(歪んでいて血塗れ)が放置されています。


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193妹への愛は海よりも深く ◆ymCx/I3enU :2010/11/01(月) 23:05:02 ID:OwiDavO1
≪支給品紹介≫
【ベレッタM92FS】
エルザ・ウェイバーにマガジン3個とセットで支給。
イタリアのベレッタ社により1975年に開発された自動拳銃、ベレッタM92の改良型。
上部が大きく切り欠かれたスライドが大きな特徴。
現在、世界で最も信頼性が高く、知名度が高い拳銃として知られている。

【鉄パイプ】
リュードに支給。
長さ80p程の普通の鉄パイプ。

【S&WM10】
稲垣葉月に.38スペシャル弾18発とセットで支給。
S&W社が1920年代に開発したリボルバー拳銃。地味だが信頼性が高い。

【ケモノデ○ルド(狼)】
稲垣葉月に支給。
狼の雄の象徴を模した大人の玩具。かなり長く根元の瘤も大きく作られている。


≪キャラ紹介≫
【名前】エルザ・ウェイバー
【性別】女
【年齢】19
【職業】女戦士、ハンター
【身体的特徴】某ゲームのキリン装備娘に酷似した外見。スタイル中の上
【性格】明るく快活
【趣味】食べ歩き、獲物探し、金勘定、読書
【特技】剣の腕前は一流。ある程度銃も扱え、機械知識もある
【経歴】両親も同じくハンターで、幼少期から影響を受けていた
【好きなもの・こと】狩り、読書
【苦手なもの・こと】生魚
【特殊技能の有無】身体能力は高い
【備考】RPGファンタジー風異世界出身で、レイ・ブランチャード、フォナ・アンシュッツ、
 エイミス・フロリッヒャーは同じ冒険者ギルド所属の知人。
 別段親しい訳では無いがレイとは会話が弾む方らしい
194妹への愛は海よりも深く ◆ymCx/I3enU :2010/11/01(月) 23:06:09 ID:OwiDavO1
【名前】リュード
【性別】女
【年齢】20
【職業】野生の獣竜
【身体的特徴】青みがかった黒と明るい青の毛皮を持った直立二足歩行の獣竜。
 狼のような頭部を持つ。身長は176pと比較的長身。よく引き締まった魅力的な身体付き
【性格】温厚、妹思い
【趣味】読書、妹と過ごす事
【特技】翼を使ってある程度飛行出来る、我流の格闘術
【経歴】幼少時にある事件で両親を失い以来妹と二人で生きてきた。
 妹を守るために武器の扱い、格闘術を独学で学びかなり強い
【好きなもの・こと】レオーネ、生肉
【苦手なもの・こと】ムカデ
【特殊技能の有無】生命力は強い
【備考】RPGファンタジー風異世界出身で、レオーネは実妹

【名前】稲垣葉月(いながき・はづき)
【性別】女
【年齢】23
【職業】AV女優
【身体的特徴】赤みがかった長髪、グラマーな美人、10代後半に見える。
 某タマ姉に似ている。白いカッターシャツに茶色のミニスカート、つけてないはいてない
【性格】明るく朗らか
【趣味】自分の出演AVの観賞、レックスとの行為
【特技】鍛え上げられた性のテクニック(笑)
【経歴】孤児院出身。高校卒業直後にAV女優となり主に獣姦AVの撮影で荒稼ぎした。
 21歳の時に餓えで行き倒れになっていた黒い妖狼レックスに一目惚れする。
 介抱するが欲望のままレックスに強姦され、それが元で更に惚れ、終いには相思相愛になり、
 生活を共にする事になった
【好きなもの・こと】レックス、きつねうどん、撮影
【苦手なもの・こと】馬や人間相手の撮影
【特殊技能の有無】一般人
【備考】芸名は「椎名はづき」。主に狼や犬が相手の獣姦AVに出演し好評を得ている。
 郊外の静かな場所に一軒家を購入しレックスとの愛の巣にしている。
 レックスと結婚しようと本気で話し合っている(子供も欲しいらしいが上手く行っていない)

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195 ◆ymCx/I3enU :2010/11/01(月) 23:07:49 ID:OwiDavO1
投下終了です。非リレーって良いよね!(何が)
196 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/03(水) 06:56:28 ID:JhuckVm6
投下乙です
こ れ は ひ ど い
まあそれでも読ましてもらってますがww
では投下します
5話 野獣と野獣と美女
登場人物両津勘吉、男鹿辰巳、鬼塚一愛
197野獣と野獣と美女 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/03(水) 06:59:38 ID:JhuckVm6
5話 野獣と野獣と美女

何にもない平地があった
ここには三人の人間がいた
一人は警官、両津勘吉
二人目は不良に見える男鹿辰巳
三人目は金髪の女子高生鬼塚一愛

「大丈夫だ、何があっても俺が守ってやる」
両津が言い
「あいつの言うことを聞くのには癪に障る」
そう言って乗ってないことを言った男鹿と
「なんでこんなことになっとんねん…」
あせっているヒメ子こと鬼塚一愛

「支給品を見てみよう」
そう両津が切り出した
「俺のは…銃か」
両津がとりだしたのはコルトパイソン
「私のは…」
ヒメ子が取り出したのは
「これ、ボッスンのパチンコや…」
「ボッスン?」
両津が聞き返す
「ああ、うちの部の部長や」
そういいヒメ子は
「げ…ハズレって…」
外れの紙を取り出した、仕方なくそれをしまうと
「じゃあ、あとは俺のだな」
と男鹿が中から取り出す…
「ダァー」
……………
「あれ?幻覚か…」
そういってもう一度取り出すと
「ダァー」
……………
「やっぱ幻覚か…」

ベル坊が涙目をしている

「きっと違うものだろう…きっと」
「ダー!」
ビリビリ
「ギャー!!!」
198野獣と野獣と美女 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/03(水) 07:02:28 ID:JhuckVm6
「やっぱお前かよ!!」
男鹿が叫んだ
「うわーなんやこの子めっちゃ可愛いやん!」
ヒメ子が目を輝かせる
「ベル坊…お前かよてかなんでここにいるの?」
「ダ」



「よし、じゃあ行こうか」
「ああ」
「わかりました」
その三人はその場を離れていった
【一日目/6時18分/D-7】
【両津勘吉@こち亀】
[状態]健康
[装備]コルトパイソン(6/6)(24発)@現実
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:警官として市民を守るが景品も気になる
1:しばらくは二人と行動
【鬼塚一愛@SKETDANCE】
[状態]健康
[装備]パチンコ(20/20)@SKETDANCE
[所持品]基本支給品、ハズレの紙
[思考・行動]
基本:ボッスン、スイッチ、椿と合流後脱出
1:しばらくは二人と行動
[備考]
※通り魔について聞いた後からの参戦です
【男鹿辰巳@べるぜバブ】
[状態]健康
[装備]ベル坊
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:とりあえずトガシは殴る
1:古市は…まあいいか
2:一応二人は信頼しておく
[備考]
※バレー勝負終了後からの参戦です
【支給品説明】
【ベル坊@べるぜバブ】
本名はカイゼル・デ・エンペラーナ・ベルゼバブ4世。
生命力は男鹿とリンクしているため
男鹿が死亡したらベル坊も死亡してしまう
【パチンコ@SKETDANCE】
スリングショットとも言う
ボッスンのメイン武器
【コルトパイソン@現実】
1956年にコルト社が開発した.357口径の大型リボルバー。
仕上げのよさから「リボルバーのロールス・ロイス」とも呼ばれる。
コブラ、キングコブラ、ダイアモンドバック、アナコンダと並び
商品名に蛇の名前を冠するシリーズの一つ。
199 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/03(水) 07:04:16 ID:JhuckVm6
投下終了です
SS元ネタはやめます
今回は長くなると思うので元ネタを考えるだけでも時間がww
チームのSS元ネタは消えないはずです
200 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/03(水) 07:08:48 ID:JhuckVm6
修正します
男鹿の状態に焦げているを追加します
201 ◆OtzOs457f2 :2010/11/03(水) 09:50:21 ID:cm4HGR67
幻覚吹いたwジャンプロワ、とても面白いですw

投下します。

運命分岐ロワ11話「胡蝶ノ夢」
登場キャラ:上条当麻、原村和
202 ◆OtzOs457f2 :2010/11/03(水) 10:21:41 ID:cm4HGR67
あ、私、死ぬんだ。薄れ逝く意識の中、原村和はやっと気づいた。

「おい、しっかりしろ!死ぬんじゃねぇよ、こんな所で!」

視界がはっきりとしてきた。目の前には、黒髪の少年―――上条当麻がいた。

「わ……た、し、撃たれたんですよ…ね…。」

上条が首を縦に振る。和は、それを見て薄い微笑みを浮かべる。

「私は…原村、和っていいます…。あ、なたは………?」

「上条だ。上条当麻。」

上条当麻。聞いたこともない名前だったが、和を救おうとしてくれた少年。

「私、麻雀部なんです。今年は、大好きな人と、全国に行けて。とても、楽しかったんです」

普通なら、喋るなというところだが、上条は悟っていた。この少女は、もう助からないのだと。楽しかった日々には、もう二度と戻れないのだと。せめて、最期を看取ってやる。それが、上条の役目だと。

「で……も。あれは………すべて、夢、だったんじゃないか、って。よく思うんです」

上条は奥歯をかみ締める。何が幻想殺しだ。こんな非力な少女の幻想すら殺してやれない、そんな男が。

「違うぜ、原村。お前が楽しかったって言うんなら、それは決して夢なんかじゃねぇ」

和は、また薄い微笑みを浮かべると、

「ひと……つ。お願いが……あり、ます」

「私の、大切な友人を……助けてください」

上条は最後に、とびっきりの笑顔で、

「ああ。約束するよ。誰も幸せになれないなんて下らねぇ幻想は、全て残らずぶっ壊してやる」

直後、和の体から力が抜けた。終わってしまったのだ。しかし、和の死に顔は、どこか幸せそうに見えた。上条は拳を握り締める。

「許せねえ………。織田信長ッ!テメェだけは絶対に許さない!テメェという幻想を、まとめて木っ端微塵にぶっ壊してやるよ!!」

********************************
もう、何も見えない。最期に見たのは、あの少年の笑顔。

何でだろう。もう、終わってしまったのに。どうして、安心できるんだろう。

上条くんなら、本当にこの悪夢を終わらせてくれるかもしれない。

――――――――――宮永さん。どうか、幸せになってください。それが、私の最後の願いです。

【原村和@咲-saki-】   死亡 【残り26/29人】

【一日目/深夜】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康、怒り
[装備]なし
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:このゲームをぶち壊す!!
1:織田信長は絶対に許さない。
203 ◆OtzOs457f2 :2010/11/03(水) 10:33:03 ID:cm4HGR67
投下終了です
今回は前回の続きですね

投下します
第11話「少年と幽霊とコック長」
登場キャラ:三村信司、佐藤潤、八九寺真宵
204 ◆OtzOs457f2 :2010/11/03(水) 12:04:05 ID:cm4HGR67
申し訳ありません、予約を取り消します。
205 ◆ymCx/I3enU :2010/11/03(水) 22:23:13 ID:fepJAoY2
投下乙です。
>>野獣と野獣と美女
さすがに殺し合いはしないか両さん、だが景品も気になっているようだし
これからどうなる?

>>胡蝶ノ夢
和はやっぱり死んだか…相手が桐山ではなぁ。上条頑張れ

投下します。新訳俺オリロワ7話 おふくろの味ならぬオヤジの味
登場:川田喜雄
206おふくろの味ならぬオヤジの味 ◆ymCx/I3enU :2010/11/03(水) 22:24:50 ID:fepJAoY2
7話:おふくろの味ならぬオヤジの味


俺は川田喜雄(かわだ・よしお)。川田屋って言う食堂を営んでいる。
通称は川田屋のオヤジだ。
得意な料理はチャーハンだな。この前もな、
試作で味噌味チャーハンなるものを作って客に出したら引いてたね。ありゃ凝り過ぎたね。

さて、気付いたら俺は柴田行隆とか言うひょろひょろの男と、
セイファートとか言うデカパイの雌獣竜が催す殺し合いとやらに巻き込まれていた。
首には爆弾付きの首輪がはめられ、逃げようとしたり、無理矢理外そうとしたりすれば、
爆発すると言う実に厄介な代物らしい。
更に最後の一人にならなきゃ生きて帰れないとか。

あーもう無理だ。俺の人生終わったな。

「夢だったら良いのによぉぉぉ」

大草原の真ん中で俺は大の字になって寝転がる。

何なんだこの解放感…そう言えばこうやって、草原で寝るなんて今までした事無かったなぁ。

……。

……。

……。

ドォォン……。

「!」

今、どこか遠くから銃声らしき音が聞こえたな…おい。
やっぱこんな見晴らしの良い所で大の字に寝転がってたら危ないよな。
とにかく遠くに街が見えるな、あっちの方に行ってみるか。
おっとその前に支給品の確認しておこう。

あそこに良い感じの茂みがあるからあそこで。

茂みに入りデイパックの中を漁る。
名簿は…どうせ知り合いは俺の店の常連客の志水セナしかいねぇしな、
すぐ見る必要も無いだろ。
地図に、コンパスに、メモ帳に…食糧結構沢山入ってるな。
あ? これか? ランダム支給品は。
207おふくろの味ならぬオヤジの味 ◆ymCx/I3enU :2010/11/03(水) 22:26:19 ID:fepJAoY2
「小さい銃だな…説明書か……FNポケットモデルM1906?」

かなり小型――手の平サイズの自動拳銃と、その予備マガジン三つ、
それと――。

「何だよこの緑色の液体の入った謎の瓶はよ」

メロンジュースのそれとも明らかに色合いの異なる緑色の液体が入った瓶が五本。
この二つが俺の支給品のようだった。
緑色の液体は説明書によれば「ポーション」と言うらしい。
飲めば軽い傷までなら癒せるって書いてあるけどよ…本当か?

まあいいか。とにかく、小せぇけど拳銃が武器なのは心強い。

「セナの奴は…良いか。あいつなら大丈夫だろ。
むしろ会ったら殺されそうな気がする」

セナについては保留。とにかく一番優先は死なない事だ。
生きて帰れるとも思ってねぇが死にたい訳でもねぇ。
生きてりゃきっと良い事あるってな。

「行くか…」

俺は市街地方面に向け歩き出した。


【一日目/早朝/H-2平原】

【川田喜雄】
[状態]良好
[装備]FNポケットモデルM1906(6/6)
[持物]基本支給品一式、ポーション(5)
[思考・行動]
 基本:自分の命最優先。店の常連客志水セナは放置。
 1:市街地へ向かう。
[備考]
 ※特に無し。
208おふくろの味ならぬオヤジの味 ◆ymCx/I3enU :2010/11/03(水) 22:27:17 ID:fepJAoY2
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≪支給品紹介≫
【FNポケットモデルM1906】
川田喜雄にマガジン3個とセットで支給。
1906年に発売されたポケットに入るサイズの超小型自動拳銃で、
携帯性が高く護身用として人気を博した。

【ポーション】
川田喜雄に5本セットで支給。
RPGで薬草に次いでお馴染みの回復アイテム。
緑色の液体が瓶に入れられている。飲めば軽い傷なら治癒するが、
体力、重傷、致命傷は回復出来ない。
ちなみに味は…………。


≪キャラ紹介≫
【名前】川田喜雄(かわだ・よしお)
【性別】男
【年齢】54
【職業】食堂経営
【身体的特徴】頭頂部が禿げかかった中年男性。灰色のシャツ、濃い灰色のズボン着用
【性格】適当
【趣味】ゴルフ、パチンコ、酒を飲む事、料理の試作(客に食わせたりする)
【特技】料理を作る事(チャーハンが得意料理)
【経歴】数年前に妻が他界。喜之という一人息子(24)あり
【好きなもの・こと】パチンコ、酒を飲む事
【苦手なもの・こと】息子(口うるさい)
【特殊技能の有無】一般人
【備考】「川田屋」という食堂を経営しているオヤジ。腕はそこそこなので食堂はそこそこ
 繁盛しているらしいが性格故客とトラブルを起こす事もしばしば。通称「川田屋のオヤジ」。
 志水セナは常連客の一人でそれなりに会話したりしている

----
209 ◆ymCx/I3enU :2010/11/03(水) 22:29:43 ID:fepJAoY2
投下終了です。本当は息子の川田喜之も参加する予定だった
210 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/06(土) 05:29:58 ID:SIz/ZcID
投下乙ですポーション味はどうなってるんだろう
投下します
6話 愛を取り戻せ?
登場人物井上織姫、ランボ、本好暦
211愛を取り戻せ? ◆VxAX.uhVsM :2010/11/06(土) 05:31:17 ID:SIz/ZcID
6話 愛を取り戻せ?

F-5住宅街
ここには2人の人がいる
「アメくれてすごくうれしんだもんね!」
「いえいえ、どういたしまして」
女子高生くらいの年齢の女、井上織姫
織姫の支給品のアメをもらったランボ
ちなみにさっきまでのランボは

「うわあああああああああああああ!!
ママン!ツナー!」
と泣いていた

「とりあえずツナ?マグロの缶?
まあいいやツナっていう人を探せばいいのね」

「あとイーピンも探して!」
「あ、うんわかった」

「じゃあランボくん、行こうか」
「おう!」
212愛を取り戻せ? ◆VxAX.uhVsM :2010/11/06(土) 05:32:00 ID:SIz/ZcID
「僕は…」
同じエリアの竹下家にいる中学生、本好暦
知っている人は知ってるだろうが
彼には大切な人がいる

「美っちゃんを…優勝させるんだ…」
彼は眼の色を変えて外に出た



まず見つけたのは女子中学生と小さな子供だ
バックに入っていたのはバットだった
彼はついていた説明書をしっかり読んでいた
このバットはスイッチ式で刀になるらしい

「これで…」

彼は迷わなかった
スイッチを押し、彼は気づかれないように駆け寄る
そして

その刀を振り下ろす

「ぐぴゃぁ!」

刀はランボの右肩を切り落とした

「痛い!助けて!ツナ!ママン!」
「うるさい!」

彼は少年を文字どうり一刀両断した
「ランボくん!」

織姫が顔を真っ青にして本好に問う
「どうして…こんなことを…」
「…」
彼は無表情のまま彼女の首を切断した

(ああ、これで…終わりなのね…)

(黒崎…くん)
これで彼女の視界には何も映らなくなり
彼女に真っ暗な闇が襲った
213愛を取り戻せ? ◆VxAX.uhVsM :2010/11/06(土) 05:33:47 ID:SIz/ZcID
「二人…」
彼、本好暦は無表情に言った
「僕は…迷わない…」
彼はその場を離れて行った
【ランボ@家庭教師ヒットマンREBORN 死亡】
【井上織姫@BLEACH 死亡】
【一日目/6時28分/F-5住宅街】
【本好暦@保健室の死神】
[状態]健康
[装備]山本のバット@家庭教師ヒットマンREBORN
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:美っちゃんを生き残らせる
1:美っちゃんには会いたくない
【支給品説明】
【山本のバット@家庭教師ヒットマンREBORN】
普段は野球バット型の望遠鏡
だがヘッドスピードが時速300kmを越えると日本刀に変形する特殊なバット。
スペアあり。
実は、刀の鍔の部分には燕の刻印が模られている。
命名はリボーン。
今ロワではボタンが実装
214 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/06(土) 05:34:30 ID:SIz/ZcID
投下終了です
なんかもうやっちゃた感が・・・
215 ◆ymCx/I3enU :2010/11/07(日) 11:36:44 ID:v87w6VKz
投下乙です。
自分も久々に投下します。新訳俺オリロワ8話 近頃の若い奴はとよく言うけれど
登場:石川昭武、山本良勝
216近頃の若い奴はとよく言うけれど ◆ymCx/I3enU :2010/11/07(日) 11:38:24 ID:v87w6VKz
7話:近頃の若い奴はとよく言うけれど


エリアG-1市街地の一角。

木製バットと、スピードリングなる指輪が、
青い狼獣人の高校生の青年――石川昭武(いしかわ・あきたけ)の支給品であった。
説明書には「指にはめると素早さが上がる」などと書かれていたスピードリングを
指にはめると、確かに少し身が軽くなったような気がした。

「殺し合いなんて…出来る訳無い…!」

木製バットを握り締め、昭武は殺し合いには乗らないと決意する。
だが自分の命を守るためなら、戦う事も辞さない構えであった。
そのために木製バットを装備した。

「平崎に香瀧、おまけに立沢先生もいるんだな…捜すか…」

殺し合いに呼ばれている友人二人と、通っている学校の数学教諭と合流しようと、
昭武は木製バットを片手に幾つもの車が放置された道路を歩き始めた。

「寒いな…」

時間帯は早朝辺りだろうか。空は白んでいるとは言えまだ薄暗い。
昭武の吐く息が少し白くなっていた。
防寒着でも欲しい所である。ブレザーだけでは毛皮に身体が覆われているとは言え寒い。

ダァン!

「!!」

突如、一発の銃声が市街地に響いた。
同時に昭武の背後にある建物の壁に小さな穴が空く。
明らかに昭武を狙った銃撃であった。

前方の車の陰から両手で自動拳銃――Nz75を構えた、
緑色の甚平姿の老人が現れる。
震えているのは寒さからか、それとも別の理由か。

ダァン! ダァン!

「うああ!」

慌てて昭武は近くに停めてあった白いバンの影に隠れた。

「ちょっ、待って! 待ってってじいさん! 何でこんな事すんだよ!?」
「わ、ワシは…ワシは生きて家族の元に帰るんじゃあ!」

老人――山本良勝(やまもと・よしかつ)は半狂乱になりながら拳銃を乱射する。
昭武が隠れる白いバンに次々と穴が空き昭武は追い詰められていく。
217近頃の若い奴はとよく言うけれど ◆ymCx/I3enU :2010/11/07(日) 11:39:17 ID:v87w6VKz
「く、くそ…俺だって、死にたく無いんだ…!」

このままだと間違い無く殺される。友人達を捜す前に死んでは、元も子も無い。
昭武は意を決して、隠れていたバンから飛び出した。

「うおおおああああああ!!」

良勝は自分目掛けて突進してくる青い狼青年に向けて銃を撃つが、
焦っているのかロクに照準も定まらず、一発も当たらない。
昭武自身がスピードリングの力により動きがいつもより俊敏になっている事も一因だった。
だが当然老人はそんな事を知る由は無い。

そしてそうこうしている内にNz75のスライドがバックしたまま固定された。弾切れである。

「あ……弾が」

良勝が弾切れに気付き急いで予備のマガジンをデイパックから取り出そうとしたが、もう遅かった。

ドゴォッ!!

良勝の脳天に、本体がへし折れる程の勢いで、昭武の木製バットが振り下ろされた。
一瞬で意識が遠退き、身体全体の痺れを良勝は感じた。
生温かい液体が頭の上からゆっくり掛けられるような感覚。
視界が真っ赤になる。自分が今どうなっているのか理解出来ない。そんな猶予ももう残っていない。

「た、ただよし、ぃ、じ、じい、ちゃん、は、ぁ――――」

良勝老人が最期に呟いたのは、愛する孫の名前だった。



「……あ」

ハッと昭武が我に返った時、眼下に頭から血を流して倒れ、動かなくなっている老人と、
折れた木製バットの先端部分が見えた。
自分の右手にはバットの握り部分が持たれている。

「…あ、あ…俺、殺しちまった…殺しちまった…」

バットの握り部分をも路上に落とし、呆然とした様子で昭武が呟く。
自分の身を守るためとは言え、見知らぬ人間を、殺害してしまった。
勿論、自衛のために戦う覚悟もしていた。だが、リアルの殺人は、
昭武にその覚悟以上の重い罪悪感を圧し掛からせていた。

「う…うっ…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…!」

涙を流し、青狼青年は自分が殺してしまった老人に謝り続けた。


【山本良勝    死亡】
[残り47人]
218近頃の若い奴はとよく言うけれど ◆ymCx/I3enU :2010/11/07(日) 11:42:06 ID:v87w6VKz
【一日目/早朝/G-1市街地】

【石川昭武】
[状態]強い罪悪感、スピードリングにより素早さ上昇中
[装備]スピードリング
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしないが自衛のためなら戦う。
 1:何て事を……。
 2:友人二人(平崎吉治、香瀧宏叔)、学校の先生(立沢義)と合流したい。
[備考]
 ※特に無し。


※G-1一帯に銃声が響きました。
※G-1市街地路上に山本良勝の死体、Nz75(0/15)、
山本良勝のデイパック(基本支給品一式、Nz75マガジン(3))が放置されています。


----
≪支給品紹介≫
【木製バット】
石川昭武に支給。
硬い材質の木で作られたバット。釘を打てば釘バットになる。

【スピードリング】
石川昭武に支給。
素早さが上がる魔法が施された指輪。某RPGのアイテムが元。

【Nz75】
山本良勝に予備マガジン3個とセットで支給。
チェコのCz75を中国ノリンコ社がコピーした自動拳銃。
仕上がりはオリジナルに比べ程度が低いが拳銃としての性能は十分。
Cz75の安価型とでも言った方が良いか。
219近頃の若い奴はとよく言うけれど ◆ymCx/I3enU :2010/11/07(日) 11:44:12 ID:v87w6VKz
≪キャラ紹介≫
【名前】石川昭武(いしかわ・あきたけ)
【性別】男
【年齢】17
【職業】高校二年生、サッカー部所属
【身体的特徴】濃い青色の狼獣人、引き締まった身体付き、学校の制服の灰色ブレザー着用
【性格】誠実だが、メンタル的に脆い部分もある
【趣味】友人と遊びに行く事、TVゲーム
【特技】サッカーが得意
【経歴】物心つく前に母親が病死、父子家庭で育った
【好きなもの・こと】冷奴、孫
【苦手なもの・こと】鳥肉、体力仕事
【特殊技能の有無】動体視力が良い
【備考】平崎吉治、香瀧宏叔は同じ学校の友人、立沢義は学校の数学教師

【名前】山本良勝(やまもと・よしかつ)
【性別】男
【年齢】77
【職業】隠居老人
【身体的特徴】禿頭の老人、緑色の甚平姿
【性格】陽気
【趣味】将棋、盆栽の手入れ
【特技】盆踊り(!?)
【経歴】若い頃に従軍経験があるが、実戦経験は無し
【好きなもの・こと】冷奴、孫
【苦手なもの・こと】鳥肉、体力仕事
【特殊技能の有無】一般人
【備考】老人のため体力と身体能力に難がある
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220 ◆ymCx/I3enU :2010/11/07(日) 11:45:38 ID:v87w6VKz
投下終了です。
221 ◆ymCx/I3enU :2010/11/07(日) 11:55:14 ID:v87w6VKz
訂正。7話じゃなくて8話です。
222 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/07(日) 20:33:24 ID:yLdPdDbs
投下乙です。
おじいちゃん・・・
石川昭武の好きなものと苦手なものがおじいちゃんと同じですよ。
223 ◆ymCx/I3enU :2010/11/07(日) 22:35:36 ID:v87w6VKz
>>222

【好きなもの・こと】焼き肉
【苦手なもの・こと】数学
に修正
224 ◆ymCx/I3enU :2010/11/08(月) 00:15:35 ID:Jmprv+yI
投下します。新訳俺オリロワ9話 消えゆく命の灯
登場:本庄忠朝、マティアス
225消えゆく命の灯 ◆ymCx/I3enU :2010/11/08(月) 00:17:04 ID:Jmprv+yI
8話:消えゆく命の灯


「はぁ、はぁ、はぁ」

赤いブレザーが更に濃く、赤く染まり、アスファルトの上にポタポタと赤黒く染みを作る。

「い、痛い……お腹が凄く痛いよ……」

灰色の竜人の少年、本庄忠朝(ほんじょう・ただとも)は、
住宅街の路地を、壁に身を引き摺るようにして歩いていた。
口からは血が垂れ、背中から腹にかけて貫通した穴が空きそこから血が出続けていた。
左手で腹側の傷口を押さえてはいたが背中の方にも穴は空いている上、
その程度で出血は止まらない。

この傷は銃で撃たれた事によって出来た。撃たれたのは公民館付近。
そこからどうやってここまで、襲撃者から逃げてきたのかはよく思い出せない。
ただ、襲撃者の顔と名前ははっきりと覚えていた。

自身も持っていたリボルバー拳銃、コルトパイソンで応戦したが、結果は敗走。
あの場で殺されなかっただけでも奇跡と言えた。

「げほっ! お゛ぇ……う………」

大量に吐血し、遂に忠朝は地面に前から倒れてしまった。

(…た…倒れちゃった………早く起き上がらないと……)

両手に力を入れ忠朝は何とか立ち上がろうとしたが。

「ギャアアッ……!」

傷口に激痛が走り、そこから鮮血が噴き出す。

「た……立てない………そんな……はぁ……はぁ」

もはや自力で起き上がる事すら出来ない。忠朝は仰向けになり空を見上げた。
自分はここで死ぬのだろうか。

「…嫌だ…死にたくない……伊藤さん、伊藤さん……助けて………」

次第に朦朧としてくる意識の中、竜人の少年は、この殺し合いに呼ばれている
金髪のバニーガールの女性の名前を呟き続ける。
死の影は確実に少年に迫っていた。

226消えゆく命の灯 ◆ymCx/I3enU :2010/11/08(月) 00:19:44 ID:Jmprv+yI
公民館の内部、多目的ホールにて、蝙蝠のような翼の生えた、青と白の毛皮の人狼
――ウルフデビルの男、マティアスは先刻の戦闘で負った傷の手当てをしていた。

「逃げられたのは悔しいけど…まあ、あの傷なら助からないだろ」

右脇腹の銃創に包帯を巻き付けながらマティアスが言う。
ここ公民館にて先刻襲撃した灰色の竜人の少年――最初殺し合いに乗っている事を
隠して接触した時は本庄忠朝と名乗っていた――に反撃され、
右脇腹に被弾したものの、生命力が並の人狼や獣人より強いウルフデビルのマティアスに
とってはそれ程大した傷でも無い。

「それにしてもこいつは中々、使えるな」

傍に立て掛けておいた自分の支給品の一つであり、
先刻の戦闘にて灰色竜人少年を撃った、レイ・ブランチャードなる人物の
半自動小銃を手に取る。
レイ・ブランチャードという人物はこの殺し合いの参加者名簿にも名前が載っていた。

「……ふふっ、殺し合い……か……面白そうだ……」

ペロリと舌なめずりをし、牙を剥き出してマティアスは笑った。



【一日目/早朝/D-5住宅街北部】

【本庄忠朝】
[状態]背中から腹にかけて貫通銃創、出血多量、瀕死
[装備]コルトパイソン(1/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)
[思考・行動]
 基本:死にたくない。伊藤文子に会いたい。
 1:……もう駄目なんだろうか。
[備考]
 ※マティアスの外見と名前を記憶しました。
 ※このままだと死にます。


【一日目/早朝/D-4公民館多目的ホール】

【マティアス】
[状態]右脇腹から背中に掛け貫通銃創(処置済)
[装備]レイ・ブランチャードの半自動小銃(4/10)
[持物]基本支給品一式、レイ半自動小銃装弾クリップ(5)、???
[思考・行動]
 基本:殺し合いを楽しむ。
 1:獲物を捜す。
[備考]
 ※本庄忠朝の外見と名前を記憶しました。
 ※魔法等が使えますが現時点では制限については不明です。


※D-4公民館周辺に銃声が響きました。


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227消えゆく命の灯 ◆ymCx/I3enU :2010/11/08(月) 00:22:06 ID:Jmprv+yI
≪支給品紹介≫
【コルトパイソン】
本庄忠朝に.357マグナム弾18発とセットで支給。
1955年に登場した.357マグナム弾を使用するリボルバー拳銃。
芸術品を思わせる形状ながら協力な.357マグナム弾の発射に耐えうる剛性を持ち、
「リボルバーのロールスロイス」と呼ばれている。

【レイ・ブランチャードの半自動小銃】
マティアスに装弾クリップ(弾薬10発)5個とセットで支給。
ガンナーのレイ・ブランチャードが製作した半自動小銃で、
7.92oマウザー弾に酷似した強力なライフル弾を10発連続でセミオート射撃出来る。
固定式弾倉で装弾にはクリップを用いる。一発ずつ手で込める事も可能。
外見的にはトカレフSVT-40半自動小銃に似ているが、信頼性はこちらの方が断然上。


≪キャラ紹介≫
【名前】本庄忠朝(ほんじょう・ただとも)
【性別】男
【年齢】16
【職業】高校一年生
【身体的特徴】 灰色の竜人。顎から腹にかけて白、低身長で童顔。
 翼はあるが退化しており僅かな時間低空飛行するぐらいしか出来ない
【性格】心優しいが、ビビリ
【趣味】パソコン
【特技】パソコンに詳しい
【経歴】物心つく前に母親が亡くなり、父親と一歳年上の兄の三人家族。
 中学二年の時から近所に住むバニーガールの女性とお付き合いしている。
 既に童貞は卒業したのだよ
【好きなもの・こと】パソコン、唐揚げ、伊藤さん
【苦手なもの・こと】古典、漬物
【特殊技能の有無】翼を使い数分程度低空飛行する事が出来る
【備考】伊藤文子は身体を重ねる仲。神山アキナは伊藤文子の後輩だがほとんど面識無し

【名前】マティアス
【性別】男
【年齢】17
【職業】とある塔に住むウルフデビル
【身体的特徴】青と白の毛皮の人狼に蝙蝠のような翼を付けた外見、赤い瞳、
 実年齢と対比して大人びている(20代後半のような感じ)
【性格】温厚だが、残虐
【趣味】人体破壊、人間への拷問、強姦
【特技】翼を使っての飛翔
【経歴】詳細不明
【好きなもの・こと】性的な快楽、猟奇面での快楽
【苦手なもの・こと】これと言って無し
【特殊技能の有無】攻撃魔法や状態異常魔法を使えるが、普通の魔法と異なる、
 体力を消費するタイプの魔法なので余り使わない
【備考】美形(ウルフデビル種の中では)
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228 ◆ymCx/I3enU :2010/11/08(月) 00:23:10 ID:Jmprv+yI
投下終了です。
229 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/08(月) 16:39:25 ID:YmyD1XpC
投下乙です。
瀕死の人間はやばい
生き残れるか?
では投下
7話 みえるひと
登場人物灰葉スミオ、黄瀬涼太
230みえるひと ◆VxAX.uhVsM :2010/11/08(月) 16:41:18 ID:YmyD1XpC
7話 みえるひと

E-7にある小学校の保健室
そこに緑髪の少年が眠っていた

彼は眠っているがこれは気絶したわけでもない
彼は自分の能力「夢日記」が正常に作動するか
それが気になり眠っているのだ

彼は目を覚ました

「…これは」

『このばしょでのってないひととあえてとてもあんしんしました』

「これは…」
彼は考える乗ってないというのは
殺し合いに乗ってないということだろう
ならば…

「すみませーん誰かいないっすかー?」
男の声が聞こえた、声的には同じ歳だろう
この日記のとうりなら…

「ここだー!きてくれ!」
231みえるひと ◆VxAX.uhVsM :2010/11/08(月) 16:44:31 ID:YmyD1XpC
「えーと…俺は灰葉スミオ君は?」
「俺は黄瀬涼太ッス」

二人は情報、支給品の確認を済ませた
「うん…とりあえず何か動きがあるまでここにいるか…」
「そうっスね」

二人はこの場にいることにした
【一日目/6時32分/E-7小学校保健室】
【黄瀬涼太@黒子のバスケ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:乗らない、黒子っち達を探す
1:しばらくはスミオと保健室待機
[備考]
※ウインターカップ開催前からの参戦です
【灰葉スミオ@enigma【エニグマ】】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品(紙1枚使用)、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:乗らない
1:しばらくは黄瀬と保健室待機
[備考]
※エニグマの存在を知った後からの参戦です
※夢日記に制限はありません
232 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/08(月) 16:47:09 ID:YmyD1XpC
投下終了です。
エニグマの作者とピューと吹くジャガーの作者が
結婚したという噂は本当なのだろうか?
233 ◆ymCx/I3enU :2010/11/10(水) 19:38:47 ID:kAV1VP5O
投下乙です。

投下します。新訳俺オリロワ10話:For the appearance of the loved elder sister(大好きな姉の姿を求めて)
登場:レオーネ、須牙襲禅
234 ◆ymCx/I3enU :2010/11/10(水) 19:40:50 ID:kAV1VP5O
10話:For the appearance of the loved elder sister


紫がかった黒の毛皮を持つ、狼のような頭部の雌獣竜の少女、レオーネは、
姉のリュードを捜しエリアF-4の住宅街を歩いていた。

「お姉ちゃんどこにいるんだろ…」

しかし捜すと言っても広大な会場のどこに姉がいるのか。
空を飛んで捜そうとも思ったが狙い撃ちされる危険がある上に、
余り高く飛び過ぎても首輪が作動するらしいので飛ぶに飛べない。

「殺し合いなんて無理だよ……どうしてこんな……」

一体なぜ、姉と共に平和に暮らしていたはずなのにこのような殺し合いをさせられるのか。
あの香取亮太と名乗った男と、セイファートと名乗った、恐らく自分と姉と同種の雌獣竜は、
何の意図があってこのような殺し合いゲームを自分達にさせるのか。
いくら考えても答えなど出るはずも無く。

「……うっ…うっ……」

いつ襲われるか分からない恐怖、そして見知らぬ土地で独りぼっちという心細さから、
レオーネはついに涙を浮かべる。

「お姉ちゃん、どこぉ…?」
「おーい、そこのお前」
「え…!?」

不意に男の声がレオーネに掛けられる。

「安心しろ。俺はこんな殺し合いをする気はねェよ」

それは青い警官の制服に身を包んだ茶色と白の毛皮の柄の悪そうな狼獣人の男だった。
男――須牙襲禅(すが・しゅうぜん)はレオーネにやや乱暴ながらも安心させるべく話し掛ける。

「あ、あ……だ、誰!?」
「俺か? 俺は須牙襲禅っつーんだ……見ての通り警官だ。
取り敢えず何もしねーからビビんな」
「……」

ビビるなと言われても警官とは思えないようなチンピラのような口調と雰囲気に、
レオーネの警戒感はほとんど薄れなかった。

「……本当に何もしない?」
「しねぇよ」
「…分かった。信じる」

しかし一人でいても孤独なだけなので、思い切ってレオーネは襲禅を信じる事にした。
その選択が正しいのかどうかは分からなかったが。

近くの民家の中に入りレオーネと襲禅は情報交換に入る。
235 ◆ymCx/I3enU :2010/11/10(水) 19:42:21 ID:kAV1VP5O
「私はお姉ちゃんがこの殺し合いにいるの…リュードって言うんだけど、
私の身体を青くしたような感じで」
「そうか。俺ァ…二人いるな。朝倉清幸と一色利香だ。どっちも俺の同僚だな。
朝倉は人間で一色はシェパード犬の獣人だ」
「…私はお姉ちゃんを捜したい。襲禅さん、は? 同僚の人達は捜さなくていいの?」
「ああ…まあ、大丈夫だろ」
「……」

襲禅が進んで同僚二人を捜さないのはそれ程仲が良い訳でも無いためだが、
恐らくそう簡単に死ぬ事は無いとも考えている事が大きい。
信頼しているのかそうでないのか今一つ微妙である。

「支給品の確認に移るか…俺はこいつだ」

襲禅は装備していた短機関銃、IMIウージーをレオーネに見せる。

「私…何かな」

まだ自分の支給品を見ていなかった事を思い出すレオーネ。
急いで自分のデイパックの中を漁る。
すると、赤く塗られた鞘を持った太刀と、癇癪玉が出てきた。
癇癪玉はともかく、太刀の方はかなりの業物のようだ。
説明書に「朱雀麗雅の刀」とあり、どうやら参加者の一人である朱雀麗雅なる人物の物らしい。
レオーネは鞘から刀を抜いてぎらりと光る刀身を見詰める。

「切れ味良さそうじゃねぇか」
「うん……試し切りしたいな、あ、あれで良いか…」

レオーネは朱雀麗雅の刀を携え障子戸に近付き、

ヒュッ!

横に刀を払った。

すると、障子戸は綺麗に二つに切れてしまった。

「すげぇ」
「うん」
「それ、間違っても俺に向けるなよ」
「だが断る」
「な、なにをするきさまー!」


【須牙襲禅    死亡】


「…何て事になりたくねぇから」
「分かった」
「さて、これからどうするか……ここらは…エリアF-4辺りか?
近くに病院があるみてぇだから行ってみるか」
「そうだね…」

レオーネと襲禅は病院へ向かう事にした。
236 ◆ymCx/I3enU :2010/11/10(水) 19:43:28 ID:kAV1VP5O
【一日目/早朝/F-4住宅街】

【レオーネ】
[状態]良好
[装備]朱雀麗雅の刀
[持物]基本支給品一式、癇癪玉(5)
[思考・行動]
 基本:お姉ちゃんを見付ける。殺し合いから脱出したい。
 1:襲禅さんと行動。病院に向かう。
 2:襲われたら…。
[備考]
 ※朝倉清幸、一色利香の情報を得ました。

【須牙襲禅】
[状態]良好
[装備]IMIウージー(32/32)
[持物]基本支給品一式、IMIウージーマガジン(5)
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る気は無い。何とかして脱出したい。
 1:レオーネと行動。病院へ向かう。
 2:朝倉清幸、一色利香と合流?
[備考]
 ※リュードの情報を得ました。


----
≪支給品紹介≫
【朱雀麗雅の刀】
レオーネに支給。
赤髪の女剣士朱雀麗雅が愛用する太刀。赤く塗られた鞘を持つ。
名刀匠の業物で、切れ味、耐久性は一級品。

【癇癪玉】
レオーネに5個セットで支給。
投げ付けると破裂する小さな火薬玉。玩具。
驚かせたりするのに使える?

