勇者と魔王の決意

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1魔王岡田
魔王が主役のRPGぽい?小説をここに書こうと思っています。
素人ですが頑張って書きます。
あらすじ
100年続いた勇者と魔王の争い・・・その争いを終結させるため
魔王がみずから動いた。その魔王の子を勇者が預かった。それから
100年後世界でまた勇者と魔王が争いを始めた。いったい誰がこの戦い
を終わらせるのか?
こんな感じの小説を書こうと思っています。この小説の感想をここに書いてください。
次は、キャラクター紹介です。
2創る名無しに見る名無し:2009/08/23(日) 16:23:32 ID:U68nmqSX
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 ♪エッビマヨマヨエビマヨー エッビマヨマヨエビマヨー エッビマヨマヨエビマヨー
3魔王岡田:2009/08/23(日) 16:43:02 ID:JP87ghs5
主人公 魔王?????
猫が好きで天然ボケだが、怒ると別人になるらしい。人を惑わすほどの姿で幻術が得意だが、
世界崩壊を考えてない魔王として有名である。
勇者エデンホープ
魔物を見ると怯える情けないダメ勇者だが、魔王を倒そうとしている。
見た目は少年ぽい青年で意外と人に優しい?
謎の旅人スカルラドー
勇者に戦術を教える頼もしき美青年。記憶が曖昧だが、魔物をすばやく
征伐してしまえる剣術の使い手。

この三人がおもに小説に出てくるキャラです。次は、サブキャラ紹介です。

4創る名無しに見る名無し:2009/08/23(日) 16:55:09 ID:1zBw5qME
どれだけ時間かかってもいいから頑張って完結させてくれ
応援してる
5魔王岡田:2009/08/23(日) 20:06:46 ID:JP87ghs5
サブキャラ紹介
回復得意の魔法使いイリアホワイト
唯一、エデンを勇者と信じてる優しい美少女。たまに魔法を失敗するどじっこ娘。
獅子の剣士レオンストーン
エデンを詐欺師と思っている頑固者だが、剣の腕は達人?勝手にエデンについて来た。
旅人アイスジェリー
エデンからお金をとってカジノで遊ぶ悪女。なぜかエデンの仲間になる。
魔王の部下達
その正体は謎に包まれている。
エデンの祖先?????
魔王の子を預かって育てたという100年前の勇者。人々に忘れられた存在に
なってしまった。

次は本編の第一章「長き宿命対決」です。これから文が長くなりますがどうか
最後まで読んでください。
6魔王岡田:2009/08/23(日) 21:40:52 ID:JP87ghs5
第一章「長き宿命対決」
ほとんどの魔王は、王座に座って勇者に殺されるのを待っていて、
魔物達に村を襲撃させ、四天王に勇者を殺す命令をして、そんな戦いが
終わることもなく続いていた。だが、私は他の魔王とは違う世界を生きていた。
魔王の城の中で、まるで人間の暮らしと変わらない生活をしていた。たとえば、食事をしたり
風呂に入ったり、音楽聴いたり、そんな私に嫌気がしたのか部下達が全員居なくなった。
ひとりぼっちか・・・少し寂しいな・・・村人のような格好をして、私はいったい何がしたい?
だが、城の外で捨てられていた猫という生物が城にいるからなんだか癒されるな・・・黒い毛が、
闇のように美しい・・・名前は、ダークにしようか・・・しかし、退屈だな。
誰か客人は来ないのか・・・しばらく魔王は休むか。しかし、この術は危険か?
試してみるか・・・100年前の祖先が残した禁断の術「魔の封印」の本をめくり魔王は
呪文を唱えだした。「我が記憶代償に己の姿を変えよ。魔王の力をその姿へ封印せよ」
その魔王の姿は、頭の角が消えて背中に生えた悪魔の翼も消えた。彼は、完全に人間になった。
だが、そのかわり記憶を失ってしまった。しかし、これだけは忘れなかった。魔王と勇者の
戦いを終結させる夢だけは・・・私は、なぜこんな所にいるんだろ?
だが、あの夢だけは忘れない・・・旅に出るか。過去などそのうち思い出すことができる。
まず勇者を探して、さてそれからどうするか・・・その前に自分の仮名を考えるか。
魔王がいろいろ考えていたら、少年が震える手で長剣を持って走ってきた。
「魔王デスゴットはどこにいるか知りませんか?」魔王?なんだか聞き覚えがあるようなないような・・・
「少年よ。この城に何か用か?」少年と言われて、ムッとした顔で
「一応二十歳だよ。俺は、少年じゃねくて勇者エデンホープ。この城に魔王デスゴットの知り合いが居るって占い師に
言われて来たんだけど・・・こりゃハズレかな」この青年が勇者だと?想像と違うな・・・
どこにでもいる普通の人間にしか見えない。こんな青年でも、秘めた力があるのだろうか?
見てみる価値はありそうだ・・・「私の名はスカルラドー・・・勇者殿。私も、魔王征伐の仲間に
してくれぬか?」えっ!?この人を仲間にするか・・・村人みたいな格好だけど
人を惑わせそうな美形男だし。強いのかなこの人?「仲間がいたほうがいいから
たよりにしてるぜスカルさん!」スカルに握手してそう言った。
「この格好では旅にでるのは危険だな・・・それらしい格好を城で探してくるから、
待っていてくれ勇者よ」スカルはクローゼットの中を見た。そこには、魔王らしい
マントと鎧が入っていた。センス古いなこの格好は・・・とりあえずこれを着てみるか。
剣はどこだ?スカルが探していると、ベットの所に剣が置いてあった。しかし、
剣は錆びていて使い物になりそうにない。一応持ってくか・・・大事な物だった気がする。
変わりにフランベルジェの剣を使用するか。「待たせてすまなかったな勇者よ。さあ行こう
長き旅へ」スカルさん!?まさか魔王みたいなその格好で行く気か!?さっきの格好より
強そうに見えるけど・・・わざと俺をからかっているんだろうか?

次回へ続く・・・・・
7創る名無しに見る名無し:2009/08/23(日) 21:53:31 ID:Q2su4zl7
ラノベ板の方削除依頼出したかやー
8魔王岡田:2009/08/24(月) 21:28:12 ID:9IcyglVr
削除依頼出しました。素人なので慌てて違う所に書いてしまい迷惑かけて申し訳ない。
9魔王岡田:2009/08/25(火) 20:17:14 ID:Y2rbbQVW
しかもデスメタルメイクをして、別人みたいだ・・・「魔王を皆殺しにしてやる。
そして、俺が世界破壊してやる・・・ははははは・・・」性格まで・・・なにこの人?
もしかして二重人格なのか?「勇者よ。どうだこれで強そうに見えるようになっただろ?
ちなみにさっき言ったことはジョークさ。」その顔で、そんなこと言われても信じられない・・・
「そのメイクやめたほうがいいよ。」勇者がそういうとスカルは残念そうに「このメイクは、
結構いいと思うんだが・・・V系メイクにするか」スカルは椅子に座ってメイクを落とし、
V系メイクに変えた。今度はハードロックメイクかよ・・・魔王征伐をこの人やる気あるのか?
「勇者君。ライブ会場はある意味戦闘だよ。人間は、押されあって体を鍛えているんだろ?」
とんでもない勘違いしてるし・・・「スカルさんって、外の世界のことを勘違いしてない?
そういえば、なんでこの城に居たの?」スカルは、考え込む顔で「勇者君。それが、私にもわからないんだ・・・
でも、これだけは覚えてる・・・君を探して、魔王と勇者の戦いを終結させる目的だけは」
記憶喪失か・・・でも、その目的だけ忘れないなんてありえることか?普通は、全てのことを
忘れるはずなのに・・・今は、そんなこと考えてる場合じゃないか・・・村の人達のためにも、
魔王征伐をしなきゃだめだしな。魔物は、怖いけど・・・とりあえず城の外へ出て前に進んで、
北の村に行ってみるか!そう決意しながら、勇者とスカルは城の外へ出た。そこには、魔物達が10匹くらい居た。
勇者は、腰をぬかして「いつのまにか魔物がこんなに・・・」しかもその魔物は勇者が苦手な蛇の魔物だ。
「情けないな勇者君。スネークポイズンにびびっている勇者では魔王を倒せない。」スカルは、すばやい剣術であっという間に
スネークポイズンを全て倒した。スカルさんが、蛇を倒せたのに俺はなんて情けないんだ・・・
「弱点を克服しておいた方がいい。蛇の魔物がまた出たときに役にたつ。お金を貯めるためには、
魔物を倒さなくては・・・」お金か・・・武器とか防具とか回復アイテムとか宿屋とかに使うのにいるけど・・・
勇者の子孫はタダにしてくれればいいのに・・・蛇の魔物10匹も倒したのに200ファルか。
200ファルは、ちなみに日本円にすると100円である。でも、蛇の魔物がこの先居ないとはかぎらないから・・・
なんとか頑張ってみるか・・・勇者は、草むらで這い回る蛇の魔物を気合で倒していった。やれば出来るな・・・さすが、勇者
だ・・・勇者とスカルは、早速貯めたお金で回復アイテムを買いに北にある村へ向かった。買い物をする前に情報収集することにした。
「ようこそ記憶なき村へ。旅人達よ、この村の北へいかぬほうが良いぞ。記憶を失って帰って来る者たちが
北へ行った者達ばかりじゃからの」老人は、悲しげな顔で北の方向を見ながらそう言った。

次回へ続く
10魔王岡田:2009/08/26(水) 20:45:09 ID:r/AuPz7O
「わしの孫が、度胸試しであの北のほうにある崖の道へ行ったら、わしのことを忘れてしまったのじゃ。
悲しいのぅ・・・崖になにか原因があるはずなんじゃが・・・誰も、そのことを確かめに行く者はおらんしの。
誰だって記憶を失うのが怖いから無理もないかの・・・」老人はため息をついた。 その話を聞いて勇者は老人に
「俺達が、その原因を確かめに行きますよお爺さん。」老人は苦笑して「行くなと言ってもその場所に行きそうな
若者じゃなお主・・・そんなお主にこれをやろう。」勇者は、回復薬ヒーリング5個を手に入れた。勇者は笑顔で老人に
手を振りながら「さようなら〜ありがとうお爺さん。」勇者はスカルと共に武器屋に向かった。
「崖にいる魔物って強そうだから準備しないと」勇者を見て、武器屋のいかつい店の男がだみ声で「いらっしゃい!お客さん。
このメニューの中から好きな武器を選んでくれ。勇者はカウンターに置いてあるメニューを見た。ナイフ50ファル攻撃力45 獅子のソード100ファル攻撃力60
牛のブーメラン500ファル攻撃力65 血の斧700ファル攻撃力75 とりあえず勇者は獅子のソードを買った。「ありがとよ。他にも何か買うかね?」店の男が笑顔でそう言った。
「スカルさんもなんか買う?」勇者がそう聞くとスカルは首を振って「私にはこの剣があるからいいよ」次に勇者は武器屋の隣にある防具屋に行った。太った店の男が微笑みながら
「いらっしゃいませ。お客様!どうぞお好きな防具をメニューの中からお選びください」
勇者はカウンターに置かれているメニューを見た。黒のTシャツ100ファル防御力30 ビジネススーツ300ファル防御力25 ナイトアーマ500ファル防御力50
勇者は、ナイトアーマを購入した。「ありがとうございます。他に何かお買い上げになりますか?」スカルは興味がなかったのか先に店を出た。
「スカルさん。どうしたの?なにも買わなかったけど・・・」勇者がそう言うとスカルは「私が装備してる物は結構凄いからいいんだ。
フランベルジェの剣は、攻撃力70。魔の鎧は、防御85だからね。私のレベルはまだ15だけど大丈夫さ」
フランベルジェとは、刀身が波立つ剣の総称である。主に片手剣の場合を示す。
刀身の揺らめきが炎のように見える為フランス語の炎を意味するフランバワヤンに
ちなんでこの名前がついた。殺傷能力が高く、治りづらい傷を作るため、「死よりも苦痛を与える剣」
として知られている。とりあえず勇者とスカルは宿屋で一休みしてから北の崖道へ向かうことにした。
果たして、勇者とスカルは記憶なき村を救うことが出来るのか?

次回へ続く

次回へ続く
11創る名無しに見る名無し:2009/08/26(水) 21:10:52 ID:FQlQi6sm
台詞の部分は改行しないと読みづらいと思うよ
12魔王岡田:2009/08/27(木) 22:00:08 ID:alsQvVyb
勇者とスカルは崖の道(村人達に記憶喪失の崖と呼ばれている)に向かって歩き出した。
「勇者。本当に行くのか?村人達の言うことが事実なら危険だ」
「困っている人達を見捨てたら勇者失格だろ?魔物は怖いけど・・・そんな俺でも一応勇者の子孫だから。」
この勇者は、臆病者なのか勇敢なのかわからないな・・・スカルは苦笑しながらそう思った。
しばらく二人が歩いていると村人達に恐れられている崖の道に着いた。
「俺様の名はロストメモリー!ここから先は通さない。デスゴット様の所へはお前達は絶対に行けなくしてやる!」
二人が悪魔のような声がする方向を見たら、崖の上に小さな悪魔が居た。
二人にめがけて指から眩しい光を向けた。しかし、何も変化がなかった。
「そんな馬鹿な!?お前達はさては勇者だな!ロストメモリーの呪文が効かないとは・・・」
「記憶を消したのはお前の仕業だな。ロストメモリー!」勇者が怯えてない様子で剣を構えた。
相手が小動物のような大きさなので強気だ。
勇者は、剣を相手に向かって斬りつけた。ロストメモリーを倒した。勇者はレベルが上がった。
勇者は回復呪文リカバリーを覚えた。300ファル手に入れた。
「村人達の記憶が戻ったか確かめに行くか?」
スカルがそう言ったので、勇者は記憶なき村へ向かった。村の人々が楽しそうな顔で話をしている。
「村を救ってくださったのじゃな!金髪の青年の勇者と茶髪の少年よありがとう。おかげで孫がわしのことを思い出してくれた」
魔物を倒したのは俺なのに・・・スカルさんが勇者と思われてるし・・・本物の勇者はため息をついた。
「ご老人。私ではなく、本当の勇者に礼を言ってくれ。彼が、一人で崖の魔物を倒した。」
老人は、勇者の顔をじっと見て半信半疑な感じでこう言った。
「少年ぽいこの若者が?信じられんわい・・・なにかお礼をせんとな。この村に埋まっていた
歴史書をお主にやろう。言葉が読めん歴史書での・・・鑑定によると100年前の歴史書
なんじゃ。勇者は、いろんな歴史を見ておいたほうがよいしの」
勇者は土に汚れた歴史書を手に入れた。分厚い本かよ・・・こんなの読む気しないなと思ったが
せっかく貰ったので宿屋で読もうとしたが、勇者の読めない字だった。100年前の言葉だろうか?
「私にもその本を貸して見せてくれないか?」勇者は、スカルに本を手渡した。
「忘れられし勇者と魔王・・・世界の争い止めるため互いに協力した。魔王は魔物を人にし・・・
勇者は魔王の子を保護・・・魔王の子は世界の希望か?それとも絶望となる存在なのか?」
勇者は驚いた。100年前の言葉を読めるなんて・・・この人の正体って何者なんだ?
「平和を目指す魔王は、世界各地を支配しようとする魔王達に殺されたが・・・魔物達を人間に
することに成功した。世界の敵だった魔王の一人が、なぜそうしたのか理由は分からない。
その魔王と勇者は戦友だったということは他の人間達は知らない。」
この話・・・どこかで聞いたような・・・遠い昔、誰かに・・・スカルはそう思いながら歴史書を読んだ。
「魔王ロンリーエンペラーは、他の魔王達から「孤独を恐れる魔王」と呼ばれていた。
勇者ワールドホープは、世界の人々から「博愛の勇者」と呼ばれていた。
魔王の子の名は、ワールドエンペラー。他の魔王達は「裏切り者の子」と呼び、
世界の人々は「平和を守る子」と呼んでいる。」
私は、この話をどこで聞いた?この歴史書に出てくる人物を私は知っている気がする・・・
夢中になって読んでたらもう夜の10時か・・・この歴史書の続きはまた明日に読んでみるか。

スカルは、失った過去を思い出すのか?
次回へ続く
13魔王岡田:2009/08/28(金) 11:21:12 ID:pQmfhp5r
スカルはその日の夜に夢を見た。勇者の格好をした若者が、幼き少年に
「君は、この世界の希望だ。だから、俺は君を守っているんだよ。君の本当の
父親はとても立派な人だった・・・君は、大人になったら世界を破壊する道を
選ぶのか・・・それとも世界を平和にする道を選ぶのか・・・」
この男は誰だ?顔がはっきり見えない。その隣にいる少年は私か?
「僕も、お父さんのように生きるよ。勇者様は、もし僕のような存在に
生まれたらどうするの?」
このとき、私は決意したんだ。勇者や父のような生き方をすると・・・
「俺も、君達のような魔王になってたかな・・・俺は、人を疑うことが
多かった。でも、君の父親のことはなぜか信じることができた。
彼の顔が寂しそうな顔に見えたからかもしれない・・・
彼は、人間として生まれたかったといつも泣きながらそう言っていた。」
この男は100年前の勇者か?隣に居るのが90年前の私か・・・小さな角が頭に生えていて、
小さな黒い悪魔の翼が背中にある。そうか、私の正体は魔王だ・・・
父が遺した呪文で人間になったのか・・・私は、父の仇とこの勇者の子孫を
探すために人間になった・・・
スカルは魔王としての記憶を取り戻した。魔王の幻術が使えるようになった。
私の部下達は居なくなったのではない人間になったんだ。でも誰かがまた魔物に
戻した・・・いったい誰がこんなことを?勇者の子孫が言っていた魔王デスゴットの仕業か?
父を殺した魔王達の仕業か・・・父と勇者の平和の世界を崩そうとしている奴は許さない!
例え相手が同族でも戦わなければ!
魔王は夢の中で決意した・・・勇者エデンには、私が魔王と言わない方がいいかもな。
いきなりそう言われても信じてくれるか分からぬからな・・・勇者らしくなったら
話してみるか私の正体を・・・・・・勇者エデンは、その時どんな反応をするか
楽しみだ。勇者エデンよ・・・お前が強くなったらお前と戦いたい。
お前は、100年前の勇者の子孫だ・・・きっと努力すれば私を超える力になる。
しかし、この先は二人だけで旅するのは危険だな。私の部下達は魔物に戻ってしまったかもしれん・・・
とりあえず仲間を集めるか・・・

魔王の父親を殺したのは果たして誰なのか?人間になった魔物を元に戻したのは誰なのか?
第二章「孤独を恐れた魔王」に続く
14魔王岡田:2009/08/29(土) 12:25:15 ID:xUkWFiFo
第二章「孤独を恐れた魔王」
100年前・・・無意味に魔物達と共に人間を殺戮する魔王が居た。その魔王が、平和な世界各地の村を地獄絵図へと
変えた。これで世界は私の手に・・・だが何かが足りない・・・部下達や他の魔王達は私を尊敬しているのに・・・
私は、他の魔族より長生きする・・・いつか一人になってしまう。私のしている事は間違っているのか?
「ロンリーエンペラーか・・・本当にそうなってしまいそうだ・・・」
私は、自らの手で滅ぼした町の地面に座っていた。そんな私に部下達が声を掛けた。
「魔王様!どうしたんですか?顔色が悪いですよ」
心配そうにドラキュラがそう言った。
「世界各地の村を焼き尽くして疲れてるんですか?無理しないでください」
炎の魔人が微笑みながらそう言った。
今こうして話している部下達もいつまで共に生きられる?私は孤独を恐れているのか・・・
私には妻と子供もいる・・・なのにどうして・・・
「部下達よ・・・私のした行いは正しいのか?」
部下達は、驚いた様子で魔王の顔を見た。
「突然何を言い出すのですか?世界を絶滅させなければ、我々が殺されてしまいます!
この前、魔王の城に乗り込んだ勇者達に何か言われたのですか?」
真剣な表情でナイトデビルがそう言った。
あの勇者の事か・・・私の顔は、寂しそうに見えると言った勇者。私は、こんな悪魔のような顔なのに表情などあるのか?
感情もないというのに・・・私に挑んでくる勇者ワールドホープは、こんな私に何を伝えたいのか・・・
たいして、力が強くない勇者の分際で・・・
「あの勇者の戯言か・・・勇者は、私を説得で改心させようとしているのか・・・
私とは戦うつもりはないと言っていたが・・・」
他の勇者だったら私を倒そうとするはずだ・・・何で私のような奴を殺そうとしない?
私に妻と子供がいたからか・・・勇者にはその事を話してはいない。他に何か理由があるのか?
今日は、魔界会議の日か・・・あまり行く気はしないが・・・行かないと私の伯父が五月蝿いからな。
「部下達よ。私は、地獄へ行って来る・・・魔界会議があるからな。留守を頼むぞ・・・
命がけで妻と子供も守ってくれ・・・頼んだぞ!あの勇者がもし来たら絶対に殺すな。
聞きたい事が沢山あるからな」
魔王は呪文を唱え地獄へと向かった。姿があっという間に消え去った。

孤独に苦しみだす魔王ロンリーエンペラー・・・地獄で魔界会議が始まる・・・世界破滅のための会議が
次回へ続く





15魔王岡田:2009/08/30(日) 11:13:24 ID:2jwcm0WX
地獄には、魔王達が集まって会議する場所がある。互いに情報を提供したり、
人間達をどうやって支配するか相談したり、その会議は世界破壊を早く終わらすため
一ヶ月に2回ある会議だ。私の伯父がその会議を考え出した。魔王の中でもっとも
最強と呼ばれているのは伯父だ・・・私は、そんな伯父の補佐役・・・
「どうした?孤独の帝王よ、顔色が良くないぞ。お前は、わしの後を継ぐ者だから
そんな顔をしてはいかんぞ・・・」
私の伯父が、小声で私に向かってそう囁いた。
「死者の神と呼ばれたあなたに私の気持ちはわかりません!」
孤独の帝王は、大声で叫んだ。他の魔王達は、その様子を見て騒ぎ出した。
「孤独でこの世界を支配して・・・それが正しいのでしょうか?大事な部下達もいない
世界なんて虚しいだけなんだ!妻と子供を私の力だけで守っていけるか不安な世界など・・・」
そんな私に伯父は、ため息をついた。
「お前は、他の魔王達より長く生きるのだから当然のことだ!いつかは、お前だって死が
訪れる・・・孤独が耐えられないお前など魔王失格だ!今すぐ頭を冷やしてここから出て行け!」
伯父は怒鳴りつけると私を呪文で元の世界へ追い出した。私は、何をやってるんだろう・・・
妻に相談してみるか・・・少しは楽になるかもしれん・・・
「おかえりなさい・・・あなた・・・最近、顔色が悪いようだけど大丈夫なの?」
妻は、優しく微笑んでそう言った。妻は、人の心を持った珍しい人型の魔物だ。
そんな妻に今日の会議の事を話してみた。
「あなたが、世界破壊を止めても私はどこまでも共にいるわ・・・あなたは、
自分では気がついてないかもしれないけど・・・とても、優しい魔王なのよ。
だって、私に人の心を持っていることは素晴らしいことだと言ってくれたのは
あなただけだったの・・・人間達や他の魔王達に魔女と言われたこんな私に・・・」
私は、一人じゃない妻と子供がいるんだ・・・だが、魔王失格になった私に
部下達は共にいてくれるのか?私は、部下達に今日の会議の事を話してから
「私は、魔物達を人間にし平和な世界にしようと思う・・・それが嫌な者達は、
他の魔王達の所に行くがよい・・・」
世界を破壊を止めた私が出来る事・・・子供の魔物達しか残らなかったが・・・
他の大人の魔物達は、他の魔王に仕える者達になった・・・
「子供の魔物達よ・・・人間になるまでの間は、魔物として生きよ・・・
私は、禁断の術で世界各地の魔物を人間へと変化させる・・・」
魔王は、魔方陣に座り呪文を唱えだした。しかし、その途中に世界各地の魔王達が城に来た。
どうやら、元部下達が伝えたらしい・・・
魔王は、見守っている妻に真剣な表情で
「マジックプリンセス・・・マリーよ。早くその子達と共に隠し部屋の先にある
トンネルへ逃げてくれ!」
マリーは、頷いて自分の子供と子供の魔物達を連れて逃げた。その後ろ姿を見ながら、
孤独の帝王は初めて涙を流した。人間と同じ透明な涙を・・・

孤独の帝王の禁断の術は完成する・・・己を犠牲にして・・・
次回へ続く
16魔王岡田:2009/08/31(月) 21:28:28 ID:wYaf+02F
禁断の術を唱えている魔王の所へ12人の魔王達が来た。
死者の神「孤独の帝王・・・まさか、お前が裏切るとは・・・何故だ?どうして世界を
平和にしようとする?破壊を無意味に繰り返していたお前が・・・」
孤独の帝王「私にも、何故だかわかりませんよ・・・魔族達にも心があるということに気がついた
だけだ・・・それに破壊など意味がない」
「世界を破壊して地獄に変えたお前が、破壊を止めて魔物達を人間にする・・・
無駄な事を・・・それでも、殺戮の帝王の息子か?」
伯父は、そんな甥に剣を向けた。
「お前はわしの弟の子だから出来れば殺したくなかった・・・」
孤独の帝王は、落ち着いた様子で
「もう遅い・・・禁断の術は、完成した・・・私を殺しても無意味だ」
伯父は、そう言っても剣を向けたままだった。
「裏切り者は死刑だ・・・例え、お前が私の甥でも避けられぬ・・・」
まさか、伯父に殺されるとは思ってなかった。他の魔王達と同じように
勇者に倒されると思っていたが・・・人生とは何が起きるか分からないな。
伯父の剣が私の心臓へと突き刺さった。他の魔王達は、そんな私を嘲笑いながら
私を紅蓮の炎で焼き尽くす・・・
「裏切り者はこうなる運命だ・・・他の者達も裏切ればこうなる・・・」
伯父が哀れむかのようにそう言ってから、他の魔王達と共に城から立ち去って行った。
意識が遠いな・・・血が止まらない・・・このまま一人で死ぬのか・・・
妻と子供達は無事だろうか?トンネルの先は、外の世界に繋がっているが・・・
さっきから誰かが私を呼んでいる気がする・・・
「しっかりしろ魔王!ひどい怪我と火傷だ・・・いったい何があったんだ?」
お前は勇者ワールドホープ!?何故ここに・・・いつも一緒にいた三人の仲間がいない様だが・・・
「・・・魔王達に裏切り者として殺された。私が、この世界を平和にしようと
した事に腹が立ったらしい・・・私は、お前のおかげで気がついた。
魔族にも心があることに・・・・・私に足りなかった物は、心だったんだ・・・」
孤独の帝王は、勇者に伝えたかった事を話し始めた。
「魔族達は、人間となり平和な世界になるはずだ・・・魔王達も魔物達の守りが
なければしばらく破壊を止める・・・勇者よ、最後にお前に会えて良かった。
お前は、私にとってライバルだった・・・」
孤独の帝王は、勇者に向かって満足そうに微笑んでいた。勇者は、魔王の
火傷してない方の大きな右手を握って涙を流しながら
「もし、生まれ変わったらお互い戦友になろう・・・約束だぜ忘れるなよ!」
魔王は、苦笑しながら勇者に質問してみた。
「お前は、なぜ私を憎まない?世界各地を地獄へと変えた元魔王を・・・」
勇者は、迷うことなくすぐこう答えた。
「前にも言ったけど、初めて会った時に寂しそうな顔に見えたんだ・・・気のせいかなと思ったけど・・・
本当の心を隠してるような気がしたんだ。魔王にも心があるんだってその時に思った・・・
だから、憎めなかったよ。」
さすが勇者だ・・・なんでもお見通しか・・・もっとお前と話していたいが・・・
そうもいかないらしい・・・
「勇者よ。お願いがある・・・妻と子供達を守ってやってくれ・・・私は、もう
長くない・・・」
勇者は、頷いて元魔王に教えられたトンネルへと向かった。その後ろ姿を見ながら、
元魔王は息絶えた・・・・・・孤独の帝王の術で、魔物達が人間へと姿を変えられ、
城の守備が弱まった他の魔王達は他の勇者たちに倒されてしまった。
こうして、一人の魔王のおかげで世界に平和が戻った。
勇者ワールドホープは、その事を世界の人々に伝え、孤独の帝王は、
「救世主」と呼ばれるようになった・・・残念ながら、疑う者もいたが・・・

次回へ続く







17魔王岡田:2009/09/02(水) 20:10:21 ID:8gQewJPV
勇者は、魔王の妻と子供達のために、鉄壁の城を造った。勇者の両親の知り合いの
大工達によって、作られた城はプロテクトスター城という名が付けられた。
勇者は、魔王の子と他の子供達の父親の代わりになり、いろんな事を教えていた。
たとえば、世界の事を聞かせたり、剣術を教えたり、一緒に楽しく話したり
していた。
魔王の子は、普通の子供達より年を取るのが遅かった。100年経たないと
彼は大人になれないと魔王の妻がそう言っていたが・・・
その事を彼は、気にしているようだ・・・
「勇者様・・・どうして、僕は他の子と違うの?」
勇者は、迷いもせずにすぐにこう答えた。
「きっと、君には不思議な力があるからさ・・・その力がいつかきっと誰かの
役に立つよ。だから、気にするなよ!」
勇者にそう言われて、魔王の子が嬉しそうに笑った。
魔王の子は、人型と悪魔型が混ざった姿をしていた・・・頭に小さな角がはえ、
背中に小さな悪魔の翼がはえていたが、その顔は人間と同じだ・・・
角と翼がなければ、ただの美少年に見える・・・人の心を持った魔王の子・・・
勇者は、魔王の子を見ながらそう思った。
勇者は、世界の村の人々に自分が魔王の子とかつて魔物だった子供達の世話している
事を話すために旅へ出ることにした。理解されなくてもいい・・・世界の人々に、
魔物でも心を持っていることも伝えたい・・・
魔王の子と子供達は、そんな勇者の帰りを待っていた。だが、10年経っても帰って来る
事はなかった。魔王の妻は、残念ながら病死してしまった。城にいるのは、大人になった子供達だけだ。
疲れた魔王の子は、人間になった子達と一緒に眠ることにした。人間の子達が年を取らない呪文を
掛けて・・・疲れすぎて100年も眠り続けてしまった・・・彼がやっと大人になったというのに
勇者は帰って来なかった・・・魔王の子は、子孫なら会えるに違いないと思った。
魔王の子は、魔物だった人間達を部下にして、その部下が勇者をサポートするように
各地に派遣した。勇者の生まれ変わりでもいいから会いたいと願った。
魔王の子は、人の真似をして人になろうとした。人になって、勇者の子孫と
旅をしたいと思ったからそんな事をしていた。

