>>43-45見て考えた
擬人化総合プロダクション所属女優一覧
・色鉛筆
他プロより移籍してきた大ベテラン
総合プロが経営難に陥った際も真っ先に仕事を再開して社を支えた
・天候
他プロより移籍してきた中堅女優
経営難の後しばらくメディアに顔を見せず引退も噂されたが
後に復帰し、飛ぶ鳥を落とす勢いで仕事を再開している
・都道府県
総合プロ生え抜きの中堅女優
デビュー当時は冴えなかったが経営難もものともせず活動を続け知名度を上げた
・日本島
他プロより移籍してきた中堅女優
その経験豊富さと他プロに残った双子の姉とのコネで存在感を発揮するも
経営難の後は仕事が軌道に乗らず苦戦している
・高校野球
スポーツ好きを売りにしている若手女優
春と夏に積極的に活動している
都道府県をライバル視している
・将棋家
街頭スカウトでデビューした若手女優
デビュー当時は引っ張りだこであったが現在は落ち着いた
・大学
総合プロ生え抜きの若手女優
地道に活動を続けていたが最近は学業に力を入れている
・MS
総合プロ生え抜きの若手女優
その実力は未知数である
引退、一時休業
・鉱石
元は色鉛筆の所属したプロダクションの先輩で大ベテラン
移籍後も色鉛筆とともに活動していたが経営難をきっかけに引退
・数珠繋
総合プロ生え抜きのベテラン女優
独特のキャラを持ちファンも多かったが経営難をきっかけに引退
・ポケモン
移籍してきたベテラン女優
熱烈なファンを多く持っていたが経営難(ry
・政経
総合プロに飛び入りで売り込みにきた若手女優
固定ファンもついたが学業に専念するため引退した
・ブドウ
籍を置いたっきり顔を出さなかった
エキストラ
・おはぎたん、昆虫
将棋家と同様に街頭スカウトされたものの所属はしなかった
71 :
創る名無しに見る名無し:2011/07/05(火) 02:52:22.37 ID:HH91JoG9
これはwww
このスレに初めて投下させていただきます。
最近、ダイオウグソクムシという深海生物が気になって仕方が無かったので、こんな感じの駄文を書いてみました。
少し長くなるかもしれませんが、よろしかったらおつきあいの方をよろしくお願いします。
その日、男は執筆作業に勤しんでいた。
これまで原稿用紙の上で展開されてきた、男と男の熱き友情、男と女のねっとりとしたロマンス、
笑い、涙、そして感動・・・。
紙の上に描かれた『点』でしかなかったそれぞれの物語が最終章にて繋がりを持ち始め、
そして『究極』とも言うべきクライマックスへ!!
・・・と自分の作品で興奮しつつ、使い捨て万年筆をワナワナと震わせていたのだが、
いざクライマックスの執筆に取り掛かろうとした瞬間、
後ろから聞こえてくる「キャハハハハ!」という無邪気な笑い声に男は興奮と執筆意欲を削がれてしまった。
「・・・おい、グー!テレビ見るなら私の仕事部屋じゃなくて、リビングで見てくれ。」
後ろを向き、注意をする男。
その目線の先には、彼が『グー』と呼ぶ少女が体育座りでテレビを見ている姿があった。
「えー、だって一人で見たってつまらないんだもん!」
「あのなぁ・・・私は仕事中なんだからさぁ・・・第一、お前は『恩返し』をするために私の家に来たんだろう?
それなのにこれじゃあ、まさに『恩を仇で返す』じゃないか。」
「え・・・まあ・・・そのぉ・・・一応、恩返しはしてるよ!」
「・・・どんな?」
「ほら、こんな可愛い『美』少女が一緒に暮らしてくれるだけで十分嬉しいでしょ?・・・ね?!」
グーが『美』を強調させて言う。
「私にロリコンの趣味は無いから、別にどうとも。
それに、最近じゃ大の大人が女の子に話しかけたくらいで世の中から抹殺されちまうくらいのご時世だ。
お前にとっては『恩返し』のつもりかもしれんが・・・。」
「大丈夫だよ!見た目は少女でも、こう見えても60年近くは生きてるから、問題無いよ・・・って、考えてみたら、
グーのほうが年上なのになんで説教されなきゃならないのよぉ!!」
「・・・ったく、『少女』だの『年上』だの都合の良いように言い換えて・・・とにかく!
