妹「今回は…」

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1創る名無しに見る名無し
建てっ!
2創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 13:47:03 ID:2G5if7JS
これはある少女の変わったお話し。


第1幕【出会い】

妹「お母さんが居なくなっちゃったよ…」

父「あの女…俺にガキだけ預けやがって…」

妹「お父さん…?」

父「うるせぇー!黙ってろ!」バシッ!

妹「!?」

父「ちょっと出掛けてくるからな!」ガチャ!バタン!


それから三日経ったが、父は帰って来なかった。
3創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 13:50:24 ID:2G5if7JS
妹「…冷蔵庫の中身なくなっちゃった…お腹空いたな…お父さんは帰って来ないし…」

妹「あっ、そういえば今日私の12歳の誕生日だ…何て寂しい誕生日だろう…」

妹「そうだ…ねぇ…神様…?もしも居るなら私の願いを叶えて…私の真摯な願いを…」


彼女は祈った…12歳の誕生日を境に彼女は不思議な力を手にすることとなる。
4創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 23:29:39 ID:BLKaL2GU
果たして、その力とは一体……
そして兄or姉の行方は?

次回「父、没」お楽しmうわっ何をするっ
5創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 21:51:02 ID:lB9SxGTX
彼女は親戚をたらい回しにされ育った。優しい人もいれば、厳しく接する人もいた。

そんな中で育った彼女は人一倍…人間という生き物をよく知っていた。

そして…時は流れ…彼女が17歳になり、高校に入学することとなる。

しかし、如何せん金がないのだ。

そんな中…彼女は考えた。
6創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 21:54:39 ID:lB9SxGTX
妹「んーお金…どうすれば…」

彼女は悩んだ…ひたすら悩んだ。

妹「只でさえ家賃でいっぱいいっぱいなのに…はぁ…バイトを3つから5つぐらいに増やそうかな…」


そんな考えを巡らせている中、家のベルがなる。


妹「はーい」ガチャ


そこで見た相手とは…
7創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 22:00:34 ID:lB9SxGTX
父「よぉ…妹!」ガシッ!

父はドアを開けると同時に妹の首を絞めあげる。

妹「なっ、ぐっ…」

父「なぁ?金あんだろ?全部くれよ」ギリギリ…

妹「く…」

急な事態の為に対処出来ずにいた。その時…彼女の魔法は役立った。

妹(この父親…を…殺してやりたい…)

そう願ってしまった。

父「はやくよこせっ…ぐっ!な、なんだこれ…」


父は心臓を何かに鷲掴みされた様な感覚を覚える
8創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 22:06:26 ID:lB9SxGTX
父「一体なんだっ…てん…だ…」バタッ…


父はその場で息絶える。そして妹は実家するこれが私の魔法だと。

妹「強く願えば…叶う!」

ニヤリッと不敵な笑みを浮かべる彼女の背後を見つめる冷ややかな視線。

妹「これで…私は無敵!?それ以上に何でも願いが叶う!やったー今までの人生酷いことだらけだったけど…これで…」
9創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 22:11:14 ID:lB9SxGTX
それから20日たったある日…一本の電話が家に鳴り響く。

妹「もしもし?」

?「もしかして…妹の家?」

妹「はぁ?どちら様ですか?」

?「俺だよ。お前の兄貴の…」

妹「えっ…内は一人っこだし…」

?「実はな…俺はお前が生まれる前に捨てられてたんだ…出来の悪い息子はいらないってな」

妹「そんな…」
10創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 22:12:05 ID:lB9SxGTX
>>8

誤字

※実感する
11創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 22:18:34 ID:lB9SxGTX
妹(もしかしたら父親の知り合いかも…殺してしまえ!死んで!)

兄が受話器の外で倒れるのが聞こえる。

妹「やった。私はもう誰にも邪魔されない!」

少女「ダメだよ…魔法をそんな風に使っては…」

妹「だれっ!」

妹は急いで後ろを振り向くが姿は見えない。
12創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 22:23:45 ID:lB9SxGTX
少女「それ以上…魔法を使えば…自分に不幸が降り注ぐ…」

妹「なにをっ!魔法があれば私は幸せになれる!」

少女「…」

妹「姿を見せろっ!」


そこに居たのは…金色の髪を左右に縛っている小さな女の子だった。


13創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 22:24:38 ID:u0P/FK5d
      ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |
14創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 23:34:47 ID:lB9SxGTX
少女「君は魔法の怖さを分かっていない…最後には身を滅ぼすことになる」

妹「!?はっ、負け惜しみ?なんだったらアンタも消してやろうか?」

少女「自分を…

妹「黙れ!私はずっと不幸だった!その見返りがあって…その力を使ったっていいじゃない!」
15創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 00:40:37 ID:qPcWeMhw
中学生のノート読んだ気分
16創る名無しに見る名無し:2009/08/06(木) 02:30:39 ID:0e+WjV+x
で、少し叩かれると放置ですか
17創る名無しに見る名無し:2009/08/06(木) 02:31:47 ID:SripvwTK
何してる
18創る名無しに見る名無し:2009/08/06(木) 02:32:24 ID:0e+WjV+x
>>1続きは?まだかの
19創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 00:09:00 ID:PV31RONl
まだか?
20創る名無しに見る名無し:2009/08/15(土) 22:43:43 ID:qeMe30zI
少女「そう。それがあなたの答えなのね」

妹「ええ、そうよ。だから…アンタも死んじゃえ!」

少女「…」

妹「…え? なんで死なないの!? 死んじゃえ! 死んじゃえ! 死ね!!」

少女「クスクス…どうしたの? 私を殺すんじゃないの?」

妹「どうして…なんで…?」

少女「教えてあげましょうか? 魔法にも、魔法のルールがあるのよ?」

妹「…ルール?」

少女「君が受け継いだ魔法は不幸魔法。自身の不幸をエネルギーとして魔法を行使する」

妹「…」

少女「人を直接殺すための不幸エネルギーは相当量いるの。そしてあなたはすでに人を殺してる」

妹「そうよ…私はお父さんを殺した。それに兄も」

少女「だから、あなたが人を殺すには、もう不幸エネルギーが足りないのよ。特に、魔法使い相手には…ね?」
21創る名無しに見る名無し:2009/08/15(土) 22:46:02 ID:qeMe30zI
妹「! まさかあなたも魔法使い……グッ!!」