次回へ続く


18魔王岡田:2009/09/03(木) 11:29:16 ID:cAu+H/JX
そんな魔王の子が、荒れ果てた父親の城の部屋で「魔の封印」を発見した。
その本には、魔物が人間になる方法が書いてあった。
魔物が人になるのは、簡単だが・・・魔王が人になるのは、自分の記憶を代償に
しなければならない・・・その呪文は己で考えよ・・・そうすれば人となれる
だろう・・・
この本は、私の本当の父親が残した本か?呪文を己で考えるか・・・・・・
記憶を消して、人になる呪文か・・・魔王の子は、椅子に座って考え始めた。
「記憶よ去れ、私に人の姿を与えよ!」
試しに思いついた呪文を言ってみたが何も起こらなかった。
何かが足らないのか・・・意外と難しいな・・・
人になるということは、今の力を封印すればいいのか?
「我が記憶代償に己の姿を変えよ。魔王の力をその姿に封印せよ。」
魔王の子がそう唱えると今度は成功した・・・
魔王の子は、スカルラドーという名の人間になった・・・
その事を思い出した魔王の子は、鏡に写った自分の姿を見た。
これが人の姿か・・・頭に角が無い・・・背中に翼がない・・・
でも顔は変わってないな・・・大人になっただけで・・・
もし、100年前の勇者と父が私の姿を見たら驚くだろうか?
記憶を思い出したのに、勇者と父の顔が思い出せない・・・
顔が思い出せない事が、悲しくて魔王の子は涙を流した。
そんな魔王の子に心配そうに勇者が声を掛けた。
「スカルさん・・・どうして泣いているの?」
魔王の子は、涙を手で拭いてから
「どうして、父の顔と大事な人の顔を思いだせないんだろう?
私は、それを思いだせない事がとても悲しい・・・」
勇者は、そんなスカルを励ますように
「誰だって、子供だった時の記憶を覚えてない時だってあるよ・・・
俺だって、あまり覚えてないから・・・だから、気にするなよ!」
そういえば、なんとなくこの勇者は、私の心の支えだった勇者に
似ている気がする・・・

次回へ続く
19魔王岡田:2009/09/05(土) 11:41:25 ID:8B4IoRkT
「そうだな・・・落ち込んでる暇は無い・・・次の町へ行くか」
二人は、記憶なき村の北にある獅子の村へ向かった。獅子の村は、獅子の像が
たくさんあった。村の人も、男の人が腕に獅子のタトゥーが彫ってある。
女の人は、獅子の首飾りを付けている。この村では、獅子が守り神となっている
ことが村の様子を見ているだけですぐにわかった。
その村で注目を浴びている戦士がいた。その戦士は、まるで獅子のような髪の色で、
顔もどことなく獅子に似ていた。
「ありがたや〜獅子のような戦士じゃ!村が幸せになるの〜」
老婆が手を合わせて戦士に向かって拝んでいた。
勇者が、その老婆に質問した。
「あの、どうして村の人は獅子を崇拝してるんですか?」
老婆は、自慢げに語りだした。
「この村は、獅子に守られた伝説があるからじゃ・・・凶悪な
鋼鉄の化け物を追い払った伝説がな」
村の人々に崇拝されている戦士は、豪快に笑っていた。
「わははは!頼りにされるのも悪くないものだ!」
戦士は、二人の旅人の顔を見て首を傾げた。
「おぬしらも、俺を崇拝しに来たか?それとも、森にいる鋼鉄の化け物でも倒しに来たのか?」
勇者は、鼻で笑ってから
「お前みたいなえらそうな奴は、崇拝なんてしないよ!森にいる鋼鉄の化け物を倒しにきたんだ!」
戦士は、腹を抱えて笑いながら
「お前みたいな弱いやつが?お前の連れの男の方が、強そうなのにか?頑張って、
俺より先に奴を倒せよ少年!期待はしねぇけど」
勇者は、大声で怒鳴った。
「俺は、勇者だ!そいつを一人で倒して、少年じゃないという事を証明してやるさ!」
そんな勇者の様子を見ていたスカルはため息をついた。
あんな事で、むきになるとは子供だな・・・
「勇者よ。鋼鉄の化け物は、攻撃力が高く守備力も高い・・・
一人で倒すなど無理な相手だ・・・やはり、私が手伝った方がいいと思うが?」
勇者は、首を振って
「一度言った事は、達成しないと気がすまないから・・・頑張ってみるよ」
何を言っても無駄か・・・もし、命が危険になったら助けるとしよう・・・
勇者の子孫を死なせたくないからな・・・
「よし、新しい武器や防具も買ったし、森の鋼鉄の化け物を倒しに行こう!」
勇者は、気合を入れてから森へ向かった。スカルは、そんな勇者を見送るふりを
して姿を消して、勇者が向かった森へ行った。

次回へ続く
20魔王岡田:2009/09/09(水) 09:45:44 ID:cQ2HfbmE
勇者は、森に一人で来たことを後悔していた。暗い闇の中で、どこにいるのか
わからない鋼鉄の化け物を探さなければいけない・・・
どうしよう・・・相手がどんな奴かわからないのに・・・
とりあえず、森のモンスター倒しながら、前に進むか。
前にひたすら進んでいた勇者が、なんとか鋼鉄の化け物を発見した。
しかし、一足遅かったようだ戦士が苦戦しながら戦っていた。
勇者は、その戦いを見守ることにした。相手は戦士の攻撃が効いてない
ように見えた。
「さすがは、鋼鉄の森の番人と呼ばれるだけはある。俺の攻撃が、
まったく効いてない・・・くそっ!」
戦士は、それでも諦めずに相手に向かっていく。
相手は、戦士を拳で殴り飛ばした。戦士は、瀕死になってしまった。
そんな状態になっても、戦士は剣を引きずりながら相手に向かって行った。
戦士が、また殴られそうになった時、勇者が戦士を庇った。
「いらん事を・・・勇者気取りの詐欺師の助けなどいらぬ!」
勇者は、詐欺師呼ばわりされて悔しかったが戦士を庇った事を後悔しなかった。
「人が死ぬのは見たくない・・・だから、あんたを助けたんだ。」
戦士は鼻で笑って
「こんな見ず知らずの俺を助けるとは・・・お人よしだな・・・そういえば、
名前を聞いてなかったな。」
「俺は、エデンホープ・・・あんたの名は?」
「俺は、レオンストーンだ。よろしくな詐欺師エデン」
戦士は、にやりと笑ってそう言った。
二人とも瀕死だ・・・このままじゃ危険だな。そろそろ手助けするか・・・
身を隠していたスカルが二人を回復した。

次回へ続く
21魔王岡田:2009/09/09(水) 11:45:37 ID:cQ2HfbmE
「二人とも大丈夫か?あの化け物は、手強いから三人で倒すぞ・・・
一人で倒すのは、無理だ・・・私が奴の守備力を弱くする呪文を
掛けて、二人が相手に攻撃する作戦で行こう。」
スカルが、相手の守備力を弱くする呪文を唱えだした。
「硬き守りよ・・・消え去れ!デリートプロテクト」
相手の鋼鉄の鎧が溶け出した。二人が相手を攻撃し、鋼鉄の森の番人を倒すが出来た。
「やはり、あなたはお強いですな・・・おかげで傷もすっかり治りました。
俺はレオンストーンです。あなたのお名前は?」
勇者の時とは、まったく違う態度だった。尊敬の眼差しでスカルの顔を見ている。
「私は、スカルラドー。レオン君の剣の腕や度胸は素晴らしかったよ・・・
勇者エデン・・・君も、立派だったよ。」
「スカル様!弟子にしてください!俺も、呪文が使えるようになりたいんです!お願いします!」
レオンはスカルに土下座して必死に頼んだ。
「・・・弟子じゃなくて、仲間にならないか?ちょうど仲間を探している・・・」
「はい喜んで!あなたの仲間になります!」
レオンが仲間になった。
「詐欺師エデンも一緒か・・・お前が本当に勇者かどうか見極めてやるぞ。」
レオンが勇者に向かって小声でそう言った。
三人は、獅子の村へ戻って、森の鋼鉄の化け物を倒した事を報告した。
三人は、村の人に食事や酒をご馳走になった。宿屋もただで一泊させてもらった。
そして、夜が明けたら見送りの村の人々に獅子のお守りを三人分貰った。
三人は、次の町聖女の町へ向かうことになった。
その村では、女ばかり生け贄にする恐ろしい儀式が行われているらしい・・・
その村に女が行くと必ず二度と帰って来れない噂があった。
三人は、そんな村へ向かった。
聖女の村には、女しかいなかった。血の色をした不気味な教会の前に
シスター達が虚ろな目で並んでいた。
「我らの聖女様に・・・生け贄を捧げよ」
シスター達は、みなそう言ってから教会の中へと入って行く・・・
「どうやら、あの教会の中で、生け贄の儀式が行われているらしいな・・・
どうする?勇者よ。止めに行くか?」
勇者は頷いて教会へと向かった。教会の中ではシスター達が一人の女を
取り囲んでいた。
「私をどうするおつもりですか?」
女の問いにシスター達は、不気味に笑って答えた。
「聖女様の復活させる為の生け贄です・・・あなたは、聖女様の一部に
なれるのです・・・さあ死を捧げなさい」
シスター達は、侵入してきた男達の方を見て
「男はいりません・・・命が惜しければ立ち去りなさい。」
三人の男が剣を構えるとシスター達は、教会にある悪魔の像に
祈りを捧げた。悪魔の像がひび割れて年老いた堕天使が現れた。
「我の計画の邪魔をするつもりか・・・命知らず共が!」
堕天使は、三人に襲い掛かった。だが、攻撃は当たらなかった。
「若返ればお前達など・・・貴様らのせいで不完全でよみがえってしまった。
ゆるさん」
年老いた堕天使は、三人に襲いかかろうとしたが突然口から血を吹いて倒れた。
「自滅か?だが、かすかに気配を感じる・・・」
スカルがそう呟いた。倒れたはずの堕天使は、シスターに乗り移っていた。
「どうだ?これなら攻撃出来ないじゃろ!我を殺せばこの者も死ぬぞ。」
三人は手も足も出ない状態になった。しかし、生け贄にされそうに
なっていた娘が呪文を唱えだした。
「悪よこの体から立ち去って!癒しの洗礼」
「何も起きんぞ!無駄だったようじゃな・・・」
笑いながら堕天使は、娘に襲い掛かった。

次回へ続く



22創る名無しに見る名無し:2009/09/09(水) 14:23:04 ID:O5ggIUwt
妙に読みにくい
段落字下げしてほしい
23魔王岡田:2009/09/13(日) 10:28:09 ID:lti3DaAP
勇者は、娘の盾になって堕天使の攻撃を防いだ。
「邪魔だ小僧!そこをどけ!」
堕天使は、勇者の首に長い爪を向けて叫んだ。
しかし、堕天使の体はいつのまにか老婆へと戻っていた。
どうやら、呪文が後になって効果が現れたようだ。
それでも堕天使は、不気味に笑いながら
「魔王デスゴット様・・・どうかわしに力を」
堕天使の体は、炎に焼かれ焼け落ちていった。
「何故、私に力を与えてはくださらないのですか・・・」
そう呟いて姿が完全に消滅した。
操られていたシスター達が正気に戻った。
礼拝堂にあった悪魔の像も消え去り、聖母の像に戻った。
教会の姿も、血に染まった色から白い教会へと姿を変えた。
町の牢屋に捕まっていた男達も解放された。
元の聖女の信仰を大事にする町へ戻った。
生け贄にされそうになっていた娘が勇者の
仲間になった。
娘の名は、イリアホワイト。
白魔法を得意とする魔法使いだ。

次回へ続く
24魔王岡田:2009/09/13(日) 10:54:15 ID:lti3DaAP
まだ見習いの魔法使いなので、魔法を失敗する事がある。
しかも、つまずかない所でもこけてしまう・・・
そんなイリアでも勇者は好きになってしまった。
長い金髪に海のような青い瞳に白い肌・・・
なにを着てもかわいいだろうなイリアさんは・・・
勇者は、だらしない顔でイリアの事を考えていた。
スカルは、そんなイリアに全く興味がないのか
イリアに話しかける事がなかった。
恋という物か?わからない・・・人を愛する事など知らない。
人間の感情は、理解してるつもりだが・・・
人になるのは、意外と難しいな・・・
スカルは、頭を抱えて悩んでいた。
人らしくないと怪しまれてしまう・・・
どうしたら、いいんだ?

次回へ続く

25魔王岡田:2009/09/13(日) 11:22:49 ID:lti3DaAP
レオンは、そんなスカルに声を掛けた。
「どうしたんですか?何か悩み事でも?
 俺でよければ相談に乗りますぜ」
スカルは、ため息をついて
「レオン君。人間とはいったい何だろう?
 わからなくなってしまった・・・」
「人間は、いろんな奴がいますよ・・・
他人を見下したり、他人に嘘ついたり、他人に親切したり、
表と裏の顔が必ずあるのが人間だと思います。」
 表と裏か・・・私の場合・・・表が人で裏が魔王・・・
 私は、人の心を持って生まれた魔王。
「レオン君。私がもし人ではなかったら嫌か?」
レオンは首をおもっきり横に振って
「あなたが、もし人じゃなくも俺は仲間ですよ!
 たぶん、詐欺師もどじ娘もそう言ってくれるはずです!」
仲間か・・・私が魔王と知っても果たしてそう呼んでくれる
だろうか?

次回へ続く
26魔王岡田:2009/09/14(月) 14:20:24 ID:yAmCCYFO
「そろそろ次の町へ行きましょう。
 カジノがある街、にぎやかなゴールドタウンへ。」
 その町には、トランプのゲームや乗馬のレース大会があって、
 お金を失う町として有名だった。
 噂では、貴族達が住む町で、豪華な屋敷が多い町らしい。
 そのお金のほとんどを支配する者が裏にいる町だ。
 勇者達は、その町へ着いた。
 町は、噂どおり貴族達が賭け事を楽しんでいた。
 一人の美女が勇者達に話しかけてきた。
「ようこそ旅の方。ここは、金の亡者が集まる町よ・・・
 私の父もお金を使いすぎて、借金まみれなの・・・
 お願い!旅の方達!お金を恵んでください・・・
 そんな父が病気なの・・・」
 勇者は、娘の涙を見て哀れに思った。だから、お金を全て渡した。
 「ありがとうございます・・・10000ファルもあれば、
 父を助けられます・・・」
 娘は、嬉しそうに笑って走って行った。
 「おい、詐欺師!いいのか、あの娘に騙されても知らんぞ!」
 レオンが呆れた顔で怒鳴った。
 「お優しいですね勇者様は、でも優しすぎても人に騙されますよ」
 イリアは、勇者に笑顔でそう言った。

 
 
27魔王岡田:2009/09/14(月) 15:09:30 ID:yAmCCYFO
「お人よし勇者だな・・・少しは、疑う心を持った方が・・・
 信じすぎると人をまったく信用しなくなってしまうからな・・・」
勇者は、仲間達にそう言われても自分のした事を後悔してなかった。
「お金は、全部渡してないよ。ちゃんと銀行に預けてあるから、
 たぶん5000ファルくらい?」
勇者達が町を見て回っているとお金を渡した女を見かけた。
その女が顔半分に包帯を巻いた女にお金を見せて
「あんな演技に引っかかるなんて馬鹿な旅人・・・
 父親なんてもうとっくに死んでるのに・・・」
顔半分に包帯を巻いた女が意味ありげに
「さすがは、悪女と呼ばれるだけはある・・・
 お前も、あの魔女に騙されているとは知らないでしょう・・・」
女は、その女を睨みながら
「お金さえあの魔女に差し出せば、死んだ父が生き返るのよ!」
女は、そう言うとカジノへ走って行った。
勇者は、包帯を巻いた女に質問した。
「すみません。今の話を聞いてしまったんですけど・・・
 あの方って誰ですか?」
女は、その名を口にするのが嫌なのか震えながら
「私の顔の傷は、あの魔女のせいで・・・金を奪って、
 好き勝手にこの町を支配する気よ・・・
 金が払えなくなると、魔女に殺されるの・・・
 歯向かった私は、顔の半分を焼かれ酷い目に・・・
 なんとか逃げてきたけど・・・」
女は、涙を流しながら勇者達に訴えた。
「お願い旅の人!あの魔女を殺して頂戴!
 貧しい荒れ果てた土地にならないために・・・」
勇者達は、走って行った女を追いかけた。
カジノの奥の二人の門番に女がお願いをしていた。
「お願い!あの方に会わせて!話したい事があるの」
門番は、黙ってその場をどいた。

28魔王岡田:2009/09/17(木) 20:20:41 ID:0lvCagxk
そのすきに勇者達も走って女を追いかけた。
門番達は、魂の抜けいるかのような目で勇者達にきずいてないようだ。
「やっと騙された事に気がついたようね・・・
 父親なんて生きかえらせる力なんてないわ・・・
 あなたのおかげで、あの方に捧げるお金が集まった。
 一応、感謝するわ・・・」
娘は、歯軋りしながら魔女に氷の魔法を掛けた。
しかし、はね返された氷の刃が娘の肩に傷をつけた。
魔女は、自分の部屋に入って来た勇者達を見て
 「娘の相手をしていたら、門番達を操るのを忘れてたわ・・・
  邪魔者が来たようね。」
魔女は、目に見えないバリアを周りに張った。
 「あれは、魔法を防ぐ結界か・・・
  剣術は防ぐ事ができない欠点がある。」
スカルは、小声で勇者に囁いた。
勇者は頷いて剣を構え、魔女を攻撃した。 
しかし、魔女は余裕たっぷりの微笑みを浮かべた。
 「魔女め!攻撃まで防ぐのか!厄介な敵だ!」
レオンは、その様子を見て眉間にしわを寄せた。

  
29魔王岡田:2009/09/17(木) 21:02:49 ID:0lvCagxk
「仕方ないあの魔法を使うか・・・娘、悪いが協力してくれ。
 攻撃呪文を同時に掛けて、あの結界を消滅させる為に」
スカルは、娘の肩の傷を回復してお願いした。
娘は、相手の顔を見てから、その相手と同時に呪文を唱えだした。
地獄の業火と吹雪の風が、魔女の見えない守りを消滅させた。
 「そんな馬鹿な・・・私の結界が消えるとは!
  炎と氷は混ざり合わないはず・・・何故なの?」
魔女から微笑みが消え去り、恐怖に怯えた表情へと変化した。  
そんな魔女をすばやくレオンが攻撃した。
魔女は、悲鳴を上げながら消滅した。
 「私って、馬鹿よね・・・なんで、こんな魔女なんか
  信じてしまったのかしら・・・」
娘が、涙を流しながらそう呟いた。
 「頼る者がいなかったから、君は信じてしまった・・・
 心にすきがあると、魔物に憑かれてしまう・・・ 
 人間とはそういう生き物だ・・・」
娘は、真剣な顔でそう言ったスカルに
 「あなたって、変わってるわね・・・
  悪女と呼ばれた私を立ち直らせようとしているの?
  やりなおせるかしら・・・」
娘は、勇者に10000ファルを返した。
 「魔女が溜め込んだお金を町の人に返しに行ってくるわ・・・」
スカルは、そんな娘を見て珍しく微笑していた。 
誰も、その事に気がついていなかった。
 
 
30魔王岡田:2009/09/17(木) 21:15:26 ID:0lvCagxk
村イベント 
T イリアと買い物
U レオンの意外な趣味?
V ギャンブルへ行くスカル
 イベントは、仲間の好感度を上げたり出来ます。
 仲間の裏を知る事も出来るのです。 
 どのイベントを見ますか? 
31魔王岡田:2009/09/19(土) 09:02:56 ID:t9qtnqEo
Tを選んだ場合 
 
イリアと勇者は、村で買い物をする事になった。
イリアは、楽しそうな顔で町を歩いている。
「賭け事の町ですから、きっと珍しい物が売ってたり、
 カジノの景品で、珍しいアイテムが手に入るでしょうね」 
ここで、イリアさんが欲しがってる物を買ってあげれば、
絶対に仲良くなれる!
勇者は、イリアと仲良くなる妄想をしながらにやけていた。
そんな勇者の期待を裏切るかのように、イリアはただ見ている
だけで何も欲しがらなかった。
仲良くなる計画が台無しだ・・・イリアさんは、どうして
俺の仲間になってくれたのかな・・・
 「イリアさん。どうして君は仲間になってくれたの?」
イリアは、真剣な顔で
 「生け贄になりそうだった私を助けてくれたお礼です。」
勇者は、その理由を聞いてがっかりした。
自分の思っていた理由とは違っていたからだった。

Tのイベント終了
32創る名無しに見る名無し:2009/09/22(火) 02:24:52 ID:T4j19fCQ
さすがにもうちょっと広く本読んだ方が良いんじゃないかな。
読書量と描写力は比例しないが、それでも読者があくびする文章については自分で回避できるようになるぞ。
まずは投下のたびに、読者にとって想定外な要素を自分なりに熟考して必ず一つ以上含めること。
それだけで見違えるはずだよ。駄作の域を超えられるかどうかは君次第なので保障できないが。
33魔王岡田:2009/09/22(火) 19:16:56 ID:fBn4Eeoz
Uのイベントを選んだ場合

 石頭と言われているレオンだが、
 意外な趣味があった。
 例えば、スカルのことを見ていたり、
 スカルの真似をして、難しい本を無理して読んだり、
 「そういえば、なぜ自分はスカル様を
  信じているんだろうか?」
 まさか・・・スカル様に恋しているのでは?
 「そんな怪しい趣味はない!でも、最近のスカル様は、
  あの村娘と仲良くなっている噂が・・・」
  俺は嫉妬してるのか?おかしくなったみたいだ・・・
  俺が、女性だったらよかったのに・・・
  なに考えてんだしっかりしろ!
  レオンは頭を抱え込んで地面に座りこんだ。
  
 Uのイベント終了
34魔王岡田:2009/09/22(火) 19:56:01 ID:fBn4Eeoz
 Vのイベントを選んだ場合
  
 スカルは元悪女のアイスジェリーに誘われて
 カジノへ行く事になった。
「君は、どうして私をカジノへ連れて行く?」
 アイスは、微笑みながら
「あなたとデートする為よ・・・
 もっとあなたの事を知りたいのよ」
 デートとは、カジノへ行く物なのか?
 スカルは、半信半疑だったが
 華やかなカジノへと入って行った。
 スカルは、カジノへ行った事がないのに
 賭け事になぜか勝った。 
 スカルは、謎の花を手に入れた。
 なんだこの花は?
 見た事がない・・・
 赤い花か・・・一応貰っておくか・・・
「その花きれいでしょ?この町で、有名な花
 レッドローズよ。」
 スカルは、その花をアイスに手渡した。
「そういえば、君の呪文に助けられたな。
 その礼に受け取ってくれ」
 アイスは、頬を赤くして
「この花の意味知ってるの?」
 スカルが首を振ると
「ありがとう大事にするわ・・・
 お願いがあるの・・・
 できれば、あなたと一緒に旅したいの・・・
 だめかしら?」
 スカルは、しばらく考え込んだ。
 
 Vのイベント終了
35魔王岡田:2009/09/22(火) 20:16:22 ID:fBn4Eeoz
 アイスが新たな仲間になった。
 レオンは、歯軋りしながら
 珍しくスカルに怒鳴った。
「わけのわからん村娘が二人も
 増えてしまったではありませんか!?
 俺は、この女を仲間って認めてません!」
 アイスは、そんなレオンをからかうように
「私は、スカル様に仲間って認めてもらえば、
 あんたなんてどうでもいいわよ」
 二人の言い争いが始まった。
 それを止めようと勇者が間に入った。
「落ち着いてよ。これから、俺達は長い道を
 一緒に行くんだから仲良くしよう。」
 レオンは、勇者の方を睨んで
「いつ貴様の仲間になった? 
 俺は、スカル様の仲間だ!」
 アイスは、あきれた顔で
「悪いけど・・・勇者の仲間になるつもりはないの。
 スカルの仲間だけど、あなたの事はどうでもいいわ」
 まさか、このパーティってスカルさん目当ての
 人しか集まらないのか?
 勇者は、その様子を見てそう思った。
 
 
36魔王岡田:2009/09/22(火) 20:31:44 ID:fBn4Eeoz
「言い争ってないで、早く猫の城に行こう!
 いろんな猫がいる城があるんだ!天国だな・・・」
 スカルは、いつもよりテンションが高かった。
 まるで、別人のようになっている。
「城の者が消えて、変わりに猫だらけになった
 城ですか。猫好きにはたまりませんな!」
 レオンも、嬉しそうに笑っている。
「いい城よね・・・私も猫は好きよ」
 アイスはうっとりしてそう言った。
 しかし、一人だけ体を震わせている人物がいた。
37暇人ですが何か?:2009/09/22(火) 21:06:32 ID:e2V1XtCJ
ひまだなぁ〜















































( ・´ー・`)クスッ
38創る名無しに見る名無し:2009/09/25(金) 19:23:28 ID:ZKugIwa4
何か昔ゲームブックとかあったよね?
それと同じ?
39魔王岡田:2009/09/27(日) 18:52:06 ID:2YD0lYYT
 その人物とはイリアではなく勇者だった。
「どうしました?顔色が悪いようですが・・・」
 イリアが、心配そうな顔で勇者に尋ねた。
「実は、猫アレルギーなんだ。
 俺は、城の外で待機させてもらうよ・・・」
 猫の事で頭がいっぱいな三人組は、
 そんな勇者を無視して猫の城へ入って行った。
 イリアだけが、勇者と一緒に待機する事になった。
  
40魔王岡田:2009/09/27(日) 19:10:29 ID:2YD0lYYT
 猫の城には、およそ100匹くらいの猫がいた。
 猫の種類は、アビシニアンやペルシャやメインクーン
 などが多かった。
 しかし、一匹だけ黒猫がいた。
 黒猫は、スカルの方へ向かって走って来た。
「やっと会えた!ご主人様〜
 元の姿に戻してください!」
 この猫は、確かダークか?そういえば、
 部下を猫に変えたような・・・
 スカルは、連れの二人を幻術で眠らせてから、
 黒猫を人間へ戻す術を唱えた。

41魔王岡田:2009/09/27(日) 19:23:14 ID:2YD0lYYT
「久しぶりだなダークタイガー。
 退屈しのぎに君を猫にした事をうっかり忘れてた。
 すまなかったな・・・」
 ダークは、首を振って
「結構楽しかったから許しますよ。
 そういえば、魔王様の四天王は
 どこへ行ったんでしょうね?」
 魔王は、残念そうな顔で
「四天王か・・・今頃どこにいるのやら・・・
 闇より来たダークタイガーは見つかった・・・
 残りの三人を探さなければ、奴には勝てない」
42魔王岡田:2009/09/27(日) 19:39:11 ID:2YD0lYYT
ダーク「魔王デスゴットですか?奴は、ただの老人でしょ?
    世界の帝王である魔王様が倒せないなんて・・・」
魔王「奴は、死者の神だ・・・油断できない。
   死を消滅させた存在・・・
   私の父を殺した奴だ」
ダーク「100年以上生きられる魔王は、貴方様と
    貴方の父君様だけのはずでは!?」
魔王「どういう手段を使ったのか知らないが・・・
   奴は生きている・・・
   人になった魔物達を戻そうと考えるのは、
   魔王デスゴットしかいないはずだ。」

43創る名無しに見る名無し:2009/09/28(月) 18:05:56 ID:x6BfOSl+
スーパーで半額500円ぐらいの肉買ってきて自分で焼いて
ネットの森や川原の写真見ながら食ってる方がずっと精神的にいいよ
何がバーベキューだよ
心が許せる友達なんているわけないだろ…
44魔王岡田:2009/10/03(土) 10:42:52 ID:pC4gk6V9
魔王「四天王達も、魔物の姿へ戻っているかもしれないな・・・
   私が、時を止める術を掛けておいたが・・・
   生きているだろうか・・・」
 世界を破壊しない魔王に従う四天王・・・
  地獄の獅子レオンヘル
  氷の魔女アイス
  嵐の魔術師ストーム
  闇の虎ダークタイガー
 私の仲間は、この四人しかいない・・・
 世界崩壊を企む魔王は大勢の部下がいるのに・・・
 私の戦いは無謀なのか・・・
 全ての魔王を敵にして、父はどうして
 他の魔王を裏切ったのか・・・
 父と同じ道を歩くか?それとも他の生き方を?
 私は、どうすればいい?
45魔王岡田:2009/10/03(土) 11:01:49 ID:pC4gk6V9
???「迷っているようじゃな・・・
    お前は、世界を破壊する為に
    生まれた子じゃ・・・
    共に汚れきった世界を浄化せぬか?」
 迷っている魔王に謎の声が聞こえてきた。
 私は、その為に生まれたのか?
 どうしたらいいのかわからなくなった・・・
???「人間達は、とても愚かだ・・・  
    守るなど馬鹿げている。
    人間達がいなくなれば、
    お前が望んだ平和が手に入る!」
 人間の手で殺せれていく魔物の
 映像が頭をよぎる。
 人間が自然破壊する姿・・・
 人間の悪を映し出した映像・・・
???「見ろ・・・奴らこそ
    まるで魔物ではないか?」
 その映像に魔王は、頭を抱えて苦しみだした。
     
