1 :
創る名無しに見る名無し:
妹「お兄ちゃん、本当に行くの?」
兄「俺はもう中3だ。行かなくてはならない。」
妹「生きて、帰ってくるよね・・・・」
兄「もちろんさ。妹、お前にはこれを渡しておこう」
妹「こ、これは?」
兄「俺が使っていた問題集だ。お前もいつか戦争に行くことになるだろう。」
兄「その時に使うんだ。じゃあな」
妹「ありがとう・・・・」
2 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 22:23:48 ID:lIBNoWHg
眼鏡男「何やってんだ!!左舷、弾幕が薄いぞ!」
オペA「右、何かが接近中!!」
眼鏡男「鉄砲玉の一夜漬け部隊だ!」
眼鏡男「個々の学力は低いが、自暴自虐になっているので注意が必要だ。」
眼鏡男「奴らは発展問題に弱い。打ち落とせ!!」
3 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 22:32:39 ID:lIBNoWHg
一夜漬けA「くそっ!やっぱり俺らじゃ実力不足か!」
一夜漬けB「ちゃんと勉強しておけば・・・うわぁあ!!」
ドゴーン!!
一夜漬けA「B!大丈夫か!!畜生、こうなったら一撃でも食らわせてやるぜ!!」
???「やめておけ。貴様の様な役立たずは下がっていろ。」
一夜漬けA「あ、あなたは・・・」
エリート「あとはこの私に任せておけ」
ドドドドドド・・・・・
エリート「これほどの問題でこの私を倒そうとは・・・・片腹痛いわ!!」
4 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 22:39:39 ID:lIBNoWHg
オペA「ま、又何か来ました!!」
眼鏡男「かまわん!打ち落とせ!!」
オペA「駄目です、落とせません!相手の学力は相当な物かと・・・・」
眼鏡男「兄!聞こえているか?」
兄「もちろんだ。いつでも出れるぜ」
眼鏡男「受験番号119番!出撃しろ!」
兄「もちろんだ。」
オペA(兄さん・・・死なないで・・・)
なんだなんだ支援
6 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 22:44:15 ID:lIBNoWHg
エリート「簡単だ!簡単すぎるぞ!所詮実戦などこの程度か!?」
兄「待て!」
エリート「誰だ!?」
兄「受験番号119番、兄だ!高校へ入学する為にお前のような学力の高い奴には早めに消えてもらう!」
エリート「受験番号345番、エリートだ。圧倒的な学力の差を教えてやろう!!」
7 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 22:52:00 ID:lIBNoWHg
兄「食らえ!過去問スラッシュ!」
エリート「こんな問題など、こうだ!!」
兄「何っ!?避けられた・・・・!」
エリート「この私が何回過去問を解いたと思っている!」
エリート「いまさらそのような問題など、屁でもないわ!!」
エリート「今度はこちらから行くぞ!!」
兄「ぐおおおお!!」
兄「こ、コイツ・・・強い・・・」
兄「しかし俺も自分の未来のために負けるわけにはいかん!」
エリート「同じ攻撃などきか・・・何、何だこの量は!!」
兄「出力最大!!」
量てw
9 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 22:58:56 ID:lIBNoWHg
兄「そのまま問題に溺れてしまえ!!」
エリート「この私が、押されている・・・!?」
眼鏡男「兄よ!聞こえるか!」
兄「何だ、聞こえているぞ。」
眼鏡男「中卒部隊が迫ってきている。」
兄「何!?」
兄「受験番号345番。一時休戦だ。」
エリート「何だと?」
兄「中卒が来た。」
エリート「く、社会の底辺めが!!」
兄「勝負は又の機会につけよう!!」
エリート「この私が見逃されただと・・・」
エリート「受験番号119番、貴様に受けた屈辱は忘れんぞ・・・!!」
10 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 23:04:59 ID:lIBNoWHg
エリート「今は逃げるしかないみたいだな」
エリート「しかし何だ、奴の問題量は・・・・・・」
エンジニア男「聞こえるかエリート?」
エリート「ああ。」
エンジニア男「右ハッチから入れ。全速力で逃げるぞ。」
エリート「どう思う。受験番号119番とやらが乗っていた機体は。」
