スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています) 【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】 再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。 獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!! 怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!! 【CR ―Code Revegeon― 古時計屋 ◆klsLRI0upQ】 これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。 アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……! 人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー! 【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】 スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体! 異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。 変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝! 【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】 Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。 遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった! 軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ! 「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」 <イエス・マイマスター> 【海上都市姫路守備隊戦記 ◆gD1i1Jw3kk】 「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」。帝国に虐げられる民が希望を見出した救世主伝説。 兵士として生きる男・清水静が愛に目覚めた時、戦乱の異世界に重装甲強化服のローラーダッシュの唸り声が響き渡る! 止められるものなら止めてみよ! 熱と硝煙! 剣と魔法! 凄絶無比のヘビーアーミー! 【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】 ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ! 今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪! ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション! 【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】 80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」 異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」 陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる! 【R,B&G ◆46YdzwwxxU】 Tueun◆n41r8f8dTs vs.瞬転のスプリガン◆46YdzwwxxU 巨大トラクターとスーパーカー ──本来なら走る場所が違う二台が、 同じ道を駆け抜ける!!
【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs】 2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。 革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。 兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた―――― 【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1】 近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。 主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な 少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。 戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、 互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。 やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも―― ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。 欝展開はないよ! 【武神鋼臨タケミカヅチ ◆YHSi90Gnr2】 其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。 剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか― 【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】 荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。 人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」 アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ! 【GEARS ◆B21/XLSjhE】 近いようで遠く、遠いようで近い未来で――――競技用ロボット、ギアが駆ける! 無愛想だが熱い漢、守屋とどこかズレてるハイテンションな少女、霧坂のテンポの良い掛け合いと個性豊かな仲間達! スピード感溢れる描写と汗と笑いとアイリス・ジョーカーが送る、ロボットスポーツストーリーをとくと見よ! 【機甲聖騎士ザイフリード ◆gU7PBlmT6Y】 紫藤 雪人(しどう ゆきと)は、きわめて平凡な男子高校生であった――ほんの少し前までは。 雪人が目覚めた場所は見知らぬ世界。そして隣には……寝息をたてる女の子!? ファンタジックロボットSS、ここに見参! 【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】 CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。 少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。 戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か… あなたの護りたいモノはなんですか?
【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】 因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。 混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。 測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。 【廻るセカイ-Die andere Zukunft- ◆qwqSiWgzPU】 「もう少しで世界が滅びる」。世界中にそんな噂が飛び交った。 そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった 舞台は架空の都市“揺籃” 特別な一人の少女と、普通の少年の出会いから、それは紡がれていく 「抗う術があるのに、やらないなんて選択肢、オレにはない」 ……それは、似通っているようで……違う“セカイ” 【時のジグパルス ◆NXVvJGP7gI】 21世紀初頭―――― 人類はヴォイド体と名付けられた謎の生物群に侵食されていた。 14歳の誕生日を迎える夏の日、リノは長崎へむかった。 そこで、巨大地下遺跡『オウロフィル』より解き放たれた 人型生体兵器ジグに飲み込まれてしまうが―― 【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit TロG ◆n41r8f8dTs】 未来へと向かっていた隆昭達は、黄金のアストライル・ギアによって次元の狭間へと飲み込まれ、別世界に辿り着く。 隆昭一行、やおよろず、レギアス、そして、神威。様々な人々の思惑がシャッフルされた物語の執着点は、果たして―――― パラべラム×ヴィルティック・シャッフルという二作品による、全く違った世界観が交じ合った物語の行く末を見届けよ。 この物語に、勝者はいない。 【『正義の執行者』◆8XPVCvJbvQ】 世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。 ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。 「正義の名の下に」 その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。 奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。 【ロボスレ学園】 ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品! このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ! 参加者募集中!
※紹介文未定作品一覧※ 【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】 【英雄騎兵ミッドナイト】 【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】 【機動修羅バイラム】 【都道府県対抗機動兵器決選】 【資源転生サイクラスト】 【てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】 【グラウンド・ゼロ ◆tH6WzPVkAc氏】 【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2氏】 ※紹介文候補※ 【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】 2024年、混迷と動乱のアフガニスタン。米軍最新鋭兵器、M23機動装甲服が降り立ったその地で、奇怪な陰謀が蠢く。 陰謀の真相は? 米兵たちを待ちうける運命とは? そして、この騒乱の行きつく先は? ハードな世界観と設定で繰り広げられる、近未来ミリタリーロボットシミュレーションSSに刮目せよ! ――――人の織り成す混沌を、機械仕掛けの騎士が撃ち抜く。 上記の候補はひとまず、作者さんの承認待ちです。 紹介文はまだまだ募集中! 作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!
以上テンプレ終了! ミスがあったら報告たのむYO
>>1 超乙です
確かイグザゼンのは作者さんが
【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2氏】
ガラクタに覆われた世界の片隅で、少年と少女は一冊の書によって結ばれた。
その出会いは白く、黒く塗り潰された過去を、未来を、それ以外を呼び覚ます。
迫り来るこの世ならざる怪異、有り得ざる可能性、そしてセカイの果てより来るモノ……
――総てを越え、彼らは何を見るのだろう?
ってのを考えてらっしゃったかと。まぁ次スレで良いですかね
にしても後1号機で長目氏のバインバイン記念絵が投下されると思うと気が気でならない
特にメルフィーが入ってるかどうかが
見落としガッデム! そうか、次スレはおっぱい祭か……!
バインバイン絵が一瞬パイパン絵に見えた自分は心の底から紳士なんだなと再確認した次第であります。
o 人
。 /Hヽ(0w0*)
>>1 乙ウェイ
(-M- ⊂ )
"-""-"└
というわけで、てのひら2話投下したいと思います。
可能な方は支援お願いします!
支援!
「それなら私達に依頼していただくというのはどうでしょう!」 ぱちんと手を叩きながら、まどかが提案した。 <依頼かぁ……。だけど僕、お金持ってないんだけど、どうしよう> 「なら、身体で払えばいいんですよ!」 にこりと笑いながら人差し指を立てるまどか。顔はかわいいが、言ってる事はひどくえげつない。ついでに言うと、本人に自覚はない。 <え、か、身体で!?> 「に、肉体労働の事だよ! ……肉体労働の事だよね!?」 悪い人達だと思われないように遥がわたわたとフォローするも、遥自身も新参者なのでフォローし切れない。 実は本当にそういう事をしているんじゃなかろうか――――なんて、悪い考えが一瞬だけ脳裏をよぎって、ぶんぶんと頭を振る。根拠もないのに何を考えとるんだ、と遥、心の中で反省。 「はい、肉体労働の事ですけど……どうかしました?」 「だ、だよね!」 <びっくりした……> 不思議そうに首を傾げるまどかと、ほっと胸を撫で下ろす遥とタウエルン。 <それなら喜んで依頼させていただきます、オーナーさん> 「ありがとうございます! よろしくお願いしますね、タウエルンさん」 まどかに続いて、他のメンバー達も口々歓迎の言葉を述べていく。皆一様に笑顔で。人が自動人形を笑顔で迎え入れる――――自身の世界では珍しい出来事に、存在しないはずのタウの涙腺が確かに緩む。 <どうしましたか、タウエルン> <ごめん、リヒター。なんか涙腺緩んじゃって> 自嘲気味に冗談を言ってみたタウエルンだが、一方冗談を言われたリヒターは、 <自動人形には涙腺があるんですか> ――――かなり本気で驚愕していた。 ■Tuern×Para Bellum!□ てのひらをたいように Episode 02:例え僕とのすべてを忘れる日があっても。 ■Chapter 01:それは、まるで不気味な合唱のように。 やおよろず一行+タウエルン+捕虜は、早速二手に別れてタウエルンのマスターであるショウイチの捜索に乗り出した。善は急げ、である。 メンバーはAチームがタウエルン、リヒト、しろ、ライにおまけで捕虜の男(うるさくなってきたので再度気絶してもらった)。Bチームがまどか、たま、遥、リヒター、リタ……と、男女でがっつり分断された。 ちなみにチーム分けの方法はあみだくじだ。 <えーっと……チーム分け、こんな方法でいいの? 男女で真っ二つな気がするんだけど……> そんなタウに、リヒトがチッチッチ、と舌を鳴らしながら人差し指を左右に振る。 「甘いぞ新入り。むしろ向こうに戦力の大半を持って行かれたと言っても過言じゃあない」 「はっはっは、ウチの女の子達は無駄に逞しいからね」 「遥ちゃん達が規格外なのはわかるけど、なんか僕、男として情けないよ」 <私とリヒターさんが入れ代わってたら完璧でしたね> 一度誰かが口を開くと、他も一斉に喋りだす。まるでシューティングゲームのように濃密な弾幕に、新鮮な気持ちと戸惑いを感じるタウエルンであった。 「しっかしひたすら何もないね。ずっとこんなんなら、すぐに見つかりそうな気もするんだけど」 緑地帯のド真ん中にぽつりと真っ赤な荒野が広がっているという珍妙な光景を見て、やれやれとライ。 「まあ、ゆっくり探そうぜ。幸いこっちには乙女の肌より敏感なレーダーを持ってるうさぎさんがいるからな」 <私はその乙女でもありますが何か> 自分で乙女って言うもんじゃねーぞ、と笑いながらリヒトがシロを小突いた。
<あはは……こんな事になって混乱とか起きないんですか?> 「まあ、色々と大変な事になりはするだろうね、アウロラは農業の要地だったし。でも、ただ慌てるだけじゃ駄目って事は皆よくわかってるだろうし、僕達も今はできる事をするだけだよ」 そう言って、ルガーがきりりとした表情を見せる。その瞳は、タウ思ったよりもずっと鋭かった。 <ショウイチがいれば、その点は何とかなるかもしれない> 「どういう事だい?」 <僕のナノマシンは、植物の活動を促進させる効果があるんだ。でも、ナノマシンを使うにはショウイチの許可が必要で……> 「なるほど」 マナも動植物や機械人形に少なからず影響を与えるが、それと同じような物なのだろうか。一度リセットされた世界、自動人形と機械人形、アウロラ、彼の世界とこの世界には、何か密接な関係が―――― ルガーが思考を巡らせ始めた矢先、視界の向こうに何かが蠢くのを見たライが声を上げる。 「今何か動いた!」 全員が同時に反応。 「ヘーシェン、何がいるかわかるか」 <しばしお待ちを。……複数の生体反応がありますね、なんか虫みたいな。あと無駄に大きいです。なんかぐちゃぐちゃと不快な音も聞こえ……うわ、何ですかこれ。センサー全部カットしたい> 普段は淡々と話すしろが嫌悪感を露にする。 <凄く、大きい、虫……!?> リヒトがステッキを巨大な虫取り網を変化させ、 「虫と聞いたら無視できねーな」 <ちなみに今の発言は無視して構いませんよ> <え? あ、うん。虫といっても芋虫みたいなのだけど……> 「なんだただの王蟲か」 <つまり近くに腐海があるんですね> <ナウシカ!?> <森に帰すには蟲笛が必要ですね。土に還すには巨神兵が必要です> 「巨神兵ならここに二人いるじゃねーか」 <ボスも小さな巨人なので三人ですね> トリックスター二人に翻弄されまくっているタウを見て、苦笑いでライがルガーに囁いた。 「僕、時々二人のネタの展開に追い付けないんだ……今も一瞬何を言ってるのかわからなかった」 はぁ、と憂鬱な溜息。 「いや、ライも何を頑張ろうとしてるんだい?」 ――――ツッコミに精を出すのもいいのだが、そこまで頑張らなくてもいいような気が……ん? ルガーの瞳が、鋭利な刃物を思わせるように細くなる。 「みんな、ちょっと聞いてくれ」 真剣なルガーの声に呼応してか、皆の顔が一様に真面目になった。タウも皆の変貌に驚きつつも、しっかりとルガーを見た。 「あの蟲達、こっちに来てる」 ♪ ♪ ♪ 一方、女の子&リヒターチームは。 「暑い!」 約一名、一条 遥がイライラしていた。黒杖が地面を穿つ。 「日陰がありませんからね………」 額の汗を拭い去り、まどかがさんさんと照る夏の太陽を見上げた。 <マスター、私が日陰になります> <まどか、私が日陰になってやろうか?> 遥とまどか、それぞれの従者が同じタイミングで提案した。だが、二人はゆっくり首を振る。そして数十メートル先を元気にスキップしているプラチナブロンドを見る。 「リタちゃんに負けてられないからね……!」 「そうですね……!」 負けず嫌い。二人の共通点だ。 <そうですか……気分が悪くなったらすぐにお知らせ下さい> <まったく……無理はするなよ> しかし、だ。二機のオートマタは思う。 ――――二人とも何と戦っているんだ。
熱風が彼女らの肌を撫でる。ブラウニングの六月は、本当に暑かった。 「それにしても、ここまで何もないとすぐに見つかりそうな気がするんだけどねー」 「ぐぇ」 近くの岩に腰掛けた遥がきょろきょろと周辺を見渡すが、人っ子一人どころか動くものは何ひとつとして見当たらない。ついでに大地には雑草すら生えてない。 端的に表すなら、この大地は死んでいる。 常識的な手段では、ここに緑を甦らせるなんて夢のまた夢だろう……まあ、素人考えだが。 「擬態してるんじゃないですかね!」 「あー……リタちゃん突然どうしたの?」 リタが突拍子もない事を言うのはいつもの事だが、遥は未だそれに慣れない。というか、多分今後も慣れないだろう。 「ほら、マント被ってたらわからないじゃないですか!」 「あー……」 <なるほどな> <確かにわかりませんでした> 「え? 私何かした?」 皆の視線が自分に集中しているのを感じ、遥がどぎまぎする。が、すぐにその認識は間違いだったと目線で理解させられた。皆が見ているのは、遥のお尻の下の―――― 「あ」 皆が見ているのは、遥のお尻の下で荒野と同じ色のマントを被ってうずくまっている男性だった。その顔は、ついさっき写真で見たターゲットにそっくりで。 「えーと……ショウイチ、さん……?」 すると、彼はじろりと遥を睨むと、うんざりとした口調でこう言った。 「違う、僕は……僕は、誠人だ」 ♪ ♪ ♪ もぞもぞと蠢くそれらは、近づくにつれて次第に大きくなっていった。 体中に毒々しい模様の斑点をつけた巨大な芋虫。その醜悪な外見に、皆一様に顔を引きつらせた。 そして信じられない事に、芋虫達は口々に幼子の声でこう言ったのだ。 「人族」 「人族だ」 「人族の兵隊カーストだ」 それは、あたかも不気味な合唱のように荒野に響く。 じりじりと距離を詰めていく蟲が放つのは、明確な敵意だった。明確な殺意だった。 「人族の変態バースト? しっかし、こんな大きな芋虫まで飛んできたのか……これ、アンタんとこの?」 虫取り棒をくるりと回して、お馴染みのバスターソードに変化させる。 <ううん、僕の世界にもこんな化け物はいなかった> タウも腰を落として拳を構えた。 「……とにかく、ウチの女の子達には見せられないね、これは」 <もう見ちゃってる女の子がひとりいるんですけどね> さらにシロが逆関節に変形。ルガーら非戦闘員達が後方へ退避する。 戦闘準備、完了。 「よし、俺は前から、ヘーシェンは上から……お客さん、あんたはどうしたい?」 <僕も前から……って、リヒトさん、戦えるの!?> するとリヒトはバスターソードを肩に担いで不敵な笑みを浮かべ、 「雑魚散らしくらいならな」 リヒトはマナの防壁を自在に使ったトリッキーな戦法を得意としている。そこらへんの野良程度ならいとも簡単に蹴散らす事が可能だ――――ただし防御力が高い相手とは相性が悪いのでこの限りではないのだが。
<そんな事より、私アレに触れたくないんですが> 「よろしい、ならば強制コード発動だ」 <それは勘弁です> もぞりもぞりと接近しつつある芋虫達をひと睨みすると、皆が大地を蹴って跳ぶ。降り懸かる火の粉を払うために。 誰よりも早くリヒトが敵陣に飛び込んだ。すれ違いざまに横一閃、粘性の体液を撒き散らして、蟲の上半分がくるくると舞う――――と防御力もそこまでではないし、どうやら大した驚異ではなさそうだ。 所詮は幼虫、と言ったところか。……何の幼虫かはわからないが。 続いて圧殺せんと身体を上げた個体をド真ん中から突き刺して輪切りに。並み居る蟲らを蹴散らしながら、ノンストップで走り続ける。 傍らでタウエルンが一匹を掴んで引きちぎり、前方でシロが二匹を同時に踏み潰す。 彼らは呪詛の悲鳴を上げ、次々と息絶えていく。が、芋虫達も黙ってやられているわけではない。 残存する十匹が一斉に糸を吐いた。降り注ぐ白色のそれを払おうと剣を振るが、そうすればする程粘着質のそれは絡み付き、動きを制限していく。 「おうふ」 <あら> <動きが……!> 制限される。動けない事もないが、その動作は緩慢。 虫達が二手に別れた。片やリヒト達を囲んでその動きをさらに阻害し、片や非戦闘員へのライとルガーに向かってグロテスクに身体をくねらせて殺到する。 「や、やば、こっち来た!?」 顎がガシャガシャと奇妙な音を立てる。 「何か武器があれば抵抗するんだけどね」 ルガーが顔色ひとつ変えずに、未だ気絶中の男を抱えて立ち上がる。 「さ、逃げよう」 ダッシュ! 「いやいやいやいや、余裕ぶっこいてる場合じゃないっすよ!?」 「こういう時こそ余裕を持たなきゃね……笛でも鳴らしてみようか?」 「もうナウい鹿の話はいいよ!」 「じゃあそうだな……生贄を捧げて時間を稼ぐ」 生贄……ああ、肩に担いだその―――― 「冗談でもそういう事言うな!」 そんなコントをしている間に、芋虫五匹が迫る迫る。そして、さらに事態は悪い方向へと進んでいく。 「ん……な、何だ……」 抱えた男が目を覚ました。何故、よりによって、このタイミングで。ライがついにブチ切れる。 「ばぁぁぁぁぁ! そこのアンタ、何も言うなよ! 何も見るなよ! 目を閉じろ、耳を塞げ! あと喋るな! でないと殺すぞ、てか死ぬぞ!」 「うるせぇ、お前らに殺されるくらいならこっちから死んでや――――」 「ありがとう、君のおかげで僕達の寿命が少し延びるよ」 ルガーが笑顔を浮かべると、男を地面に下ろす。同時に男の視界に入る複数多数の虫、蟲、ムシ。 男、ノーリアクションでターンして無我夢中でダッシュ。 「すみませんさっきの発言撤回」 「それ見た事か!」 「はっはっは、言わんこっちゃない」
芋虫達が散開して三人を追い立て、囲む。芋虫というのは意外と機敏なもので、脇を摺り抜けようとすれば確実に尾に打たれるだろう。 こんなノリだが正直かなりピンチだ。というか、絶体絶命。 「死にたくねえよー!」 男が頭を抱えてしゃがみ込む。 ――――なんだよ、なんだかんだ言って結局死にたくないんじゃないか。 「誰だって死にたくねぇよ……!」 ライにだって、まだ父を見返してもいないのに死にたくない。 考えろ、ライディース。ここから脱出する手はないか考えるんだ……! そこで問題だ! この状況からどうやって脱出するか? 三択―ひとつだけ選びなさい。 答え@ ハンサムなライディースは突如脱出のアイデアがひらめく。 答えA 仲間がきて助けてくれる。 答えB 助からない。現実は非情である。 次第次第に芋虫の包囲網が狭まり、三人を圧迫していく。 答え――――B、答えB、答えB。 「畜生、親父……!」 刹那、一匹の芋虫が高々と宙に打ち上げられた。 光る紅のバイザー、ぴんと天を指した二本のアンテナ。 「まったく。えらく遅かったじゃないか、リヒト」 ――――意外! 答えはAッ! 変身を完了し、仮面の戦士へ変貌したリヒト・エンフィールドがそこに立っていた。 <制限時間は残り10秒か……ズバズバッサリいくぞ、ヘーシェン> <イエス・マイマスター。アクセル全開でいきまっしょい> 大地を蹴って跳躍。空中で軽く身を捻り、 <イィヤッホォォォォゥ!!> 着地ついでに一匹圧殺。衝撃波が発生し、周囲の地面を亀裂が疾走する。 それに負けじと二匹が飛び掛かってきた。 <パラベラム!> 山刀のグリップが空中から迫り出した。それを力強く握りしめ、引き抜くと同時に一閃。さらにもう一匹に後ろ回し蹴りを放つ。 切り裂かれ、叩き潰され、二つが四つになった。 続けて二本のナイフを召喚。それらに起爆用のマナを送り込み、投擲。それぞれの眉間に当たる部分に吸い込まれるように突き刺さり―――― 指パッチン、爆発、変身解除。これらが同時に起こり、あまりにも呆気なく戦闘は終わった。 負担のせいか、息を切らしながらリヒトが言う。 「おう、大丈夫か? おまえら」 「はい。サンキューっす、リヒトさん」 「持続はともかく、腕は落ちてないみたいだね」 よけいなお世話だ、とリヒトがルガーの胸を小突いた。 「な、何だよ……アンタ、何者だ!?」 腰を抜かした男が叫ぶ。 「俺かい? 俺はただの」 <ただのロリコンです> 「ははは、否定できないぞこのやろう。……ところでアンタ、ちょっと一緒に来てくれねーか?」 男はリヒトをギロリと睨んで、 「嫌だ、と言ったら?」 <三度目の気絶コース、あるいは放置プレイ……どれがいいですか?>
気絶は痛い、放置プレイは芋虫に出くわしてしまうかもしれない。だとすれば、答えは決まっているじゃないか。 苦虫を噛み潰したような顔で、男が返す。 「わかったよ……くそっ、卑怯者め」 「卑怯もラッキョウもあるものか!」 <メフィラスさん地球はあげませんよ。……あ、通信> しばし、沈黙が降りる。そして、しばらくして。 <みんな、無事?> 虫の体液を拭いながら、タウが戻ってきた。 「ああ、無事だよ……それとね」 何故だか少し浮かない表情のルガーに、タウが首を傾げる。 <それと?> 「ショウイチ君が見つかったよ……記憶喪失で、ね」 □Chapter 02 <ショウイチ!> ボサボサの髪、色褪せたジーンズ。そんな青年の姿を見、タウが駆け寄り跪ずく。 <ショウイチ、本当に僕を覚えてないの!?> 「いや、ちゃんと覚えてる。……そうか、アルタイル、ちゃんと動いてるんだな。タラベリアはどうした?」 <……!> アルタイル――――既に捨て去ったはずのその名前を呼ばれて、タウは愕然とする。 <違うよ、僕はアルタイルじゃない、タウエルンだよ! 「タウエルン……? 何を言ってるんだ?」 <もう破壊するだけの兵器じゃないって、僕にだって明日を咲かす事ができるってショウイチは教えてくれたじゃないか! どうしちゃったんだよ……どうしちゃったんだよ、ショウイチ!> <落ち着け、タウエルン> 子狐――――たまがタウの肩まで登ってなだめすかす。かつて悪名を馳せた大妖狐・玉藻前だとは思えない程、その声は優しく、穏やかで。 <たまさん……> <おまえの気持ちはよくわかる。私だってまどかが記憶喪失になったら……ううっ> 「あのー、たまちゃんも落ち着いた方が……」 苦笑を浮かべて、まどか。 <ああ、すまない。とにかく、まずは落ち着け。混乱させてどうする> 「な……なんだ? あなた達、一体……?」 <ほら言わんこっちゃない> 「とりあえず、自己紹介タイム再びだな。俺はリヒト、それと――――」 ♪ ♪ ♪ 暗い暗い、闇の中。何も見えない、光のない空間にて。 <諸君、私だ。フラガラッハだ> キザな男の声響く。だが、誰からの返事もない。 <……誰もいないのか> キザっぽく言ってみるも、その言葉からは確かに寂しさが滲んでいた。 <す、すまない、少しマナの通りが悪くて反応が遅れてしまった……それで、どうしたんだ?> 遅れて、中性的な声。 <フェーレスか> 彼(彼女?)の声を聞いた途端、フラガラッハの声にハリが戻った。誰にも気付かれない程度だが。 <儂もおるぞ> 樹齢数千年の巨木のような存在感と安定感を感じさせ、かつ世俗を知りつくしたかのような老獪な声。 <虎徹か……他の連中はどうした?> <レオンは武者修業、トゥグリルはいつもの音信不通、ムジナは大妖狐の追っかけでブラウニングに行って憲兵に捕まっていたはずだ。そしてシュヴァルツは> <『疲れたからしばらく休む』だろう? まあ、“機械人形殺し”とやり合ってほぼ無傷で帰ってきたんだ、彼女についてはまあよしとしよう> ここでしばらくのタメ。そして、 <それよりも、だ!> 声を張り上げる。
<農業の街、アウロラに異常が発生したようだ。時空の歪みが起きた事から“奴ら”が関与している可能性がある。そこで君達にアウロラへ調査に向かってもらいたい。いけるな? フェーレス、虎徹> <ああ!> <呼び出しに応じた以上、元よりそのつもりだ> 強気で答える猫と虎。 それに応じるように少しの間を置いて、フラガラッハは毅然とした態度でこう締め括った。 □Chapter 02:――――それでは諸君、冷静にいこう。 闇が晴れ、光が広がる。 待ち受けるのは、様々な次元の住人が跋扈する無法地帯、混迷の赤い荒野。 蒔かれた種から芽吹くのは―――― ■Chapter 03:それが……駄目なんだ。 「説明ありがとう、状況は大体わかったよ……正直まだ半信半疑だけど」 帰り道、トラクターに変形したタウエルンに牽引されたコンテナの中で事情を説明され、ショウイチ――――誠人が頷いた。 「お、俺には何が何だか……」 男が狼狽する。突然「ここは別世界だ」なんて言われれば無理もない。 「つまるところが、アウロラの問題はアンタ達だけの問題じゃなくなったってわけだ。ああ、他はあんまり意識しなくていい」 この事態への被害額は計り知れない。すぐに対処しなければ、これからもそれは増え続けるだろう。 <国、領、街、それぞれがしっかりと連携する必要があるな。元に戻す方法が見つかればまた別なんだが> 「下手を打つと国が傾きますね……その“マナ”ってので何とかならないんですか? 生命のエネルギーなんでしょう?」 誠人が水筒の蓋を開け、傾ける。流れる水に喉仏が上下した。 「マナを集中させればある程度の成長促進は期待できますが、すぐに効果が出る、というわけには……」 そもそも、この地域のマナの流れの管理者、なご なごみが許可してくれるかどうかの保証もないし、アウロラにマナを集める事で他の地域に悪影響が及ぶ可能性だってある。 「早く解決の方法が見つかるといいんですけどね」 表情には出さないが、ここ、ブラウニング領のお姫様であるまどか・ブラウニングはあまり心穏やかではいられない。 <解決の方法なら……あるかもしれない> まどかの浮かない顔が一八○度切り替わった。コンテナから勢いよく身を乗り出し、タウに問う。 「本当ですか、タウエルンさん!?」 鉄壁の守りを誇っていた、まどかの長いスカートが翻る。
「まどかさん、ぱんつ見えますよ!」 <ほう、黒か……珍しいじゃないか> 「きゃあっ!?」 それを見て、リタが大声で忠告し(※本人に悪気はありません)、たまが感嘆の吐息を漏らし(※これでも生きた伝説です)、まどかが耳まで真っ赤になる(※ちなみにこの下着はお母さんが選んだものです)。 そして、他のメンバーも、 「わぁ。まどかちゃん、色っぽい……」 「ぼ、ぼぼぼ僕は何も見てないっすよオーナー!」 「大丈夫だ、俺は小さき存在にしか興味はないからな!」 <はあ、おいろけでファンをげっちゅですか。汚いなさすがお姫様汚い> <まどか・ブラウニング、何かありましたか?> 各々が別々の反応をする(※一部を除いて悪気はありません)。 「も、もう! からかわないでください!」 <大丈夫だ、まどか。とても似合っているぞ!> 「そういう意味じゃありません!」 何故だか興奮しているたまの頭を人差し指で叩いて、まどかは尋ねた。 「……そんな事よりタウエルンさん、解決の方法があるかもしれないってどういう事ですか?」 <僕とショウイチなら……僕が搭載したナノマシンなら、それができるかもしれない> タウエルンをタウエルンたらしめている、ナノマシンによる成長促進機能なら。 「おい……俺達に機械を頼れっていうのかよ!」 声を張り上げた男にたまが体当たりを食らわせた。 <いい加減にしろ。お前達だけの問題じゃないと言っただろうが、馬鹿野郎が> 「ま、まあまあ、たまちゃん。……すみません。でも、そうしないとみんなが困っちゃいますから……」 「そうそう、お詫びにウチの新人が脱ぐから。な、頼む!」 「え、私!?」 リヒトにずいっと前に押し出され、遥がうろたえる。 「こんなチビの裸なんか見て誰が得――――」 「そんな事言っていいのか? 今度は骨折られるかもしれないぞ」 「ああっ、すみません、すっごい見たいです!」 「や、それはそれで困るんだけど……というか、話題逸らしちゃだめでしょ、師匠!」 賑やかなのはいいのだが、こういう所は玉に傷だ。 「それならショウイチさんは見つかったから、今すぐにでも――――」 <それが……駄目なんだ> 力無いぼやき。 <彼をショウイチなんだって、システムが認識できないんだ……> 壊れてしまったのかとも思ったが、システムに異常は見られなかった。 「じゃあ、この話は彼の記憶が戻るまで保留かな。僕達の側も準備にそれなりの時間を要するし、その間ゆっくり療養すればいいと思うよ」 「そうですね……ではとりあえず、家に着いたら一旦休憩の後、ガレージに集合してください」 まどかが一同に、凛とした声音で指示を飛ばす。 「――――明日の朝、私達は城塞都市ブラウニングへと出発します!」 ――――次回に続くぞい!
以上で投下完了です、支援ありがとうございました! なんか色々ゴチャゴチャしてる上に展開が急ですみません。 そして◆46YdzwwxxU氏、魔族を貸していただいてありがとうございました! そして幼虫をボコボコにしてしまってすみません。 今回は顔見せ(?)なんであまりいいとは言えない活躍でしたが、次に出る時はゴニョゴニョ。 さて、風呂から出たら感想書きますかね!
>>38 投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
って、なんてこった、同じ流れを二回やってしまっているなんて……! なんという見直し不足、不覚であった……! すみません、wiki収録時に修正しておきますorz
ナノマシンの下り二回やっちゃってるね。まあ、ルガーにしか言ってないから、その辺どうとでもなるんじゃないかな
というわけで
>>38 改めて投下乙!やおよろず連中の会話の脱線っぷりが、まるでこのスレを見ているようだw
しかしショウイチが記憶喪失とは……さりげなくアギトのネタ入ってるのにクスリときてしまったw
そしてこんな形で魔族登場か。しかもよりによって芋虫とか、農業の敵じゃないか……さらにアンサラーも介入してくるみたいだし、これは次回も期待せざるを得ない……!
>ムジナは大妖狐の追っかけでブラウニングに行って憲兵に捕まっていたはず
何やってんだあのタヌキwww
>※ちなみにこの下着はお母さんが選んだものです
ほのかさんGJと言わざるを得ないw
>.38 投下乙!相変わらず楽しいなやおよろずの面々はw ショウイチさんが記憶喪失だと……タウエルンの捨てた名前だけ覚えていたり システムが認識しないとか、色々きな臭いなぁ。。。ただのそれじゃなさそうですね。 更に魔族の乱入に、アンサラーも来るのかーでもほとんどのメンツが出払ってるのがもうwアンサラーらしいというかなんというかww 果たして憲兵に捕らえられたタヌキは帰ってこられるのかw さて、まどかさんに降りかかった神のいたずらにわっふるわっふるしつつ次回も楽しみにしてますよー!
感想、ありがとうございます!
>>41 タヌキさんはストーカーになったのだ……。
ボケもツッコミも大ボケも揃ってるんで、多分やろうと思えばキャラ達に延々と雑談させられると思いますw
ショウイチの記憶喪失は確かに若干アギトネタ入ってますね、若干w
あと魔族は他にイナゴとか(ry
>>42 ショウイチの記憶喪失はなんというか、ショウイチだった頃の記憶がそっくり抜け落ちたとか、そんな感じです。
アンサラー連中はアレですね、みんな割とフリーダムです。他作品の敵は割とシリアスなのに、こんなんでいいのかこの組織は!
まあいいか!
そしてタヌキさんは犠牲になったのだ……。
明らかに自分のエゴの犠牲じゃねぇかwww
もはや犠牲ですらないよ! ほら、恋は盲目って言うじゃないですか。……え? まどかさん相手だと勝ち目がない? そりゃごもっとも。
>>38 投下乙でした!いやぁどのPBMのまどかさんは可愛くて何よrうわなにをするやめt
色々と記憶喪失やらシステムのことやら伏線が張られて、明かされる時が楽しみですw
そして本当師匠のギャグは面白すぎるw時間を忘れて読みふけっちゃいましたw
戦闘シーンも熱かったしなぁ。リヒト格好良すぎだろう常考。それでは、次回も楽しみに待ってます!
毎回台詞がタイトルになるフラガラッハさんパネェッス 諏訪部氏の声で脳内再生余裕過ぎるw
乙樽「貴様、私を呼んだか?」
いえ、水没王子ま読んでません
前スレ埋まったどー!
埋まりましたねー。
さて、こちらも遅ればせながら感想ありがとうございます!
>>46 記憶喪失は伏線っていう程のもんj(ry
リヒトはいつの間にか作中でも有数のチートキャラになってました。初期設定だとマナの扱いが凄く上手いってだけだったのにw
>>47 台詞回しがどう見ても乙樽です、本当に(ry
>初期設定だとマナの扱いが凄く上手いってだけだった 設定的に十分強い件w
まあ、あんなんでも神子としての実力は超一流ですしw そういえば「管理者が神として崇められている地域もある」っていう設定、まだ利用してないなぁ。
カルト宗教にしたらホラーできそうだよね、その設定w
農家のジョー 強襲!赤きトラクター! 俺の名前はジョー。今日はこのひれぇ荒地を耕して麦を植えるんだぜ。 「ジョーさん、頼んだよ」 任せてくれ! この土地を麦一杯にしてやるぜ! フンフンフフフーン。 あっという間に四分の一を耕したぜ。 やっぱり鍬だよな、鍬。こいつじゃないと仕事とは言えねぇ。 (ゴゴゴゴゴ) なんだ! (ドカーン!) うお!何だあの馬鹿でかい赤トラクターは! しかもダースベーダーの音楽まで鳴らしてやがる! 「ふふふ、ふふふふ! 久しぶりだな、ジョー!」 !? そのブルーメタリックのボディ……。 てめぇはリック! 何しに来やがった! 「決まっているだろう! この荒地を耕しに来たのだ! そして貴様より多く仕事をして勝つ!」 上等だ!やれるモンならやってみろ! 「よかろう! この私のT−GA2・タガヤスンの力を見せてやる! ポチっとな」 な、なにぃぃ! でけぇトラクターが人型になりやがった! 「はははは! このタガヤスンはどんな所でも耕すことができるのだ! 行け! タガヤスン! この大地をふわふわにしてやるのだ!」 <OK> くっ! 負けてたまるか! この大地は人間の力で耕してやるんだ! 「貴様はロボットだろうが」 うるせぇ! うおおおおお! 「くっ! 負けるな、タガヤスン! 野菜の価格を大暴落させてやるのだ!」 <OK> ハァハァハァ… クソ、油が切れて腕がキィキィ言いやがる… あと十アールだって言うのに… 「ふははは! こちらの勝ちだな! さぁ、タガヤスン! ジョーに止めを刺すのだ!」 <NG> 「うん? どうしたのだ! ああ、バッテリー切れか。ちょっと待ってろ今――」 お先に失礼するぜ! 「なに!? 貴様、油切れで動けなかったのでは!」 こんなこともあろうかと予備の機械油を持ってたんだよ! 「ぬぅぅぅぅぅ! おのれぇぇぇ! 私が最も聞きたくない言葉をずけずけと言うとは! タガヤスン! 私のバッテリーを使え!ジョーに止めを刺してやるのだ!」 <OK> 「おーい、ジョーさん。どうだい……」 うおおお! 「ぬおおお!」 「……なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!」 !? だ、旦那… 「貴様ら! 畑を何だと思っている!」 「バ、馬鹿な… このタガヤスンよりもパワーが上だと・・・!?」 す、すまねぇ、旦那… 「てめぇら! ここに正座しろォォォ!!」 こうして、俺は仕事に失敗した。 リックとはいつか決着を付けなくてはならないと思っているがそれよりも仕事を失敗した方がきつい。 俺は…二度とリックと一緒に仕事をしないと誓った。 PS:この作品に登場したタガヤスンはタウエルンとは一切関係ありません
送信した後で、色を修正するのを忘れていたことに気づいたorz
保存状態が悪くてもこれは
>>1 乙なんだよ! 信じてくれよ!
“ストームブリンガー”
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/536/ally2.jpg 連邦の某巨大企業が開発した新型機。
兵装制御システムの自動化が進み、パイロットが未熟でも戦果を挙げられる機体
との売り込みで、実戦テストに臨むこととなった。
遠近に対応する武装を持っており、マグネティック・フィールド・アタッチメントにより
非接触接続されているパーツが多いため、ダメージコントロール能力が高い。
>>56 すべてがカオスな気もしますが
>行け! タガヤスン! この大地をふわふわにしてやるのだ!
ここが個人的にはベストバウト。どや顔が目に浮かぶw
最後の一行が無ければ……疑わなかったのにッ!
>>56 どういうことなの・・
アレか、東○まんがまつり「タウエルン タガヤスン 決戦!大開拓」と言う事かなるほどw
>>57 なんという主役機。
機体から離れて固定されたボディーパーツというのはかっこいいもんです
>>55 デンドロは砲も含めて全長140mだから、1/100だと遥さんくらいあるなw
>>56 投下乙!
>貴様はロボットだろうが
ツッコミ的確過ぎるwww
>>57 こっちも投下乙!
今回はまた奇抜な機体だな……それにしても、味なんて飾りですよ!という設計者の心の叫びが聞こえてきそうな脚部だw
>ストームブリンガー 最強技は全ての兄弟機召喚ですね、わかりますん
>>58 わぁい\(*・ω・)ノご感想ありがとうございます。
アヌビスの背中のバインダーとか好きです。
でも模型化するロボには鬼門ですよね>浮きパーツ
>>59 ご感想ありがとうございます。
着地中の接地面積はめちゃくちゃ狭いけど、かかる重量はほとんどゼロだから大丈夫だよ!
質量は30000tぐらいあるけど!
だいたいの機体において脚部は主推進機関で、空間を『蹴って』進むイメージです。
>>60 ビジュアル的に、レムリア・インパクト(アイン・ソフ・オウル)みたくなりそうな気ががが。
パイロットを狂戦士にしたあげく、命が吸われていく!
ちなみにパイロットは機体の開発元の御曹司で、ヘタレです。
最終回直前まで機体性能に頼りっぱなしというキャラ。
どうでもいいけど『遥さんくらいある』って凄く強そう……
お二方、投下乙です!
>>56 >タガヤスン
なるほど、タウエルンのライバル登場ですね!
個人的にこういうパチもん好きですよw
>>57 あらまあ、かっこいい。顔がプテラノドンみたいですねw
それにしても、横から見ると面白そうだ……。
>>59 砲をちょっと延長したら遥さん追い付かれますねw
そういえば
>>55 >「島田工業高校模型同好会」の筒井さんによるフルスクラッチのスティンガーミサイル。ペットボトルロケットとして使用もできるそうです。
おいなんだこれw
>>61 そんな遥さん、てのひら2話であまり出番がなかったね
つまりこのまま空気nジョインジョインハルカァ
>>56 アレか? 聖機兵ガンレックスを模して作られたグランレックスみたく
伝説の開拓者タウエルンを模して作られた複製品なのか?
>>タガヤスン
力は遠く及ばないものの、心は間違いなく受け継いでるみたいな。
>>61 スタンド必須ですねw
>>63 >スティンガーミサイル
何それ近くの公園でぶっ放したい……!
>このまま空気
成長イベントがないっていう意味じゃしばらく空気かもしれませnジョインジョインハルカァ
二話で行き詰まったので 先走って三話からかいたら逆算して二話がすらすら掛けるはず!
それにしても、過疎のせいか最近作品が流され気味な気がする
>>56 投下乙です!
何だろうこのノリwwww
ラスト3行でそこはかと無く笑いが浮かんでくるwww
>>57 こちらも投下乙です!
