自分的『ドラえもんの最終回』を発表するスレ

学校では虐められ、自宅では子供に無関心な親からロクな料理も、愛情も与えられてこなかった…。

金が欲しいならいくらでもくれたけど、その金に、愛情は詰まっていなかった…。


居場所がなかった…そんな僕の唯一の心のより所は『ドラえもん』だった…

>>2

あれから数年……。

僕も成人して、『親元』と言う名の『監獄』から巣立ち、今は立派な社会人だ…。


同窓会の誘いが来た…正直行きたくは無いが、気紛れで参加してみた。



そして、なんの脈絡も無く『子供の頃読んだ好きだった漫画』の話になった時、
僕は当然『ドラえもん』を挙げた。

>>3

しかしみんながみんな「何それ？」って感じで、知らなかった…
トボケてる訳ではなく、本当に知らないようだ…。


そんな馬鹿な…？


あんなにメジャーな漫画が何故…。


何故、誰も知らないんだ…。

>>4

後日、休日を利用して古本屋巡り、ネットカフェ巡りをして『ドラえもん』の単行本を探してみたが、
何処にも置いていない…。





何故…？

>>5

そして、一つの結論に辿り着いた…。


「ああ、そうか…『ドラえもん』は僕が生んだ、空想の中の作品だったんだ…」



と・・・

>>6

可愛い青いネコ型ロボットの、ドラえもん。

それに何時も頼るのびた…。


そして、何時も虐められているが、いざって時には助けてくれる親友のジャイアンとスネオ。


厳しくも暖かくのびたを見守ってくれる、叱ってくれるお母さんと先生…。






　　　　それは・・・、

>>7

それは、僕が欲しかった…。


寂しい少年時代を過ごした僕が『こんな人達が周りにいたら嬉しい』って思いが生んだ想像上のキャラ達だったんだ…。





けど、辛い時には何時もそこに『ドラえもん』があった…。

>>8

僕に子供が出来たら聞かせようと思う…。



青い ネコ型ロボットの話を…。






きっと辛い時、独りぼっちの時、君を助けてくれると思うから…。










　　　　　　　　　　　　　完