ロボロワ的展開だね、視聴者が真の敵ってのは
>>638 一応、放送投下から一日空けた方がいいと思う
だから日曜の24時解禁でいいと思う
金曜から一日開けたら土曜じゃねえ?
乙
視聴者ってのが誰かwktk展開w
よっぽどの金持ちか狂人だろうな
プーチンとかざわおんのむぎとか
投下解禁まで4時間半ってとこか
福本関係ならいくらでもいそうだな
ニコで鷲巣が一番人気な気がするのは
駆け巡る脳内物質のインパクトだろうな
まともに対決した悪役が鷲頭しかいないしなー、ネタも豊富だし(死んじゃうツモ〜とか脳内物質とか
兵藤は一応勝負したけどカイジのボロ負けだし、ネタもあんまりないし(利根川のがネタあるくらいだし
あとの福本大物は零の禿だけどあれ一番小物な気がする
一応正式告知
4月25日0時予約解禁
セーフティーのうんたらかんたらって奴だな
>>647 あと銀と金の蔵前がいる。ニコニコ的に考えるとないが。
それに福本爺キャラはスポンサーなんかじゃなく自分たちで開きそうだし。
性格を考えてみても。
予約いい感じだ
福本のおジィちゃんズはもう既に某所でロワ開いてるしな
投下します。
グラハムが予想した通り、デパートに到着する前……
川岸に向かう途中で、放送が鳴り響いた。
この人数ではロードローラーに全員が乗ることができず、
結局徒歩で進む速さに合わせるしかない――
推論した通りであり、だからこそ川を渡るルートを選んだ。
しかし、今回の放送はそれに大いに関係する。
「……急いだ方がいいだろう。当初の予定通り川を突っ切れなくなる。
禁止エリア解除装置という手もあるが、まだ温存しておきたい」
「ああ。念のためやや南から渡るべきだろうな。
F-4へ渡るのなら、まだ四時間の猶予がある」
メタナイトの言葉に対し、グラハムは首肯しながら答えた。
いったんデパートへ向かうということは、この場の全員が認めている。
ベジータ達が咲夜との戦いに向かうにせよ、
どの道足手まといとなる藤崎と言葉を隔離する必要があったのだから。
……そう、咲夜への対策も急務だ。
そして生き残った参加者全員の情報がこの集団の中にはあるのだから、その共有を考えるのはむしろ当然。
「お前は、咲夜の能力を知っているのか?」
「……知ってる。あたい本人はちょっと面識あるくらいだけど」
「教えてくれ。奴を倒すために、奴の力を知っておきたい」
メタナイト達の脇で、スネークはチルノに対してそう言った。
すぐ近くではベジータも興味深げな表情で腕を組みながら歩いている。
チルノは内心で逡巡したがそれを他人に悟らせることなく、冷たい声音を絞り出した。
「……………………時間を操る程度の能力」
「時を操る……だと?」
「そう。それが十六夜咲夜の能力。
でも、あたいは止めるくらいしかされたことないけど」
「……グルドの奴と同じ能力か。面倒な女だ」
チルノを通して聞いた咲夜の能力に、スネークとベジータは唸る。
スネークはコントローラーを振動させるなどする超能力者・サイコマンティスと戦った経験があるし、
ベジータに至っては実際に時を止める能力者・グルドを殺害している。
今更時を止められるくらいで、驚きはしない。
二人が対抗策を考える中、平坦な高さの声でチルノは言葉を続ける。
「――問題なんてないわ。あいつは確実に、今のあたいの能力を知らないから。
なんとか説得もできるかもしれない」
予想もしないチルノの言葉。その発言に驚いたスネークの反応は遅れ、
藤崎に続く形で言葉を返すこととなった。
「説得出来そうな奴なんか?」
「……できるような性格の女とは思えないがな」
「だから、能力の話から繋げてるんでしょ。
こっちの強さを見せて他にも手段があるって思わせれば、きっと従うわよ。
あいつ、この人数相手に無傷で勝てると思うようなバカじゃないだろうし」
「だが、奴はやる夫とドアラの仇だ」
「例え仇だろうとなんだろうと、死んでいい命なんて、ない。
罪があるというなら、生きて償うべきよ」
「……ドナルド相手でも殺さないつもりか、君は?
いや、右上や左上といった諸悪の根源を相手にしてもか?」
横から口を挟んだのはグラハムだった。その顔にあるのは、試すような視線。
その言葉に、迷いなくチルノは即答した。
「できるのならね。殺さないと誰か死にそうな状況になったなら、諦めるけど……
拾える命を拾おうとして何の問題があるっていうのさ?」
押し黙るグラハム。文と結びつきが強かったのは、何よりもチルノ本人だ。
その彼女がドナルドを殺さないと言ったのなら、彼に反論する術はなかった。
スネークやベジータは勿論、藤崎ですら同意しかねる内容だったが、反論はない。
子供の妄言と呼ぶには、表情と声音があまりにも似つかわしくなかったからだ。
まるで氷のように平坦に――当然の常識を語るような様子が不気味なほど異常で、
反論しようとする気さえ無意識に押し寄せる寒気に押し潰される。
「「ゆっくりはな「黙ってろ」」」
空気を読まずに妄言を吐いたゆっくりが馬岱に蹴飛ばされた。凹む饅頭。
別にこんな反応も予測通りだったのか、チルノは何かしらの感情を表に出すこともなく、歩を進めた。
そのまま、呟くように話す。
・
「私が勝手にやってることだから、付き合わせるつもりなんてないわよ。
あんた達が殺す気でやっても、別に文句なんて言わない。
もし殺さないで無力化できたら、トドメを刺さないくらいでいいから」
押し黙り速度が緩んだ他の面子をよそに、チルノは先に進んでいく。
その姿は、少しも悩んでいるようには見えない。
ベジータが露骨に舌打ちを響かせ、毒づいた。
「……反吐が出るぜ、お前の甘さには。カカロットの奴といい勝負だ」
かつてのチルノだったらこの言葉に食って掛かるのだろうが、今の彼女はそれをしない。
振り返ることさえなく、歩いていく。
それに困惑したのはチルノ本人ではなく、馬岱だった。
(……こんな奴だったか、こいつ。
記憶喪失だけじゃなくて人格反転もセットか?)