エンジニア男「あの問題量・・・おそらく問題集を積んでいるのだろう。」
エリート「馬鹿な・・・俺のエリートカスタムでさえプリント15枚だというのに・・・」
エリート「何だったんだ、あの化け物は・・・」
11 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 23:07:56 ID:lIBNoWHg
エンジニア女「どうだった?問題集の破壊力は?」
兄「素晴らしかった。ありがとう。」
エンジニア女「そう。でも力任せなのは駄目よ。」
兄「わかっているさ」
受験がこんなに恐ろしいものだったとはw
13 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 23:21:31 ID:lIBNoWHg
眼鏡男「ご苦労だった。兄よ」
兄「ああ。」
眼鏡男「まったく、中卒組の連中には参ったよ。」
兄「奴らはどうして俺らの邪魔をするんですか?」
眼鏡男「あいつらは高校に入ることを最初から考えてなどいない連中だ。」
眼鏡男「社会の奴隷として生きていく・・・そういう人生だからな」
眼鏡男「高校に入学しようとする俺たちが許せないんじゃないのか?」
兄「だからと言ってわざわざ受験戦争に参加して邪魔する必要はないと思うんだがなぁ・・・」
眼鏡男「そこまでは知らん。」
眼鏡男「しかし我々が高校に入学する為には、奴らから逃げ切らないといけないしな。」
兄「なぜ学力のない奴らから逃げる?」
眼鏡男「あいつらは戦わない。戦うのはコンピュータだ。」
兄「なるほど。機械兵士って奴か」
眼鏡男「いくら人間が頑張っても人間が作ったものにはかなわないのさ。
14 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 23:27:18 ID:lIBNoWHg
オペA「付きました。受験センターです。」
兄「?」
眼鏡男「高速道路のインターみたいなものだ。」
眼鏡男「主に文房具、食料品、燃料の補充をする。」
眼鏡男「あとここは休憩ポイントだからな。他の学校の奴らと問題は起こすなよ」
兄「分かった。」
15 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 23:32:54 ID:lIBNoWHg
男友「兄〜ちょっとぶらぶらしようぜ〜」
兄「ああ。そうだな」
男友「いいよな。兄は前線に出れて・・・・」
兄「お前だって努力すれば大丈夫だって」
男友「無理無理。俺には才能ないもん」
兄「諦めたらそこで終わりだぞ。」
男友「そんなもんかなぁ・・・・」
16 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 23:34:09 ID:lIBNoWHg
邪魔じゃなかったら明日続き書きます
自分が立てたスレで邪魔も何もないだろ
これは興味深いので是非続けて欲しいな
19 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 07:57:34 ID:1hJSGLB5
わくてか支援
20 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 20:57:50 ID:q3XKusFx
男友「兄ってここ来るの初めてだっけ?」
兄「まぁな。俺は途中参加だからな。」
男友「学校に乗り間違えるなんて本当に馬鹿だよな。」
兄「乗り込んだと思ったら周り全員知らない人ばっかで困ったよ。」
男友「でもうちの学校には単機で戻ってきたんだろ?」
兄「追いつくの大変だったぜ・・・」
男友「こっちも兄がいないって大騒ぎだったぜ。」
男友「オペAなんか泣いちゃってよぉ・・・」
兄「・・・・・」
21 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 21:12:46 ID:q3XKusFx
ドンッ!
兄「おっと、申し訳ない・・・」
エリート「貴様、どこ見て歩いて・・・・」
兄・エリート「!!??」
男友「なんだぁ?知り合いか?兄。」
エリート「貴様、その胸の119番という数字・・・・」
兄「お前こそ345番、だと・・・・?」
四菱ハイユニなんて今の若いやつは知らないだろうな
23 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 21:21:22 ID:q3XKusFx
エリート「あの時はよくもっ!!」
ガシッ!
