私メリーさん2

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1創る名無しに見る名無し
メリーさんの絵とかSSとかを投下するスレ。
ホラーでも猟奇でもほのぼのでも恋愛でも何でもOK

私メリーさん
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226239443/
2 ◆91wbDksrrE :2010/01/09(土) 23:41:52 ID:sN086mdj
『私メリーさん。今新スレにいるの』
 そのわけのわからない電話がかかってきたのは、僕が布団に入って
ようやく眠りに落ちた頃で、当然ながら僕はその電話によって叩き起される
事になり、寝ぼけた頭で必死にその電話の意味を理解しようとしていた。
 メリーさん。それは、都市伝説として有名な存在だ。トイレの花子さんや、
百キロババアなんかと同じ、本当に存在するかどうかは疑わしいのに、
誰もがその存在をまことしやかに他人に伝える、そういう存在。
 その存在からの電話が、今まさに僕にかかってきているのだ。
 そこまでは、なんとか理解できた。
 ……でも、いわゆるメリーさんのセオリーとは、その電話は違った。
 新スレとは、一体なんだ?
『パソコン、持ってないの?』
 メリーさんの声が、電話越しにではあるが、わずかに沈んだように
感じられた僕は、慌てて本の山の中にうもれていたノートパソコンを
掘り出し、そのスイッチを入れた。
 元々機械に弱い僕は、大学に進学する際に買った、当時としては
最新の機能を持ったそれをずっと眠らせるままにしていたのだけれど、
幸いと言うべきか否か、久しく電源をつないでいなかったそれも、
内蔵電池に残っていた電力で何とか起動した。
『ありがとう、なの』
 なぜお礼を言われたのかはわからなかったけれど、僕はどういたしまして、
と答え、次の言葉を待った。程なくして、メリーさんは次なる指示を僕に
与えてきた。
『2ちゃんねるにアクセスして欲しいの。創作発表板という板があるの』
 2ちゃんねる? ……聞いたことはあった。悪名高い、誹謗中傷と荒らし
の巣窟だと言われる、それでも日本で一番の大きさを誇る、掲示板群……。
 僕は検索によって、何とかその目的の場所へとたどり着いた。
 創作発表板。そこはそういう名前の掲示板のようだった。創作し、それを発表
する為の掲示板。そこで僕は、メリーさんに言われるよりも速く、あるキーワード
を使って検索をかけていた。
 そのキーワードとは――メリーさん。
 そうして出てきたのは、まだレスポンスが一つもついていないトピックスだった。
 私メリーさん2。それがそのトピックス――2ちゃんねる風に言うならば、
スレッドの――名前のようだった。
 絵でもSSでも何でも、メリーさんに関する物ならば何でも書き込んでいい、
そういうスレッドのようだった。
『私は、そこにいるの。そこにいるけど、見えないの。だから……』
 メリーさんは言う。
『貴方に……貴方にも、私を見えるようにして欲しいの』
 ……趣味で小説を書いていたのは、高校二年の頃までだ。大学受験に
備えてその趣味をやめて、もう何年にもなる。もう、ずいぶんと小説なんて
書いていない。
 でも……。
 僕にできるのは、そのくらいだと、そう思った。それしかできないと。いや、
それをしなければいけないんじゃないか、と。
『お願い、なの』
 何故かはわからない。都市伝説からの電話。それ自体が夢でも見てるんじゃ
無いかと、そう言われれば頷いてしまうような状況で、それでも僕は全く電話
の向こうから聞こえる声を疑おうと言う気にもならず、そしてこの"私メリーさん2"
スレッドにまでたどり着いた。たどり着けた。
 ここに……この中に、彼女はいる。
 僕がここに書けば、彼女は見えるようになるのだ。彼女の存在は、他の人にも
認識できるようになるのだ。
 何故かはわからない。
 でも、僕は、確かに思った。
 書こう、と。頼まれたからではなく、自分が彼女の為にそうしたいから、だから
書こうと、そう思った。
 少し、時間がかかるけど……それでもいいかな?
『ありがとう、なの』
 電話の向こうの声が、心なしか弾んだような気がした。
3 ◆91wbDksrrE :2010/01/09(土) 23:42:11 ID:sN086mdj















 
4 ◆91wbDksrrE :2010/01/09(土) 23:42:54 ID:sN086mdj
 目を覚ませば、数年の間埃をかぶりっぱなしだったノートパソコンに電源が
入っていて、電池残量が少ない事を知らせるランプの点滅が目についた。
 一体、僕はいつこのパソコンの電源を入れたんだっけ?
 そう思ってモニターを覗き込むと、そこには一つのサイトが表示されていた。
 2ちゃんねるの、創作発表板。
 ……ああ、そうだ。僕は確か昨日、誰かから電話を貰って――
「私、メリーさん」
 その声が聞こえたのは、僕がそんな事を考え始めた、その瞬間だった。
 耳の真横で、まるで背後から抱きしめられ、囁かれるように聞こえたその
声は、確かにこう言った。嬉しげな、弾んだ、可愛らしい声で。
「今――貴方の後ろにいるの」
5 ◆91wbDksrrE :2010/01/09(土) 23:43:19 ID:sN086mdj

              ★

 都市伝説。民話。神話。怪談。そんな風に称される物語に登場する存在は、
総じて一つの特徴を持っている。
 それは、人の認識によってその存在を維持する力を得る、という事。
 人がその存在を信じれば、人がその存在を現実のものと認識すればする程、
彼らはこの世界に確たる存在として在るのである。
 これは、そんなお話――――――

                              終わり
6 ◆91wbDksrrE :2010/01/09(土) 23:43:46 ID:sN086mdj
ここまで投下です。
7創る名無しに見る名無し:2010/01/10(日) 00:09:57 ID:65iF5ADW
おおGJです!
最初の投下にふさわしい作品
8創る名無しに見る名無し:2010/01/10(日) 23:43:26 ID:LLACERT2
信じることによって何かが存在しているっていう考えは好きだぜ
9創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 07:54:36 ID:g2jICX9W
ROMはいるはず!ってかwww
あと1レス。
はたして即死回避していいのかはおまいが決めろ
10創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 08:47:03 ID:nVWiAhZc
10ゲト
即死回避?
11創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 15:30:32 ID:/KiddMRH
ソクシカ化
12創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 17:21:17 ID:PSEpinns
>>1乙。
それにしてもこれほどまでに>>2乙と言いたくなるスレも珍しいな。
13創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 22:57:20 ID:Guba+mOz
オカ板のメリーさんスレが見つからないんだが……なくなった?
14創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:07:09 ID:Ega6zbNf
投下していい?
15一時間で書き上げた。後悔はまだしていない:2010/01/12(火) 00:13:24 ID:Ega6zbNf

「へえ、メリーさん次スレ立ったんだ」
いつもの様に部屋に篭って、2ちゃんねるを巡回する。そこへお約束のごとく、非通知で電話が掛かってきた。
「わ、わたし、めりーさんっ!いま、あなたのうしろにいるのー」
幼い子どもの声だった。しかし、確かメリーさんは15、6の少女だったと記憶している。
ただの子どものいたずらか。だがまあ、少しくらいは相手をしてやってもバチは当たらないだろう。

「メリーさんってさ、段々近づいて来るもんじゃなかったっけ?いきなり後ろに来てもいいのかい?」
少しいじわるな質問。
「う……じゃ、じゃあね、いま“ちり”にいるのー。そこからだんだん近づいていくのー!」
一気に地球の反対側までワープしちまったよ、この子。やはりメリーさんには瞬間移動能力があるのだろうか。
「そうかそうか、じゃあ来るの待ってるよ」
俺はそう言ってから電話を切った。
16創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:13:29 ID:oZ5EeLL1
私ROM。今、あなたの投下を待ってるの
17見る名無しあっての創る名無し:2010/01/12(火) 00:14:04 ID:Ega6zbNf

程なく電話が掛かってくる。非通知だ。
「いまあなたのうしろにいるのー」
「もしもし、どちらさまですか?」
わざととぼけてやる。
「あ、ごめんなさい、わたしめりーさんなのー、うしろにいるのー」
メリーさんが謝っちゃったよ。なんか段々面白くなってきたな(からかうのが)。
「だからすぐに近づいてきちゃダメなんだって。徐々に徐々に近づいてこないと。」
「わ、わかったのー。いま“ゆーらしあ”にいるのー」
範囲が広すぎて分かんねえよ。
「ユーラシア大陸のどのあたり?」
「えっと、えっと、かんばんがあるけど、なんてかいてあるのかわからないの……」
外国の人形だが、日本の都市伝説だからなあ。
「うん、じゃあ場所が分かったらまた電話して」
「え、え?ちょ、ちょっとまっt」
ぷつん。つーつー。
途中で電話を切ってやった。メリーさんが必死になって、自分が今、どこにいるのかを探し回っている姿が目に浮かぶ。
18見る名無しあっての創る名無し:2010/01/12(火) 00:15:04 ID:Ega6zbNf

2時間ほどして、また電話が掛かってきた。
「もしもし、めりーさんなのー。いま“ぷさん”にいるらしいのー」
らしい、とは。ちゃんと調べたのか。えらいぞ、メリーさん。
「それで、次はどこに来るの?」
「……そろそろうしろにいっちゃだめ?」
「まだだめ」
「うー、わかったのー。」
承諾すんなよ。
「じゃあ次の場所についたらまた電話してくれよな」
「うん、りょうかいなのー」
ガチャン。
19汁……ハアハア:2010/01/12(火) 00:15:46 ID:Ega6zbNf

電話の前で全裸待機。いや、別に悪い意味はないぞ。風呂に入ってただけだからな。
お、掛かってきた。
「もしもし、めりーさんなのー」
俺の指摘のお陰か、初めに自分の名前を名乗るようになった。
「今はどこにいるんだ?」
「えーっと、おしろから北に70 西に40のばしょなのー」
なんでドラクエやってるんすか、メリーさん。
「いいか、そこには地雷が埋まってるから、絶対に足元を調べるんじゃないぞ」
「え?こ、こわいのー。わかったの、ここはしらべないようにするのー。ろとのしるがみつかったら、またでんわするのー」
ガチャン。
……いや、はやく近づいてきてください。全裸待機は正直寒いんです。
20見る名無しあっての創る名無し:2010/01/12(火) 00:16:27 ID:Ega6zbNf

そのまま待機すること30分。ようやく電話が掛かってきた。
「もしもし、めりーさんなのー。いまあなたのおうちのまえにいるのー」
おお、ようやくメリーさんらしくなってきたぞ。ここでそのまま電話を切るってのが、定石だよな?
ガチャン

プルルルル
「もしもし、めりーさんなのー。いきなりきるなんてひどいのー。じょうしきがなってないのー」
メリーさんに説教されてしまった。
「ごめんごめん。それで、今はどこ?」
「いまはあなたのへやのまえまでいくところなのー」
耳を済ませると確かに、コツン、コツン、と足音が聞こえる。
「うわー、こわい(棒読み)。」
ガチャン