私が仕事してる時は、リビングで・・・あと静かにテレビを見てること!!分かった?」
「ぶー!60歳の少女をイジメルとは・・・幼児虐待に老人虐待ですよ、トホホ・・・。」
「・・・どこで覚えたんだ、そんな言葉。と・に・か・く!リビングに行ってなさいっ!!」
「はーい・・・。」
そう言って、グーはしぶしぶと私の仕事場から出て行った。
グーが私の家にやって来たのは一ヶ月前であった。
その日の朝、我が家の呼び鈴がうるさいぐらいに連打された。
その時、私は徹夜で原稿を一本脱稿した直後で猛烈に疲れており、
玄関に向かう気力も残っていなかったので呼び鈴を放置するつもりでいた。
しかし、その呼び鈴攻撃は10分近く続き、ついには根負けして出ることにした。
「ハイハイ・・・新聞と宗教なら間に合って・・・うん?」
いつものセリフを言いながらドアを開けると、そこにはひとりの少女・・・つまりグーがいた。
「・・・どうしたんだい、お嬢ちゃん?」
「・・・えぇっと・・・あ!『恩返し』に来ました!!」
元気よく言うグー。
その言葉に対し、私は頭の中に『?』を5〜6個浮かべるのであった。
「恩・・・返し・・・?」
「パンパカパーン!そうなのです、私からのありがたあ〜い恩返しなのです!!」
さらに頭に『?』を、今度は10個単位で浮かべる私。
さすがにこの状況に気づいたのか、グーは恩返しに来た経緯を説明し始めた。
「あのさ、あなたは数日前、海岸である動物を助けましたね?」
「動物・・・?」
「そう!人間界で言うところの『ダイオウグソクムシ』を!!」
「ダイオウ・・・グソク・・・?」
「・・・あぁっ!もう!!でっかいダンゴムシみたいな奴っ!!!」
「・・・あ。」
『ダンゴムシ』と言われて、私の記憶の扉が開く。
確かに私は数日前、ソフトボールほどもあるダンゴムシみたいな生物を海岸で見つけた。
その生物は何らかの拍子で岩場に挟まっていたらしく、海に戻ろうと必死にもがいていた。
その光景を見た私は、始めは気持ち悪いと思いながらも、さすがにこのままにしておくのは気が引けたので、
岩をどかし、そして這い出てきたダイオウグソクムシを海へと放り投げたのであった。
「・・・で、その時のダイオウグソクムシが君だって言うの?」
「もしかして・・・信じてない?」
『ダイオウグソクムシにとって、人間に化けて恩返しに行くのが当たり前のことだ』と
言わんばかりの表情をして見つめるグー。
「いや・・・『鶴の恩返し』なら聞いたことあるけど・・・ダイオウグソクムシとかマイナー過ぎるし・・・
ムシだし・・・えぇっと・・・ツッコミどころが多くて私にも対応しきれないんだけど。」
「とにかく!恩返しさせてっ!!」
「いや・・・あの・・・私の話を聞いて?」
「恩返しさせてくれないと、大声出すよ?」
「・・・おい、若手芸人宅に入り込むテレビクルーみたいなこと言うなよ。」
「キャー!誰・・・モガフガ・・・。」
本当に大声を出したため、慌ててグーの口を塞ぐ私。
「馬鹿!本当にする奴がいるかっ?!」
「・・・お兄さん、随分手際よく私の口を塞いだね。もしかして、過去にも女の子の口を・・・。」
「馬鹿なこと言うと、今度は暴力振るうぞ。」
「暴力振るったら、暴力振るうぞ!」
「どこぞの嫉妬男だよ・・・。分かったよ、とりあえず家の中に入れ。
んで、『恩返し』とやらをして、さっさと帰ってくれ。」
そう言って、私はグーを家の中へと招き入れた。
だが、この行為が失敗だった。
このダイオウグソクムシが変身した少女、グーは「とりあえず『恩返し』を!」と
元気良く私の家にやって来たまでは良かったのだが、
実は『どう恩返しをするか』をまったく考えないで人間界へとやって来てしまった。
そのため、家に来てすぐに始めた行為が、何をするかについて考える『考察』。
しかし、すぐに飽きて、ダンゴムシのようにリビングをゴロゴロ。
続いて、テレビに興味を持ち、テレビ観賞。
さらには、食事時になったので一緒に食事・・・と、まあ食事やらテレビやらを与えてしまった自分の落ち度もあるのだが、
グーはそのまま居着き、流れ流れて一週間・・・そして一ヶ月も我が家に居候していた。
その間、恩返しを行おうとする素ぶりはなく、
見せる行為はゴロゴロ、グーグー、ワハハとカタカナ2種で表現出来てしまう程、
限定的かつ堕落した行為のみであった。
だが、別に私は『被害』だけを受けている訳ではなく、勝手にではあるものの彼女からの『恩恵』は受けていた。
実は、冒頭の小説以外にももう一本連載作品を書いていた。
タイトルは『グーとの生活』。
まさしく、今の生活をモデルに、
ダイオウグソクムシの化身である少女とひとりの作家がおり成すデコボコ生活をエッセイふうに書いた小説である。