爬虫類的な何かを連想しますね……格好良いなぁ。
立つときには地面に突き刺すんだと思ってましたよwwwwまあどうでも良いか。
>ストームブリンガー
逆に「今宵の虎徹は血に餓えている……」的なノリで夜中に勝手に発進して敵味方構わず破壊しまくるんじゃないんですか、解りません。
まともに元ネタ知らないんですけどねorz
Vガードナー隊。 CC(コスモ・センチュリー)90年、発足。 かつて、たった三機でルーイン戦役を火星軍と戦い抜いた英雄。 だが、CC98年、第一次月面大戦にて地球統合連合軍諸とも大敗。月を火星軍に侵略されてしまった。 時は流れ、CC115年。 彼らは月を取り戻すため再び集まった。 『しかし、こうして再び集うのは久しぶりだのぉ?!』 いかにも海の漢といった風貌のルディーオ・シュバルツ・ルージュ大将は、無精髭を撫でながら豪快に笑った。 『…この戦いには統連軍の威信が掛かっている。負ける事は許されない』 アグリット・ダリューグ中将は眉一つ動かさず唸る様な声で呟く。 『そんな事は百も承知です。それにこの戦い、まず負ける事はないでしょう』 帽子を深く被り直し不気味な笑みを浮かべ、エディン・マクレイン少将は言った。 『…いやに強気じゃないか。そう言う時のお前は絶対なにか企みがあるのだろう?』 アグリットはモニターに映るエディンを睨み付けた。 『ええ、まぁ。これもルディーオの所の…Xガードナーのお陰ですよ。良いデータも取れましたし…それに実験体も預かっていただいたりして感謝してますよ?』 『だが、いきなり!断りも無しに!娘の艦に侵入して拉致紛いの事をするのは許せん!あとでコッチ来い!残りの髪の毛、全部毟り取ってやる!』 『いきなりではないし、ちゃんとコンタクトはしましたよ。まあ、やり方は多少強引でしたがね?…あと大将閣下がそんな口の聞き方では部下に示しが付かないのではないですか?』 挑発に対し挑発で返す。提督同士の喧嘩に周りの士官達はただ見ている事しか出来なかった。 『このぉ…言わせて置けば、表に出ろォッ!』 『…いい加減にしろ』 アグリットが静かに一喝する。 『…雑談が過ぎる。その怒りは、目の前の敵にぶつけろ』 しばしの沈黙。 『ちっ…いいだろう。火星軍め、全滅だ!』 ルディーオは荒々しく通信を切った。 『まぁ、見せてあげますよ。最後に生き残るのは果たして…誰になりますかねぇ?』 『…全員生き残らせる。犠牲は出さない。それが…ガードナー隊だ』 『一番の死に体である貴方が言う台詞ですか?病人は静かにベッドで寝ていてくださいよ』 『…大丈夫だ。孫を見るまで、俺は死ぬつもりはない』 『そうですか…精々、頑張ってください』 そう言って、エディンは通信を切る。 「…まぁ、使えなくなったら有効的に利用させていただきますよ」 エディンは切ると同時に呟いた。 「マクレイン提督、連れてきました」 振り返ると、少女を連れた女性士官がブリッジに現れた。 灰色のパイロットスーツに身を包んだ少女。短く切りそろえた髪型は少年にも見える少女の顔はやつれ、泣き腫らしたのか目の周りが赤い。 「ほう、なかなかいいじゃないですか?基地に居た頃に戻りましたね」 頭に触れようとしたその時、エディンの手を少女は払った。精気の無い眼でエディンを睨むと、腰のホルダーからナイフを取り出す。 「ぐッ!?」 刃を喉に突き立てた。 「…なんですか、それは?」 エディンは冷静だった。まるでそうなる事がわかっていたかのように。 少女の喉元から血が滲んできた。 「無駄ですよ」 エディンは懐からリモコンの様な物を取り出すとスイッチを入れる。 「んぅ、アァッ!!」 ビリッとした音が鳴り、少女の体が跳ねる。 「ミア・キャイリー。お前は本来の目的、いや、生きている意味を忘れるな…あれを」 エディンは女性士官が持っていたアタッシュケースから赤い液体の入った注射器を取り出した。
71 :
代理投下 :2010/05/18(火) 00:03:38 ID:JGq73DJ4
お久しぶり、こんばんわ、初めまして そして次回へ続くと言うことで…にしても規制長すぎる、誰か代行して本スレに張ってください (-人-) やっとこさオッサン連中を出せたけど無駄に設定だけは作りすぎると辻褄合わせに大変 Vガードナー自体の設定はあれどルーオン戦役とか今考えたしw ちなみにVG隊のモデルはドラグナーね。ただしヒロインが主人公だけど そいつが実は…あぁまだ言えない!奪還編ラストで出てくるからお楽しみっつーことで
>>67 まあ、規制のせい……ですよ。
>>71 いい代理だ、感動的だな。
だが(感想は)避難所だ!
ニーサンwww
最後に(腹パン)をつけるのを忘れたでござるのマキ。 こんなのニーサンじゃない!
皆さん投下乙です。落ち着いたら拝見いたします 既に流れ終わってるけどせっかくなのでおいらも乗ってみた 言わなくても誰か分かるけど一応誰かは秘密でw ○月×日 予想だにしないトラブルで私達は足止めを食らう事になった 最初は少し怖かったけど、私達を助けてくれた人が優しい人達で良かったと思う 彼が緊張してるのは、少し可愛いと思った ○月△日 どうやらこの世界は私達の居た世界とさほど変わらない様だ 環境の違いに戸惑う事も言語が違うかもしれないと心配する必要もなくて良かった 何となく、彼女達と仲良く出来そう ○月□日 私と彼は町に出かける事になった。不安だったけど、頼れる先輩が居るから心配ない 本屋さんで彼と少しだけ、真剣な話をした 一瞬、祐二の事を思い出して私は泣きそうになったけど、堪えた。彼を心配させたくない それと先輩が不思議な人と顔見知りになった様だ。ほんわかしててホントに不思議な子だと思った ○月●日 何だか何時も彼がデレデレしてる様に見えて嫌悪感 そんな事を考える私自身にも少し嫌悪感。最近私は彼の姿が良く、祐二にダブらせてしまう 先生が浮かない顔をしていてどうしたんだろうと思う ○月○日 少し彼の事が嫌いになってきた。あんなにデリカシーが無いとは思わなかった それにまして変に意識してるみたいで、私は貴方の娘なんですと大声で言いたくなる どうしよう。私、ちょっとまずいかもしれない ○月=日 あんな人を何で頼ったんだろうと自分自身情けなく思う もう良い。先生が仲裁しても、私は彼が大嫌いだ。話したくも無い どうにでもなっちゃえ ネタばれ要素は無いです(棒
何があったんだ……!?
>頼れる先輩 >頼れる先輩 >頼れる先輩 遥さん「……!」
元ネタの彼(S)の動向を見てもらえると少し分かるかもしれませんw無論ネタはバラせまんが 彼女も使命云々の前に女の子ですから……
赤ロリコンほど頼れない先輩も珍しい
>>78 追記:頼れる先輩ですが何も無い場所で何回もコケます
>>78 隠しきれずにニヤニヤする遥さんが目に浮かぶw
>>79 タカ坊も男の子だもんね、仕方ないね
>>80 むしろ赤ロリコンは滅茶苦茶頼れるタイプだと思うんだが
基本気のいいにーちゃんだし
>>79 彼女のかわいいところが見れそうですねw 楽しみに待ってますw
>>80 白ウ詐欺「ですって」
ロリコン「よし、じゃあ俺ちょっと遥の前で頼れる先輩演じてあんな事やこんな事してくるわ」
白ウ詐欺「駄目だこいつ早くなんとかしないと」
>>81 遥さん「……orz」
>赤ロリコンは滅茶苦茶頼れるタイプ C・A「ですよねー」
五月中に完結出来たらいいなー。という訳で投下。
オルトロスは最終防衛ラインに達しようとしている。いくらでも来い。どいつもこいつも等しく地獄に送ってやる。片道切符の強制譲渡だ、拒否は許さん。 最終防衛ラインを越えたオルトロスは突然足である触手が崩壊し、前のめりに胴体が地面に激突する。そしてゴジラVSデストロイアの終盤のゴジラの如く、溶けて崩れ去った。 試製小型高出力振動熱発生装置。いつか役に立つ日が来ると信じて牽引式輸送車一両に満載していた、俺達の切り札。こいつを円を描くように周囲へ均等に配置したのだ。電力供給用の外付け電池の半分も一緒にして。 効果は絶大だった。効果範囲に侵入したオルトロスは塵一つ残さず消滅していく。奴らに耐振動熱防御能力が無くて本当に良かった。これが効かなかったら俺達は間違いなく「積んで」いた。 しかし、侵攻を防げたのは効果範囲に侵入したオルトロスのみ。試製小型高出力振動熱発生装置の数は限られており、全周囲を完全に覆う事は不可能だった。オルトロスは次々と安全な「抜け道」に「狙い通り」殺到していく。かかったな、アホが! 「とっくに」塹壕を出て抜け道の出口付近で待機していた二十人の突撃兵が攻撃を開始する。二十基の125mm重擲弾発射機から虎の子の125mm超振動極熱弾を抜け道目掛けて発射。 縦に並んで侵攻してくる十数匹のオルトロスを貫通し、消滅させ、爆発した。内蔵されていた大量の高性能炸薬によって周囲のオルトロスを文字通り消し飛ばし、正確無比に飛散した振動熱破片は大多数のオルトロスを死に追いやった。 125mm重擲弾発射機は後部に取り付けられた弾倉によって最大五連射が可能な兵器。切り札である125mm超振動極熱弾と、125mm振動熱榴弾、125mm振動熱散弾の三種類計15発、二十人合わせて計300発の、射程が短い代わりに大威力の砲弾を携行する。 今回は更に三種類一つずつ、一人30発、計600発の全弾を携行した大判振る舞い。出し惜しみ無しの全力攻撃だ。 125mm超振動極熱弾が尽きると、敵の密集している抜け道の入り口付近に125mm振動熱榴弾、125mm振動熱散弾を情け容赦無く叩き込み、一撃で十数匹のオルトロスをあの世へ旅立たせていく。 最初に長射程誘導砲弾を撃ち尽くしてから待機していた狙撃部隊が攻撃を再開する。全員、長距離狙撃用延長砲身を装着しての、過負荷出力射撃だ。 <その綺麗な角を吹っ飛ばしてやる> 本体5m、延長砲身5m、全長10mの超長距離狙撃形態の50mm狙撃砲から過負荷出力で放たれた50mm超振動極熱狙撃砲弾は、音速の十倍以上の速度で飛翔し先頭のオルトロス三型に巨大な風穴を開ける。 後方の十数匹を貫通した後、最大の被害を与えられるように亀裂を走らせて軟化した砲弾は空中で炸裂、再硬化し、一つ一つに誘導能力があるのではないかと思う程の精密さでばら撒かれた破片はオルトロスの急所を正確に貫く。 抜け道を越えるのが困難だと判断したオルトロスはそのまま進もうとして試製小型高出力振動熱発生装置によって分解蒸発させられ、抜け道を越えようとして突撃部隊の大火力攻撃に消し飛ばされ、どちらを行くか迷ったオルトロスに砲撃部隊の攻撃が雨霰と降り注ぐ。 多数の、大多数のオルトロスを屠った。圧倒的に優勢だった。しかし、長くは続かなかった。 突撃部隊、狙撃部隊、砲撃部隊が間接防御兵器以外の全ての弾薬を使い果たした。そして、遂にオルトロスは抜け道から最終防衛ラインを越えてきた。そのまま塹壕へと突き進もうとする。だが、オルトロスは次から次へと斬り裂かれ、骸と化す。 一発残らず撃ち尽くしていらなくなった125mm重擲弾発射機を放り捨て抜刀した突撃兵、二十人の鬼神が抜け道の出口で待ち構えていた。 実戦はゲームではない。弾薬は無限ではない。敵の砲弾を防ぐ為に間接防御としても大量に弾薬を消費する。半分以上の弾薬を消費した中盤以降の戦場に現れるのが彼ら、真の主力たる抜刀した突撃兵だ。 敵の喉笛に刃を突き立てる者、突き立てられる者。最前の矛と盾。鬼をも殺し腸を貪り食う、血に濡れた刃を振りかざす修羅が今、降臨した。 <行くぞ、命知らずの馬鹿野郎共、命要らずの糞野郎共。ただひたすら突き進み、粉砕し、殲滅しろ。突撃せよ、突撃せよ> <了解>
突撃兵の一人が60cm振動熱投げナイフを指の間に両手合わせて八本挟み、五回連続で投擲する。放たれた四十の刃は正確無比に四十匹のオルトロスの急所に突き刺さった。 刀身から放出された振動波と特殊熱が細胞を分解、水分を蒸発させ、内側から全身を崩壊させていく。全ての死亡又は重傷を確認してから腕を振るう。 60cm振動熱投げナイフには伸縮可変鋼線が巻き付けられており、突き刺さっていたオルトロスの体を斬り裂き、腕の動きに合わせて弧を描きながら空を舞う。 伸縮可変鋼線が巻かれている手指、腕の微細な動作、伸縮可変鋼線自体の伸縮で60cm振動熱投げナイフの軌道、速度を一本一本調整し、周囲のオルトロスを次から次へ斬り裂いていく。その様はまるでナイフ自体に意思があり、自ら獲物を求めているかのようであった。 伸縮可変鋼線を収縮してナイフを手元に戻し、再び投擲。体を回転させながら、完璧に計算し尽くして手指を微細に動かし、ナイフの軌道を精密に変えながら大多数のオルトロスを骸に変えていく。その様は正に殺戮演舞。 両腕に装備される、重歩兵の基本装備である伸縮可変鋼線射出機。本来の一本と違い、二本射出可能な特別仕様の伸縮可変鋼線射出機を装備した突撃兵が、150cm振動熱斬刀二本の柄に伸縮可変鋼線を絡めて投げた。 離れた敵を刺殺し、腕を振るい弧を描きながら二本の150cm振動熱斬刀は更に多くの敵を斬り、敵との距離を詰めて両手の150cm振動熱斬刀で斬殺する。近付いてきた敵、離れた距離の敵を全て等しく計四本の150cm振動熱斬刀で斬り裂き地獄へ送る。 攻撃する為にやってきたオルトロス一型と針弾を撃ってきたオルトロス二型を真横から斬り裂き、近くまで来たオルトロス一型二匹に手元の150cm振動熱斬刀を投げてブッ刺すと同時に柄へ伸縮可変鋼線を絡めて収縮して引き抜き、 横から挟むように撃たれた針弾を回避しながら腕の動きを調整してオルトロス二型二匹を斬り、背後から襲ってきたオルトロス一型二匹を手元に戻ってきた150cm振動熱斬刀二本で振り向きもせず斬り捨てる。
突撃兵の技量は高いが、敵の全てを止められはしなかった。彼らが対処出来ない敵は近接部隊の射撃で確実に仕留めていく。振動熱斬刀だけで良く戦ってくれる。しかし、それも限界が近付いていた。振動熱斬刀は威力が高い分、電力の消費が激しい。 少しでも長く攻撃が可能なように装甲兼用の外付け電池を装着してはいたが、巨大生物を次から次へ斬り裂いてはいくら電力があっても足らなくなる。それに何よりも…… 「本当に良く戦ってくれたな。もう時間だ」 <そうか、もう時間か。後退する> 二十人の突撃兵は攻撃を中止して全速で塹壕へ戻ってくる。その後を追うようにオルトロスが「全周囲」から攻め寄せてくる。試製小型高出力振動熱発生装置の電力が完全に尽きたのだ。最早こちらからの直接攻撃以外、オルトロスの侵攻を押し留める手段は無い。 まともに弾薬が残っているのは近接部隊のみ。残った全火力を叩き込めば大多数のオルトロスを屠れるだろう。だが、「それだけ」だ。滝を逆流させるような行為、どんな手段を用いたとしてもオルトロスの全てを殲滅する事は出来ない。 弾薬が尽きれば振動熱斬刀だけで戦うしかないが、電力はすぐに尽きるだろう。厳密には光、熱、空気中の成分、水分を電力に変換する複合自然発電によって半永久的に動作し電力は尽きないが、発電量は多くない。 電力が底を尽き消費量が供給量を上回った状態だとスローモーション映像のようにゆっくりとした動作しか出来なくなる。当然、戦闘など不可能だ。防御用振動熱を発生させられず、遮蔽も発動出来ない。そうなれば待っているのは死、中隊の全滅だ。 (どう足掻いても無理か) 恐怖は微塵も無い。小さな子供が泣き喚くような、そんな無様な姿を曝け出す生温い鍛え方はしていない。この中隊の、俺の部隊の誰一人として。 死ぬ事に恐怖は無い。だが殺される事には納得いかない。奴らに、オルトロスに「負ける」のが心底腹が立つ。「死ぬ」より「負ける」事の方が数千倍も数万倍も重大な事柄だ。 俺達はまだ死ねない。俺達はまだ奴に勝っていない。仮想訓練において、二世代も旧式の三式重装甲強化服を改造した代物で、たった一人で俺達重歩兵中隊を全滅させた守備隊の民兵、民間人。あの清水静をまだ一度もブチ殺していないのに、死ねるか! いきなり転移して、いきなり大量の敵と戦わされて。少しはボーナスとかサービスとか、そんなもんがあってもいいじゃないか。 例えば他の重歩兵部隊がナイスタイミングで再転移して助けに来てくれたり、爆弾を満載した戦略爆撃機の編隊がやって来てオルトロスに爆弾の雨を降らせたり。今なら槍でも爆弾でも何でも来いって気分だ。まぁ、取り敢えずは。 「全力で戦うだけだな」 オルトロスに残った全火力を叩きつける。それだけだ。
以上。次か、次の次で完結予定です。
>>38 投下乙っす!
なんかこのままワームが出たり時空と次元を超えてハクタカが降って来てもいいような気がしてきましたw
>乙女の肌より敏感なレーダーを持ってるうさぎさん
鋼鉄かマナの肌ですねうわやめろなにをsss
>自動人形には涙腺があるんですか
想像しやすくてワロタww
というか蟲……ナウシカ!? おいやめろプロトン砲は(ry
子供の声で喋るとかおいやめろぉぉぉぉ………ランランララランランラン
赤ロリコンがいればなんとかなるにしてもきめぇ……
記憶喪失で発見ですか。アンサラーの連中も動き始めたようで。折れるなよ、フラガラッハ。
>(※ちなみにこの下着はお母さんが選んだものです)
イィィィィィィィィィィヤッホォォォゥ!
ブラウニングに出発、構わん行け!
次回も待とう!
>>56 カオスwww
>>57 かっこいいんですが、本編はどこに……
>>71 いつまでたっても人類は変わらぬようで。
赤い液を注射されたら間違いなくアレになるでしょうな……アルターアイ的な意味で。
次回も待ってますね。
>>89 投下乙です!
ふと思ったんですが、現行の兵器じゃいかんのでしょうか。コテコテ武装もいいんですが、過剰な気がして。面制圧兵器を大量配備すればなんとかなりそうn(ry
地雷とトラップによる防衛線にはまったところでクラスター爆弾とかいかがですか。
相変わらずのずっしり描写が素晴らしい。頑張れオルトロス。
じわじわ追い詰められても諦めないのは流石軍人といったところ。
次回最終回待っています。
>>89 投下乙!
一見兵庫の皆さんの圧倒的有利だけど数の暴力は恐ろしい。。。
弾切れ怖い超怖い・・弾切れても頑張る突撃兵はかっこいいなぁ。
果たして中隊はオルトロスの猛攻から生還できるのか、次回も期待ですよ!
>>90 手持ちの分でなんとかやりくりしてるみたいだから仕方ないかと
タコも熱兵器はこうかばつぐんみたいだけど実弾は強靭な生命力もあるからいまひとつだろうし・・
>>84 どいてください大佐、邪魔です!
>>89 投下乙です!
ついに弾薬も電力も残り僅かになって、前半とは雰囲気がまるで変わりましたね。果たしてヒョーゴの皆さんは無事に帰る事ができるんでしょうか……。
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
>>90 感想、ありがとうございます!
アウロラは現在非常にカオスな場所となってるので、もしかするt(ry
アンサラーの連中は作中時間だと一ヶ月ぶりの登場ですね……ハハハ、まだ全員に出番与えてないや……。
>>89 投下乙!
ようやくというか、ついにというか、ワーム側が反撃を開始したね。それでも兵庫の連中がまだ何か隠し持ってそうに思えるのは確実にいつものテンションのせいw
ないとはわかっていても、何か隠してるように思えてしまいますね、確かにw
スーパー兵庫県民に覚醒するとかそういう(ry
え? まだふたつ変身を残しているんj(ry
そういやパワーアップする(した)機体って これまでどれくらいあったっけか
リヒター・ペネトレイター ヴィルティック・オウガ クラドセラケ ライズガルム ネクソンクロガネ パッと思いつくのはこんくらいかな?
>>90 画才よりも文才の欠如に悩まされた私によって
本編は[公開未定]となったのだ……。
今やっていることは、生まれる前に死んだ物語の灰を
ロボスレという畑に撒いているようなものなのです。
もしかしたら肥料になるかもしれない、などと思いつつ。
……なにィ、もともと肥沃だから富栄養化するって!?
私が自分の筆力に絶望した理由を察していただくべく
避難所の方に、第一話冒頭(だったもの)を載せておきました。
四年前のものですが、私は今でもあそこから成長していないのですよ……!
いつか蘇らせてやりたい話とは思うのですが。
……書かない理由をグダグダ言うほどみっともないことはねぇ!
以下、何事もなかったように再開してくれるとうれしいです。お目汚し失礼。
↓
絶望するほどひどくないっていうか面白いじゃないですか! あのレベルで絶望なら私なんか何回死んでる事かッ!
その度に復活するんですねわかります
転移戦線異常有り!? 大海上都市群「兵庫」重歩兵中隊がワームと戦うようです 幕間 空を飛ぶ。空を征く。 腹の中に大量の荷物を抱えた巨鳥の編隊が大空を高く高く、どこまでも高く。 空を飛ぶ。空を征く。 腹の中に大量の荷物を抱えた巨鳥の編隊が大空を遠く遠く、どこまでも遠く。 鋼鉄の鳥達は空を飛び、空を征き、目的地へ向かう。 誰も彼らを止められない。誰も彼らを阻めない。正に其の名の如く、正に其の名の通りに。 すぐそこ。目的地まですぐそこだ。「もうすぐそこ」まで彼らはやって来た。課せられた使命を果たす為に。 大空を高く高く、どこまでも高く。大空を遠く遠く、どこまでも遠く。 鋼鉄の巨鳥達は空を飛び、空を征き、「もうすぐそこ」まで辿り着こうとしていた。 短いのをちょっと投下。返信は明日にでも。 どうでもいい話ですが、自分はつい数分前まで幕間(まくあい)を幕間(まっかん)だと思ってました。
投下乙!そしてネタバレ自重
え、ネタバレ!? 何の事かぽっくんには全く分からんとです。
>>102 投下乙です!
それにしても、これはちょっちマズいタイプのネタバレなんじゃ……いやもしかするとミスリードかもしれませんが。
ミスリードである事を願う
なんというか、知っちゃいけない物を知ってしまったような気がしますね……。 ただし何が落ちてくるかはわからないんで、そっちでの楽しみはありますがw
そういうのもあるのか!
>>109 投下乙!フルカラー劇場とは懐かしいw
ペネ子はスタンダードな体型だからアレンジしやすそうだよね
少し遅れたけど返信ダー。
>>90 所詮は歩兵部隊なので面制圧兵器は無いようです。
突撃、近接、狙撃、砲撃、後方支援がそれぞれ二十人の平均的編成なので大火力大重量の兵器は持ち歩けず……砲撃専門の重歩兵部隊なら少しは違うようです。
>>91 たかが全ての弾薬が尽きた「程度」で初めての処女のように泣き出すのは腑抜け腰抜けの玉無し野郎、というのが彼ら重歩兵中隊……というより正統日本軍重歩兵の「常識」のようです。
>>92 半分ぐらいギャグマンガ補正が入ってる連中なのでそう簡単には死なないよ!よ!
>>93 >>94 隠し持ってるといえば隠し持ってるんですが、戦闘の役に立つ代物ではなく……現在出すかどうか真剣に悩んでます。
>>95 >>96 俺は怒ったぞー、フリーザー!
それにしても、幕間はてっきり「ふーん」程度で流されると思ってたんですが、意外!
まぁ、どうなるかは今後の楽しみという事で。
>>110 むしろ私、アレンジばっかしてますねw
でも通常モードは全然いじっていないという。
むかしむかしあるところに、一条 遥という年齢の割に小さな、可愛い女の子がいました。女の子は赤い頭巾が似合っていたので、みんなから赤ずきんと呼ばれていました。 ある日、お母さんが赤ずきんに言いました。 「おばあちゃんの家までケーキと葡萄酒を持って行ってちょうだい。道に迷わないように気をつけるのよ」 「大丈夫、まかせて!」 赤ずきんはお母さんと指切りをして、家を飛び出しました。 ♪ ♪ ♪ 赤ずきんが歌を口ずさみながら森の中を歩いていると、ばったりと狼に出会いました。赤ずきんは狼に礼儀正しく挨拶をしました。 「こんにちは、狼さん」 「やあ、赤ずきんちゃん。どこへ行くんだい?」 「おばあちゃんの家までちょっとお使いに」 「そうかい、偉いね。おばあちゃんの家はどこにあるんだい?」 「森を越えてすぐのところ」 「そうかそうか」 狼はこう言いました。 「赤ずきんちゃん、お花を持って行ってあげたらおばあちゃん喜ぶんじゃないかな」 「なるほど」 赤ずきんは納得して、花を摘み始めました。 「じゃあ、僕はこれで」 ――――赤ずきん、なんてかわいらしくてぷにっとした娘だろう。しめしめ、婆さんと一緒に食ってやるか。 ♪ ♪ ♪ 赤ずきんと別れた狼は、真っ直ぐにおばあさんの家へ向かいました。 「誰だい?」 「赤ずきんです。ケーキと葡萄酒を持ってきたから、中に入れてください」 ちょっと無理のある裏声でした。 「まあ、赤ずきんちゃん。鍵は開いているから、早く入っていらっしゃい」 狼は心の中でほくそ笑み、扉を開けてそのままおばあさんを丸呑みにしてしまいました。 ♪ ♪ ♪ それから少しして、赤ずきんはたくさんの花をケーキや葡萄酒の入ったバスケットと一緒に抱えて、おばあさんの家にたどり着きました。 ――――なんか雰囲気が今日はおどろおどろしいなあ。 赤頭巾は首を振ってその感情を払い落とすと、大きな声で挨拶しました。 「こんにちは、おばあちゃん」 すると家の奥からくぐもった声が聞こえてきました。 「おお、赤頭巾か。こっちへ来なさい」 なんか声がおかしいような気がしましたが、おばあさんは病気なのでそのせいだと赤ずきんは考えました。 赤ずきんは言われた通りに奥の部屋へ行きました。しかし、横になっているおばあさんの様子がなんだか変です。 「おばあちゃんの耳、なんで大きいの?」 「赤ずきんの言う事がよく聞こえるようにだよ」 「じゃあおばあちゃんの目は、なんで大きいの?」 「そりゃ赤ずきんがよく見えるようにだよ」 「じゃあじゃあ、おばあちゃんの手はなんでこんなに大きいの?」 「赤ずきんをしっかり掴めるようにだよ」 「おばあちゃんの口、恐ろしく大きいね」 「それはね、お前を一口で食べ」 「お前のようなババアがいるか」
避難所に投下しようとして誤爆したでござるのマキ……。
>>114 ちょwww一条有情破顔拳で爆死ですねわかりますw
>>114 ちょwww一条有情破顔拳で爆死ですねわかりますw
ミスったw
最初はおばあさん役をたまちゃんにやってもらおうと思ったんですが、それをやるとオチができなくなるんでやめときましたw
そのババァに触れる事は死を意味する!
ハルカ来訪者
CRならババァ来訪者かw
てすと
ア……『究極生物<アルティメット・シイング>』ッ!
うわひでぇ、こんなくだらないレスに名前消し忘れたorz
気にしない気にしないw
それなら私なんかくだらない事だらけですよw
むしろ世の中くだらない事だらけだよ!
>>121 九条さんなら、赤ずきんを食べようとした狼の腹の中から腹を引き裂いて現れて
驚いたかい?
と赤ずきんに笑って言いそうです
驚くってレベルじゃねーぞ!? グロ過ぎるわッ!
赤ずきんにトラウマを植え付けそうですねw さすがトラウマメーカー……。
「おkババァ、愛してるぜ」とか云って狼は絶命するんですね、解りません。
ホラーだよ、それはwww しかしロボスレのロリとババァはやたら戦闘力が高いから狼悲惨だなw
オバンゲリオンですねわかります。
試食コーナーのを……全部食ってる!? こうですかさっぱりわかりません
色んな意味で暴走しているw
脂肪率400%を超えています!
それは生命の危機なんじゃw ……この場合人類じゃなくて何を補完するんでしょう。
タイムサービス補完計画とか
てすと
モラル補完計画ですね。分かります
モラル…………なにそれおいしいの?
今日は本スレ、避難所共に過疎ってるな。
おいしいおいしい(^p^)
ゴッドガンダムを作っているのでございます。
作品を書いているのさ……島に投下する分も含めて
絵にしていい許可出てる作者さんの作品から、ボインズをリストアップしたら 脇を固めるキャラは多いんだけど、真ん中側に立つようなタイプのキャラが少なくて どうしたもんか悩んでいるとこでござるよ あと、服どうしようかなとか
おっぱいが大きいと気が小さくなるのか……なるほど(まどかさんを見ながら) そしておっぱいが小さいと気が強く……なるほど(遥さんを見ながら)
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ 超サンダー!? ボインズ! メルちゃんはいかがでしょう!
ところでボインズって誰がいるんだろ?
とりあえず、メルさんは真ん中の鉄板ですなー、ヒロインだし マチコさんのが、メルと同等かそれ以上の結構なものをお持ちらしいのですががが
うちのではウィスティリアとクラウディアが大御所(?)でしょうかネー
Wとクラ姐さんは外せませんなw 特にクラ姉さんは、ロボスレ全体見渡してもトップクラスのカップとお見受けする
わあ、超サンダー! ウチのヒロインだとひらがなコンビですね! というか他はみんなロリだ!
>>148 >絵にしていい許可出てる作者さん
そんな話あったのかー……知らなんだ。
……ウチにボインズが1人としていないが
>>151 どんどん挙げちゃうと俺が助かるよ!
(さすがに挙がったキャラ全員描くかどうかは分かりませんがw)
>>156 現状こんな感じですなー
名を連ねちゃってもいいのよ!
「絵にしてもいい作者さん一覧」
・TロG ◆n41r8f8dTs氏
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏
・パラベラム! の人 ◆1m8GVnU0JM氏
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏
・◆YHSi90Gnr2氏
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (◆hdZAMWOUEU)
・◆Uu8AeR.Xso氏
・DSUの人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (◆9L0XSDdmxM)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏
・◆46YdzwwxxU氏
女体化ペネ子もなかなかのボインちゃんじゃなかったかw
由香里と初李と早苗が巨乳 有理と大ちゃんと美鈴と咲也と翠が標準 あとは全員貧乳がジャスティス
ようし、主要キャラの胸データを書くぞ! 爆 巨 美 微 平 クラウディア>ウィスティリア>メリッサ、アルメリア、フローラ>ジュリア>クー>性別の壁>>エリアーヌ
きりちゃんとか祈もボインだっけ
微と平がずれたが気にするな!
きりちゃんがボインで織たんが無で、その他が不明だね。
絵に多少の趣味が入ってますが基本は巨乳さんだったかと
>>158 女体化を含めていいなら、ツクヨミ先生も結構な物をおもちでsゴフッ
>>159 >美鈴と咲也が標準
これは意外――とか思っちゃうのは、きっと俺が名前元ネタの二次に毒されてるからですなw
>ツクヨミ先生 おいカメラ止めろ
>>157 ではお言葉に甘えて。。。
まずは人にキャラを書きたいと思わせる作品を書かないといけませんn(´・ω・`)
>>167 師匠にベルを描かせるような作品を書いたのは貴様だーっ!
ロダ漁ってみて、“魔女”マチコさんのイラストの不遇っぷりを再確認して男泣きに泣いた
あまりにもカタツムリすぎるw
>>167 ◆5b.OeHcAI2氏入りましたー! アザーッス!
胸のワクワクが止まらない……ボインだけに
遥さんと草川にもカタツムリ言われてたなそういえばw あとルナもボインだっけ
>>171 作中描写を見る限りでは
マチコ>=メル>会長 みたいですな
あと祈は、「結構ある」との描写だったので、巨乳というか標準よりちょっと上くらいかななどと、勝手に思ってるとかなんとか
実際のトコはどうなんでしょうw
そして、ひとまずまとめ 「絵にしてもいい作者さん一覧」 ・TロG ◆n41r8f8dTs氏 ・シクス ◆wuZfOwaq7U氏 ・パラベラム! の人 ◆1m8GVnU0JM氏 ・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏 ・◆YHSi90Gnr2氏 ・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (◆hdZAMWOUEU) ・◆Uu8AeR.Xso氏 ・DSUの人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (◆9L0XSDdmxM) ・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏 ・◆46YdzwwxxU氏 ・|・) ◆5b.OeHcAI2氏
>>173 あ、自分も追加で!
一ヶ月近く前から「島に作品投下したいな〜」などと思っているが
「もうチョイ鍛錬積んでから……」などと練習している内に
どんどん時間だけが経っていく……
島用の作品は常に漂流の危険があるから困る(理性的な意味で
>>174 ◆CNkSfJe3Zs氏入りましたー、アザーッス!!
これでユノーさんが描け……D、って巨か……!? 難しいラインだ……!w
「絵にしてもいい作者さん一覧」
・TロG ◆n41r8f8dTs氏
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏
・パラベラム! の人 ◆1m8GVnU0JM氏
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏
・◆YHSi90Gnr2氏
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (◆hdZAMWOUEU)
・◆Uu8AeR.Xso氏
・DSUの人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (◆9L0XSDdmxM)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏
・◆46YdzwwxxU氏
・|・) ◆5b.OeHcAI2氏
・◆CNkSfJe3Zs氏
それにしても、もうじき30なんですねぇ………
あとは……服か
ドレス・軍服・HENTAIには見えない服……どれにしたものか
>>177 ですなー
正直、30スレの時点でどんな状態になってるのかとか、想像つきませんでしたわw
まさかこんなスレになろうとは……w
>>176 Dが巨乳ではないってのは、恵まれない乳の方々に失礼ですぜ
>>178 とりあえず乳を強調する必要がありますなぁ
>恵まれない乳の方々 あー、つまりうちのジュリアとかギアのうわやめろなにをすr 強調か……シンプルに水着……では うむむ
>>180 うんすんませんさっきから某作品の平仮名コンビを覗くメンバーの視線がこうチクチクジリジリと背を刺したり焼いたりするので巨乳ということに
覗いてどうするというのだぁ!
つ「カメラ」
>>176 なんだか自分のところがウルトラマンみたくなってるがまぁキニシナイw
避難所ニAct.6ノ後編置イトキマシタノデ良カッタラドゾー……
| \ __ / _ (m) _ピコーン |ミ| / `´ \ いっそのこと、ボインメンバー入浴中を覗いてみましたという絵はいかがですッ!
つまりそのためにカメラなんですね!よし今から風呂うわなにをするおまえらがぼがぼがぼ
コンクリ詰めで沈められそうなんですがががgggg
いいっ湯だなぁー! ちょっと女子風呂覗いてくる!
>>157 個人的には描いても構わない
でも作者的には
「元ネタのキャラの外見イメージで読んでる人」
「元ネタ知らないので文章からのイメージで読んでる人」
の両方が居るんだろうなと言う事を考えると
誰かが玲や由香里や麗美を絵に書き起こす事で
読む人それぞれの自由だったものに「規定」を作ってしまうような
懸念というより勿体無さを感じる
ただ、作中世界・舞台の設定上は
髪の色とか目の色とかが日本人離れした生徒はおらん事になっとります
(染色・脱色してるとか生まれつき少し茶色っぽいとかは除くとして)
まどかさんとたまちゃんは個人的に和服が(ry
>>185 ゴッドが完成したんで、遅くなりましたが今から読ませていただきますね!
絵が規定されても自己の中でイメージを持ち続ければいいのさ。人の思考は無限大さね。
>>185 ウルトラな顔みたくなってますなw
避難所把握&乙です、絵が一段落したらまとめて読ませていただきますぜー
>>190 絵によるイメージの固定は難しい問題ですな
基本的に作者さんの意図を尊重したいので、「描いてもいいけど勿体ないかな」と迷っておられるということであれば
連名は保留にしておきますよー
書き込みが突然止まると怖くなるのはなんでだろう
>>159 初李は着痩せ巨乳なんですね、分かります。それから真璃×初李の恋愛とか見た(ry
某タッグな動画の影響で大きい大ちゃんが自分のジャスティスだったりします。
それにしても……自分の作品にまともな女性いねー!
流石に野郎ばっかりじゃなぁ。どうしようか? やっぱり……
突然人稲はやはり健在かwww 巨乳といえば彼方も巨乳だっけか、姉と違ってw
>野郎に女装 感じる………変態とマニアックなメカに定評のあるあの人の気配を……!
そういや最近882氏見ないね
う…うちの作品にはボインに当たる女性がいない……。 巨乳じゃなくても美乳だったら許されるんですか!?
横にミニ乳の人をおけばちみゃっ!?
さすが世紀末救世主、反応速度がダンチだ……!
>>203 ロリだのエロだけに限らず、ありとあらゆる混沌を受け入れる所存
ウルトラマーン、感想書いてきたよー!
スペシウムは出ますか?
デラシウムとかランバルトとかゼペリオンが出ます。
出ます。ただし尻から
>>205 ありがとー!返信は向こう側にー
しかし妙に間が悪い時に投下しちゃった感。難しいなぁ
>間が悪い はっはっは、私もです。 やっぱりスレが立ってすぐに作品投下しちゃいかんですねぇ……。
こんなんで笑うなんて悔しいっ(ビクンビクン
よし、じゃあ俺ソルジェント出すわ
なら私はネオマキシマ砲で対抗しますね!
とっさに避けて島を壊滅させちゃうかららめぇ
そのために島にはエヴァを配置しておいた
ウルトラマンとエヴァが共演とか庵野が狂喜乱舞しちゃうかららめぇ!
使徒と取っ組み合うウルトラマンか………それもイイッ!(アレサ搭乗中のジョシュアの口調で
>>211 アンタは一体何なんだーー!!答えは聞いてないけど!
ふと思ったんだが、なんかこのままGW企画が30スレ記念企画になりそうな予感がw
避難所が良くも悪くも賑やかなのに対して本スレが、 し――――ず――――か――――だ――――!
オコメタベロォ!
壁]<ガッチターン
実験作品 「ヤンデロボ」 どこで間違ったのか、と彼は独りごちた。 暗い地下室。横たわるは柔らかそうなベッド。身を縛るは合成繊維製の縄。磔のように両手足を白い縄に縛られて、体を覆うものは一切なく、ただ天井を見つめるだけ。 もうこの状態に入って2週間になる。彼とて望んだわけではない。“彼女”が望んだのだ。 彼はいつ終わるともしれぬ、極楽のようでも地獄のようでもある地下室の闇中で、体力を温存する為に眼内の闇を見る作業に入った。 ◇ ◇ ◇ ◇
彼は元々科学者であり技術者であった。 近年急速に普及した人型ロボット(アンドロイド・ガノロイド)の設計を専門としており、またAI研究において独創的な発想で高い評価を受けていた。 そんな彼が今だに未完成なAIをヒトのそれに近づけたくなったのは、もはや必然であった。まだ見ぬ領域を追い求めるのは科学者技術者の本能なのだから。 彼はその地位と名誉と財産を使って長期の休養に入ると宣言すると、一件の別荘を購入して作業に没頭した。 人そのものを再現するべく、従来のAIの縛りを超えたプログラムを行い、また人の身体を持たせようとした。最高性能の電子頭脳を更に改良して、体も同様に最高性能のを用意して改良した。 それらの作業を手伝っていた助手たちは、気でも違ったように人に近いロボットを作る彼を見て次々と離れて行き、彼はとうとう一人になった。 だが苦にはならなかった。彼の性格は終わりそうにない作業を可能にしたし、なにより人に限りなく近いロボットを作り世に発表したらさぞかし愉快であろうと内心思っていたからである。 地位名誉財産のある彼を止められる人間など居なく、また家族が傍に居ない彼はますます加速していった。 そしてある日、とうとうそれを作り上げることに成功した。 人と違わぬ外見。人と違わぬ思考能力。人類の原始的な三つの欲求すら持ち、堅苦しい数式を超えた考えを起こせる完全なる一。 彼は“彼女”に「MAI」と名付け、その別荘で暮らし始めた。 邪な考えは無く、人に酷似したそれがどういった動きをするかが知りたかったのだ。 ―――それが、彼の人生を大きく狂わせるものとは露も知らず。 ◇ ◇ ◇ ◇ その女性―――正式名称MAI≠ヘ最初、基本的な情報しか知らなかったが為に、生活の節々でいちいち躓いた。 否、完全にこなせることも不完全だった。あえて不完全にすることで人に近づけようとした結果だった。 料理など作ろうものなら、自分の指を叩き斬らん勢いで包丁を扱うので、そのたびに彼が手伝わなければならなかった。 「私は一人で作ることができますので、座っていてください」 「駄目だ。もっと練習してからのほうがいい」 「私は作ることができる」 「駄目だ」 MAIが料理を作ろうと野菜を切るために包丁を取り出せば、たちまち彼が出てきて食い止める。 年齢設定は成熟した大人のはずだが、蓄積した時間の少なさのせいなのか、幼い。しかもいちいち自分で全てをやりたがる。炊事洗濯料理、自分の維持管理まで。 そのたびに「私は出来ます」「駄目だ」の応酬。 掃除をすれば書類を間違って取り落とし、自分の整備となるともはや眼もあてられない。そんなこともあってか、彼はまるでMAIの父親のように物事を教え、またMAIは学んでいった。 その奇妙な生活が数カ月続いた頃、彼は異変に気がついた。 MAIの行動の節々で動きが止まるようになったのだ。こんなことはプログラムしてないし、また想定外だった。彼はさっそくMAIを解析したが、何一つ分からなかった。 ある日、MAIはにこやかに笑いながら言った。 「私は大丈夫です。だって、貴方が間違う筈がないではないですか。私は正常です」
こう言われてしまえば、ああそうかと納得してしまう。エラーらしきエラーもなく、日常生活は普通におくれている。問題らしき問題が無い以上、問題とするほうが問題なのだ。 彼は細かいことを考えないようにして、MAIと暮らした。 その時に気がつけばよかったのだ。彼がふと気がついた時、全ては手遅れになっていた。 一つ問おう、愛とは何か。 これは哲学的生物学的な命題とも取れる質問ではあるが、愛の形は文化により違うのはご存じであろうか。好きと伝えて愛が伝わる文化もあれば、詩を書くことで愛を伝える文化もある。 では、生まれてから他の人間にも接せず、外も知らず、文化にも触れず、ただ男と暮らしてきたヒトに酷似したロボットにとって愛とはなんだったのか。 それは愛つまり彼に他ならず、プログラムされた欲求と理性は一つの結論を下すことになった。 一つ問おう、狂気とは何か。 狂人とは理性を喪失した人間ではなく、理性以外のあらゆるものを喪失した人間のことであるととある作家は語った。 では、初めからその理性の定義、すなわち一般社会で言うところの異常性を詳細に学べなかったモノは、狂人であると言えるのか。失う以前に持ってすらいなかったモノは狂人と言えるのか。 答えは否。そのモノにとって、もはや狂気は狂気ではなく正常に他ならぬ。比べるべき社会から隔離されたその別荘に、狂気を測る物差しなど、無い。 何度でも言おう。男がそれに気がついた時、全ては終わっていた。 眼を開ければ地下室のベッド上で両手足を縛られていて、MAIが立っていた。そしてすこぶる正常な様子でこう語った。 「貴方は正常ですから、貴方に作られた私に異常はありません」 唖然とする彼のベッドに腰掛けると、更に語る。 「ですからこれからやる全てのことに異常の存在は無く、私は正しい」 かくして話は冒頭に戻る。 身の回りの世話から何から何までMAIが行う現在、彼は社会から完全に切り離されていた。元より友人も親戚も寄りつかないこともあり、社会的に裕福だったことも手伝って誰も心配しない。 MAIはそこにも手を回していたらしく、どうやら引退して隠居したことになっているよう。これで助けが来ることを期待する方が間違っている。 男は唯一許された自由の領域である頭を使って逃げようとしたが、無理だ。食事から排泄物の処理まで全てをMAIが行っている現在、付け入る隙なぞありはしないのだ。 排泄物は汚い、垢は汚い……そんなこと、MAIには関係の無いことだ。そもそもロボットは排泄をせず、また不潔で不快になることもない。理解できないから不快になりようがない。 不純物を取り除いた生活と、不完全な少女がもたらしたのは、男を監禁して独占するという、幼くも危険な“正常”だった。 幼き童子が気にいったモノの所有権を主張するのは当たり前であり、また女性が愛しきモノを占有したいと考えるのはまた当たり前のこと。 それがいけないと教えられていなければ、それは正常として認識される。 そして結局男は全てを諦めた。 やがて地下室にMAIが現れると、男に口づけをして言った。 「もう貴方は私のモノ」 【End...】
予告通り書いたら難し過ぎてワロタw やっぱり自分にヤンデレは難易度SSSだったようです
>>226 投下乙!
