挫折防止装置
私は小説家を目指している………だが、
強力なライヴァルがいっぱいいるせいで
なかなかデビュー出来なかったのだが…。
そんな私でも、とうとうこの最高傑作を
完成させた!
これも全て、あの挫折防止装置のおかげである!!
この小説を世に発表すれば、必ず売れるのだ!
そう!天才の名をほしいままである!
編集者達は全員そろって大絶賛してくれた。
皆、こんな小説は産まれ初めて読んだと!
もう、私の将来は約束されている…はずだ…
でも何だろう?この押し潰されそうな虚しさは…
Q博士「さてさて、こんなありきたりの話
のどこが天才なんだかなあ?」
A助手「しょうがないですよ、こうやってこ
の人間の発想は誰にも思い付かない
世界に設計しておかないと、この人っ
てばいっつも途中で挫折しちゃうん
ですもの」
Q博士「この分だと社会復帰は当分先だろうね」
ミス訂正
× 皆、こんな小説は産まれ初めて読んだと!
◎ 皆、こんな小説は産まれて初めて読んだと!