兄「何だよ、頭だけのガリベン野郎。やんのか?」
エリート「貴様・・・・!!」
男友「お、おい!やめろよ!兄もそう胸倉捕まれたくらいでそう怒るなよ!」
男友「それにここは受験センターだ!喧嘩なんてしたら退学になっちまうぞ!!」
エリート「ふん、次会ったら容赦しないからな・・・」
兄「・・・・・」
24 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 21:41:50 ID:q3XKusFx
>>22 ネオ四菱・・・・・
眼鏡男「受験センターを出発する!」
眼鏡男「今から出席を取るぞ!!」
男友「兄、お前は前線に出れるんだから体調管理はちゃんとしとけよ?」
兄「何だいきなり?」
男友「前回受験センターに行った時、今からちょうど1ヶ月前・・・4月20日だな」
男友「兄が来たのはその5日後だから兄は知らないだろうがセンターを出たあといきなり遅い掛かってきた奴らがいてな・・・」
男友「なんとか撃破できたけど眼鏡男さんの話だと受験センターに立ち寄るたびに襲ってくるらしい」
兄「眼鏡男は何でそんな事知ってんだ?」
男友「さぁな。生徒会長だからじゃないか?」
兄「・・・・」
25 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 21:52:17 ID:q3XKusFx
兄「聞いた話なんだが・・・」
眼鏡男「何だ?」
兄「俺たちに隠してることがあるのか?」
眼鏡男「生徒への情報提供は生徒会長の自由だ」
眼鏡男「隠すことに問題はない」
眼鏡男「かと言って全て知ってる分けじゃないがな」
兄「俺たち生徒に隠し事なんかしていいのか?」
兄「生徒会長だろ?」
眼鏡男「それに隠していることは隠していない。まったく問題はない」
兄「はぁ・・・意味分からん」
兄「一つだけ答えてくれ。敵が来るのか?」
眼鏡男「ああ。準備はしておけ。」
26 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 21:58:07 ID:q3XKusFx
兄「いつになったら来るんだ?」
兄「このプラグスーツもどきって通気性が悪くて暑いな・・・」
クール女「兄君・・・」
兄「なんだ?」
クール女「あなたは死なないわ。私が守るもの・・・」
兄「??」
兄「別に俺はそう簡単にくたばるつもりはないぞ?」
クール女「言ってみたかっただけ・・・」
兄「そうか・・・」
クール女「・・・・・・・・・」
兄「・・・・・・・・・」
ちょw
いきなりクールさ崩壊ww
言っちゃだめだ言っちゃだめだ言っちゃだめだww
29 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 22:29:38 ID:q3XKusFx
ガララ・・・
男友「よう!」
兄「・・・・・・・・・・・」
クール女「・・・・・・・・・」
男友「・・・・・・・・・・・・」
ピシャ!