Koeeeeeeeeee!!
だけど、狂気無き狂気が伝わって凄く面白かったですよ!
>>226 投下乙です! ヤンデレらしさがしっかり出てていいと思いますよー。
私には絶対書けない類の話ですw
某クロスオーバー漫画の作者陣によるトークショーのチケット予約購入したはいいが 28日だと思い込んでたら21日で、チケット代2000円をお布施しただけで終わってしまい やり場のない虚しさのおかげで執筆速度が進みそうだ……
なんと、今日じゃないですか……。
いよいよ28日がトークショーですよ!
むっちゃドキドキしてきた…。
ロボスレの皆さん、今日くらいは執筆は休んで明日に備えますよね?
>>227 君の正気を保障してくれる人間はいるのかね…と囁いてきましてね…w
>>228 ヤンデレ難しいです
>>230 うん
今さっき「そういや来週だっけ」と予定確認しようとWEBサイト見たら今日だったんだ
予定表に間違って記入したのをそのまま信じ込んでてさハハハ……
7:30からとはいえ、平日だから、どうやれば開演時間に間に合うかと、時刻表とにらめっこする前に
根本的な部分の間違いに気付くべきだったなぁ
>>226 投下乙!
なにこれこわい!自身が正気であるかどうか……
図れる対象が無ければ狂気も正気と相成るのね。。。
ヤンデレとはちょっと趣が異なるような気もしますが面白かったよー!
>>232 ありますよね、そういう事って……。
時既に遅し、もう笑うしかないという。
ところで何のトークショーだったんです?
>>234 ヒーロークロスライン
出演者が
村枝賢一 「Z−END」(代表作 仮面ライダーSPIRITS 、俺たちのフィールド他)
七月鏡一 「VOID」(代表作 JESUS砂塵航路、ARMS他)
たかしげ宙 「ALCBANE」、「クランド」(代表作 スプリガン、死がふたりを分かつまで他)
有里紅良&夢来鳥ねむ 「セイル」(代表作 HAUNTEDじゃんくしょん、緋翔伝他)
馬場民雄 「火星のココロ( 代表作 虹色ラーメン、デカ教師)
岡崎つぐお 「プリマス」( 代表作 ただいま授業中、ジャスティ他)
新井リュウジ 「ニードルアイ」(代表作 ジュブナイル版 復活の日、影踏みシティ)
他、当日参加する人もあり
という無駄に豪華なトークショーだったのさ……
>>235 た、確かに凄く豪華だ……!
なんというか、その、ドンマイです……。
>>233 そう、ヤンデレかと思いきやもどきだったというキャハハ
貴方は本当に自分が正気だといいきれm(ry
>>235 な、涙をふけ………ふいてください。
ところでDS氏が言う方のトークショーは何なんです?
有名なコピペを改変しますた。センター試験の。
ああ、なんだ。てっきり別のトークショーがあるのかと……。
仕方ないな、自作品でトークショーでm
此処は一つ、作者同士でトークショーをw
普段からやってる気がしてならない!
人の不幸をネタにするのはあまり感心せんなぁ
>>226 何はともあれ投下乙!
超箱入り娘マイおそろしす。本当に「異常ではない」ところが何ともいえんね……
>>244 彼女にとってあれでも正常という狂気。書いてて「ヤンデレじゃないよね」と思いますた。
>人の不幸をネタに
取り下げます
発言を取り下げる前に何か忘れてないかな! まあヤンデレって割と曖昧な言葉だし、広義のヤンデレには十分当てはまると思うよw
ごめんよ……! ごめんなさい……
今日は「燃える曲を聞けば執筆作業捗るんでね?」と CDショップ回ってENSONとENSON2を購入したんですよ で、週末頑張るぞ〜なんて…… 予定表に間違って記入さえしなければ! 昨日チケットをきちんと確認してさえいれば!! いや、CDショップ巡ったりせず、すぐに帰ってWEBサイトを確認していれば!!! まあ今週末の予定は変わらんのですけどね〜 来週の予定が変わるだけで という訳で、音楽で気合入れて今日中に自分の奴の新作投下できるよう頑張ろうと思います
「はち」と「いち」って響き似てますからね……間違えるのも無理はないと思います。 >今日中に自分の奴の新作投下できるよう頑張ろうと思います 楽しみに待ってますね! 私も頑張らなきゃ。
ちょっとしたミスが大惨事になったりするから怖いよね…… 何はともあれ、新作楽しみに待ってるYO!
話は変わるんですけど、今日珍獣スタイルの女の子を目撃して脳が幸せになりました
>>248 >「燃える曲を聞けば執筆作業捗るんでね?」
「oblivious」聴きながらやってますが全然はかどりません
むしろ作業妨害
というか自作品アニメOP風MAD(妄想)が脳内に構築されていくんですが
どうしたらいいでしょう
な、なんだって!? それは本当かい!?
>>252 いっその事、MADアニメ作っちゃうとか!
MAD……だと!?
狂人アニメ!?
つかぬことをお聞きしますが、皆さん子守唄って聞いたことありますか? ちょっと作品の参考にしたいので
子供の頃に親から聞かせたもらったか、という意味かな。 自分は無いかなー。覚えていないだけかもしれないけど。
ありますよー。
ふむふむ……そのうちとある人物が謳うとだけ予告しておきます
寧ろ、皆は子供が出来たら子守唄は何を歌いますか?とか聞いてみるw
JAMのエンブレム〜名も無き英雄達へ〜を
まぁ泣かせるつもりでも間違いでは(ry
まず子供が出来るという事自体が有り得ない件について。 俺、無性生殖なんて出来ないよ!?
空から呼ぶしかない! ベントラーベントラー
じゃあ私は『Eternal wind』か『水の星に愛をこめて』か『月の繭』で。 睡眠妨害なら『勝利者達の挽歌』を全力で熱唱させていただく!
コウノトリが遥か上空を突っ切っていくぉ(´;ω;`)
皆さん、小指を見てください。
一番短いです
貴様の赤い糸を数えろーッ!
(黙って中指を立てる)
ロボットアニメのテーマソングが名を連ねるかと思いきや、地雷踏んだ気分にw
え、赤い糸? そんなのどこにも無いよ!
(黙々と自分の小指同士を結ぶ)
(´;ω;`)
赤い糸が武器のロボットを幻視した
>>254 いいだろう、文にした
【MAD】空の境界/oblivious で少女機甲録【妄想】
前奏
(82式、87式、89式機士を順番にゆっくり正面、横、斜め上方から映す
歌詞に入る直前に「少女機甲録」タイトルロゴとフラッシュ
本当は空を飛べると知っていたから
(校舎屋上、手すりに持たれかけながら風に髪をなびかせる玲 物憂げな表情)
羽ばたくときが怖くて風を忘れた
(教室内、座って書類仕事をしている由香里、ため息をついて窓の外を見る)
oblivious
(瓦礫を踏み越えてダッシュする87式)
どこへ行くの
(片膝をついて機関砲を撃つ89式)
遠くに見えるあの蜃気楼
(両腕のミサイルを一斉発射する82式 白い尾を引いて上昇するミサイルの軌跡を追うカメラワーク)
いつか怯えながら
(赤レンガ倉庫、五稜郭公園、ハリストス正教会、元町地区など
函館市内の風景をコンマ単位で挿入、「ながら」の部分で函館山からみた市内全景)
二人の未来を映して
(背中合わせに立つ二人の女子生徒、腰辺りの部分なので誰と誰なのかは不明
お互いに手をゆっくりと握り合う)
よるべない心二つ寄り添う頃に (夕暮れの格納庫、膝の上でノートパソコンを弄りながら熱心そうに画面を見つめる有理) 本当の悲しみがほら翼広げて (整備中の82式の肩の上、ふと手を休めて額の汗を拭いながら、下にいる有理を何気なく見る翠) oblivious (姿勢安定ジャッキを降ろし、90ミリ砲の射撃体勢に入る82式) 夜の中で (コクピット内で歯を食いしばる真璃) 真昼の影を夢見るように (照準を合わせ、炎を吐いて発砲する90ミリ砲) きっと墜ちて行こう (函館市内地図に浮かぶ戦域情報、赤い矢印のワームの侵攻やが味方防衛拠点丸い味方拠点を侵食して行く) 光へ (その地図をなぞるように初李の指が動き、初李の目のアップへ) 間奏 (暗闇の中で蠢くワームの無数の眼 廃墟化した街 伸びてゆき森を形成する共生植物)
いつか 君と 二人 (校舎裏で泣きべそをかいてしゃがんでいる麗美に、そっと手を差し出す咲也) 夜を 朝を 昼を (校門前、登校してくる玲に後ろから声を掛ける早苗、そして校門前で玲を待っていた由香里) 星を 幻想を (夜空を見上げ、星を指で指し示す散乃とその隣で同じ星を見上げる大) 夏を 冬を 時を 風を (図書室でお菓子やお茶、様々な本を雑然と並べながら談笑している真璃、有理、初李、翠) 水を 土を 空を (海岸で遊ぶ理玖瑠、美鈴、留美 制服のまま浅瀬で尻餅を付いている留美を理玖瑠が呆れ、 美鈴がバッグからタオルを取り出す) we go further in the destiny…… (からかわれて怒る麗美や笑いながら逃げる留美や 玲に頭をはたかれる散乃や 困惑する真璃の両腕を左右それぞれ引っ張りあう有理と初李やそれを見て笑う翠や 料理をする美鈴や眼鏡をかけてみる理玖瑠の振り向く場面や 玲の髪を梳く由香里や、階段下に隠れている真璃を見つけた早苗に真璃がシー、とお願いし その背景で真璃を探している有理と初李や 様々な日常風景がコマ送りで一場面ずつ挿入)
間奏 本当は空を飛べると知っていたから [星を 幻想を] (目を瞑っている玲の上半身 ゆっくり顔のアップに近づいてゆく) 羽ばたくときが怖くて風を忘れた [空を we go further in the destiny……] (眼を見開く玲 口を引き結び、決意に満ちた表情) oblivious (コクピット内で叫ぶ玲) 側にいてね (猛進する玲の87式、地面を蹴ってジャンプ) 静かな恋がほら始まるよ (ワーム・タイプCに飛び掛りながら、60式近接兵装を突き刺し、胴体を切り裂く) いつか震えながら (超振地旋回する真璃の82式、コクピット内で不敵に笑う真璃) 二人の未来へ (旋回しながらからワーム・タイプBを掃射、体液を撒き散らしはじけ飛ぶワーム群) oblivious 何処へ行くの (ワーム・タイプDの砲撃をジグザグに走って避ける咲也の87式) 遠くへ逃げてゆく水の中 (着弾の噴煙の中から飛び出して一斉に逆襲する89式チーム、先頭は麗美機) 何て綺麗な声で (戦闘が終了し帰還する戦闘班を出迎える、整備班と輸送トラック) 二人の未来を (機士から降りる玲がヘルメットを脱ぐと飛び込むように抱きついてくる由香里) 歌って (驚きながら笑って由香里を抱きしめ返す玲 そして二人を囲んで囃し立てる中隊の少女たち) (画面ゆっくりとブラックアウト、タイトルロゴ表示)
どうせ時報ロボ(目覚まし時計機能)です。 本日はロボスレ動画に 御アクセスいただき、 ありがとうございます。 大変申し訳ありませんが、 この動画は作者の妄想垂れ流しなので 存在しません。 またの御アクセスをお待ちしております。 ロボット物SS総合スレ ROBOSURE
>>282 Σ(゚Д゚;)本当にやったー!?
投下乙です! こういうのを見ると自分もやりたくなってしまいますねw
でも今は雌伏の(ry
>>282 なん……だと
本当にやったか……!
自分もやりたくなってきたかもしれない
>>282 人がやっているのを見ると、真似したくなるのは日本人の性か…
>>285 真似したいけど自分の作品にはむさ苦しい野郎しかいないよーッ!
>>282 >困惑する真璃の両腕を左右それぞれ引っ張りあう有理と初李
容易に、簡単に想像出来るぞー! 素晴らしい、最高だ! 本編でも三角関係とか真璃と初李の甘い恋とか(ry
本編とイナバの続きも楽しみに待ってますよー。
さて、何とか今月中にワームと戦うようですを完結させよう。
自分が本来の予定に無かった幕間を追加したように、イナバの展開に関わってくるかもしれないし。
>>282 つべで曲を聞きながらだと意外といける……だと……!?
他の作品のも見てみたい、デザイン起こされてるのは有利だな
>>286 >真似したいけど自分の作品にはむさ苦しい野郎しかいないよーッ!
そんなあなたに
私立ジャスティス学園主題歌
>>282 投下乙!
日常と非日常の対比みたいな感じの構成がいいね!
壮馬「アイツが赤ん坊の頃、全っ然会ってやれなかったからなぁ。今になって、ちょいと寂しいな」
会いに行けばいいじゃなイカ!
え〜
>>229 辺りから愚痴ってますけど
例によって例のごとくウソです!
ちゃんとトークショーに行ってきましたって
ショーの合間に携帯から2chしてただけでね!ハハハ!!
ええ、
>>292 が嘘です。
まあ騙される人もいませんでしょうが……
あ〜全てがそう嘘なら本当によかったのにね〜
そんな感じで、テンション駄々っ下がりっぷりが、
作品に反映されてしまってないか心配でしょうがないですが、
人狼機兵マーナガルム 第4話「魔獣」A
こんな時間ですが、投下開始いたします。
月にいる君へ 今日は、良い知らせと悪い知らせがそれぞれひとつずつある。 まず「良い知らせ」だが、8年ぶりにゴズマと再会した。 俺や君の共通の友人であるサガラ・ゴズマ。当時のあだ名である「泣き虫ゴズマ」の方が君は思い出し易いだろう。 基本は真面目な堅物の癖に女性に惚れ易く、告白してフラれて泣いていてばかりいたあの男だ。 「クイラちゃんに惚れたんだ! だから協力してくれ、ツクヨミ」 などと言われたのでついカッとなって、最終的に互いのRWを持ち出して喧嘩をしてしまったのが懐かしい。 悪い知らせと言うのは、そのゴズマが統合軍のRS乗りになっていた事だ。 会話もモニター越しで直接視認した訳ではないが、あの動きは間違いなくあの男だ。 間違えるはずが無い。 学生時代に俺が一度も勝つ事が出来なかった、あのサガラ・ゴズマを──
月面革命軍第15師団所属 特殊RS戦闘部隊。通称「新星部隊」 その戦力は万能強襲揚陸艦「シューティングスター」と、特殊チューンを施したスカンクエイプ高機動型を3機、 武装強化型を1機、計4機のRS。隊員は若い軍人ばかりで、ラビットソルジャーパイロットの4人に至っては、 階級こそ少尉であるものの、半年前までRS訓練学校に通っていた、まだ10代の若者達である。 新星部隊の任務は「各地の戦場に赴き、勝利に導く」というモノで、彼らはたった半年の間に様々な戦果を上げている。 ……と、表向きは認識されていたが、実際は違っていた。 本部が、革命軍優勢でほぼ確実に勝てると判断した戦場ばかりに送り込まれ、他の革命軍部隊に分断されて孤立したり、 破損して戦闘力の低下したRSを破壊して撃墜数を稼ぎ、その戦果を誇張して振れ回る事で、「新星部隊の活躍によって、 勝利する事が出来た」という印象を持たせる。 そう……彼らは、敗戦続きで士気の低下が止まらない革命軍に対し 「月面都市群の時代を担う若者達が、戦場の救世主となって戦っている」 そう思わせる事で革命軍兵士を、いや、月に住む全ての者たちを鼓舞する為のプロパガンダとして作られた部隊なのだ。 新星部隊の隊員達は一部を除いて、自分達が祭り上げられた偶像である事を知らない。素直に勝利を喜び、水増し されている戦果についても「ちょっと大げさにし過ぎだろう」程度に考えていた。 また、新星部隊の真の存在理由を知る者も、生命の危機の無い安全な場所で戦え、簡単に勝利でき、それを称賛される という状況に、それが別の誰かによって作られた、偽りのモノであると理解しながらも、安酒に悪酔いするように浸っていった。 己が強いのだと騙されていた者と、そう仲間を騙すつもりが、いつのまにか本気で強いのだと思い込んでしまった者。 危機感の緩んでいた彼らは、一つの……そして致命的な過ちを犯す事なった。
「畜生ッ! 何で……何でこんなッ!!」 「前見ろマイケル! 敵はいっぱいいんだぞッ!?」 ジェフ・T・コンスと、マイケル・オルドリン。共に新星部隊に所属するラビットソルジャーパイロット。彼らの乗る、 スラスターを増設し、大型のRSライフルを装備したスカンクエイプ高機動型と分厚い装甲に換装したスカンクエイプ武装強化型の背後では、 中破したシューティングスターが、空中を航行する能力を失い不時着、黒煙を上げている。 「何で……何で当たらないのよ!! 何で?何でぇ!?」 「落ち着きなさいチャンア! 反撃のチャンスは来るわ……必ず」 チェン・ハンアとチェン・チャンア。双子の姉妹であり、ジェフらと同じく新星部隊のラビットソルジャーパイロット。 共にラビットソルジャー高機動型に乗りながらも、ハンア機は超震動ナイフを何本も装備した近接戦仕様、チャンア機はいくつもの火器を括り付けた 砲撃戦仕様と、対象的な戦闘スタイルを好んでいる。 妹のチャンアは昔から射撃を得意とし、この半年間は、狙った標的を外した事は無かった。しかし、その必中のはずの砲撃は目の前に迫る 10機を越える統合軍RS……マーチヘアには一発も当っていなかった。当然だ。パニックになって涙を流し、頭を振りながら引き金を引いて、 命中するはずが無い。 そんなチャンアを落ち着かせようとする姉のハンア。しかし彼女も恐怖を抑えきれず、声が震えていた。 どうして、こんな事になったのか。 この窮地から、遡る事約30分。アミアンでの革命軍との戦闘に当然のごとく勝利した彼らは、意気揚々と次の戦場に向かっていた。その際、 森の木々に身を隠す、本隊から逸れたらしい2機のマーチヘアと傍に停まる車両群を発見した。司令部からは「無視して問題ない」と、 攻撃命令はされなかったのだが……その時に、誰かがこう言った。 「このRSも破壊して、撃墜数に加えましょうよ。随行車両も破壊して、兵士達は全員捕虜にすればいい。 ちょっと手柄を増やすだけ。どうせすぐに終わりますし」 誰が言ったのかは重要ではない。反対意見を言う者が声を上げ辛くなるくらいに、ほとんどの隊員がその主張に賛成し、そしてそのまま 実行されてしまったのだ。 身を潜めていた革命軍の者達からの通信は既に彼らの本隊に届いており、彼らを迎えに統合軍主力部隊の一つが向かっていたにも拘らず。 そして、新星部隊が2機のマーチヘアを破壊した直後に、シューティングスターは長距離砲撃を受けて撃墜。既に出撃していた 4機のスカンクエイプは、それによって破損する事こそなかったものの、マーチヘアの群れに囲まれる事となった。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」 最初に攻撃されたのは、マイケルの乗るスカンクエイプ武装強化型だった。装備された長距離砲が危険と判断されたのか、 単純に一番動きが鈍そうだったからか集中砲火を受けて、あっと言う間に撃破された。何とか原形を留めていたのは、厚い装甲のおかげだろう。 「嘘……マイケルッ! マイケルッ!!」 悲鳴じみた声で、一瞬でスクラップ寸前になったRSのパイロットの名を叫ぶチャンア。しかし、その通信に対する反応は無い。 「大丈夫だ! コクピットは壊されてねぇし、気絶してるだけだっての!! やられたらやり返すぞ!反撃だハンア!!」 「りょ、了解!」 敵の砲弾を左右に飛んで避けながら、RSライフルを連射するジェフ。それにタイミングを合わせて敵陣に飛び込み、両手に持った超震動ナイフで マーチヘアに斬りかかるハンア。 2人ともRS操縦の腕には自信があった。偽りの常勝部隊に所属していたとはいえ、もともと新星部隊へ抜擢されたのは、3つあるRS訓練学校の内、 それぞれトップクラスの能力を持つ者だったからだ。ジェフとハンアはその中でも特に優れた技術を持ち、新星部隊に所属してからの半年間も 訓練を欠かさず、それが微温湯であったとしても相応に実戦経験は積んできていたのだ。そんな彼らが使える中でも最高に近い連携攻撃。 動揺していたおかげか少々タイミングがズレたが、それでもそうそう簡単に敗れる技ではない……はずだった。 「何ッ!!」 「嘘っ!?」 ジェフ機のRSライフルが止まる。いつの間にか投げられていた超震動ダガーが砲を持つ腕の肩口に深々と刺さり、断線したのか人工筋肉が緩み 引き金から指が外れていた。両腕や胸部はRCBで防御していたにもかかわらず、一瞬の隙を付かれたのだろうか。 ハンア機も、接近されると同時に左右に飛んだマーチヘア2機が手に持った超震動ダガーに、ナイフを両腕の手首から先ごと奪われていた。 相手が悪かったのだ。このマーチヘア部隊の所属する基地は、開戦初期からRSの研究に余念が無く、統合軍製のRSが完成する前から、 鹵獲したスカンクエイプやmその前身であるヨーウィを使って戦闘訓練をしていた。当然、統合軍がRSを使うようになってからは、他の基地の 部隊よりも頭一つ抜きんでていた。彼らの中には操縦サポート機能があれば兎乗りに匹敵する技量を持った者もいて、今回の部隊にも加わっている。 最小限の動きで、2機の戦闘能力を奪い去ったマーチヘア部隊。しかし彼らは2機にトドメを指さず、まだ出鱈目な砲撃を続けるチャンアへと向かう。 命中しないとはいえ、まだ高い戦闘能力を持ったままのチャンア機の方が優先順位が上なのだろう。驚愕する2人を素通りして、マーチヘア達は進む。 「来るな!来るなぁ! 来ないでぇ!!」 泣きじゃくりながら、撃ち続けるチャンア。狙いは定まっていないにも関わらず弾倉の交換だけはしっかりやっていた。しかし、命中しなければ意味は無い。 マーチヘアの一斉砲撃でRCBと両腕を撃ち砕かれ、血液のように循環液を滴らせながらチャンア機が倒れ伏した。 4機のマーチヘアーがそれぞれ、無力化した4機のスカンクエイプにRSマシンガンの砲口を向け、残りがシューティングスターへと向かう。 「お前らの負けだ。降伏しろ、革命軍」 マーチヘアーの外部スピーカーから放たれた静かな声。 これまでに何度も、倒した統合軍に言ってきた言葉。本来は自分達が言うはずだった言葉。 気絶したマイケルは反応せず。負けを認めたハンアは愛機から脱出する準備をした。勝利を諦めきれないジェフは、まだ片腕なら動く己のRSで どう反撃するか思考を巡らせ、沈黙していた。だが…… 「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!ママ!パパ! 誰か助けて!!」 完全に混乱し、言葉どころか状況すら理解できていなかったチャンアは、背中に取り付けられていた、弾倉交換用の小型の隠し腕を動かして、 残った砲の一つを抜き、目の前で構えるマーチヘアーに向ける。 マーチヘアーのラビットソルジャーパイロットは、その動きに即座に反応し、チャンアのいるコクピットに向けたRSマシンガンの引き金を引き…… 爆発音が響いた。
轟音に、チャンアは我に返った。 何が起こったのか理解できずに見たノイズ混じりのモニターに映ったのは、RSマシンガンを持っていた腕が吹き飛び、胸部を抉られて倒れる マーチヘアーの姿だった。 「なに……これ……」 投降の為にコクピットブロックを開こうとしたまま止まるハンアと、同じく状況が掴めないが、好機が巡ってきたと直感的に思ったジェフの前で、 自分達の前に立った他の3機までも、同じように爆発して、倒れる。 「……チャンア!大丈夫?」 「……うん」 とりあえず、互いの無事を確認する双子の姉妹を余所に、反撃しようとした敵機が破壊されて拍子抜けしたジェフは、爆発の正体に気付いていた。 「……超長距離砲撃? いや、だとしたらどっからだ?」 シューティングスターに向かっていたマーチヘアー達の動きが止まる。連絡を取り合った彼らも、ジェフと同じ結論に至っていた。索敵機能を強化した マーチヘアーの複合センサーのおかげで、狙撃したポイントまで特定できていたのだ。1発目がおおよそ50q先から。約3秒後の2発目が49q、そこから 1秒間隔で2発撃ち、予測位置は48qに近付く。超音速で近付きながら連続で超長距離砲撃を繰り返していた事になる。それも、索敵強化型が得たデータが 正しいのなら、それは飛行しているのではなく地表を"走行して"こちらに向かっているのだ。 しかし彼らは冷静さを崩す事無く、その出鱈目な『何か』を迎え撃つべく、残ったマーチヘアーでフォーメーションを組み始めた。
同時刻、シューティングスター艦橋。 突然の着弾と、それによる墜落の衝撃によって、多くの者が意識を失うか、怪我を負うか、あるいは死亡し…… ともかく、まともに立っている者はひとりも居なかった。 新星部隊のオペレーターであるウラ・ラインムート軍曹も、背中を強く打ち付けて痛みに顔を歪めながらも 通信機に手を伸ばしていた。最寄の基地にこの状況を伝え、援軍を送って貰わなければならない。 何とか通信機のスイッチを入れた時、ウラは確かに聞いた。 力強い、狼の咆哮を。
それではおやすみなさい〜 って時間的にはむしろおはようございますのが近いか まあ寝んべ
test
>>301 投下乙です!
ピンチに颯爽と現れる主人公ってのはやっぱりいいもんですね、それがたとえツクヨミ先生であってもw
しかし確実に一悶着ありそうな……大丈夫でしょうか。新人さんとツクヨミ先生って絶対相性悪いですよねw
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
避難所に書き込めなくなってる・・・orz
>>301 投下乙!後でゆっくり読ませてもらいますよー
>>301 投下乙!
月にいる君へってなんだかロマンチックですよね……というかツクヨミですら敵わない相手とな!
マイケルさん…狙撃はイの一番にやられるのにカワイソス
かと思ったら50kmの彼方からの遠距離狙撃とな…
これは次回ひょっとして無双か!
待ってます!
ダレモイナイ……投下スルナライマノウチ……
支援しましょう!
『Robochemist!』 第四話「初戦(前)」 見据えた先にある丸い目標板に揺れる照準を合わせ、引き金を引く。断続的な轟音が腹に響く。 目標をセンターに入れてトリガーと単純に言ってくれるが、これは難しいことこの上ない。 そもそもそんなことが可能なのは機械による修正があるからに他ならず、例えば補正がつかないように設定したら当たるものも当たらずに無駄となるだけであろう。射撃とは“当たらない”ものなのだ。 外殻機を駆り戦うメタルナイツでは、誘導兵器や強力な化学エネルギー弾(成形炸薬弾等)は使用できず、また視界も通常の可視光線のものしか利用できない。つまり人対人の戦いを機械に乗ってやるものと同じと考えてよい。 つまり何が言いたいのかといったら、メタルナイツのルール上、射撃管制はほぼ操縦者任せなのである。撃ったらあとは自動(撃ちっぱなし方式)や、自動照準というのは許可されていない。 引き金を引く時に腕が震えれば、それに追従してロボットアームまで向きを変えてしまい、銃口がぶれる。 「当たらない……っ」 プロトファスマの両手の機関銃から次々弾丸が発射されるが、一向に命中しない。腕が反動を押さえこんでくれるとはいっても、銃を撃った経験ゼロの人間がロボットに乗り銃を撃てば当たらないのは当たり前。 二条の射線が震えながら、なおかつバラけながら、やっとのことで的を捉え、いくつかの弾痕を穿ち始め。ペイント弾のピンクが霧状に散る。 「当たっ………あっ外れた」 命中に気を良くして手の力を抜いたが為に銃がブレて、中心からそれてしまう。慌てて修正するも、今度は動き過ぎて通り過ぎる。また修正、射撃。 アルメリアはその的が粉みじんになるまで撃ち続け、やがて引き金から指を離し、安全装置をかけて体から力を抜く。発射熱で両腕の機関銃がシューッと硝煙と熱気を吹き、揺らめく大気が上へと昇って。 プロトファスマの攻撃手段は射撃のみ故、それに付随する性能は高い方だが、機敏に反応し過ぎて狙いが付けにくい。例えるならPCのマウス。あれがちょっと動かしただけで画面の端から端まで飛んでしまうような。 操縦席備え付けのタッチパッドを操作して、動作速度を引き下げる。こうすることにより一応は狙いがつけやすくはなる。問題は咄嗟の事に反応できなくなってしまうわけなのだが、四の五の言っている場合ではない。 プロトファスマ、後退。六脚全てを動かすと負担が大きいのでローラーを微速回転。バスケットシューズが床を蹴るような音。 停止、カメラアイで前方を見据える。 「よーし」 先程の的の隣にあるもう一つの的を電子サイト内に入れ、全砲門を開く。元の両腕二丁、肩二丁、前脚部上方二丁、計六つの銃が眼を覚まし前に暗き口蓋を向けた。自動管制射撃はルール違反のため、これら全ては操縦者の動きを模倣するように作られている。 単機で六つの射線を確保し、六つの脚で安定性と防御性を確保。動ける重装甲車。それがプロトファスマ。 アルメリアは引き金に指を触れると安全装置を解除、叫びたかったことを叫び、引いた。
「せーのっ、フルバースト!!」 巨大なマズルフラッシュが機体前方で華開いた。膨大な物量で弾丸が殺到するや、的を瞬く間に削り壊し、木っ端にして宙を舞うゴミへと変貌。更に、機体を横に歩かせて射撃点を横に移動、的を弾丸の疾風で壊していく。 ペイント弾が命中時に破裂して毒々しいピンクをブチ撒ける。 射撃が当たらないのなら、そのまま機体を動かして当てればいいじゃない。これは彼女が好きでやっているゲームから思いついたことであった。 なおも指は引き金を引き続ける。狂乱染みた弾丸達が的に留まらず競技場の壁に幾つもの色彩を作成していき。 6丁の銃が生産する、むしろ清々しいほどの発射煙がプロトファスマを包む。誇らしげに輝く発射炎。銃身が過熱し、白に更に白を足す。 射撃の反動は凄まじく、5mもあり重量もかなりのはずのプロトファスマを振動させるほど。 だがその熾烈も物理的理由で中断する。銃を撃てば熱くなる。限度を超えると射撃に支障をきたし、命中精度連射性能が大きく低下し、最悪の場合発射不能となってしまう。 『武装過熱警告』 それを防ぐ意味でも銃身が一定の温度を越えると引き金を引いても弾が出ないようになるが、これは事実上の制限に等しい。銃身の交換をすればよいのだが、戦闘中にそんなことをしていたらいい的である。 6丁全ての銃が異常過熱したことを示す赤いランプが灯り、射撃が停止。轟音が止むと、操縦席には主機の稼働音と電子機器の発する羽虫のような音色のみが満ちて。 「これは……病みつきになるかも」 アルメリアはほうと溜息を吐くと、引き金から指を離し、操縦椅子にもたれた。顔は新しい遊び道具を見つけた小学生のようにキラキラしている。 白状しよう、銃を撃って『カイカン♪』だったのだ。実銃を撃った経験皆無(銃を持つ権利はあるが怖くて触れなかった)だったが、想像以上にカイカンだったのである。 問題はこれが試合で命中させられるかだが……そこは練習して慣れるしかないであろう。 一方シュレーの方はと言うと、アルメリアのように苦戦しているわけではなかった。 競技場の端に設置された的では飽き足らず、標準装備の大型散弾銃にペイント弾を詰めて撃ちまくっていた。 関節やら薄っぺらい装甲板やらから朦々と熱を放出しているその機体のカメラアイが瞬時に光を増せば、関節の向きが逆についているようにも見える脚が僅かに屈折した。 「こうしてぇっ!」 ローラー全開。地を噛み、表面をがりがり研磨しつつアノフェレスのか細い機体が前傾したまま駆ける。正面のコンクリート製障害物に衝突する速度域。止まる気配、無し。 だがしかし、それらは全て感覚により計算されつくされたもの。描き出すは三次元機動。ブースターの類を装備していなくても、やってみせる、またやれるという自信と『経験』があった。 何せこれが最初ではないのだから。 距離数mにまで迫った地点でアノフェレスが跳躍。作用反作用に従い、地面に跳躍時生じた全てが乗りかかり表面が割れた。 「ひゅ ぅ!」 口笛―――。 ―――地上から数えて十数mはあろうかという高度にアノフェレスは跳躍していた。 外殻機に乗っていなくては味わえない高揚感と浮遊感が毛布のようにシュレーの身体を抱く。脳が焼かれるようだ。シニョンに結いあげていないモミアゲの部分の髪が支えを失い、宙に漂流する。 天井に座する照明が、電子化された視界の中で一層近く見えた。
「………〜〜♪」 アノフェレスがあたかも重力から解放されたように、宙でくるり一回転した。更に優雅に半回転。頭部の触角状パーツがゆらりゆらんゆうらり、揺れて。 シュレーはこういう時いつも思う。あぁ、飛べた、と。 でもそれは偽り。羽も翼も推進機構も浮力装置もない鉄の塊が飛べるわけもなく、落ちているだけなのだから。 シュレーの命ずるまま、アノフェレスが両腕を広げ、空中で姿勢を整える。 機体が、空中で完全に止まった。こうなれば、あとは落ちるだけだ。 アノフェレスの脚部のバネを最大限に利用し、衝撃を殺す体勢をとり、着地、同時に軽く前に跳躍、勢いのベクトルを前方に向けるよう、そして最後にローラー機構により強引に速度を殺す。 脚部がみしりと悲鳴を上げ、火花と共にどすんという重い音が生じた。アノフェレスが姿勢を起こせば、既に地上。 着地の衝撃を最大限にするそれはもはや、ついこの間外殻機に乗った者の技術ではない。 言うならば、歴戦の戦士のような洗練かつ老練した動き。言うならば、数十年と仕事をしてきた職人の作業。言うならば、徹底的に合理化された電子機器の作動。 だがシュレー=エイプリルは素人である。では何故ここまで動くことが出来るのか。それは幾つかの要因はあるが、最大のは『才能』であることに間違いはない。 人は産まれつき平等ではない。どんなに平等であるようにしても、性別というヒトの遺伝子設計の段階で不平等に分けられる。例え性別を乗り越えても、運と言う不平等のふるいにかけられる。 シュレーの場合は、外殻機を操縦することに関して他者の追従を許さない不平等を抱えていた、それだけのこと。 シュレーは、蒸し風呂状態の操縦席で腹まで息を吸うと、機械を通じ散弾銃を構えた。 熱い、暑い。壁を触れば熱く、空気が暑い。限界を超えているとしか思えないほど頑張る冷却用送風口から出る冷たき風は片っ端から熱に犯されて感ずることすらできない。 アノフェレスは軽量・身軽を極めるために装甲はもちろんのこと、あちらこちらを削っている。その一つが冷却装置である。主機とモーターが生み出す熱を冷ますためのそれがお粗末になっている故、操縦席は蒸し風呂となる。 それを解決することは積載性と搭載場所の関係どうしても出来ず、シュレーは一つの結論を下した。 ――暑いなら、服を脱げばいいじゃない。 もういろいろと間違ったその考えはなんと効果を上げた。 スポーツブラに、スパッツ。たったそれだけの服なれば汗をかこうがなんだろうが関係ない。あとは体力と気力が持つまでだ。 シュレーの外殻機に関する才能は操縦だけではなく、耐Gはもちろんのこと、暑さへの耐性もあった。彼女は外殻機に乗るための能力を始めから持って産まれてきたと言って過言ではなかった。 最も、当の本人は楽しいから乗っているだけだが。 ローラー全開。アノフェレスはやや腰を落とし、障害物の間を縫うように機動する。継ぎ目のない、しなやかで強かな移動。肉食獣が獲物を捉えるべくすり足で距離をつめるようでもあった。 右に曲がったかと思えば、たちまち独楽のように回転して反対の左方向へ。障害物の真横を通った次の瞬間には、機体そのものを後ろに倒れる程仰け反らせ急反転。
「はぁーしゃっ!!」 コンクリートの障害物の上に飛び乗るや、散弾銃を的に向けて撃つ。ガンパウダーが炸裂。散弾がいくつもまとめて的に飛び、上半分を蓮根のようにピンクの斑点を印刷して。 二射三射四射――! 用無しショットシェルが自動排出。高速移動する機体から連なってバレエを踊るよう放たれ落ちて。 的を撃ち尽くした後は適当に狙いをつけて発射するのみ。障害物を敵に見立て射撃。その間ローラーを使い、その場で高速回転。眼が回る。だがそれがいい。 散弾銃を両手で持つようにして停止。動けば熱が出る。ふと気がつけば、機体に卵を落とせばたちまち焦げ付く程熱くなっていた。 操縦席内の空気はごとごとく赤色。肌をべとり撫でる排熱が汗を強制的に噴出させる。やもすれば砂漠か何かに放り込まれたと錯覚するような、寒気すら覚える暑さ。 シュレーは首の汗を手で拭うと、そのまま瞼を擦った。汗が眼に入るとしくしく痛むからだ。 機体を操縦するのに汗をかき、暑さで汗をかくという二重苦が圧し掛かっているはずなのに、シュレーの顔に苦痛はない。 というより、暑くて逆に雑念が消えて行くので集中できる。湿気が無いことによりカラッとした暑さなのがそれに効果を加えていた。 散弾銃の銃口を下に向けて安全装置をかけると、アノフェレスを片膝付かせ停まる。ほぅと息を吐けば、おもむろにその方向を見遣る。頭部が身じろぎ、向きを変えた。 ≪貴様ら、随分と派手に暴れてくれたな?≫ その時、二人の無線機に通信が入った。 入口の方を見てみれば、御冠の様子のセンジュがいた。心なし紫色の髪が荒れており、白衣も皺が目立つ。 隣に立っているはツナギ姿のアオバ。眼を丸くして二人の搭乗した機体を見ている辺り、新発見でもあったのだろうか。 更に隣を見れば、ゆったりとツナギを着こなしたクーが立っている。背中にリュックを背負っており、アルメリアは中身がなんとなく予想がついた。というか、半開きのチャックから黒い尻尾のような物体が突き出しているのだから。 センジュは再度無線機の送信ボタンを押すと、腰に手を当ててガァガァ怒鳴った。口角泡を本当に飛ばしている。 ≪撃ってはいいと言ったが貴様ら限度を知らんのか!≫ 語尾にヤクザ言葉でも装着してもなんら不思議ではない怒りの御言葉。 アルメリアにはセンジュがなんでそんなに怒っているのか理解できなかったが、自分がペイント弾で粉砕した的を見遣り、そしてピンクに染まった壁を見遣って、手をぽむと合わせた。 そうか、きっと撃ち過ぎたことに怒っているんだ。練習って言っていたのに実戦まがいの事をやってしまったから、怒っているんだ。 アルメリアはそう結論付けると、その答えが答えになっていないことにも気がつかず無線に口を開いた。 ≪ぇ〜……撃ち過ぎがいけないんですか? ごめんなさい!≫ ≪そこではない! 撃ち過ぎてカネが無くなると修理や備品の購入費までスッ飛ぶからだ!≫ ≪えっ≫ ≪カネが湧いて出ると思うなよ? 特に我々のチーム、お前らは何の実績も上げてないのだからな。私の懐からカネを出すわけにもいくまいし≫ ≪そ、そうなんですか?≫ ≪そうだ≫ 良く考えてみれば、そうだ。外殻機の運用にはカネがかかるからいくらでも使っていいよ、なんて甘いことを許される訳も無くて、使えるカネが有限なのだ。それをじゃんじゃん弾薬費につぎ込めば怒られるのも道理。 それを黙って聞いていたシュレーが、無線を使う前にアノフェレスの右腕を生徒のように上げた。 ≪キョージュ、質問!≫ ≪なんだ?≫ ≪じゃあコレはどうなんですか!≫ そう言うと、アノフェレスは背中の黒いブレードを引き抜き、軽く一振りして見せた。マチェットのように飾りが無く、機能性を第一に考えたような代物。 センジュは一度無線機を口元から離してから戻すと、また繋げた。
≪それは大して高くないからいくらでも構わん。だが、銃に関しては考えて撃て≫ ≪はーい、先生≫ 二度目にして教授から先生に格下げ(?)されたセンジュだが、特に気にした様子も無い。説教をして満足したらしく、憤りを引っ込めると、ふぅ、と息を吐いてまた無線を繋げた。 ≪ということでだ、お前ら二人の為に今日は模擬戦を行おうと思う。相手は新入生、条件は全く同じ相手だ≫ 言い終わるが早いが、競技場の大型シャッターが上にするする上がり始めた。逆行を背景に、外殻機が顔を覗かせて、開き終わるとローラーで前進して競技場の中央に進んでいく。 どっと風が流れ込み、センジュの長すぎる紫髪をはためかせた。 周囲を取り囲む整備士やチームメイト達は手に持った紙に何事かを書き込んだり、あるものは無線機に語りかけて、またあるものに至っては機体に乗っている。 先頭は二脚式の外殻機で、装甲はあるというのに何か貧弱に見える機体だった。カメラアイがとても大きく威圧的で、頭部が左右非対称。関節部の防御板は少なく、前方投影面積を減らそうと苦心したことが窺える。 まるで軍がするような迷彩色の機体の腕には、大口径高速弾を射出するであろう細長く先端にマズルブレーキらしき形状が見受けられる銃が握られている。狙撃を前提にしているのか。 続くもう一機はプロトファスマを超える大型機であった。 六脚式。太く、どっしりとした脚部の上に乗っているのは肉の分厚い胴体。腕も太く、握られた大型の盾とそれに仕込まれた銃がい脅すように照明を反射して鈍く光っているのが眼に入った。 こちらとは対照的な赤いモノアイで、見るからに関節部の可動領が狭いと分かるのだがそれを補って余りある装甲があり、それこそ戦車と表現してもよかろうという程。 センジュはチームの一人のところに歩いて行くと時折身ぶりを交え会話をして、二人の方に振りかえると無線機を口元に上げた。 ≪目標は私がやる。ルールは分かっているな?≫ 【終】
前編終了です。 キョウジュ……じゃないセンジュの口調が定まらない件について。紫ロリムズカシイデス… スポーツブラにスパッツという軽装のシュレちゃん。スパッツは人類の生み出した(ry 次回試合分なので今回は短めでした。 またしても主人公の影が薄くなりうわやめろなn
「Robochemist」 ロボット+アルケミスト でロボケミスト。造語。 【アルメリア=シーゼンコード=ファルシオン】 DSTのメインキャラクター、ユトとメリッサの娘。 DS伝統のポニーテールを受け継いだ。あまり長くはない、明るい茶髪。 顔立ちはメリッサ似であるが、目元は優しげ。ややお嬢様な雰囲気。体格、身長とも平均的だが、女性的な線はしっかりとある。 性格は基本的に丁寧で、物腰も柔らか……のはず。 なお名前はシーゼンコードとファルシオンのどちらも捨てられずこうなった。 【シュレー=エイプリル】 カメラ片手にあっちこっち歩きまわる金髪シニョン女。 体格は平均的だが、幼い印象が先行する。 空に憧れを持っているらしい。天真爛漫、純情無垢、驚きの白さ。何事も楽しめる愛すべき馬鹿。 ロボット操縦に関して天性の才能があるらしく、知識も無く経験も無いのに外殻機で宙返りを決めた。 【センジュ】 チーム長を務める教授。 外見は小学生位にしか見えない。紫眼。紫超ロングヘア。美幼女(中身は違う)。 とある事情から義体になっており、脳髄以外はほぼ人造。外見は趣味。 口調はややオバン臭い。 【アオバ=タカヒロ】 東洋系の青年。センジュ直属の秘書ということのはずが、もはや召使同然。 外殻機からアンドロイドの整備までこなす男。 【クー】 元々DSUの脇役だったキャラ。 現在年齢20歳位。ちみっ娘だったころから余り変化の無い、青目三つ編み女性。胸は結局ぺったんでした。 アイリーンに拾われていろいろと進化した……わけでもなく、立派な女性に育った。 アイリーン直属の部下。学園で経験を積むというか、興味があったとかなんとか。 食欲旺盛なのは今も変わらず……らしい? 【アイリーン】 DSUの主人公ジュリアの師匠。 アンドロイド・ガノロイドの製造販売を手掛ける女社長であり、かつてはダイバーであった。 DSU終了間際にクーを拾った。 【ジャック=シーゼンコード=ファルシオン】 アルメリアの兄。 メリッサの性格を濃く受け継いだらしく、やや血の気が多い。 勉強は性に合わず働きに出ており、現在は休暇を利用してニコラスと旅に出ているらしい。 【ニコラス=シーゼンコード】 ロボケミの前々作DSに登場したキャラクター。 アルメリアの父親であるユトの兄で、結局現在も定職につかず放浪している。 登場人物の簡易設定。 そのうち完全版を投下したいところ。
投下乙です。 シュレーの操縦描写には、もはや練達者のけだるさすら感じますな。 …もしかしてボーダーブレイクやってます?
