いろいろなテーマのある創作発表板ですが、「死」がテーマの作品はシリアス故になかなか投下しづらいかと思われます。
殺人鬼の話、自殺志願者の話、死神の話、戦争の話等暗い作品をどんどん創作しましょう。
ちょうどゲーム作成しようとしてたんだけど
シナリオがあればAVGにしてもと思った
明るく死を描いてみたらどうだろうか。
4 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/22(土) 22:18:11 ID:MAbG0dPF
彼氏と彼女が心中する話とかありそう
5 :
◆LV2BMtMVK6 :2010/05/24(月) 01:29:06 ID:hOY0LwFl
私が妻帯したのは去る年の始めであった。
彼女の人となりを記さねばなるまい。
といって妻と私が共にあったのは長いことではなく、彼女の深遠をわずかに知ったに過ぎなかったのだとは、今にして思うところである。
彼女はまさしく深淵であった――美しい深淵であった。
それもその広い見識によったのではない。
確かに古今東西の英知が共にあったのだが、それに優って並みはずれた洞察力が彼女を形作っていたのだった。
もちろん、私は知らなかった−−彼女が早晩先立つなどとは。
実に、彼女は死んだ。
私の中のあらゆるものも、彼女と共に死んだ。婚礼の七日後のことである。
そのとき私たちはアルプスの北、大河の源流近くに逗留していたのだが、委細は述べまい。
身まかったのは夜鷹が狂おしく叫ぶ晩のことだった。
生前に鑞のような、どこか生気のないつややかさを浮かべていた顔は、変わらずにあの清楚な、しかし憂鬱な表情を湛えていたが、頬に差していたわずかな暖かみは永遠に失われており、金色輝く曙光の中、私は慟哭した。
腕にしっかとかき抱いた首は咲き終えた百合のごとくうなだれる。
>>3 明るい死って
モータルコンバットみたいな奴か
>>5 死んだ彼女が美しいのか、死を悲しむ彼が美しくも見える
味があるなあ
先週、親父が死んだ。
俺は実家の居間で仏壇に飾られた親父の遺影の前に座り、酒を飲んでいる。 そして遺影の親父の前にも一杯の酒がある。
不思議なもので生前の親父はどうしようもないろくでなしでアル中、酒乱だったので俺は物心ついたころからそれこそ死んだと
知らせを受けるその瞬間まで親父を憎み続け、いつか殺してやりたいと思っていたのだが、白黒の四角い枠の中に納まった親父の
顔を見ていると、自分の一部となっていると思っていた恨みつらみがまるで流したように綺麗になくなっていることに気づいた。
母さんは言う。「本当にあの人はどうしようもない人だった」
姉さんは言う。「学生の時に友達が家に来るたびに恥ずかしくてしょうがなかった」
妹も言う。 「毎日毎日怒鳴ってばかりでまるで怒る以外の感情が無い人に見えた」
三者三様、家族全員、いや家族どころか告別式に来た近所の人間達でさえ、生前の親父を憎み、嫌っていたというのだ。
それなのに、今日俺達家族は全員、仏壇のあるこの部屋に自然と集まって親父の思い出話をしている。
当然のことながら良い思い出なんか無く恨み言ばかりだったけれど、自然とそれはトーンダウンしてただの愚痴になり、やがては
でもこんな良いところもあった、こんなことをしてくれたという話に移行していくのだった。
人間の死はとてもちっぱけだ。 魔王や悪魔の如く嫌われていた親父でさえ、木で出来た頼りない棺おけに入れられて燃やされあとには
小さな骨壷の中に収められてしまった。
ああそれでも人間の死そのものはちっぽけだとしても、個人としての人生はやはり重たいのだろう。
残された人間は死んだ人間の何かを背負わされるのだ。 そしてその何かこそがちっぱけな人の死に付属していてその重さが何がしかの価値を、
時には途方も無い価値に感じられるのだろう。
それは負の価値だとしても一緒なのだ。
俺達はクズだった親父の負の価値を背負わされている。 そしてそれを降ろすためにこうやって家族で集まり、親父の悪口を言い、言い尽くした後に
荷物をおろしてスッキリとした感想を言い合っているんだろう。
俺は遺影の親父を見上げる。
おめでとう親父、あんたは死ぬことによってようやく俺達から許されたよ。 死ななかったらあんたはずっと周囲から嫌われ疎まれつづけていたんだろうな。
だからこそ言うよ親父、死んでよかったねと
