非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ Part11

このエントリーをはてなブックマークに追加
1創る名無しに見る名無し
1999年刑行された小説「バトル・ロワイアル」

現在、様々な板で行われている通称「パロロワ」はリレー小説の形をとっておりますが
この企画では非リレーの形で進めていきます。

基本ルール
・書き手はトリップ必須です。
・作品投下前の登場キャラクター、登場人数、主催者、舞台などの発表は書き手におまかせです。
・作品投下前と投下後にはその意思表示をお願いします。
・非リレーなので全ての内容を決めるのは書き手。ロワに準ずるSSであればどのような形式、展開であろうと問いません。
・非リレーの良さを出すための、ルール改変は可能です。
・誰が、どんなロワでも書いてよし!を合言葉にしましょう。
・「〜ロワイアル」とつけるようになっています。
  〜氏のロワは面白いでは、少し話題が振りにくいのでAロワ、Bロワなんでもいいのでロワ名をつけてもらえると助かります。
・完結は3日後だろうが5年後だろうが私は一向に構わんッッッ!!

前スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1275574093/

非リレー型バトルロワイアルwiki
ttp://www26.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1.html
2創る名無しに見る名無し:2010/08/06(金) 12:58:22 ID:ntUw6pnm
保守
3創る名無しに見る名無し:2010/08/06(金) 13:20:31 ID:e4lVk4wP
乙です
4 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/06(金) 15:38:45 ID:1G033kyF
乙です
5 ◆ymCx/I3enU :2010/08/06(金) 19:32:54 ID:PEEWCFre
テスト、そして乙です
6 ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 09:40:40 ID:BY7X4Ah0
投下します、俺得ロワ2nd 33話 一応脱出のための努力もしています
登場:森井俊政、永倉萌
7一応脱出のための努力もしています ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 09:43:05 ID:BY7X4Ah0
「ふぅ……」

パールグレイと墨色の毛皮を持った人狼――森井俊政は、
エリアA-2にある教会、その内部の一室にて、快楽の余韻に浸っていた。
彼が腰掛けるベッドには、布団にくるまれた
桃髪ツインテールの少女――永倉萌が寝息を立てている。
激しい行為に疲労したのだろう。身に着けていた制服と下着は床に放り捨てられたまま。
布団の中の萌は、白いニーソと首に参加者用の首輪をはめただけの、
ほとんど生まれたての姿である。

「気持ち良かったなぁ……」

長年の悲願であった童貞の卒業は、俊政に自慰とは比較にならない快感を与えた。

「後でまた、させて貰おうかな」

萌の寝顔を覗き込むように顔を近付け、牙を剥き出しながら俊政が笑みを浮かべる。

「……」

俊政の視線が萌の寝顔から首輪に移る。
自分や、他の参加者にもはめられている金属製の爆薬内蔵の首輪。
これがある事によって、参加者達は主催者である比叡憲武に殺し合う事を
余儀無くされている。つまりこの首輪を何とかして解除出来れば、
この殺し合いを転覆させ、脱出出来る可能性も出てくる。

俊政は首輪の内部構造さえ把握出来れば、
持ち前の機械知識で首輪を何とか出来る自信があった。
しかし、問題は如何にして首輪の構造を知るか。
内部を見るためには当然分解が必要、そのための工具はこの教会には無いだろうが、
近くの民家で調達可能と思われる。ただ、分解はつまり、
主催者が言っていた首輪の爆破条件の一つ「無理矢理外そうとする」に確実に抵触する。
抵触すれば、待っているのは首輪の爆発――確実な死。

そもそも、この首輪は単なる爆破装置なのだろうか。
主催者はどうやって殺し合いの参加者の動向を把握しているのか?

「やっぱ首輪、だよなぁ」

やはり首輪からだろう、と俊政は推察する。
絶対に外せない首輪に、発信器や生体反応感知センサーなりでも
仕込まれているなら主催者がどうやって参加者全員の動向を押さえているか、
説明が付く。

「まあ、何はともあれ、まずは首輪を手に入れたいな」

詳しい調査のためにも、参加者用の首輪のサンプルが欲しい所だった。
ただ、それをどうやって手に入れるかが問題である。
8一応脱出のための努力もしています ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 09:44:05 ID:BY7X4Ah0
考えた末に俊政が出した結論は。

「やっぱり……死体の首を」
「う……ん」
「あ、萌ちゃん、起きた?」

眠っていた萌が目覚める。

「あ……おはようございます……あれ、どうかしたんです、か?」
「ああ、いやね……」

俊政は自分の首輪に対する考察を萌に話した。

「この首輪に発信機が……?」
「ああ。あの比叡って奴が、どうやって俺達参加者の居場所を知っているか、
色々気になって考えたんだけど……この絶対に外せない首輪が怪しいって踏んだんだ。
何か、発信機的な物が仕掛けられてるんじゃないかってね」
「監視カメラ、とかじゃ無いんでしょうか」
「それも考えたけど、この島のほぼ全部の風景を全くの死角無しで
捉えるなんて到底不可能だよ」
「確かに……森井さん、もしかして、首輪を外せそうなんですか?」
「内部構造が分かれば、或いはね……」

首輪を外せる可能性を持つ人物が目の前にいる、
それが分かった萌は希望を抱かずにはいられない。
まさかついさっきまで激しく自分を犯していたこの人狼がそんな重要な知識を
持っていたとは予想だにしなかった、というのも大きい。

「凄いですね森井さん! ただのえっちな狼じゃなかったんですね」
「ちょwwwwwwま、まあね。あーでも余り期待しないでよ。
首輪の中身見ない事には何も言えないんだから」

過剰な期待はするなと萌を戒める俊政。

「ところで……萌ちゃんは何を支給されたの? すっごい今更だけど」
「あ……えーと、ちょっと今出しますね。
その前に服を着ます」

ベッドから出、床に散乱していた自分の衣類を拾い、それを着る萌。
俊政はごくりと生唾を飲み込み、自分の息子をいきり立たせながら、
少女の生着替えを観察していた。
9一応脱出のための努力もしています ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 09:46:50 ID:BY7X4Ah0
「いやん、余り見ないで下さいよ」
「ハァハァ」

ねっとりと絡み付くような視線を感じながら萌は服を着終えた。
そして自分のデイパックを開ける。
地図、名簿といった基本支給品の次に出てきた物は。

「これは……自動小銃って奴か?」

まず一つ目に出てきた物は、旧式の自動小銃、SVT-40だった。
予備のマガジンが5個、セットで支給されたようだ。
そして、萌の支給品はもう一つあった。

「これは……拳銃、みたいですけど……」
「小さいな。多分、護身用なんだろうな」

グリップに「BROWNING」と書かれた、ポケットに収まるサイズの小型自動拳銃、
FNポケットモデルM1906とその予備のマガジン3個のセットが萌のもう一つの支給品であった。

「このライフルと弾は……森井さんが持ってて下さい。
私には重いし、多分、反動も抑えられないと思いますから……。
この小さい拳銃の方が扱い易そうです」
「OK」

萌はSVT-40自動小銃と予備弾薬を俊政に手渡し、自分は小型拳銃ポケットモデルを装備した。

「ところで、これからどうします、森井さん」
「ん……取り敢えず、放送があるまでここに留まろう。
下手に動き回っても危ないし」
「そうですね……分かりました」
「うん……だからさ、萌ちゃん」
「はい?」

俊政は萌に近付き、狼の長い口を半ば強引に萌の口に押し付け、舌をねじ込ませた。

「むぐ……んん……」

少し苦しそうに萌はしていたが、決して嫌がっている訳でも無く、
むしろ自分からザラついた人狼の舌に自分の舌を絡ませた。

「ぷはっ……」

やがて二人が口を放す。お互いの口には唾液の橋が掛かっていた。
俊政は呼吸を荒げながら萌をベッドに優しく押し倒し、四つん這いにさせる。
この時点で萌は興奮した人狼が何を望んでいるのか理解出来た。

「後ろから、ヤって良い?」
「……どうぞ」
【一日目/午前/A-2北部教会内の部屋】
【森井俊政@オリキャラ・新規組】
[状態]興奮、快感、永倉萌と結合中
[装備]SVT-40(10/10)
[所持品]基本支給品一式、SVT-40予備マガジン(10×5)、
 コンバットナイフ、ローション(使用済)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を調べたい。
 1:萌ちゃんの中、気持ちいい……!
 2:永倉萌と行動する。
 3:首輪のサンプルが欲しい。しかしそのためには……。
[備考]
 ※首輪に発信機のような物が仕込まれていると推測しています。


【永倉萌@オリキャラ・再登場組】
[状態]ぱんつだけおろしてる、興奮、快感、森井俊政と結合中
[装備]FNポケットモデルM1906()
[所持品]基本支給品一式、FNポケットモデルM1906予備マガジン()
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。死にたくない。
 1:気持ちいい……。
 2:森井俊政と行動する。
[備考]
 ※俺得ロワ本編開始前からの参戦です。



≪支給品紹介≫
【SVT-40】
正式名「トカレフM1940半自動小銃」。
第二次世界大戦時に旧ソ連で開発された自動小銃だが、
欠点が多く不発や給弾不良が多発した。

【FNポケットモデルM1906】
1906年に発売され護身用として人気を博した小型自動拳銃。
ポケットモデルという名の通り正にポケットに入るサイズで携行性が高い。
11 ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 09:50:17 ID:BY7X4Ah0
投下終了です。やっと投下出来た……何度も没になったこの回。
一応ちゃんと脱出のために色々やってます、はい。
12 ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 15:32:28 ID:BY7X4Ah0
投下します、俺得ロワ2nd 34話 足軽の如く
登場:勤武尚晶、ブライアン、聖徳太子
13足軽の如く ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 15:35:18 ID:BY7X4Ah0
34話 足軽の如く


紅白の鎧姿の男とジャージに烏帽子姿の男を追っていた
勤武尚晶だったが、市街地に入った所でその二人を見失ってしまった。

「見失ったか……まあいい」

そこまであの二人に固執する事も無いと諦めを付け、
尚晶は手近な建物で休息を取る事にした。

その建物は元々は雑居ビルだったのだろうが、使われなくなって久しいらしく、
廃墟のようになり今では物置のように使われているようだった。
古びたソファーが置かれていたので尚晶はそれに座った。
ふと、適当な壁を見ると、赤いスプレーか何かで落書きがされているのに気付く。
どうやら、大きな犬――狼かもしれない――が、四つん這いになった女を犯している絵のようだ。

「……」

自分もああやって生まれたのだろうか、と尚晶は思う。

尚晶は孤児院で育った。両親は全く以て不明。孤児院の前に赤子の時捨てられていたと、
孤児院の先生から聞かされた。

そして血液検査やDNA検査の結果、自分は純粋な人間では無く、
人間と妖狼の間に生まれたハーフだと言う事が分かったのは8歳の時。
自分の人間離れした鋭い八重牙、赤い瞳、縦に細長い瞳孔はそのせいだ。
人間の男と妖狼の雌が交わったのか、妖狼の雄と人間の女が交わったのかは分からない。
ただ、前者より後者の方が子供の生まれる確率は高いらしい。
とは言っても、そもそも人間と妖狼の間に子供が出来る事は、滅多に無い。
事実、市販で出回っている妖狼が出演している獣姦モノのアダルトビデオでは、
何の避妊対策もなされていない。

人間と獣のハーフは珍しく無い、尚晶の住む国では野良犬の雄と有名富豪の令嬢が
関係を持ち、生まれたハーフの子供が後に軍のトップになった例もある。
それ故、尚晶も差別的な事こそ無かったが、その赤い瞳や牙で恐れられる事はあった。

他愛も無い低俗な落書きと、自分の生い立ちを、尚晶は重ねていた。
14足軽の如く ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 15:36:11 ID:BY7X4Ah0
ブライアンと聖徳太子は、市街地の一角にある倉庫の中に隠れていた。

「あの男はまだ近くにいるのだろうか」
「分からねぇけど……しばらくここから動かない方が良いな」

青い髪に赤い鉢巻を巻いた青年に追われ、
会場である島の北部の市街地まで来た二人。
どうにか青年は撒いたようだったが、まだ近くでうろついている可能性があるため、
油断は出来ない。

「やはり殺し合いに乗った奴はいるんだな……妹子の奴がますます心配になってきた」
「俺も……リリアやヘレン達が心配だ……」

殺し合いをする気になっている者と相対し、改めて今自分達が死と隣り合わせの
状況にいる事を実感し、同時に、殺し合いに呼ばれている知り合いの安否が気に掛かる、
ブライアンと聖徳太子。

出来る事なら、今すぐにでも捜しに行きたい。
だが、外にはもしかしたらついさっきの青年がいるかもしれない。
そうで無くとも、銃や剣を持った殺人鬼がうろうろしているかもしれない。
息を切らせ、心臓が破裂しそうな思いをしてやっと手に入れられた安息を
まだ手放したくは無い。

知り合いを心配する気持ちはあっても、自分の命を危険に晒してまで、
捜しに行こうとする度胸も勇気も、ブライアンと聖徳太子には無かった。
15足軽の如く ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 15:37:37 ID:BY7X4Ah0
【一日目/午前/B-1市街地東部廃墟の雑居ビル内】
【勤武尚晶@オリキャラ・新規組】
[状態]肉体的疲労(小)、返り血(少)
[装備]備前長船兼光
[所持品]基本支給品一式、九八式軍刀、S&W M36(5/5)、38sp弾(15)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを楽しむ。
 1:しばらく休息する。
[備考]
 ※ブライアン、聖徳太子(名前は知らない)の容姿を記憶しました。


【一日目/午前/B-2市街地西部倉庫内】
【ブライアン@VIPRPG】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]バトルアックス
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。リリア達を捜す。死にたくない。
 1:聖徳太子と行動。
[備考]
 ※聖徳太子から小野妹子の情報を得ました。
 ※勤武尚晶(名前は知らない)の容姿を記憶しました。

【聖徳太子@ギャグマンガ日和】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]籠手
[所持品]基本支給品一式、双眼鏡
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。妹子を捜す。死にたくない。
 1:ブライアンと行動。
 2:武器が欲しい。
[備考]
 ※ブライアンからリリア達友人知人の情報を得ました。
 ※勤武尚晶(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
16 ◆ymCx/I3enU :2010/08/07(土) 15:38:31 ID:BY7X4Ah0
投下終了です。
17 ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 13:35:58 ID:TkwdoraB
投下します、俺得ロワ2nd 35話 The future(未来)
登場:小野妹子、女遊び人、フラウ
18The future ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 13:36:38 ID:TkwdoraB
35話 The future


森の中を歩いていた小野妹子と女遊び人ことミルカの二人は、
廃墟と化した木造の校舎を発見する。
地図にエリアB-4に廃分校とあるので、恐らくこの木造校舎がそうだろう。

「一旦ここで休んでいきましょう」
「はい……ふぅ」

長い事山道を歩き続け、二人の足を疲労し棒のようになりつつあった。
休息を取ろうと、壊れた窓から二人は校舎の中に侵入した。

埃とカビの臭いが鼻粘膜を刺激する。
老朽化した床は歩く度にギシギシと軋んだ音を立てる。
砕けた窓ガラスの破片や天井から降ってきた瓦礫、空き缶などのゴミが
散乱し使われていた頃の面影は感じられない。

「誰もいないかどうか見てみましょう……」

もしかしたら既に他参加者がいる可能性もある。
その参加者が殺し合いに乗っているかどうかはさておき、
突然遭遇、という事は出来れば避けたい。
心臓にも悪い上、万一襲われた際に咄嗟に行動しにくいからだ。
教室を一つ一つ見て回る妹子とミルカ。

「……! 誰!?」

そして、ある教室で、学生服姿の狐獣人の少女と遭遇する。
狐の少女――フラウは、持っていた自動拳銃スタームルガーP85を構え、
銃口を妹子とミルカに向けた。
妹子もミルカも向けられた物が何であるかよく知らなかったが、
下手に逆らえば何らかの危害が及ぶ事は容易に想像がついた。

「ま、待って下さい、僕達は怪しい者じゃありません」
「そ、そうです、怪しくは無いです」
「……」

そうは言われてもノースリーブの赤いジャージ、青っぽいバニーガールの衣装、
殺し合いという殺伐とした状況に似つかわしく無い格好の二人は、
傍から見れば怪しく無いとも言い切れない。

「……殺し合いには乗っていないのね?」

フラウの問いに妹子とミルカはすぐさま肯定の意を示す。
19The future ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 13:37:42 ID:TkwdoraB
「分かったわ……ごめんなさい」

フラウは構えていたスタームルガーを下ろした。

「……私はフラウ。あなた達は……」
「僕は小野妹子です」
「私はミルカです、あ、でも名簿には女遊び人で登録されています」
「小野妹子さんに……ミルカさん……ね」

小野妹子という名前にフラウは引っ掛かるものがあった。
大昔、飛鳥時代の時の遣隋使と同じ名前なのだ。
しかし、目の前の青年はどう見てもノースリーブのジャージを着た現代人にしか見えない。
同姓同名なのか、それとも偽名なのか、少なくとも、
歴史上の小野妹子と同一人物とは考えにくい。
そう言えば名簿には同じく飛鳥時代の重要人物「聖徳太子」の名前もあったが……?

「どうか、しましたか? フラウさん」
「ん? いや、別に何でも無いわ。えと、妹子さんにミルカさん、
殺し合いに乗っていないなら、一緒に行動しても良いかな?」

フラウの申し出を、妹子とミルカは喜んで受け入れた。



その後、分校内を探索していた三人は、ある教室で、
首を斬られ血を流して死んでいる、黒いブレザー姿の狐獣人の少女の死体を発見した。
殺し合いの犠牲者を目の当たりにし、三人は沈痛な表情を浮かべる。
殺されてから数時間が経過しているようなので恐らく犯人はもう
この近くにはいないだろう。
埋葬してやりたかったがそのための道具は持ち合わせていない。
それに体力を無駄に消費する訳にもいかないため、三人は近くに落ちていた
薄汚れたシーツを死体に掛け、埋葬の代わりとした。

元講堂と思われる広い部屋で、妹子、ミルカ、フラウの三人は情報交換を行う。
主にそれぞれの知り合いや支給品についてだが、
既に襲撃を経験したフラウはその過程についても話した。

「青いドラゴンですか……そんな奴も参加させられてたんですね」

妹子が少し驚いた様子で言う。
20The future ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 13:41:54 ID:TkwdoraB
「だけど、自滅しちゃった。これが、そのドラゴンが持っていた機関銃……だけど」

そう言ってフラウは自分のデイパックからやや重たそうに、
青いドラゴンの持っていた九九式軽機関銃を取り出し妹子とミルカに見せた。

「重くてね、私には扱えそうにないわ……妹子さん、どう?」
「い、いや、僕もそんな力無いんで……多分無理だと思います」

試しに唯一の男である妹子が九六式軽機関銃を持ってみるが、
持つ事が精一杯でとても持ちながら歩いたり射撃する事は不可能のようだ。
九六式軽機関銃をフラウのデイパックに戻し、妹子は椅子に座り疲れた様子で溜息をつく。

「取り敢えず、もう少しここで休んで……近くのエリアに教会があるみたいだから、
そこに向かってみましょう」

フラウは現在位置であるエリアB-4の廃分校から比較的程近い、
エリアA-2に存在するらしい教会を次の目的地に提案する。
他に特に行く宛ても無かった妹子とミルカはフラウの提案に賛同した。
しばらくこの廃分校にて休息を取った後、教会へ向かう事になった。



【一日目/午前/B-4南部分校跡】
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]スタームルガーP85(10/15)
[所持品]基本支給品一式、スタームルガーP85予備マガジン(15×3)、
 九六式軽機関銃(5/30、不具合を起こす可能性有)、九六式軽機関銃予備マガジン(30×5)
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。脱出方法及び首輪の解除方法を探す。
 1:小野妹子、ミルカ(女遊び人)と行動を共にする。しばらく休んだ後教会へ向かう。
 2:クラスメイトに会いたい。だがもし殺し合いに乗っていたら……。
 3:自己防衛のためなら戦う。
 4:小野妹子に聖徳太子……? まさか……。
[備考]
 ※自作ロワ本編開始前からの参戦です。
 ※小野妹子と聖徳太子を歴史上の人物と同姓同名の別人と考えています。
21The future ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 13:43:42 ID:TkwdoraB
【小野妹子@ギャグマンガ日和】
[状態]健康
[装備]ドス
[所持品]基本支給品一式、競馬用鞭
[思考・行動]
 基本:聖徳太子を捜す。殺し合いから脱出する方法を捜す。しばらく休んだ後教会へ向かう。
 1:ミルカ(女遊び人)、フラウと行動する。
[備考]
 ※ミルカ(女遊び人)から仲間二人の情報を得ました。
 ※フラウからクラスメイトについての情報を得ました。

【女遊び人@ドラゴンクエストV】
[状態]健康
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式、木製ハンガー(2)、使用済みコンドーム詰め合わせ
[思考・行動]
 基本:生き残る。仲間と会いたい。しばらく休んだ後教会へ向かう。
 1:小野妹子、フラウと行動する。
 2:まともな武器が欲しい。
[備考]
 ※ゾーマ討伐以降の参戦です。
 ※使用済みコンドーム詰め合わせの事を隠そうと思っています。
 ※小野妹子から聖徳太子の情報を得ました。
 ※フラウからクラスメイトについての情報を得ました。



※B-4南部分校跡内の伊賀榛名の死体にシーツが被せられました。
22 ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 13:46:24 ID:TkwdoraB
投下終了です。
23 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/08(日) 18:00:19 ID:b+HwVvBE
投下乙です
そのスピードがうらやましいです
24 ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 22:14:04 ID:TkwdoraB
レックス描いてみた↓ 下手+雑+小さいのはご愛敬

http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0439.jpg

大体こんな感じ
25 ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 23:17:27 ID:TkwdoraB
投下します、俺得ロワ2nd 36話 過ちを過ちにしたくないのが僕らだろう
登場:ムシャ、新藤真紀、ダーエロ
35話 過ちを過ちにしたくないのが僕らだろう


和風の鎧に身を包み面で素顔を隠した男、ムシャと、
緑色の艶やかな髪をなびかせる美女と呼ぶに相応しい女性、新藤真紀は、
互いに情報を交換しながら市街地を歩いていた。

「魔王軍……全然知らない」
「mjd? 知らない? 結構有名な筈なんだけどな」
「っていうかポテチ王国って何? 聞いた事無いんだけど。
私が住んでる国は―――国だもの。まあ、日本とも呼んでるけど」
「―――国?? それも俺は初耳なんだが……日本なら知ってるが」
「どういう事なの……まあ、いいじゃないそんな細かい事は。
それよりこの殺し合いからどう脱出するかが先決よ」
「そうだな……ん? あれは……!」
「どうしたのムシャ……あら?」

ムシャが前方に発見した他参加者の姿を見て目を見開く。
真紀も、その参加者がムシャから聞かされたムシャの仲間の一人の、
特徴によく一致している事に気付いた。

「おい、ダーエロ! ダーエロ!」
「……! ムシャ……」

ダーエロと呼ばれた色黒のダークエルフの男は、ムシャと真紀の方を振り向いた。

「良かった、無事だったんだな。ダーエロ」
「あ、ああ……」

仲間との再会を心から喜ぶムシャとは対照的に、
ダーエロはどこか影のある、悲しげな表情を浮かべていた。
ムシャはその事には気付いていないようだったが。

「……そっちの子は?」
「ああ。今行動を共にしている新藤真紀だ」
「……あなたがダーエロさん? ムシャから話は聞いているわ」
「どんな?」
「変態でエロゲオタでストーカーだって」
「ちょ、真紀!!!」

ムシャがやばいといった表情で真紀の言葉を制止する。
真紀の方は「あなたが言っていたんでしょ?」と肩を竦めた。
しかしダーエロはやや呆れた笑いを浮かべるだけに留まった。
それを見てムシャが呆気に取られる。大抵この場合、鉄拳制裁が飛ぶのだが。
「ムシャ……お前は殺し合いには乗っていないんだな」
「ん? あ、ああ……」

何でそんな事を聞くのだろうと、最初ムシャはそう思った。
だがすぐに思い出す、ダーエロがこの殺し合いに乗るという可能性を考えていた事を。
先程からダーエロが浮かべている暗い表情が何を示しているのか。

出来れば、信じたくは無い。大切な仲間であり親友が、
こんな馬鹿げた殺し合いを、どんな理由があるにせよやる気になっている、などと。

「……ムシャ」
「……何だ」


ダァン!! ダァン!!


二発の銃声が、街中に響いた。
直後に、ムシャと真紀の胸元に穴が空き、血が流れ出す。
二人共、傷口を触れ、血がべったりと付着した手を見て呆然としていた。

「……ダーエロ、お前……」

それ以上の言葉はムシャの口から出る事は無かった。

「……ああ。これは、駄目っぽいね……」

真紀が諦めきった口調で言った。
そして二人の身体は、アスファルトの上に崩れ落ちた。

「……」

ダーエロは路上に倒れた二人に銃口を向け、自動拳銃ベレッタM92FSの
マガジンが空になるまで掃射した。

ダァン!! ダァン!! ダァン!! ダァン!! ダァン!! ダァン!! ダァン!! ダァン!!

カチッ。カチッ。

やがてマガジン内の弾が無くなり、スライドが後退し切って固定され、
ダーエロに弾切れを知らせた。
その頃には地面の二人は蜂の巣になり、血溜まりに沈んでいた。
「……ムシャ、それに真紀とやら……すまねぇ。だが、俺は……」

そう言いながら、ダーエロは真紀の持っていた拳銃と、
ムシャの持っていた刀を拾い、真紀のデイパックから予備のマガジン、
ムシャのデイパックから首輪探知機に改造されたニンテンドーDSを抜き取り、
自分のデイパックに押し込んだ。

「……俺はヘレンたんを……生き残らせる……」

ダーエロは、半ば狂気じみた決意をその瞳に宿らせながら、
その場を後にした。

仲間を、親友をこの手に掛けたと言うのに特に何も感じる事が無い。
悲しみも、後悔も、何の実感もわかない。
それはきっと、いつも死んでもあっさり生き返るような日常を送ってきたからだろう。
だが、ムシャはもう、今度こそ永遠にいなくなった。
もう、あの楽しかった日々には戻れない。自分が、この手で、そうしたのだ。
この殺し合いに呼ばれている彼の弟子は、師匠が死んだ事を知ったらどうなるのだろう。
自分が、同じ魔王軍四天王の一人である自分が殺したと知ったらどうなるのだろう。
きっと、自分を許さないだろう。いや、この殺し合いという状況下なら、
本気で殺しに来るかもしれない。

だが、それも甘んじて受ける覚悟であった。

全ては最愛の人を生き残らせるために――――。





ダーエロは知らない。

既に自分の思い人は、獣に凌辱された挙句、命を奪われた事に。

もはや、自身がなしている事は何の意味も無い事に。

道化と化した男は、更なる修羅へ堕ちていく。
【ムシャ@VIPRPG  死亡】
【新藤真紀@オリキャラ・再登場組  死亡】
【残り  22人】



【一日目/午前/A-4市街地中央部】
【ダーエロ@VIPRPG】
[状態]精神不安定(軽度)
[装備]ベレッタM92FS(0/15)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM92FS予備マガジン(15×3)、Cz75(15/15)、
 Cz75予備マガジン(15×3)、千鳥、改造ニンテンドーDS、特殊警棒、ハンティングナイフ、
 水と食糧(1人分)
[思考・行動]
 基本:ヘレンたんを優勝させる(自分は自害する)。
 1:……。
[備考]
 ※魔法が一切使えなくなっています。



※A-4一帯に銃声が響きました。
※A-4市街地中央部にムシャと新藤真紀の死体、
及び二人のデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
30 ◆ymCx/I3enU :2010/08/08(日) 23:51:40 ID:TkwdoraB
投下終了です。
31 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/10(火) 09:17:39 ID:Pqx712Y+
投下乙です
やっとできたので投下します
18話 Nightmare
登場人物出来杉英才、小野妹子、青野月音
32Nightmare ◆VxAX.uhVsM :2010/08/10(火) 09:18:21 ID:Pqx712Y+
18話 Nightmare

「よかった…太子は死んでないみたいだな…」

小野妹子が安心する中バンパイアの少年、青野月音は考えていた

(いったい誰が小宮を殺したんだ?あいつはそう簡単に死ぬはずが…)

考えている一方で…
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(ふ…なかなかバカ面で殺しやすそうじゃないか)

(狙いを定めて…)

バァン
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……え?」

今何がおきた?

バンって音が鳴って妹子さんが倒れたってことは…

「撃たれた!」

「妹子さん!しっかり!」

「太子…すみません…」

「く…妹子さん…」

(許さない…ってそんな事考えてる暇はない!早くしないと今度は自分が…)

バン!

「うわああああああああああああああああああああああ!!!!!」

(クソ…このままじゃ…モカさん…ごめん)
33Nightmare ◆VxAX.uhVsM :2010/08/10(火) 09:19:09 ID:Pqx712Y+
「ははははははははははははははははは愉快だなぁぁぁぁぁ!!!」

「僕が負けるわけがない!僕は天才なんだ!僕は最強なんだ!」

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
【一日目/朝/E-5】
【出来杉英才@ドラえもん】
[状態]冷静
[装備]オートマグナム(4/7)予備弾21発
[所持品]基本支給品×4、不明支給品1〜3、金属バット、両刃ナイフ
[思考・行動]
基本:僕より劣る奴は皆殺し
1:友人でも容赦しない
【小野妹子@ギャグマンガ日和 死亡】
【青野月音@ロザリオとバンパイア 死亡】
34 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/10(火) 09:20:45 ID:Pqx712Y+
投下終了です
ドラえもんキャラはほぼひどい目にあってるのは気のせい・・・だと思う
35 ◆ymCx/I3enU :2010/08/11(水) 00:08:50 ID:l+/SLR74
乙です。

出来杉wwwww声が(旧シリーズの方の)声で再生されるwwwww
冷静ってww全然冷静に見えないんですけどwむしろ有頂天に見えるんですけどwwww1
そして妹子と月音、合掌。
36 ◆ymCx/I3enU :2010/08/11(水) 01:40:31 ID:l+/SLR74
投下します、俺得ロワ2nd 37話 Though it is not a real intention(真意ではないが)
登場:浅井きらら、シクルゥ
37Though it is not a real intention ◆ymCx/I3enU :2010/08/11(水) 01:43:28 ID:l+/SLR74
37話 Though it is not a real intention


森の中にある廃屋の離れの中には異臭が充満していた。
身体中を獣の白く濁った液まみれにした金髪の全裸の女性、浅井きららは、
気絶してしまった青と白の毛皮の雄の狼を愛おしそうに頭を撫でていた。

「久し振りにいい狼だわ……腰遣いも上手いし、アレも大きいし」

先刻までの行為での、狼――シクルゥの身体と行為の感想を述べる。

「いつ死ぬか分からないんだから……楽しまなくちゃ損よねぇ」
「グ……ウウ……」

うなされているシクルゥの、まだ元気な根元に瘤のある分身を握り締め、
まるでアイスキャンデーでも舐めるかのように口に含み味わうきらら。

「……む」

肉キャンデーを頬張るきららの視界に、シクルゥのデイパックが映る。
ふと、何が入っているのか気になった。
そもそも、銃や剣を支給されていたとしても、四足歩行である狼には
恐らく、いやほぼ間違い無く扱う事は出来ないだろう。
いやそもそも、デイパックのチャックを開けられるかどうか。
この狼は行為の最中、耳元で様々な淫らな言葉を呟く度に反応を示していた事から、
どうやら妖狼並に知能が高いようだが。

「むぐぐっ」

じゅぽ。じゅぽ。じゅぽ。じゅぽ。

「ウガア〜〜〜……!!」
「……」

ごく、ごく、ごく、ごく。

「……ぷはっ、ふぅ、飲んだ飲んだ。それにしても全然起きないわねこの子。
まあいいか」

狼のカルピス原液を飲み干したきららはシクルゥのデイパックに近付き、
チャックを開け中身を漁り始めた。
シクルゥは、ピクピクと痙攣しながら白目を剥いてまだ気絶していた。
38Though it is not a real intention ◆ymCx/I3enU :2010/08/11(水) 01:45:18 ID:l+/SLR74
「これは……凄い」

出てきた物はポンプアクション式散弾銃ウィンチェスターM1897と、
予備弾である12ゲージショットシェル10発が入っていた。
自分の支給品は自分のデイパックの中に入っているフランベルジェという波打った刀身を持つ長剣と、
狼に散々使用し空になってしまった催淫剤の二つだった。

「貰っちゃおうかな……どうせ狼君じゃ扱えないだろうし」

きららが欲を出し、ウィンチェスターM1897をシクルゥのデイパックから取り出した。
女性が使うにはやや重いそれを冗談で構えてみる。

「格好良いかも」

ニヤニヤと笑みを浮かべるきららの耳に。

「グルルルル……(おい、お前)」
「……え?」

獰猛な獣の唸り声が届く。
気絶していた狼――シクルゥがいつの間にか意識を取り戻し、
全身の毛を逆立てながら殺意の籠った鋭い瞳をきららに向け、
牙を剥き出し眉間に皺を寄せながら、凄まじい唸り声を上げていた。

「あ、お、狼君、起きたの」
「ウガァウッ!! ガルルッ!!(起きたよ!! よくも好き勝手やってくれたな!!)」
「な、何で怒ってるの……別に怒られるような事してないじゃない」

薬を使い無理矢理行為に及んだという事に対して
きららは罪の意識は全く持っていない。
従って目の前の狼の怒りの理由も彼女は理解出来るはずも無かった。

「グォォォオオオ!(そんなにイきたきゃイかせてやるよ!)」
「えっ……!? う、うあああ!」

シクルゥはきららに飛び掛かり、喉笛に食らい付く。
鋭い牙がきららの細い首に容赦無く食い込み、血が噴き出す。

「う、ぐ、あ、く、苦しい……い、嫌、お願いやめて……。
死にたくない、死にたくないよぉ……」

死の恐怖にきららが命乞いをするが、シクルゥは見逃す気など毛頭無い。
39Though it is not a real intention ◆ymCx/I3enU :2010/08/11(水) 01:46:03 ID:l+/SLR74
「グルルルルル……。(あの世へイきな……)」

シクルゥの顎と牙は、きららの喉笛をいとも簡単に食い破った。
白く濁った液で白く染められていた離れの中が、今度は大量の、
真紅のペイントを施された。



数分後。
自分の荷物を引っ提げた、青と白の狼が離れから出てきた。
その身体は返り血で赤く染まっていた。

「ウウウ……。(何をしていたのかぼんやりとしか覚えていないが……)」

謎の薬――恐らく媚薬のようなものだろうが――を鼻先に吹き付けられてから、
あの金髪の女性と自分は激しく睦み合ってしまった。
幾度となく絶頂に達し、欲望を女性の奥に何度も注ぎ込んだのを、
ぼんやりとではあるが覚えている。

「グルルゥ……。(俺にはレラがいるのに……)」

薬のせいとはいえ主人以外の女性と一線を超えてしまった事に、
シクルゥは激しく後悔するのであった。



【浅井きらら@オリキャラ・新規組  死亡】
【残り  21人】



【一日目/午前/D-2中央部廃屋】
【シクルゥ@サムライスピリッツシリーズ】
[状態]返り血(大)、左脇腹に刺し傷、後悔
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式、ウィンチェスターM1897(5/5)、
 12ゲージショットシェル(10)、フランベルジェ
[思考・行動]
 基本:優勝し、レラの元へ帰る。
 1:……ハァ……。
[備考]
 ※性格などは作者の独自要素が多分に含まれています。
40Though it is not a real intention ◆ymCx/I3enU :2010/08/11(水) 01:47:11 ID:l+/SLR74
※D-2中央部廃屋離れの中に浅井きららの死体、
デイパック(基本支給品一式、催淫剤(空)が放置されています。



≪支給品紹介≫
【ウィンチェスターM1897】
1897年に米軍制式となったポンプアクション式散弾銃。
第一次世界大戦の塹壕戦において活躍し「塹壕銃(トレンチガン)」の異名を得た。
引き金を引いたまま先台を前後させる事により連射が可能。

【フランベルジェ】
刀身が波打った特徴的な剣。波打った刀身は斬り付けた際に
傷口がズタズタになるため高い殺傷力がある。
美しい形状から美術品という面も持っている。
41 ◆ymCx/I3enU :2010/08/11(水) 01:49:19 ID:l+/SLR74
投下終了です。
42 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/11(水) 06:28:12 ID:qhMdlwXP
投下乙です
やはり殺されたか・・・
では投下
19話 太子よ、勇気を見せろ!
登場人物聖徳太子、相田理子、姫路瑞希、御坂美琴
43太子よ、勇気を見せろ! ◆VxAX.uhVsM :2010/08/11(水) 06:29:33 ID:qhMdlwXP
19話 太子よ、勇気を見せろ!

「ふう、よかった妹子は死んでないか」

その妹子はすでに死んでいるのだが、
やっと温泉から出た太子は
「この風呂すごいな、肩こりが治ってしまったぞ」
なんてのんきなことを言いながら外に出ると

「す…すみません…助けてください…」
と声が聞こえた
ピンクの髪をした女の子が走ってきた

「ん?私に何か用かね?」

「その…」

「見つけたわ」
と声が聞こえてきた

「ん?なんだ?あんたどうかしたのか…ってうお!」

相手がいきなり撃ってきた

「ちょ、挨拶もなしにいきなりやってくるとかないでしょ!」

「はぁ、仕方ないわね私の名前は相田理子よ」

「ま、死にたくないからかわりに死んでもらうわ」

「な…ちょ、後ろの君!すぐ逃げてくれ!」

「え…でも…」

「いいから!早く!」

「は、はい…」

少女は走り去っていった

「いいの?あんたも逃げれば?」

「うるさい、私は摂政だぞ守ると決めたら守ってやるそれが私だ」

「ふうん…かっこいいじゃないでも」
44太子よ、勇気を見せろ! ◆VxAX.uhVsM :2010/08/11(水) 06:30:27 ID:qhMdlwXP
バァン!!

「ぐ…」

「死んだらそれまでね」

(はは…カッコつけても痛いものは痛いな…妹子…死なないでくれよ…)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「さて、次はあの子を追いかけようか…」

太子のデイパックを持って追いかけて行った
【一日目/朝/B-3温泉旅館前】
【相田理子@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]改造ショットガン(15/15)
[所持品]基本支給品×2不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:死にたくないので他人を殺す
1:さっきの少女を追う
「はあ、はあ、す…すみません!そこの人!」

「え?呼んだ?」

「殺し合いに乗ってる人に合ってしまったんです!助けてください!」

「ええ、わかったわ名前を言ってなかったわね」

「私の名前は御坂美琴よ」

「わたしは、姫路瑞希といいます」
【一日目/朝/C-3】
【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3(武器になるもの、金属類はない)
[思考・行動]
基本:殺し合いを止める
1:上条当麻との合流、一方通行とは…
2:黒子…
[備考]
※超電磁法はコインでなら発動できます
【姫路瑞希@バカとテストと召喚獣】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:吉井明久と会う
1:御坂美琴と協力する
【聖徳太子@ギャグマンガ日和 死亡】
≪オリキャラ紹介≫
【名前】相田 理子(あいだ りこ)
【年齢】21
【性別】女
【職業】陸上選手
【性格】熱血気味
【身体的特徴】アスリート体型
【服装】陸上のユニフォーム
【ひさびさ支給品説明】
改造ショットガン@バイオハザード4or5
最高まで改造されたショットガン
45 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/11(水) 06:31:42 ID:qhMdlwXP
投下終了です
46 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/12(木) 19:01:26 ID:8gjJyWau
気づいたがだいぶ殺してしまった・・・ペースが早いのが自分でも分かる
47 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/13(金) 07:46:35 ID:kdteEzpw
投下します
20話 死刑執行5秒前♪
登場人物志賀直、若松里美、藤本京子
48死刑執行5秒前♪ ◆VxAX.uhVsM :2010/08/13(金) 07:48:00 ID:kdteEzpw
20話 死刑執行5秒前♪

若松里美と志賀直は放送を聞いた後
とにかくどこかに行こうと歩き出した

すると

バン!

「何!?なんだ!?」

「誰かが撃ってきてるようね…」

バン!

「グワ!」

「大丈夫!?」

出血が大量だ…

「は…はは…やべぇ…死にたくねェ…助けてくれ…」

「しっかりして!志賀さん!」

「………」

「志賀…さ…?」

「きゃああああああああああああああ
ああああああああああ!!!!!」

逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!

走り出す若松、しかし

ガッ

誰かに押し倒された

「ひ…誰?」

「…………」

無言だった、でも一つわかることがある

その目が狂気に満ちていることだ

「……ね」

「え?」

「死刑執行5秒前♪」
49死刑執行5秒前♪ ◆VxAX.uhVsM :2010/08/13(金) 07:49:01 ID:kdteEzpw
「ふ…まだまだ殺し足りないわ…」
「私を苦しめたやつらに報復しないと…」
「ふふふふふふふふふ………………」
【一日目/朝/D-3コンビニ】
【藤本京子@オリキャラ】
[状態]精神不安定
[装備]シグザウエル(1/7)予備弾21発
[所持品]基本支給品 ヘッケラー&コッポMP5(30/30)予備弾90発
[思考・行動]
基本:皆殺し
1:どんどん殺してやる…
2:まだまだ殺し足りないわ…
【志賀直@オリキャラ 死亡】
【若松里美@オリキャラ 死亡】
50 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/13(金) 07:49:51 ID:kdteEzpw
投下終了です
51 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/14(土) 08:51:27 ID:QgPIzzI3
投下します
21話 作戦を実行する!
登場人物人吉善吉、鬼瀬針音、野比のび太、いーちゃん
52 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/14(土) 08:52:53 ID:QgPIzzI3
21話 作戦を実行する!

ここはE-2の住宅街

さっきから考えていた作戦を準備している
周りはもう昼になっていた

「よし…準備が整った…」

「みんな、準備はいいか?」

『あーあー…聞こえるか?俺の名前は箱庭学園生徒会執行部庶務の人吉善吉だ!
俺は今E-2ってところの住宅街にいる!協力してくれる奴を探している!
聞こえているならば来てくれ!もう一度言う!聞こえているならE-2の住宅街に来てくれ!』

プツン

ちなみにこの音は電源を切った音だ

「はぁ…疲れた…」

「お疲れ様です」
僕こと野比のび太は人吉さんに駆け寄った

「おう、しかし乗ってる奴が来ないといいんだがな…」

「ですね…」
53 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/14(土) 08:53:44 ID:QgPIzzI3
(…人間失格のやつ…あいつはどこにいるんだ)

「いーちゃん?どうしました?」

「あ、いや」

(まあいいか、別に)
【一日目/昼/E-2住宅街】
【野比のびた@ドラえもん】
[状態]健康 固い決意
[装備]ベレッタM92(14/15)
[所持品]基本支給品 予備弾30発 炭酸飲料(現地調達)
[思考・行動]
基本:この殺し合いを止める
1:作戦実行だ…
2:大切な人のために絶対に殺し合いには乗らない
3:出来杉を探す
4:危険人物とあったら逃げるか戦う
【人吉善吉@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]日本刀 スタンガン(ポケットに入っています)
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:殺し合いを止める、乗った奴は倒す?
1:作戦実行だ!
2:津本さんを殺した奴は…
【鬼瀬針音@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]メリケンサック
[所持品]基本支給品 顔付き名簿
[思考・行動]
基本:殺し合いを止める
1:作戦実行…
2:人吉君達と行動する
【いーちゃん@戯言シリーズ】
[状態]健康
[装備]不明
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:この島から脱出したい
1:潤さん…死ぬわけないよな…
2:鬼瀬達と行動する
3:零崎については…どうでもいいか
※拡声器が人吉善吉のそばに置いてあります
54 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/14(土) 08:56:51 ID:QgPIzzI3
投下終了です
とうとう対主催が集まる・・・かもしれない
55 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/15(日) 07:08:57 ID:Yunfk1cb
そして投下
22話 零崎人識の超絶戦闘
登場人物一方通行、零崎人識
56 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/15(日) 07:09:37 ID:Yunfk1cb
22話 零崎人識の超絶戦闘

「はぁ…どこなんだァ?ここはァ…」

ちなみにここはD-6である

「はァ…どうすりゃァいいんだか…」

「おう、そこのやつ」

「あァ!?なんだァ?」

「まあまあ落ち着けや」

木から下りてくる刺青だらけの男

「よう、俺の名前は零崎人識っつーんだがよ」

「うるせェ、テメェの名前なんかには興味ねェ」

「はぁ…なんか気にいらねぇな…」

「あァ?」

「ま…こーゆーこったよ」

ピュン!

「!」

キィン!

「お?なんだ?うお!?腕が切れてやがる!」

(これは…)

「反射か…やっかいだな」

「ハァ、上等だァ、さァ、やらしてもらうぜェ…」

一方通行が零崎によって傷口に触れた

「んなぁ!?」

ブシャァ!!

「血液逆流だ、まあ苦しんで死ぬがいい」
57 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/15(日) 07:10:49 ID:Yunfk1cb
(俺が…そこらのアホと同じだと思ったら大間違いだぜ…)

「ふん…他愛もねェなァ…」

油断していた、その時だ

ピュン!

「な…?ど…どういうことだァ…」

(しま…もう…5分経って…?いた…だとォ…)

上からナイフが落ちてきた

(ま…まさかあの野郎ォ…)

間際に見たのはあの少女の笑顔、

(クソ…スマネェ…)

そう同居人に心で伝え息を引き取った
【一方通行@とある魔術の禁書目録 死亡】
58 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/15(日) 07:11:46 ID:Yunfk1cb
【零崎人識@戯言シリーズ 死亡】
※D-6に一方通行、零崎人識の2人のデイパックが置いてあります

ミスでつけ忘れそして投下終了
初の相殺でございます
59 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/15(日) 07:30:59 ID:Yunfk1cb
続けて投下
23話 銀色の侍一行、立つ
登場人物相川友、坂田銀時、上条当麻
60銀色の侍一行、立つ ◆VxAX.uhVsM :2010/08/15(日) 07:31:44 ID:Yunfk1cb
23話 銀色の侍一行、立つ

「すまねぇな…相川…」

「いえ、気にしないでください」

「しかし…どうするんだ?銀さん…」

「?なんか聞こえないか?」

「え?」

『あーあー…聞こえるか?俺の名前は箱庭学園生徒会執行部庶務の人吉善吉だ!
俺は今E-2ってところの住宅街にいる!協力してくれる奴を探している!
聞こえているならば来てくれ!もう一度言う!聞こえているならE-2の住宅街に来てくれ!』

「…………なんだ?これ」

「さあ?」

「でも、行ってみます?」

「ああ、そうだな行こうか」

「ええ!」

こうして銀色の侍一行はE-2に向かうのであった
61銀色の侍一行、立つ ◆VxAX.uhVsM :2010/08/15(日) 07:32:27 ID:Yunfk1cb
【一日目/昼/C-2薬局前】
【相川友@オリキャラ】
[状態]健康、E-2へ移動中
[装備]コルトパイソン(5/6)予備弾24発
[所持品]基本支給品×3 不明支給品2〜6 スポーツドリンク 救急ボックス お菓子ジュース多数
ワルサーPPK(4/6)予備弾18発
[思考・行動]
基本:銀さんと一緒にこの殺し合いを潰す
1:E-2に向かう
2:青木百合と合流したい
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康 返り血(拭ってある)、E-2へ移動中
[装備]銀時の木刀
[所持品]基本支給品×3 不明支給品0〜4(確認済み) いちごオレ大量 
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:E-2へ向かう
2:仲間を募る
[備考]
※原作次郎長編以降の参戦です。
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康、E-2へ移動中
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(確認済み、武器になりそうなものはない)
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:E-2へ向かう
2:御坂、土御門を探す一方通行は危険視
[備考]
※幻想殺しの能力規制はありません
62 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/15(日) 07:33:45 ID:Yunfk1cb
投下終了です
63 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/16(月) 10:10:43 ID:pEuciFwB
投下します
24話 愛VS狂人
登場人物青木百合、藤本京子
64愛VS狂人 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/16(月) 10:11:33 ID:pEuciFwB
24話 愛VS狂人

ここはE-3の病院

ここには青木百合が作戦を立てている

すると


『あーあー…聞こえるか?俺の名前は箱庭学園生徒会執行部庶務の人吉善吉だ!
俺は今E-2ってところの住宅街にいる!協力してくれる奴を探している!
聞こえているならば来てくれ!もう一度言う!聞こえているならE-2の住宅街に来てくれ!』

と大きい音で聞こえてきた

「E-2か…すぐ近くね…ちょうどいいわ…これで…」

そうして青木百合はE-2に向かうことにした
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ふ…E-2か…近いわね…」

彼女は狂人藤本京子だ

「きっとたくさんの人が集まるわね…皆殺しにしてやるわ…」

そうしてE-2に向かっていた

すると

前に少女がいた

「じゃあまずはあの子から…」

バン!

「く…外した…」

カチッ

「え…?まさか…弾切れ!?」

「そこ!」

バン!
65愛VS狂人 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/16(月) 10:14:55 ID:pEuciFwB
「きゃぁ!!」

撃たれた、あたったのは肺の部分

もう助からないだろう

少女がこっちにやってきた

「あなたが何のためんに動いているかは知らないけど」

「決して、愛には勝てないのよ」

(は…愛ね…よく言うわ…)

そして、

「……死んだわね…」

この時、人類最強をも殺した狂人をただの少女が殺したのである

「丁度いい…この人の武器をもらっていきましょうか…」

そして武器を回収、弾切れの銃をリロードしてE-2に向かって行った
【一日目/昼/E-3病院北】
【青木 百合@オリキャラ】
[状態]健康 精神不安定(中)
[装備]改造ハンドガン(19/20)予備弾40発
[所持品]基本支給品×3 不明支給品1〜3(本人確認済み) 手榴弾(残り5) 
ヘッケラー&コッポMP5(30/30)予備弾90発 シグザウエル(7/7)予備弾14発
[思考・行動]
基本:優勝し兄を生き返らせるように頼む
1:とにかく優勝を目指す
2:相川については…
3:E-2に向かう
※藤本京子の支給品(武器は無し)がE-3の病院北に落ちています
【藤本京子@オリキャラ 死亡】
66 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/16(月) 10:16:19 ID:pEuciFwB
投下終了です
67創る名無しに見る名無し:2010/08/17(火) 10:21:25 ID:hZAw05Ir
乙です。
投下します。
「すべては俺の手の中に♪」
登場キャラ:折原臨也、秋山澪
68創る名無しに見る名無し:2010/08/17(火) 10:33:53 ID:hZAw05Ir
「ゆ…………い…律………ムギ…………梓…」

殺し合いに巻き込まれた少女、秋山澪。彼女は半分、壊れていた。
桜高軽音部員の澪は、名簿を見て驚愕した。
親友たちの名前。
彼女たちは一般人なので、戦闘はできないだろうし、みんな戦わないだろう。
でも、殺されるかもしれない。なら………。

「殺される前に、みんなを助けよう…。それなら、みんな守れる…」

その為には、人殺しという消えない咎を背負うことになる。
でも…それでも、澪は殺そうと決意した。
みんなの為に、危険なやつも安全なやつも殺していく。

「やるんだ、私が」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
面白いものを見た。人が殺人を決意する瞬間を見た。
俺は人を殺したことはない。でも、死に導こうとしたことはある。
あの子は使えるなぁ。顔から見て、名簿のこの子かな?
秋山澪………ねぇ。
この子の知り合いを殺せば、この子は狂ってくれる。
そこを誑かせば、俺の信者になってくれる。ナイスアイディア☆

「すべては俺の手の中に♪」
69創る名無しに見る名無し:2010/08/17(火) 10:39:16 ID:hZAw05Ir
【一日目/朝方】
【秋山澪@けいおん!!】
[状態]健康、奉仕(友人)
[装備]制服
[所持品]不明
[思考・行動]
基本:部員以外の参加者を殺す。
1:参加者を探す。

【折原臨也@デュラララ!!】
[状態]健康、テンション↑
[装備]私服 
[思考・行動]
基本:この殺し合いを煽って、新たな主催者になる。
1:秋山澪の友人を殺す。
2:竜ヶ峰帝人、園原杏里と出会ったら利用したい。
無理なら殺す。
70 ◆OKTm8teiY2 :2010/08/17(火) 10:40:26 ID:hZAw05Ir
投下終了です。あとトリップ忘れてましたorz
71 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/17(火) 16:46:40 ID:0AzJ1GNL
投下乙です
臨也ぁぁぁぁ!!貴様ぁぁぁ!!
では投下25話 バカには死んでもわからない
登場人物吉井明久、出来杉英才
72バカには死んでもわからない ◆VxAX.uhVsM :2010/08/17(火) 16:48:54 ID:0AzJ1GNL
25話 バカには死んでもわからない

「うああああああああああああああああ!
迷った―――――――――――――――!!」

E-4ではあるんだが…吉井明久はわかるはずもない

なぜなら「バカ」だからだ

「クソ…姫路さんを探さないといけないのに…」

「誰かぁぁぁぁぁぁ!ここがどこか教えてぇぇぇ!!」
――――――――――――――――――――――――――――
「こんなところで叫ぶとはよっぽどのバカだね…」

「そうだ、こいつは一番バカな死因にしてやろう…」

そういい出来杉英才は吉井明久の所へ向かった

「すみませんちょっといいですか?」

「え?ああ!丁度よかった!ここがどこか…」

「ここはE-4ですさっきからの声は聞こえてました」

「あ、そうだったの?でも助かった―…ありがとうね!」

「で…ひとつ聞きたいんですが…」

「あなたは乗っていませんよね?」

「あたりまえじゃないか!ここには好きな人もいるのに…」

「じゃあ、協力しません?多いに越したことはありません」

「そうだね!じゃあいこ…」
73バカには死んでもわからない ◆VxAX.uhVsM :2010/08/17(火) 16:51:55 ID:0AzJ1GNL
『あーあー…聞こえるか?俺の名前は箱庭学園生徒会執行部庶務の人吉善吉だ!
俺は今E-2ってところの住宅街にいる…………」

「丁度いいな!よし、出来杉君E-2に行こう…」

バン!

「出来杉・・・く・・・ん?」

「ハハハハハ!ざまあないね!簡単に人を信じるから!」

「う…そ……」

(姫路…さ…ぁ…)

「ハハハハハハハハハハ愉快だ!愉快だ!
バカが僕に勝てるわけない!
ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
【一日目/昼/E-4】
【出来杉英才@ドラえもん】
[状態]ハイ
[装備]オートマグナム(3/7)予備弾21発
[所持品]基本支給品×5、不明支給品1〜5、金属バット、両刃ナイフ
[思考・行動]
基本:僕より劣る奴は皆殺し
1:友人でも容赦しない
2:E-2に向かってみるか…
【吉井明久@バカとテストと召喚獣 死亡】
74 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/17(火) 16:53:04 ID:0AzJ1GNL
投下終了です
出来杉が外道にしか見えない・・・
75 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/19(木) 06:17:54 ID:8D0Qhi0z
投下します
26話 友の決意(トモノケツイ)
登場人物相川友、坂田銀時、上条当麻、青木百合
76友の決意(トモノケツイ ◆VxAX.uhVsM :2010/08/19(木) 06:18:59 ID:8D0Qhi0z
26話 友の決意(トモノケツイ)

「ふぅ、もうすぐで住宅街か…」
出発から1時間くらいたったころ
E-2内に入っていた

「あと少しで合流できそうだな…」

「そうですね…」
そう話している中
前に見えたのは
「青木…!?」

「え、青木って…死んだんじゃ?」

「ちがう、双子の妹だ」
相川が出た行動はもちろん、
「青木!」

声をかけることだった
「よかった、無事だったのか…」

「ええ…」

「青木…?」

相川は気づいてしまった
その少女には、返り血が付いていたことを
「青木、お前…」

少女は笑顔でこう言った
「ごめんね、相川君」
 
「死んでくれない?」

バン!

「うわぁ!」

「相川!」
上条が駆け寄る、しかし

「待ってください!」
相川は叫ぶ

「青木、お前本気なのか?」

「うん、本気だよ」

「そうか、なら…」

「俺がお前を止めてやるよ」

バン!

「……相川…くん」

(ああ、兄さん…今そこに行きます…)
77友の決意(トモノケツイ ◆VxAX.uhVsM :2010/08/19(木) 06:19:53 ID:8D0Qhi0z
「相川…」

「すみません、でも」

「僕はもう止まれないんです」
そういい、住宅街に向かって行った
【一日目/昼/E-2】
【相川友@オリキャラ】
[状態]健康、住宅街へ移動中
[装備]コルトパイソン(4/6)予備弾24発
[所持品]基本支給品×7 不明支給品2〜6 スポーツドリンク 救急ボックス お菓子ジュース多数
ワルサーPPK(4/6)予備弾18発 手榴弾(残り5) 
ヘッケラー&コッポMP5(30/30)予備弾90発 シグザウエル(7/7)予備弾14発
[思考・行動]
基本:銀さんと一緒にこの殺し合いを潰す、乗ってる奴を倒す
1:E-2に向かう
2:青木…ごめん…
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康 返り血(拭ってある)、E-2へ移動中、戸惑い(軽)
[装備]銀時の木刀
[所持品]基本支給品×3 不明支給品0〜4(確認済み) いちごオレ大量 
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:住宅街へ向かう
2:人吉という人物に会う
[備考]
※原作次郎長編以降の参戦です。
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康、E-2へ移動中、戸惑い(軽)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(確認済み、武器になりそうなものはない)
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:住宅街へ向かう
2:御坂、土御門を探す一方通行は危険視
[備考]
※幻想殺しの能力規制はありません
【青木百合@オリキャラ 死亡】
78 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/19(木) 06:20:47 ID:8D0Qhi0z
投下終了
まさか相川がマーダ―キラーになるなんて誰が予想できただろうか・・・
俺も予想できてなかった
79 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/22(日) 17:19:54 ID:Ap3CHOD7
やっとできた!
投下します
27話 女と戦いと超電磁砲
登場人物相田理子、御坂美琴、姫路瑞希
80 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/22(日) 17:20:46 ID:Ap3CHOD7
27話 女と戦いと超電磁砲

ここは太子が死んでしまったB−3の旅館前である

ここで二人の女がむかいあっていた

「悪いわねぇ…あと少しなら殺してしまった方が楽なのでねぇ」

「こっちもまだ死ねないんでね…さっさとあんた倒してE−2向かわなきゃいけないんで」

「ふ…じゃあ、行くわよ!」

バン!

「く…!」

ギリギリでよけた

「仕方ない…ちょっと寝てもらうわ!」

電撃を相手に繰り出した、

はずだった

「ふふふ…」

「え?なんで?」

「まさかこれが役に立つなんてね…」

それは電気遮断機、未来の技術を駆使したものだ

「う…そ…」

「じゃあ、まずは」

「そこの隠れてる奴からやってやるわ」

「え?」

バン!
81 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/22(日) 17:21:50 ID:Ap3CHOD7
「ぐふっ…」

「じゃあ、死ぬまで苦しんでね☆」

「ふう、」

「あ?どうかしたの?」

「ただ死ぬのはごめんね」

そして、学園都市LV5の第三位が出したのは

ただの100円玉だった

「ハハハハハ!!マジうけるwwあんた頭おかしいんじゃないの?」

キィン

上にはじき出した

そして手に届いたときに

「ぶちまけろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そこに残ってたのは

死んだ少女3人だった
【相田理子@オリキャラ 死亡】
【御坂美琴@とある魔術の禁書目録 死亡】
【姫路瑞希@バカとテストと召喚獣 死亡】
82 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/22(日) 17:23:06 ID:Ap3CHOD7
投下終了
あと少しで放送や
83創る名無しに見る名無し:2010/08/23(月) 02:04:13 ID:ToXJQUZB
投下乙
自らを爆弾に変えて敵を始末したんすね御坂さん。
しかしなんというハイペース。ほぼ版権キャラロワの超スピード完結を見れる日も近いか…!
84 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/23(月) 06:42:47 ID:wbJx7ack
早いといっても文が短いから早くやれるだけですww
では投下
28話 決意は天才を超える
登場人物人吉善吉、野比のび太、鬼瀬針音、いーちゃん、
出来杉英才、相川友、坂田銀時、上条当麻
85決意は天才を超える ◆VxAX.uhVsM :2010/08/23(月) 06:44:03 ID:wbJx7ack
28話 決意は天才を超える

ここはE-2の住宅街だ、ここには
人吉善吉、野比のび太、鬼瀬針音、いーちゃんの4人がいる

「誰も来なかったらどうしよう…」

「大丈夫ですよ、でも心配ですね」

「あ、もうすぐ放送か…」

「そうですね」

あと20分といったところだ

「のび太君…?」

「え…?」

そこには出来杉英才がたっていた

「で、出来杉君!よかった…」

「僕もどうにか生き残ったよ…」

「人を殺して、ね」

バン!

「うわ!」

「のび太!離れろ!」

「うそでしょ?出来杉君!どうして君が…」

「これが一番可能性が高いからだよ」

「生き残れるんだよ」

「じゃあな!のび太せめてあの世でみんなと再会するんだな!」

バン!
86決意は天才を超える ◆VxAX.uhVsM :2010/08/23(月) 06:45:28 ID:wbJx7ack
しかし

倒れたのは出来杉だった

「え…?」

「あり…え…な……ぁ」
と言って倒れて言った

「大丈夫ですか?」

と言ってきたのは

青髪の少年であった

「えーと…君は?」

「僕は、相川友と言います」

「殺したってことは、乗ってるのか?」

「いや、あいつが乗っていたから殺したんです」

「………」

「おい、早すぎんだよ相川」

そこに来たのは2人の男だった

「よお、そこの人俺は坂田銀時っつーんだよろしくな」

「俺は、上条当麻よろしく」

「こっちこそ、よろしく」

人吉が返すと

ガガガ…

電子音がまたなった

今から第2回放送を始める…

「また…始まるのか…」
87決意は天才を超える ◆VxAX.uhVsM :2010/08/23(月) 06:47:17 ID:wbJx7ack
【一日目/昼/E-2住宅街】
【野比のびた@ドラえもん】
[状態]健康 固い決意
[装備]ベレッタM92(14/15)
[所持品]基本支給品 予備弾30発 炭酸飲料(現地調達)
[思考・行動]
基本:この殺し合いを止める
1:放送を聞く
2:大切な人のために絶対に殺し合いには乗らない
3:出来杉…
4:危険人物とあったら逃げるか戦う
【人吉善吉@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]日本刀 スタンガン(ポケットに入っています)
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:殺し合いを止める、乗った奴は倒す?
1:放送を聞く
2:津本さんを殺した奴は…
【鬼瀬針音@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]メリケンサック
[所持品]基本支給品 顔付き名簿
[思考・行動]
基本:殺し合いを止める
1:放送を聞く
2:人吉君達と行動する
【いーちゃん@戯言シリーズ】
[状態]健康
[装備]不明
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:この島から脱出したい
1:放送を聞く
2:潤さん…死ぬわけないよな…
3:鬼瀬達と行動する
4:零崎については…どうでもいいか
88決意は天才を超える ◆VxAX.uhVsM :2010/08/23(月) 06:48:41 ID:wbJx7ack
【相川友@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]コルトパイソン(3/6)予備弾24発
[所持品]基本支給品×7 不明支給品2〜6 スポーツドリンク 救急ボックス お菓子ジュース多数
ワルサーPPK(4/6)予備弾18発 手榴弾(残り5) 
ヘッケラー&コッポMP5(30/30)予備弾90発 シグザウエル(7/7)予備弾14発
[思考・行動]
基本:銀さんと一緒にこの殺し合いを潰す、乗ってる奴を倒す
1:放送を聞く
2:青木…ごめん…
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康 返り血(拭ってある)
[装備]銀時の木刀
[所持品]基本支給品×3 不明支給品0〜4(確認済み) いちごオレ大量 
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:放送を聞く
2:高杉…
[備考]
※原作次郎長編以降の参戦です。
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(確認済み、武器になりそうなものはない)
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:放送を聞く
2:御坂、土御門を探す一方通行は危険視
[備考]
※幻想殺しの能力規制はありません
※出来杉のデイパックが落ちています
【出来杉英才@ドラえもん 死亡】
89 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/23(月) 06:49:47 ID:wbJx7ack
投下終了今回は長い気がする(比較的)
そして放送へ
90 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/24(火) 12:12:48 ID:RMy15kFy
投下します
第二回放送
登場人物佐々木竜也
91 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/24(火) 12:13:28 ID:RMy15kFy
29話 第二回放送(DOL)

今から第2回放送を始める

またまた自分が勤めさせていただきます

では死亡者の発表だ

土御門元春
骨川スネ夫
小野妹子
青野月音
聖徳太子
志賀直
若松里美
零崎人識
一方通行
藤本京子
吉井明久
青木百合
姫路瑞希
相田理子
御坂美琴
出来杉英才

おお、16人も死んだぞ
では残りのやつの名前を発表する
相川友
野比のび太
上条当麻
いーちゃん
人吉善吉
鬼瀬針音
坂田銀時
あと7人だ

では次に禁止エリアの発表だ
F−3、F−7、A−5

では、次の放送で会おうじゃないか

ブツン

この時はまだ主催側は知らない

残りの7人がゲームを打ち壊そうとしてるなんて…
【残り 7人】
92 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/24(火) 12:14:18 ID:RMy15kFy
【一日目/昼/???】
【佐々木竜也@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:ロワを円滑に遂行する


投下終了です
もうすぐ終了かな?
93 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/27(金) 07:37:02 ID:g6LLYGW1
投下します
30話そして戦いへ(BATTLE START !!)
登場人物野比のびた、人吉善吉、鬼瀬針音、いーちゃん
相川友、坂田銀時、上条当麻
94 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/27(金) 07:38:03 ID:g6LLYGW1
30話 そして戦いへ(BATTLE START !!)