正確に言えば『エッセイ』なのだが、さすがにグーがダイオウグソクムシであることを公表するのはまずいと思い、
編集者には「こういうifの世界で暮らしたら・・・という妄想を私小説ふうに書いてみました」と誤魔化しつつ、
また多少脚色しながらも私とグーの生活を先週ぐらいから雑誌に掲載していた。
そして今、その作品の第四話に取り掛かっているのだが、ここに来て問題が発生していた。
実は、これまでの作品で『グーとの出会い』、そして『衣食住に関すること』を書いてきたのだが、それでネタが尽きてしまった。
そこで、ネタ作りを兼ねてグーとの外出をし,その際の顛末でも書いてみようかと考えていたのだが、
冒頭の作品の締め切りが急きょ早まったために外出出来なくなり、そのまま今日までどこにも行けずにいた。
「どうするか・・・今さら、さっきの続きに戻ろうと思ってもなぁ・・・。」
横に置いてある、タイトルだけ書かれた原稿用紙を見る私。
いつもなら、ふたたび『クライマックス突入ワナワナワキワキモード』へと突入出来るのだが、
今日に限ってグーの「キャハハハハ!」という笑い声が頭から離れず、続きを書けずにいた。
「・・・おのれ、グーめ・・・あ、そうだ。」
突如として妙案を思いつく私。
そして、私はメモ帳とペンを持ってリビングへと向かった。
「グー、ちょっと良いか?」
グーに声をかける私。
その目線の先には、テレビに映し出された水泳大会を凝視するグーの姿があった。
「おーい、グー?」
「・・・あ、ごめん。」
「おい、テレビは2m離れて見れって言ったろう?目、悪くするぞ。」
「ごめんごめん・・・で、何?」
「いやさ・・・実は黙ってたんだがな、お前との生活をモデルに、今まで連載小説を書いてたんだ。」
「・・・え?そうだったの?!まさか、私の正体を雑誌にばらしちゃったの?!?!」
「いや、エッセイっぽく書いてるけど、編集には『これは創作です!』って念を押してるし・・・って、
ダイオウグソクムシの化身と生活してる時点で別次元の話っぽいけどな。
それに、登場人物も別の名前だから大丈夫だ。」
「もう・・・それなら大丈夫だと思うけどさ・・・今度こういうことをする際は私の事務所を通してよね!」
「お前の事務所って何だよ・・・。」
「・・・で、おしまい?」
「・・・あ、そうだ。んで、これまでグーとの出会いや生活の話を三本ほど書いたんだが・・・ネタ切れしちまってな。
それで、グーに何か面白いネタは無いかな?と思ってさ。」
「面白いネタ?」
「何て言えばいいのか・・・例えば、日本人が当たり前に思っていることでも
外国人目線だとおかしいみたいな話あるだろう?
そんな感じで、ダイオウグソクムシであるお前さんから見た人間界の不思議とかさ・・・無いかな?」
「あるよ。」
即答するグー。
その言葉に、私はおもわず顔を近づける。
「どんな?!」
「『恩返しをしに来た』って言っても信用してくれず、それどころか口を封じてこんな部屋に押しこ・・・痛いっ!」
グーの頭頂に私のチョップが炸裂する。
「あのなぁ・・・まあ、情報を得に来た者のするようなことじゃないが・・・連載に穴開ける訳にはいかないんだ。
とりあえず、真面目にやってくれ。」
「分かったよう・・・まったく、冗談が通じないんだから・・・。」
愚痴りながらも考えるグー。
その時、彼女の後ろのテレビからは大きな歓声が聞こえていた。
「・・・あ!ねえねえ、何で私は人間に変身できると思う?」
『歓声』を聞いて何か思いついたのか、突如としてグーが質問を投げかける。
「え・・・何でって・・・『恩返ししたい思い』から不思議な力が生まれるとか?」
「ぶっぶーっ!」
手でおおきくバッテンをつくるグー。
「じゃあ、何で?」
「実はねぇ・・・答えの前にもう一問!私の種族の名前は何でしょう?」
「・・・え?ダイオウグソクムシだろ?」
「そう!そして、それが答えなのです!!」
胸を張るグー。
対する私は理解不能であった。
「あのね、動物の中には『ダイオウ』とか『キング』とか偉あぁぁぁぁい名前が付いていることがあるでしょ?」
「え・・・あ・・・まあ・・・。」
「そういう名前の付いた種族は一番偉いのです!だから、変身することなどたやすいのです!!」
無い胸を突き出すグー。
「・・・じゃあ、なんだ?ダイオウイカとか・・・あとキングコブラなんかも変身出来るっていうのか?」
「そうだよ。だって、あの水泳選手、ダイオウイカが変身した人だもん。」
そう言って、テレビを指差すグー。
その先には、ガッツポーズをとる水泳選手がいた。
そして、その姿は・・・まあ、言われてみればイカっぽい顔つきだが、
グーのいうことを証明するまでには至らなかった。
「・・・あと、鶴とか・・・狸や狐なんかは何なんだ?