少女「クスクス、苦しい、ねえ苦しい? …答えられないか。今、私が首を絞めてるもんね」

妹「う…うぅ…」

少女「そうそう、魔法使いといっても千差万別。私の魔法を知りたいかしら?」

妹「いぁ…」

少女「そう、知りたいの。なら教えてあげる。私の魔法は嗜虐魔法。
   人を苦しませればそれだけ私の力が強くなる。こんな風に…ね?」

妹「…あぁぁ…」

少女「おっと、いけないいけない」

妹「ガっ! ゲホッ!」

少女「いきなり殺しちゃったらエネルギー得られないわよね。じっくり、いたぶらないと…ね!」

妹「ギッァァァアアア」

少女「うーん、軽く蹴っただけなのにそんなに転がらなくてもいいじゃない…ね。
   エネルギーが一杯もらえるのは嬉しいけど」

妹「あぁぁぁ…どうして…こんなこと…するの…?」

少女「もちろん君が、生きている意味のない存在であることを確認したからよ?」

妹「…え?」

少女「だから、せめて私だけでも君を有効利用しようと思って…ね」
22創る名無しに見る名無し:2009/08/15(土) 22:47:30 ID:qeMe30zI
妹「…イヤッ!」

少女「あらあら、そんな青ざめた顔して逃げなくてもいいじゃない?
   せっかく君という存在に意味を与えてあげてるのに…ね?」

妹(いや…せっかく、せっかく幸せになれるかも知れなかったのに…
  私が…あんなことを願ったから…? お父さんを殺したから…)

妹「やだ…」

少女「?」

妹「もうやだよう…もうあんなこと願わないから…もうしないから…」

少女「今頃気付いたの? でももう遅い。君は死ぬまで私の糧になってもらう…よ?」

妹「えぅ…う…ええぅ」

少女「いいわね、このエネルギー。最高…よ?! いたっ!?」

妹「…え?」

少女「いたた…何?! 私の他にも魔法使いがいる…?! 出てきなさい!」

?「出ろといわれちゃしょうがねぇ。 出てきてやろう!」
23創る名無しに見る名無し:2009/08/15(土) 22:48:47 ID:qeMe30zI
妹「誰?」 少女「兄!」

兄「妹よ…忘れられてるとは悲しいなぁ。いや、会うのは初めてか。はっはっは」

妹「え、兄…? うそ…私が殺したはずじゃ…」

兄「うむ、だがエネルギーが足りなくて下痢で済んだ」

妹「げ…下痢…?」

兄「おう、あまりの痛さに倒れてしまったぞ。洗濯するのが大変だった」

少女「兄…また、私の邪魔を…」

兄「ちっちっち。少女よ。今回はさらに特別だ。妹を助けない兄などいないのだからな!」

妹「…え…?」

少女「…まぁいい。妹のおかげでエネルギーはたまった。今度こそ積年の恨みを晴らしてやる!」

兄「いや、そんなに時間たってないだろ。3週間前が最初の出会いだろ」

少女「うん。問答む…むむーーーーー!!」

妹「へ。何? 今の細長いの…?」

兄「ふっ、我が童貞魔法にはまだまだ及ばんな。その魔法:触手くすぐり地獄で笑っているがいい!」

妹「え…童貞?」

少女「むむむむむーー!!」

兄「妹よ、童貞魔法だ。童貞、で止めないでほしい。悲しいから」

妹「は、はい」

兄「ほれ、とりあえずこの少女をほっぽり出すぞ。そのうち警察が補導するだろ」

妹「あ、はい」


■   ■   ■
24創る名無しに見る名無し:2009/08/15(土) 22:49:40 ID:qeMe30zI
妹「お…兄さん。お茶入りました」

兄「おう、サンキュな」

妹「あの少女、本当に補導されましたね」

兄「なに、いつものことだ」

妹「…」

兄「…」

妹「あ、あの…」

兄「ん、なんだ?」

妹「助けてくれて…ありがとう」

兄「何、妹を助けるのは兄として当然のこと。礼には及ばんさ」

妹「…う…」

兄「?」

妹「う…う…う…ぅ…」

兄「あ、どうした! まだどこか痛いのか! 泣く前に言ってくれ!」

妹「そうじゃないの…今まで、助けてくれる人なんていなかったから…」

兄「…そうか…辛かったな」

妹「…うん」

兄「でも今は俺がいる。安心していいぞ」

妹「…うん!」
25創る名無しに見る名無し:2009/08/15(土) 22:51:21 ID:qeMe30zI
兄「…」

妹「…」

兄「…ところで」

妹「何? お兄さん」

兄「あんなセリフを言った後で恥ずかしいが…」

妹「…?」

兄「今、無職プーで借りてたアパートを追い出されたんだ。ここに住まわせてくれ」

妹「…うん。いいけど…?」

兄「助かる! しばらくヒモっぽくなっちまうが必ず職は見つける! 妹よ! 恩にきる!」

妹(…あれ…? 人が一人増えてさらに生活が苦しくなったってこと…?
  …これって…不幸?)

兄「よし、まずは住民票を移してくる! じゃ、行ってきます!」

妹「…いってらっしゃい」

妹(…でも、まあいいか)
26創る名無しに見る名無し:2009/08/15(土) 22:57:31 ID:qeMe30zI
魔法の力を手に入れた妹、しかしその力の根源は自身の不幸だった。
その妹へさらなる不幸が襲う!

次回!
1:妹のバイト風景!
2:兄の就職活動風景!
3:少女の補導風景!

のどれかになるかもだ! でも続かないかもだ!
27創る名無しに見る名無し:2009/08/15(土) 22:59:43 ID:Rql5wBIh
3
28 ◆YjKLr/t/2lZf :2009/08/15(土) 23:34:17 ID:mY1y9EY8
1
29創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:49:43 ID:0rNRlYOo
とりあえず1で、次に3も混ぜてみよう。
30創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:50:32 ID:0rNRlYOo
PiPiPiPi! PiPiPiPi!