「え…?」

まず驚いたのは残っている人数がここに揃っているということだ

「みんな…俺たちは…」

人吉が声を出した

「相手の基地に乗り込もうと思う!」

「「え!?」」

驚いたのは相川と上条だ

「で、でも…場所が…」

「場所ならわかってるA−2のでかい会社らしい」

「しかし問題があるんだ…」

「何ですか?」

「場所が遠いんだよ…車かなんかありゃあいいが…」

「あ、それなら…」
と相川がいい取り出したのが

「キャンピングカーです…って重い!やばい!誰か!」

全員で相川を助けたあと

「でも、これがあれば行けるな…」

そうして全員で乗り、敵地に向かった

「あ、ちょっと待ってください」

そう言ってのび太が持ってきたのは

「いいですよ、行きましょう」

ドラえもんだった
95 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/27(金) 07:39:43 ID:g6LLYGW1
ちなみに運転は免許を持っている銀時だ

他のメンバーは昼飯を食べながら首輪について話していた

「え…これ…」

上条が気付いた

「見せてやる」

そう言って上条は首輪に触れた

バチッ

「首輪が…」

首輪が首から落ちたのだ

「これで…」

「よしみんな、みんなの首輪を解除するぞ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「よし、全員解除したな」

「おい、ついたぞ、準備しろ」

銀さんの声が聞こえた

「!?」

いーちゃんが気付いた
(なんだ?この嫌な感じは…)

銀さんが叫ぶ

「さあ」

「「BATTLE STARTだ !!」」
96 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/27(金) 07:40:56 ID:g6LLYGW1
【一日目/昼/A-2会社(敵地前)】
【野比のびた@ドラえもん】
[状態]健康 固い決意
[装備]ベレッタM92(14/15)
[所持品]基本支給品 予備弾30発 炭酸飲料(現地調達)ドラえもんの本体
[思考・行動]
基本:この殺し合いを止める
1:主催を倒す
2:みんな…
3:危険人物とあったら戦う
【人吉善吉@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]日本刀 スタンガン(ポケットに入っています)
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:殺し合いを止める
1:主催を倒す
2:皆で帰る
【鬼瀬針音@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]メリケンサック
[所持品]基本支給品 顔付き名簿
[思考・行動]
基本:殺し合いを止める
1:主催を倒す
2:人吉君達と行動する
【いーちゃん@戯言シリーズ】
[状態]健康
[装備]不明
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:この島から脱出したい
1:主催を倒す
2:この嫌な感じ…
3:鬼瀬達と行動する
【相川友@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]コルトパイソン(3/6)予備弾24発
[所持品]基本支給品×7 不明支給品2〜6 スポーツドリンク 救急ボックス お菓子ジュース多数
ワルサーPPK(4/6)予備弾18発 手榴弾(残り5) 
ヘッケラー&コッポMP5(30/30)予備弾90発 シグザウエル(7/7)予備弾14発
[思考・行動]
基本:銀さんと一緒にこの殺し合いを潰す、乗ってる奴を倒す
1:主催を倒す
97 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/27(金) 07:42:39 ID:g6LLYGW1
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康 返り血(拭ってある)
[装備]銀時の木刀
[所持品]基本支給品×3 不明支給品0〜4(確認済み) いちごオレ大量 
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:主催を倒す
2:高杉…
[備考]
※原作次郎長編以降の参戦です。
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3(確認済み、武器になりそうなものはない)
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:主催を潰す
2:みんな…
[備考]
※幻想殺しの能力規制はありません
98 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/27(金) 07:43:19 ID:g6LLYGW1
投下終了です
99 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/28(土) 06:15:59 ID:lGzQjC8j
投下します
31話 三つの分かれ道
登場人物野比のびた、人吉善吉、鬼瀬針音、いーちゃん
相川友、坂田銀時、上条当麻、佐々木竜也、西東隆、高杉晋助
100 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/28(土) 06:18:04 ID:lGzQjC8j
31話 三つの分かれ道

「三つに道が分かれてるんだが…」

「じゃあ、適当に分かれようか」

結果

銀さん単独、人吉と鬼瀬といーちゃん、のび太と上条と相川

この3チームだ

「俺は高杉と戦いたい、すまねぇが単独で行きたい」

という声から銀さんが1人で行くことになった
―――――――――――――――――――――――――――――――
上条チーム

入って行った先には

「よく来たな」

「!!お前は…」

そこには佐々木がたっていた
―――――――――――――――――――――――――――――――
人吉チーム

「あんた…誰だ…?」

いーちゃんが声を出す

「なんでお前が…」

「西東隆!!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――
銀時チーム

「高杉…」

「よぉ、銀時」

「お前…」

「何したのかわかってんのか?」

「さあな…」
   
「俺も指示されてやってるだけだ」

「まさか…裏に何かあるのか?」

「まあ、人も死んで楽しめる、こんないいことがあるか?」

「高杉ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

銀時が向かって行った
101 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/28(土) 06:20:50 ID:lGzQjC8j
投下終了です
ここから3話やった後EDという予定
そして謎の黒幕
102 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 06:41:25 ID:wsdaQ4as
投下します
32話 とうまブレイカ―
登場人物上条当麻、相川友、野比のび太、佐々木竜也
103 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 06:43:36 ID:wsdaQ4as
32話 のびたガンナー

「あれ?1人しか俺のことを知らないのか?」

「…………」

全員警戒をする

「結構有名なんだけどな…」

「まあ、俺も早く終わらせたいんでね…」

「手早く死んでもらおうか!」

相手が出したのは

電磁砲だ、しかし

「これは強化された奴だ!テメェらに当たるだけで
即ショック死寸前ということだ!」

「テメェらを気絶させた後いたぶってやるよ!」

「じゃあ、手始めに一発!」

ピシュ

銃は相川に向かっていく、しかし

攻撃が消えた

「く…そうか…忘れていたな…」

「ふざけやがって…何が殺し合いだよ!
そんなふざけたもんやりやがって!何が楽しいんだよ!」

「人が死にたくがないために仲間を裏切る素晴らしいこうけ…」

「黙れ!」

「おまえがそんなふざけた幻想を持ってんなら」

「まずはその幻想をぶち殺す!」
104 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 06:46:19 ID:wsdaQ4as
(く…)

竜也は困っていた

攻撃の手がないのだ

しかし

にやりと笑い銃を

離れた相川友に向けた

「相川!」

上条が急ぐ

しかし間に合うはずもない

「うわああああああああ!!!」

相川は攻撃を受け、倒れてしまった

「相川!…クソ…ゴメン…」

しかし

ピシュ

「な…」

上条が倒れた右手で消せないものは直接攻撃を受けてしまうのだ

「はーはっはははっはは!!!やった!これで!これで!」

しかしこの時油断した、油断してしまったのだ

竜也の頭には穴が開いていた

「…ぁあー?」

と言って倒れこんだ

「僕は…」

撃ったのは

「大事な人を気づつける人は許さない!」

のび太だった

そして仲間に向けて

「善吉さん、坂田さん…頑張って…」

倒れている2人を抱えて入口に向かっていく
【佐々木竜也@オリキャラ 死亡】
105 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 06:48:38 ID:wsdaQ4as
次は善吉チームよてい
投下終了です
106 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 06:51:31 ID:wsdaQ4as
とうまブレイカーに題名を変更します
107 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 07:06:34 ID:wsdaQ4as
連続投下
33話 人類最悪(さいとうたかし)
登場人物人吉善吉、鬼瀬針音、いーちゃん、西東隆
108 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 07:07:41 ID:wsdaQ4as
33話 人類最悪(さいとうたかし)

「西東隆…なんでお前が…」

問いかけに無視して話しだす

「まあ、なんとなく言っておいてやろう」

「首輪の構造のUSBを仕込んだのは俺だ」

「!?」

3人が驚く

「本当は潤をもっと強くするために協力したんだが」

「残念な結果だったよ」

「お前…」

いーちゃんがにらむ

「まあ、とりあえずこっちからもう一つ」

「敵がしゃべってる間に攻撃しないと全滅するぞ」

バン!

「え…?」

撃たれたのは鬼瀬だった

「鬼瀬!」

人吉が駆け寄る

「人吉君…委員長…ごめんなさい…」

「鬼瀬!」

「う……」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
109 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 07:08:49 ID:wsdaQ4as
人吉が西東隆に駆け寄るが、しかし

「悪いな」

「俺は他人に殺されるのはいやなんだ」

そう言って西東隆は

自分の額に銃口をむけた

「な…!」

バン!

撃ったところから大量の血が出てきた

「………」

その時はただ立ち尽くすしかなかった
【鬼瀬針音@めだかボックス 死亡】
【西東隆@戯言シリーズ 死亡】
110 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/29(日) 07:12:00 ID:wsdaQ4as
投下終了です
111 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:07:50 ID:aN3rY11m
投下します
34話 ミライへの地図
登場人物坂田銀時、高杉晋助
112 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:09:07 ID:aN3rY11m
34話 ミライへの地図

キィン

キィン

坂田銀時と高杉晋助の二人が戦っている

その剣の早さは肉眼では見えないほどだ

「ハハハハハ!俺をもっと楽しませろ!」

「うおおおおおおおおおおおおお!!!」

キィンキィン!

鳴り響く音

戦いは長く続いた
―――――――――――――――――――――――――――――
「ああ…久しぶりに真剣にやったな…」

「……高杉お前…」

「それに興も冷めた」

「お前らを返してやろうもとのところに」

「な…!?待て!高杉!」

「じゃあな、銀時」

高杉が机の上にあったボタンを押した

銀時がその場から消えた

本の世界に帰ったのだ

こうして殺し合いというゲームは終わりを告げたのである

【相川友@オリキャラ 生還】
【野比のび太@ドラえもん 生還】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録 生還】
【いーちゃん@戯言シリーズ 生還】
【人吉善吉@めだかボックス 生還】
【坂田銀時@銀魂 生還】
【DOLバトルロワイアル 終了】
113 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:10:01 ID:aN3rY11m
投下終了です
あと少しで終わります
114 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:18:47 ID:aN3rY11m
一気にED三連投下しますww
35話 ノーマルエンド(ふつうのおわり)
36話 Dear my friend
37話 悪夢は続くいつまでも
115 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:19:43 ID:aN3rY11m
35話 ノーマルエンド(ふつうのおわり)

僕は帰ってきた

潤さんは死んだ、零崎も死んだ

僕は…今幸せに生きている

ぼくは隣にいるこいつと幸せに生きている

それがたとえ嘘の幸せでも

幸せに生きている
――――――――――――――――――――――――――――――
「不幸だ…」

嘆いた少年がいる

「誰も助けれなかった」

「ビリビリ、土御門、白井…」

「あいつらはどうしてるんだろうか…」

一緒にいた仲間のことを思い出す

「はぁ…」

「インデックス…腹すかしてるだろうな」

「帰るか…」

こうして俺は、日常に戻ることになった

完全な日常にはならなかったが。
―――――――――――――――――――――――――――――――
「はぁ…」

「どうしたんだい?人吉君ため息なんかついて」

「いろいろめんどくさいことがありましてね」

(異常軍団の次は殺し合いか…よく生きてたよな…俺)

「ため息つくぐらいなら、球磨川について考えなきゃいけないよ」

「そうだ…」

(俺は今、めだかちゃんを守るためにいるんだ)

(悲しくても、乗り越えなきゃな)

そうして俺、人吉善吉は球磨川への対策を考え始めた
116 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:21:07 ID:aN3rY11m
36話 Dear my friend

「ん…寝てたか…」

起きた時にはいつものソファーだった

「銀ちゃんおきたアルか?」

「おお、神楽…」

「新八どこにいるか知らないアルか?」

「!!」

「すまねぇ…」

「どうしたヨ?」

「新八は…」

その後すべてを話した

従業員が2人になっちまったな…

いろんな人に報告に行かなきゃな…
―――――――――――――――――――――――――――――
「ドラえもん…」

「君は…僕が直してあげるよ…」

「それまで待っててね…」

それから1年後

僕は必死に勉強して有名私立中学に入った

その後、ロボット工学の高校と大学に入る予定だ

いつか…ドラえもんを直すまで

僕は努力をし続ける…

いつまでも…
117 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:21:50 ID:aN3rY11m
僕は帰ってから

いなくなってから唯一帰ってきた人として注目された

でも、僕は何があったか言わなかった

それから10年後僕は小説家となった

僕は今あの悪夢のゲームについて書いている

もう二度と思い出したくないあのゲームのことだ

その本の題名は

「DEAD OR LIVE」

「略してDOLとでも呼んでおこうか」
118 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:22:57 ID:aN3rY11m
37話 悪夢は続くいつまでも

「高杉さんお疲れ様です」

「言うとうりにやったぞ、これでいいんだな」

「ええ、上出来です」

「なかなか面白かったです」

「じゃあ、俺はこのへんで」

高杉が消えていった

「ふ…面白かった」

「さあ、次はどういうロワにしようか」

小河英準こと◆VxAX.uhVsMは考え始めた

そうして悪夢はまだ続く…

【DOLバトルロワイアル 完】
119 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/30(月) 07:24:06 ID:aN3rY11m
投下終了!
終わりました―
今まで読んでくださった方ありがとうございました
新ロワも期待しておいてください
120 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/31(火) 06:00:23 ID:YUwtyYya
新ロワ投下します
OP おわりのはじまり
登場人物小河英準(◆VxAX.uhVsM)
121おわりのはじまり ◆VxAX.uhVsM :2010/08/31(火) 06:01:58 ID:YUwtyYya
OP おわりのはじまり

ふと目が覚めた

「体がいてぇ…」

そういって起きると

「どこだ?ここ…」

いきなり前の画面から

「起きたかい?」

そう言っていたのは少しやせ形の普通の男だった

「どうも、小河英準と言います」

「ここに集まってもらたのは理由があるんだ」

「とあるゲームをしてもらうためだ」

「今から君たちには殺し合いをしてもらう」
122おわりのはじまり ◆VxAX.uhVsM :2010/08/31(火) 06:03:22 ID:YUwtyYya
「え…?」

「おっと、でも少しルールが違うよ」

「君たちは、チームが組めるんだ」

「ステージとなる島の各エリアにチーム申請機がある」

「だから友人が殺せないならチームを組んで一緒に脱出すればいい」

「でもチームは5人組までだ」

なんなんだ?なんかついていけないんだけど…

「それとボーナスを用意してやろう」

「優勝した時の持っている首輪の中にあるあたりの数」

「その数だけ願いをかなえてやる!」

つまり首輪にはあたりがあるってことか…?

「ちなみに、チームをメンバーを殺したり禁止エリアに入ったりしたら」

「首輪が爆発するよ」

ざわ…

「放送は3時間ごとにやるあとは支給されるルールブックを見てくれ」

「じゃあ…頑張ってくれたまえ」
123おわりのはじまり ◆VxAX.uhVsM :2010/08/31(火) 06:05:58 ID:YUwtyYya
「さあ…どうなるのか」

「じっくりと見させてもらうよ…」

古川英準こと(◆VxAX.uhVsM)は笑みを浮かべた

【チームバトルロワイアル 開幕】
124 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/31(火) 06:10:52 ID:YUwtyYya
基本ルール
チームを組めることとそれの関連については基本的にバトロワと同じ
放送は3時間ごと、チームを組めるのは5人まで
チーム内で殺害が起こった場合は殺した奴を爆発させる
とある条件で武器購入方法が・・・?
地図はDOLを使いまわします(地図考えれなかったww)
125 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/31(火) 06:12:52 ID:YUwtyYya
オリキャラ新規組】8/8
○飯塚大和/○木口映人/○セレート/○田口三木也/○和田ひろし
/○アイリーン/○須田美花/○三瀬笑子
【のび太戦記ACE】7/7
○野比のび太/○ワルキューレ/○スタン=エルロン/○マリオ/○剛田武/
○アレックス/○出来杉英才
【銀魂】5/5
○坂田銀時/○志村新八/○神楽/○土方十四郎/○山崎退
【化物語】4/4
○阿良々木暦/○八九寺 真宵/○神原駿河/○千石撫子
【実況パワフルプロ野球】4/4
○小波準二(主人公)/○矢部明雄/○猪狩守/○阿畑やすし
【めだかボックス】4/4
○黒神めだか/○人吉善吉/○宗像形/○黒神真黒
【バカとテストと召喚獣】4/4
○吉井明久/○坂本雄二/○木下秀吉/○土屋康太
【オリキャラ再登場】3/3
○相川友/○青木林/○青木百合
【デュラララ!!】3/3
○竜ヶ峰帝人/○紀田正臣/○園原杏里
【ペルソナ4】3/3
○花村陽介/○里中千枝/○クマ
【青鬼】3/3
○ひろし/○たけし/○青鬼
48/48
【主催】
小河英準(◆VxAX.uhVsM)
126 ◆VxAX.uhVsM :2010/08/31(火) 06:14:22 ID:YUwtyYya
ちなみに青鬼は最後の決まってなかった3人枠ですww
投下終了です。
多分私用のために更新ペースが落ちる可能性があります
127 ◆OKTm8teiY2 :2010/09/01(水) 10:20:15 ID:XW546ZU/
DOLロワ、完結おめでとうございます。

投下します。
「半分壊れて最下層〜負の螺旋〜」
128 ◆OKTm8teiY2 :2010/09/01(水) 10:25:23 ID:XW546ZU/
突然用事が入ったので取り消します
129 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/01(水) 13:30:05 ID:GdfqfLIe
投下します
1話 こよみアブノーマル
登場人物阿良々木暦、黒神めだか
130こよみアブノーマル ◆VxAX.uhVsM :2010/09/01(水) 13:31:36 ID:GdfqfLIe
1話 こよみアブノーマル

「くそ…なんで…」

阿良々木暦は悩んでいた

名簿を見てまず目に入ったのは後輩の神原駿河だ

「神原が…」

「千石や八九寺も…」

「よかった…戦場ヶ原はいないか…」

「急いで探してやらなきゃ…」

ここはD-4にあるスーパーYAMAZAKIという所らしい
広さはそこそこ広い

「三人とも…無事でいてくれ…」

「すまないがそこの人」

声をかけられたので振り向く

(!?なななななななな…)

「聞きたいことがあるのだが」

「は…はい」

「人吉善吉か宗像形か黒神真黒の3人のうちだれか知らないか?」

「いや…あったのはあんたが初めてだ」

「そうか…では協力しないか?」
131こよみアブノーマル ◆VxAX.uhVsM :2010/09/01(水) 13:33:07 ID:GdfqfLIe
黒神が提案してきた

「ああ、いいぜ」

僕は了承した

「私は黒神めだかだ箱庭学園生徒会長だ」

「僕は阿良々木暦直江津高校の3年だ」

「そうか、ではよろしく頼むぞ阿良々木上級生!」

(え?て言うか年下なの?)
【一日目/朝/D-4スーパー】
【阿良々木暦@化物語】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:仲間と協力して脱出する
1:黒神めだかと行動
2:自分仲間かめだかの仲間と合流したい
[備考]
※回復能力は規制されていません
※アニメ15話終了時からの参戦です
【黒神めだか@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:善吉たちと合流して主催者を倒す
1:阿良々木上級生と行動する
2:特に善吉と合流したい
[備考]
※能力の完成は規制されていますしかし今までに覚えた能力は使えます
※原作で球磨川と会った後人吉瞳と再会する前からの参戦です
132 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/01(水) 13:34:15 ID:GdfqfLIe
投下終了
ネタがないww
133 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/02(木) 16:33:11 ID:y0QASeOq
投下します
2話 普通だよ!相川君!
登場人物相川友、土方十四郎
134 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/02(木) 16:34:26 ID:y0QASeOq
2話 普通だよ!相川君!

ここはE-3の病院である

「また殺し合いか…縁があるのかな?」

青髪の少年こと相川友は名簿を見ながら言った

「とりあえず銀さんを探したいな…強いし」

「おい、そこのやつ」

相川は振り向く

刀を腰にさした男が立っていた

「なんですか?」

「お前はこのゲームに乗ってるのか?」

「いや、乗ってませんよ」

「そうか、一応信頼しといてやる」

「そうですか…」

「俺は土方十四郎だ」

「僕は相川友です」

…………………

空気がとても重い

「お前はだれか探しているのか?」

土方が口を開く
135 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/02(木) 16:35:16 ID:y0QASeOq
「一応友人と銀さんを…」

土方が反応する

「銀さんって坂田銀時のことか?」

「はい」

「そういえば名簿見てなかったな」

土方は名簿を見始めた

「山崎のやつ来てんのか…まあいいや」

「あの、途中まででいいので協力してください」

「あ?…まあいい、万事屋が見つかるまでな」

万事屋とは銀さんのことだろう

でもだいぶ強力な味方を手に入れた

「僕は…乗ってる奴を倒すか」

「あ?どうかしたか?」

「いいえなんでも」
【一日目/朝/E-3病院】
【相川友@オリキャラ再登場】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:乗っている人間を倒す
1:銀さんたちを探して脱出or打倒主催
2:しばらくは土方と行動
[備考]
※DOLロワ終了後からの参戦です
【土方十四郎@銀魂】
[状態]健康
[装備]打刀@現実
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:脱出したい
1:しばらく相川と行動
2:願いがかなう…か
[備考]
※ミツバ編終了後からの参戦です
136 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/02(木) 16:36:56 ID:y0QASeOq
投下終了です
土方は願いがかなうにどう動かすか
137 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/04(土) 07:16:50 ID:OEyntRdg
投下します
3話 青い鬼にご用心
登場人物田口三木也、矢部明雄、青鬼
138青い鬼にご用心 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/04(土) 07:18:00 ID:OEyntRdg
3話 青い鬼にご用心

「うーん…どうしようかな…矢部君なんか案ない?」

「残念ながら、でやんす」

2人の男が話をしていた

小柄の男は田口三木也

眼鏡をかけた男は矢部明雄

「とりあえず矢部さんどこかに…」

矢部の後ろにいたのは

ブルーベリーの色をした裸の巨人だった

「うわあああああああああああああああああああああああああああ」

「え?なんでやんす…」

バクッ

「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
139青い鬼にご用心 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/04(土) 07:19:11 ID:OEyntRdg
僕は逃げて逃げて逃げまくった

矢部さんはこれじゃあ死んでしまっただろう

この危険を知らせなきゃ…

人が死ぬ前に…
【一日目/朝/B-4】
【田口三木也@オリキャラ】
[状態]身体、精神的疲労(中)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:出来るだけ人が死なないようにする
1:うああああああああああああああああ
2:青鬼は危険視
[備考]
※青鬼の容姿を記憶しました名前は知りません



人間を食いたい…

それだけが原動力だ

さあ

楽しもうじゃないか
【一日目/朝/B-5キリン像前】
【青鬼@青鬼】
[状態]健康 口に血がついている
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:人間を食べる
[備考]
※足が異常に遅くなっています
※ひろし達が帰った後からの参戦
※性格は勝手に想像しました
≪オリキャラ紹介≫
【名前】田口三木也(田口三木也)
【年齢】24
【性別】男
【職業】警官
【性格】へたれ☆
【身体的特徴】小柄
【服装】警官服
【矢部明雄@実況パワフルプロ野球 死亡】
140 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/04(土) 07:20:46 ID:OEyntRdg
投下終了です
青鬼はww
141 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/05(日) 07:27:10 ID:k+HB2uez
投下します
4話 生徒会の生存
登場人物人吉善吉、吉井明久、野比のび太
142 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/05(日) 07:29:32 ID:k+HB2uez
4話 生徒会の生存

ここはB-1にある船である

ここで人吉善吉は支給品を確認していた

「メリケンか…出来れば銃がほしかったな…」

つぶやいていると

「すみません少しいいですか?」

声をかけられた

「ん?なんだ?」

「あの…坂本雄二、土屋康太、木下秀吉の三人の誰か一人で合ってないですか?」

漢字違ってますよー

「いや、会ったのはおまえが初めてだよ」

「あ、そうですか」

「あの、っそれじゃあ協力しません?」

「僕は吉井明久っていいますよろしく!」

「ああ、よろしく」
143 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/05(日) 07:30:15 ID:k+HB2uez
「支給品がハズレだな…」

支給品はところてんだけだった

「なんでよりによって…」

「あの、すみません」

「え?また新しい人?」

「僕、野比のび太と言います剛田武っていう人を知りませんか?」

「いや、会ったのは横にいるこいつとあんただけだ」

「そうですか…あの…出来れば出いいので協力してくれませんか?」

「ああ、いいぜ仲間は多いほうがいいからな」

「ありがとうございます」

「俺は人吉善吉こいつは吉井明久だ」

「じゃあ、行動方針でも決めますか」
【一日目/朝/B-1客船内】
【人吉善吉@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]メリケンサック
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:この殺し合いを潰す
1:行動方針を決める
2:黒神めだか、宗像形、黒神真黒と合流したい
[備考]
※日之影前会長を思い出した後からの参戦しかし存在を忘れています
【吉井明久@バカとテストと召喚獣】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 ところてん
[思考・行動]
基本:皆と合流し帰る
1:行動方針を決める
2:皆と合流したい
3:武器がほしいな…
【野比のび太@のび太戦記ACE】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品(本人確認済)
[思考・行動]
基本:この殺し合いを止める
1:行動方針を決める
2:ほかのみんななら大丈夫だろう…
[備考]
※光の剣を手に入れて覚醒した後からの参戦
144 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/05(日) 07:31:39 ID:k+HB2uez
投下終了です
前ロワ参加者集合してたww
145 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/06(月) 17:23:38 ID:dUlflFZq
ねたがねぇ
しかし投下します
5話 たけしがマナーモードじゃなくなったようです
登場人物 クマ、竜ヶ峰帝人、たけし
146 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/06(月) 17:25:15 ID:dUlflFZq
5話 たけしがマナーモードじゃなくなったようです

D-6の市役所に高校生が立っていた、彼は竜ヶ峰帝人だ

「ど…どうして…」

彼は考えていた

自分たちがこんなふざけたゲームに呼ばれる理由がない

「とりあえず…正臣と園原さんを探さなきゃ…」

「そ…そこの人―!助けてくれクマ!」

振り向くとそこにいたのは

ク マ だ

「ええええええええええ!!!!????」

「叫んでないで助けてクマ!」

「え?…」

バン

「え…」

目の前のクマが倒れた

「ク……マ………」

「うわあああああああああああああああああ」

逃げなきゃ!

バン

「うわあああああああああああああああああ」

「逃がすか!」

バン

「あ…」

今までの思い出が駆け巡る

(これが…走馬灯か…)
147 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/06(月) 17:26:44 ID:dUlflFZq
「ふふふふふ」

「生き残れるわけがない…」

「だったら」

「気を紛らわせとかなきゃ」

「ふふふふふ」
【一日目/朝/D-6市役所】
【たけし@青鬼】
[状態]精神異常(大)
[装備]松平の銃@銀魂(3/6)
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:死ぬまで殺す
1:ひろしにあったら?
2:青鬼にあったら逃げる
[備考]
※青鬼にあった直後からの参戦です
【クマ@ペルソナ4 死亡】
【竜ヶ峰帝人@デュラララ!! 死亡】
148 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/06(月) 17:28:15 ID:dUlflFZq
投下終了です
やべぇ・・・本当にネタが
149 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/09(木) 16:25:08 ID:iQt+YHYE
やっとできた・・・
投下します
6話 アレックス爆発しろ
登場人物アレックス、青木百合、千石撫子
150 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/09(木) 16:26:44 ID:iQt+YHYE
6話 アレックス爆発しろ

「うーん…」

アレックスが悩んでいた

ここはA-2の会社である

支給品はロングソードで不満はない

しかし

「なんでこんなところに?」

魔王を倒して(フリだが)二ート生活を送っていた自分だが
恨みを買った覚えはない

「うーん…とりあえず早く帰りたいな…」

どっかいきますかーと言っていると

「あの…すみません…」

アレックスが振り向く

(!?)

目の前にいたのは女の子二人だった

(や…やべぇ!マジかわいい!ktkr!)

「えーと…相川友か青木林か阿良々木暦か神原駿河この4人
のうちだれか一人でも合いましたか?」

「あ、いや合っていないよ君たちが初めてだ」

「そうですか、それでは」

「あ!ちょっと待って!」

「…なんですか?」

「協力しない?人数は多いほうがいいし」
151 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/09(木) 16:27:34 ID:iQt+YHYE
「…まあいいでしょう」

「私は青木百合ですこの子は撫子ちゃん」

「…よろしくお願いします」

「あ、ああ」

申請機に登録後

「えーと…じゃあよろしく!」

「ええ、よろしくお願いします」

「…よろしくお願いします…」

(なんかいろいろとおいしいイベントがあるかも…グフフ)

【アレックス、青木百合、千石撫子チーム結成】

【一日目/朝/A-2会社】
【アレックス@のび太戦記ACE】
[状態]健康
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:早く脱出したい…
1:しばらくは2人と行動
【青木百合@オリキャラ再登場】
[状態]健康
[装備]両刃ナイフ
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:青木林、相川友と合流し脱出
1:アレックスを若干警戒(いろんな意味で)
2:2人と合流したい
【千石撫子@化物語】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜3
[思考・行動]
基本:知り合いと合流して脱出する
1:しばらくは2人と行動
2:まずは暦お兄ちゃんと合流したい
152 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/09(木) 16:28:14 ID:iQt+YHYE
投下終了です
ペース落ちてる・・・
153 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/11(土) 19:09:57 ID:XDFQ872z
チーム編成のルール変更します
チームを抜けるには抜ける本人チームの中の人間一人の了承があれば抜けられる
というルールに変更あと首輪の商品変換について
チーム申請機の横に(指定エリアの)機械がおいてありそれに投入するとその人間に関係のあるアイテムがもらえます
しかし交換したのがあたりの首輪だったとき願いは叶えられません
以上に変更ネタがないので一週間後にまでなるかもしれません
すみませんorz
154 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/13(月) 15:57:23 ID:K4NvkQGX
時間かかったー
投下します
7話 変態と変人って似てるようで違う
登場人物須田美花、和田ひろし、黒神真黒
155変態と変人って似てるようで違う ◆VxAX.uhVsM :2010/09/13(月) 15:58:35 ID:K4NvkQGX
7話 変態と変人って似てるようで違う

「こんなことって…」

須田美花はつぶやく

「もういい、さっさと優勝して出ればいいんでしょ?」

「行かなきゃ…」

彼女がたつと

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

びっくりして彼女が振り向くと

普通の体格の全裸の男が現れた

「変人!?というか変態!?」

「うるせぇ!黙って俺の女になれぇぇ!!!!!!!!!」

「いやよあんたみたいな変態!」

その時

ポトッ

という音がした

二人のちょうど間には

楕円形の火薬のにおいを放つもの

それは

「しまっ…」

「こんなとこで死にたくねぇ!!逃げねぇと…」
156変態と変人って似てるようで違う ◆VxAX.uhVsM :2010/09/13(月) 15:59:30 ID:K4NvkQGX
「うーん…あんなところを見せられるとはねぇ」

黒い長い髪の男黒神真黒は目の前の死体を見て言う

「まあ二人とも乗っているようだったしね」

「まあいいやまずはめだかちゃんと人吉くんだね」

真の変態でありシスコンである黒神真黒は立った
【一日目/朝/E-4】
【黒神真黒@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]手榴弾残り2個
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:知り合い三人と合流し脱出
1:乗った人間は手榴弾で排除する
[備考]
※日之影前会長と会う前からの参戦です
【須田美花@オリキャラ 死亡】
【和田ひろし@オリキャラ 死亡】
≪オリキャラ紹介≫
【名前】須田 美花(すだ みか)
【年齢】19
【性別】女
【職業】大学生
【性格】自己中心的
【身体的特徴】やせ形
【服装】青いTシャツにスカート
≪オリキャラ紹介2≫
【名前】和田 ひろし(わだ ひろし)
【年齢】35
【性別】男
【職業】会社員(リストラ寸前)
【性格】最近は荒れているその前は優しい人間
【身体的特徴】最近太り始めた
【服装】灰色のTシャツにズボン
157 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/13(月) 16:01:53 ID:K4NvkQGX
投下終了です
変態的行動は初めて書いた気がする・・・
和田ひろしは普通の人にしようとしたが
むしゃくしゃしてやった
後悔はしまくりました
158創る名無しに見る名無し:2010/09/13(月) 19:14:27 ID:yEiD/XmG
乙ー
159 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 21:41:35 ID:3Wh07UJf
tesu
160 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 21:43:40 ID:3Wh07UJf
規制解除やっとかよ! 長かった…。
投下乙です。とりあえず青鬼が気になるwww

投下します。俺得ロワ3rd 15話 兎と侍の合わせ技
登場:鈴仙・優曇華院・イナバ、ムシャ
161兎と侍の合わせ技 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 21:44:42 ID:3Wh07UJf
15話 兎と侍の合わせ技


「びっくりしたわ…扉を開けたらいきなり鎧武者が立っているんだもの」
「いやあ、すまん。驚かせるつもりは無かったんだが」

エリアE-5に存在する学校二階の教室にて、
ブレザー姿の兎耳少女鈴仙・優曇華院・イナバと、
和風鎧姿の男、ムシャは他愛も無い会話を交わしていた。
二人は数分前、この市役所にて遭遇した。

「それで……ムシャ、だったっけ? あなたはこの殺し合いは乗っているの?」
「乗る訳無いだろ。こんな殺し合いなんて馬鹿げている」

ムシャはゲーム開始直後より、この殺し合いを潰す決意をしていた。
この殺し合いには勇者アレックスとその仲間数人、
自分と同じ魔王軍四天王であるドラゴナス(何故か女体化していたが)とダーエロ、
開催式で首輪を爆破されたディオナの仲間であるアンデッドナイ軍のクレアスとエロリアがいる。
アンデッドナイ軍の二人は注意するべしだとは思ったが、
他の6人はこのような殺し合いに進んで乗るとも思えない。
合流し、仲間を集め、何とか殺し合いからの脱出を目指していた。
支給品は木刀だった。出来れば真剣が良かったがこの際文句は言えない。
木刀でも彼にとっては十分適性のある武器である。

「れい…うどんげ…えーと」
「イナバで良いわ」
「イナバ。お前は……」

ムシャがイナバにこの殺し合いに乗っているのかどうか問おうとした時。
面に隠れたムシャの顔面に冷たい銃口が突き付けられた。
言葉にせずともその行動が全てを物語っていた。

「ごめんなさい、ムシャ…私はこの殺し合いに乗る。優勝して生きて帰る」
「……」

鈴仙・優曇華院・イナバは拳銃――シグザウアーP225の引き金を引いた。

ダァン!!

薄暗い会議室がフラッシュし、銃声が響いた。

「え……!?」

しかし次の瞬間イナバは驚愕の表情を浮かべた。
銃口の先にあったはずの鎧武者の顔面はどこにも無かった。
162兎と侍の合わせ技 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 21:45:21 ID:3Wh07UJf
ドスッ!

「ぎぁ…!」

鳩尾に重く鋭い一撃を受けるイナバ。
呼吸困難に陥り、その意識はあっさりと飛んでしまった。
ドサッと床に倒れ失神した少女を見下ろすのは木刀を携えたムシャ。
銃撃の寸前に思い切りしゃがみ込み、隙を突いて強烈な木刀の一撃を加えたのだ。

「はぁ…はぁ…危ない所だった…」

寸での所で危機を逃れ一息つくムシャ。
止めを刺す事も考えたが、流石に少女を殺すのは忍び無かった。
仕方無く、ムシャはイナバの持っていた拳銃と、デイパックの中の予備マガジンを回収し、
無力化した。

「こいつの目が覚めない内に別の場所へ移動するか…」

これ以上この学校に留まるのは危険と判断し、ムシャは足早に学校の出入口へ向かい始めた。

「ドラゴナス、ダーエロ…それにアレックス達も…無事だと良いんだが」



「うう……私、どうしたんだっけ……」

十数分後、イナバは腹部の痛みに顔を歪めつつ目を覚ました。
そしてムシャがいない事、自分の武器が無くなっている事に気付く。

「やられた……あの至近距離で銃弾をかわすなんて。
何者なのあのムシャって奴……いや、それより参ったな、代わりの武器を確保しないと…」

これから先、殺し合いを勝ち抜き、生き残っていくためには武器が必要。
能力も全て封じられてしまっている今、支給品であった拳銃は大いに頼りになる
武器だったが、状況から考えてムシャが自分を気絶させた後奪ってしまったようだった。
現在位置である学校はそれなりに広い。隈なく探せば武器になりそうな物の
一つや二つはあるだろう。

「探してみよう…」

まだ鈍痛の残る腹部を擦りながら、イナバはデイパックを持ち、
学校内部の探索に向かった。
163兎と侍の合わせ技 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 21:46:35 ID:3Wh07UJf
【一日目/深夜/E-5学校周辺?】
【ムシャ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]木刀
[所持品]基本支給品一式、シグザウアーP225(7/8)、シグザウアーP225マガジン(8×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。ドラゴナス、ダーエロと合流したい。
 1:どこに向かうか…。
 2:殺し合いに乗っている者とは戦うつもりだが出来る限り殺したくは無い。
 3:真剣が欲しい。
[備考]
 ※鈴仙・優曇華院・イナバの名前と容姿を記憶しました。

【一日目/深夜/E-5学校二階】
【鈴仙・優曇華院・イナバ@東方Project】
[状態]鳩尾部分に鈍痛
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:学校内で武器になりそうな物を探す。
[備考]
 ※特殊能力は一切使えなくなっています。
 ※ムシャの名前と容姿を記憶しました。


※E-5学校周辺に銃声が響きました。


≪支給品紹介≫
【木刀】
木材で日本刀を模した物。日本の剣術で形稽古に使用するために作られ、
剣道、合気道においても素振りや形の稽古で使用される(実戦に用いられることもある)。
修学旅行生が何の考えも無く土産屋で買ってしまう物としても有名。

【シグザウアーP225】
シグザウアーP220の小型モデルの自動拳銃。
旧西ドイツ警察の制式拳銃トライアル用に開発された。
164 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 21:47:19 ID:3Wh07UJf
投下終了です。久々だな、本スレ投下は。
165 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/13(月) 23:10:03 ID:K4NvkQGX
投下乙です
青鬼達は前回のドラえもん勢みたいになるかもしれませんww
そしてさすがムシャ
166 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 23:51:35 ID:3Wh07UJf
投下します。俺得ロワ3rd 16話 嗤う狼魔――最初の生贄
登場:マティアス、源静香
167嗤う狼魔――最初の生贄 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 23:52:50 ID:3Wh07UJf
16話 嗤う狼魔――最初の生贄


とある民家の屋根の上に、蝙蝠のような翼を持った、青と白の毛皮の人狼がいた。

彼は単なる人狼では無い。人狼と悪魔の性質を併せ持った種族、
「ウルフデビル」という存在の一人である。
ウルフデビル――マティアスは、夜空に輝く満月を見上げていた。

「綺麗だな…こんなに綺麗な満月を見ると、興奮しちゃうよ」

遠吠えでも上げたい所だったが、やめた。
今は殺し合いという状況。下手に危険を呼ぶ行動は避けるべきである。

「殺し合いか…面白そうではあるな……首に首輪をはめられた事は気に入らないけど。
折角だし………楽しもうかね」

くつくつと笑いながら、傍に置いてあるデイパックを漁る。
開催式の場に知り合いはいないようだったので名簿は後で良いだろう。
基本支給品の他にマティアスが見付けた物は。

「銃か……」

自動拳銃ベレッタM92FSと、その予備のマガジン3個。
これがマティアスの支給品のようだった。

「能力とか使えないみたいだから、これは助かるなぁ」

嬉しそうにそう言うと、マティアスは説明書に書いてあった通りに
ベレッタM92FSのセーフティを外しいつでも撃てる状態にした。

「ん……」

ふと、道路を見下ろしたマティアスは何かを発見した。
どうやら人間の少女のようだった。怯えながら歩いているように見える。
こちらには気付いていないようだ。

「……」

マティアスはベレッタM92FSの銃口を少女に向けた。
168嗤う狼魔――最初の生贄 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 23:54:49 ID:3Wh07UJf


源静香は支給品の一つであるドスを携えながら、
心許ない明かりを灯す街灯のある住宅街の道路を歩いていた。

「のび太さん達、どこにいるのかしら……」

今の彼女にとって急務なのは、同じく殺し合いに呼ばれている、
野比のび太、剛田武、骨川スネ夫の三人の友達との合流である。
それ以外には何も無い。まずは三人を探す事が彼女の行動指針であった。
殺し合い――その現実は平和な日常を過ごしていた静香にとって、
胸が張り裂けそうな程受け入れ難いものである。
首には冷たい、黒い金属製の首輪がはめられ、一歩間違えれば爆発し、死ぬ。
泣き叫びたかった。泣いて助けを乞いたかった。
だが、そんな事をしても、来るのは助けどころか殺し合いをする気になっている者達であろう。
故に、怖くても進むしか無かった。

「みんな、どこ…」

ダァン!

突然、一発の銃声が響いた。
それと同時に、静香は右足に衝撃と、激痛を感じた。

「う、ああああああぁああ!?」

今まで感じたどの痛みとも違う苦痛に静香はたまらずドスを落とし、
地面に倒れ右足を押さえ苦しみ出した。
生温い液体が手と足に塗れているのを感じる。
直視しなくとも分かる、これは、血だ。撃たれたのだ。

ぶわっ、と、静香は風を感じた。
見れば、背中に翼の生えた、狼男らしい怪物が道路の上に下り立つのが見えた。
その容貌に静香は戦慄するが、狼男の右手に銃らしき物が見え、更に表情が凍り付く。

「当たったみたいだね…」
「う、ううう…嫌、た、助けて……!」

何とか逃げようとする静香だったが右足の激痛がそれを阻んだ。

「痛い? 大丈夫、すぐに楽にしてあげるよ」

狼男――マティアスはベレッタM92FSの銃口を、道路に血の跡を作りながら、
必死で這いずって逃げようとする静香の背中に向け、引き金を引いた。
169嗤う狼魔――最初の生贄 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 23:56:00 ID:3Wh07UJf
ダァン!

「ぅ゛あっ」

ダァン!

「ぎっ」

ダァン! ダァン! ダァン!

五発の9ミリパラベラム弾を背中に撃ち込まれた静香の口から、
どす黒い血液が溢れ出る。
死にたくない。こんな所で死にたくない。
静香の心を死への恐怖が支配する。
だが、死は彼女を容赦無く包み込んだ。
視界が霞み、身体中の感覚が消え、意識が遠退いて行く。

「あ――ぁぁぁああぁあ―――ああああぁぁぁあああぁあああ」

大粒の涙を流しながら口から出たそれは、もう言葉とは呼べなかった。

ダァン!

後頭部を思い切り殴打されたような衝撃が、源静香が人生で最後に感じた知覚だった。



背中に銃弾を五発も撃ち込まれ、更に後頭部を撃たれ脳漿を撒き散らし、
無惨な最期を遂げた少女の死体から血塗れのデイパックを剥ぎ取り、
マティアスは中身を調べる。

「お」

そして、3個の手榴弾を発見する。
少女がこれを使わなくて幸いだったと言えよう。
マティアスは手榴弾とドスを自分のデイパックに押し込んだ。

「幸先良いね。この調子で行けると良いんだけど」

手に掛けた少女にはもう興味が失せたのだろうか、一瞥もせず、
マティアスは次なる獲物を捜し始めた。


【源静香@ドラえもん  死亡】
【残り45人】
170嗤う狼魔――最初の生贄 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 23:56:45 ID:3Wh07UJf
【一日目/深夜/G-3住宅街】
【マティアス@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]ベレッタM92FS(8/15)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM92FSマガジン(15×3)、手榴弾(3)、ドス
[思考・行動]
 基本:殺し合いを楽しむ。
 1:次の獲物を捜す。
[備考]
 ※本来は魔法が使えますが制限により使え無くなっています。


※G-3一帯と周辺に銃声が響きました。
※G-3住宅街路上に源静香の死体、
源静香のデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。


≪支給品紹介≫
【ベレッタM92FS】
イタリアのベレッタ社により1975年に開発された自動拳銃。
装弾数が15発と豊富で操作性も高く、上部が大きく切り欠かれたスライドにより
排莢不良も起こりにくい上軽量で発射時の反動も比較的少ない。
現在、世界で最も信頼性が高く、知名度が高い拳銃として知られている。
本ロワに登場するM92FSはスライド脱落事故防止のために耐久性向上がなされた改良版。
撃鉄部分が大きく露出しているのが特徴。

【ドス】
小型の刀。短刀。鞘と柄は木製。

【手榴弾】
投擲して使う小型爆弾。安全ピンを抜き投擲し爆破させる。


≪オリキャラ紹介≫
【名前】マティアス
【年齢】17
【性別】男
【職業】とある塔在住のウルフデビル(エンカウントモンスター)
【性格】温厚だが、残虐
【身体的特徴】青と白の毛皮の人狼に蝙蝠のような翼を付けた外見、赤い瞳、
 実年齢と対比して大人びている(20代後半のような感じ)
【服装】全裸(服を着る習慣が無い)
【趣味】人体破壊、人間への拷問、強姦
【特技】翼を使っての飛翔、攻撃魔法や状態異常魔法を使える
【経歴】詳細不明
【備考】ウルフデビル種の中でもかなりの美形なので、
 雌のウルフデビルから人気があり、交尾を申し込まれる事もしばしば。
 但し本人は余り恋愛沙汰には興味が無い(交尾は受け入れる)。
171 ◆ymCx/I3enU :2010/09/13(月) 23:57:51 ID:3Wh07UJf
投下終了です。ドラえもん勢はのび太以外生き残れそうな
気がしない…。
172 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/14(火) 17:30:56 ID:uRQkUHCB
投下します
8話 天才と侍とときどき冷静少年
登場人物坂田銀時、出来杉英才、ひろし
173天才と侍とときどき冷静少年 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/14(火) 17:32:22 ID:uRQkUHCB
8話 天才と侍とときどき冷静少年

ここはC-2薬局前

ここで冷静そうな少年ひろしが考えていた

「たけし君が来ているんですか…」

少年が考えているといきなり後ろが熱くなった

「なんだ…?」

振り返ると

自分の足元に血の池ができていた

近くにいた少年を見かけた

彼は

「お前の命、軽いよ」

そうとだけ言いはなった

その少年の名は出来杉英才

(ああ、死ぬのか―――――――――――)

そうとだけしか考えれなかった
174 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/14(火) 17:35:54 ID:uRQkUHCB
このあとにミスがあったのに気付いたので次に修正版出します
すみませんでした
175 ◆ymCx/I3enU :2010/09/14(火) 23:51:14 ID:odpF5SyH
投下します。俺得ロワ17話 宿禰千恵の憂鬱
登場:宿禰千恵
176宿禰千恵の憂鬱 ◆ymCx/I3enU :2010/09/14(火) 23:52:34 ID:odpF5SyH
17話 宿禰千恵の憂鬱


さて、困った事になった。
私こと宿禰千恵はいつものようにご主人様に色々された後眠りについたはずなのに。
殺し合いって何よ……最後の一人にならなきゃ生きて帰れないなんて。
首にはご主人様がつけてくれた首輪じゃなくて黒い金属製の首輪がはめられてるし。
しかも、無理に外そうとすれば爆発するという物騒極まり無い物。

ここはどこだろう、いや、分類毎に沢山の本が本棚に収められているし、
多分図書館か何かだろう。私も何度か行った事ある。

電気は点いているから歩くのには困らないけど、寒い。
当たり前か、身に着けてるの首輪と白いニーソと革靴だけだもん。要するに裸ニーソ。
ご主人様の趣味で家ではいつもこの格好なの。
いや、もちろん外出する時は流石に普通の服着てるけど。
別に裸でも恥ずかしくもなんともないけどね。むしろ見られたいぐらい。

傍に黒いデイパックが置かれていた。
拾い上げてテーブル席に座って、デイパックをテーブルの上に置く。
お尻が冷たい。

「私の支給品は……」

チャックを開け、中身を漁る。
地図に、名簿に、コンパス……これが多分基本支給品って奴ね。
あ……これかな。中華包丁と、ノートパソコン?
試しにノートパソコンをその辺の電源に繋いで起動させてみたけれど、
特におかしい所は無かった。
まあとにかく、中華包丁は武器として使えそうね。

名簿には私の知っている名前は無かった。ご主人様はいないみたい。良かった。
だけど少し寂しいかな……。

「これからどうしよう」

この殺し合いで私はどう行動するべきか。
正直、殺し合いなんてしたくないけど、かと言って黙って殺されるのも嫌。
それに、ご主人様の所へ帰りたい。

「……」

殺し合いなんてしたくない、したくないけど。やるしかない。
じゃないと、ご主人様の所へ帰れないから。
177宿禰千恵の憂鬱 ◆ymCx/I3enU :2010/09/14(火) 23:54:14 ID:odpF5SyH
【一日目/深夜/D-8図書館】
【宿禰千恵@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]中華包丁
[所持品]基本支給品一式、ノートパソコン
[思考・行動]
 基本:優勝を目指す。
 1:これからまずどうしようか…。
[備考]
 ※特に無し。


≪支給品紹介≫
【中華包丁】
中華料理に用いられる、刃が四角く身幅の大きい万能包丁。

【ノートパソコン】
ユーザーが任意の場所へ持ち運び使用する事を前提として設計された軽量のパソコン。
本ロワに登場する物はシルバーカラーでキーボードの色は黒。
内部に何らかの特殊プログラムが入っている可能性有り。


≪オリキャラ紹介≫
【名前】宿禰千恵(すくね・ちえ)
【年齢】生成されてから1年(肉体・精神年齢10代後半)
【性別】女
【職業】ペット用人造人間
【性格】主人に忠実、物腰は柔らかい、恥じらいが皆無
【身体的特徴】黒髪の美少女。巨乳でスタイル抜群、
 右耳の裏に小さく製造番号が刺青されている
【服装】裸ニーソ(外出時は普通の服を着る)
【趣味】《放送出来ません》
【特技】ご主人様のためなら何でも出来る、身体能力が高め
【経歴】店でなぜか売れ残り1000円で安売りになり泣いていたところ、
 現在のご主人に出会う
【備考】とある非合法裏商会の商品・男の欲望を満たすペットとして生み出された
 人造人間少女「悦美シリーズ」の一人。「宿禰」は主人の名字で「千恵」は主人に付けて貰った名前。
 店頭に並んでいた時は「悦美―10445号」という製造番号で売られていた。
 淫乱という訳でも無く実は割と頭も良い
178 ◆ymCx/I3enU :2010/09/14(火) 23:55:08 ID:odpF5SyH
投下終了です。
俺はなんというキャラを生みだしているんだろう。
でも、自重しない、それが俺クオリティ
179 ◆ymCx/I3enU :2010/09/15(水) 01:23:36 ID:8xjPKCFO
投下します。俺得ロワ3rd 18話 女は狼より強し
登場:紺野優佳、シリウス
180女は狼より強し ◆ymCx/I3enU :2010/09/15(水) 01:24:41 ID:8xjPKCFO
18話 女は狼より強し


街灯が灯る橋の上にて、水色の髪を持った女性と、
銀と白の毛皮を持った雄の人狼が対峙していた。

「早速一人目に出会ったか」
「あの、あなたは殺し合いに乗っている、の?」

女性――紺野優佳は目の前の人狼――シリウスに尋ねる。

「いや? 殺し合いなんてする気はねぇよ。そう言うあんたはどうなんだい」
「私も、こんな殺し合いをする気は無い」

お互いに、殺し合いを拒絶する旨をはっきりと口に出した。

「それじゃ俺達は仲間だな。俺はシリウスってんだ。あんたは?」
「私は紺野優佳。シリウスさん、あの」
「呼び捨てで良いぜ」
「あー…シリウス。ここで立ち話も何だから、適当な家に入って話をしよう」
「そうだな……」

二人は橋を渡り、適当な民家に隠れて話をする事にした。

橋のすぐ近くの和風の家に入り茶の間にて優佳とシリウスは互いの支給品を見せ合った。
優佳が自分のデイパックから取り出した物は、チェーンソーだった。

「チェーンソーか、凄いな」
「重くて私、多分使いこなせないと思う……」
「それなら、俺の支給品と交換しても良いぞ」

そう言ってシリウスは卓袱台の上に自分の支給品、
小型自動拳銃コルトM1903と予備マガジン3個を取り出す。

「これならお前でも使えるだろ。俺には小さ過ぎて使いづらい」
「それじゃ、交換して貰って良いかな?」
「おう」

二人は支給品を交換し、優佳がコルトM1903を、シリウスがチェーンソーを装備する事になった。

「優佳はこの殺し合いに誰か知り合いは呼ばれているのか? ちなみに俺は誰もいないが」
「いや、私も……」
「そうか…お互い知り合い無しか」
「どうかしたの? シリウス」

考え込むシリウスを優佳が心配する。

「いや、この殺し合いから脱出するならやっぱり仲間を集めて、
この首にはめられた首輪をどうにかするべきだよな」
「うん」
「知り合いゼロとなると、仲間集めも難しくなるかな、と思って……いや、
後ろ向きに考えるのは良くねぇや」

そう言うとシリウスは不意に立ち上がり、大きく背伸びをした。
座っている優佳の視線の高さに、シリウスの息子がぶら下がる股間が来てしまう。
181女は狼より強し ◆ymCx/I3enU :2010/09/15(水) 01:25:24 ID:8xjPKCFO
(お、大きい……)

普段直視する事の無い雄の象徴に、思わず優佳は顔を赤らめた。
そんな優佳の様子にシリウスが気付く。

「どしたの?」
「し、シリウスの……×××が」
「おっと失礼。我慢してくれ」
「わ、私の事、食べないよね……?」

顔を赤らめ胸元を押さえながら優佳が言う。

「食べるってあっちの意味って事か?」
「……(こくり)」
「…………」

シリウスは突然無言になる。と、いきなり優佳に近付き、押し倒した。

「きゃっ! し、シリウス……むごっ」

驚いて叫ぼうとした優佳の口をシリウスの大きな手が押さえた。

「そうだなぁ、いつ死ぬか分からないし、気持ち良くなっとくか」
「……!」

舌舐めずりをする人狼の顔を見ながら、優佳はさっき自分が言った事が、
これから現実になるのだと感じた。
凄まじい力で押さえ込まれ身動きが取れない。どうしようも無かった。

「……なーんてな」
「うぇ?」

しかし、シリウスの軽い口調の言葉と共に優佳は解放された。
事態が飲み込めず目をぱちくりさせる優佳に悪戯心が籠った表情を浮かべながら、
シリウスが言う。

「冗談だよ。ごめんごめん。いやね、俺は男としかヤらないタチなんだ。
女はどうにも、こう、欲情出来ないんだわ」
「……ああ、そう。そうなの。もう、シリウスったら。あははははは」

緊張の糸が解れ、涙目で笑う優佳。
しかし、その手は卓袱台の上のコルトM1903に伸びていた。
彼女の心は怒りの炎に燃えていたのだ。
182女は狼より強し ◆ymCx/I3enU :2010/09/15(水) 01:26:06 ID:8xjPKCFO
「シリウス君」
「ん? 何だ…………え? ちょ、待て待て待て優佳! いやごめんマジごめ」
「お死になさい♪」

パンッ! パンッ! パンッ!

「グガアアアア!? い、痛てえぇええ……ほ、本当に撃つ事無いだろ……!」

腹部に三発の銃撃を食らったシリウスは血塗れの腹を押さえ、
涙目になりながら優佳に反論した。

「うるさい! 本当に純潔オワタと思ったんだから!
そのデカ×ンかキ×タマに銃弾撃ち込んで去勢するぞコラァ!」
「うわあああああごめんなさいごめんなさいそれだけは勘弁して下さい」
「さあ大人しく股を開きなさい」
「ごめんなさい! ごめんなさい! 許して! 許してえええ」

泣きながら土下座をする人狼。

「……はぁ、もうやめてよね、冗談キツ過ぎるから」
「……はい」

すっかり意気消沈してしまったシリウスに背を向け、優佳はM1903をスカートに挟み込む。

(……でも、正直ちょっと、期待しちゃった)

心の中で優佳はそう呟いた。

「…さっきの銃声と声が外に漏れたかもしれないな。移動した方が良いだろう」
「でもどこへ?」
「うーん、歩きながら考えても良いだろ。痛てて…」
「だ、大丈夫シリウス? ごめん、私……」
「いや、大丈夫だ。余り威力が無い拳銃みたいだし、それに俺は仮にもワーウルフだぜ?
普通の人間よりタフなんだよ。心配するな。銃弾の数発身体に受けたぐらいでどうって事ねえ。
痛……だけど、どこかで包帯でも巻いた方が良いなこりゃ」
「そう言えば、さっき道で病院の案内看板を見かけたわ」
「マジか? そう言えば地図に病院ってあったな……よし、行ってみようぜ。
どうせ他に宛ても無いからな…」
「うん…」

二人はシリウスの怪我の治療のため、病院へ向かう事にした。
183女は狼より強し ◆ymCx/I3enU :2010/09/15(水) 01:26:55 ID:8xjPKCFO
【一日目/深夜/E-2橋北部近くの民家】
【紺野優佳@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]コルトM1903(5/8)
[所持品]基本支給品一式、コルトM1903(8×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を何とかしたい。
 1:シリウスと行動。病院へ向かう。
[備考]
 ※特に無し。

【紺野優佳@オリキャラ】
[状態]腹部に三発被弾(命に別条は無いが行動に支障が出る恐れ有り)
[装備]チェーンソー(バッテリー残り100%)
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を何とかしたい。
 1:紺野優佳と行動。病院へ向かう。
 2:いい男がいたら掘りたい。
[備考]
 ※特に無し。


※E-2北部近くの民家周辺に銃声及び紺野優佳、シリウスの声が漏れた可能性があります。



≪支給品紹介≫
【チェーンソー】
電動式の大型鋸。パロロワでは結構出る(と思う)。
自作ロワに登場した「チップカットソー」なる物も恐らくこれの一種か。

【コルトM1903】
「コルト.32オート」の名で知られる小型自動拳銃。
小型軽量で信頼性が高い為、かつては多くの軍隊や警察機関で使用され、
旧日本軍の将校にも人気が高かった。
184女は狼より強し ◆ymCx/I3enU :2010/09/15(水) 01:27:53 ID:8xjPKCFO
≪オリキャラ紹介≫
【名前】紺野優佳(こんの・ゆうか)
【年齢】20
【性別】女
【職業】大学生・ピザ屋でバイト
【性格】明朗
【身体的特徴】水色の髪、赤みがかった瞳。スタイルは良い
【服装】赤色の半袖ジャケットに白いシャツ、オリーブ色のミニスカート
【趣味】料理、メール
【特技】料理
【経歴】両親と妹のいる普通の家庭で育った
【備考】処女を卒業したがっているが実現の見通し立たず

【名前】シリウス
【年齢】22
【性別】雄
【職業】とある森在住のワーウルフ(エンカウントモンスター)
【性格】飄々としているが、思慮深い一面も持っている
【身体的特徴】銀と白の毛皮を持った人狼。引き締まった身体つき
【服装】全裸(服を着る習慣が無い)
【趣味】男狩り
【特技】爪と牙を使った格闘術、衣服を肉体を傷つけず剥ぎ取る事
【経歴】幼少期からなぜか同性にしか欲情しない体質だった
【備考】女性や雌は嫌いではなく恋愛及び性的対象に見る事ができないだけ
185 ◆ymCx/I3enU :2010/09/15(水) 01:30:07 ID:8xjPKCFO
投下終了です。訂正。紺野優佳の所持品の所、
コルトM1903(8×3)では無くコルトM1903マガジン(8×3)です。
186 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/15(水) 06:25:20 ID:mmIBtqzn
投下乙です
状態表の名前の欄が二人とも紺野優佳になってますよ
後半修正できたので投下します
8話 天才と侍とときどき冷静少年(修正版)
登場人物坂田銀時、出来杉英才、ひろし下します
8話 天才と侍とときどき冷静少年

ここはC-2薬局前

ここで冷静そうな少年ひろしが考えていた

「たけし君が来ているんですか…」

少年が考えているといきなり後ろが熱くなった

「なんだ…?」

振り返ると

自分の足元に血の池ができていた

近くにいた少年を見かけた

彼は

「お前の命、軽いよ」

そうとだけ言いはなった

その少年の名は出来杉英才

(ああ、死ぬのか―――――――――――)

そうとだけしか考えれなかった
それから間もないころ

二人が戦っていた

さっきの少年と、銀色の侍が言い争っている

「なぜおまえはこいつを殺した!」

「なんで?決まってるだろ?なんとなくだ」

ハハハハハと笑う

銀色の侍坂田銀時は

「テメェ…そんなことで…」

「ふざけるな!」

そう言って相手に切りにかかった

両者互角、いや銀時の方が優勢だったとき

「!!」

出来杉の左手が落ちた

銀時は出来杉の腕を切った

「ふ…おもしろいじゃないか…」

「今ここで決着を付けるのは早い」

そうとだけ言ってすごいスピードで逃げた

「ハァ…ハァ…なんだ…たいしたことねェじゃねーか」

そう言って銀時は座り込んだ

「名簿でも見るか…」

そう言って彼は名簿を開き

「新八、神楽、マヨラーにジミーまで来てるじゃねぇか…」

そうして

「ん?」

(相川友?どこかで聞いたような…)

まあいいか、と彼は考えるのをやめた

彼は糖分摂取のため薬局に入った
【一日目/朝/C-2薬局】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]身体的疲労(小)ところどころに傷
[装備]名刀「虎鉄」@銀魂
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:仲間と合流し脱出
1:新八や神楽達と合流
2:相川友という名前に何か引っかかる



「フ…なかなかやるな…あの男」

「でも、次に会ったらあいつは僕には勝てない」

「なぜなら」

「僕は天才だからだ!」

去る時に拾った眼鏡の少年のデイパックを拾っていたので中を見る

顔つきの名簿が入っていた

「坂田銀時か…おもしろい」

彼はにやりと笑った

しかしその手はわずかに震えていた
【一日目/朝/D-2】
【出来杉英才@のび太戦記ACE】
[状態]左腕切断(処置済み)身体的疲労(大)精神的疲労(中)
坂田銀時に対するわずかな恐怖?
[装備]海賊のサーベル
[所持品]基本支給品 顔つき名簿
[思考・行動]
基本:この殺し合いに乗る
1:野比のび太を確実に抹殺する
2:坂田銀時に次に会ったら殺す
【ひろし@青鬼 死亡】
190 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/15(水) 06:32:12 ID:mmIBtqzn
投下終了です
ひろしオワタ
青鬼勢はひどいことになってる
191 ◆ymCx/I3enU :2010/09/15(水) 18:53:04 ID:8xjPKCFO
乙です。
>>186 ああ本当だ…状態表優佳のコピペして作ったから+眠かったから…ありがとうございます。
修正しました。

ひろしは死にたけしが生き残っているのか、どうなる?
出来杉左手切断されたのにえらく冷静だなww痛くないのかw
192 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/15(水) 21:55:13 ID:mmIBtqzn
あくまでフリーゲームからの参戦ですからね
ゲームだとボコボコにされても顔色一つ変えてませんし
193 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/16(木) 23:35:24 ID:OGck2c6s
実在のカードゲームを題材とした新規ロワ、デュエルマスターズロワを投下します。

第1話 オープニング
登場人物:異界王、切札勝舞、A

194 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/16(木) 23:36:20 ID:OGck2c6s
気付いた時、俺、切札勝舞は既に見知らぬ部屋にいた。

「これから諸君には殺し合いのゲームをしてもらう。ルールは簡単、一人一つ支給されたデッキを使い、他の参加者全員を殺す。最後に生き残った者はこのオレ、異界王とデュエルして勝つことができれば解放してやろう」

薄暗い部屋の中には何十人かの人間がいて、その中心には異界王と名乗る男が鎮座していた。

「突然そんなこと言われて納得できるかよ」

「だったらどうする」

「決まってる、デュエルで決着をつけてやるッ」

得体の知れない異界王に真っ先に挑んでいったのは勝舞が元の世界で一時期敵対していた悪の組織、ガルドの一員アッシュであった。

「いいだろう。ではまずはオレのターン、マナをチャージしてターン終了だ」
195 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/16(木) 23:37:10 ID:OGck2c6s
先攻を取った異界王は次のターンもマナブーストするのみ、それに対してアッシュは得意の赤単色速攻デッキで次々と異界王のシールドを破っていく。
後攻3ターン目にして異界王のシールドは残り3枚、場はゼロに対してアッシュの場には狂戦士ブレイズクロ―、JK軍曹チョキパン、ブレードグレンオー・マックスの3枚が揃いプレッシャーをかける。

「ブレードグレンオー・マックスでシールドをブレイク!」

「ライフで受けよう」

「ブレイズクローでブレイク!」

「シールドトリガー発動、ミラクルとミステリーの扉により龍仙ロマネスクをバトルゾーンに」

(巨大ブロッカー……これじゃアタックできない)

「ターン終了」

苦い顔でターンを終えるアッシュ。それに対し、ここまでマナブーストとブロッカーを出しただけで手の内をほとんど晒していない異界王は獰猛な笑みを浮かべていた。

「ならばオレのターン、黙示賢者ソルハバキを召喚。そして母なる星域によりロマネスクをエンペラー・キリコに置き換える」
196 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/16(木) 23:38:06 ID:OGck2c6s
異界王のドラゴンは青の女王に姿を変え、更に山札の上から3体のクリーチャーを場に引き連れて降臨する。
緑神龍ザールベルグがマナを破壊、光神龍スペル・デル・フィンはアッシュの呪文を封じ、アブドーラ・フレイム・ドラゴンはマーシャル・タッチの効果でザールベルグを手札に戻すことと引き換えにアッシュのクリーチャーを焼き尽くす。

「何だよ……これ」

「ターン終了だ」

アッシュにターンが渡されるもできるのはただ、マナゾーンにカードを1枚置くことだけであった。
その1枚も異界王のターンになるとザールベルグの再召喚により墓地に置かれ、更地になったアッシュの場を、異界王のクリーチャーが蹂躙する。

「アブドーラ・フレイム・ドラゴンでとどめだ――――――と言いたいところだが、ここでデモンストレーションをしておこう」

そう言って異界王がスイッチを取り出し、押した。瞬間、アッシュの首が飛んだ。

【A@デュエルマスターズ 死亡】
197 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/16(木) 23:38:58 ID:OGck2c6s
そういえば、ガルドの連中はデュエル以外では死なないと言っていてはずだ。これは一体どういうことだろうか。

「デュエル以外では死なないと嘯く諸君もオレなら簡単に殺せるということがわかっていただけたかな」

周囲を見ると皆が皆、鈍色に光る首輪をつけていた。恐らく自分の首にもついているのだろう。

「これと同じ首輪を3人の人質にもつけてある。諸君が殺し合いに消極的でない場合、そうだな、放送ごとに10人以上の死者が出なかった場合は一人ずつ爆破して行くことにしよう。
また、禁止エリアに入った者も首輪を爆破する。もっとも、こちらとしてもそんな死に方をされるのは不本意なので止めてもらいたい。
放送は4時間に1回で死者、禁止エリアを発表する」

詳細なルールだった。デュエルに関して以外はお世辞にも頭がよいとはいえない自分でも流石に命がかかっているとなれば話は別、なんとか大部分は覚えることができそうだ。

「それでは始めようか。ゲートオープン、解放!!」

ここで俺の意識は途絶えた。



【残り29人】
【主催 異界王@バトルスピリッツ 少年激覇ダン】
【デュエルマスターズバトルロワイヤル スタート】
198 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/16(木) 23:40:46 ID:OGck2c6s
基本ルール
・マップは5×5(後ほど)
・支給品はデュエルマスターズのデッキ1つと食料、飲料、地図、コンパス、メモ道具一式
・一人殺す(デュエル以外の方法も可)ごとに追加のデッキを支給される
・禁止エリアは放送ごとに3マス指定される
・人質は当該放送ごとに死者が10人以上出なかった場合一人を見せしめにする
・放送は4時間ごとに行われる
199 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/16(木) 23:42:41 ID:OGck2c6s
参加者
【デュエルマスターズシリーズ】21/20
○切札勝舞/○角古れく太/○黄昏ミミ/○ジョージ釜本/○天地龍牙/
○Drルート/○切札勝利/○邪藩牛次郎/○グレート・バケツマン/○神月ミカド/
●A/○G/○O/○P/○R/○S/
○V/○X/○Y/○Z/○アダム

【デュエルマスターズ隔離雑談スレ】9/9
○ゆー先生/○yh/○うつな人/○Pulu/○つる神/○ニシハラ/○コデラ/○もっくん/○池沼っち

人質
【デュエルマスターズシリーズ】3/3
○白凰/○神月ルナ/○イヴ


以上にて今回の投下は終了です。よろしくお願いします
200 ◆ymCx/I3enU :2010/09/17(金) 02:25:56 ID:7VKe6ln2
新ロワ乙です。デュエルマスターズ…漫画を昔コロコロコミックで読んでたのは覚えているw
頑張って下さい。

投下します。俺得ロワ3rd 19話 冷静な狐×馬鹿な天使
登場:フラウ、アストレア
201冷静な狐×馬鹿な天使 ◆ymCx/I3enU :2010/09/17(金) 02:27:04 ID:7VKe6ln2
19話 冷静な狐×馬鹿な天使


女子生徒用学生服姿の狐の獣人の少女、フラウは自分が置かれている状況を整理していた。
そもそも、自分は別の殺し合いで死んだはずだった。
だが今こうして生きており、今度は香取亮太と名乗る謎の男が催す殺し合いに身を置いている。
首には相も変わらず爆弾内蔵の首輪もはめられている。
状況は好転しているとは言えない、良くなった点は身体の傷は全て癒え、
体力も万全になりベストコンディションだと言う事ぐらいだろうか。

デイパックの中に入っていた散弾銃・レミントンM870を手に、
夜の住宅街を歩くフラウ。

「英人に由佳ちゃん、ケトルはいないみたいだけど…」

三人の親しい人物はこの殺し合いにはいない。
だとすればまだあの、自分が死ぬ前にいた殺し合いの中にいるのだろうか。
代わりに同じく殺し合いをさせられていたクラスメイト数人の名前があった。
やや気になるのはあの教室にいなかった三人の内の一人、猫族の少女テト。
彼女もまたこの殺し合いに呼ばれている。
もし会う事があれば詳しく事情を聞きたいと、フラウは考える。

「私は…」

この殺し合いにおいて、自分はどう行動するべきか。
正直な所、英人や由佳などがいないのであれば、この殺し合いを
躊躇する理由が見当たらない。
名簿にあるクラスメイトはいずれも、特に親しい訳では無い者ばかりだ。
それに、元の殺し合いにいるはずの英人達の事も気になる。
それならば。

「そこのあなた」
「!」

不意に女性の声が聞こえフラウが足を止めた。
考え事に夢中で気付かなかった、前方に背中から白い翼が生えた、
やたら露出の高い格好の金髪の女性が立っていた。

金髪の女性――アストレアは前方数メートル先の狐の顔をした少女に狙いを定める。
マスターの命により桜井智樹と言う地蟲(ダウナー)を排除しに地上へ下りたはいいが、
自身の生来の頭の弱さからことごとく失敗し、更に智樹が自分が尊敬し、
シナプス最強のエンジェロイドであるイカロスのマスターであるため、
任務遂行が困難になりその上処分を恐れ帰還も出来なくなり河原で困窮生活を送っていた。
そんな時に、この殺し合いにいきなり巻き込まれた。
首にはめられている首輪はマスターのそれでは無くなり、
マスターとの交信も不可能、更に力もかなり弱くなっていた。

(何でこんな酷い目に…! 殺し合い…? 良いわ、やってやるわよ)

不遇と言えば不遇の自分の境遇に苛立ち、アストレアは殺し合いに乗る事を決めた。
そして最初の獲物として選んだのが狐獣人の少女――フラウだった。
202冷静な狐×馬鹿な天使 ◆ymCx/I3enU :2010/09/17(金) 02:27:52 ID:7VKe6ln2
「何…?」

フラウが怪訝な表情で言う。

「悪いけど…死んで貰うわ」
「!!」

アストレアは自分の支給品であるビームサーベルを構え、
一気にフラウに突進した。
彼女は近接戦闘に特化したエンジェロイドであった。それ故、
力がかなり抑えられているとは言え、明らかに一般人と思しき狐の少女ならば、
小細工無しで正面から行っても十分勝てると思っていた。

だが悲しいかな、アストレアはフラウが手にしていた散弾銃について良く知らなかった。

「ごめんなさい」

フラウは冷静にM870を構え、引き金を引いた。

ドンッ!!