プルルルルル
間髪入れずに掛かってくる。これぞメリーさんだ。そろそろ後ろに来る頃か?
「もしもし、めりーさんだけど、そろそろうしろにいってもいい?」
「いや、聞くなよ」
「だ、だって……」
やばい、涙声になってる。
「も、もう後ろ来ていいよ。よく頑張ったな、メリーさん」
「え、えへへ。じゃ、じゃあ、いうの、
いま、あなたのうしろにいるのっ」
21創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:16:28 ID:4MdPnp3r
やべぇ。
このメリーさん可愛い。超かわいい。
愛でたい。超愛でたい。
22見る名無しあっての創る名無し:2010/01/12(火) 00:17:16 ID:Ega6zbNf

バッ
言われた瞬間に振り向いた。
だが後ろには誰も立っていなかった。当然といえば当然か。まあでも、楽しませて貰ったよ。ありがとう、めr
「ここなの、ここにいるのー」
目線を下に。確かにそこには金髪蒼眼の女の子がいた。声相応のサイズだったため、気付かなかったのだ。
「ごめんごめん、ちびっちいから気づかなかったよ」
「ぷー、まったくもってしつれいなのー」
ぷくーと頬を膨らまさて抗議する。
23>>21  計 画 通 り:2010/01/12(火) 00:18:04 ID:Ega6zbNf

メリーさんを観察してみる。
真っ赤なドレスに赤い靴が人形みたいでかわいい。いや、人形か。
よく見ると、きちんと鎌も持っていた。(サイズの)サイズは雑草を刈り取るやつによく使う、小さな物だったが、使い方次第では十分凶器になりうる。
「こらこら、女の子がこんな危ない物を持ってちゃいけません。これはぼっしゅーします」
ひょい、と取り上げる。
「あ、かえしてなのー。それがないとめりーさんじゃなくなるのー」
メリーさんの言葉はスルー。少し背伸びしてタンスの上に乗っている荷物の上に鎌を置く。メリーさんはぴょんぴょん飛び跳ねているが、届くはずもなかった。
24まさかの安価:2010/01/12(火) 00:19:08 ID:Ega6zbNf

「それで?俺に何のようだ?」
「え?え、と……」
訳を聞こうとしたら、メリーさんはバツが悪そうに俯いた。
「ん、どうした?」
「あ、あの、
めりーさんって、どんなことをすればいいの?」
なんという衝撃発言。
「それ知らないでここに来たの?」
「うん…ごめんなさいなの……」
ますますシュンとするメリーさん。さて、どうしたものか。
素直に役目を話すという選択肢は当然除外だ。俺が殺されるからな。
ふむ、せっかく2ちゃんねるを見ていることだし、ここは一つ、安価に頼ってみるか。

というわけで、どうする?>>
俺を殺すとか、物騒な回答はなしな。
25みすった:2010/01/12(火) 00:19:55 ID:Ega6zbNf
26創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:19:55 ID:4MdPnp3r
やべえよ、計画にもろにはまってるw
ロリスモーカー以来のときめきだw
27創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:21:25 ID:4MdPnp3r
安価かよ! しかも普通のレスでふんじゃったよ!w
再安価か「世界中の人々に愛を教える」のどちらか選んでくださいw
28創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:26:42 ID:Ega6zbNf
>>27
OK、了解した。しばし待つがよい


……なのー
29見る名無しあっての創る名無し:2010/01/12(火) 00:43:07 ID:Ega6zbNf

「メリーさんはな。世界中の人々に愛を教えるためにいるんだ」
優しく諭すように言う。この子には血に塗れた生き方をして欲しくなかった。
「あ、い?あいってなんなのー?」
だがこう返されてしまうと、毎日2ちゃんに入り浸り、何もしていない俺は、何も言えなくなる。
「ごめん、俺にも、詳しくはわからないんだ」
「おにいさんにもわからないの?じゃあめりーさんはどうすればいいの?」
やばい、墓穴を掘ったかもしれない。また安価を……いや、ダメだ。ここは自分で何とかしないと……

「まあでも、全然分からないってわけでもないから、分かる範囲で教えてくよ」
せいぜい虚勢を張ることにした。メリーさんの顔がとたんに明るくなる。
「わかったのー。よろしくおねがいしますなのー」
その笑顔が眩しすぎて、俺には直視出来なかった。
30情けない:2010/01/12(火) 00:43:48 ID:Ega6zbNf

「えー、こほん、愛って言うのはだなあ」
「うんうん」
「えーと、」
「あいってなんなの?」
「あい、って、いうのは……」

ごめん、愛って何ですか?このいたいけな少女に、俺はなんて教えればいいんだ?>>30

「おにいさん、さっきからぱそこんでなにしてるのー?」
31絶対大丈夫な最安価:2010/01/12(火) 00:44:52 ID:Ega6zbNf
>>次の有効レス
32創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:46:23 ID:7QQ4OxO9
振り向かないことさ
33創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 00:48:36 ID:4MdPnp3r
ちょwww
それ若さwww
34創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 01:07:46 ID:4MdPnp3r
どこかから最安価の電波が・・・

愛とは、すなわち誰かに優しくする事・・・そう、人助けの事だったんだよっっっ!!!
35さんくす:2010/01/12(火) 01:16:51 ID:Ega6zbNf

「愛っていうのはな、誰かに優しくすること。誰かを助けることだ」
「……よくわからないけど、とりあえずひとだすけをすればいいの?」
「うん、そうだ」
安価に間違いはない。
「わかったの。じゃあまずはおにいさんをたすけるの!」
「お、おう、」
とはいったものの、俺今のニート生活で特に不満はないしなあ。

あ、また安価するか。>>次の有効レス

あー、だめだわ、安価って、癖になるな。
36ちなみにボツのほう:2010/01/12(火) 01:17:57 ID:Ega6zbNf



「振り向かないことさ」
歯をキランと輝かせて答える。
「???」
メリーさんは非常に困惑している。
「どういう、ことなの?」
「つまりな、どれだけ女が追いすがってきても、決して振り向かない。それが男の美学にして、愛なのさ」
メリーさんに背を向けて語る。
「めりーさんは、おんなのこなの。」
メリーさんの冷めた視線が痛い。少し冷静になってみると俺も相当イタイ。
「うん、そうだな。ちょっと調子乗った。えっと、愛って言うのはな。」
「…………」
メリーさんが真剣な眼差しでこちらを見つめる。俺も真剣に考えなくてはいけない。
愛、愛とは何か。

「……あ」
浮かんできたのは、母親の顔だった。そして理解した。
「分かった。愛ってのはな、気遣いのことだ。その人と、自分を思いやる心のことだよ」
「……よくわからないの」
メリーさんは不満そうで不安そうな顔をしていた。
「そりゃそうさ。一言で言い表せないのが愛ってもんだからな」


37見る名無しあっての創る名無し:2010/01/12(火) 01:59:26 ID:Ega6zbNf

ってダメだダメだ。このままだとどんどん堕落していく一方じゃないか。
「俺はいいからさ、他の困ってる人を助けに行こう」
「うーん、わかったの。じゃあたすけにいくのっ」
外へ飛び出そうとするメリーさんを引き止める。
「マテマテ、今日はもう遅いから明日探しに行こう」
メリーさんはコクリと頷いた。

さて、そうなると、メリーさんを家に泊めるってことになるのか。
べ、べつにこれが狙いだったわけじゃないからな。

メリーさんを俺の布団に寝かせ、自分はソファに寝転ぶ。疲れていたのか、すぐに眠気は襲ってきた。
38見る名無しあっての創る名無し:2010/01/12(火) 02:00:07 ID:Ega6zbNf
「……ゃ、…て…ぃ、」
メリーさんの声で目が覚めた。時計を見ると夜中の2時だった。
「おい、」
声をかける。メリーさんは、泣いていた。
「……ぁ、おにい、さん」
「大丈夫か?」
首を大きく横に振るメリーさん。キラキラと雫が零れる。
「いやなの、おいてかないで、ひとりに、しないで……」
ああ。
そうだったんだ。
この子も、メリーさんだ。メリーさんがメリーさんになる大元は、持ち主に捨てられたという過去の恨みからだ。このメリーさんもきっと、愛し愛された者に、捨てられたのだ。
もちろん、持ち主の側にも事情はあったのだろう。だが、人形にとっては、“捨てられた”という事実だけが残る。
「大丈夫。大丈夫だ。俺が付いてる」
メリーさんをしっかりと抱きしめる。メリーさんに体温はなかったが、暖かかった。
39見る名無しあっての創る名無し:2010/01/12(火) 02:00:48 ID:Ega6zbNf

しばらくメリーさんを抱きしめたまま眠ると、彼女は穏やかに寝息を立て始めた。
微笑む彼女の、涙の後を拭ってやり、俺も眠りに落ちた。
40次の朝:2010/01/12(火) 02:01:33 ID:Ega6zbNf

「おはよう、メリー」
今日どこへ行くかを考えながら、メリーさんに声を掛ける。
「……?」
メリーさんが、いない。
「メリー?メリー!」
名前を叫ぶ。うるさいと、壁を蹴られて、自粛した。
「どこいったんだ……?」

部屋の中を、探した。隅から隅まで、必死になって探した。
「どこに、行ったんだよ……」
メリーさんは、どこにもいなかった。

ふと、机に目をやる。紙切れが一枚、置いてあった。
めくってみると、幼い子ともが書くような字で、
『あいが わかった』
と、書いてあった。
41創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 02:02:50 ID:Ega6zbNf
ここまでです

途中gdgdしちまった。ごめん
42創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 16:58:14 ID:+t2GLala
なんで初めの萌えだけで止めておかなかったんだよ……くそぅ
43創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 20:19:00 ID:4MdPnp3r
「わたしめりーさん。いま、あなたをぎゅーってしてるの!」

こうですね。わかります。
前半の萌えが凄まじすぎて、それと比してって事もあるんだろうけど、
後半ちょいとgdgdだったのは確かに感じちゃうな。
でも、それを補ってあまりある萌えを頂戴したので、
俺は大満足だよw
44ふと思いついたんでブン投げてみる:2010/01/12(火) 20:19:20 ID:hkWdKXdY
>>40
愛を知った一人の少女がいま旅立った!
それは同時に一人の男の旅立ちの時でもあったのだ!
彼と彼女の約束の地は地獄かそれとも修羅の国か!?

次回、私メリーさん2!
メリーさんを守れ!たとえ己が命果てるとも!!