妹「…もう朝3時…準備しないと」

妹「…」

妹「お兄さん、おはよう…寝てるか」

妹「やっぱりワンルームに二人は狭いよね…それに暑い…」

妹「エアコン使う余裕なんてないし…」

妹「そうだ。私は普段食べてないけど…朝ごはん、作った方がいいかな」

妹「…できた」

妹「…」

妹「…行ってきます」(ぼそっ)

妹「…」

■   ■   ■
31創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:51:40 ID:0rNRlYOo

妹「おはようございます…」

男A「遅いぞ妹! はやく新聞配達行かないと遅れちまうぞ!」

妹「はい、すいません」

男A「おら!さっさと準備して行け!」

妹「はい…」

妹(遅れてないのに怒られた…不幸です)

■   ■   ■
32創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:52:53 ID:0rNRlYOo

妹「ふあぁぁ。うぅ、眠い…目を覚まさないと…」

妹「でもこれで最後…」

妹「…終了。さっさと帰って学校の準備しないと…きゃっ!」

妹「…なんで水が満杯のバケツが空から降ってくるのよ? 不幸です…」

妹「どうせならお金が一杯拾えればいいのに…」

妹「…」

妹(戻るまで一生懸命願ったけど、拾えなかった。私の魔法って使えないな…)

妹「…戻りました」

男A「おい! どうした妹! ずぶぬれじゃないか! 新聞は大丈夫なんだろうな!」

妹「はい。配り終わった後なので」

男A「ならよし! 今日はもうとっとと帰れ! その格好は男連中には目の毒だ!」

妹「え…。うわ…水で服が透けてる…。はい、お言葉に甘えます。お疲れ様でした」

男A「風邪引いたら減額だぞ! さっさと風呂に入れよ!」

■   ■   ■
33創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:53:40 ID:0rNRlYOo
妹「ただいま…。お兄さん、まだ寝てる…」

妹「今のうちお風呂行って学校いこっと」

妹(でも朝ごはんはなくなってた…もしかして…二度寝?)

■   ■   ■
34創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:56:05 ID:0rNRlYOo

妹「ただいま」

兄「お帰り。もう学校帰ってきたのか。部活とかはしないのか?」

妹「そんな余裕ありません。今日は夕方から居酒屋でバイトです…お兄さんは今日はどうだった?」

兄「はっはっは! 面接には行ってきたが俺にできる仕事はないそうだ!」

妹「落ちたのになんでそんなに明るいんですか…」

兄「うーむ。特技はイオナズンですって言ったのがまずかったかな?」

妹「お兄さん。それは落ちますよ」

兄「やってみろって言われたから実演したんだがなぁ。大騒ぎになっただけだった」

妹「当り前です! それテロじゃないですか!」

兄「うーん。そうか」

妹「まったく…お兄さんがいままで落ち続けてたわけがわかる気がします」

兄「妹に冷たくされた。欝だ死のう」

妹「この程度で死のうとしないで下さい!」

兄「妹に生きろと言われた。生きる希望がわいてきたぞ!」

妹「…」

兄「どうした? 疲れた顔して?」

妹「…原因はお兄さんです。ああ神様、こんな兄を持った私はやはり不幸なんでしょうか?」

兄「妹に不幸の元扱いされた。う――」

妹「それはもういいです! それじゃ行ってきますからね!」

兄「おう! 行ってらっしゃい」

■   ■   ■
35創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:57:31 ID:0rNRlYOo

妹「いらっしゃいませー! 何名様ですか?」

客A「5名で」

妹「はい、こちらの席になります!」

妹(…明らかに未成年な女の子がいるなぁ。 まさか飲ませたりしないよね…)

ロリ?「生中5杯お願いしまーす」

妹(うわぁ。飲むこと隠す気もないし…)

妹「お客様、未成年の飲酒は…」

合法ロリ「免許証。これでいい?」

妹「…はい。大丈夫です」

妹(えー! 私より小さい子にしか見えないのに、20以上!? 世の中間違ってる気がします)


店長「フフフ、驚いたようだね」

妹「店長知ってたんですか? なぜ教えてくれないんですか?」

店長「なに、ちゃんと年齢確認をするかテストしただけだ」

妹「そうですか…」

同僚A(そんなこといって、ただ妹ちゃんが慌てる姿を見たかっただけだよなー) コソコソ
同僚B(まあ、その気持ちはわかる。ついいじめたくなる子だよなー) コソコソ

妹(聞こえてます。同僚A、Bさん。…なんで私の扱いってこうなのですか!? 不幸です)

■   ■   ■
36創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 21:58:13 ID:0rNRlYOo
妹「お疲れ様でしたー」

同僚A、同僚B「お疲れー!」

妹(ふう、やっと終わった…後はスーパーで50%引きの総菜でも買って帰りますか)

妹(…魔法が使えるようになっても、結局生活って変わらないものなんですね…)

?「ねぇ、ちょっと」

妹(でも、お兄さんがいるから食費が1.5倍くらいになるのかなあ)

?「人の話聞いてる?」

妹(やっぱりバイト増やさないとダメかな。学校は辞めたくないし)

?「聞きなさい」

妹(やっぱり私って生まれついての不幸体質なのかなぁ)

?「聞けっ!」

妹「いたっ! 一体何…」
37創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:00:32 ID:0rNRlYOo

少女「やっと気付いたわ…ね」

妹「げっ! アンタは昨日の!」

少女「昨日はよくもやってくれたわ…ね。 また補導されて、ひどい辱めを受けたわよ」

妹「…私は何も見なかった。私は何も見なかった」

少女「無視しないこと。 今日は私が辱めを受けた分だけ虐めてあげるから覚悟なさい…ね」

妹「いやだなぁ…それにしても辱めって一体何なの? 警察がそんなことすると思えないけど」

少女「そうね。それじゃ、私が体験したことを一から教えてあげるから、まずはあの空地まで行くこと…ね」

妹「やだなぁ」

少女「今すぐこの場で虐めてもいいけど…ね?」

妹「それもやだ」

少女「ならまずは聞きなさい」

妹(もしかして、話したいだけなのかな…?)

妹「…分かった」

少女「よし、逃げようとしたら容赦なく蹴るから…ね」

妹「はいはい」

妹(うう。またこんなことになった…本当に不幸です…)

妹「…前がゆがんでちゃんとみえないや…」

少女「なんかいったかな?」

妹「いえ、何でもありません」

妹(…はぁ、不幸です)
38創る名無しに見る名無し:2009/08/16(日) 22:01:22 ID:0rNRlYOo
今日はここまで
39創る名無しに見る名無し:2009/08/18(火) 23:09:29 ID:bFyp/c+a
ありゃ?
40創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 00:45:00 ID:HTWkVoHB
少女「3日ぶり…ね」

妹「え? 今までいっしょに空地に向かってましたが」

少女「いえ メタ的な話だから」

妹「?」

少女「とにかく、話を聞いてもらうわ…よ」

■   ■   ■
41創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 00:46:05 ID:HTWkVoHB

婦警「それで、今度は何をやらかしたわけ?」

少女「…特になにも」

婦警「ほほう、そういう態度できますか〜」

少女「な、なによ…」

婦警「君も毎度こりないね〜」

少女「ふん、違うわ…よ。今日は兄にはちょっかい出してない…よ」

婦警「へぇ〜、あたいは一言も兄なんていってないけどね〜」

少女「ち、違うわ…よ」

婦警「まあ君の特殊な性癖は別にして〜」

少女「だから、別にあいつについては何とも思ってないから!」

婦警「はいはい、それで、本当に何をやったの?」

少女「…」

婦警「黙ってたら…ちょっと本気になるわよ」

少女「ちょっといいカモを見つけて、魔力高めるために協力してもらってたの…よ」
42創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 00:47:08 ID:HTWkVoHB