別に名前に『キング』とか『ダイオウ』とか付いてなくても変身出来るぞ。」
「狸と狐はねぇ、葉っぱを使って変身してるでしょ?」
「ああ。」
「あれは、言わばドーピングなんだよね。だから、我々の世界では邪道なんだよ。」
「何がどう邪道なんだよ・・・じゃあ、鶴は?」
「あれは根性のたわものですよ、いやはや・・・。」
「・・・。」
「まあ何にせよ、本来は私みたいな『ダイオウ』クラスの生物しか出来ない技なんだけどね、
それが根性論者とドーピングにお株を取られちゃって・・・悲しいことこの上なしだね、コリャ。」
「あーそーですか。」
「何、その棒読み感丸出しの言い方っ!『ダイオウ』である私を侮辱するのかっ!!」
「・・・もーしわけありません、ダイオーさま。ワタクシのゴブレーをおゆるしくださいませ。」
「だーかーらっ!棒読みっ!!」
プンスカと怒るグー。
「良いじゃねぇか、テレビ見てゴロゴロ出来る・・・そんな優雅な生活を送れてるんだから、
十分『ダイオウ』さまじゃないの?」
「・・・うん、それも・・・って馬鹿にしてるなぁっ!!」
「そんなことよりも、ダイオーさま、ワタクシめはオフロにはいってきますので、
そのあいだにレーゾーコのアジのたたきとヒヤザケをセッティングしておいてくださいませ。」
「棒読みっ!しかも、完全に雑用だしっ!!」
さらにプンスカなるグー。
「・・・昆布のウニまぶし。」
「・・・うっ。」
「グーが用意してくれたら、とっておきのウニまぶし昆布を食べさせてあげるのになぁ〜。
あと、昨日仕込んでおいた昆布占めのヒラメも・・・。」
食べ物でグーを釣ろうとする私。
私がグーとの共同生活で学んだことは、彼女は昆布が好きだということであった。
その中でも、昆布の佃煮とウニを和えた物が大のお気に入りらしく、
それを知った私はそれのビン詰めをグーの届かない場所に常備し、
そして時折今回のようにウニまぶし昆布を餌にグーを働かせていた。
「どうする、どうする?グーならどうする?」
「うぅ・・・分かったよ!セッティングしてきますよ・・・。」
そう言ってグーはテレビを消し、台所へと消えていった。
「・・・何が『ダイオウだから偉い』だよ、まったく・・・。」
私は湯船の中でぼやいていた。
しかし、ぼやき続けても仕方がないので、ふたたび執筆中の作品のクライマックスについて考察し始めた・・・のだが、
どうも良いオチが思い浮かばない。
「こういう時は『頭を冷やす』・・・それが人間だったな。」
そう言って、私は湯船に張られた氷水の中に体を没した。
全身に伝わる心地良い冷たさ。
そんな刺激が自分の心と体を奮い立たせたのか、私は無意識のうちに湯船の中をスイスイと泳いでいた。
2〜3分潜水し続けたのちに水から顔を出し、呼吸を行う私。
そして、なんとなくこんなことを呟いた。
「・・・考えてみれば、私が変身出来たのもグーの言うとおりなら合点が行く話だったのか。
ただ・・・知らないほうが良かったかもなぁ・・・南極に取材にやって来た作家さんを見て
『自分もこの人間みたいに見聞きしたことを大勢に伝える存在になりたい』と思っていたら人間になれたもんだから、
こう・・・神様的な何かがあったと思ったけど・・・うーん、まあなんだろう・・・。」
そう言って、とくに結論が出なかった私は、とりあえず自分のくちばしを撫でるのであった。
私の名は『皇帝』ペンギン。
おわり
-------------------------------------------------------------------------------------------
以上です。
お目汚し、失礼しました。
えええええええ何そのオチ!? 日本海産物に侵略されすぎだろw
時期的にどうしてもイカ女を連想してしまうが。
グーは名前がグーよね、グー。
……あんまりダイオウグソクムシっぽいとは思わないんだけど。イラストがあるわけでもなし。
そもそも生態からしてよく分からないところ、擬人化されてもやっぱりよく分からないのは当然か。
元ネタをうまく落としこんでこその擬人化だと思うので、
「グソクムシから見た人間の変なとこ」より「グーの変なとこ」を優先するのがいいのではないかな。
そういう意味では昆布、昆布だいじ。
ジェラシットォー
次回作を待っている。
>>80 感想とアドバイスありがとうございます。
ダイオウグソクムシで1本書いてみたいと思い、
誰もやってなさそうな『恩返しネタ』を思いついたまでは(自分で言うのも何ですが)良かったのですが、
ご指摘の通り、ただの少女止まりになってしまったのが反省点です。
…まあ、ダイオウグソクムシに関する知識が『でっかいダンゴムシっぽい生物』『深海に生息』『かわいい』の3点のみだったという、
勉強不足もあったりするのですが(汗、作品の中で体をコロコロさせるなどをさせてみたのですが…至らなかったみたいでスミマセン)
あと、オチの書き方については星新一作品のようなどんでん返しを多少意識したり・・・です(汗)
ワタクシ、インサーン様に踏みつけ&軽蔑されそうなくらいの根性無しなので次回作を投下出来るか分かりませんが、
もし出来ましたら、再度私の駄文にお付き合い願います(なんとなくですが、今回の作品の続きが書けたらなぁ…などと妄想中)。
…あと、今更気づいたのですが、主人公が「グーのことを、(登場人物の)名前を変えて小説にしてる」と言っているものの、
小説のタイトルは<『グー』との生活>…。
完全にバラしてないか?