「いっただろう?『俺が付いてる』ってな」
45創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 20:20:19 ID:4MdPnp3r
映画化キタコレw
46創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 22:15:05 ID:oZ5EeLL1
>>41
投下乙なの。

>>44
わくてか、なの。
47良かった間に合った:2010/01/12(火) 23:42:23 ID:Ega6zbNf
最後まで書き上げてから投下すりゃ良かったんだよな
でも自分の萌え感が世間とズレてないようで良かった

>>44
wktk

ちなみに、
↓あれがどうなったか
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235477532/138
48創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 02:07:30 ID:v2NRXoFl
私おっさん
今メリーさんとチュッチュしたいの
49創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 02:35:48 ID:Qi68px28
「もしもし、わたしメリーさん。今、あなたの家の前にいるの」

『……』

「……?」

『……こんばんは、この電話の持ち主の彼女です』

「あ、はい」

『急に家まで来るなんて、随分仲が良さそうですね』

「あ、いえ」

『知ってます?――狼は……羊を食べるんですよ』

「すみません間違えました」
50創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 02:53:46 ID:v2NRXoFl
都市伝説より恐いです
51創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 14:51:03 ID:jTvLJa+H
こ、怖すぎるwww
52創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:26:43 ID:NLu7unJe
「私メリーさん。あなたの後ろは私に任せるの」
53創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:29:32 ID:UsztBSDm
背後を任せられますた
54創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:30:35 ID:NLu7unJe
どすっ
55創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:31:54 ID:UsztBSDm
痛いよ
56創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:32:56 ID:NLu7unJe
「ごめんなさいなの、次はきおつけるの;;」
57創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:34:17 ID:ShdSEu7d
まったくしょうがないなあ
次からは殺さないように気をつけろよ?
58創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:36:28 ID:NLu7unJe
「分かったの。殺さない程度に気をつけるの」
59創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:37:12 ID:vTRzshhQ
う、後ろは初めてだから優しくしてね?
60創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:38:44 ID:UsztBSDm
どすっ
61創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:40:08 ID:NLu7unJe
「大丈夫なの。ゆっくり、埋めていくから、心配いらないの」
62創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:40:16 ID:vTRzshhQ
ひぎいっ!?
63創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:42:28 ID:NLu7unJe
「ほら、どんどん入ってくの。
ほんとうは一思いにやったほうが痛くないけど、殺さないように、やさしく、だと、加減がむつかしいの」
64創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:44:54 ID:UsztBSDm
「十分飲み込んだら思いきりねじりあげるの。こんな風に」
65創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:46:31 ID:vTRzshhQ
うっ、後ろがメリメリいってるよぉ……!
66創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:48:49 ID:NLu7unJe
メリイイイィィィーーーー

ぶしゅう
67創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 20:53:00 ID:vTRzshhQ
お後がよろしいようで
68創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 22:50:33 ID:jTvLJa+H
微妙にアウトじゃねえのかwww
そしてダジャレーじゃねえかwww

面白いのにもっとやれとは言えないw
69創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 23:27:41 ID:NLu7unJe
全然エロパロ行きなんかじゃないよ。そう見えるのはあなたの心の問題だよ

最後はごめん。いつも最後が適当になる悪い癖が
70創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 23:29:47 ID:jTvLJa+H
まあ、俺がエロいのは間違いないので、
俺の問題なのも間違いなさそうだw
71創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 21:51:51 ID:vsTPbkMV
初日
夜、2ちゃんを見てると電話がかかってきた。
『私メリーさん。…どこにいて欲しい?』
「…は?」
いたずら電話か?
突然の事に俺が思わずマヌケな声を返すと、メリーと名乗った女の声は、
ちょっとだけ怯んだ様子で聞き返してきた。
『だ、だから、どこにいて欲しいの?』
「いや、意味わかんないです」
正直、意味分からん。
どこにいて欲しいってどういうことだ?
確か都市伝説とかでよくあるメリーさんの話は…
『……い、家の前でもいいなら、そう言ってくれれば行くけど…?』
そうそう、家の前に来てそれから徐々に近づいてくるとかそんな話だったな。
でも俺は興味がなかったので、そっけなく返事を返してやった。
「いや、どこにもいて欲しくありません」
『そ、そういうワケにいかないの…どこにいて欲しいか言って』
「帰ってください。っていうかあなたの家にずっといてください」
『…いじわる』 ガチャン

2日目
俺が日課の2ちゃん巡回をしていると、電話がかかってきた。
『私メリーさん。…あなたの家の前に行ってもいい?』
「またアンタですか…」
またこのいたずら電話だ。
今日は昨日よりも質問が具体的になっているな…
でも、こんな時間に来られても迷惑だしな。
『ねぇ、聞いてるの…家の前に行ってもいい?』
「いやです。帰ってください」
『そんないじわる言わないで…ね、ちょっといるだけだから』
「ちょっと家の前にいて、次は家の中に入ってくるんだろ?」
意地悪そうなトーンでそう言ってやる。
事実だから否定できまい。
『う…分かりました…帰ります』
「もう電話しないでね」
『…』 ガチャン

3日目
俺が例によって2ちゃんを見ていると、また電話が鳴った。
『私メリーさん。…今からあなたの家の前に行こうと思ってるんだけど…』
おぉ、随分進歩したなぁ。
ちょっと感心した俺は、つい油断してこう言ってしまった。
「しつこいな、警察呼ぶぞ」
メリーさんは警察の単語に反応し、ビビリまくった声で返してきた。
『けいさ…いや、そそそそれはちょっとやめて欲しいかな〜って…』
「じゃあ帰れ」
『はい…クスン』 ガチャン 

それ以後、メリーさんからの電話はかかってこず、ちょっと寂しく思う俺であった。
「もうちょっとからかって遊べばよかったな…」
72創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 21:55:14 ID:b5UMCVH9
もょもとよ ことわってしまうとは もったいない
73創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 22:14:33 ID:oAge+NoN
都市伝説が官憲にビビんなw
74創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 22:23:52 ID:bepyM7tc
かわええなw
75創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 23:03:45 ID:jf0OiDz/
警察ww

>>15-40
かわいい!
76創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 23:05:17 ID:b5UMCVH9
え、なに?そんな持ち上げられたら、おじさん調子乗って続き書いちゃうよ?
77創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 23:06:42 ID:oh8RQoNy
>>76
書いてくれるの……?
78創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 23:08:12 ID:b5UMCVH9
いや、でもあのまま終わらせといた方がいいんじゃないか、という気もするし……
79創る名無しに見る名無し:2010/01/25(月) 15:03:35 ID:2SMr8sLz
日も暮れてしばらく。俺は電話をかける。既にかけなれた番号。短縮ボタン一発だ。
「はぁい、もしもし、私めりぃさぁん」
電話の向こうから、甘ったくるとろけるような声が聞こえてくる。
「……はいはい、私もメリーさん。今あなたの後ろにいるの」
いつも通りの受け答え。そして俺は、その女の後ろに立った。
「えへへ、お帰りなさぁい」
しなだれかかってくる部下、咲の、ハチミツ色の頭を軽く叩く。
いや、今は部下であって部下ではない、という方が正しいか。
「えへへー、メリーちゃあん、パパ帰ってきまちたよー」
何故なら、彼女は産休中だからだ。
「男だったらどうするんだ……」
俺はため息一つこぼして、ネクタイを緩めた。
俺の名は目理 伊三。警視庁第零課に所属する刑事である。
そして……もうすぐ、パパになる。

「あ、目理さん、じゃなかった、あなた、えへへ」
咲は自分が俺と結婚できたことが相当嬉しいらしい。ちょっとは落ち着け。
「あーはいはい、何だ何だ」
「カシマさんから出産祝いが届いてます」
カシマ、それは殺人鬼殺しである指名手配犯である。
何度も出会っては取り逃がしている、俺の積年のライバルとでも言うべき存在のジジイだ。
「送り返せ!!」
「えー、可愛いのにー、このリカちゃんのドールハウスー」
「余計気味が悪いわ!!」
なお、彼の娘があの噂に名高い『三本足のリカちゃん』である。
80創る名無しに見る名無し:2010/01/25(月) 17:29:21 ID:jjPWSGs4
おお、伊三さん久しぶりに来たと思ったらパパになってるw
81創る名無しに見る名無し:2010/01/25(月) 18:28:59 ID:r9D98j3x
贈り物不気味すぎるw
82創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 09:54:16 ID:h55SCoyi
チャラリラリラ…
また携帯に電話がかかってきた。
俺が恐る恐る電話に出ると…
『私メリーさんよ。今、あなたの家の前にいるの』
来た。やはりメリーさんだ。
最初の電話は1時間前。最寄り駅にいると言ってきた。
その後、途中のコンビニや近くの学校を経て、ついに家の前までやってきたらしい。
そして次の電話で…恐らく家の中に入ってくるだろう。

…次の電話を待つこと5分。
再び携帯が鳴る。
「もしもし…」
『私メリーさんよ。今、あなたの家の階段の下にいるの』
来た。家に入ってきた!
もうすぐだ…もうすぐ…

さらに5分。
『私メリーさんよ。今、あなたの部屋の前にいるの』
次だ。次でいよいよ…

そして。
チャラリラリラリラ…
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
『私メリーさんよ。今、あなたの…あ、あれ?』
「どうかしましたか、メリーさん?」
『いや、その…』
「俺の後ろにいるんじゃなかったの?」
『そ、そのはずなんだけど…あなた今どこにいるの?』
「友達の家」
『な……ず、ずるいわよ!逃げたのね!』
「いや…って言うか最初の電話があった時に既に友達の家にいたんだ」
『そんなぁ』
「誰も居ない家に徐々に近づいていく様をじっくりと楽しませていただきましたw」
『うぅぅぅぅぅぅぅ…!』
「じゃあね、慌てんぼうのメリーさんwww」
『うわぁぁぁぁぁん!』
83創る名無しに見る名無し:2010/02/03(水) 21:32:46 ID:Sn2KsM7X
だれだ、だれだ、だれだー、そらのかなたにおどるかげ、しーろいつーばさのガッチャマーン
俺の電話が鳴る。
「はい。もしもし。」
「私、メリーさん。べ、べつに今、あなたのことが好きってわけじゃないんだからね!」
ふぅ…、携帯二台持ってるからってツンデレメリーさんごっこは虚しいな。
84創る名無しに見る名無し:2010/02/03(水) 23:17:46 ID:RBhGAYlK
「メリーさんと朔夜の夏休み」
って小説
ググるかモバでよんでみそ
85創る名無しに見る名無し:2010/02/09(火) 00:29:35 ID:9ZLNWX/W
>>84
あれは良かった
86創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 06:11:17 ID:9bA+XCOs
>>85
ミドレンジャイもいいぞ
87創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 02:46:39 ID:vBr5d9rb
私メリーにゃん
88創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:06:57 ID:GFNZ23uY
私メリーアン
89創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 19:26:13 ID:tDGFde0/
高見沢:「メリーアン!」
90創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 20:25:38 ID:GFNZ23uY
念レス成功、なの。
91創る名無しに見る名無し:2010/03/03(水) 12:04:54 ID:WpnsTqP5
テスト
92創る名無しに見る名無し:2010/03/03(水) 20:40:28 ID:0Pf/Zc4u
>>758の約一時間前…

今日、私は仕事が無く、1日メリーの事ばかり考えていた
いや、メリーの事が頭から離れられない…?
いいや、メリーの事が頭から離れてくれないといった方が良いかもしれない…

マッドガッサー「コレが恋…ナノだろうカ?」

マッドガッサー「(魔術や魔法でも掛けられた様だ…)」

マッドガッサー「(……頭にはメリーの事しか考エられない…)」

メリー以外を考えようと、努力しているのだが、無理だった……

マッドガッサー「(会いたい合いたい逢いたい遇いたい遭いたいアイタイあいt1……)」
マッドガッサー「(メリーに愛タ…)」

頭がおかしくなりかけていた時、

マッドガッサー「(イヤイヤ、私は何を言っているんだ…。メリーなら今、私の目の前にずっとイルではないか?)」
マッドガッサー「(ほら、そこに…)」

目の前にはメリーさんが微笑みながらマッドガッサーを見つめていた

マッドガッサー「メリーちゃん…今日も可愛いね」

マッドガッサーは幸せそうにメリーに喋っている

するとメリーも

メリー「マッドガッサーさんも素敵なの」

メリー「お願いがあるの?」
93創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 12:48:33 ID:k3vPmljd
私メリーさん!

