スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています) 【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】 再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。 獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!! 怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!! 【CR ―Code Revegeon― ◆klsLRI0upQ】 これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。 アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……! 人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー! 【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】 スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体! 異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。 変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝! 【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】 Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ 意思ある機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の戦いが始まった! なんだかおかしなキャラ達による軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり。ファンタジックロボット冒険活劇! 【ザ・シスターズ ◆klsLRI0upQ】 平凡な大学生、大野啓介の元に届いた大きなダンボール箱 その中に入っていたのは妹を自称するヒューマノイドで――― 超展開を超展開でねじ伏せる、お気楽ドタバタロボットコメディ! 【電光石火ゼノライファー ◆.dMD1axI32】 「俺、戦うよ。兄さんの代わりに」 正体不明の敵「アンノウン」来襲! 柊頼斗は兄の遺志を継ぎ、巨大ロボット・ゼノライファーに搭乗する! 少年少女の思いが交錯する超王道スーパーロボットの活躍に、キミのハートもブレイズアップ! 【Tueun ◆n41r8f8dTs】 全てを無くしたこの世界で――青年と人形は明日を咲かす 荒廃の大地に安住の地を求めるショウイチ。彼と旅する巨大トラクター・タウエルンには、とんでもない秘密が隠されていた!? 「家業継ぐわ…」「農業ロボ!?」 そんなスレ内の小さな種(ネタ)から◆n41r8f8dTsが丹精こめて育てた、痛快娯楽開墾劇! 【海上都市姫路守備隊戦記 ◆gD1i1Jw3kk】 「鉄の鎧を纏いし日出ずる国の兵」。帝国に虐げられる民が希望を見出した救世主伝説。 兵士として生きる男・清水静が愛に目覚めた時、戦乱の異世界に重装甲強化服のローラーダッシュの唸り声が響き渡る! 止められるものなら止めてみよ! 熱と硝煙! 剣と魔法! 凄絶無比のヘビーアーミー! 【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】 ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ! 今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪! ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション!
【劇場版 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 異世界からの来訪者 ◆gD1i1Jw3kk】 悪のマッドサイエンティストが造り出した『次元転送装置』 その力は二つの世界を交差させる! 海上都市姫路守備隊戦記×最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 衝撃のクロスオーバー作品! 【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】 80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」 異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」 陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる! 【スーパー創作ロボット大戦OP映像風 ◆gD1i1Jw3kk】 スーパーロボット大戦名物の冒頭の3D戦闘シーンを ロボット物SS総合スレ作品で再現! 所狭しと暴れまわるロボットたちの雄姿を見よ! 【R,B&G ◆46YdzwwxxU】 Tueun◆n41r8f8dTs vs.瞬転のスプリガン◆46YdzwwxxU 巨大トラクターとスーパーカー ──本来なら走る場所が違う二台が、 同じ道を駆け抜ける!! 【仮想戦闘記録 ◆gD1i1Jw3kk】 海上都市姫路守備隊戦記・外伝 設定のみだった五式重装甲強化服を敵として登場! 果たして静は二世代旧式の機体で勝てるのか!? 【ROST GORL ◆n41r8f8dTs】 小雨の降る夜、ロボット修理士マキ・シゲルはひとりの少女と出会った。 彼女の名はティマ。鮮やかな金髪と透き通った青い目を持つアンドロイド。 「空箱を埋める空箱」でしかないはずの彼女の中に入っていたのは、「心」と「秘密」── 【ARTIFACT LEGACIAM あお ◆6k/dFp.sTw 】 突如として現れた謎の未確認侵略体、E&E。その脅威に立ち向かう、謎の巨大ロボットレガシアム! レガシアムの搭乗者、不破優作は不思議な相棒カイアと共に大事な人々を守る為に立ち上がる! 軽妙な学園劇と迫力あるロボットバトルが織りなす、鋼のジュブナイル、ここに爆誕! ・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ! ・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ! ・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる! 次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!?
乙
君の
>>1 は見せてもらった。ようこそ、新たなる乙。君を歓迎しよう。
新スレが立ったなら?
新スレが立ったなら?
新スレが立ったなら?
>>1 乙翔吼拳を使わざるを得ない!
>>1 乙を、君に
しかしペース早いなぁ
この調子だとヴィルシャ最終話は10スレ目かしら
なんか散発的に書き込めなくなる……何故だ!?
( ´_ゝ`)っ[ロリコン除外フィルター]
自分もノーマルです^^
どうしてこうなった(AA略
ロリコンは挙手してひゃっほーしなさい。嘘をつくのは許しません。
>>16 それこそロリから熟女まで、オールマイティです(*´・ω・)
>>18 `¨ − 、 __ _,. -‐' ¨´
| `Tーて_,_` `ー<^ヽ
| ! `ヽ ヽ ヽ
r / ヽ ヽ _Lj
、 /´ \ \ \_j/ヽ
` ー ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´ `¨´
 ̄ー┴'^´
ヾ( ゚д゚)ノ゙ヒャッホー! 本当に書き込めなくなる……どうしよう、PCは使えないし……。
うわーんPCから投下したいけど今は携帯しか使えないよー 書きたいことが沢山あるけどキーボードじゃないから 筆がするすると進むあの爽快感が無くて物足りない
擬人化玉藻さんが何気にグラマー
>>25 あれが自分の精一杯の巨乳です……。
でも身長はまどかより少し小さ(ry
>グラマー ネクソンの龍聖寺院さんを忘れて貰っちゃ困るぜ
>>28 ユニコーンうめぇwww
……一瞬ロリコーンと書きそうになったのは秘密だ!
てか人も普通に描けてるじゃないか!
>>1 スレ立て乙です!
前スレ
>>996 さん
あー、あの機体に名前つけた訳じゃありませんよー。
他人様のあんなカッコイイ機体にそんな恐れ多いw
あの機体のイメージに触発されて、高速飛行タイプのロボだったらどんな話になるかなーと
妄想しただけの事ですのでw
>>22 おっぱい!おっぱい!(AA略
描けない俺からするとイイと思いますがねー
>>28 ユニコーンktkr!
おまけが気になるw
ごめん、みながらかいた。 頭にはいりきらねーよカトキさん……
>>31 失敬。
重ねがさねおいらのアレな絵を見ていただきアリガトゴザマース。
おまけはいきおいだよ。元ネタもないよ。 人間無茶するときは選ぶべきだよなorz
新しいパソコンが遂に届いた! これで何の気兼ねも無く執筆出来るしゲームもやりたい放題! 凄い、凄いパワーを感じるぞGalleria GG。 正に悪魔のエナジーじゃないか!
そういや少女機甲録の第四話がwikiに収録されてないね ところで女の子同士ならAとかBとか関係ないから 最後までヤっても何も問題ないよね!
没った_〆(−ω−)
8割くらいまで行ってボツるこのパターンは精神的に来るからやめろとあれほど…('A` まぁ、いいや…時間はいくらでもあるし 今日はもう他のやつイヂっとくよ…
無茶するんじゃなかった……
今日はなんか身体がだるいのでPBMは明日投下します。すみません……グフッ。
>>44 無理しないでねw
いつでも楽しみに待ってるからw
---- 「しかし急な話です」とウィンタース。 降って湧いたような話だった。ソベルは困惑していた。 「先週、実地評価を行う予定だった203大隊がダーイクンディーで襲撃された。まさかこっちにお鉢が回ってくるとはな。いきなり新兵器を渡されて、使ってみろ、ということだ。面倒なことになった。」 「いい機会です。自分は1年前に実機をバージニアで見ました。大尉はその時の研修に参加されませんでしたか?」 ソベルは無言だった。 訓練教導士官として上官からの信頼は厚いが、その中身は教科書通りの対応が精一杯だった。 模擬戦闘訓練で応用が利かず、過去何度か失敗を繰り返していた。部下の中には「地図も読めない中隊長」と陰口する者もいる。 「…誰かが運用しなきゃならんのですよ、大尉。専門の技術将校も来ます。我々で何とかしましょう」 「……わかった。では君が演習プランを練り直してくれ」 「私が、ですか」 今回のカビが生えそうな戦車随伴演習はソベルが発案した物だった。無限軌道が損傷した戦車を護衛しながら修理、再起動させるというありきたりの想定もだ。 「新兵器について多少なりとも知識を持っている将校は我が隊では君だけだ。そうだろう 「………Yes Sir」 ウィンタースは情報端末から1年前手に入れた資料を引っ張り出し、当時使われていた運用マニュアルを広げた。 開発終盤は戦闘車両的な用途も想定されていたが、携行弾数が少ないことと航続距離が短いので実用にならない。当時は実用化はまだ先だと囁かれていた。 旅団本隊からつい先刻届いた新兵器に関する資料ファイルの存在を示すアイコンが端末内でPOPした。 「中隊長権限が必要、機密書類です」 ソベルは自分のIDを端末に翳した。たちまち暗号化されたファイルが展開される。 いくら急だとはいえ、直接指揮を執る小隊長になぜ閲覧権限がないのか。ウインタースは憤りを感じた。いや、その憤りは率直なところ、目の前のこの無責任な中隊長が原因なのだ。 「読みます」と許可を求めると返事を待たず目を通しはじめた。 「最終的には燃料電池の小型化が成功したために室内戦でも使えるように軽量小型化されています。完全に歩兵運用の延長で使えるようになっているはずです」 「………それで」 「今までの展開訓練と同様の演習を提案します。ただし、まず最初にこの装甲服を投入してから各部隊を展開します。その方が人的損害が少ない。それから実際に動いてみて、問題を洗い出してみましょう。まずは設計思想通り現物が動くかどうかを知ることです」 「いいだろう」 ウィンタースは必要な車両と装備を計算し、演習場の地図に次々と配置していった。 「それが終わったら全員演習場に集めろ。0930には現物が到着する。お披露目だ。」 「Yes Sir」 そう言ったきり、ソベルは後は任せたと言わんばかりに部屋を後にした。 「………乗り手と打ち合わせもしなきゃならんのに………」 ウィンタースは一人呟いた。 トントン、と電算資料室の扉を叩く音。ほとんどソベル大尉の退室と入れ違いだ。 「どうぞ」 今度は何だと言わんばかりに、ウィンタースはぶっきらぼうに返事をする。 「失礼します」 入ってきたのは見たこともない航空機乗りのような戦闘服に身を包んだ、自分よりも年上と思われる兵士だった。 「こちらにいると伺ってきました。自分はカーウッド・リプトン特務曹長です」 ウィンタースは一瞬事態が飲み込めなかった。 「203大隊からの転向で、あなたの指揮下に入るM23のオペレータです」 「ああ、話は、今、聞いたよ。」 自分から話を付けに行く手間が省けた、と口にするところを噤む。 40近いであろう叩き上げの軍人。 自分のように、士官学校出たて―とは行かないまでも、まだ一度も実戦を経験したことのないヒヨッコと較べて、纏っている気迫が違う。ウィンタースは一目でそれを感じ取った。 「こういう部隊編成は始めてなんでな。私がリチャード・ウィンタース中尉だ。よろしく曹長。頼りにしてるぞ」 「ありがとうございます」 「戦闘経験は?」 「16回であります。先週のダーイクンディーのも含めてですがね」 「M23でか?」 「Negative.先週は担ぎ出すヒマもありませんでした。昨年のカブール進行の時が一番忙しかったですかね」 見地にもよるが、この戦争は20年以上も――――あの911テロ事件から――――続いていることになる。 未だに見つからない指導者。報復戦争だと言われて四半世紀近くになった今でも、停戦を挟みながらまだこの戦いを続けている。
「あなたには新兵器の運用について助言してもらう。できるな」 「Affirmative.もちろんです中尉殿」 「早速だ。午後の演習内容の変更についてだが、何機揃っている」 「午後には自分の搭乗機を含め、8機揃う予定です。現在2機、0930に6機」 「わかった。付帯の編成には各小隊2機になっているな」 「その通り」 「当然だが、我が隊は新兵器随伴訓練など行ったことはない。あなたには我々の隊になじんでもらう時間が必要だな」 「6ヶ月運用訓練してきましたが、現場の空気は忘れちゃいませんぜ」 まるで士官学校時代の教導軍曹よろしく、リプトンは上官に対して砕けた物言いをする。 「では現物が揃うならそれを踏まえて午後の演習方針を固めよう」 「中尉殿」 「?」 「まずは自分の隊にどんな人間がいるか、知りたいんですがね」 気が焦っていた。自分でもこういった仕事は抱え込みやすいと日頃から自重していたのに、またやってしまったと反省する。 「すまん、曹長。先にそうするべきだったな」 「現場の将校が下士官にむやみに謝罪しちゃいけませんぜ。示しがつかねえ」 ウィンタースは苦笑いするしかなかった。 ---- 8/23/2024 11:30 先頭を走るハンヴィーが砂煙を上げて急停止、 ボンネット付近から煙が上がった。 ウィンタースは、すかさず解放チャンネルを開く。 「円陣防御!2班は左舷、3班は右舷、リプトン、ウェブスター、前に出ろ!」 檄が飛ぶ。 後続のEFVが停止したハンヴィーの側面につき、解放された後部ハッチから次々と兵士が飛び出していった。後続車両も続々と配置につく。 煙を噴いている車両の左右に2機の甲冑が鎮座した。足首を降ろし、パッシブモードで索敵中。リプトンの視界はステレオ赤外線温度変化表示モード。 息苦しい。リプトンは呻いた。 数刻後には、ハンヴィーを取り囲むように円陣が組まれつつあった。 「早いな」 煙の吹いたハンヴィーの中で、ソベルはストップウォッチを片手に呟く。 配置完了の合図が次々と各班から飛んでくる 「全隊配置完了、大尉」 「20秒。もう少し改善の余地はあるな中尉」 ガムテープで留められた発煙筒からは、未だ煙が上がっている。 「文句は車両隊に言うべきか」 「No Sir.3班の展開に手惑いました」 「結構」 3班を率いてるガルニアが部下を叱咤していた。 「もたついてる時間だけRPGの1発や2発打ち込むチャンスを与えてるんだぞ。威力防御だって事を忘れるな。こっちが構えていれば向こうは下手に手出しできん」 「中尉、感あり、実際」 ウェブスターが唐突に割って入った。 「何だ?」 「距離約5000、クラス5の熱源」 甲冑に搭載されている赤外線センサーが何かを捕らえたようだった。 「このあたりで演習している部隊が他に?」とソベル。 「Negative.スケジュールにはありません大尉」 「現地人の事故かもしれんな」 ウィンタースは少し考えた。 「ウェブスター、他にクラス2熱源は?」 「人間らしき影は見あたりません。何か派手に燃えてますね」 スコープを片手にウィンタースは示された方角を覗く。
「キレイなもんだ」 砂漠のど真ん中で揮発性の燃料か何かを燃やしているような細い煙が上がっていた。 「偵察だな。リプトン、先頭に立て。ブル、EFVで後方から援護だ」 「Roger」「Yes、Sir」 「他の者はそのまま待機」 微バックで足首を畳むとリプトン機は静かに前進した。ブルの班をすばやく詰め込んだEFVもそれに続く。 大隊本部にも一報を入れておく。 「HQ、こちらRomeo01、聞こえますかどうぞ」 『…こちらHQ』 「シンク大佐に伝えてくれ。演習中に現地人のものと思われる事故発生、現在カラサスから南5000、現在調査中、送れ」 『…こちらHQ…十分に注意し報告せよ。現地人とのトラブルは回避せよ。以上です』 「Roger that.調査を続行する」 そうこうしているうちにリプトンは目標を正確に捉える距離に近づいたようだ。 『こちらRomeo11、中尉、車両火災です。人間はいません』 「車両?」 ソベルと目が合う。 『ロシア製の牽引車、キリル文字です』 「映像回せ」 「Roger that.」 甲冑からのブロックノイズ混じりの映像がハンヴィーに搭載されている戦術端末に投影された。 「…何でしょう」 「レーダーか何かの電源車両だな。旧式の」ソベルは事もなげに答えた。 「発電機ありますね」 火災はどうやらその発電機付近にあるタンクから漏れている燃料に引火して起こっているようだった。それにしては不自然なところもある。 「車輪が片方はずれてるな。運搬できなくなって捨てていったのか?」 視線が降ろされた映像には、何本もの轍が南北方向に伸びていた。 数にして約一個小隊分。 「この暑さだ。自然発火でもしたか」 今朝の偵察衛星報告は特に何も無かった。何者かが通ったとしたら午前中、演習前だ。 「我々の目と鼻の先で、敵対勢力が堂々と武器の運搬を行っていた、と考えても差し支えなさそうだな」 敵対勢力、か。とウィンタース。 「電源車、って事は、レーダーですかね」 「わからん。南には30kmほど先に村があったはずだ。今じゃ誰も住んでいないがね」 ソベルは思い返していた。 「映像をHQに送ります」 「そうしてくれ」 『こちらRomeo21、問題発生』 「どうしたブル」 緊張が走る。 『フーブラ伍長が倒れました。単に熱中症です』 「……すぐに引き返せ。ユージーン、処置を頼む」 内心、驚かすな、と言いたいところだった。 だが砂漠の熱中症は甘く見てはいけない、と衛生兵には繰り返し釘を刺されている。 大事をとって部下には後退を命じた。 「リプトン、お前も戻れ」 『Roger that.』 演習用の装備ではこれ以上深追いは危険だ。 砂漠の外れの村に偵察部隊派遣の具申をしなければならない、ウィンタースは戻ってからの算段を始めていた。
>地図も読めない中隊長 笑ったw ソベルはこうでなくてはw 物語は何やら不穏な空気が漂ってきたな いよいよ実戦が近付いている予感 >文章は端折りすぎ たしかに文は淡々としてると思うけど、それはそれで軍隊っぽくていいんでないかね 軍隊式の会話が雰囲気出てる
ふう、だるいだるいと思ったら案の定風邪だったでござるのマキ。
脳がいでぇー!
>>51 淡々とした文章から緊迫感がひしひしと伝わってきますね! 次回も楽しみにしてます!
ってうお、絵、上手い……。
絵率高いスレだよなあ
小説はもう暫くお待ち
だがそれがいい。 絵と文章両方充実してるのはいい事だ。
ここは――間を持たせるために投下すべきなのか――
>>57 他のスレと比べるとどうなんだろ?
いいわるいじゃなくて、なんだかおもしろいよね。
人間しか出てこない作品ならともかく、 変身ヒーローとかロボット物はイラスト欲しいよ。 文章の描写だけではやっぱり物足りない。
でもキャラクタ絵の方が反応いいような希ガス。 気のせいかな?
それはみる人の好みじゃない?
>>54 大丈夫ですか・・・?
あまり無理なさらないで下さいね
>>59-60 今の定期的に作品が投下される流れはとても良いと思うんですよ−
ただやっぱ8月に比べれてSSの投下率が下がっていて(◆a5iBSiEsUFpNさんとPBMさんを始め絵師さんが盛り上げてくれてますが)SSとイラストのバランスが取れてるのかなと不安になりますw
中々執筆作業が進まず投下できなくてすみませんorz
皆さんこんばんはーっと。
スレ順調に伸びてますねーw
>>51 おぉ!続きとイラストが投下されていた!乙です!
この文章の空気感は好きですよー、戦場映画っぽいw
中尉すげぇ男前www
>>54 この時期に風邪……色々怖いのでお大事になさってくださいね(・ω・`)
インフルじゃないなら寝てれば治るよ!よ!
>>69 おぉ、目にハイライト入りましたな、イイ感じです
ところで一番描かれてるキャラは誰なんだぜ?
>>69 うぉ!すげーかわえぇw(・∀・)bぐっじょぶ!
というか貴方も風邪引きなのですか!?Σ(・ω・;)
イラスト上げてないで安静にしないと!www
>>70 ポニテ好きなので自分の作品のメリッサ……だったかな。数えてないです。
目に光を入れて違和感バリバリっす。
>>71 ロリッ子難しいアル。
微熱です。死にはしませんよハッハッハッ。
>>72 全体で描かれてるキャラで、という意味の方です、説明少なくてゴメンよ('A`;
ちなみに自分は個人で一番描いたのは試作段階入れればリベジオン、完成数ならティマです
>>74 やっぱり自分の作品のが多めのはずです、はい。
それにしても今日は暑いなぁ
>>74 スレ全体ですかー、ウサギさんとティマ?
ロダみてくるか……
>>74 やっぱりティマじゃないんすか?
個人だとおいらメカしか描けねえし下書きというかネタ出しラフばっかだからわかんないや。
あ。 ここにいたって言葉の意味を勘違いしている自分に気がつくとかもう死にたい
風邪どころか俺は結核だぜフゥーハハハー 雨に打たれながら集束爆薬担いで匍匐したのがまずかったのか…
何故こんなに負傷兵ばっかなんだぜ!?
今日のトレンド。
今現在ロダではティマとヘーシェンが5枚で同数トップだったぜ! …ってなんで無茶してる方々ばかりなのか!?Σ(・ω・;) スレ盛り上げたいのは分かるけど安静にしててwお願いだからwww
>>78 ドンマイ!俺も前やらかした事あるw
言葉の意味間違えた時はホントに顔が赤くなるのが分かるから困るw
おk 無茶をせず小説を書きます あぁ……次はご飯だ……
>ヘーシェン あー懐かしいなー。今度はリヒターさんだナー。
>>85 ちょw一体何と戦っているのか貴方はwww
食事終わったら薬飲んで一回寝ましょうwホントにw
>>85 よぉ。今日は刺激的な晩飯になりそうだなァ、相棒……!
>>83 他に名無し絵の中に一応擬人化(?)ヘーシェンがけっこうな枚数ありまs(ry
>>89 あれま、欄外の作品をカウントしていなかったw
…って貴方か!w
傷病兵でも前線に出なければならんとは、なんという過酷な戦場w
>>89 リヒターさんて目どうなってたっけ、二目?モノアイ?
>>90 >…って貴方か!w
そう、作者本人が描きまくるというチートをやらかしているのも私だ。
いやぁ、昨日爆弾投下しようとしたらコレですよw
ざまぁないぜ……。
しかも数分おきにBBQにされるから迂闊に投下できないし……。
ロボスレでは風邪が流行しているらしいので、俺も流行に乗ってみた インフルじゃなくて良かった……
衛生兵―――……し、死んでる……! というのを何かで書きたくなった
風邪気味のスレに無免許のヤブ医者が颯爽と登場( ´_ゝ`)<ボッタくってやるよ
>>96 YOU書いちゃいなYO!
>>97 m9(´・ω・`)9m通報しますた。
>>94 把握しますた。では明日くらいから作業にとりかかります。
暇になるので、約束通り。
>m9(´・ω・`)9m うぜぇwww しかし◆n41r8f8dTs 氏とPBM氏が規制とは……
>>99 なんと! ありがとうございます! 楽しみに待ってますね!
>>100 面倒な事になりました……。
ロボも練習してみようかな
通報されますた(゚∀゚ ) あ〜そろそろ連休か〜紙買いに行かないともう無いわ…画材屋行こう('A`
>>100 暇なときやるっつったんで、やりまつ。
現状頭んなかは前回のヘーシェンさんの件をふまえてボディバランスとディティールいじりつつ追加装甲もしくは換装みたいな感じで騎士分を増量する感じです。
>>102 じゃあそのときわたくしは安心してフェードアウト(省略されました..
安価ミス第一位を1に
>>104 >追加装甲もしくは換装みたいな感じで騎士分を増量する感じ
(゚ω゚ )wktk wktk
>>107 おお、ありがたい!
>>104 ええのう、ええのう、発想の早い人は('A`
>>107 君が倫理感に優れた人間であることはわかったし、全面的にその意見にしたがうが、
とりあえずここのアドレスを見ていただきたい。
>>107 これは嬉しいです
是非とも使わせて頂きます
マジで巻き添え規制とか最悪
怒りのあまりデストロイモードになりそう
>>110 それを美しく描くことこそが重要ですぜ、旦那。
>>113 そのためにペンでの清書技術を身につけるつもりさハニー
さて、おいはウサギと黒騎士をどう調理するかね
原型?残れば万々歳
エロい描写はなるべく避けた方がいいかもしれないけど、 好きな女の子が身につけていた下着の匂いを嗅ぐ 女の子とかやめておいた方がいい?
>>115 地上波で痴情の後の艦長のケツが映るガンダムがあるんだし大丈夫じゃね?
>>114 趣味全開なら5%残らない自信があるお( ^ω^)
>>115 止めやしないがローカルルール的にダークグレーじゃね。
>>111 一応スレの空気を読んだ言い方にしたつもりだったが、たしかにそうだなスマン
2chらしく「
>>105 そういう構ってレス痛いんだよ」と言うべきだったかも知れん
だが同意はしてもらえたようなので何よりだ
>>112 自分もバイオセンサーが発動しそうですよ……!
むう、代行スレにも書き込めないとはどういう事だ……。
今のところ大丈夫みたいなので投下を強行しようかしら。
ミンナナカヨク、ミンナナカヨク
>>122 なんかプロキシがどうのこうのBBQがどうのこうの言われますです、ハイ。
バーベキューか……今はそういう気分じゃ(ry 風邪ひいた上に規制とはPBM氏も難儀よのう
>>119 【審議中】
♪ ∧,, ∧ ♪
♪ ∧,, ∧ ・ω・)
∧,, ∧ ・ω・) )
♪∧,, ∧ ・ω・) )っ__フ ♪ ∧,, ∧
∧,, ∧ ・ω・) )っ__フ(_/ 彡 .∧,, ∧ )
( ・ω・) )っ__フ(_/彡 ∧,, ∧ ) )
(っ )っ__フ(_/彡 .∧,, ∧ ) ) Οノ
( __フ(_/彡 ∧,, ∧ ) ) Οノ ヽ_)
(_/彡 ( ) ) Οノ 'ヽ_)
( ) Οノ 'ヽ_)
(ゝ. Οノ 'ヽ_) ♪
♪ ミ ヽ_
【条件付きで採用】 ゚・ *: : *・ *・ ゜゚・ * : .。. .。.: *゜ * ・゜ ゚・ *: . .。.: *・ ゜゚ ・ * :.. 。. ・ ・*:.。 ∧,,∧ .∧,,∧ .:* ・゜ ∧∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧∧ (´・ω・`).∧∧) (∧∧(´・ω・`) | U (´・ω・`)(´・ω・`) と ノ u-u (l ) ( ノ u-u `u-u' `u-u'
>>119 正論相手に顔真っ赤にするほど落ちぶれちゃいねーよwww
しかし久々にいいものをみた。
撫子の太股ペロペロしたい
誤爆・・・あぁ・・・
>>131 気にしなーい気にしなーい。
今のとこ大丈夫みたいなんで投下を強行しようと思います。
途中で書き込めなくなったらごめんね!
>>132 絵ですか小説ですか? どっちでもバッチコーイ
□Chapter 08:ライディース・グリセンティ〜ツッコミに選ばれし男の体制への逆襲〜 薄暗い部屋の中、月の光に照らされる、高い高い本の山。 ――――ここは屋敷の地下にある、様々な知識の集う場所、ライブラリ。 古代の遺跡から発掘され、リバース・エンジニアリングを経て生産された機械、パーソナル・コンピューターが設置されている。特定の組織を除き、管理者に登録された者――――神子にのみ購入が許されるものだ。 そのパソコンの前で、二人の男がヒソヒソ話。 かたや赤髪、かたや金髪。リヒト・エンフィールドとライディース・グリセンティ。リヒトの近くにヘーシェンの姿は無い。 「無理っすよ。いくら社長の息子でも相手にしてくれないだろうし、僕だってあそことは極力係わり合いたくないっすから」 苛立ちを隠そうともせず、ライがキーボードを叩く。滑らかなブラインド・タッチ。 「でもヘーシェンのフレームが治ればここのオートマタは三機になる。そうすりゃアリーナのチーム戦だって出れるし、上手くいけば今月末のエキシビションで連中と戦えるんだぜ? どうにか話つけてくれ、頼む!」 「ヴァイスのお嬢はほっときゃ治るから、わざわざパーツを取り寄せる必要無いじゃないっすか。それに、確かにエキシビションで叩き潰してやるのは理想だけど、遥ちゃんはまだ神子にもなってない」 リヒトの台詞をライがぴしゃりと遮った。 再びキーボードを叩いて、ウインドウを開く。 データの処理が終了、動画が再生され始めた。画面には、競技場を縦横無尽に暴れ回る、赤いオートマタ。 「それに今の予算じゃどれだけねだっても質のいいパーツは買えないっす。デカい仕事が来ないから金は貯まらないし……こんなんじゃ連中に勝つなんてとてもとても」 「ブルジョアジー共が羨ましいなぁオイ。質の高いパーツばっかり使いよってからに」 反応速度や稼動効率諸々で勝っていれば、当然ながらそれは大きなアドバンテージになる。実力が拮抗しているのならばなおさらだ。 そして、アリーナに参戦しているチームのほとんど――――特に上位のチーム――――のオートマタは、潤沢な予算によるバックアップで常に最高のパフォーマンスを維持している。 一方やおよろずには金が無い。多少ガタがきていても、使えるパーツは駄目になるまで使う……というか使わざるを得ない。今回のヘーシェンの件が具体的な例だ。 「そういやリヒターのフレームは見た事ないタイプだが、ありゃ何かわかるか?」 リヒトが尋ねると、ライは動画を再生しているウインドウを閉じて、 「わかんないっすね。物心ついた頃から色んな……オートマタに限らず、色んな機械を見て来たけど、あんな機体、見た事がない」 新しいウインドウを開く。 「検索、してみますか」 「そうすっか」 ディスプレイに『No.75753』というナンバーが浮かび上がった。 「じゃあなごみちゃんにアクセス頼むっす」 なごみちゃんとは、多数ある管理者の内のひとつ、先程ディスプレイに表示された文字の正体だ。75753のナンバーを語呂合わせしたもので、フルネームだと『なご なごみ』正式名称は――――知らん。 ちなみに管理者が複数あるという事は結構知られていない事実なのだが、それはまた別の話。
なでこスネイク乙
「おう、制限解除な」 ライが機械の前から退き、代わってリヒトがそこに座った。 「いくぜ、俺の必殺技!」 両手の人差し指を駆使し、超高速で、一部の神子にだけ教えられる閲覧制限解除用のパスワードを打ち込んでいく。これはダサい、とてもダサい! そして最後に、大袈裟なタメの後でエンターキーを、 「どーん!」 叩く! びーっ! ERROR:パスワードが違います。 しばらくの間、沈黙が部屋中をその占領下に置いた。機械のファンが回る音だけがしっかりと聞こえる。 「なん……だと……!?」 沈黙を破ったのは、リヒトの信じられない、といったニュアンスの呟きだった。 「……デタラメに打ったんじゃないっすか? 今の」 「んなわけあるかよ……どれどれ」 再度チャレンジ。今度はしっかり、ゆっくりと。 びーっ! ERROR:パスワードが違います。 「またか!」 リヒトがばんっ! とデスクを叩いた。 「こいつ壊れてんじゃないだろうな」 そしてムスっとした顔で拗ねる。「子供っぽい人だなぁ」ライが誰にも聞こえないような声で呟いた。 「パスワードが間違ってんじゃないっすか?」 「おいおい、これ以外にパスワード知らねーぞ?」 「なごみちゃんから報せとか届かなかったんすか?」 すると赤い髪のリヒトは、しばし黙考してから、 「……知らねーな」 それを聞いて、ライががくりと肩を落とす。閲覧の制限が解除できなければ、得られる情報はごく僅か。料理のレシピなんかはともかく、オートマタの詳細なスペックはまずわからない。 「なんだってこんな時に……」 「まあいいわ、そのうちなごみ本人に聞きに行きゃいい。それよりオートマタの装甲なんていつの間に手に入れたんだ? 火傷したリヒターの肩がすっかり治ってたじゃねえか」 ……は? 「火傷……ああ!」 手をポン! と叩く。 「あれ、僕達が修理したんじゃないっすよ。自然回復っす」 「……またまたご冗談を」 リヒトがそう言いながら手を顔の前で振って見せる。だが、あいにくこれは冗談ではなくマジだった。 「僕だって冗談かと思ったっすよ。普通の機体じゃ有り得ない回復速度だし、コンデンサの容量もダンチときた。ありゃ通常の五倍以上ありますよ」 今の話は決して誇張ではない。玉藻との戦いで見せた、腕部にマナを集中させた一撃――――とっつき、とか言っていたか――――のマナ使用量を見ても明らかだ。 リヒターはここに来る前にあれを一発ぶっ放してピンピンしていたらしいが、あんな荒業、他の機体が使用するには、コンデンサを大量に増設した上に、常にマスターがマナをブーストし続けなければ出来るものではない。もちろん発動後のコンデンサはすっからかんだ。 「マジかよ。市場に出回ってる機体とは次元が違うなオイ」 「まあ最大出力で戦闘すると、すぐに息切れするみたいなんすけどね。極端な機体っす」 ……まあ、その最大出力時の戦闘力は気違いじみたものなのだろうが。 「ふぅ」と息を吐き、メガネのブリッジをクイっと上げる。 「ひょっとすると、賢者の石を守るために作られた機体なのかもしれないっすね」 そう言うとライは機械の電源を落として席を立つ。 「――――話を戻しますけど、何にせよあいつらを倒すにはまだ早いっすよ。リヒターだけがフルスペックでも、他の二人が勝てなきゃ」 「意味がない。だろ? わーってるっての」 同様にリヒトも立ち上がり、首を鳴らしてそう言った。 アリーナのチーム戦はオートマタ三機同士による三本勝負だ。一機が勝っても他二機が負けてしまえば意味がない。それに―――― 「やるからには、全部勝ちたいっすから。……それであのクソ親父に、一泡噴かせてやるんだ」
しえん
声のトーンが低くなる。 幼い頃に母親を亡くし、長い間父親と二人で暮らしてきたが――――ライディース・グリセンティは、父親が嫌いだった。仕事に没頭して息子の事を歯牙にもかけていない、そんな父親が大嫌いだった。 仮にも大企業の社長だ、忙しいのは理解できる。だが、実の父親が息子に対して無関心というのは流石に我慢がならない。 だから家を飛び出した。父親に一泡噴かせてやるために。 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。標的は父の会社がスポンサーをしているアリーナの上位チーム、テスタロッサだ。 弱点や癖等、情報は何から何まで脳味噌にインプットしてある。 あとは自分を売り込むために整備のスキルを身につけようと、機械整備の第一人者ベレッタ氏に弟子入りしようとここを訪ねたわけだが、肝心のベレッタ氏はぶらり旅に行ってしまっていていない上に、残っていたのが―――― 耳をほじっているリヒトをちらり一瞥する。 残っていたのが常識から掛け離れた連中だけだった、そんな悲劇。 まあ、現在ではライ自身も完全にやおよろずのノリに染まっているのだが。遥が染まるのも、おそらく時間の問題だろう。 何はともあれ、実力もコネも、ある程度の知名度もあるリヒト・エンフィールドと玉藻・ヴァルパインがやおよろずにいた事は僥倖だった。機体も三機になったし、これでいつでもアリーナのチーム戦に出場できる。 そう、いつでも出場できるのだ。だから急いでエキシビションに出る必要はない。無理して出場して、惨敗なんて結果になったらそれこそ最悪だ――――自分で自分に言い聞かせる。今はまだ、雌伏の時だと。 逸る気持ちを押さえ込んで踵を返し、部屋を出る。 ――――今日は歓迎パーティーだ。
□Chapter 09:ヴァイス・ヘーシェン〜知ってたか? ウサギは献身の象徴なんだぜ〜 やおよろずの、ガレージ。 なんやかんやで食事の準備も終了し、遥達は食事前の雑談タイムに移行していた。 「そういえばまどかちゃん」 「はい?」 「シロって、誰の事?」 つまみ食いをしようとしたリタの手をぺちんと叩きながら、遥。 「シロちゃんって、ヴァイス・ヘーシェンの事ですよ」 それでも懲りずに手を出すリタの手を掴みながら、まどか。 「“ヴァイス”は白って意味だからね」 最後の力を振り絞って伸ばしたリタのもう片方の手を掴みながら、ルガー。リタがまるで捕まった宇宙人のような状態になっている。 「これだけあるんだからひとつくらいいいじゃないですか!」 「駄目だよ」 「駄目です」 「だーめ!」 <それくらい我慢しろ> 言葉の一斉射撃、全弾命中。けっこう堪えたらしく、じたばたしていたリタがおとなしくなった……と思ったらまどかとルガーを振り払い、ハンガーでくつろいでいるリヒターにすがりつく。 「リヒターさん、ルガーさん達が私の事をいじめます!」 <は、はぁ……> 困惑するリヒター。当然だ、彼は今のこの状況を理解していない。 <いじめはよくないと思いますが……> 「ですよね! いじめ、かっこわるい!」 <格好悪いのはおまえだろう。もう二十歳も近いというのに何をしているんだ> 「そうだよリタちゃん。ほら、唐揚げ一個あげるからこっちにおいで」 「ワーイ」 嬉々としてルガーの下へ駆け寄るリタ。その光景を見て遥は思う。 ――――人に飼い馴らされた小動物みたいだ……。 と、そこに、 「お、何やってんの皆」 「おう、俺も混ぜろよ」 ライとリヒト、襲来。 「リヒト、君が混ざると厄介な事になるから唐揚げ一個で我慢してくれ」 ルガーがリヒトに唐揚げを差し出す。 「ワーイ」 この人もか……。 「ライディースさんこそ、リヒトさんと一緒にライブラリで何してたんです?」 「それは言えないね」 <どうせ助平なモノでも見て> 「ライブラリ!? ここ、ぱそこんあるの!?」 遥の声が、たまの嘲笑を吹き飛ばした。 ――――“ぱそこん”とやらは神子にのみ購入を許されるものの、高額過ぎてほとんど持っている人がいないという事で有名だ。 「はい、ありますよ」 「つか、あれを導入したおかげでウチの家計は未だにまっかっかなんだけどな」 「す、凄い……見ていいかな!?」 わくわくする感情を抑え切れず、その場でぴょこぴょこ跳びはねる。 「いいけど、まずは」 「ごはん食べてからですね! いただき」 「待て、リタ」 「何ですか!」 せっかく夕食にありつけるというところを邪魔されて不機嫌になったリタが、ぷくりと頬を膨らませてリヒトを睨んだ。 「ヘーシェンを外に忘れてきた」
しえん
♪ ♪ ♪ まだ冷たい夜。満点の星空の下で、ヴァイス・ヘーシェンは月を見ていた。 丸くて大きな、金色の星。表面には、大きな大きな一羽のウサギ。 綺麗な満月だ、今にも吸い込まれてしまいそう。 「……こんなところにいたのか、ヘーシェン」 声のするほうへ視点を移動させる。 月明かりに照らされる赤い髪と、つい見とれてしまうくらいの精悍な顔……マスター、リヒト・エンフィールドだ。 <ここに私を放置のはてめーですけどね> なにせ今のヘーシェンはロッドだ。たまと違って安物の器なので、自分では動けない。 「まあな!」 <そこで踏ん反り返りますかそうですか> ふぅ、と溜め息をつく。 <で、ライさんと二人で何をヒソヒソやってたんですか> そう問い掛けると、リヒトは頭をボリボリと掻きながら「なんでもねーよ」とぶっきらぼうに答えた。 <……まったく、そこは言い訳を使うところでしょうに。全部バレてますよ。大方ライさんに私のパーツでもせがんでたんでしょう> 「馬鹿な、何故それを知っている!」 <あなたの考える事はなんとなくわかります。どれだけ一緒にいると思ってるんですか> まあ今のは当てずっぽだが、どうやら勘は当たったようだ。 「……すまんかった」 <妙に素直ですね。頭打ちました?> 「ちっげーよ。昨日、救援が間に合わずにお前の身体ブッ壊しただろ」 昨日……ああ、あのサイクロプスとの戦闘の時の。 <あれは私が奴をスクラップにするのが早かったのであって> 「いやあれは……まあいいわ。あー……よく、頑張ったな、ヘーシェン」 そう言うと、リヒトは目も合わせずにヘーシェンの頭を乱暴に撫でた。 <……なんと> 「どうした?」 <いえ、なんでもありません。ちょっとどきっとしただけです> ……それは実に不覚な事だが。 それにしても、くすぐったいような、照れ臭いような、全身を震わせるこの気持ちは何だろう。 いや、この気持ちの正体は知っているし、何度も経験している。だが……何故だろう、なんだか腹立たしいというか、認めたくないというか、なんというか。 「はぁ? 何言ってんだお前。……まあいいわ。とにかく、ガレージ行こうぜ。皆待ってる。リタなんか腹が減ったってうるさいしな」 <イエス・マイマスター> ――――ああ、そうか。今日は、 「今日は一条 遥女史の歓迎パーティーだからな。いつも以上にワイワイやろうぜ!」 <はい、そうですね。では――――> リヒトがヘーシェンを抱え、ガレージへと歩きだす。 入口の前に並んでいるのは仲間達。もちろん遥とリヒターも一緒だ。 <まずはお互いを理解するところから始めましょう> そう言った少女の声は、いつになく上機嫌だった。 次回へ続くよ! よ!
