ニコニコ動画バトルロワイアルβ sm15

このエントリーをはてなブックマークに追加
1創る名無しに見る名無し
2色々ミスッた:2009/10/19(月) 23:08:46 ID:QVSQJfXJ
鬱です。

本日はニコニコ動画バトルロワイアルに 御アクセス頂き、 ありがとうございます。

ここはニコニコ動画の人気キャラを用いてバトルロワイヤルをするというリレー小説のスレッドです。
大変申し訳ありませんが、 この企画はフィクションであり実在の団体・人物等とはまったく関係ありません。
ルールさえ守っていただければ誰でも参加可能です。

またの御アクセスをお待ちしております。

前スレ:http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1249185533/

Wiki:http://www19.atwiki.jp/niconico2nd/
したらば:http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12373/
3色々ミスッた:2009/10/19(月) 23:09:30 ID:QVSQJfXJ
【基本ルール】

全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
生き残った一人だけが、元の世界に帰ること及び望んだ願いを叶えることができる。

ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる

【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
但し義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
支給品として地図、コンパス、筆記用具、水、食料、時計、懐中電灯、
及び各作品や現実からランダムに選ばれたもの1〜3個が渡される。

【主催者】
・進行役
右上@ニコニコ動画
左上@ニコニコ動画
・黒幕
運営長@ニコニコ動画
4色々ミスッた:2009/10/19(月) 23:10:36 ID:QVSQJfXJ
【ステータス】
投下の最後に、その話に登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表すステータスを書いてください。
テンプレはこちら。
【地名/○○日目・時間(深夜・早朝・昼間など)】
【キャラクター名@出典作品】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(武器・あるいは防具として扱えるものはここ)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なものはここ)
[思考・状況](ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
      複数可、書くときは優先順位の高い順に)

【予約について】
キャラの予約は基本的には3日。申請すれば2日の延長を二回まで出来ます。
予約及び延長申請はしたらばの予約スレで。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12373/1237882178/

【作中での時間表記】
深夜:0〜2  
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24

【地図】ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0144.png
    ttp://www11.atpages.jp/nico2nd/(現在位置表)
5 ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:16:48 ID:WeHN8rIN
乙です。
それでは投下したいと思います。
支援お願いします
6サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:20:32 ID:WeHN8rIN





夜中に中空を舞う鳥がいた。
いや、舞っているというよりはかろうじて飛んでいる程度のレベルだ。
それもその筈、華麗に飛べるはずの身体は、人間約1,5人分の重り…もといグラハムとチルノをつけているのだから。
重さ自体はさほど問題でない。正しい持ち方であれば苦労はするが難しくはないからだ。
制限されているとはいえ鴉天狗の腕力を以ってすれば大した障害ではない。
では原因は何か。
単に、バランスが悪いのだ。
既に飛び続けて十数分。右脚にしがみついているグラハムを叩き落そうと何度試みたことか。
それを無駄だと悟ったのは橋を目前にした時である。
飛ぶことに専念して数分。ようやく岩山に開いた穴が見えた。


「ふう、なんとか例の洞窟に到着したようですね」

「フラッグよ。一つ訊いていいか?」

「はい、何でしょうか?」

「このままの高度だと岩壁に激突してしまうと思うのだが」

「え?別に大丈夫ですよ。ぶつかるのは貴方だけですから」

「待て、今すぐ下降するんだ。くそっ、操縦桿はどこだ!」

「私の太腿を弄ろうとも何も出ませんよ。それよりそろそろスピードを上げましょうか」

「フラッグ!死に急ぐにはまだ早いぞ!」

「あんただけ死になさい!」

「断る!」

マジで死刑宣言を繰り出した。
岩山にぶつかる5メートル手前でグラハムは文の右脚から手を離し、即座に飛び降りる。
そのままドサリと草原に着陸。受け身は取ったものの2mもの高さから落ちるのは軍人とは謂えいささかきつい。
無様にゴロゴロと転がりながら洞窟の入り口手前でようやく停止した。

一方、文はそうなることを予期してかくるりと旋回するとそのまま静かに地面に降り立った。
チルノにも何の傷もない。流石鴉天狗といった風情だ。
ちなみに飛行中、スカートの中味は一切グラハムには見えていなかった。
緋想天仕様の鉄のスカートもいいところである。存在だけで神秘認定されそう。
7サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:21:35 ID:WeHN8rIN

「あーあ、生きてて良かったですねグラハムさん」

「感嘆符と内容が合っていないぞ」

そしてそれは他人の台詞だ。

「まあともかく、ここが例の洞窟ですか」

「ああ、そうだ。ここに我が宿敵のガンダムがいる」

「そんな超展開誰も望んでません」

勿論、中に何が在るかということくらい二人は理解している。
順序良く行かねばループの発生する洞窟。奥にある放送の届かない部屋。

「さてさて、入りましょうか」

(それにしてもチルノさんは何時になったら起きるんでしょうねえ。まあしばらく起きなくてもいいですけど)

ふんふんと上機嫌で洞窟に入る文。それに続くグラハム。
中に入ると同時に、陰鬱な空気が漂う。
誰かの感情とかそういったものではなく、ここはそういう場所なのだろう。
並の精神の人間では一刻も早く此処を抜け出したくなるような。

「趣味悪い空間ですねえ。やはり何処か人工的なものを感じます。だって、何も居ないじゃないですか」

「ふん、確かに。どちらかというとこれはテーマパークのアトラクションの中のようだ」

生物の気配が一切ない。これは彼女にとって異常な事で、彼にとって異質なものだった。
自然の臭いが感じられない。全てが無機質めいている。

「おまけになんですかこれは?俗に言う心霊写真ですねぇ。こういうのって外の世界じゃあ簡単に作れるんでしょ?」

「うむ。こんな物を支給する者もどうかしてるな」

「貴方の頭もどうかしてますけど」

「失礼だな、これでも普通だが」

「は、どうだか。で、これを辿って行けばいいんですね」

そう言うと彼女は写真をビリビリと破りだした。
8サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:22:25 ID:WeHN8rIN
「?…何をしている」

「いやぁ、この程度記憶できますしね。それに誰かに入られるのも面倒ですし。不安だったらメモしておいてください」

「……いいだろう」

記憶できないことはない。だが、文には記憶する気などさらさらなかった。
こんな写真など見たくもない。初めからグラハムにメモを取らせる気でいたのだ。
自分で書かないのは、チルノを背負うのに忙しいから。
つくづく奔放な妖怪だった。いや、人間にしてみればここまで面倒くさい妖怪もいるまい。

しばらくして、ようやく最深部へと着いた。
目の前にあるのは扉一つ。
慎重に扉を開く。

「ふーん、まさに誰得といった感じですね」

部屋にはやはりガラクタ同然の物品しか置いていない。
少なくとも、この殺し合いには役に立つことはなさそうだ。

「ああ、とりあえずメモ下さい。写しますんで」

「ん?さっき記憶できると……」

「いいから貸しなさい。合ってるか確かめるのよ」

そう言いながらも、自分のメモに文字の羅列を素早く書き写していく。

「フ、意外な一面もあるんだな」

「あーはいはい。そんじゃ手掛かりの捜索でもしますか」

「これだけの物から何か分からないものを探すというのは難しいが……っ!?」

どしゃあ、と盛大に崩れる音がした。
というか、文は初めからその顛末を見ていたので何が起こったかは分かっているのだが。
足元にあるモップに躓いたのか、グラハムの上半身は見事にガラクタの山に突っ込んでいる。
直ぐ起きるだろうし気に留めることでもないだろうと判断したが、10秒経っても声すらしない。

「……もしもし?」

「―――――」

「…まさか死んだんじゃないでしょうね。だとしたら多分ここでの一番間抜けな死に方は貴方ですよ」

「―――…いや、問題ない」
9創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:22:32 ID:QVSQJfXJ
  
10サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:25:33 ID:WeHN8rIN
頭を抑えながらグラハムは立ち上がる。
どうやら頭でも打ったのだろう。

「そうですか。なら大丈夫ですね」

「全く、君はドライだな」


   ◆◆◆


一時間、経っただろうか。
さして使えそうにもないガラクタや家具や小物を調べ、整理したものの手掛かりとなるようなものは見つからない。
普遍なものが多すぎて、怪しいと思えるものが分からないのだ。
ちなみにチルノは文の背中から解放されて横になっている。

「グラハムさん」

「なんだフラッグ」

「本当に…この部屋に手掛かりがあると思います?」

「しかしここまで怪しい部屋もあるまい」

「思うんですが……放送が届いていないからって何かあると思うのは読み過ぎな気がするんです」

「……」

それは、薄々感づいていた事だ。

「確かに不自然かもしれませんが、放送が届かないからといって管理下にないとは言えませんし、首輪の範囲外であるという確証もありません」

「そもそもどうしろというんですか。外部からの介入ならもっと分かりやすいものがあっていいでしょうに」

「君は、この行為が徒労だというのか」

「そんなところですね……。ねえ、グラハムさん。もう首輪の無効化なんて諦めた方がいいと思いません?」

沈黙しかない。
答えはない。
グラハムは静かに溜息をつき、


「成程。私を殺すか、射命丸文」
11創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:27:26 ID:vfxhcZZA
支援
12サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:27:49 ID:WeHN8rIN
「流石に気づかれますかね……。でも貴方が死ぬことに意味はあるんですよ?
 だってこの部屋で貴方を致死まで追い込み、死ぬ寸前に私は部屋から出て放送を待つ。
 そうすれば貴方の名前が呼ばれるか否かでこの部屋の有用性がわかります」

「確かに、それはいい考えだな」

「でしょう?その白髪男もきっとそういう考えだったんじゃないかしら。誰かの犠牲無しに潜り抜けることは出来ない。
 最低でも調べるのに一人は死ななければならない。私は死ぬのは御免だけど。勿論チルノさんもね」

「だから私という事か…。ふむ、君はクールに見えて実は直情的なんだな」

「これ以上縛られるのは嫌なんですよ。この首輪にも、ゲームにもね。さっさと決着をつけたいのよ。
タケモトたちの事は心配してないわ。貴方が死んだところで彼らは気にもしないし、刃向かわれても私は負けない」

それは絶対の自信だった。
この場においても、タケモトたちを相手にしてもその台詞は変わらないだろう。
彼女を支えるのは理論ではない。
自身が妖怪だという、人間に対する絶対的な上位思考。
それが彼女を動かしていた。

「そうか…それでは一時の友人に一言」

「はい?」

「余り人間を見くびるな」

瞬間。
両側にある置物や家具が一斉に文に到来した。

「っ……!!!?」

咄嗟の判断で遅れた。
遅れたのはコンマ数秒程度だが、それでも現時点では致命的となる。
現時点で自身の周りを吹き飛ばすならギリギリでどうにでも出来た。
しかし、彼女の眼に映っているのは。

「チルノさん!!」

気絶したままで無防備な状態のチルノが、ソファに横たわっていた。
13創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:30:17 ID:vfxhcZZA
支援
14サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:30:51 ID:WeHN8rIN
轟、と雪崩れるガラクタの山。
ガラス細工、プラズマテレビ、壁画、本棚、ピアノ、柱時計。
それらは激しくぶつかり合い、地面に叩きつけられて埃を撒き散らしていた。
実に数秒の出来事だったが、辺りは凄まじい被害だった。

「く…・・・っつ、一体何を…」

手や足が挟まれて動かないのと、衝撃が一時的に身体を麻痺させている。
彼女は今、動けない。

「単純な話だ。これらを全て倒れるように細工したまでの事」

「そんな隙は……」

あった。
彼女はグラハムの事など気にも留めていなかった。
それはこの部屋を探しているときも例外ではない。
故に彼は文が探し終えた場所や入り口付近(彼女は奥を担当していた)に主に棚をロープに引っ掛けて小細工をしていたのだ。
勿論棚やタンスはそう簡単には倒れないので予め傾けられていたが。
一見何もないように思えて、この空間での逃げ場を失わせる。約一時間かかっての大仕事だった。
ちなみに用具は全て現地調達。

グラハムの手にはロープが握られている。
これで全てを薙ぎ倒したのだろう。

「さて、この子は預かっていくぞ」

チルノは無事だった。
咄嗟に文が風を起こし落ちてくる置物を退けたから。
だからこそ、彼女はダメージを負っていた。

「まさか…そこまで計算して?」

「ああ、君なら助けると思っていた」

そう言うとグラハムは扉を開いた。
そのまま無言で立ち去っていく。
扉は自動的に閉まり、文は完璧に置いて行かれた。
15サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:34:07 ID:WeHN8rIN
(追いかけ……ないと)

「アアッ!!」

気合を込め、圧し掛かっていた物を全て破壊する。
風の刃を全方向に出したおかげで、どうにか起き上がることが出来た。
でも、全力を込めてもこの程度の威力しかない。
それが一番、悔しかった。

「糞……。いいわ、そんなに死にたいなら殺してあげる」

もっと早くやっておくべきだったか。
いや、それには不安が大きすぎる。だが、あいつを生かしておいたところで何のメリットもない。

そういえば服がもうボロボロだ。
このままではあまり外に出たくはない。そう思い、落ちている浴衣に手をかけた。

「っ痛――」

痛みが奔る。
全身は打ち身で確かに痛い。
だがそれより、今の痛みは……。

「羽をやられたか…」

これではスピードを出せない。
いや、解決する方法はあるのだが、これを今すぐ使うべきか。
この程度で使うにはもったいない気がしなくもない。

「かばんは……埋もれてるか」

本当に面倒なことをしてくれた。
あの男は殺すだけでは気が済まない。
だが言い訳は出来る。そもそも最初に手を出したのはあいつなのだから。

しかし、そこで違和感が生じる。
あの男の言葉、動き。そして、

『成程。私を殺すか、射命丸文』


(あの男は、いつからああなった―――?)
16創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:35:17 ID:vfxhcZZA
支援
17創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:35:51 ID:0z8Vyr96
支援
18サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:37:12 ID:WeHN8rIN

       ◆◆◆



(ん……)

薄っすらと眼が開く。
身体はまだ、だるいままだ。
気だるそうに首を動かすと、景色がハイスピードで流れていた。

「えっ!?何!?どうなってんのこれ!?」

「随分と元気がいいな。これならもう心配はないな」

「グラハム?…ちょっと、どうしてこうなってんのよ!?文は?他のみんなは?」

「詳しいことは後で説明するが……タケモトらとは今から合流する。彼女に関しては後から付いてくるだろう。だから心配するな」

「…本当?」

「嘘なら私をどうしようとも構わない」

「べ、別に何もしないわよ…」

「そうか」

グラハムは短く応えると、ハンドルを握り締めた。
彼は今、ホイールオブフォーチュンによって草原を走り抜けている。
既に橋は超えて、映画館に近づいていたがグラハムはそこで止まる気はない。

(西に向かったというならば…順当に考えてオフィスビルか)

このまま走ればいずれは出会えるか。または追いつかれるか。
とにかくスピードを緩めることは出来ない。

クラリ、と意識が歪む。

(これを僥倖ととるべきか…)

異変が起こったのはグラハムが誰得の部屋で頭を打ってからだ。
その時、何が起こったのか『今までの自分が異常だ』と認識出来てしまったのだ。
それは正しく今のグラハムが正常と言えるのだが。

(ガンダムとの戦いで思考に異状が出たままここに参加させられたのか。迷惑なことだ)

記憶は全て継承されている。
だから自分が何をすべきかは分かっている。
過去の自分の言動に関しては全く気にしないようにしているグラハムだったが。

しかし、彼女に関しての感情はどうなっているのだろうか?
それは今のところわからない。グラハムが語らない限りは。

(だが、いつまで自分を保てるかな……)

これが一時的だということは自身で感じ取った。
だから、またどうにかなってしまう前にやるべき事はやっておかなくてはなるまい。
それが軍人であり、フラッグファイターである彼が感じたことだった。
19創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:37:54 ID:0z8Vyr96
さるったか?
20創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:39:09 ID:0z8Vyr96
支援
21創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:39:29 ID:vfxhcZZA
支援
22サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:39:52 ID:WeHN8rIN
【?? 誰得の部屋/一日目・真夜中】
【射命丸文@東方project】
[状態]:疲労(小)、脇腹に中程度のダメージ、全身打撲、、羽にダメージ
[装備]:七星宝剣@三国志9  浴衣(誰得の部屋で拾得)
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、究極のコッペパン@ニコニコRPG、三国志大戦カード(不明)@三国志大戦、DMカード(不明)@遊戯王
 緋想の剣@東方project、BF−疾風のゲイル@遊戯王5D's
 モンスターボール(空)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況
[思考・状況]基本:一番大事なのは自分の命、次がチルノさん。後はどうでもいい。
1.グラハムを殺害。誰かに遭遇される前に。
2.情報収集。自己保身を優先する。究極のコッペパンは絶対に自分で食べる。
3.首輪に関しては保留。誰得の部屋で誰かを犠牲にしないと分からないと判断。
4.優勝狙いというわけではないが、グラハム程度なら殺して構わないだろう。
5.ブロリーと出会ったら何を犠牲にしても全力で逃げる。
6.呂布を警戒。
7.誰得の部屋を探索する。
※誰得の部屋の有用性を確かめるには誰かを犠牲にすればいいと考えました。
※疾風のゲイルが使えるようになるのは10時間後です。
※羽にダメージを負いました。速度が落ちる可能性があります。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。
23サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:40:34 ID:WeHN8rIN

【D-2 草原中部】
【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00】
[状態]:ほっぺたにビンタ痕、ホイールオブフォーチュンを運転中、正常な判断力
[装備]:ガリィ@FF11 FF?、ゴブリンバット@ニコニコRPG ホイールオブフォーチュン@遊戯王5D's
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、
    DMカードセット(天使のサイコロ、悪魔のサイコロ、スタープラスター)@遊戯王シリーズ
    不明支給品(1つ)、ヒテンミツルギ極意書@ニコニコRPG
    キッチリスコップ@さよなら絶望先生
[思考・状況]
1.タケモトたちに会う。チルノへの説明はその時に。
2. 文の事は……。
3.もう自分のミスで誰かを死なせてはならない。
4.誰得の部屋を探索する。
※参戦時期は一期終了後(刹那のエクシアと相討ちになった後)。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。
※自分を取り戻しましたが、また戻ってしまうかもしれません。

【チルノ@東方project】
[状態]脇腹に切り傷、疲労(大)、、グラハムに抱えられている
[装備]バスタードチルノソード@東方project派生
[道具]支給品一式
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らないが手当たり次第倒して部下にして回る、主催を倒す
1:なんでこんなことに?
2:最強を証明する。
3:最強のあたいがみんなを守る?
4:呂布を倒して部下にする。
【備考】
※空は飛べますが体力を余計に消費します
※ビリー・レン・タケモト・ドナルドを勝手に部下にしました。
※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。
弱体化してはいますが、支障なく使えます。
但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません
※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、
その世界の自分の能力を使えます。
ただし並行世界の自分の情報と混濁するため記憶障害などの負担が掛かります。
※並行世界の知識を得ましたが、一瞬触っただけのため断片的にしか得られておらず、
習得した剣技もまだ不完全です。
※少し漢字が読めるようになりました。
※微妙に知的になりました
※気絶していたため、タケモトチームと射命丸チームとの情報交換には参加していません。
24サーキット オーバーロード ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:41:57 ID:WeHN8rIN
以上です。支援ありがとうございました。
25創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:46:25 ID:2r8/XZkd
投下乙です!
文ハムついに崩壊……!
ロワは非情なり、ですね。

右上はトキやバルバトスにてこ入れやってたけど、グラハムにもやってたって認識でいいのかな。
マジでフリーダムすぐる。
26創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:52:03 ID:jDl8csT1
投下乙です。
ただ正直、いままで筆談してきたのに「部屋」とかそういう言葉を口に出して言うのはかなり不自然な気がします。
下手すれば主催者にバラすようなもんですし。
27 ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/19(月) 23:56:37 ID:WeHN8rIN
>>26
「誰得の部屋」は主催者の監視がないとの前提で行動しているわけですから
部屋のことは中でしか話してないし問題ないと思いますが…
28創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 00:00:25 ID:2GIg3eQz
>>27
監視カメラとかの類はないだろうって言うだけで、首輪に盗聴器があるって言うのは確定っぽいですよ。
29 ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/20(火) 00:04:35 ID:TwAq8sUG
>>28
ああ、そうだったか。
しかし赤木は誰得の部屋内で「放送が届かない」だの言ってたが
それだと誰得の部屋は既に主催者に気づかれている…?
とりあえず修正はしておきますがこの矛盾どうしましょう
30創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 00:13:05 ID:gYCe9tdp
アカギの独り言はボソッと言ってる感じで、あくまで小さい独り言だから盗聴出来てないと思ってたんだが
原作でも大きな声じゃないし
31創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 00:13:45 ID:sPBFm9Nq
次々と迷コンビ達が居なくなるなぁ…悲しい様な気もするが、仕方ないね…


あと「私を殺すか、射命丸文」に鳥肌立ったのは俺だけで良い
やっぱグラハム格好良いなぁ。でも文は(´・ω・)だな。
あややややや(´・ω・)
32創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 00:15:16 ID:TG/LATMV
>>29
裏方事情を他の書き手が書いてくれると期待する、で手を打つのはどうでしょう?
もうすぐ、とは言えませんが放送までは数パートでたどり着けるでしょうし。
たとえ「主催者が既に誰得の部屋の存在に気づいている」という形で決着したとしても、指摘された点は解決できます。
33 ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/20(火) 00:18:06 ID:TwAq8sUG
そうか、それほど性能良くないと考えればいいのか。
おkです。近日中に修正出します
34創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 00:57:02 ID:Ojxlp/DA
投下乙
文ハムのコンビも遂に決裂か
文もこれからは咲夜さん同様優勝狙いを前提に動くんだろうな
35創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 01:17:26 ID:OPVGmP2M
ニコロワの紙芝居を作ってあげてみようかと思ってるんだが
やめといた方がいいだろうか
36創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 01:20:24 ID:Ao0Q4EKP
>>35
覚悟があるなら俺は止めない。

覚悟完了?
Yes/No?
37創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 02:49:23 ID:3Z1UjAgh
投下乙です
迷コンビ崩壊か
まだ文はグラハム殺してチルノとり返したら元どうりになると思ってるのか
放送聞いたら優勝狙いに傾くだろうがこれなら最初から油断するなよ
これまでの傲慢のツケを払ったか
38創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 04:39:54 ID:3Z1UjAgh
これで純対主催はメタ蛇とハムHか
危険対主催や不明なのも入れるとベジータ、ドナルド組、ゆきちく、藤崎馬岱、タケモトキョン子、リン、フランドール
マーダーは言葉、KAITO、バクラ、咲夜、DIO、呂布、赤木
文は今は限定マーダーか危険対主催のどちらかか
賀斉? それは誰ですか?
39創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 06:54:28 ID:Ojxlp/DA
異様に少ない対主催側の戦力についてまとめてみるか

・メタナイト
恐らく現在生き残っている対主催勢の内、戦闘力・知性ともに一番バランスが取れてるキャラ
ただし今は肝心の剣が無いので、あまり真価は発揮出来なさそう

・スネーク
メタナイトと並んで期待の持てる純対主催キャラ
射撃の腕前からも分かる通り、物陰や距離を利用した戦闘において無類の強さを誇る
ただ近距離戦に持ち込まれると上位陣のマーダーには到底敵わないと思われる

・チルノ
バスタートチルノソードにより戦闘力向上中
現在の状況だけで見るなら恐らく純対主催の内で一番強い
だがそれでも相変わらずHなので、他の対主催キャラによるカバーが必要であろう

・賀斉
武人。元いた世界観的に見て実力・知性共にまずまずと言った感じか
というかさっさと戦え

・グラハム
元軍人ではあるがフラッグファイターなので、生身での戦闘力は高くない。
だがメタナイト・スネーク同様、知性に溢れている為、土壇場で思わぬ活躍をしてくれそう

・藤崎
一般人。期待出来そうなのは強力な支給品を使った逆転劇くらいか

・キョン子
↑に同上 ユベルが憑いてるので結構危ない

中立キャラもいるとはいえ、この7人以外の殆どはマーダーか何らかの危険人物 
おい大丈夫かよこれ…
40創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 09:12:45 ID:BDBsPDdZ
大丈夫も何も、対主催エンドはないと思った方が良いぞw

>>35
1st? 2nd? いずれにしてもがんがれ
41創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 09:58:19 ID:4Ggqnz7d
やべぇハムかっけぇ
「余り人間を見くびるな」とか格好良すぎるぜ本来のハム…
42創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 10:54:53 ID:wQPc9DL0
でも人間が勝つには相手から見くびられた方が勝率が高い気がするぜ
基本能力は異人な奴らのが遥かに上なんだからそれを踏まえて警戒されながら戦われたら人間には勝ち目が…
43創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 12:43:35 ID:tz9dFqgh
2ndはついに優勝エンドルート突入直前状態か…。対主催エンドばっかりじゃ味気ないもんな。
今のところ優勝狙いで有力株ってどれだけいるんだ?
44創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 12:53:21 ID:OPVGmP2M
>>40 とりあえず1stを作ってくる
いつになるか分からないができたら報告する
45創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 12:54:22 ID:pgEIrjG5
>>35
楽しみにしてる、俺としては1stが観たいかな
誰が優勝するかは判らんが、何だかんだでDIO様は優勝出来ないんだろうな……原作的に
46創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 13:04:31 ID:hryLLYuS
まだ完全に優勝ルートに行くとは限らないがな。
案外、残りの参加者がドナルドの下に一致団結した対主催ルートになるかも。
47創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 13:14:32 ID:l66a2usv
>>42
開幕で調子こいて速攻で人間に返り討ちにあったDIOは正にそれだよな
実力はロワの中でも上位でほとんど傷が癒えてるのにも関わらず
徹底して戦いを避けてる節があるし
48創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 13:20:05 ID:6YEc6aAb
・DIO
マーダーでありながら、その危険性に気づいている参加者は僅か1人。
頭脳よし、身体能力よし。加えて使いようでは強者をも食える時止めと優勝最有力株。
だが、いかんせん太陽に弱いのと慢心してるのが問題。

・咲夜さん
DIOと違ってスネークから危険性が拡散しつつある。
ブロリーの死を契機に本格的に動き出した。
DIOより基礎体力で劣る分、時止めの制限がDIOより緩いという点にも注目すべきだろう。
スタンドで肉弾戦もおkだが、全く使いこなせていない。

・バクラ
全マーダー中、おそらく最高クラスの頭脳の持ち主。アカギと双璧を成す。
対主催の皮を被って、タケモトと行動中。
己の非力さを理解しているためか、水面下でコソコソと動くことに終始している。

・アカギ
バクラと同様に最高クラスの知恵者。
だが、序盤にキョン子を殺し損ねたのが痛く、少しずつ首が絞まっていってる。
……でもアカギならその危機的状況も愉しんでいそうで怖い。

・ドナルド
マーダーとしては特殊。
良くも悪くもこれから、だろう。

・レン
ドナルドの装備品。信者。

・呂布
DIOに洗脳されちゃっているが、同時に脱却フラグも存在する。
どちらかというとネタキャラの印象が強いのは何でだろう。
普通に強いのに。

・馬岱
ここにいるぞ、で有名な人。
幻術や教唆が使えて、結構強い。
強者狙いということもあり、藤崎は生かしている。

・言葉様
完全に心をへし折られてしまった。
冗談抜きでこのままだと、ドナルドの思惑どおり「処刑」されかねない。

・KAITO
色々と吹っ切れてしまった人。
ここからが本番と言えるだろう。
いろんな意味で曲者しか残っていない現状をどう切り抜けるか。



マーダーの動きよりも、比率の大きい中立派・保身主義者・危険対主催の決断が重要だと思われる。
49創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 13:54:40 ID:rkgbX3DW
>>48
まとめ乙ー
そして「保身主義者」っていう表現は面白い、今度から使わせてもらおうと思ったw
50創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 16:19:48 ID:BDBsPDdZ
こんな事をやらせる奴らは許せん、俺(私)は主催に対して反抗してやるぞ、ってキャラが少ないなぁwww
51創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 18:02:01 ID:+laT6qdc
拠点に籠もると後々酷い目に合うのがロワだからなぁ

レッドさん脱落したしDIOもそろそろヒッキー脱却だろ
52創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 18:25:53 ID:QnSqL2DM
地味に生き残ってる雪歩がどう化けるのか気になるな。
53創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 18:29:38 ID:nQz2FoZk
・バクラ、アカギを殺せるか
・フランドール、ベジータを対主催にできるか
・タケモトを守れるか

どれか一つでも失敗すれば優勝エンドに一気に近づくかな。
54創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 18:35:38 ID:HJLWDhTO
ゆきちくの動きも気になるところだが
55創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 19:12:24 ID:BDBsPDdZ
タケモト守ったところで解析できそうにない気がw
56創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 20:40:39 ID:U6n9RJwj
でも今現在首輪解析をしているのがタケモトだけなんだよなぁ
そして同行しているのは脱出フラグを折る気まんまんのバクラだけとは、不穏すぎる…
唯一の救いはドナルド組が近くにいることか
57創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 22:37:22 ID:OPVGmP2M
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8570097
へたくそかもしれんが一応ニコロワの紙芝居できた。
改善点や要望があったらコメントしてきてください。
58創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 23:06:40 ID:ikTLUaiP
>>57
あのガガガガガガだかいう音入れる人多いけどなんなの?
読んでてとっさに知らないキャラの顔が出てこない人も多いし需要はありそうですよね
テンポもいいし次も期待してます

投下ラッシュキタ―――!!
気円斬かぁ、正直それしかないかなぁ、って思ってたけど、当てるまでの流れが上手い!!脱帽です
1outキノコ、蛇かメタさんの方向に逃げれれば助けてもらえるのか?続きが気になる!!
グラハムはすぐに元の状態に戻っちゃうんですかね?
だとすると文は「部屋に普通の人間が入ると狂気に駆られる」って判断しちゃいそうww
アカギもそんな感じだし
乙です
59創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 00:22:42 ID:VIJtVuaO
>>57
実に乙! 次はチンパンティアナとTASさんか!?w
BGMあるだけでやっぱり臨場感が違うな
60創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 01:05:36 ID:9eTQowhF
>>57
乙!面白かった
BGMのおかげでマルクとBがかなり怖かったw
大変だろうけど次も期待してます
61創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 02:29:31 ID:Qp0iGdeS
前スレ>>999のリンク先がおもしろすぎるw
62創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 02:42:56 ID:kTXfirNQ
>>58 ガガガ音はなぜか入っちゃって消し方が分からなかった
それと更新報告とかはしたほうがいい?
63創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 07:10:23 ID:59YdU+kX
ガガガ音は無音の音ファイルを入れて何も鳴らしていない所に入れるとよし、動画にはよくあること
うまい人はわざとあの音を入れたり入れなかったりして動画の一部にしちゃうらしいんだぜ
64創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 09:09:14 ID:fNeybuLL
>>61
ゆっくりブームの火付け役だから知らないと恥かくぜ。
65創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 16:56:49 ID:1wQQVkz9
>>75
ウホッ、いい動画……ジュースをおごってやろう
この先大変だろうけど短い話は上手い事1つにまとめたりとか工夫して見るとコンパクトにできて良いかも
クォリティはありそうなのでエターならないように注意してがんがっていってね!!!
66創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 17:03:28 ID:Ma1LikSX
>>75の動画に期待
67創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 21:29:28 ID:qbLmtslP
>>57だろw
まあでも>>75くらいに更新されてたら良いよね
68 ◆WWhm8QVzK6 :2009/10/21(水) 21:35:32 ID:6jJ5V//+
したらばの仮投下スレに修正を投稿しておきました。
問題がないか確認お願いします
69創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 22:43:17 ID:b0jM1S2Y
Wikiに死者名鑑とか作ったらどうだろうか
70創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 00:19:54 ID:yWy1fr43
今更ながら紙芝居動画見たら予想以上のクオリティww舐めてましたサーセンww

結構手間掛かりそうだけど頑張ってね。
71創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 00:49:55 ID:mwUZ0sxe
俺も見てきた

クオリティ高えww
続きも期待してますぜ
72創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 23:33:27 ID:hDzyckzf
>>57
マジで今後が楽しみだ
73創る名無しに見る名無し:2009/10/23(金) 16:36:46 ID:4iqlwSgO
再びブームが来た男、スパイダーマッ!
74創る名無しに見る名無し:2009/10/23(金) 18:55:51 ID:cmZ/6Dxa
今のニコロワにはダーマのような男が足りないッ!
75創る名無しに見る名無し:2009/10/23(金) 19:13:35 ID:QzaDdtHl
ギニュー特戦隊にダーマは入るべき
76創る名無しに見る名無し:2009/10/23(金) 19:23:22 ID:ylFxPBI8
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8594235
紙芝居の続きができました
00が予想以上に好評でよかった
また変なとこや、改善点などがあったらコメントしてください
77創る名無しに見る名無し:2009/10/23(金) 19:59:52 ID:KBWMvkkM
>>39
どうだろうね、マーダーは同士討ちもするからまだ何とも
78創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 08:14:15 ID:r6nIdzI3
>>69
言いだしっぺの法則があってだな
……ぶっちゃけ面倒くさいんだよアレ!!
79創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 12:13:34 ID:s2APSgQY
今やってる人物相関表も大変な作業だしねー。
・・・・・・うん、どんなにキツイかは実際に編集してみれば分かるよ。
80創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 14:57:32 ID:tR+ep9zN
>>76
続きも頑張っテ!
81創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 15:17:19 ID:quEsIAVT
このロワはブロリーをサンレッドが殺害したのは大きいと思う。
ドナルドの動きが意外に関わってきそう。
82創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 16:14:20 ID:yso/xTk+
ところで、最新話はもうWikiに収録していいんだろうか
83創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 22:50:01 ID:1Hcxaead
色々話は考えてるけどSS書いたことないから迂闊に書けないというジレンマ
84創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 23:46:28 ID:h/N7wDgW
>>82
いいんじゃないの?
修正も問題ないみたいだし
85創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 00:05:05 ID:/jhpmJ2w
修正は基本的に本投下されてからだろう
86創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 16:25:32 ID:RJHeP4zX
>>85
いやいや、本投下された話の修正だからwikiに入れても問題ないだろ
87創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 21:51:52 ID:EFBImmhD
>>83 お前は俺か
88創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 14:09:17 ID:It4PpePE
予約来ないな・・・
89創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 21:28:50 ID:frkT9QC9
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8642302
ニコロワ紙芝居の続きできました
少し手抜きっぽくなってしまったかも知れません
改善点、要望、おかしいとこが会ったらコメントしてください
90創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 23:35:24 ID:LtnpXkN9
>>88
ここは盛況な方だからもう少し待て、よそじゃ1ヶ月くらい待つなんて珍しくもない
>>89
乙、これから見てみるぜ。しかしこのまま1話ずつそのまま動画にしていくと数があもりにも多過ぎるというあるさま

……ところで、皆たまには死者スレも書き込もうぜ?
91創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 00:06:06 ID:z/lv8oL8
今の死者スレにはバルバトスとブロリーという、ニコロワ二大バーサーカーがいるんだよな。
92創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 06:13:47 ID:toyT3fxn
ここ数日は書き込みすら無いわけだが、住民はまだいるよな?
93創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 06:51:47 ID:+q+rg5/x
\ここにいるぞ!/

ちょくちょく覗いてるけど書くことがないっていう。
94創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 10:00:54 ID:hdyLOi80
では残り参加者の強さ議論を…
95創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 10:07:48 ID:AU109UE6
規制が多いから仕方ないね
96創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 15:57:05 ID:Bsc5MFlU
没投下スレを見たんだが、すごいな、地味に。
しかしなんという無駄な労力。
97創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 18:00:47 ID:BWeu2JWr
無駄というならこの企画だって無駄
無駄を楽しむのが良いのさ
98創る名無しに見る名無し:2009/11/03(火) 12:28:10 ID:8xNytIOt
DIO「無駄と聞いて来ました。」
99創る名無しに見る名無し:2009/11/05(木) 02:30:51 ID:dkH59DUu
ついでに僕も無駄も受け入れて><
久々に統計してみた

現時点参加者
24人中
16人危険思想(マーダー、マーダー対主催者、その他

フラ|5|新堂(危険人物)、城之内(対主催者)、秋山(対主催者)、ミク(危険人物)、アポロ(対主催者)|

|KAITU|3|キークラ(マーダー)、トキ(対主催者)、アレックス(対主催者)|
|咲夜サソ|3|やる夫(エロ対主催者)、ドアラ(対主催者)、星井美希(対主催者)|

|ユッキ|2|不人気(対主催者)、ナギサン(マーダー)|

|馬|1|総理(対主催者)|
|レン|1|モビルスーツ(対主催者)|
|リン|1|ハク(対主催者|
|文|1|ブロンドさん(対主催者)|
|リョフ|1|エチゼン(対主催者)|
|言葉|1|ビリー(対主催者)|

|タケモト|0||
|ドナルド|0||
|DIO|0||
|バクラ|0||
|トキチク|0| |
|アカギ|0||

死亡
|ブロリー|7|カズヤ(対主催者)、赤さん(対主催者)、運送社長(対主催者)、シュゾ(対主催者)、
      サノスケ(対主催者、紅美鈴(対主催者、サンレッド(対主催者|死

|ナギサン|4|てっぺい☆(不明)、囲ロリコン(対主催者)、羽生(対主催者)、みさお(対主催者)|死

|クラッシャー|2|ハッパ隊(不明)、仮面ライダー(対主催者|死
|ミク(笑|2|重音テト(対主催者)、七夜志貴(マーダー)|死
|CCO|2||海原雄山(対主催者)、大河(対主催者)|死

|夜神月|1|絶望(対主催者)|死
|スプー|1|塩(対主催者|死
|てゐ|1|夜神月(マーダー)|死

|僧侶|0||死
|バルバトス|0||死
|新堂誠|0|||死
|七夜志貴|0|||死
100創る名無しに見る名無し:2009/11/05(木) 07:46:25 ID:nhY8fUgC
>>99
おー乙〜。
咲夜さんとバカイトは撃墜数同じなんだなww
101創る名無しに見る名無し:2009/11/05(木) 15:44:02 ID:Yt4ZGPgf
ローソン…
102創る名無しに見る名無し:2009/11/06(金) 17:28:08 ID:0/Cdimo3
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8728146
遅れながら紙芝居の続きができました
使ってほしい曲や要望があったらいってください
103創る名無しに見る名無し:2009/11/07(土) 17:18:06 ID:rkQqT4ME
紙芝居乙

予約ラッシュ来たよ!

104創る名無しに見る名無し:2009/11/07(土) 19:10:14 ID:+9ukUeSH
wktkするぜ
105創る名無しに見る名無し:2009/11/07(土) 19:30:41 ID:qKE+o8lR
今まで停滞していたこのスレを辛うじて盛り上げてきてくれた紙芝居の人には感謝だな。
今後ともよろしく頼むぜ。
106創る名無しに見る名無し:2009/11/07(土) 20:48:31 ID:/DwHcX6E
完結は遠いが頑張って
107創る名無しに見る名無し:2009/11/07(土) 23:20:21 ID:jTHRDUu3
予約が4つも来たとなれば、wktkせざるをえない
108創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 00:52:57 ID:3y5pYJRc
予約ラッシュキターー!!
wktkせざるを得ない面子だぜ。
紙芝居の人乙!!
引き続きがんばってくれ。
109 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 10:25:28 ID:BIeOLBDq
投下します。
110 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 10:27:27 ID:BIeOLBDq

運が悪い。
今日の俺は運が悪い。
いや、今日だけではないのだが……

今日は特別、運がないらしい。


青いマフラーの青年―――KAITOは、ただ一心不乱に走っていた。
別にスポーツで汗を流そうとしている訳ではない。
お魚咥えたどら猫を追いかけている訳でもない。

強いて言うなら――――リアル鬼ごっこ。

制限時間はなく、ルールもない。
KAITOが逃げ切るか、"鬼"が殺すか、というシンプルなルール。

「畜生、畜生、畜生!なんで俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ…!」

「貴様が逃げるから、だろう」

「うわああッ!!!」

不幸を嘆いた瞬間に襲い来る槍。
KAITOは咄嗟に上体を捻り、それを躱す。

追撃は来ない。
鬼の表情は見えないが……恐らく、嘲笑っているのだろう。
必死に生に縋り付き、醜く逃げ回るKAITOを。

「クソ、嘗めやがって!」

KAITOは自身の武器に手を伸ばし、撃つ。
大きな威力を持った武器だが……しかし。

ドンッ

人には当たらず木に吸い込まれる。
どうやら鬼は、身を移したらしい。

(これで、五発。あいつは弾切れを狙ってるのか…?
 弾切れにして精神的に追いつめられた俺を殺す…クソ、悪趣味な野郎だ…)

KAITOは舌打ちすると、また逃走を始めた。


◇ ◇ ◇
111 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 10:33:11 ID:BIeOLBDq


「……五発目にしてやっと目で追えるようになったか。
 しかし完全に見切るにはあと一発…いや、二発は必要か」

鬼―――呂布は、木に突き刺さった弾丸を見て呟いた。
武器を持っただけの弱者を殺さない理由、それは鬱憤を晴らすためではない。
今までに見たことのない攻撃を見切る、修行。
最終的に弾丸を真っ二つに斬るところまでやりたかったのだが、武器が即席である為断念。
故に、目前で躱す事を目指すことにした。

……今更言うことでもないが、化け物である。

「……む、考え事に耽ってしまったか。
 さて男は何処へ行ったか…」

呂布は気配と足音を探り、足を踏み出す。
そして鬼ごっこは、繰り返されていく……


………ことはなく、一人の乱入者によって止められた。

呂布は手に握った槍を、思い切り投げた。
狙われた人物は、目の前に刺さった槍によって行く手を阻まれる。

「―――、勘が良いのね。驚いたわ」

「何者だ? 力無き民、というわけではあるまい」

「…私は十六夜咲夜。しがないメイドよ。
 これも縁だし、一つ質問させてもらって良いかしら」

呂布は、その声の主より武器を返される。
暗闇である為、顔までは分からない。
……だが、身にまとった冷たい殺気から、その者が強者であることはありありと見て取れた。

「良いだろう。言え」

「恩に着るわ。…この先にある病院に、人はいるかしら」

「…知らん。俺が行った時は居たはずだが」

呂布が淡泊に答えると、咲夜は数秒動きを止めた。
そして思い出したように呂布の槍を見つめ、問う。

「ありがとう。じゃあ序でにもう一ついいかしら?」

「構わん」

答える呂布の表情が、変わる。
如何にも、面白いものを見つけたというように、口元が歪む。
112 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 10:40:43 ID:BIeOLBDq

「貴方は――――私を殺す気かしら」


「わざわざ質問することでもあるまい…!」


その言葉が戦闘開始の合図。

呂布は即座に槍を構えると、神速で突き出す。
咲夜はそれを紙一重で躱し手に持ったナイフで払い除けた。
そして地面を蹴ると、呂布の頭上から刃を振り下ろし――

「フン!」

槍の元によって弾かれた。
が、それも計算の内であり、体勢を崩すことなく着地する。
そして背後から追撃をかけようとして、急停止。

刹那、咲夜の目の前に銀色の軌跡が出来た。

「…そういえば貴方の名を聞いてないわ」

「死にゆく者に名を聞かせる必要があるか?」

「確かに、微塵もないわね」

今度は呂布が地を蹴る。
そして咲夜と肉薄し―――槍を支柱にしての回し蹴り!
予想だにしてなかった咲夜はその鋼のような脚を腕に受け、表情を苦悶に歪める。

が、それは呂布も同じであった。

「……今のは効いたわ。
 成る程、甲冑に身を包んでいるだけある」

「フン、この俺に血を流させてそれを言うか」

呂布はそう言うと、頬から滴る血を手で拭う。
その背後の木には果物ナイフが、深く刺さっていた。

「じゃあ改めて、名を聞かせてもらおうかしら」

「…くく、良いだろう。俺は呂布奉先、貴様を討つ"漢"よ…」

「呂布、ね……その名は墓標に刻んであげるわ」

「下らん戯れ言を!」

呂布は力強く怒声を上げ、槍を突く。
それは初撃と同等の速度で―――しかし、打ち出される数は桁が違う。

まるでマシンガンから出た銃弾のような攻撃を、咲夜はもう一本のナイフを使い防ぎきる。
一撃を受け流すごとに火花が散り、金属音が響いた。
が、それでも戦闘用の武器と調理用の家具では戦闘にはならなかった。
113 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 10:46:29 ID:BIeOLBDq
刃こぼれしていくナイフ。
咲夜の体は、グレイズによって傷を増やしていく。

咲夜は圧倒的に不利と見なし、後退した。
しかし、状況は変わらない。最早、呂布の攻撃から逃れることは出来なくなっていた。

呂布は占めた、とばかりに深く突き出す―――!

「……でも、甘い」

しかし、呂布の槍は動きを止めた。
否、止められたのだ。不意に現れた第三者の介入により、呂布は身動きが取れなくなっていた。

「…チッ、また人形か!!」

呂布は筋肉が隆起した大男を睨みつけ、槍を掴んでいるその腕に手刀を打ち込む!

――当たり前のごとく躱される。が、男も槍を手放した。
それを期に、咲夜・呂布の両者とも背後へと飛び退いた。
緊迫する空気の中で、呂布が口を開く。

「…貴様はDIO殿の仲間か?」

「……?」

突拍子もない質問に咲夜は首を傾げる。
だが、それは一瞬。瀟洒なメイドは瞬時に思考を開始する。

(このタイミング、間違いなく"あの男"を出したことへの疑問…。
 つまり彼の言うDIOという人は、私と同じ能力を持っている……ってことかしら?
 そしてDIO"殿"という呼び方。彼は三国志に登場する剣士…の筈だから、初めて会ったゲームの参加者を"殿"なんて呼ぶとは思えない。
 つまり、そこから推測するに―――)

呂布は洗脳されている。そしてDIOは、洗脳するだけの頭脳か能力を持っている。咲夜が一秒余りで考えた結論はそれだった。
そして、そこからすべき行動は何か。

「……知らぬのか?」

「いえ、知っているわ。…貴方は、あの人とどんな関係なの?」

「彼は………私の、仲間だ」

呂布はぎこちなく答える。
まるで"友達"という言葉に頬を染める少年のようで、咲夜は一瞬吹き出しそうになったが…そんな場合ではない。
咲夜はこの答えで確信する。

――この男は洗脳されている。しかし洗脳の効果は薄く、たやすく破れるだろう。
――ならば、それを解いてやろう。このまま戦闘を続けるより、利益がある。

「……貴方はDIOの仲間ではないわ」

「何だと…?」

「貴方はね、DIOによって洗脳されているのよ。
 だって貴方は仲間であることを望んでいない…そうでしょう?」

「馬鹿を申すな。洗脳なんぞ出来る人間が…居るわけがないだろう」

呂布の顔に困惑の表情が浮かび上がる。
114 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 10:50:31 ID:BIeOLBDq

(最早、あと一息…これで彼を籠絡することが出来れば―――)

咲夜は勝利の笑みを浮かべる。
頭脳だけで戦い、自分の命を賭けない。

彼女にとって一番の選択であったが、それは叶わなかった。


ドンッ


「………ッッ」

大きな銃声。皮膚に突き刺さる銃弾。
咲夜の体はびくんと反り、そのまま前のめりに倒れていく。
その背中からは、翼が生えていた。真っ赤な、鮮血によって。

「…誰だ?」

呂布は予想外の出来事に驚き、しかし平静に問う。
睨みつけた先にいたのは、青いマフラーの青年。

その手には黒い拳銃が握られ、銃口からは硝煙が昇っていた。

「そんな怖い顔しないでくれ…俺はアンタを助けたんだよ。
 追いつめられてたんじゃないのか?俺にはそう見えたんだが」

「……俺を助けることで見返りを求めたのか?
 貴様は俺に追われていることを忘れているようだな……!?」

「だから待てって!俺はただ―――ひっ!」

手を大きく振って弁解する青年――KAITOの目の前に槍が突き刺さる。
それは呂布が、全力を以て投擲した鉄槍だった。

怒りの形相を保ったまま、呂布は告げる。

「失せろ」

「………っ」

KAITOは小さく頷き、背を向けた。
その行動は呂布と初めて出会ったときのような恐怖から、
そして身体が震えるほどの、嫌な予感がしたからだった。
115 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 10:53:28 ID:BIeOLBDq



残された呂布は、KAITOが離れていくのを見届けた後、咲夜を瞥見した。

容態は悪くない。
夥しい量の血ではあるが、今から止血すれば間に合うだろう。
が、呂布は手を差し伸べるのを憚った。

(俺は…殺し合いに乗っている。
 強者がいれば容赦なく斬り殺す考えだ。なら、この女を救うことは意志に反する。
 だが、それは最早言えまい…)

咲夜の言葉が蘇る。

『貴方はね、DIOによって洗脳されているのよ。
 だって貴方は仲間であることを望んでいない…そうでしょう?』

(DIO殿が俺を洗脳しているとは思えないし、そんな隙もなかった。
 だが、DIO殿は強かったはずだ。あの時俺達は、殺し合っていたのだから。
 何故俺は見逃し――そして、仲間となったのか?)

呂布は、咲夜の体に触れる。
そこに敵意はなかった。

「この女には、まだ聞かねばならぬ事があるな……」


【D-4 南西/1日目・真夜中】
【呂布@iM@S演義】
[状態]腹部に打撲 、全身謎の液体まみれ、足と腹部に傷、肉の芽による洗脳状態、苛々
[装備]竹槍状の鉄パイプ、イージス@FF11
[道具]基本支給品×2(食料・水-1) 三国志大戦カード(UC董白)@三国志大戦、 葉団扇@東方project 包丁@現実 射命丸文のカメラ@東方projectサバイバルナイフ@現実 果物ナイフ@現実 拳銃(0/6予備弾24)@デスノート スナック菓子×3 飴×3袋
[思考・状況] 基本思考:DIOの為に参加者を減らす。
1:女(十六夜咲夜)を助け、問いつめる
2:DIOへの疑惑。
3:術師には負けない。
4:チルノ、馬岱、メタナイト、ブロリー達とはまた会ったら決着を着ける。
5:いずれ主催者も殺す。

※イージスは意思を持っていますが、封印されているのか本来の持ち主でないためか言葉を発しません。
※斬馬刀は破壊されました。
※塚モールで呂布がわずかに破壊活動を行いました。
※肉の芽の洗脳力が低下している可能性があります。ただし方向感覚は若干戻っているかもしれません。
116 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 10:56:30 ID:BIeOLBDq


【十六夜咲夜@東方project】
[状態]疲労(大)、左腕複雑骨折、両手の甲にダメージ、右腕打撲、全身に切り傷、背中に銃痕、気絶
[装備]時計型麻酔銃@名探偵コナン、果物ナイフ
[道具]基本支給品(食糧は4人分−2食分、水は四人分−1本)、
 時計型麻酔銃の予備針(残り2発)@名探偵コナン、計量匙×1@東方バトルロワイアル 、フジキ@ゆっくり村×12 、美鈴の帽子
[思考・状況]基本思考:優勝し、死亡者含め全ての参加者を元の所に戻すと主催に望む
0:…………。
1:呂布を籠絡し、利用する。
2:応急処置品と痛み止めがほしい。
3:どうしようもない場合は即座に暗殺。
4:手の治療後、本格的に行動する。
5:まともな投擲武器が欲しい
6:連合は組まない。
7:首輪解除の技術はわりとどうでもいい
【備考】
※七夜志貴の名前を知りました。
※ときちくは姿しか知りません。
※時間操作は2秒が限度です。停止した後に使用するには数秒のブランクが必要です。
※飛行が可能かどうかはわかりません。
※主催者側が参加者を施設を中心として割り振ったと推理しました。
※高い能力を持つ参加者は多くが妖怪と思い、あえて昼間挑む方が得策と判断しました。
※僧侶のネガキャンを聞きましたが、その情報を完全には信用はしていません。
※やる夫のデイパックは列車内に放置してあります。
※サムネホイホイ(出だしはパンツレスリングだが、その後別の映像は不明)は、A-5の平原に投げ捨てられました
※カミーユ・ビダンの死体を確認。首輪を解除しようとしてる人がいると推測しました
※一度幻想の法則から外れた者ももう一度幻想の法則の中にもどせば幻想の法則が適用されると推理しました。
※ヤバいDISCがINしました。スタープラチナが使えますが、真の能力には気づいていません。
※E-5橋付近にフジキが計6本あります(八本ほど咲夜が回収していきました)
※D-4の木に果物ナイフが刺さっています。



◇ ◇ ◇


「クソッ、やっぱり不運だ…!」

KAITOは、ただひたすらに逃げていた。
かなり走ったが、それでもペースを落とすつもりはなかった。

(あわよくばあの化け物を頼るつもりだったのに…やっぱ無理だったか。
 でも、あの銀髪の女は殺したし…結果オーライだな)

KAITOは醜悪な笑みを浮かべ、愛おしそうに銃を撫でる。

(やっぱり銃は強い…!
 これなら、人間は軽く殺せるぞ……っと)

KAITOは建物を発見する。
どうやら病院らしく、電気の消えかかった看板が点滅していた。

KAITOは正面へと周り、中を覗き込む。

「…そこに、誰かいるのか?」

「!!」
117 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 11:02:41 ID:BIeOLBDq
突然の声に、KAITOは飛び上がった。
あまりの驚きで腰が抜け、尻餅をつく。

「…む、驚かせてしまったか。
 すまないな…手を貸すよ、立ち上がれるかい?」

男の声は、少しずつ近づいてくる。
KAITOは咄嗟に銃を構え、声を上げた。

「ち、近づくな!…それ以上近づいたら撃つ!」

「待ってくれよ、私は君に危害を加えるつもりはない…。
 武器は捨てる!だからその銃を向けないでくれ…」

地面に何かが落ちる音が聞こえる。
どうやら、声の男は本当に武器を捨てたらしい。
KAITOが見ると、そこにはメスが何本か転がっていた。

(武器を捨てたから信用するって訳ではないが…こいつはゲームに乗っていない…だろうな。
 あの男のように殺気を感じないし……アレックスみたいなタイプなんだろ。
 気にくわないが…ここまで勝ち残ってる奴だ、強者で間違いなさそうだしな)

「ああ…、疑って悪かったな」

「いいとも。ほら、手に掴まってくれ」

男は優しい笑顔で、手を差し出してくる。
KAITOは遠慮せず、その手を掴んだ。

「よっと…助かったよ。えっと…名前は何って言うんだ?」

「私か?私は――DIO。ディオ・ブランドーだよ」

「そうか、有り難うDIO。俺はKAITO―――…DIO?」


―――貴方はね、DIOによって洗脳されているのよ。

背後から近づいた際に、女が発した言葉。
あの言葉が本当なら、この男は―――

「ん、どうしたんだカイト。
 私の顔になにかついているのか?」

「……いや、なんでもない。
 じゃあな…DIO。俺は行くところがあるんだ…」

顔を青くしたKAITOが、DIOに背を向ける。
しかし、既に手遅れ。


「………あ」

118 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 11:04:54 ID:BIeOLBDq

腹から生える手。

真っ赤な。

もう一本生える手。

真っ赤な。



「フフ、光栄に思うと良い、KAITO。
 貴様がこのDIO様の、最初の生け贄となるのだからな…?」

「い、いやだ、あああ、いやだ、」

KAITOの腹に生えた手は、筋肉と内蔵を引き裂き、外へと開かれていく。

KAITOの目が大きく見開かれる。
そこには、期待も絶望もない。


あるのは、耐え難き苦痛―――――


「あああああ、あ゛、嫌だあああ゛ぁあぁぁ゛あぁっぁあ゛あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」


その様は、まるで怨霊に殺される罪人のように。
されど美しく。ただ美しく、真っ赤な華を咲かせていた。

119 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 11:06:00 ID:BIeOLBDq




「少々派手にやりすぎたか。
 服も身体も血だらけになってしまった」

全身を真っ赤に染めたDIOが、悪びれもなく言った。
その足下には、先ほどまで人間だったモノが落ちている。

身体が強引に裂かれた、凄惨な肉塊。
嘗て自分を悪魔だと豪語した男の死体。

「これでは外に出れないな。
 確かこの病院には風呂があったはず、放送前に湯浴みするとしよう」

しかしDIOは微塵も気にせず嗤う。
100年を生きた帝王の前では、悪魔は前菜にも満たなかった――――。


【KAITO@VOCALOID 死亡】


【C-4 病院 1階待合室/1日目・夜】
【DIO@MUGEN、ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]去勢、右腕骨折(自然治癒中)、背中強打(自然治癒中)
[装備]ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック 、メス10本、痛PSP@現実
[道具]支給品一式(水抜き)、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG、便座カバー@現実
[思考・状況] 基本思考:殺し合いの参加者はもちろん、あの主催者どもも全て殺す。
1:返り血を流す。
2:サンレッドを殺す、そのためなら手段は問わない。
3:次の放送まで病院で待機する。

※自身の能力が制限されている可能性を理解しました。
※剣崎達にはザ・ワールドの存在を教えていません。ザ・ワールドの時止め能力が、時間を空けないと使用できないこと、次の使用までの制限時間が30分である事を理解しました。
※禁止エリアが重要そうな施設にかかることは殆どないだろうと判断しました。
※殺し合いを円滑に進めるために強力な参加者がいると考えました。
※呂布から今まで会った人物の話を聞きました。
120 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 11:18:45 ID:BIeOLBDq
投下完了。タイトルは「とある悪魔の自縄自縛」です
121創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 11:56:55 ID:V6saJiXy
乙。
同じ自称悪魔でも、KAITOとブロリーでは月とすっぽんの差があったな。
122創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 12:24:25 ID:3FWhe2vu
しゃあぁDIO様グッジョオォブ!
咲夜さんはすごいなやっぱり頭いいな
123創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 12:51:52 ID:4LXDnkjf
投下乙!
咲夜さんは呂布との接触でよく分かったな、そしてたまに見せる萌え呂布www

…そしてKAITO…運が無さすぎるだろ…カワイソス…でも、ざまぁwwwwwwwwwwwwDIO様GJwwwwww
しかし、せめて咲夜さん以外にDIO様を危険視している賀斉とかが来ていれば、なんとかなったんかもしれんけど、これがバトルロワイアルならば、南無南無。
124創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 15:31:31 ID:NQFFSiiZ
投下乙
早くも呂布の洗脳が……DIO涙目か?初スコアは挙げたが。
しかしKAITOは運が無いw


指摘というか疑問なんだが、咲夜の考察に無理が有り過ぎないか?
参加者の視点からじゃ洗脳なんて簡単には気づけないと思うんだが。
125創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 17:21:06 ID:HYGNrd2t
投下乙
確かに考察がちょっと強引な気がした。同じ洗脳を疑うなら言葉尻よりは額の肉の芽を見つけて…とかの方が自然じゃないか?
126創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 17:21:40 ID:UNqT2Jnw
投下マジ乙です!
ようやくDio始まったな。
カwwwイwwwトwwwはざまぁとしか。
127創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 20:23:14 ID:GOZP+BmN
乙!悪魔(笑)は神(笑)に続くことはできなかったか・・・。
面白かったけど、咲夜の考察だけは俺も疑問だ。特に将軍なら殿付けは〜の辺り。そもそも幻想郷に三国志あるのか?
128 ◆uv1Jg5Qw7Q :2009/11/08(日) 20:44:14 ID:BIeOLBDq
確かに洗脳に関する考察は無理がありましたね…
三国志については、◆F.EmGSxYug氏の「塩くれてやる! -若本製塩編-」で射命丸が書物を読んだことがあるという記述があったので、
咲夜も聞いたことはあるんじゃないかな、と思ったんですが…もう少し詳しく描写するべきでした。

指摘有り難うございました。
修正は明日、仮投下スレに投下します。
129創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 21:25:55 ID:ZopkD5+F
カイト……まあでもようやく楽になれた、かな?
130創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 22:04:55 ID:7Pr2Cg0i
カイトは絶対にDIOに肉の芽されると思っていたのは俺だけじゃないハズ
131創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 22:32:25 ID:P+nszIiT
無能なヘタレを部下にはしないだろう
132創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 23:01:00 ID:NQFFSiiZ
ブロリー強化による戦果を知る事も無いんだな。ざまあwww
133創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 23:43:46 ID:HYGNrd2t
それにしてもカイジの安藤も裸足で逃げ出すようなクズと裏切りっぷりを示してくれたKAITOが悲惨な最後を遂げてくれて本当にメシウマだわw
死者スレに落ちた後の周りの対応が楽しみだw
134創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 00:28:08 ID:hSJjkyJa
死者スレじゃどうせ優しく扱われるんだろうなぁ…
135創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 00:29:42 ID:vJpJteoW
何も問題あるまい
136創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 00:39:08 ID:O2HDjteG
今の死者スレだと反応すらされなさそうな予感

>>130
カイトはDIOのカリスマ性でホルホル状態になると予想してたが
今のDIOはサンレッドにキャンタマ潰されてからカリスマ失ってるんだよな
137創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 02:53:18 ID:C4aVAPJW
乙です
洗脳に気付いた下り変えちゃうんですか?
別に不自然ではないと思いますけど
まぁ、咲夜はレイセンの目を見ても何ともならないような猛者ですし、感覚的に気付いた、でもよさそうかも
私としてはDIOが自分のことを知ってたっぽいKAITOから何も聞きださず殺したのが気になります
自分がDIOなら肉の芽で情報全部引き出してから殺すかなと
138創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 07:31:50 ID:5drp3Uyo
流石にそれはステルスが涙目過ぎるw
今まで何人のステルスが「違和感」とか「超人の直感」とかで涙を飲んだ事か……
139創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 07:47:28 ID:7E8iMMtq
>>134
バカイトだってあくまで被害者、俺達だってあんな所放り込まれたらカイト以下のクズになるぜ多分
140創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 09:37:27 ID:5Sn5+EEV
それを言われると弱いな……
141創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 12:59:10 ID:hSJjkyJa
>>139
それクズにならなかった他の一般キャラ的にはちょっと頭にくるだろうな
まぁまだ生き残ってる一般キャラは何かしらおかしいけれど
142創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 13:22:19 ID:tWIpMtf0
原作でも過去のロワではほとんど成功に終わってる、ってとこを見ても
実際に対主催を貫くのは相当な精神力がいるんだろうな
……創作をソースに言っても説得力が微妙だが
143創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 14:12:36 ID:8g+wEnqW
>>134
死者スレなんて会話文だけのよくvipなんかでたっている下手糞ハルヒSSと同レベルなもんだろ
あんなところ気にするお前もどうかしてる
気にしない方がいいよ、恥ずかしいから
144創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 16:30:45 ID:O9zOwq3K
>>143
そんな餌に俺は釣られないクマー
145創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 16:32:01 ID:REv6NMBb
そんなことより仮投下が来てるぞ
146創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 20:55:12 ID:vJpJteoW
>>141
散々非道の限りを尽くしておいて、
最後にちょっと人間臭い所を見せただけで周りからはいい奴扱いされた誰かさんや、
挙句にいい人面して生還した他ロワの誰かさんよか100倍マシだね

俺はカイトには同情すら沸いてるよ
147創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 20:57:06 ID:soUeOpYf
そうか?
結果と過程どちらかだけでもマシな奴のほうが全部通してクズよりまともな扱いされるのは普通だろ
148創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 21:23:03 ID:7E8iMMtq
そもそもこのロワに呼ばれてる時点で皆、俺達貧弱一般人よりハートは強い奴らなはず
その中では、カイトは弱い方だったって事でしょ
149創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 21:24:11 ID:SeAKRwEo
前スレあたりに出てた、北斗の拳の強敵理論だよなぁ
強敵に数えられたキャラクターは、モヒカンよりまともな扱いをされるのと同じだ

見方を変えりゃ、強敵だって勝手な理由で大勢に大迷惑をかけた点では大して変わらないのにな
150創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 23:07:24 ID:4LNjQZq5
最初から最後まで悪人よりは、最初は悪人だったが改心して最後に善人になった奴のほうが印象が良いのは当然だと思うが。
よくいわれる北斗ですら、ジャギだけは綺麗に終わらなかったわけだし。
もちろん最初から最後まで善人だった奴に比べれば、五十歩百歩もいいとこだが。

まあKAITOの印象が下手なマーダーよりも(ともすればブロリーよりも)悪いのは、
キョン子や雄山のような一般人でありながら真人間がいたからかと。
ほとんどが落命してるが、この真人間が最初からいなければKAITOの評価も違ったはず。
151創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 23:08:35 ID:bk40eepT
俺達ギャラリーを楽しませてくれたんだからそれでいいんだよ。ずっと何もしないで淡々と引きこもってる姿を見せられてもつまらないだろ
152創る名無しに見る名無し:2009/11/09(月) 23:15:05 ID:e3zKC5sB
そもそも雄山はほとんどボッチだっt……ゲフンゲフン
153創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 01:13:08 ID:QvZbqUFK
>>150
ケンシロウは伝承者としては優しすぎる、もっと非情にならなければ生きていけない
そんな理由でジャギはあえて外道の限りを尽くした後付け設定があった気がする
154創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 03:55:48 ID:TKyQPGQF
>>134
そうでも無かったみたいよ
155創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 16:17:59 ID:UVBucb6p
代理投下します
156創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 16:19:25 ID:UVBucb6p
 どさっ。

 そんな音が賀斉の耳に入る。
 土袋が土に落ちるようなそんな音。
 賀斉の目の前で青年が崩れ落ちた。

「馬岱!!馬岱!?」

 崩れ落ちた青年――馬岱を抱え起こそうと藤崎はするが完全に力の抜けた馬岱の体はダラリと垂れ下りピクりとも動かない。

「大丈夫ですか!?」

 彼らの所へ賀斉は駆け寄る。
 馬岱の体には深い傷。傷。傷。
 それらは賀斉に彼らが戦闘に巻き込まれたことを悟らせた。

「……誰や」

 藤崎は金属バットを構え馬岱をかばうようにして賀斉に向き合った。
 藤崎の目には突如現れた賀斉への不信感がありありと浮かんでいた。

「それがしは決して怪しい者ではない」
「それを何か証明できるものはあるんか?」
「む……信用してもらえるかどうかは分からないがこの医療品はどうだろうか?
 焼け石に水ぐらいだろうが少なくともないよりは良いはずだ」

 そう言うと賀斉は自身のデイパックから病院から持ち出した医療品を取り出す。
 そしてそれを倒れている馬岱の元へ運ぼうとする。

「待つんや! まず剣を置くんや」

 だが藤崎がそんな賀斉を制する。
 賀斉は今剣を持っている。
 武器を持っていては警戒心を解くことはできない、そう判断して賀斉は剣を下に置いた。
 そして倒れた馬岱の元へ医療品を届けに行く。

「満身創痍……ですな」

 賀斉は倒れた馬岱を見ながら呟く。
 全身傷だらけでボロボロで先ほどまで普通に動いていることが不思議なほどだった。
 だが、そんな重症に見えた馬岱は賀斉の前でむっくりと起き上がった。

「なっ……」
「どうやらこいつは誰かれ構わず殺しにかかるような奴じゃないみたいだな」
「お前がそれを言ったらおしまいや」

 驚きに目を見開く賀斉の前で起き上がった馬岱が藤崎に話しかける。
 藤崎は起き上がった馬岱に驚くことなく言葉を返す。
 相変わらず満身創痍の状態ではあるが起き上がった馬岱、そして藤崎。
 この2人を交互に見比べながら賀斉は口を開けるしかなかった。

 倒れたはずの馬岱がなぜ普通に起き上がったのか、話は10分ほど前に遡る……
157創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 16:20:33 ID:UVBucb6p


「誰か来ているな」

 馬岱の言葉に藤崎の足が止まる。
 既に病院は小さくではあるがぼんやりと視認できるほどの距離にまで近づいている。
 その病院の方角から1人の男――即ち賀斉が現れたのだ。

「殺し合いに乗ってそうか?」
「この距離じゃ流石に分からないな」

 藤崎の問いに馬岱が答える。
 見えるといっても点のように小さくであり、殺し合いに乗っているかどうかを確認することは難しい。

「強い奴なら腕試しをするつもりなんか?」
「勿論」

 藤崎が心配するように馬岱を見る。
 馬岱は藤崎から見てもまともに戦えるような様子には見えなかった。

「……と言いたいところだが流石にこの状況で戦うのはな……。
 せめて最低限の応急処置をしてから戦いたいし、殺し合いに乗っている奴だとなすすべもなくやられる可能性もある」

 そう言って馬岱は藤崎を見る。

「だからちょっと手伝ってくれないか」 
「ええけど……何をすればええんや?」
「あいつが近づいたら俺が倒れる演技をする。
 その時にどうにかして相手に敵意があるかどうか確認するだけの簡単なお仕事だ」
「それが一番難しいと思うが……わかった」
「もう無駄話してる余裕もないから始めるぞ」

 そして冒頭の部分に至るのだ。

「あと饅頭共、お前らは静かにしておけよ。無駄に警戒心を強められそうだしな」
「ゆっ!」
158創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 16:22:15 ID:UVBucb6p


「なるほど……そういうことですか……」

 馬岱が殺し合いに乗っているということは隠しながら3人は情報交換と応急手当を終えた。
 藤崎一行からはドナルド組や図書館でのこと、そして奇怪な饅頭生物について主に語られ
 賀斉からはDIOと呂布の間で起こった病院でのことやクラッシャーや剣埼について語られた。
 この中でもっとも興味を引いた話題は図書館で首輪について調査を行うタケモトのことについて
 殺し合いを止めようとする賀斉からしてみればかなり重要なことなので詳しく話すこととなったのだ。

「で、このあと俺達はどこへいくんや?」
「応急手当をするという予定はもう達成したしこの後病院に行っても危険人物と接触するばかりで利益はない
 万全の状態なら喜んでDIOとやらに腕試しを挑むがこんな状況で呂布と互角に戦った奴とはあまりた高いたくはないからな」
「なら図書館を目指すってことでええか?」
「俺はいいが賀斉はいいのか?」

 藤崎の言葉に馬岱が返す。
 彼らの目的地はもともと図書館なのだが賀斉は先ほど出会ったばかり。

「それがしはその首輪の解除というものに興味がありますゆえお気になさらず」
「なら図書館に向かうってことで――」

 ――ドンッ

 そこまで藤崎が言ったところで銃声が響く。
 近くではないようだがそこまで遠くではないようだった。

「戦闘か」

 馬岱が音のした方向を見る。
 暗闇に包まれているため何が起こっているのかはよく分からない。
159創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 16:23:19 ID:UVBucb6p
「失礼、先ほどは図書館を目指すと申したが目的地を変えてもよろしいでしょうか?」
「行きたいのはやまやまやけど……馬岱がこんな状態やし拳銃らしきものを持ってる相手の所へ突っ込むのは……」

 そういう藤崎だが賀斉は続ける。

「大丈夫です、あちらへはそれがし1人で行きますので、ほんの短い間でしたがありがとうございます」
「まぁ俺達と付き合いがありわけでもないし止める権利は俺には無い、でも気をつけるんや
 いつまでいるかはわからんけどしばらくは図書館にいるだろうから余裕があるなら図書館で合流しよう」
「わかりました、あと馬岱殿。これを」
「ん?」

 短い時間の付き合いであったが分かれを惜しむ賀斉と藤崎。
 そして賀斉が馬岱に光るものを手渡す。

「包丁ですが鍬よりは役に立つでしょう、お気をつけて」
「ほうきから鍬、鍬から包丁……まともになっていると言えばまともになっているが……」
「それがしがこれのほかに剣か槍を持っていれば馬岱殿に渡せたのですがね」

 そう言って賀斉はMEIKOの剣を指さす。

「そういうまともな武器が俺も欲しかった」
「お前にまともな武器が渡ってなくて良かったと俺は思っているがな」

 最後の藤崎と馬岱のやり取りにすこし首をかしげながらも賀斉はその場を後にした。
 賀斉の目指す先は銃声の所在地。
 藤崎と馬岱、そしてゆっくりが目指すのは図書館――

 参加者の夜はまだ終わらない
 彼らに安らかな、安全な眠りが訪れることはない。
160創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 16:25:00 ID:UVBucb6p

【C-4 病院付近/一日目・真夜中】
【藤崎瑞希@現実】
[状態]さらなる決意、パンツレスラー、、脛に軽い刺し傷(鱗粉付き)、足に痺れ、罪悪感
[装備]なし
[道具]支給品一式、金属バット@現実、ショートカッター(残り0枚)@ドラえもん
[思考・状況]
基本思考:主催者の目論見を粉砕し跪かせる
0:馬岱に理解はできへんけど……
1:図書館に戻り、自分を襲ったやつを懲らしめる。
2:全てはチャンス
3:参加者を救う
4:受け継がれた意志を持って、闘う
5:馬岱を信頼……?
※ダイイングメッセージからビリーを殺したのがドナルドだと思っています。 ※馬岱から教唆をラーニングしました。
※記憶が戻りかけています

【馬岱@呂布の復讐】
[状態]:右目喪失 腹部と足にポテトによる怪我 右腕に火傷 その他全身に小さな傷 満身創痍 応急処置済
[装備]:鍬@吉幾三、三国志大戦カード(群雄SR馬超)@三国志大戦、包丁@現実
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
1:図書館へ向かう
2:藤崎を襲ったやつは相手にしない……?
3:藤崎を守る気はない。奇襲された場合は盾か囮にする。
4:殺し合いに乗って、自分の力を試す。
5:弱い奴からは情報を聞きたい。断ったら…
6:もっと武器が欲しい
7:ブロリーとは遭遇したくない
8:藤崎を信頼……?
9:体力の回復するまで戦闘は避けたい
※参加者の多くの名前を見た覚えがあることに気が付きました。ニコ動関連の知識の制限は実況者達等に比べて緩いようです。
※藤崎のダイイングメッセージに関する考察を聞きました。
※徐々に記憶制限が解けてきた様です

【ゆっくり霊夢、ゆっくり魔理沙@ゆっくりしていってね】
[装備?] 偽起爆リモコン@オリジナル
[道具]
※ゆっくり魔理沙の頭に偽起爆リモコンが刺さっています。命に別状はありません。

【賀斉@101匹阿斗ちゃん】
【状態】肉体疲労(小)、精神疲労(大)、無力感、若干濡れてる、眠気、兜未装着
【装備】MEIKOの剣@人柱アリス
【持物】基本食糧
【思考・行動】
基本思考:仲間を増やしてゲームを倒し、脱出する。
1、某は……
2、銃声のもとでなにがあったのか確かめる
3、リン殿達から剣崎殿の死の真相を聞き、剣崎殿の仇を討つ。
4、翠星石のような娘が欲しかった…
5、DIO殿…貴殿を信じて良いのですな?
6、余裕があれば図書館で藤崎舘と合流
7、何処かで少し寝たい。【備考】
8、首輪の解除に興味
※剣の花びらは視界を遮る恐れがあるようです。
※賀斉はどこかの明治時代の人と違って普通に日本語が読めます。でも最近の物(携帯電話等)は分からないと思います。
※F-5からA-5に来たのではと気付きました。
161創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 16:25:42 ID:UVBucb6p
◆CqqH18E08c:2009/11/08(日) 18:11:33 ID:qjFnEDS60
以上です

指摘などの対応はかなり時間がたってからになると思います
特に問題がないようならば本投下をどなたかお願いします
タイトル:夜は続くよいつまでも
162創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 19:34:56 ID:r/yXHQaI
乙です。空気組活躍なるか・・・?
163創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 20:16:14 ID:bEtMd6u0
おつ。藤崎・馬岱はいいコンビだが方針の違いが怖いな…
賀斉はがんばれよ。死ぬんじゃあないぞ。
164創る名無しに見る名無し:2009/11/10(火) 20:18:05 ID:HmwW8eag
>>162
待て、空気なのは神だけなはずだ


投下乙!
馬岱良かったな…やっとまともな武器になってる訳だしな。
藤崎は一般人やってんなぁ、もう少ないし、頑張ってくれ!
…そしてようやく賀斉に戦闘のチャンスが…て、行く先には呂布と咲夜さん…\(^O^)/
駄目だ賀斉、逃げるんだ。お前には無理だw
165創る名無しに見る名無し:2009/11/12(木) 21:43:37 ID:nNuHGQZZ
賀斉は今ロワの癒しだなw
166創る名無しに見る名無し:2009/11/12(木) 23:14:08 ID:aoZALi7t
そんな癒し系だったり重要なフラグが立ってても容赦なく次の話で死んだりするのがロワの恐い所なんだよな
167創る名無しに見る名無し:2009/11/12(木) 23:32:19 ID:TcDPW+/F
武将を癒しキャラにすんなwww呂布にしろ賀斉にしろwww

しかし、ここで言うのもなんだが賀斉の南斗聖拳マダー?
168創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 07:10:41 ID:xEC0nYl+
1stではダーマが割とあっさり死んじゃって残念だったな
これからって時に死んじゃったキャラもKやら社長やらティアナやら色々いるがあいつらは最期に何か残して行ったし
169創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 11:06:08 ID:6gQ+wTjQ
だが今回のロワはあえてそういう展開を潰して行ってるからな
ドナルドが主催打破でもおかしくないって展開だしw
170創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 14:42:59 ID:X/9Ag+dd
仮投下来ているのに誰も反応しないとおじさん泣いちゃうぞー
俺はOKだと思うんだが……
ムゥ……
171創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 15:06:56 ID:jKze6DHJ
ん、俺もOKだと思った。
ゴメン、今まで仮投下に気付かんかった……
172創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 21:39:38 ID:X7cw0CFi
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8797024
ニコロワ紙芝居の続きができました
お勧めの曲があったらいってください
週一回更新で計算したら完結まで五年くらいかかる計算だった・・
173代理投下:2009/11/13(金) 22:14:37 ID:X/9Ag+dd
629 名前: ◆KX.Hw4puWg[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 00:00:18 ID:GFIpgtV2O
一応仮投下します。




「…一旦ホイールを止めるぞ」

そうグラハムが言ったのは、先程の射命丸の件のしばらく後の事であった。
平坦な景色が動くのを止め、キキィ、と甲高いブレーキ音を鳴らし、D−ホイールはその車輪を止めると、グラハムは何処かが違うが、射命丸へと向けていた物に似ている真剣な顔でその表情を後ろの地平線へと向ける。

「ここまで来る事は無いだろうな…」
「…」

後ろを振り返るのをやめ、今度は前へと、その真摯な眼差しを向けつつ、グラハムが口を開く。

「やはり、天狗は天狗、か。調子に乗りすぎるとああなる。伝承の言う通りだ」
「…ねぇ、グラハム…ちょっといい?」
「む?なんだ、チルノ」

変わらないグラハムの表情とは裏腹に、チルノの表情はグラハムに対する疑問を浮かべ、グラハムへと聞いた。

「…あんたはグラハムなの?」
「…そう来たか」

グラハムは顎に手を当て、少し考えると、チルノに切り出す。

「…今は…分からない。私は一体どうしてどうなったかというのが。
記憶はある。私があの女に惚れていたのも、君が言う様にただの変態だった、という事も」
「…そう…」
「だが…一つ疑問がある」

若干肩を落とすチルノにグラハムが人差し指を立て、言った。
174創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 22:15:26 ID:X/9Ag+dd
630 名前: ◆KX.Hw4puWg[] 投稿日:2009/11/13(金) 00:01:06 ID:GFIpgtV2O
「―――――私が、あの女にどうして惚れた、という事だ…昔は、だが」
「じゃあ、今は?」
「それが分からんのだ。あの女を憎む訳でも、好きな訳でも無い…ただ、私には表現ができんのだよ、理不尽だがな」
「…」

「やはりガンダム、か」とグラハムが小さな声で呟くのを、チルノは聞こえなかったのだが。
ただ、チルノは何か言わないと、と思い今感じた事を言った。

「もう、簡単に説明して!最強のあたいでも分からない事だってあるんだから!」
「………すまん」

ああ悲しいかな。
やはり、チルノソードを持ってもH(馬鹿)はHだった。
それでも、チルノは頑張った方である。
自分も、昔惚れた人に手紙を書くために勉強した経験がある訳だし、そういう事が理解出来ない訳じゃ…

(あれ?)

ふと、賛同していたチルノに浮かんだ『?』の疑問符。
…そもそも、チルノ自身、恋をした事は無いはずだ。
確かに彼女のテーマソングと言われる曲はおてんば『恋』娘だ。
だからといって、彼女が恋だ!愛だ!と云々言うキャラでは無い事は確かな訳である。
そしてそのまま考えていたチルノの頭に流れてきたのは、歌だった。
しかも、同じ様な曲調の、でも何故か歌詞は違う…様々な曲。

―――♪くるくる〜時計の針〜ぐるぐる〜頭まわる…
―――♪君のその細い腕で抱きしめてほしいけど…

(なに…?この曲…)

―――♪チルミル〜チルミル〜元気チルミル…

―――♪すべって転んでしまわぬように〜

(…この曲がなんなのかあたいには分からないけど…でも…なにか感じる事があるのは何故なのかなぁ?)

「チルノ」

考えていたチルノに、グラハムが差し込む様に、様子を尋ねる。
チルノはそれに、気にしなくていいと答えると、グラハムはまた口を開く。

「…じゃあ、話が外れたが、何故ああなったかを話そう」

そう言うと、グラハムは先程の経緯を喋り始めた。

◇◆◇◆◇◆
175創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 22:16:44 ID:X/9Ag+dd
631 名前: ◆KX.Hw4puWg[] 投稿日:2009/11/13(金) 00:01:55 ID:GFIpgtV2O
「そんな事があったの!?あたいが気絶してた間に!?」
「あぁ、まぁ簡潔に話すとそういう訳だ」

チルノが豆鉄砲を食らった様な顔でグラハムに詰め寄ると、グラハムはただ話の内容と同じ様に、簡潔に答える。

「じゃ、じゃあ…あたいやグラハム達を含めて、他の皆を殺すって事なの?」

そう尋ねられたグラハムは、少し考えた後、ふと呟く様に言った。

「君は保護すると確か言っていたが、私や他の人々は殺されるだろうな」
「………」

その言葉の後に訪れたのは、沈黙。
―――返事を返せない―――
と、チルノの脳内の思考回路が示す。
殺し合いなんて絶対に駄目な事だ。
でも現に自らの知人が殺し合いに乗るとなればどうすれば良いのか…
彼女の純粋な脳は考えて、考えて…結論を出す。

「じゃあ…あたいが文を倒して部下…までは無いけど、倒す!文だけじゃない、このバトルロワイアルでバカな考え持ってる奴みんな!」
「それは間違ってるぞ、チルノ」

グラハムの言葉に一瞬戸惑いを見せるチルノに、グラハムはまた淡々と返す。

「君だけじゃない、私や、まだ見ぬ私達殺し合いを打倒しようとする同志が居るじゃないか」

その言葉にチルノの表情はまたぱあぁ、と明るくなり、笑顔のまま、グラハムに言う。

「そ、そうよね!天才のあたいだけじゃ無理な事も、みんなで団結すれば良いんだし!ほんと、グラハムったら、あたいの次の次に最強ね!」
「はは、誉め言葉としてもらっておこう」

グラハムも口元を緩ませると、D−ホイールを進ませる。
その長い長い道程を。小さな希望を胸に抱いて、目指すのは、映画館ではなく…オフィスビル―――!

◇◆◇◆◇◆

(…同志…か)

私はハンドルを握りしめ、またホイールを走らせる。夜風が当たり、私の体を冷やす事が唯一の安心だ。
それと映画館に行く事は、もう少ししてから話す事にしよう。
その方がタイミング的には良いだろうしな。

(さぁ、どれだけもつかな私の心…あのふざけた思考に戻ったら、間違いなく今しようとする事が水の泡だ)

そう思うと私はホイールのアクセルを更に力強く踏んだ。
力強く、王者の行進の様に、ただ勇ましく。
176代理投下終了:2009/11/13(金) 22:17:29 ID:X/9Ag+dd
【C-2/草原/深夜】
【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00】
[状態]:ほっぺたにビンタ痕、ホイールオブフォーチュンを運転中、正常な判断力
[装備]:ガリィ@FF11 FF?、ゴブリンバット@ニコニコRPG、ホイールオブフォーチュン@遊戯王5D's
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、
DMカードセット(天使のサイコロ、悪魔のサイコロ、スタープラスター)@遊戯王シリーズ
不明支給品(1つ)、ヒテンミツルギ極意書@ニコニコRPG
キッチリスコップ@さよなら絶望先生
[思考・状況]
1.タケモトたちに会う。チルノへの説明はその時に。
2. 文の事は……一旦保留としておこう。
3.もう自分のミスで誰かを死なせてはならない。
4.ふざけた思考に戻る前に、ホイールを急がせる
※参戦時期は一期終了後(刹那のエクシアと相討ちになった後)。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。
※自分を取り戻しましたが、また戻ってしまうかもしれません。

【チルノ@東方project】
[状態]脇腹に切り傷、疲労(中)、グラハムに抱えられている
[装備]バスタードチルノソード@東方project派生
[道具]支給品一式
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らないが手当たり次第倒して部下にして回る、主催を倒す
1:あたい達がやらなきゃ誰がやる!って事ね!
2:最強を証明する。
3:最強のあたいがみんなを守る!
4:呂布を倒して部下にする。
【備考】
※空は飛べますが体力を余計に消費します
※ビリー・レン・タケモト・ドナルドを勝手に部下にしました。
※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。
弱体化してはいますが、支障なく使えます。
但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません
※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、
その世界の自分の能力を使えます。
ただし並行世界の自分の情報と混濁するため記憶障害などの負担が掛かります。
※並行世界の知識を得ましたが、一瞬触っただけのため断片的にしか得られておらず、
習得した剣技もまだ不完全ですが、自身の二次創作作品やアレンジ曲等も、断片的に覚えた為に、使える剣技や、他の技等が使える様になったかもしれません。
※少し漢字が読めるようになりました。
※微妙に知的になりました
※気絶していたため、タケモトチームと射命丸チームとの情報交換には参加していません。

632 名前: ◆KX.Hw4puWg[] 投稿日:2009/11/13(金) 00:09:48 ID:GFIpgtV2O
仮投下終了です。
タイトルは「変に落チルノ?」で。

…う〜ん、ロワでは二人とも初めて書くから難しいなぁ。
177創る名無しに見る名無し:2009/11/13(金) 22:18:33 ID:X/9Ag+dd
と言うことで投下乙!

なんと言うきれいな対主催……
是非ともこの二人にはこれからもがんばって欲しいところ。

とにもかくにも乙でした!!
178創る名無しに見る名無し:2009/11/14(土) 00:03:40 ID:4TJBwiTf
投下乙
グラハムがどこまで耐えれるかによって展開が変わってくる重要な曲面だな。途中で発狂したらあやや一人勝ちだし、
伝える事ができればなんとかなるかもしれない。チルノに期待するのは…無理だな。いくらでも言いくるめられそうだし。
179創る名無しに見る名無し:2009/11/14(土) 01:24:25 ID:d962rk7Z
乙!グラハムは一体どうなってしまうのか・・・。
180創る名無しに見る名無し:2009/11/14(土) 18:38:24 ID:Qb92VNW+
◆KX.Hw4puWg氏へ
時間帯が深夜になっていますが、真夜中の間違いでしょうか?
181 ◆KX.Hw4puWg :2009/11/14(土) 20:19:11 ID:9mi7SffO
アッー!すいません、真夜中っすorz
182創る名無しに見る名無し:2009/11/15(日) 16:02:13 ID:T7ysDbr1
>>172
繋ぎっぽい話とかは同じ時間帯に平行して起こってる事同士を「その頃〜では」みたいにまとめたり工夫しないと大変だぜ
183創る名無しに見る名無し:2009/11/15(日) 16:27:13 ID:y6J1260n
仮投下きたな・・・アカギにはもうちょっと期待してたが
184創る名無しに見る名無し:2009/11/16(月) 15:53:00 ID:cpyZSst+
どうでもいいけどチルノは自分のステージのBGMとか認識してるのかw
185創る名無しに見る名無し:2009/11/16(月) 20:49:26 ID:nV7Ggsxb
>>184
奴の事だから脳内で常にBGMが流れてんだぜ
186 ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/16(月) 23:37:05 ID:s6xoICES
今から投下します
187 ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/16(月) 23:38:41 ID:s6xoICES







「なんてことだ……」

もはや何も分からなかった。
何があったのか理解することはもはや叶わない。
ただ、視えるのは結果のみ。
荒れ果てた大地には、それしか見えなかった。



◆◆◆



「美鈴……何故だ」

当然、応えは返ってこない。
物言わぬ亡骸は応える術を持たない。
語りかけることが無駄だと分かっているのに、それなのに、メタナイトは口に出さずにはいられなかった。
どうして自分達との合流を待たなかったのか。そこまでして、急がねばならなかったのか。
見る限り敵はブロリーに違いない。だとすれば尚更慎重にならねばならない筈なのに。
それとも、遭遇してしまい戦わざるを得なかったのか。
それすらも分からなかった。

「だが、ブロリー相手によくやった……」

せめて生きていて欲しかった。
別に倒れているものも、既に息は無い。
確かこの男は情報どおりであるならサンレッドという男の筈だが。
彼もブロリー討伐に加わったのだろう。危険人物だという情報だったが、本当にそうなのかは定かではなくなった。

彼らの荷物はなくなっている。
戦いの最中に消し飛んだのか、それとも誰かが奪って行ったのか。

「これからどうするつもりだ、メタナイト」

「…そうだな、残った者を探すしかあるまい。彼らをこのまま放置するのは忍びないがな……」

「それでいいだろう。…行くぞ、何時までも留まってはいられない」

二人は、その場を後にした。
徒労と虚しさを憶えながら、ひたすらに歩き続ける。

彼らは気がつかなかった。
近くの駅には生き残り、気絶したままのべジータが寝かされていたことを。
同行者を失ったショックでそちらにあまり注意が向かなかったのだ。
それに加え向かった方向が駅と真逆だったために、余計に関心の無いものとなってしまった。
そして、この場に意識のある生きた人間がいなかったこと。
誰かいさえすれば、そこから他に誰が生きているかを聞く事もできたのだが。
唯一戦いに参加していなかった美希は、咲夜に殺されてしまった。
そしてその顛末を見ている彼女は、もうこの場にはいない。
188Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/16(月) 23:39:56 ID:s6xoICES

しばらく歩き続ける。
真円を描く月が、ようやく天頂へと上り詰めようとしている。
あと少しで、この殺し合いも一日が経過するのだ。
残りは一体何人いるのだろう。
その中から、何人救うことができるのだろう?

そんな中、遠くで赤い光が見えた。
明滅した光は素早く飛び交い、そこだけを照らしている。

「戦闘しているのか…?」

「急ぐぞ、手遅れになる前に!」

気持ちは同じだった。
これ以上命を溢してなるものか。
命は、そんなに軽いものじゃない。
間に合えという一心で、二人は走った。
距離にして約300m。あと、少し、持ちこたえてくれれば……!

唐突に、光が止んだ。
厭な予感が脳裏をよぎる。
だが、それに構わず走り続ける。
ここで危険人物を逃してなるものか、と。
スネークは頭の隅で、そんな事を考えている自分が嫌だった。
死んだと決め付けるには早い。早いが、理性は既にどちらかは死んでいると告げている。

着いた。
銃の射程距離内。
貌は薄暗くて見えにくい。

「動くな!」

ビク、と。
その影が揺れた気がした。
そしてメタナイトは驚く。そこには見知らぬ者と、見知った者がいた。
一人はその場に佇み、もう一人は―――


   ◆◆◆

時間は少し前に遡る。



「ごめんね、美鈴」

そっと、亡き従者の首筋に口をつける。
余り力を込めず、ゆっくりと、まだ固まらない血を啜り始めた。
そして直ぐに口を離す。
精々飲んだのは300cc程度。後ろめたさとその呵責で、長いこと血を吸うことは出来なかった。
でも、それだけで充分だ。強い妖怪の血は人間よりも遥かに力がある。おそらく殆どが回復に費やされるだろうが、それでいい。
189Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/16(月) 23:42:54 ID:s6xoICES

近くで死んでいる男の血も吸った。
特に縁は無かったはずだが、この男の血も余り吸えなかった。
なんだか、今日は血を飲みすぎている気がする。それでもお腹いっぱいにはならない。

ふと、思い出したように、ブロリーの死体を撃った。
ダン、ダン、と二発。それだけでゲージは最大に溜まった。
それを何の感慨も無さそうに、彼女は見つめる。
ブロリーの血を吸わなかったのは、何だか硬そうだったからだ。
それだけの、理由。

そして彼女も歩き出した。
宛ても無く、適当に歩き続ける。ずるずると銃を引き摺りながら。
特に何も考えてはいない。
別に馬鹿だからではなく、考えることがないからだ。

死んだように虚ろな目で、少女は歩き続ける。
ただ、生きているだけ。目的も何も無く、ただ、生きている。
生命を止めないのは、死にたくはなかったから。
なぜ、と訊かれても今の彼女には応えられないだろう。

どの程度歩いただろうか。
気がつけば目線の先には小さく図書館が見えていた。
そしてさらに近くには、

「クク……こうまでも早く出会えるとはな」

出会うのがこれで3度目となる男がいた。


   ◇◇◇


「お前の知り合いの女は図書館にいなかったがな……何か手違いでもあったか。まあそれはいい」

白髪の男は一人呟く。
夜は静かなので、その内容は彼女にもよく聞き取れた。

「美鈴は死んだ」

その言葉に男は特に驚くでもなくほお、と息を洩らすと、

「成程……。あの遠くの戦闘はそれだったのか。お前にとっては都合がよかったんじゃないか?
 なにしろ自らの不貞を知られること無く死んだのだからな……」

少女は、無言で歩き出す。

「そうか……殺る気か。それも当然……お前は俺が憎くて仕方ないのだからな・・・・・
 ガーゴイル・パワード……召喚・・・!!」
190Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/16(月) 23:44:33 ID:s6xoICES

立ち止まる。
目前には異形の魔物。
猛然と迫り来て鉤爪を振りかざす怪物に対し、フランドールは

「誰の――」

「っ――――――・・・・・・!!」

がちゃり、と。
ガーゴイル・パワードの脳天に銃身が当てられる。

「――都合がいい、って」

気づいたところでもう遅い。その時点で、引き金は既に弾かれていた。

緩急をつけた突如の速攻。
攻撃の体勢に入っていたモンスターが防御の姿勢を取れるはずも無い。
そのまま放たれた銃弾はいとも容易く額を穿ち、活動を停止させた。

だが、予想外にもフランの腹から血が滴っている。
ガーゴイル・パワードの一撃はギリギリで彼女の腹の肉を抉ったのだ。
しかし吸血鬼の機動力であれば避けるに難いことはない。怪我を負っていることを考慮してもだ。
赤木は畏れながらもその様子に訝しむ。
まるで、死にたがっているようなそんな――

「やっぱり、痛いよね」

否。
それは違うと赤木は断言した。

「こんなにも痛いなんて。この傷が治ってもきっとまた誰かに傷つけられる。……でもそれは、生きてるって事なんだよね」

誰に聞かせるでもなく独り呟く。

「死んじゃったら痛みは感じなくて済む。でもそれは、全部を捨てるってこと。うれしいことも、楽しいことも、何もかも無くなっちゃう」

それは彼女自身に告げているものなのだろう。

もう逃げられはしない。赤木はそう実感した。
でも、彼は心底愉しそうだった。
191Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/16(月) 23:46:33 ID:s6xoICES

「だから私は死なない。――少なくとも、お前には殺されない」

「……ここまでか。それもまた運命・・・・・・・・・!」

逃れられないのは確定的。
ガーゴイル・パワードが瞬殺された時点で既に道筋は決まっていたのだ。
だが、死に対する恐怖は無い。
その点で、彼はこの吸血鬼と圧倒的に違っていた。
彼は、狂気に犯された者の包丁を構える。
対して、少女は銃を捨てる。

勝負というにも生温い。
生死の決着は、あっという間に着いた。


ごぼり、と。
血が口蓋から滴る。
それに構わず、彼は呟いた。

「リーチの差でいけるとも感じたがな……事実成功しても無意味だったか……」

赤木の刺した包丁はフランの右胸を完全に貫通している。
腕の長さの差で、攻撃が先に到達したのは彼の方だったのだ。
一直線に突っ込んでくるだけの相手ならば一般人でも対処できる。
しかし、フランは全く止まらなかった。
傷が深くなることも、貫通することも無視して赤木より少し遅れて左腕を突き出したのだ。
その左腕は完全に赤木の肋骨を貫き、心臓を鷲掴みにしている。

「へぇ…凄い。ちゃんと脈打ってるんだ」

圏外の痛みは大きすぎてもはや感知されない。
そのため赤木には痛みは殆ど感じられなかった。
ただ、意識が薄れていく感じがしただけ。

だから、そのままぐちゃりと心臓が潰されたこともよく分からなかった。
彼に出来たのは、自分の死を受け入れることだけだ。
それ以外の事はする必要も無い。



天才はそう考え、静かに眼を閉じた。


   ◆◆◆



192Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/16(月) 23:47:46 ID:s6xoICES
紅い悪魔とはこの事だろうか。
全身がくまなく赤い血で濡れている。
それが彼女自身のものか、それとも他人のものなのかは混じりすぎて判別できない。
てらてらと滑り輝いているその血液は、粘りつくように彼女の身体を纏う。
むせるような血の匂い。血溜りの中に独り佇む。

「でも、どうなんだろう……」

ぺろり、と指についた血を舐め取る。
付け根から、爪の先まで。

「死にたくないなら、なんで――」

敵を倒したという喜びも無い。
凄く無感動な自分がいることに、驚いた。
以前ならもっと感情を現していただろう。
でも、その感情が出てこない。
現せないのではなく、出てこないのだ。

「フラン!」

声が聞こえる。
とっくに彼女は気づいていたが、話しかけられるまで黙っておこうと思い、何も言わなかった。
どうせ、反応は決まっているのだから。

ちらりと一瞥する。
聞こえた声の主のほかにもう一人いる。
メタナイトとは違い、れっきとした人間のようだ。
その人間は、明らかに警戒心を向けている。
いや、これは明確な敵意だ。
この存在は危険だと、その刺すような視線が告げていた。

「メタナイト。仮面変えたの?」

「そんなことはどうでもいい!お前が……やったのか」

「見てたんでしょ?なら訊くことないじゃない」

当然の如く、フランは告げる。
表情は仮面で隠れて分からないが、動揺が見て取れた。

「お前……・・・本当に、フランか……?」

震える声で口に出す。
そうであってくれるなと、願うかのように。

少女は、静かに笑い顔を造ると、

「ねえ、メタナイト。その質問に何の意味があるの?」


断として、彼の思いを否定した。
193Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/16(月) 23:51:41 ID:s6xoICES


◆◆◆



「動くな……!」

スネークは、銃を構えて声を張り上げる。
その姿勢には一瞬の油断も無い。
ピリピリと空気が張り詰める。

「始めまして。あなたは誰?私の事はメタナイトから聞いてると思うし話さなくてもいいよね」

スネークは口を閉じたままだ。
答える気は無いらしい。

「あ、そ。……で、何の用?まさか、『動くな』だけじゃないよね…?」

「フラン、何故その男を殺した…!」

メタナイトが叫ぶ。
理解できないとばかりに。

「殺されそうになったから殺したんだけど。なに?もしかして殺されなくちゃいけなかったの?」

「違う、お前なら逃げられる筈だろう!何も殺す必要はなかった!」

「万が一の事を考えなきゃ。私だって死ぬかもしれないじゃない。それに、こいつが私を殺そうとしたのは3度目。
 仏様よりは一つ足りないけれど、充分見逃した方でしょう?」

自分は正しいと主張する。

「……これで何人目だ」

スネークが質問する。
喋っているうちは、まだ安全だと見越して。

「5人?6人?……よくわかんないや]

吸血鬼は嗤って、よく憶えていないと返答した。
その無機質な嗤いに、スネークはおぞましさを感じた。

「私は自由に過ごしてるだけなのに、なんで文句言われないといけないのかなぁ?
 私のいたところじゃあ、誰も何も言わなかった。まあ、誰も死ななかっただけなんだけど。
 だから…、私の生活に首突っ込まないでほしいな」

フランは、自分は好き勝手やっていただけだ、と主張する。
その通り彼女は遊んでいたし、それで誰かが死ぬことは無かった。
周りが強かった所為もあるのだが。故にナニカを殺すことなどなかった。

「ふざけるな!お前がいた所でのルールがどうだったのかは知らないが、人間に適用されはしない」
194Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/17(火) 00:02:04 ID:vVv7XSfX
「それなんだよねぇ。なんでいつも人間は自分達を中心にするのかな?
 それでいっつも自分達の意に沿わないことがあったらそれを排除する。
 それでも弱いから簡単に死んじゃうんだよね。遊びたくないなら最初から逃げればいいのに、
 最初から嫌だって言えばいいのに、それなのに勝手に殺しに来て、死んじゃうんだもの」

「美鈴は……こんなことをしたお前を赦さないぞ…」

一瞬、フランは口を噤んだ。
それをメタナイトは良心の呵責によるものと判断する。だが、

「――アンタ、美鈴をなんだと思ってるの?」

「何……?」

「たかだか一度知り合った程度で美鈴の何が分かってるわけ?美鈴は紅魔館の門番で、私の従者なんだよ?
 付き合った時間もアンタなんかよりもずっと長い。何も私は全部知ってるって訳じゃないけれど、アンタよりは
 間違いなく美鈴を知ってる。こんなことで私を否定したりなんかしない。美鈴は、少なくとも私のことを理解してくれる。
 ―――――それに、美鈴はもういない」

「知って……いたのか」 

訊くまでも、なかった。
当人が知っているのだから。

「で、どうするの?アンタ達が何もしないなら私はこのまま行くけど。そうだね……咲夜でも探してみようかな」

メタナイトは、応えられない。
自分が抱いていた想像は、何だったのかと。

「でも、そっちの方は……ほっといてくれないみたいね」

フランは、スネークを睨んだ。

「当然だ。貴様の裁量で、これ以上人を殺されては適わない。
 それに、十六夜咲夜と合流するのなら、なおさら放っては置けん」

目の前の敵に勝てるとは思わないが、スネークは見逃すことが出来なかった。
それは彼の信条に反する。

「どういう意味?」

「奴は……俺の目の前で2人の参加者を殺した」

その台詞がどういう意味を持つか、フランはすんなり理解した。

「なら、アンタは放っておけないね」

フランは、一歩前に進み出た。
目前に銃があることなど気にも留めずに。
195Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/17(火) 00:04:54 ID:vVv7XSfX

「私は殺したいから殺しただけだけど、咲夜は人間だから違う。
 出会ってすぐ殺したんじゃなかったら、きっと理由があるはずだよ」

そう言うと、フランは足に力を篭め、


「!!」


瞬時に両方の膝蓋骨を撃ち抜かれた。


   ◆◆◆


がくん、と体が落ちる。
さらにそれと同時に両肩を撃ち抜かれる。
前に進もうと力を入れていた所為で不自由になった脚はバランスを崩し前のめりに倒れる。

「最後に一度だけ言う。考えを改めて無為な殺人を止める気は無いのか。
 おとなしくすれば、お前も帰れるかもしれないんだぞ」

最後に一度だけ。
スネークは、フランに譲歩した。

フランは体を震わせて、

「それは……――――攻撃する前に言うことだよね」

吸血鬼の身体が跳ね上がる。
スネークの指の動きより速く。
弾丸が地面に到達したときには、フランは既に上空にいた。
拍子にスネークの顔に血が滴り落ちる。
それは、彼女から流れ落ちた血液だった。

「これ以上私から奪うなら……お前の命を奪ってやる」

紅い双眸が光る。
それは天空の月よりも、輝いて見えた。

フランは自分の身体を見る。
今つけられたばかりの傷は当然治っていない。
真二つになった右手はほぼ元通りに。
脇腹の刺し傷も血が止まっている。
全身の痛みもあまり気にならない。
疲れは――どうにかなる。
美鈴と男から飲んだ血はまだ余っている。
それに加え、夜が味方をしている。回復力は昼と段違いだ。

今は、吸血鬼の独壇場。
196Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/17(火) 00:06:24 ID:vVv7XSfX
6発目をスネークが放とうとしたとき、目の前を紅色の雨が覆いつくす。
その時点での標的の駆逐は不可能と判断。
咄嗟に回避行動に移る。
地面を抉り穿つ無数の弾幕。
その一つ一つが必殺の威力を所有している。
一発でも喰らえば何処に当たろうとデッドエンド。
当たったその瞬間に動きが鈍り、動かぬ的となるからだ。

メタナイトは既に別方向に退避している。
それでいい、とスネークは思った。
彼は今丸腰だし、狙われる理由はない。
巻き添えを食う必要はないのだ。

狙いが雑であるが故に避けるのはまだ楽だ。
しかしスタミナが問題となる。
あちらの弾幕が途切れるのが先か、こちらが力尽きるのが先か。
身体の負傷度を見る限りあちらが先だと思いたいのだが、様子からしてそれはあるまい。

最後の一発をフランの方向に適当に撃つと、すぐさま弾奏を交換する。
残り一発しか入ってない拳銃を大事に持っていても仕方ない。
本当に必要なときに、畳み掛けねばならないのだから。
それは、すぐにやってくると確信して。


「アソバンカーーー!!!」


弾幕の炸裂音に負けじとした大叫音が草原に響き渡る。
フランは思わずその声の方を振り返る。
そして一瞬だがスネークがフランの狙いから逸れる。
それが、合図だった。

複数の弾丸がフランの肉体を貫通する。
今度は撃ち落すことを目的とした銃撃だ。
無論、殺害の意味も含めてだが。

右手に命中した弾丸は治りかけの傷をまた広げ、そこから血が溢れ出す。
左肘に命中した弾丸は関節ごと骨と肉を破壊する。
右の羽根の付け根に命中した弾丸は飛行を不安定とさせ。
最後の弾丸はフランの額を滑るだけに終わった。
特別フランの頭蓋骨が硬いわけではない。
頭蓋骨の構造上銃弾はまともに命中せねば、文字通り頭を『滑る』のだ。
しかし、結果的にそこから出た血は彼女の左目を塞いだが。

フランの視界には犬が映る。
勿論それは愛犬ロボ「てつ」である。
スネークがフランに話しかける前に、こっそり彼女の後ろに回りこませて、
頃合いを見計らって叫ぶように指示したのだ。
単純な誘導作戦ではあるが、それでも功は為された。
197Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/17(火) 00:08:05 ID:vVv7XSfX

しかし、フランは墜ちない。
身体に8発の銃弾を受けながらも止まることはない。
先程の隙で撃てたのは4発。これ以上の陽動は無理だ。
フランはてつに向けて10発の光弾を撃っただけで、それ以上の興味をなくしている。
それに対してつは、フランの狙いが曖昧だったこともあってかギリギリのところで洗礼を免れた。

あれで墜ちないとなれば、後はかなり厳しい。
放たれた弾がスネークの肌をかすめ、擦過傷や切り傷を作っている。
血液の流出量から考えて、全力での行動は難しいものとなっていた。
残りで、どれだけ相手を削れるか。

ダン、と一発。弾幕とは異質な音がする。
同時に、フランの左羽根が千切れた。
バランスを失い、彼女の身体はそのまま地面に近づく。
スネークは銃弾を放っていない。ならばこれは、

「すまない、フラン……!」

メタナイトによるものだった。
彼の手には銃が構えられている。
それは、フランが捨てたクリムゾンに他ならない。
仲間だった者を傷つけることになってしまった彼の心中は、察して余りあるものだった。

ドシャ、と厭な音がする。
これでフランを地面に落とすことが出来た。
結果的にスピードと飛行能力を削り、これで形勢はかなり有利となる。
――かに思えた。

「謝るなら・・・・・・・・・・」

思い知らされる。
いくら脚を穿とうとも。
どれだけ血を流させようとも。
いかに飛行能力を奪おうとも。

この吸血鬼に、さしたる意味はなかったということを。

ぶちぶちと肉を引きちぎる。
フランが墜ちた位置は何処だったか。
それは、赤木の死体の上。
そこで、フランは赤木の右腕を引き抜き離断させ、

「・・・・・・最初からやらないでね」

めらり、とその腕が燃える。
炎の魔剣を造るのに媒体が剣である必要は無い。
掌は柄。手首は鍔。腕は刀身。
轟と、僅かの間に炎の柱は十数メートルにも伸びて、

それを、フランはメタナイトに向かって大回転させた。
198Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/17(火) 00:10:00 ID:vVv7XSfX

「……っつ!!!!!」

視界が赤で塗りつぶされる。
よもやこのような方法で使うとは誰が想像できようか。
初見の人間は二倍の驚きである。

スネークはフランの後方にいた為、間一髪地面に伏せることで助かった。
それでも上方の熱で意識が参りそうにはなったが。
だが、確実に狙われたのはメタナイトだ。
アレを喰らって無事とは思えない。
最悪、死。

歪む視界を見渡す。
あってくれるなと願わんばかりに。
そしてその幻想は、

叶った。

「うおおおおおああああっ!!!」

メタナイトは走る。
割れた仮面を盾にして、辛うじての直撃を防いだのだ。
それでも仮面は殆ど溶け、ゼロの仮面も4割が熱に冒されている。
その手には、デスクリムゾンを。
撃つという本来の用途には使わず、

そのまま、フラン目掛けて振り下ろした。

それをフランは炎の剣で受け止めようとする。
が、いとも容易く叩き折られ、銃身はフランの左鎖骨を打ち抜いた。


「ガッ・・………ぁ、あああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!!!」


初めて、フランは叫んだ。
でも動きだけは止まらない。
裂かれた右手をメタナイトの顔面に突き出し、そのまま握りつぶした。

「くあ……っ!」

肝心の顔面には空を切るが、破片がメタナイトの顔を襲う。
飛ぶように離脱したメタナイトはバランスを崩し、そのまま滑り転んだ。
そのときに離してしまった銃は、フランの手に。



「−−−−−−−−死ね!!」
199Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/17(火) 00:12:05 ID:vVv7XSfX

銃が、炸裂する。
それは、銃弾を発射した。

と、いうことではない。
言葉通り炸裂したのだ。
その意味は、状況はスネークとメタナイトにとってはっきりと見えた。

フランの右腕は原形をとどめていない。
それどころか、全身がぐちゃぐちゃだ。
銃の破片が体中に突き刺さっている。
銃の暴発。それが、彼女に起きた事態だった。

高温により熱された銃身は、フランドールを殴ることにより曲がり、銃としての機能を為さなくなっていた。
真相は、あっけない自業自得によるものだったのだ。


フランは、その場に力なく崩れ落ちた。
一言も声を上げずに。

もはや回復力も残っていない。
血も足りない。生命を維持するだけの体力は無い。
視界がぼんやりとしてくる。
そこに映るのは、黄色く輝く月。

黒い影が現れる。
それが誰なのか、彼女にとってはどうでもよかった。

「咲夜は、アンタになんか殺されないよ」

男は無言のままだ。
その手には、キラリと光るナイフがある。
なんだか、見覚えのあるようなナイフだ。

ふと、フランはどうして自分がこんなに傷ついているのか不思議に思った。
思えば赤木と最後に戦ったときから、身体を傷つけてばかりだ。
もしかしたら、心のどこかでは死にたいと思っていたのかもしれない。
美鈴が死んだから、自暴自棄になっていたのか。
だとすれば性急なことだ。まだ会いたい人間はいたのに。
フランは、微かに笑う。


その胸には、厳かに銀のナイフが突き立てられた。








【赤木しげる@闘牌伝説アカギ 闇に舞い下りた天才   死亡】
【フランドール・スカーレット@東方project   死亡】
200Scarlet devil ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/17(火) 00:13:48 ID:vVv7XSfX
【D-4 草原/1日目・真夜中】
【メタナイト@星のカービィ(メタナイトの逆襲)】
[状態]顔面打撲、顔面に切り傷、火傷(小)、肉体疲労(大)、精神疲労(大)、左肩に銃創(処置済み)、ゼロマスク (半分破壊)
[装備] ゼロの仮面(顔が入るサイズに改造、半分が損壊)@コードギアス
[道具]支給品一式、
[思考・状況]
基本思考:参加者の救出及びゲームからの脱出
1:フラン……。
2:これからどうする…?
3:殺し合いに反対する者を集める
4:脱出方法を確立する
5:触覚の男(呂布)との決着
6:十六夜咲夜を警戒
[備考]
※E-2付近の川底で何か見たようです(気のせいという可能性もあります)
※フランドール、スネークと情報交換をしました。また、東方project出展のキャラについてそれなりの情報を得ました



【ソリッド・スネーク@メタルギアソリッド】
【状態】肉体疲労(大)、精神疲労(中)全身に擦り傷、切り傷
【装備】コルトパイソン(2/6、予備弾14/36)@現実、TDNスーツ@ガチムチパンツレスリング、越前の軍服
 愛犬ロボット「てつ」@日本郵販テレホンショッピング
【持物】やる夫の首輪、ハイポーション@ハイポーション作ってみた、馬鹿の世界地図@バカ日本地図、全世界のバカが考えた脳内ワールドマップ
 咲夜のナイフ@東方project、さのすけ@さよなら絶望先生、基本医療品
【思考・行動】
基本思考:情報を集める。また、首輪を専門の奴に見てもらう。
1:……。
2:これからの行動方針を決める。
3:自分から攻撃はしない。見つかった場合も出来れば攻撃したくない。
4:十六夜咲夜のような奴が居れば、仲間に誘った後、情報を聞き出した後倒す。
5:てつを使用し、偵察、囮に使う。
6:十六夜咲夜を警戒。
[備考]
※馬鹿の日本地図の裏に何か書いてあります。
※ミクが危険人物という情報を得ましたが、完璧に信用はしていません。
※盗聴されている可能性に気付きました。また首輪に電波が送られているか何かがあると思っています。
※電波を妨害するチャフグレネード等の武器を使えば、どうにかなると考察しています。
※てゐからは千年以上生きている、知り合いの事を話してもらいました。
※メタナイトを通じて、美鈴、咲夜、フランドールの関係について新たな情報を得ました。

※フランの荷物はD-4草原にあります。
※フランがサンレッド、ブロリー、美鈴の支給品を回収しました。
201 ◆WWhm8QVzK6 :2009/11/17(火) 00:15:16 ID:vVv7XSfX
以上です。
202創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 01:00:29 ID:Zt6LbNEN
投下乙です
フランはやっぱり美鈴の死によるショックが大きかったのかな
アカギも誰得の部屋の情報をタケモトやグラハムに受け継いであるし、役割はしっかり果たしてるね
純対主催キャラが一気に死んだ今、ほぼ唯一の実力派コンビであるメタ蛇には是非頑張って貰いたい

…よく考えるとフランが殺人鬼に仕立て上げられたのも対主催組に殺されてしまったのも全部アカギのせいなんだよなw
203創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 01:40:07 ID:MwD6POmv
投下乙
もう半数以下か、危険人物やマーダーが半数占めている以上
つぶし合いも活発になりそうだ
3rdは邦子キャラやルーツ作品のキャラ動かしたいな
やる時には廃れているかも知れないけど
204創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 02:22:16 ID:okmcleNT
東方はまた5人以上参加しそうな予感
アイマスとボカロはそろそろ打ち止めかな
205創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 02:34:58 ID:L49y9tLe
今回のロワのメンツ見るとまだ出せそうなキャラがいそうな気がするけどね
まぁ同じ人数かそれ以下かなせいぜい
206創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 06:21:02 ID:nXlNnHW+
ウルトラマグナスや呪いの館のひろしみたいなニコニコで日の目を見るきっかけを掴んだキャラも出ないかな。
207創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 07:58:48 ID:abcCBkU3
投下乙。今や貴重な派手なバトルが出来るフランが・・・。アカギはなんかずっとフランに付き纏ってた感があるな。

3rdやるなら過去に参戦済みのキャラも解禁でいいんじゃね?
208創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 08:04:41 ID:CPC5Cx6g
>>206
ウルトラマグナスはもっと前からネタキャラだったぞ
209創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 09:21:42 ID:LmuPdSsy
特撮系が復活してる今だったら、剣崎はもう少し活躍が書かれやすかっただろうに
210創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 16:29:39 ID:P49zaHl9
新しい予約が来てるな
211創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 18:23:26 ID:VZf3Rea1
投下乙です。
フランは何だかんだで不幸だったな。やった事を考えれば相殺出来る物でも無いけど。
アカギは何かやりそうではあったが、ここで死亡か。
残った蛇メタはもう隠れていた方が……。


そして新予約来たな。
タケモト、ドナルド、ときちく……一気に考察が進みそうだ。バクラの動きが怖い。
212創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 18:41:43 ID:SEUoA8U9
投下乙です!
アカギは最期まで掻き回してくれたなぁ

今回こそはエア本さんや石川、倉地君は出られますかねぇ
出られなかったら信心が足らんということですね
213創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 22:20:07 ID:abcCBkU3
そろそろ僕らのアイドル、ニコランの蘭ちゃんが参戦してもいいころ。
彼女ならばほぼ全ての参加者を把握してるだろうな。
214創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 22:36:47 ID:LWyizYyJ
チャー研参戦に期待してたけど、本編全部消えちゃったから無理かな……
215創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 22:51:43 ID:Ah+xsCqO
>>214
これあるから大丈夫じゃないかな
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6881186

やっぱりヨシヒコ 男色ディーノ 菊タロー クリスジェリコ辺りを出して見たいねえ
216創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 23:16:36 ID:A6XcWblO
次回はおそらく…
アニメからだと未参戦のみならば禁書、けいおん、チャー研、CLANNAD、ウサビッチ、ヘタリアらへんか。
もしかしたら銀魂、生存、イヒ、咲、サウスパーク、ボーグも加わる可能性はあるっちゃあ、ある。
…あれ、これなんてアニロワ?

だが個人的にはプーチン@最強大統領とかG.G佐藤、総統閣下、土井をだな…

217創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 23:23:13 ID:vVv7XSfX
予約した人、初めて見るな
218創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 00:06:52 ID:nXlNnHW+
となると主催はニワンゴかな?タラコは流石にまずいか?
まあそうでなくてもア○ロワのペリカみたく「ニコニコ」だからこそ、「ニコニコ」でしかできない特徴的なものは欲しいな
219創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 06:23:45 ID:bgMKPV06
面白そうなキャラなら探せば色々いるわな、個人的には満足とかリューサン推したい

創価勢はちょっと……ね
220創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 09:25:11 ID:vdCMuA3F
ゲームだと昔から今でも通常や実況、縛りプレイ等動画数が多いバイオ4や中野TRF(プレイヤー?)あたりも参戦してもいいかもね
個人的にはコマンドー如くメイトクリス大佐をだな・・
221創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 09:40:45 ID:UlwbdbXa
まさかムエタイX(違)に参戦してほしいと考えるコマンドーが
俺以外にいようとは…ただメイトリクスを入れるなら当然ベネットも…

「ヤロームッコロシテヤル」
222創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 10:23:17 ID:fvAObRUN
>>219
主人公の蟹は……そういえば意外とアイツキャラ薄いかも
>>220
「魔法戦士」氏のジャギ様とか面白そうな気がしてきた
223創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 13:16:37 ID:nU3gLXm3
よく考えたら既出キャラ無しでもまだまだ出せそうなキャラ結構いるな

キャラに困らない東方やアニメ作品は言わずもがな、
音MADや空耳がメインの実写系もVAN様とか白菜とかIKZOとか色々いるし


224創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 14:43:02 ID:OvDQp4Bt
>>204
モロにお前の願望だろそれ。
アイマスは専門外だがボカロはまだネル、MEIKO、がくぽ、ルカ、GUMI
更に名前の判明した新キャラが控えているんだ。
そうそう打ち止めにはならん。
225創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 14:59:14 ID:JZnrqIJ3
未参戦のアイマスキャラは伊織、あずさ、小鳥さん、社長、響、貴音、愛、絵理、涼、夢子…こんなもんか

伊織、あずさ、小鳥さんくらいしかいけそうにない気がするなぁ
226創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 16:59:00 ID:GKEGTyyA
>>222
5D'sの蟹は満足さんと一緒に出してえなぁ
機械いじり得意だし首輪解析に一役買ってくれそう
また自らを犠牲にしてまで仲間を助けるタイプだから
危なくなったら退場させられるし
227創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 18:11:05 ID:b4ICQFNE
バイオ4レオンの性格がゆっくりレオンだったら嫌だなw
228創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 18:14:35 ID:tev1zLE1
二期が好調だし、サンレッド勢もくるかな
229創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 18:44:40 ID:2Y67blrh
ここに出る程の人気が無いかもしれないが、マイナーモンスターズにして天空の勇者ダニーは出てほしい。
230創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 19:17:43 ID:e+lq9Klv
東方はキャラ数なら尽きる事はほぼないだろうけど、ニコニコで有名なキャラっつったらなあ・・・諏訪子くらいしか思い付かん。
かくなる上はヤゴコロやテルヨフを・・・・。
231創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 19:43:13 ID:RBIU08YX
>>226
元キングの弾けっぷりも最近凄いから、参戦の可能性は十分にありそうだなぁ。
ダークシグナー編が始まる前までは、こんなギャグキャラになるとは正直思ってもみなかった。
232創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 21:42:54 ID:a7qAALwt
そんな事より仮投下きとる
いや仮かどうかよくわからん
233創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 22:38:55 ID:JD4iFKoO
エア本系は石川辺りなら出られるんじゃないか?
あとオチョ本さんなら…オチョ本さんならなんとかしてくれる……
234創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 22:51:38 ID:3U3+1xr1
エア本さんがいない創価シリーズとな!?
235創る名無しに見る名無し:2009/11/18(水) 23:17:52 ID:0CDV7jMs
とらドラが一瞬で廃れたように現行アニメは一年後まで絶対残ってないだろうけどな
236創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:12:01 ID:CcKknLyl
なんで今までみなみけ勢が参戦してないのか理解に苦しむな。あ、一応保坂は没投下で出てたが。
デスノ勢も、魅上に松田、シブタクとまだまだイケるな。
ニコロワはあと十年は戦えるぜ。
237創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:27:38 ID:Rw6MIJ4e
ジャンルが多すぎるせいで、自分では有名だと思っていても実際はそうで無かったりする。逆もまた然り。
238創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:32:10 ID:s1bovJhl
ぶっちゃけもう廃れ始めてるだろ
見積もってニコロワも次の3rdが限界かな
239創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:45:33 ID:CcKknLyl
>>237
確かにな。例えば俺は東方とかMUGENとか好きなんだが、それらのキャラがニコニコ全体ではどの程度認知されてるのかわからない。
チルノとか魔理沙とかはかなり知られてるだろうが、咲夜美鈴辺りはどうなんだ。MUGENとかほとんど認知されてないんじゃないか。
240創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 00:56:43 ID:rTgiITyy
βは言うまでもなく、1stですら最初は知らないキャラが沢山いた。
もうそろそろ限界だと思うんだよな…ニコニコ自体が大きくなりすぎたと思うし。
もし次もやるなら既出ありにして欲しいな…そうしないとニコニコっぽさが出ないんじゃないか
241創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 02:50:05 ID:4nsQFpsO
フランとアカギ消えたなぁ
もう脱出帰還ルートが濃厚だな
242創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 03:20:49 ID:Dnakebyc
>>228
満をじしてのヴァンプ将軍
>>229
開始後いきなりダニーと蟹が出会ってお互いの姿に心の中でツッコミを入れ合いながらも何故か意気投合するところまで妄想した
>>231
思うに元キンは初めっからあのキャラで行けば良かったと思うんだ……参戦したら良いリアルファイト要員になりそう
>>240
既出キャラはなぁ……出すにしても原作の川田ポジション限定になっちゃうだろう
243創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 03:34:05 ID:HvrKpufK
3rdの話は程々にな
萃香が笑ってるぞ
244創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 03:39:30 ID:BKNHRQ3d
>>243
出演の機会を狙ってかw
245創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 04:47:58 ID:J6KQHfAo
>>239
MUGENはランキングにはちょくちょく載るから顔は知られても原作設定が分からないキャラが多そうだし
次回出るなら七夜みたいに原作に拘らずストーリー動画の性格を使っても良いんじゃないかな?
246創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 04:53:55 ID:Dnakebyc
>>243
何故Suicaw
247創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 06:19:51 ID:hsO9c3z8
>>243
そこは勇儀姐さんだろJK
248創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 06:47:51 ID:CcKknLyl
来年の話をすると〜ってかw
249創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 14:48:54 ID:GQsNBOOw
今までの話にまったく関係ないけど、この会場ってどうやってエネルギー賄ってるんだろうとか考えた自分がいる。
神の目とかあったりしないかなーとか考えてみた。
そういえばディムロスってどれぐらい壊れてるんだろうな。コアクリスタル壊れない限りあれ生き続けるけど。
250創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 16:28:58 ID:uO2DesnR
カニーとダニーコンビ見てみたいな名前的に

>>249
どっかの空気みたくならなきゃ良いがなw
251創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 17:08:57 ID:Dnakebyc
死者スレは油断してるとニート&ロールみたいなのが投下されたりするから困る
252創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 23:18:02 ID:hsO9c3z8
>>251
なにそれ?
253創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 23:22:02 ID:3ItMlUTJ
最初のニコロワの奴だろう
何かSSみたいなものがきたんだっけな
254創る名無しに見る名無し:2009/11/19(木) 23:36:22 ID:uO2DesnR
>>252
したらば1stの死者スレにまだ残ってるから興味あれば
255創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 01:45:06 ID:MMwqttt7
やっぱりニコγはアイマス、ボカロ、東方、MUGEN、パンツ、実写、この辺りかな
アニメやゲームでニコで目立つの居たか?
256創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 02:00:31 ID:KOhdam4j
遊戯王5D's、咲、化物語、ビリビリとか?あと銀魂やグレンラガンって人気あったのに出演ねえな……動かしにくい?
あと蟹とタコ(ス)で海産物コンビとか妄想したけど無理やり過ぎだなこりゃ
257創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 02:45:44 ID:PE2qXxKz
初代ニコロワは半数以上がアニメキャラだったのに
258創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 02:55:03 ID:MMwqttt7
咲と化物語はアニロワと重なるがまだ一回だけの出場だからニコ参加もいいな
ビリビリは微妙
後はニコに出てる有名なギャルゲーとかが候補かな
259創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 03:07:22 ID:U2pFQtKI
ギャルゲー?
アイマスとかきしめんとかか?
260創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 03:10:00 ID:k985zhBT
リトバスやCLANNADもあるな
261創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 03:18:46 ID:KOhdam4j
CLANNADは上でも出てたな、風子が出るんだろうか
それと>>226が蟹を殺す気満々でワロタ
262創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 05:13:57 ID:XB9cajea
>>258
一応化物語は西尾ロワでも出てますけどねー
263Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 07:54:06 ID:K2tl6QOo
代理投下開始。
264Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 07:54:48 ID:K2tl6QOo
「アラ?あそこにいるのはバクラとタケモトかな?」

レンと共に映画館に向かっていた途中、ドナルドは北に目を向ける。
暗闇の中移動している二つの人影。遠目で分かりづらいが、
あの特徴的な髪の色と髪型は間違いなく、別行動していたバクラとタケモトだ。
二人の歩いている方向から考えると、おそらく映画館から出てきたのだろう。

「え?・・・・・・あ、そうかも。ドナルド目いいね。何か目がよくなる秘訣とかあるのか?」
「秘訣ねえ・・・毎日ハンバーガーを四個分ぐらい食べることかな?」
「それ逆に身体に悪そうだけどなあ・・・ところで、なんであの二人だけなんだろ?」

レンの疑問は、ドナルドも気になっていることだった。
なぜ他のメンバーいないのか。単に別行動しているだけかといえば、それも違う。
タケモトの護衛のために首輪解除班に入れたのは、メタナイトと美鈴。
二人が護衛対象のタケモトから離れて行動しているのはおかしい。

「まあ、その辺は本人達に直接聞けば分かるよ。他にも色々聞きたいことはあるしね。
あの二人のことだし、映画館の調査はもう済ませてるだろうね。」
「じゃあ移動してるっていうことは、手掛かりはあまり見つからなかったのかな・・・
とにかく合流してみようよ、ドナルド!」
「もちろんさあ☆」
265Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 07:55:32 ID:K2tl6QOo
(この殺し合いも、あと少しで一日目終了か・・・そろそろ参加者も少なくなってきた頃だろうな・・・)

オフィスビルを目指して歩きながら、タケモトは考える。
表情には出さずとも、その感情には若干の焦りが芽生え始めていた。


未だに首輪解除の手掛かりがほとんど掴めていない。
早めに結果を出さないと、脱出を諦めて優勝を狙う参加者が増えてくる。
ドナルドのような、力を持つ者なら特にそうなりやすいだろう。
もしバクラやドナルドに俺が用済みと判断されたらまずい。
バクラはともかく、ドナルドは俺の身を護るための貴重な戦力だが、あいつは首輪解除の為に俺を利用しようとしている。
利用価値がなくなった瞬間、その俺を護るための力が俺に向かい、tktk。
始めの頃にカミーユが受けた制裁を、今度は俺が喰らうはめになるわけだ。

(戦力は必要だがそれ相応のリスクが付きまとう、か・・・・・・やれやれ、困ったもんだ。)

そうでなくとも、このゲーム事態のタイムリミットがくればゲームオーバー。
施設を周りながら首輪解除の手掛かりを集めようと思っていたが、そうモタモタしてられなくなってきた。
現時点までで俺が調べた施設は、駅二つ、ホテル、図書館、映画館の五つ。
だが、どの施設も念入りに調べられたわけではない。大目に見ても図書館と映画館の二つぐらいだ。
まだまだ調べ切れていないところは沢山ある。

そもそも、手掛かりを探すこと自体がダメ元だったのだ。時間が惜しい今の俺にはいちいち周っている暇などない。
ならば、複数の施設を適当に探すよりも、一つの施設に絞り、そこを念入りに探した方が移動する手間も省けるし、希望もあるだろう。
期待できそうなのは、やはり主催者達が見落としているであろう誰得の部屋か・・・だがあそこは射命丸達に任せるしかない。
待ち合わせの場所を決めてなかったのが痛いが、映画館に俺達がいないことが分かれば、あちらから俺達の行き先を察して追ってくるだろう。

それまではバクラとオフィスビルの調査。あそこなら図書館やホテルと違ってエリアの端にあるので人が寄りづらい。
ゆえに、調べられることもあまり無いだろうと主催者達も何か見落としているかもしれない。
襲撃があったときに逃げづらいという欠点があるが、ドナルドや射命丸達と早く合流できるよう祈るしかない。
・・・・・・悲しいかな、とりあえずはオフィスビルと、誰得の部屋の調査の結果に期待せざるを得ない状況だ。

そして首輪を解除した後もまだ問題がある。むしろこっちのほうが厄介。
首輪を解除できたら俺はもう用済みということで、早々に始末されるという可能性が高い。
もし首輪解除の方法を見つけても警戒を解いてはいけない。
だが、モタついてる間に主催者に首輪解除の方法を見つけたのがばれてもアウトだ。

少数なら解除と偽って首輪を起爆させて殺し、人数を減らすことで何とかなるかもしれないが、
実践するのは必然的に人が集まっている時だろう。
邪魔な奴らを阻止して首輪を解除し、速やかに脱出方法を見つけるには、どうするべきか・・・


「どうしたんだ?そんなに考え込んで。まあ、俺達の仕事は頭使うことだから当然だけどな。」

・・・・・・ポーカーフェイスを装っていたが、こいつには見抜かれていたようだ。

「いや、未だに首輪解除の手掛かりが見つからないな・・・と思ってな。」
「おいおい、お前がそんな弱気になってたらどうしようもないぞ?」

そんな会話をしながら足を進めていると

「おーい!バクラー!タケモトー!」

聞き覚えのある、よく通る呼び声が耳に入ってきた。
266Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 07:56:37 ID:K2tl6QOo
「久しぶりだね、二人とも。」

相変わらずの調子でドナルドは話しかける。

「ああ、久しぶりだな。・・・・・・まあ、お互い言いたいことはあるだろうが、そっちから話せよ。」
「いいのかい?じゃ、ビリーや言葉達の事について話そうかな。」
「その前に、俺達は今オフィスビルの調査に向かってるところなんだが、歩きながらでいいか?」

タケモトの提案を聞いてドナルドは半ば不満げに答える。

「ドナルド達は映画館か図書館に行って休憩したいんだけどな・・・」

「映画館の調査なら俺達で済ませたし、休憩とかそんな悠長なこと言ってる場合じゃないだろ。
それに、オフィスビルなら人が寄り付きにくいから休憩にも使えるだろ。」

それならそうしよう。とタケモトに賛同し、レンとドナルドは北西に進行方向を変える。
オフィスビルに向かいながら、ドナルドはタケモト達と別れてからこれまでの事を話し始める。

逢坂大河と会い、チルノと共にチームを離れたこと。言葉の裏切りによりホテルが全壊し、ビリーが死亡したこと。
図書館にいたはずの藤崎と、彼と一緒にいた馬岱と合流したこと。馬岱がドナルドに腕試しを持ち込んだこと。
言葉を自らの駒にし、図書館へ向かわせたこと。

藤崎のくだりに入ったとき、ドナルドはバクラに一瞬だけ目を向けた。
その仕草に気づき、バクラは小さく舌打ちする。

「まあこんなところかな。今度はそっちの番だよ。」
267Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 07:57:19 ID:K2tl6QOo
ドナルドに促され、タケモトも今までに起きた出来事について話す。

トキが図書館に来たこと。メタナイトと美鈴を医療品を取りに病院へ行かせたこと。
その間にバクラが藤崎を襲撃し逃げられたこと。チルノと大河が来て、トキを大河と行動させたこと。
護衛の二人が志々雄と左之助を連れて図書館に戻ってきたが、トキと大河を追う様に誘導したこと。
映画館組と危険人物のアカギに会い、さらに危険人物のフランドールの襲撃を受けて別れたこと。

誰得の部屋については、監視や盗聴のことを考えて、『映画館で会った仲間達と別れて調査している』ことだけを伝える。
藤崎についてはタケモトも既にバクラから聞いて承知しており、足を引っ張る可能性があるからと言うことでレンも納得し、早々に解決した。

「でもそれじゃ美鈴とメタナイトは図書館に置いてきたのか?
何やってんだよタケモト!あの二人はタケモトの護衛なんだから離れちゃだめだろ!」

こう言ってくるという事は、少なくともレンはまだ自分を足手まといとは思ってないのだろう、とタケモトは考える。
まあ問題なのはレンではなく、彼を飼いならしてる横のピエロのほうなのだが。

「ああ、合流の心配なら問題ない。映画館に置手紙してきたから、それを見て追ってくるだろ。」

生きているなら、だが。

「それにあいつらの対応はほとんどバクラがやってたからな。
別れたとき俺は藤崎暗殺のことなんて微塵も知らなかったし、何より首輪解除に没頭してたしな。」

バクラを横目で見ながら弁明をし、責任を押し付ける。
バクラは不機嫌そうに顔を歪めた。

(チッ、さんざん寝てやがったくせに、ムカつく野郎だ・・・)

「あの時はトキやあのHもいたからあの二人はそこまで必要ないと思ってな。
藤崎の殺害を優先したかったし、何より二度目は志々雄もいたからな。あいつを一緒に図書館に入れるよりはマシだろ。」

多少苛立ちながらもわけを話す。
バクラとしては、あの二人と離れられたのは好都合だった。
メタナイトだけでなく、同行者の左之助、さらにドナルドから同様の指令を受けた美鈴までもから敵意を向けられていたからだ。
268Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 07:58:01 ID:K2tl6QOo
(できればこのまま死んでもらいたいが、確かに戦力不足は否めねえな・・・)

どうせなら他の強い奴らと潰し合ってくれれば言うことはないんだが。
最後の放送からだいぶ時間が立っているとはいえ、話し合いで名前が出された危険人物はまだほとんど死んでいない。
今はドナルドが同行してるとはいえ、戦闘で片腕を骨折しているようだ。
いざという時にカードとナイフだけでどれだけ戦えるか・・・

だがそんなことより、今の問題は闇についてだ。
こいつらが脱出方法を見つけたところを台無しにして心の闇を増幅させる手立てだったが、
タケモトの言うように脱出はおろか、首輪解除の手掛かりすらほとんど見つかっていない。
誰得の部屋の調査で手掛かりが見つかったとしても、結構な時間がかかるだろう。
あのポニーテールの女に憑いていた精霊を上手く利用できれば、こんなめんどくせえことはしなくてもいいんだが。

こりゃ復活のために心の闇を増幅させるより、優勝を優先したほうがいいかもしれねえな。
主催者連中の言いなりになんのは気に入らねえが、優勝賞品に期待するのも悪かねえ。
だが優勝を狙うということは、残った参加者全てを敵に回すということだ。
小賢しい脳みそ以外はただの人間のタケモトはともかく、ブロリーやベジータ等の化け物がまだ何人も残ってるこの状況ではその選択はできない。

そんな中、一人だけ俺の敵にならない存在がいる。
桂言葉だ。あいつは恋人を生き返らせるために優勝を狙っている。
あいつは、自身が生存できなくてもいいと考えていた。
誰かが優勝して恋人を生き返らせてくれればそれでいいと。
そもそも俺や月と同盟を組んだのもそのためだ。

だが、ドナルドとレンの話によると、厄介なことに図書館に向かわせたらしい。
しかも、ドナルドの駒として扱われ満身創痍状態。
再会したところで逆に足手まといになる可能性もある。
藤崎の件もあるし、なんにせよ言葉と再会できるまでは派手には動けねえか・・・・・・
269Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 07:58:49 ID:K2tl6QOo
考えを進めているうちにオフィスビルが見えてきた。
オフィスビルが目に入った途端、異変に気づく。

「あれ、電気が点いてる・・・しかもほとんどの部屋の!?」
「先に誰かが使っているみたいだね。でも、わざわざ電気を点けているということは・・・」
「わざと目立たせて、中に誰かいることを教えてるわけだな。」
「まあ人がいるにせよ、いないにせよ、行き先は変わらないけどな。」

周りの参加者にビルが有人であることを教えて、人を探しているような奴を誘き寄せるつもりか。
この状況で人を探しているような奴というと、誘き寄せられる獲物は限られてくる。
積極的に人を殺そうとしている奴や、誰かと組みたいと考えている奴、それと俺達みたいに情報を集めているような奴だ。
そういう奴らを引き付けて罠に嵌めるなり、待ち伏せして奇襲するなりして労せず人数を減らそうという寸法か。

だが、それを行うには些か早すぎる。

電気を消してあそこに引き篭もっていれば、運がよければ参加者が少人数になるまで余計な戦いを避けられるだろう。
場合によってはあと一人殺せば優勝、というところまで持ち続けることもできるかもしれない。
まあ食料の問題もあるし、それ以前に三日たてば無条件で終了。時間も無制限にあるわけではないが、
放送後ならまだしも、このタイミングで狩りを行うのは不自然だ。おそらく、目的は人数減らしではない。
一つの施設に引き篭もっていると必然的に不足する物。食料?いや、まだ一日も終わってない。余裕は充分ある。

ならば答えは一つ・・・・・・情報。

確かに引き篭もっていれば優勝は楽だが、それはあくまでも運がよければの話だ。
あのファラオほどの強運でもない限り、それは期待できないだろう。
A−1やその周りが禁止エリアに指定された場合や、殺し合いに乗ってる強者の襲撃にあって負傷したり、逆にビルを占拠されたりした場合、
いやでも自分から戦場に立ち入る必要がある。そんな時に情報は必須だ。
危険人物などの情報を少しでも把握しておかないと、殺し合いの終盤で生きていくのは難しいだろう。

おそらく、相手は情報を欲している。

となると、俺達みたいに多人数で行動してるような奴らは最高のカモだろう。
人数が多いということは、それだけ知ってる情報も多いと考えられるからな。
だが、いずれにしろ敵対する相手だ。対峙した時に素直に情報を与えてやる必要はねえ。
嘘の情報でも流して、せいぜい殺し合いを掻き回してもらおうか・・・・・・俺様の為にな。

(その為にも、まずはこちらから一方的に情報を貰おうか。
せえぜえ寝首かかれねえように気をつけるんだな。ゲームはもう始まってるんだぜ・・・)


バクラは自身に支給された白い箱―――コメント一覧を眺めながら、邪悪な笑みを浮かべる。
闇を糧にせし邪神の魂は大いなる野望を胸に、
たとえ如何なる状況に置かれようとも、その狡猾な思考を止めはしない。
270Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 07:59:34 ID:K2tl6QOo
ドナルドとの再会は意外と早くに果たせた。

だが情報交換でわかった事は、あまり役に立ちそうにない事ばかりだった。
というかこいつらは殺人者の駆除が目的だったはずなのに、
こいつらの行動で死んだのが味方一人ってどういうことだ。
後々邪魔な存在になるであろうドナルドと言葉が負傷したのはいいが、
どの道不利な状況なのには変わりない。
いくら負傷しているとはいえ、俺程度ならいつでも狩れるだろう。
首輪を解除したところで本性を現して裏切られたらおしまいだ。

ならばどうするか?

―――――罠を仕掛けよう。

話し合いや情報交換のなかで心理的罠を仕掛け、
俺が首輪解析と脱出を進める過程で、その罠に嵌るように仕向ける。
邪魔な奴らが俺の罠に嵌って抜け出せないでいる内に、俺はそそくさと脱出する。
俺には戦いで必勝できるような力は無いし、強力な支給品を持ってるわけでもない。

今の俺の最大の武器は情報。

俺は首輪解除の要だ。ゆえに何人もの人間が情報を提供してきた。
それは同行しているこいつらも把握してるだろうが、俺にしかわからない情報もある。
主に首輪について。そして、こいつらについての情報。
Sな性格ゆえか、自分で言うのもなんだが俺は人の心情を探るのに長けてるようだ。
相手の考えを探り、そいつの狙いを読んだり、好きなように誘導する。
単なる推測だが、俺は今生きてる参加者のほとんどの人物像を把握してるだろう。

特に、今一緒にいるこの三人。
なんだかんだでこいつらとはこの殺し合いの中での付き合いが長い。
これまで同行してきた中でのこいつらの行動、心理などを分析して効率よく罠を仕掛けていく。

たとえばもっとも厄介なドナルド。こいつは力だけでなく、おそらく知略にも優れているだろう。
生半可な罠を仕掛ければ、逆にこっちが嵌められる可能性もある。
というか現在進行形で嵌ってる奴が傍に約一名いるわけだが・・・

こいつの弱点は、慢心。

力を持っている奴の性だろうか、どんな状況でも自分の思い通りに事が進むと思ってやがる。
ブロリーや呂布のように自分の力を妄信して問答無用で攻撃してくるような奴ならともかく、
ドナルドは今のところは味方だ。
味方ならその慢心を突き、利用して出し抜くのは敵に比べて容易だろう。

ビルにいる奴もおそらく情報を求めている。そいつの様に、把握している情報が少ない参加者ならなお簡単だ。
情報交換の中で心の隙を見つけ、情報提供と話術を駆使し、情報を得ると同時に巧みに動かす。
スムーズに事が進むように、今からイメトレでもしておこうか。
271Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 08:00:15 ID:K2tl6QOo
時には俺の都合のいいように誘導し、時には他の奴と潰し合わせ、
時には情報を引き出し、時には首輪起爆やら不意打ちやらで殺し、時には主催者すら騙す。
どんなルートを行こうが、どんなアイテムを使おうが、tktkタイムから抜け出せないような鬼畜ステージを創りあげる・・・
あとはチルノや美鈴やメタナイトなど、参加者の生死を気にかけてる奴らでも味方につければいい。
上手くやれば優勝することも可能かもしれないが、そんな過度な期待はしないでおこう。

もうすぐ放送、後の事は生存者と禁止エリアを聞いてから考えるか。

(首輪を解除する。自分の身は護る。両方やらなきゃいけないのが創造者の辛いところだな・・・)

二兎を追う者一兎をも得ずという諺がある。だが兎を二匹とも得たいのなら、一匹を罠に嵌めるなりして封じてしまえばいい。
そしてその一匹が封じられている間に二匹目を捕まえ、さらに三匹目―――脱出方法までも見つける。
俺にできるか?・・・・・・いや、
できるかできないか、じゃない。やらなきゃ殺られる。

(さあ、ここからが俺の・・・鬼畜作者タケモトの戦い。ステージ改造計画開始だ。)


決して悟られることなく、警戒を怠ることもなく。青年は冷静でいて大胆な考察を進める。
元の日常に戻る為に、若き創造者は着々と他を陥れる準備を始めていた。
272Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 08:00:58 ID:K2tl6QOo
(う〜〜ん・・・)

オフィスビルに足を進めながら、頭を働かせる知恵者達。ドナルドもそのうちの一人だった。
バクラとタケモト同様、何かを熱心に考えているようである。

(これか?これか?こっちのほうがいいかな?
これか?これか?これもいいなあ。)

ドナルドは脳内でダンスのステップを踏んでいた。

タケモトの見抜いたとおり、道化師ドナルドから余裕が消えることは無い。
だがその余裕こそが、彼の力の象徴でもある。
長年、教祖として人の上に立ってきた悪魔は、どんな時も歓楽を忘れない。

(ドナルドはあまり苦労なんてしたくないしね。苦労するのは君達だけで充分さ。
レンだけじゃなくもっと沢山信者を集めて、ドナルドはこの殺し合いを満喫させてもらうよ☆)


行く先は同じ。進むペースも同じ。目的も何も同じに見える彼らだが、
それぞれの目指すゴールは似て非なるものだ。
いずれ分岐点にぶつかったとき、彼らが共に進むことはないだろう。




【B-2 /一日目・真夜中(放送直前)】
【ドナルド組首輪解除班共通思考】
1:西(オフィスビル方面)を調査。
2:それと平行して首輪の解析。
3:首輪解除のためにタケモトを助ける。
4:フランドールは敵。
5:アカギ、言葉、馬岱は要警戒。

【タケモト@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】
[状態]:健康、疲労(中)
[装備]:アイスソード@ちっこい咲夜さん
[道具]:支給品一式、精密ドライバー@現実、野菜ジュース@ぽっぴっぽー、カミーユの首輪(一部破損) 
ドアラの首輪、シルバーウルフ(12/12)、(予備弾188本)@フルメタル輪ゴム鉄砲、万葉丸(11/30)@零シリーズ 
強姦パウダー@ニコニコRPG(4/9)、ブロントさんの首輪(真っ二つ)
[思考・状況]
1:生き残り脱出する,そのためには……な……
2:大連合は組まない、最低限の人数で行動
3:自分が有利に進むように、参加者に心理的罠を仕掛けて嵌める
4:施設を周るのは一旦やめ、オフィスビルを念入りに調査
5:裏切りを防ぐ為に殺し合いに背く参加者を味方につける
6:首輪を外せはしないと判断。無力化するための協力者を少人数集める
7:規格外の者に対抗出来るように、ある程度の戦力が欲しい
8:人の首って切りにくいんだな。落ち着けて設備のある場所で実験するか
9:誰が創造者なのか教えてやんよ
10:チルノの変な記憶とやらが気になる
11:獏良を警戒
12:射命丸・グラハムとの合流は……どうしようか。
※僧侶のネガキャンを間接的に聞きました
※ドナルドが強力な支給品を持っていると判断。持っているとは限りません。
※首輪についての情報を知りました。
※チルノの異変について気が付きました
※トキから情報を得ました
※キョン子、射命丸、グラハムと情報交換しました。
※殺人者駆除班の情報を得ました。
※ドナルドの弱点は慢心だと考えています
273Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 08:01:40 ID:K2tl6QOo
【バクラ@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 】
[状態]:服に軽い汚れ、疲労(中)
[装備]:千年リング@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ、毒蛾のナイフ@ドラゴンクエスト、DMカードセット(翻弄するエルフの剣士、鉄の騎士ギア・フリード、)@遊☆戯☆王
 普通のDMカード二枚@現実
[道具]:共通支給品、 光学迷彩スーツ@東方project(機能に支障あり)、コメント一覧@ニコニコ動画
[思考・状況]
1:ドナルド組首輪解除班として行動する。
2:脱出フラグをへし折り、参加者の心の闇を急速に増大させる。
3:脱出フラグがなかなか立たない場合、優勝を優先する。
4:言葉と再会したいが・・・
5:コメント一覧を使い、一方的に情報を得る。
6:タケモトが話のわかる奴でよかった。
7:誤情報を流し争いを促進する。てゐの情報、藤崎の情報など 。
8:最終的には優勝狙い。
9:射命丸・グラハムとの合流は……仕方ないか。
※原作終了後(アテムが冥界に帰った後)から登場
※光学迷彩スーツが故障しました。使用者の透明化に支障はありませんが手に持った道具は消えません。(メタルギアのステルス迷彩使用時と同じ状況で、武器だけが宙に浮く状態)
※秋月律子の潰れた頭を発見しました。
※毒蛾のナイフは特徴的な傷跡を残す事に気が付きました。
※トキから情報を得ました
※キョン子、射命丸、グラハムと情報交換しました。
※アカギが普通のDMカードで騙した事実を伏せています。
※殺人者駆除班の情報を得ました。
※オフィスビルにいる参加者が情報を求めていると推測しています。

【ドナルド・マクドナルド@ドナルド動画(現実)】
[状態]:腹部にダメージ(中)、魔力消費(大) 左腕骨折
[装備]:
[道具]:支給品一式×2(一食分水・食料消費) 不明支給品0? ランサーアサルトライフル(335/350)@Gears of War2
魔法の石@Heart Of Darkness
[思考・状況]
基本思考:教祖として信者を沢山作りつつ、信者を指揮してバトルロワイアルを盛り上げ主催者になりかわる
1:レン、獏良、タケモトと共にオフィスビルへ向かう。
2:図書館と映画館は一旦保留。
3:言葉を駒として徹底的に利用する。逃がすつもりは毛頭ない。
4:チルノを殺し合い向きの人材に育てる
5:タケモトの首輪解除及び無力化のための手伝いをする。利用した後は……
6:藤崎や馬岱等が楽しみ。
※僧侶のネガキャンを聞きました。
※馬岱から妖術と幻術をラーニングしました。
※ドナルド組は崩壊しました
※藤崎が生きていることを知りました。また、藤崎が何らかの形で変化が起こったと推測しています。
※首輪解除班の情報を得ました。誰得の部屋については知りません。
274Bad People!?◇1WOpAbkgRc:2009/11/20(金) 08:02:30 ID:K2tl6QOo
【鏡音レン@VOCALOID】
[状態]:精神的に疲れ 腹部・頭部強打(中ダメージ・手当て済) ドナルド信者状態
[装備]:朝倉さんのナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱
[道具]:支給品一式×2(一食分水・食糧消費) ダイヤの結婚指輪のネックレス@ネ実板(ブロントさん) スタンドマイク@VOCALOID
[思考・状況]
基本思考:弱い悪党から殺していき、出来る限り早く強くなる。(悪気はないが足を引っ張る参加者=悪党)
1:二度と後悔しないように、マーダーを見かけたら積極的に殺す……?
2:ドナルド、獏良、タケモトと共にオフィスビルへ向かう。
3:拡声器でミクの悪口を言っていた悪党(僧侶)を殺しに行く
4:言葉が若干恐い。
5:兄弟たちに会いたい。
6:ドナルドを尊敬、信頼。不安だったがタケモトも見直した。
7:チルノの言う『最強』に興味
8:いつか馬岱を自分の手で殺す
※僧侶のネガキャンを聞きました。
※ドナルドマジックについて知りましたが、口止めされました
※藤崎のダイイングメッセージに関する考察を聞きましたが信じていません
※首輪解除班の情報を得ました。誰得の部屋については知りません。

【映画館・備考】
※『図書館から来た人宛』に置手紙が残されています。具体的な内容は後の書き手にお任せします。




(南西から四人と二人、そして別方向から一人、ここに近づいてきてるな・・・・・・
どんな奴が近づいてきてるかとか分かればなおいいんだが・・・)

手に持っている首輪探知機の画面を見つめながら、オフィスビルの支配者、ときちくは頭を捻る。
彼はこの場所で情報を集めるために待ち伏せをしているのだが、
彼が思っているより多くの参加者がビルに近づいてきているようだ。

(この中の全員が殺し合いに乗ってないと考えるのは楽観的すぎるな・・・
少なくとも四人で組んでる奴らは殺し合いに乗ってないと判断するべきか?
いや、乗ってないフリをして密かに優勝を狙っている奴が紛れ込んでる可能性もある。
罠の可能性も考えないようなHか、奇襲されても対処できるような強者でもいるか、
こちらの狙いに気づいたか、何にせよ、ここに来るということは人を探しているということ・・・ん?)

よく見ると、二人組はかなりのスピードでこちらに向かってきている。このままだとまもなく四人組と遭遇するだろう。
しかしこのスピード、どんな人間だよ。スピードうpする道具でも支給されたか、あるいは化け物か・・・
一人の奴も、二人組ほどではないが結構な速さで向かってきている。
殺し合いに乗ってる奴らなら、程よく潰し合ってくれると助かるんだがな。

ここはエリアの端、しかも周りが禁止エリアで逃げ道は限られる。
もし殺し合いに乗ってたり、殺し合いを扇動しているような奴が乗りこんできた場合は、ある程度の覚悟はしておく必要がある。
こちらの手駒は小道具や武器を除くと、まずこのオフィスビル、雪歩、ネイティオとかいう変な鳥、あと数時間で再び使えるようになるサイボーグ。

オフィスビルの罠は一部解除してるとはいえ、この管制室で備え付けのギミックは活用できる。
だが、これらは相手が危険だと判断した場合のみ使用。
情報を得られなかったら元も子もないからな。

ネイティオ。アホらしい見た目からいまいち信用してなかったが、説明書を読む限りそれなりに役に立つようだ。
サイコキネシスは攻撃、リフレクターは防御、テレポートは逃避と、状況に応じて使い分けも可能。
ひみつのちからとやらは、よくわからないのでとりあえず保留。

サイボーグ忍者。こいつの実力は俺が身を持って知っている。戦力として不足はないだろう。
だが、実体化していられる時間は数分とかなり短く、一度使ったら四時間たたないと再び使えない。
よってこいつはいざという時の切り札。使い時は限られる。
275創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 08:39:32 ID:WZPDOjPg
しえーん
276創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 09:04:46 ID:KOhdam4j
投下乙。終末は近そうだな
277代理:2009/11/20(金) 11:12:49 ID:/Ho62gXA

萩原雪歩。今俺の傍で食事を取っている、こいつが一番の曲者だ。
先刻の働きから、こいつの決意の強さは見て取れた。
だが所詮は女子供。刃物を持とうが銃を持とうが高が知れてる。
これまで二人を殺せたのも、相手が少なからず油断していたのもあるだろう。
それゆえ奇襲や囮には使えるが、不安が絶えない。

とりあえず俺に噛み付かないように、励ましでもかけておくか。
今まで結構冷たく接してきたからな。ツンデレの要領だ。

おい、と声をかけると、彼女はゆっくりした動作で目を向けてくる。
その目は始めに出会った頃の萩原雪歩の物ではない。
人を殺すのに躊躇いの無い、迷いを捨てた目だ。
その可愛らしい容姿とのギャップも上乗せして、主導権を持っている俺にすら少なからず恐怖を感じさせる。
やはり何も言わない方がいいかと思い直すが、
あちらさんは俺の言葉を待っているようだ。

「数人、ここに来る。俺達の目的はあくまで情報収集だが、決して気を抜くな。今俺達が死んだら全て水の泡だ。
だがあと少しだ。あと少しで人殺しなんてしなくてもよくなるし、全て元通りにできるんだ。」

言い終わると雪歩は少し目を丸くして驚いていたが、はい、と小さく頷く。
まあ急に態度を変えたんだし、こんなリアクションなのも無理ないか。
何にせよ効果は抜群か?我ながらナイスツンデレ。
目には目を、ギャップにはギャップをってか。

最後に、俺自身の戦闘力。一般人は勿論、訓練を受けた兵士にも負ける心配はないが、
どんな道具が支給されているか分からない。
もしかしたら渚のように、強力な生物を使役してくるかもしれない。
俺なら気配を殺して相手が道具を使う前に陰から成敗!もできるだろうが、
情報を得るならばいやでも相手に気配を感知されなければならない。
それに相手が規格外の化け物の可能性もある。
そいつが猫を被っている場合はなおさら厄介だ。

もしこのビルが占拠された場合どうするか。その時はまた別の場所で隠密行動を取るか。
中心部にはあまり行きたくない。候補としては最初にいた館、デパート、洞窟、山村、温泉宿、この辺りだな。
だが流石に山村と温泉宿は遠すぎる。館だと逆に近すぎる。多くの情報を得る為にもデパートか洞窟がいい。

殺し合いが始まってから大分たった、今生き残っているのは強者か、かなり運のいい奴がほとんどだろう。
敵の情報がほとんど無いからだろうか。正直、いつも・・・の暗殺任務よりも緊張する。
情報が無いぶん、敵への警戒を緩めることはできない。油断したら死ぬ。
格闘術、剣術、壁移動、スリ、ポイッチョ・・・暗殺術だけじゃなく、
俺の能力と鬼畜技、戦力の全てを駆使して生き残ってやる・・・・・・


アイドルと暗殺者、光と影。何もかもが違う両者だが、絶望の奥にある一つの希望を求め、同じ道を行く。
恐怖、悲嘆、混乱・・・・・・幾多の波や渦に弄ばれ流されようが、行く先を見失うような事はしない。
278代理:2009/11/20(金) 11:14:19 ID:/Ho62gXA
【A-1 オフィスビル2階 管理室/一日目・真夜中(放送直前)】
【ときちく@時々鬼畜なゲームプレイシリーズ】
[状態]:左肩下に刺し傷(応急処置済み)、全身にダメージ(小)、精神疲労(中)、記憶の混乱(思考は正常)、悲しみ
[装備]: ナイフ×3、包丁×3、ブレード@サイべリア フライパン
[道具]:基本支給品*3(水・食料一食分消費)、フライパン、フォーク、張遼の書@ニコニコ歴史戦略ゲー 、
首輪探知機(残り40分) 銃(12/15)@現実 、モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター、
アシストフィギュア(サイボーグ忍者)@大乱闘スマッシュブラザーズX、支給品一式×3(一食分消費)、
タバコ一箱@メタルギアシリーズ、タミフル@現実、北条鉄平の首輪、不明支給品0? 、モンスターボール(空)
【思考・状況】 基本思考:生き残り、真実を知る。
1:オフィスビルに参加者を誘い込み、情報を引き出す。
2:参加者が20人を切るまで基本的に動かない。
3:誰か着た場合には十全に対処する。
4:動く場合は洞窟、デパート方面に向かう。
5:雪歩を利用するが、今まで以上に警戒しておく。
6:他にも使えそうな人間がいれば駒として利用する。
7:自分からは殺さない。
8:自衛のための殺害は已む無し。
9:頭痛が治まってよかった。
【備考】
※七夜志貴と十六夜咲夜の姿を確認しました。名前は知りません。
※元世界の知識はかなり封印されていましたが、半分程度解けたようです。
※囲炉裏に関しては、かなり思い出しました。
※ローゼン閣下(麻生太郎)に関することがフラッシュバックしました。
※自身の記憶に関してのフラッシュバックがありました。
※元々の能力などのせいで他の参加者に比べ疲労が激しいようです。
※自分の記憶がおかしいと自覚しています。
※オフィスビルのネットは主催者と繋がっていると推測しました(真偽は不明)
※映画館での出来事を知りました。

【萩原雪歩@THE IDOLM@STER】
【状態】:精神疲労(中)、顔、胸、首に打撲傷 、決意
【装備】:コアドリル@天元突破グレンラガン
【道具】:ナイフ、支給品一式×2(水・食料一食分消費)、ジャージ@へんたい東方
デスノート(鉛筆付き)@デスノート
【思考・状況】 基本思考:優勝して全てを元通りにする。
1:私は人形じゃない。
2:ときちくさんについていくのは、自分の意志だ。
3:死にたくない。 自分だけでは生き残れないのはわかっている。
4:ときちくさんと、最後まで生き残る。
※ルイージのデイパックは雪歩が持っています


【オフィスビルの現状】
ロビーに電流は流れていません。
裏口の鍵も開いています。
照明が全て点灯しています。


【B-2 住宅街(渚の死体が放置されている家)・備考】
※チャイナ服と、ピョンタ君は渚が装着したままです。
※北条鉄平の首はダストシューターに捨てられました。
279代理:2009/11/20(金) 11:15:51 ID:/Ho62gXA
「うう・・・レン・・・レン・・・誰か助けて・・・」

ときちくが確認した、別方向からやってくる一人。
数時間前に、心の底から愛する人・・・いや、愛していた人に失望し、逃げてきた王女、
鏡音リンは半ば放心状態になりながら、ロードローラーを走らせていた。

一旦ロードローラーを止め、現在位置を確認する。
周りを見渡すが、目印になるような物はない。
振り返ると、ロードローラーが作った道しるべがずっと続いている。
気づかぬうちにだいぶ移動していたようだ。
だが、その方が再び辛い現実に会わなくてすむと彼女は考えていた。
ロードローラーのエンジンを入れ、さらに北へ、北へと向かう。

彼女はこの殺し合いに呼ばれて、自分は今まで家来がいないと何もできない無力な存在なのだと気づかされた。
自分を慕う人物は召使いのレン以外にここには居らず、
頂点に立ち愚民を好き勝手に葬れるどころか、今まさに自分の命が狙われている底辺の世界。

そんな場でも、恋人にすら見放される状況でも、自分を慕ってくれる人がいた。
王女としてではなく、本当に守りたい特別な存在として慕ってくれた人。
自分のわがままに畏れなしにつき合ってくれる、鬱陶しくも頼りがいのある人。

「誰か・・・・・・クラッシャー・・・」

彼が殺され、無残にも自分の目の前で死体を破壊された。
その事が恋人に失望するよりも、この世界で独りきりになるよりも、何よりも、リンに衝撃を与えた。
もはや優勝のことなど頭にない。恐怖と絶望が彼女の頭を支配している。

その時、暗闇の中でパッと映える光がリンの目に入った。
よく目を凝らすと、その光は北にある、自分の住居ほどではないが巨大な建物から出ているのだと分かった。
それを見たリンは光に誘われる虫の如く、光源に引き寄せられるようにロードローラーを走らせる。

(あそこならレンがいるかもしれない・・・レンじゃなくてもいい。私を守ってくれる、誰かが・・・)

リンの望み通り、彼女が進んだ先には、捜し人のレンもまた同様に向かっている。
しかし、その召使いが別の主に仕えていると知ったとき、彼が別世界の人間だと知ったとき、
孤独の王女はどうするのだろうか・・・・・・
280代理:2009/11/20(金) 11:16:45 ID:/Ho62gXA
【B‐3/一日目・真夜中/(放送直前)】
【鏡音リン@VOCALOID2(悪ノ娘仕様)】
【状態】健康、軽度の疲労、右腕骨折(応急手当済み)、悲しみ、極度の精神的疲労
【装備】ロードローラー@ぶっちぎりにしてあげる♪、無限刃@るろうに剣心
【持物】基本支給品、レナの鉈@ひぐらしのなく頃に、KAITOのマフラー@VOCALOID、不明支給品0〜1
【思考・行動】
基本思考:レンを見つけて守って貰う
1、光源に向かう
2、レンを探す
3、ロードローラーに一目惚れ。
4、バトルロワイアルに恐怖。元の世界に帰りたい
※色々と現実逃避しています




様々な思い渦巻く殺し合い。

生き残れるのは力に任せて殺しまわる獰猛な肉食獣か。
狡猾な手段で他を蹴落とすハイエナか。
そのハイエナ達に惑わされる、肉食見習いの草食動物か。

はたまた、世話主を求めて野生の地を彷徨う、温室で育った哀れな小猫か。


正義も悪も巻き込んだ死の宴の最中、それを煽るかのように悲しみを運ぶ放送が鳴り響く―――――
281代理:2009/11/20(金) 11:19:50 ID:/Ho62gXA
代理投下終了。タイトル「Bad People!?」

さて、状況が混濁としてきて面白くなってきましたwww
次も期待してます
282創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 20:11:14 ID:BXMXpads
代理投下乙
確かに煮詰まってきましたねw
しかし純粋対主催がいねえw
283創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 21:43:43 ID:1udx/Ftf
キョン子にも予約来たな
284創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 22:50:20 ID:shGu0eF5
乙。ゆきちくにもやっと出番くるか?ビルのシステムをどう使うかときちくのお手並み拝見だな。
285創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 23:27:31 ID:BXMXpads
これでもう1回、三国組の話が来たら放送か?
286創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 23:33:44 ID:AmKmRIj2
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8864455
なんとか紙芝居の続きができました
アイコンがぜんぜん見つからなかった
287創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 00:17:01 ID:kGz4QhhF
ヤバい人々がどんどん集まって来たなw
特にバク竹ドナレン組は各々の本音が怖い…
288創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 01:09:05 ID:TNi5hDI6
雪歩も今はおとなしくしているが、スタンスは優勝狙いなんだよな
グラハムチルノ組も追い付いてくるし、オフィスビルに波乱が起きそうだな
289創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 03:37:09 ID:WNzRTRen
最悪ぶつかり合ってぜん……めつ…めつめつめつめつ…てな事にもなりかねん
290創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 09:16:13 ID:qmGzkUf+
一気にときちくがやべぇw
こんだけ頭脳派が集まったら罠なんかろくに効かないんじゃないか…?

今まで出てなかったが、そういや奴にはフリークライムって技術もあったな
いざとなったらビルの壁面ガンガン伝って逃げるのもありか
玉ヒュンダイブは…低反発ワラがないと無理かな
291創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 12:14:09 ID:Es8YmZE3
ちなみに放送が目前なんだがネタある人いる?
けっこう難しいと思うが?
292創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 12:34:51 ID:acg1pi2D
別にネタ仕込まなくてもブロリーの死という爆弾があるから充分だと思うぜ。
293創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 15:08:22 ID:48rIjxkq
>>290
無理に引き延ばすよりはぶつかりあってその結果全滅でも良いと思うわ
まああんま安易にデデーンってのはアレだが
294創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 17:55:14 ID:WNzRTRen
ロワで一番大変なのって主催者及び黒幕決めな気がしてきた
○価の犬作みたいなのなら「アニメや漫画が気に入らないから」って理由付けは簡単だけど願いを叶えるってのが嘘バレバレになるしそもそも実在の人物が元ネタだったりするとアレだし
じゃあアニメキャラとかなら良いかというとこちらもカリスマ性やらが難しい……マルクとBはよく思いついたわ
295創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 18:06:45 ID:acg1pi2D
運営だなんて都合の良い主催者役がいるのはニコニコならではだよな。
296創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 18:44:54 ID:Nt0eunhO
著作権元という最強のバックもいるからな
297創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 19:18:24 ID:WNzRTRen
そもそも今回の黒幕は優勝者の願いを叶える気も能力もあるのか疑わしいという
298創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 21:51:23 ID:TNi5hDI6
そもそも右上と左上って何者なんだろうか
299創る名無しに見る名無し:2009/11/21(土) 23:51:43 ID:q3sNB3Xh
ニコニコ動画にある右上のコメントと左上のgifなんじゃねーの?


まぁ生みの親の◆jVER氏に聞いてみるのが一番なんだけどね
300 ◆F.EmGSxYug :2009/11/22(日) 10:00:23 ID:lDfW09Ah
投下します。
301侵食 ◆F.EmGSxYug :2009/11/22(日) 10:01:04 ID:lDfW09Ah

どれだけの距離を走ったか分からない。
どれだけの時間が経ったか知らない。

ただ、私は何かに急かされるように走っていた。
何かから逃げるように。
何かから目を背けるように。

そうして走り続けて、突然砂に足を取られて転んだ。

「いたっ……」

なんとか体を起こして、そこやっと今自分がどこにいるのか気づいた。
周りに砂しかなかった。確か地図に砂漠とかあった、と思う。
間違ってペットボトルを落とたりしながらなんとか地図を取り出すと、確かにあった。
Eの3。
禁止エリアに突っ込んだりしてたかもと思うと、震えが走る。
上の空のまま何か光っている方向に足を進めると、泉があった。
そういえばオアシスっぽいのが書いてあったっけ。
ここで走ってきたツケが一気に来て、その側で座り込んでいた。
喉の渇きに気づいて衝動的にペットボトルの水を流し込んで、漏れたのはため息。

「何やってるんだろう、私……」

目の前に広がるオアシス。流れがなくとも清純な水は、その顔で月を食べている。
こんな状況下で体育座りしてそれを眺めている自分はそれこそ間抜けだと思う。

でも、だからって、どうすればいいんだろう……?

泉の静寂が場を支配する。水鏡の月が地を照明する。
私はただの人間で。
未来から来たのでもなければ超能力を持ってるわけでも宇宙から来たわけでもない。
風を巻き起こせるわけでもなければ空を飛べるわけでもない。
戦うことなんて、出来やしない。
だから、出来るのはただ逃げることだけで……
今もこうやって、現実から逃げている。

「………………はぁ」
302侵食 ◆F.EmGSxYug :2009/11/22(日) 10:01:50 ID:lDfW09Ah

俯きながら、ヤケ気味にうまい棒を飲み込んだ。
座っていても、楽になるなんてことはなかった。
月光を侵食しようとする夜闇が、周りから私を責め立てているような気がする。
自然、ここに座っていた間は、ずっと逃げるように周りを見渡していて。
うまい棒を食べつくしてから数分後――とうとう、それを見つけてしまった。
以前に見た豹頭……アポロさんが、体を真っ赤に染めて死んでいるのを。

一人で座り込んでる、自分は。
間違いなく無防備で、あの遺体の様にいつ殺されてもおかしくない――

「……ぁ」

慌てて立ち上がって反対方向に向かいかけた足を、転びそうになりながら停止させた。
足を震えさせながら向きを変えて、
動きだしやしないかとおっかなびっくり遺体へ歩を進め……
傍に落ちていたデイパックを拾うとすぐに遺体から顔を背けて走り出した。

目を逸らしていたのは、殺し合いに放り込まれたという現実。
けれど、いくら走ってもそれから逃げることは出来ない。
暗いのはイヤだ。それだけで不安になる。

「あれ……は」

遠くに見える建造物らしき陰――暗くて見えないけど――を確認する。
明かりがついていないから誰もいないんだろう。いないでほしい。
逃げられないなら、せめて隠れよう。
朝まで、どこかの建物に隠れてじっとしていたい……



闇は空間だけでなく――人の心まで、侵食する。
303侵食 ◆F.EmGSxYug :2009/11/22(日) 10:02:31 ID:lDfW09Ah


【E-3 オアシス西側/一日目・真夜中】
【キョン子@涼宮ハルヒコの憂鬱】
[状態]:健康 悲しみ、文に対する怖れ
[装備]:DMカード【ユベル】@遊戯王デュエルモンスターズ、くず鉄のかかし@遊戯王シリーズ  DMカード(不明)@遊戯王
 言葉のノコギリ(レザーソー)@school days
[道具]:支給品一式×4(食料一食分、水二食分消費)、長門有希のギター、Ipod(少佐の演説の音声入り)@HELLSING
 カレーセット@るろうに剣心、ピーマン@星のカービィ
 アイス詰め合わせ@VOCALOID、海賊帽子@ミュージカル・テニスの王子様
 カレーセット@るろうに剣心、養由基の弓@三国志\(矢残り6本)、
 逆刃刀・真打@フタエノキワミ、アッー! 、果物ナイフ@現実、不明支給品@1
[思考・状況]
1:生きて帰りたい
2:殺し合いには乗らない
3:異世界という確信を得るため情報を得る。
4:ユベルはなんで放送のこと知ってるの?
5:建物(図書館や駅)に朝まで隠れる
※グラハム、大河と情報交換しました。
※不明支給品は塩のものでした、(武器ではない?)
※射命丸、グラハム、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
304創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 10:03:28 ID:P6RWWtrI
能力は神龍あたりを動画内から連れてくるもよし、
誰かに動画をうpしてもらって、それを優勝者にみせて「カナイマシタヨー」
とかも有りかと。
305侵食 ◆F.EmGSxYug :2009/11/22(日) 10:03:30 ID:lDfW09Ah
投下終了。
306創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 10:08:09 ID:wwGlp1hP
投下乙乙
キョン子……最後の1文に濡れた
307創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 10:39:42 ID:LksLJ/RD
乙!上手い文章だ・・・。
キョン子は他の濃いメンツと一緒だと影薄かったが、一人なら何かしてくれそうだ。
308創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 14:09:38 ID:P6RWWtrI
投下乙
キョン子一人だとなんとも心細いな…がんばれよ

309創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 18:58:48 ID:yBAfWdBT
投下乙
キョン子には頑張って欲しいが嫌な予感しかしねえw
ここで奮起するか無残に死ぬか
先が気になる
310創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 20:08:48 ID:3eMetQ3A
投下乙
キョン子の放送までの行動が決定したっぽいね
最後の放送になるかもなぁ…
(ここで『実は願いをかなえる力を持ってるのはハルヒじゃなくてキョン説を…!!』)
311創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 21:27:43 ID:ihD1Qq1Y
>>304
でもそれって「ニコニコオールスターを駆逐する」っていう主催の目的と矛盾するから、根本的な解決にはなってないですよね?
キョン子には頑張って欲しいが、そんな闇の中に居るといよいよヤンデレ悪魔ユベルちゃんが本気出すってピコ麻呂がいってた
312創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 23:23:23 ID:LksLJ/RD
ユベルちゃんらめぇ。
ガッチャ早く来て−w
313創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 00:35:20 ID:PHrPsRHa
予約ktkr
だいぶ終盤に差し掛かってきたって感じだなー。
314創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 01:53:07 ID:CTpHgTe2
>>311
それなら確かに「優勝者m9(^Д^)プギャー」で済むな
運営にとっちゃ目的に関しては動画削除で万事おkなわけだし
ロワ開催の理由も、オールスター同士でつぶし合ってもらって削除時間短縮したかったからかもな
あとは削除の大義名分が欲しいって理由もありか?
ロワなんて実際ににやってたら利用規約モロ違反だろうし
315創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 02:19:07 ID:zNoIjuoG
ていうかもし仮に本当に本気で主催者が優勝者のどんな願いも叶える能力と気があるなら究極的には「全員生き返らせテー」な優勝者出せば良いんだから対主催のやってる事が半分くらい無駄に思えて来る……
と思ったがキャラ達はそれぞれの世界では生きてるわけだし動画だけ蘇ってもそれはつまり再うpみたいなもんだから元のそれとは違う
そしてんな勝手をしてる主催はやっぱぶちのめさんといかんわけだから無駄なんて事はなかったぜ!
316創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 09:53:51 ID:iNld/Qkg
運営長の目的は、人気キャラの醜い姿が見たいってのもあるんじゃなかったっけ?
317創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 14:04:30 ID:2yQB9Dmy
>>314
でも参加したキャラは動画から持ってこられたってわけでもないよな
318創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 14:49:14 ID:CTpHgTe2
>>317
参加者はそれぞれの住む世界?から集められたんだったっけ
「オールスター駆逐」の理由も判ってないし、色々煮詰めることがあるな(実は運営長のドS趣味ってのも有りだがw)
そもそもキャラの死は現実(ニコ動の視聴者視点)ではどう反映されるんだろう?
続き物の実況プレイ動画の主がいなくなったとなると、「続きマダー?」で動画が大荒れするだろうな
319創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 19:12:45 ID:VKmoSTAB
頭良さそうな顔してる優勝狙いのマーダーって何を根拠に主催が律儀に約束守ると思ってるんだろ、脳いじられたのかな?
320創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 19:27:26 ID:hemeSmAW
それってこのロワだけじゃなくてパロロワ全体で思う疑問ではあるな
321創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 19:34:44 ID:DVf4oqkg
マーダーどうしても増やさんと少しアカンわけで
何気にすることはない。細かい事は。
322創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 20:01:10 ID:CTpHgTe2
祭りの屋台とかで、本当に当たりが入ってるか怪しいけど
でっかいエアガン飾ってあったからついクジ引いちゃったってこと、あるだろ?
323創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 20:39:21 ID:gP6KOAH6
頭よさそうな奴が誰も主催を信じないと、首輪解除狙いが増えてマーダーが少なくなるという
324創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 21:01:32 ID:zlstkNxw
首輪を外すなど、ましてや主催に抗うなど無理だ。
こういうことだろ。
なまじ頭がいいから、この結論に達してもおかしくない。
325創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 21:25:48 ID:pULcv6wG
頭いいやつだろうが悪い奴だろうが
信じる信じないか、考えないかは別問題じゃね?
性格とか経験の問題じゃ
326創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 23:49:35 ID:2yQB9Dmy
約束守るとは思ってないだろうな
このロワでもそう考えてるのは多いし
327創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 01:33:31 ID:IpqaYd0U
信用しなくても優勝してから主催者ぶっ殺せばおkなマーダーもよくいるよね
実行出来た例は皆無だろうけど
328創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 06:39:49 ID:+edeWa4k
マーガリンなんかもタダで主催が願いを叶えるかどうかは怪しいと踏んでたから脅すか交渉しようとか言ってたしな
マルクの場合だけはホイホイ叶えそうな気もするが……
329創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 08:20:43 ID:YLerOnOh
そもそもバトロワはいわゆる蠱毒の人間版だからな…人の持つありとあらゆる負の怨念を蓄積した優勝者を
終わったからはい帰してあげる、なんて手放す訳ない
330創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 10:18:23 ID:krolmSkG
流れぶった切るが1stの絵板の絵が一部無くなっちゃってて悲しい
331創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 14:09:37 ID:+edeWa4k
>>329
例えがひどいwwwしかし似たようなもんではあるかもな

上で蟹だのダニーだの言ってたが、次に蟹を出すつもりだったなら今回過労死のスピードさん出したのは勿体なかったな
332創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 16:34:00 ID:i93Pue0k
何、もう一度出せばいい。何せ過労死なのだからな
今回だって前回登場したカードがあるからね
333創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 18:19:01 ID:+edeWa4k
その発送は無かったわwwwそういや筒がまたいで登場か、攻撃反射系は華があるな

待てよ……いいこと思い付いた、スピードさん3rdで参加者にしよう
334創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 18:53:14 ID:TJAaXshO
スピードさん?あぁ、\速さが足りない!/の兄貴の事?
335創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 20:29:20 ID:+edeWa4k
兄貴は過労死してないだろw
ああでも兄貴も好きなキャラではあるから出したいなぁ、魅力ある男性キャラか……
336創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 21:35:05 ID:5Ikpct0A
そういや某所のAAでは兄貴と化してたな、スピードさん
337 ◆F.EmGSxYug :2009/11/24(火) 23:49:59 ID:OgsAD6QH
仮投下スレに放送案を投下しました。
338創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 00:57:51 ID:NF/HsIMU
>>336
そんな事が……過労死も報われたかも
>>337
乙!
339創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 19:57:43 ID:cd/+pwG1
もう放送を代理投下していい?
340創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 19:59:38 ID:cd/+pwG1
あ、修正が必要とか言ってるわw;
341創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 10:27:06 ID:9TniIYU5
しかし過労死は見た目からして明らかに喋れない件、「戦士族」なのは某漫画のサイボーグ戦士がモチーフなんだろうか
テレパしぃでもありゃ別だが……って別にスピードさんが出るって決まったわけじゃないよね
342創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 20:44:59 ID:3dbDtBF9
スピードさんよりも、キモイルカとか、おジャマとか、外道ネオスの方が良いと思う。
あいつら、ちゃんと作中でも喋ってるし。
343創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 21:15:17 ID:TGS37cuj
次回ロワのキャラ考えようって言われた時にぃ、学会キャラ出せないじゃなぁい!!

ぶっちゃけ兄貴出せたんだから問題はないハズ…なんだよな。
実際の人物やら何やらとは全く違うキャラであると立証する必要があるけど。
最悪の場合、「エア本動画撲滅の為」とかいう名目で主催者やらせてもいいのよね。
344創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 21:33:28 ID:/4nwAFHI
実際の人物かどうかというより宗教が関わってるのがな
345創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 21:34:47 ID:i1EvTd67
>>343
えーどうしてー……

正直修造と兄貴も同じ実際の人物なのに
エア本勢と淫夢勢だけハブられるなんてモウモモウ

正直宗教なんていらないわぁ(笑う
346創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 23:21:53 ID:qmVIa61C
まあ、宗教関係のネタは御法度だな。
347創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 00:32:04 ID:3c8w1Z3x
外山とか修造とかみたいな実在の人物に殺しあいなんかやらしてるのに、今更ご法度とかねぇ・・・
348創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 00:44:52 ID:ekmUXP2s
兄貴が見たら悲しむだろう。日本での人気に喜んでたらなんか殺されてるし
永井先生は嫌がってた肉の塊になったし
349創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 00:57:50 ID:fu7351z3
「歌ってみた」の方や生主さんも不可能ではないんだよな
まぁ書き手からすれば、外山とか松岡よりも扱いにくいだろうし、
かなり有名じゃないと出しにくいっていうのがあるが


でも、麻生さん出せたんだからエア本さんが出せないわけないと思う
350創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 00:58:45 ID:oLdwl4LV
バトロワという名の舞台で役者として演じていると思えば良いさ

あと気になったんだが凶徒の拳やリアルアンパンマンと言ったBM勢はニコキャラに含まれるのかな
351創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 00:59:25 ID:SC2sieV/
エア本さんなら出しても大丈夫だと思うけどなあ
エア本さんなら!

ただし本名とか実名だすと……
352創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 03:06:03 ID:UohPC7UV
放送案への修正要求来てるのに連絡もないのかよ
なにか反応返してくれ
353創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 06:27:46 ID:f/6PpAEY
エア本は元がアレだからこんな奴書きたくないって書き手もいそう。ズガンなら良いかもね
>>342
ネオスは喋る支給品でいいがキモイルカは見てるだけで殺意沸くから殺し合い誘発しそうだな‥
354創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 11:08:56 ID:Q/MA0R3F
ていうか見せしめ枠に入らないとはご信心が足りないのでしょうか?
正直、赤字は支給品でも参加者でも主催でも出したいな。
>>353
>キモイルカは見てるだけで
なんてこというのwwwww間違ってないけど。
355創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 13:56:28 ID:SC2sieV/
>>352
いいと思う 予約は土日が無難か

っと一つ思ったんだが、仮投下スレに投下する場合
『仮投下』なのか『規制しているから仕方なく投下(=代理投下求む)』
なのかを一文添えてくれると非常に助かる。
いや別に強制するわけではないけど
356創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 15:25:46 ID:3uSDvClF
いや、強制ではないが義務に近いと思うけど
こちらもその方が助かるしその後の連絡がないのなら状況次第でもうこちらで破棄するとかもありだろ
357創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 17:40:26 ID:iJeJ8lLk
そういや実在の人物で出れそうなのってどれくらいいる?

中野TRFの魔法戦士や精密機械、実況全一が中身のジャギ、レイ、ユダとか見てみたかったり。
358創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 20:39:33 ID:lk8ECHL1
>>357
・TDN
・TNOK
・DB
・野獣先輩

ほらこんなに
359創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 22:25:13 ID:QuNp1PkS
やたら詳しいムク崎瑞樹さんの大百科。今さらだが参考に
ttp://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A0%E3%82%AF
360創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 23:13:32 ID:ekmUXP2s
記憶が戻っ瞬間、東方キャラのストーカーになる藤崎
361創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 00:06:25 ID:9q5IPsGw
早苗さんが参戦してなくてよかったね。
362創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 01:34:03 ID:9UQMB00/
>>354
俺何故かあいつが何か喋る度にイラッ☆っと来るんだ……アニメキャラに本気で腹立てちゃうとか俺もガキだわ

魔法の数字27は見てみたいな
363創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 02:03:02 ID:8ROcSmmK
総統閣下も外国だったらヤバイんだろうな。
364創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 18:16:52 ID:rp5+GChL
放送の修正案来てるが禁止エリアは決まってないみたい
どこにする?
365創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 18:53:31 ID:9UQMB00/
どっか端の方でおk
今更爆☆殺なんて興が削がれるし
366創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 19:01:55 ID:rp5+GChL
俺は逃げ道塞ぐような場所の方がいいような
むろん、すぐ爆☆殺にならない場所で
俺のお勧めはB-4,C-5
残りは適当に
367創る名無しに見る名無し:2009/11/28(土) 21:19:18 ID:Cf4Gease
スレでも話題(?)の満足さんが元満足さんになってた……どういうことなの・・
368創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 00:08:32 ID:W++P6Yrc
>>357 えぐれさんもいるぞ!肋骨へし折られてるとこしか思い浮かばないけど
369創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 00:56:10 ID:Bttlv6Qi
修正も来て議論スレで禁止エリアも決まったぽいので代理投下します
代理スレの腐らせるのもアレなので異議のある場合は議論スレの方へ
370WAKUWAKUを思い出すんだ  ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 00:57:05 ID:Bttlv6Qi
「やっと掘り出せた……あー、だる。ったく、手間の掛かる真似を……」

誰得の部屋のガラクタの脇。
ようやくデイパックを回収した文は、めんどくさそうに伸びをした。
あれからずっと山を掻き分けていたのだ。
肉体的にはともかく単純労働に飽きて精神的に疲れるのもやむなしである。

「……ここで放送が聞こえないかどうかは確認したいところだけど、
 一人きりである以上放送を聞き逃すのも困るのよね……」

とんとん、と指で頭を叩く。一応、放送まではまだそれなりに時間がある。
ゆっくり考えようとペットボトルから水をがぶ飲みしていると、
カードから彼女だけに聞こえる声が響いた。

『クァッ!』
「? どうしたのゲイル君」
『クァウ。クァクァクァ(訳:何か、あっちに気配がするよ)』
「え?」
『カー!(訳:あそこの本棚からだ)』
「…………?」

物がただ雑多に積まれている空間に響くはゲイルの鳴き声。
疑問に思いながら、文は本棚に歩み寄って引き出しに手を突っ込んだ。
大量に置いてあるただのカードを掻き分けながら、
ゲイルが言う方向に合わせて手探りをする。
そうして到達したのが、ある一枚のカードだった。

『クァ! (これだよ、これこれ!)』
「……キモいデザインのカードですね。
 これがいったい何を……」
『僕はネオスペーシアン・アクア・ドルフィン。
 やっと僕を見つけてくれたね』
「!?」

いきなり響く声。文がすわ新手の敵襲かと混乱するのを尻目に、
突如一体の精霊が誰得の部屋の中に顕現した。

「やぁ」

現れたのはN・アクア・ドルフィン。
正しき闇の波動の影響を受けたネオスペーシアンにして、十代のしもべ――
覇王の命の下に誰得の部屋に潜んでいた、勝利の鍵。

彼がここで待ちに徹していたのは、十代が考え抜いた末の判断であった。
この部屋を見つけるのが善人だとは限らない。
だから、部屋が見つければすぐ首輪解除の鍵も見つかるようなシステムは無謀だ。
十代が考えた結論は、「精霊と心を通わせているかどうか」だった。
それもただ精霊が見えるのではなく、精霊が自発的に教えるような関係を。
そのために、カードの精霊だけ気づくことの出来る異常……
即ち、精霊が宿ったカードを仕込んだのだ。
精霊としっかり話し合っている参加者にのみ、話しかけるように命じて。
大量においてあった「ただのカード」は、アクアドルフィンの存在を隠すため。
木を隠すには林から。その格言通り、アカギから隠れることが出来た。

しかし、そんなことは文には分かるはずもない。
彼女に言えることはただひとつ。
371WAKUWAKUを思い出すんだ  ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 00:57:49 ID:Bttlv6Qi
   ___l___   /、`二//-‐''"´::l|::l       l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i:::::
   ノ l Jヽ   レ/::/ /:イ:\/l:l l::l   u   !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
    ノヌ     レ  /:l l:::::lヽ|l l:l し      !/  ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
    / ヽ、_      /::l l:::::l  l\l      ヽ-'  / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::
   ム ヒ       /::::l/l::::lニ‐-、``        / /;;;;;;;;;;;;;ヽ!   i::::l:::
   月 ヒ      /i::/  l::l;;;;;ヽ \             i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l   l::l:::
   ノ l ヽヽノ    /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;',               ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    l:l::
      ̄ ̄    /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l            `‐--‐'´.....:::::::::!l
   __|_ ヽヽ   /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ....      し   :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l
    | ー      /::::l';!::::::::::::::::::::  u               ', i ノ l
    | ヽー     /イ';::l          ’         し u.  i l  l
     |       /';:';:!,.イ   し    入               l l U
     |      /,、-'´/ し      /  ヽ、   u    し ,' ,'  l
     |        /l し     _,.ノ     `フ"       ,' ,'  ,ィ::/:
     |       /::::::ヽ       ヽ    /     し ,' ,' / l::
     |      /::::::::::::`‐、 し      ',  /    u   ,、-'´  l,、-
     |      ``‐-、._::::::::::` ‐ 、     ',/       , -'´`'´ ,-'´
     |      _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´  u /
   | | | |    \ l::/ l::::::/リ ';:::::lリ:::::l';:::l l:l:::::l\  u /
   | | | |
372創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 00:58:39 ID:W5+oSePo
 
373WAKUWAKUを思い出すんだ  ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 00:59:04 ID:Bttlv6Qi
盗聴されているという推測を忘れて絶叫する文。もっとも彼女の責任ではない。
なんせその精霊の格好がアレ過ぎた。
その精霊は一言で言うと半魚人である。顔がイルカで体が人間である。イルカは魚ではないが。
しかしその体つきが異様にマッスルである。そして素っ裸である。
しかも体にも中途半端にイルカの意匠が残っている。キモいと思うのもやんぬるかな。
彼女が正気に戻ったのは絶叫した数秒後のことであった。

「しまった、声を……」
「ああ、声のことは心配ない。
 この部屋は首輪が発する位置情報と音声情報と偽装する電波を出してるんだ。
 まぁ音声偽装は常にやっていると逆に不自然だから、
 僕の判断で解除したりつけたりしてるけどね」
「……ここで筆談するのってもしかして無駄ですか?」
「うん。それより、さっき何か喧嘩してたようだけど……」

ちら、とアクアドルフィンは疑いの目を向ける。
彼が受けた命令はこの殺し合いを壊すために、十代が得たあるものを渡すこと。
渡す参加者の選定は慎重に行わなくてはならない。
彼女が精霊と心を通わせているのは分かったし、精霊を大事にしているのも分かった。
十代の定めた基準で言えば十分に善人である。
だが、それでもアクアドルフィンは引っかかりを覚えずにはいられなかったのだ。

「アイツねー。
 いきなり惚れたとか言ってストーカーしてきた危険人物なんですよ。
 無理やりさらわれたりとかしましたしね。ひどいでしょう?」
「……それは、まぁ、ひどいだろうね」
「ええ、ひどいんです。なんとか解放されたけどずっと付き纏われてて、
 さすがに怒っていつか殺すって脅したんですけど改善されない。
 で、今回もまた変なこと言うからいつも通り脅したら、
 逆ギレして私の大切な子を人質に取って逃げ出す始末です。心底クズですよね」

都合よくすらすらと文言を並び立てる文。嘘は言っていない。
ただ、天狗がいつも書いている新聞レベルの信憑性なだけで。

「そうだよね? ゲイル君」
『クァ!!!』
「う〜ん、それならいいんだけど……」

一応信じたものの、頭の片隅で思い悩むアクアドルフィン。
少なくともゲイルは文が好きだ。そして、同じ精霊が言う言葉は、精霊であるアクアドルフィンにとっては重いし参考にもなる。
ゲイルが文に忠誠を誓っているのは「文がそういう能力を持っている」からだとは、
アクアドルフィンに分かるはずもないのだから。
そしてその思考を見越したように、文は速攻で話題を逸らした。

「……とりあえず、あなたはどこの出身なんですか?
 どんな進化を遂げたらそんな妖怪になります?」
「僕は木星の軌道上にあるネオスペースで暮らし、
 宇宙を滅ぼす光を持つものに立ち向かう正しき闇の力を貰ったからね。
 まぁ、地球に住む精霊たちから見れば異色の存在じゃないかな」
(ず、頭痛が……何かこんなのとばっかり遭遇してる気がする)

……話題を逸らしたはいいが、すぐに頭を抱える羽目になった。
彼の思考形態は常識とかその辺を木星まで置き去りにする程かっとんでいる。
374WAKUWAKUを思い出すんだ  ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 01:00:16 ID:Bttlv6Qi
「で、その木星出身の宇宙イルカさんは何の用でここにいるんですか?」
「十代の命令で、この殺し合いを食い止めるように頼まれたんだ。
 具体的に言えば、首輪を何とかする方法を」
「外せるんですか!?」
「首輪の解除は残念だけど無理だ。
 けど、首輪を一時的に無力化することは出来るかもしれない」
「?」
「プレミアム首輪と言う支給品があるんだけど」

そう言って、アクアドルフィンはゆっくりと説明を始めた。
――当たり前の事だが、プレミアム首輪は「誰の首輪にも巻けるように」出来ている。
つまり逆説的に言えば参加者の首輪は外側の円周が全て同じサイズで出来ているか、
プレミアム首輪にサイズが変更できる伸縮機能がついているかのどちらかだ。
そして、正解は前者だった。
当然その場合、参加者によって首の太さは違うという問題が出てくる。
首輪の太さ次第ではしっかりと填められずにぶかぶかと浮きかねない。
それに関しては、首の細い参加者に対しては太い首輪、
即ち外周は同じだが内周が違う首輪を填めることで対応した。
つまり。

「……参加者ごとに首輪は違うってことですか?」
「そうなるね。
 十代が聞いた情報によると、必要ないダミーの部品を混ぜている首輪もあるらしい。
 そうすれば参加者が首輪を解析しようとしても、自然とバラつきや失敗が出るから」

ご丁寧なことで、と毒づく文。

「けれど、逆に言えば共通の部分もある。
 プレミアム首輪という支給品は、それを利用して作り上げられている。
 そしてその支給品には、電波を遮断する機能があるんだ」
「よく分かりませんけど、その支給品は?」
「単純に言えば、禁止エリアに行っても首輪が爆破されることがなくなる首輪だね。
 六時間ごとに一人殺さないという、ひどい条件があるんだけど。
 プレミアム首輪には大雑把に『通常の首輪に爆破を命じる電波を遮断する機能』、
 『首輪の色が変わる機能』、『色を変えるよう命令する電波等を受け取る機能』、
 『通常の首輪から発せられる情報を受け取ってそれを発信しなおす機能』、
 そして『通常の首輪と同じく爆発する機能』。
 この五つがある。ここまで来れば、だいたい分かるんじゃないかな」
「これを解析して改造すれば……電波を遮断することに特化したものが作れる?」
「うん、その通り」
 
頷くアクアドルフィン。
ニセアカギが爆破されたとき間隙や警告の電子音があったこと、
そして偽起爆リモコンで引き起こされる電子音が示すように、
禁止エリアに入った際の爆破起動電波と主催者が危険な参加者を爆破するために発する電波はタケモトの考察通り共通している。
そのため、主催者側はプレミアム首輪が受け取る電波は変色命令の電波だけではなく、
『プレミアム首輪を直接爆破するように命じる電波を受け取る機能』を付加している。
プレミアム首輪の機能で元の首輪に働きかけられないのだから、
プレミアム首輪のほうを直接爆破してしまえばいい、というわけだ。

そこに十代は目をつけた。
もし、プレミアム首輪から『電波を受け取る機能』を廃してしまえばどうなるか?

プレミアム首輪自体にタイマーがついていないのは既に設計図を見て確認している。
色が変わるのはあくまで時間経過ではなく、主催者からの電波によって変わる。
そうでなければ『殺したら色が変わる』ということは出来ない。
つまり、これを改造することで首輪を無力化することが出来るのではないだろうか?
375WAKUWAKUを思い出すんだ  ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 01:01:15 ID:Bttlv6Qi
更に、巻かれていない状態で用意されるプレミアム首輪は巻かれた状態でしか会場にない通常の首輪より分解・解析・改造が容易だ。
当然プレミアム首輪は普通の首輪同様、継ぎ目が出ないように作られている。
だが、それは巻き終わった時の話だ。
巻くまでは当然、しっかりと左右に分離している。そうでないと巻けない。
そのため分解もしやすく、内部機構も把握しやすい。

もっとも運営側の人間たちには、この危険性は問題ないものとされた。
考えてみれば当たり前のことで、プレミアム首輪は一個しかない。
それをバラして解析するというのはつまり、一個しかないプレミアム首輪がなくなることを意味するからだ。本末転倒である。

――だが、そのプレミアム首輪が大量にあればどうだろうか?

「つまり、それを持ってきている、ということでしょうか」
「話が早いね。
 禁止エリアにされた時の対策として、僕たちは二つの隠し場所を用意してある。
 一つはオフィスビル。そこの機能を統括しているパソコンの電源を入れ、
 そのカードリーダに精霊が宿ったカードを読み込ませることで、
 オフィルビル地下にある隠し倉庫への階段が開く仕組みなんだ」
「私は幻想郷の育ちよ、日本語で喋れ」
「あー……えっと……」

文の意見にアクアドルフィンは思い悩んだ挙句、図を書くことにした。
電灯の灯りに照らされた空間の中に、ただペンが走る音のみが響き渡る。
イルカ人間が屈み込んで紙にしゃかしゃかと絵を描く様子は非常にシュールである。

「これがパソコンのハードディスク。これがマウスいいかい?」
「はい」
「で、これを操作するには」
〜〜〜〜〜少女確認中〜〜〜〜〜〜〜
「というわけだ。よく分かったかい?」
「なんとなく」
「……まぁパソコン使ったことがある人に頼むのが確実だね。
 とりあえずこのメモは渡しておくよ。
 そしてもう一つは、デパートの地下に扉のない隠し部屋があるんだ。
 ちょうど監視カメラの死角になる位置に、かなり頑丈な壁がある。
 その差込口に精霊の宿ったカードを差し込むことで、隠し部屋に入れるのさ。
 そこにはこの部屋に使われている位置偽装と音声偽装といった、
 偽装するための機能を持った部品を首輪サイズにまで抑えたものと、
 プレミアム首輪がそれぞれその隠し部屋に入っている。
 それらを改造して付ければ、主催者の干渉を防げるようになるはずだ。
 でも、たぶん制限はどうやっても無効化できないから注意してくれ」
「せーげん?」
「まぁ、簡単に言えば強すぎる参加者の力を抑えるものだね」
(ちゃんとブロリーにつけてるんですかそれ?)

メモをしまい込んだ文の脳裏に、開幕早々出会った筋肉ダルマが走る。
もっともブロリーは既に死んでいるのだが、今の文には知る由もない。

「どうせならあらかじめ改造された奴を持ってきてほしかったんですけど……
 ところで、そのプレミアム首輪と部品は何個ありますか?」

別に文としては他意はなく、ただ口から適当について出た言葉なのだが、
その話題は禁忌だと言わんばかりにアクアドルフィンの表情が変わった。
……嫌な予感が文の脳裏を走る。

「……オフィスビルに5個とデパートに5個の、10個だけだ。
 首輪は一部に、特殊な素材や製法が使われているらしい。
 簡単にたくさん作れるものじゃなかったからこの数を作らせるだけで精一杯で、
 改造する余裕なんてありはしなかったんだ……すまない」
376WAKUWAKUを思い出すんだ  ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 01:02:16 ID:Bttlv6Qi
「…………」

当然と言えば当然だ。作った右上たちですら数を揃えるのには苦労したのだから。
もっとも当事者である文は、その言葉に胃が重くなったような感触を覚えた。
どうやっても一個は解析や予備パーツ取りに使うためバラされるだろうから、
使えるのは残り全ての改造に成功しても9個。
要するに、生き残りのチケットは増えたところで僅か9枚までだという宣告。
今度は9個の椅子を巡って盛大な椅子取りゲームが行われるのが見え透いている。
文の表情を見て、慌ててアクアドルフィンは言葉を続けた。

「でも、もっとの多くの人を救えるかもしれない」
「と、いうと?」
「僕のもうひとつの役目……それは十代のところに戻り、報告すること。
 けれど、奴らの前では50gにも満たないカードを送るだけのことも至難の業だ。
 だから、モンスター同士をぶつかり合わせることでデュエルエナジーを生み、
 その力を使って僕はこの会場から離脱し、十代と合流する」
「いや、でゅえるえなじーってなんですか?」
「文字通り、デュエルすることで生まれるエネルギーさ。
 そのためにここにはデュエルディスクが二つ置いてある。
 ここに精霊が宿っていないカードを大量に置いてあるのも、
 デュエルがしやすいようにするためだったんだ」

ここには僕しか精霊がいないってことだからかなり寂しかったけどね、
と冗談めかしてアクアドルフィンは付け足したが、
はっきり言って彼の言葉は文にはかなり理解不能である。

「十代とコンタクトを取れば、状況を改善できるはずだ。
 それまでなんとか持ちこたえてくれ」
「まぁ、努力はします」
「それと僕がいなくなったあと、この部屋の音声偽装機能は付いたままになる。
 この部屋にたくさんの参加者を集めて留まるのは逆に怪しまれるかもしれないから、
 ここに人を集めるようなことはできるだけやめてくれよ」
「別にしませんよ。もうここには何も無いんでしょう」
「よし、じゃあさっそくその精霊のアドバイスを参考にデッキを組んでくれ。
 デュエルのルールブックも置いてあるから」
『クァ?』
「…………」

相変わらず爽やかスマイルで言うアクアドルフィンに、文は肩を竦めてターンした。
いきなりデュエルとやらをしろとは無茶な注文だし、
文が制限なしでも勝て無さそうな相手がいる場所で持ちこたえろというのも無理、
何より最大8人の戦力で主催者相手に持ちこたえろというのが一番無理である。
そもそも改造に成功するかどうかさえ分からないと言うのに。

(……まぁ、持ちこたえられそうに無いならとっとと見切りをつけますけどね)

文は右上などがおとなしく願いを叶えるかどうかは確実ではない、と考えている。
優勝したところで、首輪という生殺与奪は付けられたままなのだ。最悪、叶えられるどころか爆殺されかねない。
まぁ絶対に叶えないわけではないとは思うが……それでも精々5割そこらだろう。
だから、二人以上を生き残らせるなら右上たちを倒して脱出のほうが確実だ。
377WAKUWAKUを思い出すんだ  ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 01:03:25 ID:Bttlv6Qi
出来るのなら。

優勝=生存確実ではないように、首輪解除=生存確実ではない。
気づかないうちに攫ってこれる連中なのだから、実力は上に決まっている。
ましてや制限というものの存在を鑑みれば更に勝算は低い。
だから――首輪を解除できるということを取引に使うという手もある。
わざと先に他人から首輪を解除させ、盗聴器ごしに密告して右上に取り入ったり。
優勝した際に改造したプレミアム首輪を巻いておくことで保険とし、
爆破されない隙に誰か人質にとって自分の生存を保障させたり。
もちろん、一番いいのは戦って勝つことだろう。
だがどうやっても勝てる未来が見当たらないなら、戦うより契約したほうがいい。
そのためにも、滅多なことでは首輪解除という希望を言うつもりは文にはない。
9人という上限を考えても、伝える相手は慎重に考えるべきだろう。

(願いを叶えられないときは……チルノさんは、死んだままか……)

頭の隅に、ふとよぎった思考が染みのように残った。

「準備は出来たかな?」
「まー、いちおう……」

数十分後。
アクアドルフィンの言葉に、しぶしぶと言った様子で文は頷いた。
腕に構えているデュエルディスクは初使用のためか、あまりに様になってはいない。
もっともデッキはゲイルのアドバイスを元に組んだから、実戦的ではある。
なんせ組んだのはBFデッキだ。精霊が宿っているのはゲイルだけだが、デュエルするには十分すぎる。

「じゃあ……
 デ ュ エ ル !」

文 LP4000
アクアドルフィン LP4000

「僕の先行、ドロー!
 僕はテイク・オーバー5を発動、デッキの上から五枚を墓地に送り、
 更に手札からE・HERO アナザー・ネオスを召還する」

 テイク・オーバー5/通常魔法
 デッキの上から5枚カードを墓地へ送る。
 このカードが次の自分のスタンバイフェイズ時に墓地にある場合、
 カードを1枚ドローする。

 E・HERO アナザー・ネオス/デュアルモンスター
 星4/光属性/戦士族/攻1900/守1300
 このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
 通常モンスターとして扱う。
 フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
 このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
 ●このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、
 カード名を「E・HERO ネオス」として扱う。

「うわ、何か出ました!」
「それはソリッドヴィジョン。ま、単純に言うとにぎやかしの幻影さ」
「自分で自分のデッキを崩して何の意味があるんですか?」
「そりゃああるよ。墓地から特殊召還するカードはたくさんあるからね。
 僕はカードを三枚伏せてターンエンド。さ、君のターンだよ」
「そりゃどーも。私のターン、ドロー。
 えーと、どれを召還すればいいのかしら……」
『クー』
「アドバイスありがとう、ゲイル君。まず手札から黒い旋風を発動して」

 黒い旋風/永続魔法
 自分フィールド上に「BF」と名のついたモンスターが召喚された時、
 自分のデッキからそのモンスターの攻撃力より低い攻撃力を持つ
 「BF」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。

「次に、手札からBF−極北のブリザードを召還」

デュエルディスクにカードを置くとともに、感嘆したような文の息が漏れる。
アナザーネオスの場合と同じくBF−極北のブリザードがヴィジョンで現れたからだ。
 BF−極北のブリザード/チューナー(効果モンスター)
 星2/闇属性/鳥獣族/攻1300/守 0
 このカードは特殊召喚できない。
 このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する
 レベル4以下の「BF」と名の付いたモンスター1体を
 表側守備表示で特殊召喚する事ができる。

「……うわ、凄い技術ね。持ち帰ったら河童が喜びそう。
 更に黒い旋風の効果でBF−大旆のヴァーユをデッキから手札に加えて、
 次は黒槍のブラストを効果で特殊召還……」
「奈落の落とし穴発動。そっちは破壊されて召還失敗だよ」
「え?」

 BF−黒槍のブラスト/効果モンスター
 星4/闇属性/鳥獣族/攻1700/守 800
 自分フィールド上に「BF−黒槍のブラスト」以外の
 「BF」と名のついたモンスターが存在する場合、
 このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
 このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
 その守備力を攻撃力が超えていれば、
 その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 奈落の落とし穴/通常罠
 相手が攻撃力1500以上のモンスターを
 召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動する事ができる。
 そのモンスターを破壊しゲームから除外する。

「…………」

文の目前で、黒槍ブラストのヴィジョンは見事に砕け散る。
……流石に彼女の頬がやや膨れた。

「まぁいいです、一枚カードを伏せてターンエンド……」
「ちょっと待った、君のエンドフェイズに速攻魔法サイクロン発動。
 君の伏せカードを破壊させて貰うよ」

 サイクロン/速攻魔法
 フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。

「…………そーですか」

アクアドルフィンに宣言と同時に、伏せカードのヴィジョンも砕け散る。
苛々しながら、文は伏せていたミラーフォースを墓地に送った。

「僕のターン、ドロー。テイク・オーバーファイブの効果で更にもう一枚ドロー。
 僕はアナザーネオスを再度召還。これでアナザーネオスはネオスとして扱われ……」
「トラップオープン!
 フェイク・フェザーを、BF−大旆のヴァーユを捨てて発動です!」

 フェイク・フェザー/通常罠
 手札から「BF」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、
 相手の墓地に存在する通常罠カード1枚を選択して発動する。
 このカードの効果は選択した通常罠カードの効果と同じになる。
「あなたの墓地にある奈落の落とし穴を使わせてもらいますよ!
 これであなたが呼んだアナザーネオスとか言うのは破壊……」
「悪いけどそうはいかない。
 カウンター罠、ヒーローズルール2。その発動は無効だよ」
「えぇ〜?」

 ヒーローズルール2/カウンター罠
 墓地のカードを対象とする効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。

「あ、ヴァーユを手札に戻しちゃいけないよ。
 無効にされてもコストにしたカードは捨てないと駄目なんだ」
「……へーへー」
「そしてバトルフェイズ、僕はアナザーネオスで極北のブリザードを攻撃する!」
「!?」

アナザーネオスが極北のブリザードを殴り飛ばすと共に、巻き起こる爆発。
慌てて文はデュエルディスクで顔を庇った。彼女の服が僅かにはためく。

文 LP3400

「って、幻影じゃなかったんですか!?」
「ソリッドヴィジョンは衝撃も発生させる。
 そして、これこそがデュエルエナジーが発生している証でもあるんだ」
(こいつの話し方ウザい……)
「僕はカードを一枚伏せてターンエンドだ」
「私のターン、ドロー」

以前笑みを崩さないアクアドルフィンに逆に苛々しながら、文はカードを引いた。
ちらりと見たそのカードは装備魔法。
しかし今手札にあるモンスターでは、それを装備したところでネオスは倒せない。

「BF−鉄鎖のフェーンを召還。
 黒い旋風の効果でデッキからBF−銀盾のミストラルを手札に加えて、と」

 BF−鉄鎖のフェーン/効果モンスター
 星2/闇属性/鳥獣族/攻 500/守 800
 このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
 このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
 相手フィールド上に攻撃表示で存在するモンスター1体を守備表示にする。

 BF−銀盾のミストラル/チューナー(効果モンスター)
 星2/闇属性/鳥獣族/攻 100/守1800
 フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、
 このターン自分が受ける戦闘ダメージを1度だけ0にする。

「そのまま鉄鎖のフェーンで直接攻撃!」

ならば付けないまま、攻めることに決めた。
文の攻撃宣言を受けて走る鉄鎖のフェーン。
後続の銀盾のミストラルは守備力が高い上ダメージも0に出来る。
次のターンモンスターが引けなくとも、守りは固められる。
そのためダメージを与えておいたほうがいいと踏んだのだ、が。

「トラップ発動、炸裂装甲」
「はい?」
 炸裂装甲/通常罠
 相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
 その攻撃モンスター1体を破壊する。

宣言と共に、ソリッドヴィジョンのフェーンは見事に爆死した。
文ががっくり来たのは言うまでもない。

「……カードを一枚伏せてターンエンド」

アクアドルフィンは慰めるように手を振ってから、デッキのカードに指を合わせた。

「僕のターン、ドロー……よし。
 僕は魔法カード戦士の生還を発動し、僕自身を手札に加える」
「は? ああ、そういうこと……っていつ墓地に行ってたんですか?」
「最初にデッキから墓地に送るカードを使ったじゃないか」
「……ああ……」
「とりあえず、手札のN・アクア・ドルフィンを召還」

 戦士の生還/通常魔法
 自分の墓地に存在する戦士族モンスター1体を選択して手札に加える。

 N・アクア・ドルフィン/効果モンスター
 星3/水属性/戦士族/攻 600/守 800
 手札を1枚捨てる。相手の手札を確認してモンスターカード1枚を選択する。
 選択したモンスターの攻撃力以上のモンスターが自分フィールド上に存在する場合、
 選択したモンスターカードを破壊して相手ライフに500ポイントダメージを与える。
 選択したモンスターの攻撃力以上のモンスターが自分フィールド上に存在しない場合、
 自分は500ポイントダメージを受ける。
 この効果は1ターンに1度しか使用できない。

(うわ、キモいイルカが二人に……)
「そして僕は手札のダンディライオンを捨てて僕の効果を発動する。
 君の手札は攻撃力100の銀盾のミストラルが一枚、当然効果は成功だ。
 エコー・ロケーション!」
『クケケケケケ!』

ソリッドヴィジョンのアクアドルフィンが、怪音波を口から放つ。
それが形になったかのごとく、再び文の体を衝撃が襲った。

文 LP2900

「この……!」
「更に墓地に送られたダンディライオンの効果も発動。
 僕のフィールドに『綿毛トークン』二体が特殊召還される」

 ダンディライオン/効果モンスター
 星3/地属性/植物族/攻 300/守 300
 このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」
 (植物族・風・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚する。
 このトークンは特殊召喚されたターン、アドバンス召喚のためにはリリースできない。
「そして、フィールドのアナザーネオスとアクアドルフィンをデッキに戻し、
 コンタクト融合を発動する!」
「こんたくとゆーごー……?」

文の疑問に答えるように、宣言と共に現れる宇宙のヴィジョン。
その中にフィールドのアナザーネオスとアクアドルフィンは吸い込まれていき、

「これが僕たちネオ・スペーシアンの力だ!
 来るんだ、E・HERO アクア・ネオス!!!」

更に筋肉質になった半人半イルカが、銀河から顕現した。

 E・HERO アクア・ネオス/融合・効果モンスター
 星7/水属性/戦士族/攻2500/守2000
 「E・HERO ネオス」+「N・アクア・ドルフィン」
 自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
 融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
 手札を1枚捨てることで相手の手札1枚をランダムに選択し破壊する。
 この効果は1ターンに1度しか発動できない。
 エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。

(キモい……さしずめキモネオスね。でも奥にいるキモイルカよりはまだマシか)
「まぁ、僕も君ももう手札がないからアクア・ネオスの効果は意味が無いけど。
 けれど、この装備魔法を付けられるという意味はある。
 インスタント・ネオスペース発動!」

 インスタント・ネオスペース/装備魔法
 「E・HERO ネオス」を融合素材とする融合モンスターにのみ装備可能。
 このカードを装備した融合モンスターは、エンドフェイズ時に
 デッキに戻る効果を発動しなくてもよい。
 装備モンスターがフィールド上から離れた場合、自分の手札・デッキ・墓地から
 「E・HERO ネオス」1体を特殊召喚する事ができる。

「E・HERO アクア・ネオスでダイレクトアタック――ラピッド・ストーム!」
『トゥアアッ!!!』
「つぅっ……!」

文 LP 400

(やっぱり見破られてた……)

アクア・ネオスの攻撃で、文のライフポイントは風前の灯まで追い込まれた。
攻撃を迷わせるブラフとして装備魔法をトラップであるかのように伏せたのだが、
案の定バレバレだったらしい。それともトラップだとしても構わなかったのか。
手札ゼロでフィールドががら空きの現状は、ほぼ詰みに等しい。
相手のフィールドには攻撃力2500のアクアネオスに、守備表示の綿毛トークンが二体。
しかもアクアネオスは倒せたとしてもネオスを呼ばれてしまう。
必死に考えこむ文に、

「デュエルエナジーが溜まればいいからね。どっちが負けても問題は無いんだ。
 そもそもアドバイス有りとは言え初デュエルで勝つのは無理じゃないかな。
 ターンエンド、と」
「…………」

慰めるようにアクアドルフィンが言う。
いくらゲイルから直にアドバイスを受けているからとは言え、
文はルールを知って数十分のド素人である。なのでアクアドルフィンに敵わなくて当然、なのだが。

「ああ、そう、そうですか……でも、それはどうかな。
 何よりそういう態度は腹が立つんですよね! 私のターン、ドロー!」
383創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 01:19:04 ID:W5+oSePo
 
384創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 01:24:43 ID:54Or92iU
 
385創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 01:32:39 ID:bOK/C6bd
支援を思い出すんだ!
386創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 01:32:51 ID:/TH7qaYI
しえーん
あまりのKYっぷりに文がイラついたのも事実だった。
そして、今までにない勢いで引いたカードを見た文の瞳が、輝き始める。
それは一気に形成を逆転する、ディスティニードロー……!

「……来た!
 BF−月影のカルートを召還!
 そして、黒い旋風の効果でデッキからゲイル君を手札に加えて、
 更にゲイル君をこの子の効果で特殊召還! 更にゲイル君の特殊効果を発動、
 アクアネオスの能力を半減!」
『クァッ!』

 BF−月影のカルート/効果モンスター
 星3/闇属性/鳥獣族/攻1400/守1000
 自分フィールド上に表側表示で存在する「BF」と名のついたモンスターが
 戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、
 そのモンスターの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで1400ポイントアップする。

「へえ」

吹きすさぶゲイルの風の中、アクアドルフィンの表情が僅かに変わる。
月影のシロッコの攻撃力は1400。アクアネオスの攻撃力が半減された以上、暁のシロッコの攻撃力はそれを僅かに上回っている。

「戦闘すればデュエルエナジーが溜まるからいいんだけど、
 出来るだけ能力を下げずに攻撃力が高いモンスター同士で戦闘してくれないかな?
 そのほうがデュエルエナジーの効率がいいんだ」
「うるさい、今そうしてあげるから黙ってなさい。そして伏せカードの……」
『カゥ。クァウン』
「え? これより先にやることがあるって? ……ほーほー。
 そしてBF−月影のカルートに、BF・疾風のゲイルをチューニング!」
「チューニング? それはいったい……」

突如現れた新たな六つの星の光に、アクアドルフィンは始めて驚いた表情を見せた。
……当然だ。
彼の世界にはまだ、シンクロ召還は存在しない。

「漆黒の翼、私が導く風の元に神風を巻き起こせ!
 ――シンクロ召喚! 吹きすさべ、BF−アームズ・ウィング!」

文の号令と共に顕現するは、長大な銃を構えた鳥人。
言葉通り、風のヴィジョンと共に、そのシンクロモンスターは降臨する!

 BF−アームズ・ウィング/シンクロ・効果モンスター
 星6/闇属性/鳥獣族/攻2300/守1000
 「BF」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
 このカードは守備表示モンスターに攻撃する場合、
 ダメージステップの間攻撃力が500ポイントアップする。
 このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
 その守備力を攻撃力が超えていれば、
 その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
「更に伏せカードオープン! 装備魔法、巨大化をアームズ・ウィングに装備!
 BF−アームズ・ウィングの攻撃力は4600にアップする!」
「へ?」

  巨大化/装備魔法
 自分のライフポイントが相手より下の場合、
 装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。
 自分のライフポイントが相手より上の場合、
 装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を半分にした数値になる。

「さぁ私の僕よ、このキモい宇宙イルカをぶっ飛ばしちゃえ!
 アームズ・ウィングで綿毛トークンに攻撃――黒突風靡!」
「え、ちょっ……うわぁああああああああああああ!?」 

宣言と共に銃を乱射しながら特攻するアームズ・ウィング。
綿毛トークンの守備力は0――計5100の貫通ダメージがアクアドルフィンに直撃する。
見事なワンショットキルに盛大な爆炎が上がり、盛大な悲鳴が上がった。
幻影の煙が晴れる頃にはアームズウィングやネオスの姿はなく……
プレイヤーであるアクアドルフィンの姿も、また、ない。

(でゅえるえなじー? が溜まって、持ち主とやらのところに戻ったのかしら。
 ……やりすぎて死なせたってことは流石にないわよね、うん。
 右上とかに気づかれてないといいんだけど……)

デュエルディスクを折りたたみ、デイパックに収納する文。
ゲイル以外のカードはディスクに収めたままだ。他に使い道がないのだから当然だが。

(……さて、まずデパートに行ってプレミアム首輪とやらを回収するべきか、
 或いはその前にあのヘンタイをとっとと追撃すべきか……迷いどころね)

389創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 02:01:24 ID:W5+oSePo
 
390第四回放送 ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 02:03:00 ID:Bttlv6Qi
さて、時刻は数分前に遡る。
放送を控えた運営基地では、

「どう思った? どう思った?
 お前が出るまでもなく、ちゃんとブロリーは死んだわけだけどどう思った?
 ねぇどう思った?」
「…………」

右上が左上を煽っていた。ちなみに右上はここんとこずっとこんな感じである。
駄目だこいつ、早く何とかしないと……
左上はもう反論するのにも飽いたようで、かんっぜんにスルーしている。
反応のなくなった彼女がつまらなくなったのか、右上は彼女に繋がっているコードをつまんでピン、と弾いた。

「しっかしよくやるよねぇ、お前も」
「そう思うなら少しは私の意見に従ってください」

どこまでも機械的に左上は言う。いや……そもそも、彼女は機械である。
左上は、サイボーグだ。そのため、会場の機器と自分を直接繋げることが出来る。
その能力を以って参加者の位置情報の探知、会場の各所に設置した監視カメラの映像や首輪からの盗聴の確認などの主な部分を一人で行っている。
右上も左上に流れてきた情報の最終確認を画面越しに行うが、
彼のそれは複数の監視員を率いてのものであり、また、あくまで確認である。
(余談だがそれを利用して右上は気に入ったシーンをちゃっかり私的に録画して自分の手元においている。言うまでもないが職権乱用)
ときちくがオフィスビルでやっていたことを、全エリアでやっていると思えばいい。
違いは「左上自身」に直接情報が流れ込んでくることか。
首輪の盗聴器、会場の監視カメラ。二重の監視が、運営するにあたっての最大の武器。
……だが、完全と言うわけではない。穴がある。

「それと、タケモトの行動が不穏です。監視を強化してください」
「杞憂じゃねーの?」
「どうも首輪を調べているような素振りがありました。
 映画館周辺はカメラの損傷が多いため、はっきりとは見えませんでしたが」
「へーへー」

まず、破壊されてしまったカメラは自動で修理されるわけではないということ。
要するに、派手な戦闘があった地域ではその巻き添えで監視カメラが破壊され、満足な監視が行えないのだ。
計画段階では、戦闘が起こるということは同時に参加者の数、つまり監視対象が減り、
カメラが減るのと引き換えに一人の参加者を監視できる余力が増える、
と判断されていたため、カメラの損耗に対しては問題ないと見られていた。
しかし、実際のところ監視カメラの損耗は予想以上に大きい。主な原因はブロリーだ。
大暴れしたエリアはもちろんのこと、「伝説のスーパーサイヤ人」としての力が生み出した過負荷によって、
全く関係ないエリアのカメラまで誘爆し、かなりの被害が出てしまっている。
会場の機器と直接繋がっている左上からすれば、自分の目が次々に潰されていったようなもの。
彼女がブロリーを強く敵視していたのは、そういった事情があった。

「どこぞの誰かがブロリーを参加させていなければ! 私も苦労しなかったのですが」
「そもそも下請けに作らせた所は、全般的に監視カメラの質も量も位置も悪いだろ。
 洞窟なんか中が見えやしねえ。なんか面白そうなことやってる気がするんだが」
「……面白そうという理由でカメラを追加して、負担を増やされても困ります。
 だいたいあなたが設置するように言った隠し通路なんか誰も使ってませんよ?
 全員途中で立ち止まって戻っているではないですか」
「わかってねーなー。浪漫って奴があるんだよ、ロ・マ・ン!」
「………。ともかく、放送後いつも通りに私は休憩に入るので指揮は任せました」

そして、流石の彼女も24時間全てを確認するということは不可能ということだ。
放送後45分間。それが彼女に与えられた休憩時間であり、メンテナンスの時間。
その間は右上が統率する他の監視員複数が監視を行うが、彼らは左上と違って生身。
例え1000人いようとも、左上ほど綿密な監視は出来ない。
もっとも右上だって24時間不眠不休で仕事していたわけではないし、
ここぞという場面で故障されても困るので文句を言ったことは一度もないが。
391第四回放送 ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 02:04:26 ID:Bttlv6Qi
そこまで話したところで突如、ガタンと椅子から音を立て右上が立ち上がった。

「どうかしましたか?」
「世界の外に何かエネルギーが一瞬現れた……これは……精霊絡みか?
 左上、ここから何か出たり入ったりしたような形跡がないか確認してくれ!」

音声情報の偽装や位置情報の偽装は完璧だった。
十代の失敗は、主催者側に精霊の存在を嗅ぎ取れる存在がいるとは思わなかったこと。
誰得の部屋には気づかなかったが、デュエルエナジーの噴出からアクアドルフィンの脱出には気づいた右上が左上に指示を出す。
この会場の中なら左上の独壇場だ。答えはすぐに出た。

「……微弱ですが何かがここから漏れた形跡があるのを探知。
 ただ量からすると、漏れたものは一つにつき1kgもありません。
 参加者ではないでしょう。
 発信元は……駄目です、10近いエリアに形跡があり特定できません」
「一つだけが本物で残りが偽装だ、今すぐ特定してくれ!
 この手のは発信してから時間が経っちまえば偽装を見破るのが難しくなる!」
「放送まであと三十秒を切っています、時間的に無理です。
 放送の時間がズレ込めばこちらが気づいたのを悟られます」 
「ごもっとも……くそ、なんつータイミングの悪い」

左上の言葉に右上は吐き捨て、右上は異空間が見える穴を開けた。
左上がこの会場というひとつだけの世界を完璧に把握するものだとすれば、
右上は複数の世界を適度に把握するもの。左上が行うは内であり、右上が司るは外。
彼がチルノの能力発現に気付いたのも、アクアドルフィンの脱出を感じ取れたのも、この能力が故である。
運営長が二人に協力を命じるのも、二人の能力は互いを補完しあうからだ。
時間さえ悪くなければ、この些細な抵抗の芽も即座に潰されていただろう。
文は偶然とは言え完璧なタイミングを制したのだ。

「俺の能力でそれが向かう先だけでも把握する――お前は放送に集中しとけ!」

いつになく真剣な表情で言う右上。
その言葉に左上は頷き、コンマ一秒の狂いもなく時間通りにマイクをオンにした。
392第四回放送 ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 02:07:00 ID:Bttlv6Qi
「第四回放送の時間です。
 禁止エリアは二時からC-5、四時からE-5。
 脱落者は以下の十一名。

 アレックス。
 野々原渚。
 アポロ。
 相楽左之助。
 紅美鈴。
 ブロリー。
 サンレッド。
 星井美希。
 KAITO。
 赤木しげる。
 フランドール・スカーレット。

 以上です。第五回放送は六時間後となります」

喋り終わると共に、マイクが切られる。
今回は左上が放送担当であったことは、幸運であった。
左上の鉄面皮から何かあったかどうか探ることは、100%不可能。
今回の放送でも、左上の声は前回となんら変わりがなかった。
そして、彼女は再び右上へと向き直る。

「見つかりましたか?」
「今、その何かが向かった世界は特定できた……
 が、そこにいるどいつの仕業までかはわからねー。
 すぐに追っかけて見つけ出しそいつをブッ殺して来たいところだが……
 お前のメンテって、とばすことはできねーよな?」
「はい、メンテは私の整備だけではなく私が監視したものの確認も兼ねていますし、
 整備では一部機構の動力の補充もありますから、省略することはできません。
 18分32秒前までに起こっていれば、追加電源等別の方策を準備できましたが」
「だよなぁ……チッ。20分あれば別の世界へ逃げられる可能性もあるか……」
「18分32秒です」
「大して変わんないだろ、細けぇな。
 発信元の特定もできねーし、すぐに追っかけたいところだが」
「ですが、この状況で監視から私たち両方を欠くことは危険すぎます」
「言われなくても分かってる。さっさとメンテ終わらせるように整備班に言っとけ。
 お前が戻り次第、俺は何かを受け取っただろうヤロウへの対策に専念する」
「了解しました」

左上が席を立つ。
それに目をくれることもなく、右上は至急運営長へ連絡を入れた。
393第四回放送 ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 02:08:56 ID:Bttlv6Qi

【?? 誰得の部屋/一日目・真夜中 放送直前】
【射命丸文@東方project】
[状態]:疲労(小)、脇腹に中程度のダメージ、全身打撲、羽にダメージ
[装備]:七星宝剣@三国志9、浴衣(誰得の部屋で拾得)
[道具]:支給品一式×2(食糧一食、水二食消費)、究極のコッペパン@ニコニコRPG、三国志大戦カード(不明)@三国志大戦、DMカード(不明)@遊戯王
 緋想の剣@東方project、BF−疾風のゲイル@遊戯王5D's
 モンスターボール(空)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況
 BFデッキ@現実、デュエルディスク@遊戯王GX、キモイルカのメモ
[思考・状況]基本:一番大事なのは自分の命、次がチルノさん。後はどうでもいい。
1.グラハムを殺害。誰かに遭遇される前に。
2.自己保身を優先する。究極のコッペパンは絶対に自分で食べる。
3.デパートに向かうorグラハム追撃。
4.優勝狙いというわけではないが、グラハム程度なら殺して構わないだろう。
5.ブロリーと出会ったら何を犠牲にしても全力で逃げる。
6.呂布を警戒。
7.首輪解除を伝える相手は慎重に選ぶ。
※疾風のゲイルが使えるようになるのは約9時間後です。
※羽にダメージを負いました。速度が落ちる可能性があります。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。

【キモイルカのメモ@ニコニコ動画ロワイヤルβオリジナル】
キモイルカ作:誰でも使えるパソコン

【BFデッキ@現実】
読んで字のごとし、BF系のカードで組んだデッキ39枚(残り一枚はゲイル)。
フェイク・フェザーが入っているなどややファンデッキ寄りの構成ではあるが、
BF自体強いカードなのでそれでも結構な強デッキになっている。
またミラフォなどのガチカードも入っている。もちろんゲイルの差し金である。
当然デュエル専用。

【デュエルディスク@遊戯王GX】
海馬コーポレーションの科学力が詰め込まれたデュエルのための道具。
剣を受け止めたり出来る素敵な硬度を誇る。

【キモイルカ@遊戯王GX】
キモい見た目を持つキモいネオスペーシアン。
無事に会場を脱出できたので正確には支給品でも現地調達でもない。
そのキモさはこれを見ればだいたい分かる。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3855397
394第四回放送 ◇F.EmGSxYug 代理:2009/11/29(日) 02:09:53 ID:Bttlv6Qi
代理投下終了です

濃いなぁ
これはかなり状況が動いたな
GJ
395創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 02:33:32 ID:WXynjFGl
右上うっぜぇwって最初は思ったが奴も真剣にやるときゃやるんだな
かっこいいじゃないか右上
主催コンビがかなり好きになってきた
396創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 03:29:40 ID:bOK/C6bd
投下乙
あややはどうすんだろうかと思ったがやはりグラハム殺すんだなw戦闘で結局キモイルカの渡したものもダメになったりして
397創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 08:58:46 ID:BX+5Ke3j
>言うまでもないが職権乱用
濫用だった気がします

投下乙です!
BFデッキは俺のトラウマ、なにそれこわい
しかし文は脱出の鍵となるか……今後の展開に期待したいところですね
398創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 10:48:25 ID:nSVoqKTm
文が脱出の鍵握るとか危険過ぎるwwwいや、強さと頭脳を兼ね備えてるからむしろいいのか・・・?
グラハムとは仲良くしてくれ− 乙!
399創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 11:25:49 ID:5se7rkMU
真面目に考察してる頭脳派が涙目過ぎるw
これは前代未聞の危険対主催エンドも見えてきたか……?
400創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 11:40:53 ID:UlvYj2az
別に前代未聞ではなくね?最近冥王とかがやっちゃってるし
401創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 12:38:51 ID:6jQOjCmV
文がこの情報を「誰に」渡すかで今後の展開が左右されそうだ。
投下乙!
402創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 12:50:37 ID:h/UfAjFE
代理スレ見たら文が放送を聞けたかどうかは次の書き手次第だって

それと予約解禁は何時するの?
月曜か火曜の0:00?
403創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 14:10:58 ID:5se7rkMU
>>400
言い方が悪かった
危険対主催集団による主催打倒エンドだ
あれは一人勝ちエンドと言った方が正しいと思う
404創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 15:07:48 ID:yoN16qpp
>>402
月曜だとちょっといきなりすぎるし火曜でいいんじゃね
405創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 17:42:36 ID:U8/0HNdi
もう火曜の0:00でいいんじゃない?
406創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 19:04:52 ID:nImT2wNe
スパロワは一次も二次もエンドで意表を突かれた 
407創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 19:32:22 ID:Nh1/T18M
一次も二次も始めて最終回見た時「え!? うぇえええええええええええ!?」って声が出たもの。
ひでぇ鬱エンドだ
408創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 20:49:55 ID:l4onL5z0
そういえば馬鹿の世界地図の裏には何が書いてあるんだろうな
409創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 23:09:35 ID:U8/0HNdi
ネタ潰しになるかもしれないが文程度では冥王ほど盛り上がらない気もする
文はクールでドライだが魅せる悪ではないしな
文が一人勝ちでは盛り上がらない。ただ起爆材料次第で面白くなるかも
410創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 00:29:27 ID:v0NJMOtw
>>408
サムネホイホイも忘れるなよ。
411創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 00:55:01 ID:DKvro+kx
サムネホイホイはA-10RCLと同じエリアにあるんだよな
誰も行かなさそうだ
412創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 10:19:27 ID:32C8wajM
>>409
強いし速いし頭良いんだけど中途半端? 負傷も制限もあるしグラチルともっかい合流出来れば一番良いがプライドが(特にグラハムさん)邪魔してる感
グラハムさんが万が一にでも文を負かしたり出来ればあるいは……いくらなんでも無理か
413創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 11:06:05 ID:fKNrDE+i
デュエルマスター文としてバクラと戦う文の姿を受信したぞ!

…このロワの文って意外とキャラ薄いから本当にテコ入れ必要かもしれん。
夜明けの炎刃王しろとは言わないけど。
414創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 11:16:58 ID:NTLifvIG
次の予約は火曜の0時からでいいの?
415創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 14:34:33 ID:1a1KjLUq
それでいいだろ
416創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 18:06:10 ID:v0NJMOtw
>>413
文はあれでもWIN版で唯一単独で主役を張った事があり、出番もトップクラスに多いZUNのお気に入りキャラなんだがなあ。いかんせんキャラが薄い。

バクラとデュエル期待ww
417創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 19:41:34 ID:6c2aSD8L
さて、幾ら予約が来るかな?
告知あげ
418創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 20:21:58 ID:hT8xf7z1
D-4には
PAD長、萌え呂布、蛇、メタ様、王子が居る訳で、ここに仮に言葉様、神が来るとしたら、どうなんのかな?
考えたらWAKUWAKUが止まらないんだ。やっとまともな対主催が三人居るってのに
419創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 23:19:27 ID:LhgnRUE7
残り一時間を切ったな
420創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 23:48:18 ID:hCr3QD5/
わくわくするな
421創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 00:01:18 ID:gkZ41dI/
時報UZEEEEEEEタイム
422創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 00:02:36 ID:Ns4phpZq
いくらなんでも全員同じ位置に揃うわけじゃないよな、最初の予約……
423創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 00:03:20 ID:IRjA9JfO
>>422
当たり前だろ何言ってんだ
424創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 00:16:00 ID:FZF4Or4v
予約が来ただけよかったじゃんかw
425創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 01:44:44 ID:8tacI/tI
文とグラハムがデュエル……ごめんなんでもない
426創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 05:52:53 ID:LUZSmWN4
予約が多いよ
書き手さんたちがんばれ!!
427創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 17:33:15 ID:+RKA7kS3
残りは三国組、藤崎、メタスネーク組、咲夜、DIO、ゆっくり、だな
428創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 20:43:40 ID:+fCeoSAu
言葉様が>>427の方に向かったぞ?
更にレス番が「死にな」……>>427逃げてー!
429創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 23:08:28 ID:ZF6xxFpu
二日目突入と来たか
430創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 00:26:31 ID:bLBvZGrL
>>427
おいィ?ゆっくりはいつの間に参加者になってるワケ?
431創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 00:32:55 ID:b7gFfaLE
>>428
残念な話だが、おまえのレス位置は「死に場」だぞ
なーむ
432創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 00:48:14 ID:Q3JsX4+D
>>430
参加者にしたくてしたんじゃないしてしまうのがゆっくり
エイプマンやチューモンのような自体はニコロワでは稀によくあるらしいぞ?
433創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 04:13:55 ID:4zBG4SlE
ニコロワは途中参戦も受け入れるそれはとても残酷なことですわ
434創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 06:40:04 ID:g/cUAu2i
正直ゆっくりなんか居ても居なくても大して変わらないからいいけどなw
435創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 10:21:35 ID:KY30lLMB
>>434
…と、油断していると何かを取り込んだりして化け物に!
436創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 10:51:05 ID:/kEOvdL1
戦車とくっつけば主力になるな
437創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 12:02:07 ID:R66Ftxxx
今のところ戦闘機しかないけどな
438創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 16:15:28 ID:3jvVMdG0
アレックスからハイパーボッを教えてもらえてれば化けた可能性あったんだけどなぁ…
439創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 16:21:50 ID:pi7oj7+x
ゆっくりはキャラ立ちしてるからな
次は参加者でいいだろう
あっさり死にそうだけどなw
440創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 17:21:50 ID:4zBG4SlE
MUGENパッチつければ強力な戦力になりそう
441創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 18:33:17 ID:MLwpRpUD
>>440それは勘弁してくれwww
442創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 19:09:37 ID:VF1KX4gN
MUGENパッチつけると、実はミクが最強だった罠www
ミクは神キャラいるからw 初代メンバーだとS-tomyこと時報が最強だけどw
443創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 21:05:12 ID:5kXIbOf/
神キャラ入れるならミクより強いのなんかいっぱい参加してるじゃないか、神七夜とかGOD長とか、そもそも神キャラなんて単なる理解できないプログラム合戦だから小説に出すべきじゃないだろ
444創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 21:16:46 ID:e7GyAYyG
鬼巫女は同人誌準拠ならなんとか…勇次郎とかアーカード程度には勝算が
445創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 21:21:25 ID:pi7oj7+x
勇次郎やアーカードが程度とかどんなに化け物なんだよw
ミクやボカロイドは次も出ておkと思うけど
次が最後のニコロワになるだろうし
446創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 21:24:31 ID:R66Ftxxx
仮投下が来てるね
447創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 21:55:13 ID:pi7oj7+x
代理投下します
448そして時は動き出す ◇T0ldTcn6/s 代理:2009/12/02(水) 21:56:21 ID:pi7oj7+x
「して、右上。特定は済んだか?」
「はいともいいえとも言えませんね……」

『何か』が会場の外へ出た、その事実を重く見た運営長はすぐに右上に特定を急がせたのだ。
運営長も結果が出るまで手を拱いてみていたわけではない。
本拠地の警戒レベルを引き上げ、迎撃態勢を整え始めていた。

この殺し合いはなんとしてでも完遂させねばならない。
佳境まで進めて、破綻するなど興醒めもいいところである。

そしてそれは右上とて同じ。
問題行動や職権濫用を繰り返す刹那的快楽主義者あるが――いや、だからこそこの事態は看過できない。
最後までやって優勝者が出るか、あるいは首輪を解除して我々に刃向かうか……正反対ではあるが、そのどちらも右上が良しとする展開だ。
どこの馬の骨とも知らない第三者が勝手にゲームをぶち壊す展開など、糞くらえ。
そんなものはただの打ち切りだ、断じて認めない。

誰しもこんな経験はないだろうか?
あなたは映画、あるいはアニメを見ている。クライマックス、その瞬間。両手を握る。
しかし、よりにもよってそこで親や兄弟、姉妹が勝手にチャンネルを変えてしまう。
右上の内よりわき上がる感情はまさにそれに通じるものだ。

運営長に言われるまでもない。
放送前後の情報――首輪の位置、盗聴器からの音声、カメラからの映像に至るまで全て――を力の限り洗い出した。
部下を使うだけでなく、自ら陣頭指揮を執ったことからいかに本気かよく分かるだろう。
右上がここまで必死になる姿は運営長すら久方ぶりだった。

さて、偽情報を見抜く原始的かつ確実な方法は何だろうか。
簡単なことではないが言葉にすると一瞬だ。矛盾を探せばいい。
偽装を行ったということは、どこかで改変が行われたということ。
必然、オリジナルではないのだから無理や間違いが出てくる。

――――例えば映っているべきものが映ってないとか

――――あるいは聞こえるべき音が聞こえてないとか

――――それとも時間経過と情報の推移が怪しくないか

馬鹿らしいと侮るなかれ。嘘は言葉の切れ端から露呈する。
1つ1つ、目を皿にして耳を引きちぎるが如く、部下とともに確認作業を進めていった。
(無論、左上はメンテナンス中のため、その力を借りられない。全て涙ぐましい手作業である)
その結果は有情でもあり無情。
449そして時は動き出す ◇T0ldTcn6/s 代理:2009/12/02(水) 21:57:48 ID:pi7oj7+x

「怪しいのはF-5、デパート、映画館、ホテル、洞窟の5カ所です」

F-5。ブロリーが大暴れしたエリアだ。
本来は森林であるべきこの一帯は激戦により無惨な更地と化している。
カメラはほぼ全滅。矛盾を探す以前の問題だった。

ホテル。F-5と事情がよく似ている。
完全に倒壊してしまい、内部がどうなっているかはもう探れない。
屋外は何とか見えるのが救いだろうか。

映画館。爆弾を同じ部屋で3つ使うという過剰行動により、カメラ映像に1部屋分の空白ができている。
外部はフランが大暴れしてくれたおかげで、やはりまともな映像は不足気味。
左上が愚痴るのも分かるというものだった。

デパート。開幕早々にバルバトスが暴れ、続きフランがクリムゾンを撃ちまくって酷く損傷。
仕舞いには、ミクが魔導アーマーごと突入しやがった。
地下は無事だが、地上はお察し。

洞窟。損傷はゼロに近いが、なぜか情報が殆ど入っていない。
原因の半分は下請けの怠慢だろう。内の様子がカメラに写っていないなど痛恨の極みだ。
盗聴器の情報もほぼ無音。アカギと同じように、文も大人しくしていたし当然といえば当然か。

共通して、検証するために必要な道具が揃っていない。

「これ以上絞り込むのは難しいでしょう。すぐ対応していればまた違ったんでしょうが……」
「過ぎたものはよい。それに悪い判断ではなかった」

――――この手のは発信してから時間が経っちまえば偽装を見破るのが難しくなる!

右上の懸念がそのまま現実になってしまった形だ。
対応が遅れたにも関わらず、半分まで絞れたのはむしろ上出来と言える。

「それで、今ある情報だけで『何か』の正体は掴めるか?」
「無理、ですね」

運営長もさして期待はしていなかったが、残酷な現実にやはり歯がみしたくなる。
『何か』の正体が分からないことには有効な対策が立てられない。
これで終わりと考えるのは唾棄すべき楽観思想だ。次があると思え。
そのときに万を期して受けて立ち、その1手を潰すには敵を知らねばならない。
幻想郷の回し者か、あるいは死神か、それともサイヤ人か、はたまた時空管理局か、それらの複合か。
分かってしまえばこっちから先制することも難しくないし、世界の境界に張ってある攻勢防壁をそれ専用に強化することもできる。
あるいは脱出に使われた手段を見破ることで、類似する手を封じることも考えられる。
しかし分からなければ、せいぜい迎撃のための戦力を揃えるぐらいしかできない。
もちろんそれぐらいのことは調査と同時並行で行われているが、根本的な解決にはなっていない。
450そして時は動き出す ◇T0ldTcn6/s 代理:2009/12/02(水) 21:58:59 ID:pi7oj7+x
「ですが、ある程度は目星がつきます。左上の監視網に引っかからなかったことを考えれば――――」

不可視の存在、即ち精霊や死神、霊魂の類しかありえない。
だが、右上はそういった「見えずとも確かに在るもの」を視認できる。
性質としては、七夜の一族が有す淨眼に近い。

ただ、その能力はあくまで『目視』によって発露するもの。
カメラ越しになってしまうと途端に視えなくなってしまう。
だからこそ、本拠地にやってくるまで死神リュークの動向を把握できなかったのだ。

つまり、『何か』の行動を我々は認知していないということになる。
どこに、どのような爆弾を仕掛けたか分からない。
下手をすれば会場設営の段階で紛れ込んでいたかもしれない。
計れないリスク、一笑するには事態が大きすぎる。
急がねば致命的な結末を招く。
世界から出て行ったということは目的を果たしたということなのだから――――

「ここから先は直接現地に赴くしかないでしょう。間違いなく痕跡は残っているはずです」
「だが、1,2時間で調べ切れるものではあるまい」

厄介なことをしてくれたものだと、運営長は毒を吐く。
もちろんそれは右上に対してではなく、『何か』に対してだ。

最悪、5カ所全部調べなければならない。となるとそれはいかほどの時間が必要となろうか。
当たり前だが、この調査を参加者に気取られるわけにはいかない。
だとすると、放送までに間に合あうかどうか。
さらにいえば、調査に6時間もかければ、その猶予で体制を整えた『何か』が次の手を繰り出してくる。
それの対応に追われて……と後手後手になってしまえば、ジリ貧だ。

「それでも調べなければ先に進めません。運が良ければ1カ所で済むかもしれませんし」
「そうするしかないか。――――よし、調査隊を編成してすぐに向かわせろ」

悩みながらも運営長は即断した。
時間は決して待ってはくれない。
こうしている間にも時計の砂は落ちていくのだ。
指し手が1つしかないのなら、そこに全力を注ぐのみ。

『――――運営長、左上のメンテナンスがただいま終わりました』

見計らったかのような一報だった。
方針が決定していれば、左上へのバトンパスはスムーズに進む。
まあ左上抜きに色々と纏めてしまったのは少々申し訳ない部分もあるが。

「いいタイミングですね、なら私も一緒に調査へ向かいましょう。
 偽装を行う奴のこと、痕跡も巧妙に隠しているでしょう。専門知識は必要かと」

右上の発言は無茶や無謀は一切含まれていない。
参加者への監視は左上が本拠地に残ってくれればひとまず十全。
この身軽さはひとえに左上の存在があってこそだ。

「うむ。念を押すが参加者にはくれぐれも見つかるなよ。
 それと放送までには適当に切り上げて戻ってこい。さっきも言ったが全部調べることはできんからな」
「分かってますって。首輪の位置情報はこっちのもんですしね。ああ、左上にはちゃんと言ってくださいよ」
「承知しておる。そのあたりはしっかりと融通を利かせよう」
451創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 22:00:14 ID:4xO+QSN3
しえん
452そして時は動き出す ◇T0ldTcn6/s 代理:2009/12/02(水) 22:01:40 ID:pi7oj7+x
運営長の言葉に右上は飄々と返す。
しかし、その態度はいつもと本質が異なっていた。
普段のおちゃらけた部分は完全に消え、思考はクールに冴えわたる。

(まずは誰もいないF-5とデパートから手を付けるのが順当か。その次は……周囲の参加者がどう動くかによるな)

右上を見送った運営長も重い腰を上げる。
彼は決して無能ではない。
殺し合いを企画し、システムを作り上げたのだからむしろ非常に優秀だ。
その明晰な頭脳が告げている。
ゆっくり椅子に座っていられる状況ではない。

(メンテナンスを終えたばかりの左上は現状を把握しておらぬだろう。
 これから説明せねばならんな。
 それに右上のいない間、人員の指揮もわしが直々に行わねばなるまい)

まさか左上に指揮を任せるわけにもいかない。
彼女は会場内の情報処理で手一杯なのだ。
マトモに統率ができるわけがないし、余計な負担をかけることになってしまう。

先制されたときにあっさり押しつぶされぬよう、戦力を纏めるのも急務だ。
敵の正体が掴めんが、分からないなら分からないなりのやり方がある。
やれること、やるべきことはさっさと済ませてしまおう。
どうやら忙しくなりそうだ。

(全く、ブロリーが死んでくれた矢先にこれとはな。一難去ってまた一難、か。)


――――立ち止まっている余裕はない。これは始まりに過ぎないのだから。


※右上が部下とともに会場へ調査に向かいます。箇所は「F-5、デパート、洞窟、映画館、ホテル」です。
 最初に調査する箇所はF-5とデパートとなります。その後に調査する箇所は続く書き手にお任せします。
※右上は放送までに戻ってくるつもりです。
※右上不在の間、運営長が人員を指揮します。
453創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 22:02:31 ID:K97q2W8X
指摘来てるのに代理投下はまだ早い
454そして時は動き出す ◇T0ldTcn6/s 代理:2009/12/02(水) 22:05:00 ID:pi7oj7+x
代理投下終わりです

主催者側も動き始めた。ここからは時間との勝負かもしれない
そして右上の能力も気になります
乙です
455創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 00:23:28 ID:tzWyWZN4
したらばに修正来てるんだが。
456創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 22:49:05 ID:Tb2wEOAw
>>445
むしろ次があるかどうかがわかんねー
457創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 05:50:05 ID:mYOouuZg
そっか。
ニコニコ動画が存続していてもニコロワが存続する、っていうのは必ずしも正しくないか
このまま東方アイマスボカロだけが人気だったら無理だしな

新しい人気キャラがでてこねぇとなぁ
458創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 08:44:12 ID:vhYQ9ZgW
>>443
そいつらより強いよ神ミクは
なにせ「論外」だから
神七夜とかGOD長より遥か上
撃破不能

まあ神キャラの話はここまでだな
459創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 08:49:20 ID:XSWl9vEO
神キャラは強さ以前に人気が無いから参戦できないよ
460創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 09:00:19 ID:CLOzo+h6
人気のある神キャラの名バトルなんて神オロチvsレジェンドゴジータくらいだw
あれはほんとに大人気かつ名バトルになったw
461創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 11:23:46 ID:4RcQ+IVx
MUGEN知らない奴からすれば、神キャラに元となったキャラが簡単にやられたりしたら、結構な反発がありそうだしな。
ぶっちゃけて言えば、強さに深みが無いと思う。
Lゴジータだって、元になったゴジータはおろか、ブロリーにすら勝てないんじゃない?
462創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 19:50:23 ID:MmOsfFKO
よく考えたらニコニコで人気のあるキャラ(ニコニコオールスターみたいの)ってほとんど出てるんだな。

過去の参加者も入れないと現状第3回は難しいね。
そんなことよりもう俺には今の展開からラストがまったく浮かんできませんw
このロワがこの先どう進んでいくんだろう・・・
463創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 22:11:00 ID:qmcJ2NNQ
キャラを忘れているのとキャラが存在しないのと…その間には大きな溝があるのだがね。
別に過去に隆盛を誇ったキャラでもいいんじゃよ?
カミーユみてえなの出すくらいなら、過去の人気キャラを片っ端から出せばいいだけ。
464創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 00:03:22 ID:hlJ3jQcJ
なんでカミーユ出れたんだろうな
465創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 00:17:25 ID:V/ZKW+MW
ロワには関係ないが、カミーユ関連の人気動画って何があるんだ?
466創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 00:22:43 ID:21uUM23C
>>458
ゴッドデスめーりんって知ってるか
467創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 00:53:31 ID:591TlRpW
ガチムチ東方修造以外はもはや過去の遺物だね
陰陽師とテニスなんて朽ち果てた化石だよ
468創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 00:57:09 ID:U7nLO1Qs
古典文学と言うものがあってだな
469創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 01:03:34 ID:QO9/A532
僧侶ABC(ピコ麻呂の後ろ)出してもいのよ。
>>464
右上が実はシロッコカミーユを超えるニュータイプなのだと勝手に予想してる。
470 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/05(土) 01:12:29 ID:P7PzIyg5
これより本投下したいと思います。
471ナイトメア・ペイン ◆OPQhKdPpSA :2009/12/05(土) 01:13:32 ID:P7PzIyg5

私はもう棒っきれになりつつある足を動かし、遠くに見えた場所へと進む。
あの時見えた建造物は木造建の小屋だった。ちょうど山とかでキャンプする際にありそうな小屋である。
この場所はオアシスってことだから何かの休憩所なのだろうか。

誰かいませんか…っと私は小屋の外についている窓を覗いてみた。
が、ガラスが曇っているのに加え、部屋の暗がりで内部の詳細ははっきり見えなかった。

私はごくりを唾を飲み込み、窓を覗いていた体を扉の前に移す。
オアシスのどまん中にぽつんとあるからして何だか胡散臭い。
だけど、この殺し合いの中でのいろいろな疲れ。もちろん肉体的な意味でも。精神的な意味でも。
せめてこの殺し合いにのった奴が出来ませんように!っと私は心の中で願うほか術はなかった。
意を決してドアのノブを回す。鍵はかけてないようだ。私は恐る恐る中へ忍びこむように侵入した。

中に入ると私は辺りを探るように電気のスイッチを探り、スイッチをオンにする。
明かりがつくと、床には絨毯、細長い形のテーブル、ゆったりとしたソファ、安眠できそうなベッド、
ホテルのリビングルームのような部屋が私を待ち構えていた。
辺りを見回すと、クローゼット、本棚、いかにも手抜きそうな絵画があるだけで、この部屋に入ったのは
私が最初のお客様ということを、物語っていた。
(何か、テレビに目を口をつけただけの絵とか、それに黒い帽子とヒゲをつけただけの白黒な絵とか……)
私がそんな家の批評を自分の中で述べていた時、

『第四回放送の時間です。
 禁止エリアは……

ふいに4回目の放送が鳴り響いた。

■ □ □ □ □ □ □ □

放送を聞き終えた私はほっと胸を撫で下ろす。ひとまずここは禁止エリアにならなかったようだ。
それと、脱落者の中には私の見知っていた名前があった。

アポロ――― 一時的だが私と行動を共にした人……豹。さっきまで「会ってた」せいか名前が呼ばれても
それほど驚くことはなかった。

あと私が知ってたのは殺し合いに乗った危険な人物だけだった。最初に出会った最悪な相手、赤木しげる。
民家で私たちのチームに爪痕を残した野々原渚。とてもヤバい奴っていう話のブロリー。

私は倒れる勢いでベッドにのしかかる。
あの危険な三人が死んでしまったってことは、もっと危険な人物がこの殺し合いにいるのだろうか?
それとも、あの三人を返り討ちにした豪傑なのだろうか?たぶん、後者であってほしい。
いや、絶対あってほしい。

そんなことを考えているうちに私は殺し合いのさなかであることを忘れ、だんだんとまどろみの世界へと
引きずり込まれていきつつあった。
もう、限界だ。
私は脱ぎ捨てるように重たいバッグを自分のそばに下ろすと、支えてられないほど重くなった瞼を閉じ、
この殺し合いで深い眠りの世界へとダイブする指令を半ば強制的に下した。


■ ■ ■ □ □ □ □ □

472ナイトメア・ペイン ◆OPQhKdPpSA :2009/12/05(土) 01:15:44 ID:P7PzIyg5
ベッドで小さな寝息を立てながら寝ていたキョン子が突然ぱちりと目を開け、むくりと起き上がる。
上半身を起き上がらせたキョン子は自らの手を握ったり、開いたりする様をじっと見つめる。
その目つきは濃い夕焼けに似た色の瞳をギラギラとしていた。

「フフッ 意識が無くなった時もしやと思ってたけど……成功したみたいだね」

キョン子はニィっと口をつりあがらせる。いや、彼女はすでにキョン子では無くなっていた。
彼女の肉体はすでにカードの精霊、ユベルの物となっていた。

「あいつは本当にいい働きをしてくれた……!」

バクラのマインドクラッシュの精神崩壊をきっかけに、キョン子の体はユベルの精神を拒む力は弱まっていた。
今のキョン子は深い眠りに落ち、意識を失っている状態である。。ゆえにユベルが彼女の体を乗っ取ることは容易いことであった。
ユベルはスッとベッドから下り、置いたデイバッグをかつぐ。

「念には念を、ってね。さて、こいつの肉体が目覚める前にさっさと用を済ませないとね……」

小屋を出たユベルはまだ夜も明けぬオアシスを歩く。
ユベルが砂地を見るとこの小屋に入る前のにキョン子がつけた足跡がまだ残っていた。
ユベルはその足跡を踏みしめながら、目的の場所へ向かう。
そして、「それ」はすぐに見つけることができた。

「カードの中にいる時でも分かったよ……キミの心の闇をね」

ユベルが足を止める。
ユベルの目前には赤い血に染まったアポロの死体が転がっていた。
ユベルはニヤリと笑うと、それにゆっくり近づく。

「誰に殺られたか知らないけど、骸となった今でも分かる。」

足元にあるアポロの顔をガッ!とわし掴みし、自分の顔まで持ち上げる。
ユベルは彼の死の表情をまじまじと観察し始めた。

「辛かったんだろう?寂しかったんだろう?僕には見える、君の中に渦巻く恐怖が!怨念が!憎悪が!」

橙色に輝いているユベルの目がカッと光る。
すると、アポロの身体から夜の暗闇よりも漆黒の靄がじわじわと溢れ出し、ユベルの体内へと吸収されていく。

「でも大丈夫。君の無念、僕が糧にしてあげるよ。光栄だろう?君の死に様が僕の力となって生き続けるのさ」

アポロの死体から出ていた靄が消え、ユベルは満足そうな笑みを浮かべる。

「フゥ……美味しかったよ。ごちそうさま」

ユベルはもう用済みだ。と言わんばかりにアポロの亡骸を乱暴に地面に投げつける。

「さて、用も済んだことだしこいつの体が起きる前に元の場所に戻るかな」

ユベルはアポロの死体を振り向きもせず、小屋のあった方向へと去っていった。



■ ■ ■ ■ □ □ □ □


473ナイトメア・ペイン ◆OPQhKdPpSA :2009/12/05(土) 01:16:30 ID:P7PzIyg5
「うっ……うぅん…………」

私は閉じた目を開け、いつのまにかベッドでノックダウンされていた上半身をのっそりと起こす。

『おはよう、よく眠れたかい?』

寝ぼけ眼の私の前に、半透明の姿のユベルが立っていた。

「へっ……?私今まで眠ってたの?」

『そうだよ。まぁ君も疲れてそうな顔してたしね、無理もないさ』

「……それにしてはまだ疲れが取れてないような……まだ寝足りないのかな?」

『君は寝るのが好きなのかい?殺し合いの場にいるのに呑気なことだね。
もし殺し合いにのった奴が来たら、覚めない眠りを永遠に味わうことができるけどね……』

ニコニコ顔できっついこと言うな、コイツ……

「う……うぅ……今後は眠らないでゆっくり休もう……」

『その方が賢明だね。僕は見張りなんてするつもりはないし』

「とほほ……」

私はがっくりと肩をうなだれながら、もうベッドには横にならないことを肝に銘じたのであった。



■ ■ ■ ■ ■ ■ □ □


あと少し……あと少しだ……!

ユベルは心の中で邪悪な笑みを浮かべる。

あと少し他の誰かが持つ、心の闇を喰らえば
自らの力でこの女の体を乗っ取ることができる。

ユベルは4つものドス黒い心の闇を食らい、着実にその力を増していた。

ああ、待ち遠しいなぁ……
この子にも教えてあげるんだ。お互いに傷つけ、苦しめ合う
僕の愛の輪の中に入れてあげるんだ。本当に幸せ者だよ君は
だから、せいぜい死なないようにね。僕の大切な器……
この姿で十代と会うかもしれないんだから……フフッ


ベッドの上にぼんやりとした顔で座るキョン子を見つめるユベル。
彼女のそばに少しずつ、着実に、うごめく影が忍び寄っていた。



474ナイトメア・ペイン ◆OPQhKdPpSA :2009/12/05(土) 01:17:16 ID:P7PzIyg5

【E-3 オアシスの小屋内部/ニ日目・深夜】
【キョン子@涼宮ハルヒコの憂鬱】
[状態]:健康 悲しみ、文に対する怖れ
[装備]:DMカード【ユベル】@遊戯王デュエルモンスターズ、くず鉄のかかし@遊戯王シリーズ  DMカード(不明)@遊戯王
 言葉のノコギリ(レザーソー)@school days
[道具]:支給品一式×4(食料一食分、水二食分消費)、長門有希のギター、Ipod(少佐の演説の音声入り)@HELLSING
 カレーセット@るろうに剣心、ピーマン@星のカービィ
 アイス詰め合わせ@VOCALOID、海賊帽子@ミュージカル・テニスの王子様
 カレーセット@るろうに剣心、養由基の弓@三国志\(矢残り6本)、
 逆刃刀・真打@フタエノキワミ、アッー! 、果物ナイフ@現実、不明支給品@1
[思考・状況]
1:とりあえず朝になるまでここで休む
2:生きて帰りたい
3:殺し合いには乗らない
4:異世界という確信を得るため情報を得る。
5:ユベルはなんで放送のこと知ってるの?
※グラハム、大河と情報交換しました。
※不明支給品は塩のものでした、(武器ではない?)
※射命丸、グラハム、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。

【ユベルの思考・状況】
1:大好きだよ、十代……
2:十代に会うためこの世界を『愛』(苦しみと悲しみ)で満たす。
3:そのために女(キョン子)を利用し、痛みと苦しみを味あわせる。
4:あと少しでこいつ(キョン子)の体を……
5:彼女も誰かを愛しているのかな……?フフフ……
6:あの女(文)もちょっと面白そうだ……。
[備考]
※ 制限によりユベルは参加者の体を乗っ取ることができません。
 但しキョン子の体は何かの拍子で乗っ取ることが可能かもしれません。
(意識がない時は乗っ取ることができることを確認)
※参加者との会話はできますが、自分からの実体化はできません。
※ バトルロワイアルの会場を異世界の一つだと思っています。
※ 自身の効果以外で破壊された時、第2形態、第3形態に進化できるかは不明

475 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/05(土) 01:18:02 ID:P7PzIyg5
投下終了です。
問題点・疑問点、誤字脱字などありましたらレスお願いします
476創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 01:28:26 ID:78plBAp9
投下乙!いよいよユベルのターンか……
477創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 02:27:34 ID:MNWp+0DL
>>465
確か過去スレでカミーユは逆シャアで活躍するMADがランクインしてたから
参戦おkとかそんな理由で出されてた気がする
実際はガンダム自体ニコニコ人気少ないからほとんど参加出来る位の理由は無いと思うけどね
あえて参戦出来そうなキャラを挙げるならコメント内の争いによく武力介入する刹那ぐらいか
478創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 09:06:20 ID:UoAi/WuQ
もういっそミッキーマウスでも出したら?M.C.マウスは夢の国のネズミなのか、とか61万再生だし
479創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 10:54:40 ID:QO9/A532
ニコニコとしてのキャラは薄いけど、主催者には最適かもね。
絶対権力ディズニーセブンもまだ生き残ってるしw
480創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 12:17:51 ID:66x+2QLm
代理投下行きます
481熱き想いに導かれ ◇1WOpAbkgRc:2009/12/05(土) 12:19:50 ID:66x+2QLm
「ここは・・・どこだ・・・?」

照明すら点いてない、暗い暗い駅の構内。
激戦によって気を失い、寝かされていたベジータは意識を取り戻した。

痛みと疲労の溜まっている身体を起こし、現状を確認する。
どこかの建物の中のようだ。美希か誰かに運び込まれたのだろうか。
壁に掛かっている時計で時間を確認する。
0時少し前・・・・・・・・・放送前に目覚められたようだ。

「・・・ブロリーはどうなった?」

自分達が戦っていたときからだいぶ時間がたっている。
あの化け物は死んだのか?

奴と戦っている途中、サンレッドも加勢しにきた。
それでもまだ生きているのだとしたら最悪だ。
自らもブロリーとの連戦で厳しい状態。
もはやどうすることもできなくなるだろう。

考えを進めているうちに放送が始まった。
482熱き想いに導かれ ◇1WOpAbkgRc:2009/12/05(土) 12:20:56 ID:66x+2QLm


「や・・・やったぞ!今度こそブロリーは死んだ!」

何よりの脅威であったブロリーが死んだ。
はっきりと放送で名前が呼ばれたのだ。間違いは無い。
もうあの化け物に恐怖することも無くなるのだ。
まだ安心といえる状況でないのにも関わらず叫び続ける。

「ハハハハハ!ざまあ見ろブロリーめ!
これでこのベジータ様の天下だ!」

気の済むまで喜んだ後、今後について考える。

当面の目的であるブロリー殺害は済んだ。
あとは生き残ってこのくだらないゲームから抜け出すだけだ。
抜け出す方法は二つ。優勝か脱出か・・・

ブロリーが死んだ今、残る参加者のほとんどはこの重傷の身体でも楽に殺せるだろう。
サンレッドの言っていたDIOという男はまだ生きているが、
サイヤ人なら回復も早いし、脱出の手段を探すより優勝を狙う方がリスクも低いし簡単なはずだ。

そう、簡単なはず。優勝を狙う方がいい。だが・・・・・・


―――もうミキは守られるだけの存在じゃないの・・・しゅーぞーさんは、ただの人間なのに戦ったの!

―――ベジータ達は命がけでそこまで戦果を挙げた。なら、俺はそれに応えないわけにはいかねぇ。

―――彼は私達の為に戦っているんですよ! 私のような弱者を、あなたのようなヘタレを守る為、ボロボロの身体で戦っている!

―――君達ならやれる。あのブロリーだって倒せるし、この殺し合いだってぶっ壊せる筈さ。


483熱き想いに導かれ ◇1WOpAbkgRc:2009/12/05(土) 12:21:49 ID:66x+2QLm


決断できない・・・・・・
共闘してきた仲間達の声が頭の中を駆け巡る。
奴らとはほんの一時、ブロリー討伐のために協力しただけだ。
俺にとってブロリーは邪魔な存在。奴らにとっても邪魔な存在。
互いの利益の為に共闘していただけにすぎない。
あちらが俺をどう思っていようと、それは変わりないはずだ。

だが逆に言えば、奴らがいたからこそブロリーを殺せた。
たこルカや修造達の言葉があったからこそ俺は奴に立ち向かえた。
俺一人だけでは文字通り手も足も出せなかっただろう。

思えば、あのときから俺は一度もブロリーに怯えていない。
それどころか、自分からブロリーに挑みに行った。
へタレを克服できたのも、ひとえに奴らのおかげだ。
プライドを何より大切にする俺にとっては、
それは一生掛かっても返せないぐらいでかい恩だ。

なのに奴らの希望を裏切って、サイヤ人の王子としての誇りが許すのか・・・?

だが、生き残って元の世界に帰ることの方も大事なはずだ。
ブルマやトランクスが待っているし、カカロットともまだ決着をつけていない。
まだまだやる事はある。このまま死ぬわけにはいかない。

「・・・・・・俺は、どうすればいいんだ・・・」


484熱き想いに導かれ ◇1WOpAbkgRc:2009/12/05(土) 12:23:01 ID:66x+2QLm
・・・一旦思考を中断する。
とりあえず、この傷や疲労をどうにかするのが先決だ。
優勝を目指すにしろ何にしろ、放っておくわけにはいかない。
数十分の休憩で大体の傷は塞がったが、
用心するに越したことは無い。

「病院に向かうか・・・人間の医療品でも無いよりはマシだろう。」

痛む身体を動かし、駅の外に出る。
そして病院に向かい歩くこと数分・・・

「!」

喉元に穴を開け、血溜まりに横たわっている星井美希の亡骸が目に入った。

ブロリーの死で感極まっていたからだろうか、
放送で名前が呼ばれたときはあまり感慨は浮かばず、さほど気に留めていなかったが、
それを目にした途端、心の底からある感情がこみ上げてきた。

放送ではサンレッドの名前も呼ばれていた。
共にブロリーと戦ったあの帽子の女もおそらく死んでいるだろう。

奴らにも死の恐怖はあったはずだ。
親しい人物との別れや、果たせずに潰える夢。
だがそれらを覚悟してなお、戦い続けていた。
赤き英雄も、熱血漢も、少女も、タコも。

そう、彼らは命を懸けて戦っていたのだ。
たとえこのような無残な結果になろうと、それでも運命を変えようとしていた。
そう思うと、目の前の物言わぬ死体がとても誇らしい物にベジータの目には見えた。

命を懸けるほどの覚悟・・・
それに比べると、生存を優先しようとする自分がとても小さく感じられる。
プライドを捨て、奴らに恩を返すことすらできずにこの殺し合いを終わらせていいのか・・・
そんな考えが頭をよぎった瞬間、ベジータの方針は決まっていた。


485熱き想いに導かれ ◇1WOpAbkgRc:2009/12/05(土) 12:24:08 ID:66x+2QLm
「フン、誇りに傷をつけたうえで抜け抜けと帰ろうなど、我ながら愚かな考えだったな。」

今まで悩んでいた自分がバカらしくなる。何を悩む必要があるのか。
自らブロリー討伐に向かったときから、死の恐怖など捨ててきたはずなのに。
あの漢の熱い言葉を聞いた時から、迷いなど消え去ったはずなのに。

漢は言っていた。一所懸命頑張れば、絶対必ずチャンスが来る、必ず目標達成できる、と。

思えばその漢の精神は、自分がナンバーワンと認めたライバルのそれとよく似ている。
奴は弛まぬ努力とド根性で、覆せなかったはずの差を埋めていった。
高みから見下していた自分を超えていった。

「一度苦汁を飲まされたというのに、忘れていたとはな・・・」

今の自分は本当に、サイヤ人の王子の地位を着るのにふさわしいのだろうか、と疑問にさえ思う。
ならばこの殺し合いを破壊し、失った誇りを取り戻そう。
道は出来ている。いや、彼らが指し示してくれた。

「悪いが、ご丁寧に弔っている暇は無い。これで我慢してもらう。」

美希の身体を傍の木にもたれさせながらベジータは呟く。
首の穴以外に目立った外傷が無いことから、彼女がブロリーに殺されたわけではないのはわかった。
まだこの近くに危険人物がいるかもしれないということを念頭に入れておき、
立ち上がって美希の亡骸を一瞥すると、再び病院に向けて足を進める。
486熱き想いに導かれ ◇1WOpAbkgRc:2009/12/05(土) 12:25:03 ID:66x+2QLm
ここに彼は決意する。殺し合いを破壊し、主催者の目論みを崩すことを。
それを行うのは容易くないだろうが、それを承知で目指していく者達がいた。

「一つの所に命を懸ける、か・・・」

ある者は英雄としての己の使命を果たすために。
ある者は非力ながらも不屈の精神で少しでもゴールに近づくために。
ただの人間やタコでさえも、俺が化け物と恐れていたあのブロリーに臆せず立ち向かっていた。
だというのに、こんなところで悩んでいる俺はタコ以下か。いや、俺は誇り高きサイヤ人の王子だ。

ならば俺も己のプライドを守るために、
過酷で険しい道だろうが何だろうが、全力で進んでいこう。

「待っていろよ、主催者共・・・このベジータ様が直々に貴様らを葬ってやる!」


自分を導いてくれた戦士達に報いるために。
自分が自分であるために。
ベジータは天空を見据えて宣言する。
暗雲から顔を出した月の光が、いつまでもその姿を照らしていた。



【D-4 草原/2日目・深夜】
【ベジータ@ドラゴンボールZ】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、全身に重度の打撲、ヘタレ脱却
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、パッチンロケット@つくってワクワク
[思考・状況]
基本思考:くだらんゲームを破壊し、元いた世界に帰る
1:病院へ行き、治療をする。
2:邪魔な奴はぶっ飛ばす。
3:美希を殺した何者かに注意する。
4:見つけたらDIOとかいう奴も殺す!
5:もし優勝したなら、言葉に借りを返すため、伊藤誠を生き返らせる?
※参戦時期は「燃え尽きろ!!熱戦・烈戦・超激戦」でブロリーの強さに戦意喪失している頃です。
※力が大きく制限されていることに気がつきました。
※1マス以上離れた相手の気を探れません。
※ニコニコ動画の影響で、テンションの高低が激しくなるときがあります。
※スーパーサイヤ人への変身が制限されています
※修造の熱い言葉や怒りなど一定の条件下で一時的にスーパーサイヤ人に変身できます。
487熱き想いに導かれ ◇1WOpAbkgRc:2009/12/05(土) 12:32:12 ID:66x+2QLm
代理投下は以上です

べジータは完全にヘタレ脱却できたな
対主催の最高戦力であるべジータには頑張ってほしい
GJ
488創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 13:13:58 ID:mg3ma+Xi
投下ラッシュktkr
ユベルとベジータ・・・まさにこのロワの陰と陽だな。乙!
489創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:06:53 ID:Dmm2Ooat
投下乙

ここでユベルが台頭してきたか。もう少しで覚醒か
これは怖いな

ベジータは今まで積み上げてきたものがいい方向に向いてるな
みんなの分も頑張ってくれ
490創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 20:12:45 ID:78plBAp9
これはカッコいい王子! ベクトルさえ向けば大丈夫だからなベジータは
491創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 21:16:47 ID:QO9/A532
ベクトル修正するのに5人ほど共闘者死んでるのねんw
492創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 23:27:09 ID:MNWp+0DL
王子は実力だけでなく
不意を付いて時止め使わせる前に相手を殺害したりと
敵に対して甘さが無いから性格面でも頼れるな
493創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 23:36:36 ID:VUQTx3N4
予約やべぇw

咲夜さんから見て
D→危険視。同じ時止め能力者。スタプラ所持。
呂→厄介だお…
賀→誰?
賀斉から見て
D→ヤバイ気がする
呂→おっかなすぎるってレベルじゃねぇ…
咲→どなたさま?
DIO様から見て
咲→同じ時止め能力者。
呂→最高にハイって(ryでもバレかけてるよ!
賀→利用中。でもバレかけてるよ!
呂布
咲→はなしを ききたい
D→「ともだち」だからね!絶対だかんね!
賀→敵対視されてるけど流石呂布だ、なんともないぜ
494創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 00:03:50 ID:haBpK886
投下&代理乙
ようやく対主催にも希望が見えたか?
さて、近くには蛇メタ組がいるがそう簡単に合流出来るかどうか……。
495創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 00:40:57 ID:7fHMMBsU
新しい予約来てるな
この四人は死者が出るのかそれとも……
496創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 12:38:47 ID:Y38VwSx2
賀斉に供える線香の準備でもしておくか……。
497創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 18:57:29 ID:/Cx86GvW
>>496
諦めんなよ!!
498創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 19:49:33 ID:NYkBH+c7
>>497
いや、でもなんの意味もないよね〜


アイツはまともな対主催だから、頑張ってほしかったんだが…
499創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 18:03:54 ID:MvBjr1tp
そろそろ来るかな?
500創る名無しに見る名無し:2009/12/08(火) 22:46:12 ID:lYrmNqee
来なかったらそのうち誰かが予約いれるさ
501◇WWhm8QVzK6 代理:2009/12/09(水) 00:52:40 ID:GKx75vJn
「ブロリーは死にましたか……そうですか」

期待していた結果だ。
だというのに、それほど嬉しくないと文は感じた。
きっとそれよりも重大なことがあるからだろう。
果たして運がいいのか悪いのか。
こんな役回りを自分がさせられるなんて、彼女は思いもしなかった。

デパートと、オフィスビルに隠してあるプレミアム首輪。
これを付けられるのはおそらく8人だけ。
その首輪を付けるべき者を、選定しなくてはならない。
より自分に有利に働くように、より安全に事が進むように。

先ず、生かすべきは当然自分。
その次にチルノが入ってくる。これで残り6人。
そして首輪の解析を行える者、1人か2人。
残りの4、5人は信用できる強い参加者で固めたい。
余計な策謀を持たず、かつそれなりの強さを持つ者。
ひ弱な一般人は論外。生かすだけ無駄。
変な企みを持つ者も入れたくない。そこから綻びが生じるのは目に見えている。
まあ、そういう人間には事実を伝えずにこの会場で待機……もとい放置しておくのも悪くはない。
しかしその選定は厄介だ。頭が回る奴相手だと、特に。

(私1人じゃ決めかねるわね……尤も、完璧を求めるなんて高望みなんだろうけど)

どうにかして決める方法はないか。
手っ取り早く分かりやすいものがいい。
悠長にしている時間はそれほど無いのだから。
グラハムの事もある。おそらく、奴が誰かと出会うには充分な時間だろう。
こうしている間にも着々と文の悪評が広まって……

(いや、でもこれ……使えるかもしれませんね)

ふと、ある事を思いついた。
これは文の身にも危険な事だが、どの道何もせずとも現時点で敵対関係になるのは分かっている。
ならば、それを利用してやればいい。

視界が開ける。
やはり外は暗闇で、周りに人の気配は無い。
文は一つ深呼吸をし、両翼を広げた。
空に溶け込むような漆黒の羽は、艶々と輝いている。

「と、その前に……」

文はメモ帳に走り書きをする。読める字で。
書き終えるとそのページを破り取り、何かを包んで折りたたんだ。

(ギリギリ信用できそうな……と言うより、協力しそうなのはあの人間くらいかしら。
 利害を見極められて且つ余計な私情を挟まないのは……)


502◇WWhm8QVzK6 代理:2009/12/09(水) 00:55:15 ID:GKx75vJn

多少の妥協は仕方ないか、気に入らないのは除いて。
そう考え、文は中空に飛び立った。
行ってしまえばものの5分とかかるまい。

目的地はオフィスビル。
奴が仲間の下に向かうのであれば其処しかないからだ。
危険は承知。渡らずして次の段階へは辿り着けない。
若干の不安を胸に秘め、文はさらにスピードを上げた。

   ◆◆◆


ところで、ドナルドら首輪解除班は未だにオフィスビルに入っていなかった。
目前まで来ているのだが、放送を聴いてから入ったほうがいいだろうということで隠れていたのだ。
で、放送を聴いた結果は。

「難しいな…」

手放しで喜べる状況ではない。
確かにブロリー死亡は嬉しいことだが、それで穏健な武闘派が何人道連れにされたことだろう。
危険思考の強者がブロリーに立ち向かうとは考えにくい。そういう手合いは最後まで力を温存するからだ。
ブロリーと戦ったのかは知らないが、結果美鈴は死んでしまった。
楽に利用できる者が1人減っただけでも彼にとっては痛手だ。
危険人物が残るよりも辛い事である。
タケモトは静かに下唇を噛んだ。
これ以上時間はかけられない。あらゆる行動を迅速に起こさねば、目に見ることすら出来ない。

バクラにとっては誰が死のうとさして気にはならなかった。
意外といえば意外だが、それも想定の範囲内だ。
何より、自身の力で確実に撃破不可能なブロリーが死んだのは僥倖であり、今のところは順調だろう。
しかし。

(こいつら、全然喋らねえ……)

コメント一覧には、起動してからの参加者の会話が表示される。
それは所持者の半径2マスにも及び、ある意味簡易探知機のような役割も果たす。
故に距離から考えて間違いなく自分達以外に参加者がいることは確実で、その名前も判明しているのだが。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                              :
                              :
23:57 ときちく :おい。 

23:57 ときちく :数人、ここに来る。俺達の目的はあくまで情報収集だが、決して気を抜くな。今俺達が死んだら全て水の泡だ。
      だがあと少しだ。あと少しで人殺しなんてしなくてもよくなるし、全て元通りにできるんだ。

23:58 荻原雪歩:はい。
                              :
                              :
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これだけ。
後は延々と自分達の会話が続くだけである。
情報を得るもへったくれもない。
だがそれでも、バクラには充分だったようだ。


503◇WWhm8QVzK6 代理:2009/12/09(水) 00:56:48 ID:GKx75vJn

(やはり情報収集が目的か…。初めから分かってりゃ組しやすいぜ。
 それに相手は二人。関係はドライだな。お互い利害関係で繋がってんのか?
 だが、『全て元通りになる』……てことは、主催者の言うことを真に受けてるか、それとも……)

「バクラ、何か分かったのか?」

レンが惜し気もなく訊いてくる。
その態度を図々しく思いながらも、バクラは口を開いた。

「相手は2人。多分情報収集が目的だな。会話から見るに、大して仲は好くなさそうだ」

「……それだけ?」

「それだけだよ。こいつら、殆ど会話しねえ。俺達の存在を感づかれている節は無さそうだが……」
 
「ふぅん、どうする?ドナルド」

「正面から堂々と入ればいいんじゃないかな?情報が欲しいなら、ドナルドは喜んであげるよ」

真実か嘘かは別として。
それだけ言うと、ドナルドは再び考え込んだ。

(フーム、そういえばドナルドエクササイズは中級編までしか創ってなかったなあ。さらなる信者拡大のためにも
 急いで上級編を創らないとね。手始めにレンにでも躍らせようかなぁ)

現在の事態とは、全く関係がない。
そんなドナルドの思案顔を横目で流し、タケモトは立ち上がった。

「よし、準備は整ったしそろそろ行くぞ。時間は限られている」

「確かにいつまでも………座れ、タケモト」

バクラがタケモトの服の袖を引っ張る。
とりあえず文句を言う前にしゃがみこんだ。

「なんだ、バクラ」

言うより先に理解した。
バクラは少し険しい表情でディスプレイを睨んでいる。
厭な事になりそうだ、とタケモトは感じた。

「……グラハムにチルノ?おい、あの鴉女はどうした……!」

「何かトラブったか?…しかしどうする。会うにしても何処で捕まえれば……いや、それは問題ないか。
 あちらで行き先の見当は付けてるだろうし。……間に合うか?」

「目算で、200mくらいかな。でももう、間に合わないと思うよ」

ドナルドには何が見えているのか。
言わずとも知れている。

「行こうぜ、事態も把握できないまま中に入られたら面倒だ」

「ああ、早く行くぞタケモト!」

「わかってるよ……」


504◇WWhm8QVzK6 代理:2009/12/09(水) 00:57:48 ID:GKx75vJn

(何が、面倒、だ。先に真実を伝えられるのが怖いんだろ。グラハムらが知ってること以外の嘘しかつけなくなるからな。
 まあ俺としてはどっちでもいいんだが……中の奴の人間性にも拠るだろうな)

全力で走っても1分。しかし急な体力の消耗は禁物だ。
200mを全力で走るとどうなるかは経験するに難くない。
スタミナを落とさないようにするなら2、3分はかかる。
いや、ルート上の遮蔽物も考えればそれ以上か。
とにかく、4人は続けざまに走り出した。
何が待ち受けているかは誰にも分からない。


それと、同時刻。
一つの乗り物が、オフィスビル前に停車した。



   ◆◆◆



「よし、入るぞ。タケモト達も中にいるに違いない」

「……うん」

事情を説明されたチルノは少し疑問に思いながらも粛々と従い、結果的にオフィスビルへと到着した。
候補地は他にもあるのだが、雰囲気からしてここだろうと目星を付けてのことだ。

勢いよく駆け出したが、ちょうど自動ドアの前で二人は止まった。
ドアは開くが、それ以上前には進まない。
何しろ、目下はおおよそ水浸しになっているのだから。

「まさか…電流トラップ?」

グラハムは警戒度を引き上げる。
いささかありきたりだが、そう思ってしまうほど広々とした大理石の床は水で覆われていた。

「グラハム、どうなってんの?」

「……タケモトとバクラは何処だ」

厭な予感が脳裏を過ぎる。
もしかしたら、二人は――ー

『警戒する必要は無い。電流なんか流してないからな』

機械を通したような音声が中から響いてくる。
どちらにも、知らない声だ。

『安心しろ。お前の前には誰も来ていない』

見抜かれたような内容だ。
しかし、来ていないとはどういうことか。
まさか目的地は別だったとか……


505◇WWhm8QVzK6 代理:2009/12/09(水) 00:59:20 ID:GKx75vJn

「どこにいるのよ!隠れてるならこっちから仕掛けてやるわ!」

「なっ……!」

猛然とチルノが突進する。
グラハムには止められない、止まらない。
仕方あるまいと、彼は後を付いていった。

あまりの眩しさに目を細める。
外とは違い光にあふれたロビーは、それだけで目を眩ませる。
ビルの内部は全てが白い。そう錯覚させるほどの逆光だ。
二階は吹き抜けとなっていて、それが一階と合わさって大広間を作っていた。
縦横おおよそ30mあるかないか位の広さは、まさに無駄ともいえるスペースだ。
図太い柱が4本。対を為すようにそびえている。
一階を見渡しても人の気配はおおよそ感じられない。
チルノもさっぱりといった様子だ。

「出てきなさいよ。出てこないと、アンタを凍えさせてやるんだから!」

声が反響する。
返事は無い。
その代わり、グラハムは見た。

「………」

二階の踊り場に佇む一つの人影を。

混んだ装飾はあるが、全般的に白を基調とした服。
顔の表情はフードに覆われていて分からない。口元だけが視認できる。
がっしりとしたその身体は、鍛え抜かれた兵士のものだと理解した。

「……貴様は誰だ」

一秒。
沈黙はそれだけだった。

「もうすぐ多人数が来るようだから、その質問にはまとめて答えるさ。で、お前は誰だ?」

グラハムは一瞬驚いた表情を見せるが、すぐに元に戻す。
ここは、相手の言うことをきいた方が無難だ。

「―――グラハム・エーカー」

「あたいはチルノだけど……タケモトはどこにいるのよ!」

「すぐに分かるだろうさ。…しばらく待とう」

男は動かない。
距離にして約20m。障害物はさほど無い。
武器は携えているようだが、手には持っていない。

空気が張り詰めている。
汚濁の無い静謐さが、グラハムにとっては逆に苦痛だった。
チルノの肩を掴み、静止を促す。
彼女はそれに大人しく従った。


ときちくは、それを黙って眺めていた。
506創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 00:59:44 ID:bc1FWbkd
指摘来てるぞ
507◇WWhm8QVzK6 代理:2009/12/09(水) 01:00:22 ID:GKx75vJn

(少々予想外だな。4人組とこいつらは仲間じゃないのか?それとも合流し損ねたか……。
 動くタイミングからして多分仲間か。やれやれ、残り20人程度しかいないのに6人グループとは
 中々だな。だがその分、リスクも大きいか……。どんな考えを持っているか分かったもんじゃないからな。
 こんな状況じゃ俺でも1人が精一杯だ。それにしても)

ふん、と二人の姿を見る。
明らかに、ときちくは二人を『知っていた』。

(グラハムと、チルノか……。1人はアニメ、1人はゲーム。創作物上の存在でしかない者が
 どうして現実で活動しているんだ?まあ、それを言ってしまえば俺の存在もそうなんだが、な……)

姿と名前を一致させることで、ようやく理解する。
といっても再生されるのはおおまかな情報だけで、細かい人物相関や特技などはいまいち記憶に現れない。
現状彼らのことも、グラハムはガンダムに登場した軍人、チルノは幻想郷の氷の妖精、ということくらいしか分かっていない。
もう少し情報を得るために、ときちくはグラハムに話しかけた。

「どうして此処に来た?」

「……その多人数の中に、私の同行者がいたら話そう」

「そうかい。だが、それなら念のために物陰に隠れておいた方がよくないか?」

「忠告感謝する。ところでこちらも訊いておきたい」

「何だ?」

「貴様は、殺し合いに乗っているのか……?」

つ。
と、グラハムの耳には聞こえた。

「愚問だな。狭義では殺し合いに興じている者をそう呼ぶだろうし、広義では最後まで生き残ろうとしている者をそう呼ぶことに
 なるじゃないか。生き残ることが、この殺し合いの目的なんだから。ついでに言っておくと、俺は生き残るつもりだ」

「…私達に敵意はないと捉えていいんだな」

「構わないさ。だが、周囲への警戒は怠らないことだな。何時何処でどんな危険があるか分からないんだぜ?
 死の危険は常に隣り合わせ。一瞬の油断が命取りだ」

「心得ているよ。職業柄そういうことには敏感なものでね」

しなくてもいい忠告をするあたり、本当に敵意はないとグラハムは感じ取った。
チルノは未だに訝しんでいるようだが。

ドアがスライドする。
其処には見慣れた仲間と、知らない者がいた。

「来たようだな。あれはお前の同行者か?」

「……半分そうだが、半分そうではないといったところか」


508代理:2009/12/09(水) 01:03:01 ID:GKx75vJn
>>506
うわ、俺なんて早漏orz
一旦代理投下とめますわ
509 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:47:17 ID:NajoloWp
投下します。
510世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:47:57 ID:NajoloWp

「ふん、放送か」

呂布は草原に座り込んで水を飲みつつ、放送を適当に聞き流していた。
所詮知っている相手がいない以上、誰が死のうと関係ない。
脱落した弱者になど、呂布は興味を持ちはしない。
飲み干したペットボトルを放り投げるその傍らには、咲夜が寝かせられている。
死なれると困れるため、一応布を千切って巻くくらいのことはしている(無論、武器の類も全て取り上げたが……)。
ぱこんと軽い音を立てるペットボトル。ほんの小さな音だ。
しかし、それに何か反応する気配を呂布は察した。

「何奴!」

果物ナイフを素早く投擲する。
その気配が慌てて防ぐ様子を確認すると共に、呂布は立ち上がって構える。

「それがしに戦いを行うつもりはない!
 音と血の跡が気になり、追ってきただけだ!」

呂布が近づこうとすると同時に、その気配は両手を上げながら近寄ってきた。
言うまでもなく、賀斉である。
血の跡を辿ってみれば、そこにいたのはよりにもよって呂布。
そのため退こうとしたのだが、その瞬間の動きを悟られてしまった。
だが、女を保護しているということは今は闘う気がないのかもしれぬ……
それが故の「戦いを行うつもりはない」。その言葉を、ふん、と呂布は鼻で笑った。

「その身なり……武人か。ならば手合わせ願おうか」
「な……戦うつもりであると!?」
「無論。武の極みを目指すなら当然のこと」
「な、ならばなぜその女を殺していない!」
「この女は有益な情報を持っているがために生かしておいているだけだ。
 ちょうど、この女が目を覚ますまで退屈だったところ――
 この呂布の相手をしてもらおうか!」

踏み込んでくる最強。
呂布の名は言うまでもなく賀斉も知っているところだ。
正史でさえ十分チートなのに演義補正も増し増しにされている、
ある意味賀斉にとっては不倶戴天の敵である。
阿斗にとってはバグとかそういうのを越えてアルティメット・シイングとかそういうレベル。
武力差30は小手先の技術で覆せるものではない。

(退くしかあるまい……!)

剣を抜き放ちながら後ろへ跳ぶ。
この剣の能力ならば目くらましには最適だ。
そう思考し。
511世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:48:38 ID:NajoloWp

それが、甘すぎる考えだと知った。

「ぬおりゃあああああ!!」
「な、なに!?」

呂布が振りかぶった鉄パイプが、賀斉の腹を掠める。
それはいい。呂布の攻撃を完全に避けられるとは賀斉は思っていない。
問題は、掠っただけなのに容易く鎧が抉れたということ。

いかに呂布と言えど、あんな急ごしらえの武器では鎧を切れまいと思っていた。
だが、現実は違う。呂布はこの程度の物体すら立派な凶器とする。
それに混乱する賀斉を呂布は見逃さない。
迫る凶器に、とっさに剣を合わせる賀斉。
だが賀斉は容易く吹き飛ばされ、地面を四間は転がった。

「弱いな。
 所詮、名も名乗れぬ雑兵か」

呂布が放った何気ない言葉に、賀斉は震えた。
……逃げられる状況ではない。逃げようとしても逃げられない。
だがそんなことよりも何もよりも、呂布の言葉が賀斉の心を切り裂いた。

自分は神だなんだとちやほや祭り上げられている身分。
そして、自分は何のために戦ってきたのか。
自分たちの評価を覆すためではないか。
目前にいるは三国最強。覆すための相手としてこれ以上の相手はいない。

だから、こそ。

(――ならば、勝利するのみ!)

賀斉は、自分を叱咤し、立ち上がる。
天下最強の武人を下し、自分たちへの後世の評価が正当でないことを証明する――!

「……ほう、まだやる気概があったか」
「名乗れというならば名乗って見せよう、我が名は劉禅軍が将、賀斉――
 我らが武名のため、その首頂戴する!」
「ふ、よかろう。五原の呂布奉先、これにあり!
 死にたいというならばかかってこい!」
512世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:49:33 ID:NajoloWp

走り出す呂布。激突する得物。
得物自体はどう考えても賀斉の方が上。
本来なら呂布が持っている急ごしらえの武器など、すぐさま折れかねない。
だが。

「……ハァッ!」
「ガッ……!」

それにも関わらず打ち負けたのは賀斉の方だった。
倒れこそしなかったが、体が一間はズレる。そして、呂布はそれを見逃さない。
彼は戦術眼がないわけではない。むしろ部隊の統率力そのものは高いのだ。
そして、個人としての技術、力は言うに及ばず。

――故に。
呂布に勝利を収めるために必要なことは、技術でも力でも戦術でもなく戦略。
肉を切らせて骨を断つような作戦だ。

(一刻後、C−5は立ち入ってはならぬ場所となるとのこと。
 ならば、それを利用する!)

怯んだような形に見えるように、体を南西の方向へずらす賀斉。
それに呂布は素早く追いつき、追撃を加えてくる。
とっさに賀斉は近場の草を切り裂き、舞い上げた。
草だけではなく、剣から吹き上がる花びらが呂布の視界を覆う。
目くらましに、僅かに呂布の反応は遅れた。
緩んだ呂布の剣をいなしつつ、体を戻しながら自然に見えるよう下がる。

「どうした、未だ体が退いているぞ!」
「追いきれぬからと言って相手のせいにするのはよくなかろう、飛将軍!」
「ぬかしたな、三流が!」

賀斉の挑発に、呂布は簡単に乗った。
問題は――二時間持ちこたえられるか、否か。

513世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:50:19 ID:NajoloWp

呂布が賀斉と戦い始めてから、軽く30分は経過した。
賀斉の誘導は順調に行われている。故に、咲夜が目を開けた時には二人の姿はない。

「ん…………」

とりあえず上半身を起こした咲夜は、思わず頭を抑えた。
撃たれたことを抜きにしても、なぜか、思考が妙に重い……

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

空気が、異様だ。思わず咲夜は周りを見渡し、人影を一つ発見した。
そこにいるのはサンレッドが死に、もはや隠れる必要がなくなった帝王――DIO。

「君の名前は何かね?」
「十六夜……咲夜……」

彼の言葉に、なぜか咲夜は答えてしまった。
いや、答えないといけないと思っていた。まるで宿命のように。
その言葉を予想された『運命』のごとくDIOは頷き、言葉を続ける。
DIOにとって、咲夜が自分に従うのは当然であり驚くべきことではない。
なぜなら――寝ていた隙に、既に『肉の芽』を撃ち込んであるのだから。

「さて、お嬢さん。今から君の主人は私だ。
 私は日光の下を歩けない体質でね……朝までにケリをつけたい。
 だがいかにこのDIOでも一人ではやや不安……援護を頼みたいんだ」

だからこそ、この問いは受け入れられると確信しており、

「私は……もう他に主人が……」

咲夜の答えは、予想外であった。
心中で驚いたものの、それを表情に出さず、ゆっくりと言葉を紡ぎだす。

「十六夜咲夜、人間は何のために生きるのか考えたことがあるかね?
 人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる……。
 名声を手に入れたり人を支配したり金もうけをするのも安心するためだ。
 結婚したり友人をつくったりするのも安心するためだ。
 人のために役立つだとか愛と平和のためにだとか、すべて自分を安心させるため。
 安心を求める事こそ人間の目的……そこでだ……
 わたしに仕えることに何の不安感があるのだ?
 わたしに仕えるだけで他の全ての安心が簡単に手に入るぞ?
 おまえを殺すのは惜しい。私に永遠に仕えないか? 永遠の安心感を与えてやろう」
「仕……える……」

闇夜に浸透するようにその言葉は咲夜の脳に沈み込み、肉の芽はその泉を深くする。
依然、咲夜は虚ろな瞳のまま……だが反芻した言葉に、DIOは笑みを浮かべた。
ようやく折れたか?という判断を、咲夜はその口で否定する。

「違う……私が仕えるのは……レミリア……お嬢……様……」

チ、とDIOは舌打ちをする。聞き分けの悪い女だ。
――面倒だ、さっさと殺しておくか?
そう考え始めたDIOの眼前に、予想だにしなかったものが現れた。
人型の『幽波紋』のヴィジョン、その名は――

(スタープラチナだとッ!?)

驚愕するDIOの眼前で、その掌は流星のごとき速さで持ち主の顔面へ迫る。
そして、額に突き刺さっていた「肉の芽」を素早く抜き去った。
514世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:51:24 ID:NajoloWp
「……ふぅ、すっきりした」

もはや咲夜の瞳に迷いはない。DIOの脳裏にある言葉が思い出される。
そのスタンド。そして、決して折れぬ精神……。

「これを打ちこんでくれた下手人は――まぁ、貴方と見てよさそうね」
「貴様――まさか首筋か肩に星型の痣があるのではないか?」
「! オプションのデザインは肩の痣をあしらって星にしたけど……なぜそれを」
「なるほど、やはりジョースターの家系だったと言うわけか。
 ジョセフめ、隠し子でも作っていたのか? 忌々しい。
 『スタンド使い』そして『血の宿命』……この邂逅も道理だな」
「?」
「だがこれは逆に朗報だ……
 ジョースターの娘サクヤ! 貴様は血を吸って殺すと予告しよう……」
「わけのわからないことを、次々と。
 でも方法を指定する前に、殺せるかどうか考えたほうがいいわねッ!」

同時に、スタープラチナと咲夜が血を蹴り……時が止まる。
応急処置こそされているが、銃で撃たれたことは変わらない。
短期決戦でケリをつける、そのためには時を止めて瞬殺するしか手はなかった。
一気に距離を詰め、スタープラチナの右拳がDIOの眼前に迫る。

――だが。その拳は、ザ・ワールドの掌によって止められた。

「な……」
「無駄ァ!!!」

掴まれた右拳が、軋む。とっさに左腕を動かせ振り払い、後ろに跳ぶ。
そのままスタープラチナにナイフを投擲させようと念じる。
……だが。それに対する幽波紋の反応は、ない。

「驚いたぞ、ジョースターの娘。
 まさか、既に『止まった世界』に入門済みとはな」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

何かが、おかしい。咲夜の脳裏にそんな言葉が掠める。
悠々と帝王のごとくDIOは闊歩し、距離を詰める。それは無防備と言ってもいい。

「だが扱い方は最悪……否、それ以下だ。
 もっとも、所詮ジョースターの家系などこのDIOの踏み台だ……
 ということを示す例としては最上か」

何を、と声を上げようとして気づいた。
スタープラチナだけではない。咲夜の体も、動かない。
だが、それも当然。
今、この時を支配しているのはDIOの『世界』。

「ふむ、貴様が止められるのは2秒そこら、
 そして『他人によって止められた世界で動ける時間』も同等と言ったところか。
 ……残念だったな、私が時を止めた、2秒を経過した時点でな。
 安心しろ、ザ・ワールドで殺す気はない……ただ、それだけだがなァッ!」

スタープラチナの腹部に、ザ・ワールドの拳が直撃する。
咲夜は、吹き飛んだ。

515世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:52:27 ID:NajoloWp

C−5で、二人の武人がぶつかり合う。
既に、おびき出すことそのものは完了している。
あとはいかに持ち堪えるか、そしていかに一人だけ取り残させるかということ。
それが賀斉の勝利条件であり――敗北条件でもある。

「ハァ、ハァ、ハァ!!!」

息が上がっている。汗は止まらない。指は痺れている。
そんな体で何度も、何度も切り結ぶ。
もう限界だと弱る体を、精神を、まだやれると鼓舞し続ける。
仮に2時1分に力尽きる事になったとしても、諦めない。
それが賀斉の矜持であり、背負っている誇りの具現。

結論から言えば、賀斉の気力は折れなかった。
それは誇りべきものであり、褒め称えられるものであるだろう。
だが。

「……な!」

がしゃりと暗闇に飲まれていく、金属音と破片。
折れたのは、賀斉の剣。
曲がりなりにもれっきとした剣であるそれが、急ごしらえの得物に折られた。
更に呂布の得物はそのまま賀斉の左肩に突き刺さり、弾き飛ばす。
ゴミのように吹き飛ぶ賀斉。地面を転がって、血にまみれて――
それでも、賀斉は右腕で体を起こした。

「負けられぬ……
 それがしや我が主君の在り方を後世の者どもに認めさせるまでは、まだ……」
「……下らんな」
「な、なに!?」

そんな強い意志を持った武人に、呂布は傍若無人に吐き捨てる。
それは、紛れもない侮辱であった。
彼の主君、在り方、その全てを否定する強者の特権。
気色ばむ賀斉を、呂布は真っ向から見据えた。

「死後のことを考えて何になる?
 後世で罵られようが、褒め称えられようが、今生きているこの俺には届かぬ。
 我ら武人に必要なもの……それは自らの武を広める勝利のみよ!
 死後を考える貴様が、この呂布を打ち倒すことなどできぬわ!」

地を揺るがし突貫する。黄土を揺るがした武が、今この場で再び大地を振るわせる。
賀斉も防御の姿勢を取る。取るが、その覇気はあまりにも違いすぎた。
激流のごとき踏み込み。
彼が構えていた折れた剣を呂布は容易く弾き飛ばし――その心の臓を貫いていた。
呂布の鎧が、返り血で赤く染まる。

「それがしは……なんのため、に……」

漏れる呟きを意に介すことなく、呂布は自らの得物を抜き取る。
彼にとって戦って死ぬことこそが敗北である。
度重なる裏切りも、ただ生き残る資格がない者を見捨てただけのことだ。

「所詮俗人を意に介している貴様が、天下を目指す武人たる俺に敵うはずはない。
 それを最期に刻み込んで、死ね」

そのまま賀斉の剣を奪い取り、呂布は背を向けた。
そして、力尽きて倒れていく賀斉に目を向けることは、二度となかった。
516世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:53:10 ID:NajoloWp

「……これは、戦いの音か?」

呂布が今興味を持っているのは、自分が元々いたであろう場所から響く震え。
数多の戦場を駆け抜けた武人としての経験が言う、戦闘が起きていると。

(寝かしておいたはずの女が戦っているのか……?)

走り出した彼の脳裏に走った推測は、当たっていた。
現場に到着した呂布は見た。地を流している咲夜、と、悠然と佇んでいるDIOを。

「……ほぉ。君か」
「……DIO殿」

それでも呂布は口を開く。
逆に考えるんだ、手間が省けたと考えるんだ。
咲夜に聞こうとした事を、本人に直接聞けばいいのだ。

「お尋ねしたいことがある」
「何かね?」
「なぜか、俺はDIO殿の仲間となった時のことを思い出せぬ」
「…………」
「その時のことについてお聞かせ願おうッ!」

静寂が満ちる。まるで、暗闇が重さを増したように。
空気が水のように、存在感を沈めていく中で。
ぽつりと、DIOが言った。

「…………それで?」

それだけ。
それだけ、だった。

「それで、ではないだろう! 答えろ!」
「それで……といったのはおまえのことだよ、呂布」

ぞくり、と呂布は背中が泡立つ。
その威圧感に自分は慄然としたのだ――そう気付くのに、数秒掛かった。

「おまえはいつ私のために他の参加者を倒しに行ってくれるのだ……?
 ただ喚き散らすだけなら犬にでも出来る……私は犬が嫌いなんだがね……」

暗闇が肥大化したように錯覚させる、重い言葉。
それを残して、DIOはあっさりと呂布から背を向けた。

「さぁ、次々に参加者どもを殺して来てくれよ、私のために。
 さもなくば私がおまえを殺すぞ」
(殺す……だと……!?)

一瞬にして、呂布の感情は怒りに染まった。
脊髄の命令により、その手は自らが持つ得物を握り締める。
そして、理屈が本能を後押しする。DIOの背中はいかにも無防備だ。
――殺るならば今しかない。

(この呂布を舐めるなッ!)

腕が振り下ろされる。
瞬間沸騰した呂布が、背中からDIOをアジの開きにしようとした瞬間……
突如、具現化したザ・ワールドが裏拳で呂布を殴り飛ばした。
517世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:53:52 ID:NajoloWp

「殺そうとする一瞬……汗もかいていないし呼吸も乱れていないな……
 冷静だ……裏切り慣れているのか」

くるり、と向き直るDIO。その背後できらりと月光を反射するカーブミラー。
そう……後ろを向いていたと思わせておいて、その実道路上にあるミラーから風景を確認しておいたのだ。
所詮スタンド使いではない相手、ホル・ホースのように時を止める必要もないということ。

「やれやれ……挑発して正解だったな……ジョースターの娘といい、
 どういうわけか『肉の芽』の効果が薄いようだ――やはり死ぬしかないなッ!」

未だ体勢が整っていない呂布を追撃するザ・ワールド。
故に、呂布はその場で捌き切れない。
下がりながらイージスで攻撃を弾くことしか出来ない。
呂布の表情が、歪む。

「ぐ……!」
「貴様ごときが裏切ったところでこのDIOを倒すことはできん。『無駄』だ!」
「おのれッ!」

呂布が怒りと共に繰り出した攻撃に合わせ、ザ・ワールドはボディブローを打ち込む。
見事なカウンター。呂布もとっさに体を下がらせたが、それでも苦痛の声が漏れた。
ザ・ワールドの一撃が容易く呂布の鎧を粉砕したのに対し、
呂布の一撃は、DIOのデイパックを切り裂いたに留まったのみだ。

――つまり、運命は、呂布に味方した。
KAITOには扱いきれず死蔵していたが、そのままDIOが回収し、
今ここで呂布の攻撃により溢れ出したものがある。
その武器の名を――方天画戟!

「これは……待っていたぞ、我が戟よ!」
「ふん! たかだがそんなもの持ったところで何になる!
 我が『世界』の前に屈服するがいい!」

宙へ飛んだそれを呂布は掴み、構える。
そして迫るザ・ワールドの拳へ向け、全精力を込めそれを叩きつけた――!

「無駄ァ!」
「ぬぅん!!!」

ぶつかり合うザ・ワールドの拳と方天画戟。
だが、DIOの予想に反し方天画戟は傷一つない。
それどころか、ザ・ワールドの拳に走りだす亀裂――!

「なにィィィィィィィィィィィィィ!?
 このザ・ワールドのパワーを生身の人間が上回るだとッ!」

驚愕するDIOを、そのまま方天画戟が押し切る。
切断され宙を舞うDIOの左腕。
そしてDIO自身も吹き飛び、地面に転がる。
かろうじて立ち上がって位置をずらしたその目前に、呂布は武神のごとく――
否、武神そのものとして仁王立ちしていた。忌々げに呟く、帝王。

「……ク、鬱陶しい首輪だ」
「万全なら勝てたとでも言いたいのか?」
「いや……首から吸うのが好みなのだが……
 首輪があってはやむを得んということだな」
「意味が分からんぞ、気でも狂ったか? それこそ『無駄』な喋りだ!」
518世界 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 01:54:32 ID:NajoloWp

闇夜に煌く閃光。再び、呂布の戟が唸りを上げる。
ザ・ワールドでガードしたものの、威力を殺しきれず宙を舞う。
DIOの体から再び鮮血が奔る。

だが。
吹き飛ぶDIOの顔は、笑っていた。

「これが我が『逃走経路』だ……貴様はこのDIOとの知恵比べに負けたのだッ!
 私が吹っ飛ばされてゆく場所に見おぼえはないか?
 中国人にはどの通りも同じに見えるのか?
 これは――ジョースターの娘の血を吸うための『逃走経路』だ!」
「ぬぅ!?」

DIOは着地するやいなや、近くに倒れていた咲夜の太腿に指を食いこませる。
だが呂布も只者ではない。直感でとっさに追いすがり、一撃を加えようとしていた。
素早くDIOは咲夜の側に切り飛ばされていた自分の腕を拾い上げ、跳ぶ。
まだ四分の一程度しか咲夜の血は吸い上げていない。
だが――その体の傷はもはや完全に癒えていた。

「うむむむ〜〜んんんんんん――予想どおりジョースターの娘の血はなじむ!
 この肉体にしっくりなじんでパワーが今まで以上に回復できたぞ!
 な じ む 実に! な じ む ぞ フハハハハハ!
 フフフフフハフハフハフハフハハハハハハハハハハハハハハハハ!」

叫びながら拾い上げた自分の腕を接着するDIOに、呂布は顔を顰めた。
人を食う――それはいかに彼の生きた時代にせよ、好ましいとはされていない。
搾り出すような声で、呟いた。

「……貴様……今まで一体何人の生命を吸い取った?」

それに返ってきたのは、小さな笑い声。
ただでさえイラついていた呂布の眉が更に潜められる。

「何がおかしい」
「いや、失礼。
 1世紀以上前にもおまえと同じような質問をした男がいたものでね。
 故に、私の答えも1世紀以上前にしたものと同じ……
 いや、中国人相手だから少しばかり変えてやるべきか。
 『おまえは今まで食ったライスの数を覚えているのか?』」
「……下衆が……貴様もあの豚と同類か。ならば去ね!」
「無駄だ! 猿が人間に追いつけるか?
 貴様はこのDIOにとってのモンキーにしか過ぎんのだ!」

余裕を崩さないDIOへ、呂布は己が得物を振りかぶる。
例え強化されていようと方天画戟と自分の力の方が未だに勝っているはずと疑わず。
――その瞬間。呂布は全身から血を噴き出し、吹き飛んでいた。

「ぐあああああああああッ!?」
「すばらしい相性だ……
 『止まった世界』が延長したどころか『止められる間隔』まで短縮している……」

痛みに絶叫する。どうなったか理解する余力すらない。
1秒後には呂布の視界からはDIOの姿が消え、背中が地面と激しく擦れあう感触のみが伝わってきていた。

519創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 01:58:09 ID:TtbrnykG
支援
520運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:00:22 ID:NajoloWp

「さて……これが『世界』だ、呂布!
 もっとも『時間の止まっている』おまえには、
 見えもせず感じもしないだろうがなァ?
 おまえは自分が死んだことにさえ気づいていない……
 何が起こったのかもわかるはずがない!」

『止まった世界』の中、DIOは勝利を確信し舞い上がっていた。
本来であれば、DIOの制限ではまだ時を止められることはできなかったはず。
しかし咲夜の血を吸ったことで止めるのに必要な時間間隔は大幅に低減されたのだ。
……その腕は、呂布の腹に深々と突き刺さっている。

「8秒経過! ンッン〜〜♪ 実に! スガスガしい気分だッ!
 歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ〜〜フフフフハハハハ!
 ジョースターの娘の血のおかげだ、本当によくなじむッ!
 最ッ高にハイって奴だァアアアアアアアアアアア!!!」

勝ち誇った笑みと共にDIOは腕を抜き取り、指を鳴らした。
だが、未だに呂布は動かない。

「9秒経過ッ! 9秒も止められたぞッ!
 しかし時を止めていられるのは9秒が限界といったところか……
 そして時は動き出す」
「ぐあああああああああッ!?」
「すばらしい相性だ……
 『止まった時間』が延長したどころか『止められる間隔』まで短縮している……」

同時に、静止時間は『ゼロ』になり、呂布は動き出した――
ザ・ワールドに喰らったラッシュを全て受けるという形で。
呂布が吹き飛び、闇に飲まれて消えていった方向を見やる。

「さて、念には念を入れ……ヤツがしっかり死んだかどうか、確かめるとす」
「オラァ!!!」
「ムッ!?」

突如拳が後ろから襲ってきたのは、その時だった。
とっさにガードはしたが、逸れた拳が脇腹に直撃した。
吹き飛びながらも、体勢を立て直す。幸い吸血鬼なら行動に支障はない部分だ。
向き直れば、傷一つなくなった咲夜がスタンドを従えて睨み付けている。

――赤い、瞳で。

(そうか、ヤツに腕を切り落とされた時……或いは腕が飛んでいった時……
 その時に私の血がかかったか。面倒なことになった……
 私の血で吸血鬼になった以上、ワンツェンども同様に忠誠を誓うはずだが。
 肉の芽のことを考えれば望みは薄いか? 一応確認しておくか……)

地面を蹴り宙へ飛ぶザ・ワールド。
同時に、その持ち主であるDIOもまた宙に浮き上がり、
道路脇にある街灯の上へと着地した。
位置取りはDIOが『上』であり咲夜が『下』となる。

「さて……一応おはようと言っておこうか、ジョースターの娘。
 君は引力を信じるか?」
「…………」
「今日がお前の新たな誕生日だ。
 それを例えるのなら……そう、たとえば………」

DIOは話しながら、手の持った花を指で回転させた。
飛び上がる寸前に、足元に咲いていたのを摘み上げたものだ。
521運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:01:18 ID:NajoloWp
「この美しい花だ……君は花でいえばちょうどこのぐらいの若さといえる。
 よーく考えてみたまえジョースターのお嬢さん(マドモアゼル)。
 この花はこのまま咲き盛ってしまえばあとは枯れ行くのみ……」
「何が言いたいわけ?」
「ふ……人間をやめたのだ、時間を急ぐなドラキュリーナ。
 話は変わるが、パリのルーブル美術館の平均入場者数は1日で4万人だそうだ。
 少しばかり間、マイケル・ジャクソンのライブをTVで観たが、
 あれは毎日じゃあない。ルーブルは何十年にもわたって毎日だ……。
 開館は1793年。毎日4万人もの人間がモナリザとミロのビーナスに引きつけられ、
 この2つは必ず観て帰っていくというわけだ。スゴイと思わないか?」
「スゴイというのは数字の話かしら?」
「そうではない……
 すぐれた画家や彫刻家は自分の『魂』を目に見える形にできるという所だな。
 まるで時空を越えた『スタンド』だ……スタンド使いにも及ばぬ『永遠』。
 君はそれと同じだ。スタンド使いであろうと人間である限り覆せぬ『運命』。
 今のまま咲き誇ったままで永遠を楽しめるようになったのだ」
「それはあなたのおかげ、だから感謝しろとでも? 冗談じゃないわ。
 あなたの血がこの体に流れていると思うだけで気が狂いそうになる!」
「…………!」

咲夜の言葉に一瞬、DIOの精神が沸騰しかけた。
安い挑発。
だがそれが、何か、かつての自分にとって大切な事に引っかかった気がしたのだ。
それでもDIOは自分の精神を押さえ込み、体裁を取り繕って話し続ける。

「フン、口の利き方には気をつけたほうがいいな、ジョースター……
 貴様はもはや暗黒に生きるDIOが紡ぐ神話の一部に過ぎないのだ」
「例えあなたが吸血鬼としての『親』にあたるとしても、
 そんなことは知ったことじゃないわ。
 言ったはずよ? 私の仕える相手はレミリアお嬢様ただ一人。
 あんたのようなクズが父親になるくらいなら、私の手で地獄に落としてあげる」
「なに……?」

押さえ込んだはずの何かが肥大化する。
父親。
地獄に落とす。
その言葉が――DIOの、いやディオ・ブランドーの脳裏に、
かつての忌まわしき経験をフラッシュバックさせた。

『酒こそ薬さ! こいつをたたき売って酒買ってこいィー! 今すぐだァー!!』
『うっ……! こ…これは母さんのドレスだッ!!』
『死んじまった女のものなんか用はねェぜッ!』
『地……地獄へ落としてやるッ!』

――母を死なせたどころか死後も貶め。

『おれの父親はゴミのような男だった!』
『母に苦労をかけ、そのために母は死んだ!』
『あいつの血がこの体に流れていると思うだけで気が狂いそうになる!』
『あいつは死に値する!』

――人間であった頃の自分に呪いとして残り。

『ディオ! 紳士として、君の実の父ブランドー氏の名誉にかけて誓ってくれ!
 自分の潔白をッ! 自分の父親に誓えるなら、ぼくはこの薬を盆の上に戻し、
 2度とこの話はしない! ディオ! さあ! 誓ってくれッ!』
『い……いや! おれの前であいつの話はするな……。あいつの名誉に誓うだと?
 かんちがいするなッ! あんなクズに名誉などあるものかァ――!』

宿敵ジョナサンの父親とは違う、醜くズル賢く最低な父親を――
522創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 02:03:38 ID:TtbrnykG
 
523運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:03:48 ID:NajoloWp

「……………………黙れ……」
「え?」

ぽつりと呟かれた言葉に、咲夜は思わず聞き返していた。
DIOの様子が、明らかにおかしい。
だが、それも当然だ。
それは何よりも根源に位置する、ディオ・ブランドーのトラウマ――

「この俺に命を与えられた売女が、何を偉そうにほざいている!!
 たかだか一発入れた程度の事でこのオレに勝てると思っているのか!?
 甘く見るなよ、イエローモンキー風情が! 貴様こそ地獄に落としてやるッ!!」
「ッ……!?」

絶叫と共に、DIOは街灯を蹴った。
怒りをむき出しにして襲い掛かるDIOに、逆に咲夜は混乱した。
今まで咲夜が見てきたDIOの纏っていた雰囲気は、理知的かつ深いもの。
今の彼が見せる直情的で理論のない怒りは今までのそれと正反対だ。
とっさに防御の姿勢をスタープラチナは見せたが、しかし、浅い。

「WRYAAAAAAAAA! ぶっ潰れよォオオオオオオオオオオオ!!!」

DIO、渾身の一撃がスタープラチナに炸裂する。
咲夜の体と共に吹き飛ぶスタープラチナ。その左腕に亀裂が入った。

「うぐぅっ!!」

吹き飛びながらも時を止める。反撃ではなく、追撃を防ぐための防御の一手。
しかしその『世界』の中を、DIOは悠々と動き追いついた。

「な――!?」

絶句した咲夜の腹に、ザ・ワールドの拳が炸裂する。
DIOが「止まった世界」で動ける時間もまた、現実時間にして約2秒。
それは今の咲夜が止められる時間と全く同じ。
つまり、咲夜の時止めはなんの意味もなさない――!

衝撃、激突。

気づけば咲夜は血まみれで地面に転がっていた。周囲にはガラスの破片。
塚モールにある店の裏まで吹き飛ばされたらしい。
傷は再生しつつあるようだが、咲夜はまだ未熟なドラキュリーナ。
DIOのそれに比べると、明らかにその速度は遅い。

「う…………」

なんとか体を起こして座り込む。デイパックがない。どこかに落としたらしい。
慌てて周囲を見渡す。幸いフジキが三本ほど間近に落ちていたので回収する。
ただ、正直、あまり幸先がいいとは言えない。

(この様子だと、ほとんどの荷物は毀れちゃってるわね……)

もっともフジキは単に呂布が目こぼししただけであり、
実際は他の武器らしいものは没収されているのであるが……咲夜には知る由もない。
他の荷物はどこにあるのか目で探して、気づいた。
威風堂々と歩いてくるDIOの脇に、何か、落ちている。

美鈴の、帽子。
524運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:05:27 ID:NajoloWp

無意識のうちに、咲夜の視線がそこへ注視される。
そして、自分の側で敵の視線が縫い止められたのを見逃すDIOではない。

「これに目線をやったな。仲間の遺品か? 武器か? 罠か?」

言葉と共にDIOの足が止まる。しまった、と咲夜は思った。
なんとかその感情を覆い隠して、血と共に吐き捨てる。

「言う義理は……ないわ……」
「ふん、なら安全に確かめるとしようか」

あざけり笑うDIOの瞳が、何かおかしいことに咲夜は気づいた。
それが帽子に向いた瞬間、瞳から何かが発射される。
自分の体液を利用したウォーターカッター、名付けて空烈眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)!!!
首を動かしながら放たれたそれは、美鈴の帽子を真っ二つにした。

「…………!」
「ほお、その反応……一番最初らしいなァ?」

言葉を失った咲夜を見て、DIOがにやりと笑った。
同時に、ザ・ワールドが真っ二つになった帽子を拾い上げ、そして。

――自分のトラウマに触れた意匠返しとばかりに、帽子を跡形もなく粉々にした。

プッツ――――z__ン

瞬間、沸騰。
作戦も、思考も、戦略も。
気づけば咲夜は全てを忘れ、真正面から突撃していた。
再び具現化され、猛りながら拳を振りかぶるはスタープラチナ――!

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!」
「フン、ラッシュの速さ比べか……
 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!」

DIOのザ・ワールドもまた、拳を振り上げた。
殴りあうスタープラチナとザ・ワールド。
しかし、いかに咲夜と言えどスタープラチナを完全に使いこなすことは出来ない。
均衡は崩れ、スタープラチナの拳に亀裂が走る。
コンマ1秒の後、ザ・ワールドの拳がスタープラチナの腰に直撃。
弾き飛ばされた咲夜が、モールの壁に激突する!

「残念だったなぁサクヤ・ジョースター! おまえの怒りなどそんなもの! 
 やはり我が『ザ・ワールド』の方がパワー、精密さともに上だ!
 間髪入れず最後の攻撃だッ! 100年前の因縁があるだけに、
 ジョースターの血統の者だけは手かげんせずに一気に殺すと決めていた……
 とどめを刺すのはやはり『ザ・ワールド』の真の能力ッ!
 これより、静止時間9秒以内にカタをつけるッ!
 『ザ・ワールド』! 時よ止まれッ!!!」

自信に満ち溢れたDIOとスタンドが、揃って両腕を左右に広げ、叫ぶ。
同時に世界の時は止まり、咲夜の視界からDIOは消え去っていた。
咲夜は考えるのをやめた――クソッタレな父親がどんな攻撃をしてこようと、
動ける2秒間の間に全力を尽くせばいいだけだ、と思ったからだ。

(私が思う確かなことはDIO! 
 その顔を次に見た瞬間、私はたぶん……プッツンするだろうということだけよ)
525運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:06:10 ID:NajoloWp

1秒。

2秒。

3秒。

4秒。

5秒。

6秒――

(影……上から!)
「 石 油 タ ン ク だ ッ !!!」

プッツ――――z__ン

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!」
「もう遅い! 脱出不可能よッ!
 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!!」

石油タンクへ向かって次々に叩き込まれるスタープラチナとDIOの拳。
爆発物越しのラッシュの速さ比べ。僅かな時間それは均衡して、
空中で静止し……スタープラチナのラッシュが、止まり始めた。

「8秒経過!」

駄目押しとばかりにDIOのラッシュが直撃する。
下へ向けて石油タンクが一気に加速し、咲夜の上に覆いかぶさる。

「9秒経過………!」

同時に、DIOは石油タンクを蹴って宙へと舞い上がった。
時の流れが舞い戻った石油タンクは爆発、炎上。
その中に、咲夜の姿は欠片もない。

「やった………………終わったのだ!
 こんなところまでも犬のフンのごとく付きまとってきた『ジョースター』!
 その『ジョースター』はいつ如何なる時であろうとこのオレにとって、
 最終的に利用される運命でしかないことが実証されたのだッ!
 不死身! 不老不死! スタンドパワー! だがこれが果てではない……
 このDIOは我が友プッチと共に『究極の生命』をも越えた存在、
 『天国の時』を迎えるッ! それを止めないのが『運命』ということッ!!」

炎上している地面の前に降り立ち、DIOは吼えた。
闇の中燃え盛る炎は、悪の帝王を照らし出すかのごとく輝く。
ひとしきり笑い終わったあと、帝王は悠々と炎の中を見やった。
「どれ、このままジョースターの娘の死体を確認して血を吸いとっておくか。
 吸血鬼になったばかり、まだ人間としての分も濃いはずだからな……
 吸いとる血が残っていたなら、の話だが」

そうして、DIOは歩き出す。
――いや、歩き出した、はずだった。

「な……なんだ? 体の動きが、に……鈍いぞ」

踏み出したはずの脚が、踏み出していない。
力を込めても、まるで痙攣しているように震えるだけだ。
526創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 02:06:24 ID:TtbrnykG

527運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:09:08 ID:NajoloWp

「ち……ちがう、動きが鈍いのではない……
 う……動けんッ! ば……ばかな ま……まったく……か……体が動かん!?
 いや……燃え盛る炎さえも止まっている!! まさか!?」
「私が止めてから2秒経過よ。
 あなたも『他人が止めた時間』で動ける時間はそこまでのようね――DIO!」

背後から掛けられた声にハッとなる。体ごと振り向こうとしたがそれさえ出来ない。
かろうじて、首と目だけ無理やり動かすことが出来た。
銀色の髪に隠された下、赤い瞳が――強い意思を秘めてDIOを睨んでいる。

「じょ……ジョースターの娘!」
「私の『星白金の世界』――
 私と共に私のスタンドも時を止めた……結果、時間停止は延長した……!
 運命を司るのはあなたじゃないわ、DIO――それは私のお嬢様ッ!
 ――これからッ! あなたをやるのには1秒もかからないッ!」

何を、と反論しようとして、気づいた。口が、動かない。

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

止まった『世界』の中、咲夜が背後に星の白金を聳えさせDIOへと歩み寄る。
その中でDIOは確かに見た。
咲夜の首筋。首輪越しに透けて写るジョースター家の証、星型の痣を――!

「どんな気分? 動けないのに近づかれる気分ってのは例えると、そうね。
 水の中に1分しか潜ってられない男が……
 限界1分目にやっと水面で呼吸しようとした瞬間! 
 グイイッ……とさらに足をつかまえられて、
 水中にひきずり込まれる気分に似てるっていうのは……どうかしら?
 けれど……あなたの場合。全くかわいそうとは思えないわねッ!!!」

DIOの腹にスタープラチナの蹴りが決まる。悲鳴さえ上げることはできない。
そして。

「時は動き始めた」

宣言と共に、DIOが吹き飛んだ。
塚モールの中、店を一軒丸まる貫通し、別の店の前まで吹き飛ばされる。
DIOは、衝撃で腹だけではなく全身にまで広がった痛みに悶絶することしかできない。

「ぐ……ま、まだだ……奴から吸った血による回復力はある……!
 この程度の傷、1分もあれば……!」

うつ伏せに倒れこみ、視界すら定まれない状況の中。
それでも全身に血を行き渡らせ、かろうじて脚以外の傷を治し……
腹もあと10秒あれば回復するという状況で、金属音が響いた。
顔を起こせば、数m離れたところでマンホールを踏み砕いた咲夜が腕を組んで立っている。

「あなたに対する慈悲の気持ちはまったくない……ましてやカワイソーとはね。
 けれど……このまま……仮の概念で押し付けでクズとはいえ父親を、
 ナブって始末するというやり方はお嬢様と美鈴の名誉に泥を塗るわ。
 その腹が治癒するのに何秒かかる? 3秒? 4秒? 
 治ったと同時にスタープラチナをあなたに叩き込むッ!
 西部劇のガンマン風に言うと……
 『ぬきな! どっちが素早いか試してみようぜ』というやつよ………」
528運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:09:54 ID:NajoloWp
(こ……こ……こけにしやがって……
 しかし……しかし! サクヤ・ジョースター……
 この土壇場に来て吸血鬼として生きた年月の差が出たな……クククク……
 ごく短い流れでしか生きられない人間の考え方がまだ染み付いている……
 『名誉に泥を塗る』だとか『人生に悔いを残さない』だとか……
 便所ネズミのクソにも匹敵する、そのくだらない物の考え方が命とりよ!
 このDIOにそれはない……あるのはシンプルなたったひとつの思想だけだ……
 たったひとつ! 『勝利して支配する』!
 それだけよ……それだけが満足感よ!
 過程や……! 方法なぞ………! どうでもよいのだァーーーーーーッ)

屈辱に顔を歪ませながらも、闇の中、DIOは自分の腹に手を入れた。
パワーではザ・ワールドの方が勝っている。
だが、それを更に磐石に。血の目潰しで、勝利を確実なものとする。
回復しきる前に不意を突いて体を起こし、自分の血に濡れた拳を振りかぶる――!

その瞬間。DIOの足が、潰された。

「ナーアアアアアアアアアアアアアアア!?」
「――看板、よ」

再び転倒するDIO。その脚には店の看板がずしりと落ち、切断していた。
その前へゆっくりと咲夜は近寄る――闇の中、冷たい目で見下ろしながら。

「喋ったのは時間が欲しかったからよ……看板が外れるのを待つ時間を。
 あんたが吹っ飛んで悶絶し、私から目を放した時……
 2秒間時を止めて、建物の看板を撃ち抜いておいたのよ、フジキでね……
 私の挑発に乗ろうと乗るまいと、あなたを確実に葬り去るために……」
「き、貴様、名誉に泥を塗るという言葉はどうした!?」
「あなたのようなクズには名誉なんてない……
 そうである以上、わざわざ待ってあげるだなんてオイシイ話、あると思うの?
 だから泥を塗る心配は杞憂というものッ! さて、覚悟は出来たかしらッ!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

「なんてひどいおん――」
「『スタープラチナ・ザ・ワールド』時よ止まれッ!!!
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

動き出すスタープラチナ。
とっさにDIOが放った空烈眼刺驚を容易くはじき返し、
スタープラチナは時を止めてオラオラのラッシュを見まう――!

「ぐ、ぐああああああああああああああああ! 
 何世紀も未来へ! 永遠へ……天国へ生きるはずのこのディオが!!
 このディオがァ――――――z________ッ!!!」

既にDIOの顔面は原型を留めていない。
だが、スタープラチナのラッシュはなおも続く……!!!
529創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 02:10:49 ID:TtbrnykG
530運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:11:03 ID:NajoloWp

「わからないの? 貴方は『運命』に負けたのよ――そんなあなたに永遠はない!
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ
 ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ
 ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ
 ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ
 ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ
 ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ
 ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ
 ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ
 ムダムダムダWRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
 オラオラオラオラオラオラァッ!!!」
531運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:11:44 ID:NajoloWp

もはや数え切れぬほどのラッシュを停止時間目一杯に打ち込み……
それで満足したようにくるりと悪魔の犬は背を向け、宣言した。

「そして時は動き始める」

言葉の後、悲鳴すら残さずDIOはゴミ捨て場へと突っ込んでいき、轟音を上げる。
そこにある看板にはこう記されていた……
『燃えるゴミは月・水・金』

「あなたの敗因は……たったひとつよ……DIO……
 たったひとつの単純(シンプル)な答え……… 
 『あなたは美鈴を侮辱した』」



月下、塚モールから少しばかり離れた戦場後。
もう一人の役者が、立ち上がる。

「……俺は生きている。
 戦えるのだ、まだ――!」

男は吼える。
その名は呂布奉先――DIOに敗北し、死の『運命』を辿るはずだった男。
しかし、その姿には微塵の乱れもない。
鎧こそ砕けているが、肉体には傷一つはない。

彼は吹き飛ばされた後も、生存の望みを捨てなかった。
そして、手を伸ばしたのだ――近くの遺体が持つデイパックという、蜘蛛の糸へ。
海原雄山の遺物である『至高のコッペパン』。
それを食することで、呂布は復活した――否、完全回復といっていい。
状態異常回復効果のおかげで、肉の芽も取り除かれたようだ。
DIOが死に、呂布は生き残った――それもまた、『運命』。

「紆余曲折はあったが、画戟も俺の手に戻ってきた……我が戦いを阻む者なし。
 いかなる運命にせよ、いかに打ち砕かれても、俺はまだ生きている」

呂布は確かに敗北した。だが、彼の顔にそれを悔しがる色はない。
理由は単純、生きているから。
例え縄目の恥を受けても、呂布は最後まで命乞いを続けるだろう。
彼にとって、生き残っているうちは負けではない。負けとは、死ぬことを指すのだ。

「ならば最期まで足掻き、戦い続けるのみ――生き残ったものこそ覇を唱えられる!
 生きているならば、負けではない!」

孤狼は、月は吼ゆる。
まだ見ぬ戦場と共に。
532運命 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 02:13:20 ID:NajoloWp
【D-4/1日目・深夜】
【呂布@iM@S演義】
[状態]健康
[装備]方天画戟@三国志\、イージス@FF11
[道具]基本支給品×2(食料・水-2)三国志大戦カード(UC董白)@三国志大戦、 葉団扇@東方project 包丁@現実 射命丸文のカメラ@東方project
サバイバルナイフ@現実 拳銃(0/6予備弾24)@デスノート、時計型麻酔銃@名探偵コナン
 スナック菓子×3 飴×3袋、時計型麻酔銃の予備針(残り2発)@名探偵コナン、果物ナイフ
[思考・状況] 基本思考:生き残り優勝する。
1:敵を探す。
2:チルノ、馬岱、メタナイト、ブロリー達とはまた会ったら決着を着ける。
3:いずれ主催者も殺す。

※イージスは意思を持っていますが、封印されているのか本来の持ち主でないためか言葉を発しません。
※塚モールで呂布がわずかに破壊活動を行いました。
※時計型麻酔銃(本体)など呂布には武器に見えなかったものは咲夜から没収していません。

【方天画戟@三国志\】
言わずと知れた呂布の愛用武器。武力が+8される。

【C-4 塚モール/1日目・深夜】
【十六夜咲夜@東方project】
[状態]腰、腹、左腰に重い打撲(再生中)、全身に軽い打撲(再生中)、
 疲労(小)、吸血鬼化
[装備]時計型麻酔銃@名探偵コナン
[道具]なし
[思考・状況]基本思考:優勝し、死亡者含め全ての参加者を元の所に戻すと主催に望む
1:???
【備考】
※ときちくは姿しか知りません。
※時間操作は4秒が限度です。停止した後に使用するには数秒のブランクが必要です。
※飛行が可能かどうかはわかりません。
※主催者側が参加者を施設を中心として割り振ったと推理しました。
※高い能力を持つ参加者は多くが妖怪と思い、あえて昼間挑む方が得策と判断しました。
※やる夫のデイパックは列車内に放置してあります。
※サムネホイホイ(出だしはパンツレスリングだが、その後別の映像は不明)は、A-5の平原に投げ捨てられました
※カミーユ・ビダンの死体を確認。首輪を解除しようとしてる人がいると推測しました
※一度幻想の法則から外れた者ももう一度幻想の法則の中にもどせば幻想の法則が適用されると推理しました。
※ヤバいDISCがINしました。スタープラチナの真の能力にも気づきました。
※吸血鬼化しましたが、本家吸血鬼と比べると回復やパワーアップが小さいです。
※基本支給品と計量匙、及びフジキがC-4からD-4にかけて散らばっています。
※DIOの荷物は塚モールのゴミ捨て場に埋もれています。
※塚モールで火事が発生しています。

賀斉公苗
ディオ・ブランドー 『世界』

完全敗北――死亡
             
. ________ \
/ | To Be Continued  〉  
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
533創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 02:19:30 ID:QhnOdIZh
コピペか
534創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 02:22:35 ID:TtbrnykG
投下乙
凄みと壮絶のバトル投下乙でした
DIO様がここで散るか…
咲夜さんってば本当に仲間・主人思いだね
てっきり親子的な意味で咲夜ブランドーになるかと思ったw
535創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 02:45:01 ID:hORPQYhQ
投下乙
DIO様wwwwやたら優勢だからまさかとは思ったがwwwww
死んでも笑いしか出てこない。これがDIO様クオリティ。
賀斉は本当に何の為に居たんだろうな、と考えると胸が痛くなった。
そして完全武装&完全復活の呂布、吸血鬼咲夜・ジョースターのラスト2マーダーはどう動くか……。
536創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 03:05:37 ID:QhnOdIZh
なぁ、吸血鬼に血を吸われてなるのは、
生命力が強いだけで再生能力の無いゾンビじゃなかったっけ?
537 ◆F.EmGSxYug :2009/12/09(水) 03:18:56 ID:NajoloWp
>>536
>>520で書いてある通り、血を吸われたからではなくDIOの斬り飛ばされた腕から毀れた血が掛かったから吸血鬼になりました。
要するにヴァニラ式です。まぁヴァニラも吸血鬼ではなく屍生人に分類されるのかもしれませんが、
吸血鬼と呼ばれてますし思いっきり再生してますしこの辺りは原作でも明言されていないので、
ヴァニラはまだ血がある程度残っている状態でDIOの血を貰った結果、
屍生人ではなく吸血鬼になったという解釈でこのSSを書き上げました。
538創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 04:01:20 ID:hORPQYhQ
となると咲夜は日光で死ぬのか?
539創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 07:22:06 ID:sWk6Xm+j
DIO<死ぬよ
540創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 08:02:59 ID:xTHIrkPF
咲夜さんこの後も活躍するな、間違いなく。
ただ最後まで生き残るっていうよりも最後の戦いで散りそうな感じだ。

賀斉?あぁ、いたねそんな人(笑)
541創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 08:06:16 ID:ksGeuq+R
投下乙ですが、肉の芽に単独で対抗出来ちゃうのは流石にやり過ぎな気もしました。
ポルナレフ、花京院といった面々すら、付けられたら抵抗出来ていないのに。

肉の芽関連のことを飛ばして、咲夜が起きた時間帯にDIOが現われたことには出来ないでしょうか?
542創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 10:57:33 ID:xTHIrkPF
咲夜さんの忠誠心を見せる為にも必要な場面じゃない?
それでもダメなら「制限下だから」これだね。本文で触れられているとおり肉の芽も制限下では大した事ないのさ。
543創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 11:26:17 ID:SFJLOehb
誰一人まともに従えられず反撃一つせず簡単に引き抜かれる肉の芽使えねえw
544創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 11:33:58 ID:k3sKLzHR
お前ら、少しは頑張った賀斉の事をだな……
545創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 13:02:17 ID:hORPQYhQ
>>540
まだスネークとの再戦フラグが残ってるからな。
丁度フランを殺したのもスネークだし。
546創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 15:00:54 ID:JkB5cM3b
投下乙!
咲夜さんが吸血鬼ktkr!これでかつる!やったね!
呂布はチートwwwマジで勝てる気がせんwww
DIO様…貴方の戦いぷりは忘れません。絶対に。ありがとう。カリスマブレイク。
そしてあまりにも賀斉が気の毒。
ニコロワβに項目創っても良いくらいだ…w
547創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 16:49:26 ID:8V8e0+yX
投下乙です
咲夜さんまじばねェw これはスネークとの再戦が楽しみだ
呂布はここにきて完全武装&完全回復とは
そうか、この二人が最後のマーダーなのか・・・でも危険対主催の方が目立ってるような気がw
548創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 17:33:19 ID:avkPCWrT
これで残り16人か…
人質持ちドナルドといい回復した呂布といいスタプラ持ち咲夜さんといい
大分厄介なのが残ったなw

549創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 17:41:49 ID:0tLYhjka
対主催零細化に伴い危険、マーダー同士の戦いが増えていきそうだな
550創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 17:50:56 ID:Ey+5xa6q
1/6【VOCALOID】○鏡音リン
2/6【現実】○藤崎瑞希 ○ドナルド・マクドナルド
3/6【東方project】 ○チルノ ○射命丸文 ○十六夜咲夜
2/4【ゲーム実況・ゲームプレイ】○ときちく ○タケモト
2/3【三国志プレイ動画】○馬岱 ○呂布
1/2【ドラゴンボールZ】○べジータ
1/1【機動戦士ガンダム00】○グラハム・エーカー
1/1【涼宮ハルヒコの憂鬱】○キョン子
1/1【星のカービィ(メタナイトの逆襲)】○メタナイト
1/1【メタルギアソリッド】○ソリッド・スネーク
1/1【SchoolDays】○桂言葉

【残り16/70人】

ずいぶんと意外なメンツがそろっているようで…(ry
551創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 19:13:31 ID:+49CBke9
レンとゆきぽとバクラ、一応まだ死んでないえwww
552創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 19:37:27 ID:cnRco4a4
勝手に咲夜をジョースターの末裔にするのはどうなの?まあ一応出生は不明となってるが。
553創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 19:44:59 ID:fJN1IvW8
勝ってにdioがかんちがいしてるだけざんしょ
554創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 19:49:58 ID:ttvT7dL2
ジョジョのDIO様だったら用心深く確認するだろうし、痣が反応するだろうけど

まぁニコロワのDIOだからしょうがない。
555創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 20:00:58 ID:xTHIrkPF
mugenで等身低い相手だと攻撃当たらず頭なでなで状態になっちゃうDIOいるよな。
多分ニコロワのはそれだったんだよ。
556創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 20:07:02 ID:qaZJQW4s
!vip2:stop:
557創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 20:07:03 ID:Ya9jWtBH
!vip2:stop:
558創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 20:07:05 ID:moIE8LSO
!vip2:stop:
559創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 20:07:05 ID:PjaQUqbJ
!vip2:stop:
560創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 20:08:07 ID:qaZJQW4s
kusoga
561創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 20:57:51 ID:lr8cIWUV
原作から台詞そのまま持って来すぎだろ…
まあ全員原作持ってるって訳じゃないって言われたらそれまでだが、展開まで同じとなるともう少しオリジナリティが欲しかった
562創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:08:38 ID:+49CBke9
今の咲夜の顔、ジョリーン並に濃ゆいんだろうな…
やけに筋肉質になって変なポーズをビシィッ!っと決めてるカンジの。
563創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:21:14 ID:tyUOc7VV
やっぱり今の所は頭脳派の人が多く生き残ってるね
Hと一般人4人以外は全員頭冴えてそう
564創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:12:08 ID:8B6qqyJY
指摘が来て投下中断してるSSも採用されたみたいだけど
ここに完全に投下されてないから感想も付けられないのは書き手が可哀そうな気が
修正案が来たら本格投下される?

ドナルドは危険対主催だったけど主流から外れたっぽいな
565創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 23:45:55 ID:aA4rRPBb
感想をやるなら一斉にって思考が働くんだろう。
ルールで縛ってるワケじゃないから、ここら辺は価値観の問題になってしまうんだよね。
566創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:12:56 ID:rgaLGtwa
今の時点の修正は終わったみたいだし、代理投下した方がよくないか?
自分は時間ないので誰かお願い
567創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:18:01 ID:Kac2IkG2
仮投下からまだ30分も経ってないだろ……最初の代理投下といい早漏過ぎるぞ
568創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:25:07 ID:IBEFFK4n
ジョジョのきみょんな東方始まったな
569創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:38:11 ID:E5myWlCp
>>567
皆投下ラッシュにテンション上がりっぱなしなんだよ。
570創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 01:06:01 ID:Nz5SU5cc
Oh・・・二話だけで一気に5人も脱落とは、TASさんもびっくりの超スピードだ
571創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 03:07:08 ID:S71Fyven
乙です
やっべwwwテンションあがるwww

>>541
咲夜はレミリアに鍛えられて妖怪でさえ頭おかしくなるような月の魔力も平気なんですよ


後一応、
地を流している咲夜、と、悠然と佇んでいるDIOを←血ですね
572創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 03:23:14 ID:UpGZmJrr
咲夜の傷は再生不可状態になってるのかな?
ヴァニラはポルナレフの攻撃で受けた傷は治らなかったし
573創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 08:36:14 ID:IPNKE8lf
ていうか、ヴァニラは定義上ゾンビのはずなのに吸血鬼扱いされてるからややこしいんだよなぁ
574創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 10:01:33 ID:IBEFFK4n
ギロチンで首を落としても数分間は意識があるらしいぞ。
脳が生きてるからゾンビにはならなかったって事でいいんじゃないか?
575創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 11:53:33 ID:R46NPVQ1
あれって都市伝説じゃなかったっけ?
てか脳が生きてたら吸血鬼になるって設定あったっけ?
576創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 15:38:31 ID:1LH7DZ8a
しかし賀斉の最期の言葉が思いっきり自分の事を言い表してるってのがまた…w
577創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 17:41:22 ID:rxUUjRwN
>>575
一人の変人が「ギロチンして何回まばたきできるか」を本当にやってる。
まばたき13回連続でやって止まったらしい。
578創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 17:45:37 ID:hPPPRq8O
痙攣とか反射とかその辺だろ
頸動脈ちょっと絞められただけで容易く気を失うのに、首切って血圧ゼロになった状態で意識なんかコンマ一秒だって保てるわけがない
579創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 18:36:57 ID:Ar337Byd
>>577
それ結構聞く話だけど他の例がないよね。まさかその一回だけで意識があるとか言ってたのかな実験した人は
580創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 19:45:34 ID:NG3o7aiU
>>579
人道的にそんな実験が何回もあってたまるか。
581創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 19:46:36 ID:rxUUjRwN
ギロチンのwiki見たら怪しいのが色々載ってるな。
脳波測定やれば一発なんだろうけど、倫理的にそんな実験無理だよな。
582創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 19:48:14 ID:Ar337Byd
ギロチンのついでだからいいじゃん
しかしギロチンっていうと鈴の音が聞こえてきそうだ
583創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:36:50 ID:bS4haAKs
代理投下が来たので>>507の続きから投下します
さるになったら代わりをお願いします
584代理:2009/12/10(木) 20:38:58 ID:bS4haAKs
「グラハム…どういうことだ?」

一人の少年が若干声を荒げて言う。
説明責任があるとでもいいたげな貌だ。
何かあったのだろうが、ときちくには知る由もない。

「いいだろう。説明しよう……」



   ◆◆◆



「成程な……つまり、奴は殺し合いに乗ったということか」

「ブロリーも死んだし、改心するなんてことは無さそうだな…」

一同は重苦しい雰囲気に包まれる。
簡潔に事情を説明してもらったときちくも、黙り込んでいる。
相変わらず10mほど離れているのは変わりないが。

「そんなことさせない!文は私が倒して、考え直させるんだから!」

きっとそれは無理だろ……という空気が漂うが、チルノは気づかない。

「君は殺されないから大丈夫かもしれないけど、向こうはこっちを本気で殺しに来るんだろう?
 ならこっちも手加減はしていられないなぁ。あまり戦えはしないけれどね…」

ドナルドは折れた方の腕を労わるように摩る。
戦闘をしたくないという自己アピールが滲み出ているが、気づく者は気づくし気づかない者は気づかない。
気づいた方が有利なのは言うまでもないことだが。

「しかしグラハム、お前のそのキャラにも驚いたが……」

「こっちがデフォルトだ。まあ、もし前の人格に戻るような事があれば…そっとしておいてくれ」

触れない方がいいらしい。
そう判断したタケモトは、話を本題に移した。

「で、誰だあいつは?」

「それは当人からお聞かせ願おう」

その当人以外の視線が一斉に集中する。
明らかに得体の知れない存在。
少なくとも、この中でそれに出会った者はいなかった。

「名前はときちく。名簿を確認してもらえば分かる」

やはりこいつか、とバクラは思った。
となると話していたもう一人がいるはずだが……その姿は見当たらない。
ドナルドもそれには気づいているようだ。
585創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:39:11 ID:xaGB7iyK
gltnって書くとfltnサーセンみたいだ。
なんでギロチン談義でこんなに盛り上がるんだよw
586代理:2009/12/10(木) 20:39:49 ID:bS4haAKs
「同行者がもう一人いるんだが、それは後で紹介する。こちとら余裕が無いんでね」

何の余裕が無いのか、文脈からしてさっぱりだがとにかく確認は取れた。
この男は二人組みで行動している。伏兵は、おそらくいまい。

(隠す気はねえってことか。それと力関係はこいつの方が上だな。おそらく強さはどう見積もっても人間の域を
 出てないだろうな……問題は、こいつの戦闘力だが)

バクラは男の身体を眺める。
自分よりも明らかに体格がいいし、佇まいに隙は見られない。
精神的な面なら漬け込める可能性はあるとしても、まともに戦っては勝てないだろう。

問題は、この男――ときちくのスタンスだ。
単純な正義感を持つ男ならば扱いやすい。薄っぺらな羊の皮を被っているなら引ん剥いてやればいい。
だが、その片鱗すらも見せない狡猾な善人であったなら。
はっきり言って、バクラにはそっちのほうが不都合だ。どうせなら同じ狡猾でも冷徹な殺人者であって欲しい。
正しいことを貫くものは、必ず自分を破滅させるだろうから。

「ところでさ、君はこの殺し合いに乗っているのかい?」

ドナルドは単刀直入に訊いた。
グラハムがそういう質問をしたという情報はとある手段で既に得ていたが、もう一度訊いておかねばならない。
しなければ少し不自然だし、再度どういう答えを出すのか知りたかったから。

「死にたいと思う人間は居ない筈だ。少なくとも、お前達もそうだろう?」

どっちつかずだ。
しかし、生き残りたいという意思表示をしたならば、扱いに問題が無ければ不意な裏切りはないと見ていいだろう。

「ところで、ここまで大人数の連合を作れるなんて、興味があるな。今まで何があったか聞かせてもらえるか?」

そう来たか、と一部は思う。
流動的な男の口調は自然と答えてしまいそうな雰囲気を与える。
だが所詮想定の範囲内の質問でしかない。
即座に、バクラは口を開いた。
嘘の情報で男を撹乱させるために。もとより、真実を教える気など毛頭ない。
グラハムがいる以上不用意な発言は出来ないが。
しかし、声を発する前に声に遮られる。

「いや待て。そういえば名前を聞いていなかったな。教えてくれないか?」

ごく普通の質問。
当然答えるのに憚りは無い。
各々が名前を告げ、ときちくは頷いた。

「じゃあ、タケモト…だったか。改めて、何があったか訊いてもいいか?」

「!?」

驚きを顕にするのを寸で堪える。
理由が分からない。何故、タケモトを選んだのか。
内心で不審感を憶えるも、バクラは文句を言うことができない。
タケモトはしばらく考えてそれに応じた。
587創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:40:16 ID:xaGB7iyK
おっと代理来たか支援
588代理:2009/12/10(木) 20:44:39 ID:bS4haAKs

   ◆◆◆



「成程な……」

危険人物の情報はおおよそ得た。
しかしそれの大半は既に放送で名前が呼ばれたらしく、注意すべきは数人程度。
呂布、射命丸文、藤崎瑞希、馬岱が生き残っている危険人物だ。
という風に、ときちくには伝えられた。

そして首輪無効化のために行動しているということ。
これに関しては彼は驚いたが(本当に試している者がいたのかという意味で)
さしたるリアクションはしなかった。実際首輪の無効化の目処すら立っていない以上、期待することは出来ないからだ。

最後に、誰得の部屋に関して。
これは全く伝えられてはいない。
グラハムが説明したときも彼が自身の判断で伏せたため、ドナルド達も知らない。

説明が終わる。
そこから、ときちくは思考を集約した。

(危険人物は本当と見ていいだろうな……少なくとも、馬岱という奴は俺も出会っているわけだし。
 射命丸に関しては野々原渚の事もあるし分からないな。危険視しておくに超したことはないが……)

名前を訊いておいて正解だと思った。
この白髪の少年……獏良は、果たして獏良なのかバクラなのかは分からないが、用心しておくに超したことはない。
裏の正確の方は確かやばかった筈だ。まともな情報を得られることはないだろう。
もっとも、彼がそっちでなかったら申し訳ないことだが。

故にこの中では俺の記憶にない奴に訊くのが一番だということで、タケモトに振ったのだ。
ドナルドはどういうキャラかよく分からないし、鏡音レンはおそらく要点をまとめられないだろう。
それで無難で危険の無さそうな奴にしたのだが、

ふと感じる違和感。
今までの者は、といっても実践したのは今だが、姿と名前が一致すればそういうキャラだと認識できた。
俺の記憶が情報を伝えているからだ。存在しないはずの架空のキャラクターが存在しているのはおかしな話だが、
現に存在しているのだからどうしようもない。似せたというわけでもなく、その当人そのものと感じる。
だが、このタケモトはどうだ。
該当する記憶が無い。姿と名前が一致しない。
偽名を使っているわけではなく、その名前は名簿にも存在する。
だというのに、俺はこいつを知らない。
拙い、失敗したかもしれない。俺はこいつに訊くべきじゃなかったのか――。


今のときちくには分からない。
知名度の問題だ。
もしときちくと同じような記憶の状態の者がいれば、ときちくを誰だか分かることは確率的にあまり無いだろう。
なぜなら、彼の姿はアサシンクリードのアルタイルそのものだからだ。
決して実況者である彼自身の姿ではない。
それは、タケモトにも言える事だ。
彼の姿は真実本人のものではなく、それは架空のものだ。
そして間の悪いことに、改造プレイ動画のステージを作っている作者の名前はそう知られてはいない。
故に、名を告げたところで合致することは無い。
589代理:2009/12/10(木) 20:45:24 ID:bS4haAKs

(まあ、話半分に捉えるしかないか。こいつらと共に行動するならその心配は無いけどな……)

甘んじて共犯者になるか。
まだそうと決まったわけではないが、総合すると黒に近いグレーと推定せざるを得なかった。
無論全てを把握できたわけではない。しかし、その大まかな形態は理解できる。

タケモトという首輪を無効化できるかもしれない技術者を中心に添え、その周りを強者で固める。
そして出会った参加者に協力を仰ぎ首輪の無効化を可能とするための情報を集める。
幾度と離別と合流を繰り返し、現在に至ったのだろう。実に出来たシステムだ。
尤も、一番得をしているのは周りを固めた強者だろうが。

タケモトは首輪を無効化する意外に余地は無い。
喩えそれが嘘だとしても、そうするしか生きられないのだ。
守られていると言うことは、命を握られているに等しい。
一見安全に見えて実は危険な綱渡りをしているのだ。
強者には、首輪の無効化が出来なくとも優勝をするという選択肢が残されている。
優勝した後どうなるのか。約束すら守られないかもしれないが、可能性は在るのだ。
言い分としては首輪を無効化したほうが動きやすいから、辺りだろう。

しかしここで疑問が出る。
果たして、バクラとドナルドは強者なのか?
身体面で見ればただの人間でしかない。ときちくの記憶では少なくともそうだ。
ならば何か強力な支給品を扱えるとか。推測の域を出ないところが辛い。

(自分の立ち位置は危ういってのに……一体どう動けばいいのかね)

「ねぇ、こっちも教えたんだから君も何があったか教えてくれてもいいでしょ?」

生温い口調でバクラは話しかける。
先入観がある所為で、ときちくにはそれが不気味で仕方なかった。
しかし嘘はそう簡単に言えない。
こいつらが隠していることもあるだろうし、それに触れないように、なるべく単純に話すことにした。

彼が話したことは、さして多くは無い。
故に情報量は少ないと吐露してしまったようなものだが避けられないことだった。
触れられたくない箇所を避けようとすれば、どんどん話の肉が削ぎ落とされていく。
馬岱を襲撃したことは伏せ、単に遠くから発見したと嘘をつき、それと十六夜咲夜を見たことを伝えた。
野々原渚とルイージに関しては話の先すら出さなかった。

「そうか、中々辛かったんだね。ハンバーガーでも食べるかい?」

「いや、遠慮しておく……」

「そう言わずにさぁ、これはドナルドのささやかな気持ちだから受け取ってよ」

ドナルドはずいずいとときちくに話しかける。
まるで押し売りのセールスマンのようだ。
590創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:46:04 ID:xaGB7iyK
しえん
591代理:2009/12/10(木) 20:46:23 ID:bS4haAKs

「いや、あんたが食べるべきだよ。その左腕を見る限り、体力を付けないと辛いんじゃないのか?」

「ふぅん。これはドナルドが創ったものだから食べてもあまり意味が無いんだけれどね……。
 けれど、辛いのはやっぱり君のほうじゃないかな?」

「……どうしてそう思う?」

ドナルドはにこりと笑い、

「そりゃあ君は今まで守る側だったんだろう?そのストレスは心中察するよ。上に立つものの苦労は
 計り知れないからね。でももう心配しなくていい。ドナルド達と一緒になれば、負担は少なくなるよ」

「……」

バクラは静かに目を瞬いた。
ドナルドがこの男を仲間にする気だと分かったからだ。
彼としては、不安は尽きない。
そう、例えばさっきの事態。
ときちくが、バクラからの答えではなくタケモトからの答えを求めたこと――。

(あれは何だったんだ……?名前を訊いた途端、俺への態度が変わったような気がしてならねえ。
 そしてドナルドでもなく、レンでもなくタケモトに訊いた。ここから導き出せる事は……)

アイツは、俺の事を…俺たちの事を知っている?

名前を訊くことで何かの情報を引き出せるのか。
いや、しかし。
確定したわけではない。ただこの仮説は逆もありうる。
とにかく分かるのは、既にバクラは危険視されているということだ。
下手な小細工は打てまい。

しかし、ドナルドが懐柔する気なのはある意味助かった。
常にドナルドに使われることになるだろうし、直接的に手出しはされないと見ていいだろう。
警戒はされても、不用意に近づかなければいい。
邪魔になって殺すにしても、自分の手で行わなければ良いだけの話だ。
万が一のときにも、不意を搗く手段はある。

「俺が同行することでそっちにメリットはあるのか?」

「もちろんさぁ。君のような勇敢な人がいてくれるなら、ドナルドは大歓迎だよ」

あくまでも優しく声を掛ける。
盾はいくらあっても困らない。
反抗するようであっても、お前程度なら叩き潰せる。
言葉の裏には、そういった思索があるのだろう。
そう思い、ときちくは考えた。

断るのは状況的におかしい。
ここで多人数と関係を悪化させるのは拙いし、今後の行動に影響も出そうだ。
しかしデメリットよりメリットが多いからといって安易に受けることは出来ない。
そのデメリットは全てが死に直結していると考慮するのが妥当だからだ。
危険を減らす、という意味では受けるべきなのかもしれないが。
592代理:2009/12/10(木) 20:47:31 ID:bS4haAKs

「そっちはどうなんだ。言ってるのがアンタだけじゃ話にならないだろ」

「ドナルドがいいなら問題ないよ」

「別に構わんが」

「右に同じだ」

「まあ、いいだろ」

「あたいが守ってやるから大丈夫よ!」

「だ、そうだけど…どうするんだい?」

成程、異論は無いらしい。
まあ全員が同じ思惑ということではなさそうだが……

「わかった。そういうことなら協力させてもらう」

「よし、決まりだね。……そうだ、隠れてる君の仲間も呼んできたらどうだい?」

「ああ、そうする」

そしてときちくは、二階へと続く階段をゆっくりと上った。


「いいのかよ?あんなどっちともつかない奴を引き入れて……」

「ううん?君は了承したじゃないか」

バクラは小声でドナルドに話しかける。
この程度なら、聞こえはしないと判断して。

「大丈夫さ。使える奴なら丁重に扱えばいいし、役に立たないなら切り捨てるだけだしね。君も実際そのつもりなんだろう?」

「そうだけどよ……タケモト、お前はいいのか?」

「どっちでも構わないな」

「そうかい」

(訊くだけ無駄か……まあこれだけ目があれば暴走することもねえだろ。付け入る隙はあるようだから、俺寄りにしておくのも
 悪くは無いがな。問題は、どれだけ使えるかってとこだが――)

見ればあの男はまだ2階の踊り場にいた。
視線は届かないが、こちらを見ているのが分かる。

(まさか……聞こえてるなんてこたあねえだろうな……?いやいや、流石にありえねえか)

バクラは自嘲する。
少し神経質になり過ぎだ。もう少し余裕を持っても問題は無いだろう。
確かに短時間で色々あったが、流石に杞憂を心配するとはどうかしている。
やれやれ、とバクラは溜息をついた。


在り得た。

(予想通りか……。てか、バレバレだっつの)
593創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:48:09 ID:xaGB7iyK
しえん
594代理:2009/12/10(木) 20:49:02 ID:bS4haAKs

ときちくのスキルには『盗聴』がある。
単にある程度の距離の会話なら聞き取れる程度、のものだが。
しかしその範囲は常人を圧倒的に凌駕している。
おまけに人の喧噪がない場所ならば余計に聞き取れてしまう。
異常な地獄耳を欹てた結果、ドナルド達の会話は楽に掴み取れた。

(そういう腹積もりなら、俺も俺の思うとおりに動かさせてもらおう。
 お前たちとは違って、俺は知らなければならないことがあるんだ。
 虚構の存在が闊歩している理由。そして、この場に俺がいる理由。
 だから何としてでも生き残り、真実を掴まなければならない。
 座席を譲ってやるつもりは無い。何も分からないまま、無為に死ぬわけにはいかないんだ)

廊下の突き当りの一室に入った。
此処が管理室となっており、その中に荻原雪歩がいる。
何をしているかは監視カメラで読み取れているだろうから、簡易な説明で済むだろう。
首を縦に振るか横に振るか、本人の気持ちは分からないが多分了承するだろうと踏んだ。
そうであってくれないと困る。事後承諾の形だが、委任したのはそっちなんだから文句は言わないでほしい、と。

「どうでしたか、ときちくさん」

「油断ならないな。特に白髪の軽装の奴と道化師は。一応奴らと行動することになったから、それなりに注意しておけよ。
 生き残るためには必要なことだからな。……それじゃあ、簡単に伝えるからちゃんと記憶しろよ」

「はい。……ところで、あともう一人来そうなんじゃありませんでしたっけ」

「ん?そういえばそうだな。失念してた」

急いで探知機を取り出す。
あと一人、何か乗り物に乗っているであろう参加者がいた筈だ。
時間的にもうすぐ来る頃だが……。

「………なんだ、これ」

確かに、そいつはもうすぐ来そうだ。
市街地だからか、少し遠回りして来ている。
だが、それ以上に遥かに問題なのは。

何倍ものスピードで、真っ直ぐこちらに向かっている、光の点があった。

時速にして約4、50キロ以上はありそうだ。
車で移動しているのか。だが、その考えはすぐに打ち消される。

(こいつ、市街地を横切っていやがる……!)

地面を走るならばそれは出来ない。
ということは飛行手段を持っているのか。
相手は空からやってくるのか、それとも。

「念のため、3階以上のシャッターを下ろしておけ。出来たら一階に来い」

「……わかりました」

即座に管理室を出て、階段を下りる。
ときちくの姿に気づき、ドナルドが声を掛けた。
595代理:2009/12/10(木) 20:49:59 ID:bS4haAKs
「アラ?お仲間の方は来ないのかい?」

「すぐに来る。ところで、訊きたい事があるんだが」

「……答えられることなら何でも答えてあげるよ」

ときちくの雰囲気がただならぬ事に気づき、ドナルドは声を落とした。

「あんた達が出会った参加者の中で、車並みの速度で飛べるか、もしくはそういう支給品を持っている奴はいたか?」

バクラとタケモトは顔を見合わせる。
グラハムは思案顔だ。
チルノは、なにやら不安な様子を見せている。

「ねえ、車並みってどれだけ速いの……?」

チルノの質問がよく分からない。
何故そんな事を訊くのか。

「幻想郷で強いのは大抵飛べるけど……文は幻想郷最速なのよ」

重苦しい雰囲気が漂う。

「だけど、他にも飛べる奴はいるんだろ?」

「そうだとしても、一直線に向かってくる奴なんていそうにないが…」

タケモトは、はたと気づく。
何故今そんな質問をしなければならないのか。
答えは、それが近づいていることを知っているから。
こいつは、まだ何か隠している。

「おい、ときちく…だっけか。お前何で――」


ドン、と。
ガラスが砕ける音と石が砕ける音が同時に響く。
その凄まじさはビルを震動させるほどのものだ。
全員がそちらを向く。
煙が湧き立ち、破片が幾つか飛来してくる。
ドナルドはそれを右手で弾き、前方を見据えた。
浮かび上がる人影。だが、推理するまでも無く煙はすぐに晴れた。



「毎度御馴染み、射命丸文でございます。お初の方は以後、お見知り置きを」



仰々しい口調で、朗らかに。
口元をニヤリと歪ませて、漆黒の翼を緩やかに羽ばたかせながら。
幻想郷の鴉天狗は、大いに名乗りを揚げた。
596創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:51:15 ID:xaGB7iyK
597代理:2009/12/10(木) 20:51:20 ID:bS4haAKs
「ひいふうみい……七人もいるんですか。よくこれだけ固めましたねぇ。……おや、八人でしたか」

視線の先には、黒髪の少女が。
ときちくは少女に向かって下がれ、と合図する。
彼女は、おとなしく従った。

こいつか、とドナルドは理解する。
グラハムはチルノの前に庇うように立つ。
タケモトとバクラは既に5歩程引き下がっていた。
レンはドナルドの陰に隠れながらもナイフを構えている。

「やっぱり、アンタが何か言ったのね」

文はグラハムを睨む。
視線で人を殺すとはこの事か、と思えるほど、それは鋭く刺すような目つきだった。

「仕掛けてきたのは君の方だろう……」

「は、冗談。ただの脅しにビビッてチルノさんを攫って何言ってるんだか」

「アレは君の宣戦布告と受け取って間違いなかった。それとも何もせず座して死ねとでも言うのか?」

「まあ言い分は勝手だけど?あそこで何があったか直接知っているのは私を除けばアンタしかいないわよね。
 チルノさんが気絶しているのをいいことに適当なことを吹き込んで……これだから人間は信用できないのよ」

確かに。
そう言われてしまえばそうなのだ。
あの出来事を知っている者はグラハムと文しかいない。
それは主催者すら与り知らぬ事だった。
つまり、どちらが正しいかを完全に証明することは出来ない。

「ドアを吹き飛ばすとは随分と激しい登場だね。何かいいことでもあったのかい?」

「これからあるんですよ。不気味な道化師の方は少し黙っておいてください」

イラッ。
そんな擬態語が聞こえてきそうなほど、ドナルドの顔は一瞬引きつった。

「とりあえずチルノさんをこちらに渡しなさい。どうせ私の言い分は聞かないんだろうし、それで勘弁してあげるわ」

「待ってよ!!」

チルノが叫ぶ。
真実を確かめるために。

「はい、何でしょうかチルノさん?」

「文は……私を殺さないんだよね?」

「当然じゃないですか。私がチルノさんを殺す理由なんてありませんよ」

「でも、文は、文は…他の皆を殺すの?」
598創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 20:53:09 ID:xaGB7iyK
599代理:2009/12/10(木) 21:00:51 ID:bS4haAKs
「そんな面倒なことはあまりしたくないんですけどね……邪魔なのは殺すしかないでしょう」

「間違ってるよ!そんなの…あたいが絶対に許さない!」

でしょうね。
と、文はその場で地面を軽く蹴った。

「貴方ならそう言うと思いましたよ。けれど、それは間違っていると私は断言します」

「え・・・?」

「切り捨てるべき者も存在するということですよ」

ジリ、とバクラを睨む。
そこに昏い感情があるのは明らかだ。

「そうか……。なら、目的はなんだい?まさか彼女を取り返しに来たってだけじゃなさそうだけど」

「ええ、よくぞ訊いてくれました。実は皆さんに質問がありまして」

朗らかに話す。
まるでこの状況が愉しくて仕方ないかのように。


「私についてくる気、ありますか?」


「は?」

一同、目が点になった。
質問の意図が読めなかったり。
状況的におかしいだろ、だったり。
そもそも意味が分かってなかったり。

「ええ、詳しくは言えないんですけど面白いことに気づいてしまいましてね」

面白そうに話されても困るのだが。
怪しいにも程がある。
確かにグラハムとの話は信憑性が薄いが、それでも白と言う訳ではない。

「だから知りたい人は教えてあげるから、なーんて……感じなんですが、どうですか?」

ふふん、と息をならす。
いきなりの選択を迫られても応えにくい。
というか、そんな詐欺まがいの妄言に引き寄せられる者が何処にいるというのだろうか。

「ああ、そうだもう一つ」

「何だ」

「断るなら断るのもいいんですが、このまま放っておくと私の根も葉もない噂をばら撒きそうですしね……。
 ええ、単刀直入に言うなら――」
600代理:2009/12/10(木) 21:01:56 ID:bS4haAKs
じわり、と。
その場にいる全員が感じ取った。
空気の流れが変わるのを。
それは比喩でも何でもなく、真実、流れるはずの無い場所で、風が吹いていた。


「――拒否した人は要りませんから、死んでくれませんかね?」


轟、と一陣の風が。
文の周りを取り囲むように、渦を巻いている。

ビルの中で暴風が吹き荒れる。
その異様を肌で知覚した者は、速やかに警戒態勢へと入った。

「ダメだよ!文、考え直して!」

「チルノさん、大丈夫ですってば。危ないから下がっててくださいよ。巻き込みたくありませんからね」

「彼女の言うことを信用しないほうがいい!」

そう叫んだのはバクラだった。
それに対し文は眉を顰める。

「彼女は僕達を殺すって言ったんだ!そして生き残れるのは一人しかいない……。
 その時に君は殺されるだろうし、もし優勝しても、君が生き返る保証はないんだよ!」

「で、でも……!」

「下がっておけ。彼の言うことはある意味正しい」

グラハムが前に出る。
チルノの肩に手を置き、後ろへ追いやるように力をかけた。

「チルノ!早くこっちに!」

再び叫ぶ。
バクラは必死だった。

(クソッたれが……!俺が拒否しようがしまいが、結局のところ殺すつもりだろ……!)

先程からの視線の意味はそれだと理解した。
射命丸の言葉が真実かどうかはわからない。
もしかしたら何か見つかったのかもしれないし、そうではないのかもしれない。
だが、バクラには理解できた。
あの女は、確実に自分だけは殺害するつもりだ、と。

要するに邪魔者とみなされたわけだ。
確かに肉体面でも大きく劣っているし、頭脳面でも特待されるほど高くない。
射命丸ならば、頭脳は自分だけで充分と判断しただろう。
故にバクラは不要である。
今後の行動に差支えが出るから、殺さねばならない。

(そういう魂胆なら、こっちも手を打たせてもらうぜ…)
601創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:02:31 ID:LlA33SK9
 
602代理:2009/12/10(木) 21:02:51 ID:bS4haAKs
チルノを呼んだのはこのためだ。
自分への守りにも使えるし、人質としての価値を持つ。
射命丸がどれだけ重きにおいているか、ということは気にかかるのだが。

(実際奴がチルノを重視しているのがポーズだったら話にならねえ。
 でも置いておくに越したことは無いはずだ。さて、ここからどうするか……)

見れば、ときちくと連れの少女は共に隠れている。
バクラはその反対側の通路にいた。
チルノはバクラの方に飛んできている。
レンが階段を昇って向かってきており、ドナルドはそれを追うように退避していた。

今、文と対峙しているのはグラハムだけだ。
グラハムは集中していて、気づいていないように思われる。
しかし代わりに、ときちくが姿を現していた。

「あいつ……向かう気か?」

無謀な馬鹿か、それとも何か策略でもあるのか。
どちらにせよ、ここで力を見極めるのも悪くない。

レンがようやく階段を昇りきり、ドナルドは中段を走っていた。



   ◆◆◆



そしてその数十秒前。


「おやおや、お仲間は大分逃げてしまわれたようですが……」

「構わん。逃げられるものがいたなら、それでお前の敗北は確定する」

「…そうよねぇ。確かに今逃げられたら絶対的に不利になるわ。
 話を聞かなかったあんた達が悪いようなもんだけれど」

「話を聞いて得するような場面があったか?」

「さあ? それは主観に任せるわ。それより今はこっちを優先しないとね」

文は剣を構える。
グラハムはそれに応じ、ガリィを手に携えた。

緊張が走る。まともにやって、勝てる相手ではないことはグラハムも承知している。
だが、相手の慢心を突ければ勝機はある。
こういった武器は得意ではないが、それでもやらねばならない。
元より一度死んだ命。ここで失おうとも覚悟は出来ている。

「せー…」

一瞬、風が弱まる。

「のっ!」

文は、拍子に弾け飛んだ。
603創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:03:37 ID:l6vSeys8
支援
604創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:04:28 ID:LlA33SK9
 
605代理:2009/12/10(木) 21:04:43 ID:bS4haAKs

   ◆◆◆



そして時は現在に至る。


「な……?」

グラハムは僅かに放心する。
自分の攻撃が避けられ、相手が攻撃をミスしたのかと思った。
しかし違う。避けられることはあっても、避ける事は出来なかったはずだ。
なぜなら、真に彼女の攻撃に対応できていなかったのだから。
突然発生した烈風に目を奪われ、たじろいだ隙に射命丸文はそこから姿を消していた。

(何処だ……!)

正面にはいないために、振り向く。
そして驚愕した。

「う、うわあああああああっ!」

レンが絶叫する。
そう、文はあの数秒で彼の近くまで移動していた。
身体の軸にブレを起こすことも無く。
彼が怯えるのも無理はない。

「ドナルドッ!逃げて!!!」

文は、階段の途中にいるドナルドに向いていた。

「全く、困ったものですねぇ。これでもブロリーより遅いんですよ。自信なくしちゃいます」

剣を、構えながら。

「けれど、此処で私より早い存在はいませんよね」

殺気を放った。
が、刹那。


ごしゃり。
ナニカが叩き潰される音が響く。

レンや、チルノにはその出来事がスローモーションのように見えた。
極度の集中で、見ることしか出来ない。止めることはできない。
声が上がったのは、真実音の後だった。

「文ぁっっっ!!!!!」
606創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:04:58 ID:xaGB7iyK
文文。支援
607代理:2009/12/10(木) 21:05:24 ID:bS4haAKs
「叫ばなくても大丈夫ですよ。言ったでしょう?」

文は、ドナルドの上空3m程で羽ばたいていた。
その表情は余裕そのものである。

「なるほど、速いね。ドナルドは感心しちゃったよ」

「大理石破壊するほどの威力で殴っておいて何言ってるんですか」

どちらの表情もまったく焦りはない。
むしろにこやかでさえある。
ドナルドは長さ1mものポテトフライをくるくると回した。

「一体その鈍器は何なんですかね?是非とも材質を知りたいものですが……」

「外国輸入のポテトさぁ♪……ところで、なんでドナルドを狙ったのかな?」

「ほぉ、外国のジャガイモはそんなに硬いんですか。……ええ、流石に聡いですね。
 けれどその理由は、貴方も分かってるんじゃないですか?」

「どういう事だい…?」

ドナルドは上を見上げる。
浴衣の中は見えない。ドナルドに見る気はないが。

「第一印象ってありますよね。まあそんなのは職業柄あまり気にしないんですが……
 魔力の雰囲気が読み取れるんですよね。妖怪ならだいたい出来るんですけどね。ええ」

「……」

つまるところ何が言いたいかといえば。

「貴方の魔力は禍々しすぎるんですよ」

空気が変わった、気がした。
風はないというのに、肌にひりつくような圧力がある。
無論錯覚であり、無風状態であることに変化は無い。

「八雲紫のような胡散臭さでもなく、鬼のような畏ろしさでもない。
 ただ純粋に禍々しいんですよ。どんなに表面を取り繕っても、それが感じ取れますから」

一階の階段手前に降り立つ。
そして、今度は文が見上げる形で、


「この中で一番危険なのは、貴方ですね」


大きく振りかぶる。
一閃と同時に放たれたのは、数発の風の弾だった。
光を歪めるほどの高密度の空気は、ドナルド目掛けて殺到する。

「レン、ここからは大人の世界だから、よい子は見ちゃダメだよ」

言葉と同時に、ドナルドはその全弾をポテトフライで叩き潰した。
直線的な弾道だったとはいえ、そのスピードは到達するまでにおよそ1秒にも満たない。
それに対しすべて反応するドナルドの力量を、文はどう見たか。
608創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:07:19 ID:xaGB7iyK
つい支援しちゃうんだ?
609代理:2009/12/10(木) 21:07:47 ID:bS4haAKs
(戦力としては申し分ないけどね……でもそれだけじゃとても仲間に入れることはできないわ)

彼女は、見極めようとしていた。
真に首輪を無効化するに足る存在を。
主催を妥当できるほどの、力と知能を持ち合わせている者を。
細々とした心理戦を持ちかけている暇は無い。
そこまで時間は余っていないし、主催側に発覚される前にも行動は速やかに行わねばならない。
盗聴機能もあるが故に余計な会話も出来ない。筆談も程々にしないと、監視カメラで解析される恐れがある。

ならば、敵を演じよう。
自分の不手際が招いたことではあるが、都合よく自分は疑いをかけられている。
ならばそれを利用し、敵に対しての反応を見ることで相手の本質を見極める。
味方であっても打ち解けられないというなら、敵側に立ち相手を全て曝け出してやる。
命のかかった時にこそ、人間の本質が見えてくるのだ。

(もうちょっと泳がせましょうか……っと!)

上方から4個の茶色の物体が飛来してくる。
それをはっきりと視認する前に、文は大きく後方へと退いた。

正体はドナルドが創り出したハンバーガー。
魔力を込められて極限まで硬度を上げられたハンバーガーはさながら砲弾の如き勢いで床を破砕する。
必殺とはいかないものの、当たれば文とて無事では済まない。
だが、当たらなければどうという事はない。

「遅すぎますよ。私に当てたいならば音より速くしなさい」

そう言い放って、文はグラハムの後ろからの奇襲を受け止めた。

「馬鹿な…っ」

ギチギチと金属音が染み渡る。

「私は風を操れるのよ?貴方が後ろから来ていたことぐらい把握済み。言ってしまえば……私に奇襲は通用しない」

「ガッ……!」

グラハムは文の一振りで、大きく後方に弾き飛ばされた。
その身体はそのまま床を滑り、自動ドアの近くまで運ばれる。

「人間風情が大概にして欲しいものね……」

「余所見はいけないなぁ♪」

ドナルドが構えたのはアサルトライフル。
銃に関しての知識の無い文にとっては、それが『銃』という外の世界の武器だということくらいしかわからない。
その危険度は重々把握しているつもりだ。だが、

「っあ!!」

その速度までは計れなかった。

目にも止まらぬ速さで射出された金属の嵐の内の一つが文の左脚の肉を抉る。
回避行動を取っていたためにそれだけで済んだのだが、慮外の攻撃は躱せなかったようだ。
610創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:08:41 ID:l6vSeys8
611創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:08:45 ID:hEK8sTvB
支援
612代理:2009/12/10(木) 21:09:10 ID:bS4haAKs

「これもある意味奇襲のうちに入るかもね?」

「言っときなさいよ……」

すぐさま文はドナルドの死角となる近くの柱に逃げ込んだ。
そこでドナルドは射出を停止する。
彼は無駄弾を撃つような思考ではない。
引き金から指を離し、柱を凝視する。

「どうしたんだい?もう打つ手無しかな?」

「そうだと思う?」

突如、数十発もの風の弾がドナルドに向かって襲い掛かった。
度肝を抜かれる以前に回避不可能。
正面230度を覆った弾幕は、一発たりとも逃すことなくドナルドを殴打した。

「・・・・・・・・!!!」

「風が直線にしか吹かないと思った?残念、私にとっては気弾となんら変わりないのよ。
 距離も遠い分、威力も弱まるけど……中々に効くでしょう」

ドナルドは応えられず、そのまま階段を滑り落ちた。

「ドナルド!!」

レンが駆け寄ろうとするが、バクラがそれを制止する。
無駄に近づかせる意味はない。まだ利用価値があると思っての事だった。
しかし、真に止めるべきはもう一人だったとバクラはすぐに後悔する。

「文!もう止めて!」

「行っちゃダメだ!君が行ったら危ないことになる!」

「そんなの分かんないわ!それに……何もしないで言いワケが無いじゃない!」

「それでもダメなんだよ!」

(テメエが出たら俺達の……いや、俺の命が危ねえ。テメエが近くにいるから抑止力になってんだよ!)

真意を言葉に出すことは出来ない。
それでも、チルノは繋ぎ止めなければならない。
ふと、バクラは思う。

(そういやタケモトとあの男……何処に行きやがった?)

視界には見当たらない…と思ったが、タケモトはカウンターの中に隠れている。
残念ながら上からでは頭が見えているようだ。
では、ときちくの方は……?

「……まだ足りないのかしら。もっと暴れてくれないと困るんだけど…――」

文は歩いて距離を詰める。
ドナルドは一階で床にへばったまま動かない。
間合いは8mほどになっただろうか。
613創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:09:25 ID:xaGB7iyK
614創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:10:46 ID:LlA33SK9
 
615代理:2009/12/10(木) 21:11:16 ID:bS4haAKs

唐突に、文の視界が反転した。

「あれ?」

腕を掴まれて足を刈られている。
そのまま風車のように回転し、彼女の身体は地面に打ち付けられた。
衝撃が全身に渡る。僅かに呼吸が鈍り、咄嗟に反撃を試みようとしたその時。

「サイコキネシス」

ぐしゃりと、文の全身はとてつもない重力がかけられたかのように床に押し付けられた。

肺から空気が押し出される。
上げようとした頭が再び押さえ込まれたことで、激しく叩きつけられる。
たった数秒の出来事だったが、この時だけ文は動きを封じられた。

「な……に…」

またしても腕を掴まれた。
腕だけではなく、足や胴も体重を掛けられてもがくことしか出来ない。
いわゆる固め技を喰らっているのだ。
そして、それをかけている張本人は、

「動くなよ。動くと余計に絞まるから」

ときちくだった。
翼までもが腕に絡められており、文は首だけしか動かせない。

「どうし…て……」

「うん?そうか、これで本当に奇襲成功だな。まあ気にすんなよ。人生長く生きてると奇襲の一つや二つかけられることはあるさ」

「どんな人生ですか……」

「甘いな。平凡な日常にこそ、危険は潜んでるもんなんだぜ」

口調とは裏腹に淡々と応える。
白い外套の男は、なんでもないといった風だった。

「まあそんなことはどうでもいい。それより大多数がビビッて隠れたりお寝んねしてる間に訊きたい事があるんだが」

「……なんでしょうか」

「お前を生かすことで何か利点があるのか?」

「直入ですね」

「細かいことは嫌いだからな」

両者、目を見合わせる。
腹の内を探っているようだが、実際そんなことは出来ない。
何を考えているかなど、実際は本人しか知らないのだから。

「ありますが、今はまだ言えませんね」

「そうかよ」
616創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:15:04 ID:xaGB7iyK
支援
617創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:20:25 ID:S71Fyven
しえーん
618代理:2009/12/10(木) 21:46:39 ID:bS4haAKs

ときちくがそう言うと、文は視線を逸らし別方向に向けた。
誰かが走って階段を上っている。

「ところでどいてくれません?少しやらなければならないことがあるので」

へ?と、ときちくが聞く前に彼の身体は宙を舞った。
そして文の姿は、ない。

「ちょ…………うおおおおおおおおっ!??」

ときちく、現在高度4mを滞空中。
地面衝突まで、あと2秒。

「っ拙っ!」

大理石の床に衝突して全身の骨をバキバキに折ることは避けたい。
視界に入ったソファに狙いを定めて(と言っても落下地点は人の力では変えられない)ダメージを軽減しようとした。
幸運にもちょうどソファは彼の身体を受け止め、その拍子にときちくの体はワンバウンドして地面に思い切りキスした。

「ぐおっ!!っおおおおおおお……」

痛みに思わず悶絶する。
しかし状況確認が先だ。衝撃を堪え、何とか辺りを見回す。
さっきあいつが向いていた方向はどっちだったか。
確か階段を上る誰かを見ていたに違いない。
そして、焦点をアップさせる。1Fから2Fに向かって。

するとそこには、射命丸の餌食になって弾幕の雨に晒される哀れなタケモトの姿があった。



   ◆◆◆



時間を少しだけ遡る。
バクラは即座に駆け出した。

ときちくが文を薙ぎ倒したのを好機と見たのだろう。
向かった先は対にある通路、つまり黒髪の少女が逃げた方向だった。
未だに実態を把握していないのはあの少女だけ。
おまけにときちくがやたら出し渋っていたから、何か隠していることでもあるのだろう。
そう思い走ったのだが、彼が通路に辿り着くかつかないかくらいのときにタケモトもこちらに向かってきているのが見えた。

(あいつも来るか……まあいいさ。二人で徹底的にあの女から情報を搾り出すまでだ)

そして観察する。
女が入ったのはどの部屋か。
見れば、ドアが僅かに開いている箇所がある。
その部屋の名は、『管理室』。

「なるほど……ここか」

そして彼は中に入った。
幸か不幸か、バクラは数秒後に起こる惨劇を見ずに済むことになるのだが、それはもう彼には関係のない話だ。
619代理:2009/12/10(木) 21:48:51 ID:bS4haAKs

バタンとドアを閉める。
同時に轟音が聞こえたようだがここは安全だ。
部屋の中には複数の大きなモニターと数台のパソコンが並んでいる。
そこに映っているのは、全ての階の監視カメラの映像だと理解した。
一部消えているのがあるが、これは一階と二階部分だろうか。

「スイッチが消してあるだけか……何のために?いや、それより…」

少女がいない。
この部屋にいると踏んだのは見当違いだったか。
まあ、いなければいないで問題は無い。
バクラは内側から鍵をかけると、椅子の一つに腰掛けた。

「成程…ここでビルの全体が把握できるってワケか。篭城なんかにはさぞ便利だろうなぁ」

切られていたスイッチをつける。
映った映像にはカードの精霊と文が戦っている様子がわかる。
やはりレンにカードを渡しておいて正解だったとバクラは感じた。
グラハムとドナルドはのびたまま。ときちくは立ち上がろうとしている。
で、レンとチルノは何かを囲んで、呼びかけているようだ。
あの姿は――

「まさか、タケモト…!?」

さっきの音はあれだったのか。
しかしあの様子では、タケモトはピクリとも動いていない。
レンとチルノの表情も悲痛そのものである。
そこから容易に、あることが連想されるのは仕方の無い事だった。

「クソッ!!!馬鹿な……首輪無効化の要だぞ……?それをよくも安易に…!」

ということは、あの女――射命丸文は。
もはやブロリーも死に、完全な脅威はなくなった。
故に、優勝狙いに走ったのか。
確かにタケモトが確実に首輪を無効化できるとは限らないが、それでもまだ猶予はあった筈だ。
この事実は、バクラを驚愕させるに至った。

「そうかよ……俺もいい加減腹を括らねえとならねえか……」

優勝を、狙うか。
しかしそれには生き残ることが先決だ。残りの精霊カードを使ってでも、この場を切り抜けねばならない。

(全体の電気を一斉に消して、目晦ましにするか…?いや、それはオレにとっても危険だ。
 とにかくドナルドとグラハムの安否を確認できて、脱出できる方策は……)

焦りがあった。
急展開の事態にあり、思考が上手くまとまらない。
よもやタケモトが殺されるとは思わなかった。
その焦りの所為で、正確に事態が把握できていなかった。
主に、ドアの目の前で起こっていることが。

ガキン、と。
金属の割れる音がした。
620創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:53:09 ID:xaGB7iyK

621創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 21:55:12 ID:LlA33SK9
 
622創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:00:19 ID:PrRZuXhb
どうしてそんなに支援なの?
623代理:2009/12/10(木) 22:04:00 ID:bS4haAKs

   ◆◆◆



逃げられる。
そう思っていた。

あくまでも一時的ではあるが、あんな危険な場所にいるよりはマシなところで隠れられる。
そう思って移動していたのに。
いや、なにより、自分は殺されないと高をくくっていたのだろう。
自分が脱出の要と思われている以上は、殺されないと。


でも、その認識は変えなければならなかったようだ。


「自分だけ逃げようだなんてずるいですね」


あっという間だった。
目の前に、さっきまでときちくという男に押さえ込まれていた女がいた。
そのときちくは、空中に浮いている、というより落下している。
まるでスロー再生で見ているようだ。凄く面白い。
そんな事を思っている暇はないんだって、自分でも理解していたのだけれど。

がしりと胸ぐらを掴まれる。
そして肌を直接何かが滑ったような感触がして、

わけもわからぬまま、俺の身体は無数の弾幕に叩き潰された――――


「た……」

レンは、それを真正面で見ていた。

「タケモトおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

あらん限りの声で絶叫する。
無理も無い。ある意味で、タケモトは彼の希望だったのだから。

チルノが飛び出す。
文を攻撃するためでなく、タケモトの安否を確かめるために。
レンはそれを尻目に、一つのカードを取り出した。

「『翻弄するエルフの剣士』、召喚!」

淡い光と共にヒトガタのモンスターが現れる。
それを見ると文は、一端距離を置いた。

「面倒なのが出てきましたね……でも手加減しなくていい分、楽ですが…っと!」

剣に風を纏わせる。
渦巻く風はもはや小規模の竜巻を呈している。

「――『風神一扇』!!」
624代理:2009/12/10(木) 22:06:28 ID:bS4haAKs
繰り出されたソレはとてつもない勢いでモンスターに直進する。
岩を砕きかねないその威力は、おおよそ耐えられそうに無いものだ。

爆音と共に激突する。
その一撃で、剣士はいとも容易く沈められたかに見えた。

「えっ!?」

未だ健在だった。
あれだけの衝撃を受けても猶、傷一つ見当たらない。
ダメージがないという証拠でも見せ付けるかのように、エルフの剣士は文に斬りかかった。

その一撃を往なしながら、文は疑問に思う。

「よく分かりませんね……何かの特殊効果でしょうか?」

『クァ、クァクァウ!』

「え?一定以上のダメージを無効化?それは厄介ですね……しかも相手の攻撃力より高くないといけないなんて」

さらに繰り出される袈裟斬りを真芯で受け止める。

「でも、どの程度かは把握できましたよ」

剣を弾く。
そうすれば、胴ががら空きだ。
そこに爪先で蹴りを入れる。

「……!」

鳩尾に入った。
まあモンスター相手に関係あるのかはよく分からないが。
そのまま上方に弾き出された剣士に追い討ちをかけるように弾幕を放つ。
計5発の風弾はモンスターを更に上に押し上げた。

文は、既に同じ高さにまで移動していた。
相手の中心に照準を定める。
ダメージを与えるならどこでも構わないだろうが、やはり締めは気持ちいい方がいい。
右拳をぐっと握り締める。

「これで決めますよっ!」

一閃。
文句なしのストレート。
柱に罅が入るほどの衝撃を受けた剣士は、ピクリとも動かなくなった。

「まあこんなもんですか。ゲイル君ありがとう」

『クアッ!(どういたしまして)』

「とてもいい正拳突きだね。そんなものをドナルドに見せられたら……」


「は……?」
625創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:07:50 ID:PrRZuXhb
支援
626代理:2009/12/10(木) 22:08:15 ID:bS4haAKs
今まで床に倒れていたはずのドナルドが、現在、文の目の前にいる。
その事態を理解する前に、

「自然に身体が、疼いちゃうんだ♪」

文の身体は、激しく地面に蹴り落とされた。



   ◆◆◆



場面は変わって、管理室。

「お前は…」

「荻原雪歩です」

開いたドアを閉める。
鍵は、さっきの一瞬で壊されたようだ。

「…何の用だ?」

「何の用……ですか。そんなこと普通に考えればわかるでしょう」

少女は続ける。

「『貴方はこんなところで何をしているんですか』って…訊きに来たんですよ」

「ご苦労なことだな……そんなことどうでもいいだろうよ」

本性を隠すつもりも無いらしい。
その必要はないと判断したからだろうか。
バクラはくるりとモニターに向き直った。


「まだ話は終わっていませんよ」

その言葉だけなら振り向きもしなかっただろう。
バクラはそのまま余裕を持って対応できていたに違いない。
とある異様を、確認するまでは。

カチャリ、という音。
その金属音が何であるかを知るために首を傾け、

「な……!」

雪歩が、手に銃を構えているのをはっきりと確認してしまった。

「何のつもりだ…」

「単に貴方のしようとしたことを聞きたいだけですよ」

応えなければ命はない。
その黒い目が、そう告げていた。
627代理:2009/12/10(木) 22:08:55 ID:bS4haAKs
「別に……動向を見極めて、何か手助けになればいいなと思ったから此処に来たんだよ。
 見ての通り俺は非力でね。管理室に行けば何かあるんじゃないか、と思ったんだ」

「嘘ですね」

「何?」

疑われているのは分かっていたから、信用されたとは思わなかったが、
まさかそこまで断定されるとは思わなかったので、バクラは少したじろいだ。

ガタ、と椅子から腰を上げる。
そして、一歩後ずさった。
それに対して雪歩も一歩詰める。

「おい、ところで訊いていいか?」

「何ですか?」

「何でお前は俺が此処にいるって分かったんだ?お前は何処にもいなかったのに」

気を逸らすために話題を変える。

「簡単ですよ。向かいの部屋にいたからじゃないですか。
 耳を欹てれば向かいの状況くらい把握できます。このドア結構薄いですし…ドアを閉めた音と轟音がほぼ同時
 だったのは少しびっくりしましたが、そういうわけです」

「随分とまあ正直に喋るじゃねえか…」

「別に喋っても問題ないと思いましたから」

「そうかよ、だけどそんな物騒なもん引っ込めてくれねえか?お前だって俺を殺すメリットはねえだろ。
 そうだ。いい事を教えてやるよ。俺と行動してたタケモトって奴がさっきので死んじまったみたいでな。
 そいつがもしかしたら首輪をどうにかできるかもしれなかったんだ。つまり、首輪に関しては打つ手なしって事だ…」

「…それが何か?」

「つまり優勝するしかなくなったってことだよ。だがそうなると一人しか生き残れないのは分かってるよな?
 ……だから俺と取引しねえか?俺はお前と協力関係を結びたいんだよ」

「……それは、どういう」

(ふん、食いついてきやがったか……どうやらあまりいい待遇に置かれてなかったみたいだな)

「生き残ったどちらかが願いを叶えて、もう片方を生き残らせる。勿論信頼の置ける奴しかこれは結べねえが、
 なんならお前が優勝してもいいぜ。俺を生き返らせてくれるならな。こんな話を持ちかけるのも、お前となら
 協力できると思ったからだ。それにこの状況はどう見ても危ない。今すぐ俺と逃げるべきだと思わねえか?
 お前の連れの男だって、あの鴉女には太刀打ちできなかった。考えればすぐにわかるよな。どっちが得かは」

「そうですね。……」

「早いところ結論した方がいいぜ。何時あいつがこっちに襲ってくるか分からないからな。
 俺だって死にたくないし、お前だって死にたくないだろ」

雪歩にとって、答えを出すのは容易かった。
考える必要も無い。

「わかりました」
628代理:2009/12/10(木) 22:10:11 ID:bS4haAKs
返事が来た。
それを聞いてバクラは安堵する。

(案外簡単だったな……それはそれでいいが、後はこの女をどう使っていくかだな。
 外の形勢を見る限り…まだ膠着状態か。でもおそらく射命丸が勝つだろうな。
 疲労度でいえば圧倒的に不利なのはドナルドだ)

「お断りします」

「ああ、わかってるよ。だからお前も荷物をまとめて……」

え?

銃声が鳴る。
バクラは唖然としたまま棒立ちになっている。
頬には一筋の傷が出来、そこから血が流れ出した。

「テメエ……!」

「私がそんなのに乗るとでも思ったんですか?だとしたら随分とお粗末ですね。
 状況を見る限り、逃げた方がいいかもしれませんがそれなら外の人を誘った方がいいでしょう?
 そもそも私なんかを勧誘する方がおかしいんですよ。違いますか?」

「くっ…!」

確かにそうともいえる。
だが、射命丸の視線を潜り抜けるならば此処に来て新たな仲間を作る必要があった。
チルノを連れて行きでもしたら死ぬ気で追いかけられるだろうし、レンはドナルドを見捨てたりはしないだろう。
タケモトはもはや射命丸によって――
だから声を掛けられたのは雪歩くらいしかいなかったのだ。
都合よく盾になってくれそうな、誰かの庇護に置かれたい存在が。

「それに貴方の言うことなんか信用すると思いますか?いや、私だけじゃなくて皆信用しないでしょうね。
 貴方が抜け駆けで逃げようとしていること、全員に知られちゃってますから」

「は?何を言って…」

「マイクのスイッチ、ONになってるんですよね」

「!?」

真実、マイクのスイッチはオンになっていた。
しかもボリューム最大。バクラは目を疑った。
なにしろ、彼は確かにマイクを切っていたはすなのだから。

「一体、何を」

「貴方がそれを知る必要はありませんよね。さて、行き場を失った貴方はどうするんですか?
 おとなしくするか、それとも……」

おとなしく、出来るわけがない。
聞かれてしまった以上はバクラの立場は最悪だろう。
そんな中で置かれても冷遇されるだけだ。
そんなことは、彼のプライドが許さなかった。
それに、まだ生き残る道はある。
逃げようとしたことは、決定打ではないのだから。
629代理:2009/12/10(木) 22:12:18 ID:bS4haAKs
バクラはマイクを切る。
これから行われることは、彼らしか知らない。

「こうなりゃテメエらの全滅を狙うさ。殺さなくていいバカとかは保留するけどな。お前は、明らかに邪魔なんだよ」

バクラはカードを取り出す。
相手の拳銃はリボルバー。まだトリガーは下ろされていない。
ならば、その一瞬を狙えば勝機はある。

「そうですか」

そう言うと、雪歩は銃を下ろした。
バクラは疑問に思うが、それはすぐに理解できた。

「は!?……ぎっ・・……ガアッ!!」

彼の身体が、宙に浮いている。
首に掌の痕が浮かび上がり、心底苦しそうな表情だ。
それを雪歩は、冷ややかな表情で見つめている。

「な……ご……ッあ!・・・!?」

わけがわからない。
これは、この女の能力なのか。
それにしては何の雰囲気も感じられないが。
しかしバクラには現状を耐えることで精一杯で、そこにまで気が回らない。

「姿を現してもいいですよ」

バクラは、見た。
自分を片手で持ち上げている、変態的な格好をした人間の姿を。
それは、まるで人間のようでロボットのようだった。

「さ、三人……目・・・・・・・・・・・・・・!」

「正確には違うんですが、どうでもいいことですよね」

そのまま雪歩は、目だけで命令する。

殺せ、と。


「や、め・・・・・・・・・――――――!!」


ごきり、と。
彼の命は、まるで吹けば飛ぶ紙屑のように、あっという間に消え去った。



   ◆◆◆
630創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:12:22 ID:PrRZuXhb
支援
631代理:2009/12/10(木) 22:14:54 ID:bS4haAKs
つまり、事の顛末は。

誰かが管理室に入ったのを確認した雪歩は(このとき鍵が掛かったのも確認)、サイボーグ忍者を召喚してステルスをかけさせる。
そうして鍵を壊し、中にいる人物を確かめた。
件の白髪の軽装の奴かドナルドならば詰問。それ以外なら保留、というのがときちくから伝えられた指令だった。
とにかくダメ元でも相手の本性を暴いて来い、という内容だ。
そしてステルスにかけたサイボーグ忍者にマイクのスイッチをオンにさせて、ボリュームを上げる。
こうすれば、中の出来事が丸聞こえだ。

しかし、ときちくは殺せとまでは言っていない。
故にこれは彼女の考え。
自分とときちくの邪魔になりそうな存在は排除する。
生き残るには出来るだけ障害を取り除くべき。

そして彼女は、バクラを殺すに至った。
そこに微塵の迷いもない。

ときちくの命令だけで動くのではなく、自分で考えて何が最善かを考慮する。
これが彼女の結論。それを責める事は出来ない。

彼女は、雪歩はもうどうしようもなく、壊れてしまっていたのだから。


その時、ドアが開いた。
雪歩ははっと振り向く。

「ど、どういうことだよ!」

そこには、わけもわからず叫ぶレンと。

「……」

冷めた目で見つめる、タケモトの姿があった。



   ◆◆◆



「タケモト!しっかりしてよ!タケモト!」

「た、タケモトが……そんな………」

ピクリとも動かないタケモトを見て、チルノとレンは悲痛な声を上げる。
あまりの理不尽さに嘆き、文の行動に怒り。

「死んじゃうなんて……これから、どうすればいいんだよ!」

「おい」

「文、どうしてタケモトを……」

「おいってば」

「許さないぞ……絶対に仇をとってやる!!」
632代理:2009/12/10(木) 22:17:18 ID:bS4haAKs

「聞け」

「痛っ!」

ポカリと、レンは殴られた。
誰に殴られたのか、見れば分かる。

タケモトは、口に人差し指を当てて静かにするように促していた。
ちゃんと、生きている。

「た、タケむぐっ!」

叫びそうになったチルノをとっさにレンが制す。
そして、タケモトが小声で出した指示をはっきりと聞いた。

「運ぶぞ。チルノ」

「う、うん……」

即座に通路の陰に運ぶ。
タケモトは、寝そべりながら何かの紙を読んでいた。

「タケモト、それは?」

応えはない。
ただ、静かにしろと目で伝えてくる。
そして一言、呟いた。

「こいつは……」

その意味は分からない。
だが、何か重大なものを発見したような顔だった。

「どうしたのよ。はっきりしないとわからないじゃない」

「チルノ、戦闘に参加しろ」

「え?…なんでよ」

「いいから、参加しろ。どちらにつくかは、お前が決めるんだ」

「な、何言ってるんだよタケモト。ドナルドが勝たなくちゃだぶっ!」

「考えがあるんだよ。今は言えないがな」

「……タケモトがそう言うなら…」

無知な子供にはこういっておけば事足りる。
そしてチルノに、行け、と指差した。

スピーカーから誰かとバクラの会話が聞こえたのは、その時だった。

「そうか、あいつも動き出しているのか……」

寝転んでる状態では見えないが、タケモトの頭ではときちくを連想している。
事を急がねばならないと、彼は判断した。
チルノが飛び立つと同時に、タケモトは匍匐前進を開始した。
633創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:18:16 ID:PrRZuXhb
まだまだ支援
634代理:2009/12/10(木) 22:18:29 ID:bS4haAKs
「レン、ついて来い。お前は四つんばいで進め」

「あ、ああ」

じりじりと一歩ずつ前進する。
そうしながら、紙に書かれていたことを思い出した。


『堅苦しい挨拶は抜きにして、本題に入ります。

 首輪無効化の手掛かりを見つけました。

 俄には信じられないかもしれませんが、オフィスビルにあるパソコンの

 カードリーダーに精霊の宿ったDMカードを読み込ませてください。

 そうすれば首輪無効化の手掛かりが手に入ります。

 くれぐれも信用の出来る人にこの情報が手に入ることを願っています。

 追伸:証拠を残すと面倒なので、手に入れたらこの紙を燃やしておいてください』


(願ってます……って、渡す人間最初から決めてるんじゃないか。
 まあ信用されるのはある意味嬉しくもあるがな……)

差出人が書いていないあたり、誰に渡すかは最終的に判断したのだろう。

「なぁ、タケモト。どうしてあんなに弾幕を喰らって生きていられたんだ?」

「知るか。それより、注意して歩けよ」

(おそらく俺に好印象を与えるためにやったんだろうがな…。
 この情報が真だとしても首輪の解析は絶対にあいつじゃ不可能だ。
 だからそれが出来る人間を抱きこむ必要がある。それで選ばれたのが俺ってところだろ)

そして言動から察するに、文は戦闘時に殺意を全くこめていない。
ドナルドだって立ち上がってるし、ときちくだってそしてタケモトすら死んでいない。
目的は他にあるのだろう。それを今気にするには値しないが。

(情報が本当に首輪無効化に繋がるものだったら、こいつは大発見だな……。
 そうなった場合俺はどちらにつくべきか…ドナルドか、文か…
 いや、もう一人厄介なのがいたか)

バクラの存在が、まだ残っている。
あいつがいると脅威が残る。せっかくの脱出フラグも塵に還られそうな、そんな気がして。
しかしその心配はしなくて良さそうだ。


『マイクのスイッチ、オンになってるんですよね』


「これ、どういうこと…?」

「バクラが嵌められたって所だろ」

これならば動きやすくなる。
常にバクラは監視されるだろうし、余計な気を裂かなくて済むだろう。
635代理の代理:2009/12/10(木) 22:29:52 ID:PrRZuXhb
「よし、着いたか」

すっと立ち上がる。
踊り場には板が並べられていたから、タケモトらの動向は殆ど分からないはずだ。
ノックをする必要は無い。
すぐさま中の状態を確かめるために、ドアを勢いよく開く。
相手は銃を持っているようだから、レンを盾にするのも忘れずに。

そして、その光景を目の当たりにした。

少女と異様な男の足元には、バクラが転がっている。
その首はくの字というよりはL字に折れ曲がっているように見える。

つまり、バクラは死んでいた。

「ど、どういうことだよ!」

少女はそれに対して、淡々と答えた。

「私が殺しました。それ以外に何があるんですか?」

妙な格好の男は眩い光と共に消えた。
あれは支給品かなにかだったのだろう。
ならば、この少女の言っていることは真実だ。

「お前、……そんなことしてどうなるかわかってんのか!」

「周りから虐げられたまま生きていくのも可哀想ですよ?
 それはこの人も望んでなかったようですし。私が後押ししてあげたんです。
 貴方達も少なからずこの人に疎んでいたでしょう?」

確かに、と思う。
バクラの独断は一歩間違えば危機になるものだった。
自分の首だけ絞まってくれればいいのだが、周りにも影響は及ぶ。
バクラの望みは、生き残りたいというよりは自分の都合のいいように進めたいというのが少なからず顕われていた。
そんな気もしたかもしれない。

「これは誰の差し金だ」

「何変なこと勘繰ってるんですか。殺したのは私の独断ですから気にしないで下さい?」

(いや、気にするだろ……)

しかし何時かはこうなったかもしれない。
足手まといというのは、彼も含まれていただろうから。
戦力も支給品によるもの。頭脳も間に合っている。
船頭多くして船山に登るというが、船頭は二人も要らない。

「まあ、仕方ないか…お前の裁量は他の奴が決めることだ。俺が決めることじゃない」

「な、…なんでだよタケモト!放って置いていいわけないだろ!」
636代理の代理:2009/12/10(木) 22:31:21 ID:PrRZuXhb
「少なくとも、俺は殺せないな……第一相手は武器をしまっているじゃないか」

単に殺すのが面倒なだけとも言えるが。
それに他の者がどう判断するかは目に見えていたかもしれない。

「そんなのアリかよ……」

「ん?何がアリだって?」

いつの間にか、ドアの前にはときちくがいた。
目の前の状況を目にして、少し驚いたようだがそれ以上は表情を出さないようにしているのをタケモトは見た。

「お前の仲間が……バクラを殺したんだよ!こんなの、許せるのか!?」

「人を見捨てて逃げるような奴をあまり擁護したくはないな……」

「な、んだよ。それ……」

「ときちくさん……あの…」

「何も言わなくていい。言いたいことは分かっている」

苦々しくときちくは言い放った。
もうこの件は終わり、とでも言う風に。

タケモトは、今は何も言わない方がいいと判断した。

「分かったよ…」

レンが声を搾り出した。
呟くように、静かな声で。


「誰もやらないなら、俺がやる」


その声はあまりにも小さくて、誰の耳にも入らなかった。

トン、と。
思いのほかナイフは深く浸透した。

だが、肉や血管を突き破る感触は確かにナイフ越しに伝わってきた。

「あ・・・?」

雪歩が声を洩らす。
同時に出てきたのは、赤黒い血流。

突然すぎて、状況を把握できていない。

ただ、一人以外は。
637創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:31:56 ID:xaGB7iyK
ゆきぽぉぉぉぉ!!支援
638代理の代理:2009/12/10(木) 22:36:53 ID:PrRZuXhb
「足手纏いのくせに……お前よりバクラの方が必要だろ!!」

ナイフが引き抜かれる。
同時に、雪歩は床に倒れ伏した。
傷口からは血があふれていて、衣服を染め上げている。

「レン、お前……!!」

「皆がやらないから俺がやったんだよ。別にいいだろ?足手纏いを殺すのが俺の役目だ。
 第一人の首切ったくせにしり込みしてるタケモトが……―――!?」

避ける暇さえ与えなかった。
掴みかかられた腕を解くことも出来ずそのまま中空に吊り上げられ、動きを止められた。

「お前……今何をしたのか分かってんのか」

「お前も分からないのかよ!言ってるだろさっきか…ら!?」

言い終わらないうちに、レンは空を飛んでいた。
その背中はまともにドアに打ち付けられ、乾いた息を吐き出す。

「喋るな。そのまま黙っていろ」

ときちくはそれだけ言うとタケモトを押しのけて雪歩のところに向かった。
向かおうとした。だが、その前に、

再び銃声が響いた。

「か―――」

今度はレンの腹から、血がだくだくと流れてきている。

「あ、痛い、よ……」

レンは、そのままずるずると這って外に出て行った。
タケモトは、それを見て追いかけていった。
管理室に取り残されたのは、雪歩とときちくだけだ。

ときちくは、雪歩の手に握られているものを見る。
やはり、と彼は自分の掌で顔を覆った。

「ときちくさん……私……」

「……」

何も、言葉をかけてやれない。
こうなったのは、多分――

「気にすること、ありませんよ……。此処で死んでしまうのは、私の・・・所為なんですから…。
 私は、人形になんかなりたくなかった……それだけなんです……。
 でも……ときちくさん。最後まで……生き残ってくださいね……それで……私を生き返らせ……て…」

「あ、ああ。大丈夫だ。ほんの少し眠るだけだ。すぐにまた、起こしてやるから」

そんな嘘しか、つけなかった。

それでも、彼女は笑って、―――
639代理の代理:2009/12/10(木) 22:39:05 ID:PrRZuXhb
――
―――

・・・・・・・・・・・・

「馬鹿が……最後の最後まで…」

いいようのない感情。
所詮、あれは空想のキャラクターでしかない。
そんなことは分かっている。分かっているというのに。

「本当に馬鹿な奴だよ…お前は……」

分かっているのに。
涙はこれっぽっちも流れないのに。

「本当に、馬鹿な……――」


とても、哀しかった。



   ◇◇◇



「レン、もう動くな…」

「うるさい!あいつらが危険だって事、ドナルドに伝えないと……クソ、遠いな。
 なんでだろ、なかなか前に進まないや……そうか、這って歩くからいけないんだ。
 ちゃんと……立たない、と……」

しかし、立つ事は出来なかった。
その様子を見て、タケモトは、レンがもう助からないと感じた。
おそらく重要な血管が破れているのだろう。
血が流れすぎて、あと数分も持つまい。

「大丈夫だ。ドナルドには、俺がちゃんと伝えてやるから……」

「信用できるか……」

「え?」

「信用……できるか。おかしいと思ってた・・・んだ。そもそも……お前、さ」

レンが何を言おうとしているのか。
タケモトに想像がつかないワケはなかった。

「首輪の無効化なんて……できないんだろ?」
640代理の代理:2009/12/10(木) 22:41:22 ID:PrRZuXhb
そんなことはない。
いまこうして手掛かりを持っている。

「本当は足手纏いのくせに……そうやって…首輪をどうにか……出来ると思わせて……
 自分を……守らせたんだろ・・・・・・。だから、自分・・・以外がどうなろうと……関係ないんだ…。
 バクラも、俺も、ドナルドも……!!そうやって・・・・・・・・・俺達を騙してたんだ……」

そんなことはない。

「お前なんかと……一緒にいたら・・・ドナルドが危ない……俺みたいにならないうちに……
 知らせないと・・・・・・ドナルドに……早く……」

怒りは感じなかった。
ただ、恐ろしかったのだ。
ただの子供に此処まで執着させるドナルドの存在が。
だから、タケモトは何も言えなかった。






「逃げて……ドナ・・・ルド……―――」








   ◆◆◆



「うん?どうして君はそっちにいるんだい?」

息を切らせながら、ドナルドは尋ねた。
その身体には所々傷が見えている。

「これ以上戦っちゃダメ!ドナルドも、…文も!」

「心遣い感謝しますよチルノさん…。でも、こいつは此処で倒しておかないと……」

「そんなボロボロで何言ってんのさ!これ以上戦ったら、私が許さないんだから!」

「正直ドナルドもこの不毛な戦いに疲れちゃったんだよね。だから教えてくれたらこっちは退く用意があるけど」
641代理の代理:2009/12/10(木) 22:42:31 ID:PrRZuXhb
「・・・何ですか?」

「君は多分……何か探ろうとしてるね?それを教えてくれたら、ドナルドは君の事は口外しないよ。
 バクラも貶められちゃったみたいだし、結構破格の条件だと思うけどなぁ」

「面白いこと言いますね……。ですが、乗る気はありませんよ」

突如の轟風。
それにあおられ、ドナルドとチルノは遠くに飛ばされる。

「私はまだ戦えますからね……とにかく貴方さえどうにかすれば、文句はないんですよ……」

彼此チルノの制止を振り切って数分は戦っている。
そろそろ決着をつけなければ。
保険はあるとはいえ、いい加減消耗は拙すぎる。

その時、ドナルドの視界にはあるものが入った。

血の気を失ったレンと、傍に立っているタケモト。
そして、レンの発した言葉を、ドナルドははっきりと受け取ってしまった。

ドナルドは一瞬立ち止まる。
そして、結論付けた。

「!!」

ドナルドはあらん限りの力を振り絞って、散弾状にポテトフライをばら撒いた。
その全てが文に向かって軌道を合わせ、ミサイルのように放出される。
一度に発射されるのは十数発、しかし残りは空中に静止したまま軌道を修正している。
しかし文には届かない。
弾道を全て見切り、辛うじてのところで避けている。

「一体何のつもり……」

それを見て、ドナルドの行動を見て、文は驚愕した。

「っつ……させるかあああああああああああ!!!」


ドナルドの起こした行動。
チルノの元に向かう。
そしてそのままチルノの腹を殴りぬけ、彼女を抱えたまま正面出口に走り出した。

チルノの意識は一撃で奪われたようだ。
よもや、ドナルドに攻撃されたとも気づいていないだろう。

出口までドナルドは5m。
文は15m。速度の差でギリギリ間に合うか。
いや、外に出てからでも叩き潰せばいい。
殺到するポテトも気にならない。とにかく今は、追いつくだけ。
642代理の代理:2009/12/10(木) 22:45:13 ID:PrRZuXhb
「ああああああああ!!」

文が猛進する。
それを確認したドナルドは、

「潰れろ」

文字通りの、死刑宣告だった。

目の前の事象が理解できない。
ただ、文には、視界が茶色に覆われたかと思った瞬間。


彼女は意識を失った。




   ◆◆◆



それを見届けたドナルドは、気絶したチルノを抱えて前方に走る。
既に逃走の目星はつけていた。
入り口に止めてあったD−ホイールをハンバーガーの投擲で破壊すると、前にあるロードローラーに向かった。
そこに人が乗っているのも知っている。

「ねえ、今すぐこれを出してくれないかな?」

「え?は……?い、一体…」

乗っていた少女はわけがわからない様子だ。
それもそうだろう。突然幼女を抱えた道化師が、息を切らしながらやってきたのだから。

「いいから、出せ」

「え?わ、わかったわ!」

有無を言わさぬドナルドの鬼気迫る様子に驚いて、言うことを聞いてしまった。
建物の中にレンがいるか確認したかったのだが、もう遅い。
ドナルドは冷や汗を垂らしながら、一先ず息をついた。

(ふぅ〜危なかったな。あのままだとジリ貧だったよ)

ドナルドは、瞬時に知ってしまった。
レンが死んでいる。他の者は出てこない。
文の攻撃を受けたはずのタケモトが生きている。
つまり、これの意味するところは何か。
643創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 22:51:01 ID:1LH7DZ8a
支援
644代理:2009/12/10(木) 22:59:33 ID:bS4haAKs

単純に、文とタケモトはグルだったのだ。
二人で話をあわせ、さも文が敵であるかのように思わせて順当に邪魔者を減らしていく。
そしてレンが殺されたのだ。自分も邪魔者として、殺されていたに違いない。
あくまでも、これはドナルドの想像でしかないが。

全力を出せばまだドナルドに勝機はあった。
しかしそれ以上の切り札を文は持っていそうな予感がして、攻めあぐねたのだ。

とにかく、巨大ハンバーガーでオフィスビルの入り口は塞いだ。
これでしばらく追ってくることは出来まい。
その間に体力を回復させねば。
そして新たな信者を作り出すために――チルノを拉致したのは、そのためであった。
尤も、タケモトらと再び会ったときに交渉の材料になると考えての事だ。

ドナルドは、身体を休めるために静かに目を閉じた。








【A-1 南東部 /二日目・】
【ドナルド・マクドナルド@ドナルド動画(現実)】
[状態]:疲労(大)腹部にダメージ(中)、全身にダメージ(中)、魔力消費(極大) 左腕骨折
[装備]:
[道具]:支給品一式×2(一食分水・食料消費) 不明支給品0? ランサーアサルトライフル(300/350)@Gears of War2
魔法の石@Heart Of Darkness
[思考・状況]
基本思考:教祖として信者を沢山作りつつ、信者を指揮してバトルロワイアルを盛り上げ主催者になりかわる
1:安全な場所に向かう。そこで休憩。
2:言葉を駒として徹底的に利用する。逃がすつもりは毛頭ない。
3:チルノを殺し合い向きの人材に育てる
4:タケモトの首輪解除及び無力化のための手伝いをする。利用した後は……
5:藤崎や馬岱等が楽しみ。
※僧侶のネガキャンを聞きました。
※馬岱から妖術と幻術をラーニングしました。
※ドナルド組は崩壊しました
※藤崎が生きていることを知りました。また、藤崎が何らかの形で変化が起こったと推測しています。
※首輪解除班の情報を得ました。誰得の部屋については知りません。
※ときちくから情報を得ました。
※タケモトと文はグルだと判断しました。

【鏡音リン@VOCALOID2(悪ノ娘仕様)】
【状態】健康、軽度の疲労、右腕骨折(応急手当済み)、悲しみ、極度の精神的疲労
【装備】ロードローラー@ぶっちぎりにしてあげる♪、無限刃@るろうに剣心
【持物】基本支給品、レナの鉈@ひぐらしのなく頃に、KAITOのマフラー@VOCALOID、不明支給品0〜1
【思考・行動】
基本思考:レンを見つけて守って貰う
1、ピエロと幼女と共に何処かに向かう
2、レンを探す
3、ロードローラーに一目惚れ。
4、バトルロワイアルに恐怖。元の世界に帰りたい
※色々と現実逃避しています
645代理の代理の代理:2009/12/10(木) 23:00:10 ID:dGFsk04I
単純に、文とタケモトはグルだったのだ。
二人で話をあわせ、さも文が敵であるかのように思わせて順当に邪魔者を減らしていく。
そしてレンが殺されたのだ。自分も邪魔者として、殺されていたに違いない。
あくまでも、これはドナルドの想像でしかないが。

全力を出せばまだドナルドに勝機はあった。
しかしそれ以上の切り札を文は持っていそうな予感がして、攻めあぐねたのだ。

とにかく、巨大ハンバーガーでオフィスビルの入り口は塞いだ。
これでしばらく追ってくることは出来まい。
その間に体力を回復させねば。
そして新たな信者を作り出すために――チルノを拉致したのは、そのためであった。
尤も、タケモトらと再び会ったときに交渉の材料になると考えての事だ。

ドナルドは、身体を休めるために静かに目を閉じた。








【A-1 南東部 /二日目・】
【ドナルド・マクドナルド@ドナルド動画(現実)】
[状態]:疲労(大)腹部にダメージ(中)、全身にダメージ(中)、魔力消費(極大) 左腕骨折
[装備]:
[道具]:支給品一式×2(一食分水・食料消費) 不明支給品0? ランサーアサルトライフル(300/350)@Gears of War2
魔法の石@Heart Of Darkness
[思考・状況]
基本思考:教祖として信者を沢山作りつつ、信者を指揮してバトルロワイアルを盛り上げ主催者になりかわる
1:安全な場所に向かう。そこで休憩。
2:言葉を駒として徹底的に利用する。逃がすつもりは毛頭ない。
3:チルノを殺し合い向きの人材に育てる
4:タケモトの首輪解除及び無力化のための手伝いをする。利用した後は……
5:藤崎や馬岱等が楽しみ。
※僧侶のネガキャンを聞きました。
※馬岱から妖術と幻術をラーニングしました。
※ドナルド組は崩壊しました
※藤崎が生きていることを知りました。また、藤崎が何らかの形で変化が起こったと推測しています。
※首輪解除班の情報を得ました。誰得の部屋については知りません。
※ときちくから情報を得ました。
※タケモトと文はグルだと判断しました。

【鏡音リン@VOCALOID2(悪ノ娘仕様)】
【状態】健康、軽度の疲労、右腕骨折(応急手当済み)、悲しみ、極度の精神的疲労
【装備】ロードローラー@ぶっちぎりにしてあげる♪、無限刃@るろうに剣心
【持物】基本支給品、レナの鉈@ひぐらしのなく頃に、KAITOのマフラー@VOCALOID、不明支給品0〜1
【思考・行動】
基本思考:レンを見つけて守って貰う
1、ピエロと幼女と共に何処かに向かう
2、レンを探す
3、ロードローラーに一目惚れ。
4、バトルロワイアルに恐怖。元の世界に帰りたい
※色々と現実逃避しています
646代理:2009/12/10(木) 23:01:14 ID:bS4haAKs
【チルノ@東方project】
[状態]気絶、腹にダメージ、脇腹に切り傷、疲労(中)、ドナルドに抱えられている
[装備]バスタードチルノソード@東方project派生
[道具]支給品一式
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らないが手当たり次第倒して部下にして回る、主催を倒す
0:・・・・・・・・・。
1:文を止めて、みんなで主催を打倒する。
2:最強を証明する。
3:最強のあたいがみんなを守る!
4:呂布を倒して部下にする。
【備考】
※空は飛べますが体力を余計に消費します
※ビリー・レン・タケモト・ドナルドを勝手に部下にしました。
※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。
弱体化してはいますが、支障なく使えます。
但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません
※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、
その世界の自分の能力を使えます。
ただし並行世界の自分の情報と混濁するため記憶障害などの負担が掛かります。
※並行世界の知識を得ましたが、一瞬触っただけのため断片的にしか得られておらず、
習得した剣技もまだ不完全ですが、自身の二次創作作品やアレンジ曲等も、断片的に覚えた為に、使える剣技や、他の技等が使える様になったかもしれません。
※少し漢字が読めるようになりました。
※微妙に知的になりました
※気絶していたため、タケモトチームと射命丸チームとの情報交換には参加していません。
※ときちくから情報を得ました。









   ◆◆◆



「酷い有様だな……」

タケモトは嘆息する。
正面ドアにめり込んだ、幅10mはありそうな巨大ハンバーガー。
硬さはないようだが、その質量は存在するだけで犯罪級だ。

で、フロアの中ほどで意識を失っている者がいた。
ぴくりとも動かない。死んでいると思わせたが、なんとか生きているようだ。
なにやらうわごとを呻いている。

「…なんだこれは」

遅れて、ときちくが姿を現した。
振り向くまで物音一つしないというのはどういうトリックだろうか。
647創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:01:16 ID:dGFsk04I
うぼぁ、メッチャ被った.
ゴメン、大人しくしてる。
648代理:2009/12/10(木) 23:02:05 ID:bS4haAKs
「お前の仲間は、どうなったんだ」

タケモトが訊く。

「もう、死んだよ」

ときちくはあっさりと答えた。
そう言うしか、なかったのかもしれないが。

「此処はもう立ち去った方がいいと思う。俺達の体力も問題だからな……」

「ああ、だがやっておきたい事があるんだ。急いでするから、手伝ってくれるか?」

「構わない。しかし、こいつはどうするんだ?」

ときちくは文を指差した。
この騒動の始まりとも言える存在。

「……」

その時、カウンターの傍で気を失っていたグラハムがむくりと起き上がった。
そしてつかつかと文に近寄っていく。

「待て、グラハム。くれぐれも殺すんじゃないぞ」

「何、殺すだと?」

グラハムは、はて、と首をかしげた。







「何を言うタケモト。私がこの愛機フラッグを殺すとでも?冗談も休み休み言え」
649代理:2009/12/10(木) 23:02:47 ID:bS4haAKs
【A-1 オフィスビル1階 /】
【タケモト@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】
[状態]:精神疲労(小)、疲労(中) 全身に軽い痛み
[装備]:アイスソード@ちっこい咲夜さん
[道具]:支給品一式、精密ドライバー@現実、野菜ジュース@ぽっぴっぽー、カミーユの首輪(一部破損) 
ドアラの首輪、シルバーウルフ(12/12)、(予備弾188本)@フルメタル輪ゴム鉄砲、万葉丸(11/30)@零シリーズ 
強姦パウダー@ニコニコRPG(4/9)、ブロントさんの首輪(真っ二つ)、射命丸の手書きメモ
[思考・状況]
0:戻ってしまったのか……。
1:射命丸から話を聞き、例の場所を調べる。
2:生き残り脱出する,そのためには……な……
3:大連合は組まない、最低限の人数で行動
4:自分が有利に進むように、参加者に心理的罠を仕掛けて嵌める
5:施設を周るのは一旦やめ、オフィスビルを念入りに調査
6:裏切りを防ぐ為に殺し合いに背く参加者を味方につける
7:首輪を外せはしないと判断。無力化するための協力者を少人数集める
8:規格外の者に対抗出来るように、ある程度の戦力が欲しい
9:人の首って切りにくいんだな。落ち着けて設備のある場所で実験するか
10:誰が創造者なのか教えてやんよ
11:チルノの変な記憶とやらが気になる

※僧侶のネガキャンを間接的に聞きました
※ドナルドが強力な支給品を持っていると判断。持っているとは限りません。
※首輪についての情報を知りました。
※チルノの異変について気が付きました
※トキから情報を得ました
※キョン子、射命丸、グラハムと情報交換しました。
※殺人者駆除班の情報を得ました。
※ドナルドの弱点は慢心だと考えています
※ときちくから情報を得ました。
※射命丸から首輪に関しての情報を得ました。

【射命丸文@東方project】
[状態]:気絶、疲労(大)、全身にダメージ(大)、脇腹に中程度のダメージ、全身打撲、羽にダメージ
[装備]:七星宝剣@三国志9、浴衣(誰得の部屋で拾得)
[道具]:支給品一式×2(食糧一食、水二食消費)、究極のコッペパン@ニコニコRPG、三国志大戦カード(不明)@三国志大戦、DMカード(不明)@遊戯王
 緋想の剣@東方project、BF−疾風のゲイル@遊戯王5D's
 モンスターボール(空)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況
 BFデッキ@現実、デュエルディスク@遊戯王GX、キモイルカのメモ
[思考・状況]基本:一番大事なのは自分の命、次がチルノさん。後はどうでもいい。
0.−−−−−−−−−−−−−。
1.誰が主催を打倒するに相応しいかを見極める。
2.自己保身を優先する。究極のコッペパンは絶対に自分で食べる。
3.優勝狙いというわけではないが、グラハム程度なら殺して構わないだろう。
4.呂布を警戒。

※疾風のゲイルが使えるようになるのは約9時間後です。
※羽にダメージを負いました。速度が落ちる可能性があります。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。
※タケモトに首輪の情報を伝えました。
650代理:2009/12/10(木) 23:04:04 ID:bS4haAKs
【ときちく@時々鬼畜なゲームプレイシリーズ】
[状態]:左肩下に刺し傷(応急処置済み)、全身にダメージ(小)、精神疲労(中)、記憶の混乱(思考は正常)、悲しみ
[装備]: ナイフ×3、包丁×3、ブレード@サイべリア フライパン
[道具]:基本支給品*3(水・食料一食分消費)、フォーク、張遼の書@ニコニコ歴史戦略ゲー 、
首輪探知機(残り40分) 銃(12/15)@現実 、モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター、
アシストフィギュア(サイボーグ忍者)@大乱闘スマッシュブラザーズX、支給品一式×3(一食分消費)、
タバコ一箱@メタルギアシリーズ、タミフル@現実、北条鉄平の首輪、不明支給品0? 、モンスターボール(空)
【思考・状況】 基本思考:生き残り、真実を知る。
0:いきなり何を言ってるんだ?
1:オフィスビルから出る。その前にタケモトに付き合う、
2:参加者が20人を切るまで基本的に動かない。
3:誰か着た場合には十全に対処する。
4:動く場合は洞窟、デパート方面に向かう。
5:雪歩を利用するが、今まで以上に警戒しておく。
6:他にも使えそうな人間がいれば駒として利用する。
7:自分からは殺さない。
8:自衛のための殺害は已む無し。
9:頭痛が治まってよかった。
【備考】
※七夜志貴と十六夜咲夜の姿を確認しました。名前は知りません。
※元世界の知識はかなり封印されていましたが、半分程度解けたようです。
※囲炉裏に関しては、かなり思い出しました。
※ローゼン閣下(麻生太郎)に関することがフラッシュバックしました。
※自身の記憶に関してのフラッシュバックがありました。
※元々の能力などのせいで他の参加者に比べ疲労が激しいようです。
※自分の記憶がおかしいと自覚しています。
※オフィスビルのネットは主催者と繋がっていると推測しました(真偽は不明)
※映画館での出来事を知りました。

【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00】
[状態]:疲労(中)ほっぺたにビンタ痕、頭部にダメージ、思考異常状態
[装備]:ガリィ@FF11 、ゴブリンバット@ニコニコRPG、ホイールオブフォーチュン@遊戯王5D's
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、
DMカードセット(天使のサイコロ、悪魔のサイコロ、スタープラスター)@遊戯王シリーズ
不明支給品(1つ)、ヒテンミツルギ極意書@ニコニコRPG
キッチリスコップ@さよなら絶望先生
[思考・状況]
0.私がフラッグを殺すとでも?
1.タケモトから事情を聞く。
2. フラッグ(文)を守る。
3.もう自分のミスで誰かを死なせてはならない。
4.ふざけた思考に戻る前に、ホイールを急がせる
※参戦時期は一期終了後(刹那のエクシアと相討ちになった後)。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。
※自分を取り戻しましたが、また戻ってしまいました。
※正常時の記憶がありません。

代理投下終了です。感想は落ちついてから書きます
651創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:17:16 ID:rxUUjRwN
えーと、投下終わったのかな?
グラハムとときちくの思考がまだ直ってないな。
652代理:2009/12/10(木) 23:33:12 ID:bS4haAKs
とりあえず感想だけでも書きます

いやあ、拗れた末に爆発すると思ったがメンバーが大きく変動したなw
死んだ人も死んだ人でなんとも……冥福を祈ります
これで文組とドナルド組に分かれたか
653創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:38:27 ID:dGFsk04I
これは酷い(褒め言葉)
利己主義者が集まるとここまでグダグダになるのかw
普通に考えれば多勢に無勢で文といえど勝負にならないのに。
654創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:48:15 ID:xaGB7iyK

リンとレンが再会しなかったのが良かったんだか悪かったんだか…
雪歩は一般人なのにキルスコア4とか、ここまでよく頑張ったと思うよ。
655創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:07:33 ID:xio8/7MY
投下&代理投下乙です

レンは結局ドナルドの素性を知らないまま逝っちゃったか
獏良も自分が前に藤崎にやろうとしていたのと似た方法で、
しかも非力な一般人に出し抜かれて殺されるとは何とも皮肉だったなw
そしてその二人を殺った雪歩…ほぼときちくの操り人形だったとはいえ本当頑張ってた!
残った他のメンバーの動向にも期待せざるを得ない
656創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:08:33 ID:5BbqLPev
投下乙
凄いなこれはまた。
ドナルドが文とタケモトをマーダーと認識したけど実際どっちも対主催だからな
どいつもこいつも自分の欲に走るからこういう事になる。
657創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:11:40 ID:nV5aF976
一方その頃1stでは塔組がTASさんと奮闘していた
658創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 00:12:19 ID:cnESBrND
しっかし純白組は完全に蚊帳の外だなw
本当に正義の戦士に厳しいロワだぜ
659創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 02:01:02 ID:QtVAj8Py
バクラは死んだけど、千年リングの扱いはどうするんだ? バクラの本体あっちだし、邪神もあっちだったよな?
660創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 02:27:23 ID:S2zqSrR0
>>659
元の世界に戻るんじゃね
『マスク』のマスクみたいな不思議原理アイテムだし
661創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 02:50:17 ID:4l0uBaVi
北で危険対主催がドロドロしてる間に、南では純対主催と無差別マーダーが潰しあってるな。
文タケモト組は、南に居る蛇メタやベジータと合流出来れば最善なんだろうが、それまでに何人が生き残れるやら。
662創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 13:03:51 ID:o5SN52nm
誰もが自分のことばかりって言っても
第一にロワ参加者に「元の世界で関係ある人」がいる人少ないから
自分優先で構わないタイプが多いんだよな、特に戦闘できない頭脳派
ロワ内での仲間意識とかは遠慮願う人も多いし
まさしく大乱闘具合
663創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 16:06:27 ID:R60rR5cu
ああぁかっこいいハムううぅぅぅ!
戻っちまったぁぁぁ!最近の奴の格好良さに惚れていただけにこれは残念w
やっぱドナルドの戦闘はおもしろいな
ドロドロだった淀みがだいぶ晴れてスッキリしたね
664創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 16:15:33 ID:83SUHl8A
まとめてみた

(比較的綺麗な)対主催
スネーク メタナイト ベジータ チルノ 藤崎 キョン子 グラハム
危険対主催
文 タケモト ときちく リン ドナルド
マーダー(強者限定?)
馬 呂布
マーダー(ステルス?)
咲夜さん 言葉

実力的には 対主催だとベジータが筆頭で マーダーだと呂布 咲夜さんの2強だな

でも対主催で争ってるっていう
665創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 18:02:41 ID:4l0uBaVi
けどグラハムは文最優先、キョン子はほぼユベルなんだよな。
ユベルが動き出すと状況はかなり変わりそう。
666創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:36:12 ID:kaCBGBgv
だいぶ数減ってきたしそろそろクライマックスか?
667創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:10:12 ID:36i1CjtH
ユベルはパワータイプの相手にとって天敵だからな。
何の対策も無く攻撃したら、その威力を跳ね返されて即死と言う。
ユベル自身の攻撃力は皆無だから、むしろ一般人の方が相性は良さそうだ。
ロープで縛り付けたりするぶんには、攻撃反射も意味無いだろうし。
668創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:25:56 ID:WzKP5ha7
脱出に近い対主催は利己的な人物しか居ないな
そして綺麗な対主催の周りにはマーダーが集まってきているという
669創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:07:18 ID:NOqTA+SY
しかしこいつらは自分のこと「しか」考えないからこじれるw
あの社長ですら協力しあってたというのに……まあ社長の場合根が一応善人(?)だけどさ
670創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:28:02 ID:Tt+1yu0s
戦闘の腋巫女・ピヨシ、清涼剤のKAS、推理のレナ、一般人代表つかさ、マスコットカービィ
それに首輪解除の社長やカリスマの閣下とかも考えると……

……なるほど、1stの対主催メンバーって神がかったバランスがあったんだな
671創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:48:30 ID:/hBFLhZF
戦闘のメタナイト・べジータ・スネーク、清涼剤のチルノ・藤崎、推理の文・ときちく、
一般人キョン子・リン、マスコットゆっくり、首輪解除のタケモトやカリスマのドナル…ド?