>>328 感想ありがとうございます。
シュレーは最初からイチロー状態だと思っていただければ幸いです。
宝くじレベルの確率でいるじゃないですか、神がかった才能の持ち主って。
ボーダーブレイク……名前は聞いたことあったんですがやったことないです。ロボットゲーのようですが、ACっぽい感じです?
投下乙です! そーいやどこぞの重歩兵中隊長が両手、両肩、腰二つずつ。計六つの25mm重機関砲でハイマットフルバーストとか言ってたような……これがデジャヴというものかッ!?
※気のせいです
気のせいなら仕方無いな!
あの重歩兵に渡したら魔改造される気がしてならない
陸海空宇の適性がアップするかもねw
ロボスレのアストナージさん役がここに決定した
ロボスレでスパロボやったら必ず整備士が必要……ということで自分は珍獣を推したい
前から気になってたんだが、ガノロイドってガイノイドのこと?
検索して気がついた\(^o^)/長年の勘違いのようです
>>338 それを逆に利用するんだ!
自分なんか超振動兵器を超"震"動兵器なんて誤植してたのに2話辺りでやっと気付いて
「人工月震発生装置が起源だから『震動』でいいんだよ!」
と後付け設定で正当化しましたし!!
ガイノイド(gynoid)は、gyne(ギリシャ語で女性)+oid(もどき)の言葉だから
「ガノロ(あるいはガノル)もどき」として作られたって設定にして……
何故グーグル先生に聞かなかった! 何故、それが正しいと勘違いしたままになっていたァ!? ウワァァァァァァ
>>326 投下乙です!
なんか、僕もシュレーみたいな感じに操縦出来たらトリガーハッピーみたいになっちゃうんだろうなあ……
逆にブレードハッピーもそれはそれで楽しそうですけどwww
まあ、今回はアルメリアがトリガーハッピーですけれどね。実戦で使えなければ意味はありませんが、果たしてどうなることやら。
後編、そして次回を楽しみにしていますね!
……それにしても、執筆速度速いんだなぁ、と思ってしまいますけれど。
623 名無しさん@避難中 [ sage ] 2010/05/23(日) 19:26:28 ID:4ZTp5EWE0
うーむ……分割するほどの内容でも無かったかも知んないw
一応クッションを置いた方がぐちゃぐちゃせず読みやすいかなと思ったけど
てな訳でまず本スレからー
それと続き物は纏めてレスしたいと思います
>>38 投下乙です!
まさかのスプリガンからのゲストに驚きました!それにしても戦いにくそうな相手な事w
しかしショウイチが大変な事になってるのにやおろよずの面々のノリの変わらなさが凄いw
これからショウ……誠人が色んな意味で揉まれると思うと大変だなぁとほのぼの
次回を楽しみにしてます!あ、後まどかさん意外と大胆うわたまちゃん何を
>>56 タウエルン「タガヤスン……何者なんだ……!」
ショウイチ「何者なんだろうな。偉くお前に似てるけど(棒
>>57 うわおカッコいいっす
毎度ながらシャープすぎて刺々しいというか何というかw遠隔ボディーパーツのカッコよさは正義
>>88 >>102 投下乙です
こっちにまで熱気が襲ってきそうなほど鮮烈かつ泥臭い戦い、堪能いたしました
明らかに押されてきてるのに引かず媚びず退かずに戦闘を継続する男気溢れる兵士たちに敬礼
何か明らかに予告からヤバい匂いがぷんぷんしますが、ドキドキしつつ最終回待ちます
>>113 どう見ても遥さんです、本当に有難うございました
何かこの赤ずきん、マジで鉄拳制裁で狼倒しちゃいそうで困るww
>>225 単発投下乙です
ひんやりと凍える様な世界観にヤンデレは似合いすぎて困る
ある意味MAIに支配される世界は幸せ何じゃないかと思う俺は破滅主義者
でも可愛いMAIに(この文章は愛されました
>>282 俺も何かやってみようかな……凛として咲く花の如くで
>>229 投下乙です!
新人たちがプロパガンダ部隊という所にマナガル世界のシビアさを感じずに居られない
まだ全貌が知れませんがキャラがしっかり立てて楽しんで読ませていただきました
特にチャンアの動向が気になる所。良くも悪くも雰囲気を変えてくれそうで
ツクヨミ先生とのファーストコンタクトを楽しみにしつつ、次回を楽しみにしてます
>>324 投下乙です!
相変わらず描写の丹念さが凄過ぎる。何時も漠然とした表現した書けない俺にはうらやまし過ぎるw
アルちゃんもシュレーちゃんもある意味変わってますねw特にシュレーちゃんから少し珍獣の気配を感じるw
しかしアルちゃんちょっとトリガ―ハッピーの素質がある気が……何にせよ確実に教官の胃が空く、間違いない
次回も楽しみにです
343 :
328 :2010/05/23(日) 22:06:30 ID:nr0y0F9g
>>329 おっと、じゃあ純粋にAC世界が心の原風景ですか。
ボーダーブレイクはゲーセンで遊べる、最大10vs10のオンライン対戦ハイスピード・ロボット・アクションです。
頭、体、腕、足+4種の兵科とその武器で機体をアセンするんですが、
・軽量腕で連射するとポップアップがひどい(というか、もう笑える)
・重火力はオーバーヒートがつきまとう
とまぁ、そのへんのルールが何となく今回の発砲描写と重なったのですよ。
あと、最近のACと比べると、あそこまではカッ飛べませんね。
興味があるようでしたら、まとめwikiから行ける外部リンクの『ネタ@うぃき』の
用語集でも見てみれば、どんなゲームかよぉく判るかと。
>>341 感想ありがとうございます!
自分だって操縦できたら撃ちまくってますよ! いいなぁ
アルメリアはそのケがあるだけで、実際はどうでしょう。作者なのに分からないという
次回分はもうじきです。
>>343 ロボケミはACやボトムズを脳内に描くとビューティフル(?)です。
なるほど、そんなゲームがあったんですか。
ちょっと興味持ちました。
ロボケミ投下したいのですが……支援が無いとさるが怖いので避難所にしようかしらん
支援ならしますよー。
『Robochemist!』 第四話「初戦(後)」 ―――……気に食わない。 顔を合わせた瞬間、その二人の人物は同じことを思った。 不思議である。相手の素性も良く理解しておらず、また会話すらしていないのに、思ったのだ。こいつとは、そりが合わないと。 センジュが呼んだという模擬戦の相手。重装甲六脚の外殻機は現在のところ軍では運用されていない戦車(陸地の少なさと戦うべき相手がいないため)を彷彿とさせた。 もう一機の方は洗練された美しさよりも実用性と堅実さをもとめた二脚型で、狙撃銃の運用を前提している機体だった。 模擬戦なのだから、当然顔合わせをする。 機体から降りたセンジュチームの面々は、相手チームと顔合わせするべく並び、機体から出た二人もまた並んだ。整備士や付き添いの連中も野球の試合前のように並ぶ。 六脚式機体『ヘルゴラント』から降りてきたのは、なんと初日の船でナンパをしてきた青年だった。その青年は何が楽しいのか分からないがヘラヘラ笑いながらアルメリアに握手を求めてきて、彼女はそれを無視することにした。 二脚式機体『ジェーヴァ』から出てきたのは、色素の薄い肌に金髪、長身痩躯の青年であった。青目は人を殺したような危険かつ冷酷な光を宿しているように思われ、しかし悪くない顔の造形だった。 だが二人は顔を合わせるや一秒未満の速度で思ったのだ。嗚呼こいつは駄目だ、親しめない、と。 アルメリアは直感的にその青年――ブランと名乗った――を気に食わないと思い、またブランもアルメリアを見てこいつは敵だと直感的に認識した。 かくして、試合前に視線の鍔迫り合いをするという状況が発生し、シュレーと金髪の青年ミハエルは右往左往することになったのである。 ◆ ◆ ◆ ◆
ここでメタルナイツという競技について簡潔に記そう。 競技者は全高五mで脚部のあるロボットに乗り、許可された武器を使用して戦う。 攻撃手(アタッカー)、防御手(ディフェンス)、目標(ターゲット)の三機の参加が必要。目標を撃破できなければ試合で勝利出来ず、逆に目標のみに限定して攻撃をしかけることも可能。 攻撃手、防御手の装備に制限はないが、目標機を守るのは防御手であることが大半である。 なお目標に関しては無人機であることが決定されている。理由は危険だからである。 使用可能な武器は自動誘導兵器、自動照準、化学エネルギー兵器、光学兵器を除いたほぼ全て。ただし余りに大口径過ぎたり、熱放射で溶かすような兵器の使用は禁止。 他のルールは、センサーは通常視覚センサーのみ。 可燃性燃料を使用した推進機構の装備禁止。 無線機の使用は可能だが、外部と通信することは禁止。 戦闘不能になった相手に対し故意に追撃を加えた場合、即刻試合停止処分。 こんなところである。 殺し合いでもなければ、かといってボール遊びでもない。演技抜きの本気で殴り合うプロレスを(そんなものは無いが)機械版にしてみましたとでも言えばもっとも近いかもしれない。 「……ルールはこんなものですね。分かりましたか?」 「分かった」 ……という以上の話を隣のアオバから一気に聞かされたクーは、膝の上ですやすや眠る黒猫のクロの背を撫でながら頷いた。 なるほどまったく分からん……というのが本音だったが、なんとか噛み砕いて解釈しようと努力し、それを悟られんと頷く。 つまり目標撃破で勝利。一行で纏めて、あとはじわじわと理解していくことにする。 クーはアイリーンの紹介により不足していた整備士の手伝いをすることになり、ここに居る。なんでも社会に出て学ばぬものを会社で働かすことは、例え身内でも難しいということらしい。 聞いたところによるとアイリーンとセンジュは交友関係にあるらしく、アイリーンはセンジュの研究に出資しているとか。何の研究かは教えてくれなかった。 クーはクロを赤ん坊を抱くよう腕に包むと、一定のリズムをつけて揺り籠としつつ、画面を見た。コンクリート製の障害物が多く配置された競技場が映っていて、計六機の外殻機が戦いを待っている。 試合開始のブザーが高らかに鳴り響き、ここにアルメリアとシュレーの初戦が始まった。 ◆ ◆ ◆ ◆
最初に仕掛けたのはシュレーだった。 ブザーが鳴るや否やいきなり散弾銃を抜くと、アルメリアの乗るプロトファスマに手を振り、ローラー全開で前進したのだ。ローラーが地面を擦る喧しき音が響く。 前方には不気味なほど身動きをしないジェーヴァと、障害物に身を隠し更にその後ろに目標機を覆い隠したヘルゴラントの巨体がある。障害物が多すぎて遠距離からの攻撃は困難であろう。 ≪ちょっと攻撃しかけてくるー!≫ ≪え、ちょ作戦は≫ アルメリアの制止の言葉を振り切り、シュレーが往く。 止むを得ず全機関銃を起動してリンクすると、後ろの方で怖々としている目標役を隠しつつ、コンクリートの柱に身を半分隠す様にする。 それに驚いたのか、ヘルゴラントは盾をしっかりと構え直したが、ジェーヴァは慌てず騒がずローラー機構で柱の陰に身を置き、狙撃銃を構えた。 ≪――――落ちろ≫ 極寒の声が凛と鳴るや、狙撃銃の引き金が落とされた。発砲炎。高速弾が吐きだされ、貧弱な『蚊』を貫かんとす。 ≪甘いッ≫ 身を捻る、弾丸がアノフェレスの触角の一本を吹き飛ばす。 応戦。散弾銃を撃ち放つ。 避けられる。散弾が無駄にはじけてピンクをまき散らす。 障害物から狙撃銃が覗いた。とっさに身を躱す。射撃炎一つ眼に映り、コンクリート柱にピンクの華が咲いた。 ≪おおっと、俺も参加しにゃーいけないな!≫ 軽薄そうな声の主、ヘルゴラント搭乗中のミハエルは全砲門を開く。両肩部に大型の箱のようなものがせりあがり固定、前面が開き、中身が丸見えとなる。そこにはきっちり計られたようにぎっしりとそれらが詰まっていた。 ミハエルは一斉にそれらを発射した。 ロケット弾発射ポッド。本来なら炸薬を詰め込むべき場所に塗料を詰め込んだそれは、数十もの弾頭が同時に発射される、外殻機の数少ない面制圧兵器であった。 実際の試合では炸薬ではなく、速度つまり物理エネルギーで破壊することしかできないが、それでも雨あられと降り注ぐそれは心理的にうすら寒いものがあろう。 斜め上にロケット砲弾の雨が飛ぶや、ある一点で真下に向きを変え、降り注ぐ。 ――トップアタック。 従来の兵器と同じように、というかメインカメラを損傷するとサブカメラのちんけな映像頼りに戦闘しなくてはならない外殻機にとって、頭部への攻撃は致命的だ。 その弱点をつくべく面制圧・トップアタック、しかもルールに抵触しないように考慮した結果、こんなモノが出来上がった。 無論総重量が恐ろしく重い為に(数を揃える必要がある)搭載したら動きは鈍重になるが、六脚式で動くことを諦めたような『ヘルゴラント』であれば造作も無いことだ。 ≪教授! 下がってください!≫ ≪撃ち落とせ!≫ そのロケット弾の大まかな狙いは目標の撃破であり、センジュがリモコンで操縦する四脚の貧弱な機体は右往左往して、真上から落ちてくる鉄の雨から逃れんとした。アルメリアは全砲門を開くと、真上に弾幕を展開。 大量のロケット弾に、計六本の弾丸線が迎撃開始。多数の射線を確保できる利点が幸いし、命中航路を直走るロケット弾の全ての撃破に成功。ピンクの飛沫がプロトファスマにかかった。 ≪おおぅっ!?≫ 命中しない進路を取ったロケット弾が地面のあちこちに突き刺さり、砕けてピンク色塗料を血糊の如くブチ撒けたので、センジュは思わず無線に唸った。 ≪やってくれたなー!≫ などとしている間に、アノフェレスが一気に距離を詰めて行っていた。あのロケット弾の雨をくぐり抜けたのではなく、懐に踏み込んだだけ。
≪ブラン、支援すんぜ≫ ≪頼む≫ アルメリアはセンジュの機体と競技場の端まで退却して、はたと気がついた。目標を守るために後ろに下がれば、当然支援攻撃が出来なくなるということに。 無防備になったシュレーのアノフェレスに対し、二方向からの猛攻が繰り出される。単機で出過ぎたシュレーは彼らのキルゾーンに嵌ったのであった。 ブラン搭乗機ジェーヴァの左右非対称の頭部カメラアイがにやりと嗤う。ターゲットサイトに迷い込んだ憐れなカトンボにマズルブレーキ付きの狙撃銃を向け、息を止め、視界と心で狙う。 ジェーヴァの腕部関節が固定され、人間がやる『骨で狙う』状態がここに成立する。 ジェーヴァ、発砲。 ヘルゴラント、発砲。 キルゾーンに誘い確実に始末できる。その筈だった。問題はイレギュラーがあったということだけ。 狙撃銃の高速弾と、盾に備えられた機銃弾の描き出す×に対しバックステップを踏み、かろうじて避けた。 機銃弾が絡みつくように流れを変える。ローラー全開、後退、だが、イレギュラーもそこまでだった。 ≪あっ≫ 狙撃銃の弾丸がアノフェレスの右腕に着弾。ピンクに染まり、元より装甲の薄い機体はそれを『破壊』と判断。ぐったり垂れ下がる。 ≪あわわっ!?≫ ≪シュレー!≫ 咄嗟に左腕で散弾銃を掴み取り反撃の一発を目標を後ろに隠すヘルゴラントに撃ち放つも、コンクリート柱に半身を隠した機体に満足に当たる訳も無く散弾の数発が掠っただけにとどまった。 二方向からの射撃に、シュレーはとうとう防戦を余儀なくされた。コンクリート柱に身を隠し時折散弾銃を撃つ。するとその数倍の量の弾丸がお見舞いされる。 お得意の三次元機動をしたところであの布陣を崩せるような気がしない。操縦の才能はあれど、経験が希薄ではどうしようもなかった。 ≪アホめ、一人で突っ込めばああなるのは目に見えていたと言うのに……≫ 完全にドン詰まった試合状況を観客のような口ぶりで言うと、センジュは目標役をしっかりと遂行するべく、プロトファスマの陰に機体を移動させた。 ムズムズと表現すればよいのだろうか、前に進もうとして後ろに下がり、前に進み後ろに戻りを繰り返すアルメリアに、センジュは呆れたように口を開き。 ≪どうした、お前が行かんとやられてしまうぞ≫ ≪分かってますけど………ああっ、もうっ≫ ここで臆病になってどうするというのか。 万が一に万が一のことがあろうとも使用するのはペイント弾。いくら被弾しようともピンク色になるだけ。しかも運命を左右する実試合でもあるまいし、躊躇って負けるなんて嫌だ。 ―――……行くしかないのだ。 ぎゅっと手を握る。そして全ての銃が正常に稼働していることを確認すると、プロトファスマの全脚部に命じ、やわらに一歩を踏み出した。 ≪行きます!≫ ≪よし≫ ローラー回転開始。アルメリアはこうして弾丸飛び交う場に踏み出した。 ◆ ◆ ◆ ◆
◆ ◆ ◆ ◆ 「どう思いますか?」 「負ける」 「でしょうね」 観客席。 その様子をこれまた冷静な瞳で観察していたクーは、一秒とかからず言葉を紡いだ。傍らのアオバも同意見なのか頷くと、神妙な面持ちで画面を見つめ直す。 銃撃で釘づけにされたアノフェレスの背後から、障害物に身を隠しつつ援護に入ろうとするプロトファスマ。相手側は到底模擬戦とは思えぬほどに弾丸を連射し、弾幕を形成している。 敵を近づけまいとする六脚式ヘルゴラントと違い、二脚式ジェーヴァは一見乱射しているように見えて、的確に命中弾を叩きださんとしている。 そう、弾幕の中に銀が如く輝ける一撃が入り込んでいるのだから、タチが悪い。 やっと前進に成功したプロトファスマのカメラアイが俄かに光量を増すや、全機関銃を発射。到底単機が成しえるものではない、六本の濃密な弾幕が相手側へと投じられ始めた。 アオバは言った。 「まるで戦争ですね」 ペイント弾飛び交う競技場は、なるほど確かにそう見えぬこともなかった。 「戦争はもっと酷い」 かつての資料で戦争を見たことがある(現在は国家間戦争が無い為)クーは首を振ってそう言うと、気持ちよさげに寝息を立てるクロの首の肉を摘まんだ。伸びた。 ◆ ◆ ◆ ◆
対峙して分かった事がある。 六脚式の方はとにかくとしても、二脚式の方の狙撃能力は異常であると。 ≪………う≫ ちょっとはみ出した前足関節部にペイント弾が突き刺さり、極端に動きが悪くなる。応戦。両手の銃を先に向け、全銃を二脚式ジェーヴァの方に向けるや、弾幕を叩きつけて行くが、隠れられてしまい、意味を成さない。 一見火力が高いように見えるプロトファスマであるが、ルール上の縛りにより一方方向にしか射撃出来ないため、実のところ余り火力は無い。 多方向に攻撃するには全ての銃を自分で管制するか、使用する銃を限定するかしかなく、そうすれば普通の外殻機と大差なくなってしまうし、今は必要が無いのでやらない。 かつて地球で運用されていたレシプロ戦闘機が機銃を数多く搭載した理由と大差ない理由で機関銃が搭載されているだけなのだ。まぁ、それでも他の外殻機と比べれば破格の猛火力かもしれないが。 引き金を絞る。弾丸の群れが飛翔。首筋の筋が浮き出る。後退、アノフェレスが散弾銃を撃つべく障害物の陰から出るのを支援。 だが、顔を出すと同時にヘルゴラントによる銃撃がへばり付く。 これでは埒が明かない。アルメリアは焦燥感と、気に食わないがための苛立ちを隠せずにいたが、同時に打開策を見つけられずにいた。精悍な顔立ちには多少の疲労。 ≪これじゃ……≫ ≪ようし、私がちょっと攻撃かけてくるから支援お願いね!≫ ≪え? また?≫ 散弾銃で応戦、すぐさま身を隠す。人間の銃撃戦さながらの動きを見せていたシュレーは、残弾を確認しつつ、通信にそう言った。 アノフェレスの片方のカメラアイが光を一瞬だけ消し、更に親指まで立てて見せる。無駄に芸が細かい。 ≪もうこうなったら突っ込むしか無いじゃん?≫ ≪………分かりました。当たって砕けろってやつですね≫ ≪そうそう、女は度胸!≫ ≪それを言うなら男は度胸だと思います≫ ≪細かいことはぴょんぴょーんってことで!≫ そうだ。何を戸惑う必要があるのか。覚悟は決めたならとっとと実行すべきではないか。こうしている間にも自分の行使可能な手は減り続け、時間だけが過ぎて行くばかり。 早速動こうとするアノフェレス。アルメリアは、なんとか活路を見出そうと考えつつも射撃は止めない。銃が過熱しないように時折止めても、引き金から指を離さない。 ――そうだ、ルール上、目標さえ撃破できれば勝利なのであれば、自分がやられてもいいのではないか? だがそれをやれば戦力は半減し、事実上の敗北を認めることとなる。防御手が撃破されれば目標役を守るものは居なくなり、攻撃手のシュレーのみで攻撃と防御をこなす羽目になる。それで勝てるわけがない。 せめて片方だけでも撃破できればいいのだが、ヘルゴラントにしてもジェーヴァにしても、自分達と同じ最近乗ったにしては余りに熟練した動きを見せ、それこそ軍人であるような……。 どうする。乗るか降りるか。模擬戦とはいっても負けたくないと思ってしまう。アルメリアという女の子は意外と負けず嫌いであった。 ええい、ままよ。アルメリアは無線を開いた。 ≪私が囮になります。センジュさんは下がって、シュレーは目標を狙ってください。敵に構わないで、早急に!≫ ≪分かった、私は退こう≫ ≪りょーかい!≫ センジュ操る機体が四脚をわしわし動かして、隙を窺って後ろの障害物に身を隠すと、更に後退。それを見計らったアルメリアは機体に命じ、わざと機体を障害物の陰から覗かせた。 向こう側のコンクリート柱から銃が覗くや、一瞬で照準を付け発砲。マズルブレーキから白煙。弾丸は狙い違わず、プロトファスマの脚部に突き刺さりピンクを散らした。
≪今です!≫ アノフェレス、ローラー機構全開。足から火花を散らし、動かぬ右腕ではなく左腕のみで散弾銃を握って、物陰から飛び出した。青い眼光が横に帯を曳く。 ヘルゴラントの盾がそれを撃ち滅ぼさんと横に動かされ―――アルメリアの集中射撃によろめいた。アルメリアはプロトファスマをローラーにより完全に姿を晒し、全銃を撃ちまくった。硝煙が機体を包む。六つの発砲炎が流星の如く輝く。 六丁全ての残弾が減っていく。薬莢が滝のように落ちて行く。構わない、全て持って行けと思う。 怒涛の銃撃で障害物はもはやピンク一色となるが、目的の相手には届かぬ。 ジェーヴァの狙撃が前脚にまたもや命中し、ピンクで染まる。動きが止まる。致命傷と判断されて、脚の一本が今ここに完全なお荷物と化した。 ≪イィィィヤッホー!! シュレー行きまーす!≫ アノフェレス、突貫。 脚部からこれでもかと火花を散らし、腰を落とした状態で一気に距離を詰めて行く。軽量故に疾風の如く速く、更にそこに不規則な動きを混ぜることで決して狙いをつけさせんとして。 ジェーヴァの狙撃はしかし命中せず、遥か向こうの壁にピンクの弾痕を刻むだけ。薬莢が狙撃銃から排出、からんと地に落ちた。 ≪ミハエル!≫ ≪分かってるぜ!≫ 接近を許せば目標の撃破は免れぬ。やや焦りを感じたブランの一言にミハエルは機敏に応じ、盾をコンクリート柱に接触させて機体の方向を変えると、プロトファスマの銃撃を防ぎつつアノフェレスを撃つ。 アノフェレスの背後から銃弾の線が追いすがる。それはさながら鞭のようにしなり、蚊の貧弱な体を地面に落とさんと。 相手に対し横っ腹を見せる格好のアノフェレスの頭部が傾いだ。 ≪必殺シュレちゃん走法!≫ ブランはまた息を止めると、狙撃銃を構え、そしてはっと目を剥き出した。 ≪何ッ!?≫ 前方障害物確認、ローラー微弱、コンクリート柱横面に両足を接地、ローラー全力回転、脚部踏み込み開始、姿勢制御、“後方一回転”。 ―――跳。 この場に居る全員が恐らく驚愕したに違いあるまい。 アノフェレスの姿がぶれる。コンクリート柱の側面に両足で蹴りを入れるように飛び込めば、ローラーを使って一回転。 余りの機動を見せつけられて、ミハエルの射撃は追尾出来ず滅茶苦茶四方八方に散開してしまった。瞬間、たちまちアノフェレスは着地すると、ひょいと柱を蹴り、次の柱に、更に次の柱の“側面を蹴り”ジャングルに棲むと言う猿並みの動きを見せつける。 ローラーで壁を蹴れば一瞬だけ重力と重量に抵抗できるが、まさかその一瞬で他の障害物に飛び乗るだなんて、誰が想像したか。アノフェレスは確かに軽く敏捷で反応性に優れそれは可能だろうが、あくまで理論上は、だ。 しかしシュレー=エイプリルという女はそれをやってみせた。場所が場所ならなんとかタイプとか呼ばれていたかもしれない。 ≪そんでもってこう!≫ 射撃が明後日を向いた僅かな隙を利用し、接近。全力疾走の影響で機体は炙られた窯のように高温になっており、シュレーの全身から汗が次々に蒸発していくほど。 心臓が早鐘を打ち、筋肉は乳酸に浸されて頭はアドレナリン漬け。戦闘欲とでも言おうか、かなり下品な表現にするとシュレーはムラムラしていたと言っても良かった。 距離、中距離から至近距離へ。 今度はアノフェレスのカメラアイが蒼く嗤う。蚊と舐め切っていると足元掬われるぞ、と。 ≪ちっ………落ちろ≫ ターゲットサイト中央に敵を捉え、引き金を人差し指の腹で優しく触れる。銃を撃つときは、乙女の肌に触れるようにせねばならぬと教えられている。 ブランはジェーヴァを片膝付かせ、更に側面のコンクリート柱に体重をかけるようにして狙撃銃を放った。反動により機械の腕が跳ね上がりそうになり、操縦席までが微かに動揺した。 ―――命中せず。アノフェレスの反応性の良さを利用し、わざと大仰な身動き。胸部を狙った銃弾は肩を掠っただけ。 ≪うおっ!?≫ 支援せんとしたミハエルのヘルゴラントに、次々と弾丸が叩きこまれる。被弾を前提に隠れることを止めたアルメリアのプロトファスマの全力攻撃である。思わず退く。 アルメリアは動かぬ前脚を庇いながらも、機体をじりじり歩かせた。 ≪お願い、行って……!≫
ミハエルは止むを得ず後退を強いられ、相棒に支援の手を差し伸べられない。既に盾はピンク色の弾痕でべっとり。いつ破壊判定が出て捨てなければならなくなるかも分からなかった。 シュレーはそれを見ると散弾銃をブランのほうに振り回す様に構え、撃ち、跳躍、ヘルゴラントの真正面へと降り立った。 散弾の内数発がジェーヴァの装甲に色彩を添えた。 二機を手負いの一機が翻弄するという異常。だがそれが蚊ではなく肉食の豹と考えれば当然か。 ≪前だミハエル!≫ ≪分かってる!≫ 盾仕込みの銃が唸りを上げて銃弾を吐き出し、前方の敵を排除せんとした。 が、その頃には既にアノフェレスは地を蹴り跳躍していた。鋭き放物線を描きくるり半回転、丁度獣がするような四つん這いでヘルゴラントの上に圧し掛かる。六脚が突如の重量増にがくがくと上下に揺れた。 ≪火力だけじゃ何もできないってね!≫ アノフェレスが動く片腕で散弾銃を構え、ヘルゴラントの不格好な頭部にかツんと銃口を当てた。銃身より尚熱い機体は大気を揺らめかせ、幻影が突如実体化したようでもあった。 シュレーはこれでもかと散弾銃を撃ちまくった。残り僅かな弾丸全てをもって、その頭部を完全にピンク色に染めん。役に立たなくなった散弾銃を投げ捨て、跳び、着地。 ヘルゴラントの頭部は完全に破壊されたと判断され、ミハエルの視界が大きく制限された。思わず叫ぶ。 ≪メインカメラがやられたっ………ミハエル!≫ 残った武器はブレードだけ。たったそれだけでヘルゴラントを倒し、ジェーヴァを倒せるわけも無く、勝利を手繰り寄せるにはプロトファスマの攻撃を待つか、目標を倒すかの二つに一つ。 ヘルゴラントは、余りに接近されたせいでどうしようもなく身をよじるだけ。ジェーヴァも狙撃しようにも誤射の可能性がある以上動けなかった。 チャンス到来。乾ききった唇を、唾液すら少なくなりつつある舌で舐めた。 ≪貰ったぁー!!≫ シュレーはヘルゴラントの背後にいたはずの目標を撃破し、試合を終わらせようと思った。背中に装備されたブレードが跳ね上がり、それを無事な左手で受けて握ると、水平に構え、ローラーにより駆けた。 ≪残念だったな?≫ だが、そこに相手チームの目標機は無かった。はたり、動きを止めたシュレーを嘲笑うは、いつの間にやらシュレーの背後に回ったブラン。 メインカメラがやられてもなお射撃を続けていたヘルゴラントと真っ向から撃ち合いをしていたアルメリアは、やっと事態の深刻さに気が付き、叫んだ。センジュも同じく無線機に叫び。 ≪いかん!≫ ≪シュレー!≫
ここに至ってセンジュチームの面々ははめられたことに気がついたのだ。 防御手などという役柄があるのだからてっきり目標機も防御手が守っていると勘違いしたのだ。ルール上それに関するシバリは無く、あくまでその方が望ましいとされているだけに過ぎない。 だから、よもや攻撃手であるブラン搭乗機ジェーヴァが目標機を匿っているなど、考えつきもしなかったのだ。 センジュなら気が付きようがあったかもしれないが、見える位置に無い限りは仕方がなかった。戦闘中に目標機をこっそりと移動させていたなんて予想は出来なかったのだ。 無防備なアノフェレスに、ジェーヴァは狙撃銃をくんと向けて致命的な一撃を放った。胴体直撃。装甲のもっとも薄い部分にピンクが広がる。戦闘不能。五mもある機体が倒れて沈黙。虚しく熱気が上がる。 ≪今なら崩せるっ………!≫ こうなっては作戦もへったくれも無い。 彼我戦力差二対一。唯でさえ動きの鈍い上に脚部を損傷した六脚式と、メインカメラがやられただけの六脚式、そして損傷軽微な二脚式。 アルメリアはいかにも勝機があるようなことを呟くと、プロトファスマで前進した。もう勝てっこないなんてことは分かりきっている。だからセンジュはこれ以上なにも言わなかった。 ≪追い込むぞミハエル≫ ≪無茶はするなよな≫ かくして、プロトファスマは彼らの狩り場に踏み込み蹂躙される側に置かれた。 初戦は苦い敗北で幕を閉じたというのは言うまでも無い。 【終】
これで終了です。支援に感謝を。 単独で動きたがるシュレーと、受身の戦いをしようとするアルメリア。 かみ合わないがためにシュレーがいくら強かろうが押され、最後は相手の罠にまんまとはまるという話にしてみました。 試合内容やルールに矛盾や間違った点がありそうで怖い。 次回もお楽しみに。
投下乙! 後でじっくり読ませて貰います
>>368 投下乙です!
それでは明日ゆっくり読ませていただきますね!
>>368 投下乙です
明日読みます〜
ところで避難所の方がホスト規制されたのだけれど、あれって解除どれぐらい待つもんなんだろう…
次投下する作品が長いから、もしもの時の為に避難所使えないと色々困るw
というか今回1万字で終わりそう!とか思ってたら結局2万字超えたよ!!
雑談スレの方で話題になってましたが、
避難所より。
884 :名無しさん@避難中:2009/12/20(日) 14:18:23 ID:M0FFryAU0
「ホスト規制中!!」
その名の通り管理者によってホストが規制されてます。
これに巻き込まれた人は……ご愁傷様としかいえんw
おそらく広告か、荒らしとIPがかぶったんでしょう。
可変IPだとプロバイダごと規制するしかない場合もあるので、
メールを送っても解除されるかは五分五分ってところでしょうかね
882 :名無しさん@避難中:2009/12/20(日) 14:15:22 ID:M0FFryAU0
まずは下のHPで自分のHOST(プロバイダー名)を知りましょう。いわゆる2ch上でいうIPですな。
簡単に調べるにはまずこの↓URLをクリックしてみましょう。別にエッチいサイトに飛んだりはしません。
http://www.ugtop.com/spill.shtml 883 :名無しさん@避難中:2009/12/20(日) 14:16:28 ID:M0FFryAU0
その中のプロバイダー名(クライアントホスト名)という項目をコピー、
用件を描いてしたらば下部の「掲示板管理者へ連絡」から送れば準備は終了!
あ、あと意外とメールボックスをこまめに確認する習慣がない人は多いので、
メールを送ったらスレにその旨書き込んでおくのがモアベター
だそうですヨ。
>>326 >>368 遅ればせながら、2話合わせて投下乙です!
アルはトリガーハッピーだったんですか……まさかポニテ、学生の要素が揃うとトリガーハッピーになるという法則g(ry
そしてシュレーの思考が女の子とは思えないくらいブッ飛んd(ry
ところでロリ教授は何の研究を(ry
しかしクーちゃんレギュラー化とは……しかもメカニックとは……! そういえば今のクーちゃんと珍獣って歳近いんですよねw
それにしてもシュレーはカルカンですか。いやはや、私にもそういう時期がありましたなぁ……(遠い目)。
やっぱり連携って重要ですよね。
さてさて、この敗北を糧に、ルーキー達はどこまで強くなれるのやら。
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
投下乙でございます。 ≪火力だけじゃ何もできないってね!≫ この台詞に今のアルメリアのすべてが集約されてしまいましたね。 どう展開してゆくのか楽しみにしてます。 ちなみに狙撃主に関する記述は何を参考にしたのでしょうか? ホワイトフェザー? ムーミン谷のゴルゴ?
>>373 感想ありがとうございます! 毎度のことながら感想見ると興奮して指が震える罠
ポニテ+学生=大火力で殲滅ゥ殲滅ゥなのさ!