ふう、なんとか投下できた……。 穴<まともに見直しができてないかもしれないのでおかしいところが多々あるような気がしますが、修正はwiki収録時という事で♪ 遥の神子見習いとしての修行が始まるので、次回からようやく戦闘が書けそうです。 アンサラーの皆さんにも出番あげなきゃなぁ。
>>144 乙です
ウサギが献身の象徴とはしらなんだです、ハイ
遂に修行本格化ですか、楽しみですなー戦闘シーン
リヒターのワンオフっぷりが凄まじくなってますね、元は何処に彼が居たのかきになるとこッス
投下乙です BBQについて調べてみたが、俺の頭じゃ理解できなかった 力になれずスマン
>>144 投下乙!
俺の必殺技とか通常の五倍以上とか相変わらず容赦ないパロディだw
お嬢かわいいよお嬢
そしてリヒトはダサカッコイイ系のキャラなのねw
>遥の神子見習いとしての修行が始まるので、次回からようやく戦闘が書けそうです。
>アンサラーの皆さんにも出番あげなきゃなぁ。
wktk
お、投下乙。 貫手でも仕込むか?
力尽きて寝ていたでござる……。
あー、お風呂入りたいのに入れないって辛い。
>>145-149 乙と感想、ありがとうございますw
ではこれよりレス返をば。
>>145 ふふふ……久々にサイレントラインやったら全然ミッションクリアできませんでしたよ。
私はレイヴンになれない……。
>>146 ちなみに性欲の象徴でもありますよ!>ウサギ
>楽しみですなー戦闘シーン
期待しないで待っててね!
>元は何処に彼が居たのかきになるとこッス
ああリヒターは実は(PAM!
>>147 いえいえ、わざわざ調べてくださってありがとうございますm(_ _)m
まあ規制が解けるまで我慢しますさぁ。
>>148 >お嬢かわいいよお嬢
ええもう作者本人が言うのもアレですがお嬢に罵られた(ry
>そしてリヒトはダサカッコイイ系のキャラなのねw
1話でさっそくそのダサさっぷりを発揮してますからw
>>149 >貫手でも仕込むか?
貫手なら実は初登場の時点で披露してるんでござるよー。
151 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/17(木) 22:11:11 ID:uzLgm1Yx
このスレに足りないものは おっぱいだ
>>150 >お風呂入りたいのに入れないって辛い。
汗かくもんな
俺……この風邪が治ったら銭湯行くんだ……
>ちなみに性欲の象徴でもありますよ!
ウサギって、えろいな
>ええもう作者本人が言うのもアレですがお嬢に罵られた(ry
ロリコンの上にマゾとは貴様!
だが禿同
>>151 突然どうしたwww
>>151 あらまあ5・7・5。
悪かったね、こちとらロリ専門さ!
風邪だけどお風呂入るよ!
足りない……?違うな、要らないのだ。 紳士の前に脂肪塊ごときの居場所なし
>>157 ……('A`#
お姉さんスキーに宣戦布告とはいい度胸だ
>>153 >俺……この風邪が治ったら銭湯行くんだ……
大佐、私も付き合いますよ!
>ロリコンの上にマゾとは貴様!
>だが禿同
わーへんたいだー。
>>157 ロリコンだけど巨乳のおねーさんもありだと思っている私はしししんちゅーのむし。
ロボスレで巨貧戦争勃発と聞いて
描くしかないな、きょにゅーを。 しかし自分の力で描けるのか…?
描くしかないな、巨乳を('A` まぁ、うpる気はサラサラ無いんだが
えーと……これってもしかして四面楚歌? 孤軍奮闘?
まぁ自分は美乳ならロリ気味だろうといけたりしますが(キリッ
むしろ呉越同舟
亀にも程がありますが
>>144 乙っす
ライの知られざる過去キタコレ。アンサラーの面々の活躍も含めて今後が楽しみです〜
あとリヒトとへーシェンのコンビはやっぱ良いね!2828
ひんぬーもボインも書いた俺に隙はなかった
今の流行りはエリアーヌ。これしかない!
エリアーヌ……かのj………じゃない彼に胸はないのですぜ
このスレの勢い見たら創発板最速だった件
>>169 愛の前には胸のある無し、股間のある無しは関係ない
って俺の中のオルトロックが囁く
>>167 待て、チョーさんもロリコンとは限らんだろう!
>>168 感想ありがとうございますw
>ライの知られざる過去キタコレ。アンサラーの面々の活躍も含めて今後が楽しみです〜
期待しないで待っt(ry
>あとリヒトとへーシェンのコンビはやっぱ良いね!2828
主従というよりも幼馴染みみたいな関係ですからw
>今の流行りはエリアーヌ。これしかない!
ああ! 同意せざるを得ない!
174 :
長目 :2009/09/17(木) 23:08:41 ID:iDS/Nv9J
>>167 ,172
実は俺、巨乳大好きと公言して憚らない男なんだ……
なぜか創発板ではロリキャラばっか描いてるけどな!
>>174 そうか、チョーさんは巨乳派だったのか……
>>172-173 まぁ可愛いはジャスティスって言いますし
それにしても流石ロリベラム師匠、格が違いすぎる。お前こそロリ・コンだ・・・
>>174 おぉ、お久しぶりです〜
良いじゃないですか、きょにゅ−
自分のエロスに素直になりましょうよw
>>174 チョーさんこんばんh……
>実は俺、巨乳大好きと公言して憚らない男なんだ……
や、やはりな! だだだ大体は予測通りだ!
何はともあれリタ・ベレッタ期待してますぜ!
>>177 ありがとう、最高の褒め言葉だ。
>>178 滅茶苦茶うろたえてるじゃねーかwww
しかしリタ・ベレッタってなんか響きいいな
イタリア人かね?
第四話 「休日 メリッサ編」 投下します。今回は短め。 誤字脱字はwikiで(ry 途中で背後が消える可能性もありますのでご了承を。
「休日 メリッサ編」 ジーンズに白シャツというラフな格好に着替えたメリッサは、頭の上部のみのヘルメットをしっかりと被って、自分の部屋の隅にかけておいたウェストポーチをかちりと言わせて装備する。 自分の姿をぱっと確認して「よし」と頷くと、部屋の窓際にある机の上から小さい鍵を取って宙に放り投げると、腕を横から出してキャッチ。 メリッサは窓の鍵を閉めると、部屋から出て屋上へ続く階段を上がっていった。 ユトが行ってもいいと言っていたのだから甘えてもいいだろう。一日ぶらぶらするのもいい。頭に残留する情報の残滓を振り払うかのように頭を振れば、屋上への扉のドアノブに手をかけて一気に開ける。 「いい風―――」 扉を開けると、どっと潮の香りを含んだ風が飛び込んできて、ヘルメットの端っこからはみ出る髪の毛を揺らす。メリッサは暫し立ち止まってその風を受けていた。 眼を細めつつ屋上の端っこまで歩いていって、小さな車庫の前で立ち止まると、取り付けられているパスワード式の鍵を開けてシャッターを上げる。その中には、バイクのようで違う乗り物が置かれている。 何が違うのかと言えば、まず車輪がついていない。本来車輪があるべき場所は大きく膨らんでいて、その下を覗き込むことが出来たなら、複数空けられた穴を見つけることが出来るだろうか。座席には大きな風防があり、ぱっと見は流線型のそれ。 第二地球で広く浸透しているエア・バイクという、名前そのままの空飛ぶバイクが車庫の中央にちんまりと腰を降ろして待っていた。 メリッサは風防を跳ね上げて、座席に腰を降ろすと、鍵を挿し込んで回した。 「んー………問題ないかな」 どるんッ。 元気良く主機関が運動し始めて、きーん、という独特な高い音を発し、車体を数cm上に浮かせる。 メリッサが地面を蹴っ飛ばすと、氷の上に置かれているかのようにするすると抵抗無く前に進んでいく。完全にメリッサが外に出ると、シャッターが自動で降りて鍵をした。 空を見上げつつ、ヘルメットを押し上げて位置を直す。 操縦席のパネルに触れて各部の確認をする。そして、「飛行」と表示されている箇所に触れると、パネルを閉じてハンドルを握って、屋上の中央へとバイクに乗ったまま進んでいく。 電子音がして、作られた声の女性が言葉を発する。 『ユーザーを認識しました。』 バイクから流れてきた言葉に頷き、朝とも昼とも言えない時間帯の空を見つめる。 雲が一つあった。 メリッサは、アクセルをぐっと踏み込むと、大空高く飛んでいった。
「島」には土地が無い。 旧都市区には言うまでも無くハガキ大ほどの余分な土地は存在していない。新都市区のほうも余分な土地は無い。建物を無尽蔵に節操無く建築して行った結果、「道路の幅が確保できない」という事態が発生してしまい、このエア・バイクが普及することになった。 計画を立てたつもりになった政府に批判が集中したそうだが、エア・バイクなどの乗り物が全てを解決してくれた。 自分で改造して自分で整備している愛車に跨ったメリッサは、徐々に高度を上げるようにして街の上へと向かっていく。 ビル群を追い抜いて、何も無い空間を飛ぶ。風防に守られているので良く分からないが、全身が風を感じて高揚していくのが分かった。 跨っている座席の下から響くエンジン音がリズムを刻んでいるようにも思えた。 エアバイクを傾かせ、徐々に高度を落としていくと、街に突き刺さるように建築されているビルの窓ガラスの一つ一つまで見えてくる。同じようなエアバイクに乗った人たちとすれ違う。 更に高度を落としつつ建物と建物の間にエアバイクをねじ込ませるように進む。旧都市区は複雑かつ乱雑に建物や看板などが絡み合っているため、エアバイクで飛行するのにはある程度の腕が必要とされるが、メリッサはなんなく飛んでいく。 周囲をキョロキョロと見つつ、速度を落とすと、とある雑居ビルの屋上の上空10m付近で静止した。
支援
しえん
『背後が消えた』か……?
支援
しえん
これが「背後が消える」か
何故、彼は投下の途中で消息を絶ったのか 「背後が消える」 それが彼の遺した唯一の手掛かりだった 親おっぱい派の筆頭たる彼の身に起きたであろう悲劇 ――これが後に巨貧戦争呼ばれる大戦へと繋がっていくことを、今はまだ、誰も知らない
>>191 私にはその戦を止めることはできないが、一つだけ言わせて欲しい。
「ロリと貧乳は別物」
つまり「ロリvs貧乳vs巨乳」というのが本来の形ではないかと、ね。
>>192 それを言うなら巨乳とお姉さんも別物
つまり「ロリvsお姉さんvs貧乳vs巨乳」が本来だ
スレンダーなお姉さん、あると思います
だが、年齢と体型は、組み合わせによって両立が可能だ それぞれの派閥は、その内部に他派の因子を含み得るというわけだな ………… 早 く も 内 ゲ バ の 予 感 が し ま す
ロリコンから年上まで、暮らし見つめるライオn(銃声
待て、男の娘という新たな勢力も確認されているぞ!
なんてことだ 二大勢力の争いではなく 群雄割拠の時代が始まろうしているというのか……
まさか俺の浅はかな考えが、 この問題の新たな側面を表面化させる事になるとは……
そんなエロ戦国時代御免被る
衝突は無さそうだけどなw
月にいる君へ まず最初に、君に謝らなければならない事がある。実は、月へ帰還する事が出来なくなったんだ。 ああ、もちろん「今回の月へ帰還する話が無くなった」というだけであって、地球に永住しようと決意した訳ではない。 俺自身は一刻も早く、君のいる月へ帰りたいんだ。それだけは何があっても変わる事はないので、安心してくれ。 言い訳というには変だが、何があったのかをこの手紙に記そう。この1週間の間に色々な事があり、えらく長い話になるので、 最初から順を追って説明していくが、飽きずに読んでくれると嬉しい。 まず、敗走中の追撃を少しでも減らす為に、輸送艦5隻からなる部隊を単機で殲滅させる事となり、それはすぐに終わった。 だが、その帰りがけについでに落としておいた艦に、我が革命軍のスパイと彼らが狙っていた新型機が艦載されていたのが 拙かったようだ。どうやらそれが、アラスカ基地の司令部からの元々低かった俺の評価を致命的なものにしたらしく、ロシア 基地に向かう途中で、連中の息の掛かっていたと思われる兵たちによって、輸送艦から無理矢理放り出され、そのまま北極に 置き去りにされた。そして、帰還する方法を考え始めた直後。 俺は出会ってしまったのだ。あのRSと──
──そのRS……『狼頭』は武器を構える訳でもなく、北極の氷上で直立不動のまま、一切反応が無い。 それは、ツクヨミの乗るスカンクエイプ高機動型が近付いていっても変わらない。 「こちらは月面革命軍アラスカ基地所属ラビットソルジャーパイロット、ソマ・ツクヨミ中尉。輸送艦から落とされた。 救援を求む」 革命軍の識別信号を出していたので、通信を試みるも返答は無し。ツクヨミは、ますます状況が理解できなくなっていた。 そもそも、この狼頭は何なのか? 見た目や識別信号から考えれば、革命軍のRSなのだろうが、統合軍が何らかの方法で入手した革命軍の新型を大胆に 改造した、もしくは手に入れたライオンイーターの情報を元に部分的に形状を似せて造ったRSという可能性もある。 特徴的な両腕と両太股は、よく見ると、統合軍RSに近い形状なのだ。 しかし、統合軍の新型が極秘でテストしている現場に、高機動型が放り込まれた、というような状況ならば、撤退なり 攻撃なりしてくるはずだ。 とはいえ、革命軍が救助しに来たにしては、通信にすら無反応というのは異様だ。着地した反動で壊れたという 事もありえなくはないが…… そこまでいった所で、ツクヨミは思考を中断した。これ以上考えていても何も思い付かないだろう、と彼は判断したのだ。 元々、絡まった糸を解きほぐせる器用さも、上手く切り取れる鋭さも持ち合わせていない。出来て力任せに引き千切るのみ。 ならば、悩んでいる間に動いた方が、状況は好転する。今までだってそういう風に、ツクヨミは生きてきた。 「繰り返す。こちらは月面革命軍アラスカ基地所属ラビットソルジャーパイロット、ソマ・ツクヨミ中尉。輸送艦から 落とされた。救援を求む」 統合軍であれ、革命軍であれ、襲いかかってくるならその時に対処すればいい。友軍が何かのトラブルに見舞われてる のであれば、すぐに手を貸すべきだろう。再度通信を試みながら、狼頭へとの距離を詰めていった。
高機動型が正面に立っても狼頭は全く動かない。とりあえず有線通信を試みようとコネクタを探していた所で、 複合センサーが奇妙なモノを捉えた。2km先に突如『出現』し、こちらへと向かってくる飛翔体だ。 「……!?」 ツクヨミが反応するよりも早く、間髪入れずに北極に轟音が響いた。音がした方にセンサーを向けると、氷上に ミサイルのようなものが突き刺さり、白い蒸気を上げている。ちなみに狼頭はそれでも動いていない。 もし、着弾と同時に爆発していたら、ツクヨミも只では済まなかっただろう。慌ててRCBをミサイルのようなものに向け 防御態勢になった。目の前にあるモノの爆発、そして次弾を警戒しながら移動を試みようとするツクヨミ。しかし、 彼がそれを実行に移すよりも早く、氷上に突き刺さったソレが可変し始めた。 「そんなに慌てて逃げなくてもいいですよ、ソマ・ツクヨミ少佐」 出てきたのはスピーカー、流れたのは若い女性の声。 「別にコレは爆発物じゃありませんって、スピーカーですから」 その言葉を聞き、防御態勢を解除したが、背部のスラスターはいつでも全開で吹かせられるように準備したままだ。 さすがに、この状況で見ず知らずの人間の言葉を鵜呑みにするほど、ツクヨミも愚かではない。可変して中身の覗けるように なったミサイルのようなものの中身はほとんど空洞で、スピーカー以外に何も入っていない事は分かるが、それでも 警戒は完全に解けない。 「ちょっと、ソマ・ツクヨミ少佐とお話がしたくって……ああ、コレにマイクも内蔵されているので、質問があれば 外部スピーカーで話しかけてください」 「何者だ?」 まずは正体を知るべきだ。どうやら向こうはこちらを知っているだろうし、「聞く方が先に自己紹介をする」という マナーも必要ないだろう。 「エラトステネス社兵器開発部特殊兵器開発課から革命軍へ出向している、ユノー・ハーディングです。階級は少佐…… 正確には少佐待遇ですけどね」 エラトステネス社といえば、食糧や衣類、出版物や日常雑貨、パソコンや産業機械などなど、とにかく何でも売っていて、 月でも地球でも知らない人などいないと言われるくらい有名な大企業だ。その「何でも」というのには当然兵器も含まれており 月面革命軍の使うRSは、全てエラトステネス社が開発したものだ。なので、その社員というならば、軍人としても兎乗りとしても、 敬うべき相手であろう。それが事実であるのならば、だが。
「コレは、そちらが開発したのか?」 ツクヨミは片方のRCBを動かし、未だに一切動かない狼頭に向けた。 「はい。RS-03M ライオンイーターに、統合軍から盗んだ最新データを元にした武装と新開発の特殊戦闘システムを搭載しています」 「動かないんだが」 「仕様です」 「そうか」 昔からエラトステネス社の製品は変な癖があったり、妙な不具合が起きたりしたが、その事に文句を言うと大概この回答が返ってきて 詳しく説明したり謝罪する事はなかった。今回も深く追求するだけ無駄だろう。 「何故、こんな方法で通信を?」 「そのRSも、私がいる場所も、電波を使った普通の通信が出来ないんですよ。だからちょっと、強引な手段を使わせてもらいました」 俺が早めに飛んできている事に気付いて、撃ち落としてたらどうしたんだ?という質問を、ツクヨミは口にしなかった。 「さて、ソマ・ツクヨミ少佐……他に質問は? なければ本題に移りたいのですが」 「……最後に一つ聞こう。何故、俺の事を少佐と呼ぶ?」 上官受けが悪く、多くの部下に慕われる事もないツクヨミは、基本的に昇進とは無縁の男だ。元々士官学校を卒業できただけでも 上出来で、中尉に昇進した事は奇跡といえるだろう。以後は、昇進試験の話すら出ていない。 「…………分かってなかったんですか? 革命軍の軍人なのに?」 今までのどこか事務的だったユノーの声色が、心の底から馬鹿にしたようなモノに変わる。 「二階級特進ですよ! 革命軍で二階級特進できる条件はたった一つしかないでしょう!?」 「…………戦死、か」 「大・正・解! 貴方はアラスカ基地からロシア基地に向かう間に、統合軍に襲撃された輸送機を庇って墜落、そのまま死んじゃったんです」 なるほど、あのつまらない小芝居はそういうシナリオのつもりだったのか。 「もう死んだ人なんだから、どうなったって大丈夫ですよねぇ?」 殺気を感じ、ツクヨミは高機動型を横に滑らせる。それと同時に、狼頭の腕が振り落とされて高機動型のRCBをかすめる。その指から生えた 爪は、超震動兵器特有の音を鳴らしていた。 「では本題に入りましょう! ソマ・ツクヨミ少佐、貴方は今からそのRSと戦って貰います!」 高機動型と距離を取った狼頭が構える。先ほどまでと違い、その動きには微塵も隙が感じられない。 「選択肢は二つ! 抵抗せずに死ぬか、戦って死ぬかです!!」
という感じで、短いですが 人狼機兵マーナガルム 第2話「人と狼」A 終了です 中々筆が進まないんで中途半端な所で投下しましたが…… 今度の連休にはしっかり続きを書かないと
>>206 投下乙でありまふー。ユノーさんノリノリだなぁw
しかし改めて考えると頬からRCBが生えてるって、けっこう異形ですよね。
>「動かないんだが」
>「仕様です」
>「そうか」
テンポ良すぎて噴いたwww
>>207 乙です!こりゃあ早く続きが読みたいw
ユノーさんに漂う浮ついた狂気が怖いな・・・果たしてツクヨミの運命は
>>208 あんたは一体何処に向かうつもりだw
あ、書き直した後の1話も読ませていただきましたよ。
細かいところが色々変わってますね、ツクヨミさんが(ピ――――)るとことかw
>>208 光の速さで明日へ……
ダ ッ シ ュ さ ! !
(・∀・)イイ! (・∀・)イイ!
>>206 投下乙です!
スカンクエイプ見直して来ましたが、読んだ感じだと狼頭は大分印象変わってますねー
変な癖や妙な不具合を「仕様」と言い切る大企業の力業が素敵すぐるw
さてさてツクヨミさんはいつ婚約者と再会できるのだろうかw
そういえば
>>181 「背後が消える〜」はもしや「最後が消える」だったのでは無かろうか!?
ふう、まだ頭が痛い。寝過ぎたかの
>>206 投下乙!
爪が武器とは、ワイルドな機体だ……
ちょっと違うけど、タイトルを冠した機体が最初は敵ってとこでブルーデスティニー思い出した
今後も楽しみにまってるぜ!
>>210 宇宙刑事自重www
>>211 そうか、携帯だと「さ」の下に「は」があるから……
自分も長すぎで前・後に分けなきゃいけなかったでござるのマキ。 wiki管理人さん、PBMのほうもタイトル変更、よろしくお願いしますorz
動け動いてよ俺の体ッ!! こんにちは。昨日は投下途中で消えてしまいましたが、復活いたしました。 だってパパーンが帰ってきたんだもの。
>>206 爪は良いね、人類の生み出した(ry
まぁ、ツクヨミさんが負けることは無いでしょうから頑張れ狼頭!!
あれ…何かつい最近も敵を応援した記憶が('A`
>>214 使途を…食べてる…!?