至近距離で鉛の散弾を受ければ、いかに普通の人間より頑丈なエンジェロイドと言えど、
致命傷は免れない。

「ぐ、あ……!」

衝撃で軽く後ろに吹き飛んだアストレアは腹部や胸元が真っ赤に染まっていた。
口からどす黒く見える血液が溢れ出る。
仰向けに倒れた状態から起き上がろうとするが、もう身体の自由が利かなかった。

(そんな、ここまでなの…? こんなに、あっさり……)

意識が遠のき、アストレアは間もなく自分の機能が停止する、
即ち死ぬ事を悟った。

(申し訳ありません……マスター…………)

最期の瞬間に、彼女は自分のマスターに対し謝罪の言葉を心の中で述べた。
もっとも、彼女のマスターが彼女の事をそこまで思っているかどうかは不明だが。

完全に動かなくなったアストレアの傍に落ちていたビームサーベルを拾い、
電源を切って刃を収め、自分のデイパックの中に入れるフラウ。
アストレアの持っていたデイパックを漁るが入っていたのは基本支給品だけだった。

「…ごめんなさい。私も、ここで死ぬ訳にはいかないのよ」

フラウは英人達の元へ帰還するためにこの殺し合いに乗り、優勝する事を決めた。
そのためにクラスメイトも、見ず知らずの人々も全員手に掛けると、
パートナーとその彼女のためなら喜んで手を血に染めると。
その覚悟は前の殺し合いの時に、既にしていたが。
203冷静な狐×馬鹿な天使 ◆ymCx/I3enU :2010/09/17(金) 02:28:40 ID:7VKe6ln2
「英人、由佳ちゃん……」

二人の名前を呟きながら、フラウは夜の住宅街を歩き始めた。



【アストレア@そらのおとしもの  死亡】
【残り44人】



【一日目/深夜/D-5住宅街】
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]レミントンM870(3/4)
[所持品]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(12)、ビームサーベル
[思考・行動]
 基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。
 1:参加者は発見次第始末していきたい。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。


※D-5一帯と周辺に銃声が響きました。
※D-5住宅街路上にアストレアの死体、アストレアのデイパック(基本支給品一式入り)が
放置されています。



≪支給品紹介≫
【レミントンM870】
レミントン社の代表的なポンプアクション式散弾銃。
操作性の高さ、頑丈さが評価され、狩猟はもとより警察機構の制式散弾銃として
よく使用されている。

【ビームサーベル】
謎の高度な技術で作られた光の剣。
柄の部分のスイッチを押す事で光の刀身の出し入れが可能。
切れ味は抜群。
204 ◆ymCx/I3enU :2010/09/17(金) 02:29:50 ID:7VKe6ln2
投下終了です。アストレアは出したはいいが、
動かし辛いと判断し退場して貰った
205 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/17(金) 06:17:36 ID:fS0Uwqyn
投下乙です
デュエルマスターズか・・・なつかしいな・・・
新ロワの方がんばってください
206 ◆ymCx/I3enU :2010/09/18(土) 19:35:09 ID:CTYgQ9uu
投下します。俺得ロワ3rd 20話 爆乳猫少女はNEETと出会う
登場:テト、脇坂忠行
207爆乳猫少女はNEETと出会う ◆ymCx/I3enU :2010/09/18(土) 19:36:42 ID:CTYgQ9uu
20話 爆乳猫少女はNEETと出会う


「殺し合いなんて…出来っこないじゃない……」

学生服の上からでもはっきりと質量、柔らかさが伝わってくる爆乳を揺らしながら、
灰色の猫獣人の少女、テトは夜の住宅街の一角で呟いた。

「でも、殺し合いに乗る人もきっと出るんだろうな…。
支給品、何だろう……」

殺し合いをするつもりなど毛頭無かったが自分の身を守る物は欲しい。
普段、身体に負担が掛かるとは言え使えた超能力も発動出来なくなっている今だからこそ、
武器は尚更欲しい物だ。

テトは塀に寄り掛かりながらデイパックの中を漁った。
地図、名簿、コンパス等に混じって、自動拳銃と予備のマガジン数個、
更にコンデンスミルク――いわゆる練乳――が出てきた。
セロテープで銃本体に貼り付けられていた説明書によれば、
この自動拳銃はシグP210という名前らしかった。

「玩具じゃ、無いよね…本物だ…」

生まれて初めて手にする実銃に息を飲むテト。
これを使う機会が訪れ無い事を祈るがそうも行かないだろう。

「とにかく、クラスメイトも何人かいるみたいだし、捜してみよう」

開催式が開かれた場所で見かけた数人のクラスメイトを捜そうと、
テトは右手にシグP210を持ったまま夜の住宅街を歩き始めた。



「殺し合い…何なんだよこれ…夢ならさっさと覚めてくれよ……」

月明かりと街灯の光が照らす住宅街の細い道路の上で、
ニキビ顔にクマの出来た目、ボサボサの頭という冴えない風貌の青年が、
絶望感を漂わせながらぼやいていた。
青年――脇坂忠行は大学受験に失敗した後、実家でパソコンをしながら生活していた。
いわゆる「ニート」である。

デイパックの中に入っていた、映画でもよく見掛ける有名なリボルバー拳銃、コルト パイソン。
玩具のガス銃などでは無い、本物の.357マグナム実包を使用する、
本物の拳銃と予備の弾が自分の手の内にある事、
更に首にはめられた死の首輪の冷たい感触、頬を抓っても普通に痛い事が、
忠行にこの殺し合いが現実だと言う事を嫌でも認識させた。

「有り得ね、有り得ねぇー。おかし過ぎんだろ。何でこんな事に…。
俺のせいか? いつまでも無職な俺がいけないのかよ。それは無ぇだろ。
俺だけじゃねえし。他にもいんだろーよ。ああもう……」

延々と泣き言と愚痴を吐き続ける忠行。
そんな事を言っていても状況は何も変わらない事は彼も理解はしていたが、
毒を吐き出さずにはいられない。

「どうすっかな……人を殺すのは、ちっとなぁ…んな事したらいよいよ俺、
社会復帰もクソも無くなるな」

職にも就いていないと言うのに殺人を犯すなど考えられない事。
今後60年以上はあるであろう自分の人生がふいになってしまう可能性が高い。
208爆乳猫少女はNEETと出会う ◆ymCx/I3enU :2010/09/18(土) 19:37:48 ID:CTYgQ9uu
「でも…殺し合いって事は、人殺しても大丈夫なようになってんのかな…。
いや、それでもなぁ、無理だな。うん。無理」
「あの」
「あ?」

突然声を掛けられた。声の方に向くと、学生服を着た灰色の猫獣人の少女の姿があった。
そして忠行の視線はすぐに少女――テトの爆乳へと行く事になる。

「うお、おっぱいでけぇ」
「いっ……!」

突然モラルの欠片も無い事を言いだす青年にテトは顔を赤らめ胸を隠す仕草を見せる。
しかしその動きの最中でも豊満な乳房は揺れ動いた。

「おっと、ごめん」
「い、いや………あの、あなたはこの殺し合いには乗っていますか?」
「あー?」

テトの質問に、忠行は後頭部をかきながら答えた。

「乗ってはいねぇな。少なくともあんたを殺す気は無ぇよ」
「そ、そうですか……」
「あんたはどうなんだよ」
「乗っていません。だって、馬鹿げてますよ、殺し合いなんて…」
「確かにそうだな、同意するよ……俺は脇坂忠行だ。あんたは?」
「テトと言います。脇坂さん、ですか…」
「あー、良いよ敬語じゃなくて」
「ああ、分かりました……えと、脇坂さんね。脇坂さん、出来れば、
一緒に行動して欲しいんだけど…良い?」

この先単独で行動するよりも誰かと一緒にいた方が安全だと考えたテトは、
忠行に同行を願った。
しばらく考えた忠行だったが、よくよく考えればこんなに可愛い、しかも爆乳の
少女にお願いされるなど今までの人生では考えられない事だ。
ましてやこれから先の人生にも無いかもしれない。
これで最初で最後になるかもしれないならば、と、忠行は答えを出した。

「ああいいよ。宜しくテト」
「ありがとう…宜しく脇坂さん」

方や学校での高嶺の華、方や人生エターなりかけているNEET。
不釣り合いな二人は殺し合いを生き抜くため、
共に行動する事となった。


【一日目/深夜/B-7住宅街】
【テト@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]シグP210(8/8)
[所持品]基本支給品一式、シグP210マガジン(8×3)、コンデンスミルク
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。
 1:脇坂忠行と行動する。クラスメイトを捜索する?
[備考]
 ※本編開始前、太田達に暴行を受ける前からの参戦です。
 ※超能力は封印され、使えなくなっています。
209爆乳猫少女はNEETと出会う ◆ymCx/I3enU :2010/09/18(土) 19:38:42 ID:CTYgQ9uu
【脇坂忠行@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]コルト パイソン(6/6)
[所持品]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)
[思考・行動]
 基本:殺し合う気は無い、死にたく無い。
 1:テトと行動する。
 2:首輪について調べたい。
[備考]
 ※特に無し。


≪支給品紹介≫
【シグP210】
1947年にスイスで開発され翌1948年にスイス軍制式となった自動拳銃。
非常に完成度が高かったが、工作精度の高さ故高価になってしまい、
商業的には成功しなかった。

【コンデンスミルク】
いわゆる練乳。甘い。

【コルト パイソン】
1955年に登場した.357マグナム弾を使用するリボルバー拳銃。
芸術品を思わせる形状ながら協力な.357マグナム弾の発射に耐えうる剛性を持ち、
「リボルバーのロールスロイス」と呼ばれている。


≪オリキャラ紹介≫
【名前】脇坂忠行(わきさか・ただゆき)
【年齢】20
【性別】男
【職業】ザ・NEET
【性格】無気力
【身体的特徴】低身長(165p)、痩せ型、ニキビ顔で目の下にクマ
【服装】灰色のTシャツに緑色の半ズボン、サンダル
【趣味】インターネット、パソコンいじり、パチンコ、ハッキング
【特技】コンピューター知識に精通している
【経歴】大学受験に失敗し、以来絶賛NEET中。一応求職中だが、
 本人の性格もあり仕事が見付かる様子は今の所無い
【備考】一応本人も自分がNEETだと言う事は自覚しているらしい。
 また、モラルに欠ける部分がある
210 ◆ymCx/I3enU :2010/09/18(土) 19:39:51 ID:CTYgQ9uu
投下終了です。
211 ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 00:36:05 ID:LT1rukwF
投下します。俺得ロワ3rd 21話 Polluted crystal(汚濁した水晶)
登場:小山田耕太、銀鏖院水晶、源ちずる
212Polluted crystal ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 00:37:27 ID:LT1rukwF
21話 Polluted crystal


開催式にて、一人の女性が首輪を爆破され殺される光景を見てから、
少年――小山田耕太はその光景が頭に焼き付いて離れなかった。
いくら他の事を想像しても、必ず頭の片隅にその映像は再生されたままになっている。
いや、到底忘れる事は出来ないだろう、何せ生まれて初めて、
目の前で人が死ぬのを見てしまったのだから。そしてこれからも見る事になるだろうきっと。

エリアC-6の橋の上で、耕太は自分の支給品を確認していた。
黒いデイパックの中には様々な物が入っていたが、一際異質な物を見付ける。

「こ、これは…」

それは本物の銃だった。
コルト ガバメント――銃に疎い耕太でも知っている、
有名なアメリカ製の大型自動拳銃である。
予備のマガジンが三つ入っており、主催者の言葉を借りるなら「アタリ」の支給品だ。
手に持てば金属の重みが手から伝わる。

(これで殺し合いをしろって言うのか…あの香取って言う人は)

ごくりと息を飲み、銃のグリップを握り締める耕太。
この殺し合いには自分の通う学校の先輩であり、
ある事がきっかけで親しくなった――を通り越して一線を越えようとあの手この手を
繰り出してくる――妖狐の美少女、源ちずるが呼ばれている。
彼女と戦うなど、耕太には考えられない事であった。
それだけでは無い、この殺し合いに呼ばれている大勢の見知らぬ人々を殺すなど、
彼の性格からしてとても無理だった。

「駄目だ、殺し合いなんて出来る訳が無い…でも」

首にはめられた首輪に指を触れる。
この首輪は無理に外そうとしたり、ゲームの進行を邪魔したりするだけで無く、
24時間一人も死者が出無かった場合も、爆発するらしい。
爆発すれば、あのディオナという女性と同じ運命を辿る。
つまり自分達は殺し合いを「しなければならない」。
だが、それでも――――小山田耕太は殺し合いを、拒絶した。

「とにかく、ちずるさんを捜そう……きっと、何とかなる…はず」

ちずるの捜索に向かおうと、耕太が動こうとしたその時だった。


ダダダダダダダダダダダダッ!!


「え――――」

機関銃のような音と同時に耕太は身体中に熱を感じた。
喉の奥から熱い液体が溢れ、身体中の力が抜ける。
銃を落とし、血塗れの蜂の巣と化した耕太はそのまま崩れ落ち、
血溜まりの中で動かなくなった。
213Polluted crystal ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 00:38:23 ID:LT1rukwF
耕太の元へ、学生服姿の銀髪の少女が近寄る。
その手には突撃銃――AKS‐74が装備されていた。
銃口の先でうつ伏せに倒れた少年をつつき、反応が無い事を確認する。

「ふん、簡単ね……」

少女――銀鏖院水晶は、不敵な笑みをもらし、
落ちていた拳銃を拾い上げ、少年のデイパックから予備のマガジンを抜き取る。

「それにしても、また殺し合いだなんて……」

水晶は、本来ならば既に死んでいる身であった。
クラスメイト同士での別の殺し合いにおいて、玉堤英人に殺害されたはず。
死の瞬間の事ははっきりと、鮮明に覚えている。
だが、どういう訳かは知らないが、自分は生き返った。
生き返り、身体の傷も癒え、今度は香取亮太と名乗る男が催す、
別の殺し合いに参加させられていた。

「何人か、クラスメイトもいるみたいだけど――」

開催式の場には、同じように殺し合いをさせられていたクラスメイトが数人確認出来た。
中には放送で名前が呼ばれたはずのノーチラス、
自分が殺したはずの森屋英太の姿も見られた。
もっとも、水晶にとっては大した問題でも無かったが。

「……今度こそは、生き残ってやるわ」

AKS‐74を携え、水晶は橋を渡り、南の方角へと消えて行った。



銀色の獣を退けた後、狐耳の美少女、源ちずるは宛ても無く南下していた。

「耕太君…どこにいるんだろう」

右手にナイフ機能を出したアーミーナイフを持ち、
捜し人である小山田耕太の姿を捜すちずる。
先刻戦った銀色の獣のように、殺し合いに乗った危険な人物が、
この会場内にはまだ大勢いると見て間違い無いだろう。
心優しい少年である耕太が生き抜いていけるとは、ちずるには思えなかった。
良い武器が支給されていたり、誰か殺し合いに乗っていない人物と一緒に
行動出来ていれば良いのだが。

――ダダダダダダダダダダダダッ……。

「!!」

不意に銃声が遠方から響いた。遠方とは言っても、やや近い。
しかも、今まさに進んでいる道の先から聞こえたような気がした。

「……」

この時、ちずるは言い知れぬ胸騒ぎを覚えた。
単なる銃声ならば殺し合いが始まってからどこか遠くから幾度となく鳴り響いている。
だが、たった今聞こえた銃声は何かが違った。
214Polluted crystal ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 00:39:20 ID:LT1rukwF
「……耕太君?」

気付いた時には、ちずるの身体は勝手に走り出していた。
最悪の事態が、ちずるの頭の中をよぎる。

(耕太君、耕太君、耕太君―――!)

髪が振り乱れるのも構わず、ちずるはひたすらに銃声のした方向へと走る。



小山田耕太は橋の欄干に寄り掛かるように座り込んでいた。
周囲には夥しい量の血痕が残っていた。
精一杯の力を振り絞り、耕太は倒れていた地点から欄干へと移動した。
だが、そこまでだった。

身体中を5.45o弾が貫き、内臓を抉られ、破壊され、
傷口から大量の血液が流れ出た耕太の身体はもはや、
生命活動を維持出来なくなっていた。
もう痛みも感じない、いや、感覚が麻痺しているのだろう。
耕太は自分がもうすぐ死ぬ事を悟った。

「……ちずる…さん………」

身動きを取る事も出来なくなった耕太少年は、ただ、死の瞬間を待つのみだった。



【一日目/深夜/C-6橋】
【小山田耕太@かのこん】
[状態]胴体に十数発被弾(深刻な内臓損傷、出血多量により虫の息)
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:…………。
 1:ちずるさん……。
[備考]
 ※参戦時期は少なくとも漫画版で源ちずると親密になった後です。
 ※このままだと間違い無く死にます。
215Polluted crystal ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 00:40:09 ID:LT1rukwF
【一日目/深夜/C-6橋南部方面の住宅街】
【銀鏖院水晶@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]AKS-74(14/30)
[所持品]基本支給品一式、AKS-74マガジン(30×5)、コルト ガバメント(7/7)、
 コルト ガバメントマガジン(7×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:クラスメイトと会っても容赦しない。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※超能力は封印され、使えなくなっています。

【一日目/深夜/C-6橋北部方面の住宅街】
【源ちずる@かのこん】
[状態]健康、C-6橋へ走っている、胸騒ぎ、不安
[装備]アーミーナイフ
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:耕太君を捜す。この殺し合いから脱出する方法を探る。
 1:殺し合う気は無いが襲われたら対処するつもり。
 2:耕太君が死んだら……?
[備考]
 ※参戦時期は少なくとも漫画版で小山田耕太と親密になった後です。
 ※妖狐状態で容姿は固定されています。また妖力その他は封じられています。
 ※ギンギライガー(名前は知らない)の容姿を記憶しました。


※C-6一帯と周辺に銃声が響きました。


≪支給品紹介≫
【コルト ガバメント】
1911年に米軍制式となった大型軍用自動拳銃。コルトM1911。
登場から一世紀近く経った現在でもその洗練された外観や、シンプルで信頼性が高く、
バランスの取れた完成度の高い銃として多くの愛好家が存在する。

【AKS-74】
1974年に旧ソ連制式となった突撃銃AK74を折畳式銃床にし携行性を向上させたモデル。
元になったAK74はそれ以前の旧ソ連制式だった傑作突撃銃AK47を小口径化し
改良を加えたもので、AK47より威力は小さいが射程は長くなりコントロールが容易になった。
216 ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 00:41:31 ID:LT1rukwF
投下終了です。
217 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/19(日) 07:03:16 ID:PQfX2H+n
投下乙です
二人とも死亡フラグとか・・・
投下します
9話 人生楽なきゃ苦もないさ
登場人物スタン=エルロン
218人生楽なきゃ苦もないさ ◆VxAX.uhVsM :2010/09/19(日) 07:04:42 ID:PQfX2H+n
9話 人生楽なきゃ苦もないさ

「クソ!こんなこと許されるはずがない!」

金髪の青年スタンが叫ぶ

「聞こえてるなら覚悟しろ!絶対にお前を倒してやる!」

叫び終わって

「ふう…腹が減った…」

そう言ってデイパックを漁る

「お、剣が入ってる!ラッキー…」

しかし、触った瞬間

殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ

頭に何かが入りこんできた

「う、うわあああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああ」

絶叫、まさにそうとしか言えなかった

しばらくして

「ふふふふふふふふふ」

殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ

(ソシテワレニチヲヨコセ)

「ああ、わかったよ」

「いい気分だなぁ」

はははっはははははっははははははははは

声は天高く昇りそして消えた
【一日目/朝/E-4漁村】
【スタン=エルロン@のび太戦記ACE】
[状態]健康
[装備]妖刀「鬼ノ政綱」
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:皆殺しにする
1:鬼ノ政綱に従う
[備考]
※自我はほとんど残っていません
219 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/19(日) 07:06:02 ID:PQfX2H+n
投下終了です
短いな・・・
マーダーが少ない→妖刀かなんか安定
220 ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 14:36:29 ID:LT1rukwF
投下乙です。こちらも妖刀ですかw
マーダーになりにくいキャラをマーダー化させるのに
便利かもしれませんね

投下します。俺得ロワ3rd 22話 じっくりコトコト煮込んだ脳汁
登場:ブライアン、坂田銀時、エルフィ、ドラゴナス
タイトルはニコ動の同名タイトルのVIPRPG動画から。
221じっくりコトコト煮込んだ脳汁 ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 14:39:31 ID:LT1rukwF
22話 じっくりコトコト煮込んだ脳汁


紅白の鎧姿の戦士の男、ブライアンはショッピングモール二階の休憩スペースにいた。
電気は灯っているが、買物客や従業員の姿はどこにも無い。
人気の絶えたショッピングモールは異常な程静かで不気味だ。
デイパックの中に入っていた二つの支給品、
バスタードソードと薬草袋を見詰めるブライアン。

「剣に薬草か…まあ俺向きの武器ではあるな」

バスタードソードを腰のベルトに装着し、薬草袋をデイパックに戻す。

「これからどうする……?」

いきなり巻き込まれた殺し合い。
自分や親友のアレックス、仲間のリリア達、魔王軍四天王の三人、
アンデッドナイ軍の三人の姿があった。
他にも大勢の見知らぬ人々がこの殺し合いに参加させられているようだ。
そして、首にはめられた首輪――この首輪により、アンデッドナイ軍のディオナが殺された。
首輪が爆発するとどうなるか、という見せしめで。

「あの香取って奴、許せねぇな……こんな殺し合い、乗ってたまるかよ」

ブライアンは主催者である白衣の男、香取亮太に対し怒りを露わにする。

「とにかく、アレックス達と合流したいな…魔王軍とアンデッドナイ軍の連中は…、
一応、注意しておくか……こんな殺し合いに乗るとも思えないけど」

座っていた椅子から立ち上がり、吹き抜けになっている場所から一階を臨む。
やや古い建物で規模も然程大きくは無いが、それなりに立派な作りになっている。
平時は人で賑わっていたに違い無い。
バーゲンセールを告知する垂れ幕や、そのままの店先の品物が物寂しい。

「取り敢えず…ショッピングモールの中、歩いて見てみるか…」

然程大きく無いとは言え一人で探索するには余る程の広さがある
このショッピングモールには、もしかしたら自分以外にも誰かいるかもしれない。
アレックス達や魔王軍四天王の連中がいる可能性もある。

バスタードソードとデイパックを携え、ブライアンはショッピングモール内の探索に乗り出した。
222じっくりコトコト煮込んだ脳汁 ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 14:40:36 ID:LT1rukwF


「やっと森を抜けれたみたいだな」
「そうですね…」

銀髪の侍、坂田銀時と灰色の狼の少女、エルフィは、
やっとの思いで暗い森を抜ける事に成功し、舗装された地面を歩いていた。
周囲には寂れた民家が建ち並んでいるが前方に目立つ大きな建物が見えた。

「銀さん、あそこに大きな建物が…あれ、ショッピングモールじゃないでしょうか」
「あ? あれか…多分そうだな。となるとこの辺りは…」

銀時はデイパックから地図を取り出し開く。

「……エリアB-3、だな」
「…もしかしたら誰かいるかもしれませんよ。銀さんの知り合いも…」
「それだったらお前のクラスメイトもいるかもな」

森を歩いている間に、銀時とエルフィは互いの知り合いについて情報を交わしていた。
但し、銀時の志村新八、土方十四郎、沖田総悟の三人の話は、
かなり銀時個人の主観が混じったものではあったが。
エルフィも自分のクラスメイト、ノーチラス、フラウ、森屋英太、銀鏖院水晶の四人について、
知り得る限りの事を銀時に話した。
同時に自分や他のクラスメイトが別の殺し合いに参加させられていた事、
また、自分とノーチラスは死んだはずなのにこうして生きているという事も話した。

別の殺し合いで死に、生き返った部分の話は銀時は半信半疑ではあったが、
それでもエルフィのクラスメイトについての情報は得る事が出来たので深くは考え無かった。

「…行ってみるか」
「はい」

銀時とエルフィはショッピングモールへ向かう事にした。

そして、二人とは別の方向からショッピングモールへ向かう一人の参加者がいた。
青い髪の半竜人の少女の姿をしたワイバーン、ドラゴナス。
右手に波打つ刀身を持つ長剣フランベルジェを持ち、
周囲を警戒しながら看板が輝くショッピングモールの駐車場へと足を踏み入れる。
駐車場には何台か車が停まったままになっていた。

「ショッピングモール…誰か一人ぐらいはいそうだな」

愛する家族の元へ帰るため、既に見知らぬ少年を一人手に掛けてしまったドラゴナス。
もう後戻りは出来ない事は十分に分かっていた。
この殺し合いに優勝し、帰還する。例え相手が知り合いや自分の仲間だったとしても、
その手を血に染める事を厭わない――彼はそう固く決心していた。

「……」

ドラゴナスはショッピングモールの正面玄関に向かって歩き出した。
223じっくりコトコト煮込んだ脳汁 ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 14:41:38 ID:LT1rukwF
【一日目/深夜/B-3ショッピングモール2階フロア】
【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]バスタードソード
[所持品]基本支給品一式、薬草(30)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。アレックス達と合流したい。
 1:ショッピングモール内の探索。
 2:魔王軍とアンデッドナイ軍の連中には注意?
[備考]
 ※特に無し。


【一日目/深夜/B-3ショッピングモール周辺・北西方面】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康
[装備]黒作大刀
[所持品]基本支給品一式、イチゴ牛乳(5)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。そのために首輪を何とかしたい。
 1:エルフィと行動。 ショッピングモールを探索する。
 2:新八と真選組の二人を捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※エルフィのクラスメイト(森屋英太、銀鏖院水晶、ノーチラス、フラウ)の情報を得ました。

【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]インベルM911(7/7)
[所持品]基本支給品一式、インベルM911マガジン(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。死にたくない。
 1:銀さんと行動。 ショッピングモールを探索する。
 2:クラスメイトと合流?
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※志村新八、土方十四郎、沖田総悟の情報を得ました。
224じっくりコトコト煮込んだ脳汁 ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 14:45:08 ID:LT1rukwF
【一日目/深夜/B-3ショッピングモール正面玄関前】
【ドラゴナス@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、狂気
[装備]フランベルジェ
[所持品]基本支給品一式、ファイアクリスタル(3)
[思考・行動]
 基本:家族の元へ帰るために優勝する。そのために参加者を皆殺しにする。
 1:ショッピングモール内の探索。
[備考]
 ※特殊能力は一切使えません。また、女体化しています(元の姿には戻れません)。


≪支給品紹介≫
【バスタードソード】
両手、片手どちらでも扱えるよう作られた長剣。

【薬草】
RPG定番回復アイテム。食べて使う。苦い。
軽傷ならば回復出来るが重傷、致命傷、毒には効かない。
225 ◆ymCx/I3enU :2010/09/19(日) 14:46:49 ID:LT1rukwF
投下終了です。
はぁ、えっちな話が書きたい……(おい)
226 ◆OKTm8teiY2 :2010/09/19(日) 15:45:06 ID:ZpeAH8Sz
ロワ初心者ですが、始めたいと思います。

【運命分岐実験-バトル・ロワイアル-】

4/4【とある魔術の禁書目録】
○上条当麻/○御坂妹/○一方通行/○月詠小萌
4/4【戦国BASARA】
○真田幸村/○猿飛佐助/○明智光秀/○豊臣秀吉
4/4【咲-saki-】
○宮永咲/○原村和/○福路美穂子/○東横桃子
4/4【化物語】
○阿良々木暦/○八九寺真宵/○千石撫子/○羽川翼
4/4【モンスターハンター擬人化】
○リオレウス/○ラージャン/○テオ・テスカトル/○ナルガクルガ
3/3【BATTLE ROYALE】
○七原秋也/○桐山和雄/○三村信史
3/3【WORKING!!】
○小鳥遊宗太/○佐藤潤/○相馬博臣
2/2【オリキャラ】
○氷野誠/○現
1/1【ニコニコ動画:実況者】
○revin                                
30/30
227 ◆OKTm8teiY2 :2010/09/19(日) 15:59:49 ID:ZpeAH8Sz
第0話「運命分岐実験」

俺の名前は上条当麻。

学園都市っつーでっかい学園に通う高校生だ。

目が覚めると、俺は固い床に寝かされていた

「上条ちゃん!」

ん?小萌先生か。なんだ、ここは学園の中か?

とそのとき、壇上の男が口を開いた

「殺し合え」

「………………はぁ?」

コイツは今、殺し合えっていったよな。

「我が名は第六天より来たりし魔王、織田信長也。
これより、人を観測することとした。
運命を、行動によって変えられるかを、だ。そのために、
貴様らを呼んだ。だから、殺し合え」

「ふざけ……」

「だめ!」

小萌先生だった

「この人は……これのために、この島の人を皆殺しにしたのです!」

ふざけんな、皆殺し!?

「時間を取らせるな。実験を開始する。それでは、な」

「待ってろよ織田信長ッ!テメェの下らねぇ実験……」

「俺がぶっ壊して、テメェもぶっ殺してやる!!」

【島民1900人 死亡確認】

【運命分岐実験 開始】
228 ◆OtzOs457f2 :2010/09/19(日) 16:01:11 ID:ZpeAH8Sz
投下完了です。
あと、トリップ変更します。
229 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/19(日) 18:52:46 ID:PQfX2H+n
投下乙です
いきなり1900人死亡だと・・・
期待してますがんばってください
230 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 00:55:09 ID:Ilio9wzw
ウェイ 皆さん投下乙です

・人生楽なきゃ苦もないさ

妖刀! そういうのもあるのか!

・じっくりコトコト煮込んだ脳汁
3人共逃げてー!
それにしても何故ドラゴナスは女になっているんだろうか

・運命分岐実験
島の住人皆殺しとか信長KOEEEEEEEEEEEEE!!


やっとリスタートのOPが完成したので早速投下します
231 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 00:57:44 ID:Ilio9wzw
中世の屋敷を思わせるようなレンガ造りの部屋に、55人の男女が集められていた。
いや、「集められた」では少々語弊がある。 「収容されていた」と言った方が正しいだろう。
何故なら彼らは、拉致されて此処に連れて来られたのだから。 当然「拉致」だから、本人の承諾は得ていない。 
たとえ元居た世界が終わりに瀕していたとしても、拉致した側にとっては関係なかった。
全員の首には、金属製の首輪がはめられている。
かなり頑丈な作りになっているようで、無理やり外そうとしてもそれはビクともしない。
人々は、今現在自らが置かれている状況に困惑していた。
何故自分は此処にいるのか。 何故自分の首には首輪が付いているのか。



――――誰が、何のために。



『やぁ諸君、目は覚めたかな?』

不意に、声がした。
変声機を使っているのだろうか、その声は、低く、そしてくぐもっている。

『初めまして。 そして、ようこそ。「我々の世界」へ』

男は話を続ける。その声からは、感情らしいものは全くと言っていい程感じられなかった。
「世界」という言葉に反応した者が「まさかお前らも大ショッカーの手先なのか」と問いかけたが、
男はそれを無視して話を進める。

『突然だが諸君には……ちょっとしたゲームをしてもらう』

ゲーム。
少なくともそれが決して楽しいものではない事は、誰にでも想像できた。
だが、何をするのかまでは誰にも分からない。
得体の知れないそれに、人々の一部は小さく身震いをする。



『ゲームの内容は至ってシンプル。 最後の一人になるまで殺し合う――言わば「バトルロワイアル」だ』


232 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 01:00:42 ID:Ilio9wzw
男がそう言った瞬間、会場は時が止まったかのように硬直した。
「殺し合い」。
突然飛び出した、あまりにも非現実的な単語に、人々は驚愕し、恐怖に震えた。
「冗談だろ?」と言い、その言葉を認めない者も居れば、
冷静になって今の状況を理解しようとしている者も存在していた。
殺し合いを待ち望んでいたかのような素振りをみせた者も居る。

『……私は本気だ。 その証拠を見せてあげよう』

男がそう言ったその直後。
部屋の中央付近から光が弾け、それと同時に、パァン、と爆発音が全体に響き渡った。


人々は一瞬、何が起こったのか理解出来なかった。
何が光った? あの音は何だ?

「嫌ぁああぁぁぁあああぁぁあぁぁぁぁああぁあぁ!!!」

悲鳴が木霊した。
ロングヘアーの少女が――秋山澪が、目の前にある「何か」を見て、叫んだのである。
顔色は死人の様に青白く、歯をガチガチと音が聞こえる程に震わせていた。
「何か」の正体。 それは――ツインテールの少女――中野梓の、生首。
それが、辺りに血を撒き散らしながら転がっていたのである。
少女の悲鳴により、人々は何が起こっているのかを理解した。



――――人が死んだ。否、殺された。男の言っている事は冗談ではない。



『諸君らが付けているその首輪……それは私の意志で何時でも爆破する事が出来る。無駄な抵抗はしない事だ』

首輪に触れていた者が、反射的に手を離す。
つい先程までは唯の無害な物質だった筈の首輪が、今ではおぞましい殺人兵器に見えた。

233 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 01:08:56 ID:Ilio9wzw



――――ああ、本気なのだ。この男は本気で、自分達に殺し合いをさせようとしている。



人々は生唾を飲み込んだ。
今起きている事が紛れも無い現実である事を、改めて思い知ったのだ。

『殺し合いに優勝した者には「どんな願いでも叶える権利」を与えよう。
一生金に困らない生活。 永遠の栄光。 大切な人の蘇生。 
どんな内容でも構わない。必ず叶えてあげようじゃないか』

「願いを叶える」。
その言葉に、数人が動揺する。
もし、それが本当なら、もし自分の願いを叶えてくれるとしたら。

『……そろそろ時間だ。 では、始めようか』

男がそう言った直後、人々の足元に魔法陣が出現した。
青白く光り輝くそれによって、彼らは一人ずつ殺し合いの舞台――絶海の孤島へと転移されていった。

『…………フフ…………フフフ……フハハハハハハハ! さぁ諸君! 頑張って殺し合ってくれ!』

初めて感情の篭った声で、男が笑う。
その声は、小さな子供が本当に楽しい時に発する笑い声に、よく似ていた。




【中野梓@けいおん! 死亡】


234 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 01:09:43 ID:Ilio9wzw
◆ ■ ◆


今回、バトルロワイアルに巻き込まれた55人の不幸な参加者達。


彼らは、此処――バトルロワイアルの世界で何を思い、何を決意するのか。


残念ながら、それは誰も――この殺し合いを始めた者にすら、分からない。




さぁ、賽は投げられた。




――――楽しいゲームの始まりだ。





【残り55人】

【バトルロワイアル 開幕】
235 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 01:13:41 ID:Ilio9wzw
≪ルール≫
参加者全員で殺し合いを行う。 簡単ですね。
基本的に何でもあり。 ただし、ゲームに支障をきたす行動は厳禁。
最後に残った者は、元の世界に帰る権利と願いを叶える権利を得る。
参加者全員が死亡した場合は、ゲームオーバー(優勝者なし)とする。

≪持ち物≫
元の世界で武器、道具等の所持品を持っていた場合、それらの所持品は全て没収されられる。
(ただし例外あり)
参加者には、
地図、参加者名簿(ただし『お楽しみ枠』の15名の名前は第一回放送が終了するまで表示されない)、
筆記用具(メモ帳とボールペン)、コンパス、
懐中電灯、食料(2日分)、不明支給品(2〜3個)
が入ったデイパックが与えられる。
基本的にデイパックには何でも入れることが出来るが、
生物、大きすぎる物(車等)は入れる事は出来ない。

≪首輪≫
参加者全員には首輪がはめられている。
禁止エリアに侵入して一定時間経った場合、無理やり首輪を外そうとした場合、
ゲームに大きな支障を起こした場合に首輪は爆発。
首輪を爆発された参加者は例外なく死亡する。

≪禁止エリア≫
放送の度、禁止エリアが三ヶ所発表される。
放送後、一時間後に指定のエリアが禁止エリアになる。
又、地図に書かれていない場所も禁止エリアとする。

≪放送≫
放送は六時間毎に行なわれる。

≪時間表記≫
0時スタート
深夜:0〜2   黎明:2〜4
早朝:4〜6   朝:6〜8
午前:8〜10  昼:10〜12
日中:12〜14  午後:14〜16
夕方:16〜18  夜:18〜20
夜中:20〜22  真夜中:22〜24
236 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 01:14:27 ID:Ilio9wzw
≪地図≫
絶海の孤島。

\|一|ニ|三|四|五|六|七|
|A|森|廃|森|森|海|人|工|
|B|森|森|森|森|病|街|街|
|C|洋|森|森|街|街|平|平|
|D|平|森|街|ド|街|森|平|
|E|平|平|街|街|森|森|墓|
|F|街|街|教|森|森|森|森|
|G|ホ|人|海|森|森|遺|森|


森…森林。小屋等の建物があるエリアもある。
平…平地。道路や草原。建物が建っているエリアも存在。
人…海を埋め立てて造られた人工地。 建物も建っている。
街…住宅地。
工…廃工場。
館…洋館。
廃…廃村。
教…教会。
ホ…ホテル。
遺…古代遺跡。
墓…墓場。
病…病院。
ド…大型ドーム。
海…海。

≪特別ルール≫
放送時、禁止エリアとは別にエリアが2、3ヶ所指定される。
放送の一時間後に、指定されたエリアにパラシュートを付けたデイパックが2つずつ投下。
デイパックの中には、不明支給品が1〜2個入っている。
237 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 01:15:52 ID:Ilio9wzw
≪参加者一覧≫

【アカツキ電光戦記】4/4
○アカツキ/○クロード・ダスブルモン(塞)/○アドラー/○ムラクモ
【仮面ライダーW】4/4
○左翔太郎/○園崎来人(フィリップ)/○井坂深紅郎/○大道克己
【けいおん!】4/4
○平沢唯/○秋山澪/○田井中律/○琴吹紬
【バジリスク〜甲賀忍法帳〜】4/4
○甲賀弦之介/○如月左衛門/○朧/○薬師寺天膳
【武装錬金】4/4
○武藤カズキ/○津村斗貴子/○防人衛(キャプテン・ブラボー)/○ヴィクター・パワード
【学校であった恐い話】3/3
○日野貞夫/○新堂誠/○風間望
【仮面ライダーディケイド】3/3
○門矢士/○小野寺ユウスケ/○アポロガイスト(ガイ)
【バトル・ロワイアル】3/3
○七原秋也/○桐山和雄/○織田敏憲
【銀魂】2/2
○坂田銀時/○高杉晋助
【ストライクウィッチーズ】2/2
○エイラ・イルマタル・ユーティライネン/○サーニャ・V・リトヴャク
【遊戯王5D's】2/2
○不動遊星/○鬼柳京介
【夢喰いメリー】2/2
○藤原夢路/○メリー・ナイトメア
【牙狼<GARO>】1/1
○冴島鋼牙
【東方Project】1/1
○霊烏路空
【未来日記】1/1
○雨流みねね


【お楽しみ枠(俗に言う書き手枠)】15/15
○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○/○

55/55



≪主催者≫

【???】
○???(『バトルロワイアルの世界』の住人)
238 ◆WYGPiuknm2 :2010/09/20(月) 01:19:29 ID:Ilio9wzw
投下終了 OPのタイトルは「ゲームの時間」
申し訳ありません この様なOPで

ポケモン新作とかホラゲロワがあるので投下頻度はかーなーりスローリーです
お許し下さい
239創る名無しに見る名無し:2010/09/20(月) 08:11:27 ID:Gypx/DZd
新ロワ投下乙
参戦作品が俺得じゃないかw
240 ◆OtzOs457f2 :2010/09/20(月) 09:18:37 ID:a5EykihI
新ロワ投下乙です。
個人的には日野様の活躍に激しく期待

投下します。
第一話 「覇王烈昂」
登場キャラ:豊臣秀吉

ssの元ねたはモンハン2gのイベクエ。
241 ◆OtzOs457f2 :2010/09/20(月) 09:51:59 ID:a5EykihI
「ふむ…………尾張の魔王、織田信長か」

秀吉は、その巨大な体躯に似合わず呟く。

豊臣秀吉。

第六天魔王、織田信長に匹敵する力を持つ、”戦国の覇王”。

彼は、まずこのゲームを生き抜くことを考えた。

富国強兵、秀吉の願望実現の為には、ここで死ぬことはできない。

だが、魔王、織田信長を討つとなれば、彼ですら致命傷は避けられない上、

下手をすると返り討ちかもしれない。

一先ず、参加者名簿を見る秀吉

「…………甲斐の若き虎、真田幸村か」

しかし、秀吉が本当に驚いた名は、

「―――――――――魔王の家臣、明智光秀……だと?」

明智光秀は、本能寺で竜の右目、片倉に討たれたはず。

何故ここに……。

「フフフ、フハハハハハハ。織田め、反魂の術に手を出したか!」

禁断の陰陽術、反魂。蘇生の術であるが、外道の法だ。

「ならば良い!この実験に勝ち!織田を討ち取ってやろうではないか!」

秀吉の拳が、神社に炸裂した瞬間。

神社は、あまりにもあっさりと弾け飛んでしまった。

【一日目/深夜】
【豊臣秀吉@戦国BASARA】
[状態]健康
[装備]鎧(デフォルト)
[所持品]基本支給品一式、棍棒(木製)
[思考・行動]
 基本:日ノ本を統べるために生き残る。
 1:参加者を殺していくが、あまり目立ちたくない
[備考]
 ※拳の能力は、弱体化していますが、それでも一般人の数倍の威力です。

支給品説明

【棍棒】
木製、長さ80cm。威力はそうでもないが、思い切り殴れば凶器になるかも。
当然、秀吉が振るったら兵器になります。
242 ◆OtzOs457f2 :2010/09/20(月) 09:56:05 ID:a5EykihI
投下終了です
秀吉はやっぱり暴君として書きたいですねー。
参加者の中で勝てるといえば一方通行とかじゃないか…。

投下します
第二話「孤島であった怖いバトロワに屈しない」
登場キャラ:revin、千石撫子
243 ◆OtzOs457f2 :2010/09/20(月) 10:48:15 ID:a5EykihI
「はぁ……何やねんこれ」

一人廃工場の中で呟くrevin。彼はただの一般人である。

只、某巨大動画サイトで、かなりの再生数を叩き出した実況者でもある。

そんな彼、何故この不気味な工場に居ても平気かというと、

彼のやっていたゲームはホラーゲームで、

こんな状況よりヤバイ話は滅茶苦茶な量あったからだ。

「とりあえず支給品見よかー…」

ずっしりとした質感の銃。コルトバイソン

それこそゲームでしか見たことの無いようなものだ

「あ、あのぉ……」

ん、と、revinは振り返った。

「(うわっ、可愛い子やなー。アニメとかに出てきそうな…。)」

「私、あの…千石撫子っていいます…。はい…」

相当怯えているようだったが、revinは今までで最高の美少女を

前に、一線を越えよかなー、なんて考える自分を押さえつけた。

「千石…か。珍しい名前やな。俺はrevin。本名は秘密や」

というか、名簿にもrevinで載ってるけど…とrevinは苦笑した。

千石は、支給品の閃光弾を見せた。サイズは小さめだが、軽そうだ。

「revinさんは…乗ってないんですよね?その…実験に」

「そやなー。こんな可愛い子巻き込むとか許せんし」

かわいっ………と赤面する千石を見て、revinは実験とは思えない和やかさを

感じた。しかし、二人は知ることになる。


―――――――これは、あくまで”殺し合い”なのだと。
244 ◆OtzOs457f2 :2010/09/20(月) 10:52:33 ID:a5EykihI
【一日目/深夜】
【revin@ニコニコ動画:実況者】
[状態]健康
[装備]私服、コルトバイソン
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:このゲームに反対。
 1:千石を守る
[備考]
 特になし

【一日目/深夜】
【千石撫子@化物語】
[状態]健康、動揺
[装備]私服
[所持品]基本支給品一式、小型閃光手榴弾
[思考・行動]
 基本:実験には乗らない。
 1:かわいっ………///
[備考]
 ※アニメ最終話、忍野メメ捜索時からの参戦です。
245 ◆OtzOs457f2 :2010/09/20(月) 10:55:19 ID:a5EykihI
投下終了です。
屈しないシリーズが好きすぎてロワに出してしまった…。
246 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/20(月) 11:00:12 ID:/QPCoHxD
投下乙です
秀吉はマジでやばい一方さんがどう出るか
気になるから屈しないシリーズみてきますww
247 ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 11:27:14 ID:grccBNCT
投下乙です。
>>226 新ロワ乙です! 島民1900人死亡て! 流石信長w

>>230 ドラゴナスが女になっているのは、
ぶっちゃけた話が自分の趣味ですw女体化ドラゴナスが好きでw

>>245 revinさんが気になってちょっと実況動画屈しないシリーズ
見てきてしまったw

では自分も投下します。俺得ロワ3rd 23話 追って追われて美女と野獣
登場:シーザー、黒崎奈桜
248追って追われて美女と野獣 ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 11:28:51 ID:grccBNCT
23話 追って追われて美女と野獣


暗い森の中から、乾いた銃声が何発も響く。

「ハァ、ハァ、ハァ、くそっ、やばいよ! 軽くやばいよ!」

青と白の毛皮に金色の瞳を持つワーウルフの青年、シーザーが、
必死な様子で森の中を走る。背後からは拳銃を構えた白いセーラー服調の
学校の制服に身を包んだ紺色の長髪の美少女が、シーザーの後を追っていた。

ダァン!

少女持つ拳銃――シグザウアーP226が火を噴く。
これで計8発の銃撃がシーザーに向けてなされた事になる。

「格好悪いけどここは逃げるしか無い!」

支給品を確認する余裕も無い。とにかく逃げるしか無かった。
ワーウルフ故足の速さには自信があったが対する少女も負けず劣らず足が速かった。

ダァン!

「だあああ!」

背後から銃声が鳴るたび、シーザーは悲鳴を上げた。



そして数分後、少女――黒崎奈桜は、追撃していた青白の人狼を見失ってしまった。
獲物を取り逃がした事に落胆するも、すぐに気持ちを切り替え、
次の参加者を捜し始める。

「これで良いんだよね…生きて帰るにはこれしか方法は無い」

主催者、香取亮太が言うには、この殺し合いから生きて帰るには、
最後の一人となって優勝するしか無いとの事。
ただ、口頭で述べただけであり、信憑性ははっきり言って低い。
だが今の所、確実性がある帰還の方法はそれだけだ。
もしかしたらこの殺し合いからの脱出を目指し動く者も出てくるかもしれないが――。

黒崎奈桜は確実な方法を取る事にした。
幸い、自分の支給品は当たりの部類に入る物だった。
今装備しているシグザウアーP226と、予備のマガジン3個に、
デイパックの中に入っているダイナマイト3本と着火用の百円ライター。
これで倒した相手の武器を奪いながら戦って行けば優勝する事は決して難しくは無いはず。

「行こう……」

空になったP226のマガジンを交換し、デイパックからコンパスを取り出し方角を確認しながら、
奈桜は暗闇の中に消えて行った。
249追って追われて美女と野獣 ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 11:29:43 ID:grccBNCT
「……ふぅ、行ったみたいだな」

奈桜が立ち去った後、茂みの中から青と白の人狼――シーザーが顔を出した。
すぐ近くに隠れていたが奈桜は気付かなかったようだ。

「まさかあんな可愛い女の子が襲ってくるなんて…いや、
女の子関係無いか……殺し合いに乗っている奴はいるんだな…」

殺し合いが始まった直後はまだ実感が湧かなかったが、
いざ襲われ命の危機に瀕しやっとシーザーは今自分が置かれている状況の
深刻さを感じ取っていた。

「何だってこんな…」

エンカウントモンスターとして、それなりに平穏な日々を送っていたはずだが、
一体なぜこのような殺し合いを強要されなければならないのか。
シーザーは、その精悍かつ獰猛そうな外見とは裏腹に、
無益な殺生は好まない温厚かつ誠実な性格であった。
たまに来る冒険者と戦う時も無意識の内に手加減をしてしまう程である。
故にこの殺し合いにも進んで乗る気は毛頭無い。

首にはめられた首輪を鋭い爪先でつつく。
無理矢理外そうとしたり逃げようとしたり24時間一人も死人が出なければ、
爆発し、死ぬという危険極まりない死の首枷。
脱出しようにもこれをどうにかして外さなければならないが、
機械知識など全く無いシーザーにはどうしようも無い代物である。
となれば外せそうな知識を持ち、しかも殺し合いに乗っていない参加者を
捜す必要があるが―――簡単な事では無いだろう。
何せこの殺し合いに自分の知り合いは一人としていない。皆見知らぬ人物なのだから。

「そうだ、支給品…」

一段落ついた所でやっとシーザーは自分の支給品を確認する事が出来た。
デイパックを開け、中身を漁る。

「これは…」

そして出てきた物は、7.92oマウザー弾を使用する自動小銃、ZH-29と、
予備の10連装マガジンが5個であった。
更にバックアップ用か何かなのか、自動拳銃ワルサーP88と、
予備のマガジン3個も入っている。
つまりかなりの当たり支給品を引いていたのである。
250追って追われて美女と野獣 ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 11:30:35 ID:grccBNCT
「襲われる前に確認出来てれば追い払う事も出来たかもな……まあ、
過ぎた事だしいいか……」

シーザーはZH-29自動小銃を装備し、茂みから出、コンパスで方角を確認する。
少女が立ち去った方角はどうやら南らしい。同じ方向には行きたく無かった。

「…北に行ってみよう」

シーザーは少女とは反対方向の北へ歩いてみる事にした。




【一日目/深夜/F-6森】
【シーザー@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)、E-6方面へ移動中
[装備]ZH-29自動小銃(10/10)
[所持品]基本支給品一式、ZH-29マガジン(10×5)、ワルサーP88(15/15)、
 ワルサーP88マガジン(15×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を外せそうな人物を捜す。
 1:北(E-6方面)へ向かってみる。
 2:襲われたら戦うつもりだが、可能な限り殺したくは無い。
[備考]
 ※黒崎奈桜(名前は知らない)の容姿を記憶しました。

【黒崎奈桜@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)、E-6方面へ移動中
[装備]シグザウアーP226(15/15)
[所持品]基本支給品一式、シグザウアーP226マガジン(15×2)、
 ダイナマイト(3)、百円ライター
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:南(G-6方面)へ向かってみる。
[備考]
 ※シーザー(名前は知らない)の容姿を記憶しました。


※F-6一帯と周辺に銃声が響きました。
251追って追われて美女と野獣 ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 11:32:34 ID:grccBNCT
≪支給品紹介≫
【シグザウアーP226】
1983年にシグザウアー社が開発した自動拳銃。
耐久性が非常に高く長時間水や泥の中に浸けた後でも確実に作動する程。
難点は価格が高めだと言う事か。

【ダイナマイト】
発破などに使われる産業用ダイナマイト。
使うには導火線に着火するための物が必要。

【ZH-29自動小銃】
1920年代後半にチェコスロバキアで開発された自動小銃。
優秀な自動小銃ではあったが価格などの問題から国内では制式にはならず、
中華民国(現在の台湾)に輸出され使用された。

【ワルサーP88】
1988年にドイツのワルサー社が開発した自動拳銃。
性能は良かったが余りにも高価だったため商業的には成功しなかった。


≪オリキャラ紹介≫
【名前】シーザー
【年齢】18
【性別】男
【職業】とある森在住のワーウルフ(エンカウントモンスター)
【性格】温厚、誠実
【身体的特徴】青と白の毛皮の人狼、金色の瞳、引き締まった身体
【服装】全裸(服を着る習慣が無い)
【趣味】毛繕い、読書
【特技】人間より高い身体能力、我流の格闘技(結構強い)
【経歴】これといって特筆事項無し
【備考】精悍な顔付きに反して穏やかな性格。外見は
 サ○ライスピ○ツシリーズのシク○ゥを二足歩行にしたような感じ

【名前】黒崎奈桜(くろさき・なお)
【年齢】17
【性別】女
【職業】高校生、陸上部所属
【性格】解放的
【身体的特徴】紺色の長髪、スレンダーな体型
【服装】白いセーラー服調の学校制服
【趣味】音楽鑑賞(ヴィジュアル系)
【特技】獣人にも匹敵する足の速さ
【経歴】中学の頃から陸上部で走っている
【備考】2メートルある石の壁を勢いで飛び超えられる
252 ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 11:33:57 ID:grccBNCT
投下終了です。
253 ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 20:25:05 ID:grccBNCT
投下します。俺得ロワ3rd 24話 Uninhabited police station(無人の警察署)
登場:トレディア、東風谷早苗
254Uninhabited police station ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 20:26:14 ID:grccBNCT
24話 Uninhabited police station


緑髪を持った、やや軽装な変わった巫女服を身に纏った少女、
東風谷早苗は警察署のロビーに立っていた。

「誰もいないなぁ…」

カウンターの奥のオフィスに事務に勤しむ警官の姿は一人も見当たらない。
別に警官がいる事を期待していた訳では無いが。
この状況なら参加者以外の人間は街から退去させられていると見て間違い無いだろう。
受付近くの革張りの長椅子に座り、早苗は溜息をつく。

「殺し合いなんて無理、出来ない…」

ゲームが始まった直後、傍にはデイパックが置かれていた。
中に入っていたのは基本支給品一式と、USBメモリと、リボルバー拳銃及び予備の弾薬。
そのリボルバー、スタームルガー セキュリティシックスは、
現在スカートの腰の辺りに差し込んである。
早苗自身はこの拳銃を使って殺し合いをする気は無かった。
元々これはゲームだと割り切って人を殺すような性格では無い。

「だけど死にたくない………これからどうしよう、知り合いもいないし」

途方に暮れていたその時。

ガチャ。

「!!」

入口から見てロビー左の扉が突然開いた。
思わず身構える早苗。そして扉から出てきたのは。

「あ? 人間か…」

淡い銀色と白の毛皮、緑と橙のオッドアイ、そして白い毛皮に覆われた
巨乳と美しい肢体を持った、雌の人狼であった。

「よ、妖怪?」
「誰が妖怪だコラ。まあお前ら人間から見たらそうかもしんねぇけど。
初対面の奴に随分な口だなオイィ?」
「う、す、すみません」

雌の人狼は不機嫌そうに早苗に言う。目付きも口調も柄が良いとは言えない。
下手に怒らせない方が良いと直感した早苗は謝罪の言葉を述べた。
255Uninhabited police station ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 20:26:59 ID:grccBNCT
「あの、お名前、聞かせてくれますか?」
「あたしはトレディアってんだ。オメーは?」
「こ、東風谷早苗です」
「面倒くせーなサナエで良いだろ」
「は、はい………それであのトレディアさん、殺し合いには…乗ってるんですか?」
「……その質問してよ、はいって答える奴いると思ってんのか?」
「あ、いや、そのー」
「あー、乗ってねえよ。あんなクソ人間の言いなりになんかなってやるかよ」

早苗の向かいの椅子に座り、苛立った様子を見せつつも、
トレディアは殺し合いを否定する。
その言葉を聞いて早苗は一先ず安心した。

「あの、トレディアさん」
「何だ」
「出来ればその、一緒n」
「断る」
「ちょっ、最後まで言ってないのに!」
「お守りなんざごめんだぜ。オメー、見るからに足手まといにしかなんなそうだしなァ」
「そんな…自分の身くらいは自分で守れますよ!
一応、武器もあるし…」
「ほおー」

早苗は腰に差していたセキュリティシックスを、銃身を持ってトレディアに見せる。

「だからその、お願いします一人じゃ不安で押し潰されそうなんです…」
「……しょうがねぇな、好きにしろよ」
「! あ、ありがとうございます!」

(まあ弾避けにはなりそうだな)

トレディアの真意を知らない早苗は同行を承諾してくれた事に素直に喜んだ。
その後、早苗はトレディアの支給品を見せて貰った。

「あたしはこいつだ」

そう言ってトレディアは、デイパックの中から、
短機関銃――PPs43を取り出した。

「うわあ、凄いですね」
「つってもあたしは銃なんざ使った事ねえんだけどな…まあ説明書も付いてっから、
何とかなるだろ」

PPs43の本体にセロテープで貼り付けられていた説明書に目を通すトレディア。
256Uninhabited police station ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 20:28:29 ID:grccBNCT
「トレディアさん、これからどうしましょう」
「あーそうだな。お互い知り合いもいねえし、下手に動き回んのもアレだ。
しばらくはこの警察署にいようや。もしかしたら武器とかもあるかもしんねえからな」
「そうですね……」

知り合いが殺し合いに一人も呼ばれていない二人は、
下手に外を動き回るのを避け、しばらく警察署を探索する事にした。



【一日目/深夜/F-1警察署一階ロビー】
【東風谷早苗@東方Project】
[状態]健康
[装備]スタームルガー セキュリティシックス(6/6)
[所持品]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)、USBメモリ
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしたくない。死にたくない。
 1:トレディアと行動。警察署内の探索。
 2:襲われたら…?
[備考]
 ※特殊能力は一切使えなくなっています。