   
46魔王岡田:2009/10/03(土) 11:05:35 ID:pC4gk6V9
45の誤字訂正
殺せれていく×ではなく
殺されていく○です。
失礼しました。
47魔王岡田:2009/10/03(土) 11:28:24 ID:pC4gk6V9
人の姿だった魔王が本来の姿へ戻っていく・・・
???「何!?何だその姿は・・・
    お前は魔王ではなかったのか?
    まさか、勇者になったというのか?」
 魔王は、勇者のような姿へと変わっていた。
魔王「私は、勇者になった魔王だ!
   お前の言葉に惑わされるふりをしていただけだ!
   この城もお前の造った幻だろ・・・」
 魔王は、自信たっぷり様子でそう言った。
???「闇が光になるなど嘘だ!
    お前こそ幻じゃろ!?」
魔王「幻ではない。お前が、この
   城にいたことは、最初から
   お見通しだ・・・
   悩む者を惑わすなら・・・
   わざと悩んだ演技をしておびき寄せたのさ」
    
  
    
48魔王岡田:2009/10/03(土) 11:55:32 ID:pC4gk6V9
魔王「しかし、四天王に化けて出てくるとは・・・
   悪趣味な雑魚四天王だな・・・
   デスゴットの四天王の一人は、
   確か雑魚の猫だったな」
???「雑魚の猫だと!
    わしは、幻術のタイガーだぞ!
    馬鹿にするな!」
なにがおかしかったのか、魔王は笑いだした。
魔王「その程度の幻術で、私には勝てない。
   私は、幻術の世界大会で優勝しているからな」
タイガー「そんな大会があるのか?
     知らなかったわい・・・
     お前を倒してから参加しようかの。」
 タイガーは、幻術を使おうとした・・・
 だが、何も起こらなかった。
タイガー「何故だ?わしの幻術が使えぬ・・・
     デスゴット様、まさかあなたの仕業」
 タイガーは、苦しみながら灰になって消えた。
魔王「使えない者は、皆殺しか・・・
   奴は、私を仲間にしてどうする気だ?」
魔王は、ただの人間の姿へ戻った。
彼の幻術は、本当に姿を変えてしまう術・・・
この世界に存在する全ての生物に化ける事ができる。

   
49魔王岡田:2009/10/06(火) 18:48:23 ID:Jmv2U8ic
 魔王「あやうく信じてしまう所だった・・・
    雑魚の猫と言ってしまったが、なかなかやるな。」
 そうつぶやいた魔王の元に中年が息を切らせながら走って来た。
 ???「お主が、我々の呪いを消してくださったのか?」
  その中年は、この城の王様のようだ。
  いつのまにか、城の者たちが王の後ろに集まって来ている。
  スカルが頷くと王様は微笑んだ。
  城に沢山いた猫達は、城の者たちだったようだ・・・
  本物の猫じゃなかったのか・・・
  スカルは、指を鳴らした。
  その動きをするとスカルの呪文によって眠っていた二人が
  目を覚ました。


   
50魔王岡田:2009/10/06(火) 19:08:27 ID:Jmv2U8ic
 レオン「あれ?猫がいない!どういうことだ?」
  レオンは理解できない様子であたりを見回している。
 アイス「猫が消えた?夢でも見てたのかしら?」
  スカルは、そんな二人に真実を話した。
 レオン「四天王め!スカル様を惑わすなど
     許せん!」
  拳を振り上げながらうめいた。
 アイス「スカルを仲間にしてどうするつもりかしら・・・」
  三人が話している間に、城の真っ白なテーブルの上に豪華な食事が
  たくさん並んでいた。
 王様「どうぞお召し上がりください。」
  三人は、話をやめてテーブルの椅子へ座った。
  

  
51魔王岡田:2009/10/10(土) 11:33:36 ID:XTQMl6wZ
  レオンは、遠慮せずに料理を食べ始めた。
 レオン「このサラダは、他の料理店とは違いますな!
     こんなにうまいサラダは初めてだ!」
  アイスは、意外そうな顔で
 アイス「てっきり肉料理ばかり食べるかと思ったわよ。
     サラダを食べる獅子なんて変ね・・・」
  レオンは、笑いながら
 レオン「お前こそ冷たい料理ばかり食べるかと
     思っていたが、熱い料理ばかり食べて
     いるではないか!お前も変だぞ!」
  アイスは、相手を馬鹿にするように鼻で笑って
 アイス「あんたの方が変よ!この石頭!」
  また二人の喧嘩が始まった。
  まさに二人の仲は、犬猿の仲だ・・・
  さて、どうやって止めようか・・・

 @言葉で止めてみる
 
 A無視する

 B喧嘩が終わるのを待つ

 
52魔王岡田:2009/10/10(土) 11:54:47 ID:XTQMl6wZ
  @言葉で止めるを選んだ場合
 
 スカル「人が見てる前で喧嘩は止めてくれ」
  二人は、スカルに怒りを向けてきた
 アイス「なんでこんな人を仲間にしたのよ?
     頑固者であつくるしい男じゃない!」
  レオンは、眉間にしわをよせて
 レオン「お前だって、ただの村美人な女だろ!
     こんな足手まとい仲間にするなんて
     おかしいですよ!」
  
  喧嘩を止められそうにないな・・・
  他の方法にするか・・・
53魔王岡田:2009/10/10(土) 12:10:26 ID:XTQMl6wZ
  A無視するを選んだ場合

  スカルは黙って無視をした。
 レオン「スカル様も黙ってないで
     この女に何か言ってやってください!」
 アイス「あんたが悪いんじゃない!」
  スカルはそれでも無視を続けた。
 レオン「あの女の見方をするおつもりですか?」
  
 アイス「あんたが悪いんだから当然でしょ?」
  
  この方法も微妙か・・・
  もう一度考え直すか・・・
     
54創る名無しに見る名無し:2009/10/11(日) 17:01:00 ID:Nv3P8cvZ
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
55魔王岡田:2009/10/12(月) 10:58:37 ID:O3xLUnDZ
  B喧嘩が終わるまで待つを選んだ場合

  スカルは、二人の喧嘩が終わるのを待った。
  二人は、言い争ってすっきりした顔で
 レオン「このへんにしとくか!」
 
 アイス「言い争ってたら疲れたわ・・・
     今日はこのぐらいにしておくわ」

  二人の喧嘩が終わったのはいいが・・・
  城の外で待機してる勇者と娘は
  今頃どうしているだろか?
  
56魔王岡田:2009/10/12(月) 11:19:25 ID:O3xLUnDZ
   城の外で待機してる二人は、
   城の門番に怪しまれ牢獄に捕まった。
   勇者は、牢屋の廊下にいる見張りの
   兵士に涙を流しながら叫んだ。
 勇者「俺は、勇者なんだよ!信じてくれ!」
   見張りは、勇者をあざ笑いながら
 見張り「お前が勇者なわけないだろ!
     本物の勇者様は、城のご馳走を
     召し上がっているのだから・・・
     偽者の言う事など怪しいぞ!」
   俺の他に勇者がいたのか・・・
   もしかして、またスカルさんが
   勇者と思われているとか・・・
 勇者「見張りの兵士さん。もしかしてその勇者の名前って、
    スカルラドーという名前なのか?」
 
 見張り「そのとおりだ!なぜそんな事を偽者が知っている?」
  勇者は、相手に信じてもらうように話した。
57魔王岡田:2009/10/12(月) 11:47:17 ID:O3xLUnDZ
 見張り「お前の仲間だと?強そうなあのお方がお前の・・・
     嘘をつくな!こんな弱そうな勇者の仲間に
     なるなんて・・・信じられない!」
  初対面なのに失礼な兵士だな!
  俺って、そんなに弱そうに見えるのか?
  勇者が捕まっている牢屋の前に誰か来た。
  短い金髪と赤い瞳の青年が声を掛けた。
 スカル「勇者よ・・・やはり捕まっていたか・・・
     君は、本当に不幸な勇者だな・・・
     牢屋から出してやってくれ。
     彼らは、私の仲間だ。」
  見張りの兵士は、頷いて牢屋の鍵を開けた。
 見張り「スカル様・・・どうしてあなたは
     こんな弱い勇者の仲間になったのですか?」
 スカル「そう言う君は、どうして城を守っている?」
  見張りは迷うことなく
 見張り「それが僕の使命だからです!」
  スカルは、微笑みながら
 スカル「私も、君と同じ理由かもしれないな・・・」

  
58魔王岡田:2009/10/15(木) 20:53:49 ID:ufkBLoja
 見張り「・・・この城の先は、危険な魔物が
     群れで襲ってきます・・・
     油断しないでください!」
  見張りの兵士は、そう言うと
  アクセサリーをスカルに手渡した。
  守護の腕輪を手に入れた。
 見張り「このアクセサリーは、
     自分の体を災いから守る物です。
     どうかお使いください。」    
59魔王岡田:2009/10/16(金) 19:29:21 ID:3lM5a+e9
  勇者「この城の先の村は俺の故郷なんだけど・・・
     強い魔物なんていたかな?
     吸血コウモリとか毒ネズミとか
     弱い魔物しかいないのに・・・」
   故郷か・・・そういえば私の城は無事だろうか?
   ひまがあったら一度帰ってみるか・・・
  スカル「勇者よ、故郷に帰るのは楽しみか?」
   
  勇者「魔王を倒してくるまで帰らないと
     決めていたけど・・・
     占いを外した怪しいばあさんに
     文句言ってやりたいよ!」
60魔王岡田:2009/10/22(木) 19:34:17 ID:6KcCCVGG
  魔王デスゴットの知り合いがいると
   いう占いの結果・・・
   勇者の村に占い師がいるとは・・・
   私の正体を見破られてしまうかもな。
 勇者「占い料金が高かったんだ!許さないぞ!」
   スカルは、勇者がこちらを
   見ていないときに姿を消した。
   私の正体がばれたらどうなるかわからない・・・
   勇者や他の者達が、世界の人々から
   信用されなくなる・・・
   
   
61魔王岡田:2009/10/22(木) 20:01:58 ID:6KcCCVGG
 勇者は、スカルがいなくなったことに
  気づかぬまま故郷へと向かった。
占い師「おや?勇者エデンではないかの?
    もう魔王は倒したのかい?」
  勇者は首を振って
勇者「この村から出発する前に、
   占ってもらった結果が間違ってる
   から文句を言いに来たんだ!」
  占い師は、笑いながら
占い師「占いも、必ず当たるとはかぎらんよ。
    外したお詫びに今日は、
    タダで占ってやるから安心せい!」
  占い師は、人差し指でレオンを指差した。
占い師「お主は、勘違いしておるな・・・
    誰かを心配している気持ちは恋ではないぞ!
    獅子の魔物がお主の背後に見える・・・
    その魔物が、強い主を守るように
    お主も誰かを守りたいようじゃな。」
  レオンは、珍しく黙ってその言葉を聞いている。
  そんな占いは信じない!と言うと思ったけど・・・
  占い師は、次はアイスを指指した。
占い師「お主の背後に氷の魔女が見える。
    その者が、ある人に恋をして
    その人のそばにいたいと思っていた。
    お主もそうじゃろ?」
    
62魔王岡田:2009/10/23(金) 13:39:02 ID:5B9VkZRP
  占い師は、次はイリアを指差した。
占い師「お主は、失敗ばかりしておるが
    いつか魔法を使いこなせる日が来る。」
  占い師は、次に勇者を指差した。
占い師「勇者と認められないから、
    落ち込んでるじゃろ?
    いつか、お主も認められる日が
    訪れる・・・落ち込んでいる
    暇があったら強くなれ。」
  占い師は、驚いた顔で
占い師「お主の仲間に不思議な力を
    持った者がおる・・・
    勇者のような力を
    使いこなす者が!
    その者は、どうやら
    ここの村の人間に
    化けているようじゃな・・・」
63創る名無しに見る名無し:2009/10/23(金) 17:07:51 ID:umiH09kW
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
64魔王岡田:2009/10/26(月) 19:09:49 ID:ujUhrdbJ
  スカルは、占い師に向けて拍手した。
  一体、いつからそこにいたのか?
  誰も気がつかなかった。
スカル「すばらしい占いだ。
    だが、一つだけ間違っている・・・
    私は、村の人間に化けてはいない。
    化けているのは君の方だ。」
  占い師は、満足そうに微笑みながら
  青年へと姿を変えた。
???「私は、魔術師リードレックス。
    化けていると見破ったのは、
    あなただけですよ。」
65魔王岡田:2009/10/28(水) 19:46:24 ID:L2a1oIsp
 リード「あなたは、記憶が完全に戻ってませんね。
     私も、記憶がありませんが、
     あなたの顔をどこかで見たような・・・」
  魔術師は、スカルの顔を見つめながら考えこんでいる。
 リード「気のせいかもしれませんがね。
     あなたに似た人がこの町を訪れました。
     その人は、南東の方角の城へ
     行くと言ってました。」
66魔王岡田:2009/10/28(水) 20:01:13 ID:L2a1oIsp
私に似た人か・・・・・・
  世界は、広いからもしかしたら
  本当にいるかもな・・・
  南東の城か・・・
  確か、魔術師の城だったな。
  リードが、姿を変えた事に
  他の者達は驚いてないようだ。
  私には、青年に見えるが
  どうやら、他の者達には老婆に見えるからだ。
  
67創る名無しに見る名無し:2009/11/06(金) 22:21:41 ID:UcpMzvn7
続きマダー
68魔王岡田:2009/11/06(金) 22:32:41 ID:UcpMzvn7
  魔術師の城は、村の人から
  恐れられている。
  魔術師の城は、まさしく
  謎だらけの城で、
  勇気ある冒険者たちが
  その城に侵入しようと
  挑んだが・・・
  誰も無事に城に
  進入できていない。
  なぜなら、城へ進もうとしても、
  この村に戻されるか、
  帰らぬ者になってしまう
  冒険者たちが多いからだ。
  
 
  
69魔王岡田:2009/11/06(金) 22:49:19 ID:UcpMzvn7
  その城にスカルたちは行くことになった。
  スカルたちは、リードの言っていた人物が
  気になったからだ。
  スカルたちは、魔術師の城へ着いた・・・
レオン「ずいぶんと古い城ですな。
    今にも、崩れそうですが・・・
    本当にこんな所にあなたと
    そっくりな人がいるの
    でしょうか?」
  レオンは、城を見上げてそう言った。
アイス「スカルと顔が似てても好きにならないわよ。
    あの占い師の見間違いかもしれないじゃない。」
  アイスは、鼻で笑ってから城を見上げた。

    
70魔王岡田:2009/11/06(金) 23:09:29 ID:UcpMzvn7
???「僕の城へようこそ!
    これから、君たちは僕の退屈しのぎさ!」
  明るい声が城の中から聞こえてきた。
  その声と共に五人が消え去った。
???「さあ、孤独なショーの始まりだ!
    無事に仲間を全員見つけないと、
    ゲームオーバーだから気をつけてね。」
  その声の主は、楽しそうに説明しだした。
???「五人全員そろって僕の所に
    来ることが出来ればクリアだよ〜」
  
    
     
71魔王岡田:2009/11/06(金) 23:22:10 ID:UcpMzvn7
  下に落ちていく・・・
  あれは、私の昔の姿・・・
  勇者に守ってもらっていた弱い自分・・・
  そういえば、こっそり外の世界へ
  行ったときに・・・
  人間の子供たちを物陰から見ていた。
  100年前だったか?
  懐かしい・・・
  
  
72魔王岡田:2009/11/08(日) 18:46:35 ID:tGto8Q/7
 物陰に隠れていた魔王の子が、
  人間の子供たちに見つかってしまった。
  角の生えた人間など見た事無い
  子供たちは魔王の子に石を投げ、
青い服の子供「こいつ魔物の子だ!
       あっち行けよ!」
  その子が石を投げると
  他の子供たちも、石を投げてきた。
???「君たち、抵抗しない者に
    攻撃しちゃだめだよ。」
  一人の青年が、魔王の子を
  庇うように前に立った。
子供たち「ごめんなさい。勇者様。」
  そう言って、走って逃げて行った。
勇者「勝手に外に出たら、危ないよ。
   君は、人間じゃないんだから・・・
   人は外見で判断してしまう生き物なんだ。
   君に人の心があるのに、理解しようと
   しないかもしれない・・・」
  勇者は、悲しそうな顔で逃げて行った
  子供たちを見つめていた。
魔王の子「僕も人間になれば、人と仲良くなれる?」
    
73魔王岡田:2009/11/08(日) 19:03:42 ID:tGto8Q/7
勇者「人間同士でも、仲良くなる事は難しいんだ。
   人間は、自分の考えや思いを他人に
   理解されない事が多いんだ。
   人は、自分という存在を受け入れてくれる
   そんな人を探しているんだろうね・・・」
   
  勇者は、私にいろんな事を教えてくれた。
  例えば、人と魔族の違いや
  剣術と魔法や、世界の歴史を
  教えてくれたが、
  人の感情は、自分で学べと言うばかりで
  教えてはくれなかった。
74魔王岡田:2009/11/16(月) 21:57:38 ID:30sLL+eN
 だから、私は人間のように
  笑う、怒る、泣くことが
  不自然になってしまう。
75魔王岡田:2009/11/16(月) 22:03:09 ID:30sLL+eN
魔王の子「でも、僕は人間になりたい。
     勇者様みたいに強い人に・・・
     そしたら、僕の友達たちを
     守ってあげられる。」

  このころの私はとても弱かった。
  でも、四人の子供たちと
  勇者が私を支えてくれた。
76魔王岡田:2009/11/16(月) 22:10:25 ID:30sLL+eN
 獅子の魔物の子 レオンヘル
 
 氷の魔女の子  アイス

 嵐の魔術師の子 ストーム

 闇の虎の子     ダークタイガー

 この四人の子供が、私の四天王になるなんて
 思わなかった。
77魔王岡田:2009/11/17(火) 20:31:39 ID:5kl9gtga
 私は、父の顔を覚えていない。
 だから、どんな魔王だったのかわからない。
 勇者の話では、世界を焼き尽くそうと
 していたが、改心して魔物たちを
 人間の姿にして世界平和を目指したらしいが・・・
78創る名無しに見る名無し:2009/11/17(火) 21:43:09 ID:GqpH3BQ2
けっこう面白い
79魔王岡田:2009/11/18(水) 21:06:01 ID:pH6iPt9w
  なぜ、父は世界破壊を止めて、
  自分より弱い人間の味方になろうと
  したのだろう?
  父の生きていた時代に行って、
  その理由を確かめたい。
80魔王岡田:2009/11/18(水) 21:15:44 ID:pH6iPt9w
 ???「僕が連れて行ってあげよう。
     でも、過去を変えないようにする為に、
     君の父君の過去と心の中を見せるだけさ。」

 スカルは、200年前にタイムスリップした。
 
     
81魔王岡田:2009/11/18(水) 21:24:29 ID:pH6iPt9w
ダークドラゴン「ロンリーエンペラー様。
        ご命令通り、村を焼き払いました!」

  あれが、父の姿か!?
  私と同じ人型の魔物だと思っていたが・・・
  まるで、悪魔のような姿だ。
  その隣にいるのは、人型の魔物か?
  母と似ているような・・・
82魔王岡田:2009/11/18(水) 21:39:17 ID:pH6iPt9w
孤独の帝王「・・・ご苦労だったな。
      これで、人間たちも魔物に
      歯向かわないだろう。」

 先代の魔王たちも、恐怖で人間たちを
  支配してきた・・・
  そうしなければ、魔物たちが人間の力で
  絶滅してしまうからだ。
 
83魔王岡田:2009/11/18(水) 21:49:52 ID:pH6iPt9w
  避けられない戦い・・・
  どちらかが、絶滅しなければ
  終わらぬ戦い・・・
  この戦いを永遠に止める方法は、
  あるのだろうか?

孤独の帝王「あの勇者は、まだあきらめずに
      ここへ向かっているようだな。
      奴も、魔王殺しに来たのか?」
84魔王岡田:2009/11/18(水) 22:00:34 ID:pH6iPt9w
ダークドラゴン「一人で来るなんて無謀ですね。
        どうします?殺しますか?」

孤独の帝王「私が相手をする・・・
      お前は下がっていろ。」

  一人で来るとは珍しいな。
  よほど自信があるのか・・・
  
85魔王岡田:2009/11/19(木) 19:17:19 ID:vqv0C9dC
勇者「俺は、勇者ワールドホープ。 
   お前を止めに来た!」

 勇者の顔は、エデンとは似ていない
 勇ましい顔だ。
 茶色の短髪、青い瞳、勇者らしい武器や防具。
 この人が、200年前の勇者か・・・
 
 
 
86魔王岡田:2009/11/20(金) 14:14:10 ID:Pew8k3Th
孤独の帝王「私は、ロンリーエンペラー・・・
      世界を破壊する孤独な帝王だ。
      お前は、私の力を舐めているのか?
      だから、一人で来たのだろう?」

  勇者は、悲しそうな顔で呟いた。

勇者「・・・仲間とは別れた。
   俺が魔王を説得すると言ったら、
   仲間たちが怒って・・・
   孤独になってしまったんだ。」

   
 

      
87魔王岡田:2009/11/20(金) 14:20:09 ID:Pew8k3Th
孤独の帝王「私を説得するだと!?
      馬鹿な勇者だな・・・
      そんな事で、世界を守れるのか?」

 やっと戦えると思っていたのに・・・
 腰抜けな勇者のくせに、一人でここに来るとは・・・
 強いのか弱いのかはっきりせんな。
88魔王岡田:2009/11/20(金) 14:31:25 ID:Pew8k3Th
     勇者「俺は、魔族でも人のように
        心があると思うんだ・・・
        魔族だって、人間たちに仲間が        
        殺されたら悲しいだろ?
        だから、殺したくないんだ・・・」

 魔族にも心があるか・・・ 
 確かに魔族の中にも、心を持つ者たちがいるが・・・
 
 
89魔王岡田:2009/11/21(土) 12:33:54 ID:aR5qpOtf
孤独の帝王「私には、心など無い。
      遠慮なく戦え!
      腰抜けの者を殺すのは
      趣味ではないが、
      一人でここに来た者は
      お前が初めてだ。
      相手をしてやろう。」

勇者「そういえば、この城の魔王の部下たちが
   俺を襲わなかったが・・・
   何故だ?何か理由があるのか?」

 
90魔王岡田:2009/11/21(土) 12:49:15 ID:aR5qpOtf
孤独の帝王「・・・お前が、どんな奴か
      この目で見てみたかっただけだ。
      一人でここに来る愚か者の顔を・・・
      お前の相手は、私の手下たちに
      任せよう・・・」

  さあ、本当の力を見せてみろ・・・
  魔物たちを殺さないという考えでは、
  死の世界が訪れる事を知るがいい・・・
 

91魔王岡田:2009/11/22(日) 15:06:27 ID:JybqZ9FF
孤独の帝王「お前は、魔物を殺すのをためらっている。
      何故だ?一応、お前も勇者ではないのか?」

勇者「・・・子供がいる魔物を殺してしまったんだ。
   あの魔物は、自分の子供たちを守るために、
   人を襲ってたんだ・・・
   それを知らずに俺たちは・・・」

   
92魔王岡田:2009/11/22(日) 21:02:21 ID:JybqZ9FF
孤独の帝王「・・・その子供たちはどうした?
      殺したのか?逃がしたのか?」

勇者「・・・村人たちに殺されたよ。
   人を襲う魔物の子だったから・・・」

   勇者は悲しそうにそう言った。
   お前たちを殺そうとしている魔物を
   哀れむとは・・・
   変わった奴だ・・・
   
      
93魔王岡田:2009/11/22(日) 21:10:48 ID:JybqZ9FF
孤独の帝王「お前は、その事件が起こる前は、
      魔物たちを仲間たちと共に
      殺していたはずだ・・・
      いまさら、哀れんでも遅い!」

  魔王は、勇者に向かって怒鳴った。
  いらいらさせる奴だ!
  好戦的な勇者ではない奴など、
  私は勇者とは認めたくない!
94魔王岡田:2009/11/22(日) 21:20:41 ID:JybqZ9FF
勇者「・・・確かにそうかもしれない。
   それでも、俺は信じたいんだ!
   人と魔物が争わない日が来る事を・・・」

  魔王は、不気味に笑いながら

孤独の帝王「簡単だな・・・魔王を倒せばいいではないか?
      そしたら、魔物という存在がこの世から
      消滅する・・・」

95魔王岡田:2009/11/23(月) 22:14:21 ID:j8aM44ao
勇者「・・・そんな事を繰り返しても意味がない。
   他の方法はないのか?」

  他の方法だと!?
  世界各地の魔王たちより長く生きられるが、
  私は、そんな事など考えた事はない。
  
96魔王岡田:2009/11/23(月) 22:59:08 ID:j8aM44ao
孤独の帝王「私は、この世界を
      一人で支配する者だ・・・
      そんな、方法など考える暇などない!」

勇者「一人で、この世界を支配して意味があるのか?
   孤独の世界を楽しめるのか?」

   ・・・自分の家族や部下たちのいない世界か。
   どんな世界になるだろうか・・・
   魔王は、頭を抱えて悩んだ。
   

   
   
  
  
97魔王岡田:2009/11/24(火) 12:23:56 ID:FGo2YPkU
勇者「魔王、お前の顔は寂しそうな顔だな・・・
   俺にはそう見えるんだ。」

  私の顔が寂しそうだと!?
  どんな時でも、表情を変えない私の顔が
  寂しい顔に見えるとは無礼な勇者だ!
98魔王岡田:2009/11/24(火) 12:35:40 ID:FGo2YPkU
孤独な帝王「お前の説教は聞き飽きた・・・
      命が惜しければここから立ち去れ!」

勇者「・・・お前の行為は間違ってる!
   このままじゃ、この広い世界で彷徨う
   魔王になってしまうぞ!」    
99魔王岡田:2009/11/26(木) 08:50:04 ID:eAKcqUGq
 孤独の帝王「他の者達より長生きする魔王は、
       たとえ孤独になろうと世界を
       支配しなけばいけない・・・」

 勇者「どうして、お前たちは世界を支配しようとするんだ?」

 孤独の帝王「・・・魔王によって、理由は違うが・・・
       私は、仲間である魔族たちを絶滅させないように
       この世界の人間たちを絶滅させる・・・
       だから、私はこの世界を破壊している。」
100魔王岡田:2009/11/26(木) 08:58:53 ID:eAKcqUGq
勇者「魔王ロンリーエンペラー・・・・・・
   もしも、人と魔族が仲良くなる方法が
   あればお前は破壊を止めるか?」

  人と魔族が仲良くなる方法か・・・
  そんな方法があるとは思えんが・・・
  
101魔王岡田:2009/11/26(木) 12:40:22 ID:eAKcqUGq
孤独の帝王「そんな方法などあるわけがない!
      貴様は、その方法を知っているのか?」

勇者「・・・人に聞くより、自分で考えた方が
   いいんじゃないか?」

  考えられないから貴様に聞いたんだが・・・
  自分で考えろだと!?
  いいかげんな奴だな・・・

  
102魔王岡田:2009/11/27(金) 22:11:48 ID:3mi3jAbK
孤独の帝王「お前と話していると、
      頭が痛くなる・・・」

勇者「違う生き方をするのもいいだろ?
   その方が、魔王も明るい性格になれるしな。」

  余計なお世話だ・・・・・・
  明るい性格では、魔王らしく見えないだろ。
  
   
   
   
      
103魔王岡田:2009/11/27(金) 22:27:03 ID:3mi3jAbK
勇者「もう、そろそろ夜だから帰るよ。
   じゃあな、頑固な魔王様!
   また来るぜ!」
  
  勇者は、そう言うと城から出て行った。
  その後ろ姿を見ながら、魔王は
  珍しく苦笑していた。


 
104魔王岡田:2009/12/01(火) 19:14:36 ID:Knm68iMN
ダークドラゴン「魔王様、勇者の言う事など
        気にしてはいけませんよ。」
 
  違う生き方か・・・・・・
  破壊を繰り返した私が、別の生き方を
  選んでよいものか・・・
  
孤独の帝王「闇の龍よ、私の道は正しいのか?」



        
105魔王岡田:2009/12/01(火) 19:23:50 ID:Knm68iMN
 その日から、孤独の帝王は
 自分の生き方に悩むようになった。
 本当に世界を破壊する事が、
 我々を救う手段なのか?
 他の方法などあっただろうか・・・
 
106魔王岡田:2009/12/01(火) 19:37:41 ID:Knm68iMN
孤独の帝王は、祖先が遺した禁じられた
呪文が書かれた本を自分の部屋で読んでいた。
孤独の帝王の部屋は、机と本棚とベットと
クローゼットが置かれている。
机の上に、自分の家族の写真が一枚飾られ、
本棚は、祖先の歴史の本が10冊くらい、
クローゼットの中は、魔王らしい武器や防具が
数え切れないほど入っている。
107魔王岡田:2009/12/02(水) 15:44:44 ID:dEzv2O5C
  「禁じられた術」
 魔物が人に変わる術は、己の生き方を
 変えようとする魔王にしか使えない。
 この術を掛けられた魔物は、
 記憶喪失になり人間と変わらぬ力と
 なってしまう・・・・・・
 この術は、全世界の魔物たちを
 人へと変える術だ。
 もし、この術を使用したら
 恐ろしい事になる。
 己の命を失う運命へと
 導かれるだろう・・・
 この術を完成させる為には、
 己の魔力を全て使い
 祈り続けよ。