思わず心中で彼がそう呟いたのも、詮無いことと言えるだろう。
とても知力政治Hには見えない、少なくとも54はある。
だが、それを答えるものはない。
まだ朝日が雲に遮られ冷たい中を、7人(と抱えられた一人)は歩く。
放送からほどなくして川にまで辿り着いた彼らの先頭で、
何かに気付いたようにチルノは右――つまり南を向き、口を開いた。
「たしかベジータとかいう奴は飛べるのよね」
「だからどうした?」
「……先に川を渡っててよ。
すぐ追いつくから……」
それだけの言葉を残し、チルノは地を蹴って南へと駆けていった。
止めようとしたグラハムを脇から遮ったのは、ベジータだ。
「放っておけ、構うだけ無駄だ。
近くに強い戦闘力を持つような奴の気配は感じんし、
何よりこいつの戦闘力は俺ほどではないがあるようだからな」
時系列で言えばグループの新入りであるにも関わらず、偉そうに命令するのはある意味流石である。
メタナイトが呆れたようにため息を吐いたあと、話題を変えるべくグラハムに問いかける。
「この川は深いが、どう渡るつもりだ? 飛べるのは私とベジータだけだろう」
「予定だとチルノに川の表面を凍らせて橋を作ってもらうつもりだったのだが。
……いや、なるほど、つまりベジータに運んでもらうということになるな」
「……何だと?」
ベジータはさっきの自分の発言を後悔した。
■
そうして、私は大した時間も掛けずにグラハム達から離れ、目的地に到着する。
内心であの場の空気に耐えられなくなったのもある――もちろん、その「弱さ」を表に出すような不手際はしない――けれど。
本当の理由は、声を聞いたからだ。そして、目的地にはやはり声の主がいた。
ひとしきり「それ」と現状把握のための軽い会話をした後、
それと密着しているもの、かつては者であって今は物と化している物体を見る。
「……メイリン」
そんな自分の発音にふと違和感を感じながら、彼女の遺体の前に座り込む。
ふと彼女が淹れた紅茶を思い出して……思わず自嘲した。こんな悼み方なんて侮辱の極みだ。
だってこの記憶は私のものではなく、今想起した彼女は違う世界の彼女。
私の世界の美鈴を悼むために思い出すには、あんまりにも……
……わた、し?
思わず目を見開く。違和感の全容がようやく露呈する。
ようやく気付けた。状況が絶望的だと。
剣を握っていないにも関わらず、あたまが他の自分のそれに塗り替えられている。
……いや、ずっと前からそうなっていたのかもしれない。
わたし、だなんて明らかな違いじゃなくても……
微妙に違う発音で、別の自分の呼び方で自分を呼んでいたことは多分あった。
目を閉じて耳を澄ます。それだけで、見たこともない風景が幻視させられる。
他の自分の能力だけを得てそこだけ塗り替える、なんて器用な真似はできない。
能力を得る度に他の自分の精神さえも真似して、元の自分を削っていく。
そうでもなくとも妖精の自分と人間の自分をゴチャ混ぜにしたりしてるんだから、
もともとのあたいが保てなくなるのは当たり前だ。
二つ同時に転写しただけでこうなのだから、それ以上になればどうなるのか。
文だって言ってたじゃないか。これを続ければ長生きなんてできないと。
一応剣の柄はまた凍らせて包んでるけど、もう気休めでしかないのかもしれない。
もし限界を越えたとき……どうなるかは想像もできない。
頭が物理的に吹き飛ぶのか、それとも廃人ならぬ廃精になるのか、
或いは閻魔が言ってたように、妖精でなくなってしまうのか――
そこまで考えて、首を振った。
自滅なんかしない。そんな弱音は凍らせてバキバキに砕いて吹き飛ばせばいい。
他の自分の記憶なんてねじ伏せる、自分に勝つことなんて最強の最低条件だ。
あたいは死なないし、自滅なんかしない。
そうだ、文が言ったから、自滅してはいけない。
助かる。
理想を貫いた上で、助かって帰る。
あたいのせいで文は死んだ。
だから、あたいが勝手に死ぬようなことは許されない。
文は言った、きみなら出来ると。
だから、誰であろうと勝手に死ぬことは許さない。
理想を捨てるようなことは、許されない。
そうしないと文を死なせた償いに、ならない。
――理想ってなんだ。
決まってる。みんなを守ることだ。
――みんなを守るってなんだ。
決まってる。できるだけ人を死なせないようにすればいい。
殺し合いに乗った奴は叩きのめして命の大切さを教えて、自分に従わせればいい。
半分くらいは、最初から決めていたことだ。
――あのドナルドがお前に従うと思うのか。
……望みは薄い。
――薄い望みに賭けてドナルド相手に手加減し、勝ち目があるのか。
…………。
――それを踏まえた上での最善は、なんだ。
……自分の能力を駆使して、対応させる暇もなくドナルドを絶殺すること。
否、ドナルドに限った話ではない。呂布も――あのメイドも。
守る「みんな」には、殺し合いに乗った悪を含まない。乗らない者を守ることだけに専念する。
それが、悪を討ち無辜の者を助ける正義の味方として、現実で自分に出来ること。
全てを救うという理想とは、似通っているようで正反対な。
――理想を為せないお前に、文に助けられるような価値があったのか?
『……何か異常でも?』
「ない。大丈夫」
放送前からずっと堂々巡りを続け、咲夜のことを聞いてそれが更に加速した思考を断ち切る。
そして足元から聞こえる、自分がここに来た本来の目的、喋る靴の声に吐き気を押し殺しながら言葉を返すことに専念した。
そう、あたいがここに来たのは、美鈴の遺体を見つけたからじゃない。
何か、呼ぶ声を聞いたからだ。
それを探してふらついてたら遺体を見つけ、駆け寄ると彼女が付けていた靴が喋りだした。
あたいにしか聞こえなかったのは念話っていうもので、
魔力を持っている者だけが聞こえるテレパシー的なものらしい。
それなら、あたいだけが気付いたのは単純だ。
あの中でそれに類する素養を持っているのは、きっと私しかいなかったんだろう。
「それよりあんたってさ、わ……あたいに使える?」
『魔力と似た力は感じます。大丈夫でしょう。
バリアジャケットはどうしますか?』
「……バリアジャケット?」
『私たちの世界において戦闘の際に構築する防護服です。
魔力さえあればあなたがイメージしたものを私が構築できます』
「イメージ……」
その言葉にすぐ思い浮かんだのは、文の服だった。
だから……そのイメージを打ち消す。あたいにそんな資格はない。
……美鈴の前で咲夜を殺す想像をするような奴には。
フランも美鈴も死なせてしまった、だからあいつだけはちゃんと帰らせないといけない。
――でも。力だけであのメイドを説得出来るのか?
――説得できても、咲夜に仲間を殺された人たちを納得させられるのか?
また首を振った。考えたくなかった。
あいつが人を殺したと聞いてからずっと考えているのに、答えは出なかったから。
何より機械であろうと誰であろうと、悩んでいる様子を見せるわけにはいけない。
これは、自分の問題だから。そう理屈付けて、思考を無理やり切り替える。
違う姿を記憶の中から探って、口を開いた。
「こんな感じで……」
『All right』
同時に、魔力光があたいの体を包み込む。
それは糸のように体に絡まって、あたいの服装を編み上げた。
今着ている服の上に、黒い上着を重ねたような格好。
この剣の元の持ち主と、同じ姿。当人のものを勝手に使ってるんだから、お似合いだと思う。
「いつも着ていた方がいいわけ?」
『防御力を底上げできますし、魔力消費も差し支えありませんからその方がいいでしょう。
私がスタンバイモードになっても、バリアジャケットは維持出来ます』
「……わかった。でも、当分靴のままでいてよ。練習しないとさ」
『鍛錬はよいことです。日頃の積み重ねこそがいざという時に成果を発揮します』
……これの本当の持ち主は、きっと練習バカに違いない。
それはさておきリボルバーナックルを付けて、その上から剣を握る。
一応美鈴から拳法の構えを教わったりしたこともあるけど、実戦投入できるレベルじゃない。
だから剣を持つのは当たり前……けれど、篭手越しに持ったのに、
剣の柄は凍らせて包んでいるのに、一瞬、頭がふらついた。
原因は分かっている、さんざん体験したことだから。
この様子だと今のあたいなら、氷さえ解けば篭手越しだとしても剣を握れば能力が複製出来そうだ。
そのくらい、症状が進んでしまっているから。
それでも、なるんだ。
最強に、なるんだ。
――そうしなきゃ、死ぬことすら許されない。
■
「まったく、運び屋じゃないんぞサイヤ人は。俺たちは戦闘民族なんだ」
「つっても他に運べる奴がおらんのやろ?