>>214 おかえりー
昨日は乙でした。さぁ早く続きを投下する作業に戻るんだ!w
では前回の分から投下しまする
「え〜っと」 携帯電話を取り出すと空間投影モニターを出す。乗ったままでの操作は違法なので素早くタッチして地図を表示させると、素早くポケットにねじ込む。 アクセルをゆっくりと踏んで、雑居ビルから離れる。丁度その時出てきた子供数人がメリッサを見上げた。 もちろん気がつかず、悠々と飛んでいく。 特に行きたい場所があるわけではない。ぶらぶらとバイクで街を飛び回ってみるのも悪くは無いかなと思ったのだ。 時間は12時になっていない。先ほど朝食を食べたため、お腹はすいていない。買いたいものも余り無いのが悲しいこと。 そこでふと思いついた。エアバイクを止めたメリッサは、再度携帯電話を取り出すと、なにやら入力し始めて、一つの情報を空中に映し出す。そこにはこう表示されている。「ダイブスーツ屋」と。休みにしたのに仕事優先なのが悲しい。 一番近くのお店は、今現在居る旧都市区の中心にあるらしい。本当にあるかは定かではない。何しろ屋台でも売っていることがあるのだから。 空中で向きを変えると、突き出たアンテナを手でどけるようにして横を通過した。 どのくらい飛んだのだろうか。 旧都市区の一角。比較的新しい鋭利な外見のビルの屋上にある駐車スペースまで飛んでくると、旋回しつつ高度を下げていき、両足を地面に向けて突き出すと、慎重に慎重に着陸する。 ヘルメットを取ると、疲れたポニーテールを頭を振ることで解す。 メリッサは、ヘルメットをエアバイクの座席の中に押し込み、鍵をかけると店の中に入っていった。 清潔な自動ドアをくぐると、ダイブスーツを模した服を着た女性店員がにこやかな笑顔で迎え入れてくれる。 この店は主にダイブスーツやダイブに必要な用品を販売していて、その可愛らしいデザインと機能性から女性ダイバーに高い人気を誇っている。メリッサもここのファンで、今使っているのもここの商品である。 店の奥に進むと、暖房か冷房が空気を吐き出している音が聞こえてくる。こじんまりとしていながら近代的な香り漂う店内を見回すと、ダイブスーツを品定めしている女性客の後ろを通り過ぎて、自分の身長辺りの陳列台で足を止める。ピンクから黒まで様々な種類がある。 「…………やっぱ高いか……」 ダイブスーツとは、居住性を確保できない潜水機の中でも快適に過ごせるようにと開発された服の事で、体温を一定に保ち、血の流れが悪くならないようにしてあったり、バイタルデータを計測して表示したり出来る高機能スーツのこと。 機能性能着心地こそいいのだが、値段が高い。 普通の服の様にホイホイ買えないのが弱点である。 メリッサは一着のダイブスーツに眼をつける。黒に近い紺色のそれの布地を摘む。水着に近い生地を使用しているので、引っ張ると伸びる。 続いてかつての地球で使用していたような学校指定の水着そっくりのダイブスーツを品定めする。
「…………趣味悪」 一言で切り捨てて次に行く。 次においてあったのは、やたらとピチピチで体型を強調するダイブスーツだった。各部の飾りが飾りでないと分かっているのだが、付けかたがどう考えても卑猥で――。 ぶっちゃけた話SMプレイの服そっくり。 なんでこんなのを置いているのか分からない。ぷいと顔をそむけ、次の服を見てみる。今度はマトモだった。 引きつった顔を軽く揉んで、そのダイブスーツを見遣る。白と黒で統一された落ち着きのある雰囲気を持っていて、洗練された機能美を一目で全てを主張しているかのよう。 気に入ったのか、値段を見ると、続いて各部のサイズ限界を見る。最近胸がどうのこうのだからだというのはトップシークレットである。 今の手持ちではどうにもなりそうにない。メリッサは肩をすくめて見せると、店を出て行く。会釈する店員に片手を上げて応じて、元来た自動ドアをくぐって自分のエアバイクの前々で歩いていく。 鍵で座席の収納スペースからヘルメットを取り出して被り、そのままエンジンをかける。そして座席に跨ると、エンジンをかけた。 その時、新たにエアバイクが滑り込んできたかと思うと、優雅かつ正確な着陸を決めて停車する。運転手がヘルメットを取ると銀色の長髪が零れ落ちた。車体が大型だったのは今はどうでもいいこと。 メリッサはエンジンを全開にすると、乱暴に車体を持ち上げて、ビルから飛び降りる勢いで街の上空に逃げ出した。 「あら」 銀髪の人物は気がついたらしく、ヘルメットを被りなおすと、怒涛の勢いで追跡を開始する。 大型バイクらしからぬ機敏さで空に駆ける。 「メリッサ〜!」 「くんなーッ!!」 ウィスティリアだった。何故か逃げるメリッサを、ニコニコと微笑みながら追いかける。 メリッサのエアバイクの方が性能が悪いためにウィスティリアが追いつく。飛行中に肩をポンと叩くメリッサはぎょっとした表情を浮かべると、逆落としに街のビルや建物にアンテナの森の中に侵入する。 危険極まりない行為なのは言うまでも無い。が、肉食獣から逃げる草食動物はこうでもしないと逃げられないのもまた事実。 ぎゅぃぃーん。ぶぃーーーん。ぎゅぁぁーーーン。きゅぉーーーん。 やかましい音を地上にばら撒きながらの逃走劇。 車体を捻り、時に自分の体の位置をずらして、更に速度を上げながら街の中を逃げるメリッサ。速度に余裕のあるウィスティリアは、街の上から追いかけてくる。 上空を睨みつけたメリッサは、速度を落とすと、一部の人間しか知らないであろう場所へ車体を向かわせる。 ついたのは古びたパイプ。車が走行できそうなほどの大きさのソレの半ばが壊れて内部がむき出しになっている。エアバイクを中に入れ、やや頭を下げるようにして飛び始めた。 危険なのは百も承知。 追いつけはしまい。今回ばかりは勝った。にやりと口元を上げる。 パイプの中でエンジンをふかすために唸り声に近い音が反響して前と後ろに散布されている。 どんどんとパイプを進んでいき、その終点を見ることに成功した。目の前に光が広がっている。 メリッサはアクセルを踏んで速度を上げてパイプの終わりに突っ込んでいった。
紫煙
「ハァーイ」 「…………」 そこは、ある意味での終点だった。 海へと続く棄てられたパイプを通ったというのに、出口には手で髪の毛を整えつつ待っていたウィスティリアがいて、暫し呆然としてしまう。 白い砂浜の一角から無造作に突き出したパイプの先端で両足を地面につけて硬直する。エアバイクに体重を預けた美しき銀髪の持ち主は、絵に飾りたくなる微笑を浮かべて見つめてくる。 ゴット、私なにかしましたか? 科学という宗教を信仰しているメリッサはこの時ばかりは祈りを捧げたくなった。 いつの間にか側に寄っていたウィスティリアの手によって武装(ヘルメット)解除させられて、ついでにエンジンを止めさせられて、砂浜に駐車させられた。 無力感というか絶望感がひしひしと浮かんでくる。共に銭湯に行ったときの悪夢がむくむくと鎌首をもたげでキシシと怪しげな声で笑った。 暑くもないのに冷や汗を流し始めたメリッサを見て、ウィスティリアは快活に笑った。 「何にもしないから安心なさい。声かけただけで逃げるから追いかけただけよ?」 「アンタみたいな変態が言っても説得力ないわよ」 「変態って失礼ねぇ。私は男女幅広く受け入れられる女ってだけなのに」 「私からしたら限界突破変態最凶レベルなの」 やれやれ。そんな演技調のセリフを呟きながら肩をすくめて見せるウィスティリア。 海から波が押し寄せる時の囁きにも似た音が海岸を包み込んでいる。まだ海に入るには早すぎるが、水が透き通っていることは良く分かった。都市の汚さとは正反対なのが不思議なくらいでもあり。 「それで?」 「え?」 「何か悩み事でもあるんでしょう、貴方」 図星だった。 出来る限り表情の動揺を消そうと努力するが、ポーカーフェイスという機能を持ち合わせていないメリッサには金魚が山に登る並に困難なことでしかない。 分かり易すぎる反応に、ウィスティリアは楽しげに笑い。下に落ちていた砂塗れの小石を拾うと、指先で支えて持って見せた。 「ちょっと心理学を勉強していれば分かることよ。行動パターン、表情、声、眼の動き、その他の仕草……心拍数と手汗も測れれば完璧ね」 「……ひょっとしてかわいい女の子を釣るために勉強したとか言わない?」 「まさか、とんでもない。カワイイっていうなら貴方はトップクラスだと思ってるけど……あらどうしたの?」 最後の言葉に数歩後ずさりすると、自分も小石を拾って拳になじむ様に握りこむ。 海を見てみると海鳥が魚を取るために海面に首を突っ込んでいた。 「アンタって悪夢は見たこと無い?」 「勿論、……あるわ。逆に見たことが無い人間の方が多いと思うけど、ひょっとして悩み事ってそれかしら?」 メリッサは海に向かって歩き始める。 道中で落ちていた缶を蹴っ飛ばして海に飛ばし、自分は波打ち際で足を止めると、濡れないギリギリの線で大きく振りかぶって小石を放り投げた。遠くまで飛んだ小石は、ぽちゃんと音を立てて沈む。 負けじとウィスティリアも石を投げる。が、メリッサほど飛ばずに沈んで消えた。 「悩みってほどでもないからやっぱいい。良く覚えても居ない夢に悩んでても仕方ないし」 「……覚えてなかった、ですって? 呆れた。なんとなく悪夢かもしれないで悩むなんて流石ねぇ」 「あ・り・が・と・う!」 皮肉には皮肉を返し、靴で波を跳ね飛ばしてウィスティリアにかける。 驚いたウィスティリアは眼を閉じてしまう。その隙にメリッサは走って自分のエアバイクに跨った。逃げようとかそういう気は薄れていたが、したかったからである。 復帰したウィスティリアは、眉を吊り上げながら自分のバイクに駆け寄って乗り、メリッサをじっとりと湿った眼で眺める。 仕返し成功とばかりにブイサインを作ったメリッサは、ウィスティリアを連れ立って空へと舞い上がっていった。
その後、二人は年頃の女性らしく遊んだ。 食事をしたり、服屋を冷やかしたり、時にナンパを受けたり。 ウィスティリアと分かれたメリッサは、ヘルメットを被って自宅へと帰還飛行していた。 時間は夕方から夜になるあたり。既に7時を超えていて、太陽は地平線の奥に隠れて淡いながら朱色の光を天空に投射している。 「電話? もう、こんなときに」 バイブレーションが起動。振動に気がつくと、エアバイクを空中に停めて携帯電話を取った。 運転中に電話は危険なのは知っている。が、別に問題は起こらないだろう、と判断した。 通話ボタンを押して、ヘルメットと頭の間に割り込ませるように携帯電話を耳に当てる。 声の主は自分の父親だった。 上空を通り抜ける風が車体を微かに動揺させる。 「あーはいお父さん? うん、うん……うん………またぁ?」 相槌を打ちつつ、さっきよりも格段に遅くエアバイクで街の上空を飛ぶ。 エンジン音で掻き消されないようにと声を大きめにした。 「嫌。なんでやめないといけないの? 理由も無しに………はいはいそれが理由ね。お父さんだって明日事故死するかもしれないじゃん。ちょっと確率が高いだけじゃん」 苛立った様子でそういうと、エアバイクのヘッドライトの光量を増した。 電話を反対の耳に変えて宛がう。息を吸うと冷たい空気が肺に流れ込んでくる。風防は与圧室ではないのだから当然だ。 のろのろと飛んでいたエアバイクが多少速度を増す。 「……まーた結婚結婚結婚………はい、……うん、あのね、これは自分の問題でしょ? ………ふん。……そろそろ切るね。ちゃんと食べてね。………はいはい、また今度」 通話終了。口やかましく説教をしてくる父親の声が断絶する。ツーツー音を発している携帯電話の電源を切ってポケットに放り込む。 ヘルメットを上から押さえるようにしたメリッサは、ユトの待つ家へと一目散に空を飛んでいった。 空に浮かぶ星座が煌く。 家に帰ったら豪華な料理が並んでいたというのはまた別のお話。
一応これで終わりです。支援に感謝を。 ……ちょっと短かったかな。
投下乙。クオリティ高くてウマー。
>>227 乙です!
>学校指定の水着そっくりのダイブスーツ
何 故 選 ら ば 無 か っ た
まぁ、やはりアレは貧乳の装備品と相場が決まってるからでしょうかw
ウィスティリア姐さんのエアバイク大型なんすね、ハーレー系?
次回を楽しみにしてます
>>227 投下乙です!
スク水……だと……!? おいおいこれは装備するしかなかろうよ! エリアーヌに!
しかしウィス姐さんはメリッサにすっかり懐いちゃってまあw
次回も楽しみに待ってますね!
>>230 >これは装備するしかなかろうよ! エリアーヌに!
アンタ流石だよ…師匠('A`
>>227 投下乙!
相変わらず絶妙なはっちゃけっぷりだなウィスティリア姐さんw
まさかバイクチェイスをする羽目になるとはメリッサも思うまい
>>230 うわー!変態だー!
>>227 投下乙です!
ウィステリアさんどっちもいけるとは……GJ!
父親は口煩いタイプか。
「ユトの料理を食べて機嫌を直すメリッサ」という場面を妄想したw
誰か!誰かスク水風とボンデージ風のダイブスーツを描いてうpしてくれ!w
皆さん感想ありがとうッス!! 次回分を調子に乗って書き始めますわ。 スク水……? はてなんのことやら。あれは元の地球の日本の学校指定の水着に近いダイブスーツですよ? スク水じゃありません。すく(略
>>233 呼ばれた気がした('A`
>>234 スク水じゃないから恥ずかしくないもん!ですね、わかります
>>236 おお、あんたスク水風とボンデージ風のダイブスーツを描くってのか……!
>>239 進化が早すぎて追いつけないぜ!
いや、本当に上手くなりすぎだろうと小一時間
>>239 >え? 小さい?
大丈夫、普通に巨乳だw
ああ、ポニテもいいけどこっちもいいなぁ
>>244 やる気じゃないのかよwww
しかし前スレと比べてSS勢がハッスルしとるのう。これが奇数ナンバーの力か……
しまった。登場人物10人中3人だけがひんぬぅだ。 他は並、大、巨、爆しかおらん。
こうなったらここのスレの女性陣の横から見た乳くらべの絵を……ッ 描けないけど
>>247 このスレの女性キャラ何人いるんだ…イラスト化されてるのはパラベラム勢が多いかな
>>245 薬飲むと眠くなるじゃないですかー。
>>246 自分のとこは、
一条 遥 貧乳
リタ・ベレッタ 貧乳
擬人化ヘーシェン 貧乳
まどか・ブラウニング 巨乳
玉藻・ヴァルパイン 巨乳
……あれ? これひょっとしてけっこうバランス取れてる?
>>239 (・∀・)bぐっじょぶ!なんというか……イイね!!w
>>248 いやまだ投下していない若輩者です。
世界各国から集まった少女達が人類を脅かす怪物と戦う
というありがちなストーリーなんだけど、何故かイギリスと
ドイツとロシアがひんぬぅ担当なんだ…
>>255 なん…だと…!?
ロシアはともかく、イギリスとドイツはEU…エロい牛乳のりゃk(銃声
>>250 作者本人が大いにハッスルしてるからなw
さて、毎度よろしく女性キャラクターを挙げてみたぞ!
荒野に生きる(仮)
エルツ リート ディーネ 天沢香織
CR ―Code Revegeon―
母 妹 シャーリー・時峰
瞬転のスプリガン
ことね
パラベラム!
一条 遥 リタ・ベレッタ まどか・ブラウニング ヴァイス・ヘーシェン 玉藻・ヴァルパイン シュヴァルツ ムジナ
ザ・シスターズ ミナ
電光石火ゼノライファー
星川 希美
tueun
メルティ クレフ
海上都市姫路守備隊戦記
ナフィア
最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ
龍聖寺院 光 海老原カッコウーマン 悪山エリス レディ・ビジョン 切り裂きジャンヌ
少女機甲録(仮)
葉倉 玲 井沢 咲也 野礼寺 初李 暮内 麗美 桐嶋 真璃 真門 有理 八橋 由香里 宵町 留美 川城 翠 氷川 散乃 泉沢 大 歌川 美鈴 蛍原 理玖瑠 小沢 早苗
R,B&G
エレン
ARTIFACT LEGACIAM
不破 千歳
ROST GORL
ティマ
ジュン
人狼機兵マーナガルム
月にいる君 ユノー・ハーディング テティス・ステュクス
Diver's shell
メリッサ=ファルシオン ウィスティリア=クロイツェル
まあ、こんなところか?
>>254 ありがとうございますw
>>255 なんと、新たな可能性がこんなところに……!
投下する日を楽しみにしてますw
>>258 乙ですw
さすが『少女』機甲録、多い……!
>>259 すまない、少女機甲録(仮)の時点で頭がパンクしてて……orz
ヴィルティック・シャッフル
氷室ルナ
木原町子
メルフィー・ストレイン
そういや、ツクヨミさんの婚約者ってまだ名前出てないのな もしかして、脳内かのj
しかし総勢50人超、ですか……。 非連載組を合わせるともっと増えるの……かな? 改めてこのスレ発展したなー……なんて。
この人数で乳比べしたら少人数学級の朝礼みたいになるな
この静寂……みんなアイ,ロボットを見てると予想。
でも話の内容は書いちゃ駄目なんだからね。実況じゃないんだからね。
流石はロボスレ、調べてみたらマツダでした
>>269 知ってるよォッ!
さて、見る事に集中しますかw
凄い一体感を感じる(AA略
アシモフの小説はこんなに爆発したりしないお。 さすがハリウッド。
ロボと爆破は男の浪漫
ふう、なかなか面白かったぜ愛ロボット
>>265 イラストに起こしたら確実に死ぬなw
>>274 怪人も爆発しますぜ!
……まあメタな事言っちゃうと、派手なほうが映えますからねー。
>>275 多分4人目くらいから作画崩壊が始まりますw
ふぅ、やっと7話の仮組みが終わった・・・
先日燃える展開とか書いたけどごめん、やっぱドロドロの鬱です。それも他二作と別ベクトルのキッツイ
とりあえずオルトロックは大活躍します。多分明日か明後日、代理の方に頼んで投下かな。亀にも程があるけど各レス
>>227 乙っす!
この独特の澄んだ空気感が大好きです。何か人の生きている呼吸ってのが感じられて素晴らしいです
てかウィスティニアさん百合百合っすねww
次回も楽しみに待ってます
>>239 巨乳も書けるとは・・・
是非メル(ry
>>255 新人さんいらっしゃ〜い!
全裸で待機してます
>>278 やった! 楽しみに待ってます!
>是非メル(ry
メル、メル、メル……ああ! メルツェェェェェェル!!
まあ、その……チャレンジしてみますw
>>280 おお、エエ感じ
今回は割と王道デザイン?
>>280 おお、今回はあまり大幅なアレンジはしなかったのか!
しかし追加装甲……カッコいいのう、カッコいいのう
>>280 おおおおお! ポリゴン氏のリヒター・ペネトレイターktkr!!
元デザインに比べて遥かにバランスが良くなってる……というか、今見ると自分のリヒター二の腕短いですね……。
そして増加装甲……だと……!?
正義のヒーローから一気に騎士っぽくなっちゃって……うわぁ、もう言葉も出ない。
ヘーシェンに続いてリヒターまで描いてくださってありがとうございます! よーしフルアーマーリヒター作品に出しちゃうぞー。
さて、これをフィードバックしたνリヒターは、必ずやそのうち!
>>278 オルトロック大活躍とな!?これは機体、もとい期待!
>>280 うぉ!リヒターが更に格好良く!?追加装甲格好良すぎw個人的にこれはツボw
>>255 新たな物語の紡ぎ手が!投下を楽しみにしてますよー
さて、俺も皆に触発されて駄文を書き付けているが…未だにオープニングが終わらないw
終わるのはいつになるやらw
>>284 いや本当、もう眼鏡にかないまくりですよ!
こんなに嬉しい事はない……!
>ふつうの足は難しいね!
シンプルなものほど難しかったりしますからねー。
>>285 君がッ、書き終えるまで、待つのをやめないッ!
そういやデザインされてない見方側オートマタはあとたまちゃんだけか
しかし◆n41r8f8dTs氏とPBM氏は絵師さんに恵まれてるなあw
>>285 おう、いつでも来い!
>>286 >かない
わーい。素直にむつかしいし、足首から下ておいらの美学がうけつけないのよね。
いつぞに描くといったので、今度はたまちゃん待ち。
>>287-288 実はリヒターのデザイン、首から下は元々たまちゃんのデザインだっt(ry
>絵師さんに恵まれてる
いやぁ、ほんと嬉しい限りですヨ。改めてありがとうございますm(_ _)m
ここで俺が亀レス
>>239 >キャラの名前はけっこう響き優先
たしかにリタは韻踏んでていい名前だ
つか、ネーミングにはある程度、意味や役割が反映されていると深読みしていたよ、銃器のデータ的に
ちなみにリヒト・エンフィールドが、
その名の元ネタ?(エンフィールド=ロイヤル・ ス モ ー ル ・ ア ー ム ズ ・ファクトリー)から
短小キャラとして俺に認知されているのは超極秘機みt……うわ短小なぜここがばれたなにをするやめ
>>287 今、ロボはうpできないけど人ならお描きしまっせ、ご注文はいつでもどうぞ
まぁ、アルフとボンテージ書いた後だけど、連休だし頑張るよ!
どうしようかなー、当初の伏線無視した方が面白い展開できそうな気がしてきたんだぜ(´・ω・`)
投下する際はどの程度の字数または行に区切ればいいんだろ。 読みやすいのが一番なんだろうけど。
他スレだとサイト作ってそこのURLを張る、なぁんてことをやってる人もいる。このスレ的にはそーいうのはおkなのかしら
風邪が治らない♪ 生き残りたい♪ まだ生きt(死 気の迷いで本編未登場のエリアーヌのダイブスーツ姿描いてしまった…
>>297 くっ……ついてるのは分かっているんだ!なのに、なのに……
かわいいぞー!!www
つーかメディーック!!メディーック!!だから安静にしておけとあれ程(ry
>>290 >ネーミングにはある程度、意味や役割が反映されていると深読みしていたよ、銃器のデータ的に
そのへん初期設定だとバリバリだったんですけど、適用したら色々アレ過ぎたんで現在の形になりもうした。
>短小キャラとして俺に認知されているのは超極秘機みt……うわ短小なぜここがばれたなにをするやめ
粗チン「うるせぇ、俺の息子は対戦車ライフルなんだよ!」
白ウサギ<ああ、ボーイズだけに>
>>297 (*´Д`)ハァハァ
(*´Д`)ハァハァ
(*´Д`)ハァハァ
(*´Д`)ハァハァ
(*´Д`)ハァハァ
>>297 これで男……だと……!?嘘だと言ってよバーニィ!!
>>299 粗チン吹いたwwww
>(*´Д`)ハァハァ
メディーック!こっちにも頼む!
>>297 何という可愛さ……スク水じゃないから恥ずかしくないですね、分かりますww
こりゃあ本編中の活躍も期待せざるおえない……と書いて7話投下します
案の定長いので、宜しければ支援をお願いします
まかせんしゃい!
オウサァ!
隆昭とオルトロック――――ヴィルティックとデストラウの激闘を、「魔女」は遥ノ市より幾分離れた、高層ビルの屋上の一角から眺めている。 「魔女」は笑みを浮かべているものの、激闘を映す目には笑みが見られず、戦況を見極めようとする静謐さが伺える。 「感情に任せて戦っているわね……やっぱり無理かも知れない、オルトロックに勝つのは」 そう言って「魔女」はため息を吐くと、赤いカードを大きな拳銃へと変化させる。無機質的なメルフィーとオルトロックの拳銃に比べて、装飾が派手なデザインだ。 銃身に金色のラインが複数入っており、銃口周りに不死鳥を思わせる模様が細かく施されている。「魔女」は拳銃をくるりと回して、トリガーを引く。 すると「魔女」の上空に、巨大な金色の魔方陣が現れた。続けて2発目を放つと、対外からは見えないが、魔方陣の中から何かがゆっくりと下りてくる。 「久しぶりね、ルヴァイアル」 空を見上げて、その何かに向かって「魔女」は微笑みを浮かべた。次第に雲行きが怪しくなっていく。すぐにでも雨が降ってきそうだ。 「魔女」は再び、ヴィルティックとデストラウに目を向ける。同時に拳銃をカードにして内ポケットに戻すと、何かに向かって伝える。 「助太刀する気は無いけど、もしもの時には動くわよ。まぁ……これも想定内だけどね」 『ヴィルティック・シャッフル』 第7話 デストラウ 人間には超えてはならない境界線がある。その境界線を超えられたら、人は我を無くして、感情のブレーキが利かなくなる。激怒ってのはその一例だ。 普通、そんな境界線を超える事なんてめったにない。それこそ目の前で親を殺されたり、大事な人が理不尽な暴力で傷つけられたり、そんなひどい事でもされない限り。 ――――今の俺は、その境界線を越えてしまった気がする。オルトロック・ベイスン。目の前で悠然と俺達を待ち構えているこの男は、俺の目の前で大事なモノを喜々として奪っていった。 分かってる。冷静にならなきゃ奴には、オルトロックには勝てないって事は。だが……だがあいつは虫を潰すように……学校を壊し、皆を殺していった。 頭で分かっていても、俺の心はあいつに対して怒りを抑えきれない。戦えば戦う程、俺の中のオルトロックへの怒りは湧きあがってくる。 すまない、アルフレッド、メルフィー。俺は、俺には、大事なモノを奪われても冷静になれる……今の俺には、そんな事が出来る心の余裕は、無い。 「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」 俺は球体を握りしめ、デストラウに向けてヴィルティックをすっ飛ばす。奴は――――オルトロックはヴィルティックライフルを地上に向けたまま微動だにしない。 それほどに俺達の事を馬鹿にしているのか? 確かに俺達……いや、俺は未熟だ。ヴィルティックの操作にはまごついているし、メルフィーの手を借りないと戦う事も出来ない。 だけどな……。大事なモノを奪われても、それを何もせずに見ていられる程、俺は……俺は!
ヴィルティックを急降下させて、デストラウの足元へと潜り込む。そして――――急上昇して、あいつを叩き斬る。今のスピードなら、恐らくあいつも対応できないだろう。 「メルフィー! 俺が機体を上昇させると同時にヴィルティックソードを振り上げるんだ!」 「分かった!」 デストラウは俺が攻撃を仕掛けようとしているのに何の動きも見せない。クソッ! 構える必要も無いってのかよ! 肩から乗っかってくる重力に歯ぎしりしながら、俺はヴィルティックをデストラウに向けて急上昇させる。デストラウの目が、俺を見下げるのを見――――えた。 次の瞬間、デストラウを剣で下半身から縦斬りする。疑似デストラウを斬った時の爆発音が遠く聞こえた。機体を斬った時の重い感触もある。 やったのか……? ヴィルティックを一回転させて体勢を立て直す。そしてカメラアイを動かしてデストラウの姿を見極める。 ……そこに浮かんでいたのは、デストラウの形をした雲の塊だった。ヴィルティックソードに斬られたその塊が次第に空へと溶けていく。 消えた塊の先には―――――手ぶらになったデストラウが見えた。変わり身……か? 驚嘆する俺を小馬鹿にするように、オルトロックの声がコックピットに響いた。 「いけないなぁ、感情的になっては。私が本気なら、君はもう死んでいたよ」 「……オルトロック!」 俺の中の怒りがふつふつと積もっていく。オルトロックがあのニヤついた顔で見下ろしてると思うと、怒りが沸騰して溢れてきそうだ。 デストラウは挑発するかのように人差し指を曲げると、旋回して町の方へと飛んでいった。挑発だと……挑発だと分かっていても、俺は乗る。 反射的に球体を滑らしてデストラウの後を追う。今の状態なら奴に追いつける筈だ。もし町に奴が行けば、今以上の惨劇が起こるに違いない。 『隆昭、残り20秒だ。冷静になれ。これでは奴の思う壺だ』 「分かってる……!」 アルフレッドにそう返すものの、俺は感情を抑えるつもりは無い。頭の片隅では冷静になれと言うもう一人の自分がいるが、耳を塞ぐ。 しかし如何すれば良い? ヴァースト状態になった所で、デストラウに傷一つ、いや、早くて触れる事さえままならない。俺の腕が未熟だからだろう。 だけど諦める訳にはいかない。このまま見逃せば、もっと沢山の人が死ぬ羽目になる。それだけは……何があってもさせない! その時、ブラウザが開いてメルフィーが話しかけてきた。時間が無いんだが……。 「メルフィー?」 「隆昭、私に提案があります。……むしろ、これしかデストラウに勝てる方法は無いと思います」
設置されたパネル型の巨大時計が5時を指す。駅前――――人々が各々の仕事や学業を終え自宅に帰ったり、主婦達が買い物に勤しんだりと夕方だと言うのに賑やかである。 が、その賑やかさが何故だか次第に静かになっていく。一人、また一人がポカンとした表情で空を見上げる。何故見上げているかと言えば――――巨大な白と黒の影が、戦っているのだ。 一重にその白と黒の影は、異様に形がハッキリしており人々にはそれが――――ロボットに見えた。 「何だアレ……」 「映画の撮影……じゃないの? 凄い迫力だけど」 「ってちょっと待て、あの二つ……こっちに来てないか?」 誰かがそう言った途端、黒い影――――デストラウが急降下し、隣接されたビル群を高速で駆け抜ける。その風圧で人々が宙に投げ出され、駐車された自動車が横転する。 デストラウが通った後には道路にひびが割れ、次々とビルのガラスが連鎖する様に割れていく。賑わっていた駅前は一瞬で阿鼻叫喚の坩堝と化した オルトロックはニッと笑うと、ビルの背後に回り込み、恐るべき事に鉄槌を加えた。崩落していくビルが、追ってくるヴィルティックに降りかかる。 ヴィルティックは雨の様に降りかかってくるビルの破片を紙一重で交わし、デストラウに斬りかかる。だが、デストラウには寸分も当たらない。 攻撃を仕掛けるものの、デストラウはまるでダンスを踊るかのようにヴィルティックソードの攻撃をかわしていく。まるでダンスを踊るかのように。 やがてデストラウは隙を突き、ヴィルティックにミドルキックを浴びせた。とっさの事に反応できず、ヴィルティックは後方のビルに突っ込む。 が、ヴィルティックは怯まず、すぐにデストラウにヴィルティックソードを構えて突貫する。――――が、それも空しくかわされる。 後部コックピット内、メルフィーは戦いながらも、頭の中に浮かんでくる――――ある記憶に苛まれていた。 それはあちら……正確には未来の世界での、凄惨な記憶だった。二度と思いだしたくない、そんな記憶だ。気を引き締めるものの、無意識にその記憶は浮かんでくる。 「勝たないと……勝たないといけない……」 メルフィーは自分に言い聞かせるようにそう呟く。彼女のモニターには、隆昭に情報を収集し提供する為に周辺の状況を映した個別のブラウザが映っている。 そのブラウザに映っているのは――――周辺の被害状況としてガラスやビルの破片で死んでいった人々の姿だ。メルフィーはそれを見、じっと眼を瞑るとパッと開けて意識を集中させる。 何度も攻撃を仕掛けるものの、まったくデストラウに当たる様子が無い。しかも油断していたのか、蹴りをくらってしまった。 何となく状況は分かっている。デストラウ……いや、俺とデストラウの戦いの余波で、周辺に飛んでも無い被害が起こっている事に。 避けれた筈の攻撃を食らってしまったせいで、俺はビルを……。……駄目だ、今はあいつを、オルトロックを倒す事を考えるんだ! 他の事を考えるんじゃない!
ブラウザで点滅するヴァーストの制限時間を見る。残り10秒しかない。どうにかしてデストラウに近づくんだ……ヴァーストが終わる前に。 ヴァーストを発動する前、アルフレッドは俺に絶対に留意しておく事として、こう言った。 『ヴァーストは強力なカードだがその分デメリットがある。1分間シャッフルシステムが使えなくなり、機体性能が通常時より格段に落ちるんだ。 シャッフルシステムの使用規制も入れて5分間経たねば、通常時の状態まで戻る事が出来なくなる。 良いか? もう一度言う。絶対にヴァースト状態でオルトロックを倒すんだ」 体感時間じゃ既に30分以上も戦っている気がする。だが実際には3分程度しか戦ってないんだ。そして俺は偽デストラウとの戦いで2分30秒も消費してしまった。 制限時間が7秒を切る。窮地中の窮地だからか、やけに時間の流れが遅く感じるみたいだ。メルフィーが必死に剣を振るが、全く当たらない。 残り5秒。俺はヴィルティックを上昇させながら、デストラウの真上で静止して――――メルフィーに叫ぶ。 「投げろ! メルフィー!」 俺の言葉に反応し、メルフィーがデストラウに向けて剣を思いっきりぶん投げる。戦術もクソも無い力押しだが、何も出来ないよりマシだ。 剣は吸い込まれる様にデストラウに向かっていくが――――俺は次の瞬間、自分の目を疑った。 デストラウの右手にいつの間にか、巨大で黒々と光る剣が握られていた、それも、両方が刃だ。その大剣が投げた剣を、易々と斬り裂いた。 「良い準備体操だったよ。さて、次は私の番だな」 オルトロックの声が聞こえた瞬間――――鈍く、鋭い音が聞こえた。カメラアイを動かすと――――左腕が、大剣に貫かれていた。 ウソだろ……。動け、動けよ! 俺は左腕を動かそうとするが、どれだけ深く刺されたのだろう、全く動かない。 モニターには、赤くカメラアイを光らせたデストラウが俺を睨んでいた。その迫力に、俺の両手がガタガタと震えて体が動かなく――――。
「隆昭! シャッフルして!」 メルフィーの言葉で我に帰る。そうだ、まだ……負けた訳じゃない! 俺は瞬時にメルフィーから教えられた事を思い出す。 「シャッフル!」 シャッフルシステムを作動させ、俺はそのカードを引く。残り3秒、まだだ、まだ間に合う! モニターに向かって直接カードを突っ込む。間に合ったのだろう、モニターはカードを吸収した。アルフレッドが、カード名を告げた。 『トランス・インポート ヴィルティックランサー』 「当たれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」 それは、ほぼ一瞬の出来事だった。デストラウが専用武器であるバスターソード、グランファーを召喚し、ヴィルティックソードを真っ向から斬り裂いたのだ。 その光景に畏怖したのか、呆然と眺めるヴィルティックに向かって飛翔したデストラウは、ヴィルティックの左肩をグランファーで突き刺した。 グランファーの威力は伊達では無く、軽々とヴィルティックの左肩部の可動部分を破壊し、機能を停止させた。既にパーツは小爆発を起こしてショートを起した為か焦げ付いている。 続いてデストラウはヴィルティックの動きを止める為、零距離まで近づいた。気圧されたのか、ヴィルティックはデストラウに抵抗さえ出来ない。 一見完全にヴィルティックが劣勢の様に思えるが――――それは違う。デストラウにも、動きは見えない。 ヴィルティックの右手には――――刃の部分を青く光らせた巨大な槍が握られており、その槍は上向きに、零距離まで近づいたデストラウの胸を深々と突き刺している。 デストラウはグランファーを突き刺したまま動く様子が無い。頭部のカメラアイの色が赤から灰に変わり、やがて黒くなった。機能が停止したのだ。 ヴァーストの効果が切れ、赤い閃光を放っていたヴィルティックのラインが、次第に元の機体色である青色へと変わり開いた装甲板が次々と閉じていく。 機体性能がダウンする事により、ウイングの効用も消失する。背部スラスターから粒子を出しながら、ヴィルティックはゆっくりと地上へと降下していく。 地上に着き、ヴィルティックは恐る恐る、右手を離してグランファーから左肩を抜く。突き刺された左肩部はブランと下がっており、既に使い物にならないだろう。 改めてデストラウに目を向けると、槍が完全に貫いており、デストラウに動きそうな様子は全く見えない。何故なら、カメラアイが停止しているからだ。 そしてコックピット内、槍の尖端が、オルトロックの腹部に突き刺さっている。オルトロックは頭を垂れており、動く様子は無い――――。
終わった、のか……。モニターに目を向けると、槍……ヴィルティックランサーに貫かれて、動かなくなってデストラウが見えた。 これで……これで、オルトロックは死んだのか。いや、死んだだろう……。あんなのに貫かれて生きてるなんてありえない。奴が人間でもない限り。 もしあの時、メルフィーがあいつにギリギリまで近づいて、槍で攻撃するって提案を出してくれなかったら俺達は確実に死んでいたと思う。 本当に頭に血が昇りまくってたんだな、俺……。シャッフルシステムの事も何もかもが頭からすっぽ抜けていた。ただ怒りのままに、デストラウを追っていたんだ。 しかし……こんなにもあっけないもんなのか。アレほど最悪で強かったデストラウ……いや、オルトロックはもう、居ない。 これで……これで良かったんだな。俺は皆の無念を……皆の無念を晴らしたんだ。だから俺は……。 急に冷静になって俺はモニターに視線を向けた。闘いの中で崩壊した二体のビルが見える。一つはデストラウ、もう一つは……。 瞬間、学校でのあの光景が浮かんで、俺の中で強烈な吐き気を催した。どうにか吐かない様に耐えるが、俺の頭をあの光景がフラッシュバックする様にチラつく。 倒れたビルを見ると、何故かあの光景が浮かんでくる。俺は……違う、俺は皆を、街を守る為に戦ったんだ。だから……考えるのはよそう。 「隆昭?」 ブラウザが開いて、メルフィーが凄く心配そうな顔で俺に声を掛けてきた。俺は頭を振って、ビルから目を離す。 そして自分が出来る限りの笑顔で、メルフィーに返事を返した。 「あぁ、大丈夫だよ。……倒せたんだな、オルトロックを」 「えぇ……」 何故だかメルフィーの顔色が冴えない事に気付く。メルフィーなりに何か思う事があるんだろう。 こういう時は何て言えばいいんだろう。取りあえず礼を言っておこう。 「メルフィー、君の提案のお陰で勝つ事が出来たよ。本当に有難う」 俺はそう言ってメルフィーに頭を下げる。本当に有難うとしか言えない。 「いえ、私はあくまで提案を出しただけです。タイミングを見計らって行動した隆昭の功績ですよ。あと少しでも遅れていたら、危ない所でした」 「いや、君が提案してくれなかったら今頃……君の功績だよ、改めて有難う」 俺がそう言うと、メルフィーは顔を伏せて失礼しますと言ってブラウザを閉じた。……無神経だったかな。俺。 『良くやった。感情に任せて動いた事は感心しないが……何にせよ、デストラウを倒した。これで脅威は去った筈だ』 アルフレッド! 何も言ってくれなかったからどうしたんだろうって思ったよ。そう、デストウラは倒したんだよな……。 確かに感情に任せて動いたせいで、色々迷惑を掛けた。申し訳無い。今度から……って今度があるか分かんないし、正直あって欲しくないけどな。 「すまない、アルフレッド。……感謝するよ、色々」 『うむ。……一つ、確認させてくれ。君はこの力を……ヴィルティックをどうする?』 「え?」
全く予期してなかったアルフレッドの質問に、俺は思わず聞き返した。どうする? どうするってどういう意味だ? どう答えるべきなんだろう……。俺は迷った挙句、頭に浮かんだ事を正直に話した。 『どう思う? 何でも良い、答えてくれ』 「俺は……俺はこの力を、正義の為に使いたい。これからどうなるかわからないけど……それだけは、一貫したい。未来を守るた」 「ふむ、良い答えだ。それじゃあ聞こう。正義の為に人を殺した感触はどうだい?」 瞬間、全身に鳥肌が立った。俺は自分の耳がおかしくなったのかと思い、両耳を塞ぐ。だが――――。 「言っておくが幻では無い。メルフィー、君はやはり甘いよ。何時になったらその甘さが捨てられるのかな?」 数分前――――デストラウのコックピットを、ヴィルティックランサーは貫いており、オルトロックの腹部を突き刺している。オルトロックはピクリとも動かない。 そしてオルトロックの両手は操縦桿から離れてだらりと項垂れては……いなかった。 少しずつ指を動かし、やがてオルトロックは操縦桿を力強く握る。そして口元をニヤリと歪ませて、顔を上げる。 オルトロックの体には、人間にあるべき筈の心臓や胃の様な内臓が、無い。代わりに、複雑に組まれた機械部分が露出している。 そして爆発時の火傷により焼けただれた顔には――――。人工的に作られた目が、赤い閃光を覗かせている。 オルトロックはズボンのポケットから、真っ黒に一本の赤いラインが入ったカードを取り出すと破壊されたモニターに突っ込んだ。
俺の目は、目の前の信じられない光景に釘づけになっていた。倒した筈のデストラウが、右腕を上げてヴィルティックランサーを引き抜いたのだ。 そして、ヴィルティックランサーを両手で勢い良く折って、ヴィルティックの方に向き直った。真正面に立つデストラウの姿を見て、俺は強烈なめまいに襲われる。 貫かれた穴が……凄いスピードで塞がっていく。何分もしないうちに、デストラウは元の姿に……完全に、戻った。 再生……再生したのか? 両手が尋常じゃないくらい震えている事に気付く。気付けば俺は、思った事を叫んでいた。 「どうして……どうして生きてるんだ、お前!」 「愚問だな。人間じゃないからだよ、鈴木隆昭君」 「人間じゃない……だと?」 「そのままの意味だよ。君のお陰で、私は人ならざる者になってしまったんだ。そう、君のお陰でね」 汗が滲んで、視界が曇る。声が出ない。両手が震えすぎて、まともに球体に触れられない。 どういう事なのか全く理解できない。訳が分からない。足元が浮ついて、何処にいるのか平衡感覚が危うくなる程、俺は混乱している。 だが――――オルトロックの声は容赦なく、俺の耳へと入りこんでくる。 「君は自分を正義の味方だと思っているようだが――――それは違う」 「君は私と同じ存在だよ。強大な力を好きな様に振り回し、喜々として殺戮行為を行う――――君も私も死神なんだ。人々の未来を狩る為のね」 「違う! 俺は……俺は……」
『……リペアか。落ちる所まで落ちたな、オルトロック』 「そうさせたのは貴方ですよ、アルフレッド……いや――――鈴木博士」 『私を恨むか……。欲望に目が眩み、技術をイルミナスに横流ししたお前に、それを言う権利は無い』 「それもこれも貴方が諸悪の根源でしょう? 貴方があの時決断していれば、こんな事にならなかったのです」 一転、アルフレッドの言葉に小馬鹿にした様な口調のオルトロックははっきりとした怒気を浮かべて反論した。 一瞬アルフレッドもオルトロックも重要なある言葉を言ったが、デストラウの再生を目の当たりにして、心底震えている隆昭に、その会話は入ってこない。 そうだ、メルフィー……メルフィーはどうしたんだ。俺はメルフィーに呼びかける。君の言葉を聞かないと、頭がおかしくなりそうだ。 「メルフィー、返事をしてくれ……メルフィー!」 何で……何で何で何も言わないんだ。メルフィー……返事をしてくれ、頼む……頼むよ……。 モニターに目をやると、デストラウが大剣を構えてこっちに歩いて来るのが見えた。 ……全て、無意味だったのか。俺達の戦いは……全部……。呆然としている俺に、オルトロックの声が聞こえた。 「さて、殺し合おう。どちらが人類にとって、死神に相応しいかをかけてね」 「鈴木、隆昭君」 ヴィルティック・シャッフル 次回 ブレイカ―
投下終了です。代理の方と支援してくれた方に惜しみない感謝を しかしオルトロックがチートすぎる気が……
>>325 投下乙です!