 その本にはそう書かれていた。
108創る名無しに見る名無し:2009/12/05(土) 01:18:27 ID:SZjEvVHQ
ヌルポ
109魔王岡田:2009/12/05(土) 14:40:14 ID:iFy6TA1D
孤独の帝王「この術を試す前に、
      地獄で開かれる魔界会議に
      行かなけばならんな・・・」

  私は、伯父の後継ぎだから、
  必ず出席しなければいけない。
  伯父が考えた会議だが、
  退屈な会議だ・・・
  
110魔王岡田:2009/12/06(日) 21:37:25 ID:cs+jhNj4
魔法の女王「どうしたの?あなた。
      顔色悪いけど大丈夫なの?」
 
  妻が眠っている赤ん坊を抱えながら、
  心配そうな顔でそう言った。

孤独の帝王「マリー・・・
      もし、私が魔王じゃなくても
      お前は私を愛していたか?」

  マリーと呼ばれた女性は、
  迷わずに夫の質問に答えた。

マリー「あなたが、魔王じゃなくても
    私はあなたの事が好きよ・・・」

  孤独の帝王は、その言葉を聞いて
  微笑した。 

マリー「どうしてそんな事を聞くの?」




  
    
111魔王岡田:2009/12/06(日) 21:53:34 ID:cs+jhNj4
 孤独の帝王は、寂しそうな表情で答えた。

孤独の帝王「もしかしたら、お前に
      会えなくなるかもしれん・・・
      だから、聞きたかった。」

  マリーは、泣きながら夫を
  見つめた。

マリー「またあなたは、遠い国に戦いに行くの?
    もう会えないなんて、悲しすぎるわ」

  孤独の帝王は、妻を落ち着かせるように
  抱きしめた。


    
    
  
      
112魔王岡田:2009/12/06(日) 22:04:56 ID:cs+jhNj4
 孤独の帝王は、妻に説明した。

マリー「戦いを終わらす為に、
    あなたが犠牲になる・・・
    その方法しかないの?」

 孤独の帝王は、頷いてから

孤独の帝王「私は、この戦いを終了させたい・・・
      人と魔物の戦いを止める為だ。
      明日、この術を試す・・・」
      
113魔王岡田:2009/12/09(水) 19:16:46 ID:B5HIQAUw
  私の犠牲だけで魔族たちと
  自分の妻や息子が安心して暮らせる
  世界になるのなら死など怖くない・・・
  繰り返す歴史の戦いなど意味が無い。

  
  
  
114魔王岡田:2009/12/09(水) 19:34:01 ID:B5HIQAUw
 2200年 四月 二十三日 

孤独の帝王は、地獄で開かれる
魔界会議へ向かった。
世界各地の魔王たちが集う会議だ。
私を合わせて魔王の数は十三人。
伯父は、魔王たちに死者の神と
呼ばれている。
何故、伯父がそう呼ばれているのか
私は知らなかった。
115魔王岡田:2009/12/12(土) 11:09:37 ID:q9jVzufy
  私は、会議の途中で
  
  孤独の帝王「孤独でこの世界を支配して・・・
        それが正しいのでしょうか?
        大事な部下達もいない世界なんて
        虚しいだけなんだ!
        妻と子供を私の力だけで
        守っていけるか不安な世界など・・・」

   伯父にそう言ったら自分の城へ追い出された・・・
   孤独が耐えられない魔王は、魔王失格か・・・・・
   伯父に言われた事を思い出しながら、
   孤独の帝王は頭を抱えた。
 
116魔王岡田:2009/12/13(日) 11:29:20 ID:jOzSHY1f
   私の考えは、間違っているのか?
   迷っている場合ではないな・・・
   魔方陣に座って孤独の帝王は
   目をとじて祈りだした。
   世界の魔物たちよ・・・
   記憶を封印し、人となれ。
   無駄な争いを終わらせ、
   永久の平和へ暮らすがよい・・・
117魔王岡田:2009/12/13(日) 11:36:05 ID:jOzSHY1f
 私の部下たちは、裏切り者の見方には
 ならなかった・・・・
 他の魔王たちの見方になってしまった。
 元部下たちが、魔王たちに
 私の裏切りを伝えているに違いない・・・
 私の部下は、魔物の子供たちだけだ。
 勝ち目がなくても諦めたくない。
118魔王岡田:2009/12/15(火) 21:03:04 ID:88J49dQt
  妻と子供たちが遠くへ逃げられればいいが・・・
  城の窓から十二人の魔王たちが見える。
  止めに来たようだがもう遅い・・・
  禁断の術は、まもなく完成する。
  


  
 
 
119魔王岡田:2009/12/15(火) 21:12:20 ID:88J49dQt
  王の間に十二人の魔王がたどり着いた。
  ちょうど、孤独の帝王が禁断の術を終えた時だった。
  伯父が、怒りに満ちた表情で叫んだ。
死者の神「血迷ったか?孤独の帝王よ!
     いますぐ、術を解け!
     そうすれば許してやる!」
  
120魔王岡田:2009/12/17(木) 23:08:56 ID:jKrlnppZ
  孤独の帝王は、苦笑しながら魔王たちの
  顔を見てこう言った。
孤独の帝王「繰り返す戦いを終わらす為だ・・・
      私は血迷っていない!」
  
  彼の言葉に、死者の神はため息をついた。
死者の神「人間同士でも争う世界が
     存在するのに・・・
     お前はくだらん事をしておるな。
     魔族が人の姿となっても、
     この争いは終わらんぞ!」

  
121魔王岡田:2009/12/18(金) 14:15:53 ID:44dnn/hT
孤独の帝王「魔王は、魔物たちに守られている・・・
      その守る者達が居なくなったら、
      魔王は行動できにくくなる。
      争いが少なくなるはずだ。」

   死者の神は呆れた表情になった。
死者の神「孤独の帝王・・・
     まさかお前が裏切るとは・・・
     何故だ?どうして世界を
     平和にしようとする?
     破壊を無意味に繰り返して
     いたお前が・・・」
122魔王岡田:2009/12/18(金) 14:28:24 ID:44dnn/hT
孤独の帝王「私にも、何故だかわかりませんよ・・・
      魔族達にも心があるということに
      気がついただけだ・・・
      それに破壊など意味が無い」

   死者の神は嘆くような表情で
死者の神「世界を破壊して地獄に変えた
     お前が、破壊を止めて
     魔物達を人間にする・・・
     無駄な事を・・・
     それでも、殺戮の帝王の息子か?」
123魔王岡田:2009/12/19(土) 16:49:42 ID:wKAMzXX6
 伯父は、そんな甥に剣を向けた。
死者の神「お前は、わしの弟の子だから
     できれば殺したくはなかった・・・」

 孤独の帝王は、落ち着いた様子で
孤独の帝王「もう遅い・・・禁断の術は完成した・・・
      私を殺しても無意味だ」
 伯父は、私がそう言っても剣を向けたままだった。
124魔王岡田:2009/12/19(土) 16:56:12 ID:wKAMzXX6
死者の神「裏切り者は死刑だ・・・
     例え、お前がわしの甥でも避けられぬ・・・」

 まさか、伯父や魔王達に殺されるとは思ってなかった。
 裏切る前は、他の魔王達のように勇者に倒されると
 思っていたが・・・人生とは何が起きるか分からんな。
 
 
125魔王岡田:2009/12/20(日) 11:19:05 ID:xW2T5ea6
 伯父の剣が私の心臓へと突き刺さった。
 他の魔王達は、そんな私を嘲笑いながら
 私の体を紅蓮の炎で焼き尽くす・・・
 その時の私は、抵抗できなかった。
 勝ち目が無い時に足掻いてもしょうがない・・・
 
 
126魔王岡田:2009/12/25(金) 21:51:26 ID:Vof52Dlw
死者の神「裏切り者は、死へ導かれる運命だ・・・
     他の者達も裏切ればこうなる・・・」

  伯父が哀れむかのようにそう言ってから、
  他の魔王達が城から立ち去って行った。

  魔力を使い果たした私は、傷の回復の呪文が
  使えなかった・・・・・・
  禁断の術を唱えたせいだ。
  傷が深く、意識が遠くなっていく・・・
  
  
  
  
127魔王岡田:2009/12/29(火) 09:36:02 ID:QUEpDjBt
  このまま一人で死ぬのか・・・
  妻と子供達は無事だろうか?
  トンネルの先は、外の世界へ繋がっているが・・・
  さっきから誰かが私を呼んでいる声がする。
  父の声か?この声はあの勇者の声だ・・・
  まだ私は生きているらしいな。
128魔王岡田:2009/12/29(火) 09:46:06 ID:QUEpDjBt
勇者「しっかりしろ魔王!
   ひどい怪我と火傷だ・・・
   いったい何があったんだ?」

 お前は、何故ここに来た・・・
 どうせ、私を説得しに来たのだろう?
 お前と一緒にいた三人の仲間は
 あいかわらずいないようだな。
 私の事など気にせず、
 仲間と仲直りしたらいいだろ?
 
129魔王岡田:2009/12/29(火) 09:57:17 ID:QUEpDjBt
孤独の帝王「私は、もう魔王じゃない・・・
      だから、魔王の裏切り者として殺された。
      私が、この世界を平和にして争いを
      止めようとした事に腹が立ったらしい・・・」

 勇者は、元魔王の話を真剣な顔で聞いていた。
 魔王らしくないと思われているだろうな・・・
 でも、聞いて欲しい。私が死ぬ前に・・・
      
      
130魔王岡田:2009/12/31(木) 09:09:36 ID:8+WABkML
孤独の帝王「私は、お前のおかげで気がついた。
      魔族にも心があることに・・・
      私に足りなかった物は、心だったんだ・・・」

 お前と出会うまで、私にも人と同じ心があるとは
 思ってなかった・・・
 自分には、心がないと決め付けていたことに
 気がつかなかった。
 
      
131魔王岡田:2009/12/31(木) 09:20:36 ID:8+WABkML
孤独の帝王「魔族達は、人間となり平和になるはずだ・・・
      魔王達も魔族達の守りがなければ、
      しばらく世界の破壊を止めるだろう・・・
      勇者ワールドホープよ、
      最後にお前に会えて良かった。
      お前は、私にとって良きライバルだった・・・」

 彼は、勇者に向かって満足そうに微笑んでいた。
 勇者は、元魔王の火傷してない方の大きな右手を
 力強く握って涙を流した。
132魔王岡田:2009/12/31(木) 09:30:00 ID:8+WABkML
勇者「もし、あんたが生まれ変わったら
   お互い戦友になろう・・・
   約束だぜ忘れるなよ!」

 戦友になって共にお前と旅か・・・悪くないかもな。
 彼は、苦笑しながら勇者に質問してみた。

孤独の帝王「お前は、なぜ私を憎まない?
      世界各地を地獄に変えた
      この私を・・・」
133魔王岡田:2010/01/02(土) 10:24:39 ID:VD/BQF4y
  勇者は、迷うことなくこう答えた。
勇者「前にも言ったけど、あんたの顔を
   初めて見た時に寂しそうに見えたんだ・・・
   気のせいかなと思ったけど・・・
   本当の心を隠しているような気がしたんだ。
   魔王にも心があるんだって思った。
   だから、憎めなかったよあんたの事が・・・」

 さすが勇者だ・・・なんでもお見通しか・・・
 お前が憎んでいなくても、世界の人間たちは
 私を憎んでいる・・・
 破壊してしまった世界は元に戻せない・・・
 魔王達には、破壊する力しかない・・・
 だから、魔王達はお前達に
 征伐される存在だ・・・
 
 

 
134魔王岡田:2010/01/02(土) 10:47:18 ID:VD/BQF4y
  もっとお前と話していたいが・・・
  そうもいかないらしい・・・
孤独の帝王「勇者よ・・・お願いがある・・・
      妻と子供達を私の代わりに守ってくれ・・・
      私はもう長くない・・・」

 勇者は頷いてから、彼が指差す所へ向かった。
 その後ろ姿を見ながら彼は息絶えた・・・



135魔王岡田:2010/01/02(土) 10:59:27 ID:VD/BQF4y
???「これが、君の父の過去だよ・・・
    死んでしまった人の過去しか
    連れて行く事しか出来ないんだ・・・
    血の繋がりがある人じゃないと
    だめだから、勇者の過去には
    行けないから残念だね。」

 父は、やはり魔王達に殺されたのか・・・
 しかも、抵抗が出来ない状況で・・・
 死者の神と魔王達め・・・許せない!
    
136魔王岡田:2010/01/03(日) 09:25:47 ID:ZnWLCnB1
スカル「君は誰なんだ?私を知っているのか?」

 天井から聞こえてくる声の主は、残念そうな
 声で答えた。

???「魔王のくせに分からないのかい!?
    そういえば、人間になったんだっけ?
    なんで、弱い生き物になって、
    父の仇の人物を探してるんだい?」

 私は、なぜ人になったんだろう・・・
 思い出せない・・・
 人になったせいか記憶が消えていく・・・
 魔王の息子だった事さえも忘れてしまいそうだ。
    
137魔王岡田:2010/01/03(日) 09:46:59 ID:ZnWLCnB1
???「禁断の術のせいで忘れたようだね。
    僕も、その術で記憶が消滅してるからね。
    死んだ人の過去は見えるのに、
    自分の過去は見えない・・・」

 声の主は、寂しそうな声でそう言った。
 
138魔王岡田:2010/01/04(月) 11:29:10 ID:ditF8hdY
スカル「・・・他の者達は無事か?」

 声の主は、楽しそうな声で答えた。
???「君の仲間達は、君とは違う世界へ
    導いてあげたよ・・・
    恐怖の世界や、娯楽な世界へ・・・
    君には、理解できないだろうね。」
    
139魔王岡田:2010/01/04(月) 11:42:15 ID:ditF8hdY
 レオンは、闇の世界へ導かれていた。
レオン「スカル様〜勇者もどき〜
    村娘イリア〜氷女アイス〜・・・
    どこにいるんだ〜」

 俺の事をからかっているのか!
 返事がないな・・・
 誰もいないのか?
 レオンは、その場に座り込んだ。
 闇の中を一人で歩き回るのは危険だからだ。
140魔王岡田:2010/01/07(木) 21:43:48 ID:eVeByxOT
  何も見えない世界にいるせいか・・・
  少し不安になってきたな。
  いつも強気な彼が、珍しく
  不安な表情をしていた。
レオン「誰もいないのか・・・
    この世界はなんだ!!
    気が狂いそうだ!」
 
 
141魔王岡田:2010/01/09(土) 13:44:57 ID:QhigDWKP
 誰でもいいから助けてくれ! 
 早くこの世界から抜け出したいのだ!
 慌てている彼は、冷静に考える事など出来なかった・・・
 自分で抜け出す事すら考えられない。
 そんな彼に何者かが語りかけてきた。
???「何をしている?
    それでも獅子の子か?
    少しは落ち着け!!」

 
142魔王岡田:2010/01/10(日) 15:23:14 ID:nwClZT46
 その声を聞いた彼は落ち着きを
 取り戻していた。
 この声は、父に似た声だ・・・
 懐かしいなぁ。
 彼は、その声に導かれるように
 歩きだした。
143魔王岡田:2010/01/11(月) 20:44:54 ID:63tnZ+qd
 イリアは、ある村へ導かれた。
 ここは、私が勇者様たちに
 助けてもらった場所・・・
 イリアは、聖女の村にいた。
 私はあのまま生け贄になって
 いたらどうなっていたかしら?
 彼女は、体を震わせて
 教会を見つめていた。
 教会の色は白い色だった・・・
 魔物達に乗っ取られていた時は、
 血のような赤い色だった。
 
144魔王岡田:2010/01/13(水) 20:00:39 ID:XZ3IUpAy
 勇者様たちはどこにいるのかしら?
 ここにいるのは私だけみたい・・・
 きっと皆も迷ってるはずよね。
 皆を私が助けないと!
 まだ恩返ししてないわ・・・
 イリアは、恐怖を振り払って
 前に歩きだした・・・
145魔王岡田:2010/01/15(金) 13:51:09 ID:CqjqXHS1
 アイスは、見覚えがある城へ導かれた。
 この城に住んでいたような気がするわ・・・
 誰かと一緒にこの城で・・・
 大切な事なのに忘れてしまった・・・
 アイスはその城の中へ入って行った。
 城の中は、まるで魔王が住んでそうな
 感じの不気味な城だった。
 城の壁は、生きているような魔物の絵が
 描かれている・・・
 城のあちこちに置いてある魔物の石像もまるで
 生きているようだ・・・
 アイスは、操られるように王の間へ向かった。
 王座に誰かが座っていた・・・
 
 
 
146魔王岡田:2010/01/18(月) 16:15:47 ID:1JQC/XmT
 その人物は、頭から金色の長い角が生え、
 背中から黒い翼が生えていた。
 しかし、その顔は人を惑わすほど美しかった。
 顔がスカルに似た人物に誘われるように、
 アイスは近づいて行った・・・
 その人物は、怪しげに笑っていた。
 
147魔王岡田:2010/01/19(火) 08:49:49 ID:MjuAp/MS
私は、この人を知っているけど・・・
これは幻覚だわ!
きっと誰かの仕業に決まってる。
アイスは、そう思いながら
王の間を立ち去った。
148魔王岡田:2010/01/27(水) 15:29:17 ID:4T2HGECQ
 勇者は故郷へ導かれた。
 村は、まるで平和になったかのような
 お祭り騒ぎだ。
 その様子を見た勇者は呆然と立ち尽くした。
 
149魔王岡田:2010/01/27(水) 15:41:40 ID:4T2HGECQ
村の娘「あら、勇者様が帰って来たわ!
    魔王を倒した英雄のエデン・・・
    博愛の村へようこそ!」

 この村の勇者の祖先が、
 人と魔物が平等になることを
 目指した村だ。
 だから、この村の人々には博愛の村と呼ばれた。
 しかし、この村は他の人間達に
 愚者の村と呼ばれている・・・
 
150魔王岡田:2010/01/27(水) 15:53:57 ID:4T2HGECQ
なぜなら、人と魔物が仲良くなる事を
目指す行為は無駄なことだと
思われているからだ。
だが、俺はこの村が好きだ!
周りに愚か者と言われても
諦めない人々・・・
人と魔物が共存できる世界を
目指した人々・・・
なぜ、俺は魔物と戦わないといけないんだ?
話し合いでどうにかなる相手じゃないからか?



151魔王岡田:2010/01/27(水) 16:02:15 ID:4T2HGECQ
 こんな村は俺の好きだった村じゃない!
 これが人の本当の姿なのか?
 人と魔物の共存を諦めたから
 俺に魔王征伐を頼んだのか?
 だけど、俺は魔物に助けられた
 記憶がかすかにあるんだ。
 悪い魔物ばかりじゃないはずだ。
 
152魔王岡田:2010/01/27(水) 16:11:12 ID:4T2HGECQ
 だけど、今の魔物達の様子は
 とても凶暴になってしまった。
 俺は、その魔物が悪か?善か?
 分からないまま殺してしまった。
 俺の生まれる前は、
 人の姿だった魔物も元の魔物に
 戻り、世界を破壊してしまう・・・
 こんな事が起こったのは、
 魔王のせいに違いない・・・
153魔王岡田:2010/01/27(水) 16:34:39 ID:4T2HGECQ
 その魔王を倒した?
 俺は倒した覚えはないよ!!
 どうなってるんだ?
レオン「魔王を倒すとはさすが勇者殿!!
    見事ですな!」
 レオン!?
 なに言ってんだよ?
 俺達は倒してないだろ!

イリア「勇者様。見直しましたわ!
    あなたのおかげで、
    魔王は滅んだんですよ!」

 イリアさんまで・・・
 まだ魔王を倒してないのに。

アイス「弱そうなくせにやるじゃない!
    勇者エデン・・・・・・
    あなたのおかげで世界は平和になったわ!」

 アイスさんまで・・・
 どうなってるんだ?
    
スカル「お前こそ勇者だ!
    よくぞ倒してくれた!」
 
 この世界は・・・
 俺の知ってる世界じゃない!
 俺を勇者と認めてくれているけど・・・
 本当の世界に平和は戻ってない!!
 この世界は幻だ!!
154魔王岡田:2010/01/27(水) 21:08:50 ID:4T2HGECQ
???「やるね〜全員クリア〜
    今までの冒険者達と違うね!
    孤独なショーは終演して、
    今度はランダムで二人組さ!
    嫌な人と一緒になっても
    恨まないでね〜」

 選べないのか!
 頼りにならん勇者もどきと
 ドジ娘イリアは避けたい・・・
 アイスは、頼りになりそうだが
 高飛車だからな・・・
 スカル様はとぼけ癖さえなければいい人なのだが。
 レオンは頭を抱えてそんな事を考えていた。
 
 
 

   
    
155魔王岡田:2010/01/27(水) 21:23:21 ID:4T2HGECQ
  故郷はどこか?スカル様に聞いたら
 スカル「君の隣の村に住んでいるかもな・・・
     名前は、ツンデレ村だった。」
  趣味は何か聞いたときもスカル様は
 スカル「趣味か・・・
     人間鑑賞と猫観察だ。」
  何を聞いても答えが嘘っぽい。
  もしかして、俺と同じ記憶喪失なのか?
  とぼけているのか?
  謎が多い方だ。

156創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 17:24:03 ID:UGf/66Jc
一応保守
157魔王岡田:2010/01/30(土) 16:08:40 ID:8JrDv53d
 勇者はランダムで決まると知って
 がっかりした。
 運よければイリアさんと二人に・・・
 レオンとアイスさんは、
 口うるさいから避けたい。
 スカルさんは、
 いまいちキャラが分からない。
 運が悪いからランダムは
 嫌だな・・・
158魔王岡田:2010/01/30(土) 16:13:25 ID:8JrDv53d
イリアは、気にしてないようだ。
勇者様達は頼りになるから、
誰と一緒でも安心だから
きっと大丈夫。
159魔王岡田:2010/01/30(土) 16:21:35 ID:8JrDv53d
アイスは、呆れた顔で
ため息をついた。
頑固なレオンだけは
勘弁してほしいわ・・・
イリアとは、
あまり話した事ないけど
話しにくいわ。
エデンは、
弱気な勇者じゃ嫌ね。
スカルは、
鈍感な所がなければいいわね。
160魔王岡田:2010/01/30(土) 16:35:44 ID:8JrDv53d
???「僕が、適当に名前を呼ぶから
    アイスとイリアが二人組!
    レオンと勇者が二人組!
    スカルと僕の分身が二人組!」
 
スカル「お前の分身と二人組に!?
    罠じゃないだろな」
 
???「このままじゃ人数が
    足らないからサービスさ!」
 
    
161創る名無しに見る名無し:2010/01/31(日) 11:43:58 ID:T/uHtm4D
もふ
162魔王岡田:2010/01/31(日) 16:21:04 ID:dfO5WZrA
スカル「・・・三人組にすればいいだろ?
    それが無理なら一人で行くぞ。」

???「信用してよ!僕の分身は
    役に立つからさ〜」

 一人で行くほうが安心だ・・・
 正体が分からぬ者の分身など
 信用できないが・・・

スカル「いいだろう・・・共に行くか。
    お前の名は?」

シュトゥルム「僕は魔術師シュトゥルム。
       親しい人は、僕の名を
       違う呼び方をするけど。」

 短い青い髪の女性が現れた。
 いかにも元気そうな雰囲気だ。
 
スカル「女のくせに、少年のような喋り方とは
    変わった奴だな・・・」

シュトゥルム「うるさいわね〜
       あたしだって、好きでこんな
       喋り方してるんじゃないのよ!
       女だって知られたら馬鹿に
       されるじゃない?」

スカル「そんな事はない・・・
    お前の魔術は素晴らしい。
    おかげで父の過去を知ることが
    できたのだから・・・
    ありがとうシュトゥルム」
 
 彼は、微笑みながらそう言った。
 
       
 
       


       
     
     
 

   
163魔王岡田:2010/01/31(日) 16:36:44 ID:dfO5WZrA
 彼女は照れた表情をしながら
シュトゥルム「・・・ありがとうスカル君。
       女の魔術師だと馬鹿にされる事が多いのよ・・・
       あたしの魔術を褒めてくれたのは
       あなたが初めてよ。」
  
 この娘は、過去に何かあったようだな・・・
 明るい性格で暗い過去を隠している。
 彼は、彼女が敵ではないと思った。
 彼女と会った時に、懐かしい感じがしたからだ・・・
 そういえば、あの娘に似ている。
 
 
 
 
 
164魔王岡田:2010/01/31(日) 19:42:47 ID:dfO5WZrA
スカル「勘違いするな。
    褒めたとはいえ、
    お前をまだ敵だと
    思っているからな。」
 彼は、彼女から目線を外してそう言った。

シュトゥルム「冒険者達があたしのせいで
       消えたと思ってるんでしょ。
       そんな事してないわよ!
       勝手に村の人が変な
       勘違いしてるだけよ!」

 彼女は、怒った顔で村のある方向を睨みつけた。

     
165魔王岡田:2010/01/31(日) 19:51:58 ID:dfO5WZrA
シュトゥルム「あたしは、ここに来る
       冒険者達と暇つぶしのゲームを
       してるだけよ。
       ちゃんと、冒険者達は
       故郷へ帰してあげてるのよ。
       クリア出来なくてもそうしてるの。」

スカル「だから、この村から人が消えるのか・・・
    なぜ、そんなくだらんゲームで
    暇つぶししてるんだ?」
166創る名無しに見る名無し:2010/02/04(木) 13:37:28 ID:LIuzaKd2
保守?
167創る名無しに見る名無し:2010/02/04(木) 14:00:57 ID:BuEMrgGH
ボタンを押すとお礼画面にSSが出ます。ギロ夏スキーさん以外にもオススメ。面白いなと思ったら気軽に 応援の拍手をしてネ!07.8.3更新
一言メッセージも送れます。長文メッセはメルフォで♪
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168魔王岡田:2010/02/06(土) 15:50:45 ID:eqedsK7Y
シュトゥルム「人探しをしてるの。
       あたしの憧れの人・・・
       あなたを探していたのよ
       魔王様!」

 彼女は彼に抱きついた。
 
スカル「お前は、何者なんだ?
    どうして私の正体を知っている?」

シュトゥルム「自分で思い出してよ。
       魔王なんでしょ?
       記憶喪失でも
       なんとかなるでしょ?」
 この娘は私の知り合いか?
 記憶が全て戻ったと思っていたが、
 まだ完全には戻ってないようだ。
 
       

 
169魔王岡田:2010/02/10(水) 20:30:20 ID:oildbtBH
スカル「何故、お前は
    記憶喪失じゃないんだ?」

シュトゥルム「私は魔術師よ。
       記憶喪失くらい治せるわ!
       他人の記憶まで治せないけど・・・」
 魔術師だから記憶喪失にならずにすんだか・・・
 私は記憶が思い出しにくいのに・・・
 勇者達と旅する間に気にしなくなったが
 やはり過去の記憶がないと行動が遅れるな。
 
 

170魔王岡田:2010/02/12(金) 13:10:35 ID:m5z8BnZe
シュトゥルム「記憶喪失だから、
       あたしの名前は覚えにくいでしょ?
       ウイッチていう名で
       呼んでもいいわよ。」

スカル「・・・ウイッチか。変わった名前だな。
    名字はないのか?」

シュトゥルム「あたしのシュトゥルムを違う言い方を
       すれば分かるはずでしょ?
       この世界の言葉に直せば簡単よ。」

   シュトゥルムの意味は嵐だったはず・・・
   やはりお前だったのか・・・
   そう言われて彼はやっと気がついた。
   彼女の正体に ・・・         
171魔王岡田:2010/02/13(土) 13:57:53 ID:S4AeBHj5
スカル「お前は、ストームウイッチだな。
    私の部下の一人だろ?」
    
  彼女は嬉しそうな顔で
ストーム「やっと思い出したようね。
     人間になったせいで、
     見分ける能力まで
     弱くなったんでしょ?」
 魔王には、人に化けた魔物を
 見分ける能力がある。
 しかし、人となったスカルは
 その能力が弱まってしまった。
172魔王岡田:2010/02/13(土) 14:09:34 ID:S4AeBHj5
ストーム「どうして、人になったの?
     魔王様の父親の術は
     魔物しか人間の姿にならない
     はずでしょ?」

  スカルは、ストームに事情を説明した。
ストーム「・・・記憶を代償にしてまで、
     人間の姿に変化したのね。
     でも、魔王様はその理由を
     誰にも言いたくないんでしょ?」
173魔王岡田:2010/02/13(土) 14:18:39 ID:S4AeBHj5
 スカルは無言で頷いた。
ストーム「魔王様は、昔から隠し事が多いわね。
     そういえば、他の四天王は
     見つけたの?」

スカル「それらしき者すら見つけてない・・・
    だが、勇者の祖先と旅をしている。
    お前も共に来ないか?
    ここに住んでいてもつまらんだろ?」
 
     
174魔王岡田:2010/02/13(土) 22:22:02 ID:S4AeBHj5
 ストームは嬉しそうな顔で
ストーム「もちろん一緒に行くわ!
     暇だったからちょうどいいかな。」
 ストームが仲間になった。
 レベル15
 [HP 800 MP 210]
魔術:稲妻の荒波 
    幻の姿
    嵐の獄門

 攻撃呪文が得意な魔女。
 
175魔王岡田:2010/02/13(土) 22:30:28 ID:S4AeBHj5
 勇者エデン
レベル14
[HP 750 MP 60]
剣術:風のシールド
   火炎斬
   
剣術が得意な勇者。でも呪文は苦手。
176魔王岡田:2010/02/13(土) 22:34:27 ID:S4AeBHj5
 白魔術師イリア
レベル14
[HP 650 MP 120]
白魔術:癒しの洗礼
    聖なる浄化
    
白魔法が得意な魔法使い?
177魔王岡田:2010/02/13(土) 22:43:22 ID:S4AeBHj5
高飛車な女 アイス
レベル16
[HP 700 MP 170]
特技:吹雪
   凍える剣
   