書いたはいいけど、何が言いたいかわからない文章になってるので
ちょっと枕に顔をうずめてきます。
やべっwww花wwwwwwwwwwwwww
花壇に花生えたwwwwwwwwwwwwww
種とか植えてないのにwwwうえっwwwww
なんかプチハッピーwwwwwwwwwwww
ちょっとwwww草狩りしてやろwwwwww
あ
─────死───────────────
花まで…………刈って…………………しまった
急に死にたくなった。
理由など無い。
なぜか死ななければならないような気がしたのだ。
窓の方を見ると、しとしとと雨が降っている。
まるで俺の心の中を表しているかのようだった。
俺の中の、暗い心が、じくじくと染み出して空を染める。
死期を悟った人間は感傷的になるとはいうが、今の俺がそうなのかも知れない。
窓を開けると雨風が頬を撫でた。
下では雨粒がアスファルトに叩きつけられて地面を濡らしていた。
俺もここから飛び降りたら無機質な道路に何かを染み込ませる事が出来るのだろうか。
ベランダからぐいと首を覗かせて確かめてみる。
アパートの俺の部屋から下まで、およそ15メートル。
死ねるか、死ねないか。
……いや、止めておこう。
俺は黙って窓を閉めた。痛いのは嫌だ。
何か別の方法を考えるとしよう。
雨に濡れたせいか体がうすら寒い。
俺は温かいコーヒーを飲む事にした。
お湯が沸くまでに暖房をいれて、服を着替える。
コーヒーが冷えた身体をじんわりとあたためる。
その心地良さに、さっきまでの気持ちがどうでもよくなってくる。
そもそもなぜ死のうと思い至ったのか、自分自身でも不思議に思う。
おそらく気の迷いという奴であろう。
俺はTVをつけてスナック菓子に手を伸ばした。
よくよく考えると小腹も空いていた。
はて、今日の夕食は何にしようか。
「……残念」
そんな事を考えてながらTVを見ていた俺の後ろから、呟く声がした。
ふりかえると白装束の女の子が立っていた。
長い髪を肩まで伸ばし、前髪をそろえた黒髪の少女。
実家にある日本人形のようだと、俺は思った。
その少女は静かに俺を見つめている。
俺には子供は居ないし、ロリコンではないから未成年略取の愚考も犯さない。
先ほどまでは確かに、いや、絶対にいなかった。
しがない大学生の一人暮らしに、見ず知らずの少女が居るという異質。
俺は夢でも見てるのだろうか、もしかして白昼夢というものだろうか。
俺は頬をつねってみる事にした。
「……何のつもり」
むにむにと頬を触ると、少女は表情を変えずに俺をみつめる。
よかった、居る。
「いや、急に現われたから幻か何かだと思ってな」
「幻なんかじゃないわ。ただあなたが認識してなかっただけ」
いきなり現われたかと思えば、いきなり変な事を言う。
俺はコポコポとコーヒーをカップに注ぐと、少女にすすめた。
「まあ立ち話もなんだし、座れよ」
「それ、あなたが口をつけた奴でしょ?」
「独り身な物でな、最低限の物しか無いんだ」
俺の言葉に、やれやれといった感じで少女は腰をおろした。
着物がはためかない様に座るのが、育ちのよさを感じさせる。
俺だったら絶対にああはやれないね
両手でカップを持ち、ふうふうと息を吹く様は、羹を吹く黒猫のようだ。
一口つけるとしかめっ面をする。
どうやらブラックはお気に召さないらしい。
何度かちびちびと口に運ぶが結局皿へと戻す。
戻したカップを俺は手に取り、コーヒーを一口に飲み干す。
「で、君は誰だい? 盗人の類ならさっさと出てって欲しいけどね」
本題にはいる。
少女は答えた。
「盗人とは違うわ」
相変わらずの冷ややかな表情。
「じゃあ?」
「鬼よ」
鬼ときた。凄い返答だ。
しげしげと少女の姿をながめてみる。
「しましまパンツをはいてないが?」
「……あなたが想像している鬼とは、すこし違うわね」
この世に人がいれば、あの世にも人がいる。
この世ではない、向こう側の者。
人は死んでその存在となり、「鬼」となる。
鬼籍に入るというやつらしい。
目の前の少女がそれなのだという。
「つまり、幽霊というやつか」
「まあそんなものね」
鬼といっても色々いる。その中でも少女は、縊れ鬼という存在らしいのだ。
人にとり憑き、災いをなす者。
その者を死へと走らせるのだ。
「そいつが死んだら、私は成仏してその者が新しい縊れ鬼となる」