いま、まわっているの・・・!

ttp://p.pita.st/?m=tfvvrtud
94創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 14:02:22 ID:dk/9hYmi
まわってるってなんだろうと思ったらまわってたw
子悪魔可愛い
95創る名無しに見る名無し:2010/03/05(金) 21:49:57 ID:5LN5b+3q
回って回って回って回って回って回って回って

殺るぅ〜うぅぅ〜♪
96創る名無しに見る名無し:2010/03/08(月) 15:59:29 ID:YDx8x5eH
久しぶりに来て読んでたら>>40で萌えて顔真っ赤にしつつ何故か泣いた
恐ろしいぜ…メリーさ
97創る名無しに見る名無し:2010/03/09(火) 01:54:37 ID:vFe/jpPn
メリーさん徘徊中
98創る名無しに見る名無し:2010/03/09(火) 11:33:36 ID:314eT1Ze
私メリーさん今夜のお散歩中なの
99創る名無しに見る名無し:2010/03/10(水) 19:45:31 ID:STceQh7m
私メリーさん夜の繁華街に消えるの。
100創る名無しに見る名無し:2010/03/11(木) 12:32:30 ID:yavqBkav
私メリーさん夜の繁華街で食い倒れてきたのげふっ。
101創る名無しに見る名無し:2010/03/11(木) 12:39:10 ID:HgPcOhI1
私メリーさん
た、体重が……ウボァー
102創る名無しに見る名無し:2010/03/13(土) 23:50:30 ID:qFrlYDMQ
もしもし、私……さん。今、あなたの後ろにいるの。
「……仮面、とらないの?」
「俺の仮面の下の顔が、下手な都市伝説より恐ろしいのを知ってるだろうが」
「……そうね。ああ、つまらない。私みたいな都市伝説の入る隙がないもの。
 やだわ。人間達が心の余裕を失うのって」
「その内、テメエらがまた台頭することもあるだろうよ」
「救世主様とやら、頑張ってるらしいものねえ」
くすくすと笑うと、仮面の下で男が露骨に嫌そうな顔をした気配。
「ま、精精頑張りなさいよ、救世主の偽者さん」
「そっちこそな。名前を忘れられた都市伝説さんよ」
そんな会話を交わす私達の視界に、頭の悪そうな男共が現れる。
「ね、今度は私にやらせてよ」
「ああ、好きにしろ」
バイクを止めて、彼は私が降りるのを待っている。
「ねえ、そこのあなた達?」
「ああ、げへへ、どうしたんだお嬢ちゃん?」
私は、その男の首を片手で締め上げる。
私、……さん。
199X年、世界は核の炎に包まれた。
しかし人類は滅びてはいなかった!
けれど、都市伝説は、ほとんど忘れられてしまった。
だから、私は名前をなくした。
絶望していた私の前を、一人の男が通りかかって、ある言葉を言った。
それは、私にとっては天啓だった。
「私の名前を言ってみなさいッ!」
私が私の名前を知らないなら、知っている人を探せばいいのだ。

いつからか、その世界にはある噂が流れ始めた。
自らの名を問うてくる男と少女の噂。
彼らの名を答えられたものは、未だない。
これは、名前を無くした都市伝説と、名前を偽る男の珍道中。
『世紀末都市伝説』
2010年 公開未定
103創る名無しに見る名無し:2010/03/14(日) 11:59:19 ID:RijALSsp
発想が面白いなw
ってか天啓てww
104創る名無しに見る名無し:2010/03/14(日) 20:45:13 ID:np+AhwE6
これは面白いw
105創る名無しに見る名無し:2010/04/10(土) 01:31:35 ID:CKhUusYh
もしもし、私……さん。今、貴方の前に居るの。
「……もうすぐ、ここに弟が来るって報告があった」
「あら、残念ね。それじゃあこれでお別れってことかしら」
「……そうだな」
鉄仮面の下で、戸惑うように何かを言いあぐねるように表情が変わる。
やがて、決心したような声が聞こえてきた。
「俺はよ、ガキの頃は修行に明け暮れてて、他のガキが知ってる話を、
あんまり知らなかった」
「……何よ、急に」
「けど、一度だけ、ラジオで怪談話を聞いたのを思い出した。
電話をかけた相手の後ろに立つ女のガキの話だ」
「え……?」
ざわり、と私の胸がざわつく。
「その怪談の名前は……」
彼がその話の名前を言うのと、私がその場から姿を消すのと、
そこへ、彼と同じ七つの傷を持った男が現れたのは、ほぼ同時だった。

「……馬鹿ね」
数日後。私は、そこに立っていた。
鉄仮面を突き破りから咲く花は二輪。
毒毒しい模様がある方に寄り添うように、清らかな花が咲いている。
「次は、普通に都市伝説を怖がれる時代に生まれて来なさい。
世紀末なんかじゃなくって、ね」
私メリーさん。今、『友達』のお墓の前に居るの。

【世紀末都市伝説〜Call my name!〜】
106創る名無しに見る名無し:2010/04/10(土) 16:26:25 ID:bCfQA2aC
携帯電話の呼び出し音が鳴る。
非通知だったが、あまりにも長く鳴るので電話に出る。
「はい。もしもし?どなたですか?」
「私、メリーさん。今、角のスーパーの事務室に居るの。助けて!」
都市伝説が捕まるのか?と疑問に思ったが、電話の後ろから叫び声がする。
とりあえず、俺はスーパーに行くことにした。
そこで俺が見たものは、涙目になっているメリーさんと泣きじゃくって叫んでいるおばさんだった。
2ちゃんねるの手癖が悪いスレに常駐している俺はおばさんが何かやらかしたんだろうと判断はしたが、それを口には出さず、警備員らしき人に事情を聞いた。
彼が言うにはおばさんの買った物をメリーさんが盗んだらしい。
俺はメリーさんにレシートを出させ、買い物袋の中身を確認させた。
すると、メリーさんの買い物袋に入っているはずの刺身盛り合わせが無かった。
それを見た警備員はおばさんにレシートと買い物袋の中身を確認させようとしたが、おばさんはそれを頑なに拒否した。
警備員は八つの手で無理矢理おばさんの買い物袋の中身とレシートを奪うと、そこにはレシートに書かれていない刺身盛り合わせがあった。
それから段々とメリーさんと顔をあわせる回数が増え、恋に落ちていった。
そして彼女と結婚する日にちが決まった日に俺は殺されてしまった。
そう。あのおばさんに胸を刺され、頭蓋骨を銃で撃ち抜かれて。
それからというもの、メリーさんは帰らぬ俺のために毎日料理をし続ける。
俺が隣に居る素振りをしながら。
どんなに料理をしても心が埋まらないメリーさんは復讐鬼となり、警察に挑戦状を叩きつけた。
「無能な警察へ。警察よりも私が彼を殺した犯人を見つけたら、彼女を殺します。無いとは思いますが、万が一、私より早く犯人を捕まえたら日本の司法に任せます。私、メリーさん。」
と書いてあったという。
そして、犯人を見つけたメリーさんは犯人を精神的に追い込んでいる。
そう。警察に宣言した通り、犯人を殺そうとしているのだ。
夜中は無言電話。昼間は非通知で「死ね」を連呼するという嫌がらせで。
107創る名無しに見る名無し:2010/04/17(土) 16:30:53 ID:/u/cGwtN
私メリーさん、今、世紀末救世主の後ろに居るの。
「似てないのね、やっぱり」
「貴様、何処から現れた」
意思の強そうな眼差し。そこに宿る感情は慈愛に基づく怒り。
絶望に基づく怒りを持っていた彼とは、全然違う。
「私は、そういう『存在』だもの。望む相手の後ろに立てるのよ」
クスクスと笑う声に不快そうに眉をしかめる。
「ケン? 誰か居るの、ケン?」
パタパタと音を立てて、綺麗な人が現れる。
「奥さん、かしら?綺麗な人ね」
「ケン、この子は……」
「……ケンシロウの『兄』のお友達、よ」
ニコリと笑えば、二人の顔が困惑に凍りつく。
「忘れないで欲しいってお願いにきたの。
……貴方に忘れられてしまえば、貴方を騙った哀れな男は、
この世界から無かったことになってしまうから」
私と同じ苦しみを、彼に味あわせたくはないの。
「……貴方は?」
隣の女性が、私に問いかけてくる。
「私は、メリーさん」
満面の笑みを見せて、私は答えてあげた。
「ジャギの、お友達」

【世紀末救世主伝説after〜キミノナヲヨブ〜】

108創る名無しに見る名無し:2010/04/17(土) 17:21:46 ID:4t8ASppC
「こんにちは、メリーさん」
「……」
「こんにちはっ、メリーさんっ」
「ああ、はいはい私はメリーさんですよ」
「メリーさん、現役を退かれて
ずいぶんになると思いますが、
その後どうお過ごしですか?」
「……」
「その後っ、どうお過ごしですかっ」
「ああ、はいはい私はメリーさんですよ」
「…………クソババア」
「……」
「……バーカ」
「……」
「……」
109創る名無しに見る名無し:2010/06/11(金) 21:11:45 ID:LD68MSCD
メリーさん「ジューンブライドだからウェディングドレス着て貴方に奪われたいの」
110創る名無しに見る名無し:2010/06/13(日) 04:04:00 ID:TPR8QrVz
「私、メリーさん」

「悪いが付き合っている暇はない」

「私メリーさん。脚を足を探しているのおおお!」

「……ふざっけんなよ餓鬼ブッ殺すぞっだらぁ!!!」

「ええ!?ちょ、ここはビビって然るべきところなんですけど、私メリーさんなんだよ?」

「脚はねぇんだよ!!!!俺の脚は、足はもう……イラクで……」(男の脚は両足とも太股で途切れていた)

「あ……戦傷者の方……でした、か…」

「もう、治らねぇんだからよぉ、生えちゃこねぇんだからよ……だから車椅子を…こいつを新しい足に決めたんだ。
俺がまた一人で進むために……、それを、なんだ餓鬼!お前は!お前は俺の痛みがわかんのか!!
足と共に挽き肉になった友達の身体拾い集めた事あんのか!?
たった、月千ドルばかりの戦傷者給付で惨めに生きてる俺の痛みがぁ!!!!」

「す、すみません。メリーさん帰ります二度と来ません」

「待て!待ちやがれ!!!!」



プルルル、ガチャ

「はい、もしもし。私はメリーさんです」

「俺だ。足無しの兵士だ」

「ひっ」

「お前の家の前にいる」

「か、帰って!帰って下さい!私、あなたがそんな、足の無い人だなんて……!」

「俺は今、ドアを叩いている」
ドンドンドンドンドンドンドンドン
ガンガンガンガンガンガンガン

「ひっひいいいぃぃ……許して、赦して、ゆるしてぇ下さぃ……!」

「俺は、今、車椅子で」
キィキィキィ……
キーキーキーキー
キィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィ
キィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィ
キィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィキィ
がたぁん!!!!