剣術と氷の魔法が得意な女。
   
178魔王岡田:2010/02/13(土) 22:50:28 ID:S4AeBHj5
 剣士 レオン
 レベル17
 [HP 850 MP 0]
剣術:突撃
   荒れ狂う剣技
   
剣術が優れている剣士。だが呪文は唱えられない。
179魔王岡田:2010/02/13(土) 22:59:58 ID:S4AeBHj5
 元魔王 スカル
レベル19
[HP 900 MP 200]
剣術:地獄の業火
   英雄の剣技

魔術:奇跡の復活
   真実への導き
   
剣術と魔術が神や悪魔のような
力を秘めた元魔王。



180魔王岡田:2010/02/13(土) 23:06:14 ID:S4AeBHj5
こんなレベルでは、
魔王デスゴットには勝てない・・・
四天王を見つける前に、
勇者をもっと強くしなければ・・・
魔王を打ち倒すのは勇者の力が
必要になる。




181魔王岡田:2010/02/14(日) 12:28:51 ID:lThFpLOn
ストーム「ゲーム終了して、城の出口へ行こうよ。
     あれこれ考えてる暇はないよ。
     魔王征伐への旅の途中でしょ?」
 彼女がそう言うといつのまにか
 他の者達と一緒に城の外にいた。
 
勇者「あれれ、ゲームクリアしたの?
   それとも、ゲームオーバー?」

イリア「また幻なのかしら?
    二人組でアイスさんと
    一緒だったはずですけど。」

アイス「他の冒険者達と同じように
    なるなんて、少し悔しいわ・・・」

レオン「ダメ勇者と二人組にするなど、
    この城の主は嫌味な人物だ!!」

スカルは、状況を分かってない四人に説明した。


 
182創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 01:56:04 ID:2x1dJDTd
183魔王岡田:2010/02/18(木) 10:05:29 ID:J28kx/KI
 アイス「何よ!この女!
     腕をからませて恋人みたいに
     べったりくっついてばかり・・・
     スカルとはどういう関係なの!?」

  ストームは、にやりと笑いながら
ストーム「あたしは、彼のガールフレンドよ。」

 アイスは、ストームをにらみながら
アイス「勝手にそう言ってればいいじゃない!
    そんなの嘘に決まってるんだから!」

ストーム「冗談の通じない人ね。
     安心して、あたしは彼の親友よ!」

 
     
184魔王岡田:2010/02/26(金) 20:45:20 ID:jL26sJTa
ストーム「闇の町 オプスキュリテに
     情報収集しに行きましょ!」

 闇取引や裏金や窃盗などが
 あたりまえの事のように
 起こる町らしい・・・
 そんな町の人々が、
 親切に情報など教えてくれるだろうか?
185魔王岡田:2010/02/26(金) 21:00:29 ID:jL26sJTa
 勇者「あの町は危険すぎる!
    他の町に行って情報収集しよう!
    欲に支配されてしまう町だって
    噂に聞いたことがあるからさ。」
  勇者は嫌そうな表情でそう言った。
  
ストーム「そういう町ほど
     情報ありそうじゃない?
     ひょっとして、トラブルに
     巻き込まれるのが嫌なの?」

  
186魔王岡田:2010/02/26(金) 21:10:16 ID:jL26sJTa
 勇者達は警戒しながら、
 オプスキュリテへと向かった。
 町の人々の瞳は虚ろだ・・・
 まるで、獲物を探し回って疲れた様子だった。
 勇者達が目の前を通ると
 町の人々は無言で自分の家の中へ
 入って行った。
187魔王岡田:2010/02/26(金) 21:25:04 ID:jL26sJTa
勇者「襲い掛かって来るかと
   思ってたけど・・・
   もしかして、油断させる罠か?」

 ほっとした表情で勇者は
 あたりを見回した。
 町は、黄金のような色の建物が多いが
 空が闇のように暗かった。
 今は、午前十時・・・
 本当なら太陽が空に存在するはずなのに
 この町は、電灯がわずかな明かりとなっている。
 よく見たら、時計台の針が
 午後の九時に止まっていた。
188魔王岡田:2010/02/27(土) 11:23:53 ID:i83zmYVx
レオン「ダメ勇者のくせに意外と疑い深いな。
    少しだけ見直したぞ!
    時計が止まっているとは、
    変な町だ・・・
    何者かの仕業か?」
  
 レオンは時計台を見ながら眉間にしわを寄せた。
 
???「よお!旅人さんよ!
    何か困ってるのか?
    聞きたいことがあるなら
    あっしが家で聞いてやるぜ・・・」

 勇者達が振り向くと、一人の赤い髪の中年男が
 嬉しそうに笑っている。
 その男の隣に短い黒髪で赤い瞳の
 青年が目線をそらしている。
 

    
189魔王岡田:2010/02/28(日) 19:30:20 ID:M/KWm2r9
モルガン「あっしの名はモルガン ゴルゾ。
     あっしの隣にいる男は、リヒト シュヴェルツェだ。
     よろしくな旅人さんよ!」

  気さくに話しているが怪しいな。
  スカルは疑いながら質問した。
スカル「お前達は、怪しすぎるな。
    家に連れ込んでどうする?
    ここで聞けばいいだろ?」

  モルガンは、相手を落ち着かせるような声で
モルガン「家でゆっくりして貰う為さ!
     長旅で疲れてるだろ?」

 何が目的なんだ?どうしても家に来て欲しいようだな。
 ここは誘いに乗るか?それとも・・・・
190魔王岡田:2010/02/28(日) 19:57:47 ID:M/KWm2r9
 スカルたちは迷ったがあえて罠に掛かった。
 モルガンの古びた家に着いた。

モルガン「狭い家だがゆっくりしてくれ!
     たいしたごちそうじゃねぇけど
     あっしが料理を作るぜ。」

  他の家に比べて古い家だった。
  黄金の色じゃない普通の一軒家だ。
  
勇者「あのモルガンさん。
   この町の人は、どうして疲れた顔を
   してるんですか?」

  モルガンは哀れむかのように
モルガン「金の欲に囚われるとそうなるのさ。
     あっしもそうなりそうだったけど。
     居候のリヒトが助けてくれたんだぜ。」

スカル「お前の居候のリヒトは、どうして暗い表情なんだ?」

モルガン「さあ?どうしたんだろな?
     本人に聞けばいいだろ?」  
   
 あの顔は、何かを思い悩んでそうだったが・・・
 やはり、この男には裏がありそうだ。
 
 
191魔王岡田:2010/02/28(日) 20:19:06 ID:M/KWm2r9
モルガン「さあ料理が出来たぜ。
     あっしが作った自慢の料理だ。」

 モルガンはテーブルの上に
 鴨の肉と赤ワインを置いた。
 勇者達はその料理と赤ワインを口にした。
勇者「あれれ、眠くなってきた・・・」
 
レオン「美味いワインだな。
    しかし、なんだか眠気が・・・」

アイス「なんだか頭がすっきりしないわね。」

ストーム「あたし、眠くなってきたよ。」

イリア「なぜか酔ってしまったような気分です。」

 スカルは、ワインを飲んだふりをして
 テーブルに突っ伏して、寝たふりをした。
 




    
192魔王岡田:2010/02/28(日) 20:44:55 ID:M/KWm2r9
モルガン「さて、こいつらの高そうな
     所持品を盗むか・・・
     どれどれ・・・」

 モルガンは、にやけながら
 勇者達の所持品を袋から出した。

モルガン「サラダと肉の食べ放題チケット六人分・・・
     化粧品半額券 10枚
     V系ブラッディデスのチケット六人分
     「勇者の資格」の本 一冊
     「魔法を失敗しない方法」の本 一冊
     雑誌「鈍感な奴を振り向かせる」一冊」

 使えねえ所持品ばっかり袋に入れてやがるな。
 呆れた表情でモルガンはため息をついた。
 持ってる武器もあまり金にならねぇ。
 こりゃダメだな。
モルガン「おい、お前の出番だなリヒト。
     他の旅人からお前の力で
     高価そうな物を盗んで来い!!」

リヒト「俺、もうこんな暮らし嫌だ。
    盗みはいいことじゃない。」

モルガン「おい、恩を忘れたか!?
     記憶のないお前を看病したんだぜ。
     名前のないお前に名を付けてやったのも
     あっしなんだぜ・・・」
193魔王岡田:2010/02/28(日) 20:56:32 ID:M/KWm2r9
スカル「やはり、お前は窃盗が目的か。
    記憶がない者まで利用して、
    盗んだりした。
    善者のふりをして、
    旅人達を騙し盗んだ・・・」

モルガン「馬鹿な!?あの睡眠薬は
     魔物でも効くはずなのに・・・
     知られたからには、
     死んでもらうか!」
 モルガンは、いきおいよくナイフを
 スカルの胸に刺した。

モルガン「でかい魔物でも勝てない猛毒だ!
     もし、効かなかったら
     あんたは化け物だな。」
194魔王岡田:2010/02/28(日) 21:10:42 ID:M/KWm2r9
スカル「このくらいの毒なら治療できる。
    今度は、こちらから行く・・・」

 スカルは、素早い動きで相手を気絶させた。
 
リヒト「・・・あんた強いな。何者なんだ?
    なぁ、盗みを止めた俺はどう生きればいい?」
    
スカル「お前の好きに生きればいい。
    己の人生は自分で変えられる・・・
    できるだけ後悔のない生き方になるといいがな。」

195魔王岡田:2010/02/28(日) 21:33:09 ID:M/KWm2r9
リヒト「とりあえず、俺の新しい名前を
    考えてみるさ・・・
    あんたに決めてもらってもいいけどな。
    俺も旅に出たいんだ。あんたと一緒にさ。」

 名前と性格を決めてください。
@ ニューハーフ  ジュリアン 

A 元気がとりえ  ソレイユ

B 強がりなやつ  リュミエール

    
196魔王岡田:2010/02/28(日) 21:48:50 ID:M/KWm2r9
リヒト「性格まで変えてどうすんだよ!
    名前だけでいいんだよ!
    あんたは、ふざけんのが好きなんだな。」

スカル「ははは・・・冗談だよ。
    君の名は、リュミエール ダークだ。」

新たな仲間が加わって彼らの長き旅は続く・・・

 第二章「孤独を恐れた魔王」 完

 第三章「真実の姿」へ続く
197魔王岡田:2010/03/03(水) 19:28:49 ID:B5wd8F2H
 第三章「真実の姿」

 人も魔物も生まれてくる姿は
 己で決める事ができない・・・
 もちろん生まれる場所も・・・
 死に場所も・・・
 決める事が出来たら、
 私は・・・
 何になっていただろうか?
 私は、共に旅をしている者達に
 私の真実の姿を知られたくない。
 きっと、この者たちは私を軽蔑するだろう・・・
 この姿は、しょせん仮の姿だ。
 
198魔王岡田:2010/03/03(水) 19:45:04 ID:B5wd8F2H
アイス「どうしたの?
    さっきから顔色が悪いけど。
    魔物との戦いで疲れたの?
    きっと、弱腰勇者を守るように
    戦ってるせいね。」

レオン「こんな、ダメ勇者を守らなくて
    いいんじゃないですか?
    なんで、魔物の攻撃を
    いつも変わりに受けてるんですか!」

リュミエール「あんた、無理しすぎだな。
       庇ってたら勇者も強くなれやしねぇ。」

 彼に死なれたら、魔王を倒せないだろ・・・
 それに、彼の祖先に守られた恩を返さねば・・・
 
199魔王岡田:2010/03/07(日) 14:11:10 ID:C8psqG/c
勇者「俺も、スカルさんに守られてばかりじゃ
   強くなれないと思う。
   魔物は怖いけど・・・
   祖先のような勇者になりたいんだ。」

 勇者が、勇者らしくなるまで九ヶ月かかった。
 勇者達は、己を鍛えながら、
 デズゴットの城へ近い村までたどり着いた。
 村は、瓦礫の山になっていた。
 生き残っている村人の姿もない・・・
200魔王岡田:2010/03/07(日) 14:28:55 ID:C8psqG/c
勇者「間に合わなかった・・・
   早く来ていれば助けられたのに・・・
   俺の力じゃ壊れた村は直せない。
   せっかく強くなったのに・・・」

  勇者は、うつむきながら拳を震わせた。
  
レオン「おいエデン!ここで悔やむ暇はない!
    早く魔王デスゴットを倒しに行くぞ!」

 勇者達は、走りながら魔王が住む城へ向かった。
201魔王岡田:2010/03/07(日) 14:40:14 ID:C8psqG/c
 勇者達が城の重い扉を押し開けた瞬間、濃密な血の香りが
 押し寄せてきた。
 勇者達が足元を見ると無数の骨が床に落ちていた。

スカル「これは、人と魔物の骨だ・・・
    なぜ、城の床に落ちてるのだろうか?」

アイス「魔王に殺されたのかしら?
    酷いありさまね・・・」
202魔王岡田:2010/03/07(日) 15:02:08 ID:C8psqG/c
ライフ「人間共め!
    魔王様の生け贄になりに来たのか?
    それとも、魔王様を倒しに来たのか!!
    そうはさせん!
    四天王ボーンドラゴンが相手だ。」

 無数の骨の上にボーンドラゴンの魔物が現れた。
 骨で出来た翼で飛びながら、吹雪と炎が混ざった息を吹いた。
 勇者達は、凍り付いて石のように体が動かなくなるはずだった。
 しかし、その息は勇者が持っていた錆びた盾が防いだ。
 
    
203魔王岡田:2010/03/09(火) 21:13:53 ID:H2MZWGG+
勇者「この錆びた盾が役に立つとは・・・
   そういえばこの盾は先祖の盾だったけ?」

 勇者は、錆びた盾を見ながら感心していた。
 スカルは、その様子を見て自分の持っていた
 錆びた剣が勇者の物かもしれないと思った。
 自分には使えないがもしかしたら・・・
 


 
204魔王岡田:2010/03/12(金) 12:35:23 ID:RuF0q9z/
スカル「勇者、これをやろう・・・
    錆びているがお前なら使える。」

勇者「装備したけど使えるかな?
   試しにボーンドラゴンを攻撃するか!」

 勇者は攻撃した。
 ボーンドラゴンは瀕死状態になった。

ボーンドラゴン「錆びた剣にこんな力が・・・
        なんだその剣は・・・
        まさか、魔王殺しと恐れられる剣か」

 ボーンドラゴンが焦っている隙に
 スカルが攻撃した。
 ボーンドラゴンを倒した。
 
205魔王岡田:2010/03/12(金) 12:55:22 ID:RuF0q9z/
ボーンドラゴン「・・・残念だが、魔王様はここにはいない。
        貴様達を地獄へ引きずり込んでやる!!」

 ボーンドラゴンは朽ち果てながら呪文を唱えた。
 勇者達は地獄へと落ちていった・・・
 地獄は焼けるような暑さだ。
 油断すれば体を消滅させてしまうほどの・・・
 
人間達「こんな所、嫌だ〜
    早く出してくれ〜」

魔物達「よくも俺達を殺しやがったな
    魔王め!怨んでやる!」

 姿は見えないが恨みや悲痛の叫びが聞こえてきた。
 地獄という場所は、魔王や魔物に殺された者が来る場所のようだ・・・
 
 
206魔王岡田:2010/03/12(金) 13:58:23 ID:RuF0q9z/
 勇者達は、地獄の奥へと進んでいく。
 会議の間に着いた。
 机に世界の地図と書類が置いてある。
 椅子が十三個並んでいたが、
 老人の魔物が一人だけ座っていた。

???「おぬしら、魔王と四天王と
    人間二人じゃな・・・
    人になったとて、
    わしの目はごまかせん。」

???「魔王ワールドエンペラーと
    その部下の四天王たちよ・・・
    おぬしらは、無力な人となり
    何を得たのじゃ?」

スカル「私は、人の心を手に入れた。
    魔王にはない物だ・・・
    その名はもう捨てた。
    私は、旅人スカルラドーとして生きる。」

レオン「俺は、仲間達と共に旅する楽しさを手にした!
    人となる前は獅子の魔物だった。
    だが、今は剣士 レオンストーンだ!」

アイス「私が手にしたのは人を愛する心よ!
    私は、かつて氷の魔女だった。
    でも、今は氷の魔法使い アイスジェリーよ!」

ストーム「あたしは、仲間達とやっと出会えた事を
     喜べる心を手にしたんだから!
     あたしは、魔術師だった。
     今はプロの魔女 ストームウイッチ!」

リュミエール「俺は、どんな事があっても諦めない心を手にしたぜ。
       俺は、闇の虎だったさ。
       今は、早業の盗賊 リュミエールダーク。」
 
 老人の魔物は呆れた顔でため息をついた。

207魔王岡田:2010/03/12(金) 14:18:14 ID:RuF0q9z/
???「デスゴット様、あなたの孫は
    あの勇者に洗脳されている・・・
    そして、四天王も・・・」

 そう言うと老人の魔物は消え去った。

勇者「どういうこと?
   スカルさんが魔王!?
   他の四人は四天王!?
   嘘だよな?」

 勇者は、驚いた様子だ。
 ごまかした方がいいだろうか・・・
 それとも、真実を告げるか・・・
 
208魔王岡田:2010/03/13(土) 10:43:10 ID:yvpfNdE1
レオン「スカル様は、
    勇者エデンを強くするために、
    そして長き戦いを終わらすために
    人になった・・・
    我々、四天王は
    勇者を探していた・・・」

 元四天王たちは真面目な顔で説明しだした。

アイス「私たちは、人のふりをして
    勇者を強くする手助けをしていたの。
    デスゴットを倒す為にね・・・」

リュミエール「魔王様が人になって、
       勇者と共に旅すると
       言い出したときはとても驚いた。」

ストーム「人になったら記憶喪失になってしまうのに・・・
     魔王様は、完全に記憶を喪失しなかった。
     どうやら、運がいいようね。」

 勇者は、その説明を珍しく真剣に聞いていた。
 

            
    
209魔王岡田:2010/03/13(土) 13:29:10 ID:yvpfNdE1
スカル「すまない、勇者エデン・・・
    君に、私が魔王である事を知られたくなかった。
    知ればきっと私を嫌うと思った。」

勇者「嫌うわけないだろ。
   スカルさんに助けられてここまで来れたんだ。
   ありがとう・・・こんな俺の手助けをしてくれて
   とても感謝してるよ。」
   
 勇者が笑いながらそう言うと、
 スカルは嬉しそうに笑った。
    
210魔王岡田:2010/03/15(月) 19:54:19 ID:lrAe9Dd1
 ???「愚かな魔王の子よ。
     よくぞここまで来れたな。
     わしの所へ一人で来い。」
  
 地面から声が聞こえてきた・・・
 
???「お前に話したい事がある。
    他の者達は、そこで待機させておくのじゃ。」

スカル「行きたくない。
    どうせ罠だろ?」

???「そう言うと思って、
    お前の仲間たちを
    牢屋で処刑する準備をしておいた。」

 スカルが周りを見ると仲間たちの姿が消えていた。
 さっきまで話していたのに・・・
 いつのまにか誰もいなかった。
    
     
     

 
     



    
      
211魔王岡田:2010/03/15(月) 20:01:03 ID:lrAe9Dd1
???「仲間たちを助けたければ、
    我の元へ一人で来い。
    堕落の牢獄で待っているぞ。」

 時間かせぎのつもりか・・・
 デスゴットは、なにを企んでいるんだ・・・
 スカルは、急いで堕落の牢獄へ向かった。
 

    
212魔王岡田:2010/03/16(火) 09:55:46 ID:wXMs7T+7
 そこには血だらけの仲間達が牢屋に倒れていた。
???「遅かったな、仲間たちはもう処刑したぞ。
    だが、貴様が我々の仲間になれば、
    生死を操る魔王様の力で、
    貴様の仲間たちを生き返えらしてやろう。」

スカル「私の命を犠牲にすればいい・・・
    そうすれば、仲間たちは生き返るさ。
    お前達の力など借りはしない。」

???「待て、魔王様が貴様に死なれては困ると言っていた。
    安心しろ、仲間たちは気絶してるだけだ。」

 声の主は慌てる様子でそう言った。
 やはり、罠か・・・
 私を仲間にしてどうするつもりだ。
213創る名無しに見る名無し:2010/03/17(水) 19:17:03 ID:J1U5fE1y
 ???は、言ってはならない事を
 喋ってしまった・・・
 魔王の怒りの炎によって灰になった。
 怒りに満ちた声がどこからか聞こえてきた。

デスゴット「地獄の門番よ、真実を言ったな!
      絶望に沈む魔王の子の顔が見たかった。
      役立たずな奴だ!」

 魔王デスゴット・・・
 役に立たなければ誰でも殺してしまう残虐な魔王だ。

 
 
      
    
214魔王岡田:2010/03/18(木) 09:33:02 ID:ROpGoUjM
デスゴット「禁断の術の効果を打ち消すのは、
      血の繋がりが深い者しか打ち消せないから、
      貴様を仲間にしようと思ったが・・・」

デスゴット「貴様より悪意のある者を呼び戻した。
      裏切りの魔王の魂を抜いた存在・・・
      貴様の父の体とわしの悪意を
      混ぜ合わせた新たな魔王だ。」

  父の体は焼き払われ、消滅したはずじゃなかったのか・・・
  死んだ者の体だけよみがえらしたというのか・・・
  
  
  

 
      

 
      
215魔王岡田:2010/03/18(木) 18:44:39 ID:ROpGoUjM
スカル「何故、貴様は生きている?
    私の父の体のおかげか?
    魔王でも寿命があるはずだが・・・」

  全ての魔王たちには寿命がある。
  不老不死の魔王はいないはずだ・・・

デスゴット「貴様達は、不老の魔王だ。
      だが、わしの術で脳と心を消滅させれば
      からっぽな存在となる。
      魂だけになったわしの新たな体となってくれた。
      裏切り者でも役に立つな貴様の父は・・・」 

デスゴット「かつては拒否反応が起こって体が腐りだす事があったが、
      魔物たちや人間たちの大勢の命を代償にして
      拒否反応を失くしこの世に帰って来た!」
      
      
216魔王岡田:2010/03/20(土) 10:19:43 ID:mlV45reo
デスゴット「貴様達に復讐する為にな!
      わしは、裏切り者のせいで
      勇者に殺させた。
      だが、わしの死を支配する力で
      魂だけとなって、死んだ裏切り者の体を
      借りた・・・」

 貴様の長い説明は聞き飽きた・・・
 どうせ、貴様が父の体だから殺せないと思ってるんだろ?
 
 
 
 
217魔王岡田:2010/03/20(土) 12:49:31 ID:mlV45reo
 気絶していた仲間達が目を覚ました。
デスゴット「話が長すぎたか。
      勇者と四天王と人間が目覚めたようだな。
      さあ、そろそろ戦うか!」

 デスゴットは、血の雨と共に現れた。
 その姿は父と同じだ。
 だが、心は違う・・・
 凄まじい殺気がある。
218魔王岡田:2010/03/21(日) 14:00:10 ID:QkNOS1BX
 デスゴットは、恨みの一撃をスカルに向けた。
 しかし、レオンがスカルを庇って攻撃を跳ね返した。
 デスゴットが1000ライフ減った!
 アイスがさらに凍てつく氷の刃で斬りつけた。
 デスゴットは500ライフ減った。
 デスゴットのカウンター攻撃発動!
 勇者達に400ダメージ与えた。
 
 
219創る名無しに見る名無し:2010/03/21(日) 14:55:52 ID:gbb0CgQH
タイホから判決に至るまで留置場、拘置所生活を
描くバラエティー小説

小説家になろう連載中 
 第7話 魔女4 更新しました
タイ○ホ日記で検索してください
 
新作 200文字小説 70文字小説 20文字小説
 同時 連載中




220魔王岡田:2010/03/23(火) 18:53:28 ID:YMJyFJA6
 イリアが神々の祈りを唱えた。
 勇者達が全回復した。
 ストームは荒れ狂う嵐を巻き起こした。
 デスゴットに210ダメージ!
 リュミエールはすばやく動き短剣で20回の攻撃した。
 デスゴットに230ダメージ。
 デスゴットは生きぬく執念の技を使った。
 デスゴットは400回復した。
221魔王岡田:2010/03/23(火) 19:07:09 ID:YMJyFJA6
 スカルは怒りをこめて剣で攻撃した。
 デスゴットに550ダメージ!

 だいたい二時間くらいたったころに、
 勇者達はデスゴットを瀕死の状態に追いつめた。
 勇者の剣がデスゴットの体に突き刺さる・・・
 
 
222魔王岡田:2010/03/23(火) 19:21:35 ID:YMJyFJA6
  デスゴットは、息絶えた・・・
勇者「やっと倒せた。
   皆のおかげだよ、ありがとう」

レオン「いいや、勇者のおかげだ!
    我々だけの力では倒せなかった。
    そして、イリア殿のおかげで
    苦戦しなかった・・・」 

アイス「最初は、ダメな勇者だったけど
    今はもう立派な勇者ね。」
223魔王岡田:2010/03/23(火) 19:32:06 ID:YMJyFJA6
 スカル「私たちは城へ帰る・・・
     世界をお前に任せるぞ。
     勇者エデン・・・」

 勇者「どこかでまた会えるよな?」

 勇者がそう言うと
 スカルの顔は一瞬だけ悲しそうな顔になった。
  
224魔王岡田:2010/03/23(火) 19:40:32 ID:YMJyFJA6
 勇者はいつか死んでしまう・・・
 だが、世界の英雄となるだろう・・・
 しかし、魔王と四天王と旅した勇者という事実は
 隠されてしまうに違いない。
 
 
225魔王岡田:2010/03/23(火) 19:49:11 ID:YMJyFJA6
スカル「もう会わない方がいいかもな。
    私たちは住む世界が違いすぎる・・・」

勇者「そんな事はない!!
   俺たちは、仲間だ。
   そんな事を気にしなくてもいいだろ?」

スカル「お前が認めても、
    他の人間たちが我々を否定する・・・」

     
226魔王岡田:2010/03/23(火) 20:01:02 ID:YMJyFJA6
  一年後・・・

勇者エデンホープは、魔王と四天王たちと魔法使いの女と
旅して、魔王デスゴットを倒し世界に平和を取り戻した。
人々にそう語り継がれるようになった。
227魔王岡田:2010/03/23(火) 20:31:16 ID:YMJyFJA6
 スカル「平和になったから、
     皆でライブへ行くぞ!」

    ブラッディデス
  TOUR 66 [satan days]

■企画制作:vampire works/blood prise

■主催・間合:skal rado TEL 066-13-0909

ヴィジュアル・CLAB
2300年 9・6(水)
     18:00 開場   19:00 開演

 \4.000

 そう書かれているチケットが五枚あった。
 平和になったら自分の好きなバンドの
 ライブに皆と行くのが彼の夢だった。 
228魔王岡田:2010/03/25(木) 21:33:20 ID:XcBURlAP
 人にならなければ、人生を楽しめなかった・・・
 夢を見ることさえ自由だ。
 魔王の運命に縛られない生活・・・
 彼は、魔王の力を失くしたかわりに、
 死んだ父が欲しかった物を手にした・・・
 
229魔王岡田:2010/03/25(木) 21:49:12 ID:XcBURlAP
 彼は、魔王だった頃は
 魔王デスゴットを一人で倒せる力があった。
 なのに、その力を捨ててまで
 人間に姿を変えた。
 彼は、人の心を知りたかったからだ・・・
 そう思ったのは、勇者ワールドホープの影響だろうか?
  
230魔王岡田:2010/03/27(土) 09:55:59 ID:r5Sh/H+y
 魔王にも心はある・・・
 人となってようやく気がついた。
 人のように感情を表に出さないが、
 かすかにある・・・
 父も死ぬ間際だけ涙を流していた。
 きっと勇者と出会って、
 父は少しだけ変わったのだろう。
 
231魔王岡田:2010/03/29(月) 19:46:35 ID:ncfwA18Z
 もう魔王には戻れないが
 後悔はしていない・・・
 なぜなら、魔物たちがいない世界になったから、
 魔王という存在など必要ないからだ・・・
 
 
 
 
 
 
 
232魔王岡田:2010/03/29(月) 20:01:44 ID:ncfwA18Z
 ほとんどの魔王は、王座に座って
 勇者に殺されるのを待ち、
 魔物たちに村を襲撃させ、
 四天王に勇者を殺す命令を下す、
 そんな戦いがようやく終わる。
 そういえば、部下達に勇者を見守るように
 命令した事を私は忘れていたようだ。
 
 
 
233魔王岡田:2010/03/29(月) 20:09:57 ID:ncfwA18Z
 勇者「スカルさんたち、元気かな?」

 勇者は、スカルと初めて出会った事を思い出していた。


 スカル「少年よ。この城に何か用か?」
 少年と呼ばれた勇者はムッとした顔で
 勇者「一応二十歳だよ。
    俺は、少年じゃなくて勇者エデンホープ。
    この城に魔王デスゴットの知り合いがいるって
    言われて来たんだけど・・・
    こりゃハズレかな」

 
234魔王岡田:2010/03/29(月) 20:14:34 ID:ncfwA18Z
スカル「私の名はスカルラドー・・・
    勇者殿。私も、魔王征伐の
    仲間にしてくれぬか?」
 えっ!?この人を仲間にするのか・・・
 村人みたいな格好だけど
 人を惑わしそうな美形男だし・・・
 強いのかこの人?って思った。 
235魔王岡田:2010/03/29(月) 20:28:22 ID:ncfwA18Z
勇者「仲間がいたほうがいいから別にいいよ。
   頼りにしてるぜスカルさん!」

スカル「この格好で旅に出るのは危険だな・・・
    それらしい格好を探して来るから、
    待っていてくれ勇者よ。」

スカル「待たせてすまなかったな勇者よ。
    さあ行こう長き旅へ」

 あの時は、すごく驚いたよ。
 まるで本物の魔王が来たと思わせる格好だった。
 短い金髪で赤い瞳・・・
 顔はデスメタルみたいなメイクだし・・・
 魔王のような赤いマントで、
 骸骨の鎧にフランベルジュの剣・・・
236魔王岡田:2010/03/29(月) 20:42:03 ID:ncfwA18Z
スカル「魔王を皆殺しにしてやる。
    そして、俺が世界破壊してやる・・・
    ははははは・・・」

  性格まで変わっちゃたよ・・・
  もしかして二重人格なのか?