【トレディア@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]PPs43短機関銃(35/35)
[所持品]基本支給品一式、PPs43マガジン(35×5)
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る気は無い。襲われたら戦う。
 1:東風谷早苗と行動(但し守る気は無い)。警察署内の探索。
[備考]
 ※特に無し。
257Uninhabited police station ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 20:29:13 ID:grccBNCT
≪支給品紹介≫
【スタームルガー セキュリティシックス】
1968年にアメリカのスタームルガー社が開発した同社初のリボルバー拳銃。
安価な上、安全装置が充実し耐久性が高いため人気がある。

【USBメモリ】
8GBの容量がある外部取付型記憶端末。
USB対応のパソコンが無ければ中身は見られない。

【PPs43短機関銃】
1943年に開発され、ソビエト赤軍に制式化された短機関銃。
第二次大戦の独ソ戦(旧ソ連呼称:大祖国戦争)の最中、
ドイツ軍に包囲された工業都市レニングラード(現サンクトペテルブルク)で、
アレクセイ・スダロフという技師が設計、開発した。
フルオート射撃のみで、精度も機能も必要最低限で有効射程も精々200メートルだが、
その分非常に頑丈で当時の兵士には好評だった。
この銃の功績は大きく、でレニングラード包囲戦は攻守逆転に至り、ソ連側の勝利となった。

≪オリキャラ紹介≫
【名前】トレディア
【年齢】26
【性別】女
【職業】とある森に住むワーウルフ(エンカウントモンスター)
【性格】短気
【身体的特徴】淡い銀色と白の毛皮、緑と橙のオッドアイを持った人狼、
 巨乳、スタイル抜群
【服装】全裸(服を着る習慣が無い)
【趣味】酒飲み、暇潰しに交尾
【特技】我流格闘技、手先が器用
【経歴】幼少時に両親を失い孤児として育った
【備考】基本的に人間は余り好きでは無いようだ
258 ◆ymCx/I3enU :2010/09/20(月) 20:30:14 ID:grccBNCT
投下終了です。トレディアの名前はとある国産車から。
知ってる人いるだろうか
259 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 00:39:26 ID:OK2F6tL6
投下します。俺得ロワ3rd 25話 サキュバスと「マダオ」
登場:リュティ、坂上正男
260サキュバスと「マダオ」 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 00:41:08 ID:OK2F6tL6
25話 サキュバスと「マダオ」


「畜生、死んでやるよお! 俺なんかもう死ねばいいんだろぉ!」
「あー、えーと……」

エリアE-4住宅街の一角にある居酒屋にて、
一人の中年男が、カウンターで泥酔しながら愚痴をこぼしていた。
愚痴をこぼしている相手は桃色の髪を持ち、白いビキニのような扇情的な格好をした、
角と翼、尻尾を持ったサキュバスの美少女だった。

「姉ちゃん、俺はゴミなのか? いらなくなったらもうポイか?」
「そ、そんな事無いと思いますよ…」
「何なんだろうなぁ俺の人生、20年近くも真面目に勤めて来たってのに、
ある日いきなりリストラだぜ? 妻は子供連れて出て行っちまうし…この年じゃ、
再就職も望めねえ、挙句首輪はめられて殺し合えと来たもんだぁ……うっ、うっ…」
「……」

サキュバスの少女――リュティは完全に辟易していた。
こんな事なら軽い気持ちで愚痴の相手などするべきでは無かったと。

「畜生が、末期の酒だあ! 飲んで飲んで飲みまくってやらぁ!」
「ひぃ〜……」

その後もリュティは中年男性――坂上正男の酒に付き合わされた。


どれくらい時間が経っただろうか、正男はすっかり酔い潰れて眠ってしまった。
リュティは完全に疲弊していた。酔った正男に胸を揉まれるなど、
セクハラ行為を多々受け、ブラがずれて乳房が露わになってしまっている。

「やっと解放された……はぁ」

安堵するリュティは、カウンターに置いていた自分のデイパックの中に手を入れ、
鋭利な刃を持ったハンティングナイフを取り出す。
鞘から抜き、カウンターに伏して眠っている正男の元へ歩み寄る。

(…ごめんなさい、坂上さん…でも、仕方無いの)

リュティは元より、殺し合いに乗りゲームを進める予定であった。
そのため、たまたま入った居酒屋で飲み潰れていたこの中年男を最初の獲物に定めたのだが、
ついいつものお人好しが出てしまい、酒に付き合う事になってしまった。

(私ってばお人好し過ぎるのよね…)

過去、自分の性分のせいで幾度となく酷い目に遭ってきた事を思い出しつつ、
リュティは正男の背中に向けて、刃を振り下ろそうとした。
261サキュバスと「マダオ」 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 00:42:07 ID:OK2F6tL6
「待ってくれ……」
「!!」

だが、予想外の事態が起こる。
眠っていると思っていた正男は起きていた。
だが、抵抗する様子は無い、むしろ、とても穏やかな表情に見えた。
正男は座っていた椅子から立ち上がると、衣服を整えリュティの方を見た。

「やっぱり…あんた、この殺し合いに乗ってるんだな」
「……そう、です」
「…いや、良いんだ。何と無くだけどそういう気はしていたさ。
それで…これから俺を殺す気なんだろ?」
「…逃げないんですか? 抵抗しないんですか?」

不思議に思ったリュティの問いに、正男は悲しげな笑みを浮かべて言う。

「どうせ生きて帰れたって…ロクな人生は送れねえよ。
それなら、あんたみたいな可愛い女の子に殺された方が、マシさ」
「……」
「さあ、やってくれリュティ」
「……馬鹿な人ですね、命を無駄にするなんて」

リュティは冷然とそう言い放つと、正男の心臓目掛けて、
ハンティングナイフを目にも止まらぬ速さで突き出した―――。



本当言うと、死にたくは無かったんだけどよ。
もうこうなったら仕方ねえよな。

奈々子、正宣、出来ればもう一度顔を見たかったな。

すまねえな、こんな――まるで駄目な親父―――で―――――



心臓を刺され絶命した中年男の死体からナイフを抜き、
リュティは男のデイパックを漁り始める。
すると、基本支給品の他、自動拳銃グロック19と予備マガジン3個を発見した。
自分の支給品であるハンティングナイフより遥かに上等な支給品である。
当然、リュティはグロック19と予備マガジンを抜き取り、装備を変更した。

「……これで少しは戦いが楽になるかな」

特殊な能力が一切封印されてしまった今、銃火器は強力な武器足り得る。
これから殺し合いを進めていくためには尚更だ。
262サキュバスと「マダオ」 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 00:42:54 ID:OK2F6tL6
「……」

衣服を整え、居酒屋を出る前、リュティは胸元を真っ赤に染め、
仰向けに倒れ目を閉じ息絶える男の死体に目をやった。

何故か知らない。何故かは分からないが。
とてもすっきりしない気分だった。



【坂上正男@オリキャラ  死亡】
【残り43人】



【一日目/深夜/E-4市街地の一角にある居酒屋】
【リュティ@オリキャラ】
[状態]健康、すっきりしない気持ち
[装備]グロック19(15/15)
[所持品]基本支給品一式、グロック19マガジン(15×3)、ハンティングナイフ
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:……何だろう、この気持ち。
 2:獲物を捜す。
[備考]
 ※特に無し。


※E-4市街地の一角にある居酒屋に坂上正男の死体、
坂上正男のデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。



≪支給品紹介≫
【ハンティングナイフ】
狩猟において仕留めた獲物を解体するのに使われる鋭利で頑丈なナイフ。

【グロック19】
オーストリアのグロック社の自動拳銃、グロック17のコンパクトモデル。
手頃な大きさで装弾数も多く使い勝手は良い。
263サキュバスと「マダオ」 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 00:44:01 ID:OK2F6tL6
≪オリキャラ紹介≫
【名前】坂上正男(さかがみ・まさお)
【年齢】43
【性別】男
【職業】求職中(数か月前に20年近く勤めた会社をリストラされた)
【性格】以前は真面目だったが現在は荒れている
【身体的特徴】年相応の中年男、痩せ型、後頭部の毛が薄い
【服装】くたびれたスーツ
【趣味】以前は家族サービス、現在はパチンコ、競馬
【特技】ブラインドタッチ
【経歴】一カ月前に妻と息子に逃げられた
【備考】まるで駄目な親父=マダオと化している

【名前】リュティ
【年齢】不明(外見及び精神は10代後半)
【性別】女
【職業】サキュバス
【性格】冷徹を装っているが、性根は優しくお人好し
【身体的特徴】桃色の髪に角、黒い烏のような翼、悪魔の尻尾を持ったサキュバス
【服装】白いビキニっぽい服、ちょっと透けてたりする
【趣味】甘い物を食べる事
【特技】淫靡な夢を見せ精気を吸い取る、ある程度の状態異変魔法
【経歴】過去に何度か人間に捕まり報復として輪姦された事がある
【備考】サキュバスとしては結構優秀らしいが肝心な部分で
 非情になり切れない優しさがあるため人間の精気を奪う事に失敗する事もある。
 本ロワでは特殊能力は全て封印されている
264 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 00:44:47 ID:OK2F6tL6
投下終了です。
265創る名無しに見る名無し:2010/09/21(火) 00:50:19 ID:TiDKf+Yc
乙!
リュティがこれからどうなるか楽しみです。
正男さんの心理がわりとリアルでした。
266 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/21(火) 16:21:38 ID:ROWW1xDc
投下します
11話 奇想天外油断大敵
登場人物坂田銀時、志村新八、ワルキューレ
267奇想天外油断大敵 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/21(火) 16:22:36 ID:ROWW1xDc
11話 奇想天外油断大敵

「く!」

「そこぉ!」

「うわああぁ!」

二人が戦っていた

ここは薬局の近くの場所

そこで二人は戦っていた

「なんであなたはこんなふざけた殺し合いに乗るんですか!」

「私だって本意じゃないです!」

でも…と続きを言おうとした時

「そんなの!ただのいいわけじゃないか!」

「!!」

「僕だって銀さんや神楽ちゃんが心配さ!でも!」

だからって殺し合いをしていいわけがない!

「………………」

「でも…私は止まるわけにはいきません!」

相手が突っ込んでくる

少年志村新八は語りだした

「僕は周りがすごすぎて走っても走っても追いつかない
どれだけ頑張ってもだ、あなたがどれだけ強くても」

「僕は今のあなたには負ける気がしない!」

新八も突っ込む

「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」

剣が交錯する
268奇想天外油断大敵 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/21(火) 16:23:57 ID:ROWW1xDc
そして

「イシター様…申し訳ありません」

バタン

「………………」

勝った、でも

「僕は人を殺してしまった」

「どうしてだろうな…」

泣きそうになっていたところで

「おまえ!新八か?」

近寄る影が見えた

「銀さ…」

駆け寄ろうとして倒れた

「新八!!!!!」

銀時が駆け寄る

「こいつ…戦ってたのか…」

「バカ野郎…」

そうは言いながら銀時は新八を担ぎ薬局に戻って言った
269奇想天外油断大敵 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/21(火) 16:25:23 ID:ROWW1xDc
【一日目/朝/C-2薬局付近】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]身体的疲労(小)ところどころに傷
[装備]名刀「虎鉄」@銀魂
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:仲間と合流し脱出
1:新八を薬局で休ませる
2:神楽や土方達と合流
3:相川友という名前に何か引っかかる
[備考]
※原作で次郎長が平子と旅に出た後からの参戦です
【志村新八@銀魂】
[状態]身体的疲労(中)精神的疲労(大)気絶中
[装備]打刀
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:皆と合流して脱出する
1:…………
2:人を殺した…?
[備考]
※原作で次郎長が平子と旅に出た後からの参戦です
【ワルキューレ@のび太戦記ACE 死亡】
270 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/21(火) 16:26:20 ID:ROWW1xDc
投下終了です
新八はやればできる子だと思う
271 ◆NIKUcB1AGw :2010/09/21(火) 20:39:30 ID:TlikdEg1
久々にお邪魔します
NIKUロワ第17話投下します
272さすがに1歳児は守備範囲外 ◆NIKUcB1AGw :2010/09/21(火) 20:40:26 ID:TlikdEg1
D-5、学校。北郷軍君主・北郷一刀は、そこで眉間にしわを寄せながら名簿に目を通していた。

「愛紗……。それに甘寧や朱拠さん、呂布子や曹操たちまで……。
 あーもう……。俺たちが何したっていうんだよ……」

名簿に名を連ねる仲間たちを確認し、一刀は溜め息を漏らす。
一部問題のある連中もいるが、彼らは皆かけがえのない仲間たちだ。
こんなわけのわからない、殺し合いゲームで死んでいい人間ではない。

ただし孔明は除く。

あの男が死んでも、きっと一刀は一切悲しむことはないだろう。むしろ死んでほしい。というか殺す。
もっとも、あのクリーム色を殺すなど奇跡でも起きないかぎり不可能だろうが。
仮に死んでも、あとで何事もなかったかのように堂々と登場しそうなのがすごくいやだ。

「とにかく、こんなふざけたゲームに付き合ってられるか。どうにかして、ゲームを止める方法を見つけ出さないと……」

一刀は、戦いが日常の世界で生きてきた男だ。
だが、だからといって戦いが好きなわけではない。
人が傷つくのはいやだし、もちろん人が死ぬのも嫌だ。殺し合いゲームなど、許容出来るものではない。
ゲームを止める方法は、まだ皆目見当も付かない。
だが、相手だって人間だ。必ずどこかに穴がある。一刀はそう信じていた。

(愛紗も甘寧たちも……見ず知らずの他の参加者だって、みすみす死なせてたまるか!
 俺なんかの力はたかが知れてるけど……全力でみんなの命を守ってみせる!
 ただし孔明、てめーは駄目だ)


◆ ◆ ◆


まず一刀が向かったのは、校内の保健室だった。
ここが殺し合いの場である以上、自分に戦意がなくとも戦闘に巻き込まれる可能性は非常に高い。
そしてそうなれば、傷を負うことは避けられない。
その時に備えて、医療品を確保しておこうと考えたのである。

(まあ、こんないかれたゲームを実行するようなやつが、親切に医療品を置いていてくれる保証はないけどな……。
 仮にあったとしても、俺と同じ事を考える人はいるだろうし……。
 全部持っていくわけにはいかないか)

そんなことを考えながら、一刀は保健室の扉を開ける。
すると彼の目に、まぶしいピンク色が飛び込んできた。

「なんだ!?」

正体不明のものを目にして、一刀は思わず右手に握った支給品の剣を構える。
だが彼はすぐに、自分が見たものが危険なものでないことを理解した。

「子ども……?」

そこにいたのは、ピンク色の服を着た幼い少女であった。
彼女は床に突っ伏し、すぅすぅと安らかな寝息を立てている。

「こんな小さな子まで……殺し合いに参加させられてるのか?」

少女の首元では、一刀につけられているものとほぼ同じ首輪が、蛍光灯の光を反射して冷たく輝いている。
それは彼女もまたこのバトルロワイアル・ゲームの参加者だという、何よりの証明だ。
273さすがに1歳児は守備範囲外 ◆NIKUcB1AGw :2010/09/21(火) 20:41:31 ID:TlikdEg1
「どこまで……非道な真似をするんだ! 涼宮ハルヒ!」

剣を握る手に力を込めつつ、一刀は絞り出すように主催者の名を叫ぶ。
一刀が知る涼宮ハルヒは、星の数ほどいる武将の中の一人に過ぎなかった。
彼女がなぜ、そしてどうやってこのようなイベントを起こしたのか、一刀には見当も付かない。
だが、そんなことは彼にとってどうでもよかった。
彼女のしたことは、許してはいけない大罪である。それだけがわかっていれば充分だった。

「……っと。こんなところで熱くなってもしょうがないか。
 それより、この子を起こして……」

少女を起こそうと手を伸ばす一刀だったが、ふと何かを思いつきその手を止める。
彼は手の進行方向を変えて少女の体を持ち上げると、その小さな体をベッドまで運んだ。
そして、起こさないよう慎重に布団を掛けてやる。

「こんな現実を認識するのは、あとでいいさ……。今は、せめていい夢を見てくれ」

穏やかな少女の寝顔を見ながら、一刀は静かに呟いた。


【一日目・深夜/D-5・】

【北郷一刀@中華武将祭り】
【状態】健康
【装備】鋼鉄の剣@ドラゴンクエスト4コマ漫画劇場
【道具】支給品一式、不明支給品0〜2
【思考】
基本:バトルロワイアルの破壊
1:北郷軍メンバーとの合流(ただし孔明を除く)
2:できるかぎり、誰も死なせない(ただし孔明を除く)
※呂布軍との交戦中、覚醒イベント発生後からの参戦です


【あちゃくらりょうこ@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】
【状態】睡眠中
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1〜3
【思考】
基本:???
※OPでは起きていたので、自分の現状は理解しています


※登場人物紹介

【北郷一刀@中華武将祭り】
出典動画の主人公。もともとは「恋姫無双」の主人公である。
エロいが情に厚く、カリスマ性にも恵まれたなかなかの好漢。
ただし実力は今ひとつ。
「いるとかえって不利になる」ということで城から追い出されたり、一人で囮をやらされたりと序盤は不遇な扱いだったが、
呂布軍との交戦中に覚醒イベントが発生しそれなりの能力に。
ただしそれでも、一流の武将と渡り合えるレベルではない。

274さすがに1歳児は守備範囲外 ◆NIKUcB1AGw :2010/09/21(火) 20:42:17 ID:TlikdEg1
【あちゃくらりょうこ@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】
長門に消滅させられた朝倉涼子が復活するも、何らかのミスで幼児化してしまった姿。
性格も肉体に合わせて幼くなっているが、長門家の居候として過ごすうちに主婦の思考を身につけている。
未だキョン抹殺への執念は健在だが、能力が伴わないため現在は棚上げしている。


※支給品紹介
【鋼鉄の剣@ドラゴンクエスト4コマ漫画劇場】
ドラクエを代表する武器の一つ。
主に中盤のメインウェポンとして活躍する。
この武器を入手出来るということはストーリーも山場にさしかかったということであり、
「ドラクエは鋼鉄の剣を買う時が一番テンションが上がる」とまでいわれている。
なお、「鋼鉄」と書いて「はがね」と読むので注意が必要である。
275 ◆NIKUcB1AGw :2010/09/21(火) 20:43:01 ID:TlikdEg1
以上で投下終了です
276 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 20:51:07 ID:OK2F6tL6
投下乙です。

・チームロワ「奇想天外油断大敵」
こっちの新八は一人倒したのか、銀さんと合流出来て良かったね。

・NIKUロワ「さすがに1歳児は守備範囲外」
お久しぶりですw あちゃくらりょうこはなぜ寝てたw
1歳児だからかw

では自分もば。俺得ロワ3rd 26話 死亡フラグに気をつけろ
登場:森屋英太、リリア
277死亡フラグに気をつけろ ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 20:52:35 ID:OK2F6tL6
26話 死亡フラグに気をつけろ


どういう事なんだろうな、これは。
俺こと森屋英太は、クラスメイト同士の殺し合いで、銀鏖院水晶に背中を刺され、
死んだはずなんだけど――何故か生きている。
しかもまた首輪をはめられデイパックを持たされ、
今度はクラスメイト以外にも見知らぬ人間や獣人達と殺し合わされている。

何なのこれ、何なのこれェ!?

「意味が分かりませーーーーーん!!」

薄暗い、市役所のロビーで、俺は思いのたけを叫んだ。
空しく木霊する俺の声。

「はぁ……」

生き返ったのは良いけどまた殺し合いって。
これじゃ死んで地獄に堕ちたのと同じじゃん。
っていうか、俺本当に死んだのか? 何か三途の川も天使も見えなかったけど。
いや、死んだのは確かだな、あの感覚は間違い無い。

「取り敢えず、支給品でも確認するか……」

適当な長椅子に座り、俺は自分のデイパックの中身を漁った。
名簿が出てきたので見てみると、
放送で名前が呼ばれたノーチラス、俺を殺した銀鏖院水晶、
更に一緒に行動していた英人の友人フラウ、あの教室にいなかったテト、
そしてよくは知らないエルフィの5人のクラスメイトの名前がある。
後は知らない名前ばかりだ。
次に地図を見る、ここは内装からして多分市役所か何かだろう。
エリアD-4に市役所の表記があるから俺はここにるんだろうな、多分。
他には、コンパスとか筆記用具とかそういう物…いや何か武器的な物ある?

「これは…斧と………拡声器?」

出てきたランダム支給品は木を切ったりするのに使う斧と拡声器だった。
斧は一応武器として使えそうだな…出来れば拳銃が良かったけど。
拡声器は……どう使えるかな………。

「ねえ、そこのあなた」
「うわっ! は、はい!?」

いきなり声を掛けられてびっくりした。
見れば、青い髪に鉢巻を巻いた綺麗な女の人が立っていた。
278死亡フラグに気をつけろ ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 20:53:44 ID:OK2F6tL6


市役所のロビーで見付けた少年――恐らくさっきの叫び声の主――は、
森屋英太と言うらしい。
私ことリリアは、一階の多目的室に森屋君と共に移動し、
情報交換をしていた。どうやら森屋君も私と同じく殺し合う気は無いみたい。

「森屋君はクラスメイトが呼ばれているのね」
「リリアさんは大勢知り合いがいるんですか」
「ええ…」

森屋君から、この殺し合いに呼ばれている彼のクラスメイト数人の情報を聞き、
自分も、アレックス達や魔王軍四天王の三人、アンデッドナイ軍の二人について話した。

「見せしめで殺されたのは、そのアンデッドナイ軍の人なんですか?」
「そう……それでその仲間二人が今話したクレアスとエロリア。
エロリアは私の色違いみたいな外見なのよ。本当よ」
「はぁ………色々な知り合いがいるんですね」
「まあね……」

おおよそ互いの知り合いの事が分かった所で、
今度は支給品を確認し合う。
私の支給品は、方頭大刀という片刃の両手剣だった。
森屋君の支給品は、斧と拡声器の二つ。

「拡声器……」

森屋君の支給品である拡声器を見て私はある策を思い付いた。
正直余り上等とは言えないかもしれなけれど、やってみる価値はあるはず。

「森屋君、私にある考えがあるんだけれど、聞いてくれる?」
「? 何ですか……」

私は森屋君にその策について説明を始めた。
279死亡フラグに気をつけろ ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 20:55:24 ID:OK2F6tL6
【一日目/深夜/D-4市役所一階】
【森屋英太@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]斧
[所持品]基本支給品一式、拡声器
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。生き残りたい。
 1:リリアと行動。
 2:クラスメイトについては保留。但し銀鏖院水晶については…?
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※リリアの仲間及び知人(アレックス、ブライアン、ゴメス、ドラゴナス、ダーエロ、
 ムシャ、クレアス、エロリア)についての情報を得ました。

【リリア@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]方頭大刀
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。アレックス達と合流したい。
 1:森屋英太と行動。ある策を提示中……。
 2:襲われたら、正当防衛の範囲内で対処する。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※森屋英太のクラスメイト(銀鏖院水晶、エルフィ、テト、ノーチラス、フラウ)
 についての情報を得ました。



≪支給品紹介≫
【斧】
樹木の伐採に使われる両手斧。

【拡声器】
声を増幅するための器具。バトロワ死亡フラグの代名詞的存在。

【方頭大刀】
真っ直ぐな刀身を持った片刃の両手剣。
柄頭の形状がほぼ円筒状で先が丸まっており、手貫緒を通す穴が開けられている。
280 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 20:56:27 ID:OK2F6tL6
投下終了です。
281 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 22:00:44 ID:OK2F6tL6
投下します。俺得ロワ3rd 27話 I don't want to miss a thing
登場:源ちずる、小山田耕太
時間帯が「黎明」になりまっせ
282I don't want to miss a thing ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 22:02:35 ID:OK2F6tL6
27話 I don't want to miss a thing


遠くから響いた銃声。

言いしれぬ不安、焦燥感、胸騒ぎ。

気付いた時には彼女は走っていた。

髪が振り乱れるのも汗に塗れるのも、息が切れるのも構わず。

ただ、銃声がした方へと走り続けた。

そして、今。

胸騒ぎは、非情な現実へと変貌を遂げる。


「う……そ……」

呆然と、源ちずるは橋の欄干にもたれ、血塗れで動かなくなっている、
見覚えのある少年を見詰める。

「耕、太、君」

掠れた声で名前を呼ぶが、反応は無い。
ただ少年は俯いたまま、一切の動きを見せない。
アスファルトの上には夥しい量の血痕が飛び散っていた。
どう見ても、普通の人間が生存していたれるような失血の量では無い。

「耕太君、耕太君、耕太君」

ふらふらと、ちずるは震えながら耕太の元へと近付く。
そして、血に汚れるのも構わず、傍に跪き、その頬に触った。

冷たかった。

「こう……た………くん」

ちずるの心が、一気に絶望感に支配される。

「う……」

だが、ちずるを覆おうとする悲しみの暗雲に一筋の光が差し込んだ。

「耕太君!!」
「ち……ちずる……さん」

すっかり血の気が失せ、白くなった耕太の顔はちずるの知っているそれでは無かった。
283I don't want to miss a thing ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 22:04:17 ID:OK2F6tL6
「しっかりして! 耕太君…一体、誰が、誰がこんな……!」
「………銀色」
「え?」
「……銀色の髪を持った………女の子…………」

近くにいなければ到底聞き取れない小さな掠れ切った声で耕太は、
自分に致命傷を負わせた人物の特徴を、ちずるに告げた。

「わ、分かった! 分かったよ耕太君! しっかりして、手当てを……!」
「ちずる、さん」
「……え? 何? 耕太君」

耕太は、朦朧とした意識で、何とかちずるの顔が見える位置まで顔を上げた。
金色の髪に狐の耳が飛び出た、変化が解けた状態のちずる。
その目には涙が溢れ、頬を伝い流れていた。
その頬に、耕太は、既に筋肉が弛緩しまともに動かない腕を必死に持ち上げ、
優しく手を添える。

「な、か、ないで、ください…涙を流す、ちずるさんを見るのは……か、なしい、です、から」
「耕太君……!」

助けたかった、目の前で死に行く大切な少年の命を救いたかった。
だが、妖力も封じられ、治療するための道具も無い今の自分は、
ただの狐耳の女の子でしかない。
それ以前に、もう耕太の身体は手の施しようが無い程傷付いていた。
機関銃か何かでやられたのだろう、小さな穴が、小さな身体に無数に空いていた。
ちずるは無力な自分をひたすらに呪うしか無かった。

「嫌だ、嫌だよ耕太君、お願いだから死なないで…!」
「……すみ、ません……」

何とか気力で持ってきた耕太の身体も、いよいよ静止の時を迎えようとしていた。
死ぬのは怖い、死にたくない、もっと生きたい。
もっと、ちずるさんと過ごしたい――――耕太の願いも空しく。

「ち、ずる、さん……」
「何…?」
「……死なないで、下さい……どうか………いき、て…く……だ―――――」

頬に添えられていた耕太の手が、がくりと落ちた。

「…………え?」

それが意味する事は――――。
284I don't want to miss a thing ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 22:06:11 ID:OK2F6tL6
「………耕太君? 嘘、嫌、耕太君! 起きてよ、耕太君!
耕太君、こう、た、くん……う、あ、あ」

もう、無理だった。

溢れる激情は、抑えられない。

「うわああああ……!! ああああああああ………!!」

橋の上で、冷たくなった少年の亡骸を抱きかかえながら、
金髪の狐耳の少女は泣いた。

ただ一心不乱に泣き続けた。



【小山田耕太@かのこん  死亡】
【残り42人】



【一日目/黎明/C-6橋】
【源ちずる@かのこん】
[状態]血塗れ、慟哭
[装備]アーミーナイフ
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:――――――(何も考えられない)。
[備考]
 ※参戦時期は少なくとも漫画版で小山田耕太と親密になった後です。
 ※妖狐状態で容姿は固定されています。また妖力その他は封じられています。
 ※ギンギライガー(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
 ※小山田耕太襲撃犯の特徴(銀色の髪の女の子)を記憶しました。



※C-6橋周辺に源ちずるの泣き声が響いている可能性があります。
285 ◆ymCx/I3enU :2010/09/21(火) 22:07:59 ID:OK2F6tL6
投下終了です。
286 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/21(火) 22:24:13 ID:ROWW1xDc
投下乙です
耕太だめだったか・・・ちずるがどう動くか・・・
自分のロワの次の話はみんな大好き?青鬼さんだよ!(予定)
287 ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 01:59:22 ID:jnuSTqbJ
投下します。俺得ロワ3rd 28話 バーニングブライアン
登場:ブライアン、ドラゴナス、坂田銀時、エルフィ
288バーニングブライアン ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 02:00:42 ID:jnuSTqbJ
28話 バーニングブライアン


ショッピングモール一階の通路を歩くブライアン。
周りには100円ショップや、宝石店、洋品店などが軒を連ねている。
今の所、ブライアンは誰とも遭遇していなかった。

「うーん、一人ぐらいいると思ったんだけど……」

とは言っても探索したのは主に店舗部分で、
従業員用の通路等には入っていなかった。
余り深入りはしたくなかったと言う事と、単純に面倒だと言う事が理由である。

「この先行くと……正面の入口か?」

案内表示によれば今歩いている通路をこのまま進んで行けば、
このショッピングモールの正面入口に辿り着くらしかった。

「一度行ってみるか……」

ブライアンは案内板に従いショッピングモール正面入口へと歩いて行く。
だが、その足は途中で止まった。

「あいつは…確か…」

前方、正面入口方向から歩いてくる一人の影を発見したからだ。
それは、青い髪を持った、半竜人の少女。
ブライアンはその姿に見覚えがあった。

「おーい、お前、確か魔王軍四天王のドラゴナス、だよな?」
「お前はブライアンか…」

やや警戒しつつ、ブライアンはドラゴナスに話し掛ける。
なぜ女体化しているのかは分からないが、紛う事無き、魔王軍四天王の一人、
青いワイバーンのドラゴナスその人である。
しかし、ドラゴナスが発している殺気を、ブライアンは戦士としての勘で感じ取っていた。

(様子がおかしいな………注意しとくか)

「……出会った所悪いが…ブライアン」
「!」

ドラゴナスはいつの間にか、赤い小さな水晶玉らしき物を取り出していた。
それが単なる水晶玉では無い事は想像がつく。

「死んでくれ」

ドラゴナスは、手に持ったその赤い水晶玉をブライアンの足元目掛け投げ付けた――――。
289バーニングブライアン ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 02:01:29 ID:jnuSTqbJ
ショッピングモール裏の従業員用入口から侵入し、
そして今、垂れ幕が下がった中央部と思われる吹き抜けホールに足を踏み入れるのは、
坂田銀時とエルフィの二人。
平時、買物客で賑わっていたと思われるが、今ではその面影は無い。
エスカレーターやエレベーターは利用する者も絶えていると言うのに稼働を続けている。

「誰もいないショッピングモールって、結構不気味だな……」
「確かにそうですね…大体こういう所はいつも人がいますから…」

銀時は刀である黒作大刀、エルフィは自動拳銃インベルM911を携え、
辺りを警戒しつつ足を進めていく。
ホール内はとても静かで、聞こえるのは自分達の足音と、呼吸をする音のみ。

ジリリリリリリリリリリ!!

「ぬおあああ!?」
「きゃあ!?」

静かだった所にけたたましく鳴り響いたのは、火災報知機の非常用ベルの音。
死ぬ程驚いた二人は心臓が止まりそうな錯覚に陥った。

「何だ何だ!? ガキがいたずらで押したのか!?」
「こ、この状況でそんないたずらする人なんていますかね?」

全身の毛皮が逆立ち気持ちふさふさになったエルフィが銀時に突っ込む。

「! 銀さん、何だか焦げ臭いです」
「ああ? ……うお、煙が……!?」

普通の人間より鋭敏な嗅覚を持つ狼族のエルフィは、
銀時よりも先に焼け焦げる臭いを感じた。
もっとも、奥の通路――丁度ショッピングモール正面方向の通路から、
煙が立ち込めていたのだが。

「だああああああ!!」
「!」
「何!?」

煙の向こうから、男の叫び声が聞こえ、直後、吹き抜けホールに、
所々煤けた紅白の鎧を身に纏った男が飛び込んできた。

「ごほっ、ごほっ! 畜生ドラゴナスの野郎、洒落になってねぇぞ…!」

紅白鎧の男――ブライアンは咳き込みながら、
立ち上がり体勢を整える。
290バーニングブライアン ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 02:02:13 ID:jnuSTqbJ
「おい、お前、どうしたんだ!」

銀時がブライアンに声を掛ける。
ここでやっと二人に気付いたブライアンは少し驚いた表情を浮かべた。

「何だお前ら、いつの間にいたんだ?」
「んな事より、そのナリ、ただ事じゃねえだろ?」
「あ、ああ……」

ブライアンは持っていたバスタードソードを構え直し、
今まで走ってきた、既に煙が立ち込め始めている通路に向けて身構えた。
銀時とエルフィも、ただならぬ事態である事は想像出来、ブライアンに続き武器を構える。
そして煙を掻き分け、フランベルジェを右手に携えた青い半竜人の少女がホールに跳び込んだ。

「逃がすか! ブライアン……何っ!?」

半竜人の少女――ドラゴナスは思わず立ち止まる。
ブライアン以外にも、銀髪天然パーマの男と、学生服に身を包んだ灰色の狼獣人の少女がいたからだ。
ただいるだけでは無い、男の方は刀、狼少女の方は拳銃を自分の方に向けている。
どうやらブライアンに協力する気らしい。

(くそっ、一対三じゃ不利だな……)

流石に一度に三人を相手にするのは魔王軍四天王の一角たるドラゴナスにも厳しい。
三人の内一人は拳銃を持っている。援護射撃をされると面倒だった。

(これは、一度退いて体勢を整えた方が良さそうだな)

形勢不利と見たドラゴナスは背中の翼を広げ、大きく羽ばたいた。
次の瞬間、周囲に風が巻き起こると同時にドラゴナスの身体が数メートル上昇する。

「悪いがお前らは後回しだ!」
「おい、待てドラゴナス!」

ブライアンが叫ぶが、それを無視し、ドラゴナスは二階の窓を勢い良く突き破り、
まだ暗闇が覆う外へと脱出した。

「逃げたか……」

刀を下ろした銀時が言う。
エルフィ、ブライアンも持っている武器を下ろす。
相変わらず非常ベルは鳴り響いていたが、微かに水の降る音も聞こえ始めた。
どうやら煙の向こうでスプリンクラーが作動したようだ。
間も無く火災は鎮火するだろう。
291バーニングブライアン ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 02:03:33 ID:jnuSTqbJ
「なぁお前。一体何があったんだ?」
「あ、ああ……話すと長くなるんだが…まず自己紹介しておくよ。
俺はブライアン。戦士をやっている」
「俺は坂田銀時だ。んでこっちがエルフィ」

互いに自己紹介し合う三人。
しかし非常ベルがやかましく鳴り続け煙が充満し始めている吹き抜けホールは、
落ち着いて話すには無理がある場所だった。

「うるせぇし煙いし敵わねぇな。裏の方に従業員用の休憩室があったから、
そこで色々話をしようぜ、ブライアン」
「ああ、そうだな……」

銀時、エルフィ、ブライアンの三人はショッピングモールの裏手方向へと歩いて行った。



ショッピングモールから退避し、エリアB-4の森まで低空飛行で移動したドラゴナス。
適当な開けた場所に降り立ち、木の幹の根元に腰掛ける。

「ふぅ…」

少し疲れた様子で、溜息を漏らすドラゴナス。
もう少しでブライアンを仕留められそうだったが、予期せぬ邪魔が入った。

「屋内で使う物じゃないな…ファイアクリスタルは」

投擲する事により火焔瓶などと同等の効果があると説明書にあった、
先刻殺した少年より奪ったファイアクリスタルの威力は想像以上であった。
危うく火に巻かれそうになってしまった程だ。
炎は通路と周囲の店舗や天井を炎上させ、スプリンクラーによって鎮火されたようだが、
とても屋内戦で迂闊に使えるような代物では無い。

「まあいい……無理にあいつを仕留めに行く必要も無い……少し休むか…」

少し明るくなり始めた夜空を見上げながら、ドラゴナスはしばしの休息を取る事にした。
292バーニングブライアン ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 02:04:35 ID:jnuSTqbJ
【一日目/黎明/B-3ショッピングモール一階】
【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、鎧が部分的に煤けている
[装備]バスタードソード
[所持品]基本支給品一式、薬草(30)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。アレックス達と合流したい。
 1:坂田銀時、エルフィと情報交換する。
 2:ドラゴナスに要注意。
[備考]
 ※特に無し。

【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康
[装備]黒作大刀
[所持品]基本支給品一式、イチゴ牛乳(5)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。そのために首輪を何とかしたい。
 1:エルフィと行動。 ブライアンと情報交換する。
 2:新八と真選組の二人を捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※エルフィのクラスメイト(森屋英太、銀鏖院水晶、ノーチラス、フラウ)の情報を得ました。

【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]インベルM911(7/7)
[所持品]基本支給品一式、インベルM911マガジン(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。死にたくない。
 1:銀さんと行動。 ブライアンと情報交換する。
 2:クラスメイトと合流?
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※志村新八、土方十四郎、沖田総悟の情報を得ました。


【一日目/黎明/A-4森】
【ドラゴナス@VIPRPGシリーズ】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中が少し煤けている、狂気
[装備]フランベルジェ
[所持品]基本支給品一式、ファイアクリスタル(2)
[思考・行動]
 基本:家族の元へ帰るために優勝する。そのために参加者を皆殺しにする。
 1:しばらく休む。
[備考]
 ※特殊能力は一切使えません。また、女体化しています(元の姿には戻れません)。
 ※坂田銀時、エルフィ(二人共名前は知らない)の容姿を記憶しました。


※B-3ショッピングモール一階南部(正面入口方面)の通路と店舗の一部が
焼けていますが、スプリンクラーにより鎮火しました。また、非常ベルはもうしばらく鳴り続けます。
中央吹き抜けホール二階の窓が割られました。
293 ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 02:05:25 ID:jnuSTqbJ
投下終了です。
294 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/23(木) 05:50:39 ID:bqO1279d
やっとできた投下します
12話 ブルーデーモン3分間クッキング
登場人物セレート、木下秀吉、青鬼
295ブルーデーモン3分間クッキング ◆VxAX.uhVsM :2010/09/23(木) 05:52:35 ID:bqO1279d
12話 ブルーデーモン3分間クッキング

「や、やめるのじゃ!」

女のような顔立ちの高校生木下秀吉は

「うるせぇ!黙って俺の女になれ!」

西洋の騎士、セレートに乗られていた

「いや!ワシは男なんじゃ!だからやめるのじゃ!」

「嘘つけ!おめぇみたいなやつが男なわけねぇ!」

「ああ!もうなんでこうなるんじゃー!!!!!」

叫んでいると

急に目の前に男の顔がなくなった

「え…?」

そして目の前に広がったのは

満面の笑みで顔面を食っている巨大な鬼だった

「うわああああああああああああああああああああああ
な…なんなのじゃ!?」

距離をとるそしてデイパックの中に入っていた銃、ワルサーPPKを
相手に向けて発砲する

バンバンバンバンバンバン

カチッ

「え…?」

全部打った当たったはずだでも

「なんでじゃ?…」
296ブルーデーモン3分間クッキング ◆VxAX.uhVsM :2010/09/23(木) 05:54:32 ID:bqO1279d
相手はこっちに走ってきた足は遅いがとても速く見えてしまった

「うわああああああああああああっ!?」

転んでしまったしかも草がタイミング悪く足に絡んでいる

「うわあああああああああああああ!!!」

「明久!雄二!ムッツリーニ!誰でもいいから助け!」

バクっ

そしてそこに残ったのは青い鬼、ブルーデーモン呼び方は何でもいい

悪魔だけが残った

まだ足りないな…もっと…もっと…血が…肉が…

そうして青鬼はその場から立ち去った
【一日目/朝/B-5キリン像北】
【青鬼@青鬼】
[状態]調子やや良好? 体に穴があいている(行動に支障なし?)
口に血がついている
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:人間を食べる
[備考]
※足が異常に遅くなっています
※ひろし達が帰った後からの参戦
※性格は勝手に想像しました

※木下秀吉、セレートのデイパックが放置されています
≪オリキャラ紹介≫
【名前】セレート
【年齢】26
【性別】男
【職業】騎士
【性格】女好き
【身体的特徴】なかなかイケメンですらっとした体系
だが力は強い
【服装】甲冑(脱いでいました)
【セレート@オリキャラ 死亡】
【木下秀吉@バカとテストと召喚獣 死亡】
297 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/23(木) 05:56:18 ID:bqO1279d
投下終了です
もうチートキャラ認定でいいだろうこの青鬼
誰で倒すんだよこれ・・・
298 ◆OtzOs457f2 :2010/09/23(木) 10:04:46 ID:8qrECjz1
投下乙です

>>I don't want to miss a thing

耕太死亡か……。

>>ブルーデーモン3分間クッキング

青鬼www
おかしいだろお前ww

投下します。

3話「こうもりのお話」
登場キャラ:相馬博臣、七原秋也

299 ◆OtzOs457f2 :2010/09/23(木) 10:17:22 ID:8qrECjz1
―――――――昔々のお話。
動物たちと、鳥たちが戦争をしていました。
一匹のこうもりは、場において有利な方に味方し、生き延びていきました。
しかし、双方が和解したとき、こうもりはどちらの仲間にも入れず、
一人ぼっちになりました――――――――――。

俺は多分、こうもりと同じなんだろうな。
*******************************
天を仰ぐ、一人の少年がいた。

「何でだよ…!何でまた、殺し合いなんだよ……!?」

七原秋也は、殺し合いの経験者だ。とはいっても、戦ったのはほとんど一緒にいた、もう二度と逢えない友だったが。

たくさんの人たちを失った。自分に恋してくれた人たち、家族同然の親友、

いろんなことを教えてくれた友人も。

「織田信長…………許さねぇ」

島民たちの命を簡単に奪い取り、大勢の人たちを巻き込んだ男。

大勢の人たち?

「あれ…。三村と桐山は、死んだんじゃなかったのか………?」

三村は七原が確認はしていないが、桐山は確かに川田章吾に射殺された筈だ。

これはまずい。桐山がもう一度ゲームに乗れば、恐らく多数の死者が出る。

「どうすりゃ良いんだよ……っ」

「じゃあ、さ」


「俺 が 教 え て あ げ よ う か ?」
300 ◆OtzOs457f2 :2010/09/23(木) 10:30:15 ID:8qrECjz1
後ろを振り向くと、そこには青髪の若い青年が立っていた。

二十歳くらいだろうか、好青年な印象を受ける。

「驚かせちゃったかな、俺は相馬博臣、勿論実験には反対さ」

「で、相馬さん、教えてあげるって、何を…?」

相馬は一呼吸置くと、言葉を発した。

「このゲームから皆を救い出す方法」

七原は目を大きく見開いた。そんな方法があるのか?

「それは……どうやって……?」

「なぁに、簡単なことだよ。君が、殺人者たちを殺してしまえばいい」

つまりマーダーキラーかな、と相馬は笑顔で付け加えた。七原はゆっくりと、

「相馬さん、無理だ。俺は前にもこんなくそゲームに参加したことがあるんだ。そのとき、クラスメイトを殺してしまったんだ。そのとき、凄く、いやだった。人間、皆死にたくないんだよ、だから―――――」

「そうかい」

七原は、感じた。まるで、麻酔無しで外科手術をするような痛み。

湧き上がる、赤い液体。

「う………ヴ…あ…?」

相馬は、変わらずにっこりと、微笑んでいた。黒光りする拳銃を構えて。

「それなら、君は要らないよ。ああ、安心して。肺を撃ったから、すぐに死ねるさ。」

「(の、りこ――――――――さ)」

七原秋也が、死んだ。幸せな生き残りの少年は、動かない。

「やっぱり。俺はこうもりだ。だけどね、俺は」

「どっちも見捨てられるんだよ」
301 ◆OtzOs457f2 :2010/09/23(木) 10:34:36 ID:8qrECjz1
【一日目/深夜】
【相馬博臣@WORKING!!】
[状態]健康
[装備]コック服、改造拳銃(6/6)
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
基本:人間を操って優勝する
1.佐藤君と小鳥遊君は…………。
[備考]

【七原秋也@BATTLE ROYALE】  死亡確認

【残り28/29人】
302 ◆OtzOs457f2 :2010/09/23(木) 10:37:06 ID:8qrECjz1
投下終了です

情報通な相馬さんには煽動役を
303 ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 19:55:04 ID:jnuSTqbJ
投下乙です。
・チームロワ ブルーデーモン三分間クッキング
大丈夫さ、青鬼とて生き物(?)、倒せない事は無い…はず。

・運命分岐ロワ こうもりのお話
秋也早期脱落か、そういえば出典元にも相馬って苗字がいたな、
最初そっちかと思ったw

では自分も。俺得ロワ3rd 29話 闇より来る者
登場:桜川あいり、ノーチラス、野比のび太
タイトルはアニメ薄桜鬼四話から。でも俺、薄桜鬼は名前だけで
内容なんて全然知らんけどw
304闇より来る者 ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 19:58:17 ID:jnuSTqbJ
29話 闇より来る者


遊園地を出て、随分歩いたが、今自分はどこにいるのだろうか。
住宅街の道路を歩きながら、狐獣人の女性、桜川あいりは思った。
振り返るが、人影は見当たらない。あの眼鏡の少年は追い掛けてはいないようだ。

「そうだ、支給品……」

まだデイパックの中身を見ていなかった事を思い出す。
あいりはその場にしゃがみ込み、デイパックを開け中身を漁った。
そして出てきた物はマチェットナイフ。
鞘から抜き、装備するあいり。殺し合いはしたくないが、
襲われた時に自分の身を守るには武器は必要だ。

「……」

少し疲れたため、遊園地の時と比べればだいぶ冷静になった脳であいりは考える。

(あの子、本当に殺し合いに乗っていたのかな…)

遊園地で見掛けた眼鏡の少年が殺し合いに乗っていると思ったのは、
銃声が聞こえた後、物陰から、首の辺りから血を流して地面に伏している
竜と、右手に拳銃らしき物を持ち傍に立っている少年を目撃したためだが、
今考えてみると、それだけで少年が殺し合いに乗っていると決め付けるのは
尚早では無いだろうか。

もしかしたら、先に竜が襲い掛かり少年は止むを得ず反撃したのかもしれないし、
何らかの事故だった可能性もある。

「いけない…どうかしてる私」

殺し合いという異常状況に置かれ、正常な判断が難しくなっているような気がする。
このまま自分は狂ってしまうのではとあいりは恐怖した。

「と、とにかく、これからどうしよう…どこかに隠れようかな……ん?」

自分の左手方向に伸びる道をふと見た時、あいりはその道の先に人影を見付けた。
どうやら狼獣人の学生のようだ――右手に抜き身の刀を持っている。
一瞬、逃げ出そうとも思ったが、先刻の少年の件も考え、
今度は落ち着いてまず話し掛けてみる事にした。

「あ、あの……」

だが、残念な事にあいりの判断は誤っていた。
今度の相手は脇目を振らず逃げるのが正解だった。

「…二人目、見付けた」
「え? 何……」

狼の青年が呟いた言葉は、あいりは良く聞き取れなかった。

次の瞬間、狼青年――ノーチラスは物凄い速さであいりに向かい突進した。
305闇より来る者 ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 19:59:12 ID:jnuSTqbJ
ズルッ。

心臓と背骨を刺し貫かれ、事切れた狐の女性の身体から、
薄らと、紫色の光を帯びた刀――薄桜鬼を抜き取るノーチラス。
抜いた瞬間、糸の切れた操り人形のように、狐女性――あいりの身体は地面に崩れ落ちた。

「美味いか? 薄桜鬼よ……? ククク……」

血に濡れた刀身をノーチラスは愛おしそうに撫でた。
そして、刀身を汚していた血が見る見る内に乾き、無くなっていく。
いや、乾いていくと言うより「吸われている」。

「そうか、美味いか…たっぷり吸えよ…?」

ノーチラスは満足そうにそう言うと、薄桜鬼を携え、北の方へ向かい始めた。

エリアG-1のカラオケ屋で、髭面の巨漢を薄桜鬼で斬り殺してから、
ノーチラスの精神は薄桜鬼に支配されてしまっていた。
彼自身は自覚していない。いや、自覚出来ないようになっている。
なぜ自分が初めて手に取った刀に血を吸わせるために行動しているのか、
ノーチラスは全く疑問に思わない。
髭男が持っていたデイパックの中から、トカレフ式自動拳銃と予備のマガジンを手に入れ、
自分のデイパックに押し込んだ後、ノーチラスは刀が発する意思によって、
薄桜鬼の生贄になる参加者を捜し回るようになった。

ちなみに、拳銃を拾ったのは僅かに残っているノーチラスとしての意思による物である。
薄桜鬼自身は銃など使わせるつもりは無かった。
あくまで薄桜鬼そのもので獲物を斬らなければ、意味が無いのだ。

「もっと、もっとだな……もっと血が要る……」

うわ言のように呟きながら、ノーチラス――薄桜鬼は獲物を捜す。



数分後。ノーチラスが立ち去った現場に、一人の少年が訪れた。

「こ、この人は……」

少年――野比のび太は、血溜まりの中に倒れ息絶えている、
狐獣人の女性の死体を見て愕然とする。
服装からして、先刻遊園地で自分が誤って竜を殺した所を目撃した、
あの狐の女性に間違い無かった。
周囲に漂う血の臭いや、歩道に広がる血が固まっていない事を見るに、
殺されてからまだ時間が経っていないようだった。

「何て事だ…」

知り合いでは無かったが、つい数時間前まで生きていた人物が今、
物言わぬ屍となっているのは良い気分では無い。
恐らくこの女性は自分が殺し合いに乗っていると誤解していただろう。
だが、女性が死んだ今、誤解を解く必要も無くなった。
決して嬉しい事、でも無い。
306闇より来る者 ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 20:01:30 ID:jnuSTqbJ
「ごめんなさい…」

のび太は女性の死体をそのままにしておくしか出来なかった。
もしこの状況をまた誰かに見られたら、この女性を殺したのは自分だと、
再びあらぬ誤解を招く可能性もある。流石にそれはのび太も避けたかった。

「…ジャイアン、スネ夫、静香ちゃん…」

ますます不安になってくる、この殺し合いに呼ばれた三人の友人の事を案じつつ、
のび太は北の方角へ道路を歩き始める。



のび太は気が付かなかった。
すぐ近くの、別の道路に、彼自身が良く知る、
ピンク色の服を着た少女の死体が転がっていた事に。



【桜川あいり@オリキャラ  死亡】
【残り41人】



【一日目/黎明/G-3住宅街】
【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]精神被支配、現在は冷静
[装備]妖刀「薄桜鬼」
[所持品]基本支給品一式、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)
[思考・行動]
 基本:薄桜鬼に血を与える。
 1:獲物を捜す。
 2:クラスメイトは…。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※妖刀「薄桜鬼」の力で身体能力が飛躍的に向上しています、が、
 その内に身体が悲鳴を上げる可能性があります。
 ※妖刀「薄桜鬼」により精神を支配されていますが、ある程度自我はあります。
 但し、薄桜鬼に基づいて行動するようになっています。
307闇より来る者 ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 20:04:44 ID:jnuSTqbJ
【野比のび太@ドラえもん】
[状態]健康
[装備]グロック26(11/12)
[所持品]基本支給品一式、サーベル、蜘蛛糸玉(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。友達と合流する。
 1:ジャイアン、スネ夫、静香ちゃん、大丈夫かな…。
[備考]
 ※桜川あいり(名前は知らない)の死亡を確認しました。
 ※源静香の死体が近くを通る別の道路に放置されていますが気付いていません。
 ※ノーチラスから後方にかなり離れた場所を移動しています。



※G-3市街地、源静香の死体がある場所とは別の道路に、
桜川あいりの死体、マチェットナイフ、桜川あいりのデイパック(基本支給品一式入り)が
放置されています。



≪支給品紹介≫
【トカレフ式自動拳銃】
トカレフTT-33。1933年に旧ソ連軍制式拳銃となった。
徹底的な簡略化(安全装置さえも)を図り、極寒など過酷な環境下でも、
確実に作動する堅牢さを誇る。貫通力の高い弾薬を使用する。

【マチェットナイフ】
主に農業や林業で用いられる大型の刃物。
鉈のように重量を利用して叩き切るといった用途に使う。
308 ◆ymCx/I3enU :2010/09/23(木) 20:09:15 ID:jnuSTqbJ
投下終了です。
309創る名無しに見る名無し:2010/09/23(木) 23:26:54 ID:C8mN4jN9
・チームロワ
ひでよしぃぃぃぃ
青鬼さん自重しない(誉め言葉)ですw

・運命分岐ロワ
相馬さんいきなり……
上手く立ち回るのに期待

・俺得ロワ3rd
のび太これはきつい展開


DMロワ投下します
まずマップ、1マス2kmです。カードゲームをやるのにそんなに広さは要らなかった

\|一|ニ|三|四|五|
|A|山|山|山|山|山|
|B|山|街|街|橋|山|
|C|山|街|川|平|森|
|D|山|橋|街|森|森|
|E|山|山|山|山|山|


第2話 ゆー先生の一存
登場人物 ゆー先生、Pulu、S、角古れく太
310 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/23(木) 23:28:11 ID:C8mN4jN9
《没頭するゆー先生》

ボクの名前は角古れく太、ごく普通の小学生デュエリストだ。友達は普通どころか世界最強クラスがゴロゴロいるけどボクは強くない。どっちかというとコレクション派だし。

「それじゃあとりあえず、人のいそうな街の方に行ってみようか」

そんなボクが最初に会場で出会ったのがこの人、プルさんっていうらしい。どう見ても日本人だけど、本名なのかな。
こんな殺し合いの場だけどこの人はゲームに乗らないんだって。
ボクは知り合いの勝ちゃんみたいな強いデュエリストについて行って生き残ろうと思ってたところだった。
だからボクはこの人と一緒についていけばちょっとは安全だと思ったんだ。
ホント、ボクにしては幸先いいよね、なんて思ってた。

「ところで、さっきからあそこでぶつぶつ言ってる人はキミの知り合いかい」

「いえ、全然」

あの変な人を見るまでは。
311 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/23(木) 23:29:15 ID:C8mN4jN9
《決断するゆー先生》

D‐2の地点からスタートすることとなったれく太とプルの二人は北西の市街地に向かうために川を渡ることにした。
幸いなことに、開始早々だったからかD‐2の橋は特に異常も待ち伏せも無くすんなりわたることができた。
そして北に向かおうと思った矢先、目に入ってきたのは路上で棺桶のような何かを見ながらぶつぶつと何かつぶやいている茶髪の青年であった。

「ボクはプル、殺し合いには乗っていない。名前をお聞かせ願えるかな」

「ああ、オレはゆー、お宅らと同じで殺し合いには乗ってない。乗ってるならこいつをさっさと処分してるさ」

そう言ってゆーが指した先の白い棺桶では人が一人、すやすやと寝息を立てている。

「なるほど、事情は把握した。それでは暫く同行させてもらおうか」

ある程度の情報交換を終えた後、ゆーが信用に足ると判断したプルは早速切りだした。しかし、

「断る」

至極自然な流れの提案を即座に棄却するゆー。
312 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/23(木) 23:30:39 ID:C8mN4jN9
「何でですか」

これまで話の流れについて行くだけで精いっぱいだったれく太があまりの驚きにか、疑問の形で異を唱える。
それに対してゆーはところどころに赤くしるしの付いた名簿を取りだした。

「いいか、この会場には最低でも片手以上のマーダーが潜んでる。その中で、首輪を解除しながらマーダーの攻撃を凌ぎ切るにはかなりの人数がいるわけだ。となればこっちはホント最速で対主催チームを作らなきゃいけない」

突然の専門用語に目を白黒させながらもなんとかついていこうとする二人に対し、ゆーはさらに一方的にまくしたてる。

「そこで二手に分かれる。実力的にも適正的にもオレとこの娘、プルとれく太の二人組だ」

そこからゆーは二人には対主催をできるだけ早くたくさん集めてほしいこと、そのために棺桶は足手まといになること、自分は棺桶を引きずりながらB-2の市街地にある大病院を目指しそこで首輪をスキャンして解除法を探ってみることなど、今後の指針を一方的に伝えた。

「異論は認めない」

(やけに手際が良いのは気になるが……言っていることは筋が通っているし反対する理由も無いか)

「どうする、れく太君」

「そうですね、ボクはゆーさんに従います」

「だそうだ。それではボク達は市街地を北東に進み、北西を除いた会場を一周するような形にする」

「おーけー、ホント助かるわ」

まさにゆー先生の一存で決められた今後の方針、重大な決断を他人に任せてしまった二人を待つのは希望か絶望か。

【一日目/早朝/D-4橋】

【Pulu@デュエルマスターズ隔離雑談スレ】

[状態]健康
[装備]不明支給デッキ×1
[所持品]基本支給品一式×1
[思考・行動]

0:殺し合いを止める
1:とりあえずゆー先生に従い、対主催を集める
2:北西以外の会場をまわる
3:ゆー先生に若干の不信感

【角古れく太@デュエルマスターズシリーズ】

[状態]健康
[装備]不明支給デッキ×1
[所持品]基本支給品一式×1
[思考・行動]
0:会場から逃げる
1:プルについていく
2:出来れば切札勝舞と合流する
313 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/23(木) 23:33:41 ID:C8mN4jN9
《思い返すゆー先生》

「いやー、出会い頭にズガンじゃなくてマジで良かった。最初からわかりきってたけど」

北北東に向かう二人に少し遅れて、北へと向かう道路沿いを白い棺桶を引きながら進むゆーはまともな参加者との初接触のことを反省していた。

まず、出会いは悪くない。

ゆーは近くのビルの上から予め二人が橋を渡ってくるところを発見し、さらにそのうち一人は恐らく一般人であろうということが分かっていた。その秘密は今回の参加者にある。
二つの世界のうち一つの世界はメタ世界、つまりゆーの世界の住人の中にはれく太の世界について細部まで知り尽くしている者もいるということ。
そしてゆーもその一人に分類される。
要はれく太が無害であることも、名簿の中にかなりの危険人物が含まれていることも、すべて容易に判断できたというわけだ。

次に問題は交わした会話だ。

ゆーはもとの世界で2ch、二次創作を多数読んでおり、その中にはいわゆる「パロロワ」というジャンルもかなり含まれていた。そこでゆーは自らの実力を鑑み、テンプレ対主催としての行動を開始した。
しかし、会った人間に「パロロワ見ました。だからこうしろ」などと言えば狂人扱いされるのが関の山である。
そこでゆーは出来る限りそのような「いかにも知ってます」という雰囲気を隠しつつ、相手を納得ずくでテンプレ的行動に向かわせようとした。
今回は手応えから言うとまずまずといったところ、若干の不信感こそ持たれたものの相手は誘導通りに行動してくれるだろう。
その間に自分はこの眠り姫の首輪をCTにでもかけて解析する。そのためにも一人になる必要があった。

「あとはオレは首輪の解析を急いで……と、それにしても重たいにゃ」

唯一の誤算と言えば、この棺桶が一人で運ぶには少々骨が折れたということだった。

【一日目/早朝/D-4橋】

【ゆー先生@デュエルマスターズ隔離雑談スレ】

[状態]健康
[装備]不明支給デッキ×1
[所持品]基本支給品一式×1
[思考・行動]
0:生還する
1:テンプレ対主催として行動する
2:B-2の大病院で首輪(主にSの)を解析する
3:首輪を解除する
4:道中の対主催は味方に引き入れ、マーダーは武装解除する
5:名簿に気になる名前がいくつか……
6:棺桶重い

【S@デュエルマスターズシリーズ】

[状態]健康、睡眠中
[装備]白い棺桶
[所持品]基本支給品一式×1、不明支給デッキ×1
[思考・行動]
0:不明
[備考]原作通り普段は寝ています。近くでアツいデュエルがあると起きるかもしれません
314 ◆EBIFr5fRWk :2010/09/23(木) 23:35:28 ID:C8mN4jN9
《キャラ紹介》
【名前】ゆー先生
【年齢】17歳
【性別】男
【職業】高校生
【身体的特徴】身長・体重は普通くらい、茶髪で見かけチャラい感じ
【服装】黒のジャケットに青のジーンズ
【特技】デュエルマスターズ、PCいじり
【経歴】ごく普通の高校生だが、DMでは画期的なデッキを数多く制作しており、日本全国に信者もいる有名人
【備考】DM世界とそのキャラについてよく知っている。パロロワについてもよく知っている


【名前】Pulu(本編ではプルと呼ぶ)
【年齢】20代前半
【性別】男
【職業】大学生
【身体的特徴】高身長のやせ型、黒髪でまじめそうな感じ
【服装】黒のジャケットに白のパンツ
【特技】デュエルマスターズ
【経歴】2008年のデュエルマスターズ全国大会1位(オープンクラス)。本人はさほど自慢しないが参加者の中でも有数の強さを誇る


今回の投下はここまで、元ネタは生徒会の一存です
315 ◆ymCx/I3enU :2010/09/24(金) 01:17:14 ID:H/y0y85+
投下乙です。
・DMロワ ゆー先生の一存
カードゲームが根幹にあるロワ、これからどうなる?
自分は漫画で読んだくらいにしか分からない(爆)

投下します。俺得ロワ3rd 30話 もう聞く事叶わぬ彼の歌声
登場:剛田武、クレアス
316もう聞く事叶わぬ彼の歌声 ◆ymCx/I3enU :2010/09/24(金) 01:18:30 ID:H/y0y85+
30話 もう聞く事叶わぬ彼の歌声


朽ちた民家が建ち並ぶ廃村の道を、大柄な少年、
剛田武――通称ジャイアンは、支給品の小型リボルバー拳銃、
ニューナンブM60を右手に持ちながら辺りを警戒しつつ進む。
彼が捜すのはこの殺し合いに呼ばれている三人の友人達。

(のび太、スネ夫、静香ちゃん、みんな無事だろうな……)

現在までジャイアン自身は誰とも遭遇していないが、他の三人はどうなのだろうか。
もしかしたらもう既に誰かに襲われて――――。

(いや、よそう。後ろ向きに考えるのは)

普段勝気な彼も、いつ襲われるか分からない状況に一人で放り込まれ、
いつになく弱気になりつつあった。
それ故どうしても悲観的な想像が頭を過ってしまう。
必死にそれらを振り払い、気持ちを立て直そうとするジャイアン。

(みんな無事だ。きっと生きてるさ……そう信じよう)

自分が信じなくて誰が友達を信じると言うのか。
弱気になっている自分の心を叱咤し、ジャイアンはとある廃家に足を踏み入れた。

懐中電灯で先を照らしながら進む。
ギシギシと板張りの床が軋む音がする。
自分の体重は重いので抜けやしないかと心配するジャイアン。
廃家の中は埃とカビの臭いが充満しており、
幾つか家財道具や調度品が残されていたがそれらもかなり古びていた。

そして、居間だったと思しき広い畳敷きの部屋に入った。
縁側は戸が取り払われ吹き晒しになってしまっている。
足が折れたこたつや、埃の積もった古いストーブが見える。
僅かだが人の生活していた名残が残っている事が返って不気味だった。

そしてジャイアンは少し奥へ進もうとした。

その時、背後からいきなり口を塞がれた。

「むごぉ!?」

突然の事に混乱し、ジャイアンはもがいて何とか逃れようとする、が。
その動きは止められた。胸元に深く、包丁を突き刺された事によって。
317もう聞く事叶わぬ彼の歌声 ◆ymCx/I3enU :2010/09/24(金) 01:19:48 ID:H/y0y85+
「が……あ……」

激痛と同時に、意識が遠退く。
包丁が引き抜かれ、傷口からドクドクと赤黒い液体が流れ落ちた。
ガクリと膝を突き、ジャイアンはうつ伏せに倒れた。

(おい、嘘だろ、俺、死ぬのかよ?)