【IMIウージー】
須牙襲禅にマガジン5個とセットで支給。
1951年に開発された堅牢な短機関銃。部品の多くがプレス加工を多用し生産性が高く、
分解・整備が容易なよう設計されている。金属製の折り畳みストック付き。
オールスチール製で重い(約3.8s)ので「文鎮」とも呼ばれる(笑)
237 ◆ymCx/I3enU :2010/11/10(水) 19:57:45 ID:kAV1VP5O
≪キャラ紹介≫
【名前】レオーネ
【性別】女
【年齢】18
【職業】野生の獣竜
【身体的特徴】紫がかった黒と赤の毛皮を持った直立二足歩行の獣竜。
 狼のような頭部を持つ。身長は175pと比較的長身。よく引き締まった魅力的な身体付き。
 姉より胸が大きい
【性格】心優しい、臆病
【趣味】食べる事、姉と過ごす事
【特技】翼を使ってある程度飛行出来る、姉に教わった格闘術
【経歴】幼少時にある事件で両親を失い以来姉と二人で生きてきた。
【好きなもの・こと】姉(リュード)、生肉
【苦手なもの・こと】蛇
【特殊技能の有無】生命力は強い
【備考】姉よりナイスバディで可愛らしい。最近姉に性の手ほどきをされてるとか

【名前】須牙襲禅(すが・しゅうぜん)
【性別】男
【年齢】28
【職業】警察官
【身体的特徴】茶色と白の狼獣人。引き締まった身体付き、鋭い目付き。
 青い警官の制服を少し着崩した状態で着用
【性格】ワル
【趣味】射撃場通い
【特技】射撃の腕前がピカイチ。ある程度剣も扱え、格闘技にも通じる
【経歴】中学、高校と札付きの不良だった
【好きなもの・こと】ラーメン、銃
【苦手なもの・こと】野菜、銃規制推進者
【特殊技能の有無】銃に非常に詳しい
【備考】ガンマニアでもある。朝倉清幸と一色利香は同じ警察署の同僚。
 被疑者に対する暴行、押収品の横領など問題が多いが検挙率が高く、捕えた犯人の
 再犯率がダントツで低いなど、警官としては優秀なようだ。そのためか免職されずに済んでいる
----
238 ◆ymCx/I3enU :2010/11/10(水) 20:04:26 ID:kAV1VP5O
投下終了です。
239 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 21:26:25 ID:6OOVnbqI
お久しぶりです。
三か月ぶりにお気に入りキャラロワを更新します
240 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 21:28:00 ID:6OOVnbqI
「殺しあえ、か……」

 闇に包まれた森林の中、レガート・ブルーサマーズはポツリと短く言葉を零した。
 普段通りの白コートに、頭部を飾る鮮やかな青髪。その右手には、銃身の上下に刃の備わった特異な型をした拳銃が握られている。

「つまらないな……こんな勝敗の決定付けられたゲーム、楽しむ余地すらないよ」

 レガートは動こうとしない。
 彼は兵藤が現れた教室で既に主の存在に気が付いていた。
 気が付いたからこそ、行動をとろうとしない。
 彼は知っているからだ。
 その主の力が前に人間の勝利などあり得ないと。
 たった一度の『解放』で、この場にある何十の命は一瞬で終焉を迎えると。
 その『力』が側に最も長い時間身を置いていた彼だからこそ分かる、絶対。
 成程それなりに腕の立ちそうな者もあの場にも居た。ともすればGUNG-HO-GUNSに並び立つ者もいただろう。
 だが、それだけだ。GUNG-HO-GUNSに並び立つ者が幾数幾万集まろうと話にすらならない。
 人間を超越した魔人であろうと、真なる人外には決して届きえない
 所詮はその程度なのだ。
 あの方を打ち倒すなど万が一つにも有り得ず、ゲームの結果は目に見えていた。
 参加者は全滅し、この殺し合いを開催した男も殺される。
 あの方は、このような首輪で制御できる存在ではない。
 唯一、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの存在が盤上に変化を与える可能性を持つが、それも彼の持つ高尚で傲慢な信念により果たす事はできないだろう。
 そうでなくとも、あの方は融合に次ぐ融合を果たし、まさに絶対の存在となったのだ。
 たった一人の命すら切り捨てる事のできない夢見る聖者には、あの方を止める事など出来る筈がない。
 加えてあのお方に、こんな殺し合いに興じている暇などなく、ともすれば一瞬後には殺し合いは終わっている。
 だから、ツマラナイ。
 忠誠を見せる事すら出来やしない。
 この場にあのお方が居なければ、ならば進んで戦いに馳せ参じただろう。
 GUNG-HO-GUNSに並び立つ者を、この殺し合いの開催者を、ヴァッシュ・ザ・スタンピードを、
 この身一つで殺し尽くし、その生首で築いた丘を土産にあの方の元へ舞い戻ろう。
 これが僕の忠誠です、と。
 そして終わりの終わりが終わった後に、ゆっくりとこの首を切り落としたかった。
 人類の誰もが居なくなった世界で、最後の人間として、あの方の眼前で死なせて欲しかった。
 あの方は死に目を見せる事を許してもらいたかった。
 だが、それも無理だ。
 自分は此処で殺される。その他の参加者と同様に、殺されるのだろう。
 それもそうだ。
 あのような輩に連れ去られるような愚者を生かしておく訳がない。

「ああ、せめて最後はナイブズ様の手で……」

 それはレガートが思った最後の我儘であった。
 本来ならば最後のあの場で見せ付けたかった忠誠。
 だが忠誠すら示せないのならば、忠誠を示す機会すら与えられないのなら、せめて。
 せめて、ナイブズの手を煩わせる事になっても、ナイブズに滅殺されたい。
 それが彼の最後の望みであり、最後の我儘であっ。
 彼は立ち尽くす。
 殺し合いの最中、警戒もせずに立ち尽くす。
 まるで撃って下さいといわんばかりに堂々と、彼は最後の時を待つ。
 そして、

 
 BANG!!


 爆音と共に飛来した銃弾を、レガートは一歩右側に歩き、回避した。
241 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 21:29:03 ID:6OOVnbqI
 いや、わざわざ回避することもなかったか、と着弾と共に思考するレガート。
 確かに着弾点からするに、弾丸がレガートへ命中する事はなかっただろう。
 おそらくコレは威嚇。命中を目的としたものではないようだ。
 はあ、と溜息を一つ吐きレガートは、銃弾の飛んできた方へと面倒気に顔を向ける。
 どうやら僅かな『生』の時すら捨てたがる愚か者が、近くに居るらしい。
 あの方に殺されるまで、殺される訳にはいかないのだ。
 暇つぶしに相手してやろうと、レガートは応戦の構えを取る。
 とはいえ、立ち尽くしていた先までの姿勢と何かが変わった訳でもないのだが。
 ともかくレガートは、右手に持った拳銃をバックへと仕舞い、暗闇へ虚無に満ちた瞳を送る。

「こんばんわ、ヒューマン」

 勝負はほんの一瞬であった。
 笑顔と共に仰々しくお辞儀をしてきた襲撃者へと一足飛びに接近し、その胴体……鳩尾部へと右の手刀を奔らせる。
 ただの手刀。されどレガートの力で放たれた手刀は名刀のそれと大差なく、腸(はたわた)と共にその胴体を易々と貫通する。
 ゴフ、と深紅の血液を口の端から零しながら倒れる襲撃者。
 だが狂信者が願望成就を邪魔した罪はあまりに重い。地面に着く寸前の襲撃者に、レガートの駄目押しの追撃がぶちこまれる。
 レガートが選択した一撃は右の後ろ回し蹴り。
 血にまみれた右手を引き抜く勢いを利用し、身体を回転。
 左の軸足で更に回転の勢いを増加させ、右足を襲撃者の顔面に叩き込む。
 襲撃者の首が、達磨落としの台座が如く華麗にスライドし、吹き飛んだ。
 刹那に行われた二撃は共に必殺。一撃は胴を貫き、一撃は頭と胴体とをちぎり離した。
 その力は馬鹿げているの一言であった。

「こんばんわ、ミスター。そしておやすみ」

 だが、いまだ狂信者が鬱憤は晴れず。
 コロコロと転がる生首へと近付くと、レガートは土と血塗れのそれを踏み潰した。
 ベチャリという音と一緒に、生首だった物体は赤と黄色の何かを辺りにぶちまけて、地面へとへばりつく。
 地面と一体化した生首を見てレガートもようやく気が晴れたのだろう、一つの溜息と共に足をどけた。

「救い難いね、残り少ない最期の時も有意義に使えないとは」

 それきりレガートはまた空を見上げる。
 待ち焦れるは最期の瞬間。
 想い続けた主に求める最後のお願い。
 しかしその願いが叶えられる事はなく、代わりとして―――

「それでもってお早うだ、ヒューマン。素晴らしい子守唄をありがとう」

 ―――悪魔の囁きが紡がれた。
 言葉のした方へ振り向くと、そこには確かに胴を貫き、首を吹き飛ばした筈の男が、無傷の状態で立っていた。
 レガートの眼が見開かれ、この会場に来て初めて、感情らしい感情がその双眸を染める。

「これはそのお礼だ」 

 そして、驚愕に動きを忘れたその身体に拳がめり込んだ。
 レガートが一撃と同等、それ以上の力を以て振り抜かれた右手は、レガートの身体を宙へ舞い散らすに充分すぎた。
 重力から強制的に解放された痩躯が、面白いように空を飛ぶ。
 遊泳の時間は凡そ五秒ほど。その間にレガートは十五、六メートルほど空を進み、地面へと背中から墜落した。

「な、に……?」

 衝撃に歪む視界。
 背中と腹部を支配する鈍痛に、横隔膜が本来の役割を忘れる。
 息を吸い込む事ができず、だがレガートは心底からの疑問を口にする。
242 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 21:30:59 ID:6OOVnbqI
 確実に殺害した筈の敵、。
 腹をぶち抜かれ、首をもがれ、それで尚生きているなど人間ではない。それこそ将に化け物が所業。
 この敵は何者なのだと、本能が答えを求める。
 この疑問の答えは自分が行く先に必要不可欠なものだと、レガートは何よりも先に察知していた。
 この男なら―――この男なら、相応しいのではないか?
 我が忠誠の強さを計るに値する、ともすればヴァッシュ・ザ・スタンピードと比肩しうる『力』を、眼前の何かは有しているのでは?
 もしかしたら念願を叶える事ができるのではないか?

「君、は」
「自己紹介が必要か、ヒューマン? 我が名はアーカード、吸血鬼―――不死の化け物だ」
「不、死?」
「そう、不死だ。何千何万回と殺されようと死ぬことのない、正真正銘の化け物だ。さて、そんな化け物と相対したお前はなんだ? 狗か、人間か、それとも化け物か?」

 返答はない。
 レガートは呆けを以て人外が言葉に答えを返し、呆然とその存在を見つめていた。
 その反応に相対する男―――アーカードの表情が変化していく。
 弧を描いていた唇は徐々に平らになり、遂には逆側へ弧を描く。
 喜びに垂れていた目尻は怒りにつり上がっていく。
 表情が、嬉々としたものから憤怒に満ち満ちたものへと歪んでいく。

「そうか、立ち上がる事もできないか……狗にも劣る畜生めが」

 期待の大きさの分、失望も大きく。
 力無く跪くレガートへとアーカードは侮蔑の視線を送る。
 吸血鬼の肉体を腕力一つで貫き、ちぎり飛ばす人間。
 あのアンデルセンにすら届くやも知れぬ人間―――だが、蓋を開けてみれば狗に及ばぬ存在であった。
 これを失望と呼ばぬなら何と呼ぶのか。
 アーカードは憤怒と共に殺意を剥き出しにして、レガートへと銃口を掲げる。
 その銃は、レガートも良く知る人物が愛用している大型のリヴォルヴァー。
 何十年もの間に何万、何十万と弾丸を放ち、だがどんな標的であっても殺害する事のなかった拳銃。
 それが、吸血鬼が右手に握られていた。
 そして、吸血鬼は一遍の躊躇いもなく、引き金を引く。
 矛先が敵を貫く為、重い轟音を纏いながら弾丸が射出された。

「……ほう」

 感嘆の呟きを零す吸血鬼。
 射出された弾丸は標的を食い破る事なく、虚空へと消えていった。
 寸前まで跪いていたレガートは、何時の間にかアーカードの眼前まで迫り、立ち尽くしていた。
 その表情は、歓喜に満ちている。

「はは………は、は、はははっははっははっははははははははははっははははははははははははははははははははっははははははははは! 最、高、だ!! 君のような存在が! 僕の忠誠を示す為に存在するかのような化け物が! この世界にいたなんて!!」

 そして、押さえ切れぬ歓喜は言葉となって吐かれた。
 口から血の混じった泡を飛ばしながら、興奮に任せて言葉を吐くレガート。
 その言葉と同時にレガートの四肢がかき消え、アーカードの顔面が、右腕が、左腕が、右足が、左足が、その全身がグシャグシャにへし折れながら跳ね上がる。
 それは知覚すら出来ない速度で放たれたレガートが連撃。
 一瞬に放たれた十数発の蹴撃、拳撃に吸血鬼の身体が宙に舞う。
 その身体へとレガートは弾丸を撃ち込む。
 デイバックに締まった筈の拳銃と、先の連撃の隙に吸血鬼から奪ったリヴォルヴァーを掲げて、容赦なしに引き金を引きまくる。
 音速で走る鉛弾が吸血鬼に注がれていき、両の拳銃が弾丸を無くすと同時に、吸血鬼は地に堕ちる。
 夥しい量の血液がその全身から流出し、地面にどす黒い水溜まりを形成していった。

243 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 21:34:05 ID:6OOVnbqI
「ク……クク、ハハハハハハハハ。前言を撤回しよう。貴様は人間だ。どうしようもない程に狂った、どうしようもない程に狂いきった―――人間だ」
「それがどうした化け物。まだ終わりじゃないんだろう? まだまだ見せてくれるんだろう? 不死者の、化け物の戦い方を」

 血だまりの中で笑う吸血鬼に、狂信者は求める。
 自分の忠誠に見合った闘争を。
 ただ、それだけの闘争を。

「そうだ、見せてやろうヒューマン。化け物の、夜に生きるものの戦い方を」
「簡単に死なないでくれよ、不死者……この忠誠に見合うだけの『力』を、僕に見せてくれ!」

 吸血鬼も求める。
 この不死の身体を粉砕してくれる闘争を。
 ただ、それだけの闘争を。

 同時に駆け出す両者。
 レガートは、リヴォルヴァーをデイバックへと押し込み、もう片方の拳銃を操りながら前へ。
 アーカードは、右腕を限界まで引き絞られた弓矢のように構えないがら、前へ。
 数字にして凡そ二十メートル離れていた距離。
 たたそれだけの距離など二人の人外にとっては存在しないと同等で、瞬きの間に二人は互いの射程圏に身を置いていた。


「オオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 雄々しく咆哮するはレガート・ブルーサマーズ。
 拳銃に仕組まれた刃を操り、眼前が敵を切り刻まんと腕をふるう。
 鋏のように稼動し、銃身を挟むように何度も何度も開閉を繰り返す仕込み刃。
 そのトリッキーな稼動に高速で振るわれるレガートの手腕が加わり、刃は、ともすれば幻想的なまでに複雑な軌道を描いてアーカードへ迫る。

「良い動きだ、ヒューマン。―――だが、我が『第三の目』を奪うには少しばかり足りんなあ」

 仕込み刃は、アーカードの表皮に幾数もの切り傷を形成する。
 しかし、精々その程度。
 幾ら振るえどその刃が急所を捉える事はなく、薄皮を傷付けるに終わっている。
 レガートの頬に流れる一筋の汗。
 届かない刃を全力で振るい続けながら、レガートは僅かな焦燥と膨大な歓喜との間で思考する。
 完全に見切られている、と。
 その判断に行き着いたと同時に、レガートは攻め方を変化させた。
 瞬発力の限りに地面を蹴り抜き、全力の高速移動を以てアーカードの後方に回り込む。
 遭遇時には反応すらされなかったスピード。
 その速度にレガートは起死回生を賭けた。



 が、
 それすらも吸血鬼にはもはや通用せず。



「おお、素晴らしいスピードだ」

 回り込むと同時に放たれた左のハイキックは、ガシリと、アーカードの左手により受け止められた。
 交差する視線。アーカードの瞳からは愉悦と余裕が見て取れる。

「だが、それはもう見飽きた」

 左足を拘束されたレガートに、返しの右拳を避ける事は不可能であった。
 型も何もなく振り抜かれた拳がレガートの顔面にめり込み、そして本日二度目の空中遊泳。
 グルグルと独楽のように物凄い勢いで回転しながら、叩き付けられる。

244 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 21:34:54 ID:6OOVnbqI
「あッ……ガっ……!!」

 首から上が吹き飛んだと錯覚するような衝撃であった。
 その未知の衝撃から来る痛みに、レガートは動きを強制的に止められた。
 あの魔人が単純な痛みに悶絶して動きを止める……それはレガートを知る者であれば、レガートの狂気を知る者であれば、驚愕せずにはいられない出来事。
 銃弾を延髄に撃ち込まれ、それでも尚反撃に移る化け物がレガート・ブルーサマーズだ。
 そのレガートを拳一つで動きを止めたアーカード。
 これこそがアーカードの持つ絶対的力。
 人間を紙切れのように引きちぎる力。
 それが吸血鬼を最強たらしめる、単純にして脅威の力。
 その力が、レガート・ブルーサマーズに振るわれたのだ。

「どうした? この程度で悶絶していては、私を殺すことなど未来永劫不可能だぞ?」

 吸血鬼の手は止まらない。
 悶絶するレガートの襟元を掴み上げ、その顔面や腹部へと執拗に拳を飛ばす。
 その度にレガートの口から血が飛び散り、身体が跳ね上がる。

「……さ、い、こう、だ……!」

 レガートは笑っていた。
 アーカードが剛腕に殴られ続け、頭から口から鼻から顔から出血しながら、それでも笑っていた。
 そしてレガートが動く。
 ブズリと音をたて、アーカードの胴体へと突き刺さるレガートの右腕。
 殴られながらも放った手刀がアーカードの腹部に二度目の貫通傷を創る。
 再び腹に風穴を空けられたアーカードは動きを止め、面白そうにレガートを眺める。

「そうでなくてはな……人間とは、そうでなくてはいけない! どんな化け物が相手であろうと! どんな絶望的な状況であろうと! 諦めなどに、絶望などに、死などに逃げ込むな! 闘え! それこそが唯一化け物に届きうる牙となる!」

 アーカードも同様に笑っていた。
 笑いながら、驚喜に破顔しながら、至る所から滝のように血を流しているレガートを、投げ捨てる。
 レガートは土埃に塗れながら地を転がり、立ち上がる。
 フラリと、僅かに身体を傾けながら、立つ。
 その儚げで今にも倒れそうな姿は、まるで風に翻弄される雑草のよう。
 ただ、その瞳に映る狂気は一分の陰りもない。
 一度、二度と引かれる引き金。
 その胴体にめり込む弾丸。
 ダメージは与えられど、その命には届かない。与えた僅かなダメージも、瞬きの間に回復する。
 完全な不死身が、そこにはあった。

「あ、あ……君のような存在が……あったなんて……この、殺し合いを……開、いたあの老人に、僕は感謝すら覚える……!」

 不死者を前に狂信者は笑う。
 鮮血にまみれた身体で、それでも楽しげに。

「そうか、人間。お前はどうしようもなく狂っているな。だが、それで良い。それでこそ人間だ!」

 狂信者を前に不死者は笑う。
 傷一つない身体で、心底から楽しげに。

「僕の、忠誠の……糧になれ、吸血鬼」
「この心臓を貫いてみせろ、人間!」

 地を蹴るは狂信者。
 右手の貫手を武器として、全力でその懐へと踏み込んだ。
 両者の間にあった僅かな距離がみるみるうちに縮まっていく。
245 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 21:36:11 ID:6OOVnbqI
 そして―――、




「おいおいおい、どうなってんだコイツは! ようやくパーティーも終わったかと思えば、最低最悪の二次会に突入かよ。嫌になるぜ、オイ。なぁ、アンタ達もそう思うだろ」




 その男が、現れた。
 舞台に立つ役者のようにオーバーな挙動で天を仰ぎながら、男は暗闇の中から歩いてくる。
 その動作はまるで二人の注目を集めるかのように。
 何処までも仰々しく飄々としたものが、男の振る舞いから感じ取れた。

「おっと、お楽しみの真っ最中だったか。こりゃ失礼、謝るよお二人さん。俺の事は気にしないでじゃんじゃんやっちゃってくれ。ホラホラ、遠慮するなよ」

 ズボン一丁に赤コートを纏っただけという、時代の遥か先をいく奇抜なファッション。
 鮮やかな銀髪と青色の瞳、背中には一振りの巨刀。
 人外達の前に舞い降りた男は、寸分のおくびすら面に出さずにふざけた調子で口を回す。

「どうした? 良い感じに盛り上がってたとこなんだろ? 気にすんなよ、な―――」



 ―――ズブリ、



 狂人達のお楽しみを邪魔した罪は、あまりに重かった。
 何時の間にやら背後に回り込んでいた狂人達が、ピタリと息の合った動作で同時に手刀を振り抜く。
 レガートは右から、アーカードは左から。男の体内で腕を交差させあって、その身体を貫通させる。
 軽口を吐き続けていたその口から赤黒の液体が溢れ出た。

「「邪魔だ」」

 言い捨てると同時に男の全身から力が抜け、空気の抜けた風船のように倒れ込んだ。
 胴体に二つの風穴を空けた男は、そのままピクリとも動かず風穴から血を流すだけであった。
 
「……人間」
「何だ、吸血鬼」

 そして二人の狂人は、物言わぬ屍と化した男を見下ろしたままどちらとも無く口を開く。
 彼等を包み込んでいた筈の狂気の熱は、何時の間にやら消えていた。

「興がそがれた」
「……確かに死闘を行うような空気ではないね」

 遊んでいた玩具を取り上げられた子供のような表情で、狂人達は言葉を交わす。
 最強にして最凶の人間は思わず溜め息を零し、最強にして最凶の人外は小さく笑いを零す。

「ならば、私は待つとしようか」
「何をだ」
「貴様と再び合間見える時をだ」

246 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 21:38:10 ID:6OOVnbqI
 吸血鬼の言葉に、魔人も口を喜びに歪めた。
 頭からダラダラと血を流しながら、全身を血に染めながら、笑う。

「レガート、それがお前を殺す者の名前だ」
「我が名はアーカード、その挑戦を楽しみにしていよう」

 そうして二人の狂人は背を向けあい、死闘の場を後にする。
 一歩、一歩と離れていきながらも、胸中を狂喜と興奮に詰まらせながら。
 まだ見ぬ未来に、来るべき闘争の時に心踊らせて、二人は一旦の離別を選択した。
 そして互いの姿が生い茂る木々に隠れ見えなくなった時、レガートが膝を折って倒れ伏す。
 限界だったのだ。
 生身で吸血鬼の圧倒的暴力を食らい続け、既にレガートの身体は限界を突破していた。
 単分子鎖ナノ鋼糸も没収された今、神経レベルでの超速治療を行う事もできない。
 だからこそ、倒れてしまう。
 全身を包む鈍痛と激痛に意識を手放した。

(……ク、クク……良いよ、此処は……僕の忠誠に、見合う存在が、二人も……いるなんて……)

 ただ意識を手放す寸前にあっても、レガートの顔に張り付いた笑みは陰る事がない。
 ヴァッシュ・ザ・スタンピード。
 アーカード。
 戦うに値する人間が二人に増えたのだ。
 身体をどれ程の痛みが支配していても、その喜びを消す事だけは出来ない。

(……ナイ、ブズ様……願わく、ば……僕に、チャンスを…………)

 深淵に意識を沈めていくレガート。
 その表情は最後まで笑顔であった。

【一日目/深夜/A-3・森林】
【レガート・ブルーサマーズ@トライガン・マキシマム】
[状態]疲労(大)、全身にダメージ(大)、気絶中
[装備]レガートのワイヤー@トライガン・マキシマム、レガートの拳銃@トライガン・マキシマム
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0〜2
[思考]
1:自分の忠誠に値する敵と戦いたい
2:アーカードと戦う。その為に装備を整えたい
[備考]
※原作12巻・ビースト殺害の直後から参戦しています

【一日目/深夜/A-3・森林】
【アーカード@ヘルシング】
[状態]疲労(小)
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0〜2
[思考]
1:闘争を楽しむ。
2:ロビンに期待。レガートにもの凄く期待
[備考]
※制限の存在に気が付きました


247 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 22:01:39 ID:6OOVnbqI
 ◇



 レガートが倒れ伏す地点より、凡そ十数メートル程の所に一つの死体が転がっていた。
 腹部から夥しい量の血を流し、地面を染め上げている男。
 それは狂人達の死闘に割って入った者の成れの果て。
 もう少し状況を理解していれば、男もこのような目に合わずにすんだであろう。
 心底から『男も』そう思っていた。

「……物語のスタートにしては少々ハードなもんだぜ」

 何処からか声が聞こえたかと思いきや、ピクリとと動き出すものがあった。
 それは既に死んだ筈のもの。
 腹に大きな穴を開け死亡したと思われていた男が、まるで何事もなかったかのように立ち上がった。

 種を明かせば何てことはない。

 男もまた人外の域に存在する者なのだ。
 悪魔と人間の間にできた子ども。ようするに悪魔と人間のハーフ、それが男だ。
 名はダンテ。何でも屋・『Devil May Cry』の店主、凄腕の悪魔狩りにして半魔半人の人外である。

「くそ、やってくれたな。せっかくの一張羅がパーだ」

 身に纏った赤コートの裾を摘まんで愚痴を零すダンテ。
 服よりもまず自分の身体を気に掛けろとも思うが、彼にとっては身体よりも服の方が重要らしい。

「……殺し合い、ね」

 マントに空いた穴を眺めたり、手を通してみたりと、数分ばかり時間を無駄にしたところで、ダンテはようやく面を上げる。
 その脳裏に浮かぶは、この風穴を作った二人の人外。
 多少の油断があったとはいえダンテの後ろを易々と取り、常人であれば致命傷となりうる傷を刻んだ人外達。
 ダンテであっても警戒に値する化け物達であった。

「ハッ、忙しくなりそうだ」

 あれだけの存在がこの会場にどれだけいるのか、ダンテには分からない。
 だが、決意はする。
 何があろうと魂の思うがままに行動しようと、堅く決意する。
 偉大なる父から受け継いだ高貴なる魂の導くままに進もうと、決意する。
 そして、ダンテは前に進もうと足を一歩出す。

「お?」

 だがしかし、此処で彼にとっても予想外の出来事が起きる。
 前に進もうとする意志に反して、身体がパタリと横に倒れたのだ。
 それは制限が影響しての事だった。
 本来の彼ならば腹に穴が空こうと、脳天を銃で撃ち貫かれようと行動に支障はでない。
 その馬鹿げた耐久力と治癒力が、まさに半魔半人を象徴していると云っても過言ではない。
 悪魔と人間のハーフは伊達ではないのだ。
 だがしかし、この殺し合いの場ではそう上手く事は進まない。
 参加者全員に掛けられている『制限』が、彼の耐久力と治癒力を著しく低下させているのだ。
248 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/11(木) 22:03:49 ID:6OOVnbqI
「……とりあえず休憩だな」

 動かない身体に見切りを付けて、ダンテは大人しく目を閉じる。
 いつも通りとまではいかないが、傷の治癒はされている。
 一、二時間も休めれば問題はない筈だ。
 そう考え、ダンテは休息に全霊をかけることにした。

 ―――こうして様々な受難の末にダンテのバトルロワイアルは開始された。


【一日目/深夜/A-3・森林】
【ダンテ@Devil May Cry】
[状態]腹部に貫通傷(治癒中)、気絶中
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
0:気絶中
1:殺し合いを止める。ひとまずは他の参加者と会いたい
2:傷が治るまで休息をとる
3:赤コートの大男(アーカード)と白コートの男(レガート)を警戒
[備考]
※制限の存在に気が付きました
※Devil May Cry3終了直後から参戦しています




これにて投下終了です。
タイトルは「人類最強VS吸血鬼最強 〜観客はお馴染みのネタに命を賭ける〜」です。


それと恒例の参加者変更を。
ロブ・ルッチ@ONE PIECEを除外。
以下の十三名を追加します。

【とある魔術の禁書目録】 7/7
○上条当麻/○一方通行/○浜面仕上/○御坂美琴/○滝壺理后/○麦野沈利/○土御門元春
【ガンダムシリーズ】 6/6
○アムロ・レイ/○カミーユ・ビダン/○シャア・アズナブル/○キラ・ヤマト/○シン・アスカ/○ラウ・ル・クルーゼ

取り敢えずこれでもう参加者変更はしないつもりです……うん、たぶん。
249創る名無しに見る名無し:2010/11/12(金) 00:31:21 ID:X4p3KET1
投下乙です!
なんつー強さだ……こいつらヤバすぎるww
250創る名無しに見る名無し:2010/11/12(金) 13:04:21 ID:aihVHPiL
どのキャラにも愛を感じるSSでした、投下乙!
251創る名無しに見る名無し:2010/11/12(金) 16:31:58 ID:T+Loty5m
投下乙です!
なんという一話からクライマックス!
252 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/13(土) 07:24:33 ID:VQkBPZC7
>>For the appearance of the loved elder sister
一瞬本当に死んだかと思ったww
>>人類最強VS吸血鬼最強 〜観客はお馴染みのネタに命を賭ける〜
強さが半端じゃない…これは他のキャラで勝てるの?

では久々投下
8話 アゲハボックス
登場人物夜科アゲハ、黒神めだか
253アゲハボックス ◆VxAX.uhVsM :2010/11/13(土) 07:25:13 ID:VQkBPZC7
8話 アゲハボックス

「くそ…天城弥勒を止めようとしてたはずだよな…」
黒いツンツン髪の学生に見える男は
PSYという能力に目覚めた男、夜科アゲハだ

彼はWISEという集団のボス天城弥勒と対峙していたところに連れてこられたのだ
「雨宮とヒリューを探して早く帰らないと…」
そう言っていたところに

「少しいいか?そこの者」
声を掛けられてアゲハは振り向く
目の前には美人、それだけでは足りないような女が立っていた
女は俺に問いてくる

「人吉善吉、阿久根高貴、喜界島もがな、この3人の中で
会った人間はいないか?」
とりあえず俺は答える
「いや、残念ながらあんたが初めてだよ」

ちなみにこれは嘘ではない、本当のことである

「ふむ、残念だおっと自己紹介がまだだったな
私は黒神めだか、箱庭学園の生徒会長だ」
「俺は夜科アゲハ、白瀧高校の1年だ」
ちなみにその後情報交換しあい
「よし、じゃあ行こうか、めだかさん」
「了解した、頼むぞ夜科同級生」

二人はその場から離れて近くにあるスーパーに向かって行った
【一日目/6時42分/F-4病院】
【黒神めだか@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:生徒会長として主催者(トガシ)を止める
1:善吉、阿久根書記、喜界島会計と合流したい
2:しばらくは夜科アゲハと行動
[備考]
※庶務戦前後からの参戦です
※「完成」は規制されています
【夜科アゲハ@PSYREN】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:主催者の打倒
1:雨宮、ヒリューとの合流
2:しばらくは黒神と行動
[備考]
※天城弥勒との話し合い中からの参戦です
※PSYは規制されているので多少弱くなっています
254 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/13(土) 07:26:39 ID:VQkBPZC7
投下終了です。
病み上がりだったので文が異常に短い
255 ◆ymCx/I3enU :2010/11/13(土) 12:42:11 ID:PrOhBXDo
投下乙です。

>>人類最強VS吸血鬼最強 〜観客はお馴染みのネタに命を賭ける〜
お久しぶりですね、そして何だこの超絶な戦いはw
ダンテのキャラが好きになった

>>アゲハボックス
めだかは好きだ(キャラデザ的な意味で)

投下します。新訳俺オリロワ11話 HENTAIは褒め言葉
登場:戸高綾瀬、香瀧宏叔
256HENTAIは褒め言葉 ◆ymCx/I3enU :2010/11/13(土) 12:43:56 ID:PrOhBXDo
11話:HENTAIは褒め言葉


茶色の艶やかな長髪を持つ、年齢の割にまだ少女とも取れる
背丈と顔立ちの女性、戸高綾瀬(とだか・あやせ)はエリアC-2市街地の道路を歩いていた。
右手には支給品の一つである青竜刀が抜き身の状態で装備されている。

首にはめられた首輪を左手の指でなぞる。
冷たい感触が指先から綾瀬の脳へと伝えられた。

「脱出するにもこの首輪を何とかしないと……」

綾瀬は殺し合いに乗るつもりなど無い。
この殺し合いには大学の友人も数人呼ばれている他、
自分の趣味が元で知り合ったとある少年も呼ばれている。
彼らを殺すなど、いや、それ以前に殺人に手を染める気にはなれなかった。
精密機器工場で働く父親の影響で綾瀬は精密機器にやたら詳しくなっていた。
下手に外そうとしたり、逃げようとしたりすれば爆発すると言う、
首にはめられた黒い首輪も、内部構造さえ分かれば或いは、解除も出来るかもしれないと、
綾瀬は思っていた。

「だけど…内部構造をどうやって……ん?」

前方十数メートル先に人影を発見し、綾瀬は即座に近くに停めてあった車の陰に隠れる。

「……あれは」

その人影の様子を窺うにつれ、それが自分が知る人物である事が分かった。
綾瀬は車の陰から飛び出し、明るい表情を浮かべ、
まだ綾瀬に気付いていない、灰色のブレザーを着た小柄の狐獣人の少年に向け
声を掛けた。

「宏叔君!」
「!」

狐の少年――香瀧宏叔(こうたき・ひろとし)は突然聞こえた女性の声に驚き、
声のした方へ振り向く。
そして、その女性が自分も良く知る人物だと分かると途端に安堵の表情を浮かべた。

「綾瀬さん…」
「ここで会えるとは思わなかったわ……宏叔君、宏叔君は殺し合いは…」
「してません! してませんよ! 出来る訳無いじゃないですか…」
「そうだよね…私もよ」

互いに殺し合いに乗っていない事を確認する綾瀬と宏叔。

「ここで立ち話も何だから適当な建物に入ろうか…」
「そうですね」

257HENTAIは褒め言葉 ◆ymCx/I3enU :2010/11/13(土) 12:45:24 ID:PrOhBXDo
宏叔少年と綾瀬の出会いは、とある廃墟のラブホテルでの事だった。
遭遇時、二人は全裸だった。
宏叔は尻に馬のナニを模した玩具を挿し込んだまま、
綾瀬は内部で振動する玩具をあの部分に挿し込んだままだった。
そう、二人は同じ趣味を持っていた。

「廃墟で全裸になりいやらしい事をする」という趣味。

そこから二人が、それまで全く互いの事を知らなかったと言うのに趣味が同じという事で、
どんどん親密になっていき、ついには身体を重ね蜜月を交わすまでに至った。
単なる趣味では無くかなり特異な趣味だった事も要因の一つだろう。

それはさておき、エリアC-2市街地の一角にある、
家具販売店の奥、ベッドコーナーで二人は情報を交換していた。

「…私の支給品はこの青竜刀と…この…ファイアクリスタル3個」

綾瀬が自分のデイパックから取り出して宏叔に見せたのは、
テニスボール程の大きさの赤い水晶玉。
三つの内一つを宏叔は手に持たせてもらう。すると毛皮に覆われた手の平から、
温かい感触が伝わってきた。
水晶玉そのものが何らかの力によって熱を帯びているようだ。

「投げ付けると炎が巻き起こるって説明書には書いてあったんだけど…。
火炎瓶みたいなものかなぁ」
「多分、そうだと思いますよ。どうも、タダの玩具とも思えませんし」
「一つ、宏叔君にあげるよ」
「あ、ありがとうございます」

宏叔はファイアクリスタルを一個、綾瀬から譲り受けた。

「宏叔君は……その銃?」
「はい…予備のマガジンも入ってました」

綾瀬が指差す、宏叔が会った時から装備している銃器。
木製のストックとドラムマガジンを持ったそれは、トンプソンM1921。
.45ACP弾を使用する短機関銃、サブマシンガンであった。
当たりの部類に入る支給品だが小柄な宏叔にとっては重く取り回し辛い。
しかし使いこなせれば強力なはずなので、やや無理しつつ宏叔はM1921を装備する。

協議の結果、二人の行動方針は、互いの知り合いを捜しつつ、
首輪のサンプルを入手し、首輪の調査を行う事を目指す、というものに決定した。

「みんな無事だと良いんだけど…」
「そうだね…所で宏叔君」
「何ですか?」

「折角だし一発ヤろ♪」

その後しばらく、家具販売店の奥からは若い女性と少年の喘ぎ声が響いた。
外に漏れなかった事が幸いだっただろうか。
258HENTAIは褒め言葉 ◆ymCx/I3enU :2010/11/13(土) 12:46:46 ID:PrOhBXDo
【一日目/早朝/C-2市街地家具販売店】

【戸高綾瀬】
[状態]全裸、快楽、香瀧宏叔と結合中
[装備]青竜刀
[持物]基本支給品一式、ファイアクリスタル(2)
[思考・行動]
 基本:首輪の内部構造の調査及び解除。友人達を捜す。
 1:宏叔君のおっきいおっきいー!!
 2:首輪のサンプルをどうやって入手するか…。
[備考]
 ※石川昭武、平崎吉治、立沢義の情報を得ました。

【香瀧宏叔】
[状態]全裸、快楽、戸高綾瀬と結合中
[装備]トンプソンM1921(50/50)
[持物]基本支給品一式、トンプソンM1921ドラムマガジン(5)、ファイアクリスタル
[思考・行動]
 基本:死にたくない。友人達や先生を見付けたい。
 1:綾瀬さんの中気持ち良いよおおおおお!!
[備考]
 ※久保遼平、高原正封、冬月蒼羅の情報を得ました。


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≪支給品紹介≫
【青竜刀】
戸高綾瀬に支給。
中国武術で使用される中国刀の一種。正式には「柳葉刀」と言うらしい。
片刃で湾曲した片手刀で、日本刀などに比べ、刃の幅が非常に広い。
重量と遠心力をつけ斬りつけることにより威力を発揮する。

【ファイアクリスタル】
戸高綾瀬に3個セットで支給。
炎の魔法を封じ込めた水晶で、赤い色をしておりほんのり温かい。
投擲すると火焔瓶のように炎を広範囲に巻き起こす。

【トンプソンM1921】
香瀧宏叔に予備ドラムマガジン5個とセットで支給。
アメリカで1921年に発売された短機関銃。「トミーガン」「シカゴタイプライター」とも。
頑丈かつ耐久性、信頼性に優れ、重量が5s近くあるため、フルオート射撃でも制御しやすい。
本ロワに登場するものは50発ドラムマガジンを使用している。
259HENTAIは褒め言葉 ◆ymCx/I3enU :2010/11/13(土) 12:47:56 ID:PrOhBXDo
≪キャラ紹介≫
【名前】戸高綾瀬(とだか・あやせ)
【性別】女
【年齢】19
【職業】大学生
【身体的特徴】茶髪ロングヘアの豊乳美女。10代半ばに見える外見。
 白いカッターシャツと灰色スカート、茶色の編上靴を履いている
【性格】羞恥心が不足している事を除けば普通に明るい性格
【趣味】音楽鑑賞、廃墟探検及び廃墟で全裸になりいやらしい行為をする事
【特技】身体が柔らかい、精密機器の扱い、分解方法に詳しい
【経歴】15歳の時に近所の廃墟で趣味に耽っていた所、発情した野良犬に強姦され、
 純潔を失った(本人は悔いは無いとしているが)。
 またロワ三カ月前にとあるラブホテルの廃墟で趣味に耽っていた所、
 同じ趣味に耽っていた香瀧宏叔と遭遇、仲良くなった
【好きなもの・こと】廃墟探検
【苦手なもの・こと】蜘蛛、廃墟の先住人(ホームレス)に遭遇する事
【特殊技能の有無】一般人
【備考】高原正封、久保遼平、冬月蒼羅は同じ大学の友人。
 香瀧宏叔は趣味仲間で身体も重ねている仲

【名前】香瀧宏叔(こうたき・ひろとし)
【性別】男
【年齢】17
【職業】高校二年生、テニス部所属
【身体的特徴】黄色い狐獣人、小学校高学年ぐらいに見える背丈と顔、
 学校の制服である灰色ブレザーを着用。実は隠れ巨根
【性格】純粋(?)
【趣味】読書(漫画)、廃墟探検及び廃墟で全裸になりいやらしい行為をする事
【特技】数学が得意
【経歴】ロワ三カ月前にとあるラブホテルの廃墟で趣味に耽っていた所、
 同じ趣味に耽っていた戸高綾瀬と遭遇、仲良くなった
【好きなもの・こと】グレープファンタ、廃墟探検
【苦手なもの・こと】牛肉
【特殊技能の有無】一般人
【備考】石川昭武、平崎吉治は同じ学校の友人、立沢義は学校の数学教師。
 戸高綾瀬は趣味仲間で身体も重ねている仲
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260 ◆ymCx/I3enU :2010/11/13(土) 12:49:34 ID:PrOhBXDo
投下終了です。宏叔は死ぬ予定だったが、助けた(作者的な意味で)
っていうか宏叔キャラ変わり杉ww

死者もっと出さないとなぁ
261 ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 02:33:01 ID:MV7w9Qqt
投下します。新訳俺オリロワ12話 ナイスバディも良い事ばかりじゃない
登場:一色利香、八房利徳
12話:婦警の悩みと助平狼


恐らく大抵の女性にとって、大きなバストがある抜群のスタイルの身体は憧れだろう。
だが職業や、その本人の性格によっては、抜群のスタイルの身体は
邪魔なものにしかならなかったりする。シェパード犬獣人の婦警、一色利香(いっしき・りか)も
そんな一人だった。

殺し合いが始まり数十分、エリアG-5の森の中を歩くシェパード犬種犬獣人の婦警。
歩く度に豊満な胸が揺れ動くのが、制服の上からでも良く分かった。

「……」

隣を歩く、青っぽいカッターシャツを着た、薄い銀色に白、赤色の瞳を持った、
狼獣人の青年は、その揺れ動く乳に見とれていた。

「ちょっと、八房君、余り見ないで欲しいんだけど…」
「あっ、すんませんww」

青年――八房利徳(やつふさ・としのり)は利香に注意され、
反省の様子は薄いながらも一応謝罪する。
そんな利徳を利香はやや呆れ顔で見た。
この殺し合いが始まり最初に遭遇したのは、やや助平な印象のこの狼青年であった。
殺し合いには乗っていないと本人が訴え、利香は放っておく事も出来ず、
こうして同行させているのだが。