それに最終的にカワイイ子運べる以上役得や」
「……振り落とされたいようだな」
F-4の川の上、藤崎を抱えたベジータは不愉快そうに言葉を漏らした。
ネイティオのテレポートがこの人数を全員運んでくれるとは誰も思わなかったし、
メタナイトの体格ではいくらなんでも運ぶのは無理。そしてチルノは一旦別れた。
となると当初の予定通り川を突っ切ってデパートに向かうには、
ベジータがいちいち他のメンバーを抱えて川を往復することになる。
さすがにあの傷では無理だと言うことで至高のコッペパンを渡させたし、
重傷からの復活を遂げたことでベジータの戦闘力は制限下とはいえ上昇している。
とはいえブロリーのリミッターと同種の制限が首輪に仕込まれている以上、
舞空術でも制限を受けた今のベジータにはそれなりに負担となるし、
何よりこんな使いっぱしりのようなことをやらされるのはプライドが許さない。
「すまない、だがお前にしかできないことだ」
「ゆっくり運んでいってね!」
「おい、その汚いゴミを川に叩き落としていいか?」
傍らを飛んでいるメタナイトの方から離れた言葉に、ベジータはそう返した。
ちなみにメタナイトが運んでいるのはゆっくり魔理沙である。なので非常にうるさい。
イラついたベジータは、対岸の上に飛来するやいなや藤崎をほとんど落とす勢いで着地させた。
ちょうど下にいたゆっくり霊夢にめり込んで弾かれる藤崎。
「いったぁ!? 何するんや!」
「ふん、このサイヤ人の王子ベジータにこうまでされたことを有り難く思うんだな!」
二人のやりとりに、先に運ばれていたスネークはやれやれと言った様子で首を振った。
さっき盛大に凹んだゆっくり霊夢はというとあっさり元の状態に膨らみ、
数秒遅れて着地したゆっくり魔理沙と一緒に元気に飛び跳ねている。
(ちっ、自由にスーパーサイヤ人になれればこんな下らんこともさっさと終わるんだが……)
次を運ぶべく対岸へ戻るベジータの脳裏に、そんな思考が浮かぶ。
そのまま芽となって、他の思考に絡みついた。
(――スーパーサイヤ人の壁、か)
それは、今も目標としてベジータの脳裏にあるものに似ている。
スーパーサイヤ人を越えたスーパーサイヤ人。
ベジータは結局スーパーサイヤ人としての能力を強化する域にしか辿り着けていないが、
もしこの状況でも自由にスーパーサイヤ人となれるようになれば、
それは万全な状態に戻った際にスーパーサイヤ人を越える大きな足がかりとなるのではないか……
幹となった思考が、そんな考えを浮かべた。
(どちらにせよ、自由にスーパーサイヤ人になれん今の状態では不安定だ。
デパートに着いたらすぐあの女を倒しに行くわけではないだろう、
多少の猶予もあるはず。その間に修行してみるか……)
■
さて、今回の放送内容はそれなりにスネーク達に影響を与えるものであったが……
それ以上にダイレクトかつ命に関わる形で影響を受ける参加者がいる。
言うまでもない、オアシスの小屋で引き篭っていたキョン子だ。
時刻は数分ほど前まで遡る。
「ね、ねぇ、E-3って……」
『どう考えてもここだね。つまり、ここにいれば二時間後に君は死ぬ』
「相変わらずきっついね……」
ベッドの上に腰掛けていたキョン子は、ユベルに現実を突きつけられていた。
キョン子が避けていた――そしてユベル曰く人間でない――文は死んだ。
それも気に掛けるべきなのかもしれないが、禁止エリアはそれより直接的な問題である。
即座に荷物を整理して扉を開ける。目の前に朝とも夜とも言えない微妙な明るさが広がった。
コンパスを見て方角を確認して、南へと駆けた。そちらへ向かった理由は単純で、
北から逃げてきたのにまた北に戻る、というのはなんとなく嫌だったから。
故に、彼らと遭遇したのは当然の結果。
走っていたところをあっさり馬岱に発見されたキョン子は、
グラハムと自分による紹介を経た後に詰問されることとなった。
「ともかく無事なことは何よりだ。いきなり消えたためどうしたのかと思っていたが。
……それで、どこへ行っていた?」
「いや……その……」
グラハムの言葉に言い淀むキョン子。なぜかわからないけど怖くなって勝手に逃げ出しました、なんて色んな意味で言えるはずがない。
その時点で西岸にいたのは、馬岱、言葉、キョン子、グラハム、チルノ。
ベジータとメタナイトはそれぞれ輸送の真っ最中で、
チルノはちょうどマッハキャリバーを装備して戻ってきたばかり。
言葉は今地面に寝かされていて動かない。
この面子の中だと、キョン子が面識を持っているのはグラハムだけ。
というよりここまで生き残っているにも関わらず、
キョン子はグラハムとタケモトくらいしか面識がないというべきだろう。
なのでキョン子に積極的に話しかけようとするのはグラハムくらいしかいない。
つまり、彼女がグラハムの問いに詰まればグラハムが諦めない限り会話そのものが詰まる。
不自然な沈黙が湿気った大気同様に雰囲気を数秒淀ませ……
「……言いたくないんならいいんじゃないの?」
氷の声が、淀みを粉砕した。
「いくらなんでもそれは投げやりすぎると思うんだが」
「それを踏まえて動けばいいじゃないのさ。
もしなにか企んでるなら、その時はその時でしょ」
馬岱の言葉に、チルノはそう返す。
一見すると、秘密にしたいことは聞かないであげる、という温情だ。
しかし同時に全部言えないのならお前を完全には信用しない、そうとも取れる。
誰でも守ろうとする甘さと敵への備えを怠らない強かさが綯い交ぜになったような言葉。
キョン子の顔は安心したのか不安になったのかなんとも言えない表情になった。
ため息をつきながらも、グラハムは話題を変える。
「まあいい……君に預けていた弾丸は持っているな?」
「え……あの箱ですか?」
「ああ、この隊の装備を聞いた限りではあれが必要だ」
元は塩が持っていた支給品、予備弾丸セット。
だいたいこの殺し合いにおいて登場する銃器などの予備弾丸が入っている。
……ちなみに、輪ゴム銃も銃器にカウントされたので、輪ゴムもある。
当然、弾丸だけでは火薬を取り出しでもしない限り何の役にも立たない。
そして塩もキョン子もグラハムもタケモトもまともな銃器と縁がなかったため、
有用性を見出せずにずっと死蔵されていたのだが……今は違う。
弾丸セットにある予備弾丸は一つの銃器につき十から五十程度――銃器により異なるが――といったところだが、
コルトパイソンの弾丸が半分を切ったスネークには大きな助けとなるだろう。
念のためグラハムがキョン子から箱の中身を受け取って検分していると、
横からチルノが口を挟んできた。いや、正確には彼女が履いているマッハキャリバーが。
箱にはデバイスに搭載されているカートリッジの予備も入っていたようだ。
リボルバーナックルのカートリッジはブロリーとの戦いで全弾消費している……
させたのはマッハキャリバーだが。ともかく、予備があるのはありがたい。
『Reload.