まだ意識はあったが身体の感覚はどんどん失われていった。
胸元が熱かった。生温かい液体が自分の下から広がって行く。
次第に熱よりも、寒気を感じ始めた。

(畜生、死にたくねぇ……でも……駄目だ……意識、が………)

いくら意識を保とうとしても、もう無理だった。

(……のび太、スネ夫、静香ちゃん………すま、ねぇ………)

心の中で友人達に深く謝りながら、ジャイアンこと剛田武は短い生涯を閉じた。



「リボルバーか。小型だが…包丁よりよっぽどマシだな」

少年を刺殺し、支給品であった文化包丁よりも遥かに強力な拳銃と弾薬を入手出来た、
黒髪に赤い鉢巻を巻いた青年、クレアスは上機嫌だった。

「しかし、廃屋に入られた時は正直ビビったが、
咄嗟に待ち伏せしてこうも上手く行くとは。良かった」

少年――ジャイアンこと剛田武が進入した廃家にはクレアスが隠れていた。
ジャイアンが懐中電灯で先を照らしながら廃家に入った時、
クレアスは寸での所で廃家奥の便所に隠れた。
もし、便所まで探索されたら正面から襲うつもりだったが。
幸い――ジャイアンにとっては不幸だったが――ジャイアンは玄関奥の便所には
目もくれず、脇の居間の方へと向かった。
音を立てないように便所の扉を開け、背後から襲い掛かり、仕留めた。

「さて、取り敢えず使える武器は入手出来たし……移動するか……」

クレアスは自分のデイパックと、奪ったニューナンブM60を持ち、
ポータブルMDプレーヤーの音楽を聴きながら、隠れていた廃家を出て西へと移動し始めた。
318もう聞く事叶わぬ彼の歌声 ◆ymCx/I3enU :2010/09/24(金) 01:21:33 ID:H/y0y85+
【剛田武@ドラえもん  死亡】
【残り40人】



【一日目/深夜/G-7廃村・瀬川家周辺】
【クレアス@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]ニューナンブM60(5/5)、ポータブルMDプレーヤー(MD挿入済)
[所持品]基本支給品、.38SP弾(15)、文化包丁 
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。
 1:廃村の西へ行ってみる。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。



※G-7廃村・瀬川家に剛田武の死体、剛田武のデイパック(基本支給品一式入り)
が放置されています。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
投下終了です。ドラえもん勢、第一回放送前にして全滅寸前。
いや、嫌いな訳じゃないんだが…ただのズガン要員と化してしまった
319 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/25(土) 05:42:08 ID:eWkNLrXz
投下乙です
のび太頑張れ・・・
投下します
13話 安西先生…とても…暑苦しいです…
登場人物神原駿河、青木林、小波準二
ネタがなくてむしゃくしゃしてやったのでたぶんひどいです(笑)
13話 安西先生…とても…暑苦しいです…

「くそ!こんなの許されるはずがない!」

周りを気にせず叫んでいたのは、中学生青木林である

「俺は絶対に乗らない!あとお前を絶対に倒してやる覚悟しろ!」

ダッダッダッダッダ

「さあ支給品確認するか…百合来てないよな…心配だ…」

ダッダッダッダッダ

「お、トンファーか…」

ダッダッダッダッダッダ

「ん?なんか聞こえるな…」

ダッダッダッダッダッダッダ

ダッ

「…………誰?」

「神原駿河。得意技は二段ジャンプだ」

「なに!?俺に教えてくれ!どうやったらできる!?」

信じちゃってるよ… そう思いながら

「すまない冗談だ」

「そうですか…」

とても残念そうだ

少し時間がたって

「か…神原さん!待ってくださいよ!」
高校生くらいの野球帽の青年が来た

「早すぎますよ!」

「それはすまない」

林が誰だ?この人と思っていると

「えーと…僕の名前は小波準二、君の名前は?」

「俺は青木林だ!よろしくな!」

「うん!よろしく!」

「さあ、私には探さなきゃいけない人がいるのその人を探しに行くから
ついてくるがいい!」

「え!?ちょっと待ってくださいよ!」

あっはっはっはっはっは

高々に笑う女子高生とそれについていく男二人

暑苦しいわけではないな…
【一日目/朝/A-1】
【神原駿河@化物語】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:2人と合流し脱出
1:特に撫子ちゃんと合流したい
2:阿良々木先輩は少し後でも大丈夫かな?…
[備考]
※アニメ最終回後からの参戦です
【青木林@オリキャラ再登場】
[状態]健康
[装備]トンファー
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:2人と合流して脱出
1:しばらくは2人と行動
【小波準二@実況パワフルプロ野球】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:知り合いと合流後脱出
1:しばらく2人と行動
322 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/25(土) 05:48:58 ID:eWkNLrXz
投下終了です
ネタがないので無理やり全員登場させて放送やるかもしれないです
323 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/25(土) 06:50:32 ID:eWkNLrXz
新機能実装させました
キャラ現在地と最終登場話が分かるものです
読んでくれる人のためになどと言いますが
実際は自分がキャラの位置を把握できなくなったため作りました
324 ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 18:40:26 ID:hXRiiPRd
投下乙です。
青木林は今回どうなる?
投下しします。俺得ロワ3rd 31話 もしもアレックスとムシャの共同戦線+α
登場:アレックス、伊東結、ムシャ
+αは結の事ですw
31話 もしもアレックスとムシャの共同戦線+α


公民館を後にした勇者アレックスと女子高生伊東結の二人は、
西の方向にあるらしい学校を目指す事にした。

「仲間達や協力者を捜すって一言で言っても、宛てが無いしな……」
「まあ、地図の上に載ってる施設なら、人も集まり易いと思うよ」

当面の目的はアレックスの仲間、知人、そして自分達に協力してくれる、
この殺し合いに乗っていない参加者の捜索である。
首にはめられた謎の高度技術で作られた爆薬内蔵の金属製の首輪。
脱出するにはまず首輪を外さなければならないだろう。

「アレックス、さっきも聞いたけど、えーと、魔王軍のダーエロって人だっけ?
その人は機械に強いって話だけど……」
「ああ。機械に強いのは間違いないよ。いつもパソコンいじくり回したり、
たまに妙な発明したりもするしな」
「あぁ、そう言えばエロゲオタで変態って、さっき話してたね」
「…結、俺から話しておいて何だが本人と会ってもその話題は出さないでくれ」
「努力するよ」
「……」

今更ながらに、余計な情報まで結に与えてしまっただろうかと、
アレックスは少し後悔していた。

「たまに遠くから銃声が聞こえるね」
「ああ……」

風に乗って、遠方から銃声が聞こえる時が多々あった。
銃声がする度、誰かが殺されたのではないかと結は考えてしまう。

「いざと言う時になったらアレックス、肉の盾になって下さい」
「だが断るw」
「うるせーはらわたぶちまけんぞ」
「(#^ω^)ピキピキ」

緊張感の無い会話を交わす二人。
そして運良く誰にも襲われる事無く学校の近くまでやって来た。

「ん、あれは……」

アレックスが歩いている道の先に、自分達の方に向かって歩いてくる人影を見付ける。
それは和風鎧に身を包んだ鎧武者の男だった。

「あいつは、ムシャじゃないか…!」
「ムシャって、さっき話してた…」

一方の鎧武者――ムシャも、アレックス達に気付く。

「アレックス…アレックスか」
「ムシャ、無事だったんだな」

互いに近付き、無事を喜び合うアレックスとムシャ。
普段は一応とは言え敵対関係にあるがこの状況下では、
お互いに信頼出来る人物であった。
「見慣れない顔がいるな」
「あ、私、伊東結。アレックスに同行させて貰ってるんだけど…あなたがムシャさん?
話は色々聞いてるわ」
「ほお、どんなだ?」

興味深そうにムシャが尋ねた。その時、アレックスの顔色が急激に青ざめた。
それに結もムシャも気付いていたが気にせず話を進める。

「基本空気キャラで、歩行グラ…何の事か分からないけど…が透明な事が多くて、
醤油かけられたりカオス化したり弟子とウホッな関係になったりしてるって」

その場の空気が一瞬凍り付いた。
結自身はなぜそうなったかは分からなかったが、
まるで死神のような目付きでアレックスを睨むムシャを見て、
おおよその事は把握した。

「……アレックス……さよならの準備は出来てるな」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


〜数分後〜


「…と言う訳だ。学校で危うく兎耳の少女に殺されそうになってな。
気絶させて武器だけ奪ってきたんだが」

ボロボロになり地面に伏しているアレックスの横でムシャが結に今までの経緯を説明する。

「これがその少女から奪った拳銃だ…俺は使わないからお前にやろう」
「あ。ありがと。へえ、自動拳銃か…こっちメインにしようかな」

ムシャから自動拳銃シグザウアーP225とそのマガジン3個を受け取り、
結は装備を元々持っていた小型リボルバー拳銃コルト ディテクティヴスペシャルから、
P225に持ち替えた。ディテクティヴスペシャルより2発装弾数が多い分、
それだけ自分の身を守る事が出来る。

「お前ら、今から学校に行こうとしていたのか。だが…もしかしたら、
あの兎耳の少女がウロウロしてるかもしれんぞ」
「その兎耳の少女ってどんな感じだったの?」
「あー、青いブレザー着てて、目が赤くて、紫がかった髪でな。
それで美少女の部類に入る美しさだった。名前は確か…れい、なんとか、イナバ」
「イナバ…?」

名簿に「鈴仙・優曇華院・イナバ」という名前があったのを思い出し、
恐らくそれだろうと結は考える。
「鈴仙・優曇華院」をどう読めば良いのかは分からなかったが。
「ハーフの兎獣人の子かな……?」
「じ、地獄の底から蘇ってきたぜ……」
「あ、おはようアレックス」

ここで意識を取り戻したアレックスが会話に復帰する。
ムシャの木刀によるさながら流星群の如く連撃を食らい身体中が痛んだが、
そこは勇者としての根性、意地だろうか、耐え抜いていた。

「何か学校行くのは危ないってムシャが言うんだけど」
「何で? 産業で」
「殺し合いに乗った
イナバという女の子気絶させて
学校に放置」
「把握……それじゃどうするか……北の方に行ってみるか?」
「良いんじゃない?」
「それじゃそうしよう…ムシャ、一緒に来てくれるか?」
「ああ。良いぜ」

アレックスと結は、紆余曲折の末仲間に加わった鎧武者と共に、
行き先を北へと変更し、歩き始めた。



【一日目/黎明/E-5、E-6境界線付近】
【アレックス@VIPRPGシリーズ】
[状態]身体中ボロボロ
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品一式、硬式野球ボール(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。仲間や魔王軍の連中を捜す。首輪を解除する方法を探す。
 1:結、ムシャと行動。
 2:エロリア、クレアスは警戒。
 3:やむを得ない場合は戦闘も辞さない。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。
【伊東結@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]シグザウアーP225(7/8)、
[所持品]基本支給品一式、シグザウアーP225マガジン(8×3)、
 コルト ディテクティヴスペシャル(6/6)、.38SP弾(18)
[思考・行動]
 基本:生き残る事優先。死にたくない。
 1:アレックス、ムシャに守って貰う。
[備考]
 ※アレックスの仲間、知人の情報を得ました。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。

【ムシャ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]木刀
[所持品]基本支給品一式、シグザウアーP225(7/8)、シグザウアーP225マガジン(8×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。ドラゴナス、ダーエロと合流したい。
 1:アレックス、伊東結と行動。
 2:殺し合いに乗っている者とは戦うつもりだが出来る限り殺したくは無い。
 3:真剣が欲しい。
[備考]
 ※鈴仙・優曇華院・イナバの名前(イナバの部分のみ)と容姿を記憶しました。
329 ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 18:53:34 ID:hXRiiPRd
投下終了です。
自分もネタがなあ…
330 ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 21:42:34 ID:hXRiiPRd
投下しします。俺得ロワ3rd 32話 ジャスティスブレイカー
登場:神庭龍徳、香瀧宏叔
331ジャスティスブレイカー ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 21:43:46 ID:hXRiiPRd
32話 ジャスティスブレイカー


ホテルの三階にいた時、階の上から聞こえる妙な物音を辿り、
俺こと神庭龍徳はホテル四階の客室の一つを尋ねた。
扉に鍵は掛かってはいなかった。
部屋に足を踏み入れた瞬間、微かに雄臭い臭いが鼻腔を刺激した。
それは自分も何度か嗅いだ事のある、男のそれから出される種の臭い。

「…誰?」
「!」

部屋の奥から、学校の制服らしきズボンとシャツを着た狐の青年が現れた。
見た所、温厚そうな印象を受ける。

「あれ、お巡りさんいつの間に……」
「すまない、下の階にいたんだが妙な物音が聞こえてな、気になって調べていたら…」
「音、聞こえたんですか、恥ずかしいな…」

狐青年は恥ずかしそうに後頭部をかきながら言った。
一体何をしていたんだ? …いや、この雄の臭いからして、
大体想像はつくから聞かないでおこう。それより…。

「君一人か? 他に誰もいないか?」
「いや…この殺し合いが始まってから、ずっとこの部屋にいたんで、
誰とも会って無いです」
「そうか…俺は神庭龍徳だ。見ての通り警官だが…君は?」
「…香瀧宏叔です。神庭さん、ですか」
「ああ…香瀧君、俺は何とかしてこの殺し合いを潰そうと思ってるんだ」

名前を名乗った狐の青年に、俺は自分の目的を告げる。
殺し合いを潰すために殺し合いに乗っていない仲間を集め、
首輪の解除方法を探す事。そのために香瀧君に仲間になって貰おうと考えた。

「そうですか、殺し合いを…でも難しいと思いますよ」
「確かにそうかもしれない。けど…だからって殺し合いを受け入れるなんて真似、
俺には出来ないよ。きっと俺と同じ考えの参加者も大勢いるはずだ。
きっとそういった人らと協力すれば――」


「甘いです。神庭さん。天津甘栗より甘いですよ」


ジャキッ。

香瀧君が俺にライフルらしき物を向けた。
332ジャスティスブレイカー ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 21:45:17 ID:hXRiiPRd
「香瀧君? 何を…」
「神庭さん、随分俺に色々喋ってくれましたけど……。
俺、殺し合いに乗っていないなんて一言も言ってませんよ?」


ダァン!! ダァン!! ダァン!!


ああ、俺は重大な見落としをしていた。
香瀧宏叔という狐の学生の青年が殺し合いに乗っている可能性を考えていなかった。
くそ、馬鹿だ俺は。絶対に殺し合いを潰すと意気込んでおきながら、この様か。
遠退く意識の中で、狐の青年の笑みを浮かべた顔が見えた。
もうどうする事も出来ない、身体中の感覚が消える。

……。

誰でも良い。誰か。

この、狂ってるとしか言いようの無いゲームを、潰してくれ。





始めて人を殺した。
でも、思いの外、あっさりとしている。はっきり言って蚊を潰した程の実感もわかない。
意外と簡単なんだな、びっくりした…いや、もしかしたら感覚が麻痺してるのかも。

神庭さんが持っていた武器は小型のサブマシンガンに、予備のマガジン5個。
良いですね、武器弾薬が多くなってる気がします。

神庭さんの死体とデイパックをバスルームまで引き摺って押し込んだ後、
俺は身支度を整える。身体は神庭さんが来る前にシャワー浴びて洗った。
しかし気持ち良かったな、何回イったか分からない。
暇が出来たらまたやろう。

さてと、これからどうしようかな、午前4時には放送があるから、
あんまりウロウロするのもまずいか。
とりあえず二階に行って、しばらくこのホテルで様子を見よう。

俺はM1ガーランドライフルとデイパックを携え、今まで使っていた客室を後にした。
333ジャスティスブレイカー ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 21:46:32 ID:hXRiiPRd
【神庭龍徳@オリキャラ  死亡】
【残り39人】



【一日目/深夜/A-7ホテル】
【香瀧宏叔@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(小)
[装備]M1ガーランドライフル(5/8)
[所持品]基本支給品一式、M1ガーランドライフルクリップ(8×5)、
 イングラムM10(32/32)、イングラムM10マガジン(32×5)、ディ○ド
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:ホテル二階でしばらく待機。
 2:暇があったら一人遊びで。
[備考]
 ※ホテル四階にいます。
 ※身体の汚れはシャワーで洗い落としたようです。



※A-7ホテル四階の客室の一つ、併設されたバスルーム内に、
神庭龍徳の死体、神庭龍徳のデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
※銃声は外には漏れていないようです。
334 ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 21:47:35 ID:hXRiiPRd
投下終了です。
335 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/25(土) 23:02:50 ID:eWkNLrXz
投下乙です
336 ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 23:50:03 ID:hXRiiPRd
投下します。俺得ロワ3rd 33話 犬の散歩はリードを着けて
登場:沖田総悟、冬月蒼羅
337犬の散歩はリードを着けて ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 23:51:27 ID:hXRiiPRd
33話 犬の散歩はリードを着けて


沖田総悟は森を抜け、固いアスファルトの地面を踏み締める。
周囲は店舗や事務所の入ったビルが林立している市街地だ。
そこかしこに車が放置され、シャッターが下りた店舗も多い。

「さてと、万事屋の旦那、新八君、土方さんはどこにいるのかねィ」

殺し合いに呼ばれている三人の親しい人物の名前を呟き、総悟は街灯がぽつぽつと
灯る道路を歩き始めた。

「しかし、捜すつっても、この広い会場のどこにいるのやら……」

ダァン!

「って言ってる傍から襲撃かよ!」

どこかから銃撃され、咄嗟に近くの建物の陰に身を隠す総悟。
顔だけ出して様子を見ると、どうも前方数メートル先にある車の陰に、
襲撃者は隠れているようだった。
総悟にとっては、銃弾をかわしながら全力で走れば何とか辿り付ける距離ではあるが、
それでも銃弾に当たらないという自信は無い。
しかしこの場を切り抜けなければ先に進む事は愚か退く事も困難である。

ダァン!

「チィッ!」

建物の壁が小さく抉れた。

「なめんなよ…」

総悟は覚悟を決め、勢い良く建物の陰から飛び出し、一気に襲撃者がいる方向へ駆け出した。

「! 嘘っ」

襲撃者はまさか正面から突っ込んでくるとは予想だにしていなかったため、
一瞬驚き撃つのを止めてしまった。それが総悟にとっては幸いした。
十分に近付く猶予が出来たためだ。

「う、うわああああ!」

ダァン!

我に返った襲撃者は慌てて持っている銃――南部十四年式拳銃の引き金を引いたが、
焦っていたためかロクに狙いが定まらず、放たれた銃弾は空気を切り裂いたのみだった。
338犬の散歩はリードを着けて ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 23:52:31 ID:hXRiiPRd
カチッ、カチッ!

「! 弾切れ…」
「オラァ!」
「!!」

十四年式拳銃が弾切れを起こしたのとほぼ同時に総悟は高く飛び上がり、
襲撃者――白い毛皮を持つ狼獣人の少女、冬月蒼羅に、
大きく刀を振り上げながら飛び掛かった。

ザシュッ!

「!」

鋭い斬撃が繰り出されたが、寸での所で蒼羅は後ろに跳び回避した。

「ううっ」

銃のマガジンを交換する余裕など無かった。
形勢不利と見た蒼羅は踵を返し、総悟から逃げ始めた。

「おい、待て!」

総悟は蒼羅を追い掛けようとしたが、その走る速度は異様に早く、
あっと言う間に姿を見失ってしまった。

「…ったく……どいつもこいつも…何であんな変態白衣ヤローの
言いなりになるのかねィ。馬鹿げてるぜ」

先刻自分に襲い掛かり返り討ちにした少年と言い、
今の白い狼のような少女と言い、なぜ簡単に殺し合う気になるのか。
得体の知れない白衣の男――香取亮太の言いなりになるのか。
余りに馬鹿馬鹿しいと総悟は思った。



「はぁ、はぁ………追ってきて、無い、ね」

冬月蒼羅は乱れた呼吸を整えながら背後を振り向く。
装備したスピードリングのおかげだろうか自分でも驚くような足の速さで逃げる事が出来た。
そのためか先程襲撃した、黒いかっちりとした警察のような制服を着た青年は、
追って来ている様子は無い。
339犬の散歩はリードを着けて ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 23:54:50 ID:hXRiiPRd
黒髪の女性を殺害した後、次の獲物を捜し歩き回っていた蒼羅。
そして黒い制服の青年を見付け車の陰に隠れながら撃ったは良いが、
まさか正面から突っ込んでくるとは。
一歩間違えれば自分が返り討ちにされている所だった、と、
蒼羅は冷や汗を拭う。

「ここはどこかな……」

やっと呼吸も落ち着いてきた所でふと、蒼羅は自分が今どこにいるのか気になり出す。
記憶が正しければ先程橋を渡った。
「この先直進、××市役所」と書かれた看板を見た。
コンパスなどを用いて調べた結果、市役所のあるエリアD-4の西部辺りに
いる可能性が高いと蒼羅は判断した。

「市役所か…誰かいるかもしれない、けど…。
疲れた……ちょっとどこかで休もう」

市役所が気にはなったが疲労が溜まりつつもあった蒼羅は、
一先ずどこかで休息する事にした。



【一日目/黎明/D-2市街地】
【沖田総悟@銀魂】
[状態]健康
[装備]打刀
[所持品]基本支給品一式、双眼鏡
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らないが、襲い掛かる者には容赦しない。
 1:坂田銀時、志村新八、土方十四郎の三人を捜索する。
 2:可能なら協力者も捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※冬月蒼羅(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
340犬の散歩はリードを着けて ◆ymCx/I3enU :2010/09/25(土) 23:56:44 ID:hXRiiPRd
【一日目/黎明/D-4西部・市役所周辺の市街地】
【冬月蒼羅@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(大)、精神不安定(軽度)、スピードリングにより素早さ向上
[装備]南部十四年式拳銃(0/8)、スピードリング
[所持品]基本支給品一式、南部十四年式拳銃マガジン(8×3)、
 H&K MARK23(10/10)
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:どこかに隠れて休息を取る。
 2:誰であろうと容赦しない。
[備考]
 ※スピードリングの力により瞬発力や動体視力が向上しています。
 ※沖田総悟(名前は知らない)の容姿を記憶しました。


※D-2一帯と周辺に銃声が響きました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
投下終了です。本当は総悟が蒼羅の首輪に紐をつけて無理矢理従わせる
という話だったが没になった。タイトルはその没案の名残。
341 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 02:47:45 ID:ed2AkRui
投下します。俺得ロワ3rd 34話 血に塗れた優しい彼女
登場:フラウ、鈴仙・優曇華院・イナバ
342血に塗れた優しい彼女 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 02:49:02 ID:ed2AkRui
34話 血に塗れた優しい彼女


「学校か…」

散弾銃――レミントンM870を携えた狐の少女、フラウは、
学校の裏門の前に立っていた。
まだ夜も明けきっていない時刻、闇の中にぼんやりと浮かび上がる校舎は不気味だった。

「…入ってみよう」

フラウは裏門から学校の敷地内に入り、出入口を探し始めた。
そしてそれは程無くして見付かる。用務員用の小さな入口だった。
ノブに手を掛けると何の抵抗も無く扉は開いた。
フラウを出迎えたのは小さな和室と押し入れ。宿直室らしい。

「……」

M870を構え、警戒しつつ土足で和室に上がり込む。
そして奥の扉を開けると、そこはもう廊下だった。
幾つもの教室が並び、長い廊下の先は暗闇に覆われ良く見えない。

(ちょっと…怖いかも……)

暗闇、静寂。思わず何かいるのではないかとフラウは思い、少し怖くなる。
彼女自身は、そういった非科学的な存在を信じる方では無い。
なので、ここで出るとしたらそれは他の参加者以外に無いと、彼女は
自分自身に言い聞かせ、恐怖心を和らげようとした。

ガチャ。

「!!」

突然前方の、フラウから見て左手側にある「倉庫」という表札が付いた扉が開いた。
いきなりで死ぬ程驚いたフラウ。
そして扉から出てきた者は、兎耳を持ったブレザー姿の少女だった。
その手には調理室か何かで手に入れたのか、それとも支給品なのか、包丁が握られている。

「!」

兎耳の少女――鈴仙・優曇華院・イナバもフラウの存在に気付く。

(他の参加者!? しまった、いつの間に入ってきてたの!?)

数時間前に学校内で遭遇し、殺害しようとした鎧武者に逆に気絶させられ、
武装をも奪われたイナバは、代わりの武器を探すべく学校内を探索していた。
しかし教育機関たる学校に銃器や刀剣など置いてあるはずも無く、
散々歩き回った挙句発見出来た物は調理室にあった古びた文化包丁だけだった。

そして今、イナバは銃――よりにもよって散弾銃――を装備した参加者に出くわした。
343血に塗れた優しい彼女 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 02:51:00 ID:ed2AkRui
「悪いけど、死んで!」

フラウはM870の銃口をイナバに向けようとした。
だが、それよりも前に、左肩付近に衝撃と激痛を感じる。

「ぐああっ!?」

イナバが持っていた文化包丁を思い切り投げ付けたのである。
その結果、文化包丁の刃はフラウの左肩を浅くではあるが切り裂き、
床の上に落ちた。

ガタン!

「あ…!」

痛みの余り、思わずM870を床に落としてしまったフラウ。

(しめた!)

イナバはこの機を逃すまいと、落下したM870に駆け寄ろうとした。
だがフラウも簡単には行かせない。

「このぉっ!!」
「うあ!」

牙を剥き出しにしたフラウがイナバに飛び掛かり、押し倒す。
そしてアクション映画さながらの、女同士の取っ組み合いに発展した。

「死、ねぇっ!」
「あんたがっ、死ね!」

張り手では無く、握り拳による殴り合い、そして蹴り合い。
美しい顔が醜く歪むのも、衣服が乱れ、汚れ、破れるのも、髪が乱れるのも気にせず、
狐獣人の少女と、兎耳の少女は壮絶とも言える格闘戦を繰り広げた。

そして、数分後に決着は着いた。
344血に塗れた優しい彼女 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 02:52:05 ID:ed2AkRui
「ぎゃあぁあっ、ア゛っ、あアぁあァァ、ごぼ、ごぼごぼ、ごぼ」
「………………ッ」

フラウの、狐獣人の鋭い牙がイナバの喉笛に深く食い込んだ。
夥しい量の鮮血が、傷口から、イナバの口から溢れ出、
そして、しばらくもがき苦しんだ後、イナバは白目を剥いたまま、だらんと脱力し事切れた。

「……っ……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、うっ…はぁ…はぁはぁはぁ」

口元と制服の上着を真っ赤に染めた狐の少女は、
殴られ蹴られそこらじゅう痛む身体を引き摺り、すぐ近くの壁に寄り掛かり、
ずるずると座り込む。

「……ふっ……ふふふっ。あは、あはははっ。
あはははははははははははっははははははは」

勝利への悦びか、それとも説明出来ない別の感情か、
フラウは乾いた笑い声を上げた。



【鈴仙・優曇華院・イナバ@東方Project  死亡】
【残り38人】



【一日目/黎明/E-5学校一階廊下】
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]肉体的疲労(大)、身体中に打撲痕、左肩裂傷(軽度)、口の中を切っている、
 全体的に血塗れ(特に口元と胸元)、衣服が乱れボロボロ(下着が見える)、高揚感
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(12)、ビームサーベル
[思考・行動]
 基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。
 1:参加者は発見次第始末していきたい。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。



※E-5学校一階廊下に鈴仙・優曇華院・イナバの死体、
鈴仙・優曇華院・イナバのデイパック(基本支給品一式入り)、
レミントンM870(3/4)、古びた文化包丁(学校調理室備品)が放置されています。
345 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 02:53:28 ID:ed2AkRui
投下終了です。フラウは今回も活躍させたいキャラ。
但し今回はマーダーとして。
346 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/26(日) 10:01:32 ID:5ZQQ/SXv
投下します
14話 血、殺人、森にて
登場人物宗像形、八九寺真宵、阿畑やすし、土屋康太、園原杏里
347血、殺人、森にて ◆VxAX.uhVsM :2010/09/26(日) 10:02:37 ID:5ZQQ/SXv
14話 血、殺人、森にて

ここはD-5の小さい森の中

「どうしよかのー…」

「………明久たちが心配」

この場に二人いた

一人は阿畑やすし

もう一人は土屋康太

そしてその場に来る、もう一人

「その一人が二人の目の前に立つ」

「おお、姉ちゃんどうかしたんかい?」

「…………仲間になるか?」

そう話しかけると

彼女の持っていた剣で

一瞬で二人の首を跳ね飛ばした

「人を愛せよ…」

彼女の名は園原杏里

妖刀罪歌をとりこんでいる高校生である

その少女はその場から離れて行った

ただ一つ彼女は間違えていることがある

罪歌を使っても味方にできることはないことだ

つまり今切った二人は二度と蘇らない
【一日目/朝/D-5森】
【園原杏里@デュラララ!!】
[状態]健康
[装備]罪歌@デュラララ!!
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:人を愛する
1:知り合い二人は切らない?
[備考]
※切った相手はそのうち復活して自分の味方になると思っています
※罪歌編終了後からの参戦
348血、殺人、森にて ◆VxAX.uhVsM :2010/09/26(日) 10:03:25 ID:5ZQQ/SXv
「行ったな…もう大丈夫だよ」

「は…はいありがとうございます」

隣にいた女の子が返事をする

その場に隠れていたのは宗像形と八九寺真宵
少し前から隠れていた

「すまない…そこの二人…」

首を切られた二人に向かって言う
そしてその二人のデイパックももらって確認する

「さて、八九寺ちゃんはアララギという人を探したいんだよね」

「はい…」

(僕も人吉君を探しておきたいな…)

その後二人は適当に歩き始めた
【一日目/朝/D-5】
【宗像形@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]ウージー9mm(50/50)
[所持品]基本支給品×3 ウージー予備弾100 二連発デリンジャー(2/2)
デリンジャー予備弾10
[思考・行動]
基本:殺し合いはしない
1:八九寺と行動して人吉を探す
[備考]
※人吉と戦った後からの参戦
【八九寺真宵@化物語】
[状態]精神的疲労(中)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:脱出する
1:宗像と行動して阿良々木と合流したい
【阿畑やすし@実況パワフルプロ野球 死亡】
【土屋康太@バカとテストと召喚獣 死亡】
349 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/26(日) 10:05:12 ID:5ZQQ/SXv
投下終了です
一気に五人というごり押し
350 ◆OtzOs457f2 :2010/09/26(日) 15:52:45 ID:zHB4M9tj
乙です
投下します運命分岐ロワ第4話
「悲しき英雄 一方通行」
登場キャラ:一方通行、羽川翼
351 ◆OtzOs457f2 :2010/09/26(日) 16:17:05 ID:zHB4M9tj
カタッカタッカタッ。カタッカタッカタッ。

静まり返った廊下を、一人の少年――――一方通行が、歩いてくる。

真っ白い髪、白い衣服。肌の色も、常人よりは白い。

彼は、学園都市最強の超能力者だ。能力はベクトル変換

「チッくしょうがァ……ふざけンなよ織田信長ァァァァアアアアッ!!何で、何だってアイツを人質に取りやがったンだ!!」

一方通行の言う「アイツ」とは、とある実験の為に生み出された「欠陥電気」(レディオノイズ)の20001号、つまりラストオーダーである。

『この餓鬼の命が惜しければ……。我が実験に沿って殺戮せよ。さすれば、命を救ってやる』

思い出しても胸糞が悪い。自らを魔王と称したあの男のことが。

「ああ、一体何年振りだろうナァ……。こンなにも殺してやりたいと思ったのはヨォ」

と、そのとき。目の前に、一人の少女が現れた。

「あン?誰だテメェは」

「私は羽川翼っていいます。貴方は、勿論乗ってないんですよね…きゃっ!」

うめき声だけでは、大したものではなかったが、羽川の体は大きく横に逸れ、

学校の器具室のドアを突き破り、そして沈黙した。

「俺は……殺し合いなンて飽き飽きしてるンだ。でもなァ、打ち止めは守るって決めたンだよ。だから…全てブッ殺してやる」


【一日目/深夜】
【一方通行@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:皆殺しにして、打ち止めを助ける。
 1:上条当麻に警戒。
[備考]
 ※原作八巻で、結標淡希を倒したあたりからの参戦です。

::::::::::::::::::::::::::::::::::
羽川翼はまだ、生きていた。全身を打ったものの、命に別状はない。

まぁ、それは幸運ではなく……彼女の中の”モノ”が原因だったのだが。


【一日目/深夜】
【羽川翼@化物語】
[状態]気絶、全身打撲
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:ゲームには乗らない。
 1:…………………。
[備考]
 ※アニメ終了後からの参戦です。

352 ◆OtzOs457f2 :2010/09/26(日) 16:19:21 ID:zHB4M9tj
投下終了です

一方さんは秀吉とかに唯一対応できる何といいジョーカー
353 ◆OtzOs457f2 :2010/09/26(日) 16:30:41 ID:zHB4M9tj
投下します
第五話「今、此処に在ること」
登場キャラ:桐山和雄
354 ◆OtzOs457f2 :2010/09/26(日) 16:38:05 ID:zHB4M9tj
何故――――――――――――俺は生きているのか。

俺はあのとき、確かに死んだ

中川典子の弾丸で撃たれ、死んだはずだ。

さらに、三村が生きているのも気になる。三村は確かに俺が殺した。

死体も確かに確認している、サブマシンガンで撃たれて生きていられる筈がない。

ここは、大東亜なのだろうか。

織田信長という男は、歴史上確かに死んでいるはずである。

「フフッ」

だが、これも面白いかもしれない。既に自分の味方はいない。

全て、俺が殺したのだから。

楽しもうじゃないか。

今、俺は確かに此処にあるのだから。

【一日目/深夜】
【桐山和雄@BATTLE ROYALE】
[状態]健康
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式、コルトガバメント
[思考・行動]
 基本:実験を楽しむ。
 1:七原、三村は絶対に殺す。
[備考]※死亡後からの参戦です。
355 ◆OtzOs457f2 :2010/09/26(日) 16:38:52 ID:zHB4M9tj
投下終了です。

桐山個人的にかなり好きだなぁ
356 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 17:35:39 ID:ed2AkRui
投下乙です。

自分も投下します。俺得ロワ3rd 35話 復讐の女神
登場:ライガー、銀鏖院水晶、源ちずる
357復讐の女神 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 17:37:09 ID:ed2AkRui
35話 復讐の女神


ライガーは弟のギンギライガーと決着を着けるべく、
ギンギライガーを捜し住宅街を歩き回っていた。

「どこにいるんだ、ギンギライガー……」

そしてとある角を曲がった時だった。
ギンギライガーでは無かったが、銀色の髪を持った少女に出くわした。

(銀色の髪? 珍しい人間だな…)

「あなた…デイパックを持って、首輪をしてるって事は、参加者の一人ね」
「…ああ、そうだ」
「! 喋った……」
「何だ? 喋るとまずいか?」
「…いや、まあいいわ」

銀髪の少女――銀鏖院水晶の生きる世界には動物の外見をした獣人はいるが、
喋り、会話出来る四足歩行の獣はいないため、水晶は目の前の、
角の生えた狼のような生き物が喋った事に最初驚いた。
しかしすぐ気を取り直し、ライガーに持っている突撃銃――AKS-74の銃口を向ける。
ライガーは銃など見た事は無かったが、それが危険な物だと言う事は、
本能で察する事が出来た。

「…お前、この殺し合いに……」
「……そうよ」

その言葉と共に、水晶はAKS-74の引き金を引いた。


ダダダダダダダダダダダダダダッ!!


「ぬうっ!?」

つい数瞬前までライガーが立っていた地面一帯が瞬時に穴だらけになる。
今まで見てみたどの攻撃とも違う突撃銃の掃射にさしものライガーも瞠目した。

(何だこの攻撃は…!? あの武器は一体何だ!?
そう言えば、俺のデイパックの中にも似たような物が…)

ライガーが初めて見る突撃銃の威力に驚いている間に、
水晶はAKS-74のマガジンを交換し、再び引き金を引いた。

ダダダダダダダダダダダダダダダッ!!

「チィッ!」

持ち前の俊敏さで紙一重で銃撃をかわすライガー。
しかし雷撃もブレスも封じられ、更にデイパックの中の支給品も
扱える物では無いという今の彼の現状では、正面から戦うのは無謀に近かった。
358復讐の女神 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 17:38:15 ID:ed2AkRui
(仕方無い…ここは逃げるか…くっ…無様だ……)

不本意ではあったが、ここで死ぬ訳にはいかないと、
ライガーは水晶に背を向け、北の方角へ続く道路に入り逃げ去った。

「逃げた…速いわね、走って追い付くのは無理かな」

水晶は物凄い速さで遠くへ走って行く獣の後ろ姿を見届けると、
東の方角へと歩みを進めた。



「はぁ、はぁ…」

ライガーはどうにか危機を脱する事は出来たが、
その心には悔恨の念が浮かび上がっていた。
普段の自分ならばあのような人間の少女一人に引けを取らないはずだ。
例え見た事の無い武器を持っていたとしても。
だが、必殺技を封じられた今の自分はたかが少女一人にも勝てない。

「くそっ…屈辱だ…!」

元々プライドの高い彼にとって受け入れ難い現実。
悔しさと屈辱感にライガーは顔を歪めた。

「……いつまでも落ち込んでる訳にも行かないな…行くか…」

悔しさを引き摺りながら、ライガーは再びギンギライガーを捜し始める。

「ん……あれは橋か」

しばらく歩いた所で石造りの橋を発見する。
よく見ると橋の中程の欄干付近に人影が見える。
どうやらまたしても人間の少女――のようだが、狐の耳と尻尾が生えている。
新種のモンスターかとライガーが思っていると、少女が何かを抱きかかえ、
泣いているのに気付いた。

それは、血塗れの人間の少年だった。どうやら既に死んでいるらしい。

注意しながら少女に近付くライガー。
少女――源ちずるはライガーには気付いていない。

「おい」
「……あ」

近くまで寄ったライガーが声を掛けようやくちずるは気付く。
その顔はすっかり憔悴し切っており、頬には涙の跡があった。
何があったのかは聞かずともおおよそ見当がついた。
359復讐の女神 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 17:39:15 ID:ed2AkRui
「…知り合いか」
「……うん……あなたは……」
「俺はライガーだ。お前は?」
「…源、ちずる……」
「そうか…ちずる、すまないが……尋ねたい事がある」
「何…?」
「俺に良く似た…銀色の獣を見なかったか」
「…!」

ライガーの問いに、ちずるが反応を示した。

「……もしかして…あの……」
「知っているのか!?」
「…この殺し合いが始まって…初めて襲い掛かってきた相手よ……。
何とか、逃げてきたけど……」
「そうか…」

やはり、ギンギライガーは殺し合いに乗っているようだ。
予想はしていた事とは言え、ライガーは苦い表情を浮かべた。
この少女はどうにか逃れられたようだが、殺し合いが始まってもう三時間近く経つ。
既にギンギライガーによる犠牲者も出ているかもしれない。

「そいつがどこに行ったか分かるか?」
「ごめん……急いで逃げて来たから……それはちょっと……。
でも、会ったのはこの橋を渡った向こう…北の方よ」
「そうか……ありがとう」
「…知り合いなの?」
「…そいつの名前はギンギライガー。俺の弟だ」
「えっ……?」
「……教えてくれてありがとう。一刻も早く、ギンギライガーを見付けないといけない。
そろそろ……」

ちずるの証言を信じるならばギンギライガーは現在いる橋を渡った先、
北部の市街地にいる可能性が高い。
一刻も早く捜しに行こうと思ったが、その前にちずるからも質問がなされた。

「ねえ、ライガー、私も聞いていいかな」
「何だ?」
「さっき、銃声が聞こえたの…もしかしてあなた?」
「……ああ。さっき、銀髪の女に襲われてな」
「……!」

今度は「銀髪の女」という単語にちずるが反応した。
今自分の手の中で冷たくなっている少年が、彼を襲撃した犯人の特徴として述べた、
「銀髪の少女」という特徴。そして先刻聞こえた銃声は、
あの時聞こえた銃声と良く似ていた。

「ねえ、その銀髪の女に襲われたのって、どこなの!?」

血相を変えてちずるがライガーに尋ねる。
その様子の急変ぶりに何か事情があると見たライガーは、
出来るだけ詳しく襲われた場所や、状況を説明した。
360復讐の女神 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 17:40:24 ID:ed2AkRui
「南…! もしかしたら…!」

少年が死の直前に話していた事と、ライガーから聞いた証言を照らし合わせると、
ライガーを襲った襲撃者が少年を襲った者と同一人物である可能性が極めて高い。

「…一体どうしたんだ」
「……もしかしたら、あなたがさっき戦ったって言うその少女は、
この子を殺した犯人かもしれないの」
「何…? …………お前、復讐する気か」
「………」

ちずるは何も答えない。沈黙は肯定を意味するものとライガーは判断した。

「……止めはしないがな。復讐からは何も生まれんぞ」
「…自己満足ぐらいは生んでくれるでしょ」
「………お前、武器はあるのか?」

ライガーの問いにちずるは、持っていたナイフ機能を出したアーミーナイフを見せる。

「あの武器相手にそれじゃ無謀だろう。俺の支給品をやる」
「良いの?」
「どうせ俺には使えない」

ライガーは前足と牙で器用に自分のデイパックを開け、
中身が見える状態にしてちずるに差し出した。
少年の死体をゆっくり地面に横たえ、ちずるはデイパックの中身を漁る。
そして基本支給品の他に入っていた物は、二つの銃器と予備の弾薬。
一つはリボルバー拳銃S&W M27と、.357マグナム弾18発。
もう一つは5.56oNATO弾を使用する突撃銃、M4A1カービンと予備マガジン5個。
どちらも強力ではあるが、ライガーの体型では装備出来ない、
言わば宝の持ち腐れだった。

「……ありがとう」

ちずるはライガーのデイパックに入っていた銃器弾薬を受け取り、
M4A1カービンを装備した。

「…それじゃあ、俺は行く」
「……うん、分かった」

ライガーはデイパックを背負うと、橋を渡り北の方へと歩き去った。

「……」

後に残されたちずるは、少年――小山田耕太の死体を、
両脇を抱えるようにして近くの民家まで引き摺り始めた。
361復讐の女神 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 17:46:12 ID:ed2AkRui
橋の南側の入口付近にある民家。
一階の寝室に至るまで、玄関や廊下に引き摺ったような血の跡が残っていた。
寝室のベッドの上には血が付いたシーツ。
そのシーツの下には一人の少年が眠っている。

「…耕太君、ごめんね、こんな事ぐらいしか出来なくて」

ベッドの傍でちずるが悲しげな表情を浮かべたまま言う。

「…耕太君は怒るかな、復讐なんて馬鹿げてるって。でも……」

耕太は死ぬ前にちずるに「絶対に死なないで、生きて欲しい」と言った。
勿論、ちずるはそうするつもりだった。後を追おうと考え無かった訳でも無いが、
それが自分が愛した少年の最期の望みなら、絶対にそうしようと心に誓っていた。
だが、耕太を襲ったという銀髪の少女、このようなふざけた殺し合いを催した、
香取亮太という男は絶対に許す事は出来ない。
「復讐は何も生まない」……先刻会ったライガーという獣はそう言った。

「そんな事分かってるよ……でも、それでも私は」

ちずるは自分の穿いていたパンツを脱ぎ、更にブラも取り、
耕太を覆うシーツの上にそっと置いた。
彼に対する供え物のつもりなのだろう。

「……行ってきます」

そしてライガーから貰った銃の一つ、M4A1カービンを装備し、民家を後にした。
その瞳には固い決意が宿っていた。



【一日目/黎明/B-6住宅街】
【ライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
[状態]肉体的疲労(小)、B-6方面へ移動中
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:ギンギライガーと決着を着ける。
 1:殺し合い自体はする気は無いが襲われたら戦う。
[備考]
 ※アニメ27話、ギンギライガーとの一対一の対決直前からの参戦です。
362復讐の女神 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 17:46:59 ID:ed2AkRui
【一日目/黎明/D-6住宅街東部】
【銀鏖院水晶@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康、D-7方面へ移動中
[装備]AKS-74(15/30)
[所持品]基本支給品一式、AKS-74マガジン(30×4)、コルト ガバメント(7/7)、
 コルト ガバメントマガジン(7×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:クラスメイトと会っても容赦しない。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※超能力は封印され、使えなくなっています。
 ※ライガー(名前は知らない)の容姿を記憶しました。

【一日目/黎明/C-6橋南部付近の住宅街の民家・竹内家】
【源ちずる@かのこん】
[状態]精神的疲労(大)、決意、血塗れ、ノーパンノーブラ
[装備]M4A1カービン(30/30)
[所持品]基本支給品一式、M4マガジン(30×5)、S&W M27(6/6)、
 .357マグナム弾(18)、アーミーナイフ
[思考・行動]
 基本:絶対に生き残り脱出する。耕太君を殺した奴を殺す。主催者も許さない。
 1:銀髪の少女(銀鏖院水晶)を捜す。
[備考]
 ※参戦時期は少なくとも漫画版で小山田耕太と親密になった後です。
 ※妖狐状態で容姿は固定されています。また妖力その他は封じられています。
 ※ギンギライガーの名前と容姿、ギンギライガーがライガーの弟である事を記憶しました。
 ※小山田耕太襲撃犯の特徴(銀色の髪の女の子)を記憶しました。

※D-6一帯及び周辺に銃声が響きました。
※小山田耕太の死体はC-6橋南部付近の住宅街の民家・竹内家一階の寝室に、
ベッドに寝かされシーツを被せられた状態で安置されました。また、シーツの上に、
源ちずるのブラジャーとパンツが供えられています。
※小山田耕太のデイパックはC-6橋の上に放置されたままです。

≪支給品紹介≫
【S&W M27】
S&W社が開発し1935年に.357マグナム弾と共にデビューした回転式拳銃。
大型リボルバー向けのフレームを使用しているため、余程の事が無い限り、
S&W M19のように破損したりはしない。その代わり拳銃としては重量がある。

【M4A1カービン】
コルトM16A2突撃銃の銃身を切り詰め全長の短縮と軽量化を図った、
M4カービンのフルオートモデル。アクセサリー類が豊富で汎用性が高い。
363 ◆ymCx/I3enU :2010/09/26(日) 17:47:49 ID:ed2AkRui
投下終了です。
364 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/26(日) 17:54:43 ID:5ZQQ/SXv
投下乙です
なぜそんなものを備えるww
365 ◆xEL5sNpos2 :2010/09/26(日) 21:45:23 ID:KJTelXv4
推理系の漫画・ゲーム・ドラマのキャラを集めてロワを開催致します。
『推理キャラロワ』とでもしておきます。色々あって当初の予定から20人ほど減らしました。
……頭脳戦と更新頻度には期待しないでください。

◇参加者・作品別◇
10/10【DEATH NOTE】 ○夜神 月/○エル・ローライト/○ネイト・リバー/○ミハエル・ケール/○魅上 照/○弥 海砂/○ステファン・ジェバンニ/○松田 桃太/○火口 卿介/○渋井丸 拓男
10/10【魔人探偵脳噛ネウロ】 ○脳噛 ネウロ/○桂木 弥子/○吾代 忍/○笹塚 衛士/○石垣 筍/○怪盗X/○アイ/○葛西 善二郎/○至郎田 正影/○デイビッド・ライス
9/9【金田一少年の事件簿】 ○金田一 一/○七瀬 美雪/○剣持 勇/○明智 健悟/○速水 玲香/○いつき 陽介/○佐木 竜二/○真壁 誠/○怪盗紳士
8/8【名探偵コナン】 ○江戸川 コナン/○毛利 蘭/○毛利 小五郎/○灰原 哀/○服部 平次/○遠山 和葉/○怪盗キッド/○ウオッカ
8/8【探偵学園Q】 ○連城 究/○美南 恵/○天草 流/○鳴沢 数馬/○遠山 金太郎/○三郎丸 豊/○タナトス/○ミス・カオリ
5/5【ミシシッピー殺人事件】 ○チャールズ/○ワトソン/○テーラー/○ウィリアム/○ヘンリー
4/4【Q.E.D. -証明終了-】 ○燈馬 想/○水原 可奈/○水原 幸太郎/○シド・グリーン
4/4【古畑任三郎】 ○古畑 任三郎/○今泉 慎太郎/○西園寺 守/○向島 音吉
4/4【人形草子あやつり左近】 ○橘 左近/○橘 薫子/○秋月 四帆/○沖 克己
3/3【さんまの名探偵】 ○明石家 さんま/○島田 紳助/○吉本 あやこ

【65/65】

◇参加者・五十音順◇
○アイ/○明石家 さんま/○秋月 四帆/○明智 健悟/○天草 流/○弥 海砂/○石垣 筍/○いつき 陽介/○今泉 慎太郎
○ウィリアム/○ウオッカ/○江戸川 コナン/○エル・ローライト/○沖 克己/○怪盗キッド/○怪盗X/○怪盗紳士
○葛西 善二郎/○桂木 弥子/○金田一 一/○剣持 勇/○吾代 忍/○西園寺 守/○佐木 竜二/○笹塚 衛士/○三郎丸 豊
○シド・グリーン/○渋井丸 拓男/○島田 紳助/○至郎田 正影/○ステファン・ジェバンニ/○橘 薫子/○橘 左近
○タナトス/○チャールズ/○デイビッド・ライス/○テーラー/○燈馬 想/○遠山 和葉/○遠山 金太郎/○七瀬 美雪
○鳴沢 数馬/○ネイト・リバー/○脳噛 ネウロ/○灰原 哀/○服部 平次/○速水 玲香/○火口 卿介/○古畑 任三郎
○ヘンリー/○真壁 誠/○松田 桃太/○魅上 照/○ミス・カオリ/○水原 可奈/○水原 幸太郎/○美南 恵
○ミハエル・ケール/○向島 音吉/○毛利 小五郎/○毛利 蘭/○夜神 月/○吉本 あやこ/○連城 究/○ワトソン

【65/65】
366 ◆xEL5sNpos2 :2010/09/26(日) 21:47:33 ID:KJTelXv4
それでは早速OPを投下致します。
タイトルは『闇』。
367闇 ◆xEL5sNpos2 :2010/09/26(日) 21:49:13 ID:KJTelXv4
【闇】

1.暗い状態。光のささない状態。また、その所。「―に紛れる」
3.心が乱れて、正しい判断ができなくなること。「恩愛の―」
4.人に知られないところ。「―に葬る」
5.前途に希望のないこと。見通しのきかないこと。「一寸先は―」
6.秩序の失われた状態。道義が行われないこと。「義理が廃ればこの世は―だ」

――三省堂『大辞林 第二版』より一部抜粋



推理キャラロワ 第0話 「闇」



闇。
その空間は一言で言ってしまえばそんなところだった。
時間差はあれど、徐々に目を覚ました者たちのざわめきが次第に大きくなっていく。
ここが何処なのか、それすら分からず集められた人間、実に65名。
不安。怒り。動揺。そこには様々な負の感情が渦巻いていた。

……と。
その時、まるでスポットライトが当たったかのようにある一点が照らし出された。
途端に全員の視線がその一点に集中し、先程までざわめいていた空間は水を打ったように静かになった。
まるで65人を見下ろすかのように一段高いところに照らし出されたのは一人の男だった。

「これはこれは皆さん、今日はお集まりいただき感謝する」

両手を開き歓待の意を示す男だったが、その顔には歪な笑みが貼り付けられていた。
悪意に満ちたその表情に危険性を感じた者は多かったようで、再びざわめきが起きる。
中にはその声色、その容姿に心当たりがある者が複数いたようで、それぞれに意外な表情を見せていた。
男は見知った者たちの動揺を感じ取り、しばし悦に浸ったところで言葉を続ける。

「先に自己紹介をしておこう。私はシックス、『選ばれし血族』の頂点に君臨するものだ。
 今ここに集まってもらったのは他でもない、君たちもまた『選ばれし血族』の候補であるからだ」

シックスなる男の言う『選ばれし血族』なる謎の単語。
何が何だか分からない者たちが一様に怪訝そうな表情を浮かべる。
よりいっそうざわめきが多くなる空間で、シックスとはまた別の方向にスポットライトが当たる。
照らし出されたのは先程の男とは印象の異なる、一見すると細身の優男。
だが、その顔に貼り付けられていた笑みはシックスと同種のものであった。

「……ですが、少々これでは『選ばれし』と称するには人数が多いようですね……
 ……そこで、ご足労いただいたところ申し訳ないのですが、ここは一つ選別をさせてもらいましょう」

落ち着き払った声で優男が言葉を並べていく。
眼下にひしめく一団の中から優男の知り合いなのか、「高遠っっ!!」と怒声が聞こえてくる。
だが、高遠と呼ばれた男はそんな声にも顔色一つ変えることはなく、一瞥さえしなかった。
次いで、またスポットライトが一人の男を照らす。
高遠とはまた違った雰囲気の細身の男の姿に、また各所からどよめきが起こる。
368闇 ◆xEL5sNpos2 :2010/09/26(日) 21:51:58 ID:KJTelXv4
「ルールは簡単です。あなた達の中で誰か1人だけを『選ばれし血族』として末席に加えましょう。
 その為に、これからあなた達には血で血を洗う抗争に身を投じていただきましょう。
 そう、所謂『バトルロワイアル』というやつです」

暗に殺しあえ、ということを意味する言葉に辺りは今までで一番大きいざわめきに包まれた。
群衆の中からは3人目の男の名を示すらしい"ケルベロス"なる単語もポツリポツリと発せられていた。
ふざけるな、何様のつもりだ、そんな怒声も響き渡ったその直後。

……ドン!

大きな音が響き渡り、一瞬にしてどよめきが鎮められた。
65人の視線が音のする方へ向いたと同時に、4つ目のスポットライトが照らしていたのは長身で金髪の男。
その服装は黒一色に統一されており、その鋭い眼力と相まって不気味さを下にひしめく者たちに与えた。
左手はポケットに突っ込まれたまま、右手は銃を握って天高く上げられている。
上に向けての威嚇発砲だったわけだが、銃という凶器があるという事実が65人に与えた影響は大きかった。
男達が冗談や悪ふざけでなく、本気で殺し合いをさせようという意思を感じ取るには十分であった。

「ダメですねぇ……きちんと人の話は聞いておかないと後悔しますよ?」

呆れかえったような声で高遠が吐き捨てた。
銃声に気圧された者が大半だったようで、そうでなかった者も4人の動きを一瞬たりとも見逃すまいと厳しい視線を送る。
結果として、先程までのざわめきとは打って変わって場には静寂が訪れた。

「では、ルール説明を続けましょう。
 これから皆さんにはとある島に向かっていただき、そこでバトルロワイアルを行ってもらいます。
 あぁ、もちろん丸腰というのもなんでしょうから、皆さんには適当に武器を与えるとしましょうか。
 何が当たるかは向こうへ言ってのお楽しみにしましょう、『選ばれし血族』になるには運もまた必要ですしね」

ケルベロスと一部に呼ばれた男が冷静にルール説明を続ける。
続いて、高遠が自分の首の辺りをチョンチョンと指差しながら話し始めた。

「島、と言いましたが逃げようとしても無駄ですよ?
 あなた達の首には勝手ながら首輪をつけさせていただきました。
 これがある限り、皆さんは常に我々の監視下にあることをお忘れなく……」
「やかましいわ! さっきからゴチャゴチャと訳の分からんことを……!」

高遠の言葉を遮るようにして、関西弁を話すリーゼントヘアの男が群集をかき分けて前に出てきた。

「何が『選ばれし血族』や? 何が『バトルロワイアル』や? お前ら頭おかしいんと違うか?」

怒りが収まらないらしく、男は一気にまくし立てる。
黒服の男がそんな男に銃口を向けようとするが、シックスがそれを手で制するように合図を送る。

「それでは何だ? お前は『選ばれし血族』になれるかもしれない栄誉を自ら放棄するというのだな?」
「当たり前やろ!? どこの馬の骨とも分からんキ○ガイに選ばれたって嬉しくも何ともないわ!
 ええからさっさとこの胸糞悪い首輪を外せや! 俺は犬と違うんやぞ!」
「ふむ……そこまで言うなら仕方ない」

やれやれ、といった表情をシックスが見せながら指をパチンと鳴らした、次の瞬間だった。

……ボン!

炸裂音が響き渡り、辺りを閃光が照らした。
一瞬目を閉じた近くの者たちが次に見たのは、首から上を失った関西弁の男の胴体がゆっくりと崩れ去る様子だった。
少し遅れて爆発で飛ばされた首が落ちて床を転がり、同時に鮮血が辺りを紅に染めた。
衝撃的な光景に息を飲む者、悲鳴を上げる者、目を背ける者……残った64人がそれぞれに反応を示した。
それぞれの反応を愉しみながら、シックスが口を開く。
369闇 ◆xEL5sNpos2 :2010/09/26(日) 21:54:13 ID:KJTelXv4
「今のを見れば分かったかとは思うが……お前達に反抗の余地など無い。
 不穏な動きがあれば……今の男のような末路を辿ることになることをゆめゆめ忘れるな」

シックスの口元が邪な笑みで吊りあがった。
少し溜めを作った後、もっとも、とシックスが前置きをして話を続ける。

「私は叡智を求めているものでな、その首輪を外してのける者がいるのなら1人とは言わない。
 2人でも3人でも……なんだったら全員でも構わん、我が配下としてやることもやぶさかでないぞ。
 その為のチャンスも舞台には十二分に用意しておこう。
 なにせ、今は慢性的な人材不足なものでな、猫の手でも借りたいのだよ」

ひとしきり言葉を並べ、シックスは高笑いをしてみせた。
高笑いするシックスを尻目に、高遠とケルベロスが続ける。

「そうそう、大事なことを忘れていました……
 会場の島の地図は皆さんにお渡ししますが、その島を6×6の36のエリアに分けました」
「2時間に1つずつ、どこかのエリアが禁止エリアに指定され、そこに踏み込んだ方は……ドカン!です。
 ……つまり、エリアは36個ですから、72時間経っても生き残りが複数いた場合は全員の首輪が爆破されることになりますね。
 また、12時間に渡って脱落者が出なかった場合も同様に全員の首輪を爆破させていただきますので悪しからず」

2人の説明が終わるのを待って、シックスが高圧的な態度で説明を付け加える。

「では、最初の禁止エリアの発表といこう、聞き逃しても次は無いからな?
 2時からF-1、4時からA-3、6時からE-6だ。
 私からは6時間に一度、追加の禁止エリアと脱落者を放送で案内しよう。
 それでは……精々頑張りたまえ」

その言葉と同時に、黒服の男が無言でまた一発発砲した。
まるでマラソンの号砲のようなその音とともに、また辺りが一面闇に包まれ……
闇が晴れた時に残されたのは関西弁の男の遺体に、舞台上の4人の男と……異形の存在が1つ。
異形の者がキシシ、と薄ら笑いを浮かべながらシックスに近づく。

「それにしてもえげつないことするんだな、ノートをこんなことに使った奴はお前が初めてだ」
「私からすればそのようなノートを市井の者に預けて反応を見ようとするリュークの方がえげつなく思えるがな」

意に介さないような表情でシックスが返すと、それに高遠が言葉を継ぐ。

「まぁ、そもそも人間誰しも心のどこかに悪意を秘めているものですからね」
「性悪説というやつですか、実に興味深いですね、貴方もそう思うでしょう、ジンさん?」
「フン……」

ケルベロスに水を向けられた黒服の男――ジンだったが、他の者たちとは距離を置く姿勢をとった。
安易に与することはないような、そんな思惑はジンのみならず、高遠も、ケルベロスも、シックスも同じだった。
そんな四者四様の思惑を感じ取ったリュークは笑いをこらえきれない。

(やっぱり……人間って面白! 月に負けず劣らず面白そうな奴らがいるものだな!)

一転の曇りも無く闇に染め上げられた者たち。
そうした者たちの思惑が闇に蠢く饗宴が、その幕を静かに開けようとしていた。

【島田 紳助@さんまの名探偵 死亡】
【残り 64人】
【推理キャラロワ 開幕】
370闇 ◆xEL5sNpos2 :2010/09/26(日) 21:57:10 ID:KJTelXv4
OP投下は以上です。見せしめは最初から決めていましたw
なお、脱落順と支給品は既にランダム関数で決定済です。あとはちゃんと書けるかどうかです。
また、会場の地図ですが、金田一に登場した悲報島か墓場島のどちらかで検討中です。
371創る名無しに見る名無し:2010/09/26(日) 22:09:07 ID:tyiDFKcK
OP乙ですー
主催陣が、まさに悪のドリームチームだなあw
372 ◆FqMKkvAsCA :2010/09/27(月) 00:07:29 ID:EZnQ+hx8
その日の気分ロワの奴です。
リメイクしましたのでOP投下。
前よりは続けていきたい……です。
373『はじまり』  ◆FqMKkvAsCA :2010/09/27(月) 00:08:20 ID:EZnQ+hx8

彼らにとっての始まりは、自室に置いてあった一枚の便せんだった。
気配もなく、いつの間にか置かれていたそれに書いてあるのは自分の名前だけ。
宛名も消印も切手もない、シンプルで何のへんてつもない封筒。
彼らはそれを、仕事帰りに、学校帰りに、リラックス中に、見つけた。
突如として舞い降りた得体のしれない封筒に、彼らの一部は何も思わずに、一部は面白そうに、一部はいぶかしみながらも、その封筒に引きつけられるように封を切る。
そして、真っ白な便せんを引っ張りだした。
そこに書かれていた内容は、いたってシンプル。

今から皆さま方を楽しいショーにご招待します。

その一文。
たったそれだけの、神経質そうな筆跡で書かれた手書きの文章。

ある人間はいたずらと信じた。
ある人間はその言葉に興味を持った。
ある人間は何の感情も抱かなかった。
ある人間はそもそも意味が分からなかった。
反応は様々。
しかし、この後起こる結果は1つ。

彼らがその文章を読み終えて。
勉強し始める、ベッドに入る、食事を取る、手紙をゴミ箱に捨てる、その他さまざまの次のアクションをしようとした瞬間に。
彼らは突然謎の光に包まれ―――意識を失ったのだ。
374『はじまり』  ◆FqMKkvAsCA :2010/09/27(月) 00:09:04 ID:EZnQ+hx8
そして、彼らが目覚めたのは、巨大なステージの上。
その上にいるのは、茶髪にピアスのまだ20代前半と思われる青年。
彼は全員が起きたことを確認すると、楽しそうに告げた。

皆さんには、これから殺し合いをしてもらいます。

多くの人間が意味が理解できず呆然とする中、茶髪の青年はその「ショー」の内容を告げていく。
今から、島で殺し合いをしてもらうこと。
ドッキリなどではなく本当のことであり、島は外部から遮断されているため助けを呼ぶことは不可能であること。
生き残れるのはただ一人で、例外は基本的に認められないこと。
今彼ら全員がつけられている首輪には爆弾が仕掛けられていて、もし抵抗したらすぐに爆発させるということ。
一人1つのリュックを渡してあるが、そこには地図や武器と共に参加者の名簿が入っていると言うこと。
最後に残った一人には、何でも願いを叶えてあげると言うこと。
自分は生命の復活についての調査と開発を進めている科学者のはしくれで、これは実験の一環であること。
実験がうまくいけば、『死んだ人間を蘇らせる』ということも可能であるということ。

それだけを足早に説明し、茶髪の青年はおもむろに左手に入ったボタンを押した。
すると彼らの中の一人―――金髪の少年の首輪から音が鳴りだし、やがて吹き飛ぶ。

少年の首が。

動揺するもの、泣き出すもの、怒鳴り出すもの、無言のもの―――さまざまな反応をする彼らに向かって、茶髪の青年は言う。

首輪が爆発するとこのようになりますので、気をつけてください。
決して首輪をはずして逃げ出そうなど、考えないようにしましょうか。
では、と言う言葉と共に光が走り、彼らの視界は暗転する。

彼らが次に目覚めたとき、そこは殺し合いの場だ。

375『はじまり』  ◆FqMKkvAsCA :2010/09/27(月) 00:10:23 ID:EZnQ+hx8
「さあ、実験の始まりだ」
誰もいない空間で、青年は一人呟く。
青年の目の前に、巨大なスクリーンが開け、そこに1つの映像が映し出される。

それは、若く美しい女性が手足を縛られ口をふさがれ監禁されている姿。
そんな普通の人間なら心を痛めるであろう光景を、青年は楽しそうに見つめている。
それも当然、女性をこのような状態にしたのは青年本人なのだから。

「君が絶望する顔を見るのが楽しみだよ」
楽しそうに笑いながら、青年はスクリーン越しの女性に語りかけた。

【鏡音レン@VOCALOID 死亡】
【主催 青年(???)@オリキャラ】



その日の気分ロワ・改 ルール

※開始時間は朝6時頃から。あまり時間縛りもないです。
※禁止エリアはなし。
※今のところマップも固定する気はなし。その場のノリで場所を決めて出会わせます。
※放送は不定期。時間ごとという縛りなし。
※代わりに名簿は配布。
※名簿は大きく変わる可能性があります……その時書きたいものを増やして書けなかったら消しますwwww
※前回が文章に時間をかけすぎて失敗したので今回はサクサク行きます。行き詰ったらズガンとかもあるかもです。
376『はじまり』  ◆FqMKkvAsCA :2010/09/27(月) 00:12:51 ID:EZnQ+hx8
暫定名簿(変更の可能性大有り)

【Working!!】4/4
○小鳥遊宗太○伊波まひる○種島ぽぷら○佐藤潤
【リトルバスターズ!】4/4
○直枝理樹○棗恭介○宮沢謙吾○棗鈴
【オリジナル】4/4
○中原樹○二宮浩介○原野マリア○桜田春
【バカとテストと召喚獣】4/4
○吉井明久○島田美波○島田葉月○木下秀吉
【VOCALOID】4/4
○初音ミク○重音テト○KAITO○鏡音リン
【迷い猫オーバーラン!】3/3
○都築巧○芹沢文乃○梅ノ森千世
【ハヤテのごとく!】2/2
○桂ヒナギク○西沢歩

25/25

あと主催者側であと何人か出す予定です。
377 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/27(月) 16:18:50 ID:/WNTVqiK
投下乙です
リスタート頑張ってください
投下します
15話 ナンパ男の動揺
登場人物紀田正臣、アイリーン、三瀬笑子
378ナンパ男の動揺 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/27(月) 16:19:47 ID:/WNTVqiK
15話 ナンパ男の動揺

C-6に高校生の男紀田正臣がいた

まず彼は名簿を見て思ったのは

なぜ帝人や杏里が?ということだ

呼ばれる理由がないのは当たり前だが
こんなことやって警察が黙っているはずがない

「まあいいやとりあえず帝人と杏里を探そう」

そう言って立ち上がった



彼がまず会ったのは二人の女だった

一人は外人一人は同じ高校生といったところだ

「ねえねえそこの人―」

彼はいつもと同じように声をかける

相手が乗っている可能性もあったが気にしなかった

しかし

「わざわざ貴方から来てくれるとは、いいカモが来ましたね」

「な…?」

そう言って高校生の女が持っていた果物ナイフで切りかかってきた

「うおぉ!!!」

しかし彼はカラーギャングでリーダーをやっていただけあり

反射神経、身体能力も申し分ない

ただの女子高生の攻撃なんか当たるはずもなく

彼は逃げていく

しかし、もう一人の外人が持っていたのはボウガン
379ナンパ男の動揺 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/27(月) 16:20:41 ID:/WNTVqiK
その外人はボウガンを正臣に向かって撃った

その矢は正臣を通り過ぎて地面に刺さっただけだった

正臣を逃がしてその二人は

「ちっ逃がしましたか」
高校生の女が言う彼女は三瀬笑子

「仕方ありませんよ」
彼女はアイリーン

少し前に会い協力をすることを約束した二人

その二人はまた獲物を探しに歩きまわる
【一日目/朝/C-6】
【三瀬笑子@オリキャラ新規組】
[状態]健康
[装備]果物ナイフ
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2(本人確認済)
[思考・行動]
基本:帰還するため優勝する
1:アイリーンと協力する
[備考]
※紀田正臣の容姿と体格を認識しました
【アイリーン@オリキャラ新規組】
[状態]健康
[装備]ボウガン(9/10)
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2(本人確認済)
[思考・行動]
基本:帰還するため優勝する
1:三瀬笑子と協力する
[備考]
※紀田正臣の容姿と体格を認識しました
380ナンパ男の動揺 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/27(月) 16:21:24 ID:/WNTVqiK
「はぁ…はぁ…」

こちらは逃げてきた少年だ

「くそマジでやべぇな…」

「帝人たちを探さねぇと…」

そして少年は歩き出す

もうこの世にはいない友人を探しに
【一日目/朝/C-5】
【紀田正臣@デュラララ!!】
[状態]身体的疲労(小)
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜3(本人確認済み)
[思考・行動]
基本:友人を探してから…どうする?
1:帝人と杏里を探す
2:もし二人が死んだら…?
[備考]
※三瀬笑子とアイリーンの容姿と体格を認識しました
≪オリキャラ紹介≫
【名前】三瀬 笑子(みせ しょうこ)
【年齢】16
【性別】女
【職業】高校生
【性格】どこにもいそうなごく普通の高校生
【身体的特徴】普通
【服装】制服
≪オリキャラ紹介≫
【名前】アイリーン
【年齢】26
【性別】女
【職業】スパイ
【性格】残酷、人を殺すことに罪悪感を持たない
【身体的特徴】やせ形
【服装】軍服
381 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/27(月) 16:22:41 ID:/WNTVqiK
投下終了です
どんどん出すよ
382 ◆ymCx/I3enU :2010/09/27(月) 21:46:34 ID:TG5RHXR5
投下乙です。
自分も投下します。俺得ロワ3rd 36話 少女の結論、虎との出会い
登場:見月そはら、高村紀嗣
383少女の結論、虎との出会い ◆ymCx/I3enU :2010/09/27(月) 22:00:40 ID:TG5RHXR5
36話 少女の結論、虎との出会い


見月そはらは考えていた。この殺し合いに乗るかどうか。
既にゲーム開始から数時間経過している。この段階で未だに
乗るか乗らないか決めかねているのは恐らく自分だけだろう。

服が乾くまでの時間、思考の大半をそれに費やしていた。

そして出した結論は。



「…私は殺し合いには乗っていません」
「そうか、良かった…俺もだ」

健康センター一階飲食コーナーの畳上にて、そはらはつい先程遭遇した、
大柄な虎獣人のスーツ姿の男と会話をしていた。

結局、そはらは殺し合いに乗らない事にした。
やはり、自分が生きて帰るために他人を殺すなど出来なかった。
そんな事をして帰ったとしても自分のスケベだが優しい幼馴染は喜ばないだろうと。

「俺は高村紀嗣。君は?」
「見月そはらです」
「そうか……そはらちゃんで良いかな」
「あ、はい」

虎獣人――高村紀嗣と話しながら、そはらは紀嗣の虎の顔や、
毛皮の生えた手、縞模様のある黄色い尻尾などを見回した。

(本物…だよね? 着ぐるみでも何でも無いよね…?)