スカル「勇者よ。
    これで強そうに見えるだろ?
    ちなみに、さっき言った事はジョークさ。」

  その顔じゃ信じられないよ・・・
勇者「そのメイクやめたほうがいいよ。」

スカル「このメイクは、結構いいと思うんだが・・・
    V系メイクにするか」

 今度は、ハードロック系のメイクかよ・・・
 スカルさんは、魔王征伐をやる気あんのかな・・・

スカル「勇者君。
    ライブ会場は戦闘のようだ。
    人間は、体を押されて
    体を鍛えているんだろ?」

 とんでもない勘違いしてるし
    
 
    
237魔王岡田:2010/03/29(月) 20:52:38 ID:ncfwA18Z
勇者「スカルさんって、
   外の世界のことを勘違いしてない?
   そういえば、なんでこの城にいたの?」

スカル「勇者君。
    それが、私にも分からないんだ・・・
    でも、これだけは覚えている・・・
    君を探して、魔王と勇者の戦いを
    終結させる目的だけは」

 スカルさんが、俺が苦手な蛇を一瞬で倒した時は、
 すごいなと思ったよ・・・
 
238魔王岡田:2010/04/01(木) 22:10:01 ID:wSVEaNY7
 スカルさんは、よく俺にアドバイスしてくれた。
 魔物を確実に倒せる戦いの作戦を考えてくれたっけ・・・
 そんなスカルさんの仲間たちも頼りなる人たちだったよ。

 レオンは口煩い奴だけど、
 仲間たちが危険になると自分の体で
 守りとおす奴だったな。


239魔王岡田:2010/04/11(日) 09:41:11 ID:roVrpfOH
アイスさんはいつも機嫌の悪い人だけど、
 仲間たちが道に迷ったら凄まじい記憶力で
 正しい道に案内してくれる人だった。

 ストームさんは周りの人たちを
 励ましてくれる存在だ。
 いつも元気な顔で、周りを落ち着かせていた。
 
 
240魔王岡田:2010/04/11(日) 10:00:37 ID:roVrpfOH
 リュミエールは少し無愛想だけど、
 見えない動きで魔物を素早く倒してくれた。

 俺は、世界平和に導こうとした
 魔王と四天王の存在が世界に語り継がれる為に
 イリアさんと共に旅に出るよ・・・
 勇者と魔王が戦う必要がない世界を目指すよ。

241魔王岡田:2010/04/11(日) 10:26:35 ID:roVrpfOH
 それから1000年後
 3300年 六月七日

勇者と魔王という存在が完全に消え去った。
 人になった魔物たちの存在もいない・・・
 この星には、人と動物しか住んでいない。
 星の名は、サタンヒーロー。
 名前の由来は英雄である魔王と勇者を
 イメージして名づけた。
 四天王の名前は町の名前に・・・
 一人の娘の名前は村の名前に・・・
 彼らの事を忘れないように名前を刻み付けた。
 
242魔王岡田:2010/04/11(日) 12:59:17 ID:roVrpfOH
 一人の青年がその話を少年に話し終わった。

少年「どうして、そんな昔の事を知ってるの?」
   

青年「この俺がその勇者の子孫だからさ!
   誰も信じてくれないけど・・・」

???「あいかわらずだな。
    エデンホープ・・・
    お前を探すのに苦労したぞ。」

エデン「なんで俺の名前を知ってるんだ?
    あんたは誰だ?」

スカル「私はスカルラドーだ。
    私は人間に生まれ変わった元魔王・・・
    君も勇者エデンの生まれ変わりだろ?」

 彼は人になったのだ・・・
 四天王たちと魔物たちも人の姿になった。
 もしかしたら、私の望みを誰かが叶えてくれたのかもしれんな。
 そう思いながら、エデンに微笑みながらそう言った。
  
 1000年ぶりの再会を果たした魔王と勇者・・・
 今は、人として生きる二人・・・
 
 第三章「真実の姿」 完

 外伝1 「三年後 2306年 三月二日」へ続く
 

 
   
243魔王岡田:2010/04/11(日) 13:11:32 ID:roVrpfOH
 外伝1 「三年後 2306年 三月二日」

 リュミエール「そういえば、魔王様たちが
        地球の観光から
        なかなか帰って来ないな。」

 ストーム「あたしたちだけ留守番なんて酷いよね〜」
               
  スカルとレオンとアイスが
  地球観光へ行ってしまった。
  城の地下から、発見された時空の歪みで
  地球に行けるらしい・・・
244魔王岡田:2010/04/21(水) 21:52:08 ID:x81M0Chx
 スカルは魔王の格好で池袋へ。

 アイスは赤いドレスで東京へ。

 レオンは和服で新宿へ。

 目立つ格好で東京観光を楽しんでいた。
245魔王岡田:2010/04/21(水) 22:08:23 ID:x81M0Chx
 アイスは、東京タワーを眺めた。
 観光名所と知られている建物だ。
 
アイス(私たちのいる世界とは違うようね。
    高い建物ばかり・・・
    それに空気が少し悪いわ)

 スカルたちの住んでいる城は
 森に囲まれ空気が澄んでいる場所だ。
 
アイス(スカル様が行くから来たんだけど、
    冒険では馬車の移動が多かったから
    歩くと辛いのよね・・・)

 彼女はとても疲れた顔でため息をついた。


 
246魔王岡田:2010/04/21(水) 22:17:31 ID:x81M0Chx
 レオンは、生真面目そうな顔で街中をがに股で歩いていた。
 
女「あら、観光のお方じゃない。
  日本は初めてかしら?
  良かったらお店に来なさいよ。」

 レオン(魔王様から小遣いを貰っておるが、
     女の声が気のせいか男のような声に
     聞こえるような・・・
     怪しい店に貴重な小遣いを使わんぞ!)

247魔王岡田:2010/04/23(金) 20:31:47 ID:ktDW4Glx
 女「料金が高いって思ってるでしょ?
   今日は、一日無料よ。
   この券を持ってお店へ来てね〜」

 女はレオンに一枚の券を手渡し
 立ち去って行った。

 店の名前「ジュリアンの館」
 楽しい時間をあなたにあげるお店。
 美人達に囲まれて一緒に酔いましょう!
  
 この券を持って行けば、一日だけサービスします!
 
248魔王岡田:2010/04/26(月) 18:56:04 ID:8s0ku1qG
 レオンは、いかにも怪しい券をゴミ箱に捨てた。
 魔王様が無料には気をつけろと言っていたからな・・・
 さて、次の場所に行ってみるか!
 
249魔王岡田:2010/04/26(月) 19:13:39 ID:8s0ku1qG
 怪しい男「綺麗なお嬢さん、一人かい?
      良かったら俺と一緒に食事しようか?」

  なにこの男?なんのつもりかしら?
  彼女はその男を無視して歩き出した。

 怪しい男「おごってやるから一緒に来いよ!」

  男は、強引に彼女の腕をつかんだ。

 アイス「離しなさいよ!あんたみたいな奴と
     一緒に食事なんてお断りよ!!」

  アイスが睨んでも、男は腕を離そうとしなかった。

 ???「そこの男!その手を離せ!
     俺はその女の親友だ!!」

  誰かが大声で叫んだ。
  その声に驚きながら、
  怪しい男は舌打ちをして逃げて行った。
250魔王岡田:2010/04/29(木) 19:28:24 ID:5s5vLPjF
 アイス「レオン!?
     まさか、あなたが助けに来るなんて・・・
     驚いたわ!」
  
 レオンは、珍しく照れながらこう言った。
  
 レオン「お前に何かあったら、
     魔王様に申し訳ないからな。」
          
 アイス「ありがとうレオン。
     お礼に何かおごってあげるわ。
     一緒にどこか行きましょ。」

 

 
     
     
     
251魔王岡田:2010/04/29(木) 19:49:57 ID:5s5vLPjF
 アイスとレオンは洋食のレストランで
 食事することになった。
 
 レオン「和服の方が落ち着くんだが・・・」

 アイスに着替えろと言われたので、
 レオンはタキシードに着替えた。

 アイス「この場所じゃ侍みたいな和服は変よ。
     スカル様に渡された服なんだから、
     大事に着なさいよ。」

 スカルが、レオンに渡されたトランクの中には
 いろんな服が入っていた。
 
 魔王様は、俺を荷物持ちとして連れて来たのだろうか?
 そういえば、旅の時もほとんど荷物持ちだったな・・・
 


    
    
252創る名無しに見る名無し:2010/04/30(金) 02:31:40 ID:v2O2/rA4
見てるよ
253創る名無しに見る名無し:2010/05/01(土) 16:50:57 ID:DfZmLNMN
ほう
254創る名無しに見る名無し:2010/05/01(土) 16:51:17 ID:4hDTsqDC
はう
255魔王岡田:2010/05/03(月) 20:15:14 ID:1eMNgtoH
 アイス「せっかくのデートなんだから楽しみましょう。」

 レオン「デートだと!?じょ、冗談はよせ!
     お前は、スカル様の事が好きなのだろう!?」

  レオンは珍しく慌てた様子でそう言った。
  
 アイス「別にあなたの事も嫌いじゃないわよ。
     旅の時も、私たちを助けてくれたでしょ。
     それに、まだ恋愛も理解してない
     相手を好きになったって意味ないわ・・・」

  アイスは、珍しく悲しげな表情だ。

 レオン「・・・恋愛を教えてしまえば良いのではないか?
     弱気になるのはまだ早いぞ。」

 アイス「弱気になるなんて私らしくなかったわね・・・
     なるべく頑張ってみるわ。」
     
     
256魔王岡田:2010/05/03(月) 20:38:20 ID:1eMNgtoH
 スカルは、魔王のような格好で堂々と歩いていた。
 
 なぜか、周りの人間達が私をカメラで撮影している。
 この世界には魔王がいないのか?
 
若者「すごい!こんなコスプレ見たの初めてだ・・・
   まるで、ゲームの魔王がそこにいるようだ。」

女「あの人イケメンよね。変わった格好だけど・・・」


 ゲームの魔王?なんだそれ?
 町の人間に聞いてみるか。
 スカルは、町の人に聞いてみた。
 
 ゲームとは、人の娯楽か・・・
 いろいろなジャンルがあるらしいが。
 RPGは魔王がラスボスらしい・・・
 しかし、仲間になる場合もある。
 
 
 
 
 

 

257魔王岡田:2010/05/04(火) 13:30:21 ID:wgg1oRx/
 だが、敵は仲間になったら
 弱くなってしまうようだ。
 未来になったり、過去になったり
 時間の流れも変わる時もある・・・
 城に帰ったら、テレビという物を
 魔法で作ってゲームをしてみるか。
 さすがにゲームソフトは作れないが・・・
 
 
258魔王岡田:2010/05/04(火) 13:39:41 ID:wgg1oRx/
 なぜか、一人だと
 過去の事を思い出すな・・・
 スカルは、初めて来た村の事を
 思い出していた。
 
 
 
 
259魔王岡田:2010/05/04(火) 13:56:21 ID:wgg1oRx/
 老人「ようこそ記憶なき村へ。
    旅人たちよ、この村の北には行かぬほうが良いぞ。
    記憶を失う者たちが、北へ行った者たちじゃからの。」

  老人は、悲しげな顔で北を見ていた。

 老人「わしの孫が、度胸試しで北のほうにある
    崖の道に行ったら、わしの事を忘れてしまったのじゃ。」

 老人「悲しいのぅ・・・崖になにか原因があるはずなんじゃが・・・
    誰も、その原因を調べてくれる者はおらんしの。
    誰だって記憶を失うのが怖いから無理もないかの・・・」

 勇者「俺達がその原因を調べますよ。お爺さん」

 蛇にびびってた勇者が、まさかそう言うとは・・・
 少し見直した・・・

 
    
260魔王岡田:2010/05/05(水) 12:18:49 ID:ou6uZeCq
 そういえば、私が勇者と間違えられる事が多かったな・・・
 魔王の鎧を身にまとっていたのに・・・
 悪役ヒーローと思われたのか?

 そろそろ他の事も学ぶとするか。
 より人らしくなる為にも・・・
 
261魔王岡田:2010/05/05(水) 12:31:24 ID:ou6uZeCq
 ここは、地球という名の星。
 いろんな国や文化や言葉や
 性格や姿が違う星・・・
 今は、2010年 五月五日らしい 

 この日本も、人間同士の戦争があった。
 今では、嘘のように思えるが真実らしい。
 

         

 
 
262魔王岡田:2010/05/06(木) 09:54:31 ID:1+aLik4X
 さて、そろそろ城へ帰るか・・・
 ストームとダークが待っているからな。
 今頃、文句でも言いながら待っているだろう。
 土産でも買って行くか。
 スカルは、売店で
 ひよこまんじゅうと東京ばななを買った。
263魔王岡田:2010/05/06(木) 10:03:47 ID:1+aLik4X
 ダーク「魔王様、お帰りなさい。
     おや、何ですかそれは?」

  スカルが、テーブルの上に置いた
  土産をじっと見ながらそう言った。

スカル「城の留守をしてくれたお前達への褒美だ。
    賞味期限が過ぎないように、
    早めに食べてくれ。」

ダーク「城の金庫に入っていた
    珍しいお金で買ってきた物ですか。
    変わった形をした食べ物ですね。
    ありがたく頂きます。」

 
     
264魔王岡田:2010/05/06(木) 10:13:26 ID:1+aLik4X
スカル「そういえば、ストームはどうした?
    機嫌を悪くしてなかったか?」

ダーク「ストームが、機嫌悪いせいで
    俺に自分の肩を揉ませたり、
    腹が減ったら食事を作らされたり、
    今は、疲れて寝てますよ・・・」

 ダークは、とても疲れた表情でそう言った。

265魔王岡田:2010/05/07(金) 19:56:31 ID:8Z7Yp1HO
 スカル「ご苦労だったな。
     お前も休むがよい。
     そういえば、アイスとレオンは帰って来たか?」

 ダーク「帰って来てますよ。
     二人は疲れて眠ってます。」
266魔王岡田:2010/05/07(金) 20:04:18 ID:8Z7Yp1HO
眠り続けて勇者を待っていた事を思い出す・・・
勇者は、いつのまにか結婚して
祖先を増やしたようだ。
100年前、あの勇者が私たちを保護しなければ
裏切り者として処刑されただろうな・・・
それとも、世界を滅亡させる魔王に
なっていただろうか?
267魔王岡田:2010/05/07(金) 20:10:03 ID:8Z7Yp1HO
もう一度会って感謝の言葉を伝えたかった。
だから、待っていた・・・
だが、勇者は帰って来なかった。
私たちは、寂しいという気持ちを抑えきれなかった。
268魔王岡田:2010/05/09(日) 11:29:46 ID:33u2bsgy
 だから、勇者の祖先を助ける旅に行く事を決意した。
 我々を守ってくれた勇者に恩返しする為に・・・
 私は、四天王たちを
 各地に派遣し勇者を探して、
 勇者の旅の仲間として手助けするよう命令した。
 私は、魔王だから城を離れられなかった。
269魔王岡田:2010/05/09(日) 11:35:24 ID:33u2bsgy
 この姿で外に出たら、
 人間達は私を恐れてしまう・・・
 だから、城から外に出れなかった。
 しかし、祖先の残した禁断の術で
 人になれる方法が書かれた本を
 城の本棚から発見した。
270魔王岡田:2010/05/09(日) 11:43:56 ID:33u2bsgy
禁断の術の代償で記憶を失ってしまった。
私は、四天王たちに命令した事を
忘れてしまった。
自分を一人ぼっちの魔王と思い込んだ。
だが、魔王と勇者の長き戦いを終わらす
旅に行く事は覚えていた。
271魔王岡田:2010/05/09(日) 11:53:31 ID:33u2bsgy
 「魔の封印」という名の本で人になる術を試した。

魔王「勇者ワールドホープ・・・
   お前の祖先を守る為・・・
   私は、記憶を捨てる。」

 だが、記憶を失うことが怖かった。
 勇者や四天王や父や
 自分の事も忘れるかもしれない・・・
 だが、どうしてもお前の祖先に会いたい。
 そして、父の仇を討ち果たしたい。
272魔王岡田:2010/05/09(日) 12:01:59 ID:33u2bsgy
 魔王「我が記憶代償に己の姿を変えよ。
    魔王の力をその姿へ封印せよ。」

  魔王は、頭にはえた角と
  背中にはえた翼を失った。
  彼は、金髪の赤い瞳の青年へと姿を変えた。
  
273魔王岡田:2010/05/09(日) 12:07:54 ID:33u2bsgy
 私は、スカルラドーと名乗り
 勇者エデンと長き旅へ出掛けた。
 少年のような勇者エデンは、
 臆病なのか勇ましいのか
 いまいち分からない勇者だった。
274魔王岡田:2010/05/11(火) 20:19:47 ID:bHe3cHmf
 100年前の勇者になんとなく似ている気がする。
 どのような人物か理解できない所が・・・
 そういえば、勇者ワールドホープは
 なぜここに帰って来なかったのだろうか?
 
 
275魔王岡田:2010/05/11(火) 20:24:49 ID:bHe3cHmf
 私たちを見捨てたのか?
 それとも、帰って来れない理由があったのか?
 彼の祖先なら何か知ってるだろうか?
 久しぶりに会いに行くか・・・
 彼の祖先に・・・
276魔王岡田:2010/05/11(火) 20:40:40 ID:bHe3cHmf
 スカル「久しぶり、勇者エデン殿。
     聞きたいことがあるんだが・・・」 

 勇者「父さんから聞いた話だけど、
    100年前の祖先が城へ帰らなかったのは、
    魔王の子と魔物の子供たちに自分に頼らなくても、
    己の信じる道へ進んでもらいたかったから・・・」

  
   

 スカル「  
277魔王岡田:2010/05/12(水) 10:54:09 ID:r2kf5Wkp
 スカル「勇者エデン・・・
     もし、私が誤った道を選んだら
     殺してくれ・・・」

  スカルは、苦笑しながらそう言った。

 勇者「あんたがそうなるとは思えないよ。」
    
     
     
     
278魔王岡田:2010/05/12(水) 11:06:24 ID:r2kf5Wkp
 スカル「たまには、城へ遊びに来い。
     あいつらもお前に会いたがっているからな。」

 勇者「そのうち、イリアさんと一緒に行くよ。」
    
 スカル「お前が、私の城になかなか来ないのは
     いろいろと忙しいのか?」
279魔王岡田:2010/05/12(水) 11:15:40 ID:r2kf5Wkp
 勇者「いろんな国から招待されて
    歓迎されるんだ。
    パーティやお見合いも多くなったし。
    良かったらスカルさんも来る?」

 スカル「私は、魔王だ・・・
     そのような場所には行けない・・・
     人は、善の魔王でも
     恐ろしいと思うだろ?」

 勇者「今は、人間だろ?
    過去の姿なんか気にしなくてもいいだろ?」
    
    
280魔王岡田:2010/05/12(水) 11:27:54 ID:r2kf5Wkp
 勇者「俺の戦友として招待すれば、
    あんたを怖がる人なんていないはずさ。
    たまには、息抜きする為に
    あんたの部下達と一緒にパーティに行こうよ!」

 スカル「・・・私は、そういう場所など
     行ったことがないからな。
     パーティとは何だ?」

 勇者「どこかの城のご馳走食いながら、
    ダンスしたり、笑いあったり、
    それがパーティさ。」
     
281魔王岡田:2010/05/15(土) 12:48:52 ID:9nePZdKS
 スカル「それなら私の城でも出来そうだな。
     平和を祝うパーティをしよう。
     お前の為に・・・」
 
  スカルは、パーティの準備をする為に
  城へ慌てるように帰って行った。
  まさか、この後に悲劇が起こるとは
  思わなかった。

     
282魔王岡田:2010/05/15(土) 12:57:03 ID:9nePZdKS
  スカルが城へ帰ると
  信じられない光景を目にした。
  城の中が燃えさかる炎に包まれていた。
  地面には血まみれの人間達が倒れている。
  まさか、この城に何者かが攻めて来たのか・・・
  
  
  
283魔王岡田:2010/05/15(土) 13:04:08 ID:9nePZdKS
 私の部下たちは無事なのか?
 スカルは、不安げな表情で
 部下たちの部屋へ向かった。
 そこには、剣や槍を
 突き刺された部下たちが
 虫の息の状態・・・
 とても酷い光景だった。
284魔王岡田:2010/05/15(土) 13:18:09 ID:9nePZdKS
 ダーク「ま、魔王さま・・・
     に、人間達が城に・・・
     攻めて来ました・・・」

 レオン「ひゃ、100人の数しか
     いなかったのに・・・
     我々は、負けてしまった・・・」

 アイス「私たちは、裏切られたのよ・・・
     ・・・信じていた存在に・・・」

 ストーム「やっぱり、魔族と人間は
      共存できない種族だね・・・」

 部下たちは、悲しい表情でそう言った。
285魔王岡田:2010/05/15(土) 13:25:45 ID:9nePZdKS
 スカル「・・・人間たちよ・・・
     私たちは、終わらぬ戦いを
     救ってやったのに・・・
     何故、こんな事を・・・」

 スカルは、咆哮をあげた。
 その声は、人間の声ではない。
 魔王のような叫び声・・・

286魔王岡田:2010/05/15(土) 13:28:54 ID:9nePZdKS
 彼は、魔王ワールドエンペラーへ
 戻ってしまった・・・
 人間だった頃の記憶を捨て去り、
 世界を恐怖で支配する者に
 変わり果てた。
287魔王岡田:2010/05/15(土) 13:47:05 ID:9nePZdKS
 その事を知った勇者エデンとイリアは
 信じられなかった・・・
 
勇者「あの人たちが、村を焼き払って
   人を虐殺するなんて・・・」

イリア「・・・きっと何か理由があるわ!
    あの人たちを止めに行きましょ!」
    
    
288魔王岡田:2010/05/15(土) 13:56:05 ID:9nePZdKS
村人の女「魔王と四天王が世界を救ったなんて
     信じられませんよ!
     勇者エデン様と旅したのは
     本当は別の人たちでしょ?」

村人の男「それとも、魔王や四天王に脅されて
     嘘を言ってたんですか?」

 滅ばされた村の人々の生き残りは
 勇者に問いつめた。
289魔王岡田:2010/05/15(土) 14:04:16 ID:9nePZdKS
勇者「嘘じゃない!!
   あの人たちの助けがなかったら、
   魔王デスゴットを倒せなかった!」

村人の男「世界平和を願う魔王なんて、
     存在するはずないじゃないですか!
     俺たちの村を消滅させたのは
     その魔王と四天王なのですから・・・」
290魔王岡田:2010/05/15(土) 14:22:06 ID:9nePZdKS
 村人の女「世界を守る魔王と四天王・・・
      何か、裏があるに違いないと思ったのです。
      だから、村の人間たちで
      戦力が高い人々を集めて、
      魔王の城を攻めました・・・」

村人の男「そして、城を守る四天王を
     虫の息に追い込みました。
     さすがに、魔王には勝てないと
     思ったので立ち去りましたよ・・・」

 勇者「スカルさん・・・
    あんたが、魔王に戻った
    理由が分かった気がするよ・・・」

  勇者は、悲しげな表情で呟いた。
291魔王岡田:2010/05/15(土) 14:28:21 ID:9nePZdKS
 裏切られて悔しかったんだろ・・・
 信じていたはずの人間に大事な仲間を
 傷つけられて・・・
 だから、全てを憎んでしまったんだろ? 
 
 
292魔王岡田:2010/05/15(土) 14:44:37 ID:9nePZdKS
 勇者「・・・あの人を止めに行くよ。
    イリア、行こう・・・
    プロテクトスター城へ!」

 イリア「そうね、行きましょう!」

 
293魔王岡田:2010/05/15(土) 15:10:18 ID:9nePZdKS
 勇者とイリアは、プロテクトスター城へ向かった。
 城は、禍々しい空気に包まれている。
 かつては、聖なるバリアに守られていたとは
 思えないような変わり果てた姿・・・
 城の門の両側に不気味な骸骨の銅像が飾られ、
 来る者を拒んでいるようだ。
 旗の色は血で染められた色だ・・・
 昼間のはずなのに空は夜の闇。
 まさに、魔王の城のようになっていた。
 
294魔王岡田:2010/05/16(日) 15:36:47 ID:glTDPrhd
 その城の門の前で、獅子の魔物が
  威嚇する目つきで睨んでいた。
 
 獅子の魔物「人間め!また我らを滅ぼしに来たか!!」

 勇者「俺たちは、あんたらを止めに来た!
    話がしたいから、スカルさんに会わせてくれ!」

 獅子の魔物「スカル?
       そんな者など知らん!
       命が惜しければ立ち去れ!」

  

  
    

  

  
295魔王岡田:2010/05/16(日) 15:51:58 ID:glTDPrhd
 勇者「だったら、魔王に会わせてくれ!
    どうしても伝えたい事があるんだ!」

 獅子の魔物「魔王様に、人間ごときが
       何を伝えに来たのだ?」

 勇者「会わせないつもりなら
    教えてやらないよ・・・」
    
       
       
296魔王岡田:2010/05/17(月) 12:13:11 ID:hq++/Rby
 獅子の魔物「・・・強情な人間め。
       ここを通りたければ、俺を倒せ!」

 イリア「・・・もしかしてレオンさん?
     魔物になっても頑固ね。」

  レオンと呼ばれた獅子の魔物は、
  眉間にしわを寄せた。

 レオン「何故、人間の娘が俺の名を知っている?」
     
     
     

297魔王岡田:2010/05/17(月) 12:25:40 ID:hq++/Rby
 イリア「あなたたちの仲間だからよ・・・
     だから、姿が変わっても分かったのよ。」

  イリアは、レオンに近づいて
  手を握りながら優しくそう言った。

 レオン「何をする?手を離せ!
     匂いで分かるぞ・・・お前たちは人間だ!!
     我々の仲間のはずがない!」
 
298魔王岡田:2010/05/17(月) 12:34:23 ID:hq++/Rby
  いきなり、イリアに自分の手を握られて
  レオンは驚いた表情だ。

 イリア「覚えてますか?
     私が、崖から落ちそうになって
     あなたがその手で助けてくれた事を・・・」

 レオン「俺が人を助けた!?
     そんな馬鹿な・・・」
 
  レオンは思い出す事を
  恐れるように、慌てながらそう言った。
299魔王岡田:2010/05/17(月) 12:39:50 ID:hq++/Rby
 勇者「レオンは、俺の事も助けてくれたよ。
    俺たちが瀕死だった時に、
    その体を盾にして俺たちを守ってくれた。」

 レオン「俺は、そんな事しない・・・」

  レオンは、首を振った。
  
300魔王岡田:2010/05/17(月) 13:12:55 ID:hq++/Rby
 イリア「レオンは、いつも厳しい人だったけど・・・
     仲間思いの優しい人よ。
     いつも、危険を避ける為に
     注意してくれたでしょ。」

  レオンは、頭を抱え苦しみだした。
  魔物だったレオンの姿が人に戻った。

 レオン「勇者エデン!?イリア!?
     何故、ここにいる?
     スカル様に会いに来たのか?」

 レオン「残念だが・・・
     もう、お前たちでもスカル様は止められぬ・・・
     魔王様を我々が止めに行こうとしたら、
     我々の記憶を消して魔物に戻した。」    
     
  
     
 
     
     
301魔王岡田:2010/05/17(月) 13:25:11 ID:hq++/Rby
 レオン「我々は、人に裏切られた・・・
     だが、人を信じている。
     お前たちのような人もいるからな・・・
     俺も、お前たちと共に
     あの方を止めに行こう!」

 レオン「ここは、罠だらけの城だ・・・
     油断するな!
     他の者も、俺のように
     人に戻ればいいが・・・」
302魔王岡田:2010/05/17(月) 13:40:51 ID:hq++/Rby
  三人が城に入ると、凍るように冷たかった。
  地面も氷で滑りやすくなっている。
  氷の階段を優雅に氷の魔女が降りて来た。

 氷の魔女「あなたたちは、何をしに来たの・・・
      立ち去らないと凍死するわよ。」

 レオン「アイス・・・俺たちのことを忘れたか!
     共に冒険した仲間を・・・」
  
 アイス「暑苦しい人間ね・・・
     氷が溶けてしまうわ。」
 
 
 
    
303魔王岡田:2010/05/18(火) 21:20:12 ID:7CV5qKYn
 レオン「・・・口喧嘩してしまう事があったが、
     俺は、お前を仲間として認めていた」

 勇者「アイスさんは、レオンと
    息の合ったようなコンビだったよ。」

 イリア「私は、いつも強気なあなたが羨ましかった!」
304魔王岡田:2010/05/21(金) 18:58:04 ID:xNw2FHPU
  三人の言葉に反応するように、周りの氷が溶けていく。
  天井の巨大な氷柱がアイスに向かって落下した。
  レオンは、アイスの体を守るように
  覆いかぶさった。
  氷柱はレオンの身体中に突き刺さり、
  血塗れの状態になった。





     
305魔王岡田:2010/05/21(金) 19:13:33 ID:xNw2FHPU
 アイス「何故、敵の私を庇うの?
     あなたのした事は、とても無駄な行為だわ。」
 
 レオン「どうやら、無事みたいだな。
     良かった・・・」

  レオンは安堵の表情を浮かべ、
  涙を流した。


  
306魔王岡田:2010/05/22(土) 10:13:16 ID:DvExFnRS
  アイスの体にレオンの血と
  涙が滴り落ちた。
  アイスの体が変化していく・・・
  氷の魔女の姿が氷のように溶け、
  人の姿へと戻った。