82 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/18(木) 19:14:17.55 ID:f6DzioOO
何気に殺害数が多い方ではありませんか!
殺害数www
86 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/24(水) 23:17:06.50 ID:dRWlf54o
もふもふ!
88 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/26(金) 16:37:00.19 ID:aeHOGAls
89 :
創る名無しに見る名無し:2011/10/14(金) 13:21:57.26 ID:bJVutL90
ほ
90 :
創る名無しに見る名無し:2011/12/13(火) 02:36:35.63 ID:zrKW3E2Q
age
91 :
創る名無しに見る名無し:2012/01/09(月) 01:55:18.87 ID:1QIrjfTn
>>82 これって宝石乙女の黒曜石かな?
久しぶりに見たけど可愛い
92 :
創る名無しに見る名無し:2012/01/11(水) 08:25:06.24 ID:mpS2brYe
そうです
93 :
創る名無しに見る名無し:2012/01/16(月) 02:52:03.83 ID:J5HJz6Qw
今年の擬人化は何が流行るかな?
94 :
創る名無しに見る名無し:2012/01/16(月) 02:52:18.12 ID:J5HJz6Qw
@
96 :
創る名無しに見る名無し:2012/01/30(月) 19:25:41.67 ID:cxWJt0pw
t
97 :
創る名無しに見る名無し:2012/03/20(火) 20:34:20.87 ID:ccqcde+F
やべぇかわいい。
99 :
創る名無しに見る名無し:2012/05/05(土) 00:02:07.39 ID:xla2Rj4e
首に纏まり付くネクタイを外して、鞄を放り投げる。今は僕しか使っていないソファーに、豪快に座る。
暇を潰す為にそこらに転がっているリモコンのスイッチを押してテレビを付ける。見る気はないが、雑音でも無いと寂しい。
飯を食う気にはまだなれない為、少しばかり仮眠を取る事にする。
目の間を指で圧して解す。解して、何も考えずに目を閉じて眠る姿勢を取る。
にしてもまだ僕に依存する気なのか……。いい加減、彼女には僕が迷惑を被っていると言わねば……。
彼女と出会ったのは、高校の何年生だったか。とにかく、僕にとって彼女は憧れの的だった。
黒々とした長い髪を風に揺らして、彼女はいつも凛として可憐だった。外見だけでなく立ち振る舞いから何もかもが綺麗だった。
それに比べて、その頃の僕は取るに足らない何処にでもいる平凡な男だ。釣り合う筈がない。
それでも僕はどうしても、彼女と付き合いたかった。そんな日、僕はその気持ちを素直に伝える事にした。
友人からは馬鹿な事は止めろとか散々言われたが、何分若かったから自制する気持ちは無かった。
実行した結果は案の定失敗。彼女は僕に対してこう言った。ごめんなさい。貴方の気持ちは分からないでも無いの。
だけど私には、好きな人が居るからと。だから、ごめんなさいと。
僕はどうしようもなく、引き下がるしか出来ない。不思議な事に、悔しいだとか悲しいみたいな気持は浮かばない。
あぁ、やっぱりと一種予想し切っていた展開だと静観している自分が居る。そのまま、月日が経ち。
最終学年へと昇り、各々が進路を考え始める頃になった。そんなある日。
何故か彼女が僕のクラスにやってきた。僕に話したい事があるらしい。
その時期の僕には既に彼女に対する好意とか興味が無くなっていて、ただ単に呼ばれた事が不思議だった。
放課後、彼女に言われた体育館裏に行くと、彼女が待っていた。告白した時に比べて、少し大人びて見える。
僕がやってきた事に気付いた彼女は、僕の元に歩いてきた。
彼女は何か迷っているのか、少し視線を漂わせる。それから決心が固まったのか、僕に目を合わせて、口を開いた。
付き会って下さい、と。
何で? と失礼ながらそう思った。いや、本当に不思議としか言えない。
大体君は僕を振ったじゃないかと。あの時点で君にとって僕の存在は好意の範疇外じゃないかと。
今年を取った状態ならこんな風に冷静に返せるけど、その頃の僕は若かった。若くて馬鹿だった。
良く分からないけど、初めて彼女が出来るという事に頭が真っ白になった。
言うまでも無く有頂天な気分になっているからだ。失せていた筈の興味だとか好意が一気にぶり返す。