そはらが生きる世界では、紀嗣のような、いわゆる「獣人」という存在は
架空の上でのものでしか無い。だが、今こうして現実に、その獣人と会話している。
最初見た時は流石に驚いたが、外見を除けば至って普通の男性である。
虎の牙の生えた口から人間の言葉、しかも日本語が出てくるのは、
やや違和感を感じた。

「ん? どうしたの?」
「あ、いや、何でも無いです」
「?」

一方の紀嗣の世界は人間や獣人は愚か、喋る動物や魔獣、霊や神までもが
存在するカオスな様相を呈しているためそはらの抱く疑問には気付かない。
そはらを自分と同じ世界の人間だと思っているのも一因である。
もっとも今の状況下ではそのような事は大して問題にならないのだが。
384少女の結論、虎との出会い ◆ymCx/I3enU :2010/09/27(月) 22:02:50 ID:TG5RHXR5
「そはらちゃん、何を支給された? 俺はナイフと、これ…だ」
「何ですか、それ…綺麗」
「アイスクリスタル、と説明書に書いてあった。投げると、当たった場所から
結構広い範囲で凍らせる事が出来るみたいだ。さっき二階でやったら凄かった」
「本当ですか」
「本当だとも。そうだな、試しにあそこのテーブルの辺りに」

紀嗣はアイスクリスタルを持ち、遠くにあったテーブルに向け投げ付けた。

ガキィィン!!

「きゃあっ!?」

そして、クリスタルが砕け散った場所から広範囲に氷漬けとなった。
それを見て驚き声を上げるそはら。

「凄いですね…」
「だが使い所がな…ってやばい、もう一個しか無い。
元々三個で、上で一個、今一個使っちゃったから」
「あらら…」
「…まあ、何とかなるか。そはらちゃんは?」
「私は…これです」

そう言ってそはらは自分の支給品であるリボルバー拳銃、
コルトアナコンダを紀嗣に見せた。

「銃か…良いね」
「これ…高村さんが持ってくれませんか? 多分私じゃ使いこなせないと思うし…」
「良いのかい? …じゃあ、ナイフと交換しようか」

そはらと紀嗣は互いの武装を交換した。
サバイバルナイフがそはらに、アナコンダが紀嗣の手に渡る。

「そはらちゃんはこの殺し合いに知り合いは? 俺は誰もいないけど」
「知り合いと言いますか、知っている人は一人だけいるんですけど、
余り親しくは無いと言いますか…」
「ふぅん…」

何か訳有りのようだったが、特に高村は追求する事はしなかった。
385少女の結論、虎との出会い ◆ymCx/I3enU :2010/09/27(月) 22:07:36 ID:TG5RHXR5
「……これからどうしましょう、高村さん」
「そうだな…放送の時間も近いし、しばらくここにいよう。
下手に出歩くと、返って危ないだろうから」
「…そう、ですね」

紀嗣は放送時間が迫っている事もあり、しばらくは健康センター内に
身を潜める事を提案し、そはらもそれを受け入れた。



【一日目/黎明/A-5健康センター一階飲食コーナー】
【見月そはら@そらのおとしもの】
[状態]健康
[装備]サバイバルナイフ
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。何とかして帰りたい。
 1:高村紀嗣と行動。しばらく健康センターに留まる。
[備考]
 ※原作でアストレアが登場した後からの参戦です。

【高村紀嗣@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]コルト アナコンダ(6/6)
[所持品]基本支給品一式、.44マグナム弾(18)、アイスクリスタル(2)
[思考・行動]
 基本:殺し合いをする気は無い。何とかして早く帰りたい。
 1:見月そはらと行動。しばらく健康センターに留まる。
[備考]
 ※健康センターのおおよその構造を把握しました。
386 ◆ymCx/I3enU :2010/09/27(月) 22:13:58 ID:TG5RHXR5
投下終了です。
387 ◆ymCx/I3enU :2010/09/28(火) 00:39:05 ID:bnSB7MMk
投下します。俺得ロワ3rd 37話 どこにも無いでしょう、あなたの素晴らしさ
登場:ギンギライガー、脇坂忠行、テト
37話 どこにも無いでしょう、あなたの素晴らしさ


どこだ。どこにいる。
俺の兄、俺をムー様に売り渡した憎むべき兄、ライガー。

「殺し合いが始まってからどれくらい経つ…?」

夜空は少しずつではあるが白み始めている。
時折遠くから何かが爆ぜるような音が聞こえるがあれは何だ?
恐らく至る所で戦いが繰り広げられているのだろう。
一体今、何人の死人が出ているのか。

「ライガーめ、まさか死んでいないだろうな…」

あのライガーがそう簡単にくたばるとも思えないが、今も生きているのだろうか。
別に心配な訳では無い。ただ、あいつは俺が殺す。
その前に死なれたら興醒めしてしまうからな。

決して心配な訳では、無い。

それにしても、あの金髪の女め、俺の目に妙な物を吹き付けやがって。
おかげで未だに目が痛む。あれは何だったんだ。新手の技か。
だが必殺技は封印されているしな……むぅ……。

それにしても、あんな人間にしてやられるのは屈辱だ。
この憂さを晴らしたい。

……北に向かっていたつもりなんだが、ここはどこだ。
どこかで道を間違えたか。

「ん…」

前方に、二人の参加者を見付けた。
見るからに駄目そうな人間の男と、猫が二足歩行になったような、
何だあれは。新種のモンスターか?

まあいい。俺の前に現れたのが運の尽きだ。



私ことテトと脇坂さんは、とりあえず市街地を歩き回ってみようと言う事で、
閑散とした道路を歩いていた。
一応、私のクラスメイトの捜索も兼ねているんだけれど。

ただ、脇坂さんの視線がしょっちゅう私のおっぱいに注がれるのが気になるなあ。
これはガードしておいた方が良いかも分からんね。
「あ……」
「どうしたの脇坂さ…え?」

私達は足を止めた。
前方に、角の生えた、狼のような銀色の毛皮を持った獣がいた。
デイパックを持っているから、参加者の一人なのだろう。

「グルル…」

唸り声を上げ、こちらを睨み付けている。明らかに友好的な雰囲気では無い。

「おいおい、何だよ…お前、えーと、言葉分かるか?」

脇坂さんが銀色の獣に声を掛ける。


ドゴォ!!


「え………?」

私の傍にいたはずの脇坂さんが、嫌な音と共に消えた。
恐る恐る後ろを振り向く。いた。脇坂さん。

銀色の獣の角に貫かれ、獣の上でぐったりしていた。

「フン」

動かなくなった脇坂さんを振り落とし、地面にゴミのように捨てる銀色の獣。
うつ伏せになった脇坂さんの身体の下からは血溜まりが広がった。
まだ生きているかも知れなかったけど、私にはそれを確かめる余裕が無かった。

「わあああああああああああ!!」
「!!」

頭の中が真っ白になって、私は、持っていた拳銃を獣に向けて乱射した―――。




あれから私はどうしたんだろう、どこをどうやって走ってきたのだろう。
振り向いても、誰もいなかった。
建物の隙間からホテルらしき建物が微かに見えるから、多分、
ここは地図で言う所のエリアA-7かな。
「…脇坂さん」

銀色の獣に角で刺された脇坂さん。
もしかしたらあの時はまだ生きていたかもしれない。
けど。私は――――脇坂さんを見捨ててしまった。
たった数時間とは言え、この殺し合いで始めて出会った人で、
一緒に行動していたのに。

「…ごめんなさい、ごめんなさい…」

涙が込み上げ、目から溢れてくる。
罪悪感で、心が張り裂けそうだった。



「クソッ…クソッ…!」

胴体に幾つかの小さな穴が空いたギンギライガーは、
とある民家の中で痛みに悶えていた。
先刻襲い、殺した男に同行していた猫の女が持っていた謎の武器による攻撃を受け、
今まで感じたどの痛みとも違う、焼けるような激痛がギンギライガーを苦しめていた。
猫の女は、ギンギライガーを攻撃した後、どこかへ走り去ってしまった。

「また負けた…! また俺は…! なぜだ…」

いつの間にかギンギライガーの目からは涙が溢れていた。
痛みから来る涙では無い、悔し涙である。
自分はワルモンになり、兄と同等、いや、上の力を手に入れたのでは無かったのか。
先程殺した男も、強力なモンスターでもなんでもない、ただの一般人。
憂さ晴らしのために殺したのだから誇れもしない。
一度目は金髪の女、二度目は猫のような女、二度とも女に負けた。

――お前は昔とちっとも変わっていない――

「……」

不意に、この殺し合いに呼ばれる前、雪山で兄に言われた言葉を思い出す。

昔――幼い頃の自分。弱虫で臆病でいつも兄を頼っていた自分。

その頃から自分は、何も変わっていない――?

「違う、違う違う、違う違う違う違う違う!!」

心の中の己の声を、ギンギライガーは全力で否定した。
自分は変わった。もう昔の自分では無い。あの無力な自分では――。


なら、どうしてモンスターでも無い奴に勝てないのだろう。


「違う! 違う! ちが、う、……ち、がっ………っ……〜〜〜〜」


否定の声は、嗚咽へと変わった。
ギンギライガーは薄暗い民家の中で、声を殺して泣いた。

ここに来て知ってしまった、自分の弱さを呪いながら。
【脇坂忠行@オリキャラ  死亡】
【残り37人】



【一日目/黎明/A-7ホテル周辺の市街地】
【テト@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]肉体的疲労(中)、罪悪感、悲しみ
[装備]シグP210(0/8)
[所持品]基本支給品一式、シグP210マガジン(8×3)、コンデンスミルク
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。
 1:……脇坂さん……。
 2:クラスメイトを捜索する?
[備考]
 ※本編開始前、太田達に暴行を受ける前からの参戦です。
 ※超能力は封印され、使えなくなっています。


【一日目/黎明/B-7住宅街一角の民家・藤城家】
【ギンギライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
[状態]肉体的疲労(小)、精神的疲労(中)、胴体に三発被弾(出血多)、目が少し痛い、
 嗚咽、どうしようも無い悔しさ
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式、不明支給品(未確認)
[思考・行動]
 基本:ライガーと決着を着ける……?
 1:……俺は……。
[備考]
 ※アニメ27話、一対一の対決直前からの参戦です。従ってワルモンです。
 ※源ちずる、テト(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
 ※A-6方面へ移動していたつもりが、何らかの間違いで
 B-7方面へ来てしまったようです。


※B-7一帯及び周辺に銃声が響きました。
※B-7住宅街路上に脇坂忠行の死体と所持品が放置されています。
392 ◆ymCx/I3enU :2010/09/28(火) 00:44:57 ID:bnSB7MMk
投下終了です。
393 ◆ymCx/I3enU :2010/09/28(火) 23:13:27 ID:bnSB7MMk
投下します。俺得ロワ3rd 38話 廃村で休もう!
登場:ダーエロ、ヴォルフ、リーヴァイ
394廃村で休もう! ◆ymCx/I3enU :2010/09/28(火) 23:14:14 ID:bnSB7MMk
38話 廃村で休もう!


かなりの年月放置されていると思われる錆と苔、枯れた蔓状植物に覆われた、
旧式の軽トラックと軽自動車の傍を通り、ダーエロ、ヴォルフ、リーヴァイの三人は、
朽ち果てた廃家が建ち並ぶ廃村へと足を踏み入れた。

「ここは…廃村か? 地図に載っていたな」

地図にエリアG-6、G-7に廃村が記載されていた事をダーエロは思い出す。
入って来た方角からして恐らくここはG-6の方だろう。

「崩れ掛けた建物が多いな、何も無さそうだ」
「何だか埃と黴の臭い…私、こういう所ちょっと苦手かも」
「…放送も結構近くなってきたし、ヴォルフ、リーヴァイ、
どこか、比較的綺麗そうな廃屋探して休もうぜ」

時計を確認しながらダーエロが人狼兄妹に提案する。
リーヴァイは明らかに苦い表情を浮かべていた。
その後三人は警戒しつつ休めそうな場所を探しにかかる。

一軒目、倉田家(表札より)。

「床が無いな」
「と言うより壁も無いぞダーエロ」
「それを言うなら天井板も無いよお兄ちゃん」

二軒目、松井家。

「変わった作りだな」
「変わったと言うか完全に倒壊してるぞダーエロ」
「表札だけ残ってるねお兄ちゃん」

三軒目(表札確認出来ず)

「奇抜なデザインだな」
「奇抜と言うか傾いてるだろ今にも崩れそうだぞダーエロ」
「中床抜けてるみたいだよお兄ちゃん」

四軒目、五軒目、六軒目…………。
395廃村で休もう! ◆ymCx/I3enU :2010/09/28(火) 23:16:41 ID:bnSB7MMk
「どの家も荒廃が激しくて無理だったので消防小屋になりました」
「ここもかなり居心地悪いがな」
「ダーエロが何で私の前なのかな、あそことか見ないでね」
「見るか! 俺はケモノには興味ねえよ!」

ガラクタ置き場と化している元消防小屋で休む事になった三人。

「まあ……それはそれとして、だ…ダーエロ、お前、
首輪が何とか出来そうって言うのは本当なのか?」

ヴォルフがやや真剣そうな表情をしてダーエロに尋ねる。
リーヴァイも興味深そうに耳を傾けた。

「俺は機械いじりには自信があるからな。
まあ、内部構造が分かれば…の話だが」

何故機械いじりに詳しいかはとても話せないがな、とダーエロは心の中で付け加える。
重度のエロゲオタクである彼は普段から何台ものパソコンをいじり回している。
それが長期に渡り彼はいつの間にか機械に強くなっていた。
もっとも普段その知識がまともな事に使われた事など余り無かったが。
だが、今回、その機械知識を、生還するために使う事になる。

(内部構造…だが、問題はそれをどうやって知るかだな)

参加者全員にはめられている金属製の首輪は、
主催者の香取亮太の話によれば、無理に外そうとしても爆発する。
つまり分解しようとするなど以ての外だと言う事だ。
それならば、機能を失った首輪で調べるべき、だが、
機能を失った――つまり、当該参加者が死亡した首輪を使うのには、
しなければならない事がある。

「首輪のサンプルが必要になる。機能を失った首輪だ。つまり――」

ダーエロが首輪を入手するための方法を二人に話し始める。
しかしこの時点でヴォルフとリーヴァイはその方法がどんなものか、
おおよその見当は付いていた。と言うより「それ」以外には無いだろう。

「死んだ参加者の首を切り落として首輪を手に入れるしかない」
「…そうなるな、やっぱり」
「…それしか無い、よね」
「……見当付いてたか…そう言う事だ。出来ればやりたくないけどな……」
「…脱出するためには、仕方無いさ……まあ、そうそう割り切れるものでも無いか。
ダーエロ…もしその時が来たら俺が首輪を取ろう」
「……いや、自分でやるよ」
「そうか…」



その後、三人はダーエロとヴォルフが交替で見張りをしながら、
放送を待つ事とした。
396廃村で休もう! ◆ymCx/I3enU :2010/09/28(火) 23:20:22 ID:bnSB7MMk
【一日目/黎明/G-6廃村消防小屋跡】
【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]一〇〇式機関短銃(30/30)
[所持品]基本支給品一式、一〇〇式機関短銃マガジン(30×5)、農作業用鎌、除草剤
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪の解除方法を探す。
 1:ヴォルフ、リーヴァイと行動。放送を待つ。
 2:ドラゴナス、ムシャと合流したい。
 3:首輪のサンプルを入手したい。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。

【ヴォルフ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]ショートソード
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。何とかして脱出したい。リーヴァイを守る。
 1:リーヴァイ、ダーエロと行動する。放送を待つ。
 2:襲われたら戦うつもり。
[備考]
 ※特に無し。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]ベレッタM93R(20/20)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM93Rマガジン(20×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。何とかして脱出したい。ヴォルフから離れない。
 1:ヴォルフ、ダーエロと行動する。放送を待つ。
 2:襲われたら戦うつもり。
[備考]
 ※特に無し。
397 ◆ymCx/I3enU :2010/09/28(火) 23:31:58 ID:bnSB7MMk
投下終了です。
398 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/29(水) 17:46:12 ID:azWM7nTt
投下乙です
圧倒的・・・圧倒的・・・ネタ不足・・・
思いつく→書く→投下なんですが思いつきません
最悪の場合新○○ですが今回はできる限りがんばりたいです
399 ◆ymCx/I3enU :2010/09/29(水) 23:39:39 ID:AV/gtjph
>>398 自分もネタ不足ですぶっちゃけw

投下します。俺得ロワ3rd 警察+医者+人狼+女性…これ何の集団?
登場:土方十四郎、佐藤文博、シリウス、紺野優佳
39話 警察+医者+人狼+女性…これ何の集団?


「おい、テメェら、そこを動くな」
「ひ、土方さんそんないきなり……」
「黙っとけ」

病院を後にした土方十四郎と佐藤文博は、エリアF-1の警察署を目指し歩いている途中、
銀と白の毛皮の人狼と、水色の髪を持った女性の二人と遭遇した。
人狼は腹部に怪我をしているようだった。
土方は煙草を口に咥えたまま、装備していた直刀を二人に突き付け立ち止まらせた。

「な、何ですか?」
「お前ら、殺し合いに乗っているか?」

土方の問いに、人狼と女性は首を横に振った。

(まあ、こんな事聞いても首を縦に振る奴なんていねぇと思うがな…まあいい。
妙な二足歩行の狼と女、万が一襲ってきても仕留められる)

「そう言うお前らはどうなんだ?」
「乗ってねェよ」
「乗ってません」
「…俺達もだ。だからその刀を下ろして欲しいんだが、えーと」
「土方十四郎だ」
「そうか。土方さんよ、その刀下ろしてくれねぇか」
「……」

取り敢えず二人には敵意は無いと見た土方は突き付けていた直刀を下ろした。

「…俺はシリウスだ。こっちが紺野優佳」
「初めまして…土方さんと…」
「あ、僕、佐藤文博と申します」

緊張が少し解けた所で四人は互いに自己紹介を交わした。

(何だこいつ、瞳孔が開いてんぞ、大丈夫か…?)

しかしシリウスの土方十四郎に対する印象はかなり悪いものだった。

「シリウスさん、でしたっけ? あの、その傷は…」
「ああ、これか…」
「誰かに襲われたのか?」

土方がシリウスの腹部の傷について訊くと、何故か本人と優佳は、
まずそうな表情で顔を見合わせ、そして元に戻りシリウスが言う。

「ちょっと暗がりで襲われてな、相手の顔は見てないんだが」
「そうか…平気か?」
「ああ。そんなに威力の無い銃だったからな、急所も逸れているみたいだし」
「でも…応急処置はしておいた方が良いですね、土方さん、良いですか?」

文博が土方にシリウスの手当てのためどこかに立ち寄っても良いか尋ねる。
「ああ、仕方ねェだろ」
「分かりました…」

四人はシリウスの手当てのため、適当な建物に入る事にした。
見晴らしの良い道路で手当てを行うのは危険なためだ。



何かの会社の事務所に入り、病院から調達した包帯と消毒液で、
文博はシリウスの手当てを行う。
その間、土方は優佳と情報交換を行っていた。

「…はぁ、土方さんの言うような三人には会ってませんね」
「そうか…」

土方の捜す三人、坂田銀時、志村新八、沖田総悟の三人の行方は未だ知れず。
あの三人が簡単に死ぬとは思えなかったが、現在どこでどうしているのだろうか。
何本目か分からない煙草を吹かしながら土方は思う。

「…優佳、お前とシリウスもこのゲームから脱出しようって考えてるのか?」
「と、当然ですよ! こんな殺し合いなんてふざけ過ぎでしょ!」
「まぁな……それなら俺達と行動しないか」
「え? 良いんですか?」
「仲間は多い方が良いだろ」
「あ、ありがとうございます!」
「おい、勝手に話進めんじゃねぇよ優佳」

二人の会話に腹部に包帯を巻いた人狼が割って入る。

「余り無理は厳禁ですよシリウスさん、盲貫銃創で弾丸が体内に残ってるんですから」
「分かってるよ…んで? えーと、俺達を仲間にしてくれんのか、土方さんよ」
「ああ。悪い話じゃ無いと思うが」
「…確かになぁ」

正直な所、土方に好印象を持っていないシリウスだったが、
生き残るため、脱出する手段を模索するために文句は言っていられないと、
優佳と同様土方、文博の二人の仲間になる事に同意した。

「お前にも話しておこう、俺の知り合い三人の事…」
「そうか…」
「……もうすぐ放送ですかね」

文博が壁に掛けられた時計を見ながら言った。
もうそんな時間なのかと、土方が文博の方をちらっと向く。
殺し合いが始まって最初の四時間が経とうとしていると言う事だ。
たった四時間で、何人の死人が出ているのだろうか。
(あいつら…の名前……呼ばれる気はしねぇが…分からねぇな)

殺し合いに呼ばれた三人の知人の名前が呼ばれる事は考えにくいと思いつつも、
土方は、呼ばれ無い事を願わずにはいられなかった。

「放送を待つぞ…その後でこれからの行動について決めるか」

土方と文博は元々警察署に向かうつもりだったが、
シリウスと紺野優佳の二人を仲間にした以上彼らの意見も聞かなければならないだろう。
それ次第で行き先も大きく変わる可能性があるからだ。

ただ既に放送時刻が迫ってきているため、最終的な次の行動を決めるのは、
四人で放送を聞いてから、と言う事になった。



【一日目/黎明/F-2市街地会社事務所(何の会社かは不明)】
【土方十四郎@銀魂】
[状態]健康、喫煙中
[装備]直刀
[所持品]基本支給品一式、煙草(残り10箱、消費中)、業務用マヨネーズ、
 100円ライター(残りガス少ない、調達品)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。首輪を何とかしたい。襲い掛かる者とは戦う。
 1:佐藤文博、シリウス、紺野優佳と行動。放送を待つ。
 2:坂田銀時、志村新八、沖田総悟を捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。

【佐藤文博@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]二十二年式村田連発銃(8/8)
[所持品]基本支給品一式、8o×53R弾(16)、医療道具(包帯や消毒液等、調達品)
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。脱出手段を見付けたい。
 1:土方十四郎、シリウス、紺野優佳と行動。放送を待つ。
[備考]
 ※坂田銀時、志村新八、沖田総悟についての情報を得ました。
 ※土方の言う「真選組」「江戸」等の単語に疑問を抱いていますが、
 特に言及するつもりは無いようです。
【シリウス@オリキャラ】
[状態]腹部に三発被弾(命に別条は無い、包帯を巻いている)
[装備]チェーンソー(バッテリー残り100%)
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を何とかしたい。
 1:紺野優佳、土方十四郎、佐藤文博と行動。放送を待つ。
 2:いい男がいたら掘りたい。
[備考]
 ※坂田銀時、志村新八、沖田総悟についての情報を得ました。

【紺野優佳@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]コルトM1903(5/8)
[所持品]基本支給品一式、コルトM1903マガジン(8×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を何とかしたい。
 1:シリウス、土方十四郎、佐藤文博と行動。放送を待つ。
[備考]
 ※坂田銀時、志村新八、沖田総悟についての情報を得ました。
404 ◆ymCx/I3enU :2010/09/29(水) 23:50:40 ID:AV/gtjph
投下終了です。
405 ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 00:55:52 ID:ki0q1zY8
投下します。俺得ロワ3rd 40話 ひゅるりひゅるり
登場:マティアス
406ひゅるりひゅるり ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 00:57:05 ID:ki0q1zY8
40話 ひゅるりひゅるり


病院近くのとある民家で、青と白の毛皮の、翼を持った人狼、
マティアスは休息を取っていた。

まだ一人しか殺せておらず、捜しても他参加者が中々見付けられないのが彼は不満だったが、
放送も近付いているので、情報を確実に得るためにはやむを得ない。
暇潰しに、恐らく高校生ぐらいの少年が使っていたと思われる部屋を物色していた。

「おや。こんな所に」

そしてベッドの下から、大量の成人向けの雑誌を発見する。
全裸で局部を晒している少女の写真や、白い液体まみれの狐獣人の女性の写真などが、
雑誌の表紙を飾っている。

「思春期真っ盛りって奴かな……王道な隠し方だ」

そう言いながら、マティアスは雑誌の一冊を手に取り、
それを持ってベッドの上に寝転がる。

「折角だし…」

マティアスは身体を横にし、雑誌を開き、掲載された卑猥極まり無い写真を見ながら、
右手を己の剥き出しの下腹部へと持って行った。



「……ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

「……ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

「……ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

「……ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……!」


「…うっ…///」



目を閉じ、牙を噛み締め、マティアスは身体を震わせる。

そして、興奮した人狼の悪魔の喘ぎ声が止んだ。
407ひゅるりひゅるり ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 01:00:00 ID:ki0q1zY8
「ふぅ…」

べっとりと、白く濁った粘液が大量に付着した自分の右手を眺めながら、
マティアスは恍惚とした表情を浮かべた。



【一日目/黎明/F-3病院周辺の民家・碇家】
【マティアス@オリキャラ】
[状態]健康、脱力感、右手が白く濁った液まみれ
[装備]ベレッタM92FS(8/15)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM92FSマガジン(15×3)、手榴弾(3)、ドス
[思考・行動]
 基本:殺し合いを楽しむ。
 1:放送を待つ。まだ殺し足りないので獲物を捜したい。
[備考]
 ※本来は魔法が使えますが制限により使え無くなっています。
 ※白く濁った粘液? いいえ、ケフィアです。
408 ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 01:03:26 ID:ki0q1zY8
投下終了です。

…最低だ、ネタが無いからって下ネタなんて…でも…好きだから…。
今回のロワは今の所、以前のロワと比べて性なる絡みが無いなあ。
今思うと2nd調子に乗り過ぎた、だから失敗したのかも…w
409 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/30(木) 16:03:51 ID:Yjq7EVCq
投下乙です
かけた!かけたぞ!
投下します
16話 残念なイケメンと残念な歌声
登場人物剛田武、花村陽介
410残念なイケメンと残念な歌声 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/30(木) 16:04:58 ID:Yjq7EVCq
16話 残念なイケメンと残念な歌声

ここはE-6、島のほとんど端の場所である

ここにいるのは

「ぐわああああああああああああああああ
いてえええええええケツ打ったああああ」

騒いでいる彼は花村陽介

「おい!大丈夫か!」

オレンジ色の服を着た男が来た

「ああ、とりあえず…君は?」

「俺は剛田武、ジャイアンとでも呼んでくれ」

「おお、よろしくなジャイアンおれは花村陽介だ」

「よろしくな花村さん」

「んじゃあここで一発歌うか」

「お、楽しみにしてるぜ」

「あー、あー」

「それじゃあ一曲」

ピー

聞かせられないよ!
411残念なイケメンと残念な歌声 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/30(木) 16:06:34 ID:Yjq7EVCq
「ふう、あれ?花村さん?」

目の前で花村が寝ていた

「寝たのか、まあいいか」

少年は気づかない

原因が自分だと
【一日目/朝/E-6】
【剛田武@のび太戦記ACE】
[状態]健康
[装備]マイク
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:のび太と合流して脱出
1:花村と行動する
[備考]
※闇のび太を倒した後からの参戦です
【花村陽介@ペルソナ4】
[状態]気絶中
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:里中たちと合流して脱出
1:……
412 ◆VxAX.uhVsM :2010/09/30(木) 16:07:23 ID:Yjq7EVCq
投下終了です

ガンバッテ書きますヨー
413 ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 21:37:17 ID:ki0q1zY8
投下乙です。
ジャイアンボイスwwこれはひどいww

では自分もば。俺得ロワ3rd 41話 時を待つ、白む空
登場:リュティ、リリア、森屋英太
414時を待つ、白む空 ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 21:40:13 ID:ki0q1zY8
41話 時を待つ、白む空


リリアが森屋英太の支給品である拡声器を見て思い付いた事は至極簡単だった。
要するに、市役所にあるテラス――なぜ公の施設にこのようなものがあるのかは
不明だが――から、仲間を集う放送を流そうと考えたのである。
無論、アレックス達に向けてのメッセージも兼ねていた。

(でも、自分で提案しておいて何だけど、これは上等な手段とは言えないのよね)

この行動は、殺し合いに乗っている者達に大っぴらに自分の居場所を教えてしまう
というリスクが伴う。自分はここにいます、殺しに来て下さいと言っているようなものだ。
だが、この殺し合いの中で危険を冒さずに脱出手段が探せるはずも無い。

(もし、やばそうな人が来たら……戦うか、逃げるか)

リリアは方頭大刀と呼ばれる刀、同行者の森屋英太少年は斧を装備している。
どちらも近接武器で、銃を持った相手に襲われれば危険だった。
更にリリアはある程度戦いの心得はあったが英太は丸っきりただの高校生。
戦力は殆ど期待出来ないと言っても良い。

そして時刻は、第一回目の定時放送まで残り僅かとなっている。
決行はこの放送の後にする事にしていた。
情報は必要だったし、他の参加者もしっかり聞いておきたいだろう。

(アレックス達、無事かしら…)

殺し合いに呼ばれた仲間達や、魔王軍四天王の三人の事を心配しながら、
リリアは英太と共に放送の時間を待つ。



一方の森屋英太は食糧のパンをかじりながら、
待合室のソファーに座ってリリアと同じように放送を待っていた。

(もう放送か…そう言えば四時間おきだったっけ…。
前の時は確か六時間おきだったな……)

以前の殺し合い――リリアには話していない――の時の事を回想する。

思えば色々な事があった。

「遥……死ねばお前の所に行けるって、ちょっとは思ったんだけど」

まさかまた、地獄の殺し合いに参加させられるなど、誰が思うだろう。
今度死ねば自分は、今度こそあの世に行けるのだろうか。
――遥に会えるのか?

「いやいや、やめとこう」

まるで今から自殺するような物の考え方だと英太は自嘲する。
折角、普通なら有り得ない完全なる死からの復活を果たしたのだ。
これもきっと何かの縁だ、もしかしたら既に死んだクラスメイト――この
殺し合いの参加者の一人、ノーチラスもその一人のはずだが――の分まで、
生きろという、神様からの贈り物なのかもしれない。

などとロマンチックな事を考えたが、冷静に考えるならば、
主催者の香取亮太が何かをしたと考えるのが妥当だろう。
415時を待つ、白む空 ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 21:42:31 ID:ki0q1zY8
「……」

英太はオフィスを物色している白い鉢巻を巻いた青い髪の、
美女に相当する女性、リリアに目を向ける。
先刻、自分の支給品の一つである拡声器を見た彼女は、
この市役所から放送で呼び掛けを行おうと英太に提案した。
同時にその行動の危険性についても説明していたが。

正直な所英太はその行為に乗り気では無かったが、
拒否してリリアとの同行を解消されるのを恐れ同意してしまった。

呼び掛けで信頼出来る参加者が集まれば良いが、そうとは限らない。
殺し合いに乗っている参加者も近くにいるはず、それらが呼び寄せられたら。

(…俺、自信があるぞ。緊急時に自分一人だけ逃げ出す自信が)

明らかに間違った方向の自信を抱く英太であった。



市役所近くのカフェに、桃色の髪を持った、際どい衣装の美少女――の
姿をした、サキュバス、リュティはいた。
先刻、一人の男を殺してから、適当に街中を歩いて回り、
現在の市役所近くまで来ていたが、放送も近付いているために、
一度休息を取る事にした。

「市役所…絶対、一人ぐらいはいそう」

どういう訳かテラスの設置された、中々に目立つ建物の市役所が、
カフェの窓からでも十分拝める。
直感ではあるが、間違い無く参加者はいるはず。リュティはそう考えていた。

「…何人、死んでるのかな」

知り合いこそいないが現在何人生き残っているのかは気になる所だった。
416時を待つ、白む空 ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 21:43:48 ID:ki0q1zY8
【一日目/黎明/D-4市役所】
【リリア@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]方頭大刀
[所持品]基本支給品一式、拡声器
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。アレックス達と合流したい。
 1:森屋英太と行動。放送後に、拡声器に寄る呼び掛けを行う。
 2:襲われたら、正当防衛の範囲内で対処する。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※森屋英太のクラスメイト(銀鏖院水晶、エルフィ、テト、ノーチラス、フラウ)
 についての情報を得ました。

【森屋英太@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]斧
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。生き残りたい。
 1:リリアと行動。拡声器による呼び掛けには余り乗り気では無い。
 2:クラスメイトについては保留。但し銀鏖院水晶については…?
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※リリアの仲間及び知人(アレックス、ブライアン、ゴメス、ドラゴナス、ダーエロ、
 ムシャ、クレアス、エロリア)についての情報を得ました。


【一日目/黎明/D-4市役所周辺のカフェ】
【リュティ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]グロック19(15/15)
[所持品]基本支給品一式、グロック19マガジン(15×3)、ハンティングナイフ
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:放送を待つ。その後市役所へ。
 2:獲物を捜す。
[備考]
 ※特に無し。
417 ◆ymCx/I3enU :2010/09/30(木) 21:45:41 ID:ki0q1zY8
投下終了です。
418 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 01:24:52 ID:1lk7023s
投下します。俺得ロワ3rd 42話 第一回放送(俺得ロワ3rd)
登場:香取亮太、稲村由布子
419第一回放送(俺得ロワ3rd) ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 01:27:25 ID:1lk7023s
42話 第一回放送(俺得ロワ3rd)


一日目、午前4時。第一回目の定時放送の時刻。

会場中の特設スピーカーから、主催者、香取亮太の声が響く。


----


『皆さん四時間ぶりです、香取亮太です。
これより第一回目の定時放送を始めたいと思います。

まず禁止エリアから。

今から一時間後に、A-7、C-5、E-7、F-3、H-3。
もう一度繰り返します、今から一時間後に、A-7、C-5、E-7、F-3、H-3。
禁止エリアに入ると首輪が作動しますからね。注意して下さい。
自分としてもそのような死に方をされるのは嫌ですから。

それでは、最初の四時間の間に死亡した参加者の氏名を、
名簿に書かれている番号順に発表します。

No.01 アストレア
No.06 エロリア
No.08 小山田耕太
No.09 神庭龍徳
No.15 剛田武
No.17 ゴメス
No.19 坂上正男
No.21 桜川あいり
No.24 志村新八
No.38 ヘルムート
No.39 骨川スネ夫
No.42 源静香
No.50 鈴仙・優曇華院・イナバ
No.51 脇坂忠行

以上、14人です。

中々良いペースで何よりです。この調子で頑張って下さい。

それではまた四時間後にお会いしましょう。ご健闘を…』


----
420第一回放送(俺得ロワ3rd) ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 01:32:20 ID:1lk7023s
「ふぅ…」
「お疲れ、亮太」

放送を終えた香取亮太は、白い狐の女性であり自分の助手、
そして幼馴染であり自分の心の支えである唯一無二の存在、
稲村由布子から淹れたてのコーヒーを受け取る。

「これは想像以上に楽しいゲームだ…良いよ、ぞくぞくする…。
大勢の人が殺し合う様を特等席で眺めるのは……お前はどうだ? 由布子」
「……」

亮太の問いに、由布子は無言で頷いた。

「ククク…さて、たった四時間で14人…これからどうなるかな…?」

不気味に笑いながら、亮太はコーヒーを口に注ぐ。



【現時点での生存者  37人】



【一日目/早朝/?-?主催本部】
【香取亮太@オリキャラ】
[状態]健康、愉悦
[装備]無し
[所持品]無し
[思考・行動]
 基本:バトルロワイアルの運営。そして完遂。

【稲村由布子@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]無し
[所持品]無し
[思考・行動]
 基本:香取亮太の補佐。
421第一回放送(俺得ロワ3rd) ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 01:33:13 ID:1lk7023s
≪オリキャラ紹介≫
【名前】香取亮太(かとり・りょうた)
【年齢】29
【性別】男
【職業】自称科学者
【性格】自己中心的、唯我独尊
【身体的特徴】黒い長めの髪、長身で痩せ型、切れ目
【服装】スーツの上に白衣
【趣味】研究
【特技】機械工学、物理学などあらゆる分野の知識が豊富
【経歴】幼少期より聡明な頭脳を発揮し、学校では常に成績トップだった。
 有名大学に進み科学者を志すが性格が災いし、疎んでいた同僚達に陥れられ道を閉ざされた。
 現在、稲村由布子と共に行方不明になっている、はずだったが…。
【備考】天才的な頭脳を持つが、幼少期より才能を鼻に掛ける性格故、
 周囲から疎まれ友達と呼べる存在は稲村由布子以外には皆無であった

【名前】稲村由布子(いなむら・ゆうこ)
【年齢】29
【性別】女
【職業】香取亮太の助手
【性格】穏やか、無口
【身体的特徴】白い狐獣人。赤い瞳。美乳
【服装】女性用スーツの上に白衣
【趣味】不明
【特技】不明
【経歴】幼少期は身体が弱くいじめられていたが、ある日、
 香取亮太に助けて貰った事がきっかけで仲良くなる
【備考】謎が多い白い狐の女の人。香取亮太に恋愛感情を抱いているが、
 当の本人には伝わっておらず、また、伝える気も無い
422 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 01:34:01 ID:1lk7023s
投下終了です。
423 ◆OtzOs457f2 :2010/10/02(土) 11:14:50 ID:flJosZ96
突然ですが、参加者一部変更します。
モンハン擬人化とかやるんじゃなかったwww

【運命分岐実験-バトル・ロワイアル-】

4/4【とある魔術の禁書目録】
○上条当麻/○御坂妹/○一方通行/○月詠小萌
4/4【戦国BASARA】
○真田幸村/○猿飛佐助/○明智光秀/○豊臣秀吉
4/4【咲-saki-】
○宮永咲/○原村和/○福路美穂子/○東横桃子
4/4【化物語】
○阿良々木暦/○八九寺真宵/○千石撫子/○羽川翼
4/4【オオカミさんと七人の仲間たち】
○大神涼子/○森野亮士/○浦島太郎/○桐木リスト
3/3【BATTLE ROYALE】
○七原秋也/○桐山和雄/○三村信史
3/3【WORKING!!】
○小鳥遊宗太/○佐藤潤/○相馬博臣
2/2【銀魂】
○坂田銀時/○志村新八
1/1【ニコニコ動画:実況者】
○revin                                
30/30

に変更します。

ついでに投下
運命分岐ロワ第六話「幽霊屋敷は出会いの場」
登場キャラ:真田幸村、宮永咲、月詠小萌
424 ◆OtzOs457f2 :2010/10/02(土) 11:30:14 ID:flJosZ96
「うぅ……どうして、こんな事に……。」

少し涙目で呟くのは、天才麻雀少女、宮永咲だ

しかも、飛ばされた場所は”いかにも”な幽霊屋敷だった。

とりあえずデイバックを確認する咲だが、中からでてきたのは――――弓

清澄高校にも一応弓道部はあるが、当然咲は興味も持っていなかった

「とりあえず・・・誰かと会いたいな。出来れば………原村さん」

もう会えないかもしれない親友を想い、決心がついた。

「こんなの……やっぱり間違ってるよ!殺し合いなんて…馬鹿げてる」

と、その時

ガサッ、という音がした

「誰っ!」

咲はまがいなりにも弓を構えて、威嚇してみせる。

その先にいるのは、あわわ…とかうろたえてる小さい少女だった。

――――――まあ、正確には教師なのだが。

****************************
月詠小萌は、幽霊屋敷で一人、考える。

このふざけた実験を、どうやって起こしたのかを。

大体、織田信長という時点で話はもう破綻している。

信長は本能寺の変で、家臣の明智光秀に謀反を起こされ自害した筈。

光秀が実は徳川に仕える僧、天海として生き延びているとは聞いた事があるが。

「空間移動系の………能力者………?」

しかし、ここまでの人数ともなれば、レベル5などでは効かない。

学園都市有数の空間移動系能力者、結標淡希ですら、ここまではs無理だ

「ふう……考えても仕方ないのです」

誰かに会わなきゃ、と歩き出した先で、宮永咲と出会う訳である。
425 ◆OtzOs457f2 :2010/10/02(土) 11:41:39 ID:flJosZ96
「あわあわ……ま、待つのですー!せ、先生は怪しい者じゃないのです!」

不審そうな顔をする咲に、必死に弁解する小萌

しかし、咲が反応したのはある一点だった

「…………………先生?」

「はぁ…そこからですかー。不幸なんですー……」

小萌は、咲と情報交換を始めた。咲もやっと小萌を信頼したらしく、

弓をデイバックにしまっている。

「ふぅ…。じゃあこれからどうしますですー?」

「もうちょっと仲間が欲しいですよね…。」

「「でも、こんなところにこれ以上人なんて……」」

「ぬわぁぁぁぁあああああああ!!転倒したでござるううぅぅぅっ!!」

「「居た!?」」


【一日目/深夜】
【宮永咲@咲-saki-】
[状態]健康
[装備]無し
[所持品]基本支給品、森蘭丸の弓@戦国BASARA
[思考・行動]
 基本:実験からみんな助け出す。
 1:原村さんに会いたいな……。
[備考]※月詠小萌と情報を交換しました。

【一日目/深夜】
【月詠小萌@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]無し
[所持品]不明
[思考・行動]
 基本:実験には反対。
 1:誰ですー?
[備考]※宮永咲と情報を交換しました。


【一日目/深夜】
【真田幸村@戦国BASARA】
[状態]全身打撲(小)
[装備]無し
[所持品]不明
[思考・行動]
 基本:織田信長を討つ!
 1:ふ、不覚……!
[備考]なし
426 ◆OtzOs457f2 :2010/10/02(土) 11:42:25 ID:flJosZ96
投下終了です

幸村の転倒がやりたかっただけです。
427 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/02(土) 12:47:35 ID:f3Y7b14e
投下乙です
運命分岐ロワ〉
幸村wwでも対主催の集まりだし幸村は強いからいいですね
そしてオオカミさんかー亮士君がどうなるのかが楽しみです
俺得3rd〉
とうとう放送のび太がどう動くか?
あと風邪ひいてしまいましたww文を考えると頭が痛いので治るまで投下はできません
早く投下したい・・・
がんばって明日までに治るようにがんばります
428 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 17:25:43 ID:1lk7023s
投下乙です。

>>427 風邪ですか…お大事に…無理をなさらぬよう

投下します。俺得ロワ3rd 43話 ロンリーウルフ
登場:シーザー
429ロンリーウルフ ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 17:26:33 ID:1lk7023s
43話 ロンリーウルフ


『それではまた四時間後にお会いしましょう。ご健闘を…』

第一回放送が終わった。
発表された死亡者は14人、たった四時間で14人も死んだのか…。

今、俺ことシーザーがいる居酒屋の中で発見した中年の人間の男の死体も、
あの死亡者の内の一人なのだろう。
胸元を鋭利な刃物か何かで刺され殺されていた。
カウンターには大量の空いた酒瓶と、コップが置いてあり酒臭かった。
死ぬ直前まで酒をあおっていたようだ。

禁止エリアはいずれも、俺がいると思われるエリアE-4からは離れている。
とりあえずは、近付かないようにすれば大丈夫だと思う。

居酒屋から出て外の空気を吸う。

たった四時間で14人も死んだって事は、それだけ殺し合いをやる気になっている奴が
大勢いるって意味か? それとも少数のやる気になっている奴が複数人殺しているのか?
どっちにしても、危険な連中がそれなりにいるって事は間違い無い。
俺を殺そうとした、人間の少女のような奴が。

……そう言えばあの少女、何て名前だったんだ?
聞く余裕なんて無かったしなぁ、会うなりいきなり銃で撃ってきたんだから。
もしかしたらさっきの放送で名前呼ばれたかもしれないけど…分からないな。

「…ふぅ、これからどこに行こうか」

俺は殺し合いをする気なんて無い。
あんな見ず知らずの白衣男の言いなりになんてなりたくないし、
ここで死ぬ気も無い。

だから、首にはめられている首輪――爆弾内蔵の首輪を外せそうな奴を捜す。
これをどうにかしないと、多分脱出なんて出来ない。
だけど俺は機械の知識なんて全く無いから、他参加者でそういった知識を
持っている奴がいると信じて捜すしか無い。

地図によれば北方向に行くと市役所や学校がある中心街へ出るようだ。
そこなら人も集まり易いか? 殺し合いに乗っている奴もそうでない奴も。
いざと言う時は戦いも避けられないだろう。
430ロンリーウルフ ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 17:27:19 ID:1lk7023s
幸い、武器はある。自動小銃のZH-29に、デイパックの中には拳銃。
いざとなったら爪と牙でも…何とか、なるかなぁ。

「行ってみようか…」

俺は市役所や学校のある中心街方面に向かって歩き出した。



【一日目/早朝/E-4住宅街】
【シーザー@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]ZH-29自動小銃(10/10)
[所持品]基本支給品一式、ZH-29マガジン(10×5)、ワルサーP88(15/15)、
 ワルサーP88マガジン(15×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を外せそうな人物を捜す。
 1:中心街方面へ向かう。
 2:襲われたら戦うつもりだが、可能な限り殺したくは無い。
[備考]
 ※黒崎奈桜(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
431 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 20:29:24 ID:1lk7023s
投下終了宣言忘れていた! すみません
432 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 20:37:29 ID:1lk7023s
投下します。俺得ロワ3rd 44話 疾走スル狂刃
登場:野比のび太、ノーチラス、マティアス
433疾走スル狂刃 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 20:39:28 ID:1lk7023s
44話 疾走スル狂刃


信じられない。信じられないよ。
今の僕には理解出来ない。

優しいけど芯の強かった静香ちゃん。
乱暴者だけど妹思いでいざと言う時は頼りになるジャイアン。
腹立つ言動が多かったけどそれでも友達だったスネ夫。

みんなが、死んでしまったなんて。


病院近くの民家、眼鏡の少年野比のび太は放送を聞いて愕然としていた。
この殺し合いに呼ばれていた自分の友達三人の名前が死亡者として呼ばれたのだ。

「嘘でしょ……そんな……みんなが…死んだなんて…」

信じたく無かった。たった四時間の間に、今まで数々の冒険を共にした、
大切な友達四人が、全員、この世からいなくなってしまったなんて。
だが、開催式の時、主催者は女性の首輪を爆破し、殺した。
つまり本気――冗談などでは無い――三人は、死んだ。

信じる信じないに関わらず、それが不変の現実。

受け入れるしか無かった。

「う……あ……あああああああああ……!
何で……! 何でこんなっ……!」

のび太は床に突っ伏し、声を上げて泣いた。
あれが最後だったと言うのか。あの開催式の時にみんなと会ったのが、
最後の別れになってしまったと言うのか。
どうして、なぜ三人が死ななければならなかった? どうして――?

「ああああ…うっ…ぐすっ……えぐっ……!
僕はどうすれば良いんだよ…! 助けて…助けてドラえもん…!」

今まで友達がどこかで生きているという希望を持ち行動していたのび太にとって、
三人の死は、その希望を絶望へと変化させるのに十分な材料だった。
この殺し合いにはいない、青い猫型ロボットに助けを乞うのび太。

「――どうすれば良いか教えてやるよ」

だが、聞こえた返事はいつもの少ししゃがれた声では無く、低目の青年の声。
それも背後から。

のび太は驚いて振り向いた。

「こいつにお前の血を与えてやってくれ」


ドカァッ!!


のび太が最期に見たものは、自分の首に向かって刃を振るう人影だった。
434疾走スル狂刃 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 20:41:28 ID:1lk7023s
「……美味いか、薄桜鬼……」

真っ赤に染まったリビング、首と胴体が離れ離れになった眼鏡の少年の死体の傍で、
返り血を少し浴びた狼獣人の青年、ノーチラスは、文字通り血を「吸っている」、
得物の刀、薄桜鬼をまるで飼い犬が餌を食べるのを見るような目付きで見る。

民家から泣き声がすると思って入って見れば、案の定、参加者がいた。
小学校高学年ぐらいの、黄色い服を着た眼鏡の少年。
恐らくさっきの放送で友人か誰かの名前が呼ばれ、それで泣いていたのだろう。
泣く事に夢中で、背後まで迫った自分には気付いていないようだった。

「ああああ…うっ…ぐすっ……えぐっ……!
僕はどうすれば良いんだよ…! 助けて…助けてドラえもん…!」

などと言っていたので、ノーチラスは道を指し示す事にした。


即ち、薄桜鬼に血を捧げさせる――。


少年が持っていた拳銃とマガジンを回収し、ノーチラスは民家を出た。

ダァン!! ダァン!! ダァン!!

「…ッ!」

側方からの銃撃を、薄桜鬼の力により平時より遥かに上昇した反射神経により
ノーチラスは難なくかわした。
そしてすぐさま、銃撃犯のいる方向へ身構え、刀を向ける。
自分に拳銃らしき物を向ける、背中から翼の生えた青と白の二足歩行の狼に。

二足歩行の翼の生えた狼――マティアスは、
ベレッタM92FSの銃口を向けながら少し驚いた表情を浮かべていた。
不意を突いたつもりだったがまさかああも簡単に回避されるとは。
ただの獣人の青年に見えたが――どうやら間違いだったらしい。

「…あの刀…」

マティアスはノーチラスが持つ、薄らと紫色の光を帯びた刀に目をやる。
離れていても、刀が異様な波動を放っているのがはっきりと感じられた。

「ただの刀じゃないな…」
「……こうも立て続けに獲物と出会えるなんて嬉しいな……。
薄桜鬼も、喜んでいるよ……ククク」
「…ハクオウキ…刀の名前か?」
「ああ……もっとこいつに血をやらなくちゃ、いけないんだ…こいつが、
血を欲しいって言っているから……!」

熱に浮かされたように喋るノーチラスを見て、マティアスは直感する。
こいつは刀に操られていると。
恐らくは先程の驚くべき反射神経も刀の力によるものだろうか。
だとすれば、相手は自分が思っている以上に厄介かもしれない。
435疾走スル狂刃 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 20:42:25 ID:1lk7023s
(後一時間でこの辺りは禁止エリアになる…戦いが長引くとまずい…。
首輪で爆死は俺も御免だからね…ここは逃げておこうか)

先刻の放送で現在位置である病院のあるエリアは一時間後に禁止エリアになると告知された。
一時間と言うのは思っている以上に経つのが早い。
まごついているとあっと言う間に禁止エリアになる時刻になってしまう。
相手が簡単に仕留められないようなら戦いは長引く。
はっきり言って逃げるのは不本意だったが――。

「遅い」

だが、マティアスは思考に時間を欠き過ぎた。
気付いた時には、既に、刀を構えた茶色の狼の青年が目の前まで迫っていた。




ノーチラスは上機嫌であった。
放送後、一気に二人分の血を薄桜鬼に吸わせる事が出来たのだから。

「ははははは……良いな、久し振りに最高の気分だ……」

しかし、ノーチラス自身は気付いていない。
いつの間にか、刀に血を吸わせるためでは無く、自分自身も、
人を斬る事に快感を覚えてきている事に。



……妖刀って奴か……恐ろしいな…多分…元の人格はとうに色褪せているんだろうね。

このまま刀に呑まれるか、それとも……。

ああ、俺にはもう、関係の無い、事だけど。

結局……俺は…大した事出来なかったな……ははは…………。



ほとんど血塗れの肉塊と化したマティアスは、
残された最期の時間を、たった一人殺しただけで終わる自分への嘲笑に使った。



【野比のび太@ドラえもん  死亡】
【マティアス@オリキャラ  死亡】
【残り35人】
436疾走スル狂刃 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 20:43:30 ID:1lk7023s
【一日目/早朝/F-3病院周辺の市街地】
【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]精神被支配、現在は冷静、返り血(小)、人斬りに対する快感
[装備]妖刀「薄桜鬼」
[所持品]基本支給品一式、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)、
 グロック26(11/12)、グロック26マガジン(12×3)
[思考・行動]
 基本:薄桜鬼に血を……。
 1:獲物を捜す。
 2:クラスメイトは…。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※妖刀「薄桜鬼」の力で身体能力が飛躍的に向上しています、が、
 その内に身体が悲鳴を上げる可能性があります。
 ※妖刀「薄桜鬼」により精神を支配されていますが、ある程度自我はあります。
 但し、薄桜鬼に基づいて行動するようになっています。
 ※放送は一応聞きました。


※F-3一帯と周辺に銃声が響きました。
※F-3病院周辺の民家の中に野比のび太の死体、
野比のび太のデイパック(基本支給品一式、サーベル、蜘蛛糸玉(3)入り)が放置されています。
また、F-3病院周辺の市街地の路上にマティアスの死体と所持品が放置されています。
437 ◆ymCx/I3enU :2010/10/02(土) 20:44:20 ID:1lk7023s
投下終了です。ドラえもん勢全滅…。
438 ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 01:38:51 ID:e0q6AFiS
投下します。俺得ロワ3rd 45話 背筋伸ばして生きていけ
登場:坂田銀時、エルフィ、ブライアン
439背筋伸ばして生きていけ ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 01:41:35 ID:e0q6AFiS
45話 背筋伸ばして生きていけ


一体どういう仕掛けなのかは分からないが、放送はショッピングモール最奥の
スタッフ休憩室にいる坂田銀時、エルフィ、ブライアンの三人にしっかり届いていた。

「…新八が…死んだだと…!?」
「ゴメスが…死んだのか…」
「銀さん、ブライアンさん……」

飲んでいたイチゴ牛乳のパックを落とし、銀時とブライアンが悲しみの表情を浮かべる。
二人共、死亡者として呼ばれた名前の中によく知る人物がいた。
眼鏡がトレードマーク(よくネタで眼鏡が本体と言われていた)のツッコミ少年。
誰彼構わず掘りまくる(ブライアンも被害に遭った)髭面の海賊。
一方で誰も知り合いの名前が呼ばれ無かったエルフィは二人を心配していた。

「…正直、実感がわかねぇよ。あんな放送で名前が呼ばれたからって、
あいつが、新八が死んだなんて思いたくねェ。だが…事実、なんだろうな」

放送の真偽については疑うだけ無駄であろう。
既に開催式の時、人が一人殺される所を見ているのだし、
現実に殺し合いに乗っている奴とも一瞬ではあるが対峙した。
涙は出ない、だが、悲しくない訳では無い。
万事屋に残っているはずの大食いチャイナ娘、神楽と、
彼の姉である妙の悲しむ顔が銀時の頭に浮かんだ。

「まさかゴメスがなぁ……」

ブライアンも、ゴメスの死に少なからずショックを受けていた。
確かに、誰彼構わず掘る厄介な人物ではあったが根は悪人では無い。
仲間としては信頼のおける男だった。
一体どういう状況で死んだのか、まさか誰かを掘ろうとしてその掘ろうとした人物に、
返り討ちにされたのだろうか―――いや、流石にこの状況で掘ろうとする程、
ゴメスはTPOを弁えない男では無いとブライアンは考える。

「畜生、香取め、絶対に許さねぇ……!
待ってろよ、すぐにそのドタマにキツい一撃お見舞いしてやるからな!」

拳を握り締め、銀時は主催者である香取亮太に対する怒りを露わにした。

ブライアンも、エルフィも、然程表情には出さずとも、銀時とほぼ心は同じであった。
440背筋伸ばして生きていけ ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 01:42:53 ID:e0q6AFiS
銀時とエルフィ、そしてブライアンは互いにそれぞれの知り合いの情報は、
既に交換し合っていた。数時間前、ブライアンが戦っていた相手の、
青い半竜人の少女がブライアンの知人であり、魔王軍とやらの四天王の一人、
ドラゴナスである事も説明を受けていた。

(ドラゴナスはまだ生きているみたいだが……一体どうしてこんな殺し合いに…。
もしかしたら、さっき呼ばれた犠牲者の中にはあいつに殺された奴もいるかもしれないな)

ブライアン自身はドラゴナスとはそれ程接点が無かったが、
彼――何故か女体化していたが――が妻と子供を愛し大切にする、
良き父親である事ぐらいは知っていた。

(まさか、家族の許に返るために…?)

可能性としては有り得る。ただ単に死にたくないと言う理由で、
ドラゴナスが殺し合いに乗るとは考えにくいのだ。

(…理由はどうあれ…あいつは本気だ……アレックス…もしあいつと会ったら…。
大丈夫だろうか……)



三人は二手に分かれ、仲間集めや知り合いを捜す事にした。
ショッピングモールを基準に、銀時とエルフィの二人が東へ、
ブライアンが南へ向かい、最終的には会場中央部にある市役所で合流しようと言う事になった。

だが、会場は広いのでほぼ確実に四時間程度では回り切れないだろう。
恐らく途中で第二回定時放送が入るだろうが、
市役所のあるエリアが禁止エリアに指定された場合は、
その近くにある学校を合流場所にする事で話は纏まった。

焼け焦げた通路を通り抜け、ショッピングモールの正面出入口から、三人は外に出た。
既に陽が昇り始め、辺りは明るくなり始めていた。

「途中、マヨラーやサド王子に会ったら宜しく伝えといてくれ」
「えーと、私のクラスメイトの事もお願いします」
「分かった。銀時にエルフィ、そっちもアレックスとかに会ったら、
俺の事を言っといてくれよ」
「ああ。任しとけ」
「ブライアンさん、どうかお気を付けて……」
「……お前らもな。死ぬんじゃねえぞ」

互いに無事を祈りながら、銀時とエルフィは東へ、ブライアンは南へと歩き出した。
441背筋伸ばして生きていけ ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 01:44:19 ID:e0q6AFiS
【一日目/早朝/B-3ショッピングモール正面道路】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康、悲しみ、香取亮太に対する怒り
[装備]黒作大刀
[所持品]基本支給品一式、イチゴ牛乳(3、2本消費)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。そのために首輪を何とかしたい。
 1:新八……。
 2:エルフィと行動。 仲間を集う。東へ向かってみる。
 3:真選組の二人を捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※エルフィのクラスメイト(森屋英太、銀鏖院水晶、ノーチラス、フラウ)と、
 ブライアンの仲間、知人(アレックス、リリア、ドラゴナス、ダーエロ、ムシャ、クレアス)
 の情報を得ました。

【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]インベルM911(7/7)
[所持品]基本支給品一式、インベルM911マガジン(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。死にたくない。
 1:銀さんと行動。 仲間を集う。東へ向かってみる。
 2:クラスメイトと合流?
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※志村新八、土方十四郎、沖田総悟の三人と、ブライアンの仲間、知人
 (アレックス、リリア、ドラゴナス、ダーエロ、ムシャ、クレアス)の情報を得ました。

【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、鎧が部分的に煤けている
[装備]バスタードソード
[所持品]基本支給品一式、薬草(30)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。アレックス達と合流したい。
 1:仲間を集う。南へ向かう。
 2:ドラゴナスに要注意。
[備考]
 ※志村新八、土方十四郎、沖田総悟の三人とエルフィのクラスメイト
 (森屋英太、銀鏖院水晶、ノーチラス、フラウ)の情報を得ました。


※B-3ショッピングモール内の火災は鎮火し非常ベルも鳴り止んだようです。
442 ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 01:45:13 ID:e0q6AFiS
投下終了です。本当は新八の幽霊が出る予定だったが没になった
443 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/03(日) 08:05:38 ID:z9ySD1bw
投下乙です
投下します
17話 とある二人の一部始終
登場人物飯塚大和、木口映人
444とある二人の一部始終 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/03(日) 08:06:44 ID:z9ySD1bw
17話 とある二人の一部始終

ここはE-2の住宅街

ここで二人の男が出会った

黒い髪のまさにまじめな男風の飯塚大和

茶色髪の痩せた男は木口映人

「えーと…二人とも乗ってないよね」

「ああ、そういうことになるな」

会話をしているが

彼等が出会ったのは5分前

2時間超えの間探索していて出会ったばかりだ

「あれこれしてる間に放送が近付いていってるな…」

「ああ、そうだな」

あまり話さない木口だが話しかけようとする飯塚

性格の違う二人が放送を待っていた
445とある二人の一部始終 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/03(日) 08:07:31 ID:z9ySD1bw
【一日目/朝/E-2住宅街】
【飯塚大和@オリキャラ新規組】
[状態]健康
[装備]ギター
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:主催を倒す
1:放送を待つ
2:木口と行動?
【木口映人@オリキャラ新規組】
[状態]健康
[装備]釘バット
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:脱出したい、首輪のサンプルがほしい
1:放送を待つ
2:飯塚と行動?
≪オリキャラ紹介≫
【名前】飯塚 大和(いいづか やまと)
【年齢】20
【性別】男
【職業】大学生、飲食店屋でバイト
【性格】熱血
【身体的特徴】体格がいい
【服装】赤のTシャツに青のジーンズ
≪オリキャラ紹介2≫
【名前】木口 映人(きぐち えいと)
【年齢】24
【性別】男
【職業】ニーt…自宅警備員
【性格】暗い
【身体的特徴】やせていて色白
【服装】青いジャージ
446 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/03(日) 08:08:46 ID:z9ySD1bw
投下終了です
放送まではあと何話にしようか…
447 ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 14:58:08 ID:e0q6AFiS
投下乙です。
自宅警備員って何だよ木口wwww

投下します。俺得ロワ3rd 46話 Great elder brother(偉大な兄)
登場:ダーエロ、ヴォルフ、リーヴァイ、クレアス
448Great elder brother ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 14:59:47 ID:e0q6AFiS
46話 Great elder brother


「もう14人も死んでいるのか……」

まさかたった四時間の内に、そこまで死人が出ているとは思わなかった。
ゴメスにエロリアも死んでしまったらしい。
アレックス達や、ドラゴナス、ムシャの名前が呼ばれなかったのは、
不幸中の幸いだろうか。

この殺し合いにヘレンがいなくて本当に良かったと思う。
もしヘレンがいたら俺はこうも冷静に行動は出来なかっただろう。

「禁止エリアは…いずれも遠いな」

発表された禁止エリアが書き込まれた地図を見ながら銀色の人狼ヴォルフが言う。
俺達が今いる廃村は多分エリアG-6。
禁止エリアにこそ指定されなかったが、これ以上ここにいても、
何も収穫は無さそうだ……何せ崩れかけの家ばかりだし。

「二人共、腹減ってるか?」

俺はヴォルフと、その妹のリーヴァイに訊く。
二人は頷いた。

「それじゃあ飯食ってからこの廃村を出発しようぜ。
もうこれ以上ここに居ても仕方無さそうだからな……」
「そうだな」
「分かった」

俺達三人はそれぞれデイパックの中から食糧を取り出し軽い食事を取り始めた。



クレアスは最初入っていた所とは別の廃屋の中で放送を聞いた。

「エロリアが死んだか…」

こうも早くあいつが死ぬとは思っていなかった。
エロリアもそれなりの手練れだったからな、だが、上には上がいるんだろう。
向こうでディオナと再会してるかもな……。
勇者軍のガチホモ海賊ゴメスもやられたらしい。
同じ趣味の者として少しは関わりもあったが……特に悲しくは無いな。
俺が殺した少年の名前も呼ばれたのだろうが、名前を聞いていないから分からない。

さてと……最初の四時間で出た死亡者はエロリアを入れて14人か。
結構早いペースだな…俺の他にもやる気になってる奴がそれなりにいるようだ。

「もう少しこの廃村を探索して…出るか」

俺は少年から奪った小型リボルバー拳銃を片手に廃屋を出、
廃村を西の方へと進んで行った。
449Great elder brother ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 15:00:49 ID:e0q6AFiS
しばらく歩くと、前方数十メートル先に見える何かの小屋が、妙に気になった。
俺は近くの廃家の陰に隠れ様子を窺った。

「!」

しばらくして小屋の中から水色と白の毛皮を持ったワーウルフが出て来た。
身体付きからして、どうやら雌だ。
ワーウルフは小屋から少し離れた場所の、茂みの中でしゃがみ込み、動かなくなった。

……どうやら用を足しているらしい。

あの小屋の中には、他にも人の気配がする。
複数で行動しているのか?