前回に引き続き熱い!
そうか、オルトロックはサイボーグであり……やっぱりド外道だったんですね。
しかしアルフレッドが鈴木博士その人とは――――
次回も楽しみに待ってます!
>>325 投下乙!
やっぱりロボ同士のバトルは熱いね!てかデストラウ強過ぎwww
オルトロックはあの程度じゃ死なないと思ったが、サイボーグだとは思わなんだ……
>「そうさせたのは貴方ですよ、アルフレッド……いや――――鈴木博士」
(゜Д゜)
>「魔女」は遥ノ市より幾分離れた、高層ビルの屋上の一角から眺めている
……って木原さんいつの間にそんなところに
おっと投下乙。 臨場感ある描写にSF分増量なシナリオウマー。 オルトロックさんはきっと切れ長の目。
投下乙です 流石はオルトロックさん、ハンパねぇww 次回がラストバトルですかね
Σ('A` 今気付いたけど、アルフ=鈴木博士なら擬人化で女性化とか無理じゃん! okブラザー、大至急鈴木博士に書き変えて来る
早まるんじゃありません! まずは女体化アルフを曝してから(PAM!
寝落ちしてた・・・申し訳無いorz
遅らばせながら感想の程、有難うございます−
やっぱオルトロックに感想がついてて嬉しい限りwこのスレを代表するド悪党として残り話数を暴れるつもりです
>>330 早めにこの設定を書くべきでしたね・・・スマヌ・・・スマヌ・・・
と言いつつもし宜しければリクエストを頼んで良いですか?w
後半になってキャラなりしちゃった木原さんをお願いしたいですw
以外にマターリ進行だぬ。
>>331 ヒント:ダストボックス
捨てるの早すぎですねゴメンヨ('A`
>>332 軽くイメージをお願いします
>>332 なるほど……いいでしょう、お望みとあらば!
……部屋の片付けが終わったら、ですけどw
>>333 ここって平日は回転早くて休日はマターリな珍しいスレなんですw
>>334 木原さんは最初の頃に書いた通り、肩までかかった黒髪に、くろぶち眼鏡の地味な女の子ってイメージです
一転、魔女になると鋭いツリ眼なドSに
胸も貧から巨になります
337 :
修行筆 :2009/09/19(土) 21:51:46 ID:GIH+IZPT
あぁ、以来受けるときくらいはコテでいいのか('A`
>>336 じゃぁ自分は魔女後で良いですかね、
>>335 師匠
巨乳が描きたいです
>>336 連休だから延びるかとおもた。
コソーリなんかするかな。
おお、ロボスレが先祖帰りしとる……
設定だけあげられたりしたら完璧。
片付け四割しゅうりょー。 おお、狭い狭いと思っていた部屋がめちゃくちゃ広く感じる……。 さて、真マジンガー見終わって風呂から上がったら木原さん描き始めましょうかねー。
>真マジンガー ムキィー!
彼の名はブレード!
テッカマン・ブレード!
……いや、彼の名はプロ! 戦闘のプロ!
戦闘のプロねぇ。このスレだと誰だろう。
348 :
修行筆 :2009/09/20(日) 00:07:07 ID:/nmkxQKl
ツクヨミ
だれかが銭湯の風呂とかいってたな。さしてうまくねえ……
>>348 ツクヨミさんは戦闘のプロではあるが
プロフェッショナルな軍人ではないよな〜といつも思う
ツクヨミさんですかね。あらゆる点でプロです
……あ、殺意の波動に目覚めた極bうわ極細なにをするやめ
マーナガルムに萌えキャラが出ますように……
いるじゃないですか 元気可愛いユノーさんが
357 :
修行筆 :2009/09/20(日) 00:34:05 ID:/nmkxQKl
ツッキーの婚約者に全裸期待だろ
極細とツクヨミさんはネタにされまくりだなwww
>>357 え? その人ってツクヨミさんの脳内かのj
NGワーオ:脳内彼女
ガチで脳内だったらあたらしすぎるなwww
>>363 ZOIDSとは、すなわち生きた機械なのである。
しかしカッコイイ&兵器っぽいですな
GJ
>>364 おまえたち、もうねなさい。
だがZOIDSわかる人間に出会えた感動のあまりレスすることを許してほしい。
取り敢えず一話を区切りのいいところで投下してみようと思う 多分前後編になるけど、それでも前編だけで20kbオーバーなんだぜ… 携帯じゃなければtxt投下できるのになぁ 百合キュア見終わった後に投下準備するよノシ
367 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/20(日) 09:02:17 ID:l/8C1au/
>>363 え、なにこの子、かわいい……。
そして30分ちょい過ぎましたが……支援は任せんしゃい!
って投下準備でしたか。はやとちりしていた……。
二人では不服かな? では私も支援に参加させていただく!
ソシテダレモイナクナッタ――――
ああw
>>366 さんの投下準備が整うまでちょっとネタふり
もし各作品の登場人物が、オルトロックに遭遇したらどういうリアクションを取るのかw
取りあえずネクソンの世界(というか田所さん)は有無を言わさずぶちのめしてくれそうw
ぃえーいみんな元気ィー? ここのスレの絵も小説も大盛り上がりで背後も盛り上がってますよー。
>>373 つかほとんどのキャラは有無を言わさず叩き潰すと思うぞw
>>373 きっとウチの子らはこんな感じ?
遥「いくよリヒター! 引きずり出して関節逆方向に曲げてやる!」
リヒター<イエス・マイマスター>
リヒト「これはいたーいオシオキが必要だな」
ヘーシェン<お尻ペンペンじゃ済みませんね>
リヒト「喜べ……絶滅タイムだ!」
まどか「たまちゃん」
玉藻<ああ、わかってる>
>>325 投下乙です!いやーオルトロックさんノリノリですな!w
オルトロックさんの悪意に隆昭とメルフィーが精神的に持つかどうかw
戦闘シーンぐっじょぶですよー。俺のテンションがヴァーストだZE!
>>373 極細がティマを小脇に抱えて猛ダッシュで逃走するシーンを幻視した。
ツクヨミさんと静さんだったらオルトロックが喋ってる最中に攻撃ぶち込みそうだねw
絶滅タイムてwww しかし冷静に考えてみるとこのスレ外道な敵キャラクターって少ないな……ってこの話は前にもしたっけ?w
379 :
修行筆 :2009/09/20(日) 14:03:31 ID:/nmkxQKl
最近、ツッキーと極細とオルトロックが大人気だなww
>>377 >極細がティマを小脇に抱えて猛ダッシュで逃走するシーンを幻視した
な、和んでいいやら慌てていいやら……。
>ツクヨミさんと静さんだったらオルトロックが喋ってる最中に攻撃ぶち込みそうだねw
それで攻撃効かなくてあれこれ思案して……ああ駄目だ、何してもオルトロックがほくそ笑むところしか想像できない……!
長らくお待たせしてしまって申し訳ない。 第一話前編を投下しやすいように区切り終わりました。 携帯だと本当に面倒臭い…改行や区切りが悪くて 読みづらいかもしれませんが、それはPCが再び使える 環境になったらまた手直ししますので。 レス数は多分10以上と多く、支援をよろしくお願いします。
支援砲撃を開始する。
それでは投下します。 鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― 南太平洋上。 日差しは強く、吹き付ける風は熱気を孕んでいる。 私は、此処に来るべきじゃなかったんだ!――御前静(おんまえしずか)は目の前に聳え立つ 真新しい隊舎を見上げ、官品の大きなOD色の衣嚢を足元に置いた。 自分が酷く場違いな気がして、まだ十六歳の内向的な少女は途方に暮れてしまった。身を包む 少女工科学校の暗緑色の制服はこの南洋には似つかわしくない。青空と白い雲、潮風は東京湾に 面した武山駐屯地を彷彿とさせ、何処か懐かしくも思えるが此処はもう日本ではない。此処は様々な 国から集まった外国人ばかりで、この制服がかなり浮いてしまっている。本来ならばJDFの制服を 日本にいる間に支給される筈だったのだが、何故か届かず、結局この制服で此処までやって来た。 だが何時までも逡巡している訳にもいかず、静は意を決すると衣嚢を手に隊舎の扉を潜った。 隊舎に入った瞬間、静は驚いた。あまりにも清潔だったのだ。リノリウムの床はまるで磨き 上げられた鏡面の様で、少女工科学校では毎週末にポリッシャーをかけるのだがここまで綺麗に なる事は無かった。隅々まで掃除が行き届いているようで文字通り塵一つ落ちていない。隊舎内に 漂う空気は肌寒いくらいにひんやりと冷たく、何故か新車の臭いと消毒臭の混ざった臭いがした。 綺麗過ぎる隊舎の床を歩くのは少し気が引けたが、静は示された教場を目指して足を踏み出した。 その一歩が静寂な隊舎内に予想以上に響いて驚いた。静は足音を抑えようと思い、そろりと歩いた。 隊舎内を進む間に、静は拭い去り難い違和感が胸中に芽生えるのを抑えられなかった。確かにこの 隊舎は清潔だ。しかしそれはあまりにも不自然過ぎた。大勢の人間が生活している場所なのに 生活感が全く感じられなかったのだ。まるで人形が住んでいるかのように。 やがて静の率直な感想は遠からず当たった。静が歩いていると部屋の一つから突然何かがぬっと現れ、 咄嗟の出来事だったので反応できずにそのままぶつかってしまった。その衝撃で静は思わず尻餅をついた。
支援
支援
「いったぁ〜…」 思い切りぶつけた鼻を押さえて静はその場に蹲った。ぶつかった何かは鉄の様に固かったのだ。 <大丈夫か?> 頭上から誰かが心配そうな声を掛けてきた。ぶつかった何かはどうやら人の様だが、妙に 声がくぐもっている様な気がした。 「へ、平気でふ…」 赤くなった鼻を押さえながら涙目で静は顔を上げた。その瞬間、痛みなど忘れてしまった。 静がぶつかった相手は、人間ではなかった。正確に言えば人間ではあるがおよそ人間らしさが これっぽっちも見当たらない無い存在だった。有機物と無機物の割合に換算すると、 ほぼ無機物と言っても差し支えがない。 <平気と言ってる割にはかなり痛がってるじゃないか。手を貸そう> 差し出された手は平均的な成人男性を遥かに凌ぐ大きさだった。しかし問題なのは手の大きさではない。 ゴムの様な感を持つ、艶消しの黒の人工皮膚に覆われていたのだ。爪の代わりに指先上部には 金属のカバーが嵌められている。手の甲には工業製品によくある、ロット番号が刻印されていた。 人間らしくないのはなにも手だけではない。その人工的な手の持ち主の顔には耳も鼻も口も無かった。 人間の頭骨を模して造られた鈍い金属色の特殊複合装甲製頭骨ユニットはのっぺりとしており、 人間らしさは欠片も見当たらない。尤も、のっぺらぼうとの相違点は、人間で言えば目がある場所に 複眼(デュアルアイ)式の複合光学センサー、メンテナンス用パネルの僅かな凹凸、外部情報端末などの 周辺機器に対応した細かな出入力端子の接続口が其処彼処にあるぐらいだが。
「あ、あの、えと…」 静はどうすればいいのか分からなかった。初めてなのだ。全加工人(フルプラセス)と呼ばれる 全身サイボーグを間近に見るのが。しかも生身の人間では有り得ないような重装備姿だ。 分厚い金属製装甲プロテクターの上から武器と弾薬を可能な限り収納したタクティカルベストや 大容量のポーチが幾つも付いたベルトを身に付け、とても人間には扱えそうにない大きな小銃と 狙撃銃をスリングベルトでそれぞれを身体の前後に吊り下げていた。右の太股に装着している レッグホルスターに収まった大口径拳銃は、一発で象をも撃ち殺せそうなほど巨大だ。 静はそれなりに鍛えていたが、その鉄塊の如き代物は到底ではないが生身には扱えないだろう。 しかし何時までも尻餅をついたまましどろもどろとしている訳にもいかず、静は恐る恐る 差し出された手を掴んだ。フルプラセスの掌は見た目よりもザラザラとしていて、冷たかった。 滑り止めの特殊加工が施されているのだろう。そして予想以上に強い力で引っ張り上げられた。 全く静の体重など意に介していない様子だ。 <なんだ。お嬢さん、フルプラセスを見るのは初めてという顔をしているな> その重装備のフルプラセスは静を引っ張り上げると、2m以上もある長身を折って彼女の顔を 覗き込みながら言った。ずいと間近に迫った無機質な顔に静は思わずたじろいだ。 <ハハハハ。なにも取って喰おうなんてしないさ。何故なら、俺達には口が無いからな。なぁみんな!> そうだそうだ、といつの間にかそのフルプラセスによく似た重装備姿のフルプラセスが 何人か集まっていた。皆、一様に見上げるほどの長身と鈍い金属色の頭部を持っていた。 彼らが身じろぎする度に、全身に身に付けた武器弾薬がガチャガチャと音を立てた。車両に 搭載する重機関銃や多連装ロケットランチャー、重対戦車誘導弾、大口径無反動砲などを 背負った彼らは、たった数人で軍隊を相手にでもしようというのだろうか。
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静は肉食獣の群れに囲まれた小動物の様に縮こまってしまった。全くの初対面の彼らは、 とても気さくな感じでいい人そうなのだが、如何せんフルプラセスは得体が知れなくて不気味なのだ。 それに何故か彼らからは新車の匂いと消毒臭が混ざった微妙な臭いがして、胸がムカムカする。 <ところで、お嬢さんは見る限り此処の者じゃなさそうだな> 静とぶつかったフルプラセスが、彼女がJDFとは違う制服を着ているのに気が付いた。 「私は日本の少女工科学校から出向して此処に来ました」 <少女工科学校?> 「えーと、日本国防軍の中にある女子校みたいなものです」 <軍幼年学校みたいなものか…ふむ、データベースを検索してみたが、お嬢さんの階級章はSGT(三等軍曹)か。 若いのにここいらの連中と変わらないとは凄いな> 少女工科学校は四年制の日本国防軍直轄の教育機関であり、各職種に必要とされる特殊技能を 身につけた生徒は卒業と同時に三等陸曹に任命され、部隊の中核として重要な戦力になる事を期待される。 静は卒業と同時にJDFへの出向を命じられ、今は日本を遠く離れて南洋上にいた。 <それで出向という事は、お嬢さんは新設される例の部隊に配属されるという訳だな。よし分かった。 お前らは先に訓練場へ行け。俺はお嬢さんをそこへ案内する> そのフルプラセスが静の返事を待たずに彼女の荷物を手に取ると、先に立ってずんずんと歩き出した。 静は、武器弾薬を満載した大きな背中が遠ざかるのを、一瞬きょとんとした表情で見送ってしまったが、 我に返ると慌てて追い掛けた。 「そんな悪いですよ!初対面なのにそこまでしてくれなくても…」 本心ではこのフルプラセスからさっさと離れたかったがその願いは叶いそうに無い。彼に悪気はないの だろうが、フルプラセスはどうにも苦手だった。独特の臭いがなんとも好きになれそうにない。 <そんな事ぐらい気にするなよ> 追い付いてもフルプラセスの歩幅は静よりもずっと大きく、彼がゆっくり歩いているつもりでも 静は早歩きでなければとついていけなかった。階段に差し掛かるとそれは顕著に現れた。 <そういえば名前を聞いていなかったな> 階段を五段飛ばしでひょいひょいと上がる途中、フルプラセスがそう尋ねた。 「御前静です…階級は、三曹、です……」 体力には自信があった静だが、疲れを知らないフルプラセスのペースには流石に付いていけなかった。 息も絶え絶えにそう応えるのが精一杯だった。 <ギャレンタイン・ハーディライクだ。年齢は四捨五入すると四十だ。階級はMCPO(最先任上級兵曹長。マスターチーフとも)。 皆からはハーディと呼ばれているが好きに呼んでくれて構わない> やがて目的の階に到着したギャレンタインは大股で先に進んでしまった。静は置いてかれまいと 健気な仔犬の様に息を切らせて後を追う。 <この教場がそうだな。取り敢えず中に入って中隊長が来るまで待っていろ。何人か先に着隊しているらしいから、 今のうちに打ち解けるのもいいかもな> 「わ、分かりました…」 息を切らせながら静は簡単に身形を整え、呼吸を落ち着かせた。 <それじゃあ、入るか> 静の準備が整ったのを確認してからギャレンタインは教場の扉を開け、長身を少し屈めて中に入った。 静も彼の後に続いた。
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教場に入った瞬間、複数の視線を感じた。幾つかは自分ではなく、ギャレンタインに向けられた ものだったが直ぐにこちらに変わった。好奇心、或いはただ何の感情も無く投げ掛けられる それらに静は少し身を強張らせた。 同年代の少女が数人、思い思いの席についている。自分と同じ日本人は一人もいない。 <お、あの娘の隣が空いてるな。よしあそこにしよう> しかし緊張する静とは関係無しにギャレンタインは勝手に席を決めていた。幾らでも座る席はあるのに わざと先に着隊した少女の隣を選ぶ辺りが確信犯としか言いようが無い。静は抗議しようとしたが無駄と 判断し、さっさと諦めた。 <それじゃー皆、仲良くしろよ。これから同じ釜の飯を食う仲間になるんだから。お嬢さんらの中隊長はもう そろそろ来るからそれまで友好でも深めておくように> 先に着隊していた少女の隣の席に静の荷物を置くと、ギャレンタインはさっさと出て行った。一同は 少しの間、呆気に取られていたがやがて各々の行動に耽りだした。 読書に勤しむ者、爪の手入れをする者、惰眠を貪る者、窓の外をぼんやりと眺める者、軍事雑誌を スクラップする者、何故かメイドを横に侍らせている者、そして隣の席に座る少女は、 人懐っこそうにニコニコとこちらを見ていた。
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癖のない真っ直ぐな金髪を高い位置で束ねてポニーテールにしているのが特徴的な少女だ。 背格好は静と同じぐらいだろうか。彼女は、静と同様にJDFの制服を着てはいなかった。 身を包むアメリカ陸軍の制服の胸の辺りがとても窮屈そうだ。豊かな乳房が今にもはち切れん ばかりに衣服を盛り上げている。 「こ、こんにちは」 ギャレンタインの計らいで先に着隊していたこのアメリカ人少女の隣の席に座る事になった静は、 取り敢えず英語で話し掛けた。良い関係は挨拶から始まるが、静の笑顔は少しぎこちない。 「コンニチワねー。ミーはクリスチーナ・ビュイックといいまーす。出身はUSA。クリスって呼んで欲しいねー」 妙な訛りの英語を話すアメリカ人少女――クリスは接し易そうな少女のようで、静は安堵した。 出だしは上々といったところだろうか。 「私は御前静。出身は日本よ。よろしくね、クリス」 静も簡単に自己紹介し、握手を求めて手を差し出した。するとクリスは快く握手を返すどころか、 差し出された静の手を両手で包む様にして丁寧に握り返すと、妙に熱っぽい眼差しで静を見詰めた。 それは憧れのスターを目の前にした熱心なファンの様だ。静は少し、身を引いた。 「オーゥ、ミーは日本人大好きねー。特に日本の女の子の綺麗な黒髪が大好きでーす。静の黒髪、とてもとても 綺麗ねー。感動したねー。静はまるでお人形さんの様に可愛いねー。これが萌えっていうやつねー」 静は熱っぽく語るクリスから何か危険な匂いを鋭敏に感じ取ったが、根は悪い子ではなさそうだ。 少し変わっているが上手くやっていけそうな気がする。それに自慢の黒髪を褒めてくれたのは嬉しい。 「なんだかよく解らないけど、そんなに褒められると照れちゃうな」 「何も照れる事はないねー。充分に誇れる事ねー。でも謙遜は日本人の美徳ねー。ますますミーは静が 好きになったねー…ところで」 そこで漸くクリスは今まで握っていた静の手を離した。
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しえん
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「静はどうしてJDFのユニフォームを着てないねー?」 「日本にいる間に届く筈だったけど、何かの手違いで届かなくてね。仕方なくこの制服で来たって訳。 そういうクリスは?」 「ミーはサイズが合わなかったねー。胸が窮屈でとてもじゃないけど着れなかったねー」 そう言ってクリスは困った顔をして、制服にぎゅうぎゅうと収まっている、たっぷりと量感溢れる 巨乳を手で持ち上げて見せた。静はクリスの迫力のバストを前にして、成る程、と納得した。 「そう。それは大変そうね」 「大変ねー。これだけ大きいと合う下着がなかなか無いから殆どオーダーメイドねー。他にも良い事なんて 全く無いねー…はぁ、とてもブルーな気分ねー。この胸はミーのコンプレックスねー」 深く溜息をつくクリスは、自身の胸に相当な悩みを抱いている様子だ。静も人並み以上のものを 持ってはいるがクリスほどではないので、彼女にしか解らない悩みが数多くあるのだろう。 確かに、クリスほど胸が大きいと第五匍匐前進の時に邪魔になりそうねと静は思った。 そうやって二人は暫くの間、他愛もない話を続けていたが、程なくして教場の扉が何の前触れもなく開いた。 教場に入ってきたのは、またもやフルプラセスだった。2mを優に越える長身と鈍色の金属に 覆われた頭部は既に見飽きている。しかしそのフルプラセスは先程のギャレンタインとは違い、 顔のほぼ中央部に単眼(モノアイ)式の複合光学センサーを持ち、JDFの将校用の制服を着ていた。 戦闘を目的として設計された無骨な義躰である筈なのに、そのフルプラセスは見事なまでに制服を 着こなしていた。ギャレンタインが重装備を身に付けていたから分からなかったが、彼らの 義躰はすらりと等身が高くて、まるでモデルの様だったのだ。 その将校用の制服を着こなすフルプラセスは教壇に立つと、教場の一同を機械の目で見回した。 一同の間に思わず緊張が張り詰める。
紫煙( =w=)y−~
<そんなに緊張しなくていい。皆、楽にしてくれ> その声は先程のギャレンタインと同じ無機質な合成音声である筈なのに、不思議と磨き抜かれた 教養と知性を窺わせる響きがあった。 <私はアイザック・C・ハインライン。階級は大尉だ> 通常、中隊規模の部隊指揮官は大尉が担う。という事は彼が自分達の上官なのだろうか。 <事前に言っておくが、私は君達の直接の指揮官ではない。私は第一軌道降下猟兵師団で 小隊長を務めている。君達の直接の指揮官は別にいるが、部隊を運用する上で君達は私の 指揮下に入るだけだ。この問題はややこしいのでそれついては後で説明しよう。それでは君達の 直接の指揮官を紹介しよう。稲村大尉、入ってきたまえ> アイザックが促すと、若い日本人女性の将校が教場に入ってきた。年齢は二十代前半と いったところだろう。亜麻色の長い髪を背中でゆったりとした三つ編みに纏めたその穏やかそうな 女性は、軍人というよりも小学校の新任教師にしか見えなかった。 女性はアイザックの隣に立つと軽く会釈をした。彼と比べると大人と子供ほどの差がある。 「私が皆さんの中隊指揮官となる稲村明菜です。私が皆さんに求めるのはこの三つだけ」 明菜はチョークを手に取ると黒板に向き直り、三つの言葉を大きく書き出していった。その姿が 本物の教師の様でまるで違和感が無かった。 「強く、優しく、忖度せよ。強くなければ余裕は生まれず、人に優しく接する事は出来ない。 人に優しい人は強い人です。でもただ優しいだけでは駄目。相手の心中を推し量れる思慮深さが なければ本当の意味での優しさが伴わない。私は、皆さんに真に優しい人になって貰いたいのです」 目を輝かせながら語る明菜の姿は、まさに熱意溢れる新任教師そのものだった。静は、やはり明菜は 軍人よりも教師になるべきだと思った。 「さて、こうして皆さんは無事に着隊した訳ですが、実はまだ揃っていません。あとは御前さんと 同じ日本から一人来る予定です。取り敢えず、今いる人達だけで自己紹介してみましょうか。 それでは御前さんから順に行ってください」 人前で話すのはあまり得意ではないが、指名されたからにはやるしかない。静は席を立つと その場で全員に向かって一礼した。その表情は硬い。
しえん
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しえーん
三つ編みお姉さん支援!
「御前静です。出身は中隊長と同じ日本で、少女工科学校から出向してきました。趣味は駆け足と銃剣道で、 特技はkm4分半のペースで20km走る事です。至らぬところもあるかもしれませんが、よろしくお願いします」 ぺこりと一礼して席に着く。愛想がなさすぎたかな、と席に着いてから静は己の無愛想さを恥じた。 「次はミーの番ねー。ミーはクリスチーナ・ビュイックといいまーす。クリスって呼んで欲しいねー。 出身はUSAでーす。好きなものはピザとコークでーす。皆、ミーと仲良くして欲しいねー。 ミーも皆と仲良くしたいでーす」 立ち上がって自己紹介をするクリスは相変わらずニコニコとしている。自分にもあれぐらい 愛想があればいいのに、と静は少し彼女を羨ましく思った。 クリスの次に席を立ったのは、読書に勤しんでいた少女だ。少し短めの栗毛をカチューシャで纏め、 大きく開いた額と縁無しのスマートなデザインの眼鏡が理知的な印象を与えた。しかしレンズ越しの 目付きは若干鋭く、少し近寄り難い雰囲気があった。 「エマ・ワトソンです。出身はイングランド。趣味は読書とパソコンです。特技、というよりも 取得しているMOS(Military Occupational Speciality:軍事特技区分)は電子戦に関する事柄です。 電子機器と電子情報の取り扱いを得意としているので、その分野で部隊の役に立てればと思っています」 エマは見事なクイーンズイングリッシュで自己紹介を早々に終えると、席に着くなり読書を再開した。 静はちらり、と教壇の明菜を見遣った。彼女は少し困った様な顔をしていた。 エマの次に立ち上がったのは、静よりも幾らか背の高い少女だ。JDFの制服を着崩し、ボリュームの ある胸元を大胆に露出している。エキゾチックな琥珀色の肌にアップに纏めた銀髪がよく映えていた。 すらりと長い手足に高い腰はモデルにしか見えない。 「カミッラ・アドリアーノ。出身はイタリア。趣味は女の子と遊ぶ事。私、そういう性癖なのよ。 特技は…そうねぇ、女の子のスリーサイズを言い当てる事ぐらいかしら。よろしくね」 カミッラの濡れた様に艶のある声は、思わず同性をも魅了する魔力を秘めていた。静はまさか 同じ部隊にガチの人がいるとは思わなかったが、別段驚いてもいない。少女工科学校在校時、普通に 同性同士で付き合っている女の子達が身の回りにおり、静自身も同級生や後輩からラブレターを 貰ったり、告白されたりといった経験は何度もある。静は、女の子が女の子を好きになる事が 特に異常だと感じた事はない。人が人を好きになるのは何も恥じる事ではないのだから。 カミッラの次は、いまだ惰眠を貪り続ける少女だ。しかし彼女は自分の番が回ってきたというのに、 いやそれ以前に他の人の自己紹介すら聞いていなさそうだった。気持ち良さそうにすやすやと 穏やかな寝息を立てている。 「えーと…エリザベータ・ディアギネフさん?次は貴女の番なのだけれど……起きてくれないかなぁ?」 明菜は困った顔で、お願いする様に言った。が、彼女が起きる気配は全くない。
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するとエリザベータから幾らか離れた席に座っていた少女が立ち上がった。 「大尉。リザはモスクワから到着したばかりです。私が代わりに自己紹介します」 そう名乗り出た少女の声は抑揚のない特徴的な響きがあった。背中の中ほどまで伸びる、 光沢のあるプラチナブロンドは本物だ。切れ長の深いエメラルドグリーンの瞳は狩人の如く鋭い。 女性的な丸みを帯びてはいるが、若干痩せぎすの上背のある身体は長い手足と相まって少年の様だった。 「私の名前はヴィエナ・ヴィルヘルミナ・ヘルミネン。出身はフィンランドのラウトゥヤルヴィ。 趣味と特技はケワタガモ猟だ。話す事はそれぐらいだな」 味気ない自己紹介だったが、それ以上に纏っている雰囲気がまるで狼の様に気高い獣を 彷彿とさせ、エマとは違う意味で近寄り難い印象を受けた。 「次!次は私ですか!?」 ヴィエナが席に着く前に元気良く立ち上がったのが、軍事雑誌をスクラップしていた、 軽い癖のある赤毛の少女だ。自己紹介がしたくて堪らなかったという意気込みが小柄な身体から 発散されている。くりっとした鳶色の瞳とまだあどけなさを残す顔立ちが愛らしく、先程の ヴィエナを気高い狼に例えるならこの少女はまるで元気いっぱいの仔犬だった。 「レオパルディネ・ビンデバルト・カリウス三等軍曹であります!出身はドイツ連邦共和国 ニーダーザクセン州ムンスター!幼い頃から地元の戦車博物館で戦車に慣れ親しんでいたので、 兵科は機甲を希望し、この度ムンスター女子機甲学校から出向して参りました!尊敬する人物は オットー・カリウスです!何代離れているかはよく分かりませんけど、私のおじいちゃんだそうです! 趣味は主に軍事雑誌をスクラップする事です!愛読書は独訳版月刊グランドパワーと PANZERです!好きな戦車はティーガーT前期生産型とW号F2型、60口径5cm砲搭載のV号J型です! 夢はボービントン戦車博物館に現存する唯一の稼動可能なティーガーTを操縦する事です! 特技は装軌車両と装輪車輪の運転です!元気しか取り柄がありませんけどよろしくお願いします!」 元気いっぱいに自己紹介を終えたレオパルディネは気が済んだのか、満足そうな表情で座った。 彼女がどれほど戦車が好きであるのかが充分に伝わってきたが、確かこの部隊は戦車を装備する 部隊ではなかった気がする。レオパルディネはそれを知っているのだろうか。
支援− しっかし支援レスの凄い一体感w
すごいいったいかんを(略 支援
最後は、何故かメイドを横に侍らせている少女だ。軽めの縦ロールにした長く明るい金髪が 気品ある美貌によく似合っていた。ほどよく肉付きの良い姿態を包むJDFの制服は一目で 特注の私物だと分かる。素材からして支給される官品のそれとは全く違う最高級の代物だろう。 少女は立ち上がると、一同に向かって恭しく一礼した。その動作の一つ一つに、生まれ育った 環境と血筋から来る天稟の高貴さが備わっていた。 「イブリーヌ・ドゥ・ラ・ファージュと申します。出身はフランスです。ちなみにこちらは メイドのR・セリアといいまして、私の私物≠ナすが何か雑事があれば遠慮なくお申しつけ下さい。 この子が皆様のお役に立てば良いのですけれど…」 ぺこりと一礼するR・セリアは全く人間と見分けがつかないほど精巧に作られていた。 頭には丁寧なフリルの装飾が施されたヘッドドレスを付け、肩の辺りで切り揃えたブルネットの髪は 瑞々しく艶やかだ。黄金比に基づいて設計された容貌は人間が理想とする美しさだが、逆にそれが 何処か人造的でさえあった。そして人間と簡単に見分けがつかない彼女をアンドロイドとする 決定的な違いは、角度によって輝きの変わる銀色の瞳だった。人間にそのような瞳の色はない。 高貴なヴィスクドールの様に美しい少女メイドがまさかアンドロイドとは思わなかったが、 それ以前に私物としてアンドロイドを持ち込む人がいるとは思わなかった。イブリーヌは 物腰柔らかく上品な立ち居振る舞いからして資産家か何かの御令嬢なのだろう。しかしその 感覚は世間一般とは大きくずれているとしか言い様がない。規格化し平均化されるのを 余儀なくされる軍隊という組織で、よくこれでやってこれたなというのが静の率直な感想だった。
紫煙( =ω=)y−~
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ロリ支援!