二つ返事で僕はその申し出を引き受ける。そうして、僕と彼女は付きあう事になった。
とにかく僕は勉強とかそういう事は二の次で、彼女の事を第一に行動する様になった。
彼女が好む服装は何か、彼女がどんな事をしたいか、彼女がどんな所に行きたいか、その事ばかりが頭を支配した。
不思議な事に、それで成績とか素行が乱れるかと言えば逆だ。彼女に尽くそうと考える度に、僕が成す事やる事殆どが上向きになる。
バイトも初めて、たまに彼女が求める物を買う様になった。高価な物から安価な物まで。
流石に夜勤には出れなかったけど、その分少しでも時間があるならバイトに出た。たまの休日は、彼女と過ごす。
彼女は可愛い。可愛いし、綺麗だ。
僕がやる事にいつも笑顔で反応してくれた。僕の話をいつも聞いてくれて、それでいてコロコロと表情を変えてくれる。
僕が何か買ってあげると、決まってありがとうと頬に軽くキスをしてくれた。それだけで良かった。それだけで、僕は生きていけた。
そんなある日、僕は彼女を自宅に招いた。偶然にも、その日は両親が旅行に出かけていた。
近くのビデオ屋でDVDを借りて、自室のベッドに座って肩を寄せ合い、映画を見る。
これ以上無い程、至福の時間だった。しれっと掌を握っても、彼女は拒む事無く握りかえしてくれる。
気恥ずかしさと嬉しさからどうにかなってしまいそうだ。こういう時はと考えて、僕は場を和ませる行動をとる事に決めた。
あ、あのさ。僕を調味料に例えたら、何になるかな?
自分でも馬鹿馬鹿しい、間抜けにも程がある質問だと思う。当然ながら、彼女は僕の質問にポカーンと口を開けた。
が、すぐにぷっと吹き出すと口元を押さえて笑いだした。笑い方まで上品で僕は惚れ惚れする。
彼女はえっと……と少し考える素振りをして数秒後、答えてくれた。
私にとって、貴方はラー油かな。日常にピリリと刺激を与えてくれるから。甘い刺激を。
ラー油に例えられるなんて思わず、僕も軽く吹き出してしまう。彼女も自分の言葉がおかしかったのか、笑う。
笑いながら、僕達は距離を縮める。縮めて、顔と顔を近づけ会う。高まる鼓動を抑えながら、僕は唇を近づけようとする。
頬だけじゃ嫌だ。僕は正面から、彼女とキスをしたい。心臓が口から出そうになる。
ようやく触れようとした、瞬間。
彼女は人差し指を立てて、僕の唇に当てた。当てて、言う。
まだ、駄目。もっと一緒に過ごしてからじゃないと、やだ。
この胸に溜まった如何ともし難いモヤモヤをどうすればいいのだろうか。だが、彼女が拒むのなら仕方が無い。
僕は物凄く残念な気分になりながらも、彼女の意思を尊重してそれ以上キスを求めない。
それから不完全燃焼的に映画を見た後、彼女を家路へと帰した。別れる前に、彼女は頬にキスをしてくれた。
最初はそれで、モヤモヤした気分はチャラになった。最初、は。
それから、彼女とデートを重ねて仲を深めていった。いった筈なんだ。僕の中では。
でもどれだけ一緒の時間を過ごしても、彼女は僕にキスを許してくれない。いつも唇同士のキスをしようとすると、拒まれてしまう。
どうして拒むのかと聞きたい気持ちはある。あるけど、もしそれを聞いたら今の関係が終わってしまう気がして、聞けない。
僕達は恋人同士じゃなかったのかと自問自答する時もあった。だけど、彼女はとにかく、僕に優しくしてくれた。ただ、キスしてくれないだけで。
そろそろ卒業の時期になり、僕は適当に近くの大学へと進学する事にした。
彼女はというと、都内の有名大学へと進学するらしい。僕もそこに行きたかったけど、学費も学力も足りなかった。
結局、彼女はキスを許してくれそうに無い。その代わりに、僕達は今まで以上に仲を深めていた。
流石に直接的な性的行動までは踏み込めなかったけど、その寸前の事までした。僕は彼女との別れがひしひしと近づいている事に、焦燥感を覚える。
焦燥感を覚えても、既に進路は互いに決まってしまった。だから、必然的に別れてしまう事になる。
連絡を取り合おうにも、彼女が言うには大学生活がとても忙しくなるからちゃんとメールとか返せるか分からないらしい。
それに、貴方にも新しい生活があるから私の事ばかりに構っていちゃいけない、とも言われた。
僕は反論できなかった。反論するなり、それか君と同じ大学に行くと啖呵を切れる度胸が無かった。
彼女が都内へと引越しする前に、僕の家にやってきた。
彼女の表情は、暗い。やっぱり、彼女も僕と別れるのが辛いんだ。
なら、最後は明るく、それでいて心から彼女を愛してあげよう。僕はそう、心に強く誓った。
ベッドに座ると、彼女は僕に言った。
もう会えなくなるし……しようか?