婦警「確かあなたの魔法は嗜虐魔法だったわよね〜」

少女「…」(汗)

婦警「つまりその協力者とやらに暴力行為を働いてたと」

少女「…」(汗)

婦警「やはり警察としては怒るべきところよね〜」

少女「でも、こんな少女がやったって信じる? それに魔法使いなんて信じるかしら…ね」

婦警「普通の法律じゃ無理よね〜」

少女「ええ、そうよ…ね」

婦警「でも、あたいも魔法使いなのはしってるよね〜」

少女「…ええ」

婦警「あたいの魔法が正義魔法なのも知ってるよね〜」

少女「…ええ」

婦警「というわけで、レッツ私刑〜」

少女「警察が私刑とかやっていいと思ってるの…よ!」

婦警「しょうがないじゃない。あなたが魔法使いなのを恨みなさい」

少女「こうなったら…嗜虐魔法"脚力強化"…逃げ…」

婦警「正義魔法"尻叩き100回分"」

少女「いた! いた! でも逃げきってやるわ…よ」

婦警「いっちゃったか〜、でもすでに目標補足してるから、終わるまでどこ行っても無駄なのよね」

少女「いたっ! いたっ! いたっ! いたっ! 」

婦警「下手に逃げると余計恥ずかしいのにね〜。ま、今日はこの辺にしておこうかな」



■   ■   ■
43創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 00:47:51 ID:HTWkVoHB

少女「と、言うわけでここに来る間に周りから変な目で見られるわ、
   お尻は腫れてじんじんするわで大変だったの…よ」

妹「それはご愁傷様。私としてはいい気味だって言っていい?」

少女「私はいじめるのは好きだけど虐められるのは嫌いなの…よ」

妹「純粋Sですか」

少女「そうよ、そういうわけで君、私に虐められなさい…ね」

妹「いやよ! なんでそうなるの!」

少女「君が適役っぽいから、婦警には勝てないし、兄には煙に巻かれるし、君位しかいないの…よ」

妹「うっわ、そんな理由で…」

少女「じゃ、今とっても不機嫌だから思いっきり虐める…よ?」

妹「そんな可愛らしい笑顔全開で嫌なこといわないでよ!」
44創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 00:48:48 ID:HTWkVoHB
さて、そんなこんなで第二ラウンド始まります。


1.妹が勝つ
2.少女が勝つ
3.また兄が乱入

どれにするか考え中です。
短いけど今日は終わり。
45創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 18:06:00 ID:6sdUY3lI
待ってるぞ
46創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 20:29:49 ID:UElF0/Y8
そうかなるほど。他スレに宣伝すりゃいいんだな。

ここの>>1がめちゃくちゃ褒めてほしいそうです。褒めてやってください。
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1250751103/

ってかんじか
47創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 20:45:07 ID:6dfFXA2u
なるほどじゃねえよ

ageで、スレ違いの宣伝で、しかも創作とも発表とも関係ないとかなんなの
48創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:10:16 ID:r6GQHqmG

兄「待て待て―い!」

少女「げぇっ! 兄っ!」

妹「お兄さん!」

兄「それはいけないな。可愛い妹を虐めるのは俺が許さん!」

少女「どうするつもり? 代わりに兄が戦う? いい機会…ね。今度こそ決着をつけてやるわ…よ」

兄「いや、俺が戦うつもりは毛頭無いが?」

妹「助けに来てくれたわけじゃないの?!」

兄「兄としては苦渋の決断。しかし獅子は子を谷に落とすといってな…」

妹「この場合確実に死んでしまいますよ!」

兄「それもまた仕方がない」

妹「えー! 始めと言ってることが違うー! それに私が死んだらアパート追い出されますよ!」

兄「大丈夫。妹には生命保険をかけておいたから」

妹 少女「「この兄普通に最悪だー!」」
49創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:11:45 ID:r6GQHqmG
少女「ま…まあ邪魔しないなら別にいいわ。兄の前で妹をいたぶるのもいい感じ…ね」

兄「ま、それはそうと少女に妹よ」

少女「なによ」 妹「…」

兄「お手を拝借」

少女「ちょっと!」 妹「えっ」

兄「ほい、契約完了。術式"魔法使いの決闘状"発動っと」

少女「…はっ、なるほど。口ではなんだかんだと言っておいてずいぶん甘いのね」

兄「そうか? これで完璧に俺が手を出せなくなった訳だが?」

少女「ふふっ、まあね。いい感じ。私にとっては邪魔なく虐められるから都合がいいわね」

妹「えーと。どういうこと?」
50創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:13:10 ID:r6GQHqmG

兄「そうだな。妹は知らないか。この術式は魔法使いが一対一で戦うことを前提にする決闘状を作る魔法」

少女「1.契約書の魔法使い以外が戦いに参加できない。
   2.勝者にこの決闘で使用した魔力が還元される。
   3.相手を殺すことはできないが、それ以外なら何をしてもあり」

兄「そういうルールの元魔法使い同士が戦う場さ。昔は魔法使い同士死ぬまでやり合うこと多くてな」

少女「魔法使いが減り過ぎたからそれを防止するためにこんな魔法を作ったの…ね」

妹「…つまり?」

兄「なーに死ぬことはない。少女の胸を借りるつもりでどんとやれ」

少女「ふふっ。死ねた方がましだったと思わせてあげるから…ね」

妹「…お兄さん。あんなこと言ってますが…」

兄「気にするな。ようは妹が勝てばいいんだからな!」

妹「無理ですよー! あいつに勝てるわけないじゃないですかー!」

兄「始まる前から泣くんじゃない。いや、その顔も可愛いから一枚撮っておこうか」(カシャッ)

妹「なに撮ってるんですかー!」

兄「ちょっと売ろうと思って」

妹「取り分7:3ですからねー!」

兄「OK」

少女「い…意外と余裕あるじゃない。ま、そんなこと言ってられるのも今のうちだけ…よ」
51創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:14:22 ID:r6GQHqmG