(…良い事を思い付いた…)

俺が今いる場所は風下、匂いで気付かれる可能性はあるまい。
気付かれないように近付いて、それから……。



「ふぅ……」

ちょっと用を足すために、消防小屋から少し離れた場所まで来たけど、大丈夫だよね?
早く出切らないかな、さっさと戻らないと。

ジョロロロ…。

「はぁ…出た出た」

やっと出し切った。結構溜まってたみたいね。
さてと、早くダーエロとお兄ちゃんの所に、


チャキ。


戻ろうと、したんだけど。何て事。

「動くなよ。俺の言う事を聞け」
「あ……」

風下からやって来られたのかな、まさか、いつの間にか、側に銃を持った男が立っているなんて。
右こめかみの辺りに冷たい銃口が押し付けられている。
男の声の様子からして本気、下手な事をすれば引き金を引く……!

「……立て」
「……」

ど、どうすれば良いんだろう……。
450Great elder brother ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 15:02:13 ID:e0q6AFiS
遅いな、リーヴァイの奴。
小便しに行くと言っていたが…まさかそんなに遠くには行っていないだろう。
流石に年頃の女の用足しに付き添ってやるとは言えないしな…。
ダーエロは外で見張りに付いているが。

「…! お前…!?」

ダーエロの様子がおかしい。
ショートソードを持って俺も外に出る。

「!! リーヴァイ!!」

用を足しに行っていたはずのリーヴァイが、そこにいた。
見知らぬ、黒髪に赤い鉢巻を巻いた若い男に銃を首の辺りに突き付けられながら。

「お前、アンデッドナイ軍のクレアスか…!」
「そう言うお前は魔王軍四天王のダーエロだな」

クレアス…という青年は、どうやらダーエロと面識があるらしい。
しかし、明らかに友好的な雰囲気では無い。
いや、リーヴァイに銃を突き付けている時点で友好的もクソも無い。

「お、お兄ちゃんごめん…」

リーヴァイが申し訳無さそうな口調で言う。
恐らくは捕まって人質になってしまった事を謝罪しているのだろうが、
良いんだ、お前が悪い訳じゃ無いよ、それより。

「貴様、妹を放せ……!」

牙を剥きだし、唸り声を上げ威嚇する。
だが、下手な真似は出来ない。良く見ればクレアスは引き金に指を掛け、
いつでも撃てる状態にしている。
ここは大人しく隙を窺うしか無いか……。

「二人共、持っている武器を捨てろ」
「……」
「……」
「さっさとしろ。こいつの命が惜しく無いのか?」
「ぎっ…!」

クレアスがリーヴァイの首に銃口を強く押し付けた。
あんな所を撃たれたらいくら人間より体力が勝るワーウルフでも、
致命傷は確実だ……!

「ダーエロ……」
「……ああ」

俺は持っていたショートソードを、ダーエロは一〇〇式機関短銃を、
地面の上に投げ捨てる。

「…良し、そのまま動くなよ」
451Great elder brother ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 15:04:02 ID:e0q6AFiS
まずい、これは非常にまずいぞ。
クレアスにリーヴァイを人質に取られ、俺達は止むを得ず武器を捨てた。
だが、これからどうする!?
ヴォルフも俺もこれじゃ身動き出来ない。

「…良し、そのまま動くなよ」

ニヤニヤと笑みを浮かべながら、クレアスが銃口を俺達に向けた。

くそ、このままじゃ確実に殺される…どうすれば…!


「ガアアアア!!」
「うぐあああっ!?」


その時だった。リーヴァイが自分を押さえていたクレアスの左腕に思い切り噛み付いた。
その表情は先程までの物とはまるで別人、獣そのものだった。
突然の事に苦鳴を上げ、クレアスは思わず拘束を解いてしまった。

「この!!」
「ギャッ!!」

怒り狂ったクレアスはリーヴァイを消防小屋の壁に思い切り叩き付けた。

「ウガアアアア!!」
「ヴォルフ!」

隙を突き、ヴォルフが雄叫びを上げながらクレアスに飛び掛かった。

「くそぉぉお! 死んでたまるかぁぁ!!」

ダァン! ダァン! ダァン! ダァン! ダァン!

五発の銃声が響いたが、ヴォルフは怯んだ様子は無く。

ザシュッ!! ブシュウウウウウ……。

何かを切り裂く音と同時にクレアスの喉笛の辺りから真っ赤な噴水が噴き出し、
ヴォルフの銀色の身体を赤く染めた。
そしてクレアスはしばらく切り裂かれた喉笛を押さえ苦しんでいたが、
やがて、動かなくなった。

「ヴォルフ、大丈夫か…!?」
「…俺の、事は良い、それより、リーヴァイ、を…!」
「あ、ああ…!」

俺とヴォルフは壁に叩き付けられて地面に伏したまま動かないリーヴァイの元へ駆け寄った。
呼吸を確認するが、どうやら気を失っているだけのようだ。

「大丈夫だ…ヴォルフ。気絶しているだけみたいだ…」
「………そうか……良かった………」

…ヴォルフの様子がおかしい事に俺は気付く。
そして返り血に塗れた身体を良く見る。
452Great elder brother ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 15:05:19 ID:e0q6AFiS
「……!」

ヴォルフの身体を赤く染めているのは返り血だけでは無かった。
さっきクレアスが死の間際に放った銃弾は、全てヴォルフを穿っていた。
その傷口から流れ出た血が、更にヴォルフを赤く染めていた。

「ガハッ!!」
「ヴォルフ!?」

大量の血を吐き、ヴォルフが仰向けに倒れた。

「おい、しっかりしろ!」
「……無理だな……ゴホッ……どうやら…当たり所が悪い…みたいだ……」
「そんな……馬鹿野郎、お前、可愛い妹残して死ぬ気かよ!」

何とか手当てしようとしたが、そんな都合の良い道具なんて無い。
回復魔法も使う事は出来ない、もう、どうしようも無いのか。

「……う……ん……」
「! リーヴァイ…気が付いたのか!?」

気絶していたリーヴァイが目を覚ました。
しばらく頭を擦っていたが、自分の兄が血塗れで倒れている事を確認すると、
血相を変えてヴォルフの元へ駆け寄った。

「お、お兄ちゃん? そんな、しっかりしてよ、ねえ」
「……リーヴァイ………怪我は……無いか……?」

右手をリーヴァイの、涙に濡れた頬に添えながら、
もはやほとんど聞こえない、小さな声でヴォルフがリーヴァイに言う。

「…だ、大丈夫だよ。私は、大丈夫……!」
「……そうか………よか……った……おまえが……ぶじ………で…………」

リーヴァイの頬に添えられていたヴォルフの手が、力を失って落ちた。
そして、ヴォルフはそのまま静かになった。もう再び言葉を発する事は無かった。

「……え? お兄ちゃん? お兄ちゃん? ねえ、おに………。
嫌……嫌だ……! 嫌だああ! あああああああ―――――!!」

兄の亡骸に縋りながら、リーヴァイは声を上げて泣いた。

「……」

俺は、ただ黙って見ている事しか出来なかった。



【クレアス@VIPRPGシリーズ  死亡】
【ヴォルフ@オリキャラ  死亡】
【残り33人】
453Great elder brother ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 15:06:25 ID:e0q6AFiS
【一日目/黎明/G-6廃村消防小屋跡付近】
【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、悲しみ
[装備]一〇〇式機関短銃(30/30)
[所持品]無し
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪の解除方法を探す。
 1:……何てこった……。
 2:ドラゴナス、ムシャと合流したい。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※ダーエロの所持品はG-6廃村消防小屋跡の中に置かれています。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]頭部に軽い打撲、深い悲しみ、号泣
[装備]無し
[所持品]無し
[思考・行動]
 基本:……。
[備考]
 ※リーヴァイの所持品はG-6廃村消防小屋跡の中に置かれています。


※G-6一帯と周辺に銃声が響きました。
454 ◆ymCx/I3enU :2010/10/03(日) 15:07:15 ID:e0q6AFiS
投下終了です。
455 ◆ymCx/I3enU :2010/10/04(月) 21:39:47 ID:rPgV6Z8o
投下します。俺得ロワ3rd 47話 繰り返される銃声と流血
登場:フラウ、黒崎奈桜
456繰り返される銃声と流血 ◆ymCx/I3enU :2010/10/04(月) 21:41:21 ID:rPgV6Z8o
47話 繰り返される銃声と流血


14人分の名前とが消された参加者名簿と、
禁止エリアの詳細が書き込まれた地図をデイパックにしまい込み、
まだ痛む身体を起こすフラウ。
保健室の手洗い場には血を洗い流した跡があった。

クラスメイトの名前は呼ばれはしなかったが、そんな事はどうでも良かった。
どっちにしろ、全員殺すつもりなのだから。
先刻戦って殺した、金髪の女性や兎耳の少女のように。

「……」

デイパックの中に入っていた食糧で軽く食事を取り始める。



放送後、黒崎奈桜は学校を訪れていた。

どれくらい前になるだろうか、森の中で青と白の人狼を追撃していたが見失い、
それ以後、森を出て参加者を捜して回っていたが、見付からない。

どういう訳か、神様の悪戯か、数時間近く他参加者と会わなかった。

「誰かの意図を感じるのは気のせいかしら…」

つまらない事を口走りながら、奈桜は学校の門をくぐる。
右手には奈桜のような少女の手にはやや大きい自動拳銃、
シグザウアーP226が握られていた。

(それにしてもたった四時間で14人も死んじゃうなんて…。
私以外にも、殺し合いをする気になっている人は大勢いるみたいね)

拳銃で警戒しつつ、昇降口まで一気に近付きノブに手を掛ける。
鍵は掛かっておらず、何の抵抗も無く扉は開いた。
自分が通う学校でも見慣れた靴箱の並ぶ昇降口の風景が目に入って来る。

部活動で土日の学校に来た時と同じような静けさがあった。
もっとも、時折外から銃声が聞こえたりはするのだが。


ガチャ。


「え?」

その時、昇降口のすぐ近くにあった保健室の扉が開いた。
457繰り返される銃声と流血 ◆ymCx/I3enU :2010/10/04(月) 21:42:38 ID:rPgV6Z8o
「あ……」

中から出て来たのは、所々に包帯を巻いた、血塗れの制服を着た、
自分とは別の学校に通っていると思われる狐獣人の少女。
向こうも奈桜に驚いた様子で、互いにしばらく見詰め合っていた。

「……えーと、あれ? 殺し合いに乗ってる? 狐さん」
「あれ? 乗ってるけど、え? 乗ってるの? あなた?」
「うーん、あなた名前は? 私は黒崎奈桜」
「私はフラウよ…あなた、乗ってるのね…そうか、私もなの」
「やっぱり乗ってる人多いみたい、たった四時間で14人も死んじゃうんだから」
「そうねぇ……今もリアルタイムで死人が出てるんだろうね」
「……」
「……」

しばらくの沈黙の後に、狐の少女――フラウと奈桜は互いの武器を抜いた。

ダァン!!

「うぐぁっ!」

だがフラウの散弾銃レミントンM870よりも、奈桜のシグザウアーの方が先に火を噴いた。
銃弾はフラウの右脇腹を撃ち抜き、フラウは顔を歪めてM870を床の上に落とし、
傷口を押さえて片膝を突いた。
銃口を向けながら奈桜が一気に距離を詰める。
引き金を引けばフラウの頭を撃ち抜ける至近距離に。

「あなたに恨みは無いけど、死んで貰うよ」
「……」

フラウはスカートの裾に挟んでいた、何やら懐中電灯のような物を抜き、
それを奈桜に向けた。

「? 何それ」
「これはね…」

カチ。

フラウが円筒に付いていたスイッチを押した。

ザクッ。

その直後、光の刃が奈桜の胸を刺し貫いた。
奈桜は一瞬何が起きたのか分からなかったが、身動きが取れなくなっているのと、
喉の奥から熱い鉄錆の味の液体が溢れ出ている事を確認し、
ようやく自分が光の刃によって貫かれていると分かった。

「ええー…こんなのあり?」

自分が追い詰めていたはずなのにあっさり逆転されてしまった。
薄れ行く意識の中、もはや奈桜は笑うしか無かった。
458繰り返される銃声と流血 ◆ymCx/I3enU :2010/10/04(月) 21:43:31 ID:rPgV6Z8o
「また怪我が増えた…しかも脇腹…大丈夫かな…うう…」

ビームサーベルの刃をしまい、柄をスカートに挟み、
撃たれた脇腹を押さえ苦痛に顔を歪めるフラウ。

「でも助かっただけマシか…もう駄目かと思った……。
とりあえず消毒して包帯でも巻いて……ん?」

外から何かが聞こえてくる。方角的に、どうやら市役所の方向からのようだが。

「……?」

聞こえてきた何かに、フラウは耳を澄ます。



【黒崎奈桜@オリキャラ  死亡】
【残り32人】



【一日目/早朝/E-5学校一階昇降口付近】
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に打撲痕、左肩裂傷(軽度・応急処置済)、
 口の中を切っている、全体的に血塗れ(胸元、口元は洗った)、
 衣服が乱れボロボロ(下着が見える)、左脇腹に銃創(命に別条は無いが出血多し)
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、レミントンM870(3/4)、
 12ゲージショットシェル(12)、ビームサーベル
[思考・行動]
 基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。
 1:……何?
 2:参加者は発見次第始末していきたい。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。


※銃声は外には漏れていないようです。
※市役所方面から何かが聞こえてくるようです。
※E-5学校一階昇降口付近に黒崎奈桜の死体、シグザウアーP226(14/15)、
黒崎奈桜のデイパック(基本支給品一式、シグザウアーP226マガジン(15×2)、
 ダイナマイト(3)、百円ライター入り)が放置されています。
459 ◆ymCx/I3enU :2010/10/04(月) 21:44:19 ID:rPgV6Z8o
投下終了です。満身創痍のフラウ。
460 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/05(火) 18:14:56 ID:EisuBj6s
投下乙です
すみませんが私用のため1週間くらうは投下できないと思います
この間にもネタは考えておきます
では、また一週間後くらいに!
461 ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 22:43:49 ID:ydoAHN3a
>>460 そうですか…楽しみにしております

投下します。俺得ロワ3rd 48話 もしもフラグを踏んだら
登場:リリア、森屋英太、アレックス、伊東結、ムシャ、リュティ、フラウ、シーザー
462もしもフラグを踏んだら ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 22:49:39 ID:ydoAHN3a
48話 もしもフラグを踏んだら


(…ゴメスが死んだのね…それに、エロリアも……アレックスやブライアン、
魔王軍の連中はまだ大丈夫みたいだけど……)

市役所二階の一室、14人の死を聞いたリリアの士気は下がった。
まさかたった四時間の間にこれ程多くの犠牲者が出ているとは。
自分も良く知る海賊のゴメス、自分の偽物のエロリアの名前も放送で呼ばれた。

「リリアさん、大丈夫ですか?」
「ええ…大丈夫よ森屋君」

一方、一人も知り合いの名前が呼ばれ無かった同行者の少年森屋英太は、
少し暗くなったリリアの表情を見て心配し気遣う素振りを見せた。
それに対しリリアは無用な心配をさせまいと平気そうに振舞う。

禁止エリアはいずれも市役所のあるエリアD-4から遠く離れた場所である。
これから行う行動に支障は無さそうだ。

「それじゃ…そろそろやるわよ」
「は…はい」

リリアが右手に拡声器を持ち緊張した面持ちで市役所の正面広場が見渡せる
テラスに出る。そしてその後ろから英太が続いた。
リリアは拡声器の電源ボタンを押し、市街地方面に向けて演説を始めた。

『この演説が聞こえている人、お願い、私の話を聞いて!
私はリリア。この殺し合いから脱出する手段を探しているわ。
もし殺し合う気が無いのならエリアD-4にある市役所まで来て!
みんなで考えれば、きっと何か手段が見付かるはずよ!

アレックス! ブライアン! もし聞こえていたら市役所まで来て!』



エリアD-5のとある民家。
アレックス、伊東結、ムシャの三人が身を潜めていた。

「ゴメスが死んだなんて…!」
「アレックス…」
「アンデッドナイ軍のエロリアも死んだらしいな…」

放送を聞いたアレックスは仲間の一人、髭面のガチホモ海賊の男の死に涙する。
平時、隙あらば自分を掘ってはいたが、仲間としてはとても信頼のおける人物だったと言うのに。
結はこの殺し合いには知り合いはおらず、ムシャは自分の同僚二人の名前は
どちらも呼ばれ無かったがアレックスの様子を見ると素直には喜べない。
463もしもフラグを踏んだら ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 22:51:55 ID:ydoAHN3a
「くそっ…香取め、絶対に許さない…!」
「……」
「落ち着けアレックス…」

怒りに拳を握り締めるアレックスをムシャが宥める。

「…一旦、食事を取ろう。食える時に食っておかないとな」
「……そう、だな……」
「正直、喉を通る気がしないんだけど…」
「無理してでも食っておけ結。後悔するぞ」

これからの行動のために、三人は一旦食事を取る事にした。

だが、その食事の途中――――。

『この演説が聞こえている人、お願い、私の話を聞いて!
私はリリア。この殺し合いから脱出する手段を探しているわ』


「……今、何か……」
「リリア…リリアの声だ!!」

アレックスが飛び上がるように立ち上がった。

『もし殺し合う気が無いのならエリアD-4にある市役所まで来て!
みんなで考えれば、きっと何か手段が見付かるはずよ!
アレックス! ブライアン! もし聞こえていたら市役所まで来て!』

「市役所…!? エリアD-4…! そうか、あいつも、
この殺し合いを潰すために動いていたんだ…!」

実を言えば、アレックスはリリアやブライアンが殺し合いに乗っているのでは無いかと、
心のどこかで疑心暗鬼になっていた。だが、ブライアンはまだ分からないが、
少なくともリリアは自分達と同じように殺し合いには乗っていない事が判明し、
たまらなく嬉しかった。

「喜んでいる場合じゃないぞアレックス…」
「え?」

ムシャがリリアの行動について警鐘を鳴らした。

「あんな大声で呼び掛けを行っていたら自殺行為だ。
『私はここにいます、殺して下さい』と言っているようなものだぞ」
「!!」

言われてみれば確かにムシャの言う通りだ。
いつ襲われるか分からない状況であんな大声――恐らく拡声器か何かを
使っているのだろう――を出すのは危険極まりない行為である。
464もしもフラグを踏んだら ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 22:52:56 ID:ydoAHN3a
「まずい…! すぐ迎えに行かないと!」
「ああ…」
「あ、ちょっと待って!」

食事を切り上げ、アレックス達三人は市役所へ向かい始めた。



「呼び掛け……ね」

市役所のすぐ近くの建物の陰で、サキュバスの少女リュティはリリアの演説を聞いた。
この殺し合いに抗おうと、危険を顧みず、あのリリアと言う女性は
仲間を集うため呼び掛けを行っている。
最後に出てきたアレックス、ブライアンという二人の名前は、
あの女性の仲間なのだろう。

「……今から行くよ。もっとも…協力するためなんかじゃないけど」

リュティは右手に自動拳銃グロック19を携え、市役所へ向かい歩き始める。

目的は一つ、放送主のリリアを殺すためである。



「市役所から呼び掛けを…?」

エリアE-5の学校。
狐の耳をピクピクと動かして微かに聞こえるリリアの演説を聞くフラウ。
市役所から呼び掛けを行っているようだが。
あのような大声を出せば、わざわざ自分の位置をやる気になっている参加者に
知らせるようなものだと言うのに気付いていないのだろうか。
それとも、それを覚悟の上で呼び掛けを行っているのか。

「どちらにしても賢い行動とは言えないわね…」

フラウは先刻殺害した少女の持っていた自動拳銃シグザウアーP226を拾い、
デイパックからその予備マガジン、ダイナマイト三本、着火用と思われる
百円ライターを入手し、自分のデイパックの中に押し込んだ。
そして保健室に一旦戻り、包帯と消毒液で撃たれた脇腹に応急処置を施す。
二度の戦闘でフラウの身体は重傷を負っていた。
全身打撲に左肩裂傷、衣服はボロボロ、血塗れ、左脇腹には銃弾を食らっている。
普通なら病院で安静が必要であろう。
そんな身体で危険人物が集まり兼ねない状態にある市役所に向かうのは無謀だった。

「様子を見るぐらいにしておこうかな」

包帯を器用に巻き付けながらフラウが言う。
465もしもフラグを踏んだら ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 22:54:20 ID:ydoAHN3a


「え? 市役所って、すぐ近くじゃないか」

青と白の人狼シーザーは突然聞こえた女性の演説に驚いていた。
落ち着いて聞くと、どうやら女性はリリアと言う名前で、殺し合いを潰すための
仲間を集めているらしく、その気がある人は市役所まで来てくれとの事だった。
市役所はシーザーから目と鼻の先である。

「俺以外にも殺し合いに乗っていない奴はやっぱりいたんだ…。
……行って、みようかな」

シーザーはリリアの呼び掛けに応じ、市役所へ向かって歩き始めた。



リリアの呼び掛けに応じたのは全部で六人にも及ぶ。
しかしその内二人は殺し合いをする気でいる。

果たしてリリア達の運命やいかに。



【一日目/早朝/D-4市役所】
【リリア@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]方頭大刀、拡声器
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。アレックス達と合流したい。
 1:森屋英太と行動。拡声器に寄る呼び掛け中。
 2:襲われたら、正当防衛の範囲内で対処する。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※森屋英太のクラスメイト(銀鏖院水晶、エルフィ、テト、ノーチラス、フラウ)
 についての情報を得ました。

【森屋英太@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]斧
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。生き残りたい。
 1:リリアと行動。拡声器による呼び掛けには余り乗り気では無い。
 2:クラスメイトについては保留。但し銀鏖院水晶については…?
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※リリアの仲間及び知人(アレックス、ブライアン、ドラゴナス、ダーエロ、ムシャ、
 クレアス)についての情報を得ました。
466もしもフラグを踏んだら ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 22:56:59 ID:ydoAHN3a
【一日目/黎明/D-5住宅街】
【アレックス@VIPRPGシリーズ】
[状態]身体中ボロボロ、市役所へ向かっている
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、硬式野球ボール(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。仲間や魔王軍の連中を捜す。首輪を解除する方法を探す。
 1:結、ムシャと行動。市役所へ向かいリリアと合流する。
 2:クレアスは警戒。
 3:やむを得ない場合は戦闘も辞さない。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。

【伊東結@オリキャラ】
[状態]健康、 市役所へ向かっている
[装備]シグザウアーP225(7/8)、
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、シグザウアーP225マガジン(8×3)、
 コルト ディテクティヴスペシャル(6/6)、.38SP弾(18)
[思考・行動]
 基本:生き残る事優先。死にたくない。
 1:アレックス、ムシャに守って貰う。市役所へ向かう。
[備考]
 ※アレックスの仲間、知人の情報を得ました。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。

【ムシャ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、 市役所へ向かっている
[装備]木刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、シグザウアーP225(7/8)、
 シグザウアーP225マガジン(8×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。ドラゴナス、ダーエロと合流したい。
 1:アレックス、伊東結と行動。市役所へ向かう。
 2:殺し合いに乗っている者とは戦うつもりだが出来る限り殺したくは無い。
 3:真剣が欲しい。
[備考]
 ※鈴仙・優曇華院・イナバの名前(イナバの部分のみ)と容姿を記憶しました。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。
467もしもフラグを踏んだら ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 22:58:56 ID:ydoAHN3a
【一日目/早朝/D-4市役所西部方向の市街地】
【リュティ@オリキャラ】
[状態]健康、市役所に向かっている
[装備]グロック19(15/15)
[所持品]基本支給品一式、グロック19マガジン(15×3)、ハンティングナイフ
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:市役所へ。
 2:獲物を捜す。
[備考]
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。


【一日目/早朝/E-5学校一階保健室】
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に打撲痕、左肩裂傷(軽度・応急処置済)、
 口の中を切っている、全体的に血塗れ(胸元、口元は洗った)、
 衣服が乱れボロボロ(下着が見える)、左脇腹に銃創(処置済)
[装備] レミントンM870(3/4)
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、12ゲージショットシェル(12)、
 シグザウアーP226(14/15)、シグザウアーP226マガジン(15×2)、ビームサーベル、
 ダイナマイト(3)、百円ライター
[思考・行動]
 基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。
 1:市役所へ様子を身に行く。
 2:参加者は発見次第始末していきたい。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。
468もしもフラグを踏んだら ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 22:59:50 ID:ydoAHN3a
【一日目/早朝/D-4市役所南部方向の市街地】
【シーザー@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)、市役所に向かっている
[装備]ZH-29自動小銃(10/10)
[所持品]基本支給品一式、ZH-29マガジン(10×5)、ワルサーP88(15/15)、
 ワルサーP88マガジン(15×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を外せそうな人物を捜す。
 1:呼び掛けに応じ市役所へ向かう。
 2:襲われたら戦うつもりだが、可能な限り殺したくは無い。
[備考]
 ※黒崎奈桜(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。



※エリアD-4市役所からリリアによる呼び掛けの演説が放送されました。
エリアD-3、D-5、E-3、E-4、E-5に響いたようです。
469 ◆ymCx/I3enU :2010/10/05(火) 23:17:38 ID:ydoAHN3a
投下終了です。
470 ◆ymCx/I3enU :2010/10/06(水) 23:41:00 ID:SMVfEFIU
投下します。俺得ロワ3rd 49話 宿命-sadame-
登場:ライガー、ギンギライガー
471宿命-sadame- ◆ymCx/I3enU :2010/10/06(水) 23:45:17 ID:SMVfEFIU
49話 宿命-sadame-


癪に障る主催者の声で第一回目の放送が会場中に流れた。
最初の四時間で14人もの死者が出たらしい。
先刻会った源ちずると、今捜し歩いている俺の弟ギンギライガーの名前は呼ばれなかった。
ちずる……知人の少年を殺した犯人――銀髪の少女だったか――に、
復讐心を燃やしていたが、その復讐は果たしたのだろうか。
それともまだ果たせてはいないのか……俺にはもう関係無いがな。

ギンギライガーがまだ生きている事が分かっただけで良い。
決着を着けるチャンスはまだ残っている。

禁止エリアは何とか地図に分かる程度には書き込んだ。
気付かず入って爆死は避けたい。

「……」

ギンギライガー……今どうしてるんだろうな。

「……ん」

嗅ぎ覚えのある匂いを、俺の鼻が嗅ぎ付けた。
間違い無い。間違えるはずは無い。

俺はとある民家の前に立った。
匂いはこの民家の中に続いている。ここに、いる。

「ギンギライガー。いるんだろう」

……。

……。

……。

入口の扉がゆっくりと開き、中からそいつは出てきた。
銀色の毛皮が赤く染まっている。怪我をしているのだろうか。

「ギンギライガー…やっと会えたな」
「ライガーか……」
「傷を負っているのか?」
「フン…大した事無い」

心無しか、ギンギライガーの表情に元気が無いように見える。
何かあったのか?
472宿命-sadame- ◆ymCx/I3enU :2010/10/06(水) 23:50:19 ID:SMVfEFIU


放送によって発表された14人の死者の中に、兄のライガーの名前は無かった。
当然か、あいつが簡単にくたばる訳が無い。
禁止エリアは北のホテルのあるエリアが指定された事以外は、気にする必要は無さそうだ。

……傷の痛みもだいぶ収まり、治癒もした。
取り乱して、涙を流したりもした。

だが、もう大丈夫だ、落ち着いている。今の俺は。

俺は弱くなんか無い、ムー様に忠誠を誓い生まれ変わったんだ、もう昔の俺なんかじゃない。
それをライガーを倒して証明してみせる。

「ギンギライガー。いるんだろう」

……外から聞き覚えのある声が聞こえた。
この声、間違い無い。

……。

……。

……。

扉を開け、ゆっくりと外に出る。
門の前にいた――青と白の獣。俺が捜し求めていた影。

「ギンギライガー…やっと会えたな」
「ライガーか……」
「傷を負っているのか?」
「フン…大した事無い」

傷の事を聞かれるが流す。
余りに無様で、話したくも無い。それより……やっとライガーに会えたんだ。
これからするべき事は一つしか無い。

「……ギンギライガー。お前はこの殺し合いに乗っているのか」
「…乗っている、と言ったら?」
「どっちでも構わないがな…どちらにせよ」

ライガーが身構え、俺も同じく戦闘態勢を取った。

「お前と決着を着けるだけだ」
「……フン……行くぞ」
「ああ」
473宿命-sadame- ◆ymCx/I3enU :2010/10/06(水) 23:52:01 ID:SMVfEFIU


夜明け前の市街地を、二人の獣が駆け、戦っていた。
牙で噛み付き、爪で引き裂き、目にも止まらぬ速さで動き回る。
アスファルトの上には血しぶきが飛び散り、巻き添えになった窓ガラスや
ゴミ箱は見るも無残に破壊されていった。

「ガアアアア!」

青と白の獣が吼える。

「グルルルル!」

銀と白の獣が唸る。

牙と牙、爪と爪がぶつかり合う音が静かな街に響いていた。


【一日目/早朝/B-7住宅街】
【ライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
[状態]肉体的疲労(小)、身体中に切り傷と噛み傷、高速移動中
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:ギンギライガーと決着を着ける。
 1:ギンギライガーを倒す。
[備考]
 ※アニメ27話、ギンギライガーとの一対一の対決直前からの参戦です。

【ギンギライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
[状態]肉体的疲労(小)、精神的疲労(中)、胴体に三発被弾(出血は止まっている)、
 身体中に切り傷と噛み傷、高速移動中
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式、不明支給品(未確認)
[思考・行動]
 基本:ライガーと決着を着ける。
 1:ライガーを殺す。それのみ。
[備考]
 ※アニメ27話、一対一の対決直前からの参戦です。従ってワルモンです。
 ※源ちずる、テト(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
 ※A-6方面へ移動していたつもりが、何らかの間違いで
 B-7方面へ来てしまったようです。
474 ◆ymCx/I3enU :2010/10/06(水) 23:54:06 ID:SMVfEFIU
投下終了です。
475「兄を超えられる弟はいない」 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:15:36 ID:8PLbheeW
投下します。俺得ロワ3rd 50話 「兄を超えられる弟はいない」
登場:テト、香瀧宏叔、ライガー、ギンギライガー
476「兄を超えられる弟はいない」 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:16:30 ID:8PLbheeW
50話 「兄を超えられる弟はいない」


『No.50、鈴仙・優曇華院・イナバ…No.51、脇坂忠行』

「…脇坂さん…」

目の前で目撃はしたが、死亡者の名前として同行していた男性、
脇坂忠行の名前が呼ばれると、やはり死んだのだと実感させられた。
最後に呼ばれた忠行の名前にペンで横線を引き、14人の名前が名簿から消された。

灰色の猫獣人の少女テトは、荷物をまとめて出発する準備を始める。
現在位置はエリアA-7のとある民家の庭先。
そしてエリアA-7は一時間後に禁止エリアになるため、早く避難しなければならない。

「そう言えばあの銀色の獣…私、混乱して撃っちゃったけど…。
名前分からないな。まだ生きてるのかな」

テトと同行していた忠行を、頭部に生えていた角で刺殺した銀色の獣。
首輪をはめ、デイパックも所持していた事から参加者の一人であろうが、
名前が分からない。テトは恐怖の余り半狂乱で、持っていた拳銃による銃撃を
銀色の獣に撃ち込んだが、果たしてその獣が死んだのかどうかは分からなかった。
もしかしたらさっきの放送で名前が呼ばれたかもしれないが。

「クラスメイトはみんな無事みたい、取り敢えず良かった」

テトのクラスメイトの名前は一人も呼ばれなかった。
彼らがどう行動しているかは別としてテトはクラスメイトの無事を素直に喜ぶ。

「おっと…いけない、早くこのエリアから出ないと」

禁止エリアになる時刻が迫っている事を思い出し、テトは道路に出た。



放送で自分がいるホテルのあるエリアA-7が一時間後に禁止エリアになると聞き、
狐獣人の青年香瀧宏叔は急いで荷物を纏め移動の準備を行う。

「しかしもう14人も死んでるのか…俺以外にもやる気になってる奴は結構いるみたいだな。
神庭さんのように殺し合いに乗っていない奴はどれくらいいるんだろう…まあいいか。
さっさとこのエリアから抜け出そう」

宏叔はM1ガーランドライフルを携えホテル一階の出入口へと向かった。

ホテルを出た宏叔はそのまま北方向に向かって歩き出す。
空は白み始め周りはだいぶ明るくなっている。夜明けは近いようだ。

「ふぅ…夜明け前は寒いな…」

毛皮を包む冷気を感じながら、宏叔は北に向かって歩き続ける。
477「兄を超えられる弟はいない」 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:17:46 ID:8PLbheeW
「ん?」

途中、曲がり角から人影が現れた。
自分とは別の学校に通っていると思しき灰色の猫獣人の少女だった。
遠目でも分かる程、豊満な胸を持っていたが、宏叔には余り興味の無い代物である。
少女は宏叔にはまだ気付いていないようだった。

「チャンスですね、分かります」

宏叔はM1ガーランドライフルの銃口を、こちらに背中を向けている猫の少女の背に向けた。

と、猫の少女が突然倒れた。

(え? まだ俺撃ってな――――)


ドゴォ!


宏叔が疑問に思った瞬間、彼は身体全体を軋ませるような凄まじい衝撃を感じ、
そのまま意識がブラックアウトした。

肉眼で捉えられない程速い「何か」に跳ね飛ばされ気絶した狐青年の前方で、
倒れていた猫少女――テトがゆっくりと身体を起こす。

「何だか、急に凄く強い風が……何だったんだろう、何か通り過ぎたような…。
い、いやそれより、早くこのエリアから出ないと…」

自分を倒れさせた強風の正体が気になる所であったが、
あと一時間足らずで禁止エリアになるこのエリアA-7からの脱出が優先と考え、
服に付いた汚れをはたき、テトは西方向へ伸びる道路を歩いて行った。
近くに倒れている狐の青年には気付かぬまま。



ライガーとギンギライガーは、ホテル前の駐車場で対峙した。
超高速で移動しながらの対決は、この駐車場を以て完結する。

「ゼェ、ゼェ、途中で何かに当たったような気がしたが……」
「フン、ゴミ箱にでも当たったんじゃないか? ライガー」

既に双方とも、身体中に爪と牙による裂傷が出来、血塗れになっていた。
走りながら攻撃を繰り返し、体力も限界に近付いている。
更に――。
478「兄を超えられる弟はいない」 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:19:13 ID:8PLbheeW
「ギンギライガー……」
「何だ」
「今俺達がいる……エリアA-7は、一時間もしない内に禁止エリアになる。
それはお前も知っているな」
「ああ……」

そう、彼らが戦っているエリアは、午前5時、残り一時間足らずで、
禁止エリアとなる。それ以後留まっていれば首輪が作動し、死ぬ。
それはライガーもギンギライガーも重々理解している事だったが。

「……制限時間付きのデスマッチ、と言う訳か?」

ニヤリと笑みをうかべながらギンギライガーが言う。

「……フフ、そうだな……決着を着けるのは相応しいだろ」
「……ああ……」

冷たい風が吹き抜ける。
ライガーとギンギライガーは互いにデイパックを下ろし、身構える。

「……これで終わりにしよう、ギンギライガー」
「……ああ……お前の死を以てな!」

そして、二匹の獣は互いに向かって駆け出した。


「ウオオオオオオオオ!!」
「ガアアアアアアアアア!!」





ぽたぽた、ぽたぽたと、血がアスファルトに落ちる。
デイパックを背負った、血塗れの銀の獣が、薄ら笑いを浮かべながら、
無人の市街地の道路を走っていた。

「クク、ハハ、アハハハハ! 勝った、勝った!
俺は、ライガーに勝ったんだ……!」

遂に倒した、因縁の敵を。自分の兄、ライガーを。
これで証明された、自分は兄より強い。もう昔の自分では無いのだ。

「アハハハハハハ!!」

高らかに笑いながら、ギンギライガーは残り30分足らずで禁止エリアとなる、
エリアA-7から抜け出すべく道路を疾走した。

彼が走った後には血の跡が点々と続いていた。
決して少なくない量の血液が、彼の身体から流れ続けている。
このまま走り続けていれば出血は更に酷くなる。

すっかり高揚しているギンギライガーはその事など頭に無い。
479「兄を超えられる弟はいない」 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:20:05 ID:8PLbheeW
ホテル前の駐車場。

血溜まりの中に横たわる、青と白の獣。
身体中を切り裂かれ、鋭い角で突き破られた腹からは臓物がはみ出している。
だが、彼――ライガーはまだ生きていた。

「クク……やっぱり……あいつは…昔とちっとも変わって、いない……」

喉の奥に何かが詰まったようなくぐもった声でライガーが言う。
ギンギライガーは自分を完全に殺したと思っていたようだが、それは違っていた。
現にこうしてまだ息がある。つまりギンギライガーは自分を倒せなかった。
詰めが甘い――と、ライガーは笑う。

だが、もはや身動きを取る事は出来ない。
この傷と出血ではもう自分は助からないだろう。
禁止エリアになるのを待つまでも無く、間も無く自分は死ぬ。

「…無様だな…こんな死に方をするなんて」

少しずつではあるが、確実に意識と身体の感覚は薄くなっていく。

死が怖い訳では無かった。今までずっと死と隣合わせの世界で生きてきたのだから。
ただ、ゲンキ、ホリィ、モッチー、スエゾー、ゴーレム、ハム。
ヒノトリを見付けるために共に旅をしてきた仲間達の事を思い出すと、
まだ生きたい、死にたくないと思ってしまう。

そして、ギンギライガー。
ムーに攫われワルモンになってしまった弟を、心の底ではライガーは救いたいと思っていた。
だがもうそれも叶わない。

「…あの頃に…」

遠退いていく意識の中、ライガーは虚ろな目で呟いた。

「ギンギライガーと…一緒に暮らしていた…あの頃に……もう一度…戻りたい……」

目を閉じた瞬間、ライガーの目から光るものが零れ落ちた。
480「兄を超えられる弟はいない」 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:21:22 ID:8PLbheeW
『警告。禁止エリアに侵入しています。脱出が確認されない場合、30秒後に首輪を爆破します』


ん? 俺、どうしたんだっけ…ああそうだ、何かに思い切りぶつかられて、
それで俺吹っ飛ばされて…気絶してたんだな。
いてて…くそっ、身体中が痛い…何だったんだ一体。


『警告。禁止エリアに侵入しています。脱出が確認されない場合、20秒後に首輪を爆破します』


え? 何この声。無機質な機械っぽい女性の声が聞こえる。
俺の顔の下辺りから聞こえるな。
…え? 禁止……え? ちょ、今何時? 確かこの辺って――――!


『爆破10秒前』


いや、いやちょっと待って、無い無い無い! これはナイ!
有り得ないよ意味が分からない!


『9』

『8』

『7』

『6』

『5』


嫌だ! 嫌だ! 死にたくない! 死にたくないよ!
誰か助けて! 誰か! 誰か!!
481「兄を超えられる弟はいない」 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:23:26 ID:8PLbheeW
『4』

『3』

『2』

『1』



「うわああああああああああああああああああああ!!!!」



『0』



ピィ―――――バァン。



【ライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜  死亡】
【香瀧宏叔@オリキャラ  死亡】
【残り30人】
482「兄を超えられる弟はいない」 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:27:12 ID:8PLbheeW
【一日目/早朝/A-6或いはB-6市街地】
【テト@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]肉体的疲労(中)、打撲(軽度)、西へ向かっている
[装備]シグP210(8/8)
[所持品]基本支給品一式、シグP210マガジン(8×2)、コンデンスミルク
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。
 1:これからどこへ行こう……。
 2:クラスメイトを捜索する?
[備考]
 ※本編開始前、太田達に暴行を受ける前からの参戦です。
 ※超能力は封印され、使えなくなっています。


【一日目/早朝/B-7市街地?】
【ギンギライガー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
[状態]肉体的疲労(中)、精神的疲労(中)、胴体に三発被弾、
 身体中に切り傷と噛み傷、深刻な出血、高揚感、達成感、北へ向かっている
[装備]無し
[所持品]基本支給品一式、不明支給品(未確認)
[思考・行動]
 基本:ライガーに勝った……! 勝ったんだ……!
[備考]
 ※アニメ27話、一対一の対決直前からの参戦です。従ってワルモンです。
 ※源ちずる、テト(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
 ※出血が酷く、このまま出血が続くと危険です。本人はその事にまだ気付いていません。
483 ◆ymCx/I3enU :2010/10/08(金) 22:28:25 ID:8PLbheeW
投下終了です。
484 ◆ymCx/I3enU :2010/10/09(土) 20:40:28 ID:sazmBIdH
投下します。俺得ロワ3rd 51話 現実は時に想像すらも超える
登場:土方十四郎、佐藤文博、シリウス、紺野優佳、沖田総悟
485現実は時に想像すらも超える ◆ymCx/I3enU :2010/10/09(土) 20:41:57 ID:sazmBIdH
51話 現実は時に想像すらも超える


万事屋の従業員である志村新八が死んだ。
土方十四郎が唯一、放送で眉を動かしたのは彼の名前が呼ばれた瞬間である。

「あの眼鏡が死んだのか……」

土方と新八はそれなりに付き合いは多かった。
新八の姉を連れ戻すため柳生家に戦いを挑んだり、
お通FC決定戦で対決したり、文通の文章を代わりに書いたり――。
悲しい訳では無いがあのツッコミがもう聞けなくなると思うと少し寂しい気もした。

現在土方は三人の同行者と行動している。
医者の佐藤文博、途中で遭遇した人狼のシリウスと水色髪の女性紺野優佳。
シリウスは負傷しているにも関わらず見張りを買って出てくれている。

「土方さん、志村新八って……」

優佳が心配そうに土方に声を掛ける。死亡者として呼ばれた14人の名前の中の一人が、
土方から聞かされた知り合いの一人だったためだ。

「ああ…気にすんな。元々特別親しい訳じゃなかったしな」
「…そう…」

(だがまぁ、万事屋の奴がどうなるかが気になるがな――まさか自暴自棄になっちまう程、
心が脆いとは思えねぇが……いや、別にあいつの事が心配な訳じゃねぇけど)

土方がそんな事を考えていると、入口の扉が開いた。
その場にいる全員の視線が入口の方へ向けられる。

「あぁみんな。ちょっと一人、客が来たんだが」

右手にチェーンソーを持ち外で見張りについていた銀色の人狼シリウスが、
土方が着るものと同じ制服を着た少年を建物の中に連れて来る。

「総悟!」
「土方さん、やっと見付けましたぜ」

それは紛れも無く、真選組一番隊隊長沖田総悟。
土方の部下に当たる人物であり彼が捜索していた人物の一人であった。

「いやな、見張ってたら通り掛かってよ、土方さんと同じ制服着てっからこれはと思ってな」
「そうか……取り敢えず総悟、無事で良かった」
「土方さんも無事で何より…まあ簡単に死ぬ訳無いとは思ってやしたが。
…そっちのお二方も土方さんの連れですかィ」

総悟が土方の背後に立つ二人に視線を向けながら言う。
486現実は時に想像すらも超える ◆ymCx/I3enU :2010/10/09(土) 20:42:53 ID:sazmBIdH
「あ…あなたが沖田さんですか? 初めまして、佐藤文博と言います」
「私は紺野優佳」

総悟に文博と優佳の二人は自己紹介をした。



(新八君が死ぬとはねェ…万事屋の旦那、大丈夫か?)

どこかで生きていると思われる銀髪天然パーマの侍。
彼と強い絆で結ばれていた眼鏡のツッコミ少年が死んだらしい。
総悟が心配するのはよもや銀髪天然パーマの侍――坂田銀時が、
ヤケになったりしないかどうかという事だった。

(…精神面は結構強い人だからなァ、多分心配は無いとは思うが……)

ふと、この殺し合いにはいないが、新八と同じく万事屋で働いている――と言うより、
居候している大食い毒舌中華娘の顔が思い浮かんだ。
彼女もまた、銀時や新八と強い絆で結ばれている。
もし、新八が死んだ事を知ったら。または銀時にもしもの事があったら――。

(…オイオイ、何してんだ俺は。あのチャイナ娘の心配なんてする必要ねェじゃねェか…)

普段喧嘩ばかりしていると言うのに何故いざと言う時には心配をしてしまうのか。
総悟自身にもよく分からなかった。



その後、総悟と土方、文博、優佳、シリウスの間で支給品の確認及び、
情報交換が行われ、一先ず各自食事を取る事となった。

しかしここで総悟を除く全員が土方の食事を見て絶句する事となる。
無理も無い、何しろ食べ物と言う食べ物に覆い尽くさんばかりのマヨネーズを掛け、
それを美味そうに食べているのだから。

「土方さん、どうしたんですかィそのマヨネーズは」
「これか? 文博の奴の支給品だったんだが譲って貰ったんだ」
「マヨネーズが支給品…主催の考える事が分かりませんね」
「確かに…だが俺にとっては刀にも等しい当たりだ」

土方が重度のマヨラーである事は一応、文博、シリウス、優佳の三人も本人から
知らされてはいたが、現実は時に想像すらも超える。
とにかく一度の摂取量が半端では無い、見ていた優佳は吐き気を覚えてしまう。
487現実は時に想像すらも超える ◆ymCx/I3enU :2010/10/09(土) 20:43:45 ID:sazmBIdH
(ちょ、ひ、土方さん、マヨラーだとは確かに自分で言ってましたけど…。
まさかこれ程とは…良く気持ち悪くならないな…)
(オイオイオイ何だあれはギャグだろ…もうほとんどマヨネーズ直接食ってるようなモンだぜあれ)
(うっぷ…気持ち悪くなってきた)

文博、シリウス、優佳の心はいつの間にか一つになっていた。



結局業務用マヨネーズを半分以上消費し土方は食事を終えた。
総悟、文博、シリウス、優佳も食事を終え、続いて五人はこれからの行動について
話し合い始める。

すぐ隣のエリアには警察署があるため、
土方とシリウスで警察署の探索をする事にし、総悟、文博、優佳は
建物に残留する事となった。五人全員で固まって動けば目立ち過ぎ、
返って危険であると土方からの提案によるものである。

「それじゃあ行くか、シリウス」
「ああ」
「気ィつけて下さいよ土方さん」
「分かってるよ」

留守の守りを任された総悟に見送られながら土方とシリウスは警察署に向かった。
探索に向かう側と残る側、双方がこれが今生の別れにならない事を願っていた。



【一日目/早朝/F-2市街地】
【土方十四郎@銀魂】
[状態]健康
[装備]直刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、煙草(残り10箱、消費中)、
 業務用マヨネーズ(半分消費)、100円ライター(残りガス少ない、調達品)、
 F-1警察署へ移動中
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。首輪を何とかしたい。襲い掛かる者とは戦う。
 1:シリウスと共に警察署の探索。
 2:坂田銀時を捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
488現実は時に想像すらも超える ◆ymCx/I3enU :2010/10/09(土) 20:44:43 ID:sazmBIdH
【シリウス@オリキャラ】
[状態]腹部に三発被弾(命に別条は無い、包帯を巻いている)
[装備]チェーンソー(バッテリー残り100%)、F-1警察署へ移動中
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を何とかしたい。
 1:土方十四郎と共に警察署の探索。
 2:いい男がいたら掘りたい。
[備考]
 ※坂田銀時についての情報を得ました。


【一日目/早朝/F-2市街地会社事務所(何の会社かは不明)】
【沖田総悟@銀魂】
[状態]健康、外で見張り中
[装備]打刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、双眼鏡
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らないが、襲い掛かる者には容赦しない。
 1:佐藤文博、紺野優佳と一緒に土方十四郎とシリウスの帰還を待つ。
 2:可能なら協力者も捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※冬月蒼羅(名前は知らない)の容姿を記憶しました。

【佐藤文博@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]二十二年式村田連発銃(8/8)
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、8o×53R弾(16)、
 医療道具(包帯や消毒液等、調達品)
[思考・行動]
 基本:殺し合いはしない。脱出手段を見付けたい。
 1:沖田総悟、紺野優佳と一緒に土方十四郎とシリウスの帰還を待つ。
[備考]
 ※坂田銀時ついての情報を得ました。
 ※土方の言う「真選組」「江戸」等の単語に疑問を抱いていますが、
 特に言及するつもりは無いようです。
489現実は時に想像すらも超える ◆ymCx/I3enU :2010/10/09(土) 20:45:38 ID:sazmBIdH
【紺野優佳@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]コルトM1903(5/8)
[所持品]基本支給品一式、コルトM1903マガジン(8×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を何とかしたい。
 1:沖田総悟、佐藤文博と一緒に土方十四郎とシリウスの帰還を待つ。
[備考]
 ※坂田銀時、志村新八、沖田総悟についての情報を得ました。



投下終了です。ダラダラと長い文章になるのもアレなので
削れる所は削ろうと思います
490 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 01:50:08 ID:FKzDqNTw
投下します。俺得ロワ3rd 52話 白の夢
登場:冬月蒼羅
491白の夢 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 01:51:05 ID:FKzDqNTw
52話 白の夢


「…ん……あれ……」

エリアD-4西部、市役所周辺の市街地。
その一角にある民家の一つの中で、白い毛皮を持った狼獣人の女性、
冬月蒼羅は目を覚ました。

「あー……私、眠っちゃったみたいね…」

疲労の余りいつの間にか眠ってしまったようだと、
蒼羅は壁に掛かっている時計に目をやる。

「……」

既に第一回定時放送の時間は大きく過ぎていた。

「聞 き 逃 し た !」

頭を抱え後悔する白い狼娘。
最初の四時間で出た犠牲者――自分が殺した黒髪の女性の名前も
含まれているはずだが――の詳細と進入すると首輪が作動すると言う禁止エリアの詳細。
どちらもこの殺し合いで生きて行く上で重要な情報だと言うのに、
うっかり惰眠を貪って聞き逃すと言う命に関わる失態を冒してしまった。

「うあああああ何て事……」

禁止エリアがどこになるのか分からない。
つまり自分が歩いている場所が禁止エリアに指定されていたとしても、
それを知る術が全く無い。
普通に歩いていたらいきなり首輪が作動――爆死などと言う笑えない事態も有り得る。

「……」

恐怖に震える蒼羅だったが聞き逃してしまったのは自分の責任である。
今更どうしようも無い。
現在自分がいるエリアが禁止エリアに指定されていない事を祈る他無かった。

「…ご飯食べよ」

こういう状況でも空腹は感じる。
蒼羅はデイパックから食糧を取り出し食事を始めた。
492白の夢 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 01:52:00 ID:FKzDqNTw
食事を終え、蒼羅は右手に得物である旧式自動拳銃南部十四年式を携え、
元々行く予定であった市役所に向かう事にした。

「……今更、怖気付いてばかりもいられないよね……。
もう一人殺してるんだから…この殺し合いで優勝するって決めたんだから…」



【一日目/早朝/D-4西部・市役所周辺の市街地】
【冬月蒼羅@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(大)、精神不安定(軽度)、スピードリングにより素早さ向上、
 市役所へ向かっている
[装備]南部十四年式拳銃(8/8)、スピードリング
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、南部十四年式拳銃マガジン(8×2)、
 H&K MARK23(10/10)
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:市役所に向かう。
 2:誰であろうと容赦しない。
[備考]
 ※スピードリングの力により瞬発力や動体視力が向上しています。
 ※沖田総悟(名前は知らない)の容姿を記憶しました。
 ※第一回放送及びリリアによる呼び掛けを聞き逃しました。
493 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 01:52:47 ID:FKzDqNTw
投下終了です。
494 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 20:38:51 ID:FKzDqNTw
投下します。俺得ロワ3rd 53話 死をも許されぬ傀儡
登場:トレディア、東風谷早苗、ノーチラス
495死をも許されぬ傀儡 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 20:39:42 ID:FKzDqNTw
53話 死をも許されぬ傀儡


たった四時間で14人も死んだってのかよ。
ケッ、このクソみてぇなゲームをやる気になってる奴は大勢いるみてぇだな。
それとも、一人で何人も殺すような猛者でもいんのか。

「そんな、たった四時間で……もうそんなに……」

サナエの奴が落ち込んだ表情を浮かべている。
ペースがペースだからな、無理も無いか。
だがあたしもサナエもこの殺し合いに知り合いはいない。
その点では死者の情報で必要なのは残り人数の確認だけだ。


さて、警察署の中を二人で調べ回ったがやっぱり武器になりそうな物はほとんど残っていない。
武器庫には何も残っていなかったし、押収品倉庫には、押収品と思われる
怪しげな薬品や金品だけで銃器類や刃物は何一つ見付からなかった。
オフィスなどもまた然り。警官の私物の銃でも残っているかと思ったが、
見付かったのはエアガンだけで実銃は見付からなかった。

結局何時間も無駄に時間過ごしちまったって訳だ。

「…何も無さそうだなここは。これ以上いても仕方ねえだろ」
「え? それじゃ、移動するんですか?」
「そりゃあな……何だ、嫌なのかよ?」
「あ……いや、そういう訳ではないですけど」

顔に出てるぞ。ここから動きたくねぇって。
気持ちは分かるが行動せん事には何も事態は好転しねぇよ。

「飯食うぞ飯。腹が減っちゃ戦えねぇって言うだろ」
「『腹が減っては戦は出来ぬ』って奴ですね」
「あ? ……まあそんな所だな。食える時に食っておかねぇといつ食えるか分からねぇしな」



まさか、たった四時間で14人も死ぬなんて。
今も現在進行形で死人が出ているかもしれない、いや、
かもしれないじゃなくて、出ているはず。
ここに神奈子様や諏訪子様がいなくて本当に良かった。

……私は、生きて元の世界に帰れるんだろうか。
先に死んだ14人のようにこの見知らぬ土地で屍を晒すのではないか。
何らかの力によって能力も封印され今や私はただの少女。
手元にはリボルバー式の拳銃があるけれどこれだっていざと言う時使いこなせるかどうか。
銃なんて一度も扱った事が無いしなぁ………。
496死をも許されぬ傀儡 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 20:40:57 ID:FKzDqNTw
「……ん?」

警察署一階ロビーにて食事を取っていた人狼の女性、トレディアは、
外から微かに聞こえた妙な物音に尖った耳をピクリと動かす。

「どうしたんですか? トレディアさん」
「…しっ」
「?」

何事か尋ねる緑髪の巫女、東風谷早苗にトレディアは静かにするよう促す。
事情が飲み込めない早苗ではあったが大人しく従う事にした。
トレディアは聞こえてきた物音に神経を集中させる。
どうやら足音のようだが、時折不可解な金属音が聞こえるのだ。
そしてその足音と金属音は徐々に近付いてきている。
野生的な勘と言うものだろうか、その近付いてきている人物が危険だと、
トレディアは直感した。

「サナエ、来い」
「えっ!?」
「騒ぐな! いいから来い」

トレディアは早苗を引っ張り受付のカウンターの裏へと回り隠れた。
そして数十秒後、警察署の正面玄関、つまりついさっきまでトレディアと東風谷早苗が
食事を取っていた場所の目と鼻の先にある扉が開く音が二人の耳に入った。

「……!」
「……」

トレディアと早苗の緊張感が一気に高まる。
事情が良く分からなかった早苗も、トレディアの様子を見続け、
たった今警察署内に侵入してきた人物が危険らしいという事は分かってきていた。

足音は数歩、トレディアと早苗が隠れているカウンターに近付き、止まった。

息を殺し、汗の滲む手に武器を握り締めながら、二人はカウンターの裏でじっと、
侵入者の足音に耳を澄ませる。


ズガァッ!!


突然、カウンターの一部が「裂けた」。
侵入者の繰り出した現実離れした強烈な斬撃がカウンターを紙切れのように切り裂いた。

「あ……?」
「――!!」

そしてトレディアは、隣にいた緑髪の巫女が、胴体を深く縦に斬り裂かれ、
鮮血を噴き出し崩れ落ちる様子を目撃する。

「……クソッ!」

支給品であるPPs43短機関銃を構え、トレディアはカウンターから身を乗り出し、
侵入者に向けて引き金を引き掃射した。
497死をも許されぬ傀儡 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 20:42:38 ID:FKzDqNTw
ダダダダダダダダダダダッ!!

侵入者――学生服姿の茶色の狼獣人青年は、回避する間も無く、
その身に無数の7.62oトカレフ弾の弾丸を受け、倒れ―――無かった。

「く、ククク……」
「なっ…!?」

銃弾を胴体に何発も受け、口から吐血しているのにも関わらず、
茶色の狼青年は多少たじろいだだけで痛みに苦しむ様子は無い。
それどころか不気味な笑みを浮かべ、刀身が薄ら紫色に光る刀を携えながら、
ゆっくりと、しかし、しっかりとした足取りでトレディアとの距離を詰める。

「このっ!」

ダダダダダダダダダダダッ!!

再び青年に向けPPs43を掃射するが、やはり少し反動で仰け反っただけで、
堪えた様子は見られない。

(な、何々だこいつ…!? 不死身か!?)

尋常では無い狼青年の生命力にトレディアは驚愕する。



ドスッ



「あ……」

そして、いつの間にか狼青年はトレディアの懐に潜り込み、
その心臓を刀で刺し貫いていた。
急速に狭まっていく視界の隅に、歪み切った笑みを浮かべる狼青年の顔を認めた。

(……魔……悪魔…だ……間違……ね……ぇ………)

意識が闇に呑まれていく中、トレディアは狼青年をそう評した。
498死をも許されぬ傀儡 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 20:44:32 ID:FKzDqNTw
身体に出来た無数の穴を擦るノーチラス。

「痛い痛い…全く酷い事するな…」

そして、みるみる内に、それら全ての傷口が塞がっていった。
妖刀「薄桜鬼」は持ち主――宿主と言った方が良いかもしれない――が、
自分に十分な血を吸わせてくれるまで、その命が尽きる事は許さない。
故に、首を刎ね飛ばされたり、焼き殺されたり、身体を粉微塵に粉砕でもされない限り、
薄桜鬼の持ち主は死ぬ事は有り得ない。薄桜鬼の力によって生かされるのだ。

「ああ、凄いな……治ったよ……」

傷の癒えた自分の身体を見て、ノーチラスは満足そうな笑みを浮かべていた。


【東風谷早苗@東方Project  死亡】
【トレディア@オリキャラ  死亡】


【一日目/早朝/F-1警察署一階ロビー】
【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]精神被支配、現在は冷静、返り血(小)、人斬りに対する快感、
 上着が穴だらけで血塗れ
[装備]妖刀「薄桜鬼」
[所持品]基本支給品一式、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)、
 グロック26(11/12)、グロック26マガジン(12×3)、ベレッタM92FS(5/15)、
 ベレッタM92FSマガジン(15×3)、手榴弾(3)、ドス
[思考・行動]
 基本:薄桜鬼に血を……。
 1:獲物……。
 2:クラスメイト…。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※妖刀「薄桜鬼」の力で身体能力が飛躍的に向上しています、が、
 その内に身体が悲鳴を上げる可能性があります。
 ※妖刀「薄桜鬼」により精神を支配されていますが、ある程度自我はあります。
 但し、薄桜鬼に基づいて行動するようになっています。
 ※放送は一応聞きました。


※F-1警察署周辺に銃声が響きました。また、
F-1警察署一階玄関付近が荒れ、受付カウンターの奥に東風谷早苗、トレディアの
死体及び所持品が放置されています。
499 ◆ymCx/I3enU :2010/10/10(日) 20:53:54 ID:FKzDqNTw
投下終了です。
500創る名無しに見る名無し:2010/10/10(日) 20:55:22 ID:Ibe+AlxN
投下乙です!
501 ◆ymCx/I3enU :2010/10/11(月) 00:21:57 ID:gM0cUVlr
投下します。俺得ロワ3rd 54話 復讐と服従、読みはちょっと似てる
登場:銀鏖院水晶、源ちずる、宿禰千恵
54話 復讐と服従、読みはちょっと似てる


銀鏖院水晶は、エリアD-8に存在する図書館を訪れていた。
先刻の放送では、近くのエリアE-7が禁止エリアに指定されたものの、
そこに行く予定は無いため気にする事は無いだろう。
発表された14人の死者の中にクラスメイトの名前は無かった。
かと言って水晶にとって気になる事では無いが。

「多分、私が撃ったあの少年……私も少女だけどね……の名前も入ってたんだろうけど、
名前聞くのは忘れたからな…まあいいか」

自分の武器である突撃銃AKS-74を携えながら、水晶は図書館奥へ足を進める。

多くの書籍が収められた棚が並び、広々とした読書スペースがある。
観葉植物や子供用スペースも見える。

「!」

背後に気配を感じ、水晶は振り向いた。

「……あなたは?」
「……」

入口付近に、自分とは恐らく別の高校に通っていると思われる、
狐耳に尻尾、そして爆乳を持った金髪の美少女が幽鬼のような表情を浮かべ立っていた。

「私の後を着けてきたの?」
「……そうだよ」
「…私は銀鏖院水晶。あなたは?」
「…源ちずる。ねぇ、銀鏖院さん、聞きたい事があるの」
「…何かしら?」

金髪狐耳娘――源ちずるは、目の前の少女の特徴を確認していた。
あの時――愛する小山田耕太少年が死ぬ間際に言い残した襲撃犯の特徴。
――銀髪の少女――目の前にいる銀鏖院水晶という少女は、銀髪。
更に、突撃銃を装備している――耕太少年を死に至らしめたのは機関銃系の武器。
下手人たる状況証拠は十分に揃っていた。

「…エリアC-6辺りの橋で……」

そこまで聞いた水晶が眉を動かした。
それを見た時、ちずるはほとんど確信した。

「……少年を殺した?」
「……殺したけど」

水晶はさも当然の如く返事を返した。そして。


ダダダダダダダダダダダッ!