そうして、彼女は初めて僕の唇に、自らの唇を重ねてくれた。この時の感触を、僕は永遠に忘れないと思う。
彼女が僕から顔を離す。離して、僕にシャワーを借りて良いかと聞いてきた。僕は勿論首を縦に振る。
彼女が羽織っていているコートを脱いでベッドに置いた。そうして、彼女はシャワーを浴びる為に僕の部屋から出ていく。
その時、コートの中から彼女の携帯がするっと滑るように出てきた。と、メールの着信を知らせるチャイムが流れてきた。
――――――――その時、僕の中で最低で邪な感情が頭をもたげる。
そう言えば、僕は彼女の交友関係だとか、どんな人とメールをしているのかだとか、そういう面でのプライベートは何も知らない。
電話で話す位はあるけど、せいぜいそれ位だ。学校にいる時は他人に関係を知られないよう、互いに関わらない様にしていたし。
一体、彼女はどんな人とメールしてるんだろう。電話を交わしているんだろう。知りたい。
手が、伸びる。駄目だ、こんな事をしちゃという良識的な自分と、もう会える事も無くなるし、構わないだろうという悪質な自分がせめぎ合う。
ふと、ドアに目をやる。まだ、彼女が戻ってくる様子は無い。どうする。どうするんだ、僕は。
自然に、手が携帯を掴んでいた。最低だ。最低だと自分を下卑しながらも、逆らえない自分が居る。欲望に、逆らえない。
僕は閉じた眼を開いて、彼女の携帯を開ける。そこには、誰かからのメールが来ていた。
送り主は……名前から察するに……男。男? 途端に、僕の中で大きな不安が沸き出る。
このメールを読んじゃいけない気がする。気がするけど、僕の目は僕の意思とは関係無く、メールの文面を読んでいた。
やぁ、久しぶり。
大学に受かったんだってね。おめでとう。心から祝福するよ。
君が俺の通っている大学の後輩になると思うと、凄く嬉しい。
所で、君がラー油だって例えてた彼は元気かい?
やっぱり、俺が言ったとおりだったね。彼と付き合えば付き合う程、君は俺が思う以上に綺麗になってる。
ラー油君は素晴らしいね。ラー油君が燃えれば燃える程、俺と君の恋を背徳的に、刺激的にしてくれた。
でも、もうラー油君とは付きあうのを止めようね。これからは、真面目な恋をしよう。
ラー油君とは比較にならない位、刺激的な恋をしてあげるよ。大学で待ってる。
僕は、携帯を閉じた。
それからは覚えてない。彼女と何をしたのか、何もしなかったのか、それすらも覚えてない。
彼女とスッパリ別れて、僕は大学生となり、それなりに努力して、それなりに社会人になった。
給料相応の部屋に一人暮らし。僕は彼女との一件から、もう誰かを愛そうとする事も、好意を持つ事も止めた。
上辺だけでの関係でも充分だ。仕事上の関係で、たまに飲みに行く程度の関係で充分なんだ。
そんな風に日々を淡々と過ぎていった、そんな日。
会社から帰って行く途中、道路で泥酔状態になっている女性に出くわした。
その人は相当に酔っていて、電柱に寄りかかって今にも倒れそうだ。警察を呼んで保護して貰おう。
携帯を開いて、警察へと電話を掛ける。とても近くの警察署まで歩けそうにもない。
警官が来るまでの間、僕は女性を支えようと近寄って、肩を担ぐ。担いで、声を掛ける。
「大丈夫ですか?」
僕の声に、女性は聞こえているのか、聞こえてないのか曖昧な返事を返す。
これはいけないかもしれない。そう思いながら、僕は女性の状態を見ようと髪の毛を優しく払う。
……嘘だろ、と思った。色んな意味で乱れてるけど、どう見たって――――――――彼女、だった。
保護に来た警察から聞いた話だが、彼女はあの時、会社の同僚だが上司だかに意図的に酔わされていたらしい。
それをきっかけにセクハラされそうになったのをどうにか逃げだして、ふらふらと歩いている所に僕に見つけて貰ったのだとか。
しかしどうにも、その証言が信用ならないと、警察は言っていた。何故なら、彼女が勤めていたという会社は既に潰れていた。
尚且つ彼女がセクハラされそうになったと言った社員の名前は、その会社の名簿に載っていなかったらしい。
一体彼女に、僕と別れて以降、何があったのかは分からない。けれど、一つだけ分かる事がある。