予備は残り24発ですね』
「ん、お前いい弓持ってるな……少し貸してくれ」
「えっと……これですか?」
チルノが予備カートリッジを自分のポケットにしまう傍ら、
今度は馬岱がキョン子のデイパックから覗いたものに興味を示した。
箱を取り出した際に僅かに零れたもの、それは養由基の弓。
どうせキョン子は扱えないので、あっさりとそれを馬岱に渡した。なぜなら彼女は普通の人間だから。
だが馬岱は別。仮にも武将なら、弓の扱い程度は心得ている者が多い。
ましてやかの馬家の一人、駆けながらの射とは馴染み深い。
かの養由基が弓に注目しないはずはなかった……しかし。
しばらく慣らすように弦を空で引いた後、脇を見て諦めたように弓を下ろす。
「まぁ、俺よりチルノが持った方がいいだろうな」
「なんで?」
「お前が弓を持てば、宇宙戦艦だって狙い撃ちできるんだが」
「「……は?」」
キョン子とグラハムの呆れたような声が輪唱する。
もっとも、チルノ自身はというと特に興味を持たずにそっぽを向いた。
「そういうあたいも、いるのかもね」
「……やっぱなんかおかしいぞ、お前?」
「君の住んでいる世界も十分おかしいと思うがな……」
溜息のようなグラハムの声で、話題は打ち切りとなる。
チルノがそっぽを向いた先、川の向こうからベジータが戻ってきていた。
空の住人だった彼は、チルノを見やりながら着地し口を開く。
「ふん、やっと戻ってきたか……
ちょうどいい機会だ、貴様にも手伝ってもらう。
その体格とはいえ、その戦闘力なら十分運んで飛べるはずだ」
そう言って寝転んでいた言葉を抱え上げるベジータ。
あとは全てお前がやれ、と言わないだけ前よりはだいぶ丸くなっている。
だが、チルノはそれを切り捨てた――効率という点から。
「別に飛ぶ必要なんてないわよ。マッハキャリバー、いける?」
『Yes』
「それじゃ、さっそく……アイシクル・ロード」
チルノが足を蹴ると共に、その足をなざる形で川の上に氷の道が出来上がる。
マッハキャリバーに組み込まれている魔法・ウイングロード。
ナカジマ姉妹のみが使用できる希少技能ではあるが、
マッハキャリバー単体でも魔力さえあればある程度使えるように作られている。
それを利用して、更に氷を作る能力で補強しただけだ。
「これなら簡単に、みんな渡れるわ」
「始めからそれをやれ!」
「マッハキャリバーを拾ってこなかったらできなかったわよ」
その後もベジータはいろいろと吐き捨てたが、チルノはそれを意に介さなかった。
彼女の変質は始まっている。それが取得なのか喪失なのか、分かる者はいない。
ただ言えることは――
自分を大切に思ってはいないが、死んだ者のために自分は死なずに何かを為さねばならないという矛盾。
彼女はそれで、自らを縛っているということ。
「…………」
既に目を覚ましながらも寝たふりを続けている少女、桂言葉と同じように。
誠を生き返らせる。
それはいつだって、彼女の最優先事項だ。
精神的に追い込まれ絶望の淵にいても、決して消えないたったひとつの視点。
彼女にとっての勝利は自分の生存ではなく、誠の蘇生。
だからどうすればいいのかわからず動けないまま、その方法を模索し続けている。
二人は決して、自分のうちにあるものを喋ろうとしない。
だから、二人の精神を知ることのできる人間などいない。
そう――人間は。
(ふふっ……なかなかいい心の闇を持っているようじゃないか、この子は。
それもどことなく僕好みな感じだね……是非とも狙いたいところだ。
そしてこっちの妖精は自らの精神を抑圧して押し込んでいる……
知りたいよ、その奥にあるものを)
その精神を伺った精霊ユベルがほくそ笑む。
言葉の心の闇と、自らを縛るチルノの歪み。それを既にユベルは嗅ぎつけていた。
(バクラと名乗ったあいつは死んだ、もう僕と闇のゲームでまともに戦える相手はいない……
そして彼女の心の闇を食らえば、確実にこの体を乗っ取れる!
問題はどうやってそこまで辿り着くか、だ。
辿り着きさえすれば単純な殴り合いでこの体が消される心配はなくなる……
いや、禁止エリアに運ばれた場合が危険か。となると首輪もなんとかしたいね)
戦闘に無類の強さを誇るユベルとはいえ、装備品による破壊は受ける。
通常ならば進化による再生があるか……今のユベルにそこまでできるかは分からない。
そしてユベルは狂っているとはいえ愚かではない、むしろ狡猾だ。
自分が目的とするものを得るためには万全を期し……それをおくびにも出さない。
氷の道をおっかなびっくり歩くキョン子が、ユベルの思考に気付くことはない。
策謀。
焦燥。
矛盾。
認識相違。
様々なものを抱えたまま、彼らは川を渡り終えた。
【F-4北西 川岸/2日目・朝】
【共通思考・状態】
・禁止エリアになる前にデパートへ向かう。
・言葉を除く八人の中である程度情報を共有済み。
・ロードローラーはE-4の川岸に放置。
【メタナイト@星のカービィ(メタナイトの逆襲)】
[状態]精神疲労(中)ゼロマスク (半分破壊)
[装備]ヤンデレ妹の包丁(刃がボロボロ)@ヤンデレの妹に愛されて夜も眠れないCDシリーズ、ゼロの仮面(顔が入るサイズに改造、半分が損壊)@コードギアス
[道具] プレミアム会員専用首輪(白)
[思考・状況]
基本思考:参加者の救出及びゲームからの脱出
1:……デパートか。
2: タケモトに会いに行く。
3:プレミアム会員専用首輪をタケモトに見てもらう
4:殺し合いに反対する者を集める
5:脱出方法を確立する
6:触覚の男(呂布)との決着
[備考]
※E-2付近の川底で何か見たようです(気のせいという可能性もあります)
※フランドール、スネーク、藤崎、馬岱と情報交換をしました。また、東方project出展のキャラについてそれなりの情報を得ました
【藤崎瑞希@現実】
[状態]さらなる決意、パンツレスラー、疲労(中)、脛に軽い刺し傷(鱗粉付き)、足に軽い痺れ
[装備]金属バット@現実
[道具]支給品一式*9(水一食分消費)、医療品一式、ショートカッター(残り0枚)@ドラえもん
セーブに使って良い帽子@キャプテン翼 、射影機(07式フィルム:28/30)@零〜zero〜
予備07式フィルム30枚、寝袋@現実 、写真(残り数枚)@心霊写真にドナルドらしきものが
DMカードセット(スピード・ウォリアー、魔法の筒、ガーゴイル・パワード)@遊戯王シリーズ
普通のDMカード数枚@現実、折り畳み式自転車@現実、乾パン入り缶詰×3@現実
忍具セット(火薬玉、忘却玉)@忍道戒、不明支給品0〜2
ねるねるね3種セット@ねるねるね、鏡@ドナルド、美希の私服
禁止エリア解除装置@オリジナル、リボン@FFシリーズ
てゐの木槌@東方project、防弾チョッキ@現実
上海人形@東方project、変化の杖@ドラゴンクエスト
[思考・状況]
基本思考:主催者の目論見を粉砕し跪かせる
1:デパートに向かう。 言葉には…
2:全てはチャンス
3:参加者を救う
4:受け継がれた意志を持って、闘う
5:十六夜咲夜、獏良了、桂言葉、ドナルドを警戒
6:馬岱を信頼……?