  
 
 
307魔王岡田:2010/05/22(土) 10:20:18 ID:DvExFnRS
 アイス「レオン!?血だらけじゃない!
     何があったの?」

  レオンは、分かりやすくアイスに説明した。

 アイス「・・・私のせいで、あなたが怪我を・・・
     イリア、回復してあげて。
     私じゃ傷は治せないから・・・」

  イリアはレオンに回復の呪文をかけた。
308魔王岡田:2010/05/22(土) 10:58:48 ID:DvExFnRS
   レオンの傷が全回復した。
 アイス「ありがとうレオン。
     あなたには、いつも助けられてばかりね。
     今度は、私が手助けするわ。
     スカル様を止めに行きましょう!」

   レオンは、自分の顔の涙を手で拭きながら頷いた。

   いつのまにか、周りの氷が全て溶けて、
   城の中が海のように変化してしまった。
   四人は、城を泳ぎながら進んだ。
 

 
 
     
 
 



    
     
309魔王岡田:2010/05/23(日) 15:19:49 ID:fFrqOcXc
しかし、海が荒れ狂う嵐で
 荒波へと変わった。
 四人は、荒波に流されて城の地下へ辿り着いた。
 だが、四人は地下の真っ暗な穴へと吸い込まれた。
 どうやら、時空の歪みらしい・・・
 

 
310魔王岡田:2010/05/23(日) 15:39:13 ID:fFrqOcXc
   城の門の前に大勢の村人・・・
   その手には、剣や槍などが握られている。
   
 レオン「あいつらは、我々を襲った者だ!
     また襲うつもりか?止めに行かねば!
     待て、村人たちよ!!」

   しかし、村人たちは
   四人が近づくと幻のように消えた。

 アイス「私たちは、あの事件があった日に戻ったの?」
     
 
 
311魔王岡田:2010/05/25(火) 22:01:31 ID:nWhbSnpV
村人たちが突進するように
 城へ攻め込んだ。
 それを止めようと
 アイス、レオン、ストーム、ダークが抵抗した。
 しかし、相手の数に押され、
 瀕死へと追い込まれた・・・

312魔王岡田:2010/05/25(火) 22:13:08 ID:nWhbSnpV
 勇者「・・・俺が早くここに駆けつけていれば・・・
    こんな事には・・・」

 イリア「どうして、人と魔族は信じあう事が出来ないの・・・」

 レオン「・・・・・・」

 アイス「・・・・・・」

  
  世界を救った魔族たちが、
  自分が救った者たちに裏切られた・・・
  その光景を見た四人は
  悔しさを隠し切れない顔だ。
  
  
313魔王岡田:2010/05/29(土) 08:26:23 ID:/j3QvF6l
魔術師「レオン、アイス。
     なんで、人に戻ったの?
     また裏切られてしまうのに・・・」

  音のない嵐と共に魔術師が現れた。

 レオン「俺たちは、人に助けてもらった・・・
     だから、人に戻ったんだ!」

 アイス「魔族である私たちを
     勇者とイリアは仲間と認めてくれたからよ。」
     
314魔王岡田:2010/05/29(土) 09:07:29 ID:/j3QvF6l
 レオン「お前だって、人に助けられただろ?
     どこかの村の人間が、イリアでは治せない猛毒を
     治療してくれただろ。」

   魔術師の周りに発生していた嵐が止まった。
   やがて、魔術師は人の姿へ戻った。

 ストーム「・・・あれ?
      なんで、あたしは過去の世界にいるの?」

  勇者は、ストームに説明した。
   
 ストーム「・・・あの魔王様がそんな!?
      すぐに止めなきゃ!」

  五人は、時空の歪みから脱出し、
  城の地下へ戻った。

   
   
  

 

     
     
     
315魔王岡田:2010/05/31(月) 19:04:46 ID:+ci3DT9N
 地下は、暗闇で何も見えない場所になっていた。
  ストームが、魔術で周りを明るくすると、
  黒色の虎が威嚇していた。

???「お前たちは、何者だ!」

ストーム「ダークだよね?
     あたしたちは、君の仲間だよ。
     だから、怖がらないで。」

 
 
     
   

 
    
 
 
 
 
316魔王岡田:2010/06/02(水) 21:46:28 ID:C3SNyy2V
 ストームは、ダークに向けて光を当てた。
 ダークの体が、光で溶けて人へ戻った。

リュミエール「どうして、あんたらは地下にいるんだ?」

 呆然としている彼にストームが説明した。

リュミエール「あんたらが、魔王様を止めにか・・・
       俺も一緒に行くよ。」

 六人は、魔王がいる王の間へ向かった。
 扉の外から邪悪な気配が漂ってきた。
 
       
317魔王岡田:2010/06/02(水) 21:56:33 ID:C3SNyy2V
 王座に変わり果てたスカルが座っていた。
 人とは遠い姿・・・
 顔は、ドクロ。
 皮膚は、ドラゴンのウロコ。
 体は、魔王の鎧を身にまとって、
 右手に、魔界の剣を持っている。
 魔王らしい姿だった。
318魔王岡田:2010/06/02(水) 22:22:21 ID:C3SNyy2V
 魔王「貴様たちは、私を滅ぼす者か?」

  声まで変わっていた。魔界の王らしい声だ。
  勇者たちの知っている声ではなかった。
  人だった頃は、優しく澄んだ声だったのに・・・
  
 勇者「俺たちは、魔王を殺さない。
    魔王の捻じ曲がった心を
    改心させる為に来た!」

  魔王は、嘲笑うような顔で
 
 魔王「私の心を改心するだと?
    無駄だ・・・
    もう、心は失くした。」
    

  
319魔王岡田:2010/06/03(木) 14:23:53 ID:OQs8TQmN
  魔王「裏切り者の四天王よ、何故、人に戻った?
    一緒にいる二人の人間は誰だ?」
 
 レオン「俺たちは、勇者とイリアのおかげで
     人へ戻りました・・・
     この二人は、我々と旅を共にした仲間です。
     忘れてしまったんですか?」

 アイス「あなたは、自分の夢も忘れたの?
     この星を勇者と魔王が存在しなくてもいい
     世界に変える夢を・・・」

  
320魔王岡田:2010/06/03(木) 14:56:33 ID:OQs8TQmN
 魔王「私の夢は、この世界を破壊し
    魔族だけしか生きられぬ世界にする。
    愚かな人間など存在しない素晴らしい世界になる。」

  魔王は、誇らしげにそう言った。

 ストーム「あなたが人だった頃は、魔王を憎んでいた。
      なのに、自分が憎む存在と同じになるの?」

    
    
 
321魔王岡田:2010/06/05(土) 12:49:47 ID:dvLY6AJC
    
 魔王「私は、人間に失望した。
    だから、魔王として生きる・・・
    その邪魔をするなら、四天王でも容赦しない。」

  魔王は、四天王を魔物に変えようとした。
  しかし、効果がなかった。

 魔王「人に対する憎しみが消えたのか・・・
    だったら、裏切り者はその体を灰にしてやろう。」

  勇者とイリアが四天王の前に立って
  庇うように手を広げた。    

 勇者「俺たちの体を灰にしてくれ!
    あんたは、人に復讐したいんだろ・・・」

 イリア「この人たちは、あなたを裏切ってません!
     あなたが、過ちを犯さないように
     止めに来たんです。」

  

  
322魔王岡田:2010/06/05(土) 13:19:24 ID:dvLY6AJC
  魔王は、嘲笑うような顔で
 魔王「人では、耐え切れぬ呪文だ・・・
    きっと、灰すら残らない。
    それでも、庇うのか?」

 勇者「例え、俺たちがこの世から消えても
    仲間を見捨てたくない!」

  魔王は、無慈悲に勇者たちと四天王を消滅させた。
  この世に存在していた痕跡すら残さずに・・・

  
  


     

 
323魔王岡田:2010/06/05(土) 13:28:13 ID:dvLY6AJC
 魔王「ははははは・・・
    邪魔をする者はもういない。
    貴様らは、天国でも地獄でもない所へ
    彷徨い続けろ・・・」

  勇者たちは、魂だけになってしまった。
  彼らは、真っ白な空間に沢山の魂がある場所に来た。
  
324魔王岡田:2010/06/08(火) 22:44:42 ID:7QE5O64y
???「勇者たちよ、まだここに来るのは早い・・・
     戻るがいい元の世界へ。」

  魂だけではない者が勇者たちに語りかけた。
  その姿は、人だったスカルの顔に似ていた。
  違っているのは、髪の色が短い白髪だった。

 勇者「あれ?スカルさん!?
    なんか雰囲気違うな。
    俺たち、死んだのか?」
    
325魔王岡田:2010/06/08(火) 23:01:46 ID:7QE5O64y
 ???「私は、スカルではない・・・
     理由があって、正体は言えぬが・・・
     君たちを元の世界に戻そう。」

   男は、呪文を唱えた。
   勇者たちは体を取り戻した。
 
 勇者「あんたは、もしかしてスカルさんの父親か?
    それとも兄弟?」

 ???「私は身内などいない・・・
     質問してる暇があったら、
     自分の戦友をさっさと救いに行け!」

   勇者たちは、元の世界に戻った。
   
326魔王岡田:2010/06/08(火) 23:18:35 ID:7QE5O64y
 魔王「これは幻覚か!?
    消したはずの邪魔者が戻って来たのか・・・」

  魔王は、信じられない光景を見た。
  自分が、灰も残さず消滅させた者たちが、
  元の場所に生前と変わらぬ姿で立っていた。

 魔王「貴様たちは、どうして無事なんだ?
    体が消滅したはずなのに・・・」

 勇者「俺たちは、あんたを救うまで死ねないんだ!
    体が消えても、その魂は消せないさ!」

  
    
327魔王岡田:2010/06/09(水) 14:53:24 ID:kobUTa47
アイス「全ての人間を憎むのは間違ってるわ・・・
    我々、魔族を仲間と思ってくれる人が
    いることを忘れないで!」

   アイスは涙目で懇願した。

 魔王「貴様らの戯言は聞き飽きた。
    さあ、私と戦え!」

 勇者「俺には、あんたの顔が悲しい表情に見えるよ。
    後悔してるんだろ?
    魔王に戻って、自分の過去と心を捨てた事を・・・」

  

 
328魔王岡田:2010/06/12(土) 08:42:35 ID:dKtwD4Pk
魔王「私の顔が悲しい表情だと?
    なぜそう見える?
    私は魔王だ・・・
    過去や心など必要ない。
    だから、後悔などするはずがない。」

  魔王は勇者を睨みつけた。

 勇者「でも、憎しみの心はあるだろ?
    だから、世界を滅ばそうとしてるんだろ?」
329魔王岡田:2010/06/12(土) 09:18:19 ID:dKtwD4Pk
 魔王「憎しみという心もない・・・
     世界を破壊するのは魔王の使命だからだ。」

 勇者「もう俺たちの言葉も届かないのか・・・
    止めるためには、あんたと戦うしかないのか?」

  勇者が涙を流しながら剣を構えると、
  魔王は満足そうに笑った。
  どうやら、戦うことを待ち望んでいたようだ。
     


 
     
    


    
    
330魔王岡田:2010/06/12(土) 09:44:40 ID:dKtwD4Pk
 レオン「やめろ勇者!
     魔王様を傷つけないでくれ・・・
     たとえ、魔王様が過去や心を捨てても
     我々は彼の部下だ・・・
     だから、傷つく姿を見たくない!」

 魔王「貴様は勇者だったのか・・・
    戦おうとしない腰抜けな人間かと思っていたが・・・」

 勇者「止めないでくれレオン。
    俺は、魔王を阻止する使命がある・・・」

  

    
    
    
    
    
331魔王岡田:2010/06/12(土) 10:12:53 ID:dKtwD4Pk
  勇者は剣を構えながら、
  魔王に向かって行った。
  魔王はその剣をよけなかった。
  剣が魔王の体へ突き刺さる。
  地面に黒い血が滴り落ちた。

 魔王「勇者の力はこの程度か・・・」

  魔王は体に刺さった剣を抜いて、
  勇者を見えない力で吹き飛ばした。
  魔王が吹き飛ばしただけなのに、
  勇者は瀕死の重傷になってしまった。  
 
 勇者「くっ・・・
    やっぱり強いな。
    でも、あんたを止めてみせる!」
332魔王岡田:2010/06/13(日) 11:08:06 ID:z20LAxUm
   勇者にイリアが回復の呪文を唱えた。

 イリア「私も戦います・・・
     それしか方法がないわ・・・」

 魔王「人間たちが無謀な戦いに挑んでいるのに、
    裏切り者は見てるだけか?」
    
   魔王は冷笑を浮かべた。
333魔王岡田:2010/06/13(日) 11:23:25 ID:z20LAxUm
   四天王たちは、魔王に立ち向かう勇者と
   イリアを見ながらそう言った。
  
 アイス「魔王様・・・
     私もあなたに戦いを挑むわ・・・」

 ストーム「あたしも戦う・・・
      魔術の力でも、魔王様の心を
      取り戻せないから・・・」

 レオン「勇者とイリアが戦うのなら、
     俺も戦う・・・」

 リュミエール「・・・俺も戦うぜ。
        それしか方法がない・・・」

  四天王は自分たちが
  尊敬する魔王と戦う覚悟を決めた。     
334魔王岡田:2010/06/14(月) 19:50:27 ID:ctlm5Nn1
  魔王「やはり貴様らも人の味方になったか・・・
     だが、私は無力な人の力では殺せない。」

   魔王は容赦せずに
   勇者たちを銀色の炎で焼き払った。
   しかし、ストームの魔術のバリアによって防がれた。
   
   レオンが魔王の体を剣で斬りつけた。
   だが、その攻撃は弾かれた。
   まるで、魔王の周りに結界が張られているようだ。

335魔王岡田:2010/06/19(土) 11:34:07 ID:fAPIQrzw
 その結界を破壊するために、
 勇者とレオンとリュミエールの
 三人が魔王に斬りかかった。
 しかし、結界らしき壁は
 破壊できなかった。

 魔王は、右手で持つ魔界の剣を振って
 三人を攻撃した。
336魔王岡田:2010/06/20(日) 09:47:27 ID:CKLE0w7q
 三人はそれぞれ100のダメージを受けた。

アイス「剣の力だけじゃ無理みたいね・・・
    皆で攻撃するわよ!」

   六人が力を合わせ、
   魔王に攻撃した。
   勇者とレオンとリュミエールが
   剣で斬りかかり、
   アイスが凍てつく吹雪を
   ストームが竜巻を巻き起こした。

   結界らしき力が破壊され、
   魔王に300ダメージ与えた。
337魔王岡田:2010/06/20(日) 10:03:24 ID:CKLE0w7q
   結界を破壊したはずなのに、
   魔王の顔は余裕の表情に見えた。

   魔王は、六人の力を反射して攻撃した。
   六人はそれぞれ200ダメージ受けた。

   
    
 
   
  


  


  
    
338魔王岡田:2010/06/21(月) 19:04:30 ID:vm0DfqP8
イリアは回復魔法を唱えた。
全員のHPが200回復した。

 魔王は左手で自分の体に触れ、
 回復呪文を唱えた。
 魔王の体の傷が完全に消えた。
 
 
339魔王岡田:2010/06/24(木) 21:17:34 ID:yeB9FV4c
   勇者たちは魔王と四時間くらい戦い続けた。
   その戦いで勇者たちは疲れているが、
   魔王は疲労してない様子だった。
   勇者たちから数え切れない攻撃を受けたのに、
   魔王の体にはかすり傷しかなかった。
   
340魔王岡田:2010/06/25(金) 10:03:40 ID:ZEmXWXKB
 魔王「貴様らの力を見るために
    少し手加減したが・・・
    もう終わりにするか。
    今度は魂も消滅するがいい!
    愚か者たちよ・・・」
    
  魔王は、勇者たちを
  消滅させようとした。
  
341魔王岡田:2010/06/25(金) 10:22:36 ID:ZEmXWXKB
  だが、魔王は勇者たちを
  消滅させなかった。
  城の天井に穴を開けただけだ。

  魔王は背中の悪魔の翼を広げ、
  天井の穴から空へと飛んでいった。
  魔王が手をかざすと、全ての世界を塵にしてしまった。
 
342魔王岡田:2010/06/26(土) 08:58:46 ID:/M2SNVbv
  呆然としてる勇者たちを
   嘲笑いながら魔王は地上に戻ってきた。
  
魔王「これで人間たちは消滅した・・・
   魔族だけを安全な場所へ移動させた。」


ストーム「残念ながら人間たちは無事だよ。
     あたしの魔術で別の場所へ
     移動させたから・・・」

魔王「今の魔術で、かなりの魔力を消費したな・・・
   我々を殺そうとする人の為に、
   己の力を使うとは・・・
   理解できん・・・」
   
 

 
 
343魔王岡田:2010/06/26(土) 09:51:17 ID:/M2SNVbv
 ストーム「あたしだって、人が憎いよ・・・
      でも、助けてくれたのは人だった。
      魔王様も、人を憎むか?憎まないか?
      悩んだはずよ・・・」


 魔王「・・・私は悩んでない。
    人に裏切られたからな・・・
    だから、人が憎い・・・」



    
    
      


      

      
      
344魔王岡田:2010/06/26(土) 13:40:10 ID:/M2SNVbv
  魔王がそう言うと、
  ストームは呪文を唱えだした。
  魔王を過去へタイムスリップさせた。

  2200年 魔王がまだ子供だった頃に・・・

魔王の子「僕も人になりたいよ。勇者様のような人に・・・」
  
レオン「きっとなれますよ!
    あの勇者さまみたいな人に・・・」
     
  青年が物陰からその様子を見ていた。
  その男の顔は、嬉しそうに微笑んでいた。
    
345魔王岡田:2010/06/26(土) 13:56:39 ID:/M2SNVbv
 勇者「君は、この世界の希望だ。
    だから、俺は君をまもっているんだよ。
    君の父親はとても立派な人だった。
    己を犠牲に世界を救った・・・」

 勇者「君は、大人になったら
  世界を破壊する道を選ぶのか?
    それとも、世界を平和にする
    道を選ぶのか・・・」

  この男は誰だ・・・
  私に無謀に挑んできた勇者に似ているが・・・
  

    
346創る名無しに見る名無し:2010/06/26(土) 15:22:16 ID:utfD7ykN
ぬるぽ
347魔王岡田:2010/06/27(日) 10:50:12 ID:8VwazTs0
 魔王の子「僕もお父さんのように生きるよ。
       勇者さまは、もし僕のような
       存在に生まれたらどうするの?」

 勇者「俺も君たちのような魔王になれるかな・・・
    俺は、人を疑うことが多かった。」

 勇者「でも、君の父親のことは信じることができた。
    彼の顔が悲しそうな顔に見えたからかもしれない・・・
    彼は、人間として生まれたかったと
    いつも泣いてしまいそうな顔でそう言っていた。」

  魔王に感情などあるはずがない ・・・
  この男の言ってることはまやかしだ。
  
    
348魔王岡田:2010/06/27(日) 20:14:53 ID:8VwazTs0
魔王の子「僕も人として生まれたかった。
      魔王は破壊する力しかないから・・・
      だから、誰かを守る力はないよね。」

 勇者「きっと、君の父親は幼い君と自分の妻を
    人から守るように戦っていたと思うよ。
    魔王だって守りたい存在がいるんだ・・・」

  魔王が守るべき存在か・・・
  私は破壊で世界を支配する者・・・
  守る存在などいるはずが・・・
    
349魔王岡田:2010/06/28(月) 19:39:11 ID:E40bnvY+
  勇者「俺は、そのことを人々に伝えるために旅へ向かう・・・」

 魔王の子「その旅は一人で行くの?
      僕も、勇者さまと一緒に旅に行きたいよ!」

  勇者「・・・君は、この城を守る存在だ。
     君が、旅に行ってしまったら
     あの子たちが寂しがるだろ。」

   旅に行ったら、ここに帰って来ないかもしれない・・・
   俺は、この旅を終えたら寿命が尽きて死が訪れる。
   
 魔王の子「・・・勇者さま。
      きっと、いつかここに帰って来てね!」 

   ごめんよ、無理なんだ・・・
   この城には帰れない・・・
   人には限られた寿命がある。
   でも、俺の祖先になら会えるかもね・・・
 
   
   
350魔王岡田:2010/06/30(水) 19:18:44 ID:5DL+8eSK
   魔王の子「勇者さまが帰って来るまで、
       しばらく眠ろう・・・」

   魔王と四人の子供は眠りについた。
   目が覚めたら、いつのまにか100年も過ぎていた。
   
351魔王岡田:2010/06/30(水) 19:42:07 ID:5DL+8eSK
   魔王の子と四人の子供は大人になった。

 魔王「四天王たちよ・・・
    勇者ワールドホープの祖先を探してくれ。
    お前たちは、記憶を覚えてないふりをして
    勇者の仲間になってやれ。」

 レオン「俺は、戦士になって勇者を探します。」
     
 アイス「私は、悪女になって勇者を探すわ。
     悪い連中は隠し事が多そうだから、
     勇者の居場所も分かるかも・・・」 
     
 ダーク「俺は、盗賊になって勇者を探すさ。
     勇者の居場所の情報を素早く盗んでやるよ!」

 ストーム「あたしは、魔術師になって勇者を探すよ!
      事件を起こしたら、
      探さなくても勇者が現れるよ!」
 
352魔王岡田:2010/07/02(金) 20:58:05 ID:D7M3pAn4
  四天王たちに任せたが・・・
  私も、人の姿だったら勇者の手助けができるのに・・・
  なんとか人になる方法はないのか?
   
  魔王は城の書斎を探してみた。
  「魔の封印」の本を発見した。
353魔王岡田:2010/07/02(金) 23:15:50 ID:D7M3pAn4
 魔王が、その本に書かれている
 呪文を唱えると人の姿へなった。

 これなら外に出て、
 勇者を探せる。
 
 
 
354魔王岡田:2010/07/03(土) 08:35:52 ID:kEjhnIrc
 まず仮の名前と自分の身分を考えるか・・・

 @猫好き男 フェーレス メン

 A旅人  スカル ラドー

 B王様  キング サタン

  ・・・とりあえず二番にするか
  
355魔王岡田:2010/07/03(土) 08:51:40 ID:kEjhnIrc
  彼がいろいろ考えていたら、
  震える右手に長剣を持った少年が走って来た。
 
少年「魔王デスゴットがどこにいるか知りませんか?」

  その少年は勇者エデンホープ・・・
  もしかしたら、彼の子孫か!?
  頼もしい感じがしないな・・・
  剣を握った手が震えているし、
  怯えた表情であたりを見ている。
  本当に勇者なのか?

  
 
356魔王岡田:2010/07/04(日) 12:35:50 ID:qilmoWUv
  勇者と共に長い旅に行くことになった。
   魔物に怯える勇者・・・
   これでは世界を救えそうにないな・・・

   だが、勇者は優しかった。
   魔物に怯える村の人々に
   「その魔物をきっと倒します。」と 
   人を安心させるようにそう言っていた。
   
   
357魔王岡田:2010/07/04(日) 12:46:13 ID:qilmoWUv
  私が記憶がないと言ったときも
  励ましてくれた・・・
 スカル「どうして、父の顔と
     大事な人の顔を思い出せないんだろう?
     私は、それを思い出せないことが
     とても悲しい・・・」

 勇者「誰だって、子供だった時の
    記憶なんて覚えてないときだってあるよ・・・
    俺だってあまり覚えてないから・・・
    だから、気にするなよ!」
358魔王岡田:2010/07/10(土) 11:10:38 ID:S2Ki/eF2
   100年前の歴史書・・・
   父と勇者の歴史が書かれた本。
   その本にはこう書いてあった。
  
スカル「忘れられし勇者と魔王の歴史・・・
    世界の争いを止めるため
    魔王は魔物を人に変えた。」

スカル「勇者は魔王の子を保護した。
    魔王の子は世界の希望か?
    それとも世界の絶望となるのか?」

スカル「平和を目指す魔王は、
    世界各地の魔王たちに殺された。
    だが、魔物を人に変える術は成功した。
    かつて世界の敵だった魔王が、
    なぜ世界を平和に導いたのかは謎のままだ・・・」
    
 
359魔王岡田:2010/07/10(土) 11:20:51 ID:S2Ki/eF2
スカル「魔王ロンリーエンペラーは、
    他の魔王たちや魔物たちから
    「孤独の魔王」と呼ばれていた。
    勇者ワールドホープは、
    世界の人々から「博愛の勇者」と
    呼ばれるようになった。」

スカル「魔王の子の名はワールドエンペラー。
    魔王たちや魔物たちに
    「裏切りの子」と呼び、
    ごくわずかな人が
    「平和の子」と呼んだ。」


    
    
360魔王岡田:2010/07/10(土) 11:40:24 ID:S2Ki/eF2
   
   仲間たちと共に
   笑ったり、泣いたり、怒ったりする自分の姿・・・
   魔王は両手で顔を隠した。
   
   もうあの頃には戻れない・・・
   私は、魔王として生きることにした・・・
361名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 18:07:34 ID:lHaYweG1
 ヘ○ヘ
   |∧    荒ぶる鷹のポーズ!
  /
362魔王岡田:2010/07/11(日) 12:36:20 ID:hQqK5yjy
 憎しみで世界を消滅させてしまった。 
 だから、人として生きることなど許されない。
 
 父は、どうして魔物を人に変えたんだ?
 人を魔物にすれば良かったのに・・・
 そうしないと共存なんて無理だ。
 
363魔王岡田:2010/07/11(日) 15:30:20 ID:hQqK5yjy
 ???「お前の父は、
     魔物たちに人を理解させるために
     魔物を人に変えた・・・」
     
   魔王が人だった頃の姿に
   そっくりな男が魔王に話しかけてきた。
   
 魔王「お前は誰だ・・・
    父を知っている者か?」
364魔王岡田:2010/07/14(水) 18:29:52 ID:LlulSIux
???「私はお前の父親だ。
     お前を人に戻すためにここに来た。」
  
  魔王はそれを聞いて驚かなかった。
  自分の目の前にいる人物が、
  父親かもしれないと思っていたからだ。

 魔王「・・・死んだはずの父が
    どうして人の姿に・・・」

 魔王の父「私は、この世界を支配する
      孤独の帝王として生まれた。
      だが、自分で人生を決められる
      存在として生まれたかった・・・」

 魔王の父「私は、死ぬ前に願い続けた。
      人として生まれ、
      お前と四天王たちと
      勇者の子孫を見守りたい・・・」
      
365魔王岡田:2010/07/14(水) 18:50:09 ID:LlulSIux
 魔王の父「自分の部下が
      人に傷つけられ、
      お前は抑え切れない
      怒りと悲しみで魔王となった。」

  魔王の父は悲しげな表情で
  息子を見つめた。

 魔王の父「だが、世界を滅ぼしたことを
      お前は後悔している・・・
      しかし、私には時間を巻き戻す力がある。
      世界を元通りの姿に戻せる。」
      
      
366魔王岡田:2010/07/15(木) 21:26:26 ID:PVrN/LBB
魔王の父「しかし、その力を使うには
      他の者の力が必要だ。
      世界を元通りにしたいのなら
      私に力を貸してくれ。」

 魔王「父の願いでも断る・・・
    人を助けた我々を
    裏切った者に生きる価値があるのか?」

  
 父は誰かに裏切られたことがないのか?
 信じていた存在に裏切られた絶望を
 知らないくせに・・・説教しに来たのか・・・

  
    
367魔王岡田:2010/07/17(土) 14:25:44 ID:kk/tl/eO
魔王の父「私は、自分の部下たちに裏切られた。
      だから、お前の気持ちはよく分かる・・・」

 魔王の父「私の息子に生まれたせいで
      世界を救っても疑われてしまう・・・
      だから、お前を人の子にして
      辛い過去を変えてやろう。」

    魔王の父は涙を流しながら
    呪文を唱えだした。


      
      
368魔王岡田:2010/07/17(土) 14:33:58 ID:kk/tl/eO
 魔王の父「忌まわしき姿を忘れ、
      新たな道へ生まれ変われ・・・」

 魔王の父「魔王の息子だった過去を
      忘れてしまうだろう・・・
      もし思い出せたら奇跡だな。」

   魔王は人の姿へ戻った・・・
   満足そうに微笑みながら魔王の父は
   幻のように消えてしまった。
369魔王岡田:2010/07/18(日) 13:25:28 ID:uE9hjUT/
スカル「ここはどこだ・・・
     とにかくここから出るか・・・」

   スカルは時空の出口へむかった。

   ストームが倒れて、
   周りの人たちが心配してる姿が
   見えてきた。
   
   
 
370魔王岡田:2010/07/18(日) 13:35:10 ID:uE9hjUT/
 レオン「王様・・・
     ストームが魔力を使い過ぎて
     眠りにつきました。」

   王様?
   私は王様の息子だったか?

 レオン「王様に乗り移った
     邪悪な者を追い払うために・・・
     ストームは・・・」

  邪悪な者に
  私は操られていたのか?
371魔王岡田:2010/07/19(月) 15:03:03 ID:UdK3AtlC
レオン「王様・・・
     ストームをほめてやってください
     私はストームを誇りに思っているのです。」

    ストーム・・・
     レオン・・・
    今まで苦労をかけたな
    
372魔王岡田:2010/07/19(月) 17:51:09 ID:UdK3AtlC
レオン「明日まで!明日までお待ち下さい!」
 
  スカル「待つことなどできぬぅ!」

  もはや一刻の猶予もないのだ!
373魔王岡田:2010/07/19(月) 17:57:59 ID:UdK3AtlC
私、アイスは命を狙われています。
なぜ、誰に、命を狙われているのかはわかりません。
ただひとつ判る事は、邪悪な者と関係があると言う事です。
ダークは犯人の一味。
他にも勇者が4〜5人以上。
白くべたつくなにかを所有。

どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。
これをあなたが読んだなら、その時私は死んでいるでしょう。
・・・死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。
これを読んだあなた。真相を暴いてください。
それだけが 私の望みです。

                   アイス
374創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 20:15:58 ID:iZnMWSla
 勝手に続きを書くな
 話が繋がってないし・・・
 371と372と373は偽者だろ!
  