「えーと…まぁ、皆さんの自己紹介は終わりましたね。これから寝食を共にし、いずれは」 苛酷な戦場へと赴く事になる仲間として絆を深めて欲しいと思います」 書類である程度どのような人物なのかは知っていたと思うが、いざ本人達を目の前にすると あまりにも個性的過ぎてなんと言っていいのか分からないというのが明菜の本音なのだろう。 <さて、自己紹介も済んだという事なので、私から簡単に君達が所属する部隊の特性について説明しよう> 今まで黙っていたアイザックが無い口を開いた。微動だにせず佇む彼はまるで彫像の 様だったので、明菜を含む一同はすっかり彼の存在を忘れていた。 <しかしその前に、我々JDFという軍事組織がどのようなものであるかについて簡単におさらい したいと思う。JDFの正式名称はJoint Defense Forces…統合防衛軍だ。JDFは国境を越えて編成された 軍事組織であり、人類が一丸となって立ち向かわなければならない敵に打ち勝つ為に設立された。 その立ち向かわなければならない敵がこれだ> アイザックは手に持っていたリモコンを操作して教場のカーテンを閉めて暗くすると、 天井からぶら下がるプロジェクターを起動させた。プロジェクターから立体映像が投影される。 映っていたのは、昆虫によく似た巨大生物だった。大きさは民家ほどもある。多数の脚を持ち、 全身がぬめりを帯びた分厚い外骨格に覆われており、頭部と思しき部分は無数の複眼を備えていた。 <Beginning of Unknown Gigantices…起源不明巨大生物群。通称BUGと呼称されるこれらは 数十年前に人類の前に現れ、依然として人類に対して敵対行動を取り続けている。これらの お陰で月の月面都市建設計画と、火星のテラフォーミング化が著しく遅れているのは知っての通りだ。 おまけに人類の約半分はこれらに喰われてしまった。無傷で残っているのはヨーロッパ主要部分と 北米、中央を除く東西ロシア、オーストラリア、南アフリカ周辺、イスラエルと幾つかの中東、 そして中国沿岸部と台湾、朝鮮半島、日本ぐらいだな。それ以外はほぼ絶望的な状況下にある> 映像が切り替わり、地球の全体図が青色で投影され、アイザックがざっと列挙した地域以外は 赤く塗り潰されてしまった。赤に侵されていない部分は半分程度しかない。
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<だが絶望的ではあるが悲観的になるほどでもないというのもまた事実だ。JDFが二週間前に実施した 低軌道からの強襲降下作戦により、バルト海沿岸部にあったBUGの根源地(ネスト)の殲滅に 成功している。人類はまた一つ故郷を取り戻した> 赤かったバルト海沿岸部が青く塗り潰された。 <そしてJDFが実施する作戦の中で最も重用なのが軌道降下だ。軌道上からの降下は戦力を地球上の 何処へでも短時間で展開可能であり、これは奇襲ばかりか効果的な機動防御作戦も可能だ。 そして君達が今いる、この洋上に建設された超弩級浮体式構造物(ギガフロート)の 軌道エレベーター群基地が、JDFが環太平洋地域での作戦を遂行する拠点『ユグドラシルT』だ> 教場の閉じていたカーテンが開き、天を貫いて聳え立つ途方もなく巨大な軌道エレベーター群が 窓の外に望めた。軌道エレベーター群は直径が十m以上に達する強化カーボンナノチューブと ダイヤモンド複合材から成る特殊ケーブル百数本から成り立ち、一つのケーブルには大型旅客機を 格納可能なほどのクルーザーが宇宙と地球を行き来している。 <ユグドラシルTは軌道エレベーター群基地の中でも最大だ。この基地は元々はテラフォーミング化が 進んだ火星への移住者とその家財を運び上げるのを主な目的として建造されたのだが、 BUGの出現により計画は思うように進まず、先ずはBUGという問題を取り除く必要性から 現在ではJDF軌道降下打撃部隊の基地として使われている。おさらいが随分と長くなってしまった。 いよいよ本題に入ろう。さて、察しが良い者は、君達の部隊もまた軌道降下打撃部隊の 一部として組み込まれるのに気が付いているだろう。実際、君達には軌道から降下してもらう> 再び教場が暗くなり、立体映像が投影される。映像にはロボット型兵器と、重装備のフルプラセスが 映っていた。 <一般的な軌道降下部隊は、OrbitBorne Troops(軌道降下猟兵)…通称OBTと呼称される 特殊な機械化部隊と、Special Mechanized Infntry(特殊機械化歩兵)…通称SMIと呼称される 歩兵部隊によって編成される。作戦によってはこれに戦車などの重戦闘車輌が加わる事もあるが、 軌道降下は性質的には空挺降下の延長線上にあるので重装備がない。尤も、その必要性が無いと 言った方が正しいかな> アイザックはレーザーポインターをポケットから取り出し、投影されているロボット型兵器を示した。 <これがOBTが装備する特殊兵器AAFだ。詳細は機密なので詳しくは言えないが、この兵器のお陰で 我々はBUGに対して一定の戦果を挙げる事が出来る。そしてこちらがSMIだ> 重装備のフルプラセスにポインターが移動する。 <SMI…その名の通り、全身を機械化した歩兵だ。何人かはこの隊舎でSMI隊員に会ったと思う。 彼らは生身の歩兵と違い、高性能の義躰により圧倒的な戦闘能力を備える以外にも様々な利点がある。 この利点により、動力付き外骨格(パワードスーツ)を装備する装甲歩兵よりも彼らが軌道降下に 多用される。それは何故だと思う?では、これについて答えられる者はいるかな? 何でもいい。言ってみたまえ>
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鋼鉄の紫煙
しえん。
誰も手を挙げない中、一人だけしか挙手しなかった。エマは眼鏡の位置を直すと立ち上がった。 <君の所見でも構わないよ、ワトソン君> 「…SMIの兵士は生身の兵士以上に兵站が少なくて済みます。彼らには飲食物の必要もなければ 排泄の必要もありません。義躰を動かす人工血液とバッテリー、生体脳を維持する高濃度ブドウ糖溶液、 そして武器弾薬があれば戦闘を継続可能です。これは補給の難しい降下作戦では重大な利点です」 <君の発想は素晴らしいがその根拠は?> 「先程、御前さんを引率してきたSMI隊員の装備が、個人が携行するには異常過ぎるほどの重装備でした。 強襲作戦は比較的短時間での決着を想定して立案されます。長引けばそれだけ奇襲効果が薄れ、 敵に立ち直らせる時間を与えてしまい、結果としてこちらが不利になってしまいます。 先程の隊員は明らかに携行弾薬が多過ぎる。これは補給が困難な状況に陥った場合に備えてなのでしょう。 他にも、彼が装着していた胸部プロテクターは特異な形状をしていました。恐らくあの部分に 予備の人工血液とバッテリーが収納されているのでしょう。これも長期間の作戦行動を見越した 装備だと思われます。以上が、私の所見の根拠です」 すらすらと所見を言い終えたエマは無表情のまま席に着いた。 <素晴らしい。ほぼ正解だ。では君に質問しよう。OBTとSMI。この両者は今まで非常に 素晴らしい連携で数多くの作戦を成功させてきた。しかし最近になって一つの問題が浮上してきた。 それは何だと思う?> 「……スケールの違いですか?」 <いい線をいっている。そうだ、スケールの違いだ。OBTのAAFは機動力と火力を備えた歩く 戦闘ヘリとして扱われている。実際、彼らには限定的だが飛行能力もある。 そこで奪取した拠点を占領し維持するには普通の歩兵が必要だ。そこでSMIの出番という訳だ。 しかし両者は共同して作戦に投入されるが、スケールの違いにより微妙な齟齬が発生している。 SMIがいくら生身の歩兵以上とはいえ、所詮は軽火器で武装した歩兵でしかない。彼らを直接支援する 親密な兵器が別に必要なんだ> 「それをAAFでは代替出来ないのですか?」 <ある程度は可能だ。しかし、より彼らに近い等身大の支援兵器の存在が今は求められている。 それがこれだ>
紫煙( =ω=)y−~~~~~~
シエン
AAFとSMIに続き、新たな画像が投影される。それは履帯(キャタピラ)や車輪ではなく、 多数の脚を備えた歪つな戦闘車輌だった。 それを一言で形容するなら鋼鉄の蜘蛛だった。頭部に相当する部分には複数の複合光学センサーを 備え、顎部からは大口径自動擲弾銃(グレネードマシンガン)の銃身が突き出ている。 避弾経始効果を狙った、角張った装甲を組み合わせた鋭角的なデザインの胴体下部からは 簡易な作業を行う為の作業腕が二本伸び、それぞれには重機関銃が搭載されているのだろう。 給弾用のリンクレスフィードが胴体下部に接続されていた。胴体上部にはペリスコープを 装備したスライド式ハッチのキューポラと重機関銃がマウントされている。両側面からは それぞれ三本の移動脚が生え、接地部分の装甲カバーの下には地上滑走用のホイールが見える。 腹部に相当する部分には主兵装が搭載されており、無人砲塔に大口径機関砲と重対戦車誘導弾が 装備されていた。 <Arthropod Tank…多脚戦車だ。君達にはこれに乗ってSMIを支援してもらう>
紫煙( =ω=)y−~~~~~~
はい、長々とすみません。 これで取り敢えず第一話前編となります。 物語の導入部分ということで説明ばっかですいませんorz そしてキャラが多すぎますね。しかしあと二人、女子が増えます。 それでようやく物語は始動、各国から集められた少女達は BUGとの戦争に身を投じていきます。百合分も増えますので 苦手な人はスルーをお願いします。
_、_ ( ,_ノ` )y━・~~~ 続けろ
>>445 投下乙です!
>苦手な人はスルーをお願いします。
大丈夫だ。俺は三つ編みお姉さんとロリがあれば……戦えるっ!
しえ…( =ω=)y- おおっと燃え尽きたか。 投下乙です! フルプラセスの方々のメンタルケアがどうなっているのか気になりますなー 多脚戦車の活躍に期待!
>>445 投下乙!
ほほぉ……いいSSだな。キサマの作戦目的と酉は!?
これでいいのかな?
作戦目的は正義なんだよな?
話の流れとは無関係なんですが、 9号機が掲示板のトップに来ていますなー
ところでここはサゲ進行?
両刀使いの女が興味を持たれたようです
え?ageたけど駄目だった?
>>457 ですが
すいません、俺も進行が分からなかったので遠回しに聞いてみたのです
基本的には決まってないんですね
創作発表板で一番勢いあるからね。sageといた方が無難だと思うよ
この際なんでもいい。 おれはこのスレのみんなの“せいぎ”を信じるぜっ!
相変わらずここはHENTAIのすくつじゃのう
>>463 大変な事になるぞ……変態だけに
>>465 まあ、そこまでアングラな事やってるわけでも……ない?からな
……ない、よな?
469 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/20(日) 16:01:36 ID:TPpHppCu
>>463 じょっ、女性キャラクターを出来る限りウィス姐さんから遠ざけるんだ!
>>468 上手い事言ったつもりかーっ!
>……ない、よな?
(゚ω゚)
>>469 ちょwww
スイマセン盛り上がった流れをぶった切ってorz 駄文を書き付ける作業に戻ります(;=ω=)ゝ
大丈夫、ウィスさんは男でもいける派ですから――― それはさて置き、次回分は今日中に書き上げられそうです
>>469 えーと、色変わってるけどこれって…もしかしてなにかやらかしました?
>>472 気にしない気にしない。流れなんていつでも作れますからw
さて、自分も部屋の掃除の続きを……はっ! これは無くしたと思っていたフラッグのリニアガン!
>>473 男も避難……は別にしなくてもいいか……。
>今日中
やはり……早い!
>>474 いえ、メール欄に何も書き込んでないだけですヨ。
ちなみにこの状態でもスレはageになりますw
すいませんでした。もう書き込まないようにします
>>473 書くの早すぎだろwww
>>474 なーに、ただちょいとスレをageちまっただけさ
>>475 >これは無くしたと思っていた〜
さあ長引くぞw
またいつもの前編後編で切りますがね。商法じゃありませんy(ry
>>475 Σ(・△・;)そういうことだったのですか!?
俺はまた何か致命的な事をやってしまったのかと
しばらく皆さん沈黙してしまったから余計に怖くなって
えーと
>>476 の発言は取り消させてください。
>>476 そんな思い詰める事ジャネーヨwww
それ俺はもっと酷い事になるわwww
>>477 うわsage進行かどうか気にしてる書き込みしておきながらageとは…orz
すげー顔が熱いwww
ホント皆様失礼しましたorz
>>478 期待してますぜ!
>>479 ここ突然人がいなくなりますからw
まあ肩の力抜いて、ついでに服も脱いで、あとケツの力も抜いてこっちに来なさい。
>>480 お心遣い感謝ですw(//△//)うわーw変な汗出てきたw
>>482 薔薇ベラム降臨!?w
優しく……シて下さいね……
まて、男ではなく女であるという線も……ッ
>>483 フフフ……児戯だのう、お前さん。まるでよちよち歩きだ。
>>487 後は任せろ……折れるなよ?
>>488 すみませんねぇ、二卵性双生児の男のほうでー。
というかけっこう前のスレで性別談義あったような……w
自分はきっと男ッスよ〜
>>492 興<やはり弱者とはできんな……。
興<ブン! ヤグダダズメ!
>>490 ありましたねw
ええ、もちろん見事に野郎ばかりでした。
しかし……。
;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_, や ロ 帰 そ ,、,、,ミッン、,._ _,、-'゙_,、-'゙. っ ボ. り ん 、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙ __, て ッ 道 な }; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_| ト ト に わ ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_ た ス あ け ,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴ ''"_|_| の. レ る で └i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴ ''"_|_ だ に |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ __.|_|_ |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _| |エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__ |エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_ |エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__| |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_ |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__ -,-=''┷━━|┬ニエ ┬-- .|__|__| _|_|_ ''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__ 二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_ 二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_ |⊥ |__ ふぅ…
てか、そもそもこのスレって野郎しかいないと思ってたんだが違うんか?
>>493 お盆、暑い真夏の昼下がり……ロボット物SS総合スレ 5号機で、衝撃の事実が明らかになった!
ロボに萌える女なんざ、創作の世界にしかいないさ。 あたしのガンダム〜〜〜〜〜!!
…5号機で何があったんです?
作中では紹介しきれないこともあったので、簡単に 人物と用語の解説でも投下しておきます。 人物紹介 御前静(おんまえしずか) 濡れ羽色の長い黒髪に切れ長の瞳、すらりと高い等身が 特徴的な純和風少女。一見すると気が強そうだが実は かなりの引っ込み思案。他人と打ち解けられない自分の 性格を気にしている。少女工科学校では成績はトップクラスであり、 その為の努力は怠らなかった。身長170cm。 クリスチーナ・ビュイック 妙な訛りの英語を話す爆乳アメリカンガール。金髪を ポニーテールにしている。日本人の女の子≠ェ大好きで、 静と同じ部隊になれた事を非常に喜んでいる。大雑把な性格で 小さい事は気にしないというまさにUSA気質の持ち主。身長166cm。 エマ・ワトソン デコ広眼鏡の無表情少女。英国出身で見事なクイーンズ イングリッシュを話す。電子関係のスペシャリストで、 高度な火器管制システムを自作してしまうほど。自分の 殻に閉じ篭りがちで他人と関わろうとしない引きこもり。 頻繁に眼鏡の位置を直す癖がある。身長158cm。 カミッラ・アドリアーノ イタリアの真性ガチ百合系お姉さん。三度のピッツァより 女の子が大好き。女の子も私の事が大好き。完璧なモデル 体型でその濡れた様に艶のある声は同性をも魅了する魔力 を秘めている。実は料理が得意という家庭的な一面もある。 大人っぽい外見に反して、年齢は他の隊員と同じ十六歳である。身長172cm。 ヴィエナ・ヴィルヘルミナ・ヘルミネン ムーミンの国からやってきた孤高の狼系少女。 プラチナブロンドの髪に深いエメラルドグリーンの瞳は 眼光鋭く、痩せぎすの身体に長い手足がまるで少年の様で 中性的な印象を与える。痩せ餓えた狼の様な雰囲気を漂わし、 常に殺気を振り撒いている。しかし何故かエリザベータを リザと愛称で呼ぶあたり、何か特別な感情を抱いている様子だ。 ケワタガモ猟で研ぎ澄まされた五感は動物並に鋭い。身長169cm。 エリザベータ・ディアギネフ BUGによって東西に分断されたロシアからやってきた薄幸の 美少女。カデットと呼ばれるロシアの軍幼年学校出身者である。 先天性の色素欠乏によりほぼ白に近い髪と紅い瞳を持つが 身体は弱くはない。むしろ寒さには恐ろしく強い。ウォッカさえ あれば何も気にしない豪胆さを持つ。皆と仲良くなりたい けど いまいち輪の中に入っていけないのが悩み。 特技はヴィエナにいう事をきかせる事。身長160cm。
イブリーヌ・ドゥ・ラ・ファージュ 縦カールのフランスのお嬢様。私物として美少女アンドロイドを 持ち込みむあたりがかなり世間とずれている。性格はおっとり していて口癖は「あらあらまぁまぁ」。意外と面倒見がよく、 子供っぽいレオパルディネに懐かれている。身長165cm。 レオパルディネ・ビンデバルト・カリウス 直角水平系戦車大好きドイツ娘。かの有名な戦車乗りの血を 引く筋金入りの戦車オタク。好きなものは避弾経始を無視 した垂直の分厚い均質圧延装甲。嫌いなものは17ポンド砲。 仔犬の様に元気いっぱいで健気で一途だが、それが空回り する事が多い。見た目通り子供っぽく、御飯を食べるとすぐ 眠くなる体質。隊の中で一番ちんまい。愛称はレオ。身長145cm。 稲村明菜 年若いJDF女性将校。一般大学から軍に入隊したという特異な 経歴を持つ。若くして、更に一般大学出身なのに大尉という 階級を任されているあたりかなり優秀なのだが、新任の 小学校教師と評されてしまうほど頼りない。先輩大尉の アイザックに頼りがちなのでそれが更に拍車を掛けている。身長163cm。 アイザック・C・ハインライン OBTに所属するフルプラセス。軌道降下を五百回以上もこなす大ベテラン。 四捨五入すると四十の中年だがフルプラセスなので年齢を 感じさせる事はない。常にかっちりと制服を着込み、隙が まるでない。二十五も歳の離れた恋人がいる。しかしロリコンではない。 その理由についてはいずれ明かされる。身長230cm。 ギャレンタイン・ハーディライク 兵員が全てフルプラセスで構成されたSMIに所属している。 アイザック同様、四捨五入すると四十の中年だがフルプラセスなので 関係ない。フルプラセスとなる前は妻子がいたが、事故に より死別してしまった。熟練した兵士であり、どんな状況 下でも任務を遂行する。若い女の子に優しくされると無い 鼻の下を伸ばしてデレデレになる典型的なオヤジ。 アイザックと同型の義躰だが、彼の義躰は複眼(デュアルアイ)式の 複合光学センサーを装備しているので見分けやすい。身長230cm。
お義父さん、レオパルディナたんと稲村先生を私にください!
用語解説 Joint Defense Forces 統合防衛軍。作中ではJDFと略称される事が多い。 BUGに対抗する為に国連軍から拡大発展した軍事組織。 洋上の軌道エレベーター群基地を拠点にしている。 急速展開可能な軌道降下打撃部隊の活躍により、人類は BUGに対して辛うじて均衡を保てている。 Beginning of Unknown Gigantices 起源不明巨大生物群。略称はBUGだが普通に虫と呼ばれる事も。 数十年前、人類の前に出現してから世界各地で敵対行動を 取り続けている。生態系の大部分は明らかになっていない。 様々なタイプが存在し、極度に細分化した近代的な軍隊の 如き群れを作り、人類に襲い掛かる。 OrbitBorne Troops 軌道降下猟兵。通称OBTと呼称される精鋭たち。 AAFと呼ばれる特殊な人型ロボット兵器を装備している。 Special Mechanized Infntry 特殊機械化歩兵。通称SMIと呼称される彼らはOBTと並ぶ精鋭である。 皆一様に見上げるほどの長身と鈍色の金属に覆われた頭部を持つ。 高度に機械化された隊員は生身の歩兵以上の戦闘能力を備える。 しかし機械化により精神が不安定となる者も多数おり、場合に よっては電子プログラムと投薬によって安定させる事もある。 最近、非人道的だとしてマスコミに批判されている。 Full Process 全加工人。フルプラセスと呼ばれる全身サイボーグ。 民間では普通の人間と変わらぬ容姿と機能を備えた義躰が 使用されているが、軍用は極力人間的な機能を廃し、戦闘に 特化した機能とデザインである場合が多い。彼らは生身の 人間を未加工人(クルード)と呼ぶ。
静御前身長たけえwww
個性豊かな面子だのう。少女機甲録(仮)とクロスしたら凄いことになりそうだw
>>503 三つ編みとロリが大好きなのはわかったから落ち着いてロリベラム師匠!
>>502 御義父さん!イブリーヌさんとの婚姻の許可を頂きに来ました!!
と、ここで空気の読めない自分が作品の投下を目論む
ちょっと見ぬ間に百合求婚祭りが始まってるのは何故だぜww 母さん、今日もロボスレの変態紳士達は元気です('A`
そして未だ落ち着きを取り戻す事のできないロリコン三つ編みフェチは支援の準備にかかった――――
>>504 あ、アルファベットが並びまくっている……こういうのを思いつけるってすげー
>>509 落ち着けwww
さて……支援するぞ!
はい、取り敢えずこれぐらいです。
この登場人物に更に二人増えるとか正直やりすぎですね。
新たな二人は小猫系ロリとクールな姐御です。
>>503 第一話後編は主人公そっちのけでレオにスポットが
当たるので我慢してください。
大好きな戦車に乗れず、戦車のせの字もないような
多脚戦車に乗ることを命じられたレオの運命やいかに?
『Diver's shell』 第五話 「新人研修?(前)」 「……はぁ? ダイバーになりたいって?」 メリッサは、素っ頓狂な声が出たことに気がつかず、電話越しに言った。 さてここでダイバーという職業が世間ではどんな認識なのかを記しておこう。 ダイバー。潜水機や潜水艇を駆り、主に遺跡に眠る遺産を引き上げて生計を立てる人たちのこと。 トレジャーハンターとも言われる彼らを見る目は主に二種類。 それは憧れと、不審である。唯でさえよく分かっていない上に危険な遺跡に入って超文明の遺産を引き上げてくるため、少年少女に人生に疲れた中年まで高い人気を持っている。 勿論反対の考えを持つ人間も少なくない。政府が干渉しないことは実は新兵器がどうの、とか。墓荒らしと大差ないではないか、とか。 兎にも角にも、生半可な精神力では勤まらないことは確かである。 そのダイバーになりたいという人間が身の回りで出てしまった。自分がダイバーであるのだから、世間で言うキラキラとしたイメージで構成されているのではないと知っているわけで、メリッサは電話の向こう側に警告を与えんとする。 電話の向こう側に居るのは元ダイバーのオヤジ。職業の内容については良く分かっているだろうが、言わざるを得なかった。 「その子に言ってやってよ。ダイバーって肉体労働と頭脳労働を程よくミックスした過酷な仕事って」 「なァーに、大したことをお願いしてるわけじゃない。ダイブにつき合わせてどんな仕事なのかを見せてやって欲しいんだ。それくらいお二人さんには容易いことだろう?」 「あの子………って、いつも部品配達するなり一目散に帰っていく女の子?」 メリッサは記憶の糸を辿りながら、昔ながらのコード付き電話のコードを指に絡めつつ、自分の部屋の椅子の上で脚を組み替えて窓の外を見遣る。 今日もいい天気だ。星の軌道を行く大型衛星が小さな雲から顔を覗かせている。 電話の奥でオヤジさんが小さく笑うのが聞こえた。 「あいつは男。ついでに年齢はお前と大差ないんだ」 「悪い冗談ね」 「免許書送っておくから確認してくれよ、嬢ちゃん」 言うなり机の上のメリッサの携帯電話が振動する。ボタンを操作して空間にモニターを呼び出すと、免許書と思しき画像が表示された。そこにはセミロングの栗色の可愛らしい女の子が映っている。……が、性別のところには「男性」と記されている。メリッサは目頭を押さえた。 「ちなみに偽装でも見間違いでもないぞ」 「……分かった。でも、なんで私たちがこの子に仕事を見せないといけないの? 見せるって言ったってどうすればいいのか分からないし。ってかアンタが見せてやればいいじゃない」 基本的に敬語を使わない使えないメリッサの強気な口調にたじろぐことなく、オヤジさんの声は言葉を続ける。 どこからか吹いてきた風がメリッサの部屋の窓を揺らした。 「俺りゃあもう歳でね。潜るには体が耐えてくれねェ。そこでお前さんたちにお願いしようってことさ。あぁ、報酬に新型の電池をつける。どうだ?」 「………」
紫煙( =ω=)y−~
新型の電池。 オヤジさんは企業が造る電池を改良したり、遺跡から引き上げた物資で全く違う電池を造り上げたりする。技術力だけなら誰にも負けていない。その電池をくれるというらしい。 メリッサは、部屋にかけてあったカレンダーを見て予定の確認をすると、指に巻きつけておいたコードを解いて指で摘んだ。 丁度整備は終わっている。体が不調でもないし、予定も今のところ無い。 悩みは数秒。 はぁ、と小さな溜息をつくと、電話を反対側の耳に押し付ける。 「今度何か奢ってくれたら考えてもいいケド」 「それよかお嬢ちゃんが水着で悩殺ポーズをだな」 「死ね。今すぐ死ね」 「冗談だ、冗談さ。そうだな……近くに出来た美味い店で一杯というので手を打ってくれ」 「………いいわよ。それで? いつその子は来るの?」 「あぁ。もう行ってるはずだ」 屋上からエアバイクの音が響いてきた。 初めからこのつもりだったなと気がついたのは手遅れで。
「え? え? なに、どうしたんだよ?」 「エリアーヌとか言う子がダイバーになりたいって言うんで、私たちの仕事を見せてやることになったの! 今屋上に居るから!」 「あの子か―――……」 乱暴なノックが聞こえてきた数秒後、ユトの部屋のドアが開かれた。 突然部屋に駆け込んできたメリッサに、ユトは驚きを見せながら椅子から立ち上がると、耳につけていたイヤホンを外して、屋上へと足を向ける。 お昼が終わった後の余韻を楽しむ間も無く、二人は屋上へ続く階段を上がっていく。 最初にメリッサ。後からユトが続く。 メリッサが扉を開けると、それほど広くない屋上の真ん中に小型のエアバイクが羽を休めていて、その座席に小柄な人物が乗ってヘルメットを自分の腕に抱いて待っていた。 セミロングの栗色の髪の毛に、くりくりと大きく潤んだ瞳、そして淡い輪郭の可愛らしい顔。体の輪郭は細く、女の子のようにしか見えない。身長もさほど高くないユトと並んだだけで兄妹に見えるレベル。 その子――エリアーヌは、二人の姿を見るやエアバイクから飛び降りて、ぴょこんと頭を下げた。セミロングの細い髪の毛がふわりと宙に舞う。 手には荷物を持っている。 「こ、こんにちはっ。エリアーヌと言います、よろしくお願いひまふっ」 「噛んでる噛んでる」 メリッサは、早速舌を噛んだ相手に苦笑しつつ、ゆっくりと歩み寄っていくと、エアバイクを倉庫へと押していく。 ヘルメット片手に荷物を背負いなおしたエリアーヌ。 同じように歩み寄っていたユトは、小柄な身体では辛かろうということで荷物を持ってやろうとする。するとエリアーヌは嬉しそうに荷物を差し出してきた。 倉庫にエアバイクを入れようとしているメリッサのほうに顔を向けると、風に負けまいと声を張り上げた。 「先に入ってる!」 片手を挙げることで応じたメリッサを確認すると、エリアーヌを連れて家の中に入っていった。
紫煙( =ω=)y−~~
エリアーヌのために支援。
「しっかし、まぁ…………」 リビングで身を小さくしているエリアーヌを、小動物でも観察するかのような目で見ていたメリッサは、感慨深げに一言呟く。 「これで同年代。しかも男。世の中には不思議なことがあるものよねー」 「あはは……こればっかりは仕方ないんじゃないかな」 紅茶を三人分淹れていたユトは、音をさせない慣れた手つきでそれぞれの前にカップを置く。そして自分のカップミルクとほんの少しだけの砂糖を入れると、一口飲んで唇を濡らす。 落ち着かないというか緊張して俯いたままのエリアーヌに、ユトは肩をぽんと叩いて見る。 びくっ。 体が跳ね上がった。 ユトは微笑を見せつつ、紅茶の入ったカップを示す。エリアーヌは、紅茶を少しずつ飲み始めた。 いつの間にか紅茶を全部飲んでしまっているメリッサは、リラックスを隠そうともせずに椅子の背にもたれ掛かかっている。が、すぐに姿勢を直すと、エリアーヌの方に向き直る。 「仕事を見たいって言うけど、どうやって見るの? 映像だけなら後で送れるんだけど」 「一緒に乗らせてくれればいいなぁ〜……なんて。あの、ダメですか?」 声も外見も動作も女の子にしか見えないためだろうか。メリッサもやりにくそうである。 上目遣いの視線に耐えられなくなったのか、むっつりと黙ってユトにバトンを渡すと、今度は自分で紅茶をカップに淹れてちびちびと飲み始める。 ユトは動揺することなく口を開いた。 「確認しておくけど、潜水機って二人乗りで………」 「はい。…………ひ、膝の上に乗る……なら、なんとかいけるかなって」 メリッサは横を向くと盛大に紅茶を噴出した。 こいつはなにをいっているのだ? そんなコトを脳内で叫びながらゴホゴホと咳き込むと、心配そうなユトを手を挙げて制し、置いてあったタオルで口元を拭って紅茶分を拭き取る。 確かにこの小柄な体であれば、操縦している側か補助側の膝の上に乗ってもなんとかいけるであろう。居住性が無いといっても最低限は確保されている。難しい任務を行うなら兎に角、潜るだけなら特に支障は出てこない。 その提案は流石に予想外だったらしく、メリッサは咳き込み、ユトは小さく口を開けて椅子に座っている。 エリアーヌは、何故か赤面しながらもじもじと指先をすり合わせて。 「だめ……ですか?」 首を傾げつつ、ユトに向かって尋ねる。 男だ。 男のはずだ。 ついでに自分はノーマルのはず。そのユトですら心臓の動きがやや早くなるような完璧な女の子の動作と素振り。 目を合わせているのも一瞬。ユトは、亀が歩くような速度で視線を反らす。 メリッサは立ち上がると、無言で顎を動かしてユトを部屋の隅まで連れて行くと、声が漏れないように手で壁を作って話を始める。 「エリアーヌ君、男………よね? 「あぁ、免許書とか偽装する意味も無いし、男だと思うけど………」 「私には女にしか見えないんだけど………年齢も子供にしか」 「うん…………合法なんちゃらというか……」 「そうだ、いいこと思いついた」 「なんだよメリッサ」 「男かどうか、お風呂に入るなりして確認すればいいんじゃない?」 「は? ナニをバカなことを仰います!? 確認するヒツヨウないってさっき」 「面白いじゃない」 「………………」 「だから、面白いじゃない」 「………ソレは置いておいて、誰のヒザの上に乗せる?」 「アンタで」 「正気デスカメリッササン?」 「勿論。同年代の男を膝の上に乗せろっての? はい、相談終了っ」
紫煙( =ω=)y−~~~
両手を打って話を強引に切り上げたメリッサの顔はニヤけている。丁度よい悪戯を思いついたとばかりの笑みである。 対するユトは戸惑いと困惑の表情を隠せずに居る。 最初と比べて落ち着いてきたエリアーヌは、二人を見てどうしたのだろうと小さく顔を傾けている。 飛ぶように駆けて椅子に腰掛けたメリッサは、さっそくダイブに関する話をし始めた。
その後、二人はエリアーヌを連れてポンピリウスの確認作業に入った。 潜るといっても遺跡の全体像を見るだけということにしたのだが、万が一のことを考えてである。 エリアーヌはオヤジさんの弟子とだけあって作業速度も手際も良く、失敗もしなかったが、体力だけが致命的に足りなかったという。
紫煙( =ω=)y−~~~~
そしてその夜。 ユトは人生でも指数本に入るピンチに遭遇していた。 風呂に入るのは好きだ。好きだが、もう一人入ってくるのは勘弁願いたい。 問題は相手。男ならいいだろうが、外見が女の子の相手ではどうしていいのか分からない。 メリッサに強制的に風呂に押し込まれた。そして外の脱衣所では誰かがもぞもぞと服を脱いでいる音がしている。衣擦れの音が妙に大きく聞こえた。 腰にしっかりと巻きつけたタオルが唯一の武器である。ユトは、椅子に腰掛けたまま落ち着かない様子でシャンプー類の位置を直し、タオルの結び目をキッチリとしなおした。 大丈夫なはずだ。 そう、相手は男。 免許書などから考えるに100%男ではないか。 第一何をたじろぐ必要があるのか――弟をお風呂に入れるくらいに考えればよい。男同士なら裸の付き合いをしても問題はない。 やや混乱気味なのは仕方があるまい。 湯船のほうに視線をやった次の瞬間、風呂場のドアが小さく開いたかと思うと、上半身までタオルを巻きつけたエリアーヌが入ってきた。 顔を赤らめ、恥ずかしげに両手を自分のお腹に回し、ついでによちよちと不安定な足取りで歩いてくると、扉を閉めた。 「まずは君からどうぞ」 そう言うと、ユトはシャワーを相手に渡して自分は風呂場の隅に寄る。 エリアーヌは、まるで女の子のように上半身をタオルで覆ったまま椅子に座ると、シャワーのコックを捻ってお湯を出す。身体を濡らしていくと、続いて頭も濡らしていき、お湯を止めた。 なんというか、エロい。そんなことを考えてしまう自分が嫌になった。頭を振って視線を反らすユト。 濡れて身体に張り付いたタオルが透けているのは気にしない。 ささっと洗って、身体を拭いて、寝る。 これだけのことなのだから混乱する必要はない。 エリアーヌが洗い終わるまで後ろで待機しなくてはならないユトは、腕を組んでおくことにした。ついでに目を瞑って情報を制限してしまう。 「あのぉ……」 「ん?」 「どれがシャンプーですか?」 他人の家では勝手は分かるまい。そこで目を開けたユトは、タオルがはだけて白い胸元があらわになっているのを見てしまうが、「男だから」と自分に言い聞かせることで男としての尊厳を防御しつつシャンプーを指し示す。 お湯で生まれる湯気が浴室を覆い始めた。 シャンプーを取って頭を洗い始めるエリアーヌ。ユトは、自分も洗ったほうが早く終わるのではと考えて、シャワーで身体を濡らすと、シャンプーを手に出して頭を洗い始めた。 何しろ髪の毛は短い。エリアーヌよりも早く終わるはず。 爪を立ててがしがしと洗い、シャワーでシャンプーの泡を流す。案の定エリアーヌは長い髪の毛をまだ洗っている。 ボディーソープを手に取ったユトは、自分の身体を洗い始める。
紫煙( =ω=)y−~~~~~
「髪の毛長いね」 「そうでもないです。メリッサさんとかと比べると短いですから」 自分の体を洗い終わってしまうと、時間が無駄に長く感じられてしまうよう。 すると、自分ひとりで洗ってとっとと退散するのは空気を読めていないというか、そんな感じの人間になってしまうのではないかという考えが出てくる。裸の付き合いなのだから、時間くらいは合わせようと。 やっと髪の毛を洗い終えてお湯でシャンプーを流したエリアーヌの後ろに立つと、ユトは手にボディーソープを泡立てて、尋ねんと。 「洗ってあげるよ。男同士だし、問題ないよね? ……よね?」 「………はい、もんだい……、ないです……よ」 エリアーヌはタオルを腰に落としている。 女性にしろ、男性にしろ、体型は細い。同年代のユトにすら筋肉が確認できるというのに、エリアーヌにはそれがない。女性的な曲線すら見えてきそうだ。 ユトはあわ立てた手をエリアーヌの肩に置くと、背中をごしごしと洗い始めた。 時々色っぽい声が聞こえてくるのは気のせいだと自分に言い聞かせつつ、腕を取って広げさせると、傷つけないように慎重に泡を広げていく。 男とは思えぬほど皮膚は艶やかだったとだけ言っておこう。 「ほっそいなぁ…………こんなこと聞くのもアレなのかもしれないけど、ずっとこんな感じ?」 「―――……んっ、ぅ………はい………きんにく……つかないんです」 「筋トレとかはしてたり?」 「しても……つかなくて………ユトさんの筋肉羨ましいです」 腕を洗い終えたユトは、今度は脇腹を擽らない様にしていき、お腹を洗う。そこで手を止める。これ以上下は同性でも無理なのだから。 俯き加減の体勢で洗われていたエリアーヌは、タオルの結び目を解いて横に置いてしまう。 背後から見ているユトには見えないが―――その―――ついているのだろう。 見る気分になれるわけも無かった。 言葉一つ一つが浴槽に反響してくわんくわんと鳴る。 「………したもあらってって、言ったらどうしますか?」 「は? あ、あのね、………俺は君のお父さんとかお母さんじゃないんだから……というかこれ以上は勘弁してくださいお願いします」 勢いで洗わせられたら堪らない。ユトは、エリアーヌの背中に向かって頭を下げた。 最後のは冗談だったのか、エリアーヌはくすくすと笑い声を上げてみせ、シャワーで身体を濡らす。 「ユトー! ご飯できたからちゃちゃっと上がってー!」 メリッサの声に二人はいそいそと風呂から上がる準備をし始めた。 明日は潜水機で潜る日。早く寝たほうが自分のためになるのだから。 【終】 後編に続く
紫え……( =ω=)y- おっと燃え尽きたか
男同士だからなにもやましい事はない。そう、何もないんだ。
>>511 >小猫系ロリ
イィィィィヤッホォォォォォォォゥ!!!!