「壁 を つ た っ て、お 前 の 家 の ベ ラ ン ダ に」

「ひあああああああああああ!いやぁぁぁぁっぁあああああああっあ!!!!!」

メリーさんの伝説は、以後廃れていったのだった。
111創る名無しに見る名無し:2010/06/13(日) 14:00:05 ID:Titso/5B
負けとるw
112創る名無しに見る名無し:2010/06/14(月) 02:05:42 ID:P/U+YFq4
ピッ……ピッ……

僕にはわかるんだ、もうすぐここに来る
今タバコ屋の角を曲がったよ
ああ転んじゃった
そんなに急ぐから
せっかくの白いワンピースが台無しだよ
ああまた走る
急がなくてもいいのに
僕はここにいるから
今階段を上がってる
ほら、もう足音が聞こえる
やっぱり来てくれたんだね
メリーさん



ピーーーーーーーーー
113創る名無しに見る名無し:2010/06/14(月) 14:31:03 ID:pGipBW1e
114創る名無しに見る名無し:2010/06/15(火) 17:14:01 ID:GWTP7JuR
「わたしメリーさん」

「あなた、だぁれ?」

「え?だからメリーさんだってば」

「『うえ?だからめりいさんだってば』、うふふ」

「ちょっ、マネしないでよ!」

「『ちょう、マネさないでよぉう!』。きゃっきゃ」

「む、むかつくー!止めなさいよ!失礼よ!」

「バーカ。きゃはははは」

「(チャンス!)『バーカ。きゃははははぁ』!」

「む。マネするか」

「『むぅ、マネするかぁ』。ふふふ」

「じゃあマネしてね。わたし、メリーさん。おとこのひとになぶられるのがダイスキなメスブタにくどれーなの」

「『わたしメリーさ……』って私はそんなこと言わないわよ!!」

「きゃははははは」

「くっ、あなた、絶対呪ってやる!今、あなたの後ろに──」

「ごめんね、お母さんがしらないひととながでんわするなって言ってるからきるね」

「ちょっ、まっ──」

「ぶつ」

ツーツーツーツー

「……」
115創る名無しに見る名無し:2010/06/15(火) 21:18:07 ID:3viYSsCZ
また負けとるがなw
116創る名無しに見る名無し:2010/06/16(水) 16:33:44 ID:JaW3GUWX
「私メリーさん、さっきまであなたの部屋の前に居たの」

「私メリーさん、さっきまであなたの家の前に居たの」

「私メリーさん、さっきまで向かいのラーメン屋でご飯食べてたの」

「私メリーさん、今駅で切符買ってるの」
「あぁ」
「実家に帰るつもりなの」
「知ってる」
「止めてくれないの?」
「…」
「そう…。わかったわ。もう電話しない。今までありがとう」
「…」
ガチャッ ツー…ツー…

「…。切られちゃった」

「…」
ピピピプペプ
トゥルルルル トゥルルルル

ガチャッ
「! もっ、もしもし!?もしも」
この電話は、現在電源が入っておりません

「…ぐすっ、嫌われちゃったぁ…」
「そうだよね、いきなりお化けがおしかけって好きですなんて言ったって、迷惑だよね…」

ぎゅっ
「そんなことないよ」
「えっ」
「俺メリーさんの…何かなw 今メリーさんの後ろに居る」
「なんで…ひっく、ひっ…」
「あーもー泣くなやw」
「後ろにっ、立たれたら、メリーさん失格なのよっ、ぐすっ」
「じゃあ…明日からは俺のお嫁さんになったらいいんじゃねwww」
「も…馬鹿ああああ!」

私メリーさん。
今あなたの家まで帰ってきたの。手を繋いで。
117創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 06:49:49 ID:sxOf5S2y
リア充爆発しろ!
118創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 14:07:12 ID:NCFgkbV2
うむ、爆発しろw
119創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 19:15:59 ID:8BoZYAcD
そういやオカ板でメリーさん専スレができる前は、
クールに反撃スレで活躍してたんだっけ。
120創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 00:02:32 ID:TQGVc6O6
「もしもし、私メリーさん」
「・・・」
「も、もしもーし」
「What? Who are you?」
「げっ、外人だ  えっと、えーと・・・まいねーむいずめりー!へろー!」
「yaa,hello meryy. Is they some business?」
「うっ、何言ってるかわかんない・・・どうしよう・・・」
(もう切っちゃいなさいよ。面倒だわ)
(ダメよメリー。今まで一度も投げ出した事ないのよ。これは試練だわ!)
「well...meryy?」
「はっ!はいっ! おー、そーりーそーりー ぷりーずうぇいとてれふぉーん」
「ok」
「うー・・・困ったなぁ」


「あのー」
「へっ!?」
「ええと、どうされましたかー」
「あれっ、に、日本語喋れるですか?」
「えぇ、少し どうか、しましたか?」
「ど、どうもしてないわ。私メリーさん。」
「それは聞きました」
「ぐっ、い、今ゴミ捨て場に居るの」
「oh,どうしてメリーゴミ捨て場にいますか」
「どうしてってそういう決まりなの!」
「わかりません。メリー、ゴミ捨て場でお困りですか?」
「あんたのせいで困ってるんじゃない!メリーさん知らないの!?」
「私が知っているメリーさんはyouだけです」
「そ、そう。じゃあこの機会にあなたの国の人にも思い知らせてあげるわ。恐怖のメリーさんをね」
「はぁ」
「今からあんたのとこに行くから。もう逃げられないわよ。ふふふふふ」
「あー・・・申し上げにくいのですが、今成田から国へ経つところです」
「・・・えっ?」
「そういうわけで、お会いできそうもありません、メリー、さよなら」
「ちょ、ちょっと待ってこっちはキャンセルできな」
プツッ ツーーツーーツーー

「どうしよう・・・」
121創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 11:11:17 ID:vbIgTsmB
なんというカウンター攻撃w
というかメリー携帯にかけんなよw
122創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 12:17:12 ID:qYl1Jiao
途方にくれるしかないw
123創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 12:18:00 ID:EoQFD52R
最近のメリーさんは失敗続きだなw
124創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 21:01:46 ID:HXh90Brz
「もしもし、私メリーさん」
「メリー? 誰?」
「今まんだらけに居るの」
「はぁ?」
「覚えがないかしら? あなた私をここへ捨てていったのよ」
「え? あー、ドールか何か売ったかもしれないけど・・・」
「薄情な男ね。まぁいいわ。あなたのところへ行くから」
「あっ!そうか・・・よし。待ってる。すぐ来い」
ピッ
「・・・何かひっかかるわね」

「もしもし、私メリーさん。今あなたのアパートの前に居るわ」
「いちいちかけて来なくていいからさっさと来い」
「そうはいかないわ。じっくり追い詰めたいもの。でも、そんなに早く私に会いたいなんて、嬉しいわ」
「あぁ。俺もまた会えて嬉しいよ」
「じゃあ売らないでちょうだい」
「俺もそれを後悔してたとこだ。準備は出来てるからいつでも来てくれ」
ピッ
「・・・準備?」

「もしもし、私メリーさん。今あなたの後ろに居るの」
「おかえり!メリー!」
「きゃっ、ちょっ、抱きつかないでよ!なに、えっ?」
「お前のおかげで助かりそうだ。ああ、よく来てくれた。少しおとなしくしてろよ」
「何すん、離してっ!何で縛ってrきゃーっ!むぐっ!」

「むー!」
「あれから金欠になっててねー。家賃はおろか水道代も払えなくなっちゃって」
「むー・・・むー!」
「それで何か売れないかなと思ってヤフオク見てたらさあ、お前すごい高値ついてんの」
「むっ!? ぷはっ! ちょっと、あんたまた私を売るつもりなの!?」
「うん」
「あんたね・・・ていうか人形が喋ってるのに何で平然としてんのよ」
「まぁ・・・1ヶ月もやしだけで過ごしてりゃ人間こうもなるのさ」
「折角帰って来たのに・・・人でなしっ!バカっ!出せっ!ここに置いてけー!」
「悪いな。俺に出来る事と行ったらプチプチを入れてやるくらいだが、達者でな」
「いやあああああ!!!出してええええええええ!!!」


その後、メリーさんの行方を知るものは男と落札者以外誰も居ないという
125創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 21:12:47 ID:EoQFD52R
ついに商品扱いか……
メリーさんェ…・・
126創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 21:18:27 ID:S3qldchI
何度捨てても帰ってくる呪いの人形を何度も質に入れて小遣い稼ぎしたって話を思い出した
127創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 21:54:26 ID:ojYK98u2
まあ見ようによっては、旦那の苦境を献身的に支える人形女房...

おk、メリーさん
そんな怖い顔で睨まないで

128創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 00:54:55 ID:UW+Z3CGz
このスレは誹謗中傷、肖像権の侵害に溢れています。

と、メリーさんが怒ってます。
129創る名無しに見る名無し:2010/06/22(火) 21:43:49 ID:6el2Fz3O
「今あなたの後ろに居るの」

ついに来てしまった。
だが、俺は絶対に振り向かない。
振り向いたら―

「水着を着て来たの」

はっと気が付いた時には、水玉模様のビキニを着たメリーさんが
俺の前でくるくると回っていた。勝利の笑みを浮かべて。
「はぁ・・・今日は何の催促ですか」

メリーさんは可愛い。可愛いがそれを武器として使われると困る。
いつも俺の後ろに現れてはその天使のような微笑をもって
俺に何かしらかのお願いをしていくのがだんだん日課のようになっているのだ。
「海に連れてって欲しいなー」...



