THE IDOLM@STER アイドルマスター part3

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50創る名無しに見る名無し
ネタ不足と時期遅れを会話量でカバーしてみるテスト。

>>15

「さーって。人気アニメの舞台化だし今日からの稽古、頑張っていきましょーかっ」
「真……あなたまた男性の役なのに、ずいぶん前向きね」
「今回は765プロで全員演じるんだから気にしないもーん。メインキャラだしさ。まあ、律子のPC部長
役は女性キャラに変更になったけど」
「メインキャラクターはなるべく元の設定のままで行こうという話だったものね」
「だから雪歩も男性キャラ役だしね。プロデューサーからは初の大役で緊張してる雪歩をフォロー
してやれって頼られたんだー♪」
「私の役だってどうして私に……これこそ真の方が向いてるんじゃないかしら、髪型とか」
「プロデューサーが役の割り振りしてる真っ最中にマウスを空中でカチカチしてたのは誰さ?ボク、
一瞬『ナイスアピール』って思っちゃったよ」
「あ、あれは机があそこまでしかなかったから!」
「はいはいっと。春香はもうスタンバってるのかな」
「主役だし、ものすごいやる気を感じたわ。あずささんが少し遅れるって」
「……あずささん、ベストキャスティングだったね……いろんな意味で」
「……くっ」
「あーっ、いたいた!千早ちゃんも真もなにしてるの?稽古だよ、稽古!」
「うわ、春香ほんとにノリノリだねー。待ってて、いま行くから」
「真ちゃぁん、私なんかで本当に春香ちゃんの相手役勤まるのかなぁ」
「雪歩……気付いてないんだろうけどその流され感、すっごいハマってる」
「ほらほら、みんなが揃わないからって楽屋に集合しないの。レッスン室行くわよ」
「それならどうして律子まで来ちゃうのさ」
「そーですよ、みんな戻りましょー!見ててくださいね、律子さん艦隊なんか一網打尽ですよ、
一網打尽!」
「ふ、台本通りとは言えタダじゃやられませんからね。強大な悪役を打ち倒せなければ主役とは
言えないのよー?」
「うわ律子怖い……こりゃいけないや、みんな、早く稽古始めよう」
「そ、そうだよね真。それじゃみんな、私について来なさ――っと、わ、と、ととっ」
「春香?」
「うわ、こっち来たら」
「とっ、わっ、わひゃあっ」

 * どんがらがっしゃーん *

「あいたたた、またやっちゃった」
「はーるーかーあ?」
「わわっ、り、律子!もう稽古始まるし、ここは穏便に、ね?」
「真!そもそもあんたたちがちゃっちゃと動かないから!」
「ええっ?ボク?ボクがいけなかったの?」
「なんか文句あるわけ?」
「でっでも律子、ほら、今回サブタイトルが『射手座の日』でしょ?射手座だけに」
「ほー、射手座だけに?」
「あんまり早く集合してもよくないかなって。言うじゃない、サジタリウスは及ばざるが如し」
「……」
「あっあっ、ほっほら今から集中してやるわけだから、多少の遅れはサジタることではないかと」
「……」
「あのあの、せっかく衣装着てるのにすぐ稽古じゃ少しサジタリないかなって思ってさー、は、はは」
「言いたいことはそれで全部かしら」
「り、律子の剣幕にボクいまサジタジです、なんちゃって」
「どうやらあんたたちには芸能人の心構えをみっちり教えてあげないといけないようね。……そうね、
サジタリウスだけに」
「さ、サジタリウスだけに?」
「全員今すぐ、ここにセイザなさーいっ!」



おあとがよろしいようで。