クール女「おい、閉めんな。」
男友「兄!これから出撃だろ?コーヒー買って来たぜ!」
兄「俺コーヒー飲めないんだ・・・」
男友「じゃぁ、俺のコーラあげるよ」
兄「炭酸駄目なんだ・・・」
クール女「・・・・・・」
シャカシャカ
クール女「はい。」
男友「何俺のコーラ振ってんだよ」
クール女「飲んで・・・・/////」
男友「無理」
オペA「全生徒に告ぎます。敵襲警報です!」
オペA「前線に出れる方は出撃準備をお願いします!」
オペA「一部の人は配置についてください!」
オペA「それ以外の奴は自習室にでも行っててください」
兄「来たみたいだな」
男友「じゃぁ俺自習室いくわ・・・」
クール女「・・待って」
男友「?」
クール女「これ」
男友「飲まねーぞ」
何故だろう
このクール女に萌えかけている俺がいる
31 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 22:43:26 ID:q3XKusFx
兄「出撃準備完了!」
兄「行ってくるぜ!」
クール女「クール女、行きます!」
クール女「///]
味方A「味方A、出撃する」
邪気眼「ククク・・・邪気眼、出るぞ」
オペA「兄さんとその他達!頑張ってきてください」
眼鏡男「今回の相手は強い。気を抜くな」
兄「だから何で知ってるんだと・・・・」
眼鏡男「お前らに情報提供だ。相手は機械だ。会話は無駄だ。」
味方A「中卒か?」
眼鏡男「違う。模擬テストだ」
クール女「?」
眼鏡男「気にするな。とっとと行ってこい」
邪気眼「ククク・・・私の邪魔はするなよ・・・」
クール女「・・・・・・中二病」
32 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 22:44:22 ID:q3XKusFx
おやすみ、また明日。
乙乙
中二病のひとの活躍に期待w
完結させてね
35 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/10(月) 22:17:28 ID:hapWibOA
機体
受験生が乗る乗り物。耐久力、機動力、等の性能はパイロットの学力に比例する。
カスタマイズできるのは武装のみ。
問題
機体の攻撃手段。難問ほど威力が高い。
機体に当てた時のダメージは問題の難易度−当てられた機体のパイロットの学力分。
学校
母艦。初期の平均搭乗者数は350人程度。性能は搭乗者の数と学力に比例する。
退学
戦争から抜けること。
問題を起こすと強制的にさせられる場合もある。
36 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/10(月) 22:24:56 ID:hapWibOA
クール女「敵確認。数は3体」
邪気眼「ククク・・・・一番右の奴は私がやろう・・」
味方A「なら左の奴は俺が」
兄「中央は俺が叩く」
クール女「・・・・」
37 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/10(月) 22:32:11 ID:hapWibOA
兄「問題集の威力を思い知れ!」
兄「出力最大!!」
クール女「私も加勢す・・」
兄「俺は一人でいい!他の奴の援護に行ってくれ!」
クール女「分かった」
兄「うおおおおお!!!!」
邪気眼「ククク・・・血が騒ぐ・・・」
邪気眼「始めようか、終わりを」
クール女「加勢しに・・」
邪気眼「助けなど無用だ。巻き込まれたくなければ下がっているがいい・・」
クール女「かっこつけ・・・・」
味方A「よし、一発当てた!このまま押し切るぞ!」
クール女「私もてつだ・・・」
味方A「これは1対1の勝負だ。手出しはしないでくれ。」
クール女「・・・・・」
やべえwwこの世界観は好きだわwwww
39 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/10(月) 22:38:48 ID:hapWibOA
兄「落ちろ!」
ドゴーン・・・
邪気眼「ククク・・・雑魚が・・・」
ドドド・・・
味方A「貰った!」
ズガーン!
オペA「増援でしょうか・・・大きいのが来ます!」
味方A「ボスのお出ましか・・・・」
邪気眼「来たようだな・・・」
兄「4人で討つぞ!」
クール女「私がやる。下がってて」
兄「そういう訳には・・・・」
クール女「下がってろ!!」
兄・邪気眼・味方A「・・・・・・・・・・」
40 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/10(月) 22:48:27 ID:hapWibOA
クール女「でかけりゃいいって訳じゃないのよ」
兄「大は小を兼ねるという言葉が・・・」
クール女「・・・・・」
邪気眼「ククク・・・」
味方A「俺たちは下がっていたほうがいいみたいだな。」
クール女「固い・・・攻撃がほとんど通ってない・・・」
ビュオオオオ!!