兄「こほん。それでは、立会人兄の元、妹と少女の決闘を開始する…はじめ!」

妹「ちょ…ぁああ!」

兄「さて、本日の解説は立会人こと兄が務めさせて頂きます。
  開始直後、少女のとび蹴りが炸裂。白のパンツが見えるのも関係することなく妹をふっ飛ばしました!」

少女「ちょっと! でたらめ言わないでよ! 今日は白じゃない!」

兄「失礼。薄い水色でしたか」

少女「ちゃんと見てるじゃないの…よ! この変態!」

兄「まあ、俺にロリコンの気はないので見ても何とも思わんが」

少女「…それはそれで腹が立つ」

兄「おっとこの隙に妹は少女から大きく距離を取りました!」

少女「ちょっと! それって契約違反じゃないの…よ」

兄「別にヒントを教えるくらい問題ない。それに俺は解説をしているだけさ」

少女「ううー。ああ言えばこういう! うざったい…ね」

兄「はいはい。なにクール気取ろうとしてるのかな? そういうの柄じゃないんだしそろそろやめていいんじゃない?」
52創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:15:25 ID:r6GQHqmG

少女「くっ…いや、無視無視。今は妹を攻撃しないと」

妹「距離とってもすぐに近寄られるし…どうした…ら!?」

男「おおっと、妹、少女の右ストレートをかろうじて避けました!
  魔法ブーストされた攻撃をよけるとはさすがです!」

妹「お兄さん。ちょっとどうしたらいいとかないの!? このままじゃまた酷い目にあうの間違いないのですけど!」

少女「おっと今度は隙を与えない…よ」

妹「ぐふっ!」

男「少女の左ボディに妹、たまらず悶絶! 体を九の字に折り曲げてます!」

少女「逃がさない…よ」

妹「っげ! がっ! ぶへぇ!」

男「少女の連続攻撃が決まる! 妹万事休すかー!」

少女「よっ…と」

妹「げふっ!」

男「妹が仰向けに倒れたところを少女が容赦なく踏みつけるー! 連続攻撃! うむ、これはエロい。写真一枚っと」

少女「だからそれやめてよ…ね」

男「ほいほい。でも妹、お前も魔法使いなんだから魔法使いなさい。
  お前の魔法は不幸魔法、それに沿った魔法を使えばいい」

少女「また隙つくってアドバイス? でも今になってじゃもう遅いわ…ね。
   じっくりいたぶってあ・げ・る!」

男「おおっと、少女足を振り上げる! とどめの一撃を入れるつもりかー!!」
53創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:16:06 ID:r6GQHqmG



妹(このままじゃ…どうすれば…)

妹(お…にい…さん…不幸…魔法…? 不幸…)

妹(不幸…)

妹(ああ、そうか。そういうことか)

妹(私の魔法は…)

妹(でも、だとしたら…)

妹(魔法使いになっても…私は…)

妹(…)

妹(幸せにはなれないのね…)
54創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:17:12 ID:r6GQHqmG
今日はここまで
55創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 14:26:34 ID:zuRqKLBu
wktk
56創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:46:42 ID:wkQ9J62k
今回は念のためグロ注意と入れた方がいいかも。
ただの戦闘描写のつもりですが。
57創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:48:05 ID:wkQ9J62k

妹「…」

少女「これで…終わり…よ!」

兄「少女! 容赦なく足を振り下ろしたー!!」

妹「…終わり? …終わってないじゃない」

少女「…あれ? なんで?」

兄「おーと! 突然少女尻もちをつきました! どうやらバランスを崩したようです!
  その隙に妹立ち上がる!」

少女「? ま、いいか。今度こそ、デリィアアアー――っぶし!」

妹「…」

男「少女! 再び転びました! しかも顔面からずりーっと! これは痛そうです!」

少女「いたた…なるほど。妹、あなた魔法を使ってるわね」

妹(もう気付かれた…)

少女「君の魔法は不幸魔法。強く願うことで相手を不幸にする魔法。
   それにやっと気付いたってとこ…ね」

妹「…ええ。そうよ。この魔法は願った相手を不幸にする。
  いえ、それ以外はできない魔法…。それであってるよね。お兄さん」

兄「んー、まあそんなことではあるな。今はそれだけわかっておけばいい」

妹「ん、ありがと」
58創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:49:11 ID:wkQ9J62k

少女「ふふ…でも私を転ばせるだけじゃ勝てないわ…よ!」

妹「って、転ばない!!」

兄「少女、再び走り出そうとしてバランスを崩したーーーー!!
  しかしその直後、バランスを取り直して妹へと一直線だーーーー!!
  なんという驚異的な身体能力! 魔法が身体能力特化型ということも含めて驚異的です!!」

少女「っと、っは! なんどやっても無駄…よ! 一度種が割れたら関係ない…わ」

妹「…そうかしら?」

少女「…!!」 ザクッ!

兄「少女、急きょバックステップ! 一瞬後に飛来してきた竿竹が刺さったーー!」

妹「これも一種の不幸よね。落ちてきた物に偶然当たるって」

少女「…今の殺意なかった? 避けなければ死んでたかも…ね」

妹「ここじゃ死なないんでしょ? 最悪重症になるくらいじゃないの?」

少女「…え…あれ?…妹ってこんなキャラ? 割と大人しいキャラじゃなかった?」

兄「まあ、普通に父親殺すくらいだしなー。俺も殺されかけたし」

妹「うう。それはごめんなさいです」

兄「ま、あいつに同情する気は一切ないが。敵と判断した以上容赦はないと思うぞ」

少女「…うわ…つまり」
59創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:50:05 ID:wkQ9J62k

兄「この決闘、どっちかが重症になるかもなー」

少女「私はいじめるのは好きだけど虐められるのは嫌いなのよ!」

兄「ま、少女よ。適度に頑張れ。言っとくが妹は本気で殺しにかかってくるぞ?」

妹「そういうこと。今までの恨み、晴らしてあげる」

少女「…いや、魔法戦の場数ならこっちが上のはず! 負けるはずが…うわっ…と」

兄「連続して飛来する瓦を器用に避けていく少女! よくもまぁ当たらないものだ!」

少女「!!!!」 ズルッ、バシャッ

兄「少女バランスを崩している間に空からバケツが降ってきた!
  おーとっ! 少女ずぶ濡れだー! よし、ロリコンにはいい値段で売れそうだ。一枚一枚っと」

少女「…この…私がこうも簡単に…」

兄「少女怒り心頭の様子! 体が小刻みに震えてる! それに俺に突っ込みが入らない!」

妹「お兄さん。突っ込み待ちだったんですか」

兄「ボケはスルーされると悲しいんです」

妹「そうですか。それはそうと写真売れたら生活費として入れてもらいますからね」

兄「OK」
60創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:50:49 ID:wkQ9J62k

少女「…もう許さない。いいわ、虐めるなんて考えないから」

妹「…え?」

少女「嗜虐魔法"全身最高強化"…こうなったら本気だしてあげるわ…よ」

兄(やばい。やり過ぎた…少女がここまで本気になるのは計算外だ。
  しかし勝負がついてない今、結界を切るわけにはいかない)

兄「ついに少女が本気になったー!! 妹はたして追い切れるか!」

妹「うそ、速い! 少女が速すぎて追いつけない…がっ」

少女「悪いけど…病院3か月コースってとこになるわ…ね」

妹「う、げ、が、は、づっ!!」

兄「少女、ラッシュラッシュラッシュ! 妹、棒立ちのまま連続攻撃を受け続けてます!
  これは危険だー!!」

兄(…そろそろ潮時か。まあ、妹も魔法の使い方を覚えたようだし、今回の収穫としては十分か)
61創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:51:31 ID:wkQ9J62k

妹「…」

妹(う…意識が…ダメ…このままじゃ…)

妹(…)

妹(…)

妹(…)

妹(…)

妹(…)

妹(痛いのはいや…!)