死神とはすこし違うらしい。
入れ替わりで、とり殺された者が縊れ鬼となり、縊れ鬼だった者は
極楽浄土へと旅立つ事が出来るのだという。あの世のルールはどうもよくわからん。
もしかして、さっき死にたくなったのはお前のせいかと尋ねたら、少女はこくりと頷いた。
何という事だ。たちの悪い悪霊だ。
見かけが少女なのに恐ろしいことを言ってのける。
「じゃあ死にたくなくなったのは、止めにしたってことかい?」
「違うわ」
縊れ鬼を祓う方法の中に、酒や飯を食わせるものがあるのだという。
腹を満たす事により、鬼が離れるのだそうだ。
どうやら俺がコーヒーや菓子を食べたせいで、コイツの魔力が解けたらしい。
憑き物が落ちたせいで、俺にもコイツが見えるようになったという訳だ。
知らぬが仏とはいうが、仏さんにならなくて良かったと思う。
少女は話しおえると、静かに立ち上がって玄関へと歩きだす。
どこへ行くのかと尋ねたら、別の対象を探すのだという。
「貴方にはもう、私の力は通じないしね」
そういってそろそろと、部屋から出ようとする。
はてさて困った。
俺は死ななかったわけだが、少女は誰かを殺しに行こうとする。
間接的にだが、俺が生きる事によって誰かが死ぬわけだ。
なんだかひっかかる。どうも心に残る。
気がついたら俺は、少女に声をかけていた。
「……なに?」
あなたにはもう用はないと言わんばかりの態度。
そんな事を気にせず、俺は問いかける。
「俺が失敗したから、誰か代わりを探すのかい?」
「ええ」
「誰でもいいのかい?」
「ええ」
「一人死ねば、あんたは成仏するのかい?」
「ええ」
よし、と俺は拍手を打った。
「じゃあ、俺が死のう」
「……。……ええ?」
少女は首をかしげた。まあそうだろうな。
「いや、今すぐって訳じゃないんだが……他の奴を殺すのは待ってくれ」
「どういうことかしら?」
人はいずれ死ぬ、それは逃れられない運命だ。
俺はもいつか年をとり死んでいくのだろう。
「だから、末期になったら飛び降りでもなんでもしてやるよ」
「……わたしにそこまで待てっていうつもり」
「おっと、退屈はさせないぜ。ゲーム機は持ってるし漫画もあるぜ。
料理だって出来るんだぜ」
「……呆れた」
しばらく少女はそこに立ち尽くしていたが、やがてくるりと振り向き、しずしずと腰を落ち着かせた。
「……まあ、側にいればあなたをとり殺す別の方法が見つかるかもね。」
そういって少女は微笑んだ。うん、可愛い。
ぐぅ、と俺の腹が鳴った。そういえば夕食を決めあぐねてるんだった。
俺は腕組みをして、神妙な顔つきで尋ねた。
「ところで、今晩なに食べるよ?」
別スレで投下しようとしたら先越されちゃったWRYYY!
くやしいからここで投下だメッシャーーー!
ところで、ナナツミサキって菜々津 岬って書くと、
可愛い女の子って感じがしないかい?
国語の先生よぉーーーーーーーーーッ!
かわいいおにゃのこと同棲なんて、こいつは死んじゃえばいいと思います
16 :
創る名無しに見る名無し:2010/07/20(火) 02:35:36 ID:6ULcztqD
うん、爆発しろ、って素直に思えるね!
よし、さようなら
縊れ鬼は名無しか……
とりあえず地獄に来てほしい
俺は壇上にいた。
壇上にある柱からは縄が垂れ下がっていて、俺の顎にひっかかっている。
両腕はすでに縛られていて、執行人たちが逃げ出さないように側で控えている。
仕掛けが働けば、足元の木枠が外れて下に落ちるだろう。
ようするに、絞首刑というやつだ。
周りでは多くの人々が歓声を上げている。
裁判官が声を上げて、彼らをなだめ様としている。
腕を俺の方にむけて朗々と語る。
「被告人は少女と同棲するという過ちを犯した。これは許されるや否や?」
次々と群集から怒号が興る。
「否! だんじて否!」
「そうだ! 死刑だ!」
死刑! 死刑! とシュプレヒコールが起こる。
なんだ、俺がいったいなにをした。
いまだに状況がつかめていないが、なんだかやばいという事は理解出来る。
「被告人、何か反論は有るか?」
裁判官が俺にむかって尋ねる。あるに決まってるだろちくしょう。
「なぜ俺が死ななければならない?」
「ロリコンは死刑。重大な罪であ〜る」
少女というのはあの娘の事か。
そもそも、あの世に年齢の概念があるのだろうか。
だいたい同じ部屋に住んでいたら罪って、なんですかそれは。