 アイスは命を狙われてないぞ・・・
 話をちゃんと読んだのか。
 
375魔王岡田:2010/07/19(月) 20:22:18 ID:iZnMWSla
  ダーク「良かった!
      正気に戻ったんですね!」

   ここは私の知っている世界か?
   なにかが違う気がする・・

 アイス「勇者エデンホープが、
     魔王デスゴットを倒したはずなのに、
     王様に乗り移ってしまったのよ・・・」

  
376魔王岡田:2010/07/19(月) 20:36:14 ID:iZnMWSla
 スカル「私は、生まれたときから王様なのか?」

 ダーク「あなたは、先代の王ルミス・ワールドの息子ですよ。
     まだ、頭が混乱してるんですか?」

   ルミス・ワールド?
   聞いたことのない名前だ・・・

 スカル「ここで生まれ育ったような
     記憶がないんだが・・・」
     
377魔王岡田:2010/07/19(月) 20:44:30 ID:iZnMWSla
 スカル「それよりストームは
     大丈夫なのか?」 

 レオン「ストームは医務室に連れて
     ベットで寝かせます。
     しばらくしたら、
     きっと元気になりますよ。」

   ・・・しばらくこの城を
      散策してみるか。
    スカルは、王座から立ち上がり
    王の間の扉を開けた。
378魔王岡田:2010/07/19(月) 20:57:45 ID:iZnMWSla
  スカルがしばらく廊下を歩いていたら、
  自分にそっくりな人物が描かれている
  肖像画を発見した。

  髪の毛の色が違うような・・・
  白髪の青年?
  この人物は誰だ?

 
379魔王岡田:2010/07/19(月) 21:08:39 ID:iZnMWSla
    まさか、この妙な世界は・・・
    この人物が創り出したのか? 
    スカルがそのことに気づくと、
    城が崩れていった。
    
 魔王の父「私が創り出した世界だと
      ばれてしまったようだな・・・」

380魔王岡田:2010/07/19(月) 21:42:18 ID:UdK3AtlC
下書きしてたんですけど残念です
手の込んだリレー小説だと思ってました
すいませんでした
ぎっぷる
381創る名無しに見る名無し:2010/07/20(火) 00:08:35 ID:UKaTuTVE
マジ稚拙な文章だなぁ
こんなんじゃ引き込まれないし面白く無い
展開に無理があるってゆーかー
急なんだよね 読む方がついていけない
もう少し読む側に優しい感じにしないと
分かる?出来る?せっかく意見してあげてるんだけど
382魔王岡田:2010/07/20(火) 02:51:11 ID:UKaTuTVE
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383魔王岡田:2010/07/21(水) 00:04:02 ID:/GYyDR0z
モチベが続かないんで削除依頼出してきます
荒らしの人、あなたのせいです
不愉快です
消えてください
384創る名無しに見る名無し:2010/07/21(水) 20:05:06 ID:KfujDA86
381、最近の小説は、急な展開が多いから許してやれよ。
書いてる人はプロじゃないしさ・・・
俺は、小説なんて書けないから
偉そうなことは言えないが・・・
385魔王岡田:2010/07/21(水) 20:31:46 ID:KfujDA86
 私は、この小説を完成させたい。
 文章が稚拙でも書き続ける。
 一度、書いた小説を
 打ち切りにはできません。
 
386魔王岡田:2010/07/21(水) 20:53:05 ID:KfujDA86
 魔王の父「元の世界に戻ったら、
      お前は人を恨みながら、
      人に殺される・・・
      だから、偽りの世界で
      暮らしたほうが
      幸せだろ?」

  偽りの世界なら、
  私は魔王の息子として
  存在していない・・・
  だが、そんな世界でも
  裏切りがないとは限らない・・・
387創る名無しに見る名無し:2010/07/22(木) 14:24:35 ID:xOiWKpGT
、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
    _)                                                (_
    _)  ナ ゝ        ナ ゝ  /   ナ_``  -─;ァ              l7 l7   (_
    _)   ⊂ナヽ °°°° ⊂ナヽ /'^し / 、_ つ (__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ o o    (_
    )                                                (
    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 /   , ,ィ ハ i、 、     !   /''⌒ヽ-─‐- 、     、ー'´         \ .イ   , ,ィ ハ i 、 .   |
 /イ  ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 |   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
  イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│  「 ./       u \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
  r、H   ┴'rj h ‘┴ }'|ト、  |./        ヽ |  1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry   ┴ 〉   └'‐ :|rリ
  !t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|.   ヾi丶     u レ'
  ヾl.     fニニニヽ  u/‐'  :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" }  ` ̄  !リ ヾl u  iニニニヽ   /|
    ト、  ヽ.   ノ u,イl.    ヾ! v  ヾ__ v イ‐' ヾl   ヾ_  v ./'    ト、  、__丿u ,イ ト、
   ,.| : \  `ニ´ / ; ト、    ト.、u L_ フ , ' |.    ト、u ヾー `> /.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\   ̄ /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
 /     \    /     |        | ヽ-‐'´ _,.ヘ<  _::   _,. イ/ |     ,.へ、 /´\       |
388創る名無しに見る名無し:2010/07/22(木) 23:44:36 ID:xOiWKpGT
  .人
 .(__)  
 (__)  
..(`;ω;´)
389創る名無しに見る名無し:2010/07/22(木) 23:50:09 ID:xOiWKpGT
. . . . . .. . .. .. . . . . . . . .俺 . が . 諦 . め . る . の . を . 諦 . め . ろ .
. .  . . .   __                                  rr‐-、
     l´ li          ∠  / /____ヽ ヽ ヽヽ        |l、_i
     lー‐' !          / / /        | | | V        i   l
     l   |         厶イV|   ∠.@厂  |VVレ         l   |
     |   |          |__二二二二二二__|         |  │ ___ .__
     l    L_.        {^| |   /三三ミヽ  | |^}     _/ ̄ヽ   !r´   i´ 〉
  /⌒'|  / ̄ヽi ̄ヽ     |. V く (゚)`  / ' (゚) >V /    /  ',   |  ,|Y    | /
r‐'i   |  |    |   |     `ヘ ---   |   --/V     |    |   !   `´   l |
| !   '   !    !   l、     |ハ二 _`_´_ 二/ |      !    '            | !
! ,!               |     ヘ.ゝ ヾ . .::::::/ /Vイ      |                 ' | 
| ヽ             |     │|> しwノ /|┐      |               /
.\                 |      ト|、_ | | [| |  〈      !              /
   \          /      ト|。 }| |  | |_/ ヽ、    ヽ           /
    \           |--‐┬=''´ 亠' ̄ ̄:| ̄ ̄    `T‐┬ |         |
390魔王岡田:2010/07/23(金) 00:06:57 ID:eATDgXFI
律「唯〜それフリテンだぞ〜」

唯「あ!そういやあずにゃんのリーチが怖くて河に5s切っちゃったんだw」

律「親だし12000だな。」
391魔王岡田:2010/07/23(金) 00:21:36 ID:eATDgXFI
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
392魔王岡田:2010/07/23(金) 00:23:10 ID:eATDgXFI
おぱんちゅを下ろし可愛い二つの丸みをおびたおしりを露にし、ぼくのお口に腰掛けるあずにゃん
なんて綺麗なんだろう…
小振りだが弛みのないあずにゃんの魅力的なおしりに見とれていると
「ふぅ…」という小さいため息の後に
あずにゃんのもはや「すじ」といっても遜一のない無毛のおまんまんから噴水があがって
ぼくの口の奥に叩き付けられてじょろじょろという音がたつのにゃん
次第にあずにゃんのため息が何かを我慢しているような声になって
その瞬間あずにゃんのおまんまんとは違うもう一つのきゅっと佇む肛門から「プスーッ!」という
にわかには信じがたい音が個室の中に響くのにゃん
ああ、あずにゃんみたいな可愛いおにゃのこでもウンチはするんだな
という興奮のなかとうとうお待ちかねだったあずにゃんの排便タイムをリアルタイム観察するのにゃん!
あずにゃんの喘ぎ声が次第に大きなものになり、双丘の中に息づくすぼまりがゆっくり広がっていくのと同時に
肛門周辺の筋肉が段々と盛り上がっていき、あずにゃんのお父さんやお母さんのものには及ばないけど
火山の噴火口をちょうど逆さまにしたような形にぷっくりと膨らむのにゃん
そしてあずにゃんのおしりの穴が伸びきるとミチミチ肛門と摩擦を起こすような音と同時にあずにゃんの
プリチーで健康的なバナナ型のうんうんがおしりの谷間からコンニチワするのにゃん
ぼくのお口にうんうんを産み落としたあとは、急速にすぼまっていくあずにゃんのおしりの穴
産み落とされた未だに熱を持ってホカホカと湯気をあげるあずにゃんのうんうん
その瞬間だけあずにゃんのおしっことうんうんはぼくだけのもの!
排便を終えてお腹すっきりしたあずにゃんはそのまま学校へ
一部始終を見終わった一人きりになったぼくは感極まってあずにゃんのおうちの便器に生まれてきてよかった
と自分の便器としての人生に乾杯するのにゃん!

あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
393魔王岡田:2010/07/23(金) 00:28:12 ID:eATDgXFI
梓「きもひぃぃれす…//」くにゃぁ

唯「ずっと、あずにゃんとこんなことしたいっておもってたんだよっ♪」

梓「け、けど…こんな人前で…」

唯「おーるおっけーだよっ!かずにゃんしかみてないよっ」くちゅくちゅ

梓「れ、れも…らめだよぅ…」

唯「のーぅ!どんとこいでーす」ちゅっちゅっ

唯「おーぅ!1えくせれーんつ♪」

梓「も…、もうだめっ」びくっ

唯「いっちゃいそうなの?あずにゃん!かずにゃんの前で!」

梓「!!ああっ」ぷしゅっびくっ
394魔王岡田:2010/07/23(金) 00:31:14 ID:eATDgXFI

〜第一回 ラノベっぽく書いてみよう!〜  


   / ̄\  
  | ^o^ |  
   \_/
   _| |_
  |     |
  ( 二⊃.| |  
例文.「私はお腹がすいています。」

1、例文を話し手に合ったくだけた文に、
漢字→かな(カナ)またはかな(カナ)→漢字に直す。
2、テキトーに修飾や無駄な句読点や間を付加する。
3、(重要)過去の事実、または現在の状況をこれでもかと差し込む。
4、倒置、反復、擬人、擬態を用いる。

   / ̄\  
  | ^o^ |  
   \_/   
   _| |_  
  |     |
  ( 二⊃.| |
完成例.
「昼に食べたカツサンドはとっくの昔に別れを告げていて、
俺の胃は今や開店休業状態だ。たった今でも次のお客さんを
催促してしきりに呼び鈴を鳴らしてやがる。つまり、
俺のハラの虫はお怒りでグーグーグーグー唸ってるってことで、
簡単に言えば俺は腹が減っているのだ。」
395魔王岡田:2010/07/23(金) 00:31:57 ID:eATDgXFI
ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアン様ぁあ!!シ、シエスター!!アンリエッタぁああああああ!!!タバサァぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルゲニアのルイズへ届け

396魔王岡田:2010/07/23(金) 00:34:12 ID:eATDgXFI
ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
なんか変だ。しょっぱい。
変にしょっぱい。頭が痛い。私は苦情を言った。
店長「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。
私は食べる。今度は平気みたいだ。
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった・・・
ここはとあるレストラン・・・
人気メニューは・・・ナポリタン・・・
397魔王岡田:2010/07/23(金) 00:35:13 ID:eATDgXFI
蠶蠶蠶蠶蠶醴蠶蠶蠶醴體髏髏蠶醯醴蠶醴髏蠶醴醴醴醴髏蠶蠶蠶蠶蠶醴醴醴醴髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶鬮諄醴蠶蠶躔霾醴醴蠶蠶蠶醴醴髏驩醴醴醴醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶醴醴醴醴醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶醴蠶幽繹蠶醴雖雁聴隅醴蠶蠶醴羈贍貔躍醴蠶蠶髏髏蠶髏醴醴醴醴醴醴醴醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶髏蠶蠶髏蠶軅體詣觀召_召状隅醴羇剤錐鋸醯艪蠶髏歡笵髏醴醴醴醴醴醴醴醴醴蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶醴鬮醴髏醢儲ィ鑓テ羽Ы⊇没踈佼Y荘繍醴髏蠶蠶甑璢霾躔醴醴醴醴醴醴蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶髏勧醴藹韲菅莢べ⊇∃Ц它∬⊇羽讙蠢蠶葢温輻蠶醴諸荻Y呈シ隴醴醴醴醴醴蠶蠶蠶蠶
髏蠶鬮醴鐔醴露媛どベ   ベS辷Щ坦旦鏥醴蠶`驩讒髏鬪舜悠⊆ジY停o躔醴醴醴醴蠶蠶蠶蠶
醴醴蠶蠶齬醯譴甜Ρ       `∃Ш珀伽躇鉗メ髏醴髏體芦サY川ジベ介Y蹄ヲ霾醴醴醴醴蠶蠶蠶
蠶醴髏髏髏醯佼三、      ベ∃滋譴靄謔醴噬ッ¨       ``ベ⊇川浴壮穉隴肅メ醴醴蠶蠶蠶
蠶盛護燗燗鷦妓冖マ∴、      ベ俎罎靄躇諚牧べ              ベ⊇川衍掘雁隴躔醴醴蠶蠶蠶
蠶醢世鎰鋸謐幽廷レ、          沼貍隴謡鈷⊆゛                `ベ∃氾狛挧鍠薩醴醴蠶蠶蠶
蠶蠶蠶靉咒謐醴蠶蠶醢止        ∃堀鍠狽拔シ`∴               ベベ川Y珀掘鐫鉗メ醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醴髏髏蠢=@     ‘氾荘珀召Κ`∴、                ベベ川Y壮掘隴醴醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠢蹟蠢蠧熨醴影        ベY珀笠に∴3、                  `ベ介衍衒鐫醴醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶醪攤J蠡J髏’         ‘∃衍衒旦Щ辷゛                   ベ∃衍衒鋸鉗メ蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶記鷦騾粳”            ベY珀狛錐自.                    ベ∃衍珀鍠疆醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠢,``                `ヨ召Y定ネ此                   ベ∃汾珀掘儲醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶監                   ベ交ベヨ疆齔                  ∴S⊇浴衒鍠譴醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠢』                  ベ三ヘベ鴪彭                ベ⊇⊇氾衒掘儲醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶ル                  ∃川シ  ヅ’                 ベベ3氾珀伽疆醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶』                  `当癶、        、  u∴     ベベ⊇Y珀雄醴蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶鬮。                  ″  シ  、uムЩ糴庇     ∴シ⊇汾衍儲醴醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶監                      ∴、∃ヨ櫨蠶醴齔      `3⊇氾珀鉗メ醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶テ                逧此払(錙蠶髏醴h     ベ3⊇氾衒躔醴醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠢』              『蠶JJ髏醴醴醴影忙      ベ⊇⊇浴郤弭儲蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠢=@             『醴醴醴醴醴Г      ベジ⊇Y交氾据醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶鹹              情苛泣罅         ∴3S川Γ ヨ据醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醢=@           ヴ県戸”          ⊇⊇ジ   ∃据醴蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠧=@                       ⊇⊇゛    ヨ溷醴髏蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠧止.                  ベシ       旧疆蠶醴蠶
398魔王岡田:2010/07/23(金) 00:36:17 ID:eATDgXFI
摺醴霾醴髏蠶蠶鸛躔か                    ベ∃壮鎧醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
勺儲靄靄醴醴醴蠶體酌偵Auru山∴          ベヨ迢鋸醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
∃儲霾ヲ露繍蠶髏騾臥猶鬱h  ご笵此∴        ∃f謳廱躔騾蔑薺薺體髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶
ヨ儲諸隴躇醴蠶歎勺尓俎赴  f蠶蠶蠢レ      ∴f醴蠶鬪扠川ジ⊇氾衒鑵醴蠶蠶蠶蠶蠶
ヨ鐘諸薩讒蠢欟厂  ベ状抃  傭蠶蠶髏厂      .ヨ繍蠶蠶臥べ泣澁価価櫑蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
f罐諸醴蠶蠶歎      マシ‥…ヲ冖        .∴瀦醴蠶襲jJ鶴門門攤蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
加罐讒蠶蠶欟厂        ヘ              ∴f醴醴蠶甑欄鬮°f蠢蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
溷霾醴蠶蠶勸                        ∴ヨ繍醴蠶蠶鬮狡圷し醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
醴蠶蠶蠶蠶髟                        ベ湖醴醴蠶蠶蠶庇⊇⊇體髏髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶欟                          f繍蠶蠶蠶蠶蠶曲三三巛憫髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶歉                  澁畄_迢艪蠶蠶蠶蠶蠶蠶甜川⊇川川衍捫軆髏髏蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶髟                コ醴蠶奴繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶齡辷シジ⊇川介堀醴醴蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶鬮か                .ベ苛ザベ繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯己に⊇三介f繙醴蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶髏鬮シ                        尽慵蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶自辷三沿滋鐘醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶醴勸                            氾隅髏蠶蠶蠶蠶蠶靦鉱琺雄躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶醴訃                      ∴∴∴沿滋溷醴髏蠶髏髏韲譴躇醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶髟              _山辷ムf蠡舐鑓躍醯罎體體體驩讎櫑蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶a            f躍蠶蠶J蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯註珀雄醴醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶廴          f醴蠶欟閇憊體醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶靦錐讒醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶欟シ          禰蠶蠶蠢螽螽f醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶監シ          ∵ヴ門夢曠髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶a                ∴シ∃愬嚶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶診            ベ沿u旦以迢u讒醴髏曠醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶髏蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶甑シ            .げ隅艪蠶蠶蠶蠶蠶蠢J蠶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶鬮ヒ               ベ状隅髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠢テ∴              ベ川捍軆髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶ルシ              ∴∃氾据醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠢此            ∴⊇以f繙醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶ル∠∴  .∴∴∠ヨ旦滋躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶醢山ム沿当u錙躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
399魔王岡田:2010/07/23(金) 00:37:42 ID:eATDgXFI
勺儲摺醴霾醴髏蠶蠶鸛躔か                    ベ∃壮鎧醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
勺儲靄靄醴醴醴蠶體酌偵Auru山∴          ベヨ迢鋸醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
∃儲霾ヲ露繍蠶髏騾臥猶鬱h  ご笵此∴        ∃f謳廱躔騾蔑薺薺體髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶
ヨ儲諸隴躇醴蠶歎勺尓俎赴        レ      ∴f醴蠶鬪にに     躇躇醴蠶蠶蠶蠶蠶
ヨ鐘諸薩讒蠢欟厂  ベ状抃   【●】 厂      ヨ繍蠶蠶臥に        躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
f罐諸醴蠶蠶歎      マシ‥…ヲ冖ヘ      .∴瀦醴蠶襲j         躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
加罐讒蠶蠶欟厂      f ヘffヘ       ∴f醴醴蠶甑        【●】に  蠶蠶蠶蠶蠶蠶
溷霾醴蠶蠶勸      f  ヘヘ  f       ∴ヨ繍醴蠶蠶鬮に に  庇蠶蠶∴蠶蠶蠶蠶蠶蠶
醴蠶蠶蠶蠶髟      f       f       ベ湖醴醴蠶蠶蠶庇 にに庇蠶蠶蠶.∴蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶欟      f        f         f繍蠶蠶蠶蠶蠶曲ffffffにf蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶歉     f      ヲ 澁畄_迢艪蠶蠶蠶蠶蠶蠶甜川ff∴ ∴∴ff髏蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶髟      f     ヲ  コ醴蠶奴繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶齡辷f    ∴ff醴蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶鬮か                .ベ苛ザベ繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯己に⊇三介ff醴蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶髏鬮シ      f                 尽慵蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶自辷f躇f鐘f躇蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶醴勸      f                    氾隅髏蠶蠶蠶蠶蠶靦ff雄躍躇f蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶醴訃      f              ∴∴∴沿滋溷醴髏蠶髏髏韲譴f醴蠶蠶f蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶髟      f      _山辷ムf蠡舐鑓躍醯罎體體體驩讎櫑f蠶蠶蠶f蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶a      f    f躍蠶蠶J蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯註珀雄醴醴f蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶廴      ヲ  f醴蠶欟閇憊體醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶靦錐讒醴蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶欟シ       ヲ  禰蠶蠶蠢螽螽f醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躍蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶監シ          ∵ヴ門夢曠髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶a     ヲ         ∴シ∃愬嚶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶f蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶診      ヲ     ベ沿u旦以迢u讒醴髏曠醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶f蠶蠶蠶躇髏蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶甑シ    ヲ       .げ隅艪蠶蠶蠶蠶蠶蠢J蠶髏蠶蠶蠶蠶蠶f蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶鬮ヒ               ベ状隅髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠢テ∴              ベ川捍軆髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶ルシ              ∴∃氾据醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠢此            ∴⊇以f繙醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶ル∠∴  .∴∴∠ヨ旦滋躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶蠶蠶醢山ム沿当u錙躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
400魔王岡田:2010/07/23(金) 13:28:52 ID:zfuyTaoq
 私は、人に一度だけ裏切られたくらいで
 人を恨んでしまった・・・
 もしかしたら、自分よりも
 人に裏切られる回数が
 多い人がいるかもしれないのに・・・
 
 私は愚か者だ・・・
 そんな私を救い出そうとしてくれた 
 仲間達を・・・
 私は・・・
 
 
 スカル「人は一人で生きていくことはできない。
     人は誰かに支えられて生きる・・・」
     
401魔王岡田:2010/07/23(金) 13:36:25 ID:zfuyTaoq
 スカル「ふ、ふふっ・・・」
  
   ふと、小さな笑声がこぼれた。
   彼は低く含み笑っていた。
   自分の犯した過ちに
   気づいたようだ。

 
402魔王岡田:2010/07/23(金) 13:47:12 ID:zfuyTaoq
  スカル「私はそんな事を忘れて、
      大切な何かを代償に
      自分の体の中で眠る
      魔王と契約してしまった・・・」

   息子の独自を父は黙って
   聞き入っていた。
   
403魔王岡田:2010/07/23(金) 14:00:47 ID:zfuyTaoq
 スカル「私の心はガラスのように脆い・・・
     人間たちは力は弱いが、
     その心は驚くほどしぶとい。」
 
  どんなに打ちのめされても、
  己が裏切られても、
  人は歩き始める・・・
  誰かが、自分を見守ってくれる限りは、
  きっと立ち上がれる。
  
404魔王岡田:2010/07/23(金) 18:49:56 ID:eATDgXFI
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せっかくなのでリサイクルスレにしましょう。24*24オセロをしましょう。
405魔王岡田:2010/07/23(金) 18:50:37 ID:eATDgXFI
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406魔王岡田:2010/07/23(金) 18:51:34 ID:eATDgXFI
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407魔王岡田:2010/07/23(金) 18:52:32 ID:eATDgXFI
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408魔王岡田:2010/07/23(金) 18:53:21 ID:eATDgXFI
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413魔王岡田:2010/07/23(金) 19:02:23 ID:eATDgXFI
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414創る名無しに見る名無し:2010/07/24(土) 09:08:25 ID:YApRvyud
 オセロなら他の所でやれ。
 ここは小説を発表する場所だ。
 リサイクルスレにするな。
 作者の名前を名乗って
 馬鹿なことをするなよ!
 
415創る名無しに見る名無し:2010/07/24(土) 09:15:37 ID:YApRvyud
 391と392と393・・・
 エロ小説を書きたいなら
 エロパロ板で書けよ。
 お前ら、勝手に作者の名前を使って書いてるだろ。
 
416魔王岡田:2010/07/24(土) 09:37:46 ID:YApRvyud
 魔王の父「だが、お前が人になれば
      寿命が短くなる・・・
      魔王が死ぬと、
      魔族が滅びる・・・」

  人として生き続けたら、
  私の部下が死んでしまうのか・・・
  魔王として生き続けたら、
  人が死ぬか、自分が死ぬか・・・
           
417創る名無しに見る名無し:2010/07/24(土) 09:39:43 ID:Gw1evSfT
いきなりスレ趣旨が違ってるからびっくりしたよ
>>1ガンガレ
418魔王岡田:2010/07/24(土) 09:47:28 ID:YApRvyud
   どちらを選んでも絶望的だな・・・
 
 スカル「人となった魔族でも
     魔王が死んだら死ぬのか・・・」

 魔王の父「魔族たちは、私の術で姿を変化しただけだ。
      残念だが死ぬだろうな・・・」

   魔王の父は、少し話しづらそうに言葉を紡いだ。
419魔王岡田:2010/07/24(土) 14:09:43 ID:YApRvyud
 スカル「魔族たちを完全な人間にすることは
     無理なのか・・・」

 魔王の父「方法はある・・・
      お前は命を捨てる覚悟はあるか?
      人や魔族のために死ねるか?」
   
  私の夢が叶うのなら、
  自分の命ぐらい惜しくはない・・・
  
420魔王岡田:2010/07/24(土) 14:32:35 ID:YApRvyud
 魔王の父「魔族が完全に人になるには、
      魔族を生み出した存在が
      己の命を代償に・・・
      生命の進化の魔術を
      唱えねば・・・」

  魔王の父はため息をついた。

魔王の父「もし、私が死ぬ前に
     この魔術を唱えていたら・・・
     お前も完全な人として
     生きられたのに・・・
     だが、この魔法を成功させるには
     時間が掛かってしまう・・・」

  魔王の父は息子に詫びた。
  その声は血を吐くような声だった。
421魔王岡田:2010/07/24(土) 14:45:32 ID:YApRvyud
 魔王の父「魔族を生み出した者よ、
      その命を生け贄に・・・
      魔族をはかなき人間に
      進化させよ・・・」

   スカルの周りに魔方陣が現れた。
   彼の中で眠る魔王が背後から現れて、
   スカルを死の闇へと引きづりこんだ・・・     
422創る名無しに見る名無し:2010/07/24(土) 16:05:55 ID:9iMY/nuY
423創る名無しに見る名無し:2010/07/25(日) 20:35:30 ID:ANxeaTEC
なぜトリをつけないのか
424魔王岡田:2010/07/25(日) 21:36:35 ID:DEv969kb
 魔王の父「私が死んでなかったら、
      お前の代わりに
      魔術を唱えていたのに・・・
      無力な私を許してくれ!」
 
  自分の力で殺される息子を
  見ながら父は嘆いた・・・
    
425創る名無しに見る名無し:2010/07/26(月) 20:39:32 ID:tmsOa84G
魔王の父「私が死んでも代わりはいるもの」
426創る名無しに見る名無し:2010/07/27(火) 00:11:16 ID:8RrZ02vJ
魔王は命活動を停止・・・死んだのだ
427宇田川城重 ◇pakSEiBzVg :2010/07/31(土) 16:15:19 ID:Oumu43U8
ある日突然、兵士たちが学院にやってきた。
「兵士の奴ら、俺を殺人の罪で捕らえるなんて言ってさ」
 『悪人をひねり過ぎた』ことだ。
「そんな奴らは片っ端からひねってやったよ」
 句楽を捕縛しようとする兵士たちは、ある者は首を飛ばされ、ある者は手足を飛ばされた。
「ただの兵士じゃだめだとなると、銃士隊が出てきて。こんなの、軽く吹き飛ばしてやった」
 大挙して句楽を捕縛に来た銃士隊を初めとする討伐隊は、あっという間に全滅させられた。
 ワルド、アニエス、ジュリオ、シェフィールド、そしてルイズの母、カリーヌ。
 ハルケギニアの歴戦の勇士たちが、次々と句楽に戦いを挑んでは敗れ、殺された。
 こうなると、軍も本腰を入れてくる。
 竜騎士隊、フネ。地上からはメイジ。陸、空からありとあらゆる攻撃が句楽に降り注いだ。
「攻撃はどんどんエスカレートしていったが、俺には蚊が刺した程にも感じなかった」
 結果は、句楽にかすり傷一つ与えることができず、学院を破壊しただけだった。
「そこへ、エルフという奴らが、悪事を働いていると聞かされて、俺は早速倒しに行った」
 正攻法で無理とあらば、句楽を罠にはめて倒すという作戦が取られた。
 句楽をたきつけ、エルフと戦わせて始末するという方法だ。
 さすがの句楽でも、人間の天敵、エルフには勝てまい。
 うまくいけば、火事場泥棒のごとく『聖地』の奪還もできるかも知れない。
 しかし、そんな目論見はあっけなく外れた。
「ちょっと変わった魔法で攻めて来たが、所詮は、人間どもの魔法に毛が生えた程度だった」
 先住魔法をことごとく破られたエルフは、句楽の手によって全滅した。
 『聖地』は、激しい戦いで跡形もなく消え去った。
 系統魔法が効かない、先住魔法も通用しない。歴戦の勇士が敗れ、エルフも敗れた。
 こんな化け物相手に、どうやって勝てるのか。 
 ウルトラ・スーパー・デラックスマンが持つガンダールヴの力とは、かくも恐ろしいものだったのか。
 全ての『悪』が滅んだはずのハルケギニアは、再び新たなる暗雲に包まれていった。
 中には、めげずに話し合いで解決しようとする者もいた。貴族の有識者が懸命にアピールした。
「法治国家がどうとか、私的制裁がこうとか……」
 しかし句楽に黙らされた。
428宇田川城重 ◇pakSEiBzVg
今回はここまでです。
いよいよ、クライマックスへと入っていきます。