クール女「極太ね・・・」
クール女「避けるのに神経を使ってほとんど攻撃できない」
眼鏡男「聞こえているか我が校の戦士たちよ!学校の主砲を打ち込む!」
眼鏡男「貴様らは時間稼ぎでもしていろ!」
クール女「偉そうにッ!」
味方A「落ち着け。向こうは実際偉い。」
41 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 00:30:33 ID:sMZsxX/y
支援
幼稚な発想でこじんまりと書いてやがるな
もっと勢いつけて開き直ってくれよ
盛り上がらん所で止めるな
研究して書き溜めてから計算高くやってくれ
文句をつけるのならお前が書け
さぞかし立派なものが書けるんだろうからなあ
書きもしないのならいちゃもんつけずに読め、外道が
出た出た
こんなのばっかだな最近
煽り返しは大人げなかったねごめんね〜
でも切りどころは本当に重要だからね
少しの準備と工夫が大事。研究して欲しいな
聞き流すのは自由だよ。俺は俺の場所で書いてるから
じゃ〜ね〜批評煽り頑張って〜
一言余計
俺は俺の場所で書いてるから
どっかのコテとかぶる台詞だな。
わざわざ人の批判しに来なくてもいいだろ。
相手すんな
お前らが反応するたびに、こいつは性的絶頂に達している
反応貰うことこそが、こいつの唯一の喜びであり至高の幸福を感じる一瞬
いよいよセンター試験。
そろそろシーズン的に、このスレの出番だと思うが
……書けるネタと筆力が無い
orz
51 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 00:23:15 ID:emQcDxpj
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
52 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 02:38:34 ID:JWnVDHcQ
男「とうとう、この日がやってきたな」
友「ああ、待ちに待った……というわけでもないが、とにかくセンター試験だ」
男「今までの成果を見せるときがきたぜ……」
友「ああ……」
男「席は、ここか。っく、この試験前の静けさ。空気の重さが肌にしみやがるぜ」
友「お、おい男。あいつ見ろよ」
男「ん? あ、あれは! メガネをかけて机の前には1,2,3……っく、数え切れないほどの参考書がつんである。強敵か」
友「しかも、今度はあっちのほうを見てみろ」
男「ん? あ、あれは! 英単語の呪文か! っく、自分のワールドに入って外界の情報をシャットダウンか。余程の集中力だな」
友「今年のセンターは化け物ぞろいか……」
男「いや、友よ。俺らも必死にやってきたんだ。今は周りに惑わされずに参考書を読もう」
友「そ、そうだな……」
53 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 02:47:26 ID:JWnVDHcQ
試験管「えー、時間がくるまで問題用紙は開かないでくださいね。……では、はじめ!」
男(さっそく、始まったぜ。まずは長文問題からだ)
友(男の奴。さっそく、長文の方にいきやがったな。俺はあえて最初から行くが……イカン! 今は集中だ)
数十分後
男(メアリーは……相談した……模様替え、家の……彼の家の模様替え、か。っふ、読める、読めるぞ!)
友(ボブは……うんたら……世界の人々の人口について……thought、か? まぁ、解けない問題ではない……)
男&友(このセンター……いける!)
ズズ……ズ……
しえ
センター試験といえば、ペットのエビをカーチャンが間違って食いそうになる話が印象に残ってるな
56 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 02:52:57 ID:JWnVDHcQ
ズズズ、ズズ……
男(な、なんださっきから。隣の奴がやけに鼻をすする……)
友(男、災難だろうな。少し、離れててよかった……)
カラカラカラン!!
友(! 隣の奴が鉛筆を落とした)
隣の奴「……あ、わわ」
カラカラカラカララン!
友(拾ってもらおうと、試験管に手を上げようとしたら、机にぶつかってさらに鉛筆が落ちた! くそ、うるせぇ!)
ズズ、ズズズ、ボリボリ……
男(あー、うるせー。やけに隣の奴が汚らしい。鼻かんどけよ。風呂入れよ)
ズズズ、ボリ……ぼり
男&友(集中できん!)