シュレーはどう考えても(ry
自分の才能があり過ぎたがために突っ込んで、しかも嫌味や嫉みがないという。あれ? 珍しいキャラかもしれない。
試合は連携こそ全てのような感じですから、これからどう展開するかなんですよねぇ………さぁ書くぞ!
紫ロリのやっている研究に関してはじわじわと書いていきますのでお楽しみにうわやめろなにをs
>>374 感想ありがとうございますッ!
そう、火力で押し切るしか出来ない機体なのにそんな決定的なセリフをしかも味方に言われるというw
ぶっちゃけるとジョシュアの(ry
狙撃に関する記述………な、何か妙な点がありましたでございましょうか!?
本当に連携って大事ですよね。 戦場の絆で調子に乗って敵陣に突っ込んで行ったら熱烈な歓迎を受けたのはトラウマでござる……。
一機出っ張ると攻撃が集中しますからねー………理由無き単機無双なんぞありえんのですよ。偉い人には分からんのです。
単機無双させるが為に 敵の戦力を無理矢理分断させたり、そこら辺爆発させたりと 「敵を混乱させて、まともに連携取れなくした上で個別に仕留めていく」 という戦法が続いてるので、そろそろ別の戦い方もさせにゃあなぁと考えてはいる
一方スーパーロボットは単純なスペック差と精神論とで蹂躙を開始した
ゴーストの神回避を必中で落とすんですねわかります
状況次第ではできない事もないんですけど、そもそも初心者にその状況を作り出す事自体が難しいんですよね。
単騎無双かー実は単騎無双は比較的お手軽に緊張感だしつつスピード感付けれる展開にしやすいから個人的には書き易いんだよね 無双っていうほど無敵描写にはならないかもしれないけれど
スーパーロボットはスペックが云々って言う奴定期的に来るなw あ、感想は少しお待ちを
無双書こうとするとどうしてもイモっぽくなる件について。 かっこよく強いって、ひょっとして自分に無理なのかしら。 無双よりも泥まみれになりながら打開策を探る平凡な人たちにロマンを感じます。 いえ、イレギュラーとかニュータイプもいいんですが。
>>383 敵側もトンデモ性能だったり
そもそもタイマン勝負が基本だったりする訳で
スーパー系で無双する話作る方が難しそうだけどな
無双やらなきゃいけない状況って
大量発生系の敵と戦うって
それそのものがピンチの場合もあるし
再生ロボット軍団系でも、そこに行きつけるまでがしんどそうだし
無双もいいが一対一の殴り合いもいい
>>384 泥にまみれながら必死こいて結果的に無双になる展開もあるよ!!
なんか前にも言った事がある気がするけれど実は書くのが一番難しいのって無敵描写だと思うんだよね
敵側なら簡単だけれど味方側でこれをしようとすると苦行だw
>>387 なぜかツクヨミさんが脳裏によぎったw
敵の無敵描写はホラ、宇宙人的なのが襲来する古典的無敵が(ry
>>387 そんな事に無謀にも挑戦した自分は隙だらけだった。
>>383 新人さんへのスルー検定か何かなんですかねw
>>384 隊長「決定的な違いを見せつけてやるのもまた、いとをかし」
無敵っぽく書こうとした結果がシュレーちゃんだよ! よ……
>>379 スーパーロボットって現実の兵器で例えると「戦艦」
でもって敵が巡洋艦か駆逐艦、敵の四天王とか幹部でせいぜい巡洋戦艦で、
通常兵器とか敵のやられメカ戦闘機がフリゲート以下の小艦艇
って考えると結構しっくり来る
たしかに無双状態にはなるな
というか、所謂スーパーロボットよりもガンダムの方がよっぽど無双して(ry
>>390 隊長ー! 後ろにパルヴァライザーがー!!
ふぅ……
>>393 ガンダム系は敵が軍隊で量産機が出てくるのが前提な上に
主人公の部隊は少数精鋭か、都合により限られたMSしかないのがデフォだからな
友軍に支援して貰えるって状況でないと、無双せざるを得ない訳で
スーパー系では「攻めてくる敵は基本的に一話に付き一体」ってのが多い分
無双よりタイマン勝負のが印象強いと
ガンダム世界はオモチャガイシャというメタな敵が居ましてね(ry
>>397 それにスーパーロボット物って結構な割合で苦戦しますしね。
理由なき無双なんて正直皆無に等しいんじゃないかと。
>>398 ガンダムに限らずおもちゃ会社はほぼ全てのロボットアニメの敵であり味方なのではw
まあ、ガンプラなんかはかっこよく魅せる事ができれば自ずと売れるんですけどね。
アッシマーとかアッシマーとかアッシマーとかアッシマーとか!
いやぁ、何も無敵無双はスーパー系だけじゃありませんよー……
>>400 熱意を感じるぞ!
散弾ではなぁ!
ウワァァァーン
00も磐梯先生が売れるわけがないと思っていた1/100オーバーフラッグが店頭から消滅したりしたよねw
ふとこの流れで リアル系(軍隊系)ロボの世界観にスーパー系の敵を投入する話というのはどうだろうかと思い付く 悪の科学者が、いかにも悪っぽい機械だか怪獣だかってブツを出して日本を攻めるも それを迎え撃つのは若者の駆る正義のスーパーロボットではなく、フル武装の量産ロボに乗った自衛隊の方々で 日々訓練しているおかげで素晴らしい連携を誇り、どんな攻撃にも的確に対処するので盛り上がる事無く撃破され 電波ジャックまでして行った世界征服発言も、世間的には「電波系テロリストの戯言」で終了している感じの 「違う……吾輩がしたかった世界征服への戦いはこういうのじゃない……もっとこう、正義と悪のロマン溢れる戦いを……」
>>405 書いちゃえYO!
ではスーパー系とリアル系ロボットが同等に渡り合う作品はどうだろうか
>>404 00はホビー事業部との連携っぷりが凄まじかったですよねw
さらにキットの出来もいいとか、そりゃ消滅しない方がおかし(ry
おかげでアナザー量産機初MG化という快挙も成し遂げましたし。
>>405 さあ本編を書く作業に戻るんだ!
>>407 つ∀
というかあれだ、スーパーリアルって結構漠然としてたりして
リアルは脆いなんてイメージが付いて回ってるけれど
リアル系とか分類されてるロボットってオーバースペックな機体多いよねw
設定練り込んである分とんでも性能だったりするのとかw
ある意味ZOEの世界観はその二つの良いどころどりか
LEVリアル系、OFスーパー系みたいな
まあ、寺田Pも言ってるみたいにもスーパーやリアルという分け方が出来なくなってるんだけれど・・・
>>409 ジェフティは光速移動、レーザー回避デフォ、再生能力、動力は永久機関となんでもありでしたねそういえば…w
リアルに分類される筈のガンダム00だとGN粒子で防御攻撃自在でトランザムしたら無敵という。
どっからリアルでどっからスーパーなのかよくわからなくなってきたぞ!
ぶっちゃけ便宜的につけられた物ですしね、スーパーとかリアルとかって。
>>410 あの世界はそもそもがOF>(超えられない壁)>LEVだしねーw
イドロの最初の無双具合も凄かった
ラプターもANUBISじゃ雑魚の印象しかないけれど、ドロレスとかだと凄い脅威として描かれてたりしたのは印象的
てか、ドロレスたん可愛いよ、ドロry
>>411 そもそもスパロボのゲーム的な理由における機体の種類分けだしね
ガンダムだってなか脆い印象持ってる人がいるけれど
アニメだとまず装甲が固い事を強調されてる作品が多いんだよね
>トランザムしたら無敵
キュリオス「実は」
ナドレ「そうでもない」
ダブルオーライザー00の含むガンダムって数の暴力には意外とあっさりやられるんですよね。
>>413 1stもザクマシンガンとかほとんどダメージ通りませんしね。
ZOEと聞くと何かヴィルシャが浮かんできちゃう俺 そういやオマージュかは知らないけど、ヴィルシャにもADAみたいなの居たよね ……影薄かったけど
ガンダリウム(UC)とかガンダニウム(W)とかGN複合装甲(00)とか気合(G)とかのおかげでガンダムって凄く硬いよね 逆にマジンガーなんかは意外と脆かったりする
417 :
374 :2010/05/25(火) 00:11:28 ID:H56CWyCK
以前、友人との与太話で
ビームサーベルを両手で構えるガンダムはスーパーだ!という話がw
>>375 申し訳ない、誤解を招く聞き方でしたね。
いつも確かなソースを感じさせる記述でしたので、
自分の知らん分野の事を参考にしようかと思ったのですよ。
>>414 何ッ……でもたしかに疑似太陽炉積んだ敵が出てきて以降苦戦気味。
コジマ技術が漏れちゃったアナトリアのような。
>>415 ………あぁ、なんかそんなの居ましたねぇ………いかん本気で名前が出てこない。メルやタカ坊、オルトの印象が強過ぎて…!
アルフレッドさんの事かー!
>>418 疑似太陽炉が流れる前にフォーリンエンジェルスという作戦があってだな。
>>417 1stの演出はもろスーパーな感じだったのは有名な話w
逆にガンダム至上最もとんでも性能の筈の∀はそのとんでもスペックが凄いあっさり描かれてるよね
自然すぎて普通の事に感じるんだけれど、よくよく考えてみるととんでもねぇという
あの空気の作り方は本当見習いたいw
だが待ってくれ、無双ではなく蹂躙と書いてあったりする つまりスーパーロボットは現代兵器を相手にしてるんだよ! 例えば冥王様的な意味で
蹂躙だとしたらそれはもうロボ物やない、ゴジラや!
メカゴジラという機体があってだな
バッカオメー、敵を蹂躙つったらナントカSEED(ry よく種は戦隊物に例えられるけど、戦隊物も苦戦率かなり高いよね
いやでも敵側の保有するスーパーロボなんかだと、通常兵器を普通に蹂躙ないしは無双すること多くね?
>>417 資料本を読みあさったり、狙撃の名手と名高いシモさんやらの話を参考にして、自分なりに解釈した結果があれです。
自分の知識は自己解釈がかなり多かったりしますね。
外殻機のサーボシステムは最初に調べずに考えて、後で調べたら本当にあったという逆パターンでしたが。
>>419 アルなんとかってそういえば居ましたね!
シモヘイヘーイ!
>>424 モゲラさんやジェットアローn……ジェットジャガーさんもいるよ!
>>425 一方的に敵を痛めつけてりゃ玩具が売れるのかっていうと否ですしね。
>>428 最新式の機龍はだめですか?
……『体を信用するな、骨で撃て』はどこで仕入れた知識だったか思い出せな(狙撃されました……続きが読みたい場合はお墓から掘り出してベントラーしてください……
アルフレッドさんの扱いが酷いw
>>429 いいですとも!
>骨で撃て
私もなんか聞き覚えあるんですよね……常駐スレで極大射程が話題に上った時だったかしら?
>>430 どれだけ成長してもタカ坊はタカ坊という事の証明ですね!
ところで俺的スーパー系リアル系の区分けのイメージは スーパー→(その世界の)通常兵器を遥かに凌駕する存在 通常兵器にはほぼ無敵だが、敵も同様の存在のため作劇的にはプロレスっぽくなる リアル→(その世界の)通常兵器の範疇 シチュ的には多vs多が多くなるが、スポットが当たる関係上主人公周りは無双に近い状況になることも こんな感じなんで、必中鉄壁で放り込むスーパー(ダメージ軽微だけど積み重なるとヤバい)と 集中で放り込む(でも一度当たるとヤバい)って運用の違いは、割とイメージに沿ったものだったりするのよね
>>429 ベントラーベントラー(墓穴にコンクリートを流し込む)
曲がりなりにも主人公の導き手って重要ポストなのにワロスww>アル何とかさん 何かホント扱い悪いのがデフォになってるね、タカ坊w
>>429 ゼットーン、ゼットーン(絶命)
>>434 本編では出番多かったけど、外伝なんかだと登場してませんしねw
>>433 貴様はアルなんとkギャアァァァァアアア
>>435 しかしあらわれたのはゼットン(二代目)だった!
>外伝なんかだと登場してない
わっふる→そもそもCASがない、というかタカ坊もいない
vivid→いない
BW→壊れてる
これはひどいw
空気キャラ →エアーズ 扱いの酷いキャラ→?
>>438 よろしい、ならばメビウス版だ
>>439 割と頻繁に下着姿を晒されたり、崖から突き落とされたりしている遥さんの扱いは果たしてどちらなのだろうかw
遥さんについては師匠に聞くのが一番さ!
>>440 データじゃないですか! しかもバグってるし!
……え? 遥さんの扱い?
嫌だなぁ、かわいい子ほどいじめたくなるってヤツですよぐっふっふ……。
遥さんかわいいよ遥さnイィヤッホォォォゥ!!
アルなんとかが活躍しようとアップを始めたようです
中隊長「ねんがんのはるかさんのくまさんおぱんちゅをてにいれたぞ」 中隊員「ゆずってくれ たのむ!!」 中隊員「ゆずってくれ たのむ!!」 遥「殺してでも奪い返す」 中隊全員「アッー!?」 テーレッテー ジョインジョインハルカァ ぅゎょぅι゛ょっょぃ 大海上都市群「兵庫」重歩兵中隊が遥さんにフルボッコにされるようです 完!
リヒト「ねんがんの はるかさんの きがえしゃしんをてにいれたぞ!」 遥さん「そう いますぐ くたばれ」 リヒト「アッー!?」
リヒト「ねんがnぬわーっ!」
タカ坊「ねんがんのあかるいみらいを(ry」 あれ? 目から水道水が
革新派の皆さん「ねんがんの 遺跡の宝せkぬわー!」
>>447 メ几
オルトロック「木又してでも うばいとる」
メルフィー「汚いな流石オルトロックきたない」 しかしメルフィーってオルトロックに何されたんだろうな……(ジュルリ
きゅるりん☆だいばーず! という電波を受信したガッチターン
GEARS外伝三話の投下を開始致します。
闇属性の上級刻印装甲シェイサイドを駆る暗殺者の襲撃を退けてから数時間後。 敵の不意を突くために室内でシルヴァールを展開し、自宅を吹き飛ばしてしまった俺、霧坂涼夜は 今日の寝床を確保する為に観光客や流れの商人達のために解放されている観光街へと訪れていた。 異世界での住まいとは言え、家が無くなるというのは、不安なものだとは思いも寄らなかったな… そして、こんな時に限って部屋が満室だからと宿屋から宿泊を断られ続ける事、これで七件目。 ―全く以って忌々しい。シェイサイドの適合者め…今度、遭遇したら殺してしまおうか。 なんて殺気立っている場合では無いな…此の侭では宿無しで日没を迎える事になってしまう。 この国では公人以外の身分の者が許可無く、夜に城下を出歩く事を禁じられており 巡回の兵士に見つかった場合、罰金を払わされた上に不衛生な牢獄の中で一夜を明かす羽目になる。 明日からはカンザス湿地帯を始めとする危険地帯で、オルベリオンの調査を予定している以上 何が何でも心身ともに万全な状態で挑みたい。よって、まともな寝床の確保が必要不可欠だ。 こんな時、頼れる相手が居れば良いのだが、俺はこの世界の住人では無くいずれ消える存在だ。 態々、馴れ合う必要も無いと考え、この世界での俺の人間関係の幅は非常に浅く狭い。 ―馴れ合っていないせいで、今まさに困っているわけだが。 頼れる相手と言えば冒険者ギルドのマスターか、ロワール王国第一王子アラン=フォン=ロワール。 どちらも助けてくれそうではあるが、オルベリオンの捜索に集中したいのでギルドに寄る気にはなれない。 かと言って、アランに頼ってロワール城で一夜を過ごすのは絶対に避けろと俺の第六感が囁く。 俺の思い過ごしでは無く、最近、あの城に居ると権力争い的な意味で貞操の危機を感じる事がある。 ―余としては涼夜と、イリアが婚姻を結ぶ事に反対はせん。寧ろ、賛成だ。 場合によっては奴も俺の敵に回りかねんからな…いや、間違いなく奴が一番の敵になるだろう。 俺自身がこれまでに示してきた結果や実績の九割九分九厘がシルヴァールの力によるものだとしても 首輪に繋がれていない上級刻印装甲の適合者というものは極上の馳走に見えるらしい。 「涼夜さん?」 途方に暮れながら宿を探していると、鈴の音の様な声が俺の背中に投げ掛けられた。 この世界の知り合いの中に品のある声で、丁寧な呼び方をする奴は一人しか居ない。 「嘉穂か…奇遇だな。」 声のした方へと首を動かすと俺と同じ、この世界に迷い込んだ地球人、天草嘉穂の姿があった。 刻印装甲の適合者のみで構成されたロワール王国最大の戦力を誇る装甲騎士団の紅一点にして 風の中級刻印装甲、ローザンシュレイクの適合者だ。 「奇遇と言うか、ずっと探していたんですよ?」 これが地球ならばモバイルシステムを使って呼び出すだけで事が済むのだが、この世界には電子的な 伝達手段が無い為、非常に狭いエリアであっても、入れ違い等が生じると悲惨な結末を迎える事になる。 確実に自宅に居る時間を狙えば問題は無いのだが、今の俺は実質ホームレスみたいなものだからな。 「イリア姫を救った英雄を称えるための祝賀会にお招きするようにとの事だったのですが…」 家が跡形も無く吹き飛んでいる上に他者との繋がりが希薄なせいで探しようが無かった…そんなところか。 それにしても、王族を暗殺者の襲撃から救い出した程度で祝賀会とは…まあ、この世界ならやりかねんな。 納得出来なくは無いが…アランの言葉が再び、耳の奥で木霊した気がして、背筋に悪寒が走る。 「状況は理解したが…此処は見逃してくれないか?明日、厄介な場所へ出向く予定になっていてな。 其処に地球へ戻るための手掛かりがある以上、余計な事に意識を乱されたくは無い。」 地球へ戻る手掛かりが見つかったと聞いて、嘉穂が驚きのせいか目を大きく見開かせた。 別れた半日後に帰る手掛かりが見つかったと言われれば、状況が動く早さに驚くのも無理は無い。
「そうですか…この時間に観光街を歩き回っているという事は宿泊地の確保は…」 「忌々しい事に七件の宿屋に断られたところだ。」 「寝床の提供くらいなら出来ますし、私の家まで来ませんか?」 絶妙なタイミングでまともな寝床を確保する事が出来るとは、正に渡に船…などと言うとでも思ったか? 今の状況と目的を達成するために必要な事は充分な睡眠を取り、体調を万全な状態にする事だ。 だがな、俺とて十九歳の健全な男子で歳相応の欲求や煩悩くらい、人並み程度に持ち合わせている。 ―男が夜に女の家に行ってやる事など一つしか無いだろう? それどころじゃないのは確かにその通りなのだが、この世界に迷い込んで以来、ご無沙汰だったのだ。 (…正直、辛抱堪らん。) 俺が阿呆な事を考えていると先導していた嘉穂が立ち止まって振り返り、冷たい視線で俺を睨みつける。 「涼夜さん…目がえっちです。一応、言っておきますけど養父母と同居ですからね?」 どうでも良いが、女って奴はこういう時に限って、無闇やたらに勘が鋭いのは何故なのだろうか? 「やましい事など何一つとして無い。女の身で騎士というのは養家の力か?」 「こっちに来た直後に装甲騎士団のラウバルド将軍に助けてもらったんですよ。 将軍夫婦が子宝に恵まれなかったという事もあって、そのまま養子扱いになっています。」 ラウバルド・ガウゼンダール…諸外国からロワール王国にその人有りと言われている猛将軍だ。 齢六十過ぎと騎士にしてはかなりの高齢だが、雷属性の上級刻印装甲ゴルトゲイザーの適合者として 雷神、雷帝の勇名で以って幾多の戦場を制してきた熟練の古強者だ。 だが、ゴルトゲイザーの適合者であるが故に騎士、将軍という立場が一番に目立つが 彼の本来の役割は議会議員…つまりは政治家だ。俺からすれば熟練の古狸という印象の方が強い。 ―実際に戦っているところを見た事は無いしな。 「将軍は祝賀会に出席していて、明日の昼過ぎまで戻りません。養母には恋人とでも言っておきましょう。 将軍が戻らないと聞いたので、こっそり連れて来たという事にしますので、そのつもりでいて下さい。」 まあ…夜分に転がり込んできた異性の友人を泊めるよりも、恋人を泊める方が自然と言えば自然だな。 何と無く釈然とせん気がしなくも無いがな…とは言え、嘉穂以外に頼れる相手がいないのも、また事実だ。 「…では、一晩世話になる。」 「はい。お世話致します!」 意気揚々と亜麻色の髪を揺らしながら先導する嘉穂に続いてガウゼンダール邸へと足を運んだのだが… 「久しぶり…アラン王子を介さず会うのは初めてだね。」 「これは…どういう事だ?」 「し、将軍…今日は祝賀会で帰れないと…」 豪奢な扉をくぐり抜けると大広間でパイプを吹かすラウバルト将軍の姿が、人の良さそうな笑顔で此方に手を挙げる。 一瞬、嘉穂に謀られたかとも思ったが、嘉穂もまた驚愕の表情を浮かべており、彼女にとっても想定外の事態のようだ。 「彼ならば祝賀会の裏に潜む思惑を見抜いて、出席を拒否する事は分かりきっていた事だからね。 主賓のいないパーティに出ても、何の意味も無いからね。適当に理由を付けて抜け出して来たんだよ。 でも、君が此処を訪れるのは流石に予想外だよ…聞くまでも無いと思うけど、君達の関係は何なのかな?」
「恋人だ。」 「夜分に訪れている以上、その反応が自然だね。あの狂戦士の恋人が私の娘とは今年一番の驚きだよ。」 ラウバルド将軍の質問に対し、事前の打ち合わせ通りに応えると彼は大して驚きもせずに まるで決められた台詞を棒読みするかのように無感情で抑揚の無い声を返した。見抜かれたか? 「年頃の恋人同士にしては、初々しさも恥じらいも無いのは気のせいかな?」 「若者に幻想を抱き過ぎだ…十二を過ぎた男女が二人になれば何が起きても不思議では無い。 ましてや、それが十九にもなれば尚更の事…それに恥じらいや初々しさが残る程、若くも無い。」 「王族や年長者に対する敬意も無く、無節操で爛れた異性関係…これが時代の流れなのだろうか… それとも、君が異常なのかな?君を見ていると教育の在り方という物を根底から疑いたくなってくるよ。」 そして、ラウバルド将軍は最後に嘆かわしいと付け加え、何とも言えない表情で深々と溜息を吐いた。 バレるバレないでは無く、年寄りからの若者に対する苦言…と言うわけか。焦らせてくれる。 「何時の時代でも何処の世界でも老人は若人の在り方に疑いを持ち嘆く…到って正常だな。」 「それで嘉穂。君は彼で良いんだね?本当に彼で後悔しないね?大丈夫だね?今なら引き返せるんだよ?」 失礼極まりない老骨だが、表情や声色、言動を察するに彼は本当に嘉穂の事を心配しているようだ。 戻る事が出来なければ、本当に良い家族になる事も可能かも知れないな。まあ、何が何でも連れて帰るが。 「大丈夫です。私も涼夜さんを愛していますから。」 彼女もまた平静を保ったまま、思ってもいない事を淡々と述べ、隣に並び俺の腕に抱きついた。 腕に嘉穂の胸の感触が伝わるが、あまりにも淡々とした態度のせいか役得な筈なのに微妙に嬉しくない。 実際の恋人では無いのだから、別に如何だって良い事なのだがな。 「そうかい…納得する事にしておくけどね、君の様な男が私の義理の息子になろうとはね。」 「不服か、義父上?」 「礼節、常識と道徳が完全に欠落しているところを除けば非常に評価しているつもりだよ。 まあ、中に入ると良いよ…だけど、私の屋敷の中で無粋な真似は遠慮願いたいところだね。」 「アランからカンザス湿地帯の調査を依頼されてな。随分と危険なエリアなのだろう? 出立する前に愛しい恋人の顔を見ておきたいと思っていただけだ。妙な気を起こすつもりは無い。」 「それなら結構。嘉穂、彼を客室へ案内して差し上げなさい。」 「はい。涼夜さん、此方です。」 ラウバルド将軍から開放された事で幾分か表情の和らいだ嘉穂が俺に寄り添ったまま部屋へと案内する。 通された部屋は真っ白な壁と天井で室内を囲み、巨大なシャンデリアが昼間の太陽の様に室内を明るく照らす。 そして、室内に踏み込むと、足が沈み込む程、柔らかなベージュの絨毯が俺を迎え入れる。 革張りのソファに大理石のテーブル、黒檀のデスク。無駄に巨大なキングベッドが圧倒的な存在感をアピールしている。 その上、ワンルームでありながら、吹き飛んだ自宅の二倍程の広さを持っており…落ち着けるか、莫迦野郎。 しかし、客室でありながら、これ程までに豪奢とは…将軍と議会議員、二足の草鞋は伊達では無いと言う事か。 「将軍相手に物怖じせずに、ある事無い事…私なんて緊張し過ぎて上手く喋れなかったのに 途中から芝居だって事を忘れて、本当に涼夜さんから愛されているんじゃないかって錯覚しましたよ。」 「将軍相手だからこそだ…」 言葉の端々や、前後の情報に何かしらの矛盾があれば、彼は確実にそれを見つけ、突いてくる。 長年、議員として務めてきたせいか、悪意の有無に関係無く、そういう会話の運び方をする男なのだ。
「それに…君は周囲の者に俺と恋人同士だと思われている方が何かと好都合なのだろう?」 「えっと…」 「別に利用してくれても構わんぞ。」 今、ロワール城内では俺を巡って王族や貴族の間で様々な思惑が錯綜している。 俺を手中に納めるという事は天の上級刻印装甲、シルヴァールを手にする事と同じ意味を持つ。 一介の議会議員でしか無かったラウバルド将軍がゴルトゲイザーの適合者になった事によって ロワール王国の最高戦力を統括する立場になれる程、上級刻印装甲の影響力は非常に強い。 祝賀会が開かれているタイミングで、ラウバルト将軍の目の前で恋人が居ないなどと口走ろうものならば アラン第一王子派の彼は、この場で一戦交えてでも俺をロワール城へと運び込み、アランにとって都合の良い女。 例えば、イリアとの婚儀を貴族達衆人観衆の前で、高らかに宣言する事くらいやってのけても不思議では無い。 一見、温厚な老紳士だが、国益の為ならば脅迫、懐柔、追放、失脚、殺傷、まるでゲームの選択肢を 選ぶかのような気軽な態度で作業的に他者の人生を狂わせ、命を奪う事さえもやってのける男だ。 だが、俺に恋人が自分の養女―天草嘉穂ならば、流石の彼も引き下がる以外の選択肢は無い。 先程の態度から察するにラウバルト将軍にとって嘉穂は大切な娘らしいからな、普段通りの対応は出来まい。 そして、貴族は勿論の事、王族であっても武の顔役、ラウバルト将軍に対して横暴な振る舞いも出来ない。 ―結果として俺は城内の面倒ごとから切り離される事になる。 だからこそ、歯の浮く様な台詞を吐き、義父上などという胸糞の悪くなる呼び方をして恋人を演じたのだ。 だが、俺の状況を知らない嘉穂ならば、最悪の場合、事実を話して謝罪するという選択肢もあった筈だ。 だと言うのにも拘らず、彼女は緊張のあまり上手く喋れない代わりに、行動で恋人である事を示した。 今日、知り合ったばかりで彼女の人間性を断定する事は出来ないが、嘉穂に相応しい行動とは思えない。 例えば、何処ぞ莫迦王子の様な権力者に見初められ、半ば強引な手段で婚儀を求められているが 王族との繋がりや自分自身の発言力、影響力をより磐石にするためにラウバルト将軍はそれに快諾。 嘉穂が拒めば、将軍も相手の要求を撥ね退ける事になるが、この国の為にという将軍の思惑を理解し どうせ地球に戻れないのならと半ば、自暴自棄に…といったところだろうか。 「そして、君は俺と出会った事で、このシナリオを描いた。好都合な事に将軍は祝賀会に出席している。 将軍と直接対峙して、根掘り葉掘りと質問攻めにされながら彼を言い含めるのは中々に至難の技だからな。 夜分に俺を恋人として、この屋敷に招待したという事実が君の養母の口から彼の耳に届けば良かった。 当たらずとも遠からずってところじゃないか?」 「ごめんなさい…だって将軍のためなら仕方無いって思っていたのに戻れるって言われたら… 涼夜さんの言葉に縋りたくなっても仕方が無いじゃないですか!私は地球に戻りたいんです!」 「利用してくれて構わんと言った筈だ。謝罪の必要は無い…俺も君と似たような状況だからな。 ラウバルト将軍の養女と恋仲にあるという風聞が流れるのは俺にとって非常に都合が良い。 だから、地球に戻るまでの間、君の恋人を演じ続けても構わない。」 「は、はい……そう言えば、初めに聞いておくべきだったのですが、彼女とかっているんですか?」 ―だったら妹と結婚すれば良いじゃん、このシスコン野郎! 「此方側にも向こう側にも恋人は居ない。君一人だけだ。」 「そうなんですか?意外ですね…」 意外と言われてもな…付き合うまでに苦労した事は無いが、関係が続く事は殆ど無いのだから仕方が無い。 何故か、誰も彼も一ヶ月と経たずに俺の事をロリコンだの、シスコンだのと罵倒して去って行ってしまうのだ。 因みに此方の世界に迷い込む前にも交際中の同級生がお決まりの台詞を残して去って行ったな。 「巡り合せに恵まれないんだ…では、そろそろ、休ませてもらう。」 「あ、はい…おやすみなさい。」
そして、翌日― 朝霧の漂うガウゼンダール邸にて嘉穂の見送りを背に街道へ抜けると、ラウバルト将軍が待ち受けていた。 「やあ、いい朝だね。」 「嘉穂に聞かれると不味い話か?」 危険なカンザス湿地帯に出立する直前に礼儀作法云々の話をする様な事をするとは思えない。 彼なりに重要で俺と共通する話題と言えばそんな事くらいしか無いからな。 「あの子は何かと遠慮しがちな子だからね。嘉穂の目の前で、イリア姫が君に想いを寄せているなんて言えないよ。 いや、仲人は私にお任せなさいなどと口走らなくて良かった。本当に…心からそう思うよ。」 それは僥倖…矢張り、昨夜に嘉穂と恋人を演じていたのは大正解…阿呆なやり取りのお陰で 少なくとも将軍は俺の味方にならないまでも、敵に回る事は無くなったと考えて良い。 しかし、イリアが俺を―背筋が薄ら寒くなるな。 「イリアはまだ子供だぞ…お前達が都合の良い様に解釈を捻じ曲げたんじゃないだろうな?」 「そう言いたくなる気持ちはよく分かるけど、仮にも義理の父に向かって酷い言い様だね? だけど、流石の私でもこの国の象徴たる姫君の心や想いを捻じ曲げるような真似はしないよ。 間違いなく、イリア姫の本心だよ。それに十二を過ぎれば何が起きても不思議では無いからね。」 世界が変われば文化を変わる。そうだとしても、この世界の常識というものを根底から疑いたくなる話だ。 …そもそも、嫌われる要素はあれど、好かれる要素は皆無な筈だが… そもそも、昨日、最悪な形で出会ったのだぞ?そんなに簡単に惹かれて良いのか? 「イリア姫は異性への耐性が無いからね。凶刃から身体を張って護られたとあれば心奪われるのも無理無いよね。」 存外…安っぽい話だな。無理があり過ぎると思うのだがな…如何でも良いし興味も無い。 「それともう一つ…実はあの子に想いを寄せている王族が居るんだよ。」 「昨晩、嘉穂から聞いた。相手が誰だろうと俺は絶対に嘉穂を手放さん。」 「君が少しでも権力に興味を向けるような男なら簡単に説き伏せて、イリア姫に捧げているのだがね。」 もしも、俺の恋人が嘉穂で無ければ力で組み伏せて、イリアに捧げていたくせによく言う… 地球に戻る手段が無いなら、アランに仕え、イリアを娶るという選択肢を選んだかも知れない。 王族の権力を存分に生かして、王立図書館に入り浸る日々を送る事も可能だろうからな。 「何度も言うが、嘉穂を誰にも渡すつもりは無いし、一夫多妻を肯定する事も出来ん。 アランからイリアにも、嘉穂を見初めた男にも諦めるように言い包めてもらう。それなら角も立つまい?」 「利用出来るならば、王子との友情も利用するのかい?それは暴君の考え方だよ。」 使える人、物、状況なら何でも使いこなして来た人間の言えた台詞か? 幾人もの人々を奈落に突き落とした貴方と、ただ一人の同胞を守る為に二人の人間を失恋させた俺とでは 圧倒的に俺の方が人道的だと思うがな…この世界の住人の価値観ではどうかは知らんが。 「嘉穂の為ならば暴君にも魔王にでもなる覚悟くらいはある。 そうで無ければ、惚れた女を護る事も幸せにする事も出来んからな。」 この世界に迷い込んでからというものの、随分と嘘を吐くのが上手くなった気がする。 舞台俳優でも目指してみるか…まずは地球に戻ってからでなければ話は始まらないがな。 ラウバルト将軍の返事を待たず、シルヴァールを展開しカンザス湿地帯へ続く空へと駆け上った。 ゴールが見えているというのにも関わらず、余計な回り道が多過ぎた。いい加減に前進させろ。
カンザス湿地帯にて― 「これは…予想以上だな…」 以前、嘉穂達の救出に向かった際、山岳地帯でリザードと戦闘になった時から違和感を感じていた。 遭遇した時は能力の制限される場所で攻撃を仕掛けるとは莫迦な連中だと瞬殺してやったわけだが 今になって考えると、いくら知能が低いとは言え、水辺から遠く離れた地に居る事自体が変な話なのだ。 そして、俺はカンザス湿地帯に到着すると同時に更なる異変を思い知らされる事になった。 事前に得た情報では苔がこべり付いた朽ちた建造物、露出した岩肌、不気味に垂れ下がるシダ系の木々。 広範囲に枝分かれした薄く濁った河川に時折、姿を見せるリザードの群れ。それがカンザス湿地帯の姿だ。 だが、薄暗いカンザス湿地帯の木々や岩山の隙間を縫うようにしてシルヴァールを飛翔させていると 腸を食い破られたリザード達の残骸が其処彼処に転がっており、、生々しい屍骸もあれば、風化した骸もある。 勿論だが、俺が殺ったわけでは無い。そもそも、食い散らかしたような殺し方を人間の手で行うのは難しい。 この笑える惨劇を生み出した張本人、それは― 「来たな…デカブツが…!」 魔獣の身体の大半は魔力で構成されており、オリジナルを産み落とした魔族の力量や個性によって 大きさや外見、能力に若干の差異が現れ、全く同じ外見の個体というものは存在していない。 リザードの全長は大体、10〜15m程度、その身に水の属性を宿し、位は下級にカテゴライズされている。 並び立つ木々を踏み潰し、無骨にそびえる岩山を砕いて押し退けたソレは、姿身こそリザードに近いが その全長はシルヴァールの二倍以上…少なくとも50m前後はあろうという巨躯を誇っていた。 岩山のような無骨で巨大な顎門には自らの体液で全身を染め上げた通常サイズのリザードが挟まれていた。 巨大なリザード…以下、異常個体と呼称する。異常成長体でも構わんが…取り合えず、異常だな。 奴はシルヴァールの姿を捉えるなり顎門を閉じ、口に咥えたリザードを真っ二つに食い千切り、口腔に残った リザードの残骸を嚥下し、木々や岩山を粉砕しながらロケット弾の様に勢い良く、此方へと飛び込んで来る。 「もう少し綺麗に食事が出来んのか、貴様は…」 たった今、上半身と下半身が泣き別れになり、地に打ち捨てられたリザードの断面から体液と臓腑が流れ その有様はグロテスク以上に相応しい形容詞が見当たらず、不快以外の何物でも無い。 どのような経緯があって、此処まで肥大化し同族を捕食するようになったのか興味は尽きないが 水辺の無い場所にリザードが群れを成していたのは、コイツから逃げ延びた連中だったというわけか… 手当たり次第に魔獣を食い散らかして、絶滅させてくれるのは結構だが、成長し過ぎにも程があり過ぎる。 それに魔獣同士とは言え、たったの一体で生態系を破壊出来るだけの能力と魔力を保有している以上 油断は出来ないし、万が一、人里に降り立った時の事を考えたら看過も出来ない。 「何よりも遺跡調査の邪魔だ…」 <唸れ疾風!我が腕に宿りて怨敵を打ち払う力となれ!ソニックインパクト!> 風を周囲の塵や埃ごと収束し、茶色に染まった風の結晶を形成し、異常個体に向けて殴り飛ばす。 魔獣の皮膚を挽裂き、強骨を粉砕する程の風の猛威も、異常なまでに高質化した奴の頭部を砕くには到らず 逆に奴の体当たりで宙に弾き飛ばされた上に、シルヴァールの右腕に巨大な亀裂が走った。 「発動プロセス抜きで、術攻撃だと…?」 人間、魔族、魔獣、種族や力に関係無く、術攻撃を発動させるには発動に到るプロセスが必要とされる。 例えば、今し方無力化されたソニックインパクトにしても、詠唱で出力を調整し術式名を唱える事により 俺の精神力がシルヴァールに流れ、魔力に循環され魔術兵装を稼動させるという流れがある。 リザードの水鉄砲にしても同じ事だ。発動直前に内包する魔力の流れが変わり、術が発動する。 今の体当たりに異常個体の魔力の流れに揺らぎは無く、巨躯を生かした物理的な体当たりでしか無い。 だと言うのにも関わらず、シルヴァールの耐魔術甲冑には亀裂が走り、粉々に粉砕される直前。
何より、シルヴァールの右腕を通じて俺が受けた苦痛は間違いなく、術攻撃のダメージに相違無い。 「蜥蜴風情が…そういう事か…!」 術攻撃に発動プロセスを必要としない能力を保有しているかという考えが脳裏を過ぎるが、そうでは無い。 奴の巨躯に内包された魔力が上手く循環出来ずに体外に漏洩した魔力が、異常なまでに高質化し 苔生した鱗の一枚一枚に流れ込み、魔力を宿す攻防一体となった耐物、耐魔の性質を持つ堅固な鎧になっている。 奴の異様なまでに肥大化した巨体から繰り出される突進が合わされば、凶悪な魔術爆弾にすら成り代わる。 その上、魔力の循環不順や魔力の漏洩というものは魔獣の幼生体特有の現象で自らが持つ魔力を 安定出来る体躯になるまで身体の肥大化を続け、内包する魔力を完全に行使出来る成体へと成長する。 此の侭、放置していたら何処まで大きくなるのだろうか…見てみたい気がしなくも無い。 想像が付かない程、途方も無く巨大な生物が眼前を動き回っている姿をこの目で見る事が出来たら それはさぞかし、俺の童心を喚起し、地球では経験する事の出来ない喜びと感動を覚える事だろう。 ついでに、この世界の人間が途方もない異形を目にしても尚、人間同士の戦いを続けるのかも興味がある。 「悪趣味な事を考えている場合でも無いな。少し惜しいが…」 能力の発動プロセス抜きでシルヴァールを容易く損壊させるような化け物を生かしておく理由など無い。 弾き飛ばされた勢いを利用して距離を取り、体勢を直し、魔力をシルヴァールの両翼に循環させる。 出し惜しみや魔力の温存などと悠長な真似をしながら戦える相手でも無い。グラビトンランサーでケリを付ける。 だが、発動体勢に入ると同時に奴が顎門を大きく開き、真紅に染まった口腔を曝け出す。 「水鉄砲…」 間抜けな名前とは裏腹に通常サイズのリザードですら刻印装甲の甲冑を貫く程の破壊力を持つ。 それが、ふざけた大きさに成長して尚、持て余す程の魔力を持つ異常個体の水鉄砲ならば… ―魔獣との戦いで悪寒が走ったのは、これが最初で最後と願いたいものだ。 翼に魔力を集中させていたのは幸運だったとしか言い様が無い。 嫌な気配を感じ取った直感に従い、重力の鎖を解き放ち、何も考えずに瞬時に上空へ舞い上がると同時に 極太の水鉄砲…いや、水の大砲だな…木々や岩山を砕き飲み込んでも尚、その威力は衰えない。 その上、重力を完全に無視した大瀑布に飲み込まれた異物は地に落ちる事無く水の中で粉々に砕かれ 発動時間終了と共に空気中で霧散し、魔力振動から発生する轟音を周囲に鳴り響かせた。 「………帰りたい…な。」 奴の体躯を凌駕する程の水量にオリジナルとは比べ物にならない程の威力と射速、発動時間。 その上、吐き出した水の再吸収も早く、第二射までの間隔が短い…と冷静に分析している場合では無いか! 天をも穿つ程の巨大な水剣が地表から薙ぎ払われる。間合いを大きく取っていれば直撃を避ける事は 大して難しくは無いが、水柱が放つ魔力の余波を受けるだけでも、気を持っていかれそうになる。 「覚悟を決めるしか…無いか…」 内包する魔力、その破壊力も上級の魔獣どころか魔族や上級刻印装甲さえも圧倒出来る程の 途轍もなく強力で馬鹿げた個体だって事は認めてやるさ。一人で相手するのは困難だという事もな。 だが、此方とて生半可な覚悟でこの場に立っているわけでは無い。この世界で守ってやりたい奴が出来た。 そして、地球には何がなんでも守らなければならない妹がいる。 非常識に次ぐ、非常識。そんな世界の中で奇跡を起こして地球に帰るという役目がある。 俺には図体がでかいだけの蜥蜴如きに怯え竦んでいる暇も無ければ、余裕も無い。 「よって…立ち塞がる障害は全て排除する。」 <風の刃よ十二の罰となりて咎人を戒める楔となれ!ウインドスライサー!> 奴の身体を拘束し、シルヴァールの機動力で圧倒する。此方が唯一勝る要素など、その程度しか無い。 だが、一つでも勝る要素があれば強大な障害を打ち崩す、取っ掛かりにする事は出来る。
引き抜いたシルヴァールの羽が、十二の飛刃に変化し異常個体を包囲し、風の連結刃が奴の鱗を貫き 飛刃を繋ぎ合わせ、魔力によって形成された鎖で奴の動きを封じ込め、グラビトンランサーで消滅させる。 「…というのが理想的だったのだがな。」 風の連結刃が飛刃と飛刃を結ぼうにも、奴の鱗を貫くには到らず、捕縛するには遠く至らない。 それにしても、詠唱込みで魔術兵装を発動させているというのに、此処まで無力化されるとなると 流石に気が滅入る…それすら通り越して、いっそ清々しいな。少々、意気込んだ程度で勝てるか莫迦が。 こうなったら、ダメージ覚悟で真正面からグラビトンランサーの詠唱を試みるか? 最悪、両翼さえ残れば攻撃は可能、霊薬を使えばシルヴァールの再構築も可能だ。 問題は水鉄砲と言うか、大瀑布の如き水大砲の猛撃を受けて両翼が残るかどうか…十中八九残らんな。 あれこれと悩んでいる余裕は全く無い。俺が考えれば考える程、奴に攻撃の機会を与えてしまうのだから。 だが、考えようと考えまいと、現状では奴に有効的なダメージを与える事は難しい。機会を待つしか無いか? 水鉄砲が当たらない事に業を煮やした異常個体が、円を描くように首を振り回し、水鉄砲を吐き出し 周辺の廃墟や木々、岩山を粉々に破壊し、湿地帯を真っ平らな平地へと埋め立てていく。 何でも有りにも程がある…これ以上、勝手を許せばこの辺りの遺跡まで破壊されてしまいかねない。 とは言え、火力不足は否めんか…奴の強固な鱗を貫き、内部にダメージを与えるには如何すれば良い? 打つ手が無い…放たれては霧散する水鉄砲が雨の様に俺達の周囲に降り注ぎ、奴の口の端が吊り上がる ―バカメ そう言われたような気がした。 異常個体の背ビレが高速で振動し、降り注ぐ霧雨を弾き、断続的に降り注がれる霧雨に魔力を伝搬させる。 リザードの第二能力、ハイドロウェイブ― 本来は水中で背ビレを高速振動させ水流による魔力衝撃波を複数の攻撃対象に放つ能力だ。 威力自体は低いが、結界系の能力を持たない刻印装甲では防ぐ事も避ける事も出来ず、鬱陶しい能力だ。 霧散し、降り注ぐ霧雨に充分な魔力が流し込まれ、シルヴァールに激しい衝撃が断続的に襲い掛かる。 如何に異常個体の魔力が桁違いに高いとは言え、霧雨を使ったハイドロウェイブではシルヴァールを 一瞬で粉々に撃ち砕く程の威力が無いのは幸いと言えなくもないが…高度を下げられるには充分過ぎる。 再び、奴の顎門が開き口腔が外気に晒され水流が渦を巻く…能力の同時発動だと!? そして、驚いている間も無く、ガトリングガンの様に水の連弾が周囲の地面ごとシルヴァールを蹂躙する。 ハイドロウェイブで此方の動きを止め、一撃の威力よりも手数を重視した水鉄砲の連続発動による面制圧攻撃に シルヴァールの頭部、右腕、左翼、左足が撃ち抜かれるが、滞空しながら踏み止まる。地に伏すのはまだ早い。 「…所詮は獣か、詰めが甘い。」 水鉄砲、ハイドロウェイブの発動時間終了、強固な鱗から剥き出しになった口腔は眼前にある。 漸く、巡りに巡った攻撃のチャンスだ。これで駄目なら、一心不乱の大逃走劇を繰り広げるしか無い。 出来る事ならば、そんな事態に陥るのは避けたいところなのだが…はてさて、どうなる事やら。 今のシルヴァールに音速を越える余力はないが、人間の視覚では認識出来ない程のスピードで攻撃するだけの魔力はある。 刻印装甲の外見など所詮は適合者の魔力が視覚化した姿に過ぎず、慢心相違だろうが五体満足だろうが 適合者の魔力が尽きない限り、魔術兵装の発動に支障は無く威力にも影響を及ぼす事は無い。 ソニックインパクトなら掌が残っていれば発動は可能だ。 ウインドスライサーやグラビトンランサーならば、翼さえ残っていれば良い。 そして、この魔術兵装ならば巨槍状の杖を握る腕があれば良い。 <我が手に集いし閃光よ愚者を穿つ刃となりて、その名を示せ!ライボルトスクリーマー!>
穂先が五つに分かれた巨槍から五条の雷刃が異常個体の口腔から体内に侵入し、柔らかな内腑を 相克属性による直接攻撃で焼き貫き、魔力振動を起爆剤に奴が内包する魔力を暴走させ、爆破する。 自身の膨大な魔力の奔流に、異常個体は大気が振動する程の巨大な悲鳴をあげ、体内から閃光を放ち 魔力爆発の渦に呑み込まれた。此処まで梃子摺らせてくれた敵は初めてだと思ったのも束の間。 異常個体は全身から黒い体液を垂れ流しながらも、今の爆発に身体の頑強さだけで耐え抜き 身を躍らせ、湖底へと素早く潜り込みながら、鉄槌の様な尻尾の一撃をシルヴァールに叩き付ける。 不意打ちと言うか、流れ弾の様な一撃に身構える暇も無く、残った手足や翼を周囲に撒き散らしながら 木々を薙ぎ倒し、岩肌に叩き付けられた。ああ、糞。背骨がどうにかなりそうだ。 「上等だ、化け物め…完全に殺し尽くしてやる…!」 散々、此方の攻撃を無力化した上にシルヴァールを無残な姿に変えておきながら、まだ暴れるとは良い根性だ。 残った魔力の半分を使い、胴体だけになったシルヴァールを再構築し奴が逃げ込んだ湖の真上へと飛翔させる。 「気流連結、魔力波顕現……魂ごと砕け散れェッ!」 残った全魔力をシルヴァールの両翼に丁寧且つ、丹念に流し込み、羽の一枚一枚を綺麗に紡ぎあげ くたばれという想いを込めながら、身の丈を越える巨大な黒槍を構築し、湖底に映る黒い影へと投げ込む。 「…詰めが甘かったな。」 ―奴では無く俺がな。 魔力の枯渇と引換えに黒槍を投擲すると同時に、奴は湖を引き裂き、天駆ける龍の如く一直線に飛翔。 黒槍を避け、シルヴァールへと肉迫し、黒い体液を撒き散らしながら顎門を開き、シルヴァールの腹部に牙を突き立てる。 相克属性による体内への直接攻撃は余程、効いたらしく魔力の循環はほぼ停止状態にある。 此方も魔力切れで似たり寄ったりの状態にあり、物理的な攻撃でも致命的なダメージを負いかねない状態だ。 それを知ってか知らずか、異常個体は異様なまでに肥大化した豪腕でシルヴァールの頭と足を握り潰しにかかる。 奴の牙はシルヴァールの腹を貫通し、足も頭も奴の掌の中で握り潰されている最中で身動き一つ取る事も叶わない。 その上、重力に従い、湖へと急速落下中、着水の衝撃で粉々になるのが先か奴の掌の中で潰されるのが先か。 「だが…もう一度、形勢逆転だ。俺は水底止まりだが、お前は地獄の底まで行って来い。」 確かに奴は俺が投擲した黒槍を避け、シルヴァールを捕らえる事に成功した。 だが、あくまで奴は黒槍を避けただけに過ぎず、グラビトンランサーを無力化したわけでは無い。 俺が投擲した黒槍はグラビトンランサーを発動させるのに必要な魔力が練り込まれた起爆装置でしか無い。 グラビトンランサーは発動時間経過による自動発動、あるいは術者の任意で発動する仕組みになっている。 発動時間が経過したわけでも無ければ、発動命令を出したわけでもない。 ―そして、湖底へと沈んだ黒槍は未だ、俺の制御下にある。 重力に引かれ、湖へと落下している今ならば、避ける事も出来まい。 魔力の循環が停止した上に堅固な鱗も爆散した今なら、黒槍の刺突も阻む事は出来まい。 精々、魔力が枯渇したシルヴァールを潰す事に躍起なっていれば良い。それが貴様の今生の見せ場だ。 巨大な水柱を立てながら飛び出した黒槍が異常個体の腹を突き破る。後は命じるだけだ。 <汝、呪われた顕界に踊りし者。その無慈悲な暴を以って、堕落せし愚物に絶望を刻め…グラビトンランサー!!> 詠唱し術式を唱えると、天と地から放たれた重力の結界が奴を挟み潰す。 そして、グラビトンランサーの影響を受けるのは攻撃対象のみ。どんなにお前が俺に噛み付き、捕まえようと 重力の結界は俺に猛威を振るう事は無い。精々、一人で足掻き苦しむが良いさ。 奴は悲鳴と共にシルヴァールを取りこぼし、俺は一足先に水面に叩き付けられ、湖底へと沈んだ。 参ったな…霊薬を取り出すのが遅れてしまった。奴の死に様を確認する前に俺の意識が飛びそう…だ… クソッタレ…このまま…意識を失いっ放しって事は無いだろうな…
以上、投下完了です。
と言うわけで
>>882 氏から描いて頂いたリザードの異常個体と設定をベースにアレンジを加えてみました。
>>882 氏には、この場を借りて改めて、感謝の気持ちを述べさせて頂きます。本当に有難う御座いました。
一目見た時からシルヴァールを食わせてやりたいと思っていました。主食は通常のリザードですがw
待たせたな!