妹(やだ…)

妹(お父さん…やめて…)

妹(やめて…)

妹(や…め…て)

妹「やめて!!」
62創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:52:13 ID:wkQ9J62k

少女「? 今更言っても遅いわ…よ」

兄(これは…違う…妹は少女を見ていない…。まさか、過去…父親の虐待の経験がフラッシュバックしている…?)

兄(これは…危険だ…!?)

兄(妹の負けとしてでも、早く止めないと…)

兄「これま…」

少女「兄、止めないで…よ。まだ勝負はついてない。今のうちに、徹底的に壊すわ…よ」

兄「ダメだ! これ以上は危険だ! 終了す――」
63創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:53:22 ID:wkQ9J62k

妹「痛い痛いよお父さん。止めて止めて止めて――」

少女「!?」

兄「遅かったか! 少女! どうやってもいい! 逃げまわれ!?」

少女「どういうことよ! 最後の一発、私の手首の方が捻っちゃったわよ!」

兄「このままだと妹の魔法が暴走する!」

少女「…は? どういうこと…」

妹「痛い痛い痛い止めて止めて止めて止めて止めて――」

少女「う――」

妹「ヤメテ!」
64創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:54:32 ID:wkQ9J62k

少女「あ、あああああ!!」

兄「少女! どうした!」

少女「足が…折れた…なんで…?」

妹「イタイイタイイタイ!!」

少女「…えぁ?」  メキメキメキメキ

兄「まずい…少女に向けて不幸が集中している。地面に触れた部分の骨が一斉に折れるなんて…」

少女「息が…できな…ガフッ!」  ミシミシミシミシ

妹「イヤダイヤダイヤダイヤダ!」 

兄「クソッ! これは完全に俺のミスだな。シスターに連絡を…」
65創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 17:56:02 ID:wkQ9J62k

兄『シスター! いるか?! 緊急事態だ!』

シスター『どうしました? 兄君が電話を掛けてくるなんて珍しいですね。あ、決闘どうでした?』

兄『重症者が出る! このまま"魔法使いの決闘状"を切れば死者も出かねない』

シスター『場所は?』

兄『そこから一番近い空地だ』

シスター『分かった。すぐ行くから』

兄『頼む』

シスター『ええ、頼まれたわ』
66創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 18:02:16 ID:wkQ9J62k

兄「これでよし。後は…妹の魔力切れを待つしかないか」

少女「う…あ…ああああ」

兄「すまん。そんな目で見るな。だが今"魔法使いの決闘状"を切ったら死ぬぞ」

妹「イヤダ…イヤダ…ヤメテ…イタイ…」

少女「…」

兄「…っち。あいつ…死んでも妹を縛り付けるってか…」

少女「…」

妹「…」

兄「なんとか…しなくちゃ…な…」

兄「少女が先に気絶。次に妹が気絶。一応妹の勝利ってことで結界は切れるが…」

兄「ふう…勝利者なんて…いない…か」
67創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 18:02:57 ID:wkQ9J62k

シスター「大丈夫ですか? 急患はその二人ね…うわ…これはまた…酷いわね」

兄「ああ、結界を今から切る。後は頼んだ」

シスター「ええ、任せなさい。私の慈愛魔法で治せない人はいないわよ」
68創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 18:04:13 ID:wkQ9J62k

妹「…」

妹「…」

妹「…オトウサン」



win  妹 VS 少女   lose
69創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 18:05:04 ID:wkQ9J62k
今日はここまで
70創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 21:00:35 ID:zuRqKLBu
もうちょっと書こうぜ
71創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 22:31:20 ID:wkQ9J62k
んじゃ、ちょっとだけ続ける。
72創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 22:32:35 ID:wkQ9J62k
妹「…ん…んん…」

妹「…ん…」

妹「…あれ? ここは…?」

兄「妹のアパートだぞ」

妹「…ん、そう…だね」

兄「あ、まだ起きない方がいいぞ。いくら体は治したといっても魔力の方は馴染んでないからな」

妹「…魔力…魔法を使うためのエネルギー…そっか、私、勝ったんだ…」

兄「…そうだな…」

妹「…! 少女は…!?」

兄「ほれ、隣で寝ているぞ」

妹「…本当だ…良かった…死んでなくて…」

兄「…憶えてるのか?」

妹「うん。私が少女にやったことも…どうしてあんなことになったかも」

兄「…そうか」
73創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 22:34:09 ID:wkQ9J62k
妹「お兄さん」

兄「ん?」

妹「私、この力を手に入れたとき思ったの」

兄「…」

妹「『これで…私は無敵!?それ以上に何でも願いが叶う!
  やったー今までの人生酷いことだらけだったけど…これで…』って」

兄「…」

妹「でも、違った。この力は他人を不幸にするだけで、私を幸福にするわけじゃなかった」

兄「くっくっく、しかし相対的には妹は幸せになってるぞ」

妹「違うよ。他人を不幸にした結果、幸せになるんじゃ意味がないの。
  私が…私も幸せにならなきゃ意味がないの…」

兄「ボケを真面目に返された…」

妹「こんな力…こんな魔法…意味がないよ…」

兄「しかもスルー」

妹「やっぱり…私…いつまでたっても不幸のままなのかな?」

兄「…」

妹「…それならそれで、もういいかなって思う。私がいなければ少女も危ないことにならなかったし、
  お父さんも死ななかった…私さえいなければ…」

兄「それは違うぞ」

妹「…」

兄「もう一度いう。それは違うぞ」

妹「お兄さん?」
74創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 22:35:32 ID:wkQ9J62k