>第一話後編は主人公そっちのけでレオにスポットが
>当たるので我慢してください。
イィィィィヤッホォォォォォォォォォォォォォゥ!!!!
……さ、さて! 投下乙です!
こ、今回はいつも以上にアブない予感がしやすぜ……!
でも同性だから大丈夫だよね! 大丈夫だよね!
……大丈夫だよね?
PBM氏と◆n41r8f8dTs氏がハッスルしそうな回だなオイwww しかし今日は変態分がいつもより濃いような気がするぜ……
>>533 って早速ハッスルしてやがるwww
落ち着いてロリベラム師匠!
投下乙です!
うん、あれだ。ついてるんだよね?
……何故ドキドキしているんだ俺はー!!
>>533 気持ちは分かりますが落ち着いてくださいw
ついてますから、膝の上に乗せて操縦してもやましい事はありません。ありません。ありません。
……ワカッタ、ワカッタネ。ロリコンオチツクヨ。 ……ダメダオチツクコトナドデキネー!
>>537 そうだね、やましいことなんてないよね。ないよね。ないよね
>>538 ええいならば掃除に戻れい!w
誰かが絵にしてくれる妄想をしつつ今日は一時撤退しますー。 支援感想に感謝感激雨霰ー。
あぁ、つまりエリアーヌがユトの操舵(銃声 しかし師匠のテンションが半端無いぜ、二連で百合ショタとくれば当然かw ところで、同性婚認めてる国って何処だったかな、深い意味は無いけど いや、深い意味は無いよ
>>540 お疲れ様でした!投下ありがとうございまーす!
>>541 今ググって来ましたけど
デンマークやノルウェー、スウェーデンなど、
だそうですw
グーグル先生すごいやw
,'⌒,ー、 _ ,,.. X 〈∨⌒ /\__,,.. -‐ '' " _,,. ‐''´ 〈\ _,,r'" 〉 // // . ‐''" ,ゝ `</ / 〉 / ∧_,. r ''" - - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / / . {'⌒) ∠二二> - - - - - - - _,.. ‐''" _,,,.. -{(⌒)、 r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} + '-‐ '' " _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐' ;; ‐ -‐ _- ちょっくらスウェーデン行ってくる - ‐_+ ;'" ,;'' ,'' ,;゙ ‐- ー_- ‐ ______,''___,;;"_;;__,,___________ ///////////////////////
>>544 戦争でもおっぱじめようってのかwww
旅客機で行け旅客機でw
>>543 ちなみにスペインとアメリカの一部の州も認めてますね。
あとイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、フィンランドは
同性間のパートナーシップを認めてます。
ちなみに新キャラの一人がスペイン出身なのに深い
意味はありませんよ。ええ。
おおぅ……スレが尋常じゃない位進んでる件。100レス以上とかww
亀ってレベルじゃないですがー
>>445 >>501 初投稿、お疲れさまでした。面白かったです
少女達の個性の強さが見ていて楽しいですねー。クリスさんの元気さが物語にどう作用するのかが楽しみでしかたないw
それと世界観がかなりハードですね。フルプラセスやBUG等にこう、ロマンを感じますwつか設定の作りこみが凄い!
次回も楽しみにしてます〜
>>540 投下乙です!
>「………したもあらってって、言ったらどうしますか?」
( ゜Д゜)
(゜Д゜)
い い で す と も !
つかまさかのエリアーヌの仲間入りですかwこの展開は思いつかなかったわ……。
やばい、俺の中の男喰光牙剣がスパークしそうだ……!次回を楽しみにせざるおえない!
執筆速度の速さがホント羨ましいです……。クオリティも高いし絵も書けるしあんたはいったい(ry
つか今日の流れ、色んな意味で濃すぎますね……一瞬たじろぎましたw
と言いながらどうやってメルフィーと隆明を苛めるか考えてる俺も駄目だなw
>>547 補足有り難う御座います。m(_ _)m
>深い意味はありませんよ、ええ。
……これは最終回辺りでカミッラ嬢に隊の誰かがお持ち帰りされるフラグ!?
あ、アイザックの紹介が微妙に伝わりにくい内容となってますね。 ちょこっと修正。 アイザック・C・ハインライン OBTに所属するフルプラセス。軌道降下を五百回以上もこなす大ベテラン。 四捨五入すると四十の中年だがフルプラセスなので年齢を 感じさせる事はない。常にかっちりと制服を着込み、隙が まるでない。二十五歳も年下≠フ恋人がいる。しかしロリコンではない。 その理由についてはいずれ明かされる。身長230cm。 アイザックには二十五歳も年下の恋人がいますが彼は ロリコンではありません。もっと別の何かです。
あ、わかった! ぺどふぃり……もがが。
>>551 同類だからわかるんですね、わかりm(銃声
伸びすぎワロタ。もうまとめておまえら乙。
ろりとぺどはちょっとちがうよ!
ご飯美味しかったんだゼ。後編を書かないと。
ここ2日、休みなのに作業が進まない('A` 木原さんもエリアーヌもイメージが浮かばない
>>557 そういうことも多々ありますな。ちょっと気分転換でも?
>>559 !?
このクオリティ…長目氏か?
相変わらずうめえぇwww
アナタガカミカ…
>>555 ホントに仕事はええww
期待してるぜ
>>557 まぁなんか気分転換したら浮かんでくるかもな
マイペースで頑張れ〜
>>560 ・・・!?
あまりのクオリティの高さにゲッター線吹いた
PBM・・・あんた、幸せ者だよ
>>559 ズッキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――ン!!
ろりべらむのひと は しんだ!
>>554 それがロリでもペドでもないんですよ。
もっともっと別の何かなんですよ。
そもそもアイザックとギャレンタインはそれぞれの物語の
主人公な訳ですが、Gun Strike Girlesでは単なる脇役の
無機質なサイボーグに。
彼らもまた感情を持った一人の人間であり、愛しい誰かを
愛する一人の男であるという事を彼らの物語で語れればいいんですけど…
取り敢えず今は百合ん百合んな方向で。
>>559 ちょ、ゴルゴン遥と天地魔闘の構えまで描くなんてニクいよチョーさん!
>>564 おい死ぬな幸せ者www
今更気づいたんですが、師匠、ロリベラムで固定なんですねww
>>564 衛生兵ー!衛生兵は何処だー!…なんだ、この至福の死に顔は…
568 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/20(日) 20:34:12 ID:47XvGYul
衛生兵――ッ
570 :
長目 :2009/09/20(日) 20:38:16 ID:NnBICdHv
コテ忘れてたー
絵面はロスガと多少変えたつもりだったけど、さすがに普通にバレバレだw
>>564 死 亡 確 認
>>565 >そもそもアイザックとギャレンタインはそれぞれの物語の
>主人公な訳ですが
おお。その話もいつか読んでみたいですナーw
>>566 今パラベラム! の人として甦ったよ!
>>567 ええ、実は私も
>>564 で気付きましてね……。
では、改めまして……。
>>559 チョーさーん! 好きだ――――っ!
……ではなく!
チョーさーん! ありがと――――っ!
いやもうこれ家宝にしますよイィィィィヤッホォォォォォォォゥ!!!
いやぁ今日はいい日ですねフゥハハァハハハァ。
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ(AA略 くそう、自分も絵を………でもあのクオリティには('A`
>>571 >ええ、実は私も
>>564 で気付きましてね……。
駄目じゃねーかwww
>フゥハハァハハハァ。
落ち着けwww
>>572 λ<応援にきたぞ!
まあおいといて気長にやればなんとかなりますて。
>>570 やはり貴方かww
至福のイラストを有難うございます!
もし糸目さんが良かったら、他に何か書いてるイラストがあれば教えてほしいですw
しかし今日は新規さんにDiversの新作に糸目さんと凄すぎる
てかこのペースだとすぐに10スレじゃないか・・・
記念に何か年表とかどうよw
ロスガのティマにPBMのリタ……さて、次にチョーさんが狙い撃つのは……!?
+ + ∧_∧ + (0゜・∀・) ワクワクテカテカ (0゜∪ ∪ + と__)__) +
>>575 面白いですね! ここはひとつ、いつもまとめてくれてる人に……w
糸じゃなくて長でしたね・・・ 長目さん、ごめんなさいorz
581 :
まとめの人 :2009/09/20(日) 20:54:07 ID:7YtmNmXb
>>578 おお、こんなところにデカい的が!
……いっそのことロボスレヒロインズとかどーっすかチョーさん、10機目記念って事でw
>>579 え?呼んだ?
>>559 …………………………Σ(・△・ )ハッ! やばい、一瞬死んでたw
GJ!としか言いようが無いwww
>>565 これは色々と期待せざるを得ないw
>>576 ではお気持ちをありがたく。
人はガチで要勉強だからなー長い道のりダナー。
wktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktk
586 :
長目 :2009/09/20(日) 21:16:05 ID:NnBICdHv
>>571 喜んでもらえたのなら幸い!
>>575 んー、ただのいち名無しがやってること(このコテもまとめの便宜上のもの)なんで
あれこれバラしちゃうのは野暮かもなー、とw
敢えてヒントをいうなら、創発のアプロダを探せば、何枚かありますよー
>>580 ちょうドンマイw
>>581 無茶なw
このスレで最も手が遅い男ですよ俺はw
次の予定は未定ですが、描いてみたいネタはあるんで、また隙あらば
587 :
まとめの人 :2009/09/20(日) 21:27:57 ID:7YtmNmXb
>描いてみたいネタ wktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktk このスレにおいては、チョーさんにイラストを描いてもらって初めて「絵師に恵まれている」と胸を張って言える……のかも、しれない ところで年表ってどれくらいの事書けばいい?
wktkが止まらないが、今日はもうパソに向かえるだけの体力がない。 鋼鐵の特攻兵の作品のキャラでも描こうかと… ヘタレ絵師だけど。
まさに両刀遣いですねw
>>586 いやぁ、喜び過ぎて一度死んじゃいましたよw
>描いてみたいネタはある
(゚ω゚)wktkwktkwktkwktk
>>586 スレ毎の主な出来事と、掲載された作品でどうですかねー。
>>587 本格的にスレが始動し始めめたのは2号からだから、2号からかな?
まぁあんさんの好きに作ってもらって良いと思うw
>>588 wKtK
そうそう、文も絵も書けるとか超ハイブリットじゃないかw
592 :
まとめの人 :2009/09/20(日) 21:41:47 ID:7YtmNmXb
>>590 あんたもなw
>スレ毎の主な出来事と、掲載された作品
まあ、そんなところか
大体わかった、暇があったらやってみるわ
593 :
まとめの人 :2009/09/20(日) 21:45:13 ID:7YtmNmXb
どうせ休日なんだ――深夜まで頑張っても誰も文句は言いまいよ――
>>593 幸運を祈る
>>592 いやいやあっしなんて……巨乳も描けないあっしなんて……ただのロリ絵師でさぁ……。
なんでこのスレ、ハイブリッドばっかなん?
まとめしか作れない、俺みたいなのもいるさ……
十人十色だっていいじゃない。メカしか描かない奴だっているもの。
壁|'A`)ノシ
5スレも前の話題を掘り返してみる このスレで連載されているSSにOP・ED・挿入歌をつけるとしたら誰のなんて曲を使う?
>>602 Diver's shellはザ・マーズ・デイブレイクの『Take★Back』を思い浮かべてしまう俺僕私。
>>602 直感的にヴィルティック・シャッフルにangelaの「Sangri-La」
うぇ綴りミス Shangri-La でつ
>>605 なに、気にすることはない
アーティファクト・レガシアムでShangri-La(曲名は言ってないけど)挙げた人いたっけなあ。
……あお氏は元気だろうか
>>603 あぁ、確かにそんなイメージw同じ海洋が舞台だしw
俺はマーナガラムにプラテネスってアニメのOPをイメージしてる
何か作中の壮大な雰囲気に合ってる・・・気がする
>>606 割と偶にしかいらっしゃらない人だからねぇ。
ヴィルティックはバーチャロイドとオービタルフレームの間の子みたいなイメージがあるなあ。
マーナガルムは個人的にL'Arc〜en〜CielのDrink It Downのイメージ いや、ツクヨミさんのイメージかもしれんが
あお女史、生存報告くらいは欲しいですよねー。 ヴィルシャは仮面ライダー剣の『Round Zero-Blade Brave』を想像してたり……確実に「ターンアップ」のせいですがw
自分はヴィルシャはUVERworldのColors of the Heartですかね 冒頭の歌詞がまさにヴィルシャかなーと思ってます
>>610 歌詞もけっこう合ってるような気がしないでもないw
>>611 >冒頭の歌詞
おお、確かに……
ロスガはOPつけるとしたらどんなだろ
>>612 個人的にはビッゴーEDみたいなイメージだね、ロスガ
>>612 自分はロスガ読む時『半分の月がのぼる空』の『青い幸福』をかけてました。
>>612 アンジェラ・アキのThis Loveっぽいかな?
俺はヴィルシャはコードギアスのCOLORSだな。安直な気がするがw
>>610 てか荒野、ゼノ、少女、レガシアムの作者さんから何かしら連絡が欲しいね
まぁ荒野の人と少女の人は実生活が忙しいって感じだから仕方ないかもしれんが
あぁ、今聞いたら圧倒的に
>>613-614 のが合いますね('A`;
いや、普段音楽聴かないから選択幅が狭い狭い…
>>616 COLORSわかるわw
おお、センス良いな……さすがロボスレ住人だ ある意味キワモノなPBMとか少女機甲録(仮)とかはどうだろ。作者さん本人の案は置いといてw
>>618 >作者さん本人の案は置いといてw
この私がお手付き状態……だと……!?
PBMは意外な感じかもだけどJanne Da ArcのDestination サビのとこでガチガチのバトル映像流したいww 少女機甲録(仮)は今後の展開見越しで中川翔子のHappily ever afterか?
みんなー! 「がんばらないで!ツクヨミさん!」 はーじまーるよー!
嘘です
という訳で、人狼機兵マーナガルム 第二話Bを投稿します
>>202-205 の続きですね
>>620 サントラさえ無いぜ('A`b
トムとジェリーはDVDで6枚あるけどねww
>>623 何その近寄った児童をSATUGAIしそうな番組名
>>623 PBMのOPを割と真面目に考えてる時になんという奇襲wwwわらかすなwww
……さて、支援するぞ!
「了解した」 ユノーが声を裏返させながら発した言葉に対し、ツクヨミは端的に答えた。高機動型が右手でRSサブマシンガンを抜く。 「……へぇ、もっと嫌がるかと思っていたんですけどね、自軍のRSに殺される訳ですし」 「慣れている」 ここ数ヶ月ツクヨミに与えられていた司令部からの無茶な命令は、明確に彼への殺意が込められていた。むしろ、こういった直接的な手段を まだ行ってなかったのが不思議なくらいだ。しかし、どうせ統合軍にやられたと見せかけて殺すのならば、自軍の新型機を使うよりも、射殺した 後で統合軍のいる場所に死体を捨てた方が、より安上がりで手間もかからず確実だったのではないか。 ツクヨミは過去に一度、作戦中に大怪我を負って帰還し、軍医に「治療用ナノマシンを投与した上で1週間は絶対安静」と診断されたのを、 3日で自主的に退院した事があった。そのおかげで革命軍内に「ソマ・ツクヨミは革命軍が極秘に開発した生物兵器」だの「苗字的に先祖が 不死になる霊薬を飲んでたに違いない」だのといった根も葉もない噂が飛び交い、『不死兵 ソマ・ツクヨミ』などといった珍妙な異名が流行った 時期もあった。だが、それはありえない速度で怪我が治ったから退院したのではなく、単純に医務室が心底嫌いだったので軍医に無理を言って 自室療養に切り替えて貰っただけで、自室で怪我をした分、相応に苦しみはした。司令部はその噂を信じ込んで、ミンチにでもしないと死なないと 考えたのだろうか? 銃で撃たれれば死ぬただの人間だというのに。 「質問を追加していいか」 狼頭は構えたまま動かない。先ほどの攻撃はあくまで挨拶、本番は始まっていないという所だろうか。ツクヨミも同じように、RSサブマシンガンを 構えたまま、高機動型の動きを止めた。 「何ですか?」 「俺がこのRSに勝った場合、どうなるかを聞いておきたい」 数秒の沈黙。吹き始めた風の音が、妙に耳に付いた。 「あはははははははははははっ!!」 スピーカーから流れる音が割れるほど、大きな声でユノーが笑う。 「勝つ?そんな機体で?ただのラビットソルジャーパイロットでしかない貴方がぁ!? 保証しますよ!そんな結末は絶対にありえない! 貴方が選べるのは『どう敗北するか』と、『どう死ぬか』だけです!」 そう言われても困る、とツクヨミは思った。昔から負けず嫌いな性分であるし、ここで死んでしまっては婚約者の待つ月に帰れなくなる。 遮蔽物も何もない氷の上だ。敵が殺す気で来るのであれば、攻撃せずに逃げる事は不可能だろう。撃墜されたように振る舞い、機体から 脱出した所で、北極圏を横断してロシア基地に行くには、道具や装備が足りな過ぎるし、見つかった場合、生身のツクヨミに攻撃してこない とは思えない。つまるところ、生き残る為には勝利を……最低でも高機動型が長距離移動出来る程度に余力を残した上で、狼頭が追って こられないレベルのダメージを与えるくらいは出来なければならない。 しかも、この態度だと、仮に勝ったとしても敗北を認めたがらず、証拠隠滅とばかりにちゃんと爆発するミサイルが雨霰と降り注ぐ 可能性が高い。もしかしたら、「では、次の相手です」と、増援を出してくるかもしれない。 機体性能がおそらく上であろう相手に対して、ほぼ無傷で勝利しなければ、生き残る事は難しい。ようは、そんな絶望的な状況だった。
支援しまーす。
強敵への、そして死への恐怖はある。こんな状況になってしまった事への後悔も、早くどうにかしなければいけないという焦りもある。 しかし、それらが心の中にあろうと、ツクヨミの精神は揺らがない。冷静沈着に、狼頭がどのような機能を持っているのかを予測し、その 対策方法を脳内で組み立て続けていた。 狼頭の機体色である白銀は、雪上では目視で捉えにくい。複合センサーが捉えてはいるが、やはり「見てすぐに分かる」という方が 直観的に操作するツクヨミにとって戦いやすい。夜間迷彩という事で全体的に黒い配色の高機動と比べると、若干だが向こうの方が有利だろう。 頬から生えたRCBは、原型であるライオンイーターのそれと比べると異様に細い。両肩にある巨大なシールドや、背面に大型スラスターと 共に取り付けられた尾のような部品で姿勢制御を分散する設計なのだろうか。指先に付いた超震動兵器……正式名称が分からないので 『超震動ネイル』と仮称するが、それ以外に武器を外付けしてるようには見えない。となると、明らかに何か仕込んでありそうな、両腕と 両太股を警戒するべきか。いや、そもそもあの狼状の頭部が、強力な武装という可能性も…………やはり、出たとこ勝負か。 「死ぬ前に言うジョークとしては、最高の部類なんじゃないですか? 久々に声を上げて笑ってしまいました!! いいですか?そもそ」 高機動型の持つRSサブマシンガンの砲弾が、一撃でスピーカーを破壊する。ユノーの声は爆発音と共に消え、破片が落ちる音のみが残る。 「やるなら、早く始めよう」 そう、狼頭に言い放った。通信が不可能といっても、外部スピーカー越しの声ならば複合センサーが拾うはずだ。
援護射撃( ,_ノ` )y━・~~~
個人的に少女はフルメタルパニックの南風ですかね。爽やかな青春物って感じで PBMはう〜ん・・・w遥の元気なイメージからストライクウィッチーズのOPかなw
先に仕掛けたのは、狼頭。その動きは、ツクヨミの予測の範囲内だった。 右手と左手に備わった超震動ネイルによる、抜き手の連続突き。左肩への一撃目と胸部への二撃目はフェイントで、本命は三撃目の、 高機動型の持つRSサブマシンガン狙いの振り下ろし。RS教本の「超震動ナイフを両手に装備した場合の近接戦闘」という項目に記されている 初歩の技だ。 一撃目と二撃目を後ろに飛びながら避け、三撃目をRSサブマシンガンを持つ右手の甲を狼頭の手首に当てて軌道を逸らす。ちなみに、 初歩の技といっても単純明快であるが故に対処し難く、狼頭の突き、そして振り下ろしは、スカンクエイプの性能では回避どころか 防御するのも難しい速度と鋭さを持っていた。もしも高機動型に乗っていたのが、兎乗りと呼べるほどの高い操縦技術を持たない者だったなら、 フェイントであるはずの二撃目までで、コクピットごと潰され、死亡していたはずだ。 倒せずとも武装は奪えると考え使った連続攻撃を、ツクヨミがこうもあっさりと避けた事に動揺したのだろうか、ほんの一瞬だが、 狼頭の動きが止まる。その致命的な隙に対し、ツクヨミは躊躇することなく、狼頭の胴に砲口を向けて引き金を絞った。轟音を立てながら フルオートで撃ち込まれる砲弾の群れ。口径の小さい対RS用18mm砲弾といえど、この近距離からマガジンが空になるまで叩き込めば、 新型であっても破壊できる……はずだった。 砲弾が切れると同時に、狼頭の右手が伸び、RSサブマシンガンを掴んだツクヨミは動揺する事はなく、武器を手放し後ろへ飛び退いた。 同時に、超震動ネイルがRSサブマシンガンを握り砕く。 「性能差があるとは知っていたが、ここまでとはな」 衝撃を吸収し受け流した胴体部の流動金属装甲が波打つだけで、貫通どころか変形した様子すらない。予想以上の防御力に対する 動揺はあった。だがツクヨミはそれを表に出す事なく、状況を判断する。 やはり火力が足りない。背負ったボックスからガトリングガンと超震動ハルバードを出す必要があるが、テティスが作った自働装備 機能とやらを使っても武装完了まで3秒弱ほど時間が掛かり、それだけあれば狼頭が高機動型のコクピットを爪で引き裂いているだろう。 高機動型を追い飛びかかってきた狼頭の超震動ネイルを、両肩の超震動ナイフを抜いて受け止める。超震動兵器同士のぶつかり合う 耳障りな音が氷上に鳴り響いた。RSの腕力差はもちろんの事、響く音の具合から得物の出力差も向こうの方が上である事が伝わってくる。 このまま押し合いになれば勝ち目はないと悟り、高機動型が狼頭の足を払った。バランスを崩しよろめいた所に蹴りを当てて倒し、 追撃はせずに距離を取る。狼頭はすぐに起き上がり、高機動型に向かい超震動ネイルを振るう。しかし今度は止めずに、器用に受け流し 続ける。白銀の機体を振り回し、まるでブリザードのように攻める狼頭と、最低限の動きでそれを捌く高機動型。戦いの中でツクヨミは、 敵の攻撃を捌く事とは別に、もう一つの事を考えていた。 狼頭のパイロットはどんな人物なのか?と
m9( ゚Д゚ )支援シマスタ
RSの動きからパイロットがどのような人物か当てるという芸当は、さほど難しい技術ではない。基本はレバーとペダルで操作するとはいえ 人型であるが故の自由度の高さが、動きにパイロットの体格や経験、思考を反映させるのだ。子供の頃からRWと、そして軍人になってからは RSと共に生きてきたツクヨミも、そういう事が得意だった。学生時代には「RWの動きから操縦する際の動きを逆算し、その違いから女兎乗り のバストサイズを当てる」などという業に目覚めるほど熱中し、当時はただの恋人だった婚約者に、思いきり張り手を受けた事もあったが、 軍人になってからは敵パイロットの正体を極力知ろうとはしなかった。 当然だ。ツクヨミは革命軍が把握しているだけで100人以上の軍人を殺害している。全てが任務の為だったし、後悔もしていない。とはいえ、 艦ごと撃墜するか、RSごと破壊するのが主であり、あくまで物を破壊するという感覚で行ってきたのだ。今までツクヨミが殺してきた者達が、 どのような人物なのかを知りながら戦っていたら迷いが生まれ……いや、それでもツクヨミは微塵も躊躇せずに撃墜しただろうが、それでも 流石に後味が悪い。 だから、相手を理解してしまいかねない長期戦を避けた。奇襲し、動揺している間に一瞬で仕留める方が、僅かだが気分が楽だった。 しかしこの戦いは違った。実力が拮抗し、戦いが長引きつつあるという事もあるが、それ以上に興味が湧いたのだ。自分を殺す為だけに 戦場に立った者が。 狼頭は、初撃からも分かるように、超震動ネイルをナイフのように扱っていた。二刀流のナイフ使いと考えた場合は、教本通りのえらく オーソドックスな戦い方だ。しかもその動きが妙に精密で、狙いも正確。まるで細かくプログラミングしたかのような動作で攻撃を繰り返し ている。しかし、その技量の割には、定石を外した動きに動揺し、フェイントにもよく引っ掛かる。おそらく実戦経験が足りていない。 今回が初めての戦闘で、シミュレーターとの違いに戸惑っているという感じだろうか? しかし、単純に経験が浅いというには不自然な部分も ある。高機動型の動きを覚える学習速度が異様で、一度使った技の対策をすぐに組み立てていっている。今この場で戦いながらも、動きが成長 しているのだ。その証拠だと言わんばかりに回避動作の一瞬の隙を突き、超震動ネイルが高機動型の胴を掠め、装甲を浅く抉る。 「やるな……」
ラビットソルジャーパイロットの体格はどうにも分からない。おそらく、コクピット回りそのものが独自の作りになってるのだろう。動きが 随時、0.1秒弱ほど遅れているが、それもそのコクピットの仕様なのか。 攻撃を通して伝わってくる感情は、機械的な動きなので分かり難いが、単純な人工知能にはない意思のあるものの動きがある。そこから、 兵士としての使命感や忠誠心はさほど感じられない。ツクヨミへの憎悪や恐怖といった負に傾いたモノもない。しいて言うならば「焦燥」だろうか? とにかく「スカンクエイプ高機動型を倒す」という指名果たそうと、我武者羅に戦っている印象だ。 「ああ、なるほど、そうか」 そこまで考えた辺りで、ツクヨミの頭の中で、多くのイメージが結びつき、一つの像が浮かび上がった。 「子供、か」 10代半ば、大人という存在を理解し始めた辺りの年頃。常に大人の顔色を伺い、反抗期に突入し損ねて親に逆らえなくなっている可哀想な子供。 そんな奴に、最初の任務で味方殺しをさせるとは、随分と業の深い話だ。その己の出した結論が、ツクヨミの中に戸惑いを生み、戸惑いが戦いを鈍らせた。 一瞬だけ振り遅れた左のナイフを、狼頭の爪が捉えて弾く。そのまま高機動型の手から離れた超震動ナイフが宙を舞った。拮抗が崩れ、好機とばかりに 狼頭が迫る。ツクヨミは舌打ちしながら、カウンターで蹴りを放った。しかし、それは既に見切られた動きであり、狼頭はあっさりと跳び上がり避ける。 そこへ、残りの超震動ナイフを投擲。ナイフはスライドした右肩のシールドに止められたが、今までにない攻撃だったので隙が生じていた。ツクヨミは 両脚にある小型ミサイルを合計4発全て発射しながら、大型スラスターを全開に吹かして後ろに跳んだ。小型ミサイルは両肩のシールドで防がれたようだが、 待ちに待った大きな隙が出来た。ツクヨミは、ボックスの展開ボタンを押す。勢いよく箱が爆ぜ、折り畳まれた超震動ハルバードと砲口に保護キャップの 付いたガトリングガンが飛び出した。高機動型の両手首に固定されたワイヤーが巻き取られ、その先に繋がる超震動ハルバードとガトリングガンを引き寄せる。 右手に持った超震動ハルバードが展開し、左腕に装着されたガトリングガンの保護キャップが六つに割れて落ち、氷に刺さる。そうだ、ここからが本番だ。 これまで俺が殺してきた敵の中に、少年兵はいただろうか。いや、いてもいなくても、俺がやるべき事は変わらない。今更、何を戸惑う。殺し合う相手の 素性や年齢など何も関係ない。揺らぐな。惑うな。怯えるな。ツクヨミはレバーを強く握る。 「悪いな、少年。俺は何があっても月へ帰らなけばならない。その妨害をする存在は……」 スタスターを吹かしこちらに向かって来る狼頭へ、ガトリングガンを向けた。
紫煙
おっと支援
またも短いですが 人狼機兵マーナガルム 第2話「人と狼」B 終了です ちょっと説明的な部分が多いのでちょっとグダグダになりつつありますが 次からがバトルに関しては本番の予定。 休み中には書き上げたいですね!