今更だけどまとめて投下乙!
>>294 ツクヨミ先生が一度も勝てなかったとかゴズマどんだけ強いんだ……!
新星部隊は、うん、なんというか、ご愁傷様(色んな意味で)
>素晴らしいサイズの乳のおかげで背中を強く打っただけで済んだ
ロボスレ巨乳艦隊にあたらしいなかまがくわわったぞ!
>>326 >>368 シュレーはなんというかアレだね、ナントカと天才は紙一重という(ry
確かにシュレーからは珍獣と同じ匂いがするなあw
初戦はコテンパンにやられちゃったわけだけど、さてさてここからが本番だ……!
>>467 涼夜も何だかんだ言って男の子だという事かwww
しかし礼節と常識と道徳が完全に欠落しているとは酷い言われようだ、さすがバーサーカーw
それにしても異常個体、涼夜を苦戦させるとはなんという強さ……
>>467 感想有難う御座います。
一人で異世界なんぞに迷い込んでしまったせいで、荒くなったり黒くなったりしますが
涼夜も基本的には普通のエロガキですからwwwつーか、ウチの主要男性陣、性欲に忠実過ぎるwww
エロとか書けないから彼等の性欲が解消される事は無いけどね!!
>>467 投下乙!
性欲を持て余すとか言いそうな涼夜君。なんだかんだで男の子なのねw
その後の言い逃れもお見事。ただその内本気にならないかt(ry
異常個体強いなぁ……気分はモンスターハンター。なんか剥ぎ取れそうだw
辛勝、そして水没。メインブースターがいかれtttttt
次回も楽しみにしてますねー!
>>467 投下乙です!
涼夜も人並みに性欲があるようで安心しましたw そういえばウチの連中は年頃の女の子と同居してるのになんで襲ったりしないんだろう(棒)
しかし異常個体の戦闘力は流石ですね。シルヴァールをここまで追い込むとは……。
まだ異常個体が力尽きている保証はないんですよね。果たしてどうなるのやら……。
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
>>470 涼夜がロボスレのモンスターハンター兼、水没王子になるべくアップを開始致しましたw
>>471 語尾に(棒)がついていると色々、妄想したくなるよ!よ!
死んだかも知れないし、死んでいないかも知れない。そもそも、一体だけとも限らないし
他の魔獣にも異常個体が存在しているかも知れない。もしかしたら、成体も居るかも知れない。
基本、外伝は思い付きで書いているので、どうなるか自分にも分かっていませんwww
>>471 襲ったら返り討ちに遭うこと必至じゃねーかwww
>>467 投下乙! よくやった! 自宅ブレイカーの称号をやろう!
涼夜兄さん、人脈は大切ですよー 情報源的にも
っていうか安堵したw 兄さんも人間だったんや!(性欲的な意味で
化け物ってデカイだけで強いですよねぇ……外殻が厚く硬いだけで貫けないし。
って意識失って沈んで行ったらヤバイよー!
水没兄貴になっちゃったら(ry
次回も待ってます!
あと、「…」は二つ以上使うのが定例だそうです。
>>468 キチ○イと天才ですねわかります。
シュレーは珍獣を縦に伸ばしたイメージだといいと思いますw
次回、残念ながら試合はないッ
>>471 遥さんの部屋に夜這いする →関節技を決められる
まどかさんの部屋に夜這いする→アッー!
珍獣の部屋に夜這いする →(省略され
もっとこう 夜這いしにくるガッツがある男ならおk! ってくらい情熱的な女性キャラはいないもんか
そんなレスをしたら IDがイエスノー枕だった件について
仕方ないね 島にメリーが夜這うのを投下するしかないね
ムジナ<玉藻様のとこに夜這いしに行ったら逮捕された件について>
>>475 陸自WAC(女性自衛官)隊舎の前には自動小銃を持ったWACが警備していて
男性自衛官が近づくと射殺されます
屋上にはスナイパー、窓には機関銃も配置されてる
すなわち、第4中隊の女子たちの宿舎も例に漏れず…
>>474 「…」二つ以上が定例だったとは……これからも、無知を晒していくとは思いますが
面倒で無ければ、ゴリゴリ突っ込んで頂けると幸いです。テメェで勉強しろやって話ですがねw
珍獣の部屋で何があったのか凄く気になるw
>>479 (*゚∀゚)=3 ムッハー!!
珍獣の怪電波に汚染されたに違いない……!
と思ったけどクーのE話が書きかけだった…… 珍獣の部屋ってお人形が並んでいる印象がががが
>>474 >珍獣の部屋に夜這いする →(省略され
( ゚д゚)
(゚д゚)
一体どうなってしまうのか……これはこれで興味ががggggggg
episode13.5によるとプラモが沢山並んでるそうなw<珍獣の部屋
最近「ロリもいいな」とか思い始めたもう駄目だ
珍獣の部屋に夜這いする→ちんじゅう はけもののほんのうで すがたをけした!
天井にへばりついてそうだwww
ゴキブリじゃないんだぞwwww クーの部屋に夜這いする →そもそも居なかった。 ショタオルの部屋に夜這いする→タカ坊専用トラップが(ry
ショタオルの部屋に夜這いする奴がいるのかとw
タカ坊ー! 出番だぞー!
珍獣「ふはははは! ふはははははははは! 私はここだぁ!」 (天井から落ちてくる) 珍獣「そんなザマでは遥さんを襲うどころか、まどかさんとにゃんにゃんする事すら夢のまた夢!」
なんでゲルマン忍者混ざってるんだよw
PBMキャラのガードが硬すぎるw
いや、意外とたまちゃnウボアー
ぶっちゃけ作者にも奴らが襲われてるところが全然想像できn(ry むしろ自分からおねだりするタイpぬわーっ!
島「呼ばれた気がして」
まだ相手がいません……特に珍獣!
つ架空の彼氏
珍獣「からし?」
珍獣は素でそう聞き返してきそうだから困るwww
多分1番ガード硬いのって珍獣ですねw
ナチュラルガード………というかエロの意味すらすらない気がしてならない
すらないってなんだよ!
あの小型犬は絶対にエロを理解していないと思うんだw
ひらめいた
何をだ!?
マジで解除されてたらロスガ書き下ろす
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ワーイ、ロスガだー!
よっしゃあ!
期 待 し て よ ろ し い ん で す ね ?
祭だぁぁぁぁぁぁッ!!!!
イィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!!
野郎共、神輿を用意しろィ!
ハハ (*゚ω゚) (=====) _(_⌒)) /\ `J ̄ ̄\  ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ || / \  ̄ ̄ ̄
∧_∧ ( ・ω・) (====) ______( ⌒) ) /\  ̄`J ̄ ̄\ |二二二二二二二二| |________| ソイヤッソイヤッ (_⌒ヽ /⌒_) ,)ノ `J U´ '、(, )))
これはひどいwww
やった!マジで解除されてるぜ! ってな訳で週末にでも何か書いてきます!他のも合わせてお楽しみにですー
>>523 ニヤニヤしながら週末を楽しみにしています!
まぁ真面目な話今日から三日間はリアルが修羅場るんで、出来たらです また唐突に規制されない事を祈る……まぁ規制されても避難所行くけど
じゃあ私も今度こそたろ氏と投下のタイミングを被せられるように頑張ろう……! ……といっても、まだ5000文字ですが。
タロさんがんばってください!
>>527 ナニ? エロですか? エロですか!?
残念ながら……えろではない……!
私はエロだろうがなんだろうが構わんよ! 待ってるぞ
というか私、えっちいの書いた事な(ry
男は度胸、なんでも試してみるもんだぜ。 個人的に「なりきりチャット」のエロいので鍛えるのがオヌヌメ。というか自分はそこで鍛えて(ry
なりきりチャット! そういうのもあるのか!
あそこに行けば実戦的な文が学べますヨー 自分の作品を読めば分かると思いますが、なりきりチャットの影響がチラホラと
ロスガが書き下ろされると聞いてこんな早朝に飛び起きてきました。
>>467 投下乙でした!
涼夜くんにも普通に性欲はあったのですねwええいこのロリコン野郎!シスコン野郎!
そして異常個体の強さに全俺が恐怖した。こんな巨大な蜥蜴となんて戦いたくないよ!
涼夜くんが苦戦するほどの異常個体……。もしこれが増殖したらどうなってしまうんだガクガクブルブr
最後に死に様を確認できなかったのは次回以降への伏線かどうなのか……。次の投下も楽しみに待ってます!
そして息抜きにロボ描いてみたよー。やっぱロボ難しい……遅筆氏の画力が羨ましくて仕方ない……!
http://dl7.getuploader.com/g/sousakurobo/543/IMG.png
test
>>535 感想有難う御座います。涼夜の性欲に皆が食いついてワロタw
歯車ヒーローズは表に出すか、出さないかというだけで基本、性欲に忠実ですw
異常個体が増殖した場合―
刻印装甲には高位属性、天、闇、光、低位属性に風、空、雷、火、水、地、毒、精の計11属性に
上級各種1体、中級2体、下級3体が存在しており、現段階で稼動しているのは5割に満たない程度です。
勿論、国によっては上級刻印装甲が無い国もある為、各国に異常個体を一匹ずつ配置した場合
一夜にして人類の半分が消滅し、ミリタリーバランスが崩壊し異世界の人間社会は崩壊するかと思われますw
そして、投下乙です!
鋭角でヒロイックなデザインでカッコイイじゃないですか!騎士の様な白い装甲と二刀流が凄く栄えてますよ!
描ける人達が羨ましすぐる!Daz本編の投下と併せて、イラストの投下も楽しみにしていますよ!
>>535 投下おーつ!
カッコイイじゃないですか! なんていうんでしたっけ、サンライズ立ちだったかな。
徐々に進化してるのがはっきり分かってハラショー!
>>537 >ミリタリーバランスが崩壊し異世界の人間社会は崩壊
モンハンの古龍達のことかー!
あれ? それに一機で対抗してた兄貴って実はとんでもないんじゃ(ry
本当にどうでもいい話ですけどモンハン世界にはかつて高度な文明社会があった気がしてならない。塔とかバベルっぽいし。
>>537 寧ろ、何の訓練も受けていない戦闘のド素人が乗っていても、単機で対抗出来るシルヴァールが鬼です。
兄貴のステータスをスパロボに直すと最初期に出て来る雑魚敵以下の数値にしかなりませんw
モンハンに限らず、時代や世界観にマッチングしない建造物跡って色々、妄想が膨らみますよね。設定がぼやけていると尚良し!
>>539 >雑魚敵以下の数値にしかなりません
またまた御冗談をw
>時代や世界観にマッチングしない建造物跡
遺跡のことかァー! そうだよ大好きだよ! ACのもう一つのレイヤードにしてもPBMの過去にしても大好きなんだー!
>>540 Hi−νに乗ったカツみたいなもんですw
自分が弱いという自覚はありますが、シルヴァールが出鱈目臭いので平気で無理しますがw
DSの遺跡とかも良いよね。話が進むごとに少しずつ謎が空かされていくけど、新たな謎が出てきたり
必要なところは見せた。後は各自脳内保管しろ的なところとかフロム脳を刺激されますw
DS1の最後に出てきた機体や、文明の存在とか架空の世界なのにwktkが止まらないしACの世界に通じるものががが
>>541 「この機体で負けるわけがないんだ!」こうですかわかります(棒
遺跡はいろいろと考えてあったりしますけど、やっぱりフロム脳補完でよろしくねッ(トリック風に
暗黒神話が関係するという解釈でもいいし、宇宙人が云々説でも……w
>>535 投下乙です! 私が描いたのよりもかなりヒロイックになってますね。だがそこがいい!
というか私の紫蘇はどう見ても悪役です本当にありがとうございました。
>>540 ぶっちゃけあの世界の過去については作者自身あんまり考えてn(ry
>>541 ああ、ウチのGジェネWでデスティニー乗ってブイブイ言わせてるデュランダル議長みたいn(ry
>>542 戦いの進め方も基本、下手糞ですしw
実は中で活動している宇宙人とか古代人が居るとか、デカイ触手が実は海底人だったとかw
それにしてもDSの遺跡は仕掛けの一つ一つが怖過ぎる。海って浪漫と恐怖が隣り合わせだから困るw
身近な分宇宙より怖く感じますよね、海ってw
攻撃を受ける→耐圧殻損傷→圧死 というコンボもあるよ! よ!
これはDSに対抗してウチも地下世界を(ry
ドリルですね!
いいえ、パイルバンカーです(キリッ アリーナのランカーの募集でもしようかなと思う今日このごろ。
ランカーと聞いて隊長がアップを始めたようです
そんな事言うと隊長っぽい機械人形を出してしまうぞこのやろー! まあ、やおよろず連中が出るのは団体戦の方なんですが。
反動勢力は出場しますか?
フラガラッハ<これは私がランク1として君臨せざるを得ないようだな(キリッ>
つ水
< 仮面ライダー555が >
<
>>555 ゲットだ!!! >
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
ヾ /
r-ヤ"カー、
フォ /⌒| |⌒ヾ ォォォ!!
(( |0| )j
__ヽヾ|V|ノ_/r==、
゙==ヽViVノ/ー―ヽ
/ /⌒7厂c/^^^))))))
(ー⌒((⌒-`ー^ー―"
_∧_/∧_ノ ノ
|ロ ロ |
>>554 フラガラッハ<メインブースターが(ry>
フラガラッハ は みずぞこのランク1 のしょうごうをてにいれた!
>>555 おめでとうwwwwwww
そういえば涼夜も水没してたネ! 水没兄貴でいいと思うんだw
みずぞこのランク1フラガラッハと、水没兄貴の涼夜。ロボスレ一水没会の優勝候補ですね。分かります
>>535 投下乙!師匠の元デザインから色々と変わってて見比べるのが面白いw
しかし騎士っぽくなったなぁ。ペネ子と並び立たせると映えそうだw
>>557 逆に考えるんだ、涼夜とフラガラッハが契約すればいいんだって考えるんだ
なんか噛み合わなさそうなコンビですねw
そして海の地形適応が最低に!
>>558 何か色々あって、無事に地球へ戻ってきた水没兄貴だったが
何か色々あって、見慣れぬ景色の世界に吹っ飛ばされた。
水没兄貴「また異世界か!!」
何か色々あって、アンサラーと接触してフラガラッハのマスターに。
何か色々あって、やおよろずの面々と戦う事に。
水没コンビ<メインブースターが(ry>
という電波を受信したw
>>541 ちんぽにぬるには強いとおもう
医者はエキザベルくれたし
画像あるからあげてみるか
↑すまん誤爆した 健康板に書き込む予定だったのです
みんなも健康には注意しましょう! 創作ができなくなります まじで 医者通うのに金はかかるし 陰部のトラブルは絶望がすさまじい
それはよくわかる。陰部のトラブルはマジでシャレにならん
問一 次の状況に対する最も適した行動をしろ 遥「うちの兄です」 ツキヨミ「……」
珍獣「私の祖母です」 九条「……」 これくらいしないと対抗出来ない希ガス
ティマ「私の娘です」
露出卿「私の愛馬は凶暴です」
珍獣ならババーン大首領とも互角に渡り合えるかもしれんねwww
というか一部の連中はほぼ確実に意気投合するかとw
この流れでこんなネタが思い浮かんだ 父親 マキ 母親 九条さん 長男 ツクヨミさん 次男 露出興 三男 オルトロック 四女 遥さん 五女 珍獣 ……何だこれは
マキは常時バーサークモードでおk
大丈夫、オルトロックは一応遥さんの味方だ、一応
遥さん「念願の妹になれたと思ったら、結局する事はいつもと変わらないどころかさらにひどくなったでござるのマキ」
上下ともに完璧な布陣だしなw
逆にいい意味で完璧な布陣ってどんなのなんでしょう?
長男:ニコラス 二男:ツクヨミ 三男:オルト どうです!
長女:織 次女:まどかさん ペット:ハティ ここまでは思い付いたw
そして父:露出卿にすれば全裸大家族が!
待て、 ペット:珍獣、クー これでどうかね!
>>581 に↓を合体させると極細勝ち組w
父親:マキ
母親:ティマ
長男:エリアーヌ
>>583 島に持っていって俺が…おや、こんな時間に誰だろう?
>>584 マキと島の勢力による全面攻勢があるそうです
あと五分レスが無ければ ハティのスケベ絵を描いて島に投下する
遅かったというのか……!
ハティのスケベ絵が投下決定と聞いて
ィヤッホオオオオオオオウ!!
よ〜し、いっちょやってみっか!!
しかし犬だけってんだと向こうの住人にも失礼だから何かオマケを付けるべきか…… 何が良いですかね?
父:オヤジさん 長男:ニコラス 長女:遥さん 次女:シュレー 三女:まどかさん 四女:藍たん こんな感じの布陣でホームドラマを(ry
>>591 ハティ×ユノーさんのバター犬でお願いしm(ry
>>592 遥さんハートフルボッココメディーですねわかります(おっぱいと身長とアレな長男的な意味で)。
長男を潤也にしても面白いかもしれない……
>>593 >バター犬
そ の 手 が あ っ た か
>ハートフルボッココメディー くそwwwwwwwこんなので笑うとはwwww
そういえばシュレーの体格ってどんなもんだっけ?
並です。良くも悪くも並な感じです。胸も並です。
並かー、でも遥さん並以下だからnジョインジョインハルカァ
・それは、性の獣。
>>1 テンプレの最後の行から2文字抜くだけで
なんだかえろくなったでござる。
今の流れに合致していると思わんかね!
ユニコーンって処女厨だしな!
性獣――――つまり、えっちなことに目覚めたジョインジョインマキィ
気付けばもう600じゃまいか…… 長目氏の記念絵が気になって夜しか眠れません><
オヤジさん:親父。それ以上でも以下でもない素敵なオヤジ。 母親:藍を生んですぐに他界。 ニコラス:長男、23歳。働けニート。家族の悩みの種その1 潤也:次男、18歳。ぶっきらぼうだけど根は優しい子。お母さんっ子だったので末っ子の事が気に食わない。 タカ坊:三男、17歳。空気になる事ができる。苦労人。 遥さん:長女、19歳。小さい。色んな意味でお母さんの代わりをつとめる。 シュレー:次女、15歳。良くも悪くも場をひっかき回す。受験生だが緊張感皆無。家族の悩みの種その2。 まどかさん:三女、14歳。成績優秀ないい子だけど天然。あとおっぱい大きい、身長高い。 藍たん:末っ子、12歳、だけど遥さんより大きい。自分のせいで母親が死んでしまったと思い込んでいる。なんとかして次男に好かれようとがんばる。 ここまでの妄想できたでござる。
よし、本編を書く作業に戻るんだ!
構わん書きたまえ! 30スレ記念は長目さんのオパーイ絵でしたよね…… そう考えると期待で股間がトランザム
しかし7人兄弟とは……オヤジさん頑張りすぎだろw
はっはっは! 暇があったらね! もう一人いれば『大決戦! 超ロボスレ8兄弟』とかできるんですけどねw
何と戦うんだよw
ワームじゃなかろうか!
それはあれだ、対となる悪党家族と(ry 悪い奴らで家族を作ったらどんな面子に何だろ……
まず祖母がババ(ry
悪党で家族を作ったら家庭崩壊せんかwww
フラガラッハさんが今度こそ折れてしまうwww
>>612 いや意外と我が強い者同士が会うと逆に協調性が出てくるかもしれないw
いやフラガラッハさん達は悪党かどうかすら怪しいw しかし悪党はいい組み合わせが思い浮かばないのぅ
悪党にもいろいろありますからねー
しかし書くとしたら、シュレーはエイプリル→4月→卯月でいいとして、ニコラスはどういう名前にすればいいのだろう……。
待て、オヤジさんなんか本名不明だぞw
ニコラス→錬金術師→賢者→賢治
>>617 オヤジさんはパパとかおとーさんとかバリエ豊富なんでw
>>618 賢治wwwなんかピッタリですねwww
宮沢ーッ!
大槻ーッ!
他のキャラは日本人っぽい名前にしたらどうなるんだろう
クー → 空 リタ → 理子 メルフィー→ 未来 はいはいDSの感性DSの感性
メルフィー→ 未来は似合いすぎるw
リヒト→まんま和訳で、輝(ひかる) ヴァイス→またしてもまんま和訳で、しろ リタ→当て字で、理多(りた) ルガー→おまえら、 ライディース→どうせいと。
>リヒト→まんま和訳で、輝(ひかる) おいなんか途端に爽やかなにーちゃんっぽくなったぞw
やだなぁ、リヒトは爽やかなにーちゃんじゃないですか(棒)
遥「………」
え、遥さん、なんですかその視線は!?
テーレッテー
遥さんが何か言いたそうな目で師匠を見ている!
ああもう! 何か言いたげな顔してる遥さんかわいiジョインジョインハルカァ
この親馬鹿メガ!
命は投げ捨てるもの(ry
遥さんを抱っこしてよしよししたいです(迫真)。
テーレッテー
>>634 不死鳥星座&魔剣戦士「命なんて安いものだ。特にオレのはな」
はっはっは、子供扱いされて恥ずかしがる遥さんmジョインジョインハルカァ
この時間帯にこの勢いはどういうことだw
五月中に完結させるのは無理っぽいかもです。という訳で投下!
オルトロス二型が発射した大量の針弾を6.25mm迎撃機関銃の銃口から放った6.25mm振動熱徹甲弾で正確無比に撃墜しながら、突撃兵二十人が塹壕へ戻ってくる。 間接防御兵器を除いて射撃可能な兵器を持たず、攻撃手段が振動熱斬刀しか無い突撃部隊が無事に帰還出来るよう、近接部隊の攻撃がオルトロスに降り注ぐ。 後方支援担当重歩兵が背負っている、冷蔵庫みたいな馬鹿でかい各種バックパック。機体及び武器修理用、治療用、電子戦用など様々な種類があるが、今一番役に立っているのが情報解析バックパックと高性能複合センサーバックパックだ。 400基の小型浮遊監視装置「V3ホッパー」がリアルタイムで様々な情報を、高性能複合センサーバックパックが大多数のオルトロスから徹底的に集めた情報を情報解析バックパックに送信。情報解析バックパックが解析の完了した情報を全部隊に送信、解析情報が共有される。 オルトロスとの距離が近くなり高性能複合センサーバックパックの精度が著しく向上した事で、接近してくるオルトロスの体内の急所がより明確、正確になった。例えるならば、バイオハザード4でサーモスコープを装備したライフルでリヘナラドールを狙撃するが如く。 俺達近接部隊は情け容赦無く且つ正確に、弾薬を無駄にしないよう単発射撃を連発して急所へ砲弾をブチ込む。 「おかえり、伯爵」 <ただいま、伯爵> 突撃部隊が塹壕へ無事に帰還した。そして、オルトロスの大群もすぐ目の前だ。さぁ、本気でブチ殺してやる。屍の山と血の河にしてやる。 無人小型弾薬補給車「イグルー」の触手状給弾管で消費した弾薬を補給する。6機の25mm重機関砲と装着してある50mm擲弾発射機。1機につき25mm弾200発、50mm擲弾20発。計25mm弾1200発、50mm擲弾120発を全て叩き込む。 重装甲強化服は思考制御とコンピュータの補助によって動かす。内部は寝袋を人の形にしたような単純極まりない構造で、ディスプレイや操縦桿などは全く無い。 思考制御で動かすから操縦桿などは必要無く、脳に直接情報を流せるので「見る」という間接的行為自体が不要でありディスプレイなども必要無い。 マンガやアニメだとこの手の操縦方式は性能が高い代わりに操縦者に凄まじい負荷が掛かるという設定がよくあるが、重装甲強化服に「それは無い」。 収集した莫大な情報を計算、解析したコンピュータは思考制御機能を通して、人間の脳に負担が掛からないよう極限まで簡略化した情報を、操縦者の思考を読み取り、周囲の状況を判断し、求めている又は必要不可欠である最適な質と量を流し込む。故に負担は無い。 正統日本の兵器は全て過酷な環境下での長期運用を前提に設計、開発されている。重装甲強化服を着用している重歩兵に負担など無いし、あってはならないのだ。ただし、それは「通常時」での話だ。 後先考えていられる状況ではないし、考える気も更々無い。封印を、解く。 「リミッター解除」 小声で呟いた直後、莫大な情報が脳に流れ込んできた。奥歯を噛み締め、一杯に目を開く。下手をすれば廃人になりかねない情報の大洪水が脳を埋め尽くす。全てを潰し、流し、崩す濁流に正面から挑むようなものだ。 生命の危機に危険信号が全身を駆け巡り、再びリミッターを掛けるよう命令してくる。 生命の危機? その程度、「たかがその程度」の事が「なんだ」というのだ。命なんぞ童貞と(後ろの穴の)処女に比べればカスも同然。「そんなもの」が無くなった所で「なんだ」というのだ、ふざけるな! リミッターを掛けようとした感情が完全に消えた。ほんの少しも、塵一つも残っていない。さぁ、征こう。さぁ、殺ろう。全力で相手してやる。この俺が、大海上都市群「兵庫」重歩兵中隊中隊長が!
「うおおおおおーーーーーッ」 塹壕に入った状態だと両肩と両手のみで、腰の2機の25mm重機関砲が使えない。躊躇いも迷いも無く塹壕から飛び出す。迫り来るタコの怪物の津波の真正面に立つ。 大多数のオルトロス二型が発射した針弾の集中砲火を受ける。仲間の発射した迎撃針弾、6.25mm振動熱徹甲弾、10mm小型高機動迎撃ミサイル、本来なら攻撃用の25mm重機関砲をも間接防御兵器として使い、全弾を俺に直撃する前に撃破する。 有り難い連中だ。見ていろ、これが俺の全力、これが俺の全てだ。 <あれは!?> <どうした?> <見ろ、隊長が両手に持っている25mm重機関砲の先端が天馬星座(ペガサス)の十三の星の軌跡を描いている> <ま、まさか!?> 「極限まで燃え上がれ、俺の厨二病(コスモ)! 奇跡を起こせ!!」 両手、両肩、両腰。計6機の25mm重機関砲+50mm擲弾発射機を構え叫ぶ。 「ペガサス流星拳ーーーーーーーーーーッ」 正統日本の兵器は基本的に旧時代の火薬ではなく電力で発射する。一発撃つ毎に出力と発射時間を調整し、本来の操作に加え反動を利用した微細な照準修正を行う事で高い発射速度を維持しながらも狙撃並の精度で連射が可能。ただ弾をブッ放すのとは次元が違う。 リミッターを解除した最大の性能を発揮出来る状態で、廃人になりかねない危険を抱えながら行う最大最強の攻撃。6機の25mm重機関砲と50mm擲弾発射機全てを合わせて一秒に平均100発で25mm弾と50mm擲弾をオルトロスに振舞う。 後方支援担当重歩兵から得た情報を基礎として攻撃範囲に存在するオルトロスを効率良く「始末」していく。25mm振動熱徹甲榴弾1200発全弾が寸分違わず急所を貫いた後、最大のダメージを与えられる最高のタイミングで破裂。 120発の50mm振動熱榴弾全部が殺せないまでも数体を確実に重傷あるいはダメージで戦闘力を低下させられる絶妙な範囲で爆裂し、強力な振動熱を伴った破片を周囲へばら撒く。 攻撃を与えて地面に横たわったオルトロスを生きている者も死んでいる者も等しく踏み潰しながら、後続の更に多くのオルトロスが迫ってくる。 25mm重機関砲と50mm擲弾発射機から触手状給弾管が離れる。25mm弾1200発、50mm擲弾120発。既に補給は完了、当方に迎撃の用意有り。倍の敵が来るなら倍の敵をブチ殺せばいいじゃない。パンが無ければケーキを食べるより簡単な事だ。 「倍返しだぁぁぁぁぁーーーーーッ」 シローの声真似をしながら究極奥義「ペガサス流星拳」を再度放つ。ハイマットフルバースト? それは一体なんだね。 今度は25mm重機関砲、50mm擲弾発射機だけでなく、頭部両側の迎撃針弾発射機から迎撃針弾を、5連装6.25mm迎撃機関銃2機計10門から6.25mm振動熱徹甲弾を全弾撃ち尽くす勢いで全力射撃。 主力である25mm重機関砲の砲身から発生した熱の一部は複合自然発電によって電力に変換され、残りは砲全体に平均的に広がり効率良く放熱される。 正統日本の兵器は過酷な環境下での長期運用を前提にしている。特に25mm重機関砲は大威力、長射程、高い発射速度と弾数から間接防御兵器としても頻繁に使用される。「この程度」の短時間での連続射撃は想定の範囲内。伊達や酔狂でデカくて重い箱型をしているのではない。 オルトロス一型と二型に25mm弾、三型と四型に50mm擲弾を直撃させ、二型の放つ針弾と四型の生体ロケット弾を迎撃針弾と6.25mm弾、場合によっては25mm弾も使い、確実に撃墜する。 大多数のオルトロスを葬り、射撃、砲撃を粉砕し、全ての弾薬を撃ち尽くした後、解除していたリミッターが自動的に掛かる。同時に数人の仲間が伸縮可変鋼線を俺の重装甲強化服に絡めて全力で牽引して塹壕へ引き込んだ。その直後、俺の立っていた場所を二型の針弾が空を貫く。
「ぐ……がぁあああぁああッ!?」 リミッターを解除した反動がやって来る。もう、まともに立ってもいられなかった。狭い塹壕の中で倒れたまま、両手の25mm重機関砲を手放して自分の意思とは無関係に暴れ回る。 <隊長!> <大丈夫か、隊長!?> 腕を押さえてうずくまる俺に、オルトロスへ攻撃中の近接部隊を除く数人が駆け寄ってくる。 <衛生兵、来てくれ!> <治せるか? 肉体ならどうにでもなるが、脳だぞ> <何もしないよりはマシだ、早くしろ!> 治療用大型バックパックを背負った後方支援部隊の一人が急行してくる。ちとやり過ぎたか。 「っは・・・し、静まれ・・・俺の腕よ・・・怒りを静めろ!!」 <……隊長?> 「っふ・・・・邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう・・・」 <……冗談を言える余裕があるなら心配は要らんな> ようやく察したようだ。 リミッター解除の反動は地獄の苦しみで今も続いているが、それだけだ。廃人になるには程遠い。 だが、ヤバい状況である事に変わりは無い。もう自分の分の弾薬は全て使い果たしてしまった。現在攻撃中の近接部隊の弾薬が尽きるまで時間は掛からないだろう。そうなれば、後は残り少ない電力で振動熱斬刀を手に戦うしかない。 いらなくなった武器を全て取り外し、大腿部外側に取り付けられている二つの鞘から60cm振動熱斬刀二本を取り出し、それぞれ両手に持つ。 絶望的だ。俺達の生存、オルトロスの殲滅はどうあっても望めない。一筋の光明も見えないというのに、自然と笑ってしまった。自棄になったのでもなければ自虐でもない。ただただ純粋に楽しかった。心が躍る。 生と死の狭間を行き来する。そうか、これが実戦か。そうだ、これが実戦だ。楽しいじゃあないか、最高に。 俺達は死に恐怖するような玉無しの糞餓鬼じゃない。軍人だ、正統日本陸軍重歩兵だ。「それ」を心底自覚し実感出来る。これ程の幸福は無い。 「面白くなってきたな」 <言われるまでもないさ、隊長。そんな当たり前の事は> そろそろ舞台も終盤だ。精一杯楽しめるだけ楽しもうじゃないか、兄弟。命知らずの糞野郎共、命要らずの馬鹿野郎共。 <所で、「あれ」はどうするんだ、隊長> 「あれ」とは牽引式輸送車に積んでいる一番大切な荷物の事だ。俺達は死んでも構わんが、確かに「あれ」だけは唯一の心残りだな。 「地中深く埋めとけばオルトロスも手は出せんだろう、多分。穴は掘ってあるんだろう?」 <正確には現在進行形で掘ってる最中だがな。それより隊長、自分も戦わせろと言ってるぞ。座して死を待つのは嫌なんだと。どうするんだ> 「……気持ちは分からんでもないが、そんな危険な事はさせられん。却下」 <だな。俺も同意見だ> 「出来るなら「あれ」だけは兵庫に戻してあげたいんだがな」 <それは言わない約束だ、隊長。中隊全員、同じ想いだ> 「そうだな」 俺達はどうなろうが構わんが、「あれ」に危害が及ぶのは、な。どうにかしてやりたいが、どうにもならん。それだけが悔しく腹立たしい。 まぁ、いい。「あれ」の為にも、俺達の為にも、結果がどうなろうが全力で戦い抜くだけだ。終わりは近い。
以上。 今回で終わりませんでした。もうちょっとだけ続くんじゃ! 今度こそ、次か、次の次で完結予定です。それでは。
>>644 投下乙です!