兄「はっきり言えば不幸なんてどこにでも、いくらでもある。
  事故で突然死んだり、不治の病でじわじわ死の恐怖と闘いながら死ぬこともある」

妹「…うん」

兄「だからな。不幸なんて言うのは多いか少ないか、そう感じるか感じないか、その違いでしかない」

妹「…うん」

兄「妹は不幸と感じているだろうが、俺にとっては妹と再会できたのは幸運だ」

妹「住む家が見つかったから?」

兄「うむ、それもある…。いや、まぜっかえすな。じと目で見るな。
  それ以前に妹に会えたこと自体が幸福だったんだよ」

妹「…本当に? たとえばもっと私が貧乏だったらどう思う?」

兄「その仮定はナンセンスだ。それはすでに妹ではないのだからな」

妹「…?」

兄「ともかく、俺は妹がいることが幸福だってことだ。
  そして、妹にも幸福になってほしいと思ってる」

妹「私…も?」

兄「ああ、そのためなら努力を惜しむつもりもない」

妹「本当…に?」

兄「当り前だ。俺は、お前の兄だからな」
75創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 22:36:40 ID:wkQ9J62k

妹「…うっ、ひっく…」

兄「まあ、泣くな。…だから、これからだ」

妹「これから?」

兄「ああ、これから妹を幸せにしてやる」

妹「…え?」

兄「だから、妹も幸せと思ったら、素直に幸せと思うこと」

妹「…え?」

兄「いいな!」

妹「…うん!」

兄「さて、今日はとっとと寝ろ。バイト先には風邪をひいたことにして、俺が代わりに出るからな」

妹「え、いいの…?」

兄「ああ。もう了解は取ってある」

妹「…ありがとう」

兄「…ほれ。さっさと寝ろ!」

妹「…うん…」




妹「…すぅ」

兄「よし、寝たか…さて、可愛い妹のためだ。ひとつ労働をしに行くかな」

兄(まだまだ問題は山積み。未解決の事柄も多い。だが…ひとまずは安息を…妹よ)
76創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 22:38:03 ID:wkQ9J62k
今度こそ今日はここまで。
次の展開考えてないから、また選択肢でごまかそう。

次回は
1.妹の学校生活!
2.婦警さんの一日!
3.シスターの一日!

いづれかでお届けします! 多分。
77創る名無しに見る名無し:2009/08/21(金) 23:18:58 ID:zuRqKLBu
あえて2
78創る名無しに見る名無し:2009/08/22(土) 17:50:35 ID:tKuC75Ad
1
79創る名無しに見る名無し:2009/08/23(日) 18:04:34 ID:9P2NfT7H
1でお願いします
80創る名無しに見る名無し:2009/08/24(月) 22:28:52 ID:2fWIXetk
では1で行きます。今日は出だしのみで短いけど。
81創る名無しに見る名無し:2009/08/24(月) 22:29:51 ID:2fWIXetk


妹「いってきまーす!」

兄「いってらっしゃい。気をつけるんだぞ!」

妹「はい。お兄さん」


バタン


妹「…挨拶っていいね。家に人がいるって…いいかも」 

妹「さーて、学校学校! 気持ちいいから走って行こう! …おっと!」

少女「ぶべっ! ちょっとアンタどこ見て…あ」

妹「お、おはよう」

少女「え、あ…お、おはようございます。わ、私はこれでし…失礼します!」

妹「あ、いっちゃった。…もしかして私、怖がられてるのかも?」

妹「…しょうがないよね。あんなことになっちゃうとね」

妹「…はぁ」
82創る名無しに見る名無し:2009/08/24(月) 22:30:49 ID:2fWIXetk
■    ■    ■

教師A「おwはwwよwwwうwございますwwwwww」

妹「先生、おはようございます」

教師A「妹君ww今日はwずいぶんwww暗いwww表情wwwしてますねwwww」

妹「これはいつものことですので」

教師A「ああwwwそういえばwwwそうwwwでしたねwwww」

妹「…ほっといて下さい。先生こそ、その妙な笑いはどうにかなりませんか?」

教師A「wwwwww。これはwww癖なのでwwwしょうがwwwないですwwww」

妹「そうですよね」

教師A「ほらwwさっさとwwwいかないとwww遅刻wwwしますよwww」

妹「先生はいいんですか?」

教師A「今日はwww有給wwwなのでwwwww」

妹「…ああ、そうですか」

教師A「長話wwwのせいでwww走らないwwwとww間にww合いませんねwww」

妹「…うう、不幸です。わかりました。失礼します!」ダダダッ!

教師A「よいwww授業wwwwをwwww」
83創る名無しに見る名無し:2009/08/24(月) 22:32:25 ID:2fWIXetk
■    ■    ■


妹「間にあったー。…あれ上履きの中に画鋲が…」

妹「またか…」

妹「まったく、誰がこんなことをするのかな…?」

妹「…」

妹「よく見たら、上履きのゴムが剥がれてます…」

妹「また買わないと…不幸です」
84創る名無しに見る名無し:2009/08/24(月) 22:33:08 ID:2fWIXetk
今日は短いけどここまで。
85創る名無しに見る名無し:2009/08/31(月) 00:37:55 ID:UHtyU6fG
日曜に書かないとは、、、、けしからん!
86創る名無しに見る名無し:2009/08/31(月) 18:21:30 ID:sqIsnBu5
うん、すまん
とっても短いけど投下
87創る名無しに見る名無し:2009/08/31(月) 18:22:21 ID:sqIsnBu5

妹「おはようございます」

同級女A「……」

同級女B「……」

妹(これもいつものことですね…いつものように机に向かいますか)

同級女A「……」ニヤニヤ

同級女B「……」ニヤニヤ

妹(…なんでしょう? でもこのパターンだと)

妹(あー椅子に画鋲…基本すぎる。どかしてっと)

同級女A「……」チッ

同級女B「……」チッ

妹(なんであの人たちに目を着けられているのかな…不幸です)
88創る名無しに見る名無し:2009/08/31(月) 18:23:04 ID:sqIsnBu5

妹「ふう…授業始まるまで暇よね」

同級女A「あらぁ、暇なら私たちが遊んでおあげましょうか」

妹「結構です」

同級女B「ふーん。最近やけに反抗するようになったわね」

妹「そうかな? いつも通りよ」

同級女A「ふふ、そうよ。ま、いいわ、それではごきげんよう」

妹「はいはい」

同級女B「フフフ…」

妹(うーん、また何か悪いこと考えてるわね…どうしよう)


ガラッ!!