※ダイイングメッセージからビリーを殺したのがドナルドだと思っています。
※馬岱から教唆をラーニングしました。
※記憶が戻りかけています
※スピード・ウォリアーが再使用出来るのは4時間後。
※ガーゴイル・パワードが再使用出来るのは6時間後。
【馬岱@呂布の復讐】
[状態]:精神疲労(中)
[装備]:鍬@吉幾三、三国志大戦カード(群雄SR馬超)@三国志大戦
包丁(刃がボロボロ)@現実、養由基の弓@三国志\(矢残り6本)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
0:メタナイトと共に行動する。
1:チルノ大丈夫か?
2: これからは生きるために戦う。
3:もっと武器が欲しい
4:藤崎を信頼……?
5:弱い奴からは情報を聞きたい。
※参加者の多くの名前を見た覚えがあることに気が付きました。ニコ動関連の知識の制限は実況者達等に比べて緩いようです。
※藤崎のダイイングメッセージに関する考察を聞きました。
※徐々に記憶制限が解けてきた様です
※マイリストに映画館を記録してあります。
【ゆっくり霊夢、ゆっくり魔理沙@ゆっくりしていってね】
[装備?] 偽起爆リモコン@オリジナル
[道具]
※ゆっくり魔理沙の頭に偽起爆リモコンが刺さっています。命に別状はありません。
【ソリッド・スネーク@メタルギアソリッド】
【状態】肉体疲労(中)、精神疲労(小)、全身に擦り傷、切り傷、強い決意
【装備】コルトパイソン(6/6、予備弾45)@現実、TDNスーツ@ガチムチパンツレスリング、越前の軍服
愛犬ロボット「てつ」@日本郵販テレホンショッピング
【持物】やる夫の首輪、ハイポーション@ハイポーション作ってみた、馬鹿の世界地図@バカ日本地図、全世界のバカが考えた脳内ワールドマップ
咲夜のナイフ@東方project、さのすけ@さよなら絶望先生、基本医療品 、至高のコッペパン×6@ニコニコRPG
A-10のマニュアル(英語)@現実?(おじいちゃんのエースコンバット6)
【思考・行動】
基本思考:情報を集める。また、首輪を専門の奴に見てもらう。
0:……。(タケモトに会いにデパートに向かう)
1:少女(桂言葉)に関しては……
2:A-10を回収する
3:自分から攻撃はしない。見つかった場合も出来れば攻撃したくない。
4:十六夜咲夜のような奴が居れば、仲間に誘った後、情報を聞き出した後倒す。
5:てつを使用し、偵察、囮に使う。
6:十六夜咲夜、獏良了、桂言葉、ドナルド、馬岱を警戒
7:これ以上仲間を死なせない
[備考]
※馬鹿の日本地図の裏に何か書いてあります。
※盗聴されている可能性に気付きました。また首輪に電波が送られているか何かがあると思っています。
※電波を妨害するチャフグレネード等の武器を使えば、どうにかなると考察しています。
※てゐからは千年以上生きている、知り合いの事を話してもらいました。
※メタナイトを通じて、美鈴、咲夜、フランドールの関係について新たな情報を得ました。
【桂言葉@SchoolDays】
[状態]:寝たふり、肩に刺し傷、疲労(大)、全身に痛み、空腹、絶望 全身に暴行の後、撹乱(極大)、ドナルドへの恐怖感
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本思考:誠君を生き返らせるために生き残る
1:どうすればいいかわからないけど基本思考を変えるつもりはない
※アニメ最終話後からの参戦です。
※第四回定時放送を聞き逃しました。
【ベジータ@ドラゴンボールZ】
[状態]:疲労(大)、ヘタレ脱却
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、パッチンロケット@つくってワクワク
[思考・状況]
基本思考:くだらんゲームを破壊し、元いた世界に帰る
1:自分を騙した咲夜に怒り。
2:自由にスーパーサイヤ人になれるよう修練を試みる
3:邪魔な奴はぶっ飛ばす。
4:美希を殺した何者かに注意する。
5:見つけたら呂布やスネークを殺す。
6:もし優勝したなら、言葉に借りを返すため、伊藤誠を生き返らせる?