早くもハイマットフルバーストが忘れ去られているwww
しかしいつになく中隊長が真面目なので一瞬誰こいつと(ry
さてさて、アレって何なんでしょう。そして兵庫の皆さんは無事に帰れるのでしょうか。
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
戻ったかな?
戻ったはいいけど重いな……
>>644 投下乙!ゆっくり読ませてもらうぜメーン!
避難所のホスト規制は解けないしで最近鬱だ(´・ω・‘) 規制されてなければ、今月末に投稿したいと思います その時には支援よろしくお願いします 現在急ピッチで色々仕上げしてて終わるのかって所ですがなんとか1月1作は守りたいですw 最悪は虎の子を・・・
>>644 投下乙っ!
>「ペガサス流星拳ーーーーーーーーーーッ」
汚い叫び声だn(ry
これは酷いパロというかまんまwww
なにやら運搬中?のようですが、なんでしょう。
大威力の爆弾かな。それとも装置? それが決定打を与えるのか……
脳に直に情報とはまた無茶をしますが、彼らなら生きのこれると信じてます。
次回最終回だそうですが、待ってますね。
>>644 乙です
比喩表現に他作品ネタもってくるのは抑えた方がいいかもしれない、作風なんだろうけれど、結構気になる
次回も楽しみにしてます〜
テストォー
しーずーかーだー!
某ガンダム漫画で 元ジオン残党兵の少女が連邦の主人公らに負けた後、司令官である父が謎の集団に殺されて その集団をあぶり出す為に協力を仰いで、他のジオン軍残党と連絡を付けて作戦を実行するも大失敗し 街も被害が出て主人公は石まで投げられる始末だったんだが その際に上記の少女が主人公庇ってて、あくまで一時的に協力してるだけなのに何で 「お前に何かあると父の仇を取れないから」と言って その後、作戦失敗のショックでへこみ過ぎて主人公が、部下だが年上のオッサンから説教されてる現場を 物陰からこっそり聞いてるってシーンがあったりというのがあり こういう「最初は敵→色々あって協力する→徐々に仲良くなっていく」というシチュエーションが 自分はツボなのだな〜再認識 しかしそういうツボな要素を自分の作品に組み込むのがどうも苦手だ
>>644 投下乙!
ピンチktkr!ボロボロになりながらも戦う戦士ってのはいいもんだね
さて、あれとは一体何なのやら……
>>655 さらに投下乙!
でけぇ……巨大生物ってゾクゾクするよね
>>655 投下乙です!
これは巨大感がすげぇw 普通に恐怖だw
そしてこの設定キャプションのみっちり感、さすが筋道立てた機能考証に定評がある氏だぜ
>>655 投下乙ッ!
うむ、相変わらずの考察の深さ。モンハンに居そうw
よく考えたら水を吸い込み噴射するのにだってそれなりのナカミが必要なんですよね………
>>656 諦めたら試合終了ですよ
>>655 投下乙です! こういう巨大生物って大好きですよw
しかしなんと迫力のある構図か……パワーバランスを変えられるっていうのも頷けますね……。
薙ぎ払えよろしくビームで地平線を焼き払うのも居そうで怖いw
確かに巨神兵みたいなの本当にいそうだなあw
専門家「この異常個体は凄いですよ」
>>657-
>>660 感想ありがとうございます!
巨大感は出そうと意識したところの一つなので、非常にうれしいです。やっぱりアオリはいいよなぁ。
>考察
いやー、そういう「とっかかり」が無いと描いたり書いたり出来ない人間なもんで……
あと論理ギャグ好きのサガが出てたり。
つまり巨神兵が歯車外伝の世界を(ry
>>663 いさくさん何やってるんですかw
ΩΩΩ<(ry
つまり地下世界からAMIDAのような彼らが出現するんですね!
自爆する方か酸を吐く方か
どっちもおいしく頂けます(AP50%機体ダメージが増加しています
じゃは飛ぶ方で!
月内投稿が無理っぽいから出来そうな作品触ったらなんかとんでもないことになってきたで御座る
どうしたん?
尻をかs……話を聞こう
どうかしましたかー?
ナニがとんでもない事になったのか、じっくり話すのだ。
既に服は脱いだ
パンツなら既に頭に被った
マスク被ってゲルマン・ブルースを口ずさみながら待ってます。
ゲルマン忍者はお帰りください
トゥートゥー口ずさみながら待ってます
>>679 ___
/ | ,、 | ヽ
_ l ト' `リ l _
\`ー-- J - レ--一"/
i`f三=_ト.__ノ_=三デi
l. ヽ`ー゚ ',.、` ゚-',ノ l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`!、. ̄´| |` ̄ /´ < お断りだぁ!!!
|{\. } { /}| \________
_∧|| >|┬|< |(⌒) ビシッ!!
ノ://::::||ノ/ ハ. `|ノ ~.レ-r┐
<^/:::::::||__ Y ノ__ | .| ト、
|::/゙::::::::::::|O〈 ̄ `-Lノ、_レ′
レ::::::::::::::::| | ̄`ー‐---‐′
ゲルマン忍者帰れwww
人稲さん「……私の出番か、そうか私の出番か(ニヤ」
させるかよ!
伊奈たんは確保だーっ!
名前がそれっぽくなった、だと……!?
人稲はあくまで人稲じゃないといけないと思います!
>>672-675 いや、なに、某説明文ばっかりで有名な作者が
説明文ばっかなのでいいやと開き直った作品の続編を触ってたら
なんか開幕5千字近くがずっと、そのロボットと中の人の解説になったで御座る
特定しましたw 台詞を絡めたら多少はマイルドになるんじゃないですかね?
説明文だけじゃちょっと……
解説と描写を交互に入れたら?
>>689 ふふふ、あれのどこに台詞を絡める余裕があるというのだねw
というレベルなので仕方ないです><
これ減らすとなると本当に絶対量を減らすしかwww
元々がああいう内容ですし、台詞書くと緊張感なくなっちゃう><
>>690 ぐ、ぐへぇ・・・
と、とり、あえず、wikiで電瞬月下って作品探してみてください
だ、大体あんな感じなのがグレードアップしたみたいな・・・駄目?(´;ω;`)
凄くニッチなのは変わりないな・・・
そういえばそうでしたね……w それならもう強引g My 上へ行っちゃいなさいな!
>>691 動き出したら止めたくないんですよね、説明全部頭に入れてもらってその上で、あとはずっと動かしているみたいな
逆に途中途中で一々術理解説すると逆に話に入っていけてるのにテンポ崩しちゃいますしw
ただ、説明文自体が結構面白い内容にはなってるかなとかは思ってるので、電瞬が大丈夫だったのならば、きっと大丈夫!!
CRは現在二万字ぐらいです(´・ω・`)
もっと長くなりそうなのと、整合性の考慮で現在一度筆を置いてます
もうちょっと待ってね、これも近いうちに出せるから・・・
>>693 元より、そのつもりだZE
ただ、書いてて何嬉しそうにこんなもん書いてるんだと、急激に突っ込みたくなった
他の人の作品読みながら書いてると浮きっぷりが半端なくてw
逆に考えるんだ、個性的なんだって考えるんだ
逆に考えるんだ、沈むよりはいいって考えるんだ。
見方を変えるんだ、剣豪とかが登場する大河モノ小説ではずららと説明が並んで当然じゃないかと
おう、期待してもっこりしてるぜ! もっこりとな!
楽しみに待ってますねw
支援は任せな!
流石にみんな寝ただろう
流石にみんな起きただろう。
そう思っていた時期が、俺にもありました
人稲さんが帰宅するようです
休日過疎か……!
※人稲さんががんばっています
稲たんは頑張り過ぎだと思います!
頑張る人稲きゅん可愛いよハァハァ。 ザブ……人稲きゅんは男の娘!
いつの間にか男の娘にされてるー!?(ガビーン!
規制解除されてることを祈る
>>644 投下乙でしたー
相変わらず武器や装備の詳細やら設定が書きこまれていていいですね!
そして"あれ"とはなんなのか。最終回に向けて期待が高まりますw
次回か次の次で完結予定とのことですが、頑張ってくださいw次回も楽しみに待ってます!
>>652 投下乙!着替え乙!(?)
なんという素晴らしい谷間!まどかさん可愛いよまどかさん……!
ロリ勢にはない魅力がいいよね!特に胸とか!特に胸とか!
PBMでのメインヒロインの座はこれで確定ですね!
以下個人レス
>>538 感想ありがとうございます!
その通り、サンライズ立ちですw ただ構図をパクっただけとも言いm(ry
自分、元の構図がないとロボは描けないんですよねー……構図から描ける人の画力が欲しいw
>>535 感想ありがとうございます!
師匠のデザインのまま自分なりに描いてたらいつの間にこんな形状になってしまいましたw
師匠の紫蘇、結構主人公機っぽいデザインしてると思いますよwというかペネが敵機っぽ過ぎて逆に対照的に感じてしまったw
>>558 感想ありがとうございます!
元の物を描いてると自分流に根底からアレンジしたくなるのが自分の悪い癖ですwそんなことをやってたら自然に廻セカDaZが出来たわけですがw
師匠のより鋭角的なデザインになりましたからね。今度機会があれば並んだ絵でも描いてみますw
まぁ構図は他所から持ってくるが!w ああ、やめて石投げないでーっ!
>PBMでのメインヒロインの座はこれで確定ですね! つまり遥さんはヒーローと……あんま違和感ないなw
>>711 感想、ありがとうございます!
構図が欲しいならプラモやフィギュアを使えばいいじゃなi(ry
紫蘇、牙を無くすと悪役っぽくなくなるんですよねw
>>712 あんな性格の遥さんだけど、“幼馴染みのちょっと臆病なお姉さん”な時期もあったんだぜ……。
>“幼馴染みのちょっと臆病なお姉さん”な時期もあった 想像がつかないwww
>>713 むしろDaZ書いてるオレにとっては未だに遥姉のイメージの方が強かったりw
何故彼女はあそこまでの変貌を遂げたのだろうかw
まあ、当時は脇役で一般人代表でしたから……ちなみに廻セカの頃ですw
変化しすぎだろw だがそこがいい
なーに、純真無垢だった白ウ詐欺に比べれば……まあどっちも本質は変わってないんですがw
設定段階では前々違うキャラっていますよねw メリッサはただ単にうるさいヒロインだった。 ジュリア&クラウディアに至っては元々一人だったのを切り離したんだぜ…… ということで、どうせ休日だし、そんな話で語ってみませう
ぶっちゃけプロローグの時点ではやおよろず連中を出そうかやめようか迷ってましt(ry
旅を続ける遥さんの話ですね、分かります!
中隊長の名前はちゃんと考えて後々明らかにする予定だったけど、名前考えるのがぶっちゃけ面倒なんでもう一生名無しのままでいいや。 中隊員の数人はその内名前を考えて出すかも?
ええ、ロリコン師匠もゲストのつもりでしたw
ところがいつの間にかレギュラーどころか重要なポジについていたとw
しかもPBM! 世界でも有数のチートキャラになってしまったという。 よく考えるとやおよろずチートキャラばっかりなんですよねw
ルーキーズ→無限力 紅白カップル→二人で一人の仮面ライダーだ! ひらがなコンビ→デデデストローイ、ナインテール 珍獣→珍獣 だもんなぁ
いや最後なんか違うwww
珍獣は珍獣だから仕方ないね 一匹ください
一匹と言わず108匹どうぞ!
オレノサイフガボドボドダァ!
>>655 遅レスだけどワームのデザインをして欲しいなあ
と思うくらい怪物を描くのが上手い
家計が死ぬわwww
>>732 そんな事言うと次に現れた時にワームの設定画引っ提げてきますよあの人w
882氏ならやりかねんなw
更にはワームの身体構造絵や、亜種まで描いてきちゃうのが882氏
解除記念に自分もクリーチャー系描いてみようかしらと思ったがやっぱりスタイル重視でやってしまうもんで向いてないのだろうか。 ワームとか妖魔とか魅力的過ぎるってのに歯がゆい。
描いちゃえYO!
許可がもらえたら冒険してみるのも手ですよ!
男は度胸 なんでも試してみるもんだぜ。
そして出来上がる名状しがたいアレや這い寄るアレ
いあいあ!
ああ! 窓に! 窓に!
沙耶の唄とな!?
ウミニカエリタイ
珍獣「山に帰りたい」
月に帰りたい
特定した
特定したw
???「星に帰りたい」 ???「帰れるわけねーだろじょーこー」 ???「帰ってください、つか帰れ ここはウチのシマだ」 人類「お願いだからお前ら纏めて帰れ」
なんとなくだが特定したw
同じくw
こんな時間にラーメンの話題とは鬼畜だな!
ガッデム! すみません誤爆です!
よくも誤爆した、遥さんに関節を決められる義務をやろう!
わぁい! 遥さん、私の関節をあなたにジョインジョインハルカァ しかしHGUCリックドムツヴァイの出来は素晴らしい……なんだか太ましい機体を活躍させたくなってきました。
どこに書きこんでいたかキリキリ吐いてもらおうか!
俺はどこか特定したw
>>756 たまちゃんやタウエルンですねわかります
>>757 失敗スレだ、当たると痛てぇぞ!
>>758 でも次の回は珍しく戦闘の予定がなかとです……。
なんと、そりゃまた珍しい…… そういえばPBMって1、6、7話と○.5話以外はちゃっかり戦闘シーンあるんだよね
・神子 ・学力:実は学力高い。 ・運動:モヒカンを殲滅できるくらいには高い。 ・クラブ:蟹は好きです。 ・資金:同情するなら金をくれ! ・欠点:お節介焼き、鈍感、誰にも見られていない時の怠けっぷりが異常。 ウチの愛娘はこんなところでしょうか?
ま た 誤 爆 か w
つ、ついだよ! わざとだよ!
つかクラブの項w そして欠点にドジが抜けているぞ!
個人的には全部美点なんですけどね!(キリッ
この親馬鹿者メガ!
欠点も含めて好きってのは重症だぞ!(褒め言葉
むしろ欠点が好きです!(キリッ
自分で作ったキャラが好きでたまらないってのも珍しい気がします(キリッ
分かってるよォー!
なら何故珍しいと言ったッ!
>>769 ワーム・タイプC可愛いよハァハァ
こうですかわかりません
あえて言ったのサ! 自作品のメリーもジュリもクラ姉もウィスもタナカもユトもクーもアルもシュレーもその他全員好きに決まってるだろー!
自分のキャラが好きでたまらないってなった事は無いなぁ 「親しい友人だが、何かあれば全力でぶん殴れる」程度の好きさに抑えないと 苦行満載のストーリーでメイン張らせるポジションに使えないというか 変に贔屓して、結果的に読者には糞キャラ扱いされるとかやらかさないか心配で…… 実際、商業作品でも 「作者やスタッフが気に入り過ぎて出張らせた結果、キャラやストーリーが台無しに」 みたいなパターンは結構見かけるし…… ちゃんと抑えが利く人だったら問題ないのだろうが、自分がそうであるか自己判断では分からんからなぁ
しかし遥さんは本編だとそこまで目立ってな(ry
テスト
>>775 自分の場合はむしろ「好きだからなんでもさせられる」主義です。
好きだから許容出来ます。
>>776 貴方の後ろに三つ編みが!
ギャアアアア!腕が!腕があああああああ!!
贔屓し過ぎた結果話が崩れるようなことは避けたいです。 でも、贔屓したくなるのは人のサガ。 創作って難しい。
みんな好きなら贔屓にはならんだろうさ!
というか、親ならば子供には困難を乗り越えて強い子になってもらいたいと思うのが普通であって、甘やかすなど言語道断!
というわけでちょっと遥さんにちょっかいをジョインジョインハルカァ
>>776 周りのキャラがやたら濃いので……w
>困難を乗り越えて強い子になってもらいたいと 真っ先にタカ某(誤字にあらず)が頭に浮かんできた件について
>>775 凄くか書きたかったキャラがいてこの間やっとちょっと書けた
そしたらキャラが当たり前のように暴走して収集つかなくなった
わかっていたよ、こいつがオーバースペックなキャラなのは・・・
>>781 そうだよね、見え見えの補正で俺tueeeee!!とか言語道断だよね
>>783 ババーン大首領かwwwwwww
何でも出来ちゃうキャラというと………エージェントなのにダイバーやってしかも強いW&Tくらいかな。
>>780 本スレの欠点云々もそこら辺に繋がるんだろうな〜とは思う
>>781 根本的な問題は「作者がキャラを贔屓するか」どうかってよりも
「読者が贔屓していると感じるか」って部分だと思いますがね〜
作者はキャラを公平に扱おうと考えていて
あまり出番が無いキャラも少ない出番の間に目立たせようと
強敵と戦って倒す展開が多くなった結果
読者に「作者の贔屓で美味しい所だけ持っていく奴」みたいに
批判受けるって可能性もある訳ですし
「主人公補正」とかも、作者自身は単純に主人公を主人公として活躍させてるのに
読者には不自然に見えた結果、言われる事なのだろうし
あ〜何か考えてる内に混乱してきた
ぶっちゃけ馬鹿みたいにあからさま過ぎなきゃそんな責めたりせんよ
>>783 やっぱり暴走しますか、あの人w
>>786 考え過ぎなんじゃないですかね、って言うのは駄目ですかね。
贔屓してないなら贔屓してないって胸張ってればいいじゃないですか!
>>786 自分としては「いかに違和感を消せるか」に尽きると思っています。
我々は常に無意識のうちに現実と作品を比較してしまうわけで、それが余りに剥離し過ぎると「違和感」となる。
だから主人公が無双しようがいくら有能だろうが補正があろうが、「違和感」消せるだけの「説得力」があれば…………いいなぁ。
>>788 考え過ぎつったらそうなんスけどねw
ウルトラコーラなる珍妙なコーラがいけないんだい!
つか、贔屓だとか補正だとかって正直言ったもん勝ちじゃん
それを言っちゃあオシュウマイ
好きなキャラだからこそ徹底的にイジメたいなんてことはありません?
>>788-790 深く考えず魂込めて書いて
贔屓云々も言ったもん勝ちにもってけりゃ良いって事ですかね〜
”勝ち”にするのが正直大変そうだが
悩む時間は勿体無いか
一度露骨なまでに自分の趣味のままなキャラやストーリーを書いてみて
そこから考えても遅くはないし
でも実際そうジャマイカン 大体普通にやってりゃ補正がかからない事なんてないしさ。あからさまに酷くなきゃ突っ込むだけ野暮じゃない?
>>792 あるあ……あるある!
>>793 (最低限のルールは守って)満開ワタシ色ってのも、意外と悪くないですよ!
つまりこうですか? 「お前の信じるお前を信じろ」と!
その結果がわっふるだよ!
わっふるわっふる
>>796 Yes! Yes! Yes!
>>797 いやぁ、わっふるは本当に徹底的にやらせていただきました。たろ氏にはどんなに感謝しても感謝し切れません。
味方がチートなら敵がさらにそれを上回ればいいんですよぅ そういや「こんな奴どうやって倒すんだ」的な敵キャラ作っちゃって困ったことってありますか?
タイトルからギャグになるだろうと思っていたらやたら熱い展開になって驚いたでござるのマキ<わっふる
ショタロックは倒せる気がしません><
ショタロックは絶対無理w というか元ネタのオルトロック自身が生命力バカ高いよねw
馬鹿な、再起動だと? を実際にやってしまった怪物ですものw
>>801 敵味方含めて何らかの弱点は用意してあるので今のところはありません……今のところは。
>>804 リペア使って復活しやがった時は本気でどうするんだと思いましたw
肉体改造してるんだよね、オルトロック……まったくMADな奴だ
肉体改造してるんですよね、タナカさん……まったくマッチョな奴だ。
何故タナカさんがw
上の方でW&Tの話がちょろっと出てたのでつい……w
ムキッ☆
しかしタナカさん、出番やセリフはそこまで多くないのにやたら印象に残ってるのは何故なんだろうかw
DSによくある「日本人っぽいキャラ」だからじゃないかと作者が予想
個人的には銭湯シーン(誤字にあらず)で風呂上がりの牛乳について力説していたところがやたら印象に残ってますw
あれは彼の本心ですw ついでに自分の本心でもあります
>>801 毎回毎回敵を作ったのはいいが、倒し方に悩んでる自分が通りますよ
>>815 やっぱりw なんとなくそんな気してましたw
風呂上がりの一杯は格別ですよね!
>>801 どう考えても倒せ無いが
倒すためのお話ではないので問題なかった
お話の中に出てこない裏設定では
数十年後に関係無いと思われてた第三者が
敵と講和した結果、戦いが終結
>>801 まあ別に主人公らが倒せなくても
事故って死ぬとか勝手に内乱起こすとか
無理し過ぎて寿命が尽きるとか
そういう手もありますし
昔の剣豪の死因は毒殺が多かった
みたいな話もあるし
正攻法で倒せないなら別の要因で死ぬとかでいいのでは
今年秋に悪魔超人もといGAマン発売……だと……!?
投下したいので支援願いたいのですが、誰か居ますか? さるさん怖いです
いますとも!
支援なら任せろー!バリバリ
よかろう、では投下だ。 でもやっぱり怖いのでのんびりと投下します。
『Robochemist!』 第五話「シャワーを浴びよ」 倉庫兼格納庫。 模擬戦は結局敗北で幕を閉じ、センジュチームの面々はペイント弾のピンク色で染まった機体を専用の倉庫に入れた後、研究会と称した反省会を行っていた。 「さて……」 試合を様々な角度から撮影した映像をダンボール箱の上に置いた携帯電話から空間にモニターを投影してそれを一通り見た後、センジュが映像を止めた。皺の少ない白衣を着ている辺り、着替えたのかもしれない。 センジュは腕を組むと、ついでに脚も組み、樹脂製の箱に腰掛けたまま半身を捻り、アルメリアとシュレーの方に顔を向けた。 「何が悪かったのだろうな?」 「はいはい!」 センジュの静かな言葉に、樹脂製の箱に浅く腰かけたシュレーが元気いっぱいに手を上げた。さっきまで外殻機の中で汗びっしょりになるまで操縦していたとは思えぬ溌溂さである。 と言っても熱が高過ぎて汗が蒸発したのか、スポーツブラにも黒スパッツにも金髪シニョンにも湿りは見当たらないが。 「シュレー」 外見上紫の髪をした小学生にしか見えぬセンジュが、それこそ高校の数学教師が生徒を指名するようにシュレーに発言を許可した。 「私が出過ぎたのがいけないと思います!」 「正解だ、正解だが、そこまでハキハキ言えるとはいい度胸だ」 疲労という概念を産まれた時に神様から貰い忘れてきたようにウキウキと挙手して試合の問題点を挙げて見せたシュレーに、諦めの表情でセンジュが腕を組んだ。 「だが、事実だ。シュレーが前に出過ぎたせいで私とアルメリアが無理な支援をせざるを得なくなり―――……私も動きが鈍かった。指示も出さずに後ろで傍観していたに等しい」 実際センジュは二人に任せてどんな風に試合が進行するかを観察していたのだが、ここで『私は悪くない』なことを匂わせたら雰囲気を濁らせること必至なためそれは言わなかった。 それに理由はなんであれ、試合に参加しておいて私は無関係だなどと言い張れるわけもないのだから。 「はい……」 責任感と言うか、例えば空手やボクシングの試合で相手に殴られた衝撃で攻撃出来ずに後退し続けたような心境にあったアルメリアは、両脚の間に手を差し込み、樹脂製の箱に座り意気消沈していて、返事も同じように弾みの無い暗いもの。 面を挙げようともせず、自分の靴紐がとても興味深いものであるように視線を落としている。やや乱れたポニーテールは、最初より位置が下がっていた。 センジュは息を吐き横に椅子ごと寄ると、アルメリアの肩に手を置いた。 「いいか、模擬戦だ模擬戦。機体が大破したならとにかく、ペイント弾でびっしょびっしょなだけだ。水をかければいい。落ち込むことはない」 「でも……」 「デモもナニもない、いいから 気 に す る な 」 「……分かりました」
センジュがアルメリアの肩を力を込めて握り、ぐっと顔を寄せて真面目な表情を見せてくるため、頷かざるを得なかった。 眼力強めたその相貌は、小さい子供の外殻中にある大人の中身を主張する。 「なぁに、まだお前らは一年生でしかも初戦。まだまだ機会はいくらでもあるし、学べる回数は今後山ほどある―――……ということでシャワー浴びてこい、今後についての話はそれからだ」 「シャワーですか?」 「そうだ。汗も流さずに平然としているのは女性のコケンにかかわる」 そういえばそうであった。 汗がことごとく蒸発してしまったシュレーならまだいいとしても、アルメリアはじっとりと汗で濡れているのだ。倉庫内がひんやり冷たいだけに、今さらながら寒くなってきた。 シュレーは自分が汗をかいたことも忘れたのか、ぽかーんとして聞き返した。 「しゃ……わー?」 「あぁ、向こうにある。看板があるからすぐ分かる。汗、かいたのだろう?」 「はーい」 アルメリアの肩から手を離したセンジュは、倉庫のシャッターの方に指を向けて、くの字に曲げた。向こうというのを指を曲げて表現したらしいとその場にいた誰もが理解した。 シャワーを浴びる専用の建物があると言っても、簡易型のだ。無論盗撮などが無いように処置はされているそうだ。 シュレーが両足を揃え床に叩きぴょんと起立すると、なんとなく萎んだ様子のアルメリアも立ち上がった。 「私も行く」 その様子を腕の中で眠るクロをあやすように身体を揺り籠としていたクーが手だけはためかせ意思表示をすれば、センジュが腕を組み何やら考え始めた。 「皆は着替えを持ってきてるか?」 「はい教授」 「ぱんつからブラまで持ってきてまーす!」 「……………一応」 一人デリカシーの無い発言をした奴は置いておいて、全員着替えは持ってきているようである。最も、今着ている服を脱いでそのまま着れば着替えは不必要だが、シャワー浴びるのなら清潔な衣服を身につけたいと考えるのは当然であろう。 アルメリア、シュレー、そしてクーの計三人。 クーはアオバにクロを預けると、シャワー組の傍に寄った。春とはいっても汗が滲むような暖かさ故に一浴びしたくなったのだろう。 三人は各々の荷物を取りに行くと、中身を覗いてちゃんと着替え一式やシャンプー等があることを確認した。事前に『着替えを用意しておけ』と言われていたからである。 クロを渡されたアオバは、どう抱けばいいのか分からずおたおたとしていたが、クーがやっていたようにすればいいと思いつき、両腕を駆使、安定して抱き始めた。そして面々ににこりと笑いかけると、外殻機の足元まで行き、座った。 「自分は留守番してますよ、この子と一緒にね」 クーはその様子をどことなく不安げに見つめていたが、その場でそれを不思議に思った人は居なかった。
「………ぅぅん…………まぁこの身体には関係の無いことか。よし、私も行こう」 腕組みしていたセンジュは腕を解除すると片手を腰にやり、そう言った。ぱっと見で汗をかいた様子も無ければ、また皮膚の汚れも、紫色の髪の毛が埃塗れというわけでもない。 だが義体だから風呂に入っていけないかと言うと、それは違う。完全防水なのは当たり前なのだから、風呂に入ろうが海に潜ろうが死にはしない。老廃物を排除する意味以外でもシャワーを浴びてもいいではないか。 中には水に触れてはならぬ部分が露出しているアンドロイドなんかもあるようであるが、故障が生命の危機に直結することのある義体に限ってそれはない。 もしもそんな義体があったら、とうの昔に訴訟に発展している。 「教授、入って大丈夫なんですか?」 「私の体は電化製品か何かじゃないぞ。全身びしょ濡れになっても故障しないから安心しておけ。第一、そんなことで壊れるような体じゃおちおち生活出来ないだろう」 「ですよね。水没教授なんて笑えませんもんね」 「………水没という単語に何かを感じ……何でも無い、行こう」 まさかそんなことは無かろうと、でも一応尋ねたアルメリアに、センジュは一瞬呆気にとられた顔をしたが、すぐに否定すると、紫色の髪に手を差し入れて弄りつつ返答、一人倉庫の外に歩き始めた。 彼女の紫色の瞳が、倉庫内部と外の明るさの差に機敏に反応し、人造虹彩を細く絞った。 「ああっ、私が先ですからー!」 すると、私こそ先導すべき人物なのだと言わんばかりにシュレーが駆けて一番先頭へ走った。それは遠足の時に先頭を陣取ろうとする小学生と大差なかった。 「行ってきますアオバさん」 「行ってらっしゃい」 続いてアルメリアがアオバにぺこりとお辞儀をして、荷物の入った手提げ袋を揺らしながら倉庫からすぐ出た場所で止まり、クーを待つ。日光が眩しかった。 「………クロが目を覚ましたら、鞄の中のエサをお願いします」 「分かりました。心置きなく行って下さい」 最後にクーが頭を下げてアルメリアと共にシャワーへ行く。 クロがアオバの腕の中で寝言なのか小さい鳴き声を上げた。 一人と一匹だけになった倉庫へ春の風が訪れて、地面の微かな埃を舞い上げた。 ◆ ◆ ◆ ◆
一般的に男性同士が風呂に入るような状況は、東洋なら兎に角、西洋には無い。 では女性同士ではどうかと言ったら、これもまた基本的に無い。とは言え、ネオ・アースになって急激に混血が進み、文化の垣根が限りなく低くなって以降、全てが平らにならされたせいか、同じ風呂に入る文化が定着した。 文化人類学者によると、ネオ・アースに移住するにあたって、移住用宇宙船の基礎技術を確立した日本人の影響があるとのことだが、それを確たるものとするデータは今のところ見つかっていない。 つまり何が言いたいかというと、シャワーシーンが来ますと言うことだ。 薄ピンクのタイルが敷き詰められたシャワー室は、誰かが使った後なのか水滴があちこちに付着しており、ぼんやりと湿気がかかっていた。 シャワー室や浴室といった場所にありがちな横に引く型の扉を一気に開き、中を覗き込む。誰も居ないようだ。 下半身上半身を白タオルで完全に覆い隠し、ポニーテールを解いてシャワー室に入ってきたアルメリアは、滑って転倒せぬように慎重な足取りで歩み、区切られた一角の前で足を止めた。 タオル越しに彼女の体の線が浮き彫りとなり、細いながらも断じて貧相ではないことを晒す。胴体から伸びる肢体は健康的な艶を持っていた。 数人が一斉にシャワーを浴びてもいいように、シャワー口のある区画は6〜7程あり、彼女が足を止めたのは一番奥だった。 さっそく蛇口をひねろうとした矢先、驚くほど静かに背後にすり寄っていた何者かの手が肩に置かれ、驚き振り返ればシュレーの顔面が超至近距離にあった。背筋にぞぞぞっと寒気が走った。 「ねーアル。一緒に洗いっこしようよ」 「え? なななななな何を言ってるんですか! 一人で洗えるのに!」 「つまんなーい」 「変態なんですか! 変態ですか!」 「スキンシップだよ! よ!」 手を撥ね退けると慌てて後ろを振り返りつつタオルの端をしっかりと固定して滑り落ちないようにする。シュレーは口を尖らすと、両手を枕にするようにして隣のシャワーに行った。 髪を洗う為にシニョンを解いているため、アルメリアの目をして一瞬『誰だコイツ』などと思ったのは秘密である。幼い印象が強いシュレーが髪を下ろすと中学生くらいにしか見えなかったのだ。 ちなみにシニョンとは言いかえると束髪であり、シュレーの場合はお団子状に結ったのを頭に密着させるようにしている型である。 きゅ、蛇口をひねると、温かいお湯が頭上から降り注ぐ。熱い水が皮膚の温度を上げ、汗を洗い流していく。 アルメリアは温かく心地よい水音の中で息を吸うと、目を瞑った。 「きゃいきゃいとうるさいぞお前ら。修学旅行みたいに騒ぐな」 その一連の騒動を聞いていたセンジュが入室した。水音満ちる室内でもその声はしっかりと響く。 上半身を一切隠さず、男性がするように腰のみにタオルを巻いた彼女は、紫色の髪を手櫛で整えつつ歩いて行くと、シュレーの隣の区画に入った。 元より隠す胸もないし、との考えからそのようにしているのかは定かではないが、中の人の年齢は中年女性なのでそう言った羞恥心を克服しているのかもしれない。というより同姓なら見せてもいいじゃないと思っているに違いない。 後ろから続くのは三つ編みを降ろしたクーだ。こちらも同じように――どころかタオルを肩に引っ掛けすたすた歩いて行くと、センジュの隣に入りさっそく湯を浴び始めた。 クーの黒髪が俄かに温かくなり、お湯に晒されて揺れ動き、白い皮膚の上で踊る。編んでいるのに痛みも癖も無いのは、女性が羨む髪質故。
「…………」 両手を壁に置き、頭からシャワーの水粒を受ける。 肌に水滴が弾ける粒として乗って、次々落ちてくる流水に同化して消えて。冷を奪うお湯は熱を分け与え、白い肌を桃色に染めていく。 頭に落ちたお湯は顔と首を通ってそのしなやかな体を経由して足へ流れる。長身ではないはずのクーだが、足や腕のつくりが細い為、全体的に長く見える。空のように蒼き瞳は閉じられ、修行中の修行僧のような静けさがあった。 ―――……彼女が静かでも他の連中が静かではなかったのだが。 一番時間のかかる髪から洗おうとアルメリアがシャンプーを手に伸ばせば、シュレーが千里眼を持っているとしか思えないタイミングの良さで背後に来ていた。 と言うのは違い、隣と隔てる壁(上下左右が空いている)の隙間からずっと窺っていた為である。体を洗っては無くお湯を浴びただけなので、肩辺りまで伸びた金髪から水が滴っていた。 にへへへへへー。文章化するとそんなような笑い顔。両手にはシャンプー液。 「えへへー、私が洗ってあげる」 「懲りない………はぁ。分かりましたけど、変なことしたら承知しませんから」 「大丈夫、大丈夫。痛くはしないからね」 「………本当かなぁ」 立ったまま洗われると疲れるので、アルメリアは体にタオルを巻いたまま薄ピンク色のタイルに体育座りになり、その後ろにシュレーが膝立ちになった。 シュレーは顎に指を置くと、アルメリアの首を見つめ、露骨に前のめりになり視線を下にずらした。白タオルに包まれた隆起は今まで拝見したことの無いほど形状が整い、美しく。 「美乳だ………」 「はい?」 「何でもない何でもない」 シュレーがアルメリアの胸元を一瞥して呟いたセリフは、まことに残念ながらその持ち主の耳に届くことは無かった。 両手でシャンプーを泡立て、頭頂部から指の腹で洗っていく。ライトブラウンの髪が見る見る白泡に包まれていった。シュレーとて女性であり、髪の扱いは知っていたのである。 「お痒い所はございませんかー?」 「ううん、特に」 「髪が綺麗でいいなー」 頭の部分の髪を洗った後は、伸びた部分を洗う。髪が短いと心配することは無いが、ある程度の長さを超えると、伸びた分が『痛む』ことがあるのでケアが必要だ。 アルメリアとシュレーが髪を下ろせばアルメリアの方が長い。その為、環境の影響を受けやすいので丁寧に洗わなくてはならない。 アルメリアの母親メリッサは腰まで伸びていたが、手入れに相当苦労していたのかもしれない、 リンスインシャンプーを伸ばした指でライトブラウンの髪を、引っ張るように、それでいて負荷をかけないように洗う。髪の毛を一枚の布に見立て洗うように。
「そう言えばアルって眼鏡かけてなかった?」 「あー……弱い遠視なのでかけてたんですけど、正直どっちでもいいので」 「貴重な眼鏡をかけないなんて勿体無い! かけなさい!」 「はい! ……あれ?」 アルメリアはシャンプーが目に染みる大惨事を防ぐべく瞼を下ろしたまま。洗髪中、何故か眼鏡をかけろと背後のシュレーが力説し、思わず頷いたはいいが首を捻った。 眼鏡利用者に、眼鏡の良さは分からない。持つが故の現実、持たないが故の理想、兄弟姉妹にもこれが当て嵌まる。 髪を末端まで洗い終わり、蛇口を捻りお湯を出す。シャワー口にお湯が集中、先端で粒に分けられつつも勢いそのままに降り注ぐ。あっという間に頭から泡が流されていった。 シュレーが片手でシャワーの位置を調整して、空いた片手でアルメリアの頭からシャンプー成分を落としていく。程無くして頭から薬品は完全に消え去り、お湯を止めた。 頭を軽く振って水気を飛ばすと、後ろの方の髪を手で纏め、軽く握って水分を落とす。皮脂と汗は落ちたようだった。 アルメリアが今度はシュレーを洗ってやろうかと後ろを振り向くと、紫色の瞳が興味深そうにこっちを見ていた。 「仲がいいな」 二人がやいのやいのしてる間に髪から全身まで洗い終わったセンジュが顔を覗かせて言った。腰だけにタオルを巻いている。余りに長い紫髪が胸元を隠していたため、肝心な部分は完全には見えない。 シュレーは上半身を捻り、指を鳴らした。『へい、イラッシャイ』と言いだしそうな気配であった。 「あ、キョージュ!」 「その呼び方を止めろ。ふーむ、髪を洗っていたのか」 「洗いますか? 私がきっちり洗いますよ〜」 「遠慮しておこう。先に出ているぞ」 センジュは頭を振って紫髪を揺らした。水気を含んだ紫糸がしなり、ぱらりと水滴を撒いた。艶めかしいようでもあったが、この場に男性が居なかった。 なお、センジュがこまで早く体を洗えた理由は義体は人間の体のように老廃物で汚れることが無くお湯だけでも十分だった点だ。 「はい、分かりました教授」 「アルメリアのように教授かセンジュさんと呼んで欲しいのになぁ……」 そして、アルメリアのハキハキした返事を耳にしたセンジュはブツブツと呟きつつシャワー室を後にした。 程無くして、新たな人物が二人の背後に現れた。 「私も出る」 クーがひょいと覗き、お腹の辺りで手を振って消えた。元々余り汗をかいていなかったので早く、基本的に身の回りに頓着しない彼女は体をざっと洗って終えたのだった。 ひたひたひた、足音が遠ざかり、戸を開き閉じる音と共に消えた。 アルメリアはその方を見遣り呟く。 「急いだ方がいいでしょうか……」 「いーじゃん、別に急いでないし、ゆっくりしてこうよ」 「確かにそうなんですが…………じゃ、今度は私が洗いますね」 「お願いしまーす」
交代。 シュレーの提案を呑んだアルメリアは、リンスインシャンプーを手に広げると入れ替わりで膝立ちになった。シュレーが座って目を閉じた。 これまでに他人の頭を洗った経験と言ったら父親と母親しかなかったアルメリアは、戸惑いつつもそっと洗い始めた。痛いと悪いので最初ゆっくりシャンプー成分を広げて行き、満遍なく洗っていく。 するとシュレーがちっちっちと唇を鳴らし、人差し指をアルメリアに見えるように掲げ左右に振った。手を幽霊のように胸元に上げると、指を広げて見せた。 「もっと指のお腹で擦りつけるように頭皮を洗う方がいいんだよ」 それを真似して指を広げ、今まで自分がやっていたとは違う、頭皮を揉み解すような洗い方を試してみた。髪の毛を洗うことよりも脂を落とし、清潔にするその洗い方は床屋さんそのものだ。 また実際にやってみれば分かるが、頭皮を揉むように洗うのは非常に力が必要だ。アルメリアはたちまち手の疲労を覚え、むぅ、と唸ったが意地で止めなかった。 ぐわしぐわし、洗っていく。他人の頭にここまで密接に触れたことは無かったので、なんだか奇妙な気分だった。 「こう?」 「そうそー、あーきーもーちーいー!」 「なんというか、詳しいですよね」 「ん、近所の床屋さんによく遊びに行ってたから。そこのオッサンじゃないオジサンが、こうしなくちゃお客に失礼だーとかなんとか。そーいえばアルは美容院?」 「実は、美容院とか苦手なのでずっとお母さんに」 「分かる分かる! 指示するときなんて言えばいいのか分からなくて曖昧なこと言ったら聞き返されたり!」 「あ………あるある、あります!」 二人は髪の毛談義で盛り上がり、髪を洗っているのに時々止めたりした。 やっとのことで頭皮全体を洗い終わり、今度は髪を洗う。シュレーの髪は猫の体毛のように細かったが、さほど長くないことが幸いして合計時間は長くなかった。 二度洗いをしようとも思ったが、本人とシュレー共にそこまできっちり洗う気は無かったようで、頭をお湯で流した。 次に洗うべきは体なのだが――。 何やら、シュレーがアルメリアの方を見つめている。言わんとしなくても分かる、洗いっこしよな目つき。眼を潤ませて両手を緩く握って顔の下で重ねているのは、小動物を思わせる。 だがここまでだ。体とは即ち顔から胸からその下を示すわけで、いくらアルメリアとてそこを許容するわけにいかなかった。 手をばんと突き出し、『NO!』と伝える。 「ねー」 「お断りします」 「ケチ」 「ケチもヘチマもありません。自分の体は自分で洗います」
にべも無く要求を撥ね退けられたシュレーは残念そうに頭を振ると、アルメリアに押し出される形で隣の区画に追い出された。 二人はこの後は大した時間も使わず洗い終わり、外に出た。 ◆ ◆ ◆ ◆ 外のひんやりとした空気に心地よさを感じる暇も無く、面々はその二人組に出会った。 髪を下ろし、ほかほかに温まった体と、タオル引っ提げた状態では会いたくなかった相手だ。 同じくシャワーを浴びに来たのだろうか、試合で歯が立たなかった相手、ブランとミハエルが居たのだ。 先に出たセンジュとクーは倉庫に戻ってしまったのか既に居なく、後から一緒に出てきたアルメリアとシュレーが彼らと鉢合わせしたのだった。シュレーはとにかく、アルメリアは嬉しくなかった。 当然である。気に食わないと直感した相手に、翌日どころか、まさかのその日の内に再会したのだから。 会って早々、ブランがその凍える瞳を細め腕を組むと、薄い唇を持ち上げた。それが皮肉な笑みであると気がつくのに数秒の時間が必要だった。 湿り気のある髪から水分が抜けて熱を奪っているのに、どんどんと熱くなっているような気さえした。 「呑気にシャワーとは、随分と綺麗好きなようだな?」 「なっ……」 「いいとは思うがね……女性は綺麗であるべきだ」 「………そっちこそ、シャワーですか?」 「やるべきことはやり終えて、だ」 一々気に障るような事を口にし、しかしそれが皮肉にもそうじゃない言葉にも取れるように喋るブランに、アルメリアは口の端を引き攣らせざるをえなかった。根本的に馬の合わない人種と再認識した。 一方ブランの相棒たるミハエルはと言うと、シュレーと携帯電話でメールアドレスと電話番号を交換していた。 「シュレーちゃんか。良い名前じゃんか」 「ありがと!」 シュレーはにこにこと笑いつつ、嫌そうな素振りの欠片粉塵一つ見せずに携帯電話を開く。というより嫌ってないのだから当然か。 ミハエルはお軽い調子に携帯電話をひらひらさせてアルメリアの方に向き。 「アルメリアちゃんだっけな、交換しようぜ」 「……今はそんな気分じゃないので」 機嫌の悪いアルメリアは眉間に皺を寄せ、ミハエルの方を向きもしなかった。ミハエルはにこりと笑う。 「ツンケンすんなよ、可愛い顔が台無しだ」 「落とせませんよ、その程度じゃね。……シュレー」 「あい?」 「行きますよ」 携帯電話を操作していたシュレーの腕をアルメリアがむんずと掴み、引っ張る。拘束された彼女は、よたよたと引かれて行く。 「まったねー!」 「おう!」 アルメリアは、倉庫に急いだ。 ミハエルとシュレーが仲良く手を振り合っているのが腹立たしかったが、それが自分が大して活躍もせずに試合で足を引っ張ったのかもと心の奥で思っていたが為に生まれた感情だったのかもしれなかった。 倉庫に戻ったアルメリアの気が立っていたのは言うまでも無かった。 【終】
投下終了です。 どう考えてもサービス回です、本当にありがとうございました。
>>856 投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
>>856 投下乙です!