教師「おはようございます! 今日も一日張り切りましょう!」



妹(…ま、いいか。どうせしょぼいことしかしないし。あいつらより、あの少女の方がよっぽど怖いわね)
89創る名無しに見る名無し:2009/08/31(月) 18:23:46 ID:sqIsnBu5

■     ■     ■

同級女A「…あの子、いつにもまして憎たらしくなってるわね」

同級女B「大丈夫。今回はあいつが恐怖に歪む顔を見れるわよ」

同級女A「? どういうこと?」

同級女B「ちょっとしたお願いをしたのよ…適当に虐めてあげてってね」

同級女A「まさか…」

同級女B「ふふ、あいつらにね。明日の朝にはニュースになってるでしょうね。楽しみだわ」

同級女A「同級女B、それはやりすぎじゃない?」

同級女B「いいじゃない。あいつ本当にムカつくから。何、死にはしないわよ。私たちにも足はつかないわ」

同級女A「…でも…それは…ねぇ」

同級女B「あらあら怖気づいたの? あなたから誘ったんじゃない、あいつを虐めようって」

同級女A「それは…」

同級女B「男君が妹を見てたから…だっけ? 理由」

同級女A「へ? そんなこと話してない…あ」

同級女B「ふふふ、同級女Aもすでに共犯者よ? いまさら逃げようなんて思わないことね」

同級生A「う…」

同級女B「ふふ…明日が楽しみね?」
90創る名無しに見る名無し:2009/08/31(月) 18:24:31 ID:sqIsnBu5
今日はここまで
91創る名無しに見る名無し:2009/09/08(火) 01:29:52 ID:kInp4UWh
まだか
92創る名無しに見る名無し:2009/09/08(火) 20:38:55 ID:mJC6iJ6H
まだなんだすまない。
今週末にはちゃんと書けるといいなぁ
93創る名無しに見る名無し:2009/09/08(火) 20:41:15 ID:mJC6iJ6H

妹「やっと放課後かぁ。さっさとバイトに行く準備をしないと…」

同級女A「あなた、ちょっといいかしらぁ?」

妹(う…またか…)

妹(あれ? でも珍しいわね。一人で話しかけてくるなんて)

妹(…なんだろう)

妹「何?」

同級女A「あなた、ちょっとこれからいっしょに来なさい」

妹「えー、でもこれからバイトがあるから…」

同級女A「き・な・さ・い」(笑顔)

妹「…むぅ。ちょっとだけだからね」

妹(うう、また不幸な予感がするなぁ)



■    ■    ■
94創る名無しに見る名無し:2009/09/08(火) 20:43:51 ID:mJC6iJ6H

妹「…それで、わざわざお手洗いで何の用なのよ」

同級女A「あなた、今日はバイト休んでまっすぐ家に帰りなさい」

妹「…は?」

同級女A「それで、一歩も外にでないこと。いいですかしらね?」

妹「急に何よ。そんなの無理。生活掛かってるもの」

同級女A「一日休んでもどうってことないでしょう?」

妹「貧乏人にはその一日がつらいのよ! そもそもなんでそんなこと言い出すわけ?」

同級女A「…いいから、約束しなさい」

妹「せめて理由をいってよ。流石にそれだけじゃどうにもできないわよ」

同級女A「…それはできないですわ」

妹「…」

同級女A「でも、これはわたくしができる最大の譲歩ですわ」

妹(なによ…理由も言わないで…)

妹(でも何か知ってることは確かみたい)

妹(…どうしよう)


1.同級女Aの言葉を信じてバイトを休む。
2.生活が大事だから休まない。

迷った時の選択肢で終わり。
95創る名無しに見る名無し:2009/09/08(火) 20:45:11 ID:yYREYfZL
ここはやっぱり1ですね
96創る名無しに見る名無し:2009/09/09(水) 00:30:45 ID:4GZ9fRS+
2
妹が苛められるのを
97創る名無しに見る名無し:2009/09/12(土) 16:54:36 ID:NqYAyaXt
例によって短いけど投下
98創る名無しに見る名無し:2009/09/12(土) 16:56:41 ID:NqYAyaXt
妹(うーん。どうしよう…)

妹(なんか知ってそうだけど生活の大事だし…)

妹(休んでシフトに穴開けたらクビになっちゃうかもしれないし…)

妹(あそこ、お給料はいいのよね…)

妹(うーん。でも…)

同級女A「答えは出まして?」

妹「もうちょっと待って!」

同級女A「…いいですわよ」

妹(わざわざ言いに来るってことはきっと深い理由があるはず…)

妹(それを無碍にするのも後ろめたいし…)

妹(私にまずいことがあるから伝えに来たんだろうし…)

同級女A「まだでいらっしゃいますか?」

妹「うん、まだ」

同級女A「…そうですか」

妹(んーと、んーと、んーと…)
99創る名無しに見る名無し:2009/09/12(土) 16:58:17 ID:NqYAyaXt


同級女A「……」(ぷちっ)

妹(んーと…)

PiPiPiPiPi!

妹(? なんの音?)

同級女A「はい! そうなんですよ。私のせいで足を捻ってしまって」

妹「……?」

同級女A「申し訳ありません。休ませます。ええ、はい、ありがとうございます」

妹「……あれ?」

パタン!

同級女A「と、いうわけで今日は帰りなさい!」

妹「は…はい!」


■     ■     ■
100創る名無しに見る名無し:2009/09/12(土) 17:02:41 ID:NqYAyaXt

妹「と、言うわけで今日は帰って来ました。あ、今日はカレーですよ」

兄「なるほど」

妹「いくら悩んでいるからって勝手に休みにするなんてひどいと思いませんか?」

兄「そうだが…それだけ切羽詰った何かがあったってことじゃないのか?」

妹「でも、同級女Aっていっっっつもいたずらしてたんですよ! これもいじめの一貫何でしょうか?」

兄「うーん。それは違うと思うがな」

妹「そうですよね…」

兄「どうした? 何か考え事か?」

妹「彼女、きっと無理して教えてくれたと思うの」

兄「ふんふん」

妹「そうすると、教えた彼女も危ないんじゃないかなって」

兄「…かもしれないな。うん、やはり妹のカレーはうまいなー」

妹「どういたしまして。…うん、決めた」

兄「どうした?」

妹「ちょっと行ってきます」

兄「そうか。いってらっしゃい。ついでに帰りに履歴書買ってきてくれ」

妹「はいはい。わかりました」

バタン!



兄「…さて、と。今回は助けが必要かどうか…」

兄「しばらくは様子見かな…」



やっと100レス行ったなと思いつつ今はここまで
101創る名無しに見る名無し:2010/03/29(月) 01:50:50 ID:6X4d+hpz
で?続きはないのか?
102創る名無しに見る名無し:2010/03/31(水) 00:54:03 ID:+OA/ElUm
age
103創る名無しに見る名無し:2010/05/25(火) 17:26:43 ID:F686cSXM
続きないのか…
104創る名無しに見る名無し
age