57 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 02:57:50 ID:JWnVDHcQ
男(よし、よし。とりあえず長文は終わった。ヴィジュアル問題へ移ろう)
ズズズ、ズズ
男(何も聞こえない何も聞こえない。今はメアリーに集中だ)
カッカッカッカッカ
男(鉛筆で机を叩き始めた!? こ、これは机が同じな分。振動が微妙に伝わってうざい!)
ズズ、カッカッカ……
男(く、おお! 単語が、単語がでてこない!)
58 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 03:03:44 ID:JWnVDHcQ
友(とりあえず、文法までは終わった。会話分に移ろう。時間は……後70分か)
隣の奴「……」
友(あいつも大人しくなってるし……いいぞ、いいペースだ)
隣の奴「……」
カリカリカリ、ポキ、カリカリ……ポキ
友(……気にするな。あいつもちょっと上がってるだけだ。落ち着け、俺)
カリポキ……カリカリ、ポキ……プス
友「いてっ、くそ、飛んできたシャー芯が頬にあたった! このやろう!)
59 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 03:11:20 ID:JWnVDHcQ
試験官(試験開始から二十分か……不正は今のところ見当たらない……が、やはり今年もいるな)
試験管(ふふ……あの男と友と言う奴ら、可哀相だな。あいつらの隣なんて……ふ、ふふ)
かっかっかっかっか……ずず、ず、ずず……
男(くそ、目は英文を見ているはずなのに。時折伝わる振動であっちをみてしまう)
かっかっか……かかっかっかか、かかっかっかか、かかっかっかか……
男(リズムが変わった!? なんだ、何をしているんだ)
かかっかっかか、かかっかっかか、かかっかっかか、かん。
男(……こ、このリズムは! さざえさん!? さざえさんのOPテーマだ!)
かかっかっかか、かかっかっかか、かかっかっかか、かん。
男(ああ! 自然とあの顔が浮かんできてしまう。やめろ! やめてくれ!)
60 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 03:15:19 ID:JWnVDHcQ
試験管「静かにしてください」
かか……ピタ
男(お、おお。試験管ナイス!)
カチカチポキ……ピタ
友(た、助かった……試験管の兄さん。ナイスだぜ)
……カラカラカラン!
友(!)
ズズ、ズズ、ブフッ、ズズ……
男(!)
男&友(なんなんだ、コイツは!)
61 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 03:22:58 ID:JWnVDHcQ
男(明らかにおかしい。あいつ、問題を解く気配がさっきからぜんぜんしないぞ)
友(むしろ、俺を邪魔するほうにばかり集中してる気が……)
男(わからん。そこまでやって何のメリットが奴にある)
友(俺を邪魔してあいつが喜ぶ……んな、あほな。俺はあいつなんか知らないぞ)
男(初対面の隣の奴を、蹴落とそうとする目的。自分の結果は無視)
友(センターを受けてる意味がないじゃないか。なんで、あいつは志願したんだ)
男(志願した理由……志願は12月……っは!)
友(待て待て! 仮にそうだとしてもだ! なぜあいつが俺を邪魔する!?)
男(理由なんかない。自分の知らない奴が落ちてもあいつは心を痛まない。なぜなら……)
友(自分は既に受かっているから……?)
男(まさか……)
友(奴は……)
男&友(記念受験……?)
62 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 03:23:39 ID:JWnVDHcQ
あー、眠い。もう無理です。
何か突然スゴイのキターー!
乙!
GJですよー
試験会場独特の緊張感、心理戦や無言のやりとりが描かれていて、いい感じです
今日はセンター試験二日目。本格的な受験シーズン到来ですね
リアル受験生の方は、頑張って!