「はぁ、この胸がいけないのかな、もう取っちゃおうかしら」
「あ、それならその前に揉ませt」
「おっと、そこまでだ。それ以上は…分かるな?」

利香がドスの効いた口調で自分の支給品であり武器である、
自動拳銃コルトガバメントの銃口を利徳に向ける。

「すいません、調子に乗り過ぎました」

両手を上げ耳を伏せ尻尾を丸めすぐに詫びの言葉を言う利徳。

「…全く、あなた分かってるの? 今私達は殺し合いの場にいるのよ?
首には爆弾付きの首輪がはめられているし、いつ襲われるかも分からない。
もうちょっと緊張感って言うか、警戒心を持って欲しいわね」
「……分かってますよ」

説教臭い利香の言葉にムッとしつつも、これ以上下手な事をすれば
撃たれかねないと判断した利徳はおとなしく引き下がった。

(ああ、でもあのおっぱい、揉みてぇな…)

しかし本音までは誤魔化す事は出来ないようだ。

「所で、八房君」
「何ですか」
「さっき教えた拳銃の使い方、覚えてる? ちゃんと」
「ああ、大丈夫っすよw 覚えてますよ」

利徳は腰のベルトに挿しておいた自分の支給品である、
自動拳銃タウルスPT92を取り出す。
利香自身は、本来なら一般人である利徳に銃を使わせるなどしたくは無かったが、
状況が状況なので、自分の身ぐらいは自分で守れるようにやむを得ず銃を装備させ、
使い方を教えていた。
「いざという時はそれで自分の身を守るのよ」
「分かってますよw」
「……」

本当に分かってるのだろうかと、利香は心配する。

「あっ、一色さん、道っぽいのがありますよ」
「え?」

利徳が道らしき物を発見し指差す。
確かに道に見えなくは無いが、どちらかと言えば獣道に近い。

「これ、道かしら」
「道ですよ…多分」
「どっちに行けば良いか分からないけど…こっちに行ってみましょう」

利香と利徳は発見した獣道を辿って進み始めた。
二人は道の傍の草むらに朽ち果てた木製看板があった事には気付かなかった。

「この先、■■集落」

二人が進んで行く方向を示す矢印と共に、集落名が消えてしまった案内が書かれていた。



(こんなエロい身体の婦警さんに会うとは…殺し合いに巻き込まれて、
最悪な気分だったけど、せめてもの救いかな…)

心の中で、利徳は堅苦しい婦警の制服の上からでも十分に分かる程、
ナイスバディな女性に出会えた事を喜んでいた。

(でも、襲おうものなら殺されるかな…殺されはしなくても半殺しにはされるか。
ああでも、あのおっぱい…歩く度に揺れ動いて…揉みたい、犯したい、
そう言えばこの所ご無沙汰だなぁ…そろそろ女のオイルを補充しないと、
俺の息子調子悪くなっちゃうな……この殺し合い、他にも可愛い女の子いるし、
もしかしたらそういうチャンスも……)

ニヤニヤと、薄い銀と白の毛皮の狼青年は笑みを浮かべる。

(いつ死ぬか分からないのは分かってるさ…だからこそ……。
一色さんは無理だとしても……ね)
【一日目/早朝/F-5森】

【一色利香】
[状態]良好、F-6廃村方面へ移動中
[装備]コルトガバメント(7/7)
[持物]基本支給品一式、コルトガバメントマガジン(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。同僚二人の捜索。
 1:八房利徳と行動(貞操は守る)。
 2:殺し合いに乗っていない人々の救助。
[備考]
 ※特に無し。

【八房利徳】
[状態]良好、F-6廃村方面へ移動中
[装備]タウルスPT92(15/15)
[持物]基本支給品一式、タウルスPT92マガジン(3)
[思考・行動]
 基本:死にたくない。セックスしたい。
 1:一色利香と行動(襲うのは諦める)。
[備考]
 ※朝倉清幸、須牙襲禅の情報を得ました。


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≪支給品紹介≫
【コルトガバメント】
一色利香にマガジン3個とセットで支給。
1911年に米軍制式となった大型軍用自動拳銃。正式名M1911。
登場から一世紀近く経った現在でもその洗練された外観や、シンプルで信頼性が高く、
バランスの取れた完成度の高い銃として多くの愛好家が存在する。
本ロワ登場の物は改良型のM1911A1。

【タウルスPT92】
八房利徳にマガジン3個とセットで支給。
ブラジルのタウルス社による、有名な自動拳銃ベレッタM92のコピーモデル。
全く本家と同じでは無くタウルス社独自の改良が施され性能も良好。
≪キャラ紹介≫
【名前】一色利香(いっしき・りか)
【性別】女
【年齢】26
【職業】警察官
【身体的特徴】ジャーマンシェパードドッグ種犬獣人。モデル顔負けの爆乳エロボディ。
 青色の婦警制服に身を筒む
【性格】誠実、子供好き
【趣味】ウォーキング
【特技】銃器の扱い、警察仕込みの逮捕術
【経歴】中学校の頃、修学旅行の豪華客船がボイラー爆発を起こし、
 沈没するという大惨事に遭遇した。以来船が苦手になる
【好きなもの・こと】焼肉、子供
【苦手なもの・こと】言い寄ってくる男、身体がやたらエロい事、船
【特殊技能の有無】精密射撃
【備考】朝倉清幸、須牙襲禅は同じ警察署の同僚

【名前】八房利徳(やつふさ・としのり)
【性別】男
【年齢】20
【職業】大学生、柔道部所属
【身体的特徴】薄い銀色と白の毛皮の狼獣人。無駄無く筋肉の付いた引き締まった身体。
 青っぽいカッターシャツの下に赤色のシャツ、灰色のズボン着用
【性格】快楽主義の助平だが、たまに思慮深い面も見せる
【趣味】ナンパ
【特技】柔道二段の腕前
【経歴】中学生の頃から女癖が悪かった
【好きなもの・こと】女遊び、セックス
【苦手なもの・こと】遊んだ相手の彼氏や父親
【特殊技能の有無】身体が鍛えられているので体力はある
【備考】柔道の実力者、好青年風の見た目に騙されるなとだけ言っておく。
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266 ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 02:41:52 ID:MV7w9Qqt
投下終了です。

話の冒頭のタイトルが間違っていますので修正しておきます。
あ、一色利香の身体的特徴の所、身を筒むじゃなくて包むだ…。直します。
267創る名無しに見る名無し:2010/11/14(日) 03:07:00 ID:iRZJh9wf
おつー
268 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/14(日) 08:04:47 ID:SYz+QZ24
投下乙です
違う意味でロワ充になりそうな予感
投下します
9話 化物と化した彼の末路
登場人物黒子テツヤ、美作蓮太郎
269化物と化した彼の末路 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/14(日) 08:05:51 ID:SYz+QZ24
9話 化物と化した彼の末路

「ちくしょう!なんだってんだこれは!」
叫んでいるのは少し顔が残念?かもしれないが
格好つけではある、常伏中学の学生美作廉太郎だ

「まずはハデス先生達と合流しなくちゃな・・・」
彼はデイパックの中を漁る、すると

「なんだこれ?注射器?」
説明書きが入っていた
「首落迷の覚醒剤入り注射器使うな危険」と

「使うなって言われると使いたくなるのは人間の性だよな」
彼はそれを体に注射し

「う…ぐああああああああああああああああああ!!!!」
体に斑点が浮き上がってくる
そして彼の両手からは青い光が放たれている
270化物と化した彼の末路 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/14(日) 08:08:00 ID:SYz+QZ24
「…困りましたね」
近くで気づかれないように影を潜めている少年は黒子テツヤ
彼は有名中学の幻の6人目と呼ばれていた男である

「あれはどうしたらいいのかな?」
あれとは先ほど注射を打った美作廉太郎のことだ
「バックにいいものは…」
漁っていると薬品が出てきた
「…これなら」
彼は気づかれないように後ろから近づいて行った



「うがああああああああああああああああ!!!」
代わって美作の視点である
体中には黒い斑点が浮き出てきている
そこに異変が生じた
肌が急に溶けだしたのだ

そう、これはさっき黒子が見つけたココの毒
効果は濃塩酸と同じ、いやそれ以上の効果らしい

「ぐああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ!!」

転がりまわる事しかできない美作に黒子が近付く

「…ごめんなさい」
そう言って持っていたナイフを振り下ろした

(ああ、くそもう…駄目なのか…)

彼の残っていた少しだけの意識も闇に消えていった
271化物と化した彼の末路 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/14(日) 08:09:13 ID:SYz+QZ24
「…ごめんなさい」
彼は目の前にある死体を海に捨てるか悩んだがやめておいた
目の前には、自分が殺した人間の死体が

ぽつりと、置いてあるだけだ

「…………」
彼はうつむきながらその場を離れて行った

【美作廉太郎@保健室の死神 死亡】

【一日目/6時51分/】
【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
[状態]精神的疲労(極大)
[装備]サバイバルナイフ
[所持品]基本支給品、ココの毒(濃塩酸)2分の1消費
[思考・行動]
基本:火神君たちを探す、殺し合いはしない
1:…僕は何をしているんだろう
[備考]
※ウインターカップ開催前からの参戦です
※影が薄いのは元々なので規制はされません

※美作廉太郎の支給品(基本支給品、首落迷の覚醒剤(空))と死体が残されています
【支給品説明】
【ココの毒@トリコ】
美食屋四天王の一人で体にいろいろな毒とその抗体を持っているココの毒
今ロワでは濃塩酸となっております
【首落迷の覚醒剤@SWOT】
2年の不良グループ「悪鬼」の頭の首落迷が作った覚醒剤
カクゴが使えるようになるが、その代償に自我と1時間後に命を失う
【サバイバルナイフ@現実】
軍事行動中において遭難などで他の装備を失った場合
それのみで生存を計る目的で設計された、大型のシースナイフ。
また、戦地での「サバイバル」には当然敵兵との格闘戦も想定されるため
武器としての威力と堅牢性は設計の最優先課題の一つであるらしい。
272 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/14(日) 08:10:55 ID:SYz+QZ24
投下終了です
奉仕されキャラは1話死亡が自分のくせになってるのか?
実は黒子は乗るようにしようと考えたんですが無理だったので
正当防衛という形に
273 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/14(日) 08:16:31 ID:SYz+QZ24
場所書き忘れてたA-2です
274 ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 14:58:23 ID:MV7w9Qqt
乙です。

投下します。新訳俺オリロワ13話 トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険
登場:浅井きらら、中村アヤ
13話:トロくて穏やかな奴は恐らく暴走すると危険


「ここは…ホテルかしら」

ほとんど裸の身体の上にグリーンのコートを羽織った、
金髪の売春婦、浅井きらら(あざい-)は、スタート地点であった建物の内部を探索していた。
右手には支給品であった半自動小銃SKSカービンが握られていた。
デイパックの中にはクリップにまとめられた予備弾が入っている。

最初、きららは自分が何の建物にいるか分からなかったが、
調べていく内、どうやら地図のエリアA-6に表示されているホテルらしい事が分かった。

「殺し合いかぁ、嫌だなぁ…そんな事より私はエッチがしたいのにぃ。
何かまどかもいるみたいだし」

溜息を吐きながら、きららは下の階へ続く階段を下りる。
エレベーターは壊れているのか、ボタンを押しても何の反応も示さなかったためだ。

「!」
「あら」

下の階に下りた所で、きららは一人の少女に遭遇する。
黒いブレザーを着た、桃髪のハーフ牛獣人の少女。
怯えた表情で、きららの事を見ていた。
右手には拡声器らしき物が握られているが。

「あ、う、あ」
「えーと…」

狼狽している様子の牛少女にどう応対するか。
きららが考えていた、その時だった。
少女は突然、拡声器を振り上げきららに襲い掛かった。

「うあああ!」
「きゃっ!?」

拡声器がきららの腹に思い切り投げ付けられる。大して痛みは無かったが思わず、
きららは後ろに大きく後退してしまい――足を踏み外した。

派手に階段を転がり落ち、中階付近できららはうつ伏せになったまま動かなくなる。

「いっ、たぁぁ……」

立ち上がろうとしたが、挫いたのか足がかなり痛い。

「!」

そう言えば自分の銃は? きららが視線を自分の周囲に向けて先程まで持っていた
SKSカービンを探した。

「あ…」

そして発見する。階段の上にいる牛少女が銃口を自分に向けて構えているのを。
階段から落ちる直前、拡声器を当てられた時に落としてしまったようだ。

「待って、ねえ待って! お願い! 馬鹿な事しないで――――」

きららの悲痛な叫びも、五発の銃声が響いた後は、もう聞こえなくなった。
「はぁ、はぁ、はぁ」

焦点が定まらない目で、たった今撃ち殺した見知らぬ女性の死体を見下ろす、
ハーフの牛娘――中村アヤ(なかむら-)。
普段の彼女は鈍いながらも、心優しい少女だったが、今はまるで別人である。

「…殺される前に、殺す、殺される前に…殺される、前に」

階段を下りながら呪詛のようにアヤは呟き続ける。
いつ殺されるか分からない、一緒に呼ばれている友人も、
もしかしたら自分を殺しに来るかもしれない、首には爆弾付きの首輪がはめられ、
逃げる事も出来ない――殺し合いという異常状況は彼女の心を蝕み、
正常な思考能力を著しく低下させてしまっていた。

「殺される前に殺さなきゃ…じゃないと…死んじゃう…伊賀さんも…平池さんも……」

故に彼女は、自分の命を守るためだけに行動する。
例え彼女を救おうとする者が現れても、彼女はそれを理解するかどうかは分からない。

殺害した女性のデイパックから予備弾を回収し、
アヤはブレザーのポケットに入れていた参加者探知機を取り出し画面を見る。

「…このホテルには、私以外、もう誰もいない…」

ホテル及びその周辺に表示されている参加者が持ち主である自分だけと確認すると、
アヤはSKSカービンを携えホテルから出るべく一階を目指し始めた。
危険を冒したくないのであればホテルから下手に動かない方が良いのだが、
今のアヤはそこまで頭が回らない。


【浅井きらら    死亡】
[残り46人]


【一日目/早朝/A-6ホテル】

【一色利香】
[状態]発狂寸前、死への恐怖
[装備]SKSカービン(5/10)
[持物]基本支給品一式、SKSカービン装弾クリップ(5)、
 参加者探知機(バッテリー残り95%)
[思考・行動]
 基本:殺される前に殺す。友人二人も同じ。
 1:死にたくない。
[備考]
 ※正常な判断力、思考力が低下しています。


※A-6ホテル一階〜二階の階段の中階に浅井きららの死体、
浅井きららのデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
また、二階階段入口付近に拡声器(破損、使用不能)が放置されています。
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≪支給品紹介≫
【SKSカービン】
一色利香に装弾クリップ(弾薬10発入り)5個とセットで支給。
1945年にソ連軍に制式採用された半自動小銃。「SKS」とは、
「Самозарядный карабин системы Симонова:
Samozaridnya Karabina Simonova Obrazets(シモノフ半自動短小銃)」の略。
折畳式のナイフ形銃剣が付いており、性能も優秀だったが、1947年に傑作突撃銃、
AK-47が登場したため日の目を見た期間は短かった。

【拡声器】
中村アヤに支給。
ロワの死亡フラグの代名詞的存在。

【参加者探知機】
中村アヤに支給。
所持者より半径50メートル以内にいる参加者を光点で表示する小型端末。
ちなみに生存=黄色、死亡=赤色で表示され、名前は表示されない。
充電式だが本ロワでは充電用のコードが無いため、バッテリーが切れたら使用不能になる。


≪キャラ紹介≫
【名前】浅井きらら(あさい-)
【性別】女
【年齢】25
【職業】売春婦
【身体的特徴】金色の長髪に赤い瞳、巨乳でスタイル文句無し。
 裸ニーソ+長手袋の上にコート着用
【性格】艶めかしい、淫乱
【趣味】男漁り、獣姦(特に狼のオスが大好き)
【特技】ベッドテクニック(笑)
【経歴】不明
【好きなもの・こと】獣姦(狼のオスが大好き)
【苦手なもの・こと】中年の人間相手の商売
【特殊技能の有無】一般人
【備考】日宮まどかは売春婦仲間。獣姦ジャンキーでもある。
 その手の動画サイトに狼との行為の動画を多数投稿し、一部にはファンもいる

【名前】中村アヤ(なかむら・あや)
【性別】女
【年齢】18
【職業】高校生、吹奏楽部所属
【身体的特徴】ハーフ牛獣人。桃色の長髪に牛の耳と角、尻尾。
 当然爆乳でスタイル抜群、可愛らしい。学校の制服である黒のブレザーとスカート着用
【性格】おっとりしている、泣き虫
【趣味】映画観賞
【特技】母乳が出せる
【経歴】高校一年の時の宿泊学習で伊賀榛名と同じ部屋だったが、
 深夜に榛名に寝込みを襲われる(性的な意味で)
【好きなもの・こと】ショートケーキ
【苦手なもの・こと】伊賀榛名
【特殊技能の有無】記憶力が良い
【備考】運動神経が著しく悪い上に手先が不器用、おまけに勉強も苦手だが、
 なぜか記憶力だけは抜群。伊賀榛名と平池千穂は同じ学校の友人。
 とても濃厚で甘い母乳を出す事が出来る
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278 ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 19:35:40 ID:MV7w9Qqt
投下終了です。すいません寝てたので遅くなりました

SKSカービンの支給者が一色利香になってますが正しくは浅井きららです
279 ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 19:44:35 ID:MV7w9Qqt
嗚呼状態表も中村アヤですね 訂正
280 ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 20:58:01 ID:MV7w9Qqt
投下します。新訳俺オリロワ14話 女の子って怖いね
登場:朝倉清幸、志水セナ
281女の子って怖いね ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 21:01:22 ID:MV7w9Qqt
14話:女の子って怖いね


森の中にある高台の上から、警官、朝倉清幸(あさくら・きよゆき)と、
セーラー服を着た金髪のハーフ狐獣人の少女、志水セナ(しすい-)は、遠方に見える、
この殺し合いの始まりの地とも言うべき小学校を見下ろしていた。

「あそこに主催者達がいるんですかねぇ」
「多分な……」

この殺し合いの主催者、柴田行隆とセイファート。
恐らくはあの学校にいるのだろうが、近付く事は出来ない。
学校のあるエリアはこの殺し合いが始まってすぐに禁止エリアになってしまったためだ。
近付けば首にはめられた忌々しい首輪が作動する。

「元凶が目の前にいるのに何も出来ないとは…くそっ」
「朝倉さん…」

悔しげな表情を浮かべる清幸と心配そうに見詰めるセナ。

「こんな殺し合い、ふざけてる。許しちゃいけない。絶対止めてみせる!」

警官として、朝倉清幸はこの殺し合いを潰すつもりでいた。
首に爆弾付きの首輪をはめ一方的に殺し合わせるなど理不尽にも程がある。
同僚である須牙襲禅、一色利香もどこかにいる。
襲禅は性格的に問題はあるが殺し合いに乗るような奴では無い(と思いたい)。
利香は間違い無くこんな殺し合いなどしないだろう。何とか二人と合流したいと清幸は考える。

そのためには途中で出会った少女――志水セナにも協力して貰いたかった。

「セナちゃん、協力してくれるか?」

清幸がそう言おうと、後ろにいるセナの方を振り向いた。

ドンッ。

「――――え?」

直後、セナが自分の懐に入り込み、腹に何かがぶつかった。
ぶつかった? いや、腹が妙に熱い、喉の奥から何かが込み上げてくる。
セナが懐から出て後ろに下がった。その手には血に染まったコンバットナイフが握られていた。

「せ、セナちゃん、な、何を、してるん、だ?」

鮮血が溢れる腹を抱えながら、脂汗を顔に浮かべ清幸がセナに尋ねる。
だが狐耳尻尾の少女は無言のまま。

「あ……ぐぁ、あああぁああ、ああぁああああぁあぁああ」

熱が激痛へと変わる。知らず知らずの内に清幸は後ろへ――崖の方へ後ずさりしていた。
すると、セナが歩み寄ってきた。
282女の子って怖いね ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 21:12:48 ID:MV7w9Qqt
「朝倉さん、こんな状況で初対面の人をそう簡単に信用するものじゃないと思いますよ…」
「? ……!?」
「こうなりますから!」

セナが足を振り上げ、清幸を思い切り蹴飛ばした。

「あ」

清幸の身体は宙へと舞った。否、飛ぶ訳では無い。そのまま、落ちる。

「わあああぁあぁあぁあああああああぁああ!!!」

男の断末魔が森に響いた。



しばらくして、セナが崖下を覗き込んだ。

「あら…酷い事になってる」

木の先端に、青色の制服の男の死体が突き刺さっていた。
ここからでは良く見えないが苦悶と無念の表情を浮かべていると思われる。

崖から離れ、セナは清幸が残したデイパックを漁る。
先程清幸を刺すのに使ったナイフはセナの支給品の一つで、
もう一つは折込鋸であった(作りが弱いので武器としては使えそうに無い)。
そして清幸のデイパックから出てきた物は鞘に収められた刀、
もう一つが不思議な装飾の施された指輪だった。

「剣は分かるけど指輪…説明書、説明書」

指輪の説明書を見ると、指輪は「パワーリング」という物で、はめると力が上がる、との事だ。
試しにはめると、心無しか力が湧き起こる気がした。

「本当かなこの指輪…まあいいか」

元々、セナは殺し合いをする気でいたが、武器が貧弱過ぎた。
そこで、途中遭遇した殺し合いに乗っていない警官、朝倉清幸の支給品を奪う事にした。
勿論清幸が自分より良い支給品を持っているとは限らなかったが、結果的に、
ナイフより遥かに上等な武器は手に入った。

「川田さんもいるっぽいけど…でもそんなの関係ねぇ。私は私のために戦うのみ」

ナイフを自分のデイパックにしまい、刀――エイミス・フロリッヒャーの刀と、
パワーリングを装備し、セナは崖に背を向けて歩き出した。


【朝倉清幸    死亡】
[残り45人]
283女の子って怖いね ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 21:13:55 ID:MV7w9Qqt
【一日目/早朝/E-7森西部】

【志水セナ】
[状態]良好
[装備]エイミス・フロリッヒャーの刀、パワーリング
[持物]基本支給品一式、コンバットナイフ、折込鋸
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:川田喜雄は放置。会ったら殺す。
[備考]
 ※特に無し。


※E-7森西部の崖下に朝倉清幸の死体が木の先端に刺さったまま放置されています。
また、崖の上に朝倉清幸のデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
※E-7西部周辺に朝倉清幸の断末魔が響きました。


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≪支給品紹介≫
【コンバットナイフ】
志水セナに支給。
軍用ナイフ。切れ味が鋭く頑丈。

【折込鋸】
志水セナに支給。
折畳式の小型の鋸。

【エイミス・フロリッヒャーの刀】
朝倉清幸に支給。
女獣人剣士、エイミス・フロリッヒャーの愛用する大振りの刀。

【パワーリング】
朝倉清幸に支給。
はめると力が上がる魔法が施された指輪。
某ゲームのアイテムが元ネタ。
284女の子って怖いね ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 21:15:03 ID:MV7w9Qqt
≪キャラ紹介≫
【名前】朝倉清幸(あさくら・きよゆき)
【性別】男
【年齢】27
【職業】警察官
【身体的特徴】端麗と言えなくもない整った顔立ち、黒髪で体格は平均的。
 警官の青い制服を着ている
【性格】正義感が強い
【趣味】映画観賞
【特技】足が速い
【経歴】元陸上選手
【好きなもの・こと】犯人逮捕の瞬間
【苦手なもの・こと】須牙襲禅
【特殊技能の有無】射撃能力、運動能力が高い
【備考】須牙襲禅、一色利香は同じ警察署の同僚

【名前】志水セナ(しすい-)
【性別】女
【年齢】18
【職業】高校三年生
【身体的特徴】ハーフ狐獣人。金髪で狐の耳と尻尾を持っている。巨乳。
 学校の制服であるセーラー服着用
【性格】冷静
【趣味】読書、パソコン
【特技】パソコンに詳しい
【経歴】両親がいる普通の家庭で育つ
【好きなもの・こと】肉まん
【苦手なもの・こと】ジャガイモ
【特殊技能の有無】運動能力、推理力、洞察力、状況判断能力が高い
【備考】川田喜雄は行き付けの食堂の店主
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285 ◆ymCx/I3enU :2010/11/14(日) 21:16:38 ID:MV7w9Qqt
投下終了です。
286 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:42:16 ID:/SBQE5Zo
お気に入りキャラロワ・十六話投下します
287 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:43:09 ID:/SBQE5Zo


 ―――これはバトルロワイアルという狂気のゲームの、その盤外で広げられたお話である。



「それでは……バトルロワイアルを開始するっ……!」

兵藤和尊によるバトルロワイアル開始の宣誓。
高らかな宣言と共に、教室に居た総勢72名の参加者が消える。
こうして開催された殺戮の遊戯。
8キロ四方の狭い箱庭で、ただ一人の生存者を決めるまで執り行われる殺し合い。
残された老人は、笑い続ける。
今から始まる至上のゲームに思いを馳せて、狂った様に笑い続ける。

「てめぇ……ふざけんじゃねえぞ!」

そんな老人の傍らに、少年は取り残されていた。
上条当麻。
神の奇跡だろうと何だろうとそれが異能であれば打ち消す力を、右手に宿す少年。
その右拳と決して揺るがぬ信念を以て、数多の強敵を打ち破ってきた少年である。
上条当麻は怒りに身を焦がしていた。
意識を失う寸前まで大天使と戦っていた事、世界を救う為ベツレヘムの星ごと大天使へと特攻を果たした事、その特攻から生存せしめた事、
それら全ての出来事を忘却の彼方へと追いやる程に、上条は怒りを覚えていた。
つい数分前に眼前で失われた命。
命を奪った当の老人は、反省の欠片すら見せずに笑い声をあげている。
馬鹿にしている。
命を、他人の命を、馬鹿にしている。

「どうしてあの男を殺した! 答えろよ、てめえ!」

眼前の老人に命を握られているという事さえ忘れて、上条は吠える。
その声に笑いを止め、視線を向ける兵藤。
光の輪により拘束されている上条の姿を見て、兵藤は思い出したように手を叩く。

「ん……? ああ君か、上条当麻君……! そうか、君はどうやら異能が効かないんだったな……! 彼女の転移魔法を知らぬ間に打ち消してしまったらしい……! いやはや厄介な能力だ……!」

兵藤の顔に宿るのは、数瞬前と同様の歪んだ愉悦に満ちた笑顔であった。
上条の言葉に答えを返さず、兵藤は手を叩いて自らの語りたい事を語っていく。

「期待しているぞ、上条君……! この殺し合いには沢山の異能力者が参加している……君の『幻想殺し(イマジンブレイカー)』がどんな働きを見せるのか、今から楽しみだ……!」

語る兵藤の姿は、本当に、心の底から楽しげであった。
そんな兵藤の姿に上条は思わず言葉を無くす。
彼が戦ってきた人達は、誰もが誰も自身の理念に則って戦っていた。
例えば、とある女性を守る為。
例えば、自らの居場所を守る為。
例えば、世界に散らばる主義主張を一つに束ねる為。
例えば、世界の争乱をいち早く無くす為。
例えば、他宗教の信者を全て滅する為。
例えば……その考え方と方法自体は歪んでいたものの……世界を救う為。
誰もが何かしらの『戦う理由』を持っていた。
その『戦う理由』の為に苦悩し、迷いながらも力を振るっていた。

だが、この老人は違う。

自らの愉悦の為だけに力を振るい、こんな殺し合いを開催したのだ。
人間の最も邪悪な部分をまざまざと見せ付けられた上条は、強く強く唇を噛む。
288 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:44:55 ID:/SBQE5Zo
「やっぱり無理ね。この子には私達の世界の『魔法』も効かないわ」

そんな上条を放置し周囲の状況は変化していく。
上条から見て右奥の扉が開き、見知らぬ女性が現れたのだ。
胸元と臍周りが大きく開けた漆黒の衣服に、その全身を包む紫色の外套。
腰まで伸びた薄灰色の髪に、その手に握られた1メートル程の長杖。
その特異な格好は、まるで御伽噺に出て来る魔女のようであった。

「これはこれはプレシア君……!『彼』の方はどうなりましたかの……?」
「五つものジュエルシードを使用したわ。それで何とか制限はできた筈だけど、それでも虐殺になりかねないわね」
「いやいや、充分でありましょう……流石は大魔導師殿だ……!」
「やはり『彼』は危険よ。シックスの推薦だからやむなく参戦させたけど、下手したらこちらがやられかねない。……それと、その大魔導師殿っていうの止めてちょうだい、虫酸が走るわ」

これは手厳しい、と兵藤が頭を叩いたところで一旦会話が区切られる。
ジュエルシードやら、『彼』やら、重要そうなキーワードが飛び交っていたが、上条にはそれが何を示すのか分からない。

「で、この子はどうするの。転移魔法は使えないわ」
「気絶させて黒服にでも運ばせましょう……! 放置する地点はクジでも引いて決めれば公平だ……!」
「任せるわ。私は結界の状況確認と『彼』の監視をしてくるから」

パチンと兵藤が指を鳴らすと、外で待機させられていたのか黒服黒サングラスの集団が教室へと入ってくる。
十数人ばかりの奇妙な黒服集団は瞬く間に上条を囲み、その中の一人が一歩前に出る。
前に出た男の手には、青白い閃光を放つスタンガンが握られていた。
プレシアと呼ばれていた女性はその様子を見ようともせずに、踵を返し教室から出て行こうとする。
終ぞ、プレシアの視線が上条を捉える事はなかった。

「待てよ」

だから、呼び止めた。
椅子に拘束されて、十何人もの人々に包囲され、首輪により命を握られて尚、上条は口を開く。
相手の機嫌一つで命が失われる状況で、それでも口を開いた。
振り返ったプレシアと上条の視線とがぶつかる。


「お前らが何者なのか、何でこんな訳の分からねえ殺し合いを開いたのかは知らない。お前達にも何か深い理由があるのかもしれないし、考えたくはねーけど何の理由もないのかもしれない。
 俺は何も分からないし、何も知らない。そこまで深く考える頭もないしな。 ただそれでもこんな殺し合いに人々を、俺の仲間達を巻き込もうというのなら―――」


数分前、上条当麻はある人物達を視界に捉えていた。
自分同様椅子に拘束され、無骨な首輪をその首に巻き付けられた知り合い達。
それは同じクラスの友達だった。
それは何時も目の敵にされている知り合いであった。
それは嘗て二度も命を賭して戦った敵でさえもあった。


「―――その全てを、命ですらも思い通りにできると思っているのなら―――」


しかし、友達でも、知り合いでも、それが敵であっても、上条当麻は怒りを覚える。
こんな理不尽極まりない殺し合いに自分の知る者達が参加させられているというだけで、上条当麻を突き動かすには充分すぎた。
語る口は、止まらない。
自身の意志を眼前の敵に伝える。そうでなくては話は始まらない。
両の瞳に確固たる光を灯してプレシアを睨み、上条当麻は語る。


「―――俺は、絶対に、その幻想をぶち殺してやる」


そして言葉を遮るように、バチリという音が首筋から鳴り―――上条当麻は意識を失った。
289 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:46:08 ID:/SBQE5Zo


 ―――こうして話は盤上へと移る。







気付けばミリオンズ・ナイブズは深淵の森林に立ち尽くしていた。
いや、立ち尽くすという表現は間違いであるか。
現象そのままに伝えるのであれば、ナイブズは浮かんでいた。
地上から十数センチの所で、まるで反発し合う磁石と磁石のようにフワリと。
それは、人間には到底なし得ない事象。
その事象をナイブズは、息をするかのように行う。
気付けば出来ていた事であった。
同種との融合に次ぐ融合の末、知らぬ間に手に入れていた力である。
ナイブズの身体は、人間のそれとは大きく異なっていた。
猛禽類の翼を思わせる身体。
白一色の染め抜かれた身体。
外見だけは人間と同様だった筈のプラント自立種が、同種の為にと行動し続けた末にあった身体。
何百何千と融合を繰り返した末に、なるべくしてなった身体であった。

「……何だ、これは……」

ナイブズは一人言葉を紡ぐ。
その表情には困惑が張り付いていた。

「身体が、重い……?」

まるで身体中に重りを吊り下げられているような、そんな感覚であった。
加えて身体の芯に異常なまでの疲労感が刻まれている。
動くことさえも億劫になる、ともすれば意識すらも霞むような疲労感が、常に身体を襲い続けていた。
これは何なのだ、とナイブズは思考する。
あのような愚昧の輩に拉致された上に、このような謎の仕掛けを仕組まれた事実。
ビーストの反逆を退け、人類の最後の砦を陥落させようと行進していた最中のこれだ。
疲労感を押しのけて憤怒が沸き立つ。
そして、ナイブズは憤怒のままに、人間の身体であれば左腕にあたるであろう左羽根を掲げた。
一瞬で終わらせてやろう、とナイブズは『力』を込める。
人類共に虐げられている同種達を一刻も早く解放せねばならない今、こんな下らない児戯に付き合っている暇などない。
だから、終わらせる。
発動させるはプラントが御する二つの『力』の片一方、『持ってくる力』。
それを数億の次元刃へと変化させ、自身を中心として全方向に発射する。
射程はキロ単位。
たったそれだけで、この殺し合いの会場にある全てが切り裂かれ役目を終える。
たったそれだけで、バトルロワイアルはナイブズの優勝をもって終焉を迎える。
それがミリオンズ・ナイブズ。
それだけの『力』をその身一つに内包している存在が、プラント融合体と化したミリオンズ・ナイブズであった。
瞬きの間に臨界へと至る『力』。
そして、『力』が―――解放される。



『力』が、四方八方に吹き荒れた。



290 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:47:24 ID:/SBQE5Zo
「な、に―――?」



だが、望んでいた破壊は齎されない。
次元刃が破壊し尽くした世界は、半径数十メートルの狭い狭い世界。
本来のものとは比較する事さえ烏滸がましい、あまりに矮小な破壊。
次元刃の数も精々、十数程度。
やられた、とナイブズは思う。
どのような原理か、無尽蔵に内包された『力』が制限されている。
全力の一撃がたったこれだけの破壊しか生み出さない。
身体を包む疲労感も、まるで黒髪化が発生した時のように増大している。

「……こざかしい真似を」

思わず、笑みが零れた。
自身の不甲斐なさに、あのような醜悪な人間に此処までしてやられた事実に、ナイブズは自嘲の笑みを浮かべる。
所詮このような存在だったのかと、所詮は人間に制御される程度の力だったのかと、ナイブズは笑う。

「良いだろう。受けて立つぞ、バトルロワイアル。そしてお前等を滅殺してやろう、俺の手で」


自嘲のままにナイブズは宣告した。
何処かで高みの見物をしているのであろう兵藤へと、渾身の殺意を以て言葉を飛ばす。
思えば初めてだったかもしれない、特定の人間を相手に殺意を抱くなど。
そうしてナイブズは視線を落とし、周囲の状況を確認する。
方法は見当も付かないが、此方の『力』は相当に制限されている。
本来のものからすればゴミ屑同然の『力』しか発揮できない。
疲労感も身体を侵襲し続けている。
今やナイブズは同じ舞台上にいた。
何者にも届かぬ絶対的存在から、首輪に設置された爆弾でも死亡する存在へと。
これは慢心が呼び込んだ事態、だからこそ自戒が必要。
この殺し合いを開催した兵藤……いや、あの小物の裏にはもっと強大な『何か』がいるのであろう。
その『何か』を滅ぼす為に、ナイブズはバトルロワイアルに集中する。
視界に映り込む景色は、自身を中心として円形に切り裂かれた世界。
草木が数十もの木片となり地面を埋め尽くしている。
その中に巨大な血溜まりがあった。
木片に混ざって浮かぶはおそらく人間の肉片か、先の破壊に巻き込まれた不幸者がいるらしい。
そして、血肉の湖に浸かる人間。
紺色の学生服にツンツンの尖り頭。
意識を失っているのか、少年は両の目を閉じたまま動こうとしない。
不思議とその身体には傷一つなく、完全な五体満足であった。
偶然ナイブズの『力』が届く範囲外にいたのか、それとも他の『力』が作用したのか。
白色の異形と化したナイブズの身体から人間の腕が生え、少年を掴み上げる。
ナイブズは少年を観察していた。
おそらく自分の攻撃はこの少年に届いていた。
共に行動していた者だけ殺害してその傍らにいる者が傷一つ無いなど、狙って行わない限り有り得ない。
自分の『力』から生き延びる事が出来た人間。
記憶にあるのはただ一人。
たった二人しかいない側近の片割れ、レガート・ブルーサマーズ。
身体が操られた感覚はない。だが、何らかの『力』が作用したのは確実。
自身の『力』から生存し得た人間にほんの少し興味が湧いたのか、ナイブズは僅かに目を細めて少年を見詰める。

が、それも一瞬。

ナイブズは直ぐさま思考を打ち切り、少年の命を刈り取る為に再度『力』を貯める。
291 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:48:14 ID:/SBQE5Zo
無意味だからだ。
この少年が如何なる『力』を保有していようと、殺害する事に変わりない。
ならば、思考に費やす時間は無駄でしかない。
死する者に思慮は必要ない。
ましてや醜悪な人間如きに思考を煩わせるなど、愚かの一言。
『力』が解放される。
一秒と満たないタメで、人一人を跡形もなく切り刻む程の『力』が解放される。
死が、不幸な少年へと無慈悲に襲い掛かろうとしていた。



「スタープラチナッ!」



そして、その窮地に、救世主が舞い降りた。
その救世主とは、ある世界に於いて『最強』の二つ名を冠する男。
不幸な少年を救うべく、最強のスタンド使いが最強の異形の前に現れた。







「……兵藤和尊……」

狂気の殺戮遊戯が開始されたからほんの数分が経過したその時の事。
D-1に位置する森林には学ラン姿の大男が立ち尽くしていた。
日本の高校生としては規格外といえる190をも越えた巨体。
殺し合いという異常な状況に置かれて尚、その眼光には寸分の陰りもない。
男の名は空条承太郎。勇敢なる先祖達から黄金の精神を受け継いだ少年である。

「てめーはやっちゃならねー事をやっちまったようだな……」

承太郎は一人言葉を紡ぎながら暗闇の森林を睨み付けていた。
普段と変わらないクールな表情で、だが両の拳を渾身の力で握り締めながら言葉をこぼしていく。

「てめーは自分の私利私欲の為だけに人を殺した……何も知らねー人間をてめーの愉悦を満たすためだけにッ! 
 『悪』とはッ! 自分自身の為だけに弱者を利用し踏みつける奴の事だッ! 兵藤、てめーがやったのはそれだッ!!」

そう語る承太郎の脳裏に浮き上がる光景……富竹という男が爆殺された、その瞬間。
拘束により動く事が出来なかった自分の眼前で行われた惨劇。
承太郎は目に焼き付けていた。あの惨劇が行われた瞬間、兵藤が浮かべていた表情を。
奴は、笑っていた。
人を一人殺しておいて、笑っていたのだ。

「てめーは俺が裁くッ!」

その怒号は深淵の森林を駆け抜け、震撼させる。
今の承太郎の状況を一言で言い表すならば、ブチ切れ状態。
宿敵ノ吸血鬼に祖父を殺害された時、とまではいかずとも普段のクールさを忘れる程にはキレていた。

そして、そんな承太郎の目と鼻の先で事は行われようとしていた。
292 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:49:05 ID:/SBQE5Zo
怒号と共に歩き始めると、承太郎の視界が唐突に開けた。
鬱蒼としていた森林が、そこだけ何故か不自然に開けていたのだ。
コンパスで図ったかのように綺麗な円状に、木々が切り落とされていたその地点。
その真ん中に『それ』は悠然と立っていた。
『それ』が何なのか承太郎には分からない。
理解が追い付かないのだ。
白色の異形に人間の顔が生えている『それ』。
鳥の羽根を思わせる無骨な白色が全身を構成している。
異形の足元には惨劇が広がっていた。
地面に血が染み渡り、吸収しきれなかった血は溜まりを作る。
血だまりには浮かんでいるのは数百もの肉片か。
奇妙な冒険を通して数多の戦いを経験した承太郎であったが、その光景には思わず言葉を失う。
直前の兵藤に対する憤怒すら、驚愕に塗りつぶされてしまっていた。
息を飲みながら、承太郎は視線を這わせて状況を確認する。
白色の異形と細切れの……おそらくは人間だったもの。
それと、異形に掴みあげられた一人の少年。
異形の中からその頭部と同じように生えた人間の腕。その腕がまだ高校生くらいの少年を掴み上げていた。
少年の纏う学生服はその殆どが血に染められているが、少年自体は負傷していないようだ。
だが気絶しているのか、異形を前にしてピクリとも動かない。
異形に生えた顔は、まるで虫螻を見るような目で手中の少年を見つめていた。
このままでは殺される、そう承太郎は感じた。

「スタープラチナッ!」

そう感じた瞬間、驚愕など何処かへ吹き飛んでいた。
命を救わねばという衝動が、感情の全てを抑えて身体を突き動かす。
咆哮と共に発現するは彼の精神を映し描いた最強のスタンド・スタープラチナ。
承太郎に寄り添うように発現したスタープラチナは、叫び声と共に腕を振り上げる。
スタープラチナの射程距離は1、2メートル。
白色の異形との距離は10メートル程、殴打により攻撃は到底届かない。
スタープラチナの右手に握られるは、地面に転がっていた石つぶて。

『オオオオオオラアアアアアアッ!!』

それをスタープラチナは渾身の力で投げ付ける。
ただの石ころであろうと、スタープラチナのパワーで投擲されたそれは銃弾にも迫る威力と速度を秘める。
加えて、スタープラチナの精密動作により狙いも正確。
その矛先は異形の顔面へと。
脳天を撃ち貫きかねない勢いで、石つぶては異形へと急迫する。
そして、一瞬の間を置いてバガンという音が鳴り響く。
石つぶてが激突する音だった。
293 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:50:00 ID:/SBQE5Zo
「ちっ……!」

だが、つぶてが激突したのは異形の顔面ではない。
異形を守るように出現した白翼。
異形の身体から生え出た白色の翼のようなものに激突したのだ。
あれだけの勢いで石つぶてが直撃したというのに、傷一つすら付いていない。
承太郎の口から、忌々しげに舌打ちが鳴らされる。
白色の異形は視線すら承太郎に向けていなかった。
スタープラチナを発現した瞬間であっても。
音速に迫る勢いで石つぶてが飛来していた瞬間であっても。
石つぶてを防いだその瞬間であっても。
視線は手中の少年へと注がれていた。
まるで承太郎など眼中に無いといった様子。
相手にすら、されていない。
死神の鎌は少年の首元から外れる事なく、今にもその命を刈り取らんとしている。