もう、僕が憧れていた彼女はどこにもいないという事だ。いや、そんなモノは最初から、いなかったのかもしれない。
彼女とイヤな再会をしてから数日後、一体どこから、多分警察から情報を得たのだろうが、彼女が僕の元を訪ねてきた。
色々とお礼をしたいのだとかで、両手に袋一杯の食材を持ってきて。彼女は、僕の事を覚えていない様だった。
丁重にお断りしたかったのだが、そうするとまた面倒臭い事になりそうなので家に上げてしまった。
彼女の手首には、傷の後が何本も走っていた。多分、何が起こったのかと言えばそういう事なのだろう。
その日を境に、彼女は度々、僕の家に料理を作りに来るようになった。
最初から僕と顔見知りになったかのように、親しく慣れ慣れしく、彼女は僕の家に来ては料理を作る。
出来あがった料理は普通に旨いから、僕はどうも断る事が出来ない。それに、日に日に手首の傷が増えてる気がするし。
一度はもう来ないでくれと言おうと思った。だけど。
鼻歌交じりに料理を作り、僕に手料理をふるまっては、僕が食べているのをにこにこと笑いながら見ている彼女を見る度に僕はどうにも。
どうにも、家に来ないでくれといえない。何だか、こんな事を言うのはおこがましいとは自覚しながらも、彼女の生きがいが……。
彼女の生きがいが、僕に料理を作る事しかない様に思えて。
……インターホンの音が鳴ってる。彼女が来たみたいだ。
閉じている目を開けて、ソファーから立ち上がる。今日は一体、どんな料理を作ってくれるんだろう。
不本意ながらも、軽く期待している狂った自分が居る。にしても、恋人でも無ければましてや友人でも知人でも無い。
ただ、僕の生活に食という原動力を与えてくれる頭の変な女との関係は、いつまで続くんだろうなとふと考える。
多分、彼女が飽きるか死ぬかまで続くんだろう。それがいつなのかは分からないが、彼女がその気なら続けてあげるつもりだ。
にしても今はこうして関係を保ってられるけど、いつあの女が爆発するかは分からない。
そこら辺のスリルまで含んで、僕は今の関係を楽しんでる。そうだな……あの女を物に例えるなら……。
僕の原動力となりながらも、いつ引火して爆発するか分からない、危険な代物。
そうだ、重油だ。僕がラー油なら、君は重油。
油同士、お似合いじゃないか?
了
投下乙。ドロドロしてますなw 油だけに
ドロンドロンですな。粘っこい油と個体っぽい油なだけに
107 :
創る名無しに見る名無し:2012/05/22(火) 09:00:46.79 ID:162fNhNm
油感がいい作品でしたな
108 :
創る名無しに見る名無し:2012/07/06(金) 15:23:44.06 ID:uUT25dy4
109 :
創る名無しに見る名無し:2012/08/11(土) 07:50:47.80 ID:mZLA/pTO
110 :
創る名無しに見る名無し:2012/09/22(土) 01:52:37.56 ID:jgTzaCxb
誰か粗を擬人化してくれ。いつも粗探しされて怯えてる感じで
112 :
創る名無しに見る名無し:2012/12/31(月) 11:10:26.14 ID:8UWCdrDe
衛星が擬人化できる時代になったので粒子加速器も擬人化しても良いと思うんです。
113 :
創る名無しに見る名無し:2012/12/31(月) 17:24:43.11 ID:/lmysMyI
.
115 :
創る名無しに見る名無し:2013/10/03(木) 18:30:08.77 ID:wzs4p9f1
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116 :
創る名無しに見る名無し:2013/10/04(金) 06:44:48.20 ID:4kqE09F5
ん「お願い…。わたしの名前を呼んで…」
し「クックックッ…。わしの名を唱える者には、永遠の眠りを賜るぞ」
117 :
創る名無しに見る名無し:2014/02/27(木) 11:10:50.31 ID:/5cZnKfm
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118 :
創る名無しに見る名無し: