ゲームキャラ・バトルロワイアル Part1

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1創る名無しに見る名無し
様々なジャンルのゲームキャラを用いた、バトルロワイアルのクロスオーバー企画、
『ゲームキャラ・バトルロワイアル』のスレへようこそ。

【使用上のご注意】

『ゲームキャラ・バトルロワイアル』には、版権キャラクターの暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。
CEROで言えばD辺りに相当するかもしれません。
この作品は『バトルロワイアルパロディ』です。
苦手な方が読むと、後々の嫌悪感の原因となったり、
心や体などに悪い影響を与えたりすることがありますので、絶対におやめください。

☆まとめwiki
ttp://www29.atwiki.jp/gamerowa/pages/1.html

☆したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13051/


参加者名簿

7/7【東方project】○霧雨魔理沙/○博麗霊夢/○十六夜咲夜/○レミリア・スカーレット/○アリス・マーガトロイド/○風見幽香/○東風谷早苗
7/7【ポケットモンスターシリーズ】○レッド/○グリーン/○キョウ/○サカキ/○赤髪の少年(金銀ライバル)/○アカギ/○(ミカンorタケシ)
6/6【ファイナルファンタジーW】○セシル・ハーヴィ/○カイン・ハイウィンド/○リディア/○バルバリシア/○ルビカンテ/○ゴルベーザ
5/5【メタルギアシリーズ】○ソリッド・スネーク/○ハル・エメリッヒ/○サイボーグ忍者(グレイ・フォックス)/○リボルバー・オセロット/○雷電
5/5【ペルソナ4】○主人公/○花村陽介/○里中千枝/○天城雪子/○足立透
4/4【星のカービィ】○カービィ/○メタナイト/○デデデ大王/○アドレーヌ
3/3【ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】○アイク/○漆黒の騎士/○アシュナード


【37/37】
2創る名無しに見る名無し:2009/10/11(日) 19:08:01 ID:V3b/Olho
【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる
生き残った一人だけが、元の世界に帰る+ひとつだけ願いを叶えてもらえる
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる


【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収
(義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない)
また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される

「ランダムアイテム」は作者が「エントリー作品中のアイテム」と「現実の日常品」の中から自由に選択 
 必ずしもデイパックに入るサイズである必要はなし
 また、イベントのバランスを著しく崩してしまうようなトンデモアイテムは企画頓挫の火種、注意



【「首輪」と禁止エリアについて】
ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている。
首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ
(例外はなし。不死の怪物であろうと、何であろうと死亡)
開催者側は、いつでも自由に首輪を爆発させることができる
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている
24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ
「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい
(下手に無理やり取り去ろうとすると、首輪が自動的に爆発し死ぬことになる)
プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである
(実際に盗聴されているかどうかは、各企画の任意で
 具体的な方法や、その他の監視の有無などは各企画で判断)
開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると、首輪が自動的に爆発する
3創る名無しに見る名無し:2009/10/11(日) 19:08:56 ID:V3b/Olho
【放送について】
放送は六時間ごとに行われる。

放送内容
「禁止エリアの場所と指定される時間」
 →出来るだけ離れた地点を二〜三指定。放送から二時間前後で進入禁止に
「前回の放送から今回の放送までに死んだキャラ名」
 →死んだ順番、もしくは名簿順に読み上げ
「残りの人数」
 →現在生き残っている人数。
「管理者(黒幕の場合も?)の気まぐれなお話」
 →内容は書き手の裁量で


【状態表について】
SSの最後には必ず状態表を入れ、今どんな状況なのかをはっきりさせる。


【場所/何日目/時刻】
【キャラ名@作品名】
[状態]:健康とか怪我の具合とか色々
[装備]:武器とか防具とか
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
(支給品を確認したら支給品の名前@作品名を記入。現実世界から出す場合は@現実で)
[思考]
基本方針:ゲームに乗るかどうか等そのキャラが行動する元になる考え
1:
2:1から優先順位が高い順番に行動方針を記入。4とか5とか作っても大丈夫だし減らしてもおk
3:


【使用例】

【A-1/一日目/深夜】
【霧雨魔理沙@東方project】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ポーション×3@FFシリーズ、金属バット@ペルソナ4
[思考]
基本方針:ゲームを止める
1:アリス達と合流する
2:やばそうな相手には自分から関わらない


支給品解説
【ポーション@FFシリーズ】
HPを小回復する液体。


【金属バット@ペルソナ4】
主人公専用の武器だが、他の人でも扱うことは可能かと思われる。
クリティカル率がやや上昇する。
4創る名無しに見る名無し:2009/10/11(日) 19:09:44 ID:V3b/Olho

【予約について】
予約はしたらば(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13051/1254284744/)で行います。
予約する人はトリップをつけて「○○(キャラ名)と××を予約します」と書き込んで下さい。
予約期間はは原則として3日です。事情があったりするときは追加の延長(2日程)もできます。
延長したい場合は、再び予約時と同じトリップをつけて延長を申請して下さい。
が、延長を連発するのは避けて下さい。
何らかの理由で破棄する場合も同様です。キャラ追加予約も可能です。

予約期限を過ぎても投下されなかった場合、その予約は一旦破棄されます。
その時点で他の人がそのキャラを予約する事が出来るようになります。
また、前予約者も投下は可能ですが、新たな予約が入った場合はそちらが優先されます。


【荒らしについて】
荒らしや煽りは徹底スルーで。どうしても目にとまるのなら
専用ブラウザを導入してNG登録すること。
5創る名無しに見る名無し:2009/10/11(日) 19:11:46 ID:V3b/Olho
テンプレ終了
まだスタートしたばかりなので書きたい人は
どんどん予約して、SSを投下しちゃってください
6創る名無しに見る名無し:2009/10/11(日) 21:33:11 ID:X7bDZDON
いちおつ
スレ立てたんだな
7 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/13(火) 18:26:34 ID:eS3pNOtK
花村陽介、カイン・ハイウィンド、ルビカンテを投下します。
8堕ちた竜騎士 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/13(火) 18:30:44 ID:eS3pNOtK
「殺し合いだって?冗談じゃないぜ」

気が付けば一方的に殺しあえと言われた挙句、さらに見知らぬ場所へと
飛ばされた花村陽介は自らが置かれた状況に当惑を隠せないでいたが、
つい先程この殺し合いへの参加者が集められたホールでの惨状を思い出す。
道化師のような男にローザと呼ばれた女性が見せしめとしてに殺された事を。
忌々しい事に人の命をたやすく奪った金属製の首輪は、陽介の首にもしっかりと
はめられていた。無闇に主催者には逆らえない、だけど。

(こんなふざけた事だけは絶対に許せねえ!)

その気持ちだけは確かだった。自分の気持ちを確認し、恐らく同じ気持ちを抱いていた
であろう親友の事を思い出し辺りを見回してみる。しかしホールで一緒だった親友の姿は
見当たらずどうやら親友とはまったく別の場所に飛ばされたらしい。
念の為に参加者一覧を確認するとホールでは気が付かなかったが親友の少年の他に
里中、天城の二人、さらに稲葉署の刑事である足立の名前も確認する事が出来た。

「よし、まずはみんなと合流しよう」

主催者に対抗するにしたって自分一人じゃあ心許ない。でも仲間達と協力すればあるいは、
そう考えを纏めると地図とコンパスを取り出し現在位置を確認する。
手にしたコンパスが示す東の方角にまるで天空の彼方まで届きそうな巨大な樹木が見える。
あれが地図に乗っている世界樹だとしたら。目測で現在地との距離を測ってみる。
恐らくは世界樹とタウロスタウンの中間辺りが現在位置だろうと目安を付ける。

(闇雲に仲間を探し回ってもラチが明かないだろうから。まずは町に行ってみるか)

陽介は手にしたデイパックを片手で漁りながらタウロスタウンへ向けて歩みだす。
9堕ちた竜騎士 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/13(火) 18:34:51 ID:eS3pNOtK
その時、不意に背後から人の気配を感じ、陽介が慌てて振り返るのと
蒼い鎧に身を包んだ男、竜騎士カインが手にした槍で陽介を襲うのは全くの同時だった。

「ちょっ、うわっ」

咄嗟の事に辛うじて槍をかわした陽介が悲鳴を上げる。

「あっ、あんたっ!この殺し合いに乗ったってのか!」
「ちっ」

カインは初撃をかわされた事に舌打ちをすると手にした槍を構え直し再び陽介に襲いかかる。
対する陽介は片手を突っ込んだままのデイパックから掴んだ物を咄嗟に取り出し防戦する。
だが出てきたものは一本のゴルフクラブ。クラブの先端が槍の一撃であっさりと
断ち切られ、後方に飛んでいく。どう考えてもハズレ支給品だった。

「ちょっ、待った!待った!」
「黙れ」

カインは陽介の静止の声に全く聞く耳を貸さず槍の二撃目を受けた
ゴルフクラブは先程より更に短くなっていく。

(冗談じゃないぞ!全身鎧を着込んだ上にあんな物騒な槍を振り回すなんて、
ファンタジーのゲームか、映画からでも出てきたってのかこいつ!?)

「くそっ、こうなったらペルソナを使うしか」

だが、はたしてペルソナがマヨナカテレビの中でもないのに使えるのか?
陽介の脳裏を一抹の不安が掠めるが、どちらにしてもこのままでは槍の餌食。

(試してみるしかねぇ!!)

陽介は己の分身のであるペルソナ、ジライヤを呼び覚ますべく集中する。

「ハアアァッ!!」

その陽介の眼前に再びに槍が迫る!!

(やばい、試す以前に間に合わない)

陽介は手にしたゴルフクラブの残骸を無我夢中でカインに投げつける。
だが無常にもその一撃は槍の一蹴であっさりと弾かれる。
10堕ちた竜騎士 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/13(火) 18:43:06 ID:eS3pNOtK
「死ねっ」

カインの一撃が陽介を貫くに見えた瞬間、二人の間を割って入るように
飛来した爆炎がカインを穿つ!!

「おわっ、今度は何だ!?」

完全に不意を突かれた炎の一撃に体勢を崩したカインは後方へと大きく飛び退く。

「この炎は!!」

咄嗟の事に驚愕の表情を浮かべる陽介、カインの二人は炎の飛んできた方角を見やる。
そこには真赤な衣装と灼熱の炎に全身を包みこんだ男、ルビカンテが悠然と立っていた。

「そのような弱者をいたぶる戦いぶりをするとは。見損なったぞ、カイン」
「貴様っ、ルビカンテ」

カインとルビカンテとお互いを睨み対峙する。

「くっ、貴様のような奴に言われる筋合いはない」
「ずいぶんな言われようだな。だが私の知るカインは武器を持たぬ輩を襲うような
卑劣漢ではなかったはずだ。あの道化師の言葉に乗せられたか?」
「黙れっ、俺は・・」
「まあ、貴様の事だ、おおよそローザの為だろうと大体の見当は付くが」

ルビカンテの言葉にカインは苦々しげに表情を歪める。

「ちょっと待ってくれ、あんた達知り合いなのか?」

顔見知りらしき二人の様子に話が見えない、とばかりに陽介が声を掛ける。

「誰がこんな奴と」
「それは私の台詞だ」

槍を構えるカイン。拳に先程と同じ爆炎を手にするルビカンテ。その様子に再び緊張が走る。
ただ一人武器を持たない陽介、しかしカインが陽介を狙えばルビカンテの炎がカインを狙う。
狙われているとなればカインも迂闊には動けない。
一体どういうつもなのかわからないがルビカンテが陽介を狙う仕草は見えなかった。
11堕ちた竜騎士 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/13(火) 18:50:16 ID:eS3pNOtK
「くそっ、この場は一旦引かせてもらう。だがルビカンテ、いずれ貴様は倒す!」

場が悪いとばかりにそう言い放つと、カインは森の中へ颯爽とその姿を隠す。

「助かった・・」

カインが去った事により多少は肩の力が抜け呟く陽介だったが未だ得体の知れない炎を
纏った男がこの場にいる事には変わりはなかったが窮地を救ってくれたであろう男、
ルビカンテに声を掛ける。

「急に襲われて正直やばかった。ありがとう、って礼を言ってもいいのかな?」
「なぁに、私は弱者をいたぶるマネが好かん。ただ、それだけだ」

その答えに一旦は安堵した陽介だがもう一つ肝心な事を尋ねる。

「助けてもらって聞くのもどうかと思うけど。あんたは殺し合いのってないのか?」
「あの道化師の事は気にくわんが。さて、どうしたものか」

炎の男はニヤリと笑いどちらとも取れない答えを返す。

(おいおいどっちなんだよ・・)

ルビカンテの言葉に冷汗を垂らす陽介だったが内心の動揺を抑え
片手で汗を拭うとルビカンテに声をかける。

「とりあえず自己紹介しないか。俺は花村陽介」
「私の名はゴルベーザ様が四天王の一人、火のルビカンテだ」

【B-4森/一日目/深夜】
【花村陽介@ペルソナ4】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品×2
[思考]
基本方針:殺し合いはしない。まず仲間達と合流、その後行動方針を決める
1:ペルソナ4主人公、里中、天城、足立を探す為にタウロスタウンに行ってみる。
2:ルビカンテ、一体何者なんだ?
4:鎧の男(カイン)怖っ。
3:ペルソナが使えるか試したい。
※カインの名前はルビカンテがカインと呼ぶのを聞いています。
※ランダム支給品を一つ消費しました(ゴルフクラブ@ペルソナ4)
が戦闘により破損しました。
※作中からの登場時期に関しては真END突入前、ペルソナはジライヤ
同作品から参戦の足立に関しては頼りない刑事さん、だと思っています。


【ルビカンテ@ファイナルファンタジー4】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品未確認×3
基本方針:不明
1:カイン・・。
2:花村陽介か・・。
※作中からの登場時期はカインと面識がある以降、時期不明としておきます。
12堕ちた竜騎士 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/13(火) 18:53:44 ID:eS3pNOtK
 ◆  ◆

「はぁはぁ・・」

花村陽介とルビカンテの前から姿を消したカインは息を切らしながら森の中を
駆け抜ける。二人が居る場所からある程度の距離が離れた所で足を止めるが
カインの脳裏に先程のルビカンテの言葉がよぎる。

『あの道化師の言葉に乗せられたか?』
『貴様の事だ、おおよそローザの為だろうと・・』

図星だった。ローザが殺された瞬間、ホールの片隅でカインは絶叫していた。

「俺は、俺は・・」

恐怖に引きつりながら鮮血を吹き上げながら虚しく散っていったローザの顔を思い出す。
傍にいながら下手な命乞いしかできず、ローザを守ってやれなかったセシルを思い出す。
セシルは一体何をしていた?もし傍に居たのがセシルではなく俺だったら?
命乞いなどせず、ローザを守れたんじゃないのか?
それがもしもこうだったら、という理不尽な感情だとはわかっていた。それでも考えてしまう。
過去にローザに恋愛感情を抱きながらも相思相愛のセシルとローザの為に身を引いたカイン。
だがその行為は間違いだったのかもしれない。
なぜならば、セシルは愛するローザを守れなかったのだから。
だったら今度は俺がローザを守る。俺がローザを救う。

「ローザを生き返らせる為だったら何だってやってやる」

そうだ、どんな汚い手を使ってでも、相手が無抵抗の女子供であろうとも
たとえセシルと再び戦う事になったとしても、必ず優勝してやる・・。
瞳に暗い炎を宿しながら、覚悟を決めるカインだった。

【C-4森/一日目/深夜】
【カイン・ハイウィンド@ファイナルファンタジー4】
[状態]健康
[装備]ナイトキラー@ファイアーエンブレム蒼炎の軌跡
[道具]支給品一式、ランダム支給品未確認×2
基本方針:優勝してローザを生き返らせる
1:殺し合いに勝ち残り優勝する
2:ルビカンテを倒す
※ランダム支給品×1消費(ナイトキラー@ファイアーエンブレム蒼炎の軌跡)
※作中からの参戦時期はルビカンテと面識がある以降、時期不明としておきます。
13 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/13(火) 18:55:53 ID:eS3pNOtK
以上で「堕ちた竜騎士」の投下を終わります。
感想、指摘など問題点があればお願いします。
14創る名無しに見る名無し:2009/10/13(火) 22:16:55 ID:yewSdBbz
投下乙!よかったのだぜ
ガリ、やはりローザ目的で殺し合いに乗ったか
そしてルビカンテもどう出るのか先が気になるぜ
15 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:18:43 ID:7ZOfiIiE
レッド、タケシ投下します
16 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:20:13 ID:7ZOfiIiE
あの日、僕はポケモンリーグの頂点に上り詰めた。
四天王を制し、ライバルのグリーンとのポケモンバトルに勝利して。

それはマサラタウンから始まった、僕の旅の到達点であり――
同時に、本当の旅の始まりでもあった。
そう……本当のポケットモンスターの世界に、足を踏み入れたんだ。


あれから、三年の月日が流れた。


今、僕はここシロガネ山の最深部に立っている。

目の前に対峙するのは一人の少年の姿。

僕にはわかった。彼もまた、僕と――かつての僕と同じだった。
ポケモンへの憧れを胸に、高みを目指して故郷を旅立って。
そして今、シロガネ山の難関の数々を越えて、僕の目の前にいる。

さあ、始めよう。
ずっと望み続けた、本当のポケモンバトルを――


 * * * * * * * * * * *

17 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:21:04 ID:7ZOfiIiE
吹き付ける風の冷たさが、この悪夢のような出来事が現実であることを突きつけてくる。
あの惨劇を見せ付けられ、為すがままに『殺し合い』の舞台に放り出されて、
もうすぐ1時間になるだろうか。僕は一人、あてもなく森を歩き続けていた。
今の僕は、無力だ。ポケモンマスターの肩書きなんて、何の意味も持たない。
そうだ……いつも僕の傍らに一緒にいてくれたポケモン達は、ここにはいないんだ。
不安で、怖い。全身の震えが、未だに治まらない。
でも。だからと言って、諦めるわけにはいかない。
僕は死ぬわけにはいかない。やり残したことがある。
それにようやく気付いて、歩き出したばかりなんだ。そうだ、死んでたまるか。

「レッド!!レッドじゃないか!!」

突如森の中に響いた、自分を呼びかける声。
聞き覚えのある懐かしい声に、振り返る。
そこには、自分のよく知る細目の青年が駆け寄ってくる姿が。

「俺だよ、タケシ!ほら、ニビシティのジムリーダーの!」

もちろん、知っている。
僕が初めて挑戦したジムのリーダーを務めていた、岩ポケモンの使い手。
それが彼、タケシだった。

「よかった、無事だったんだな!
 いやぁ驚いたよ、まさかお前までここに呼ばれてたなんて」

最初は岩タイプっぽい、頑固で取っ付き難そうな印象があるけど、いざ打ち解けあえば
彼は明るくて気のいい、お姉さん大好きな一面もある兄貴分だった。
そんな彼の姿に、自然と僕の顔にも笑みが浮かぶ。
こんな場所と状況で言うのも何だけど、本当に懐かしかった。
もう三年ぶりくらいかな。なかなか再会の機会にも恵まれなかったし。
だから、とんでもない惨劇に巻き込まれたことを呪いつつも、久々の再会に互いに喜び合った。

「失踪したって聞いたから心配してたんだぜ。
 でも、チャンピオンだったお前がいると心強いよ」

初めて彼のジムに挑戦したことを思い出す。
あの頃は不慣れで、何もかもが手探りだった。タイプや相性なんて、ろくすっぽ考えもしなかった。
イシツブテやイワークを相手に電気技を放って、効果がないことに焦って。
あの時のピカチュウには無理させちゃったっけな。
それも今となってはいい思い出だ。
あの挑戦が、僕にとって、ポケモンリーグ挑戦への第一歩でもあったんだ。

そうだ。これはあの時と同じ、僕の第一歩。

「ん?レッド――?」

だから、僕は――


18 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:22:32 ID:7ZOfiIiE
 * * * * * * * * * * *


「ピィィィィィィカァァァァァァァッ!!!!!」

響き渡るピカチュウの咆哮が、ゴングとなった。
その叫びは街で見かける愛玩用などとは気迫が違う。場の空気を震え上がらせ、圧倒した。
同時に、火花を迸りながら輝く電気玉。その輝きはピカチュウの全身を覆い、
10万ボルト……いや、20万、30万、50万……電気エネルギーをどんどん上昇させていく。
そして……限界まで蓄積された電気が、ピカチュウの身体を光の弾丸へと変える。

発動される究極技――ボルテッカー。


――ポケモンリーグで優勝したあの日から三年。
あれから、僕は再び探求の旅に出た。
未知なる世界、新たなるポケモン、さらなる強さへの探求。
ポケモンの道は、途方もないほど奥深かった。
ポケモンリーグ制覇なんて、ほんの入り口でしかなかった。

僕は知る。
当初151種類だと言われていたポケモンの数は、実際には500以上にも上ることを。
その中には、伝説や幻と呼ばれたポケモンも存在した。
時間や空間をも制するポケモン。大地や海を、世界そのものを形作ったポケモン。
人々の意思や知恵、感情の源となったポケモン。そこから生まれた願いを運ぶポケモン。
宇宙からやってきた謎のポケモン。神とすら呼ばれたポケモンまで。
そして、そんな全てのポケモンの祖――ミュウ。

人間の英知すら及ばない不思議な生き物、ポケットモンスター。
その世界に、僕は貪るようにのめりこんでいく。ただひたすらに、知識を、強さを求めて。

オーキド博士も、こんな気持ちだったんだろうか――

19 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:24:40 ID:7ZOfiIiE
フシギバナの呼び声と共に地面が割れ、そこから巨大な樹木が生え伸びてくる。
相手のポケモンを包み込み、樹木はそのまま洞窟の天井を突き破る。
ハードプラントだ。

カメックスの大砲から、水の弾丸が撃ち出される。
ハイドロポンプのさらに上をいく究極の一撃、ハイドロカノン。
弾丸は相手ポケモンを巻き込みながら、洞窟の壁に大穴を空けた。

ジムリーダーや四天王達などとは比べ物にならない。
レッドの操るポケモン達は、まさしく桁外れの実力を誇っていた。
並大抵のポケモンでは、これらの攻撃がほんの少し掠めただけで、彼らの指一本に触れただけでも、
瞬く間に死の淵まで追いやられることだろう。

だが彼は……その少年は違った。
少年のポケモン達はその猛攻を掻い潜りながら、何ら怯むことなく反撃に打って出る。
レッドのポケモン達に負けない、時には上回るほどのパワーと戦術をもって。

――楽しい。

閉じられていたカビゴンの瞳が、大きく見開かれた。
ビッグバンが引き起こされるかのような絶大なる破壊力をもって、ギガインパクトが爆発する――!

轟音と共に洞窟が崩れる。シロガネ山全土に激しい地響きが鳴り渡った。

レッドの持つポケモンには、伝説や幻と呼ばれた類のポケモンは存在しない。
少し探せば、どの街にも一匹二匹くらいは見かけそうな、普通のポケモン達だ。
だがその荒々しい戦いぶりは、神の領域に達したポケモンすら戦慄するであろう。
そして激しさの中に見える雄々しさと美しさ。
それは黙示録の最終章、神々の最終戦争<ラグナロク>をも彷彿とさせた。
しかし、そこに悲壮感は感じない。むしろ――

――楽しい。

紛れもなく、レッドの心は満たされていた。
きっと、対峙しているもう一人の少年も同じ気持ちだろう。

――こんな楽しいポケモンバトルは、本当に久しぶりだ。

――あの虚しかった三年間が、嘘のように……


 * * * * * * * * * * *
20 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:26:18 ID:7ZOfiIiE
手にしたアイテムから、放たれる光と熱。
夜の闇の中に輝いたそれに、反射的に目を瞑る。
そして、次に目を開けて、最初に見たものは。


全身黒コゲになって倒れたタケシの姿だった。


誤爆?暴発?……違う。
――これでいいんだ。


ミニ八卦炉。僕に支給されたマジックアイテム、というものらしい。
魔力を込めることで、マスタースパークと呼ばれる強力な弾幕を撃ち放てる、とのことだ。
また、魔力のない人間にもそれなりに扱えるよう、特別な調整が施されているらしい。
魔法とか魔力とか、僕は魔法使いじゃないからさっぱりだ。あるいはエスパーポケモンなら
使いこなせるのかもしれないけど、今それを考えたって仕方ない。
で、半信半疑のままに同梱のマニュアルに従って使ってみた、その結果がこの光景だ。
たった一撃で、人を黒コゲにできるだけの火力を発揮した。
もしちゃんと魔力を持った者が使いこなせば、リザードンのかえんほうしゃ並……
いや、ブラストバーン級の火力をも容易に撃ち放つことができるかもしれない。

タケシの持っていた支給品袋を拾い上げる。
その際、黒コゲのタケシが視界に入った。どう考えても生きていられる状態じゃない。
きっと彼は、自分がどうやって死んだかも理解できないまま逝ったことだろう。
思わず目を逸らそうとして……だけど僕は目を逸らさず、彼の無惨な姿を目に刻み付けた。
これからの戦いを、惨劇を、現実を受け入れるために。

それから、大きく深呼吸する。
いつの間にか震えはすっかり治まっていた。

最初に会えたのがタケシでよかった。
もし彼じゃなければ、決心もつかないまま、ただ震え殺されるのを待つだけだったかもしれない。
彼に会えたことで、僕はあの頃の気持ちを思い出すことができた。
彼を殺したことで、僕は再びあの時と同じ前向きな気持ちで歩き出すことができる。
そうさ、あの時と同じなんだ。
初めてのジムリーダー戦、ポケモンリーグへの挑戦の第一歩が彼のジムの攻略だったように。
僕は今また、この殺し合いを生き延びるための第一歩を踏み出した。

僕は生き延びたい。

もう一度――彼と戦いたい。


 * * * * * * * * * * *
21 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:28:18 ID:7ZOfiIiE
探求を続けていく中で、僕はポケモンにもいくつかの規則性があることに気付く。
ポケモン達には、それぞれ一匹一匹に持って生まれた個性と能力があって。
その能力は、性格によってさらに育ち方が違ってて。
彼らに秘められた『めざめるパワー』にも、法則があることを知った。
そして、ポケモンのタマゴの生まれ方にも、規則性がある。
特殊な配合の仕方で、普段とは違うポケモンが生まれたり。
通常のポケモンでは覚えられない、父親からの遺伝という形でのみ覚えられる技もあったり。
デパートなどで売られてる高額な薬――その真の効果も、基礎ポイントとやらの正体も掴めた。

それは、オーキド博士も踏み入れなかった領域に違いない。
そうしてポケモンを追い求めていくうちに。

――僕の中から、愛情が薄れていった。
ポケモンに対する、愛情が。

気付けば、四天王すら敵じゃなくなっていた。
その気になれば、鍛え上げた一匹のポケモンだけで蹴散らすことすらできた。
僕に挑戦してくるトレーナーも数多くいたけど、その全てが取るに足らない力ばかりの相手だった。

……虚しい。

ここに辿り着くまで、僕は何をしてきたんだろう?
望みの能力や性格のポケモンが現れるまで、どこまでも探し続けた。
時には乱獲し、タマゴを大量に産ませて漁り尽くした。
能力が低い、性格が合わないと感じたポケモンはすぐに逃がした。
そうして厳選したポケモンに、莫大な金額を費やして投薬処置を行って。
ポケモンを鍛えるために、何十匹・何百匹ものポケモンを倒し続けて。

……僕は何をしているんだ?

いつしか、僕はポケモンを武器か道具かのように扱っていた。
愛すべき、大切な友達であったはずのポケモンを……

それに気付いた時……僕は自己嫌悪に陥ると共に、全てが虚しくなった。

「ピカァ……」

ピカチュウが心配そうに、僕の顔を覗き込んでくる。
その周りには、リザードンが、フシギバナが、カメックスが。
それからラプラスにカビゴン……ポケモンリーグを共に制した、大切な仲間達だ。
あの頃の純粋だった僕と一緒に旅をし、共に泣き、笑った、大切な友達。


その夜、僕は彼ら6匹だけを連れて、再び旅に出た。
ママにも博士にも、誰にも告げることなく。
ぼんやりしたこの世界を逃げ出すかのように、旅を続けた。

そうして僕が辿り着いたのが――シロガネ山だった。

強力なポケモン達が当たり前のように蠢いている。
ポケモンリーグ制覇程度のレベルじゃ、瞬く間に倒されてしまうだろう。
こういうのを、世捨て人というのかもしれない。

だから――
この難関を潜り抜けて、僕の所まで辿り着いた少年を見た時、驚いて。
そして……僕はこの時を待っていたことに気付く――
22 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:30:06 ID:7ZOfiIiE
シロガネの大山脈を舞台に、二匹のポケモンが対峙する。

夜空に輝く月をバックに羽ばたく、紅き翼竜。
リザードン。これが、レッドの最後の手持ちポケモンだ。
眼下には、炎を纏いし紅き獣――バクフーンの姿。
こちらもまた、少年の手持ちの最後の一匹だった。

「GUAAAAAAAAAAAAAA!!!」

リザードンの咆哮が轟き、山脈中に山彦となって響き渡った。
尻尾の炎、いや全身から放たれる熱はマグマのように熱い。
苦しくも激しい戦いを経験したリザードンにのみ許される、圧倒的な熱さ。

「FUUUUUUUUUUU!!!」

唸り声を上げるバクフーン。その周囲をかげろうが漂う。
戦闘準備が万端である証拠だ。

少し前まであたりを支配していたあられは――
いや、ラプラスによって引き起こされた氷河期のような猛ふぶきは、もはや見る影もない。
氷など全て溶け、それどころか既にシロガネ山の体感温度は100℃を超えていた。

それでも、二人の少年は決して退こうとしない。
それぞれのポケモンを信じて、最後の戦いに挑む。

最初に動いたのは、バクフーンだ。

全身に蓄積した熱量を『ふんか』させる。
まるでシロガネ山そのものが噴火したかのような大爆発が、花火のように空に打ち上げられた。
その無数の花火の中を掻い潜りながら、リザードンが飛ぶ。
誇示するかのように広げた翼から巻き起こった風が、真空刃――エアスラッシュを生み出す。
バクフーンは地をころがるように疾走し、エアスラッシュをやり過ごす。
外れた真空の刃は、周囲の木々や岩を次々と切り裂き、破壊していった。

両者とも、一歩も譲らない戦い。
どちらに転んでもおかしくない、一進一退の攻防を繰り返す。
しかしやがて、転機は訪れる。

完全にバクフーンの動きを捉えた。それを確信した時、レッドからの指示が出る。
『ブラストバーン』。究極の奥義にして、ポケモンとトレーナーの最高の信頼の証。
解き放たれた炎の濁流は、周囲の全てを焼き尽くし、そのまま山を削りながら真っ直ぐにバクフーンを襲う。
避けられない。そう悟った少年は、バクフーンは、賭けに出る。
襲い来るブラストバーン目掛けて、真っ向から突っ込んだのだ。

並のポケモンなら消し炭と化すほどの炎の中を、バクフーンは流れに逆らい疾走する。
じりじりと体力が削られていく。効果はいまひとつ……いや、そんな相性など意味を為さないほどの
高熱の中を、バクフーンは構うことなく走り続ける。
走って、走って、走り続けて。
やがて、炎を抜ける。その終着点は――
炎の発射口。リザードン、お前だ――!

ブラストバーンの反動で動きが止まったリザードンに、『すてみタックル』が炸裂した。
23 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:32:22 ID:7ZOfiIiE
やがて――

炎の燃え盛るシロガネ山に、静寂が訪れた。
だが、それはほんのひと時でしかない。

リザードンとバクフーン、両者健在。
既に双方とも、限界を超えている。
次が、最後の一撃だ。

リザードンの、バクフーンの、二匹に秘められた特性『もうか』が発動する。

リザードンの尻尾の炎が、青白く燃え上がる。
バクフーンの全身の毛が、これ以上ないほどに逆立つ。

それぞれの炎を、全身に纏わせる。
そのまま、双方の身体が輝きを増していく。
それはさながら、シロガネ山に二つの太陽が生まれたかのような光景だった。

レッドが、少年が。
最後の、そして同じ技の指示を出す。

――『フレアドライブ』

二つの太陽が、激突する――!!

そして――

 * * * * * * * * * * *


そこで、僕の記憶は途切れていた。
24創る名無しに見る名無し:2009/10/15(木) 22:34:48 ID:LPmigRms
支援
25 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:35:32 ID:7ZOfiIiE
あの時のリザードンとバクフーンの戦いが、どちらが勝ったのかはわからず仕舞いだった。
ちょうど、その直後に……僕は、この惨劇の舞台に呼び出されてしまったのだから。
だけど、あの時の感触は、今でも残っている。

あの時確かに感じていた、ポケモンとの一体感。
あんなバトルは、本当に久しぶりだった。
ポケモンリーグ制覇目指して旅していたあの頃の、懐かしい感覚。

もう一度、戦いたい。
あの少年と。全力全開で、バトルしたい。

だから、僕は生きて帰る。たとえこの手を血に染めようとも構わない。
きっとそれは愚かで悲しい行為だとわかっている。
だとしても……

そうすることで、僕が失ってしまった何かが、もう一度蘇るかもしれないと思ったから。


【B-1 森/一日目/深夜】
【レッド@ポケットモンスター】
[状態]:健康
[装備]:ミニ八卦炉@東方project
[道具]:基本支給品一式×2、支給品(0〜2+タケシの分回収)
[思考]
基本方針:生きて帰り、少年と再戦する
1:殺し合いに勝ち残り優勝する
※魔力がないため、ミニ八卦炉を完全には使いこなせません。
 一定以上の火力は発揮できず、また火力の細かい調整も不可能です。

【タケシ@ポケットモンスター 死亡】
26 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/15(木) 22:37:41 ID:7ZOfiIiE
投下終了。タイトルは『とある廃人の記録』。

ちなみにバトルは戦術一切関係なし、完全に演出重視(偏重)です。
ていうか途中から完全にロワと関係ない話になってますがw
27創る名無しに見る名無し:2009/10/15(木) 23:06:17 ID:LPmigRms
投下乙
レッドが優勝狙いとは予想外!
そしてタケシがまた一話死亡は予想の範囲内!
28創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 00:04:14 ID:92LqCzyw
出番数行だけであっさり殺すくらいなら、わざわざタケシ出さなくてもいいんじゃ?
ミカンかタケシかで早い者勝ちだったのに
正直、タケシ一話死亡ってネタやりたかっただけにしか思えない
レッドマーダー化はよかったと思います
そんだけ
29創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 00:05:58 ID:Rm4rdGP3
ロワとは関係なかったけどポケモンってすげーと思った。
でもロワ内じゃこの規模の戦いは出来ないだろうな…
投下乙
30創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 01:26:26 ID:aGuAqC5S
投下乙
しかしタケシの扱いが…結局一話退場か。
31創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 01:49:07 ID:5OFeh17S
またタケシはこういう扱いかよ…
もうこういうのいいよ
32創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 02:40:16 ID:1nvwE94/
投下乙
ポケモン知らないけど不満を言うだけなら自分が書けばいいのに、
予約開始から何日立ってると思ってるんだ
33創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 07:33:38 ID:Mlx2Qx0Q
投下乙
レッド怖いよ、ポケモン凄いよw
これでモンスターボールゲットしたら更に強力になるかもな
34創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 10:23:43 ID:b/0JITpy
今回の場合はタケシ云々より、早い者勝ちのキャラをズガンしたことじゃないのか?
わざわざ先取りしといて出番数行で終了とか扱いが悪い気がする。
これなら他の害のなさそうなキャラで代用してもよさそうな気もするけどね。
まあなんにせよ投下乙。内容自体はかなり良いから、このまま破棄にはしてほしくない。
35創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 17:40:51 ID:Rl3LI4xp
同じく、内容自体はとても良かったので、破棄にはしないでほしい。

レッドをマーダーにするという意外性と説得力が良かった。
ポケモンというゲームの楽しさとダークな部分がよく表現されていると思う。
レッド=プレイヤーの分身、という点をうまく利用した描写も良かった。

タケシがズガン要員という点に賛否両論が出るのは分かるけど、
早い者勝ちのキャラは意外と遠慮されるようだし、これはこれで英断だと思う。
何の因縁もない他のゲームのキャラをズガンするよりかは
レッドと関わりのある同じゲームのキャラをズガンするほうがいい。
36創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 18:04:21 ID:Mlx2Qx0Q
自分は別に大丈夫だと思う
むしろ投下してくれること自体、物凄く有りがたい
37創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 18:36:32 ID:Gq3G4hWJ
関係のあるキャラって言うなら、キョウやグリーンでもいいじゃん
それをわざわざタケシ選んだのは、やっぱり一話死亡のジンクスとか意識したんでしょ
俺も破棄する必要はないと思うけど、そこは正直ちょっとムカついたな
話自体はいいだけに余計にね
まあ何にせよ投下乙
38 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/16(金) 20:18:27 ID:97LV2+Ku
感想ありがとうございます。
確かに、早い者勝ちのキャラに対しこの間引き方は空気読めてなかったかもしれません。
その辺のご意見を踏まえて、タケシ周辺を少し加筆修正します。
39 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/16(金) 20:28:34 ID:97LV2+Ku
>>20を以下に差し替えます

手にしたアイテムから、放たれる光と熱。
夜の闇の中に輝いたそれに、反射的に目を瞑る。

「おわっ!?」

次に僕の耳に飛び込んできたのは、タケシの悲鳴だった。
目を開けて、最初に見たものは。

「ぐ……うああぁぁぁぁぁッ!?」

狼狽し絶叫するタケシの姿。
彼が押さえている右腕――右肩から下は、見るも無惨に黒く焼け爛れていた。

僕が手にした『ミニ八卦炉』。
そこから放たれた、マスタースパークという名の光によって。

誤爆?暴発?……違う。
――これでいいんだ。これは僕の意志による行動だ。

「うあっ、うで、うでがッ……がぁぁあああ!!」

右腕を押さえ、地面をのた打ち回るタケシ。
普段の細い目はかつて見たことがないほど大きく見開かれ、涙やら涎やらで顔を無様に汚し、歪めて。
痛みと死の恐怖に悶えるその哀れな姿を、僕は目に刻み付ける。
これからの戦いを、惨劇を、そして現実を受け入れるためにだ。

「レ、レッド……お、お前、なん、で……」

息も絶え絶えに、問いかけてくるタケシ。
僕を見る彼の目は、少し前までとは全く違ったものになっていた。
恐怖……だろうか。

もう、僕に迷いはなかった。
再び、ミニ八卦炉を構える。

「う……うわぁぁぁぁぁぁっ!!!」

二発目を放つ直前、タケシの身体が眩しく輝いた。
それは僕の第二射を妨げ、また彼に逃げるチャンスを与えてしまうことになる。

ふと見上げると、巨大な星に乗ったタケシが、夜空へ向けて急浮上していた。
逃がすまい――即座にミニ八卦炉を構え、タケシを乗せた星に向けて光を撃ち放つ。
しかし光は星を直撃することはなく、少し掠めただけで。
そのままタケシを乗せて、どこへともなく飛び去っていってしまった。


40創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 20:28:37 ID:5amSr9rU
おいおい、こんないちゃもんに譲歩してたらこの先やっていけんぞ
いいのか?
41 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/16(金) 20:29:48 ID:97LV2+Ku
大きく息をつく。
取り逃がしてしまった。自分の詰めの甘さを反省する。
まあ、彼に深手を与えることには成功した。後は放っておいてものたれ死ぬだろう。
それよりもこのミニ八卦炉、思った以上に操作が難しいようだ。この至近距離で的を外すなんて。
もっと慣れて、上手く使えるようにならなくちゃ。例え僕では100%の力を引き出すことができないとしても。
使い方ももっと考えなければならない。慣れない武器での慣れない人殺し……
立ち回り方ももう少し考えたほうがいいかな。ポケモンがいない以上僕はただの子供でしかないんだから。
幸い形状が形状だけに、例えば不意打ちには最適だろう。
相手がこの道具のことを知らなければ、という条件はつくけど。

『ミニ八卦炉』……これが僕に与えられた支給品だった。
マジックアイテム、というものらしい。
魔力を込めることで、マスタースパークと呼ばれる強力な弾幕を撃ち放てる、とのことだ。
どうやら魔力のない人間にもそれなりに扱えるよう、特別な調整が施されているらしい。
魔法とか魔力とか、僕は魔法使いじゃないからさっぱりだ。あるいはエスパーポケモンなら
使いこなせるのかもしれないけど、今それを考えたって仕方ない。
で、半信半疑のままに同梱のマニュアルに従って、タケシに向けて使ってみた結果がこれだ。
あれが直撃していれば、タケシは間違いなく即死だっただろう。
もしちゃんと魔力を持った者が使いこなせば、リザードンのかえんほうしゃ並……
いや、ブラストバーン級の火力をも容易に撃ち放つことができるかもしれない。

身体中が汗だくだ。
そうだ、僕は今、人を殺そうとしたんだ。
ただ、殺人を犯そうとしたこと自体には何ら後悔はなくて。
タケシに会う前まで続いていた震えは、いつの間にかすっかり治まっていた。

最初に会えたのがタケシでよかった。
もし彼じゃなければ、決心もつかないまま、ただ震え殺されるのを待つだけだったかもしれない。
彼に会えたことで、僕はあの頃の気持ちを思い出すことができた。
結局彼にとどめを刺すことはできなかったけど、今はその気持ちを思い出せただけで十分だ。
これで再び、あの時と同じ前向きな気持ちで歩き出すことができる。
そうさ、あの時と同じなんだ。
初めてのジムリーダー戦、ポケモンリーグへの挑戦の第一歩が彼のジムの攻略だったように。
僕は今また、彼をきっかけにこの殺し合いを生き延びるための第一歩を踏み出した。

僕は生き延びたい。

もう一度――彼と戦いたい。


 * * * * * * * * * * *
42 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/16(金) 20:41:37 ID:97LV2+Ku
>>25の状態表以下を、こちらに差し替え

【B-1 森/一日目/深夜】
【レッド@ポケットモンスター】
[状態]:健康
[装備]:ミニ八卦炉@東方project
[道具]:基本支給品一式、支給品(0〜2)
[思考]
基本方針:生きて帰り、少年と再戦する
1:殺し合いに勝ち残り優勝する
※魔力がないため、ミニ八卦炉を完全には使いこなせません。
 一定以上の火力は発揮できず、また火力の細かい調整も不可能です。


レッドに殺されかけた、窮地のタケシが土壇場で使用した道具。
それはワープスターと呼ばれる支給品だった。
一度だけ、この殺し合いの会場のどこかにランダムでワープするという代物だ。
タケシとしてはいざという時の逃亡の切り札だったが、こうも早く使う時が来るとは思わなかったろう。
夜空を駆ける星、タケシはそれにしがみつき、星の導きのままに身を任せていた。

「か、はっ……ぐ、ぅ……」

轟々と音を立てて、強風がタケシの身体を吹き付ける。上空を超スピードで移動しているのだから、当然だ。
ワープスターの加護か、タケシへの直接的な風の負担はかなり抑えられているようだが、
それでも傷ついた身体には辛すぎた。
右腕に強風が吹き付ける。気を失いそうな激痛が、タケシに襲い掛かる。
彼の右肩から下は黒コゲだった。炭か何かと区別が付かなくなるほどに。
痛み以外の感覚は失われていた。少し衝撃を与えれば、それだけでもげてしまうんじゃないかと思えるほどの重傷だ。
これが右腕としての機能を取り戻すことは、もうないだろう。
いや、右手だけではない。レッドが放った第二射――
その一撃は、タケシの背中と、そして彼自身気づいてもいないだろうが、支給品袋を掠めていた。
右腕ほどの致命傷ではないにしろ、そこに吹き付ける風とその痛みは決して無視できるものではない。
そして、袋には穴が開いた。そこから何かが転げ落ちても不思議ではない程度の大きさの穴が。
今のタケシには、そんなことに構ってはいられないだろうが。

「ち、く、しょう……レッ、ド……」
43 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/16(金) 20:43:26 ID:97LV2+Ku
痛みに飛びそうになる意識の中、タケシの脳裏に浮かぶのは自分を殺そうとしていた少年の瞳。
レッド。彼が殺し合いに乗ってしまったなど、信じたくはなかった。
彼の強さと優しさはよく知っている。かつて行ったポケモンバトルを通じて、それは十分に伝わってきた。
あの時の自分の評価が間違いだなんてありえない。
だが……そんな彼が、躊躇いもなく自分を殺そうとした。
彼の目はそのまま自分を凍りつかせてしまうのではないかと思えるほど、恐ろしく冷たかった。

歯がガチガチと震え音を立てる。
高速移動中の空の寒さと、右腕と背中の激痛によるものだけではないはずだ。

あのレッドが、あんな目をするなんて――
タケシとて仮にもジムリーダーの端くれだ、人を見る目は確かなつもりだったし、自信もあった。
だからこそ、だ。彼は少年に恐怖した。
そうした経緯から信頼を寄せていた少年に裏切られたことは、タケシにとってショックは大きすぎた。
そのショックは、彼のジムリーダーとしての眼力を、ひいては優しい心をも曇らせていく。

他の連中も、そうなのか?みんな、殺し合いに乗っちまってるのか?

激痛は絶え間なくタケシを蝕む。
このまま気を失えば、どれほど楽だっただろうか。
その痛みが、自分を掠めた死の影が、孤独が、いつ殺されるかもわからないこの状況が。
彼の心を恐怖で蝕んでいく。

死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない――

虚ろな意識の中で、いつしかタケシはただそれだけを繰り返していた。

【???/一日目/深夜】
【タケシ@ポケットモンスター】
[状態]:右腕に重度の火傷、背中に軽度の火傷。それによる激痛。恐怖とショックによる重度の錯乱状態。
[装備]:ワープスター@星のカービィ
[道具]:基本支給品一式、支給品(0〜2)
   (ただし袋に穴が開き、移動中に中のものをいくつか落とす可能性があります)
[思考]
基本方針:何も考えられない。それどころじゃない
1:痛い。死にたくない
2:レッドに対し恐怖。
※ワープスターにより空中を高速で移動中。会場のどこかにランダムで飛んでいきます。
 ワープスターは移動後に消滅します。
44 ◆xgnCkD0bPc :2009/10/16(金) 20:44:36 ID:97LV2+Ku
修正終了。
問題点等があれば指摘お願いします。
45創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 20:53:00 ID:hV1TtSQZ
修正乙

と言いたいとこだけど、いちいち読み手の意見に左右されちゃあ
この先やっていけないよ。ここはあんまり人いないし、好きなように
やって構わないと思うんだぜ。まぁ、アンタがこれでいいと
思ってるのなら別にかまわないんだけどね
46創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 21:04:11 ID:50G+BxOt
修正乙
とはいえ、確かに意見に敏感すぎたかもなぁ。
序盤だし別に前のままでかまわんと思ったが

個人的にはタケシはきっちり殺したままでもよかったと思う
レッドの覚悟固めさせる意味で
ポジション的にもやっぱりタケシが最適だと思うし
47創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 21:20:57 ID:Rl3LI4xp
修正乙です。

まあ、イチャモンに譲歩する必要はなかったと思うけど、
書き手さんの配慮に素直に感謝します。
タケシの心理描写がすごくいいので、これはこれでGJ!
生き延びたタケシがどう化けるか楽しみ。
48創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 23:02:42 ID:glGeeUMq
修正後も面白いけど今回別に修正する必要はなかったよなあ
タケシ一話死亡がやりたかっただけだとかほざいてる奴こそそこしか意識してないだろ
49創る名無しに見る名無し:2009/10/16(金) 23:53:50 ID:LIprJpKB
矛盾もないのに簡単に修正とか何考えてんの?一度投下したんだから責任持てよ。
これを前例にしてどんどん感情論でイチャモン付けて死んだキャラを復活させますね^^
50創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 00:08:16 ID:AQggNU/B
まあ修正をわざわざ出したんだからこれ以上とやかく言うこともないだろう
結局は書き手の判断次第だからな
51創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 02:16:15 ID:tXECXak0
加筆修正、って内容変わり過ぎて最早別の話になってる・・。
いや、その行為自体は投下乙だと思うけどさ。
52創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 07:00:01 ID:q9wTTStP
いや、ほんと乙なんだけど、
これは最悪、悪い前例にしかならん気がする
本音としては、修正前のほうが・・・
タケシの描写も凄いんだが、殺してない分
レッドのほうが薄まってしまったような
53創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 08:39:28 ID:cFGCziu7
同意だな〜
実際、タケシ云々のレスだってそんなに多くはないだろうし
書き手が一番最初に書き上げたものを、少しレスがあったからって修正するのは、書き手自身嫌なものなんじゃないか?
これ以上は書き手が決めることなんでとやかく言わないが
54創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 09:16:36 ID:dBogZN8V
その辺は書き手にゆだねるしかないなー。
あと、 ◆FjuL6rOGS. 氏、予約した足立透とタケシだけど、タケシが被ってるので訂正お願いします。
55創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 09:26:40 ID:CNKDInrr
タケシ殺してるのにも理由が書かれてるし問題なかったな。
死んだからって因縁つけてる奴の方がむしろ死んだことしか見てないだろと。
56創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 10:21:31 ID:m1d6lJDi
え?今誰もタケシ予約してないから予約しても問題ないんじゃないか
57創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 10:30:35 ID:J/sjQnYG
修正乙です

これで修正前にしたって読み手の意見に左右されてるだけじゃん
個人的には嫌いじゃない展開だなあ、タケシがどう動くかが面白そうだし
まあ判断は氏に委ねます
58創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 13:10:44 ID:vvJoL2CL
今後こういうことが無いようにするのなら、議論スレを活用すべきだな。
折角本スレが立ったのに、意見がまとまってないのも良くないと思うし。
59創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 13:29:18 ID:ffcMOxRd
今回は修正後のものを採用する形でいいと思う。
理由は、修正版投下後にタケシの予約が入ったから。
つまり、生き延びたタケシの続きを書きたいと思った人が出たってこと。
リレーだから、書き手が続きを書きたいと思ったほうを採用する形でいいと思う。

今後については議論スレ活用で。
ただ、今回の是非ではなく、あくまで今後のことを議論する形で。
◆xgnCkD0bPc氏はいちゃもんに配慮して修正するくらい空気を気にする人のようだし
あまりごちゃごちゃ言うと書きにくくなってしまうかもしれん。
60創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 13:35:06 ID:cFGCziu7
>>54
>>59にもあるように、氏はタケシのその後を書きたいのであって
タケシの一話目を書くわけじゃないから、被ってるわけじゃないよ
61創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 13:46:32 ID:tXECXak0
足立透、タケシを投下します。
62覚めない悪夢 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/17(土) 13:49:12 ID:tXECXak0
(やめろ、やめてくれレッド)

タケシは必死になって叫ぶ。なぜか声が出ない。
レッドは手にした八卦炉をゆっくりとタケシへと向ける。
タケシは身じろぎした。しかし体が鉛のように重い。動けない。
親友、とまではいかなくとも信頼していたレッドが何故こんな事をするのか
タケシには解らなかった。
確かな事はただ一つ、レッドがタケシを見つめるその瞳が氷のように冷たかった事。
手にした八卦炉から放たれる光。そして、眩い閃光が視界を埋め尽くし。
痛みを感じる間もなくタケシの体は黒コゲになった。


──はっ、と眼を大きく見開いた。

悪夢。

視界に広がるのは空。聞こえてくるものは、自分の息遣いのみ。
(・・夢?・・だったんだ。)
そう思って安堵した瞬間。思い出したように右腕と背中に耐え難い激痛が走る。

「ぐぅ、あああああっ!!」

痛みのする方向へと視線を僅かに動かすと黒コゲになった右腕が目に飛び込んできた。
(違う、夢じゃない。確かにレッドは俺の事を殺そうとしたんだ)
そして、咄嗟にワープスターを使って逃げ出した事を思い出す。

「ううっ」

その事実は身体の痛みと共に心まで深く突き刺さりタケシは呻き声をあげる。

「君、どうしたの?大変な怪我をしてるじゃないか」
「えっ」

唐突に声を掛けられ緊張に体が強張る。
振り返るとそこには紺色のスーツを来た20代前半だろうか?
とにかく、タケシよりいくばか年上の青年が立っていた。
63覚めない悪夢 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/17(土) 13:52:09 ID:tXECXak0
「ごめんごめん、驚かせちゃったかな?近くを歩いてたら人の声が聞こえてきて
様子を見に来たんだけど」

夜明けにはまだ程遠い深夜、先程のタケシの嗚咽が辺りに響いていたらしい。

その男は足立と名乗ると職場の訓練で習った、
そう言いながらタケシの火傷の簡単な応急処置をしてくれる。
本当は救急箱でもあればよかったんだけどここには何もないからこれで我慢してよ。
そういいながら手にした荷物から飲料水を取り出すとタケシに差し出してくれた。
怪我の処置と水分を取った事で多少の冷静さを取り戻したタケシは
助けてくれた男、足立とここへ来てからのお互いの状況を簡単に語り合う。

「そんな事があったのかい。僕は君以外にはまだ誰とも出会ってなかったから、運がよかったのかなあ」
「俺も、未だにレッドが俺を殺そうとしたなんて信じたくないんです」
「ちなみに足立さんは殺し合いに・・。」
「とんでもない!僕はしがないただの刑事だからね。きっと生き延びるだけで精一杯さ」
「そうですよ、ね・・。なのに、なんでレッドは・・」

殺されそうになった事が甦ったのか、俯いて落ち込みだしたタケシの様子を見て
慌てて足立が話題を変える。

「その、君達が使っていたポケモンっていうの?僕は全く聞いた事が無いんだけど、
よかったらどんなものなのか教えてくれないかな?」
「えっ?ポケモンを知らないんですか?」

ポケモンの事を知らない。そう話す足立の言葉に多少驚いたものの、
タケシはポケモンとは何か、どんな種類がいてどんな風に使うのか等を簡単に説明する。

「なるほど、なんだか話だけ聞いてもすごいねそりゃあ」
「そうなんです!特にその中でもすごいポケモンがいて!」

意気揚々と大好きなポケモンの事を語るうちにタケシはいつの間にか
自分が多少の元気を取り戻している事に気付く。
64覚めない悪夢 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/17(土) 13:54:34 ID:tXECXak0
(俺を元気付ける為にポケモンの話を振ってくれたのかな?
だとしたら足立さんに感謝しなくちゃ)
その時、足立はデイパックを軽く漁ると見覚えのある物を取り出した。

「ひょっとして、これが君の言っていたモンスターボールかい?」

そこには足立の手に収まる程度の大きさの上半分が赤、下半分が白に包まれた球状の物体。
モンスターボールが握られていた。

「そう、これですよ足立さん!普段はこの中にポケモンを入れておくんです」
「やっぱりこれが?僕の支給品の中に入ってたんだけど、最初なんだかわからなくてね」

じゃあ支給されているんだから何のポケモンが入っているのか試してみようか。
そう言い足立はさっそくモンスターボールを投げる。

「ピィカアアア!!」

眩い光の中から出てきたのは雷のポケモン、ピカチュウだった。

「ピイイカアア!!チュウ!!」

久しぶりにボケモンと出会えた事で痛みを忘れ笑みが漏れるタケシ。
そして足立は物珍しそうにピカチュウへと歩みよる。

「これがポケモン。初めて見たけど、いやぁ驚いたよ!」
「ええ、こいつはピカチュウって言って見た目はとってもかわいいけど、
雷が使えてとっても頼りになるやつなんですよ!」
「そうかそうか、頼りにねえ。それじゃあ早速試してみようかな」
「えっ?試すって、何を試すんですか足立さん?」

ピカチュウに対し足立は何かを呟く。その声はタケシには良く聞きとれなかった。
65覚めない悪夢 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/17(土) 13:56:09 ID:tXECXak0
一条の『かみなり』が落ちる。

──静寂──

後に残ったものは黒コゲになったタケシだった。その様子に静寂を破り笑い声が木霊する。

「ぷっ、ふふふ、ぶははははっ!!こいつはすごい!!
一瞬で真っ黒になっちまいやがった!!」

物言わぬ物体と化したタケシを蹴り飛ばしながら今までと打って変わった声で
アハハと笑い転げる足立。

彼はタケシと会う前。最初は突然の状況に戸惑っていたが、自身の強大な力ペルソナが
ここでも問題なく使える事に安堵し冷静さを取り戻すと、まわりを探索していたのだが。
タケシの悲鳴が聞こえてきたのはそんな時だった。
そして、遠目からタケシの姿を確認するとその腕と服装がボロボロになっている事に
気づく。その痛みに苦しんでいる様子に、おそらく何も出来ないだろうと目をつける。
だったら親切に近づくフリをして何か情報でも聞きだしてやるか。
場合によっては殺して道具の一つでも奪ってもいい。
そう思って声を掛けたタケシは足立に使い方のわからなかった支給品の説明を
してくれたばかりか、その道具の実験にもなってくれた。

「くふふはははは!本当はなぁ、俺はガキが大嫌いなんだよ!!」

『戻れ』掛け声でピカチュウをモンスターボールの中に戻し回収する。
開始早々いいオモチャが手に入ったとほくそ笑む足立。

職場の左遷により稲葉市の片田舎に飛ばされた足立はそこで異能の力、
ペルソナに目醒め、その力を使ってマヨナカテレビを使い遊んでいたのだが、
最近多少の物足りなさを感じていたところだった。
しかし、ここはそんな足立にとって新たな刺激を与えてくれる最高の遊び場(ゲーム)
になりそうだった。

「さあて、これからどうしようか」

タケシのデイパックを拾い。鼻歌交じりに意気揚々とその場を後にする。

【D-2 閑古鳥村付近の森/一日目/深夜】
【足立透@ペルソナ4】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×2+タケシのデイパック(支給品の中身は未確認)
モンスターボール×1(ピカチュウが入っています)
[思考]
基本方針:このゲーム(殺し合い)を楽しむ。
1:優勝して願いを叶えるのもいいかな。
2:今後タケシのような相手がいれば同じように利用する
殺すか殺さないかはその時考える。
※作品からの参戦時期は真ENDルート突入前、ペルソナはマガツイザナギ固定
※ペルソナ能力が使える事をすでに確認しています。

【タケシ@ポケットモンスター 死亡 残り36人】
66 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/17(土) 13:57:20 ID:tXECXak0
以上で「覚めない悪夢」の投下を終わります。
感想、指摘など問題点があればお願いします。
67創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 16:21:52 ID:NPWf+bm/
あーあ、こんな序盤から早くも報復合戦かよ
もう笑うしかないね
てかこんなんだったら、もうタケシ関連全部無しにしてよ
そしたら俺ミカン出すから
68創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 16:47:57 ID:Tbr5XHgd
67 創る名無しに見る名無し sage 2009/10/17(土) 16:21:52 ID:NPWf+bm/
あーあ、こんな序盤から早くも報復合戦かよ
もう笑うしかないね
てかこんなんだったら、もうタケシ関連全部無しにしてよ
そしたら俺ミカン出すから
69創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 16:57:39 ID:Fl9MGHoD
足立が真END確定前からの参戦なら、ペルソナの事を知らないんじゃね?
その参戦時期ならテレビに入った事無いし。
70創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 17:00:54 ID:Fl9MGHoD
真ENDってイザナミの方か
勘違いしてた
71創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 17:04:44 ID:K/K0dW2F
投下乙
足立さんに出会ったらこういう展開なんだろうなあと薄々予想してました
タケシは一話生き残っただけでもラッキーなのかな
足立さんはステルスしても、直接でいっても強力なマーダーになりそうだ
72創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 17:30:10 ID:3wd2X9Bq
投下乙
でもどうせ死ぬんなら、やっぱり修正前の死亡話の方が…
まあ今更しょうがないけど
73創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 18:50:02 ID:cFGCziu7
投下乙
仮面ライダーは二度死ぬとか、007は二度死ぬみたいでこれもまた良い気がw

自分もそろそろ予約しようかな
するならある程度書いてからするか
74創る名無しに見る名無し:2009/10/17(土) 22:40:02 ID:FWZiHDZM
タケシは誰得キャラだから死んでも仕方ないしね
75創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 00:30:19 ID:KS1Myrq9
まだ死者1だし気が早いかもしれないが、したらばに死者追悼スレは必要かな?
76創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 00:35:56 ID:SSgvQc+Q
いいんじゃね。もし足りなかったら、没OPの見せしめに出張してもらえれば
気が向いたらそっちも書こうかね
77創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 00:40:11 ID:n1xvWjCG
ネタ書きたいんなら立てればいい
ただ誰かが書くのを期待してるんだったらやめた方がいいかも
死者スレって大体過疎りがちだし
スレだけ立ってて全く書き込みなかったりしたら悲しいし
まああって別に邪魔になるもんでもないから、どうしても立てたいんなら好きにすればいいよ
78創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 01:46:50 ID:8OlK6gcx
絶対前の死亡話の方がよかっただろ…
何で没にしちゃったんだよ
79創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 05:41:43 ID:KQlkunMw
ぐだぐだ言わないの
今はこのロワの今後に期待
80創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 09:57:12 ID:6wCrdlqr
俺はどっちも良かったと思うぞ
後者は後者で良リレーされて味が出てるし。
もう少しで全体の三分の一は出るのか
キャラが少ないからサクサク進みそうかもな
81創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 10:58:22 ID:XPUohneC
別にどっちでもいいけど、◆FjuL6rOGS.氏には
「いくばか」は「いくばくか」の誤りであるとだけ言っておく。
別のロワでも同じミスしてるのを前に見かけた。
(脱字ではなく、単語そのものを覚え間違ってるようなので指摘させていただいた)
82 ◆FjuL6rOGS. :2009/10/18(日) 21:00:40 ID:2lBoyWKk
指摘感想を下さった方々ありがとうございました。

>>81了解です指摘の文は修正しておきます。
しかし他ロワでは別トリで書いてるけど文にクセが出てたのかな
83 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 21:16:52 ID:r5kk7cAM
アカギ、レミリア、P4主人公 投下します。
84赤の5、紅の15 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 21:20:11 ID:r5kk7cAM

 思わずついた溜息は、暗闇の中へ消えていく。
 懐中電灯の明かりだけでは足りないほど、森の中は真っ暗であった。どこにいるのかも、いつ出られるかも見当がつかない。

 いったい何が起こっている?

 あまりに非現実的な状況で、夢だとしか思えない。それもとてもたちの悪い悪夢。
 だが、それでも、今はこの状況を受け入れるしかない。
 もしこれが夢であったとしても、その中の道理で過ごしていれば夢は覚める。
 現実であれば、尚更受け入れなければならない。今のこの状況に対応しなければ、どうなるものかわかったものではない。何しろここは『殺し合いゲーム』の会場なのだから。
 しかし――そうは言っても、なかなか冷静になることはできないでいた。
 いつまでも続く森が冷静さをすり減らしているのかもしれない。実際、気持ちは逸っていた。

「結構歩いたな……」

 一旦気を落ち着かせ、地図を確認する。森から抜けるには、私がどの位置に居ようが南東に進めば出られるはずだ。

「早くこの森から脱出しなければ」

 何故それほど森を出ることにこだわっているのかといえば、理由はいくつかある。
 まず、こんな森の中にいては何の情報収集もできない。ここがどのような場所なのか、脱出の手段は存在するのか、そして私以外にどのような人物がここに集められているのか。
85赤の5、紅の15 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 21:21:15 ID:r5kk7cAM

 名簿を見たところ、私のよく知る人物は1人も居なかった。
 強いて言えば……レッドという名は、確かカントーにそういう名のチャンピオンが居た覚えがある。
 田舎出身の少年が殿堂入りを果たしたということで、そのニュースは遠方のシンオウにある私の耳にも届くほど有名であり、私も記憶している。
 噂によれば、かつて存在していた組織、ロケット団を壊滅に追いやったのもそのレッドという少年であるとか。
 まあ、この名簿に載っている「レッド」がその少年であったとしても、状況は変わらない。
 いくら強いポケモントレーナーであっても、彼はただの少年だ。このような「殺し合いゲーム」ではほぼ無力であるといえよう。

 だが、私に支給されたバッグの中には、ポケモンが入ったモンスターボールがあった。
 あのマルクという化け物が言いかたからして、てっきり銃やナイフが入っていると思っていたのだが……
 あいにく、護身になりそうなものはこのポケモン一匹しか入っていなかった。
 しかも、入っていたポケモンはケーシィだ。実に心もとない。

 これが森を早く抜けたい第二の理由につながる。
 これほど真っ暗な森の中にいれば、突然殺人者に不意打ちを受ける可能性が高い。
 ギンガ団を取りまとめているとはいえ、私はただの人間だ。銃などの強力な武力を持つ者に反撃することは難しい。
 さて、どうやって身を守っていくか――
86赤の5、紅の15 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 21:23:16 ID:r5kk7cAM

「ケーシィ! リフレクター!」
 ボールから勢いよく飛び出したケーシィはすぐにバリアーを展開。
 が、それも一瞬にして音を立て割れてしまった。
 間違いない、敵襲だ。何者かが私を殺す気で、攻撃してきたのだ!

 体勢を低くし、周りの様子を伺う。確かに感じる何かの気配。だが、その居所はつかめないままだ。
「隠れてないで出てきたらどうだ 私はほとんど丸腰だぞ」
 暗闇に向けて呼びかけてみた。こうなっては賭けだ。
 どんな手段かはわからないが、ともかく攻撃してきた危険人物の名くらい知っておかなければならない。
 このまま挑発に乗って出てきてくれれば、後々警戒することができる。
 ケーシィのテレポートがあれば十分逃げ切れるはずだ。

 数秒して、返事がきた。

「度胸があるのか馬鹿なのかわからないわね、貴方」

 意外なことに、女性――しかも私よりあきらかに年下の少女が、木陰から姿を現した。

87赤の5、紅の15 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 21:25:41 ID:r5kk7cAM



 気に入らない。
 吸血鬼、レミリア・スカーレットが真っ先に思ったことはそれであった。
 殺し合い? ああ、面白そうね。 で、この首輪は何?
 あんな醜い妖怪に何故私が指図されなければならない。屈服しなければならない。
 ああ、実に腹立たしい。
 奴の言う「殺し合いゲーム」には少し興味がある。が、それよりもあの下種に黙って従うことは吸血鬼のプライドが許さない。
 さて、ならばどうするか――決まっている。あのピエロを殺す。格の違いを見せつけた上で、だ。
 僅かに満ちていない月が、木々の間に浮かんでいるのが見えた。
 突き出した手に、赤い光が収束する。やがて巨大な矢、いや、槍のようになったそれを掴み、思い切り投擲した。
 真紅の槍は勢い良く枝葉を破り、やがて月の光に溶けていった。
 その様子を眺め、私の顔はひどくわかりやすい、いらついた表情を作った。

「……チッ」

 やはり、本調子ではない。
 おそらくこのパーティの主催者が、私のような者の造反を避ける為に力を抑えているのだろう。

「奴の掌の中ということか」

 そう思うと、ますます苛立ちは増すばかりであった。
 あの声、あの顔、あの態度……思い出しただけで殺意が湧き上がる。
88赤の5、紅の15 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 21:28:53 ID:r5kk7cAM
「いいだろう、今に後悔させてやる」

 吐き捨てるようにつぶやき、しばらく歩いていると。
 木々の間に人間――男が明かりを持って立っているのが見えた。相手はまだこちらに気付いていない。

 イライラ解消ついでに、脅かしてやるか。
 先ほどより威力を弱めた赤い槍を掌に形成し、思い切り、男に向けて投擲した。




 そして、現在に至る。

 その白髪の男は、奇妙な動物か妖怪か、よくわからないものを連れていた。
 それに加えて、奇妙な服装であった。幻想郷の人間にこんなかっこうをした奴はおそらく居ない。私は見たことがない。
 まあ、そんなことはどうでもいい。
 私は出てきてやったぞ。さて、どう出る、人間。

「君、名前は?」
 あら、意外に普通の質問。少し拍子抜けだ。
「人に名前を聞くときは自分から名乗るものよ」
「……それは失礼した。私はアカギ」
「私はレミリア・スカーレット。 わざわざ呼びつけておいて、用事はそれだけ?」
「さっき攻撃したのは君か。 何だアレは? 何故私を攻撃した?」
「何だ、と言われてもね」

 目の前に手を差し出し、そこに赤い光の玉(弾と言った方が正確か)を作って見せた。
 アカギは一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐに元の仏頂面に戻った。

「それは……超能力か何かか?」
「何? なんだ。あんた、ただの人間なのか。よくさっきの攻撃を避けられたわね」
「……自信家だな」
「貴方もね」
89赤の5、紅の15 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 21:31:57 ID:r5kk7cAM
「さて、私を攻撃した理由を教えてもらおうか?」
 アカギの様子は冷静そのもの。声も態度も落ち着いている。人間のくせにたいしたものだ。

 しかし、それが、ちょっと気に入らなかったので。
 またイライラを発散したくなってきたので。

「……貴方は人間、私は妖怪」
「……妖怪?」
「妖怪は人を襲うものと相場が決まっている」
 それを聞いたアカギは薄く笑った。
「なるほど、その歳で殺人鬼ということか?」
「失礼ね。殺人鬼じゃなく、吸血鬼よ」

 言葉を吐ききるが早いか、アカギの懐に飛び込んだ。腕に力を込め、思い切り振り上げる。
 『試射』の次は『試打』だ。
 アカギの口が開いた。声はまだ出ていない。謎の生物に指示は出せない。
 その顎に私の拳が重なろうとしたその瞬間。

「ペルソナッ!!」

 誰かさんの口が、先に声を出して。
 人型の影が目の前に見えて。
 私の体は後ろに吹き飛ばされた。

90赤の5、紅の15 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 21:34:51 ID:r5kk7cAM


 状況は、よくわからなかった。
 遠くに見えた赤い閃光、ガラスが割れるような音。急いで駆けつけた場所で、少女がすさまじいスピードで男に殴りかかっていた。
 それを見た瞬間、無意識にペルソナを呼び出し、男と少女の間に飛び出し、少女を思い切り弾き飛ばしていた。
 深く考えたわけではない。ただ、飛び出さなければと思ったから飛び出した。
 ペルソナ能力――イザナギはここでも問題なく使えるようだ。
 振り返り、倒れた男を見る。

「ケーシィ、テレポート!」
 が、白髪の男は起き上がったかと思うと突然掻き消えてしまった。

 前を向くと、思い切り弾き飛ばされた少女がこちらを睨みつけていた。
 すぐにお払い棒(武器になりそうな支給品はこれだけだった)を構えなおす。
「名乗れ」
 その声に威圧され、一瞬ひるんだ。声が出ない。
 目の前にいるのは明らかに年下の少女であるはずなのに。

91創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 21:50:00 ID:SSgvQc+Q
支援
92 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/18(日) 22:00:01 ID:KS1Myrq9
携帯から失礼します
規制を食らったため、残りの投下はしたらばの仮投下スレで行いました。
おかしい部分があれば指摘お願いします。
93創る名無しに見る名無し:2009/10/18(日) 22:04:39 ID:SSgvQc+Q
投下乙
P4主人公は漫画版か。無難ってとこかな
いいSSだったよ、問題ないと思う
94創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 00:12:14 ID:jqb/FRrf
ゲームのキャラでバトロワをすると思ったら、漫画版のキャラが参戦か。
95◇5WJyYTYBtI氏の代理投下:2009/10/19(月) 06:38:44 ID:0z8Vyr96
「あんたは私の名前を知っているだろう。名乗れ」
「……瀬多総司」
「どういうつもりかしら」
「君は……あの男の人を殺そうとしていただろ」
「ころそうとしていた、だって?」
 暗い静寂に包まれた森の中を、少女の笑い声がこだました。
 先ほどのドスの利いた声とはうってかわって、可愛らしい少女のそれ。
「馬鹿ね。私は殺人鬼じゃないって言ったじゃない。私は『殺す』なんて言ってないし、あの男を殺す気もなかった」
「……それもそうだ」
「それもそうよ」
「じゃあ、あの槍みたいなのを投げたのは……」
「私よ」
「あれはどう説明するんだ?」
「ただ『試しうち』したかっただけ。殺す気はない。イライラしてたからさあ」
 当たれば死んでたかもしれないけど、と付け加えた。

 ……やはり、只者ではない。
 先ほど見せた瞬発力、こちらがたじろいでしまうほどの威圧感。本当に『妖怪』かなにかかもしれない。
96◇5WJyYTYBtI氏の代理投下:2009/10/19(月) 06:40:45 ID:0z8Vyr96

「変な聞き方をするけど……君は何者なんだ?」
「さっきも言ったでしょう、レミリア・スカーレット。吸血鬼よ」
「吸血鬼、か」
「吸血鬼、知らないの?」
「いや、それは知ってる。それは比喩か何かなのか?」
「そのままの意味よ」

 平然と答えられた。あくまでも本当に『吸血鬼』だと主張する気らしい。
 しかし、そんなことは――
「……とても信じられないな」
「信じられない? ……ははあ。ふーん、なるほど」
 レミリアは突然、顎に手を当ててうろうろし始めた。
 地図を突然取り出して眺めたり、きょろきょろ周りを見渡したり……。
 まるで探偵を気取っているような動きだ。
「やはりここは幻想郷じゃない……そしてあんたやさっきの人間は『あっち』の人間……」
 なるほどなるほど、とレミリアは勝手に納得している……。
 そして突然思いついたように、
「ここは情報交換といこうじゃない」
 態度が急変した……。
「不服そうね。断ってもいいのよ? その後どうなるかは知らないけど」
 そう言って、レミリアはくくくと笑っている。
 どうやら、応じるしかなさそうだ。こんな危険人物とは戦闘しないに越したことはない。
 とはいえ、彼女の気が変わってまた襲い掛かってきたら、こんな暗く障害物が多い場所では不利だ……。
97◇5WJyYTYBtI氏の代理投下:2009/10/19(月) 06:42:43 ID:0z8Vyr96


「場所を変えよう。さっきので目立ったから」

 レミリアが頷いたのを確認して、森の出口に向けて歩き出す。


 陽介、千枝、雪子――
 さっき確認した名簿にあった3人の仲間の名。
 この1年間、絆を築いてきたかけがえのない仲間だ。
 俺は絶対に助ける。助けて、一緒にここから脱出する。
 
 木々の間に見えた月は、いつもより幾分大きく見えた。


【B-4 森出口付近/一日目/深夜】
【レミリア・スカーレット@東方project】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、未確認支給品×3
[思考]
基本方針:主催者を倒し、どちらが支配者かを思い知らせる。
1:瀬多に同行し情報交換。その後も瀬多と同行するかは考えていない。
2:邪魔する者・目障りな者は排除する。
3:外の人間に少し興味あり
※ここが幻想郷でないということに勘付いています
※能力の制限に気付きました

【瀬多総司@ペルソナ4】
[状態]:健康
[装備]:お払い棒@東方project
[道具]:基本支給品一式、未確認支給品×2
[思考]
基本方針:仲間と合流し、殺し合いから脱出する
1:場所を森の外に移し、レミリアと情報交換。
2:元の世界の仲間を探したい。足立は警戒する。
3:殺し合いに乗る気は全くないが、正当防衛はする
4:レミリアを少し警戒
※ペルソナ4の主人公です。
※ペルソナ能力が使えることに気付いています。使えるペルソナはイザナギのみです。
※真ENDルート、イザナミと出会う前からの参戦です。


98◇5WJyYTYBtI氏の代理投下:2009/10/19(月) 06:44:35 ID:0z8Vyr96


「なんとか、逃げ切ったな」
 テレポートの結果、私は研究所のような建物の前に立っていた。
 森から脱出、というわけにはいかなかったが……まあいい。しばらくこの中に居る方が安全だろう。

 しかし――さっきの出来事は何もかも異常であった。
 どこかのお嬢様かのようなかっこうの少女は、超能力と超人的な瞬発力を見せ。
 突然乱入してきた青年は、奇妙な幻影のようなものを操っているように見えた。
 これはどういうことだ? ここはサイキッカーの集まりかなにかなのだろうか?
 ここにはあんな超人のような者がまだまだ居るかもしれない。そんな超能力とは無縁な私のような者は、とても生き残れないのではないか?
 いや、いけない。そんな弱気になってどうする。
 私はここから脱出し、私の、ギンガ団の野望を必ず達成しなければならないのだ。このような場所で命を落とすわけにはいかない。
 
 待てよ、野望……ギンガ団の……野望。

 そうだ、そうだった!
 私が長く夢見てきたのは、伝説のポケモンの復活、そしてその力を手中に入れること――
 思い出した。私はここに来る前、野望の達成、その一歩前までこぎつけていたのだ!
 全ての準備は整い、やりのはしらで伝説のポケモンを呼び出そうとしたその瞬間――

 私は、薄暗い部屋に立っていたのだ。あの、殺し合いの説明が為された部屋に。
99◇5WJyYTYBtI氏の代理投下:2009/10/19(月) 06:46:38 ID:0z8Vyr96
 これは推測だが。
 これはあの伝説のポケモンが作り出した世界かもしれない。
 銀河を、世界を作り出したといわれる、二匹のポケモン。シンオウ地方に伝わる伝説。私はずっとそれを追い求めてきた。
 ついにその存在に手が届こうとした時……私はここに呼び出されたのだ。

 ということは、こう考えられないだろうか。
 古くから神と呼ばれるものは、神話の中でわれわれ人間にさまざまな試練を課してきた。
 これは神と呼ばれるポケモンが私に課した『試練』ではないか?
 彼らを呼び起こした私に対する『試練』。私を認める為の『試験』。
 
 そうか。ならば――私はそれに応えねばならないな。
 
 彼らが何を求めているのかはわからない。殺し合いゲームの優勝する力か、それともこの状況を打開する力か。

 それはまた考えていけばいい。今私が考えるべきことは、自分の身を守る事。
 正直なところ、この状況では、私の力だけでは自身の身を守ることは出来ない。
 ならば、仲間を集めればいい。私の意に従い、協力してくれる忠実な手足。
 他人を仲間に引き入れ、上手く扱っていくことは今まで幾度となく行ってきたことだ。その技術には自信がある。そうでなければ、組織のトップはつとまらない。
 その為には、やはり……『殺し合いに乗らず、脱出を試みようとしている者』を演じるのがいい。
 無防備な私に同情する者や、同じ目的を持った者が協力してくれることだろう。

 ケーシィをモンスターボールに戻し、歩き出す。


 夢の達成の為の、最後の試練。これを乗り越えれば、私は――
 

 研究所のドアに手をかけた。そのドアはひどく冷たかったが――私の中では、何か熱いものが滾りだしていた。
100◇5WJyYTYBtI氏の代理投下:2009/10/19(月) 06:48:49 ID:0z8Vyr96
【A-3 テトラ研究所内/一日目/深夜】
【アカギ@ポケットモンスターシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(ケーシィ)、未確認支給品×2(武器はなし)
[思考]
基本方針:もとの世界に戻り、野望を達成する。自己保身優先。手段は問わない。
1:まずは研究所内の探索。外が明るくなるまでそのまま研究所に居る。
2:殺し合いに乗っていないように振舞い、仲間と情報を集める。
3:伝説のポケモンによって試されているのか?
4:主催者に反抗するか、殺し合いに乗るかは明確に決めていない。
※ここが異世界であることを、なんとなく認識しはじめました。


【支給品】
【お払い棒@東方project】
 博麗霊夢が持っている、お払いのための棒。白い紙のようなものがついている。
 武器として使えるほど、かなり丈夫な棒。


101創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 17:17:35 ID:r1J2VNK4
お、代理投下されてた。代理投下の人乙です
102創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 18:38:48 ID:M8SbwXTu
投下乙
名前はやはり漫画版からとりましたか。てかそれ以外ないですしね。
あとアカギのキャラがいい。
103 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/19(月) 19:02:31 ID:rbhxwJxb
代理投下ありがとうございます。


レミリア、瀬多の現在地にミスがありましたので訂正します。
正しくは
【C-4 森出口付近/一日目/深夜】
です。

アカギの状態表も以下のように変更します。ケーシィの支給品解説も追加します。

【アカギ@ポケットモンスターシリーズ】
[状態]:疲労(少)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(ケーシィ)、未確認支給品×2(武器はなし)
[思考]
基本方針:もとの世界に戻り、野望を達成する。自己保身優先。手段は問わない。
1:まずは研究所内の探索。外が明るくなるまでそのまま研究所に居る。
2:殺し合いに乗っていないように振舞い、仲間と情報を集める。
3:伝説のポケモンによって試されているのか?
4:主催者に反抗するか、殺し合いに乗るかは明確に決めていない。
※ここが異世界であることを、なんとなく認識しはじめました。
※ケーシィは疲れています。

【支給品解説】
【ケーシィ@ポケットモンスターシリーズ】
ねんりきポケモン。超能力を操ることを得意とする。
覚えているわざは「テレポート、リフレクター」と他2つで、付属の説明書に記載されている。
テレポートは制限により一度使うと6時間使えない。
104創る名無しに見る名無し:2009/10/19(月) 23:32:36 ID:0z8Vyr96
投下&訂正乙です
さて、思惑の違う二人だがこれからどう行動するか
アカギはやっぱりそっちに考えたかw
105創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 01:30:49 ID:/c24yG9/
アカギの髪の色は水色じゃないか?
白髪ではなかったと思うけど。
106 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/20(火) 01:41:13 ID:XVCr0tFX
ご指摘ありがとうございます。確かにそうみたいですね。
Wiki掲載後に該当の箇所を書き替えておきます。
107創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 20:02:45 ID:kIc7LVtX
キャラの外見すら把握出来てないのに、SSを投下するって凄いな。
108創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 21:04:54 ID:fn58j8Az
カービィのコピー能力ってどういう扱いになるの?
他の参加者吸い込んだ場合、何の能力をコピー出来るのかとか
スマブラ仕様で吸い込んだキャラの能力をそのままコピー出来るのか、
そのキャラの能力に応じてファイヤーとかアイスとか、適当な能力をコピーするのか、
それとも全員スカ扱いか
もしくは首輪に反応してボムかクラッシュをコピーとか?
109創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 21:27:51 ID:YWYSvWAu
任天堂ロワだとこうなってたよ

カービィの能力制限(吸い込みはキャラを吸い込むことは出来ないが、飛び道具や物を吸い込むことができる。)
110創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 21:36:42 ID:fn58j8Az
それはここでもそういう風にするってこと?
あくまで参考?
111創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 21:39:06 ID:1xQG1r7l
カービィの制限はそれと同じでよさそう
原作では倒した中ボスをカービィは吸い込めるけど、
死体を吸い込んでコピーとかあるかもしれない
112創る名無しに見る名無し:2009/10/20(火) 22:00:13 ID:iLICs8Y1
>>111
嫌過ぎるwだがすげーロワ向きの非情な展開じゃないかw
113 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:31:38 ID:o3CYCLbt
すでに出来ているのですが自分より前に予約してる作者と支給品とか場所がかぶる可能性が
あるので待った方が良いのでしょうか?
114 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/21(水) 19:37:50 ID:loIFm6he
先に予約している者ですが
投下して構わないですよ。支給品や場所は早い者勝ちだと思いますし。
115 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:43:12 ID:o3CYCLbt
では博麗霊夢投下させてもらいます。
116 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:44:02 ID:o3CYCLbt
博麗霊夢は悩んでいた。

(こんな所につれて来られたのは紫の仕業?いや、それは無いわね
それなら本人か式が説明に来るはずだもの)
(じゃあマルクとか言うあの変なピエロの仕業?…多分違うわね
あの変なピエロにたくさんの人をいっぺんに連れてこれるような
能力があると思えないもの、残る可能性は…)
「別の奴の仕業ね」

いくつかの異変を解決した博麗霊夢だからこその勘である
そうあくまでも勘であるのだが博麗霊夢の勘はわりと当たる…
と、言われているのだが実際どうなのか分からない
まぁこう考えるのが博麗霊夢の常識みたいなもんなので…
117 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:45:20 ID:o3CYCLbt
「だけどよくこんな異変を起こす気になったわね、人か妖怪か幽霊か
分からないけど、まぁ異変なら私の出番でしょうね」
「どこまで本気か分からないわね…配られてると言う支給品でも見ましょう」
………
「なにこのでかいハンマー、いや、ハンマーなのは
分かるんだけども機械?あら何か手紙があるわ」

『大王様、頼まれていた新しい武器が完成いたしました。
このハンマーは見れば分かる通り機械であり、
地面を叩けば50cm前方の正面に星型の衝撃派が出ます。
ここまでは従来のハンマーと変わりませんが
なんとボタンを押す事によって炎が出るようにしました。
ぜひ使っていただいて、その感想を返信用の手紙にて
ご報告ください         byワドルディ』
118 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:47:13 ID:o3CYCLbt
「・・・…大王様って誰?」
「ワドルディって誰?」
「返信用の手紙ってどこ!?」
「と、突っ込みはこのぐらいにして…」
いや、星型の衝撃派に関しても突っ込むべきだと思うのは
作者だけですか?いや、幻想郷の住人だから仕方ないのかな…
「他には…」   \シャンハーイ!/
「…アリスに出会い次第返しましょうかね」

「呼ばれてるのは…魔理沙、アリス、レミリア、
咲夜…全員が呼ばれているわけじゃないのね」
「早めにそこらへんには出会おうかしら、魔理沙はあったとたん
マスパースパークとかされそうだけどね、アリスとか他のやつらとも
あったとたん戦うはめになる可能性は一応考えときましょ
…そう言えば弾幕は使えるのかしら」
−−−5分後−−−
「使えないようね、なら他の奴も使えないだろうし
少しは安心かしら、でも用心するにこした事はないわよね」
「そろそろこの小屋から出ようかしら」\シャンハーイ!/
119 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:49:48 ID:o3CYCLbt
【C-2 山小屋内/一日目/深夜】
【博麗霊夢@東方project】
[状態]健康
[装備]デデデ大王のハンマー@星のカービィ
[道具]基本支給品一式、上海人形@東方project
[思考]
基本方針:この異変の解決、自分を襲ってくるようなら戦う
1:知り合いとの再開、ただし戦うハメになる事も予想
2:上海人形をアリスに返す
3:大王様って誰?ワドルディって誰?
※これを異変だと思っています。(間違ってはいないが)
なお、参戦時期は永夜抄の異変解決後あまりたってないので
風見幽香、東風谷早苗を知りません。
※マルクの裏に黒幕がいると思っています。(勘)
※名簿に書かれているデデデ大王には気づきませんでした。
120創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 19:49:53 ID:loIFm6he
支援
121 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:50:39 ID:o3CYCLbt
支給品解説
【デデデ大王のハンマー@星のカービィ】
デデデ大王愛用のでかいハンマー。ちなみにこれは
ウルトラスーパーデラックス仕様で炎が出ます。

【上海人形@東方project】
アリス・マーガトロイド愛用の人形
半自立人形なのであまり活発に動けない
蓬莱人形も誰かに支給されてるかもしれない。
122 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:51:59 ID:o3CYCLbt
短いとか言わないでw
あっタイトルは『二割八分六厘にも満たない楽園の素敵な巫女』
とちょっと長いので後だしです。
123 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 19:53:22 ID:o3CYCLbt
おっと、一応言っておきましょう、投下終了です。
124創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 20:23:23 ID:/EKpWqci
わざわざ早苗や幽香を知らない時期から出す意味は何?
それに、本文にはそんな描写一切ないのに、状態表にちょこっと書くだけで設定しちゃうのってどうよ?
この一文は削った方がいいんじゃないの?
125 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 20:35:50 ID:o3CYCLbt
「呼ばれてるのは…魔理沙、アリス、レミリア、
咲夜…全員が呼ばれているわけじゃないのね」
ここで幽香、早苗の名前を読んでないのは描写にならんか?
まぁこういう描写は苦手なんだよね…
わざわざ知らない時期から出すのは少しでも活躍して欲しいから、
幽香か早苗が霊夢にあった時自分を知らない霊夢をどう思うかを
他の書き手がどう書くかも気になるし、そう言うのを書きたい書き手もいるだろうしね
何も考えずに書いた訳じゃないぜ?
126創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 20:43:32 ID:/EKpWqci
同作品キャラを別々の時期から出すのはややこしいから、
特別な理由があるわけじゃないんだったら統一して欲しいけど
その時期から出す必然性もないみたいだし
127 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 20:47:11 ID:o3CYCLbt
だったら他のロワで参戦時期とか指定してるSSはどうなるんだよ?
あれも別に必然性があるわけじゃないでしょ?
128創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 20:52:43 ID:/EKpWqci
余所は余所だろ
129創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 20:54:53 ID:loIFm6he
どうしてもというならそうすればいいと思うけど、
幽香と霊夢は花映塚の時に既に知り合いのようだったからこのままだと矛盾しない? 早苗に関してはセーフだと思うけど。
東方はその辺含めて色々曖昧だから、下手に参戦時期ずらすのは面白みより先に面倒を生むことになりそうで心配。
130 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 21:04:10 ID:o3CYCLbt
>>128その答えはしてほしくなかったなぁ…他のロワでいい事はこのロワしちゃいけないの?
このロワでいいことは他のロワでしちゃいけないの?違うだろ

>>129そういや、旧作の存在忘れてたwありがとう
131創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 21:05:55 ID:/EKpWqci
>>130
ごめん、言ってる意味が分からない
132 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 21:06:26 ID:o3CYCLbt
じゃあ修正箇所のみ抜粋で

「呼ばれてるのは…魔理沙、アリス、レミリア、
咲夜、幽香…全員が呼ばれているわけじゃないのね」

※これを異変だと思っています。(間違ってはいないが)
なお、参戦時期は永夜抄の異変解決後
あまりたってないので 東風谷早苗を知りません。
133 ◆EW4oRdL66A :2009/10/21(水) 21:09:05 ID:o3CYCLbt
>>131じゃぁ余所は余所だろって言った理由をkwsk
134創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 21:10:44 ID:c54uHxBP
落ち着け
135創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 21:22:02 ID:wVaSrw2z
なんか見てて可哀そうだから言うけど、こういうときは「議論スレに来い」って言えばいいんだよ
136 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/21(水) 21:30:59 ID:loIFm6he
本スレに投下していい状況でもなさそうですし、不安な部分が多い為仮投下スレに投下しました。
問題がないようならば本投下しようと思います。
137創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 21:34:13 ID:20g6Jt/w
投下乙
東方詳しく知らない、読み手の俺からしてみたら、別に何も問題ないと思うけどなあ
参戦時期だってある程度の自由はあるだろ?
せっかく投下してくれたのに、そう何度もツッコミをいれたら書き手に悪いよ。
138創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 21:42:21 ID:PYFSmPXS
投下乙、ただの指摘なんだから落ち着いて話そうよ、指摘する方もね。

一言言うなら132のレスを見て思ったけど、作品からどのキャラが出てるのか
位は参加者情報があるんだから把握してほしいと思った
139創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 23:35:43 ID:Tl+dCOQ+
>>116
句読点を使って下さい。
セリフや思考は二行目の最初を空白にして下さい。

(こんな所につれて来られたのは紫の仕業?いや、それは無いわね
それなら本人か式が説明に来るはずだもの)

(こんな所につれて来られたのは紫の仕業?いや、それは無いわね。
 それなら本人か式が説明に来るはずだもの)

誤字もあるようなので、次からはもう少し見直しして下さい。よろしくお願いします。
140創る名無しに見る名無し:2009/10/21(水) 23:58:47 ID:wDFBDcvW
どうでもいいことだけど敬語を使わない書き手を初めて見た

それはさておき投下乙です
参戦時期が違うのは構わないと思います。
制限とか設定は書き手が決めることになっているはずなので。

あとキャラの状態表は現在の状況を書く物なので、
(間違ってはいないが) と(勘)というのは必要ないと思います

見たところ新人書き手さんのようですが、これからも頑張ってくださいね
141創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 00:22:55 ID:8kNKsfhe
書き手が敬語を使わないぐらいで叩かれるのか。
142創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 00:30:14 ID:fCmsW9KN
あまり好感の持てる態度ではないよな
143創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 00:46:33 ID:QvBn1lZ0
>>141いや、スレを見る限り叩いてないでしょ。指摘のレベル
144創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 01:10:51 ID:Mv2vUiI5
どうでもいいだろ
どうせもう書かないだろうし
典型的な一話書き捨てタイプだよ
まあこんな文章もまともに書けない、すぐ感情的になるような奴に継続書き手になられても困るからいいけど
145創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 13:15:25 ID:fCmsW9KN
ところでどうでもいいことなんだけど、
ハンマーについてたワドルディの手紙って何か元ネタあるの?
146創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 17:21:21 ID:x4UyPbWD
とりあえず今後の如何によっては毛嫌いされる書き手になるぞ…
147創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 17:30:26 ID:Xu5WugB9
書き手の態度に問題がないとは言わないが
>>144みたいな読み手が一番タチが悪いと思う
148 ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:13:01 ID:CA1gRayJ
赤髪の少年、アリス・マーガトロイド投下します
149ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:17:13 ID:CA1gRayJ

「ちっ」

 ショッピングモールの一角、電化製品が立ち並ぶ中を、一人の少年が歩いている。
 売り場内をうろつき、その中に役に立つものがないことを確認すると、舌打ちをしてその場に座り込んだ。

「こんな大きな店にくりゃ、何か使えそうなもんがあると思ったんだが」

 この電化製品売り場に来る前にもあちこち回ってみたが、「殺し合い」の役に立つようなものはほとんどありはしなかった。せいぜい、少しの食料を得ることが出来たくらいか。
 ……次は文房具売り場にでも行くか。カッターくらい置いてるだろ。ああ、包丁を探すという手もあるか。

 ……まあいい。俺にはこれがある。
 今俺が手に握っているのは紛れもない拳銃。いわゆる、リボルバーってやつだろう。支給品のひとつとして入っていた代物だ。
 説明書によると「リボルバー・オセロット」なる人物の持ち物らしいが、そんなことはどうでもいい。
 何しろ拳銃だ。拳銃だぞ? この国に住む普通の子供には拳銃を持つ経験なんてない。手にした事のない強力な力。興奮せずに、頼らずにはいられないだろ。
 こんな「殺し合いゲーム」なる舞台に放り込まれたのなら尚更だ。これさえあれば、子供の自分でも人殺しの一つや二つ余裕でやれる。
 俺はその拳銃をまじまじと眺めた後、バッグの中身に手をつけた。

 まず、食料だ。まずそうなパンが数個入っているだけ。それを無視して、先ほど食料品売り場から取ってきたパンに手をつける。
 味はまずまず。少なくともこの支給品の固そうなパンよりマシだろ。
 パンをかじりつつ、次に探り当てたのは文字が羅列している紙切れ。
 あのピエロ野郎が言っていた参加者名簿だろう。懐中電灯でその均等に整列した文字を照らす。
 ほとんどが知らない名前だった、が、一つの名前に目が留まった。
150ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:18:54 ID:CA1gRayJ

「こいつは……」

 サカキ。
 3年前に、全てを投げ出した男。全てから逃げ出した男。
 それもたった一人のガキに負けて。
 負けを認め、組織も何もかもを見捨ててどこかへ消え去った。敗北者、弱者、臆病者。
 情けなくて仕方がない。何が情けないって、そんな負け犬に憧れていた昔の俺が情けない。
 奴は口癖のように世界征服だの理想だのなんだのと言っていて、かつては俺もそれに憧れていた。
 そんな憧れていた『勝ち組』は、今となってはただの『負け組』になってしまったのである。
 姿を消し去った後、何の音沙汰もなかったが……まさかこんな所に居るとは。
 あいつの顔なんて見たくない。ま、あんな奴、とっとと殺されてしまうのがオチだろうが。

「俺が勝つ。俺が一番になってやる。あんたとは違う」

 ……昔を思い出して、胸糞が悪くなった。名簿をバッグにしまい、かじりかけていたパンをすべて口の中に押し込む。
 そうだ、勝つのは俺。「殺し合い」だかなんだか知らないが、俺は負けるわけにはいかない。俺は最強を目指さなければならないのだから。
 勝つ為には人を殺すことなんて易いことだ。

151ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:21:07 ID:CA1gRayJ

 バッグを持ち直し、立ち上がろうとした、その時。
 目の前に、ふらふらと歩く人影が見えた。
 見たところ一人で、何の武装もしていない。少し長い金髪が、店内の薄明かり(ショッピングモールの照明は小さい電灯が点いているだけだ)に反射していた。体格を見るに女だろう。
 まさに絶好の『標的』だ。

「さっそくカモが来たな」

 改めて姿勢を低くし、銃を構える。ちゃんと弾は入っている。何も問題はない。
 目の前の標的に向かって、じりじりと近寄る。気付かれないように、ゆっくり、ゆっくりと。
 やがて、十分銃の射程が届く場所までやってきた。ここまでは順調だ。
 さて、問題はタイミングだ。隙を見て、引き金を引く。それだけ。
 棚の陰から相手の様子を伺う。まだこちらには気付いていない様子だ。背を向けてゆったり歩いている。
 銃を構えなおす。なぜかここにきて、そのグリップが重く感じられていた。
 まさか緊張しているのか? 同情しているのか?
 馬鹿馬鹿しい。ここにきて何をためらう必要がある?
 引き金を引くだけだ。それで終わりだ。

 息を吸い、思い切って棚の陰から飛び出した。
 目の前の標的に銃口を向け、力いっぱい、引き金を引く。

 銃声が空気を揺さぶり、標的はばたんと倒れた。

152ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:24:20 ID:CA1gRayJ

 それだけだった。それきり、標的はぴくりとも動かなかった。
 あまりにもあっさり。あまりにも――あまりにもあっけなく、標的を殺すことに成功してしまった。
 これが銃か。これが力か。
 手に持った鉄の塊を見て、俺は震えていた。なぜ震えているのか――

 ――怯えている?

 ――いや、違う。違う。そんなことはない。
 この震えは、きっと喜びに溢れているからに違いない。大きな力を得、それにより敵を打ち倒した。その歓喜の震えだ。そうに違いない。
 決して恐怖だとか、同情心とか、そんなものじゃない。

「殺した後は、バッグを回収しないとな……」
 気を取り直し、動かなくなった標的に向けて、足を踏み出そうと――

「……っ!」

 足が、動かない。
 慌てて足元を見ると、両足に糸のようなものが巻きついていた。手を伸ばして解こうとしたが、その手にもいつのまにか糸が絡み付いていて動かすことが出来ない。
153ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:25:36 ID:CA1gRayJ
「くそっ!なんだこれは!」
 必死にもがくが、その糸が離れる様子はまったくない。むしろ、もがけばもがくほど絡み付いていくような気がした。
 やがて糸が絡む感覚は腕全体、足全体に広がり、身動きひとつとれなくなってしまった。
 それを確認したかのように、不意に糸の力が後ろに働く。
「ぐぅっ!」
 思い切り後ろに倒れこんだ。いや、倒された。懐中電灯と銃が手からこぼれ、音を立てて床を滑っていく。
 銃、俺の銃が!
 もがき、なんとか銃に手を伸ばそうとした。が、そんなことはもうとっくにできなかった。既に手足を完全に封じられていたので。

 こつ、こつ、と靴の音がすぐ近くで響く。
 その足音の主は俺の銃を拾い上げ、静かに呟いた。

「やれやれ、こんな物騒なものを人に向けるなんてね」

 薄暗い中、身動き一つとれない俺の目の前に立っていたのは。
 先ほど撃ち殺したはずの、金髪の少女だった。

154ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:28:28 ID:CA1gRayJ
「てめえ! なんで生きてんだよ!?」
「……変なことを聞くわね。逆に聞くけれど、何故私が死んだと思っているの?」
「何故? さっき撃たれただろ!拳銃で!」
「ふうん、コレが拳銃か。噂には聞いてたけど……あまりキレイなものじゃないわね。弾も見えないし」
「おい!質問に答えろ!」
「あれ、質問した?」
「なんで生きてんだよ、てめえ!?」
「私は撃たれていないんだから、死ぬもなにもないでしょ」
「だから、さっき俺はてめえを撃って……」
 
 何か大きなものが、俺の目の前に突き出された。

 一瞬、思考が停止した。

「あんたが撃ったのはこれ。私じゃない」

 そこには、胴体を貫かれた、マネキンが転がっていた。

「あ、あ……ああ……!?」
「……他に質問は?」

 ――やられた。完全にやられた。
 こんな簡単な手に騙されるなんて。

155ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:30:48 ID:CA1gRayJ
「ちくしょう……ちくしょう!殺してやる!絶対殺してやるぞ、てめえぇぇ!」
「……質問はないみたいね」
「さっさとこの糸解きやがれ!」
「自分を殺そうとしている奴を自由にしてあげる奴がいるのなら、そいつはよっぽどの変わり者でしょうね」
「ああ!? いいから解きやがれ!!」

 もう必死だった。悔しくて、腹立たしくて仕方がない。
 そんな俺を見て、女は溜息をつき、背を向けた。

「しばらくそこで頭を冷やしたらどう? 床は冷えてるから、丁度いいでしょ」
「黙れ!」
「言われなくても」
 女はそう言って、再び歩を進め始めた。

「おい、待てよ!待ちやがれ!」
「何。黙れって言ったのはあんたでしょ」
「う、うるせえ! 名前だ!名前を教えろ!」
「……」

 女は少し黙って、何かカードのようなものを投げてよこした。

「アリス・マーガトロイドよ、シルバー」

 こつ、こつ、と足音は遠ざかっていく。

 俺はその音を聞きながら、黙って唇を噛むことしかできなかった。

156ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:33:14 ID:CA1gRayJ
【E-5 ショッピングモール内・電化製品売り場/一日目/深夜】
【シルバー@ポケットモンスターシリーズ】
[状態]:身体疲労(少)、精神疲労(少)、魔法の糸で縛られている(数十分で解けます)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×2(武器はなし)、銃の弾(残り18)、少しの食料
[思考]
基本方針:優勝を目指す。手段は問わない。
1:アリス・マーガトロイドは絶対に殺す…
2:殺し合いには積極的に参加する。
3:次の武器を調達したい。
4:サカキには会いたくないな…
※赤髪の少年(金銀ライバル)です。
※参戦時期はロケット団壊滅から3年後以降(金銀の時代)です。それより細かい時期は後続の書き手に任せます。
※トレーナーカードはこの世界に来ても持っています

157ぎんいろとにじいろと ◆5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:36:38 ID:CA1gRayJ



「……はあ」

 安堵と疲労の息を漏らしつつ、アリス・マーガトロイドは夜の街を歩いていた。
 ショッピングモール内は十分に探索した。必要そうなものは大体回収できた……と思う。
 マネキンを持ち帰ることが出来なかったのは心残りだが、腹に穴を空けられてしまっては仕方がない。何よりあれは大きすぎて重いし。
 まさか戯れに操っていたマネキンに攻撃する奴が居るとは。いや、おとり作戦という意味も一応あったのだけど、ここまでキレイにハマるとは意外だ。
 それに、あの少年、シルバーを縛っている魔法の糸は、時間が経てば消えてしまう。魔力の供給源である私が離れてしまったのだから。
 あの様子を見るに、糸が解けるなり私を殺そうとするに違いない。そんな危ない奴が居るところに居残る必要は何もない。
 もっとも、糸が解けたところで私が殺されるなんてことは全く有り得ない話なのだけど。
 人間、しかも丸腰の子供に負ける妖怪はそういない。さすがの私もそこまでの手加減はできない。

 だが。

「ほんと、この銃っていうのは怖いわね」

 アリスが操っていた『おとり』、マネキンの胴体を木端微塵にしてしまったあの威力。
 それをこの小さな道具が生み出したというのだから脅威である。
 山の河童がやってる研究というのもあなどれないな、これは。
 ……いや、魔法使いである自分が科学などというものに興味を持つのも変な話だ。
 閑話休題。

「さて、これからどうしよう」
158代理投下 ぎんいろとにじいろと ◇5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:50:18 ID:KqjtuY9q
殺し合いに乗る気はさらさらない。人殺しが嫌というのもあるが、ただ単純にやる気が起こらない。
 あの道化師の言うことをきくのも癪だし。先ほど見た名簿には、紅い館の吸血鬼だの、花の妖怪だの、とてもかないそうにない連中が揃っていたし。
 ならばあの元締めを倒す、或いはここからの脱出を試みる、ということになるのだが、こちらも紅白巫女や白黒魔法使いが勝手に解決してくれそうな気がする。異変解決は彼女らの管轄と決まっている。
 しかしそうはいっても、あのふざけた道化師には一泡吹かせてやりたい気も。

「あー……私も何か動いてみるか。脱出に向けて」
 
 ああ、しかし。
 あの少年を殺さず、名前まで名乗ってしまって。易々と見逃してしまって。全く甘い。
 それは人間としては当たり前の思考かもしれないけれど、人間ではないアリス・マーガトロイドにとっては当たり前の思考とはいえない。

「やれやれ、やっぱりおせっかいなのかな、私は」

 ま、それでもいいでしょ。
 アリス・マーガトロイドは魔法使いだが、それ以前にアリス・マーガトロイドはアリス・マーガトロイドだ。
 結局のところ、私のことは私が決めるもの。それがお人よしでもおせっかいでも妖怪らしくなくても、それは私が決めた行動。
 なにより今回の異変は私も実害を被ってる。異変解決は紅白の仕事だけど、今回はあの巫女に任せっぱなしというわけにもいかない。
 ……ああ、白黒を足せば四色か。いや、白が重複してるから三色が正しい?

 どちらにしても、

「私の五割七分にも満たない奴らに頼るのはね」

 こつ、こつ。

 さあ、どこへ行こうか。
 旅の大道芸人なんて、呑気なものになった覚えはないけれども。
159代理投下 ぎんいろとにじいろと ◇5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:51:25 ID:KqjtuY9q
【E-5 ショッピングモール付近/一日目/深夜】
【アリス・マーガトロイド@東方project】
[状態]:健康
[装備]:シングル・アクション・アーミー(5/6)@メタルギアシリーズ
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×3
[思考]
基本方針:脱出の手立てを探す。
1:まずは街の施設を回ってみようかしら…
2:人殺しは基本的にしないつもり。正当防衛及び危険人物排除はするけど。
3:操れる人形が欲しい。
4:魔理沙と霊夢は……別に探さなくてもいいか。
※ショッピングモールで何か調達したようです。
 

【シングル・アクション・アーミー@メタルギアシリーズ】
 リボルバー・オセロットが愛用している回転式拳銃。SAAと略される。
 装弾数は6。回転式拳銃の特徴として弾詰まりなどのトラブルが少なく、扱いやすい
160代理投下 ぎんいろとにじいろと ◇5WJyYTYBtI :2009/10/22(木) 18:53:37 ID:KqjtuY9q
あと少しのところでさるさんorz
本投下終了です。どこか問題などがあったら指摘おねがいします。
161創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 20:00:10 ID:4rW/JnmD
今見た。投下乙
赤髪の少年はシルバーか。無難だな。
優勝狙いだけど、一般人らしく頑張ってほしいぜ。
アリスもまさにブレインっぽくて素敵。
いいSSだった。
162創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 23:19:20 ID:YzqeORao
乙です。
シルバーもアリスもいい味出してるね。面白かったよ。
163 ◆2ZKOUYCe4Y :2009/10/24(土) 11:53:36 ID:oFxIa35h
投下します。

「…面倒なことになったぜ」

私は木の椅子に腰を下ろし、一枚の紙を見つめた。
――殺し合い。又の名を、バトルロイヤル。
紅魔館の図書館だったか香霖堂だったかは忘れたが、その言葉を聞いたことがある。
一カ所に集めた人々に殺し合いをさせ、精神力・武力・知力に於いて優秀な者を選出する。
確かにそれは分かるのだが……その目的がいまいち不明瞭だ。
戦力を欲しがっているのか、実験か――それとも、遊びか。
怯えながら醜く生を追い求める者を場外から見て嗤っているのか。
誰が優勝するかに金を賭けて緊張感を楽しんでいるのか。
或いは、その両方か。

「……巫山戯てる。全く忌々しいぜ、あの気色悪い一頭身…」

思わずぶっ殺してやる、なんて言葉が出そうだが…
方法もないのに激昂したところでどうしようもない。
それに何処から監視しているかも分からないのだから迂闊な行動は控えるべきだろう。

「まあ、いいや。まずは支給品を確かめよう。
 八卦炉もなければマジックアイテムもないみたいだしな」

そう言うと、私はバッグを逆さまにして、中の荷物を机に落とした。
中から出てきたのは主催者の言った通りの物、そしてそれ以外に三つ。

「拡声器、ね。魔法で動く訳じゃなさそうだが…外の道具だろう。
 使ってみたい気はするけど狙撃されちゃたまらんからなあ」

私は拡声器なる機械を丁寧に置くと、その隣の服に手を伸ばした。

「防弾チョッキ…銃弾を防ぐ、か。弾幕ごっこじゃ意味ないけど殺し合いには使えるだろうな。
 少し重そうだが…よし、採用」

それも拡声器の隣に綺麗に置く。
まずは着るよりも、荷物の確認が先である。
私は最後の支給品に手を触れようとする。

――ガシャンッ!!

が、やめた。
陶器の割れたような音…もとい陶器が割れた音に、私は顔を上げた。
この建物は小さくはないが、ただの民家だ。
故に一応警戒の為に、トラップを仕掛けておいたのだ。
勿論相手を殺すための物ではなく、自分と相手に気づかせるため。
振動によるトラップなので誤作動はあり得るが、その程度の緊張感は常に持つべきだろう。

(私のいる場所は二階…幾ら空を飛べるとは言え、急いで逃げれば負傷する可能性はあるな。
 だが警戒もせずに玄関を開けたらしい…自信のある殺人鬼か、一般人か、それに化けた殺人鬼か。
 どれにせよ普通に向かってくるならそいつは武器を持っている、もしくはゲームに乗っている確率が高い…)

私は冷静に思考すると、私服の中に防弾チョッキを着た。
相手はどうやらこの家に侵入したらしい。しかも足音からするに、怯えた一般人ではない。
しかも一階のどの部屋を回ることもなく、階段を上がってきている。
私は咄嗟に机を蹴り倒すと、身を屈めた。

「隠れるのは止めないか?俺はサカキだ、名簿を確認してくれると助かる。
 ゲームには乗っていない。…いや、乗ることも出来なくてな。何分武器を持っていない」

「…名簿を確認するかしないかは関係ないんじゃないか?
 それに武器を隠している可能性も否定できない」

それに…生憎こちらも武器を持ち合わせていなかった。
拡声器、防弾チョッキに…何処ぞの巫女を連想させるようなボール。
魔法を使うという手もあるが、制限がかかっているらしく撃つのに時間がかかるようだ。
つまり、攻撃手段は限られてくる。魔法か、この意味の分からないボールか。

「どうやら頭は悪くないみたいだな。
 だが戦闘の意思がないことは確かだ。武器はあるにはあるが近接戦闘向きでね」

床に金属音が響く。
恐らくサカキという男が落としたのだろう。

「そしてもう一つは首輪探知機――どうやら首輪を検知する物らしい。
 首輪の正確な位置を示してくれるようだ。とはいえ説明書に書いてあるだけで、本当かは分からないがな。
 …ここまで言えば、警戒を解いてくれても良いだろう?」

「……私は人間だ。妖怪と違ってすぐに死ぬから警戒が必要なんだよ。
 デイパックとその他の荷物を床に置け。私が見たときに何か持ってたら撃つぜ」

「ああ、分かった」

どさどさ、とサカキが荷物を落としていく。
多分落としたことが分かるように態と音を立てているんだろう。
そして最後に二つ、何か妙な音がした。

(あの音……革靴か!)

――刹那、私は倒れた机をもう一度蹴り倒した。
しかし倒れてくるのを飛び越え、サカキは私の額に黒い何かを突きつけた。

「…気づくのが早かったな。元から作戦に気づいていたのかは知らないが…俺の勝ちだ」

「気づいていたぜ、"元から"。お前が家に入ったときからな。
 その革靴で、しかもあんな大きな音を立てる奴はなかなかいない」

「…銃を額に突きつけられてそんな言葉がよく言えるな」

言われているとおり、状況は最悪だ。
相手は私がどんな行動をとっても反応できる体勢。
おまけに銃とかいう武器を持っている。多分、この防弾チョッキで防げるという奴だろう。
頭に当てられちゃ無意味だけどな。

しかし、勝機はあった。

「おいおい、それはお前も一緒だぜ。私だって銃を突きつけているからな。
 …動くと撃つ。お前の目に容赦なくな」

「…その指で作った銃から、弾丸が出るというのか?
 くくく、面白い。面白い冗談だが…所詮子供だな」

サカキの指が銃の引き金にかかる。
そして私も、"銃"の引き金を引いた。

「―――間違えた。撃つと動く、だ」

「なっ!!」

サカキの眼前で瞬く閃光。
それと同時に銃弾が放たれるが…問題ない。既に別の方向を撃ち抜いていた。
私は直ぐに呻くサカキの脛につま先を叩きつけ、銃を奪い取った。

「うがあッ!!」

「序でにこの探知機とやらももらっていくか」

私は手早く支給品をデイパックに仕舞い込み、そして窓に走り出す。
最後にサカキを一瞥すると、

「自己紹介が遅れたな。私は霧雨魔理沙!"普通の魔法使いだぜ"!」

外へと飛び出した――。


【A-1/一日目/深夜】
【霧雨魔理沙@東方project】
[状態]:健康
[装備]:M1911A1(6/7)@メタルギアソリッド、防弾チョッキ@現実
[道具]:基本支給品一式、首輪探知機@現実、拡声器@現実
[思考]
基本方針:主催者を倒しゲームを止める
1:とりあえず逃げる
2:知り合いを捜す
※弾幕を撃つのに溜めが必要、という制限がかかっています。威力は変わりません。
※参戦時期不明。次の書き手様にお任せします



「く…まんまと嵌められた…」

視力がある程度回復したサカキは、ゆらりと立ち上がった。
既に少女――霧雨魔理沙――の姿は消え、当たり支給品である銃と首輪探知機を奪われていた。

「…この俺が、ここまで失態をするとは…いや、作戦に問題は無かったはずだ。
 少なくとも一般人なら負けはしなかった…!」

まさか、力もなさそうな少女が手から光を放つと誰が思えようか。
そう。サカキの作戦には問題がなかったのだ。

「しかし、こんなことを言ってる場合ではない……ん?」

サカキの目線が一点に集中する。
転がっていたのは、魔理沙の支給品である"何処ぞの巫女を連想させるようなボール"。
すなわち、モンスターボールであった。恐らく、魔理沙が落としていったのだろう。

「ふ、なるほど。俺はまだ戦えるらしい。
 中身がどうかは分からんが…いいだろう霧雨魔理沙、銃の代わりにこれはもらうぞ!」

サカキは、モンスターボールを強く握ると、小さな、小さな声で呟いた。

「……待っていろ、シルバー…」


【サカキ@ポケットモンスター】
[状態]:健康、脛に軽傷
[装備]:M1911A1の予備弾(21/21)
[道具]:基本支給品一式、はがねの剣@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡、モンスターボール(中身不明)@ポケットモンスター
[思考]
基本方針:体力を温存しつつ殺し合いに乗る
1:魔理沙を追う
2:シルバーを捜す
※参戦時期不明。次の書き手様にお任せします


【M1911A1@メタルギアソリッド】
別名コルト・ガバメント。
7発装鎮の自動拳銃で、ゲームでは兵士が多く用いているため簡単に手に入る。

【防弾チョッキ@現実】
原作にも登場した防弾チョッキ。
ただし防刃には使えない。

【首輪探知機@現実】
多くのロワで出ている首輪探知機。
首輪が範囲内に出ると地図上に点として写る。その他の機能は未確認。

【拡声器@現実】
言わずと知れた死亡フラグ。
使用しなければ運命から逃れられる…のか?

【はがねの剣@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
ドラクエのはがねのつるぎとは別物。
威力は高いが命中率が微妙で、若干重い。
168 ◆2ZKOUYCe4Y :2009/10/24(土) 12:00:14 ID:oFxIa35h
投下完了です
修正点あればどんどんお願いします
169創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 13:45:57 ID:8PtWSzW8
投下乙
魔理沙っていつもは豪快に振舞ってるけど実は結構冷静な面も持ち合わせてるんだよね
このSSでその性格設定を再認識出来たわ
170創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 14:50:54 ID:nLTF0IRU
ポケモン勢マーダーばっかだな。
グリーンに期待
171創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 15:31:10 ID:rybma8FY
投下乙
サカキはやっぱり乗ったか…
ポケモン勢はみんな一般人なのにマーダー三人目なんだなw
魔理沙は頭がキレるだけに拡声器をどう使うかが気になる所
172創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 15:57:17 ID:TVDGKfW/
投下乙
ポケモンと言えば、アカギもまだ分からない。
自己保身優先とはいえ、奴もサカキと同じ口の輩だからな
残りのグリーンとキョウにも期待。
173創る名無しに見る名無し:2009/10/24(土) 21:07:15 ID:Lmd6T0tx
まあ、魔理沙は人間としては非常に頭が良いという設定があるからね
174創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 01:54:06 ID:hd34qFhi
思うんだけど、しばらくは予約延長なしにしてもいいんじゃないの?
最初っからそんなに時間かけてちゃどうしようもないでしょ
登場話だったら3日もあれば充分だと思うけど
もし間に合わなくても、この過疎っぷりならそうそう予約が入ることもないだろうし
175創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 03:01:34 ID:QDN/AkyA
今のところ問題ないなら暫くは現状のままでもいいのでは?
というかこういう話は議論スレで話した方がいいと思う
176創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 14:38:10 ID:5RHLNeuy
変に延長なしとか縛りを作るのもな・・・
177創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 15:48:30 ID:P/Ph+1HU
延長あってもいいとは思うけど、もう少し考えてやってほしいよな
延長ってのは、あくまでも特別措置
色々な事情でどうしても間に合わなかったときの救済策なんだから
まず最初の期限に間に合わせる努力をするべきだし、気軽に延長して結局破棄ってのもやめて欲しい
178創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 15:56:09 ID:ggQkHpqM
お前の定義を人に押し付けるなよ
179創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 16:21:58 ID:hd34qFhi
俺の定義とかじゃなくて、そういうもんだろ
そうじゃないんだったら、最初から予約期限5日にしとけばいいだけなんだから
180創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 16:36:50 ID:apiDouhx
だから議論スレ行けって
181創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 16:59:15 ID:jWa7jKfq
期限は、書き手が決めること。
議論スレでトリ出してご提案ください。
182創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 17:39:50 ID:bzPnlKZX
自分は現状維持でいいと思うけどね
人もあまり多くはないから、ガチガチにして人が去るよりは、まったりとやっていきたい。
あとは議論スレで。
183創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 17:58:41 ID:P/Ph+1HU
>>178
予約スレの>>1にはっきり書いてあるんだが
184創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 18:14:44 ID:AThlqmM2
事情がある時は延期も出来るって書いてあるだけで、そんな特別措置とか救済策とか
たいそうなものだなんて書いてないな
連発は避けて下さいとはあるが
185創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 18:19:09 ID:P/Ph+1HU
>>184
事情があるときのみってのはそういう意味だろ
186創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 18:27:10 ID:ux9Rs20y
頼むから議論スレでやってくれ
あと落ち着け
187創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 19:00:32 ID:AThlqmM2
だからそんな事勝手に定義すんなよ
“書き切れなかった事情があったから延長した”でいいだろ

だいたい誰が延長の「事情」を推し量るんだ?
188創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 20:09:16 ID:bzPnlKZX
議論スレへGO

とりあえず流れを変えようぜ。
まだ予約されてないメタルギアとFE勢だが、誰が注目株?
自分はオセロットかな。
189創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 20:12:35 ID:ycN7+I3Z
FEもメタルギアもぶっちゃけキャラには注目してない。
前者は投票時の信者のゴリ押しもあってあまり好きじゃないっていうのもある。
190創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 20:22:21 ID:Czx1e5RW
セネリオ…orz
191創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 20:32:32 ID:ux9Rs20y
蒼炎は今把握していってる所だけど、やっぱり漆黒。
メタルギアは同じになるけどオセロットに期待かな。
彼はMGS3時代からの参戦もアリだし。

しかしメタルギアのキャラは書くのが難しい…
好きな作品ではあるんだけどなあ。
192創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 20:35:54 ID:ewMdY3sq
また老衰させられるのだけは勘弁
193創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 20:42:50 ID:jWa7jKfq
メタルギアも捨てがたいが、カービィにちょっと期待。
194創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 22:53:56 ID:YWCctgv+
メタルギアって人気なのに予約されてないんだ。FEは信者が自演したんじゃない?
195創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 23:00:32 ID:Tx5stxFM
単にどっちも把握中だと思うがな
東方はプレイ動画がそこらにいくらでもあるが
RPG系はなかなかそうもいかんだろう。シリーズ長いならなおさら
カービィってどんな話し方だったか・・・アニメと同じ?
196創る名無しに見る名無し:2009/10/25(日) 23:39:11 ID:v9q/CdTr
カービィは基本喋らないけど、一部のゲームの説明書では喋ってる
温厚そうな少年っぽい喋り方だな
197創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 00:12:43 ID:xPU0n4Jp
メタルギアは昔やったけど細かい設定とかうろ覚えなんだよね、
あとミリタリー系の知識が皆無だから俺はちょっときついかも
198創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 00:23:42 ID:voX0MmmX
把握しないと書ける人いないような作品が通るってのはおかしな話だな
読み専の票のみで入ったってことか
199創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 00:59:08 ID:0lzkZYw4
投票の時にいた書き手が逃げたという可能性もある 誰得(笑)
200創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 01:05:03 ID:4lfAZT/U
メタルギアもFEも把握が大変そうだからなあ
でもFEは蒼炎だけ把握すればいいからまだ楽じゃね?
201創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 02:52:32 ID:X3NsKmBg
仮に投下があっても、このロワはリスタートの可能性があるけどなー

SSスレなのに、それまで投下された作品を無かった事にするんだぞー
202創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 13:45:35 ID:pQg6/4Vp
一度リスタートしてるから、もうリスタートは絶対にしないよ。
203創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 21:14:39 ID:bR/qynvy
把握の難しいキャラを早期退場させれば済むことでないか
204創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 21:46:24 ID:v3EZ5njq
じゃあお前やれよ
205創る名無しに見る名無し:2009/10/26(月) 23:18:36 ID:gXpZI+Eg
ロワ開始早々不穏な空気ですな
206創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 00:04:07 ID:vCVRQLCB
喧嘩しても仕方無い。もっと落ち着いて。
207創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 01:07:08 ID:F/opuLUR
荒れるの覚悟で言うけど把握しないと誰も書けないって正に誰得。
メタルギアとFEはいっそ外したらどう?
全然出てないんだから今からでも間に合うし。
208創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 01:13:49 ID:rzbd4aQQ
それをやると登場キャラが30人切る上に確実に荒れるんだが
まあ最初に書き手枠位は正直欲しかったと思うけどね
209創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 02:13:03 ID:rn7TCxnu
書き手枠なんかあったら余計誰得キャラ増えると思うけど
210創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 07:06:20 ID:prq+APzs
>>207
荒れるの覚悟とか言うくらいなら議論スレに書けばいいのに……何のための議論スレだよ。
FEもメタルギアも支給品は登場してるんだから、誰も書けないわけじゃないでしょ。
過疎ロワなんだから投下ペースが遅いのは仕方がない。落ち着いて待とう。
211創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 07:58:42 ID:mKxPSWYp
一週間で一話くれば安泰、それ以上くれば御の字。
俺はそう思ってる。
212創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 12:23:21 ID:idghBSux
FEはなー
決戦投票のアレで個人的に一気に嫌いになったわ
ルールねじ曲げてまでキャラ入れようとかよく考えられるもんだ

噛ませ犬扱いでよければ書けないこともないけど、
そうしたらそうしたらで信者様が暴れるだろうしな
213創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 14:45:29 ID:sBpSB6Da
決戦投票の時セネリオ通そうとしたのが全部信者のわけないけどな
あの時は住民全体が完全に流されてただろ
マジで民度低すぎ
214創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 15:34:45 ID:PKqRNoHg
さて、セシルカービィの奴、延長期限も過ぎたけど音沙汰ないな
こういう奴がいるから延長なしにしようって言ったのに
215創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 18:03:04 ID:F/opuLUR
>>213
そういうお前はどうなんだよっていう
216創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 19:34:37 ID:nxHTKgPy
気持ちはわかるがまあ落ち着け
確かに予約延長して間に合わなくて期限切れは良くない。
筆が遅いなら遅いで、ある程度書いてから予約するとかそういう配慮をしてほしいな
でも、ぶっちゃけ過疎なんだし、そんなに神経質になってスレで苦言を呈することでもないんじゃね。
こういうことが度々になるなら問題だけど。

セシルカービィの人は間に合わなかっただけみたいだから、途中まで書いてるなら早く書き上げて投下してほしい
書き手少ないわけだし
217創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 21:11:13 ID:J4AviYie
もう少し楽しくやれないものかね?
二次創作のリレー小説だから、参加者皆で楽しんでなんぼだと思うが。
指摘の名を借りて口汚く罵るより、代案を出すか自分が率先して見本を示す方が健全だと思う。

今の空気は端で見ていても気分が悪い。狙ってやっているのでない限り、自重しろと言いたい。
218創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 21:22:21 ID:85/l2xEN
書きもしない奴らが何を偉そうなこと言ってんの?
219創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 21:23:18 ID:prq+APzs
話は変わるけど、死者スレって立てないのかな
管理人しかスレ立てできないんだっけ
220創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 21:35:05 ID:Ecppf8sw
死者スレ……いるか?
そんなところに書き込んでる暇があったら先に本編を進めたいと思ってるのは俺だけ?
221創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 21:43:41 ID:pc3R+FcC
まだ死者も出揃ってないからなぁ
もう何人か死んだら頃合いかもしれん
222創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 21:59:19 ID:pLwtgcoN
>>220
あまり必要性を感じないのは同意。
早期退場したキャラ信者の恨み辛みが堆積してそうだし。
ただでさえSSの進みが遅いのに死者スレを作ってもな。
223創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 21:59:35 ID:nxHTKgPy
死者といっても見せしめ含めて2人しかいないしまだ死者スレはいらないと思うなー

今書いてるんだけど、文章が長くなる癖はどうしたらいいんだろう
まだ序盤だから張り切って長々書く必要はないと思ってるんだけど、冗長になってしまう…
224創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 22:37:53 ID:7dOjS2o8
投下します
225創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 22:38:44 ID:7dOjS2o8
仲間を探して森を歩いていたカービィは、何か黒い塊を見付けた。
黒焦げになったタケシの死体だ。
軽くつついて動かないことを確認すると、カービィは大きく口を開けてそれを吸い込んだ。

カービィはストーンをコピーした!


【D-2 閑古鳥村付近の森/一日目/深夜】
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:ストーンをコピー
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考] マルクを倒す
226創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 22:39:34 ID:7dOjS2o8
投下終了です
227創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 22:45:36 ID:7dOjS2o8
タケシは岩タイプのポケモン使い=ストーンをコピーとしてみたのですが、大丈夫でしょうか
問題があるなら直します
228創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 22:45:53 ID:67VpaCM/
短っwおまえタケシをいじりたいだけだろw
229創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 22:49:32 ID:mKxPSWYp
>>227投下乙。
でも普通の人間吸ってストーンコピーはないと思うw
あと、これゲリラ投下になるんだけどありなのか?
230創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 22:57:05 ID:c+RMa01N
ねーよw
トリップもつけてねーし明らかにコイツは荒らし
231 ◆GZgdlGW4qc :2009/10/27(火) 22:59:54 ID:7dOjS2o8
すいません、じゃあトリップつけます
やっぱりタケシでストーンは無理がありますか
直します
232 ◆GZgdlGW4qc :2009/10/27(火) 23:01:53 ID:7dOjS2o8
仲間を探して森を歩いていたカービィは、何か黒い塊を見付けた。
黒焦げになったタケシの死体だ。
軽くつついて動かないことを確認すると、カービィは大きく口を開けてそれを吸い込んだ。

スカッ

気の抜けるような音がしただけで何も起こらない。
どうやらスカだったようだ。
少し落胆しつつ、カービィは再び歩き出した。


【D-2 閑古鳥村付近の森/一日目/深夜】
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:すっぴん
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考] マルクを倒す
233創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:02:40 ID:idghBSux
>>227
まずはしたらばで予約をして、正規の手順を踏んでくれないか?
文章も稚拙どころの話じゃないし、いいたいことは山程あるが話はそこからだ
コピー云々の問題じゃない
234創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:05:17 ID:IMZWcGYu
別に予約必須とはどこにも書いてないぞ

まぁ投下乙
235創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:06:15 ID:nxHTKgPy
短すぎるw
タケシいじりたいだけのネタだろw
いくらなんでもこれは通したくないんだが
236創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:08:21 ID:WXiCeTcj
荒らしじゃないならしたらばに書きこんでほしいな。
本当に荒らす気がなかったならね。
まあ悪ふざけも程々に。
237創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:09:24 ID:c+RMa01N
死体が消失して消えるなんて
冒険するならしたらばで仮投下した方がいいんじゃないか
それにこのSSを通すのなら議論が必要だと俺は思う

そもそもあなたの文章はあまりにもおざなりすぎないか?
SSにいいSSを書いてやろうっていうものが感じられない
238創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:12:57 ID:PKqRNoHg
予約必須ってルールはないし、文章が稚拙ってのも破棄理由にはなりえない
何も問題ないな
文句言ってるのは目の肥えた読み手様だけだろ
239創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:15:59 ID:IMZWcGYu
あぁ、予約もだけど十分なクォリティ必須ってんならちゃんと書いておいたほうがいいぞ
少なくともルール上何も問題無いし、他ロワでも1レスssなんて序盤はよくあること
240創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:20:11 ID:prq+APzs
どこからつっこめばいいのかわからんが…
これを通すと後が怖くないか?なんでもありになっちゃいそうで…
他ロワでも短いSSはあるけどこんなに短いのはネタっぽい所でしか見たことないよ

これ以上は議論スレでやったほうがいいのかな
241創る名無しに見る名無し:2009/10/27(火) 23:26:20 ID:rzbd4aQQ
は?なにこれ?ふざけてんの?
242創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 00:09:46 ID:HObOxISL
>>240
FFDQ1stの序盤とか、このくらいのももっと短いのもいっぱいあったよ
243創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 00:45:54 ID:Jl01+fnq
初期のパロロワやカオス系ロワと比べられても困るが……。

短くても内容がきっちり書かれてれば構わないんだ。
しかし、それすらもできていないのが問題。
そもそも死体を吸い込んだら、首輪はどうなるの?
その辺の説明はないようだけど。
カービィとタケシの作者さん。
もし今もここを見ていたら、破棄しろとはハッキリとは言わない。
しかし空気を読んだ上で、作品をどうするかを自分で考えてくれ。
これはリレー小説だ。一人の空気を読まない行動が他の書き手に迷惑になることもわかってくれ。
244 ◆GZgdlGW4qc :2009/10/28(水) 00:54:14 ID:y6/HI4oG
首輪に関しては考えていませんでしたが、飲み込んだ時点で消滅したということではダメでしょうか?
よければ状態票に備考として付け加えます
245創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 01:05:29 ID:BS0d/LUa
それ以前の問題だと思うんだが…

とりあえず議論スレ行け
246創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 01:22:54 ID:Jl01+fnq
>>244
そこさえ修正すればいいってわけじゃないけどね。
したらばの議論スレで皆の率直な意見を目にした上でどうするかを決めてくれ。
はっきりと破棄しろとは言わない。しかし、破棄を求める声が多数であることを理解してくれ。
247創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 01:49:51 ID:mis8Udng
どう考えても荒らしだろ
本気で投下してるなら即入院が必要なレベルだぞ
248創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 01:54:25 ID:JODZZ2Sv
じゃあトリップつけます。考えてませんでした。
小説の半ページにも満たない数行のSS。
修正以前の問題だと思うがとりあえず議論スレだな。
249 ◆GZgdlGW4qc :2009/10/28(水) 02:08:43 ID:y6/HI4oG
黒焦げになったときに首がちぎれて、首輪が取れていたというのはどうでしょうか?
それなら問題ありませんよね?
250創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 02:30:20 ID:s9s8kSOy
もうこの>>249は何言っても駄目そうだな。
文章よりも>>249自身のオツムが問題。
あれだけ来いと言われてるのにも関わらず、したらばの議論スレにも来ないし、荒らしか知的障害者かリア消のどれかだろう。

>>249がしたらばの議論スレに24時間以内に書き込まない場合は荒らしと見なし強制破棄。
議論スレに来た場合は一応話し合うという形でいいんじゃないか?
どっちにしても破棄と今後の出入り禁止が望ましいと思うが。
251創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 07:41:21 ID:BS0d/LUa
そういう事こそ議論スレに書くべきだと思うんだ
252創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 12:30:51 ID:NFDv1LMB
議論にトリップ付きで加わらない事から考えても、荒らし目的の確信犯でしょう。
明らかに投げやりで、他の参加者に読んでもらおうという気持ちが作品から一切感じられない。
もし違うなら、自分の作品が面白いと自信を持って論理的に説明するだろうし。

アニロワなんかでは「明らかに文章の体を為さない駄文」はNGだが、今回はそれと同一かな。
次スレでは早速入れないと駄目か。
253創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 12:37:00 ID:1qXwfXvl
この調子で次スレに到達できると思ってるのか
どうりで強気なわけだ
254創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 12:45:29 ID:NFDv1LMB
>>252
IDどうやって変えてますか?複数の使い分けお疲れ様でございます。
255創る名無しに見る名無し:2009/10/28(水) 23:39:58 ID:y1ykrYcI
結局、議論スレにも来なかったし強制破棄ってことでいいよね?
256創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 00:14:21 ID:jn8vNXV+
一日経っても来なかったし破棄しかないでしょうな
したらばは今のところ何もアクセス規制かかってない状態なので、
まさか書けないなんてことはないでしょうし
話し合いにも応じない人間がリレー小説をやっていけるのかも疑問です
257創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 00:21:25 ID:a3iI7mVq
破棄に一票。悪いけど最低限の配慮も誠意も協調性も感じられんし、リレー小説には不向き。
あの人は文章力だけが問題じゃないと思う。

ま。十中八九、程度の低い荒らしだろうな。
258創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 01:35:36 ID:onzxCFWg
書きこんでたじゃん
したらばで擁護してたのが一人だけ
あれどう見ても本人だろ
とりあえずあいつ規制しといた方がいいんでないの?
259創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 01:51:24 ID:qaDokVEu
そういう決め付けはどうかと思うが
260創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 01:53:23 ID:V03cN4le
落ち着け。
人の意見は十人十色
擁護する人、叩かない人だっているさ

本当にしたらばの書き込みがあの書き手本人だったとしても規制しなくていいよ。
疑わしきは罰せず。そもそも罰する程のことでもない。

しかしこのスレは殺伐してるなあ
予約も止まってしまっし、書き手離れが少し心配だ
261創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 01:58:12 ID:onzxCFWg
>>259
本人乙
262創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 15:02:58 ID:j3mCaSKd
予約したいけどネカフェに行く時間がないわ
車で50分かかるんだよな…
263創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 16:14:20 ID:ZkQgrY63
携帯ないの?
したらばは携帯でもいけるが…
264創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 17:20:06 ID:V03cN4le
ネカフェ行かないと予約できないって、じゃあどうやってスレに書き込んだんだw
265創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 17:29:22 ID:X1xm+BGi
投下予定が立たないと予約できないでしょ?
いつ規制解除されるのかわかっているのならともかく

多分原稿はPC内で外付けHDなりUSBフラッシュメモリでの持ち出しはいけると。
で、今は携帯で書きこんでるんでしょう
レスする前に、ちょっとだけ考えような?
266創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 17:39:54 ID:V03cN4le
いや、規制されててもしたらばなら書き込める
規制で本スレに投下できなくても、仮投下スレで投下して代理投下を頼めば良い
267創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 19:58:41 ID:7Lt20wL9
ということらしいぞ
これで>>262は今すぐにでも予約できるな
268創る名無しに見る名無し:2009/10/30(金) 14:19:39 ID:a6ncT1hG
みんな規制されてるのか?
269創る名無しに見る名無し:2009/10/30(金) 16:33:29 ID:41AKud4G
俺も規制されてた
しばらくしたらばでやっていくしかなさそうだな
270創る名無しに見る名無し:2009/10/30(金) 20:43:54 ID:E66P7ACe
俺もダメだった、規制されすぎだろ…。
仮投下スレにセシル、カービィ。
リディア、デデデ大王の2作投下きてるよ
271創る名無しに見る名無し:2009/10/30(金) 22:30:33 ID:6Znw0tuc
本格的になかったことにされたカービィの人ざまあw
272創る名無しに見る名無し:2009/10/30(金) 23:38:04 ID:Tog0qWQx
>>271
ばっさり切ってくれた皆さんにGJ。
これからもああいうふざけた輩がきたら、毅然と没にしてほしい。
273創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 11:38:31 ID:jGkqHooq
規制されてたー
仮投下のはwikiに収録すればおkかな
274創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 19:49:53 ID:04y2EXDD
おkです!
荒らしの後で、非常に優れた作品2作投下ということで非常に嬉しいです。
お陰でこちらもモチベーションが再び上がってきました。
275創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 20:00:10 ID:CXQwDI8n
いつまで引きずってんだよ
いい加減ウザい
276創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 20:04:32 ID:8bbyIFxK
>>275
本人乙w
277創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 20:33:12 ID:fYlJ4ycJ
>>275
ウザいのはクソの役にも立たない駄文を投下しといて謝罪も無い荒らしじゃないのか?
最初に投下した時なんてタケシを貶したいだけなのが見え見えだったしな
278創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 20:37:48 ID:VnSaN7Eo
相変わらず空気悪いね
279創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 00:21:35 ID:0x5AfOD1
仮投下されていた
カービィ、セシルのSSを代理投下します。
280星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:22:24 ID:0x5AfOD1
リディア、カイン、…そして、ゴルベーザと配下の二人。
その名を名簿で確認しても僕、セシル・ハーヴィはまだ降り立った場所――教会の中から動けないでいた。
パラディンの称号を得た者として仲間を守らなければならない。それは分かっている、けれど。

(やはり、関わってはいけなかったんだ)

旅の間。僕はたくさんの仲間と出会って、助けられて…いや、危険な目に晒してきた。
故郷と母を失ったリディア。津波に飲み込まれたギルバート。石化することで罠を止めたパロムとポロム。
機械砲を壊す為に、崩れる部屋の中一人残ったヤン。爆弾と共に飛空艇から飛び降りたシド。
結果として、彼らは生きていた。けれど、もしかしたら死んでいたかもしれない。現に、死んでしまった者もいる。

そう、ローザのように。

自分があのマルクという道化師を刺激しなければ、何も言わなければ、爆発させられたのは僕の首輪だったかもしれない。
カインが何度も洗脳されてしまったのも、ローザを愛していたからだった。もし、僕がバロンにいなければ、二人が幸せになったかもしれない。
小さい頃に僕を捨てたゴルベーザだって、母さんを失った悲しみをゼムスに付け込まれてのことだった。
そして、母さんが死んだのは。そこまで考えてから、書かれていたその名を名簿ごと握り潰す。

「…僕なんて、いなければよかったのに」

『もしかしたら』でしかないはずなのに、思わずにはいられなかった。
281星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:23:13 ID:0x5AfOD1
マルクはワープしてもらう、と言ってたけれど、皆はどこにいるのだろう。

(僕の近くでありませんように)

そう祈ってから、今更だったかと苦笑する。
傍にいてはいけない。仲間を庇いながら戦う、パラディンとしては失格な考えかもしれない。
でも、今度こそ取り返しのつかないことに、…死んでしまうかもしれないのだから。

「…う…」

胴体だけになった体が冷えていく感触が蘇ってきて、思わず口元を押さえる。
死人を生き返らせることもできる。マルクはそう言っていたが、本当にそんな力が…
(いや、もしあったとしてもすんなりと叶える訳がない)
夢に出てきそうなほどに凶悪なニヤニヤ顔には、悪意しか篭っていなかった。
あいつが叶えることなんて、自分にとって楽しいことだけに決まっている。
最初からそうだったじゃないか。禁止エリアだとか、殺し方で禁止されていることはないだとか、

――24時間死んだ人間が出ない時は、会場にいる全員を首輪を爆破する、だとか、

「…あ」

あったじゃないか。こんな僕でも、仲間のために出来ることが。
282星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:24:00 ID:0x5AfOD1
口の開いたままのバッグを逆さにして振ってみると、弓、そして紙切れの貼られた矢筒が軽い音を立てて床に散らばった。
何なのだろう、と不審に感じながら紙切れに目を通してみて、思わず苦笑する。
『キラーボウ!急所に当たりやすい凄い弓なのサ!これでじゃんじゃん殺してちょーよ!』
汚い字で書かれたふざけた文は、説明書のつもりのようだ。
矢筒の中の本数を数える。15本。実際に使うとなると心細い数だけれど、今はこれだけあれば大丈夫だろう。
何といっても、あの道化師のお墨付きなのだから。強張っていた肩から力が抜けるのを感じて、ふうっと息を吐く。

「ああ、良かった」

首輪よりやや上、喉元を撫でる。満ち足りた気分も、随分久し振りな気がする。
矢筒から矢を取り出していると、色々な顔が浮かんでは消えていく。

ローザ。僕のせいで君を殺してしまうことになって、本当に。
カイン。場所を奪っておきながら、勝手に親友のような扱いをして。
リディア。守ると言ったのに、結局僕は危険な目に遭わせるばかりで。
ゴルベーザ。結局、兄弟らしいことなんて一つもなかったままで。

「…すまない」

手の中で矢を束ね、そのまま腕を振り上げる。
そして、そのまま速度を付けて下ろそうとしたところで、不意に風が吹くのを感じた。
さっきまでそんな様子はなかったのに、第一ここは建物の中なのに、どうしてだろう。
少し不思議に思ったけれど、僕にはもう関係のない――
283星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:24:47 ID:0x5AfOD1

「くっ!?」

ことでもなかった。
軽く感じるだけだった風は急に強いものに変わって、僕を引き寄せようとする。
発生源を見るどころか足に力を込めるのがやっとなので、よく分からないけれど、さっきの風は自然現象じゃなかったようだ。
ここに仕掛けられていた罠か、誰かが最初から潜んでいたのか、それとも僕が知らない間に入ってきていたのか。

(でも、どっちにしても、攻撃をしているのなら)

殺すつもりに違いない。
そこに思い至ったところで急にバランスが崩れて、尻餅をつく形で転ぶ――と、ほぼ同時に風が止んだ。
どうして、思いながら風が吹いていた方向を視線を向けて、思わず固まる。

「え?」

開け放たれた扉をバックに立つ、
ピンク色の、まるまるとした可愛らしいフォルムをした、小さな魔物…いや、召喚獣に見える生き物。

「え…え?」

その子が、口をもごもご動かして――

「ぽよ?」

その子は、きょとんとした顔で首(の辺り)を傾げてみせた。
可愛い仕草だ。けれど、僕が今一番確認すべきなのはそこじゃなくて。
284星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:25:50 ID:0x5AfOD1
「え…っと…」

ゆっくりと、自分の首を動かして、視線を床に落とす。
そこにあるべきものが、弓と矢筒が、ない。ついでに言えば、手の中にあったものもない。

「…!!き、君……」

やっと事態を把握した僕が叫ぶより早く、
その子の膨らんでいた体が一瞬縮んだ…かと思うと、歪だった形がまん丸いものに変わる。
ああ、僕で言う、喉を動かすようなものなんだろう。なんとなくだけれど、そんな気がした。

「ぷはぁ、やっぱり疲れたなぁ〜」

その子が息を吐いて、ぽんぽんと腹部をさする。
それと同時に、すっと血の気が引いていくのを感じた。

「うわぁぁああああああ!!!」

転びそうになりながら立ち上がり、何故か満足げな表情のその子に駆け寄る。
見た目は何ともなさそうに見えるけれど、弓と弓矢を丸呑みだなんて、どう考えても大丈夫には思えない。
特に、今自分がしようとしていたことを考えると。

「っケアルラ!」
「け…るるら?」

白魔法を唱えるが、何故か魔力の消費が起こらない。

「…!?ケアルラ!ケアルラ!ケア…!」

何度唱えてみても、やはり何も起こらない。
どうして、どうして、必死になって唱え続けることしばらく、不意にその子がお辞儀をした。
285星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:26:44 ID:0x5AfOD1
「ごめんなさい!」

どうしてそんなことを言うんだろう、謝らなくちゃいけないのは僕なのに。
どうすべきか分からずにいると、更に頭(の辺り)が下げられた。

「いきなり食べちゃったのはごめんなさい!だから…落ちついて?」

困ったような表情に、リディアを思い出す。
急に詰め寄って怯えさせてしまったのかもしれない。
でも、落ち着けるような状況ではないのは、食べたこの子が一番知っているんじゃないか。

「あのね、ボクは…あ」

そのときだった。その子に異変が起こったのは。
小さな体が唐突な光に包まれて…そして、その姿を見てようやく、僕は理由を悟ることができた。

「…そ、んな」

ああ、何も起こってくれないはずだ。だって――

(――死んでるんだから)

頭の上に出現した黄色い輪、そして背中に生えた真っ白な羽。
僕があんな場所にいたから、僕が不用意に物を広げたから、僕が。

「いきなりコピーしちゃってごめ…あれ?」

頭が殴られるような衝撃に、ふっと意識が遠のいていくのを感じた。


【D-6 教会/一日目/深夜】
【セシル・ハーヴィ@ファイナルファンタジーW】
[状態]:気絶 精神不安定
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2
[思考]
基本方針:仲間+ゴルベーザに死んで欲しくないが、会いたくない。
1:殺人(?)に対する罪悪感
2:仲間の役に立てるのなら、死にたい

※精神不安定から自分のせいで仲間が危険な目に遭っている、と思い込んでいます
286星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:27:33 ID:0x5AfOD1
 ◆  

「あれ?あれ?…もしも〜し」

男の人のほっぺたをつついてみるけど、反応は返ってこない。どうやら、気を失ってしまったらしい。

「う〜ん、やっぱり何も言わずに吸いこんじゃダメだったかなぁ…」

アドちゃんもはじめて見たときはずっと痛くないのか心配してたし、それに…この人は、最初の場所で叫んでいた人だ。
だから、誰かが痛い目に遭うところを見るのは、ボクよりもずーっと怖いことに違いない。
すぐに謝ったんだけど…今、こうやって起きないことを思うと、やっぱりボクはそれだけ悪いことをしちゃったんだろう。でも。

(…怖い顔…してたから)

…この人は、笑っていた。
ボクが扉を開けて入ってきたのにも気づかずに、見ていて不安になるような…あいつみたいな顔で笑いながら、
手の中に束ねた矢の先を、首に向けて腕を振り上げていた。
その姿を見たとき、なんだかすごく嫌な感じがして…それからは、勝手に体が動いていた。


287星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:28:24 ID:0x5AfOD1
***

助けて良かったのかな。
そんなことを思わないのか、というと、やっぱりウソになる。
さっき見ちゃった顔は怖かった。本当を言うなら今でもちょっと、いや、勝手にものを吸いこんじゃったわけだから、後々を思うと結構怖いような気もする。
でも。

「大丈夫だよね」

ボクに駆け寄ってきたとき。
何かされるんじゃないかとドキっとしたのに、この人は慌てた様子で何か叫んでいただけだった。

「け…あらら?けるあら?」

どんな意味かはわからない。
けど、多分…目を覚ました瞬間に攻撃をしてきたり、はしないと思う。
殴ったりするならいつでもできた。ボクが謝ったときも、何もせずに聞いていてくれた。
それに、悪いことをたくらんでいる人が、あんなに必死になるはずがないよ。

そもそも――

「ボクは『星のカービィ』だからね!」

困ってる人は、助けてあげなきゃ。


【D-6 教会/一日目/深夜】
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:がんばりすいこみによる疲労(小) エンジェルカービィ
[装備]:キラーボウ@ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡(15/15)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3
[思考]
基本方針:ゲームには乗らない。困っている人は助けたい。
1:とりあえずセシルが起きるまで待つ。
2:マルクは倒したはずなのに…?

※名簿・支給品未確認です

【キラーボウ@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
クリティカルの出やすい弓。
ファイアーエムブレム世界の弓には共通して飛行系にクリティカルの能力があるが、
本ロワでは制限されているかもしれない。
288星の導きに ◇9RsOeV.OOc代理投下:2009/11/01(日) 00:29:21 ID:0x5AfOD1
代理投下終了です

セシル、カービィ。2人の星にまつわるキャラがいい感じに絡んで
面白いと思った。
289創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 00:37:37 ID:npbaZ4+4
執筆、投下乙です!
一度期限切れだった時は正直ヒヤヒヤしましたが、待っていてよかったと思える素晴らしい作品で良かったです。
それぞれのキャラの個性も良く出ていて、今後の活躍にも期待できます。
安易に荒らしの投下に屈しなくて本当に正解だと思えました。
290創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 00:49:34 ID:bWWwy3Aq
>カインが何度も洗脳されてしまったのも、

2ch視点なら正しいけどな。

セシルから見て、カインが「何度も洗脳された」と推測出来る描写があるなら抜き出してみろ。

ゾット以外はねーんだけど…
291創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 01:01:52 ID:bWWwy3Aq
読めば矛盾が出てくる…

>パラディンの称号を得た者として仲間を守らなければならない。
FF4をプレイした事があるのか?
試練の山をやり直せ。
292創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 01:11:30 ID:bWWwy3Aq
簡単に言うと「カインが何度も洗脳された」ってTA確定だぞ
293創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 01:12:21 ID:0x5AfOD1
>>290
おれはしょうきにもどった時じゃねーの?
それでも2回しかないけど
294創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 01:20:45 ID:bWWwy3Aq
ローザァァァァァァァ(笑)

OPがあんなのなら、俺のレスは関係無いな。
このロワから見れば荒らしに見えたかも
ごめんな。
295創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 01:33:43 ID:bJx3hVKl
投下乙でした
色々言われてるようですが、クオリティが高くキャラが立ってて良かったですよ
これからもよろしくお願いします


>ID:bWWwy3Aq
あんたが本当にFF4が好きなのはわかった
しかしFF4を知らない身としては、ストーリーの展開自体に大きな矛盾がなく、
尚且つ一定以上の文章能力と最低限のマナー、ルールを守る能力、
そして空気が読めてればそれでいいじゃんと思う
悪いけどあんたのレスは粗探ししてるだけにしか見えん
自覚してるなら自重してくれ
296創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 01:48:45 ID:5H+ndLhv
セシルは何でケアルラ使えなかったの?
出会い頭にいきなり吸い込みとか、いくらカービィでもないわ
せめて先に声かけてからだろ
カービィが名簿と支給品確認してないってのも不自然
普通は真っ先に確認するだろ

>>295
FF4知らない癖に何で問題ないと言い切れるの?
アホなのか?
297創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 02:42:41 ID:6z5Uk9/9
ロワで回復術が使えるとかねーよwwwwwwwwww

カービィなら荷物確認してないのも別におかしくないと思うが。
聡明なキャラでもなければ、忘れてても普通だろうに
298創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 02:55:08 ID:8QmOu1LI
原作をちゃんと把握してないくせに登場話を書くなんてアホとしか思えん。
キャラ紹介とも言える登場話でこれだけ間違った記述がボロボロ出てくるってあからさまに問題だろ。
文章の長さと語彙の違いを除けば数日前の◆GZgdlGW4qcといい勝負。
しかも無言で予約期限を破った前科持ちときたもんだ。
今回の話を投下した奴といい、>>295といい原作も知らない奴は黙ってろ。
二次創作なのにキャラ設定を無視するような真似をしてたらおしまいだろうが。
299創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 02:57:17 ID:UbHu4g61
回復制限ってとこはよく見るけど、完全禁止ってのはあまりないような
禁止扱いにするのは別にいいけど、それならそう書いといた方がいいな
300創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 05:32:02 ID:/OnEVlcy
仮投下乙です。

ええと回復魔法の制限はいいのですが完全禁止設定はちょっと…。
私事ですがFFネタで一本執筆中なので…。

301創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 07:04:23 ID:smZy3dmU
回復は程度が低ければ問題ないと思う

FFは未把握だからそっちの判断は把握してる人に任せる
矛盾があるなら訂正してもらった方がいいのは当然

どちらの話も、これ以上ここで話すと空気悪くなるだけ
したらばの議論スレでやろうぜ
302 ◆9RsOeV.OOc :2009/11/01(日) 09:59:21 ID:+w5+DOMC
指摘された点について、議論スレに書き込んできました。
0x5AfOD1さん、代理投下ありがとうございます。
そして荒れさせて申し訳ありませんでした。
303創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 10:12:01 ID:NVUEQci0
あ、投下乙です。
ここは前から程度の低い粘着に張り付かれてますから、荒れたとかは気にしない方がいいですよ。
304創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 14:07:13 ID:DnlDUdH/
>>303に同意です!
避難所のレスと重複しますが、重箱の隅つついて破棄に追い込もうとしてるのはいつまでも粘着してて他にやることのない暇な荒らしと、
カービィとタケシを書いた荒らしまがいだと思うので破棄は絶対にする必要はないと思います
>>302さんがここで破棄したら荒らしの思う壺です
せっかくいいものを書いたんだから自信を持って下さい!
305創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 17:41:32 ID:0x5AfOD1
続いてデデデ、リディアのSSを代理投下したいと思います
306月夜の湖畔の森の影から◇b1F.xBfpx2氏代理:2009/11/01(日) 17:42:23 ID:0x5AfOD1
天空の月と地上の月…その二つの月が静かに輝く中、リディアはただ泣き続けていた。

「う…うぅ…ローザ……」

口から漏れるのは、嗚咽と、死んでしまった仲間の名前。
彼女にとって、ローザ・ファレルは共に青き星の危機を救った大事な仲間であり、
自身に植え付けられた炎への恐怖を断ち切ってくれた恩人であり、
肉親を失った自分の姉代わり…いや、本当の姉のような存在であった。
そんな彼女の命は、無残にも散らされてしまったのだ。あの悪魔のような道化師の手によって……

『リディア…』

鈴のように澄んだ声が、彼女の名を呼ぶ。
それはこの殺し合いの会場とは別の場所からの声。幻獣界と呼ばれる世界から召喚されたそれは、
母のような優しさと厳しさを持ち合わせ、彼女だけに聞こえるように呼びかけた。

『リディア…辛いのはわかりますが、今は泣いている時ではありません。
 貴女もこの空間にいる以上、決して安全ではないのです。』

「幻獣王妃様……」

幻獣王妃アスラの言葉に、まだ気持ちは沈んでいるものの涙を流すのを止める。
アスラはそれを確認すると、ゆっくりと、そしてはっきりと聞こえるように語りだす。

『よく聞きなさいリディア。今貴女のいる空間は、周りをいくつもの次元の歪みに囲まれていて、
 異界からの干渉が妨げられています。そのせいか、私達も貴女に力を貸すことが困難になっているのです。
 恐らく、貴女達を集めた者が原因でしょう。』

それを聞いて、リディアは主催の言葉を思い出す。
自分達にはゲームが面白くなるよう仕掛けをかけてあり、それによって普段できることが難しくなったり、
普段できないことができるようになってるかもしれないと。
それと、自分の首に巻かれた首輪が関係しているのかもしれないと…
307月夜の湖畔の森の影から◇b1F.xBfpx2氏代理:2009/11/01(日) 17:43:12 ID:0x5AfOD1
『そして…これは貴女にとって酷な言い方かもしれませんが、
 貴女の仲間がこの殺し合いに乗っていないとも言い切れません。』

その言葉に、声しか聞こえないのに思わず顔を上げる。

「そんなっ?!だってセシルはとても優しくて頼りになる仲間だし、カインだって……」

先ほどの会場で確認できるだけだったが、少なくとも仲間である二人はいた。
その彼らが、ましてやローザを殺した奴の思うように動くはずが無い。
しかしリディアの言葉に、アスラは少し声音を落として語る。

『人とは弱く儚い存在です。どんなに心の強い者でも、その隙を突かれてしまえば脆いもの。
 貴女も、それはよくわかっている筈です…』

彼女の言葉を聞いて、黙り込んでしまう。
彼女の言っていることが正しいから、嘗て仲間の一人がそうだったから…。
理解できるから、リディアには黙って俯くことしかできない。
それからすぐに、アスラの顔に険しさが増した。

『…どうやらこれ以上の対話は無理のようです。いいですか…決して油断…ぬよう
 私達……たの無……祈って……す…』

「王妃様、待って……」

遠ざかっていく声に思わず立ち上がったが、声は完全に消えて、辺りは再び静けさを取り戻していった。
後に残されたのは、王妃の力による祝福だけ。

「……探さなきゃ」

暫くは時間だけが過ぎていったが、やがて彼女は荷物をまとめて歩き出した。

308月夜の湖畔の森の影から◇b1F.xBfpx2氏代理:2009/11/01(日) 17:43:58 ID:0x5AfOD1
ここはあきれかえるほどさつばつとしたゲーム、バトルロワイヤルのしま。
そのしまのとあるみずうみにて、デデデだいおうはひとりおおきなためいきをついていました。

「ふぅ…まったく冗談じゃないぞ」

いつものように自分の城でテレビを見ながら居眠りをしていたというのに、
目が覚めたら何処とも知れぬ場所に連れられるわ、カービィにやられた筈のマルクが現れるわ、
挙句の果てに殺し合いをしろなどと言われ、何処とも知れぬ湖に飛ばされたのだ。
最初は酷い夢だろうと思い、目を閉じ頬を抓ってみたが、痛いだけだったので現実なのだと理解する。
おまけに先ほどの惨状が瞼の裏で再生され、青い顔が更に青くなった。
アドレーヌのような人間の女が、恋人と思わしき男の目の前で首を刎ねられ殺されるという悲惨な出来事は、
平和にどっぷり浸かったプププランドの住人にとって刺激が強すぎた。

「マルクのやつ、前から危険なやつだと知ってたが、あんなことまでやるとはな。
 これはおれさまも下手なことをしたらこの首輪が……」

そう考えただけでぶるぶると体が震えてしまう。
あまりそういうことは考えないようにして、まずは身の回りの確認をすることにした。
ここに飛ばされた時、一緒についてきたデイパックの中身を確認する。
中には食料や水、筆記用具やランタンなど、一通りの物が揃っていた。
デイパックの外見からしておかしなくらい入っていたが、そこらへんはマルクの細工だろうとスルーする。
次に目に留まったのは参加者名簿。
パラパラと捲ってみて、参加者の名前を確認する。

(どいつもこいつも知らんやつばっかりだな…このセシルってのはさっきの奴か…いやいやこれ以上は思い出しそうだからやめよう。
…む、カービィにメタナイトにアドレーヌ。こいつらならまずこんなことにはのらなそうだし、うまくいけば一緒に脱出も…
よし、ここは一つこいつらと合流して助けてもら…じゃなくて一時家来にしつつ、こんなところとオサラバする方法を見つけるとしよう)

309月夜の湖畔の森の影から◇b1F.xBfpx2氏代理:2009/11/01(日) 17:45:05 ID:0x5AfOD1
そんなこんなでこれからの方針を決める片手間に、パックを更に漁ってみるが、これといって
戦いに使えそうなものが見当たらない…。

「しっかし…殺し合いとか言ってたわりに、武器が一つも見当たらんではないか。
 まさか丸腰でなんとかしろとかじゃ……?」

不安と焦りから少し荒っぽくパックを漁っていると、ふと棒のようなものが手に触れた。
そっと取り出してみると、それは綺麗な装飾を施されたロッドだった。
武器としてはハズレかと渋い顔をしていたが、先端についているメモを読むと、その表情は一変する。

「おぉっこりゃ中々のアタリだ。暫くはこいつでなんとかなる…?!」

と言い掛けた直後、背後からかさりと草の擦れる音がした。
音は次第に近くなり、デデデの方へと近づいてくる…

(お…落ち着くのだおれさま。ここは落ち着いて相手の出方を伺う時。冷静さを欠いたほうの負けだ)

息を深く吸い、音の方向に武器を構える。
やがて目の前の草村が二つに分かれ、音の主が姿を現す。

「でぇっ?!」
「きゃっ!」

静かな湖畔の森の影で、二人の悲鳴が重なった……


【D-4/一日目/時刻】
【デデデ大王@星のカービィ】
[状態]:健康
[装備]:星屑のロッド@ファイナルファンタジーW
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2 (本人確認済み、武器は無い)
[思考]
基本方針:おっかないのでさっさと脱出する。殺し合いには消極的
1:ひっひぃぃぃぃ!!
2:カービィ、メタナイト、アドレーヌと合流し、脱出について考える。
※名簿に目を通しました。

【D-4/一日目/時刻】
【リディア@ファイナルファンタジーW】
[状態]:健康、プロテス、魔力残量80%、召喚2回使用可能、
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考]
基本方針:仲間を探し出し、一緒に脱出する。殺し合いには乗らない。
1:なっ何?!
2:仲間達と合流し、首輪の解除や脱出について考える
3:セシルとカインの事が気がかり。
※ED後からの参戦です。
※名簿、支給品ともに未確認です。
※アスラの助言により、召喚の制限に気がつきました。

【星屑のロッド@ファイナルファンタジーW】
星の力を秘めたロッド。装備者の知性を+15する他、
道具として使うとプチメテオが発動する。

※リディアの召喚について
リディアの召喚は、呼び出す召喚獣に関わらず3回まで使用可能です。
3回使用した場合、次の放送の時間まで使用することはできません。
放送の時間になると使用回数がリセットされる仕組みなので、
放送まで一度も使用しなくても、回数が3回よりことはありません。
310月夜の湖畔の森の影から◇b1F.xBfpx2氏代理:2009/11/01(日) 17:46:00 ID:0x5AfOD1
代理投下完了です
リディアと陛下、なんだかいいコンビになりそうだ
311 ◆XaQGsN10zmfW :2009/11/01(日) 20:54:59 ID:cpx5jn63
携帯から失礼します。
代理投下ありがとうございました。そして、今さっき致命的な抜けがあったのに気がつきました。

リディア達の状態表の時刻の部分は深夜でお願いします。
312創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 22:59:57 ID:npbaZ4+4
投下乙です!
みんな本当に上手いな。励みになります。
デデデ大王とリディアのコンビ結成は意外でしたがどちらもなんだか可愛い上に応援したくなります。
リディアの召喚能力の回数制限も丁度いいと思います。

ここから先は>>290-300の一部の方の攻撃的なレスを見ていて思ったことですが、
これからは、作品の指摘は避難所の議論スレに書き込まれたもののみ有効意見としてはいかがでしょうか。
ここで喧嘩腰で指摘されても、粘着荒らしなのか正当な意見なのかわかりにくいです。
真摯なご意見なら避難所で堂々と言うことが出来ますよね。
よりよいスレ作りのためにご協力よろしくお願いします。
313創る名無しに見る名無し:2009/11/01(日) 23:32:54 ID:smZy3dmU
指摘くらい本スレでやっていいでしょ。何の為の本スレだ
それが議論に発展するなら議論スレに持ち込めばいいわけで
というか、まずその提案こそ議論スレで議論すべきなんじゃないの
314創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 00:00:53 ID:DnlDUdH/
投下乙なんだぜ!
もともと好きなんだがやっぱりリディアかわいいよリディア
デデデ大王もいい味出てるなー
意外な癒し系ほのぼのグループとしての活躍にも期待

そして>>312に同意
議論スレで意見するとアク禁されるからここで言ってるのかなと疑ってしまう
>>313みたいに投下された作品への感想も書かずに十中八九荒らしだと思う
315創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 00:05:25 ID:BMVGVivZ
そうやってすぐに荒らし認定するのもどうかと思うがな
仮投下時に感想言ってたのかもしれないし
とりあえず意見あるなら議論スレで提案して来いよ
316創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 00:15:02 ID:wrc67ZH7
>>315
荒らし乙
いつまでも粘着してんじゃねーよクズが
317創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 00:20:40 ID:Hz+zYiOJ
>>315
ここで提案しなきゃ意味がないでしょ
あなたたちみたいに議論スレもろくに見ないでいつまでもここでブーたれてる人たちに向かって言ってるのだから
議論スレに書いても、肝心のあなたたちが読まないんじゃ仕方ないでしょ
318創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 00:22:27 ID:Hz+zYiOJ
>>317>>313に対しても言ってるのでそのつもりでお願いします
本スレは荒らしたいだけのバカがいるので、それと区別するためにも指摘は議論スレでやれってみんな言ってるだけだと理解してくれ
319創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 05:15:45 ID:dbW1eB0M
荒らしを擁護するわけじゃないが、
皆よくどこの誰かもわからない管理人に軽々しくIPを渡せるよね
俺は予約のときはネットカフェに行ってるよ
もちろん投票のときも

指摘も喧嘩腰じゃなけりゃ問題ないんだけどな
書き手の人格攻撃みたいなのも混じってくるとタチが悪いわ
320創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 12:36:12 ID:xDNnUS67
荒らしだ荒らしだと騒いでる奴も空気を悪くしてることに気付け
荒らしに見えるスルーすればいいじゃん

あと、予約入ったな 楽しみだ
321創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 15:34:02 ID:2DMkR5zd
やっとメタルギアきたなwktk
全員出たのがカービィ、あと一人なのがFF、ポケモン、東方。
ペルソナはあと二人。メタルギアとFEはほぼ全員。
未出のキャラは12人。全体の三分の二が出揃ったのかな。
322創る名無しに見る名無し:2009/11/03(火) 10:34:17 ID:sTc/ZTrq
ポケモンはキョウ、FFはゴルベーザだっけ
二人とも人気ありそうなイメージだったから今まで残ってるのがちょっと意外

まだ死者が二人なだけにどう考えてもマーダーなアシュナードが凄く怖い
323創る名無しに見る名無し:2009/11/03(火) 10:37:16 ID:yDFeKHRW
じゃあ書けよ
324創る名無しに見る名無し:2009/11/03(火) 19:42:38 ID:7foEfVPq
◆9RsOeV.OOc氏の星の導きにの修正版が投下されたので代理投下します
325星の導きに(修正版)代理:2009/11/03(火) 19:43:28 ID:7foEfVPq
リディア、カイン、…そして、ゴルベーザと配下の二人。
その名を名簿で確認しても僕、セシル・ハーヴィはまだ降り立った場所――教会の中から動けないでいた。
異常な状況だ。一刻も早く仲間を探し出して守らなければならない。それは分かっている、けれど。

(やはり、関わってはいけなかったんだ)

旅の間。僕はたくさんの仲間と出会って、助けられて…いや、危険な目に晒してきた。
故郷と母を失ったリディア。津波に飲み込まれたギルバート。石化することで罠を止めたパロムとポロム。
機械砲を壊す為に、崩れる部屋の中一人残ったヤン。爆弾と共に飛空艇から飛び降りたシド。
結果として、彼らは生きていた。けれど、もしかしたら死んでいたかもしれない。現に、死んでしまった者もいる。

そう、ローザのように。

自分があのマルクという道化師を刺激しなければ、何も言わなければ、爆発させられたのは僕の首輪だったかもしれない。
カインが洗脳されてしまったのも、ローザを愛していたからだった。もし、僕がバロンにいなければ、二人が幸せになったかもしれない。
小さい頃に僕を捨てたゴルベーザだって、母さんを失った悲しみをゼムスに付け込まれてのことだった。
そして、母さんが死んだのは。そこまで考えてから、書かれていたその名を名簿ごと握り潰す。

「…僕なんて、いなければよかったのに」

『もしかしたら』でしかないはずなのに、思わずにはいられなかった。

326星の導きに(修正版)代理:2009/11/03(火) 19:44:27 ID:7foEfVPq
マルクはワープしてもらう、と言ってたけれど、皆はどこにいるのだろう。

(僕の近くでありませんように)

そう祈ってから、今更だったかと苦笑する。
傍にいてはいけない。仲間を庇いながら戦う、パラディンとしては失格な考えかもしれない。
でも、今度こそ取り返しのつかないことに、…死んでしまうかもしれないのだから。

「…う…」

胴体だけになった体が冷えていく感触が蘇ってきて、思わず口元を押さえる。
死人を生き返らせることもできる。マルクはそう言っていたが、本当にそんな力が…

(いや、もしあったとしてもすんなりと叶える訳がない)

夢に出てきそうなほどに凶悪なニヤニヤ顔には、悪意しか篭っていなかった。
あいつが叶えることなんて、自分にとって楽しいことだけに決まっている。
最初からそうだったじゃないか。禁止エリアだとか、殺し方で禁止されていることはないだとか、

――24時間死んだ人間が出ない時は、会場にいる全員を首輪を爆破する、だとか、

「…あ」

あったじゃないか。こんな僕でも、仲間のために出来ることが。

327星の導きに(修正版)代理:2009/11/03(火) 19:45:35 ID:7foEfVPq
口の開いたままのバッグを逆さにして振ってみると、弓、そして紙切れの貼られた矢筒が軽い音を立てて床に散らばった。
何なのだろう、と不審に感じながら紙切れに目を通してみて、思わず苦笑する。
『キラーボウ!急所に当たりやすい凄い弓なのサ!これでじゃんじゃん殺してちょーよ!』
汚い字で書かれたふざけた文は、説明書のつもりのようだ。
矢筒の中の本数を数える。15本。実際に使うとなると心細い数だけれど、今はこれだけあれば大丈夫だろう。
何といっても、あの道化師のお墨付きなのだから。強張っていた肩から力が抜けるのを感じて、ふうっと息を吐く。

「ああ、良かった」

首輪よりやや上、喉元を撫でる。満ち足りた気分も、随分久し振りな気がする。
矢筒から矢を取り出していると、色々な顔が浮かんでは消えていく。

ローザ。僕のせいで君を殺してしまうことになって、本当に。
カイン。場所を奪っておきながら、勝手に親友のような扱いをして。
リディア。守ると言ったのに、結局僕は危険な目に遭わせるばかりで。
ゴルベーザ。結局、兄弟らしいことなんて一つもなかったままで。

「…すまない」

手の中で矢を束ね、そのまま腕を振り上げる。
そして、そのまま速度を付けて下ろそうとしたところで、不意に風が吹くのを感じた。
さっきまでそんな様子はなかったのに、第一ここは建物の中なのに、どうしてだろう。
少し不思議に思ったけれど、僕にはもう関係のない――

328星の導きに(修正版)代理:2009/11/03(火) 19:46:44 ID:7foEfVPq
「くっ!?」

ことでもなかった。
軽く感じるだけだった風は急に強いものに変わって、僕を引き寄せようとする。
発生源を見るどころか足に力を込めるのがやっとなので、よく分からないけれど、さっきの風は自然現象じゃなかったようだ。
ここに仕掛けられていた罠か、誰かが最初から潜んでいたのか、それとも僕が知らない間に入ってきていたのか。

(でも、どっちにしても、攻撃をしているのなら)

殺すつもりに違いない。
そこに思い至ったところで急にバランスが崩れて、尻餅をつく形で転ぶ――と、ほぼ同時に風が止んだ。
どうして、思いながら風が吹いていた方向を視線を向けて、思わず固まる。

「え?」

開け放たれた扉をバックに立つ、
ピンク色の、まるまるとした可愛らしいフォルムをした、小さな魔物…いや、召喚獣に見える生き物。

「え…え?」

その子が、口をもごもご動かして――

「ぽよ?」

その子は、きょとんとした顔で首(の辺り)を傾げてみせた。
可愛い仕草だ。けれど、僕が今一番確認すべきなのはそこじゃなくて。

329星の導きに(修正版)代理:2009/11/03(火) 19:47:55 ID:7foEfVPq
「え…っと…」

ゆっくりと、自分の首を動かして、視線を床に落とす。
そこにあるべきものが、弓と矢筒が、ない。ついでに言えば、手の中にあったものもない。

「…!!き、君……」

やっと事態を把握した僕が叫ぶより早く、
その子の膨らんでいた体が一瞬縮んだ…かと思うと、歪だった形がまん丸いものに変わる。
ああ、僕で言う、喉を動かすようなものなんだろう。なんとなくだけれど、そんな気がした。

「ぷはぁ、やっぱり疲れたなぁ〜」

その子が息を吐いて、ぽんぽんと腹部をさする。
それと同時に、すっと血の気が引いていくのを感じた。

「うわぁぁああああああ!!!」

転びそうになりながら立ち上がり、何故か満足げな表情のその子に駆け寄る。
見た目は何ともなさそうに見えるけれど、弓と弓矢を丸呑みだなんて、どう考えても大丈夫には思えない。
特に、今自分がしようとしていたことを考えると。

「っケアルラ!」
「け…るるら?」

手を翳して白魔法を唱えると、淡い光がその子を包み込む。
が、その子はきょとんとしたまま僕を見つめるばかりで、焦りは治まるどころか、更に大きなものに変わっていく。

「ケアルラ!ケアルラ!ケ…アル…?」

必死になって唱え続けることしばらく、不意に目の前が暗く点滅して、上手く魔力が込められなくなる。
マルクのせいだろうか、そういえば何か面白い仕掛けがどうとかと言っていたような気がする。
殺し合いをしろと言っておきながら面白いだなんてふざけた話だ。でも、今はそんなことを怒っている場合じゃない。

「くっ…ケア…」

関わってしまった以上は、僕に出来ることをやらなくては。
ふらつく頭を押さえながらもう一度唱えようとしたところで、不意にその子がお辞儀をした。
330星の導きに(修正版)代理:2009/11/03(火) 19:48:45 ID:7foEfVPq
「ごめんなさい!」

どうしてそんなことを言うんだろう、謝らなくちゃいけないのは僕なのに。
どうすべきか分からずにいると、更に頭(の辺り)が下げられた。

「いきなり食べちゃったのはごめんなさい!だから…落ちついて?」

困ったような表情に、リディアを思い出す。
急に詰め寄って怯えさせてしまったのかもしれない。
でも、落ち着けるような状況ではないのは、食べたこの子が一番知っているんじゃないか。

「あのね、ボクは…あ」

そのときだった。その子に異変が起こったのは。
小さな体が唐突な光に包まれて…そして、その姿を見てようやく、僕は理由を悟ることができた。

「…そ、んな」

ああ、何も起こってくれないはずだ。だって――

(――死んでるんだから)

頭の上に出現した黄色い輪、そして背中に生えた真っ白な羽。
僕があんな場所にいたから、僕が不用意に物を広げたから、僕が。

「いきなりコピーしちゃってごめ…あれ?」

頭を殴られたような衝撃に、ふっと意識が遠のいていくのを感じた。


【D-6 教会/一日目/深夜】
【セシル・ハーヴィ@ファイナルファンタジーW】
[状態]:気絶 魔力消費(小) 精神不安定
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2
[思考]
基本方針:仲間+ゴルベーザに死んで欲しくないが、会いたくない。
1:殺人(?)に対する罪悪感
2:仲間の役に立てるのなら、死にたい

※精神不安定から自分のせいで仲間が危険な目に遭っている、と思い込んでいます
※バブイルの巨人クリア〜ED前の時期での参戦です
※魔法の制限を疑っています

※回復魔法について
・全体的に効力が弱められています。
・また、魔力が残っていても続けざまに使用すると肉体的な疲れも増します。最悪気絶します。

331星の導きに(修正版)代理:2009/11/03(火) 19:49:50 ID:7foEfVPq
◆  

「あれ?あれ?…もしも〜し」

男の人のほっぺたをつついてみるけど、反応は返ってこない。どうやら、気を失ってしまったらしい。

「う〜ん、やっぱり何も言わずに吸いこんじゃダメだったかなぁ…」

アドちゃんもはじめて見たときはずっと痛くないのか心配してたし、それに…この人は、最初の場所で叫んでいた人だ。
だから、誰かが痛い目に遭うところを見るのは、ボクよりもずーっと怖いことに違いない。
すぐに謝ったんだけど…今、こうやって起きないことを思うと、やっぱりボクはそれだけ悪いことをしちゃったんだろう。でも。

(…怖い顔…してたから)

…この人は、笑っていた。
ボクが扉を開けて入ってきたのにも気づかずに、見ていて不安になるような…あいつみたいな顔で笑いながら、
手の中に束ねた矢の先を、首に向けて腕を振り上げていた。
その姿を見たとき、なんだかすごく嫌な感じがして…それからは、勝手に体が動いていた。

助けて良かったのかな。
そんなことを思わないのか、というと、やっぱりウソになる。
さっき見ちゃった顔は怖かった。本当を言うなら今でもちょっと、いや、勝手にものを吸いこんじゃったわけだから、後々を思うと結構怖いような気もする。
でも。

「大丈夫だよね」

ボクに駆け寄ってきたとき。
何かされるんじゃないかとドキっとしたのに、この人は慌てた様子で何か叫んでいただけだった。

「け…あらら?けるあら?」

どんな意味かはわからない。
けど、多分…目を覚ました瞬間に攻撃をしてきたり、はしないと思う。
ボクを包み込んだ光は暖かかったし、殴ったりするならいつでもできた。謝ったときも、何もせずに聞いていてくれた。
それに、悪いことをたくらんでいる人が、あんなに必死になるはずがないよ。

そもそも――

「ボクは『星のカービィ』だからね!」

困ってる人は、助けてあげなきゃ。


【D-6 教会/一日目/深夜】
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:健康 エンジェルカービィ
[装備]:キラーボウ@ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡(15/15)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜3
[思考]
基本方針:ゲームには乗らない。困っている人は助けたい。
1:とりあえずセシルが起きるまで待つ。
2:マルクは倒したはずなのに…?

※名簿・支給品確認済みです
※銀河に願いをクリア〜の時期での参戦です

【キラーボウ@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
クリティカルの出やすい弓。
ファイアーエムブレム世界の弓には共通して飛行系にクリティカルの能力があるが、
本ロワでは制限されているかもしれない。
332星の導きに(修正版)代理:2009/11/03(火) 19:50:44 ID:7foEfVPq
修正点は、

・「何度も洗脳〜」を削除
・「パラディンの称号を〜」の部分を変更
・回復魔法に対する制限
・カービィの状態表を疲労(小)→健康に
 また、支給品・名簿確認済みに変更
・セシルの状態表に魔力消耗(小)追加

の部分です。
回復魔法の制限は今後も重要な部分だと思いますので、
「こうしたほうが」な案がありましたら、意見をくださると助かります。


ということです。
333 ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:11:25 ID:wO6uEb7y
今から投下させて頂きます。
334とあるメイドの幸運と受難  ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:14:30 ID:wO6uEb7y
殺し合いの舞台とされた島。近くに流れる川のせせらぎを聞きながら、草木の中に一人のメイドは立っていた。
悪魔の棲む家、紅魔館を取り仕切る完全で瀟洒なメイド長。紅魔館の主であり吸血鬼でもあるレミリア・スカーレットに仕える唯一人の人間。
十六夜咲夜。
人間や妖怪、月人、はたは神様まで存在する幻想郷。そんな所で暮らしていることもあり、常の性格もあり、咲夜はこの状況を素直に冷静に受け入れていた。
彼女は良くも悪くも冷え切った精神の持ち主だ。紅魔館に侵入した敵は容赦なく潰そうとするし、自らが人間でありながら人よりも妖怪に肩入れしている。
だから、もしも彼女が人を殺そうと思ったなら、大した決心もなく実行できるだろう。


「…めんどくさい」

だから実行するかというとそれは否だ。
少なくとも今は殺し合いなどという馬鹿げた争いに付き合うつもりはなかった。
そもそも、優勝したら云々という下りがどうにも信用できない。あんな胡散臭い悪魔がただの口約束を本当に守ってくれる保証がどこにあるというのだ。
あの悪魔の思い通りに動くことを考えるだけで腹立たしいとうのに、律儀に殺し合って挙句約束を反古されましたでは泣くに泣けない。
しかもこの会場には咲夜が忠誠を使うレミリア・スカーレットまでいるではないか。殺し合いに乗るなど論外。
まったくもって馬鹿馬鹿しい。
そう考えるからこそ、咲夜は優勝という選択肢を鼻から除外していた。だから咲夜が取る行動は一つ。

「この異変。私が解決するしかなさそうね。…めんどくさいけど」

そう決めたなら次にどうするか。そこで咲夜は行き詰った。
普通なら、主であり守るべき存在であるレミリアと合流することを目的とするのだが、彼女は強い。吸血鬼故の弱点、慢心はあるもののそれを補って余りある身体能力、魔力を持っている。わざわざ自分が探し出して保護する必要など皆無。
いや、むしろこの場ではレミリアよりも咲夜自身が危ない。というのも、あの悪魔が言った『普段できることができなくなる』という言葉。これが彼女にとって厄介な結果になっていない訳がない。
彼女、十六夜咲夜は時を操ることができる。時を無期限に停止させ、その応用として空間を広げることもできる。
だが常識的に考えて、こんな能力が平等な殺し合いの中で許容されるとは考えられない。つまり、咲夜にとっての生命線でもあるこの能力に制限が掛けられている可能性が高いということだ。そうなると、どれほどの制限が為されているか確認する必要が出てくる。
支給品の確認は既に終わっている。ここで制限の度合を確認しておくのもいいだろう。
335とあるメイドの幸運と受難  ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:15:26 ID:wO6uEb7y

「…ふむ。ちょうど何もすることが思いつかなかったところだし、少し実験するのも良いわね」

彼女は早速始めることにした。
さざめく草木、音を立て流れる風。その全てを支配する咲夜の能力。

時を操る程度の能力が発動する。

さざめきが止まり、無音が世界を支配する。この中では咲夜以外の全ては静止する。

(くっ……思った以上に…きつい…!)

開始数瞬で咲夜の息は荒くなり、体力が急激になくなっていくのを実感する。
体力が万全でもせいぜい2秒が限界。それ以上は命に関わるだろう。そのことを咲夜は肝に銘じておく。たとえどんな相手でも早々引けを取るつもりはないが、油断は禁物だ。
そう判断し、ここで無駄な体力を消耗しないようにと時を再び動かそうとした時だ。

ふと、咲夜の真横にある物体が目に止まった。銅で出来ているのだろうか。茶色に光った数センチ程の物体。それが空中に浮いているのだ。
時が止まった状態なのでそれが動きだすことはないが、どこか気味が悪い。それというのも、その細長い物体の先端が自分に向けられているからだ。
好奇心。それは本当にただの好奇心だったのだが、咲夜はその物体にそっと触った。

「っ!!」

熱い。いや、熱いなんてものじゃない。なんだこれは。まるでついさっきまで釜戸で茹でてあったかのような温度。
得体の知れない物というのは人に不安を与えるものだ。常人を遥かに凌駕する精神力を持つ咲夜ではあるが、その一瞬の恐れ、狼狽を遮る事は出来なかった。そしてそれが、咲夜にとって結果的に良い方へと動いた。
時は再び動き出す。

ガウン!!

それと同時に轟音が揺れる。先程まで咲夜の頭があった部分を通り、弾丸は木の幹を痛ましい程に抉り取っていた。
もしもあの弾丸を掴んでも冷静で微動だにしていなかったら、粉じんのように舞う木の破片が咲夜の血と脳みそに変わっていただろう。
336とあるメイドの幸運と受難  ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:16:20 ID:wO6uEb7y
一瞬の判断。
木の抉られ様から、どこからの攻撃かを見極めるとすぐに近くの木へと身を隠す。

ガウン!!

肩を掠った。その軌跡が焼けるように熱い。

「隠れても無駄だ!!」

ガウン!!

轟音と共に声が聞こえた。
木に背を預け、咲夜は声のした方向を覗く。

ガウン!!

「ぐうぅ…!」

間一発。即座に頭を引っ込めたおかげで傷はない。着弾のため飛び散った木の破片がパラパラと宙を舞っただけ。
だがおかしい。声のした方向、攻撃が仕掛けられている方向を一瞬とはいえ覗いてみたが、誰もいない。一体敵はどこから攻撃を?

「どうやら困惑しているようだな。私がどこから攻撃しているのか」

まただ。声のした方向は変わってない。
音源を捻じ曲げる魔法か何かでもかけているのか。いや、それならこの攻撃の説明がつかない。声、攻撃は同じ方向からのものだ。そんな魔法があるのならもっとうまい使い様がある。となると…
そこで咲夜は気付いた。以前、霊夢や魔理沙から聞いた道具。それを使えば今起こっている現象を説明できる。

「光学迷彩…だったかしら」

時を止めた反動で体力を消耗している咲夜が荒い呼吸の中で答えを導き出した。それに対し、姿の見えない何者かは高らかに笑い声をあげた。

「最近のメイドは博識らしいな! その通りだ! 私の体は今、ステルス迷彩服を着込んでいる! つまり、お前は私を視認することは出来んということだ」

ガウン!!

「ぐぅっ!!」

相手の攻撃の威力が高すぎる。咲夜が隠れている木もあと何回攻撃を凌げるのか分からなかった。

「私には弾の気持ちが分かる! お前の血を吸いたがっているぞぉ!!」

ガウン!! 

咲夜の身を守る様に佇む木は既にボロボロ。その威力の前に咲夜は蹲り、猛攻をただ凌ぐことしか出来ない。
反撃に出たいのは山々だが、こちらの時止めは制限されている上、先程使用した際の疲労がまだ根深く残っている。もう一度時を止めるとしてもあと数分は時間が欲しい。
だが、そうも言ってられなかった。

ガウン!!

この一撃で木はとうとう音を上げてしまった。メキメキと音を立てて木は根元から千切れ落ちた。

ズズウウゥウゥン

どれほど身を屈めようと、もう咲夜の体全てを覆い隠すことは出来ない。
死んだ…
咲夜の心に絶望が滲む。思わず目を瞑った。
337とあるメイドの幸運と受難  ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:17:12 ID:wO6uEb7y
またも銃声が聞こえるかと思いきや、代わりにカシャンという小さな音が聞こえた。

「戦闘中のリロードが堪らない。銃に命を吹き込んでいるようだ。といっても、マグチェンジではまったく物足りないがな」

一瞬硬直するも、リロードという言葉に咲夜は敏感に反応。すぐに攻撃出来ないと見るや、すぐに次の隠れ場所を探す。数メートル先。目的は川原にある岩。咲夜の体をすっぽり隠せる程の大きな岩を見つけ出し、飛び込んだ。

ガウン!!

またも間一髪。弾は岩を抉り取るだけで、咲夜に傷を負わせることは出来なかった。

「へぇ、それが銃っていうの。噂には聞いてたけど、これほど危険なものだとは思わなかったわ」

内心の焦りを抑え、平常心を装いながら語りかける。

「面白いことを言う女だ! 今時銃くらい小学生でもよく知ってるぞ」

姿は見えないものの、声質から相手が男だということは分かる。それもかなりの年配だ。

「生憎、外の世界に興味はないものだから。ところで、あなたは何故この殺し合いに? ご老人は反骨精神も持たないのかしら」

ここは時間稼ぎ。できるだけ話を長引かせ、体力を回復する。

「…くっくっく。本当なら最初の一撃で終わっていた筈だったんだがな。おかしなかわし方をする。まるで瞬間移動でもしたみたいだった。貴様も超能力者というわけか?」
「あら、瞬間移動だなんて夢みたいな話ですわね。本当にあるのなら、私も恩恵に授かりたいものだわ。もっとも、自分の近眼を超能力のせいにする程落ちぶれたくはないけれどね。ミスは素直に受け止めた方が後学の為よ。おじさま?」
「面白い女だ。…それで? 時間稼ぎは出来たかね? あのピエロが言っていた能力制限はお前にとって深刻か?」

咲夜は内心で毒づいた。
なかなか鋭い…!

「私の質問には答えてくれないのかしら。人生の先輩として、あなたのご教授を願いたいのだけれど」
「ふむ…」

男は顎をさすりながらしばし逡巡した。

「この時代、嘆かわしいとは思わないか? 帝政、全体主義、ペレストロイカ。イデオロギーも何もない」
「悪いけど、学のない私にも分かるように話してくれないかしら?」
「私の目的はロシア再建。新しい世界秩序。そう言ったら分かるかね?」

咲夜は感嘆の声を上げた。

「ああ、なるほど。よく分かったわ。素晴らしい詭弁ね」

一種の皮肉を男は笑いと共に受け取った。

「確かにそうだ。詭弁だよ、こんなものは」
「? あなた一体…」
「闘争に理由など必要ない。殺し合い。素晴らしいじゃないか。我々は今、公然と殺しを認められたのだよ。殺すことが普通。殺さぬ者こそ異端。不適合者。こんな素晴らしい世界に放り込まれたんだ。楽しまなければ損だろう?」
「…随分と狂ったおじさまだこと」

咲夜は常人よりもずっと冷酷だ。だが所構わず人を殺すような異常者ではない。理由なき殺戮など許容しない。咲夜にとってこの男の理論は既に理論ではなかった。
338とあるメイドの幸運と受難  ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:18:04 ID:wO6uEb7y

「それがいい! 狂気に身を置くことが素晴らしいのではないか! 生と死の刹那。その刹那を生きる緊張の素晴らしさがなぁぜ分からん。それこそが、私がリボルバーと言われる所以。だからこそ高貴なのだ。シングル・アクション・アーミーは!」

ガウン!!

再び攻撃が再開された。
こうなれば長距離による攻撃法を持たない咲夜はただ蹲っていることしかできない。

ガウン!! ガウン!!

「貴様の時間潰しにももう飽きた。私の名はソリッド・スネーク。楽しもう! この緊張を!!」

ガウン!!

みるみるうちに岩は削られ小さくなっていく。だがそれでもいい。相手が弾を使うというのなら、それでもいい。時間稼ぎは十分出来た。
咲夜には秘策があった。

「私はこの臭いが好きだ。お前には死の臭いにしか思えんだろうがな」

ガウン!!

よし。あと一発。あと一発で弾はなくなる。
幻想郷には存在しない銃という武器。咲夜は生涯初めてそれを見ていることになるのだが、まったく銃の知識がない訳ではない。銃とは、弾を込め、火薬を利用してそれを発射させるもの。
つまり、弾さえなくなれば何もできなくなる。ソリッド・スネークの言っていた緊張の刹那。リロードの間は必ず出てくる。敵の銃が7発しか弾を込めれないことは先程の攻防で重々承知だ。

咲夜は自身のバックに入っていた二丁の手榴弾を取り出した。5秒ジャストで爆発する危険な代物。
咲夜はそれを手に一つずつ掴み、安全ピンを外す。片方は約2秒。もう片方は約3秒間そのままにし、レバーを強く握る。この手の時間感覚は能力の関係上優れているのだ。
もし手榴弾と一緒に入っていた説明書の通りなら、これで投げた瞬間に爆発する筈。
339とあるメイドの幸運と受難  ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:18:49 ID:wO6uEb7y

ガウン!!

機は熟した。
咲夜は岩から姿を現し、オセロットに向けて手榴弾を投げつける。
それと同時に接近。彼を一発目の手榴弾で怯ませる。さっきから随分と喋りたがる男だ。突然の反撃に何も相対しない訳がない。その時の声から敵の居場所を判別し、射程距離に入ってから時を止める。二発目の手榴弾を投げつけてジ・エンド。
咲夜の脳内で描き出される戦術。ソリッド・スネークの攻略法。だがそれは、最初の大前提から覆されることになる。

ガウン!!

ありえない音。鈍い痛み。それらが咲夜の脳内を支配する。

「戦いの場では情報の有無が勝敗を決することも少なくない。銃に関する貴様の無知さが死を招いた。時間潰しなどせず真っ向から戦うべきだったな。お嬢さん」

銃に関して多少詳しい者なら誰でも知っている、薬室に1発装弾後、弾倉を詰め込むことで総弾数を1発多くするテクニック。
幻想郷に生き、銃を知らない彼女にそんな知識があるわけがない。だが、その知識がなかった為に、勝負は決した。彼女の時間稼ぎが、細工をする時間を作った。それはまぎれもない事実。
両手に持っていた手榴弾が力なくその場に落下した。


ドオオオォオォオン
340とあるメイドの幸運と受難  ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:20:14 ID:wO6uEb7y





「まったく呆気ないものだ。これでも期待していたんだがな」

誰もいない筈の川原に、突如老人が現れた。
ステルス迷彩が解除されたのだ。使用してジャスト10分。迷彩服と共に入っていた説明書通りだ。
超能力の制限と同様、強力な道具にも制限が加えられている。その制限がこの迷彩服にも課せられているのだ。使用できるのは10分のみ。さらに次に使用できるのは3時間後という時間制限。
だがこの男にとって、そんなことは些事でしかない。道具に頼らずとも生き抜くことのできる自信が彼にはあった。
クルクルと銃を回転させ、仕舞い込む。その様はさながらマカロニ・ウェスタンのガンマンだ。
煙が立ち込める川原を見遣り、溜息をついた。

「これではわざわざ保険をかけることもなかった。これくらいの窮地、凌いでくると思ったが。まったくもって期待外れだよ、若いの」

彼の本当の名はリボルバー・オセロット。ソリッド・スネークなどではない。本物のスネークはオセロットの敵であり、利用すべき相手。
シャドーモセス事件、ビッグシェル占拠事件とオセロットは自分を偽り、真の目的を果たそうとした。結局それは無駄に終わってしまったが、まだ自らの願望は衰えていない。
今回もせいぜいスネークを利用してやろう。そんな軽い考えから偽名を名乗った。結局それも徒労に終わったが、そんなことは詮無いことだ。この場で生き残り、優勝することだけを考えればいい。

この場に来て、疼くことのなくなった右手に目を遣る。そこにはあのサイボーグ忍者に斬られたはずの自分の手があった。
そう、優勝すればいい。優勝し、取り繕い、愛国者たちを潰す。それこそがリボルバー・オセロットの望む未来。
オセロットは死んだ咲夜には見向きもせずにその場を去る。あの爆発ではどうせ支給品も全滅だ。時間の無駄でしかない。
優勝は迎合の証。それを知りながらもオセロットはその道を行く。ピエロに踊らされようが、自分の歩むべき道はそれしかない。
優勝。自らを偽り続けた男の最後に望むものはその先にある。
341とあるメイドの幸運と受難  ◆dGUiIvN2Nw :2009/11/04(水) 23:22:20 ID:wO6uEb7y









川の流れる音だけが聞こえる。草が生い茂る野原を風がさざめく。
静かだった。誰も、何も静寂を遮ろうとしない。静けさに満ちた安らぎの場所。
だがその安らぎを脅かす者が現れた。
その女性はいきなり川から飛び出し、上半身を緑の絨毯の上に放り出した。

「ごほっ! ごほっ、げほっ」

この女性が苦しげに咳き込むのには理由がある。まず一つが泳いでいだ際に水を大量に飲んでしまったから。
彼女は土地がら、泳ぎがあまり得意ではないのだ。しかもとある理由で彼女の体力は至極消耗していた。そんな状態であれば水に半分溺れる様な失態も当然だといえる。
そして、もう一つの理由。それは野原へと這い上がり、仰向けに転がった彼女の胸元を見れば理解できるだろう。メイド服が破れ、中から見える黒いジャケット。それがべコリとへこんでいるのだ。
防弾チョッキ。それがこの黒いジャケットの正体で、その防弾チョッキをへこませるほどの銃弾を彼女はまともに食らったのだ。幸い致命傷はないが、その反動で胸骨にヒビが入り肺を圧迫している。

「げほっ。ごほっ。…ソリッド…スネーク。…只では済まさないわよ」

彼女の名は十六夜咲夜。完全で瀟洒なメイド長だ。
リボルバー・オセロットの銃弾に飛びそうになる意識を何とか堪え、爆発のタイミングに合わせて時を止め、近くの川に飛び込むことに成功したのだ。
咲夜は運が良かった。
まず意識を失わなかったということ。デザートイーグルは通常の銃よりも遥かに強力な威力である。それは防弾チョッキを着ていても変わらず、その衝撃で意識を失うことも稀ではないのだ。
そして何といっても時を止めるタイミング。
手榴弾が爆発し、オセロットが目を逸らすタイミングを見計らっての能力発動は自らがその爆発に巻き込まれる危険性があるのだ。かといって早過ぎてはオセロットにばれてしまい、川の中で魚の餌になってしまう。このタイミングが綱渡りだった。
さらにオセロットが川の飛び込む音、飛沫に気がつかなかったという点もある。といってもそれは、爆音、煙に紛れており、分からなくとも無理はないのだが。

とにかく咲夜は運が良かった。
まず第一にこの場に呼ばれた時点で支給品をすぐさま確認し、外であるというのに羞恥心をおくびにも出さず物影で防弾チョッキを着る用心さがなければ死んでいた。
制限の度合を調べるために使った時を止める能力が、都合良く相手の発砲時でなければ死んでいた。
そして上記した三点。これら五つの幸運が彼女を生かした。
予定通りに事は進まなかったものの、咲夜は大した怪我もなく窮地を脱出できたのだ。これを幸運と言わずして何と言うのか。
咲夜はひとまず何か流されていないかと、支給品の確認を始めた。

「…あっ、手榴弾、湿っちゃってるじゃない。使えるのかしら」

あと3つ残っていた手榴弾。見事なまでに濡れ渡っている。

「うわっ、パンもぐしゃぐしゃ…。食べれたものじゃないわね」

水を吸い過ぎて見るも無残なものとなった食糧。
長期戦になったらどうすればいいのか。

「それに……寒っ。どこかで服を調達しないと」

肩をブルブルと震わせながら、地図を開く。
しかし彼女はそこでさらなる不運に嘆かねばならない。ここはF-3。服がありそうな場所まではエリア1つ分以上の距離があるのだ。
幸運は長続きしない。何故ならこれはバトルロワイアル。誰もが平等に死ぬ可能性を秘めたゲーム。
今回は幸運の女神に守られた咲夜だが、幸運と不幸は両立するものだ。幸運が続けば不幸も続く。それがこのゲーム、バトルロワイアルなのだ。
次に彼女を待つのは、女神か。はたまた死神か。
それは誰にも分からない。参加者にとっては神ともいえる、あのマルクでさえも。
342創る名無しに見る名無し:2009/11/04(水) 23:44:05 ID:vjA256+U
66 : ◆dGUiIvN2Nw:2009/11/04(水) 23:25:44 ID:MbRQagQg0


【F-1 南東部 川原 深夜・一日目】

【リボルバー・オセロット@メタルギアシリーズ】
[状態]健康
[装備]デザートイーグル7/7+1発@メタルギアソリッド ステルス迷彩服@メタルギアソリッド
[道具]支給品一式 マガジン×2(残り13発)
[思考・状況]基本方針;緊張を楽しみながら優勝し、ビックボスを開放する
※咲夜は死んだと思っています。
※咲夜の能力を瞬間移動またはそれに類する何かだと思っています。
※参戦時期は少なくともリキッドの腕を移植した後ですが、右腕は本人の腕です。

ステルス迷彩服について;
名前の通り、姿を見えなくする服。使用時間は10分のみ。一度使うと3時間使えない。


【F-2 南部 小さな野原 深夜・一日目】

【十六夜咲夜@東方project】
[状態]疲労(大) 胸骨にヒビ
[装備]なし
[道具]支給品一式(食糧はなし) 湿った手榴弾×2
[思考・状況]基本方針;ピエロを倒して異変解決
1. 服を探す
2. ソリッド・スネークに報復する
※リボルバー・オセロットを視認していません。また、リボルバー・オセロットのことをソリッド・スネークだと思っています
343Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 01:35:22 ID:pRCLhAvy
暗闇の中、草原に佇むグリーンは自らのおかれた状況にひどく困惑していた。

「こ、殺し合いだって……。冗談だろ……」

彼はまだ年端もいかない子供。
親離れもしていない少年がいきなりこのような事態に巻き込まれているのだ。
戸惑うのは至極当然のことである。

「海、か?船がなんとか通ってくれれば助けを呼べるかもしれない……」

グリーンの眼前に広がるのは限りなく広がる大海原。
しかし、いくら周りを見渡しても船やボートの類のものは一切通ることはなかった。

「一隻もないか……。でも今は夜だしな。きっと朝になったら来るさ」

希望に寄りすがるグリーン。
しかし、此処は彼の住む現実とは隔絶された空間。
そんなものが通るはずもない。

「しかし、あのマルクって奴はポケモンなのか?でもあんなポケモン見たこともないし、喋るポケモンなんて存在するのか?
 そもそもポケモンがこんな残虐なことするなんて考えられない……」

ポケモン、正式名称はポケットモンスター。
グリーンの住む世界に存在し、非常に多くの種類がいて、それぞれが個性的な特徴を持つ生物である。
日常生活にも大きく関わり、その世界の中心と成す存在といっても過言ではない。

「そうだ、このバッグ。確か支給品とか言ってたっけ。とりあえず開けてみるか」

グリーンは傍に置いてあるバッグに手を掛けた。
ジッパーを開き、中の荷物を確認しようとする。しかしその時、一陣の風が舞った。
風の勢いにグリーンはたじろぎ、目を細める。
344Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 01:37:22 ID:pRCLhAvy

「そこの君、こんな所で何をしているの?」

風が止んだ時、彼の後ろに一つの黒い影があった。
突然の来訪者に驚き、振り返るグリーン。目の前には一人の美女が立っていた。

「!?」
「ほっほほほほ…、あらあらどうしたの、顔を赤くしちゃって」

突然姿を現した女性は大変美しいものであり、またその格好も露出度が高く、幼い少年には刺激が強すぎた。

「君、名前は?」
「グ、グリーン……」

グリーンの視線は空を泳いでいた。

「私の名前はバルバリシア、風のバルバリシアよ!」
「こ、こんばんは…」
「ふふ、ずいぶん礼儀正しいわね。ところで君はこんな所で何をしているのかしら?」
「あ…、ああ、海に船かボートでも来たら助けを呼べるかもしれないって思って…」
「ふぅん、じゃあ君は今とっても怖い目にあっているのねぇ」

グリーンはバルバリシアの発言に違和感を感じた。
殺し合いに巻き込まれているのだ、怖くないはずがない、と。

「当たり前だろ!殺し合いだぞ!」

グリーンの声は恐怖に震えていた。
それを聞いてバルバリシアの瞳が妖しく光る。
345Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 01:39:23 ID:pRCLhAvy
「ねぇグリーン、今から私と一緒にお遊びしない?」
「お、お遊び!?」

いきなりお遊びだのと訳の分からないことをいうバルバリシアにグリーンは戸惑いをみせる。

「そう、お遊びよぉッ!」

言葉と同時にバルバリシアの手が宙を切る。
その瞬間、グリーンの身体は風と共に勢いよく舞い上がった。

「うわぁーーーーーーーーーーーー!!」

地面よりも遥か高く空中に飛ばされ、グリーンは突然のことに身体をばたばたと動かす。

「ほっほほほほ…、気分はどうかしらグリーン?もっと一緒に遊びましょう!」

さらに上空に飛ばされ、パニックになるグリーン。
瞬く間に地上がどんどんと遠くなる。
頭の中は真っ白だ。
次の瞬間、今度は上空からの逆風がグリーンを襲った。
グリーンの身体は瞬く間に地面へと急降下する。

「うわぁーーーーーーーーーーーーーーー!!助けてーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「ほっほほほほ…ほらほらぁ!!」

地面に激突するすれすれの所で再びグリーンの身体が上昇する。
そしてまた地面へとダイブ。
こんなことが幾らと繰り返された。
幾度となく上空と地上とを急スピードで言ったり来たりするグリーンの意識は既に何処か遠くにあった。
生と死の狭間を何度も行き来したせいか、彼の瞳は虚ろを向き、口元からは唾液が垂れていた。
346Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 01:40:36 ID:pRCLhAvy
「ねぇグリーン、私はねぇ……、この状況をとっても楽しんでいるのよ!あなたと違ってねぇ!殺し合いが怖い?そんなわけないわ!むしろ最高よ!!」

暗闇に甲高い笑い声がこだまし、それと同時にグリーンの身体は地面へと落ちていく。
か弱き少年の肉体はあっという間に地上に近づき、そして――――――――――。

地面に鈍い音が響いた。
グリーンの体全体に重い衝撃が走る。

「う……、あ……、あ……」

グリーンの四肢は所々あられもない方向に折れ曲がっていた。
体中に伝わる激痛が彼の意識を遠のかす。
痛みを口にして出す気力など残ってるはずもなかった。
既に彼の瞳は生気を失っていた。

「あら、もう終わり?脆すぎるわ、人間という生き物は」

バルバリシアは目の前に倒れている少年の肉体を見て、不満気な表情を露わにした。

「そろそろお仕舞いね。もっと遊びたかったけど仕方がないわ」

バルバリシアが手をくいと動かすと、少年の身体はふわりと浮き上がった。

「さよならグリーン、海の藻屑になりなさい!」

グリーンの身体が海へと落とされようとしたその瞬間だった。
ここでバルバリシアに予期せぬことが起こる。
闇より鋭い光がバルバリシアの肉体に突き刺さったのである。
347Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 10:32:38 ID:pRCLhAvy
「ぐぅっ!?」

突然の不意打ちに驚くバルバリシア。
同時に周囲の風も収まり、グリーンの身体も地上にに落ちる。

「貴様、ここで何をしている?」

其処に現れたのは一人の傭兵だった。
全身に強化外骨格を纏った男。

その名は―――――雷電。

「貴方こそ誰?人の邪魔をしないでくれる!!」

バルバリシアは腹部に刺さるナイフを雷電目がけて投げつけた。
ナイフは勢いよく雷電に迫っていくが、雷電はそれを瞬時に避け、そのまま間を詰め、腰のナイフで応戦する。

「そこの子供はどうした?」
「ほっほほほほ、ただ遊んでいただけよ。ハァッ!」

突風が巻き起こる。
バルバリシアの起こした突風にひるむ雷電。

「ぐぅッ…!」
「ちょうどいいわ、貴方も一緒に殺してあげる!」

バルバリシアは両の手を交差させ、竜巻を発生させた。
周囲は豪風に包まれ、辺りに広がる草原も鋭い風に切り刻まれる。
その強靭な風は、雷電の強化外骨格をも切り刻むほどだ。
348Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 10:33:33 ID:pRCLhAvy
「何だこの風は!?」

雷電は自らが纏う骨格に、こうも易々と傷をつけられたことに少し驚いた。

「ほっほほほほ…、所詮あなたも只の人間なのよ!!」
「ハァッ!」

バルバリシアの放つ風を前に、雷電は怯むことなく立ち向かう。
大きく足を踏み込み、ナイフを一閃。
さらに、ナイフによる連劇を浴びせにいく。
しかし―――――。

「そんな攻撃当たらないわぁ!」

しかし、バルバリシアはそれを楽々と避け、さらに手のひらから竜巻の追撃を喰らわせる。

「ぐッ…!」
「ほらほらどうしたのぉ?」

その後も雷電は負けじと鋭い攻撃を仕かけにいくが、そのどれもがバルバリシアには掠りもしなかった。
当たったかと思われる攻撃も、バルバリシアの纏う風の防壁の前に無力と化してしまう。
決して当たることのない攻撃を繰り返すせいか、次第に雷電の表情には疲労の色が見え始めていた。
一方のバルバリシアは無駄のない動きで相手の攻めを避け、確実に反撃の手をを出していた為、依然として余裕の表情を見せている。

「貴方もこんなものなのね…。がっかりだわ。
 さて、そろそろ終わりにしようかしら。二人まとめて地獄に落ちなさいッ!!」

今まで彼女が放っていたものよりも遥かに大きく、強靭な風が雷電とグリーンを襲う。
竜巻に巻き込まれた二人はあっという間に上空に飛ばされ、体の自由を失った。
349Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 10:34:24 ID:pRCLhAvy
「ぐぁッ…!くっ……!」
「このまま海に突き落としてあげるわ!!」

風は勢いを増し続け、二人の眼下には既に漆黒の海が広がっていた。
雷電は竜巻から脱しようと必死に抗ったが、暴風の中では思うように体を動かすことはできず、むしろ、もがけばもがくほど疾風がその身を切り裂いた。

「死になさい!!人間ども!!」

海面に大きな水飛沫が上がった。
巨大な竜巻と共に、二人は海へと突き飛ばされたのだ。
バルバリシアは崖の上から海面を見下ろし呟いた。

「呆気ないものね……、もう二人も殺しちゃったわ……。まぁいいわ、ウォーミングアップにはちょうどいい。どうやら、少し力が抑えられているようだしね」

殺し合いの場にて、自らの力が抑えられていることにバルバリシアは気づいたようだ。
主催からの制限とみてまず間違いないだろう。
自分の力の制限を確認したところで、バルバリシアは次に支給品から名簿を取り出す。
名簿には数十人の名が羅列されてあった。
視線を下に移すと自分の名はすぐに見つかった。
同時に、幾つか知った名前があることに気づく。

「ふぅん、ゴルベーザ様とルビカンテもいるのね。まぁ、セシルたちもいるようだしそこまで驚くことじゃないわ」

バルバリシアの脳裏に甦ったのは、殺し合いが始まる前に起こった惨劇。
参加者一同に対しての最悪のデモンストレーション。
もちろん彼女もそれを目撃していた。
350Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 10:35:59 ID:pRCLhAvy
「あのマルクとかいう奴……、この私の力を抑えるほどの持ち主……。憎たらしい顔をしてるけどただ者じゃなさそうね」

数十人の参加者を一ヶ所に集め、支配するほどの力の持ち主、マルク。
その正体や目的など分からないことは幾つもある。

しかし、バルバリシアにとってはそのどれもが大して気になることではなかった。
生まれ持つ性分は、そう簡単に変わるものではない。
殺し合いの場を提供されて気持ちが昂らないわけがなかった。

「まぁいいわ……。私は大いに楽しませてもらうとするわ!この『バトルロワイアル』をね!!ほっほほほほ…!!」


【A-4/一日目/深夜】
【バルバリシア@ファイナルファンタジーW】
[状態]:健康 魔力消費(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1〜2
[思考]
基本方針:殺し合いを楽しむ
351Earth, Wind & Thunder ◇RZF4IOpjgk 代理投下:2009/11/08(日) 10:39:51 ID:pRCLhAvy

「ぐっ…、がはっ……!」

雷電はバルバリシアの攻撃を受け、そのまま勢いよく海面に叩きつけられていた。
体中に激痛が伝わったが、そんなことを気にしている暇はない。
少年、グリーンを助けるという一心、その一心で必死に体を動かした。
幸いなことに少年はすぐに見つめることができた。
しかし、いや、やはりというべきか。その容体は一刻を争うものだとすぐに分かった。
揺れる木の葉のように海面をゆらゆらと揺れているのが見える。
同時に、自分が落ちてきた所だと思われる、崖が前方にそびえ立っているのも発見した。
急いで少年の元へと駆け寄り、そのまま、崖下の方へと急ぐ。

「彼を助けなければ……!」

雷電は崖下へ辿り着くと、すぐさまグリーンに呼び掛けた。

「おい…!しっかりしろ…!大丈夫か…!」

必死に叫ぶも、グリーンからの応答は見られない。
心臓マッサージや人工呼吸、考えうる限りの蘇生術を行ったがそれでもグリーンは目を覚まさなかった。

結局、その後も彼の瞳が開くことも、彼の口から言葉が発せられることもなかった。

「くそ…、俺は何をやっているんだ…」

怒りと悲しみ、グリーンに対する懺悔、様々な感情が雷電の体に溢れた。
雷電はグリーンを海岸に横たわらせると、不安定な足つきで目の前の崖へと手をかけ始めた。
全身に強化外骨格を纏っているとはいえ、雷電の受けたダメージは尋常ではない。
しかし―――――。
 
「こ、んな所で……、死ぬわけには……!!」

しかし、雷電の瞳は揺らぐことなく、ただ前だけを見据えていた。


【グリーン@ポケットモンスターシリーズ 死亡】
【残り35名】


【A-4 崖下/一日目/深夜】
【雷電@メタルギアシリーズ】
[状態]:ダメージ(大)疲労(大)全身に裂傷
[装備]:強化外骨格、スローイング・ナイフ(2/3)
[道具]:基本支給品一式、確認済み支給品1〜2、グリーンの全支給品一式(未確認)
[思考]
基本方針:ソリッド・スネーク、ハル・エメリッヒとの合流
1:グリーンに対する懺悔
2:グリーンを救えなかった自分に激しい怒りと後悔の念
3:バルバリシアに対する怒り
4:リボルバー・オセロットを警戒
※MGS2エンディング後、MGS4本編開始前からの参戦
※名簿、支給品共に確認済
※現在、崖登り中。
352創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 10:42:10 ID:pRCLhAvy
代理投下終了
感想はしたらばで言ったからなし
353創る名無しに見る名無し:2009/11/08(日) 10:59:15 ID:V4VDdOpH
354創る名無しに見る名無し:2009/11/14(土) 09:24:19 ID:3vpfozE3
「支配者  ◆dGUiIvN2Nw」を代理投下いたします。
なお、タイトルの全角スペースは、したらばに投下された原題どおりです。
355支配者  ◇dGUiIvN2Nw代理投下:2009/11/14(土) 09:25:33 ID:3vpfozE3
サカキは林の中を歩いていた。
一応その足は魔理沙が逃げて行った方へ向いているものの、彼の歩みには焦りも追おうという気概も見られない。ただ別段行くところもないからという惰性で魔理沙の後を追っている。そんな感じだ。
それもサカキにしてみれば無理からぬこと。何故なら霧雨魔理沙に追いつくということ自体、ほぼ不可能なのだから。
元々はサカキに支給され、まんまと彼女に奪われてしまった首輪探知器。あれを使えば追跡者を巻くことなど容易にできる。
そして何より、別れ際に彼女が言った言葉。

『私は霧雨魔理沙!“普通の魔法使い”だぜ!』

魔法使い。
指から光を放つという離れ業をやってみせたことから、おそらく真実だろう。何か特殊な支給品でそれを演出してみせただけかもしれないが、わざわざそんなことをしてまで自分を魔法使いに仕立てるメリットがない。
だから魔法使いは実在し、霧雨魔理沙こそが魔法を駆使し得る存在だということは確かなようだ。
魔法とはどういったものなのか、サカキにはまったく分からない。どういうことができ、どういうことができないのか。得体の知れない、全く未知な概念。
ただの一般人であるサカキが本気で魔理沙を追いかけようと、向こうは一息でその追跡を逃れることができるかもしれないのだ。
そんなことになれば、それこそ追いかけるなんて体力の無駄でしかない。だから魔理沙に追いつくことをサカキは半ば、いや完全に諦めていた。

ではサカキにとって先程の魔理沙との邂逅は不幸でしかなかったのか。否、そうではない。むしろ最大級の幸運と言っても良い。
何故なら、サカキは魔理沙と出会うことで魔法という存在を確かなものとして確認することができたのだから。
正直な話、サカキはこの殺し合いに呼ばれた時、抵抗など不可能だと思っていた。殺し合うしかない。優勝しか生きる手立てはない。自らが生きるも死ぬもマルクの気まぐれ一つなのだと、一種悟りの境地を以て自らの運命を受け入れていた。
だが今は違う。サカキは今、堂々と断言できる。

(この殺し合い、攻略は可能だっ!)

まず、参加者と主催者について考えると、主に以下のことがこの二組の優位性を大きく隔てる要因となっている。
まず一つが首輪。言わずもがな、自らの生命を主催者に握られている以上、参加者と主催者の優位性が崩れる訳がない。
もう一つが力。一瞬で何十人もの人間をワープさせ、このような孤島を用意できる力。最早理解の範疇にないこの無尽蔵な力が、主催者の跋扈を許している。
そして最後が、場所である。この場、殺し合いの会場は一体どこなのか。少なくともカントー地方付近でないことは確かだ。場所の特定が出来なければ脱出など出来るわけもない。そして脱出できない以上主催者に迎合するしか道はない。

(大きく分類してこの三点。これらが参加者と主催者の絶対的な壁。だが逆を言えば、これらさえクリアできれば主催者の優位性は消える)
356支配者  ◇dGUiIvN2Nw代理投下:2009/11/14(土) 09:27:40 ID:3vpfozE3
サカキが殺し合いに乗ったのもこれらを攻略する糸口がまるきり掴めなかったからだ。恥ずかしいことだが、この遊戯自体神の悪戯だとまで考えた。
だがそう考えたのも、サカキにとってそれらを成す術がまったくもって見当のつかないものだったからなのだ。
もしも魔法というものでこれら三つを説明出来るのだとしたら? サカキはそこにある種の抜け道を見出したのだ。

霧雨魔理沙。
彼女の力は恐らくそれほど強いものではないだろう。それは先程の戦闘からだいたい察しがつく。だが他の魔法使いもそうだとは限らない。
彼女の、『普通の魔法使い』という奇妙な自称を信じるなら、この世の中には“異常”な魔法使いもいるということがわかる。そして少なくとも、霧雨魔理沙はその“異常”な魔法使いを知っている。
それはつまり、魔法使いは複数人いて、同じ魔法使いでもまったく異なる力を持っている者がいるということだ。
人間は人の数ほど才能がある。機械に詳しい者。科学に詳しい者。リーダーの素質を持った者。そういった個性を活かし、各々が活躍できる分野で手腕を振るうからこそ世界は循環する。
そして、そこは恐らく魔法使いも同じ。つまり今の状況を魔法で解明することが得意とする魔法使いもいる筈なのだ。

(『普通』の基準が分からない以上、早計な結論は下せない。だが多くの魔法使いがいて、主催者に近い力を持った奴がいてもおかしくはない)

無論、そんな魔法使いが殺し合いに参加している可能性は限りなく低いだろう。当然だ。そんな危険な魔法使いを参加者に入れる意味がないのだから。
そう考えるからこそ、サカキは敢えてこの殺し合いに乗るというスタンスは変えないつもりでいた。このゲームの打破を諦めるという訳ではない。あくまでも保険。万策尽きた時の最後の綱として優勝という選択肢は残しておきたかった。
優勝は目指す。だがその上で魔法に関する知識を増やし、ゲームの打破をも目指す。それが最善の作戦だとサカキは考える。

(ならば今やるべきことは…やはり人材の確保っ! そしてそれによる副次的情報の収集っ!)

使える人材だけを集め、何の役にも立たない不安要素は早々に排除する。だが排除は慎重に行わなければならない。先程の様な失態はもう許されない。
思えば、あの時は少し浮ついていた。首輪探知器などという当たり支給品を手にし、早計に勝ちを拾いに行こうとした。その焦りに付け込まれ今苦渋を舐めさせられている。
慢心してはいけない。焦ってはいけない。慎重かつ大胆な行動がこの殺し合いでは重要になってくる。

そんなことを考えている内にサカキは林を出ていた。せせらぎが耳の中で心地よく弾む。
言わずもがな、そこは行き止まりだった。前方を川が流れ、奥は暗闇に紛れて見えない。だが少なくとも数キロは陸などないだろう。
ふと、水面に映る自身の姿を見遣る。そこには不本意ながらも装着された首輪もあった。

今の状況、まるで自分がポケモンになったようだとサカキは苦笑した。
捕えられ、戦いを強要され、まるで遊具のような扱い。そこには愛護の言葉などまるでない。だが我々はポケモンとは違い、反抗することができる。飼い主に牙をむくことができる。

(人は自らよりも強いポケモンという種族を抑えるため、モンスターボールという画期的なアイテムを開発した。人間の真骨頂は力ではない。頭脳っ! それこそが世界を支配する!)

思えば、マルクが万能だなどということはあり得ない話だ。それは皮肉にも、参加者を縛る為にあるはずの首輪が証明している。もしもマルクが、不可能なことなどない万能な神なのだとしたら、首輪などという道具を使う必要がないのだ。
首輪の存在は確かに参加者に恐怖を与える。死の存在をはっきりと示し続けることができる。だがそれ以上に、この首輪は脱出の糸口となる。
首輪解除という主催者に反抗できる隙を参加者に与えているのだ。実際サカキ自身もそこに希望を見出しマルクに反抗しようと考えている。
首輪という存在は主催者にしてみれば邪魔な存在。もし念じただけで人を殺せるのならこんなものを付ける必要はない。つまり、マルクは付けたかった訳ではなく、“付けざるを得なかった”のだ。そうしなければ参加者を縛れない。殺せない。
マルクは首輪以外に参加者の生死を操作できない。
それがマルクの隙。マルクを出し抜くことを可能にする大きすぎる隙。
357支配者  ◇dGUiIvN2Nw代理投下:2009/11/14(土) 09:28:23 ID:3vpfozE3
(貴様がポケモンなのか、はたまた別の種族なのか。そんなことはどうでもいい。私を縛り、闘争を強要した貴様に教えてやろう。人間の底力を。支配とはどういうものかを!)

マルクに反抗することを決めたサカキ。そうすることで、眠っていた願望が目覚め始めていた。
彼は忘れていたのだ。
最強。それを手に入れんとする自らの貪欲なまでの執着を。その支配欲を。
ロケット団というテロ組織をその腕一つで纏め上げた自らの力を。

思い出した。全て思い出した。
私はこんなところで燻るような人間ではない。
私はこんなところで殺されるような人間ではない。
これはチャンスだ。新たな、無尽蔵な、不合理な、そんな力を手に入れる為の。


私は、生まれ持っての支配者なのだ。


訳もなく笑いが込み上げてきた。

「…クク、クククク」

思い出すのはロケット団という組織を一から作り出した時に味わった苦悩。
だがそこには確かに充実感があった。自らの野望へと一歩一歩近づくあの達成感。
それを再び味わうことが出来る。今ではすっかり忘れてしまったあの快感。他者を支配していくというあの圧倒的優越感を。

「ハハハハハハハハっ!!」

サカキは笑う。ただただ愉悦に浸り、この殺し合いを支配することだけを考えて。



【A-1 川辺 深夜・一日目】
【サカキ@ポットモンスター】
[状態]:健康、脛に軽傷
[装備]:M1911A1の予備弾(21/21)
[道具]:基本支給品一式、はがねの剣@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡、モンスターボール(中身不明)@ポケットモンスター
[思考]
基本方針:脱出方法を模索しながらも、殺し合いには乗る
1:利用できる者は利用する。
2:魔法に関する情報を得る。
3:シルバーを捜す
4:魔理沙は見つけ次第殺す
※参戦時期は、少なくともトキワジムでレッドに負ける前です。
※この殺し合いが魔法を軸に動いていると考えています
358創る名無しに見る名無し:2009/11/14(土) 09:31:18 ID:3vpfozE3
投下は以上です。サカキカコイイよサカキ。

>>355ですが、原文どおりだと投稿時にエラーになってしまうため
二ヶ所こちらの独断で改行を入れさせていただきました。
359創る名無しに見る名無し:2009/11/14(土) 13:17:04 ID:i/NYpGCP
改行程度であっても、勝手に人の文章いじるとか最悪だな
したらばででも聞けばよかっただろ
360創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 18:32:16 ID:R2xf5y2f
騎竜ラジャイオンって意思持ち支給品扱いで出しても大丈夫かな?
361創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 20:31:25 ID:V1iX5G83
頻繁に来れないが見てるよ
がんばってね
362創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 20:45:24 ID:sZjiyjus
延長するのはいいとしても、グダグダ言い訳すんな
結局は自分の計画性のなさが原因だろうが
黙って延長しますだけ書き込んどけカスが
363創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 21:23:29 ID:R2xf5y2f
>>362
抑えて。あと言葉を選んで。
いつもそんな口のきき方してたら読み手様扱いされますよ。
364創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 21:51:30 ID:qMyoBxhj
>>360
FEらしいが、まだあまり把握してないのでわからない…
どんなのなんだ?
365創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 22:13:48 ID:R2xf5y2f
>>364
アシュナードが乗っていた騎竜。
実は竜鱗族の黒竜王子ラジャイオンが薬によりその存在を歪められた姿。
飛竜と同じ扱いで使われていた。餌として主に人肉を与えられていた。
性格は極めて兇暴。

間違っても、タケシに扱えそうな代物じゃない。
366創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 22:38:03 ID:7xQCCG4d
何でそこでタケシが出てくるの?
そんなにタケシ弄りたいの?
367創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 23:43:08 ID:wrzAA7j3
IDがおしいところでCQCじゃないな
368 ◆fUJWpb3ygiKJ :2009/11/18(水) 12:55:58 ID:ZCfibaWd
男はまず、瞬時に周囲の状況を確認した。
素早く辺りを見回し、外敵が存在しないことが分かると、次に自分の支給品を探る。
最初に取りだしたのは会場地図。
男のすぐ目の前には巨大な船が停まっている。
つまり、この地図が正しければ現在位置はC-5だということになる。

最初の状況確認からここまで実にスムーズな行動であった。
常人なら突然のことにパニック、平静を保てないはずだ。
しかし、彼は違う。
幾度となく戦地に駆り出され、幾度となく死線をくぐり抜けてきた彼にとって、
殺し合いなど今更恐れるものではないのだ。

彼の名はソリッド・スネーク。
核兵器の脅威から世界を救った伝説の英雄である。
いかなる状況下においても任務をこなす、隠密潜入のエキスパート。
「不可能を可能にする男」とも呼ばれる。

そんな彼が次に取り出したのは、殺し合いの参加者名簿。
月明かりを頼りに、男は目を細めて名簿を凝視する。
すると次第に男の表情が歪み始める。
その原因は、どうやら名簿に幾つか知った名前があったことが原因のようだ。
まず、「ハル・エメリッヒ」と「雷電」。
彼らは共に戦場を駆けた戦友である。
彼らと会うことが出来れば、有利になることは間違いないだろう、スネークはそう確信した。
しかし、顔を歪ませる原因となったのはこの二人ではない。
真の意味で顔を歪ませたのは次の二人だった。
「サイボーグ忍者」と「リボルバー・オセロット」である。
369 ◆fUJWpb3ygiKJ :2009/11/18(水) 12:58:49 ID:ZCfibaWd
「サイボーグ忍者」
本名フランク・イェーガー。
彼もまた伝説の傭兵であったが、スネークとは過去数度に渡り交戦を繰り広げた。
そして最期は、スネークの援護の際に命を落とした―――――はずだった。
少なくとも、スネークの記憶の中ではそうである。
しかし、参加者名簿に記載されている「サイボーグ忍者」という名前。
それは紛れもない事実なのである。
とはいえ、あくまで名簿上にはサイボーグ忍者としか書かれていない。
もしかしたら、別人だという可能性もある。
スネークはここまで判断したところで次の参加者に目を移す。

「リボルバー・オセロット」
幼少の頃から「賢者達」と呼ばれる集団によって育てられ、様々なスパイ活動を行っていた男である。
マカロニ・ウェスタンをこよなく愛し、射撃と拷問を得意とし、早撃ち、跳弾を操る技術などを誰よりも得意としていた。
ある男を心酔し、常に彼の為に行動し、忠義を貫いた。
スネークは過去の交戦から、どちらかというとオセロットの方が気がかりであった。
この男の性格上、この殺し合いでも暗躍を企てる可能性は充分ある。
この男の危険性は無視できるものではない。

名簿の確認を済ませると、最後にスネークは自らに与えられた支給品に手を伸ばした。
すると、そこに出てきたのは紅白の色をした球体の形をしたものだった。
スネークは見たことのない物体に不安を抱いた。
中心にスイッチがあったので、もしかしたら爆発物かもしれないと思ったからだ。
とはいえ、自分の支給品の確認をしておかなければ、窮地に陥った時に何もできないまま死んでしまう。
意を決し、スネークはスイッチを押す、同時に球体を前方に向かって勢いよく投げた。
瞬間、赤い光が発し、スネークは咄嗟に身を屈める。
光は数秒の間発し続け、スネークも身を屈め続けた。
次第に光が収まると、スネークは自らの安全を確認、そして光の方に視線を向けた。
すると、そこには奇妙な何かが鎮座していた。
全身を紫色に包むその体は、細長い形をしていた。
鋭い瞳に、鋭い牙。
相手を威嚇するかのような獰猛な鳴き声。
その姿はまさしく――――――――――――――――――――。

「―――――お前も蛇、か」
370 ◆fUJWpb3ygiKJ :2009/11/18(水) 13:00:02 ID:ZCfibaWd
【C-5/一日目/深夜】
【ソリッド・スネーク@メタルギアシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(アーボ)、未確認支給品0〜2
[思考]
基本方針:殺し合いの阻止
1:ハル・エメリッヒ、雷電との合流。
2:サイボーグ忍者、リボルバー・オセロットを危険視。
※MGS2エンディング後、MGS4本編開始前からの参戦

【アーボ@ポケットモンスターシリーズ】
へびポケモン。
覚えているわざ4つは付属の説明書に記載されている。
371 ◆VeDWwgeUaMnK :2009/11/18(水) 13:02:31 ID:ZCfibaWd
投下終了
タイトルは「THE TWIN SNAKES」
トリがしたらばと違うけど、◆RZF4IOpjgkです。
なにかあったら言って下さい。
372 ◆fUJWpb3ygiKJ :2009/11/18(水) 13:07:20 ID:ZCfibaWd
たぶんしたらばと2chじゃ、トリップ文字数の制限があるから違うのか?
2chとしたらばでトリが違うのは紛らわしいから変えた方がいいかな?
2chだと◆fUJWpb3ygiKJ、したらばだと◆RZF4IOpjgkです。
373創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 23:08:42 ID:mqOHAgEB
なんだか随分と静かになったな。
残ってるのがメタルギア、ペルソナ4、FEと偏ってるけど、
書ける人いるのか?
374創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 23:23:57 ID:+Td8wZiP
時間が取れなくて全く書いてなかった……

ペルソナとメタルギアはいけるかな。
ポケモンのキョウも書けないことはない。
FEは把握中。把握してる人いるなら書いてほしい。

一応聞くけど、黎明突入していいよね?
375創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 23:48:45 ID:drMNk2WI
>>373
投票しておいて書ける人がいないっていうのはおかしいよな。

>>374
376創る名無しに見る名無し:2009/11/22(日) 23:51:28 ID:drMNk2WI
>>374
いいですとも!
377創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 08:22:12 ID:zh4kZtqZ
全キャラ出さないと次に進めないなんて決まりはないしな
それでも流石に限度はあるだろうけど

残りはポケモン1、FF1、メタルギア2、ペルソナ2、FE3でOK?
378創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 10:20:50 ID:pzMRNIya
まだ上手くいくと思ってる奴がいるんだ
口では偉そうなこと言うだけで行動はしない奴しかいないのに、上手くいくわけないじゃん
379創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 10:36:51 ID:wbZavmzc
上手くいかないんで欲しいんですね
380創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 11:03:50 ID:pzMRNIya
ほらさっそく口だけの奴が来た
381創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 11:25:09 ID:wbZavmzc
鼻もあるぜ
382創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 11:27:40 ID:qyUVkeru
じゃあ俺は目!
383創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 11:30:57 ID:QKfsWlnR
俺は耳もあるぞ!
384創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 11:43:06 ID:vjeVMMT/
なんか知らんがワロタ
住人は数人しかいないと思ってたんだが
385創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 12:57:43 ID:pzMRNIya
人はいても書く気のある奴がいないんじゃ意味ないよね
図星突かれたらネタに走ってごまかすのも見苦しいし
386創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 14:00:04 ID:QKfsWlnR
涙拭けよ
387創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 17:17:03 ID:P0EkDjf0
このロワってリスタート時点から定期的にネガキャン粘着するやつがいるけど、何か恨みでもあるのか?
388創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 19:13:43 ID:a0KjeuEo
暴れてるのはリスタート前の全く魅力のない作品の狂信者だろ
書く能力もなきゃ人を惹き付ける魅力もなく頓挫したくせに荒らす根性だけは一人前だよな
389創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 21:58:16 ID:GY7AvF4S
メタルギアや東方すらマイナーとか誰得とか叩かれてたけどな、リスタート前はw
390創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 22:49:05 ID:a0KjeuEo
それはメタルギアや東方も知らない奴の僻みだろ
誰得はリスタート時に全部消えたから問題ない
391創る名無しに見る名無し:2009/11/23(月) 23:29:56 ID:unxn8BX7
俺は東方もメタルギアもキャラやタイトルを聞いたことがある程度だが、
咲夜&オセロットやアリス&シルバー話での活躍で気に入ったクチだ。
荒らしてるのは狂信者かただの暇人だろうな。
392創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 00:15:14 ID:Qyfu7jbW
東方はやった事ないし全く知らんが投票で選ばれたんならいいんじゃねと思う
某別ロワの東方キャラもSS読んで気にいってるし
393創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 00:26:44 ID:/5b2GH3m
いいとかよくないとか
そういうこと言っていいのは書き手だけだと思う
394創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 01:20:59 ID:6hheiTOr
>>393
そういう発言もしてもいいのは書き手だけだと思う
395創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 01:25:49 ID:H3dpFDRx
それはない
396創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 01:33:47 ID:tfT+dfnY
投票結果は絶対だよ。
今回はhost晒して投票したんだから正真正銘の結果。
選ばれてる時点で誰得ではない。
その辺わきまえてくれ。
397創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 11:06:48 ID:9e8vMiP1
と、自演した誰得信者がほざいてます
398創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 13:18:55 ID:gXMghEW1
>>397
じゃあ、君がどうしたいのか言ってごらんよ。
399創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 15:20:55 ID:IggpVmpg
リスタート
400創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 15:57:11 ID:H3dpFDRx
あほか
401創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 16:24:13 ID:IPMAkhdU
予約を待ち続けることが今の俺にできる精一杯。
402創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 17:00:57 ID:ypsko9x9
予約がこないなら自分が書けばいいじゃない
403創る名無しに見る名無し:2009/11/24(火) 18:53:09 ID:/5b2GH3m
>>394
それは違う気がするけど
何でそう思ったの?
404創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 08:10:08 ID:7B+wiwkL
このロワ雰囲気が怖いからなぁ
書き手もビクビクしながら書いてるところあるんじゃね?
405創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 21:37:40 ID:b7Lsnt/E
荒らしのせいで終わったも同然だろ。人に迷惑かけるしか脳の無いクソが。自分の親にお前の書き込みを見せられるのか。
406創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 23:27:26 ID:9WE6TyKr
リスタート前から見てるけど、空気悪くなるのは何故なんだろうね
ただの過疎ならまだいいんだが妙にトゲがある書き込みが多い。

ところで、今書いてる人居るのか?過疎なのは前からだけどさ。
予約破棄があったし、書き手離れ起こってなきゃいいんだが…
俺は今書いてるんだけど、全作品把握してないから出せるキャラが偏るんだよな
手付かずのFEキャラなんとかしたいんだけど未把握だからどうにもならん。
407創る名無しに見る名無し:2009/11/25(水) 23:31:28 ID:iDTy06nW
FEは完璧に把握しているが、力を出す時間がねえ…。
408創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 12:38:40 ID:M43FGMaa
書いてる途中でPC故障した。直って予約入ってなかったら投下するよ
409創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 20:48:58 ID:hbL2lrui
言い訳ばっかり…
410創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 23:18:05 ID:DMvJDq6b
>>841の方がキモイ
411創る名無しに見る名無し:2009/11/26(木) 23:24:03 ID:dC4V+fR7
誤爆?
412創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 00:50:37 ID:UvOLxaQk
>>409
言い訳?書くのにわざわざ言い訳なんか書かないし
だったらあなたが書けばいいんじゃないですか?
413創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 00:57:39 ID:6VF43RN4
414創る名無しに見る名無し:2009/11/27(金) 09:36:03 ID:Wm1I0R5b
>>412
日本語でおk
415創る名無しに見る名無し:2009/11/29(日) 21:10:13 ID:g0jtwTSU
止まったな…
過疎なら仕方ないか
416創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 08:09:53 ID:C5+JQOHB
年内に全員出せたらいいが…
一応、FE以外の作品キャラは書かれてるわけだし、無理ではないと思うがなぁ
なら、自分が書けよってことなんだけど
417創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 14:37:37 ID:LUTrmPf6
セネリオの件といいロワの現状といい、開始前も後もFEが足引っ張るのな。
418創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 21:14:57 ID:uGrCp+1H
あんなにいたFE厨はどこへ行ったんだ?
419創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 22:15:04 ID:U2an9Zax
だから言ってるじゃん
ここは昔から口だけの奴しかいないんだよ
420創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 23:22:01 ID:podpSwAg
もう少し明るい話題はできないの?
いい加減うんざりするんだけど。
421創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 01:02:39 ID:aFYQWWsx
こっちはFE厨にうんざりしてんだよ
嫌ならお前が明るい話題とやらを提供しろよ
無理なら作品を提供しろ

7日後までにFEキャラの予約が来なかったらFEは最初からなかったことにしようぜ
FE信者も「FEが足引っ張る」「FEのせいで終わった」とか言われるよりマシだろ?
422創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 08:39:18 ID:zJke0jLi
>>421
何様のつもりで超上から目線で話しているのかは知らないが、
お前さんが常時このロワに粘着する、仕切り屋を装った荒らしなのは理解できた。
確信犯かどうかは不明だが。

…残念だ。
423創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 11:36:19 ID:Hpf/o3bF
ファイアーエンブレムは削除でいいんじゃねえ?
書ける奴もいないし、ごり押し信者は無責任の屑ばっかってことなんだろ?
424創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 14:31:42 ID:3Q4kDVri
てかもう外していいよ
ここまで予約すら入らないのに、残しといてもしょうがない
425創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 15:13:51 ID:H4TfoqDZ
FE、支給品は既に出てなかったっけ?
426創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 19:49:57 ID:7PVUEdTi
本気で外すなら現状の支給品だけ残してでもいいと思うけど
しかしFEを実際に書く書き手が一人もいないのって状況はちょっときついよな
今更だがもし年内にFEの投下がこないようなら何か考えたほうがいいかもしれんな
427創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 20:33:15 ID:RJjpeIib
FE以外のキャラが全て登場済みで、かつFEのキャラが1ヶ月以上予約されなかったらそうしたほうがいいかもな。最悪最後の手段だが。
名簿に無かったことにするのではなく、合法的に消す場合はどうするか。
ロワ原作のプリーシアなんとか?みたいに放置するか。
もしくは、既に死者として出す。〜の目の前には三つの死体があった、って感じで。

まぁ、こんな議論してる時点でアレなんだけどね
428創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 23:43:37 ID:y1tEtVMN
死者にしたらまた信者が騒ぎそうだな〜
削除するならかわりに他のゲーム入れたら?
投票のとき惜しかった作品とか
429創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 23:54:37 ID:H4TfoqDZ
書ける書き手がここまでいないならFE削除もやむなしだな
でも、ただでさえ作品数と人数少ないからなあ
代わりに別作品入れるなら書き手投票でもやればいいと思うよ
430創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 23:54:46 ID:hMguErg/
削除したらそのまんま人数増やさなくていいよ
どうせまた選ばれた作品の信者と選ばれなかった作品の信者がうるさいし
FEを抜いても人数が極端に少なくなるわけでもないし
431創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 03:17:53 ID:McjRpBr6
もしそうなったらちゃんと書き手が書ける作品を追加したらいいんじゃないか
某ロワだと新規で登場話を書いて色んな作品のキャラを参加させたりしてたけど
もうこれ以上状況が悪くなりようがないだろうし多少フリーダムにしてもいいんじゃね?
ロワが止まるよりは
432創る名無しに見る名無し:2009/12/02(水) 08:15:23 ID:FclS8yUP
これ以上はしたらばでやったほうがいいな
433創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 15:13:38 ID:9dBTmlLr
したらばまで行く人、見てる人が少ないのが難点だけど
434創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 21:10:46 ID:RaA99Oq4
FE書く人居ないのかな
書かれないなら書かれないで他キャラ動かしにくいんだが…
ここまで書かれないと書ける書き手いないんじゃないか?
俺も未把握だからどうにもならん。

削除するかしないか決めないか?
代わりに作品追加するならしてもいい、そうするなら書き手が決める形にして欲しい。
435創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 22:24:28 ID:gQGNm06u
今さら作品追加はないと思うがなあ
436創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 23:21:10 ID:9dBTmlLr
FE把握しようと思ってwikiと他ロワ見たりしたけどいまいちキャラの個性がわからなかった
437創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 23:49:21 ID:j0N7xRBF
>>436
ゲームやれよ…
438創る名無しに見る名無し:2009/12/03(木) 23:51:52 ID:iciXdaa1
FEやった事あるけどアイクすら書ける気がしない。
猪突猛進型なのに妙にドライで掴み所のないキャラだよな。
439創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 00:03:02 ID:UxaEPhQq
 
・FE消すor枠の人数を減らす
・消さない
・消して作品追加orキャラ追加
・消して追加もなし

のどれかだね。
440創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 00:38:18 ID:3qbR/dUM
この期に及んでまだFE残したがる奴がいんの?
残したいならさっさと書けよ
誰も書かないなら消していいだろ
441創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 02:15:36 ID:JNfMxDol
>>437
本体を持っていないので無理です。
残念ながら本体とゲームを買ってまで把握しようとは思いません。
442創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 10:51:27 ID:qS8LRKSG
作品というかジャンルがまずいよな。SRPGはかなり把握が難しいし(事実それが原因なのか、SRPGロワも書き手不足)、
キャラを掴みづらいアイクに思考回路が果てしなく面倒くさい漆黒が参加者だからな・・・。
443創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 22:17:15 ID:pTK6izve
書かれないFEは早く削除
信者が危険だ品
444創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 22:47:02 ID:fMTACzJc
信者は見てるんだったら責任持って書いてほしい
待ってれば書いてもらえると思うなよ

三日以内に予約なかったら削除でいいと思う
445創る名無しに見る名無し:2009/12/04(金) 23:00:44 ID:l5RB2Q2u
ちょい待ち
仮にも投票で通ったんだ、そういう削除するものは議論スレに
通してからだ
446創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 01:18:21 ID:wMQMJyds
>>445投票で通ったからという話はわかる
だが考えてほしい、実質議論スレが機能していない現状と
開始から2ヶ月が経過してもFEのキャラは登場話すら投下されていない現実
仮に登場話が投下されたとして、FEの続きを書ける書き手がいるのか?
という問題が今後出てくるのは目に見えていると思う。
447創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 02:03:03 ID:mEPNjlDU
口からクソ垂れんのはもういいって
そのアホみたいな提案を本気で言ってんなら、身元バレする場所でやれってのよ
「こいつらは本物のバカです」って注釈付きでIP一覧がロワ系の避難所管理人たちに回覧されるのを覚悟でさ
448創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 04:46:19 ID:WQqvU/Ud
同意。投下作品やキャラに対する誹謗中傷をしたらばで行ったら、アク禁処分の上でばっちりIPを晒しますのでよろしく。
どうせしたらばに来る覚悟がない弱虫がここで騒いでるんだろうけど。
449創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 06:53:23 ID:Z6u0TOTG
じゃあ誰か早くFEを書いてくれよ…脅しかけてる場合か
付け焼き刃で書くとそれこそファンから叩かれるからさ

作品叩きする気はないんだよ
誰も書く気配がないから困ってるんだろ…
450創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 10:58:27 ID:9uO1wt34
消すの嫌ならさっさと書けよ
書きもしない癖に文句ばっかり言ってる奴は何なの?
451創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 14:11:58 ID:wMQMJyds
作品叩きと勘違いしてるみたいだけど書き手がちゃんといればどうする?なんて話し自体でないから
ロワ開始から2ヶ月経過しているにも係らずFEキャラは1人も書かれていないのが現実
FEを書ける、書く気のある人がいたらせめてそう発言してほしい
452創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 15:16:49 ID:qam+C1cb
今さらFE書けるなんて言われてもね
FE信者が一人しかいなかったらリレー小説にならないじゃん
453創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 15:59:11 ID:mEPNjlDU
だ か ら
その発言が誰に恥じるものでもないとお考えなら、「したらばの議論スレ」でどうぞ
できないから本スレでうだうだノベてる、なんてぇことはまさか、ないんだろうしね?
454創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 16:34:24 ID:Z6u0TOTG
作品に対する誹謗中傷ではなく単に誰も書かないし書けないみたいだから削ろうかって言ってるだけなのに
それを誹謗中傷呼ばわりってことは同じ事をしたらばに書いたらアク禁IP晒しするってことだろ?
そんなこと言われたら書き込めん

FE削除反対の奴はFE書けよ。
他作品キャラ様子見てたけどもう書くわ。前も聞いたけど黎明突入していいんだよな?
455創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 16:39:50 ID:AqNh6Wmi
別にここで議論したっていいじゃん
何でそんなに議論スレにこだわるの?
ただでさえ過疎なのに、議論スレなんかいったら余計人いなくなるよ
456創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 17:45:09 ID:mEPNjlDU
バカにルールをねじ曲げさせないための制度だからだよ
理解できるか?
457創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:09:58 ID:Y3ek4vVJ
>>454
いいと思う
458創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:15:58 ID:mmYfgFwv
FEキャラ、漆黒の騎士ならキャラ把握してる。
でもプロットが思いつかない。
気が向いたら書くっていうのじゃダメなのか?
459創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:18:50 ID:9uO1wt34
別にいいけど、いつ気が向くの?
それが100年後じゃ意味ないってのは分かってるよね?
460創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:19:30 ID:wMQMJyds
>>456
まともな意見を言うつもりでしたら不特定の掲示板であれ、バカとは発言しない方がいいですよ。
バカという人間がバカという言葉もあるように滑稽ですよ。
それにここで議論する=ルールをねじ曲げる。ではないでしょう?
まずあなたが議論スレで発議行いその胸を添えて誘導したらいかがでしょうか?
461創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:21:35 ID:AqNh6Wmi
>>456
分かんないな
議論スレなら馬鹿が出ないって根拠は?
462創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 18:32:32 ID:nOiNGJ/c
パネエ
463創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 19:01:07 ID:mEPNjlDU
議論スレにもバカは出るさ、1レスだけで消えるけどな

>>460
で、俺が何の発議をするんだよバカw
464創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 19:37:53 ID:wMQMJyds
>>463
中身については一切まともに発言をするつもにのないただの荒しさんでしたか
こういう人を相手をしてしまったのは確かにバカな行為でしたね。
議論スレで、連呼されたのにご自身で発議をする気もないようでしたらそろそろご退場ください
465創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 19:37:55 ID:Yr4naljZ
聞いてたら、さっきからバカバカ言ってるだけで明確な反論はしてないよな
誰も書こうとしないFEを消すのに反対する明確な理由が挙げられてない
反論出来ないからバカバカ言って誤魔化してるようにしか見えないわ
466創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 19:50:29 ID:mEPNjlDU
ルール変更等、運営に関わる議題は議論スレにて正式に発議されない限り決して承認されません。
本スレにての議論は御遠慮下さい。

とでもいえば満足か?w
内容なんざ関係なく、決められた形式に則れって話をしてんだよ
ここで幾らクダ巻いたって無駄ってこった
あ、勝手にwikiのルール弄ったら即編集規制&TOPでIP晒すんで宜しくw
467創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 21:31:38 ID:AqNh6Wmi
さっきから規制規制って言ってるけど、お前はしたらばやwikiの管理人なのか?
468創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 23:11:32 ID:Z6u0TOTG
マジでWiki管理人なら、言っちゃ悪いが管理人に向いてないよ
Wikiなんて移転すりゃ済む話だからどうでもいいけど


FE削る削らないの話しようぜ
削るなら支給品の扱いや他に追加作品・キャラ入れるのかって話もしないといけない
書けるし書く気がある人が数人いるなら削らないけど
今のところ一人だしなあ…
469創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 07:23:46 ID:Hj+y71gA
その話を本スレでしたら投下しづらくならない?
470創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 12:44:09 ID:35MIu1Es
予約も入ってないのに、投下はないだろ
ここはゲリラ投下もダメみたいだし
471創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 13:01:01 ID:zf4vJRwX
ゲリラはありだろ
472創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 13:25:44 ID:FhH7K/45
【ゲームキャラ・バトルロワイアル@2ch 死亡確認】
473創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 14:52:55 ID:/F08CQAx
この期に及んで必死杉なFE信者には呆れた
474創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 15:43:43 ID:7UHr6zJA
予約は必須じゃないけど予約なしで投下がくるかといわれたら微妙だな
475創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 20:00:26 ID:iQcQnxW/
FEキャラの件だけど、プロット浮かんできたんで近いうちに予約するかも
476創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 20:08:44 ID:zf4vJRwX
書かれるなら書かれるに越したことはない
でも年内に書かれなかったらもう削除だな…
477創る名無しに見る名無し:2009/12/06(日) 22:16:47 ID:B0/Ykkgi
>>475
FEを書く気があるのは475さん一人だけのようですね
一話限りでは無く、キャラの生命が尽きるまで責任持って書く覚悟はありますか?
478創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 00:02:27 ID:R1GBN96I
>>477
プレッシャーかけてやるなよ。
未プレイで把握が難しいなら、そのキャラが出てる他のロワのSSを参考にするとか
色々やりようがあるじゃないか。(アシュナードだけは今までロワ未参加だったみたいだが)
それでも駄目なら、無理のないように殺すなりすればいい話だろ?

元々空気の悪いロワだし、これ以上荒れてまた未完で終了するのは勘弁してほしい。
479創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 01:49:30 ID:IyDWy+uo
この状況で未完以外の未来があると思えるのが凄いな
480創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 13:27:47 ID:lO/rDogg
なぁに、参加者は少ないんだ。
本気だせば第二放送までには残り10人ぐらいになってるさ
481創る名無しに見る名無し:2009/12/07(月) 20:41:37 ID:/kFxsyZo
短いスパンで一気に進めるべきなのに
いつもFEのせいで議論以下のgdgdが起こるんだよ
482創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 17:50:17 ID:fJY4+oyZ
【ゲームキャラ・バトルロワイアル@2ch 死亡確認】
483創る名無しに見る名無し:2009/12/09(水) 22:53:54 ID:lcphQ5MK
偉そうに「議論は議論スレで」とか言ってたくせに、実際議論スレで提案しても誰も意見しないじゃん
結局、言ってた本人も議論スレなんか見てないわけだ
議論スレが機能してないのは証明されたようなもんだな
これでも「議論は議論スレで(キリッ」なんて言えるのかね
484 ◆xZcmZl5vs6 :2009/12/10(木) 00:14:30 ID:AmBwkkXc
彼らの出逢いは偶然か、それとも必然か。

彼らが戦い始めてどれほどの時間が経っただろう。
剣と剣とがぶつかるたびに、彼らの思いが交差する。
決して交わりあうことのない互いの意志。
それを分かっていたとしても尚、彼らが剣を離すことはない。
闘争とはそういうものなのである。
相手が地に伏せるまで永久に続くのだ。

彼らが戦い始めてどれほどの時間が経っただろうか。
彼らは持てる力の全てを賭けて戦った。
目の前の敵を倒すこと、ただそれだけを考えて。
しかし、今や戦場には誰も彼もいない。
削り取られた大地、薙ぎ倒された幾つもの木々、そして彼らの放った闘争の匂いだけがそこにはあった。

ただ静かに時間だけが刻まれていく。

こうして彼らの物語は、他の誰にも知れることなく、ただ静かに幕を閉じた。


【E-4/一日目/深夜】


【アイク@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 死亡】
【漆黒の騎士@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 死亡】
【アシュナード@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 死亡】

【残り32名】
485創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:15:57 ID:AmBwkkXc
タイトル「蒼炎の軌跡」
どんとこいです。
486創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:18:09 ID:AEI1Pa86
だって俺FE自体には何の興味もないんで
議論スレで提案して通すって正規の手続き踏む分には異論ねーよ
好きにしたらいんじゃね?
487創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:29:12 ID:CemD4eve
そこまで完結にこだわりたいのか?
それとも単なる嫌がらせ?
488創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 00:30:10 ID:B07RuCNN
通してもいいし通さずFE削除でもいいよ

こうでもしないと進まない
489創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 01:15:09 ID:nyIA6okR
うん、これでいいな
投下乙
490創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 03:16:08 ID:Wrr5E3i0
投下乙
いいSSだった
491創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 13:03:39 ID:foW7swpl
投下乙!
さぁ皆、ケジメつけてここからまた頑張っていこう
492創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 13:39:16 ID:AmBwkkXc
投下した自分がいうのもなんだけど、通しちゃっていいの?
企画進行の為、苦肉の策として投下したわけだが。
中身はどう見てもアレだし…
493創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 13:49:58 ID:yDq+QPxa
そんなこと言うなら投下するなよ
企画を想い、苦肉の策として捻り出したなら胸を張っていいと思うよ
494創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 15:39:19 ID:1Gna5dFk
ざっと読んだが、ファイアーエンブレム信者って笛厨みたいな感じみたいだな
495創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 17:09:31 ID:lbXvdzxK
じゃあ投下すんなカス
496創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 01:58:01 ID:u3KVUsF1
じゃあなんで予約して投下したんだよ
そんなこと言うくらいなら投下しなかった方が何倍もマシだった
497創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 08:13:51 ID:3Tkpguzp
結局、この人の通すの?
通すなら、他の予約いれようかなと
498創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 10:16:10 ID:hQSXah89
書く気がある人でFEファンいないなら、通しでいいんじゃね?
499創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 15:54:20 ID:FRsQpGMP
書く気があるなら今まで2ヶ月もあったんだから一人位書いてるだろ
書きたいと思うけど書かない、ならもう通しいいんじゃないか?
500創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 17:28:16 ID:vOQB7oY1
通しに一票
501創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:52:36 ID:cZRXxKpk
久しぶりに来たら何だコレ
リスタート前と何も変わってない。好きな作品もキャラもいるけどもう書かないよノシ
502創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:56:03 ID:Tt+1yu0s
書いてないじゃん
503創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:57:40 ID:zyH/QHvN
去るなら黙って去ればいいのに

FEはもう仕方ないよなあ…誰も書かないのは事実だから
通していいと思う
504創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 21:37:42 ID:qc1ded6c
心配すんな、FE以外も誰も書かん
15話で頓挫か…乱立ロワの平均値より更に少ないが、まあ頑張った方じゃね?w
505創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 22:48:31 ID:EtTr2uSA
通しだとした場合、書かれてないのはあと6人。
○キョウ、○ゴルベーザ、○ハル・エメリッヒ/○サイボーグ忍者(グレイ・フォックス)、○里中千枝/○天城雪子
あとちょっとで全員登場だな。
506 ◆HQrLOwPbgA :2009/12/11(金) 23:06:08 ID:KlJ5DDSc
書けるかどうかは自信ないけど。
とりあえず、アイク、漆黒の騎士、
アシュナード、ゴルベーザで予約してもいいかな?
少々、時間を頂くことにはなるが。
507創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:27:15 ID:EtTr2uSA
>>506
自分はいいと思うけど、◆xZcmZl5vs6 の話の続きを書くのかな?
508創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:28:12 ID:zyH/QHvN
これからもFEキャラを全キャラ死ぬまで書き続ける自信があるなら書いていい
FE把握してる書き手はいないようだからね
509創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:29:13 ID:fPQ1OdiP
ネガキャンしてるの単発ばかりじゃないか。
510 ◆HQrLOwPbgA :2009/12/11(金) 23:33:52 ID:KlJ5DDSc
>>507
いや、続きではない。
◆xZcmZl5vs6が通らないのだったら、
自分なりに一度書いてみようかなと。
最後まで書き続ける保証はできないが。

逆にダメなら申請を取り下げる。
511創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:39:10 ID:5bCMZMMP
とりあえず予約入れずに書きあげてから予約入れたらいいんじゃない?
512 ◆HQrLOwPbgA :2009/12/11(金) 23:43:59 ID:KlJ5DDSc
>>511
わかった。そうしてみる。
では、予約自体は取り下げる。
先に予約が入ったら、その人を優先で。
513創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:48:31 ID:5bCMZMMP
>>512
がんばれ!
514創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 23:54:34 ID:EtTr2uSA
>>512
大変だろうけど、頑張って!期待!
515創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 03:25:43 ID:IWz1xqzA
死亡話が投下されて通しになりそうになったから慌てたのか知らんがお前ら優しいな

>>512
まあ、とりあえず頑張れよ
できれば予約でハブったもう一人も追加してくれ
516創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 03:27:44 ID:IWz1xqzA
二人だった、アシュナードと漆黒の騎士も追加してくれ。
517創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 11:15:41 ID:34DzDvQQ
別の人が予約したんじゃね?
518創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 20:40:36 ID:bh7+vHPy
ダメだろ
ここは分岐制とかじゃないし、先に書いた方優先すべき
519 ◆xZcmZl5vs6 :2009/12/12(土) 22:04:47 ID:kxieOGYg
>>518
自分の作品は破棄でいいです。
前にも言ったとおり、最終手段として投下したので、他の人がちゃんと書いてくれるなら、それが一番いいです。
520創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 22:24:11 ID:euujFgfw
だったら初めから投下すんなって話だよね
521創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 22:54:03 ID:uuxGdHP3
一度投下した以上は、自分の作品に責任持てよな
責任持ってよく考えて、それでも破棄にするってんならもうそれでいいよ
522創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 22:55:01 ID:aiWEE/L0
作者だからって、一度投下した作品を都合良く無効にできると思うなよ
523創る名無しに見る名無し:2009/12/12(土) 23:17:23 ID:B81KkrMk
予約したい、書きたいって人がいるから、前の話は破棄でいいと思う
だけど◆xZcmZl5vs6の作品に対する態度はどうかと…
「最終手段」をどうして最初に使った?
投下しておいて「これ通しでいいの?」とか自分で言うな、自信がないなら仮投下スレに投下しろ

◆HQrLOwPbgA氏かしたらばで予約されていた◆OPQhKdPpSA氏の作品が来るまで待つに一票
524創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 02:22:30 ID:p/T7cjZ2
>>523
自分もそれでいい。それが最良
525創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 03:21:24 ID:9AvSN+yc
FEは予約がこない以上は正直削除でいいと思ってたが
◆xZcmZl5vs6の投下後の態度はあり得ないだろ。
上でも指摘されてるけど何故仮投下スレを利用しなかった訳?

とりあえず今は予約作品の投下を待つ
526創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 07:31:28 ID:Nobic58B
仮投下スレは使わない・捨て鳥・無責任

単なる嫌がらせだったんでしょ
527創る名無しに見る名無し:2009/12/13(日) 20:31:45 ID:w4n6WZIu
【ゲームキャラ・バトルロワイアル@2ch 死亡確認】
528創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 18:39:16 ID:Ui94xW2Z
保守
529創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 07:22:28 ID:qH+pUErB
>>527みたいに小学生じみたくだらない事を書くクソはなんなの?
既に3回くらいこの書き込みがあるが。◆xZcmZl5vs6だってそうだろ。
FEが書ける人がいないならもう最初からなかったことにすればいいのに、
わざわざこんなふざけた内容の作品投下しやがって。>>527みたいに
嫌がらせが目的か?なんでこんな子供じみた挑発して喜ぶ奴が多いんだ?
冗談抜きでいい加減にしてくれよ…
530創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 07:58:02 ID:OBhVoEiL
落ち着けって。
何処のロワにもこういうのは、大なり小なり現れるから仕方ない。
今は予約あるんだし、それを待とうよ。
531創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 11:20:32 ID:1PsHQXdU
まさか2chでこの程度のレベルもスルーできない子供がいるとは……
532創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 11:37:12 ID:QALjI/EK
つかさ、なんでこの板に立てたの?
ゲーサロのが、同好の士が多いだろうに
なんかゲーム好きって雰囲気がないんだよね
FEなんか、ただの信者の布教活動にみえる
次スレあるか分からんけど、ゲーサロに移動した方がいいんじゃない?
またはゲーキャラ板
533創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 13:16:51 ID:ZNSlmILw
 ゲ ー サ ロ  wwwwwwwwwwwwwwwwwwww

「ゲーサロ」なんて言ってる奴、何年ぶりかに見たよwww
あーはいはいゲーサロね、ゲーサロwww
次スレがあったら考えまちょうねえ、ボクwwwww
534創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 14:48:57 ID:QALjI/EK
煽りの意味が分からん
日本語か北京語でたのむ
535創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 15:13:53 ID:jh24sJk+
創発を作発板つってるようなもんだろ
まあ恥ずかしいわな

とりあえず晒しage
536創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 15:23:20 ID:QALjI/EK
創発の発想なら、ゲームサロンはゲーサロじゃねえの?
537創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 15:49:16 ID:4l6kaZE5
そうだな
お前はゲロだけどな
538創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:14:41 ID:ZNSlmILw
>>536
真性…だと…?

ごめんごめん、おじさんちょっと言い過ぎちゃったよ。
ほら俺、差別とかイジメとか許せない方だからさ。
君の行ってる、何だっけ、特殊学級?
ああいうのもよくないと思うんだよね、あれも差別の一種だからね。

ところでゲロ君、ちょっとパン買ってきてくれない?
539創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:22:28 ID:jh24sJk+
ひでえw
お前、人間として最低だなw

うわゲロ泣いちゃってんじゃん
540創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:26:53 ID:ZNSlmILw
ありがと、よく言われるw
541創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:33:20 ID:QALjI/EK
略し方で、そこまでテンション上げられるのは羨ましいな
それで、本当はなんて略すのよ?
542創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:35:11 ID:IbeAESq2
ゲサロ?
543創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 16:42:19 ID:QALjI/EK
>>542
ああ、それか
ありがと
544創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 17:49:22 ID:xzXucfnw
流れひでえな

それはそうと予約期限は今日だったっけ?
それとももう期限切れかな
545創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 19:04:56 ID:OBhVoEiL
延長報告も来てないけど、とりあえず零時までは待とう
546創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 19:14:06 ID:LRXDUAaH
ゲロきんもー
547創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:37:44 ID:qH+pUErB
なんでどいつもこいつもこのロワを侮辱するのに夢中なんだ。
いい加減にしてくれ
548創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 20:58:22 ID:T5ceLsyp
ここの住民のスルースキルが低すぎるのも問題だと思う
スレが荒れて使い物にならなくなったら、したらばに引きこもるのも手だけど
549創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 21:13:40 ID:U7Zz6Qo9
議論段階からだけど、多分1人か2人、致命的なバカがいるよね
人少ないからそういうバカが与える影響もおかしくなる
550創る名無しに見る名無し:2009/12/15(火) 22:16:30 ID:bNcjd6kV
今予約してる書き手って他にも書いてる人なんだな。
延長申請がないからちと不安だが。もしかしたら、期限を五日と間違えてる可能性もあるな
551創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 00:16:44 ID:gJLBIQKG
とりあえずスルースキルあげようよ…
552創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 07:16:24 ID:3OIc0jIi
相変わらず雰囲気悪いねここw
553創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 14:57:56 ID:8n8xEK7F
延長報告きてたね。一安心。wktk
554創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 17:37:20 ID:oUPrx/T8
正直こんなならまた最初からやり直したい。
555創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 19:29:25 ID:kx6QZfjh
何回リスタートするつもりだよw
てか登場作品がなあ、FEはもうなんていうかね
ちなみに東方とポケモンって一般的に人気あるもんなの?
ポケモンとか小中学生しかやってないんじゃないの?
東方も全くわからない・・
556創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 20:09:16 ID:BlMgpwMu
ポケモンは小学生から大人までプレイヤー層は広いよ
HGSS発売当時、電車でHGSSやってるリーマンとか見たし
557創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 20:25:17 ID:gcr61o/L
>>555に悪気はないんだろうが、普通に「ポケモンとか小学生までだろ」
みたいなこと言うと今じゃ叩かれる通り越して笑われるから注意な
558創る名無しに見る名無し:2009/12/16(水) 21:53:37 ID:se9/gzc2
ちなみに東方は二次創作では間違いなく最大ジャンルな
絵もSSも音楽も
559創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:25:47 ID:qDBRGArO
ゲーオタロワの筈なのにFEポケモン東方がNGだったら
もうFFドラクエマリオくらいしか出せない
560創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:28:53 ID:B/+uKC4n
それでいいと思うがな
今回選出が微妙すぎる
ペルソナ出すくらいならドラクエ、FE出すくらいならゼルダとかの方がよかったな
ポケモンカービィはまあいいけど、任天堂から出すならやっぱりマリオは欲しかった
東方も、ゲーム自体の人気で通ったわけじゃないし
561創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 00:43:36 ID:8PWg3LYe
まぁちょうどいいと思うよ俺は。
562創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:06:34 ID:WiLh6Pcc
肝心のFFにしても4ってそんな人気あったっけ?
563創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 01:36:13 ID:1X5Sdou+
まぁ、そのへんは2ndに期待しよう(完結できたらの話だが)
早く投下こないかなー。面白そうな話の予感がする
564創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 06:47:38 ID:cl3mBCCg
ポケモンは(精神年齢がガキのままの)大人にも人気ですよ。
565創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 14:12:24 ID:/C+Jo6Wz
>>560
それなら最初から投票なんかにしなきゃいいのに
566創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 16:40:37 ID:Ye8TXIHz
>>564
(;^ω^)うわぁ
567創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 17:57:09 ID:hJnRRn9D
ポケモンやってる大人なんか社会に出てから一度も見た事がない
俺の周りにいないだけかもしれないけどさ
568創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 18:36:47 ID:B/+uKC4n
>>565
全くだな
人数少ないのに投票とか、無謀にも程があるわ
569創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 18:44:08 ID:+fyP3shk
やっぱりポケモンは無いよなぁ
投票で選ばれたという事はそれだけ痛い奴が多いという事か
570創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:05:46 ID:u+YYJ7oz
次の標的はポケモンですか
571創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 19:24:39 ID:nUEN2Gjx
ヒント:単発だらけ
まあ、俺もだがw

↓以下何事も無かったかのようにスルー
572創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 21:41:13 ID:WjTwRJP8
リスタート前の方が良かった
573創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 21:49:04 ID:WiLh6Pcc
リスタート前もリスタート後もダメ
もう一回リスタートすべき
574創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 22:13:52 ID:2Jez/jW9
たぶん何度やっても結果は同じ
575創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 02:30:34 ID:GX0rgcmw
カオスロワみたいに書ける人がキャラ参戦させたほうがよかったんじゃないの?
もしくは書き手枠、現状みると投票で決まったキャラを書ける書き手がいないのがなあ
576創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 11:08:18 ID:Sn4R42+b
投票時にはいたけど住民がこの有様で速攻去っただけだろう。
577創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 15:09:58 ID:WytuMZfJ
住人に責任転嫁するなよな
FE信者は投票したなら責任持って書け。布教したいんだろ?投票だけして放置は無責任杉
578創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 21:16:35 ID:GX0rgcmw
予約延長期限まで後1時間か・・
579創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 21:32:46 ID:RUYKpX+7
早く投下こないかな〜
580 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/18(金) 22:16:44 ID:YyUhma9S
とりあえずほぼ完成しました。
後は推敲するだけです。
もう少しでできあがるかもです
581 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/18(金) 23:51:11 ID:YyUhma9S
お待たせしました。推敲が終わりましたので投下いたします。
582創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 23:51:34 ID:GX0rgcmw
他に予約が無いとはいえ、初っ端から期限過ぎるのはいただけないな
もうすぐ完成みたいだから待つけど
583咲かせてみせよう悪の華 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/18(金) 23:52:25 ID:YyUhma9S

私は、この町を出るつもりでいた。
決められたレールの上じゃない。自分の力で自らの将来を掴みとるため、
どこか町の外へと飛んでいってしまいたいと思っていた。
だけど、こんな最悪なカタチで町から外へ出るなんて考えてもみなかった―――


高いビルが立ち並ぶ街の中、取り残されていたかのごとく天城雪子は立っていた。

「ここ……どこなんだろう……」

やっと念願の稲羽市の外の世界に足を踏み入れた出たはずの地。
しかし、ここは雪子が望んでいた外の世界とは程遠いものだった。

暗闇から現れた道化師のようなシャドウに似た化物に殺し合いの宣言をし、
目の前で若い外国人のような女性の首と胴体が別れ、その女性の亡骸に
知り合いなのであろう男性が駆け寄る光景を見た彼女は
外の世界に出れたことを歓喜することなんてできるはずがなかった。


雪子はひとまず手元にあったデイバッグを開き、中にあった地図を取り出した。

「街の中ってことはタウロスタウンか、カトリスシティだけど……」

雪子は地図を見ていた目線を周りの背景に目を移す。
街の他に建物が無いか確認するためだ。
ふと、見ると十字の形のものをてっぺんにつけた建造物が遠くに見えた。

「教会……じゃあ私のいるとこは、D-6の所みたいね」

位置を確認した雪子は次に白い紙を取り出す。どうやらこれがこの地にいる人の名簿らしい。
その名簿には自分の名前と自分がよく見知った仲間たちの名前が書かれていた。

「総司君、花村君、千枝……!」

どれも昨日まで稲羽村で起こっている事件を解決するため、共に歩んできた仲間たちだ。
彼らと殺し合うことなんて、できるはずが無かった。
そして、最後に書かれた名……足立透。マヨナカテレビを利用し、猟奇殺人事件を起こした犯人。

「みんなを捜さないと……」

みんながこの殺し合いにいて危険に晒されている。
そう思った雪子は居ても立ってもいられなかった。
名簿をしまい、雪子は駆け出そうとしたが、ふと思い立ったように立ち止まる。

「そういえば……ペルソナ、使えるのかな?」

マルクの「普段できないことができるようになる」という発言が気になった雪子は
自分のペルソナを出現させるため、精神を集中させる。
すると、雪子の頭上にタロットカードが現れる。
彼女がペルソナを召喚するときに現れる「女教皇」のカードだ。

「もしかして……」

雪子は表れたカードを手に取り、思い切り握り締める。
握り締められたカードはガラスのようにあっさりと砕けると同時に
雪子の前に、ピンクのチアガールの衣装を着た女性のような人物が姿を表す。
584咲かせてみせよう悪の華 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/18(金) 23:53:38 ID:YyUhma9S

「やっぱり、ペルソナは使えるんだ……じゃあここはテレビの中?」

しかし、遠くまで見渡せる街の中。いつも冒険をしているテレビの中は周囲を覆い隠すような霧が出ているが、
この場所はその霧は全く発生していなかった。では、テレビの中ではないとしたら、ここはどこなのだろうか?
雪子が考えていると、不意に後ろから声が響く。

「そこの娘。面白い力を持っているな……」
「――誰!?」

雪子が背後からした突然の声に驚きながら振り向く。
そこには青と黒を中心とした鈍重な鎧が雪子の方を見ていた。

(何なんだろ、この人……鎧でも着て、ひょっとしてコスプレ?)

雪子はどこかのゲームで出てきそうな鎧の男を怪訝そうに見つめる。

「召喚士はほとんど消え去ったと聞いていたが……他にも生き残っていた者がいたか」
「召喚士って? ペルソナ使いのこと?」

雪子は"召喚士"という聞き慣れない言葉を

「ペルソナ使い?聞いたことが無いな。まぁよい、これから死ぬ相手など誰だろうと関係の無いことだ」

「あなた……殺し合いにのってるの?」

「……そうだ、と言ったらどうする?」
「私が、止めてみせる」

(殺し合いにのったこの人を放っておいたら総司君たちにも危険な目に遭うかもしれない……
そんなこと絶対にさせない。)

「いいだろう、ならば止めてみせよ、ペルソナ使いとやら!」

鎧の男は手の平を前にかざすと、火球が手のひらの前に現れる。

「―――まずは小手調べと行こうか」

火球は鎧の男の手を離れ、一直線に雪子の元へ飛んでいく。
しかし、その火球は目の前に立ち塞がったチアガールのような人物によって阻まれる。
チアガールは桜の花びらを彷彿とさせる手で飛んできた火球を弾く。

「ほぅ……それが、お前の召喚獣といったところか」
「これが、みんなを守る力よ。お願い、コノハナサクヤ。力を貸して!」

コノハヤサクヤは鎧の男に向かって花びらを模した手を振るうと、
鎧の男は燃え盛る炎に包まれていく。

「やるではないか、だが……」

突如、鎧の男を纏っていた炎が掻き消えるかのごとく消え去り
鎧の男を中心に突風が吹き荒れる。

「嘘っ、アギラオの炎を吹き飛ばした?」

「今のお前では私に勝てぬ」

鎧の男の放つ風が収まり、男は両手を前に差し出すと
辺りに冷たい空気が流れ始めた。
585創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 23:53:44 ID:GX0rgcmw
被ったから支援
586咲かせてみせよう悪の華 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/18(金) 23:56:58 ID:YyUhma9S

「―――ブリザラ!」

鎧の男が魔法の詠唱を言い放った瞬間、コノハナサクヤの体が氷の結晶で包まれる。
コノハナサクヤは悶え苦しむかのようにその身を歪ませる。

「キャアアッ!!」

コノハナサクヤは砕け散り、それと同じくして雪子も地面にへたり込むようにして倒れる。

「炎の魔法には、氷の魔法が最も効果的だ。勝負あったな」

ゴルベーザは再び火球を作りだす。

「灰になるがいい」

火球が雪子へ殺到する。

「そんな……このままじゃ……」

弱点をつかれ、動けない雪子は飛んでくる火球を見つめる以外のことはできなかった。
火球は爆ぜ、雪子の体は炎に包まれ、消し炭に


「ムッ……!?」


ならなかった。
煙が晴れ、鎧の男が目にしたのは倒れた雪子ではなく
先程までいなかった黄金に輝く剣を両手に持つ、青い髪の青年の姿であった。


「何故こんなことをするんだ、あの子はもう戦う力はないはずだ」

雪子の前に立ち塞がった男は鎧の男を睨みつける。

「この殺し合いの場で何を言う。相手が誰で、いかなる状態であろうと、ここでは意味の無いことだ」

鎧の男は突如乱入してきた男に当然のように答える。

「そうか……誰とでも構わないのなら、俺が相手になってやる」

青年は鎧の男に向かって、剣先を向ける。

「……いいだろう、お前の勇気に免じてこの場は引いてやろう。だが、次に会う時は容赦はせんぞ」

鎧の男は踵を返し、ゆっくりと街の闇の中へと消えていった。
鎧の男が姿を消したのを見届けると、青年は倒れていた雪子に手を差し伸べる。

「大丈夫か?怪我は?」

「えっ……まぁ、何とか」

青年の差し伸べられた手に掴まり、雪子はゆっくりと起き上がる。

「良かった、無事だったみたいだね……」

青年は大事に至らなかった雪子を見て、ほっと胸をなで下ろす。

「あの……助けてくれてありがとうございます」
587創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:01:00 ID:GX0rgcmw
  
588咲かせてみせよう悪の華 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/19(土) 00:03:24 ID:KLc/37Jc

雪子は恥ずかしそうに下を向いて、青年に礼を言う。

「別にどうってことはない。君のような子が死んでいくのは見たくないだけだ」

「あなたは、殺し合いにのってませんよね?」

「もちろん。軍人でもない人達が殺し合いに巻き込まれるなんて間違っている」

雪子の問い掛けに、青年はきっぱりと言い放つ。

「あの……私天城雪子って言います。一緒に来てくれませんか」

「雪子か、俺はアイク。グレイル傭兵団団長だ。もちろん、聞かれるまでもない」

行動を共にすることを決めた雪子と青髪の青年アイクは
お互いの情報の交換を始める。
お互いに名簿を出し、知り合いの情報についての確認をする。

「名簿には知り合いはいなかったけど、この2人には注意しておいた方がいい」

アイクは名簿にある名前アシュナード、漆黒の騎士を指差す。

「この2人は間違いなくこの殺し合いに乗っている。用心しておいた方がいい」

アイクの深刻そうな顔に言葉に雪子は分かりました。とうなづく。

「でも、いいんですか。アイクさん、私の友達を捜すのを手伝ってくれるなんて」

「ああ。雪子も、そして君の親友も死なせたくはない。それだけだ。」

アイクの言葉に雪子はぺこりと、おじぎをする。

「まずはここを探索しようか。まだ誰かいるかもしれないしな」

「はい、そうですね」

* * * *

俺は雪子の後ろを歩きながら、名簿を見たときに芽生えた
一つの奇妙な感覚がずっと居座っていることを感じていた。


あの時、全て終わったはずだった。

デイン王国との長く激しい戦いで、俺たちは四駿、アシュナードを倒し
クリミアに平和をもたらした。

はずなのに……


「アシュナード」 「漆黒の騎士」

俺がデイン王国との戦いの末、この手で倒した2人。
何故この名前が……ここにあるんだ。

589咲かせてみせよう悪の華 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/19(土) 00:08:01 ID:KLc/37Jc

【D-6 カトリスシティ 深夜・一日目】
【天城雪子@ペルソナ4】
[状態]:SP消費(小)、小ダメージ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品(1〜3)
[思考]
基本方針:殺し合いを止める
1:総司君、花村君、千枝を捜す
2:アシュナード、漆黒の騎士、鎧の男、足立に警戒

※アイクと情報交換しました。

【アイク@ファイヤーエムブレム 蒼炎の軌跡】
[状態]:健康
[装備]:虹の剣@星のカービィシリーズ
[道具]:基本支給品一式、不明支給品(0〜2)
[思考]
基本方針:殺し合いを終わらせる
1:雪子の知り合いを捜す
2:足立、鎧の男に警戒
3:アシュナード、漆黒の騎士が生きている……?
※エンディング後からの参戦です
※雪子と情報交換しました。



* * * * *



「……私も、甘くなったものだな」

ビルに囲まれたアスファルトの道路を鎧の男、ゴルベーザが一人、歩く。
全ての元凶、ゼムスを倒し全てが終わり、自分はフースーヤと共に、眠りについているはずだった。
しかし、急に声がして目が覚めると、あのマルクと名乗る道化師の殺し合いの場に遭遇していた。

「私の罪は寝て過ごすほど、楽には償えぬ。ということか」

殺し合いの会場に飛ばされたゴルベーザの心はすでに決まっていた。
かつて自分がして来たような行為をあえて行い、殺し合いに抗う者たちの結束を深めようと
そして、自分は殺し合いに乗った極悪非道の悪漢として、抗う者たちの手で討たれることで
罪を償おうと決意したのだ。

「……願わくばその役目、お前であってほしいものだ」

ゴルベーザはふと、まだ夜も開けぬ空を見る。
ゴルベーザの脳裏には、首と体を分けられたローザに駆けより、
今にも倒れそうなセシルの顔を思い出す。

「セシル……ローザと死に別れ、残されたお前はどう動く」
どん底に落ちてもなお、茨道を切り拓こうとのなら良し。亡き想い人を求める余り、
修羅の道を行くのならそれまでだ」

セシルが光の道か闇の道。どちらの道を歩むのか
ゴルベーザは輝く星と月を見上げながら自分の唯一の弟の道を案じる。

「セシル……我が弟よ。お前は光の道へ進め。
この暗き、闇の道を進むのは私だけで十分だ」
590咲かせてみせよう悪の華 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/19(土) 00:08:55 ID:KLc/37Jc
【D-6 カトリスシティ 一日目・深夜】
【ゴルベーザ@ファイナルファンタジー4】
[状態]:鎧に少し焦げ目、魔力消費(小)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品(1〜3)
[思考]
基本方針:殺し合いにあえて乗り、殺し合いに抗う者たちの結束を固める
1:殺し合いに抗う者たちと戦う。
2:殺し合いに乗っている者達も抗う者達に有利になるように力を削ぐ
3:青髪の男(アイク)とはいずれ決着をつける
4:セシルに会い、彼の進展を見極める。闇の道に行ったのなら……
5:最終的には自分の引導を渡してもらう。(できればセシル)
※エンディング後からの参戦です


【支給品紹介】

【虹の剣@星のカービィシリーズ】
虹の島々の秘宝・虹のかけらを7つ集めることで完成する光り輝く剣。
相手の発射する弾を跳ね返すことができる。
591咲かせてみせよう悪の華 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/19(土) 00:10:17 ID:KLc/37Jc
投下終了です、遅れに遅れて申し訳ありません。
あと、抜けた部分の訂正です。

【天城雪子@ペルソナ4】
[状態]:SP消費(小)、小ダメージ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品(1〜3)
[思考]
基本方針:殺し合いを止める
1:総司君、花村君、千枝を捜す
2:アシュナード、漆黒の騎士、鎧の男、足立に警戒
※真ENDルート、イザナミと出会う前からの参戦です。
※ペルソナはコノハナサクヤです。
※アイクと情報交換しました。
592創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:32:04 ID:WtCfrViD
序盤から無駄に長いね
読むの疲れた
593創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:42:39 ID:ehJGZso5
投下乙っす。FF知らないけどゴルベーザかっこいいな。
最近こういう、「あえて敵になる」スタンスのマーダーよく見るな

>>592
釣り針でかすぎだろ……
594創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:45:45 ID:k0yhYdxu
投下乙。

天城とアイクはどんなコンビになんだろう…
595創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 00:46:13 ID:Kagc9SS8
投下乙。
最初ゼムスに操られている時期からかと思ったけど、なるほどそういうスタンスですか。
そう言われれば確かにブリザラとか少し手加減している部分もありましたね。
しかし、やってることはkskロワのゼロスに近いのにこうも印象が違うとは…
596創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 01:09:09 ID:nM6V9wSN
投下乙、さっそくゴルベーザに死亡フラグが立ったわけだが
597創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 01:11:49 ID:WtCfrViD
>>593
さっそく1人釣られてくれたけどね
まあそもそも釣りのつもりはなかったけど
598創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 01:51:23 ID:ehJGZso5
言ってることが矛盾してますよ
599創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 02:32:48 ID:WtCfrViD
いちいち反応してくれて、本当に面白い人だね
別に釣りじゃないけど、これだけ見事に釣られてくれたら嬉しくなる
600創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 02:34:39 ID:zJA5pcrF
まあこれで今まで誰も書いていなかったキャラが書かれたわけだ
めでたいめでたい
601創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 02:39:10 ID:i73Ef2TV
投下乙!
ゴルベーザかっこいいです、本当に。
602創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 12:35:57 ID:0VapPNHA
>>599
何としてでも優位に立ちたい気持ちは分かるが……
とりあえずがんばって釣りじゃないことを強調してるのがちょっと可愛い
603創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 15:07:11 ID:eIbxpFCW
久々に作品投下してくれてありがとう。これでこのスレも
潤い始めるよ
604創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 15:51:51 ID:UAdFMamB
投下乙
だがアイクとゴルベーザのキャラが全然違う
いっそこのままオリキャラバトルロワイヤルになれば敷居も下がるか
605創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 16:12:44 ID:xyrdyAc9
投下乙。
ゴルはエンディング後からか、ディシディアっぽい感じかな


アイクが書かれたしFE削除という対処はなくなったな。
作品削りはいい気しないからよかったよ
俺もFE把握していくか…
606創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 16:38:24 ID:nM6V9wSN
今回の話を見た印象だとアイクは典型的な熱血馬鹿に見えるけど違うのか?
607創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 16:39:54 ID:rGb4EJgN
「良かった、無事だったみたいだね……」

誰のセリフ?アイク?
608創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 17:30:28 ID:HoHnxRfv
投下乙!
ゴルベーザのスタンスが結構面白いなぁ
アイクと雪子、攻守とれてるバランスのいいコンビかもしれない
気になった点が一つ。
雪子は「総司君」じゃなくて「瀬多君」って主人公の名字を呼ぶ。
女性キャラが主人公を名前で呼ぶのはコミュMAX(恋人ルート)のイベントだけのはず
609創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 18:51:06 ID:3BWXy7dV
投下乙です
これであと出てないキャラは6人かな?
もう少しだ
610 ◆OPQhKdPpSA :2009/12/19(土) 19:13:55 ID:tPZQ3fXT
ご指摘ありがとうございます。以下のように修正しますが、これで大丈夫でしょうか?
他にありましたら、レスください。


「総司君、花村君、千枝……!」

「瀬多君、花村君、千枝……!」

(殺し合いにのったこの人を放っておいたら総司君たちにも危険な目に遭うかもしれない……

(殺し合いにのったこの人を放っておいたら瀬多君たちにも危険な目に遭うかもしれない……

「良かった、無事だったみたいだね……」

「どうやら、無事のようだな」


【D-6 カトリスシティ 深夜・一日目】
【天城雪子@ペルソナ4】
[状態]:SP消費(小)、小ダメージ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品(1〜3)
[思考]
基本方針:殺し合いを止める
1:瀬多君、花村君、千枝を捜す
2:アシュナード、漆黒の騎士、鎧の男、足立に警戒
611創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 19:38:11 ID:JTVSYGfY
投下乙
ゴルベーザはあえてのマーダースタンスかー
でも弟は精神ヤバめ、更に弟の親友と元部下の一人は元気にマーダーなんだよな…
兄さんカワイソスw
612創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 20:19:40 ID:zJA5pcrF
神よ有難う
これでやっと先へ進めそうだ
613創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 22:38:42 ID:RlI0FA1g
まだ書かれてないキャラ

○キョウ
○ハル・エメリッヒ/○サイボーグ忍者(グレイ・フォックス)
○里中千枝
○漆黒の騎士/○アシュナード
614創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 22:47:25 ID:4XL7vk0L
615創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 00:43:06 ID:/oZX0S6A
キョウは書きやすいのに残ってる。
書こうかな…
616創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 00:44:31 ID:a1mZAAh1
>>615
お願いします!
楽しみに待ってます!
617創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 00:46:10 ID:/oZX0S6A
ちょまっ
書くと決まったわけじゃないぞ。
618創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 05:01:58 ID:CVj6THBT
なら無責任なこと言うなカス
書くなら黙って予約しろ
619創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 10:16:38 ID:58M3JZ+a
そんな無下にする言い方はないんじゃないかなぁ…
書く気持ちだけでもこのロワにはありがたいよ
620創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 11:53:19 ID:3Hh3JkRm
そのとおり
書いてみようかなって思ってくれるだけで、すごいありがたいことだよ
621創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 16:16:13 ID:DX5K8D2E
じゃあ俺も書いてみようかな
気持ちだけだから実際には書かないけど
そんな俺でもありがたがってくれる?
622創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 18:11:18 ID:cYOlMiM4
ああ、もちろん
このロワに興味を持ってくれるだけでもいいんだ
気が変わって書こうかなって思い始めるまで俺はいつまでも待つ
当ロワは誰でもウェルカムさ
623創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 18:19:13 ID:a1mZAAh1
俺も待ちます
よろしくお願いします!
624創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 18:26:52 ID:3Hh3JkRm
予約きたね。いい流れで何より
625創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 18:30:49 ID:a1mZAAh1
本当にあきらめなくてよかった…
これからもっともっと輝いてくれると信じてる
今回は最後まで応援するぜ!
626創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 18:50:29 ID:/zkr23JD
久々に来てみたら荒れた雰囲気が無くなって復活してる
これはいいなW
627創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 18:55:49 ID:CVj6THBT
>>627
応援するだけじゃなくて書けよw
結局他力本願じゃねーかw
628創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 19:00:15 ID:/oZX0S6A
すさまじい誤爆を見ました。

629創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 19:09:41 ID:CVj6THBT
ああ安価ミスった
>>625
630創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 19:20:06 ID:/oZX0S6A
まぁそんな厳しい言い方しないでさ、
まったり行こうよ。
631創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:02:23 ID:cYOlMiM4
おいおい、応援するだけでもありがたいんだぜ。ロワっていうのはな。
ロワを好いてくれる人なら、来る人拒まずってね。
それに書いてくれなくても別に構わない。
書き手の作品の感想、wikiの編集など書き手じゃない人も
できることはある。
632創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:09:41 ID:H8cWnR5l
氷河期脱出か?諦めなくてよかったよ

把握も兼ねて、ペルソナ4借りてやってるんだが面白いな
しかし主人公の冷静さとリア充っぷりには驚くわ
633創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:15:39 ID:cYOlMiM4
ペルソナ4の主人公はプレイによっては
腰の据えっぷりがハンパじゃねえからな
幾多の女を何股にもかけたり、
女性陣が入ってるのにも関わらず居残り指令したり
頻出するセリフに「落ち着け」、「そっとしておこう」
それがP4主人公が番長と呼ばれる所以さ。
634創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:17:20 ID:cYOlMiM4
焦ってて、抜けたとこあった…
こっちが落ち着かないでどうするのだ。

風呂に女性陣が入ってるのにもかかわらず居残り指令したり
635創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 22:50:13 ID:jlDWcNPC
今まで散々排他的なことばかりやってきて

>おいおい、応援するだけでもありがたいんだぜ。ロワっていうのはな。
>ロワを好いてくれる人なら、来る人拒まずってね。

ってよく言えるもんだ。
虫がよすぎ。
636創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:01:05 ID:/oZX0S6A
誰かスルースキルをこのロワに…

637創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:12:30 ID:cYOlMiM4
排他的ってFE関連のことか?
いずれにせよ、昔のことをいつまでもグチグチ言っていいことなんて何もない
と俺は思う。

それにSS書いてる人にとって、見てくれる人が
一人でもいるのは最大の幸せさ
極端に言ってしまうとこういうもんは自分のゲロカス妄想を
ぶちまけてるんだから。賛同してくれる人がいるだけ奇跡。
638創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:16:51 ID:4duyZ6wh
>>635
意見があるなら避難所で言ってくれないか
今はせっかく好転して持ち直してるんだから過ぎたことをいつまでも根に持たないでほしい
639創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:19:41 ID:4duyZ6wh
>>637
同意
過ぎたことは忘れてみんなでこれから最高の作品を一丸となって作っていきたい
FEだって心優しいみんなの手によって削除されなかったんだし今や排他的な雰囲気はない
640創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:38:32 ID:a1mZAAh1
>>637-639
自分もそう思う
過去の過ちを責めてる人は、責めるよりもこのスレのために他に出来ることがあるんじゃないかな?
俺はみなさんみたいに素晴らしい作品を書く腕はないから感想や応援レスをすることでこのスレを盛り上げていきたいと考えてる
作者さんの書きやすい住み心地の良いスレにすることも大切な役割だと思ってるよ

このスレを排他的というなら、>>627みたいに作品書かない人を否定する方が排他的だと思う……ごめんね
641創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 23:56:00 ID:hY9Kuh+x
なんか調子乗ったFE信者がいっぱい沸いてきた
642創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 00:34:44 ID:lUA8kOgZ
とりあえずさ、みんなスルースキルあげようよ。
643創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 00:48:35 ID:HRhn/L2+
予約も来てるしな
氏の投下を待とうぜ
644創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 01:30:37 ID:EETDbCyh
SS書かないのに意見だけ言う奴なんかどこでも疎まれてるだろ
645 ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 17:56:32 ID:MAXASFei
テス
646創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 18:49:17 ID:MAXASFei
お待たせいたしました

キョウ、アシュナード投下いたします。
647創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 18:50:53 ID:MAXASFei
アシュナードは酷く楽しんでいた。

「くっくっく…くっはっははははッ!」

笑う。笑う。大笑い。
本来ならアシュナードはアイクに打ちのめされ、朽ちる筈だった。
しかしそれはなかった事にされていた。
アシュナードの最後の記憶は絶対絶命の状態。
あのメダリオンを使い、巻きかえしを図る筈だった。
だが気が付いたら薄暗い空間が広がっていた。

『そう、ゲームなのサ。キミたちには……殺し合いをしてもらうのサ!』

そういったのは小さなピエロ。



「面白い…実に面白いぞ!マルクとやら!」





ガウェインの息子と決着をつけたかったが、まぁそれは良いとしよう。
アシュナードはこのゲームを楽しむつもりだ。
『願いを叶える』という賞品を貰う為に。

『世界を創る。』力を持たない者は生きる資格がない。身分も人間も半獣もさえも問わない世界。
このゲームで優勝し、あのピエロに新しい世界を創らせる。
それにあのピエロは、

「急な招待は気に入らぬが、まぁそれもよいとしよう…。それに我と考えが同じらしいな。」

我と同じ考えを持っていた。

殺し合い、まさにアシュナードが望んだ世界の様な事だった。強き者だけが生き残り、弱者は死に失せる。少し志向が違うが。

そしてアシュナードはマルクを気に入った。そうだ。良いことを思いついた。帰ったら奴を部下にしてやろう。


「くっくっく…弱者は我の望む世界には要らぬ…力を持つ者だけが全てを得るのだ!なぁマルク!お前もそう言いたいのだろう!?」


また、笑いが零れる。


――――逝くぞ。世界を創る為に。

――――――戦を楽しむ為に。


 


 
648創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 18:51:50 ID:MAXASFei





 
…アシュナードはある事を3つ気付かなかった。

一つは女神の祝福を受けている鎧がマルクにより普通の鎧に変えられている事。
もう一つはこのゲームにもアイクが参加している事。
最後の一つは制限に気付いていない事。

この事を知らないアシュナードはこの先どうなるのだろうか?

 
 

【E-6 ゴールドカジノ付近/1日目/深夜】
【アシュナード@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
[状態]:全快、メダリオン使用状態。
[装備]:鎧(デフォルト)
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×3
[思考]
基本方針:戦を楽しむ。
1:マルクも願いを叶えさせた後、部下にする。
2:弱者は滅する。

※参戦時期は最終章でメダリオンを使用した直後。
※名簿を確認していません
※メダリオン使用していますが制限が掛かっています。
※鎧は普通の鎧です。普通の拳銃ぐらいなら弾きますが、威力の高い物(マグナムやライフル)なら壊せます。
※マルクが自分の考えに賛同してると思ってます。
※どこに向かうかは次の書き手さんに任せます。
※制限に気付いてません。
 
649創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 18:53:03 ID:MAXASFei




▽▽▽


一方、カジノ内。
金で装飾され華やかすぎて、じっとみていると目が痛くなりそうなスロット台が並び、やはり金で装飾されたルーレット台。
他にもカジノで見るような物が並んでいる。
金で装飾されている以外は普通のカジノだ。

そしてそこには、セキチクシティジムリーダー、キョウがいた。


「どうやらマルクとやらは相当趣味が悪いらしいでござる」


キョウは殺し合いに乗る気はまったく無い。
キョウはマルクに苛ついていたのだ。
目を閉じるとあの光景が広がる。思い出すだけで吐き気がする。
ローザという女性を殺生し、セシルという青年には精神的な傷を与えた事だろう。
あの様なポケモンはみたことがない。いや、大体あれはポケモンなのか?

「許せぬ。マルクめ。拙者が天誅をくだしてみせるでござる。」

そうと決まれば、まずは準備だ。
まず、デイパックの確認。
入っていたのは水、名簿、地図。
名簿には知っている名前が4つ。

「レッドにグリーン、サカキにタケシか…」

レッドは確かポケモンリーグ制覇した少年だ。彼はあの後すぐに失踪したと風の噂で聞いた。まだ子供だ。彼は大丈夫なのだろうか?


次にグリーン。彼はレッドのライバルだ。レッドに負けないような、技術と戦術の持ち主だが、彼もまだ子供、見つけたら保護しなければならない。

次にサカキ。
トキワジムのジムリーダーだが、彼がロケット団のボスだと知った時は酷く驚いた。
それが判明した後ロケット団は解体されたが。(噂じゃレッドがやったと聞いた)
こいつには警戒しておこう

最後にタケシ。

彼はニビジムのジムリーダーだ。
ジムリーダーといってもまだ若い。彼の惚れ症は治ったかは知らないが、それが災いして襲われるかもしれない。こいつも探したら保護だ。
650創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 18:55:00 ID:MAXASFei
これで全員だ。名簿のサカキの欄に×と記しとく。これからは危険人物にはこのマークをつけていこう。

続いて、他の支給品だ。

「これは…?」

入っていたのは絵の具と筆。
説明書に目を通す。


『アドレーヌの絵書き道具一式

アドレーヌの絵の具と筆と紙。
アドレーヌが書くと書いた物は実体化するが、それ以外の者が書いても効果はない。



「…バカも休み休み言え。」

絵を書くと実体化? 訳分からん。
…アドレーヌ。確か名簿に名前があった筈だ。
まぁいい、保留だ。
次にデイパックからなにかを取り出す。
651創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 18:56:21 ID:MAXASFei
出てきたのはモンスターボール。
説明書が張り付いている。

『コイキング
このモンスターボールにはコイキングが入っています。

覚えている技

はねる』

「…保留でござる。」

コイキング。ほぼ最弱のポケモンだ。
コメントするのも疲れる。なんなんだあのピエロは? 拙者に個人的な恨みでもあるのか?
次にデイパックからでてきたのは――

「む…?」

剣が出てきた。重い。片手じゃ持てないが両手ではギリギリ持てる。

やはり説明書が張り付いていた。
しかしそこには『神剣ラグネル』としか書かれていない。


「神剣でござるか…。」


伝説のポケモンの角でも削って造られた剣だろうか?切れ味も良さそうだ。
こんな重い剣を使っている持ち主は相当の手練れに違いない。

それにしても、コイキングや絵描き道具みたいなふざけた様な物もあるが、こんな支給品があるという事はやはりマルクは殺し合いをさせる気なのだろう。

――――この剣と拙者の忍術があれば容易く優勝はできるだろう。


652創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 18:57:23 ID:MAXASFei


「…下衆が。拙者がこんな遊戯に乗るわけないでござる。」



そう独り言を漏らしその考えをすぐ否定した。

意味も無く殺生をする輩は外道と同じ。
そして必ずそういう輩は破滅の道を辿る。
だからキョウはこの遊戯に乗るにはいかない。
ジムには沢山の弟子と娘が待っている。
いま死んだらジムはどうなる?

だから早急にこの遊戯を破壊しなければならない。
その為に先ずはこの遊戯に乗っていない者、仲間を作らなければならない。

ラグネルを腰に引っかけ、デイパックを担ぐ。

いざ出発の時、
 
653創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 18:58:53 ID:MAXASFei
――この遊戯、先が分からぬが攻略は可能。

―――――忍術に長けた者しか知らぬ穴が必ずある。

―――――――そこを狙えば…



「拙者はセキチクシティジムリーダー、キョウでござる!
…マルク。必ずお前に天誅を下してみせるでござる。いざ…」



―――――――――――参る。


654創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 19:00:16 ID:MAXASFei
【E-6 ゴールドカジノ内ルーレット台卓上/1日目/深夜】
【キョウ@ポケットモンスターシリーズ】
[状態]:全快
[装備]:神剣ラグネル
[道具]:基本支給品一式、
アドレーヌの絵描き道具一式@星のカービィシリーズ、
コイキング@ポケットモンスターシリーズ
神剣ラグネル@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
[思考]
基本方針:マルクに天誅。
1:先ずは仲間を探すでござる。
2:仲間を得る為に移動するでござる。
3:レッドとグリーン、タケシを見つけたら保護。
4:サカキは警戒する。


※赤緑後、金銀前から参戦。四天王になる前です。
※マルクをポケモンか別の何かと考えています。
※どこに向かうかは次の書き手さんにお任せします。


655創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 19:03:23 ID:MAXASFei
【コイキング@ポケットモンスターシリーズ】

ほぼ最弱のポケモン。
覚えている技は『はねる』だけです。
経験値を得れば新しい技を覚えるかもしれません


わざ

はねる




【神剣ラグネル@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】

アイクが使う神剣。結構な重さ。
完璧に使いこなせるのは多分アイクだけです。


【アドレーヌ絵描き道具一式@星のカービィシリーズ】

アドレーヌ愛用の只の絵の具と筆と紙。
もちろんアドレーヌ以外が書いても実体化はしません。


656創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/21(月) 19:05:05 ID:MAXASFei
投下終了です。

なにかあったら言ってください。
657創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 19:15:20 ID:bE2riJhJ
>656
激しく乙!
コイキングのギャラドス進化暴走フラグキタコレw
658創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 20:13:30 ID:HRhn/L2+
投下乙
両者ともいい味だしてそうで最高です。
そしてコイキング→ギャラドスwktk
というか、支給品のポケモンってみんな進化できるよなw
これは先が期待できそうだ
659創る名無しに見る名無し:2009/12/21(月) 22:22:29 ID:Er7cPvxK
投下乙
キョウはポケモン勢唯一の完全対主催だな、期待
現在地がルーレット台卓上っていうのにクスリときてしまった
660創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 06:46:02 ID:vNTXULjT
亀だが、ペルソナの主人公が番長と言われてるのは
イザナギの見た目からだぞ
661創る世界/壊す遊戯  ◆f0cb7STLRI :2009/12/22(火) 14:46:20 ID:mLXctOCH
これでかかれてないキャラは

○ハル・エメリッヒ○サイボーグ忍者○里中千枝○漆黒の騎士

になったね
662創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 16:22:51 ID:YdlZS4vw
コテハン保存は外そうな
663創る名無しに見る名無し:2009/12/22(火) 16:39:30 ID:mLXctOCH
保存なってた…ごめんね
664創る名無しに見る名無し:2009/12/23(水) 14:05:27 ID:jNkA/iuM
保守
665創る名無しに見る名無し:2009/12/23(水) 17:21:47 ID:I9kaRAwi
サイボーク忍者は出てたんじゃ?
しかし、首輪担当になりそうなオタコンと、あの漆黒の騎士か。
難易度高いキャラが二人も残っているな。
二人とも変に濃いから動かし辛いのか?
666創る名無しに見る名無し:2009/12/23(水) 20:02:27 ID:con92j6b
サイボーグ忍者はまだだな
667創る名無しに見る名無し:2009/12/23(水) 20:47:59 ID:n16llpNU
サイボーグ忍者はオタコンより難しそうだ
668創る名無しに見る名無し:2009/12/24(木) 16:37:19 ID:q1HZfSRF
サイボーグ忍者はガクガク震えながら刀振り回してくる位しか印象にない
669創る名無しに見る名無し:2009/12/24(木) 20:31:24 ID:XJPdpW2Y
本当書き手泣かせだなこのロワ。
ロリショタ以上じゃないか?
670創る名無しに見る名無し:2009/12/24(木) 21:41:11 ID:0nS/+8iW
マーダー何人ぐらいいる?
10人はいないよな。
671創る名無しに見る名無し:2009/12/25(金) 14:36:17 ID:ziE8Z3uT
9人ほど。

まぁ参加人数37人だ。ちょうどいい具合だと思う。
672創る名無しに見る名無し:2009/12/25(金) 15:23:32 ID:JrYir3ez
○レッド/○サカキ/○シルバー○アカギ
○カイン・ハイウィンド/○バルバリシア
○リボルバー・オセロット
○足立透
○アシュナード

現時点でこんなところ?
673創る名無しに見る名無し:2009/12/25(金) 21:59:43 ID:ORsipEYc
早苗は?
674創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 00:02:09 ID:KgCq6brX
早苗は 妖怪退治のスタンス。
だからカービィとかポケモンとかの類のみじゃないか?
他の参加者に諭されて妖怪じゃない事に気付くかもしれないけど。


それにしてもポケモン勢のマーダー率…
675創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 07:44:23 ID:lPp6qtO0
ポケモンはキョウ以外は一般人なのによく頑張るな

レミリアやルビカンテはまだわからないし、忍者も漆黒もマーダーっぽいから、更にマーダー増えるかも
676創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 14:18:44 ID:Gi5ZWV8t
早苗さんは人間でも奇形児とかなら「妖怪」とか言って、殺しかねないように
見えるんだけど考えずすぎかな
677創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 15:11:03 ID:4fd7AcuV
早苗さんはそんなキャラじゃないし、そもそも参加者の中に奇形児なんかいないんだから関係ない
的外れにも程がある
もっと考えてからレスしろよ

と思ったけど、自分でも「考えずすぎ」って言ってるな
これは失礼しました
678創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 17:03:52 ID:C0GVg9sB
原作知らなかったらそこまでわからんよ
679創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 17:08:07 ID:qO6vVfIi
考えずすぎワロタw
680創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 18:15:39 ID:PUyD8qFs
保守
681創る名無しに見る名無し:2009/12/27(日) 12:23:14 ID:h7lQBEwh
荒れなくなったと思ったら今度は書き手不足になったでござる の巻
682創る名無しに見る名無し:2009/12/27(日) 12:42:55 ID:DJDwoyCq
書き手が足りてた時期なんてあったかな
683創る名無しに見る名無し:2009/12/27(日) 23:26:26 ID:h7lQBEwh
よくよく考えたらなかっ(ry
684創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 02:43:53 ID:pG7hSExw
保守
685創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 16:47:59 ID:pG7hSExw
みんなこのロワのこと見捨てたのか…?
686創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 17:32:37 ID:BttDMo0+
今アクセス規制中のPCが多いからじゃね?
俺もそう
687創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 18:51:12 ID:asm6W7Gd
これぐらい普通じゃない?
最近、立て続けに投下が来て盛り上がってたからな。
688創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 19:53:30 ID:v9jTJMM7
一週間投下がないだけで「見捨てられた」とか言えるなんて
一ヶ月ほど新作が来ない所だってあるし、今は年末だから色々と忙しいだろ
689創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 22:29:38 ID:0hfkcHut
じゃあ雑談をしようか?
優先順位としてどのゲームの把握を優先したらいいと思う?
690創る名無しに見る名無し:2009/12/29(火) 01:02:08 ID:2WE4d4Fc
年末だからみんな来ないのか…なっとく。

保守だけしとくよ。

>>689
メタルギアとFEかな。余裕があればペルソナ4の把握もしないと
691創る名無しに見る名無し:2009/12/29(火) 19:00:00 ID:2WE4d4Fc
保守
692創る名無しに見る名無し:2009/12/30(水) 23:17:54 ID:XL/YIaat
保守
693創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:24:32 ID:KMWcPzJ8
保守

年末年始は保守で乗り切るしかない…

過ぎたらみんなきてくれる筈。
694創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 00:02:07 ID:b6kjYTB5
別に保守なんてしなくても落ちないよ
あけおめことよろ
695創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 11:04:21 ID:euz7mWme
あけおめ
新年も少しずつでいいから頑張っていけるといいなあ
696創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 16:22:43 ID:06yz+8Pq
あけおめ

697創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 20:15:53 ID:GuslvQxn
今年もよろしく
冬の間に全キャラ出せたらいいな
698創る名無しに見る名無し:2010/01/03(日) 00:04:32 ID:nTUwpTaN
あぁそうだな。

それにしてもここの住人は何人いるんだろう?もちろん普通の状態で。




699創る名無しに見る名無し:2010/01/03(日) 13:29:59 ID:tcPpwMk8
忘れてた。みんなあけおめ

あぁそうか…
みんな規制で雑談もできない状態なのか…

やっぱり当分は保守で過ごすしかないわ
700創る名無しに見る名無し:2010/01/03(日) 17:47:21 ID:HiutOr8E
いるぞー。
701創る名無しに見る名無し:2010/01/04(月) 01:20:33 ID:UgSJ6Jb5
やっぱ規制怖い

作品把握の為、ペルソナ4プレイ中。結構面白いです
702創る名無しに見る名無し:2010/01/10(日) 21:07:28 ID:HaoH06sc
FEの残り二人を処理する書き手いないの?
703創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 12:01:04 ID:8Jcoiv6p
まて、アシュナードは書かれてるぞ
704創る名無しに見る名無し:2010/01/12(火) 22:19:45 ID:A5+rTA+g
漆黒はもちろん中身ある状態だよな?
705創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 07:07:13 ID:aAqwOl/J
「中に誰もいませんよ?」では困るだろ。

英雄さんが中にいないとね。とはいえ、セシルや他のFFキャラが見たら暗黒騎士にしか見えないだろうな。
706創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 15:36:15 ID:RJNepiGJ
規制解除きた?
残ってるのは漆黒とオタコンとグレイフォックスと千枝か・・・
707創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 16:04:35 ID:aAqwOl/J
皆美味しいが動かしづらい事この上ないキャラばかりだな。
漆黒とグレイフォックスは原作内でも狂言回しだし、オタコンは首輪解除要員と来ている。
708創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 20:46:05 ID:um+mybmX
足立君のこれからに超期待。どれくらい参加者たちをかき回してくれるだろうか
709創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 23:59:18 ID:peQkSl6h
花村も知らない状態だしな
710創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 14:36:59 ID:poq5tjyT
予約キタコレ
711創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 15:28:46 ID:Jkygqq4o
予約キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
712創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 16:56:42 ID:poq5tjyT
ところでWIKIの地図にキャラ現在地がないんだけど誰かなんとかならないか?
スクリプトとかわからん
713 ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:09:50 ID:c3TT5PLS
おまたせしました。漆黒の騎士、サイボーグ忍者(グレイ・フォックス)投下
714The comedown  ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:10:39 ID:c3TT5PLS
どういうことだ。サイボーグ忍者、グレイ・フォックスの思考はやはりそういうものだった。自分は死んだ筈だ。
否、死んだ。
強化外骨格に包まれた自分の体を見てみる。左手はあった。右手はなぜかウェポンではなかった。
息はできる。顔の骨格を一時的に外し抓ってみる。いやはや、これほど馬鹿らしい事をしたのは多分初めてだ。もちろん痛い。しかし何かが抜けた痛みだ。

とりあえず情報整理。
最後の記憶はリキッドの操るメタルギアREXと交戦し敗北、そしてメタルギアの足に潰された。そして次の瞬間…とまではいかないが目の前に広がったのは薄暗い部屋に不特定多数が集められた部屋。
そこにはスネークの姿も確認できた。

『そう、ゲームなのサ。キミたちには……殺し合いをしてもらうのサ!』

そういったのは謎の生物。いや、あれは人形、または3D映像で後ろには黒幕がいるかもしれない。
その黒幕が自分を蘇生させたのは確かだろう。どういう技術をつかったのだろうか?
…殺し合い。自分の状況にもっとも合うイレギュラーだ。あの時、俺は戦って死ぬはずだった。
自分の意思で戦い、散る筈だった。戦いは終わった筈だった。
しかし、今俺はここにいる。死の囚人として。本当に生きてるのか俺は?
もう一度頬を抓る。痛覚はある。がやはり何かが抜けた痛みだ。
なにが抜けている? なにが?…そうだ。『戦い』が無いからこんな痛みなのだ。
死んでないから、死を求めてないから、なにかが抜けている。
そう、戦いを…



…グレイ・フォックスは『戦い』でしか生を実感できない。
故にグレイ・フォックスがだした答えは…『戦い』。







「――スネーク。もしこの戦場で会うことがあれば、その時は…」








△△△
715The comedown  ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:11:32 ID:c3TT5PLS


支給品を確認する。



1つ目。箒。名称【霧雨 魔理沙の箒】
普通の箒だ。保留。

2つ目。西洋剣。名称【神剣エタルド】
神剣という名称に少し笑ってしまう。重量は結構ある。切れ味は神剣の名に恥じなさそうだ。

3つ目はもう…[設置]した

「失礼。」

その時だった。後ろから男の声。

「何者だ?」

「貴殿は武器をお持ちか?」

「…あぁ。持っている。」


後ろの男が何かを振り下ろすのを、グレイ・フォックスは気配で感じた。



△△△
716The comedown  ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:13:06 ID:c3TT5PLS

素早く前転し、デイパックを右手に引っ掛け左手にエタルドを握る。
次の瞬間に大地に何かが叩きつけられ、音が響く。後、数秒が遅れていたらその何かを叩きつけられていただろう。
グレイフォックスが振り返るとそこには黒い鎧を着た男が立っていた。真夜中なのでその黒、漆黒はさらに染まっている。
手に持っているのは木製のハンマー。しかし叩き付けた衝撃でそれはすぐに崩れ落ちた。


「…このゲームに乗ったのか?」


フォックスは鎧の男に問う。その問いに鎧は答えた。

「私は強者との戦いこそが全て。戦えるのならこの遊戯、歓んで楽しもう。…貴殿には強い気を感じた。そして戦う為の武器も持っている。戦いが一方的なものでは詰まらないからな。全力を尽くしていただこう。」

「…そうか。お前も俺と同じか。戦うことでしか自分を見出す事が出来ないのか。面白い!俺はお前と歓んで戦おう!」

エタルドを刀の用に逆手持ちにする。畏怖か、それとも悦びか。それに似た何かが全身を駆け巡る。

「…私とした事が。名乗るのを忘れていた。私はデイン王国四駿、漆黒の騎士。どうか名乗らなかった無礼を許して頂きたい。貴殿の名前はなんと申すか?」

漆黒の騎士もデイパックから新しい武器を用意する。中から金色の両刃剣を取り出す。

「名前か。名前など……いや、ディープ・スロートとでも名乗っておこう。」

やがて二人は戦う準備を整えた。――――いざ、

「ディープ・スロート殿。こちらから征かせてもらおう。」

「来いっ!漆黒のっ!」



やがて二人の剣がぶつかった。



△△△

717The comedown  ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:14:41 ID:c3TT5PLS





金属音が湿地に響く。戦いが始まって数十分が立つ。いまだ決着は付かず。



「見事だ。…私の見た事が無い戦法だ。どの様な師を持ったか気になる物だ。」

「師か。戦いこそが、戦場こそが俺の師だ!」

嘲笑交じりにフォックスは答える。その時だった。
一閃。

エタルドが漆黒の騎士の右腕の手甲に当たった。
手甲は砕け落ちる。

「良い剣であろう。私の愛剣だ。」

そしてまた一閃。
今度はフォックスの強化外骨格で覆われた左の肩に当たる。痛い。
そうだ。これだ。

「やはり戦いは、良いものだ。……!?」


痛い。いや、熱い。手に持っている筈のエタルドが地面に落ちる。
腕と一緒にだった。


「油断大敵とはよく言ったものだ。貴殿は少々浮かれすぎている。出来れば万全の状態で戦いたかった。その状態ではもう戦えないだろう。最後に…」



「なにを言っている?まだ戦いは終わっていない。」


しかしフォックスは戦う事をやめなかった。今度は右手にエタルドを構える。
漆黒の騎士は驚嘆する。その状態で戦いを止めぬか。いいだろう。私も戦う。貴殿が倒れるまで。
718The comedown  ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:15:27 ID:c3TT5PLS
 
 

「…自己判断で戦いをやめてしまって申し訳ない。二度目の無礼をどうか許してほしい。…参る。」





「来い」







「――――――――――――――――月光。」







刹那、騎士は何かが足に引っかかるのを感じた。



△△△
719The comedown  ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:17:23 ID:c3TT5PLS


爆発音。


鮮血が頸から噴出す。そして倒れる。なにが起きたかフォックスには理解出来なかった。
しかし理解する必要が無いと悟った。
クレイモア。起爆すると爆発により、内部の鉄球が扇状の範囲に発射されるものだ。
実はフォックスはこのエリアが禁止エリアに選ばれるまでは、獲物を待ち伏せするつもりだった。そして非常用の最後の手段として設置場所に誘導し使おうと考えた。こんなにはやく使うとは思わなかったが。
すべて無意味になってしまった。いやそれもいいかもしれない。

やっと眠れるのか。本当に、眠れるのか。死に場所はここか。まぁ良い。さらばだスネーク。今度会うときは、地獄かどうか。



「…最後…の最後………お…つ……ら……た………き…ね…は…………ジ……ル………よ……も…………」



そして地面に伏せた。

△△△
720The comedown  ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:18:16 ID:c3TT5PLS




鎧はバラバラに砕けた。残った部分で鎧と言えるのは無数の凹みが入った兜のみ。なにが起きたか理解出来なかった。
地面に音を立てて、そして兜以外の装備は全て落ちた。



目の前には死体がひとつ。そうか貴殿の仕業か。どうやったかは知らぬが。


「――――見事だった。ディープ・スロート殿。貴殿との戦い、忘れはしない。」





△△△
721The comedown  ◆WBRXcNtpf. :2010/01/15(金) 03:21:07 ID:c3TT5PLS




「私の神剣、返してもらう。」


神剣エタルドを手から引き剥がし、腰に引っ掛ける。



さぁ、これからどうしようか。まだ見ぬ強者を探すか。

陛下も参加している。…いまはなにをしているのだろうか?



そして、


「ガウェインの息子も居たか。ナドゥス城の戦いは…。決着を付けたいものだ。」




そして、漆黒の騎士は歩きだす。宛ても無く。強者はどこだ。小僧はどこだ。



722創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 03:17:46 ID:8cO/znwT
◆WBRXcNtpf.:2010/01/15(金) 03:23:04 ID:tapF8A7o0
帰省されました。あと状態表だけなのでどなかか投下お願いします


【D-1/1日目/深夜】
【漆黒の騎士@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
[状態]:疲労小
[装備]:神剣エタルド、漆黒の兜(デフォルト)
[道具]:基本支給品一式、宝剣ギャラクシア@星のカービィ、神剣エタルド@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
[思考]
基本方針:強者と戦いたい
0:ディープ・スロート殿。見事だった。
1:ガウェインの息子(アイク)と決着を付ける
2:とりあえず移動
3:陛下は…どうしようか
※名簿確認しました。
※参戦時期はナドゥス城の戦い後です。
※鎧は兜しかつけてません。
※サイボーグ忍者(グレイ・フォックス)の正式名称は知りません。



【サイボーグ忍者(グレイ・フォックス)@メタルギアシリーズ 死亡】
【残り34名】

※D-1入り口付近にサイボーグ忍者の死体が放置されてます。
※また死体の近くに箒@東方projectやボンカースのハンマー@星のカービィが放置されてます。
※ハンマーはもう殆ど木屑です。




【箒@東方project】
霧雨 魔理沙の箒。普通の箒であり、空を飛べるわけじゃない。

【宝剣ギャラクシア@星のカービィ】
メタナイトの愛用の剣。
723創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 03:18:34 ID:8cO/znwT
107 名前: ◆WBRXcNtpf. 投稿日: 2010/01/15(金) 03:24:32 ID:tapF8A7o0
あと、題名は 『the comedown』です。
724創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 03:22:08 ID:8cO/znwT
あれ?
上げてしまったすまん
725創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 09:23:04 ID:fOIjNY6R
投下乙
サイボーグさんはよく頑張った、けどエタルドが渡っちゃったかー
ロワでも無双しそうな漆黒怖い超怖い

あと兜だけの漆黒想像して吹いたww
726創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 15:35:35 ID:LybSuwwl
投下乙
漆黒の中身ってどんな外見なんだw?
727創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 17:36:40 ID:5FFo2SUb
具体的には蒼炎・暁のゼルギウス将軍のグラフィック参照。任天堂のFE暁の公式HPでも見れる。
簡単に言うと黒髪に碧の瞳で、外見は20代半ばのイケメン。

ともあれ、投下乙です。
728創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 17:39:37 ID:5FFo2SUb
>>725
兜だけって、某ゲイブンじゃあるまいし…。
そもそも、それって背中丸見えだから。
729創る名無しに見る名無し:2010/01/16(土) 19:32:54 ID:UZoW9tpY
>>712
tp://www7.atpages.jp/jlcbr/
730創る名無しに見る名無し:2010/01/20(水) 00:45:40 ID:uNEOWKuV
あと二人か。おもしろいキャラが残ったな
731創る名無しに見る名無し:2010/01/25(月) 17:01:30 ID:edaye0iB
酷い過疎だ…
規制ラッシュはまだ続くのか?
732創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 06:03:14 ID:hgjWScNz
規制より作品が問題じゃない?
ニコ厨と腐女子向けの作品がある時点で、普通の人は他所のロワに行くだろうし。
733創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 12:38:10 ID:pMezREeG
他のゲーム系はそれなりに稼働しているけどな。
734創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 16:04:46 ID:Ar2aVfiy
ニコは東方だと予想付くが、腐女子向けって?
735創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 16:13:56 ID:ppFX9aMq
というか、参加作品が果てしなく微妙
東方はゲームとして出すのは違和感あるし、
ポケモン、カービィは人気はあるだろうけどロワに向いてるとは思えない
FFは4がシリーズの中で一番人気だとも思えないし
FE、ペルソナは論外
まともなのはメタルギアくらい
マリオやドラクエなんかの有名作品が入ってないのも痛いな
736創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 17:51:04 ID:1xAy0QIq
それこそ、リスタートしないほうがよかったんじゃ…
737創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 00:00:48 ID:07VXYXSG
>東方はゲームとして出すのは違和感ある

じゃ何で出すんだよいつもの粘着屋w
738創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 00:27:37 ID:DXUzmVgz
だって東方の人気ってゲームとしてじゃないじゃん
二次創作が人気なだけ
739創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 01:37:34 ID:GIq5ac5J
二次創作が人気なのは、同じ二次創作であるこの場ではいいことじゃね
実際このロワじゃ作品別で見ると一番書かれてるだろ
740創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 01:47:24 ID:Tht0fI+3
ゲームロワなんだから、ゲーム好きが集まるようなのを想像するじゃんやっぱり
それが東方って…
東方がゲームじゃないとは言わないけど、東方好き=ゲーム好きではないよね
むしろゲームなんか全然興味ない層が入ってきて、他の作品が蔑にされそうで怖い
741創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 20:21:20 ID:0r3RLhTs
>>740
始まってから数ヶ月経ってるが、そんな層は見たことがない
過剰なファンも嫌われるが過剰なアンチも嫌われるぞ
今更決定した作品に文句言うなよ、前もそれで終わったんだから

以下、何事も無かったかのようにスルー↓
742創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 21:24:56 ID:bjFhWGYM
自分はスルー出来ずにレス付けちゃってるくせに、他の人にはスルー要求ってどうよ
743創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 22:23:38 ID:J16GvWmi
>>742
うるさい
744創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 22:55:36 ID:D2C+Ti0o
おまいら餅つけ!ペッタンペッタン
745創る名無しに見る名無し:2010/01/28(木) 23:06:16 ID:mnZix4tW
判子? 離婚届?
746創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 09:15:52 ID:du/qFWJG
むしろ誓約書。
747創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 21:26:06 ID:HQm242Bl
ゲームはやるけど一般人は東方なんて知らないよ、俺も知らない
748創る名無しに見る名無し:2010/01/30(土) 21:34:02 ID:Csjid+V+
東方見聞録っつったら飲み屋かマルコポーロだわな

DQ・FF・マリオ・MGS・バイオ・カービィ・DMC・メガテン・ポケモン・ゼルダ
メジャーなゲームっていうのこの辺?
スマブラ内でマジの殺し合いさせるのとあまりメンバー変わんない
749創る名無しに見る名無し:2010/02/01(月) 04:11:51 ID:xseaXRTa
今さらスレ主に文句言ってる奴がウザい

東方=ポケモン>>(1番人気の壁)>>FF4
>>(名作の壁)>>メタギア=ペルソナ4
>>(中堅の壁)>>カービィ
>>(懐古の壁)>>ファイヤーエムブレム

ちゃんとスレ主が書いてるのに、行間が理解出来ないゆとりは来るなよ…
750創る名無しに見る名無し:2010/02/01(月) 13:45:47 ID:26sPlIfg
ニコ厨なりすまし上手いですね
751創る名無しに見る名無し:2010/02/01(月) 18:05:16 ID:WwYfD6jk
東方がトップ当選な時点でニコ厨のすくつだって分かりきったことだろw
ここは最初からニコ厨のためのスレなんだから、ニコ嫌いな奴はさっさと帰れよw
752創る名無しに見る名無し:2010/02/02(火) 00:51:01 ID:QaFhsp13
>>749
もうちょっとうまく燃料投下しようよ
753創る名無しに見る名無し:2010/02/07(日) 23:15:06 ID:ECS6dI3n
少しはスルーしようぜ

大手ロワが終盤に入れば、書き手は戻ってくるだろうし
それまでは保守するだけでいいだろ
754創る名無しに見る名無し:2010/02/07(日) 23:24:43 ID:Y9UwkDk0
毎回荒らしが出るたびに、スルー出来ないバカも一緒に現れるけど、全部同じ人なのかな
文体とかが似通ってる気がするんだけど
755創る名無しに見る名無し:2010/02/08(月) 08:45:20 ID:PRJ6Azti
まあそんな話題は置いといて。
原作把握に便利なサイトの紹介でもしようぜ。
756創る名無しに見る名無し:2010/02/08(月) 14:47:15 ID:AZ8zHF3j
ゲームやれよ
757創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 06:27:37 ID:G5/u1uw5
>>755
これまでの投下内容を考えると、ゲームだけでの把握は無理だぞ
2次創作の設定が使われてるし。
758創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 06:32:05 ID:G5/u1uw5
>>756
全部のゲームをやって、2chのスレか2次創作をやってるサイトを検索してみな
759創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 13:23:19 ID:JuXL3ArX
>>757
ちなみにどれのこと?
760創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 17:08:56 ID:Spm0rGiV
東方じゃねえの?
761創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 18:34:42 ID:hwSyhTm1
文句を言う前に原作ゲームをプレイ。
話はそれからだ。
762創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 03:09:44 ID:HtFFicrs
シリーズ物が多いし全作品の把握だけで1年はかかるな。
763創る名無しに見る名無し:2010/02/20(土) 01:08:14 ID:SkjabYH1
あぁ。だめだ。書き手不足が酷い。

ゲリラ投下もないとは…
764創る名無しに見る名無し:2010/02/21(日) 01:28:35 ID:GjFBNPsd
規制祭りのせいもあるんだよ
765創る名無しに見る名無し:2010/02/21(日) 04:12:35 ID:UpMQ8p/r
ここの奴らはネズミの国みたいに、ポケモンも危ないって認識はあるのか?

誰でも見れる掲示板で、ポケモンのキャラに殺し合いをさせるって一応は訴訟対象になるぞ
誰かが訴えると、即アウトな内容だし
あと今後の展開にもよるけど、絵師は合成ポケモンを絶対に描くなよ

書き手は、ポケモンの2次創作で逮捕者が出たことあるって知ってて書いてるのか?
766創る名無しに見る名無し:2010/02/21(日) 04:48:55 ID:GZgrkdTX
そういや昔、ポケモンのエロ同人誌書いた奴が逮捕されたニュースを見たな。
逮捕者が女だったんで印象に残ってる。
767創る名無しに見る名無し:2010/02/25(木) 01:54:40 ID:mGSKyqBK
ポケモン同人が逮捕されたのはヤクザ絡みだったからだよ
普通の同人なら違法に稼いだり脱税してるんでもなけりゃ警告で済む
「この同人作品はイメージを壊す」なんて理由でいきなり訴訟なんてありえません
768創る名無しに見る名無し:2010/02/25(木) 10:25:10 ID:ijBwaen4
ときメモ訴訟もAQUA STYLEの回収騒動も知らんのかい、お兄さん
769創る名無しに見る名無し:2010/02/25(木) 10:40:19 ID:ZsC42ay2
pixivにはポケモンの人獣問わずエロ画像が大量に転がっており、
あまつさえポケモンが人を食い殺す絵すらあるってのにこんな辺境のSSで訴えられるかよ
770創る名無しに見る名無し:2010/02/25(木) 12:10:33 ID:/EtcYurH
         ____
        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ  こんな辺境のSSで訴えられるわけねーおwww
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)     pixivにだってポケモンのエロ画像やグロ画像はいっぱいあるしおwwww
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ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /     ン
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 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


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771創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 14:21:51 ID:Qs/x/DuD
任天堂はマジコンで忙しいからこんな辺境の地に構ってる暇なんかないよ
772創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 15:44:00 ID:bmNMKsc9
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773創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 18:19:46 ID:UMcHOqHR

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)   池沼みたいにやる夫使って発狂すりゃいいってもんじゃないだろ
. |     (__人__)    常識的に考えて……
  |     ` ⌒´ノ     
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \
774創る名無しに見る名無し:2010/02/26(金) 18:54:06 ID:pWBGWrUt
お前も御丁寧にAAまで使って反応すんなボケ
容量の無駄遣いだ
775創る名無しに見る名無し:2010/02/28(日) 02:08:01 ID:DEGOSRLg
その昔、任天堂ロワってのがあってだな
776創る名無しに見る名無し:2010/02/28(日) 02:16:19 ID:5zBuD7Db
もう過去の存在になっちゃったんだ、あそこ…
777創る名無しに見る名無し:2010/02/28(日) 09:14:12 ID:yb1/N5Vb
777!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
778創る名無しに見る名無し:2010/03/01(月) 10:20:10 ID:7GEE5LD7
>>775
あれを見てドロッチェ買ったんだよな、懐かしい
779創る名無しに見る名無し:2010/03/03(水) 21:50:03 ID:HyrQM54V
ウィキは生きてる。
てか助けを求めてる。

なんかこわい。
780創る名無しに見る名無し:2010/03/12(金) 01:47:06 ID:p2i7XuUN
781創る名無しに見る名無し:2010/03/12(金) 19:30:39 ID:uLsDRIyV
サゲナサイ
782創る名無しに見る名無し:2010/03/16(火) 21:49:37 ID:LlKggDMc
もう来ないのか?
783創る名無しに見る名無し:2010/03/17(水) 01:31:49 ID:84LTCuTH
書き手不足。あと規制。
784創る名無しに見る名無し:2010/03/17(水) 11:57:25 ID:R5KJxpoz
wiki更新しといたよ。
785創る名無しに見る名無し:2010/03/21(日) 12:31:10 ID:GnkXDOt4
今把握してる途中だけど、まだ書かれていないのって千枝とオタコンってことでいいの?
786創る名無しに見る名無し:2010/03/21(日) 14:54:53 ID:6/D4RWtc
ウィキサンクス

 
うんあと二人だけ。書き手待ちだな。
787創る名無しに見る名無し:2010/03/21(日) 15:08:44 ID:GnkXDOt4
お、意外と対応が早い。感謝感謝。
あの二人か。じゃあちょいと書いてみるよ。
期待しないで待っといて。
788 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/22(月) 20:37:34 ID:keeYMTUx
できたから投下するよ。規制になったらよろしく。
789ビッグボスの遺産 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/22(月) 20:39:11 ID:keeYMTUx
 さて、どうしたものか。
 ハル・エメリッヒ――――オタコンは眼鏡のブリッジに指を当てて、テーブルの上に置いた支給品の数々を見渡した。
ここは《E-6》に位置する『バンクル遊園地』。彼はそこの事務室におり、状況を整理しているところだ。

(地名と外観から考えて、僕は今遊園地にいるらしい。
もっとも、電源はダウンしているからアトラクションは稼働していないけど)

 オタコンは卓上の地図から、名簿に視線を移す。そこには多種多様な名前の羅列している。
その中には自分がよく知っている者も数名含まれていた。

『ソリッド・スネーク』。これが自分の知るところの“彼”ならば、心強い味方となる。
すぐに合流したいところだが、彼とコンタクトをとる手段は今のところない。

『サイボーグ忍者』、つまりはグレイ・フォックスなのだが、これはどういうことだろうか。
この男はすでに死んだはずだ。それは疑いようもない事実。偽名あるいは別人がその名を受け継いだのかもしれない。
まさか彼相手に【恐るべき子供達計画?】を実行することはないだろう。

『リボルバー・オセロット』。前述のグレイ・フォックスの時にも思ったが、名簿の表記がいささか不明確だ。
もう少しわかりやすいように記載できなかったのだろうか。判明している中で、本名が載っているのは自分だけではないか。
もっとも、オセロットの本名を知らないので、一応助かってはいるのだが。“中身”がリキッドなのか、オセロットのままなのか、それが問題だ。

『雷電』。彼がここにいるのは、少し意外だった。サニーを救出してから音沙汰のない彼がここにいるのは、潜入任務だろうか、
それとも自分のように気付かれずに拉致されたからであろうか。どちらにしろ、彼もスネーク同様、信頼できる仲間の一人だ。
合流を優先するべきだろう。

(既存のソースから得られるのはこれくらいかな。あとは僕の行動次第ってことになるけど)
 オタコンは椅子から立ち上がり、支給品のひとつである拳銃を手に取る。脳裏に、先程の馬鹿げたセレモニーが浮かび上がった。
 
 ――『キミたちには……殺し合いをしてもらうのサ!』

「…………まったく。ナンセンスだよ」
 いや、死者が出ている以上、無意味ではないのか。彼は深いため息を吐いて銃を懐に忍ばせた。
この≪ゲーム≫が『愛国者達』と関係しているかどうかはわからないが、
もしかしたら、現在行われている代理戦争にかわる“ビジネス”のための実験かもしれない。
だからといって、自分には誰かを殺すことなんてできないし、するつもりもない。
やること、できることはいつもの延長だ。あくまで後方支援、情報の提供や分析。
 マルクが何のためにこんなことをしているのか調べ、計画を止めなければならない。

 そのためにも、スネークや雷電、もしくは彼らと同じような志の人間と接触しなければならない。
(問題はその方法なんだけど、弱ったな)
 オタコンは粗末な裸電球で照らされた、薄暗い室内を見回す。ここは警備員の詰め所でもあったらしく、
監視カメラの映像を映すモニターテレビがいくつもあったようだが、それらがごっそりなくなっているのだ。
これでは監視システムを起動させても、肝心の情報がまるで入ってこない。
(テレビに恨みでも……いや、情報統制か? 『愛国者』らしいといえばらしいけど)
 ともかく、これではどうしようもない。プロジェクターがあるなら話は別だが、残念ながらそんなものはここにはなかった。
(当然といえば当然か。あのピエロが望むのは殺し合い。接触にツールの介在は望まないだろうな)

『殺し合い』という単語にかなりの嫌悪感を覚えた科学者は、散らかした支給品を元に戻し、窓の外を見る。
ただ誰かに会いたいであれば、このままここを出て園内を探索するか、別の施設へ向かえばいい。
しかし、会う人すべてが友好的である可能性はかなり低いだろう。
少なくとも自分の知るグレイ・フォックスやオセロットが、素直に協力してくれるとは思えない。
会ったら最後、自分はおそらくあの女性の二の舞だ。違いは死因くらいのものであろう。
790ビッグボスの遺産 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/22(月) 20:40:38 ID:keeYMTUx

(これが夢かVRなら、それでもいいんだけど……夢であってほしいよ、本当)
 目覚めたらベッドの中……という保証は今のところない。もっとも、それは平素も同じことなのだが、
それでも、これは空想にしてはいささか鮮明すぎる。現実と認識しておくに越したことはない。
それほどに、この“環境”は現実と酷似している。リアルかバーチャルか判別できない程に。
 まさかVR訓練の弊害を我が身で体験しようとは……。オタコンが額に手をやり嘆いていると、
窓の向こう――暗闇の中に小さな光が見えた。おそらく支給品のランタンであろうそれは、こちらに向かってきている。

(スネークや雷電ならこんな軽々しい真似はしない。すると、他の参加者か)
 潜入任務を得意とする彼らなら、位置が特定されないよう行動するだろう。
ランタン片手に暗闇をふらつくなど、まずありえない。
 つまり考えられるとすれば、そういったことに疎い一般人か、あるいは戦闘能力に自信のある人間。
接触してみなければわからないが、おそらくそのどちらかだろう。

(ここで必要なのは相手、ひいては首謀者の情報だ。問題は、それがうまく手に入るかどうか……)

 オタコンは鈍く光る拳銃を強く握りしめる。彼に支給されたそれは、かつて伝説の英雄が使ったものだった。





「う〜。ここどこよ」
 ショートカットの少女、里中千枝は文字通り暗中模索で遊園地内をさまよっていた。
先程見せられたスプラッタムービーが彼女の不安をあおり、明確な目標も道標もないまま歩かせているのだ。
この女子高生はカンフーを主としたアクションドラマならば熟知しているが、そちらの方面には疎い。
 
(殺し合いって何なのさ。シャドウの仕業? それとも、ええと、アメノサギリ?)

 千枝はランタンを掲げて周囲を見るが、動いていないアトラクションがあるだけで、視界を遮る霧も、闊歩する異形の姿もない。
そこでふと彼女は思い立ち、顔に手をやり、次にポケットを漁る。
「あれ? メガネがない」
 以前クマからもらったはずの『霧を無効化する道具』がないことに気付き、少女は受け取ったバッグを物色するが、中にもそれらしいものはなかった。
もちろんなくした覚えも壊した覚えもない。つまり、考えられる可能性といえば――。

(あのピエロ〜。鼻メガネならまだしも……許せん。顔面クツ跡の刑にしてやる)
 ただでさえあんなグロいの見せられて気分悪いのに、と千枝は胸中で怒りの炎を燃やす。ちなみに彼女はローザの死を現実のものとはあまり認識していない。
【マヨナカテレビ】の延長、すなわち、悪趣味なシャドウのパフォーマンス程度にしか思っていないのだ。
 それも当然といえば当然である。いきなり知らない場所に連行されて、奇妙な生き物に『殺し合え』といわれても、
「はい、わかりました」と従うわけもなければ、これが日常の範囲――現実であると即座に理解できるわけもない。
特に千枝の場合は、“そういった映像”を見てから、“現場”に向かうのが常なので、見ず知らずの男女の悲劇も“そういった映像”に含んで見てしまう。
あれが知り合いだったなら、話は違ってきたのだろうが。

(でもここテレビの中なのかな。あたしは入った覚えないけど)
 自分は直前まで、現実世界にいたはずだ。もっとも、断言できる要素はなく、記憶を頼りにそう思っているだけで、確信はできない。
 
 いや、待てよ――。
 
 頭上にクエスチョンマークを浮かべていた千枝は、今度はエクスクラメーションマークを頭の上に出した。
そして“テレビの中”にいる時と同じように、強く念じ始める。

 すると、一枚のタロットカードが彼女の目の前に降ってきた。
791ビッグボスの遺産 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/22(月) 20:43:07 ID:keeYMTUx

「おお」
 したり顔でそれを蹴ると、千枝の思い描いた“存在”が現れた。黄色のボディスーツと、その上に銀色の草摺を纏った、とんがり帽子のようなフルフェイスヘルメットをかぶった女性。
これが彼女の持つ、困難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ――トモエである。
(じゃあ、ここはテレビの中ってことなのかな)
 千枝は一度頷くと、再び歩き始める。下手に現実と認識するよりは、テレビの中と割り切った方が、こちらも動きやすいし、わかりやすい。
処世術のひとつとしてとらえれば、それは合理的だった。何より、ペルソナが使えることが千枝にとって心の助けとなる。
これならばシャドウはもちろんのこと、悪漢にさえ対応できるだろう。ここではカンフー好きのただの女子高生ではなく、一人のペルソナ使いとして活動できるのだ。
その事実が、彼女に勇気と自信を与えてくれる。

(それじゃ、とっとと花村達と合流しますか)
 がさごそと歩きながら片手で名簿を取り出し、先程大声を発していた花村陽介と、それをなだめていた瀬多総司の名前を見つける。
それに連なるように、自分の名前と親友の天城雪子が並んでいた。クマや、巽完二をはじめとした一年生のメンバーはいないことを確認した時、気になる名前があった。
 
 ――――足立透。

(え? 何で?)
 足立透。稲羽署の刑事であり、稲羽市で起きた猟奇殺人事件の真犯人。自分たちが苦労の末に改心させ、逮捕した男がここにいる?
 それが何を意味するのか、千枝にはわからなかった。あの後警察から逃げ出したということだろうか。では、この空間は“足立の世界”……?
 ジェットコースターの前で彼女は立ち止り、首を傾げる。しかし答えなど出るわけもなく、 
「ん〜……わっかんない」
 名簿を乱暴に戻した千枝が首を振る。そもそもこういうことは自分には向いていないのだ。
推理は花村陽介か、もっといえばプロの白鐘直斗の管轄であって、赤い点数と近しい自分は管轄外。
『考えるな、感じるんだ』が自分のポリシーなのだ。頭より体を動かす方が性に合っている。

(花村達もこれに気付いているだろうし、やっぱはやめに合流した方がいいよね)

 問題は、彼らがどこにいるかがまったくわからないことだ。それ以前に、まだ誰にも出会っていない。本当に人がいるのかどうかさえ怪しいところだ。
「ん?」
 そんな時、はるか前方に灯りが見えた。目を凝らしつつ、早足で近づいてみると、電気のついたプレハブがあり、窓に人影のようなものが。
距離が遠いせいで、マヨナカテレビの初期状態のようにそれは不鮮明。ゆえに誰かはわからない。やがてその影は窓の中から消えた。
(このまま迷子やってても仕方ないし、いってみますか)
 知り合いに会える確率はかなり低いが、それでも向かってみなければわからない。千枝はランタンを揺らしながら小走りでそこへ向かう。
 そう、箱の中の猫がどうなっているかなんて、結局開けてみなければわからないのだ。

 そのプレハブはアトラクションひしめく場所からずいぶん離れた、アスファルトと草原の境目に建っていた。
千枝は出入り口のすぐ横に貼ってある『事務室』と書かれたプレートを尻目にドアを叩く。
「すみません、誰かいますか?」
 ノックしても、反応なし。裏口から逃げてしまったのだろうか。不審に思いながらも、カギがかかっていないことを知った彼女はそこに足を踏み入れる。
室内には誰もいないようだ。乱雑に並んだ椅子と机、一角に集中して置いてある機械、壁一面にきちんと設置されたロッカー……。あるのはそれくらいのものだ。
 持っていた照明器具を消して、バッグに戻した彼女は奥にある扉が全開になっていることに気付く。
「一足遅かったかな」
 千枝は開いたままの扉をそっと閉めた。残念に思うと同時に、安堵にも感じた。これが強力なシャドウや、残忍な殺人鬼だった時はどうしようかと不安だったのだ。
彼女はそんな複雑な感情をため息にして吐き出し、隅にある機械の一群に近づく。通信機器のようなものがあれば誰かと話せるかもしれない。
しかし彼女の望みとは裏腹に、あるのは断線したケーブルや、使い方のわからないコンソールくらいだった。
792ビッグボスの遺産 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/22(月) 20:52:07 ID:keeYMTUx
「う〜ん、これからどうしようかな」
 ここにいた人物を追おうにも、この暗闇の中では追跡などできない。だからといってまた陰気な遊園地を散策するのもどうかと思う。
意味もなくパネルを叩いていた千枝は、そこで何かに気付いたらしく、手を止めた。
「そうだ、テレビ。テレビを探せば……」
 クマが用意した、世界間を移動するあのテレビがあれば、一度現実の世界に戻れる。
それがだめでも、クマ本人か、久慈川りせに見つけてもらえるよう行動すれば……。
 それが事件解決に直結するかはわからないが、少なくともきちんと準備や状況整理ができ、何より、安全が確保できる。
 千枝は大きく頷いて、行動に出るべく振り返り、


 自身に突きつけられた銃口に気が付いた。





 それは賭けだった。情報を得るには相手と対等か、優位できなければならない。
そうでなければ情報を聞き出すことはおろか、自身の命さえ落としかねない。
 現在の状況は把握しきれていない。近くに誰がいるか、何があるか。
来訪者の数と質も含めて、それらを一度に処理することは困難を極める。
 だから外で応対せず、ここまで来るのを待った。外界をある程度シャットアウトでき、
尚且つ自分が把握している空間は今のところここしかない。
 扉を開けておいたのは、相手にここが無人だと錯覚させるため。
軍人でも傭兵でもない自分が背後を取るには、対象の精神的弛緩が必要だった。
はたして、少女は自分を捜索することはすぐにあきらめ、室内の調査に移った。
後はそっとロッカーから抜け出し、銃を突き付ければいい。これでこちらのイニシアチブは確保される。
 その先のことは、この銃の使い方と、相手の性質次第で決まる。
 まさに、それは賭けだった。


「怖がらなくていい。君を殺そうとは思っていない。ただ、情報が欲しいだけなんだ」
「じゅ、銃を突きつられていわれて……信じられると思う?」
 オタコンは苦笑して、手中のハンドガンをわずかに揺らす。しかしそれを下ろすことはなく、依然として動揺に歪む少女の顔に向けている。
見た目は普通の女の子だが、外見と実力が符合しないことはよくあることだ。もしかしたら少年兵の類かもしれない。
 この殺し合いに呼ばれた以上、何らかのスキルがあると疑っておくに越したことはないはず。油断はできない。
「だろうね。けど、僕も丸腰で話しかけられる程強くはないからね。両手を挙げてもらおうか」
 少女は渋々といった感じでその細い腕を空中に投げだしてみせた。彼はそれを確認し、二つのドアを一瞥する。
「同行者はいないようだね。あるいは見捨てられたか……。さて、じゃあまずは『テレビ』について話してもらおうか。君は何か知っているようだから」
「テレビの中の世界のこと? いいけど、信じられるかどうか……」
「いいから、早く」
 彼女の発言にひっかかるものを感じたが、頓着してはいられない。状況はリアルタイムで動いているのだ。敵対にしろ協力にしろ、早くしなければ何事も手遅れになる。
オタコンに促され、彼女は神妙な面持ちで語りだす。そこから展開される荒唐無稽な話に、科学者はわずかに眩暈を覚えた。


 テレビの中には別の世界があり、そこにはシャドウと呼ばれる怪物が存在している。テレビの中に入れる人間は限られており、彼女――里中千枝はその一人。
千枝はシャドウが現実世界に悪影響を及ぼす行為を止めるために、仲間達と共に活動し、最終的には世界を救った。
 ここはテレビの中の世界である可能性が高く、パイプとなっているテレビを見つければ、現実世界へ戻れるかもしれない。

 話し終えた千枝に対し、オタコンは不審を通り越して心配の念を抱いた。自分がいうのもなんだが、彼女はアニメーションの見過ぎではないだろうか。

「……君、薬物の経験は?」
「ほら、信じてないじゃん」
 科学者は深く息を吐いて、銃口をぴたりと少女の眉間に合わせた。
「これ以上でまかせをいうつもりなら、僕にも考えがある」
 わずかに怒気を込めてそういうと、オタコンは引き金に指をかけた。『愛国者達』や主催者と何か関係があるのではと思ったが、期待外れもいいとこだ。
これだけ脅しても少女がまだ夢物語を語るなら、彼は彼女を捨て置くつもりだった。精神障害を患っている人間を連れても、ここでは足手まといにしかならないからだ。
793ビッグボスの遺産 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/22(月) 21:06:09 ID:keeYMTUx

 少女との距離は約三メートル、たとえマーシャルアーツの心得があったとしても、こちらの優位は揺るがない。
彼女にもそれくらいわかっているはずだ。

 しかし、千枝は笑う。この苦境の中、顔をわずかに引き攣らせつつも、口は笑みに歪む。

「虚勢のつもりかい? 無駄だよ」
「ハッタリならもう少しうまくやるって」

 どこかから飛んできたのか、それとも天井から落ちてきたのか、一枚のカードが少女の足元に落ちた。
オタコンは興味を示さず、引き続き彼女との交渉に頭を働かせている。

「先にいっとく。ケガしても恨まないで――――」
 
 千枝の右脚が勢いよく振り上げられる。オタコンは嫌な予感がしたが、構わず腕を伸ばして銃を突き付けた。

「――――ねッ!」

 少女の踵が床のカードを踏み抜く。それはまるでガラスで作られていたかのように、軽快な音を立てて砕けた。

 次の瞬間、オタコンは少女を見失う。彼と千枝の間に突然誰かが割って入ったのだ。
 いきなり現れた、奇妙な格好の女性は持っていたナギナタでオタコンの銃を弾き飛ばす。
 ビッグボスの遺産は宙でクルクルと上昇し、やがて天井にぶつかった。

 衝撃と驚愕でその場に尻餅をついた彼に、鋭い刃が突き付けられる。
 訳もわからない内に形勢逆転である。かと思うと、女性は現れた時と同じように一瞬で消えてしまった。
 落下してきた拳銃を少女の手がとらえ、その銃口は唖然としている男に向けられる。

「銃を向けられる気分はどう?」
 まるで悪戯が成功した子供のような笑みを浮かべる千枝に、我に返った彼は肩をすくめてみせた。
「別に。怖くも何ともないね。撃ってみてごらん」
「…………?」
 不思議そうな顔をした少女が、ためしにあらぬ方へ向けて引き金絞ってみる。
ボッ、と音を立てて出てきたのは、銃弾ではなく、親指大の炎だった。
 
 千枝は「へ?」と間の抜けた声で銃口とメガネを交互に見やる。男は疲れた顔で笑うだけだ。やがてこれが何なのか理解したらしく、揺れる火をオタコンに向けた。 
「ええと……タバコでも吸う?」
「いや、遠慮しておくよ」
 オタコンは立ち上がり、自身を見下ろす。どうやら“あの時”のような醜態を晒さずにすんだようだ。
グレイ・フォックスが襲ってきた時のことを思い出しつつ、彼はしびれた手を彼女に差し出した。
「僕はハル・エメリッヒ。君の話を信じて協力しよう。だから君も僕に協力してほしい」
 今の現象を科学的に証明できる知識は自分にはない。ならば、彼女の話を信じるしかないだろう。
 オカルトを起こす、いわゆる魔法がこの少女のスキルだというなら、それに関する情報は必ずや何かの手がかりになる。
自分が無事なのを鑑みても、彼女がその力を積極的に人殺しに使うことがないと予想できた。信用してもいいだろう。
 科学者の申し出に少女は数秒思案顔だったが、やがて笑顔に表情を変えてそれに応える。
 
 
 ――――どうやら、賭けには勝ったらしい。

 握られた手の感触に、オタコンは安堵を感じていた。
  
 


794ビッグボスの遺産 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/22(月) 21:07:36 ID:keeYMTUx

【E-3/バンクル遊園地/事務室/一日目/深夜】


【ハル・エメリッヒ@メタルギアシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、確認済み支給品0〜2
[思考]
基本方針:マルクの見極めと計画の阻止
1:ソリッド・スネーク、雷電との合流
2:サイボーグ忍者、リボルバー・オセロットを危険視
※MGS2エンディング後、MGS4本編開始前からの参戦


【里中千枝@ペルソナ4】
[状態]:健康
[装備]:アメリカ製のライター
[道具]:基本支給品一式、不明支給品(1〜3)
[思考]
基本方針:この事件を解決する
1:瀬多総司、花村陽介、天城雪子の捜索
2:足立の仕業……?
※真ENDルート、イザナミと出会う前からの参戦です。
※ペルソナはトモエです。


【アメリカ製のライター@メタルギアシリーズ】
 45口径で、鏡のように磨き上げたフィーディングランプ、強化スライド。
更にフレームとのかみ合わせをタイトにして精度を上げ、サイトシステムもオリジナル。
サムセイフティも指を掛け易く延長してあり、トリガーも滑り止めグルーブのついたロングタイプ。
リングハンマー、ハイグリップ用に付け根を削りこんだトリガーガード。
それだけではなく、ほぼすべてのパーツが入念に吟味されカスタム化されている。
795 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/22(月) 21:09:14 ID:keeYMTUx
 投下終了。ところでコロシアムの横の字って何て読めばいいの?
796創る名無しに見る名無し:2010/03/23(火) 01:35:11 ID:ToxvJP0g
投下乙!
これで全員登場したな!
オタコンはオタコンらしいな。うん。


797創る名無しに見る名無し:2010/03/23(火) 02:37:59 ID:ToxvJP0g

言うの忘れてたけど つぎから予約してから投下してね。
798創る名無しに見る名無し:2010/03/23(火) 08:22:03 ID:TSL7Qyfi
投下乙!
千枝さん可愛いな、ちょっとペルソナ4やってみたくなった

コロシアムの横は自分も読めなかった、ごめん
799創る名無しに見る名無し:2010/03/23(火) 13:39:04 ID:ahjFGMef
まさかの投下乙
久しぶりに覗いてみたら来てたとは!
これでようやく全キャラ出揃ったのか。長かったな…
800創る名無しに見る名無し:2010/03/23(火) 13:40:42 ID:ahjFGMef
あとwikiのトップページがおかしくなってるんで、もし治せる人がいたらお願いしたいのだが
自分にはさっぱりで…
801創る名無しに見る名無し:2010/03/23(火) 16:07:08 ID:ToxvJP0g

よくわからんけどたぶん直せた… 筈。
802 ◆qh.kxdFkfM :2010/03/24(水) 13:03:39 ID:d7XMHFBx
 みんなサンクス。予約はね、知ってはいるんだけど、こっちの方が気楽なのよね。
もしキャラが予約とかぶったときは、嬉しい誤算ってことで、
俺はサポートに回るから気にせずどんどん予約して書き始めちゃってくれ。
 まあ、そんなことはさておき、これで全員登場したんで、
生存者の現在位置をアルファベット順に並べてみたよ。何かの参考にでもどうぞ。


【A-1/一日目/深夜】 【霧雨魔理沙@東方project】
【A-1 川辺 深夜・一日目】【サカキ@ポケットモンスター】
【A-3/一日目/深夜】 【アカギ@ポケットモンスターシリーズ】
【A-4/一日目/深夜】 【バルバリシア@ファイナルファンタジーW】
【A-4 崖下/一日目/深夜】 【雷電@メタルギアシリーズ】
【B-1 森/一日目/深夜】 【レッド@ポケットモンスター】
【B-4 草原/一日目/深夜】 【メタナイト@星のカービィシリーズ】 【東風谷早苗@東方Project】
【B-4森/一日目/深夜】 【花村陽介@ペルソナ4】 【ルビカンテ@ファイナルファンタジー4】
【C-2 山小屋内/一日目/深夜】 【博麗霊夢@東方project】
【C-4 森出口付近/一日目/深夜】 【レミリア・スカーレット@東方project】 【瀬多総司@ペルソナ4】
【C-4森/一日目/深夜】 【カイン・ハイウィンド@ファイナルファンタジー4】
【C-5/一日目/深夜】 【ソリッド・スネーク@メタルギアシリーズ】
【D-1/1日目/深夜】 【漆黒の騎士@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
【D-2 閑古鳥村付近の森/一日目/深夜】 【足立透@ペルソナ4】
【D-3/一日目/深夜】 【風見幽香@東方project】【アドレーヌ@星のカービィ】
【D-4/一日目/深夜】 【デデデ大王@星のカービィ】 【リディア@ファイナルファンタジーW】
【D-6 教会/一日目/深夜】 【セシル・ハーヴィ@ファイナルファンタジーW】 【カービィ@星のカービィ】
【D-6 カトリスシティ 深夜・一日目】 【天城雪子@ペルソナ4】 【アイク@ファイヤーエムブレム 蒼炎の軌跡】【ゴルベーザ@ファイナルファンタジー4】
【E-3/バンクル遊園地/事務室/一日目/深夜】 【ハル・エメリッヒ@メタルギアシリーズ】 【里中千枝@ペルソナ4】
【E-5 ショッピングモール内・電化製品売り場/一日目/深夜】 【シルバー@ポケットモンスターシリーズ】
【E-5 ショッピングモール付近/一日目/深夜】 【アリス・マーガトロイド@東方project】
【E-6 ゴールドカジノ付近/1日目/深夜】【アシュナード@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
【E-6 ゴールドカジノ内ルーレット台卓上/1日目/深夜】 【キョウ@ポケットモンスターシリーズ】
【F-1 南東部 川原 深夜・一日目】 【リボルバー・オセロット@メタルギアシリーズ】
【F-2 南部 小さな野原 深夜・一日目】 【十六夜咲夜@東方project】
803創る名無しに見る名無し:2010/03/24(水) 13:41:22 ID:U7L56MDK
投下乙。久々のSSだ。ありがたい
804創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 00:07:11 ID:VXqd3Bv+
久しぶりに来たら投下されてるだと!? 
投下乙。さらに分かりやすい資料も作ってくれるとは…

もすこしで休みがあるからちょっと書いてみるよ。 
 
 
805創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 06:46:53 ID:RI1K+GvS
>>802
アニロワの次はここ荒らすつもりですか?
806創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 08:52:52 ID:WJ1BtYCE
>>805
kwsk
807創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 09:28:19 ID:RI1K+GvS
>>806
自分勝手な展開でアニ3のフラグというフラグを破壊した挙句、参加者でもないキャラマンセーして議論放置して逃げた荒らし書き手だよ
808創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 12:02:50 ID:VXqd3Bv+
ちゃんと完結すれば荒らしとかどうでもいいぞ俺は
809創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 16:26:56 ID:U0NENfEt
アニロワにはもう関わってほしくないけど別の場所で頑張ろうとしてるんだからいいんじゃないの?
810創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 18:11:00 ID:WJ1BtYCE
そしてここでも同じことを繰り返すのか
811創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 23:03:27 ID:VXqd3Bv+
俺は逆にお前が荒らしに見えてきたんだが
812創る名無しに見る名無し:2010/03/25(木) 23:53:29 ID:aA39Zi1T
>>802
何のつもりだ。ふざけるなよ。お前のせいでどれだけの人が迷惑したと思ってる。
813創る名無しに見る名無し:2010/03/26(金) 00:04:45 ID:U0NENfEt
もう放置しとけよ。気持ちは解るが他ロワに迷惑かけてたらお前も荒らしと同レベルになるぞ
814創る名無しに見る名無し:2010/03/26(金) 00:20:23 ID:tZv8wFlR
もうこれ以上荒らさんでくれ。
815創る名無しに見る名無し:2010/03/26(金) 10:04:22 ID:EDY50qsx
>>802
リディアとカイン、セシルとゴルベーザが近いかな。
今後の展開に期待ww
816創る名無しに見る名無し:2010/03/28(日) 00:17:09 ID:lEozmZWb
予約が着たぞー
817創る名無しに見る名無し:2010/03/28(日) 11:07:25 ID:LAU5A2BB
久しぶりの予約だな
818創る名無しに見る名無し:2010/03/28(日) 12:50:30 ID:UiKglH5D
>>817上げんなハゲ
819創る名無しに見る名無し:2010/03/28(日) 19:07:00 ID:g8QQsQXe
test
820創る名無しに見る名無し:2010/03/28(日) 19:08:30 ID:g8QQsQXe
tes
821 ◆WBRXcNtpf. :2010/03/28(日) 19:30:22 ID:lEozmZWb
規制が怖いのでしたらば投下致します。
822創る名無しに見る名無し:2010/03/29(月) 01:22:25 ID:CjsDddvI
今気付いたけど旧まとめ消えたんだな…
823創る名無しに見る名無し:2010/03/29(月) 01:29:25 ID:MQeP4vrq
本当だ。旧まとめ消えてんじゃん
824創る名無しに見る名無し:2010/03/29(月) 13:54:04 ID:rjGPf5FM
代理投下するよ
825venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 13:55:22 ID:rjGPf5FM

体の自由を奪っていた糸がやっと取れて身動きが出来るようになった。
シルバーは苛々していた。
あのクソ忌々しい女のせいで最悪のスタートを切った と心の中で悪態を付いた。


『アリス・マーガトロイドよ、シルバー』

あの声を思い出すだけで沸々と怒りが湧き出す。
次にあったら絶対殺す。
…そうだ。殺すにしても武器が無いじゃないか。
さてどうするか。クソ。
デイパックをひっくり返す。使えるものはないか探すためだ。
出てきたものは地図、名簿、パン(味がしなくてカピカピの物と食料品売り場から取ってきた物)
水と筆記用具。SAAの弾。【M】と書いてあるトマト(疲れがとれる!と汚い字の説明書付き)。

そしてモデルガン。

先刻までは本物を持っていたのでこれを使う必要はないと思っていたが…

…脅すぐらいならできるか?
これを有効活用する為に思考を働かせる。

「…脅して、武器を奪って、その武器で殺す。」
826venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 13:56:33 ID:rjGPf5FM
 
なんだ。簡単じゃないか。
…いや、待て。この考えは相手も銃を持っていたら通用はしないんじゃないか?
銃っていうのは命中率とかそういうのを取り除いて考えれば先に撃った方が勝つ。
だがこっちは撃てないのだ。まさか相手も撃たずに脅しあうなんて事は起きないだろう。


じゃあどうするか。簡単だ。相手が銃ではない武器、近距離で殺せるもの。
つまり刃物を持っているを持っている奴を脅せばいい。
脅して、奪って、殺す。そう、脅して、奪って、殺すんだ。

心の中で繰り返す。
そして銃を持つ。
が、うまく握れない。手が震えていた。

まだあの時の反動があった。
動悸が早くなる。あの時の感覚を思い出すと吐き気を催した。
827venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 13:57:38 ID:rjGPf5FM
 
 
※ ※ ※
 
 
「ふむ、この変わった城だな。」


時は少し遡る。
シルバーがまだ魔法の糸により身動きが取れない時にアシュナードはショッピングモールにたどり着いた。
どうやらメダリオンの影響か体が軽い。
このぐらいのスピードなら1日半で会場全体を回れるだろう。
マルクは「普段出来ることが出来なかったり出来ないことが出来たりする」と言っていた。
少なくとも自分の体に小細工されてるだろう。
勿論メダリオンの効果も弱体化されてる筈だ。もし弱体化が外れればどれぐらいの力がでるのだろうか?
そのときが楽しみだ。
828venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 13:59:08 ID:rjGPf5FM
 
ショッピングモールに入ってすぐ右手にパン屋があった。看板には「マルク印の焼きたてパン屋さん」と書いてある。
そしてその右に連なり花屋「マルク印の綺麗な花」「マルク印の本屋」…
すべてマルク印と書いてある。まさか住人を立ち退かせたって訳ではないだろう。
つまりこの会場はマルクによって、殺し合いの為に作られたわけだ。

「くっくっく…我を楽しませ、さらにこのようなものを作る技量もある。ますます気に入ったぞマルク。」

不適に笑う。あぁ、早く戦を楽しみたい。
アシュナードの口元が歪む。
829venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:01:01 ID:rjGPf5FM
 
「…む?」
 
本屋を見ると気になる本が沢山あった。
「東方求聞史紀 著稗田阿求」「ポケモン生態について 著オーキドユキナリ」「バロン王国の歴史」etcetc...

見たことのない単語がばかりが並んでいる。それはアシュナードの好奇心を引き寄せた。
それは早く戦いたいという欲望に勝った。
そして座り込み、本を開いた。1冊目は「シャドー・モセス事件についての極秘資料」
 
「まぁ、焦るな。時間はたっぷりある。読書ぐらいの時間はな。戦はその後だ。」

そして数十分、アシュナードは読書を楽しむ。
メタルギア、伝説のポケモン、妖怪や妖精、クリスタル、ギャラクティックノヴァ、ペルソナ…
どれもアシュナードを楽しませる内容だった。
しかし楽しい読書の時間は中断させられてしまう。
一人の幼い、大人ぶった少年によって。

「おいっ!武器を渡せ!」
830venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:01:47 ID:rjGPf5FM

 
※ ※ ※


「脅して、奪って、殺す…」

呪文の様に呟き、それを繰り返す。簡単だ。簡単。
コイキングを捕まえるぐらいのレベルだ。
モデルガンを握り締める。手汗が酷かった。

やがて出入口にたどり着く。
そして大男が座り込んでいた。リラックスして読んでいた。

「(何してんだこの男っ…!?殺し合いのど真ん中で読書してる…)」

無神経にも程がある。しかも体育座りっ…!
いや、そんなことはどうでもいい。武器を持ってるかは知らんが、こいつは格好のカモだ!

「おいっ!武器を渡せ!」

すると男がこっちを見た。が、すぐに目をそらす。
その行為はシルバーを憤らせる。
831venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:03:13 ID:rjGPf5FM
 
「おいっ!聞いてんのか!?武器を渡せ!」
 
再度男がこっちを見る。その目は銃口を真っ直ぐ見据えている。
睨む様に見ていた。
そして男が口を開いた。

「銃か。我が持っているものとは少し勝手が違うみたいだ。それをどうやって使うのだ。小僧。」

それを聞いてシルバーは動揺する。

「(まさか…バレてるのか!?モデルガンって事がっ…!?)」
 
「聞いているのか?我が質問しているのだ。…それとも…」

男が本を置き、立ち上がる。でかい。威圧が酷かった。胸が締め付けられる。


「模造品か?我だったら脅さずにすぐ殺しているぞ。」

「(…バレてた!ヤバイヤバイヤバイヤバイ…)」

手が震える。足も震える。歯がガチガチと音を鳴らす。
男がそこに居るだけで殺されそうだった。
 
「今後、この戦での武器や食料の調達のなら殺した後でも出来るはずだ。だが小僧。お前はそれをしなかった。
何故なら武器が無いからだ。」

モデルガンを落とす。駄目だ。落としたら。負け組にはなりたくない。
死にたくない。こんなとこで。声がでない。逃げろ。駄目だ。足が動かない。

「所詮餓鬼の考えか。こんな玩具じゃ、我を殺せんぞ。」

男はモデルガンを拾い上げる
そして両手で包む。銃口だけ飛び出していた。そしてミシミシと音を上げた。
手から出てきたのは歪んだモデルガンだった。それをほうりなげる。
832venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:04:01 ID:rjGPf5FM
 
なんて力だ。死ぬ。嫌だ。
足の力がでない。
シルバーはそのまま後ろに倒れこむ。

「だが…我は銃の使い方が知りたい。教えろ。」

「…え?」

すると男はデイパックからあるものを取り出す。
銃だった。それもかなり小さい。
男は信じられない言葉を放った。


「我に使ってみろ。」
 
それを目の前に落とす。
その行為はシルバーのいまにも消えそうでちっぽけなプライドを大きく揺さぶった。


「…俺を舐めてるのか…?」


「強がるのはよせ小僧。お前に人を殺す度胸なぞないだろう。死ぬのに怯える奴に人は絶対に殺せない。」


確かに男の言う通り、殺す度胸は無かった。死ぬのに怯えていた。
先ほどの決意は錯覚だった。負け組。これじゃあ『あの男』以下じゃねぇか。畜生。
でもそれだけは嫌だ。

もう一度、もう一度だけ決意しよう。これで駄目だったら俺も負け組だったってことだ。

こんどこそ、殺すことには躊躇しない。死ぬのに怯えない。
さぁ、それを拾え!

手が動いた。その銃はモデルガンより軽く感じた。小さいからか、それとも怯えが無いからか。

その銃を男に向けた。
 
 
 
 
「今度は怯えない。勝ち組になってやる。」


銃声が1発。ショッピングモール内に響いた。
833venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:04:58 ID:rjGPf5FM

 
※  ※  ※

 
「…え?」


男はそこに居なかった。


「銃とはそう使うのか。これは厄介なものだな。気をつけなくては。」


後ろから背中に打撃が入る。体が吹き飛ぶ。痛い。


「それにしても上出来だ。我を殺そうとするとは。だがまだ子供。それに今、我が行ってるのは戦いではない。ただの戯れよ。」
834venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:06:08 ID:rjGPf5FM
 
何時、奴は移動したんだ?クソ。体に力が入らない。
でも何かが体から抜けていく。震えが止まった。
 
男が近づく。胸倉を掴まれた。そして一発。また一発。
血が飛び散る。しかしシルバーは悲鳴一つあげなかった。あげたくなかったのだ。
殴り終えた後、男が感心したように言った。

「…その目。恐れを止めた目だ。…む。良い事を思いついた。口を開けろ。」

男はデイパックからなにかを取り出し、口に突っ込む。毒かもしれない。だが抗う力なんかなかった。

「それは不死になるという薬だ。まぁこの戦場じゃ効き目は薄いが…さて、我の戦の為に手助けをしてもらおうか。」

不適に男が笑う。

 
※  ※  ※

「我の名はデイン王国13代目国王、アシュナードだ。小僧。貴様の名はなんだ?」

「シルバーだ。」

「シルバーか。ベオクか?それともラグズか?」

「……?なんだそりゃ?」

「…ふん。よい。」

二人はショッピングモール内のカフェで話していた。ただしそれは談笑って訳じゃない。
一問一答のような物で息苦しいものだった。そしてその質問の殆どをシルバーは答えなかった。
不死の薬を飲まされたせいか体の傷は少しずつだが癒えていた。
835venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:07:06 ID:rjGPf5FM
 
「…シルバーよ。我が貴様を殺さない理由はなんだと思う?」
 
「しらねぇよ。」
 
「そう反発するな。貴様には未来があるのだ。」
 
アシュナードはシルバーを指差す。
 
「それはどんな未来か。乞食になり野垂れ死ぬか、それとも大富豪になり裕福に過ごすか。それはまだわからん。貴様はどんな未来が欲しいのだ?」
 
その質問にシルバーは反応する。数十秒の時間が立ち、そして答えた。
 
「…俺は勝ち組になりたいだけだ。」
 
「…ほう。やはり貴様に投資した価値はあったか。」
 
その答えにアシュナードは満足したように見えた。


 ※  ※  ※

「ひはははははっ!」

シルバーは笑っていた。笑いながら走る。それは勝ち組への道に見えた。
あの男、アシュナードは俺と約束をした。

「俺がこの殺し合いで強くなって、今後、強者になったらアシュナードが作る世界の腹心にする。」

と約束してくれた。世界規模だ。ロケット団みたいなちっぽけな規模じゃない。

アシュナードのいう異世界ってのは信じられないが、あのピエロやアリスの力は全てそれで解決できる。
アシュナードの作る世界は強者しかいない世界。勝ち組しか居ない世界だ。
その世界の腹心だ。勝ち組の中の勝ち組だ!
マルクはたった一人しか帰さないと言ってるが、アシュナードが説得してくれるらしい。
それに俺は不死だ。アシュナードが俺に期待して飲ませたらしい。死なないなら負ける筈が無い。

俺が走っているのは栄光への道だ。
本当のチャンピオンロードって訳だ。

「どうだサカキっ!俺は勝ち組になってやるっ!お前は精々そこで指を咥えて待ってろっ!」
836venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:07:46 ID:rjGPf5FM
 
【E-5 ショッピングモール内・東側出入口/一日目/黎明】
【シルバー@ポケットモンスターシリーズ】
[状態]:蓬莱の薬服用(半不死)
[装備]:レミントンデリンジャー(1/2)
[道具]:基本支給品一式、マキシマムトマト@星のカービィシリーズ、銃の弾(残り18)、少しの食料
[思考]
基本方針:優勝ではなく準優勝目指す(マルクを説得してアシュナードと一緒に優勝する)
1:アシュナードの新しく創る世界に住む為、強くなる。
2:アリスは絶対殺す
3:殺し合いには積極的に参加する。
4:サカキには会いたくないな…
※赤髪の少年(金銀ライバル)です。
※参戦時期はロケット団壊滅から3年後以降(金銀の時代)です。それより細かい時期は後続の書き手に任せます。
※トレーナーカードはこの世界に来ても持っています
※不死の効果は制限され、痛覚はあります。再生速度は遅めです。首が千切れるか、心臓を撃ち抜かれると死にます。それ以外は腕が千切れようと目が抉れようと絶対に死にません。
※シルバーは完全に不死だと思っています。死ぬ事に気づいていません。
※レミントンデリンジャーはマルクが用意した特殊な物で銃の弾(SAAの弾)が代用できます。
※死ぬのに怯えるのを止めました
※殺すことに躊躇するのをやめました。
※FE世界についてある程度アシュナードから聞きました。
837venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 14:08:47 ID:rjGPf5FM
 
 
「滑稽だな」

シルバーを見送った後、アシュナードは呟く。
それはシルバーに対してもだし、自分に対してもだ。
なぜ殺さなかったか?それは子供だったからだ。
子供には未来がある。強者になる可能性があるのだ。例えそれが微塵程の可能性でもだ。

そしてシルバーには見込みがあった。野心、度胸、決意。

しかしそれではまだ足りない。だから我は強さ、「不死」を与えた。
投資したのだ。「不死」という能力を。絶対的で誰もが欲しくなるような能力を。

だが不死とはそんな簡単に与える物ではない。では何故シルバーに与えたか?

全ては戯れだった。


シルバーに「不死」を与えたのはパンくずを乞食に投げつける様なものだった。
パンくずに鳥が群がり、乞食は鳥に突付かれながらもパンくずを食べる。

気づいていないのだ。乞食は戯れだということを。
傍観者を楽しませているのにそれに気づかず、必死にパンくずを食べる。

「シルバー。貴様に投資した理由、我が戯れだと言った事に気づかなかったか?」

もうこんな戯れはしないだろう。
大体、マルクは二人で優勝なんて愚弄を許すわけがない。やはり考えは餓鬼。
子供だからってなんでも許されるわけが無い。その躾として不死の薬は不完全な物だとは言わない事にした。

まぁ、次に会ったら、その時は我を楽しませる事になるだろう。いや次はないか? くくく…
838venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 15:15:35 ID:rjGPf5FM
  
さて、戯れの時間も、読書の時間も終わりだ。
 
 
次は戦の時間だ。

デイパックから日本刀を取り出し、腰にひっ掛ける。銃は使い方を知る為にシルバーにくれてしまった。戦場で武器が少ないのは痛手だが、銃の使い方や危険性を知れたのだ。これだけで大きな収穫だろう。
それにこの日本刀の方が使いやすい。
  
そういえば名簿を貰っていたな。
知っている者は…
いや、やめておこう。巡り合った時に興が削がれるのも困る。
知らない方が良いか。それもまた一興。
    
そう思い、再度名簿をデイパックに閉まった。

…どうやら参加者は異世界から集められたらしい。それは本屋でもらった書物を見ればわかり、シルバーも「ラグズ」と「ベオク」の単語が分からなかった。疑わしいが異世界の存在を信じるしかないだろう。
そして我の知らないこの城もシルバーは知っていた。異世界の建造物という事だろう。
すこし異世界に興味が出てきた。異世界に戦争を仕掛けるのもいいかも知れない。メタルギアという竜、妖怪やペルソナ使いとも一戦を交えてみたいものだ。

アシュナードは歩み始める。戦の為に。世界を創る為に。
つぎに出会う者が「乞食」じゃない事を願おう。
839venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 15:16:36 ID:rjGPf5FM
 
【E-5 ショッピングモール内・北側出入口/一日目/黎明】
【アシュナード@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡】
[状態]:全快、メダリオン使用状態。
[装備]:鎧(デフォルト) 、日本刀
[道具]:基本支給品一式、日本刀、書店で取った本を何冊か
[思考]
基本方針:戦を楽しむ。
1:戦を楽しむ
2:弱者は滅する。
3:マルクに願いを叶えさせた後、部下にする。
※参戦時期は最終章でメダリオンを使用した直後。
※名簿を確認していません。また確認する事も今後無いと思われます。
※メダリオン使用していますが制限が掛かっています。
※鎧は普通の鎧です。普通の拳銃ぐらいなら弾きますが、威力の高い物(マグナムやライフル)なら壊せます。
※マルクが自分の考えに賛同してると思ってます。
※どこに向かうかは次の書き手さんに任せます。
※制限に気付いてません。
※銃についての知識を得ました。
※他の世界についての知識をある程度得ました。
※シルバーの様に戯れる事はもう二度としません。またシルバーを自分の創る世界に住まわせる気は毛頭ありません。

※ショッピングモール内の本屋にはマルクによってそれぞれの世界についての資料が持ってこられています。
※歪んだモデルガンが本屋前に放置されてます。
※ショッピングモール南側出入口にはシルバーの血が沢山飛び散ってます


 
【蓬莱の薬@東方project】 
 
服用すると不死になります。本来なら髪一本でも残れば再生します。
が、ロワ使用の為、半不死です。再生速度は遅め。痛覚はあります。
死ぬ条件は
1.首が千切れる(首輪爆発含)
2.心臓に何らかの攻撃
のどちらかです。これ以外は絶対に死にません。
840venom ◇WBRXcNtpf 代理:2010/03/29(月) 15:17:41 ID:rjGPf5FM
投下終了です

ロワでこういう薬はロクな目に合わないだろうなwww
841創る名無しに見る名無し:2010/03/29(月) 19:43:38 ID:CjsDddvI
826と827が抜けてる


 
 
だが、こんなんじゃ駄目だ。吐き気を催す? 馬鹿馬鹿しい。
人を殺し損ねているのに吐き気、動悸が出るようじゃ駄目だ。
そしてどこかで俺は安心してる俺はなんだ!?

これじゃあ『負け組』の仲間入りだ。

「…違う。俺は…あんたとは…」

違うんだ。勝つ。殺して勝ってやる。

深く深呼吸する。そして取りこぼしたモデルガンを拾い上げた。
軽く思えた。

「…今度は躊躇うな。躊躇わず、殺す。」

これで、脅して、奪って、殺す。脅して、奪って、殺す。脅して、奪って、殺す。脅して、奪って、殺す。脅して、奪って、殺す。 
脅して、奪って、殺す。脅して、奪って、殺す。脅して、奪って、殺す…


842創る名無しに見る名無し:2010/03/30(火) 15:20:11 ID:qkArK4ZE
投下きてた。投下乙。
シルバー不死化か。アニロワ2のかがみみたいにロクな事にはならんだろうな…
843創る名無しに見る名無し:2010/04/01(木) 23:49:22 ID:oSFtAyp7
アイクやしっこくに三枚に下ろされても「しねない」シルバーを連想した。
844創る名無しに見る名無し:2010/04/04(日) 23:11:33 ID:Jw7k+YfZ
投下乙。ロワでは不死になったやつは悲惨な目に合うしね・・・
845創る名無しに見る名無し:2010/04/05(月) 22:50:17 ID:nx4pMqZM
tesu
846創る名無しに見る名無し:2010/04/12(月) 01:18:03 ID:V3IRKYQV
感想もないとはまた規制か?
847創る名無しに見る名無し:2010/04/19(月) 23:37:18 ID:DwqRiIVd
なんか過疎ったな
848創る名無しに見る名無し:2010/04/23(金) 18:17:45 ID:2d1BH2zL
まだ人いるか?
849創る名無しに見る名無し:2010/04/23(金) 18:41:53 ID:t9CpFXWD
いるよ、今は無理だけどいつか書きたいぜ
850創る名無しに見る名無し:2010/04/23(金) 19:32:51 ID:yRBehdR7
保守
851創る名無しに見る名無し:2010/04/23(金) 21:24:10 ID:G6n6IliV
俺もいるぞー
852創る名無しに見る名無し:2010/04/25(日) 00:36:35 ID:UhyKvHGD
沢山いるのに書き手が少ないね
853創る名無しに見る名無し:2010/04/25(日) 08:41:36 ID:+zzCPY4g
ならば書けばいい。言い出した人間が。
854創る名無しに見る名無し:2010/04/25(日) 21:42:52 ID:ZZ/w+Vc2
>>853が書いてくれるそうです
855創る名無しに見る名無し:2010/05/09(日) 00:41:26 ID:1ADOhZtK
過疎すぎて泣けてきた
856創る名無しに見る名無し:2010/05/09(日) 21:04:11 ID:3BgSMvXX
このままロワが消滅しそうでこわい
857創る名無しに見る名無し:2010/05/12(水) 00:48:53 ID:btApa4dV
消滅はしないでほしいな
858創る名無しに見る名無し:2010/05/21(金) 01:53:58 ID:6lcFwoQk
保守じゃ
859創る名無しに見る名無し:2010/05/30(日) 01:24:48 ID:NJxmw380
保守
860創る名無しに見る名無し:2010/06/06(日) 09:18:50 ID:qP0ZyiUM
861 ◆dGUiIvN2Nw :2010/06/09(水) 16:54:42 ID:Ulw8kvKI
ゲリラ投下いきます
登場人物はアドレーヌと風海幽香です
862強い妖怪と弱い人間 ◆dGUiIvN2Nw :2010/06/09(水) 16:58:32 ID:Ulw8kvKI
アドレーヌは悩んでいた。
基本的に結構能天気な彼女がこれほど真剣に、危機迫ったものを感じながら悩むのは初めてのことだった。
彼女が考えているのはこの殺し合いのこと、などではなく、隣で黙々と歩く女性、風見幽香のことだった。
(やっぱり……何かお話とかした方がいいよね)
弱冠物騒な話し合いがあったとはいえ、共に行動することになったというのに、まだお互いのことだってあまりよく知らないのだ。
それどころか、探索対象である知人の確認すら満足にしていない。
このような特異な場所に集められたにも関わらず何の情報交換もなしというのはさすがにまずいということくらいアドレーヌにだってわかっている。
(けど……。なんか幽香さん、怖そうだしなぁ)
ただ無表情で前を見つめているだけだというのに、何かオーラのようなものが感じられて、アドレーヌは話を切り出しにくかった。
アドレーヌの周りの人間は皆朗らかで、どこか陽気な雰囲気があった。しかし幽香は違う。
ドライアイスを思わせる冷たい瞳。まるで抜身の刀のような危な気な空気が幽香の周りから感じられるのだ。
自分とは別世界の人だということをアドレーヌは本能的に察知していた。
だからこそ、話をすることが躊躇われる。ただの会話をしようというだけだというのに、何となく……怖い。
(話しかけたらいきなりキレて襲いかかってきたりして。それで●●が××で▲■みたいなことになったらどうしよう…!)
アドレーヌのそういった心配は何もまったく当ての外れたものではない。
最初に二人が接触した時も、幽香は危害こそ加えなかったが、自分のことなどどうなろうと知ったことではないという気持ちが滲み出ていた。
そう。有り得ない話ではないのだ。突然本性を丸出しにして、狼のごとくアドレーヌに襲いかかってくることも。
(な、ないよね。それはさすがにないよね。だって、私のこと必要だって言ってたし……。たぶん。……ぜったい)
気持ちを奮い立たせて、ちらりと横目で幽香を見遣る。……目が合った。
「何?」
思わずびくりと肩が震えた。どきまぎする心臓が今にも飛び出しそうな勢いだった。
(お、怒ってる! 絶対怒ってる〜! どうしよう。私、食べられちゃうの? こんなところで食べられちゃうの!? えぇっと、えぇっと、オオカミさんに襲われた時の対処方法は……死んだふり、だっけ? いや、それは確かクマさんで……)
「私のことを無視するなんて、良い度胸してるわね」
「ひぃっ!」
小さな悲鳴を上げて一歩後ずらす。
何も言わず、じっとこちらを見つめる様は今にも襲いかからんとしているように見えなくもない。
「……まったく。訳が分からないわ」
しばらくガタガタと震えていると、幽香はそう言って再び歩き始めた。
数メートルほど離れた時点で、アドレーヌはようやく胸を撫で下ろすと、とぼとぼと幽香の後ろを付いて行った。
(私のこと、食べようとしたんじゃないんだ。……というか、今考えたら当たり前だよね。本当に食べる気ならもっと早くに食べちゃってるだろうし)
そう考えると、何だか悪いことをした気がしてくる。
さっきだって、幽香が話しかけて来たのをこちらが一方的に無視したのだ。
礼義に反するし、何より気を悪くしてしまったかもしれない。
(謝らないと……ダメだよね)
アドレーヌはそう考えるも、やはり怖いものは怖い。
喉から出かかった声が途中で止まってしまう。こういうものは理屈ではないのだ。
しかし、絵の勉強をするために遠いプププランドにまで一人でやって来た彼女だ。行動力は人一倍ある。
アドレーヌは勇気を振り絞って、幽香の裾をちょこんと掴むと、意を決して口を開いた。
「あ、あの……!」
863強い妖怪と弱い人間 ◆dGUiIvN2Nw :2010/06/09(水) 17:03:51 ID:Ulw8kvKI
風見幽香は悩んでいた。
幻想郷で最強(自称)の妖怪である幽香は、これまで悩みらしい悩みなど持ったことはない。
大抵のことなら何でも実現出来たし、あまり欲の激しい性質でもないのだから、当然といえば当然だ。
そんな彼女が悩んでいること。それは
(やっぱり、何か話でもした方がいいのかしら)
隣でちょぼちょぼと歩く、自分と比べて半分以上も背が低い少女のことだった。
いつも一人で自分の花畑に水を遣って過ごす幽香は、あまり人間と接点を持たない。
人間も人間で、幽香のことは危険な妖怪だと認識しているのだから、彼らとの会話など微々たるものだ。
極少数、幽香にもまったく動じずに話しかけてくる(それどころか奇襲してくる)ような稀有な存在もいるにはいるが、彼女達は他の人間とはまったく違う点が一つある。
強いのだ。
弾幕勝負という幻想郷ならではのルールに縛られたゲームといえど、最強(くどいようだが自称である)の幽香でさえ土をつけられることがある。
彼女達のような強者は常に堂々として自分という存在に自信を持っている。
そして、そんな彼女達ばかり相手をしている幽香は、一般的に言う弱者に対してどう接すればいいのか分からないのだ。
(話をするにしても、何を? このお花が好きだとか、あのお花は手入れが難しいとか、そんなこと? でも、私の周りにそういうことに関心ある奴なんていなかったし……)
ちらりと横目でアドレーヌを一瞥する。
人間がいつも自分に対して向ける表情と同じ顔をアドレーヌはしていた。恐怖というやつである。
(……馬鹿馬鹿しい。何で私がこんなことで悩まなくちゃならないのよ)
風見幽香は妖怪である。昨今の幻想郷にいると忘れてしまいがちだが、妖怪とは人間に恐怖を抱かせる存在なのだ。
そんな幽香が、ここにいるちっぽけな人間相手にどう接すればいいか悩んでいるなんて、恥以外の何物でもない。
(止めた止めた。どうせ利害の一致だけで同行してるんだから、下手なこと考えるものじゃないわ)
……そう思うも、やはり気になる。
ずっと沈黙したまま一緒に歩いているのも息が詰まるものだということを幽香は初めて知った。
かといって、何を話せばいいかも分からない。何の気もなしに、再びアドレーヌを見遣る。そして、……目が合った。
864強い妖怪と弱い人間 ◆dGUiIvN2Nw :2010/06/09(水) 17:05:17 ID:Ulw8kvKI
「何?」
思わず出た言葉だった。
(少し冷たい言い方だったかな。また怖がられるかも。……いや、別にいいか。別に仲良くしなきゃいけないわけでもないんだし)
びくりと震えるアドレーヌを見て、ほんの少し罪悪感が芽生える。
(……利害の一致とはいえ、一応同行者なのよね。多少は…本当に多少は、気を遣ってあげるのも必要かしら)
よし、決めた。アドレーヌが何か言ってきたら、ちょっとだけ物腰やわらかい感じで話そう。
そういえば霊夢とか魔理沙とか、知人に関する情報交換もしてない訳だし。
そんなことを思いつつも、アドレーヌが話を切り出してくるのを待つ。
しかし、何故だろう。一向に話しかけてこない。何やらぶつぶつと念仏を唱えるのみだ。せっかくこちらが譲歩しようという時にこういう態度を取られてはさすがの幽香も良い気持ちはしなかった。
「私のことを無視するなんて、良い度胸してるわね」
「ひぃっ!」
(ひぃって何だ。ひぃって。私、何か怖がらせるようなことした? してないわよね? 人を無視することは人間でも失礼な振る舞いに入るわよね?)
そんな素朴な疑問がぶくぶくと膨れ上がり、しかしそれもすぐに霧散した。そして訳もなくイライラし始めた。
(何で私がこいつの反応に一喜一憂しなくちゃいけないのよ。私は妖怪。こいつは人間。だったらこいつが怯えるのは当たり前のことだし、それで私がどうこうすることないじゃない)
もういいや、と半ば投げやりな気持ちで幽香は思った。慣れないことをするものではないのだ。
自分は妖怪。なら妖怪らしく振る舞っていればいい。
「……まったく。訳が分からないわ」
そう言って、幽香はアドレーヌを無視するように歩き始めた。
(ついて来るかな? もしかしたらこのまま逃げちゃうかもしれないわね。まぁ、どうでもいいか)
そうだ。そんなことどうでもいいことではないか。アドレーヌがいようといまいと、そんなことは瑣末な問題だ。
自分にはこの肉体と、愛でるための花さえあればそれでいい。今までもそうしてきたのだ。
そしてこれからもこの道を歩くのだ。
ふいに、袖を引っ張られる感覚がした気がした。いや、気がしたのではない。確かに引っ張られたのだ。
振り向くと、アドレーヌが何か言いたそうにもぞもぞしていた。
「あ、あの…!」
幽香は黙って、その続きを待っていた。一体何を言ってくるつもりなのか、幽香にはまったく想像がつかない。
怯えた人間の思考回路など分かるはずもない。
(さっきはすみませんでした、かな? それとも、歩くの早いです、か? いや、案外喧嘩売ってくる気かも。いちいち偉そうなんだよボケ、とか。……いや、それはないか)
アドレーヌは混乱しているらしく、顔を真っ赤にして口をぱくぱくしていが、やがて大きな声で言い放った。
「ご、御趣味は!?」
空気が凍るとはこのことを言うのだろう。
しばらくはどちらとも時間が止まったように停止していた。しかし、それも一瞬のことだった。
次の瞬間には、思わず吹き出し、堪え切れないという様子で笑う幽香の姿があった。
「あ、あなた……くくっ。お見合いじゃないんだから」
「わ、笑わないでくださいよ〜っ!」
さらに顔を真っ赤にしているアドレーヌを見てますます笑いが込み上げてくる幽香だった。
865強い妖怪と弱い人間 ◆dGUiIvN2Nw :2010/06/09(水) 17:08:56 ID:Ulw8kvKI
「はー、笑った笑った。こんなに笑ったのは久しぶりだわ」
二人は今、木陰で座り込み小休止していた。幽香はまったく疲れてなどいなかったのだが、アドレーヌからの提案を素直に呑むことにしたのだ。
先程までの雰囲気はいつの間にか消し飛んでいた。
「もぉ、その話は止めてください」
ぶすっとしてふてくされるアドレーヌを見つめながら、幽香は口を開いた。
「……あなた、私のこと怖い?」
アドレーヌはしばらく黙っていたが、やがて躊躇しながらもこくんと頷いた。
「だって幽香さん、いつ見ても何だか怖い顔してるし。私とか、カーくんとかとは、全然違う人って感じがするから」
別に怖い顔をしてる訳ではないのだが、とも思ったがそのことには触れずに、そう、と幽香は短く言った。
そしてしばらくしてから再び口を開いた。
「じゃあ、どうして私と行動してるの? 怖いならさっさと逃げちゃえばいいのに。成り行きで仕方なく?」
「……私は、弱いですから。絵を描くことしか出来ないし、今はその絵も描けない状態だけど、…それでも、みんなでここから生きて帰りたいから」
生きたい。その想いは自分とアドレーヌとでは全然違う意味合いを持つのだろうと幽香は思った。
強者である幽香の思う漫然とした『生きたい』とは違い、アドレーヌのそれは真剣な、縋りつくような想いである『生きたい』なのだ。
「私、死にたくないです。まだまだいっぱい描きたい絵があるし、もっともっと上手な絵が描きたい。カーくんとか、デデのだんなと色んなお話がしたい」
暗い林の中ですすり泣く声だけが聞こえていた。
泣くという動作も幽香には縁のないものだ。人間は、自分ではどうしようもないことを、それでもどうにかしたいと思って泣くのだ。そんなこと、何でも出来る幽香に理解できるはずもない。
ぱこん、と小気味良い音がアドレーヌの後頭部で鳴った。何を思ったのか、突然幽香が手にしたものでアドレーヌの後頭部を叩いたのだ。
「いったぁ〜!」
思わず殴られた場所を手で押さえながら、キッと殴った本人である幽香を睨みつける。
「なにするんですか!」
「別に。ただ私、人を殴るの大好きだから」
「いきなり変なことカミングアウトしないでください!」
涙目になりながらも後頭部を擦るアドレーヌ。それを横目で見ながら、幽香は言った。
「はっきり言って、あなたの言ってること、私には半分も理解できないわ。やりたいことがあるなら自分の力でやり通せばいいし、生きたいんだったら死なないくらい強くなればいいっていつも思ってたから。
……でもまぁ、とりあえず、あなたみたいな弱い人間にはそんなこと無理なんだっていうことはわかった」
強者と弱者では何もかもが違う。その肉体的な差は精神にも影響する。幽香が当たり前と思ってることがアドレーヌにとっては当たり前ではない。
そのことを、このアドレーヌという弱者の胸の内を聞いて、少し理解できた気がした。
「ま、あれよ。一応一緒に行動してるんだし、私の邪魔をしないって言うんなら、申し訳程度に守ってあげてもいいわよ」
「え?」
アドレーヌのあまりにも意外そうな顔に、幽香はムッとした。
「何よ。私じゃ不満? 言っておくけど、この私にここまで言わせて、それでもビクビクしてるようならタダじゃ済まさないわよ。私は最強の妖怪なんだから」
最強の自分が守る=超安心という図式が幽香の中には出来あがっていた。だからこそ不安=自分が最強ではないという図式も成り立つわけで。
要するにそうなることが幽香には気に食わないのだ。
「い、いえ! 不満なんてとんでもないです。う、嬉しいです」
しどろもどろにそう言うアドレーヌに対して、幽香は、そう、とだけ素っ気なく呟いた。
幽香がどう思ってそんなことを言ったのか、アドレーヌにはいまいち分からなかったが、自分を励まそうとしてくれたのだろうなと思った。
最強の妖怪らしいやり方で、不器用なりにも自分と接してくれた幽香に対して、アドレーヌは素直に嬉しい気持ちになった。
866強い妖怪と弱い人間 ◆dGUiIvN2Nw :2010/06/09(水) 17:10:47 ID:Ulw8kvKI
そこでふと、アドレーヌは幽香の右手に目線を落とした。
「そういえば、さっき私を殴ったものって一体なんだったんですか? なんだかずいぶん堅そうな感触でしたけ……ど……」
幽香の右手にはずっしりとした斧が握られていた。固まっているアドレーヌなどまったく気にせず、本人はその重そうな斧を何の意も介さずにぶんぶん振り回している。
しかしアドレーヌが絶句したのはその幽香の怪力のためではない。今、アドレーヌは幽香の右に座っているのだが、その斧というのが右手で握られているのだ。
この姿勢で幽香が左手を使ってアドレーヌの後頭部を殴ることなど不可能。つまりだ。アドレーヌの頭を直撃したのは、この鋭く光る斧ということに……
「いやあぁぁーーー!! 人殺しぃ! やっぱり幽香さんはオオカミだったんだ! 私死ぬんだ! 血がびゅーびゅー吹き出て死んじゃうんだああ!!」
ぎゃあぎゃあと喚き散らすアドレーヌとは対照的に、幽香はまったく動じていなかった。
「落ちつきなさいよ」
「これが落ちついていられますか! って、あれ?」
さすがのアドレーヌもようやく異変に気付いた。殴られてからかなり時間が経つのに、まだ意識がはっきりしている。
というよりも、血がまったく出ていない。確かに斧が直撃したはずなのに。
「ほら、これ」
ヒラリと一枚の紙がアドレーヌの脇に舞い落ちた。拾い上げると、どうやらそれは支給品の説明書のようだった。
『訓練用の斧』という文字の下の備考欄に、本当のダメージを与えない斧、と書いてあった。
「……なにこれ?」
「あなた、弱っちいだけじゃなくて頭も悪いの? 書いてある通りよ。この斧でどれだけ人をぶっ叩いても死なないってわけ」
そう言ってにこりと笑ってみせる幽香を見て、アドレーヌはぞっとするものを感じた。まるで、『私にぴったりの支給品だわ』とでも言っているように感じたのだ。
「……さ、さぁ行きましょうか! こんなところでのんびりしてる暇はありません! 一刻も早くカーくんたちと筆を探して、ここから脱出しないと!」
そう言ってそそくさとその場から離れようとするアドレーヌの肩をがっしりと幽香は掴んだ。
「そういえばあなた。さっき妙なこと口走ってたわよね。私ってオオカミに見えるかしら? あんな野蛮で薄汚いオオカミに?」
今まで見たことのないくらい素敵な笑顔が逆に怖い。
「い、いえその、あれは…言葉の綾というか……何というか……」
「もう少しこの斧の性能、試しとこうかしら」
「ひ、ひいぃーーー!!!」
星光る林の中で、今夜二度目の悲鳴が劈いた。
867強い妖怪と弱い人間 ◆dGUiIvN2Nw :2010/06/09(水) 17:11:49 ID:Ulw8kvKI
【D-3 一日目 深夜】
【風見幽香@東方project】
[状態]健康
[装備]訓練用の斧@FE
[道具]基本支給品一式、不明支給品0~2
[思考]基本方針:向かって来る敵は排除する。自分から殺しには行かない
1. ……ちょっと癖になるかも
2. 強者を探す。見つけたら即決闘
3. アドレーヌの友人と絵の具を探す。ついでにアドレーヌも適当に守ってやる

【アドレーヌ@星のカービィ】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考]基本方針:ゲームには乗らない。出来れば人殺しもしたくない
1. やっぱり幽香さんって怖い! 怖いよぉ!
2. カービィ達を探す
3. 絵の具と筆を探す
868 ◆dGUiIvN2Nw :2010/06/09(水) 17:17:06 ID:Ulw8kvKI
投下終了です。
矛盾とかあったら指摘お願いします
869創る名無しに見る名無し:2010/06/09(水) 18:34:49 ID:XyrwyrBx
投下乙。ありがてぇ・・・本当にありがてぇよぉ・・・

アドレーヌと幽香の何だかぎくしゃくしたやりとりが面白い
十分に面白いSSだと思います。
870創る名無しに見る名無し:2010/06/09(水) 19:57:51 ID:n/0IORvk
投下乙。面白かったよ。
871創る名無しに見る名無し:2010/06/11(金) 18:04:36 ID:CwNPIMSJ
ここゲリラ投下禁止だろ
予約必須のルールだったはず
872創る名無しに見る名無し:2010/06/11(金) 20:16:26 ID:Lbig1HZN
すくなくともテンプレには書いてないから
仮にそうなら修正する必要があるな
873創る名無しに見る名無し:2010/06/11(金) 23:15:14 ID:hMrnkThJ
1スレ目だからな
でもそういう話にはなってたと思う
人いなすぎてよく分からんが
874創る名無しに見る名無し:2010/06/12(土) 00:06:08 ID:+wQ2ikvW
支援age
875創る名無しに見る名無し:2010/06/13(日) 23:04:58 ID:UpxDNdrR
ゲリラ投下きてたぁぁぁぁぁぁ
すげぇぇぇぇうれしいしおsdそjd
 
とりあえず、一回予約してもう一度投下ってのもありだが。
 
それかテンプレを修正するかの二択
876創る名無しに見る名無し:2010/06/15(火) 22:52:48 ID:AM0LEN2v
ウィキもう乗せていいか?
877創る名無しに見る名無し:2010/06/16(水) 11:45:00 ID:NFtM1QAJ
そのまえにこちらに乗せてね。
878創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 00:09:24 ID:dSQ4BSKk
◆dGUiIvN2Nw氏の作品をもうウィキ乗せても良いかって意味です
879創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 01:27:07 ID:y+Yhq2Qj
◆dGUiIvN2Nw氏自身がこっちに投下してくれればねえ。
◆dGUiIvN2Nw氏が規制に巻き込まれているなら、その旨伝えてくれれば
こっちの方に代理投下いたしますぜえ。
wikiは本投下が終わるまで待つのが筋では?
880 ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 17:49:53 ID:dSQ4BSKk
投下お疲れ様です。幽花とアドの絡みが面白いです。
 
執筆終えたので今から霊夢、レッド投下いたします。
規制されたら避難所に投下しますね。
 

881IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 17:51:50 ID:dSQ4BSKk

「でかい木ね。あなたもそうおもうでしょ?」
「シャンハーイ!」
 
地図を見ると『世界樹』と書かれてる事を見るとここはB−2だろうか。
というより木の目の前に看板が立っている。汚い字で『世界樹』って。
ご丁寧にも木の分類や概要が細かく書かれている。どうやらマルクは相当暇を持て余していたみたいだ。
まぁそのお陰で自分がどこに居るかはよくわかった。さっきまでいた場所はC−2の『山小屋』だろう。
なんとも面白みのないネーミングだ。いや、変な名前よりましかな。
ちなみに私はついさっき、ここが幻想卿じゃないことに気付いた。いや、薄々気付いてたけど。
見たことがない星とかあるし、外の世界なのかな?
でも異変には変わりないし、まぁ解決しないとね。
さて、移動を始めたはいいがどこに進めばいいか分からずに彷徨ってた訳だけど現在地が分かればこっちのものだわ。
地図には一際目を引く字がある。タウロスタウンとカトリスシティだ。
シティとかタウンとかはたしか外の世界の言葉だ。月の都みたいな感じらしい。パチュリーか香霖が言ってた様な気がする。
人が沢山いてお店もそれに応じて沢山。私にはその程度にしか覚えてない。
しかし人が沢山居てお店も沢山ならこの面倒な遊戯で有利になるものも置いている筈だ。
そこなら魔理沙も行きそうだ。いや、行くに決まってる。私の勘は大体あたる。というよりか自負してる。
「よし、そうと決まれば出発よ、ナントカシティにね。行くわよ上海」
「シャンハーイ!」
そう意気込み、コンパスで方向を確認する。この道具は霖之助さんが売りもしない売り物を頼んでも無いのに見せてくれて、
さらに使い方を教えてくれた。なんと方向がわかるらしい。
だからどうした。と最初は突っ込んだけれど、こんな所で無駄な知識が役に立つとは。(魔理沙は魔法の森とかで結構使っているらしい)
方向を確認すると真反対だった。危ない危ない。そう思い後ろを向く。
そのときだった。見覚えのある物を持って私の目の前に少年が現れたのは。 
 
882IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 17:52:37 ID:dSQ4BSKk

☆ ☆ ☆
 
結構移動をしたみたいだ。
そういえば何故、僕はポケモンマスターを目指そうとしたのだろうか?
今ではそんな事も分からなくなってしまった。
タケシを殺そうとした時も、なにも考えずに、『躊躇』とかの後ろめたい感情はまったくと言っていいほどなかった。
何時から僕はこの虚しさを手に入れたんだろう。僕はいつからか『命』を『物』を認識していた。
そう気付いた頃にはシロガネヤマに居た。
この倦怠感、虚無感も全て、あの少年と戦えば元に戻るのだろうか。
…戻らなかったら?
そう思うと堪らなく怖くなった。なんだろう僕は。なんだろう僕は。なんなんだ。
自分が『認識』出来ないときもあった。だから僕はシロガネヤマに篭ったんだろう。
そして少年、僕を楽しませてくれた少年に出会った。
あの少年の名前はなんだったっけ?たしか――――だったか。
そのとき、ある事に気付く。
急いでデイパックから名簿を取り出した。
 
 
…いない。
よかった。もしこの殺し合いにあの少年が参加していたら僕はどうしていたんだろうか?
「………………?」
何気なく、そして慌てて見た名簿には知っている名前が幾つかあった。
そうか。タケシ以外の知り合いも参加しているのか。
グリーン。彼はシロガネヤマに篭ってからも唯一連絡を取っていた。彼とは3年前に切磋琢磨しあい、ライバルでもあった。
キョウ。セキチクジムのジムリーダーであり、彼のポケモンの毒には結構苦戦した覚えがある。
サカキ。トキワジムのジムリーダーであり、あの、ロケット団の首領でもあった。ロケット団が分解した後、行方不明になったと聞いたが…
そして、タケシ。自分が殺し損なった、友であった。
何故、僕が彼らの名前を一度整理したのか。それは決別の為だ。
殺すのに余計な感情は入らない。憎しみとか躊躇とかは一切いらないんだ。
元の自分に戻る為には、あの少年と、――――と戦うまで僕は。
感情を捨てよう。唯の殺戮マシーンになろう。あの時の虚しく、無機質な僕のままで。この殺し合いが終わるまで。唯々、殺そう。
それが――――と戦う為の近道だ。早く、戦おう。彼とバトルする為に、戦おう。生き延びる為に。彼と戦う為に。骨の髄まで戦ってやる。
「…………………」
僕は歩く。歩く。歩く。いつしか大きな木が目の前に現れた。
奇妙なポケモンを連れた、二割八分六厘にも満たない楽園の素敵な巫女と共に。
 
☆ ☆ ☆
883IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 17:53:22 ID:dSQ4BSKk
 
 
「…あなた。殺し合いに乗っているのかしら?その八卦炉を向けてるって事は」
 
困ったもんだ。いきなり八卦炉を向けられて動けない状態に陥ってしまった。上海は………。
それにしてもこんな子供も殺し合いに参加させるなんてあの妖怪は気がどうかしている。
しかもその子供も喜々…としては分からないが殺し合いに乗っている。
狂ってる。この状況は可笑しいぞ。幻想卿じゃ絶対に味わえない狂気だ。あのウサギの目を見たとしても、だ。
そうだ。この少年の目は可笑しいぞ。無機質な目。ポッカリと穴が開いた様な、そんな目をしている。この子はヤバイ。
造作も無く私を殺そうとするだろう。
さらに弾幕も撃てないんじゃこの状況は絶望的すぎる。
でも、だからといってそのまま殺される訳にはいかない。私は手に握っていたハンマーをさらに強く握った。汗が滾る。動悸が酷い。
「…………………」
少年は少しだけ、動いた。
そのとき、見慣れた弾幕、マスタースパークが発射された。
 
☆ ☆ ☆
 
「…あなた。殺し合いに乗っているのかしら?その八卦炉を向けてるって事は」 
 
この巫女はどうやらこの八卦炉が武器だと知っていたみたいだ。
少し動揺してしまう。これで不意打を仕掛ける事は完全に出来なくなった。
…しかし彼女の武器はヒトデマン型のマークが付いたハンマーしか持って居ない。
彼女の攻撃のリーチはとても短く、近づかなければ僕には攻撃は出来ない筈だ。
危険を冒してまで僕に近づいてそれを振りかざすわけ無いだろう。
じゃあどうするか。このままマスタースパークを放てば全て終わり。だ。 
「…………………」 
僕は意識する。殺すということを。
そして、マスタースパークを放つ。 
そして造作も無く彼女は死ぬだろう。
884IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 17:54:22 ID:dSQ4BSKk
 
 
しかし、僕の予想と反してその、それは当たらなかった。
 
「でも、それじゃ私を殺せないわ。精々妖精に当たるか当たらないか…」
彼女はギリギリのタイミングでマスタースパークを避け、僕に近づく。チチ…と音が鳴った様な気がした。
そして振りかざし、頭蓋骨に響くのはハンマーの打撃。
「…………!!!」
鈍い痛みが僕を襲う。
右目が見えない。血が流れ、右目を覆ったからだろう。地面に血が垂れる。
ヤバイぞ。でも、死ぬ訳にはいかない。すこし後退してからもういちど、彼女に八卦炉を向ける。
「…ちょっとやり過ぎたわ。でも謝らないわよ」
もう彼女は銃口(?)から目も逸らさず、避けようともしなかった。
それもそうだ。マスタースパークは発射されないから避ける必要がなかった。
なぜ発射されない?
「数秒で何発も撃てる訳がないじゃない」
その時、横から八卦炉をひったくられた。あの奇妙なポケモンによってだ。「シャンハーイ!」と鳴いている。
この状況はヤバイ。巫女が八卦炉をポケモンから渡される。
「魔理沙に返してあげないと。…さて。あなたはマルクの口車に乗せられたのかしら?それともどっかの妖怪みたいに闘争を望んだり?
まぁどの理由にしてもあなたはこの遊戯に乗ってるのは分かるわ」
いや、冷静になれ。まだ形勢は逆転もしていない。僕はまだ武器を持っている。
八卦炉以外の武器も僕には支給されていた。大きめの拳銃、コルトパイソンという名称の銃を僕は服の中に隠し持っている。
八卦炉を奪われた場合の為に隠し持っていたものだ。
それを取り出し、右手でそして彼女に向けた。
「あら?なにそれ」
僕は引き金に指を掛ける。しかし僕の手にはそれは重く、大きすぎた。そのせいか銃口が自然と下を向く。
だけどそんなことに構う暇は無い。僕は引き金を引き切った。手の中で何かが爆発したような感覚に襲われた後、激痛が僕を襲った。
 
☆ ☆ ☆
 
885IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 17:57:06 ID:dSQ4BSKk
 
マスタースパークをすぐに放つ魔理沙を見てれば撃つときの癖もだいたい分かってくる。
そう、この瞬間だ。私だって伊達に弾幕を避けてる訳じゃないし。(それでもギリギリで避けたりしてる。いまのもギリギリで避けた)
「でも、それじゃ私を殺せないわ。精々妖精に当たるか当たらないか…」
そしてすぐ少年にハンマーを振りかざし、彼の頭に思いっきり殴りつけた。
「…………!!!」
ところが少年は悲鳴も上げず、少し後退しただけだった。でも、効果はあったみたいだ。
頭から血が出ている。しまった。やり過ぎたみたいだ。少し躾ればこんなくだらない遊戯には二度と乗らないとは思ったけど。
行き過ぎた躾だったみたいだ。…いや、躾してもしなくても彼は最初から殺し合いに乗るつもりだったのか。
また私に八卦炉を向けていた。だから無駄だって。
「…ちょっとやり過ぎたわ。でも謝らないわよ」
もう避ける必要は無い。上海はもう私の近くには居ない。上海は少年に初めて八卦炉を向けられたときにはもう『少年から八卦炉を奪え』という指示を出していた。
「数秒で何発も撃てる訳がないじゃない」
少年が不思議そうにしているのを死角から上海が八卦炉をひったくった。
「シャンハーイ!」と聞きなれた言葉を発した後、私にに八卦炉を渡す。
「魔理沙に返してあげないと。…さて。あなたはマルクの口車に乗せられたのかしら?それともどっかの妖怪みたいに闘争を望んだり?
まぁどの理由にしてもあなたはこの遊戯に乗ってるのは分かるわ」
呼吸は気がついたら整っていた。もう危ない橋を渡るのはごめんだ。しかも落ちたら死ぬ橋の。
まぁ結果は渡り切れたからいいけど。さて、あとはこの少年をどう処理するか。
ほっとくのは危険だし…じゃあ同行?いや自分が襲われる危険もある。
と、いろいろと考えてると少年は服の中から大きい謎の金属を取り出した。
「あら?なにそれ」
少年は筒をこっちに向けた。どこかで見たような気がする。
 
『これは外の世界の『拳銃』っていう弾幕を放つ道具があってね。その弾幕は風よりも、天狗よりも早いそうだ。これは贋物だけど』
 
思い出した。霖之助さんの店で見たんだ。つまり、この少年はまだ武器を持って、
 
銃声が鳴る。それと同時に血が舞う。
886IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 17:59:55 ID:dSQ4BSKk

 
 
「熱!…うっ…!」
私の右足の太ももから血が噴出した。余りの痛みに悲鳴もあがらない。鈍くて、鋭い痛みだ。一瞬気を失いそうになる。
やばいぞ、このままでは殺される。自然に八卦炉は少年に向いていた。
いや、もう私はこの少年を少年とは思っていなかった。こいつはもう妖怪みたいな存在だ、と認識する。
「もう許さないわ!」
マスタースパークが発射される。と同時に
「痛っ!」
バランスを崩した。右足のダメージは想像以上らしい。また血が吹き出る。
マスタースパークは少年を外し、その後ろの世界樹に命中した。マスタースパークは風を起こし、少年の帽子を吹き飛ばした。
私は地面に倒れてしまった。直ぐに顔を上げ、少年を見やった。
少年の右手は ぶらんっ としていて手首は可笑しい方向を向いていた。拳銃を握りながら。
見るだけで痛いし頭から血を流していた。どうみても満身創痍だった。
でも、少年の顔は…驚く程涼しい顔をしていた。
「…………………」
このままでは殺される。
しかし少年は私の目から視線を外さずに後退していき、見えなくなった。つまり逃げた。戦略的後退と呼ばれるもの?
でも逃げたなら私の勝ちだ。そう考えると気が楽になった。
 
でも勝利の愉悦に浸っている場合ではなかった。
世界樹に火がついている。マスタースパークが原因だろう。
「…シャンハーイ?」
「私は大丈夫よ上海。でもちょっとやばいかも…」
太ももの出血は止まらない。このままでは失血死だ。
巫女服の袖を千切り、太ももに巻き付けた。気休め程度だろうけどしないよりはマシだろう。
立つと痛いので這ってその場から離れる。そして世界樹から遠くもないが近くもない、そんな位置の小さめの木にもたれる。
移動しきった頃には世界樹には完全に日が回っていた。
「…綺麗ね。花火よりは汚いけど」
上海を見ると少し落ち込んでいる様に見えた。あなたのせいじゃないわよ、と元気づける。それでも上海は落ち込んだままだった。
それにしてもあの少年はなにものだったんだろうか?
あんな冷たくて、狂っている瞳は見たことはなかった。あれは人間か?妖怪か?それとも私がまだ知らない妖の類か?
分かったことは、あの少年は危険人物ってことだけ。
あの少年がもし私の頭に正確に銃弾を打ち抜いたなら死んでいただろう。
…私が死んだら幻想卿はどうなるのだろうか?博麗の巫女っていうのは幻想卿には必須だったはずだ。
いや、案外紫がなんとかしてくれるかもしれない。
だいたい紫はなにしてんるんだ?もしかしたら(本当にもしかしたら)幻想卿の危機かもしれないのに。
いや幻想卿の危機でもなくても普通は助けにくるだろうに。
887IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 18:03:11 ID:dSQ4BSKk

 
「誰でもいいから助けにきなさいよ…」
 
思わず言葉がでた。
なぜ助けに来ないのか?そもそも紫は私たちのことに気付いていないのか?じゃあ気が付くようにしよう。でもどうやって?
なにも思いつかず溜息がでた。それに問題はそれだけではない。太ももがズキズキと痛む。
酷い痛みで気を抜いたら気を失ってしまうかもしれない程の痛みだ。
まだ出血は止まらない。失血死っていう嫌な単語が頭をよぎる。
とりあえずは治療法を探す方が先だろう。
この遊戯会場から脱出方法は知人と出会ってからにしよう。(でも私の手伝いをしてくれるのか?)
ハンマーをデイパックに仕舞う。私はこのミニ八卦炉の方が使いやすいし。ハンマーをデイパックに入れる時、黒い金属板が目に入る。
これは山小屋で拾ったものだ。
山小屋の中は散らかり放題で足場も無いほどだった。でもこの板の周りだけは何故か整理されていた。
もしかして重要な物かも…と思って持ってきたものだ。(山小屋は香霖堂と同じぐらい散らかっていた)
とは言っても全く調べずにデイパックに入れた物で一度も調べていなかった。
取り出して触ってみる。
 
「一応持ってきたんだけど…これどうやって使うのかしら?変な金属の板にしか見えないけど」
 
上海に聞いても首を傾げる。暫く触ってみたけど、まったくわからなかった。
はぁ…時間の無駄だったか。またデイパックに片付ける。これを調べるのはもうちょっと後にしよう。
さて、そろそろ出発しないと。夜も明けそうで、空が青白くなっていた。
温度が高ければ太陽が体力を奪うだろう。この足でそれはきつい。太陽が上がるまでに足を治療したいが…
現在位置はB−2だ。これでは町に着くのは昼頃か?いや、その前に失血死か。
どうしようかと考えてると地図の右上に『テトラ研究所』と名称の施設を発見した。
ここなら治療法が見つかるかもしれない。
そんな訳で私はその施設を目指す為に歩き始めた。右手に八卦炉を持って、足を引きずって、
私は無意識に全ての物に警戒しながら歩いていた。
 
888創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 18:06:24 ID:hHfCFcDK
支援
889IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 18:08:11 ID:dSQ4BSKk
 
【B-2 世界樹近く/一日目/黎明】
【博麗霊夢@東方project】
[状態]右足の太ももから出血が止まらない(貫通傷、気休め程度の処置)、精神疲労大、袖が破けている
[装備]ミニ八卦炉
[道具]基本支給品一式、デデデ大王のハンマー@星のカービィ、上海人形@東方project、
ミニ八卦炉@東方project、Ipad@現実
[思考]
基本方針:この異変の解決、自分を襲ってくるようなら戦う
0:気を抜いたら倒れるかも…
1:足の治療をする為、テトラ研究所に目指す
2:知り合いとの再開、ただし戦うハメになる事も予想
3:少年(レッド)を警戒
※これを異変だと思っています。
なお、参戦時期は永夜抄の異変解決後あまりたってないので
東風谷早苗を知りません。
※マルクの裏に黒幕がいると思っています。
※名簿に書かれているデデデ大王には気づきませんでした。
※レッドの名前は知りません。
※金属板(Ipad)は山小屋で拾ったものです。霊夢は使い方がまったくわかりません。

 
 

【Ipad@現実】
アップ○社の製品
パソコン的な物。
山小屋で放置されてたものを霊夢が勝手に持って来た。
  
  
☆ ☆ ☆
 
890IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 18:12:08 ID:dSQ4BSKk
 
右腕が痛い。僕の指はコルトパイソンを離そうとしなかったし、なにより体がそれを拒む。
左手で引き剥がそうとすると激痛が走るのだ。触るだけで痛む。折れているのは明白だった。
手首はありえない方向に向いているし、肩はぶらぶらと振り子の様になっている。
これが脱臼っていうものなのか。自力での治療は難しいだろう。
でもこの戦いで、
 
「…………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だいじなことをおもいだした」
 
戦いでのリスク。それがバトルというものだ。なのに僕は一方的な戦いしか想像していなかったのだ。
リスクなんて最初からなかったみたいに…
それはあの日々の様な戦いもそうだし、タケシを殺そうとしたときがいい例だ。
彼はなにも抵抗もせず、逃げるばっかりだった。
でも彼女は違った。あの巫女は抵抗をしてきたのだ。その結果が巫女を殺せず、右腕を使い物にならなくなってしまった。
僕の慢心がこの怪我をさせたのだろう。気をつけなければいけない。
そういえばあの巫女と戦った時、ある感覚に襲われた。あの少年とバトルした時の感覚に良く似ていた。
 
そして、気付いた。ポケモンバトルは強くなりすぎたんだ。周りはもうみんな弱い人しかいなくなっていた。
だから――――と戦った時…………僕には上手く表現できない、あの感覚に襲われたんだ。
 
891IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 18:14:20 ID:dSQ4BSKk
 
あのギリギリの戦いのなかで覚える恍惚感。
まるで初めてのバトルで勝ったあの感覚。
それが巫女と戦った時、猛烈に襲われたのだ。
焦りも、動悸も、痛みも。全てあの感覚に襲われ、消えたのだ。
 
「……………………・・・・・・・・・・・・・ぼくは」
 
初めてのポケモンバトルはギリギリで勝ったとしても、凄く嬉しかったんだ。
僕にポケモンバトルで勝てるのは誰も居ない。――――との戦いの結果もまだわからない。
でも殺し合いは………
 
「………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
 
……殺し合いも、楽しいのかもしれない。
 
僕は痛みも忘れて、コルトパイソンを引き剥がす。
右腕は…
僕が慢心した結果だ。丁度いい戒めにもなるだろう。
 
でも、この銃は威力が強すぎる。殺せるけど左手もイカれるだろう。
もうちょっと使い勝手のいい武器を探そう。
 
それが殺し合いを楽しむ為の、――――と戦う為の近道だ。
 
892IN THE MIDDLE OF CHAOS  ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 18:18:53 ID:dSQ4BSKk
 
 
【B-2 世界樹近く/一日目/黎明】
【レッド@ポケットモンスター】
[状態]:右手首損傷、右肩脱臼(右腕は使い物にならないレベル)
頭部からの出血、精神疲労大、帽子無し、
[装備]:コルトパイソン@現実
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜1(武器ではない)
[思考]
基本方針:生きて帰り、少年と再戦する
0:殺し合いも楽しい…?
1:殺し合いに勝ち残り優勝する
2:使いやすい武器を探す
3:巫女はどうしよう
※霊夢の名前を知りません
※どこに向かうかは次の書き手にお任せします
 
 
※世界樹は炎上しています。一回目放送前後には全焼、鎮火するでしょう。
※世界樹近くにレッドの帽子が落ちています。
 
※C-2の山小屋はガラクタばっかりの散らかり放題です。
 

893 ◆WBRXcNtpf. :2010/06/17(木) 18:21:11 ID:dSQ4BSKk
投下終了です。
 
題名は「IN THE MIDDLE OF CHAOS」です
 
修正
移動しきった頃には世界樹には完全に日が回っていた。
から
移動しきった頃には世界樹には完全に火が回っていた。
 
ウィキに乗せるときに修正します

 
なにかあったら指摘などお願いします
894創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 19:26:07 ID:MnHt17vV
投下乙。最近投下が多くていいな
895創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 20:47:18 ID:07tBjbs9
投下乙!
レッドの狂気がいい感じでぞくぞくするな
896創る名無しに見る名無し:2010/06/17(木) 20:59:46 ID:GZSVQb+R
投下乙
レッドの狂気が加速してくぜー
897創る名無しに見る名無し:2010/06/19(土) 23:58:20 ID:rzo7SRjC
レッドktkr!
好きなキャラだから嬉しかったぜ!
これからも応援します!
898創る名無しに見る名無し:2010/06/20(日) 00:55:45 ID:ySha4yt4
つまんね
899創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 09:21:52 ID:m4PsZ54Z
このロワ銃のことも知らない参加者多いな。カービィ勢はどうなんだろう
900創る名無しに見る名無し:2010/06/21(月) 11:13:13 ID:XR5x9W0I
>>899
メタナイトやデデデ辺りは、武器や戦艦に機械や銃器を使ってるし、
ある程度は知識は持ってるんじゃないかな?
最低限大砲の小さいものという認識はできるだろうと思う。
FF勢とかも、バブイルの巨人とかで、機械の存在は把握してる筈。
901創る名無しに見る名無し:2010/07/10(土) 00:40:16 ID:HNEosTNL
保守
902差し伸べられた神の手 ◇dGUiIvN2Nw:2010/07/12(月) 19:21:00 ID:viaO1aP3
目の前に立ち憚る崖。それを一心不乱によじ登る男がいた。
その名は雷電。
元FOXHOUNDのメンバーであり、海上除染施設「ビッグ・シェル」を占拠したテロリスト、サンズオブリバティーをスネークと共に撃破した猛者である。
突き出た岩を掴み、足場を探し、雷電は登る。
その際、一瞬だけ下を見る。そこには先程自分が助け損なった若者がいた。せめてもの手向けにと腕を組ませ、仰向けに倒れている。
その姿を見て、雷電は思わず歯噛みした。

(くそっ……!)

胸中に渦巻く悔しさと罪悪感を振り払うかのように、雷電は再び崖登りを続行した。
後悔ならいつでもできるとでも言うかのように、疲れた身体に鞭打ちながら一心不乱に登り続けた。



ようやくゴールが見えてきた。しかし、雷電の体は既に悲鳴を上げていた。バルバリシアとの戦いの疲労が一気に押し掛かってきたのだ。

(あと、もう少しだというのに…!)

肩で息をしながら、重くなった腕を上げ、岩に掴まる。
あともう少し。ほんの2、30センチ。だが、どういうわけか腕が上がらない。これ以上登る体力がない。

(どうした! こんなところで行き詰って、あの少年の仇が取れるのかっ!)

自分で自分を叱咤するも、身体が限界だという事実は変わらない。雷電は今更ながら後悔した。
自分の体力がどれくらい残っているのかも推測できないほど焦っていたのだということをようやく悟った。

(……俺も、ヤキが回ったな。スネークに単純だと評されたのも当然か)

ズルッ

嫌な音がしたかと思うと、手にあった冷たい石の感触が消えていた。
落ちる。それを悟ったというのにひどく冷静な自分がいた。ここから下までかなりの高さだ。まず助からない。

(なんだ。俺は…こんなところで死ぬのか)

単純な驚きが雷電を支配していた。何度も死ぬような目に遭ってきたというのに、今回のような気分は初めてだった。
自分の命に対する執着はほとんどなかった。ただ──

(あの子、名前は何と言ったんだろうか)

名前さえ知らないあの利発そうな少年。その少年が無残にも殺された。まるで玩具の様な扱いで。
それだけは許すことができない。このまま、あの少年の無念を誰にも知らせずに死んでいくことだけは嫌だ。
自分は祈る神など持たない。だが今だけ。この瞬間だけ、雷電は心の底から神に祈った。

「俺は、こんなところで死ぬわけにはいかないんだ!」

そう願い、叫んだ時だった。


「いいでしょう。その望み、叶えてあげます」


神の声が聞こえた。
雷電は、自分の腕から伝わる温もりを感じながら、意識を失った。
903差し伸べられた神の手 ◇dGUiIvN2Nw:2010/07/12(月) 19:22:12 ID:viaO1aP3



眼を覚ました時、雷電の瞳には虚空に佇む星空が映った。
ここが世に言う地獄なのか。ぼんやりした頭でそんなことを半分本気で考えていると、突然横合いから声が聞こえた。

「あ、目が覚めましたか?」

若い女性の声だった。首を横に動かし、その女性の姿を確認する。
緑一色の髪に、奇妙な民族衣装のようなものを身に纏った美しい少女だった。

「……君は?」
「私は東風谷早苗と言います。あなたが崖から落っこちそうになっているところを助けてあげたのです」

少し偉そうに、微笑を含みながら早苗という少女は胸を張ってそう言った。
あの時聞いた声は幻聴ではなかったのか。

「俺は雷電。助けてくれて礼を──」

ふと辺りが妙に明るいことに気付いた。さらに、先程まで海水で冷え切っていた身体も妙に温かい。
視線を漂わせていると、すぐにその謎は解明された。
たき火だった。この真夜中に。殺し合いの最中に。つい先程、自分と戦った風使いが近くにいるというのに。

「ば、馬鹿!」

身体の疲労も何のその。雷電はまさに雷のごとくたき火に迫り、足で踏みしめて鎮火に急いだ。

「あ! 何をするのですか! 人がせっかく焚いてあげたというのに」

早苗の言葉を無視して、雷電は何度も足を振りかぶり、何とか鎮火に成功した。
思わず安堵のため息を漏らす。しかし既に殺し合いに乗った者にこの場所がばれている可能性を思い起こすと、すぐさま側にあった自分のデイバックを掴み、早苗の手を引いた。

「すぐにここから離れるぞ。危険な連中が集まってくるかもしれない」
「え、あ、ちょっと!」

有無を言わさず、雷電は走り出した。もう二度と、あんな目に遭う子を出しちゃいけない。そんな確固たる決意を秘めて。


904差し伸べられた神の手 ◇dGUiIvN2Nw:2010/07/12(月) 19:25:15 ID:viaO1aP3



「ここまで来れば、大丈夫か」

十分程走ったところで、二人はその場に腰を下ろした。

「…はぁ、はぁ。まったく……何事ですか。いきなり…走り出して」
「いや。すまない。だがたき火は危険だ。この近くには危険人物が潜んでいて──」
「しかもさっき……私を…馬鹿呼ばわり……しましたね。仮にも…現人神であり……命の恩人でもある…私を。許し難い……ことです。あなたには…天罰が……下るでしょう」

肩で息をしながら、ぶるぶると震える指で雷電を指す早苗。現人神たる威厳の欠片もそこにはなかった。

「現……? なんだって?」
「そんな…ことも……知らな……、ごほっ! ごほっ!」

激しくむせる早苗に、雷電はバックから水を出して飲ませてやった。どうやら普段あまり走り回ったりする娘ではないらしい。
ごくごくと水を飲み干し、しばらく休憩していると早苗もようやく普通に喋れるようになったらしい。先程の弱弱しい表情はなりを潜め、自信満々の笑みを浮かべている。

「そんなことも知らないんですか。だったら教えてあげましょう! 私は、人間ながらに信仰を集め、神と同等の存在として崇められた風祝の巫女です!」

まるで、子供が買ってもらった新しい玩具を友達に自慢するような面持ちで、早苗は雷電を見つめた。

「……いまいち、良く分からないな」
「なっ!」

905差し伸べられた神の手 ◇dGUiIvN2Nw:2010/07/12(月) 19:27:31 ID:viaO1aP3
どうやらかなりショックだったらしい。見るからに落胆し、肩を落としている。
雷電に分かるはずもないが、神という存在は人々の信仰の元で成り立っている。信者の数が多ければ多いほど、その神は強大な力を振るうことができる。しかし、逆に少なければ力はもちろん、自らの存在すら消えかねないのだ。
早苗を崇めていた人間が離れていくことがなかったわけではない。そもそも自分を受け入れようとしない人間だっていなかったわけではない。
だが、自分が長年置かれていた神という立場、その存在意義を、良く分からないなどと評されたことは一度もない。
まるで神という存在自体を否定されたような悲しみを早苗は感じたのだ。
神は人に求められてこそ神なのだ。それが理解すらされていないなどということは、早苗にとって非常に大きな問題だった。
見るからにしょぼくれる早苗を見て、雷電は遅ればせながら自分が地雷を踏んだことを悟った。

「あ、いや。…うん。何となく、すごいってことだけは……分かった」

適当に誤魔化すと、それでも早苗はぱあっと明るくなってにじり寄って来た。

「そう! そこが重要なんです! 神は凄い存在で、イコール私は凄い存在なんです。奇跡を起こす程度の能力。それを持つのがこの私、東風谷早苗なのです!」

神は人間に出来ない奇跡をやってのける存在だ。
雷電が適当に発した『すごい』という表現は、ある意味、人間の認識すべき神という存在を的確に表現する言葉だった。
そんなことはまったく知らない雷電にとっては、どうやら自信は回復してくれたようだ、くらいの認識しかなかったが。

「そうだ! 私の加護をあなたにも施してさしあげましょう。私も神の端くれ。困っている人を無碍にするほど野暮ではありません。安心して下さい。腕には自信がありますから。先程も妖怪を一匹のしてきたところです」

どうやらこの早苗という少女、かなり過信するタイプらしい。調子に乗っていらぬことまでしてしまう少々困った性格。
雷電は会って十分も経たないうちにそう判断した。

「それはいいんだが、その前に…妖怪? というものがなんなのか教えてくれないか?」
「人間を襲う憎き敵です。色々な形状のものがいますから、一概に姿形を教えることは出来ませんが。時には人の姿をしてる時もありますからね。注意が必要です。あ、ホラー映画とかに出てくる怪物みたいな感じの奴を想像してもらえれば分かり易いかと」
「ゴーストとかモンスターとか、そういう類のものか。……じゃあ、さっき会った奴も妖怪なのか?」

雷電はあの露出狂と相対した時から一つの疑問を抱いていた。
あの突風。人を簡単に吹き飛ばす力。あれは一体何なのか。
新たに開発された最新兵器なのだろうと勝手に解釈していたが、もしも妖怪という種族が存在するのだとしたら、あの女こそがそうなのかもしれない。
もしかしたら、ここに全員を集め殺し合いを促すあのピエロも……。

「さっき会った? 妖怪が近くにいるのですね! どこです? どんな奴です? 私が退治して差し上げましょう」
906差し伸べられた神の手 ◇dGUiIvN2Nw:2010/07/12(月) 19:29:38 ID:viaO1aP3
息巻く早苗に、雷電は先程の顛末を話した。
名も知らない少年が襲われていたこと。それを助けに入ったが悔しくも敗北してしまったこと。そのため少年の命を守ることが出来なかったこと。
できるだけ感情の籠らないように話したつもりだが、あまり自信はなかった。

「……なんというひどい女でしょう。しかも、よりによって風を使って悪さをするとは。私を挑発しているとしか思えませんね。よし、それじゃあ早速その露出狂を退治しに行きましょう!」

そう言って奮起する早苗を慌てて止めた。

「待つんだ。相手はかなり手強い。こちらも戦う準備をしてからでないと、また返り討ちに遭いかねない」
「失礼ですが、それは私を過小評価し過ぎです。仮にも神ですよ、神! 俄か風使いなんかには負けないくらいの神徳は持ってるつもりです」

神という概念が良く分からない雷電にとって、彼女の力がどれほど頼りになるのかはまったくの未知数だ。軽々に戦いに赴くわけにはいかない。
早苗との会話は、先程まで失っていた冷静さを雷電に取り戻させていた。

「君があの露出狂に劣るとは俺も思っていない。だが、俺達には他にもやるべきことがある」

適当に煽てながら相手を誘導する。あまり得意ではないし気も乗らないが、今はそんなことを言ってる場合ではない。
最善の行動を取らなければならないのだ。

「やるべきこと?」

早苗が復唱する。

907差し伸べられた神の手 ◇dGUiIvN2Nw:2010/07/12(月) 19:31:38 ID:viaO1aP3

「仲間集めだ。君もまさか、たった一人で大勢の妖怪を相手しようとは思ってないだろ? 殺し合いという状況を考えれば、すぐにでも動かないと信頼できる人間がどんどんいなくなってしまう」

早苗は顎に指を当てて思案する。基本的に真面目な性格らしく、どれだけ熱が入っていても他人の意見はきちんと取り入れてくれるようだ。

「……ふむ。確かに雷電さんの言う事も一理ありますね。では当分の行動方針は仲間探し。そのついでに見つけた妖怪も退治ということでどうでしょう」
「ああ。それがベストだな」

行動方針も決まり、ようやく一息つくことができた。
とりあえずあと十分ほど休息を入れて、それから向かう場所を考えようということになり、周囲を警戒しながらも二人は身体を休めていた。
その時、ふと雷電の中に一つの疑問が浮かび上がった。

「そういえば、さっき人間の姿をした妖怪もいると言っていたが、何故俺が人間だと分かった?」

これは重要な疑問だ。もしも人間と妖怪の判別方法があるのなら、人間だと偽られるリスクをなくすことができるし、妖怪相手の奇襲もやり易くなる。

「……私も最初は放っておこうと思ったんです。なんか気持ち悪い服着てるし」

……気持ち悪い。
女性に面と向かってそんなことを言われたのは初めてだった。内心傷ついたが、話の腰を折らないように何気ない振りを装う。

「でも、ふと下を見たら…その、男の子が」

そうか。早苗もあの少年を見たのか。
言いにくそうにしてるのは自分を気遣ってのことだろう。攻撃的なところもあるが、根は優しい娘なのだと雷電は思った。

「それと俺が人間だということと関係が? 俺が殺したとは思わなかったのか?」
「御仏は腕を組まれてました。ささやかですが、死者に対する労わりの証です。殺した相手にすることではありません。ましてや妖怪なら尚更です」

雷電はそれを聞き、押し黙ってしまった。
名も知らぬ少年。自分が助けられなかった少年。しかし、その少年のおかげで自分は今こうして生きている。何という因果だろう。何という皮肉だろう。
だが、この事実を受け入れずして前には進めない。彼の死を無駄にしないためにも、彼によって助けられた自分が何かをしなければいけないのだ。

「無意味なんかじゃない」
「え?」
「彼の死は、無意味なんかじゃない」

自分に言い含めるように、雷電はその言葉を口にした。
908差し伸べられた神の手 ◇dGUiIvN2Nw:2010/07/12(月) 19:34:46 ID:viaO1aP3
【A-4 中央 一日目 黎明】

【雷電@メタルギアシリーズ】
[状態]:ダメージ(大)疲労(大)全身に裂傷
[装備]:強化外骨格、スローイング・ナイフ(2/3)
[道具]:基本支給品一式、確認済み支給品1〜2、グリーンの全支給品一式(未確認)
[思考]
基本方針:妖怪退治をしながら仲間探し
1:ソリッド・スネーク、ハル・エメリッヒとの合流
2:グリーンのためにも自分の出来ることをする
3:バルバリシアに対する怒り
4:リボルバー・オセロットを警戒
※MGS2エンディング後、MGS4本編開始前からの参戦
※名簿、支給品共に確認済
※人間の体を成してないものは全員妖怪で、人間に化けている妖怪もいると思っています。また、妖怪は等しく人間の敵だと思っています


【東風谷早苗@東方Project】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、支給品(0〜3、すべて未確認)
[思考]
基本方針:神奈子様の仰るとおりに
1:妖怪退治をしながら仲間探し
2:ゴムボールの妖怪(メタナイト)と次に合う時は逃がさない
3:ピエロの妖怪を退治して、元の世界に帰る


909創る名無しに見る名無し:2010/07/12(月) 19:36:59 ID:viaO1aP3
代理投下終

雷電かっこいい!早苗さんも強化外骨格を見て妖怪扱いしなくてよかった… 
 
私もただいま執筆中…
910創る名無しに見る名無し:2010/07/12(月) 19:54:52 ID:ZIzpg4Bw
乙。早苗さんいいキャラしてるね
911創る名無しに見る名無し:2010/07/12(月) 22:13:13 ID:I8ZEH0/e
乙!
912創る名無しに見る名無し:2010/07/12(月) 23:28:16 ID:9NoK4iOJ
投下乙!
早苗さんはところかまわず妖怪扱いしないのか
ただ常識知らずなだけなんですね!
このチームは面白そうだけど、何か危うい所がありそうでいいな。
913創る名無しに見る名無し
最近投下多くていいな