※参戦時期は「燃え尽きろ!!熱戦・烈戦・超激戦」でブロリーの強さに戦意喪失している頃です。
※力が大きく制限されていることに気がつきました。
※1マス以上離れた相手の気を探れません。
※ニコニコ動画の影響で、テンションの高低が激しくなるときがあります。
※スーパーサイヤ人への変身が制限されています
※修造の熱い言葉や怒りなど一定の条件下で一時的にスーパーサイヤ人に変身できます。
※咲夜と情報交換をしました。ただし、言葉達の件については話していません。
※塚モールから出ている煙を確認しました。
【チルノ@東方project】
[状態]疲労(中)
[装備]バスタードチルノソード@東方project派生
リボルバーナックル&マッハキャリバー@リリカルなのはStS(残弾6/6、予備24)
[道具]支給品一式 首輪探知機(残り11分) 、モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター
[思考・状況]
基本思考:英雄として殺し合いに乗った者を倒し皆を守る、主催を倒す
1:タケモトのところに向かう
2:敵は倒すだけで殺すべきじゃないのが理想、けれど現実は――
【備考】
※空は飛べますが体力を余計に消費します
※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。
弱体化してはいますが、支障なく使えます。
但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません
※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、その世界の自分の能力を使えます。
ただし並行世界の自分の情報と混濁するため記憶障害などの負担が掛かります。
※並行世界の知識を得ました。自分が必要とする能力を完全に再現できます
(例えば霊力がたくさん必要な時は「東方弾幕風」のEXチルノ
ttp://www.nicovideo.jp /watch/sm1740197)
※だいぶ知的になりました。以前に勝手に部下にしたことも意味はないと思っています。
※気絶していたため、タケモトチームと射命丸チームとの情報交換には参加していません。
※ときちくから情報を得ました。
※会場のループを知りました。
※バリアジャケットはいわゆるアドベントチルノと同じデザインです。
【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00】
[状態]:疲労(中)、ほっぺたにビンタ痕、頭部にダメージ、思考異常
[装備]:緋想の剣@東方project
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、DMカードセット(天使のサイコロ、悪魔のサイコロ、スタープラスター)@遊戯王シリーズ
不明支給品(1つ)、ヒテンミツルギ極意書@ニコニコRPG、キッチリスコップ@さよなら絶望先生
[思考・状況]
1.文の分までチルノを守る
2・デパートに向かう。
※参戦時期は一期終了後(刹那のエクシアと相討ちになった後)。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。
※自分を取り戻しましたが、また戻ってしまいました。
※会場のループを知りました
【キョン子@涼宮ハルヒコの憂鬱】
[状態]:健康 悲しみ
[装備]:DMカード【ユベル】@遊戯王デュエルモンスターズ、くず鉄のかかし@遊戯王シリーズ DMカード(不明)@遊戯王
言葉のノコギリ(レザーソー)@school days
[道具]:支給品一式×4(食料一食分、水二食分消費)、長門有希のギター、Ipod(少佐の演説の音声入り)@HELLSING
カレーセット@るろうに剣心、ピーマン@星のカービィ
アイス詰め合わせ@VOCALOID、海賊帽子@ミュージカル・テニスの王子様
逆刃刀・真打@フタエノキワミ、アッー! 、果物ナイフ@現実、予備弾丸セット@オリジナル
[思考・状況]
1:とりあえずデパートに行く
2:生きて帰りたい
3:殺し合いには乗らない
4:異世界という確信を得るため情報を得る。
5:ユベルはなんで放送のこと知ってるの?
※射命丸、グラハム、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※予備弾丸セットの中身のうちコルトパイソンの弾丸はスネークに、
近代ベルカ式カートリッジはチルノに渡してあります。
【ユベルの思考・状況】
1:大好きだよ、十代……
2:十代に会うためこの世界を『愛』(苦しみと悲しみ)で満たす。
3:そのために女(キョン子)を利用し、痛みと苦しみを味あわせる。
4:あと少しでこいつ(キョン子)の体を……
5:彼女も誰かを愛しているのかな……?フフフ……
6:言葉とチルノを利用
[備考]
※ 制限によりユベルは参加者の体を乗っ取ることができません。
但しキョン子の体は何かの拍子で乗っ取ることが可能かもしれません。
(意識がない時は乗っ取ることができることを確認)
※参加者との会話はできますが、自分からの実体化はできません。
※ バトルロワイアルの会場を異世界の一つだと思っています。
※ 自身の効果以外で破壊された時、第2形態、第3形態に進化できるかは不明
【予備弾丸セット@オリジナル】
銃器などの弾丸の予備が入っているもの。
物によって数が違いコルトパイソンの弾丸は36発、近代ベルカ式カートリッジは30発入っていた。
投下終了。
669 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/28(水) 00:06:58 ID:LodbZW3c
投下乙
これからが気になる展開ですね。
ユベルがどう動くのかも楽しみです。
チルノはどうなるのか・・・。
投下乙
このチームも結構大所帯になってきたが
言葉様やユベル。爆弾もあって、どうなるかドキドキするぜ
そして、マッキャリ。拾った人がいて本当に良かったね。
川を渡る、そういう使いみちもあるのか。
投下乙です
チルノは某セイギノミカタに近いな…確かに歪みと言われてもおかしくないな
それを気が付かせてくれそうな人も皆無…なのだろうか…馬岱はそれに気付き出したが…
言葉もユベルも暗躍し出したし…ああ、先が気になる
投下乙
完全に勢力が固まったなw
チルノ・藤崎は葛藤が長すぎてな…
あまり心象風景が続くとテンポ悪くなりそう
ベジータは今どの程度の回復具合なのかねぇ
エネルギー弾が連発できればフラグ云々はおいといて
パワーアップしまくりんぐのドナルド以外に負ける気がしないんだが
投下乙
対主催が固まってきたが、その一方で危険因子がちらほら…
破棄か…
残念
でも今度頑張ればいいよ
エネルギー弾連発はドナルドに使ってやったか!?フラグだろうよ
677 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/06(木) 14:59:36 ID:oC5N1H8w
ヒント:スタープラチナ ザ?ワールド
ところでハムってビンタ跡いつになったら消えるんだろうねw
予約来ないな…
書き手が残り二人だけはきついか
お前…一週間予約来なかったくらいで
過疎ロワに失礼だぞw
もう後は閉じてくだけだからな
風呂敷広げるだけ広げて閉じるのが苦手なタイプの書き手は多いが
きちんと仕舞える書き手は少ない
つまりはそういうこと
予約来たぞw
>>680 どう見てもリアルが忙しいのが理由としか思えないんだがw
683 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/15(土) 15:01:48 ID:dYSGJtnF
仮投下スレに来てるぞ
それでは投下を開始します
……放送までの約20分。
会話、ゼロ。
あんまりにも静かなので、音声偽装機能はオフにしてしまったぐらいだ。
この事実こそがときちくとタケモトの2人を端的に現していると言ってもいい。
もともと無駄な会話はしない主義である上に、例え相手が仲間といえど心を許さず手の内を隠す類の人間だ。
必然、彼らが口を開くとすれば――状況が動いたときである。
『あーあー、テステス。聞こえてるな、オッケー?
二日目まで生き残った参加者諸君、おめでとう。楽しい放送のお時間だ。
運がいいのか力があるのか頭が回るのかは知らんが、なかなかお見事だぜ。
せっかくだから讃美歌でもBGMに流して……あ、なに、無理? そう。
じゃあ、まず一日目を生き残ったのに死んだ不幸な連中の発表から行こうか。
賀斉
DIO
獏良了
萩原雪歩
鏡音レン
射命丸文
の六名、残り人数はなんとたったの15人だ。そして禁止エリアだが、
8時からE-3、10時からF-4だ。ここまで来たんだ、うっかり入って死ぬなよ?