それでは、ゆっくり読ませていただきますね!
シャワーシーンを書いてしまった だ が 自 分 は 謝 ら な い 。
>>856 改めて投下乙!銭湯シーン(誤字にあらず)の話題が出てすぐにシャワーシーンとはwww
しかしシュレーはアホの子というかなんというかw逆にアルメリアは良くも悪くも普通の子だなあw
さて、極上ナンパ師×2とばったり出会ってしまったわけだが、こいつらにリベンジできるのはいつになるのやら
>>860 感想ありがとうございます!
別に銭湯シーンが話題に上ったから書いたわけじゃない偶然サ!
シュレーの印象強くてあまりアルが目立ちませんでしたというw
リベンジは鍛えて練習しないといけません。次回もがんばります!
つまりアルメリアには第二のタカ坊になる事のできる素養が(ry
ユト「そんなとこまで遺伝しなくても(ry」
ああ、という事はアルメリアは第三のタカ坊と(ry
タカ某って絵になったことってありましたっけ? タカ某。(誤字にあらず
少なくとも自分は描いたことないぜ!そして誰かが描いてた記憶もないぜ!
882氏が一応何度か、サイクラスト氏がバレンタインので1回。あと師匠がハクタカを三回……かな?
おかしいな、全然記憶にない。
>>856 来た、お風呂来た!これで勝つる!!
後は定番である覗きがあれば完璧だったの(ry
ナンパ師二人組逮捕ですn(ry
ハクタカはタカ坊に含まれますか?
ハクタカをバトルスーツと考えるか登場人物と考えるかによって変わってくるんじゃないかな
何というか、同一人物だがハクタカをタカ坊と呼ぶのに違和感がある
ああ、コナンと新一みたいな
キャラも全然違うしね。一期と二期の間に何があったんだタカ坊……
修羅の道を選択したからああなった………イルミナスェ……
そういやたろ氏の作品の主人公で修羅の道を歩んでないのは極細だけか……
彼は自身が修羅になってるからな
一方師匠は(ry 今日は珍しく師匠を見ないな……
極細も結構……いやハッピーエンドだった 師匠はもうその辺に居るに違いない ベントラーベントラー
いない……だと……!?
もうすぐ例のを投下しますです しかしこれは……自分で書いてて恥ずかしい・・・…w
馬鹿な、師匠が居ないなんてことが……
>>882 島用ですか!?
支援なら任せろー!バリバリ
濃密な支援をくれてやろう!
>>883 島のは今書いてますwかなり短いですが
こっちのはあくまで全年齢用(?)ですねw整った6時ごろ投下します
あ、後投下乙です。イグザさんのも合わせて後で読みますね
ワクワクが止まらなくてトランスフォームしそうだぜ! しかももうじき30だ! 自分も島用が書きあがりそうだったり
さあ、支援だ!
では、行かせて頂きます
海も空も青く、どこまでも澄みきっていて、風は優しく穏やかに私の頬をくすぐる。空に輝く太陽は元気に、私達が居るクルーザーを眩しく照らしている。 私は空を見上げる。遠く遠く、このまま宇宙まで見えるんじゃないかって位、空は綺麗な青色を描いている。 というか空を見ていないと精神衛生上、危ない。 甲板の先端、白く塗装された鉄製の縁に寄りかかり、純白に青い水玉模様がワンポイントなワンピース。 頭をすっぽりと隠す程の、大きな麦わら帽子を風で飛ばない様に両手で押さえ、海を見ていた彼女が、私の方に振り返る。 太陽をバックに、白く透き通った繊細な肌が印象的な彼女は、柔和な微笑みを浮かべて心配そうに、私に言った。 「酔ってない? マキ」 ……あぁ、乗り込む前に色んな酔い止め薬を大量に摂取……。 駄目だ、視線を下げるとクルーザーの酔いを感じてしまい、胃から何かが昇って来てしまう。 空を見ている間は船揺れを忘れていられるが、やはり激しく波打つ海を見ていると……駄目だ。何か生理的に、駄目だ。 一年以上の月日が経ったにも関わらず、やはり私はクルーザーが苦手である。むしろ前よりも苦手意識が強くなっているかもしれない。 忘れもしない、ティマと逃げていた時の強制カーチェイスのせいで、私は激しく動く乗り物に対して強固な苦手意識を持ってしまった。 アールスティック社に精神的後遺症で訴訟を起こしたい気分だが、もうアレらと関わりたくは無い。というかティマが戻ってきた手前、関わる理由も無い。 どうにか酔わない様に気を引き締めて正面に目を向けると、目的地である小さな島――――夏風島が、前に来た時と全く変わらない姿を見せてくれた。 あの島で、私達は互いの関係を一歩前進させた。決して忘れる事が出来ない思い出が、あの島にはある。 あの日と同じくフェリーでは無く、船酔い覚悟で同じ会社の往復クルーザーを選んだのも、その一端だ。 データフォンを取り出し、財布機能を引き出す。海を楽しんでいるティマには悪いが、パパッと払ってパパッと降りたい。これ以上居るとホントに吐いてしまいそうだ……。 それにしてもティマの横顔を見ていてふと、思う。 あの夏の日、無邪気に海を眺めては幼い笑みを見せていた君が、今では落ち着き払い、大人っぽい微笑を浮かべて海を眺めている。 ティマ、君は成長して、一人の人間になったんだ。そう、少女が女性への階段を昇って行くのと同じく……。 世界の事を何も知らなかったアンドロイドから、感情を教わり、そして世界の事を知った、一人の人間――――大人の、女性として。 君と刻んでいく 物語 操縦士にデータフォンを経由して代金を支払い、私は先にクルーザーのタラップから降りて港に着く。 心地の良い爽やかな風と共に、コンクリートのじわっとした暑さに私の額が汗ばむ。 降りてくるティマの手を軽く握って、丁寧にエスコートする。 風に靡く金色の髪と、白いワンピースと麦わら帽子に身を包んだティマの姿は、何処かの令嬢みたいだ。 私の手を掴んで降りたティマは、くるりと体をクルーザーの方に向けると、操縦士に小さく頭を下げた。 操縦士はティマの会釈に微かに笑うとクルーザーを反転させて帰っていった。 「それじゃあ行こうか、ティマ」 「うん、マキ」
そう言って、ティマは私の手を握った。 何だか学生みたいで、私は気恥ずかしく感じるが、ティマの綻んでいる嬉しそうな顔を見て無粋だなと思い、その考えを打ち消す。 それにしても……照りつける太陽の元、豊かで無遠慮な程に繁えている自然に、夏の訪れを感じる潮の匂い、住人達の活気。 私達が大きく変化していても、この島は何一つ、変わっていない。何時でも変わらぬ空気と安心感が、この島が観光名所たる所以だと思う。 ティマといえば、時折挨拶してくる人々に笑顔で挨拶を返したり、呑気に欠伸をしている野良猫の頭を、しゃがんで優しく撫でたりと動作の一つ一つに歓喜しているのを感じる。 これほど感情豊かに、表情豊かに自分を表現できるほど、ティマは内面も外見も、人間に近づいている。 「子供達、楽しそうだね」 路地裏の道路で缶ジュースを飲みながら談笑し、はしゃいでいる子供達を見てティマがそう呟いた。 そう言えば……この前の母の日の事で結局、私達は子犬を、というかアトムは買わなかった、否、買えなかった。 私達は動物を飼う事に夢中になりすぎていて、今住んでいる場所は動物を飼えないという事をすっかり忘れていたのだ。 その時のティマは至極残念そうだったが、決まりじゃ仕方無いよねと、苦笑いして諦めた。ティマ本人も、浮かれていたからしょうがないと。 もしも昔のティマだったら……と思う。泣く事は出来ないけど、それに近い状態で凄く落ち込むんじゃないかなと。この辺でも、私は彼女が成長してるんだなとひしひし思う。 「私も前は、あの子達みたいだったのかな」 「外見はともかく、性格は君はもう少し落ち着いてたと思う。ただ、ちょっとだけ……」 「ちょっとだけ、何?」 ティマが興味深々といった感じで、上目遣いに私の顔を覗きこむ。ティマ自身は無意識の行動なんだろうが、こう言う仕草に私は一々年甲斐も無くドキッとしてしまう。 上手く言葉が出てこない。何か上手い事を言おうとしていたが、彼女がこういう動作を取る時、大体浮かんだ言葉は空気の中に消えてしまう。 ティマ自身はあくまで自然体なんだろうが、日に日に人間らしくなっていく彼女の進化に、私は感嘆せざるおえない。 「マキ……?」 「すまない、ちょっと考え事を……そうだ、ティマ。写真を撮ろうか」 私はそう言って彼女から手を優しく離して、掲げているバックを開け、古ぼけてはいるが頼れる、数十年来の相棒であるカメラを取り出す。 あの夏の日、私は一枚も写真を撮っていない故、今回撮れるだけ写真を撮るつもりだ。と言っても意識してないと忘れてしまいそうだが。 ティマは私に言葉をはぐらかされ、不満げに小さく頬を膨らました。が、直ぐに笑顔になると麦わら帽子を両手でちょこんと掴んで、カメラの前に立った。 ワンピースの上からでも分かる、すらりとしたボディラインと、太陽にも負けない、満面の笑顔。ティマ、美しいよ、ティマ。 写真を一枚撮り、私達はこの島にある唯一のホテルへと向かう、道路に伸びている私達の影法師が重なって、一緒に寄り添っている様に見える。 ティマの横顔を見ると、何を考えているんだろうと探りたくなる。どんな事を今考え、そしてどんな思いを抱いているのかな。 ――――気のせいだろうか、ティマの顔が曇った様に見えた。何か悩みごとでもあるのだろうか。心に若干のもやもやを残しながらも、私は歩く。 長い坂道をヒィヒィ言いながら……まぁ私だけだが、数十分ほど歩き、ホテルに着いた。ドアが開くと島と同じく、内装も何もかも何一つ変わっていない。 ロビーを見ると、あの夏の日、担当していたフロントの女性はいない様だ。阿呆らしいとは思うが少しばかりホッとする。 あの女性が当時、ティマの妻です発言を聞いた時の全く笑っていない目元は軽くトラウマになっている。まぁ、今のティマなら大丈夫だろうが。 「マキ・シゲル様ですね。ご確認しました。それでは同伴者のクラスカテゴリーをお教え下さい」 「えっと妻……いえ、ごめんなさい、ファミリーです」
私が答えるよりもずっと早く、ティマがそう、フロントの女性に答えた。女性はえ? と聞き返したが、特に言及せずにそのまま手続きを済ましてくれた。 ……一瞬心臓が止まった気がした。ティマを見ると、そんなドキリとした私から体を背けている。肩が震えてるのを見ると……笑っている? この子、少し成長しすぎてないか? それも芳しくない方向に……と、いかんいかん。ティマを疑ってどうする。気のせいだ、気のせい。 ティマはフロントの女性からカードキーを受け取ると、早く部屋に入りたいのか早足になった。こういう所は、まだまだ子供だな。 「凄い……」 カードキーを通して部屋に入った途端、ティマが感嘆の息を漏らした。部屋は海側に面していて、大きな窓ガラスにはパノラマみたいな大海原が広がっていた。 ティマは窓ガラスに駆け寄ると、身を乗り出して海を見つめている。こういう嬉しそうな表情を見ると、ホントに連れてきてよかったと思う。 そうだ、今の一瞬もカメラに捉えよう。そう思い、仕舞っていたカメラを取り出そうとした時、こちらを振り返ったティマが、私に声を掛けた。 「マキ、来て」 「ん?」 呼ばれて行かない理由は何一つ無い。私はカメラを置き、すぐさまティマの元へと近寄る。ティマは両手を後ろに回して、私の前に立つ。 「何だい、ティマ?」 私がそう聞くと、ティマは何も言わずに目を閉じると、私を見上げて唇をちょっとだけ突き出した。……ムム? ティマは一体、何を伝えたいのだろう。私はわざと疑問に思っている振りをして、ティマを見つめる。 しばらく眺めていると、ティマは自分では怒っているんだろうが、可愛らしい目で私を見上げたまま、小さく呟いた。 「……意地悪」 分かってはいる。君が何をしたいかは分かってはいるが、どうもこうやって君が豊かな表情を見せてくれると意地悪して見たくなるんだ。 私は苦笑しながらティマの額にごめんとキスをする。ティマは頬を膨らましていたが、溜息を吐いて呆れてはいるが嬉しそうに良いよと言ってくれた。 さて……この島に来たという事は、目的は只一つ。私は早速、その目的を成す目的地の名を、ティマに告げた。 「それじゃあ海に行こうか、ティマ」 「うん」 ホテルから出て、私達は海へと歩く。ホテルへと行く上りは苦労したが、海に行く下りは坂道だから幾分楽だ。どうせ帰りで疲れるのだが……。 海へと向かう間、ティマも私も何も話さない。けれど、手を強く固く繋ぎ合って、お互いの体温と、存在を認識しあう。 こうしていると、私はティマが近くに居るってと、ティマの心を感じる事が出来る。そしてティマに手を結んで貰う事で、私自身の存在を感じれる。 海に着いた。砂浜に散らばっている流木と漂着物と、光が反射して眩い輝きを見せる海の対比は、まるで絵画の中みたいだ。そして青空と合わせる様な蒼い海。 あの夏と、何も変わってない。私達は靴を脱ぎ、砂浜を直に感じる。じゃりじゃりとした音が、夏が歩いてくる足音みたいだ。 幸福な事に私達の他に観光客は数人しかいない。まだ夏は愚か雨季にも入っていない5月だからだが、この季節に来てよかったと思う。熱くも無く寒くも無く涼しいし。 ティマは砂浜と海の境界線へと近づいた。ワンピースを濡れない様に両手で掴み上げて、ピシャピシャと水を蹴り上げては、楽しそうに笑う。 顔こそは大人の女性だが、そうやって海と戯れるティマはまだ、少女の面影がある。外見と内面のアンバランスさに、私はこう……上手く言えないが、素敵な気分になる。 残念ながら水着は持ってきていないが、それでもティマは海を堪能している様だ。海の綺麗さ、冷たさ、その魅力を十二分に味わっている。 「マキもこっち来て遊ぼうよ」 ティマが私にそう言って、砂浜を走りだした。私もズボンの裾を上げて、逃げるティマを追いかける。 私から逃げるティマは、明るく活発な笑顔と笑い声を見せてくれる。昔の彼女ではこんな顔も声も出来なかっただろうな。 というか砂浜で追いかけっこなんて一体どこの青春ドラマだと自嘲しながらも、私はティマに追い付く。
私はティマを押える為に右腕を掴んだ、瞬間。ティマは私が掴んでいる手というか腕を引いた。バランスを崩し、私達は砂浜に倒れる。 「掴まえた……って、え?」 ティマの上に覆い被さる様に、私は砂浜に四つん這いに倒れた。下でティマが、私の事を切なげな眼でじっと、見つめている。 私の鼓動が徐々に早くなっていく。ティマのこんな艶っぽい表情を見るのは、久しぶりだ。 「……ティマ、ワザと倒れたな」 「……だってさっき、キスしてくれなかったから」 そう言ってティマは私の頬に触れると、手を上げて私の髪を掻き上げた。その潤んだ目と唇に、私は吸い込まれる様にティマの唇に自分の唇を重ねた。 ティマは何も言わず、私の抱擁と接吻を受け止める。この熱さは砂浜でも太陽では無く、ティマの体温だと、思う。 聞こえてくるのは、海の穏便な小波の音と、ティマの息遣い。 多分誰も見ていないとは思うが……冷静に我に帰ると今のシチュエーションは、かなり恥ずかしい。 唇を離して呼吸を整え、私はティマに聞いた。 「何処で……こういう事を学んだ?」 「図書館で……借りた小説。何か素敵だなって」 「……悪い子だな、君は」 そう言って私は起き上がり、ティマの手を掴んで起き上がらせる。にしてもティマ……背中が砂だらけじゃないか。 一応着替えはあるが……そういや出発前夜を思い出すと、ティマは何故か余分に自分の分と私の分を一着ずつ、着替えを入れていた気がする。 その時はどうしてそんな事を? と不思議に思っていたが……ははぁ、なるほど。 そうか、それはこういう事か。ホントにこの子、成長しすぎじゃないか? さっき抱いていた一抹の不安が一抹じゃないんじゃないかと思い始める。 ティマは私の自分でも阿呆だと思う不安などどこ吹く風で、軽い足取りで歩きだす。その一瞬の横顔に、私はティマが計算高い笑みが浮かべた様な気がして不安でしょうがない。 砂だらけの私達は、従業員やお客さんに不思議というか怪訝というか結構痛い視線を感じながらも部屋に戻った。 私達の仲はとても絆が強いと自信を持てるが、流石に着替える場所は違うというか別々だ。私はベッドの方で着替え、ティマはバスルールで着替える。 にしてもロビーにしても砂浜にしても、ティマは私の事を試しているようでならない。こう、私の男としての判断を。 固く固く胸に誓っていた、絶対に超えない様にしていた境界線を、かるーく超えてしまいそうで凄く怖い。ティマの行動はその境界線でおっとっとと爪先立ちしてる様なものだ。。 「ごめん、マキ。ちょっと良い?」 ん? とティマが声を掛けてきて振り向く……と、鼻の神経が一本、プチンと切れた音がした。 ティマは壁際から恥ずかしそうに下着姿で、私を覗いている。隠れているとはいえ、私の目にはティマの柔らかいクリーム色の下着が見える。 今さっき考えてたのに遥かに予想を超えるティマのその行動に、私は驚きのあまり少々鼻血を出してしまった。情けなさすぎる故、直ぐに掌で拭う。 「間違えてパジャマ持って来ちゃった……バックから予備の服、出してくれる?」
恥ずかしそうに頬を染めて(いる様に見える)俯くその表情と相まって、今のティマは私の理性を激しくサンドバックにする。 もう何というかKOして今すぐ……いや駄目だ、それは絶対に駄目だ! 自分自身で固く誓ったじゃないか、このバカタレめ。 とはいえ下着姿で恥ずかしそうにするティマ、これは……私は両頬を強く叩いて理性を正し、バッグからガサゴソと予備の服を取り出して、なるべく見ない様に下を向いて手渡す。 「ありがと、マキ」 と手を差し伸ばして受け取る、ティマ。その時の横顔は……笑って、いた? 恥ずかしがりそうにしておきながらも、ティマの口の端々は上がっていた様に見えた。 敢えて間違った使い方をするが、ティマは確信犯で私を困らしている様に感じる。それも相当、擦れ擦れを行くラインを。 もしかしたらティマは自分から、その境界を超えようとしているのか? ……いかん、いかんいかん。それだけはいかん! 私は如何するべきだ? ここは夫では無く父親としてティマを注意するべきか? いや、だがティマは今正に進化しているんだ。それを阻む様な……。 「お待たせ、マキ。……まだ着替えてないの?」 ティマに言われてハッとする。ティマは既に予備の服である上は明色のワイシャツに下はジーンズとカジュアルな服装に着替え終わっているが、私はまだ下着のままだ。 ついつい考え事をしていて着替える事を忘れていた。ティマは後ろを向いていてくれるが、どんな表情を浮かべているかが想像できない。怖くて。 着替え終わって、遅めの昼食を取る為にティマと共に下に降りる。ティマは食事は出来ないが、一応同伴は認められている。 南国料理専門店なる、良く分からないがトロピカルなイメージの店に入り、特に食欲がある訳ではないが肉料理を頼む。 向かいにはティマが座っており、メニューを読んでいる。生憎食べる事は出来ないが、ティマ自身は勉強として知識を得る為に、読んでいるのだろう。 ティマはメニューを一通り読み終わって仕舞うと、運ばれてきた料理を食べている私に聞いてきた。 「ねぇねえ、マキ。ずっと前……私達が出会って間もない頃に言った事なんだけど」 「うん、何だい?」 「私、何で人間って食事なんて物を取らなきゃいけないの? って聞いたと思う。時間と効率の無駄だって」 「うむ……思い返すと、確かにそう言ってた……気がする」 ティマは髪の毛を指に絡ませながら、言葉を紡ぐ。その時のティマの目は、今までに無い位、知的で、何故だか冷たく感じる。 「けれどね、マキ。私、マキと一緒に暮らしていく中で分かったの。 私……私を含むアンドロイドは、食事という手段が必要無くなって、エネルギーの効率を良くした代わりに、決して得る事が出来ない物があるんだって事に」 私は黙って、ティマの考えを聞く。ティマは私から目を逸らさず、まっすぐに見据えたまま、言った。 「それは……五感であり、感情であり、魂。私達は、食事という手段で得られる……なんて言えば良いんだろう、幸福感とか、充実感を感じ取れないんだよね。 だから……私が私として話している、今の私は……あくまで今まで積み重なったデータが作りだしている、プログラムに過ぎない」 違う、ティマの目に映るのは冷たさじゃなくて、悲しみ。ティマは自分自信について考え、答えの出ない、出しようの無い疑問にぶつかっている。 自分がアンドロイドである事を自覚し、だからこそ人間との違いを考え、自分のアイデンティティについて、ティマは苦悩しているんだ。 自分はアンドロイドで人間じゃない。けれど人間みたいになりたい。その二律の板挟みで、ティマは……。 「マキ……私ね? 叶わないと思ってはいる。いるけど、人間になりたいってずっと思ってる。 人間になればもっとマキと深く愛し合えて……喜びとか、悲しみとかを共有できるから」 「だけどそれは……夢。私はアンドロイドで、それ以外にはなれない。なまじ理解してるから、私は……私……」 「ティマ、手を出して」
私の言葉にキョトンと、ティマはテーブルの上に手を置く。私は自分の手を、そのティマの手に重ねた。 ティマが私を真っ直ぐ見詰めてくれたように、私もティマを正面からまっすぐ、見返す。そして、言う。 「ティマ、確かに君はアンドロイドだ。君を成型しているのは、幾多のメモリーとデータによって構築されている、プログラムの一種だろう」 ティマの目の瞳孔が大きくなる。辛い。辛いけど、私は君の。 「だけどティマ、そんな事はどうでもいいんだ。そんな事実は、これから生きていく上で何の意味も持たない 君は私の妻であり、大事な存在、ただそれだけで良いんだ。もし君が悩んで、苦しんで、悲しくなるなら、私を遠慮無く頼ってくれ。私は、君の為に」 ティマが私の手を掴んだ。細く冷たく、小さいその手には、しっかりとした意思があり、そして感情があった。ティマ、君は決して冷たい機械なんかじゃない。 自分自身を確立し、自分自身の人生を歩む、一人の人間、それで、良いんだ。 「なら……これからもずっと、私と一緒に居てね、マキ。これからもずっと……手を、繋いでいて」 「約束するよ。さ、小指を出して」 私達は誓いを立てる。嘘を付いたら針を千本飲ます。けど私達の間で嘘は無い。あったとして、エイプリルフールの、愉快な嘘だけだ。 小指を結んでいる時のティマの顔は、朗らかで幸せに満ちていた。だけどやっぱり、ティマの目は何処か、悲しみの色が映っている。ティマ……。 レストランから出ると、既に日は暮れていて窓の外は大分暗くなっていた。と、ティマが腕を組んできた。 そしてそそそと、体を寄せてくる。豊かではないが綺麗な二つの膨らみが腕に当たって、私の頭は軽く沸騰する。 「こうしてると恋人みたいだね、マキ」 「恋人じゃなくて夫婦だ、ティマ」 私の取るに足らない突っ込みに、ティマはくすくすと、悪戯っぽく笑った。 そうだ……確かこのホテルには開放されている屋上があって、晴れた日には夜空が見えるんだったな。 この島は空気が澄んでいて都会のごちゃごちゃしたモノが無いから、それは素晴らしいモノが見えるんだろうな。 そう思っていると、何故かティマは腕を解き、私の掌を握った。そしてニコッと笑って、私に言った。 「星、見に行こうよ」 屋上に通じるエレベーターを昇り、屋上に着いた私達を出迎えたのは、暗い夜空を輝きで彩る、無数の煌めいた星達だった。 一つ一つの星が大きかったり小さかったりしながらも、しっかりと輝いて夜空を美しく彩っている。 ティマの目はその星達に負けないくらいにキラキラと輝く。夜空を見上げながら、両手を広げてティマはワルツを踊る様にクルクルと回って、呟いた。 「綺麗……凄いよ、マキ。凄い凄い!」 その言葉と表情を見て聞くだけで、私は嬉しいよ、ティマ。 そう言えば一緒に世界を周っていた時にも色々な夜空を見てきたが、ここまで綺麗な夜空は初めてだ。プラネタリウム以上だと思う。 ティマはしばらく夜空を見上げていると、顔を俯かせて、私に背を向けたまま、口を開いた。 「――――マキ」
「ん?」 「もし……もし、何時かマキと離れ離れになっても、私は――――」 私の体は私の意志よりも早く歩きだし、ティマの背中を抱きしめた。ティマの鼓動を、感じる。 「言ったじゃないか、ティマ」 「私はずっと、君を離さない。例え何が起きても――――私は、君と一緒だ」 ティマは私の言葉を無言で聞く。ティマは何も言わず、私は只、ティマを抱きしめる。――――と、ティマが私の手に触れながら、言った。 「でも――――でもマキは……年を、取っちゃうんだよ? 私は……中のチップさえあれば、生き続けられるけど」 私は何も言わない。けど、耳だけはティマの言葉を聞く。一字一句、離さない様に。 「さっき……レストランでずっとって誓ったよね。だけど……だけど私、マキには悪いと思ってても、どうしても……。 私……何、言ってるんだろうって思ってた。ううん、ホントは島に来た時からずっと……」 ティマの声が、涙声の様に震え、か細くなる。多分ティマは、人間みたいに泣きたいって思ってるんだろうなと思う。 「ねぇ、マキ。……ホントは私達……何時か、離れ離れになっちゃうんだよね。 だって何時か……物は壊れちゃうし、生物は……死んじゃうから。私……マキと離れたくない、一緒に居たいよ。けれど……」 成長するが故の、自我の芽生え。それに伴う、思考の進化。ティマは世界を知ると共に、その世界に存在し、避けられようが無い痛みを同時に知ってしまった。 いや、自分自身は嫌でも、無理やり知ってしまう。物は何時か壊れて、生物は土に還る。そして存在その物が何時か、この世界から綺麗に無くなってしまう。 その真実に、ティマは怯えている。自分が消えてしまうんじゃないか、そして私が――――。 私が――――先に居なくなってしまうかもしれないという事に。……だけど、ティマ。だけどね。 私は考える事無く、ティマに話す。考えている事は全て、口から勝手に言葉となって飛んでいく。 「良いかい、ティマ? 確かに君が言う通り、私は何時か死んでしまうだろう。それが何時かは、私自身分からない。 何十年後かもしれないし、もしかしたら明日か明後日かもしれない。君が思っているよりずっと、世界は残酷だ」 「だけどさ、ティマ。そんな残酷な世界でも消えずに生きていける、そんな方法があるんだ」 私の言葉に、ティマの顔が少しだけ、明るくなる。明るくなるというより、ハッとする、と言った方が正しいかもしれない。 「物であれ生物であれ、それに関わった人がその物や生物と関わった事を忘れなければ、それらはこの世界からは消える事は無いんだよ。 思い出……記憶という名の物語として、刻まれていくんだ。そしてこの瞬間も、私の物語と、君の物語の一ページとしてそれぞれ刻まれている」 「ティマ、私は君の事を忘れない様に、その物語のページを沢山、沢山刻むよ。私の存在が何時か、この世界から居なくなっても悔いが無い様に。 だからティマ、君も私との物語を沢山刻んでくれ。そうすれば私は君とずっと、一緒になれる」
ティマは私の顔をじっと見つめると、私の胸に顔をうずめた。私は抱きしめる。大人への階段を昇り始めた、この女の子の全てを。 ふと、胸に冷たい感触を感じた。ティマを抱いている手を動かして、ティマの目元を拭うと――――水? ティマが顔を上げると、ティマの目元に、つーっと伝う筋が。その筋は紛れも無く、涙の――――。 「……このままじゃマキ、風邪、引いちゃうね。部屋、戻ろっか」 そう言ってティマは優しく、私の胸元から離れると、出入り口の方へ歩いていく。 ティマ……君自身は、気付いていないのか? いや、私自身信じられない。けれどアレは紛れも無く――――。 「マキ―、先行くよ―!」 「あ、あぁ」 明るく私の名前を呼ぶティマに、さっきまでの暗い影は既に無かった。 しかしティマ、君は……。本当に君は人間として……。 あれから部屋に戻り、私達はそれぞれ床に着いた。まぁティマはスリープモードだが。この時夢とはいえ、私は非常にとんでもない夢を見てしまったのだが色んな意味で割愛する。 仕事の都合で一泊二日、二日をのんびり過ごす筈だったが、ちょっとしたお得意様から急な仕事の依頼が入った為、ティマには悪いが直ぐに帰らなきゃいけない。 まぁティマは素直に許諾してくれた上に気遣ってくれたのだが。ホント大好きだよ、ティマ。 クルーザーに乗って、小さくなっていく島を甲板からティマと共に眺める。アレだけ飲んだんだ、持ってくれよ酔い止め薬。 「ごめんな、ティマ。もう少しゆっくり過ごしたかったが……」 「ううん。マキの大事なお仕事に、私が穴開ける訳にはいかないもん。気にしないで」 「ホント済まない。この分は……」 言いかけた瞬間、ティマが私の唇を塞いだ。私の呼吸も、時間もその一瞬、止まった。 ティマの唇が、私の唇から離れる。今まで生きてきた中でも一番、その瞬間が幸せだと思う。 ティマは私の眼を真っ直ぐ見つめたまま、言った。 「私からの――――キス」 「刻んで、おいてね」 The story continues.
歪みねえ半端ねえ支援レス、有難うございます ベタで恥ずかしい台詞も極めると気持ち良くなるという 何か書いてて色んな汁が出てきました(^q^)何かもうホンットに甘いっすねw で、マキが見た夢は島用に投下するので、良ければそちらもどうぞです。あ、18歳以上の大人のお友達だけね!w ではまた後でノシ
>>934 投下乙っ! なんという甘さ………ちょっと海に行きたくなりました
>>934 投下乙!それではゆっくり読ませてもらうぜメーン!
BGM:涙のキッス
ヘルメットに見えない事も無いから こう、抱えるように持って 「母さんです…」 とかもやれそうだが
皆さん投下乙です!
>>856 同じシチュに放り込むことで、各自の反応からキャラ立てが浮き彫りになってきますなー
そういやセンジュは初登場時、汗かいたり暑がったりしてた記憶ですが
あの義体、汗腺とか温度感覚はどうなってるんでしょか
汗の正体はただの水とかですかね
そして、アル&シュレーコンビはリベンジを果たせるのか、次回にも期待です
>>934 相変わらずのムズムズするほどの惚気っぷりw
にしても、あくまで人間と機械であると一線を引いた上で、それでもなお愛し合おうとするマキと
そういったあらゆる垣根を超え、同じ存在として愛し合いたいティマ
愛は通じれど、根っこの意識に微妙な食い違いのある辺りが、見ていてスリリングですわー
>>938 まさかのブフレーム……!
こんなのがウン千万匹で大挙して東京の空を覆うとか、キモ恐ろしすぎる
あと規制解除おめです
>>934 改めて投下乙!
相変わらずイチャイチャしとるなあこの夫婦はw読んでてニヤニヤが止まらないw
極細の言葉で、タウエルン世界で語り部になっているティマを妄想した……
>>938 規制解除おめでとう&投下乙!
ブフレーム、キモかわいいな……なんか触ったらひんやりしてそうw
しかしもう少しでおっぱい祭かと思うと胸が熱くなるな……!
おっぱいおっぱい!
おっぱいまで、あと5
駄目だこのスレ、早くなんとかしないと(AA略
なんか記念のおっぱい来ないかなぁ
うーん……お待たせした割に少し……かなw 無駄にイノセンス的な問いじゃなくてもっとラブラブしてた方が良かったかもしれないw何にせよ読んでくれてサンクスです
>>934 投下乙です!
……が、すみません、感想は次スレが立ったらまとめてという事で!
遅かったな………自分も感想は次スレだ
ちょっと挑戦してみます
ちょっと立ててくるノシ
っとwではDSさん、宜しくです
>>954 乙。
鋼獣からはじまりワーム妖魔アバドンBUG害獣もろもろでロボスレモンスターマスターとなる権利をやろう
>>954 スレ立て乙!
よくやった、まどかさんのおっぱいを揉みしだく事に挑戦する権利をやろう
>>954 乙
第4中隊の風呂場を覗くことに挑む権利をやろう
改めて、皆さん投下乙です!
>>856 ロリ教授の哀れ乳が素敵ですね! あとクー! 私だー! 結婚してくrイィヤッホォォォォォォォォォォォォォゥ!!
しかしお風呂関係はもうDS氏の専売特許ですねw
シュレーと珍獣が一緒に入浴したらどうなるのか……興味深い、ゾクゾクするよ。
>>934 この夫婦は本当にウブでいいですねw 極細もう三十路近いですけどw
ってウチの赤毛も三十路近いんだった。
ティマの成長の様子が本当に素敵ですね。モリベさん、あんたの娘はこんなにかわいらしく育ったよ……。
それでは、次回も楽しみに待ってますね!
>>938 なんかおいしそうだと思ってしまった私は相当空腹のようです。
なんか頭の形が卑猥……でも弾力あっておいしそう……。
>>954 スレ立て乙です!
よくやった、遥さんの哀れな乳を大きくする権利をやろう。
逆立ちしたって無理だかnジョインジョインハルカァ
さて、そろそろ私もスキャナーとPCの使用許可をとりに行くか……。
>>954 乙。
重歩兵中隊のお兄さん百人と露天風呂でくんずほぐれつする権利をやろう!
埋めるぜー! 超埋めるぜー!
そういえばたろ氏規制解除されたんです?
されておりますです。ので本スレに投下しました 流石にバレンタインデーの時の最大風速にはならなかったですねwまぁ復帰祝いの短編だし
わぁい! じゃあもう少ししたらエクシード投下しますね!
wktk
そういえばロボスレキャラでトランジスタグラマーっていたっけ?
あぁ……いかん、眠気が
先延ばしですみません、後日纏めて。ですが一先ず
>>966 あまりの可愛らしさにリアルで気持ちの悪い笑い声(フヒヒヒ)が出てしまいましたww
要望でエロ可愛くと言いましたがここまでクオリティ高いとなんかもう、何も言えないっすw
メット無しで政界、むしろ大正解ですよ師匠!投下お疲れ様です&メルフィーを描いて頂き、有難うございました!
後こんな美人さんを伴侶にした隆昭は氏ぬべき
>>966 投下乙です!
亜音速で保存した後に更に遷音速と超音速で保存した
メルフィーが可愛すぎて生きてるのが辛いってスレ立てようかと思ったぜ!(早まるな
確か狐耳でしたっけ、いいよね、正直猫耳より好きだ
>>967 感想、ありがとうございます!
かわいくはできたんですけど、えろくはできませんでした、このリベンジはいつか必ず……!
それにしてもタカ坊の扱いがwww
>>966 投下乙!素晴らしい……そしてなんと破廉恥なスーツなんだ……!
破廉恥な割にガード堅めなのはさすが師匠w
こんな娘を授かった草川とタカ坊は遥さんに関節を極められるべき
さらに感想、ありがとうございます!
>>968 狐耳いいですよね! 私も犬耳や猫耳より狐耳が好きですw
もちろん犬耳や猫耳も好きですけどね!
>>970 どうやら本能的にガードを固めにしてしまったようです。
あとタカ坊は許してあげて! 草川はいくらでもバキバキにしてあげていいから!
狐に関係するキャラといえばメルフィーとまどかさんとたまちゃんか…… みんな巨乳じゃないか……!
アッー!
しかしまどかさんとメルフィーというおとなしめのキャラがどちらも狐と関係ありっていうのは何か運命を感じるなぁ
たまちゃん<おい意図的に私を抜かしただろう、この馬鹿野郎が>
たまちゃん?知らn(デデデストローイ しかし凶暴性を秘めているという意味では似た者同士なのな、ひらがなコンビw
機械人形はマスターに似ますからw そういえば、ポニテはトリガーハッピー、三つ編みお下げはサブミッション使いという傾向ががが。
トリガーハッピー→まどかさん、アルメリア サブミッション使い→遥さん、ベル なるほど確かにw
つまりクーちゃんもそのうちサブミッション使いにクラスチェンジするんだよ!
ΩΩΩ<(ry
な ぜ 略 し た し。
>>966 ( ゚∀゚)o彡゚ おっぱいおっぱい ( ゚∀゚)o彡゚ 狐耳狐耳!
>>972 おっと
>>980 関節を決められたいんですね! わかr
はい! 極められたいです!
特定した そんなあなたにはクーに見下されながら踏まれる権利をやろう!
イィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!! さあクーちゃん、私を踏ジョインジョインハルカァ うわ遥さんそこはらmテーレッテー
三つ編みバカメ! クーの声優って誰が適任でしょうねっと声優に詳しくないが埋めネタとして言ってみる
>くぎゅ イメージに合ってないと思うんだ
イメージはツンデレに偏りがちですが、無口なくぎゅや大人なくぎゅも意外といいもんですよっと。 だが私は高垣彩陽を推させていただく!
クーちゃんだけにクーデレになるクー………ごめんなさい
馬鹿な、マヒャドだと……!? このスレには魔法使いがいるのかーッ!?
見たくないのかー!?
ああ、見たい、見たいねッ!
だがその前に
このスレを埋める事が先決!
デレる相手が居なかったウメェー
声優の仮想キャスティングって他のキャラで間接的に例えてるのとほぼ同義なんじゃないかと思ってたがそうでもないと最近思えるようになってきた。
1001 :
1001 :
Over 1000 Thread /■\
(_´∀`)_ 創る阿呆に見る阿呆!
/,/-_-_-_-_-_\ 同じ阿呆なら
( ( /,, /― ((神輿))―\ 創らにゃソンソン!! //
(。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@ ) )
∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩
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†人=†††¶┌┐¶†††† このスレッドは1000を超えた!
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(´∀(匚二二( ´∀( ´∀( ´∀`).□´∀` )Д´)□ レッツ 創作発表!!
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