>>64は代行でした
昔を思い出すような出さないような・・・w
66 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/27(水) 21:08:51 ID:FrBRozDV
セリフ系じゃないけど、投下しちゃいます
ここを見てるリアル受験生はいないと思うけど、もしいたら
説教くさくてゴメンよ
ま、いろんな考えがあるな〜くらいに流していただけたら
では、自分が受験の時、思っていたことを↓
きみは、玄関先で靴紐を結ぶ。
受験票は、鞄の中にちゃんとあった。さっき、6回目の確認をしたよね。
シケた面で写った顔写真と、無機質な受験番号。それに、これから向かう受験会場が書かれている。
こんな紙切れが、自分の一生を左右するかも知れない――きみは、そんなことを思う。
なんだかぼくまで、やりきれない気持ちになる。
「落ち着いてね」
きみの母さんが、背後から声をかける。
「……」
きみは、何と言ったんだろう。ぼくは、聞き逃してしまった。
とにかくきみは何ごとか短く答えて、立ち上がる。
たぶん、「大丈夫だよ」とは、言わなかった。そんな責任は持てないから。
きっと、「任せといて」とも、言わなかった。そこまでの自信はないから。
試験は、スポーツの試合や音楽の発表会なんかとは、決定的に違う。
それらは、「その時」に「最高のパフォーマンス」をすることを求められるが、試験は違う。
どれだけ「普段どおりに出来るか」が、問われるものなんだ。
だから、試験だからって、気負うことはない。
普段どおりにしていればいい。
普段、マンガ読んで寝るんだったら、試験前日であろうとマンガ読んで寝た方が良い。
普段と違うのは、「ちょっと違ったところに行って、ちょっと違った雰囲気で問題演習をする」点だけだ。
もしも力が及ばなくても、きみなら「それも運命」と受け容れられると思う。
「あのとき、もっと勉強していれば……」なんて後悔は、全く意味がない。
努力できたかどうかも含めて、自分の実力だってことを、きみは知っている。
違った道を歩くことになっても、後から振り返ったら案外悪くなかった、なんて思うかもしれない。
当日は、問題を解くことより、まずは問題なく試験会場に着けるかどうかを心配するんだ。
無事、時間通りに試験会場に着いたなら、試験は半分以上上手くいったと考えて良い。
あとは、「試験問題を解く」という「作業」を淡々とこなすだけだ。
だから、休憩時間に問題集を見たり、友達と公式の確認をしたりする必要なんか、全然ない。
自己採点なんて、自分が「安心」するだけの効能しかない。
それも、自分が思ったとおりかそれ以上の結果でなければ、安心できない。
安心することで、次の科目に心置きなく臨める、というのであれば良い。
けれど、そうでなかったなら……?
どんなに後悔しようとも、答案用紙を取り返して答えを書き直すことは出来ない。
自己採点の如何によって志望校を変更するとか、
何らかの操作が必要になる受験の仕方をしている人にとっては、必要なことだろう。
しかし、それすらも試験が終わって家に帰ってからで十分間に合う。
つまり、試験会場での自己採点はデメリットしかない。
そんなヒマがあるなら、トイレに行ったり、リラックスしたりして、次の科目に備えるべきだ。
試験当日より、どれだけその試験に対し備えてきたか、が大事なんだ。
きみは、準備段階でたくさん復習していた。
中学、高校の教科書をひっぱり出し、ノートをめくって、問題集を解いたはずだ。
それらひとつひとつが、志望校に近づく一歩一歩であったんだ。
だから、努力してきた分だけ、志望校に近づいていることは確実だ。
今まで、幾度となく模擬試験を一緒に戦ってきた鉛筆たち。
落としてしまっても、必ず手元に戻ってきてくれた消しゴム。
ここぞという日に必ず買っていく、お気に入りのお菓子。
そうした物たちが、きみの味方だ。
そして――もちろん、このぼくも。
さあ、いくぞ。
どんな問題でも、解き伏せてやる。
大丈夫。
いつも通り、これだと思う答えを、塗りつぶしていけば良い。
答えは必ず、きみの目の前にある。
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創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 00:41:56 ID:CfWjR7xS
これは今ageるべき
もう遠い昔なのに勇気を貰ったような気がする