「スタープラチナ―――ザ・ワールド!」

だから、承太郎は己の切り札を躊躇いなく行使した。
それは奇妙な冒険の果てに会得した最強の能力。
世界の全てを支配する絶対の能力。
使用可能な時間はほんの二秒。
だがその二秒間、承太郎は世界の支配者となるのだ。
『時』が、止まる。
承太郎を残して、世界の全てが静止する。
それに例外はなく、白色の異形も少年を掴み上げた姿勢のまま動きを止める。
渾身の力で地面を蹴り抜くスタープラチナ。
止まった時の中で承太郎が加速する。
ほんの一秒で異形との距離を詰めた承太郎は、スタープラチナの全力を以て異形の腕を殴り抜く。
少年を掴むその手が開いた。
スタープラチナが再び地面を蹴り抜く。
少年の首根っこ掴みながら、後方へと退避する承太郎。
もう限界だ。『時』が、動き出す。

(さて、上手くこいつを助け出せたのは良い。あとはこの訳のわかんねー『何か』がどうでるかだが……)

ポーカーフェイスを常とする承太郎にしては珍しく、その表情には焦燥が滲んでいた。
眼前の『何か』からは途方もない威圧感を感じる。
ともすればあのDIOをすらも超越する威圧感が、眼前の存在からは感じ取れた。
冷たい汗が頬を伝う。
距離は先程までと同様に10メートル程開いている。
能力どころか、相手が何なのかすら分からない現状では慎重に事を進めたいところであった。
異形は目を大きく開きながら、空手となった自身の右手を見つめている。
一応敵前であるにも関わらず、何が起きたのか、ゆっくり考えているようであった。
ナメられてる。
だが、ナメられてると言っても、そう簡単に攻め込む事もできない。
厄介な状況だと、承太郎は素直に思った。
ちっ、と承太郎の口が再度鳴る。
294 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:50:55 ID:/SBQE5Zo
「―――貴様か?」

声が、響いた。
タイミングとしては承太郎が舌打ちした直後。
これまで無言を貫いてきた異形が、遂に声を発した。
それは地の底から響くような暗い暗い声。
どす黒い、吐き気さえ催すようなどす黒い声であった。
承太郎の頬にもう一筋の汗が流れる。

「さあな……なんの事だか分からねーぜ、化け物」

心中の感情を無理矢理に押し込めて、承太郎は挑発を含んだ答えを返す。
何時も通り、冷静にクールに。
自身のペースを取り戻すかのように承太郎は言葉を紡ぐ。
だが、その言葉に対する返答は、あまりに熾烈なものだった。
承太郎が立つ地面、その前後左右全方位から音も発てずに生え出た凡そ十数本の白色。
それら白色は全てが全て刀剣の如き輝きを放っていて、承太郎にもその危険度が察知できた。
人一人背負った状態での、完全な包囲状態。
ヤバい、と心が思った時には身体が動き出していた。

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!』

高速の突きを連続で放ちながら、スタープラチナがその場で一回転身体を回す。
全方位に向けられた拳が白色の脅威を全て弾き飛ばし、同時にスタープラチナが地面を蹴り抜く。
ドン、と後方へ加速する身体。
大きく距離を離した承太郎は、異形を正面から睨み付ける。

「一つ、俺からも質問だ。その足元の仏はてめーがやったのか?」

返答はない。
なくともその表情が語っていた。
虫螻を殺して何が悪い、そう無言で語っていた。
自身の内にある何かが熱く高揚していくのを、承太郎は感じた。

「そうか、なら問題ねーな。俺がお前をぶちのめしても」

今度は感情のままに言葉を発していた。
燃えたぎる感情を抑えようともせず、承太郎は眼前の異形に視線を飛ばす。
街中の不良であれば目があった瞬間に後ろへ転進を始めるであろう、射殺すような視線。
そんな承太郎の視線を正面から浴び、それでも異形に変化は見られない。
変わらぬ表情で、退屈げに承太郎を見詰めていた。
やれるもんならやってみろ、という嘲りすら無い。
単純に興味が湧かない、そんな表情であった。

『オオオオオオオオ、ラアアアアアアアアアアッ!』

主の代わりに雄叫びをあげる最強のスタンド。
気合いの叫びと共にスタープラチナが、承太郎の前方へと躍り出る。
対する異形は身構えもせずに最強のスタンドを見詰めるのみ。
場は暗闇の森林。 この場にて死闘は繰り広げられる事となる。


295 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 19:51:41 ID:/SBQE5Zo
「―――貴様か?」

声が、響いた。
タイミングとしては承太郎が舌打ちした直後。
これまで無言を貫いてきた異形が、遂に声を発した。
それは地の底から響くような暗い暗い声。
どす黒い、吐き気さえ催すようなどす黒い声であった。
承太郎の頬にもう一筋の汗が流れる。

「さあな……なんの事だか分からねーぜ、化け物」

心中の感情を無理矢理に押し込めて、承太郎は挑発を含んだ答えを返す。
何時も通り、冷静にクールに。
自身のペースを取り戻すかのように承太郎は言葉を紡ぐ。
だが、その言葉に対する返答は、あまりに熾烈なものだった。
承太郎が立つ地面、その前後左右全方位から音も発てずに生え出た凡そ十数本の白色。
それら白色は全てが全て刀剣の如き輝きを放っていて、承太郎にもその危険度が察知できた。
人一人背負った状態での、完全な包囲状態。
ヤバい、と心が思った時には身体が動き出していた。

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!』

高速の突きを連続で放ちながら、スタープラチナがその場で一回転身体を回す。
全方位に向けられた拳が白色の脅威を全て弾き飛ばし、同時にスタープラチナが地面を蹴り抜く。
ドン、と後方へ加速する身体。
大きく距離を離した承太郎は、異形を正面から睨み付ける。

「一つ、俺からも質問だ。その足元の仏はてめーがやったのか?」

返答はない。
なくともその表情が語っていた。
虫螻を殺して何が悪い、そう無言で語っていた。
自身の内にある何かが熱く高揚していくのを、承太郎は感じた。

「そうか、なら問題ねーな。俺がお前をぶちのめしても」

今度は感情のままに言葉を発していた。
燃えたぎる感情を抑えようともせず、承太郎は眼前の異形に視線を飛ばす。
街中の不良であれば目があった瞬間に後ろへ転進を始めるであろう、射殺すような視線。
そんな承太郎の視線を正面から浴び、それでも異形に変化は見られない。
変わらぬ表情で、退屈げに承太郎を見詰めていた。
やれるもんならやってみろ、という嘲りすら無い。
単純に興味が湧かない、そんな表情であった。

『オオオオオオオオ、ラアアアアアアアアアアッ!』

主の代わりに雄叫びをあげる最強のスタンド。
気合いの叫びと共にスタープラチナが、承太郎の前方へと躍り出る。
対する異形は身構えもせずに最強のスタンドを見詰めるのみ。
場は暗闇の森林。 この場にて死闘は繰り広げられる事となる。


296 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 20:00:23 ID:/SBQE5Zo
 ◇



「―――で、上条当麻は『彼』のいるエリアに置いてきたわけね」
「いやはや彼は本当に不幸だ……公平にクジを引いて、まさか一番のハズレを引くとは……!」
「一番の不幸人は上条当麻を運んでいた黒服だと思うけどね。『彼』の攻撃に巻き込まれるなんて、目も当てられないわ」

そこは照明の一つもない部屋であった。
幅、奥行き共に長く広い広い部屋。照明がないにも関わらず、その部屋は非常に明るい。
床一面が液晶画面になっており、その液晶からの光が部屋を照らしているからだ。
とても目に悪そうな部屋にて、二人の人間が並び立ち、液晶を見詰めていた。

「『彼』に施した『枷』は正常に作動しているようね。ロストロギアを五個も消費したかいがあったわ」

ほう、と息を吐いたのはプレシア・テスタロッサ。
傍らの兵藤は、モニターの中で繰り広げられている死闘の数々に愉しげな笑みを浮かべている。
そんな兵藤にプレシアは僅かな苛立ちを覚える。
この男はロストロギアの価値を理解しているのだろうか。
たった一つでも世界を変革しうる究極のアイテムがロストロギア・ジュエルシードだ。
それを五つも体内へ埋め込んで、内部から強制的な制限を枷るしかなかった。
ナイブズとは、少なくともあのプラント融合体とは、そんな存在であった。
それでもこの殺し合いに参加させた猛者どもに匹敵……いや明らかにそれ以上の実力を有している。
万が一の事があれば、主催者としての優位など易々と崩れ落ちる。
警戒心は持ち続けなければいけない。

「それにしても……『幻想殺し』、か」

プレシアの言葉に連動するかのように、空中へ浮かび上がる小さなモニター。
モニターには大柄な学ラン男に担がれた少年―――上条当麻の姿が映されている。
未だ目を覚まさぬ少年を置いてけぼりにして、白色の異形と最強のスタンド使いはまさに激突しようとしていた。
だがモニターはその次元を超越した戦闘ではなく、上条当麻の右手へとズームインしていく。
『幻想殺し(イマジンブレイカー)』。
あらゆる異能を打ち消すとされる、不可思議な能力。
プラント融合体の次元刃すらも消滅させる、異能に対して圧倒的な力を持つ能力。
それはプレシアが知るあらゆる情報を以てしても説明不可の、まさに謎の力であった。

「フフ、興味が尽きないわね」

その呟きは傍らの兵藤にする届く事なく、宙に消えていく。
プレシアは思い出す。
自分に向けて大言壮語を吐き捨てた上条当麻の姿を。
彼がこの殺し合いの中でどれだけ生き延びられるか、それはプレシアにだって分からない。
ただ見てみたいとは思った。
上条当麻が、この殺し合いの中で過酷な現実に直面し、苦悩に心を痛めるその光景を。
見てみたいと、プレシアは心底から思った。
『幻想殺し』の少年は、まだ目を覚まさない―――

297 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/19(金) 20:01:30 ID:/SBQE5Zo
【一日目/深夜/D-1・森林】
【ミリオンズ・ナイブズ@トライガン・マキシマム】
[状態]融合体、疲労感(大)
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
1:会場にいる全てを殺し、バトルロワイアルの主催者どもも殺害する
2:眼前の人間を殺す
[備考]
※原作12巻・ビースト殺害の直後から参戦しています
※ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは×5が体内に埋め込まれ、力を大幅に制限しています。


【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]疲労(小)
[装備]スタープラチナ・ザ・ワールド
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
1:殺し合いを止め、兵藤をぶちのめす。
2:学生服の少年を守りつつ、目の前の異形をぶちのめす。
[備考]
※三部終了後から参戦しています


【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]気絶中
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
0:気絶中
1:殺し合いを止める。
2:仲間と合流する。
[備考]
※原作22巻終了後から参戦しています





これにて投下終了です。
タイトルは「神が下すその答えは―――、」です。
途中、重複投下申し訳ありませんでした
298創る名無しに見る名無し:2010/11/19(金) 23:46:24 ID:/jlxwY3+
投下乙です!
承太郎VSナイブズ……最初からクライマックスだw
それにしても主催勢がラスボスだらけで怖い
299 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/20(土) 05:59:41 ID:Z6GarF8H
投下乙です
上条さんは起きても勝てるのだろうか?
右手の扱いがどうなるかによるのかな?

地図変更しますD-7を森に変更
300 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/20(土) 16:24:48 ID:Z6GarF8H
できたので投下
10話 鉄の男、沈む
登場人物学崎強、フランキー、中川圭一

題名はそのままですww
301鉄の男、沈む ◆VxAX.uhVsM :2010/11/20(土) 16:26:08 ID:Z6GarF8H
10話 鉄の男、沈む

この格好で現実の街に出れば一発逮捕が確実な男、フランキーが逃げていた

「うおおおおおおおおおおなんだこいつ!やけにデケェぞ!」

そういったのは人形、その近くでそいつを操ってるのであろう人物が見える
警察官であり中川グループの社長でもある、中川圭一だ。

「う…うるさい!黙れ!さっさとこの人形に殺されろぉぉ!!」

こんな状況とは一生無縁のはずなのに、こんなことが起きるとも分からずに
結局、彼は乱心した

ちなみにその人形は、中川の支給品のゴーレム召喚機によって召喚された
ゴーレムなのだがこのゴーレムには特徴がある
防御力が高い一方、攻撃力はまったくと言っていいほどない
おおまかに言うと薄型テレビ2枚分割れる攻撃力だ

そんなことより

「くそ…まずはあいつから逃げないと」

離れようとするフランキー、しかし

「させるかああああああああああああああああ!!!」
ゴーレムがフランキーに突進する
それほど攻撃力のないゴーレムでも相手を後退させることは出来る
その後ろには

崖、これ以上説明のしようがない

そこから落ちれば海に落ちていくしかない
「ぐ、うおおおおおおおお!!?」

落ちていく、落ちて落ちて落ちて、そして

沈む
302鉄の男、沈む ◆VxAX.uhVsM :2010/11/20(土) 16:27:01 ID:Z6GarF8H
「僕は警察官で僕は正義なんだ!間違ってない!」
笑う、人を沈めてなお笑う、そこに

「テメェェェェェェェ!!」
手に広辞苑を持ってきた赤髪の高校生、学崎強
彼がその警察官に突進して来ている

「うわああああ!?」
中川は驚き、その場から逃げようとする
「逃がすかよぉぉ!」
その広辞苑で頭を強打させ、吹っ飛ぶ

そのまま転がってゆき森の中に消えていった

「…これくらいじゃ死なないだろう」
そして、男が沈んでいった方向に目を向ける

「すまねぇ、助けられなくて…」
黙祷をしてその場を去って行った
【一日目/7時1分/D-8崖前】
【学崎強@SWOT】
[状態]健康
[装備]広辞苑
[所持品]基本支給品、不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない
1:鰯田を探す
2:黄色服の警官(名前は知りません)に要注意
[備考]
※鰯田が覚醒剤を打たれる前からの参戦です
303鉄の男、沈む ◆VxAX.uhVsM :2010/11/20(土) 16:27:41 ID:Z6GarF8H
転がって言った警官は森の中で静かに眠っていた
その場から動かずに
永遠に寝るように、眠っていた
もう起きないかのように、眠っていた
【一日目/?/D-7森】
【中川圭一】
[状態]気絶中、乱心中
[装備]ゴーレム召喚機
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:殺し合いに優勝して帰還する
1:――――――(気絶中)
[備考]
※学崎の容姿を記憶しました

そして最後に沈んだ彼は
『禁止エリアに侵入しました、10秒以内に出てください』

10
9
8
7
6
『残り5秒です』
4
『残り3秒』
『2秒』
『1秒』
ボン

そんな簡単なことで鉄の男の首が消えた
そして首のない死体は今度こそ
海の奥底まで
沈んで行った
【フランキー@ONEPIECE 死亡】

【支給品説明】
【ゴーレム召喚機@その他】
魔道書みたいな感じだが、簡単な事しか書いてない
ゴーレムは防御力が高い一方、攻撃力はまったくと言っていいほどない
おおまかに言うと薄型テレビ2枚分割れる攻撃力だ
【広辞苑@現実】
昭和初期に出版された『辞苑』(じえん)(博文館刊)の改訂作業を引継ぎ
第二次世界大戦後新たに発行元を岩波書店に変え
書名を『広辞苑』と改めて出版された。
現在、中型国語辞典としては三省堂の『大辞林』と並ぶ両雄。
最近では携帯機器に電子辞書の形で収録される事も多い。
収録語数は、第六版で約24万語。
304 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/20(土) 16:28:41 ID:Z6GarF8H
投下終了です
中川ってマーダーになりやすいよね
305 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/20(土) 20:47:30 ID:olUGBqIT
投下乙です。
中川はメンタル弱そうですからねえ。
やっぱロワやるなら一人は発狂キャラが欲しいところですし、貴重な発狂枠ということでw

では、私もお気に入りキャラロワ・十七話投下します。
306 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/20(土) 20:48:13 ID:olUGBqIT
「ひとまずここで休憩するか」

 暗闇の中を歩き続けた末にロックが辿り着いた所は、D?5の西端にそびえるホテルであった。
 そのホテルは森林と市街地とのちょうど境の位置にあり、規模は地上五階建てと小振りのものである。
 ホテルを見上げながらロックは小さくため息を吐く。
 殺し合いが始まって既に小一時間。この子供を拾ってから今まで誰とも遭遇していない。
 本当に殺し合いが行われているのかと思う程、周囲は静寂に包まれていた。
 銃声の一つ、叫び声の一つも聞こえない。

「ドッキリ……だったらいいのになあ」

 思わず零れた言葉にロックは苦笑してしまう。
 今の状況がドッキリなど有り得ない。
 突如として森林から湧き上がった巨大な炎。
 森林だった空間が一瞬にして飲み込まれ、黒こげと化したその瞬間。
 その火力たるや消防隊員だって裸足で逃げ出す程のものだった。
 どんな兵器を使えばあれほどの炎を巻き起こせるのか見てみたい程だ。 
 ロックは実際に目の当たりにした。
 見てしまったからこそ、この状況が虚構だと現実から目をそむけることなど出来ない。

「どうすりゃいいんだか、全く……」

 首元に意識を集中させれば、そこには金属の冷たい感触。
 これが爆発すれば、自分の命などあっさり吹き飛ぶ。
 他者に命を握られている、しかもその命を握っている者はあの悪趣味そうな老人だ。
 そう考えると、思わず身震いがする。
 退屈だからとか適当な理由で、起爆装置を起動させられれば、それで終わり。
 たったそれだけでこの人生は終わってしまう。
 ふざけるな、と思う。
 俺がお前らに何をした、と自然と憤りが込み上げる。

「……ちくしょう、何でこんな事になっちまったんだよ……」

 愚痴を吐きながらホテルの入り口へと近付いていくロック。
 センサーが来訪者の存在を感知し、ガラスの扉を横へスライドさせる。
 その、瞬間だった。
 ガキン、という金属と金属の磨れ合う不快な音がロックの耳に飛び込んできたのは。

「うわ!?」

 しかも、その音は周囲の空気を震撼させる程に巨大なものだった。
 耳をつんざくその大きすぎる金属音に、ロックは驚愕し尻もちをついてしまう。
 その間にも金属音は断続的になり続け、その度に空気を揺らす。
 様々な銃撃戦に巻き込まれてきたロックではあるが、こんな音は聞いた事がない。
 撃ち出された銃弾が鉄板を叩く、そんな音よりも遥かに大きく暴力的なものだ。
307 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/20(土) 20:49:48 ID:olUGBqIT
「な、何が起きて……」

 座り込んだ状態でホテルのロビーに視線を這わせるロック。
 音の発生源は直ぐに分かった。分かったが、それを現実として受け止めることは出来ない。
 その光景があまりに現実離れしたものだったからだ。
 ガラリと開けたロビーのその中央に二人の人間がいた。
 片や銀色の髪に漆黒の刀を装備した男。
 身体は明るい青色のロングコートに身を包んでいる。
 片やピンク色の髪に日本刀を装備した女。
 身体は茶色の女物スーツに身を包んでいる。
 音の発生源はそこだった。
 互いが刀を振るい、互いの刀が激突すると同時に金属音がかき鳴らされる。
 ガキガキガキと、振るわれてはぶつかり合う刀と刀が騒音を巻き起こし、空気を震わせる。 
 荒事には馴れているもののただの一般人でしかないロックには、その剣戟を知覚することはできない。
 彼女等が音の発生源だということも、煌めく光の筋と、時折鍔迫り合いで静止する二人の状態から推測をしたに過ぎない。
 二人が振るう刀どころか、その姿でさえも知覚の外にいくことがある。
 まるで現実とは思えない光景であった。

「くそ、化け物しかいないのかここには!」

 気付けば身体が動いていた。
 ついさっき入ってきたばかりの入り口兼出口へと、ロックは身体を向ける。
 相棒の二丁拳銃ならまだしも、自分なんかがこんな所にいたら何個命があっても足りやしない。
 だから、逃げる。全力で、脇目も振らず、一瞬の迷いもなく。
 幸い出口までは一歩と離れちゃいない。
 幾らなんでも逃げ切れるだろう……そう考え、ロックは自動ドアへと向き直った。
 その直後、ロックは気付かされる。
 その考えが余りに甘かったという事に。

「え……?」

 逃亡の為に後ろへと振り返ったロックは、予想外の光景を見る事となった。
 人が、立っていた。
 自動ドアとロックとの間の数メートルと無い隙間に、何時の間にか人が滑り込んでいたのだ。
 それは青色のコートに身を包んだ銀髪の男で、ロックにも見覚えのある男だった。
 え、と知らぬ内に口が動いていた。
 驚愕に、身体が、表情が、思考が、全てが停止する。

「やめろおっ!!」

 呆然と動きを止めたロックの後方から、焦燥に満ちた女性の叫び声が聞こえる。
 おそらくはこの男と戦闘していた女性のものだろう。
 だがしかし、本物の殺人鬼を前に静止の呼び掛けなど何ら意味を持たない。
 男は無表情に立ち尽くしたまま、左手に握る日本刀へと右手を伸ばす。
 それはゆったりとした動作でありながら、全く無駄がなく迅速なものであった。
 男の右手が刀の柄を握る。

「―――死ね」

 そして、ロックの視界が漆黒に染まった。
308 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/20(土) 20:52:33 ID:olUGBqIT


 ◇



 シグナムがその剣士と遭遇したのは殺し合いが開始して直ぐの事だった。
 気付けば立っていたホテルのロビー。
 余りに唐突な事態に、混乱しつつも現状の把握に努めようとしていた矢先であった。
 デイバックの中身を広げ、バトルロワイアルの参加者と支給品とを確認し終えたシグナムの前に、男は現れた。
 ホテルの入り口から、殺し合いの最中だという事を感じさせないくらい堂々と。
 侵入者の登場に、シグナムは支給品の一つであった刀剣を握って対応した。
 そして一瞬後に、その対応が間違いではなかったと気付かされる。
 男が無言で襲い掛かってきたのだ。
 此方を騙くらかそうという意志すらもない。
 闘争を求める獣のように、男は自らの手中にあった刀を抜いて、有無を言わさずに襲撃してきた。
 反応できたのは、やはりシグナムも歴戦の剣士だったからか。
 男の一撃を刀で防ぎ、そこからは命を賭けた殺し合いだった。
 会話は挟む暇もない。
 少なくともシグナムにその余裕はなかった。
 ただ単純に、男が強かったからだ。
 その刀から繰り広げられる攻撃は熾烈の一言で、シグナムは何とか対応するのが限度であった。
 口を開く余裕もなく、全力を出して何とか凌げる程度。
 相棒のデバイスがあれば話も違ったのだろうが、単純な戦闘技術だけでは圧倒的に負けていた。
 シグナムからすれば勝算のない消耗戦。
 敗北も時間の問題だったその時に―――タイミング悪くロックが現れたのだ。
 眼前の敵に意識を集中させていたシグナムは気付けなかったが、襲撃者はその存在に気付いた。
 だから、まずは。
 手っ取り早く排除できそうな者を、殺害しようと思った。
 防戦一方のシグナムを後目に、逃げ出そうと立ったロックの背後へと回り込む。
 そこでシグナムもロックの存在に気付いたが、時既に遅し。
 精々声を張り上げるのが限度であった。


「―――死ね」


 そして、襲撃者の刀が振るわれた。
 その一撃は無慈悲にもロックの身体を真っ二つにする―――、


「ヌァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 ―――事はなかった。
 彼の右肩辺りから膨張した黒色のマントが、襲撃者の剣撃を正面から受け止めたからだ。
 その防御は、完全に予想の外。
 思わず目を見開く襲撃者。
 襲撃者の動きが、止まる。
309 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/20(土) 20:53:29 ID:olUGBqIT
「ハアアアアアアアアアアッ!!」

 そこに強襲するは烈火の騎士。
 ロックを飛び越えるように跳躍し、落下の勢いと自身の全体重を上乗せした縦一閃を襲撃者にお見舞いする。

「チィッ!」

 守護する為に振るわれた一撃に、襲撃者は間一髪のところで反応せしめる。
 漆黒の日本刀を横に掲げて、烈火の騎士の渾身を正面から受け止める。
 ベコリと、襲撃者を支える床が限界を迎えて凹む。
 だが、襲撃者の両腕は揺らがない。
 様々な要素が重なり合った全力全開を、事も無げに防ぎきったのだ。

「ヌオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 だがしかし、次いでの追撃には反応しきれなかった。
 ロックを包むように展開されていたマント。
 その中から、まるでロケットの如く勢いで、子どもが一人突っ込んできたのだ。
 強いていうなら、それは頭突きという攻撃方法。
 ただそれを頭突きというには余りにダイナミックすぎた。
 本当に頭から一直線に。
 どれほどの勢いで地面を蹴ったのか、身体を宙に浮かせて。
 事態を理解できていないながらも、子ども―――ガッシュ・ベルは攻撃を行っていた。
 誰も死なせやしない、その理念に則ってガッシュは行動をしたのだ。
 その一撃は、防御を捨てての、ただひたすらに攻めだけを考えた攻撃であった。

「グッ……!?」

 だからこそ、その防御を捨てた特攻だったからこそ、襲撃者も反応しきれなかったのかもしれない。
 子どもの脳天が襲撃者の鳩尾に突き刺さり、大きく吹き飛ばす。
 それこそ後方にあったドアを突き破って、襲撃者を外へと吹き飛ばす程に。
 襲撃者を吹き飛ばした子どもはスタンと床に降り立ち、ロックを庇うように両手を広げ、立ち塞がる。
 その傍らでシグナムが動く。
 手中の刀を大上段に構えて、意識を集中させる。
 体内に満ち満ちる魔力を操作する為、全神経を己の内側へと集中させる。

「―――陣風!」

 吹き荒れるは、斬撃。
 魔力を斬撃へと変換し、刀を媒体として飛来させる魔法。
 シグナムが有する数少ない遠距離用の魔法術であった。
 デバイスによるブーストもなく、純粋にシグナムの力のみを使用して発動したそれは、威力としては其処まで高くない。
 だが、人一人を刻み尽くすには充分。
 飛ぶ斬撃がうねりを上げて、外界に吹き飛ばされた襲撃者へと急迫する。
 一拍の間をおいて爆発音が響き渡り、暴風が吹き荒れる。
 砂埃がシグナムの、そして襲撃者の視界を覆った。
 同時にシグナムは子どもを担ぎ上げ、ロックを引っ張り上げて、走り出す。

「む、何をするのだ! あやつはまだ倒れてなどおらんぞ!」
「だから逃げるんだ。あいつは、今の私には手が余る。まともに戦っても勝ち目は薄い」
「しかし!」
「私が敗れて死ぬだけなら、まだ問題はない。だが、お前やこの男を巻き込む訳にはいかないだろう」

 シグナムが選択した一手は逃亡。
 先の陣風も、別段敵を倒す為に放った訳ではない。
 逃げる為に、目くらましの為に、放ったに過ぎない。
 十数分程の短い時間であったが、襲撃者と剣を合わせたシグナムには分かる。
 襲撃者は未だ全力を出していない。
 自分を相手にする際も、殆ど手抜きの状態で戦っていたに過ぎない。
310 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/20(土) 20:54:53 ID:olUGBqIT
 それでも自分は敗北していた。
 あれ以上戦闘を続けていれば、そう遠くない未来に奴の刀で切り裂かれていた筈だ。
 少なくとも今の状態では勝てない。
 最低でも相棒のデバイスが手元になければ、勝算は無きに等しいだろう。

「あ、あんた……出口を知ってるのか? 闇雲に逃げても下手したら袋小路に追い込まれるぞ!」

 ようやく我に帰ったのか、ロックが口を開く。
 だが、ロックの言葉にシグナムは肯定も否定もしない。
 ただ無言で疾走し続けるのみ。
 そうこうしている内に一行はロビーから裏手裏手へと潜り込んでいく。
 おそらくスタッフしか使用しないであろう廊下を、シグナムは迷う事なく進んでいく。
 その表情にも迷いはない。
 そんなシグナムの表情に、裏口の場所を知っているのかと安心するロックであったが、それはどうも違うらしい。
 直ぐ先にて廊下の突き当たりが見える。
 そこは、ロックの言った通りの袋小路であった。
 おいおい、とロックの表情が歪む。
 今のところ追跡者の姿は見えないが、それでも安心はできない。
 あれだけのスピードで行動する化け物だ、気が付けば目と鼻の先にいた何て事も充分に有り得た。
 これからどうする気なのか、とロックはシグナムを見詰める。
 不思議な事に、シグナムの表情には一片の怯みもない。
 突き当たりにて三人は立ち止まる。
 ロックから手を離し、ガッシュを床へと降ろすシグナム。
 すると、シグナムは無言で刀を鞘から抜き放った。

「出口は分からないが……分からないなら、作るだけだ」

 そして、一閃。
 気合いと共に振り抜かれた刀が壁を切り裂いた。
 白色の壁へと垂直に一本の線が描かれ、そこにシグナムの回し蹴りがめり込む。
 ガラガラと音を立て、鉄筋コンクリートが哀れにも崩壊。
 大人でも充分に通過できるだけの風穴が、行き止まりだった空間に形成されていた。

「おおお、スゴいのだ!」

 眼前で行われた行為に呆然と口を開くロックであったが、残る二人はそれがさも当然のような雰囲気。
 常識という言葉は何処にいったのだと、引きつった笑みを浮かべるロックであった。

「どうした、早くしないとまた捕まるぞ!」

 茫然自失のロックを引っ張ってシグナムは再びの逃走を開始する。
 状況に全く付いていけない一般人を連れて、三人は暗闇の森林へと消えていった。



【一日目/深夜/D-5・森林】
【シグナム@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]疲労(中)
[装備]時雨@ONE PIECE
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0?
[思考]
1:殺し合いを止める。
2:ガッシュ達を連れて蒼コートの剣士から逃亡する
3:レヴァンティンを見つけ、蒼コートの剣士を倒す
4:仲間と合流したい
[備考]
※原作終了後から参戦しています
311 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/20(土) 20:56:36 ID:olUGBqIT
【ガッシュ・ベル@金色のガッシュ!!】
[状態]身体の各所に火傷(小)
[装備]ガッシュのマント@金色のガッシュ!!
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0?、ガッシュの魔本@金色のガッシュ!!
[思考]
0:殺し合いを止めつつ、清麿達と合流
1:蒼コートの剣士から逃げる。
2:逃げ切れたら自己紹介をする。友達になるのだ!
3:エースが何処にいったか聞く
4:何故ゼオンが此処に……?

【ロック@BLACK LAGOON】
[状態]健康、混乱
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1?
[思考]
0:普通の人間はいないのかよ、ここには!
1:殺し合いには乗らない。襲われたら取り敢えず逃げる
2:蒼コートの剣士から逃亡する
3:ガッシュを何処かで休ませる
4:レヴィを出来るだけ早く探す
5:火炎放射(?)持ちの人間と蒼コートの剣士を警戒
[備考]
※D-5の森林の一部が焼失しました



 ◇



「……逃がしたか」

 そして、無人となったホテル。
 ロビーの中央にて襲撃者たる蒼色の剣士は、一人呟きを零す。
 その言葉や表情に悔しさは含まれていない。
 剣士は軽く身体を動かしながら、外へと出る。

「……やはり何時も通りの力は出せないか」

 剣士が制限の存在に気付いたのは、シグナムとの戦闘の最中であった。
 それから剣士は、この場で出せる自分の実力を知る為に剣を振るった。
 出来るだけ戦闘を長引かせ、一挙動一挙動を慎重に確認しながら戦闘を行った。
 その結果として今回の戦闘では誰も殺害できずに逃亡されたが、そこに悔恨などない。
 収穫は充分過ぎる程にあったからだ。

「力を……」

 剣士は掌を握り締め、天を見上げる。
 脳裏に浮かぶは、この殺し合いに呼ばれる前に行われていた出来事。
 実の弟との三度に渡る死闘。
 そして、敗北。
 自分は魔界に墜ちた筈だった。
 魔界にて自分の目指す力を手に入れる筈だった。
 
312 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/20(土) 20:58:42 ID:olUGBqIT
「更なる力を……!」

 そんな矢先に連れて来られた殺し合い。
 望むところだと、剣士は思う。
 自分に力を齎すというのならば、どんな状況であろうと構わない。
 力が、手に入るのならば。
 このような首輪で御されていようと、構わない。

 剣士は一人歩き出す。
 ただひたすらに力を渇望するその名はバージル。
 最強の悪魔が子孫にて、その猛々しい心を受け継いだ戦士。
 力を求める半魔半人の剣士が、殺し合いの地を、進む。

【一日目/深夜/D-5・ホテル前】
【バージル@Devil May Cry】
[状態]疲労(小)
[装備]秋水@ONE PIECE
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0?
[思考]
1:力を手に入れる
2:閻魔刀、ベオウルフがあれば入手したい
3:ダンテと出会ったら戦う
[備考]
※Devil May Cry3終了後から参戦しています
※制限の存在に気付きました





これにて投下終了です。
タイトルは「一般人の皆さま、当バトロワは甘え禁止となっております。繰り返します、当バトロワは甘え禁止です(キリッ」でお願いします
313創る名無しに見る名無し:2010/11/21(日) 15:39:46 ID:I1SoG73E
乙!
314 ◆OtzOs457f2 :2010/11/23(火) 10:06:32 ID:Pg367IId
◆YcpPY.pZNg さん、初めまして。
お気に入りキャラロワ、とても面白いですね。

投下します
運命分岐ロワ12話「MONSTER’sBATTLE」
登場キャラ:一方通行、豊臣秀吉
315 ◆OtzOs457f2 :2010/11/23(火) 10:23:26 ID:Pg367IId
「―――――――――――ふむ」

烈界武帝、豊臣秀吉は感心したような息をつく。その視線は、目の前の寺子屋―――――学園に向けられていた。

「天晴、というに値するな。ここまでの建築技術を用いた寺子屋があったか」

しかし、秀吉は静かに拳を構える。
今の自分にとっては、こんなものは単なる障害物でしかない。
そして、秀吉の砲弾すらも撃ち落とす最強の拳が引かれた。

しかし。
拳が学園を陥落させることはなかった。秀吉の目線の先には、白い、どこまでも白い、一人の怪物。
風貌は子供だが、あれは単なる子供ではない。
と、秀吉は確信した。

「(生半可な覚悟ではやられる、か。フン、面白い)」

「おいそこのオッサン」

真っ白い怪物、一方通行の声が秀吉に向けられる。
次の瞬間、秀吉の拳が空気中に向けて放たれ、莫大な衝撃波が一方通行の肉体を襲った。
だが、一方通行は倒れない。
逆に、狂喜の微笑みを浮かべ、秀吉を見つめている。

「我が名は戦国乱世の覇王、豊臣秀吉!貴様をここで葬り去る!!」

「―――――――――――面白ェ」

一方通行が駆ける。合わせて秀吉の拳が放たれるが、軽々とよけられてしまう。
316 ◆OtzOs457f2 :2010/11/23(火) 10:47:05 ID:Pg367IId
「フオォォォッ!」

秀吉の攻撃は、一方通行には届いていないが、一方通行に確かな畏れを抱かせていた。

「(コイツの攻撃は弾けねェ……。なら、手っ取り早く破裂させちまうか)」

一方通行の能力はベクトル変換。
あらゆるものの質量、熱量、電気量、運動量のベクトルを変更する能力。
血液に働かせれば、一瞬でどんな人間も殺害できる、一撃必殺の能力だ。
そのために、一方通行はとにかく秀吉の隙を狙う。
秀吉を覆う防具を破壊すれば、簡単に血液逆流が可能だろう。

一方秀吉は、一方通行に拳を叩き込む、ただそれだけを考えていた。
一発当てれば、確実に戦闘不能にできる威力だ。
一撃でいい。

そして、二匹の怪物の戦いは、終わりを迎えた。

「が……は…ァ」

一方通行の腹に、拳を叩き込んだ。
彼の華奢な体が跳ね飛ばされ、近くの木に叩きつけられる。

「情けはかけぬぞ、怪物」

ゆっくりと拳を構える秀吉。しかし、目の前の異変に気付いた。
一方通行が、立ち上がったのだ。
そして、背中には漆黒の翼を生やして。

「な………ッ!?」

翼の数は12本。
秀吉はそれでも、一方通行を討つための拳を構える。

「その力、存分に煉獄で発揮するがよい!!」

「arjdhglu無cnhyqa」

理解不能な言語とともに、秀吉の肉体は、遥か彼方へ跳ね飛ばされた。

「hfyyjmzspkde皆ajfvlece」



秀吉は、生きていた。しかし、膨大なダメージを受けて。

「―――――――――第六天魔王よ、何を考えている…?」



317 ◆OtzOs457f2 :2010/11/23(火) 10:48:22 ID:Pg367IId
【一日目・朝方】
【豊臣秀吉@戦国BASARA】
[状態]疲労(中)、全身にダメージ(極大)
[装備]鎧
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:とりあえず休む
[備考]
※一方通行を主催のサクラだと睨んでいます

【一日目/朝方】
【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]疲労(中)、腹部にダメージ(大)、全身にダメージ(中)
[装備]黒き翼
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:hfyyjmzspkde皆ajfvlece
[備考]
※暴走しています
318 ◆OtzOs457f2 :2010/11/23(火) 10:49:16 ID:Pg367IId
投下終了です

一方さんと秀吉は本ロワの二大強者
319 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/23(火) 18:55:44 ID:VnDBIR0w
投下乙です
黒翼一通さんはヤバい。
打ち止め早くキテーって感じですね…人質真っ最中だけど…

それでは自分も投下させていただきます
320 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/23(火) 18:57:14 ID:VnDBIR0w
「殺し合いをしろだと……! くそっ、ふざけた事を!」

 仮面ライダーギャレンこと橘朔也は憤怒に身体を震わせていた。
 アンデットとの闘争も終結し、本来の研究員としての道でも歩もうかと考えていた矢先、橘朔也はこのバトルロワイアルに連れて来られた。
 覚醒と共に一人の男が惨殺される瞬間を見せ付けられ、生き残りたくば殺し合えと宣告され、この場に立たされた。
 ふざけるな、と橘は心底から憤る。
 ある男がいた。
 その男は仮面ライダーとしても一人の人間としても、自分など足元にも及ばない男であった。
 名は剣崎一真。優しさと強さを兼ね揃えた真の仮面ライダー。
 剣崎は犠牲となった。世界を、親友を救う為に、自らの意思で犠牲となった。
 『人間』を止め、自らの意思で闘争を求め続ける『化け物』へとなった。
 世界と親友―――そのどちらもを救う為に、全てをたった一人で背負い込んで、自分達の前から姿を消した。
 ただ一人、犠牲になったのだ。
 それまでの生活を、人間である事を、全てを全て失ってまで、剣崎は全てを救った。
 そうして救った世界が、そうして救った世界に住む人間が、こんな殺し合いを開催する。
 その現実に、橘は心底から憤りを覚えていた。

「どうする、どうすればこの殺し合いを止められる……」

 決意は既に固まっていた。
 何をしてでも殺し合いを止める。
 そこに異存などあるわけがない。
 ただ、どうやって?
 それが分からない。
 首輪により命が握られた現状。生き残る為には他を蹴落とさなければいけない。
 一般人であれば恐怖に我を忘れ、恐慌状態へ陥ることだって充分にありうる。
 声高に殺し合いの停止を呼び掛けても、そんな状態の人々は耳を貸そうとしないだろう。
 しかも相手は何十という人間を、橘といった歴戦の戦士さえも、容易く拉致してしまうような組織。
 少なく見ても、仮面ライダーを超えるぐらいの戦力は保有している筈だ。
 せめて、最低でも、首輪の破壊。
 そして、戦力の終結。
 このバトルロワイアルを開催した組織に対抗し、勝利できるだけの力。
 それが無ければ殺し合いは止まらない。本当に、最後の一人が決まるまで殺し合いは続くだろう。

「剣崎……お前ならどう行動する」
 
 絶望的な状況に、どこまでも強かった後輩の姿が思わず脳裏に浮かぶ。
 バックルもない今、ギャレンに変身する事もできやしない。
 今の自分は少し訓練を積んだだけの普通の人間。
 特別な力など何も無い、非力な人間だ。
321 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/23(火) 18:58:14 ID:VnDBIR0w
 殺し合いを止めるにはどう動けば良いのか。
 もしあの後輩が、今の自分と同じ状況に置かれたとしたら、どう行動するのか。
 殺し合いを止める為にどう動くのか。
 知りたかった。
 教えて欲しかった。
 
「俺は……どうすればいいんだ……」

 幾ら悩めど答えは出ない。
 橘は思考に顔を歪めながら歩き始める。
 ただ立ち止まっているのだけはダメだと思ったからだ。
 今も何処かで殺し合いが続いてる以上、何か行動を取らなければいけない。
 そんな強迫観念にも似た思いに突き動かされて、橘は行動を開始する。

「な……!?」




 そして、遭遇する。




「ん〜〜〜〜おいふぃ〜〜〜〜〜! なにこれ、天国!? こんなに大きいチョコレートとか、も〜〜〜〜〜〜〜最高〜〜〜〜〜〜〜!」



 人間の上半身体ほどもある大きなハート型のチョコレートに、一心不乱に齧り付いている少女に。



 ◇



「いや面目ありません……こんな状況でも食欲に負ける自分の理性に、何ていうかもう自己嫌悪です、ハイ……」
「ハハ……気にしなくても良いさ、桂木」

 そんな強烈な遭遇から数分後、橘と少女・桂木弥子は簡単な自己紹介を行っていた。
 とはいえ、弥子が橘の存在に気付いたのはチョコレートを完食し、たっぷり十数秒余韻に浸った後。
 それまではどれだけ大声で話し掛けようと、弥子は見向きすらしなかった。
 支給品の確認をしていたところ、デイバックから自分の身体より大きなチョコレートが転がり出てきて、それを見ていたら理性が何処かへとんでしっまったとの事だった。
 悪食・大食漢で知られる橘であったが、これには流石に苦笑いを浮かべざるを得なかった。
322 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/23(火) 18:59:02 ID:VnDBIR0w
「それで橘さんはこれからどうするつもりなんです?」
「殺し合いを止めたいとは思うが……具体的にはまだ何も考え付かないな」
「そうですね、この首輪だって何とかしないといけないし……」