投下乙ですw うわ、ツクヨミさんの分析能力すごい……。 >RWの動きから操縦する際の動きを逆算し、その違いから女兎乗りのバストサイズを当てる すごい……。
>>642 乙です
狼頭頑張って欲しかったけどどうも次回で決着っぽいかなー
ツクヨミさん強すぎww
でも機体性能の差はかなりの物ですね
実際に子供なのか、それとも?
>>642 投下お疲れ様です!
ツクヨミさん色々な意味でスゲェ……(ゴクリ
投下乙! ツクヨミさんは相変わらず強いのう。新型相手に一歩も退かないとは そしてユノーさんはやはり壊れキャラなのか! >RWの動きから操縦する際の動きを逆算し、その違いから女兎乗りのバストサイズを当てる ツクヨミさん、あんたってヤツはなんて阿呆なんだwww ああ、◆CNkSfJe3Zs氏。自分の作品にOP・ED・挿入歌をつけるとしたら誰のなんて曲を使う?
>>647 これでやっつけとかパワーアップしてるぞ!
>>647 メガネ!メガネ!黒縁メガネ!!イィーッヤッハーッ!!
GJ!!(・∀・)bナイス!
いやほんと、デザインだけでも先にしとこうと思ってマッハで描き上げたんで眼鏡とかテキトーですよw
>>648 挿入歌熱っ! 月のワルツいいですなぁ。
>>647 こ、これはいい眼鏡だ……!
ちなみに俺はPBMのOPにASIAN KUNG-FU GENERATIONの「遙か彼方」を……ええタイトルからですが何か
>>648 まさかの挿入歌Gガンかいw
すげー、イメージとぴったりだ
>>642 投下乙です!
ツクヨミさんの分析能力がカッコ良すぎる・・・!
果たして敵の正体は何者なのか・・・早く続きが読みたいw
てかユノーさんってとんでもないキャラですねw読んでて怖くなります
>>647 何と言うかわいらしい眼鏡っ子
こんな子が魔女なんて(ry
>>653 エッジが効いてますね〜。機体も武器もほとばしる悪役らしさが良い!
これはポリゴンさんのオリジナルですかい?
>>654 はい。
鎌の方が見栄え良いけど悪魔はヤパーリフォークだね。
>>653 なんかまたカッコイイのが来てるー!?Σ(・△・ )
うわーwうわーw俺的にスゲーどストライク!w
主人公機を撃墜するシーンを幻視したぜぃwww
>>653 思わずROMを辞めるレベルの格好良さ。すげぇええええ。
>>655 マジすか!
オリジナルでこんなカッコイイの描けるとかセンスありすぎですよww
ぬふぅ、寝てしまったわい。
>>652 >PBMのOPにASIAN KUNG-FU GENERATIONの「遙か彼方」を
勢いあっていいですね! これもなんか戦闘バリバリなOPになりそうw
>>653 なんと素敵な異形……! 顔がいい感じに悪魔ですね!
しかしフォークだとなんかイオナズンを放とうとしてMPが足りな(ry
>>654 >こんな子が魔女なんて(ry
一応ちょっとだけ吊り目君にしてみたでござるよ。
さて、遅筆氏の魔女ver.に期待ですね!
ああ、次はエリアーヌだ……。
>>653 おお、かっけー!
なんか敵の量産機として大量に出現するところを想像した
>>659 あれあれ?そんなこといっちゃっていいんですか?つかいますよ、イオナズン。
面接のガイドラインからお送りいたしますた。 みなさまがたレスありがとうございます。まさかメカ絵でROMの人が遊びにくるとは望外の喜びです。 足がヘブンズソード張りに変形するけど当然立ち絵じゃわーからない。あとフォークは絶対に譲りません。鎌も早いうちから考えてたけどそりゃ死神だしなによりテンプレすぐる……
ロリベラム は マホカンタ をとなえた! へいばっちこーい!
他作品さまのキャラを描こうとしてたら自分の作品のキャラを描いてしまったでゴザルの巻。 服が(^p^)
>>653 いつもながら見事に御座りまする('A`b
>>666 ダーミアーン!(銃声
まぁ、男は黙ってうp
レオパルディネ関連だけで20kb突破しそう…おそるべし仔犬系ロリ。 なんだかこの調子でいくと中後編になりそうだorz 主人公が主人公らしくなるのは何時なんだろう。 もういっそのことロリっ子を主役にした方がいいのかしら。 しかし正直、あんなに小さい子(16歳だけど)を化け物との 戦争に駆り出そうというのだからこの世界はかなり追い詰められてます。 アイザックの無い口を借りて「絶望的だが悲観的ではない」と 言いましたが全くの嘘ですね。でも大人はずるいくらいがちょうどいいのです。 自分でこんな世界に設定しておきながら言うのもなんですが。
>>668 どう見てもえろい、えろいよ!
脚線美がたまらんですなぁ……。
>>669 >…おそるべし仔犬系ロリ。
仔犬系ロリの破壊力は戦術核を軽く凌駕しますからねイィィィィヤッホォォォォォォォゥ!!!
>>668 確かにダイブスーツはエロではない
姐さんがアロいだk(ry
遂に全身増までktkr
>>671 アロいって何語だよ('A`#
エロいです、エロい!
ちなみに右脚の「Jungfrau(ユングフラオ)」とはおとめ座のことだったり。 ホントこのレベルが限界ッス。妖艶な笑みを目指した結果がこれかよっ ('A`
>>675 蟹座 「Krebs クレープス」ですね。
ところで誰とは…? 誕生日は考えてないので、ちょっと。
世界各国の色々な言葉が掲載されてる本買っといてよかった。
ってかドイツ語です。はい。ドイツ語かっこいいんだもん。
いやすまん、セイント星矢と仮面ライダー龍騎ネタだw
>>678 蟹座は神殺しの必殺技を持つ最強の星座ですしおすし
>>677 ですよねー。ついつい使っちゃいますよねー、ドイツ語w
>>678 蟹はいつだってネタにされるのさ……まあ私は双子座だがね!
ジェミニ!
( OMO) (OMO )
>>679 「せーのっ、アクベンス!」
「お前にとっちゃ庭みたいなもんかもしれねぇが、俺にとっちゃあ遊び場だ」
「タナトス様ってのはどちらで?
個人的に一番ぶっ飛ばしてさしあげてぇ神様だ!」
「アンタについてきて良かった……!」
自分蟹座ですぜ えぇ、契約モンスターに食べられて終わりですよ、HAHAHA!
自分は山羊座のようです。紙がおいしいです。
神話じゃヘラクレスに存在すら気付かれずに踏みつぶされたけどね!>蟹
>>682 まあまあ、ディケイドじゃベルデ倒したじゃないか
……お得意の戦法で
>>681 マニゴルド兄貴やアルバフィカ様みたいなキャラを書きたいな〜とは思う
格上の強敵相手に己の全てを賭けた一撃を放って逆転し
全てを出しつくした事に満足しながら、笑って逝くような戦士を
蟹を蟹だという概念を捨てて冷静に見るととんでもなく気色悪いよね!
>>684 所詮、蟹
最近の特撮はよくわからないんだゼ…… さァて作品作品
蟹の冷遇っぷりはなんとも……シザースのファイナルベントとか酷いですよねw 一方乙女座はガンダムでも優遇されていた。 ・ビルゴ ・グラハム
Wのステージの終盤で大量に現れるプラネイトディフェンサー持ちのあいつら何とかなりませんか
まさか特撮話が出るとは・・・ 裏話って訳では無いですが、ヴィルシャは仮面ライダー龍騎をモチーフにしてたり。まぁ正確には剣も混じってますがw トランスインポートは龍騎、シャッフルシステムは剣の影響ですねw その割にはカードバトルが凄く・・・しょっぱいですが
じゃぁ、最後はサヴァイヴとかエヴォリューションキングとか(ry
695 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/21(月) 15:36:55 ID:vH5/NEmp
>>692 コンプリートかもわからんよ!
>>693 なん……だと……!?
>>694 500 Internal Server Error
サーバが混雑しているか、あるいは、プログラムの実行中にエラーを検出しました。
しばらく経ってから、もう一度お試しください。
嘘……だろ……!?
やべ、ageちまった、撤退する
>>694 クソッ……なんたることッ…………エラーで見れないッ……!
エリアーヌを描いてくださるんですか? これは期待ッ!!
今日、物っ凄い絵が下手なんだけどどうしようマジで('A`; いや、元々下手だけど今日は磨きがかかって下手だ… 感覚的にズレてる日なのか?やっぱり
>>694 おお、見れた見れた。ハル姉ぇなにこの表情www
とりあえずこれでスランプとかまたまたご冗談をw
>>694 と思ったら見れた。
「―――……なっ………!?」
というシーンと妄想。これはキタw
>>694 明らかに画風が安定してきてる…だと…!?
>>697 さっきから描いてるよ! でも全然上手く描けないよ!
>>698 おお……あなたは私か……。
>>699-700 >ハル姉ぇなにこの表情www
現在の私の心情でありますw
シチュエーションを妄想するなら風呂上がりのネイキッドなリヒトを見てしまったか、ルガーの迸る筋肉を見てしまったか、リタの作った料理を見てしまったか、あるいは……。
>これでスランプとかまたまたご冗談をw
冗談だったらエリアーヌくん描き上がってるでござるよ……orz
これは自分も書(描)かざるを得ない… でも何を?(^p^
>風呂上がりのネイキッドなリヒトを見てしまったか
>ルガーの迸る筋肉を見てしまったか
>リタの作った料理を見てしまったか
どれもこれも最悪だなw
>>703 PBM氏がエリアーヌくんを描くならば、YOUはPBM氏のキャラクターを描くというのはどうじゃ
>>702 本格的に“絵って何だよ”ってレベルに到達してきますた
イメージが書き起こせない…
>>703 ここでミスター胸毛の出番ですよ
うん、とりあえずエリアーヌとアルフ終わったら当分ROMります
>>701 いやほんと、マジで殴り描きですからこれw
……真面目に描いたら駄目なのかもわからんねー。
>>704 あ『家計簿を見たから』とか『まどかのおっぱいを見たから』とかもアリですねw
>PBM氏がエリアーヌくんを描くならば、YOUはPBM氏のキャラクターを描くというのはどうじゃ
ウチの娘達は哀れ乳3、豊満なバスト2の割合ですね。お互い苦しい戦いになるぞ……!
>>694 何だろう、某キャラの「嘘だっ!」が浮かんだw可愛いわ、GJ
俺も構想ばっかし浮かんで文書けないなぁorz
カタルシスを得られる展開にしたいんだけど、どうすりゃオルトロックを気持ちよくぶっ飛ばせるかなw
>>706 タマちゃん描こうかと企んでたりします。でも服が…
新しく人物絵描くとして まだ外観に関する描写のないユノーと ゲストキャラのテティスの どっちを描いた方が良いだろうか……
>>705 そして偶数ナンバーで絵師側に変革を巻き起こすべく帰還するんですねわかります
>>706 >……真面目に描いたら駄目なのかもわからんねー。
どこまで気分屋やねんw
……まあ張り切り過ぎて空回りするっつーのもわからんでもないが
>>707 >どうすりゃオルトロックを気持ちよくぶっ飛ばせるか
おもいっきりぶん殴る!
>>705 必ず帰ってくるのよー。
>>707 >何だろう、某キャラの「嘘だっ!」が浮かんだw可愛いわ、GJ
言われてみればそんな気もw ありがとうございますw
>どうすりゃオルトロックを気持ちよくぶっ飛ばせるか
まずはオルトロックさんをコクピットから引きずり出します。
次に胸倉を掴みます。
泣きながらブン殴ります。
完璧です。
>>708 ああ……和服かチャイナドレスか、それが問題ですね……!
>>709 まずはテティスさんを!
710
人生空回りの連続ですから……。
>>707 ロイヤルストレートフラッシュ!!オンドュルルラギ(ギャレンラウザーの銃声
>>708 PBM氏自身が描いたのがwikiにありやすぜ
>>710 どうしても居ると人の絵に刺激されて描きたくなっちゃうから、もう消えるしか無いだろと
順調に絵の描き方も分からなくなって来たし
いっそ一月くらい絵描かない方がリフレッシュになるんじゃね?っていう安直アイデアっす
もう…面倒だから水着という手もあれなんかパソコンがひかっ
>和服かチャイナドレスか
貧乳には着物が良く似合う、しかしタマ姐さんは巨乳、つまりここは――
>>713 が正解だ!!
仮面ライダー剣的に考えてバーニングザヨゴとかも……
>>712 >いっそ一月くらい絵描かない方がリフレッシュになるんじゃね?っていう安直アイデアっす
なるほど、確かにそういう時あるね。久々にやったら上手くできたってやつ
そういやそろそろイラストも増えてきたし、wikiに収録してくれないかなー……なんて
チャイナドレスは描いた事ないんス…('A`)
>>712 深刻なスランプですか・・・力になれず申し訳無い
絵師さんとしてでなくても、スレ住人として気軽に遊びにきんしゃい
俺達皆、仲間だもんげ!
それと皆、オルトロックをぶっ飛ばす素敵な案を沢山教えてくれて有難う〜。すっげ−すっきりするぶっ飛ばすから期待しないで待っててくれい
・・・その分8話がかなりえぐいけど
>>717 四の五の言わずにチャレンジだぁっ!
おっぱい描けるなら、私より上手く描けるはずよ!
>>718 >俺達皆、仲間だもんげ!
もう許してやれYO!
>・・・その分8話がかなりえぐいけど
('A`)
話を投下します。今回はめちゃ短いッスけど。手抜きじゃないもん。
>>718 絵師じゃないのに描いてる現状はやっぱおかしいだろと思いまして
でも、居ると触発されて描いちまう…
じゃぁ、ROMればいいじゃない!←New !
第五話「新人研修?(後)」 第二地球暦148年 6月18日 9時11分 Θ(シータ)33遺跡付近 補助者であるメリッサが後ろの席に乗り込んだのを確認し、ユトは自分の操縦席に乗り込むと、腿をぽんぽんと叩く。その席にエリアーヌがよじ登ると、背中を向けて座った。 潜水機の座席備え付けのシートベルトを、エリアーヌの身体をひきつけてからお互いが密着するかのように締めていく。 「キツかったら言ってくれよな。俺は自分のいつもの強さで締めちゃうから」 「いえ、だいじょうぶです」 傍から見たら兄妹ほどの外見に違いがあるが、これでも同年代だというのだから人間というのは不思議な生き物だ。 舌っ足らずな言葉を聞きつつシートベルトを締めると、各部を調整するように身体を揺する。きつくも無く緩くもない。いつもならややキツめに締めるが、エリアーヌが居る関係上これ以上は酷か。 女の子の外見の人物を膝の上に乗せる。ユトは自然と赤面せざるを得ない。 ロリだとかなんとかの趣味は無くても仕方が無いのだ。 なんかお尻っぽいとことか柔らかかったり、背筋から漂う甘い香りも全て幻覚である。 そう言い聞かせながら機体のメインシステムを起動させる。 電池から送られた膨大な電流が機体を目覚めさせ、間接のモーターを駆動させて、電子機器や生命維持装置を含めた全てに活力を与える。獣が唸り声を上げるかのような、体を震わせてきそうな音が操縦席を満たした。 「―――……全システムオールグリーン。いつでもいけるわよ」 「メリッサ、一ついいかな」 「なによ」 「なんで笑ってるんだよ」 「さぁね」
支援
ユトは、自分の前のモニターに映っているメリッサのニヤけ顔を指差しつつ言うが、映像そのものが掻き消されてしまった。メリッサが操作して消したらしい。 ユトは暫くぼーっとしていたが、小さく溜息をついて、潜水機の操縦システムを起動させる。メリッサは起動に合わせて周囲の映像を操縦席内部に投影させる。船の内部の映像が映し出された。 装備品の再確認を行う。メリッサは手際よくキーボードを叩くとユトの目の前に表示させる。 小さく頷いてみる。 魚雷ランチャーとブレード。 遺跡に潜らずに撮影だけ行うにしては破格の武装と装備である。 今回は本格的に内部に潜入するのではなく、外部から遺跡の構造を調べるためのダイヴである。エリアーヌという「研修生」が居るため、大きく戦闘をしたり、長時間潜航するわけにもいかない。ユトの上にエリアーヌなので動きが阻害というのもある。 エリアーヌは、知識でしか知らなかったことが自分の目の前で展開されるのを、目を輝かせながら座って見ている。 潜水機が船の一角に移動し、床が勢い良く割れる。潜水機の巨体は海へと投じられて、大きな水しぶきがたった。 生じた衝撃に機体が微かに動揺して、やがて静寂につつまれる。 操縦席内部ではメリッサが機器を操作する音が妙に大きく聞こえた。 表示されている水深を見れば、足から沈んでいっている機体を、頭部を下に向けるように、逆落としに潜っていく。 エリアーヌは不安げに息を漏らしつつ無意識にユトの身体にしがみ付くようにする。ユトは、落ち着かせるためにエリアーヌの髪の毛に手を乗せて軽く撫でた。 「大丈夫。潜水機はちょっとやそっとじゃ壊れたりしないから」 「わかって……るんですけど……怖くて」 すると後ろの座席に座っているメリッサがここぞとばかりに口笛を吹いて茶化してくる。 「お兄ちゃんモテモテー! ひゅーひゅー!」 「メリッサ……お兄ちゃんって兄弟じゃないから……あと年齢を考えてくれよ」
メリッサは楽しくて仕方がないというか、弄りがいのあるオモチャを見つけたというか、そんな感じの雰囲気を隠そうともせず、口笛を吹くような音をだしてくる。 身を縮ませたエリアーヌは、恥ずかしげに両脚をすり合わせると、首を後ろに回してユトに囁く。 「……………って呼んでもいいです……か?」 「へ?」 「おにい…………いえ……、なんでもないです」 妙な沈黙が潜水機の中を満たす。 混乱で頭が過熱されてきたことを感じたユトは、瞑想に入りつつ仕事に専念することにした。 ポンピリウスをぐっと沈ませていき、両腕で速度を調整。各部のスラスターから水を噴出させて微調整。操縦桿を握る力がやや強くなる。 深度1000mに到達。 人間の視覚では光を捉える事が不可能になる。潜水機の操縦席には光を増幅された映像が映し出される。深海魚と思しき生き物が横切る。 膝の上で身じろぐエリアーヌを余り意識しないでの作業はなかなか酷だった。 深度3000m地点に到達。 潜水機の限界潜航深度には遠く及ばずであるが、どこかが軽く軋むのが聞こえてきた。 すかさずメリッサがいくつかならんだキーボードを叩き、情報を確認してユトに送ってくる。ユトはそれに目を通しつつ、機体各部のライトに光を灯した。 暗闇を切り裂くように巨体から光が伸びていき、深海の水に溶けていく。頭部ライトも深海に向けて照らされる。すると、亡霊の残骸であるかのような白くあやふやな存在が操縦席に映し出される。 マリンスノーだ。 最大でも直径3〜4cmはあろうかという白い塊が浮遊している。潜水機が潜っていっているので、それこそ海底の方から降り注いでいるかのような錯覚に陥らせる。 潜水機という殻の中に海という空が広がっているかのよう。 「きれい………」 心から湧き出してきた感情を吐露するかのように一言だけ呟いたエリアーヌは、操縦席の壁面に投影されている映像を目を輝かせながらみて、やや身体を乗り出すようにする。 円形に近い操縦席の内部に貼り付けられている映像素子は非常に高い精度を持っている。人間の目に迫る性能とまではいかなくても、違和感を覚えない程度の高画質を届けてくれる。操縦席に座って居るのに自分が生身で海に。そんな感覚を与えるに十分なのである。 沈黙に投じられた一言に、知らずの内にユトとメリッサも目を周囲に向けていた。 これだから止められないのだ。 「綺麗だけど、マリンスノーっていうのは微生物の死骸なのよ。その死骸が海底に降り注ぐことで光の無い世界に栄養を届けて生命を育む……人間が造り得ない自然の循環システムの一つね」
紫煙
さらりと解説をして見せたメリッサは、ライトの光量を調節して、周辺のデータを採り始める。 誰も喋らないでいると、それこそ海を満たす死と黒色に取り込まれていくよう。 更に深く潜っていく三人。ユトは、潜水機の脚を下に向けるように操作すると、脚部のメインスラスターを弱めに噴射し始めた。 沈んでいく速度がぐっと弱まり、ライトの向きが全て深海へと向けられる。今までライトの光が吸収される一方だったのと違って微弱ながら反射があった。 深度5000m付近。海底へと到達した。 海底にへばりつく様にして確かにそこにある建築物。マリンスノーで化粧をしていながら、水の重圧にも屈せずに永い時を経ても朽ち果てることなく存在している超文明の遺産。遺跡。要塞を思わせる形状のそれが三人を待ち受けていた。 溜息に近い感嘆の声を漏らすエリアーヌ。さっそくユトとメリッサは、今回の目的を果たすために行動を開始した。 遺跡に入るのは危険過ぎるため、上から撮影して構造を探るという作業である。 ブレードと魚雷ランチャーが肩の担架システムに装着されていることを確かめ、頭部のメインカメラのモードを切り替える。 ヴン、と音がしてメインカメラの色が微かに変化する。 ユトは、巧みに手足を操作して、遺跡の上を水平に進むようにすると、撮影を開始した。 スラスターの稼働音が頼もしく思えた。
支援
「横に長い遺跡っていうのも珍しいなぁ。今度潜ってみようかな」 「つい最近見つかった遺跡だから保障は出来ないわよ。もうちょっと様子を見たほうがいいと思うんだけど」 ポンピリウスはバタ足をするようにスラスターの位置を調整しつつ、撮影を続けていく。空間投影モニターには分析結果などが絶えず表示されていて、それに目を通しながら機体を反転させて別の場所を撮影したりする。 攪拌された海水が不機嫌に揺れる。 ポンピリウスは徐々に深いところに潜っていくと、遺跡すれすれを泳ぐようにする。 遺跡表面の模様まで見えてくるようだ。 エリアーヌはぐっと身を乗り出してみようとするためにユトの上半身が引き寄せられて苦しくなる。ユトは、エリアーヌの肩を押さえて手前に引き寄せた。 子猫のようにしなやかなエリアーヌの肢体が震える。 「―――……あっ……すいません」 「いいよ、謝るほどのことじゃない」 なんか弟か妹が居るみたいだなぁと考えつつ、頭の端っこに沸きあがってきた煩悩のような何かを撲殺して作業に勤しむ。考えてはいけないのだ。そう、考えなければいいのだ、と。 活動限界時間はまだ余裕がある。急ぐことも無い。のんびりとすればいい。 ポンピリウスは遺跡を舐めるようなギリギリの線を進んでいき、消えていった。
支援 'A`)y≡===
予定よりも大幅に延長された作業が終わったとき、エリアーヌの頭は櫓を漕いでいたという。勿論ユトが運ぶ羽目となり、メリッサにからかわれたとか。 結局、眠ったままのエリアーヌは一晩ユトとメリッサの家に泊まることになって、翌日まで過ごすこととなった。 ダイブスーツを脱がしてパジャマを着せたのはユトであるとだけ記しておこう。 【終】
シエーンに感謝ッス〜。 さぁて今日は一時撤退しますかな。 エリアーヌ君は男です。妙な気分になってはいけません。
>>733 投下乙です。
その昔読んだある小説でこのような言葉がありました。
「男だ女だ言ってる間は、人間は大成しない」
つまり男も女も関係なく、平等に愛せて初めて人間として
成長できるのではないでしょうか!
だから私にくだs(ry
>>733 もっと男らしくないと妙な気分にはならないから大丈夫ですよ
>>735 それを聞いて安心しますた。これでいける…
>>735 いや、ちょっと待て
乙です、まぁお兄ちゃんの座は私がいたd…おや、誰か来たようだ
すみませんソファーの上でうとうとしてて支援できませんでした……投下乙であります!
あははは……エリアーヌくんが本当に女の子に見えてきたよ……。私、別におかしくないよね? ね?
>>715 確かにそろそろイラスト関係の更新は欲しいとこですねー。
あとPBM 8.5話のタイトルの変更も……。
wikiの人、いるかしら。
>>734 エリアーヌくんをゲットするのは、私を倒してからにしていただk(ry
油断してたらDsの続きが投下されてるじゃないか……乙! エリアーヌくんがどう見ても乙女です、本当にありがとうございました メリッサに凶悪なライバル出現だね!
>>733 投下乙です!えーとラブコメ回という位置付けで……いいのか?w
>>735 ガチ……だと……!?www
失礼な! ロボ>>>色っぽい女性>色っぽい男性>ロリ>(越えられない壁)ショタ というだけです!
何でこのスレの住人濃い奴ばっかなんだよ…
ロリコンで悪いかぁぁぁぁ――――っ!
まあ、面子が濃いからこれだけ発展したんだろうが……
>>743 何でこのスレの住人濃い奴ばっかなんだよ……
>>733 遅ればせながら投下乙っす
・・・この物語のヒロインは我らがエリアーヌ君で宜しいかと
いかん、俺の理性がヴァ−ストしそうだ・・・!
>>745 全くです
自分みたいにノーマルな人間にはキツイです><
>自分みたいにノーマルな人間にはキツイ >自分みたいにノーマルな人間 >ノーマルな人間 …普通って何だっけか('A`
有名なイタリアの慣用句 「我々は 皆 少しおかしい」
>>748 用は常識なんて二十歳までに身につけた偏見ですね、わかります
感じる事と考えることの両方が大事なんですなー、などと 分かったようなことを言いつつw オープニングがようやく書き終わりそうだ。つーか30kb越えてるとかアホにも程があるw 推敲と添削ちゃんとせねば(・ω・`)
>>745 >いかん、俺の理性がヴァ−ストしそうだ・・・!
>自分みたいにノーマルな人間にはキツイです><
冗談はよしこちゃん
今更だけど
>>694 の遥のほっぺたぷにぷにしたくなってきた
だけど俺ロリコンじゃないよ!
>>750 wKtKしてます〜
>>751 俺もロリコンじゃないです
たまたまヒロインが幼い女の子だっただけです
>>750 な、なんて量だ……! 期待すると同時に身構えてしまうぜ……!
>>751-752 自分は遥のほっぺたぷにぷにしたい上にリタを抱っこして振り回したいけどロリコンじゃないよ!
ヒロイン5人中(擬人化含む)3人がロリだけどロリコンじゃないよ!
嘘だよ!
>>752 作業が遅いので次スレになってしまうかもですw
あと1場面なのだがどうもしっくり来ないorz
ちなみにいま確認したら40kb越えw…………どうしようw
そうですよね。
○モンベインが個人的に最高なロボ物語の一つだと信じている俺もロリではありません。
アルたん可愛いよアルたん
>>754 おお、イメージ通り元気そうな娘じゃないか!
ユノーさんなんか怖いネ……
>>754 二回目でテテュス・スチュクチュになってしまう私は……orz
って三つ編み! 三つ編みじゃないかイィィィィヤッホォォォォォォォゥ!!!
>>755 ま、まさか自分の絵でカウンターを放たれるとはwwww
>>754 テティスいいですねー。俺のイメージとぴったり合うw
ユノーさんヤバイ。ボディーラインもやばいけど目の下の隈がwww
白衣でイメージしてたのは俺だけじゃ無い筈!……ですよね?w
>>756 ようこそ「ロボとロリは一文字しか変わらない」ロボット物SS総合スレへ
歓迎しよう、盛大にな!
……前・中・後に分割したほうがいいんじゃないか、それw
>>758 あんたはロリか三つ編みならなんでもいいんかいwww
>>756 いくつかに分割して、序章をここに投下すればみんな幸せ!
>>759 ええ、三つ編み白衣のおねいさんを想像してました!
>>760 ロリコン三つ編みフェチで悪いか――――っ!
なんというThunderForce
>>759 テティスは仕事中はツナギをちゃんと着て、ゴーグルを下してます
同じように、ユノーも仕事中は軍服の上着を脱いで白衣を着ます
ちなみにユノーの隠された右目は
最終兵器ファイナル・ハーディング・ブラスターの
発射口になってます
嘘です
>>754 テティスの頑張り屋さんの雰囲気が出ててカワイス
こんな子が整備に付いてるって知ったらツクヨミさんの嫁さんが黙ってませんねw
ユノーさんも素敵。にしても目に妙な威圧感がw
皆頑張ってるな−。俺も負けられないな。早く書かねば
しかしプロット見ると俺性格わりぃwごめんな、鈴木君
>>760 >>761 了解です!9号機が終わらない内にオープニングの第一部(って表現おかしいw)
を投下できるようにガンバリマス( =ω=)ゝ
767 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/21(月) 19:04:28 ID:d31XG5bc
>>763 邪気眼ですねわかります
ああもう駄目だ、第一話なのに主人公が全く出てこない。
第一話中編(仮)はレオと中年サイボーグの独壇場になりそうです。
もう…主人公変えた方がいいのかな。
しかし私は黒髪ロングのストレートが好きなんだ…!
ノンケを百合に目覚めさせる過程をじっくり書きたいんだ!
>>766 楽しみにしてます!
772 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/21(月) 19:15:17 ID:d31XG5bc
軍服女についむらむらしてやった 特に意味はない 反省もしない
>>771 >レオと中年サイボーグの独壇場
イィィィィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥ!!
楽しみにしてますぜ!
>>772 GJ!ただひたすらにGJ!!!
>>773 テンションがMAX気味にw
取り敢えず深呼吸して落ち着いてくださいw
>>772 軍服女は見ていてムラムラするからしかたないですね
私もユノー用の資料探している時にどうにかなるかと思いました
……よし、落ち着いた! (*´Д`)ハァハァ
さすがの連休クオリティおまえら乙。しかし
>>705 おまちしております。
>>767 軍服にスカート採用した人には何かしら賞を与えるべき。GJ
あぁそうそう、ポリゴンさん、宜しければ依頼を良いですか?
>>778 マタニティを採用した奴にもね!(マジであります)
今日中に第一話中編投下出来そうかも。まだ解りませんけど。
その際は声を掛けるので支援お願いします。
>>773 うちのレオをそんな欲望の眼差しで見ないでぇ!
戦争の渦中にあっても純真さを失わないというキャラなのぉ!
>>779 えっw
あ、無理なら良いんですwあくまで要望ですから
てか携帯の電気残量が・・・
>>781 いや
びっくりしました。
とりあえずご用向きをば
悪山ジジイの敬老の日を想像してみた。 大して普段と変わんなかった。
>>780 いういえ、おっさんとの交流を想像して和んだでござるよ。
さすがに性的な目で見る程腐ってはいないよ!
デカブツとちんちくりんのコンビっていいですよねー。
やばい、チャージしないと切れるww
>>780 はいはーい
ただ電気が持つかどうか・・・
>>781 あ、有難うございます!いやぁビックリしたw
依頼はずばり、ヴィルティックです。得にイメージは無いので、ポリゴンさんが自由に書いて貰って構いません
>>785 いやもう震えてますよ。
わかりました。やるだけやってみます。先にある通りANUBISのジェフティとバーチャロイドの間の子みたいな感じになるとおもいますが、よろしいでしょうか?
>>786 えぇもう、全てポリゴンさんにお任せします
宜しくお願いします
>>787 父さん・・・!
なんと。 しかしなにかあるとまずいのでまずラフスケッチを近日中にあげて相談したいと思います。
ゼオライマーな流れに吹いたw
ヴィルシャに『木原』さんも出てますしね!
>>790 分かりました〜
勝手な要望を聞いて頂き本当に有難うございます
……がんばります。
>>.791 寧ろ今は 「全部お前等の所為だ! 皆殺しにしてやるぞノイエ・ネマトーダぁ!!」 の方カナ? カナ?
>>795 そんなヒロインが機械触手で処女喪失した漫画なんて知りません
797 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/21(月) 22:36:48 ID:/uSb8Xr9
それぐらい許してやれよw
>>798 そうでもないですよ
やべえPCが夜中にでも仕上げる気でいたのにぐぬぬ
>>798 冗談はよしてくださいロリベラム師匠!普通に上手い男の娘じゃないですか!
すげえな、マジで人がいないとは……
自分は入浴中でしたが……。
804 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/22(火) 00:11:48 ID:GNXUBiyg
自分のレベルの低さに絶望する妄想厨多数w
前のスレでの話題なんで忘れ去られているかもしれないんだが……。 ゼオライマーΩ購入 速攻読んだ。 と て も イ イ !!
なにがいいって、 主役ロボに顔があるのがイイ! ついでにヒロインがはいてない風なのもイイ!!
>>808 顔は本気になると無くなるらしいし
ヒロインは処女喪失って話だからなぁ……
>>809 まあダイバーXは変形前と言うより偽装っぽいもんね。
ヒロインの運命は……あの話の元がアレだもんなあ。
ヒロインがはいてないと聞いて音速でカッ飛んできました!
いやまあ
>>807 書き込んだ後しばらく規制で書き込めなくなっただけなんですけどねw
偽装っていいですよねー、浪漫ですよねー。
外装パージはデザイン的にも楽しい。 頭のラフをば
現在仮組み中・・・調子良かったら今日上がるかも しかし何と言う・・・今回ばかりは反応割れそう
>>815 グロでも鬱でもおいらは落ちがつくならどんとこいです。
ボディラインだいたい組めました。あと頭とかの簡単なラフつけたらあげます。
深夜だからさすがのロボスレも沈着していると思った俺が(以下略 タマちゃん描いたよー 上げようか迷い中だよー
>>821 こっ、これはなんというナイスバデー……! 感無量です!