とここまで文章を書いたところでピンポーンと呼び鈴が鳴った。
時計を見ると午前0時。NHKの集金では無さそうだ。

トン トン トン

出ようか迷ってると今度は控えめなノックの音。
やれやれ、仕方ない。重い腰を上げようとしたとき

「ガスターテン! ガスターテン!」
突然携帯が鳴った。
こんな時間に、来客と電話が同時に来るなんて。
少し気味の悪い思いをしたが携帯を手に取り玄関に向かう。
携帯を開く。発信者は不明、出たくないがこのままにもできないので取ってみる。
「もしもし」

「もしもし、私メリーさん。今あなたの部屋の前に居るの」

背筋がぞくっとした。
130創る名無しに見る名無し:2010/06/22(火) 21:45:16 ID:6el2Fz3O
メリーさん。怪談の定番とも言える彼女。
彼女から電話がかかってきたことも十分怖ろしいが、
何よりちょうど彼女のパロディ小説をネットの掲示板に書いて投稿しようとしていたので
俺は心底震えてしまい、ものも言えない。
「あなた今、どうしようもない文章をまた書いていたでしょう」
心臓がどくんと大きく揺れる。何故そのことを。
「私、知ってるのよ。何もかも。あなたがこれまでしてきたことも」
少女の声は静かに続ける
「とても迷惑なの。だから忠告をしに来たわ」

「今すぐその文章を消して。さもないと―」

胸が苦しい。緊張で息ができない。

「ドアに灯油ぶっかけて放火するわよ」


・・・

・・・・・・
「へっ?」
「言った通りよ。さぁ、早く」
「とう ゆ?」
「ぐずぐずしてるとやるわよ。私は短気なの」
異臭に気が付いて足元に目をやるとドアの隙間から液体が染み出している・・・
「早く!」
「はっ、はいい!」
状況を飲み込んだのが先か我に返ったのが先かわからないが
俺は部屋へ飛び込むと、震える手つきでデリートキーを叩き
さっき書いていた文章を全て消す。
「け、けっ、しました」
「そう。ありがとう。次にやったら―」

灯油の臭いは消えていた。
131創る名無しに見る名無し:2010/06/22(火) 21:51:08 ID:DGzSf/fo
めちゃくちゃ直接的な実力行使じゃねえかwww
132創る名無しに見る名無し:2010/06/22(火) 22:34:43 ID:2FcQE6pM
こええけど、メリーさん、もうちょっとエレガントな方法は無いのかw
133創る名無しに見る名無し:2010/06/22(火) 23:09:52 ID:up2teYNx
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この町の石油店にお気軽に!
134創る名無しに見る名無し:2010/06/22(火) 23:13:52 ID:DGzSf/fo
エレガントな灯油を使えって意味じゃねえw
135創る名無しに見る名無し:2010/06/22(火) 23:14:01 ID:2FcQE6pM
油エレガントにしてどないすんねん!www
136創る名無しに見る名無し:2010/06/24(木) 21:43:50 ID:j6ZVkvKU
「もしもし、私メリーさん」
「どうしたの」
「ipad欲しい」
「この前携帯買ってあげたばっかりでしょう」
「欲しいの」
「のつけてもダメ」
「ケチー。呪っちゃうぞ」
「女の子に勝手に家に入られて財布から金をスられる呪いならもうかかってます」
「むー」
「だいたい、あれ通話できないよ」
「知ってる」
「何に使うんだよ。携帯あるでしょ?」
「だってかっこいいし。新しいし。皆持ってる」
「子供じゃないんだから。あ、子供か。失敬」
「あっ! 遠くの人のとこに行くとき新幹線の中で暇つぶしに使えるよ!」
「有効活用見つけてもダメ。ていうか新幹線禁止。お金かかるんだから」
「じゃあバスの中で使う」
「じゃあじゃなくて。いたずら電話も禁止。怒られに行くの俺なんだよ?」
「買ってよー。今なら何かケースついて4万5千円なんだよー」
「高ぇ。そんな金あるわけかっつーの」
「ひーふーみー・・・ほんとだ微妙に足りないね」
「そうだね・・・ってこら!何してんだ!!」
「ひっ!  ぐずっ ご、ごめんなざい・・・ぐずずっ」

「はぁ・・・ごめん。怒りすぎたよ」
「ぐずっ・・・ごめんなざい・・・」
「もういいよ」
「ひぐっ・・・後ろに居るよってかけてから出るの忘れた」
「そこじゃねえよ!」
137創る名無しに見る名無し:2010/06/24(木) 21:54:49 ID:/J0BnKG1
特殊能力を悪用するなw
138創る名無しに見る名無し:2010/06/24(木) 23:06:14 ID:j6ZVkvKU
「仕方ないなあ。ボーナス出そうだから買ってあげてもいいよ」
「えっ!本当!」
「(現金だなあもう可愛い)うーん、ボーナスが出たらね」
「やったー!」
「あと、それまでいい子にしてたらの話」
「ふぇ」
「まず、誰かのとこに呪いの電話かけるの禁止」
「いやだっ!」
「いきなり拒否て。ipadいらないの?」
「うー・・・ipad・・・でんわ・・・ipad・・・でんわ・・・わかった」
「次。俺んとこ来るときはちゃんと玄関から入りなさい」
「いやだっ!」
「悪い子だなあ。じゃあせめて靴脱いでから入りなさい」
「あっ、ごめんなさい・・・お部屋泥だらけにしちゃって・・・」
「もう慣れてるけどね。まぁ、頼むわ」
「でもよく見たら汚さなくても十分汚いから大丈夫じゃない」
「そうだね・・・って、あのなぁ」
「あっ!もう帰る時間だ。また来るね!」
「うん。気をつけてお帰り」

「・・・もしもし、私メリーさん、今駅前にいるの・・・」スゥーッ
「絶対ipad買ってやらねえ」
139創る名無しに見る名無し:2010/06/25(金) 03:18:30 ID:gK5GR4dW
メリーさん「わたし、メリーさん。今、口裂け女さんとWカップ日本代表を応援してるの」

口裂け女「アンタ…フランス人形なんだから日本よりフランス応援してなさいよ」

メリーさん「(´;ω;`)…ひどい!」
140創る名無しに見る名無し:2010/07/05(月) 20:53:06 ID:pbJ82vzu
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

「何してはるんですかメリーさん」
「バトロワスレ荒らそうとしてるの」
「ちょ ていうか何創発板に住み着いてるんですか」

ピピピピプペペ
「もしもし?私メリーさん。今メリーさんスレにいるの」
「誰にかけてはるんですか」
「さぁ 誰か知らないけどここに書かないと呪い殺すわよって」
「やめて」
「はっ! そうだ、一人ずつやるより電話番号をスレに書いたら・・・ふ、ふふふふ」
「あかんすよ。何でそんなことするんですか」
「だって・・・だって私のスレ更新無くって悔しい・・・」
「うーん・・・それは仕方ないかなあ」
「何で!?どうして!?私のこと嫌い!?」
「いや、そじゃなくて。ネタ切れ感がね・・・電話かけて、後ろ出て、わー言わせて、終わりやないですか」
「そっから膨らませるのがあんた達の仕事でしょ。そんなこと私の知ったこっちゃないわ」
「まぁ、まあ。そのうち誰か書いてくれますよ。気長に待ちましょうよ」
「うー・・・ 更新!ない!あー!もうダメだわ!死ぬしかない!」
「早すぎ。別に更新なくてもええやないですか。僕メリーさんのこと好きですよ」
「あなたに好かれても嬉しくない」
「うわ」
「この役立たず!さっさと呪い殺せばよかった!」
「そこまで言う」
「もう顔も見たくない。じゃあね」
「メリーさん冷たいなぁ」

冷たい冷たいメリーさん・・・冷やしメリーさん始めました

「しょうもない事言ってないで納涼怪談的な話でも書きなさいよ」
「いやでも僕ホラー苦手ですし」
「あなたには言ってない。そこのあなた、書きなさい。 早くしないと電話するわよ・・・」


「できた!これでメリーさんスレはこの夏大盛況ね!」
「うわ、この子自演しよる恐ろしい」
141 ◆91wbDksrrE :2010/07/05(月) 21:42:48 ID:hU552+4o
「なぁ、何か変な電波が来たんだが」
「またなの? 最近よく受信するの」
「ほっとけ」
「そのくせ形にできなくて、書けない書けないって唸ってるの」
「ますますほっとけ!」

 ここはごくごく普通の安アパート。
 1Kの部屋に住むごくごく普通のサラリーマンの俺は、ごくごく普通の生活をし、ごくごく普通のサラリーを
いただき、ごくごく普通に満足して、ごくごく普通に暮らしていました。
 ただ一つ違ったのは――

「あ、そこの漫画とってなの」
「あ? ……おい、お前これ、森田さんは無口の二巻じゃねえか! また勝手にアマゾンで注文しやがったな!?」
「だって、貴方がいない間暇なの」
「だったらなんで俺いるのに漫画読んでんですか!?」
「だって、貴方がいても暇なの」
「……お前、ホントに平気で毒吐くよな。そんな可愛いナリして」
「私の好物はコロッケじゃないの」
「誰がコロ助だよ! そのナリじゃねえよ!?」
「そうなの。私はメリーさんなの」
「……ホント、どうして格安だからって飛びついちまったかなぁ」
「もしもし、私メリーさん。今漫画読んでるの」
「ええい、見ればわかるわっ! いちいち電話してくんなっ!」

 ――そう。
 その1Kの部屋に、メリーさんが憑いていた事なのです。

「だいたい、メリーさんが部屋に憑くって、おかしいだろ」
「どうしたの? 改まって基本設定から洗いなおすなんて、まるでアニメ化を前にした新規読者への配慮みたいなの」
「俺とお前の話はそういう話なのか!? アニメ化したら誰が声あてるんだよ!?」
「多分、貴方は……玄田哲章なの。りゅーじんまるー」
「おおおおおうっ! ……ってアホかっ! わかりにくいわっ! だいたい俺の声はそんな渋くねえ!」

 本当に、一体全体どうしてこうなったのか。
 まあ、どうもこうも無い。いわくつきなんですが、とは先んじて聞かされていたし、変な人形がどうこうもちゃんと
説明されていて、それでもこの部屋に入るのを選んだのは俺なんだから。だから、現状は自業自得以外の何物
でもない。いわくというのが、メリーさんに変化する人形で、そのメリーさんが穀潰しだった。ただそれだけの事だ。

「ちなみに、私の声は釘宮理恵なの」
「ツンデレかっ!? お前いっこもデレた所見せた事ねえじゃんかよっ!?」
「どっちかというと、晴れぶたのタマちゃん的な感じなの」
「だからわかりにくいってんだろうがよぉっ!?」

 ……どうしてくれよう、この穀潰し。
 基本はメリーさんだし、憑いてるのがこの部屋だから、人形捨てても戻ってくる。それは入居一日目に自ら
体験した。それはもう、一ヶ月程前の事になる――
142 ◆91wbDksrrE :2010/07/05(月) 21:44:29 ID:hU552+4o
続く

ここまで投下です。

ベツニメリーサンニオドサレタトカソンナコトハナイヨナイヨアハハハハハ
143 ◆91wbDksrrE :2010/07/05(月) 21:50:04 ID:hU552+4o
おっと、age忘れ。
144創る名無しに見る名無し:2010/07/05(月) 21:52:35 ID:pbJ82vzu
「見て!見て!ほら、まんまとひっかかって書きやがったわ!」
「ちょちょちょちょ。こら。書いてもらった、でしょう」
「それにしてもあんたの駄文とはえらい違いだわ」
「ま、まぁ、確かに」
「はっ!」
「ん」
「私メリーさん。リクエストに答えてくれてありがとうなの。続き待ってるの」
「その形式ばった口調は敬語のつもりなんですね」

gj 正座して待ってます。
145創る名無しに見る名無し:2010/07/05(月) 22:11:07 ID:eFsEWIVO
なに見ているんだい

「これよ」

ふーん、メリーさんスレか

「別のメリーさんがネタをスレに投下するよう煽ってるのよ」

まあ、ネタが落とされるのはいい事じゃないか

「でも、これだと私が煽ってるみたいじゃない」

でも、別のメリーさんなんだろ?