 弥子と会話を進めながら、橘は一人感心していた。
 こんな殺し合いの最中にいるというのに、弥子からは恐怖心が感じられない。
 その振る舞いは平常心から出ているものにしか見えなかった。
 元仮面ライダーである橘さえも異常だと感じる状況で、この落ち着き様。
 自己紹介ではただの女子高生だと言っていたが、この精神力は常人の域を越えている。

「……桂木は、こんな事に巻き込まれて怖くないのか?」
「いやあ、なんていうか色々……本当に色々あったんで、こういう事には慣れてるというか……」

 その感心の心を、橘は素直に口に出す。
 そんな橘の言葉に弥子は引きつったような苦笑いを浮かべた。
 心なしかその瞳は遠くを見つめている。
 やるせなさが混じったその返答に、橘はあまり触れてはいけない内容だったのかと口を閉じる。
 まあ真っ先に殺し合い乗っていない人物に出会えたのだ、それだけでも善しとしよう。

「そういえば橘さんは名簿の確認しました?」
「名簿? 何だ、それは」

 と、話題を変えるように切り出してきた弥子の言葉に、橘は疑問符を浮かべる。
 参加者名簿、という物について兵藤は何も語っていない。
 とはいえ、兵藤の語っていたランダム支給品についても橘は確認していないので、余り意味はないと思うが。

「この殺し合いに参加させられてる人の名前が載っているんですよ。全部で七十人くらい居ましたね」
「七十人もの人が、こんな殺し合いに……」
「……多分見といた方が良いですよ。もしかしたら知ってる人が連れて来られてるかもしれません。少なくとも私はそうでした」
「知り合いが、連れて来られているのか」
「ああ、でも、大丈夫ですよ! どっちもこんな殺し合いで死ぬような奴じゃないんで! 寧ろこの状況をエンジョイしてそうな奴なんで!」
「だが……」
「まあまあ、心配しないで! 取り敢えず橘さんも名簿を確認して下さいよ」

 弥子の言葉に憤りを感じながら、橘はバッグから参加者名簿と書かれた紙を取り出す。
 A―4サイズの紙には、人名がびっしりと書き連ねられていた。
 これ程の人数をこんな殺し合いに参加させたのかと、再度の怒りを覚える橘。
 険しい顔で橘は名簿に目を通していった。
 上から下へ。
 左から右へ。
 橘は一人一人の名前を確認していく。
 そして、ある一人の名前を目に止めた時、彼の表情に変化が現れた。
 それまで怒りに染まっていた表情が、目を見開いての驚愕に。
 橘は名簿を両手に立ち上がり、眼前で弥子が見ている事すら忘れて声を張り上げる。
 
「剣崎!?」

 それはもう二度と会う事のできないと思っていた人物の、名前であった。
 剣崎一真。親友と世界を救う為、人間からジョーカーへと変貌した者の名がそこにあった。
 他にも橘の後輩、剣崎が救った親友、果てには既に死亡した筈の男の名前が、名簿には掲載されている。
 が、そのどれらもを越えて、剣崎一真の存在は強烈なものであった。
 名簿を見詰めたまま呆然としている橘に、弥子は声をかける。
 
「知ってる人、なんですか?」
「あ、ああ。俺の……後輩だ」

 そう言う橘は、明らかに挙動不審であった。
 一目で分かる。
 橘と剣崎の関係は、後輩という一言で片付けられるような、そう単純なものではないのだろう。
 弥子にとっての相棒のように。
323 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/23(火) 19:00:09 ID:VnDBIR0w
 弥子は相棒との様々な事件を通して、様々な人間の裏と表を見て来た『探偵』である。
 人間と触れ合い、その真理を読み解く事を主とする、人の心の『探偵』。
 それが桂木弥子である。
 そんな『探偵』は、一瞬で理解する。
 橘にとって、剣崎という存在がどれだけ大きいのかを。

「剣崎さん、ですか。橘さんの後輩っていうくらいだから、優しい人なんでしょうね」
「そうだな……優しく、そして強い奴だ」

 だから、笑った。
 出会って数分と経たない自分に、剣崎の事を深く聞く事はできない。
 それでも良いと思う。
 自分と相棒のように、誰もが人に話せない事の一つや二つは持っている。
 それを自分から聞き質す事は出来ない。
 でも―――『解決』はしたいと思う。


「なら、剣崎さんを探しましょう。私も協力します」


 この殺し合いの中であったとしても、橘と剣崎とを再会させる。
 それが『探偵』として弥子が考える『解決』であった。

「……だが、お前の知り合いは」
「だがら、大丈夫ですって。あんな奴と合流しちゃったら、むしろ大変な事になっちゃいますよ」

 魔人・脳噛ネウロに、怪人・X。
 片や二年振りの再会を果たしたばかり魔人、片や二年前に死亡した筈の人間。
 あのネウロをどうやって拉致したのか。
 死んだ筈のXが何故名簿に書かれているのか。
 弥子には分からない。
 分からないけど、大丈夫だとは思う。
 弥子の知る彼等は、こんな殺し合いでどうこうなる存在ではない。

「……分かった」

 目を閉じて少しの間考えた後、橘は弥子の提案に頷いた。

「だが、優先するのは殺し合いの停止だ。争いがあれば争いを止める。殺し合いにのった奴がいれば無力化する。剣崎達を探すのは……その次いでで良い」

 しかし、弥子の案を了承した訳ではない。
 あくまで橘は、殺し合いに巻き込まれた人々の無事を目標とする。
 その返答に弥子はキョトンと目を見開き、数瞬後に笑顔を見せる。
 満面の、満面の、笑顔。
 その笑顔に、橘の方が面を食らう。
 何故弥子がそんな表情をするのか、橘には分からなかった。

「? どうしたんだ、桂木?」

 弥子は無性に嬉しかった。
 自分ではなく他人の為に行動する、それがあたかも当然のようにできる人。
 そんな人がこの殺し合いを打開する為に動いてくれる。
324 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/23(火) 19:01:07 ID:VnDBIR0w
 思わず笑顔が零れた。
 こんな人が居るということ自体が、嬉しかった。

「フフッ、何でも無いですよ」

 誰もが『悪意』と『知性』と『向上心』を以て『謎』を造る訳ではない。
 こんな人も、いるのだ。
 他人の為に命を張れる人も、この世界には居る。
 『知性』と『向上心』を『悪意』では無い方へと費やせる人間が、この世界には居る。
 それは、こんな『悪意』の塊のような殺し合いでも、変わらない。
 これもまた『進化』の可能性の一つだと、弥子は思う。


「それじゃあ頑張りましょう、橘さん!」
「ああ、行こう。桂木」


 探偵と仮面ライダーが、暗闇の市街地を歩いていく。
 殺し合いの中で、それでも希望を宿して二人は進んでいく。
 彼等の未来は如何に―――、



【一日目/深夜/F-2・市街地】
【橘朔也@仮面ライダー剣】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1〜3
[思考]
1:殺し合いを止める。桂木を守る
2:桂木の仲間を探す
3:剣崎、仲間と合流したい
4:何で天王路の名前が?
※原作終了後から参加させられています


【桂木弥子@魔人探偵脳噛ネウロ】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0〜2
[思考]
1:殺し合いを止める
2:剣崎と橘を再会させる
3:ネウロとも合流する
4:Xが生きてる……?
[備考]
※原作終了後からの参戦です
※支給品は確認済です
※スペースウーマンのチョコレート@銀魂を完食しました


325 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/23(火) 19:01:50 ID:VnDBIR0w




 そして、そんな二人を遠くから見ている少女がいた。
 少女は竜宮レナ。
 つい先刻、とある心優しきサイボーグを殺害した少女であった。

「あの人達も宇宙人なのかな……見ただけだと普通の人に見えるけど」

 レナは自身の喉元を軽く掻きながら、およそ数十メートル先を歩く橘達を観察していた。
 夜なのにイヤに暑いと、思う。
 ベタベタと纏わりつく汗が非常に不快だった。
 
「どうする……? 二人組を相手にするのは流石に……でも……」

 レナは思考する。
 新たに発見した宇宙人達を、上手く殺害する方法を。
 見る限り、誰もが誰も危険な性格をしている訳ではない。
 でも、どんなに人が良く見えても、それは宇宙人でしかない。
 何時かは殺害せねばならない存在だ。
 だから、思考する。
 どう立ち回り、どう動けば、あの宇宙人達を殺害する事ができるのか。
 歪んだ青色の炎を胸に、竜宮レナは思考する



【一日目/深夜/F-2・市街地】
【竜宮レナ@ひぐらしの鳴く頃に】
[状態]健康、雛見沢症候群発症中(L4)
[装備]レナの鉈@ひぐらしの鳴く頃に、ヴァィジャヤの毒薬(12/13)@魔人探偵脳噛ネウロ
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×0〜1
[思考]
0:会場にいる宇宙人を全員殺し、雛見沢に帰る
1:あの宇宙人達を殺すには……
2:圭一達は宇宙人にすり替わっているか確かめ、宇宙人であったら殺す


326 ◆YcpPY.pZNg :2010/11/23(火) 19:03:04 ID:VnDBIR0w
これにて投下終了です。
タイトルは「世界を救った者の、その傍らに居た者達」です
327 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/23(火) 23:47:29 ID:2LXHiIvB
投下乙です。
運命分岐ロワ〉黒翼一通さんキターー!けど上条さんじゃないと勝てないよねこれ
お気に入りロワ〉弥子さすがの大食wwそしてレナ、どうなるか?
あとジャンプロワについて、SWOTが打ち切られましたがロワでどうなるとかはありません。
新連載がでてもよほどのことがないと変更はしません。
こんなところです。よし、話考えよう、それでは再び言わせてもらいます投下乙です。
328創る名無しに見る名無し:2010/11/24(水) 01:00:25 ID:l7F0Tull
両さんは首輪解析要員になってくれると信じてる。
それに、タフだからよっぽどのことがない限り死ぬことはなさそう。
329 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/27(土) 08:01:28 ID:9VQJ7Syq
久々の投下
11話 スケットマン。
登場人物藤崎佑介、真城最高
330スケットマン。 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/27(土) 08:02:58 ID:9VQJ7Syq
11話 スケットマン。

「ちくしょー!ふざけんな!誰がこんなふざけたもんやるかってんだ!
バーカバーカバーカ!」
涙目になっている赤角帽子の男子高生藤崎佑介はうずくまって泣きながら言っていた
全く説得力がないのは気にしないでほしい

「ちくしょー…ヒメコでもスイッチでもいいから出てこいよー!」

叫んでいると

「ちょっとそこの…」
「うおあああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ!!!!」

「ちょ…落ち着いてくださいよ」
「うわああああああああああああああああああ」
「落ち着け!」
頭をたたく

「ぐは!」
その場に倒れる藤崎
「やば…強くやりすぎたか?」



「さっきは混乱して悪かった」
「もう気にしてないよ」
そうは言ってるものの少し怒っている感じがある
「俺は藤崎佑介、あんたは?」
「真城最高だ」
「俺は絶対にこんなゲームはゆるさねぇ!協力してくれないか?」
「・・・・・・・・・」
「あれ?」

なぜ無言か?というのは先ほどまでの態度を見てである
こいつは本当に信頼できるのか?というのが本心だ

「…ああ、協力する」
「おお、よろしくな真城君」
「ああ、よろしく」

ここで二人は北に向かって行った
331 ◆VxAX.uhVsM :2010/11/27(土) 08:06:42 ID:9VQJ7Syq
【一日目/朝/E-1】
【藤崎佑介@SKET DANCE】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:この殺し合いを止める
1:スケット団メンバーと合流
2:真城と行動する
[備考]
※生徒会メンバーが5人集まったころからの参戦です
【真城最高@バクマン。】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:脱出したい
1:シュージンと合流後脱出方法を考える
2:藤崎と行動する
[備考]
※読み切り際開催決定後からの参戦です



投下終了です
今回はボッスンらしさを頑張ってみた
あと両さん首輪要員に使えるな
今後の展開の参考にさせていただきます
332 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/01(水) 13:45:22 ID:q4h5Zls4
久々の投下です
12話 発明は身を助ける
登場人物笛吹和義、雨宮桜子、奈良シカマル
333発明は身を助ける ◆VxAX.uhVsM :2010/12/01(水) 13:46:22 ID:q4h5Zls4
12話 発明は身を助ける

「くそ…この女、化物かよ」

ここはC-4の山の入口
ここで二人がまさに死闘の中だった

「そこぉ!」

「うおぉ!!」

水色の髪の女の斬撃を避け木から違う木へと移動する
この男は奈良シカマル、木の葉の里の忍者である
水色の髪の女は雨宮桜子、超能力PSYをつかう女子高生だ

「あーめんどくせぇ仕方ねぇ…」

「忍法影しば「させるか!」!?」

雨宮の剣は確実に頸動脈を狙っていた、しかし

「っくそ!」
シカマルは左腕で急所を守るがその代わりに切り取られた左腕は地面に転がった

「あーてめぇ…痛ぇじゃねぇかよ」
「…」
無言でシカマルを見つめる雨宮

シカマルがため息とともに目をつぶった瞬間
その瞬間を逃さずに雨宮は踏み込んだ

「な…」

気づいた時にはもう懐に

そして、懐に入られれば

グチャッ

肉を貫通した音、その音が静かに響いた

「なぁ…テメェ……………」

そしてとどめと言わんばかりに雨宮は首を切り落とした
334発明は身を助ける ◆VxAX.uhVsM :2010/12/01(水) 13:47:45 ID:q4h5Zls4
『…面倒なことに巻き込まれそうだな』
茂みに隠れていたのは笛吹和義、通称スイッチ
パソコンを使ってしゃべる高校生だ

『まあいい、さっさとこの場から離れ』
「おい、そこのやつ」
『!?』
気づかれた
仕方なくスイッチはその場に立ち雨宮に向かって行った

「あんたの名前は?」
『…笛吹和義だ』
「そう、あんたさっきの見てたの?」
『一応な』
「そう…」

「じゃあ、もう死んでもらうしかないわね」

『悪いな、まだ俺は死ぬわけにはいかないんだよな』
スイッチはバックからあるものを取り出した

バズーカ砲に見える長い鉄の筒だ

「!?」

雨宮が動きを止めた

スイッチは足につけてた物のスイッチを入れ
その場に浮き上がった
そしてその筒を背中に刺した

そして

『それじゃあお嬢さん、また会いましょう』

ゴォォン!

「な…!?」

スイッチがいたところにはそのバズーカが置いてあった

「…くそ」
雨宮はその場を離れて行った
335発明は身を助ける ◆VxAX.uhVsM :2010/12/01(水) 13:48:37 ID:q4h5Zls4
【一日目/7時8分/C-4山】
【雨宮桜子@PSYREN】
[状態]体中に擦り傷、土埃が付いている
[装備]鉄子の刀@銀魂
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:夜科アゲハ達と合流後脱出
1:邪魔者は殺す
[備考]
※最終決戦前からの参戦です
※PSYは大分規制されています



『うーん、うまく脱出できたが止まらないな…』

しかし後ろには壁があり

『うお』

案の定壁に叩きつけられた
そのまま気絶するスイッチ
最初に彼に気づくのは、敵か味方か
まだわからない
【一日目/7時9分/C-3薬局】
【笛吹和義@SKETDANCE】
[状態]気絶中、背中にダメージ(中)
[装備]マンドセル@SKETDANCE、ホバーシュズ@SKETDANCE
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:ボッスン、ヒメコと合流を優先
1:――――――
[備考]
※生徒会メンバーが5人集まった後からの参戦です
※雨宮桜子(名前は知らない)を危険人物と認識しました

※元気出してバズーカ@SKETDANCE、奈良シカマルのデイバック
奈良シカマルの死体がC-4山に落ちています
【支給品説明】
【鉄子の刀@銀魂】
鉄子が紅桜に対抗するために打った刀。
鍔の部分にとぐろを巻いた金色の龍が付いている。
似蔵と融合した紅桜と互角に渡り合う強度と斬れ味を持つ。
銀時と似蔵との決着時に折れた。
【スイッチ発明品セット1@SKETDANCE】
スイッチの発明品セット
1はマンドセル、元気出してバズーカ、ホバーシューズの3点です
336 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/01(水) 13:51:58 ID:q4h5Zls4
投下終了です
頑張ってDOL時代のペースで書けれたらなぁ
337 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/08(水) 17:06:54 ID:/2GLO93W
久々投下します
13話 正義を倒す闇の世界
登場人物大原大次郎、青田坊、コン
338正義を倒す闇の世界 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/08(水) 17:09:42 ID:/2GLO93W
13話 正義を倒す闇の世界

「た、助けてくれぇぇ!」

声をあげるがその場の広さで音を消してしまう
ここはF-2のドームの中である
逃げている男は大原大次郎、部長の職を得ているベテランだ
しかしなぜその警官が逃げているか?
そんなものは簡単だ

相手が化物だからだ

ここはドームなだけあって逃げる場所は広い
しかしそのうち追いつかれるのは目に見えている

とうとうその時が来てしまった
大原はデイパックの中を探って武器がないか探る
中に銃が入っていたイングラムM10だ

「おう、こんなところにいたのか」
「!」

大原は容赦なく全部相手に向けて撃った
しかし

「はん、痛いじゃないかよ」
「え…なぜ…」
「ん、ああ俺はな妖怪なんだよ」
「よ、妖怪?」

大原が驚くのは当たり前だ
妖怪なんて空想上の物、なくって当たり前そう思っていたからだ

普段の生活上だったら信じられなかっただろう
しかし今はこんな状況だ体に穴をあけても倒れない
それはもう信じるしかなかった

「悪いな、あんたには恨みはないが」
「あ…ああ…あああ…」

その後、その場に残ったのは無残な肉塊だけだった

【大原大次郎@こち亀 死亡】
339正義を倒す闇の世界 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/08(水) 17:10:43 ID:/2GLO93W
「ちょ、なんだこれ」
近くにいた人形?のコン
「やべぇ早く一護と合流しないと」
「おい」

ビクゥ!

「えーと…なんでしょー…」
グシャ

潰された、潰されたそうとしか言えなかった

「悪いな、若を死なせるわけにはいかないんだ」
そう言ってその場を離れた

【コン@BLEACH 死亡】

【一日目/7時13分/】
【青田坊@ぬらりひょんの孫】
[状態]腹に大量の銃創(行動に支障あり?)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:若を優勝させる
1:若とは会いたくない
[備考]
※清明復活後からの参戦です
※能力に規制がかかっています

【支給品説明】
【イングラムM10@現実】
特殊部隊用の小型サブマシンガンの開発を目指した
ゴードン・B・イングラムにより
1964年にAAI社で設計された。
本ロワでは9mmx19口径を使用
340 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/08(水) 17:11:51 ID:/2GLO93W
投下終了です
341 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/11(土) 07:20:38 ID:QS1gD7nn
投下します。
14話 ゴム人間、ボム人間、雪妖怪
登場人物雪女、獄寺隼人、モンキー・D・ルフィ
342ゴム人間、ボム人間、雪妖怪 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/11(土) 07:23:11 ID:QS1gD7nn
14話 ゴム人間、ボム人間、雪妖怪

ここはB-6

ここで先ほどから戦闘が行われている
「二倍ボム!」
「甘いわ!」

ダイナマイトが飛んでそのダイナマイトが氷にされる
先ほどからそれを繰り返していた

「くそ…分が悪いな」

ボムを投げているのは獄寺隼人
凍らせているのは及川つららこと雪女

「ここは逃げるが勝ちか…」
「そこね!」

獄寺に雪が飛んでくる

体が凍り始めたこのままだと氷漬けにされておしまいだろう
「やべ…」
しかしそこに

「おい、お前ら何やってんだよ!」

声が飛んできた
「こんなふざけたことをやるのか!?」
「…あんたは誰?」
「俺は」

少年は堂々とこう言った

「モンキー・D・ルフィだ!」
343ゴム人間、ボム人間、雪妖怪 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/11(土) 07:25:07 ID:QS1gD7nn
【一日目/7時15分/B-6】
【モンキー・D・ルフィ@ONEPIECE】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:仲間との合流後主催の打倒
1:目の前の二人をどうにかする
[備考]
※仲間全員合流後からの参戦です
※身体能力、ゴムゴムの実の能力ともに規制されています
【雪女@ぬらりひょんの孫】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:奴良リクオを生還させる
1:目の前の二人を殺害する
2:リクオを探しだす
[備考]
※清明復活後からの参戦です
※妖怪としての能力を規制されています
【獄寺隼人@家庭教師ヒットマンREBORN】
[状態]半分氷漬け
[装備]獄寺のダイナマイト@家庭教師ヒットマンREBORN残り94%
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:十代目と合流後主催打倒
1:雪女を対処、謎の男は?
[備考]
※シモンファミリーとの決戦前からの参戦です
※ボンゴレリングも没収されましたが
リングがこの島にあれば能力は使えます
【支給品説明】
【獄寺のダイナマイト@家庭教師ヒットマンREBORN】
獄寺がいつも体に仕込んでいるダイナマイト
ダイナマイトの量は2倍ボムが10回できる量です
344 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/11(土) 07:26:11 ID:QS1gD7nn
ごめんなさい、途中で良く分からなくなり
戦闘中みたいなところで終わらせました
投下終了です
345 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/12(日) 07:16:28 ID:vdtZVKrZ
投下します
15話 侍二人と高校生二人養護教諭も入れて
登場人物人吉善吉、椿佐助、岡田似蔵、派出須逸人、桂小太郎
15話 侍二人と高校生二人養護教諭も入れて

ここは高校の校庭だ
そこそこの広さを誇っている

「なあ、椿さん」
「その呼び方はやめてくれ椿でいい」
「あ、なあ椿」
「なんだ?」
「あんたの兄弟ってのはどんな奴なんだ?」
「ああ、小学生みたいなやつだな」
「しょ…」
「でも、頼りになる時は頼れる奴だ」
「…ふーん」

そういいながら歩いていると

「ん?向こうから誰か走ってくるな」
「あれ?剣持ってんだけど」
「「まさか…」」

その剣を持った奴が飛んできた
図書館で一人を殺した侍岡田似蔵だ

「やっぱりかー!」
そういいながら横に跳び回避する人吉と椿

「ほう、よけるってことはなかなか強いようだな」
岡田が笑う

「…悪ぃなめんどい奴は嫌いなんだよ」
「は、こっちは用があるんでな」

「死んでもらう!」

人吉が構えたしかし
「椿ぃ!!!」
きたのは椿の方だ
「な…」

「遅い!」
椿の体に刀が刺さる
それをすぐに抜かれる

「…椿!」
「っうおおおおおおおおおおおおおおお」

人吉は岡田をふっ飛ばしその間に椿に近寄る
「おい!椿!大丈夫…な訳ないよな」
「あ、あたり…ま…えだろう…」
「くそ、早く治療しないと…」
「もういい、これでは…もう駄目だ」
「!」
「一つだけ…頼めるか?」
「なんだ?」
「俺の兄…藤崎佑介にこう伝えてくれ」

「お前は、絶対に死ぬな、そして…あきらめるな」

そうして急に眼を閉じる

「…椿」
「ははは、甘いな敵に背中を見せるとは」

岡田が笑って刀を振り上げていた

「死ね」

「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
キィン
「刀をはじいた!?」
「まったく、まさかお前の面をまた見ることになるとはな」

「岡田似蔵」

「その声、桂か!」
「ああ、だがなぜおまえが生きている?」
「さあな、しかしこれはお前を倒すチャンスだ、だから」
「斬らせてもらう!」

「桂さん!」
ここであらわれて桂に声をかけた
白髪で顔の所々にひびが入っている養護教諭、派出須逸人だ

「そこの少年二人を治療してやってくれ!」
「わ、わかりました」

「な、待て!まだあいつを」
人吉が足掻こうとする
「大丈夫だよ、彼は強いから」

人吉と死んだ椿を連れて高校の保健室に向かって行った
「上等だ、ここであの時のリベンジと行こうではないか」
「ふん、上等だ」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」

二人の戦いが始まった

【椿佐助@SKETDANCE 死亡】
【一日目/7時17分/D-3高校前】
【桂小太郎@銀魂】
[状態]健康、岡田似蔵と戦闘中
[装備]打刀@現実
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:銀時たちと合流後主催の打倒
1:岡田をどうにかする
2:どうして岡田が生きている?
[備考]
※紅桜編終了後からの参戦です
【岡田似蔵@銀魂】
[状態]体中に擦り傷、桂小太郎よ戦闘中
[装備]鮫肌@NARUTO
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:強い奴と戦う
1:桂と戦う
[備考]
※紅桜編終了後からの参戦ですつまり生き返りました
【一日目/7時17分/D-3高校内保健室】
【人吉善吉@めだかボックス】
[状態]体中に擦り傷
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:殺し合いからの脱出
1:椿…
2:黒神めだか、阿久根高貴、喜界島もがなと合流したい
[備考]
※生徒会選挙編球磨川との戦闘前からの参戦です
※岡田似蔵を危険人物と判断しました
【派出須逸人@保健室の死神】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:生徒との合流
1:二人を治療する
[備考]
※運動会前後からの参戦です
【支給品説明】
【打刀@現実】
打刀(うちがたな)は、日本刀の一種。
通常、室町時代以降は「刀」というと打刀を指す場合が多い。
349 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/12(日) 07:22:20 ID:vdtZVKrZ
投下終了です
人吉君は実はここで死ぬ予定でしたが
めだかちゃんがいろいろなってすぐ終わりそうになるので
今回はやめておいた
350 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/18(土) 11:02:52 ID:TcVY0IMb
ロワ投下します
「アナザーロワイアル」
という名前です
351 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/18(土) 11:24:04 ID:TcVY0IMb
【参加者名簿】

【男子】(13/13)
○天野圭一/○泉高志/○小野竜我/○川内正宗/○神田光一/○菊池翔/
○熊谷提督/○佐々木智樹/○澤田真/○下条満カイト/○福沢志納/
○元吉ジュン/○鷲裂十五/

【女子】(16/16)
○猪股優衣/○蛯子美香/○欠畑藤乃/○丹野嗣/○鈴木都母子/
○藤田玲奈/○綿埜部貴穂/○吉村章子/○野原咲/○園子ハルカ/
○小林麦埜/○榮利心/○明智萌絵/○佐々木杏/○関谷彩利/
○松村日向

【主催者】
○斉藤秋照
352 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/18(土) 11:27:00 ID:TcVY0IMb
オープニング投下します

1話「主催者の一存」
登場キャラ:斉藤秋照
353 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/18(土) 11:35:15 ID:TcVY0IMb
ザ、ザザザザザザザザザザザザザザ。
激しいノイズ音が鳴り響いた。それは、単なるハジマリ。

「やあ、出雲中学校3年A組の諸君。突然、誘拐してしまってすまない。
だが、君たちにはひとつ、重大な役目があるんだ。
簡単なことさ。君たちにはこれから、ちょっと殺し合いをしてもらうってだけ。あ、拒否権はないよ。
これは職員会議で決まったことなんだから。
おっと!自己紹介が遅れたね。私は斉藤秋照。出雲中学校の理事長さ。
君たちは優秀なクラスだ。みんな仲がいいし、頭脳も明晰。非の打ち所がないってぐらいにね。
だから、君たちの中で誰が一番優秀かを決定するゲームをするんだ。
ルールは配布したパンフレットにある通りだよ、読んでおきな。
最後まで生き残った一人には、永久の地位と極楽を約束しよう。
それでは、――――――――――――――よい終末を」
354 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/18(土) 12:14:22 ID:TcVY0IMb
投下します

2話「おくりびと」
登場キャラ:綿埜部貴穂、鈴木都母子
355 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/18(土) 12:33:28 ID:TcVY0IMb
「ムカつく…………!!」
一人、少女は歩いていた。少女の名前は鈴木都母子。
一応バスケ部員なのだが、実力もなく、それに短気な性格からみんなに嫌われていた。

「どいつもこいつも本ッッッッッ当にムカつく!!殺し合いしろなんて、できるわけないじゃん!!」

都母子は、心の底から憤りを感じていた。
自分を避けるクラスメイト達、そして殺戮ゲームの主催者、斉藤秋照に。

「絶対に、このゲームを破壊してやる―――――――――。とか、考えてない?」

唐突に、後ろから声がした。声の先には、綿埜部貴穂が立っていた。
実は都母子は、貴穂のことが嫌いだった。
貴穂は都母子を確実に嫌っているからだ。

「貴穂………!」

敵意のこもった視線を、貴穂に向ける都母子。しかし貴穂は、困ったような顔をして、

「都母子……?どうしたの、怖い顔して?」

「離れろッ!貴穂、アンタは信用できない!私に近づくな!」

貴穂の顔色が、悲しそうになっていく。
都母子は、言ってしまってからまずかったかな、と思っていた。
殺し合いという非日常だ、混乱しているだろう。だから、友人がほしいのかもしれない。

「ごめん、ごめんね、都母子。都母子のこと、私も避けてた。いじめられるのが、怖かったから。ごめんね…。」

「貴穂……。」

一呼吸おいて、

「うううううううううううううううッッッッそぴょおおおおぉぉぉぉおんんッ!!なァに感極まっちゃってんの、バァカ。あんたみてぇな屑と、手を組む訳ないでしょうがァァァァああああ!!」

唖然としている都母子に、ゆっくりと貴穂は、ポケットの拳銃を向けた。
都母子が我に還ったときには、もう、遅かった。
パァン、という破裂音とともに、都母子は絶命した。

「うふふふふふふ。ちょろいわね、案外☆」

【綿埜部貴穂】
[状態]健康、高揚感
[装備]拳銃、制服
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:楽しみながら、殺人をする。
1:誰でもいいから殺したいなっ☆
[備考]
※発砲音が響きました
356 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/18(土) 12:40:00 ID:TcVY0IMb
【名前】綿埜部 貴穂(わたのべ きほ)
【性別】女
【年齢】15
【職業】中学生
【身体的特徴】背は平均。やせ形。
【性格】テンションが高い
【趣味】メール
【特技】人をだますこと
【経歴】特になし。
【好きなもの・こと】暴行
【苦手なもの・こと】読書
【特殊技能の有無】頭脳明晰
【備考】頭脳は3Aでもかなり高い方。進学校への進学が決まっている

【名前】鈴木都母子(すずき ともこ)
【性別】女
【年齢】15
【職業】中学生
【身体的特徴】長身
【性格】短気
【趣味】バスケットボール
【特技】走ること
【経歴】転校生
【好きなもの・こと】刺身
【苦手なもの・こと】勉強
【特殊技能の有無】特になし
【備考】バスケ部員だが、実力は低い
357 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/18(土) 12:41:09 ID:TcVY0IMb
投下終了です。
貴穂はいい暴走キャラになりそう。
358 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/18(土) 22:17:25 ID:B0ehMwC8
新ロワ来たー!
オリキャラロワですか。楽しみにしています。
359 ◆ymCx/I3enU :2010/12/26(日) 20:07:46 ID:tKEcOxC5
tesu
360 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 01:35:09 ID:KuLmukoc
規制解除キター! では投下します。
新訳46話:週末に近づく物語
登場:セルゲイ・ルシコフ、平沢まりな、中村アヤ
361終末に近付く物語 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 01:36:14 ID:KuLmukoc
46話:終末に近付く物語


「ねぇ…セルゲイ」
「…何、まりな」

エリアB-7のとある民家、居間にて、平沢まりなは顔を赤らめながら、
放送で得た情報を纏めている妖狼セルゲイ・ルシコフにある事を願おうとしていた。
勿論、既に参加者が半数以上命を落とした状況だと言うのに、
不謹慎極まりない事は重々理解はしていた。
だが、それでも、忘れる事が出来ない。
あの至高の、狂おしいまでの快楽を。

根元に瘤のある赤黒い狼の雄の――を、ねじ込まれた時の――。

まりなはパンツを下ろしたと思うと、四つん這いになり、
その綺麗な、可愛い尻を妖狼の前に突き出した。

「お願い!」

その一言で、セルゲイはまりなが自分にどうして欲しいのかを理解した。

「…良いの、かい」
「大丈夫…覚悟は、完了したよ」
「……」

セルゲイはまりなに覆い被さり、前足でまりなの身体をホールドした。
これでもうまりなは動く事は出来ない。

「ああ」
「もう、俺も抑えられないよ…今度は一緒に気持ち良くなろうね」
「セルゲイ……」
「<君を雌犬にしてあげるよ……>」

まりなの耳元で、ロシア語でセルゲイはそう呟いた。

「え…何て? あ、あぁあああああぁ――――――!!」

362終末に近付く物語 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 01:37:05 ID:KuLmukoc
平池さんが、死んだ。伊賀さんはまだ生きてるみたい。
でも、そんなのどうでも良い。
私が生きる事が、全て、何だから……。

……ここはどこだろう、あの健康センターからかなり歩いたけれど。
住宅街だって事は分かるけど、地図のどの辺りまでかは分からない。
健康センターで逃がしたあの大きな青みがかった銀色と白の狼と、
青髪の私とは別の学校の制服を着た女の子は…どうなったんだろう。
名前を知らないから、生きているのか死んでいるのか分からなかった。

「……!」
「え?」

ある民家の中から、少女と思しき喘ぎ声が聞こえたような気がした。
気のせいかと思ったが、やはり聞こえる。しかも、獣の荒い息遣いも聞こえる。

「……」

自動小銃SKSカービンを携えながら、私はその民家に入る事にした。



「まりな…! あまり大きな声は駄目だよっ…!」
「ご、ごめん…だって、凄く、気持ち良いんだもん……! ああ…ん」

民家の中、いたいけな少女が巨躯の妖狼に蹂躙されていた。
否、少女が妖狼との交合を愉しんでいた。
四つん這いになったまりなにセルゲイが覆い被さり激しく腰を打ち付ける。
余りの快感にまりなはつい大きな嬌声を上げてしまった。

「凄いよぉ…セルゲイの―――――、すっごく――――くて…―――よぉ。
奥の――まで――――…いい〜〜気持ちいい〜」

涎を垂らし、蕩け切った目で、もはや放送出来ない単語をまりなは連発する。

「ウ…ウウッ」
「あ……!」

妖狼が低い唸り声を上げ、身体を震わせる。
そして、まりなの中で、ぶわっと熱が広がった。
背中を反らし、必死に声を押し殺して、まりなは絶頂に達した。

「ハッ…ハッ…ハッ」

セルゲイはまりなの背中から離れ、身体を反転させ、自分の尻と、
まりなの尻を合わせるような体勢を取った。
363終末に近付く物語 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 01:37:50 ID:KuLmukoc
「あ、あぐぅぅあぁあぁあ……熱い、熱いぃ……」

体内に注がれるセルゲイの熱に気が狂いそうになるまりな。
一方のセルゲイも舌を出し、目を閉じて遠吠えしたくなる衝動を押さえていた。

ダァン!!

「……え?」

突然、セルゲイの背後、まりながいる方向から銃声が響いた。
振り向くと、そこには、黒いブレザーを着た桃髪の半牛獣人の少女が立っていた。
その手には銃口から煙を出す自動小銃が握られている。
それは間違い無く、健康センターにて自分とまりなに襲い掛かった少女であった。
まりなは動く気配は無い――いや、青い髪が赤く染まっている。
頭骨の破片や脳漿らしき物も見えた。

牛娘は、今度は銃口をセルゲイに向けた。

「っ!」

セルゲイは逃れようとしたが、根元が膨らみまりなの体内から抜けなくなった
自身のそれにより出来なかった。

ダァン!!

「がっ…」

妖狼の胸元から血が噴き出し、まりなの死体に繋がったまま動かなくなった。

「……」

牛娘――中村アヤは、殺し合いの最中に淫らな行為を行っていた妖狼と少女に呆れつつ、
少し離れた場所に置いてあるまりなのデイパックに近寄った。
この時、アヤはセルゲイが完全に死んだものだと思っていたが――――。

アヤが気付いていない内に、虫の息のセルゲイは、近くの自分のデイパックから、
炸裂手榴弾を取り出し、ピンを抜いた。
その音にアヤの耳がピクリと動き、音のした方向に振り向いた。
364終末に近付く物語 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 01:38:36 ID:KuLmukoc
「<…甘かったな>」
「……??」

ロシア語で話されたその言葉を、アヤは理解する事は出来なかった。


ドゴォォォォン……。


一軒の民家が、木端微塵に吹き飛んだ。



【平沢まりな    死亡】
【中村アヤ    死亡】
【セルゲイ・ルシコフ    死亡】
[残り11人]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
投下終了です。もう少しで終わりだ…な
365 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 11:30:55 ID:KuLmukoc
投下します。新訳47話:光の途絶
登場:皐月眞矢、レイ・ブランチャード
366光の途絶 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 11:32:43 ID:KuLmukoc
47話:光の途絶


戸高綾瀬と香瀧宏叔の死体から首輪を剥ぎ取った後、
死体を便所に隠し、レイ・ブランチャードは警察署内のとある一室で調査を開始していた。
倉庫から引っ張り出してきた工具で、半ば無理矢理首輪を分解する。
もしこれが機能している状態で同じ事を行えば間違い無く爆発しているだろう。

「…むぅ…」

内部構造は見えたが、予想以上に複雑な作りとなっていた。
非常に高度な技術が使われている事は確かで、理解するのは至難の業と言える。

「だが…やっと光が見えてきた」

ここで諦める訳にはいかない、それでは何のために同行者二人の命を奪ったか分からない。
レイは更に首輪の分解を進めた。

「……」

しかし、一旦手を止める。
何者かの気配を感じたのだ。
傍に立て掛けておいた自動小銃M1ガーランドを手に取り、警察署玄関へ向かう。

「……?」

だが、人影は無い。
閑散としたロビーがそこに広がっているだけだった。

「…? 気のせいか?」

少し感覚を尖らせ過ぎていただろうかと、レイは元いた部屋に戻ろうとした。
だが、レイの予感は当たっていた。その事に本人も気付かなかった。
受付のカウンターから、一人の少女が身を乗り出し、レイに向け発砲した。

ドンッ! ドンッ! ドンッ!

「うぐ、あ…!」

銃弾はレイの胸元と腹を抉り、真っ赤な鮮血がレイの綺麗な肌を赤く染めた。
片膝を床に突き、口から血を吐いて息を荒げるレイ。
意識が急速に遠退くのを感じた。

「……っ、血が、多い…動脈が、傷付いた、か?」
「そうかもしれないですね」

少女――皐月眞矢はレイに拳銃を向けながら冷めた声でそう言った。
レイは眞矢の持つ銃に見覚えがあるような気がしたが、それどころでは無い。
身体中の体温が下がっていくのが分かった。

「はぁ…ガハッ、ゴフッ……はぁはぁ、く、そ…」
「そろそろ死にますね……」

折角首輪を手に入れ、後一歩だったと言うのに、つまらない油断をして、
結局ここで最期を迎える事になるとは。
レイは薄れゆく意識の中で自分を嘲笑した。
367光の途絶 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 11:34:14 ID:KuLmukoc


「これは…」

レイの死を見届けた後、眞矢は一階トイレで首を切断された女性と狐獣人の少年の
二人の死体を発見する。
惨い有様だったが特に感じるものは無かった。
赤の他人なので特に心も痛まない。

「沢山の命が消えたのね…この街で」

殺し合いが始まってから既に6時間近く経過している。
今一体何人生き残っているのだろうか。

「…私には関係の無い、事だけど」

眞矢は死体に背を向けると、トイレを後にした。



【レイ・ブランチャード    死亡】
[残り10人]


【一日目/午前/D-3警察署】

【皐月眞矢】
[状態]良好
[装備]レイ・ブランチャードの拳銃(4/14)
[持物]基本支給品一式(食糧一食分消費)、レイ・ブランチャードの拳銃マガジン(3)
 コルトパイソン(1/6)、.357マグナム弾(18)、M1ガーランド(7/8)、 M1ガーランド装弾クリップ(5)、
 青竜刀、皐月眞矢のナース服
[思考・行動]
 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:しばらく警察署に留まる。
 2:友人(藤堂リフィア)には出来れば会いたくない。
[備考]
 ※特に無し。
368 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 11:35:40 ID:KuLmukoc
投下終了です。
369 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 11:57:28 ID:KuLmukoc
訂正。時間帯は昼です。
370 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 13:13:12 ID:KuLmukoc
投下します。新訳48話:カウントダウンBR
登場:稲苗代儀重、マティアス、レックス、稲垣葉月、エイミス・フロリッヒャー
371カウントダウンBR ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 13:14:13 ID:KuLmukoc
48話:カウントダウンBR


稲苗代儀重はショッピングセンターを出た後、C-4の橋を伝い、
市街地を南下しようとしていた。
辺りを警戒しつつコンクリート造りの端を渡る。
この橋を越えた先には公民館や病院があるので、そこには人が集まっている可能性が高い。

「……ん?」

ふと、儀重は上空を見上げた。何かが飛んでいたような気がしたが。

「気のせいかな」

特に気にする事も無く、儀重は先へ進もうとした。

建物の屋上から、自動小銃にて狙いを定める翼を持った人狼がいる事になど気付かない。

ドォン!

銃声と同時に、儀重の頭部が破裂した。
肉片と頭蓋骨の破片がアスファルトの上に飛び散り、銀狐はその場に崩れ落ちた。
恐らく本人は自分の身に何が起きたのか分からぬままだったであろう。

「命中…ってね」

翼を羽ばたかせて道路に下り立った翼を持った人狼――マティアス。
見事に頭部が破裂した銀狐の死体を見下ろし満足そうな笑みを浮かべる。
そして銀狐が持っていた散弾銃、ショットシェル、拳銃と予備マガジンを回収し、
その場を後にした。

「次はどこに行こうかな…」



同じ頃、別の場所。エリアB-4とB-5の境界線付近の市街地。
黒い狼と赤髪の女性が困り果てていた。

ダダダダダダッ!