さて、おまけとして天気予報だが……朝から雲行きが悪くなる予定だ。
ところにより槍が降ったり血の雨が降ったりするかもな、降らすのはお前らだが。
頑張って半日後まで生き残れよー、以上!』
――こんな風に。
「……短いな」
「ああ」
ときちくの漏らした一言にタケモトが相づちを打つ。
右上が放送を担当したのは1回目と3回目。
機械的かつ最低限のことしか話さない左上と違い、右上の放送は冗長。
本題に入るまでに無駄話で時間を潰すのだ。
ところが今回、右上を右上たらしめる前置きがほとんどない。
口ぶりからして、いつもどおりに行こうとしたら誰かに急かされた、といったところか。
――それが一体何を意味するのか。
――考えればさほど難しいことではない、な。
タケモトは意を決して音声偽装装置のスイッチを入れた。
「おそらく俺たちの行動が怪しまれているのだと思う」
「……根拠は?」
単刀直入に告げるタケモトに対し、ときちくは眉一本たりとも動かさない。
とはいってもときちく自身、分からないからタケモトに振ったわけではない。
単に試しているだけだ。そしてタケモトもそれに気付いているのか、ため息混じりに言葉を続ける。
「禁止エリアだよ。館で決めた俺たちの行動方針にダイレクトに影響する。
おそらくデパートでの合流を邪魔したいんだろうさ」
島の中央部からデパートに向かうルートはいくつかあるが、うち「誰にでも使える手段」は2つだけ。
具体的には、電車を使うルートとE-2の橋を渡るルートである。
そして、今回の禁止エリアはその両方に影響を与えるものだ。
もしも電車を使わずE-2を経由するルートを選んだ場合、すでにD-3が禁止エリアとなっている関係上大きく遠回りする羽目になる。
我々との合流は次の放送にずれ込むことになるだろうし、事と次第によっては先にドナルドと鉢合わせしかねない。
対して電車を使うルートだが、記憶が正しければ電車の発着は1時間おき。
逆演算的に、各駅の所要時間は1時間ということになる。
さらにいえばタケモトが利用した時点でダイヤが大きく乱れていた。
するとこういうことになる。1時間というのは理論値であり、実際はもっと大きく時間を消費する。
それはつまり、F-4で「詰み」に追い込まれかねないということでもあるのだ。
グラハムたちがD-4まで進んでいるか、もっといえばすでに駅にたどり着いてるなら問題はないが……
未だC-3かC-4にいるのなら、すっぱり諦めて引き返す可能性は高い。
少なくともグラハムは冷静な人物だ。
彼がリーダーシップを取っているならば無用なリスクは避けるだろう。
「誰にでも使える手段」から外れてもいいなら、川を強引に突っ切るという荒技がある。
実際、館での相談にて候補として挙げておいた。
ただそれを成すには……単純ながら厄介な制約条件がある。
その制約により、チルノには可能でも生身のグラハムには無理なのだ。
よって「持つ者」が「持たざる者」を対岸へ送り届けねばならないが、そこで壁が立ち塞がる。
チルノ曰く「空を飛ぶと普段以上に疲れる」らしい。
自分1人で何人も、何回も運ぶのは体力的に厳しいとのこと。
そのため水面を凍らせて橋を造るという妥協手段を講じることとなったが、安全性の観点からお世辞にも優れた方法とは言えない。
日本ではなじみが薄いが、氷の張った湖や海で事故が発生することは珍しくないのだ。
渡っている途中で橋が割れ、そのまま濁流に呑まれるリスクは決して軽んじていいものではない。
距離的にF-4で「詰む」ことはまずないだろうが、それとは別に「命に関わるレベル」の危険を内包しているというわけだ。
よって支給品でも能力でも良いから、接触する予定の集団に足以外の移動手段があるのが望ましい。
チルノとグラハムにはリスクをしっかりと勘定に入れるようにと言い聞かせておいたが……果たしてどう転ぶか。
ドナルドとの一線を境に、チルノの様子が目に見えておかしくなってしまっている。
その変化はタケモトとときちくに一縷の不安――チルノの暴走で自分にまで累が及びそうという利己的なものだが――を抱かせるほど。
独りよがりな意地を張って、仲間候補を失うような事態になっていなければいいが……
ともあれ「誰にでも使える手段」にダメージが入っている以上、主催の作為は明らかだ。
重要な部分を筆談で隠したとはいえ、行動と会話からデパートを拠点に動くことは容易に推理できる。
どう贔屓目に見ても、俺たちは完全にマークされている。
タケモトは自身の感情を抑えきれないのか、らしくないほど矢継ぎ早に続けていく。
「放送が短かったのも、『放送どころではない』と考えれば辻褄が合う。
右上はさっさと放送を切り上げて……いや、正確には『切り上げさせられた』だな。
そんでもってすぐに『仕事』に取りかかりたかった、あるいは取りかからざるを得なかったんだ。
その『仕事』が何かまでは分からないんだが……ああ、くそっ」
悪態の1つや2つはつきたくなるというもの。
タケモトは己の推測に軽く目眩を覚えていた。
願わくば的外れであってほしいが、それが希望的観測にすぎないということは自身がよく分かってる。
首輪無力化はともかく、脱出については皆目見当が付かない状態だというのに。
いずれは気付かれるとは思っていたが、想定以上に主催の動きが早い。
タケモトは己の見通しの甘さを噛み締めつつも、失点を取り戻さんと無理矢理にでも頭を働かせる。
首輪無力化の目処は立った。戦力も申し分ない。
ここまでやっておいて、主催者の介入を許しゲームオーバー、なんてギャグにすらならない。
とにかくあと必要なものは脱出手段だけだ。
「おい、ならなぜ直接行動に出ない。怪しいんなら放置せず襲えばいいはずだ」
そうして視野が大きく狭まったからだろう。
ときちくに指摘されるまで、そんな当たり前のことが抜け落ちていた。
疑わしきは罰せよ。
タケモトやときちくの行動で殺し合いに支障が出ると予測されるなら、予防処置的に排除してしまえばいいだけの話なのだ。
わざわざ禁止エリアで合流を阻害するなど、回りくどい方法をとる必要がない。
ときちくに至ってはデパートに大量の足跡を認めている。
はじめは何事か分からなかったが、タケモトの推察が正しいとするなら間違いなくプレミアム首輪の回収が狙いだったのだろう。
隠し場所を特定することができず、俺たちがやってきたのを察知して撤収したというのが真相か。
だが、そうであるなら俺たちがデパートに向かっている時点で「プレミアム首輪の確保」が目的だと察せるはずだ。
撤収する必要なんてない。堂々とデパートで待ちかまえ、俺たちを殺すなり捕らえるなりすれば良かったのだ。
有り体に言ってしまえば、主催の行動は明らかに消極的すぎる。
「参加者との接触を極端に忌避しているのか? だとすればなぜ?
主催者を縛るものは何もないは……ず……?」
ときちくの言葉がある疑惑とともにかすれていく。
――まさか、その前提が間違っているというのか?
タケモトが、ときちくがめまぐるしく頭を回転させる。
主催者も何らかの縛りがあるというのか?
参加者の行動が首輪で制限されているように、主催者にも足かせが存在するのか?
まさかとは思うが主催にも監視が付けられているとでも言うのか?
