創作発表

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295創る名無しに見る名無し
カスミ「うん、一週間以内に帰らなくちゃいけないから、後2,3日しか、一緒にいられないんだ・・・・・」
カスミはかなり暗くなっていた。
そう、カスミは2人の旅仲間のうちの1人、サトシに特別な気持ちを抱いていたのだ。
カスミがその気持ちに気づいたのはつい最近のこと。
タケシに相談し、その気持ちが恋愛感情であることに気づいたのはついこの間の話。
カスミは近いうちに告白しようと決めていたのだ。
しかし、その矢先に別れなくてはならなくなったのだ。暗くなっても無理はないだろう。
サトシ「そうか・・・・」
サトシもまた暗くなっていた。
そう、サトシもカスミに恋愛感情を抱いていたのだ。
そして、2人を暗くさせている気持ちはたった1つ。
「別れたくない・・・」ただそれだけだった。
そして、2人とも、一緒にいられる最後の日に告白しようと心に決めていた。
そして、2人が暗くなった原因を知っていたタケシは、2人にかける言葉がなかった・・・・・・・・
そして、別れの前日の朝・・・・・
サトシはカスミの部屋にやって来ていた。
サトシ「カスミー。起きてるかー。」
カスミ「サトシ・・・・どうしたの?」
サトシ「カスミ、お前、明日、帰るんだよな。」
カスミ「うん・・・」
サトシ「だったら、今日1日2人でどこかへ行かないか?最後の思い出づくりに
カスミ「ええ。」
サトシ「それじゃあ朝飯食べたら出発って事で。」
カスミ「ええ、そうしましょう。」
こうしてカスミとサトシはテーマパークで1日を過ごした。
そして、夕闇も迫った頃・・・
サトシ「それじゃああとあの観覧車のって帰るか!」
その言葉を言ったサトシの本音は・・・「(ここで告白しなければもうチャンスはない!)」だった。
カスミ「そうしましょう。」
カスミの心の内は・・・「(観覧車って言ったらデート&告白スポットの定番じゃない。ってことはまさかサトシ、あたしのこと・・・)」であった。
そして、観覧車に乗ってしばらくした後・・・・・
サトシ「カスミ・・・・聞いて欲しい話がある。」
カスミ「サトシ・・・・・」
サトシ「カスミ・・・・・オレ、お前のこと・・・カスミのこと、好きだったんだ・・・」
カスミ「サトシ・・・」
カスミはサトシのこのセリフを聞いて思わず泣き出してしまった。
サトシ「おい、カスミ。どうしたんだ?」
カスミ「うれしいの・・・・サトシがあたしと同じ気持ちだったことが・・・」
サトシ「同じ気持ちって、まさか、カスミ、お前・・・」
カスミ「そうよ。あたし、ずっと、サトシのこと好きだったの。」
サトシ「カスミ・・・・」
カスミ「でも、あたしたちは、明日、別れてしまう・・・・」
サトシ「カスミ・・オレ、街に着くたびにお前に連絡するよ・・・絶対。」
カスミ「サトシ・・・・」
サトシ「それで、もしカントーに戻ったら、オレ、絶対お前に会いに行くよ。」
カスミ「サトシ・・・ありがとう」
サトシ「カスミ・・・さあ、ポケモンセンターに戻ろうぜ。」
カスミ「うん。」
こうしてサトシとカスミはポケモンセンターに戻っていった。
そして、翌朝、ついにサトシとカスミに別れの時が・・・
カスミ「じゃあね、サトシ。あたし、サトシがポケモンマスターになれるように祈り続けてるから。」
サトシ「サンキュー、カスミ。」
そしてカスミは別れていった。