「うわああ!」
「くそぉ…参ったな」

突撃銃を持った、茶色と白の狼獣人の女性に襲撃されていたのだ。
黒狼――レックスは腹に一発被弾してしまい、黒い毛皮で分かりにくいが、
ドクドクと血液が傷口から流れ出ていた。

「大丈夫? レックス…血が」
「大丈夫だよこれぐらい…葉月は大丈夫? 怪我は無い?」
「私は大丈夫…レックスが庇ってくれたから」
「良かった…ああでも、このままじゃ距離を詰められてアウトだ…どうすれば」
372カウントダウンBR ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 13:15:11 ID:KuLmukoc
レックスの言う通り、狼の女性――エイミス・フロリッヒャーは突撃銃AR-15を撃ちながら、
徐々に相手との距離を詰めて行っていた。
レックスと葉月の二人はとある建物の入口の陰に隠れている。
その建物の壁には無数の弾痕が空き、傍に停めてあった車はタイヤがバーストし、穴だらけになっていた。

「このまま畳み掛ける…!」

エイミスがそう呟く。

ダダダダッ………。

「…あれ?」

しかし、突然引き金を引いても弾が出無くなった。
最初は弾切れかと思ったエイミスだったが弾倉を抜くとまだ弾は残っていた。
弾倉を戻しれて何度か引き金を引いてみるが、全く動かない。

「ま、まさか故障…!?」

そのまさかである。AR-15突撃銃は構造上機関部が汚れやすくマメに分解清掃を
行う必要があったのだが、エイミスはそれを知らなかった。
そのため機関部の汚れによって作動不良を起こしてしまったのである。
突然銃撃が止み、レックスはこの機を逃すまいと、物陰から飛び出しエイミスに向かって突進した。

「ガアアアアアアアアアア!!」
「あ――――!?」

後はもう一方的な展開となる。
黒い妖狼の鋭い牙に喉笛を噛み裂かれたエイミスは、あっさり息絶えた。

「ハッ…ハッ…ハァ…クソッタレが」

物言わぬ屍と化したエイミスに、レックスは悪態をついた。

「行こう…葉月」
「う、うん……」



【稲苗代儀重    死亡】
【エイミス・フロリッヒャー    死亡】
[残り8人]
373カウントダウンBR ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 13:17:00 ID:KuLmukoc
【一日目/昼/C-4橋南側入口付近】

【マティアス】
[状態]右脇腹から背中に掛け貫通銃創(処置済)
[装備]レイ・ブランチャードの半自動小銃(9/10)
[持物]基本支給品一式、レイ半自動小銃装弾クリップ(4)、S&WM500(3/5)、
 .500S&W弾(10)、IMIウージー(32/32)、IMIウージーマガジン(5)、Nz75(15/15)、
 Nz75マガジン(2)、レミントンM870マリーナ・マグナム(1/4)、12ゲージショットシェル(6)、
 ベレッタM92FS(4/15)、ベレッタM92FSマガジン(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを楽しむ。
 1:獲物を捜す。
[備考]
 ※レオーネの生存に気付いていません。


【一日目/昼/B-4、B-5境界線付近の市街地】

【レックス】
[状態]肉体的疲労(中)、腹部に銃創(命に別条無し)
[装備]無し
[持物]基本支給品一式(食糧微量消費)、狩猟ナイフ、皐月眞矢の巫女服
[思考]
 基本:殺し合いをする気は無い。
 1:自分の身、葉月の身を守るためなら戦う。
[備考]
 ※平崎吉治(名前は知らない)の外見を大まかに記憶しました。
 ※巫女服についた皐月眞矢の匂いを何となく記憶したかもしれません。

【稲垣葉月】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]S&WM10(1/6)
[持物]基本支給品一式(食糧微量消費)、.38スペシャル弾(18)、ケモノデ○ルド(狼)
[思考・行動]
 基本:レックスと一緒にいる。
 1:リュードに注意。
[備考]
 ※リュードの外見を記憶しました。


※B-4、B-5境界線付近の市街地路上に、エイミス・フロリッヒャーの死体及び所持品、
C-4橋の上に稲苗代儀重の死体とデイパック(基本支給品一式、煙幕手榴弾(3)入り)が
放置されています。
374 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 13:17:57 ID:KuLmukoc
投下終了です。
375 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/27(月) 16:13:03 ID:qAGWc2qJ
てst
頼む!通ってくれ・・・!
376 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/27(月) 16:14:41 ID:qAGWc2qJ
キター!
初めてだから短かったのか?
でもそんなの関係ない!
でもまだ書いてる途中だから投下はしません。
377 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 17:23:21 ID:KuLmukoc
投下します。新訳49話:お姉ちゃん、寂しいよ
登場:レオーネ、高原正封
378お姉ちゃん、寂しいよ ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 17:24:58 ID:KuLmukoc
49話:お姉ちゃん、寂しいよ


お姉ちゃん、今どこにいるの?

会いたいよ…頭、撫でて欲しいよ。

何でこんな事になっちゃったんだろう。
私達、何か悪い事したのかな。
どうして、平穏に暮らしてたはずなのに、こんな殺し合いなんてしなくちゃいけないの?

どうして、こんなに人が死ぬ所を見なくちゃいけないの?


どうして、


知らない狐の男の人に、銃で撃たれなくちゃいけないの?


「痛い、痛いよーっ、あ、ああああ」

お腹が凄く痛い。血が一杯出てる。
嫌、嫌だよ、このままじゃ死んじゃうよ。
口の中が、鉄錆の味で、一杯になってる。
どうして? どうしてこんな事するの?

ダァン!

「あぁああ―――――――!!」

痛い。今度は胸の所を撃った。
379お姉ちゃん、寂しいよ ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 17:25:58 ID:KuLmukoc
ダァン!

「あっ」

ダァン!

「あ……」

ダァン!

「…………」

痛い、痛い、痛い痛い痛い。
凄く、痛いよ。死んじゃうよ。このままじゃ、私。
あ、れ……目の前が、暗くなってきた。痛みも消えてきた。
何だか凄く眠いや……。
どうしよう、とても、心地良い。
ちょっとだけ、寝よう、かな。
良い、よね。



…おや…すみ。



「……」

リボルバー拳銃スタームルガーGP100に予備の弾を込めながら、
高原正封はたった今殺した雌獣竜の死体を見下ろす。
眠っているように、穏やかな死に顔に見える。
死ぬ直前まで痛みと恐怖に泣き叫んでいた事が嘘のようだった。

「…にしても、ここで何があったんだ、これ」

正封は病院ロビーの惨状に目をやる。
中年男性と女子高生と思われる自分と同じ狐種の獣人の少女の死体。
そして、大きく広がる肉塊。衣服の切れ端と思われる布などから元は人だった事は窺えた。
毛皮らしき物も確認出来るので、恐らく獣人だろう。
余り長く直視はしたくない、凄惨極まり無い死体であった。
380お姉ちゃん、寂しいよ ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 17:27:35 ID:KuLmukoc
「…酷い臭いだ…ここは余り長居したくないな、二階に行ってみようか」

凄まじい血肉の腐臭に、鼻を押さえながら、正封は病院二階へ向かった。


【レオーネ    死亡】
[残り7人]


【一日目/昼/C-4橋南側入口付近】

【高原正封】
[状態]良好、嗚咽、食事中
[装備]スタームルガーGP100(6/6)
[持物]基本支給品一式(食糧消費中)、.357マグナム弾(3)、ロス・ステアーM1907(10/10)、
 ロス・ステアーM1907装弾クリップ(弾薬10発入り×3)
[思考・行動]
 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:病院内の探索。
 2:誰であろうと殺す。
[備考]
 ※藤堂リフィアの名前と外見を記憶しています。
381 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 17:28:24 ID:KuLmukoc
投下終了です。
382 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 17:52:10 ID:KuLmukoc
投下します。新訳50話:第二回放送(新訳俺オリロワ)
登場:セイファート
383第二回放送(新訳俺オリロワ) ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 18:04:06 ID:KuLmukoc
50話:第二回放送(新訳俺オリロワ)

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『はーい、生存者の皆さん、セイファートです。
第二回放送始めますよー。
えーともうだいぶ人数少ないんで死亡者から発表しますね。

石川昭武
エイミス・フロリッヒャー
稲苗代儀重
川田喜雄
勤武尚晶
葛葉美琴
香瀧宏叔
四宮勝憲
須牙襲禅
セルゲイ・ルシコフ
立沢義
戸高綾瀬
中村アヤ
日宮まどか
平沢まりな
ヘルムート
本間秀龍
リュード
レイ・ブランチャード
レオーネ

以上20人です。これで残りはもう7人になりましたね。
現在生き残っている7人の方は、

伊賀榛名
稲垣葉月
皐月眞矢
高原正封
藤堂リフィア
マティアス
レックス

の7人です! いやーよく頑張りましたね、後一息ですよ。

それで禁止エリアなんですが…もう残り少ないので、次の放送までに死者が一人も出無かったら、
全員ゲームオーバーって事にします。良いですね?

それじゃあ、ラストスパート、頑張って下さい』
----
384 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 18:05:25 ID:KuLmukoc
投下終了です。
385 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 21:25:04 ID:KuLmukoc
投下します。新訳51話:幕を引く時主役は舞台に
登場:高原正封、藤堂リフィア、レックス、稲垣葉月、皐月眞矢、マティアス、伊賀榛名、柴田行隆
386幕を引く時主役は舞台に ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 21:27:02 ID:KuLmukoc
51話:幕を引く時主役は舞台に


「俺を入れてもう7人しか残ってないのか……」

第二回目の放送を聞き、高原正封は驚く。
藤堂リフィアは未だに生きているらしく、その上、
次の放送時刻――午後4時までに死亡者が一人も出無かった場合、
全員ゲームオーバーにすると放送者のセイファートが言っていた。
ゲームオーバーとは恐らく首輪を爆破すると言う意味だろう。

「さっさと残ってる奴捜さないと……」

下手をしたら4時間後に即死、と言う事態になり得る。
正封は荷物を纏め病院から出立する支度をした。
そして一階に下り、ロビーを通り掛かったその時。

「……!」

入口付近に見覚えのある狼獣人の少女が立っていた。
銀色の毛皮を血塗れにした、青いベストとスカート姿の少女。

「あなたは…高原、さん」
「お前…生きてたのか…その怪我で」

少女――藤堂リフィアは抜き身の直刀を持ちながらゆっくりと正封に近付いていく。
途中、肉塊の山があったため、それは避けていたが。
正封はスタームルガーGP100を構える。

「…今度は殺す」
「…高原さん」
「何だよ?」
「さっきの放送聞きましたよね…次の放送までに一人も死者が出なかったら、
全員ゲームオーバーだって」

確かにそう言っていたが――それがどうしたと言うのだろうか。

「…私、もう疲れてしまいました…もう、残り人数も少ないですし、
もう、脱出なんて出来ないのかもしれません」
「……」

リフィアは虚ろな目で、正封を見ながら言う。
どうも様子がおかしい、正封は少し後ずさりして様子を見続けた。

「…高原さん……私と一緒に死んで下さいぃぃいい!!」
「!!」

突然狂ったような叫び声を上げ、リフィアが直刀を構えたまま正封に突進した。


……
387幕を引く時主役は舞台に ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 21:28:06 ID:KuLmukoc
「あ…ぐ…はぁ、はぁ」

頭部に何度も.357マグナム弾を撃ち込まれ完全に破壊されたリフィアの死体を見下ろしながら、
腹の辺りを血塗れにした正封が息を荒げる。

「これで…完全に、死んだ、ろ…ざまあ見やがれってんだ…ちく、しょう、め」

そう言い切った直後に、口から大量の血を吐き出す。

「うげほっ…あ…やべ…これ…まずいか? あ、はは、はは。
は、早く、他の奴ら、捜しに、いかないと」

フラフラと出口に向かう正封だったが、途中で床に倒れ、そのまま動かなくなった。




D-4公民館の体育館倉庫。
稲垣葉月とレックスは放送を聞いて絶望した。
もう生き残りは自分達を含め7人しかおらず、次の放送までに死者が出無ければ、
全員ゲームオーバーになると告知された。

二人は脱出を諦め、心中する事にした。

天井からぶら下がる二本のロープの先には、輪が作られている。

「レックス…最期に、シよ?」
「うん…」

葉月は衣服を脱ぎ捨て、レックスを仰向けにし、包皮に包まれているそれを、
皮の上からゆっくりと愛撫を始める。

「ああ…気持ち良いよ……」
「…一杯、気持ち良くしてあげるからね」

二人とも、目に涙を浮かべていた。
快楽から来る涙では無い事は確かだった。


……


「レックス…あなたと会えて、幸せだったよ」
「俺もだよ、葉月……ありがとう」


ガタン。ギシィ……。
388幕を引く時主役は舞台に ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 21:29:16 ID:KuLmukoc


マティアスは警察署の屋上に下り立った。
生き残りもわずかになり、次の放送までに死者が出なければゲームオーバーになる。
早急に事を進める必要があった。
屋上の扉を開け、警察署の内部へと進む。

同じ頃、警察署二階の一室で放送を聞いた皐月眞矢も行動を起こす。
拳銃を構えながら警察署一階へ降りるために階段へ向かうが。

「おっと、早速発見したぞ」
「!!」

階段の上――屋上の方から、自動小銃を携えた翼の生えた人狼が現れる。
ニヤニヤと邪悪な笑みを浮かべるのを見た眞矢が咄嗟に危険人物だと悟る。

「へえ…可愛いなぁ、ただ殺すのはもったいないなぁ」

眞矢の身体を値踏みするように見詰め、舌舐めずりをするマティアス。

「……私の身体はそんなに安くない」

嫌悪感を露わにした眞矢は、自動拳銃をマティアスに向けて発砲した。

「おっと」

しかしあっさりとかわされ、マティアスによる自動小銃の銃撃を受けた。

「がはっ……!」

胸元を小銃弾が貫通し、眞矢は口から血を吐き致命傷を受ける。
持っていた銃を落とし、その場に跪いた。

「残念だなぁ」

マティアスは階段を下りて苦しむ眞矢に近付くと、
顎をぐいと持ち上げ、眞矢の顔を眺めた。

「こんなに可愛い子なのに、味わえないなんて……フフフフフ」
「……」

眞矢は最期の力を振り絞り、右手でマティアスの首輪を掴んだ。

「……!?」
「…死ねぇ!!」

そしてその首輪を力一杯、引っ張った。


ピィー、バァン!!


短い電子音の後、マティアスの喉笛が破裂した。
鮮血と肉片、そして首輪の破片が眞矢の顔に当たり、傷付けた。
マティアスは床に崩れ落ち、しばらく喉元を押さえ悶えていたが、やがて動かなくなった。
そして眞矢も間も無く、眠るように息を引き取った。
389幕を引く時主役は舞台に ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 21:30:55 ID:KuLmukoc


伊賀榛名は呆然と、市街地を歩いていた。
中村アヤも死んでしまった。
自分はこの殺し合いで一人きりになってしまったのだ。
しかも、生き残っている参加者は自分を含め僅か7人との事。
次の放送までに一人も死者が出なければ全員ゲームオ―バーになると、
主催者の一人セイファートが言っていた。

「もう、終わりなの…もうどうしようもないの…?」

自分を除き、残り6人の中に、この殺し合いからの脱出を目指している者が何人いるのか。
いや、もしかしたら自分以外は全員、殺し合いに乗っている者ばかりなのでは。

「……もう嫌だ」

絶望感が榛名の心に押し寄せる。

その時だった。

『……あーあー、マイクのテスト中、マイクのテスト中』
「…?」

突然、主催者の片割れ、柴田行隆の声で放送が入った。
突然の事に、榛名は驚いたが、耳を傾ける。

『最後の一人が決まったので、これにてバトルロワイアルは終了です。
伊賀榛名さん、おめでとうございます。見事、優勝しました!
おめでとうございます! では…禁止エリアを全て解除しますので、
お手数ですが学校までご足労下さい…おめでとうございます』



「…………え?」



午後12時25分、ゲーム開始8時間25分。
バトルロワイアル終了。



【藤堂リフィア    死亡】
【高原正封    死亡】
【稲垣葉月    死亡】
【レックス    死亡】
【マティアス    死亡】
【皐月眞矢    死亡】
【残り1人】



【参加者番号4番  伊賀榛名  優勝】
390 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 21:31:51 ID:KuLmukoc
投下終了です。
391 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/27(月) 22:27:49 ID:qAGWc2qJ
投下乙です!
まさかの結末・・・あと少しですか。
がんばってください!
392 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/27(月) 22:33:56 ID:Xol8xjMb
t
393 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/27(月) 22:35:05 ID:Xol8xjMb
規制解除されてた…
…投下します「危険人物は本当に危険?」
394 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/27(月) 22:36:18 ID:Xol8xjMb
海岸沿いの道をゆっくり歩く◆KZSATHX3ZEと謎のプログラマ。
「現実でバトルロワイアルするなんてな」
「ああ、いざ現実でやるとなると、かなり怖いな」
と会話していると…
…ガサガサッ、と近くの茂みが音を立てる。
思わず2人とも身構える。
突然、茂みから男が転がり出てくる!
「うああっ」
出てきた男は錯乱気味で包丁を振り回している!
そうしてちょっと暴れ回った後、茂みの方向へ走って行った。
395 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/27(月) 22:37:10 ID:Xol8xjMb
「危ないところだったな…」
「うん…殺されるかと思った」
男が去って行った方向を向いて呟く2人。
(今度あんな奴に出会ったら、逃げるべきなんだろうか…?それとも…)


【一日目・深夜/C-7:海岸沿いの道】
【謎のプログラマ@板対抗BR】
[状態]:健康
[装備]:コルトAR15(30/30)
[所持品]:支給品一式
[思考・行動]
1:とりあえずkzsと行動する


【◆KZSATHX3ZE@板対抗BR】
[状態]:健康
[装備]:ニューナンブ(5/5)
[所持品]:支給品一式
[思考・行動]:
1:とりあえず謎プロと行動する


「さっきの2人組は追いかけて来てないな…」
木の前で一息つき、その場に座り込む田鼠。
次第に息が整って行くと、自然と思考も整って行く。
(さっきは驚いて取り乱したが、今考えてみると落ち着いて話しかけてみれば良かった)
そう思い後悔する。
(暫く、ここで休憩して行くか…)
…急に眠くなってきた。暴れまくったあと、全力疾走したからだろうか。
(こんなとこで寝てたら危険だろう…でも、今は、休みたい…)
少しの不安を残しつつ、すうっと眠りについた。

【一日目/深夜/C-6:森】
【田鼠@板対抗BR】
[状態]:健康、睡眠、肉体疲労(大)、精神疲労(大)
[装備]:包丁
[所持品]:支給品一式
[思考・行動]:
1:(睡眠中)
396 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/27(月) 22:37:54 ID:Xol8xjMb
投下終了です。
397創る名無しに見る名無し:2010/12/27(月) 23:07:05 ID:dUVjJFeO
投下乙です!

・新訳俺オリロワ
放送が終わったと思ったらロワまで終わっていた。
な、何を言ってるのか(ry

・自己満足2nd
田鼠慌てすぎだw
しかも体力少なすぎだろw
398 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 23:07:24 ID:KuLmukoc
投下乙です。そしてお久しぶりです。
それでは最終話投下します。
399誰にも見せられない傷 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 23:08:14 ID:KuLmukoc
52話:誰にも見せられない傷


「おはよう……」
「おお、榛名。おはよう。早いな今日は」

いつものように、叔父さんに朝のあいさつをして、顔を洗いに洗面所へ向かう。
その後は適当に朝食を取って、部屋に戻って毛並みを整えたり、着替えたりする。
いつもと変わらない、平穏な、登校前の朝。
あの殺し合いは全て夢だったんじゃ無いかとも思った。

だけど……学校に行って、その考えは間違いだと言う事に気付かされる。

「……中村? 平池? 誰だそれ」
「そんな子うちのクラスにいないよね」
「やだー榛名、ちょっと寝ぼけ過ぎじゃない?」

「……!」

死んでしまった、中村さんと平池さんが、最初からいなかった事にされていた。
二人がいた席には自分は全く知らない人が座っていて、
でもその二人はずっとこのクラスにいたとみんなが言う。

(そんな…中村さんも平池さんも、私の記憶の中にしか存在しないって事…!?
そんなの…悲し過ぎる…! 二人が生きて来た今までって…何だったの!?)

余りに残酷すぎる。みんなの記憶の中にさえ残っていないなんて。

これから先、私はあの殺し合いの事を、中村さんと平池さんの二人の事を、
胸に秘めて生きていかなくちゃいけない。
あの殺し合いは何のために開かれたのか。
結局、主催者から満足な答えを聞く事も出来なかった。

私は生きて帰れた。でも、決して幸せなんかじゃない。


幸せな結末では、無い。


400誰にも見せられない傷 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 23:09:22 ID:KuLmukoc
「ふぅ…お疲れ様っす、セイファートさん」
「ええ、柴田さん」
「いやあ、おかげで大成功しましたよ、今回の殺し合いは」
「死んだ人の存在はとりあえず消して、因果律とかも色々やっておいたから」
「ありがとうございます。これで依頼者達も満足してくれるでしょう。
しかしまぁ…大勢の人々を集めて殺し合いをさせるとは、本当に悪趣味な事を考える…。
しかも賭け事してたみたいですからね。優勝者の伊賀榛名に賭けていた人、
あんまりいなかったみたいで、悔しがってた人多かったみたいですよ」
「ふぅん…まあ、あの子はほとんど戦わ無かったものねぇ」

「それじゃ、俺は色々後始末するんで…」
「そう…私はこれで失礼するわ。もし機会があったらまた」
「ええ。宜しくお願いしますよ」




【新訳俺のオリキャラでバトルロワイアル    完】
401 ◆ymCx/I3enU :2010/12/27(月) 23:11:30 ID:KuLmukoc
投下終了です。ロワの目的などは特に考えていないんですはい
これにて新訳俺オリロワは終了です。
次ロワはまたオリキャラ+版権キャラにしようと構想を練っています。
規制が解け最終話を本スレに投下出来て良かったです。
ありがとうございました。
402 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/27(月) 23:13:52 ID:Xol8xjMb
投下乙です!
そしておつかれさまです
403 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/27(月) 23:19:38 ID:qAGWc2qJ
投下乙です!
どう足掻いても絶望・・・
お疲れさまでした。
404 ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 00:30:51 ID:Zf/yb0Tw
新ロワのOP投下します。ロワ名は「俺得ロワ4th」
405OP(俺得ロワ4th) ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 00:32:19 ID:Zf/yb0Tw
0話:OP(俺得ロワ4th)


暗い、冷たい空気が漂う小部屋。
なぜか、身体が全く動かない。立っている事は分かるが、まるで金縛りにあっているように、
手も足も首も動かす事が出来ない。

目の前には砂嵐が映されている古びたブラウン管テレビが置いてある。
部屋の明かりはそのテレビの画面の光のみだった。

ブツッ……。

突如、砂嵐が止んだが、画面には真っ白な何も無い場面が映されるのみ。
しかししばらくすると、画面に文字が映し出され始めた。
白い画面によく映えるよう、血のように赤い文字で。


『ようこそ、選ばれた四十三人の皆さん』

『皆さんには今からゲームをして貰います』

『最後の一人になるまで、殺し合って下さい』

『どんな手を使っても良いので、最後の一人になって下さい』

『最後の一人になった人が、優勝となって』

『家に帰れます』

『また、好きな願いを一つだけ叶えられます』

『ゲームを成立させるために首輪をはめさせて貰いました』

『その首輪は絶対に無理矢理外そうとしたりしないで下さい』

『首輪には爆弾が入っていますので、下手な事をすると』

『爆発します』

『逃げようとしても、同じです』

『詳しい事はゲームが始まった時に渡す持物の中に入っている』

『ルールを書いた小冊子を見て下さい』
406OP(俺得ロワ4th) ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 00:33:11 ID:Zf/yb0Tw
『持物の中には武器などの役に立つものも入れてあるので』

『必ず確認して下さい』

『でも役に立たないものが入っていた時は』

『自分で何とかして下さい』


『では、健闘を』


ブツッ……。

そのメッセージを最後にテレビの画面は消えた。
小部屋が暗闇に包まれた。そして、次第に意識が遠退いて行った。


【ゲーム開始  残り43人】
407OP(俺得ロワ4th)MAP ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 00:34:04 ID:Zf/yb0Tw
||01|02|03|04|05|06|07|
|A|街|教|街|街|街|平|街|
|B|街|街|森|分|沼|ホ|街|
|C|平|森|工|森|森|処|平|
|D|平|森|森|鉄|森|森|平|
|E|塔|平|森|森|学|役|街|
|F|崖|平|平|街|街|街|病|
|G|崖|豪|海|灯|港|埋|海|

※ほぼ全ての施設が廃墟化している
街……民家や店舗がある市街地跡
教……教会跡
平……平野部。草原や道路がある
森……森林地帯。山道や山小屋、岩室がある場所も
分……分校跡
沼……深い沼
ホ……ホテル跡
処……処刑場跡
工……銃器工場跡
鉄……送電鉄塔跡
塔……軍事施設の塔跡
学……木造校舎の小中学校跡
役……島役場跡
崖……断崖絶壁
病……小規模の病院跡
豪……豪邸跡
灯……灯台跡
港……港跡
埋……埋立地。民家が建ち並ぶ
海……ただの海
408OP(俺得ロワ4th)参加者名簿 ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 00:36:30 ID:Zf/yb0Tw
6/6【オリキャラ・男】
  ○上杉憲顕/○大槻牙信/○倉持忠敏/○田々邊rj/○三浦京太/○山崎孝一
6/6【オリキャラ・女】
  ○井岡永遠/○神無月紗斗/○清原サトコ/○佐藤真由美/○鈴木宥/○中崎美奈
5/5【コープスパーティーBCRF】
  ○中嶋直美/○岸沼良樹/○篠崎あゆみ/○篠原世以子/○刻命裕也
5/5【自作キャラでバトルロワイアル】
  ○北沢樹里/○倉沢ほのか/○シルヴィア/○鈴木正一郎/○ノーチラス
3/3【浦安鉄筋家族】
  ○大沢木小鉄/○土井津仁/○春巻龍
3/3【オリキャラ・再登場】
  ○シリウス/○費覧/○浅井きらら
3/3【サムライスピリッツシリーズ】
  ○いろは/○シクルゥ/○真鏡名ミナ
2/2【銀魂】
  ○長谷川泰三/○伊東鴨太郎
2/2【くそみそテクニック】
  ○道下正樹/○阿部高和
2/2【デジモン】
  ○ガオガモン/○レナモン
2/2【ヴァンパイアシリーズ】
  ○ガロン/○フェリシア
2/2【FEDA】
  ○ドーラ・システィール/○シェリー・ラクソマーコス
2/2【ブラッディロアシリーズ】
  ○大神勇吾/○月神雄牙

43/43

※変更の可能性あり
409 ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 00:39:37 ID:Zf/yb0Tw
投下終了です。
410創る名無しに見る名無し:2010/12/28(火) 01:04:15 ID:BvGcNtQ8
新ロワ乙です。
マダオがいるwwww
うまいことサバイブしてほしいです。
411 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/28(火) 06:35:41 ID:0+TxFC7N
新ロワ乙です。
コープスパーティーだと…マジwktk。
デはこちらも投下を
19話 俺の、俺の、俺の話を聞けー。A.だが断る
登場人物トリコ、ウソップ、朝河飛龍、緑間真太郎、高木秋人
19話 俺の、俺の、俺の話を聞けー。A.だが断る

「わー!待って!待って!うわああああああああ!!」
「チッ…何なんだあの化物は…」

二人は化物から逃げていた。
超巨大な化物から。

「フライングナイフ!」
「!!」

ナイフに見える衝撃波が飛ぶ。
それが片方の方に刺さる。

「ヒリュー!」
「く…そ…大丈夫だ…」

「追いついたぞ」

その神々しき威圧感。
その男の名はトリコ。
グルメ四天王といわれる実力を持つ男だ。
二人の男はウソップと朝河飛龍。
「悪いな、お前らは悪くないんだがな」
トリコが拳を振り上げ、潰す。
「うわああああああああああああ!!!!」
「くっ」
手に残った感触は一つ。
さっきのフライングナイフで刺した男は見当たらない。
「逃げられたか」
トリコはあえて追わずに違う獲物を探しだした
【ウソップ@ONEPIECE 死亡】
【一日目/8時00分/E-5住宅街】
【トリコ@トリコ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:自分の優勝後小松を生き返らせ生還する。
1:獲物を探す
[備考]
※小松とコンビを組んだ後からの参戦です。
「……くそ…ライズを使ってなきゃ間に合わなかった」
さっき逃げてきたばかりで、腹の裂傷から血が止まらない
「ああ、少しだけ寝るか…」


「おい!あんた!大丈夫か?」
「おいおい、大丈夫な訳なかろう」
眼鏡の男が二人朝河に添っていた。
「とりあえずどこかの家に隠れよう…」
「そうだな」
二人は近くの民家に朝河を運んでいった。
【一日目/8時00分/E-5住宅街山崎宅】
【緑間真太郎@黒子のバスケ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:確実に脱出する。
1:謎の男を介抱する。
2:信頼できるメンバーを集める。
[備考]
※ウィンターカップからの参戦です。
【高木秋人@バクマン。】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:主催をぶっ潰す。
1:謎の男を介抱する。
2:サイコー、平丸さんとの合流。
[備考]
※読み切り際決定後からの参戦です。
【朝河飛龍@PSYREN】
[状態]腹に裂傷(命にかかわる傷)、RISE中(あと1時間)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:主催を倒す。
1:………
2:アゲハ、雨宮との合流。
[備考]
※読み切り際決定後からの参戦です。
※RISEの継続時間は1時間です
414 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/28(火) 06:41:24 ID:0+TxFC7N
投下終了です。
実は一番長く考えたのがタイトルだった。
(ウッソーバッカミターイ)
自分の奴の放送まであと1時間か…
415 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/28(火) 09:32:10 ID:wnIsO5J2
新ロワですね。頑張ってください。

アナザーロワ投下します
第2話「裏切りの月明かり」
登場キャラ:明智萌絵、福沢志納、丹野祠
416 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/28(火) 09:47:36 ID:wnIsO5J2
今から、400年ほど昔。とある武人がこの世にいました。
武人の名は明智光秀。天下布武を掲げた武将に使えた御家人。
しかし、あの月の綺麗な晩。
武人は本性を現したのです。―――――裏切り者としての。
燃え盛る本能寺にて、主君を死に追いやり、その後ある武人に討たれた。
だが、裏切り者はとある僧侶として、生き永らえていたことは、知られていない―――――――――――。


「これが私に課せられた使命なのですね……。御先祖様」

月明かりに照らされながら、明智萌絵は再確認を行う。
明智萌絵は、通常の人間ではない。
血塗られた裏切り者の歴史を持つ明智家の末裔で、最も先祖、明智光秀のスペックを色濃く受け継いだ人間だ。
通常はその能力は、家族にすら隠している。
世間一般では、平均的な体力のごく平凡な少女ということだ。
そして、もうひとつ一般生徒と違う部分が一点。

「分かっています、光秀様。この”試練”に打ち克ち、明智の家督を、必ずや継いでみせましょう」

――――――――先祖の性格すらも、色濃く受け継いでいたのだが。
417 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/28(火) 10:00:46 ID:wnIsO5J2

「お?明智じゃないか」

黒髪に眼鏡という平凡な少年、福沢志納と、身長130cmというロリ少女、丹野祠だ。
どちらも、ゲームには乗っていない。

「福沢くん……と、祠ちゃん」
「ああ。ラッキーだったぜ、いきなりこんなろr……可愛い子と会えてさあ」
「ロリ……?」

祠の目つきが厳しくなる。祠は自分の幼児体系をかなり気にしている。
一方志納は、3-A一のロリコンだ。
萌絵は、自分の支給品を思い出す。確か、コルトガバメントだった。
志納と祠を射殺してもいいのだが、弾避け程度には使えるかもしれない。
まだ始まったばかりだ。乗っている人間は少ないだろうから、銃声が鳴り響いても面倒だ。

「二人は、乗ってないんでしょ?じゃあ、一回協力しよっか。こんなゲームになんか、付き合ってられないもの。」

【明智萌絵】
[状態]健康、冷静
[装備]制服
[所持品]基本支給品、コルト ガバメント
[思考・行動]
基本:優勝する。
1:志納と祠は頃合を見て殺す。
[備考]

【福沢志納】
[状態]健康
[装備]サバイバルナイフ
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:脱出する。誰も死なせたくない。
1:祠かわいいよ祠。
[備考]

【丹野祠】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、閃光手榴弾×3
[思考・行動]
基本:脱出する。
1:ロリ言うな。
[備考]
418 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/28(火) 10:10:33 ID:wnIsO5J2
【名前】明智 萌絵(あけち もえ)
【性別】女
【年齢】15
【職業】中学生
【身体的特徴】背は高め。
【性格】冷静
【趣味】武道
【特技】投擲術
【経歴】13歳の頃、明智家の後継者と決定した。
【好きなもの・こと】動物
【苦手なもの・こと】虫
【特殊技能の有無】一般生徒と比べて身体能力がかなり高い。
【備考】明智家の正当後継者。

【名前】福沢 志納(ふくざわ しおさ)
【性別】男
【年齢】15
【職業】中学生
【身体的特徴】長身、黒髪、眼鏡。
【性格】ロリコン
【趣味】写真撮影
【特技】水泳
【経歴】特になし。
【好きなもの・こと】幼女、幼児体系
【苦手なもの・こと】年上の女性
【特殊技能の有無】動体視力がかなり高い。
【備考】

【名前】丹野 祠(たんの ほこら)
【性別】女
【年齢】15
【職業】中学生
【身体的特徴】小柄。黒髪のツインテール。
【性格】無口。クーデレ。
【趣味】読書
【特技】速筆
【経歴】特になし。
【好きなもの・こと】本
【苦手なもの・こと】運動
【特殊技能の有無】特になし
【備考】第二次性徴前に成長が止まっている。
419 ◆Fv3oyOQjWE :2010/12/28(火) 10:11:55 ID:wnIsO5J2
投下終了です。
今回は結構ぶっとんでたなーと少し反省
420 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/28(火) 14:23:06 ID:0+TxFC7N
投下乙です。
ロリコンwwひでぇww
では投下します
20話 とある死神のバトルロワイアル
登場人物黒崎一護、喜界島もがな、姫川竜也
421とある死神のバトルロワイアル ◆VxAX.uhVsM :2010/12/28(火) 14:25:28 ID:0+TxFC7N
20話 とある死神のバトルロワイアル

「離れて!」

甲高い声が響く。
その声の下には二人の人間がいた。
一人は喜界島もがな、箱庭学園の生徒会会計。
もう一人は姫川竜也、東邦神姫と呼ばれる内の1人だ。
姫川は警棒型スタンガンを構えていた。

「ふぅん、見れば見るほどなかなかい女じゃないか」
「…何?」

その瞬間姫川がにやりと笑った
それはまさに、狂気に満ちていた

「行くぜ!」
姫川が襲いかかる
「   」
「!?」
姫川が押された。
その理由はいたって簡単だ。
喜界島もがなの特性、声圧で攻撃したのだ。
しかし、それでも姫川が止まるわけもなく、こっちに向かってくる。
「        !!!」
出来る限りで応戦するが勢いを弱めるだけでこっちに向かって来ている事は変わらない。

「捕まえ…」
「待て!」
その声に反応して姫川は振り向く。
「テメェ…こんなところで弱い者いじめか?感心しないな」
声の主は黒崎一護、死神の力を失ってしまった少年だった。
「ふん、こうやって弱い奴から狙うのは当然だろう?」
「離してやれ」
「嫌だね」

「そうか、なら力づくで行くぞ!」

一護は走り出す。あと少しで姫川に剣が届く。
ここで姫川がした行動は。
喜界島を前に押し出し、自分が逃げることだった。
「しまった!!」
その剣は止まることなく喜界島の体に向かって行く。
そして、終わる。
422とある死神のバトルロワイアル ◆VxAX.uhVsM :2010/12/28(火) 14:26:45 ID:0+TxFC7N
「………」
「阿久根…せん…ぱ…い…人吉…くん…く…ろか…みさ…ん」
「!!」
彼女は息絶えた。
「う…うわあああああああああああああああああああああああああ
くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
響く、響く、空高く、悲しき声が。

【喜界島もがな@めだかボックス 死亡】

【一日目/8時06分/C-7】
【黒崎一護@BLEACH】
[状態]精神的疲労(大)、返り血
[装備]カットラス@現実
[所持品]基本支給品、不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:主催の打倒。
1:くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
2:織姫との合流、コンは無視
[備考]
※死神の力を失ったところからの参戦です
【一日目/8時07分/C-6公共プール前】
【姫川竜也@べるぜバブ】
[状態]肉体的疲労(小)
[装備]警棒型スタンガン@現実
[所持品]基本支給品、不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:優勝して静観する。
1:男鹿は絶対自分が殺す。
[備考]
※六騎聖編終了後からの参戦です
【支給品説明】
【カットラス@現実】
湾曲した刃を持つ剣。舶刀。
刃が湾曲している側が鋭利になっている。
湾曲しているのは、切ることを重視したため。
【警棒型スタンガン@現実】
広義では、非殺傷性個人携行兵器の総称。
非殺傷性のゴム弾などを発射する場合
通常の銃火器などでもスタンガンと呼称される場合もある。
423 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/28(火) 14:27:31 ID:0+TxFC7N
投下終了です。
あと7〜8話くらいかな?ペース的に
424 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/28(火) 19:11:10 ID:0+TxFC7N
すみません修正です。
※C-7に喜界島もがなの死体及び支給品が放置されています。
を追加。
書き込めなかった理由が判明、弟が俺がいない間に好き勝手・・・というか何かしてたらしくそれが原因だった。
可能性が高い。
425 ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 20:10:09 ID:Zf/yb0Tw
投下乙です。自分も投下します。
俺得4th 1話 知ってはならない事実も存在する
登場:篠原世以子、三浦京太 タイトル元ネタ:コープスパーティーBCRF、犠牲者の手記についての警告文
426知ってはならない事実も存在する ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 20:11:11 ID:Zf/yb0Tw
1話:知ってはならない事実も存在する


「うーん…ハッ、磯の匂い…ここは?」

篠原世以子(下は「せいこ」と読む。決して「よいこ」では無い)は、
エリアG-6埋立地の住宅地跡、海沿いの道に設けられたベンチの上で目覚めた。

「…海だ…」

目の前には水平線が見通せる大海原が広がっている。

「私、どうしたんだっけ…確か、みんなと一緒に天神小学校に飛ばされて…その後…。
直美と一緒に行動してたけど…喧嘩別れしちゃって…その後は…」

記憶の糸を手繰り寄せる世以子だったが、

「…首を吊って死んだ事は、覚えてるのに…それまでの経緯がどうしても思い出せないなぁ」

どうしても思い出せない記憶があった。
まるでそこだけ丸ごと欠落してしまっているようで気持ちが悪い。
いつまで経っても思い出せないので諦めて、現在置かれている状況を整理する。
死んだはずの自分がこうして生きているのにも驚いたが、
殺し合いを命じられた事にはもっと驚いた。
傍に黒いデイパックが置いてある事に気付き、手に取って中身を漁ってみる。
「ゲーム概要」と表紙に書かれた小冊子を開くとこの殺し合いの細かなルールが記載されていた。

----
【ルール】
参加者全員で最後の一人になるまで殺し合って貰い、
最後まで生き残った一人が優勝者となり、元の自分の世界へ帰る事が出来、
好きな願いを一つだけ叶えられる。
参加者の間のやり取りに反則は無し。ゲーム会場の施設の利用も自由。

ゲームの確実な進行の為、参加者全員に特殊金属製の首輪を装着する。
首輪は無理に外そうとしたり、立入禁止エリアに進入したり、
主催者に刃向かったり(ゲーム進行に大幅な支障を来す恐れがあると判断された場合)
すると爆発する仕掛けになっている。首輪を爆破された参加者は死亡する。例外無し。

ゲーム開始の際、支給品の入った肩提げ式のデイパックを参加者に渡す。
デイパックは参加者(死体含む)、明らかに規格外の物以外は、
何でも入れる事が出来、重量も変わらない。

基本支給品一式として最初から入っている物は以下の通り。

■地図
■名簿
■コンパス
■懐中電灯
■懐中時計
■メモ帳と鉛筆
■簡易医療セット(包帯×3、消毒液×1、ガーゼ×10、医療用テープ×1、ポケットティッシュ×3)
■ルール冊子
■水と食糧(参加者個人の体格に合わせられた上で一日三食×三日分)

これに加え武器などのランダム支給品が1〜2個入っている。
427知ってはならない事実も存在する ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 20:12:43 ID:Zf/yb0Tw
0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00に主催者からの放送が行われる。
内容は死者と禁止エリアの発表。

放送から一時間後に指定のエリアが禁止エリアになる。

12時間新たな死者が出なかった場合、その時点での生存者全員の首輪を爆破する。
つまり優勝者無し(ゲームオーバー)となる。 また、参加者が全員死亡しても同様。
----

世以子が首に触れてみると確かに金属製の首輪がはめられていた。
しかも爆弾が内蔵されている危険な代物らしい。

「下手にいじったら駄目だよね…」

首輪の脅威を感じつつ、世以子は再びデイパック内を探る。
会場の地図には島が描かれている。主要な施設の場所も載っているようだった。
名簿を見付けたので開くと、自分を含め43人の参加者の名前が記載されていた。

「! 直美に、岸沼君に委員長がいる!」

知っている名前を三人見付ける世以子。

「直美…会いたいな。今どこにいるんだろう……」

喧嘩別れし、自分が死にそうになっていた時必死に助けようとしてくれた親友の事を思い浮かべる。
その後もデイパック内を漁っていると、

「何これ…銃? お、大きい…重っ!」

長物の銃――軽機関銃ブローニングM1918、通称「BAR」と予備のマガジン5個を発見した。
強力な武器だが世以子には余りに重過ぎて扱えそうに無かった。

「これが武器か…あ、もう一個入ってる」

世以子のランダム支給品はもう一つあった。それは革製の鞘に収められた鉈だった。
ブローニングM1918の方はとても持てそうに無かったので、
世以子は鉈を装備する事にした。

「とにかく、殺し合いだか何だか知らないけど、直美や委員長、岸沼君を捜そう…」

親友とクラスメイトを捜すべく、世以子は動き始めた。
しばらく歩いていると、中高生らしい制服姿の少年を見付けた。
ただの少年では無く、灰色の犬のような外見をしていたが。

(何あの子? 着ぐるみ、じゃないよね…話し掛けてみよう)
428知ってはならない事実も存在する ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 20:14:00 ID:Zf/yb0Tw
「ね、ねえ君」
「! 誰!?」
「待って! 私は殺し合いをする気なんて無いから」
「…本当に?」
「本当だよ! ええと、君は?」
「僕も乗ってないよ…殺し合いには」

犬獣人の少年は戦意が無い事を世以子に告げる。

「私、篠原世以子。如月学園って学校に通ってるんだけど…」
「僕は三浦京太。唐沢第二高校に通ってる…高校一年」
「え? 私の一コ下なの!? 中学一年くらいに見えたけど」
「良く言われる…」
「あ、ごめん…悪い事言っちゃった?」
「いや、そんな事無いよ」

殺し合いに呼ばれる前の親友との出来事の事もあり、
いつもより自分の言動に気を使う世以子。
世以子が思っている程京太は気にはしていなかったが。

その後、世以子と京太は互いに殺し合う気は無い事を再確認し、共に行動する事になった。

(篠原さん…良い人そうで良かったなぁ…でも、僕の性癖は知られないようにしないと)

心の中で京太はそう思う。
実は、京太は生粋の「M」であり「変態」である。
尻を掘られるのがこの上無く好きで、よく近所の公園に夜赴き、
ホームレスやケモショタ好きの男達の性欲処理便所になっていた。
身体を売って小遣い稼ぎも行っており、その金で密かに極太の大人の玩具を購入し、自室で愉しんでいた。
この事は家族と一部の友人しか知らない。

(僕が変態だって知られたら…きっと篠原さんに同行解消される…!
それは何としても避けないと…僕、死にたくないし)

「どしたの?」
「え? 何でも無いよ?」
「ふぅん…ねえ、京太君は何を支給されたの? 私はこの鉈と…これなんだけど」

そう言いながら世以子はデイパックを開け中に入っているブローニングM1918を京太に見せた。

「凄いな…僕はこれ」

京太は装備していた小型回転式拳銃S&WM36を世以子に見せる。

「良かったら、その軽機関銃と交換しない?」
「え? 良いけど…京太君無理でしょ、私より小さいのに」
「まあ見ててよ」

世以子のデイパックから、京太はブローニングM1918を軽々と取り出してみせた。
見掛けに寄らず、京太はかなりの筋力の持ち主である。
華奢に見える身体のどこに重い軽機関銃を取り回せるだけの力があると言うのか。
世以子は驚きのあまり開いた口が塞がらなかった。
429知ってはならない事実も存在する ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 20:15:10 ID:Zf/yb0Tw
「す、凄いね…それじゃ、交換してくれる? 私はそっちの拳銃の方が使い易そうだし」
「いいよー」

京太は世以子にS&WM36と予備弾を手渡し、世以子はブローニングM1918とマガジン5個を京太に譲った。

「取り敢えず、歩きながら色々話そうよ」
「分かった」

世以子と京太は埋立地の住宅地跡を散策しながら今後の事について話し合う事にした。


【一日目/早朝/G-6埋立地の住宅街南部】
【篠原世以子@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好
[装備]S&WM36(5/5)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(15)、鉈
[思考]
1:殺し合いはしない。直美、委員長(篠崎あゆみ)、岸沼君を捜す。
2:京太君と行動。
3:私は死んだはずじゃ……?
[備考]
※本編死亡直後からの参戦です。

【三浦京太@オリキャラ・男】
[状態]良好
[装備]ブローニングM1918(20/20)
[道具]基本支給品一式、ブローニングM1918のマガジン(5)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。死にたくない。
2:篠原さんと行動(但し自分の性癖は隠す)。
[備考]
※特に無し。
430知ってはならない事実も存在する ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 20:16:20 ID:Zf/yb0Tw
≪支給品紹介≫
【ブローニングM1918】 支給者:篠原世以子(予備マガジン5個とセット)
天才銃器デザイナーのジョン・ブローニングが第一次世界大戦中に開発した軽機関銃。
愛称はBAR(Browning Automatic Rifle:ブローニング自動小銃の略)。
個人運用が前提で、堅牢な作りで威力もあり信頼性は高いが重さが9s近くある。

【鉈】 支給者:篠原世以子
枝打ち、木を削る、雑草を払う、動物を解体するなどの目的で使われる刃物。
刀身が厚く丈夫で、刀身の重さを利用して叩き切る。

【S&WM36】 支給者:三浦京太(.38スペシャル弾15発とセット)
1950年にS&W社が高い携行性を目的に開発した小型回転式拳銃。
通常の6連装から1発減らして5連装にすることでポケットに収まるほど小型になり、
非番時の警官などに護身用として愛用された。

≪オリキャラ紹介≫
【名前】三浦京太(みうら・きょうた)
【性別】男
【年齢】16歳
【職業】高校一年生、美術部所属
【身体的特徴】灰色の犬獣人。ケモショタ体型で可愛いらしい。中一ぐらいに見られる。
 学校の制服である白い半袖シャツにネクタイ、灰色のズボン着用
【好きな事・もの】ア○ルプレイ、自分の尻を鞭で叩く事、首吊り(死なない程度に)、ハンバーグ
【苦手な事・もの】乳酸飲料(飲むと腹を下す)
【特技】頑丈な尻(特技じゃない)
【趣味】近所の公園に夜行って便所になる事
【特筆すべき能力】力が異様に強い
【備考】変態ケモショタ。性格は至って温和だが変態。マゾ。なぜか力が非常に強い。
 しょっちゅう夜の公園の公衆便所に繰り出し性欲処理便所になっている。
 身体を売って小遣い稼ぎもしておりバイトもしていないのにやたら金を持っている。
 両親は「元気なのは良い事だ」と容認(と言うより放任)している
431 ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 20:18:12 ID:Zf/yb0Tw
投下終了です。コープスパーティーBCRFを
やりたいがために俺はPSP(青いの)を買った(ごく最近)
無双OROCHI魔王再臨も買ったけど
432 ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 22:19:48 ID:Zf/yb0Tw
投下します。
俺得4th 2話 愛に狂うのかそれとも狂った愛なのか
登場:長谷川泰三、倉沢ほのか
2話:愛に狂うのかそれとも狂った愛なのか


所々に茂みのある、海が見える平野部。
路面がひび割れ草に侵食された朽ちた幹線道路が通っている。
錆びた廃車が至る所に放置され殺伐としていた。

「殺せよォォォォォ!! 俺を殺せェェェェ!!
どうせ俺なんか生きてたって一生血みどろの輪舞曲(ロンド)を踊り続けるんだよ!!
もうずっと苦しみの螺旋階段を延々昇り続けるんだよ! もう全て終わりにしてくれ!!」

グラサンをかけたオッサンが叫んでいた。
彼の名は長谷川泰三、またの名を「マダオ(まるで駄目なオッサン)」。
かつては幕府の重鎮だったが、ある事を切欠に失職し、以来様々な職を転々としている。

「…畜生、何だってんだ。何だって殺し合いなんかしなくちゃなんねぇんだ…」

人生のどん底と言うレベルでは無いと、泰三は思う。
首にはめられた首輪には爆弾が内蔵され、下手な事をすれば爆発するとの事。
ただのおどしとも思えない。目覚めた所にあったデイパックの中には、
地図や名簿、コンパス等の他、食糧品、そして木刀と「無病息災」と書かれたお守りが入っていた。

「木刀か…銀さんにはうってつけだろうけどな…っていうか、何が無病息災だよ、
こんな殺し合いに参加させられた時点で無病息災もクソもあるかァ! ……くそっ、これからどうする」

名簿を確認した限り知り合いはいない、ならばまずは自分の身の安全が第一。
泰三はこれからの身の振り方を思案した。
殺し合いに乗る気にはならなかったが、自分が生き残るためなら何でもするつもりでもあった。
必要とあらば――――。

ヒュンッ!!

「…ッ!?」

突然泰三の顔のすぐ横を風が薙いだ。否、それはクロスボウの矢だった。
泰三は矢が飛んできた方向を見る。すると、いつの間にか中高生と思われる少女が、
クロスボウを自分の方に向け構えていた。

「うふふ…外してしまいました」
「な、何だ!? やる気になっているのか!?」
「裕也君…裕也君のために…死んで下さい!」

少女は狂気が籠った笑みを浮かべながら矢を装填する。

「やばい、こいつはヤバイ!」

近接武器しか持っていない泰三は不利と感じ、背後に広がる森に向けて走り出した。
矢が放たれても避けるために直線では無く出来るだけジグザグに走った。
◆◆◆

「逃がしてしまいました…まあいいか。うふっふふふ」

グラサンの男を取り逃がした少女、倉沢ほのかは気を取り直し別の獲物を捜し始める。
彼女にとってこの殺し合いはチャンスに他ならない。
最愛の人物――海野裕也を生き返らせる、それが彼女の優勝を目指す動機。

「何でも一つだけ願いを…なら、裕也君を生き返らせる事も出来るのかな?
あはっ……裕也君、裕也君、私、頑張るからね……それと……」

突然、それまでの笑みから一変し、鬼のような表情へと変貌する。

「北沢樹里…あの時殺したはずなのに…あいつも生き返っているなんて…。
今度会ったら…もっと、もっと惨たらしく…殺す」

眉間に皺を寄せ低い声でほのかは言う。
そして穏やかな表情に戻り、デイパックの中に手を突っ込む。

「それにしても…これは何だろうなぁ、説明書も何も無いし」

ほのかが手に取ったのは白い紙。
そこには意味の分からない数字の羅列が書かれていた。

「一応…取っておこう」

ほのかはその紙をデイパックに戻し、西の方角に見える古びた塔と思しき建物に目を向けた。

◆◆◆

森の中で、長谷川泰三は逃げ切れた事を確認すると、
一先ず安堵し適当な木の幹の根元に座り込む。

「ハァ、ハァ、やっぱり殺し合いに乗ってる奴はいるのか…っ!
俺…これから先生きていけんのか…こんなんで……ハツ……」

別居状態ではあるが、それでも最愛の妻には変わり無い女性の名前を呟く泰三。
ふと上を見上げると、葉の間から僅かに空の光が差し込んでいた。

「…畜生、絶対、生き残ってやる…!」

拳を握り締め、マダオ――負けないダンディーな男、長谷川泰三はそう誓った。

「…そういやあの女の子…裕也君、とか言ってたが…名簿に『刻命裕也』ってあったけど…。
何か関係あんのか? …まあいいか」
◆◆◆

「逃がしてしまいました…まあいいか。うふっふふふ」

グラサンの男を取り逃がした少女、倉沢ほのかは気を取り直し別の獲物を捜し始める。
彼女にとってこの殺し合いはチャンスに他ならない。
最愛の人物――海野裕也を生き返らせる、それが彼女の優勝を目指す動機。

「何でも一つだけ願いを…なら、裕也君を生き返らせる事も出来るのかな?
あはっ……裕也君、裕也君、私、頑張るからね……それと……」

突然、それまでの笑みから一変し、鬼のような表情へと変貌する。

「北沢樹里…あの時殺したはずなのに…あいつも生き返っているなんて…。
今度会ったら…もっと、もっと惨たらしく…殺す」

眉間に皺を寄せ低い声でほのかは言う。
そして穏やかな表情に戻り、デイパックの中に手を突っ込む。

「それにしても…これは何だろうなぁ、説明書も何も無いし」

ほのかが手に取ったのは白い紙。
そこには意味の分からない数字の羅列が書かれていた。

「一応…取っておこう」

ほのかはその紙をデイパックに戻し、西の方角に見える古びた塔と思しき建物に目を向けた。

◆◆◆

森の中で、長谷川泰三は逃げ切れた事を確認すると、
一先ず安堵し適当な木の幹の根元に座り込む。

「ハァ、ハァ、やっぱり殺し合いに乗ってる奴はいるのか…っ!
俺…これから先生きていけんのか…こんなんで……ハツ……」

別居状態ではあるが、それでも最愛の妻には変わり無い女性の名前を呟く泰三。
ふと上を見上げると、葉の間から僅かに空の光が差し込んでいた。

「…畜生、絶対、生き残ってやる…!」

拳を握り締め、マダオ――負けないダンディーな男、長谷川泰三はそう誓った。

「…そういやあの女の子…裕也君、とか言ってたが…名簿に『刻命裕也』ってあったけど…。
何か関係あんのか? …まあいいか」
【一日目/早朝/E-3森西部】
【長谷川泰三@銀魂】
[状態]肉体疲労(中)
[装備]木刀
[道具]基本支給品一式、無病息災のお守り
[思考]
1:何が何でも生き残る。
2:必要とあらば殺人も……?
[備考]
※原作二年後ショック編以降からの参戦です。
※倉沢ほのかの外見を記憶しました。
※倉沢ほのかの言った「裕也君」が名簿に乗っている「刻命裕也」ではないかと思っています。


【一日目/早朝/E-2平野東部】
【倉沢ほのか@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]精神不安定
[装備]クロスボウ(0/1)
[道具]基本支給品一式、クロスボウの矢(16)、数字の羅列が書かれた紙
[思考]
1:裕也君を生き返らせるために優勝する。
2:北沢樹里は今度会ったら前以上に惨たらしく殺す。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※長谷川泰三の外見を記憶しました。


≪支給品紹介≫
【木刀】 支給者:長谷川泰三
刀を模した木製の打撃武器。剣道の鍛錬などに使われる。

【無病息災のお守り】 支給者:長谷川泰三
「無病息災」と書かれた普通のお守り。

【クロスボウ】 支給者:倉沢ほのか(予備矢20本とセット)
矢を発射する武器。引き金を持ち狙いを定め易い。

【数字の羅列が書かれた紙】 支給者:倉沢ほのか
意味不明の数字の羅列が書かれている紙。何か意味があるのだろうか?
437 ◆ymCx/I3enU :2010/12/28(火) 22:28:54 ID:Zf/yb0Tw
投下終了です。裕也繋がりはこの話を書いている時気付いた
438創る名無しに見る名無し:2010/12/28(火) 23:50:54 ID:pSPT/43R
投下乙です!

・知ってはならない事実も存在する
ま  た  変  態  か  
確かにこれ(性癖)は「知ってはならない事実」だわw

・愛に狂うのかそれとも狂った愛なのか
アカン、ほのかさんそれ人違いや
マダオは……予想通りだw


・俺の、俺の、俺の話を聞けー。A.だが断る
ヒリューさん寝るなww寝たら確実に死ぬぞww

・とある死神のバトルロワイアル
黒崎は死神になれんのか……これはキツい


・裏切りの月明かり
ロリコンと幼女体型とステルスマーダー……
ってこのチーム(色んな意味で)危険すぎるw
439 ◆ymCx/I3enU :2010/12/29(水) 01:17:06 ID:hOao3ufp
>>438 いや、ほのかは人違いしてる訳じゃないですよ
マダオがほのかが言った「裕也君」を名簿に載っていた「刻命裕也」
    の事なのかと思った、という事です。
    ほのか自身はこの殺し合いに「海野裕也」はいない事を知っています

投下します。俺得4th 3話 少年と、猫
登場:大沢木小鉄、フェリシア
440少年と、猫 ◆ymCx/I3enU :2010/12/29(水) 01:18:25 ID:hOao3ufp
3話:少年と、猫


エリアA-2教会の礼拝堂の中で、小学生の少年大沢木小鉄と、
青い髪を持った猫女、フェリシアが会話していた。

「すげーな、ねーちゃん人間じゃねーの?」
「アタシはキャットウーマンだからね〜、本当は猫なんだよ」

最初フェリシアが礼拝堂のパイプオルガンに登って遊んでいる小鉄を発見し、
自分の見た目で忌避されないかどうか心配だったが、小鉄少年は意外にも、
少し驚いた程度で済ませてしまった。

「本当の猫に変身も出来るんだけど…どうも、力が封印されてるっぽくてね。
多分この首輪のせい」
「首輪かぁ…俺にもはまってるぜ。これ、爆発するとか何とか…下手にいじんねぇ方が
良いって事は分かる」
「何とかしたいニャ……小鉄君、小鉄君はこの殺し合いに知り合いっている?」

フェリシアが小鉄に訊く。

「ああ、名簿見たんだけど二人いた。土井津仁と春巻龍」
「ドイツ人?」
「違う違う土井津仁。土井津が苗字で仁が名前なんだよ」
「そ、そうなんだ…変わった名前だね」
「まあな…仁は俺の友達で、春巻は俺の担任なんだ…けど、俺より弱くて馬鹿なんだぜ。
…フェリシアねーちゃんは誰かいるのか?」
「いるよ…ガロンって言う、青っぽい狼男」
「マジか! 狼男って本当にいたんだな……」

小学生故の純粋さかそれとも彼自身の大らかさか、
普通なら疑ってしまいそうなフェリシアの話も易々と信じる小鉄。

「支給品見てなかったね…私は……」

フェリシアは自分のデイパックからランダム支給品を取り出す。
一つはメリケンサック、もう一つは――――。

(!! ちょ、何これ…これは小鉄君には見せられないわ…)

それは男の象徴を模した大人の玩具――デ○ルド。
それの各種サイズのセットで、どう考えても小学生の前で提示出来る代物では無い。
いや、そもそも殺し合いの道具にこんな物を支給する主催者の考えが分からない。
自分でも分かる程頬が熱くなっていく。

――主催者。そう言えば主催者は一体何者なのだろうか。
テレビ越しのメッセージだけで、姿は愚か声も聞いていない。
このような狂ったゲームを開催するのだからきっとロクな奴ではないだろうが。
441少年と、猫 ◆ymCx/I3enU :2010/12/29(水) 01:20:02 ID:hOao3ufp
「フェリシアねーちゃん? どーした?」
「え? いやいや何でもないよ! わ、私の支給品はこのメリケンサックみたいね!」
「……」
「そ、それより小鉄君は何を支給されたの?」
「お、俺か? 俺は……」

自分のデイパックを漁る小鉄。
そして、黒光りする一丁の自動拳銃を取り出した。
FNブローニングハイパワーMk.III――9ミリパラベラム弾使用の堅牢な拳銃である。
予備のマガジンが3個付属していた。

「銃か…良いね」
「あ…まだあるぞ」

小鉄がデイパックの奥から、更にもう一丁、今度は超小型の自動拳銃を取り出した。
コルトM1908――ベストポケットの愛称がある護身用拳銃だった。
こちらもマガジンが3個付属している。
ハイパワーは小学生である小鉄が使うには大き過ぎたため、
M1908ベストポケットを小鉄は装備する事にした。

「すげぇ…本物の銃だよなこれ」
「うん……気を付けてね、使う時は」
「使う時か…出来れば使いたくねぇな」

無駄な願いだとは分かっていたが、この拳銃で他人を撃つ時が来ない事を小鉄は願った。


【一日目/早朝/A-2教会礼拝堂】
【大沢木小鉄@浦安鉄筋家族】
[状態]良好
[装備]コルトM1908ベストポケット(6/6)
[道具]基本支給品一式、コルトM1908ベストポケットのマガジン(3)、
FNブローニングハイパワー(13/13)、FNブローニングハイパワーのマガジン(3)
[思考]
1:殺し合いには乗らない。仁と春巻を捜したい。
2:フェリシアねーちゃんと行動。
[備考]
※ガロンの特徴をフェリシアから聞きました。
442少年と、猫 ◆ymCx/I3enU :2010/12/29(水) 01:21:41 ID:hOao3ufp
【フェリシア@ヴァンパイアシリーズ】
[状態]良好
[装備]メリケンサック
[道具]基本支給品一式、デ○ルドセット
[思考]
1:殺し合いをする気は無いが襲われたら戦う。ガロンと合流したい。
2:小鉄君と行動。
[備考]
※土井津仁、春巻龍の特徴を大沢木小鉄から聞きました。
※デ○ルドセットの事を隠しています。
※特殊能力がかなり制限されています。


≪支給品紹介≫
【FNブローニングハイパワー】 支給者:大沢木小鉄(予備マガジン3個とセット)
天才銃工ジョン・ブローニングが晩年に設計し、
その死後FN社の技術陣によって1934年に完成した自動拳銃。
開発当時としては装弾数が13発と多かった事から「ハイパワー」と名付けられた。
信頼性が高い、近代オートマチックピストルの教科書的存在。

【コルトM1908ベストポケット】 支給者:大沢木小鉄(予備マガジン3個セット)
.25ACPという小型弾を使用するコルト社製の超小型自動拳銃。
隠し持ち易く扱いも容易だがあくまで護身用なので威力は低い。

【メリケンサック】 支給者:フェリシア
拳にはめて打撃力を強化するための武器。

【デ○ルドセット】 支給者:フェリシア
男のシンボルを模した大人の玩具の各種サイズ詰め合わせ。
443 ◆ymCx/I3enU :2010/12/29(水) 01:23:12 ID:hOao3ufp
投下終了です。
ヴァンパイアなんてやった事ないよ!ただキャラデザとかが好きだから出した。
反省はしていない。小鉄もキャラが違うような気がするが気のせいだろう
444 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/29(水) 01:29:05 ID:iy62+5Jt
投下乙です
自分も投下します「善人だけだったらいいのに…」
445 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/29(水) 01:29:53 ID:iy62+5Jt
相変わらずマンション前に佇んでいるvもんが。
(まだ夜が明けないな…)
入り口の前で座り込み朝を待つ。
「誰か通りかかるかな?友好的な人なら一緒に行動したいけど…」
…コンコンと、ガラスを叩く音が背後から聞こえる。
「誰っ!?」
素早く振り向き音の主の方を向く。
(vもんがじゃん、一緒に行動しないか?)
ガラス越しで声が曇ってはいるが、こっちに敵意が無いのはよく分かる。
「ああ、この声は不死鳥かー、一緒に行動してもいいけど、ここが開かないんだー」
(なら、裏手に回るといいぞ。地下駐車場から中に入って来れるから)


「安全に落ち合った…落ち会おうなんて話はしてなかったけど…それよりこれからどうする?」
再び部屋に戻り、作戦会議を開く2人。
「とりあえず…人が集まりそうな所に行ってみるか?」
「それがいいかもね、人が集まれば、脱出のヒントもあるかもしれないし」
しかし、2人は大事なことを見落としていた。
…集まるのは、善人だけでは無いと言うことに。

【一日目/深夜/G-6:高級マンション:寝室】
【不死鳥@板対抗BR】
[状態]:健康、睡眠
[装備]:89式小銃(29/30)
[所持品]:支給品一式、86式小銃のマガジン(2)
[思考・行動]:
基本:とりあえず人殺しはしない。
1:病院へ向かってみる。
2:仲間になってくれそうな人を探す。

【vもんが@板対抗BR】
[状態]:健康
[装備]:果物ナイフ
[所持品]:支給品一式、危ない物質、パン切り包丁
[思考・行動]:
基本:ゲームに乗る気も人を殺す気もない。
1:マンションへの入り口を探す。
2:中にいるであろう人を探す。
446 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/29(水) 01:31:14 ID:iy62+5Jt
投下終了です
447 ◆6LQfwU/9.M :2010/12/29(水) 01:33:51 ID:iy62+5Jt
あっ状態表間違ってた
wikiに乗せる時に修正しておきます
448 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/29(水) 06:19:46 ID:6s0hMP0J
投下乙です。
では投下します。
21話 近眼は眼科へ行こう
登場人物イーピン、小松、古市貴之、カラス天狗
正直言って失敗作かもしれない。
449近眼は眼科へ行こう ◆VxAX.uhVsM :2010/12/29(水) 06:22:28 ID:6s0hMP0J
21話 近眼は眼科へ行こう

崖のあるとある場所。
そこには小人、と言われるような小さい子供が立っていた。
その周りは死体が。
この小人はイーピン、将来有望と呼ばれる殺し屋だ。

どんな事があったのかというと。

「ん?なんだこいつ」
とある男がそれを見つけた。
サル顔のコック長小松だ。
≪≪サルのオバケ!!≫≫(イーピンのあの言葉だと思ってください)
「は?なんだこいつ?」
≪≪成敗する!!≫≫
「え?うわ!」
首を絞められる。
「な…はな…せ」
グキッ

【小松@トリコ 死亡】
450近眼は眼科へ行こう ◆VxAX.uhVsM :2010/12/29(水) 06:23:14 ID:6s0hMP0J
「うわ…逃げよう…」
その場にいた古市はその場を逃げるように去っていった。
【一日目/8時12分/G-3】
【古市貴之@べるぜバブ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:死にたくない。
1:男鹿と合流したい。
[備考]
※六騎聖編終了後からの参戦です。

「え?出番終了?」
はい、そうです。



「……若を探さないと」
その場の近くにいたのはカラス天狗。
若ことリクオを探すために歩き回っていた。
「…?あれ、人がいるな」

ダダダダダ

「うわ!走ってきてる!逃げないと」
走ってきたイーピンが飛ぶ。
そして、カラス天狗を抑える。
「離せ!離せ!この」

「禿げ頭野郎」
「!!」

イーピンが下を向いてうつむく。
そして上を向くと。
額に何かが書かれているのがわかった。

「え…なんだ?これ」
その数がどんどん減っていく、
8、7、6、5、4、3、2、1

ボン

筒子時限超爆、イーピンが持つ能力だ。
人間爆弾と言えば効果のほどは早いだろう。
つまり、自爆したのだ。
周りの土ごと。

【カラス天狗@ぬらりひょんの孫 死亡】
【イーピン@家庭教師ヒットマンREBORN! 死亡】
451 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/29(水) 06:25:51 ID:6s0hMP0J
投下終了です。
古市は正直死ぬ予定だった。
452 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/29(水) 14:48:41 ID:6s0hMP0J
投下します。
22話 諸刃の剣といても攻撃当たらなきゃ意味がない
登場人物 沢田綱吉、奴良リクオ、椎名、山崎退
22話 諸刃の剣といても攻撃当たらなきゃ意味がない

「ああー!もう!誰も見つからないよ!」
大声で叫ぶのはボンゴレ10代目沢田綱吉だ。

「早くみんなを見つけたいのに…」
「あのー…」
「!!」
あせって後ろを向くが、
「あ、すみません、聞きたい事があって」
「…名前を聞かせて」
「奴良リクオだよ、で青田坊、雪女、カラス天狗
この中で見た、会ったていうのはない?」
「うん、君が初めて会った人だよ」
「そうか…なら一緒に行動しない?」
「……うん分かったじゃあ行こうか」
「そうだね」

二人は歩き出した。
それぞれ自分の仲間を探して。
【一日目/8時30分/B-1】
【沢田綱吉@家庭教師ヒットマンREBORN】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:こんな事をした奴は許せない。
1:リクオと行動する。
2:獄寺たちとの合流。
[備考]
※シモンファミリー編前後からの参戦です。
【奴良リクオ@ぬらりひょんの孫】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:みんなと合流して…どうする?
1:綱吉君と行動する。
2:仲間との合流。
[備考]
※清明編終了後からの参戦です。
※ぬらりひょんには昼でもなれるかもしれません。
ちなみに二人は気づかなかったが。
その近くで戦闘が行われていることには気づかなかった。

「うおおおおおおおおおおお!!化物おおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

相手に向かって走っているのは真選組の偵察員山崎退
「ん?」
振り返る人間の体を持つウサギ。
目の前には剣を構えて襲ってくる男が見える。
「ラビットピース」
天高く跳びあがり急降下、そして
「ぐ、ぶぉお」
顔を潰す。
「こいつは厄介だな…海にでも沈めようか」
そう言い海に投げ捨てた。
「……よし、蒼井華を探して帰るとするか」
逢魔時動物園の園長椎名は従業員を探すためにその場を離れていった。

【山崎退@銀魂 死亡】
【一日目/8時34分/A-1】
【椎名@逢魔時動物園】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:蒼井華と合流後脱出する。
1:とりあえずそこら辺を歩き回る。
[備考]
※イガラシ奪還編後からの参戦です。
※身体能力が大分規制されています。

※山崎退の死体及び支給品は海に投げ捨てられました。
455 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/29(水) 14:51:56 ID:6s0hMP0J
投下終了です。
一つだけ言います。
決して山崎が嫌いなわけではありません。
456創る名無しに見る名無し:2010/12/29(水) 14:52:32 ID:lhzo3ALI
投下乙
山崎ェ…
457 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/29(水) 15:06:49 ID:6s0hMP0J
題名ミスりましたがもうなおす気力がない。
というかなおすと時間かかりすぎるからそのままで。
本当の題名は諸刃の剣といっても攻撃当たらなきゃ意味がない
です。
458創る名無しに見る名無し:2010/12/29(水) 18:37:46 ID:fqgvSrsm
>>439
うお……こりゃ失礼orz
では改めて

・愛に狂うのかそれとも狂った愛なのか・
マダオが勘違いしてらしゃる
……これは誤解フラグの予感!?

・少年と、猫
最早定番と化しているデ○ルド
てか未プレイなのかいw


・善人だけだったらいいのに…
結構すんなり合流できたなw
不死鳥がいつの間にか眠っておられる


・近眼は眼科へ行こう
イーピンは何故自爆したんだw

・諸刃の剣といても攻撃当たらなきゃ意味がない
山崎ェ……
前のロワでも一話死亡だった気が……
459 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/29(水) 19:36:51 ID:6s0hMP0J
>>458
感想ありです。
忘れてる人多いですがイーピンは酷いこと、恥ずかしいことを言われたり、雲雀に会うと興奮?して爆弾になるんです。
爆発しても死なないとチートなので自爆という形にしました。
山崎はガチ(違う意味で)
まぁいうにかませです。チームの方も攻撃して死んでいったな・・・あれはマーダー、こっちは誤解型だけど。
460 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 02:55:18 ID:bURSEH/O
投下します。
23話 動物の扱いって結構難しい
登場人物神楽、トニートニー・チョッパー、うずまきナルト
461動物の扱いって結構難しい ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 02:57:14 ID:bURSEH/O
23話 動物の扱いって結構難しい

「おーいルフィ!どこにいるんだー!」
大声で叫ぶトナカイ、トニートニー・チョッパー。
彼は自分の仲間のルフィを探していた。

「あーもー、誰かいないのか?」
「…かわいいアル」
「え?」
後ろを見ると、チャイナ服の女の子がしゃがんでいた。
その女の子がいきなり抱こうとしてきたので、避ける。

でも相手もあきらめず迫ってくる。

「う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

全速力で逃げだした。

「あ、待つアル!」

チャイナ服の少女も追いかける、それは、殺し合いとは思えないほど
和やかな雰囲気だった。
【一日目/8時54分/E-4スーパー前】
【トニートニー・チョッパー@ONEPIECE】
[状態]走っている
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:ルフィと会いたい!
1:に、逃げろーーーー!
[備考]
※参加時期は2年間の間のどこかです。
【神楽@銀魂】
[状態]走っている
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:銀ちゃん、どこ行ったアルか?
1:待つアル―!
[備考]
※参加時期は紅桜編終了後からです。
462動物の扱いって結構難しい ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 02:58:00 ID:bURSEH/O

「…しばらくは声をかけないでおくってばよ」
スーパーの中から見守っていた少年、うずまきナルト。

彼はこのスーパー内を探索していた。
時計を見ようとした時、その声は響いた。

ザザザ――――――

「ただいまより第一回放送を始めます」

この殺し合いが始まりもう3時間が過ぎていた
【一日目/8時59分/E-4スーパー内】
【うずまきナルト@NARUTO】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:みんなと合流して主催を倒す!
1:みんなは大丈夫か?
[備考]
※参加時期は2年間の間のどこかです。
463 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 02:58:46 ID:bURSEH/O
投下終了です。
次は放送です。
464 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 03:06:34 ID:bURSEH/O
ナルトについて変更。
チョッパーのやったから参加時期間違えた
不明にしておきます。
465 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 03:30:30 ID:bURSEH/O
投下します。
第一回放送(ジャンプ)
登場人物トガシ
466第一回放送(ジャンプ) ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 03:31:58 ID:bURSEH/O
第一回放送(ジャンプ)

「ただいまより第一回放送を始めます」

「まずは禁止エリアの発表から行きたいと思います」

今から一時間後に

A-8
C-2
D-2

もう一度繰り返します。

A-8
C-2
D-2

以上です。

では続いてお待ちかね、死亡者の発表だ。
言っておくがこれは死んだ順の発表だからな。

ブルック
春野サクラ
ランボ
井上織姫
美作廉太郎
フランキー
奈良シカマル
大原大次郎
コン
椿佐助
火神大我
バギー
ウソップ
喜界島もがな
小松
カラス天狗
イーピン
山崎退
467第一回放送(ジャンプ) ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 03:34:02 ID:bURSEH/O
もう一度繰り返す

ブルック
春野サクラ
ランボ
井上織姫
美作廉太郎
フランキー
奈良シカマル
大原大次郎
コン
椿佐助
火神大我
バギー
ウソップ
喜界島もがな
小松
カラス天狗
イーピン
山崎退

以上18名だ。
うんうんなかなかいいペースだな。
じゃああと次の放送までの3時間頑張ってくれたまえ。

【残り47人】
【一日目/9時/?】
【トガシ@?】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:ロワの遂行
468 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 03:35:12 ID:bURSEH/O
投下終了です。
ちなみにこのトガシは点のないトガシがイメージ
469 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 03:37:13 ID:bURSEH/O
すみません。上の説明じゃ分かりにくいですよね。
富樫というハンターハンターの作者がいますが
富樫の富の上の点がないときがあったんです。
そこがイメージです。
470 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 05:19:11 ID:bURSEH/O
放送後一発目
25話 悲しみの向こうで狂う少年
登場人物 本好暦
471悲しみの向こうで狂う少年 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 05:22:19 ID:bURSEH/O
25話 悲しみの向こうで狂う少年

D-4の山の登頂口で少年は座って放送を聞いていた。

「美ちゃん…大丈夫だよね?」
では続いてお待ちかね、死亡者の発表だ。
声が聞こえる

ブルック
春野サクラ
ランボ
井上織姫
淡々と名前が呼ばれる、そして

美作廉太郎

「……え?」
美作廉太郎、間違いなくそう言った。
「美っちゃん…」
もう、死んでしまった以上、彼はもう戻らない。

「フフフ」

「ハハハハハ!!」
「みんな…みんな死んでしまえばいいんだ!!」
少年は高らかに笑いながら歩き出した。
【一日目/9時01分/D-4登頂口前】
【本好暦@保健室の死神】
[状態]健康
[装備]山本のバット@家庭教師ヒットマンREBORN
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:美っちゃんがいないこの世界なんていらない。
1:全員殺した後自害する。
472 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/30(木) 05:25:02 ID:bURSEH/O
投下終了です。
健康ではなく精神異常に変更します。
473創る名無しに見る名無し:2010/12/30(木) 13:38:31 ID:Q3KdlO4g
乙。神楽ちゃんの気持ちはすっごくわかるww
kskロワのせいでロワの参加者にもふもふ系がいるとものすごくハッピーになる自分がいましたww
474 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 15:04:07 ID:PE4QVvf+
投下乙です。神楽勢い余ってチョッパー潰したりしそうだw
自分も投下します、俺得4th 4話:I could not look back you'd gone away from me
タイトル元:XJAPANの「紅」の歌詞冒頭
登場:中嶋直美、ドーラ・システィール
475 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 15:04:58 ID:PE4QVvf+
4話:I could not look back you'd gone away from me


廃墟化した建物が建ち並ぶ市街地。
中嶋直美は何が何なのか分からなくなっていた。
謎の廃校に飛ばされ、幽霊に殺され掛け、親友と些細な事で喧嘩別れし、
その親友の自殺を目の当たりにした事までは覚えているが、その後どうなったのだろう。
気付けばテレビの置かれた小部屋に立っており、そして、殺し合いをいろと、
テレビ越しに何者かから命じられた。そしてテレビが消え意識を失い、
また目覚めると、ひび割れたアスファルトの上に横たわっていた。

「もう、訳分かんないよ…今度は殺し合いだなんて」

憔悴しきった表情を浮かべる直美。
とにかくまずはデイパックの中身を確認しようと、元は喫茶店だったと思われる廃店舗に入る。
埃を被ったテーブルの上にデイパックを置き、開ける。
ルール小冊子及び地図に目を通し、次に名簿を手に取り書かれた名前を読んだ。

「え…? 『篠原世以子』…!? な、何これ…!?」

死んだはずの親友の名前を見付け驚く直美。
苗字はともかく名前の当て字は変わっているので同姓同名の別人とは考えにくい。

「本当に世以子なの…!? だけど…だけど」

微かに湧き起こる希望を直美は自制した。
死者が生き返るなど有り得ない。それは分かっている。
しかし、それでも思わずにはいられなかった。
名簿に書かれている「篠原世以子」は、本当に自分の親友の「篠原世以子」なのか、と。

「……」

名簿の「篠原世以子」については保留にする事にし、
他にも知っている名前が無いかどうか見てみる直美。
すると「岸沼良樹」と「篠崎あゆみ」の名前も発見した。

「岸沼に委員長もいるんだ…」

早めに合流出来れば良いと思いつつ、直美は名簿をしまった。

「そう言えば武器とかが支給されるって言ってたけど」

更にデイパックを探ってみると、折畳式のナイフ――バタフライナイフと、
十円玉が大量に詰まった給食袋が出てきた。
直美はバタフライナイフを取り出し、スカートに挟む。
476 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 15:05:48 ID:PE4QVvf+
「とにかく…岸沼や委員長…世以子を…捜そう」

クラスメイト三人――内一人は本当に本人なのか分からないが――を捜すため、
直美は喫茶店跡から出た。

「おい、そこのアンタ」
「え……いっ!?」

不意に声を掛けられその声の方向に向いた直美は驚きの声を上げる。
そこには服を着た二本足で立つ狐がいたからだ。

(狐…? でも、喋ってる……)

「アンタ…殺し合いに乗ってるのかい、それとも」
「え、あ…いや、乗ってません」
「ふぅん、そうかい…」

よく見れば狐の女性は背中に黒い突撃銃らしきものを担いでいた。
女性の口調と雰囲気、外見と相まって更に直美に威圧感を与える。

「アタシはドーラ・システィールって言うんだけど…アンタは?」
「な、中嶋直美です」
「ナカジマ、ナオミ…そうかい」
「あの、ど、ドーラさんは殺し合いをする気は無いんですか?」
「無いよ。姿も声も分からない奴の言いなりになる気なんか無いさね」
「…そう、ですか…あ、あの、ドーラさん、その、出来れば一緒に行動して頂けませんか」

この先単独で行動するのは不安だった直美は思い切ってドーラに同行して貰うよう頼んだ。

「ええ?」
「お願いします…」
「んー……」

(足手まといにしかならなそうだけど…まあ盾ぐらいにはなるかね)

「分かったよ」
「! あ、ありがとうございます、ドーラさん」
「こちらこそ…ナオミ。それで、取り敢えずはお互いの事を色々と…何だい」

ドーラが自分の身体を見詰めてくる直美をいぶかしんで尋ねる。

「いや、チャック的なものはどこかなと」
「…………」

直美はドーラが着ぐるみか何かを着ているのではと思っていた。

〜数分後〜

「取り敢えずお互いの事について色々話をしようか、支給品や知り合いなんかをね」
「はい…」

ボロボロにされた直美がドーラに組敷かれていた。
477 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 15:06:38 ID:PE4QVvf+
【一日目/早朝/B-7市街地跡】
【中嶋直美@コープスパーティーBCRF】
[状態]精神疲労(大)、身体中ボロボロ
[装備]バタフライナイフ
[道具]基本支給品一式、大量の十円玉入り給食袋
[思考]
1:殺し合いはしたくない。岸沼、委員長(篠崎あゆみ)、「篠原世以子」を捜す。
2:ドーラさんと行動。でもちょっと怖い…。
[備考]
※本編Cp1で世以子が死亡した直後からの参戦です。
※名簿に書かれた「篠原世以子」が本人なのかどうか疑っています。
※足の怪我は治っています。

【ドーラ・システィール@FEDA】
[状態]良好
[装備]FNFAL(20/20)
[道具]基本支給品一式、FNFALのマガジン(5)
[思考]
1:今の所殺し合う気は無い。
2:ナオミと行動(いざとなったら切り捨てるつもりだが)。
3:シェリーについては保留。
[備考]
※少なくともコバルト討伐以降の参戦です。


≪支給品紹介≫
【バタフライナイフ】 支給者:中嶋直美
折畳式の小型ナイフ。

【大量の十円玉入り給食袋】 支給者:中嶋直美
小学校などで使う給食袋に大量の十円玉が詰め込まれている。
これで殴打されればかなりのダメージがある。

【FNFAL】 支給者:ドーラ・システィール(予備マガジン5個とセット)
1948年にFN社が開発した突撃銃(自動小銃にも分類される)。
元々短小弾薬を使用する予定だったが諸事情によりフルサイズ小銃弾である、
7.62o×51弾を使用する事になり、フルオート射撃での制御が困難な銃となった。
但しセミオート射撃ならば優秀な性能を誇り銃本体の耐久性も高い。
478 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 15:07:40 ID:PE4QVvf+
投下終了です。
479 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 18:20:21 ID:PE4QVvf+
投下します、俺得4th 5話:人狼とレナモン 貞操の危機!
タイトル元:アニメ・デジモンテイマーズ12話のタイトル「留姫とレナモン きずなの危機!」
登場:レナモン、大槻牙信
480人狼とレナモン 貞操の危機! ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 18:21:59 ID:PE4QVvf+
5話:人狼とレナモン 貞操の危機!


レナモンはゲーム開始早々、厄介な相手と出くわしていた。
灰色の毛皮を持った引き締まった身体の人狼の男。
手首と足首付近に黒いバンドのようなものを見に着けている。
いやらしい笑みを浮かべ、股間の象徴はいきり立っていた。

「人間じゃないのは残念だが…まあいいか…雌である事に変わりは無いしな…」

人狼の男――大槻牙信は舌舐めずりをしながらレナモンに近付こうとする。

「ち、近寄るな!」

レナモンは嫌悪感を隠す事無く、支給されていた自動拳銃、
スタームルガーP85の銃口を人狼に向ける。
人狼が何を考えているか、レナモンには大体想像が付いていた。

「おいおい物騒な物向けるなよ…」
「それ以上近付くと撃つぞ…!」

(くそっ…いつもの技も力も使えなくなってるなんて…!)

心の中で歯噛みするレナモン。
いきなり殺し合いを命じられ、おまけに技はなぜか使えない。
使おうとすると外部から妨害されているのか発動出来ないのだ。
その上力もいつもより落ちているらしく、今の自分は少し力が強い狐みたいな生き物でしか無い。

「あんた名前なんて言うんだ?」
「レナモンだ…」
「そうか、俺は大槻牙信……なぁレナモンさん、いつ死ぬか分からないんだぜ俺達?
心残りの無いようにイイ事しておきたいとは思わないか?」
「ふざけるな…! 誰がお前なんかと…!」
「うーん可愛いのにつれないな……」

牙信が一歩前に出た。

「来るなーっ!」

ダァン!

「うぉっ」

一発の銃声が響く。放たれた銃弾は大きく逸れ、牙信の背後の木に命中した。

(くそ…向こうは銃か…こっちは薪割り用の斧…不利だな…残念だけど止めておくか)

余り無理をして逆に殺されては元も子も無い。
退くべき所は退き、他のチャンスを待つ――今までも牙信はそうしてきた。
「女(人間優先)を犯す」というのが彼の基本思考ではあったが、
冷静な判断力も持ち合わせていた。
481人狼とレナモン 貞操の危機! ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 18:22:53 ID:PE4QVvf+
「そこまで嫌なら仕方無い…今は諦めるよ。今度生きて会えたら宜しく」

それだけ言うと軽く手を振り、牙信は森の奥へ消えて行った。

「え? …はぁ…はぁ…」

貞操の危機が一先ず去った事を悟りほっと胸を撫で下ろすレナモン。

「くそぉ…命も貞操も捨てられん…」

豊満な乳房と股間を隠す仕草をしながら、ぎりっと牙を噛み締めた。

◆◆◆

日本風異世界国家では、とある地方で連続婦女強姦殺人事件が発生していた。
被害者は既に二十人に達し、そのほとんどが10代半ばから20代半ばの人間の女性。
凌辱された後に、首を絞められたり、喉笛を噛み切られるなどして惨殺されていた。
何しろ被害者は全員殺害され目撃証言も皆無に等しく、警察の必死の捜査にも関わらず、
犯人の手掛かりは掴めていない。
現場に残された精液や毛髪から狼の獣人、それも人狼種であり灰色の毛並み、
と言う事までは分かっているが犯罪者データーベースにはDNAデータが見当たらないのである。

「可愛い女の子はいねえかな…?」

その連続婦女強姦殺人犯――大槻牙信は、
殺し合いに突然放り込まれてもなお、己の欲望のために行動する。

「どうせ死ぬなら…好き放題やってから死ぬぜ。つってもいつも好き放題ヤってるけど」



【一日目/早朝/D-3森】
【レナモン@デジモン】
[状態]良好
[装備]スタームルガーP85(14/15)
[道具]基本支給品一式、スタームルガーP85のマガジン(3)
[思考]
1:自分の命と貞操を守る。
2:これからどうしようか…。
[備考]
※性別は雌(女性)です。性格は基本オリジナルです。
※特殊技は封印されています。身体能力も少し下がっています。
※大槻牙信の名前、外見を記憶しました。
482人狼とレナモン 貞操の危機! ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 18:23:50 ID:PE4QVvf+
【大槻牙信@オリキャラ・男】
[状態]良好
[装備]薪割り斧
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:己の欲望のままに、可愛い女の子を見付け、犯して殺す。
2:男は即、殺で。
3:危険な場合は逃げる。
[備考]
※レナモンの名前、外見を記憶しました。


※D-3一帯に銃声が響きました。


≪支給品紹介≫
【スタームルガーP85】 支給者:レナモン(予備マガジン3個とセット)
スタームルガー社が1987年に発売した自動拳銃。
価格が安いにも関わらず頑丈で、安全面でも必要十分な機能を備えている。

【薪割り斧】 支給者:大槻牙信
薪を割るのに使う両手斧。

≪オリキャラ紹介≫
【名前】大槻牙信(おおつき・よしのぶ)
【性別】男
【年齢】24歳
【職業】無職(森でほぼ自給自足)
【身体的特徴】灰色の毛皮の人狼。程良く筋肉の付いた引き締まった身体
【好きな事・もの】人間の女の子(巨乳好き)、強姦する事
【苦手な事・もの】下の名前がしょっちゅう「がしん」と読まれる事
【特技】女の子の拉致、監禁、証拠隠滅
【趣味】獲物の女の子の品定め、撮影
【特筆すべき能力】冷静な思考、判断力
【備考】日本風異世界国家のある地方で発生している連続婦女強姦殺人事件の犯人。
彼の手に掛かった被害者は二十人を超えているが警察は彼を犯人と特定出来ていない。
殺害する理由は口封じと言うよりも、死ぬ時の「締め付け」がたまらないから、らしい
また、被害者の様子をカメラで撮影し住処にコレクションしている。
快楽主義の下劣漢だが、思慮深い面も持っている
483 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 18:27:04 ID:PE4QVvf+
投下終了です。大槻牙信は多分小学校高学年〜中学一年ぐらいの時に
名前だけ思い付いた「牙信(がしん)」という人狼キャラが元
設定は最近考えたものだが
ちなみにこのレナモンはテイマーズのレナモンとは全くの別人です
484 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 21:51:54 ID:PE4QVvf+
投下します、俺得4th 6話:手に届かないものほど愛おしい
タイトル元:アニメ銀魂100話「好かれないものほど愛おしい」+金に手が届かない土井津母子のイメージ
登場:篠崎あゆみ、土井津仁
485手に届かないものほど愛おしい ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 21:52:48 ID:PE4QVvf+
6話:手に届かないものほど愛おしい


「岸沼くーん! 中嶋さーん! 篠原さーん! どこにいるのー!?」

名簿に書かれていたクラスメイトの名前を呼びながら、
篠崎あゆみは森の中を歩いていた。

「うっ…うっ…一人は嫌だぁ…」

天神小学校にてクラスメイトの一人の凄惨な死を見せ付けられたかと思えば、
今度は謎の存在から首輪をはめられ殺し合いを命じられる。
踏んだり蹴ったりという言葉があるが、それよりももっと酷い状況を説明出来る言葉が
あるなら誰か教えて欲しい、あゆみの気分は正にそんな感じだった。

「あれ…」

ふと、開けた場所に出た事にあゆみは気付く。
そこには水草が浮いている沼があった。
淵は切り立っており、万が一落ちれば容易には上がれないだろう。

「あ…誰か、いる」

沼を覗き込んでいる、坊主頭の小学校低学年と思しき男の子の姿を認め、
あゆみは特に警戒する事も無く、その子供へと近付いて行った。

「ねぇ、あなた…」
「!」

男の子――と言うには随分強面だが――は、あゆみの声に反応する。

「お姉さん、誰…?」

そして子供とは思えない低音な声色で言葉を発した。

「あ…大丈夫よ。私、何もしないから…ほら」

警戒されないようにと、デイパックを地面に置くあゆみ。

「…私、篠崎あゆみって言うんだけど…あなたは?」
「土井津…仁」
「どいつ…じん?(変わった名前…本名かしら。でも…名簿に確かあった)」
「うん…」
「そう……仁君、ここで、何してたの?」

あゆみは土井津仁と名乗った少年に尋ねる。
仁が沼の中を覗き込んでいたためだ。
486手に届かないものほど愛おしい ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 21:53:52 ID:PE4QVvf+
「お姉さん、あれ…見て」
「え?」

仁が沼のどこかを指差しあゆみに見るよう促した。
何事かとあゆみは言われるがままに、落ちないように気を付けながら沼の水面を見る。
しかし特に何も変わった物は見当たらない。あるのは澱んだ水と浮かぶ水草だけ。

「……何? 何かあるの? 仁く――」
「――何も、無いよ」

ドンッ。

背中を思い切り押され、あゆみの身体は宙に飛び出した。

「…え…?」

そして間も無く沼へと落下し、大きなしぶきが上がる。

「きゃっ…あう、ああああ! ふ、深い…助けて! 助けてぇぇ!」

沼は足が付かない程深い。あゆみはパニックになり、沈む身体を必死にバタつかせ、
何とか浮かんでいようとする。
だが、あゆみの努力も空しく、口の中に水がどんどん入り込み、呼吸もままならない。

(嫌だ、死にたくない! 助けて…誰か、誰か……)

もがけどもがけど、状況は好転する事は無かった。

「あ……ア……ゴホッ…ぁ……アア……ゴフッ」

そして、次第に手足が疲労し動かなくなり、酸素もロクに補給出来なくなったあゆみは、
ゆっくりと、沼の底へと沈んで行った。

「ククククク……」

あゆみが完全に沈んだ事を確認すると、笑いながら仁はあゆみの遺した
デイパックへと近付き中身を漁り出す。
そして、回転式拳銃コルトディテクティヴスペシャルと予備の弾薬を発見する。
自分に支給された靴べらと錆びた裁縫針に比べれば何倍も良い支給品だった。
仁は拳銃を装備し、弾を自分のズボンのポケットに入れ、靴べらと錆びた裁縫針を
あゆみのデイパックに入れると、それを沼に投げ入れて捨てた。

「優勝して…お金…一杯貰う…」

自分と、母親の悲願を叶えるために、仁はその手を汚す決意をしてしまった。
487手に届かないものほど愛おしい ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 21:55:38 ID:PE4QVvf+
◆◆◆

暗い…とても寒い…。

私の身体が…沼の底に沈んで行く…。

どうして…もしかしてあの男の子が…でも、もう今更何も出来ない。

持田君…もう一度会いたかったな。

中嶋さん、篠原さん…岸沼君。殺し合いなんかに負けないで。

ああ……結衣先生……森繁君…鈴本さん……まだあの学校にいるのかしら……。


……ああ……。


……死にたくない……なぁ。


【篠崎あゆみ@コープスパーティーBCRF  WRONG END】
【残り42人】


【一日目/早朝/B-5沼】
【土井津仁@浦安鉄筋家族】
[状態]良好
[装備]コルトディテクティヴスペシャル(6/6)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(18)
[思考]
1:優勝して大金持ちにして貰う。
2:小鉄っちゃんや春巻先生には……会いたくない。
[備考]
※特に無し。


※篠崎あゆみの死体、篠崎あゆみのデイパック(基本支給品一式、靴べら、錆びた裁縫針入り)
が沼に沈んでいます。浮かんでくるかどうかは不明です。


≪支給品紹介≫
【コルトディテクティヴスペシャル】 支給者:篠崎あゆみ(.38スペシャル弾18発とセット)
1927年に発売されたコルト社製の小型リボルバー拳銃。
「ディテクティヴ」とは「探偵、刑事」を意味し、私服の警官や探偵の護身用として設計された。

【靴べら】 支給者:土井津仁
革靴を脱いだり履いたりするのに役立つへら状の棒。プラスチック製。

【錆びた裁縫針】 支給者:土井津仁
錆びた裁縫針が数本入ったケース。刺さると危険。
488 ◆ymCx/I3enU :2010/12/30(木) 21:57:34 ID:PE4QVvf+
投下終了です。余談だが俺の姉の名前も「あゆみ」なんだよね…ひらがなじゃなくて漢字だけど
489 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 04:22:21 ID:S7vbMBC2
投下乙です。
あれ?仁ママと思考が…
投下します。
26話 強靭な心と凶刃の心
登場人物 両津勘吉、鬼塚一愛、男鹿辰巳、中川圭一
490強靭な心と凶刃の心 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 04:24:54 ID:S7vbMBC2
26話 強靭な心と凶刃の心

D-7内某所で3人が放送を聞いていた。

「部長が死んだ…?」
「椿が…?」
「………」
それそれの反応を示す、沈黙の中話を切り出したのは両津だった。

「こうしちゃおれん、早く仲間を探そう」
男鹿とヒメ子も立ちあがり歩き出していった。



「あれは…先輩」
木の影に隠れていた中川はデイパックからあるものを取り出した。
そして、両津をめがけて、人差し指を引いた。

バン
491強靭な心と凶刃の心 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 04:26:04 ID:S7vbMBC2
「…ァ」

「?どうし…!!」
そこには、頭に穴が開いていた鬼塚の姿があった。
「両津!弾はあそこから飛んできたぞ!」
「!!」
両津は全速力でその場に向かう。
しても立ってすぐ逃げるが焦りから転んでしまった。

「テメェ!よくも…」
「……(放心状態)」
「中川…?」
「……(放心状態)」
「お前がやったのか…?」
「……(放心状態)」
「答えろ…!!」
「……(放心状態)」
「中川ぁ!!!!」
「うるさい…!」
「!!」
「いっつも好き勝手やってるくせに、急に善人面かよ!
僕が何か間違った事をやったか!?ふざけてるんじゃねぇよ!
このクソ野郎がああああああああああああああああああああ!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「…………」
「なんだ?声も出ないか?」
「テメェは…間違いだらけだよぉぉぉぉ!!!!!!!」
バンバンバンバンバンバンカチッカチッ
しばらく押し続けていた、死んでいるはずなのに、容赦なく。



「なあ、両津、これからどうするか?」
「中川のこれを使って、解析してみる」
見せたのは中川の首輪だ。
「じゃあ…ここから一番近いのは…小学校だな」
「よし、そこに行くか」
「……すまない、守ってやれなくて」
最後に黙祷をして、小学校に向かって行った。
【鬼塚一愛@SKETDANCE 死亡】
【中川圭一@こち亀 死亡】
492強靭な心と凶刃の心 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 04:27:38 ID:S7vbMBC2
【一日目/9時08分/D-7】
【両津勘吉@こち亀】
[状態]返り血(小)
[装備]コルトパイソン(6/6)(18発)@現実
[所持品]基本支給品、中川の首輪、パチンコ(20/20)@SKETDANCE
[思考・行動]
基本:警官として市民を守るが景品も気になる
1:小学校に向かう
【男鹿辰巳@べるぜバブ】
[状態]健康
[装備]ベル坊
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:とりあえずトガシは殴る
1:小学校に向かう
2:古市は…まあいいか
[備考]
※バレー勝負終了後からの参戦です


投下終了です。
両さんガチモードが書きたかった。
そして首輪要員。これで一気に考えが広まった。
493 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 07:27:41 ID:S7vbMBC2
投下します。
27話 勝利?敗北?結末はどっちだ
登場人物 沢田綱吉、奴良リクオ、獄寺隼人、雪女、モンキー・D・ルフィ
正直行言って眠気の戦って書いたので、別の意味でひどいです。
494勝利?敗北?結末はどっちだ ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 07:28:21 ID:S7vbMBC2
27話 勝利?敗北?結末はどっちだ

「ゴムゴムの…」
「させるか!」
ずっと戦っていた二人、そこに放送が流れる。
二人とも、戦いながらも大まかに聞いていた。
そこで二人の勝負を分けた物、それは

「ウソップ、フランキー、ブルック…!?」

仲間が死んだ事による動揺だった。
(動揺してる…!今が勝機!)
雪女が雪風をルフィに吹き付ける。
「な…しまっ…」
体がどんどん凍りついていく。
最終的には獄寺と違い完全に氷漬けになってしまった。
「ごめんね、じゃあ、死んで!」
「させるか!!」
後ろからダイナマイトが飛んでくる。
「チッあんた治ってたのね?」
「ああ、おかげでもう動けるぜ」
獄寺は戦闘態勢に入ったすると
「つらら!」
「…若!?待って!今来ちゃ…」
「二倍ボム!!」
大量のダイナマイトが空を舞う。
「もう一回!」
二回目のボムも飛ぶ。
これで二人とも死ぬ。
しかし、そこに誤算が生じた。
495勝利?敗北?結末はどっちだ ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 07:29:20 ID:S7vbMBC2
「……獄寺君!」
「じゅ…十代目!危ない!」
沢田綱吉を助けるために獄寺も飛びこむ。
「ぐ、うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「ダ、ダイナマイトが!」
「若!くそ…間に合わない…」
「うわあああああああああああああ!!?」

轟音が響く
獄寺が持っていたダイナマイトも爆発で火が付き、それも爆発する。
つまり、ほとんど生きていられる可能性がない。


その場に残ったのは、氷漬けにされている一人だけだった。


【沢田綱吉@家庭教師ヒットマンREBORN 死亡】
【獄寺隼人@家庭教師ヒットマンREBORN 死亡】
【奴良リクオ@ぬらりひょんの孫 死亡】
【雪女@ぬらりひょんの孫 死亡】
【一日目/9時15分/B-2】
【モンキー・D・ルフィ@ONEPIECE】
[状態]氷漬け(全身)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:仲間との合流後主催の打倒。
1:……
[備考]
※仲間全員合流後からの参戦です。
※身体能力、ゴムゴムの実の能力ともに規制されています。
※放送をあまり聞いていません。聞いた情報は仲間の死のみです

※4人の死体、支給品ともに燃えつき、形がほぼ残っていません。
496 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 07:32:25 ID:S7vbMBC2
今回の流れ。
ルフィ氷漬け→獄寺ボム弾幕投下→ツナが遅れてくる→獄寺が助けに入ろうとするが間に合わない
→全員ズガン→ルフィ運良く生き残る。
こんな感じです。
今年は、ここで、とても楽しみながら書かせていただきました。
それでは、書き手や読み手の皆様良いお年を!
497 ◆VxAX.uhVsM :2010/12/31(金) 08:47:09 ID:S7vbMBC2
両さんの奴にミスがあったので修正します。
ミスは>>491で文が抜けていること。
498 ◆ymCx/I3enU :2010/12/31(金) 19:52:11 ID:Dz6xiuhL
投下乙です。中川ェ……。

投下します。俺得4th 7話 時が止まった学び舎
登場:井岡永遠、上杉憲顕
499時が止まった学び舎 ◆ymCx/I3enU :2010/12/31(金) 19:58:11 ID:Dz6xiuhL
7話:時が止まった学び舎


空気の抜けたバスケットボール。ボロボロになって垂れ下がった幕。
砕けたガラスが飛び散ったコート。
廃小中学校の体育館には風の吹く音しか響いていなかった。
体育倉庫にて黄色い毛皮を持つ人狐種の少女、井岡永遠は支給品を確認していた。

「これ…ショットガンって奴?」

散弾銃――ウィンチェスターM1897を見詰め永遠が呟く。
予備の弾薬もセットで入っているようだった。

「これから、どうしよう…」

跳び箱に背を預けながら永遠は考える。
昨日の夜は特に何も変わりは無かった。いつものように就寝したはずだった。
いつものように――窒息自慰を楽しんだ後に。
夢なのかと思いいくら頬を抓っても目を瞑っても目の前の風景は変わってくれない。
窒息自慰のし過ぎでとうとう脳に異常が出たのかとも考えたがそれでも無いようだ。

「どうしよう〜」

頭を抱えて悩む永遠。殺し合いに乗ろうとも考えたが、
人を殺すような度胸など自分には無いとも知る。

「…いいや。とにかくここ…廃校かな? の中でも見て回ろう…怖いけど」

永遠はM1897を携えながら、体育倉庫から出た。

◆◆◆

同じ頃、小中学校本館図書室。
本棚はほとんど空に近い状態で、埃を被った古びた図鑑や辞書などが幾つか放置されていた。
しかし校舎の年代にそぐわない単行本や成人雑誌も散らばっている。
恐らくはこの学校が廃墟と化した後に侵入者が持ち込んだものだろう。

「田中……子……カナ………ううん読めないな」

その中の一冊、表紙が色褪せボロボロになり作者名と本の名前が読めなくなった、
単行本を手に取ったのは、黒と白の成人男性程の身体を持った妖狼、上杉憲顕。
椅子に座り、器用に前足を使ってその本を読む。

「お…このヂンベエって奴…俺とそっくりだな……いや、こんな事してる場合じゃないってのは、
俺も分かってるよ」

殺し合い――謎の小部屋でテレビに浮かんだメッセージ。
声も姿も分からない謎の存在が自分や、名簿に書かれた何十人もの人々に、
殺し合う事を強要している。
首にはめられた首輪は下手にいじったりすれば爆発するらしい。
500時が止まった学び舎 ◆ymCx/I3enU :2010/12/31(金) 19:59:49 ID:Dz6xiuhL
「中身…知る事が出来ればな…」

前足で首輪を触りながら憲顕が言う。
妖狼である彼だが機械いじりが趣味の女主人の影響でやたら機械に詳しかった。
首にはめられた爆弾付きの首輪も内部さえ分かればどうにか出来るかもしれないと、
彼は踏んだ。

デイパックの中に入っていたランダム支給品は二つ。
一つはシグザウアーSP2340と言うポリマーフレームの自動拳銃とマガジン3個。
もう一つはノートパソコン。
起動させてみるが、特に何の変哲も無い。
ただ、ノートパソコンに貼られていた小さな紙に書かれていた事が気になった。

『計算機   はなれた数字  入れる』

「…どういう意味??」

気にはなったが、考えても分からないため保留にしておく事にする憲顕。

「さてと…この学校の中でも歩いてみようかな」

デイパックを背負い、黒と白の妖狼は図書室の出口に向かった。



【一日目/早朝/E-5廃小中学校】
【井岡永遠@オリキャラ・女】
[状態]良好
[装備]ウィンチェスターM1897(5/5)
[道具]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(15)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。死にたくない。
2:小中学校内を探索してみる。
[備考]
※上杉憲顕の存在にはまだ気付いていません。

【上杉憲顕@オリキャラ・男】
[状態]良好
[装備]シグザウアーSP2340(12/12)
[道具]基本支給品一式、シグザウアーSP2340(3)、ノートパソコン(バッテリー残り98%)
[思考]
1:殺し合いはしたくない。首輪を解析したい。
2:小中学校内を探索してみる。
[備考]
※井岡永遠の存在にはまだ気付いていません。
501時が止まった学び舎 ◆ymCx/I3enU :2010/12/31(金) 20:00:48 ID:Dz6xiuhL
≪支給品紹介≫
【ウィンチェスターM1897】 支給者:井岡永遠(12ゲージショットシェル15発とセット)
1897年に米軍制式となったポンプアクション式散弾銃。
第一次世界大戦の塹壕戦において活躍し「塹壕銃(トレンチガン)」の異名を得た。
引き金を引いたまま先台を前後させる事により連射が可能。

【シグザウアーSP2340】 支給者:上杉憲顕(予備マガジン3個とセット)
シグザウアーが開発したポリマーフレーム(プラスチック)製の自動拳銃。
本ロワに登場するものは.357SIG弾を使用している。

【ノートパソコン】 支給者:上杉憲顕
ユーザーが任意の場所へ持ち運び使用する事を前提として設計された軽量のパソコン。
本ロワに登場する物はシルバーカラーでキーボードの色は黒。
内部に何らかの特殊プログラムが入っている可能性有り。
また、謎のメッセージが書かれた紙が添付されていたが…?

≪オリキャラ紹介≫
【名前】井岡永遠(いおか・とわ)
【性別】女
【年齢】21歳
【職業】無職(森でほぼ自給自足)
【身体的特徴】黄色い毛皮の人狐。二足歩行の狐。美乳。
【好きな事・もの】首を吊り自慰
【苦手な事・もの】ハブ(以前噛まれて瀕死になった)
【特技】これと言って無し
【趣味】首吊って自慰
【特筆すべき能力】首を吊っても死なない体質(但し苦しい他、不死身と言う訳では無い)
【備考】首吊りに快楽を見出してしまった狐娘。

【名前】上杉憲顕(うえすぎ・のりあき)
【性別】男
【年齢】22歳
【職業】上杉家の番狼
【身体的特徴】黒と白の毛皮の妖狼。成人男性並の大きさ
【好きな事・もの】インターネット、機械いじり
【苦手な事・もの】夏
【特技】主人の影響で機械に詳しい
【趣味】昼寝
【特筆すべき能力】手先が器用で普通の人間並の事が出来る
【備考】機械エンジニアである女主人の影響で機械に詳しくなった妖狼。
 近所の人から壊れた家電などの修理を頼まれる事も多い。「上杉」は主人の苗字。
 外見的には田中加奈子作の漫画「コタンコロカムイ」に登場する狼・ヂンベエに酷似
502 ◆ymCx/I3enU :2010/12/31(金) 20:02:16 ID:Dz6xiuhL
投下終了です。まだ投下するかもしれませんが、ここで挨拶をば。

今年も読んで下さり感想を書いて頂きありがとうございました。
よいお年を!
503 ◆VxAX.uhVsM :2011/01/01(土) 08:08:36 ID:OclvxFSU
あけましておめでとうございます。
では一番乗り投下
28話 小学校にて-Talk phase-
登場人物 灰葉スミオ、黄瀬涼太、学崎強
504小学校にて-Talk phase- ◆VxAX.uhVsM :2011/01/01(土) 08:09:20 ID:OclvxFSU
28話 小学校にて-Talk fase-

「おいおい、もうこんなに死んでいるのか…!?」

E-7の小学校で隠れている二人は放送をしっかりと聞いていた。
そして、横にいる黄瀬の顔も厳しいものとなった。
「黒子っち…大丈夫っスよね?」
「……」
そして無言が続く。
「おい!誰かいるか?」
「!!」
声が聞こえる。男の声だとわかるがどんな奴かは分からない。


「ここか?」
「!!」
「なんだよ!いるんじゃねぇか!」
「……あんた誰っすか?」
「ん?ああ、俺は学崎強だ」
「俺は黄瀬涼太ッスあんたは乗ってるんスか?」
「は、こんなふざけたのに乗るわけないだろ」
「つーかそう言うあんたは?」
「いや、乗ってないっスよ」
「まぁ、信じておくが」
「あの寝てる奴は何なんだ?」
「ああ、さっき寝たんスけど…」
「まぁいい、しばらくの間ここにいるかもしれないが、よろしくな」
「よろしく頼むっスよ」
【一日目/9時23分/E-7小学校保健室】
【黄瀬涼太@黒子のバスケ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:乗らない、黒子っち達を探す。
1:しばらくはスミオ、学崎と保健室待機。
2:火神っち…
[備考]
※ウインターカップ開催前からの参戦です
【灰葉スミオ@enigma【エニグマ】】
[状態]睡眠中、夢日記を書いている
[装備]なし
[所持品]基本支給品(紙1枚使用)、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:zzzz
[備考]
※エニグマの存在を知った後からの参戦です。
※夢日記に制限はありません。
【学崎強@SWOT】
[状態]健康
[装備]広辞苑@現実
[所持品]基本支給品、不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:しばらく二人と行動。
2:鰯田を探す。
3:黄色服の警官(名前は知りません)に要注意。
[備考]
※鰯田が覚醒剤を打たれる前からの参戦です
505 ◆VxAX.uhVsM :2011/01/01(土) 08:10:40 ID:OclvxFSU
投下終了です。
今回は小学校にメンバーを増やすだけの回。
506 ◆ymCx/I3enU :2011/01/01(土) 13:23:19 ID:Y9Y6FA2y
あけましておめでとうございます、そして投下乙です。
自分も投下します。俺得4th 8話:OVERCOMING IROHA
登場:いろは、鈴木宥
507OVERCOMING IROHA ◆ymCx/I3enU :2011/01/01(土) 13:24:11 ID:Y9Y6FA2y
8話:OVERCOMING IROHA


露出の多い和メイドの格好をした女性、いろはは耳を塞ぎ、
木の陰に隠れて怯えていた。

「うう…! 私…銃の音は駄目なのに…!」

ダダダダダダッ!

「ひっ…!」

いろはの隠れる木の方向に向けて、小型短機関銃イングラムM11/9を乱射する、
淡い赤色のツインテールの髪を持った、中学生ぐらいの少女がいた。

「あの木に隠れてるのは分かってる…大人しく出てきてよ…!」

少女――鈴木宥はイングラムを構えながらゆっくりと、
いろはの隠れる木に近付いていく。
足音が一歩、また一歩と近付くたびに、いろはは自分の心拍数が上がっていくのを感じた。

(私はこんな所で死にたくないのよ…! お兄ちゃんにまた会うために…!)

宥はいわゆる「お兄ちゃんっ子」であった。
……「お兄ちゃんっ子」と言えばまだ可愛らしいが、
夜な夜な自分の部屋で兄の事を思い自分を慰めたり、兄がいない間にその部屋に侵入し、
全裸になって布団に自分の身体を擦り付けるなど、その感情は兄妹の関係を、
大きく逸脱したものであった(当の兄にはそのような趣味も感情も無く、宥の事を普通に妹として見ている)。

ダダダダダッ!

「……っ!」

いろはは木陰で頭を抱え小さくなり固まっていた。
彼女は銃の音が非常に苦手だった。
しかしこのままでは状況は好転しない、それどころか確実に殺されてしまう。

(銃声が怖いなんて、言っていられない…! 私は生きて旦那様の所に帰るんだ!)

愛する主人の元へ帰還するため、いろはは銃声を克服する決意をする。
その時、銃声が止んだ。宥の持つイングラムが弾切れしたのだ。

「弾が…! マガジンを…」

宥は急いでデイパックに入っている予備のマガジンを取り出そうとした。
いろはは木陰から飛び出し、支給品である草刈り鎌を、少女に向けて思い切り投げ付けた。
激しく縦に回転しながら鎌は少女に向かって飛んで行く。
508OVERCOMING IROHA ◆ymCx/I3enU :2011/01/01(土) 13:25:03 ID:Y9Y6FA2y
ドスッ。

「うあ」

鋭い鎌の刃先は、宥の左目に突き刺さった。

「――!!」

それを見たいろはは戦慄した。目に刺すつもりは無かった。
ただ、少女が怯んだ隙に逃走しようと考えていた、が、事態はいろはの想像を
遥かに上回る方向へと進む。

「あ゛ぁ゛、う、あああああああああ――――っ!!?」

凄惨な悲鳴を上げ血塗れの場に突っ伏す宥。
刺さったままの鎌を反射的に抜こうとするが、触れるだけで頭の芯に激痛が走る。

「う゛ぁ、ううう、あああああ、あああああああああ」

ぎぎ、ぼりっ、と、鼓膜では無く頭骨から直に大音量で響いてくる、
異物が頭蓋を擦る音。
全てが、今まで味わった事の無い被虐体験であった。

「い、だい、よぉ、おにい、ぢゃん……! あ゛、ああぁあぁアア……」

心臓の鼓動に合わせて押し寄せる鈍痛と激痛の波に、成す術も無く、
ただ泣き叫ぶ内に、いつしか宥の意識は途切れてしまった。

「…あ、あ」

動かなくなった少女を見て、ガクガクと震えるいろは。
殺す気なんて無かった。ただ、怯ませるだけのつもりだった。
だが現実に、自分が投げ付けた鎌が左目に刺さり、苦しみ泣き叫んだ末に、
少女は死んでしまった。

「あ、ああ…ごめんなさい、ごめんなさい…本当にごめんなさい……!」

涙を流し、地面に突っ伏し、いろはは少女にひたすら謝り続けた。


【鈴木宥@オリキャラ・女  死亡】
【残り41人】
509OVERCOMING IROHA ◆ymCx/I3enU :2011/01/01(土) 13:26:02 ID:Y9Y6FA2y
【一日目/早朝/E-5廃小中学校】
【いろは@サムライスピリッツシリーズ】
[状態]罪悪感、嗚咽
[装備]無し
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:旦那様の所へ帰りたい。
2:ごめんなさい…ごめんなさい…!
[備考]
※技などは封印されています。


※E-5一帯に銃声が響きました。
※鈴木宥の死体に草刈り鎌が刺さったままです。


≪支給品紹介≫
【草刈り鎌】 支給者:いろは
除草作業に使う普通の鎌。

【イングラムM11/9】 支給者:鈴木宥(予備マガジン5個とセット)
イングラムM10短機関銃の改良型で、発射サイクルが下がり多少扱い易くなっている。
使用弾薬は9o×19パラベラム弾。

≪オリキャラ紹介≫
【名前】鈴木宥(すずき・ひろ)
【性別】女
【年齢】14歳
【職業】中学二年生
【身体的特徴】淡い赤色の髪をツインテールに纏めている。ロリ。
【好きな事・もの】お兄ちゃん、アイス
【苦手な事・もの】お兄ちゃんに言い寄る女、英語
【特技】逆立ち
【趣味】お兄ちゃんの事を思って自慰
【特筆すべき能力】運動神経抜群
【備考】高校二年の兄がおり、その兄を異様な程好きになっている
510 ◆ymCx/I3enU :2011/01/01(土) 13:27:26 ID:Y9Y6FA2y
投下終了です。
511 ◆ymCx/I3enU :2011/01/02(日) 00:40:40 ID:oAkTQ6dP
投下します。俺得4th 9話:容易く消し去れない恋
登場:岸沼良樹、大神勇吾 タイトル元:椿屋四重奏の楽曲恋わずらいの歌詞の一部
512容易く消し去れない恋 ◆ymCx/I3enU :2011/01/02(日) 00:42:28 ID:oAkTQ6dP
9話:容易く消し去れない恋


目が覚めると、岸沼良樹は海の音が聞こえる、背の高い雑草に囲まれた
古びた幹線道路の上に横たわっていた。
身体を起こし、制服に付いた砂を払い、周囲の様子を見渡す。

「何なんだここ…海が、見えるな……遠くに街みてぇのもあるし」

少なくとも今までいた天神小学校では無い事は確かだった。

「殺し合いだって……くそっ、どうなってんだ一体」

幽霊によってクラスメイトを目の前で殺された後、同行していた篠崎あゆみがパニックを起こし、
どこかへ立ち去ってしまった事までは覚えているが、その後、どうなったのだろうか。

「…思い出せないな…いや、それより」

良樹は傍に置いてあった黒いデイパックを手に取り中身を漁る。
参加者名簿を開き書かれている名前を見ると、知っている名前が三つ。

「中嶋…篠原…篠崎もいるのか……」

共に天神小に飛ばされた中嶋直美、篠原世以子、同行していたあゆみの名前を見付け、
良樹は名簿を閉じてしまい込んだ。
ルール冊子を開くと、この殺し合いの詳細なルールが記載されていた。
最後の死者が出てから12時間新しく死者が出無くなっても、首にはめられた首輪は
爆発すると書かれている。

(そんなにおっかない物なのかよ…この首輪、何とかなんねぇか…)

首輪に触れながらそう思う良樹。
ルール冊子をしまい、ランダム支給品を確認する。
すると、出てきた物は鞘に収められた日本刀と、工事用のヘルメットだった。
良樹が日本刀を鞘から抜くと、本物の刃が付いた刀身がぎらりと光った。

(本物の刀か…うわ……)

初めて手にする実物の刀にごくりと唾を飲む良樹。
試しに近くの草を薙いでみると、綺麗に斬る事が出来た。
少し重いが、使いこなせない程では無い。

「…これからどうするか…まず、篠崎達を」
「なぁ、ちょっと良いか?」
「あ…誰だ?」

突然青年の声が聞こえ、良樹はその方向に身体を向けた。
513容易く消し去れない恋 ◆ymCx/I3enU :2011/01/02(日) 00:44:37 ID:oAkTQ6dP
「……?」

そこには灰色と白の毛皮の狼がいた。
否――狼をそのまま二足歩行にしたような人間とも獣とも付かない存在が立っていた。

「……う、うあああっ!? お、狼男!? 何だ! え!?」
「お、落ち着いてくれ、俺は何も危害を加えるつもりは無い」
「……」

狼の口から人間の言葉が非常に流暢に出てくる事が非常に違和感があった。

「…俺は大神勇吾って言うんだ、こう見えても元は人間、なんだけどな…」
「…お、俺は岸沼良樹……」
「そうか……岸沼、お前は殺し合いに乗っているのか?」
「…乗っていない。この殺し合いには俺の大事なクラスメイトも呼ばれてるんだ。乗れるか」
「そうか、俺もだ…と言っても知り合いはいないが…」

◆◆◆

大神勇吾は殺し合いが始まった当初から困っている事があった。
一つ、狼に獣化したまま人間に戻れなくなっている事。二つ、なぜか全裸だと言う事。
首には首輪まではめられ、正に本物の獣のような格好になってしまっている。
当然、下半身にぶら下がる物は露出したまま。
しかし人間時とは違い毛皮に覆われており、また狼の本能も若干出て来ているので、
それ程恥ずかしいとは思わなかった。
そして今、勇吾はたまたま見掛けた高校生ぐらいと思しき少年、岸沼良樹と会話していた。
最初は驚かれたが、その後は特に問題は起きていない。

「大神さんは何が支給されたんだ?」
「俺は…」

勇吾は自分のデイパックを開け、ランダム支給品を取り出した。

「アイスピックに、濃厚塩水入り大型水鉄砲だ」
「……」
「……お前の日本刀が羨ましいよ」
「ま、まあ、塩水入り水鉄砲は目潰しに使えるんじゃね?」
「いや、一応、素手でも戦える事は戦えるんだけど、な」

貧弱な支給品だった勇吾を気遣う優しい良樹。

「ところで、岸沼。お前、クラスメイトがいるって言っていたが……」
「ん、ああ…篠崎あゆみ、中嶋直美、篠原世以子の三人だ」
「三人もいるのか…心配だろ」
「ああ…」

三人共、良樹は心配だったが、特に篠崎あゆみの事が気になった。
普段怪談ばかり話す割には怖がりでしかもパニックや過呼吸を起こし易い難儀な体質。
それはあの天神小に居た時でも問題だった。
現在置かれている状況は殺し合いで、天神小とはまた別だが、
いつ命の危機に晒されるか分からないと言う点では変わりは無い。
514容易く消し去れない恋 ◆ymCx/I3enU :2011/01/02(日) 00:46:03 ID:oAkTQ6dP
(篠崎、無事だと良いんだけどよ……まさか、もう殺されたり…いや、よせ…悪い方に考えるな俺)

「…大神さん、俺、中嶋や篠崎、篠原を捜したいんだ、そしてこの殺し合いから脱出する。
頼む。協力してくれ!」
「…良いぜ。宜しくな、岸沼」
「…! ありがとう、こちらこそ、大神さん」

少年と人狼の姿をした青年は手を取り合った。

だが良樹は知らない。もう、彼が密かに心に想い続けていた人物はこの世にいない事を。
その真実に、遅かれ早かれ、彼は気付く時が来るだろう。
その時彼は――――。



【一日目/早朝/C-1平野部幹線道路跡】
【岸沼良樹@コープスパーティーBCRF】
[状態]良好
[装備]長船備前兼光、工事用ヘルメット
[道具]基本支給品一式
[思考]
1:篠崎、中嶋、篠原を捜し出す。この殺し合いから脱出する。
2:大神さんと行動。
[備考]
※本編Cp2で鉄槌の男に殴られ気絶させられた直後からの参戦です。

【大神勇吾@ブラッディロアシリーズ】
[状態]良好、獣化形態(固定)、全裸
[装備]大型水鉄砲(濃厚塩水入り、残り容量2リットル)
[道具]基本支給品一式、アイスピック
[思考]
1:この殺し合いから脱出する手段を探す。
2:岸沼と行動。
[備考]
※獣化形態のまま固定され人間に戻れなくなっています。また、服は没収されたようです。
※中嶋直美、篠原世以子、篠崎あゆみの情報を得ました。


≪支給品紹介≫
【長船備前兼光】 支給者:岸沼良樹
日本刀。名刀の一つ。切れ味は鋭い。

【工事用ヘルメット】 支給者:岸沼良樹
工事現場で使われる頑丈なヘルメット。色は黄色。

【アイスピック】 支給者:大神勇吾
氷を割るための調理器具。先端が尖った太い針のような形状で、刺突に使う事も出来る。

【大型水鉄砲】 支給者:大神勇吾
イングラムM10短機関銃の改良型で、発射サイクルが下がり多少扱い易くなっている。
使用弾薬は9o×19パラベラム弾。
515 ◆ymCx/I3enU :2011/01/02(日) 00:47:22 ID:oAkTQ6dP
投下終了です。訂正。
【大型水鉄砲】
市販されている大型の水鉄砲に濃度の高い塩水を入れたもの。

です。
516 ◆VxAX.uhVsM :2011/01/02(日) 06:57:46 ID:dHg5KK79
投下乙です。
良樹…篠崎は死んでいるぞorz
では投下します。
29話 男なら筋を通せ
登場人物 坂田銀時、明日葉郁、ニコ・ロビン、阿久根高貴
517男なら筋を通せ ◆VxAX.uhVsM :2011/01/02(日) 06:58:54 ID:dHg5KK79
29話 男なら筋を通せ

「美作くん…」
「おい、明日葉大丈夫か?」
「ああ、はい大丈夫です」
とは言ったものの内心かなり動揺している。
「銀さんは知り合いはいなかったんですか?」
「ん?ああいたよ」
「え?」
「まあたいした知り合いじゃないからいいんだけど」
「……」
それぞれ言いあいながらしばらく歩いて行った。

「あれ?何やってるんだ?あの人」
「……明日葉下がってろ」
「え?」
銀時は走りながら剣を抜いて行った。



「さて…まだ船長は生きているわね」
ニコ・ロビンは歩いていた、銀時たちのすぐ近くを。
「じゃあ近く奴どこかの施設にで「ゴッ」も?」
殴られた、後ろから殴られた。
ロビンは確認する、金髪の男。
名前はわからないが鉄の棒を持っていた。
「あ…く、あぁ」
「すまん死んでくれ」
ゴン!ゴン!ゴン!ガッ!
動脈が破裂して血が大量に出てきている。
「……あまり、いい光景じゃないな」
「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
「!!」
銀髪の男が刀を持って襲いに来た、見られて乗っているとばれたのか?
鉄パイプで刀を薙ぎ払う。
「てめぇ、なぜこいつを殺した!」
「ふん、こっちにも譲れない事情があるんだ…よ!」
鉄パイプを振るが簡単によけられる。
「テメェの知り合いがこんなことしてるって知ったら悲しいと思うだろう!」
「それでも、だよ」
「…?」
「それでも譲れないものはある」
518男なら筋を通せ ◆VxAX.uhVsM
大事な人、完全無欠の生徒会長、彼女には驚かされっぱなしだった。
生徒会長の幼馴染の頼れる後輩、球磨川に勝った時、彼は強くなったと確信した。
そしてもう死んでしまった後輩、仲間になって頼りになるところは頼りになる、いい後輩だった。

もしその三人が知ってしまったら。
「軽蔑されようが卑下されようが大事な物は大事なんだ」
「…そうか」
「なら容赦なく行くぞ!」
「うおおおおおおおおおおおお!!」



「ふぅ…まだまだだ!」
「くそ!…」
二人とも結構な出血をしている。
「これで、終わりだ!」
阿久根が鉄パイプを振り落とす。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
銀時はそれを払い阿久根を斬りかかった
「っ!避けられな…」
そこで、長い闘いの決着がついた。

ああ、体が軽い、もう死ぬのか。
死ぬのだとしても、もう怖くはない。
それでも考えたい事はある。
もう時間があまりない。
でも、一番大事な事。

俺は、間違っていたのか。