「そんなの見ている人には判らないわ、ちょっと出かけてくる」



「あなたメリーさんね、私メリーさん、今―貴方の後ろにいるの」
146創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 16:50:27 ID:RmGws9nN
うちにもメリーさん来ないかなぁ・・・
147創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 17:46:25 ID:n9jqz+Bz
私メリーさん
後ろに居るのに>>146が気付いてくれません
148創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 19:56:21 ID:naWgjk//
>>146
ああ!窓に!窓に!
149創る名無しに見る名無し:2010/07/06(火) 23:38:31 ID:SxwuT/Db
メリーsan
150創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 10:17:15 ID:3gKRBkQ4
カシュッ カシュッ カシュッ

「メリーさん、何で鎌研いではるんですか…」
「暇だから手入れしてるだけ」
「物騒なもん持ち歩かんでくださいよ」
「本当はナイフが欲しいんだけど、これならホームセンターで簡単に買えるし…何より見た目で威圧できていいの…ふふっ」
「怖い。怖いよメリーさん」
「心配しなくてもあなたに振り下ろしたりしないわ」
「いや、僕以外でもあかんす」
「冗談よ。庭の草が伸びてきたから刈ってくるだけ」
「あぁ。なんだぁ。びっくりした」
「じゃ、やってくるから麦茶でも冷やしといてね」
「はーい」



「あぁは言うてたけどほんまに草刈りしとるんかなあの子…」

ズバッ! ズバッ!
「私のスレ以外全部dat落ちしろ!」
ズバッ!ズバッ!
「*$#スレめっ!@\/スレめっ!」
「うわぁ…」
151 ◆91wbDksrrE :2010/07/07(水) 21:40:53 ID:g3GgonfB
 いわくつきの部屋とはいえ、霊感というか、そういった物が全く無い俺には別に何ということも無く感じられた。
 ただ、目に見えてわかったのは、一体の……まあ、可愛い、のだろうか。人形に詳しくない俺にはよくわからないが、
とにかく、西洋人形が、1Kの部屋、そのど真ん中に鎮座在している事だ。目に見えてわかる、だがそれ以上では
ありえない事態を目の前に、俺は即座に、躊躇する事無く、行動に移った。
 その人形をゴミ袋にぶっこみ、近くを通りがかった廃品回収業者に押し付け、代わりにトイレットペーパーをゲット――
その間、わずか三分。
 そんな暴挙を働いても、特に部屋の空気が変わるということも、身体が重くなるという事も無く、俺は鼻歌を歌いながら、
思わぬ戦利品に小躍りしていた。
 元々いわくつきの部屋に越してくるくらいだ。懐にはそれほど余裕は無い。トイレットペーパー一巻きとはいえ、
タダで生活必需品が手に入ったのだ。これを喜ばずにいられようか。
 だが、その晩かかってきた電話によって、俺のそんな囁かな喜びは、全くもってぬか喜びに終わる事になった――

『もしもし、私メリーさん。面倒くさいから省略するの』
「はぁ?」

 突然かかってきた電話は、意味不明の物だった。
 メリーさん。その名前は都市伝説で聞いた事があった。持ち主に捨てられた人形が命を得て、徐々に徐々に持ち主へと
近づいていく。その過程を逐一電話で報告し、そして最後には、自分を捨てた持ち主に、大きな鎌で復讐を遂げる――
そういった話だったはずだ。
 でも――面倒くさいから省略?
 意味不明の言葉を残し、その電話は切れた。
152 ◆91wbDksrrE :2010/07/07(水) 21:42:38 ID:g3GgonfB
「なんだったんだ、いった……いぃっ!?」
「はろー、なの」

 振り返ると、そこにはメリーさんがいた。
 ……いや、多分、メリーさんなんだろう……というか、メリーさんとおぼしき人のような何か? みたいな?
 金髪の、可憐なドレスに身を包んだ少女。
 この場合、少女が可憐だというわけではないのを、強く言って置かなければなるまい。
 ……だって、その少女の目は、冷凍イカのように、澱んでいたのだから。
 可憐って言うか、一言で言うと――ダメ? ダメな子のように見えるんだが……。

「ここ、居心地がいいの。出て行きたくないの。そして私は働き無くないの。だから貴方は私を養うの。オッケーなの?」
「……待て。待て待て待て」

 予想以上だ……な、なんだこのダメオーラは……。

「えっと……メリー、さん?」
「そうなの。メリーさんなの。アルフィーとは関係ないの」
「そりゃメリーアンだろ……」
「ナイスツッコミなの」

 いや、親指グッってされても……。
 しかし、どうやらこの目の前の、ダメダメオーラを醸し出しまくる金髪美少女っぽいなまものは、メリーさんであるという
事が確定してしまったようだった。
 だって、本人? 人なのか? まあいいや。とにかく当人が言ってるんだから、信じるしかない。
 実際、閉めきったこの部屋の中に忽然と現れたんだし、信じるか信じないかは貴方次第です的状況だという事は
間違いないからな。それだったら、俺はこの信じるを選ぶぜ、と。
 ……俺は冷静なようにみえて、混乱していた。

「早速だけど、お腹が減ったの」
「……えー」

 この流れはいかん。
 この流れは、なんとなくこのまま居着かれてしまう流れだ。
 そして、こいつはなんと言った? 自分を養え? そんな余裕があるなら、俺はこいつに出会っていなかったはずだ!

「……生憎だが、俺はお前を養う程の貯蓄も、給料も」
「じー、なの」

 ああっ、なんだその目は!? そんな目で俺を見るんじゃないっ!
 冷凍イカのような目でも、潤んで上目遣いだとものすごい罪の意識がっ!

「だめ、なの?」

 そうだ。ダメだ! ダメだと言ってやれ! 容赦無くこの部屋から追い出し、どこか別の家に行かせるんだ! それが
俺の平穏な生活を約束する、唯一の選択なのだ! その方がこいつにとってだってきっといい! お互いの幸せの
為に、はっきりと言ってやれ! 男を見せろ、俺!

「……だめじゃないです」

 無理でした。
153 ◆91wbDksrrE :2010/07/07(水) 21:50:30 ID:g3GgonfB
つづく

ここまで投下です。

>>150
「女の嫉妬は怖いの」
「……いや、お前も女だろ……っていうか、お前の同類? 同種族? そんなあれだぞ、アレ」
「認めたくないものなの。自分たち種族の、過疎ゆえの過ちというものは、なの」
「……どうなんだそのコメント」
「ちなみに、これが私の鎌なの」
「……錆びてるな」
「使わないから問題ないの。ぽいっ」
「おま! メリーさんとしてのアイデンティティー投げ捨てるなよ!?」
「あ、拾って磨いておいてくれたら、頭ナデナデしてあげるの」
「いらねえよ! っていうか磨くなら自分で磨けよ、あのメリーさんみたく!」
「……それこそ、アイデンティティーの崩壊なの」
「お前のアイデンティティーはダメさ加減なのかよ!?」

うちのだとこんなんなりました。
154創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 21:53:50 ID:rpLQ3Whg
なんというダメさ加減www
155創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 22:17:42 ID:6fm8xAaq
ダメリーさんだなw
156創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 22:21:31 ID:3kkuCb/O
ニートwかわええなぁw
157>>150続き 便乗ネタ:2010/07/07(水) 23:16:28 ID:3kkuCb/O
「お、あの人書いてはる。あぁ、ええなあここの子。可愛らしい」

「・・・ただいま」
「あら、メリーさん。・・・どないしたんすか汗だくで」
「どうもこうもないわよ・・・何で止めに来ないのよ」
「え?まさか今までずっと・・・?」
「そうよ・・・刈るものなくなったから10キロ先まで土手の草全部刈ってやったわ・・・」
「うわぁー・・・それはそれは」
「どういうつもりなのよ」
「すんません。ノリノリでやってはったからジャマしたらあかん思て(怖かったしな)」
「こんな炎天下で延々草刈やってる方が怖いわよ・・・」
「うわ、バレてる」
「もういいわ。シャワー浴びるから」
「は、はい。どうぞ」

「はー・・・何でうちのメリーさんとあすこのメリーさんこうも違うんやろか」
「私メリーさん。今あなたの後ろに居るのって悪かったわねこんなで」
「ひぃー!堪忍してください!」
「ふぅん。あんたこんなのがいいわけ。そうなのね」
「え、いや、そういうつもりでは」
「そうよね。可愛らしい方がいいわよね。ほのぼの系って言うのかしら」
「ほのぼの?」
>>1に書いてるでしょ」
「あぁー。ほんまや(うちのは猟奇系やな・・・)」
「何か文句ありそうね」
「い、いや、ないです。でもほら、メリーさんはあすこの子と違ってしゃんとしてはるし」
「・・・」
「鎌も自分で研ぎはるし、家事も何でもこなすし、ほんま助かりますわ」
「やめた」
「えっ」
「そんなにあの子がいいのなら、私愛するあなたの為に自らを殺してよ」
「いや、あの」
「私も、ぽいっ」
ヒュンヒュンヒュンヒュン   ザクッ