参加者にも主催者にも属さない人間がいるとするなら、考え得るそいつの立ち位置は――
「そうか。観客だ……!」
意外にも、それにたどり着いたのはときちくが先だった。
「観客だと? おい、詳しく聞かせろ」
タケモトはときちくのひらめきにピンと来ないのだろう。
なにせ観客というのは慮外ともいえる発想だ。
自慢のポーカーフェイスも崩れ、上ずった声で続きを促す。
一方で、ときちくは早い段階でこの殺し合いの目的を『娯楽』と踏んでいた。
もっとも「どうせそんなところだろう」程度の投げやりな認識でしかなかったが……
その下積みがあったからこそ、自然な流れで「観客」という単語が出てきたのだ。
このときの2人はまさに対照的だった。
タケモトにとっては予想の斜め上。一瞬だけ、ときちくの頭が爆発したのではないかと疑うほどに。
主催の消極性から何をどう間違えれば「観客」にまですっ飛ぶのか理解が追いついていない。
しかし、ときちくにとっては別に驚くことでもない。意外性はゼロ。
むしろ説明を求めるタケモトに対し、困惑に近い感情を抱いている。
「早い話が『ショー』だな。大方、俺たちは暇な金持ちの見せ物にされてるんだろうさ」
この殺し合いにおける真の支配者は右上や左上などではないとするなら。
そいつらが後ろで熱狂している連中の顔色をうかがっているならば。
主催の動きが消極的である事実に妥当性が生まれる。
タケモトもそこへたどり着いた。
「なるほどな。俺たちは殺し合いの目的を『参加者を殺し合わせる』ことだと思っていたが、
そこで思考停止したから勘違いしてしまったと言うことか」
タケモトはこの殺し合いを構成する要素を整理する。
広大な敷地、ループのギミック、精巧な首輪の存在、極めつけに異なる世界から集められた多種多様の参加者。
そのどれもが並大抵の労力と金では済まされない。
全てを加味すれば、国が1つ傾いてもおかしくない域に達しているはずだ。
個人のキャパシティを明らかに超えている以上、少なくとも自己満足で開催してはいないだろう。
だが金と労力を提供したスポンサーが、それも複数いるというならば話は違ってくる。
他者満足。需要と供給に基づいたショービジネス。
少し考えれば、当然のことだった。
なぜこんな簡単なことを見落としたのだと小一時間自分を問い詰めたい気分だ。
「主催の至上目的は『観客を楽しませること』。
参加者を殺し合わせるのは、言ってしまえば手段にすぎない。
だから何を犠牲にしてでも『観客をしらけさせる』ことはあってはならない」
今回の殺し合いは野球をはじめとするスポーツに近い。
俺たち参加者はプレイヤー、主催者は球場のオーナー、そして試合を眺める観客という構図だ。
観客はプレイヤーの行動1つ1つに一喜一憂する。
ファインプレーを見れば熱狂する。
なればこそ、むやみやたらに参加者にちょっかいを出すなど言語道断。
球場のオーナーが試合に乱入するようなものだ。
そんなことをすれば『ショー』としての体裁が崩れてしまう。
観客も出来レースなんて望まないはず。
ゆえに基本的に参加者は野放し。否、野放しにせざるを得ない。
主催の仕事は事前準備と事後処理のみで終わるのが理想的だ。
「だから『怪しい』と思ってもそれだけでは手が出せない。
やるとしても観客にバレない遠回しな手段しか使えない。
主催者が動くには観客を納得させるだけの『大義名分』が必要になるってワケか」
もしかすれば主催者は俺たちに手出しする口実を作れず困っているのかもしれない。
観客――それは主催すら逆らえない真の絶対者。
「……だが、根本的な問題が解決したワケじゃないな。
時間制限は依然として残っている」
しかし、タケモトは再び俯く。
これが『ショー』だからといって、事態が好転するわけではない。
身の振り方次第では時間を稼げるというだけで、結局のところ有限性に変化はない。
決定的な証拠を掴まれると終わりだ。
モタモタしているとチェックをかけられる。
「それにだ、タケモト。
俺はこれで終わりって気がしなくてな……」
ときちくもときちくで別の懸念を抱いていた。
なにせ人の闇をごちゃ混ぜにしてできあがったようなカオスな催しだ。
その目的は本当に1つだけか。
俺たちの想像を超えるほどの利害と思惑が動いているならば、一目的と考えるのはむしろ不自然だ。
『ショー』だというのは間違いないだろうが……ただ漠然と、それだけを前提に動いてはいけない気がする。
「そこまでだ。『目的の1つ』は『ショー』であることに間違いない。
とりあえずはそれで納得しようじゃないか。
……ぶっちゃけると、その先に踏み込むには情報が足りない」
ときちくの不安は一理ある。
だからこそタケモトはときちくに「思考を打ち切れ」と暗に示す。
考察の出発点は疑問だ。それも感情的なものではなく、明確な材料があるような。
「単に不安だから」「考えて方が良さそうだから」などといった最初から根拠のない考察は失敗の基である。
議論を積み重ねようにも、積み重ねるべき下地が存在しないためだ。
別の観点で言えば、「目的が分かったところで問題解決に直結するとは限らない」というのもある。
仮にこれが悪魔降臨などといった突拍子もないものだとするならどうだ?
ときちくにもタケモトにも魔術の心得など有りはしない。
確かに目的から逆算することにより、主催の裏を掻くことが出来るだろうが……それは「手に負えれば」の話である。
「目的」を考察対象として見た場合、その優先順位はあまり高くないのだ。
……今回に関しても。
『ショー』という結論を導く前に仲間がやってきたら、タケモトは思考を打ち切っていたであろう。
「悪い。だが、心には留めておくぐらいはいいだろう?」
悪い予感ほど良く当たる、とも言う。
ときちくにはこの不安を完全に切り捨てることができずにいた。
「無駄に考えを巡らさないなら構わないさ。
ところで、これが『ショー』だとするなら……
『世界からの脱出手段』は考えなくても良さそうだな」
タケモトはときちくの懸念など歯牙にもかけていないようで、話題をあっさり戻してしまう。
しかし、今の発言は聞き捨てならないものだ。
「タケモト、どういうことだ?」
「株式会社において株主は一定の発言力を持つだろ。
それと似たようなものさ。
主催とスポンサーはいつでも連絡を取り合える状態でなければおかしい。
ビジネスが成り立たなくなる。
いざというときのために、スポンサーとの接触手段も用意しているはずだ」
「……そいつを利用すれば元の世界に帰れるって寸法か」
首輪を外し、会場を脱出。主催も出し抜く。
だが、そこまでやっておいて、最後の最後で家に帰れなければ努力は水泡だ。
会場のループ機能で心を折られたあとである。
世界と世界の狭間も似たような事態になっていてもおかしくはないという懸念をタケモトは抱いている。
いや、それ以前に大きな問題があるか。
タケモトはただの人間。
世界を渡り歩くような芸当は出来やしない。
しかし、ときちくの天恵のおかげで杞憂に終わった。
主催が予め用意しているものを強奪するなりなんなりして、俺たちが代わりに使えば帰れる。
「当面、考えなきゃならないのは『会場からの脱出』だな。
……まあ、俺たちが考えたところで答えは出てこないのだろうが」
「ああ、同感だ」
ループの打破。
知人の中でそれに最も近い位置にいるのは摩訶不思議パワーが跋扈する世界の住人であるチルノだ。
頭が弱いのが少々気になるとはいえ、真っ先に尋ねるべきは彼女だろう。
「そろそろ話すことはないな。今以上に怪しまれても困るし、偽装機能を切るぞ」
ときちくが頷くのを確認してカチリ。
さて、結局。できることは仲間の到着を待つことだけ。
願わくば期待できそうな人材を拾ってくれていれば助かるのだが。
アテもなく空を見上げれば本日は曇天。1日目にはまぶしかった朝日も差し込まない。
なんか釈然としないが、右上の予報は的中しそうである。
辺りは暗い。