あ、自分も愛しのエリー描きましたよー。
つ
>>798
>>823 相変わらずロリ(?)系の絵が素晴らしい…ッ
うらやましいぞおまえらー
「一条遥」描いてるケドネジネジ髪が分からない悲劇。 こうなったらエロ軍服(失礼)のキャラを……ッ
827 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/22(火) 01:48:45 ID:OEu3K1cq
>>824 でも「これだ!」って感じが無いんですよね……なんでかしら。
>>825 自分も貴方がうらやましいぞー。
>>826 wikiにある私の絵かチョーさんのイラストを参考にするんだ!
って「ケドネジネジ髪」を「ギトギトネジ髪」と見間違えた……。 三つ編みは自分もよくわからんですw そのへんはやっぱり実物かプロの犯行を参考にするのが1番ですかねぇ……。
>>829 本物は大事ですと嘘ばかり描く奴がいっています。
ぴくしあテラ反抗期
しかし極太三つ編みは現実ではそうそう無い罠。
>>830 ヴェーダとのリンクをカットされたんですね!
>>831 もうチョイディティール濃いとよくなる希ガス
>>831 普通に上手いじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
欲を言うならもう少し三つ編みにボリュームが欲しかったくらい(フェチのこだわり)ですね!
うわぁ、嬉しいなぁ、嬉しいなぁ。潜る人、ありがとうございます!
>>833 ディティ?(^p^)
色が薄いのは「紙を傷つけてはならぬ」という自分のクソ黄金率によるものです……
>>834 おk
836 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/22(火) 02:16:00 ID:OEu3K1cq
クオリティのギャップが激しすぎるスレ
>>835 >紙を傷つけてはならぬ
ああっ、なんかわかる、わかるぞ!
しかし私は筆圧と握力が馬鹿みたいに強かった――――
839 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/22(火) 02:28:26 ID:3WVnKRvj
小学生でももっとマシな絵を描く 恥ずかしくないの?
ボリューム増したら、さっきよりそれっぽくなった気がするねー >紙 最近紙を使ってない俺には隙はなかった
神と比較されたら紙ですや、そりゃ。
物事の分別がつかない子。
>>838 おお、それっぽくなった!
やっぱり三つ編みはええのぅ、ええのぅ。
ありがとうございます!
>>840 気分転換する時にどうです? 紙にぱぱっと!
さぁて一通り凹んだから頑張るか。 初心者から全て始まるというし。
>>843 今スキャナ開けたら、三ヶ月前の落書きが挟まってたw
落書きも最近はデジタルでやっちゃってるなぁ
1bitpaperというソフトがすんげぇ手軽かつ気軽かつ軽量で個人的ブーム
>>844 その意気じゃ
板名も読めないまぬけは気にしなくてもいいのよ。
>>844 数あるのみだべ。
'A`)ノシ
850 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/22(火) 08:05:28 ID:JhVFN8wk
>>821 >銃と眼がやっつけ。
は?他はまともなの?
>>849 sugeeeeee
俺の脳内イメージの100倍はカッコイイですよ!もう何と言えば良いのか・・・
GJ&もちろんOKです
>>849 うはw主人公機ktkr!www
足先のこだわりが素敵!
>>851 わかりました。
ではこいつをベースに仕上げます。できれば近日中に。
>>849 相変わらずKAKKEEEEEEEEEEEEE!!
6スレ目882◆MVh6W.SAZtbu氏のデストラウとポリゴン氏のヴィルティック……次は誰がどの機体をデザインするのかッ!?
>>853 はい、機体、もとい期待して待っております
やっと仮組みオワタ。半日潰すとかボケステww
代理の方を通じて、夜ごろお邪魔する予定です
あぁ、ここからカタルシス展開を考えると変な汗出てきた
>>821 な、なんてナイスバデーなんだ!
>>823 愛しのエリーてwww
>>831 >>838 まさかの遥まで!てか貧乳ちゃんと描けてるじゃないか……!
>>849 なにこれ……かっこいい……
装甲展開ギミックはオトコノロマン
>>854 しかし遅筆氏はいない……つまりこのスレでメカデザをできるのは、6スレ目882◆MVh6W.SAZtbu氏とポリゴン氏と……あなただ!
>>855 夜には次スレになってるかもしれませんねw
……何はともあれ、支援は任せてくださいよ!
>>856 >あなただ!
(゚ω゚)
860 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/22(火) 11:41:24 ID:6ulGqwxD
小学生レベルの落書きで上手いとかオマエら正気か?w
よしもう大丈夫だ!ほんとに絵描きまみれになっちゃってwww
>>857 なんだその目は……って
>>858 あなたがネ申か!
体系は勇者ロボよりトランスフォーマー寄りな感じなのか……かっけー
おお、興奮のあまり鼻血が……。
>>861 一応本業はSS書きですけどね!
865 :
修行筆 :2009/09/22(火) 11:47:43 ID:p3jlkeiC
>>856 すんません、その遅筆ですが('A`;
勝手で悪いんですが、ちょっと1月ほどROMらせてもらいます
それと不定期で以下の物投下していきます
・エリアーヌ&木原さん
・リベジオンVr,2
・ネクソンVr,2
・ブルーショルダーVr,2
リベジオンとネクソンとブルショルは未完品を置いて消えるのが心残りだからデス
>>863 アッ――――!
>>865 了解でーす。無事の帰還を待ってますよー!
>>866 だ、駄目だ! 出血が止まらない! 血が喉にまで……うわぁぁぁ鉄くせぇぇぇぇぇ!!
868 :
創る名無しに見る名無し :2009/09/22(火) 12:00:35 ID:BHVNt8Jh
1ヶ月といわず10年後でいいんじゃねえのw 小学校はさすがに卒業してるだろw
>>870 なんと!◆46YdzwwxxU氏はいい読者さんを持ったなあ……
ところで君、ここの絵描きにならないか!
>>870 ところがどっこい
>>858 を投下した瞬間、貴方は読者から作者へとクラスチェンジしたのですよ!
……え? そういう意味じゃない?
細けぇ事はいいんだよっ!
>>871 勧誘……だと……!?
今起きた悲劇――と書くとカッコよく聞こえないこともない……。 昼起きですね。はい。
>>856 うぉ!Σ(・△・ )煮詰まって飯を食ってた間にスゴイのキテルー!?w
あの機体が拳法的な動きを……素敵すぎるw(*=ω=)〜*
しかしほぼ一週間……しかもそのほとんどをSSで埋めるとは……恐るべし、シルバーウィーク。
>>875 あ、どもですw
特徴的なIDのせいで覚えられていたのかw
D.Sいつも楽しませて貰ってます!
そりゃもう記憶に残りまくりですよw
もうすぐ900な訳だが
そろそろ
>>2-3 をいじっておいた方がいいんでないかなー
という提案をば
>>876 投下の波があるからな、ここ
……つかあんたも波を作った一人だろうに!w
>>877 なんたってIDがセッ(ry
>>750 で書き込んだ者ですがまだ1シーン煮詰まってるので、
先にオープニング前編投下したいんですが、ダイジョブですかね?
ちなみに前・中・後編になりますwwwどんだけ長いんだw
主成分は中二病ですので苦手な方はスルー推奨で(;=ω=)
支援は任せろイ
>>879 ヴィルシャとDSの紹介文の追加とかしなきゃいけませんねー。
>>880 あたしゃちゃぷちゃぷやっただけでさぁ。
有り難う御座います!えーと、 では「剣神鋼王ミカズチ(仮題)」です。
おk、支援はまかせとけ!
>>2-3 の話はその後でどうかな
前章「過去」 ―戦と離別― 白い殺風景な医務室で一人の少女がベッドに横たわっていた。 長い黒髪をもつその少女は、安息であるはずの眠りの中でその整った相貌を苦悶に歪ませている。 「……ゥ」 上掛けを握りしめ、呻き声を上げた少女の身体に痛みが走り、それによって少女は目を覚ました。 「!?……」 意識が覚醒しきらないまま、少女は首を巡らし周囲を確認する。 白いシーツに白いカーテン、白い天井と漂う消毒用アルコールの匂い。 「……ここは……ッ!」 自分がいる場所が医務室であると認識すると同時に少女は飛び起き、 「!?ッ――――――」 ようとして右腕から全身に走った激痛に言葉にならない悲鳴を上げる。 僅かな間、痛みに身体を硬直させていた少女だったが、体中に巻かれた包帯を気にもせずベッドから降り裸足のまま医務室を飛び出した。 だが、意識の速度に身体が付いていかず、10メートルも進まない内に転倒してしまう。 「グ……ッ!」 全身に走る痛みにもふらつく頭にも構うことなく、少女は今の自分に出せる精一杯の速度で廊下を走り階段を上っていく。 間もなく、少女は目的の場所−プレートに「司令室」と記載された自動扉の前に到着した。 掌紋認証に右掌を叩き付け、自動扉が開ききるのも待たずに、開いた隙間に身体を割り込ませ、強引に司令室の中に飛び込む。 ―――――――――――――――――――― 「……第5波来ます!数は……大型3、小型8!」 「……技術部が対応していますがフィールドの構成式に異常な数式が混入されていて……」 「実働部隊から指示を仰ぐ通信が!」 十数台の端末とそれを操作するオペレーター。 「フィールドの解析を最優先だ、急げ!フィールドの制御を取り戻し次第、実働部隊には働いて貰う!それまでは待機して貰うしかない!」 そのオペレーター達から上がる報告を聴きつつ矢継ぎ早に指示を飛ばす初老の男性。 しかし少女の視線は緊迫した雰囲気に包まれている司令室の人達を通り過ぎ、別な場所、入り口から見て正面に据え付けられた巨大なスクリーンに吸い寄せられた。 少女が自分の状態も省みず確認したかった存在が、そのスクリーンに映し出されていた。 それは、ビルが建ち並ぶ街中を疾走する、小型のビルに匹敵する程巨大な、赤黒い甲冑を身に纏った剣士。 対大型異存在用兵器 神格式大甲冑壱号機−「フツヌシ」。 最新のロボット技術と錬金工学によって造られた鋼の人型であり、この世界に存在する『神』の一柱、剣の神の力を宿らせる為の人造の依代である。
よっしゃあ! 支援は任せてくださいよ!
全身に神の力の顕現である神光を纏った巨大な剣士−フツヌシは、背部や脚部にあるスラスターを使い、高速で移動を続けている。 次々に襲い掛かる敵−『尖兵』と呼ばれる、金属と血肉で形作られ魔力によって稼動する異形の獣達を、フツヌシは両手で構えた自らの身丈程もある太刀を振るい、次々に切り捨てていく。 フィールド内に無数に放出してある撮影装置によるスクリーンの映像が別な視点に切り替わり、先程よりもフツヌシに近付いた映像が映し出される。 拡大されたフツヌシの機体を見るなり少女は両手で口を覆った。 (……フツヌシが……まさかあの時に……?) スクリーンの中で太刀を横に薙ぎ、『尖兵』を切り飛ばしたフツヌシの全身には無数の破損が生じていた。 左肩の装甲も背に負っていた長銃も失われ、全身至る所に刻まれた亀裂や破損部分からは動くたびに灰白色の冷却液が血液のように吹き出す。 満身創痍というべき状態にも関わらず、フツヌシは斬り払い、踏み砕き、『尖兵』達を屠っていく。 その姿から尋常ではない気迫がスクリーン越しに伝わってくる。 少しでも止まれば、もう二度と動けないとでもいうように。 「唱……覚兄様……」 今まさにフツヌシに乗り込み戦っている、双子の妹と大切な仲間の名前を呟く。 フツヌシのダメージの大半は恐らく少女自身が意識を失う前、自分と覚がフツヌシに搭乗していた際に起きた主機関の暴走によるものだ。 暴走によって起きた神力の逆流で負傷し意識を失った少女は、緊急用に設定されていた転移術によって自動的に待機していた唱と入れ替えられ、医務室に移送されたことになるのだが、暴走が起きる直前までの様子を何度思い返してみても、その様な兆候などは全く無かった。 今までにない大侵攻をしてきた『尖兵』達に、フツヌシは手傷を負いながらも『尖兵』達を次々に倒し、群れの統率者的な個体である巨大な龍型と対峙した。 その際、驚異的な再生能力を持ったその龍型を倒す為、主機関から通常戦闘時に汲み上げている以上の力を引き出そうとしたが、その程度の出力上昇は演習等も含めて二桁以上行っており、原因であるとは考えにくい。 だがそれ以外に原因といえるようなものは心当たりが無いのも事実である。 そして一度暴走しかけた物が万全であるはずが無く、今現在その様な状態の主機関と機体の制御を行っているのは自分の妹、唱であり、文字通り機体と「一体化」して操縦している覚自身の肉体には、機体の損傷が「覚自身の」負傷となって発現している筈だ。 神力の加護によって搭乗者へのダメージは軽減されているとはいえ、無傷で無い以上それは確実に覚を消耗させる。 自分がのうのうと眠っている間に唱と覚は苦境に陥っていたのだ。 自分が引き起こしたミスの所為で。 (全部、私の所為だ) 自責の念に囚われ、自分の思考に沈みそうになった少女は、画面の中に違和感を感じ目を凝らした。 (……何故、フツヌシだけなの?) 普段であればフツヌシを援護してくれている筈の十八式魔導甲冑「吉兼」や最新式の十九式「時正」、魔導甲冑の運搬や支援を行う魔導兵と同数は居るはずの多目的装甲車両で構成された、重装魔導兵部隊の姿が無い。 そこでようやく、最前のオペレーター達と指令のやり取りが意識に上がった。 「異常な数式の混入によるフィールド構成式の異常」 その意味が頭に染み渡った瞬間少女は声を上げていた。
支援開始
支援砲撃。
しえん
「……っ司令!」 刻一刻と悪化していく状況に神経をすり減らしていた初老の男性−少女達が出向してきたこの組織の司令官である若本は、その呼びかけでようやく少女の存在を認識したらしい。 弾かれたように少女の方を向くと、驚愕と非難を含んだ声を上げた。 「祈君!何をしているんだね!安静にしていなければ……」 「そんな事より!状況は、一体今、唱達はどうなっているんですか!?」 少女−祈は若本の声を遮るように、最大の懸念をぶつける。 祈の視線を正面から受け止めた若本は、祈に心の準備する時間を与えるように、殊更にゆっくりと状況を説明する。 「ヤツ等の中にも知恵が回る者が居るらしい。……フィールドの構成式に割り込みをかけられた」 フィールドとは、『尖兵』達による被害を最小限に留める為に開発された、戦場としての異空間を創り出す為の特殊な力場の集合体であり、 「技術部の分析によると、祈君と覚君に対処してもらった龍型の群れだが……奴らは腹の中に特殊な術式の断片を飲み込んでいたらしい」 「フツヌシに攻撃が命中した際に内部に入り込み機能を阻害する数式と、滅ぼされた時点で空間に流出しフィールドそのものに進入する数式の2種類があり、どちらも一定数が揃った所で発動する仕組みになっていた様だ」 言うなれば、機械を通して創り出された大規模な魔術的結界である。 魔術とは世界を構成する要素に干渉して、自己の望む結果を創り出す行為であり、例えるなら、世界というプログラムを操作する数式を扱う技術なのである。 プログラムを操作する数式に異なる数値が一つでも混入していれば、導き出される結果は全く違うものになるのが道理であり、 「対フツヌシの術式は逆ベクトルの力の混入によるフツヌシの神力の不安定化。対フィールドの術式はフツヌシ以外をフィールドから放逐する性質変化だ」 混入された術式は、こちらの領土であるはずの異空間を『尖兵』達の主戦場に変えたのだ。
「今現在、全力でフィールド内に突入するための作業を行っているが、混入された数式は構成式の中で完全にランダムな変化を続けている。今のところ解析の目処は、……立っていない」 最後の言葉を絞り出すように口にした若本は、スクリーンに視線を向け、 「不幸中の幸いというべきか、辛うじてフツヌシとフィールド内部の状況はモニター出来ているが、先程の主機関の暴走によって引き起こされた機体のダメージと出力の不安定化はかなり深刻だ」 「……主機関自体もいつまで保つか分からない。……停止するならまだ良い、技術部の分析では最悪の場合、暴走による自壊は今のフィールドでは支え切れず、現実世界側にも被害が出るらしい……」 若本から現在の状況を伝えられた祈は、 「そん……な」 殴られでもしたかのように身体を大きくふらつかせた。 「祈君!?いかん、医務室に連絡を!」 しかし祈は、若本が支えようと伸ばした手を押しとどめるように彼の腕に自分の手を重ね、縋るような表情で言葉を続ける。 「いえ……大丈夫です……それより、二人と話せますか?」 「……いや、こちらからの働きかけは出来ない。……済まない、祈君」 「……大丈夫です。謝らないでください」 苦渋に歪めた顔で返答する若本に淡く微笑みかけると、祈は力の入らない様子で姿勢を正すと、真っ直ぐスクリーンに向き直った。
(……お願い。……無事に帰ってきて) 自分の名前の通りに、少女は祈り、フツヌシの姿を目で追う。 「……死なないで。唱、覚兄様……」 スクリーンに映し出されたフツヌシは、主機関の不調の現れか時折弱まる神光を纏いながら、それでも獅子奮迅の戦い振りを見せている。 「増援第8波!数……中型3、小型13!」 背後から襲い掛かってきた四足獣型の『尖兵』を振り向きざまに斬って落とし、返されずに手元に引き寄せられ突き上げられた太刀が、頭上に襲い掛かってきた鳥型の『尖兵』を刺し貫く。 鳥型を突き刺したままの太刀を振り下ろして、遠心力で振り飛ばした鳥型を次の襲撃者に叩き付け、太刀を返して鳥型もろとも叩き斬る。 「増援第11波来ます!大型4、中型9!…………」 ビルの壁面を蹴り付ける三角飛びで巨大な蛇型の『尖兵』の頭上を取り、落下の勢いを加えて頭部を切り落とし、落下位置に殺到した十数体の小型や中型の『尖兵』の動きを見越して、背部にある4基の可動型スラスターを噴射させ離れた位置に着地する。 着地した姿勢から前方に身体を投げ出し、再びスラスターを噴射。 固まっている『尖兵』達との間合いを一気に詰め、 前足を切り裂き、 頸部を刺し貫き、 喰らい付いてきた顎を太刀の柄頭でかち上げ、 腹部に肩からの当て身を入れ、 突き放すように蹴り付け、 足下を狙うモノを踏みつぶし、 密着しようとする相手に肘を、膝を叩き付け………………。 まるで剣舞を舞っているかのように、一瞬の停滞も無く動き続けるフツヌシの周囲では、次々と『尖兵』がその中枢を破壊され、その存在を終わらせていく。 その場に固まっていた『尖兵』達を一体残らず滅ぼしたフツヌシは、一度太刀を大きく振るうと、スラスターを使用した大跳躍で別の『尖兵』に挑み掛かっていく……。
しえん
前編ここまでです!支援に感謝を! おかしなとこあったらバンバン言ってくださいねw
>>904 投下乙です!
若本……ぶるぁぁぁぁぁ!
フツヌシの鬼神のような立ち回りが凄くかっこいいですw
>魔法
ファンタジー仲間が増えたよ!
投下乙です いきなりクライマックス スピード感があるなぁ これは熱い ……ところで、主人公たちの名前の読み方を教えてもらえるとありがたいですわーw
それと投下にレスが挟まってしまって申し訳ない!
続きに期待せざるをえない…ッ
>>904 投下乙!
ほほぉ……いいSSだな。キサマの作戦目的と酉は!?
フツヌシかっけーなあ。ネーミングセンスが俺の厨二マインドを刺激しまくりだぜ!
>>905 やったねたえちゃん!
>>906 祈→いのり
唱→となえ
覚→さとる
ですねwSSでのルビの振り方が今一分からなかったのでサーセンw
>>909 「正義。カメンライダー2号」と言ってみたりw
あー、取りの付け方って名前欄に適当な文字列ですよね?
それが今一分からんのですがw
キーボード適当に叩けばいいんですかね?(;=ω=)?
さて、剣神鋼王ミカズチ(仮題)も含めて紹介文を考えにゃならんね
>>911 サンクス!
ルビは普通に()内に書いちゃっていいと思うよw
日系がタナカしかいない自分に抜かりはなかった
>>914 成る程、名前の後ろに()ですな。了解です!( =ω=)ゝ
名前#適当な文字列 ↑シャープは半角
>>915 金髪ロリばっか描いてる俺にも隙はなかった
えーと、こうですかね?
ってこれ被ってるな。チェンジだ
>>923 グッド!
よかたw そうか、新規作品増えましたもんね。
紹介文がまだの作品 剣神鋼王ミカズチ(仮題) ヴィルティック・シャッフル ブリキの騎士 マーナガルム Diver's shell
あ、スイマセン、酉こっちに変えます(;=ω=) 忘れそうなんで覚えやすいのにw
中編が30kb突破……後編は内容的に中編の1.5倍の量になりそう。 中年サイボーグとロリの組み合わせが予想以上に書きやすい。 筆が止まらん。 作中ではあまり触れられてませんが、JDFの制服の設定でも。 女性JDF隊員の服装 近年、若年の女性JDF隊員の増加に伴い、彼女達から強い要望があり、 それまでの服装規則も改められ、幾つかの着用品に変化が見られる。 その一つがスカート類である。それまでは膝丈ほどのタイトスカートのみ 着用が許されていたが若年層から強い反発があり、現在では プリーツスカート、キュロットスカート、風紀を乱さない程度の 丈のミニスカート及びミニタイト等が許可されている。 しかし一般的に支給されるのはタイトスカートのみであり、 着用を希望する者は自費で購入しなければならない。 またスカート類の変化に伴い靴下類も着用可能な種類が増加したが、 やはり風紀を乱さない常識の範囲内での選択が求められている。 作中で官品のタイトスカートを穿いているのは明菜ぐらいで、 他の面子は動きやすいプリーツやキュロット、ミニを好んで穿いてます。 ちなみにJDFの制服は地味なOD色です。
ミカヅチとかフツヌシとかカッコイイ名前を見てたら 各作品の機体名の元ネタ解説並べるだけでも面白そうだよな〜と唐突に思いついた 個人的にはマーナガルムのがよくわからんのだよなぁ スカンクとかライオンとか、動物系の名前ってことなのかね?アレは
うお、リロードしてなかったorz >剣神鋼王ミカズチ(仮題) 何故かタイトルから神無月の巫女を思い出しました。 あとでじっくり読ませて貰います!投下乙です!
>>929 >中編が30kb突破
ちょ、なんて物量だ……分割しろ、分割w
しかしまたPBM氏が暴走しそうな……
ああ、すまん、投下は次スレまでこらえてくれ
>>930 マーナガルムは北欧神話だね
wikipediaによると「月の犬」という意味らしい
ライオンイーターやスカンクエイプはUMA、
マーチヘアは不思議の国のアリスからかな、多分
その辺も引っかけた紹介文を考えたいという欲張り気質が首をもたげてきたw
>>905 えーと、お察しの通りCV:強力若本(希望)ですw
叩き上げで有能なイメージから何となく選びますたw
>>933 UMAかよ!
他の作品にもマニアックな元ネタ持ってるキャラやロボがいそうだなぁ……
パパっと考えてみましたー。 【Diver's shell ◆a5iBSiEsUFpN氏】 人類共通の夢の一つに、「もっと遠く」というものがある―――― これは、表面の90%が水で覆われた星を舞台に、愉快なダイバー達が織り成す物語。 男の娘もあるよ! 【ヴィルティック・シャッフル ◆n41r8f8dTs氏】 普通の少年・鈴木隆昭の前に現れたのは、普通じゃない少女・メルフィーだった。 時を同じくして、平穏な日常に忍び寄る悪魔、オルトロック・ベイスン。 その「カード」を引く時、「未来」は訪れる。果たしてそれは「希望」か、「絶望」か―――― ……こういうの苦手だなぁ、ボカァ。
>>936 他作品と比較して浮いてるのぉ……自分のw
>>937 いや逆に貴重と言える枠ですよw
俺にはあの空気感は出せないw
>>937 バッカオメー、DSはPBMと並ぶギャグの二大巨塔なんだぜ!?
何はともあれPBM氏乙でした!
>>939 それはないぜ兄弟。自分には思いつかんかったもの。一言も。
【人狼機兵マーナガルム ◆CNkSfJe3Zs氏】 2149年 春。月と地球、並んだ二つの星による戦争は、まだ続いていた。 革命軍の問題児「ラビットソルジャー」パイロット ソマ・ツクヨミは、自軍の罠にはめられ、正体不明の『狼頭』と敵対する。 兎達が支配する戦場で今、精神すらも噛み砕く異形の獣が目覚めようとしていた―――― まあ、こんなところか?
いいセンスだ
>>943 ほとんど本文中からパチってきただけなんだけどなw
さて、あとは剣神鋼王ミカズチ(仮題)とブリキの騎士か
駄文さん、自作の紹介文書いてみない?
>>941 そう言っていただけると助かりますw
>>942 おお、いいセンスだ……って、
>>944 >ほとんど本文中からパチってきただけ
その手があったか!
>>944 それと、鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles―も紹介がいるかと
いやしかし、紹介文って考えるのムズいねぇ
センス無き自分には無理ッスよ
>>946 おお、そうだった
しかし……多いな。つかもう次スレの季節ジャマイカ
>>936 >>942 GJです!すげぇやホントにw
>>944 あー、なんとか考えてみますwつーか第一章始まってからの方がいいかな?
あ、やっぱ駄目か、オープニング部分も伝えないとだし(;=ω=)
ええい。どうせマッハで使いきるんだから、もう次スレで考えればよかね! スレ立て逝ってくる!
作品紹介は自分で考えたほうがいいですか?
>>951 自分で考えなきゃいけないわけじゃないですが……やってみようZE!
【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1 】 近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。 主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な 少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。 戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、 互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。 やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも―― ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。 欝展開はないよ! こんな感じでどうでしょう?
958 :
ROM筆 :2009/09/22(火) 16:50:10 ID:p3jlkeiC
クララが勃った。 とうとう勃った。 ついでにガンダムも大地に勃(ry
>>955 (゚ω゚ゞスレ立て乙。
よくやった、ジ・Oにスイカバーで特攻する権利をやろう。
さてスレ埋めと称して各々の妄想でも語ろうではないか と背後が申しております
「剣神鋼王ミカズチ」 其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。 剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。 その刃は未来を切り開けるか― あー、俺にはこれが限界だw すいませんPBM師匠、ちょっとパクリました!www
>>955 新スレ乙です!
つーかどんだけ考え込んでるんだ俺w
自分の腐った脳みそでは タナカさん→ユト←エリアーヌ ↓ オヤジさん のユト総受けオヤジさん限定攻めしか思い浮かびません
968 :
ROM筆 :2009/09/22(火) 17:19:39 ID:p3jlkeiC
>>966 早過ぎたんだ…腐ってやがるっ!
言いたかっただけです
やっと出来た・・・ってもう次スレとかおまっ・・・ とりあえず10スレ目の最初は貰います〜〜
ユトは総受けってのには否定できない自分ガイル。 エリアーヌはかなり鬼畜な攻めをしてくれると思う。 こんなことを普通に考えられるのも、彼女が腐女子だったり同級生が腐っていたお陰☆
優男のユトに攻められる、ガチムチ熊ヒゲ中年の オヤジさんを妄想するだけで御飯十杯はいけます。 あとはオルトロックに負けて屈辱の中で×××な ことをされて悪堕ちする鈴木少年も余裕です。 最後にリプトン曹長に「ここも士官として部下に 示しがつきませんぜ」と指導されちゃう ウィンタース中尉とか美味しいです。
ちょっとレス返をばー。
>>935 自分とこは、こんな感じかしら。
一条 遥
→(前・後)特に無し
リヒター・ペネトレイター
→(前)ドイツ語で騎士 (後)ベレッタ M12 ペネトレーター
リヒト・エンフィールド
→(前)ドイツ語で光 (後)王立小火器工厰のある地名、あるいはリー・エンフィールド小銃
ヴァイス・ヘーシェン
→(前)ドイツ語で白 (後)ドイツ語で仔兎、かわいらしい
まどか・ブラウニング
→(前)特に意味は無し (後)銃器設計者、ジョン・ブラウニング。
玉藻・ヴァルパイン
→(前)九尾の妖狐、玉藻より (後)ラテン語で狐
リタ・ベレッタ
→(前)特に意味は無し (後)イタリアの大手銃器メーカー
ルガー・ベルグマン
→(前)9mmパラベラム弾の生みの親、ゲオルグ・ルガー。あるいはルガーP08。 (後)ドイツの武器製造社
ライディース・グリセンティ
→(前)特に意味は無し (後)イタリアの銃器メーカー。
フェーレス
→ラテン語で猫
シュヴァルツ
→ドイツ語で黒
レオン
→ラテン語でライオン
虎徹
→日本刀のブランド名。新撰組のゴリラが使っていた(らしい)
ムジナ
→穴熊、あるいは狸
トゥグリル
→中央アジアの言葉(何語だったっけ……)で鷹
フラガラッハ
→ケルト神話に登場する剣。アンサラー。
/|:::::::::::::::::::::ヽ.:.:.:.:、:.:.:.:、:.:.:.、.:.、.:.:.:.:.:.::`゛> /{::|:\:::::::\.:.:.:\.:.:.ヽ::.::.ヽ:.:.ヽ::::::::::.:.`゛ー- ..,__ : 何 : /:|::',:ト、::::::ヽ、:.\:.:.:.\:.:.ヽ:.:.:\.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´ : : : : が : //:/:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\ : : : : 何 : /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄ : : : : だ : |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\. : : : : か : |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄ : : : : : }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、 : : : : わ :. |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\ か / ',|::|:::| / `゛ |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛` ら l::!::::ト、 '、 _ ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、 な r'"´||',::::', |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | | / / \ い / ll ',::', 、 ーこニ=- /!::/ ヽ:::| ヾ、 ノ ノ / ,イ ヽ、 ,' | '、:, \ -- ,. '´ |;' l ヾ、. // / | l: l | |! ヽ; ヽ /.: i! / ゛// |l / | | |
ここはふじょしのすくつだったのか……!
>>973 まとめ乙!
タイトルがタイトルだけに銃器ネタ豊富だなw
>新撰組のゴリラが使っていた(らしい)
ゴリラ言うなwww
ホモっぽい男にキスされかけた自分には全く余裕です(^p^)
>>935 便乗するじゃん
ポンピリウス
→オウムガイ
バルゴ
→おとめ座
ユト=シーゼンコード
→テラ適当。5秒で決めた。
メリッサ=ファルシオン
→自分の昔の小説から引用。
ウィスティリア=クロイツェル
→ウィスティリア(藤) クロイツェル(曲名)
タナカ
→日本人に多い名前
エリアーヌ
→花の名前らしい
>>976 無い智恵振り絞りましたよw
>>977 >メリッサ=ファルシオン
>→自分の昔の小説から引用。
おお。自分も遥の名前はそんな感じですw
ついでにリタ・ベレッタはずっとACで使ってる名前だったr(ry
>ホモっぽい男にキスされかけた
(゚Д゚;)
ああ、忘れてた。
やおよろず
→極めて多い、大量の
濃厚なホモスレ 開 幕 だ n: ___ n: || / __ \ .|| || | |(゚) (゚)| | || f「||^ト ヽ ̄ ̄ ̄ / 「||^|`| |::: !} □ ̄ |! :::} ヽ ,イ / ̄ ̄ハ ̄ ̄\ ヽ ,イ
>エリアーヌはかなり鬼畜な攻めをしてくれると思う。 「私、男の子ですよ? なのに興奮するとかユトさんって変態なんですね☆ 変態ならこうされるのが嬉しくてたまらないんでしょう? どうなんですか? ほらほら、答えないと止めちゃいますよ?」 こうですかわかりません!
>>977 ユトの適当っぷりヒデェwww
>ホモっぽい男にキスされかけた
じょ、冗談じゃ……
やっと落ちついたんで各レス
>>904 初投下乙です
フツヌシの立ち振る舞いがカッコイイですな〜
何気に少女とフツヌシの関係が気になる・・・次回も楽しみにしてます〜
>>936 紹介文を作って頂きありがとうございます
なんか良いなぁ、最後の一文w
>>972 あぁ見えてオルトロックはドMです。ランサーで貫かれた時、昇天してましたし。色々意味で
それと6時から7時の間に投下します。
支援お願いします
>>979 お断りします
ハハ
(*゚ω゚)
(=====)
_(_⌒))
/\ `J ̄ ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄
||
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 ̄ ̄ ̄
>>980 止めちゃらめぇ!
「ホモっぽい男にキスされかけた」……これは自分の極黒歴史。あぁ悪夢よ。
>>980 なぜ脳内覗けたし
クソ、俺も腐に毒されすぎたようだな…ッ
おぢさんとしてはレオとリタの絡みとか気になるところだ
>>982 すみません、Round Zeroの歌詞をちょっと改変しましたw
しかしなんだこの勢いは……たまげたなぁ
>>982 >あぁ見えてオルトロックはドMです
なん……だと……!?
>支援お願いします
まかせとけ!
>>983 濃厚は駄目だが男の娘に攻められるのはアリなのか!?w
さてさて、早くオープニング後編を終わらせねば( =ω=)
早く本編に取りかかりたいのに、どうしても決まらないw
自分も今日中か明日には六話を投下したい… あ、支援なら任せろ
>>982 投下予告きたー!おk支援するぜぃw
ふふふ( =ω=)その辺は本編で
>>985 仔犬系ロリと小動物系ロリ(ぶっちゃけ同類項)の絡み……だと……!?
許せる!
>>988 むしろエリーを責め(ry
支援なら任せて!
「らめぇぇぇぇ! そんなに激しくしたら私のデストラウがヴァーストしちゃうのおぉぉぉぉ!!!」 こうですかわかりません!
>>993 一瞬女の子化したオルトロックが浮かんだ
・・・良いかもしれない。メルフィーと(ry
ドSのメルフィーが見れると聞いて音速で飛んできました!
しかしカオスだと流れが速いwさすがこのスレだw
濃厚ダゼーw
カオス? 否! エロスなのである!
最後にこっそりと。 上手くいけば今日中に新作投下できるかも。
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(_´∀`)_ 創る阿呆に見る阿呆!
/,/-_-_-_-_-_\ 同じ阿呆なら
( ( /,, /― ((神輿))―\ 創らにゃソンソン!! //
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