「ちょっ!? 冷蔵庫に鎌刺さっとんすけどww危なっww」
「もう鎌も研がないし、家事もしない。早速だけど、お腹がすいたわ」
「真似されても・・・カップ麺ありますけどこれでええすか?」
「コンビニに走って行って冷凍炒飯買って来てほしいの」
「えぇー・・・」
「あなたも冷凍イカみたいにしてあげましょうか」
「行きます。すぐ行きます。・・・もういややこの子・・・」
158創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 23:33:35 ID:rpLQ3Whg
何かが違うww
159創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 23:48:38 ID:kUwNPfIY
個性の時代とは言うけれど、基本的なメリーさんがわからんとです。
え、冷凍イカの目なの?
ttp://loda.jp/mitemite/?id=1227.jpg
160創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 23:51:03 ID:rpLQ3Whg
おお、美人ですのう
161創る名無しに見る名無し:2010/07/07(水) 23:59:32 ID:5TlMnq87
この画風すごい好き
162創る名無しに見る名無し:2010/07/08(木) 06:05:36 ID:JXiexg4x
いいね 表紙にこんな挿絵があったら買っちゃうよ
163創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 18:37:46 ID:2b/TfiSf
表紙なのに挿絵とな
164創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 19:29:51 ID:y9Tbp/BB
う〜ん。ウチのメリーさんは>>150とも>>153とも違うな。なんというか背伸びした大人っぽさではなく本物の大人の色気が。
和服が似合う金髪美人だ。
本人も気に入ったらしく、結構な頻度で着ている。
それをクリーニングに出している間だけ前に着ていたドレスを着ている。
「私はほのぼのに入ると思います。」
急に現れると驚くが、本人はいつもニコニコと笑顔を絶やさない。
「お茶、いれてきますね。」
と甲斐甲斐しく世話をしてくれる。
このスレを見ていて思い出したんだが、鎌はどうした?と聞くと魚のカマを出すというボケっぷりだ。
カマトロを出した時は焦ったが、被害にあったのは俺の財布だけでカマトロはうまかった。
彼女はオカルトアニメにハマったのかモーニング娘。のLOVEマシーンを歌うことが多くなった。
「私はメリーさん。恋をしようじゃないか。何を書いているんですか?」
「近況報告を。」
「ああ〜。私も書きます。書きます。」
「私はメリーさん。今、このスレッドを見ています。私は何系に当てはまるのか考えていただければ有り難く存じます。」
メリーさんとは思えないほどの丁寧さ。
これは当たりなのか?
ん?続きが…。
「私が何系に当てはまるのか考えていただけない場合には冒険の書のデータを消しに行きます。」
おいおい、ドラゴンクエスト持ってなかったらどうするんだよ…。
「その時はポケモンか何かのデータを消去しにいきます。」
まあ、殺しに行かないだけいいよな。
「暴力はいけません。何事も出来るだけ話し合いで解決しないと。あのアニメのように怪物があなたを襲おうとしたら容赦なく怪物を無に帰しますけど。」
言っている事に怖い部分はあるけど、愛してくれているのは皆同じなんだな。
あとはヤンデレじゃない事を祈るだけだ。
「私、あなたが居なくなったらどこまでも追い掛けて誑かした方に無言電話を掛け続けます。」
安全なヤンデレだった。
165創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 19:40:14 ID:DUP2X182
セーフティー・メリーさんwww

>>159
かわええと美人の中間みたいな、なんともいえない和洋折衷が(違)、
いい雰囲気出してますなぁ。
166創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 20:45:11 ID:9ErqMp0P
>>159
メリーさん可愛いよメリーさん
でもうちにはメリーさんがもう居るからなぁ
浮気したら殺される
167創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 21:07:18 ID:GrJDxOOE
「ふふ・・・ふふふふふ・・・」
メリーさんが何やらネットをしながら笑っている。怖い。
「どないしはったんですか」
「ふふ。順調にメリーさんが増殖しているようよ」
「はぁ」
増殖。どういうことかよくわからず適当に相槌をうつ。
「ふふふ。何も知らずに勝手に萌え萌えしてればいいわ・・・」
「な、何かあるんですか」
「クーデターよ」
「ええっ!」
クーデター! まさかそんな計画が進行していたとは・・・
「このまま順調に行けば秋ごろには全国に50万のメリーさん軍団が出来るわ」
「多っ」
「そして一斉に動き出すの。さらに私達の体内には爆弾が仕掛けられていてね」
「爆弾!」
「そう・・・いざとなれば要人の後ろに現れて・・・」
「・・・ゴクリ」
「どーーーーーーーーーん!!」
「うわぁ!」
「そんなわけないじゃない。アホくさ」

恐ろしい。恐ろしいメリーさん。PCが塞がれててネットができない。
168創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 21:46:22 ID:rzBLgyzc
メリーさんおちゃめだなww
169創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 22:33:40 ID:DUP2X182
50万メリーさん大行進…だと…!?

ちなみに、50万メリーさん大更新と最初でたんですが、これだと悪質なF5アタックですね。
170創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 23:59:18 ID:9ErqMp0P
>>167
メリーさんが爆発だなんて…勿体ない
171名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 15:38:41 ID:cTdWZ38T
日本のトップ50万人が死んだら
日本経済終わるよ
172名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 14:32:54 ID:ldhLuQ+V
http://p.pita.st/?m=ixd0jdz6


以前、アップしたメリーさんだけど、

動画もできたのでご紹介!
http://zoome.jp/amekazelionmaru/diary/18/
髪型や服は再現できなかったので、人様が作ったものを流用しています。
173創る名無しに見る名無し:2010/07/14(水) 19:21:45 ID:2dtEzDXt
貴方の後ろに行く前に 言っておきたい事があるの
ちょっときびしい話もするけど 私の本音を聴いて頂戴
携帯の電源切ってはいけない 背中を壁に付けてもいけない
少しは嬉しそうにして 部屋はきれいにして
できてなかったら すぐ帰るから
忘れないでほしいの 出迎えもできない貴方に
私は満足する はずなんてないってことを
貴方には貴方しか できないこともあるから
それ以外は口出しせず 黙って電話に出てほしいの

貴方の事と私の事と どちらが大事か分かるでしょう?
身の回りの世話きちんとこなして たやすいはずよ愛する私の為
除霊の方法とか言うな聞くな それから逃げようなんて思わないこと
貴方は浮気はしない たぶんしないと思う
しないんじゃないかな するなら覚悟はしてね
しあわせは二人で 育てるもので
私が苦労して つくろうものではないはず
私は貴方のところへ 命を取りに行くのだから
諦めて受け入れて これから貴方が私の家

私に仕えて年をとったら 私より先に死んではいけない
例えばわずか一日でもいい 私より早く逝ってはいけない
何もいらない私の手を握り 涙のしずくふたつ以上こぼして
貴方のおかげで いい人生だったと
私が言うから 言いつつ呪うから
忘れないでほしいの 私の愛する貴方は
愛する貴方は 生涯貴方ひとり
忘れないでほしいの 私の愛する貴方は
愛する貴方は 絶対私が仕留めるから
174創る名無しに見る名無し:2010/07/14(水) 19:31:50 ID:q9K6zh/C
ヤンデレっつうか、こいつすげえ面倒くせえw
175創る名無しに見る名無し:2010/07/14(水) 20:23:14 ID:tuavbYlE
なんというさだまさし
176創る名無しに見る名無し:2010/07/14(水) 23:13:47 ID:wJ+vehWm
関白宣言だっけ
177創る名無しに見る名無し:2010/07/20(火) 18:02:45 ID:2S4gV2bx
あたしメリーさん、今、舞台の上にいるの。
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1279616450/
178創る名無しに見る名無し:2010/07/24(土) 03:16:13 ID:0bkjdgih
怪談の季節age
179 ◆91wbDksrrE :2010/07/25(日) 00:54:45 ID:tc/bYgk3
 というわけで、今俺の家にはメリーさんがいる。
 ……認めたくないものだな、自分自身の、若さ故の過ちというものは。

「その文脈でそういう事言うと、エロい事して私が居着いたみたいなの」
「ああ、無かったよねまったくそういう展開無かったよね全然無かったよねっていうかなんで無いのよ!?」
「メリーさんは少女ゆえに、九時になると眠くなるの」
「そうですよね、そして眠ってしまうと人形に戻っちゃうんですよね。……まあ、ぶっちゃけうっかりお前とエロい
 事なんかしようものなら、何をどう要求されるかわからんから、ある意味安心ではあるが」

 まあ、そんなこんなで、定番のお約束展開というものも、無いのだった。トホホなのか、ホッなのか……どっちか
というと後者だと思う。いやホントに。
 相変わらず、うちのメリーさんはやる気の無い姿勢――うつ伏せで足をバタバタさせながら――漫画を読んでいる。

「それにしても、森田さんには共感できるの。やっぱり人間言いたくても言えない事ってあるものなの」
「お前の場合、冷凍イカのような目に仲間意識を感じてるだけじゃないだろうか……」
「そうとも言うの」
「図星かい。……だいたい、お前に言いたくても言えないような事ってあるのか?」
「………………」
「何故俺の腹を見る!? 最近確かに運動しなくなって気にしてるけど、そこは言えよ! 言われずに
 じっと見てられると、余計にヤバイような気がしてきちゃうだろ!?」
「自覚があるのはいい事なの。後はそれを改善するだけなの」
「自覚があったら人間誰しも改善できると思うな!」

 そんな立派な人間ばかりなら、きっと世の中もうちょっと良くなってるだろうし、この駄目なメリーさんも、
もうちょっとどうにかなってるだろう。具体的に言うと、自分の食い扶持くらいは稼いでくるとか。

「自覚があったら妖怪誰しも改善できると思わない方がいいの」
「自覚あるのかよ! 自分が駄メリーさんだという自覚がっ!?」
「新境地なの。多分、新ジャンルでも誰もやってないの」
「いや、VIP辺りではとっくの昔に開拓されてそうな分野だと思うが……」
「もしもし、私メリーさん。貴方VIPPER? これから貴方の家に……行こうと思ったけど面倒だからやめるの」
「開拓したVIPPERを殺そうとしたけど面倒だからやめるとか、駄目っぷりを徹底するなっ!」
「だって、これがアイデンティティーなの。えっへん」
「いやなアイデンティティーを誇らしげに語るな!」
「でも……感謝はしてるの」

 そう言って、彼女は俺の目を見つめた。その目は、やっぱり冷凍イカのようで、何を考えているかよく
わからなかったが、俺はなんとなく、その目を見つめていられなくなって、そっぽを向いた。

「……ま、まぁ、そりゃ……そうやって感謝してくれてるなら、悪い気はしないけど……」
「ふっ、ちょろいの」
「待てコラ」
「きゃー! 同居人がドキドキビジュアルなのー!」
「そりゃDV 違いだ!」

 ……まあ、なんやかんやで、こういう生活も悪くないと思っている自分がいるのも、確かと言えば確かだが……。
 彼女がいる限り、これからも、しばらくはこのツッコミ&貧窮生活が続くのか……そう思うと、俺は――

「――俺はそっと頬を緩めるのだった。の」
「……ああ、実に胃が痛い……」

                                               終わり
180 ◆91wbDksrrE :2010/07/25(日) 00:55:19 ID:tc/bYgk3
ここまで投下です。

何かオチてるんだかオチてないんだか。
181創る名無しに見る名無し
主人公もダメダメじゃないかw