「うぐぁっ…!!」
「そして、あなたもここで殺してあげる」

ちずるが何かアクションを起こす前に水晶はAKS-74の引き金を引いた。
銃声の直後、ちずるの胴体に幾つかの穴が空き、その穴と口から血が流れ出た。
「く……まだ死ねない!!」
「!」

激痛に耐え、ちずるは持っていたM4A1突撃銃の銃口を水晶に向け引き金を引いた。


ダダダダダダダダダダダッ!


「なんの!」

しかし、激痛で視界が霞んでいたせいか狙いが外れ水晶は掃射を回避してしまう。
読書スペースのテーブルと椅子、床、奥の本棚に無数の穴が空いた。

「死ね!」
「あっ!」


ダダダダダダダダダダダッ!


普段のちずるならまだしも妖力を封じられている上浅からぬ傷を負っていたちずるに、
二回目の掃射を避ける余力は残されていなかった。

自慢の巨乳や胴体が蜂の巣となり真っ赤になったちずるはごふっと大量に血を吐き、
持っていたM4A1を床の上に落としてカウンターにもたれ掛かるようにズルズルと崩れ落ちた。
床に血溜まりが広がって行き、ちずるは悪寒を感じた。

(あ――私、死んじゃうんだ―――耕太君と同じように―――)

耕太少年と同じ死に方を辿る事になってしまった自分の不甲斐なさを呪うちずる。
本人からは「生きてくれ、死なないでくれ」と死の間際に言われたと言うのに、
その約束は果たせなくなってしまった。

「…ごめん……ごめん…ね……ごめ…んね……」

ちずるの目から大粒の涙が溢れる。遠退く意識の中、彼女は謝り続けた。

「うっ……ごめんね…こ…うた……くん…や…くそく…まも……れ――――」


ダァン!


止めの一発がちずるの頭部に撃ち込まれ、美しい金髪を持った頭部は、
高圧力のライフル弾の威力に耐え切れず破裂し無惨な様相になってしまった。

「ふぅ…危ない所だったわ…あの少年の知り合いだったのね…」

ガチャガチャとAKS-74のマガジンを交換しながら、ほっと一息つく水晶。
「……それで、そこにいる人、隠れてるつもりだろうけど無駄よ。出てきなさい」
「ひっ」

低い棚が陳列されている場所に向かって水晶は声を掛けた。
すると、両手を上げ、一人の黒髪の美少女が出て来る。

「……何あなた、その格好。ふざけてるの?」
「ふざけてないですよ…これが私のデフォルトなんです。私クオリティなんです」

黒髪少女――宿禰千恵の破廉恥極まり無い格好に水晶は銃口を向けたまま
呆れた表情を浮かべる。無理も無い、千恵の格好は首輪、白いニーソ、革靴という、
ほとんど全裸。透き通った美しい肢体が惜しげも無く露わになっているのだから。

「露出狂?」
「そんなんじゃないですよ! あ、でも見られるのは確かに好き…かも」
「…言い残す事はある?」
「うわああ待って待って待って!! あ、あの、銀鏖院さんでしたっけ!?
さっき名前聞きました! あの、あなた殺し合いに乗っているんですよね!?」
「…そうだけど?」
「私も乗っているんですけど、いかんせん武器に恵まれてなくて、それでその、
もし良かったら途中まで一緒に戦いませんか!?」
「は?」

今一つ理解に苦しむ提案をする目の前の裸ニーソ少女に首を傾げる水晶。
一方、裸ニーソ少女こと千恵は、必死に共闘する事の利を説く。

「ほ、ほら、多分、殺し合いに抵抗している人達って大勢で行動してると思うんですよ!
でも、殺し合いに乗ってる人って基本味方がいないじゃないじゃないですか。
だからどうしても数的に不利になると思うんです、私達乗っている側が」
「……成程、確かにあなたの言う事にも一理あるわね」
「で、でしょう!? だから、あの、その」
「……けど」

「それでもあなたは必要無いわ、ごめん」


ダダダダダダダダダダッ!


銃声が響き、千恵の白く柔らかな肌は赤黒い穴が沢山に穿たれ、
そして、千恵の身体は仰向けに倒れ、二度と動かなかった。
水晶自身は千恵の提案に考える所が無かった訳では無かったが、
それならもっと使えそうな参加者が良いと思った末の射殺である。

ちずるが持っていた武器弾薬、アーミーナイフと千恵が持っていた
中華包丁とノートパソコンを回収し、水晶は図書館を後にした。
【源ちずる@かのこん  死亡】
【宿禰千恵@オリキャラ  死亡】
【残り26人】



【一日目/早朝/D-8図書館周辺】
【銀鏖院水晶@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]AKS-74(30/30)
[所持品]基本支給品一式、AKS-74マガジン(30×3)、コルト ガバメント(7/7)、
 コルト ガバメントマガジン(7×3)、M4A1カービン(12/30)、M4マガジン(30×5)、
 S&W M27(6/6)、.357マグナム弾(18)、アーミーナイフ、中華包丁、ノートパソコン
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:クラスメイトと会っても容赦しない。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※超能力は封印され、使えなくなっています。
 ※ライガー(名前は知らない)の容姿を記憶しました。



※D-8図書館周辺に銃声が響きました。
※D-8図書館内に源ちずる、宿禰千恵の死体と、
二人のデイパック(どちらも基本支給品一式入り)が放置されています。
506 ◆ymCx/I3enU :2010/10/11(月) 00:27:54 ID:gM0cUVlr
投下終了です。宿禰千恵出オチだったな…そして空気だったな…
しかしここに来てペースが上がってる希ガス
507 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 09:44:31 ID:6muPveTq
>>復讐と服従、読みはちょっと似てる
ちずる&宿禰死亡ですか。
銀塵院は凶悪なマーダーだな。

投下します
第七話 「堕ちろ、愛の中へ」
登場キャラ:浦島太郎、小鳥遊宗太、大神涼子
508 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 10:05:18 ID:6muPveTq
此処は、病院だ。部屋の片隅には点滴等が置いてあり、

ところどころに血痕の跡なども見られる。果たしてそれが織田信長の殺戮の跡かは、分からない。

しかし、そんな病室に、空を仰ぐ一人の男がいた。

――――――――――――――浦島太郎。

といっても、童話の浦島太郎ではない。

彼は御伽銀行という組織に所属する一人の学生だ

顔は端整で、性格も女には優しい。まあ、男にまったく興味がなく、女性に目がないのが玉にキズだったが、彼を一途に愛してくれる女性がいた。

『私は、太郎様をいつまでも、愛していますよ』

「………………やっぱり、負けるわけにはいかないな」

浦島はポケットのホルスターから一丁の銃を取り出す

ウィンチェスター銃で、西部劇でよく使われるものだ

弾丸は六発。おそらく織田信長が生み出したものだろう、織田の家紋があるあたり。

浦島は構える真似事をしてみると、もう一度ホルスターにウィンチェスターをしまった。

全て殺そう、乙姫の為に。全て壊そう、自分の為に。

次の瞬間、

「うああああぁぁぁぁああああああああああああああっ!!」

少年の叫びだった

後ろを振り返ると、眼鏡の少年が金属バットを振りかざしていた

「ちっ!!」

浦島は少年のわき腹に蹴りを叩き込む。

グラッ、と少年の重心が崩れたのを確認して、構え直される前に銃を構えた。

パァン、パァン。

二発の銃声が響いて、少年の顔面が吹き飛んでいた。

強力に改造されているのだろうか、と浦島が考えた瞬間、自分は一度しか引き金を引いていないし、そもそもリロードをしていないことを思い出す。

だが、浦島の右肩に、激痛が走った。
509 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 10:26:22 ID:6muPveTq
「な………ん、だ…これは…っ!」

致命傷にはなっていないが、これは何かに支障が出るかもしれない。

浦島は左手でウィンチェスターを構え直し、出口付近に向けた。リロードは少年を殺したときに終わっていた。引き金を引けば、あれだけの威力の弾丸が放たれるのだ。

しかし、銃口の先に立っていたのは、見知った顔だった

「――――――――――――――――――大、神」

「何やってんだよ、浦島……!?」

大神涼子。浦島の同僚で、同じくこのゲームの参加者だ。

これは不都合だ、と浦島は思う。いくら浦島がゲームに乗っていても、同僚を殺して心が痛まないほど終わってはいない。

だが、大神は躊躇なく浦島を撃った。おそらく少年を助けようとしたのだろう。銃に慣れていたら、危険だった

「何で、こいつを殺したんだよ!!お前はこんなくだらない実験に乗ったのか?」

「ああ、乗った」

即答した

「俺は乙姫のところに帰らなくちゃならない、あいつを裏切ることはできないんだ」

「だから、俺は大神、お前や頭取、………森野も殺すことになる」

森野と聞いたとき、涼子は銃を再び構える。

「撃ってみろよ、大神」

浦島が少し、笑みを浮かべてそういった。

「撃てる覚悟はお前にはないんだろ?急所に当てるなんて、絶対お前にはできない」

「違う!お前が亮士を殺すっていうんなら、俺だってお前を殺す!!」

涼子の手は、小刻みに震えていた。手の震えは、銃撃の精度を大きく下げる。

「お前は人を殺せない。大体、リロードを忘れるような素人には、俺は殺されない」

場を、沈黙が支配した。

数秒、いや、数分だったかもしれない。時間が経ち、涼子は悲しそうに眉をひそめ、

銃をゆっくり降ろした。

そして、毅然とした表情で、浦島にこう言った。

「確かに、今の俺には浦島どころか、ほかの奴だって殺せないだろうさ。だけど俺は、強くなる!そして、お前を止めてやる!」

「楽しみにしてるよ」

浦島は、至急品の包帯で止血をしながら、涼子の前を立ち去った。

「浦島……………。」

510 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 10:32:28 ID:6muPveTq
【一日目/深夜】
【浦島太郎@オオカミさんと七人の仲間たち】
[状態]右肩に銃創(止血済)
[装備]改造ウィンチェスター
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る
 1:大神、頭取、森野にも容赦はしない。
[備考]
 
【一日目/深夜】
【大神涼子@オオカミさんと七人の仲間たち】
[状態]健康、悲しみ
[装備]拳銃(警官)
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗らない。主催者を倒す。
 1:浦島…。
[備考]
 ※アニメ最終話、亮士に恋心を抱いていることを確信したときからの参戦です
511 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 10:36:20 ID:6muPveTq
投下終了です

企画の段階では浦島は涼子の銃撃で死ぬはずだったんですが、優秀なマーダーになってくれそうですから残しました。

そしてミスです。

【小鳥遊宗太@WORKING!!】 死亡確認

【残り27人】
512 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 13:41:24 ID:+1iGTE8J
投下します

第8話「あの青い空のように」

登場キャラ:志村新八、明智光秀、御坂妹
513 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 14:03:39 ID:+1iGTE8J
空は、気持ちが悪い程に、青かった。

「思えば、いつも空は青かったのです。それは、この殺し合いでも同じことなのですねー、とミサカは詩人風に語ってみます」

「やっぱり一人称はミサカなんですか…。」

二人の男女が、ほのぼのと雑談している。志村新八と御坂妹(一〇〇三二号)だ。

征天魔王、織田信長によって開催された実験で、御坂妹はとある可能性を思考した。

それは、「妹達」の使用だ。御坂妹は、人間ではない。

超能力者、御坂美琴の量産型クローンというのが正しい

残り八千以上の妹達が、織田信長の下で利用されている可能性がある。

妹達は傷つけられないと、協力を求めたのが新八だったのだ

新八は坂田銀時を、御坂妹は上条当麻、一方通行を探している。

「ミサカさんの妹さんたちも、僕が必ず助け出します、安心してください」

新八は坂田銀時よりずっと弱い。だがそれ以前に、彼は侍だ。

その誇りは、並大抵のものではないのだから。

「くっふふふふふふふふ………仲睦まじいことですねぇ」

突如声がした。新八と御坂妹は、背筋に寒気を感じる。

キケンダ、コノオトコハ。チカズクナカカワルナタタカウナハナスナ

「あ、なたは?とミサカは名前を貴方に問います」

御坂妹は震える声で銀髪の男に話しかける。男はクスリと嗤い、

「明智光秀――――――――と申します」

「明智さんというんですか。貴方は……どうなんですか」

「どう、とは?」

「殺し合いに、乗っているんですかって……ことですよ…!!」

光秀はくふふ、と微笑し、

「もちろん、」

「貴方方の敵ですよ」
514 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 14:20:22 ID:+1iGTE8J
:::::::::::::::::::::::::::::::::
「下がってください、ミサカさん!!」

新八が叫ぶ。新八の手に握られているのは、波状の大剣、フランベルジェ。

「くははははははは!美味しそうなにおいがします、いいですねぇ、やはり殺戮はこうでなくては!くふふふっ!!」

光秀が駆ける。その手には、一本の鋼鉄の鎌がおさまっていた。愛器、桜舞ほどではないが、長さはかなりのものだ。

新八は待ち構え、光秀を迎え撃つ。

「(武器でなら勝ってるんだ………!!冷静に、冷静に……)」

「なかなかいい構えですね!ですが…まだまだですッ」

新八の真横に、鎌の刃が迫った。とっさにフランベルジェの柄をぶつけ、軌道を反らす。

次の瞬間、光秀の回し蹴りが、新八を崩す。鎌が迫ってくる、死んだ、と新八は確信した。

「ミサカにだって、できることくらいはあります」

意図していなかった角度からの、電撃攻撃が、光秀を襲った

「珍妙な技ですねぇ…。くふふふふ、面白いですよぉ、貴方たち」

しかし、御坂妹の電撃はLV2か3程度の能力なので、光秀を倒すには至らない。

御坂妹が、追撃を放とうとしたとき、新八が吼えた。

「手を出すな………ミサカさんから、離れろぉぉぉぉおおおッ!!」

ある少年を、御坂妹は思い出していた。幻想殺しの少年を。

だが、光秀の追撃は来ない。

「なかなかに美味しかったですよ、お二人とも」

妖しく嗤う光秀

「ですが、美味しいものは寝かせておくものです。また会いましょう…くふふふっ」
515 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 14:29:35 ID:+1iGTE8J
::::::::::::::::::::::::::::::::
「――――――――すいません、何もできませんでした」

「いえ、貴方は偉大ですよ、とミサカは貴方の苦労をねぎらいます」

 
【一日目/深夜】
【志村新八@銀魂】
[状態]疲労(中)、敗北感
[装備]フランベルジェ
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗らない。妹達を助ける。
 1:僕は、弱い……。
[備考]
 ※原作吉原編終了時からの参戦です。

 
【一日目/深夜】
【御坂妹@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]制服
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗らない
 1:上条当麻、一方通行に会いたい。
[備考]
 ※原作八巻、上条に助けを求めた後からの参戦です。
 ※電撃は弱体化しています

 
【一日目/深夜】
【明智光秀@戦国BASARA】
[状態]疲労(小)、高揚感
[装備]鋼鉄製大鎌
[所持品]基本支給品一式
[思考・行動]
 基本:殺し合いを楽しむ。
 1:勝ち残ったら信長公を討つ。
[備考]
 ※アニメ最終話、片倉小十郎に討たれたあとからの参戦です。

516 ◆OtzOs457f2 :2010/10/11(月) 14:31:02 ID:+1iGTE8J
投下終了です

光秀はやっぱり変態ぐらいが丁度いい
517 ◆ymCx/I3enU :2010/10/11(月) 17:28:53 ID:gM0cUVlr
投下乙です

こっちの新八はフランベルジェ装備か
BASARA光秀は相変わらずでw

投下します。俺得ロワ3rd 55話 父よあなたは
登場:ドラゴナス、見月そはら、高村紀嗣
518父よあなたは ◆ymCx/I3enU :2010/10/11(月) 17:29:57 ID:gM0cUVlr
55話 父よあなたは


ゴメスとエロリア、ドラゴナスの知る二人の名前が死亡者として放送で呼ばれた。
恐らく自分が殺した眼鏡の少年の名前も呼ばれたであろう。
アレックスや同じ魔王軍四天王の二人はまだ生きているようだ。流石と言った所か。

「ムシャ、ダーエロ…まだ生きてるのか…」

素直に仲間の無事を喜びたい所であったがドラゴナスの心境は複雑であった。
この殺し合いに優勝するには当然、アレックス達や同僚も死ななければならない。
既に一人殺している身だが、やはり知り合いの命を自分の手で奪う事には抵抗があった。
それ故、出来る事ならどこか自分の知らない所で自分以外の誰かの手に掛かって死んで欲しい。
この期に及んで甘い戯言だと言うのは彼自身も分かってはいたが―――。

「…俺にはお前らの無事を喜ぶ資格なんて無いのかもな」

既に食事は取っている。
ドラゴナスはフランベルジェとデイパックを持ち、空に飛び上がった。

眼下に見えるは森、そして遠くに市街地。
夜明けが近付きすっかり明るくなり、ひんやりとした空気がドラゴナスの身体を包む。
そして西の方向に目をやると規模が大きい娯楽施設と思しき建物を発見した。
位置的に考え、恐らく健康センターと思われる。

「…行ってみるか」

ドラゴナスは狙撃に注意しつつ、健康センターに向かい飛翔した。



見月そはらは一階飲食スペースで食事を取っていた。
同行している虎獣人の男性、高村紀嗣はすぐ近くの正面玄関付近で見張りを行っている。

(もう14人も死んでるなんて…それに…)

そはらはサンドイッチを頬張りながら、死者発表で呼ばれた名前の数、
そしてその内の一人のアストレアの事を考えていた。

(アストレア…確か、智ちゃんを殺しに来た、イカロスさんの後輩に当たるって言う、
エンジェロイド…接近戦で強いって言っていたけど…)

特に親しい訳では無く、むしろ敵対していたが、
それでも知っている人物が帰らぬ人になったのは良い気分では無い。

(智ちゃん…私…帰れるかな…)

そはらは自分の未来が徐々に薄暗くなって行く気がしてならなかった。
519父よあなたは ◆ymCx/I3enU :2010/10/11(月) 17:31:41 ID:gM0cUVlr
「ん?」

右手にリボルバー拳銃コルト アナコンダを携えたスーツ姿の虎獣人高村紀嗣が、
健康センター玄関に向かって歩いてくる人影を確認する。
青い髪に水着のような格好をした、半竜人の少女のようだった。
デイパックを持ち、右手には刀身が波打った特殊な形状の長剣――確かフランベルジェ
だったはず――を握っている。

自動ドアをくぐり、少女が健康センターロビーに入る。

「止まってくれ」

不本意ではあったが、アナコンダの銃口を少女に向け止まるように命じた。
この状況では自分の命のため、警戒せざるを得ない。
少女は大人しく従い、足を止めた。

「持っている武器を床の上に置いてくれ…言う通りにしてくれれば何もしないから」
「……」

少女は無言のまま、持っていたフランベルジェを床の上に置く。

「…デイパックも頼む」
「……」

紀嗣はデイパックも床に下ろすように命じた。
少女は大人しくデイパックも――下ろさなかった。
下ろすと見せかけ、突然そのデイパックを紀嗣に向け投げ付けた。
突然の事だったが、紀嗣は思わず投げ付けられたデイパックを両手で受け止める。

少女――ドラゴナスはその隙を突き、床に置いていたフランベルジェを拾い、
紀嗣に向かって一気に突進した。
慌ててデイパックを捨てアナコンダを構えようとする紀嗣だったが、間に合わなかった。


ドスッ!


「があ、あ、あああああ」

腹部から背中に掛けて凄まじい熱を感じる。
フランベルジェの刃は、紀嗣の内臓をズタズタにしながらその胴体を貫いた。
鋭い牙の並ぶ紀嗣の虎の口から赤い液体が溢れ、黄色い毛皮が赤く染まる。
ドラゴナスはフランベルジェの刃を紀嗣の胴体から引き抜いた。
直後、虎獣人の男は床に崩れ落ちる。
520父よあなたは ◆ymCx/I3enU :2010/10/11(月) 17:32:29 ID:gM0cUVlr
「…高村さん!? どうし―――」

不審な物音を聞いて近くの飲食スペースにいたそはらが走ってきた。
そこでそはらが見たものは血溜まりの中に倒れる同行者の虎の男の姿。
そしてその傍で血染めの波打った刀身を持つ長剣を携えた、
竜のような翼と尻尾を持った青髪の美少女。

「もう一人いたか」

冷徹な声でドラゴナスが言う。

「や…やめ…に……にげろ…そはら…ちゃん」

血を吐きながらも必死でそはらに逃げるよう促す紀嗣。
だが、そはらからして見れば今まで同行してきた人物をそう簡単に見捨てる事は出来なかった。
そしてその優しさが仇となる。
ドラゴナスの左手には紀嗣が持っていたリボルバーが握られていた。

「悪いが、死んでくれ」


ダァン!


銃声が響き、そはらの心臓の真上辺りから鮮血が噴き出した。
何が起きたのか理解する間も無くそはらの意識は消失し、身体は仰向けに崩れ落ちた。
目は見開いたまま、虚空を見詰めていたが光は消えていた。

ドラゴナスは銃口の照準を、床で虫の息になっている虎獣人の男に向け直す。

「……な…んで……こ…ん……な………」
「―――生きて帰るためだよ」


ダァン! ダァン!


紀嗣の胸元に二発の.44マグナム弾が撃ち込まれ、
虎の獣人の肉体が二回ビクッビクッと動いた。
そして、紀嗣は静かになり、二度と動かなくなった。

「ふぅ…これで、三人、か」

ドラゴナスは余り感情のこもらない声で言うと、殺害した二人の参加者の荷物を漁り始めた。



【見月そはら@そらのおとしもの  死亡】
【高村紀嗣@オリキャラ  死亡】
【残り24人】
521父よあなたは ◆ymCx/I3enU :2010/10/11(月) 17:33:40 ID:gM0cUVlr
【一日目/早朝/A-5健康センター一階ロビー】
【ドラゴナス@VIPRPGシリーズ】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中が少し煤けている、狂気
[装備]フランベルジェ、コルト アナコンダ(3/6)
[所持品]基本支給品一式、ファイアクリスタル(2)
[思考・行動]
 基本:家族の元へ帰るために優勝する。そのために参加者を皆殺しにする。
 1:誰であろうと容赦しない……。
[備考]
 ※特殊能力は一切使えません。また、女体化しています(元の姿には戻れません)。
 ※坂田銀時、エルフィ(二人共名前は知らない)の容姿を記憶しました。



※A-5健康センター周辺に銃声が響きました。
※A-5健康センター一階ロビーに高村紀嗣、見月そはらの死体、サバイバルナイフ、
高村紀嗣のデイパック(基本支給品一式、.44マグナム弾(18)、アイスクリスタル(2)入り)、
一階飲食スペースに見月そはらのデイパック(基本支給品一式(食糧一食分消費)入り)が
放置されています。


投下終了です。ドラゴナスもうだめだ
522 ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:22:08 ID:qnb3SpD0
投下します。俺得ロワ3rd 56話 フラグを踏んだらサヨウナラ
登場:リリア、森屋英太、リュティ、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、フラウ、冬月蒼羅
523フラグを踏んだらサヨウナラ ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:25:31 ID:qnb3SpD0
56話 フラグを踏んだらサヨウナラ


リリア、森屋英太は先刻の呼び掛けに応じ来てくれる参加者を待っていた。
拡声器を使いあれだけ大声で演説を行ったのだから、最低でも一人は来るはず。

そして、一人の訪問者が現れた。

「うぁ…!」

その訪問者の格好を見て英太は鼻の下を伸ばす事になった。
白い、しかも僅かに透けているビキニのような露出の高い服に巨乳の美少女。
背中には翼、尻からは悪魔のような尻尾、頭に角が生えている事以外は普通の人間に見える。

「あの、さっき呼び掛けを行っていたのって…」
「そう、私達よ」

リリアは表面上は穏やかだったが、内心は目の前のサキュバスの少女に対し、
強い警戒心を持っていた。

(何だろう…この子、嫌な感じがする…考え過ぎであってくれれば良いんだけれど)

「…私はリュティです。あなた方は?」
「私はリリア。それでこっちが――」
「森屋英太です」

英太はわざわざリュティの前まで近付き挨拶をした。
そしてこっそり、豊満な乳房の谷間を覗く事を忘れない。

(デ、デカい…遥やテトに匹敵するぐらいだ…! あれ、しかも…)

前述した通りリュティの着ている衣服は少し透けている。
接近した英太には見えた。リュティの乳房の先端にある蕾が。

(うはwwwwwktkrwwwwwwwwww)

殺し合いで下がり気味だった英太のテンションは上がる。

「ちょっと森屋君…あなたねぇ」

下心丸見えの英太をリリアは呆れた表情を浮かべながら咎めようとした。


チャキ。


「……え?」

英太が怪訝な表情を浮かべる。なぜなら心臓付近に銃が突き付けられたからだ。
持ち主は無論、英太の目の前にいるサキュバスである。
524フラグを踏んだらサヨウナラ ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:29:06 ID:qnb3SpD0
「リュティさ―――」

英太が言い終わらない内にリュティは自動拳銃グロック19の引き金を連続で引いた。


ダァン! ダァン! ダァン!


三発の9oパラベラム弾の弾頭は英太の学生服、皮膚、肉、肋骨を貫き、
肺と心臓を易々と破壊し彼の息の根をあっさりと止めた。

「……あ…ああ……!?」

突然の事だったために、リリアは止める事を思い付かず呆然と見ていた。
我に返った時にはもう同行者である少年は息絶え床に骸として転がっていた。
そしてリュティはリリアにも銃口を向ける。

「…呼び掛けで仲間を集めるのは考えたとは思うけど、
やる気になってる人まで呼び寄せちゃうよねあれじゃ…私のようにね」
「そ、そんな…あなたは…やっぱり…」

自分が感じた嫌な気配は当たっていた。どうして感じた時、
もっと別の行動が出来なかったのか、もしかしたら行動次第では、
森屋英太少年も死ぬ事は無かったかもしれないと言うのに。
いや、そもそも呼び掛けを行わなければこのような事にはならなかったのではないか。
大声で演説を行えば危険人物まで集め兼ねないという可能性は分かっていたはずだ。
だがそれを承知の上で、渋る英太を説得し呼び掛けを行った。

そしてその結果がこれだ。英太は死に、今、自分も殺されようとしている。
相手との距離は五メートルにも満たない。この至近距離で銃弾を回避するのは、
リリアの力ではほぼ不可能だった。

「……さようなら。呼び掛けで言っていたアレックスやブライアンも、
いずれ後を追わせてあげる」


ダァン! ダァン!


二発の銃弾がリリアの胸と腹を貫いた。
ごほっ、と、リリアの口から赤黒い血液が溢れる。
そして両膝を床に突き、そのままうつ伏せに倒れ動かなくなった。

「……」

リュティは特に何を言うでも無く、たった今殺害した二人の持っている荷物を漁る。
525フラグを踏んだらサヨウナラ ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:30:02 ID:qnb3SpD0
「刀に斧……あ、拡声器…これを使ったのね…」

その中からリュティは拡声器を発見する。恐らくこれを使い呼び掛けを行ったのだろう。

「……刀だけ貰っておこう」

リリアが持っていた方頭大刀を自分のデイパックの中に押し込んだ。
そこへ、リュティに続いて二人目の訪問者が現れる。

「こ、これは…!?」
「ん…」

白い狼獣人の女性――冬月蒼羅は血の海となっている市役所ロビーを見て愕然とする。

「あなたも呼び掛けを聞いてやってきたの?」
「え? いや、私は…呼び掛けって?」

サキュバスの少女の言っている事が理解出来ず戸惑う蒼羅。
リリアが呼び掛けを行っていた時彼女は疲労の余り眠っていたため、
第一回目の放送ごと聞き逃してしまっていたのである。

「まあ…どっちでも良いけれど………死んで!」
「あっ―――」

ダァン! ダァン! ダァン!

三発の銃声と同時に、蒼羅は腹と胸、首筋に熱を感じた。
撃たれた、と言う事は即座に理解出来、そして自分が間も無く死ぬ事も理解出来た。

「ぐううう!」

最期の反抗と、蒼羅は持っていた南部十四年式拳銃をリュティに向け一発撃つ。

ドンッ!

だが、虚空を切り裂いただけで終わった。
蒼羅は南部十四年式拳銃を床の上に落とし、横に倒れ、死んだ。
リュティはグロック19の残弾を気にしつつ、白い狼獣人の女性が持っていた拳銃、
そしてデイパックの中に入っていた拳銃の予備マガジンと大型自動拳銃を入手する。

「そろそろ良いかな…」

余り大勢に来られても、いつまでも無傷のままでいられるとも限らないので、
この辺りで市役所を後にする事にした。
リュティは正面からでは無く裏口の方へ向かった。
526フラグを踏んだらサヨウナラ ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:31:58 ID:qnb3SpD0
アレックス、ムシャ、伊東結の三人が市役所に到着した時、市役所はとても静かだった。

「あ…あ…これは…」

もはや言葉が出なくなるアレックス。
ロビーには三人の参加者が床に伏し、動かなくなっていた。
その内、白い狼獣人の女性と学生服姿の少年は見知らぬ顔だったが、
残りの一人――青い髪に白い鉢巻、赤い服を着た少女は、アレックスとムシャが良く知る顔だった。

「リリア!」

アレックスが血塗れで床に倒れるリリアの元へ駆け寄り抱き起こす。

「……あ…アレックス……」
「リリア! 良かった、まだ生きて……」

僅かに希望の光を感じたのも束の間、リリアの傷口に触れた自分の手に、
べったりと赤い血糊が付着しているのを見て、アレックスは悟ってしまう。
リリアはもう助からないと。

「…アレックス……私…馬鹿な事してしまった………呼び掛けなんて…行わなければ……」
「何言ってるんだ、間違ってなんかいない! 馬鹿な事なんかじゃない!
お前は正しい事をしたんだ…! そして、そのお陰で俺達会えたじゃないか!」

いつしかアレックスの目には涙が浮かんでいた。
目の前で大切な仲間の命が消えていく。それ故の悲しさと、
何も出来ない自分への悔しさで、涙が溢れる。
結もムシャも、ただじっと、辛そうな顔で見ている事しか出来なかった。

「誰が…誰がこんな…!」
「……リュティ……」
「え?」

やっと聞き取れるか聞き取れないかぐらいのか細い声でリリアがアレックスに言う。

「……リュティ……て言う名前の………ピンクの髪をした……サキュバスの…女の子……」
「リュティ……!?」

知らない名前だったが確かに参加者名簿にそのような名前が載っていた。
リリアの話によれば、ピンク色の髪を持ったサキュバスの少女らしい。

「ごめん……どこに行ったかは…げほっ! ごほっ!」
「リリア! もう喋るな! もういいから……!」

大量に吐血するリリア。もう長く無いと、この場にいる全員が分かった。分かってしまった。
527フラグを踏んだらサヨウナラ ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:33:22 ID:qnb3SpD0
「……アレックス……最期に…あなたに会えて……良かった………」
「リリア…!」
「…ムシャも…いたのね」
「…ああ」
「……あなたは……」
「…伊東結、って言います。アレックス…さんと同行させて貰って、ます」
「…そう……可愛いわね……アレックス…変な事しちゃ……駄目だよ………?」
「ば、馬鹿、する訳無いだろ!」
「……そう…安心した………」

唐突に、リリアの身体から力が抜けた。

「……リリア?」

アレックスが話し掛ける。

だが、もう返事は帰って来なかった。

「リリア……リリアぁぁああああああああ!!!」

リリアの亡骸を抱き締め、アレックスは泣いた。
傍にいた結も涙を浮かべ、ムシャはただやり切れない思いを抱え黙っていた。




アレックス達の様子を出入口の陰から観察する一人の人物がいた。
青と白の人狼、シーザーである。
彼もまた、リリアの呼び掛けに応じ市役所へやって来た一人だ。
だが、その呼び掛けの本人と思われる女性はどうやら殺害されてしまったらしく、
更にその女性の知人と思われる茶髪に白い鉢巻、青っぽい服を着た青年が、
ロビーで号泣し、その傍には青年の仲間と思われる黒いブレザーを着た少女と、
赤が基調の和風具足姿の男が佇んでいる。

はっきり言って入りにくい。どうすれば良いのだろう。

(もうちょっと様子見るか……)

シーザーはどうにか突入するタイミングを見付ける事にした。
528フラグを踏んだらサヨウナラ ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:34:19 ID:qnb3SpD0
学校でリリアの呼び掛けを聞いたフラウは市役所すぐ近くの建物の陰から市役所の様子を窺っていた。
まず、来るまでに銃声が市役所の方から微かに聞こえた。
そして、フラウが最初に市役所が見える現在位置に来た時、
三人の男女が市役所の中へ入っていくのを目撃。
更に現在、もう一人、青と白の毛皮を持った、狼を二足歩行にしたような感じの獣人が、
市役所入口付近から中を覗き込んでいる。

何があったのかは分からないが、
恐らく市役所内には複数の参加者が集まっていると見て間違い無さそうだ。

(私は怪我してるし…多人数を相手にするのは危険ね。
市役所は諦めて他の所に行こう…)

数々の戦いで負傷していたフラウは、
大人数が集まっていると思われる市役所には行かない事にした。



【森屋英太@自作キャラでバトルロワイアル  死亡】
【冬月蒼羅@オリキャラ  死亡】
【リリア@VIPRPGシリーズ  死亡】
【残り21人】



【一日目/早朝/D-4北部?】
【リュティ@オリキャラ】
[状態]健康、市役所に向かっている
[装備]グロック19(7/15)
[所持品]基本支給品一式、グロック19マガジン(15×3)、ハンティングナイフ、方頭大刀
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:市役所から離れる。
 2:獲物を捜す。
[備考]
 ※アレックスとブライアンの名前を記憶しました。
529フラグを踏んだらサヨウナラ ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:35:33 ID:qnb3SpD0
【一日目/早朝/D-4市役所一階ロビー】
【アレックス@VIPRPGシリーズ】
[状態]身体中ボロボロ、深い悲しみ、号泣
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、硬式野球ボール(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。仲間や魔王軍の連中を捜す。首輪を解除する方法を探す。
 1:リリア……。
 2:結、ムシャと行動。
 3:クレアスは警戒。
 4:やむを得ない場合は戦闘も辞さない。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。

【伊東結@オリキャラ】
[状態]健康、 悲しみ
[装備]シグザウアーP225(7/8)、
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、シグザウアーP225マガジン(8×3)、
 コルト ディテクティヴスペシャル(6/6)、.38SP弾(18)
[思考・行動]
 基本:生き残る事優先。死にたくない。
 1:アレックス……。
 2:アレックス、ムシャに守って貰う。
[備考]
 ※アレックスの仲間、知人の情報を得ました。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。

【ムシャ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、やり切れない思い
[装備]木刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。ドラゴナス、ダーエロと合流したい。
 1:……。
 2:アレックス、伊東結と行動。
 3:殺し合いに乗っている者とは戦うつもりだが出来る限り殺したくは無い。
 4:真剣が欲しい。
[備考]
 ※鈴仙・優曇華院・イナバの名前(イナバの部分のみ)と容姿を記憶しました。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。
530フラグを踏んだらサヨウナラ ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:36:48 ID:qnb3SpD0
【一日目/早朝/D-4市役所出入口付近】
【シーザー@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]ZH-29自動小銃(10/10)
[所持品]基本支給品一式、ZH-29マガジン(10×5)、ワルサーP88(15/15)、
 ワルサーP88マガジン(15×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を外せそうな人物を捜す。
 1:市役所内にいる三人(アレックス、伊東結、ムシャ)と接触する機会を窺う。
 2:襲われたら戦うつもりだが、可能な限り殺したくは無い。
[備考]
 ※黒崎奈桜(名前は知らない)の容姿を記憶しました。


【一日目/早朝/D-4市役所周辺市街地】
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に打撲痕、左肩裂傷(軽度・応急処置済)、
 口の中を切っている、全体的に血塗れ(胸元、口元は洗った)、
 衣服が乱れボロボロ(下着が見える)、左脇腹に銃創(処置済)
[装備] レミントンM870(3/4)
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、12ゲージショットシェル(12)、
 シグザウアーP226(14/15)、シグザウアーP226マガジン(15×2)、ビームサーベル、
 ダイナマイト(3)、百円ライター
[思考・行動]
 基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。
 1:市役所へ行くのはやめる。じゃあ次はどこに……。
 2:参加者は発見次第始末していきたい。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。



※D-4市役所周辺に銃声が響きました。
531 ◆ymCx/I3enU :2010/10/12(火) 21:38:21 ID:qnb3SpD0
投下終了です。
532 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/12(火) 22:19:10 ID:oHlHGf4P
投下乙です
家に帰ってきましたー
投下は明後日くらいからかな?
あと一つリュティの状態表が市役所に向っているになってますよ
533 ◆ymCx/I3enU :2010/10/13(水) 00:29:58 ID:HdHEBJKT
>>532 ああ本当だ、修正しておきます
ちゃんと見てくれてるって事だよね嬉しい
このペースなら完結もそう遠くないだろうな
534 ◆ymCx/I3enU :2010/10/13(水) 23:12:02 ID:HdHEBJKT
投下します。俺得ロワ3rd 57話 マコトノヤイバ、アヤカシノヤイバ
登場:土方十四郎、シリウス、ノーチラス
57話 マコトノヤイバ、アヤカシノヤイバ


警察署のロビーに足を踏み入れた土方の鼻を突いたのは、真新しい血糊の臭い。
受付のカウンターがズタズタに斬り裂かれていた。
その奥に、血の臭いを発する元があった。

「酷ぇなこりゃ……」

土方に同行するチェーンソーを装備した銀色の人狼――シリウスが言う。
血溜まりの中に横たわる二人の参加者の死体。
一人は薄い銀色と白の雌人狼、もう一人は緑髪の巫女の少女。
前者は心臓を刀か何かで刺し貫かれ、後者は胴体を深く縦に斬り裂かれていた。

「刀だな」

死体の傷口を見て、土方が推測する。
この二人は刀を持った敵に襲われ殺害されたと。
ズタズタになったカウンターも、刀によるものなのだろうか。
だとすれば、相当な刀の使い手である事は間違い無い。
入口付近のガラスの弾痕は、恐らく死体となった二人の内どちらかが反撃した時に
出来たものであろう。死体の傍には短機関銃と思しきものが転がっていた。

「…妙だな、死体は武器持ってるけど、手ェ付けられた様子はねぇぜ」
「シリウス」
「何だ」
「誰か来るぞ」
「…!?」

警察署の奥から足音が近付いてくる。
土方は直刀を、シリウスはチェーンソーをいつでも稼働出来る状態にして身構えた。


ギイイイ……。


廊下へ続く扉が開く。
そして、刀を携え、返り血を浴びた茶色の狼獣人の青年が現れた。

「…フフフ…また二人…現れたな……」
「…また…? …おい、お前」

狼青年――ノーチラスに、土方が直刀の切っ先を向けながら尋ねる。
「何だ……」
「そこに転がっている死体は――お前がやったのか?」
「……そうだ。こいつにもっと血を与えてやらないといけないからな」
「こいつって?」

シリウスがノーチラスに訊く。
するとノーチラスは右手に持った抜き身の刀――薄桜鬼の刃を二人に向けた。
その刀身には薄らと紫色の光が浮かんでいる。
それを見た時、土方は狼青年が持っている刀がただの業物では無い事を悟る。

(あれも妖刀か…? だが俺の持っている奴とは違って、タチが悪そうだな……)

以前、土方はとある妖刀に魂を侵され、ヘタれた二次元オタクと化した事があった。
狼青年が持っている刀も妖刀の類であると測れたのも実際に妖刀に取り憑かれた経験が
あったためだが――狼青年の持っている妖刀は土方の時とは比較にならない程、
血生臭く禍々しい、凶悪な波動を放っていた。

「こいつさ…薄桜鬼……俺はこいつに血をやらないといけないんだ……。
こいつに血を……もっと血を……」
「……どうやら完全に刀に操られちまってるらしいな」
「刀に操られてるだと…?」
「ああ…ありゃ妖刀だ。俺も以前、妖刀を手にしちまって大変な目に遭ったから分かんだよ。
だが……あいつはタチが悪そうだぜ」
「ごちゃごちゃとうるさいんだよ……」

痺れを切らしたのかノーチラスが刀を腰溜めに構え、攻撃の体勢を取る。

「……薄桜鬼に血を吸わせてやってくれ」

その一言と共にノーチラスが駆け出した。


ガキィン!


「ぐっ…!」

間一髪で土方はノーチラスの斬撃を食い止める。

「土方!」

シリウスがチェーンソーを稼働させ、ノーチラスに向け襲い掛かる。

「邪魔だな」
「ぬおっ!?」

ノーチラスは土方を蹴り飛ばし間合いを作ると、狙いをシリウスに変えた。
激しい駆動音を発しながらチェーンソーがノーチラスに振り下ろされた。


ガッ!


だが、チェーンソーのやかましい駆動音は突如として止む。
「な……嘘だろ!?」

持ち主のシリウスが驚愕するのは、チェーンソーの鋸部分が綺麗に切断されてしまったためだ。
切断と同時にチェーンソーは単なる鉄の塊と化してしまった。
ノーチラスは振り払った刃を瞬時に逆さにし、そのままシリウスに向け薙ぎ払った。

「シリウスッ!」

土方が叫ぶ。だが遅かった。

「……くそっ」


ザシュッ!!


シリウスの首が、飛んだ。
切断面から血の噴水を噴き上げ、シリウスの胴体は床に崩れ落ちた。

「……ぬおおおおおおおおああああああああ!!」

土方の頭の中で何かが音を立てて切れた。
雄叫びを上げながら、直刀をノーチラスの背中に向け振り下ろす。

ズシャアッ!!

「ぐああぁぁあっ」

背中を深く袈裟に斬られ、ノーチラスが呻き声を上げる。
土方は一気に畳み掛けようと目にも止まらぬ速さで斬撃を繰り出した。
ノーチラスも必死に薄桜鬼で受け止めるがそれでも身体の至る所に傷を負う。
薄桜鬼のもたらす治癒の力でも間に合わない程であった。

(不利、か……仕方無い)

ノーチラスは土方の刀を打ち払うと、警察署出入口に向かって走り出す。

「逃がすか!!」

怒りに燃える土方はノーチラスの後を追った。



【シリウス@オリキャラ  死亡】
【残り20人】
【一日目/朝方/F-1警察署周辺】
【土方十四郎@銀魂】
[状態]健康、ノーチラス(名前は知らない)に対する激しい怒り、ノーチラスを追跡中
[装備]直刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、煙草(残り8箱)、
 業務用マヨネーズ(半分消費)、100円ライター(残りガス少ない、調達品)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。首輪を何とかしたい。襲い掛かる者とは戦う。
 1:ノーチラスの討伐。
 2:坂田銀時を捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。

【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]精神被支配、返り血(大)、人斬りに対する快感、
 上着が穴だらけで血塗れ、背中に深い袈裟斬りの傷及び身体中に斬り傷
 (治癒が追い付かず)、北に向かって走っている
[装備]妖刀「薄桜鬼」
[所持品]基本支給品一式、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)、
 グロック26(11/12)、グロック26マガジン(12×3)、ベレッタM92FS(5/15)、
 ベレッタM92FSマガジン(15×3)、手榴弾(3)、ドス
[思考・行動]
 基本:薄桜鬼に血を……。
 1:一旦逃げよう…。
 2:クラスメイト…。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※妖刀「薄桜鬼」の力で身体能力が飛躍的に向上しています、が、
 その内に身体が悲鳴を上げる可能性があります。
 ※妖刀「薄桜鬼」により精神を支配されていますが、ある程度自我はあります。
 但し、薄桜鬼に基づいて行動するようになっています。
 ※放送は一応聞きました。


※F-1警察署内にシリウスの死体と所持品が放置されています。
チェーンソーは使用不能になりました。
539 ◆ymCx/I3enU :2010/10/13(水) 23:21:21 ID:HdHEBJKT
投下終了です。
540 ◆ymCx/I3enU :2010/10/13(水) 23:34:53 ID:HdHEBJKT
tesu
541 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/14(木) 13:46:51 ID:pPUPRKOq
久々です
投下します
18話 猪狩守のパーフェクト天才教室
登場人物猪狩守、里中千枝、山崎退
542猪狩守のパーフェクト天才教室 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/14(木) 13:47:55 ID:pPUPRKOq
18話 猪狩守のパーフェクト天才教室

ここはD-1

ここで二人の男女が話していた

新選組のパシリ役山崎退と
ペルソナという力を持った里中千枝

二人は話していた

「えーと、ここからどうします?」

「うーんまあ、とりあえずさ」

「ん?」

山崎が剣をとり笑顔で

「死んでください」

山崎が切りかかる

「え?ちょちょタンマ!待って!」

里中は後退して

「仕方ない…ペルソナ!」

召喚したのは槍をもった戦人

すると山崎に氷がまとった

「ぐわああああああああああ!!!」

山崎の膝が付く

「貴様あなめやがって…」

「上等よ!来なさい!」

二人が近付き交錯し合う…と思ったが

そこに楕円形の丸いものが来た
543猪狩守のパーフェクト天才教室 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/14(木) 13:49:30 ID:pPUPRKOq
二人が近付き交錯し合う…と思ったが

そこに楕円形の丸いものが来た

「手榴弾!?」

しかし爆発ではなく

強烈な光をまとった

「しまった…」

里中の近くに影が忍び寄り

ザシュ

そんな音だけ残してしゃべらなくなった

「くそ!いやだ!こんなところで死にたくない!」

「残念だったな、お前の命はここまでだ」



「はぁ…めんどくさいな」

そこに立っていたのは猪狩守ただ一人

二人の首輪をとり放送を待っていた

「放送まで何しようか…」
【一日目/朝/D-1】
【猪狩守@実況パワフルプロ野球】
[状態]健康
[装備]閃光手榴弾残り2個、RTPの房@のび太戦記ACE
[所持品]基本支給品、首輪×2(里中千枝、山崎退)
[思考・行動]
基本:このゲームに乗り優勝する
1:放送まで待つ
2:小波は…
[備考]
※ゲームの9くらいからの参戦です
【里中千枝@ペルソナ4 死亡】
【山崎退@銀魂 死亡】
544 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/14(木) 13:52:24 ID:pPUPRKOq
投下終了です
今日からまた頑張ります
545 ◆ymCx/I3enU :2010/10/15(金) 00:30:04 ID:XFCWW2Sf
投下乙です。山崎が乗るとは…地味キャラなりの鬱憤があったのか?
死んだけどw
自分も投下します。俺得ロワ3rd 58話 愚者の舞
登場:坂田銀時、エルフィ、テト、ドラゴナス
546愚者の舞 ◆ymCx/I3enU :2010/10/15(金) 00:32:38 ID:XFCWW2Sf
58話 愚者の舞


思えば俺や新八、神楽は、いつ死んでもおかしくないような戦いを幾つも繰り広げてきたな。
えーと何だ…どこかの星のバカ皇子のペットに新八が食われそうになったり、
そのバカ皇子のコレクションの一つだったえいりあんに神楽が殺されかけたり、
変態人斬りの似蔵の野郎の紅桜に俺が殺されかけたり……他にも色々あるが、
枚挙に暇がねえからこの辺でやめとこう。詳しく知りたい奴はコミックスかアニメのDVDを買え。

話が逸れちまったな…まあそんなこんなで、幾つもの死線を掻い潜ってきた。
それでも、俺と新八、神楽は怪我こそ負う時はあったが、生きて帰れた。
だけど俺も馬鹿じゃねえ、万が一の時の覚悟もしておいてあるさ。

だが…その覚悟もアテになりゃしねぇ。

実際に、新八の死体を見た時なんかは、な…。

「新八…」

市街地の路上の上に新八は血塗れで横たわっていた。
背中にある刺し傷が致命傷になったんだろう。
トレードマークの眼鏡は割れて離れた所に転がっていた。

「銀さん……」

隣にいる灰色狼娘エルフィが心配そうに声を掛けてくる。

「新八…全く、こんな知らねぇ所でくたばりやがって。
どーすんだ、万事屋の雑用。代わりなんてそうそう雇えねえぞ。
って言うか、姉貴とか神楽とか、定春とか、お前の大好きなお通ちゃんとか、
文通相手の…きららちゃんだったっけ? 泣いちまうだろ。
まあ俺は泣かないけどね」

……。

……。

静かだ。当然か。
いつもならこの辺で鋭い突っ込みが入ったりするんだがな。

……。

……。

「エルフィ…手伝ってくれるか」
「え? 何を…」
「…新八をこのまま野ざらしにしておきたくねぇんだ。
埋葬はちと無理だろうが、どこかの建物の中に……」
「…分かりました」

俺とエルフィの二人がかりで新八の亡骸を近くの適当なビルの中へ運ぶ。
547愚者の舞 ◆ymCx/I3enU :2010/10/15(金) 00:33:57 ID:XFCWW2Sf
……新八。俺は絶対、あの香取って野郎をブン殴って、このクソったれな殺し合いから脱出する。
お前の眼鏡は悪いが預からせて貰うぜ。
……お前の事、生きて帰ったら、伝えないといけねぇからな。
神楽に。そしてお前の姉貴に。





銀さんの知人である新八さんの死体をビルの中に安置した後、
私と銀さんはビルから再び道路に出た。
銀さんの手には新八さんの壊れた眼鏡が握られている。

「すまねぇなエルフィ」
「い、いえ…」

銀さん、表面では平静に見えるけど、本当は凄く悲しんでいる。
何となく分かる。銀さんよく話していたから、新八さんの事。
「ダメガネ」とか「眼鏡が本体」とか色々酷い事も言っていたけど、
とても信頼している、家族同然の大切な人だって。
私は……こんな時どう接して良いか分からない。駄目だな私……。

「それじゃ行くか」
「はい」

新八さんの眼鏡を懐にしまい、銀さんが道路を進み始め私も続いた。

……ン……ダァン……。

「!」
「今の…」
「銃声だな…」

しばらく歩いた時、遠くから銃声らしき音が響いてきた。
そしてその音はどんどん近くなる。
銀さんと私は身構えた。
そして、前方の、北方向へ続く曲がり角から一人の人影が。
私と同じ制服――灰色の猫族の女の子――テトさん!?

「テトさん!?」

私は思わず声をあげた。するとテトさんも私に気付いたようでこっちに向いた。

「た、助けて!」


ダァン!


一発の銃声が響いて、テトさんが倒れた。
そしてテトさんが現れた道からもう一人、背中に翼を持った、
青い髪の少女が拳銃らしき物を携えながら歩いてきた。
548愚者の舞 ◆ymCx/I3enU :2010/10/15(金) 00:34:49 ID:XFCWW2Sf
「うぐ…ああ……やめて…やめて……!」

苦しむテトさんにその少女は銃を突き付け――――。

「! よせ!」
「駄目―――!」


ダァン! ダァン!


二発の銃声と同時にテトさんの身体から血しぶきがあがり、
テトさんは大量の血を吐いて動かなくなった。
唐突の事だった――私も、多分銀さんも、助けようと思った時には手遅れだった。





身体中から感覚が消えて行く。寒さにも似たこの感じは――死。
私、死ぬんだ…嫌だ…死にたくない……。
やっとクラスメイトに会えたのに……。

こんな事になるなら……健康センターになんて寄らなければ良かった。

まさか、殺し合いに乗った人に襲われて、追撃されるなんて……。


ラト……せめて……あなたに想いを………伝えたかった…………。


もし………もし………生まれ変われるの…なら………―――――





「てめぇ…!」

銀時は怒りの表情を浮かべながら、黒作大刀を鞘から抜き構える。
エルフィも自動拳銃インベルM911の銃口を前方の半竜人の少女――ドラゴナスに向けた。

「銀さん……気を付けて下さい」
「分かってる…」
「……銀さん?」

ドラゴナスがエルフィが隣の銀髪天然パーマの侍の男に向かって言った呼称に引っ掛かるものを感じる。
どこかで聞いたはずだ。確かあれは―――。

「…そうか、あんたが銀さんか」
「…お前、何で俺の名前を知ってるんだ?」
「……あの眼鏡の少年が言っていたからな」

それを聞いた瞬間、銀時の中で何かが弾けた。
549愚者の舞 ◆ymCx/I3enU :2010/10/15(金) 00:35:34 ID:XFCWW2Sf
「……おい」
「何だ?」

明らかに雰囲気が変わっている銀髪の侍の様子が気になりつつも、
ドラゴナスは銀時の呼び掛けに返事をした。
銀時は静かながらも、激しい怒りを宿した瞳をドラゴナスに向け、問いを投げかける。

「……その眼鏡の少年ってのは……青と白の着物着た、地味な感じの奴か」

その質問に対するドラゴナスの答えは。

「そうだ。お前の知り合いか?」

肯定。

この瞬間、ドラゴナスの運命は確定した。

「お前が――――」




「お前が新八を殺したのかアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」




静かな市街地に、血の雨が降った。


550愚者の舞 ◆ymCx/I3enU :2010/10/15(金) 00:36:13 ID:XFCWW2Sf
家族の元に帰りたい。家族にもう一度会いたい。

それだけのために、俺は見知らぬ人物を四人も手に掛けた。

優勝して、生きて帰るために。

でも、間違ってるなんて事は、分かってた。

そんな事して帰っても、ハーたんやハーナス、チビドラ、ハー妹は喜ぶ訳無いって。

分かってたんだ。

分かってた、はずなのに。



ハーたん、ハーナス、チビドラ、ハー妹。ごめんよ。もう俺帰れないや。

ムシャ、ダーエロ。お前らまだ生きてるんだろ。だったら勝手だけど頼まれてくれるか?



――――頼む。どうか。絶対に。生きて。帰っ






肉塊同然となったドラゴナスの死体の傍で、返り血を浴びた銀時が佇んでいた。

その後ろで、事の一部始終を目撃したエルフィが、腰を抜かし震えていた。

街は再び静けさを取り戻した。



【テト@自作キャラでバトルロワイアル  死亡】
【ドラゴナス@VIPRPGシリーズ  死亡】
【残り18人】
551愚者の舞 ◆ymCx/I3enU :2010/10/15(金) 00:37:34 ID:XFCWW2Sf
【一日目/朝方/B-5市街地】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]肉体的疲労(中)、悲しみ、香取亮太に対する怒り、返り血(大)
[装備]黒作大刀
[所持品]基本支給品一式、イチゴ牛乳(3、2本消費)、志村新八の眼鏡(破損、使用不可)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。そのために首輪を何とかしたい。
 1:……。
 2:エルフィと行動。 仲間を集う。
 3:真選組の二人を捜す。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※エルフィのクラスメイト(森屋英太、銀鏖院水晶、ノーチラス、フラウ)と、
 ブライアンの仲間、知人(アレックス、リリア、ドラゴナス、ダーエロ、ムシャ、クレアス)
 の情報を得ました。

【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]腰が抜けている、坂田銀時に対する畏怖の念
[装備]インベルM911(7/7)
[所持品]基本支給品一式、インベルM911マガジン(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らない。死にたくない。
 1:ぎ、銀さん……。
 2:銀さんと行動。 仲間を集う。
 3:クラスメイトと合流?
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。
 ※志村新八、土方十四郎、沖田総悟の三人と、ブライアンの仲間、知人
 (アレックス、リリア、ドラゴナス、ダーエロ、ムシャ、クレアス)の情報を得ました。



※B-5、A-5一帯と周辺に銃声が響きました。
※B-4市街地路上に放置されていた志村新八の死体は放置されていた場所のすぐ近くの
ビル内に安置されました。
※B-5市街地交差点にテトの死体、シグP210(0/8)、テトのデイパック(基本支給品一式入り)、
ドラゴナスの死体、コルト アナコンダ(2/6)、ドラゴナスのデイパック(基本支給品一式、
.44マグナム弾(12)、フランベルジェ、ファイアクリスタル(2)入り)が放置されています。
552 ◆ymCx/I3enU :2010/10/15(金) 00:39:46 ID:XFCWW2Sf
投下終了です。さあいよいよ佳境か…?
553 ◆ymCx/I3enU :2010/10/16(土) 02:16:33 ID:d9Py/bpJ
投下します。俺得ロワ3rd 59話 涙を拭いて
登場:ダーエロ、リーヴァイ
554涙を拭いて ◆ymCx/I3enU :2010/10/16(土) 02:18:46 ID:d9Py/bpJ
59話 涙を拭いて


廃村の一角に、盛り上がった土の山が二つ。
その上には近くの廃家の瓦礫から調達した木材で作った十字架が立てられている。

「……」

水色と白の毛皮を持つ雌の人狼の少女リーヴァイは自分で作った兄の墓の前で、
目を閉じ祈りを捧げる。泣き疲れたせいか顔には疲労の色が出ていた。
その隣でダークエルフの男ダーエロもまた祈りを捧げた。

「…うん、良いよ。ありがとうダーエロ、手伝ってくれて」
「いや、良いさ……大丈夫かリーヴァイ」
「……もう大丈夫。かなり、落ち着いた、から」

兄の死後、しばらくはリーヴァイは精神的に酷くショックを受け、
会話もままならず立ち上がる事すら難しい状態だった。
今は本人も言う通りだいぶ回復したようだがやはり兄の事を引き摺っているようだ。

「…行こう。ダーエロ…」

それでもリーヴァイは悲しみから立ち直ろうと努力する。

兄の後を追おうとも考えたが、そんな事をすればあの世で兄に叱られると思った。
兄が一番喜ぶのは――自分がこの殺し合いから生きて脱出する事のはずだ。
そのために、悲しみに呑まれる訳にはいかない。

「…ああ」

ダーエロもまた、リーヴァイの心中を察した。
妹を庇って凶弾に斃れた勇敢な人狼に報いるためにも、この殺し合いから脱出する。
リーヴァイの兄を殺した張本人の首を切り落とし首輪のサンプルを入手する事にも成功した。
どこか比較的安全な場所で首輪を解析出来れば、首にはめられた首輪を外し、
脱出への糸口が掴めるかもしれない。

アレックス達勇者勢や、ドラゴナス、ムシャの二人はまだ生きているだろうか。
彼らと合流出来れば非常に頼りになるのだが――――。
555涙を拭いて ◆ymCx/I3enU :2010/10/16(土) 02:20:04 ID:d9Py/bpJ
廃村を北に進むと、均された工事現場のような場所に出た。
恐らくここにも廃家があったのだろうが取り壊され、整地されてしまっている。
ブルドーザーや軽トラックなどが放置されているが、まだ使えるようだ。

ダーエロは軽トラックに近付くと運転席のドアの取っ手に手を掛けた。

ガチャ。

「お…開いてるな」

ドアはロックされておらず、中を調べてみるとキーが挿し込まれたままになっている。
試しにキーを回すと、エンジンが起動し発進可能になった。

「この軽トラック、使えるぜ。これで森を抜けて市街地に行こう」
「ダーエロ運転出来るの?」
「任せておけ」

ダーエロが運転席、リーヴァイが助手席に乗り込む。

「でも…どこに行く?」
「そうだな…街の中央にある市役所に行ってみよう」
「分かった」

地図によれば会場中央、街の中央部には市役所、公民館、学校がある。
公民館や学校も気にはなったが、ダーエロとリーヴァイは敢えて市役所に向かう事にした。
ダーエロがサイドブレーキを解除し、ハンドルを握ってアクセルを踏み込むと、
軽トラックはゆっくりと動き出した。



――お兄ちゃん、私、絶対この殺し合いから生きて脱出するから。

だから、見守っててね。



心の中で、リーヴァイは脱出への決意を新たにする。
556涙を拭いて ◆ymCx/I3enU :2010/10/16(土) 02:20:49 ID:d9Py/bpJ
【一日目/朝方/G-6廃村北部】
【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、軽トラック運転中、D-4市役所へ向かっている
[装備]一〇〇式機関短銃(30/30)、
[所持品]基本支給品一式、一〇〇式機関短銃マガジン(30×5)、クレアスの首輪、
 ショートソード、農作業用鎌、除草剤
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪の解除方法を探す。
 1:リーヴァイと行動。市役所に向かう。
 2:ドラゴナス、ムシャと合流したい。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]精神的疲労(中)、頭部に軽い打撲、D-4市役所へ向かっている
[装備]ベレッタM93R(20/20)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM93Rマガジン(20×3)、ニューナンブM60(5/5)、
 .38SP弾(10)、文化包丁、ポータブルMDプレーヤー(MD挿入済)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:ダーエロと行動。市役所に向かう。
[備考]
 ※ダーエロの運転する軽トラック助手席に乗り込んでいます。


※ヴォルフとクレアスの死体はG-6廃村に埋葬されました。
また二人のデイパック(両方とも基本支給品入り)は同エリア内に放棄されています。
557 ◆ymCx/I3enU :2010/10/16(土) 02:21:34 ID:d9Py/bpJ
投下終了です。
558 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 06:07:46 ID:HP1gPv9U
投下乙です
くそ・・・ダーエロがまともないい奴にしか見えない・・・
投下します
19話 僕達の知らない彼女
登場人物アレックス、青木百合、千石撫子、神原駿河、青木林、小波準二
559 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 06:09:52 ID:HP1gPv9U
19話 僕達の知らない彼女

A-2にある会社にアレックスたちはいた

もうすぐ放送ということもあり少し話しながら座っているだけだったが

しかしそこに

「千石ちゃん!」

そこに来たのは高校生くらいの女子高生神原駿河である

「神原さん!」

千石が駆け寄る

よかったなーとアレックスはニヤニヤしながら見守っていた

すると

「神原さん!待ってください!」

ついてきていた二人も到着した

小波準二と青木林の二人だ

「お兄ちゃん!」

青木百合が駆け寄る

そして

抱 き つ い た

しかも感動なのか半泣き状態で目がうるうるしている

さっきまでの冷静な彼女の面影などなかった

急激な変化にアレックスが戸惑う
560僕達の知らない彼女 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 06:12:14 ID:HP1gPv9U
(ONIICHAN!?)

理解できませんでした

俗に言うクーデレというやつだろう

アレックスが真っ白になっているところに



今から第一回放送を始めます



音が鳴り響いた

それを聞き正気に戻ったアレックスは

「…聞かなきゃな」

メモの用意をした
561僕達の知らない彼女 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 06:13:33 ID:HP1gPv9U
【一日目/朝/A-2会社】
【アレックス@のび太戦記ACE】
[状態]健康、動揺(いろんな意味で)
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:早く脱出したい…
1:放送を聞く
[備考]
※零児に会う前からの参戦です
【青木百合@オリキャラ再登場】
[状態]健康、上機嫌
[装備]両刃ナイフ
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本:相川友と合流し脱出
1:放送を聞く
2:アレックスを若干警戒(いろんな意味で)
【千石撫子@化物語】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品0〜3
[思考・行動]
基本:知り合いと合流して脱出する
1:放送を聞く
2:暦お兄ちゃんと合流したい
【神原駿河@化物語】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:阿良々木先輩と合流し脱出
1:放送を聞く
2:阿良々木先輩は少し後でも大丈夫かな?…
[備考]
※アニメ最終回後からの参戦です
【青木林@オリキャラ再登場】
[状態]健康、安心
[装備]トンファー
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:相川と合流して脱出
1:放送を聞く
【小波準二@実況パワフルプロ野球】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1〜3
[思考・行動]
基本:知り合いと合流後脱出
1:放送を聞く
562 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 06:16:41 ID:HP1gPv9U
投下終了です
キャラ 崩壊 なん て な かった
嘘です実はもともとこういうキャラ案を考えていて実行しました
563 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 09:59:52 ID:HP1gPv9U
投下します
第一回放送
登場人物小河英準
564 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 10:01:16 ID:HP1gPv9U
第一回放送-とある主催の殺人観察-

今から第一回放送を始めます

じゃあまずは死亡者から

矢部明雄
クマ
竜ヶ峰帝人
須田美花
和田ひろし
ひろし
マリオ
ワルキューレ
セレート
木下秀吉
阿畑やすし
土屋康太
里中千枝
山崎退


もう一度言う

矢部明雄
クマ
竜ヶ峰帝人
須田美花
和田ひろし
ひろし
マリオ
ワルキューレ
セレート
木下秀吉
阿畑やすし
土屋康太
里中千枝
山崎退
565 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 10:02:18 ID:HP1gPv9U
次に禁止エリアの発表だ
A-4 F-1 B-7

この三つだ

そうそう実は君たちのためにいいものを配っていたのを忘れていた

緊急脱出装置、つまりこの殺し合いから脱出できる装置だ
使い方は簡単だ脱出させたい相手を見てその名前を言って
ついているボタンを押せばいい簡単だろう?
しかし、自分に対しては何があろうと使えないからな

以上頑張ってくれたまえ



「ふ…ふふふ」

「はーーははっはっはっはっはっはははは」

「これほど愉快なことはない!」

「さ、まだまだ楽しませてもらうよ♪」

【残り 34人】
566 ◆VxAX.uhVsM :2010/10/16(土) 10:02:58 ID:HP1gPv9U
投下終了です
567 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:12:48 ID:WF2mEvTz
投下乙です。
投下したいがそろそろスレの容量が…次スレ立てるか?
568 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:16:29 ID:WF2mEvTz
569 ◆ymCx/I3enU :2010/10/17(日) 02:19:33 ID:WF2mEvTz
最新話ちょっと長めなので次スレに投下します
570創る名無しに見る名無し