「反論に足る証拠無し、よって閉会とする、有罪!」
「おいちょっと待て」
俺の言葉は群集の声に打ち消された。
「有罪! 有罪!」
「死刑! 死刑! 死刑!」
身体は執行人に押さえつけられて動けやしない。
裁判官が横のレバーを動かすと、足元の木板が開いた。
一瞬の浮遊感の後、俺は落下した。
首に思い衝撃が走り、視界が稲妻のように閃いて真っ暗になる。
耳の奥から聞こえる群集の嬌声を子守唄に、俺の意識は飛んでいった。
目を覚ますと布団の上で少女が正座していた。
うなされていた俺の顔を覗きこみ、目覚めた事を知ると声をかける。
「おはよう」
そういって離れる。
腹部に感じていた重荷が取り除かれて俺は安堵の息をついた。
やれやれ、悪夢を見たのはこのせいか。
「嫌な起こし方をするな、死ぬかと思ったぜ」
俺はムスッとした顔で悪態をついた。
あら、と少女は俺を一瞥する。
「それは残念ね、もう少しで逝けたのに」
そう言って何事もなかったのように部屋の隅で鎮座する。
この悪霊が。
昨日の今日で死んでたまるか。
この少女は縊れ鬼という。先日取り憑かれたばかりだ。
一人死ねば成仏するという不可思議な存在らしいが、詳しく聞きだそうと
夕飯を一緒に食べようと思ったが、どうやら食事は必要ないらしい。
話を振っても相槌を打つばかりで、愛想がない。
そうこうしているうちに朝になってしまったという訳だ。
目覚まし時計はよく聞くが、目覚まし悪霊とは新しくないだろうか。
俺はパンを頬張りながら、身支度をすませ部屋を出ようとした。
そうすると、少女もついてこようとする。
「何でついてくるの? 俺これから学校なんだけど?」
「あなたに憑いてるから仕方が無いわ」
ご苦労な事である。俺は疑問に思って聞いてみることにした。
「じゃあ、俺がトイレや風呂入ってるときも一緒になるの?」
「……そこまで近づかなくていいわ」
なるほど、とりあえずは側にいるというわけか。
俺はアパートを出ると、駐輪場にむかった。
ヘルメットを被り、バイクにまたがる。
エンジンをかけると少女に尋ねた。
「憑いてこれるかい?」
しばらくして大学へとつくと、俺はバイクを止めた。
後ろに乗っていた少女は、するりと降りる。
足で追っかけてくると思ったが、さすがに無理なようでバイクに乗ってきたのだ。
ノーヘルを咎められるかと道中びくびくしていたがそんな事はなかった。
どうやら人に見えないらしい。実に不思議だ。
髪をわしゃわしゃと撫でる。触れるのに見えない。
うん、実に不思議だ。
構内を歩いていると知り合いに声をかけられるが、側の少女に気づいたふうもない。
もっとも、縊れ鬼がいうには観える人もいるらしい。
もしそうなら、何と言って説明しようか。
説明しても信じてくれるだろうか。
なにしろ自分もいまだに半信半疑である。
「くーちゃんはどう思う?」
「くーちゃん?」
「縊れ鬼だからくーちゃん。良いセンスだろ」
「……死ねばいいのに」
眉を顰めて嫌そうな顔をする。
どうやらお気に召さなかったようだ
その日の講義を終えて、俺は帰宅の徒についた。
帰りは軽くすませようかどうしようかと迷っている俺の耳に、
ポツリと呟く縊れ鬼の声が聞こえた。
「あの人、死ぬわ」
ブレーキをかけて路肩へとよせる。
俺は縊れ鬼に尋ねた。
「今、何て言った?」
「あの人、死ぬわ。そう言ったの」
そういって伸ばした指の先、公園のベンチに男が座っていた。
スーツ姿のくたびれた顔をした冴えないおっさんだ。
何を馬鹿な事を、と言いたいがそもそもコイツ自体が馬鹿な存在だ。
俺はバイクから降りて、公園へと入った。
本当に死刑になったかと思ったら夢落ちかwww
くーちゃんかわいいよく―ちゃん
あえてくーさまと呼ばせていただきたい!
>>21 これ、続くのかな?
意外にシリアス展開だったりして……
気になります
25 :
創る名無しに見る名無し:2010/07/28(水) 09:29:52 ID:EK2CA+Ok
くーちゃんくーる
続きを書くつもりではございますが、なにぶん自分が気まぐれ、遅筆のため
気長に待つ方が吉、忘れた頃に覗くのがよろしいかと
シリアスは大好きなのですが、作者自身の業が深いため
パロディやギャグを仕込みがちになります、なってしまいます
ですが、ご期待に添えますよう努力する所存であります
おう、無理すんあ。