こうですかわかりません><
672創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:00:56 ID:QtVAj8Py
>>670
たまには死神さんのことも思い出してあげようぜ
673創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:07:41 ID:vd14mIzz
>>669
特に脱出の要と言えるタケモトが危険対主催の急先鋒だからな。
首輪を弄ると見せかけて爆死させる、って思考が片隅にあるからgkbrもの。
他に首輪を弄れる技術持ちはスネークぐらいか……
でもこの人、マトモに解析できる状況じゃないんだよな。
674創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:01:46 ID:6IrpnbqW
とにかく実力持ってる積極的なマーダーが実質あと二人で、
周りに有能な参加者が付いてるから、プレミアム首輪を見つけるまでに
タケモトが死ぬって事はほぼ無さそうだな
675創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:30:49 ID:IJBZDggC
>>671
清涼剤にチルノはともかく藤崎っておいww
676創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:43:17 ID:z8ORK1mc
文が言ってた信用できる対主催に当てはまる
ヘビメタとかベジータはオフィスビルのこと全く知らないからなぁ…
ドナルドとかと合流しちゃったら狂言吹き込まれて誤殺フラグできそうだし

咲夜さんの再戦フラグ(スネーク、一応ときちく)あるし
ドナルドがレンを殺したのはタケモトってリンに伝えたら復讐フラグが立つし
キョン子はユベル化フラグ持ち
まだまだ見所満載だなw
677創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 00:51:00 ID:JCUQXEtL
タケモトも下手に爆殺はできないだろうな
貴重なプレミアム首輪を減らしてまですることじゃないし
678創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 05:31:02 ID:kE32Wp8C
とかいってなんだかんだで結局つぶし合って共倒れなオチだったりしてw
>>672
最終戦メンバーとの絡みがほぼ無かったから地味に見えるけど、ずっと孤独な戦いしてきた王様とAIBOは好きだぜ、唯一まともだったハルヒと面識あって最後に会話してるとこも好きだった
679創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 08:05:08 ID:ysSXWc1G
呂布は戦闘狂、咲夜さんは生存目的のマーダーだし、実は説得可能なんだよね。
ここに来て一番痛いのはスネークと咲夜の因縁かな。
高確率で戦闘能力高い奴が死ぬという、脱出EDには痛いフラグ。
680創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 08:56:22 ID:C++220bM
馬岱も一応マーダーなんじゃね?
強そうな参加者には片っ端から喧嘩売りそうだ
681創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 09:08:03 ID:1eDsK38N
タケモトは首輪解除したあと、
自分が無事で済むとは思ってない(足手まといとして始末される可能性を考慮してる)からなぁ。
首輪解除の手がかりを見つけたからってすぐに脱出に繋がりそうにないんだよな。
682創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 14:08:25 ID:HQZT9vcr
まだまだ優勝エンドにも全滅エンドにも移行可能、か…。予断を許さないな
683創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 15:13:46 ID:ysSXWc1G
そもそも前回の主催と違って、運営の実力がわからないんだよね。
684創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 16:26:34 ID:xYv18EU2
>>674
天邪鬼の法則があってだな…
685創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 17:29:55 ID:nm8NNzT1
プレミアム首輪と部品が10個(+てゐの首輪)だけってところがアレだよな
一つ解析に使ったとして最大10個を残り16人でどうやって分けるか・・・
686創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:20:40 ID:Qq+AZ+iZ
そういえば主催側の調査団とか動き回ってるけど影響あるかな?
687創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:33:28 ID:ZrtYOJja
調査開始の段階でリレーを渡してるから分かんないけど、少なくとも参加者に見つかることはなさそうだ。
主催は参加者の位置情報を把握してるし、右上も参加者の動きに気をつけてる。
688創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:49:01 ID:XAmL+aRf
見つかったらダサすぎるw
689創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 00:54:19 ID:nqzaoNJ2
>>683
少なくとも制限無しのブロリーを抑える戦力は無いのが作中で出される。
だが、右上は参加者の反逆はドンと来いって感じだし、それなりの戦力はありそう。
690創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 01:02:34 ID:xNgxdlwM
左上にせよ右上にせよ普通の人間ではないようだし
691創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 01:12:43 ID:4bkjgFNE
左上に関しては人間ですらないし
692創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 02:38:40 ID:fbSloEO+
前回より好きだぜ今回の主催
まあ前回のゆとりっぷりと不協和っぷりがあまりにもあんまりだった、ってのもあるが。
敵は強さを匂わせて謎めいてるほうがいい。左右コンビはあれでしっかり協力してるしキャラも好きだ。
今回は主催にも頑張ってもらいたい。
693創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 02:38:43 ID:tklK80l9
これで遊戯王勢とアイマス勢も全滅か……1stの時もだったが寂しいわな
694創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 03:46:14 ID:k5+BaBF1
1stでは遊戯が生き残ったぞ?
695創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 06:01:59 ID:GHhOIH2m
逆に東方勢はまた一人ぐらい生き残りそうだ
696創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 07:26:42 ID:6RodJSda
遊戯王勢はむしろユベルとゲイルが頑張ってる
697創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 09:24:59 ID:IrBzW2/Q
1stでは遊戯王とアイマスかなり活躍してたような
698創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 10:15:29 ID:9x7XAzCz
東方勢はもともと人数が6と多いし、キャラも濃い、実力有りと3拍子揃ってるからな。
逆にボカロ勢が絶滅寸前w
699創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 10:40:58 ID:fobfc9uV
リンがここまで生き残ってるのが最大の奇跡かも。
良い支給品に恵まれたワケでない、同伴者が優勝狙えるクラスでもない。
色々と人間不信になって逃げ回っていたのが最大の要因かな。
ドナルドのせいで彼女も話の中心に引きずり込まれるのだろうけど。
チルノが生き残ってるのは馬鹿故にマーダー達から「放っといても平気」と思われてるからかな。
700創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 10:50:17 ID:ZrtYOJja
文・・・・というかほとんどの保身主義者は逆に自分の首を締めているようにしか見えないんだが、気のせいか?
701創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 10:54:50 ID:IrBzW2/Q
ボカロは結局戦闘力は皆無だからな−。

逆に東方は今回ロワ向きのガチメンバーだからな。1stでは基本的に善人揃いだったし。
702創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 11:14:47 ID:ejnVpcYp
純粋な対主催の勝てるヴィジョンが見えない
ベジータじゃなくて悟空だったら何とかしてくれるかもという期待が湧くけど
王子はなぁ
703創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 13:34:32 ID:fbSloEO+
王子だってやるときゃやるさあ
前回の最重要メンバーピヨシは本来、誰もが認める公式カマセだったんだぜ
704創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 14:48:08 ID:R5yUkYha
確かに前回の東方勢はえーりん含めて6人中4人が対主催で、萃香は途中から対主催になったからな。

ピヨシは途中でいつ死んでもおかしくなかったけど、何だかんだで脱出できたのは意外だった。逆に病魔が即殺されたけど
705創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 16:48:07 ID:b97Xj9mI
>>701
今回ボカロ勢の中にもロボ設定と生身設定が混在していたように
MUGENミクなら戦闘力はある

他にも曲によって設定違うからそれによっては戦闘できるけどな
706創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 18:38:57 ID:IrBzW2/Q
>>705
ブラックロックとかだったらなー。でもボカロ勢は弱い割に七夜、アレク、トキと強キャラ殺してるよね。
707創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 19:50:55 ID:MbNy2JqW
七夜殺したのはミスってチャットで行ってた気が
まあ仕方がないよねw
708創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 20:15:22 ID:ZrtYOJja
サラマンダー、というか何もしないまま逝ったしなぁ。
トキやアレクと違って早い段階でキャラが固まらなかったのが痛かったな。
709創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 22:06:19 ID:fobfc9uV
やっぱ出した時点で作者さんが少しはキャラ固めないとダメだねぇ…
テトはその辺の描写が最初から多かったから(元ネタの割には)大金星だったな。
710創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 22:17:54 ID:tklK80l9
>>700
だから「自己保身者」なんですよと、自分が最優先なのは当然だけど他人を利用する事しか考えてない奴は最後に孤立するわけで
結束の力ってのを軽視して敗れたコイヅカの二の舞にならなきゃ良いんですがねぇ‥?
711創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 23:44:06 ID:IrBzW2/Q
俺当時は月姫知らなくて、何だこいつミクにあっさり負けてやんのw弱えーwって思ってた。後で調べてみたら強すぎワロスww
712創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 00:23:37 ID:4cRlvoGG
ぶっちゃけ七夜は普通に勝ててた
713創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 00:24:41 ID:vhSLXYZ2
というか死亡話書いた書き手が技知らなかったりしてゲフンゴフン
714創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 00:26:36 ID:x9mjBYhB
あの子、NANAYAとか生み出した元凶だしな……
素でチート性能なのが困る

だからこそ、殺しにくい相手ではあったが
715創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 00:58:12 ID:8M2dwMf9
今回はMUGENキャラ自体全体的にかませ扱いだったから次回はもう少しマシな扱いになるだろうか
仮にもあらゆる作品のキャラが強さを競い合うジャンルなんだしさ
716創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 05:18:56 ID:iCHi+hHm
唯一奮闘したのはトキィくらいか。出典は原作だけど
717創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 05:21:28 ID:TUHoBOl0
ニコニコ全体から見たMUGEN自体の知名度・人気を鑑みてから言えよ
再生数3千でそこそこ、1万で「伸びてる」10万で「やべえ凄ぇ伸びてるwww」レベルじゃそんなもんだろ
マイリストではもっと顕著だな
718創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 07:54:16 ID:QEojv4bT
MUGEN勢がブロリー並に無双されたら反感どころじゃ済まなかっただろうね。
後、七夜君はアンチ月も敵に回してるし
719創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 09:35:26 ID:8M2dwMf9
>>717
つまり人気の高いキャラ=活躍出来るキャラで
東方はアニロワで例えるとFateみたいなポジションになる訳か
720創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 09:40:48 ID:iCHi+hHm
>>717
それはそうだが10万再生なら十分なキガスw
まあオールスターとしてはどうだか分からんが
721創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 09:52:50 ID:Qq5pPcCV
ジャンルが広範になったから、10万再生でかなりのもんだよ。
歴戦ゲーしかり、実況しかり。
人気がないんじゃなくて、御三家の格が違うだけ。
722創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 10:35:39 ID:JiWaxOYX
よし、ここはイングリッドという強い・賢い・美しいと三拍子そろった
人気お嬢さんキャラを出してじゃのう、ボンッキュッボーンと大活躍じゃ!
723創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 11:53:26 ID:IU/RY71Q
巨乳キャラは早死にする法則を忘れたか
724創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 13:38:17 ID:ZQdTx1v0
MUGENである程度無双しても文句が出なさそうな奴となると、最強の尖兵とか鳥みたいに元ゲーでも馬鹿みたいな性能の奴らか?
MUGENオリキャラだと、どんなに強い奴であってもなんだかなあって感じがする。
あー、『現実』なら無双しても違和感ないかも
725創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 13:59:06 ID:DYNxBTfn
最強の尖兵とかあの鳥なら無双して保坂もしょうがないなwww

726創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 14:12:25 ID:JOaEmv/m
必殺技シリーズのエア本勢がやってきたら制限入るかもなぁ
只元が一般人だから制限無しか?
727創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 15:54:40 ID:p9sbYK3D
>>724
後はゼットンかな
728創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 16:44:04 ID:FBMLyYnn
ゼットンはさすがにジアースポジだろっていう

ジェネラルはなんだかんだ人格者っぽいし
対主催で終盤差し掛かるか差し掛からないかってところで強敵と相打ちになる役だな
729創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 17:52:46 ID:JiWaxOYX
でもジェネラル相手に相打ちできる奴なんて…
それこそ力を使いこなしてるハルヒくらいじゃ?

前回のジアースに引き続き、今回の主催がアクエリオン乗ってきたら笑うわw
730創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 18:05:31 ID:vlw0qW6g
MUGENを知らない俺はさっぱり話についていけないのであった
731創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 18:08:11 ID:DKSDHrSk
確かにアクエリオンとジアースってなんか似てるな。主題歌が流行ったって意味で。
732創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 19:02:03 ID:JkKSSgG/
新しい予約が来てるね
wktk

733創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 19:58:40 ID:w7A+DlPs
アクエリオンの主題歌を聞くと、どうしても問題児と宇宙意思の激闘を思い出してしまう。
734創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 20:46:10 ID:8M2dwMf9
>>730
自分の知らない話題が出たからっていちいち自己主張しなくていいから
おれだって遊戯王とデジモンは全く知らんが話題になっても文句は付けんぞ
735創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 21:25:50 ID:1VUW3ac4
>>733
あれがmugen大会初のランキング入りだったらしいな

あと、いつまで一位を陣取るつもりだブロリーwwww
もう再生数50万行くぞww(現在497625再生)
736創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 21:49:32 ID:iCHi+hHm
>>734
このスレまで来てて遊戯王デジモン両方全く知らないってのも珍しいなw
737創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 21:50:42 ID:ZVD1jHcP
>>734
文句付けてるわけじゃないし、いちいち突っかかることでもない
738創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 22:09:01 ID:QEojv4bT
>>720
オールスターなら10万どころか50万でもキツイと思う。
100万再生動画だけで100超えてるし、オールスターって言うぐらいならせめて50万は欲しいと思う
739創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 22:22:18 ID:JiWaxOYX
MUGENってどうしても性質上、動画数が多いから再生数も分散するんだよね。
他のストーリー動画にも言えることだと思う。
動画の単純再生数だけで物事を語るのも如何なものか。
740創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 22:25:18 ID:cOxj82r4
そういやシムシティでマップ作成は有りかねぇ
741創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 22:27:16 ID:ZVD1jHcP
再生数より知名度の問題だよな。
MUGEN自体はニコニコでの知名度高いと思うけど、
MUGENの中での知名度高いキャラがオールスターと言うと考え物。
742創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 23:01:34 ID:Qq5pPcCV
逆に戦略ゲーやmugen、ツクールなど多岐に渡る分野に進出している御三家も、あまり脚光を浴びないキャラはいるからな。
他にも賞味期限がきれたのか栄華を失ったキャラもいるし。
こうしてみるとニコニコも大きくなったと思う。
743創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 23:10:59 ID:DKSDHrSk
俺こういうオールスター物って、自分が知らないジャンルを知る為の物でもあると思うんだ。
俺はMUGENや東方から新堂さんまで知ってたけど、ときちくやサンレッドはこのロワで知った。そういう楽しみもあるんだから、必ずしも万人に知られてるキャラじゃなくてもいいと思うんだ。
744創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 23:27:34 ID:hpqiH3fM
もうMUGENっつーか格ゲー全般の話はいいよ
特に最強等等の関連の話をしつこく引き合いにされるといろいろと困る
745創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 23:31:58 ID:DYNxBTfn
>>743
禿同
おれは新堂さんに実況勢、ブロントさんすら知らなかったぜ☆
あんまりマイナーなのはどうかと思うがそこまで固執しなくてもいいと思ふ
746創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 23:45:47 ID:JiWaxOYX
>>742
一時はランキング独占してた某夜雀の事かぁあああ!!!

カミーユってメジャーだけどニコではマイナー…
有名なジャンルの有名なキャラは良くて、
有名なジャンルの無名なキャラはダメで、
無名なジャンルの有名なキャラは良くて…
747創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 23:49:33 ID:4cRlvoGG
基本再生10万以上はどれもあるしな
「それなりに」人気あるから新たに面白い動画に興味を持てる
748創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 00:47:50 ID:2WLr5G1u
>>746
ギレン(だっけ?あのミクとかの格好する奴)ならまだ行けたんじゃねぇの、ガンダム。
まぁ俺はニコニコ歴史戦略ゲーで関☆羽を推す。
アイツはチート+奉仕マーダー確定みたいなもんだし…
まぁ…後は三国志から出れそうなのは諸葛亮と張遼くらいか。張遼の方は山田が出そうだが
749創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 01:16:19 ID:5OTmJw3B
今回選ばれこそしなかったけど票入ってたし、次回は参戦確実だなと思って鬼柳さんの話妄想してたら不満足さんになってた……
750創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 01:40:09 ID:Mta5w3qP
ブロントさん関係で汚い忍者が居ても面白かったかもな
本気マーダーも小物マーダーもステルスも対主催もできる
751創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 01:54:58 ID:8iish8Gr
同作品繋がりなら承太郎やヴァンプ将軍やカーネル・サンダースも参戦して欲しかったぜ
752創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 01:55:59 ID:9hsgzlYg
なんで今まで白菜参戦できなかったんだろう・・・
753創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 02:02:49 ID:i5pDXLA1
おまえら何でみんなして捕らぬ狸の皮算用してるんだよ…
754創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 02:55:31 ID:aYf3biWb
なんか微妙に違う気がするな、その言葉
うーん…来年の事を言うと鬼が笑う、とか?
755創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 04:00:23 ID:5OTmJw3B
>>750
リューサンという手も
キャラ薄いか……
756創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 04:04:15 ID:GzrlB7Uu
お前ら……完結はまだ遠いんだぜ?

したらばに妄想スレ立てるとかすれば良いのに
757創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 04:13:36 ID:5OTmJw3B
>>750
それからマジレスすると忍具がないとちょっとわずかに素早いだけのキャラになっちぇまうんだぜ
紙兵がない汚い忍者なんて見たくないが
758創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 04:49:44 ID:DQIM1L7u
>>756
夏の停滞が嘘のように進んでるからな
気も逸る
759創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 04:58:04 ID:AzG+qEde
自分はここではしがない読み手だが。
本スレで妄想ばっかされると今のはどうでもいいのか…って気分になって割とテンション下がるんだぜ。
妄想はいつだって簡単で楽しいけどこの流れはどうも…無理にレス続ける必要はないんだしさ。
760創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:33:21 ID:DQIM1L7u
>>759
今回は東方勢の死ななさ、ブロリーの大暴れで揉めに揉めたからな
次回に思いを馳せてしまうのも致し方ない
761創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:39:40 ID:GLh9aL+E
なんだ、ただの荒らしか
762創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:45:01 ID:dBHZ6t1j
なんだ東方厨か
763創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:49:31 ID:i4VLBClE
>>761
自己紹介乙
764創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:50:27 ID:8iish8Gr
真正か荒らしかは知らんが東方はメジャーだから長生きして当然
MUGENはマイナーだから活躍出来るはずかない
そんな贔屓があるのは事実なんだよな
765創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:54:14 ID:SLVpNygi
今回は揉めたから次さっさと考えようぜ!なんて言い出す読み手様もいるしな
今頑張ってる書き手に失礼だとか考えないんだろうな
766創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:56:08 ID:jOJ0BJDT
東方の話題になると賛美しなかったろ、少しでも不満を言うレスは荒らし扱いだもんな
767創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:58:40 ID:jOJ0BJDT
>>765
今頑張ってる書き手様は切れやすい奴だな
768創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 05:59:06 ID:GLh9aL+E
>>765
760といい762といい763といい自分がどれだけアレか自覚していないようだし。
そんなに次が見たいならさっさとスレ立てて自分でやってみればいいのにね、100%立ち行かないだろうけど。
766を見る限りなんのために毒吐きスレがあるか、とかスレ違いという言葉も知らないようだからしょうがないか。
769創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 06:02:08 ID:SLVpNygi
書き手様ワロタwwwwwww逆切れかよ!
読み手様だけじゃロワは進まないが書き手様ならロワは進むんだけどな
770創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 06:07:47 ID:jOJ0BJDT
>>769
今頑張ってるって自分の事だろ

読み手がいらないなら書き手ロワでもやってろ
771創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 06:08:20 ID:XtQvzmiB
死ななさ具合で言ったら三国志勢の方が酷かったと思うんだがねぇ?
東方死なないから揉めたとかただ単に叩きたいだけだろ
772創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 06:10:48 ID:GLh9aL+E
俺の言ってるとおり自覚のない荒らしが暴れてるだけだってことさ。
その代表例が書き手は次々に沸いて出るとでも勘違いしてるID:jOJ0BJDT
773創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 06:11:23 ID:jOJ0BJDT
>>771
出番と人物の数の比率考えろよ
三国志勢の空気っぷりと東方の出ずっぱりを一緒にするなよ
774創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 06:18:59 ID:wKuCg5P/
なんかやけに荒れてるな
書き手叩きまで始まってるが、荒らしはスルーということで

以下通常の流れ
775創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 06:22:49 ID:jOJ0BJDT
書き手の事は気遣って賞賛してモチベーションを挙げてやって保護してやらないといけないが
読み手の事はどうでもいい 書き手にとって気持ちよくないレスはいらない
776創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 06:33:29 ID:CsFw6OlZ
>>775
読み手はいらない  ぶっちゃけ書き手だけのリレーでいい
777創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 07:01:43 ID:qH+pUErB
ところで、もうニコロワ1st終了から1年経つのかよ
778創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 07:52:52 ID:eHBUdBI+
そんなことより、藤崎がどうすれば覚醒できるか相談しようぜ!
779創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 10:45:11 ID:1KLXq6rH
>>778
つ「かくせいき」
780創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 12:29:46 ID:CfZbomLt
っつうかさ、東方が優遇されてるとか文句言ってるやつはもっとマイナーなキャラが生存できるように努力しろよ
書き手からしたら知らないキャラは書けない、知ってるキャラは書けるって基準しかねえよ
知ってるキャラを殺してしまうとそれ以降SSに参加できない
だから知ってるキャラを生かしてしまう
結果メジャーなキャラが生き残りやすい
それだけだろ?
wikiにマイナーなキャラの口調やら戦力やらの設定を細かく書くとか色々あるだろ
文句言う奴はそういうの書けよ
というか書いてくださいお願いします
781創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 13:33:01 ID:aYf3biWb
今残ってる中でマイナーっていないし次回からそうやってフォローしていくべきなんだねー
782創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 15:16:41 ID:UNDo3Iko
東方他じゃマイナー扱いだしメジャーメジャー言われているここは楽園なんだから守ってやれよ
783創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:06:07 ID:t+VBiTpV
>>782
お断りします
784創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:09:51 ID:VPadPGRG
>>780
知っているキャラクターを生かして知らないキャラクターを殺す
まずこれが当たり前っていうのが変

知っているから殺すっていう発想が出て来ないのはおかしい
785創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:13:16 ID:wKuCg5P/
知らないから殺すってのはなんか違うんじゃないか
786創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:40:28 ID:HQHSLCS0
>>780
知らないキャラがいたら自分で調べるという発想が出て来ないのか
成る程な、ロワが停滞するわけだわ

「○○をもっと活躍させよう。こんなキャラ知らないから殺そうっと」
これじゃあな
787創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:41:20 ID:9hsgzlYg
知らなかったら知ってる書き手に任せるだろ。知らないのにわざわざ動かして殺すなんて普通しない
788創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:48:30 ID:GzrlB7Uu
お前ら全員一回頭冷やせ。
ここと関係無い事でスレを荒らしても仕方ないだろ。
789創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:53:13 ID:i5pDXLA1
   /::::::::::::::::::::::::::::::; :;:::"'
  /:::::;;:::::::::::::::::::::::::;;;ノ ヽ;:::\
 /::::::::ノ""'''''‐‐-‐'''"    ヽ:;::|
 |::::::::::|            |ミ|
 |:::::::::/            |ミ|
  |:::::|             |ミ|
  |彡|┏━━━━━━━━┓
 /⌒ ┃ 冷えピタ 大人用. ┃ オレってマジ クールだぜ!
 | ( ┃            .┃
 ヽ,, ┗━━━━━━━━┛
    |,       ^-^     |
._/|     ‐-===-   |  
::;/:::::::|\.    "'''''''"   /
/:::::::::::|. \ .,_____,,,./::\


790創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:53:59 ID:HQHSLCS0
関係ならあるだろ
思い通りのスレにならないからって
すぐに荒らし認定かよ 子供か
791創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:57:49 ID:vGAUXkxi
さあ、盛り上がってまいりました
792創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 17:00:26 ID:SLVpNygi
注意すると逆切れするからこの手の自覚のない荒らしは救いようがない……
ということを実演してくれるな
793創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 17:07:41 ID:IbeAESq2
一度箍を外して言い合った方がすっきりしていいんじゃないか?
その方が後腐れなくなるだろ
794創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 17:14:53 ID:tdUFf35U
したらばでやれ
795創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 17:15:47 ID:nbz51Ngb
>>792
荒らし認定厨乙。
逆切れって言葉使いたいだけちゃうんかと。
796創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 18:27:36 ID:KjOIxYLo
お前らそろそろ毒吐きでやろう! な!

書き手様が出ても別に良いと思っちゃうの。
でも火種閣下みてーのはマジ勘弁してくれ。
797創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 18:43:27 ID:dFyt4e2Z
毒吐きのほうでは顔真っ赤になった奴が火病ってるな
798創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 19:04:06 ID:GzrlB7Uu
てかオフィスビル組に予約来てたんだな。
ようやく脱出に向けて本格始動といけるか?
問題は互いが互いの足を引っ張り合いそうな所だよなー。
799創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 19:06:53 ID:JOW1pgde
綺麗な対主催が合流してくれればいいんだが、オフィスビル組のことは知らないんだよな
しかも近くにはマーダーがいるし
800創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 19:50:01 ID:eHBUdBI+
メタ蛇は何をやってるんDAAAAA!!殺伐としたニコロワの最後の良心頑張れ。
藤崎が活躍するにはもう伝統のカニバリズムしかないな。
801創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:09:07 ID:dFyt4e2Z
>>800
でも、スネークとメタナイトで今のパワーアップした咲夜倒せんの?
因縁あるけど勝ち目が見えない
802創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:15:36 ID:KjOIxYLo
>>801
実は戦わなくてもイイのよ。
フランドールの事を口走ったらまずアウトだと思うが。

>>800
正直、何でまだ藤崎が生きているのか不思議でしゃーない。
実は今回、まだカニバリズムらしきカニバリズムは発生しておらず。
スプーがカワイイコと塩食べてた気がするが、人外が人間食っても不思議じゃないし。
803創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:16:48 ID:JOW1pgde
時間停止
メタナイトは剣がないと戦えないし、スネークは人間
804創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:21:55 ID:JOW1pgde
上のはミスね

今の咲夜は時間停止+スタープラチナ+吸血鬼化とかなり強くなっているが、DIO様よりはまだなんとかなるな
ただメタナイトは剣がないとまともに戦えないし、スネークは重火器がないと咲夜相手じゃきついだろうな
805創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:24:06 ID:jDa44qia
>>802
カニバリでブロリーを忘れるとは・・・・・・
806創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:25:31 ID:xKUAoi1s
確か修造喰われてたよね?
807創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:53:23 ID:9tHow26s
キョン子さんなんて話題にすらならないじゃん
808創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 21:02:42 ID:5OTmJw3B
>>804
ていうか殺し合いになったら朝日が射すまでは勝ち目無いだろうな
しかし主がヴァンパイアな時点でそのくらい分かってるよなぁ
809創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 21:05:19 ID:i5pDXLA1
キョン子さんは今後のユベルとの絡みに期待
810創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 21:32:54 ID:GzrlB7Uu
能力的には劣化DIOだけど、咲夜は油断しないという長所があるからな。
メタナイトが剣持ってれば良かったんだが。
ここはベジータの合流に期待するしかないか?
811創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 21:43:43 ID:8iish8Gr
肉の芽に制限かけまくってたから吸血鬼化にも制限あるんじゃないか?
東方キャラは優遇されてるから都合の悪い制限は無視されてるかもしれんけど
812創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 21:46:38 ID:fBfG+Wa8
だからイラン事言わないの
813創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 21:51:05 ID:i5pDXLA1
まま、おさえておさえて。
制限するなら血を吸った時の回復量や自然治癒力かね
ジョジョの吸血鬼はどこぞの旦那には劣るが十分強いしな

814創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:03:35 ID:/XBt+QKc
DIO製吸血鬼って血吸ったり自然治癒したっけ
生命力強化だけじゃね
815創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:06:16 ID:UNDo3Iko
いざとなったらスネークは中の人(プレイヤー)チェンジがある
816創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:12:54 ID:i5pDXLA1
あ、回復はDIOのみだったか、すまん
817創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:25:38 ID:z+Gkm0+o
まぁ今一番空気なのは言葉だな
818創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:28:51 ID:/XBt+QKc
あれ、もしかして吸血鬼化のパワーアップより太陽属性で死ぬデメリットの方が大きいんじゃねw
819創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:38:49 ID:jDa44qia
ジョジョの吸血鬼は人間の可能性を引き出したもので、
早い話が超人化なんだよな

だけど咲夜の場合厳密にはゾンビ化だろうから
太陽光で即死、耐久力が脆くなるくせに痛みがマヒして
力のコントロールが不可能になり、自分の力で自滅しやすくなる分
むしろデメリットの方がでかいと思うがな、
DIOを見る限りただでさえ吸血鬼制限強いみたいだし
820創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:39:44 ID:aYf3biWb
>>815
お前それで中身がMGS3のビックボス仕様の儀式好きなスネークになったらどうすんだよw

いや、強いけどさ。多分無敵に近くなるだろうけど絵的になぁw
821創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:42:22 ID:UNDo3Iko
>>819
痛覚は正常にあるぜ。だから耐久力はあるのに痛みがする生き地獄
ソースはヴァニラのセリフオンリーだけど
822創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:44:33 ID:8Yi6P6jk
少なくとも太陽光で死ぬようになったってのは痛いな
今の時間が丁度朝になる直前だし
823創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:48:08 ID:KjOIxYLo
あれ、咲夜さんもしかして脱出から一番遠のいてる?
主催者殺せても脱出経路次第じゃ帰れないw
824創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:49:18 ID:/XBt+QKc
太陽光以外に太陽っぽいのもうなかったか
レッドさんいなくなったし波紋使いはいないし
825創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:53:19 ID:UNDo3Iko
>>824
DMでラーとかにほんばれ、ソーラービーム使えるポケモンとか・・・
826創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:09:40 ID:jDa44qia
>>823
誰が一番近いかはわからないが、脱出から遠ざかってるのは事実だな
脱出して元の世界に戻ったとしても死ぬ確率が高いだろうし
827創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:13:53 ID:/XBt+QKc
DIO様の代わりにジョジョの世界に戻ればなにも問題はない
828創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:15:09 ID:GzrlB7Uu
狙いは脱出じゃなくて優勝なんだけどな。
しかしこれから日が昇るから優勝も厳しい。後二、三時間しか猶予が無いし。
まあ塚モールでカーテンなり何なり入手すれば、一先ずは問題無いか。
829創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:23:45 ID:X+0m3Tj+
吸血鬼化についてはきっちりした設定を設けた方がいいかもね。東方とジョジョで
吸血鬼の性質が若干違うし、おまけにどちらも設定が曖昧ときたもんだ。
830創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:25:05 ID:S6a9k3kf
儀式インストールしてたら、うっかりするとブロリーすら……

いや、この場合は儀式失敗して吹っ飛ぶかな
831創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:32:01 ID:pevCjBSB
そもそも咲夜がゾンビ化する必要があったんだろうか
832創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:38:35 ID:KjOIxYLo
そもそも吸血鬼化したのかゾンビ化したのかハッキリしてない
833創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:42:38 ID:jDa44qia
デメリット増加的な意味ではいいんでねぇ?
贔屓とまでは言わんが、咲夜は今までの行動が
全てがうまくいきすぎてる↓
・放送直後とか難敵の近場で暗躍して大した負傷もなく全滅させる
・ブロリーが重傷だった上、そのブロリー戦含め大した重傷を負わない
・スタプラゲット、etcetc
そろそろぶっ壊れるころさ、ブロリー死亡して
運営含め、今まで隠れてきた危険対主催やマーダーが動きまくりだし
834創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:43:41 ID:pevCjBSB
>>833
そんな事書くから(ry
835創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 23:51:23 ID:GzrlB7Uu
あまのじゃくの法則というものがあってだな

実際もうしばらくは生き残るだろうな
貴重な無差別マーダーだし
836創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 00:21:50 ID:8Floa1Sh
>>786
まず俺の言い分をちゃんと読めやヴォケ
好きなキャラだから活躍させたいんじゃねーよ、知ってるキャラじゃないと書けないつってんだよ
似て非なるもんだろうがアホか
確かに俺は知らないキャラを把握する為に調べたりする労力が足りてねえかもしんねえ
それを認めたうえで、お前は頭が足んねえんだよ
837創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 00:23:40 ID:j+jW8D/9
あたし縦読みしかしてないけど
日付変更しちゃったら何言っても説得力無いと思うの
838創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 00:32:58 ID:oOdJY5w8
おい>>836とかいう馬鹿がまたなんか言ってるぞ
839創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 00:35:16 ID:BEHBlpq7
メタスネークがどの方角へ向かうかが楽しみ。
キョン子は人間爆弾みたいなもんだし、西の危険地帯で咲夜と再戦も面白そう
べジータと合流なら脱出へと一歩前進だが、書き手がそれを許すかどうか…w
840創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 00:44:36 ID:Pu0JTguj
図書館で言葉、藤崎、馬岱と遭遇も有り得るな。
841創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 00:55:20 ID:BEHBlpq7
となると、藤崎がどう動くかが重要だな。スタンスはメタナイトに近いし。
これはもしや藤崎覚醒フラグ…!
842創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:03:00 ID:jSeXCRuI
ところで、生きている人間にDIOの血をかけても吸血鬼化するのか?
843創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:04:03 ID:5cCPMJuw
話ぶった切って悪いが、赤さんを参加させるって無理があったんじゃないかwwwどうやって優勝しろっつうんだよwww
844創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:16:13 ID:BEHBlpq7
原作ではDIOのエキスが体内に入って屍生人化…みたいな流れだったからなると思う。
そもそも三部で屍生人が出てこな(ry
荒木が設定忘れ(ry
咲夜さん本体の力はおにゃのこ版ヴァニラさんってことでいいんじゃないだろうか

兄貴の股間に寄生して洗脳、徐々に本体を乗っ取り優勝を目指す。
まさに外道!
845創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:20:20 ID:p72ASTiR
>>825
ぜんえzん全く関係ないんだが来週OCGでまさにそのラーが待ちに待ったOCG化されるんだが‥あまりの改悪っぷりになぁにこれぇというか鬼なった

どうしてああなった?
846創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:30:34 ID:3++ArXzR
>>836
>確かに俺は知らないキャラを把握する為に調べたりする労力が足りてねえかもしんねえ
>それを認めたうえで、お前は頭が足んねえんだよ

上の文章と下の文章のつながりがおかしい

とりあえず君が頭悪いのは十二分に伝わったけど
847創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:36:27 ID:BEHBlpq7
あ、

えーと…

最近ランキングで釣りが多くてまいる
某メドレーと思ったのにマイリス釣り
運営さん殺し合い観戦してないで何とかして下さいよ!
848創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:37:25 ID:3++ArXzR
>>843
それ以前の問題で赤さんはラガナー・マイケルっていう表記だったけど
両親であるラガナーさんが訴えたわけだから正確には
マイケル・ラガナーだよな今更だけど
849創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:40:10 ID:3++ArXzR
>>847
Hになってからランキング見るって習慣が無くなっちまったわ
使いにくすぎて  今までは毎日欠かさず見てたのに
850創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:40:54 ID:RXqjRSn3
>>848
アドルフ・ヒトラーをヒトラー・アドルフと表記するようなものか
851創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:46:35 ID:lubcep7F
>>843
まあ、塩だって参加してるんだから赤さんくらいならきっと余裕
852創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 01:57:38 ID:B5mH7Ej8
東方を目の敵にしてるみたいな言い方しちゃって悪かったけどさ
肉の芽は支配力が殆ど無く掴まれても反撃無しと制限がかなり加わっているから
同じDIOの肉体に含まれている吸血鬼化エキスが全く弱体化されていないのは不自然じゃないか?

本当は制限されているけど咲夜の肉体と混ざった事で補正が入り弱体化が解けた設定ならまだ分かるけどさ
853創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 02:00:43 ID:Z9moudm+
854創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 02:10:54 ID:9HJMEucM
>>852
あれは多分承太郎vsDIOのパロをヤリタカッタダケーだと思う
深く考えていないっぽい
855創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 02:13:06 ID:2Y88Y9Xb
毎時ランキングしか見てない
856創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 02:41:21 ID:9HJMEucM
呂布って銃器に対する知識ないから普通に射殺出来そうに思える
少なくとも狙撃には対処できなさそう
857創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 03:52:43 ID:c8kl/SD0
思いっきり弾避けてなかったっけ?
858創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 04:15:23 ID:Pu0JTguj
超身体能力で弾を確認してから躱せそうだな
859創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 04:58:10 ID:rguzXaye
>>836は毒吐きでアホだのカスだの連呼してた奴か
そう言う言葉ばっかり使ってると自らの程度の低さを喧伝して廻るようなものだぞ
860創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 05:38:15 ID:0CNE3bhN
ドナルドの強さ設定がいまいちわからないんだよな
MUGEN基準なら文>ドナルドだが
861創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 06:28:08 ID:Nn7c7QNG
まずドナルドが何なのかわからない
862創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 06:29:59 ID:0CNE3bhN
>>861
えっ
863創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 06:32:19 ID:/o9Y2VAb
ドナルドは教祖様補正も入ってるんじゃね?
864創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 06:54:18 ID:Xxd1Gu23
>>860
格ゲー補正というものがあってだな。ゲームの性能じゃ判断できない。ジョジョのゲームなんてDIO<ポルナレフ<<<<<ペトショだからな。

文も別に格ゲー準拠じゃないし。
865創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 06:57:56 ID:aKij6eCU
咲夜が屍生人化したっていうんなら、やけに醜い姿になるはずじゃないのか?
ジョジョ1部のタルカスとブラフォード以外の屍生人はそうだったけど
866創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 07:07:12 ID:xCQwer6y
>>865
タルカスとブラフォードがそうだったのなら別にいいんじゃないのか
867創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 07:25:36 ID:0CNE3bhN
ドナルドは
なんかサイヤ人と太陽を除けば最強に出来そうな感じにされてるよな
洗脳とかの頭脳派っぽさとポテトの実力行使のバランスがはっきりしない
868創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 08:07:32 ID:vqdzmUMF
>>864
二次関連の格ゲー補正にしろじゃなくて、原作基準にしろと
・・・つってもこいつにはいろいろと謎がおおいが、メジャーMAD動画補正のほうが適正だろう
869創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 08:21:15 ID:Ad1Fyt+U
>>865
北斗や聖矢で学んだろう
勝負は顔で決まる
870創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 08:36:07 ID:2Y88Y9Xb
だからスタンドの影響でだんだんJOJO顔になってくんだってば
871創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 08:41:58 ID:B5mH7Ej8
性格はもう完全にジョジョキャラ化してるし
スネークに倒されたらやる夫とドアラの形をした雲が出そうだ
872創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 08:51:27 ID:Nn7c7QNG
やる夫…ドアラ…ポルナレフ…終わったよ…
873創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 09:06:07 ID:4uH5ji/1
相変わらず東方キャラ贔屓が酷いね
874創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 09:47:01 ID:BlMgpwMu
相変わらずしつこいね
875創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 10:06:24 ID:j+jW8D/9
ここまで来たら捻くれ曲がったJOJO贔屓に見える。
前回は霊夢が明らかに優遇されてたけど、
原作でも「何故か優遇されるチート」って設定だったヵらな。

今回の東方キャラは正直、チルノしか優遇されてない。
ぶっちゃけ他は優勝&脱出からバックステッポ競争してるようにしか見えない。
876創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 10:12:21 ID:r+HHJ1vm
fuck you…
ぶち殺すぞ、ゴミめら…
877創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 10:38:08 ID:Nn7c7QNG
確かに文にしろ咲太郎にしろ悪役としての階段を駆け登ってるし
北斗でモヒカンが暴れ回ってるの見てる感じ
いずれやられる時の為の前準備というか基礎作りというか
そういうのなら優遇しても話のスパイスとして機能すると思うのよね

純粋対主催の贔屓?それは糾弾すべき
878創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 13:01:41 ID:Pu0JTguj
ただこのロワの場合は「少しは贔屓してあげて!」って感じだな。
純対主催なんて五人しか残ってないぞww
879創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 13:08:19 ID:8Floa1Sh
>>859
別人だよ
東方贔屓贔屓言われていらついてだんよ
            __、
     ,r´⌒ヽ,⌒ヽ,ヽ
   (⌒)、   .人  λ\、 ._____
    \. \    、 ヽ./ ー  ー\
     |\ \    ヽ./ ( ●) ( ●)
     |  \  \ /     (__人__) \  はいはい、どーもすまんこ
     |.   \   |       ` ⌒´   |
  .   |.   |.\_ノ\            /
  .   |.   |   |   \______/
  .   |   )  .|       ̄ ̄
  .   |   |  .|
     |   |.|  .|
  .   |  | .| .|
     /  / / ヽ,
    (__ノ  ヽ、__つ

880創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 14:15:31 ID:BEHBlpq7
やるおとぽっぽって似てるよな。
実はこのロワも運営の裏にぽっぽがいて、
真の目的はニコニコキャラの友愛…なわけないか。

政治や宗教キャラをだすと、右から左から変な人が押し寄せてきそうで怖いw
881創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 15:03:48 ID:0siol6XF
殺してんだぞこのロワは
名前隠してるとはいえ
882創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 16:34:17 ID:/o9Y2VAb
流石に政治や宗教のキャラを出すのはきついんじゃないか
現実の人物はもう出てるから大丈夫とはいかないだろ
883創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 18:19:23 ID:Xxd1Gu23
>>882
我らが外山は政治に含まれないのか?
884創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 19:11:32 ID:Aj7Jq+C0
>>882
もうローゼンが殺されている時点dうわだれだやめr
885創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 19:19:12 ID:oOdJY5w8
政治以前に実在の人物を惨殺してる時点でねぇ
886創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 19:20:13 ID:X66t3xzB
福田さんが参戦したらどうなんだろ

チンパンだのパンダだの言われてるけど、
ニコニコ大百科を見るとかなり評価されてるし
887創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 19:45:37 ID:j+jW8D/9
本当にパンダ買ってきた印象しかねぇ!
あとは「あなたとは違うんです」か。

もうローゼン出しちゃったし恐れるものなんて天皇くらいしか…

エア本さん出して赤字が来たらロワの完成だよね。
888創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 19:58:29 ID:Aj7Jq+C0
>>887
赤字先生が来るって時にぃ、ロワに参戦できるじゃない!
性格、口調は固まっているから不可能ではない気もするんですけど
889創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 20:02:51 ID:oN9RUQr5
〜党ちゃんねるなんて置いてる方が悪いんだよ
という訳で次は小沢一郎がでr
(このレスは友愛されました。詳しい内容は中華人民共和国国家保安部に申請してください)
890創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 20:43:18 ID:aKij6eCU
>>871>>872
おいおい美希を忘れるなよ。彼女はスネークとは面識はないはずだが
891創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 21:13:01 ID:0msOz07V
ローゼン閣下は一応本名ぼかしてるからねぇ
まあ政治関係は荒れなきゃ別にいいけど
892創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 21:45:02 ID:gK1nMGq3
ローゼンがありでエア本さんが駄目ってのもなんか変な理屈
893創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 23:01:30 ID:314k5kx3
とりあえず、F.EmGSxYugに修正要求した方がいいかな
・吸血鬼かではなくゾンビ化ではないのか
・そもそも越前(死者)をゾンビ化できなかった時点で咲夜をゾンビ化できるのはどうなのか
・ゾンビ化するならばその際に効力を弱めるなど制限を課すべきではないか
くらいか。
どの部分を修正するかで全部問題なくなるところもあるけど
894創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 23:17:18 ID:BEHBlpq7
死者ゾンビ化できたら優勝まっしぐらだなw死体なんて会場に腐るほどあるし。
895創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 23:35:45 ID:314k5kx3
おっと、F.EmGSxYug氏だ。
896創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 23:38:07 ID:zd6JRejy
>>537を見てないのか?
897創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:31:11 ID:ucdKBhfP
肉の芽に制限かかってて吸血鬼化に制限かからないのがおかしいって言われてるんじゃないの?
それに吸血鬼化と言ってもDIOみたいな治癒能力無いからゾンビと大差無いよ
898創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:45:24 ID:NieVevr5
しかし書き手氏が言うとおり本当にヴァニラには再生能力あったのか?
899創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:55:03 ID:bW8nNmPU
>>892
なんていうか……そ○かって時点で嫌悪感が来ちゃう感じ?

咲夜さんの能力がバランスブレイカーならデメリットをでかくすりゃいいんじゃね? 半ゾンビっぽい存在なら活動自体に限界あるとかで
900創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:58:59 ID:U/EtCoGw
仮投下来てるな。
901創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 02:39:09 ID:Wx1LrYEs
>>898
無い
ポルナレフに針串刺しの計を喰らっても傷は治らず、最後までそのままだった
902創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 02:46:46 ID:d4+QkhKU
馬鹿な書き手は死ねばいいのに
903創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 02:59:05 ID:A2lqKdX2
まあ落ち着け
仮投下見てきたが、タケモトとときちくは良いコンビになれそうだw
904創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 03:05:23 ID:ucdKBhfP
血を浴びた後、首がくっついたから再生能力があると勘違いしたんだろうさ
905創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 03:19:29 ID:Wx1LrYEs
まぁいいじゃん
そのあたりはスゴミで
906創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 04:42:46 ID:bAJlO1HX
デメリットは咲夜さんの性欲増大で手を打つしかないな
907創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 06:51:20 ID:S3OgQmwU
>>902
同感だ

ID:SLVpNygiとかID:8Floa1Shみたいな書き手様はいなくなってもらって構わない
別に書き手だから偉いとか保護しなきゃいけないなんてものではない
調子に乗りすぎ
908創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 07:07:33 ID:rQfkJcge
>>902>>907みたいな読み手様もいなくて構わないな。

結局、ヴァニラが何だったのか作者も良くわかってな(ry
そもそもゾンビと吸血鬼の明確な変化条件の違いを分けてな(ry

ちなみにジョジョロワではヴァニラは吸血鬼で固定なんだよね。なんで?
909創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 07:27:38 ID:pO2DpATj
>>908
そりゃあ設定があやふやで考える余地があろうと作中で吸血鬼としか言われてないんだから、
下手に論争して決めるより吸血鬼としておくのが当然、再生も有りになってるしな
メタ的な話をすればヴァニラはマーダーなんだから再生能力があった方が便利だし

というより本家ジョジョキャラを扱ってるロワですら文句言われないことにグチグチ言う奴が異常
910創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 09:15:35 ID:ucdKBhfP
ジョジョロワのヴァニラは再生能力持ちだっけ?
まあどっちだとしてもすぐ倒され(ry
911創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 09:22:02 ID:snVbR/RY
ヴァニラに再生が無いのは確実だな
本人が串刺しの後この怪我だと自分はいずれ死ぬって言ってるし
912創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 09:28:29 ID:8OeOHyeY
>>910
ジョジョロワには2ndがあってな。
>>911
その時のヴァニラは自分が吸血鬼だと気付いてない件。
913創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 10:38:42 ID:d6GCFFUA
もう通った話なんだからグチグチ言うなって
そこら辺のあやふやな所は次の書き手さんがなんとかしてくれるさ
914創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 11:16:01 ID:+BTtWrsA
いくらでも修正できるさ。最悪自分では吸血鬼になったと思ってたが
実は段々身体が腐ってきて〜でもいいと思う
915創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 12:01:07 ID:snVbR/RY
修正云々より曖昧な設定についてうだうだ話すのが楽しい
916創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 12:13:39 ID:ucdKBhfP
肉の芽と同じ位の弱体化なら吸血鬼化の身体能力はさほど変わらず
常に血肉を喰い続けないと自我が保てなくなる位の制限は必要か?
917創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 12:15:49 ID:no1QBtd1
誰かが言わないのなら俺が言ってやる。
書き手は読み手より重い…!
918創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 13:54:58 ID:BbdRyg/D
>>917
一々んな燃料を投下する理由を2文字以内で述べよ
とっとと失せろ
919創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 14:09:56 ID:snVbR/RY
>>918
色々難しい要求!
920創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 14:23:10 ID:4jZJXW3c
>>916
そんなことやったら、ブロリーの血肉を喰らった伝説のスーパーメイドサイヤ吸血鬼になってしまう。
921創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 16:27:16 ID:iDd0XlSG
2代目HALの誕生ですか
922創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 17:19:30 ID:fsfbj6yc
>>914段々身体が腐っていくのは面白そうだな。瀟洒な殺人鬼の美少女が、
段々名無しのゾンビみたいな醜い姿になって、自分が殺した人間以上に
苦しい痛みと思いを感じて死ぬのは。
923創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 18:54:14 ID:4RSddzkk
どうしても腐らせたいらしい
924創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:09:18 ID:m/lvoxpv
ところで代理投下ってもうしていいのか?
925創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:20:28 ID:A2lqKdX2
次スレ立ててからの方がよくね?
926創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:20:40 ID:urA4y2UP
みんなしぬといいね
927創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:21:31 ID:urA4y2UP
みんなしねばいいね
928創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:22:56 ID:urA4y2UP
はやくしね
929創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 20:28:31 ID:rQfkJcge
ジョジョのゾンビって痛覚無いから苦しまないなぁ…
ヴァニラさんって実は吸血鬼だったんだな。納得したよ。
930創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 00:34:01 ID:wHTAlMoj
ヴァニラさんは実はブルマ履いてるんだぞ。
931創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 01:04:08 ID:8TNej3XJ
SSの中に個人的な感想を入れる書き手ってうざいよね
932創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 01:26:43 ID:XkOES/4/
咲っきゅんが石仮面で吸血鬼化していれば再生能力付きで美貌も保てただろうに
933創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 02:04:51 ID:8TNej3XJ
>>907
つーか誰だが毒吐きかしたらばかなんかで特定できたの?
毒吐きの誤爆スレでSS改変されて怒ってたあの人?
それともSS中に個人的な意見入れる腐女子っぽい奴?
934創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 02:10:42 ID:8TNej3XJ
>>713
ぶっちゃけ知らなかったよあのヘボ
チャットでコソコソ謝罪(笑)してたし
キャラ把握せずになーにがリレーSSの書き手なんだが
935創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 02:25:22 ID:EGrC+HPj
とりあえず君のそのレスがどれだけスレの雰囲気をギスギスさせるか少なめの脳味噌で考えなよ
それができなきゃ死ね
どうせ世間に迷惑かけて生きていくんだ
936創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 02:29:28 ID:8TNej3XJ
>>743
それが度を過ぎれば
ニコニコで気に入ったキャラロワイアル
果ては
ニコニコに一応動画としてあげられているキャラロワイアルになるかもな

>>746
そうか?
自分はニコニコにおけるメジャージャンルのキャラは
その中でメジャー、マイナーに関わらず出てると度々思うぞ
例えば、ボーカロイド勢の重音や、弱音も頻繁にランキングに出ていると言えばそうでもないし
これと言って一発当てたようなものも無いと思う
まあメジャーであるが故、それによく関わってくる奴も多いみたいだし
どうしても投票や書き手枠で出てしまうんだろうな

つうかこのロワ始まる前までmugen、三国志なんてドマイナー物だとおもってたが
始まってみるとこうも注目する奴が大勢いて驚いた、単にその勢が好きな奴がロワに注目しているだけかもしれんが
でも改めてランキング見てみると三国志はともかくmugenは結構ランクしてるんだな
937創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 02:50:15 ID:LtjwAWUW
どうしてこう書き手をディスる奴が多いんだ、もっと謙虚になれよ
938創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 03:03:49 ID:8TNej3XJ
所詮奴らは批判される側
こういう批判がおこっても仕方がない
それに、唯でさえルールとは言えキャラを積極的に殺して話を進むリレーSSで
中途半端な描写で簡単に死ぬキャラたち
それもマイナーだから、技知らなかったから、把握してなかったから
そんな理由は、例えこのリレー意外のSSでも通っていいものか?
自己申告もせず、寂れたチャットで自分勝手に後ろめたさを解消してはい終了
そんなつまらないことよりも、もっとやることあるはず

本当に表に出さない方がいいのかもなこのリレーSS
キャラを殺すという点を抜いても
他のキャラに愛着が無く把握すら面倒、あるいは自分のお気に入りで無双
幻想入りの自己厨作者と同程度じゃねーか
ロワの新規は色々な意味でがっかりすると思うよ、このゴミ
939創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 03:48:19 ID:8TNej3XJ
吸血騒動や丸パクリもSSとして、
いや二次創作としてどうなのかね
feの能なしは多分ノリのつもりみたいだったと思うけど
これじゃあジョジョぱくる五流作家と全然変わらない
ただ原作引用して簡単に改変して二次創作ですなんてのは
原作やニコ動から引用したネタをも侮辱していると気づけなかったんだろうね
940創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 05:05:54 ID:LtjwAWUW
そうですかありがとう連レスすごいですね
941創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 05:35:59 ID:8TNej3XJ
942創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 05:41:51 ID:xDsgW8ii
毒吐き行けよ
943創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 06:08:25 ID:+BzDcaIg
こういうのって荒れるのを分かっててわざとやってるのか?
944創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 06:14:16 ID:gVH8B0C6
荒らし以外の何者でもないだろ
読み手様ってレベルじゅない
945創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 06:52:46 ID:JATUukGM
まてまて慌てるな、これはタケモトの罠だ 釣られるんじゃない
946創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 08:06:36 ID:C5RkNmgf
どう考えても読み手様ではない
読み手様ってのはこう・・・本人は穴が無いと思って防御してるけどガードがら空きな人ばかりなんだよ・・・
だけどこの人はノーガード戦法・・・俺達が接近するのを狙ってるんだ・・・
947創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 08:34:47 ID:jQLELf9Y
じゃあ読み手様(笑)だな
948創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 08:39:39 ID:XkOES/4/
既に修正無しで通す事は確定してるから何を言っても意味ないけどね
これで性格をねじ曲げたり好きなキャラだけ制限を消し
そうでないキャラはガチガチに弱らせて殺させたりしても
否定論は荒らしや読み手様の我が侭として黙殺が可能になるか
949創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 09:19:16 ID:IPukQU92
>>946
>>948のことかー!
950創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 09:29:25 ID:DuK8WRa4
>>948
そういうのは他所でも結構あるぜ
でも誰もがする側にもされる側にもなるからわざわざ口に出して批判しない
それを今更鬼の首を取ったかの如く騒ぎ立てても自分の馬鹿さを晒すだけだぞ
951創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 10:11:02 ID:wR2bXzVU
はっきり言ってここで何度長レスしようがお前なんて無視してロワは進んでいくから。
負け犬の遠吠えくらい許容してやるからいくらでも吠えてろよw
952創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 10:12:41 ID:YYkS67G4
ロワで一番やっかいなのは厨書き手。読み手様みたいにスルーしたら済む話じゃないからな
実際今までも何人か追い出してきたし
書き手本人は必死に自演して自分を擁護してたけどww
953創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 10:20:27 ID:6cAbqksM
同意
例の没になったマリオ変スネ囲炉裏信者スネvsメタみたいなオナニー野郎はたたかれて当然だからな
954創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 10:28:49 ID:DuK8WRa4
わざわざ人の傷いじくること言うなよ
そういう騒動は無かったことにしておくのがベスト
955創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 10:41:15 ID:8TNej3XJ
>>953
別の囲炉裏騒動でもあの人はちゃんと謝って訂正したからマシな方だけどな
956創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 10:55:15 ID:g3TF6PgV
厨書き手の代表格がマシな方?ギャグか?
957創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 11:07:45 ID:wHTAlMoj
外は雪だってのにここは熱いなww

熱くなってる所に申し訳ないが、次スレ立ててもよろしいでしょうか?
958創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 11:13:12 ID:GYKgyRd5
>>957
外が雪なのに申し訳ないがスレ立てよろしくおねがいします
959創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 11:17:43 ID:wHTAlMoj
まさかの規制…外は雪で1日暇だというのにorz
すんません、どなたかお願いします
960創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 11:25:38 ID:gVH8B0C6
新しい予約が来てるな
961創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 13:44:02 ID:8TNej3XJ
>>956
いや、だから謝ったからまだマシな方なんだってw
厨が何を指すのか不明だけど、さ
少なくともただ文を多く書き込みまくってるだけの
他のリレー(笑)作者に媚びてる奴よりも
ネーム付でSS投下した奴の方が何倍もマシだと思うなあ

ただの猟奇オナニー専門落書きに質なんか求められても、ねえ?
962創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 13:58:39 ID:dcZNBpMC
こりゃあしばらくしたらば進行した方がいいかもしれんな
963創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 14:35:53 ID:DuK8WRa4
揉め事を抑えるためにまた揉め事を起こすのか
964創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 14:38:14 ID:9wVlcYyo
>>961を見る限り自分が今まで何書き込んだかすら覚えてないのかもしれん
荒らしという域さえ越えて痴呆か何かなのかも
965創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 15:28:48 ID:f+5Vl/Ps
>>961-964
スレの雰囲気を悪くしている自覚も無いブタは完全スルー推奨
とだけ
966創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 16:32:38 ID:IPukQU92
お前が言うな
とでも言って欲しいのか?
967創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 17:40:08 ID:eq8D1e5k
ぶり返すようで悪いんだが、原作見てきたけど、ヴァニラは再生してないぞ。
後、痛みも感じてないっぽい。本人が、『痛みを感じる暇もない』って言ってる。
勿論、ヴァニラの精神論とか脳内麻薬とかの考え方も出来るが、一応。
968創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 17:46:06 ID:C5RkNmgf
>>967
俺も読んできた
「感じる」じゃなく「気にする」ヒマがないって言ってるから痛いけど大丈夫って事じゃね

傷はポルポルに最初斬られた肩は治ってるからあるだろうね
その後の突きは回復無しだから相当弱いものだろうけど
969創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 17:58:09 ID:eq8D1e5k
>>968
肩の傷は後にヴァニラが気にしてなかった?
痛みが云々は俺の記憶違いだった。すまん。
970創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:02:59 ID:xDsgW8ii
もういいだろ
こまけえことは(ryでさ。
もう通ったんだからよ。
無駄な議論はここでおわりな
971創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:08:39 ID:Rbio58dF
うん。で、咲夜の状態は吸血鬼でいいんだな?
972創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:11:01 ID:C5RkNmgf
>>971
そうだな
今はそっちの議論の方が大切だ
973創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:12:25 ID:oFF7IVf3
俺みたいにDIOはしってるけど、原作ジョジョは知らないって人もいるし良いのでは?
ちなみに俺はMUGENのPADIOに似たようなものってイメージしてる。
974創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:16:33 ID:EGrC+HPj
いいんだよこまけぇことは
975創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:17:13 ID:eq8D1e5k
ところでやりだした俺が言うのもアレかもしれんが、
次スレが立つまでこういう議論は控えた方が良いんだろうか?
次スレが立までにこのスレ埋めちゃったら結構問題あるよな?
976創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:28:00 ID:EGrC+HPj
977創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 18:31:51 ID:Rbio58dF
立てた…けど、すいません
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1261128427/
978創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 19:17:10 ID:X+ja0bMP
しねっていってんだろかすども
979創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 20:32:59 ID:rjCLhYdF
>>978の黒歴史ノート見てニヤニヤしたい

純粋なDIOにくらべて二次的な吸血鬼であるヴァニラは再生力が弱い
がベストな解釈かしらー?
吸血鬼伝承でも真祖とかレッサーとかあるし。
980創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 20:35:12 ID:WD6nx/AA
とりあえず荒らしはスルーで
咲夜の状態は吸血鬼でいいんじゃね

ところで代理投下はもうしていいの?
981創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 20:40:56 ID:0E4UnIm1
クソスレ
982創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 21:37:39 ID:jQLELf9Y
とりあえずここはもう埋めておくか?
983創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 22:00:13 ID:YyUhma9S
10レスくらいは使えそうだから残してもいいかもしれないけど
この調子だと埋まりそうかな
984創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 23:36:14 ID:nW5SxGXQ
お前も吸血鬼にしてやろうかー!!
985創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 01:12:16 ID:BXWqWDO8
しばらく時間置いてから埋めたらいい
986創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 02:01:33 ID:vITdj5QF
あまり放っておくと全部埋まる前にdat落ちする可能性大
987創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 02:29:04 ID:4ZPZla+2
1000あるいは500kbいってなければどんだけ放置してもdat落ちしない
それがこの板なんだぜ
988創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 04:48:49 ID:QQFKd5QD
埋めるんなら埋めろよちんこ祭りども
989創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 04:56:38 ID:pirMhXkT
ニコ厨()笑
990創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 08:47:24 ID:vITdj5QF
>>987
あ、まだここってそういう設定だったのか
991創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 15:02:32 ID:4ZPZla+2
設定っつーか、2chでは新スレ容量確保のために使われてないスレは自然淘汰される足切りシステムがあるわけだが
それがこの板ではまだ働かない。何故なら板スレ最大数800(だっけ?)に達していないから。切るだけのはみ出た足がないわけだ。
つまりこの板ではまだ保守は必要なし。逆にこういう役割を終えたスレの埋立ては必要ってことだ。
埋め。
992創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 15:38:16 ID:DnoeDmw0
埋め支援
993創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 15:51:46 ID:tPZQ3fXT
994創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 15:52:55 ID:NWZjykLj
うめうめ
995創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 17:30:04 ID:q10+OEXz
うめうめ言ってるから、うーめん食べたくなってきた。
996創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 18:18:15 ID:rIqFMF8K
うーめん岡田
997創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 18:51:44 ID:+oDaSnAu
うめ
998創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 18:53:36 ID:+oDaSnAu
埋め
999創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 18:54:46 ID:+oDaSnAu
ぬるぽ
1000創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 18:55:10 ID:ByJ+OVBw
ガッ
10011001
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
        ∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩
        i||i ∩i||i:||::::¥_][_¥::::||. i||i
         †人=†††¶┌┐¶††††              このスレッドは1000を超えた!
  /■/■\[/■ /■\/■\]  /■\■\     今度は新しいスレッドで
 (´∀(匚二二( ´∀( ´∀( ´∀`).□´∀` )Д´)□           レッツ 創作発表!!
  |_ | | ノつつ|創)~| |創) ̄||創) ̄|つ ⊂|_((|創)~ノ
  〓」 〓_|=|_ 〓__ノ 〓二ノ〓二ノ) ( / (L〓|〓二|    創作発表@2ch掲示板
  (_(_ し(_) (_)_)し(_)し(_)(_(_,(_)(_)    http://namidame.2ch.net/mitemite/